◇――――◆


翌日


にこ「穂乃果から聞いた」

花陽「これで9人ですね」

にこ「全く……入りたいなら私にも言ってくれれば良かったのに」

希「なんか言い出せなくて」

にこ「ま、いいけどね」



にこ「でも穂乃果」

穂乃果「?」

にこ「これ以上人数増やすのはやめた方がいいんじゃない?」

穂乃果「えどうして?」

にこ「流石にこれ以上後から入ってくると統率だって取れなくなるし、練習内容だっておのおので変わってきちゃう。今ならいい具合にみんな同じくらいだし、希だってまだまだ追いつける」

穂乃果「でも8人だとセンターが作れないよ……?」

にこ「そんなの昔からそうやってきてるでしょう?」

絵里「私もその方がいいと思うわ」

絵里「あんまり増えすぎても……ね?」

穂乃果「うーん……」

絵里「なにももう募集は停止するって言ってるわけじゃないわ。ポスターとかは剥がして大々的な募集はやめるけれど、入りたいって子がいたら考えればいいでしょう?」

絵里「希みたいな子も現れるかもよ?」


穂乃果「なるほど……」



327 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:45:50.18

希「――多分、そういう人は現れないんやないかな」


絵里「どうして?」


希「µ’sってグループ名、箱に入れたのウチなんよ」


ことり「え!?」

海未「本当ですか!?」

希「うん」

凛「凛知ってるよ!! 最初の方にあったやつだよね」

穂乃果「希先輩だったんですか」


絵里「それとなんの関係があるの?」


希「占ってみたんよ、このグループを。そしたら九人の女神が見えた気がしてな、それでµ’sって名前にしたんよ。あ、神話で女神のことを表す言葉ね」



穂乃果「でも九人なら……」

希「その九人目は、高坂くん、君やと思うんや」

穂乃果「は……? 男、なんだけど……」

希「うんそうなんやけど……なんかそんな感じがして。女神みたいな人っていうか」

穂乃果「うーん……」



ことり「いいじゃん穂乃果ちゃんが女神様で!」

穂乃果「だからなんでー!」


にこ「最近いい調子だしね」

にこ「この前貸したBD返しなさいよ」

穂乃果「はーい」

にこ「はぁーぁ……明日のA-RISEのライブ行きたかったなぁ」



328 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:48:47.97

穂乃果「そっか、明日だったっけ」

穂乃果「穂乃果勉強の為に明日のライブ行って来ます!」


にこ「――は?」

花陽「なに言ってるんですか……?」ギロッ

穂乃果「ぅ……」

真姫「穂乃果先輩、そういうのってチケットなきゃ入れないのよ?」


穂乃果「だからチケット持ってるもん!」

にこ「どういうこと!?」

穂乃果「え、あそっか……。言ってないもんね」

穂乃果「あのね、穂乃果ツバサさんと知り合いでね、スクールアイドルのこともっと知りたいって言ったら招待チケット貰ったの」

花陽「どどどどういうこと!?」

ことり「ツバサさんと知りあい……?」

絵里「ツバサってアライズの」

穂乃果「色々ありまして……」

にこ「一体なんなのよあんた……」

穂乃果「えへへ……」

ことり「なにそれ……」

にこ「羨ましすぎて死にたいんだけど」

花陽「……私も」

穂乃果「え、な、なんかごめんなさい」

にこ「はぁ……」

花陽「……」

にこ「ほんとに観れるの?」

穂乃果「ツバサさんが言うには……」



にこ「……穂乃果頼みがあるの」

花陽「私も」

穂乃果「なに?」



「――サイン貰って来て下さいっ!!!!」



329 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:52:03.21

◇――――◆



ライブ当日


穂乃果「うわ、人すごいっ。まだまだ時間あるのに……」

穂乃果「えと、えと……穂乃果は裏口なんだっけ?」




穂乃果「あ、あのこれ渡されたんですけど……」

「はい、かしこまりました。では事務所の方で料金のお支払いをお願いします」



穂乃果「は、はい……」


穂乃果(う、うわ……これがUTXの中……。全部白いよ、すごいすごいっ!!)

穂乃果(えと……事務所はどこだろう……?)ポツン







ツバサ「――穂乃果さん」

穂乃果「あ、ツバサさん!!」

ツバサ「ほんとうに来てくれたのね」

穂乃果「あの、大丈夫なんですか?」

ツバサ「なにが?」

穂乃果「ライブ前ですよ? 準備とか」

ツバサ「ああ大丈夫よ、言ってもまだ二時間くらいあるし」



330 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/15(木) 23:55:01.85

ツバサ「事務所はこっちよ」

ツバサ「お金持ってきてる?」

穂乃果「はは、流石に大丈夫です」

ツバサ「うん、なら良かった」


◇――――◆


穂乃果「なんかあんなに並んでたのにいいのかな……」

ツバサ「大丈夫よ」

ツバサ「それ無くしちゃダメよ?」

穂乃果「はい」

ツバサ「ここのソファで座っててもいいけど、暑いでしょ? 来客用の休憩室あるからそっちで休んでましょう?」

穂乃果「え、でもそんなとこまで入っていいんですか?」

ツバサ「そのチケット、入場券みたいなものだから」

穂乃果「な、なるほど……」


スタスタ

穂乃果「あ、ツバサさんお願いが」

ツバサ「?」

穂乃果「あとで、その……サインを……」

ツバサ「サイン……? なんか今更な気もするわね」

穂乃果「穂乃果じゃなくて、メンバーにツバサさんの大ファンが居て……」


ツバサ「へえ、あ! あの黒髪のツインテールの子でしょ!」

穂乃果「なんで知ってるんですか?」

ツバサ「お花いつもありがとうって伝えておいて」クスッ


ツバサ「名前もいれた方がいい?」

穂乃果「あ、そっちの方が喜ぶと思います」


ツバサ「わかったわ、はいどうぞ」

穂乃果「ありがとうございます!」



穂乃果(にこ先輩……一体なにしてるんだろ……)



331 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/16(金) 00:06:51.47

ガチャ


穂乃果「涼しー」


ツバサ「飲み物はそこから適当にとってね」

穂乃果「すごい、ただなんだ!」

ツバサ「こういうのも全部学費に含まれてるんだけどね」

穂乃果「……嫌なこと言わないで下さいよ」

ツバサ「冗談」

ツバサ「そういえば穂乃果さん――」


ガチャ


英玲奈「こんなところに居たのかツバサ」


ツバサ「英玲奈」


穂乃果(う、うわ……すごい。アライズの人だ……!!)



英令奈「早く準備しないとダメだって言っただろう? どうせツバサはライブ前"ああ"なるんだから」

ツバサ「ぅ……」

英玲奈「行くぞ」

ツバサ「はい……」

ツバサ「あ、穂乃果さんライブ始まるまではここにいていいからね」


穂乃果「は、はいっ!」




332 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/16(金) 00:18:32.19

◇――――◆


ツバサ「ふぅ……」


 メイクをして貰って、ライブの衣装も着て確認も終わらせた。後はライブの会場に行くだけ……。全身鏡で確認すると、ほんとうにライブ前なんだってことが実感できる。


ツバサ「……」


英玲奈「引きずらないようにな」

ツバサ「え、ええ」ガタガタ



あんじゅ「ライブまでにはちゃんと戻ってきてね?」

バタン

ツバサ「……ふぅ」

 崩れ落ちそうになるのをドアに寄りかかってなんとか耐える。震える足はどんどんと酷くなって、胸の鼓動が耳に響いてうるさい。

ツバサ「はぁ、はぁ」


 怖い。怖い。
 なんとか立ち上がって近くのソファに座り込む。

ツバサ「……全く、なんで毎回こんなになるのよ……っ」ガタガタ


 自分の臆病さに、心底腹が立った。A-RISEに入ってからもうかなり経つのにこの症状は治りそうにない。そういえばオーディションの時もそうだったっけ。こんな姿、メンバー以外に見せられない。



ツバサ「……ふぅ、ふぅ」

ツバサ「大丈夫、私は綺羅ツバサ。大丈夫、大丈夫」




333 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/16(金) 00:24:04.44

穂乃果「――ツバサさん?」


ツバサ「……穂乃果さん!?」

穂乃果「な、なんか変ですけど大丈夫ですか?」

ツバサ「……ええ」ガタガタ

穂乃果「となり座りますね」

ツバサ「……」ガタガタ

穂乃果(震えてる……)


 どうしよう、いつも通りにしないと。いつも通り、いつも通り。

穂乃果「――不安なんですか?」

ツバサ「!?」

ツバサ「い、いやそういうんじゃなくて」

穂乃果「ほんとですか?」ジッ

ツバサ「……」

 じっと見つめられて、彼の透き通った瞳を見つめ返す。

ツバサ(なに、この感覚)

ツバサ「っ……」


穂乃果「大丈夫ですよ、穂乃果の知ってるツバサさんなら不安なことなんて絶対起きませんから!」

ツバサ「……今の私はあなたの知ってるツバサじゃないわ」

穂乃果「?」

ツバサ「――怖いのよ……ライブが」

穂乃果「え?」

ツバサ「ライブ前は失敗したらどうしようとか、ほんとにこれで大丈夫なのかとかマイナスなことしか考えられなくなるの」

 なに、なんで私こんなこと言ってるの。穂乃果さんはファンよ、こんな弱音吐いたらダメ。楽しませてあげなきゃなのに、私は、私は綺羅ツバサとして、綺羅ツバサらしく――。



334 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/16(金) 00:26:49.95

ツバサ「恐くて……恐くてたまらないの……! でも練習して練習して練習して練習して、身体が完全に覚えるまで練習して……完璧に飾り切った状態でやっと、ライブができるの」ブルブル


穂乃果「……」



ツバサ「ごめんなさいこんなこと言って、あのA-RISEのセンターがこんなんだって知って失望したでしょ、笑っちゃうでしょ」ブルブル


穂乃果「いえ……」

穂乃果「――なんか安心しました」

ツバサ「え」


穂乃果「A-RISEのセンターって言うから、きっともう人間じゃないくらいすっごいメンタルを持ってて何事にも動じなくてだから最高のパフォーマンスが出来るって思ってたんです」


穂乃果「失礼かもしれないですけれど、ツバサさんも本質はµ’sのみんなと何も変わらない。みんな失敗が恐くて、怯えて、それでも頑張ってる」


穂乃果「――穂乃果は完璧なツバサさんよりも、すっごく頑張ってるそっちのツバサさんの方が好きです!」

ツバサ「なに、言ってるの……」

穂乃果「やっぱり失礼だったかもしれません……でも」

穂乃果「自分の信じてきたことをやり続けている人を見て失望するわけありません、笑うわけありません」ギュッ

穂乃果「完璧に見えて実は臆病な人。――だって、それが本物のツバサさんでしょ? それなら本物の綺羅ツバサの方が好きに決まってます」ニコッ




ツバサ「っ……」///キュンッ



336 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/16(金) 00:28:58.21

ツバサ「そ、そんな恥ずかしいことよく言えるわね」ドキドキドキドキ

穂乃果「そうですか?」

ツバサ「……」カァァァァアア



 なに、顔暑い。胸も不自然なくらい高鳴ってる。ライブ前の緊張? いや違うそんなんじゃない、わかんない、なにこれ、なにこれ。穂乃果さんの顔、なんでまともに見れないの?









あんじゅ「あら、ツバサが完全に女の子になってる……」

英玲奈「……確かに」




ツバサ「っ!?」

ツバサ「だから居たならいいなさいって毎回!!」

穂乃果「……」


あんじゅ「あら、お邪魔かなって」

ツバサ「ど、どういう意味っ……」///

英玲奈「そういう意味だとおもうんだが」

穂乃果「……?」


あんじゅ「――君、高坂穂乃果君でしょ」

穂乃果「あ、はい……」

あんじゅ「君んちの和菓子美味しいね!」

穂乃果「ありがとうございます」



あんじゅ「うん、あとツバサの緊張解いてくれてありがと!」

ツバサ「……」

 あ、そういえば……震えが収まってる。どうして……。



英玲奈「時間だ、行くぞ」


あんじゅ「うん」

ツバサ「ほ、穂乃果さんっ」

穂乃果「?」




ツバサ「――A-RISEのライブ、心から楽しんでもらえるよう頑張るわ」


穂乃果「はいっ! 楽しんで下さい!」



337 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/16(金) 00:30:22.33

◇――――◆


ライブ後



ツバサ「はぁ、はぁ……」ヘナヘナ

あんじゅ「お疲れ様」

ツバサ「どうだった」

英玲奈「ばっちりだ。流石はA-RISEのセンターだな」

ツバサ「……良かった」


あんじゅ「ツバサはその賢者モードさえなんとかしてくれればねー?」


英令奈「……」

ツバサ「……?」



ツバサ「でも……」


 なんでライブ前、震えが止まったの? 前までファンの人たちの前に出るまでスイッチが切り替わらなかったのに。


 ――彼の、おかげ?


あんじゅ「……まだ反省会が始まるまで時間あるわよ」

ツバサ「だから?」

あんじゅ「まだあの彼、UTXの近くにいるかもね? お礼言わなくていいの?」

ツバサ「……」


ツバサ「……そうね」



338 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/16(金) 00:31:33.63

◇――――◆

 そうは言ってもあてもなく探すだなんてことを出来るわけがなくて、私はすぐに携帯電話を取り出して穂乃果さんに連絡を取った。なんでもUTXの前のベンチに座ってるらしい。

ツバサ「……いた」

 流れていく人の中で、ぽーっと上を向いて心がまるで抜け切っているようだ。



ツバサ「あの、穂乃果さん」

穂乃果「え、えっと……ツバサ、さん?」

 ライブ直後、辺りにはライブを見たばかりのファンの人がたくさんいるはず。だからサングラスにコートも羽織って近づいたんだけれど、普通に気がついてくれた。

ツバサ「なんだか元気ない?」

ツバサ「も、もしかして……つまらなかった?」


 

穂乃果「そんなことありません!!」バッ

ツバサ「……ほんと?」

穂乃果「感動しました。本当に、もうなんて言ったらいいのか……感動しすぎて今でもライブを見てるみたいで……ぼーっとしちゃうんです」

穂乃果「ライブになった時のツバサさん、本当に輝いていて、星みたいでした」

ツバサ「……そっか、良かった」

穂乃果「改めて、ありがとうございます。こんなライブに招待して頂いて、勉強になりました」

穂乃果「いつかµ’sもアライズに勝てるくらいすっごいグループにしてみせます!」

ツバサ「こちらこそ、今日はありがとう」

ツバサ「あなたのおかげで緊張が解れたのは事実だから」

ツバサ「µ’sのこと、少しだけ気にかけてみるわね」

穂乃果「ありがとうございます!!」



339 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/16(金) 00:33:11.76

 喜んでくれたなら、良かった。今日のライブはこの人に助けられたこともあったしね。もし、あのままライブをしててスイッチ切り替えられて無かったら……そんなことになったら、想像したくもないわね。

ツバサ「なんで私は穂乃果さんと話してたら不安や緊張がなくなったんだろう……」

穂乃果「うーん……」

 手を握られたから? 素の私を受け入れられたから?


穂乃果「もう一度こうしてみればわかるかも?」ギュッ


ツバサ「ひゃ……///」

ツバサ「……////」

 な、なに。おかしい、アイドルモード、アイドルモードで……。


ツバサ「……」ウツムキ



穂乃果「あはは、わからないですよね?」

ツバサ(や、やっぱり私、おかしいわ。どうしてこんなに……)ドキドキ


ツバサ「と、とにかくありがとう」//


穂乃果(な、なんかツバサさん……いつもより、可愛いような……)


ツバサ「あ、あの……」

 
ツバサ「――ま、また連絡してもいいかしら?」//





穂乃果「え、あ……もちろん!!」




344 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/16(金) 00:50:54.08

言うの忘れていました。
時々【】が出てきますが、これは個人ルートとかに入った時に掘り下げる可能性があるかも……?数はかなり少ないですけど…。

まだ共通ルートです。あと三分の一くらいで終わります。その後いくつくらい個人ルート書くかはわかりません。



363 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/17(土) 22:42:01.32

◇――――◆



後日



穂乃果「うん、いいね希先輩!」



にこ「初めてにしては悪くないと思うわよ。そんなでっかいのぶらさげてるくせに」

希「な、関係ないっ」///


穂乃果「……///」



にこ「……いつから大きくなり始めたのよ」

希「うぇぇ……なんでそんなこと」



希「大丈夫、にこっちも大きくなるよ」

にこ「……」


凛「大丈夫、にこ先輩――」




にこ「あんたには言われたくなーい!!」


ことり「あ、そうそう。みんなにクッキー作ってきましたよー」



穂乃果「やたー!」


ことり「今日はねーいつもより美味しいと思うよー?」

穂乃果「どうして?」

ことり「食べてみて」


真姫「クッキー……」

にこ「ふぅん」


花陽「いただきます」




穂乃果「――おいしいっ」

穂乃果「なんで、いつもより味が濃いよ!!」

ことり「ふふっいつもより手間かかってるんだよー」

穂乃果「へぇ、ことりちゃんは凄いね!!!」



364 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/17(土) 22:45:45.19

穂乃果「――毎日作って貰いたいなー」


ことり「え、え?」


絵里「……」


真姫「……」

凛「……」

海未「……」


にこ「私も作ってあげよっか?」

にこ「お菓子はあんまりわかんないけどね?」

にこ(し、自然に対抗するようなこと言っちゃった……)

穂乃果「ほんとーですか? あ、なら普通の料理でも……」


海未「あんまり人にばかり作って貰ってはいけませんよ。自分でも作れるようにならないと」

穂乃果「穂乃果男だしー」

海未「関係ありませんっ」


絵里「そうよ、今の時代男の人も自炊くらい出来ないと」



凛「う……り、凛はこの前お菓子作ったし」

真姫「……」



希「なるほど、真姫ちゃん重症みたいやね」


絵里「希もでしょ」

希「あちゃー……」



真姫(自炊……か)


真姫(やっぱり出来た方がいいわよね……)





【西木野 真姫 は料理が出来ないようです】



365 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/17(土) 22:50:20.03

穂乃果「そいえば花陽ちゃんとにこ先輩!」

にこ「?」


穂乃果「はいどうぞー」



花陽「――ここここここここれは!!!!!」

にこ「ツバサのサインー!!!」

花陽「し、しかも小泉花陽さんへって書いてある!?」

にこ「ほ、ほんとだ!! すごいすごい、なにこれ!?」



穂乃果「ツバサさんに書いて貰いました」

にこ「あんたほんとだったの!?」



にこ「ありがとう!!!」

花陽「ふぁ……しんでもいい……」


真姫「で、どうだったのライブの方は」

穂乃果「うん……凄かったよ」

絵里「なんだかテンション低いわね」

穂乃果「凄すぎて……今でもライブなんじゃないかって思うくらい」

穂乃果「もっと、もっと練習しなきゃ追いつけない。死ぬ気でやらなきゃ追いつけない」

穂乃果「こんなこと言ってみんなの士気を下げたくはないんだけどさ……」



にこ「……」

花陽「っ……」

ことり「色々教わったんだね」



穂乃果「うん。絶対みんなでアライズを倒そう!」



海未「そうですか……ならさっそく、練習を始めますよ」


海未「……花陽だけ少しいいですか?」

花陽「あ、はい……」


穂乃果「?」



366 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 02:01:13.05

◇――――◆




帰り途




穂乃果「花陽ちゃんと何を話していたの?」

海未「……」




海未「……少し花陽がついてこれてないのは穂乃果も知ってますよね」



穂乃果「あ……うん」

海未「それで」


穂乃果「――穂乃果が教えるよ」

海未「え」

穂乃果「みんなも自分のことで手いっぱいな面もあるだろうし、そしたら穂乃果しかいないじゃん?」

穂乃果「それに、もう花陽ちゃんとも約束しちゃってるし」

海未「もうしていたのですか……」

穂乃果「結構前だけどね」

海未「そうですか、穂乃果に任せておけば安心ですね」

海未「花陽のこと、よろしくお願いします」


穂乃果「希先輩は大丈夫?」

海未「はい、穂乃果も見ていた通り、すぐにでも追いつくと思います」

穂乃果「へー」






海未「では私はここで」


穂乃果「ばいばーい」




367 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 02:02:59.74

穂乃果「……」


プルルルルル



穂乃果「あ、もしもし」


花陽『穂乃果先輩……どうしたんですか?』

穂乃果「ううん、なんだかきになっちゃって。帰る時元気なかったでしょ?」


花陽『……』

穂乃果「海未ちゃんになにか言われた?」

花陽『いえ……私がなんにも出来ないのが悪いんです。私……全然出来なくて足手まといで……』


穂乃果「大丈夫だよ、そんなこと誰も思ってない」


花陽『……』


穂乃果「……いまどこ?」

花陽『え……駅のとこ、です。凛ちゃんの家の近くの』




穂乃果「今から行く! 待ってて!!」


花陽『え!?』


プツッ



穂乃果「……よし」




368 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 02:04:10.37

◇――――◆


 ただただびっくりした。

 だって、いきなり電話されてそしていきなりここに来る、だなんて。


 もう夏も近いから日は長くはなってるんだけれど、今はもうとっくに落ちてしまっている。こんな時間からここまで……。




穂乃果「――あ、いたいた」


花陽「ほんとに来たんですか」

穂乃果「約束やぶるほど馬鹿じゃないよ」

穂乃果「花陽ちゃんこそ、居てくれて嬉しいよ」

花陽「……」

花陽「あ、あの……」


穂乃果「ん?」

 私はこの人が苦手。嫌いってわけじゃない、いい人っていうのはほかの人と話しているのを見ていればわかる。

 でも……。

花陽「きょ、今日は……どうして」


穂乃果「花陽ちゃんの練習見てあげようと思って!」

花陽「い、今から……?」

穂乃果「あ……ごめん都合悪かったかな?」

花陽「い、いえ……」


花陽「……」

 そういえば……私この人と二人きりになったの初めて、かも。私、多分µ’sの中で穂乃果先輩とは一番話してない。穂乃果先輩も男の人だって考えちゃったら……なんだか恥ずかしいしどう話していいかわからなくなるんだもん。

