海未「両性具有?」【前編】の続き



245 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 22:36:17.78

◇◇

42日目


絵里「あっあっ、海未ぃ、海未ぃっ!!!」


海未「っあ……イクっ……出ますっ……!!!」






希「……まずはえりち……」


希「にこっちがやってるのは見たから、二人目、か」


希「実際に目撃すると、本当、摩訶不思議……やん」


◇◇




凛「ふぁっ……! 海未ちゃんのおちんちん、おちんちん……ぁぁっ!!!」


花陽「あっ……凛ちゃん、エッチな顔、してるよぉっ!!」


海未「く、はぁっ……凛、花陽っ……もうっもうっ……!!!」


凛「んぅ……んぐっんぐっ……んーっ、んっ……ぷはぁ……凛、海未ちゃんの精液大好きにゃ……」

花陽「ズルイよ凛ちゃん! 私も海未ちゃんの精液欲しいのに……」

凛「んー、じゃあもう一回!!」







真姫「……凛と、花陽……か」



希「――なかなか、µ’sの中で乱れてる、みたいやね」

真姫「希……あんた一体どこから湧いてくるのよ」

希「スピリチュアルやから」


真姫「はいはい」






凛「あっ……あっ海未ちゃぁん!!」





真姫「……」ギリリッ


希「ねえ、今からでも全部ウチに任せて……」


真姫「――嫌よ」



246 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 22:38:10.06

真姫「私は……好きになった人が他の人とああいうことをしているってことを、見て見ぬふりをして、接することが出来るほど……器用じゃないもの……」




希「真姫ちゃん……」



希「真姫ちゃんは、どうしたいの?」

真姫「……わかんない。でも、海未が他の人とああいうことをしているのは、見たくは、ない」


希(……自分も、海未ちゃんとああいうことがしたい、そういうこと、かな……)

希(恋は盲目……よく言ったものやね。今の真姫ちゃんは……ここ数日で恋を知ってしまった)


希(全然状況が、見えて、ない)



真姫「……もっと、もっと調べないと」


真姫「何かわかった?」


希「えりちが海未ちゃんとこういうこと、してたくらいしか」


真姫「そう……絵里もなのね穂乃果は多分知らなそうね」


真姫「ことりは?」


希「今のところ、そういう動きは見られない、ね」


真姫「ことりは知らない……?」

真姫「でも、ことりの性格からして、そういう変化には、とても敏感なはずよ」


真姫「――それは私が一番良く知っているもの」


希「っ……そう、やね」


 それは、前の事件の話。オーガズムが止まらなくなる、地獄を乗り越えたお話。

 そこでのことりちゃんは、ほとんどの人が気づけなかった真姫ちゃんの変化にいち早く気がついて、動いていた。




希「ことりちゃんも、何か知ってると」


真姫「ええ」





247 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 22:40:35.87

◇◇
47日目


希(真姫ちゃんとウチが海未ちゃんのことについて調べ始めてちょうど一週間くらいがたった)

真姫「……」





にこ「ふぅ……ふぅ……ねえ、海未ぃ……」


海未「にこ……綺麗ですよ」



真姫「くっ……」


希(ウチの目から分かるくらいに、真姫ちゃんの様子が変わってきている)


希(それもそうなのかもしれない……好きになった人、初恋の相手があんなことをしているところをずっと陰で見ているんやからね……)


真姫「ふぅーふぅー……くっ……」



希「真姫ちゃん……やっぱり」


真姫「うっさい……黙ってみててよ」


希「……」




にこ「はぁはぁ……んぁっ……気持ちいぃよお……ねえ、海未、にこのおまんこどう?」


海未「っあ、気持ちいい、です……」

にこ「あっ、にこのおまんこににゅるにゅるってしてりゅぅ……、あっ、おっきい、おっきぃ!」

海未「っはぁっ……」


にこ「うぁ、イキそう……ねえ、海未、そろそろ、ね? にこ、もう、我慢出来ないよぉ!!」


にこ「挿入れて!? もう素股だけじゃ、海未も我慢出来ないでしょ?」

にこ「挿入れて気持ちよくなろうよぉ……!」

にこ「もう、おかしくなるくらいびしょびしょだからっ!!」


にこ「海未のおちんちんでにこの中、ぐちゃぐちゃにしてぇ!!!」


海未「だ、ダメぇ……ですっ!!」


海未「はぁっ、はあっ、あぁんっ、気持ちい、ですっぁ…!」

にこ「ど、どうして!? ふぁぁあっ!! にこのクリトリスっが、おちんちんに擦れ、てぇっ!!」

にこ「いや、いやっ、動かないっでぇっ!! 嫌だ、嫌だよっ、イッちゃう、イッちゃうからぁ!!」

海未「気持ちいい、ですか? にこ!」


にこ「ね? やめて!! 海未のおちんちん中に挿入れられてイキたいの!! はぁっん、うぁぁあッ、おちんちんが、擦れて、ふぁっ、気持ちいいのぉッ!!! やだやだやだ、イッちゃう、海未そんな、激しく動いたらぁ!!!!」




248 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 22:43:21.62

にこ「ふぁっ、いやぁ……いっ……ふぁっ……あああぁああぁぁぁぁぁっ!!!!!」


海未「うっ……うっぁ……にこ、にこぉ……まだ、出ます……ぅぁっ」



にこ「あっ、出てる。精液、すきぃ」

にこ「んぐぅ……んぐぅ、海未の精液、おいしい。海未の精液、もっと欲しいよぉ」


海未「はぁ……はぁ……」


にこ「ねえ、なんで挿入れてくれなかったの?」

海未「それ、だけは……」


にこ「なんで? 一緒に気持ちよくなりたい、のに……」




海未「……」


にこ「……ケチ、いいじゃん別に、エッチくらい」

海未「そういう問題ではありません!」

にこ「はぁ……仕方ないわねぇ」


にこ「今度、ホテルとか行かない? 海未とエッチしたい」

海未「そ、そんなこと、ダメに決まってます! 18にもなっていないのに!」

にこ「そんなんバレないわよ。そんなことより、私、エッチがしたくて、おかしくなりそう、なの」

海未「……」

にこ「分かったわよ……」



にこ「はぁ……気持ち良かったけど、疲れちゃったわ。私拭き取るから、そこの粉でスポーツドリンク作っててよ」


海未「わ、分かりました」


にこ「もう、こんなことしてると痩せちゃうわね」


海未「スポーツと似てる、とも言いますし」

海未「あれ、もう粉が無いですね……」

海未「ラスト一袋しか」


にこ「ラスト一袋って使うのなんか嫌だし、今回はいいや」


海未「そうですか?」

にこ「はぁ……また買ってこなきゃじゃない」





249 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 22:45:45.70

希「……今日は今までで一番激しかったね」



真姫「……私、ことりのとこ行ってくる」


希「ちょっ! 真姫ちゃん!?」




希「あー……ついにことりちゃんとこ行ってしもた」



希(ここ最近のリサーチで分かったことは。ことりちゃんは、海未ちゃんの身体の変化、周りの人間関係の変化に気がついていながら、海未ちゃんとはそういうことをしていない……)



希「海未ちゃんがああなっているなかで、性行為をしていない、のはことりちゃんだけ……」



希「そもそも、なぜ……みんな狂ったように海未ちゃんを求めるん? ……いくら海未ちゃんの、……モノを好きになったとして、おかしない?」



希「海未ちゃん自体も、最近はどんどんそういう行為がエスカレートしている……。毎日毎日色んな組み合わせで……何回も何回も……」



希「……」



希「ウチもことりちゃんのとこ行った方がええね」



250 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 22:47:33.65

◇◇


保健室



真姫「ここに居たのね」


ことり「え? 真姫ちゃん?」

ことり「どうしたの、体調でも悪い? それとも怪我?」

真姫「いえ、今日はことりに話があってね」

ことり「どうしたの? 急に」


真姫「……」


真姫「海未って私に隠してること、あるでしょ?」


ことり「え、え? えっと、海未ちゃん?」

真姫「そう」


ことり「なんで私に?」

真姫「別にいいでしょ?」

ことり「……そういうのは特にないよ」

真姫「……なんで、無いってわかるの?」

ことり「え」

真姫「なんで、ないって断定するの?」

ことり「それは……」



真姫「――例えば、海未の身体の変化とか」


ことり「っ……」


真姫「海未、少し胸が小さくなったと思わない?」

ことり「ま、まあ……」




真姫「――いい加減、白状しなさい!」



ことり「ひ……」




真姫「――早く言いなさいって言ってんのよ!!!!!」



ことり「ど、どうしたの真姫ちゃん? な、なんだかおかしいよ!」



251 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 22:52:07.08


真姫「ぁあ……ごめん。ちょっと熱くなっちゃって」

ことり「……」


真姫「まだ、言うつもりないの?」

ことり(海未ちゃんの身体の、こと……きっとあれ。でもあれは……)

真姫「ことり聞いて欲しいことが、あるの」

真姫「まあ、それは置いておいて」

ことり「あ、うん」




真姫「――私、海未のことが好き」



ことり「え……?」






真姫「海未のことが好きなの。もっと、もっと、海未のことが知りたいの」


ことり「そ、そっか……い、いいんじゃないかな。応援するよ?」


真姫「ありがとう、じゃあ、もう一度聞いていい?」

ことり「う、うん……」

真姫「――海未の股のあれ、なに?」

ことり「……知ってたんだね」


真姫「こっちのセリフよ」


ことり「……あれはね、よくわからないの」

真姫「え?」

ことり「海未ちゃん自身が言ってたけど、ある日突然、らしいよ」


真姫「本当に?」

ことり「よくわからないまま今日まで過ごしてる。でも、あれは……男の人のモノだよ」


ことり「よくわからないんだ。なんだか、海未ちゃんが少しずつ、おかしくなっているような、そんな気がして」

ことり「ううん、海未ちゃんだけじゃない! 他の人もまるでおかしくなっちゃったみたいに海未ちゃんを求めて!!」



真姫「落ち着いて」


ことり「ご、ごめん……」


真姫「ことりはああいうこと、したの?」

ことり「……男のモノではしてない、よ」


真姫「それって……――ああ……ことり、女の子好きだもんね」




252 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 22:56:26.74

ことり「どうして、そんな目で見るの!?」


真姫「いや……だって、ねえ?」


ことり「うぅ……真姫ちゃんだって男は嫌いって!」


ことり「ていうか、海未ちゃんのこと好きって言ってたよね……」



真姫「ぅ……ま、まあそうだけど」


真姫「海未の女の子の方では、そういうことしたってこと?」

ことり「……う、うん……」


真姫「どうして、男の方ではしなかったの?」

ことり「男の人は苦手、だから」

真姫「そんなの関係ないと思うけど……」




ことり「え?」



真姫「海未のなら、別に関係ないわ。海未ってのが重要なの」


真姫「――ここで、本題」


真姫「……海未は、どうして、他の人ばかりとああいうこと、するの?」

ことり「いやそれは……」

真姫「おかしいじゃない。私だってµ’sの仲間よ? それなのに、教えてすら貰えず……私……私……」




ことり「真姫ちゃん……?」


真姫「うぅ……辛いの……私ばかり、蚊帳の外で。海未はみんなとああいうことして、楽しんでっ……」


真姫「二人でいくつも曲を作って……近づけたと思った、それなのに……」


真姫「海未にとって、私は……そういうことも相談する必要がない、くらい順位が下なんだって……分かって……」


真姫「でも、でも……そんなの認めたく……なくてぇ……うぅぁ……」


ことり「……」

ことり「――きっと、そうでもないよ」

真姫「え?」

ことり「泣かないで? 綺麗な顔が台なし」

ことり「きっと真姫ちゃんのことを大事にしていたから、相談出来なかったんだよ」

ことり「迷惑をかけたくないって、海未ちゃんなら思いそうでしょ?」



253 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:00:57.96

真姫「……」

ことり「私たちも相談された訳じゃないんだよ?」

真姫「そう、なの?」


ことり「絵里ちゃんが、海未ちゃんとそういうことをしている所をにこちゃんと一緒に目撃して……あ、凛ちゃんと花陽ちゃんも、だね。そのまま成り行きで」



真姫「そう、なんだ」

真姫「でも……私もしたい」


ことり「え?」


真姫「私も、海未と、エッチなことしたい。海未のこと好きだもん」

ことり「ちょ、ちょっと待って、やめた方がいい、と思うよ」


真姫「どうして?」

ことり「さっきも言ったけど、海未ちゃんの様子がおかしいの」

真姫「……おかしいなら――仮に性欲が抑えられないなら、私を襲ってもいいと思わない?」

ことり「そ、そういうことじゃ……」


真姫「ねえ、ことり、どうすれば私、海未に求めてもらえる……?」


真姫「海未が相手なら、別に私はどうなってもいい……」

真姫「ねえ、ことり、教えてよ」

ことり(真姫ちゃん……もう海未ちゃんしか、見えてない……)

ことり「えーと……えと……えと、エッチな気分になるお薬を使う……とか?」


真姫「……は?」






真姫「――薬……?」






ことり「じ、冗談だよ!」

ことり「それより真姫ちゃん、女の子が簡単に自分の身体がどうなってもいい、とか言っちゃいけません」



ガラッ


希「こんなとこにおったんやね」

真姫「……希なら、もっと早くくるかと思ったけど」

希「ウチだって万能やないしね」

真姫「私は一通り話は聞いたし、もう行くわ。ありがとね、ことり。相談にも乗ってくれて」

ことり「う、うん」

真姫(薬……か)




256 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:12:18.00

◇◇



希「なるほどねえ」

絵里「別に変なことはないでしょう?」

希「んーまあ、最初は興味本位やったんね?」


絵里「そうよ。……そりゃあ誰でも少しは興味持つわよ。気味が悪いって人もいるかもしれないけれど、私はすんなり受け入れられたわ。なんでかしらね」


希「……えりちはそういうことがしたかったん?」


絵里「ぅ……そりゃあ……女なら当たり前よ……。そこにたまたま海未があんなもの持ってるんですもの」


希「……そんなに気持ちいいん?」


絵里「……い、言わせないでよ!」



 ことりちゃんから話を聞いた後、ウチはそろそろ当事者たちにも話を聞いてみることにした。



 それで何故えりちを選んだ、かと言うと、一番最初に海未ちゃんの変化に気がついたのはえりちだったというのをことりちゃんから聞いたから。



希「ふふ……かしこいかわいい生徒会長さんは、実は煩悩で毎夜悶々としてた、そういうことやね?」


絵里「そ、そういうことじゃないわよ!」



絵里「の、希だって興味くらいあるでしょう?」



257 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:15:01.75

希「ウチは別に……そういうことは」



絵里「そういうことが一番好きそうな身体してるのにー?」ワシワシ


希「ひゃんっ……!! え、えりち、やめてって」ボン




絵里「……希、自分は人にやるくせに、やられるのはダメなのね」


希「うぅ……」



希「というか、胸おっきいからってそういうことが好きって風潮おかしいよ!」

希「そ、そういうことは、その……軽々しくすることじゃないって、いうか……」


絵里「……?」




希「そ、その……一生を誓い合った人、と本当に愛し合う時に……した方が、その……いいやん?」モジモジ




絵里「……希……あなた、本当に、乙女なのね……」



希「い、いいやん別に!!」カァァァアアア




絵里「ふふっ、あなたが私をイジッたお返しよー」


希「もう……こんなこと話に来たんやないのに」

絵里「まだ何かある?」

希「いや、もういいや」

絵里「あらそう? じゃあちょっと、また海未の所に行ってくるわね」


希「……はいはいー」


絵里「――あ、希も一緒にしてみない?」

希「しない!」




259 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:18:10.59

◇◇


海未「んはぁ……絵里ぃ、もう一回、もう一回お願い、します。まだ、まだ出したいんです……はぁはぁ……」




絵里「今日はいつにも増して元気ね」



海未「我慢が、できなくて………絵里……苦しいんです、お願いします!」


絵里「仕方ないわね」



 絵里は既に何度も射精を繰り返した亀頭に手を滑らせていく。潤滑油となるのは、絵里自身で弄った愛液と海未の淫液。



絵里「ふふっ、気持ちいい?」

海未「あっ、あっぁぁ……もっと、もっと、早く……!!」


絵里「海未のおちんちん、本当いやらしいわね。もう何回もどぴゅどぴゅしちゃってるのに、まだ出るの?」


海未「ふぁっぁ……自分でも、うぁいあぁっ、わからな、んぅぅぁ、くてぇッッッ!!!!」



海未「ぁぁん……絵里も、絵里も気持ちよく、なって下さい……」


 海未は絵里の下腹部、太ももの間の茂みに手を滑りこませていく。


絵里「ちょ、海未!?」



絵里「ひゃぁっ!!! うみぃ、んはぁっ、そこ、そこぉ、そこが気持ちいいの! んはぁ……嬉しい、海未から私のおまんこ弄ってくれるなん、てぇッ!!」


海未「はぁ、はぁ……絵里、イってイっていいですよっ、ぃぁぇ……みゅぁ……っ!!」

絵里「そっちこそ、イキそうじゃない!!」

 二人の少女が、ただただ、快楽という目的だけを共有し、お互いの性器をぐちゅぐちゅと刺激しあう。淫靡な音が空間にこだまし、さらに快楽は高ぶっていく。



 絵里はここ最近の海未の変化を感じていた。

 前は自分から攻めることはほぼ無かった海未は、自分から攻めることもするようになっていた。



 自分の手で女が快楽に顔を歪める、ということ。それは海未の心を満たしていくものに、なりえたのだ。


 

――少しずつ、少しずつ、おかしくなっていく。変わっていく。海未自身もそれは自覚していた。




260 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:20:12.33

海未「じゃ、ぁぁぁっ、一緒に、一緒にぃ、っぁ、あぁぁぁぁぁっ!! 絵里ぃ、一緒に一緒にっ!!!」



絵里「あっ、ああああっあぁぁぁぁぁっ!! 海未の手で、海未に弄られて、おかしくなっちゃぅ……ふぁっ、海未、海未っ、ふぁっぁぁっあぁぁぁぁぁっ!!」



 海未と絵里、ほぼ同時の絶頂。


 先に腰が抜けたのは絵里だった。



 膝から崩れ落ち、ちょうど絵里が体制を落としたところ、絵里の顔に海未の精液が放出されていた。


 快楽に打ち震える海未も、射精が終わるとヘナヘナと座り込む。




 本日9回目の射精であった。






希「……」




希「確実に回数が多くなっていってる……?」

希「それに、海未ちゃんの行為中の行動も様子も、一週間前とは違う……」


希「……」



261 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:22:30.06

◇◇

屋上

希「とはいえ……凛ちゃんと花陽ちゃん、この二人とにこっちに聞いてもきっと何か分かるってことはなさそうやし……」


希「あとは……海未ちゃん、か」


希「ことりちゃんが言ってた、真姫ちゃんのことも気になる……何かしでかさなきゃええけど」

希「あの子、本当に何するかわからんもんなー」



希「恋する乙女は怖いものなんてない? てことやね」


希「穂乃果ちゃんは、多分なんともない。無警戒で大丈夫」

希「はぁ……」



ガチャ


希「うん? あ」


海未「希、珍しいですね」

希「え、あ、そうやね」


海未「隣、いいですか」

希「うん」


海未「いい天気、ですね」


希「そうやね」


海未「……」

希「……」




海未「……私、最近考えるんです」

希「ん?」


海未「人の理性って、どこまで強く、あれるんだろうって」


希「突然どうしたん?」


海未「迷惑でしたよね……」

希「続けて」



海未「……私たちは動物です。本能ってものがあります。でも……それでは人間とは呼べません……。本能で大切な人を傷つけてしまうことも、あります」


海未「……希は、理性ってどこまで強くあれると思いますか?」




262 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:24:36.96

希「……本能ってのは仕方ないこと、なんやない?」


海未「え……」



希「でも、眠い、お腹が減った――エッチなことがしたい」


海未「っ……」


希「最後の、性欲ってのは、人間なら強い理性で抑えられるものやと思う」



海未「そう、ですよね」


希「海未ちゃん?」


海未「……やっぱり、私は、穂乃果に、顔向け出来ません……」ボソッ


海未「人に流されて、そのひとのされるがままになる。私も最終的には、それに乗ってしまう」

海未「私は、最低です。本当に、本当に……人間じゃ、ありません……」


希「……」


希(これは、自分のことを言ってる、んよね。……海未ちゃん……相当悩んでるみたいや)



希「ねえ海未ちゃん」


海未「はい?」



希「――今日ウチの家に泊まりこない?」






263 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:27:15.82

◇◇


穂乃果「海未ちゃん海未ちゃん!!」



海未「なんですか?」


 顔を見れない。


 いつ、穂乃果を、穂乃果のことを性の対象としてみてしまうか、私はそれが怖いのです。


 穂乃果を性の対象として見てしまったら……。



 私に、穂乃果を愛する気持ちがないから、だからそういう気持ちが出てくると。そういうことです。




穂乃果「宿題教えてー!」


海未「全く、仕方ないですね」



 だから今日も穂乃果の目を見ません。

 宿題を教えるのは顔を見なくて済みます。良かった。


 私が、私がこの欲望を、抑制出来るまで。


 あなたのことを見ることは、出来ません。


 ――本当にすみません。




穂乃果「……」


海未「どうしたのですか」


穂乃果「ううん……なんでもない!」


穂乃果「さ、やろやろ!」


海未(なんで……なんで、こんなに辛いんですか……穂乃果と、一緒、にいるのに)



264 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:29:55.20


海未(……私が穂乃果のことしか見なければ、穂乃果をここで……襲ってしまえば……私のものに、してしまえば……)


海未(穂乃果も、みんなみたいに気持ち良くなったり、するのでしょうか。あんな風に喘ぐんでしょうか。あんな風に顔を歪めるのでしょうか)


穂乃果『はぁ……はぁ……海未ちゃん、気持ちいいよぉ…………きて……?』






海未「っ……私は……なに、をっ!!」バンッ



海未「っ……!!!」

 一瞬。一瞬、穂乃果を、私は……。



穂乃果「……?」


 最低、最低。




海未「……穂乃果、私たちが恋仲だということ、みんなに言いませんか?」


穂乃果「ど、どうして?」

海未「……もう隠す意味もないでしょう?」


穂乃果「……嫌だ」

穂乃果「嫌だよ。海未ちゃん、私、海未ちゃんが知ってさえいてくれればそれでいいから」

海未「しかし……」


 穂乃果が良くても、私は嫌。

 言えなかった。それを穂乃果が望むなら。

 でも、みんなに言わないと、みんなが私に性的なことを、求めてきて……。それに私は、抗えなく、て……。



海未「……ごめん、なさい」



穂乃果「さっきから、大丈夫?」


海未「はい、大丈夫です。さあ宿題をしましょう」


 私は、さらに目を背けた。





265 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:37:41.31

◇◇

希の部屋


希「ごめんなー、外食で、しかもお金負担させてもうて」


海未「流石に自分の分は払いますよ」


希「いやあウチが料理作れないの忘れてたわ、あはは」


海未「料理作れないんですか?」


希「うーん、なんか難しいやん」

海未「普段は?」

希「適当に買ってきたりしとるよ。一人暮らしだと、自炊するよりそっちの方が安かったりするから」


海未「まあそうかもしれませんが、栄養とか……」


希「大丈夫やって! まだ若いし」

海未「ですが……」


希「あ、作れる料理あったわ!」

海未「なんですか?」

希「――うどん! おうどんさん!」


海未「……ただ茹でるだけじゃないですか……」



希「えー、料理やってー」

海未「まあ、そうですが……」


希「じゃ、お腹いっぱいになったとこでお風呂入ってきて!」





266 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:38:37.07

海未「え……」


希「……?」


海未「あの……ひとつお願いがあります」

海未「絶対覗かないで下さいね?」




希「わかってるってー」




海未「本当ですか?」

希「本当本当」




希「着替えとかは持ってきてるの?」

海未「はい、一応。一旦家に帰った時に」


希「そっか、タオルとかはそこ置いてあるから使ってなー」



ガララ







希「……ごめんね、海未ちゃん。海未ちゃんの身体いろいろ調べることになるけど……」

希「何かあってからじゃ、遅いんよ。まだ、まだµ’sの中で情報は留まってるけど」



希「……はぁ、海未ちゃんの為に、ちょっと体張らないとダメやん。……恥ずかしいんやけどな。えりち達みたいな、まあ……そういうことはするつもりはないけど」







267 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:40:07.02

◇◇




海未「……」

海未「話ってなんでしょうか……」


シャアアアアアァァ



 希がシャワーを浴びている音だけが寝室の方まで木霊している。


 話があるから、と呼び出された海未。何も泊まる必要は、とも言ったのだが、どうしてもということで希の家に来たのである。



 家から持って来ていたパジャマを着て、ベッドに座る。





海未「一人暮らし……ですか」


海未「色々大変なことも、ありそうですが……」




希「――なれちゃえばそうでもないよ」



海未「うわっ! ――の、のぞ……み!?」


希「んー? どうしたん?」



 いつの間にか浴室から出てきていた、希。片手にドライヤーを所持して、やはりというべきなのか、格好はバスタオル一枚だった。



 濡れた髪の毛、蒸気した身体。
 海未はたまらず下を向く。



海未「そ、そんな格好……」



希「んー? なんや、もしかして興奮しちゃったー?」


希(意外と恥ずかしい……)



海未「何を言って、るんですか!」



 希が覗き込むようにして、海未に接近する。少し海未が視線を希にやると間近に迫った胸元が海未の目を支配した。



268 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:43:12.49

海未(希の胸……おっき……い)


 とくん、とくん。



海未(ダメ……ダメ……)


希(海未ちゃん、ウチの胸見過ぎやって……ダメや、恥ずかしなってきた……下着姿見られるのはなんにも抵抗ないのに)


希「……ふふ、海未ちゃんはかわいいなぁ」



 ふいっと希が海未から離れる。

 希は海未が座っているベッドの隣に座り込み、ドライヤーをコンセントに差し込んだ。


希「最近洗面台のコンセントが使えなくて」

海未「ああ……だからドライヤーが無かったのですか」

希「ごめんなー、次使わせて上げるから」



希(えっと……どうしよう……。理由が必要。ウチが海未ちゃんの身体を調べる、理由が)


希(やっぱり、てっとりばやいのは……興奮してもらうこと、やけど……)


希(よし……)



希「んんぅー、秋やけど、風呂あがりは暑いなぁ」


海未「そ、そうですね……」


 希は海未の様子を伺うようにして、胸元のバスタオルの結び目に空間を作りパタパタと仰ぐ。



 その空間から溢れでる希の女の香りが海未の鼻腔をくすぐる。
 



海未「の、希、服を……」

希「んー? どうして?」




 とくん、とくん。




希「えいっ」ギューッ


海未「な、な……!!」



269 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:48:14.74

希「にしし……」


希(どうかしてるってウチ……恥ずかしい、恥ずかしい。これじゃただのビッチやん……。お願い、お願いだから早く興奮して……!)


