1 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/22(日) 23:22:10.29

金糸雀「おひさま今日もゴキゲンかしら~♪」



今日は2月22日。金糸雀ちゃんの日です。

そんな金糸雀ちゃんのために、今日は箱庭でパーティをやろうと雛苺ちゃんが言いました。

これにはみんな大賛成です。


前々からみんなで準備していたので、翠星石ちゃん以外はみんなまったり集合します。



金糸雀「日傘もばっちり~ 装備♪」


金糸雀ちゃんも翠星石ちゃんのケーキが食べられるのでゴキゲンです。



金糸雀「絶好のお出かけ日和ね~ みんな計画どおり~っと…着いたかしら」


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2 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/22(日) 23:26:07.93

 
――――ローゼンの箱庭


ここはローゼンさんの箱庭。
お花畑もあれば小川も流れている不思議な箱庭。

金糸雀ちゃんたちの故郷です。


金糸雀「薔薇乙女一の策士にして才媛!第2ドールの金糸雀只今参上かしら!!」

真紅「あらっ、金糸雀。早いのね」

雛苺「わ~いっ!金糸雀なのー!」

金糸雀「お待たせかしらー!」

蒼星石「やぁ、金糸雀」

雪華綺晶「ごきげんよう、お姉さま」


水銀燈「ふん」



早いと言っても、みんなもう集合しています。
主役は遅れてくるもの。真紅ちゃんが言い出したことです。



金糸雀「なんか遅れてきたようで申し訳ないかしら」

真紅「いいのよ。貴女は今日の主役なのだから」



主役と言われて金糸雀ちゃんは上機嫌。

あら?でも、水銀燈ちゃんだけ少し不機嫌です。どうしたのでしょうか?
 



3 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/22(日) 23:30:55.55

蒼星石「あれ?水銀燈どうしたの?」

水銀燈「なんでもないわよ」

真紅「何かしら?何か煮え切らない物を飲み込むような顔をしているのだわ」

水銀燈「なによそれ…」



水銀燈ちゃんは怒っているわけではありません。
いつもこうなのです。

でも、みんな水銀燈ちゃんが怒ってるのだと思い、心配してます。



金糸雀「水銀燈、ごめんかしら…。カナが遅刻しちゃったから…」

真紅「違うのよ、水銀燈。それは私が指示したから…」

水銀燈「別に怒っていないわよぉ。ちょっと気になっただけ」



水銀燈ちゃんは何が気になったのでしょう?
 



4 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/22(日) 23:35:40.02

金糸雀「何が気になったのかしら?」

水銀燈「さっき言ったことよ」

金糸雀「さっき?」

水銀燈「才媛だかなんだかって言ったでしょう?」

金糸雀「あぁ、前口上のこと?」

水銀燈「えぇ、そうよ。おばかさんの貴女が薔薇乙女一とは……笑えない冗談ね」

金糸雀「ひ、ひどいかしらー!」



水銀燈ちゃんはお祝いの日でもお構いなし。

大好きなお父様のお誕生日に、お父様の顔面にケーキをぶつけた事件は

薔薇乙女の間では もはや伝説です。



水銀燈「だってそうでしょう?薔薇乙女一の策士は……おそらく翠星石よ」


翠星石「ケーキできたですよー!」

蒼星石「あっ!翠星石」



5 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/22(日) 23:38:16.90

翠星石「えっ?呼んだですか?」

蒼星石「今、水銀燈が翠星石を褒めてたよ」

水銀燈「ほ、褒めてないわよ!ちょっと作戦を考えるのがうまいって言っただけよぉ!」

真紅「それは褒めてるのではなくって?」

翠星石「す、水銀燈が翠星石を褒めるなんて……明日は地球滅亡ですぅ!」



水銀燈ちゃんが誰かを褒めるなんて……
一番付き合いが長い金糸雀ちゃんも数回しか覚えていません。

金糸雀ちゃんも自ずと対抗心が燃え滾ります。



金糸雀「ねぇ、カナは?カナの良いところは?」

水銀燈「貴女の長所はドジなところよ」

金糸雀「そ、それは長所じゃないかしらー!」

蒼星石「でも、水銀燈は翠星石のどこを策士だと思ったの?」


いつもとお決まりな漫才を聞きながら、蒼星石ちゃんも少し疑問に思ったみたいです。



水銀燈「アリスゲームの時よ。貴女を助けるために仕掛けてきた秘策」

雪華綺晶「あぁ!あれですか!わたくしなんて大ダメージでしたわ」ウフフ



蒼星石の体とローザミスティカを奪った水銀燈ちゃんと雪華綺晶ちゃんが
まるで昨日の出来事のように懐かしそうに語ります。


 



