オリジナル設定多数

エロもある

ルートによってはハッピーだったり鬱だったりその都度注意書きします。

とても長い、だらだら長い。書き溜めあり。

感想くれると、とても喜びます。モチベーションが、あがります。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420651802



3 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:37:43.90

穂乃果「ふぁ……♡や、ぁ……♡」

穂乃果「はぁっ、んくぅ♡ことりちゃ……ごめ♡もうでちゃ……っ」ギシギシ


ことり「ふぇ!? あんっ、んっ、ぁぁ……はやく、ないっ!?

ことり「んんぅっ!!!」




穂乃果「んぁっ、で……♡んんっ!!!」ビュルルッッ





 穂乃果ちゃんは私をぎゅっと抱きしめて、そのまま最後の一突きが私の一番奥まで突き刺さってくる。

 それと同時に穂乃果ちゃんは情けない声を上げながらビクビク身体を痙攣させるのが、最高に可愛くて……。



ことり「ぁ……びくびくしてる……♡」




穂乃果「はぁはぁ……はぁ……♡」ビクビク


 ちゅぶっていう音と共に穂乃果ちゃんはおちんちんを私の中から抜き出して、そのままことりの横に倒れこみました。

 運動が得意な穂乃果ちゃんでさえ、目を閉じて息を切らして胸板を激しく上下させている。

 チラリと時計に目をやる。


 2分と30秒、か。




4 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:38:37.05

ことり「……んぁ……この前より短くなっちゃってるよ?」



穂乃果「ごめん……♡」トローン

穂乃果「射精しちゃダメってわかってるのに、ことりちゃんの膣内に挿れたら、頭真っ白になっちゃって……それで」


ことり「……そっか、それなら仕方ないね?」


ことり「溜まってた? すっごい量。ゴムから溢れちゃうんじゃないかな……」

 これだけ多いと、出す時本当に気持ちいいんだろうな……。びゅっびゅって……。穂乃果ちゃんの出す瞬間の情けない表情と声を思い出すと身体も熱くなる。



ことり「でも、早漏を治したいって言ってきたのは穂乃果ちゃんだよ?」

穂乃果「そう、だけど」


ことり「ことりね穂乃果ちゃんが気持ちよくなってくれるのはすっごく嬉しいんだよ?」

ことり「女の子は人より敏感だと良いって言われて、男の子は敏感だとダメだなんておかしいよ」



ことり「だから別に早漏なの気にしなくてもいいんじゃないかな?」



穂乃果「……ことりちゃんは気持ちよかった?」

ことり「うん」



5 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:39:29.44

ことり「穂乃果ちゃん上手いんだもん」




ことり(穂乃果ちゃんでイッたことはないけど……)

穂乃果「……」

穂乃果「穂乃果ね知ってるんだよ。えっちが終わった後、ことりちゃんがバレないように一人でシテるの」


ことり「……ふぇ?」

ことり「い、いやあれは……」



ことり「そ、そもそも膣内でイクって難しいことなんだって。私も一人でする時は膣内じゃないよ?」

穂乃果「……でも、ことりちゃんのことも気持ちよくしてあげたい」ウルウル


ことり「……」キュン


穂乃果「それに……」

ことり「――まだ気にしてるの……?」

穂乃果「う、ん」

ことり「そっか……そうだよね」


ことり「ことりは気にしないからね? いくらでも付き合ってあげるから」

穂乃果「ありがと……」

ことり「……じゃあもっと訓練しようか」



6 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:40:42.88

ことり「今日は元気いいね? なんだか昔に戻ったみたい、穂乃果ちゃんはそれがいいところだよ?」

穂乃果「ふっ、あぁ……♡」

ことり「ダメ、逃げないで。腰引いちゃダメ」

 穂乃果ちゃんは本当に敏感です。それこそ男の子としては珍しいんじゃないかなぁ。触っただけでガクガクしだすんだもん。

ことり「はい、お手手でしてあげますね」シュコシュコ


穂乃果「ん、ぁぁっ……!! んぁしっ……!!」

ことり「知ってる? おまんこの中よりもね、手でした方が気持ちいい人も多いんだって?」シュコシュコ

ことり「ことりの場合、おまんことお手手どっちが、気持ちいいですか?」シュコシュコ


穂乃果「ひっ、こと……はぁんっ……おまんこの方が……ひぅぅあ!!!!」

ことり「本当? 嬉しいな」

ことり「じゃあおまんこでやるよりも長く耐えられるよね?」シュコシュコ

穂乃果「待って……そんな激しくっ……ふぁぁっ!!」


 敏感なのは先っぽの方だけれど、快感がたまりやすいのは芯の方だっていうこと、ことりは知ってるよ。
 だから今回は芯を重点的に刺激しているんだけど……一分を超えた辺りから穂乃果ちゃんの腰がガクガク震え始めた。


ことり「もう出ちゃいそう?」



7 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:41:48.15

穂乃果「はっ、ぅん……♡」


穂乃果「あっ、ダメ……ダメ……っ」

ことり「ふふ可愛い」シュッシュッ



穂乃果「あっ……ふぁぁっ!!」ビクビク


ことり「はい、おしまいー」

穂乃果「ふぁ……ことりちゃぁん♡」ビクビク




ことり「イッちゃうとこだったでしょ?」

ことり「まだ一分――」

穂乃果「んっ、んぁっ!!」ビュッビュッ


ことり「――きゃ!!」

穂乃果「ふぁんっ、やぁっ……♡」ビュッビュッ

ことり「ちょ、出しすぎっ!」



ことり「もぉ……」

ことり「顔ベタベタだよぉ……髪の毛にもついちゃったし……」


穂乃果「はぁ……はぁ……♡」


 寸止めしたと思ったのに、少しだけ遅かったみたい。ビクビクし始めたら限界に近いのかと思ったけど、それはもう限界って合図なんだね……寸止めって難しいな。



8 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:42:36.79

 じゃあさっきの穂乃果ちゃんはおちんちんビクビクさせて射精しないように耐えてたってこと、だよね?

ことり「かわいい……」


穂乃果「ごめ、んね……」

 穂乃果ちゃんは立ってることが出来なくなったのか、そのままベッドに寝転がって薄い胸板を上下させる。

 そこにすっと手をなぞらせて、頬を寄せる。バクバクした心臓の鼓動が頬に伝わる。


ことり「大丈夫だよ。気持ちよかった?」

穂乃果「うん」

ことり「でも、あんまり硬くないね?」

穂乃果「ごめん」

ことり「ううん、随分回復した方だもん。焦らなくていいからね?」

穂乃果「ありがと」


ことり「穂乃果ちゃんすっごく可愛かったよ?」

穂乃果「か、可愛いって言わないで……」

ことり「かっこいいって言われたい?」

穂乃果「」コクリ

ことり「うーん、可愛いものは可愛いからねえ……」

穂乃果「むぅ……」

ことり「でも、穂乃果ちゃん肉食系だもんねー」

穂乃果「穂乃果そんなんじゃないよ!」





9 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:45:09.30

穂乃果「だってことりちゃんとしかしてないよ……?」


ことり「それは知ってるけど……彼女はいっぱい作ったでしょ?」

穂乃果「まぁ……」


ことり「それにすぐ生でしたいって言うし……」

穂乃果「うぐ……気をつけます……」

ことり「赤ちゃん出来ちゃったらどうするのさ……」




ことり「ぁ……もしかして海未ちゃんともえっちしたい?」

穂乃果「な、なんで海未ちゃん!?」

ことり「穂乃果ちゃんさ、海未ちゃんには手を出さないなーって」

穂乃果「……昔キスしようとしたら断られたから……」

ことり「あ、手出してたんだ……」

穂乃果「……すっごい昔だけどね」


ことり「海未ちゃんそういうこと厳しそうだもんね」


穂乃果「うん」

ことり「あ、そっか好きだったもんね海未ちゃんのこと」

穂乃果「いつの話さ」

ことり「いつだったかなあ?」



穂乃果「――穂乃果ね……えっちするの、怖くて……」

穂乃果「だから仮にこれから新しい彼女が出来ても……そういうことは」





10 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:45:45.71

ことり「そっか……」

ことり「――ねえ、ことりはさ……」


穂乃果「?」

ことり「……ううん、なんでもない」


ことり「来月から別の学校、だね」


穂乃果「そうだね……寂しいな」

ことり「またこうやって会えるよね?」

穂乃果「うん、大丈夫だよ!」

ことり「穂乃果ちゃんどうせモテるんだもん。ことりなんか捨てられちゃいますよー」

穂乃果「そんなことないって!」


穂乃果「穂乃果はことりちゃんのこと大好きだよ?」

ことり「もぉ……///」

ことり(そんなに言われたら、本気にしちゃうよ……)



11 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:46:26.48

ことり(だから肉食系って言ったんだよ……可愛い顔してるのに)

穂乃果「?」


ことり「な、なら……高校に行っても、えっちしてくれる……?」


穂乃果「いいの……?」

穂乃果「だって……穂乃果とずっとえっちなんて……」


ことり「穂乃果ちゃんなら、いいよ……」

穂乃果「ことりちゃん」


穂乃果「――音ノ木坂ってさ……絵里ちゃんがいる所、だよね」

ことり「そうだね」

穂乃果「……」

ことり「思い出しちゃった?」


穂乃果「……うん」




ことり「もう、今日は寝るの!」

ことり「ほら穂乃果ちゃんも!」


穂乃果「うわぁ!!」






12 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:47:23.91

◇――――◆



約一年後





海未「え、穂乃果ですか?」


海未「今はあんまり……」

海未「はい、すみません」



ことり「……やっぱりモテるねえ……」


ことり「背も低いし万人受けするってことではないみたいだけど……可愛い系が好きな子には本当にモテるね」


海未「そうですね」

ことり「穂乃果ちゃんに関して聞かれること多くなったもんね。私達が幼馴染だってことで」

海未「ええ……半年くらいは会ってませんけれどね」


ことり「クリスマスは会いたいなって思ったら彼女作っちゃうしさー」


ことり「結局誰だったんだろう」

海未「はは……」

海未「……」


ことり「――今でも好きなの?」

海未「……はい」



13 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:49:15.31

ことり「どうして中学校の頃告白しなかったの?」


海未「だって……穂乃果はモテますから」

ことり「……海未ちゃんだってモテてたじゃん……」


海未「モテてませんよ」

海未「それに穂乃果もきっと私みたいな人より良い人を見つけます」

海未「それこそことりの方が――」


ことり「ならことりが穂乃果ちゃんのこと好きって言ったら、応援してくれる?」

海未「ぇ……そ、そうなのですか?」

ことり「……」

海未「……」

ことり「ほら」


ことり「嘘だけどさ、嫌なんでしょ? なら自分から行動しないと、ダメじゃない?」

海未「ぅ……」



ことり「とにかく、今度久しぶりに誘ってみようよ。穂乃果ちゃんのこと!」


ことり「ことりもね、会ってなくて……」

海未「わ、わかりました!!」





14 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:50:22.30

◇――――◆


ことり「え……!? は、廃校ー!?」


海未「う、そ……」


◇――――◆


穂乃果「廃校……?」


ことり「うん」

 まるで現実感もなく、穂乃果ちゃんはストローでメロンソーダを啜った。


穂乃果「なにほれ?」


ことり「あのね、学校なくなっちゃうの」

海未「……」

穂乃果「え!?」

穂乃果「大丈夫なの!?」

ことり「とりあえず私たちが卒業するまでは大丈夫だけど、来年からは生徒を募集しないって」


穂乃果「ふーん、じゃあ別にいいんじゃない?」

ことり「そうだけど……」

海未「少しだけ、寂しいですよ」



 ギュッと唇を噛み締めた海未ちゃんのこの気持ちはきっと伝わらない。穂乃果ちゃんは頼んでおいたポテトを口に運んで幸せそうな表情だ。



15 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:51:27.90

 穂乃果ちゃんは男の子だから、音ノ木には行けない。だから少しだけ離れた普通科の高校に通っているんだけど……音ノ木の廃校なんてどうでもいいに決まってるよね……。



穂乃果「それより本当に久しぶりだね!」

 ほら、やっぱり。興味もないみたいで、廃校のことから違う話題にシフトしていく。


ことり「そうだね」

海未「会う機会もあまりありませんでしたからね」

穂乃果「2人から誘われた時はやったって思ったよ!!」


ことり「なにそれー」

ことり「穂乃果ちゃんの話、私たちの高校にまで伝わってるんだよ?」

穂乃果「なにが?」

ことり「すっごく可愛い男子がいるって」

穂乃果「むぅ、また可愛いかぁ……」



ことり「ねえねえ、高校で彼女何人出来たの?」

穂乃果「一人だけかな」

海未「一人……」


ことり「穂乃果ちゃんにしては抑えめ……?」



16 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:53:56.98

ことり「じゃあさ――何人とえっちしたの?」コショコショ



穂乃果「ぅ……どうしたの急に!」


ことり「教えて?」

海未「?」



ことり「ふふ」ワクワク

穂乃果「ぅぅ」

穂乃果「して、ない」

ことり「え?」


穂乃果「高校ではしたことないっ!!」

穂乃果「ぅぅ……///」


ことり「意外……」


海未「……なんのことです」


ことり「海未ちゃん……」

ことり「そっか、なら……私が最後なんだ?」

穂乃果「うん……」

ことり「ふぅん……」


ことり「――ねえ、今夜どう、かな?」



17 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:54:38.94

穂乃果「っ……」キュン


海未「あのー……」


穂乃果「なな、なんでもないよ!?」

ことり「危ない危ない……」

海未「?」

ことり「ねえそろそろ暗くなってきたし、帰らない?」チラッ

穂乃果「……」



穂乃果「あ、ごめんね海未ちゃん。今日ちょっと用事あるから一緒に帰れないや……」


海未「……わかりました」





18 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:55:35.86

◇◇

 ことりの家は海未ちゃんや穂乃果ちゃんの家とは駅をはさんで反対側。だから穂乃果ちゃんが用事がある、といえば簡単に2人だけでことりの家までくることが出来た。


ことり「んぁ……♡」


穂乃果「はぁはぁ……♡穂乃果ね、ずっとことりちゃんと、したかったんだ」


ことり「ことりもだよ……?」

ことり「なんで連絡くれなかったの……?」

穂乃果「……えっちしたいだなんて……言えないし……迷惑かなって……」


ことり「……穂乃果ちゃん」



ことり「一年も放っておかれて、寂しかったんだからね。んぅぅ!!」


ことり「穂乃果ちゃんたら」


穂乃果「ことりちゃんの……柔らかい」モニュモニュ



ことり「ふぁぁ……♡」ピクン


ことり「もぉ……んはぁ……穂乃果ちゃん、なんだか前より前戯、上手くなったね?」

穂乃果「そうかな?」

ことり「やっぱり一杯えっちしてたんじゃないの?」




19 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:56:25.15

穂乃果「してないってば!」


穂乃果「た、多分……ずっと一人でしてた、から……」

ことり「え、穂乃果ちゃん一人でするの好きじゃないって……」

穂乃果「が、我慢出来なくなっちゃったんだもん……」

ことり「へぇ……」

ことり「えっちな動画みながらしてたんだ?」

穂乃果「っ……だ、だってぇ……」ウルウル

ことり「どれくらいの頻度でしてたの?」

穂乃果「一週間に、い、一回……とか」


ことり「……嘘だ」

穂乃果「え」

ことり「本当のこと言わないと、えっちしてあげないよ?」

穂乃果「い、いやだよ! えと……ほ、ほとんど、まい……に、ち」////


ことり「ふぅん、ことりと一緒だ♪」

穂乃果「え?」

ことり「ことりもね、穂乃果ちゃんのこと考えながらずっと一人でしてたんだよ?」

穂乃果「そ、そうなんだ」

ことり「引いちゃったよね……?」



20 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:57:10.95

穂乃果「ううん、全然」

ことり「……ありがとう」

ことり「穂乃果ちゃんの、見せて?」

穂乃果「あぅ」ボロン



ことり「うゎ……前よりちょ、ちょっとおっきくなった……?」

 恥ずかしがる穂乃果ちゃんの顔を見ると、ことりの声なんて耳に入っていないようでふるふると顔を横に振った。




 あーもうかわいいな、可愛すぎてイジメたくなっちゃう。




 早くこのおっきなおちんちん、挿れて貰いたいけど……まだお楽しみ。だって、ずっと待ってたんだもん。


 ビクビク脈を打っている穂乃果ちゃんのおちんちんが可哀想だから、少しだけ指先を触れてみる。


穂乃果「ひゃ……ぅぁ」

ことり「やっぱり敏感なんだね」


ことり「……今日はもう一人でしたの?」


穂乃果「ん、まだしてな……」


ことり「……そっか、なら。――しなくちゃダメだよね?」



21 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:58:20.01

穂乃果「え?」

ことり「いつもしてるみたいに、ことりの前で見せて?」

穂乃果「や、やだよっ!!」

穂乃果「そんな恥ずかしいこと……」

ことり「……そっかぁ……じゃあえっちはまた今――」

穂乃果「わ、分かったよ! ことりちゃんのいじわる……」

ことや「穂乃果ちゃんがかわいいのが悪いの!」


 うなだれる穂乃果ちゃんだったけど、本当にえっちがしたいみたいで、右手をおっきくなったおちんちんに添える。

 こっちをチラリと見て、また顔を赤らめるけれど、状況は変わりそうにないってことを悟ったみたい。


穂乃果「ふっ……ん///」モゾモゾ

ことり「……」ワクワク

穂乃果「……んぁ♡」シュコシュコ

ことり「ふーん、先っぽだけこするんだ?」


 穂乃果ちゃんは親指と人差し指でわっかを作って、その二本だけで先っぽをこしゅこしゅし始めた。それは私が思っていた方法とは違って、少しだけびっくり。



22 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 02:59:34.25

 私の問いかけにも答えられない穂乃果ちゃん。だけど、手の動きは止まらない。


ことり「なにを考えてるの?」

ことり「くす……これからことりとえっちすること?」

穂乃果「っ~~~♡」


ことり「ことりのおまんこに穂乃果ちゃんのおちんちんがぐちゅぐちゅって入るとこ想像してみて?」


穂乃果「んっ、やぁぁぁ……♡」シュコシュコ

穂乃果「んっ、ことりちゃぁん……なん、で……一人でしなきゃいけないの……?」


穂乃果「ことりちゃんが目の前にいる、のに……はぁはぁ」グチュ…クチャ

ことり「ふふ、えっちなお汁出てきたね?」

穂乃果「挿れさせてよぉ……」グズグズ


ことり「ことりにびゅっびゅってするとこ見せてくれたら――ことりのこと、好きなようにしていいよ?」

穂乃果「ぅぁぁ…んっ、ぁあ!!」


穂乃果「ふぅ、んっ……♡」


 
ことり「……あれ、やり方変えるの?」

 
穂乃果「だって……早くイキたいから……んっ……や、ぁ」////



23 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 03:00:16.44

 穂乃果ちゃんはさきっぽへの刺激をやめて、今は下の方を勢いよくしゅこしゅこし始めた。

ことり「む……ダメだよ」スッ



穂乃果「な、なんで」

ことり「ことりがなんて言ったかわかる?」

穂乃果「え」

ことり「いつもしてるみたいにって言ったんだよ。いつもは先っぽだけでやってるんでしょ?」

穂乃果「ぅ」

ことり「なら下の方ゴシゴシしちゃダメです」

穂乃果「でも、それだと時間かかっちゃって」

穂乃果「ことりちゃんとする、その……体力が」

ことり「穂乃果ちゃんなら、そのくらい頑張れる、よね?」チラッ……

穂乃果「ん……ぐっ」

穂乃果「ことりちゃ……♡ことりちゃん……♡」




穂乃果「ん、やぁ……イケないよぉ……」グチュ……コシュ


 穂乃果ちゃんは気持ちいいのか、それとも辛いのかどっちともつかない表情を浮かべながら、泣きそうな声を上げる。

 そっかあ、ちょっと緊張しちゃってるから気持ちいいことに集中出来てないのかな?


 というか……長くなってる、よね、確実に。 前はこんなに長くもたなかったのに……。



24 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 03:03:59.08

ことり「なら……ことりが手伝ってあげるね?」

ことり「ね、ことりのおっぱい見て?///」チラッ


穂乃果「はぁ……ん」

 シャツのボタンを外して、下着だけの姿を穂乃果に見せる。そんなに自信があるわけじゃないけれど……胸をぎゅっと寄せてあげると、おちんちんがビクって震えちゃってる。


ことり「ことりね……おっぱいおっきくなったんだよ」


ことり「ほら」モニュモニュ


穂乃果「はぁ……はぁ」////

ことり「下着の中もみたい?」


穂乃果「ん……♡」ドクドク



ことり「どうしよっかなぁ。んっ、ぁ♡」

ことり「穂乃果ちゃんに見られてると……おっぱいだけでもちょっと気持ちいいや……」ゾクゾク


ことり「普段、おもちゃばっかり使ってるから……んぁ……手じゃあんまり、感じないんだけ、どぉ……ふぁ♡」///



25 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 03:05:05.26

穂乃果「ふぁ、っ、んっぁ!!!」グチュグチュ


 さっきよりも一層溢れ出した液体が穂乃果ちゃんのおちんちんをぐちゅぐちゅにしてしまっている。手はすっごい速さでぐちゅぐちゅってしてるのに、目線だけはことりのおっぱいに固定してる。上下に擦る度に腰が震えて、擦るスピードから見ても限界は近そうだ。


ことり「気持ちいい?」


ことり「ことりに一人でしてるとこ見られて」

ことり「ことりが目の前にいるのに、おちんちん一人で弄っててどう?」

穂乃果「気持ち、い……ぁっ!!」




 穂乃果ちゃんの耳元に口を近づけて、ふっと息を吐く。


 穂乃果ちゃんはことりがえっちなことを耳元で囁くと興奮するみたい。意識的にえっちな言葉を選ぶのって、結構恥ずかしいんだけど……。

ことり「もう少し手伝ってあげる」クリクリ


穂乃果「ひぅぅっ♡」

ことり「くす……穂乃果ちゃんは乳首も気持ちいいもんね? くすくす女の子みたい」クニクニ
 

穂乃果「や、ぁ♡」




穂乃果「イッちゃ……♡ぅ、ぁぁあああ……♡」ドクドク

ことり「――イッていいよ?」





穂乃果「あっ、ッっ!! っぁっ!!!」ビュルッビュルッドクッドク‼︎


穂乃果「ふぁ……やぁ//」ビュルビュッ


穂乃果「んぁ……♡」ピュッ……ピュ



26 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 03:06:06.13

ことり「すごぉい……」パチパチ


穂乃果「はぁはぁ……♡」グッタリ


ことり「すっごい飛んだね……一メートルは飛んでるよ?」

ことり「すごい匂い……♡」ハァハァ


穂乃果「う、んぅぅ……」


 力が抜けてしまった穂乃果ちゃんはそのまま仰向けに倒れこんで、虚ろな目で天井を見つめる。

ことり「……大丈夫?」




 男の人は時間をかけてすると深いオーガズムになるっていうけど……なるほど。確かにそうみたい。この深いオーガズムが好きだからわざわざ時間をかけてしてるんだね。



ことり「……おーい、大丈夫ですかぁ」ツンツン

穂乃果「ふぁ、ん……」


ことり「……萎えちゃったね……」

ことり「それに……ちょっと精液、薄い?」

ことり「昨日もひとりえっちしてたからかな」


穂乃果「ん……」




 ぴたぁって元気がなくなって、肌に張り付いてしまった穂乃果ちゃんのおちんちん。ことりが触ってみても、全然おっきくなる気配がない。

ことり「……」

ことり「……今日はやめとく?」

 ちょっとイジメすぎちゃったみたい。穂乃果ちゃんこれからえっちなんて、無理そうだ。


穂乃果「や、だぁ……」

ことり「……したいの?」



27 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 03:06:51.01

穂乃果「……」コクッ


ことり「……そうだよね。でもまだ無理みたいだから、大丈夫になるまで待っててあげる」


ことり「うーん、あ、ゴム用意しないと」

ことり「穂乃果ちゃん持ってる?」

穂乃果「ぁ……用意、してない」

ことり「そっか、昔のあったかなぁ……」


ことり「――あれ、ないや……」


穂乃果「え?」


ことり「ゴムもないし……どっちみち今日は出来ないね?」

穂乃果「そんな……」

ことり「ことりだってしたかったんだよ? ずっと穂乃果ちゃんのこと考えながら一人でしてたんだから」

ことり「また近いうちに、ね?」

穂乃果「……む」

ことり「な、生はダメだよ!!」

ことり「妊娠しちゃったらどうするの」


穂乃果「ぅぅ……」



ことり「ね、また今度」





28 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 03:08:13.64

◇――――◆


穂乃果「あれ、これなに?」


ことり「うぇぇ!?」


ことり「あ、あの、それは……」///

穂乃果「……?」


 穂乃果ちゃんが持っているのは、私の、その、おもちゃ。

 いくつか持っているんだけど、片付けるのを忘れてしまっていたらしい。どうしよう……せっかく穂乃果ちゃんに諦めてもらって、えっちな雰囲気じゃなくなったのに……。おもちゃでしてるとは言ったけど、実際見られるのは恥ずかしいよぉ……。


 あ、でもでも、分かってない、よね?


ことり「ああ、うん、それはね……」


ことり「ま、マッサージする、やつだよ」

穂乃果「ふぅん」

 穂乃果ちゃんはそれを聞いて、興味もなさそうに私のおもちゃを床に置いた。



29 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 03:09:16.62

ことり「……ぁ」


ことり「穂乃果ちゃんの精液が……」


 ほっと一息机に目を向けると、円卓の上に置いてあって雑誌が黄ばんでいることに気がついた。


穂乃果「あ、ご、ごめん!!」

ことり「んぅー、まあ仕方ないよ」

穂乃果「本当に、ごめん……」



ことり「……まあそんなに見たいと思ってた雑誌でもないから……」


穂乃果「なんの雑誌だったの?」

穂乃果「……スクールアイドル?」

ことり「最近流行ってるんだって」

穂乃果「……」

 おもむろに雑誌を開いて、食らいつくように目を動かす。どうしたんだろ?



穂乃果「……これだ」

ことり「え?」



穂乃果「これだぁ!!」





39 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:27:58.57

◇◇




海未「スクールアイドル?」

穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんならやれるよっ!!」



海未「……な、なにを言っているのですか?」

穂乃果「最近流行りのスクールアイドル、これで有名になれば音ノ木の評判と高まって廃校がなくなるってのもありえるんじゃない?」


海未「……」

海未「穂乃果……大丈夫ですか?」

穂乃果「なにがさ!」

海未「ことり、何故あなたまで」

ことり「そ、その……いっぱい可愛い衣装着れるかなって」

海未「何を言っているんですか……全然現実的ではありませんよ!」

穂乃果「でも、海未ちゃん可愛いし絶対いけるって!!」



海未「な……///」

海未「わ、私はそんな……」

穂乃果「逆に聞くけど、自分がブスだとか思ってる?」

海未「ブス……とまでは……」


穂乃果「ね? なら可愛いってことじゃん」



40 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:31:19.10

海未「だ、だからそんな0か100かみたいな!」

穂乃果「周りから可愛いとかかっこいいとか綺麗とか言われていたの聞こえてたでしょ? 少なくとも男子からはそう言われてたよー?」


海未「そ、そうなのですか……」///


穂乃果「あ、海未ちゃんうれしーんだ」


海未「それは……悪い気はしませんが、恥ずかしいことには変わりません」


穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんなら出来るよ!!」



海未「しかし……」


◇◇




ことり「結局海未ちゃんもやってくれるって」

ことり「海未ちゃんは押しに弱いからねー」

穂乃果「穂乃果も応援するから!」

ことり「でも、たった二人かぁ……」


 穂乃果ちゃんが海未ちゃんにこの話をしてから二日、しつこくしつこく言い続けたらついに海未ちゃんは折れてくれた。

 海未ちゃんは穂乃果ちゃんのことが大好きだから、なんだかんだ穂乃果ちゃんの言うことは断れないんだよね。


穂乃果「これから集めていけばいいじゃん」



41 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:32:37.96

穂乃果「しかも、トップのあらいずってグループも三人しかいないしー」

ことり「そうだけど……。でも、そんな人、いるかなぁ……」

穂乃果「うーん……」

ことり「それに、曲はどうしよう……」

穂乃果「とりあえず既存のアイドル曲とかで練習した方がいいかもね」

ことり「うーん、そうだよね」

ことり「やること多すぎて……」

穂乃果「でも、やらなきゃどうにもならないんだよ? ならやってみようよ」

穂乃果「練習には穂乃果も参加して見てるから!」

ことり「本当!?」


 それってつまり、穂乃果ちゃんといる時間が増えるってこと、だよね?


 海未ちゃんも喜びそう。


ことり「……とりあえず、やってみようか。明日から」

穂乃果「どこでしようか」

ことり「このへんするとこないからね……」

ことり「穂乃果ちゃんが練習参加するためにも、明神様のとこでやる?」



穂乃果「確かに、朝なら誰もいなそうだしね」

ことり「じゃ、そういう風に海未ちゃんに言っておくね!!」



42 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:39:50.52

◇◇


神田明神


海未「全く……」

ことり「こないね、穂乃果ちゃん……」



海未「穂乃果がやるって聞かないから来たんですよ?」

ことり「うーん……」





希「――そこのお二人さん」


ことり「……?」

海未「あなたは……」

希「音ノ木の生徒さん、だよね?」

ことり「あ、はい。確かあなたも……」

希「副会長やってます、東條希」

ことり「あ、南ことりです」

海未「園田海未です」

海未「……それで、いきなりどうして?」



希「ん、いや……普段見ない人が練習着でこんな朝早くから居て気になったのと、音ノ木の生徒さんやったから」

海未「はぁ……」

ことり「いつも来てるんですか?」

希「うん、お手伝いにね」



43 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:41:30.07

希「お二人さんはなにか運動部の活動とかをするん?」

ことり「あ、いえそういう訳では……」



穂乃果「――ごめーんー!!!!!」



海未「穂乃果……」


希「お……?」




穂乃果「はぁはぁ……ご、ごめんこれには深い訳がありまして……」

穂乃果「あれ、その人は……」


希(男の子? いや、女の子かな……でも男モノのブレザーにズボン履いてるし……)

穂乃果「も、もしかして新しいメンバー!?」



穂乃果「さすが二人とも、もう見つけたんだね!! それにことりちゃんと海未ちゃんに負けないくらい可愛い人!!」

希「え、え!?」

穂乃果「これから、よろしくお願いします!!」グイッ

希「あ、あの……///」カァアアアアア



海未「穂乃果、東條さんが迷惑してます」

穂乃果「え、ああごめんなさい」

希「い、いえ……」



44 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:42:23.09

ことり「あ、あと東條さんは新しいメンバーとかじゃ……」

穂乃果「あれ、違うの?」

海未「ただの同じ高校の人です」

穂乃果「あ、そうなんだ……すみません」

希「い、いやいいんよ、別に」


希「君たちは、なにかしようとしてるん?」

穂乃果「――スクールアイドルです!!」

希「スクールアイドル……最近流行りの?」


穂乃果「そうです!!」

ことり「……ことり……わ、私達の学校廃校になっちゃうのが嫌でなんとか出来ないかって考えたら……」

希「……有名になって、廃校を阻止したいってこと?」

ことり「はい」

希「……ふぅん、いいやん。すごいね、そういうこと思えるっていうのは。応援してるよ」

海未「ありがとうございます」

海未「じゃあ練習を始めましょうか」


穂乃果「あ……すぐ着替えるから」



 ブレザー姿できた穂乃果ちゃんは、ジャージが入ってるであろうカバンを置いて、すぐにブレザーを脱ぎだした。


ことり「穂乃果ちゃん!?」



希(ちゃん……?)



45 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:43:29.12

穂乃果「ふぇ?」


ことり「き、着替えるならあっちで……」

穂乃果「なんで……?」


海未「……い、いいからあっちで着替えて下さい……!」

穂乃果「えー!?」




 海未ちゃんが穂乃果ちゃんをグイグイ押して、そのまま物陰に押し込んだ。


海未「全く……」


希「あの子……男子、だよね?」

海未「はい」

希「なら別にここで着替えても……」

海未「は、肌は人前で見せるものじゃありませんから」///

希「ふぅん」


希「あと……なんでちゃん付けなん?」

ことり「えっと……可愛いから?」

希「あはは……まあ確かに美形ではあるね、背も低いし、声も高めだし、髪の毛もそこそこ長いし」

希「髪の毛長めだからチャラチャラしてるように見えるかも……?」


ことり「短くするのは嫌いって言ってました」




ことり「男の子じゃなくて、女の子だったらきっとすっごいことになってますよ」



46 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:47:39.55


希「ふふ、そうかもね」



穂乃果「お待たせ!!」


希「じゃ、がんばってね! ウチは大体この辺にいるから時々声かけてねー」

海未「はい、ではまた」





ことり「じゃあまず……」

海未「――走ります」

ことり「え……」

海未「この坂を……何往復がいいでしょうか」

ことり「ちょ、ちょっと待ってよ、なんで走るの?」

海未「ことり、全く運動していませんよね。そんなんじゃ足腰も弱いでしょう。それではダンスをする時に耐えられません」

ことり「ぅぅ」

海未「ことり、去年のシャトルランどれくらいでしたか」

ことり「さ、さんじゅうに……」

穂乃果「え……」


海未「ことり……」

ことり「ぅう」

海未「走ります」


ことり「ふぁい……」

海未「穂乃果も」

穂乃果「え、穂乃果も走るの?」

穂乃果「穂乃果130回だよ」


ことり「え!?」


ことり「そんなに多いの!?」

穂乃果「もっと多い人もいるよ、160とか」


 130だなんて、ことりからすれば考えられない。だって海未ちゃんよりも40回くらい多いってこと、だよね。


海未「む……」



47 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:48:54.62

 あれ、ちょっと悔しそう。

 穂乃果ちゃんは体力作りとか対してしてないように思えるけど……これが性別の差なんだね……。


海未「勝負です」

穂乃果「へ?」

海未「この坂30往復、どちらが先におえられるか勝負です!!!!」

穂乃果「えー……」

 こうなってしまったら止まらない。海未ちゃん負けず嫌いだもんね。




◇◇



海未「はぁはぁ……」

穂乃果「ふっふー」


海未「くっ……」

海未「なぜ……」

 膝に手をついて、息を荒げる海未ちゃん。


 勝負はやっぱり海未ちゃんが大差で負けちゃった。


海未「も、もう一度……!!」

ことり「いや、海未ちゃん……」

 趣旨変わっちゃってるよ、勝ち負けじゃない気が……。




海未「んっ……――あ」フラッ


穂乃果「うわっ!」ダキッ



穂乃果「だ、大丈夫……?」


海未「あ……は、はい……」




48 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:49:50.24

穂乃果(う、海未ちゃんがこんな、近くに……)

穂乃果(う、海未ちゃんの汗の匂い……)スゥッ

穂乃果(全然臭く、ない……)


穂乃果(な、なんか変な気分)ムラムラ




海未「ぁ、ぁの……///」

穂乃果「え!? ご、ごめんっ!!」



海未「……」

穂乃果「えっと……」

ことり「ふぅん……」ニヤニヤ

海未(穂乃果の腕の中なんだか安心しました……)ドキドキ

穂乃果「……」ドキドキ



ことり「……私……邪魔かな?」


海未「え!? あ、いやそんなことは……」

ことり「くすくす」

穂乃果「ぅ……」





希「――三人とも、お疲れ様」


ことり「ちべたっ……」

ことり「東條さん」



49 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:50:50.89

 ほっぺたに冷たい何かが当てられて、びくりと身体が反応する。振り返ると、くすくすと笑う東條さんは穂乃果ちゃんと海未ちゃんそしてことりにスポーツドリンクを持って来てくれていた。


希「あの坂そんなに往復して……疲れたやろ?」

海未「ありがとうございます」


穂乃果「ありがとうございまーす!」

希「あんなに早く走って、君は疲れてないの?」

穂乃果「うーん、疲れましたけど……普通ですかねー」

希「すごいねー」



希「君たちが本当に廃校を阻止してくれるなら……ウチは嬉しいなあ」

海未「まだ夢みたいなもの、ですし」

希「そんなチャレンジするってだけですごいと思うよ?」

希「……ウチらは、もう諦めちゃってるから……」


ことり「……」

ことり「あなたは、やっぱり音ノ木坂が好きですか?」

希「うん」



穂乃果「……ならなら、東條さんも一緒にしませんか!?」

希「は?」

穂乃果「人数はまだまだ集めるつもりですし、その気持ちがあれば出来るんじゃないかって思うんです!!」

希「ふふ、もう……馬鹿いわんでよ」



51 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/08(木) 07:53:41.27

希「ウチにそんなん出来るわけないやん?」


穂乃果「大丈夫です、東條さんすっごく可愛いですよ!!!」ニギッ


 穂乃果ちゃんは興奮した様子で、グイッと身体を近づけて手を握った。もう……またそんな。
 東條さんは顔を赤くしながら目を逸らしている、その様子は満更でもなさそう。


 穂乃果ちゃんたら……見境ないんだから……。無意識なんだろうけど。


穂乃果「ね、ね!?」

希「ウ、ウチには、そんなん……」


穂乃果「……そうですか」



希「でも、応援してるからね?」


穂乃果「ありがとうございます!!」

希「お二人さんも、学校で会ったらよろしくね」

ことり「よろしくお願いします!」

海未「はい」


 そう言って、東條さんはどこかへ行ってしまった。着替えに行ったのかな、そろそろ学校だしね?