海未「な、なんの、つもりですか」


希「いやー、なんかかわいいなぁって」


海未「そ、そうですか……いいからは、離れて下さい。暑いです!」


希(あ、あれ?)チラッ


希(まだ……か。えっと、えっと……胸を……うぅ、これじゃえりち達とやってること変わらないやん……)



海未「!?」


 希は抱きついたまま、さらに接近。海未の腕にスリスリと胸を当てるだけじゃなくて、擦り付ける。


海未「な、なにを!!」


希「んぁぁ……」


希(ヤバ……ちょっと、敏感なとこに当たってしもた)




 海未は希が一瞬、快楽に歪む声を発したのを聞き逃さなかった。

 ここ数日の間、聞き続けてきた声色。それを希が発した。

 その時点で海未の煩悩は極限まで刺激され、希が快楽に歪む顔まで全て連想してしまう。



希(……おっきくなってる?)



海未「はぁ……はぁ……希、離れて下さい」


 希が海未の股間に目をやると、陰茎がパジャマを押し上げ、まるでテントが貼ってるかの如く変形していた。




希(よし、これで……!)





272 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:54:46.40

希「海未ちゃん……それ、なに?」



海未「……こ、これは……」

希「なんか物でもいれてるんやない?」

海未「そ、そうなんですよ!!」

希「見せて見せて!」


海未「っ、ダメですっ!」


希「はぁ……仕方ないなぁ……」



希「――ウチ知っとるんよ」


海未「な、なにを、です?」

希「――男の人のモノが、ついてること」



海未「……ぁ、知ってた、んですか」


希「もう一度聞くよ。――それ、なに?」

 希が少しドスを効かせ、指を指したのは、海未の膨れ上がった陰茎。服の上からでもピクピクと動いているのが確認出来た。


海未「こ、これは、違うんです……」

希「ウチに欲情しちゃった?」


海未「……」



希「……ウチな、えりち達みたいなことがしたいわけじゃないんよ」

海未「……それも、知ってたんですか」

希「うん。ウチは海未ちゃんの力になりたいって思ってる。そんな身体、イヤやろ?」



海未「もちろんです……」

希「力になれることもあるかもしれない。だから、ね? 調べさせてくれんかな?」



海未「……わかりました」


希「ありがとね。じゃ、脱いで?」


 海未が下半身のパジャマに手をかけ、一気にずりおろす。

 屹立した陰茎が海未の腹まで反り返っていた。




274 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/11(金) 23:56:42.36

希「ま、間近で見ると、す、すごいおっきさ、やね……」カアァァァァアアア



 希は初めて間近で見る男性器に、驚いて思わず顔を背ける。


希「えっと……そう調べなきゃね」


海未「そ、そんなに、み、見ないで……」


希「ピクピクしてる……」


海未「う、うぅ……うぁ……」



希「……な、なんか出てきたよ? こ、これが我慢汁ってやつ……?」


希「ウチ、見てるだけなのに、興奮してきたん?」


希「不思議やね」



 初めて見る男性器に、本来の目的もそこそこに、ジッと観察をする希。

 海未は希が見るだけ、と言ったものの、刺激を快楽を与えてくれるんだと、期待していた。



希「えっと……見るだけじゃ、わからんから、その、さ、触るよ?」

海未「は、はい」




 おそるおそる希は海未の陰茎に手を伸ばす。

 ああ、触ってもらえる、気持ちよくしてもらえる。海未の頭はもはやそれだけで埋め尽くされていた。



海未「ふあっ……ぅうぁ……」


希「大丈夫……?」

海未「は、はい……あのもっと……もっと、お願いします」

希「もっと……? い、いや、でも……――!?」



 突如として、希は目を見開く。


 それは、まさに今回の海未の身体に異変があったことと直結する。原因。








希「――な……なに、これ……」


海未「はぁはぁ……希?」



275 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 00:00:37.90

 海未の陰茎を握ったまま、希は"それ"を感じ、硬直する。海未のモノに驚いたわけでは、ない。



 握られたまま一向に動かす気配を見せない希に、海未の陰茎はダラダラと汁を溢れさせて希の手を犯していった。



希「こ、これは……?」




希「――悪運の、塊……」






希「な、なんで……こんな、こんな……」


 希はサッと陰茎から手を離す。

海未「ぁ……」


希「海未ちゃん、一ヶ月くらい前、ブレスレット拾わんかった? ――紫色に光る、ブレスレット」



海未「……? えーと……ああ確かに拾った、ような……」



 声は出なかった。


 また、また、やってしまった。自分のせいで、自分の過ちのせいで、一人の人間をおかしくしてしまった。


 前回は、西木野真姫を。――今回は、園田海未を。





希「……ごめん」


海未「え?」


希「ごめんね……」

希「本当に、本当に……」





 海未が見たのは、頭を抱えて涙を流す、希の姿。



276 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 00:03:45.12

 突然、まさに精神病なのではないかと疑うくらい希の様子は急変した。



希「うぅ……ウチの、ウチのせいで……うぅぁ……ごめん、ごめんな」


海未「な、なんのことですか?」


希「……こうなったのも、全部全部ウチのせい。今、興奮して苦しんでるのも、海未ちゃんの気持ちが揺れている、のも、これがあるから悩んでいるのも……」



海未「え?」



 希は何も知らない海未にそう言うと、涙を流したまま自身のバスタオルを剥ぎ取った。



 µ’sの中で一番の大きさの乳房が外気に晒される。他のメンバーよりも少し大きめの乳輪、ピンと上を向き張りのある桜色の突起が海未の目を襲う。





希「――せめて……ウチが責任とって、楽にしてあげるから」





 そのまま希は海未に急接近し、海未の陰茎に胸元を寄せる。


海未「な、なにを?」


 海未の問いかけに無言。

 ただ、涙だけを流しながら、海未の陰茎を、希は豊満な乳房で挟み込んだ。

 ――そこに恥じらいは、ない。



 海未の陰茎はすでにドロドロな液で溢れかえっており、希が乳房で挟むことにより希の乳房もすぐに淫液でドロドロの状態になる。


希「あー……」


 それでも希は、潤滑油として舌を突き出し、みずからの唾液をたらりと落とす。



277 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 00:08:13.20

 状況が全く掴めない海未だが、そんなことはすでに頭に無かった。あるのは煩悩、だけ。


海未「ぅあ……」



希「……うぅ……ひっぐ……ごめんね、ごめんね……うまく、ないかも、やけど……」



 ぐちゅ……ぐちゅ、べちゅぁ……ぬちゅ……。


 希は嗚咽を漏らしながら、海未の陰茎を乳房によって刺激する。暖かく、ぐちゃぐちゃになった胸の間の快楽は想像を絶していた。




海未「ぅあ……ッッ、希、希っ!! くっ……はぁッ、気持ちい、ですっ、はぁああああんッ」


希「……うぅ……んぐっ……んぐっ、はぁ……んぅぅ」


 希の胸に挟み込んでも、今だ姿を見せ続ける海未の陰茎を小さな口いっぱいに頬張る。


 希の胸と、口、身体の至る所を使った全身刺激に、海未はさらなる淫液を口に注ぎ込む。


希(ウチのせい……ウチのせい……もっと、もっと……海未ちゃんのために……してあげないと)


 煩悩で埋め尽くされている海未とは違い、今の希を動かしているのは凶悪なまでの罪悪感。

 また人を絶望させてしまう。それは、とてつもなく、嫌なこと。

 涙を流し、希は海未を奉仕する。



 少しでも力になれることをするしか、現時点での償いはこれしかなかったのだ。




海未「んっ、んっんぅぅぅぅッッッ!!! あ、希、でちゃう……希の、口と胸、が……気持ちよすぎてぇ……ふぁぁっっっ!!!」



 海未は堪えきれず自身も腰を振って希の口のなかに陰茎を叩きつけ、蹂躙する。



278 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 00:13:16.00

希「んっ、んぅぅ…………んっ、んぐぅぁ……んごぉっ」


 海未は希の口と胸の同時攻撃に、たまらず精液を希の口の中に吐き出した。



希「っ!?」



希(あ、悪運!? これ、精液も悪運で……は、吐き出さんと、飲んでは、飲んじゃダメ――」


希「んぐぅっ……んぅうぅん……がはっ……」


 海未は精液を吐き出しても、吐き出している限り腰を振るのを辞めようとは、しない。




 相手の状態も、出され続けている精液を、吐き出そうとしている希の姿も海未の目には入ってはいなかった。


希(も、もう……ダメ……)



希「ごくっ……うぅぁ……――ごく、ん」





 ――悪運が、侵入した。





 希だからわかったことだ。海未の陰茎は悪運によって出来たもの。

 精液も同じだった。悪運によって精製されたもの。





279 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 00:14:28.15

 一通りの快楽を味わうと、今だ勃起をやめないペニスをゆっくりと引き抜いた。



海未「ごめん、なさい……私、気持ちよく、なると……自分が見えなく、なって……」



希「ごほっ……ごほっ……いいんよ。別に、ウチには、なにしてもいいから」



希(ぐ……悪運が、入って、きた。あ、れ? なんか、おかしい。精液、もっと精液海未ちゃんの、精液欲しい……)





希(ああ……なるほど。こういうこと、やったんね。みんなが海未ちゃんを求める、理由は)



希(まだ、おっきい。また、またやって、あげないと)




希「海未ちゃん、またおっきくしてるやん。ウチが、すっきりさせてあげるね」




280 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 00:17:03.03

◇◇

海未「はあ……はぁ……もう、いいです……」

希「……そっか」

海未「気持ち、良かった、です……」



希「……海未ちゃんが、したいなら、ウチのここ、いつでも使ってもいいよ?」くぱぁ




希『初めては……本当に愛し合った人と……』






 そんな甘いこと、もう言ってられないんよ。

 海未ちゃんが望むならウチはそうして、あげないと。償わない、と。


海未「そ、それは……」

 下着をずらして海未に陰部を開いて見せる。トロトロになって今にもとろけそうな陰部を、直視は出来なかった。


海未「――明日も学校があります。今日はもう寝ませんか?」

希「そう……? わかったわ」





282 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 00:22:19.80

◇◇



希「べ、別にウチは床でねるって……」


海未「いやいや私が床で寝ますって……」


希「……」


海未「ほら、八方塞がりになるから、一緒に寝ようって言ったんです」


希「な、なるほど……」




L

海未「……希、聞いてもらって、いいですか?」

希「うん」

海未「……私は、自分が怖いんです」


海未「気持ちいいことをすると、なにも考えられなくなって。気持ちいいことをするためならば、なんでもしてしまいそう、になるんです」

海未「――それが、大切な人、でも」


希「……」

海未「……希は言いましたね。性欲は、抑えられる、と」


海未「でも、私は……私は、抑えられ、ないんですっ……!」


海未「今はまだ、大きなことは起こしていません。でも、いつ何をしでかすか、わからなくてっ……!!」

海未「だからっ……苦しいんです……性的なことをした後、いつもいつも……っ!!!」


海未「私は、私は……どうすれば……!!」




希「――ごめん」


海未「え? 先ほどから希……なんで謝って……」

希「実はね、海未ちゃんがそんな身体になったの、ウチのせい、なんよ」

海未「は?」

希「……あのブレスレット。ウチが帰りに落としたものなんや」


海未「えっと……あれ、希のだったのですか? それなら物置に……」

希「……あぁ……そっか。海未ちゃんはなんにも知らないんやったね」


希「全部説明するわ」




 ウチは今までのことを全て話した。

 真姫ちゃんの病気は、全てウチのせいやったこと。そしてそれらは"運気"によるものだということ。




284 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 00:34:10.59

海未「……真姫のことはまさか、そんな……」


海未「それと同じことが、私にも、起きている、と?」


希「……うん」


希「海未ちゃんの身体は悪運で満たされている。きっと、それを放出しようとして、精液にも悪運が込められてるん、やね」



希「そして、その悪運が込められた精液を飲んだものは、精液を求めるようになる」



海未「……?」


希「精液を飲んだ人は、みんな海未ちゃんを求めてるやろ?」


海未「……確かに……ことりは……そういうことはしてきません……」



希「そういうこと……実は、ウチも、今おかしくなりそうなくらい海未ちゃんの精液が……欲しいんよ? はぁ……はぁ……」

海未「っ……」


希「……これはきっと、ウチの中に入り込んだ悪運が、より大きな悪運を求めてる証拠なんよ」




希「ウチは……海未ちゃんに償わなきゃいけない」


希「我慢出来なくなったら、ウチを使ってくれていいから。ウチは海未ちゃんの物やから」

希「ほら、道具を使うって考えれば……海未ちゃんの心も少しは……」



290 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 17:42:47.91

海未「――そんなこと、出来るわけないじゃないですかっ!!!」



希「っ……」


海未「希が落としたから確かに今の私があるのかもしれません。でも、拾ったのは私です。結果として拾った私が悪いに決まっています!!」

海未「でも、自分を道具だと思え? ふざけるのも大概にして下さい」




海未「……だから、そんな……そんなこと言わないで、下さい……!!」


希「海未ちゃん……」



希「ごめん……ね……海未ちゃん……」



海未「……希のせいじゃありません。こんなに優しい希が、悪いなんて、ありえませんよ」ギュッ




希「ふぁ……」




希(真姫ちゃんが、海未ちゃんを好きになる理由、分かった気がするするよ……)



希(きっと、海未ちゃんの特別になれる人は、幸せ、なんやろね)ギュッ







291 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 17:44:14.54

海未「……希、一つ、いいですか?」

海未「私は……みんなに悪運を与え続けているっていう、ことですか?」


希「そう……なるね」

海未「……みんなを中から、犯していってるという、ことですか……!!!」

希「……」

海未「――もう、辞めます。全部。希が解決してくれるまで、私は……」




希「……でも……精液による悪運なんて身体に害があるものじゃないし……それに海未ちゃんがそれじゃおかしくなって……」




海未「私は……どうなっても、いいんです……」


海未「私も、償わなくてはならないんです」


海未「大切な関係を、守るために」



海未(穂乃果にも、いつかは、謝らないと、いけません。どう思われても、私がやったことは、事実ですから)



292 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 17:50:14.78

◇◇


西木野宅 仕事場




真姫「……」




ことり『お薬を使う……とか?』




真姫「…………これは……違う」ガサゴソ



真姫「これは……よくわかんないわね」ガサゴソ


真姫「ん……こっちの薬は……確か……センセーション……?」



真姫「これは……お父さんのレポート、かしら」






-sensation-


この薬自体の効果を緩和する、特定の薬と混ぜて使われる粉末状の薬。強い鎮痛作用がある。

単体だと鎮痛作用に加え、極めて強い催淫作用があることが確認されている。


強烈な脱抑制作用がある。感情をむき出しにしたり、性的欲求を求めたり。手が震える。鬱に近い症状が出る。副作用は強いが、依存性共に一過性のもの。







真姫「ふ~ん……ふふ……」

真姫「良いおくすりがあるじゃない……」



真姫「どうやってもっていこうかしら……透明な袋に白い粉なんて見られるだけで面倒だし誤解を招く可能性も……」



真姫「あ、そうだ……家にあったかしら」






295 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 17:52:45.22

◇◇
48日目



海未「希、起きて下さい。希」


希「ん……? ぁ……もう朝?」

海未「はい、おはようございます」


希「うぅんぅ……海未ちゃんは早起きやねー」



希「ふぁぁ……じゃあ朝の占いでもしようかなー」



海未「毎日やってるんですか?」


希「うん。じゃ海未ちゃんから」



希「むむ……」



希「出たよ」

海未「どうですか?」


希「……っ。良くは、ないね。いやむしろ、最悪……?」


海未「うわ……今日一日気をつけないとですね……」


海未「――私、今日……みんなに、謝ろうと思います。今までしてきたこと」




希「そっか……」



希「ウチも、全力で海未ちゃんの悪運、浄化するために頑張るから」



海未「ありがとうございます」



296 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:00:52.29

◇◇



穂乃果「……海未ちゃん遅いなー……」


穂乃果「寝坊してるのかな……?」



穂乃果「うーみちゃーん!!」



穂乃果「……」




穂乃果「……あ、海未ちゃんのお母さん!」




穂乃果「……え? 友達の家に泊まりに行ってる?」



穂乃果「……海未ちゃん……」



299 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:03:20.32

◇◇

校門


希「あ、真姫ちゃんおはよう」



真姫「……」スタスタ



希「真姫ちゃん……?」


真姫「あ、海未、おはよう」


海未「あ……はい」


真姫「また後でね」


海未「なんだか……様子が変な気が……」

希「そう……やね」


穂乃果(海未ちゃん……希ちゃんと一緒に……?)


穂乃果(希ちゃんの家に行ってたんだ……)



穂乃果「あっー!!! 海未ちゃんなんで朝いなかったのー!?」




海未「穂乃果! おはようございます。えっと……す、少し早く出――いえ……希の家に泊まってたんです」


穂乃果「希ちゃんの……?」


希「ちょっと話があってねー」


穂乃果「そ、そうなんだ……」シュン



穂乃果「……」ギリリ



穂乃果(なんで……なんで、希ちゃんの……許せな、い……。海未ちゃんは、私の……私の)



希「穂乃果ちゃん……?」


穂乃果「……っ」ダッ


海未「穂乃果!? すみません希、追いかけます」

希「あ……うん」




希「もしかして、穂乃果ちゃんも……? いやいや、それはないか」


希「それに、真姫ちゃんの様子も……」



301 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:08:56.74

◇◇
校舎裏



穂乃果「はぁ……はぁ」


海未「穂乃果っ!」




穂乃果「こないでっ!!!」


海未「え……」



穂乃果「……」


海未「穂乃果……私」


穂乃果「――ダメ……私、最低、なの」

海未「え?」

穂乃果「……私、さっき一瞬、希ちゃんにとっても良くないこと思っちゃった」

海未「良くないこと?」




穂乃果「ふざけるな。って。私の海未ちゃんを取らないでって。……嫉妬、嫉妬しちゃった。とってもとっても、希ちゃんが憎くて……」




穂乃果「きっと海未ちゃんだって仕方なくお泊りしたって、分かっているのに……!」


穂乃果「こんなこと、思っちゃダメなのに。希ちゃんもµ’sの仲間、なのにっ!!!!!」


穂乃果「海未ちゃん……どうして言ってくれなかったの?」

海未「……それは」





穂乃果「海未ちゃんは優しくて、強くて、かっこよくて、誰にでも好かれる凄い人。そんな人の恋人が、こんなに、汚い、私でいいのかなっ……私なんかじゃ――」



302 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:11:04.64

海未「――好きです」


穂乃果「……海未ちゃん?」


海未「私は、誰よりも穂乃果が好きです」


海未「どんなに汚れても、穂乃果は穂乃果です。わたしにとってそれで十分なんですよ」


海未「穂乃果じゃないと、私は、ダメなんです」



穂乃果「……こんなに汚いこと考えてるのに、それでも、いいの?」



海未「もちろん」


海未「私も穂乃果に、謝らなければならないことが、あります」


 もう、下は向きません。

 今、決別するんです。希と話せて、本当に良かった。


 今にも泣きそうな穂乃果の瞳をジッと見つめます。それが償い。誠意。





海未「私は穂乃果に隠していることが、あります。きっと、これを知ったら嫌いになるでしょう」


海未「私は、汚れています。誰よりも」

穂乃果「どういうこと?」


海未「いまは、話せません……。ただ、全部終わったら、話します」


海未「それじゃあダメ、でしょうか……」



穂乃果「……私は海未ちゃんを、信じてるよ。待ってるね?」ギュッ


海未「……ありがとうございます」



海未「――穂乃果……昨日も言いましたが、私たちが、こういう関係だってこと、みんなに、言いませんか……?」



303 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:13:08.48

海未「そうすれば、誰かに取られるとかそういうのも、無くなると思うんです」


穂乃果「……でも、みんなになんて思われる、か……」


海未「どういうことですか……?」

穂乃果「――女の子同士、だなんて……軽蔑、されちゃうかも、しれない」



穂乃果「イヤだ……怖いよ……」


穂乃果「それに、二人だけのヒミツ。海未ちゃんと繋がれる、気がして」


海未「……穂乃果。そういうことだったのですね」


海未「大丈夫。µ’sに心から軽蔑する人なんて、きっといません……」

穂乃果「でも……世間的に、見たら……」



海未「……では、ことりに相談、しませんか?」


穂乃果「ことりちゃん?」


海未「……ことりは実は、同性愛に関しては、理解があるんです」


穂乃果「そうなの? にこちゃんをからかったりしてるのは、ふざけてるんじゃなくて?」



海未「本当に、男性が苦手、らしいです」


海未「ことりなら、きっといい考えも出してくれるはずです」


海未「――ことりは私たちの幼馴染なんですから」

穂乃果「そう、だね」


穂乃果「うん……分かったよ!!」



穂乃果「ねえ海未ちゃん、好き」


海未「も、もう……」











穂乃果「私ね、海未ちゃんを好きって気持ちは――誰にも負けないから」



304 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:15:06.02

◇◇


保健室


真姫「またここに居たのね」



ことり「あ、真姫ちゃん。なあに?」



真姫「……ことりにはお礼を言うわ。私が前に進めるきっかけはあなたが作ってくれたんだもの」

ことり「え? なんのこと?」




真姫「海未のこと」

ことり「ああなるほど」

真姫「じゃ、それだけ」



ことり「ええ? それだけなの!?」


真姫「ええ……それだけよ」




306 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:19:58.56

◇◇


昼 二年生教室




ことり「なんだか二人ともちょっと元気ない?」


海未「流石ことりですね……」


海未「ちょっと、話があるんですが、いいでしょうか」



ことり「もちろん」


穂乃果「……」





海未「――私と穂乃果は付き合っているんです」



ことり「――は?」





穂乃果「っ……海未、ちゃん」

ことり「本当なの?」


海未「はい」


ことり「そ、そうだったんだ……気がつかなかったよ……」


ことり「私、人の動向には目を配ってるつもりだったんだけどな」


海未「……」


ことり「いつからなの?」


海未「二ヶ月ほど前、から」

ことり「へぇ~」


ことり「――良かったね、穂乃果ちゃん!」



穂乃果「え……」


ことり「海未ちゃんみたいな素敵な人と出会えて」


穂乃果「う……うんっ!!」



370 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:13:03.38

>>306

二ヶ月→三ヶ月



307 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:22:14.70

海未「全く……ことりったら口が上手いんですから」

ことり「えへへ、事実だよー」



 穂乃果が笑っている。ことりに言って、良かった。


 少しずつ、穂乃果がみんなに言っても大丈夫だと思わせなければ。

 そうすればきっと……私と穂乃果は幸せになれる、はずなんです。



 後は、みんなに、今までの謝罪をすれば……。



海未「ことりに相談して、良かったです」


海未「本当に、心からそう思います」


ことり「二人のこと、応援するね」

穂乃果「ありがと……ことりちゃん!」








ことり(あ……待って……これじゃ……真姫ちゃんが……)








海未「ことり?」

ことり「う、ううん、なんでもないよ」

海未「――ことり、私、今日でケジメをつける、つもりです」




ことり「え?」


海未「そのうち、わかりますよ」






309 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:24:58.03

◇◇


練習前 空き教室






海未「絵里、凛、花陽、ことり、にこ」


にこ「なに? 急に呼び出して」


絵里「ついに全員でエッチなこと、するとか?」




海未「……」


凛「だったら凛からやるーっ」


花陽「ちょ、ちょっと……」




にこ「えー、海未は私とエッチするんだからー」ギュー


絵里「ちょっと、抜け駆けはダメよ」ギュー


絵里「ねえ海未ぃ、私とセックスしましょう?」



ことり「あはは……」



海未「――離れて下さい」



にこ「え……?」


 海未のいつもとは違う、声色に。その場の空気が、凍る。



絵里「どうしたの?」



海未「みんなに、話があるんです」

 貫くような、海未の目。



 全てを覚悟した、目。それはまさに武士のよう、武道に精通している海未の一端を垣間見た気がした。




310 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:26:37.38

海未「……今まで私は、みんなと、私の性欲の解消のために色々なことをしてきました」


海未「でも、もう……終わりにしたいんです……」



にこ「は……?」


海未「……勝手ですみません」


 謝っても、海未が目線を落とすことはない。それは、覚悟の表れ。




絵里「何かあったの?」



海未「このままでは、大切な関係が、崩れてしまう気がして」


 それは、ここに居る人に向けて。そして、穂乃果に向けて。


海未「すみません、でした」



 膝をつき、そして頭も地につける。

 ここから先、どんな罵倒が飛び交うだろう。乙女の心と身体を弄び、あげく勝手に切り上げる。


 海未にはなにをされてもいいという覚悟が、出来ていた。



海未「私を、どうしてくれても、構いません……」



ことり「海未ちゃん……」


ことり(ケジメ……そういうこと、だったんだね)



絵里「……そう」


にこ「……」




311 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:29:42.10

にこ「あーあ、なに本気にしてんの? 今までのは全部演技なんだからね」



にこ「にこの初めてが奪われちゃうかもぉってドキドキしちゃった!!」


にこ「――だから、安心して。関係は、壊れたりしない」



にこ「ほら、だから早く頭を上げなさい」


絵里「そうよ、あなたがそんなこと思っていただなんて。知らなかった。ごめんなさい……」



絵里「――最初に拒否したの、は…本心、だったのね」




 驚くほどあっさりと。



海未「ありがとう、ございます」



 事態は収束に向かっていった。

 µ’sというグループを、心から信頼していなかったのは海未の方だったのかもしれない。





凛「……うぅ」


凛「海未ちゃんとまだエッチなことしたかったよぉ」



花陽「ちょっと凛ちゃん……」


絵里「ま、まあ私も……」ムズムズ

にこ「ちょ、ちょっとぉせっかくいい雰囲気だったのに……」ムズムズ





絵里「ね、ねえ海未、最後に一回だけ、しない?」


海未「な……! し、しませんよー!!!!」







希「――なるほど……これが海未ちゃんの、みんなの出した答え、か」



希「みんな、悪運が入って海未ちゃんの精液が欲しくてたまらない、やろうに……」




希「後は、ウチが頑張るだけ、やね」



312 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:33:24.89

◇◇


海未「ワンツー、ワンツー、ほら真姫もっと足動かして下さい!」

真姫「ぅ……」




海未「大丈夫ですか?」

真姫「う、うん……」カァァァアアア


海未「顔が真っ赤ですよ。無理しないで下さい」

真姫「だ、大丈夫よ」




真姫(海未……海未……好き……)ポー


真姫(海未のことみてると、おかしくなりそう。あぁ……熱い)

真姫(海未を私の、ものにしたい。海未のものに、されたい、どうすれば? どうすれば……あぁ……もう答えなんて、出てるわね)




希「……」




海未「じゃあ休憩にしますね」



海未「飲み物を忘れてしまうなんて……」



穂乃果「私のあげるよー」

海未「うーん、少しだけ頂きますね」

凛「おっちょこちょいだにゃー」





真姫(……今しかない)


希「真姫ちゃん?」


真姫「」ダッ


希「……!?」

希「ヤバイ……」



314 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:38:18.39

◇◇


休憩中 部室



真姫「……」



真姫「これで……これで」



 私が持っているのは、スポーツドリンクの袋に入れられたセンセーション。なぜスポーツドリンクの袋にしたかと言うと、見られても誤魔化しが容易だから。これに入れておけば部活で使うって言えば済むから。





希「……」



真姫「これで……海未と、海未と……」



ガチャ


希「……真姫ちゃん」



真姫「ん?」


希「――なに考えとるん?」


真姫「……別に……どうしたの急に」


希「別に……か。真姫ちゃんの別には別にじゃないの知っとるよ」


真姫「あっそ……私がなにしようと勝手でしょ」


希「……真姫ちゃんも含めて、何か大変なことをしようとしとるなら、勝手じゃすまされないよ」



真姫「だからなにもしないわよ」

希「その手にもってるのはなに?」

真姫「ああこれ、スポーツドリンクの粉末よ」

希「ちょうどラスト一袋だし、部室に置いてくれるん?」



真姫「これは私の家にあったのを間違って持ってきちゃっただけだから」


希「ふーん、部室にあるのと同じパッケージやからてっきりおいてくれるんかと思ったわ」




315 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:40:14.30

真姫「あらそれは残念ね」



希「……今日の真姫ちゃんおかしいで」


真姫「そう?」

希「……ねえ。それ、本当にスポーツドリンクの粉末なん?」

真姫「ええ」

希「見せてくれん?」

真姫「はあ? 嫌よ」




希「……そっか」





希「なら、ここからはウチの独り言だとでも思ってきいて」



希「何か邪道なモノに頼って、海未ちゃんとエッチなことして、それで何が残るんやろ」


真姫「……はぁ?」


希「知ってる? 海未ちゃん、苦しんでるんよ。自分が快楽に抗えないって。そのせいで大切な何かを壊してしまうって。エッチなことを繰り返す度、海未ちゃんは苦しんでる」



希「――自己嫌悪によってね」




真姫「っ……」


希「自己嫌悪の辛さ。わかるやろ?」






 それは、私が一番よく分かっていることだった。

 抗えない快楽に身体がおかしくなっていく、ことも。





希「――好きな人を、苦しめたい? 好きな人が苦しむ顔が、みたい?」




316 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:45:01.37

真姫「うるさい……うるさいのよ!!! なんなのよ、聖母ぶって、私の邪魔ばっかりして!!! 私に構わないで、私に近づかないで!!!」




希「間違ったことをしている友達を正すのは、当然やろ?」



真姫「私が、間違ってるっていうの?」




真姫「じゃあ……」プルプル


真姫「じゃあどうすればいいのよっ!!!!! 私は、私は海未とどうやって近くなればいいのよっ!!」





希「――想いを伝えればいい」






真姫「え……」


希「好きだって、伝えるの。どうなるかはわからない。でも、そっちの方がいいと思わん?」




希「……これで独り言は終わり。この後どうするかは、自分で考えて」


バタン





真姫「っ……」


真姫「私は……私は……」



 苦しんでいる?
 そんなの聞いてない。私とそういうことをしても、苦しむ……?