 この前にこ先輩と三人で出かけた時はにこ先輩が間を埋めてくれたけど……。



花陽「……」


穂乃果「……」



369 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 02:06:47.77

穂乃果「あ、じゃあどこか練習する場所あるかな」

花陽「それなら公園に」

穂乃果「ほんと? ならいこっか」


 穂乃果先輩は私の背中に手を回しそのまますっと押して、私の横を歩き始めた。


穂乃果「んー暑いねえ」

花陽「そうですね」

穂乃果「もう夏も近いよ」

花陽「はい」


穂乃果「花陽ちゃんは夏と冬どっちが好き?」

花陽「えっと……」


穂乃果「?」

花陽「えっ、と」

穂乃果「――穂乃果は夏が好きだよ」

花陽「あ、そうなんですか?」

穂乃果「だって雪とかふったら外出られないしね?」


花陽「でもあんまりこっちじゃ降りませんよ?」

穂乃果「寒いし!」

花陽「……私は冬の方が好きです」

穂乃果「へえ」


花陽「暑いと動きたくなくなるし」

穂乃果「あーなるほどお」



花陽「私……運動とか出来なくて。凛ちゃんとかはすっごく出来るのに私だけ」

穂乃果「出来なくても楽しければいいと思うけどなあ」


穂乃果「あ、でもことりちゃんもそんなこと言ってたな……」



花陽「穂乃果先輩は運動が得意ですもんね……」



370 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 02:12:14.38

穂乃果「もしかして……バスケとか嫌い?」

花陽「あんまり……」

花陽「だって……私は全然出来ないから迷惑に」

穂乃果「なるほど――もしかしてµ’sでもそんなこと思ってる?」


花陽「え……」


 駅から少し離れて、小さな時によく遊んでいた公園の中に入っていく。


 穂乃果先輩はベンチに座って、となりをぽんぽんと叩いて笑った。遠慮しようかと思ったけれどこれ以上気をつかわせるのもあれだから、恐る恐る腰を降ろす。


穂乃果「そんなこと、ないんだよ?」


穂乃果「いくら花陽ちゃんが出来なくてもみんなが支えてくれる。みんなが教えてくれる。みんなが忙しいなら穂乃果が教えてあげる、穂乃果がみんなと同じくらいまで鍛えてあげる」


穂乃果「出来ないことは悪いことじゃないよ」

花陽「……でも」

花陽「私、こんなんでµ’sにいても大丈夫なんですか」

花陽「後から入ってきた人にどんどん追い越されて、希先輩にも追い越されそうでっ……!!」





穂乃果「ねえ、花陽ちゃんがなんでµ’sに入ったか覚えてる?」

穂乃果「好きだからでしょ?」

花陽「……」



371 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 02:21:09.23

花陽「……なんで、穂乃果先輩はそんなに優しくしてくれるんですか……」

花陽「こんなにぐじぐじして……私はなんにも出来ないのに」


穂乃果「……どうしてかな」

穂乃果「なんだか放っておけないんだもん」

花陽「……」

穂乃果「まあなにより……花陽ちゃんが友達だから、かな!」ニコッ

花陽「っ……」キュンッ




花陽(あ、あれ……なに、なんか顔熱い……しかもなんか心臓が……)ドキドキドキドキ


穂乃果「どうしたの?」

花陽「ひゃ、あ……なんでもない、です」////


 穂乃果先輩の方を向けなくて、顔も熱くてドキドキする。……どうしちゃったの、私。

穂乃果「……?」

 なんで、なんでこんなにドキドキするの。なんでなんでなんで。

花陽「……」//////


穂乃果「……熱?」

花陽「いや、これ、は」

穂乃果「今日はやめとく?」

花陽「いえ、します!!」

穂乃果「よし、じゃあしよっか!」

花陽「は、はい」


穂乃果「じゃあ今から服脱いで?」

花陽「――え……?」




花陽「え、えと……なにをするんですか?」


穂乃果「?」



372 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 02:35:57.20

 なんで不思議そうな顔をするの? もしかして不快にさせちゃったかな……ふ、服を脱ぐ? えっとここで? でも何か穂乃果先輩にも考えがあるかもしれないし。それを私が知らずに口答えなんかしたら悪いよね。

 ま、周りに人はいないし。



花陽「……ぅ」プチプチ


穂乃果「っ!?」////

花陽「こ、これで、いいですか?」////ウルウル


 ワイシャツのボタンを外して、キャミソールの姿になる。



 

穂乃果「ちょ、ちょっとなんで脱いでるの!?」///


花陽「え……?」


花陽「だって穂乃果先輩が……」

穂乃果「ち、違うよ! 着替えてきてってこと!!」

花陽「あ……///」

花陽「ご、ごめんなさい!! こんな醜いのみせて!!」

穂乃果「いや……醜くはないけど」////

花陽「でも太ってるし……」

穂乃果「そうかな?」ジッ



373 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 02:39:54.31

花陽「あわわ……」バッ

穂乃果「あ、ごめん!!!」////


花陽「着替えてきますっ!」

穂乃果「う、うん」


穂乃果(……花陽ちゃん、結構おっぱいおっきいな……ことりちゃんより……)ゴクッ


タッタッタッ



花陽「はあっ、はぁ」


花陽「やっちゃった……恥ずかしいよ」


花陽「……どうしよう」


花陽「馬鹿、馬鹿馬鹿!!!」


花陽「ぅ……」




 穂乃果先輩のことを考えると……。漫画とかで読んだことがある、でも自分がこんな気持ちになるだなんて。



花陽「――好きになっちゃった、かも」



374 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 02:41:50.04

◇――――◆

真姫「お菓子……か」

真姫「普通の料理とどっちがいいのかしら」



真姫「……」

真姫「調べても全然わかんない」

真姫「というか焼く時って油敷かなきゃなのね、へえ……」


真姫「……」


真姫「穂乃果先輩……」

真姫「んっ、ぁ……♥︎」ブルルッ


真姫「ん、まだトイレ行かなくていいや、あと一時間」


真姫「んっ……♥︎」





真姫「誰か教えてくれる人……」

真姫「でも大体穂乃果先輩のことが好きな人ばかり」

真姫「――本人に聞いてみる?」

真姫「そうよ本人に聞いてみて、一緒に作ってみればいいんじゃない?」

真姫「先輩は料理出来ないみたいだけどそれはそれでいいし。一緒に作ってみればいいし」

真姫「私の家にも呼べるしふたりきりにもなれるわよね?」


真姫「よし……」


真姫「でも、上手く言えるかしら」

真姫「……」





真姫「出来る――だって私は西木野真姫よ?」





376 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 03:05:33.48

◇――――◆


一週間後


花陽「……」


穂乃果「今の出来てたよ!」


花陽「ほんと?」

穂乃果「うん!」

穂乃果「ねみんな!」



花陽「……」


海未「良かったですね、花陽」

花陽「はいっ」

真姫「油断しちゃダメよ」


絵里「真姫もよ」


真姫「わかってる」


海未「では休憩にします」




穂乃果「ふぅ……」

花陽「あ、あの……ありがとうございました」

穂乃果「ん? 全然大丈夫」

花陽「あれから毎日来て貰って……」

穂乃果「まだ続けるんでしょ?」

花陽「……いいんですか?」

穂乃果「もちろん、まだまだ上手くならないとダメだもん」

花陽「ありがとうございますっ」////



凛「――かよちーん!!」

花陽「あ、ごめんなさい」



穂乃果「行っていいよ」

花陽「はいっ」ペコリ



377 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 03:16:42.70

真姫「――穂乃果先輩」

穂乃果「なにー?」

真姫「毎日練習終わったら花陽と二人で練習してるって、ほんとなんですか?」

穂乃果「そうだよ」

真姫「……優しいんですね」

穂乃果「そう? だってやれることなんてこれくらいしかないし」

真姫「……優しすぎる」



 ここ最近、花陽の穂乃果先輩に対する態度が変わっていることが気になっていた。そんな中で、先ほど花陽と二人で秘密の訓練をしている、だなんて。

 鈍感な私でも花陽がどういう経緯であんな態度を取るようになったのかくらいはわかる。


 つまり花陽は穂乃果先輩のことが好きになってしまったんだろう。


真姫「あなたは優しすぎる」

穂乃果「ありが、と……?」

真姫「褒めてない!」

穂乃果「なんでさー」

 こうやって人を無意識のうちに惚れさせていくだなんて、本当に女たらし。酷い、最低。……私もそれにかかってしまっているのが情けないけれどね。
 ライバルが多いということはもう分かっている。凛、花陽、海未先輩、絵里先輩、そして――にこ先輩も。



 多分本当に意識しなければわからない、と思う。でも私はここ何日かメンバーを観察し続けてきた。

 時々赤らめる頬や、目を直視出来ていない時それらを意識的にみていれば答えは見えてきたんだ。



379 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 03:20:00.79

真姫「多すぎんのよ……」


穂乃果「ん?」

 なら先手必勝。明日の休みに誘うの……!



真姫「――ほ、穂乃果せんぴゃっ……」

真姫「うっ……」


穂乃果「わ……!れ」

穂乃果「噛むなんてさ珍しい! いいもの見れたー」


真姫「うっさいのよ! たまにくらい噛むわよ!」


真姫「――背小さいくせに生意気よ!」

穂乃果「え……」






穂乃果「……」シュンッ

真姫「……え、あごめん……」

真姫「あ、あの、先輩……私そんなつもりじゃ――」

 どうしよう、つい口が滑って……。そんなことこっちは気にしてないし、馬鹿にするつもりもなかったのに。どうしよう…傷つけちゃった? そうよね……私、さいて――。


穂乃果「――じょうだーん!!」

穂乃果「気にしてるんだからこれ以上言うなデカブツー!!!」


真姫「な……っ、このっ!」






海未「――はいはい二人ともはしゃいでないで、休憩おわりです」


真姫「え、そう……」

真姫(言えなかった……)


 穂乃果先輩の方がやっぱり最低だ。



380 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 03:22:54.63

◇――――◆

UTX


ツバサ「……」ポーッ


英玲奈「……ツバサ」


英玲奈「ツバサ!」

ツバサ「え?」



あんじゅ「最近抜けてるわよ」

英玲奈「ちゃんとして貰わないと困る」

ツバサ「……ごめん」

英玲奈「練習しないとライブで失敗してしまう。ツバサはとことん練習しないとダメなんだから」

ツバサ「……ごめん」

あんじゅ「どうしたの?」

あんじゅ「ライブだって成功したし、何か考えることある?」


ツバサ「……」


 そう、心配なことなんてなにもない。少し大きいライブも成功して、軌道に乗っている。このまま行けばラブライブだって優勝出来る。


 それなのに、最近気になって気になって仕方がないことがある。



英玲奈「――高坂穂乃果」



384 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 10:37:33.61

ツバサ「……」ビクッ

あんじゅ「へぇ」

英玲奈「なるほど」

ツバサ「ななななによ!?」///

あんじゅ「なぁんだ、恋愛をしたことがないツバサちゃんもー、ついに恋の病ってことなんだ」

ツバサ「はあ!?」

英玲奈「高坂穂乃果か……」


英玲奈「デートは?」

ツバサ「ちょ、だからどういうことよ!?」

あんじゅ「いつまでとぼけるんだか」

英玲奈「バレバレだぞ」

ツバサ「だ、だから……」

 なに、二人ともなんなのよ。

あんじゅ「――好きなんでしょ?」

ツバサ「っ……」///

ツバサ「わ、わかんないわよ」

 好き、私が穂乃果さんのことを? 顔を見ればドキドキするし、メールしてもドキドキする。何もない時も穂乃果さんの顔思い出して……。

 ――あれ、私……。

ツバサ「好き、なのかも……」

英玲奈「おお、これは好都合。アライズは恋愛禁止じゃない」

あんじゅ「ま、ツバサも女子高生だし恋愛くらい楽しんでもいいんじゃない」

ツバサ「……ぅ///」

あんじゅ「くす、やっぱり可愛いー」

ツバサ「うるさい」

英玲奈「普段はキャーキャー言わせてるのにな」

ツバサ「あんただってキャーキャー言わせる方じゃない」

英玲奈「タイプが違う」

あんじゅ「英令奈は見た感じで引っ張っていくタイプってわかるでしょ? でもツバサは小さいのに王子様系だから女の子もキャーキャー言うの!」

ツバサ「……」


英玲奈「で、どうなんだ」

ツバサ「なにが」

英玲奈「デートとか」

ツバサ「で、でーと……?」

あんじゅ「誘わないのー?」


ツバサ「え、えっと……そ、そうよね。誘った方がいい、わよね」カァァアア

 ああ、もうダメだ。デートに誘う? それってどうやるの、普通に遊びに行こうとか言うの? でもでも変なふうに思われたりしないかしら。


 私がこんなこと考える日が来るなんて……ほんとに彼のこと――。




385 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 10:53:05.73


ことり「……穂乃果ちゃん!」


穂乃果「んー?」

ことり「あ、明日休みだし……」




凛「――穂乃果ちゃん穂乃果ちゃーん!」

穂乃果「なあに?」

凛「今日凛の家に来てよ! ね、ね?」ギュッ


ことり「……」



穂乃果「うーん、どうしようかなぁ……」

凛「またエッチしようよ」ボソッ




穂乃果「……」///

穂乃果「今日は疲れてるし、ダメだよ……」

凛「っ……」


凛「――したいしたい! ねえ穂乃果ちゃん、凛この前のが忘れられないんだよ!」


穂乃果「ど、どうしたのさ!」

凛「あ……ひ、一人じゃ届かないし……」///


穂乃果「そ、そういうことじゃなくて」



ことり「――なんのはなし?」ニコニコ


穂乃果「え!? あ、いや」

凛「あ……」

ことり「ことりが聞いたらダメな話かなあ?」

凛「いや全然!」

ことり「そっか、なら続けていいよ?」

凛(……な、なんか怖いな)


凛「やっぱりいいやっ!」


凛(でも、エッチしたいよお……)ムズムズ




【星空 凛 が特殊なエッチにハマったようで】




386 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 10:56:58.59

凛「また今度にするにゃ」


穂乃果「あ……」


ことり「なにか都合でも悪くなったのかな」

穂乃果「うーん?」


ことり「あ、ねえねえことりの家に来ない?」

穂乃果「……どうしようかなあ。花陽ちゃんとの練習もあるから」

ことり「そっか……」

ことり「なら今から少しだけ付いてきて?」


穂乃果「……いいけど?」



スタスタ




ことり「さっきの凛ちゃんなんだったんだろう?」

穂乃果「さ、さあ」

ことり「……」


ことり「最近穂乃果ちゃんさ、色んな女の子と仲良いね」


穂乃果「そうかな」

ことり「ふふ、前からだよね?」

穂乃果「そんなことないよー……」

ことり「モテモテ!」

穂乃果「もう……」

穂乃果「ことりちゃんだっていっぱい告白されてたじゃん」

穂乃果「どうして断ってたの? 中学の頃の石田とかすっごいイケメンで背も高くていいやつだったのに……」

ことり「そうだけど……どうしてかな? なんかみんなピンと来ないというか」

ことり「穂乃果ちゃんは?」

穂乃果「ん?」

ことり「――海未ちゃんから告白されてるしょ」

穂乃果「え……」

ことり「知ってるんだよ」

穂乃果「――な、なんで知ってるの?」


ことり「……へえ、そうなんだ」


穂乃果「あ、あれ?」

ことり「ことりはなんにも知らないよ。今知ったの」


ことり(知ってたけどね)


穂乃果「あ……」



387 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 11:05:03.92

ことり「絵里ちゃんからも告白されてる、穂乃果ちゃんはどうしたいの?」

穂乃果「……」

ことり「海未ちゃんは初恋の人だもんね」

穂乃果「わかんないよっ……」



ことり「ここ入って、この教室なら誰も来ないから」


バタン

 穂乃果ちゃんを先に教室内に入れて、扉を閉める。薄暗い教室内にはたくさんのダンボールが散乱していて、物置みたいな役割になっている場所なんだろう。練習終わりのこんな時間だし、誰も来ることはないはず。


ことり「――絵里ちゃんは元彼女、海未ちゃんは初恋の人」


穂乃果「っ……」

ことり「どうするの」



穂乃果「やめて」


ことり「どうしたいの」

穂乃果「やめて」

ことり「誰がいいの?」

穂乃果「やめてよ」

ことり「待ってるよ、きっと」

穂乃果「……やめて」


ことり「穂乃果ちゃんしか決められる人は――」

穂乃果「――うるさいっ!!!」




ことり「……」

穂乃果「どうしていいか……わかんないんだよ……」


 穂乃果ちゃんは苦しそうに、目元を抑えた。


 人から告白されているんだもの、本当なら嬉しいに決まっている。でも……複数からなら話は別なのかもしれない。それは穂乃果ちゃんが優しいから、複数の気持ちには応えることは出来ないから。


 もしかしたら……絵里ちゃんと海未ちゃんだけじゃない可能性も――それはないか。




388 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 11:32:05.61

ことり「あ、またおっきくなった?」

穂乃果「ふぁ……」

ことり「ほんとにおっぱい好きなんだね? もしかして、絵里先輩や希先輩に誘惑されたらすぐ落ちちゃうんじゃない?」


穂乃果「そんなことない」

ことり「そうかなあ」

ことり「……最近一人でもしてないでしょ?」


ことり「ダメだよ、男の子は二三日に一回は抜いてあげないと身体にもよくないんだから」サワサワ




穂乃果「や……♡」

ことり「ふふっ」

 なんだろう、少しだけ穂乃果ちゃんの様子がいつもとは違う。なんでかわからない、穂乃果ちゃんはエッチが好きだからきっと――。


ことり「じゃあ脱がすね?」


ボロン

ことり「こんにちは♡」


ことり「ほら穂乃果ちゃんのおちんちんが気持ちよくなりたいよーって言ってる♡」

穂乃果「……」


ことり「……む」


ことり「いいよ別に、気持ちよくしちゃうから」グチュグチュ



穂乃果「んっ……///」


ことり「どう?」グチュグチュ


穂乃果「気持ち、いいよ」




ことり(……あんまり硬くない、どうして?)



389 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 11:33:52.00

穂乃果「ふぅ、ん♡」

穂乃果「あっ、出ちゃうよ……//」



ことり「え!?」

ことり(だってまだ半勃ちなのに……?)