穂乃果「良い人だったねー」



海未「話したのは初めてですが……そうですね」


ことり「穂乃果ちゃん、ああいう人が好みなの?」

穂乃果「ど、どういうこと?」

ことり「いや、あんなに熱心に勧誘するから……」

穂乃果「だ、だって……可愛いかったし……それに、良い人そうだったし」




ことり「おっぱいおっきかったね♪」

穂乃果「な……」

穂乃果「それは別に……」//





海未「……」




穂乃果「とにかく、良い人を見つけたら二人とも勧誘しないとダメだよ?」

ことり「はーい」



63 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:30:32.91

◇――――◆



海未「……」ペタペタ

海未「はぁ……」


ことり「……どうしたの?」


海未「穂乃果は、胸が大きい人が好きなのでしょうか……」




ことり「え?」


ことり「え?」

海未「い、いや、その……。なんといいいますか、やはりそうなのかなと。私は、お世辞にも大きいとは言えませんし」



ことり「海未ちゃんが胸のこと気にするなんて……」

海未「ぅう……///」

海未「や、やはり女性としての魅力がない、のでしょうか」


ことり「うーん、あんまり気にしなそうだけどねえ」

海未「……」

海未「最近穂乃果と会う機会が増えて、なんだか自分が自分じゃなくなる気が、して」

ことり「……」


 胸なんていらない。海未ちゃんが言っていたのを思いだした。高校になって弓道部に入った海未ちゃんは弓道をするのに胸があると矢を引き絞るのが邪魔だからと、そう言っていた。

 あの時の海未ちゃんも穂乃果ちゃんのことが好きとは言っていたけれど……今の海未ちゃんは弓道とかそういうことなんかよりも穂乃果ちゃんのことが頭から離れないってことなのかな。



64 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:34:09.76

ことり「そっか」


 慰めも、応援も、出来なかった。

 普通友達が誰々が好きなんだとか言えば、応援してあげたりするものなんだろうけど、海未ちゃんに対してはしてあげられそうにない。理由、そんなの簡単。


 穂乃果ちゃんだから。


 これに深い意味があるってわけじゃないんだ。ことりが穂乃果ちゃんのことを好きとかそういうんでもない。


 ただ、関係性を変えたくないなって。ずっと、このまま今の関係のまま行けばいいなって。


 でもそれって卑怯なんだろうか。だってことりは穂乃果ちゃんと身体の関係を持っているわけで……普通は恋人同士がすることだから、海未ちゃんよりことりの方が良い思いをしてるってことになっちゃうよね?




海未「ごめんなさい急に」

ことり「ううん」


ことり「海未ちゃんは、穂乃果ちゃんと恋人になりたいの?」

海未「どう、なんでしょう」

海未「正直わかりません」




65 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:34:52.26


ことり「……」


ことり「あ、じゃあえっちしたいとか!?」


海未「な……!!!」

海未「そんなこと、いきなりなんですか!?」

ことり「じょうだーん」

海未「もう……」



ことり「くすくす」




ことり(あ、メール。穂乃果ちゃんから?)




 今日、ことりちゃんの家に行っていい?



ことり「……」



ことり「……ゴム買って帰らなきゃ」

海未「?」

ことり「なんでもないよっ」



66 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:35:39.82

◇――――◆

穂乃果「……」ソワソワ


ことり「くす……」


ことり「どうしてそんなにソワソワしてるの?」

穂乃果「え!?」

穂乃果「そ、そうかな」

ことり「……今日はどうして来たの?」

穂乃果「え、えと……ほら今後のこととか……」


ことり「ふぅん……」


穂乃果「……」

ことり「――もうちょっとしたらお母さん帰ってくるなぁ」

穂乃果「!?」

ことり「どうしたの?」

穂乃果「え、あ、いや……」

ことり「んー?」ニヤニヤ



穂乃果「もうっ!!」ガバッ

ことり「きゃっ」



 ちょっとイジメすぎちゃったかな、衝撃を感じた後ことりはベッドに押し倒されて穂乃果ちゃんのぷくっと怒った顔を下から見上げていた。





67 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:36:29.43

穂乃果「いじわる」


ことり「くすくす、なにが?」

穂乃果「分かってるくせに」


ことり「うん、分かってる。でもだからそれは穂乃果ちゃんの反応がいちいち可愛いのが問題で……」

穂乃果「穂乃果のせい?」

ことり「そう」

穂乃果「んー……」


ことり「今日の朝さ、海未ちゃんを抱きとめたでしょ?」

穂乃果「あれは不可抗力で……」


ことり「……海未ちゃんの匂い、嗅いでたでしょ?」

穂乃果「そ、そんなこと……!!」

ことり「汗臭かった?」

穂乃果「そんなわけない、……よ」


ことり「やっぱり嗅いで興奮してたんだ」

穂乃果「ち、違うよ!!」

ことり「……海未ちゃん、えっちの時、どんな顔するんだろうね?」

穂乃果「……」ムクムク


ことり「やっぱり敬語なのかな。顔赤くして、必死に気持ちいいの堪えて……」



穂乃果「も、もぉ!!」




68 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:39:20.23

ことり「くす……そろそろえっちしよっか?」


穂乃果「……うん」


ことり「穂乃果ちゃんの為にね、今日はゴム買っておいたんだよ?」


 ことりが視線を机の上においてあるゴムに向けてそう言う。結構多めに買ってきたから、びっくりしたかな。


穂乃果「あー、でも穂乃果も買ってきたんだけど……」


ことり「くす……どうせ何回もするでしょ?」


穂乃果「ごくっ……」


ことり「さ……しよ?」


 密着。上にいた穂乃果ちゃんがぐっと身体を近づけて、ことりと穂乃果ちゃんの身体の距離はゼロになる。
 ことりの胸に顔をうずめる穂乃果ちゃんの頭をなでなでしてあげるていると、なんだかほんとに子供が出来たみたい。


 その感情を察したのか顔をあげてそこにあったのはなんとも可愛らしい怒りの表情。

 あ、やっぱりわかっちゃったかな?

ことり「んっ……ふっ♡」



69 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:40:19.67

 男の子なのに、ことりと同じくらいの小さな手のひらが胸に触れてそのままゆっくりゆっくり撫で回す。やっぱり前より上手くなってる。前はこんなに優しく触ることなんてなかったのに。


穂乃果「脱がすね」

ことり「……うん」

 脱がせやすいように少しだけ身体を浮かせて、後は穂乃果ちゃんに任せる。


 制服とブラジャーを脱いで、ことりだけほぼ裸の姿になりながら今だに制服姿の穂乃果ちゃんに見下ろされているこの状況はなんだかゾクゾクしてくる。……あれおかしいな、ことりは攻める方が好きなんだけど。




穂乃果「……おっぱい、おっきくなってる……」

ことり「んん……//」

 本当に子供みたい。ことりのおっぱいをさわさわ撫でるように触りながら、そのクリクリとした目は一点だけ見つめている。

 知ってか知らずか、穂乃果ちゃんの手はことりの気持ちいいところには当たらないで脂肪の部分だけを撫で続ける。



ことり「……もう、そんなにジロジロ見ないで?」

穂乃果「つ、つい……」



ことり「穂乃果ちゃんは、おっきいのと小さいの、どっちが好き?」



穂乃果「えと……」


ことり「?」

穂乃果「言わなきゃ、ダメ?」



70 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:41:13.07

ことり「えっちしてあげないよー?」



穂乃果「……そしたら無理やりするけど?」

 くすりと笑ったその表情は、なんだかいつもの表情じゃなかった。冗談じゃなくて、本当にそうしてしまいそうなくらい妖しい微笑みを一瞬だけ浮かべていた。


ことり「っ」ゾクッ




穂乃果「嘘だよ。無理やりなんてしない」

ことり「……もう」

穂乃果「で、胸の話だっけ。胸はねー……えっと、おっきい方が好き、かな」



ことり「ほぉ……」

ことり「穂乃果ちゃんは巨乳好きの変態さんなんだ!」


穂乃果「なんでそうなるの!?」

穂乃果「穂乃果は別におっきいのだけが好きじゃないよ! どっちかって言えばってだけ」

ことり「なぁんだ」




ことり「じゃあことりのも好き?」


穂乃果「う、うん……」




ことり「んっ、はぁ……♡」


穂乃果「んっ、ちゅ……じゅるっ」


穂乃果「首筋は一人じゃ気持ちよく出来ないでしょ?」ペロッ



71 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:42:21.13

ことり「ひゃ……♡はぅ……も、もぉ……♡」

ことり「ひゃぅ……♡穂乃果ちゃ……乳首、触ってよぉ……♡」モジモジ


穂乃果「えー?」



ことり「ま、周りばっかり……」

 首筋に舌で刺激を与えられながら、穂乃果ちゃんの手はことりの胸を優しく触り続けていた。本当に触れるか触れないかのところで焦らされ続けるから、もう我慢出来ない。

穂乃果「この前の仕返しだよ?」

ことり「え?」


 この前、この前……うん、えっちさせてあげなかったのを根にもってるみたい。


ことり「あ、あれは……」


ことり「ご、ごめん……」


穂乃果「いいよ、その代わり今日は穂乃果がいじめてあげる」


ことり「んんっ……♡ぁ、ぅん……そ、こ……」

 柔らかい手がことりの胸の頂点に触れる。四本の指を使って、ゆっくりゆっくりと頂点に刺激が与えられる。



ことり「ふぁ……んぅ、ぁん……穂乃果ちゃ……♡」


 自分でする時はいつも道具を使ってする。だからあんまり感じないかななんて思っていたけれど、穂乃果ちゃんに与えられる刺激は自分のものとは全然違って、自然に声が漏れてくる。


 ことりは激しいのが好きだからぐりぐり強い刺激ばかり与えていたけれど、穂乃果ちゃんはその逆。怖いくらい優しい刺激。



72 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:43:24.89

穂乃果「堅くなってる」


穂乃果「興奮してる?」


ことり「う、ぁ……♡穂乃果ちゃ、もっとぉ……♡」


 腰がぐねぐねと動いちゃう。流石に胸だけじゃ達することは出来なくて、早く触れて欲しい、早くめちゃくちゃにして欲しいって身体は悲鳴を上げている。

穂乃果「ここも、いじめて欲しい?」サワッ……


ことり「はぅぅ……♡」


穂乃果「くす……やらしい顔♡はぁはぁ……♡」


 気がつけば、穂乃果ちゃんは息を荒げて余裕のある表情はすでに消えていた。……そうだよね、穂乃果ちゃんの方がえっちしたかったんだもんね。それをことりばっかり気持ちよくなろうとして……。



ことり「……ことりが気持ちよくしてあげるね」

 起き上がる反動を利用して、一気に体勢を逆転させる。

 突然のことだったし、穂乃果ちゃんも意識が散漫としていたから押し倒すのは容易だった。




穂乃果「ちょ、ちょっと、今日は穂乃果がいじめるって――」


ことり「ううん、だーめ。やっぱりことりはいじめる方が好きみたい」

穂乃果「ええ!?」



73 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:44:27.57

ことり「おとなしくしてて? 気持ちよくしてあげるから」


穂乃果「んっ……」


 制服のズボンはすでにテントが張ってるみたいに盛り上がっていて、それだけでかなりきつそうだ。大丈夫、今からことりが解放してあげますからね。


ことり「わ……」


下着ごと全部脱がせると、跳ね馬みたいにぶるんと穂乃果ちゃんのお腹に当たって反り返る。


ことり「やっぱりおっきいね……」


穂乃果「ことりちゃんのせい……」

ことり「そっか、なら早く気持ちよくしてあげないとね?」



穂乃果「ふぁっん……♡んっぁ……」

ことり「あっつい……♡」

ことり「ことりの手、気持ちいい?」コシュコシュ

穂乃果「ゃぁ……んっ、んっぁ……ぁっ……」///


ことり「えっちなお汁こんなに出て来たね、偉い偉い」グチュ……クチャ

穂乃果「や、だぁ……♡」


ことり「なにがやなの? 気持ちいいなら嫌なことなんてないでしょ?」

穂乃果「い、いや……気持ちよく、なりたく……んぁっ、ない………♡」


ことり「どうして?」



穂乃果「――ことりちゃんと一緒に、気持ちよく、なりたいから」




74 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:45:25.60

ことり「……」


ことり「そうだよね……わかった」


 一度立ち上がり、穂乃果ちゃんの目の前にことりの下半身がくるちょうどいい位置まで移動して下着に手をかける。



ことり「んっ……♡」


ことり「よく見て……? 穂乃果ちゃんのこと考えてただけで、こんなになっちゃってるんだよ?」ツーッ


 ツーっと糸を引く銀糸を救いとって、口に含んで見せる。


穂乃果「……」

 やば、見られてると……奥からどんどん……。


ことり「ここに、穂乃果ちゃんのこれが入るんだよ? 懐かしいね……?」


 近くに置いておいたゴムを手にとり、穂乃果ちゃんのおちんちんに付けてあげる。

ことり「ちょっと小さかったかな?」

穂乃果「はぁ……はぁ……」


 おちんちんがぴくぴくって動いて、もう可愛いなぁ。今気持ちよくしてあげますからね。


 壁におっかかっている穂乃果ちゃんの肩を片手で掴んで、体勢を安定させる。もう片方の手でおちんちんを掴んで、ことりのおまんこに入れられるよう狙いを定める。

 穂乃果ちゃんはもうほとんど抵抗しなくなって、目は虚ろだ。くすくす……やっぱり穂乃果ちゃんは受けの方が似合ってるね。





ことり「いく、よ……」ヌチュ





75 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:46:37.98


穂乃果「んっ、ぁぁ……っぅ」グイッグイ

ことり「んっ……」



穂乃果「や、ぁ……ん、きもちっ……ぃ……♡」

穂乃果「ことりちゃん……ふぁ♡溶ける♡溶け、……んっぁ♡ちゃうよぉ……♡」////ガクガク

ことり(はぁはぁ……♡凄いえっちな顔してる♡かわいい、かわいい♡)キュンキュン



ことり「はぁ……はぁ……」

ことり(あ、れ?)


ことり「全部入った、よね?」

穂乃果「う、ん」

ことり「……」



ことり「動くね?」

 穂乃果ちゃんに抱きついてそのまま、腰を動かす。

穂乃果「あっ、あっ……♡ことりちゃんの膣内、やば……♡ふっんっ……♡」



穂乃果「はぁはぁ、や、すご……熱く、てぇ……あっ、いやぁぁ……」グチュッグチュ

ことり「んっ、ぁ……ことりも、気持ちぃ……」ギシギシ


ことり「もっと、もっと気持ちよくなってぇ?」

穂乃果「んぁっ!! やだ、やだ……そんな、締め付け……♡んっぁはぁ……///」




ことり(あ、れ、前より、気持ちよくない?)



ことり「穂乃果ちゃん、穂乃果ちゃん……」グチュッグチュ///



76 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:47:20.21

穂乃果「んぁ……や、やぁ……」


ことり「すっごい、前より長くできるね?」

ことり「はぁはぁ…………穂乃果ちゃんのおちんちん、ぐちゅぐちゅって言ってるよ? ことりのおまんこかき回されちゃってるよ?」

穂乃果「気持ちい……♡きも、ち……」

穂乃果「はぁはぁ……もうダメ……!!」


 おもいっきり抱きしめられて、今度は穂乃果ちゃんが下から腰を突き上げる。

ことり「ひゃぅっ」

穂乃果「あっ♡あっ♡ことりちゃんはことりちゃん♡」


ことり「んっ、ふぁ……」

ことり「はげしっ」

穂乃果「出ちゃう……やだ、出ちゃうよぉ♡」キュンキュン


穂乃果「もっと、ことりちゃんと、繋がってたい、のに♡」

穂乃果「あっ♡あっ♡あっ♡」ギシギシ


ことり「ことりのことは、いいから、気持ちよくなって?」ギュゥゥ


穂乃果「や、や♡で、る……♡」


穂乃果「んっぁぁっ♡」ビュルッルッ

穂乃果「ふぁ♡や♡あ♡」ビュルッルッルルル


ことり「ふぁ、ビクビクしてるよぉ」



穂乃果「まだ♡止まんな、ぃ♡」ビュルッ

穂乃果「ふぁ……♡ハーッハーッ♡」グッタリ



ことり「気持ちよかった?」



77 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:48:17.65

穂乃果「う、ん……」


 穂乃果ちゃんに痛いくらい抱きしめられていた手が解けて、力なくダラリと投げ出される。

 ぬぷって音ともにことりはおちんちんを抜いて、ゴムを外してあげます。


ことり「うわぁ……出過ぎだよぉ……」

 本当、一年前よりも出す量増えてるよね?

ことり「大丈夫?」ナデナデ

 絶頂の余韻なのか、穂乃果ちゃんは焦点が会わない瞳をこちらに向ける。

 男の子でこんなになるって、相当気持ちいいってことだよね……。おちんちんに触れてみると、穂乃果ちゃんは苦痛の表情を浮かべて腰を引いてしまう。連続は、無理、か……。久しぶりのえっちだったから全部出し切っちゃったのかな?





穂乃果「あ、ぅ……」


 パクパクと口を開けて、何か言いたそう。

ことり「?」

穂乃果「ことり、ちゃん、気持ちよかった?」



ことり「……」

ことり「うん、気持ちよかったよ!」


 初めて嘘をついた。今まではイケはしなかったけれど、確かに気持ちよかった。でも今回は……。


穂乃果「そっか……」


穂乃果「ごめん……」

ことり「どうして謝るの?」

穂乃果「……」


ことり「ことりは穂乃果ちゃんが気持ちよくなってくれればそれでいいんだからね?」



穂乃果「うん……」




78 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:49:22.98

◇――――◆


ことり「ふぁんっ、んぁ、んんっ♥︎」

ことり「や、ぁぁあ!! イっちゃ、ぅ……♥︎気持ち……ぃ♥︎」ヴヴヴヴ


ことり「っ♥︎んぁっっ!!!♥︎」ビクッビク


ことり「はぁはぁ……ア……ん」


ことり「一人ならイける、のに……」


 膣に突き刺さっている振動するおもちゃを投げる。久しぶりに膣内でのオナニーだけど、気持ちよかった。穂乃果ちゃんとのえっちでイケなかったのに……。



ことり「……どうして前より気持ちよくなかったんだろう……」

ことり「……」



 やっぱりこれのせい、かな。そう思って見るのは、穂乃果ちゃんのそれよりもおっきい人工物。

 毎日毎日、穂乃果ちゃんのことを考えながら一人で出し入れしていた。最近はちょっと控えてるけど……。

 やっぱりこういうのって人工の刺激だから普通のセックスでは満足出来なくなるって聞いたことがある。事実、今日の穂乃果ちゃんは早漏とかそういう感じじゃなかったしね。


ことり「うーん……」

 前は穂乃果ちゃんが早漏だったからことりはイケなかっただけ。でも今は……。


ことり「ことりのせい、だよね……」


ことり「どうすればいいんだろう……」





79 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:50:34.99

◇――――◆


 やりたいことはある。しなければならないこともある。

 しなければならないことは、やりたいことなんかよりもずっと重要で、私はやりたいことを諦めなければならないんだろう。


 でもそれにはもう慣れたし、こうやって音楽室を使わせて貰って一人でピアノを弾くのも悪くない。こんなところを見たクラスメイトからの嘲笑も、別にどうでもいい。

 まあ放課後に一人で部活でもないのにピアノを弾いているだなんて、とんだナルシストだと私も思うけれど。

 勉強もしなくちゃ。

 やらなくちゃ。夏になったら予備校にも行って、こんなことをしてる暇なんて微塵もない。だから今だけは、今だけは私のやりたいことをさせて欲しい。





「っ……」



 音楽室の外から誰かが覗きこんではふふっと嘲けり笑う。今のはクラスの人か。あーあ、また何か陰で言われるのかしら。


 春は出会いの季節。


 私にとっては違うけれど。誰とも深い関係にはなれないし、なりたくもない。そんなの邪魔なだけだし、なにより……疲れるじゃない。



 一人でいた方が楽だしね。


 時々思うことがある。なんで私はここでピアノを弾くんだろうって。家にもこれくらいのピアノはあるし、親がいない時なら心置きなく弾くことだって出来る。それなのに、私がここでピアノを弾く理由は……。


「帰ろう」


 今日もいつもどおり。いつも通りに私は一人。





80 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:52:26.35

◇――――◆

 

ことり「んっ……はぁ……」

穂乃果「ふぁ……♡ことりちゃん……♡」

ことり「もぉ、学校でなんてぇ……」

ことり「ここ女子校だよ? 見つかったら……」





穂乃果「だ、だって……みんなスカート短いんだもん……」



ことり「はぁ……猿じゃないんだかりぁ……」



 ことり達がスクールアイドルの活動を始めてから二週間くらいが経ちました。練習する場所も神田明神からここ音ノ木坂の校庭へ。なんだか可愛い男子が校庭でことり達と何かの練習をしてるって、穂乃果ちゃんのことも少しずつ噂になってる。


 部室とかがあれば穂乃果ちゃんも校舎の中に入っても大丈夫なんだけどなぁ。人数が足りない部活とかは他校から人を借りたりしているわけで、例え異性だとしても穂乃果ちゃんはマネージャーとしてやれば問題ないって話を海未ちゃんと生徒会長に聞きに行ったのは最近のこと。





ことり「うーん……」



 穂乃果ちゃんを校舎に入れて大丈夫かなぁ……。下校する女の子達を見て発情しちゃうくらいだし……。今日だって海未ちゃんが弓道部の活動で来れないからいきなりえっちしようだなんて……。



穂乃果「ふぅ……ふぅ……」

ことり「気持ちよかったね」

穂乃果「う、ん……」



81 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:53:20.57

 あれから何度も穂乃果ちゃんとえっちをしたけれど、やっぱり気持ちいいと思えることは少なくなっていた。穂乃果ちゃんが気持ちいいならそれでいいんだけど、どうせならことりだって気持ちよくなりたいもん。


 えっちも終わって疲れ果てた穂乃果ちゃんをベンチに座らせて頭をそっと撫でる。こうされるのは嫌がるんだけど、仕方ないね。可愛いんだもん。





希「――やぁ、お二人さん」



ことり「あ、希さん!」


穂乃果「あ、久しぶりです!」



 姿を見せたのは希さんだった。初めて希さんと話したのはことり達がスクールアイドルとしての練習を始めた頃だった。その頃から希さんはこの活動に興味を持ってくれて学校でも話しかけてくれることが多くなった。


希「今日もお疲れ様」


ことり「ありがとうございます!」


穂乃果「……」


 穂乃果ちゃん、どこ見てるのかと思ったら……。


希「?」タユタユ

 ……悪かったですねーおっぱいそこまで大きくなくてー。ついさっきことりとえっちしたばっかりなのに、他人のおっぱいばっかり見てさ……。確かにすっごくおっきい、けど。

 制服の上からなのに、なんであんなに膨らんでるの……? 脱いだらどうなるんだろ……。



希「……ウチ、いない方が良かったかな?」



82 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:54:21.76

穂乃果「え?」


希「いや、二人は恋人なのかなーって」

穂乃果「こここ恋人!? ち、違いますよ?」

希「あ、そうなの?」


希「てっきり恋人かと……」



希「あ……もう海未ちゃんがいないね。……なるほど、高坂君、海未ちゃんとことりちゃんで迷ってるんやなー?」

穂乃果「そそそそんなことないですよー!!!」

ことり「あはは……」

希「いいなぁ両手に花、このこのー」ツンツン

穂乃果「や、やめてくださいよー」


希「そうそうことりちゃん」

ことり「なんですか?」


希「練習する場所なんやけどさ、校庭じゃないとこでやった方がいいんやないかな」


ことり「え?」

希「ここだと人目につきすぎるし……」

ことり「まあ、そうですけど……。でも部活でもないのに穂乃果ちゃんが校舎の中に入って大丈夫なんですかね?」

希「うーん別に大丈夫だと思うよ。穂乃果ちゃん可愛いし」

穂乃果「もう希さんまでちゃん付けはやめて下さい、しかもそういう問題じゃ……」



83 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:54:52.75

希「えー?」


希「……ということで、屋上、なんてどう?」


ことり「屋上……?」


希「うん、あそこなら人もほとんど来ないし」

ことり「確かに……屋上行ったのって一回くらいしか……」

希「ね?」

ことり「それなら絵里ちゃんにも断っておかないと……」


希「あ、そっか、君たちえりちと幼馴染なんやっけ」


ことり「あ、はい……」チラッ


穂乃果「……」



希「……何かあるならウチから言っておいてあげよか?」


ことり「あ、それならお願いします」

希「うんおっけー。じゃさっそく行こうか!!」

穂乃果「え?」

希「屋上!!」




84 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:57:55.88

◇――――◆




穂乃果「おおぉ……」


穂乃果「な、なんか面白いですね、屋上の形……」

希「そうかな?」

ことり「本当に使っていいんですか?」

希「大丈夫大丈夫」



ことり「ありがとうございます! 海未ちゃんにも見せないと!」



希「じゃあウチはこれで」

ことり「希さん! 希さんはなんでそこまでしてくれるんですか?」

希「……だって、廃校になるのなんて、嫌やん?」

希「えりちは諦めてるみたいやけど……まだ諦めたく、ないから」


穂乃果「……」


希「君たちのグループ名、決まったんやっけ」

ことり「はい、µ’sっていう……」


希「……そっか」

希「あと少しで講堂の使用許可をとった日やろ?」

ことり「……はい」

希「曲とか、大丈夫なん?」


ことり「……」

希「作曲、か……作曲はウチには出来ないからなぁ」

ことり「……頑張ります」


 この二週間でかなりの進歩は得られたと思う。場所も確保出来た、さらにグループ名も決まった。




希「……時間はないけれど、がんばってな?」




希「じゃあね」


 ただ、最後の難関をどう、するか。講堂の使用許可をとってしまったから、やるからには、やらないと……。それももう時間がない。

 もっとメンバーを集めてからやりたかったんだけど、結局集まらなかった。グループ名募集の時に、メンバーも募集したんだけどなぁ……。



85 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 04:58:59.25

バタン

 

穂乃果「……希さんもこの高校が好きなんだね」

ことり「良い高校だよ」


穂乃果「……穂乃果はこの高校の生徒じゃないからわからないけど……でも、そうなんだろうね」

ことり「うん」


穂乃果「うちね、おばあちゃんもお母さんもここの高校の生徒だったんだって」

ことり「へぇ」

穂乃果「穂乃果も入りたかったなぁ。ここに三人で入学して、馬鹿みたいなこといっぱいして……」



ことり「……」

穂乃果「穂乃果も今の学校が嫌いってわけじゃないんだけどさ、なんかそういう気持ちになれるの羨ましいなって」

ことり「穂乃果ちゃんのおかげだよ」

ことり「ことりだけだったらこんなアイドルの活動やろうなんて絶対思わなかったもん。まだ全然始まったばかりだけど……でも、ことりは穂乃果ちゃんと一緒にこの高校を救いたいの。救うなんて大袈裟かな?」