 自己嫌悪に押しつぶされること、快楽によっておかしくなること。それを海未にも強いるの……?

 ――海未は、それで苦しむ。





真姫「……私は、海未が、好き」




真姫「私は……」




 気がついた時にはセンセーションが入っている袋をその場に置き、部室を飛び出していた。



317 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 18:46:24.28

◇◇

部室




凛「あー、休憩終わっちゃうよー」

凛「替えのタオルは……と」



凛「あったあった」


凛「――ん? あれ」



凛「スポドリの粉があるにゃ!」



凛「ラスト一袋を開けるのって抵抗あったからなー。お、封もあいてるあいてる。なんだラストだと思ってたけど、あったんだね」


凛「水に粉を入れて……と」



凛「よし完成」


凛「あ……凛飲み物いっぱい持ってきてたんだった……」



凛「せっかく作ったし誰かにあげればいいか」



凛「あ、そいえば海未ちゃんが飲み物忘れたって!!」



凛「凛ナイスタイミングにゃ!」



凛「あっ! 休憩終わってる!! 早く行かなきゃ!」





327 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 19:10:44.02

◇◇


屋上




真姫「ふぅ……」


希(真姫ちゃんの様子が変わった?)


真姫「ねえ希」


希「なあに?」



真姫「さっきは、ごめん。あと……ありがと」




真姫「私、最低なこと、するところだったわ」


真姫「どうしていいか、わからなくて……でも」

真姫「もう分かった」


真姫「答えは、出たから」



希「そっか……。がんばってな」


真姫「私、正々堂々、闘うから」

希「応援してる」









真姫「私、海未を好きな気持ちは――誰にも負けないつもり」










328 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 19:12:52.89

凛「あ、ねえねえ! 海未ちゃんこれあげる!」


海未「これは?」

凛「スポドリだよ!」

海未「い、いいんですか?」

凛「凛いっぱい持ってきちゃったから」

海未「穂乃果から頂いたものを飲み切ったら、頂きますね。ありがとうございます、凛」


凛「いいのいいのー」





海未「あ、真姫」


真姫「な、なあに?」


海未「次の休憩の時に私たちだけ音楽室へ行こうと思うのですが、どうでしょう?」


真姫「ああ、また曲を作るのね。別に一人でも大丈夫よ?」


海未「いえ、ダメです。やっぱり歌詞を書いた以上最後まで見守らないと」



真姫「そう? 分かったわ」



329 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/12(土) 19:14:02.85

真姫(やった……! やった!!!)ピョンピョン



海未「どうしたのですか?」

真姫「なんでもない!」




希「ふふ……頑張って、真姫ちゃん」



希(占いなんて当たらないんやね。占いには自信あったんやけどなぁ。まあ今日の海未ちゃんの占いは当たらんで良かった)




海未「ということで絵里お願い出来ますか?」


絵里「分かったわ。任せて」


ことり「あ、ねえねえ絵里ちゃん」

絵里「ん?」


ことり「私も、次の休憩から家庭科室に行ってもいいかな?」


絵里「どうして?」


ことり「ちょっと……衣装が……」

絵里「ああそういうこと。一人で大丈夫? 手伝いましょうか?」


ことり「ううん微調整だから一人でも平気だよ」


絵里「そう。ごめんね全部任せてしまって」

ことり「いいのいいの」



絵里「じゃあ、よろしくね?」



371 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:14:45.13

希(練習終わったらどうしようかなー)

希(もう、この学院に良運を余らせている人はいない……。そもそも、良運が有り余っている人なんて滅多にいないもの、なのに……。真姫ちゃんの時に凛ちゃんと穂乃果ちゃん、二人も居たのが奇跡だっただけ……)



希(どうする……。この学院がダメなら、外部から頂くしかない……)


希(とりあえず、神田明神に行って、そこで手当たり次第当たってみる。それくらいしか出来なそうやね)


希(練習終わったら神田明神に直行したいとこやけど)


希(海未ちゃんには悪いけど、治せるのは、いつになるか……。海未ちゃんに悪運を植え付けられたメンバーの浄化もしなくちゃいけない……。マズイ……ね)




絵里「……希?」


絵里(……またなにか一人で、考えてるわね……)

絵里(希のことくらい、わかるんだから)




◇◇

休憩中



真姫「あ……私も飲み物なくなっちゃった」


海未「真姫行きましょう」


真姫「あ、ええ」



372 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:17:55.23

◇◇


音楽室


真姫「はぁ……疲れたー」


 真姫は音楽室につくと、すぐにピアノ椅子に勢いよく腰を下ろした。



海未「そうですね……」キュパ


 海未はピアノにおっかかりながら、先ほど凛から貰った飲み物の口を開ける。穂乃果から貰った飲み物は既に飲み干してしまっていた。


 そして。



海未「んぐ……んぐ……はぁ……」


 それを口に運んだ、のだった。


海未(ん……? あんまり味が、しませんね)


海未「真姫の体力も完全に戻ったみたいですね」

真姫「ま、そうねー」


海未「体重は?」

真姫「体重もほとんど戻っちゃったわ」

海未「いいことではないですか」


真姫「よくないわよ」

海未「ただでさえ真姫は一番痩せているんですから」

真姫「うーん……」




海未「じゃあ今日はどうしましょうか」


真姫「あーそういえばこの前三曲目が完成したのよ」



海未「本当ですか?」



373 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:19:12.98

真姫「ええ」

海未「ではまたお願いします」

真姫「え?」

海未「弾き語りですよ。弾き語り」


真姫「ぅ……」


海未「私の楽しみなんですよ?」


真姫「……喜んでくれる?」

海未「もちろん」

真姫「そ、そう……海未が喜んでくれるなら……」






真姫「ね、ねえ。私が歌い終わったらさ……話したい、ことがあるの」





海未「……?」


真姫「――大事な……話」


海未「わかりました」


真姫「……喉渇いちゃった……。海未それ一口ちょうだい」


海未「いいですよ」


 真姫は練習により、飲み物を切らしていた。
 そこにすぐ歌う、となれば渇いた状態では歌えない。

 当然の行為として、海未から飲み物をもらった、のだが。



真姫「んぐ……んぐ……。ありがと。あれ、味がしない……?」

海未「そうですよね。なんだか変な飲み物です」

真姫「まあいいわ」


真姫「あれ……?」


真姫(間接キス……私、間接キスしちゃった……!?)

真姫「うぅ……」カァァァァァ

海未「……?」



真姫「ああもう! 歌うわよ!」

海未「はい」




375 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:21:46.11

 真姫はピアノに指をかける。

 真姫の手によって紡がれた音色は、真姫の声によって命を与えられる。

 命を与えらた音は、音自体が躍動し、真姫の声すらも彩ってゆく。


 相乗効果。

 海未の歌詞と、真姫の音。

 それらが合わさった歌を、海未は目を閉じて感じていた。



海未(綺麗……)





海未「お疲れ様です。やっぱり真姫はすごいですね」


真姫「私の声じゃなくて、曲の感想いいなさいよ」

海未「曲もしっとりとしていて、素晴らしいと思いますよ」

真姫「海未のおかげね」

海未「真姫のおかげです」

真姫「……じゃあ二人のおかげってことで」

海未「そうですね」





真姫「……」


海未「……」



真姫(言わなきゃ……言わなきゃ……)



海未「それで、話、とは?」

真姫「えっと……」



海未(あ……あ、れ……なんだか変な、感じ……?)


 急激に襲ってきた、身体の変化。


 おかしい。おかしい。目が眩む。身体が熱い。


 血液が、巡り、一点に集中するのを感じる。
 なぜ、こんなことに。


 海未は既に冷静な判断が出来なくなっていた。



 真姫を、めちゃくちゃにしたい。
 海未が初めて女に対して性的なことを感じたのは真姫だった。その時のような感情が、戻ってくる。




376 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:23:41.38

真姫「私ね……私……」


海未「はぁ……はぁ……」




真姫「わた……し……?」


 それは、真姫も同様だった。
 突如として襲ってくる、身体の熱さ。身体が火を吹くように熱い。

 しかし、ここまで来て想いを伝えないわけには、行かない。

 身体が、性的な意味で、火照って来たと感じる。

 目の前の海未が愛おしい。めちゃくちゃにされたい。頭はそれで埋め尽くされていた。



真姫「はぁ……はぁ……私ね……あれ……ごめん。えっと……」




真姫「――私、海未のことが好き」




真姫(言え、た……私海未に……)



 真姫の告白。真姫の答え。




 海未は――聞こえていなかった。



 少し真姫よりも早く薬を飲んだせいか、薬が回るのも早かったのだ。


 耳も遠くなり、視界も揺れる。研ぎ澄まされるのは女への執着と性欲。

 目の前にいる。女が。女の、身体が。


 海未は、真姫ではなく、女を求めて、真姫に抱きついて、ピアノの椅子から、地べたに座らせた。



海未「はぁ……はぁ、真姫ぃ……」ギュッー


真姫「ふぁ……う、海未?」


 真姫も薬さえ入っていなければ、海未の異常さに気がつくことが出来たのかもしれない。


 真姫も薬が回ってきた今、正常な判断は出来なかった。


 海未が、海未が想いに答えてくれた。

 そう、真姫の心は曲解する。






 ――海未の、恋人になれた。



377 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:26:50.47

真姫「海未……嬉しい……」


海未「真姫ぃ……はぁ……はぁ」



 海未は少し真姫から離れると、両手で真姫の頬を掴み固定する。


 海未に見えているのは真姫の唇だけ。健康的なぷるんとした唇が、海未の劣情を掻き立てる。

 海未は、迷いなく、そして勢いよく、真姫の唇にしゃぶりついた。




海未「んちゅ……ぁぁ……真姫……真姫ぃ……んぁ……ちゅぷ、ちゅぱ、ちゅぷぶ……ぬちゃぁ」



真姫「ちょっ……ふぁ……んちゅ……っ……ちゅぷちゅぷ……んちゅ……ふぁぁ……海未……しゅきぃ……」



 一瞬逃げようとした真姫の、後頭部を掴み逃げ場をなくす。


 海未は容赦無く真姫を攻め立てていた。最早、遠慮はなく、海未の人格すらも変わっていた。


 舌を真姫の口内に侵入させる。


 上顎のヒダの部分を舌でクリクリと撫で回す。その度に真姫の身体は震え、涙を流す。

真姫「ふ、ぁぁぁ……」



 上顎の歯茎に沿って、舌をすべらせる。下顎の歯茎にも満遍なく刺激を与える。

 薬によって高められた性欲は、たったそれだけの刺激で真姫の心を踊らせた。


 お互いが絡み合い、粘膜を刺激しあうことで、口元の筋肉がゆるくなっていく。
 少し経つと、二人の口元はお互いの唾液でぐちょぐちょになっていた。


真姫「はぁ……はぁ」

海未「大丈夫でしたか?」


 穂乃果と、するため。
 穂乃果に捧げるもの。
 穂乃果と――。



 ――ファーストキス。


 これが、海未にとってのファーストキスとなったことを、真姫が知ることはない。



378 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:27:48.22

真姫「……」

 真姫の潤んだ目。赤らんだ頬。それは言葉よりも何よりも雄弁であった。


 離れた両者が再び交わる。

 今度は真姫も海未を抱きしめ、お互いがお互いを貪りあう。


 交わった口元からは二人の拙い舌がチロチロと顔を覗かせる。


 真姫の舌を誘いだすかのように、海未は真姫の唇の周りを舐め回す。

 たまらず真姫は舌を出して海未の舌に絡ませる。二人の舌は空中で絡み合い、糸を引く。



真姫「んぅ……んぅぅ……海未……はぁぁん」



 鼻にかかった甘い息を出しながら、海未は自分の口内に真姫の舌をおびき寄せる。

 餌を与えられた真姫の舌はすぐに、海未の口内へと招き入れられることとなる。


 そして、そこで極上の快楽という餌を与えられるのだ。


 ねっとりと舌が絡み合い、そこから唾液が溢れ出し、糸を引いて身体に垂れてゆく。


 海未が攻めれば攻めるほど、真姫の身体はすこしずつ後ずさって壁に押し付ける。


 海未は口づけをやめない。

 壁に押し付けたまま真姫の口内に唾液を送り込む。


海未「んぅ……じゅる……こくん……」


 そして、どちらの唾液かもわからなくなったものをジュルジュルと音を立てて吸い出す。

 何回も、何回も、時間など存在しないかのように、繰り返した。


 何回やったかわからなくなった、ところで、ふやけたように感覚がなくなってくる。


 研ぎ澄まされた感覚は、お互いのより強い性感帯の準備をさせたのだ。



379 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:29:26.38

◇◇



ことり「んー微調整も終わったし、完璧だね」

ことり「というか、被服室と家庭科室ってなんで二つあるんだろ」


ことり「家庭科室だけでよくない?」


 なんの変哲もない疑問を浮かべながら、屋上へも向かう。


 微調整も終わったし大体オーケー。

 時間にすると三十分も経っていないんだから、そこそこ上出来かな?



ことり「あ、音楽室で2人が活動してるんだっけ」


ことり「ぁ……」


 目の前には音楽室から漏れてくる灯り。二人はそこで活動している。



 ふとよぎるのが、今日の海未ちゃんの告白。


 ――穂乃果ちゃんと付き合っているというもの。


 最初は私もすっごくびっくりしたけれど、今思いかえすとああ……ってなることが多い。


 付き合ったとしても、自然体でずっといられたから私も気がつかなかったんだよね。

 そして、そうなってくると問題が発生する。



 真姫ちゃんの存在。



380 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:31:29.29

 もう海未ちゃんは穂乃果ちゃんと付き合っている。ということは、真姫ちゃんの恋は……もう実ることはない。



ことり「そんなのって……」



 報われなすぎる。


 今からでも、このことを真姫ちゃんには言った方がいい。

 私はそう思って、音楽室を――覗き込んだ。





ことり「っ……!?」




 は……?

 なに、しているの?


 海未、ちゃん……?



ことり「え……え?」





 音楽室を覗き込んで、目に入ってきた光景。それを処理することなんて出来っこなかった。



 海未ちゃんが壁に真姫ちゃんを追い詰めて、絡み合っている。

 身体をしきりにくねらせ、唇と唇をまるでしゃぶるようにして、貪りあっている。



 意味が、意味がわからない。




ことり「海未ちゃん……なにしてるの……?」


 私はそれを見た瞬間、屋上へと駆け出していた。



381 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:34:01.32

◇◇


海未「真姫、触りますよ」


真姫「うん……」


真姫「あっ……や、やんっ……んぁ」

 海未はすぐに真姫の小振りな乳房に手を伸ばし、制服の上からグニグニと揉んだ。


真姫「ふぁっ、海未、胸好きなの?」

海未「はぁはぁ……」


 真姫は覆いかぶさってくる海未を下から見上げる。


真姫「もっと、触って欲しい。海未になら、めちゃくちゃにされたい」


 真姫は自ら制服のボタン、シャツのボタンにに手をかけ、外してゆく。



 二つともボタンを外し終わったところで、真姫の赤色の下着が露わになった。


 背中側にあるホックを海未がすぐに外し、強引に下着を上に押し上げる。




 海未の眼前に広がるのは、はだけた服に唾液でドロドロになった蕩けるような真姫の表情。


 海未はすぐに張りのある乳房を生で触り、感触を楽しむ。


真姫「ふぁ……つ、強い……んぁ、もっと……もっと……」



 海未の手が乳首に触れる度に真姫は嬌声を発していた。
 断続的に与えられる乳首への刺激に、突起はすこしずつ膨らんでいく。




382 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:35:25.08

海未「真姫……いやらしいですね」

真姫「んぁゃ……言わないでぇ……」

 自己主張を始めた真姫の二つの突起に向かって、食いつく。


 舌先で右の突起をコリコリと刺激して、左手でもう一方の突起を刺激する。


 真姫は快楽に悶え、海未の頭を抱くようにしてぎゅっと締め付ける。

 海未は唾液で濡れた乳首をドロンと舐め上げ、さらに吸う。


真姫「ふぁぁぁぁぁっ!! やめへ、きもちぃぃのぉ……!!」




 少量とはいえ、薬により増幅された快楽により、叫びながらピクピクと身体を揺らす。

 クネクネと腰を動かす真姫の秘部からは滴るほどの愛液が染み出している。


真姫「こっちも触ってぇ……」


 真姫は海未の手を掴み、自分の下腹部へと移動させる。


海未「もう、ぐちょぐちょじゃないですか。真姫はエッチですね」

真姫「海未の、せいなんだからぁ」


 海未は真姫の股に頭を持っていき、覗き込むようにして、真姫の太ももを開かせる。

 下着越しに触っても生で触っているのではないか、と錯覚するほどに真姫の秘部なダラダラと愛液を分泌していた。

 真姫は顔を手で隠し、耳までも真っ赤に染める。


 それを見て、真姫の陰部の上で手を小刻みに動かした。


真姫「ふ、はぁぁぁっ!! いやぁ、あや、やぁぁぁ、んぁっ、気持ちいぃ、気持ちいいよンン、海未そこ、そこぉっ!!!!」


海未「気持ちいいですか? はぁはぁ……じゃあ脱ぎましょうか。もっと、もっとよくしてあげます」


 下着越しの刺激もほどほどに、腰を少し持ち上げて、すぐに真姫の下着を脱がせた。するとクロッチ部分と、真姫の陰部の間ではっきりわかるほど長く、ねばねばと糸が引かれている。



海未「本当にいやらしいです」

海未「エッチですね。こんなにしちゃって。音楽室でこんなこと、変態ですね」


真姫「ふぁぁ……」


海未「……」


海未「真姫、こんなにぐちゃぐちゃにして、どうして欲しいんですか?」



383 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:40:23.59

姫「……触って」


海未「どこ――」



海未「私のおまんこ!! はやくぅぅ!!」

真姫「うぅ……エッチだから、私エッチだから……早く、早く触って……」




 海未は真姫の陰部にじっと視線を注ぐ。
 周囲を覆う薄い陰毛はびっしょりと濡れていて、そこからただよう猛烈な女の香りに、海未はさらに昂ぶってゆく。



 薄く色づいた大陰唇が真姫の昂ぶりによって、少し開き、その間からちらつくピンク色の膣口がひくひくと動いているのも確認できた。



 海未が見ているそばから、愛液はどんどんと溢れ出してくる。



真姫「見てないで、触ってよぉ!」
 

 真姫の叫びに、海未は股の間に顔を突っ込む。



真姫「やっ、あああああっっっっ!!!!!!」


 海未の舌が、すでに硬くなっている陰核を刺激したのである。



真姫「やっやっ、うぁ……おかしくなるぅぅ……ぁぁん、ふぁっ!!!!」



 海未の舌が所狭しと、真姫の陰部で動き回る。
 溢れ出してくる愛液を救い、全体に塗りたくる。



 海未の唾液か、真姫の淫液か、どちらともわからない液体で、女核は水をかけられたようにぐちょぐちょだ。



 それでも海未の愛撫は止まらず、執拗に刺激を与え続ける。舌を細くして、膣口の浅い部分をほじくる。



真姫「いやぁ、いや、いやぁ……イクっ、イクイクっ! ああああっら海未ぃ、海未ぃ、気持ちよすぎてぇっ!!!! ああああああああああっっっ!!!!」




 海未が与える刺激から逃げるかのように、腰がずんと上がり太もも付近から痙攣が始まって、膣もピクピクと蠢く。


海未「ふぅ……」


 顔をドロドロに汚しながら海未が顔をあげる。



384 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:42:26.23

真姫「はぁ……はぁ……はぁ……」


真姫「はぁ……海未ぃ……ちょうだい……おっきくしてる、おちんちん、おちんちんちょうだいっ……!!!」



海未「知ってたんですか……」




 海未はそれだけ言うと、スカートと下着両方に手をかけて、一気におろす。

 はねじかけのように飛び出してきた巨大な淫棒。



海未「真姫……」



 足を開かせ、膣口のあたりまでペニスを接近させる。


真姫「ふぅぅうん……」


 秘部にペニスを押し付けると、先端がコリコリと固くなっている陰核に触れる。


 たたでさえ両者とも少量ながら薬を服用している。それによって高められた感度により、同時に声を上げる。


 少しペニスが触れただけでガグガクと真姫の足と膣は痙攣し、軽い絶頂を迎えていた。


 ――こんな状況で、挿入したら、どうなるだろう。

 海未は溢れでる淫液に視線を奪われる。


 真姫ががっしりと海未の腕をつかむと、海未は狙いを定める。






 ――そしてなんの躊躇もなく、一気に奥まで突き刺した。


真姫「ンあああああああああああああっ!!!!!! ふぁ、ぁっ、あんっ、あああああっッッッ!!!! きもひぃいぃ、ふみの、ふみのおひんひんがぁ……はぁぁぁあんっー!!!!!」



 一思いに突き刺し、それだけで真姫は舌を突き出して絶頂を迎えた。



385 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:44:23.86

海未「ふぁっ、真姫ぃ、真姫のなか、なかぁっ、んぁっあっあっ、あっ、あっ、あっ、ぐにゅぐにゅしてぇ……!!」



海未「あっ、あっ、ごめん、ごめ、なさっ……わたし、ぁぁんっあ、真姫のなか暖かくてトロトロでぇ……!! ふぁぁ……腰が腰が止まらないれすっ……!!」


真姫「らめぇっぁ、おかしく、おかしくなるよぉっ!!!」


真姫「んっんっもっと、もっと突いてぇ!!! おちんちんすきぃ、海未しゅきぃ!! 奥まで、奥まで、あぁっ!!!!」


 海未のペニスが子宮口めがけて一気に挿入される。処女膜を貫いて、血が滴り落ちるが、真姫に痛みはなかった。それはセンセーションによる鎮痛効果が働いているからだった。


 突くたび膣口が恐ろしいほどに、締まり、ペニスを搾り取ろうとする。


 初めての女の中での快感。
 海未は腰をがっしりと掴み、勢いよく、ペニスを打ち付ける。


 ペニスを突き立てると膣が蠢き、まるで一つの独立した生き物のようだった。膣壁のヒダが絡まり合い、海未のペニスをさらに求める。


真姫「いやぁぁぁっ!!! また、またイクのぉ、イクイクっ、こんな、すごいの!! おっきいッッンぁ気持ちよくて、イクぅっ!!!! ぁあああああっあっあっ!!!」



海未「私も、私もでひゃいますぅ、真姫のなかれぇ真姫のなかに、でちゃいますぅぅ!!!」



真姫「すごい! すごいよぉっ!!! 海未のおちんちんっ、ぁぁっ、ンぁっ、おちんちんっがぐちゃぐちゃってぇっ!!! ぃぁぁあああああああっ!」


 快楽に悶える真姫はさらにペニスを締め上げる。そんなこともお構いなしに刺激を求めて激しくうごかされる陰茎は、その圧迫に耐え切れず、真姫の一番奥で精液を放出した。


真姫「ぁぁ……出てるぅ、海未の精液注がれてる……はぁ……はぁ……すごぉぃ……おちんちん、びくびく、してぇ……」



386 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:46:02.89

海未「ぅぁ……真姫の中もぐちゃぐちゃって、動いて、ます……はぁン……くっ、ああぁっ、もう一回っ、もういちどい、いきますよっ!!!」


真姫「あっ、ちょっ、海未。そんなすぐっ、ああああああっ!! 激しいよぉ、あん、っぁん……おまんこ気持ちいい、海未のおちんちん気持ちよすぎておかしくなっちゃうぅぅ!!!!!」