穂乃果「ふぁぁっ♡」ドピュッダラダラ


ことり「!?」

穂乃果「んっ、はぁはぁ……」///


ことり(量少ない……しかも勢いも全然ない……)

ことり「気持ちよく、なかったの……?」


穂乃果「ううん、気持ちよかったよ。ありがとう」ギュッ


ことり(全然興奮してくれてなかった……)


ことり(……しかも、なんでこんなにことりに気を使って……っ)

ガサッ



ことり「そっか、それならもっと気持ちいいこと、しよう?」

ことり「ふふ」

穂乃果「っ♡」

穂乃果「……」




穂乃果「――やめて」

ことり「え……?」



390 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 11:35:05.52


穂乃果「……これから花陽ちゃんとの練習、あるからさ」

穂乃果「あんまり体力使いたくないの」

ことり「……」


穂乃果「ごめん」

 断られた……? 嘘……。

 下を向いている穂乃果ちゃんの表情はよくわからないけど……本気みたい。



ことり「――分かった、ごめんね。こんな急に……」

穂乃果「ううん」

ことり「……ことりも寂しいの、またしてくれる?」

穂乃果「うん」

 小さく頷いて、穂乃果ちゃんは出て行ってしまった。なんであんな反応するの、穂乃果ちゃんはエッチが好きでしょ? する場所が嫌だったのかな? それともことりとなんてもう、したくない?




ことり「……」



 花陽ちゃんとの練習と言っていた。そうか、穂乃果ちゃんはそういう人だ。


ことり「優し過ぎるんだよ……」

ことり「……」



ことり「ふぁ……♥︎」


ことり「……ん♥︎穂乃果ちゃ……ん♥︎」クチュ……クチュ



391 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 11:40:59.93

◇――――◆


希「――あれ、なにしてるの?」



穂乃果「の、希先輩……!?


希「……なにをそんなビックリしてるん?」

穂乃果「いや別に、あはは」



希「……」

希「あそこの教室から出てきた?」

穂乃果「は、はい……えっとちょっと急いでますから」

 穂乃果ちゃんはそそくさとウチの横を通りすぎて行く。なんか怪しい。


希「待って」ガシッ


穂乃果「な、なに?」



 一瞬だけピンと伸びた高坂君。下半身のジャージに不自然な白い染みがいくつもあるのに気がついた。これって……。



穂乃果「用がないなら……」

希「ごめん、なんでもないや」


 高坂君はなんだか苦しそうに微笑んで、角を曲がっていった。


希「あれ……」

 

希「……」////


 もしかして、そういうこと、だよね? 一人でしてた、とか?


希「……それにしてもなんであそこから?」



392 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 11:41:43.13

 あそこは行事に使うような荷物が置かれている場所。そろそろ夏の球技大会も近いから得点ボードとかを取りに来たんやけど……。


 まあとりあえず目的は果たさないと。





「んっ……ふぁっ♥︎ひぅ♥︎」ピチャ……ピチャ




希「え?」



希「ことり、ちゃん?」



 薄暗い教室の奥、壁によりかかって艶やかな声を発していることりちゃんの姿が確認できた。

 口に手をあてて、下半身に伸ばされた手を見ればなにをしているかくらい、ウチにも分かる。



ことり「……穂乃果、ちゃん……♥︎」


ことり「んんっぅ♥︎」ビクッビク


ことり「ハッーハァ……ぁ♥︎」


希「……」


 ウチはよくこういう場面に遭遇するな、とか考えながら本来あった目的を放棄してその場を後にした。艶やかな声をあげ、色っぽい表情のことりちゃんはウチの目に強烈に焼き付いた。そして、呟いていたある名前。


希「さっきみた高坂君の状態と関係あるんかな……」

 海未ちゃんが告白していた時も高坂君絡みだったな。


希「……全く……ことりちゃんにあんな顔させるなんてね」


希「そういう経験ないウチからしたらわからんなー」

希「……」


希「高3でそういうのないって……結構マズイ……よね」



393 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 11:44:55.49


◇――――◆


凛「今日も練習?」

花陽「う、うん」

凛「へー、いいなー穂乃果ちゃんと二人で練習なんて」

花陽「そうかな」

凛「凛も練習したいなー」

花陽「凛ちゃんは大丈夫だよ」

凛「うーん」



凛「――かよちんてさ、穂乃果ちゃんのこと好きなの?」



花陽「っ」ビクッ


花陽「ど、どうしたの急に」

凛「なんかかよちん、最近穂乃果ちゃんと話す時だけ態度が違う気がしたから」

花陽「……」

花陽「――凛ちゃんは、好きなの?」


凛「好きだよ」


 言葉が、重い。とても、とても。

 穂乃果先輩から凛ちゃんに告白されたということは既に知っていた。でも本人の口からはっきりと好きだという気持ちを聞かされるのは初めてのことだった。



凛「全く、絵里先輩とか強敵多すぎて困るにゃー」


凛「でも、凛はもう引かないよ。後悔はしたくないから」



395 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 16:52:29.08

 後悔……。




凛「かよちんも好きなんでしょ」

 先ほどの質問形式ではなく、もう花陽の心は読まれていて、確信した言い回しに変わる。



花陽「……でも、凛ちゃんの応援――」

凛「凛に気をつかうなら、怒るから」

凛「どうせ凛の応援ーとか言って自分は身を引くつもりだったんでしょ?」



花陽「……」


凛「かよちんは、かよちんのやりたいようにやって? ……絶対後悔だけはしないで」


花陽「凛ちゃん……」

凛「じゃ、練習がんばってね!!」


凛「――あーあ、またライバルが増えちゃうかも……なんてね?」



凛「ふふ、バイバイ」





396 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:04:40.34

◇――――◆


花陽「……」

穂乃果「練習、疲れちゃった?」

花陽「いや……」

穂乃果「これいる?」



花陽「え……」

 練習終わり、差し出されたのはペットボトル。でもそれはさっき穂乃果先輩が飲んでたやつで、つまりこれを飲んだらあれがああなるわけで……。


花陽「あわわわわわ」//

穂乃果「どうしたの?」

花陽「だ、ダメです間接キスなんて!!!」


穂乃果「これ花陽ちゃんがさっき飲んでたやつだけど……」

花陽「え……」

 よく見ると、そうだ。だって穂乃果先輩は両手にもう一つペットボトルを、持っている。しかも置いておいた私のものがない。つまりただの勘違い。


花陽「あ……ご、ごめんなさいっ」///

穂乃果「いや、いいんだけどさ」




穂乃果(……そんなに穂乃果嫌われてるのかな)




穂乃果「……」



397 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:06:27.12

花陽「あ、あの……決して嫌ってるとかじゃ、ありませんから」

穂乃果「え?」

花陽「その、恥ずかしくて……」

穂乃果「そ、そっか」


 ダメだ。穂乃果先輩と二人でいるのが、少しだけ辛い。喋ることが見つからなくて黙ってしまうことも多くなってしまっていた。どうしてだろう、これも――好きになってしまったからなのかな。

 自分の気持ちには気がついている、穂乃果先輩のことが好きなんだって。でもそんな気持ちと向き合うと脳裏に浮かぶのはいつかの凛ちゃんと穂乃果先輩がキスをしていた場面。


 ――凛ちゃんは穂乃果先輩のことが好きなんだ。穂乃果先輩の口から告白された、というのがなによりの証拠だった。

花陽「……」

 私は凛ちゃんを応援しなきゃいけない立場なのに、もし自分の気持ちだけに素直になっちゃったら凛ちゃんを裏切ることになっちゃう。凛ちゃんはああ言ってたけど、でも……。

 そんなの……出来ないよ。




穂乃果「どうしたの?」

花陽「――せんぱ」



ポタポタ


穂乃果「雨……?」


花陽「ほんとだ」


穂乃果「……こっち来て」



 穂乃果先輩に手を引かれて、小さな屋根とベンチがある場所に。



398 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:12:11.87

ザァアアアアア



穂乃果「降ってきたね。良かったぁ、早めに動いて」

花陽「そうですね」

穂乃果「濡れてない?」

花陽「はい、大丈夫です」

穂乃果「良かった」

穂乃果「風邪引いたらダメだもんね」




花陽「……先輩」

穂乃果「なあに?」


凛『後悔だけはしないで』




 凛ちゃん……いいんだよね? 好きなようにしても。





花陽「――好きです」

穂乃果「え、え?」

花陽「穂乃果先輩のことが好きです」

 
穂乃果「……」


花陽「……私、ずっと人のことばかり考えて生きてきたんです。自分が本当にしたいことや欲しいものがあっても、人と被ったら全部譲ってきました」


花陽「凛ちゃんが穂乃果先輩のことを好きになって、告白していた瞬間から私は……この想いを封じ込めるはずだったんです。いつもみたいに」



399 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:16:04.78

花陽「でも……もう後悔、したくないんです」

花陽「っ……」


花陽「――先輩、私と付き合って下さい」


穂乃果「……」


花陽「……答えられませんよね」


穂乃果「ごめ、ん」


穂乃果「……本当に……ごめんっ」

花陽「いつか聞かせて下さい」


 穂乃果先輩は下を向いてしまって、きゅっと唇を噛み締めている。迷惑、だったかなやっぱり。


穂乃果「絶対、いつか答えるから」

花陽「な、なら……」


チュッ


穂乃果「!?」


花陽「今こ、答えを返してくれない、罰、です……////」


穂乃果「……」



花陽「あ……あ///ご、ごめんなさいっ! 急に、こんな……!! 嫌でしたよね、ごめんなさい、ごめんなさいっ!!」



花陽「……でもみんなに、負けたくないから!」


 自分でも、驚くほど大胆になれた。ああ、恋は人を変えてくれるっていうけども、私も例外ではないのかな。

花陽「……雨、上がりましたね」

穂乃果「そ、そうだね」

花陽「また、練習付き合ってくれますか?」


穂乃果「――もちろん!!」




花陽「……ありがとうございますっ」



 なんだ少しだけ、強くなれた気がした。



400 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:17:03.07

◇――――◆

凛「そっかぁ……」

花陽「言えたのも凛ちゃんのおかげ」

凛「……負けないよ」

花陽「わ、私だって!」





真姫(なんの話をしてるのかしら……)


穂乃果「……」

真姫「穂乃果先輩」

穂乃果「……」

真姫「先輩?」

穂乃果「え、真姫ちゃん」

真姫「大丈夫ですか?」

穂乃果「全然大丈夫」

真姫「そうですか」

真姫(なんか、考え事してる?)

真姫「ちょっと話があるんですけど」

穂乃果「なあに」

真姫「今度の日曜日、ウチに来ませんか?」

穂乃果「どうして?」

真姫「そ、その……料理教えて欲しくて、一緒に作らない?」



401 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:18:39.90


穂乃果「料理? 穂乃果料理なんて全然作れないんだけど……」

穂乃果「料理ならことりちゃんかにこ先輩がすっごく出来るよ。――ねえねえことりちゃ――」

真姫「い、いいです!! 私は穂乃果先輩と作りたいの!」

穂乃果「え」///

真姫「……ダメ?」///


穂乃果「ダメじゃ、ない」

真姫「なら色々概要はメールするから」


穂乃果「は、はい」




穂乃果(なんで穂乃果なんだろう。料理を教えて貰うなら他の人でいいのに)

穂乃果(……もしかして、真姫ちゃんも穂乃果のことを……? さ、流石にそれはない、か)




プルルルルル


穂乃果「ツバサさんから……」



402 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:19:31.85


穂乃果「もしーもし」

ツバサ『あ、もしもし』


穂乃果「ん、ツバサさんどうしたんですか」


ツバサ『え、あ、いや』

穂乃果「?」


ツバサ『そ、その突然で悪いんだけど……明日どこか二人で遊びに行かない?』

ツバサ『ご飯、とか』


穂乃果(いきなりどうしたんだろう……?)

穂乃果「明日ですか……?」


穂乃果(真姫ちゃんとの約束があるね)




穂乃果「――ごめんなさい、明日はちょっと……」





ツバサ『っ……』

ツバサ『そう、ごめんなさい。急に誘ったりして』

穂乃果「いえ別に大丈夫です」

ツバサ『じゃあまたね』


穂乃果「え、はい……」


プツッ




穂乃果「……今度暇な時こっちから誘った方がいいかな?」




403 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:21:39.43

◇――――◆


UTX


ツバサ「……はぁ」ズゥゥン



あんじゅ「どうしたのかしらツバサ」コソコソ

英玲奈「さぁ」コソコソ


あんじゅ「――どうしたのツバサ」

ツバサ「別に……なんでもない」



英玲奈「高坂穂乃果のことか?」

ツバサ「……別に」



あんじゅ「あ、そういえばどうなったの?」

ツバサ「言いたくない」

あんじゅ「デートは?」



ツバサ「はぁ……断られたわよ」



 こんなに、辛いなんて。どうしよう、練習も手につかない……。断られたっていうより都合があるからってのほうが正しいのかもしれない。でも、私とどこかに行くのが嫌で……それで都合がある風にしたかもしれないし。


英玲奈「……」

あんじゅ「でもまだ可能性は?」

ツバサ「……知らない」

ツバサ「ちょっと休んでくる」プイッ


 明日は休みだし、服でも買いに行こうかしら……。



英玲奈「これは重症みたいだ……」



あんじゅ「ね……」





404 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:23:28.27

◇――――◆


日曜日



穂乃果「でか……!!」

穂乃果「というかこの辺の家全部大きいなぁ……」


穂乃果「えっと、インターホンは……」

ピンポーン



真姫「――いらっしゃい、待ってたわ」ニコッ

穂乃果「あ、こんにちは!」

真姫「上がっていいわよ」


穂乃果「お邪魔します」


穂乃果「す、すごいね」

真姫「なにが?」

穂乃果「家おっきくて」

真姫「ああ……」

真姫「大きくてもいいことってあんまりないのよ」

真姫「あ、そこ座って」


穂乃果「ふ、ふかふか……!!」


真姫「いちいち驚いてたらキリがないわよ」



穂乃果「ごめんなさい」


穂乃果(……こんなおっきい家なら人とか呼びなれてるんだろうな……)



405 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:24:58.78

穂乃果「なんかパーティとか出来そうだね」

真姫「したことないけどね」

穂乃果「へぇ」

真姫「そもそも、今年入ってから家に入れたの先輩だけだし」///

穂乃果「へえそうなんだ」


真姫(いい加減気がつきなさいよ……なんで気がついてくれないの?)

真姫(やっぱり自分から、言うしか……)

穂乃果(なんで、そんなこと穂乃果に言うんだろ……)



穂乃果「あ、真姫ちゃんの部屋見せてよ!」


真姫「私の部屋? いいけど……なにもないわよ?」


穂乃果「うん」


真姫「ついてきて」



ザッザッザッ


穂乃果「廊下長いー」


真姫「廊下はもっと短い方がいいわね」


真姫「ここよ」


ガチャ


穂乃果「おー……あんまり広くないね?」


真姫「そりゃあね、あんまり広いの好きじゃないし」


真姫「ちょっとだけ休む? 暑かったでしょ?」



406 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:28:22.78

穂乃果「じゃあお言葉に甘えて」

真姫「なにもないけど、まあ許して下さい」

穂乃果「勝手に見たいって言ったのは穂乃果だし」

穂乃果「お、あのベッド……」


穂乃果「……真姫ちゃん」キラキラ


真姫「そ、そんな目で見ないで」


真姫「す、好きにすればいいでしょ」




穂乃果「やったー!」

穂乃果「はぁ!!! フカフカ……!!」ポフポフ


穂乃果「涼しくてきもちー」

真姫「全く……」


 穂乃果先輩は私のベッドに寝転がって、クーラーの風を一身に受けている。外は最早猛暑だし、なんだか穂乃果先輩は暑がりそうだからちょうどいいかもしれないわね。

真姫「なにか飲み物持ってきます」

穂乃果「はーい」




 部屋を出てリビングに行って冷蔵庫の中を漁る。なにが好みかはわからないけれど、まあいくつかジュース持っていけば好きなのはあるでしょ。

 そういえば、穂乃果先輩を呼んだ理由ってなんだっけ。


 ああ、料理を作るとかいう自分でもわけわかんない理由だった……というかあの先輩はよくあんな理由で来てくれたわね。まあ本人が覚えてなければそんなのどうでもいいか。



407 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:29:18.94

 いくつかのジュースを持って部屋へ。


 扉を開けると包み込むような冷気に思わず息が零れる。


真姫「――先輩?」

穂乃果「ん、ぅ……」


 さっきまでは私のベッドでせわしなく動いていたのに、今は見る影もなく、動きが鈍い。


穂乃果「真姫ちゃ……」


真姫「」ドキッ


穂乃果「すぅ……すぅ……」


真姫「寝てんの?」

 ……寝てるらしい。人の家に来ておいて、寝てるらしい。よっぽど気持ちいいのね。


真姫「……そんな無防備にしちゃって」


 お腹も出してまるで女の子みたいに眠る先輩を見ていると、なんだか変な気分。女の子を家に呼んでリラックスしちゃったから寝ちゃった、みたいな世間の女子同士なら普通のことをしているように感じる。


真姫「男なんだけどね」


穂乃果「んぅ……」

真姫「ふふ……」

 気がつけば私は穂乃果先輩が寝ているベッドに肘をついて、穂乃果先輩の顔を間近で眺めていた。

真姫「かわいい……」

穂乃果「すぅ……すぅ」

 少しずつ、少しずつ近づいていく。今ここで穂乃果先輩にキスしたら、どうなる? 胸の鼓動が速い、セミの泣く声がそれをさらに促進させている気がする。



真姫「一回、だけ……」




408 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:31:28.73

チュッ


真姫「……ふぁ」


 柔らかい……。どうしよう、クセになりそう……。

真姫「もう、一度」


スッ



穂乃果「――ま、真姫……ちゃん?」



真姫「え……?」


 もう一度キスをしようと顔を落としたところで、大きく見開かれた穂乃果先輩の目が私の視界に飛び込んできた。

 瞬間私は飛びのいて、部屋の隅っこにうずくまる。


穂乃果「今……」

真姫「言わないでっ」

真姫「――気持ち悪いでしょ、こんなことしようとして」

穂乃果「いや」



真姫「……どこから起きてたんですか」

穂乃果「なんか、唇に当たったのを感じて……」


穂乃果「もしかして真姫ちゃん――」






真姫「そうよ、キスしたの。悪い? 寝ていて意識もない先輩にキスしたの。こんなことで自分の気持ちが抑えられるとでも思ったのかしら」

真姫「――ごめんなさい」

穂乃果「……」



409 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:33:15.60

真姫「前に好きな人がいるっていったの、覚えてる?」


穂乃果「……」

穂乃果(真姫ちゃんも穂乃果のことが……)



真姫「もう流石に気がついたでしょ? 好きなの、私はあなたのことが」

真姫「ずっと好きだった。今日だって料理なんてどうでもよくて、ただ先輩と一緒に居たかっただけ」



穂乃果「っ……」

真姫「私と――付き合って」


 ああ、またうるさい。今度はセミの鳴き声なんかより自分の胸で暴れる心臓が私の音を支配する。こんなにも早く鼓動して大丈夫なのかしら。


真姫「な、なんとか言って下さいよ」

穂乃果「……ごめん、答えはまだ、出せない」

真姫「絵里先輩に告白されているからですか」

穂乃果「……」

真姫「もしかして、他の人からも……」

穂乃果「っ」

真姫「そう。やっぱりモテるんですね」

穂乃果「ごめん」

真姫「謝らないでよ」

真姫「私が馬鹿みたい」

穂乃果「……」

真姫「返事は後でいいですよ」

穂乃果「……」

真姫「はぁ……そんな顔しないで」

真姫「別に私が勝手にあなたのことを好きになって、勝手にキスして、勝手に告白しただけでしょう?」

真姫「先輩は堂々としてればいいの、私が全部勝手にやったことだから」


穂乃果「ありがとう」


真姫「はあ、全くあなたこういうことは慣れているんじゃないの?」


穂乃果「慣れるなんてありえないよ……だって人の気持ちを真っ直ぐぶつけられるんだよ?」



410 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:34:45.07

真姫「まあ」


穂乃果「答えを出さないってことがどれだけ失礼なことかも分かっているつもり。でも……選べないんだよ」

真姫「誰から告白されてるかとか、聞いてもいいですか?」

穂乃果「……凛ちゃん、海未ちゃん、絵里ちゃん、花陽ちゃん――真姫ちゃん」


真姫「……うそ」


穂乃果「……」


 そんなに。そんなにたくさんの人の気持ちを一身に受けて……。きっと考えているうちに次から次に告白されてしまったんでしょうね。

真姫「……よく考えてからでいいから、自分の答えを出して下さい」

穂乃果「うん」





真姫「――はぁあー今日は何しますか?」

穂乃果「え」

真姫「さっきも言ったけど、残念ながら私、料理なんて興味ないんで。なにかしましょうよ」

穂乃果「ええ!?」

真姫「だから先輩と二人でいたかっただけって」

穂乃果「うぅ」


真姫「家に居てもいいけど……夜はご飯でも食べに行かない?」

穂乃果「うん、いいよ」


真姫「夜まで時間あるし……あ、そうだまた曲作らない?」

穂乃果「え?」


真姫「――夏だし、思いっきり夏っぽいやつ!!!」


 きっと、今年の夏はいつもとは違うことを信じて。




411 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:35:45.55


◇――――◆


ツバサ「っ……う、そ」


 初めは信じられなかった。ただの友達だってそう思った。彼の周りには女の子が多いことはµ’sのマネージャーを勤めているということで分かっているし、だってそもそも彼に彼女がいるなんて話――。


 思ったところで思考を止める。そういえば彼女がいるかだなんて聞いていなかった。そりゃ聞かれてもないことに答えるわけないわよね、ましてや恋愛関係のことで。


ツバサ「……」


 街で穂乃果先輩と赤髪の彼女――西木野真姫が歩いていた。初めは信じられなかった、彼の周りには女の子が多いことは分かっている。それでも、それでも――。


 赤髪の彼女が穂乃果先輩の手を奪ったその瞬間に、何かが弾ける音がした。


ツバサ「なんだ……」


ツバサ「はは……ただのピエロじゃない、私……」



 オシャレな飲食店に二人が入っていくのを確認した後、私は静かに背を向けたのだった。




412 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:36:59.01

◇――――◆


花陽「ふぁ……ん♥︎」

花陽「あ♥︎あ♥︎」

パシャッ


花陽「はぁ……はぁ……」


花陽「っ……こんな、いやらしいかっこ……♥︎」

 携帯で、自分自身の姿をとった写真を見て、身体が熱くなっていく。目隠しをして自慰をしながら目の前の全身鏡を使って写真を撮るのにはもう慣れてしまった。



 スタイルに自信があるわけじゃないし、顔だって自信があるわけじゃない。でも……それに対して快楽を覚え初めてしまったのはいつのことだったかな。


 保存されているのは、あられもない自分の姿。こんなの人に見せることなんてできない。

花陽「……はぁ、はぁ……♥︎」


 もし誰かに見られたら……? こんなことをして冷たい目で見られる? もうその人は話してくれなくなる? 