6 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/22(日) 23:41:47.59

翠星石「今になってみれば懐かしいですぅ。でも、けっこう一か八かでしたよ」

蒼星石「本当だよ。二度としちゃダメだよ」

翠星石「この先あんな事をするような事は起きないと思うですけど」

蒼星石「それでも!」

翠星石「は、はいですぅ…」

雛苺「なんの話なの?ヒナにも教えて!」



早々にアリスゲームをリタイアした雛苺ちゃんは知らなくて当然です。

翠星石ちゃんは得意げに雛苺ちゃんに話します。



翠星石「えっとですね、まかなかった世界のちび人間に蒼星石と契約させるです」

翠星石「マスターを得た蒼星石は雪華綺晶を拒絶し、ローザミスティカも本来の体に引き寄せられる」

翠星石「水銀燈と雪華綺晶を一網打尽にし、蒼星石を助け出す秘策だったです」

金糸雀「たしかに秘策中の秘策かしら」

雛苺「す、すごいの!そんなすごい作戦をいつ思いついたの?」

翠星石「お父様に助けられた時だったと思うです」

雪華綺晶「あの時はお父様ってわたくしの事が嫌いなのかと本気で落ち込みました…」



アリスゲームで特定の薔薇乙女を助ける。
えこひいきだと思われても仕方ありませんよね。


 