海未「はぁっ、はぁっ、もっと、もっと、もっと気持ちよくしてあげます。はぁ、んぁぁぁ!!」



真姫「んみぁぁぁっ、ふぁぁっん……もっと、もっと、精液注いでぇ!! 奥で! 奥で!!!」



 度重なる絶頂。

 真姫は以前これ以上の絶頂の地獄を経験している。

 しかし、それとは全く異なる絶頂。前のものが地獄ならば、今回の絶頂はまさに天国。

 心から気持ちいいと思えるものに、真姫はおかしくなっていく。


真姫「もっと、もっとぉっ!!!!」


 センセーションの効果によって、鎮まらない陰茎を打ち付けてゆく。
 普段の射精とは比べものにならない快楽に、海未は真姫の身体を貪ること以外に考えることが出来ない。


 頭がおかしくなるような幸福感が両者を包んでゆく。



真姫「ふぁっあっあああああああっ、気持ちいぃ、イク、イクぅ、海未のおちんちんがぁっ!! 出して、出してぇぇぇ!!! んぁぁぁぁあああああああっッッ!!!!!」


 さらに絶頂。

 真姫は強く締め付ければ締め付けるほど、海未の陰茎を膣全体で感じることになる。



 自分が締め付けた圧力で、自身が絶頂へと駆け上っていく。そして絶頂に達して締め付けたことで、さらに強い絶頂に導かれていく。腰は浮いて、ほぼ常に達していた、


 最早真姫の身体は狂っていた。



387 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:47:52.98

海未「また、また出ますっ、あぁっッ!!!」


 繰り返される射精。一度も抜かれることなく射精を繰り返すことで、突くたびにドプドプと精液を掻き出し、さらに新しい精液を送り込む。


 それはすなわち、悪運を流し混み続けているということ。


 時間を忘れて、お互いを貪り合う。



 海未が真姫の中で8回目の射精を終えたところで、初めてペニスを抜いた。


 ようやくセンセーションの効果が切れたのだ。少量だったため、持続時間は短かった。




海未「はぁ……はぁ……」


真姫「ふぅぅん……あぁ……ぁぁ……」



 少しずつ、世界が、鮮明になってゆく。

 鮮明になった世界で最初に見えたのは、お互いの体液によってぐちょぐちょになって横たわっている真姫の姿。


 目は虚ろで、激しく胸板を上下させている。


 海未は自身のやったことが、一気に蘇って、くる。


 真姫と話していたら急に身体が熱くなって、真姫に――何かを言われて……。

 それで――。


海未「ぁ……ぁぁ……」


海未「私は……なん……」




真姫「はぁ、はぁ」




 頭を抱えて自分の行ったことに絶望する。

 真姫はむくりと起き上がり、そんな海未を抱き寄せた。



388 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:49:47.16

真姫「嬉しい……」

海未「……」

真姫「ずっと海未と、こうしてたい」


真姫「海未の精液、もっと、もっと欲しいのぉ……ねえもっと突いてぇ……?」


 ――悪運が、入り込んでいた。


 薬の効果で至上の快楽を知り、さらに悪運によって、依存心も上乗せされていく。


 真姫は精液が溢れ出てくる膣口を開いて、海未を誘惑する。

 だが、海未にそんな気力など残っているはずもない。


真姫「んもう……」


真姫「んっ、じゅぶ、じゅぶ、ね、もうひっかい。海未のせーえきぃ……んじゅぶ、ちゅぱっ」

真姫「セックスぅ、セックスしたいのぉ……」

真姫「んんぅ、ちゅぷ……んはぁ……おちんちん、おいひぃ……ねえ、おっきくしてぇ……」

 全てを忘れ、海未の陰茎だけを一心にしゃぶる。勃起していない萎えている状態でさえ、お構いなし。

 柔らかい陰茎の全てを包み込むように、口で覆いつくす。

海未「……やめてください……」


 弱々しい力で頭を掴み自身の陰茎から離れさせ、制止させる。


真姫「……」


真姫「ふぇ……疲れちゃった?」

海未「……」

真姫「はぁ……」

真姫「……もう時間てこと? みんなに怪しまれちゃうかもしれない……でも、そんなことより突いて? もっともっと、気持ちよくなりたいの」


海未「っ……」


海未「あ……ぁぁ……」


 真姫は心ここにあらずと言った具合の海未の様子を見て、諦めたように乱れた服を直し始める。

真姫「海未とセックスできて、よかった。本当に、気持ちいいの。私、まだ、まだしたい」

真姫「もっと海未と、セックスしたいの。ねぇ……今度ウチに来て? 親いない日があるから、そこなら一晩中――海未?」


海未「あ、あぁ、うぁっ、あっぁぁああああああああああっ!!!!!!」




 自身が何をしたか、決別。そう決別をしたはずなんだ。

 それでも、身体は言うことを聞かない、今だに、熱を帯びている。





海未「ぅあ……水……水」
 



389 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:50:53.12

 おかしくなった身体を冷やすため、海未は本能から水を求める。


 凛から貰ったペットボトルを強引に手に取り、勢いよくキャップを外す。


海未「んぐっ……んぐっ……」

 全てを忘れようとするかのように、半分ほど入った液体を一気に飲みほした。





 ――海未は先ほどの倍以上、つまり、大量のセンセーションを服用したのだ。





真姫「大丈夫――あっ……くっな、なに、これ」


 海未の異常な様子に違和感を覚えた真姫。すぐに確認しようとしたところで、それはやってきた。



真姫「あぁ……手が……震え……」

真姫「いゃ、海未、離れないで……いやっ、いやぁっ!!! 海未がいないと、私、私……!!」


 副作用による効果が少しずつ、現れてきていた。

 少し海未が離れただけで、永遠にいなくなってしまうそんなビジョンが浮かぶ。

 精神が急激に不安定になっていき、身体もあちこちが震え出す。



真姫「いや、海未、海未ぃっ!!」


 立ち上がった海未の足にしがみつく。


海未「真姫……」


海未「っぁ……!!!!」



 薬が回る。


 水を飲んだのに、身体が熱い。
 両手で肩を掴み息が荒くなっていくのを感じていた。



390 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:52:03.07

 またあの感覚、身体が、心が昂ぶっていく。


真姫「側にいて……」


 しがみつく真姫を見下ろす。
 潤んだ瞳が海未を見上げる。捨てられた子猫を連想させる真姫の表情は海未の情欲を一気に高めていくことになった。


海未「ぁ……だ、め……」


 熱い、血液が回る。血液が下腹部に集中する。


海未(また……真姫の中に挿入れたい。ぐちゃぐちゃになるまで、セックス……セックス)


 欲望だけが膨らむ。


真姫「海未?」


海未「うあああああああああああっッッ!!!!」

 一瞬、薬に犯される前の海未が戻った。このままでは、また、また真姫に手を出してしまう。そして最後の力を振り絞って、真姫を振り払う。

真姫「え!? い、いやっいやぁ!!!!」


 真姫が叫ぶ声を背中に受けながら、音楽室の扉を勢いよくあけてそのまま飛び出した。




◇◇


部室


希「トイレトイレ……と……。その前にハンカチどこやったかなー?」


希「ありゃ、忘れてきてもーたかな」

希「なら仕方ないね」

希「ただでさえ練習開けてきてるのに」



 すぐにトイレに行って、また練習に戻ろう。そう思った矢先だった。

 ウチの目にそれは入り込んできていた。


 真姫ちゃんが"言うには"スポーツドリンクの粉末。


希「……こぼれてる?」


 真姫ちゃんがそれを手にしていた時は粉末を取り出していた様子はなかった。



391 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:53:06.49

 真姫ちゃんが袋に手をかけた瞬間に話しかけたから、それは間違いない。



 少し、ほんの少しだが白い粉末が飛散していた。



希「……」

 自然に眉間にシワがよる。


希「……」


 悪寒。

 なにか、とんでもないことが起きている、そんな感じ。


希「……なんやろ、この感じ……」


 普段は狭く感じる部室が妙に広く感じた。

 秋も本番を迎え、辺りは薄暗い。


希「……」



 ウチは部室を飛び出した後、トイレに向かうわけでもなく、練習に戻るわけでもなく、ただ校舎を見て回ることにした。





392 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:53:49.64

◇◇



真姫「海未ぃ……いなくならないで。もっともっとセックス、セックスセックスセックス……」


真姫「……」


真姫「ふぅ……ふぅ……こんなんじゃ練習なんて、できっこない……海未とエッチしたい。せーえき、精液……はぁはぁ……」



 薬の副作用は切れかかっていた。

 一過性であることと、少量での摂取にとどまったため少しずつ我に帰っていく。

 
 しかし、真姫の身体と心は海未を求めていた。


 セックスと海未に対する精神的依存。センセーションによる身体的依存。

 まだ軽いが、両方がのしかかろうとしていた。
 

 至上のセックス。この世の真理を見たようなそんな世界。

 またあんな風になりたい。

 それしか考えていなかった。


 しかし、海未は狂ったようにどこかへ行ってしまった。



真姫「とりあえず……帰ろう」


真姫「……ぁ」


 快楽を追い求めて、頭に思い浮かぶのは持ってきたセンセーションのこと。


真姫「あれを、使えば……さっきみたいに気持ちいいのが……?」


 半ば希望にすがる形で薬へと。


 もはや本能で、自分は薬を服用したのだと気がついていたのかもしれない。



 目標を定めた真姫は部室へと歩みを進めたのだった。



393 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:55:33.55

◇◇



海未「くはぁっ……ぜぇっぜえっ……うぅぁっ……なに……」


海未「私はっ……どう……した……くっ……」


 燃えるように熱い。

 薬を使用した場合、普通は身体が凍ったように冷たくなっていくように感じるのだが、センセーションは真逆だった。


 さきほどとは比べものにならない量のセンセーションを体内に入れたのだ。


 この時間はほとんど人が通らないであろう廊下に座りこむ。近くには生徒会室があるが、この時間ならば関係のないこと。



 苦しい。

 苦しい。


 快楽を欲している。とてつもない快楽を。

海未「だめっ……私は……ぅああああああああああっ!!!!!」

 自分の中の獣を押さえつけるかのごとく、狂乱の声を上げる。

 誰もいない廊下に不気味なうめき声と、叫び声。

 惨劇の狼煙は既に上がっていた。


◇◇



絵里「ことり! どうしたの!?」


ことり「あ……うん、ごめん……」

絵里「……大丈夫? なんだか心ここにあらずって感じよ」

ことり「も、問題ないよ!」

ことり「ちょっと衣装のこと考えてたら!」

絵里「……衣装のことはありがたいけど、こっちも疎かにしたらダメよ?」


ことり「わかってるよ! ごめんごめん、あはは」


ことり(どう……しよう)


ことり(あんなの……見たら、集中なんて出来ない……)


ことり(きっとあの先も……)


ことり(誰かに……相談したい……。穂乃果ちゃんはダメだし、凛ちゃんはダメ……というか海未ちゃんとエッチなことしてた人はダメ)


ことり(そうなると……)

絵里「それにしても、希遅いわね」


ことり「わ、私様子見てくるねっ!!」

絵里「え!? ちょ、ちょっと!」




394 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:56:30.40

◇◇



 当てもなくさまよう。


希「……」


 外を見ると日はほぼ落ちかかっている。薄暗い校舎にウチの歩く音だけが木霊している。


希「……ちょっと怖いかも」

 階段を上がる。

 そしてそこには安心をもたらす、灯りが存在していた。


希「音楽室……。真姫ちゃんと海未ちゃんがいるはずやね」


 電気がついているということはまど二人が活動しているということだろう。

 少しだけ安心する。



希「……」

 音楽室のドアから中を除きこんでみる。

 あれ。


 いつもは海未ちゃんがピアノに寄りかかって、真姫ちゃんがピアノに座った状態で作業をしているはず。

 おかしいな。トイレでも行ってるんかな。

 中を再び覗き込む。やはり二人の姿はない。
 無人の音楽室に貼ってある偉人の写真が、今日は少し恐ろしく感じた。

希「電気消しとこうか」

 一応の善良心から、音楽室のドアを開け中に侵入する。


 キィィって音を立てながらしまっていく音楽室のドアには毎回少し驚く。

希「なんだか……不気味」

 電気を消すだけのつもりだったんやけど、自然にピアノの方まで歩みが進んでいた。

 目に入ってきたのは、ピアノの弾くところが開けられている様子。

希「やっぱり真姫ちゃんが使った後か」



395 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:57:23.18

 閉め忘れるとはおっちょこちょいな真姫ちゃんやね。真姫ちゃんが使った証拠に、ピアノには譜面が置かれていた。


 ウチは譜面なんて読めないけど、きっとこれは新曲やね。だって題名がまだ途中までしか書いてなかったりするし。


希「……あれ」


 違和感。
 真姫ちゃんが譜面を放り出してどこかへいくなんてありえる?


 部室にまだバッグはあったし帰ったわけではない。

希「……じゃあどこに」


  周囲を見渡すと、壁の付近が異常な状態であることに気がついた。

希「水……?」



 壁の付近を中心とした場所になにかの液体が飛散して、飛び散っているのが確認出来た。小さな水たまりになっているのもある。


 近づいて、観察してみる。


希「白くてネバネバしたのがあちこちに飛び散っている……対して透明な液体は溢れ出てきたみたいに、一点で水たまりみたいなのを作っている……」


 悪寒。

 またしても悪寒。



希「なんや……この感じ……」


 白い液体には、少し心当たりがあった。

希「精……液?」


 海未ちゃんの。でも、そんなこと、ありえない。


 あれだけの決意を見せた海未ちゃんが、そう簡単に曲げるとは思えない。


 そもそも海未ちゃんが射精をするのは、悪運が溜まりすぎたことによる自己防衛本能が働くから、なんやけど……。


希「気味が悪い……早くここから出よう」




 飛び散った液体を尻目に、ウチは譜面を持って音楽室を後にした。




396 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:58:27.70

◇◇


部室


 再び訪れたのはここだった。

 譜面になにかあってはいけないと思い、ひとまず安全なところに置いておきたい。そんな思いから。



 ウチは作った本人である真姫ちゃんに返すべきだと思い、真姫ちゃんのカバンを探す。

希「あれ、さっきまでスポーツドリンクの袋があったのに」


 探してみる。

 さきほどまですぐに目についていたものが無くなっている。と同時に、真姫ちゃんのカバンまで無くなっていることに気がついた。


希「なんで無くなってる……?」


 それらが意味することは帰ったということだろうか。
 ということは、真姫ちゃんとは入れ違いになったってことやね。


 さっきまで音楽室に居た……? あの、液体は一体。




 ――ガチャ。




希「ひっ……」


ことり「希ちゃん……」

希「はぁ……なんだことりちゃんかびっくりさせんでよ」


 少しだけことりちゃんが来て安心した。なんだか、不気味な雰囲気が学校に漂っている気がしたから。


ことり「ごめんね……でも、でも、相談したいことがあって」

希「……なに?」


 ことりちゃんのただならぬ様子に、少し気を引き締める。


ことり「本当は、本当はこんなこと言っちゃダメ、なんだと思うけど!! でも、でも!!」


希「落ち着いて?」

ことり「はぁはぁ……う、うん」

希「で……?」



397 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 00:59:26.98

ことり「……じ、実は前から、真姫ちゃんから、海未ちゃんが好きっていう相談を……受けてたの」


希「……」


ことり「驚かないの?」


希「ウチも知ってたから」

ことり「あ、そ、そうなんだ。それなら話は早い、んだよ」


希「……?」


ことり「さっき、音楽室に行ったら……真姫ちゃんと海未ちゃんが……抱き合ってキス、してて……それも深いやつ……。海未ちゃんが押し倒している感じで」



希「本当!?」


ことり「う、うん……」


希「いやー、真姫ちゃんついにやったかー。あのタイミングで告白するとは思っていたけど、まさか一気に深いキスまでやってしまうなんて……」

希「真姫ちゃん積極的やね……!」



 あの真姫ちゃんが海未ちゃんへの告白を成功させて、しかもキスまでするなんて。
 相談を受けていたウチとしては本当に嬉しい。


 真姫ちゃんだって自分を見失いそうになりながら、正面からぶつかったんや。……本当におめでとうっていいたい。



希「ふふ……」


希「――ことりちゃん?」


 素晴らしい知らせ。
 相談を受けていたということりちゃんもきっと嬉しいはず。……それなのに、ことりちゃんの表情は晴れない。


ことり「……話はまだ終わってないの」

 見る見る顔が青ざめてゆき、声も震えていく。


ことり「本当に、本当に誰にも言っちゃダメなんだけど……友達を裏切ることになっちゃうんだけど……!! でも……でも」


ことり「――海未ちゃんね、穂乃果ちゃんと、付き合ってるの」




希「ん?」


 なに?

 どういう、こと?

 何を言っているの?



398 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 01:00:33.93

希「ことりちゃん、それ嘘――」

 今にも涙がこぼれそうなことりちゃんの大きな瞳。それがウチを真っ直ぐに見つめていた、それは嘘ではない、証。



希「そんな……」



希「いつからなん?」

ことり「三ヶ月前からって」

希「……気がつかなかったよ」

ことり「私も……」

希「てことは、このことはウチらしか知らないんやね?」

ことり「うん」

ことり「ねえ、どうしよう。海未ちゃんが真姫ちゃんと……! もうわかんないよっ!!!」


希「……」

希「今日見たとはいえ、一人でかかえこんで辛かったね」

ことり「……うん」

ことり「どうしよう、穂乃果ちゃんが……」

希「……きっと、なにかあったんよ。ウチが調べるから。ことりちゃんは練習戻ってて?」

ことり「でも……!」

希「こんなにメンバーがいなくなるのもおかしいやん? ウチはちょっと用事があるからってえりちに言っておいて」

ことり「……分かった。じゃあお願い。何か分かったら」



希(なにが……なにがおきてるんよ……)

 とりあえずあの音楽室をもう一回ってとこやね。




◇◇


ことり「……あれ」

 希ちゃんが部室を後にしてからも、しばらく動くことが出来なかった。

 ぼんやりと外を眺めていたんだけど、そこに、今回の元凶である人が目に飛び込んできた。


ことり「真姫ちゃん!!」


 校門に向かって、ゆっくりとゆっくりと、まるでゾンビのような足取りで歩いていた。


 今から全力で走れば間に合う!

 部室の扉を勢いよく開けて、走る。



399 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 01:03:00.43

 階段も普段はしない二段飛ばしまでして駆け下りる。
 靴はそのままに玄関を飛び出す。見えた、眼前には真姫ちゃんの後ろ姿。


ことり「真姫ちゃん!!!」


 私の声に、真姫ちゃんは足を止め、振り返った。

真姫「ことり」

ことり「はぁ……はぁ」

真姫「どうしたの?」


ことり「……単刀直入に言うよ」

ことり「私、みちゃったの。音楽室で海未ちゃんと真姫ちゃんがなにしてるか」


真姫「……そう」




真姫「――気持ちよかったわ。すっごく。おかしくなるくらい。前にことりに慰めて貰った時よりずっと」




ことり「なんで、なんで、そんなことしたの!!」

真姫「知らないわよ、あっちがやってきたんだから」

真姫「ことりも勿体無いことしたわね、男が嫌いだからってあんなの逃して」





真姫「想像してみて? あなたが家で一人慰める時より何倍も気持ちがいいのよ?」




ことり「……」

ことり「海未ちゃんがやってきた……? そんな、そんな訳ないよ!! だって、だって!!」

ことり「――海未ちゃんは穂乃果ちゃんと付き合ってるんだよ!?」



 時が止まったような。私の一声で。


 ああ、言ってしまった。これは口が軽い人って言われても、仕方がないかも、しれない。

 真姫ちゃんはきょとんとした表情を見せる。


真姫「ぷっ……あははははは。なに言ってるの? 本当面白いこというのね」

ことり「え?」

真姫「海未は私の恋人よ? 穂乃果と付き合ってるなんて、ありえないわ」


ことり「ほ、本当だよ!!」


真姫「はいはい、じゃあ私は帰るから」

ことり「待って――」

真姫「私に構うより早く練習、戻った方がいいんじゃない?」


ことり「くっ……」



410 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 18:49:24.27

◇◇



 カツ……カツ。


 光を無くした太陽が、廊下を照らしていた。

 辺りは暗闇。音楽室への道のりは遠いというわけではないが、なぜだか今回は遠く感じた。


 希の歩く音だけが辺りに木霊する。部室に帰ればみんなが練習を終えて着替え終わっていることだろう。


 希はゆっくりと歩きながら音楽室であったことの整理をしていた。


希「真姫ちゃんはきっと二人きりになった時に海未ちゃんに告白した。多分これは間違いない」



希「そこから、キスをした。海未ちゃんが押し倒している感じって言ってたけど……そんなことありえるん? 海未ちゃんは決別をはかって――」



海未『大切な関係を守るために』



希「……なるほど、そういうことやったんか。最初から、ずっと穂乃果ちゃんのことを考えてたんやね」



希「穂乃果ちゃんを大切に思っているから、最後まで穂乃果ちゃんには何も教えていない。それだけの愛があるなら、なんで真姫ちゃんを……」




希「わからん、なにかなにか引っかかる」




411 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 18:52:36.10

希「音楽室の液体。あれは……透明なのが真姫ちゃんので、白いのが海未ちゃんの精液、かな。エッチまで、してもうたん? いままでエッチだけは一回もしていないのに」


希「ぅあ……精液……せーえき……」

 少し身体を震わせる。
 海未と行った行為を思い出してしまった。精液が欲しい、沢山口の中に注がれたい。沢山沢山。



希「ウチ……こんなエッチなこと考えて……ダメダメ、支配されちゃダメや」

希「しかも、海未ちゃんは、そんな人じゃ――」




「――ぅぁあああああああああああああああああああああっっ!!!!!!」





希「っなに……!?」


 突如聞こえてきた悲鳴は希の思考を断ち切った。

 後ろを振り返るが、あるのは歩いてきた長い廊下。まるで暗闇しかないような、光景に恐怖する。


希「上かな」


 聞こえてきたのは上から。希は階段を素早く駆け上がり、聞こえてきた階に出る。


 静かだ。さきほど悲鳴があがったのが嘘のよう。ツーと冷や汗が背中を伝うのを感じる。


「いやぁああああああ!!!」


希「生徒会室!?」


 今度ははっきりと聞こえた。それは少し先の生徒会室からだ。


希「ごくっ……」




 また訪れる静けさ。恐る恐る生徒会室の前に立つ。すっと深呼吸をして、扉に手を掛け――開け放つ。



希「……電気」


 希は慣れた手つきで生徒会室の電気をつける。
 明かりがついたことで希の精神は安定し、一気に生徒会室の中に入る。












 ――安心した希は背後でドアが閉まっていたのにも、気がつけなかった。




413 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 19:41:11.55

希「うーん、誰もいな――きゃあっっ!!!!!」


希「う、海未ちゃん!?」


 背後に気配を感じ、すぐに振り返る。

 希の背後に立っていたのは海未だった。






希「もう……びっくりさせないで。全く……いつの間に――な……」

海未「ふーっ、ふーっ、かっ、はぁ……」

 
 鬼のように見開かれた目、口元からは唾液が垂れ、歯を食いしばりながら息を荒げる。


 ――まるで獲物を見つけたかのよう。


 しかも、海未はスカートを履いていなかった。いきなり露出させられている陰茎に希は絶句してしまう。





 海未の異様な様子に、恐怖を覚える。いつもの物優しげでどこか強かな海未はそこには存在していない。

 少しずつ、少しずつ、後ずさり。





希「っ……」


 後ろは壁。もう逃げるところは、ない。


海未「ふーっ、ふっ、はぁっ、かっ、はぁっ……」



希「本当にど、どうしたん!?」



希「――え」



414 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 19:43:49.47

 張り裂けそうな程膨張した陰茎が、希を捉えていた。
 

 興奮している?