穂乃果『気持ち悪い……』



花陽「んっぁぁ!!……♥︎」ビクビクッ



パシャ



花陽「はぁはぁ♥︎」

花陽「酷い顔……目隠しすれば良かった」

花陽「私……穂乃果先輩のこと、考えながらしちゃった……」


 
 あの人に私のこんな部分を知られたらどうなる? もう口も聞いてもらえない? 冷たい目で見られる?


花陽「……」ゾクゾク


 罵倒されたい、好きなだけ汚い言葉をかけられたい。好きなだけいじめられたい、好きなだけ叩かれたい。


花陽「せん、ぱい……♥︎」

 歪みきった私の性癖は、いつ暴走してしまうんだろう。――時々それが怖くなってしまうの。






【小泉 花陽 には特殊な性癖があるようです】



413 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:37:42.07

◇――――◆


約一週間後



屋上



穂乃果「あと少しで夏休みだよみんなー!」

真姫「そんなこと分かってる」

絵里「穂乃果勉強は大丈夫なの?」

穂乃果「今回はだいじょーぶ!」


穂乃果「赤点ゼロー!」

海未「珍しい……」



穂乃果「補習なんてしてられないからねー」

穂乃果「練習しなくちゃー!」

真姫「そうね」

絵里「じゃあ今日は……」


にこ「――あ、あの」

絵里「なに?」


にこ「用事があって、今日も練習出られない」


ことり「3日連続だよ? どうしたの?」

にこ「え、えっと……」



414 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:40:34.91

穂乃果「……」


希「ま、たまにはいいんやない」

にこ「もう少ししたら普通に復帰するから」

穂乃果「そっか、なにかあるんだね」

にこ「ごめん」

にこ「じゃあ私は帰るわ、バイバイ」


バタン


穂乃果「どうしたんだろう」

凛「珍しいにゃー」

希「にこっちも色々あるみたいやし、そっとしといてあげよ」

穂乃果「うん」


希「じゃあウチは着替えてくるねー」

絵里「ええ」

ことり「夏休みになったら合宿とかしたいなー」

穂乃果「いいねそれー」

凛「やりたーい!」

海未「合宿ですか?」

海未「このメンバーで合宿なんてしてしまったら――遊ぶだけになる気が……」


凛「大丈夫だって!」



絵里「いいじゃないたまには」



415 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:42:11.01

真姫「私の家の別荘使うか頼んでみましょうか? 長期間するなら泊まるお金出すの辛いでしょうし」


穂乃果「ほんとー!!?」

穂乃果「真姫ちゃんちの別荘とか凄そう!」

穂乃果「――この前真姫ちゃんち行ったんだけどね、すっごく大きいの!」

真姫「ちょ……」


ことり「……」






ことり「――なにそれ、二人きり?」

穂乃果「え……うん」

ことり「ふぅん」

絵里「……」

花陽「……」

凛「……」


真姫(待ってよ……今ここにいるのって、ことり先輩以外、全員……)


海未「そうなのですか、もし合宿をするなら頼んでくれるとありがたいかもしれません」

穂乃果「そ、そうだよね!」

海未「それでは練習を始めましょうか」

穂乃果「あ待って、練習のスケジュール取ってくるね」


海未「はい」


タッタッタ

穂乃果「部室だったかなー?」



416 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:52:10.52

◇――――◆


ガチャ






希「――ん?」


 こんなことなら部室じゃなくてちゃんと更衣室で着替えれば良かった。

 予期せぬ来客は、µ’sの核である高坂穂乃果君。

 シャツを脱いでキャミソールになった瞬間のことだった、交わされる視線に顔が熱くなるのを感じる。


穂乃果「――ぁ」

希「っ!?」///



穂乃果「ご、ごめんなさい、着替えて――」


希「だ、大丈夫! 出てかなくていいっ」ガシッ




穂乃果「え……えっと」

穂乃果(お、おっぱい……おっきい)ドキドキ



希「だ、だってほら、部室で着替えてたウチが悪いんやし……」///



417 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:53:07.92

希「そ、それにキャミ着てるから大丈夫!」

希「下もまだスカートだし!」

穂乃果「あ、はい……」

希「そういえばあんま二人きりってなかったね、ちょっとお話してようよ」

穂乃果「穂乃果でいいなら……」


希「そっか」

希「そうやねえ、あ、まずはお礼いいたいな」

穂乃果「お礼?」

希「µ’sに入れてくれてありがとう」

穂乃果「そんなことですか、穂乃果はずっと誘ってたじゃないですか。こっちがお礼を言いたいくらいです」チラッ


穂乃果「っ……/////」

希「そう?」

 ……高坂君も男の子なんや。人より胸が大きいことは自覚してるけど、いくらなんでもそんなに見られたら恥ずかしいよ。

穂乃果「は、はい」



 あ、あれ……なんだろあんまり嫌じゃない。恥ずかしいのに、なんで。

希「……あ、後ろ向いてて」

穂乃果「はい」



418 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:54:43.64

 なんだろ男の子に見られてるのに……。ウチはスカートを脱いでから練習着を履いて、穂乃果ちゃんを振り向かせる。

穂乃果「う、上も着て下さいよ」///

希「んー? 暑いし」

穂乃果「ぅぅ///」

希(かわいい……)


希「ね、ちょっと座ろうよ」

穂乃果「練習は……」

希「少しくらい、ね?」

 なんだか納得いかないような高坂くんを座らせてウチも対面になって腰を降ろす。

希「もうすぐ夏休みやなー」

穂乃果「そうですねー」

希「高坂くんて彼女は作らないの?」

穂乃果「え、えっと」

希「絵里ちとか――海未ちゃんとか?」

穂乃果「っ……」

希「……ごめん、そんなつもりじゃなかったの」

穂乃果「いえ」

希「あんまり深く考えないようにね」


穂乃果「希さんはどうなんですか?」

希「ウチ? ウチはそういうの経験なくて」

穂乃果「そうなんですか?」

希「うん――高校3年生にもなって処女ってマズイかな?」

穂乃果「しょ、処――」////

希「あはは、そんな反応しないでって」



419 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:56:04.14

穂乃果「いきなり言うからですよっ」


 笑っていったものの、結構気にしてることなんやけどね。周囲の人はみんな彼氏だなんだって言ってさ。

 目の前にいる一見ウブそうな男の子は……どうなんだろう。

希「高坂くんはどうなの?」

穂乃果「どうって?」

希「――童貞?」


穂乃果「っ///」

希「どうなん?」

穂乃果「い、言いません!!」

希「あー童貞なんやー」


希「……」クスッ

穂乃果「ち、違いますよっ、童貞じゃないですっ!」

希「――へえ!!」


穂乃果「ぁ……」

希「……いつ卒業したの?」

穂乃果「ぅ、ぅ……」

穂乃果「小学校の、とき」



【穂乃果は小学生の時、卒業したようです】



希「うそ……」

希「小学校!?」

穂乃果「お、お願いですから、これ以上は」///

希「う、うん」

 ちょっと、正直びっくりした。こんなかわいい顔してるのに、夜の時はきっと……。いやいやいや……いくらなんでも小学生って早すぎるよ?



420 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 17:56:46.82

カラン


希「……あ、髪留め落ちた」

希「んしょ」


穂乃果「っ!?」

穂乃果(谷間、見えて……)////


希(な、なんか凄い視線を感じる)チラッ

穂乃果「ハァ……ハァ//」


希(あ、高坂くんの角度からだと谷間見えるんやね。ウチを見て興奮してくれてる、のかな?)ゾクゾク


希(もっと寄せてみたら……)キュッ


穂乃果「っ!!?」

希「ンフッ……♡」

希「ん……おっけ」

希「いやーそれにしても暑いねー」パタパタ

穂乃果「そ、そうですね」//

穂乃果「あ、あのそろそろ服を……」

希「そうやね、そろそろ行かないと怪しまれるし」

 すぐに上から練習着を着て、その場から立ち上がる。

希「あ、ストレッチ一緒にやろうよ」

穂乃果「にこ先輩いませんもんね」


希「うん」




 どうしよう……なんか、見られても嫌な感じしない。それより、むしろ――。



希「ふふっ♡」



421 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 18:01:25.29

◇――――◆


希「じゃ、高坂君から!」

穂乃果「なんで!?」
 
希「いいやんたまには、はい押すよー!」

穂乃果「うぎぎ……」

希「おーいいねー」

 ウチらが戻ってきた時には既に練習は始まっていて、ウチと高坂くんは少し離れたところで柔軟を始めていた。


希「まだいけるよねー?」


穂乃果「は、はぃ」


希「いくよー」


ムニュゥ


穂乃果「ひゃっ」

希「んー? どうしたん?」


穂乃果「い、いや……」

希「ふふっ♡」

穂乃果(当たって、る)

希(喜んでくれてるかな?)///


ムニュムニュ


ムクムク

穂乃果「や、やば……」

希「なにが?」


穂乃果「い、いや……」



希(……あ、ちょっと前かがみになってる……てことは)



422 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 18:04:25.41

希「ふふっ……高坂くんのえっち」ボソッ

穂乃果「っ!?」

穂乃果「ぅ、ぁえっと……」

希「――さ、次はウチの番だよー」


希「さ、立って立って」

穂乃果「ちょ、ちょっと待って下さいっ」

穂乃果「お願い、ですから……」ウルウル


希「ふふっ仕方ないなあ?」ゾクゾク


 きっと今立ってしまったら、大きくなってしまったものを隠せなくなってしまうからだろう。ジャージは制服よりも薄いしね?
 それにしても可愛いなぁ……なんだろうこの子の反応を見てるとゾクゾクしてくる。

 ……待って、分かってて男の子に胸押し付けたり見せたりするのってビッチっぽい? ウチ、そういう人好きじゃないのに。




穂乃果「そ、そろそろ大丈夫です」

希「じゃお願いー」


 背中に手が当てられて、ぐぅって押される。あ、そいえばストレッチもするの初めてかも?

希「ふっ、ん♡」



穂乃果(希さん、なんか声、えっち……)


希「ふっ、ぁ♡」

穂乃果「い、痛いですか!?」

希「ううん、大丈夫」トローン




423 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 18:05:24.21

穂乃果「そ、そうですか」

希「ねえねえ高坂くん」

穂乃果「はい」

希「いつかウチに来てよ」

穂乃果「どうしてですか?」

希「うーん……ほらお礼っていうか」

希「真姫ちゃんちにも行ったんやろ? ならいいやん、悪いようにはしないから」

穂乃果「まあ、いいですけど」


希「ふふ」

 どうしよう。なんだか、いつもとは違う自分になったみたい。

 それはこの暑さのせい? それとも……ウチまで心が熱くなってしまったの?