7 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/22(日) 23:45:25.07

真紅「仕方ないのだわ。みんなが生き残るように……それがお父様の望みだったのだから」

翠星石「だったら雛苺と蒼星石の時に助けてくれればよかったですのに…」

雪華綺晶「そ、それは流石に無理があるかと…」


助けすぎても物語は進みませんものね。



翠星石「それで、結局は翠星石のローザミスティカを蒼星石に入れたです」

蒼星石「はぁ…、無茶にもほどがあるよ…」

雛苺「ほぇ~~、翠星石って烈しいのね」

真紅「そういえば、雪華綺晶。貴女も翠星石に『烈しさ』とか言ってたわね」

雪華綺晶「はい。あれは私から見たお姉さま方のイメージです」

水銀燈「私は凛々しいとか言われたわぁ」

雪華綺晶「えぇ、水銀燈お姉さまは『凛々しさ』」

雪華綺晶「金糸雀お姉さまは『愛しさ』」

雪華綺晶「翠星石お姉さまは『烈しさ』で、蒼星石お姉さまは『切なさ』」

蒼星石「切なさって…」

翠星石「翠星石も烈しさってのは納得できねぇです!」

水銀燈「あら、ピッタリじゃないの」

翠星石「嫌ですぅ!翠星石も『凛々しさ』か『愛しさ』がいいですぅ!」

金糸雀「まだ途中よ。雪華綺晶、続けてほしいかしら」

雪華綺晶「は、はい」



8 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/22(日) 23:53:50.65

雪華綺晶「真紅お姉さまは『気高さ』」

真紅「当然なのだわ」

雪華綺晶「雛苺は『無垢さ』です」

雛苺「なんでヒナにだけお姉さまが付いてないの?」

雪華綺晶「雛苺にはお姉さまって付けたくありませんわ」

雛苺「な、なんでなの!?」

雪華綺晶「だって…、わたくしよりも無垢で幼く見えますもの」

雛苺「ひ、ひどいなのー!ヒナにもお姉さまって言って!」

雪華綺晶「嫌ですわ!雛苺が妹になってください」

雛苺「雪華綺晶が妹なのー!!」



あらら、喧嘩が始まってしまいました。
たぶん、雪華綺晶ちゃんは照れてるだけだと思います。



真紅「騒々しいわね」

翠星石「あーもう!もうすぐパーティ始めるですよ!」



9 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/22(日) 23:59:45.37

 
お茶会中―――…


翠星石「ところで、雪華綺晶のイメージはどんなです?」

雪華綺晶「わたくしですか?考えたこともありませんでした…」

水銀燈「どうせ『エロさ』でしょ?」

雪華綺晶「エロさ!?」

真紅「さすがにそれはどうかと思うわ。せめて『艶かしさ』と言いなさい」

雪華綺晶「艶かしさ!?」

雪華綺晶「うぅ…」ジワァ…

雛苺「雪華綺晶は『純粋さ』だと思うの」

雪華綺晶「ひ、雛苺…?」

雛苺「何にでも染まる純粋な白。雪華綺晶にピッタリなのよ」

蒼星石「『純粋さ』か。僕の『切なさ』よりもいいね」

翠星石「けっこう根に持ちますね…。蒼星石」

雪華綺晶「お、お姉さま~~っ!」グスッ…

雛苺「あっ!やっとお姉さまって呼んでくれたの」

雪華綺晶「だって、なんだか恥ずかしくて……名前呼びの方が仲良くなれると思ったんです…」

雛苺「そうだったのね。いいわ、名前で呼んでなの」

雪華綺晶「いいえ、やっぱりお姉さまはお姉さまだと思い知りましたわ。お姉さまと呼びます」


翠星石「単純な奴らですぅ」

蒼星石「仲が良くていいじゃないか」



10 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/23(月) 00:05:15.75

雪華綺晶「そうですわ!せっかくですから、姉妹の良い所を言い合っていきませんか?」

水銀燈「やぁよぉ。めんどくさぁい」

真紅「面白そうね」

水銀燈「え゛」

翠星石「良い所ゲームってやつです?」

蒼星石「なんだい、それ?」

翠星石「相手の良い所を言い合うです」

金糸雀「面白そうかしらー!」

雛苺「誰からやるの?」

雪華綺晶「くじ引きで決めましょう!」


水銀燈「えぇぇ~…、本当にやるのぉ?」



11 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/23(月) 00:14:59.16

 
くじ引きの結果


水銀燈→雪華綺晶

金糸雀→真紅

翠星石→金糸雀

蒼星石→雛苺

真紅→水銀燈

雛苺→蒼星石

雪華綺晶→翠星石


※ほめる側→褒められる側



蒼星石「いいところが言えなかった人が負けってことだね」

翠星石「です!みんなで判定するですよ」

雪華綺晶「水銀燈お姉さまがわたくしの事をどう思っているのか楽しみです」ドキドキ

真紅「ふふ、そうね」

金糸雀「じゃあ、水銀燈から生まれた順でいくかしら」

水銀燈「う~~ん……」

雛苺「では、スタートなの!」



水銀燈のターン

水銀燈→雪華綺晶


水銀燈「……」

水銀燈「うどんを操るところ」

雪華綺晶「!?」

金糸雀「ちょ、ちょっとストップかしら!」

水銀燈「なによぉ」



18 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 22:50:53.99

金糸雀「うどんって何かしら!?」

水銀燈「新アニメのOPでいっぱい操っていたじゃないの」

金糸雀「あれは茨かしら!」


雪華綺晶「うどん…」うるっ…

蒼星石「ち、違うよ!水銀燈は間違えちゃっただけだよ!ね、そうだよね!?」

翠星石「そ、そうですぅ!初っ端だから間違えちゃったんですぅ!」



水銀燈「良い所言ったじゃないのよぉ」ヒソヒソ

金糸雀「あれのどこが褒めてるかしら!?」ヒッソーー!

水銀燈「えぇぇ…、だって思い浮かばないしぃ…」ヒソヒッソ

金糸雀「いいから真面目にやるかしらー!」ヒソヒッソーーーー!!