 その様子と、今の自身が置かれている状況。希は悪い予想をする。


希「海未、ちゃん。もしかして……?」

海未「ぅああああっ!!!!」



希「きゃっあ!!!! ちょ、やめ」


 海未は希の肩を両手を振り下ろすようにして掴むと、そのまま向きを変え生徒会室の長机に押し倒した。


希「や、やめて、本当に!!!」



 もしかしたら。そう考える希は可能な限り暴れるが、普段から鍛えている海未の力は非情。上からのしかかり希の反撃を許さない。


 そのまま海未は希の服に手を伸ばし、制服を引きちぎるくらいの強い力で希の胸元から、服を剥ぎ取っていく。そして露わになる乳房を握りつぶす勢いで揉みしだく。



希「ぐぎぃっ……!!!」


希「う、海未ちゃんっ」


海未「ふぅっーッッッ、ふっ、ッッ」




 今だに抵抗を続ける希を押さえつけ、スカートの下の紫色のショーツを抜き取る。



希「い、いや……やめて」





 目の前の"海未の様な何か"に、恐怖し希は涙を流す。これからされること、それらを全て想像した。



415 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 19:49:57.34


希「待って……するならせめて、濡らしてから。めんどうならウチ自分で濡らすから……ね? ちょっ、ウチ、まだ濡れてな――」



希「――っ!!!! ぃぁぎゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


海未「んっ、はぁぁぁっ……」



 ――そして、海未は狂気を持って、凶器と化した陰茎を希に突き刺した。



希「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぎゃぁっぁぁぁぁ!!!」



希「痛い痛い痛いっ!!! いだぁぁっ、ぎゃぁぁああああああああああああああああっッ!!!!」



希「ゔみちゃっ……ぅあああああっ、ぎゃぁぐぅっ!! や、めっ、痛ぁぁぁいっっっっ!!!!!やめて、やめてぇっっ!!!!! なん、でこんなことぉっ!!」



 泣き叫び、悲痛な声を上げる希の声など海未には聞こえていなかった。目の前の女の身体に全てを奪われていた。



 一瞬で貫かれた処女膜は血を吹き出し、海未の陰茎を血で染め上げる。陰茎を奥まで突き立てれば突き立てるほど、希は激痛に襲われていた。


 真姫の場合はセンセーションを服用していたのと、まだ海未が正気を保っていたため前戯をしっかりと行ってからの行為だった。




海未「あっ……ぁぁあああっ」


希「痛いよぉ……くっ、はっ、はっ、あっ……どうしてぇ……うぅ」



 海未の陰茎は挿入している最中もさらに大きく太く膨張していく。




 希の膣は、真姫のものよりも浅く、膣口も狭いこともあり、膣口は裂け、もはや受け止めておける容量は無かった。のだが、海未はそらすら無視して根元まで収めようとする。



416 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 19:51:39.51

 子宮すら陰茎で押し上げる。まるで頭が揺れるような痛みに希の意識は少しずつ遠のいていく。

 ぎゅうぎゅうにしまった膣が海未の陰茎を刺激し、さらに快楽を求めて海未は速く、より速くペニスを押し込む。


希「はっ、はっ、痛……ぃ……んぅ……あぁ……あっ、あっぁぁぁぁぁ、ぐぎゃぁぁぁぁぁあ!!!!」


希「なんで! なん……で、こんなことするんっッッ!!!」

 必死の叫び。

 その時、何も言わなかった海未の口が開いた。






海未「――のぞ……みの、せい……です。こんなに、なった……の、は」







 海未が放った言葉は無意識ながら、非情なものだった。

 希はその言葉を聞き逃さなかった。自分のせい。


 自分が落とした、から。

 全て自分のせい。自分が償わなくてはならない。今この扱いも当然。


希『ウチのここ、使ってもいいから』


 確かに希はそう言っていた。



希「ぅぁぁああああああっ
ごめん……ごめんね……ごめん……ごめん……ごめん……ぎぃぃっっ」




海未「はっあ、はっ、でる……っ、ぁあああああああっ!!!!!! あっあっ……」


 海未が希の膣の快感に耐えきれず、一番奥の奥まで陰茎を勢い良く突き刺す。

 声にならない絶叫をあげる希。と同時に痛みで硬直した希の膣はさらに締め付け、海未は一番奥で精液を解き放った。

希「あっあっ…………う、み……」



 痛みと酸欠で薄れてゆく意識。その中で少しだけ考える。
 今こうやられているのは自分が悪いからだ。

 海未に自分を"使って"貰えている。

 そうしてくれるだけ、幸せなのかもしれない、と。


希『初めては……本当に愛し合った人と……』







希(本当……ウチって、甘いことばっかり……考え――)




417 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 19:52:53.19

希「い、いや、あっ、ぐぎゃぁぁあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」


 気絶しそうになった希だったが、海未の動きは止まらない。射精をしながらさらに快楽を求める。


 再び与えられる激痛は希の意識を嫌でも覚醒させる。


 どんなに痛みで希が泣き叫んでも、どんなに抵抗しようとも海未は希の中を壊すような勢いで貫いた。



 何度も何度も希の中で果てても動きを止めることはない。ただひたすらに快楽を求めて、海未の陰茎は勃起をやめようとはしなかった。悪運を注ぎこみ続ける獣。そういうのが正しいだろう。




 最初こそは悲鳴をあげていた希だったが、しばらくすると、抵抗をやめた。



 それは愛液の分泌と精液による潤滑油が注がれたのと――道具としての自分を認めたから。


 自分のしたことを償うのは、道具として存在して、海未を気持ち良くすること。



 虚ろになった目で希は犯され続ける。もはや、心はそこには、ない。




海未「うっ、またで……る。っぁ、はぁん、んんんぅぅ……はっ…はっ……ンンぅ……」


 何度出したかわからない。そんな状況でセンセーションの効果は切れた。

 海未はペニスを抜き、激しく肩を上下させつつ横たわっている希に目を向ける。





希「あ……ぁぁ」




海未(あ、れ……なにこれ。私……わたし……)


 意識が覚醒していく。自分自身がやったことをはっきりと覚えていた。泣き叫ぶ希を押さえつけて、無理やり、何度も何度も。

 顔が青ざめていくのがわかった。




418 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 19:54:07.87

 真姫にも、おなじようなことをしたばかりだというのに。


希「う……み、ちゃん」


 希がか細い声をあげる。

海未「私は……なんて、こと……」

海未「のぞ、み大丈夫、ですか」

 希に近づいて、抱き寄せようとして――。










希「――きもち、よかった? ……ごめん、ね?」







 希は少しだけ、微笑んだ。

海未「あ……ぁ……ぁぁ」

 急に怖くなってくる。なぜ、なぜこんなことをされたのに、笑っていられるのだろう。酷いことも言って、酷いことを、して。

 こんなにも、優しい人を。



海未「うぁぁあああああああああっ!!!!!」


 

 海未は自分のやったことに対しての恐怖に、押し潰された。

 自分が怖くなっていた。薬を服用していることを知らず、性欲を暴走させていることが。

 頭を抱えて発狂する。


 そして、生徒会室から逃げ出した。





希「……はは」

 海未がいなくなり生徒会室には希一人取り残される。自然と、もう涙は出ない。

 股のあたりが激しく痛むが、これも必要な罰と思って、受け入れた。



419 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 19:55:48.60

◇◇


 はぁ……はぁ……。

 上手く、走れません。足は震えて、視界もなんだか狭くなったみたいです。

 気がついたらスカートを履いていなかったので、記憶を頼りに音楽室に行きました。しかしスカートは見つからず呆然としていた所、ピアノの陰、見にくい所に投げ捨ててありました。どうかしていました、下半身を露出させて、校内を徘徊していたなんて。



 誰かに持っていかれなくて良かった。

 探している時に見つけた私と真姫の体液は、拭き取っておきました。


 そして私はもうみんながいなくなった部室から荷物を取り、すぐに走りました。

 怖かった。ここで止まったらなにかに捕まるような、そんな気がして。




海未「私は、なんてことを……!! しかも、逃げて……逃げ出して…」

 玄関を出て、校門にさしかかるところで、生徒会室の窓に目をやります。

海未「まだ電気……」



穂乃果「あっ! 海未ちゃん!!」


海未「っ!? ……穂乃果……」


穂乃果「……」


 私を待っていてくれたのでしょうか。こんな、こんな私を。

 抱きしめたい、穂乃果……穂乃果。
 穂乃果に抱きつこうとしたところで、視界が揺れる。










穂乃果『海未ちゃん、どうして私以外の人とエッチなことしたの?』

穂乃果『ねえどうして? ……他の女の子とエッチしたその手で私を触るの?』




海未「え……穂乃果……?」



420 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 19:57:50.48

穂乃果「えへへ……」



穂乃果『私はこんなに待ってるのに? 他の女の子の方が大切?』



穂乃果「えっと……ことりちゃんが、海未ちゃんのこと待っててあげたらって」



穂乃果『好きっていったよね? 嘘だったの? 嘘だったんだよね!?』



穂乃果「二人きりで帰るとか……ちょっと恋人っぽいよね。でもことりちゃんも友達だから明日からは三人で帰ろうね」

穂乃果「学校からずっと二人きりなんてほとんどないし……」




穂乃果『私はこんなに辛いのに! 海未ちゃんだけ気持ちのいいことばかりして満足!?』



穂乃果「……だから今日くらい、海未ちゃんの恋人だってこと……味わいたいんだ。腕組んで帰ろ? 迷惑……かな。私って、重い……かな」




穂乃果『嘘つき……嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき!!!』


海未「あっ……あぁ……いや……いやぁ……」


穂乃果「……本当にどうしたの? 大丈夫?」

 私が近くにいると。

 ――穂乃果でさえ、また襲ってしまう。




海未「いゃぁあああああああっ!!!」







穂乃果「え……? 待ってよ!!」


 走りました。



穂乃果「うみちゃーん!!!!」




 誰も近寄れないように、追いつけないように。今度はうまく走れました。


海未「今日は……一人にさせてください」



422 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:16:26.04

◇◇


真姫の家


真姫「今日ご飯いらないから」


バタン



真姫「うぅ……海未ぃ……セックス……セックスしたいよぉ……」



 こんな状態では練習なんて出来ない。そう思って帰ってきたんだけど、状態は変わらなかった。

 身体が疼く。


 海未のおちんちんが欲しい。精液が欲しい。


 ううん、それだけじゃない。身体が、何かもうひとつ求めている。



真姫「うぅぁ……」


 海未とのセックスを想像して、私は下半身に手を伸ばす。

 きっと、またオナニーをすればこの感情も少しは消えてくれるはず。


真姫「んんぅ……ぁぁ……あ、あれ……?」

真姫「あんまり気持ち良くない……」



 足りない、足りない。全然足りない。なにがなにが足りないの?


真姫「……あれを使ったら、どうなるのかしら」


 思い浮かべるのは今日持って行って、結局使わなかった薬。


真姫「……副作用……一過性のものってあったし、きっと大丈夫。一回だけ、今回だけ……」

 カバンの中からスポーツドリンクの袋を取り出す。

 中を覗いて見ると、白い粉末。それを少しだけ手にとり、舌ですくう。


真姫「んぐっ……」



真姫「飲んじゃった……これで……気持ちよくなれるのかしら」


真姫「あ、あれ……身体が……んんぅ……」

 しばらくすると、少しずつ効果が現れてきた。

 身体が芯から熱くなっていく。この感覚……ついさっき海未の時に味わったものと、似ているような。飲むのは初めてなのに。

 しかしそんなことはすぐにどうでもよくなり、ベッドに飛びこんで、陰部に手を伸ばす。


 陰核に触れると、先ほどまでとは比べものにならない快楽が襲ってきた。それに思わず叫び声を上げてしまうが、手は止まらない。


 もっと、もっと――。



423 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:20:25.49


 ショーツ越しに割れ目を何度もなぞって、溢れ出てくる愛液を染み込ませる。



 やがてショーツにくっきりと性器の筋が浮かんでくる。今にも海未のペニスを求める秘裂が、ショーツを食んでいるようだ。



真姫「んぁ……んんぅ、おまんこ……きもいちぃぃ」


 ショーツを横にずらして、指をクリトリスに当てる。


 ぷちゅぶちゅと淫靡な水音を立てて、刺激していく。


 激しく激しく、クリトリスを弄る。


 無我夢中で自分が一番感じるクリトリスの先端をつつく。まだ包皮に覆われているクリトリスは、限界まで肥大している。

 くっとクリトリスの上の皮を持ち上げ、露出させる。

 すーすーという風すら快楽に変わっていく。


真姫「ふぁ……」


 くいっとつまむと、頭の芯が痺れるような快楽がほとばしる。

 乳房の向こうで心臓はバクバクと破裂しそうな程高鳴っていた。


 海未のことしか考えられない。あの笑う顔、怒る顔、いやらしい顔。全てが愛おしかった。



 すべすべとした性器の肉に愛液を擦り付け、自分の股からただよう発情した雌の香りをいっぱいに吸い込み意識を酩酊させてゆく。



 上着を脱ぐと、ツンと張った乳首。それらにも愛液を塗りたくり、あっという間に全身がぬらぬらと輝く。



424 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:23:53.44

真姫「海未ぃ……好き……」



 目の前で自分を見ている海未を想像する。こんなことを海未に見せている。自分のとびきり淫乱な姿を。そうしてまた口で罵られる。そう自分はエッチなんだ。でもそれは海未の前でだけ。だから、見て、もっと、見て。



 ショーツを指に巻きつけて、陰核をつまむ。敏感すぎる陰核を気遣いながら自慰を出来るほど余裕はない。



 ショーツが巻きつけてあれば、爪でひっかく心配もない。


 グリグリと押し付けて、快楽を貪る。ぷしゅぷしゅと少量の潮すら吹き出して意識が吹き飛びそうになる。



真姫「ひゃぁぁああああ、見て、もっと見てぇ!!!」



 ショーツが潮と愛液によって水浸しになる。吸いきれない淫液でベッドが濡れる。

 一番感じるクリトリスの先端。それを包皮を剥いた状態で刺激する。指で愛液をすくい取り速く、速く。



真姫「ひゃぁっ……く、くるっ、ひぎぃ……きもひっッ……ひぐぅ……ンンぁっ!!!」



 歯の根がガタガタと震えるような絶頂が、陰部から尻、そこから背筋へと物凄いスピードで移動して開脚して支える足先までを快楽の波がぶち抜いてゆく。


真姫「ぁ……んぁ……はぁはぁ」

 ぶるりと身震い。

 ようやく快感の波が引いてゆく。


真姫「ふぅ……もっと、もっとぉ……あは」




 私は再び熱くなる身体に笑みを浮かべ、バイブを取り出し、より激しい自慰をスタートさせた。





425 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:29:54.81

◇◇


海未「……ふぅ……ふぅ、あ、あの今日ご飯、いりませんから!!」


バタン



海未「ふぅーふぅー」


 穂乃果が穂乃果が……。あんなこと言うはずないんです。

 あれは私の妄想。なにを考えているんでしょうか。

 穂乃果にそうされたいとでも願っている? 違う、私は穂乃果のことが好き。今からでも謝りに……。


海未「ぁ……ダメ、謝りに行っても……ぁぁ……」


 手がブルブルと震えて、止まりません。こんなんじゃ、穂乃果のところに行っても、意味ありません。悪いことしか思い浮かばない。


海未「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」







穂乃果『最低だよ、海未ちゃん』





海未「うぁああああああああああっ!!!!!」




426 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:31:43.48

◇◇


51日目




ことり「海未ちゃんどうしたんだろうね」


穂乃果「うん」


ことり「休むことなんて滅多になかったもんね」

ことり(きっとこの前私が見たものは……見間違い。海未ちゃんが穂乃果ちゃんを裏切るはずがない。あとで希ちゃんにどうなったか聞いてこよう)




ことり「あ、そういえばこの前どうだった?」


穂乃果「この前?」

ことり「帰りのこと」


穂乃果「……うぅ」

ことり「ど、どうしたの!?」


穂乃果「うぅ……ひっぐ……ことりちゃん……」ギュッ



ことり「……穂乃果ちゃん」

ことり「何かあったんだね」



ことり「海未ちゃん……あなたは何を考えているの……?」




427 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:33:22.41

◇◇

希「……」

にこ「どうしたのよー!」


絵里「朝からずっとこの調子なのよ」


絵里「あと、歩くのが痛いっていって」

にこ「はぁ?」

希「……」

にこ「なによ、歩くのが痛いって。股ズレでも起こした?」


希「そんな感じや……」


希(こんなことしてる場合じゃない。ウチはやることがある)


希「帰る」

にこ「はぁ!?」


絵里「ちょっと待ちなさいよ」


絵里「……希」

にこ「なにあれ……」

絵里「何かあるわね」

◇◇



凛「真姫ちゃんまた休みだー」


凛「皆勤賞の凛からしたらまただよ」

凛「ここ三日休んでるよ? 海未ちゃんも」

花陽「体調悪いのかな」

凛「うーん……」


花陽「お見舞いいく?」

凛「まだいいんじゃないかな。これが何日か続いたら行こうよ」

花陽「まあそうだよね」

凛「海未ちゃんとエッチなことしたーい!!」

花陽「ちょ、ちょっと声が大きいよ!」

凛「んぅ……じゃあさ、かよちん凛とエッチなところ見せ合いっこしようよ」

花陽「ぇぇ!? い、いや」



428 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:35:08.07

◇◇

真姫「ひゃぁぁぁんっっ! きもちぃぃ……ふぁ……んぁ……気持ちいぃよぉ……」

真姫「クリが……コリコリしてぇ……ふぁ……」



真姫「弄りすぎたかな……すっごいクリがおっきく、なってる……んんぁ」


 肥大化したクリトリスが皮からぷっくりと顔をだしている。その先端部分をつつくと、自然に声が出てしまう。



 前はずっと皮を被っていたので、生で刺激を受けた時は本当に死ぬかと思った。



 病気になった時に使っていたバイブを露出したクリトリスに押し当てる。


真姫「いやぁ、あっぁぁっ、っんぁ、ンはぁ、んんんんぁぁあああああああっ! おかし……っぁ!! おかしくなりゅぅぅぅ!!!」


真姫「はぁ……はぁ」


真姫「……もっともっと……おっきいの……海未のが欲しい……」


 三日前の夜、センセーションを飲んでから、私はずっと自分を慰めていた。手だけの刺激では物足りなくなっていき、薬をのみつつバイブでクリトリスのみを刺激し続けた。


 薬が切れたら、飲んで、切れたら、今度はもっと多く飲んで。


 頭がおかしくなりそうだった。こんなに気持ちいいなんて。

 ――気持ちいいことが、苦痛じゃないなんて。



 そしてわかったことだけど、これは持続時間が短い。


 だからある程度の時間が経ったら飲まなくてはいけない。


真姫「ふぅ……切れてきた……飲まなきゃ……薬……薬」



 薬を多量に溶かしたお茶が入っているペットボトルを掴む。



 2リットル入っていたものが、もう一夜で無くなりそうだった。

 



429 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:36:39.18

 薬も補充しなくてもいいように、お父さんの仕事場からたくさん持ってきた。



 これを飲まないと、気持ち良くなれない。


真姫「あ、れ……」


 切れてきた効果で少しずつ頭が冴えていき、身体が震え始める。

 この感覚……この前と……。


真姫「……私が今こうなっていることと、三日前の海未の姿……おかしい」


 思い返してみると、この前の海未と私は明らかに異常だった。快楽に狂い、お互いを貪り合う。

 掴んでいるお茶は私自身が震えることで、水面をゆらゆらと揺らしていた。



真姫「飲み物……」

 あの日、私がセックスをする前確かに飲み物を飲んだ。私も海未も。

 
 スポーツドリンクだと言うのに、味がほとんどしない、少し苦いかなと思うくらいだった。

真姫「あのスポーツドリンクには……薬が入っていた……?」


 部室にこの袋を置いていたから、勘違いしてスポーツドリンクを作って海未に渡したとかそんな感じかもしれない。それとも、意図的に希辺りにでも入れられた?


 どっちにしろ、昨日の私と海未はセンセーションを飲んでいたということだろうか。




真姫「なる、ほど……うぅ……海未ぃ……近くにいて……私、海未がいないと……」


 副作用が少しでてきたのかもしれない。この部屋がとてつもなく広い宇宙で、私はそこに一人取り残されている。そんな感じがした。


真姫「この前薬を飲んだなら……今海未は副作用で苦しんでいるはず……ふぅ、ふぅ……あげなきゃ、薬飲ませてあげなきゃ」









真姫「ふふっ――好きな人が苦しむ顔なんてみたくないもんね」



430 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:43:18.77

◇◇

海未「……」


 こうやって公園のベンチで制服で座っていると……なんだか罪悪感が増して行きます。

 今日は学校に行きたくありませんでした。こんな日がもう何日か続いています。

 あんなことをして、本当はすぐにでも謝らないと行けない、のに。


 風が冷たくなってきましたね。……もう夏も終わりました。


 穂乃果に告白されたのは、夏でしたね。……もうその季節も終わり。きっと穂乃果はもう私のことなんて……。


 少し前から身体がおかしいです。何かを欲している、何か何かを。


海未「……また私は……。穂乃果のことを一番に信じてあげないとダメなのに」


海未「まずは、みんなに謝りましょう」

海未「……とりあえずは電話で。あとは……もう直接会って謝って……」

海未「昼休みですか。これなら電話を鳴らしても気づいてくれるかもしれません」

プルルルルルル

海未「……」

希『もしもーし』

海未「っ……希」

希『どうしたん? 海未ちゃん』

希『電話なんて珍しいなー』

 なんの、なんの変化もない声色。私はどう罵られても、どう思われても構わない。

 そう思っていたのに、どうして、どうしてそこまで変わらないで私に接することが……。

海未「この前のことは……」

希『ん? あああれ、気にしないで』

海未「え……」

希『高校三年生になってまで処女とか恥ずかしいやん? それを海未ちゃんが貰ってくれて、よかったよ』

海未「嘘だ……希は……」





希『……例えウチの言ってることが、嘘でも……そういうことにしといてくれんかな?』



希『……ぐすっ』

 希はそう言って、少し間を空けました。……電話から少し離れたところで、希のすすり泣く音が聞こえてきました。


海未「ごめん、なさい……」


希『絶対助けてあげるから。海未ちゃん』

ブツッ

海未「希……希!!」




431 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:46:13.07

海未「……」


プルルルルルルルル


海未「電話……」

 電話がかかってくるとは珍しいですね。

海未「真姫……」

 真姫にも、謝らなくてはいけません。


海未「もしもし」


真姫『海未……』


海未「昨日は本当にごめんなさい!!」

真姫『今どこにいるの? 学校?』

海未「……いえ」

真姫『そう、ならウチに来て』


海未「え、いや、しかし」


真姫『私、処女だったの』


海未「っ……」



真姫『……責任とりなさいよ』

海未「……はい」

真姫『そう、なら今から住所教えるから、携帯で検索して』

ブツッ

海未「……」

 電話が切れてしばらくすると住所が書いてあるメールが送られてきました。

 地図に住所を入れて場所を確認します。

海未「……真姫」


 責任を取らなければ、どんな形でも。

 私は携帯電話をみながら真姫の家に向かって歩きだしました。



432 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:49:15.20

◇◇

神田明神




希「はーい、今なら手相占い無料でしますよー。手相以外でもタロット、星座なんでもオーケーでーす」



 巫女服を身に纏い、そんな謳い文句を口にする。


 平日の昼ということで人はまばらだが、それでもいないよりはマシ。


 ウチの声を聞いた人が振り向く。
 女の人はこういうのが好きな人は多いから集めるのは問題ない。


 問題は男の人。

 だからウチは、ウチの武器を最大限使うことにした。

 掛襟のところをかなり緩めて、手相を見る時にかがむと胸元が見えるようにする。

 これなら男の人も興味を持ってくれるはず。



 全ては良運を集めるため。

 占いに来た人から少しずつ頂いていく。本人には悪影響が出ない範囲でやけど、塵も積もればなんとやら。


 さっそく少しチャラチャラした男の人が二人来た。大学生かな。


希「手相でいいですかー?」

 最高の営業スマイルを送る。

 ウチが手相を見るために、屈む。

 ああやっぱり、胸に視線を感じる。いいよ見て、好きなだけ見ればいい。

 前のウチなら、こんなこと恥ずかしくて出来なかったやろね。



希「ありがとうございましたー」

 手を握っている間。悪影響が出ない範囲で良運を吸い取らせて貰った。微々たるものやけど、ウチにはこれしか出来ないんよ。



433 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:52:19.67

◇◇


真姫の家


海未「ここですか、大きいですね」


海未「……お邪魔しまーす」

海未「……あれ」


真姫「――いらっしゃい」

 応答がないまま、海未がしばらく立ち尽くしていると、奥からパジャマ姿の真姫が出てきた。

 少しクマがある。

 真姫に促されるままリビングに通された。




真姫「座ってて」

海未「はい」


 客間と思しき場所にはソファがいくつも置いてあった。

 一番小さいところに腰を下ろすと、ふかふかすぎてぐっと身体が沈みこむ。


海未「うわ……凄いですね」

真姫「そう?」

真姫「はい、紅茶」

海未「ありがとうございます。えっと――」

真姫「御託はいいから本題に入りましょう?」

真姫(海未……海未のおちんちん欲しい欲しい……)モジモジ

真姫「はぁ……はぁ」


海未「そう、ですね……申し訳ありませんでした」



真姫(薬……飲まないと)


真姫「ごくっ……」

 真姫はあらかじめ二つの紅茶にセンセーションを混ぜ込んでいた。


真姫「……私ね、海未とエッチできて良かったわ」

海未「え……?」

真姫「……気持ちよかったし」

海未「……」

真姫「海未はどうだった?」

海未「やっぱりこんなこと……」

真姫「別にいいでしょ? だって私たち……」




 ――恋人同士なんだから。



435 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 20:56:22.30

 この言葉は真姫からは出てこなかった。こんなことを言うのは無粋だとか野暮だとかそう感じたから。


真姫「ちゅ……」

 真姫は代わりに行動で示したのだ。


海未「な、なにを……!」

真姫「はぁ……はぁ……」

 頬は上記し、つり目の真姫の目がトロンと垂れ下がる。甘い息を出しながら、海未に急接近する。薬が回ってきたのだ。


真姫「ふふ……ねえ海未、紅茶飲んで?」

海未「どうして」

真姫「いいから。責任取るっていったでしょ」

海未「それとこれとは」

真姫「めんどくさいわね……んぐっ……んぐっ……」

 痺れを切らした真姫は自分の紅茶を一気に飲み干す。

 そして海未の紅茶を手にとりそれを全て口に含む。


海未「なにを……」

真姫「ふぅぅん……んちゅ……んちゅ、ちゅぷ」

海未「んんっ!? んん……んぐ……んぐ」

 強引に唇を覆い、海未にセンセーション入りの紅茶を流し込む。
 入りきらない紅茶がぼたぼたと胸元に落ちてゆく。

海未「な、なんなんですか。私はこんなことするために……!」

真姫「ふふ……」

真姫「一緒に、気持ち良くなろぉ?」

真姫「今日親いないの」

海未「や、やめて……真姫近寄らない、で……」


海未「あ、あれ……」


 またあの感覚。血液が物凄いスピードで循環するのを感じる。
 視界がゆがむ。それでも真姫の姿だけは確認出来た。

 ――挿入れたい、またぐちょぐちょになった真姫の中に。



真姫「ひゃあ……海未ぃ、海未……好き」

海未「ふぅ、ふぅ……」


 海未は他のことなど全て忘れて、真姫に覆いかぶさっていた。




437 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 21:12:13.57

◇◇

部室


凛「あれ、今日はこれだけ?」


絵里「真姫と海未は来てないみたいだし、希は今日途中で帰っちゃったわ」


にこ「こんなんで練習しても意味ないんじゃない?」

穂乃果「……」

にこ「なんだか穂乃果も元気ないし」

絵里「そうね……ここ最近休みもなかったし。ここらでとっておく?」

穂乃果「……」

ことり「そうした方がいいかも」

絵里「じゃあ土日の練習は無し。今日もみんな早く帰りなさい」

にこ「はいはーい」

にこ「じゃそういうことなら、私帰るわねー」

凛「凛もかえろー、かよにん帰ろー」

花陽「う、うん」


絵里「……穂乃果、どうしたの?」

穂乃果「なんでも、ない」

ことり「絵里ちゃん……」

絵里「はぁ……」



絵里「ことり穂乃果を、よろしくね」ボソッ




ことり「うん……」

ことり「穂乃果ちゃん、今日ウチに来ない?」

穂乃果「え……」

ことり「美味しいチーズケーキがあるの! たまには二人でどうかな?」

穂乃果「でも……」


ことり「――海未ちゃんのことも一緒に話そう?」



438 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 21:18:02.02

◇◇



真姫「んぁっ、もっと、もっと、はぁぁぁあんんまむむむ」


真姫「気持ちいい、奥ついてぇ!! 海未のおちんちん、子宮んとこ当たたって、うぁぁ……っ!!」

真姫「んぁぁああああああああっ、またまた、いくいくいくっ、うぅぅう、あああああああっ!!!!」


海未「真姫、真姫のなかぁっ!!」

真姫「だしてぇ!! 奥でビクビクさせて、私の子宮に注いでぇ!!!!」



海未「だし、ますっ!! ン、んはぁ……くっぁぁぁ」


真姫「あっ、あっ、……出てりゅぅ……あっついの……んぁ。おちんちん私の中でビクビクしてる、気持ちいい……」


真姫「もっともっと、気持ちよくなろ?」

海未「んはぁ……真姫、ちょっと休ませて、下さい」

真姫「えぇ……?」

海未「そうだシャワー、シャワーを浴びさせて下さい……」


真姫「本当にやめるの?」

海未「……」

真姫「出て左に行った突き当たり」

海未「……ありがとうございます」



439 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 21:21:33.85

◇◇

ことり「えへへ二人でお泊まりなんて久しぶりだねー」


穂乃果「うん……」


ことり「……穂乃果ちゃん?」


穂乃果「……こういうこと、普通だよね。友達が友達の家に泊まりに行くなんて」


ことり「うん」


穂乃果「私ね……海未ちゃんが友達の家に泊まりに行っただけなのに、すっごく嫉妬して、すっごく憎いって思っちゃったことがあるの」

ことり「……」


穂乃果「でも、最近海未ちゃんの様子がおかしくて。……この前海未ちゃんの帰りを待ってた時も、一人で先に帰っちゃって……」


ことり「それ本当?」



穂乃果「私、迷惑なのかな。重荷にはなりたく、ないけど。でも、でも!」

穂乃果「もっと……恋人らしいこと、したいよ」




ことり「……穂乃果ちゃんは悪くないよ」

ことり「嫉妬しちゃう気持ちだって、それは相手のことが好きだからだよ」

ことり「海未ちゃんは……」


ことり(真姫ちゃんとのこと、やっぱり……)




ことり「海未ちゃんには私が話聞いてみてもいいかな?」

穂乃果「うん……」

ことり「じゃ、チーズケーキ食べよ!」




440 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 21:24:20.08

53日目

希「うーん、全然ダメや……」


 少しずつ良運を吸収させてもらってるとはいえ、成果はほとんどなかった。

 これを続けても海未ちゃんを治すことが出来るのはいつになるやろう……。


希「どうしよ……もっと一人辺りから貰う量増やす? その人に悪影響を与えるくらいまで」

希「……ダメダメ、そんなことしちゃダメや」


希「でも、どうしたら、どうしたら!!」

「あ、希さんだ!!」

「え、ちょ、ちょっと!」


「こんにちは!」






希「――え、亜里沙ちゃん! と……」

雪穂「高坂穂乃果の妹の、雪穂です」

希「ああ雪穂ちゃん。話には聞いてたよ」



亜里沙「で、希さんなにしてるんですかー?」


希「これはねえ、占いやってるんよ」

亜里沙「へー確か朝とかにやってるやつですよね」

希「くすっ……やってみる? 二人とも」

亜里沙「はい!」

雪穂「お願いします」

希「じゃあ、手を見せてね、亜里沙ちゃんから。どれどれ――」


希「な……なに、これ」

 一般の人とは比べものにならないほどの良運。亜里沙ちゃんはえりちよりずっと良運が……。


希「ちょっとごめんね、雪穂ちゃん手貸して」

雪穂「はい」

希「……やっぱり」

雪穂「……?」


 雪穂ちゃんは穂乃果ちゃんまでとは行かなくても、常人の何倍も良運を持ち合わせている。


希「……これなら……」

亜里沙「……?」

希「二人とも、ちょっと話があるんやけど、いいかな?」




441 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 21:34:11.80

◇◇


真姫「すぅ……すぅ」


海未「……」


 真姫と交わり続けてもう一日が経ちました。風呂に入ったりしていたのでずっと、というわけではありませんが。


 真姫は私と交わっていない時は、自分を慰めていたようでした。


 ベッドに二人で寝転がり、眠ろうとしています。

 ついさっきまでセックスをしていたせいか、身体が異常に重くて動けません。



海未「なんでなんで、こんなこと」

 
 
 もう、真姫と交わっていないと、落ち着きません。身体が真姫の身体を欲しているのが、わかります。

海未「ふぅ……ふぅ……」


 ダメだとわかっているのに、なぜなぜ、私は……!!