424 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 18:06:33.17

◇――――◆



にこ「はいはい、分かった分かった」

にこ「明日もあるんだから早く寝なくちゃダメよ」


 小さな姉弟達は育ち盛りというにはちょうどいい年齢。

 ようやくおとなしくなった姉弟を寝かせると、私は少しだけ遅めのお風呂に入る。この後はお風呂に入ってそのあとは洗濯物をしなくちゃいけない。

 ママがいない一週間だけは妹達の世話は私がしなくちゃいけない。お仕事が忙しくてこの一週間は家に帰ってくる暇すらないらしい。


にこ「ま、毎年のことね」


 服を脱いで湯船につかると、自然に声が出る。練習の時よりも疲れてないはずなのに、疲れてるのよね。まだ慣れきってない証拠ね。


にこ「ふぅ……」



~~~~~~~♪♪♪♪



にこ「電話……えと、どうしよ」

 考える時間は一瞬で、すぐに風呂を上がり、手だけ吹いた後脱衣所にあった携帯電話を手に取る。


にこ「――穂乃果?」


 とくん。

にこ「もしもし?」

穂乃果『あ、先輩』

にこ「なな、なによ」



425 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 18:09:53.77

 声が震える。嬉しいのに、震える。嬉しいから、震える?

穂乃果『大丈夫かなって』

にこ「大丈夫」

にこ「言ったでしょ大したことじゃないって」

穂乃果『それなら、いいんだけど』

にこ「心配してくれた?」

穂乃果『はい』

にこ「気にしなくていいのに」

穂乃果『そういうわけにはいきませんよ』


にこ「なんでそんな優しいの……」

穂乃果『優しいですかね? 普通だと思いますよ』

にこ「……」

 卑怯だ。そんな優しいなら、好きになるに決まってる。

 でも、誰にでも優しいのよね……。


穂乃果『とりあえず大丈夫ならいいんです』

にこ「――あ、あの」

穂乃果『はい?』

にこ「そ、その……明日ウチに来てくれない?」

穂乃果『……どうして急に?』

にこ「私が今練習に行けない理由がね、年の離れた兄妹の世話しなきゃだからなの。……親が一週間いなくて」

穂乃果『そうだったんですか』

 こんなこと、言うべきじゃない。

にこ「だから遊び相手というか、手伝ってくれたら嬉しい」




426 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 18:13:35.98

穂乃果『そういうことならもちろんいいですよっ!』


穂乃果『あ、でも明日花陽ちゃんとの練習が……』

穂乃果『それ終わってから行きますね?』

にこ「む、無理はしなくてもいいのよ?」

穂乃果『全然大丈夫!』


穂乃果『明日また連絡しますね』

にこ「え、ええ」

にこ「あ、待って」

穂乃果『ん?』

にこ「謝りたいことがあるの」

にこ「あんたのこと、セックスしたいだけの男とか言って、ごめん」

穂乃果『え……それって最初の時の』

にこ「そう。男なんて全部そういう人だと思ってた。でも……あんたは違った、すっごく優しくて自分のことよりも他人のことばかり考えていて。……なんだか男が好きじゃないって言った自分が馬鹿みたい」

にこ「こういう人もいるんだなーって思ったわ。だから、ごめんね……?」


穂乃果『気にしてません。でも……そう思ってくれるならとっても嬉しいです』

にこ「……///」


にこ「じゃあ、住所送っておくわ」

穂乃果『はい、さようなら!』





にこ「はぁ……言っちゃった……」

 私は穂乃果の優しさに漬け込むようなことしたわよね。だってああいえばあの子は断るわけないじゃない。……最低、私。

 でも、嬉しい。来てくれる。明日ご飯とか作ってあげようかな……。

にこ「ふふ……楽しみ」

 ああやっぱり好きだ。穂乃果のことが好きだ。あの人の声を聞くだけで安心する。



にこ「穂乃果……」




427 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 18:15:05.84

◇――――◆


翌日 屋上裏


希「どうする? 高坂くん」

穂乃果「え、えっと……」



 また今日も高坂くんを誘惑してたら、昨日と同じくあっさりと乗ってくれた。

 そこを少しだけ攻めてあげたら、簡単に謝ってしまった。それは見てたってことを認めてるわけで。




希「昨日からウチの胸みてたよね?」

穂乃果「……」

希「好きなん? 胸」

穂乃果「お、お願いだから許して下さい」


 くすくす、高坂くんはなんも悪くないんよー? だって誘惑したのウチやし、押し付けたのもウチやし。


希「昨日おっきくしてたのも知ってるんよ、ばれてないと思った?」

穂乃果「っ!? それは……あのっ」

穂乃果「ごめん、なさい」

希「ふふっ♡」

希「溜まってるん?」

穂乃果「違います……」

希「そっか、なら興奮してもすぐにはおっきくならないよね?」

穂乃果「え?」



428 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 18:51:17.83

希「ほら……」スルッ

穂乃果「の、希先輩!?///」

 自らの練習着をキャミソールごと上にまくりあげる。外気にさらされる肌に、すぐに高坂くんの視線が向かうのが分かった。

希「まだ下着見せてるだけやん?」


希「見たかったんでしょ?」

 不思議だった、なんで自分がここまで出来るのか。ここまで軽くなれるのか。高坂君の前ではなにをしても恥ずかしくないような感じさえする。

穂乃果「ぅ、ぅ」////


希「――そんなに好きなら、触ってみる?」クスッ


穂乃果「え……」ゴクッ


希「いいよ?」

穂乃果「い、いや」

希「ふふ」

穂乃果(ダメ、ダメなのに……)

 高坂くんは下を向きながら。



ムニュ

希「ふぁ……♡」


 やば、なんか変な感じ……。

穂乃果「っ……」

穂乃果「ハァ……ハァ♡」////

穂乃果(どうしよう……とまんない)



 あれ、なんかさっきとは様子が違う。少し触ったら高坂君は恥ずかしくて逃げるかも、なんて思ったけど……。

穂乃果「すっごい、柔らかい……」モニュモニュ

 息を荒げた穂乃果ちゃんの指が、胸に食いこむ。そういえば人から触られるのは初めてだったなぁ、そんな初体験に身体が疼く。



429 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 18:56:10.85

希「ふぁ、ゃ♡んっ、ぁ♡」

 
穂乃果「先……輩」ハァハァ///

穂乃果(おっぱい……おっぱいっ……)

希「んっ……意外に、大胆やね♡」


 ま、まあ高坂君をからかうのはこのくらいで――





穂乃果「希先輩っ……♡」ガサッ

希「え? ちょ、ちょっと高坂君……」

穂乃果「はぁはぁ……♡」

穂乃果(どうしよう、とまんない。どうしよう……希先輩のおっぱい……おっきいよお)

穂乃果(もっと触りたい……そういえば最近、誰ともエッチしてないなぁ。……ことりちゃんとしてればよかった)

穂乃果「――誘ったのが悪いんですよ、先輩」



希「え?」

ムニュムニュ


希「はぁっ、んっぅ♡」



 豹変していた。高坂君を取り巻くふわふわとしたイメージが全て尖ってしまったような妙な感じ。

 今からされることがなんとなく予想がついた。上から男の力でのしかかられて、胸を触られて、腰の辺りに手を回され始めるとそれは現実味を帯びてくる。


 ウチは高坂君のことを怖い、と思いはじめていた。




希「――や、やめて……」ブルブル


 なんとか絞り出した声。

穂乃果「っ……ご、ごめんなさい……」

穂乃果「穂乃果、なにして……」




430 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 18:59:48.93

 勢いよく離れた高坂君は、自分に対しての問いを投げかけていた。

希「……ごめん」

 ああまさかこんなことでウチは恐怖を感じるだなんて。好き放題誘うだけ誘って、怖いだなんて。そもそも本番なんてするつもりなくて、ただの好奇心で誘ってしまっただけなのに。


 そりゃそうだ、胸まで触らせたんだから最後まで行かせてあげるのが普通なのかもしれない。高坂君だって男の子だ、我慢出来なくなってもしょうがない。きっとさっきの尖った雰囲気をもった高坂君は……性欲が抑えられなくなってしまったからなんだろう。




穂乃果「ごめんなさい」

穂乃果「ごめんなさい」

穂乃果「ごめんなさい」






希「いや、高坂君は悪くないから」

 自分から脱いだシャツを羽織る。

穂乃果「でも……」

希「……」



431 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 19:00:34.23

希「――どうやった? ウチのおっぱい?」

穂乃果「え?」

希「よかったやろー?」

希「µ’sのマネージャーさんとしてよくやってくれてるからたまにはご褒美あげんとなーって」

穂乃果「……」

希「……ごめんちょっと無理あったか」

穂乃果「はい……」

希「高坂君、それどうするの」

穂乃果「……」ビンビン




穂乃果「自然にしてれば、そのうち治ります」

希「……そっか」

希「今日のことは、無かったことにしよ」



穂乃果「……いいんですか?」

希「二人だけの秘密」

穂乃果「っ……はい」






432 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 19:01:21.88


◇――――◆


にこ「まだかな」

にこ「そろそろ練習も終わって、いい時間なんだけど」

にこ「……」



にこ「ん? 今日はね、私の後輩の男の子が来てくれるの。遊び相手になってくれるって」

にこ「そう、前話した穂乃果って人よ」

にこ「なっ……か、彼氏とかじゃないわよ!」

にこ「もう……いいからあんたたち穂乃果が来るまで大人しくしてて」

にこ「まったく……」


にこ「彼氏……か」


ピンポーン


にこ「あ、来たわね」

ガチャ



にこ「いらっしゃい」

穂乃果「お邪魔します」

にこ「ごめんね狭くて」

穂乃果「いえいえ……」


 なんか様子が変……?



433 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 19:06:41.94

にこ「上がって」

穂乃果「はーい」


にこ「ごめんね、来てもらっちゃって」

穂乃果「謝りすぎですよ」

穂乃果「……」


にこ「座って」


にこ「なんか元気ない?」


穂乃果「そ、そんなことありませんよ?」


にこ「ならいいんだけど」



穂乃果「……あ、あれが兄妹ですか!?」

にこ「ああそうよ、ほら挨拶して」


穂乃果「そんなかしこまらなくても……」

にこ「小さい時のが大きくなっても続くんだから」

穂乃果「なるほど」


 小さな姉弟達が穂乃果に興味津々で寄っていく。

穂乃果「あはは、かわいい。にこ先輩にそっくり」

にこ「もう……」


にこ「――だからか、彼氏じゃないって言ってるでしょ!?」

穂乃果「……//」

にこ「まったくどこでそんな言葉覚えて来たのあんたたちは」

穂乃果「あはは……」




434 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 19:08:09.56

穂乃果「三人と遊んでてもいいですか?」

にこ「……お願い。その間に色々家事しちゃうから」

穂乃果「はーい」

 穂乃果が姉弟達と一緒に奥へ消えていく。まあ弟の方はあんまり穂乃果に興味はないみたいだけれど。



にこ「さて今のうちに色々しないと……」


二時間後



にこ「今日は疲れたのかしらね」

穂乃果「こどもならこのくらいの時間に寝るのが普通じゃないですか?」

にこ「普段はもっと遅いのよ」


穂乃果「なんだかにこ先輩お母さんみたい。いいお母さんになりそうですね」

にこ「そうかしら。今日だってあんたがいなかったら色々終わらなかったかもしれないし」



にこ「……私たち、夫婦みたい……な、なんて……」////


 男なんて、女の身体にしか興味がないような人ばかりだと思ってた。でも目の前の人は違う、優しくていつも人のことを気にかけてくれる。そこに惹かれるのだって、最早当然のことだったのかもしれないわ。

 私が家事をして、穂乃果が子供の世話をしてくれて……。

にこ「ふふ……」//



 そんな理想すら浮かべてしまう。



穂乃果「……」


穂乃果(この、感じ……)

穂乃果(にこ先輩、も?)





穂乃果「――にこ先輩……」

にこ「ん?」



435 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 19:09:43.36

 いつも通りの問い。いつも通りの態度だと思っていた。


穂乃果「――先輩は穂乃果のことが好きなんですか?」

 
にこ「え……」

 なに、言ってるの? この人は一体なにを。



穂乃果「……」

 心臓が止まってしまいそうだ。

 私をまっすぐに見つめる穂乃果に笑みはない。どうしてそんな顔をするの?

にこ「……」








にこ「――別に? 好きじゃないけど」

穂乃果「え」

 私は、臆病だ。

にこ「なに言ってるのよ急に。私があんたのことを好き? 私はあんたみたいな女々しい人は嫌よ」

にこ「――それともあんた私のこと、好きなの?」


 成り行きで問いかけた。これで私の恋は決まってしまうのかと思ったら、身体が震えてきた。

穂乃果「そ、そんなことないです」

にこ「っ……」



にこ「そう」


穂乃果「なら先輩に、相談があるんです!」

 私は今、なにをしているんだろう。生きてるんだろうか、血はちゃんと流れているだろうか。穂乃果の言葉が耳に届いた瞬間、すぅっと全身が冷たくなるような感じがした。

にこ「なによ」



436 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 19:19:02.76

穂乃果「穂乃果、色々な人から告白されているんです」

にこ「え……どういうこと」

穂乃果「こんなこと、言っちゃダメだと思うんですけど。にこ先輩、希先輩、ことりちゃん以外のµ’sの全員から」


にこ「うそ……」

穂乃果「だから……こんなことを言うのはあれですけど、告白されるのが怖くて。人の気持ちを受け取るのが、怖くて」


穂乃果「昔は告白されたらすぐに付き合っていました。相手の気持ちを否定するのはダメだって思ってたから。そのせいで基本的に長続きしないんですけどね」


穂乃果「でも、状況が変わったんです。µ’sを作って、最初に告白してきた人の気持ちに応えるべきか迷ってたら、次々に」


にこ「……」


穂乃果「――どうしよう、穂乃果はどうすればいいんですか」


にこ「……」


 私はスタートからすでに遅れていたのね。もしかしたら絵里が告白した時も、すでに他の人から告白をされていたってことかしら。もうこんな状態で告白をしても、穂乃果自身を苦しめるだけ。



にこ「――優しすぎんのよ」

穂乃果「……」

にこ「相手のことなんかたまには考えないで、自分の好きな人を選べばいいじゃない」

穂乃果「そんな簡単に言うけど……」


にこ「わからないの、あんたのその態度が人を傷つけることもあるって」


穂乃果「っ……」


にこ「あなたは自分のことだけ考えて。相手をフったらどうなるかだなんて、考えなくていい」

穂乃果「でもっ」



438 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 19:20:27.30

にこ「相手は全力を出してぶつかって来ているのよ? それに対して全力でぶつかってあげないだなんてそれこそ失礼よ」


にこ「――しかもあんた……勘違いさせるような行動とりすぎなんじゃないの?」






穂乃果「……」

にこ「自覚した方がいいわ」

穂乃果「自覚……」


にこ「結局――どうするかは自分で決めるしかないのよ」

穂乃果「わかってるよ……そんなこと」

にこ「あんたに選ばれた人は、きっと嬉しいわよ」

穂乃果「どうしてですか?」

にこ「……なんかあんた良い意味で男って感じがしないもの。無防備でいても全然影響ないし」

 どうしようさっきは女々しい人は嫌いって言ったのに。

にこ「……」

にこ「下心が感じられないっていうか、純粋に愛してもらえそうじゃない?」


穂乃果「い、いや……流石にそれは……」

にこ「ま、あんたはいい男よ」

穂乃果「ありがとうございます。……にこ先輩に相談して良かったかもしれません」

にこ「いつでも相談して?」



穂乃果「はいっ」



 その言葉は私自身を輪から外す言葉だった。相談役という役割は決して恋愛には発展しないだろう。それでも私がこの役割を選んでしまったのは……穂乃果のことが好きだから。



 私が今の状態で想いを伝えたら、どうなる? さらに穂乃果を苦しめることになるだけ、私はそんなの嫌。私が原因で苦しめることになるなんて、この人の笑顔を奪ってしまうなんて。


穂乃果「ありがとう……」



にこ「いいのよ」

 ――なんだか、前みたいに笑えなかった。



440 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 19:24:26.79


◇――――◆


翌日



希「……」


穂乃果「あ、あの……」

希「――ねえねええりち」

絵里「んー?」



穂乃果「っ……」


穂乃果(希先輩に……避けられてる)

穂乃果(そりゃそうだよね……)





希「……」

希「ウチは最低やね」

絵里「どうしたの急に」

希「……えりちやったらきっと堂々としてるんだろうねえ」

絵里「なんのこと?」

希「スタイルいいし」

絵里「だから」

希「足長いし」

絵里「どうしたのよ」

希「……なんでもない」



 強烈な罪悪感が、ウチの心を支配していた。昔ネットで見たことがある、男の人は攻撃体制に入った後に拒否をすると心に強烈なダメージが入るって。あんなに見た目は強そうになるのに、心は繊細で敏感になってしまうらしい。


希「完全にやっちゃった」


 自分の好奇心に勝てなかったウチが悪い。あのまま誘ったらどうなるかなんて分かってたはずなのに、覚悟ってやつがなにも出来ていなかった。



441 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 20:20:30.22


希「やっちゃったなぁ……」


 胸を触られて、なんだか心がフワフワとしてしまったのかな。いやすでにその前からだね……見られてもあんまり恥ずかしくなかった。おかしいよ相手は男の子なのに、なにやってたんやろウチは。


穂乃果「……」


ことり「……」チラッ

希「……」




ことり「ほーのーかちゃん」

穂乃果「……なあに?」


ことり「なんだか変だけど大丈夫?」

穂乃果「え、そうかな」

ことり「そうだよ」

穂乃果「なんでもないよ」

ことり「そっか……」


ことり(なにがあったんだろ……)

ことり「なんでも相談してくれていいんだよ?」

穂乃果「いや……大丈夫だから」


ことり(なんか、最近冷たい……)

穂乃果(ことりちゃんには色々迷惑かけてるし……言わない方がいいね。センターもやって貰ってるし。そっちに集中してもらわないと)



穂乃果「ことりちゃんは気にしなくても大丈夫だよ。穂乃果なんかのことより、こっちが悩み聞いてあげたいくらい」


ことり「うーん……」



穂乃果「そういうわけだから!」

ことり「あっ……」




穂乃果「あ、あの……にこ先輩……」


にこ「ん?」

穂乃果「さっそくなんですけど相談が……」

にこ「いいわよ」

ことり「っ!?」


ことり「なん、で……?」




442 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 20:33:16.06

◇――――◆




 ベッドに寝転んで、ぼんやり天井を眺める。一人の生活にも慣れて、それでも飽きることのない高校生活を謳歌しているつもり。

 嫌なことは日常ではほとんどなくて、人を嫌いになったり、話しかけにくいとかそういうのもあんまりない。一人暮らしを始めてからは、人間関係だけは円滑に進むよう暮らしてきたからだと思う。


希「……なんであんなことしたんやろ」

 あんなわけわからないことして、高坂くんとの関係が円滑になるとでも思った? 高坂くんだって男の子なんやから……。


希「悪いのはウチだよね……」

 初めて人に胸をさわられたこと、いつもとは違う生々しい高坂君の視線を思い出す。


希「……」ゾクゾク


希「な、なんでウチ……こんな気持ち……」

希「こんなこと、好きじゃないのに。やだ……ビッチみたい、やん……」


 自分で胸に触れてみる。

希「なんだったんやろ……」


 あのゾクゾクする感覚は、やってこない。

希「ウチも興奮、してた?」

希「でも……」



443 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 20:34:54.28

 それ以上に恐怖が勝ってしまった。

希「……」


希「はあ、あっつ……。でも、節約はせんと――」




ピンポーン

希「ん、なんやろ」


 居留守できるようになるべく気配を消して玄関に向かい、外を覗き込む。


希「っ!?」


希「高坂、くん」

 小さな穴から覗きこんだ先には、大粒の汗を額に浮かべて激しく肩を上下させる高坂くんの姿があった。


ガチャ



希「ど、どうして!?」


穂乃果「あはは、こんばんは」

 ちょっと意味がわからない。色々なことが重なりすぎて今自分がなにに対して疑問を抱いているかすら把握することも難しい状態だった。

希「え、えと……なにしに?」


穂乃果「――謝りに来ました」



穂乃果「許されないかもしれないけど、本当に本当にごめんなさい!!!」

希「……」

穂乃果「……こ、これ!! ウチのお饅頭ですっ、きっと美味しいと思います。食べて下さいっ!!」


 頭が地についてしまうんじゃないかと思うくらい腰を折り曲げて、紙袋を差し出される。



444 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 20:49:51.91

希「あ、ありがと」



穂乃果「ではっ!!」


希「ま、待って!」ガシッ


穂乃果「……」


希「せ、せっかくやし上がって?」

穂乃果「でも、いいんですか?」

希「うん、お饅頭、一緒に食べよ?」


穂乃果「でも……」


希「いいからいいから!!!」グイッ


穂乃果「うわっ!」



穂乃果「ほ、ほんとにいいんですか? 穂乃果を家になんか入れたらまた……」

希「ん? だって高坂くんは悪いことなんかしてないもん」

穂乃果「え……」



希「――あ!! ここでちょっと待ってて! 三分でいいからっ」

穂乃果「え?」

 とまどう穂乃果ちゃんを尻目にすぐにリビングと部屋に向かう。


希「あーん、もう掃除しとくんやったー!」


 なんでこういう時に限って散らかってるんやろー! 普段は綺麗にしてるのに!



446 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 21:24:31.44

 すぐに片付けようとしたところで、高坂くんの暑そうな表情が脳裏をよぎる。

希「ジュースでものんで待っててもらおうか」


 冷蔵庫から親に送ってきてもらった様々な缶ジュースが入っている袋を取り出す。





希「高坂くん、暑かったでしょ?」

希「好きなの飲んでて?」

穂乃果「ありがとうございます!」

穂乃果「あの、別にきたなくても……」


希「ウチがやなの!」


穂乃果「ですよねー……あはは」


 すぐにリビングに戻る。


希「むぅ……えと、これはそこで……」



十分後


希「おっけー、終わった……」