ことり「とにかくこれからもよろしくお願いします」ペコリ


穂乃果「あ、こ、こちらこそ……」


ことり「なんか変だね?」

穂乃果「そうかな?」

ことり「ふふっ」




ガチャ





86 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:01:01.99

海未「本当にここに居たのですか」

ことり「海未ちゃん」

海未「さきほど希さんが私のところに来てここにいる、と」

穂乃果「なにからなにまでやってらくれるねー」

海未「穂乃果が部活でもないのに……本当に大丈夫なのでしょうか」

ことり「希さんが絵里ちゃんに話をつけてくれるんだって」

海未「なるほど」

海未「一応私たちも絵里に会いに行ってみませんか? きっとまだ残ってるでしょうし、絵里も穂乃果に会いたいでしょう」

ことり「ぁ、穂乃果ちゃんは……」


海未「?」

穂乃果「ご、ごめん、ちょっと絵里ちゃんとは喧嘩しちゃってて……」


海未「そうなんですか……」



ことり「絵里ちゃんには二人で会いにいこ?」

海未「そうしましょうか」



ことり「なにはともあれ……これで場所は確保出来たね!」



海未「後は……曲、ですか」


穂乃果「いつまでも既存の曲じゃダメ、だし」

穂乃果「アライズはバックに居る人達が曲を用意してくれるんだもんねー」

ことり「すごいよねえ」

穂乃果「うーん」

海未「……」



87 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:01:41.63

海未「いつかぶつかる問題、だとは思っていましたが……」


穂乃果「……」


海未「今こうして考えていても何も起きません。今日はひとまず場所が確保出来た、それだけでもよしとしませんか?」

穂乃果「そうだよね!」

穂乃果「明日から頑張ろうね!」


海未「じゃあ今日はこれで終わりにしましょうか」

ことり「じゃあ絵里ちゃんのところ行こっか」

海未「はい」


海未「では穂乃果も、気をつけて帰って下さいね」

穂乃果「穂乃果外で待ってるね!」

ことり「分かったー」





~~~♩♩♩




穂乃果「なんだろう、この音?」




88 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:03:06.86

◇――――◆



絵里「なるほどねえ」

海未「あの、それで一応絵里にも報告に、と」

絵里「まあさっき希から聞いたけど……」

絵里「あんまり勝手に決めないでよ希。先生に女子校で男子生徒が同好会活動をしてるっていうのはあんまり良くは聞こえないわ」



絵里「明確に禁止されているわけではないとはいえ……タブーには変わりないことよ?」

絵里「そもそも普通の女子校は――」


希「ええやんええやん」

希「もし先生になんか言われてもなんとかなるって!」


絵里「はぁ……」

希「それに……ことりちゃんのお母さんのコネもあるわけやし、ね?」

絵里「……」



絵里「穂乃果、元気にしてる?」


ことり「今外で待ってるはずだよ」



絵里「そう……」

ことり「話さないの?」

絵里「やめとくわ」

ことり……」



89 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:04:27.35

◇――――◆



真姫「ふぅ……」




 今日もいつも通り。私はここでピアノを弾いていた。


 なんにも変わることもなく、すでに入学から一ヶ月が経とうとしている。そういえば廃校騒ぎなんてものもあったけれど、私にとってはいいのかもしれない。ここから先、人間関係が変わる可能性が狭まるってことでしょう?

 今でさえ先輩との関わりもないし、後は先輩がいなくなれば私は一人でいられる。


 ああ、今日は少し歌いすぎたかもしれない。もうこんな時間だ。ピアノにカバーをかけて、カバンを手にとる。





穂乃果「ぉぉー!!!」


 なんだか見慣れない人が、入り口から私のことを見ていた。



真姫「……」


真姫「誰……?」




ガチャ





穂乃果「すごい、すごいよっ!!」


 ブレザー姿のその人は勢いよく扉を開けて、一気に距離を詰めてきた。

真姫「ちょっ……」



90 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:05:09.60

穂乃果「ねえねえもしかして今歌ってた曲ってオリジナル!?」

真姫「そ、そうですけどなにか」


 私がそう答えるとこの人は目をキラキラさせて私の手を取る。一体なんなの? ブレザー姿ってことはこの高校の人じゃないし、しかもスカートも履いてない。


 ……男?


穂乃果「すごいすごいすごい!! ねえ、名前教えてよ!!!」グイッグイッ


真姫「ちょ、ちょっと離れて下さい!!」

穂乃果「え、ああごめんなさい」


真姫「……あなたこの学校の生徒じゃないですよね。しかも……男?」


穂乃果「そうなんだけど、色々あって放課後はこの学校に来てるんだ」


真姫「へえ」


穂乃果「そんなことより!!!!」


穂乃果「あなた、アイドルに興味ありませんか!?」



真姫「――は?」



 それはきっと新しい風。眩しくて、強くて、私なんてあっという間に飲み込んでしまう。それによって連れていかれる世界は――きっと素晴らしい世界なんだろう。




91 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:07:26.88

◇――――◆


真姫「ただいま」





 帰ってくる声もなく、私はすぐに部屋に。両親共々医療に携わる仕事をしているからこんなに早く帰ってくることはあまり無い。でも一人の時間は好きだから全然寂しいとか思ったことはない。


真姫「はぁ」

 ベッドに横たわって、すぐに浮かんで来たのは今日の放課後のこと。





穂乃果『高坂穂乃果っていうの!!』




 クリクリした目に活発そうな声、それに結べるほどじゃあないけれど男にしたら長い髪の毛。


真姫「女みたい」

真姫「ま、見た目はそこそこかしら」

 同年代の男子と対面してなんだかどもってしまった自分が悔しい。いやそもそも初対面なのにあんなにグイグイ来るの? なんか髪の毛も長いしチャラチャラしてそうだけど……。



真姫「何がアイドルよ」


 彼、高坂穂乃果君の話の内容はアイドル活動をやっている友達がこの学校にいるから協力して貰いたいとのこと。それは廃校を阻止するためのもので、自分はそのマネージャー的な立ち位置で一緒に活動している、とも言っていた。


 なんだか胡散臭い、それが第一印象だった。まずアイドル活動で廃校を阻止するって意味わからない。

 じゃあ私に話しかけてきた理由はなにかしら?

 あ、もしかして私に惚れたとかそういうのかしら。確かに中学の頃はよく告白とかされたけど……。

 うーん、あの子背も低いし馬鹿っぽいし、無理ね。


 やっぱり私には背が高くてイケメンで頭が良くてお金持ちの人が似合うわ。




真姫「……」


穂乃果『また来るから!!』




 なんだか彼の言葉は不思議な力をもっている気がした。対して意識もしていないのに、スッと頭の中に入ってくる。

真姫「はぁ、勉強しないと」




92 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:08:23.63

◇――――◆




凛「かよちーん早く部活決めようよー。もう学校始まって二週間も経ってるよー」

花陽「え、あ、うん……」

凛「もう明日で仮入部期間も終わりなんだよー?」

花陽「そ、そうだけど……」



凛「……?」

花陽「……ぶ、部活入らなくても、いいかなって」

凛「えー」

花陽「中学の時も入ってなかったし……」

凛「……そっかぁ」

花陽「凛ちゃんは?」

凛「陸上部入ろうか迷ってるん、だけど……」

花陽「そっ、か」


 もうみんな部活を決め始めて、私も高校では部活に入ろうって決めてたのに……。結局決められずに今まで来てしまいました。

 少しだけ、少しだけ気になるポスターも見たんだけれど、私には絶対出来ないし。



花陽「私は、これでいいから」



93 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:09:59.14

◇――――◆


真姫「また来たんですか」

穂乃果「迷惑だったかな?」

真姫「迷惑です」

穂乃果「あちゃー」

真姫「……」


穂乃果「真姫ちゃんの歌きかせてよ」

真姫「な、なんで……。それに、馴れ馴れしいです」

穂乃果「えー、仲良くしようよー?」

真姫「はぁ……」

穂乃果「ねえねえ真姫ちゃん、アイドルやってみようよ!」

真姫「だから、この前も言いましたけど、お断りします」

穂乃果「なんでさ! 真姫ちゃんすっごく可愛いし、スタイルもいいし、大丈夫だよ!」

真姫「変態……」

真姫「たいして話してもない人に可愛いとかスタイルいいとか変態にも程がありますよ」

穂乃果「ご、ごめん……」

真姫「それに、ああいうポップスとか興味ないんで。なんか薄いし軽いし」


穂乃果「……そうだよね」


穂乃果「穂乃果もそう思ってたんだ」


穂乃果「でもね――」




94 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:12:19.26

◇◆


穂乃果「また来るから!!!」





真姫「……全く」


真姫「スクールアイドル、なんて」



希「――迷える子羊さん」ガシッ


真姫「ひゃっ!?」


真姫「ちょっ、なっ!!」

希「うーん、発展途上、かも?」モニュモニュ


真姫「ふぁ、や……んぁ……///」


希「でも、まだまだ諦めたらダメやで?」ムニュ……クリッ


真姫「んっ、はぁ……♡ほ、本当にや……や、やめて!!!!」ブンッ


希「あらあら」



真姫「いきなりなにすんのよ!!!」

希「そう怒らんで」

真姫「っ……」


希「ウチはここの副会長やってます。見たことくらいはないかな?」

真姫「興味ないんで!」

希「……あらら」

真姫「その副会長さんがなんの用ですか。人が音楽室から出てくるところ待ち伏せしてこんなこと!!」

希「もう、そんな怒らないでって。ウチら女同士やん? おっぱいくらい――あ、もしかして他人におっぱい触られるの始めて――」


真姫「そんなことはどうでもいいんです!!」


希「……」

希「……さっきの男の子と何を話してたんやろ」

真姫「……あなたには関係ありません」

希「そっか……。ならこれだけ言わせてもらうね」

希「恥ずかしいなら、こっそりって手もあるんやない?」


真姫「な、なにを……」


希「じゃ」

真姫「ちょっと!!」




95 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:14:04.93

◇――――◆





にこ「あんた、一体なにをしたいの」

希「んー?」


にこ「あんなの、モノになるわけないでしょ!! あんな舐めたやつら!!」

希「……それはどうやろ」

にこ「さっきのつり目の子、あの男に誘われてたみたいね」

希「知ってる」

にこ「認めないから」

希「そっか」

にこ「……」


希「にこっちがなにもしなくても、あの男の子は、にこっちとなんかしらの関わりを持つ、と思うよ」

にこ「は、あんな女子校に入り込むような気持ち悪い男関わりたくないわ」




96 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:14:52.88

◇――――◆





凛「あーあ結局なにも部活入らなかったなぁ」

花陽「陸上部、入ればよかったのに」


凛「んー……なんかピンと来なくて」

凛「別に部活してなくてもね」

花陽「そ、そうだよね」






花陽「……ぁ」




凛「ん?」


凛「なにこのポスター、スクールアイドル?」

花陽「……」

凛「スクールアイドルかぁ、最近流行ってるもんね。ここでもやってたんだね、同好会みたいだけど」

花陽「そ、そうみたいだね」


凛「……あ、かよちんやりたいんだ」

花陽「え!? 私には無理だって!!」

凛「……ううん、そんなことない!! やりたいならやるべきだよっ!!」


花陽「ちょ、ちょっと待って!」

凛「なになに、活動場所は屋上、メンバーは二年生の南ことり、園田海未……」


凛「えー!! ことり先輩と海未先輩がやってるのー!?」

凛「ねえねえかよちん行こう! 見に行ってみよう!?」


花陽「わ、私は……」

凛「いいからいいから!!」


花陽「た、助けてぇ……」





97 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:17:24.35

◇――――◆





 それは本当に突然、突然のことでした。


穂乃果「ねえ、これ聞いてよ!!!」




 穂乃果ちゃんがもってきたのは一枚のCD。

海未「なんですかそれは」

穂乃果「とにかく聞いてみて!!!」


ことり「……?」


 パソコンで再生ボタンを押すと……。





ことり「――これ、歌?」


穂乃果「すごい、すごいよっ!!」

海未「穂乃果、説明して下さい!!」

穂乃果「うん、えっとねこの学校の一年生で作曲が出来るすっごい人がいてね、その人に頼んでみたの!!」

海未「この学校に……?」



穂乃果「西木野真姫ちゃんっていうすっごく可愛い子!!」


海未「ああ……」

ことり「あの子……か」


穂乃果「知ってるの?」

ことり「結構有名だよ。ほら、あそこの総合病院の娘さんだから、お嬢様なんだよ」



98 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:18:25.82

穂乃果「へぇー!」


海未「まさかこんなことができるとは……」

穂乃果「声かけてみてよかったー!」

ことり「どういう経緯?」

穂乃果「なんかね音楽室で歌ってたから」

ことり「なにそれ? しかも音楽室かあ」

ことり「あそこ建て付け悪いから時々扉開かなくなるんだよねぇ、前閉じ込められたことあったし」

穂乃果「そうなの?」


穂乃果「まあとにかくこれなら講堂の使用許可とった日には間に合いそうだね!」

海未「一週間しかないのですが……」

穂乃果「やれば出来る!」

ことり「ぅぇぇ……自信ないよぉ」

穂乃果「やるしかないの!」


穂乃果「さあ、これからの二人の練習だけど――」



ガチャ





凛「――すみませーんスクールアイドルのポスター見てきたんですけどー!!!!」

花陽「ちょっとぉ……」



ことり「お?」

穂乃果「なになに!?」





穂乃果「え……」



凛「あ……」

花陽「……?」




凛「――な、なんで……穂乃果ちゃんが……」


穂乃果「り、凛ちゃん……音ノ木、だったんだね」



凛「……うん」



ことり「あー、凛ちゃん!!」



99 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:19:26.42

海未「久しぶりですね」

凛「久しぶりです!!」

ことり「凛ちゃんが来たのは知ってたけど、話す機会もなかったから……」


凛「凛もです!!」

海未「えっと、そちらの方は――」

ことり「小泉花陽ちゃんだよね? 凛ちゃんの友達の」

花陽「は、はい……」

ことり「君もここの学校だったんだね! 中学の時はあんまり話す機会なかったもんね?」

花陽「そ、そうですね……」



穂乃果「あ、あの凛ちゃん……」

凛「……」

凛「ど、どうしたんですか穂乃果"先輩"!! あ、そういえばなんで穂乃果先輩がここにいるんですかー?」

穂乃果「っ……」


穂乃果(せん、ぱい)


穂乃果「えっとね、スクールアイドル活動の為に……」



海未「まあその話は少しだけ長くなりそうなので」

海未「凛、今日はなんでここに?」

凛「そうそう!! 今日はかよちんが――」




凛「あれ……?」

凛「あれれかよちんは!?」



ことり「なんか走って行っちゃったけど……」


凛「あーもう!」

海未「どうしたのですか?」

凛「いやえっと……かよちんがですね、スクールアイドルの活動、したそうにしてたから……」



100 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:20:47.60

ことり「本当!?」

凛「はい、でもかよちん自分に自信も無いみたいだし……でも絶対やりたいって思ってます」

ことり「……そっか、そっか……あの子、大人しそうだけど可愛いもんね……」

ことり「誘ってみようよ!」

凛「凛からもお願いします」

凛「きっとかよちんなら戦力になりますから!!」





 新しいメンバーになれそうな子がようやく見つかりました! しかもそのなりたいって子が可愛い子なら余計嬉しいよね!

 普段なら穂乃果ちゃんは喜びそうなんだけど……。

穂乃果「……」

 なんだか元気がなさそう。さっきまであんなに元気だったのに。



海未「今度私たちはライブをしますから、是非見に来て下さいね」

凛「はい、もちろん!!」




凛「穂乃果先輩」

穂乃果「っ、な、なに?」ビクッ


凛「頑張って下さいね!」



穂乃果「ぁ、ありがと」



凛「凛はこれで」


バタン



穂乃果「……」


ことり「さっきからどうしたの? 急にテンションさがっちゃって」

穂乃果「いやあ、あはは……」

ことり「もう……」


海未(穂乃果……)

海未「とりあえずもう練習を始めてしまいましょう。時間もありません」


ことり「うんっ!!」



101 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:22:27.79

◇――――◆





凛「穂乃果ちゃん……」

凛「なんでこんなところに……」





凛「……そんなことより、どうして逃げたの!?」

花陽「だ、だって……私なんかじゃ」

凛「大丈夫だって、かよちんは可愛いよ! ことり先輩だって可愛い子が入りたいって言ってくれて嬉しいって言ってたよ!!」

花陽「……」






海未「あの……」


凛「あ、海未先輩!」

凛「どうしたんですか?」

海未「西木野真姫さんはいらっしゃいますか?」

凛「えっと……あれ? いない」


ことり「――こっちに居たよー!」


真姫「ちょ、ちょっと……!」



真姫「いきなりなんの用ですか」

ことり「んー、ほら曲のお礼!」

海未「あなたが作ってくれたんですよね、私たちの曲を」


海未「あ、遅れました。園田海未と言います」




102 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:23:44.96

真姫「……」


花陽(曲を?)

凛(西木野さん、あの人達となんか関わりあったんだ)


ことり「ね、ね、この際だからさ……私たちのグループ入らない?」

海未「あなたが入ってくれると、私たちも嬉しいのですが……」


真姫「……だ、だれも私が曲作ったなんて言ってないでしょ!」

ことり「もう……意地っ張りなんだから……」




ことり「そうだなぁ……あ、私たちのグループに入れば穂乃果ちゃんと毎日会えるよ!」

ことり「海未ちゃんはそれが目的で――」

海未「ことり! なななな、なにを!?」

ことり「ふふ」

ことり「ね、どうかな、穂乃果ちゃんと仲いいんでしょ?」


凛(……やっぱり、穂乃果先輩の周りには可愛い子がたくさん集まる……。西木野さんだって見た目はズバ抜けてる、ことり先輩も海未先輩も……)


真姫「興味ありませんよ、あんな女々しい人」

真姫「じゃあ私はこれで」





103 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:24:25.47

ことり「あん、真姫ちゃぁん……」


ことり「行っちゃった……むぅ」




凛「あ、あの……穂乃果先輩って……」


ことり「ん?」

凛「今、彼女とか、いるんですか?」


ことり「え? えっと……」

ことり「あ……なるほどぉ」



凛「い、いやいや勘違いしないで下さい!」

ことり「今はいないよ」

凛(そ、そうなんだ……)



ことり「とにかく、花陽ちゃんも、凛ちゃんも今度のライブ来てね!!」



104 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:25:13.87

◇――――◆

一週間後。



 それは偶然のことだった。

 彼、高坂穂乃果も音楽室に来ることも少なくなってまたいつもの日常が戻ってきた頃のこと。

 
 ただ、その日は少しだけ違うルートで校舎を出ようとした。きっかけは出し忘れのプリントを出しに職員がいる教室まで行ったこと、なんだけど、そこからのルートには講堂があった。


 講堂なんて使う機会も少なければ、なんで立派なものが用意されているのかと思いたくもなるが……その日だけは違った。




真姫「なに、この音……」



真姫「これ、は」


 講堂の前を通った時、聞き覚えのある音楽が鼓膜に響いた。何回も何回もチャックして、寝ないで作った曲。そんなことをしてやる義理もないのに、自然に作ってしまっていたµ’sの曲。





真姫「そういえば」

 今日がライブある日、だったわね。


 少しだけ覗いてみよう。私の作った曲がどんな感じになっているか気になるし。まあ長居する気もないから、チラッとだけど。



真姫「……」



 中を覗いてみると、2人が衣装を着て踊っていた。観客は――ほとんどいないようだ。


真姫「……これが現実ね」


 どこか冷めた気持ちが私を支配した。どうでもいいと思っていたけれど、心の底では応援していたのかもしれない、なんて。


 そのまま帰ってしまおうかとも思ったけれど、なぜか私の足は貼り付けられたみたいにその場から動かない。目もステージだけを見つめる。



105 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:26:29.34

 なんだか不思議な感情。腕立て伏せをしながら笑えるか。これは彼の言葉だけれど、今踊っている2人はこれを実践しているってことになる。聞いた感じ、歌声にも息切れとかも、ない。



 最初は不思議な気持ちだった、なんで自分がこんな低俗でレベルの低いパフォーマンスを見ているかなんてわからなかった。でも次に気がついたのは自分がそのパフォーマンスに魅力されていること、だった。



 素直に凄い。飛び散る汗も、歌声も、ダンスも……。


 パフォーマンスが終わると、ことり先輩が目に涙を浮かべながら……それでも笑おうとしながら、見てくれている極少数の人に向かって感謝の言葉と悔しさの言葉を口にしていた。見てくれた人が自慢出来るようにする、この講堂を満員にする。



 感極まった、にしてはとても良いことを言っていた。




真姫「……」

 途端に遊びだと馬鹿にしていた自分が恥ずかしくなった。実情も知らずにただただイメージだけで語ってしまっていたんだと気づかされてしまった。



 
穂乃果「――あ、真姫ちゃん!!」



真姫「穂乃果、先輩……」


穂乃果「……泣いてる?」



106 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 05:27:39.32

真姫「え?」

真姫「ウソ……」



 目元を拭った手は、雄弁に物事を語っていた。

真姫「ち、違うわよ、これは」


穂乃果「すごいよね、ことりちゃんは」

真姫「……ええ」

穂乃果「どうだった?」

真姫「良かったわ、とっても」


穂乃果「穂乃果もそう思う」

穂乃果「これも真姫ちゃんのおかげ、だよ?」



穂乃果「ありがとね」ニコッ




真姫「っ……」キュンッ



真姫「だ、だから私が作ったなんて……」


穂乃果「うん、わかったわかった」

真姫「なによ……」



穂乃果「――ねえ、µ’sにさ入らない?」


真姫「え」

穂乃果「……これで断られたら穂乃果達はもう真姫ちゃんのことは誘わない。迷惑になるだけだし、穂乃果達の力の無さを誰かに頼り切ることにもなっちゃうから」


穂乃果「だからこれが最後。でも……穂乃果は真姫ちゃんと一緒にやりたい」


穂乃果「どうかな」


 思えばこれは初めての経験、なのかもしれない。こんなに人から必要とされて、こんなに熱心に誘われて――。

 例えば私が曲を作れるから誘ってるだけ、というのも十分ありえる。でも、でもこの人からは……そんな感じが伝わってこないんだ。




真姫「私は――」




 半ば無意識的に、私は彼の瞳を見つめたまま、言葉を紡いだのだった。




116 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 13:26:48.95

◇――――◆




穂乃果「真姫ちゃんだいすきー!!」ギュッー



真姫「ちょ、ふざけないで!」///




海未「もう、穂乃果ったら……スキンシップが過度ですよ」

ことり(おや、海未ちゃん、これは焦ってるなー?)


 ついに私たちのグループに、黄金ルーキーが入ってくれました。いつの間にって思ったけれど、やっぱり穂乃果ちゃんが囲いこんだんだって。


 全く……囲いこんだのはµ’sに入れるためだったけど……心まで囲いこんじゃったんじゃないかな……。


真姫「……///」

 ほら……。



 そして、真姫ちゃんがもたらした功績はもうひとつ。


花陽「お、遅れましたぁ」


凛「遅れましたー!」



ことり「うん」

 この2人もµ’sに入ることとなりました! ことりは全然わからないんだけど、この裏では真姫ちゃんが動いていたらしい。自信のない花陽ちゃんを凛ちゃんと一緒に連れてきたことがきっかけだったりします。


 凛ちゃんはその場にいたからなんとなくお試しで入ってみたってこと、なんだけど……。結構しっくりしきたみたいで、正式にµ’sに入ることが決まりました。



凛「穂乃果先輩」

穂乃果「うぇ、あ、なに?」




117 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 13:29:22.86

凛「い、いやなんでもないです」


 少しだけ、気になることがあるんだ。


 凛ちゃんがいる時だけ、穂乃果ちゃんの様子が変になる。変なふうに意識しているっていうか……なんていうんだろう。凛ちゃんは積極的に話に行くんだけど、穂乃果ちゃんの方が全然打ち解けられなくて業務的な会話しかしていない。

 穂乃果ちゃんが珍しいな。



海未「……さて、部員もこれだけ集まって、残る問題は……」


ことり「部室部室!!」

真姫「いい加減落ち着ける場所や荷物がおける場所が欲しいところね」



花陽「それに――」


穂乃果「ラブライブ」


ことり「うん」



 廃校を阻止するためのルートも、最近になってようやくビジョンが見え始めていた。ラブライブという大きな大会に出て、注目されること。


穂乃果「よしっ、とりあえず部活にしないとっ!」



希「おっはー」



穂乃果「あ、希先輩!」


希「久しぶりやねえ」

穂乃果「はい!



118 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 13:33:41.39

◇――――◆


穂乃果「……」

凛「……」


凛「なんとか言ってよ」


穂乃果「……ごめん」

凛「どうして、どうしてそんなに凛を避けるの」

穂乃果「だって……」




凛「……凛はもう気にしてないよ?」

穂乃果「ごめん」

凛「……穂乃果ちゃんがしたいならら、させてあげても、いいよ?、」


 それは忌まわしい記憶。男の力で無理やり押さえつけられた過去の記憶。


穂乃果「な、なに言ってるの」

凛「だって、前みたいに話してくれない、から」



穂乃果「それは穂乃果が凛ちゃんに無理やり……」


凛「……」スッ


 凛は何も言わず、ただスカートをめくった。


穂乃果「な、なにしてるの!?」///



凛「ほら良く見て?」

穂乃果「待って!! り、凛ちゃんおかしいよ!!」


凛「……今彼女いないんでしょ?」



119 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 13:37:25.94

穂乃果「そうだけど」




凛「なら、凛と――もう一度付き合おう?」





穂乃果「ダメだよ……穂乃果は」

凛「凛は気にしてないって言ったよ? 凛こそごめん」




凛「今度は……そういうことも、させてあげるから」



穂乃果「ごくっ……」


凛「思えば、自分勝手だったにゃ……。自分の身が可愛くて、穂乃果ちゃんのことなんて何も考えないで」

穂乃果「そんなことない、凛ちゃんは悪くない!!」



凛「自分勝手に告白して、自分勝手にフって……」

凛「最低だね」

凛「凛ね、穂乃果ちゃんと別れてから本当に辛かったの……。付き合ってる時でさえ、辛かったのに……凛は馬鹿だね」

穂乃果「……凛ちゃんが穂乃果をフったのは、穂乃果が凛ちゃんと無理やりしようとしたからでしょ?」

凛「……ううん、そうじゃないの」


穂乃果「え……?」




凛「ごめんね、言いたくないにゃ」


穂乃果「……」

凛「凛ね……まだ穂乃果ちゃんのことが好き」

凛「また、自分勝手でごめんね。でも、これが凛だから」

穂乃果「でも、穂乃果我慢出来なくて……また凛ちゃんに無理やりしちゃうかもしれない、だから凛ちゃんは穂乃果なんかじゃなくて――」


凛「……なら、ならさ彼女にしてとは言わないよ」




凛「――えっちだけする関係なら、いいでしょ?」





120 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 13:41:11.99

◇――――◆



絵里「そう、そんなに集まったの」

海未「はい、だから部活の申請に」

絵里「本当にやるつもり?」

海未「どういうことですか」

絵里「この前のでわかったでしよまう? その道が甘くないってことを」


海未「ええ……でも」


ことり「見てくれた人はゼロじゃありませんでした」


希「へぇ……」

ことり「希さんも、絵里ちゃんも凛ちゃんも真姫ちゃんも花陽ちゃんも、手伝ってくれたクラスの人も! こんなに見てくれた人がいたんだもん!」


ことり「それに約束したから、µ’sのファーストライブを見てくれた人が、他の人に自慢出来るようにするって」



絵里「……」



絵里「はぁ、わかったわ。なら部活申請は受ける。と言いたいところなんだけど」

海未「まだなにかあるんですか?」


絵里「アイドル研究部って部活がね――」





121 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 13:45:08.64

◇――――◆



凛の部屋



穂乃果「お邪魔します」

凛「いらっしゃい」


凛「ふふ、凛の部屋くるの久しぶりだね!!」



穂乃果「……そうだね」


凛「ぎゅー」ギュッー

穂乃果「ちょ、ちょっと……」///

凛「……こうするの半年ぶりくらいかな」



穂乃果「そうだね……」



凛「はぁ、あったかい」

凛「……さっき言わなかったこと、やっぱり言っていい?」

穂乃果「なんのこと?」


凛「穂乃果ちゃんをフった理由」



凛「ほら、凛てさあんまり女の子っぽくないでしょでしょ? 胸だってぺったんこだし、髪の毛も短い、スカートだって履かない、おしとやかでもない」

凛「穂乃果ちゃんを拒絶した時から、凛は気がついたんだ」




凛「穂乃果ちゃんの周りにはたくさんの女の子がいる。みんな可愛くて女の子っぽくて、みんな笑ってるの」

凛「……凛じゃ、穂乃果ちゃんとは対等になれないって、隣には要られな――」




穂乃果「――それ以上言ったら怒るよ」


凛「え」

穂乃果「そんなことないっ……そんなこと、ない!!」ガシッ


穂乃果「穂乃果は凛ちゃんのことが好きだったの!! 他の誰でもない、凛ちゃんのことが!」

凛「……」


穂乃果「だから……そんな悲しいこと、言わないでよ」



凛「……」

凛「穂乃果、ちゃん」ギュゥ


凛「ひっぐ……ごめ、ん」



122 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 13:49:22.13

◇――――◆



凛「せっかく覚悟決めてたのにー」

穂乃果「あはは、流石にえっちっていう気分じゃ……」

凛「まあそうだけど……。凛が女の子だってこと、教えてくれるんでしょ?」

穂乃果「……またいつかね」

凛「今からでもいいのに……」




花陽「あ、あれは穂乃果先輩……? なんで凛ちゃんの家から」



穂乃果「自分の身体は大切にして下さい」


凛「はぁーい」

凛「――あ、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ん?」


チュッ






凛「さっきも言ったけど、凛は穂乃果ちゃんのことが好きです!! 今でも好きです!!」

穂乃果「……」

穂乃果(口……)



凛「返事は、いつか聞かせてね!」


穂乃果「……」


凛「へへ」



凛「バイバイ!」バタン



花陽「え……?」


花陽「二人は、そう、いう?」





穂乃果「返事……か」





【星空 凛 に告白されました】



123 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 13:57:35.75

◇――――◆





穂乃果「アイドル研究部?」

真姫「なによそのうさんくさい名前」


海未「絵里から聞いた話によると、似た部活があると部としての申請は出来ないとのことなんです」

真姫「ならその部活潰せばいいってこと?」

ことり「真姫ちゃん、そんな怖いこと言わないで……」


花陽「あ、あとタメ口……」




海未「現実問題どうするかは私たちだけで決められません。ですから、今からそのアイドル研究部のもとに行こうと思います」

ことり「さ、みんな行こー」



ことり「あ、穂乃果ちゃんはここに居てね」



 屋上で練習を始めようとしていたみんなを誘ってアイドル研究部の部室に。事前に話し合う日もこの前海未ちゃんと一緒に決めておいたから、既に部室に待機してくれているはずだ。



真姫「――ここ?」

ことり「そうだよ」


ことり「お邪魔しまーす」


ことり「あ、あれ、あかない?」

海未「おかしいですね、今日はいるも矢澤さんは……」





にこ「――ごめんなさい、少しだけ用事があって」



ことり「あ、にこ先輩」


真姫「だれ?」

海未「部長さんですよ」




124 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 14:19:45.21

花陽「この人が……」

にこ「ま、入って」

 にこ先輩は鍵を使って扉を開けて、ことりたちを招き入れました。


ことり「すごい……」


にこ「そう言ってくれるとありがたいわ」

にこ「座って」


にこ「で話っていうのは」

海未「はいそれは――」


◇――――◆

希「そんなに意地はらなくてもええやん」

にこ「意地なんて張ってない!」

希「あのライブ、みたやろ?」

希「もうあれであの子達の本気度はわかったはずや」

にこ「……べつに、あんなの」

希「見入ってたくせに」

にこ「うっさい」

希「……ねえ、そろそろ素直になっても」

にこ「……そんな簡単に素直になれてたら……こんなになってないわよ」

希「にこっち……」


にこ「それに、あいつはなんなのよ。あの男は」

希「高坂君のことかな」

にこ「そう、なんで放課後だけとは言え、女子校にあんな男が紛れこむのよ!」

希「校則では禁止されてないからなー」

にこ「そういう問題じゃないでしょ!」

希「えりちにも怒られたなー」


希「――でもさ、熱い信念見せつけられたら、そらを頭から否定するなんて出来ないやん?」

にこ「……どうせ女とセックスしたいだけでしょ」

希「ふふっ、なにそれ」

にこ「言ったまんまの意味よ」

希「セックスなんて、ほとんど知らないくせに」

にこ「う、うるさいっ」

希「にこっちほどメルヘン思考な人ってなかなかいないよー?」

にこ「む……いいじゃない別に」

にこ「ま、このにこにーが確かめてあげる」


希「はいはい」

希「高坂君に惚れないようにねー」

にこ「馬鹿じゃないの、あんな女々しい男」



129 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 18:38:51.35

◇――――◆



海未「はぁ……」


穂乃果「どうだった?」

海未「ダメでした」

穂乃果「どうして?」


海未「舐めてる、と」

穂乃果「この活動が?」

ことり「そういうこと、みたい」


ことり「あとね……穂乃果ちゃんのことが気に入らないみたいで」

穂乃果「穂乃果のことが?」

穂乃果「穂乃果話したことないよ?」

ことり「そうなんだけど……向こうは知ってるみたいで」

穂乃果「そっ、か……」



穂乃果「穂乃果のせい、か……」


凛「違うよ、穂乃果ちゃんのせいじゃ……」ギュッ




真姫「……」



 にこ先輩の言っていたことも気になったけど……少し問題だなぁと思っていた穂乃果ちゃんと凛ちゃんの仲が改善しているようだった。今だってさりげなく手を掴んじゃってるし。

 いいこと、なのかな? 





真姫「ねえ凛、どうして急に穂乃果先輩にタメ口になったの?」

凛「え? それは」


凛「えっと……」


穂乃果「ほ、穂乃果がタメ口でもいいよって言ったの」

凛「そ、そう!!」

真姫「ふぅん……」



130 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 18:40:09.40

ことり(な、なんかちょっと真姫ちゃん威圧感が……)




海未「それで、矢澤先輩という方なのですが……穂乃果と二人で会いたい、と」


穂乃果「穂乃果と二人で……?」


凛「えーずるいっ!」

凛「凛とも二人でいよー?」

穂乃果「あははまた今度ね?」ナデナデ


真姫(……なんか、モヤモヤする)


花陽「真姫ちゃん?」

真姫「なんでもない」



ことり(あらー? 真姫ちゃんもオちちゃったのかな……? ふふ、ライバルが増えるねー? 海未ちゃん)



海未「……」



ことり「積極的な人には、負けちゃうよ?」ボソッ



海未「っ……」


ことり「ね?」

海未「……む、無理ですよ」






凛「穂乃果ちゃんもいっかいなでなでして欲しいにゃー」ゴロゴロ

穂乃果「はいはい」




海未「わ、私はあんな風には……///」


穂乃果「ねえ海未ちゃん」

海未「ひゃいっ!!」

穂乃果「どうしたの?」

海未「い、いえ」

穂乃果「矢澤先輩、だっけ? どうすればいいの?」

海未「今から矢澤先輩のところに行って下さい、場所は部室なんですが、案内しますね」

海未「では私は穂乃果を案内してくるので、みんなは練習を始めていて下さい」

凛「はーい!!」


ことり(さりげなく二人きりになるとは、やるねぇ。……でも、海未ちゃんと穂乃果ちゃん毎日一緒に帰ってるから二人きりの時間で言うと一番多い、のかな)



131 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 18:44:24.19

◇――――◆





にこ「いらっしゃい」

穂乃果「はじめまして」

にこ「ふぅん……」


にこ「顔は悪くないわね」



穂乃果「え? ありがとうございま、す?」



にこ「初めまして、矢澤にこよ」

穂乃果「あ、はい」


穂乃果「で、話って」


にこ「ああ……うーん、そうね」

にこ「あなた、どうしてこの学校に居るの?」

穂乃果「へ? それは、活動のためで――」


にこ「……私はね、あなたさえいなければあのグループの為にここの部室を譲ってもいいかもって思ってるのよ」

穂乃果「え……?」



にこ「あの子達には言わなかったけど……とりあえず、園田海未と南ことり、この二人は凄いと思うし、強い信念も感じたわ。他の三人もあの二人がいれば大丈夫でしょう」



にこ「で、問題はあなたよ」

にこ「あなたが発案者なんですって?」

穂乃果「は、はい」

にこ「そう……。それは凄いと思うわ」



132 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 19:23:00.40

にこ「でも、あんたがいることで他の人に悪影響があるんじゃないの?」

穂乃果「え?」



にこ「ここは女子校よ? あんまりいいことじゃないでしょ、男子がいたら。それにどうせあの子達と変な関係もちたいだけでしょ? セックスしたいだけでしょ?」

穂乃果「そ、そんなことありませんよ!!」///

 
にこ「……私、男ってあんま好きじゃないのよ」

にこ「それに、いずれあんたがいることでなんか変な感じになりそうだし」


にこ「私が何がいいたいか、わかる?」


穂乃果「い、いや……」

にこ「はぁ……つまりね」



にこ「あんた、あのグループから――消えて欲しいの」





133 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 19:26:02.02

◇――――◆


希「厳しいこと言うなぁ」

にこ「当たり前よ」

にこ「せっかくスクールアイドルっぽくなってきたんでしょµ’sは」

希「あら、認めたんや」

にこ「べ、別に認めたわけじゃない!」


にこ「あいつがいたらあのグループはおかしくなりそうな気がするのよ」

希「どうして?」

にこ「さあ」

にこ「だって男のあいつがいてもマイナスにしかならないでしょ」


希「そっか」


希(……高坂君のことあんまりわからないけど……あの子がいるからあのグループが成り立っている気もするけどね)


希(精神的支柱。どの集団においてもそれは重要で、µ’sにとっては高坂君がそれ)

希(ま……にこっちにはまだわからない、か)


にこ「とにかく、私はあいつがいなくなれば部室くらい貸してあげてもいいわ」


希「貸すって、どういうこと?」

にこ「着替えたり荷物置く場所が欲しいって言ってただけだし」

希「……にこっちもあのグループに入るんやなくて?」

にこ「――私が……?」




希「てっきりそのつもりだと」

希「ことりちゃん海未ちゃんがいて、きっとにこっちの理想にもついて来てくれる。まさに理想のグループ、にこっちが欲しかったもの」


希「違う?」



にこ「私が、欲しかった、もの……」


にこ「い、いや……私が入るなんて……」




希(ふふ、さあ高坂君。ここにも迷える子羊さんが一匹。君はどうおとすのかな……?)



134 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 19:28:08.17

◇――――◆

ことり「ここ三日くらいしてなかったもんね……?」



穂乃果「……」


ことり「……どうして何も言わずに帰っちゃったの?」


 海未ちゃんが穂乃果ちゃんをアイドル研究部の部室に案内してから、穂乃果ちゃんが再び私たちのもとに現れることはなかった。


 みんな不安がっているところで、ことりのところに穂乃果ちゃんから二人きりで会いたい、とメールが来た。二人で会いたいってことは決まってそういうことをする時だから、今日もそうなのかななんて思って穂乃果ちゃんを招き入れたけどそうではないらしい。

 すすっとふとももの辺りを摩っても、ただ俯いているだけ。



ことり「どうしちゃったの?」

ことり「何か嫌なことでもあった?」


穂乃果「……」

穂乃果「――穂乃果ね、もうスクールアイドル活動に参加するの、辞めるね」


ことり「なに言ってるの……?」

穂乃果「だって、もうメンバーも増えてさ練習だってみんなでやっていける。海未ちゃんとことりちゃんがいれば大丈夫だし」

穂乃果「穂乃果は男だから、そういうこと出来ないし……もういいかなって」


ことり「……」


ことり「矢澤先輩になにか言われた……?」

穂乃果「っ」ビクッ

穂乃果「言われて、ない……よ」




136 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 19:32:48.07

ことり「……」

穂乃果「そんなこといいからさ……早くえっち、しよ?」バサッ




 まるで何か嘘をついていて、そしてことりにそれをズバリと言い当てられて焦っているような態度。いや、もうそういうことなんだよね。

 肩をぐっと押されて押し倒される。下から見上げる穂乃果ちゃんはいつもとは違って何処か弱々しい。



ことり「ダメです」

穂乃果「え」

ことり「正直に今日あったことを話してくれないと、もう一生してあげません」

穂乃果「うぇぇ……」

穂乃果「別に、なにもないって……」

ことり「嘘」

穂乃果「どうしてわかるの」

ことり「わかるもん」

穂乃果「だからなんで」

ことり「それは……ずっと一緒にいるんだから、それぐらいわかるよ」


穂乃果「……」

ことり「ね、話してみて?」


 穂乃果ちゃんの肩を押して、ベッドに座らせる。



穂乃果「……穂乃果がいなければ、部室を譲ってもいいって。穂乃果がいるとみんなの邪魔になるから――消えろって」


ことり「あの人がそんなことを……」


穂乃果「あの人は言ってたんだ。µ’sにはことりちゃんと海未ちゃんこの二人がいればやっていけるって。強い信念がある人がいれば、他のメンバーも大丈夫だって」


ことり「でも、ことり達の前では……認めないって」


穂乃果「……きっと穂乃果に言ったことが本心なんだよ」



138 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 19:35:56.87

穂乃果「あの人はことりちゃん達のことを認めてる。だからその邪魔になりそうな穂乃果には……」


ことり「そんなこと、ない」

穂乃果「でもことりちゃんはすっごく強くなったよ? 自分で物事を決められるし、みんなを引っ張っていける……もう穂乃果なんて」



ことり「それは違う」

ことり「ことりはね穂乃果ちゃんがいるから今のことりになってるの。穂乃果ちゃんがそばにいてくれて安心出来るからなんだよ」

ことり「ことりが前に出てなにか出来るのも、こんなことやろうって思えたのも。……まだµ’sは全然グループとして完成されていない」

ことり「真姫ちゃんや凛ちゃん花陽ちゃんを引っ張っていけるのは穂乃果ちゃんしかいないんだよ?」



穂乃果「……」

ことり「だからね、邪魔だなんておもわないで? だれもそんなこと思わない」

穂乃果「でも……」


ことり「穂乃果ちゃんはどうしたい?」



穂乃果「まだ……ことりちゃん達と一緒に、いたい」




ことり「ふふっよく言えました」ナデナデ


穂乃果「矢澤先輩は……」

ことり「みんなで頼みに行く……?」


穂乃果「――ううん、いいや」


 ふっと顔を上げた穂乃果ちゃん。横顔にもう曇りはないみたい。



穂乃果「くす……なんでこんな簡単なことに気がつかなかったのかな」

穂乃果「穂乃果はまだみんなと一緒にいたい!」


穂乃果「これを矢澤先輩に伝えるんだ!」




ことり「うんっ!」





ことり「……で、えっち、する?」

穂乃果「うーん、今日はいいかな」

ことり「えー……したかったのに」



穂乃果「またこんど!!」



139 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 19:38:49.58

◇――――◆




にこ「……勝手に部室に入ってこないでくれる」

穂乃果「あ、そのことはごめんなさい!!」

にこ「µ’sから出ていくことにした?」


穂乃果「いいえ!!」

穂乃果「穂乃果は、まだみんなと一緒に活動したいんです!!」




にこ「昨日私があんなにあんたがいない方がいいって言ったのに?」


穂乃果「はい!」

にこ「そう、つまりあなたは部室がいらないってこと? 部活にしたくないってこと?」

穂乃果「そういうことを言ってるんじゃ――」

にこ「そういうことでしょ。あの子達、かわいそうね。せっかく芽が出そうなのにまさか発案者に邪魔されるなんて」

穂乃果「……」


穂乃果「確かに穂乃果はみんなにとって、邪魔なのかもしれません……」

にこ「なら」

穂乃果「でも、みんなと一緒にいたいって気持ちだけは、本当です。自分勝手かもしれないけどことりちゃんや海未ちゃんの初めてのライブを見て本当に感動したんです」

穂乃果「穂乃果も発案したからには少しでいいから力になりたい……でも、今の自分じゃあ全然力が足りない。知識も全部」



にこ「言葉だけならなんとでも」



穂乃果「――だからにこ先輩!! µ’sに入って下さい!!!」グイッ


にこ「は!?」

にこ「あ、あと近いのよ!!」

穂乃果「お願いします!!」グイッ

にこ「まず理由を聞かせて」


穂乃果「穂乃果はみんなと違って踊ったりとかはできません。なら違うところで頑張るしかない。さっきも言った通り知識が全然足りない」

穂乃果「穂乃果は、見たんです。にこ先輩がスクールアイドルをやっている映像を」




140 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 19:40:42.95

にこ「っ!?」

穂乃果「希先輩から昔の文化祭のビデオを借りてみんなで見ました」

にこ「あいつ……」


穂乃果「……素直にすごいって思いました! きっと色んなことを知っていて、すっごくアイドルのことが好きで、すっごく熱いものを持ってる人なんだってそう思ったんです」

穂乃果「そして、なんだろう……見てるうちにこの人と一緒にやりたいって思っちゃって……」

穂乃果「にこ先輩がµ’sに入ってくれればみんな喜ぶし、もっともっと高いところにいけると思うんです! 穂乃果も、足手まといにならないようににこ先輩に色々教えて貰いたいんです!!」

穂乃果「だから、µ’sに入って下さい!!!」



にこ「……」

にこ「なんなのよ……」

にこ「私、は」




希『にこっちが一番欲しかったもの』



にこ「っ……」


穂乃果「……お願いしますっ!!」

にこ「ふぅ……」


 まったく……。希が言ってたことがほんの少しだけ分かった気がするわ。

 この子は本当にまっすぐで、見えないところでみんなを引っ張っているのね。


にこ「負けたわ」


穂乃果「え?」

にこ「厳しいわよ? ビシビシ行くわよ?」

穂乃果「……それって」


にこ「――さ、屋上行きましょうか」


にこ「あいさつしないとね?」


穂乃果「は、はいっ!!!」




 席を立って、そのまま部室を後にする。ここを使う人は長らく私だけだったけど、もうその景色を見ることも少なくなりそうね。



141 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 19:42:58.90

 名残惜しくも思わず、部室を出ると見知った顔が笑顔で待っていた。



希「おめでとう! µ’sの矢澤にこさん!!」

にこ「あんたね……」


希「ねえねえ高坂くん! にこっちのことはどうやっておとしたの?」

穂乃果「お、おとしたって……」


にこ「なに言ってんのよ、あんたが色々裏でやってたくせに」

希「あら、ばれてた?」

にこ「当たり前よ」

希「あららー」

穂乃果「ありがとうございます!」


にこ「早く行くわよ」


穂乃果「――希さんも入りましょうよ!」


希「い、いやだからウチは……」


にこ「いいじゃない入ってみれば」

希「いやあ……」


穂乃果「入って欲しいなぁ……」




142 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 19:54:39.32

◇――――◆




海未「よろしくお願いしますね」

にこ「こちらこそ」

ことり「まさか本当に入ってくれるなんて!!!」

ことり「なんて言って入ってもらったの!?」

穂乃果「ひーみーつー」

真姫「穂乃果先輩がにこ先輩を入れたいって言った時はどうなるかと思ったわ」

花陽「でも上手くいってよかったね」


凛「じゃあ新曲の振り付けとか決めるにゃ!」

穂乃果「あ、穂乃果ねいい案あるよっ!」


にこ(……なるほど、穂乃果がいないとこのグループは――)



真姫「それより、センターはどうするの?」

穂乃果「センター?」


穂乃果「――ことりちゃんと海未ちゃんがいいんじゃない?」

ことり「ことり!?」

にこ(まあ、センターじゃなくても他で目立てばいいか……)



海未「私はともかく、いいんじゃないでしょうか、ことりなら」

ことり「むり、無理だよぉ……」

穂乃果「海未ちゃんもだよ!」

海未「ええ……?」

真姫「初めてのライブの時はあんなに堂々としてたじゃない」

花陽「そうですよ、ことり先輩と海未先輩ならみんな納得します」

ことり「うぅ」

穂乃果「――決まりだね!!」



143 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:02:13.08

◇――――◆

穂乃果の部屋



穂乃果「センターも決まったしー♪まあ偶数だからWセンターになるのかな?」

穂乃果「その辺も色々みて勉強しよ!」



穂乃果「勉強するって言ってもなぁ……」

穂乃果「まだ普通の勉強の方が楽かもしれない。だって何していいかわかんないんだもん」

穂乃果「とりあえず雑誌買ってきたけど……」

ペラッ



穂乃果「うーん……」


穂乃果「なんかなぁ。とりあえずスクールアイドルは上位層は決まってるみたいだね」


穂乃果「――A-RISEか……このセンターの人、すごいなぁ……」

穂乃果「やっぱりかわいい……//」


穂乃果「水着グラビアとかも撮ってるんだ、これじゃプロと何が違うの……?」



穂乃果「……センターの人、ツバサって言うんだ//」ムラムラ



穂乃果「肌白い……」

穂乃果「んっ……♡」サワサワ


穂乃果「ツバサ、さん……♡ふぁ♡」シュコ……シュコ


穂乃果「んっ♡んっぁ♡」グチュグチュ




雪穂「――穂乃果ー!!!」ドタドタ



穂乃果「――!?」バッ

穂乃果「ななななにー?」

ガチャ

穂乃果(危なかった……)

雪穂「ママが店番しろだって」




穂乃果「えーなんで穂乃果が!!」

雪穂「伝えたからねー」

穂乃果「ちょ、ちょっと……」



穂乃果「むぅ……雪穂がやってよー。最近冷たいったらないよ、お兄ちゃんとも呼んでくれないしー」プンスカ



144 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:05:23.44

◇――――◆


UTX




ツバサ「……」ブルブル


英令奈「大丈夫か?」


ツバサ「ええ……」

あんじゅ「全く、治らないわねツバサは」


ツバサ「……残念ながら多分もう治ることはないと思うわ」

英令奈「本番に影響が無かったんだから別にいいさ」

あんじゅ「それでよくオーディション勝ち抜いたね」

ツバサ「もう……」

ツバサ「あー疲れた、二人ともこれからどこか行かない?」


あんじゅ「今日はいいかなー」

英令奈「私も今日は遠慮しておく」


ツバサ「んー……」

あんじゅ「どこか行きたいところでもあったの?」

ツバサ「まあ、そうなんだけど」

あんじゅ「どこ?」

ツバサ「和菓子屋さん」

あんじゅ「和菓子ー?」


ツバサ「たまには食べたくなるでしょ?」

あんじゅ「全然」

ツバサ「む……」

あんじゅ「クリームの方が好きよ」

英令奈「現代人だな」

あんじゅ「現代人ですよー。じゃ私は帰るわね、また明日ー」

英令奈「私も帰ろう」


ツバサ「お疲れ」



ツバサ「はぁ……」

ツバサ「そんな遠くないみたいだし、一人でも行こうかしら?」





145 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:07:33.58

英玲奈の漢字ミスってました、すみません。



146 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:10:39.45

――――



ツバサ「変装もしてないけど……ま、夜だしこの辺人も少ないし大丈夫よね?」

ツバサ「あったあった……穂むら、か。あんじゅに明日買っていってあげようかな」

ツバサ「あの子の認識改めさせてあげるわ」

 ってなんか私が和菓子好きみたいなこと言ってるけど、やっぱり最近は和菓子に対してふれあいは少ないないわよね?

 昨日テレビで和菓子の特集やってたから、まあそれで影響されてしまっただけなんだけど。

 目の前の穂むらというお店、行列が出来たりするほどではないみたいだけれどネットとかを見る限りでは評判は上々らしい。


ガララ


穂乃果「いらっしゃいませー」


穂乃果「――!?」


穂乃果(ウソ……この人って……)ジッ



 なんだか店の雰囲気からは想像がつかないほど若い店員さんだった。中世的な顔立ちで、男か女かもわからない。こういうお店って大体渋い人がやってる気がするんだけれど。バイトかしら。



ツバサ「えっと……」

穂乃果(す、すごい……ツバサだ……本物だ!?)


穂乃果「お、お持ち帰りですか? それとも店内でお召しあがりになりますか?」



 ああ、店内でも食べられるのね。てっきり持ち帰りだけだと思ってた。チラリと店内を見渡すと奥の方に畳で食べるスペースがあるらしい。どうしようかな、この時間人もいないし。

ツバサ「――じゃあ店内で」

穂乃果「ではこちらへどうぞ」


穂乃果「おしながきはこちらになります、お決まりになったらお声がけ下さい」


 若い店員さんからメニューを渡されて、さっと目を通す。



ツバサ(色々あるけど、やっぱり揚げ饅頭かなあ)


 まあ有名らしいし、美味しかったら買って行ってあげよう。そう思って声をかけようと振り向いたところで――。



147 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:13:26.27

穂乃果「あ、あのっ……」

 先ほどの若い店員さんが正座をしながら、まさにガチガチな様子で声をかけてきた。


穂乃果「A-RISEのツバサさんですよね……?」


 中世的な店員さんは、恐る恐る口を開いた。うーん、やっぱりばれてたか。まあこの制服目立っちゃうし、変装もしてないしね。普段なら適当に取り繕うんだけれど今は人もいないし……。


ツバサ「ええ、そうですよ」ニコッ

 営業スマイル。


穂乃果「やっぱり!」パァッ


穂乃果(顔小さくて、可愛い……)///

穂乃果「あ、あの応援してますっ……」


 ファンの人かな? まあ応援してくれるっていうんだからファンの人よね。


ツバサ「ありがとう」


穂乃果「っ……」ドキドキ

穂乃果(こんなにドキドキするなんて……)



ツバサ「注文いいですか?」

穂乃果「は、はいっ」




148 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:16:45.24


◇――――◆



ツバサ「くす……あんじゅこれ食べたらひっくりかえるんじゃないかしら」

ツバサ「美味しかったです」

穂乃果「ほんとですか?」

ツバサ「ええ」


 食べ終わったあとこの揚げまんじゅうを持ち帰りすることを即決した私は、驚くあんじゅの顔が目に浮かびながら持ち帰りの注文をした。でもなんだか表に出ていなかったみたいで今裏で用意しているらしい。


ツバサ「あなたはここのアルバイトさん?」

穂乃果「いいえ、ここの息子なんです」

ツバサ「へぇ……」

 息子、か。なるほど手伝いみたいなものなのね。見た感じ私と同い年くらいだけど、ほんとに男?

穂乃果「まさかこんなところにツバサさんが来るだなんて夢にも思いませんでした……」

ツバサ「大袈裟じゃない? 私だって人間なのよ」クス

ツバサ「高校でしょ、何年生?」

穂乃果「あ、二年生です」

ツバサ「そう、年下なのね」



穂乃果(年上なんだ)


穂乃果「――あ、出来たみたいです。待ってて下さい」


穂乃果「ありがとうございました!」


ツバサ「ありがとう、また来るわ」ニコッ

穂乃果「ま、待ってます!」///



穂乃果(すごい……本物のアライズの人……)



 どこに出会いがあるかなんて、予想も出来ないしそんなの予想しても無粋すぎてなんの意味もないから価値はない。いつだってそれは偶然で、逆に必然の方が私は無いんじゃないかって思うの。先のことで必ず決まるなんておかしいじゃない?



 だとしたらこの和菓子屋での出逢いも、きっと偶然なんだ。







149 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:21:22.62

◇――――◆


穂乃果「ねえねえねえねえ!!」

にこ「なにようるさいわね」

穂乃果「昨日アライズのツバサと話したの!!」


にこ「は?」


花陽「はい……?」

ことり「アライズって、あれ?」


穂乃果「そう!!」

穂乃果「夜店番してる時にね、暇だなぁって思ってたらひとりで来たの!!!」


にこ「店番?」

穂乃果「ウチ和菓子屋でさ、そこに来たの!!!」


花陽「いいなぁ……」

穂乃果「すごく可愛いの!!」


穂乃果「可愛かったなぁ……」ポーッ


ことり(やっぱりそんなに違うのかな……)


穂乃果「なんかもうね、オーラっていうかなんていうか……」


海未「私も見てみたいです」

穂乃果「また来ないかなー?」




150 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:25:59.38

◇――――◆

一週間後 UTX


英玲奈「少し前にラブライブにエントリーしたグループで順調に伸びてきてるグループはこの4つだな」

ツバサ「ふぅん……」


ツバサ「端から見て行きましょう」


英玲奈「あんじゅは?」

あんじゅ「うーん、後で見るー」モグモグ


英玲奈「まったく……すっかり和菓子にはまってしまったみたいだな」

ツバサ「そうね……」

ツバサ「じゃあまずこのグループから――」


――――

英玲奈「最後は、µ’sか」

ツバサ「なあんかどれもパッとしないわね」

英玲奈「まあそんなものだろう」


ツバサ「早く再生してよ」

英玲奈「分かった」