 交わっている時は、何も考えなくていいから楽です。でも終わった瞬間……もうどうしていいか分からなく、なるんです。


海未「真姫……真姫を起こして、セックス……」

海未「ダメ……ダメ……どうすれば、私は……」


 欲望にまみれた汚らしい獣。もうそれも、いいような気がしてきました。



 気持ちいいことをすれば、全部忘れられる。



442 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 21:38:24.18

◇◇


絵里「どうしたの亜里沙」


亜里沙「今日ね! 神田明神で、希さんと会ったんだよ!!」


絵里「へえそうなの」


亜里沙「そこで占いしてもらったんだー。なんかね、占いを無料でやってくれてるんだよ」


絵里「希らしいわね」


亜里沙「希さんに占いをしてもらったんだけどさ、なんだか私ってすごい良運ってのを持ってたんだって!」


絵里「ん?」


亜里沙「今、µ’sで大変なことが起こってるって聞いたけど、大丈夫お姉ちゃん?」


絵里「大変なこと? なんのこと?」


亜里沙「海未さんが……なんだか色々あるらしくて」


絵里「海未のこと……?」


絵里「希が海未のことで大変だから、良運をわけてくれって言ったの?」


亜里沙「うん」


絵里「はぁ……なるほど、なんで生えてるか……やっと分かったわ」


絵里「亜里沙、ありがとね」




亜里沙「え、な、なにが?」




443 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 21:43:12.48

◇◇

54日目


海未「んはぁ……真姫っ、真姫……」

真姫「あぁぁンッ、すごぉい、おっきぃのぉ……入ってる、んぁっ、や、やんっ」

海未「ふぁ、真姫の中、狭くてぐちゃぐちゃでっ……」

真姫「あっ、あんっ、んはぁ……うぁっ、あきゅ、気持ちよすぎでぇ、おかしく、んきゅぅ……なりゅ、のぉ」

真姫「あ、っ、そこ、子宮コツコツして、ひゃぁん、もっと、突いてぇ、気持ちいいとこいっぱい突いてぇ!」

海未「ここ、ここがいいんですかっ!? まったく、んぁぅ、真姫は、変態、ですねっ!!」

真姫「いやぁぁぁぁ、あっあっ、変態、変態だかりゃぁ……もっと、もっとぉ」

海未「わ、私もおかしく、なってぇ……もう、もう真姫の中、気持ちよすぎて、出します、出しますよっ! 一番奥に!!」

真姫「来てぇ、いっぱいいっぱい奥で、奥の子宮んとこに、おちんちんくっつけて、んぁぉぁぁ……ビクンビクンってぇ!!」

海未「んぁっ、はい、はぁぁぁっ、くっ、ぁぁ……ぁぁぁああああ」


真姫「ふぁぁあ、でてりゅ、でてりゅぅ……らめらめ、あたしも、イクっ、イッちゃぅぅぅ!!!!」


海未「真姫! 真姫、もう一度!!」

真姫「あ、あっすごぉい、出したばっかなのに、硬く硬くなって、あぁぁぁんっ、ンァぁぁあっ!!!」

海未「真姫、また、……んんぅ……またキテ……くっはぁ……」


真姫「ふぇぇ!? 今出したばかり、なのに、ふぁぁ……すご、すごいすごいすごい!! また来てる、海未の精液どぴゅどぴゅってぇぇぇ!! ひやぁぁぁあああ!!」


 両者とも完全にセックスに薬に依存していた。肉欲に溺れ、それ以外のことなど全てかなぐりすててお互いを求めあった。

 海未はそれが薬のせいだとは知らず、薬が切れた瞬間発狂を繰り返していた。

 それを見た真姫は、すかさず薬を海未に気がつかれない形で飲ませて、さらにセックスをする。

 今の真姫は海未とのセックスが全てだった。


 親が帰ってきた時はピアノが置いてある防音室で行為を行った。レッスン場のような大きな鏡があったので、そこで自分達の痴態を見ながらセックスをする。それも快感だった。



 しかし、薬がないと、海未は手を出すことはしなかった。それに真姫も気がついていた。


 脳裏に浮かぶのはことりのあの言葉。嘘だ、嘘だといいい聞かせる。しかし、もし本当だったら?

 薬が無かったら、海未を繋ぎとめておける自信が――無かった。

 いつも、いつも、終わった直後は誰かのことを考えているのだ。そこに真姫が入っていけるはずもない。


 セックスをしている時は海未は自分のことを見てくれる、海未も気持ち良さそうな表情をする。少なくとも苦しんではいない。



 ――だからまた、薬を飲むんだ。




444 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 21:46:22.36

◇◇



希「昨日の二人のおかげで、大分良運が集まった……!」


希「これなら……あとニヶ月もすれば……!」

希「……二ヶ月。そんなに待てるはずがない。今海未ちゃんはどういう状況になってるんやろ」

希「……なにかなにか手を打たないと」









絵里「――困ってるみたいね」


希「え、えりち!?」

絵里「亜里沙から聞いたわよ?」

希「ぁ……」

絵里「海未がああなったのも、前回真姫がああなったのと、同じ理由?」





希「亜里沙ちゃんと雪穂ちゃんに口止めするの、忘れてた……」






絵里「……やっぱりね」

希「ごめん……」

絵里「どうやってそうなったのかは知らないけど、失敗したなら、私たちを頼りなさいよ。これ前も言ったわよね?」

希「……」

絵里「お節介だと思われても、私は手伝うわよ?」

希「えりち……」


絵里「――占いやってまーす!! 当たりますよー? どうですかー?」


希「……うぅ……」

絵里「辛い時はみんなで頑張りましょう?」


希「みんなに、話した方がええかな」

絵里「そうね……」

希「穂乃果ちゃんだけまだ知らんよね?」

絵里「ええ、そこも含めて、明日みんなに話しましょう?」

希「……」

絵里「私も一緒に話してあげるから、ね?」



446 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 22:01:49.58

◇◇


ことり「……んん……寝ちゃってた。もうお昼だ」

ことり「穂乃果ちゃんは……」

穂乃果「……ぐす……」

ことり「……泣いてる」


穂乃果「海未、ちゃん……」


ことり「……眠ってても、海未ちゃんのこと考えちゃうんだね。それほど好きなんだね」

ことり「海未ちゃん……穂乃果ちゃん、こんなに苦しんでるんだよ? 連絡しても帰ってこないし、一体なにしているの?」

ことり「あ、そうだ家の電話にかけてみよう」



プルルルルルルル



ことり「あ、もしもし南ことりです」

ことり「え、いない? ここ最近ずっと友達の家に?」

ことり「……はい、ありがどうございます」


ブツ







ことり「――真姫ちゃん、だ……」ギリリッ




447 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 22:06:30.59

◇◇


海未「うぅ、ぁぁ……くっ、やめて、やめて!!!」

真姫「海未、どうしたの? 大丈夫?」

海未「うぅ、うぁぁあああああっ!」

真姫「……また、またお薬……」



海未「明日は……何曜日、ですか」

真姫「月曜日よ」

海未「学校……行かないと……」

真姫「そんな状態で学校なんて無理よ!!」

真姫「大丈夫、少しくらいやすんだって。辛いことからは逃げましょう?」

真姫「ほら、一緒に気持ちいいことして……」

海未「……」

海未「穂乃果が……」

真姫「穂乃果? 大丈夫よ、あの子ならわかってくれる」

海未「穂乃果……」

真姫「穂乃果穂乃果ってなんなのよ!!!」

真姫「いいじゃない、今は穂乃果のことなんかより、私を見てよ!!!」


海未「――そんなこと、できるわけないじゃないですかっ!!!!」

真姫「っ……」

海未「私は、真姫と、こんなことを……!!」


真姫「……んぐ、んぐ……」


真姫「んんぅ、海未ぃ……ちゅぷ、ちゅぷ」

海未「んんぅ、ダメ……こんらこほ……んぐっ、んぐっ」




真姫「――ふふ……一緒に気持ちよく、なろ?」



448 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 22:10:27.18

◇◇


穂乃果「ただいまー」


雪穂「おかえりー」


雪穂「ねえきいてよアライズがねー」

穂乃果「どうでもいいよ、そんなの」

雪穂「え……」

穂乃果「……」

雪穂「……そっか、ケーキあるけどいる?」

穂乃果「いらない」

雪穂「え!? ちょっとお姉ちゃん!」

穂乃果「……」

雪穂「何かあったんだね?」

穂乃果「うん……」

雪穂「……それは、もしかして海未ちゃんのこと?」


穂乃果「……」

雪穂「海未ちゃんと恋人なんでしょ?」

穂乃果「な、なんで知って――」

雪穂「いや知らなかったよ。言ってみただけ」

雪穂「へぇ、そうだったんだー。海未ちゃんかっこいいもんねー」ニヤニヤ

穂乃果「……」


雪穂「……大丈夫?」

雪穂「……昨日ね、亜里沙と神田明神に行ってきたんだ。そこで希さんと会って、まあ色々あって話を聞いたんだよ」

雪穂「海未ちゃんに大変なことが起きているから協力して欲しいって」



雪穂「――それと関係ある?」




穂乃果「大変な、こと? なにそれ」

雪穂「……お姉ちゃんも知らないの?」

穂乃果「神田明神って言った? まだいるかな」

雪穂「どうかな……」

穂乃果「行ってくる!!」

穂乃果「ありがと雪穂!!」



449 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 22:21:10.13


◇◇


絵里「集まらないわねー」

希「そうやね」

絵里「もう日が暮れたわよ?」

希「まだ人は来るし」

絵里「うーん」

絵里「見通しではどのくらいで終わるの?」


希「二ヶ月くらいは……」

絵里「そんなに?」

希「……さっき話したように、えりちや他の人の悪運も取り除いてあげなきゃ」

絵里「まあそうよね……。まさか亜里沙が私よりその、良運? を持っているなんて」

希「すごかったでー」


絵里「なんか悔しい」


絵里「私の良運もとってよ。少しでも力になりたい」

希「……そうやね。じゃあ失礼させてもらうね」

絵里「ん……」

希「はい終わり」

絵里「もう終わり?」

希「うん」


希「えりちは運があんまないねー?」

絵里「ぅ……そうかも」


希「ふふ……あ、お客さんやっ、て……」






絵里「――穂乃果」


穂乃果「こんばんわ、二人とも」


希「どうしたん?」


穂乃果「……雪穂から話を聞いてきたの。……私に全部教えて」

希「っ……」

絵里「希……」




希「分かった……全部話すよ」




450 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 22:23:35.82


◇◇

真姫「すぅ……すぅ」

 疲れ果てて眠る真姫を尻目に、海未はベッドから起き上がる。また真姫が起きたらすぐに海未を求めてしまう。真姫は一日のほとんどをセックスか自慰で埋めていた。



海未「ごめんなさい、真姫」


 海未は自分のカバンから取り出した紙にさらさらと文字を書き込んでゆく。

 携帯電話を開くと、そこには穂乃果やことり、他のメンバーからのメールや電話がたくさん来ていた。

海未「私は……」


 海未はカバンを持って、真姫の部屋を後にする。

 身体をなんとか動かす。なんだかここ数日で自分がおかしくなっているのを感じていた。


 一回は親が帰ってきていたが、また出かけ、そしてまだ親は帰って来ていないようだ。暗いリビングを通って、玄関に。


 扉を開けると丸くて大きな月が夜を照らしていた。

海未「……いっそ、ここでオオカミ男みたいになって……自分を無くせたら、いいのに」

 海未は追い詰められていた。心は穂乃果を求めている。しかし、身体は真姫を求めていた。そのギャップに心が抉られていく。

 薬の効果はないはずなのに、海未は今でも女の身体を求めていた。

海未「……私は一体……」

 門を出て、自分の家に――。











ことり「――久しぶり、海未ちゃん」



451 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 22:36:12.65

海未「うわ!? こ、ことりなぜここに」


 そこにいたのは私服姿の南ことり。


ことり「なんでここにいるか? ――こっちのセリフ、だよ?」

ことり「ずっと真姫ちゃんの家に泊まっていたんだってね?」

海未「な、なんでそれを」


ことり「そんなことはどうでもいいの。ねえ、真姫ちゃんとどこまでいったの?」


海未「な、なんのことですか」



ことり「音楽室のこと、みちゃったの」


海未「……ぇ……う、そ」


ことり「キスしてたよね? もしかして、そのままエッチもしちゃったのかな?」

海未「ぁ、ああ……」




ことり「すんすん……海未ちゃん気がついてないかもしれないけど、凄い匂いだよ? すっごい精液の匂いする。私にとって、本当に嫌な匂い」


海未「違う、違うんです! これは」



ことり「――違くないよね!!!!!!」


 ことりは声を張り上げる。今までのこと、穂乃果のこと、それらを全て叫びに乗せて。


ことり「海未ちゃん……なにしてるの!? 穂乃果ちゃんは泣いてたんだよ!?」


ことり「海未ちゃんのことだけ思って!!」

ことり「それなのに、海未ちゃんは穂乃果ちゃんのことほったらかして、真姫ちゃんとずぅっとエッチしてたの!?」

海未「……」

ことり「嘘って、言ってよ……」


海未「――事実です」


ことり「くっ……」

 

 パァンッ!!



海未「っ……」


 ことりの平手が海未の頬に直撃していた。



452 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 22:44:08.72


 ことりがこのようなことをする、それほどまでに二人のことを想っていた。


 それだけに、許せなかった。


ことり「最低、だよ。海未ちゃん」

海未「……ならなら、どうすれば良かったんですか……」



海未「こんなものが、生えて……自分が自分じゃなくなるような感覚が断続的に襲ってきて……こんな状態で穂乃果の近くにいられるわけ、ないじゃないですか!! 穂乃果を傷つけてしまうってそう……」


海未「どうして、いいか、わからなくて……穂乃果に、嫌われたく、なくて……!!」


海未「もう、嫌……。嫌です、こんな身体……うぅ……ひっぐ……」

海未「わかっています……私が一番悪いって、ことくらい……。でも、身体がいうことを……うぅ……ごめんなさい」



ことり「海未ちゃん……」

ことり「穂乃果ちゃんのこと、好き?」

海未「はい。世界で、一番です」


ことり「海未ちゃんさ、穂乃果ちゃんが奇病にかかったり、片足がなくなったりしたら嫌いになる?」

海未「……なりませんよ。穂乃果は穂乃果です」

ことり「――穂乃果ちゃんも、一緒なんじゃないかな」

ことり「海未ちゃんになにが生えてようと、きっと穂乃果ちゃんは受け入れてくれる」

海未「……」




ことり「――好きなら、もっと、信じてみない?」





海未「こと、り……」


ことり「辛いことかもしれないけど、海未ちゃんならきっと大丈夫」


ことり「やっぱり、海未ちゃんは海未ちゃんだね」


海未「うぅ……ぅぁ……ごめんなさい、ごめんなさい……」

ことり「よしよし。明日全部終わらせよう? 真姫ちゃんのことも、穂乃果ちゃんのことも」

海未「……はい」



453 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 22:47:14.25

◇◇


雪穂「どうだった?」

穂乃果「……うん、全部聞いてきたよ」

穂乃果「明日、話を聞くつもり」

雪穂「そっか」



◇◇

希「話して良かったんかな」

絵里「いつかは話さなくちゃいけないことだしね」

絵里「それに、穂乃果の怒るところみたでしょ?」

希「うん、まさか自分に怒るなんてね」

希「……自分に相談させられなかった自分が悪い、だなんて」


絵里「聖徳太子でもそんなこと言わないわよ」

希「くすっ……そうやね」

希「ねええりち、月が綺麗や」

絵里「そうね」

希「……まだまだ問題は山積みなのに、なんだか全部なんとかなりそうな気がするんよ」

絵里「どうして?」

希「わかんない」

絵里「ふーん」


希(真姫ちゃんのこと、穂乃果ちゃんのこと、良運集めのこと……まだまだやることは沢山、ある)




454 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/24(木) 22:52:32.00

◇◇


――55日目――


真姫「んんっ……海未?」

真姫「海未?」

真姫「どこー?」

真姫「あれ、紙が……」


 明日、学校で話し合いましょう。


真姫「……学校……」

真姫「時間は、まだ大丈夫。今からいけば間に合う」

◇◇

海未「……おはようございます、穂乃果」

穂乃果「おはよう」

穂乃果「……久しぶりだね」

海未「はい」

海未「メールとか、返せなくて、申し訳ありません」

穂乃果「うん……」

ことり「二人ともおはよー」

海未「おはようございます」

穂乃果「おはよー」

海未「……」

穂乃果「……」

ことり「学校いこっか」

◇◇

凛「真姫ちゃん!」

真姫「久しぶりね」

凛「どうしたの? あれ、ちょっと痩せた?」

真姫「そうかしら、まあ今日くらいでようと思って」

凛「ふーん、本当に大丈夫?」


◇◇

希「真姫ちゃんも海未ちゃんも来たみたいやね」

絵里「久しぶりに全員集合かしら」

にこ「あれ、あんた達2人で登校?」

希「いつものことやん」

にこ「そうだっけ」




 それぞれがそれぞれの想いをかかえながら、音ノ木に集まった。





465 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 13:59:14.91

◇◇

昼休み



真姫「海未!」

海未「……真姫」


真姫「……なんでいなくなっちゃったの!? 私、私捨てられたのかもしれないってそう思って」

海未「すみません……。私は……」


ことり「その話なら放課後しよう?」


真姫「はあ? いやよ! すぐに話し合ってそして、海未と海未とまた――」

ことり「エッチなことするの?」

真姫「っ……そ、そうよ!!」


真姫「もう私、海未なしじゃ生きられない! ねえ海未、海未もそうでしょ!!」


ことり「やめよう真姫ちゃん、ここ廊下だよ」



真姫「そんなの知らない! ねえ海未、私と一緒に――」


穂乃果「ねえ真姫ちゃん」


真姫「なによ、穂乃果……」


穂乃果「どういうこと?」





真姫「……ごめん……とりあえず部室に行きましょう」



ことり「先に行ってて……みんな呼んでくるから」



466 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:00:25.28

◇◇



海未「……」


穂乃果「海未ちゃん私ね、全部聞いたよ? 希ちゃんから」

海未「な……」


希「色々あって話さなくちゃダメやってそう思ったんや」


希「それとみんなに聞いて欲しいことがあるんよ」

希「まず、海未ちゃんがこんなになってしまったんはウチのせい」


希「簡単に言うと人には悪い運気があるんや。それをウチが集めてたんやけど、偶然海未ちゃんにそれが全部入り込んでしまったんよ。ちなみに真姫ちゃんが病気になったのもウチのせい」