希「高坂くん、どうぞー!」

穂乃果「おじゃましまーす」フラッ



希「どうぞ座って」

穂乃果「あ、うん」

希(顔赤い、やっぱ暑いかな?)

希「クーラーつけたからもうすぐ涼しくなるよ」

穂乃果「はい」


希「この時間はいつも花陽ちゃんと練習してるんやないの?」


穂乃果「……あ、はいそうですけど」

穂乃果「あやまりたかったから」

希「……高坂くんは悪くないって」




447 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 21:25:48.22

希「悪いのはウチ。……なんでかわかんないけど、高坂くんにわざと胸とか押し付けたりしてた。ごめん、ほんとになんでそんなことしたかわかんないの」

穂乃果「でもそれは……それでおかしくなったのは穂乃果の責任、ですし」

希「……男の子はそんなもんなんやないの?」

希「おっぱいまで触らせてそりゃ襲われても仕方ないよ」

穂乃果「ごめんなさい……」




希「ううん、いいよ。謝りたいのはウチやから」

希「ごめん、避けたりして」

穂乃果「いえ……」


穂乃果「……にこ先輩に相談して良かった……」

希「にこっちに相談したん?」

穂乃果「内容は濁しましたけどね? やっぱり謝った方がいいって言われて……住所教えてくれたのもにこ先輩です」

希「色々手を焼いてくれたみたいやね」


希(全く……)


穂乃果「そういえば親御さんは?」

希「言ってなかったっけ。ウチは一人暮らしなんよ」

穂乃果「へえ、すごいっ!」

穂乃果「大変そうですよね」

希「そうでもないよ、慣れたし」

穂乃果「すごいですよ、本当に」

希「そんなに褒めないで」

希「あ、お饅頭食べよ?」



450 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 22:34:42.31

穂乃果「――あ、そのことなんですけどやっぱり穂乃果は食べなくていいです」


希「なんで?」

穂乃果「あんまり長居すると迷惑だと思うんで、今日は失礼します」

希「ウチは大丈夫なのに……」

穂乃果「すみません」

希「まあ高坂くんがそういうなら」

希「またいつでも来てね?」

希「あ、いつでもはやっぱこまる」

穂乃果「あはは、今度は気をつけます……」


穂乃果「じゃあこのへんで……」

 高坂くんが立ち上がって、ウチもそれに続いて立ち上がる。


穂乃果「おっと……」フラフラッ

希「どうしたん?」

穂乃果「わ、わかんない……」

穂乃果「う、ぁ……」クラッ

希「ちょ、ちょっと!?」ダキッ

穂乃果「う、う」

希(顔真っ赤……熱は、ないみたいだけど)

穂乃果「なんかクラクラして……」

希「と、とりあえずすわろ?」


 高坂くんを抱きとめたまま、寝室のドアを開いて、ベッドに座らせる。リビングで座らせても良かったんだけど、この体調を見る限り寝かせることも必要かもしれないからだ。

希「大丈夫? どこか痛い?」

穂乃果「だいじょ、ぶ……なんか変な感じ」



451 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 22:35:56.67

希「熱もないし……いったい……」

希「いつから変だった?」

穂乃果「リビングですわったとき、くらいから」



希(なんだ、原因はなに?)


穂乃果「へへ、ほのかはだいじょーぶですよぉ……だからかえらないと」

希「だめやって!」

穂乃果「うぇ? もうせんぱいたらー」


希(なにこの変なテンション……)

希(ん、もしかし、て?)

穂乃果「ふにゃ……」

希「じっとしてて?」


 少しだけ、思い当たるところがあった。ウチはそれを確かめるべく玄関に。


希「……やっぱり」


 下駄箱の上、ウチが渡したジュースの袋の隣に高坂くんが飲み干したであろう缶が置いてあった。


希「――なんでお酒なんて飲んでるん」

 つまるところの原因は、それらしい。



 ため息を吐きながら寝室に戻る。まさか高坂くんがお酒飲んでたなんて、気がつかなかったんかな? まあ見た感じ弱いチューハイ飲んだみたいやけど。



452 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 22:37:57.43

穂乃果「うにゃー」

 枕に顔を埋めて足をバタバタさせている。

希「元気そうでなによりです、心配して損した」

穂乃果「んー?」

穂乃果「せんぱいの匂いするー!」

希「……なんでお酒なんてのんだん?」

穂乃果「おさけ? のんでないよ?」

希「気づいてないんや。まあ……ジュースとほぼ変わらないやつだけどさ」


希(それでこんなんなるってどんだけ弱いん……)


希(喉がからからの状態で一気飲みして、立った瞬間一気に酔いが回ったってことか)


穂乃果「穂乃果のんでなーい!」




希(これが酔っ払いのめんどくささ……)

ムクッ



穂乃果「んぁ……せんぱぁい、なんか穂乃果……変です」モタレカカリー

希「大丈夫?」ダキッ

穂乃果「んー……」

穂乃果「んぅぅ……せんぱい……」

希「ん?」






穂乃果「――おっぱい、さわらせて?」



453 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 22:45:06.01

希「え、え、え!?」

希「いやいや急にそんなこと」

穂乃果「おねがい……」ギュッ




希「ちょ、ちょっと待ってよ……」ゾクゾク

 起き上がった穂乃果ちゃんに抱きとめられて、耳元で囁かれる。


穂乃果「せんぱい、いい匂い」


希「な、な……///」

 突然すぎることに理解が追いつかない。クーラーもこっちの部屋まで届いてないから、高坂くんに抱きしめられる熱で汗がにじむ。

穂乃果「はぁ……はぁ……」///

穂乃果「ねえ、いいでしょ?」サワサワ


 お酒は人の仮面を取るなんて言われてる。てことは今の高坂くんが本当の高坂くん? うちのおっぱいを、触りたくて仕方ないのが本心?


希「い、いいよ……?」

 また、あの感覚だ。あんまり恥ずかしくない、なんでだろう。求められて嬉しい、こんなウチを……求めてくれるなんて。

 そっか、わかった。ウチは求めて欲しかっただけなんだ。どんな形でさえ、求めてくれることが嬉しかったんだ。

 求められることで、そこが居場所なんだってどこかで実感していたのかもしれない。

 たとえ今お酒のせいで正気を失っている高坂くんだとしても。それが本心だというのならば。



454 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 22:57:44.14

穂乃果「ずっとさわりたかったんだ」ムニュ、ムニュ


希「ふ、ぁぁ♡」

穂乃果「はぁ……すご、い」

希「おっぱい、すき?」

穂乃果「おっきいのすき……♡」ハァハァ///


希「ふぁ……息かかってる……♡」ビクビク

穂乃果「ごめんなさい」

穂乃果「だってせんぱい、かわいいんだもん……」ボソッ


希「~~~っ!?」カァァァ


希「ぅぅ……///」


穂乃果「れろ……♡」

希「ひゃぅっ、高坂くんなにしてっ」

穂乃果「ちゅ、じゅる……」

希「んんっ……」

 高坂くんはウチの首筋のあたりに舌を這わせる。ウチを舌から生意気に見つめて、にやりと笑った。

穂乃果「ちょっとしょっぱい」

希「……汗かいてたから」

穂乃果「そっか」


穂乃果「んっ――」



455 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 22:59:54.58

チュッ


希「!?」


希「ちょっ、高坂く……んんっ」

穂乃果「はぁ、はぁ……れろ……ちゅぷ……♡」


 なにこれ、なにこれ!? キス? 初キス。高坂くんと? 状況に流されるがままに、ウチは人生で初めて、ファーストキスを経験することになった。


希「んっ♡はぁ……♡」チュプ

穂乃果「かわいい」レロチュッ……


希「んんんっ!!!♡/////」バタバタ


 高坂くんの舌が侵入してきて、暴れまわる。未知の快楽に怯えるウチの舌を高坂くんの舌は絡め取るように強引に引きずりだして全体を嬲りあげる。気がついた時にはもうウチは高坂くんのことを見上げていて、いつの間にこうなっていたんだろうなんて疑問が浮かんだ。

 お酒の力によって暴走している高坂くんの攻撃は止みそうにない。絶え間無く続けられる舌の攻撃が徐々にウチの理性も壊していった。押し寄せる快楽の波がウチをさらおうとギリギリまで迫る。

 初めてがこんなに深いキスだとは夢にも思わなかった。



希「ふぁっ……♡ ちゅっ……こうさか……んっ♡ んぁっ♡」


希(キス……うま……い)

スッ

希「はぁ、はぁ……♡」


 いよいよ危ないと思った矢先、先ほどまでの攻撃が嘘のように止んだ。
 


穂乃果「……かわいい、かわいいよ?」



456 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:01:53.02

穂乃果「せんぱいのおっぱいだいすき♡」///ギュッ


穂乃果「ぜんぶみせてください」



希「これで、い?」////

穂乃果「っ……綺麗……」ジーッ


希「だらしない身体だから……そんなみんでよ……」

穂乃果「そんなことない」

穂乃果「こんなに綺麗」クニュックニ

希「くっ、はぁぁっ……♡」ガクガク


穂乃果「こうされるのきもちいい?」

希「そんなん、きかんで……♡」トローン

穂乃果「はっ♡はっ♡」

穂乃果「んっ、ちゅ……じゅる」

希「んっぁ♡」

穂乃果「しぇんぱい……♡」///モミモミ

希「ひぅぅ」



穂乃果「はぁ……はぁ……」スルスル

希(!? し、下……)



 高坂くんは何も言わずにウチの下半身に片手を伸ばした。口はウチの硬くなったところを虐めてるくせに器用なもんやね。



穂乃果「んっ、あれ」モタモタ



457 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:03:45.13

希(もしかして高坂くんも余裕ないんかな?)

 ウチのを脱がそうとズボンに手をかけるけど、ファスナーが下ろせなくてもたついている。やっぱり難しいよね



穂乃果「っ……ご、ごめん」ギンギン


希「待ってて、今脱ぐから」


 泣きそうな表情の高坂くんは見ていられなかった、素早くズボンを下ろして、下着姿を高坂くんに晒す。
 不思議だった、きっとこれから本番て言われるのをするんだろう。それでも前のような恐怖心は微塵も湧いてこない。

 下着姿になって、少しはなにかするのかと思ったけれど高坂くんはすぐにウチの下着を掴んで、ずり下ろす。荒くなった息と舐め回すような視線。

希「ひゃっ」


穂乃果「もうこんなになってる……」ピチャ

希「っ……////」


穂乃果「ほら」


希「見たくないっ」


穂乃果「……」ドキドキドキドキ




458 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:05:54.14

穂乃果「はぁ……んはぁ……♡挿入れたい……♡」



穂乃果「ねえせんぱい、挿入れてもいい?」ウルウル

希「……」コクッ


 ぱあっと表情が明るくなる。ここまでして断られるとでも思ったんだろうか。まあ昨日は断っちゃったんだけど……。

 ベルトをカチャカチャ外して、高坂くんの下半身も下着だけの姿になった。下着の上からでもまるでテントみたいに突き上げる高坂くんのモノが目に入る。


 やっぱり下ろしてあげて多少の前戯もしてあげて――。


穂乃果「んっ」ズルッ

 これからどうやって高坂くんを気持ち良くしてあげられるかを考えていた矢先、自ら下着も外し、跳ね馬みたいに飛び出した高坂くんのモノが目に飛び込んできた。


希「で、でか……///」

 初めてみる男の人のモノ。パンパンに膨れ上がった物体。これが欲望の塊、その先端は何故か玉みたいな透明な液体が付着している。

希「ま、待ってよそんなおっきいの入らな――」

穂乃果「せんぱいっ」ガバッ


 考える暇すらない、さらに強い力でのしかかられ足を開かれる。




希「ちょ、いきなりっ」

穂乃果「挿入れますよ!?♡」ハッーハーッ////



459 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:07:43.51

希「無理、むりやって! そんなのおっきいの無理だよぉ……」

 本当に余裕がないみたい、すぐにでも挿入したくてたまらないんだろう。ネットでみたえっちってもっと前戯とかしてたからそれが当たり前なんだって思ってた。でも違うのかな?




 ――あれ、ちょっと待って……ゴムは!?

ズチュッ



希「いった……ぃ」


希「ぁっぐぅ……」

 一瞬の衝撃とともに、高坂くんが今まで聞いたこともないような情けない声をあげた。ずぅぅんと奥に重たい感覚、ああこれが挿入れられるってことなんや。結構、痛いもん、やね。


穂乃果「ふっ、ぁぁああ♡♡」トロン


希「……ぅ、こうさかく」

希「ゴムっ……してないよ!」


穂乃果「はぁぁ……♡ 膣内には出さないから、ね♡ね?」

希「でも……わかった」



希「ふぅ、んっ♡ウチんなか高坂くんでいっぱいんなって……♡」



460 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:14:22.09

穂乃果「ふわふわしてて溶け、ちゃいそ……♡」///

穂乃果「ゴムない方が、気持ちいいや♡」///

穂乃果「ふぁぁ……なま……だぁ♡なますごいよぉ!!♡」



穂乃果「ことりちゃんはね、させてくれないんだ♡希先輩はさせてくれるから好きー♡♡」


希「え、えっと……」


穂乃果「せんぱい、このまま動くよ?」

希「んっ、はぁ……」

穂乃果「んっ♡あ♡あ♡♡」ズチュズチュ

希「はっ、ん……」


穂乃果「あ♡っぁ♡ふぁ♡せんぱいっ、ことりちゃんのより……っ――きもちいよぉ♡」



希「――ふえ?」



穂乃果「ごめんなさ♡もうイキそ……♡」

穂乃果「せんぱい」チュっ

希「んッ♡」チュぅ

穂乃果「んぅ、ァひゃあ♡」チュッヂュルル

希「んんんぅ♡~~~っ♡」ガクガク

穂乃果「ハァッ……♡ハァッ……!!///」グチャグチャ

希「好き♡穂乃果ちゃん好き♡」

穂乃果「で、る……♡」ブルルッ

穂乃果「せんぱい、でちゃいますっ♡」ハァッ……ハァ……///」ウルウル



461 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:20:38.54

穂乃果「すごいっ♡せんぱいっ……なますごいよぉ……っ♡」///グチュッグチュ

希「!?」

希「お願い、膣内はダメ!!! 膣内はダメだよ!?」

穂乃果「大丈夫、大丈夫だから♡」パンパンパンパン

穂乃果「あ♡あ♡でる、でるでるっ♡」パンパンパンパン


希「ダメ、だめー!!!」バタバタ


穂乃果「っ♡」ヌプ




穂乃果「あっ♡あっ♡ふぁぁぁ♡んっぁ♡」ビュルルルッビュルル

穂乃果「とまんな、ぃ♡あっ♡んっ、んぁ♡」ビュルルル




希「きゃっ、すごい量……あったかい」

 ギリギリでウチの中から出して全てを放出した高坂くん。ウチのあそこ付近で出したはずの精液は勢いが強すぎて顔にまでかかってしまっている。もしこんなの膣内に出されてたら絶対妊娠してたよね……。



穂乃果「はぁぁぁぁ……////」グッタリ




希「気持ちよかった?」



462 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:21:10.66

穂乃果「はぁっ♡はあっ♡」


 ウチの横に寝転がった高坂くんは心底疲れ切っているようだ。額に汗をいっぱいに浮かべて、恍惚の表情も浮かべている。


 ……やっちゃった。シーツに染みた赤いものがなによりの証拠だ。


 前はいざ本番となると怖くて拒否してしまったけれど、求められることが純粋に嬉しいんだってことに気がつけたから今の状態がある。どんな形でさえ求めてくれている。――それが正気でない状態でも。


 正直気持ちいいかどうかはわかんなかったけれど、この満足感は肉体的な快楽だけで得られたものではないことは確実だった。

希「キスしちゃった……」


穂乃果「すぅ……すぅ」



希「寝ちゃったか」


希「くすっ――穂乃果ちゃん。かわいい」

希「でも、なるほど……ことりちゃんともしてたんやね」



463 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:29:23.54

◇――――◆


二時間後


穂乃果「んっ……あ、あれ」



希「すぅ、すぅ……」ギュッ


ムニュムニュ


穂乃果「やわらかい……なに、これ?」


穂乃果(顔うずめるの、気持ちいい)ムニュムニュ

クスクス



希(なんかくすぐったいから起きてみたら……かわいいなあ)

穂乃果(あれなんか抱きしめられてる?)

穂乃果「……」チラッ


希「」ニコニコ

穂乃果「」


穂乃果「はぁ!?!?」

穂乃果「なななななななにこれー!?」バッ


希「あら……」



穂乃果「し、しかも先輩なんで裸なんですか!!!」

希「あら、覚えてないん?」


穂乃果「お、覚えてないって……どう、いう」

希「とりあえず、前隠したら?」


穂乃果「え、あ、あ!!」バッ




464 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:30:56.58

穂乃果「……///」

希「可愛い顔しておっきいんやね♪」

穂乃果「一体、なにが……」

希「ほんとにお酒弱いんやね。あんな弱いので記憶吹き飛ぶなんて」

穂乃果「お酒なんて飲んでないです!」

希「ジュースの袋の中にお酒が入ってたみたいで、気がつかずに飲んでたんよ」

希「記憶、ないでしょ?」

穂乃果「……」


穂乃果「穂乃果、なにしたんですか」

希「……察してくれん?」

穂乃果「もし、かして……」



希「……///」


穂乃果「ごめん、なさい……」

穂乃果「なんてこと……を」

穂乃果「ごめんなさい!!」

穂乃果「ごめんなさい!ごめんなさい!!」


希「そんなに謝らないでよ」

希「ちょっとびっくりしたけど、同意の上だったから大丈夫」

穂乃果「……でも」

希「――あ、穂乃果ちゃんの精液カピカピんなっちゃった」



465 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:31:30.64

穂乃果「さ、最近そういうのなにもしてなかったから……」



希「そうだよね、じゃなきゃこんなに出ないよ」カピカピ

希「とにかく穂乃果ちゃんは気にしないでいいよ」

穂乃果「どうして……無理やりしたみたいなもんなのに」

希「ん……それはね」


希「――ウチが穂乃果ちゃんのこと、好きやから」

穂乃果「え……」

希「ほんとだよ」

希「ライバルが多いのも、知ってる」

希「海未ちゃんから告白されてたでしょ」

穂乃果「見てたんですか?」

希「聞こえたんよ」

穂乃果「……」

希「ことりちゃんからは?」

穂乃果「ことりちゃん?」

穂乃果「いや、それは……」

希(違うんや)



466 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:33:50.59

穂乃果「……」

穂乃果「希先輩がそんなこと思ってたなんて思わなかったです」

希「……えっちしてから気がついた、なんて不純かな?」



穂乃果「……それはわかんないです」

希「そっか」

希「……」ギュッ

穂乃果「な……せんぱい///」

穂乃果「はだか、なんですよ……」

希「知ってる」

希「穂乃果ちゃんはえっちした記憶なんてないんやもんね」

希「ねえ、今度もう一回しよう? 好きなようにウチを使ってくれていい、見返りなんて求めないから」ムニュ


穂乃果「ぁ……ダメ……っ」ムクムク

希「あらら、元気になっちゃったね」

穂乃果「はぁ……はぁ……///」ギンギン

希「おっきい胸が好きなんでしょ? 酔った穂乃果ちゃんは正直やったよ」

穂乃果「だ、め……♡」



467 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:35:17.87

希「ふふっ」シュコ……シュコ

穂乃果「はぁ、ぅぁ♡ せんぱい……だめです♡」ガクガク

希(女の子みたいに感じるんやね……)

希「ウチら、もうえっちしちゃったんよ? 一回したら二回も三回も変わらないと思わん?」

穂乃果「ぅ……」プルプル

希「……そっか。穂乃果ちゃんがえっちしたいって言ったから任せたのに、ウチがしたいって言ってもしてくれないんだ……」

希「――それって酷いと思わない?」

穂乃果「っ……」


穂乃果「は、い……♡」

希「そうだよね」シュコシュコ

穂乃果「ひぅ……♡」////



希「気持ちよかった?」スッ

穂乃果「ふぇ……」

希「今日はもうしてあげない。その代わり、明日ならいつでもしてあげるよ?」ボソッ

穂乃果「……ふぅ、ふぅ……♡」



希「決まり、やね」クス



468 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:41:51.11

◇――――◆


一週間後


にこ「ごめんね、今日も来てもらって」

穂乃果「いえいえ」

にこ「でも明日からはほんとにママも帰ってくるから」

穂乃果「そうなんですか?」

にこ「ええ、一週間じゃ帰れなそうって言われた時はどうしようって思ったけど、こうやってあんたが毎日来てくれるなら悪くはなかったかもね」

穂乃果「夏休みは暇ですからねー」


にこ「でもあんた今日真姫ちゃんの誘い断ってなかった?」

にこ「昨日は凛の……」

穂乃果「そ、それは……」


にこ「あんた最近なんか変わったわよね」

穂乃果「……だって告白されてて、どう接していいかわからなくなってきて」

にこ「急にどうしたの?」


穂乃果「前に自覚した方がいいって」

にこ「ああ……」

穂乃果「最近は人とあんまり二人でいないようにしてるんです。海未ちゃんと二人で帰るのもやめたし、花陽ちゃんと二人で練習するのもやめました」


 なら、私はなんなの……?




にこ「……そこまでしなくても」

穂乃果「でも……」

穂乃果「これ以上人に優しくしてたら……」



469 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:43:19.44


にこ「あんたに変われって言ってるわけじゃないのよ? あんたはあんたのままがいいのは本当よ?」

穂乃果「矛盾してるよ……」

穂乃果「優しくしない方がいいって言ったから優しくしてないのに」


にこ「……それは」

穂乃果「……」

穂乃果「ごめんなさいこんなこと」

にこ「私も」

穂乃果「なんかにこ先輩といると安心するんです」

にこ「ふぅん」

穂乃果「なんでもはっきり言ってくれるし、だからこれからもよろしくお願いします」ニコ

にこ「え、ええ……//」ドキドキ


 穂乃果が笑うと私の鼓動が早くなる。穂乃果が近づくと私の鼓動が早くなる。

 最近は毎日ウチに来てくれる穂乃果、毎日毎日穂乃果と二人きりになれてこれ以上に幸せなことはない。

 穂乃果が私とは普通に二人きりになるのは、心を許してるというか……私が穂乃果に対して恋愛感情がない、とはっきり嘘をついたからだろう。私なら二人でいても平気、つまり都合が良い女ってこと。


 これで良かったのかな? 穂乃果の相談役といえばまず思い浮かぶのはことりなんだけど、この前はことりと比較しても私の方がいいとも言ってくれた。

 嘘をついて、安全な立ち位置で穂乃果と関係を持つ。私はなんて卑怯で臆病なんだろう。


にこ「……」

穂乃果「?」



にこ「――あんたさ、なんで毎日ウチに来てくれるの?」



470 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:43:55.09