 ~~~♪




ツバサ「……」


 なに、この感覚……。

 踊っているのは二人、サイドテールの髪の長い子と黒髪のストレートの子。これがµ’sのデビュー曲らしい。

 技術なんか私達の足元にも及ばない、技術だけじゃないその他の要素も負けているところは一つとしてない。


ツバサ「なによ……」

英玲奈「どうした?」

 恐怖を感じていた。とても小さい存在のはずなのに、とても大きな存在に感じる。こんなに足りない技術で何もかも足りないはずなのに、なんでこの二人はこんなにも楽しそうに踊っている? 一体なにがこの人達を動かしてる? 一体なにが支えに――。




ツバサ「次……次の曲も再生して!」

 夢中になって英玲奈に再生させる。今度は六人になっていた。順調にメンバーを増やして、クオリティも上げてきている。この数ヶ月の間に相当な練習を重ねたんだろう。それでもやはり足りない。



151 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:28:26.68


英玲奈「――普通だな」

ツバサ「え?」

英玲奈「どうかしたか?」

ツバサ「い、いや……」

 ただの勘違い? µ’sから感じるモヤモヤとしたこの感じはなに……?


ツバサ「ちょっとµ’sのこと調べていい?」

英玲奈「気になるのか?」

ツバサ「まあ、そんな感じ」

 URLからµ’sのページに飛ぶ。おお結構凝った作りをしてる、素人が作ったにしてはかなりのものな気がするわ……。
 とりあえずメンバーのところをクリック。写真とともに六人のメンバーが映し出される。ルックスはみんな悪くない……なるほどこの子が衣装、この子が歌詞、この子が作曲、この子が広報……あれこの子みたことあるわ。


英玲奈「……すごいな全て自分達のグループでやっているのか」



ツバサ「――え!?」


英玲奈「どうした……」

あんじゅ「なになに?」ニョキ


あんじゅ「あ、この男の子知ってる!」


 画面を指差すあんじゅ。そこにはつい先日、和菓子屋で話した店員が映し出されていた。

 ――マネージャー……?

あんじゅ「この前穂むら行ったらね、この男の子がいた気がする」

英玲奈「行ったのか……。よく店員の顔覚えてるな」

あんじゅ「なんか女の子みたいに可愛かったから印象的で」

英玲奈「ツバサも知っているのか?」

ツバサ「ええ……穂むらに行った時声かけられたわ、アライズの人ですかって」

あんじゅ「私声かけられなかったのに……」

ツバサ「変装も何もしてなかったから」

あんじゅ「なるほど……」





ツバサ「――高坂……穂乃果か」





152 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:32:40.19

◇――――◆



一ヶ月後




凛「穂乃果ちゃん穂乃果ちゃあーん!!」

穂乃果「なにー?」


にこ「相変わらずべったりしてるわね」


真姫「……そうね」


にこ「?」




真姫「ねえ穂乃果せんぱ――」

花陽「だ、だめ!!」グイッ


真姫「な、なにすんのよ!」


ことり「どうしたの花陽ちゃん」


花陽「だ、ダメなの、穂乃果ちゃんと凛ちゃんの邪魔をしちゃ」

真姫「どういう意味?」

花陽「えっと、その」


海未「……なにかあったのですか」


 

花陽「わ、前に私、見ちゃったんです」

ことり「なにを?」

花陽「その……」

花陽「……凛ちゃんの家から穂乃果ちゃんが出てきて……抱きしめているところを……」


海未「え……」


真姫「二人は、そういう関係ってこと?」



にこ「……ったく、これだから男がいると」



153 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:36:38.66

ことり「ま、待ってよみんな。まだそうだと決まったわけじゃないよ」


ことり「みんなわかってるでしょ? 穂乃果ちゃんは女の子との距離をすぐに詰めちゃうことくらい」

にこ「あー……確かにそうね」


真姫「……」キュ


 胸が、苦しい。

 わからない、なんでこんな感情が私の中に生まれてきてしまったんだろう。あの日ピアノを引いていつも通りの日々を送っていた私を、違う世界に連れてきてくれた人。その人のことを思う度、胸が苦しくなるんだ。

 苦しいならば、思い浮かべなければいいんだけれど……私の心はそれを許さない。いつからだったかな、気がついたら家にいる時も彼のことを考えて、彼のことを目で追いかけて、彼の一挙一動に、一喜一憂する私がいた。

 とても弱くてとてもデリケート。



 私はいつでも一人でなんでもやってきた。だからそれなりに強い自信はあったんだ。
 でも、結果はこの様。

 今しがた聞いた、凛と穂乃果が恋人なんじゃないかという話。それを聞いただけで視界は歪んで、クラクラと回り始める。

 ああ、私は彼に引っ張られてこの活動を始めて……そしてその時は純粋にみんなと歌うのが、踊るのが楽しかった。

真姫「せん、ぱい……」


 でも今は違う。私は今、恋をしているんだ。人生で始めての。


 私は今、欲しいものがある。欲しいものはいくらでも買って貰えたけど、こればかりはお金ではどうにもなりそうにない。


 その視線を私にだけで向けて欲しい、その声を、その笑顔を。


 穂乃果先輩の特別になりたい、凛と穂乃果先輩が仲良く話しているのを見ていることは、今の私には出来そうになかった。


海未「……穂乃果」




154 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:40:48.99

真姫「……」

 それに、周りを見渡せば……ライバルだって多そう。海未先輩はもちろん、凛だってそう、それに……。

ことり「」ニコニコ


 いつもにこにこしているこの先輩は、どうなんだろう。海未先輩と同じく時間を共にしてきたもう一人の幼なじみ。海未先輩とは正反対なふわふわした人。この人の感情だけは読めない。


ことり(うーん、なるほどなるほど……真姫ちゃんと海未ちゃんと凛ちゃんは穂乃果ちゃんのことが好きで……ふむふむ)

ことり(ほんと、モテるんだから)



ことり「おーい、凛ちゃん練習始めるよ!!」

凛「――はーい!!」


ことり「じゃ穂乃果ちゃん指揮お願いね」

穂乃果「はーい」


穂乃果「あ、にこ先輩ちょっといいですか?」

にこ「なに?」


穂乃果「今度……色々教えて下さい!!」

にこ「色々ってなによ」

穂乃果「あー、スクールアイドルのこと、とか」

にこ「そうねぇ……なにから教えればいいんだろ」

穂乃果「あ、あそこ連れてって下さいよ! アイドルショップ!」

にこ「……二人で行くの?」

穂乃果「だ、ダメですか……?」



真姫「――な、なら私も行く!!」

穂乃果「真姫ちゃん?」

真姫「私もその、全然知らないし、だから……」

穂乃果「うん、いいね! いこいこ!」ギュッ

真姫「ひゃ……///」


 穂乃果先輩の手……。


海未「……」


ことり「海未ちゃんは行かないの?」

海未「私は……」


海未「いい、です」



ことり「そっか」




155 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:49:53.88

◇――――◆


穂乃果「いやー今日もみんなよかったねー!!」



海未「……」


穂乃果「でもねあのステップはもっと飛ぶように――」


海未「楽しそうですね」

穂乃果「もちろん! 海未ちゃんは楽しくないの?」

海未「いえ楽しいですよ、でも」

穂乃果「?」

海未「……なんでもありません」


海未「今日はお饅頭を買って帰るので、少しだけ穂乃果の家に上がってもいいですか?」

穂乃果「いーよいーよ!!」




 穂乃果の家に上がるのはいつぶりでしょうか。




海未「ちゃんと掃除はしてますか?」

穂乃果「あー……どう、かな?」

海未「ダメですよ掃除はきちんとしないと」

穂乃果「海未ちゃんがやってよー」

海未「どうして私が穂乃果の部屋を……」

穂乃果「んー、だって海未ちゃんならいいかなーって。なに見られても大丈夫だし」

海未「ふふ、もう……」

海未「穂乃果は私がいないとダメですね?」

穂乃果「あははそうかもねー」





 こうして二人で歩くのも、また慣れてきてしまいました。高校が別になって、いつも二人で帰っていた日常がどれだけ私にとって重要だったのかが今ならわかります。隣で穂乃果が笑っているだけで、私まで楽しくなってしまう。私と、穂乃果の二人だけの時間。



156 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:52:22.33

 今、空いている穂乃果の左手を取れたらどれだけ幸せだろう。そのぬくもりを肌で感じることが出来たら……。


 他の人ならば、そうしているでしょうか、他の人、ならば――。


ポタポタ




穂乃果「雨!?」


海未「そう、みたいですね」



ザァァァアアア



穂乃果「うわー!!」

海未「ど、どうしましょう!」

穂乃果「ウチまで走るよ!!」ギュッ

海未「あ……///」

海未(手……)




穂乃果「はやくー!!」

海未「は、はい!」


 手を引かれて、雨の中を切り裂くように走る。走る。

 穂乃果の背中を後ろから見て、もう私の世話は必要ないんだってわかってしまいました。
 だって――この小さく見える背中はとっても大きい。みんなこの背中についていってしまう。







穂乃果「……うわーびしょびしょー」


穂乃果「大丈夫?」


海未「……」

穂乃果「びしょびしょだね、とりあえず今日使わなかったタオル貸してあげる」

 お互い息を荒げながら、穂乃果の家の裏口に飛び込む。中に入ると穂乃果の家の独特な甘い香りが鼻腔を刺激する。



 差し出されたタオルで髪の毛をすっとひとぬぐい。どうしましょう、傘も持っていなかったのでシャツのところまでびしょびしょです。



穂乃果「とりあえず上がって? なんか持っていくからさ。穂乃果の部屋、わかるよね?」


海未「はい」


 穂乃果は笑って奥に消えて行きました。私は最後に濡れた場所がないか確認して、靴を脱ぎ穂乃果の部屋へと続く階段を登ります。



157 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 20:55:37.30

 手前が雪穂の部屋、奥が穂乃果の部屋、ですよね。そういえば雪穂にもしばらく会っていませんね……挨拶でもしましょうか。

海未「雪穂、いますか?」コンコン






海未「……いないみたいですね」


 少しだけ残念。諦めて穂乃果の部屋の扉を開ける。


海未「……綺麗じゃないですか」

 久しぶりに見る穂乃果の部屋は、とても整っていました。中学の頃は私と一緒に掃除をしたりしたというのに。その時は穂乃果には私がいないとダメなんだ、だから私は穂乃果の側にいるっていう考え方だったのに。


 ――穂乃果は他の人を惹きつける人、でした。私が穂乃果にとってただの友達Cなんだっていうことを思い知らされたのはいつでしたっけ……。そうだ穂乃果に初めて彼女が出来た日でした。そこで初めて私は穂乃果への想いを自覚して、穂乃果には私がいないとダメなんじゃなくて、私には穂乃果がいないとダメだということにも気がついたのです。



 綺麗になってしまっている部屋を見渡して、ベッドに座る。




海未「穂乃果……」


海未「穂乃、果……」




穂乃果「――なあに?」


海未「うわっ!!」


海未「いたなら言って下さいよ!!!」

穂乃果「えー?」


穂乃果「ココアでいいよね?」

海未「はい。それにしても、珍しいですね、お茶じゃないとは」

穂乃果「ココアの方が簡単だし」

海未「なるほど」


 穂乃果は私の横に腰を降ろし、すぅっと音も立てずにココアを一口。

穂乃果「いや、あんなに雨降るなんてねー」



158 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 21:00:53.04

海未「そうですね」

海未「ねえ、穂乃果」

穂乃果「なあに?」

海未「――部屋、綺麗ですね」

穂乃果「そうかな?」

海未「はい」

海未「なにかあったのですか?」

穂乃果「べつに?」


海未「……穂乃果と会わない期間、寂しかったんですよ」

 きゅっとコップを持つ手に力が入る。私の知らない間、一体穂乃果はなにをしていたんだろう、なにを思って過ごしていたんだろう。少しでも私のことを思ったりしてくれたんでしょうか。



穂乃果「どうしたの?」

海未「あ、いや」

海未「……穂乃果にとって、私はどう、写るんだろうって」

穂乃果「……どういうこと?」


海未「穂乃果は凛と――っくしゅんっ!!」

穂乃果「大丈夫?」

海未「は、はい」ブルルッ


穂乃果「っ……///」プイッ


海未「?」


 こちらを向いた穂乃果はなにかに気がついたように目を逸らします。

海未「どうしたんですか?」

穂乃果「え、いや……その」


穂乃果「――透けて、る」///

海未「……?」


海未「……」




海未「っ!?」バッ

 何が透けているか、最初は全然わかりませんでした。でも、穂乃果がこんな反応をする、ということは。




159 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 21:05:01.99

 雨によってぴったりと張り付いたシャツが、胸の部分の下着をくっきりと浮き上がらせていることに気がつきました。



 普段は下着の上からキャミソール着ています。女子校だからと着ない人も多いのですがやはり透けるのはマナーにも反しますし、着るのが常識です。

 でも、今日は今日だけはキャミソールを着ずに学校を出てきてしまいました。よりによってこんな……。



海未「す、すみません……こんなもの、見せてしまって」

穂乃果「いや、べつに……」




海未「……」//

穂乃果「……」




 気まずい、とっても気まずいです。穂乃果と二人きりでとても嬉しいはずだというのに、こんなにも気まずいだなんて。たかが下着を見られただけなのに。なんで私はこんなにも意識してしまっているんでしょう。


 穂乃果も、こんな気持ちなんでしょうか。私が穂乃果のことを男としてみているから、幼馴染ではなく男として。

 なら穂乃果も、女として私を見ている……?


 でも穂乃果はこんな経験たくさんして、たくさんの女の子で慣れているはずで……。私なんて……。



海未「穂乃果」

穂乃果「っ、なに?」


海未「……凛と、付き合っているんですか?」

穂乃果「え!? なにそれ!?」

 
海未「違うんですか?」

穂乃果「違うよ!!」

海未「よかった……」

穂乃果(よかった?)


 言うんだ、今しかない、今なら言える。



160 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 21:08:08.83

海未「――私は、穂乃果のことが好きです」



穂乃果「え……」

海未「ずっと、ずっと、好きでした。あなたが他の人と付き合った時も会っていなかった時も」


 なぜでしょう、すらすらと言葉が出て行きます。変に冷静な心とは対照的に、顔は熱くてなんだか変な気分。


海未「あなたの特別に、なりたいです」


穂乃果「……」


海未「……」


 再び沈黙。こんな沈黙が何度も何度も訪れるだなんて。私はこの沈黙が怖かった。穂乃果に対して、ずっとずっと抱いていた想いを打ち明けてその返答が返ってこないという恐怖。


 一秒、また一秒と過ぎる度に唾液が口の中を満たして何度飲み込んでも溢れて、油汗がつぅっと伝うのも感じる。


 早く、断るなら早く……。



海未「あ、あの……嫌なら、いいですから」

 怖い、怖い、嫌だ嫌だ、返事なんて聞きたくない。もしダメだったらフられたら……。穂乃果と今まで積み上げてきた時間が全て崩れ去ってしまうんじゃないかって思うと、涙が出そうになる。

穂乃果「……」



海未「な、なな……なら、それなら私を――抱いて下さい」ウルウル



穂乃果「は?」

海未「穂乃果……お願いします」ガシッ



穂乃果「ちょ、ちょっとま――」



161 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 21:16:34.37

 私はもう自分が何を言っているのかすらわからなくなっていました。こんなこと、普通は言うはずもない。でも断られるかもしれない、そんな恐怖が私を襲ったせいで身体だけでもつながりたいってそう思ってしまったのかもしれません。

 身体さえ繋がってしまえば、私は穂乃果にとって特別になれる、繋ぎとめられるかもしれないって。





海未「わかりますか? 私の胸、穂乃果のことを考えただけでこんなにドキドキしてるんですよ……?」

穂乃果「ななな、なにを……」モニュモニュ
 

 穂乃果の手を持って、自分以外が触れたことのない胸へあてがう。穂乃果の手が私の胸に触れてそのぬくもりと自らが発する熱で溶けてしまいそうだ。


海未「……んぁ///」


穂乃果「っ……ダメ、だよ」トクン……

海未「穂乃果、はこういうこと、慣れているんでしょう……?」

海未「いいじゃないですか、一回くらい――その大多数の女の子達の中に、私が一人いたって……」


穂乃果「っ……」

海未「胸は小さいですけど、ちゃんと鍛えてますから引き締まってはいすし……ふ、ふ、不快には、させないと思います」



穂乃果「……」////


穂乃果「か、身体は大切に、しようよ……ダメだよ海未ちゃん……?」

海未「私の初めては……穂乃果がいいんです」


海未「ふぁっ……んぅ♡」


穂乃果「……」バクバク



162 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 21:25:01.57

穂乃果「……よく可愛い可愛いって言われるけど、穂乃果だって男、なんだよ……?」

穂乃果「こんなこと、されたら……」ムクムク



海未「私のことを女として見てくれるんですか?」


穂乃果「ご、ごめん……でもっ」///




ことり『海未ちゃんはどんな風に喘ぐんだろうねー?』



穂乃果「んっ……これ以上すると、穂乃果止まれなくなるよ? ねえ、今ならやめられるから……」




海未「……穂乃果が、昔私にキスをしようとしたの覚えていますよ」

海未「昔ことりと三人で行った花火大会でしたかね」



海未「あの時、なんで拒否してしまったんだろうっていまでも後悔していす。あの時拒否していなければ今頃穂乃果は私だけを見てくれていたんでしょうか」

海未「……あの時、穂乃果は私のことが好きだったのですか?」



穂乃果「……」

穂乃果「……」コクッ


海未「そうですか」



海未「――私ら今、穂乃果が好きです」ギュッ



穂乃果「……っ」バッ



 私が最初に抱きついたというのに、あっという間に押し返されてそのままベッドに背中を叩きつけられました。




穂乃果「……本当にいいの?」

海未「……///」コクッ



 ぷちぷちとワイシャツのボタンが外されて、すぐさま下着のフロントホックも同様に外され穂乃果の目の前に裸体をさらけ出すことになってしまいました。


穂乃果「はぁ……はぁ……///」


海未(興奮してる?)


 
海未(穂乃果は私で興奮してくれている、んですね///)




穂乃果「綺麗だね」モニュムニュ



163 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 21:47:24.33

海未「んぅぅぁ♡」


 
 恥ずかしい、想像以上に。


海未「ほの、かぁ……////」ウルウル

穂乃果「大丈夫だよ」

海未「お、願いします……電気……」ブルブル


穂乃果「……電気消した方がいい?」


穂乃果「消すね」パチ


 穂乃果の温もりが離れて、パチリという音と共に視界が一気に狭くなる。暗闇の中を彷徨う私を穂乃果は再び抱きしめてくれる。


穂乃果「怖い……?」

海未「そ、そんなこと」ブルブル

穂乃果「……」



 なんで、身体がこんなに震えて。怖くなんか、怖くなんかない。目の前にいるのはあの大好きな穂乃果なんですから、こんな身体の震え……。


穂乃果「優しくするからね」


海未「ふ、んぁ……♡」

穂乃果「気持ちいいとこがあったら言ってね?」

 胸を優しく触られて、そこを中心にビリビリとした感覚がじわりと広がっていく。


海未「ぁ……そこ」

穂乃果「ここ?」クリクリ


海未「ひゃぅ♡」

海未「ハーッ……ハー♡」///

 私、こんな声出るんだ……。


海未「んっ、ぁ穂乃果♡ま、って。変な感じ……♡」


穂乃果「くすぐったい?」クリクリ


海未「わから……ないん、です♡」///



164 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 21:50:44.61

穂乃果「力抜いて? 穂乃果にまかせて?」ボソッ

穂乃果(でも、よく考えると……こんなにリードしながらするの初めてなんだよね……)

 耳元で穂乃果はそっと囁いて、耳まで性感帯になってしまったような錯覚。

 しかし、不思議と肩の力は抜けてモヤモヤとした変な感覚に身を委ねることができました。


海未「あ……♡んっ♡///」

海未「ふ、ぁ……♡」



穂乃果(そろそろいいかな……。慎重に、優しくしないと)スッ


海未「ひゃぁあ!! ほ、穂乃果そこは……」バッ

穂乃果「電気消してるから見えないよ。大丈夫」

海未「そ、そうですよね」

 どうしよう、そんなこと分かっているのに……。恥ずかしさのあまり。

 そもそもこれからそういうことをするというのに、隠していたら進みませんよね。面倒だと、思われたでしょうか……。

 穂乃果はこういう経験がたくさんあってしかもこんな面倒なことなんてしたくないに決まっています。やだ嫌われたく、ない。


 太ももの辺りを優しく撫でられて、それはどんどん内側に、どんどん上へと登ってくる。

 穂乃果の荒い息が私の首筋にかかって、私も自然とそういう気分になってしまいます。それになにより……私の足に穂乃果のモノを感じる。硬い、穂乃果も興奮している?