にこ「……おかしいと思ってたけど、今回もあんたが絡んでたのね」

凛「悪い運気?」


希「人の許容量を超えると摩訶不思議なことが起こるんよ」

希「海未ちゃんには本当にとんでもないことをしてしまったって思ってる。本当に……ごめん」



真姫「……ふぅん、そうなんだ」





真姫「話は終わった? だったら私、海未と早く帰りたいんだけど」




穂乃果「っ真姫ちゃん……さっきからどういう――」




真姫「あ、私と海未付き合ってるの」






海未「は……!?」


海未「真姫、どういうことですか!?」

真姫「あんなにエッチもキスもしたじゃない、当然でしょ?」

真姫「それに、告白にも答えてくれたじゃない」


穂乃果「海未……ちゃん?」

海未「……告白なんてされたつもりは、ありません……」


穂乃果「真姫ちゃんデタラメ言わないでよ!!」

真姫「デタラメなんかじゃない!」



穂乃果「私は海未ちゃんの――」



467 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:03:25.60

真姫「あんたは海未のなんなのよ!! いつまでも海未の中に居て、出ていって、出ていってよ、ただの幼馴染のくせに!!!!」

真姫「海未は、私のもの。私は海未のもの。2人の世界を邪魔するな、高坂穂乃果!!!」




穂乃果「――くっ、私は、私が!!! 海未ちゃんの恋人だもん!!!」


真姫「っ……なに言ってるのよ!!」


ことり「……真姫ちゃん、私は前言ったよね?」

真姫「……そんな、嘘でしょ……」


海未「本当、です」

真姫「どういうこと」

真姫「私は、海未の恋人、でしょ……?」

海未「……」



穂乃果「……私は、海未ちゃんのことが好きなの」



穂乃果「海未ちゃん、真姫ちゃんとエッチなこと、したの?」



海未「はい……」


真姫「……ねえ、海未、また気持ちいいことしよう?」


海未「……私は穂乃果のことが好きです――」

真姫「くっ……!! 他の人ともエッチなことしてたじゃない!! 私だけじゃなく、ここにいる全員と!!!」

穂乃果「……海未、ちゃん」




真姫「私はどんな海未も受け入れる、受け入れてあげられる」



穂乃果「そんなの私だって同じ!! 海未ちゃんなら、どんな海未ちゃんだって、嫌いになんてならない!!」


真姫「……海未……好きよ、好き、世界で一番好き」



絵里「……」

にこ「なに、これ……」

穂乃果「やめてぇ!!!」

穂乃果「海未ちゃんの恋人は私!! 渡さない、絶対、絶対に!!!!」


真姫「ね、海未。? 2人で死ぬまで永遠にエッチしよう?」

真姫「またいつもみたいに」

真姫「私の中におちんちん入れて、もう身体がおかしくなりそうなの、海未が欲しい、海未が好き」







468 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:04:37.94

真姫「お薬ももっといっぱい使って、もっと気持ちよく――」



希「薬……?」

海未「やめてくださいっ!!!!」


真姫「っ……どうして」

真姫「こんなに海未のことが好きなのに、いっぱい気持ちいいことしたのに、どうして……どうして……」


真姫「どうして、穂乃果なの……!?」


海未「ごめんなさい……」


真姫「くっ……」

 真姫は勢いよく立ち上がり、スポーツドリンクの袋をカバンから取り出す。

希「それは……」


 真姫は強引に袋をあけ、中に手を突っ込んで粉末を掴みあげる。
 そして、自身の口の中に粉を流し入れた。


真姫「げほっげほっ……ふふ……海未、私準備オーケーよ。さ、これ飲んで、気持ちよくなりましょう?」



海未「真姫、それは……」

真姫「ふふ、これ飲むとね、気持ちよくなれるの」

真姫「私の家にいる時、ずっと海未も飲んでいたのよ? 水にとかしてだけどね」


希「真姫ちゃん、あんた、なんてこと!!!」

穂乃果「薬……? それって覚醒剤みたいな……?」

真姫「そこまで大層なもんじゃないけどね」


真姫「んぁ……おちんちん、欲しいよぉ……」

希「海未ちゃんがおかしくなってたのも、全部そのせいなん?」

真姫「ええ、あなたには関係ない」



469 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:05:50.46

穂乃果「真姫ちゃん、どうしてこんなこと!!!」



真姫「知らないわよ!!! 私だってこんなことしたくなかった!! でも、誰かが、誰かが薬を飲み物に混ぜて海未に渡したのよ!!」


希「誰か……?」


 希の頭に浮かぶのは、あの日の出来事。不自然に零れた粉末。あれは、誰かが入れた後だったのだろうか。

真姫「それを私と海未が飲んで、それから、全てそれからなのよ!!」


真姫「もう、戻れない。どうなってもいい! だからだから、お願い、海未……!」







凛「――凛、かも……」







ことり「え……?」


 凛が声をあげた。みるみる青ざめていく顔は自身のしたことを物語っていた。

 真姫が取り出したあの袋、それに真姫が言った薬が混ぜられた飲み物。


凛「多分……凛が入れた……。少し前、真姫ちゃんのカバンの近くにあったスポーツドリンクの粉を……」


海未「……あの日の凛から貰った飲み物は薬が入っていた」

海未「だからあまり味はしなかったし、それを飲んでから私はおかしくなったみたいに、真姫と希を……」



真姫「へえ、凛だったの。まあ別にどうでもいいわ」

凛「凛の、凛のせい……ぁ」



真姫「んぁ……海未、エッチ、しよ?」


穂乃果「もう、もうやめてよ……!!」

希「穂乃果ちゃん……」

 真姫は海未のボタンを外そうとする――しかし、肩を唐突に掴まれ、離れされられる。

にこ「もうその辺にしておきなさい」

真姫「なによ、なによなによにこちゃんまで!!」



470 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:07:03.99


真姫「海未、どうして私じゃダメなの?」

真姫「告白に答えてくれたのは、薬のせいなの? いや、いやよ……! 私たち、恋人よね? 付き合ってるのよね?」



海未「……すみません」




真姫「なん、で……。私を、選んでよ……」




 気づけば真姫は崩れおち、海未の膝下に頭をついていた。


にこ「……あんた、こんなことするなんて思わなかったわ」



真姫「うぅ……」





ことり「……ねえ真姫ちゃん、真姫ちゃんと穂乃果ちゃんの違い、わかる?」


真姫「うぅ……ぁぁあ」



ことり「穂乃果ちゃんはずっと海未ちゃんのことだけ思ってた。でも真姫ちゃん、今の真姫ちゃん、自分のことしか考えてないよね? 気持ちよくなりたいって」


真姫「っ……」



真姫「私は、海未の苦しむ顔が見たくなくて」


ことり「――結果、海未ちゃんは苦しんでる」

真姫「ぁ……」





ことり「苦しむ顔が見たくないなら、笑っている顔がみたかったなら――他にやり方があったんじゃないかな?」



 
 ことりの言葉に真姫はただ涙を流していた。
 部室に流れる静寂に、しばらく真姫のすすり泣く声だけが響く。



471 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:07:56.98

希「……ことりちゃん、保健室今日先生いなかったよね?」

ことり「うん」




希「連れて行ってあげて。薬いっぱい飲んでるから、きっと授業なんて出られない」


にこ「手伝うわ」


ことり「ありがとう。さ、行こう真姫ちゃん」


真姫「ひっぐ……ぅぁあああああ……」




バタン




凛「凛の……凛のせいで」

希「ううん、凛ちゃんは悪くないよ?」

凛「でも……」

希「大丈夫、大丈夫だから」ギュッ

凛「うん……」




穂乃果「海未ちゃん……」



海未「……穂乃果、屋上へ行きませんか?」

穂乃果「……分かった」



472 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:14:08.17

◇◇


ことり「大丈夫?」


 ことりはにことともに真姫をベッドに寝かせる。

 真姫は右腕を目において涙を流していた。頬は蒸気し、太ももをすりすりと擦り付けあわせている。

 襲い来る興奮に耐えているような。



にこ「……こんなことになってるなんてね」

にこ「本当真姫ちゃんがこんなになるまで気づけなかったなんて、部長失格ね」

ことり「ううん、そんなことないよ」

ことり「私は気づいていたのに、なんにも出来なかった」

ことり「やり方は間違ってたけど、海未ちゃんのことを好きっていうのは本当だと思うよ」

ことり「本気で人を好きになって、どうしていいかわからなかったんじゃないかな」




にこ「全く……本当不器用なんだから」

真姫「うぅ……うぅぅ」






473 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:15:48.02

◇◇


絵里「これでよかったのかしら」

希「うん」

絵里「凛も相当参ってたわね」

希「言っちゃまずいけど、あれがなければ真姫ちゃんは海未ちゃんに振られて、そこで話は終わってたと思う」



希「でも、凛ちゃんには、花陽ちゃんがいる。真姫ちゃんにはにこっちがいる」



希「きっとまた前みたいに戻れる。こんなことで崩れるほどµ’sっていうグループは弱くない」



絵里「そうね。にこに任せておけば、真姫もきっと戻ってくる」




希「ウチにはえりちがいるしね」




絵里「どうだか」

希「ええ!?」



474 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:17:38.14

◇◇


穂乃果「……風冷たいね」

海未「風邪引かないで下さいね」

穂乃果「うん」

穂乃果「ねえ海未ちゃん、いくつか聞きたいことがあるの」

海未「なんでも、聞いて下さい」

穂乃果「真姫ちゃんとエッチしたの?」

海未「はい……」

穂乃果「真姫ちゃんだけ?」

海未「性行為は、希と真姫だけです」

穂乃果「希ちゃんともしたんだね」

海未「……嫌いになりましたか?」

穂乃果「……うん」

海未(自業自得、ですよね)








穂乃果「――私、自分のことが嫌いになった」


海未「え?」

穂乃果「海未ちゃんさ、今自分のこと大嫌いでしょ」

海未「はい」

穂乃果「私ね、なんで他の人が気づいていたのに、気づいてあげられなかったんだろうとか、私にもっと余裕があれば海未ちゃんも相談してくれたのかなとか考えちゃった」


海未「そんな!! 私が欲望に負けたのが悪いんですよ!!」

穂乃果「それもあるかもしれない。でも、お互い様だと思う」

穂乃果「私は自分が嫌いだけど、海未ちゃんのことは大好きだよ」

穂乃果「海未ちゃんも自分が嫌いでしょ? なら私のことは、どう思ってる?」

海未「……好きです、誰よりも、一番……!!」

穂乃果「嬉しい……」

穂乃果「じゃあこれからは、お互い自分のことを好きになって行けるようにがんばろ?」

海未「っ……はい!」

 自然と涙が出た。嬉しい反面、ここまで優しい穂乃果の優しさは、辛かった。

穂乃果「もう泣かないで!」


穂乃果「じゃあまず私から海未ちゃんの好きなところ言っていくね!!」

海未「ええ!? それは恥ずかしいですよっ!!」


穂乃果「いいからいいからっ!!」


 秋の風が私たちを撫でました。それは一つの季節の終わりと、季節の始まり。





475 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:18:51.17

◇◇
58日目



 あの日以来、真姫の姿を見ることはありませんでした。まだ正式に謝っていないのは真姫だけなので早く謝りたい、のですが。



 今日も真姫は来ていないのでしょうか。一年生の教室を覗き込みます。


海未「真姫……!」


 真姫の名を呼ぶと、反応して目が合いました。すっと立ち上がってこちらへ向かってきます。



真姫「――その、おはよう」

海未「おはよう、ございます」

真姫「……ごめん」

 真姫はそう言って頭を下げました。どうして、謝りたいのはこちらなのに。


真姫「私、あれから色々考えたの。ことりに言われたこと、自分のしたこと」



真姫「私本当にどうかしてたわ。海未を苦しめて、これじゃあ穂乃果に勝てないのも当然よね」



真姫「――身体は平気?」


海未「まだ少し手が震えますが……」


真姫「一過性のものだし、すぐに良くなるわよ」

海未「そうですかよかった」



真姫「私は薬抜きの治療しなくちゃだけどね」





真姫「――穂乃果のこと、大切にしてあげるのよ?」

海未「もちろんです」


真姫「そう、ならいいの。じゃあまたね」


 真姫はそう言って教室の中に入って行きました。



476 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:21:03.03

希「――真姫ちゃんも色んなことを乗り越えてきたんよ」



海未「うわっ!!」

希「びっくりさせちゃった?」



海未「……で?」

希「……ウチな真姫ちゃんから話をずっと聞いてたんよ。海未ちゃんのことが好きっていう」

希「好きな気持ちは本物。ただやり方が間違ってた。今の真姫ちゃんは多分もう快楽を普通の状態で得るのは難しいかもしれんね」

海未「え……」


希「薬を使いすぎたんや。海未ちゃんも使ってたけど、海未ちゃんは男の方でしか使ってないやろ?」


海未「はい」


希「女が薬を使うと抜けられなくなる。よく言われることよ。多分真姫ちゃんが薬を使った時に感じていた快楽は海未ちゃんよりも何倍も強かったはず」


希「そんなのが薬をやめて、快楽を得られるはずがない」


希「真姫ちゃんはこの先、快楽を捨てて生きてくしかない」


希「だから、真姫ちゃんのこと、許してあげて?」

海未「……許すもなにも、私も悪いですから」



希「そっか。ならあとは海未ちゃんを治すだけやね」


希「それにしても、覚醒剤とかじゃなくて良かったね。そうだったら今頃警察よ?」


海未「それは確かに……ぞっとしますね」


海未「流石に真姫はそこまでしませんよ」


希「そうやね……」



477 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:22:10.34


◇◇



希「ふぅ、集まらないねー」

絵里「こればかりは根気のいる作業になりそうね」

絵里「そういえば希、少し前海未に土下座されてたけど、あれなんだったの?」

希「ああ……あれはね。乙女の身体を奪った償い……的な」

絵里「どういうこと?」

希「えりちはしらなくていーのー」


希「それよりどうしよう、このままじゃ良運が一向に集まらんわ」

絵里「誰かいないの? 凄い量の良運を持っている人は」

希「うーん」



「占い、お願いできる?」


希「あ、はい、ただいま!」

希「――え……」


絵里「あなたは……!!」










希「アライズのツバサさん……!?」



ツバサ「――あら、サングラスとかしてたのにバレちゃったか」



478 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:23:00.17

ツバサ「初めまして、µ’sの東條さんと絢瀬さん」


希「初めまして!」

絵里「は、初めまして……」




ツバサ「こんなところで最近注目のスクールアイドルµ’sの人が占いをやってるなんて聞いたから、来てみたの」


希「わ、わざわざですか? ありがとうございます! えっとじゃあどの占いに」

ツバサ「お任せするわ」



希「では、手相で。お手を拝借します」

 ウチはツバサさんの手を取る。小さな手……それなのに、指は細くて長い。これがアライズのセンター。





希「――!? え、えりち!!」

絵里「どうしたの?」

希「こ、これは!!」

ツバサ「……?」






希「ツバサさん、お願いがあります!!!」





479 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:24:26.27

◇◇


UTX



ツバサ「どうぞ掛けて」

希「は、はい……」

希(どうしてこんなことに……)



 見渡す限り白の近未来を思わせる内装。まさかウチがUTXの中に入ることがあるなんて思わなかった。

 なるほど、これなら中学生がここに来たい理由も分かった。こんなに華やかで……。




ツバサ「――つまり、あなた達このままだと次のライブまでに間に合わない事情がある、と」





希「はい」

ツバサ「……ふーん、それで私がそのリョウウン? とかいうのを沢山持ってるからわけて欲しいのね?」

希「なんとかお願いします……!」


ツバサ「……あなた、恥ずかしくないの? 私は敵なのよ?」

希「……例えあなたが敵だとしても、頭を下げることに抵抗はありません」


希「――だって、友達のためだから」

ツバサ「……」

ツバサ「……私たちアライズは、友達というより、どちらかと言うと仕事仲間。だからみんな頑張る。勝つために頑張る。勝つことが全て。だからチームワークもあなた達に負けているつもりはない」

ツバサ「µ’sというグループは、どうなの?」


希「……」




希「――みんな友達です。楽しいから頑張るんです、なにがあっても、みんなで乗り越えていく辛くても、きっと楽しいことが待ってる。みんなで夢を叶えたいから。だから私たちも――あなた達に負けているとは思いません」



480 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:25:29.91

ツバサ「……なるほど。私たちとは真逆なのね」


ツバサ「――分かった。今回は塩を送るとするわ。ただの敵じゃなくて、好敵手、としてね」


希「アライズが私たちの……好敵手……?」


ツバサ「ふふ、そういうこと。楽しみにしているわ。こんなことでµ’sが潰れたりしたらつまらないでしょう? さ、東條さん、どうぞお好きに」


 ツバサさんはそう言ってウチに手を突き出してくる。



希「……いいんですか」

ツバサ「ええ」


 ウチはツバサさんの小さい手を包み込む。


希「んっ……」



 ツバサさんの中から膨大な良運を吸収する。すごい量だ、こんなの見たことがない、穂乃果ちゃんより、誰よりも多いんじゃないか。


 吸い取った良運を石に送り込む。すると、みるみるうちに黄金色に輝いていくのが分かった。


ツバサ「へぇ」


希「……終わりです」


ツバサ「意外とすぐ終わるのね」

希「はい」

ツバサ「そう、なら後はがんばって」

希「え?」



ツバサ「――ライブ楽しみにしているわ。高坂穂乃果さんにも、そう言っておいて貰える?」


ツバサ「じゃあね東條希さん」

希「は、はい!!!」






 ツバサさんは立ち上がり、どこかへ行ってしまった。

 ――まるで、太陽だった。

 あんなのと近い将来戦うことになるんかな?


希「好敵手……か」



481 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:29:15.39

◇◇

59日目



 昨日の夜、希からメールがありました。なんでも大事な話があるから、部室に集まってくれとのこと。


 私はその通りいつもより早く、学校に来ていました。


海未「話……というのは」


希「全員揃ったねー」


にこ「なによ、すっごい眠いんだけど」

希「まあまあそう怒らないで」

希「ついに! ついに完成したんよ!」

 希はそう言ってポケットから丸くて、金色の石を取り出しました。
 なんだか神秘的な輝きですね。



海未「それは……?」

希「……真姫ちゃんならわかるやろ?」



真姫「……良運が詰め込まれたもの、よね」


希「せーかい」

にこ「つまりどういうことよ」

希「みんなの中に入った悪運を、浄化出来るってこと」

海未「――え」

海未「の、希!! では……私は……」

希「――治るよ、全部」

 実感が湧きませんでした。

 本当に? 本当に?

海未「うぅ……うぁぁ……」

穂乃果「海未ちゃん?」

海未「ごめん、なさい……ちょっと、実感が、わかなくて」

希「……今まで苦しめて、本当にごめんね」

海未「私も! 希に酷いこと――」

希「それはもういいって言ったやん?」

海未「ですが……!」

希「じゃあ初めるよ。海未ちゃんは量が多いから最後」

希「じゃあ穂乃果ちゃんと海未ちゃん以外は目を閉じて」

 私は希の後ろ側に立ち、みんなの様子を見守りました。

 希は石を両手で握りながら、目を閉じています。



482 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:31:02.45

キィィィイイイン



真姫「っ……」

 この音は……。

 私が紫色のブレスレットを拾った時に聞いた音。それにとても良く似ています、でもなんだか心地よい音……。


希「はい、終わり」

凛「これだけ?」

希「うん」

にこ「なんか実感わかないわね」

真姫「……私は二回目だし」

希「あはは……」


希「じゃあ次は――」

穂乃果「ね、ねえ希ちゃん!」


 ついに私、と思った矢先、なにやら穂乃果が希に近づいていきます。

 そして希の耳元でなにやら話をして……一体なんの話を?

 話が終わった瞬間、穂乃果は顔を赤らめて俯いていました。それを見て希はニヤニヤと笑っています。


希「ふぅ~ん、なるほどなるほど、大丈夫やで。穂乃果ちゃんのぶんくらいは多分あるから」


穂乃果「本当!?」

希「うん。それにしても……意外とそういうこと興味あったん?」




穂乃果「ち、違うよ!!!」

海未「えっと……なんの話ですか?」

希「なんでもないなんでもない。あ、海未ちゃん。みんなに良運入れるのに予想以上力使ってしまって……今日は出来そうにないんよ……」

希(ま、力なんて使わないんやけどね)



海未「え……」

希「明日でいい? 練習あるやろし」

海未「……わかりました」

希「ごめんね」


海未「いえ、そんなに謝らないで下さい」



483 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:34:30.43

穂乃果「……ねえみんな、ちょっと話があるんだ」

 穂乃果はそう言って私を見ます。一体なにが。


穂乃果「――私、海未ちゃんと付き合ってるの」

海未「な……穂乃果!」


穂乃果「いいの。あんなことがあったし、もう隠しておけないでしょ?」



にこ「ふぅん。ま、そうだろうと思ったけどね。いいんじゃない」

絵里「なるほど……だから海未はずっと……」


凛「そ、そうだったの……?」

花陽「気づいてなかったの……?」


希「ウチもことりちゃんからきいてたし」

穂乃果「ことりちゃん言ったの?」

ことり「こ、これは色々あって……」

穂乃果「……」チラッ




真姫「……」


穂乃果「……」




海未「えっと……」


 まずい。
 穂乃果はじっと真姫を見て反応を待っています。この前のことがあったからそれも当然だと思いますが……。


 そんな穂乃果に真姫は全く目を合わせようとしません。思えばあれ以降真姫と穂乃果が話しているところを見ていない気がします。

 私が見兼ねて間を取ろうと思った時、真姫がんーと声をあげながら伸び上がりました。


 


真姫「――はあ。本当、ダメね。完敗よ」



真姫「お似合いだと思うわ」




484 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:35:36.20

穂乃果「真姫ちゃん……」


 真姫は穂乃果と私を交互に見て、微笑みました。



真姫「この前は、本当に、ごめんなさい。酷いこと言って。本当にごめんなさい……許して欲しいとは言わない。でも、海未を責めないであげて」


真姫「悪いのは私だから」

穂乃果「……大丈夫。真姫ちゃんの気持ちも分かっているつもりだから」

真姫「そう……あり、がと」






真姫「……」ジワッ


にこ「こら泣くな」ペシ



真姫「あう」


真姫「なにすんのよ!」


にこ「あのままだとまたわんわん泣いてたでしょ?」

真姫「はあ!? 泣かないわよ!」


にこ「はいはいわかりましたわかりました」

にこ「真姫ちゃんて涙腺弱いんだからー!

真姫「ちょっと!!」





希「……真姫ちゃんも大丈夫そうやね」

絵里「まだ少し穂乃果とはわだかまりがあるかもしれないけど、穂乃果は引きずるような子じゃないし、きっと大丈夫」


絵里「そういえば希。ツバサさんとなんて話してたの?」


希「んー……秘密!!」

絵里「えー? 教えてよー」



希「穂乃果ちゃんには、いつか教えるけどねー」

絵里「えー!?」




485 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:36:38.97

◇◇



ことり「ふふ、まさかあのタイミングで言うと思わなかったよ」

海未「私もです。言うなら言うと相談があっても」


穂乃果「あはは、とっさに思いついたから」


海未「まったく……そういえば希になんて言ってたんですか?」






穂乃果「あ、あれは、なんでもないよ!!!」カァァァァアア






海未「……?」

ことり「あ、じゃあ私はここで!!」


穂乃果「うん! じゃあねー」

海未「さようなら」


穂乃果「……」

海未「……」


海未&穂乃果「あの」


穂乃果「っ……お先にどうぞ」

海未「いえいえそちらが……」

穂乃果「……」

海未「……あの、良かったら、なんですけど今日穂乃果の家に行ってもいいですか?」


穂乃果「え……」



海未「ダメですか?」

穂乃果「私もそう言おうと思ってたの!!」

海未「本当ですか?」

穂乃果「うんっ! すっごい嬉しい!」



海未「では、準備してきますね。また後ほど」



486 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:38:04.12

◇◇

穂乃果「ふんふ~ん」



雪穂「なんだか嬉しそうだね?」



穂乃果「海未ちゃんが来るんだ!」

雪穂「ああなるほど。部屋大丈夫?」

穂乃果「大丈夫!」




穂乃果(海未ちゃん……覚えててくれてる、のかな)





雪穂「ニヤニヤ気持ち悪いんだけど」

穂乃果「う……仕方ないでしょ!!」


穂乃果「雪穂邪魔しないでね!」

雪穂「するわけないでしょ」



海未「お邪魔します」



穂乃果「あ、来た!!」タッタッタッ


雪穂「……女の子同士なんておかしいはずなのに、あの二人を見ていると、なんかそう思えないんだよねえ」



雪穂「不思議」



487 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:38:51.39

◇◇

穂乃果「あはは、なにそれ」

海未「本当ですよ?」


 寝巻き姿の二人は、ベッドの上で色々なことを話していた。


 他愛ないことだったり、µ’sのこれから、いままでのことだったり。



 何を話していても満たされる。一緒に居るだけで満たされる。



 そして両者とも話の中で、チラチラと時計を確認していた。もう少しで0時を回る、それはすなわち。



海未(もう少しで……穂乃果は気がついているでしょうか)



穂乃果(もう少し……海未ちゃん、気づいてくれてるかな)






488 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:40:47.47

――60日目――






 時が、止まる。

 両者とも話をやめ、静寂が訪れる。


海未「……」

穂乃果「……」







海未「……四ヶ月、ですね」

穂乃果「覚えててくれたんだ」

海未「もちろんです。その……好きですから」



穂乃果「そっか、嬉しい」

 カチ、カチ。

 時計の秒針が動く音と心臓の音がリンクしていると思えるほど、海未の心は震えていた。

 自然にお互い顔を見合わせる。

 お互いの瞳に吸い込まれてしまいたい、そんなことを思う。

 そして穂乃果は、すっと目を閉じた。


海未(今度は、大丈夫。大丈夫、私なら)





 海未は穂乃果の後頭部に手を当てて固定する。そして自身が近づいて、ついばむようにキスをした。


海未「んっ……」


穂乃果「ふぁ……」


穂乃果「嬉しい。初めてのキスが海未ちゃんで良かった」

海未「……」


 穂乃果の言葉が心にグサリと突き刺さる。





 穂乃果は初めてだが、海未は初めてではない。初めてのキスは真姫と、薬を飲んでいたとはいえ、それは変わらない。


穂乃果「……海未ちゃん?」



489 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:42:00.18

 そんな海未の心情を察したのか、穂乃果は海未を優しく抱きとめる。



穂乃果「私、気にしてないよ? 例え海未ちゃんが初めてじゃなくても、大丈夫」


穂乃果「海未ちゃんがどこか他の人の所に離れて行っても、私は海未ちゃんを想い続けるよ。そして帰ってきたら、またこうやって抱きしめてあげる」



海未「穂乃果……」ギュッ



 抱き合ったまま、またしばらく時間が過ぎる。お互いの心音が聞こえる。もっとこうしていたい、手の中に広がる温もりを全身で感じていた。静寂を切り裂くように穂乃果が口を開く。




穂乃果「私、すっごいドキドキしてる。抱き合うことなんてたくさんあったのにね」



海未「はい」



穂乃果「ねえ、海未ちゃん。こんなこと言うと軽蔑されちゃうかも、しれないけど」

海未「……私は穂乃果が何を言っても大丈夫です」










穂乃果「本当? じゃあさ――エッチ、したいな」



490 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:45:40.11

未「は?」

 海未はすぐに穂乃果に抱きつくのをやめ、向き直って両肩を掴んだ。


海未「穂乃果、正気ですか?」

 海未の問いかけに、顔を真っ赤に染めて目線を逸らす穂乃果。その行為は肯定を意味していた。


海未「で、でも……」


 海未のそれは悪運の塊。そんなもので穂乃果の身体を穢すわけにはいかない。

 第一そうしない為に、自分を抑えてきたのだ。まさか穂乃果の方からしたいだなんて言われるとは思っても見なかった。


穂乃果「……私、初めては海未ちゃんがいいの。知らない男の人に奪われるなんて、いや」


 普段見せている元気な穂乃果はそこにはいない。あれが昼の顔だとするなら、いまの穂乃果は夜の顔。



穂乃果「こんなこと考えて、ダメな人だよね……でもそれでもいいの」

 とくん、とくん。



 穂乃果は海未の手を取り、自分の胸に当てさせる。

海未「な、なにを」


穂乃果「ほら、私の胸、こんなにドキドキしてる。わかるかな……?」


 今にも破裂しそうな顔のまま、穂乃果は海未の手を握りしめる。



海未「ほ、穂乃果……」

穂乃果「私……そういうこと全然わからないけど、でも……」


穂乃果「海未ちゃんならいいって思えるの。だからね海未ちゃん……私の初めて、貰って?」

海未「でも、私のこれは、悪運が」


穂乃果「それも大丈夫。例え私の中に悪運が入ったとしても、浄化出来るくらいの良運は余るって希ちゃんに確認はとったから」

海未「……」




希『穂乃果ちゃんのぶんくらいはあるから』



491 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:47:32.15

 そう希が言っていたのを思い出した。
 穂乃果はその時からこうすると決めていた、その意思に海未も気がつく。




海未「本当に、いいんですか? 私でいいんですか?」

穂乃果「海未ちゃんじゃなきゃ嫌なの」


 穂乃果は再び目を閉じる。


海未「……んんぅ」


 海未はむっちりとした穂乃果の唇を自身の唇で覆いつくす。

 穂乃果はそれに驚いたようにびくりと身体を震わせる。

 海未が穂乃果の口内に舌を入れ、穂乃果の舌を撫で上げたその瞬間。


穂乃果「う、海未ちゃん……?」




 穂乃果は驚いたように身体をはねのけ、自分の口元に手を当てて驚いた表情を見せる。


海未「い、嫌でしたか?」


穂乃果「い、今のなに? なんだか、変な気分……」


海未(え……知らない?)