穂乃果「うーん、妹さん達もこたろう君もかわいいし、それに……にこ先輩と話すの楽しいから!」



にこ「っ……」キュンッ


にこ「なんでよ……」ドキドキ

穂乃果「え?」

にこ「なんでもない」

 そんなの、誰だって勘違いするに、決まってるじゃない……。


「性的暴行を受けたとして――」


にこ「……」

にこ「……酷いわね」

穂乃果「……」

 ただつけていただけのテレビが発したのは、小さな女の子を男がレイプしたというニュース。最近はこの手の話も珍しくなくなっていて、対した衝撃はない。

にこ「私あんたのこと、こういう人たちと同じだと思ってたのよねー」

穂乃果「ひどいっ!」

にこ「まあ身体にしか興味ないような人じゃなくて、ほんとに良かった」

穂乃果「……」

 私が微笑みながら安堵の息をはくと、穂乃果の顔色がなんだか悪くなってしまった。

にこ「穂乃果?」

穂乃果「い、いや……なんでもないですよ」

にこ「そう?」

 チクリと胸が痛んだ。目を逸らす穂乃果に少しだけ影が落ちているような、そんな気がした。




471 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:44:34.87


◇――――◆



海未「雪穂」

雪穂「あ、久しぶり!!!」

海未「店番ですか」

雪穂「そうだよー、この時間はいつも暇なんだけどね~」

海未「穂乃果は?」

雪穂「穂乃果に用?」

海未「いえ、そういうわけではないのですが」

雪穂「――あいつさ、最近帰りがいつも遅いんだよね」



 そう呟いた雪穂の顔は決して明るいとは言えませんでした。あいつ、だったり、穂乃果だったり、雪穂がそういう風に呼び出したのはいつ頃からでしょう。

 昔はいつでも二人でいて、仲が良くて少しだけ嫉妬をしたこともあったのですが……。


海未「寂しいんですか?」


雪穂「はあ? そ、そんなわけないよ……」


雪穂「……」


海未「雪穂……」





【園田 海未 が 高坂 雪穂 のことを気にかけるようになりました】



472 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:48:16.03

◇――――◆

翌日



ことり「変だよ」




ことり「……ねえ穂乃果ちゃん」

穂乃果「なあに?」

ことり「どうして最近えっちしてくれないの?」

穂乃果「……そういう気分じゃないっていうか」

ことり「一人でもしてないの?」

穂乃果「してないよ」

ことり「……」

ことり「溜まってるよきっと、抜いてあげるからさ」

穂乃果「い、いいって……」

ことり「ことりがしたいの……ダメ……?」

穂乃果「ダメ」

ことり「っ……」



ことり「最近冷たいよ……」

穂乃果「……」

ことり「何かあった? あったなら相談に乗ってあげるよ」

穂乃果「そういうわけじゃないの……ほんとに、大丈夫だから」


穂乃果「ことりちゃんのためなの、負担をかけたくないの」




ことり「……」


穂乃果「……ごめんね」



473 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:48:54.42


ことり(なんで、一体どうしたっていうの? ことりのなにがいけないの? なにかしたの?)

ことり(しかも相談はにこ先輩にしてるみたいだし)




海未「――少しだけ穂乃果、変わりましたよね」

ことり「そうだよね」

海未「なんというか……少し棘があるというか」

ことり「……」

海未「――最近一緒に帰ってないんです」

ことり「花陽ちゃんとの練習があるからじゃないの?」

海未「いえ……もう花陽との練習はやめたみたいです」

ことり「そうなの?」

海未「はい、花陽本人はもう少しやった方がいいと思っていたらしいですが……」

ことり「どうしたんだろう……確かにもう花陽ちゃんは十分だけど」

ことり「穂乃果ちゃんからやめようっていうのはなんか珍しいね」

海未「それに、雪穂から聞いた話なのですが……」

ことり「うん」

海未「穂乃果毎日帰りが遅いらしいんです」

ことり「どういうこと?」

海未「なんでも、にこ先輩の家に毎日入り浸っているとか」

ことり「――……」



474 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:49:45.71

ことり「雪穂ちゃんが言うなら確かみたいだね」

海未「はい、でも一体何故……」

海未「仲が良いのはいいことですが、少しだけ気になりますね」



ことり「……あと、ちょっと前から希先輩と一緒にいることも増えたなーって」

海未「……そういえば呼び方も変わりましたね」



ことり「――聞いてくる、にこ先輩に」

海未「ちょっと」



ことり「にこ先輩!」

にこ「どうしたの」

ことり「最近穂乃果ちゃん、にこ先輩の家にいること多いですか?」

にこ「……そうだけど」

ことり「どうしてですか?」

にこ「知らないわよ」

ことり「……」

ことり「――にこ先輩、穂乃果ちゃんのこと好きですよね?」

にこ「なななな、なによ、それ」


ことり「やっぱり。バレバレです」

にこ「……」

ことり「告白しないんですか?」

にこ「……こっちのセリフよ」

ことり「は?」


にこ「あんたこそ、告白しないの?」



475 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:50:25.18


ことり「――ことりが、穂乃果ちゃんのことを……?」

にこ「違うの?」


ことり「……」


ことり「……わかんない」


にこ「わかんない?」


ことり「わかんない」

ことり「わかんないの!!!」


にこ「ちょ、ちょっと……」


ことり「……ごめんなさい」


にこ「……よくわからないけど、自分の気持ちは知っておいた方がいいと思う」

ことり「……」

ことり「なら、なんでにこ先輩は告白しないんですか」

ことり「自分で好きってはっきりと自覚しているのに」

にこ「あの子に負担かけたくないのよ」

ことり「?」

にこ「あの子ね、今たくさんの人から告白されてるらしいの」

ことり「知ってます」

にこ「そう、それなら良かった。私とあんた以外のµ’sのメンバー全員に、ね」



476 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:51:11.19


ことり「え……」

にこ「知ってるんじゃないの?」

ことり「ことりが穂乃果ちゃんから聞いた時はもっと少なかったのに……」


にこ「その間に告白されたんでしょうね」

ことり(言ってくれなかった……ことりに言う必要なんて、なかった?)


にこ「あの子もあの子なりに悩んでる。今まで受けたことがないくらいたくさんの人の想いを一身に受けているの」

にこ「穂乃果が優しすぎるってことはことりも知ってると思う。だから……今更私が告白して、負担になんかなりたくない」

ことり「……」

ことり「そうですか」

ことり「……いきなり変なこときいてごめんなさい」

にこ「別に大丈夫よ」

ことり「自分の気持ち、はっきりさせて来ます」

にこ「ええ」


にこ「……ことり」


ことり「はい?」




にこ「あんた――私と似てるのかもね」



477 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:52:55.68

◇――――◆

練習後、屋上



希「あ♡あっ……♡ひゃぅ、そこぉ♡」

穂乃果「ふぁ、せんぱ……ぃ♡」ズチュグチュグチュ

穂乃果「おっぱい……柔らかい」モニュモニュ

希「はっ、うぅぅぅっ♡」ビクビクビク


希「ちょ、ちょっと休ませて……♡」ハーッハー///


穂乃果「ん……♡イっちゃいましたか?」

希「うぅ……///」キュンキュン


穂乃果「……ね、もう動いてもいいですか?」

希「む、り……♡」

穂乃果「はぁ……ん……はぁはぁ♡」

穂乃果(希先輩、クセになっちゃう……先輩の膣内きもちいいよぉ……♡)///

希「ごめん、手でしてあげるから、許して……」



478 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:57:46.74

穂乃果「で、でも……」

穂乃果「……わかり、ました」ヌプッ

希「ふぁ♡」

希「ごめんな満足させてあげられないで、ゴム取るよ?」パチッ

穂乃果「いえ……」

希「穂乃果ちゃんの方からしたいって言ってくれて、今日は嬉しかったよ?」グシュグシュ

穂乃果「そ、それは先輩が胸の谷間見せてくるからっ……♡」

希「んー、それで流される穂乃果ちゃんも穂乃果ちゃんやと思うけど……」


穂乃果「んっ、ぁはぁ♡」

希「ウチのと穂乃果ちゃんの汁……ぐちゃぐちゃやね……///」グチャ……グチャ

穂乃果「で、る……でる♡」

希「いいよ、顔にかけても大丈夫」

穂乃果「ふぁっ、ふぁぁっ♡」ビクビクビク

穂乃果「んっ♡」ビュルルル

希「わっ……」

穂乃果「ひゃ、ごめんなひゃ……♡んっんっ♡」

穂乃果「……きもちい♡」ビクッビクッ


希「いっぱい出たね」

穂乃果「はぁはぁ……」///


希「またしたい時はいつでも言ってね?」



479 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/18(日) 23:59:58.18

穂乃果「ふぁい……♡」


穂乃果(また……やっ、ちゃった……♡)

穂乃果(先輩の身体見ると……抑えられなく、なって……)

穂乃果(こんなの、身体しか見てないと同じだよ……)ズゥウン

穂乃果(せっかくことりちゃんの誘いは断れるようになったのに……」

希「どうしたん?」

穂乃果「……」

希「賢者モードってやつ?」

穂乃果「そうかも」

希「ん、これにこっちのリストバンドや」アレッ



希「後で返しとこ」


ザッ

希「……?」

希「!?」










にこ「……なにしてんの?」



480 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:06:26.01

にこ「――あんた達……なに、してんのよ……!!!」




穂乃果「……え?」


にこ「なにしてんのよ……!!」


穂乃果「にこ、先輩……」サァァアアアアア



希「……」

にこ「穂乃果、あんたがそんなやつだなんて……思わなかった」

にこ「――無理やり希にさせるなんて……!!」

穂乃果「え」

にこ「最低……最低!!」

穂乃果「ちょ、ちょっと……」


にこ「大丈夫、希?」

にこ「行きましょう?」

希「にこっち、あ、あの……」


穂乃果「せんぱ――」

にこ「触るな! その汚い手で、触らないで……」


穂乃果「っ……」

希「あ、あのねにこっちちょっとだけ話をきいて?」

にこ「なに?」

希「……ここじゃあれやから、穂乃果ちゃんも含めて部室行こう?」


にこ「……」チラッ

穂乃果「……」



481 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:11:38.18

◇――――◆


にこ「で、どう釈明するの?」

穂乃果「それは……」

にこ「前に私が言ったこと、覚えている? あんたが邪魔って言ったこと」


穂乃果「はい」

にこ「一人でも男がいるとね、絶対こういうことが起こると思ったからよ!」



にこ「あんたは……そんなやつじゃないって、思ってたのに……」

にこ「そんなやつじゃ、ないって……」




希「違うんよ、これはウチが悪くて……」

にこ「……」

希「……ウチが穂乃果ちゃんのこと誘惑したせい」

にこ「……なによそれ」

希「そのままの意味や、ウチが穂乃果ちゃんのことが好きで誘惑した」

にこ「いみわかんない……希がそんなこと……」

にこ「――なによ、なによなによ、結局身体の関係がなきゃダメなの!?」

希「……」

穂乃果「……」



482 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:14:44.67

にこ「――私、なんでこんなやつ、好きになったの?」



穂乃果「え?」

希「……」

にこ「教えてよ……!!」

穂乃果「どういう……こと」





にこ「――好きなのよ、あんたが!!」ポロポロ




穂乃果「で、でも、前は好きじゃないって」

にこ「……」


にこ「希……」

希「うん……帰るね」

にこ「ごめん」

希「いいんよ、じゃあ」


バタン


にこ「……希に誘惑されたってのはほんと?」

穂乃果「うん」

にこ「告白もされてるんだ?」

穂乃果「う、ん」

にこ「……」

にこ「私ね……あんたのことが好きなの」



483 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:15:46.15

穂乃果「……っ」

にこ「でも好きじゃないって嘘、ついてた。相談役になれば穂乃果と話す機会も増えるし、安全な立ち位置にいることが出来るから」

にこ「――臆病でしょう?」



にこ「卑怯でしょう?」

穂乃果「……」

にこ「ねえ、穂乃果は希のことが好き?」

穂乃果「……」

にこ「好きじゃないのに、セックスしてたの?」

穂乃果「っ……」

穂乃果「ごめんなさい……」

にこ「!!!」



パァァンッ‼︎‼︎





穂乃果「いった……」

にこ「……女の子なら、誰でもいいの?」

穂乃果「そう思われても、仕方ないと思います」

にこ「――じゃあにこでも、いい?」

穂乃果「え?」

ガバッ



穂乃果「な、なんですか? 先輩……」



484 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:18:30.41

にこ「……あんたと、セックスすれば選んで貰える?」ブルブル


穂乃果「……」

にこ「好きなんでしょ? こういうこと、こういうことすれば私のこと選んでくれるかもしれないんでしょ?」ブルブル



穂乃果(震えてる……)

にこ「なんとかいいなさいよ!!」

穂乃果「……にこ先輩とは、出来ないよ」

にこ「……」

にこ「なんでよ、私は候補にも入らないってこと!?」

穂乃果「そうじゃない」

穂乃果「――だって震えてるよ?」

にこ「……っ」

にこ「こ、こんなの問題ないわよ」


穂乃果「……自分は大切にして欲しいって、前に言ったよね?」



穂乃果「自分でも矛盾してると思う。じゃあなんで希先輩とはしたんだって思いますよね。でも……にこ先輩とは、出来ません」



485 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:20:47.73

にこ「……」

穂乃果「穂乃果はにこ先輩のことが大切なんです、わかってください」



にこ「なんでよ……なんなのよ!!」


にこ「そんなことわかってるわよ! 私じゃそういうことが出来ないことくらい! したこともないし、したくもない!」


にこ「……ほんとなら、あんたのこと嫌いになるはずなのに――今更嫌いになんか、なれないのよ!!!」

にこ「本当なら、あんたのこともっともっともっとぶんなぐってぶんなぐってぶんなぐって……µ’sから追い出さなきゃいけないのに」


にこ「っ……ひっぐ」



にこ「……好きな人にそんなこと、出来るわけないじゃないっ……」

にこ「ぅぅ……」



穂乃果「こんな男で、ごめんなさい……」ギュッ

にこ「ひっぐ……許さない」

にこ「許さないんだからぁ……」ポカッ




穂乃果「……っ」




【矢澤 にこ は性行為が嫌いなようです】



487 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:28:38.24

◇――――◆


3日後



穂乃果「あー……」

穂乃果「……そう言えばツバサさんにご飯誘われてたんだっけ」

穂乃果「でもな……女の子と二人か……」

穂乃果「返さないのは失礼だよね……一応返した方がいいのかな?」


穂乃果「明日は予定特にないし」


穂乃果「メールでいいよね?」


穂乃果「よし、おっけ」


◇――――◆


ツバサ「!?」

ツバサ「……穂乃果さんからだ」


ツバサ「でも、どうしよう」


 彼女持ちの人から、お誘い……。あの時私が誘ったのを覚えてくれていたのかしら、それであっちから誘ってきた。

ツバサ「……」


ツバサ「後悔は、残念ながらしたくないの」


 たとえ彼女持ちだって、そんなの関係ない。付き合えなくたって、そんなの関係ない。想いを伝えることくらい自由だと思わない?

 好きになって、少し臆病になったかもしれない。こういう時こそ大胆に、これは戦い、きっと戦争みたいなもの。



ツバサ「よし……」




488 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:33:30.90

◇――――◆

翌日 夕刻




ツバサ「暑いわね?」

穂乃果「そうですねー……」


ツバサ「なんか、あなた普段と雰囲気違う……」


穂乃果「あはは、よく言われます」


 なんだか結構いい感じというか、少し頼りない感じだったけど……かっこいいっていうか。でも、なんだか……辛そう。



ツバサ「ごめんなさい、気を使わせちゃって」

穂乃果「ぜんぜん!」

ツバサ「この前のお礼みたいなものだから今日は私がご馳走するわ」

穂乃果「そんな、いいですって!」

ツバサ「ケジメみたいなものだから」


穂乃果「でも……」



ツバサ「ここね」

穂乃果「なんか高そうなんですけど……」



489 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:34:41.84

ツバサ「普通だと思うけど」


穂乃果「そ、そうなんですかね」




――――

穂乃果「や、やっぱり……」

ツバサ「別に大丈夫よ、なに頼んでも」




穂乃果「い、いや……」

ツバサ「大丈夫って言ってるの」


穂乃果「は、はい……」


ツバサ「そう言えば、µ’sのメンバーまた増えたのね」

穂乃果「希先輩ですか」

ツバサ「そうそうその子」

ツバサ「どう、あれから?」

穂乃果「いい調子です」

穂乃果「絶対前よりは良くなってます!」

穂乃果「ラブライブのランキングも40位まで来ました!!」



ツバサ「知ってる」

ツバサ「なかなか出来ることじゃないわ、そんな短期間で」

ツバサ「がんばってね、応援してるから


ツバサ(でもµ’sはいずれ絶対的な問題に……)



【µ’sには絶対的な問題が存在しているようです】




穂乃果「これもツバサさんが穂乃果を指導してくれたおかげですよ?」

ツバサ「お世辞がうまいのね?」

穂乃果「お世辞じゃないですって」



490 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:38:37.16


穂乃果「でも……穂乃果が原因でちょっと……」

ツバサ「なにかあったの?」

穂乃果「人間関係の面で……」

ツバサ「なにかしちゃったのね」

穂乃果「はい」

ツバサ「居づらいなら逃げたらいいんじゃない?」

穂乃果「え……」

ツバサ「それか――まだ活動をやりたいならちゃんと謝りなさい。マネージャーさんなんでしょ、あなたがいなきゃ回らないかもしれないし」




ツバサ「私はいつか見てみたいわ、µ’sのライブを」

穂乃果「……」




穂乃果「あ……そういえばこんどオープンキャンパスの時にライブやるんですけど、言うの忘れてました……あはは」

ツバサ「む、ひどいわね」

穂乃果「ごめんなさい……」

穂乃果「いつだったかな、今度教えますね」

ツバサ「空いてたら是非見に行かせてもらうわ」

ツバサ「µ’sのメンバーは8人もいるけど、仲はいいの?」

穂乃果「はい、みんないいですよ!!」

ツバサ「そう……」フフッ



ツバサ(穂乃果さんと話してるだけで楽しい……)

穂乃果「」キュン




491 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:39:32.33

穂乃果(な、なんかツバサさんの笑顔……いつもと違う? なんか、硬くないっていうか、柔らかいっていうか)


ツバサ「――彼女さんとも仲良くやってるの?」

穂乃果「え、彼女なんていない、ですけど」


ツバサ「え……、でもこの前西木野真姫さんと街中歩いてるのみたけど」


穂乃果(ご飯食べに行った時かな……)

穂乃果「あれは……違いますよ」

ツバサ「そうなの……?」


穂乃果「ツバサさんは?」


ツバサ「私はそういうのは……色々忙しかったし」

穂乃果「そうですよね、恋愛なんてしてる暇なさそうな気もします」


ツバサ「……」


◇――――◆




ツバサ「あの時のお礼って言ったのに」



穂乃果「流石に奢ってもらうなんてできませんて」


ツバサ「はぁ……」

穂乃果「その代わり、また色々教えてくださいねっ」ニコッ



ツバサ「え、ええ……//」

穂乃果「駅まで送って行きましょうか?」



492 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:40:24.40

ツバサ「大丈夫よ」

ツバサ「ねえ……穂乃果さん」

穂乃果「はい?」


ツバサ「私、ライブの時、あなたに今のままの綺羅ツバサがいいって言われて本当に嬉しかったの」


ツバサ「今まではみんなにライブの時の綺羅ツバサとして接して来られたからね。メンバーにしかあんな姿見せたことなかった」


ツバサ「絶対失望されるし、笑われるって思ったから」


穂乃果「ツバサさん……」

ツバサ「ある意味、救われたのよ私」



穂乃果「大袈裟ですよ」

ツバサ「ううん、そんなことない。あなたは綺羅ツバサを受け入れてくれた」


穂乃果「……」




ツバサ「――私ねあなたのこと、好きになっちゃったみたい」





穂乃果「え……?」


ツバサ「くす……驚いた?」

穂乃果「……うそ」

ツバサ「残念ながら、嘘じゃないの」

ツバサ「……あなたのこと考えるだけでドキドキするし、顔を見ればもっとドキドキする」



493 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:41:25.20

穂乃果「……」

ツバサ「よくわからないけど、これが好きってことじゃない?」

ツバサ「人を好きになるのも初めてだし、告白するのも初めてだしよくわからないけれど……私と、付き合ってください」



 なんでだろう、少しだけ冷静になれた。告白だなんて緊張しすぎて言えないんじゃないかって思ったけれど、スイッチが入ったみたいに言葉が出てくる。後のことなんて全く想像できなくて、後悔したくないって一心だけで口を動かしていた。


穂乃果「……時間を、ください」

ツバサ「……」


穂乃果「違う人からも告白されてて、それで……まだ決められないんです」

ツバサ「……へぇ」

ツバサ「モテるのね」クスクス

穂乃果「……」

穂乃果「ツバサさんだって」


ツバサ「モテないわよ」

ツバサ「ま、決まったら聞かせてね。期待して待ってるから」


穂乃果「は、はい……」

ツバサ「そんなに申し訳なさそうな顔しなくてもいいのに」

穂乃果「いや……」

ツバサ「ま、そういうことだから」

穂乃果「帰るんですか?」

ツバサ「ええ」

ツバサ「ふふ、次会える時は恋人として……がいいなぁって」

穂乃果「……」

ツバサ「ふふ、冗談よ。がんばってね、µ’sのみんなと」

穂乃果「はい」

ツバサ「――ラブライブまで、来なさいよ」



穂乃果「ありがとうございますっ!!!」


ツバサ「ふふっ」


 頭を下げたのを見て、背を向ける。私がµ’sのことを少しだけ気になって、たまたま和菓子屋で穂乃果さんに出会って、たまたま招待チケット渡して……たまたま好きになって、たまたま告白した。……偶然て怖いわね。あとは、たまたま恋人になれるといいなあって――。



494 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:44:57.51