穂乃果「んはぁ……」スリスリ


海未「んんぅ……//」


穂乃果「はぁはぁ……ごめん」

穂乃果(抑えなきゃ、抑えなきゃ……)

海未「い、いえ」



海未(意外と穂乃果も余裕がないんでしょうか)



穂乃果「触るね?」


海未「ひ、ぅ……ふぁ……♡」



165 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 21:55:22.21

 さっきまで感じていた胸のビリビリとした感触より遥かに強いものが下腹部を中心に広がっていく。

 前に一度好奇心から一人で触ってみたことがある。その時はくすぐったいだけで、それ以来そういうことはしていないのですが……穂乃果の手はまるで魔法のようです。


穂乃果「声聞かせて?」

海未「はぁ♡ぅぁ……ゃ、やぁ♡」///






海未「っ……////」



海未「ご、ごめんなさ……っ」


穂乃果(……ちょっと面倒だな……)


海未「そ、そこはや、です……」

穂乃果(でも……可愛い……もっと良く見たい、電気つけたい)


海未「ゃだ……ひっぐ……」


穂乃果(大丈夫、かな……)



海未「ふぅ……♡んぁ……穂乃果ぁ……♡」///

 恥ずかしくて、でも穂乃果の声を聞くたび手を動かされるたびに身体の奥がどんどんと熱を帯びてくる。


海未「ひ、ぁ……♡」

穂乃果「あったかい、海未ちゃんの膣内」クプッ



海未「や、指……だめ♡」//

穂乃果「ん、抑えたら気持ちよく出来ないよ?」

海未「でもぉ……」



穂乃果「大丈夫、可愛いよ」グチュグチュ



海未「はんっ♡あ、あぁ……ひぅ♡」

海未「や、やぁ♡へ……変なんです、身体が……♡」

穂乃果「気持ちいい?」

海未「わか、んない……///」



166 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:08:22.92

穂乃果(やっぱりことりちゃんよりは濡れにくいね……でもこれくらいなら)



穂乃果「――そろそろいい?」

海未「っ……は、はい」


 そろそろ、ということは……本番てこと、でしょうか。

 穂乃果がズボンを脱ぐ音がして、私の太ももを掴んで開く。反射的に閉じようとしたのを力で抑え込まれてしまいました。


穂乃果「えっと……」

穂乃果「はぁぁぁ……♡」ピチャ

 暖かい突起が私の秘部に当たる。それがくにくにと動かされて、私は変な声を抑えられなくなってしまう。

海未(今、当たってるのが……穂乃果の……硬い)


穂乃果「ご、ごめん……暗くてよくわかんなくて」スリスリ

海未「ひぅ……♡」


穂乃果(どこだろ……えっと、これ、かな)ググッ


海未「うぐぅ……」

穂乃果「せ、ま……」



海未「い、いたっ……」

 ようやく穂乃果は探し当てたようで、ぐぐっと腰が押されると途端に圧迫感と痛みが襲ってくる。身体は緊張と痛みでカチカチに固まってしまっています。

穂乃果(はいんないよ……せまく、て……)グイッ


海未「っ~~」プルプル



穂乃果(海未ちゃんが力入れてるから、だよね)

穂乃果「力抜いて?」



167 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:15:02.08


海未「む、り……」



穂乃果「んっ♡はぁ……♡はぁ」


穂乃果(ここまで来てるのに……早く早く……挿入れたい、気持ちよくなりたいっ)ググッ



 さきっぽしか入ってないであろう穂乃果はそのまま動きを止めたかと思いましたが、さっきとは変わって一気に押し付けてきました。



海未「っ!?」


海未「――いや!! いたっ、いたぃ!! いやぁ!!!!」バンッ




穂乃果「うぁ!!!」ドスッ



穂乃果「いたっ……うみ、ちゃん……?」


海未「ひっぐ……ぅぅ」


 気がつけばそばに穂乃果はいなくて、私がとっさに突き飛ばしてしまったんだと思うのに時間はかからなかった。


海未「わ、わた……し」

穂乃果「――ごめん」



凛『いやぁ!! やだ! やめて、やめて穂乃果ちゃん!!!』



穂乃果「っ……」

穂乃果(穂乃果……また、やっちゃった……)ギリリ



バチッ



海未「っ」


 いきなり視界が光で満たされる。びっくりして目を閉じた瞬間に、何かが私の肩にかけられていました。


海未「……」

 見ると私のワイシャツがかけられていて、穂乃果は私に背を向けてベッドの端に座っています。


海未「穂乃果……」


穂乃果「ごめん、海未ちゃん……」



168 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:17:20.34

穂乃果(なんてこと、してるんだろう。やっちゃった……手を出さなきゃいいだけだったのに……)

海未「ぐす……ぅぅ」

 私は、拒絶してしまった。2度も穂乃果を。

 自分から誘っておいて拒絶するだなんて、嫌われますよね……。


 少しだけ穂乃果の顔を覗こうとして、目に入ってきたのは穂乃果の性器。

海未「っ……」

 大きく上に屹立した穂乃果のものは簡単に収まるとは思えませんでした。私のせいであんな風にしてしまったのに、私は……。


海未「ごめん、なさい」

海未「私……」


穂乃果「ううん、穂乃果が悪いんだよ。無理やりしようとしたから」



 本来ならばあれが私の膣内に入って気持ちよくなれるはずだったのに、あんなに長くて丁寧にしてもらったのに……無駄にしてしまった。



穂乃果「ごめん、本当に」



海未「……私が、悪いんです」


海未「穂乃果……」

穂乃果「ごめん、今日は帰って……? 送っていくから」




海未「……はい」

 背を向けて、こちらを振り向かない穂乃果はそう言い放ちました。


海未「穂乃果、ひっぐ、うぁ……ごめん、なさい」


 私は穂乃果の背中に泣きながらごめんなさいと繰り返すことしか出来なかったのです。



169 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:23:07.00

◇――――◆




海未「おじゃまします」

ことり「いらっしゃーい」


海未「……」

ことり「……どうしたの」

 海未ちゃんを部屋に招き入れて、正面から綺麗な顔を眺めるとすぐさま異変に気づくことが出来た。

 目元は腫れて表情も暗い。この腫れ具合は泣いたってことかな海未ちゃんが泣くことなんて、どんなことなんだろう。


 ――今日は疲れたから早くねよーかなーって思った時のことだった。久しぶりに海未ちゃんからメールが来てその内容は今から行っていいかという一文だけ。

 もともと簡素なメールをする方だけど、それでもやっぱり変だと思っちゃう。


 それでこの有様。



海未「ことり……」ギュッ

ことり「なにかあったんだね」

海未「ぐす……ぅぅ」


海未「わたし、わたし……」

 海未ちゃんを抱きとめて、背中を優しく摩る。胸の中で嗚咽を漏らす海未ちゃんは、まるで海未ちゃんじゃないみたいに小さくて弱い。長い間一緒にいたけれど、こんな海未ちゃんは初めてだ。



 しばらくそうしていると、少しだけ落ち着いた海未ちゃんはごめんなさいと一言だけ呟いて、私の胸の中から離れていった。





海未「……」

海未「――私、穂乃果に告白したんです」



ことり「え――」



170 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:25:50.04


ことり「どう、だったの」ブルブル


 あれ、なんで私震えてるの。なんか急に怖くなってしまった。なんでこんな気持ちになっているのか自分でも理解出来ない。海未ちゃんの次の言葉を早く聞きたくて、でも何故か聞きたくなくて訳がわからなくなってくる。


 でも泣いているってことは……。



海未「穂乃果と……その……性行為を、しました」

ことり「えっちしたの?」




 心臓が、止まりそうだ。




海未「――でも、途中で怖くなって……突き飛ばしてしまったんです」



ことり「……」


ことり「告白の返事は?」


海未「……いざ告白してみると返事すら聞くのが怖くて、聞く前に身体だけでもつながりたいと、お願いして……」


 よくわからないけど、取り敢えず返事はまだらしい。でも海未ちゃんが性行為だなんて……よっぽど追い詰められていたのがわかる。


 気がつけば心臓の脈はいつものように動いて特に異変はない。一体さっきのはなんだったんだろう、返事がなくて安心したような。


ことり「告白って、怖いよね」

ことり「嫌われるって思ったの?」


海未「はい……怖くなって、身体さえ繋がってしまえば……穂乃果の特別になれるかもしれないって」



171 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:27:42.07

ことり「身体、か」

ことり「海未ちゃんがそんなことするんだもん、相当好きなんだよね」

海未「軽蔑、しますか」

ことり「ううん。好きならどんなことしてでも手に入れたいもんね?」

海未「……」

海未「どうしよう、穂乃果に、穂乃果に嫌われてしまいましたっ……」ギュッ


ことり「大丈夫だよ。穂乃果ちゃんはそんなことで嫌ったりしない」

海未「でも……」

ことり「大丈夫ったら大丈夫!」

 穂乃果ちゃんはとっても優しい。しかも相手は海未ちゃん、穂乃果ちゃんだって海未ちゃんのことは十分特別な存在だろうし今頃自分のしたことに後悔しているかもしれない。


ことり「海未ちゃん、明日穂乃果ちゃんとお話しよ?」

海未「でも……」


ことり「あと返事もきかないと! 応援するから!!」



 応援する。自然とそんな言葉が漏れていた。ことりは……どうなんだろう。なんだか、自分の心がわからない。


海未「……はい」




172 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:29:10.29

◇――――◆



海未「……」


 放課後、みんなが練習を始めている時間私は一人部室に居ました。

 もう少しだけ時間がたてば穂乃果がやってくるはず、ことりがここに穂乃果を呼び出したと言っていましたから。ことりの手を借りなければ穂乃果一人呼び出せないだなんて、自分の無力さにイライラします。

海未「ふぅ」


 一息吐いて、何を話そうか整理をつける。


海未「とりあえず謝っ――」


ガチャ





穂乃果「ことりちゃーん?」


海未「あ……」

穂乃果「海未、ちゃん」


 嬉しそうにことりの名前を呼びながら入ってきた穂乃果、しかしそれは私の顔を見たことで曇ってしまう。

穂乃果「……一人?」

海未「え、ええ」

穂乃果「そっか、ことりちゃんは?」


海未「上に……」

穂乃果「ありがと」


 穂乃果はそう言って、身を返します。ダメ、このままでは謝る機会もなくなってしまう。

 私はすぐに立ち上がって、穂乃果の腕を掴んで部室の中に。


海未「待って下さい!!」

穂乃果「……どうしたの」



穂乃果「この前のことなら……」






173 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:30:39.99

海未「んっ」


チュッ




穂乃果「!?」


海未「とりあえず、昨日はごめんなさい。前もいいましたが、私は穂乃果が好きです」

海未「いきなりキスをしてしまって、またごめんなさい。今日は謝るのと、返事を聞きに来ました」


穂乃果「……」

海未「穂乃果」



海未「――私と付き合って下さい」



穂乃果「……っ」




穂乃果「……気持ちは嬉しい」




凛『凛は穂乃果ちゃんのことが好きです!! 今でも好きです!!』





 なんだか清々しい気分です。穂乃果の口から発せられたその言葉を聞いて私は何かから解放されたかのような錯覚に陥りました。穂乃果に好きと伝えられた、それだけで十分だったのかもしれません。



穂乃果「――穂乃果に、時間を下さい……」


海未「え?」

穂乃果「まだ決められない、本当にごめん」


海未「……いいえ」




海未「穂乃果が決めてくれるまで、ずっと、私は待っていますから」


穂乃果「……ありがとう」








希「これは聞いちゃいけない会話……やったかな……」







【園田 海未 に告白されました】



174 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:35:31.63

◇――――◆


ことり「どうだった」

海未「返事はまた今度、だそうです」

ことり「そっか……なんだかすっきりしたみたいだね」

海未「ええ、もしフられても仕方ないですね。だって――穂乃果は魅力的ですから」




ことり「ふふ、海未ちゃんも同じくらい魅力的だよ!」

海未「もう……口が上手いですね」


ことり「もしフられちゃったら、ことりが海未ちゃんのこともらっちゃおーお嫁さんになってー!」ギュッー

海未「痛いですよことり!」







真姫「穂乃果先輩」

穂乃果「なあに真姫ちゃん」


真姫「あの、曲、聞いて欲しいんですけど」

穂乃果「曲?」





ことり「おや……」


海未「真姫も穂乃果のことが好きなのでしょうか」

ことり「そうみたい、だね」


 なんだろうすごく、すごくモヤモヤする。今までこんなこと感じたことないのに、ただ真姫ちゃんと穂乃果ちゃんが話してるだけなのに……。



真姫「はい、だから一緒に音楽室に……」ブルル

穂乃果「いいよ! 穂乃果真姫ちゃんの歌好きだし!」

真姫(トイレは……すぐ行かなきゃって程じゃないわね)




真姫「あ、当たり前でしょ///」

真姫「私の歌が嫌いな人なんていないんだから」



176 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:48:34.06

◇――――◆


穂乃果「どーんな曲かなー」ワクワク


真姫「そんなに期待されても……」


穂乃果「だってだってこの前の曲すっごく良かったもん!!」

真姫「まああれはアイドルっぽい曲に出来たと思うけれど……」


穂乃果「さむでーいつのーひかー♪」

真姫「はいはい」


 こうして見ると、本当に女みたい。最初は女みたいで私より背が低い男なんて気持ち悪いと思ったけど……案外慣れるものね。まあ慣れるってレベルじゃなくなってしまったのが穂乃果先輩に負けた様な気がして少しだけ悔しいんだけど。


穂乃果「真姫ちゃんを誘ってよかったなあ」


真姫「当たり前でしょ」

穂乃果「かわいいし綺麗だしスタイルもいいし歌も上手いし作れるし!」


真姫「あ、当たり前よ……///」


真姫「……」



真姫「……ねえ穂乃果先輩、私ってあなたの目から見て、可愛いって思えるの?」


穂乃果「うん」



真姫「う、うるさいのよっ!////」

穂乃果「ええ!?」

 うぅ、どうしよう自分で聞いたのに恥ずかしすぎておかしくなりそう。前から自分の容姿にはそこそこの自身はあったから可愛いとか綺麗とか言われてもさほど同様はしなかったのに、穂乃果先輩には対したことじゃないことで目すら合わせられなくなってしまっていた。


 どう思われているか怖くて、対した行動も出来ない。穂乃果先輩のことになると途端に臆病になる私がいた。

 
 もっと穂乃果先輩と話していたい、もっと二人でいたい、もっともっと――。




177 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:51:04.66

穂乃果「でさ新しい曲!!」

真姫「――え? ああそうね」

穂乃果「早く早く」


 穂乃果先輩は私の気なんて知らず、ただ曲だけを楽しみにしているみたいだ。私は曲のことよりも穂乃果先輩と二人でいられること自体が嬉しいんだけどな……。


 それでも急かされるままにピアノに指を沈み込ませて前奏を奏でる。



真姫「確かな今よりもー」



――――




真姫「ふぅ……」


真姫「どうですか」


穂乃果「……」

穂乃果「最高だよ!!!」ダキッ


真姫「ひゃぁ……!!」////


穂乃果「すごい、やっぱり真姫ちゃんはすごいよ!!」


 いきなり飛びついてきた穂乃果先輩はそのまま私のことを包み込むように抱きしめた。普通こんなことしないけれど穂乃果先輩は別、こういうことも平気でしてくる。でも……全然嫌じゃない、好きな相手に抱きしめられるってことがこんなに満たされるものだなんて知らなかったから。


 でもこの温もりは……偽りのものでしかない。



真姫「は、離れなさいよっ」

穂乃果「あ、つい……」

真姫「もうっ……」


穂乃果「これなら今すぐにでもみんなに聞かせられるよ」


穂乃果「本当に真姫ちゃんが入ってくれてよかった。ありがとね」ニコッ


真姫「ぅ……///」

 反則だ。こんなの。


 言葉も出てこない、私は、私はどうしちゃったんだろう。



179 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 22:57:02.82

穂乃果「みんなのとこ戻ろうか」

真姫「え……あ、あの……」

穂乃果「?」

真姫「もう少し、お話しませんか」

穂乃果「お話?」

真姫「あ、いや」

穂乃果「いいよ! 穂乃果も真姫ちゃんのこと知りたいし!」

真姫「わ、私もせんぱいのこと……知りたい、です」





真姫「……」ブルルル



 そういえば、トイレ行きたいんだったわ。歌ってたのと緊張で忘れてて、今になって急に尿意が……もう、せっかくちょっといい雰囲気だったのに。



真姫「ごめんなさい、ちょっとトイレ行ってきます」

穂乃果「はーい」

 立ち上がって出口へ。





ガチャガチャ



真姫「――あれ、開かない」

穂乃果「え?」

真姫「おかしいわね」



ガチャガチャ


 普段ならすんなり空くはずの扉、しかし今回はなぜか開きそうにない。私が粘っていると先輩が来て、先輩も同じように少し重い扉を開けようと試してみる。



ガチャガチャ



穂乃果「開かない、ね」



181 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 23:01:54.22

真姫「携帯もおいてきたし……どうしよう」

穂乃果「原因がわからないんだもんね」

穂乃果「とりあえず待ってれば誰か来てくれるんじゃない?」

真姫「まあそうね」



 ひとまずは待機。これしかないようだ。


ブルル


 あ、あれ……トイレ行けないってわかったら急に尿意が……。

真姫「……」ソワソワ


穂乃果「まあみんなが来てくれるまでなんか話してよーか」

真姫「そ、そうね」





――三十分後――



穂乃果「それでねー――」


真姫「へ、へぇ……」




真姫「んッぅ……///」モジモジ



 ヤバイ……、なんか……穂乃果先輩と二人きりなのに会話が入ってこない。そういえば今日朝からトイレに行ってないんだったわ、なんでここに来る前に行っておかなかったんだろう。



 しかし、後悔してももう遅い。

 遅いくる尿意に今は耐えることしか出来ない、大丈夫ばれてないはず。




真姫「ん、はぁ……ハアッ……ぅ」////



穂乃果(な、なんだか真姫ちゃん……なんていうかえっち……)



穂乃果(どうしたんだろう……)



182 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 23:06:57.72


 最早何もしないでいるとすぐにでも決壊してしまいそうだ。そんなことあってはならない、好きな人の前でそんな、こと……。


 気がつかれないようになるべく自然に股の間を指で抑える。



穂乃果(ま、真姫ちゃんがそんなところ人前で抑えるなんて……)

穂乃果(そういえばさっきトイレ行きたいって……)


穂乃果「……どうしたの?」

真姫「ふぇ? な、なんでもないっ」バッ


穂乃果(あ、抑えるのやめた)


真姫「ふぅ……はぁ……///」モジモジ

穂乃果「……トイレ我慢してるの?」



真姫「な、なんでっ」


穂乃果「だってさっき行きたいって行ってたし……。大丈夫?」

真姫「大丈夫ってなにが」

穂乃果「漏らす……とか」




真姫「わ、私が漏らすわけないでしょっ!!」

穂乃果「そ、そうだよね。ごめん!」


 そう強気に言ったはいいものの、果たしていつまで我慢出来るのか……。



183 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 23:28:19.79

――十五分後――


真姫「んっ……はぁ……ふぅ」ギュゥ



穂乃果(真姫ちゃん思い切り抑えてる……人前であんなことしなきゃならないくらい我慢してる、んだよね)ムラムラ

穂乃果(な、なんでおしっこ我慢してる姿見てこんな気持ちに!!)


 トイレ、トイレトイレトイレトイレトイレトイレトイレトイレ。


真姫「はぅ……や、ばぁ……//」


穂乃果「大丈夫?」


真姫「ふぅ、ふぅ」ユラユラ


 穂乃果先輩の目なんてもう気にしていられなかった。股の間を中指と人差し指で思い切り押し込んでなんとかせき止める。恥ずかしさで死にそうだ、好きな人の前でこんな格好しなければいけないだなんて。……じっとしているとおしっこがしたくなるだけだから、自然と身体も揺れてしまう。



穂乃果(あ、あんなに身体揺らして……)

穂乃果(ダメ、ダメだよこんなの……)チラッ


真姫「ふっ、ぁ……////」



 少しだけ生暖かい感触。ほんの少しだけ手に伝わる液体。もしこの状態を下着の上から確認したら割れ目に沿ってシミが出来ているんだろう。少しだけ出てしまったけれど、なんとか後続は抑えこむ。それでも尿道の出口寸前まで迫ったそれらが間をあけることなく私を攻めてくる。




真姫「ぅぅ……」///ウルウル


穂乃果(真姫ちゃん……かわいい)ムラムラ


 涙が出そうになる。もうダメだ、ここから出られたとしてもトイレまでいける自信がない。やだ先輩の前でこんな姿見せたら、嫌われ、る、笑われる。やだ、やだやだ。


 



真姫「――ひっぐ……おしっこ……した、ぃ……」ボソッ





184 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 23:38:20.89

穂乃果「――!?」


穂乃果(ま、真姫ちゃんがおしっこって……そんな直接的な言葉使うだなんて)ムクムク



穂乃果(ど、どうしよう……真姫ちゃんが苦しんでるのに……)オロオロ




真姫「おし、っこ……///」ポロポロ


 もう、我慢なんて出来そうになかった。それを私の心は察したのか自然と涙も出てくる。


穂乃果「本当に大丈夫――」ポンッ


 先輩に肩を掴まれる。瞬間、なんだか一気に身体の力が抜けていくようなそんな感じがしたんだ。




真姫「ぁ――」チョロ

真姫「い、や」チョロチョロ




シュゥゥウウ



 座り込んだところに生暖かい液体が広がっていく。それはどんどん大きくなって私の足まで犯してゆく。どうしようもない羞恥心と、どうしようもない快感で頭がおかしくなりそう。手で顔を覆ってみるけれど、耳から入ってくる放尿音でその行為は意味をなさない。



真姫「あっ、あっ、やぁ……ごめッなさ……ぃ」ビクビクゥ

穂乃果「わ……」



穂乃果(も、漏らしちゃった)



真姫「うぅぅ、みない、でぇ……みないでよぉ……////」シュァアアアアア
 


穂乃果(ダメ、みちゃダメなのに……)ジー

真姫「ひっぐ……とまんな……い///」



シュゥウウウウ


 それは止まることなく、溢れ続けた。体感では永遠に感じられた時間。いままでで一番長い時間出していたかもしれない。スカートまでビショビショになっているのがわかる。


穂乃果(すごい、匂い……それに一分くらいおしっこ、してたよね?)ビンビン




真姫「ひっぐ……うぅ、ごめんなさい……ごめんなさい……」




 もう終わりだ、何もかも。




185 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 23:39:55.38

◇◇

 ――ガチャ



穂乃果「ことりちゃん!!」


ことり「遅いよ二人とも――って……」

真姫「ぐすっ……」

ことり(真姫ちゃん……?)

ことり(泣いてる? しかも座り込んでるところにおっきな黄色い水溜り……)


ことり(――おもらししちゃった? でも、なんで……)



ことり「穂乃果ちゃん……もしかして、ここからでられなかったとか?」


真姫「ぅう」

穂乃果「うん、どうしてことりちゃん知ってるの」

ことり「前に言ったことあるよね、建て付けが悪いから閉じ込められたことがあるって」


穂乃果「あ……言ってた」


ことり「開け方工夫すればすぐに空くんだよ」


穂乃果「なるほど……」

真姫「ひっぐ……ぅぁ」


ことり「……大丈夫だよ真姫ちゃん、保健室いこ?」


ことり「片付けお願いできる?」ボソッ

穂乃果「おっけ」


ことり「あと……穂乃果ちゃんのへんたい」



186 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 23:47:38.54

穂乃果「え!? なにが!?」

ことり「……いこ?」

真姫「ぅ」コクリ

バタン


穂乃果「はぁ……絶対気づかれてたよね、ことりちゃんに」


穂乃果「あんな姿の真姫ちゃん見て興奮するなんて……」


穂乃果「真姫ちゃんの、おしっこ……」クンクン


穂乃果「だ、ダメダメ!!」ギンギン



真姫『おしっ、こ……』


穂乃果「」ドキドキ



穂乃果「穂乃果最低だ……片付けよう」

――

穂乃果「ふぅ、おわりっと」

穂乃果「おしっこの片付けなんて初めてだよ。それにしてもすごい量だったなぁ……あ、あんなに我慢してたんだ……」ムクムク


穂乃果「ど、どうしよう……こんなことで……」

ことり『穂乃果ちゃんのへんたい』


穂乃果「穂乃果……へ、変態なのかな……」


穂乃果「とりあえず、練習戻らないとね」




ガチャ

穂乃果「うーん、ここから屋上は……」



希「――やっほー」

穂乃果「希さん!」


希「音楽室から出てくるとは珍しいねー?」

穂乃果「あー確かにそうかも。校舎の中は女子生徒ばかりなので、穂乃果があんまり目に触れると良くないですから」



希「なるほどなるほどー」




希「……調子はどう?」

穂乃果「最高ですっ」

希「そっかそっかー」




187 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 23:49:01.98


希(どうしよ……高坂君と海未ちゃんの聞いてから、なんか気になって仕方ない……)


希「……高坂君は彼女とかいるん?」

穂乃果「んー、いないですよ」

希「好きな人は?」

穂乃果「好きな人は……わかんないです」


穂乃果「どうして急に」


希「いや、海未ちゃんと高坂君なんかカップルみたいだなーって」

穂乃果「それことりちゃんの時も言ってましたよ?」

希「あれ、そうやったっけ」

穂乃果「……まあ、二人のことは好きですよ。ずっと大切にしたいです」

希「どちらか選べって言われたら?」

穂乃果「どちらか……?」



穂乃果「そんなの……選べません」


穂乃果「どっちも大切ですから!!」



希「……」


希「全く、罪深い男の子やね」


穂乃果「?」




絵里「――希ー」


希「あ、ごめんごめん」





絵里「……穂乃果」

穂乃果「え、り……ちゃん」



希(……なんか様子が変やね)


穂乃果「……」


絵里「早く行きましょう希」

希「あ、うん」



穂乃果「ぁ……」


穂乃果「……絵里ちゃん」




188 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 23:49:53.95


◇――――◆



真姫「ごめん……」


ことり「なにが?」

真姫「いや……」

ことり「……誰も気にしてないよ?」


真姫「笑われる」

ことり「笑われないよ、ことりは誰にも言わないし穂乃果ちゃんだって絶対誰にも言わない」

真姫「嫌われた」

ことり「嫌いません」

真姫「で、も」

ことり「仕方ないよ、漏らしたくて漏らしたんじゃないでしょ?」

ことり「というか穂乃果ちゃんは喜んでたみたいだけど……」


真姫「どういうこと?」

ことり「……全く変態なんだから」

ことり「穂乃果ちゃんに嫌われるのは嫌?」

真姫「あ、当たり前じゃない」



ことり「――どうして?」

真姫「え」

ことり「どうして嫌われたくないの?」


真姫「そ、それは」

ことり「好きなの? 穂乃果ちゃんのこと」



189 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 23:51:04.74


真姫「……」

ことり「好きじゃないなら嫌われてもよくない? そもそも真姫ちゃんそういうこと気にしないんでしょ?」


ことり「ねえどうなの、穂乃果ちゃんのことどう思ってるの!?」



真姫「――ど、どうしたのよ……変よいきなり」


ことり「ぁ……ごめん」



 なんか、変。どうして攻めるような口調になってしまったんだろう。気がつけば真姫ちゃんの大きな瞳が眼前に迫っていて、それはことりが詰め寄ったから今の状況が作られているらしい。


真姫「……でも、私はあの人のことが好きよ」

ことり「……知ってる」


真姫「だから、尚更嫌なのよ。好きな人の前であんなとこ見せて」

ことり「大丈夫だよ、穂乃果ちゃんは優しいから」



 そう、誰にでも、誰にでも優しい。それは残酷なほど平等でことりだって例外じゃない。


 表面上は違う態度を取るかもしれない、例えば海未ちゃん。先日聞いた穂乃果ちゃんとえっちする寸前までいったというお話は、穂乃果ちゃんがあと少しのところで欲望に負けてしまったんだろう。きっとそれまではとても優しく、腫れ物を扱うように海未ちゃんに接したんじゃないかな。



190 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 23:52:27.47

 ことりの場合。穂乃果ちゃんと初めてした時……正直そこまで優しくされた記憶はない。当時余裕が全然無かったっていうのもあるんだろうけど、きっと一番の理由はことりが優しくなんてして欲しく無かったから。



 優しくしたり、優しくしなかったりまあ正反対のことだけれど本人たちにとっては一番幸せなことなの。穂乃果ちゃんは本人たちにとって一番いいことを無意識に選んじゃう優しくて、勘違いさせちゃう人。



真姫「――あなたはどうなんですか」


ことり「え?」

真姫「海未先輩と凛が穂乃果先輩のことを好きなのはわかります。でも、あなただけはわからない」



ことり「――ことり……?」


ことり「……ことりは」


 鉄で叩かれたような衝撃。ことりは穂乃果ちゃんのことをどう思ってるか?

 ……ことりはその答えを持ち合わせはていなかった。


 穂乃果ちゃんに対して恋愛的な好きがあるのかはわからないし、今まではモテても嫉妬なんてしたこともなかった。恋人が出来てもあーそうなんだくらいにしか思わなかった。



ことり「わ、わからないよ……ことり、わかんな……い」ガタガタ



真姫「?」

ことり「知らない、わかんないわかんないわかんないわかんない!!!」



真姫「ちょっとどうしたのよ?」

ことり「ごめん、ごめんね……なんか、わかんなくなって……」


真姫「……」

ことり「とりあえず、応援してるから」


 そう、応援。応援だ、ことりは穂乃果ちゃんのことが好きな人を応援していればいいんだ、それがことりだ。

真姫「まあ……ありがと」



191 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/12(月) 23:54:00.44

◇――――◆


希「高坂君とは幼馴染なんやっけ」

絵里「……ええ」

絵里「――あと、昔付き合ってたの」


希「え……?」

絵里「驚いた?」

希「そ、そりゃぁ、ね」


絵里「同じ中学だったし

希「ウソでしょ……」


絵里「初めての彼氏だったのよ」

希「へぇ……」


希(なんかあるとは思ってたけど……なるほど。まったく、えりちまで虜にしてたとは……末恐ろしい男の子やね)


希「それで、なんでそんなに気まずい感じになっちゃったのか聞いてもいい?」


絵里「あー……詳しくは言えないんだけどね。喧嘩別れっていうか、自然消滅っていうか……かなり馬鹿馬鹿しい理由なのよ」


希「へー、高坂君と喧嘩ねぇ」


絵里「いやまあそんな感じってことなの」

希「じゃあ話しかければええんやない?」

絵里「いや……」



絵里「もう諦めた私の前にいきなり現れてびっくりしちゃうわ」


希「……後悔してる?」

絵里「どうかしら」


絵里「ま、いい思い出なんじゃないかしら」


希「なら話せばいいやん。後悔してなくて、もうなにも後腐れないなら」

絵里「……別に希には関係ないでしょ」ボソッ



希「っ……そうやね。ごめん」

絵里「ううん」

絵里「さ、まだやることあるんだから」

希「はーい」



199 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/13(火) 07:47:47.20

◇――――◆


海未「ことり、どこへ行ってたのですか」

ことり「あ、真姫ちゃんが体調悪いから保健室で……」

海未「ああそうでしたか。で、どうでした?」


ことり「とりあえず今日は帰らせたよ」

海未「わかりました」


穂乃果「また遅れてるよっ!!」


花陽「は、はいっ」




ことり「……なにしてるの?」



海未「ああ、花陽のダンスが全体的についてこれていないので……」

ことり「一人で踊らせると緊張しちゃうから三人で踊ってるんだね」

海未「はい」



花陽「きゃっ!!」


穂乃果「大丈夫!?」

花陽「は、はい……大丈夫です」

にこ「ふぅ……無理しちゃダメよ……」

凛「自信もってかよちん!!」


花陽「……」

穂乃果「大丈夫?」

花陽「はい……」


穂乃果「にこ先輩と凛ちゃんは大丈夫そうだね」

にこ「当たり前でしょ」

凛「うんうんっ」


花陽「……」



穂乃果「あ、ことりちゃん」

にこ「真姫ちゃんは?」

ことり「体調が悪いから帰ったよー」



にこ「ふぅん……あれ今日体調崩したら大丈夫なのかしら」

ことり「なにが?」

にこ「いや、穂乃果と三人で秋葉原行こうって言ってたの、明日にすることにしたのよ」



200 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/13(火) 07:48:58.13

ことり「なるほど」


にこ「メールしてみるわ」

にこ「真姫ちゃん来ないとこいつと二人きりだし」

穂乃果「むぅ、悪かったですねー」




花陽「……」

花陽「あ、あの」


にこ「なに?」

花陽「それ、私も行っても……いいですか?」



にこ「……ああそういえば花陽もこういうの好きなんだっけ」

にこ「いいわよ、穂乃果に襲われないようにね」

穂乃果「だーかーらー!!」

花陽「あはは……」




にこ「あ、真姫ちゃん来ないって」


穂乃果「……そっ、か」


にこ「?」

にこ「そんなに真姫ちゃん来て欲しかった?」

穂乃果「そういうわけじゃないんだけど……いや、そういうことでもないんだけど……」

にこ「なにいってるかわけわかんないわよ……」





穂乃果「……」

ことり「大丈夫だよ。だから真姫ちゃんには普段通り接してあげて? それが一番あの子の為だから」コショコショ


穂乃果「うん」



にこ「じゃあ明日駅集合で、花陽もわかった?」

花陽「はいっ」





穂乃果「……ねえことりちゃん」

ことり「ん?」

穂乃果「今日ことりちゃんち行っていい?」



201 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/13(火) 07:51:49.96


ことり「うん、いいよっ」


にこ「……」


にこ「ねえ穂乃果少しいい?」

穂乃果「はい」

スタスタ


にこ「あんたさ、よくことりの家に行くわよね?」

穂乃果「そう、かも」

にこ「なにしてるの?」

穂乃果「え、と」

穂乃果(大体えっちなんだけど……)


ドン‼︎


穂乃果「!?」


にこ「――あんた、µ’sの和を乱したりしたら許さないわよ?」グイッ


穂乃果「あ、ぐっ……は、離して下さい」

にこ「……私が何を言いたいかわかる?」

穂乃果「は、い」

にこ「手出すとしても、一人にしろってことよ」スッ



穂乃果「はぁはぁ……」


穂乃果「手出す、だなんて……」

穂乃果(す、すごい、怖い……)


にこ「あんたは男なの、これだけは自覚して欲しいな」

穂乃果「男……」

穂乃果「……」



にこ「穂乃果のおかげで随分よくなって来てると思うし、私も色々助けられてる。そこは本当に感謝してるのよ?」


にこ「お願いだから……道は外れないでね?」


穂乃果「は、い」


にこ「こんなことしてごめん……。私、やっと手に入れられた場所だから……」



穂乃果「いえ……」



にこ「ね、明日はたくさん勉強させてあげる!」


穂乃果「は、はい!」



202 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/13(火) 07:55:17.11

◇――――◆




ことり「はぁ……♡んぅ……♡あっ……あっ♡」

ことり「やだ♡こんな体制やだぁ……♡ふぁあっ……////」

穂乃果「はぁっ、はぁっ、もっと、もっと……」パンパンッ

穂乃果「ことりちゃんの身体が柔らかいのが悪いんだよっ」

ことり「いみ、わかんな……♡ふっん、ぁ♡」グチャグチャ

穂乃果「ことりちゃ♡きもち♡んっ、なか、熱くて……♡」ギシギシ


ことり「ことりも、きもちい……///」ギュウ


穂乃果「ことりちゃんすっごくえっだよ///」グチュッグチユ

ことり「言わないでよぉ!!////」

ことり「ひぅ♡そ、こぉ♡」ビクン


ことり「奥、奥きもちいいよぉ♡」///


穂乃果「こん、なかっこ♡……ことりちゃんしかできないよっ。ふふつ」


ことり「ひぅ……♡」


ことり「あ、あっ! イキそう♡穂乃果ちゃん、ことりの膣内気持ちいぃのぉ……♡」


ことり「イキたいっ♡イキたいよぉ♡ねえ一緒にイこ? 穂乃果ちゃん一緒がいいよぉ♡」////


穂乃果(ダメ、いっちゃう……ことりちゃん、こんなに乱れて……)