 先ほど穂乃果はこういうことはわからないと言っていた。海未はそれをただの建前として受け取っていたが、どうやら、もしかすると本当なのかもしれない。


海未「あの、穂乃果、ディープキスって知ってますか?」



穂乃果「漫画で読んだことあるよ。長い時間キスするやつ、だよね?」


 確かに間違ってはいない。間違ってはいないのだが、決定的に間違っていた。

海未「えっと……ディープキスというのは、舌を絡ませたり……」

穂乃果「そ、そうなの?」

 ディープキスも知らない穂乃果の様子を見て真姫の時のような無茶は出来ない、と感じる海未だったがむしろ穂乃果の方は好奇心が膨れ上がっていた。



穂乃果「そんなことも知らなくて、ごめん……今度は逃げないから、教えて欲しいな」



492 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 14:51:56.07

海未「そ、それじゃあ舌を出して」


穂乃果「こう?」


 穂乃果は恥ずかしそうちろりと舌を覗かせる。

 海未は顔を寄せ、その舌を自分の舌で再び撫で上げる。


穂乃果「んぁ……」

 それだけで穂乃果はびくんと震え、舌を引っ込めてしまう。

 しかしまたそろそろと唇の間から出てきて、海未の刺激を待った。



穂乃果「んぅ、ふぅぁん……」

海未「んぁ……穂乃果……」



 穂乃果はキュッと目を閉じて、海未の腕を握りながらなんとか舌を出し続けることが出来るようになった。



海未「穂乃果、ど、どうですか?」


穂乃果「な、なんか……んんぅ、わかんない……ンんぅ……」

 海未は穂乃果の反応を見てさらに舌を絡ませる。するとされるがままだった穂乃果は見様見真似ではあるが、海未の舌を舐め返す。



 そうなると、ディープキスの完成である。



 海未は唇を押し付け、穂乃果の舌を吸い上げる。
 穂乃果は身体を強張らせながら海未の動きに答えていく。



 海未は穂乃果が攻めようと舌を出してくるが、すかさずそれを舐めとり舌全体をねっとりと絡ませる。


 穂乃果の口の端からツツっと唾液が流れて、あごを伝う。



穂乃果「んぁ……んんんんんぅ、海未、ちゃん……ぷはぁ……」



 海未が唇を離すと、とろりとした表情で海未を見つめる。



穂乃果「海未ちゃん……私、なんか変だよぉ……どうしよう」



493 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:07:57.45

 穂乃果の身体は一気に熱くなり、身体全体が蒸気した赤くなってきている。


穂乃果「もう一回、ね、もう一回しよ?」



 海未自身も、少しずつ女になっていく穂乃果の姿に興奮を覚え、拒むわけがなかった。

 海未が唇を押し付けると、すぐに穂乃果は舌を出してくる。

 さっきとは違い、積極的に海未の舌を招き口の中に入ってくる舌を受け入れ、唾液を絡ませる。


海未「んぁ……ふぁ」


 さきほどと違い、予期せぬところに快楽を与えられる。海未は自然に声を発してしまう。

 そして我慢の聞かなくなってきた海未は穂乃果の身体に手を伸ばす。


穂乃果「ひゃぁ!!」


 腰の辺りをさするようにして触ると、身体を震わせた。しかしそれは嫌だという訳ではない、ということを分かったので、海未は穂乃果の身体の輪郭に沿って手を這わせていく。



 パジャマの上から胸に手を当てる。柔らかい生地の下には、暖かな肌の感触。先ほどは気がつかなかったが、下着のものらしい感触はどこにもなかった。



穂乃果「ふぅぁ、そこ……ダメ……海未ちゃん……んぁ」


 穂乃果は羞恥と直接的ではない快楽によって、行き場をなくした感情を舌を出すことで直接的な快楽を得ようとする。


 海未は舌を絡ませながら、穂乃果の乳房をゆっくりと揉んだりなでたりを繰り返す。



 それをしているうちに、なにやら硬いものが海未の手に当たることに気がついた。



 そこに手が当たるたび穂乃果は震え、嬌声を発した。



494 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:09:18.25

海未「穂乃果……ここ、気持ちいいんですか?」


穂乃果「う、うん……はぁ、恥ずかしいよ……」


 海未は舌での刺激を切り上げ、穂乃果の服に手を掛ける。

海未「脱がせますよ?」


 そう言ってボタンを外していく。全て外して胸元をはだけさせると、ツンと上を向いた薄茶色の乳首が刺激を待っていた。


 親指と人差し指でぎゅっと摘まむ。


穂乃果「ふぁ……ふぁぁん」


 背中をぴくんとはねさせ、鼻にかかった息を漏らしながら海未を見つめる。


 乳房を強く揉んだり、優しく触ったり、時々乳首に触れたり。そうすると穂乃果は無意識のうちに腰をくねくねと動かして快楽をその身に刻みつけていた。


 そした海未はここぞと、乳首だけを責め立てる。
 穂乃果の勃起した乳首に舌を這わせ、そのまま口に含む。


穂乃果「な、なにやってるの!? いや、いやぁ……ふぁ、や、やめて、んんんんぁ……海未ちゃん、海未ちゃん……」
 

 硬くなった乳首を舌で転がす。吸ったり、噛んだりすることで穂乃果の嬌声はさらに大きくなっていく。


 口での愛撫をやめると、穂乃果は息を荒げる。快楽によって悦んだ表情の穂乃果はなんとも官能的だった。



穂乃果「……あ、あの……」モジモジ

 太ももをこすり合わせて、何かを欲するように海未を見る。

 海未は穂乃果の様子を見て、下半身にも手を伸ばす。

 上半身と同じ要領で、太ももをさする。



穂乃果「んぁ……」

 少しずつ、少しずつ円を描くようにして陰部に接近していく。



 ロングのパジャマはこれ以上の刺激を与えるには不向きだと判断し、穂乃果の腰を浮かせて、すぐに脱がす。



495 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:18:04.32

 オレンジ色の下着が見えると、女の香りがむんと広がる。すでにそこは液による染みが形成されていた。

穂乃果「やぁ……」

 顔を両手で覆って、ベッドに持たれかかる。



 そのまま陰部に手をやろうとした時、海未の中に少し懸念がうまれる。

 なにも知らないというのはやはり、下半身のこともそうなのだろうか。

 だとしたら、このままやるのはどうなのだろう。

海未「ほ、穂乃果……一つ聞いていいですか……」


穂乃果「なに?」

海未「穂乃果は、その、一人でいじったりとかは……?」



穂乃果「……えと……二回くらいしか……。どっちも怖くなって辞めちゃったけど」


 少しは知っているようだった。少なくとも快楽を感じたことはある。それだけで十分だ。

 海未は陰部に手をおき、グニグニと恥丘のあたりを刺激する。そしてその動きのまま下へ。

 陰核があるであろうところを避け、割れ目のところを人差し指でなぞる。




穂乃果「ひゃぁぁあんっ!!!」

穂乃果「あ、いやっ、んぁっああぁ、そこ、らめぇ、海未ひゃん、なんか変になってくる、から、ンぁぁ」


海未「気持ちいいですか?」

 半ば分かり切っている質問をなげかける。

 質問をしながらさらにグニグニと割れ目に指を押し込んでいく。



496 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:21:39.89

 ぐちゅっ、という愛液が海未の手に染みる音がすると穂乃果はさらに顔を赤く染めた。

穂乃果「いや、いや、変な音してる、ごめんなさい私が、私がエッチだから……ンぁぁっ」


 穂乃果の反応に少しずつ海未の支配欲が増幅されていく。

海未「もう、こんなになってます。気持ちいいんですね」

穂乃果「言わ、ないでぇぇ!!」

 完全に理性が吹き飛んだ海未は、穂乃果の陰部を刺激する指の位置を変える。上へ、少し上に。

 さきほどは避けた陰核を少しだけ触る。

穂乃果「んぃぁっ!!!」

 一瞬、電流が走ったように腰が浮き上がる。

穂乃果「な、なに、今の……」

海未「もっと気持ちよくなりたいですか?」

 その問いかけに対して黙っている穂乃果だったが、海未は何もアクションを起こさなかった。質問に答えまで何もしないつもりだ。

 ついに痺れを切らした穂乃果が顔をそらしながら


穂乃果「……もっと、気持ちよく……なってみたい」

海未「じゃあ、脱がせますよ」

穂乃果「し、下着くらい、自分で脱げるよ!」

海未「ダメです」



 有無も言わさず、下着を下ろして、足を開かせる。


 薄く色づいた穂乃果の陰部は中の肉の部分が妖しく蠢いている。



穂乃果「いやぁ、いやぁ……恥ずかしいよ……ねえ、電気、電気消そう? 恥ずかしくて死んじゃうよ」

海未「……よく見えないからダメです」

穂乃果「こんな汚いとこ見ても意味ないよぅ――んひゃぁ!!」



 穂乃果の口をとじさせるように、陰核を摘まむ。



497 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:22:59.60

 下着の上から刺激を与えていたため、中はぐっしょりと濡れていて薄く生えた陰毛は湿っていた。


穂乃果「んっ、いや、あっ、あっ、な、なんか、変、ふぁぁぁ、ン、はぁ……」


 
 見ているそばから愛液が溢れ出してくる。それをすくって陰核にこすりつける。暖かな膣の周りをマッサージしながらさらに愛液を分泌させる。




穂乃果「ふぁ、あっん、ンぁぁぁっ!!! そこ、触られると、ふぁん、ああぁぁ、おかしくなっちゃう、よぉ!!!」


穂乃果「だめぇ、そこ、弱いの……んはぁ」

 口ではそういいながら、穂乃果は海未の動きに合わせてくねくねと腰を動かしていた。身体は正直だった。


 それを察した海未はさらに責め立てる。


海未「気持ちよくなりたいって言ったのは穂乃果ですよ?」

穂乃果「そう、だけどぉっ!! ぁぁぁあああああ、やだっ、おかしくなる、んぁ、気持ちいぃ海未ちゃん……」





海未「こんなに糸が……」

 膣口に人差し指を押し当て、すっと引くと粘性の高まった愛液が糸を引いていた。


 それを指で舐めとり、海未は恍惚の表情を浮かべる。


穂乃果「やめてぇ! そんなの汚いからぁ……」


 瞳に涙を浮かべながらぐわんぐわんと頭を振る。


 最早海未は限界だった。パジャマを押し上げる陰茎は行き場をなくして、海未に痛みすらもたらしていた。


海未「うぅ……」

穂乃果「海未ちゃん?」


 その様子に穂乃果も気づいて、下半身に目をやる。


穂乃果「……苦しそうだよ?」


穂乃果「今度は私がやってあげるね」


 穂乃果はチャンスとばかりに海未にのしかかる。


穂乃果「にしし、散々恥ずかしい思いさせてくれたねー」


海未「ちょっと――ふぁぁん」



 穂乃果は細く柔らかい指をパジャマの上から陰茎に絡ませていく。



498 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:24:44.95

穂乃果「すっごく、硬い……こんなになるんだ……」

 初めて触る男のもの。

 希から話を聞いた時何を言っているんだ、とそう感じた。笑い飛ばそうとも思ったが、希はいつになく真剣でそれが本当だったのだとわかる。

 信じた穂乃果だったが、全くと言っていいほど実感は湧いていなかった。

 それもそうだ、超奇怪なことをイメージする方が難しい。

 パジャマの上から、確認するように亀頭の部分をグニグニと触ってゆく。


 海未は穂乃果の容赦ない手の動きに少しずつ昂ぶっていった。あの穂乃果にこんなことをさせている、こんなことをされている。背徳心。


穂乃果「えっと……脱がすね」


 穂乃果がパジャマとショーツをいっぺんにずりおろす。
 跳ねるように飛び出した巨大な陰茎は反り返って腹まで突いていた。


穂乃果「す、すごい……本当に、こんなの」

 驚き、目を丸くする。超奇怪が目の前には存在していた。

海未「うぅ……」


 こうなるとさきほどとは立場は逆。顔を覆いはしないが、真っ赤にして小さな呻き声を上げる。

穂乃果「えっと……どうすればいいの」

海未「ぇ……さきほどみたいに、触って……」

穂乃果「こ、こう?」

 すりすりとさするように撫でつける。穂乃果の冷たい手が絡みつく。ぴくんと跳ねるペニスに穂乃果も身体を強張らせる。


海未「んっ……ぁぁ……」

穂乃果「こ、こんなに熱いんだ……」


 穂乃果は海未に言われる前に陰茎を掴み、上下に擦りあげる。自然とこうすれば気持ちよくなるそう判断したのだ。

海未「い、いゃ……穂乃果……」


 そのうち穂乃果の手は亀頭まで移動していた。赤く充血した亀頭を包みこむようにして触る。


 そうしているうちに、先端からぷっくりと淫液が出てきて、穂乃果の手にタラりと垂れる。


穂乃果「なな、なんか出てきたよ……?」



499 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:26:47.82

 穂乃果は驚いて手を離し、手に突いたその液体を見つめる。

 そしてなにやら考えた後――それを舐めとった。

穂乃果「んっ……ちょ、ちょっと苦い……」

海未「穂乃果……そんなの舐めなくても……」

穂乃果「海未ちゃんもしたんだから私もしたかったの!」


穂乃果「……気持ちよくなっちゃつと、しゃせー、しちゃうんだよね? なにか出てくるって。そのくらい知ってるもん」

海未「は、はい」

穂乃果「私、海未ちゃんを気持ちよくしてあげたい。ねえ海未ちゃんがしゃせーするには、どうすればいいの?」

海未「も、もっと刺激を……」

 それを聞いて、穂乃果は再び陰茎に手を伸ばす。

 もっと刺激を。さらに速く手を動かす。

海未「んっ、ぁぁ……んっ、んっ、ふぁぁん」

 溢れ出てきた淫液で、陰茎全体を包み込み擦りあげる。

 ビクビクと穂乃果の手の中で震え続ける。海未は快楽に悶え続けるが、達することは無かった。

 確かに気持ちいい。ただし、海未も真姫と一緒であった。


 薬を使いすぎた。


 その刺激に慣れすぎて、しかも穂乃果の拙い技術では到底射精することなど出来なかった。


 罪悪感が湧いてくる。


 もし、真姫とそういうことをしていなければ……。





穂乃果「気持ちいい? しゃせーする?」

海未「ぅぁぁ……気持ちいぃ……です。でも……」

 海未は起き上がり穂乃果の手を取り刺激を中断させる。



海未「ごめんなさい……。私、薬を使いすぎた影響なのかわかりませんが……イキにくくて……」


穂乃果「イク?」

海未「射精することです」

穂乃果「あ、そう……そうなんだ……」



 あからさまに穂乃果の声のトーンが下がった。自分では気持ちよくできない、薬に、真姫に負ける。



穂乃果「私ばっかり……ごめんね。下手でごめん……」



500 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:27:58.98

海未「違うんです……穂乃果が悪いんじゃないんです」ギュッ


穂乃果「……海未ちゃんも気持ちよくなって欲しいよ……」


海未「十分気持ちいいですから、気にしないで下さい」


 海未はそう言って、再び穂乃果を押し倒した。両手を顔の両脇につき、上から穂乃果を見つめる。穂乃果も目は逸らさない。



海未「穂乃果……もう、いいですか?」

穂乃果「ぅん……」




 海未は陰茎を穂乃果の陰部に押し当てる。コリコリとした陰核を先端で潰すように愛撫する。



穂乃果「ふぁぁ、あっ、んむ、いゃ……あぁぁ」


 さらに愛液が出てきて十分にほぐれたところで、するすると下に移動させ、膣口のあたりに先端をくっつける。
 海未の液体と穂乃果の液体が境界線で混じり合う。



海未「行きますよ……?」



穂乃果「……好きなようにして、いいから……」

 海未はそのまま腰を突き出す。海未の巨大な陰茎をなんとかその身に入れようと膣口が目一杯口を開いて迎え入れる。


穂乃果「ひゃぁん」

 淫靡な水音を上げながらずるずると沈みこんでいく。
 しかし、亀頭が全て入った辺りで、穂乃果の身体が強張っていることに気がついた。

 唇を噛み締め、目に涙を浮かべながら耐える様子。




海未「い、痛いですか?」



穂乃果「だ、大丈夫……ぐぎぎ……」



501 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:29:02.24

 思い浮かぶのは、希のこと。
 あの時も我を忘れ、暴力と等しいセックスをした。痛い痛いと泣き叫ぶのを無視して。


 目の前の穂乃果にも、そんなことを……。


 海未の動きが止まる。


穂乃果「海未ちゃん……?」

海未「い、痛いなら……やめたほうが……」

 半ばトラウマと化す。


穂乃果「――痛い方が嬉しいよ」

海未「え……」


穂乃果「だって……海未ちゃんと一つになれてるって感じることが出来るから。それが何よりも嬉しいの。痛い方がいつまでもその瞬間を覚えていられそうな気がするんだ」

海未「……」


穂乃果「だから、優しくなんてしないで? 海未ちゃんの好きな様に動いて? そうしてくれるのが、一番嬉しいから」


 そう言って微笑んだ。

 太陽だ。素直にそう思った。

 海未は涙が出そうになるのを堪えて、穂乃果に微笑む。




海未「ありがとうございます」




穂乃果「――んぁっ!!!! ぁぁぁあああああっ……ふぅ……ふぅ……んぐ……はぁ……」




 そして、一思いに突き刺した。海未の腰と穂乃果の腰がぶつかる。


 じんわりと血が染み出してきて、海未の陰茎を濡らす。



 入ってきたのを歓喜するかのように穂乃果の膣はグニグニと蠢いて、陰茎を締め付ける。



502 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:33:22.99

穂乃果「はぁ……入った?」


海未「はい」

穂乃果「ぐすん……嬉しい……」


海未「最初は痛いかもしれませんが、少しずつ慣れていくと思います。……動きますね」

穂乃果「ちゅー、ちゅーしたい」

 海未は唇を押し付ける。

海未「んぅ、んくっ」


 そして締め付けてくる膣を感じながら、腰を動かしていく。


 今までの誰よりも締まり切った膣の抵抗。ヒダが絡みついて離さない。


 二人の間で一瞬見える陰茎、しかしすぐに奥まで突き立てる。

穂乃果「ふぁ……あぁん、ぅん、ンぁぁ……なんだか、 変だよ、ぁぁああああ」


 最初こそ痛みで声を上げていた海未であったが、少しずつそれが快楽に変換されていく。


 未開発の膣に激しく腰を振る。

海未「んぅ……ぁぁあああああ、穂乃果の中、狭くて…はぁはぁ、あったかい……んぁ……」


 徐々に動きが大きくなっていく。 最初は穂乃果の為と少し緩めだったが、今は目先の快楽に溺れていた。



穂乃果「んっ、んっ、あぁ、いゃぁ、海未ちゃん、海未ちゃん、なんかなんかぁ!!」


 気づけば穂乃果は痛みを忘れて、快楽に声を上げていた。


 海未が奥まで突き立てると、穂乃果の身体は痙攣を始める。粘着質な音が部屋に響くが、それらをかき消すほど穂乃果の喘ぎ声は大きくなっていた。


穂乃果「あっ、あっ、あっ、ぁぁあああああ、来る、なんか来るぅ……怖い、怖い……っぁああ、海未ちゃぁん!!」


 穂乃果の声と身体が絶頂に向かって駆け上がる。以前怖くなってやめた。それは今の現状だろう。

 身体がふわふわと浮いていくような、視界が遠のくようなそんな感覚に包まれていく。

海未「ふぁ……ぅあぅ」

穂乃果「いやぁっ!!! やだやだやだやだぁ、んぁ、なんかなんかぁぁあ――っ、ぁぁ……っっ!!!!!」




 身体が大きく跳ねる。声にならない声を上げながら、海未にがっしりとしがみつき、経験したりことのない快楽の波を受け止める。



 穂乃果の膣が断続的に強く強く搾り取るように締め付ける。海未も穂乃果の絶頂を陰茎で感じて、動きを止める。グニャグニャと最上級の快楽を与える穂乃果の膣だが、海未はそれでも達することは出来なかった。



503 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:36:22.84

海未「……」


穂乃果「はぁ……はぁ、なに、今の……」

海未「ぅぁ……締まって……。気持ちよかったですか?」

穂乃果「うん……もうわかんないよ……」


海未「それがイクってことですよ」

穂乃果「これが……。頭真っ白で……ぅぅん」



 穂乃果の身体からダラリと力が抜け、ベッドに倒れこむ。

 これ以上の続行は不可能だも思い、海未が陰茎を抜こうとした時――。





穂乃果「――まだ、気持ちよくなってないよね?」

海未「いや、私は……」

穂乃果「ダメ。私ばかり気持ちよくなっても意味ないもん」

穂乃果「んんぅ……今、ビクビクって動いた……」



 
穂乃果「――めちゃくちゃにして?」

海未「っ……」


穂乃果「ひゃぁぁああああああっ!! すごい、すごぉいっ、ぁぁぁああああっ!!!」

海未「ふぅ、ぁぅ、穂乃果、穂乃果ぁっ!!」



 穂乃果の一言によって、ストッパーが外される。

 勢いよくぶつけられる腰に穂乃果の尻の肉や乳房が波打ち、身体が大きく前後する。


 胸をもんだり、尻に食い込ませたり、欲望のままに肌の感触を楽しむ。


 幸せだった。



 こんな瞬間が訪れるだなんて、夢にも思わなかった。


 それは愛を確かめ合う性交。

 お互いを求めあい、抱きしめ合う。



 海未は精液が上がってくるのを感じる。



504 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:38:30.51

海未「ふぁっ、あっ、あっ、んぁああぁあああああっ、ふぅ、ふぅ、出そう、出そうです……っはぁ」


穂乃果「んやぁ……私も、また、また……んっ、んっ、ひやぁあん、ンん、みゃぁあ!!!」

 穂乃果の身体が跳ねる。

穂乃果「いくっ……いゃ、私……ぁぁあああああああっ!!!!!」



 膣がさらに締め込まれる。そこに海未は陰茎を押し込み、穂乃果の身体を感じる。前から奥に断続的に搾り取る穂乃果の膣に合わせ、さらに腰を打ち付ける。



海未「あっ、でるでる、ぁぁぁぁ、っぁ、んはぁ、ンんんんんっ、ぁああああああああッっっっ!!!!」



穂乃果「みゃぁっ!!! 海未ちゃん、熱いなんか、熱いの出てる……」



 限界となったペニスを奥に打ち付け、精液を放出する。


 ビクビクと精液が放出されるたび、二人とも声をあげて飛びそうになる意識をつなぎとめる。精液が尿道から飛び出す時幸福感に包まれる。


 身体だけではなく、心が快楽を感じていた。この上なく満たされてゆく。



 何度放出したかわからない、ようやく海未が全てを出し終え、陰茎を抜いた。収まりきらない精液がドロリと膣を伝って落ちてゆく。


海未「はぁ……はぁ……」

穂乃果「ぁぁ……海未ちゃん……」


 疲労感で海未は穂乃果の横に倒れこむ。向かい合う形で寝転がり、手を絡ませる。



穂乃果「……幸せ」



海未「はい、私もです」




505 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:40:07.38

海未「大好きです」

穂乃果「私も」

穂乃果「……今日練習あるのにね」

海未「休んじゃいますか?」

穂乃果「……ダメだよ。そんなこと言うなんて」

海未「穂乃果のが、うつってしまいました」

穂乃果「私はそんなにサボらないよー」

海未「ふふ……」

 穂乃果は重そうな瞼をなんとか持ち上げる。

穂乃果「キスしよ」

 今度は海未が目を閉じる。そして、穂乃果はゆっくりと海未の唇にキスをする。一瞬の短いキス。


穂乃果「えへへ……」

海未「眠いのですか?」

穂乃果「うん、ちょっと」

 もうほとんど目を閉じた状態で答える。

 今までのことを思い返す。常に常に裏切ってばかりだった。



 そんなのがこの人の恋人で良いのか。そう思う時もあった。



海未(信じてくれるなら……)




 自分を信じることを始めてよう。



506 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:41:21.40

 自分を信じられなくても相手は信じられた。きっとこれから自分のことも信じられるようになっていけば良い。



海未(眠くなってきました……)



 寝顔を見たいと思う海未であったが、それは叶わなそうだ。

 瞼を閉じる。

 このまま穂乃果と一緒に――。




 ドンッ!!!!!!!




穂乃果「っ!?」

海未「な、なに? 壁が……隣から――あ」








雪穂(ったくなにしてるか知らないけど……喘ぎ声聞かされるこっちの身にもなりなさいよ。少しは抑えてよ……)








穂乃果「隣雪穂の部屋……どうしよう、あんなに声、出しちゃった……」

海未「雪穂にどんな顔みせれば……」

穂乃果「海未ちゃんはいいじゃん! 私なんて毎日顔合わせるんだよ!?」

穂乃果「あんな声聞かれて……うぅ……」

海未「……きっと大丈夫です」

穂乃果「もうやだぁー!!!」






508 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:46:05.39

◇☆◇☆





 秋の風が音楽室に入り込んできます。もう肌寒いですね。あっという間に冬が来て……。


 風が入るから譜面の紙は固定した方がいいんじゃないかと提案しましたが、風に舞ったら舞ったで別にいい。と彼女には却下されました。

 カリカリと譜面を書き進めていく彼女。






真姫「そういえば聞いてなかったけど、もう治ったの?」


海未「ええ、もうすっかり」

真姫「あらならもう女の子なのね」

海未「なんですか、女の子じゃなかったみたいな」

真姫「冗談」




真姫「……私が使った薬ね。もしかしたら今後、危険薬物に指定されるかもしれないの」

海未「え!? 真姫、大丈夫ですか?」

真姫「……自分の心配しなさいよ、ばか」




真姫「――やっぱりあなた、卑怯な人……」



 先程全ての曲は作り終わって、なにをしているかと言えば今は単純に休んでいるだけでした。

 なんだか今書いている譜面はただの自己満足だとか。

 全く、凄い人です。



509 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:47:28.43

真姫「もう屋上戻ってもいいわよ?」



海未「いえ、最後まで付き合うっていいましたから」

真姫「そう……。あなたって、本当卑怯な人ね」

海未「どういう意味ですか?」


 彼女のペンが止まって、私をみます。

 風が吹いて、譜面が舞う。彼女の後ろで舞う譜面はなんとも神秘的だ。


真姫「――私、まだ諦めてないから」


海未「……」


真姫「私が入り込める様なチャンスを作ったりしたら、捕まえちゃうわよ」


海未「……望むところです」

真姫「そう」


 ふふっと微笑んでピアノに手をかけます。

 一体なにを。譜面もないのに。


 そう思った矢先、ピアノからは音が奏でられ、それと同時に彼女の声が音楽室を満たしていきます。

 ――この曲は……。



真姫「愛してるばんざーい! ここでよかった」



 紡ぐ、音が声が。
 風に揺れる髪の毛が、細い指が、その横顔が。私の目を奪います。


 音に命を与える声。




 ――やっぱり、私は贅沢ですね。


 音に身を任せて、目を閉じます。全てが包み込まれる感覚。





真姫「昨日に手をふってほら前向いて」


 曲が終わる。



510 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:49:04.23

真姫「……海未に聞かせるのは、初めてかしら」



海未「――いい曲ですね」



真姫「ふふっ、ありがと」

 ピアノから手を離し、んっと精一杯伸びる。そして一瞬声を上げながら勢いよく立ち上がり、譜面を拾って歩きだしました。


海未「どこへ?」

 彼女は音楽室の出入り口に立ち扉に手をかけます。そして、私を見つめて。










真姫「――私、海未のことが好き」


真姫「付き合って?」








海未「……ごめんなさい」



 ――それは彼女なりの、ケジメだったのかもしれない。



真姫「そっか、答えてくれて、ありがと」

 真姫は笑います。私には穂乃果がいます。それでも人の好意を蹴るということが、どれだけ辛いか、わかりました。




真姫「――ほら、なにしてるの練習行くわよ」


 彼女が扉を開けると、風が吹き抜けました。すぅっと身体を何かが通り抜けていく感覚。



海未「はい」






 ――そして風が止まって、私は彼女に続きました。




fin



514 : ◆nv1kPr3aqINd :2014/07/25(金) 15:53:28.80

以下宣伝。よろしければどうぞ



真姫「は……?西木野真姫……君…?」シリアス
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1396438684



希「えりちなんて本物のヘタレや!」普通のカップリングモノ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399227257/


にこ「人という漢字」シリアス ドロドロ
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1403687901



ちなみに穂乃果と海未の記念日は30日計算でやりました。現実だとズレてしまいますが。


次はドロドロしないすっきりとしたシリアスか、超変態的なやつか、ことまきか……。

それではありがとうございました。



元スレ:海未「両性具有?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403869050/