◇――――◆


英玲奈「なんだか吹っ切れたみたいだな」

ツバサ「告白したもの」

あんじゅ「え!?」

あんじゅ「どうだったの!?」

ツバサ「時間が欲しいって言われた」

あんじゅ「なにそれ、あの子ヘタレなの!?」

ツバサ「いえ、なんか他の人からも告白されているらしいの。多分µ’sのメンバーじゃないの」

あんじゅ「うわぁ……意外と彼罪深いのね」

英玲奈「ハーレムか……」

ツバサ「意味がわからないわよ」


ツバサ「ま、これで吹っ切れたし練習に集中出来るわ」

ツバサ「µ’sのみなさんが20位圏内に入って来た時のためにも――私たちはトップじゃなきゃいけないの」







【◆将来はツバサとスクールアイドルとして争うことになるかもしれません……◆】





496 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:48:48.84

◇――――◆


二日後



にこ「私ね、告白したの」


ことり「……」

ことり「……そっか」



ことり「希先輩と穂乃果ちゃんがしてたことと、なにか関係ある?」

にこ「ええ……」


 昨日の練習後に希先輩と穂乃果ちゃんがそういうことをしていた、と希先輩の口からみんなに伝えられていた。なんでそんなことを言ったんだろうと思ったけれど、希先輩は罪悪感を感じていたのかもしれない。


 でも後から穂乃果ちゃんに話を聞いたら、穂乃果ちゃんの口からみんなに言うつもりだったらしい。希先輩に手を出してしまった、と。


 その時のみんなの表情は忘れられない、ことりを含めて思い当たるふしがある人がほとんどだったんじゃないかな。例えば海未ちゃん、海未ちゃんも穂乃果ちゃんとそういうことをしている。凛ちゃん、凛ちゃんも会話から想像するにもう済ませているはずだ。




ことり「っ……」



497 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:50:04.63


ことり「どうして穂乃果ちゃんは今更あんなことを言ったのかな」

にこ「耐えきれなくなったんじゃない? 付き合ってもないひとに手を出して隠し続けることに」

ことり「……」

にこ「あんたもしてるんでしょ、穂乃果と」

ことり「……」

にこ「やっぱりね」


ことり「穂乃果ちゃんは悪くないよ」

にこ「…… 悪くないとは言えないけど、言い過ぎたとは思ってるわ」

にこ「結局、誘惑したのは希の方だもの


にこ「最近穂乃果元気ないわね」



ことり「そうですね……」

にこ「私も叩いちゃったけど……」




ことり「……」

ことり「罪悪感があるのかな」



にこ「……そうよね。あんなに……言わなきゃ良かった……」



500 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:56:16.38

◇――――◆


絵里「穂乃果」


穂乃果「……絵里ちゃんに、真姫ちゃん……」

真姫「なにぼけっとしてるのよ」

穂乃果「……」


真姫「別に手を出したわけじゃないでしょ? 無理やりってわけじゃないんだから、希だって嫌だとは思ってないんだしそんなに気にすることないわ」


絵里「……」


絵里「褒められることではないかもしれないけど、そんなに自分を追い込む必要はないと思う」

絵里「私達には穂乃果が必要なのよ? ここで潰れられたら困るわ」


穂乃果「……」



穂乃果「希先輩だけじゃないんだよ」

真姫「え?」

穂乃果「……他の人にも、手出しちゃってる」

絵里「うそ……」


真姫「……」

穂乃果「みんなに、謝らなきないけない」

穂乃果「謝らなきゃ……」

真姫「……」


絵里「穂乃果……」


真姫「ねえ、あなたその人のことが好きだから手を出したの?」



502 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 00:58:20.09

絵里「どういう状況かわからないけど相手がいいって言ってるならいいんじゃないかしら」


穂乃果「え」

穂乃果「誘惑してきたって、穂乃果がちゃんとしてればっ……!!」




絵里「男だからって悪いわけじゃないと思うの、お互いの同意さえあれば」


真姫「そうよ、少なくとも私なら私から誘った相手に手を出されても嫌な気はしない」

穂乃果「……でも」


絵里「まあ、謝った方がいいかもね? でも、結局みんな真姫と同じようなことを言うんじゃないかしら。希だってそうだったでしょう?」


穂乃果「……」

穂乃果「謝る……」



真姫「気負いすぎちゃダメ、今みたいな先輩を見たい人なんていないんだから」



504 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 01:03:24.09

◇――――◆


ことり「いいよ、そんなの」


穂乃果「でも……」

ことり「穂乃果ちゃんがえっちな人だってことくらい小学生の頃から知ってるんだから」


穂乃果「……」

ことり「他の人にも謝ったの?」

穂乃果「うん」

ことり「みんな許してくれたでしょ?」

穂乃果「うん……」


ことり「なんでだと思う?」

穂乃果「わかん、ない」


ことり「穂乃果ちゃんがみんなのことら本当に大切に扱ったから許してくれてるんだと思うよ」


ことり「ことりだってそうだよ?」


穂乃果「……ありがと」


ことり「いえいえ」

ことり「だからこれからもしよう?」

ことり「ことりは別に大丈夫だから……」




穂乃果「……ごめん」

穂乃果「これからはそういうことはしないって決めたんだ。本当に好きになった人としかしないって」


穂乃果「本当に、ごめん……」


穂乃果「ごめん……っ」


ことり「……そっか」



505 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 01:07:23.93

ことり「……そっか」


ことり「だからことりの誘いを断ってたんだ?」

穂乃果「うん」

ことり「そっ、か」

ことり「む、おっぱいに負けたくせに……」

穂乃果「……ごめん」


穂乃果「ねえ」

穂乃果「――もう少ししたら合宿だね」

ことり「……」

ことり「そうだね」



穂乃果「あ、ことりちゃん枕忘れたらダメだよ?」

ことり「大丈夫大丈夫、絶対忘れないから」

穂乃果「よし、じゃあ今日は帰るよ!」

ことり「うん、バイバイ。また明日」


ことり「……穂乃果ちゃん」


穂乃果「ん?」


ギュッ

ことり「――やっぱりことり、穂乃果ちゃんとえっちしたいよ」

穂乃果「……」

穂乃果「……ごめん」


ことり「ほんとに、ダメ……?」

ことり「不満ならがんばるから……穂乃果ちゃんが気持ちよくなれるようにことりいっぱいがんばるからっ」

穂乃果「……」



スッ



穂乃果「――遅れちゃダメだよ?」


穂乃果「穂乃果ね――合宿行くのやめるよ」


ことり「……へ!?」


穂乃果「ばいばいー!」


タッタッタッ


ことり「……ちょっと!?」



【◆南 ことり が爆発する可能性も、どこかであるかもしれません◆】



513 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 01:46:36.80

◇――――◆


にこ「はあ!? あいつが来ない!?」



ことり「反省するって……」


絵里「全く……穂乃果いなきゃ意味ないでしょ」



真姫「……どうすんの、練習メニュー」

海未「仕方ありません、ここは私が――」

凛「やだー!!!!!」


海未「なんでですか!?」

花陽「厳しすぎるから……」





希「――ごめん……」

希「ウチがあんなことしてたせいで……」


「……」




にこ「希だけのせいじゃないでしょ」



514 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 01:47:11.03

希「……」


絵里「ね、大丈夫だから」ギュッ


真姫「で、どうすんの。あの人置いていくの」


ことり「……ダメだよ」

真姫「?」



ことり「穂乃果ちゃんがいなきゃ……あの人がいなきゃ、ダメなんだよ」

希「――ウチもそう思うよ……?」


希「あの人のおかげでウチらここにいるんだから……」


花陽「……」


にこ「もう……そんなこと分かってるわよ」


凛「じゃ連れてこうよ!」


絵里「部長さん、穂乃果への連絡よろしくね?」


にこ「わ、私?」

真姫「当然」

真姫「後腐れがあるの、もうにこ先輩だけみたいだし」



にこ「うぇぇ……もう、分かったわよ!!」


にこ「もう……」

プルルルルル



516 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 01:48:17.02


穂乃果『も、もしもし……』


にこ「もしもし」


穂乃果『えっと……』

にこ「――あんた、合宿行かないの?」

穂乃果『……はい』

にこ「どうして?」

穂乃果『……だって』

にこ「みんなに謝ったんでしょ? それで許して貰ったんでしょ? それならいいんじゃないの?」

穂乃果『……』

にこ「――私は許さない」


にこ「……でも、私も悪かった。いきなり叩いたりして……」

にこ「許さないけど、でも……私達にはあなたがきっと必要だから」

にこ「だから本当に反省してるなら、合宿に来て?」


穂乃果『……』

にこ「ううん、やっぱり違う。合宿に来なさい! これは命令よ、分かった!?」


穂乃果『は、はいっ……』


プツッ

にこ「全く……」



絵里「素直に来て欲しいって言えばいいのに」

にこ「な、なんのことにこ~?」

真姫「ま、これでちゃんと九人で行けるみたいじゃない」





海未「良かったですね!」






517 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 01:49:31.64

◇――――◆

後日




穂乃果「海だぁ!!!」


海未「海未はわた――」

穂乃果「海未ちゃんじゃなくてね!」

海未「……」


凛「穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん、一緒に泳ごうよ!!」

穂乃果「いいね競争だ!!」

海未「――穂乃果?」

穂乃果「うぐ……なんでしょう」

海未「みんなも、練習に来たのですよ」

絵里「そうよ、遊んでたら勝てるものも勝てないわよ」


穂乃果「ぅ、でも少しくらい……」

希「ちょっとくらいいいんやない?」

希「ウチも遊びたいなー」

海未「希まで……」



518 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 01:50:13.00

希「真姫ちゃんも遊びたそうにしとるよー?」


真姫「は、はあ!? 私は別に……」


希「ほら遊びたいって」

にこ「にこもせっかく水着持って来ちゃったしー?」


花陽「あ、真姫ちゃんも持ってきてる」

真姫「こ、これは!」///


海未「真姫まで……」

真姫「ち、違うわよ!」

絵里「真姫まで遊びたいっていうなら……」


ことり「仕方ないね!」


穂乃果「よし遊ぼう!!」


海未「昼だけですよ!!」

穂乃果「わかってるわかってる!」


穂乃果「凛ちゃん行こ!!」

凛「競争だにゃー!!!!」





519 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 01:53:09.19

◇――――◆



深夜




穂乃果「ふぅ……」

穂乃果「月がきれー」


ザァァァ



穂乃果「真夏なのに涼しいや」

 
 みんなが寝静まったころ、ベランダから眺める景色は絶景だった。流石南国、青い海に満月の白い光が透き通るように浸透している。すぅっと吹き抜ける浜風に髪の毛が揺れて、少しだけ鬱陶しい。髪の毛もそろそろ切った方がいいのかなーとか思いながら、ぼぅっとその景色を見つめていた。



穂乃果「色んなことあったなあ」



 二年生になって、まさかこんなことが起こるだなんて。去年の夏休みと同じように適当に友達と遊んで過ぎていくものだって思っていた。その時間が楽しくなかったわけじゃない、充実はしていたはずなんだけれど、どこか虚しさも感じていた。



 春、完全に見切り発射で出発したスクールアイドルプロジェクトはここまで来たよ。まだ音ノ木坂の廃校を阻止するには至っていないけれど、きっと近い将来実現するっていう確信があるんだ。だってみんな必死だもん、自分達がどうしたいかを明確に分かっている。すごいことだと思うよ。ここまで女の子に生まれてればなあって思った年はなかったかもね?




 これからどうしようかな、とりあえず文化祭でライブをして、穂乃果の学校でも宣伝して、その前にオープンキャンパスのライブも成功させなきゃでしょ? そしてツバサさんを倒すために、ラブライブにも――。



520 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 01:55:47.94

 やりたいことが多すぎて、整理出来そうもない。みんな本当に強くなった、穂乃果がその輪の中に入れないのは残念だけれど外から見ているだけでも楽しい。なにより必要って言ってくれるのが一番嬉しいんだ。


 みんな嫌なことだってあったし、割り切れないことだってあったに違いない。それを乗り越えて今のµ’sがあるんだ。まだまだ完全じゃないけど、いつかきっと。




穂乃果「――ケジメは、つけなくちゃね」




 最初に告白していたのは、凛ちゃんだった。迷っているうちに告白してきたのは、海未ちゃんだった。絵里ちゃん、花陽ちゃん、真姫ちゃん、希ちゃん、にこちゃん、ツバサさんからも想いを告げられてしまった。自分が自分の気持ちに逃げて来たから、こんなにたくさんの女の子の気持ちを放置することになってしまった。最低だ、手を出したこともある。



 好きな人でもないのにセックスをするのか、にこ先輩の言葉が心に刺さった。欲望だけで動いて自分を律せなかった、穂乃果は弱い人間だ。それをいつもと変わらない調子で受け入れてくれたこと……感謝しても仕切れない。


 傷つけた、たくさんの人を。本当に最低な行為をしていた。





穂乃果「――穂乃果は……誰が好きなんだろう」




521 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 01:57:18.66

ことり「――穂乃果ちゃん」



 月に問いかけるように呟いた言葉は、浜風に乗ってどこかへ行ってしまった。その代わり背後からは聞き慣れた甘い声が聞こえてきて、そのまま振り向くこともなくベランダに肘をついたまま景色を見ていると、横に長い灰色の髪の毛がなびく。


ことり「綺麗だね」

穂乃果「そうだよね」



穂乃果「……ことりちゃん」

ことり「なあに?」


穂乃果「そろそろ穂乃果もケジメ、つけないとだよね」

ことり「……選ぶの?」

穂乃果「……」

穂乃果「怖いんだ、選ぶのが。みんな優しくて、みんな良い人でそんな人達の想いを裏切ることになってしまうかもしれないから」


ことり「大丈夫、選ばれなかった人もなにも文句なんて言わないよ?」



穂乃果「穂乃果に選ぶ資格なんてあるのかな……あんな酷いことばかりして」

穂乃果「っ……どうしていいか、わかんないよっ……」




ことり「大丈夫、誰も責めたりしないよ? 自分の心に聞いてみて?」

穂乃果「……うん」



522 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 01:58:30.24

ことり(ことりは……どうなんだろう)

ことり(ずっと一緒に居て、ずっとずっと近くにいた人……ことりは……)


ことり(他の人が少し特別なことをしていると、嫉妬心というか黒い心が湧き上がってきて……)




【ことりはとてもとても嫉妬深いようです】




ことり(やっぱりことりは――)

ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「ん?」


 やけに声が近く感じた。横に振り向くと、何故かことりちゃんの両手が穂乃果の顎ラインを掴んでいて、そのまま、二人の影が満月の中に収まった。



チュッ



穂乃果「……ことり、ちゃん?」




ことり「――あ、あの……ことりも、彼女に立候補しても……いいですか?」


穂乃果「え……?」





523 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 02:00:26.13

ことり「その……自分の気持ちがずっとわからなかった。えっちするのも好きだからするって感じじゃ、なかったから」


ことり「でもようやく、分かったんだ。なんで嫉妬するのかも、なんでそばにいたいのかも。なんでえっちしたいのかも。それはね、ことりがあなたのこと――好きだから、だよ」



ことり「こんな簡単なことに気がつくまで、何年かかったかな? ……ふふ、馬鹿だね、ことりは」


ことり「ううん、ほんとは気がついてたんだ。でも穂乃果ちゃんとえっちしてれば恋人みたいに感じることが出来てたからそれでいいやって思ってたんだと思う。身体だけ繋がってれば満足だって錯覚してたんだ」


ことり「本当は好きで好きで好きでたまらないはずなのに、関係を変えるのが怖くて……」



穂乃果「……」

ことり「……くす、これでµ’sのみんなに告白されちゃったね?」



穂乃果「な、なんで知ってるの?」



ことり「――女の子は恋バナが好きなんだよ?」



524 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 02:02:00.17

穂乃果「もぉ……」

穂乃果「女の子は怖いなぁ」


ことり「穂乃果ちゃんはモテるから、流石に自覚したでしょ?」

穂乃果「どう、なのかなあ?」


ことり「みんな穂乃果ちゃんのことが大好きだよ」

穂乃果「も、もう……///」



ことり「じゃ、ことりは戻るね」

ことり「しばらくしてから戻ってこないと、まだ恋バナしてるかも」

穂乃果「みんな起きてるの!?」

ことり「うん、みんなに背中押されてことりはここに来たんだし」

穂乃果「なるほど……」

穂乃果「じゃあしばらくここにいるよ」

 なんだか女の子って凄いな、って思うと苦笑いが出てくる。

 ことりちゃんが綺麗な髪をなびかせながら建物の中に入っていく。



穂乃果「ふぅ……」



穂乃果「穂乃果は――」








◇穂乃果はどうするべきなんだろう?◆





525 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 02:08:30.88

ここからルート選択に、入っていきます。共通パートを見てくれた方はありがとうございます。ちなみに私が書きやすいかなあと思うのは鬱系統のルートです。力が入りやすいです。


ルート選択後は選択肢によっては序盤若干無理やりになる可能性もあります。


全てのルートに平等に力を注げるわけではありません。ルートによっては短かったり長かったりストーリー重視だったりエロ重視だったりします。

◆鬱系統。◇良い系統。ご参考に。


全てのルートをやれるわけではありません、一つやってそこでやめるかもしれません。ご了承下さい。





542 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/19(月) 19:40:16.27

◇穂乃果はどうするべきなんだろう?◆




1 ◇西木野真姫◇
 綺麗な声……二人で曲も作ったね? ちょっと素直じゃないけれど、分かりやすいし面白い! 穂乃果は……真姫ちゃんが、好きなのかな?

2 ◇星空凛◇
 凛ちゃんと付き合ってた時……楽しかったな。穂乃果がもっとちゃんと向き合ってあげてれば……。

3 ◇小泉花陽◇
 花陽ちゃんとも二人きりでたくさん練習したよね……?なんだか自信がない子だけど、守ってあげたくなっちゃうんだよね……。

4 ◇園田海未◇ 初恋の相手は海未ちゃん、だったなぁ。ことりちゃんもだけど、穂乃果のことを一番よく分かってくれてるね?
【◆◆◆クリアにより、穂乃果に新たな人物との関係が築かれるかも?◆◆◆】


5 ◇◇南ことり◇◇ ことりちゃんにはすっごくお世話になっずっとずっと気にかけてもらって、一緒に過ごしてきたよね。穂乃果は、やっぱりことりちゃんのこと――。
【◆◆◆クリアにより、ことりに関する選択肢が新たに解放されるようです◆◆◆】


6 ◇絢瀬絵里◇ 
 絵里ちゃんは初めての彼女……。あの日穂乃果が止めていれば絵里ちゃんを悲しませることなんてなかったのに。……もう悲しませたくない!

7 ◇矢澤にこ◇ 
 何事にも一生懸命で、真っ直ぐな人。穂乃果のせいで傷つけちゃったよね。今更この人を守ってあげたいなんて……先輩に失礼かな?

8 ◇東條希◇ 
 初めて会ったのは神社だったよね。とても優しくて……なんでも受け止めてくれるかな。穂乃果が暴走したせいで襲っちゃって……その償いもしたい。

9 ◆◆綺羅ツバサ◆◆ 
 まるで星みたいにキラキラしている人。穂乃果に色々教えてくれて、師匠みたいな人。でもこの人も色々大変なんだよね……支えて、あげたいな。
【◇◇◇クリアにより、ツバサやµ’sに関する選択肢が増えるかもしれません◇◇◇】

10 ◇◇◇◇◇◇◇
……みんな穂乃果の彼女に出来たらいいのに。(ツバサ以外)
   ◇◇◇◇◇◇◇

11 ◆◆◆◆◆◆◆
そうだ、みんな穂乃果の彼女にしちゃおう。それならみんなとたくさんえっち出来るもんね……?ふふ……。(ツバサ以外)
   ◆◆◆◆◆◆◆



>>543から>>547の間で一番多かったルートに進みます。ご希望の番号を書いて下さい。決まらない場合は>>548のルートにします。



543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/19(月) 19:45:31.04

10



544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/19(月) 19:46:45.19

10



545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/19(月) 19:48:02.41

7



546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/19(月) 19:49:02.13

1



547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/19(月) 19:52:18.30

3



549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/19(月) 19:54:13.22

ハーレムルート(白)か



571 : ◆wOrB4QIvCI :2015/01/25(日) 15:35:02.00

無事書き終わりました。そして一応注意というか予防線を。


全員のエロがあるわけじゃない。


ハーレムルートやりすぎると個人ルートで書くことなくなるのであんまり長くない。


個人ルートのために各キャラのネタはとっておいてるので、もっと踏み込んだエロがみたい時は再安価の時好きなキャラクターのルートを選んでみて下さい。今回は触り的なのだけ書いたので個人ルートの参考にしてみて下さい。



573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/25(日) 17:39:13.07

やったぜ。
期待してます。




穂乃果「ふふ……君も穂乃果の彼女になりたいの?」【後編】に続く



元スレ:穂乃果「ふふ……君も穂乃果の彼女になりたいの?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420651802/