穂乃果「穂乃果、もうイっちゃ……ぅ」////パンパンパン



203 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/13(火) 07:58:45.52

ことり「ま、まって♡もう少しだからもう少しでイケるからぁ!!♡」


穂乃果「もうとまん、な……ぃ//// 」パンパンパン

穂乃果「あ、でる♡でるでるでるっ……♡」


穂乃果「んっ、ぅぅ♡はぁぁんっ……」ビュルルルル

ことり「ぁぁ……」


穂乃果「あ、あ、まだとまんな……♡」ビクビクビュールッル


ことり「あ……んぅ……」

穂乃果「はぁ……はぁっ」ヌプ

ことり「あん」


穂乃果「ごめ、ん」

ことり「もう一回しよ? 次でイケそうなのぉ♡」フワフワ

穂乃果「ごめん……もう」

ことり「ええ!?」

ことり「はぁはぁ……なら、ねえ、今からことり独りでするからみて?」

穂乃果「え」

ことり「んっ、も、いきそ……ぅ」//// クチュクチユ


ことり「みて、ことりがイくとこみてぇ♡」クチュクチユクチュクチユ

ことり「ふぁぅ♡ッ~~///っぁあああっ!!!」ビクビクビクッ

ことり「はぁはぁ……♡ッハァ♡」


ことり「ごめ、ん……我慢出来なくて」


ことり(四回もしたのに……またイケなかった。完全にことりが悪いよね……)

ことり(一人で弄るとすぐイケる、のに……穂乃果ちゃんと一緒がいいのに)

穂乃果「ううん、穂乃果がイカせてあげられなかったから」

ことり「いいんだよ、それより気持ちよかった? いっぱい出たね」

ことり「よしよし」ナデナデ


ことり「4回もしてつかれちゃった……」

穂乃果「穂乃果も……」


ことり「それにしても、久しぶりのえっちだったね」

穂乃果(にこ先輩にああ言われたけど、ことりちゃんとは昔からしてるし……)


穂乃果「そう言っても一週間と少しくらいじゃない?」

ことり「それが、ことりには重要なの」

穂乃果「……女の子って男よりも性欲たまらないんでしょ?」

ことり「そうらしい、けど……ことりは穂乃果ちゃんと毎日したいくらいだよ?」

穂乃果「な、なるほど」

ことり「なんかちょっと引いてる!?」



204 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/13(火) 08:00:57.03

穂乃果「いや、そんなことないんだけどね」

ことり「えっちでごめんね」

穂乃果「ううん、全然。こちらこそ付き合ってくれてありがとう」


ことり「ことり以外とえっちしたら感想教えてね?」

穂乃果「な、なんでそんなっ」


ことり「他の人に負けないようにするためだよ。お望みならもっと激しくしてあげてもいいよ?」

穂乃果「え、遠慮しておきます」

ことり「あら」


ことり「明日秋葉原行くんでしょ? こんなにえっちしちゃって大丈夫? 今日4回も射精してるけど……」

穂乃果「結構、というかかなり疲れちゃった……」

ことり「ほらぁ」

穂乃果「でも、なんかモヤモヤして」

ことり「?」

ことり「真姫ちゃんのこと?」

穂乃果「それもあるんだけど」




穂乃果(二人に告白されてる、なんて相談できないよね……。これは一人で決めなきゃ……)

ことり「……真姫ちゃんのおしっこ我慢するとこみて興奮してたくせに」



穂乃果「うえぇっ、なんで知って……」



ことり「変態なんだから……。あ、今度ことりも限界まで我慢してみようか?」


穂乃果「だ、だから大丈夫だって」

ことり「どんな感じだったの? 涙を目にいっぱい溜めて顔赤らめながらおしっこ出るところ抑えてた?」

穂乃果「っ……」カアァァァアアアアア



205 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/13(火) 08:01:36.96

ことり「……まあさっきも言ったけど、普段通りで接してあげて? あの子プライド高いから他人にあんなとこ見られて相当凹んでると思う」

穂乃果「そうだよ、ね。普段通り普段通り……」



ことり「そうそうその調子」


ことり「で、それもって言ったのは?」

穂乃果「……絵里ちゃんのこと」

ことり「どうしたの? 会った?」

穂乃果「うん……」

穂乃果「避けられてて……」


ことり(……絵里ちゃん、か)


ことり「どうなんだろうね……」

ことり「気にしないことが一番じゃないかな?」

穂乃果「そうなのかな……」

ことり「それとも穂乃果ちゃんはまだ絵里ちゃんのことが好き?」

穂乃果「いや……」

穂乃果「でもちょっと後悔、してるかも」

ことり「……」

ことり「そのうち気にならなくなるよ」



ことり「とりあえず明日はちゃんとにこ先輩から色々教えてもらうように」

穂乃果「はーい」




206 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/13(火) 08:03:18.35

◇――――◆


ツバサ「いない、か……」キョロキョロ


 あれから私はµ’sというグループのことを少しだけ意識するようになった。所詮は下位のチームだから上位チームを意識しながら、ではあるけれど。


 それでも意識せずにはいられなかった。他のどのチームにもない、恐怖を感じたから。失敗しても大丈夫、なにも気にしない。そんな気概を感じた、そうまで安心して伸び伸びやれる要因は一体……。


 悶々とした日々を過ごしているうち、私はある名案を実行することにした。µ’sのマネージャーである高坂穂乃果、この人に近づけばµ’sのことがわかるんじゃない? これも偶然かちょうど私は彼の家を知っていたから。

ツバサ(残念ながらいないみたいね、焼き饅頭でも買って帰りましょう……)



穂乃果「――ただいまー!!」


 勢いよく引かれた扉に、快活な声が続く。私の相手をしていた綺麗なおばさんがその声を聞いて、裏から入りなさいと声を荒げた。てことは……穂乃果さんのお母さんかしら。


「ごめんなさいね」


ツバサ「いえ……」

穂乃果「――あ、ツバサさんだ!!」

ツバサ「久しぶりね」


穂乃果「また来てくれたんですね!」

 なんて嬉しそうな顔をするんだろう、そういうのには慣れているけれどなんだかこっちまで嬉しくなってきちゃう。




ツバサ「――今日はあなたに用があって来たの、高坂穂乃果さん」


穂乃果「え……?」



211 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:23:51.92

◇――――◆


ツバサ「かといっていきなり部屋にあげなくても……」ボソッ

穂乃果「なにか言いましたか?」

ツバサ「いえ、なんでも」

 話があるとは言ったけれど、別に店で話しても良かったんじゃないかしら。一応私は女であなたは男よ?
まあそういう経験ないから世間ではこれも普通なのかもしれないけれど……。


ツバサ「少女漫画なんて読むの?」

穂乃果「ああ読みますよ、でも全部妹のやつですよ」

ツバサ「ふぅん」

 少女漫画ねえ……普通の女の子なら読んだりするものなのかしら。

穂乃果「で、話って……?」セイザッ

ツバサ「そんなにかしこまらなくてもいいわよ」クスッ

ツバサ「あなたって高校はどこ?」

穂乃果「え、――高校ですよ」

ツバサ「……そうよね」

穂乃果「どうかしたんですか?」

ツバサ「穂乃果さん――」

穂乃果「あとなんで穂乃果の名前も……」

ツバサ「µ’sのホームページ見たのよ」

穂乃果「µ’sの……? え、穂乃果の写真も載ってたんですか?」



ツバサ「ええ、マネージャーって書いてあったわ」

穂乃果「な、なにそれ!? にこ先輩の仕業か……」

ツバサ「それでね穂乃果さん……えっと、なんて聞けばいいのかしら?」

穂乃果「知らないですよ……」

ツバサ「うーん……µ’sってどう思う?」


穂乃果「どう思うって……。というかツバサさんµ’sのことなんで知ってるんですか!?」

ツバサ「ネットで見たのよ――正直……気になってる」

穂乃果「……ツバサさんが?」

穂乃果「ツバサさんが気になってる……!?」


穂乃果「それってすごいこと!?」



212 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:25:04.60

ツバサ「……どうなのかしらね」


ツバサ「あなた、普段からそんなテンションなの?」

穂乃果「うーんどうだろう……今日はツバサさんと話してるから?」


ツバサ「ふぅん……」

ツバサ「なんだろうµ’sに関しては全てが足りないのに、何故か気になるの」


穂乃果「ぐ、全てが足りない……」

ツバサ「ええ」

ツバサ「でもなんであんなに伸び伸びとしているの? 安心して踊っているの?」

穂乃果「……」

穂乃果「ごめんなさい……わかんないです。でも」


穂乃果「µ’sを作ろうって言ったのは穂乃果なんです、でも穂乃果は男だし少しでも力になりたいと思っています」


穂乃果「スクールアイドルのことなんて全然わからないけど、だからいっぱい勉強してµ’sのみんなが安心して踊れるように集中出来るように頑張ってるつもりです」


ツバサ「……」


ツバサ「あなた、なんか面白いわね」スッ

穂乃果「なんで携帯……?」

ツバサ「――よければ連絡先、教えて?」


穂乃果「……」

ツバサ「まあ、嫌なら仕方ないけど」

穂乃果「いやいやいやいやいやいやいや!!!」


ツバサ「そう……流石にそんなに拒否されるとショックね」



穂乃果「いやいやいやいや! そういうことじゃなくて!! い、いいんですか!?」

ツバサ「何が?」



213 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:28:10.47

穂乃果「穂乃果はただの一般人ですよ!? それなのに連絡先だなんて……」

ツバサ「あのねぇ……まず私も一般人だし、あなた私の友達は芸能人しかいないとでも思っているの?」

穂乃果「はい」

ツバサ「はぁ、なるほど……」

ツバサ「芸能人の友達の方が圧倒的に少ないに決まってるでしょう? 私は普通の高校生よ」

穂乃果「普通の高校生じゃないですって!」

ツバサ「普通なの」ムッ


 どいつもこいつも特別扱いして……。

ツバサ「で、連絡先はくれるの? くれないの?」

穂乃果「差し上げますっ」

ツバサ「そう、ありがとう」

穂乃果「ツバサさんの連絡先持ってるなんて……なんか夢みたい」

ツバサ「そうなのかしらね?」

ツバサ「もしかしたら連絡することもあるかもしれないけれど、いい?」

穂乃果「もちろん!」

ツバサ「ふふ、これからよろしくね。高坂穂乃果さん」



214 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:30:11.14

◇――◆


真姫「……はぁはぁ」

真姫「先輩……」

真姫「穂乃果先輩……♥︎」クチュゥ


 私は、最低だ。最低な行為をしている。手をあてがった下半身は疼いて、脳へと信号を送る。もっともっと手を動かせ快楽を得よ、と。

 その信号に逆らう気もなく、私は本能が赴くままに手を動かす。

真姫「ふぅぁ♥︎」クチャ……クチ

真姫「だめ、でちゃぅ♥︎」ブルルル


 どうして私はこんな状況で自分を慰めているのだろう。場所は自分の部屋だからなにも問題ないのだけれど……。


真姫「トイレ……いきたぃ……♥︎」スリスリ

真姫「んっぅ♥︎」


真姫「やだやだやだ、でちゃ……ぅ」クチュクチュ



 尿意が私を襲う。

 ことの発端はごく普通で何気ないこと。夜10時を回った頃私はトイレに行きたくなったんだけど、なぜだか身体が動かなかった。何故か自然と我慢を始めたんだ。なんでって聞かれてもわからない、ただ……我慢してる最中は先輩に見られてる気がして……。


 我慢の限界が近づく頃、気がつけば私は興奮していて、手を股の間に伸ばしていた。


真姫「んっ♥︎んっやぁ……////」



 いじればいじるほど身体の力が抜けていく、つまりここで漏らしてしまうことになる。自分の部屋で、トイレにも簡単にいけるのに、それなのに私は自分を慰めている。



216 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:35:55.62

 尿がいますぐにでも出てしまいそうななんともいえない感覚と、手を動かせば動かすほど絶頂に向かって快楽が増幅される感覚がたまらなくて思考を奪っていく。


真姫「んくっっ♥︎……せん、ぱい……っ♥︎」

 今目の前で好きな人が見ている、私の恥ずかしい姿を見ている。そんな妄想さえしてしまう。好きな人で、最低な行為をする。私の中の恋ってものはこんなものだったの?


真姫「はっ、ぅぅぅ♥︎//////」ビクッビクッ



真姫「はぁっ♥︎はぁっ♥︎んぅ♥︎……はぁはぁ……」グッタリ


真姫「……」チョロッ


真姫「!? だ、だめっ……!!」ガバッ


 いくらなんでもこんなところで漏らすわけにはいかない!!



真姫「は、ぅぅ……///」ノソノソ

 

真姫「トイ、レ……///」キュゥゥウ


 部屋を出て、ゆっくりゆっくりトイレに向かって歩みを進める。ここで早く行こうとして激しい動きをしたらすぐにでも決壊してしまうだろう。
 幸いなことに私の部屋からトイレは近くて、もう扉が目で確認出来るところまで来ている。

真姫「ぁぁ……っ」

 その少しの距離が、とても遠かった。



穂乃果『くす……また漏らしちゃうの?』

穂乃果『漏らさないって自信満々だったのにね?』



真姫「やぁ……」



217 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:37:58.13

 穂乃果先輩が見ていたらそんなことを言うだろうか。……そんなことは決してないんでしょうね。だってあの人は優しいから、そんなことは絶対言わない。

 だとしたら、何故私の中の穂乃果先輩はこんなことを言うの……?



ガチャリ



真姫「ふぅ……ッァハ、ついた……っ」チョロ


 

真姫「ぇ……?」シュゥゥゥゥ


真姫「あ……! ああっ……や、だぁ……///」ペタン


 私はついにトイレに辿りついた。でも、なんでだろう。今の私は目先にある洋式のトイレをみながらペタンと力が抜けた足に逆らわず、座り込んでいる。徐々に広がってゆく下半身の生暖かい感触に、私の心は何故か満たされていた。


真姫「は、ぁぁ……♥︎///」チョロチョロ


 この上ない幸福感。



穂乃果『くす……また漏らしちゃったね?』




真姫「ごめん、なさ……い」ビクッビク



 やっぱり明日のお誘い断っておいてよかった……。



 こんな年になってまで、今日一日で2回も漏らしてしまったんだもの。一回はまあ仕方ないっていえるかもしれないけれど2回目は……。



 今日の出来事で、私の中のなにかが変わった気がした。





218 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:39:33.10

◇――――◆


花陽「はぁっはぁっ」

 私は今近くの公園に来ています。本当ならば一人で練習しにって思ったんだけど、一緒について来てくれた凛ちゃんはベンチに座って私のダンスを見てくれている。
 かれこれ一時間はこうしているんだけど、いつも決まったところで躓いてしまう。


花陽「ひゃぁっ!!」ドサッ

凛「大丈夫!?」

花陽「へい、き」

 膝には痣が出来てしまった。仮にもアイドルに近いことをやっているんだから足は綺麗にしなくちゃいけないのに……。



 
凛「かよちんもうやめようよぉー」

花陽「でも……」

凛「また明日からやればいいにゃ」

花陽「それは凛ちゃんは出来るからで……」

凛「大丈夫大丈夫!!」

凛「練習のしすぎも良くないよ? それにかよちんはがんばってるって!」

花陽「でも……」

凛「明日は遊びにいくんでしょ? なら早く寝ないと。あ、でも今から一緒にコンビニ行くにゃー」

花陽「あ、ちょ……」

 こうして今日も凛ちゃんに引っ張られます。私は結局いつの日も引っ張られて、それなのに私はその人のことを引っ張って……。

 もう足手まといは嫌なのに……そう思って明日穂乃果先輩とにこ先輩についていけば何か変わるかもしれない、そういう思いでついていくことにしたけど……なにか変わるのかな。


 真姫ちゃん凛ちゃんは変わったって言ってくれるけど、私は……なにも変わってはいないんだ。





219 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:40:46.10

◇――――◆


翌日
 
にこ「うん、調子いい」

 手鏡をカバンにしまって一呼吸。なんだか人と出かけるのって久しぶりだから少しだけ緊張してしまう。メイクも久しぶりにしたし、服装だってこの前買ったやつを着てきて待ち合わせよりも少しだけ早く私は駅前にいる。もうすぐ夏が近いなーなんて思いながら額から垂れてくる汗を拭う。今年の夏はどんな風に過ごすのかしら。


 でもこういう季節だと服装選びに困っちゃうのよね。朝は少し肌寒いかと思ったら昼はすごく暑いんだもの。メイクも崩れないかしら……。メイクにはそこそこ自信があるし服も決してダサい方じゃないと思うからそこは大丈夫だと思うけど、相手が穂乃果達でこんなに気合入れてくる必要あるのかしら?


にこ「そいえば穂乃果はスカートで来るのかしら」



 純粋な疑問。だってどこからどう見ても女の子にしか見えないじゃない?



にこ「んー」


にこ「まあまだ二十分前だし――」


バサッ


「だーれだ!?」



 不意に誰かの手が私の視界を覆う。なによこれ、いきなりなんなのよ。声の主は今日の待ち合わせの一人。なんだかイラつく、こんなこと恋人にでもやってなさいっての。



ドンッ‼︎



穂乃果「うぐぅっ……」



220 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:42:04.24

にこ「まったく……気安くこういうことするんじゃないの」


穂乃果「ひどいよ!!」

にこ「はいはい――って……」


穂乃果「?」

 ……普通に男だった。

 服装も最近男モノで流行ってる白いクロップドパンツ……。まあ着回しやすいし簡単にオシャレに見えるからいいわよね。上は……デニムシャツかしら、インナーの黒いVネックTシャツとなかなか合ってるし……ただ黒いんじゃなくて首元の白いラインが爽やかね。


 ……穂乃果がこんないい感じの服装してるとは思わなかったわ。

穂乃果「せんぱいー?」



 待って、頭にもなにかついてる? 男だからワックスだと思うけど……。なんかふわっとしてるし。



にこ「穂乃果……ワックスつけてるの?」


穂乃果「あ、はい……変ですかね……?」

にこ「いやいいと思うけど……それにその服……」



穂乃果「あーこれこの前ことりちゃんが選んでくれたんです。あとワックスも……結構前にかっこよくなりたいならつけないと!! って言われて……」


にこ「ふぅん、なるほど。あんたことりの子供みたいね?」


穂乃果「あはは……ことりちゃんには色々お世話になってます」


にこ「ま、今のあんたなら女の子には見えないわよ」


にこ「……なんかむかつく」



穂乃果「どうしてですかーっ」




221 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:42:56.48

にこ「あと、待ち合わせ時間よりもまだ早いんだけど」


穂乃果「がんばって起きました!!」


穂乃果(昨日はすごい疲れたし……)


にこ「ふぅん、まいいけど」


穂乃果「にこ先輩、今日お化粧してるんですか?」

にこ「そうよ」

穂乃果「似合ってますね!!」

にこ「ありがと」


 なんか真顔で言われると恥ずかしい、ような。こいつ真顔でこんなこと言う? ……なんだか少しだけこいつがモテるってのがわかったような気がするわ。


にこ「……言っとくけど私はそんなのきかないわよ」

穂乃果「なんのことですか?」


にこ「っ////」

にこ「なんでもないっ!」


 そ、そうよなに考えてんのよ。これじゃ穂乃果が私を狙ってるみたいな感じじゃない。まったく……今のは完全に自意識過剰だったわね。別に穂乃果に好かれてようと好かれてなかろうとどうでもいいけど。


にこ「それにしても、本当にこういうことするなんて思わなかった」


穂乃果「うーん、だってにこ先輩言ったじゃないですか! 穂乃果を鍛えてくれるって!」



222 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:44:04.37

にこ「……そんなこと言った記憶ないんだけど」

穂乃果「あれーそうでしたっけ」

にこ「あんたが色々教えてくれーって頭下げてただけよ」

穂乃果「あらら」


穂乃果「でもまあそういうことです! にこ先輩に色々教えて欲しかったんです。こういうのはにこ先輩じゃないとダメですから!」

にこ「そ、そう……」


にこ「あ、あと……文化祭のビデオみたってほんと?」

穂乃果「見ましたよ?」

にこ「その、どうだった?」


穂乃果「――可愛かったですよ!!」


にこ「……///」


 だから……そんな真っ直ぐ言うなっての……。なんか、いつもと外見違うし……顔、熱い……。



花陽『見ちゃったんです、凛ちゃんとキスしてるとこ』


にこ「っ……」


 そうだ穂乃果は凛と……。そういう関係じゃない可能性が高いってことりは言ってたから日常的に"そういう"こともしているのかもしれない。もしかしたらことりや海未とも……。




にこ「――あんた誰にでもそんなこというの?」



穂乃果「そんなこと?」

にこ「……そうよね」



223 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:44:50.91

花陽「――待たせちゃいましたか?」


 背後から聞こえてきたのはか細い綺麗な声。その声が発せられた瞬間穂乃果はパッと笑う。

穂乃果「ううん待ってないよ!」

にこ「私たちが少しだけ早く来ちゃっただけだから」


花陽「そうだったんですか」

穂乃果「じゃいこうよ!」

にこ「そうね――じゃあまずは」


◇――――◆


花陽「なんだか穂乃果先輩いつもと違いますね」

穂乃果「そうかな、変……?」

花陽「い、いえ……かっこいい、と思います……」

穂乃果「ほんとー? 花陽ちゃんも可愛いよ!」

花陽「でも私……お化粧とかも全然できない、し……」

にこ「今度私が教えてあげましょうか? ことりもうまそうだけど」


花陽「ほんとうですか……?」

にこ「あと服もね……ダサいってわけじゃないけど」

花陽「そ、そうですよね……でもそんなオシャレなの私には……」


穂乃果「そんなことないっ!」ガシッ

穂乃果「花陽ちゃんは可愛いんだからどんな服でも似合うよ、だから自信持って!」グイッ

花陽「い、いや……でも」


ザワザワ



224 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:45:50.60

にこ「人混みでそういうことするのやめてくれる? こっちが恥ずかしくなるんだけど……」


穂乃果「ご、ごめん」

にこ「まあいいけど……ほらついたわよ」

花陽「わぁ……!!」

穂乃果「ここがアイドルショップかぁ」


花陽「すごい、あのアイドルの新商品入ってる」

にこ「ね、このタイミングで来ると思わなかったけど」

花陽「そうですよねっ! 私もうお金なくて……」

にこ「搾取されてなんぼの世界でもあるからねー」


穂乃果「ふぅん」

穂乃果「穂乃果は全然そういうのわかんないから……」

にこ「だから今日はついて来たんでしょ。徹底的に叩き込んでやるから」

穂乃果「の、望むとこです」




ガヤガヤ


穂乃果「人意外と多いね」

にこ「こんなものよ」

花陽「今日は空いてるんじゃないですかね」


にこ「そうかもね」


穂乃果「あ、あの人達みたことあるっ!」

にこ「あのアイドル知らなかったら最早異常レベルよ」

穂乃果「えぇ……」

にこ「確かに人気はあるけど売り方が評判よくないのよね」

穂乃果「あれでしょ、握手券とかつけるんでしょ!」

にこ「そうそう」

花陽「……それでもあの売り方は天才的だと思いますよ。やっぱり売り込む戦術とかも大事です」

にこ「私も意識してµ’sのホームページとか作るんだけど、全然ダメね……」



225 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:47:03.89


穂乃果「でも流石に素人集団だしそこでの新規獲得は難しいんじゃ」

にこ「そうなのよね」


にこ「やっぱりスクールアイドルだから……」


にこ「ルックスの問題はあるけど、多分そこは問題ないし、後は実力の問題ね」

穂乃果「実力……」

にこ「そう実力。大きく言うと曲だったりダンスだったりね」

にこ「とりあえずそういうのがいいアイドル知ってるから」


花陽「……」


にこ「これなんかどうかしら。残念ながらさっきのグループよりは全然売れてないけれどダンスとかの質は圧倒的に高いわ」


穂乃果「ほぉほぉ」

にこ「アイドルってのは厳しい世界でね、決して実力だけで判断される世界じゃないの。例えばその人の雰囲気とかオーラとかってのはとっても重要。でもそんなのは鍛えようがないじゃない? 多少の意識で少しは変わるけどね」



にこ「じゃあ私たちはどうすればいいんだろう、そう考えると……とりあえずは実力をつけるしかない」



穂乃果「そうなるよね」


にこ「ほら、あれみて」



花陽「……アライズ」


穂乃果「スクールアイドルで一番凄い人達だよね」


にこ「そう」

にこ「凄いわよね、実力もそうだけどオーラとか雰囲気とかが異常」

にこ「どうすればああなるのか、私にはわからない。どう努力していいのかもわからない」


花陽(すご、い……意識が全然違う)


穂乃果「……でもこの人達楽しくなさそうだよ」


にこ「え?」

穂乃果「なんか……すごいんだけど、なんか仕事してるみたいっていうか」



226 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:48:08.95

にこ「……穂乃果にはそう見える?」

穂乃果「ごめんなさい、あんまりそういうのわからないですけど、なんとなく……」

にこ「……なるほどね」


にこ「……」

にこ「スクールアイドルショップ行ってみる?」

穂乃果「なんですかそれ?」

花陽「スクールアイドルのグッズを専門に扱ってるんですよ」

穂乃果「でもアライズはあるじゃん」

花陽「あれだけは特別なんです」

にこ「売れるからね」

にこ「スクールアイドルショップってのは店舗は一つしかないけど、私たちと比べることが出来るわ」

穂乃果「なるほどぉ」

穂乃果「じゃあそこ行きましょうよ!」



◇――――◆



穂乃果「さっきと比べるとかなり小さいんですね」

にこ「最近ブームとはいえ、一部のトップ層以外は流石に素人集団だから」

にこ「あ、いいなー……アライズのライブのポスターだ」

花陽「私チケット取れませんでした……」


穂乃果(ツバサさん、やっぱり凄いや……)

穂乃果「アライズがライブするんですか?」

にこ「ええ、今度少し大きめのライブをUTXでやるんですって」

穂乃果「へえ」

にこ「なんなのよもう……売り切れるの早すぎじゃない?」

花陽「仕方ないですよ……」



227 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:49:28.65

穂乃果(そういえばライブとか見に行ったことないなぁ……)

穂乃果(やっぱり見に行った方が勉強になるかな?)

にこ「私たちももっと人気が出ればグッズとかのお話もくるかもしれないわよ」

花陽「私たちが、グッズ……」

穂乃果「すごいねっ!!」


にこ「まあまだまだ先だと思うけどね」

穂乃果「そう、ですよね」


にこ「ちゃんとあんたも分析するって気持ちで色々みないとね」

にこ「マネージャーなんだから」


穂乃果「はーい!」



にこ「まあここで色々見てももう無駄じゃない? あと少ししたら出よう?」

穂乃果「どうしてですか?」

にこ「もう大体方向性はわかったでしょ? 分析とかなら家でネット使った方がいいからよ」

穂乃果「あー」

花陽(……私、全然ダメだ)



穂乃果「さっきから花陽ちゃんどうしたの?」


花陽「あ、いや……」

花陽「私もそういうの好き、なんですけど……意識が全然違うなって」

にこ「?」

花陽「私はあくまでアイドルが好きなだけ、でもにこ先輩はそれを分析してやる方に持っていく」


花陽「……もうここから違うんだって」

にこ「……別にいいんじゃないの?」



228 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:50:39.46


にこ「あんたのこと悪く言うつもりはない、けど……とにかく自信がなさ過ぎると思う」


花陽「……」

にこ「なんでもかんでも自分のこと否定してたらどうにもならないでしょう?」

にこ「ここに写ってる人達を見て? 自信なさそうな人はいないでしょう?」

花陽「……そうですよね」


にこ「焦らなくていいんじゃない?」


花陽「はい……」


にこ「お昼ご飯は食べてきた?」

花陽「え、いや……」


穂乃果「穂乃果は食べてき――」


にこ「うっさい、じゃお昼食べにいこ!」

花陽「は、はい!!」



にこ「じゃあいきましょう」





花陽「あ、私ちょっとトイレに……」

にこ「わかったわ」




にこ「あんたお腹空いてないの?」

穂乃果「食べてきちゃいまして……でも付き合います!!」

にこ「はぁ……」



「そこのカップルさん」


にこ「? 私たち?」


にこ(呼び込みかなにかね……)




229 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:52:04.13

「よかったら来て下さいね」


にこ「あ、はい」



にこ(メイド喫茶?)

穂乃果「カップル……」

にこ「あんたとでもそう見えるのね」

にこ「……」

穂乃果「……//」


にこ(な……///)

にこ「あーやだやだ」

穂乃果「酷いー!!!」

穂乃果「なんでそういうこと言うんですか!」

にこ「当たり前でしょ男なんで」

穂乃果「……」

穂乃果「にこ先輩は男が嫌いですか」

にこ「好きじゃない。別に過去になんかあったわけでもないんだけどね」

穂乃果「……そうですか」


穂乃果「なんか、わかんないですけど……穂乃果はにこ先輩と居て楽しいですよ?」

にこ「……べ、別にあんたといて楽しくないって言ってるわけじゃないし」

にこ「てかなんでそうなるのよ!」

穂乃果「穂乃果といても嫌じゃないんですか!? やった!」

にこ「だからぁ!」

にこ「背小さいくせに生意気なのよ!」

穂乃果「にこ先輩よりおっきいです!!」



にこ「うるさいのよほんの少しでしょ!」


花陽「――あ、あの……」



にこ「あ、ああ花陽」

花陽「どうしたんですか?」

穂乃果「にこ先輩が穂乃果を馬鹿にするんだよ! 背小さいとか!!」


花陽「あはは……仲いいですね」


にこ「仲良くないっ!!」



230 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:53:01.94


花陽「……で、どこ食べにいきましょう?」

にこ「適当にその辺歩く?」

穂乃果「さっきの紙はなんだったの?」

にこ「メイド喫茶のチラシよ」

花陽「見せて下さい」

花陽「あれここってミナリンスキーがいるって噂の……」

にこ「ミナリンスキー? ここだったの!?」


にこ「……行くしかない」

にこ「行って正体を確かめるのよ!!!」


穂乃果「そのミナリンスキーってなに……」


◇――――◆



花陽「裏の方から行かないとつかないみたいですね」

にこ「めんどうね」

穂乃果「まあいいんじゃないですか、そのミナリンスキーさんに会えるなら」

にこ「いる確証もないけどね」


 ミナリンスキー。名前だけ聞いたことがある伝説のメイドさん。その可愛さと接客のうまさからそう呼ばれているらしい。

 そもそも今までなぜ私はどこのメイド喫茶にいるかの情報が入ってこなかったのかしら。


 あげく少し裏から通らないとダメなとこまで来て。


にこ「車もいるから危ないわね」

穂乃果「気をつけて下さいよー」


花陽「にこ先輩がそんなにミナリンスキーに会いたかったなんて」


にこ「そうなのよ! 私もメイド喫茶とかでバイトしたことあるんだけど、何がどうなったらそんな噂がたつほどになるのかが気になって……」

にこ「そもそも――」


ペチャクチャ



231 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:54:54.82

花陽「止まりませんね……」

穂乃果「そうだね……」



にこ「だから――」


ブゥゥン


にこ「え……?」



花陽「――先輩!」


穂乃果「にこ先輩!!!!」



 不意に横からの車の音と今まで聞いたことがないくらい大きな穂乃果の叫び声。首をそっちに向けると大きなトラックが来ていて、なぜかスピードが落ちていない。どうして、スピード落としなさいよ。

 やば……どうしよう、間に合わな――。





穂乃果「っ!!!」グイッ




ギュッ


にこ「……?」


 あ、れ……なにが起こったの? 私は確かに、生きてる。


 腕に包み込まれて、微かな温もりも感じる。


穂乃果「……なにしてるんですかっ!!」


にこ「ごめ、ん……」


穂乃果「轢かれてたらどうするんですかっ!!」

穂乃果「死んだら……どうするつもりだったんですか!!」


 その声の主は私を抱きしめる力を強めて、それと同時に語気も強める。


穂乃果「……」


にこ「は、離しなさいよっ……////」


穂乃果「離しません」

にこ「はぁ!?」


花陽「あわわ……」




232 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:56:14.85

穂乃果「にこ先輩がいなくなったら……ダメなんですよ。もっと色々……穂乃果にはあなたが必要だから」

にこ「穂乃果……な……なに言ってんの……/////」


穂乃果「本当ですよ、だから二度とこんな目に合わないよう気をつけるって約束して下さい」

 こ、こいつ、何言ってんの……。あ、あれ……なんか顔熱い……。


にこ「や、約束するから! いいから離してっ!!」////


穂乃果「目、見て?」

にこ「う、ぅぅ……////」

穂乃果「……よし」スッ



花陽「大丈夫でしたか!?」

にこ「ええ」

穂乃果「大丈夫ですか?」

にこ「……ええ」

 どうしよう、顔、見れない……。


穂乃果「よかった……」グス

にこ「な、泣いてるの?」

穂乃果「ちょっと、だけ。にこ先輩が轢かれてたらって思うと……」

にこ「……ごめん、心配かけて」


穂乃果「大丈夫です、今度からは気をつけて下さいね?」



にこ「ええ」

 穂乃果の腕の中……あったかかったな……。な、なに考えてんの私は! 男なんて……男なんて!


穂乃果「?」

にこ「ふん……////」

穂乃果「顔赤いですよ?」

にこ「うるさい!!!」




233 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 00:57:17.95

◇――――◆


にこ「じゃあね」

花陽「はい!!」

穂乃果「さようなら!」


 にこ先輩の姿が駅の中へ消えていく。結局あのメイド喫茶にはミナリンスキーという人はいなくて、勤務外の時間だったらしい。すっごく残念がってたにこ先輩だけれど、なんだか時々頬を赤らめながら楽しそうにしてたからそれはそれでいいのかな?


穂乃果「花陽ちゃんは電車じゃないの?」

花陽「あ、はい……ここから歩いていくんで」


花陽「あ、凛ちゃんの家の近くですよ!」

穂乃果「そうなの!? そうだよね、幼馴染だもんね」


穂乃果「そろそろ夕方だし送ってくよ?」

花陽「い、いや……」


 ……穂乃果先輩に相談すれば、何か変わる、かも。

花陽「じゃあお願いします」

穂乃果「喜んでっ」




 二人で大通りから外れていく。

穂乃果「楽しかったね」

花陽「はい、にこ先輩の時はどうなるかと思いましたけど」

穂乃果「本当ね」

花陽「でも私たちのµ’sの努力の方向性を感じられたのはいいことだと思います」

穂乃果「もっとレベルを上げないと土俵にもたてないもんね」

花陽「はい」

花陽「私は……足を引っ張ってばかりで」

穂乃果「そんなことないよ?」

花陽「だって、今回のダンスだって私だけついていけなくて……」

穂乃果「それは」



234 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:00:36.55

花陽「もう嫌なんです。こうやって人の足ばかり引っ張って……努力しても全然できなくて……」

花陽「邪魔なんじゃないかいかって思われると怖くて……でもどうしていいかわかんなくて」


穂乃果「……」

花陽「私、どうすればいいんですか、µ’sに居ていいんですか、私さえいなければもっといいグループに――」

穂乃果「本気で言ってる?」

穂乃果「本気で言ってるならそれ以上言わないで」

花陽「……」

穂乃果「花陽ちゃんがµ’sからいなくなるだなんて考えられない。ダンスができないっていうならもっともっと練習しよう?」

穂乃果「誰よりも練習して誰よりも上手くなるの! 花陽ちゃんならきっとできる、出来ないわけない!」


穂乃果「その為だったら穂乃果はいくらでも付き合うよ、いくらでもアドバイスしてあげるよ」

穂乃果「花陽ちゃんがそんな風に悩んでるだなんて思わなかった。それに気がつけなくて、本当にごめん」



花陽「……先輩……」



花陽「ぐすっ……」

穂乃果「大丈夫、誰も花陽ちゃんを邪魔だなんて思ったりしないよ?」



花陽「はいっ……」

穂乃果「うんっ!」




235 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:02:01.22

◇――――◆


穂乃果「本当に穂乃果が来て大丈夫だった?」

花陽「誘ったのは私ですよ。それに掃除もそこそこしてますから」


穂乃果「確かにすっごく綺麗だね!」

穂乃果「うわー、全身鏡だー!」

花陽「え、あ……それはっ」////

穂乃果「どうしたの?」

花陽「あ、いや……」////

穂乃果「?」

花陽「……」



花陽「……私、なんだか穂乃果先輩と話していると安心するんです」

穂乃果「そう? 穂乃果は花陽ちゃんの落ち着いた雰囲気好きだよ」


花陽「そ、そうですか……//」


花陽「男の人は得意じゃないんですけど、穂乃果先輩は全然男の人って感じがしなくて……」


穂乃果「いいのか悪いのか……」


花陽「で、でも今日はすっごくかっこいいです!」

穂乃果「本当?」


花陽「はいっ」


花陽「……穂乃果先輩がモテる理由もわかる気がします」


花陽「みんなに優しくて、親身になってくれて」


穂乃果「な、なんか恥ずかしいね」


花陽「……」


花陽「先輩は凛ちゃんと付き合ってるんですか?」

穂乃果「な、なんで?」



236 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:03:02.33

花陽「凛ちゃんの家から出て来て……キスされるところを見てしまいまました」

穂乃果「……」


穂乃果「……告白されたんだ」

花陽「そう、なんですか」


穂乃果「でもまだ返事はしてない」

花陽「……」

 凛ちゃんが、告白……そうなんだ。凛ちゃんはやっぱり穂乃果先輩のことが……。



花陽「あ、そういえばお茶持ってきますね!!」


穂乃果「あ、うんっ」




穂乃果(海未ちゃん知ってたのも、花陽ちゃんから聞いたのかな。花陽ちゃんの家凛ちゃんの家に近いし)



◇――――◆


花陽「また何かあったら相談乗ってもらってもいいですか?」


穂乃果「もちろん!!」

花陽「あと練習のことも……」

穂乃果「そうだね……近いうちに二人で練習しようかっ!」

穂乃果「……あとね穂乃果に少しだけ考えがあるんだ」

花陽「考え?」

穂乃果「やっぱり他のトップにいるグループと比べちゃうとµ’sのダンスや歌は少しお粗末に見えちゃうの。……花陽ちゃんだけじゃなくてみんなね」

花陽「……」

穂乃果「花陽ちゃんは穂乃果が指導したりするんだけど、そうなると他の人のレベルが保てるか心配なの、レベルアップも必要だしね?」




239 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:04:19.63

穂乃果「……だから新しいコーチが欲しいの」

花陽「コーチ?」

穂乃果「そう、穂乃果ねすっごくいい人知ってるんだ」



穂乃果「みんなにはまだ話してないんだけど――」


穂乃果「生徒会長いるでしょ?」

穂乃果「あの人ね、昔バレエやっててね すっごくダンスが上手いの。ジャンルは全然違うけど、きっといい方法も色々知ってるはず!」

花陽「そうなんですか?」

花陽「でも生徒会長がそんなことしてくれるんでしょうか……」

穂乃果「わからない……とりあえず明日みんなに話してみる。希さんにも話してみようかな?」

穂乃果「今日はありがとね!」

花陽「はい、さようなら!」



 離れていく背中。

 穂乃果先輩の目はキラキラしていてやる気に満ち溢れていました。誰も思いつかないことを平気でやろうとする、それがあの人のいいところで……だからみんなついて行きたくなるんですよね。

 生徒会長、か……大丈夫かな。




240 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:05:43.28

◇――――◆


あんじゅ「ツバサー英令奈ー、今回もちょうだいー」

英令奈「ほら」

あんじゅ「ありがとー」

ツバサ「……」


あんじゅ「あれ、ツバサは?」

ツバサ「今回はあげたい相手がいるの」

あんじゅ「あら珍しい」


 差し出された手を引っ込めるあんじゅに少し肩をくすめてみせる。私達A-ISEがライブをする時は毎回UTXの教員や関係者が目を光らせる。ライブってのは私達にとっては学校の試験見たいなものだからね。



 そしてそういう人達が観覧する専用の場所が普通の観客席とは少しだけ離れたところに存在するんだけれど、席が余ってしまった時には招待券が私達に配られる。


 その招待券とお金を払えばチケット争奪戦に参加せずとも私達のライブが見られるっていう便利なもの。今回も例の如く関係者席にいくつか空きがあるらしくて、招待券を先ほど受け取ったばかりだ。


あんじゅ「今回は誰を誘おうかなー?」


 基本的に私と英令奈はあんじゅにその招待券をいつも渡している。交友関係がかなり広いらしいあんじゅは知り合いを男女問わず招待していて、ほとんどの空席を埋めてくれるからUTXに資金面で貢献しているといえる。私が持っていても使わないからあんじゅが使ってくれた方がいいものね?


あんじゅ「――誰を呼ぶの?」



241 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:06:12.81

英玲奈マジでミスりまくってすいません。



242 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:07:10.47

ツバサ「と、友達よ」

あんじゅ「ふーん? いつも私に渡してたのに、なんか怪しいー?」


ツバサ「別に」

あんじゅ「ま、いいけどねー」



 彼はスクールアイドルのこと勉強したいって言ってたしね?

 その場を離れて、携帯電話を手にする。

プルルルル

穂乃果『ももももも、もしもしっ!?』


ツバサ「あ、穂乃果さん?」


穂乃果『な、なんの御用でしょうか!?』

ツバサ「……緊張してるの?」

穂乃果『は、はい……』

ツバサ「緊張する必要なんてないわよ。あなた女の子と話し慣れてないとかじゃないんでしょ?」

穂乃果『まあそうですけど……』


穂乃果『そういえば今日メンバーと秋葉原行って色々とスクールアイドルのこと勉強しに行ったんです』

ツバサ「へえ、がんばってるのね」

穂乃果『はいっ。それでアライズのみなさん近々ライブやるんですね!』

ツバサ「そうよ」

穂乃果『メンバーがチケット取れなかったって言ってました。凄い人気なんだなーって』



244 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:11:55.44

ツバサ「……あなた私達のライブに興味ない?」

穂乃果『え、ありますけど……』

ツバサ「そう――なら今度直接会いましょう?」

穂乃果『え、え?』

ツバサ「嫌?」

穂乃果『嫌じゃないですけど』

ツバサ「場所はメールで送るわね」

穂乃果『ちょ、ちょっと待ってください!』

ツバサ「なに?」

穂乃果『あのー、よくわからないんですけど……』

ツバサ「会えばわかるわ、じゃあね」


穂乃果「あ――」





ツバサ「……ちょっと強引だったかしら」

 なんか説明するの面倒で誘っちゃったけど……。



あんじゅ「――誰と会うのかなー?」

ツバサ「ひっ」ビクッ


ツバサ「いきなりなによ!」

あんじゅ「なんだか面白そうな電話してるなって」


ツバサ「……だからただの友達だって言ってるでしょ」

あんじゅ「ほんとかなー?」


 なに、どういう意味? あんじゅは一体私になにを望んでいるの。


あんじゅ「期待してるね」

ツバサ「だからなにが……」







245 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:38:24.38

◇――――◆

穂乃果「ね、どうかな!?」

にこ「どうかなって言われても……」

ことり「絵里ちゃんが受けてくれるわけないよ……」

海未「確かに穂乃果の言う通り、絵里はそういうことが出来ると思います」

海未「しかし……」


穂乃果「……頼んでみるよ」

穂乃果「もしかしたらやってくれるかもしれないでしょ?」



ことり「……いいよ、やってみようか」

ことり「いつだって穂乃果ちゃんが言い出すことは正しいことが多いんだもん。今回もきっとそうかもよ?」


真姫「あの生徒会長さんて怖い人なの?」

ことり「んー怖い時もあるよ」

真姫「ふぅん」



にこ「……まさかそんな考えに至るだなんてね」

穂乃果「なんかピンと来ちゃって」

にこ「ま、いいんじゃないあんたがしたいならしてみれば」



にこ「その代わりちゃんと私たちのプラスになるようなことをね。マネージャーさん」

穂乃果「はいっ!!」

にこ「ふふっ」



246 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:38:57.13

ことり「……なんか、仲良くなりました?」

にこ「え?」

ことり「なんか前と雰囲気違うっていうか……」

にこ「ど、どういう意味!?」




穂乃果『穂乃果にはあなたが必要だから……』



にこ「……///」

にこ(な、なんであの時のことがっ……)


穂乃果「?」



ことり(……この反応……)



穂乃果「この前ミナリンスキーさんいなくて残念でしたね?」


ことり「ぴいっ!?」

穂乃果「どうしたの?」

ことり「い、いや……」


ことり(ななななんでミナリンスキーの名前が!?)

にこ「そうねー見てみたかったんだけど……」


凛「なにそれー?」

ことり「そ、その話は……」


にこ「伝説のカリスマメイドって呼ばれてるの。バイトらしいけど」

真姫「バイトでそんなになるなんて相当なのね」


ことり(ちょ、ちょっと待って……なんでこんなことに)



247 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:40:18.59

ことり「どうしてその……ミナリンスキーさんがいるお店知ったの?」

穂乃果「なんか呼び込みのチラシに書いてあったよ?」

ことり「へ、へえ」


ことり(な、なにそれ!? ことり聞いてないよっ!? ていうかカリスマメイドとか言われてるんだ……そんな大層なことした覚えないけど……)

ことり(シフト入ってなくて良かった……)

ことり「そ、そんなことより絵里ちゃんのことを!」

穂乃果「そうだね……」

海未「あの……穂乃果、絵里とは……」


穂乃果「……大丈夫だよ、もう関係ない」


にこ「なにかあったの?」

海未「あ、いや……」

穂乃果「隠すようなことじゃないよ。絵里ちゃんと昔ね、付き合ってたんだ」


凛「……」


穂乃果「凛ちゃんと花陽ちゃんは知ってるよね」

花陽「は、はい」

凛「同じ中学だもん」


真姫「あの人と穂乃果先輩、が……」

にこ「うそ……」




248 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:41:31.55


にこ「本当?」


穂乃果「うん」

真姫「……」キュッ


真姫(やっぱり、モテるんだ……あの人ともそんな関係だったなんて)


ことり(……穂乃果ちゃんがこの手の話題出すと一気に暗くなっちゃうのは……そういうこと?)

ことり(真姫ちゃんは目に見えてテンション下がってるし……にこ先輩も……)


ことり(あれ、にこ先輩も……?)


ことり(ほんと、なんなの穂乃果ちゃん……このままだと部員全員が穂乃果ちゃんのこと……)チクッ

ことり(あれ……なんだろ、これ……なんだろこの気持ち……)



穂乃果「ちょっと色々あったけど、その辺も含めて仲直りしたいって思ってるから」

海未「そうですね……そっちの方がいいと思います」

穂乃果「うんっ、絵里ちゃんはまだいるかな?」

ことり「いると思うよ」

穂乃果「じゃあ行ってくるね!!」





249 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:42:21.17

◇――――◆



希「えりちはいないよ?」

穂乃果「ええ!?」

希「さっき妹さんのことでなんか返っていったなぁ」

穂乃果「そうですかぁ……」


希「どこにいるか聞いてみようか?」

穂乃果「うーん、じゃあ一応」

希「ちょっと待ってね」



希「どうして急にえりちのとこに?」

穂乃果「はい……絵里ちゃんがダンス上手いの、知ってますか?」

希「え、上手いん……?」

穂乃果「昔はバレエを本気でやっていたらしいんです」

希「へぇ……さすが元彼」

穂乃果「な、なんで知ってるんですか?」

希「えりちから聞いた」

穂乃果「そうですか……。それでダンスの種類は違いますけど、色々参考に出来る部分とかもあると思うんです」

希「えりちに指導して貰いたい、と」



250 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:43:25.11

穂乃果「はい」


希「なるほど……」

希「でもえりちはどう言うかな……。知ってるでしょあの頑固な性格」

希「一度否定されたら面倒やで?」

穂乃果「あはは……そうですよね」

穂乃果「でもきちんと話せばわかってくれる人だから」

希「高坂君が言うと、重みがあるね」

穂乃果「そうですか?」

希「あ、えりちにはどっちから告白したん?」

穂乃果「む、向こうから……」

希「へぇ……積極的」

穂乃果「そうですよね」


希「なんか見てみたいなぁ……えりちがそういう風な反応するとこ」


穂乃果「普段と変わりませんよ?」

希「はたから見たらきっと惚気まくってるんよ」

希「――あ、来たよ」

穂乃果「どうですか?」

希「すぐ近くの公園にいるって」

穂乃果「あそこですか……わかりました」


希「ねえ、今から行くならついて行ってもいい?」

穂乃果「……いいですけど」

希「ありがと! ウチがいると役に立つかもよー?」



穂乃果「あはは、そうなるといいですね」




251 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:45:25.44

◇――――◆


絵里「亜里沙」

亜里沙「なあに?」


絵里「ごめんなさいね早く帰りたいでしょう?」


亜里沙「ううん、希さんが来るんでしょう? なら大丈夫だよ」

絵里「そう……」

絵里「希ったら一体なにかしら」



希「やっほー!」

 角からケミカルな声とともに希が姿を現す。

亜里沙「希さん、お久しぶりですっ」

希「亜里沙ちゃん久しぶりー」


絵里「それで、話ってなんなの?」

希「あーうん、それなんやけどね」




穂乃果「……」



絵里「っ!? 穂乃、果」

亜里沙「穂乃果さん!!!!」

亜里沙「久しぶりですね!!」ギュッ


希「なーんかウチと反応違いすぎんー?」



252 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:46:52.34

穂乃果「久しぶり」ナデナデ


絵里「どういうこと、希」ギロッ

希「そんな怖い顔せんでー」


穂乃果「久しぶりだね、絵里ちゃん」


絵里「……行くわよ亜里沙」

亜里沙「え?」


希「おっと、逃がさんよ」


絵里「どういうつもり」

希「逃げないで」

絵里「あなたには関係ない!」


穂乃果「絵里ちゃんと話したいの」

絵里「……なによ、今更……」ボソッ



絵里「すぅ……」


絵里「分かったわ、話くらい聞くわ」

穂乃果「ありがとう」



希「亜里沙ちゃん、ウチらあっちいこ?」

亜里沙「はい」



253 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:50:48.15

穂乃果「……」

絵里「……」


穂乃果「あのね、穂乃果達がスクールアイドルやってるの知ってるよね?」

絵里「ええ」

穂乃果「どう思う?」

絵里「いいんじゃないの、本当よ。そこはそう思ってる」

穂乃果「そっか……」

穂乃果「活動はって意味だよね」

絵里「……」

穂乃果「言わなくても分かってるよ、µ’sの実力は全然足りてないって」

穂乃果「気持ちだけじゃどうにかなる問題じゃない」


絵里「そう……分かってるのね」


穂乃果「うん」

穂乃果「絵里ちゃん、絵里ちゃんがダンスを出来るのを穂乃果は知ってる」

穂乃果「絵里ちゃん、µ’sのコーチをして下さい!」


絵里(……穂乃果はもうµ’sのことしか、頭にないのね)

絵里「っ……」


絵里(私はなにを期待していたの? もう、三年も経つのに)


絵里「……そんなことを言う為に私を引き止めたの?」



穂乃果「っ……」

絵里「なら帰るわね」


穂乃果「待ってよ!」ガシッ




254 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:51:16.97

穂乃果「お願い……お願いだから……いかないで……っ」


絵里(……なんで、なんで今そんなこと言うの)




絵里「……いいわ」

穂乃果「え……」

穂乃果「絵里ちゃん絵里?」


絵里「――コーチ、してあげてもいいわ」


穂乃果「ほんと?」


絵里「ええ、今日からいけばいい?」


穂乃果「う、うんっ!!!」



希「話は終わった?」

穂乃果「はいっ、絵里ちゃんいいって!」


穂乃果「結構あっさりいって良かったです!」


絵里「……」


希「そっか!」

希「……」


希「なに考えてるん」ボソッ

絵里「別に、少しだけ力を貸してあげようとしただけ。ふふ、きっとこれっきりになるから」

希(なにするつもり……)


穂乃果「~~♪」





255 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:53:03.06

◇――――◆


海未「まさか……本当に連れてくるだなんて……」



希「あ、ウチは見学でーす。お構いなくー」

ことり「あはは……」


絵里「ふぅん……」




海未「絵里……穂乃果に無理やり言われたのなら……」

絵里「ううん、問題ないわ」


にこ(なんかイラつく……なに考えてんの、こいつ)


絵里「穂乃果に言われてまあ来てみたんだけれど……じゃあ試しに踊ってもらえるかしら」

海未「え、あはい」

ことり「何がいいかな」

にこ「start dushでいいんじゃないの、今ある中じゃ一番ダンスっぽいわ」

花陽「し、失敗したら」

凛「大丈夫だって!」


絵里「……」

真姫(この人はなに考えてる……? どう考えてもコーチとして来たって感じじゃない……)

真姫(穂乃果先輩もなにを考えて……)

穂乃果「音行きまーす!」







256 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 01:55:46.50

~~~~♪


悲しみに~閉ざ~されて







絵里「なるほど」




穂乃果「どう?」

絵里「はは」




絵里「……全然ダメよ」





凛「な、なんでっ!」

絵里「あなた、大きく動きすぎで調和を乱してる」


凛「え……」


絵里「あなたはダンスにすらなってない」

花陽「っ……」


真姫「ちょっとあんた! 言い方ってのが――」


絵里「丘の上の病院のお嬢さん、運動は苦手かしら? あなた身体がついていってないんじゃない?」


真姫「な、そんなわけ!!」


絵里「そう、なら基本ワンテンポ遅れるのは意図的なのね」

真姫「うる、さい……!」



絵里「海未、日舞の練習、はかどってるみたいね」

海未「え……?」

絵里「あなた、まるで日舞を早くしたみたい、根本的におかしいわ」


海未「……」

ことり『なんか海未ちゃんのダンスって面白いよねえ?』


海未「っ……」



にこ「あんたね……一体なんのつもり」


絵里「コーチをしてあげてるんだけど?」


にこ「そんなコーチなら必要ない!」



257 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:00:13.17

絵里「あらおかしいわ。私は穂乃果に頭を下げられて来たんだけれど」



希「えりち……」



絵里「あなた少し自分に酔いすぎなんじゃない、自分だけ目立てばいいのかしら自分だけ輝けばいいのかしら、あなたのアイドル像ってのはそういうものなのかしら」

にこ「っ……あんたに何がわかんのよ……!!」


絵里「そうよねえ、一年生の時からずっと苦労してきたものね。目立ちたいのは当然だわ」

にこ「黙れ……黙れ!!」




絵里「――ことり」


にこ「あんたいい加減に!!」


絵里「……なにか?」ギロッ


にこ「っ……」




絵里「ことりがセンターをしているの?」

ことり「……うん」

絵里「そう、ダンスも別に悪くない。あなた運動は苦手よね? うん、努力はしたと思うんだけれど」


ことり「あ、ありがと」

絵里「……なんでそんなに自信がなさそうなのかしら、いくらダンスが上手くなっても、根本的なことを変えない限り……」


絵里「――あなたセンターは向いてないんじゃない?」


ことり「っ!?」



ことり「……ご、ごめん、なさい……」



258 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:01:13.74

絵里「なんで謝るの?」

ことり「い、いや……」


真姫「――いい加減にしなさいよ」

絵里「……」


真姫「黙って聞いてれば好き勝手言って、一体あなたはなんの為にきたのよ。私たちの邪魔をしに来たの!?」

ことり「ま、真姫ちゃん……上級生だよ……」


真姫「穂乃果先輩はなんでこんな人連れてきたんですか!!!」

穂乃果「え、えっと……」


希(普通ならえりちがこんなこと言うなんて想像出来ないよねえ)



穂乃果「……」


真姫「っ、ならあなたはそれほどダンスが出来るんですか」

絵里「そうでもないわよ、ジャンルも違うし」

絵里「……まあ相手がそれを出来ないから教えて貰う意味がないって考えてるようじゃ上手くなんてならないわよ」


真姫「なんですって」


絵里「……そうね、なら私がやってみせればいいのよね」

ことり「え」

絵里「海未」

海未「は、はい」

絵里「さっきのダンス教えてくれない?」

海未「ちょ、ちょっと意味が……」

絵里「十五分でいいわ、それで覚えられる」

海未「……」



海未「わかりました」



259 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:02:37.57

◇――――◆



希「えりちはね、本当は素直な子なんよ」

穂乃果「……」


希「なんでこんなことしてるんやろねえ」

穂乃果「穂乃果が、悪いんですか」

希「うーん……」


希「……えりちは廃校には賛成っていうスタンス、なんやけどね。それは絶対本心じゃないはずなんよ」


希「自分の第でそれが決まってしまうだなんて、えりちのプライドだってあるし……それにえりちもこの学校が好きなはず」


穂乃果「なら、なんで……」


希「責任感が強すぎたんや。そこで生徒会長である自分が好き勝手動いてしまったら、仮にも廃校が阻止されてしまったら、どれだけの迷惑がかかるだろうって」


穂乃果「……」



希「――羨ましいんやないかな、高坂君たちが」

穂乃果「え?」


希「自分達が信じることだけをして、好きなことをして、みんなで熱くなれて……そんな穂乃果ちゃん達が羨ましいって」

穂乃果「絵里ちゃんが?」


希「最終的には、どう思ってるかはわからないけどね」






海未「……十五分、経ちました」

絵里「そう」


絵里「音楽を流してちょうだい」


にこ「そんな、たった十五分で覚えられるわけないでしょ!?」

絵里「……ふぅ」



260 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:06:52.40

~~~~~~~~♪


にこ「!?」

花陽「すご、い」

真姫「なんなのよ……」

ことり「……」


海未「……」





絵里「ふぅ……どうかしら。サビの最後の部分は少しうろ覚えだったんだけど」


海未「お見事、です」


絵里「ありがとう」


絵里「これでわかった? あなた達が必死でやってきたものは、私の十五分に負けてしまうのよ? なら、もっと練習しなきゃいけない、もっともっと、ね」


絵里「――すべてが足りてないのよ」


絵里「それでやってきたつもりなのかしら、ふふ」




にこ「っ……」ギリリ


絵里「じゃあ今日は私、帰るわね」



バタン




にこ「なん、なのよあいつは!!!」

真姫「……」


海未「絵里……」




希「追いかけなくていいん」

穂乃果「え」



希「きっと待ってる。えりちは高坂君のこと」

穂乃果「はい!」




希「ここにいる人のみんなのフォローは任せといて」

希「えりちを悪役になんかさせないから」






261 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:11:59.00

◇――――◆


絵里『もう別れましょう?』


 本心じゃなかった。でも私の口はそんなことをいとも簡単に発していて、それを聞いた彼の顔は酷く歪んでいたことを覚えている。

 二人で別々の傘を持った私たちの間に沈黙が流れた。言葉も発さず傘に打ち付ける雨の鈍い音だけが間を埋めていた。


穂乃果『……や、だよ。別れたくないよ……』


絵里『……』


絵里『じゃあね』


 後から酷く後悔した。この行動さえしなければ私はいまでも穂乃果と結ばれていたんだろうか。なにからなにまで全て全て全て全て私が悪いのに、穂乃果のせいにして、本心じゃないことを口にして、本当は止めてくれるんじゃないかって期待して、そんなわけもわからない複雑な感情に支配されていた中学校三年生の時の思い出。












穂乃果「――絵里ちゃん!!!」


絵里「……」


 ふと、思い出の世界から引きずり出したのは、最愛の人の声。



 私はその最愛の人の居場所を壊そうとした、コーチという名目で持って近づいて。




262 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:13:14.80


 もう私がこの人と話す資格なんてない、そばにいることなんてもう絶対に――。




絵里「どうしたの」


穂乃果「……ありがとう」

絵里「は?」



穂乃果「絵里ちゃんの言ってたことは、大体正しい」


絵里「……」


穂乃果「無理言ってごめん、でも今日でみんな自分の力のなさに気がつけたと思う。穂乃果はあんなにはっきり言えないし、穂乃果が言ってもきっとあんまり意味はなかった」


絵里「……好きなのね、あのグループが」



穂乃果「うんっ」



 もう私なんて穂乃果の眼中にすらないんだって思って、悲しくなった。あのグループに散々言って立ち直れないくらいまで散々言って、穂乃果の目を私に向けようと思っていた。

 もう終わってしまった関係にいつまでもしがみついて、馬鹿みたい。


絵里「責めないの」

穂乃果「責めないよ」

絵里「どうして、自信を無くしてやめちゃう人だっているかもしれない」

穂乃果「そんな人はµ’sにはいないよ、きっと今頃みんな悔しがってる。今度こそ絵里ちゃんを見返そうって、練習してる」

絵里「そんなわけないわ」

絵里「私はあのグループを壊そうとしたのよ」

穂乃果「……」

穂乃果「どうしてそんなことしようとしたの?」



263 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:14:24.62

絵里「……」


絵里「な、なんでもない」

絵里「もう行くから、じゃあ後はがんばって」


穂乃果「待ってよ!!!」ガシッ

絵里「……」


絵里「なんで……なんで今なのよ!!!!」


穂乃果「え……?」




絵里「――もっと前に止めてよ!! 今じゃ、遅いのよ……!!!」ポロポロ


穂乃果「えっと……」


 分かってる、全部私のわがままなんだってことくらい。きっと穂乃果は全然状況なんて理解出来ていないはず。それもそうよね、何一つとして言葉に出していないんだもの。言葉に出さずして察して欲しいだなんて、虫が良すぎること。

 でも涙は止まらなくて、あの日のことだけが蘇ってくる。



絵里「ぅ、うう……」


穂乃果「絵里ちゃん……」


穂乃果「ごめん」ギュッ


絵里「……っ」


穂乃果「あの時のことだよね。絵里ちゃんが別れようって言った日」

絵里「え……」

穂乃果「……本当にごめん」

 
絵里「覚えて、くれてた、の?」


穂乃果「穂乃果ねずっと後悔してた、あの時なんで止めなかったんだろうって」


絵里「……」


穂乃果「ごめんね」




264 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:15:43.90

絵里「……」


穂乃果「ごめんね」


絵里「ううん、私が悪いの、全部全部」

絵里「穂乃果に振り向いて貰いたくて、でも穂乃果に話しかけられなくて……!! いざ話しかけられたと思ったらµ’sのことで、それが辛くて……!!! 楽しそうにしている穂乃果が……羨ましくて……嫉妬して……!!」


穂乃果「だからみんなにあんな風に辛く当たったの?」

絵里「ええ、最低でしょ」

穂乃果「そっか……なら絵里ちゃんの気持ちに気がつけなかった穂乃果が悪いね」

絵里「違う……!! そういうことじゃ……!!!」


穂乃果「ごめん……」ギュッ


絵里「ぅ、ぅ……ほの、かぁ……」






真姫「――先輩の前では随分弱いんですね、会長さん」


絵里「っ!?」


絵里「な、なによ……いたなら言いなさい……」ゴシゴシ



穂乃果「みんな……」


海未「お取り込み中申し訳ありません」



海未「――絵里、µ’sに入って下さい」


絵里「……は?」

真姫「……」

真姫「さっきはあんなこと言われたけど、あなたが何を思ってたのか想像したら、ね?」




265 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:16:57.57

絵里「……どういうこと……希」

希「んー? さっきも高坂君に羨ましいって言ってたばっかやん?」

絵里「聞いてたの……?」


ことり「私たちはまだまだ力が足りない、本当に全然。さっきの絵里ちゃんのを見ててそう感じたの」

にこ「ま、なかなかやるんじゃないの」

にこ「入りたいなら入れば、きっとそこの彼もそういうでしょうから」


穂乃果「……うん、そうだよ! 絵里ちゃん、穂乃果達と一緒にやろうよっ!!!」


絵里「い、いや……今更」

絵里「それに、例え廃校が阻止になったとしたらどれだけの迷惑がかかるか分かっているの!?」


花陽「……あなたはどう思うんですか」


絵里「え」

花陽「その……迷惑とか、その後のことを考えてても……後で後悔する、と思います」


希「そうやで。周りがどうなるかより、自分がどうしたいかで動いてみてもいいんやない? せっかくの高校生なんやから」


絵里「で、も……」

 もう後悔したくないって、絶対に後悔しないって、後悔だけはしない。

穂乃果「――やろうよ、また一緒に!!」


絵里「本当に、いいの? あんなに酷いこと言ったのよ?」



266 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:18:09.65

真姫「今度はあんな酷いこと言わせないくらい私たちが上手くなるから心配しないで」

絵里「……ごめん。みんな、本当にごめんなさい……」

真姫「いいって言ったでしょ」


絵里「あり、がとう……」


穂乃果「――これで絵里ちゃんも穂乃果達の仲間だね!!!」


絵里「……ねえ穂乃果、話があるわ」

穂乃果「ん?」


チュッ



凛「にゃ!?」

真姫「は!?」

海未「え、り?」

にこ「っ!?」









ことり「……」





絵里「――私は穂乃果のことが、今でも好きです。付き合って下さい」


穂乃果「……」


絵里「返事は今すぐにでも聞きたいところだけど……ふふ、穂乃果も色々あるでしょうから、いつかでいいわ。卒業するまでに返事をくれれば」


穂乃果「……う、うん」



ことり「……」



希「全く……みんなの前だっていうのに」

にこ「少しは考えなさいよアホ」

真姫「……」

海未「絵里、もですか」ボソッ


ことり「……」ギリリ





絵里「……色々あったけれど、これからよろしくお願いします」



267 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:20:25.01

◇――――◆

後日




ツバサ「……五分遅れちゃったわね」

ツバサ「待ち合わせです、はい」

 店員に旨を伝えて、店内を探す。どこかに座ってるはずなんだけど。


ツバサ「穂乃果さんは……」キョロキョロ


 いた。窓際の角の方で携帯をいじりながら、なんだか退屈そうにしている。五分とは言え遅れちゃったしね……。


ツバサ「ごめんなさい穂乃果さん」

穂乃果「……?」

穂乃果「え、えっと」

 携帯から目を離して、こちらを見た彼の表情はいつもとは違っていた。おかしいないつもならぱあっと明るい表情になるはずなんだけど。


 ……そっか、帽子にサングラスしてるからわからないのか。


ツバサ「――ごめんね、ツバサよ」スッ


穂乃果「あ!」パァッ

 やっぱり、なんかこっちまで明るくなりそう。



268 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:21:16.06

ツバサ「ほんとにごめんなさい、こっちから呼び出したのに遅れちゃって」

穂乃果「ううん、いいんです」

穂乃果「変装とかするんですか?」

ツバサ「休日とかは街中だと帽子とか被ったりはするわ。昔囲まれてことがあるの」

穂乃果「大変なんですね……」

ツバサ「まあ店に入ったら普通にするけどね」

穂乃果「ツバサさんは普段の方がいいですよ」

ツバサ「ありがと」

ツバサ「で、いきなり呼び出しちゃってごめんなさい。今日はあなたにこれを渡しに来たの」

穂乃果「?」


穂乃果「なんですかこれ」

ツバサ「――A-RISEのライブの招待チケットよ」

穂乃果「……」

ツバサ「それがあれば今度のライブ、観ることが出来るの。お金はかかるんだけどね……」


穂乃果「で、でもアライズのチケットって……全然取れないって……」



269 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:22:11.13

ツバサ「そうみたいね。だから特別枠みたいなので穂乃果さんを、と思って」


穂乃果「こんなの頂いていいんですか……? もっと他の人に……」

ツバサ「あなたには見て欲しいのよ、スクールアイドルのトップってものを」


穂乃果「……ありがとうございます!!」ギュッ

ツバサ(手……)//



穂乃果「ほんとに嬉しいです! ありがとうございます!!」

ツバサ「喜んで貰えて良かった」ニコッ

穂乃果「……///」

ツバサ「……」

穂乃果「……」ギュッ





ツバサ「ふふ……いつまでこうしてる?」ニコニコ

穂乃果「ぁ……ご、ごめんなさいっ!!」///



270 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:24:04.40

穂乃果(ど、どうしよう……すっごく可愛いよぉ……)////

ツバサ(ちょっと可愛いかも)

ツバサ「……やっぱりあなた面白いわね」


ツバサ「――!?」



あんじゅ「ふふ」ニヤニヤ

英玲奈「なるほど……」



ツバサ「――!?」

ツバサ「な、な……////」


穂乃果「?」

 窓の向こう。そこにはほとんど毎日顔を合わせている二人がいた。あんじゅはニヤニヤしてるし、英玲奈は角度を変えたりして穂乃果さんの顔を見ようとしている。



ツバサ「っ」

 すぐに携帯を取り出して、グループに書き込む。


あんじゅ『ごめんね邪魔してー(≧∇≦)』


 既にあんじゅから書き込みがあって、睨んでやろうと窓の外に意識を向けるけど、すでに二人はいなくなっていた。


 二人から今日遊び行こうと言われてたけど……ウソでしょ……。


ツバサ「……絶対からかわれる」ズゥゥン

穂乃果「ツバサさん?」


ツバサ「なんでもないわ」

 というか、なによ別に穂乃果さんはただの友達だしからかわれたって痛くも痒くもないじゃない? そんなこと意識するからダメなのよ。


 ……あれ、私は意識してた? そういえば同年代の男の子と二人でこんなとこ来るの初めてかも……。

 それにあんじゅと英玲奈に見られた瞬間一気に顔が熱くなって……。


穂乃果「?」


ツバサ「……」チラッ

 ――……ま、そんな訳ないわよね。



271 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:25:32.81

◇――――◆

翌日

あんじゅ「ふふ」ニヤニヤ

英玲奈「うん、うん」




ツバサ「だー、もう!! なによ、なんなのよ!」


あんじゅ「別になんでもないわよー?」


英玲奈「久しぶりにµ’sのマネージャーの顔でも見るとするか」


ツバサ「言いたいことあるならはっきり言いなさいよ」

 なんなのこの二人……!!


あんじゅ「まさかツバサちゃんがねぇ?」

ツバサ「ほんとに違うって言ってるでしょ」



英玲奈「敵の調査ってことかな」

ツバサ「そう、そういうこと」


英玲奈「――お、新しいメンバーが増えてるぞ」


ツバサ「え?」

英令奈「絢瀬絵里……」

あんじゅ「うわ、金髪、青い目……!」


ツバサ「綺麗な人ね」

ツバサ「よくあんな小さな高校にこんな人材がいるわね」

英玲奈「運命とか」

ツバサ「馬鹿馬鹿しい」






ツバサ「――なにがあろうと、勝つのは私達よ」



272 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:26:45.64

◇――――◆





真姫「――穂乃果先輩は絵里先輩のことが好きなんですか?」


穂乃果「え!?」

 二人きりの音楽室、再度曲の調整という名目で二人きりの空間を作り出すことに成功していた。普通男の人だったら二人きりになったりとかしたら意識するものじゃないの? ……そんなに男の人との経験があるわけじゃないけれど……やっぱり私は意識されていないのかしら。


真姫「……」

穂乃果「い、いや……昔は好き、だったんだけど」


真姫「今は……?」

穂乃果「わかん、ない」


真姫「少なくとも検討の余地はあるってこと?」


穂乃果「……どうかな」



真姫「……そう」

真姫「――なら、私は……?」



 そう呟くようにして聞いた時の声は酷く震えていた。なんで震えるんだろう、答えは分かっている。もし意識されていなかったら、無理なんて言われてしまったら。穂乃果先輩がそんな酷いことをいうはずもないことは分かっているのに、身体は恐怖で震え出す。

 自分には自信があるほうだ。でも穂乃果先輩になんて思われているか考えるだけで、怖い。


穂乃果「?」


真姫「な、なんでもない」///




273 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:28:44.29

 大きな瞳に見つめられると私が私でなくなってしまうような錯覚に陥る。
 それとともに、忌まわしい記憶も。


真姫「……この前は、ごめんなさい」

穂乃果「え? あ……う、うん……全然」

真姫「引いたでしょ? 高校生にもなって」

穂乃果「あれは仕方ないことだし」


 じわり。あの日から私の中の何かが変わってしまった。トイレはすぐに行ける状況でも我慢するようになったし、一人で慰める時は……我慢しながらすることが多くなった。

 自分が何故そんなことで興奮を覚えるようになったのかはわからない。でも、少しずつ変な方向に進んでいる実感はあった、これが穂乃果先輩にバレてしまったらと思うと……怖くなるけども、身体は熱くなる。もし、また見られながら漏らしたら……。



真姫「……////」

 ……どうしよう、私こんな変なこと考えてる。好きな人でこんな変なこと……。



【西木野 真姫 が新しい性癖に目覚めたようです】



穂乃果「顔真っ赤だよ?」

真姫「う、うるさい」


真姫「ほ、穂乃果先輩は……彼女とか何人くらいいたんですか?」

穂乃果「え? うーん、結構いたような……」

真姫「……」

穂乃果「真姫ちゃんは? 可愛いからそういう経験多そうだね!」

真姫「……ないですよ」

穂乃果「うそだー」

真姫「無いです! 悪かったですね無くて」

穂乃果「へぇ……意外……」



274 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/14(水) 02:29:28.14

穂乃果「男遊び好きそう!」

真姫「ひど……」

真姫「私ってそうみえるんですか」


穂乃果「真姫ちゃんは好きな人とかいるの?」

真姫「っ……」


真姫「い、ます」


穂乃果「へぇ……きっと背が高くてイケメンなんだろうなー」

真姫「……」



 そんなこと、ない。イケメンかイケメンじゃないかはわからないけど、女々しくて私より背が低くて、でも……とっても優しい人。

真姫「……穂乃果先輩、私は――」




凛「――あー二人してサボってるー!」ガチャ

ことり「えー?」

真姫「……凛」


凛「ダメだよ真姫ちゃん穂乃果ちゃんと話してるだけなんて」

真姫「こ、これは……」

ことり「……なるほどぉ」


穂乃果「サボってたわけじゃないから大丈夫だよ、ね?」

真姫「え、ええ」

凛「えー?」

凛「むぅ……」


ことり「……」


穂乃果「な、なに……?」

凛「なんでもないもーん」







ことり「……」




凛「とりあえず戻ろうよ、絵里先輩が怖いのー」

穂乃果「あはは厳しくなったからね」

穂乃果「真姫ちゃん行こ?」

真姫「ええ……」







294 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:05:53.39

◇――――◆


にこ「……」




穂乃果「絵里ちゃん絵里ちゃん」



穂乃果「真姫ちゃん!」


穂乃果「なにそれことりちゃん!」





 穂乃果が他の人の名前を叫ぶ。順番てわけじゃあないけれど、平等にみんなに対して仲良く優しく。

 この前のあれはなんだったんだろう。みんなの前で、まるで宣言するかのように穂乃果に告白をした生徒会長の様子には変化がない。


 あくまで平然と。



にこ「……」


 なんだか、胸が痛い。あの告白があってから、私は穂乃果のことを目で追うようになっていた。誰と仲が良いのか、誰のことを気にかけているのか――誰のことが好きなのか。




穂乃果「にこ先輩!!」


にこ「え? ああ、うんごめん」

穂乃果「もお……」




穂乃果「あ、ねえねえ凛ちゃん!」




 離れていく。一瞬和らいだ胸の痛みは、穂乃果が離れていく距離に応じて復活してくる。

 痛い、胸が痛い。

 ――いつか恋をしてみたいだなんて思ったことがあった。きっと清々しくて毎日が楽しくて……でもこんな胸の痛みを伴うものだなんて知らなかった、こんなことなら……恋なんてしたくなかった。

 いつからなんだろう、私があんな人を好きになるだなんて……。



凛「あ、穂乃果ちゃん耳かしてー」


穂乃果「?」


凛「」コショコショ




 もし想いを伝えることが出来たなら、この胸の痛みは消えてくれるのかな?



295 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:06:51.07

◇――――◆


凛の部屋



穂乃果「おいしー、すごいこれ凛ちゃんが作ったの?」

凛「え、うん……がんばってみたにゃ……」


穂乃果「ことりちゃんにも負けてないよっ」

凛「それは言い過ぎだよ」





凛「……」


穂乃果「テンション低い?」


 初めて作ったお菓子を穂乃果ちゃんがおいしいって言ってくれる、でも今の凛はそんなこと、頭になかった。だってこれはただの口実で穂乃果ちゃんと二人きりになりたいだけだったんだもん。


凛「……」


凛「絵里先輩から告白、されてたね」


穂乃果「……」


凛「どうするの?」


穂乃果「えっと……」


凛「……凛は穂乃果ちゃんのこと好きだよ?」



穂乃果「……」


凛「ごめん……困っちゃうよね」

穂乃果「返事をすぐ返せない穂乃果が悪いんだよ……」

凛「そんなことない」

凛「ねえ……」ギュッ

穂乃果「っ」



296 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:10:00.77

 穂乃果ちゃんの小さな背中に抱きつく。ぴくんと身体を震わせるけれど、凛を振りほどくようなことはしない。



凛「凛と穂乃果ちゃん、どんな関係だっけ?」

穂乃果「とも、だち……?」

凛「ざんねん。惜しいよ。友達は友達、でもね前に言ったよね?」



凛「凛と穂乃果ちゃんはセックスフレンド、でしょ?」

凛「今の凛と穂乃果ちゃんはえっちだけする関係、そうでしょ?」ペロッ

穂乃果「……ふ、ぁ。ちょっと凛ちゃんいきなりどうしたの」

凛「……別に、ただえっちしたいだけだにゃ」


穂乃果「凛ちゃんがそんな簡単にえっちだなんていうわけないよ」

穂乃果「何か悩み?」

凛「――穂乃果ちゃんのこと、だよ……。返事は後でいいけど……不安なの」

凛「絵里先輩はとっても綺麗で可愛くてスタイルもよくてなんでも出来て……凛が勝ってるところなんて一つもない」


穂乃果「……」

凛「――ねえ教えてよ、凛が本当に女の子なんだってこと」


 穂乃果ちゃんはふっと深呼吸した後、凛を振りほどいてそっと肩に両手を下ろした。穂乃果ちゃんの雰囲気がさっきとは打って変わっていることに気がついて、少しだけ身体が硬直する。



297 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:11:50.47

穂乃果「んっ……」


 穂乃果ちゃんと凛の唇の距離がゼロになる。前は自分からした行為、今回は穂乃果ちゃんからしてくれた。

凛「嬉しい……」


 でも、複雑。まだ恋人じゃないんだ、こんなことしてるのに恋人じゃないんだ。穂乃果ちゃんは悪くない、こんなこと無理やりさせてる凛が悪いんだ。


穂乃果「……さ、最後までしちゃうよ? 本当に大丈夫?」

凛「うん」

凛「は、初めてだから……その、優しくして」


穂乃果(初めて……か)




海未『――いやぁっっ!!』





穂乃果「……」ズキッ


穂乃果「や、やっぱり初めては大切な人がいいんじゃ――」




凛「凛の大切な人は穂乃果ちゃんだもん」


凛「お願い、もう昔のことなんて忘れて?」ギュッ

穂乃果「……」

凛「……」スッ


穂乃果「!?」

凛「こんなにちっちゃい胸でごめんね?」

穂乃果「……」ドクッドク




298 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:14:22.39


にこ『手を出すなら一人にしなさいよ』






穂乃果(凛ちゃん可愛い……//す、少しだけ……少しくらい、いいよね……?)


穂乃果「凛ちゃんっ」バッ



凛「やっとその気になってくれたね」

穂乃果「はぁはぁ……」ムニュムニュ

凛「んっ♡」


穂乃果「かわいい」

凛「や、やめてよ……」

穂乃果「やめないよ、凛ちゃん可愛いもん」


穂乃果「凛ちゃんは女の子だよ、ほらこんなに……」


凛「……////」


 今の穂乃果ちゃんはちゃんてつけるのが失礼なくらいかっこよく見えて、自然と顔を逸らしてしまう。胸に触れていた冷たい手が、優しくなでるように這い回る。


凛「はふぁ♡」


凛「なんか、ジンジンするっ……♡」



穂乃果「それが気持ちいいってことだよ」

穂乃果「ほら、もうすっごく硬くなってる」

凛「ふぁぁ……♡」

穂乃果「凛ちゃん一人でしたこととかある?」


凛「うぇ……えっと……う、うん……」////



300 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:17:39.77

穂乃果「良かった。じゃあちょっとは慣れてるんだ」


穂乃果「電気は消した方がいい?」

凛「大丈夫だよ」



穂乃果(海未ちゃんよりは……やりやすそうだね)

凛「ね、ねえ……凛、もう……」モジモジ


穂乃果「え?」

凛「ぅぅ……///」



穂乃果「……くす、えっちだね凛ちゃんは」



穂乃果「今してあげる」


クチュ

凛「んっぁ……♡」

穂乃果「すっごい濡れてるよ」

凛「んっ♡はぁはあ♡」

凛「穂乃果ちゃぁん……♡」



穂乃果「ここ気持ちいいんだ」クリックリ


凛「んんんんっぅ♡」

凛「はっ♡ぁ♡」



穂乃果「ふふっ……」ゾクゾク


穂乃果「ほんとすごいことになってる……」クチャクチャ

穂乃果(ことりちゃんより濡れやすいかも……?)



凛「はぁ♡はぁ♡」


 穂乃果ちゃんの声が少しだけ遠く聞こえる。自分の身体が自分のものじゃなくなったみたいにぐねぐね動いて……気持ち悪い。




301 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:21:42.40

穂乃果(ちゃんとほぐさないと……)

穂乃果「――指入れるね」

チュプ


コツッ



穂乃果(あれ、もう奥…? すっごい浅い……こんな浅いとおちんちん全部入んないよ……)


 穂乃果ちゃんの指が凛の膣内で蠢く。なんだかお腹の辺りが苦しい、とんとんってノックされるみたいな……。


凛「んぅ……///」


穂乃果(……これ、なんだろ?)クチュッ




凛「――ひゃぁっっっ!!!♡♡」ビクンッッ





穂乃果「うわっ……大丈夫?」

凛「ご、ごめ……びっくりしちゃって」



凛(い、いまの、なに!?)


凛(他のとこと、全然違った)


穂乃果(さっきのとこ……気持ちいいのかな……? 奥の……子宮の入り口のとこだよね多分)



穂乃果「痛かったら言ってね」クチュ……スリスリ

凛「んっ♡ひゃぁぅああああっ!!♡♡♡」プシュップシャ


凛「ダメ、ダメぇ!!♡なんか、変なのそこはダメなのっ♡ふぁ……や、おかしくなる♡やっ、らやぁああああ♡♡」/////バタバタ



穂乃果「ちょ、暴れないでよ」



302 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:23:13.42

凛「ハッーァハーッー♡♡」

穂乃果「もしかして……いっちゃった?」


凛「わかん、ない……」



穂乃果(どうしたの、こんな反応……あそこってそんなに気持ちよくなるとこだっけ……ことりちゃんはあそこちょっと痛いって言ってたような……)

穂乃果「痛かった?」

凛「ううん」ビクッ

凛「はぁ……♡なんか、やばいのぉ……♡」トローン


凛「ねえ、もう一回触って……?」


穂乃果(な、なんかすっごいえっち……)


穂乃果「ここでいいの?」



凛「んっはぁっ♡♡はぅぁ♡そこ、そこぉ♡やっぁ♡」ビクビクビク



穂乃果「んふっ、もっと気持ちよくなっちゃえ」


凛「や、やだぁっっ♡やめて、やめて♡り、ん! おかしくなるのぉ♡ふぁっ♡んぅぁっ!♡」


凛「また、んっぅクぅ♡っ!!!♡」




303 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:24:32.28

凛「んっぁあああああっ♡♡」ガクガクガク



凛「ハッハッハッ♡ンッァアア……♡」


 身体に力が入らない、目もチカチカする、あれ凛はなにしてるんだっけ。わかんない、ただすっごく気持ちのいいことがあったってことだけ覚えてる。

 ダメ、眠い。まどろむ視界に抵抗することすら、いまの凛には出来そうになかった。




凛「すぅ、すぅ……」


穂乃果「え……?」

穂乃果「寝ちゃってる?」


穂乃果「これどうしよう……」ビンビン


穂乃果「んっ……♡」

穂乃果「はぁはぁ……♡」シュコシュコ


穂乃果「凛ちゃん……♡凛ちゃん♡」グチュクヂュ


穂乃果「んっ、ぁ♡」ビュッルルルルル


穂乃果「はぁはぁ……♡」


凛「すぅ……すぅ……」

穂乃果「あ……顔にかけちゃった……」


穂乃果「ごめんね」フキフキ



穂乃果「で、どうしよう……」




304 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:53:49.13


――――1時間後


凛「んっ……」

凛「あれ……」


穂乃果「おはよう」

凛「あ、おはよう」

凛「凛はなにを……」

穂乃果「疲れて眠っちゃったみたいだよ」

凛「……あ、えっちしてたんだ」

凛「……////」



凛「あれ、てことは凛……勝手に一人で気持ちよくなって一人で寝ちゃってたの?」


凛「ごめん……」

穂乃果「ううんいいよ」

凛「それより、どうしたの?」

穂乃果「なにが?」

凛「そ、その……興奮してたでしょ?」

穂乃果「え、えっと……」




凛「――あれ、なんか髪の毛がカピカピ……」

穂乃果「っ」


凛「……」


凛「……もしかして、一人でシテ凛の顔にかけたの?」


穂乃果「ご、ごめんっ!!」

凛「ううん、凛が寝たのが悪いの」


凛「今度こそする――」クラッ

凛「あれ……」

穂乃果「大丈夫?」

凛「なんか下半身に力……入らない」



305 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:54:52.97

穂乃果「……」

凛「……またしたい、すっごく気持ちよかったの。ねえしよ? 凛の膣内に指入れてまたあそこいじって……?」トローン

穂乃果「凛ちゃんなんか、大丈夫?」

凛「だって気持ちよかったの!!」

穂乃果「……」

穂乃果(凛ちゃんのあの反応、普通じゃなかったよね……? 今度ことりちゃんで確かめてみようかな……)


穂乃果「今日はやめよ? 凛ちゃんまたあんなになっちゃったら立てなくなるよ?」

凛「むぅ……」

凛「いいもん、一人で弄るから……」



穂乃果「それもダメだよ……いやダメとは言えないけど……」


凛「――今日、キスしてくれたね」


穂乃果「え……」

凛「嬉しかったよ」

穂乃果「……」

凛「凛は待ってるから」


穂乃果「……」

穂乃果「う、ん」


穂乃果(また、手だしちゃった……。付き合っても、ないのに……)

穂乃果(待って、それならことりちゃんは……嫌な思いしてるかもしれない? ずっと穂乃果がしたいって言って振り回して……)



穂乃果(どうすれば……)



306 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 22:58:08.50

◇――――◆


穂乃果「ただいまー」



雪穂「……」

穂乃果「あ、雪穂まだここにいたんだ」

雪穂「別にいいでしょ」

穂乃果「まあね」


雪穂「――最近あんた帰ってくるの遅いね」

穂乃果「色々あるから」

雪穂「どうせ女の子の家とか行ってるんでしょ?」

穂乃果「う……」


雪穂「やっぱり」

穂乃果「雪穂はそういうのは?」

雪穂「……私は別に。穂乃果と違ってモテるわけじゃないし」



穂乃果「そうかなぁ、雪穂可愛いのに」




雪穂「ぅ、褒めてもなんもしてあげないよ」///



307 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:02:19.40

穂乃果「おっぱいが小さいからとか?」

雪穂「死ね」

穂乃果「ごめんなさい……」


穂乃果「雪穂は彼氏とか欲しいの?」

雪穂「……うーん、そういうのは今のところいらないかな」

穂乃果「そっか」

雪穂「……」




穂乃果「――雪穂、今度どこかでかける?」

雪穂「え」

穂乃果「今彼女もいないしさ、気軽に行けるの雪穂くらいなんだよね。友達誘ってもいいんだけど」

穂乃果「最近全然雪穂とは話してないし、出かけてもなかったし」



雪穂「……行こうかな」

穂乃果「やった」



雪穂「……ねえ」


穂乃果「んー?」


雪穂「もし私があんたと兄妹じゃなかったらさ、どうだった?」

穂乃果「どうってなにが」

雪穂「いや……やっぱりなんでもない

穂乃果「?」

雪穂「っ……」





【穂乃果が雪穂のことを時々気にかけるようになりました】



308 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:03:20.88

◇――――◆

翌日 練習後




穂乃果「……んっ」



ことり「ね、ねえ……」ツンツン



穂乃果「なあに?」

ことり「久しぶりに、その……え、えっちしたいんだけど」////

穂乃果「っ!?」

穂乃果「……//」

穂乃果「あー、どうしようかな?」

ことり「……してくれないの?」

穂乃果「どうしたの突然?」

ことり「……前は突然でもしてくれたじゃん」

穂乃果「でも……」





ことり「……」

穂乃果「なんだかことりちゃん変だよ?」

ことり「そんなことないと思うんだけど……」

ことり「溜まってないの……?」

穂乃果「うーん、なんでだろう。最近あんまりそういうことしたいって思わないっていうか……」

穂乃果「したくなっても一人でするから大丈夫だよ? ことりちゃんには色々負担かけちゃってるし、そんなことさせられない」


ことり「……」


ことり「ことりのことはいいから、ね?」

穂乃果「――身体は大切にしよう?」


穂乃果「今更言うのもあれなんだけどさ……」



ことり「っ……」





310 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:06:28.90

◇――――◆

二週間後




希「んー……タイミング逃したなぁ」


絵里「なにが?」


 µ’sのメンバーの一人、えりちがウチに向き直る。



希「んー……いやー、ねえ?」


 今更µ’sに入りたい、だなんて。



絵里「どうしたの一体」


絵里「はい、これで終わり」

希「お疲れさま」

絵里「じゃあ練習してくるわね」

希「……最近楽しそうやね」


絵里「そうかしら?」

希「うん、なんか生き生きしてるっていうか」

絵里「……あの子達に救ってもらったのかもしれないわね」

希「きっとそうやね」

絵里「酷いことも言ったから……少しでも力になれるといいんだけど」

希「えりちなら力になれるよ」


絵里「そうだといいんだけど……希は帰るの?」

希「あー……うん、そうやね」

絵里「……」



311 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:07:05.74

絵里「そう、じゃあバイバイ」

絵里「――あ、お酒は飲んじゃダメよ」

希「わ、わかってるって」


希「じゃあね」



バタン


希「――楽しそうやなあ」

希「……高坂くんに誘われた時、入ってれば良かったかも」


希「……まあ今更言っても遅いよね」



希「さ、神社行こうか」


ガチャ



にこ「あ、いたいた」

希「にこっち」

にこ「あんたこれから帰り?」


希「まあそんなとこやけど」

にこ「なら一緒に帰りましょうよ」

希「でも家の方向……」

にこ「私そっちの方で買いたいものがあるのよ」

希「買いたいもの?」

にこ「まあそんなとこよ」


希「……」

希「なーんか怪しい……?」




312 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:10:06.60

◇――――◆


希「そろそろなにがしたいか言ってくれてもいいやん?」

にこ「……」

にこ「めんどうな人ね」

にこ「なんかあんた最近元気ないなって」

希「っ……そ、そう?」

希「ウチは全然大丈夫やって!」







絵里『にこ……少しだけいい?』


にこ『なによ』


絵里『希のことなんだけど……にこは希と仲が良いわよね?』

にこ『まあ、そこそこ……』


絵里『相談があるの』


にこ『……』


絵里『最近、希が元気なくて……』

にこ『生理なんじゃないの』

絵里『いや違うみたいだし……とにかく、なんか変なのよ』

にこ『変ねえ……』


絵里『寂しそう、ていうか……』

にこ『寂しそう?』

にこ『ま、とりあえず様子見ね』


にこ『ていうかあんたが聞いてダメならみんなダメなんじゃ……』




 それは絵里がµ’sに入ってから一週間後のことだった。急に希が変だなんて言われても、私は全然わからないし検討もつかなかった。まあそれでも希のことを観察するようになったから絵里が私に相談してきたのは正解って言えるわね。




313 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:10:58.12


にこ「……あんた、自分は感情隠すの上手いとか思ってるでしょ」


希「は、はあ?」

にこ「……わかるのよ? あんたがいつもと違うことくらい」


希「……」

にこ「……なんかあったの」

希「いや……別になんでもないから」

にこ「そう、ならいいんだけど」



 言ってくれないか……。
 ここ最近の希を見ていて分かったことは、よくため息をつく。あと……一人でいることも多い気がした。いつもなら絵里が隣にいる気がするんだけど……。


にこ「どっか行く?」

希「連れ出したのはにこっちやん」

にこ「そう、だったわね」

希「――でも……今日は家に帰らないと」


にこ「どうして?」

希「えっと……」


 ……。



希「に、にこっちだって練習さぼってきてるんやろ?」

にこ「う……」

希「早く練習行きなさい」


にこ「はぁ……はいはい」


にこ「……なんかあったら言ってね」


 希は手を振って、私もそれに応えながら学校へと向かった。



314 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:13:48.31

 希とは結構昔から友達で、色々助けて貰ったことだってある。


 ……だから私も力になってあげたいんだけど……。やっぱり絵里でも無理だったのを私なんかじゃ無理なのかな。



 電車の時間を確認して、駅のホームへ。





穂乃果「――あれにこ先輩!」

にこ「ほ、穂乃果」ドキッ


 どくどく、その声が耳に入った瞬間心臓の鼓動が早くなって、顔も熱を帯び始める。もう嫌だ、こんな、こんな……。


穂乃果「どうしてこんなとこに?」

にこ「あ、まあ色々」

穂乃果「へえ……あ、学校行くんですか?」

にこ「そうよ」

穂乃果「なら一緒ですね」

にこ「そ、そう……」



穂乃果「あ、ことりちゃんは今日休むって言ってましたよ」


にこ「どうして?」

穂乃果「さあ……理由までは」


にこ「ふぅん……」



315 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:15:08.72

「――あ、高坂くんだ!!」

穂乃果「ん? あ、茜と海音だ」



 突然穂乃果に話しかけてきた女の子二人組……結構可愛い。

「この電車だっけ?」


穂乃果「そうだよー」

「……彼女さん?」


にこ「え、あ……いや」


穂乃果「違うって、音ノ木の先輩」


「へえ」

穂乃果「ほら前に言ったでしょ?」

「そういえば言ってたねー」

「なにしてるの一体?」


穂乃果「ごめん電車来ちゃった」


「じゃあ今日メールするねー」

穂乃果「うんっ」


穂乃果「いこ」

 穂乃果に腕を掴まれてそのまま電車へ。



にこ「……」

穂乃果「どうしたの?」

にこ「あの子たちと仲良いの?」

穂乃果「クラスが一緒なだけだよ」ニコッ

にこ「……」ドキッ


 きっとそれは本当なんだろう、でも……穂乃果が他の人と親しくしているのを見ていると、辛い。穂乃果は私のものってわけでもない、穂乃果にとっては私とあの二人組は同じ扱いなんでしょうね……。こんなに好きなのに、穂乃果はなんとも想ってない。




316 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:18:29.76

にこ「……っ」



穂乃果「?」


穂乃果「そういえばなんでにこ先輩はここにいたんですか?」

にこ「希のことでちょっと」

穂乃果「希先輩? へー……」

穂乃果「――希先輩、µ’sに入ってくれないかなー」


にこ「は?」

穂乃果「結構誘ってるんだけどね」

にこ「そういえば……


穂乃果「うん、ずっとお世話になってるから。可愛いし」

にこ「あんたね……」


穂乃果「あと……胸がおっきい!」



にこ「……」


穂乃果「あ……」チラッ

にこ「喧嘩売ってんの?」

穂乃果「い、いやーそういうつもりでは……」


にこ「まあ……あんたの言うことも合ってるわよ」

にこ「――µ’sには……身体で売り込める人が少ない!」

穂乃果「え?」

にこ「……身体ってのは重要でね、悔しいけど私じゃあ身体で売ることは出来ないでしょう?」

にこ「µ’sでいけそうなのは……絵里。これは文句ないでしょう、男から見てもそうでしょ?」

穂乃果「ま、まあ」

にこ「あとはスレンダー枠で真姫ちゃんが行けるかもしれない、くらいかしら……あとことりも……かな」



317 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:19:51.88

穂乃果「な、なるほど」

にこ「まあ……希のあのダイナマイトなら身体でも売れると思うわよ」


にこ「ってフォローをしたわけだけど……あんた希のこと胸でしか見てないのね」

穂乃果「そ、そんなことないですっ!」


にこ「はぁ……小さくて悪かったわね」

穂乃果「いや別に……」

にこ「あんたは大きいのが好き?」

穂乃果「え、えっと……」

にこ「まあ普通そうよね」


にこ「……」

穂乃果「な、なんかごめんなさい」

にこ「謝んないでよ……こっちが悲しくなる」ペターン

にこ「希のこともう一回誘ってみればいいじゃない」


穂乃果「……そうだね」

穂乃果「にこ先輩はいい?」

にこ「もちろん」


にこ「最近あいつ元気なくて……絵里から相談されてたのよ」

穂乃果「そうなの?」



にこ「なんでかはわからないけれど、きっと寂しいんじゃないかって」

にこ「あいつも色々あってね……人には敏感なのよ」



穂乃果「……そうだったんだ」



穂乃果「うん、入れよう! 希先輩をµ’sに!」



318 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:24:56.72

◇――――◆


 雨雲が空を覆い尽くし始めた頃、ウチはある人物のことを追っていた。

希「――なんでことりちゃんがメイド喫茶に……それも一人で、練習も休んで……?」


 帰ろうとした時、見知った後ろ姿が走っていくのを目撃した。それがことりちゃんだってことはすぐにわかって、なんだか本能的に追いかけてしまっていた。

希「入ってみる……?」


 ことりちゃんがメイド喫茶に入っていったのは――裏口からだった。


 それが意味するのは……つまり関係者ってこと、だよね?


 ウチはメイド喫茶の入り口にたって、鮮やかなポップを眺める。

希「へーこんなんもあるんや、とりあえず入ってみよ」






ことり「――お帰りなさいませ」




希「……」

ことり「え……」


希「や、やあ」



319 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:26:04.39

◇――――◆

公園


ことり「うわあああああああ!!」

ことり「なんでよりによって今日来たんですかぁ!!!!」


希「い、いやあ……ことりちゃんが裏口から入るのを見ちゃって……」

ことり「もお……誰にも言わないで下さいよ……?」

 恥ずかしさからか、目に涙を浮かべて、顔を真っ赤にしている。かわいい。


希「まさかバイトしてるなんてねー」

希「ミナリンスキーっていうんや、あれこれって聞いたことあるかも……」

ことり「本当にみんなには内緒で……」

希「でも、なんでバイトなんて?」


ことり「……」


ことり「衣装代が……その、部費じゃ賄えなくて」



希「……自分で出してるの?」

ことり「……」

希「それは……褒めていいのかな」

希「みんなは……」



320 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:29:55.59

ことり「大丈夫なんですっ、自分がそうしたいって思ってるだけですから!!」

 ことりちゃんは必死で訴えてくる。µ’sのために自分を犠牲にして……。

ことり「だって……私はあのグループが出来てから楽しいことばかりなんですよ。今更失速したくないんです」

希「µ’sが大好きなんやね」

ことり「はい」


希「……羨ましいなあ」


ことり「え?」

希「ううん……」

ことり「なにが羨ましいんですか?」



希「え? い、いや……」


ことり「……」

ことり「希先輩、少しは自分のことも考えて下さいね。なんだか……人のことばかり考えている気がします……」


希「……人のこと」

ことり「希先輩にはずっと助けて貰ってばかりでしたから……今度はことり達も力になりたいなって」

希「……」


希「――ウチをµ’sに入れてくれん?」



ことり「え……」



【ミナリンスキーのことが希にバレました】



321 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:31:25.93


◇――――◆



穂乃果「希先輩をµ’sにいれますっ」

絵里「どういうこと?」

穂乃果「どういうこともこういうこともありませんっ、いれたいから入れるんです」

海未「ちょ、ちょっと穂乃果理由は……」


にこ「胸が大きいからだそうよー?」


穂乃果「にに、にこ先輩……それは」

海未「……」

凛「む……」


真姫「どういうこと?」


穂乃果「ま、まあそれは置いておいて……」


にこ「メリットから話すと、希がいるとメンバー間のスタイルのバランスが取れやすくなるの。大きい人が少し足りないと思わない?」

穂乃果「だ、だからぁ……」



海未「なるほど」

にこ「ま、メリットだけじゃ入れる理由にはならないけどね。穂乃果は昔から誘ってたみたいだし」

海未「そうなんですか?」

穂乃果「ことあるごとに誘ってたんだけど大体断られて……」


穂乃果「なんだか希さんと話していると安心するっていうか……」

穂乃果「わかんないけど……そばにいてほしいっていうか……」


絵里「そんなふうに言ってもらえるなら希も嬉しいと思うわ」


絵里「希……なんだか最近寂しそうだったから」

にこ「……多分絵里がµ’sに入ったからだと思う」

にこ「最近あんた希と一緒にいないでしょ」

絵里「前よりは減ったわね」


にこ「……やっぱりそうなのね」

穂乃果「みんなそれでいいかな?」






322 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:33:37.01

◇――――◆



帰り途


海未「……穂乃果には驚かされてばかりです」

穂乃果「ん?」

海未「もし、私とことりだけだったら……メンバーは今でも二人だったかもしれません、なんて」

穂乃果「そんなことないよ」

海未「穂乃果は凄いですね」

海未「みんなを巻き込んで……すごいことをしてくれる……」

穂乃果「……」


穂乃果「ううんみんながやりたいって気持ちがあるから、穂乃果はそれを少しだけ押してあげてるだけだよ」

海未「それがすごいんですよ」

穂乃果「そうかなぁ?」

海未「はい」


海未「……」スッ……ギュッ


穂乃果「!?」

海未「て、手くらい……いいでしょう?」////

穂乃果「う、うん……」

海未「私の家まで……いいですか」



穂乃果「……////」


海未「……絵里のこと、どうするんですか」

穂乃果「……」

海未「そうですよね」

海未「……私はあなたに選んで貰えなくても、仕方ないと思っています」

穂乃果「え」

海未「だって、穂乃果の周りには魅力的な人が多すぎるんです。でも……そのなかで私をえらんでくれるというのなら……私はとても嬉しいです」

海未「ごめんなさいこんなことをいきなり、困りますよね」

穂乃果「いや……」ドキドキ



323 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:38:29.14

海未「私、知っているんですよ。凛と穂乃果が付き合っていたこと」

穂乃果「え……?」

海未「ことりは知らないようですが……」

穂乃果「どうして?」

海未「いつだったか手を繋いでいるところをみました。……クリスマスでしたかね」

穂乃果「そっ、か」



海未「――凛からも告白されているんじゃないですか?」



穂乃果「……」



海未「……穂乃果にとって、一番良い人を、選んで下さいね。きっとみんな喜びますから」






 ――プルルルルル



穂乃果「ごめん――ことりちゃんから」


穂乃果「もしもし」



希『あ……ごめんことりちゃんの電話借りとるんよ』

穂乃果「どうして希先輩が……」


希『うん……ちょっと話があって』


穂乃果「?」



324 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:40:24.31

希『……ウチをµ’sに入れて下さい』


穂乃果「え……?」

希『ずっと、一緒にやりたかったんやけど、その……怖くて。ウチ昔から転勤族で人と深い関係になるのが怖かった。高坂くんに誘われても……なんだか怖くて……』

希『深い関係になるのはえりちとか一部のひとだけでいいやって思ってたところもあった』

希『でも……みんなを見てたら――』



穂乃果「――大歓迎ですよっ!」

穂乃果「そもそもずっと誘ってたじゃないですか! 最初からずっとずぅっと!! 思えばµ’sのメンバーに勧誘したのは希先輩が初めてなんですよ!?」


希『あの時の神社……?』

穂乃果「もう二ヶ月は経っちゃいましたけどね……」


穂乃果「――明日から練習始めますよ? 練習着もってきて下さいね?」

希『……うんっ』


希『じゃあね!』



ことり『あ、待って代わって下さい』

ことり『もしもーし、良かったね!』

穂乃果「ことりちゃんが色々してくれたってこと?」

ことり『うーん、ほんの少しだけだよ?』

穂乃果「ありがとことりちゃん、やっぱり流石センター!」

ことり『それ関係ないし』

ことり『じゃ、また今度ね』


穂乃果「はーい」


ブツッ


海未「良かったですね」

穂乃果「希先輩が入ってくれるって!!!」

海未「……これであの大きな胸をいつでも見られますね」

穂乃果「え……い、いやだからそういうわけじゃなくて」

海未「……」

穂乃果「もお、違うってばー!」



325 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:44:12.55

◇――――◆


希「んあー今日くらいいいよね?」

 

 お家に帰ってきてからホッと一息。

 今日はなんだか色々なことがあった気がする。自分のなかの殻も……少しだけ破れたかな?


 えりちがお酒は飲むなーって言ってたけど……今日くらい、ね?


 冷蔵庫を見て、そのなかから缶を一本取り出す。少し前に親が間違えて送ってしまったものを飲んだことがきっかけで……定期的に送ってくるようになった。別に嫌と断ればいいんだけれど、その……結構美味しかったりするんだ。

 もちろん未成年だからおおやけには飲めないけれど……まあこれくらいの年になれば飲んだことある人だって多いはずやん? だから少しくらいは神様だって……見逃してくれるはず。



希「んぐっ……」



 ベッドに座って、その液体を流し込む。するとすぐに頭がくらくらしてきて、視界もゆがむ。この感覚が好きでみんなはお酒を飲むんだろうなー。ウチはかなり酔いやすいみたいで以前えりちと一緒に飲んだ時の記憶もない。

 ていうかえりちも一緒にあの時は飲んだんやから注意出来ないよねえ?




希「ふにゃ……」

希「ねるー」


 あ、そういえば明日から練習参加できるんやっけ。……楽しみだなぁ。ことりちゃんに背中を押して貰えて良かった、ことりちゃんじゃなくて他の人に話していたらどうなってたかな。

 きっと結果は同じはずよね? みんな良い人ばかりだもん。




穂乃果「ふふ……君も穂乃果の彼女になりたいの?」【中編】に続く



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