水銀燈「き、雪華綺晶。間違えたわぁ。次は大丈夫よ」

雪華綺晶「は、はい…」グスッ…



19 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 22:53:48.70

 
水銀燈のターン

水銀燈→雪華綺晶


水銀燈「……」

水銀燈「策士なところ」

雪華綺晶「!」

水銀燈「アリスゲームでは散々やられたのを忘れてはいないわよ」

水銀燈「ほぼ全てのドールを罠にハメるなんて……なかなかできることではないわ」

雪華綺晶「そ、それほどでも…」テレテレ


金糸雀「そういえば、なんであの時カナにだけ攻撃してこなかったの?」

雪華綺晶「単純に忘れてました」

金糸雀「えぇ!?」ガーン

翠星石「空気スキルが初めて役に立ったですぅ」

金糸雀「空気じゃないかしらー!」

雪華綺晶「うふふ、嘘ですよ。ちゃんと理由があります」

金糸雀「理由?」



20 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 22:56:37.26

雪華綺晶「金糸雀お姉さまを捕まえると、巣を壊されかねないからです」

雪華綺晶「お姉さまと私は力の相性が悪い上に、マスターは向上心の塊。幻影に嵌めにくい」

雪華綺晶「例え無理矢理みっちゃんさんを連れてきても、お姉さまはわたくしのお城をめちゃくちゃにしていたでしょう」

雛苺「雪華綺晶のお城って幻影でできてるもんね。金糸雀に消されちゃうの」

水銀燈「たしかに…、あんたは真紅なんかよりもよっぽど厄介だものね」

真紅「なんかって何よ…」

金糸雀「なんか嬉しくないかしら…。それより今は雪華綺晶かしら」

金糸雀「他にもけっこう甘えっ子な所とか可愛い所があるわよね」

蒼星石「そうだね。最近は改心して謙虚になってきたし」

翠星石「お手伝いもしてくれるです」

真紅「紅茶も入れてくれるわ」

雛苺「完璧ガールなのー!」

雪華綺晶「や、やだ、お姉さま方……恥ずかしいですわ///」かぁぁ



21 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 23:00:11.86

 
金糸雀のターン

金糸雀→真紅


金糸雀「真紅の良い所はいっぱいあるかしら」

水銀燈「赤いところとか?」ケラケラ

翠星石「水銀燈!茶々を入れるなですぅ」


金糸雀「真紅は自分の考えをしっかり持っているかしら」

金糸雀「まわりに流されず、自分の信念を貫く姿にはいつも凄いと思っているのよ」


真紅「と、当然なのだわ」テレテレ

翠星石「しっかり照れてやがるですぅ」

蒼星石「たしかにそうだね。真紅の強さ。『凛々しさ』はそこからきてるのかも」


水銀燈「でも、高圧的な態度はどうかと思うわぁ」

真紅「うるさいのだわ」

水銀燈「はぁ…、箱庭に来たばかりの時は可愛かったのに……今では…」

蒼星石「あの頃の真紅はけっこう内気だったよね」

金糸雀「最初はよく泣いてたかしら」

雪華綺晶「えっ!?そうなんですか?信じられませんわ」

雛苺「真紅って昔は泣き虫屋さんだったのね。昔のヒナと同じなの!」

翠星石「もっと面白い話があるですよ。あれは真紅が箱庭に来て半年経った頃……」

真紅「っっ!! そ、その話はやめて頂戴!!!!」



22 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 23:06:05.43

 
翠星石のターン

翠星石→金糸雀


翠星石「翠星石はちびカナですか。そうですねぇ…」

翠星石「金糸雀は物事の全体像を把握するのが得意です」

翠星石「次女だけあって思慮深いなぁって思う時もあるですよ」

金糸雀「す、翠星石ぃ…」ジーン

翠星石「か、勘違いするなですぅ!それが原因で達観し過ぎです」

翠星石「翠星石の姉ならもっと精進しやがれってもんです!」

金糸雀「うん!カナ精進するかしら」



蒼星石「そういえば、金糸雀って水銀燈とすっごく仲が良いよね」

水銀燈「はぁ?冗談言わないでよ」

金糸雀「うん。カナと水銀燈はとっても仲が良いのよ。あの時だって……」

水銀燈「!!」


金糸雀「実は水銀燈って一人だと―― 水銀燈「きゃぁあああぁぁああ!!!!!」

金糸雀「それで水銀燈ったら本当は――― 水銀燈「うぎゃぁぁあああああああ!!!!」

金糸雀「その時の水銀燈ったら――― 水銀燈「もうやめてぇぇええええええ!!!!」



23 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 23:09:04.41

水銀燈「ぜぇ…はぁ……、き、聞い……たぁ…?」

翠星石「全然聞こえなかったですよ…」

真紅「ちゃんと聞きたいのだわ」


蒼星石「やっぱり仲がいいんじゃないか」

水銀燈「も、もうそれでいいわよぉ…」

金糸雀「ふふ、水銀燈ったらそんなに隠さなくてもいいのに」クスクスッ

真紅「やっぱり金糸雀は侮れないのだわ」

水銀燈「そうよ。この子……こう見えて本気で怒ると怖いんだから…」テレテレ

蒼星石(むしろ、何をして金糸雀をフルパワーで怒らせたのか気になるな)

翠星石(なんで照れてるですかね?)



24 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 23:12:58.28

雛苺「でも、金糸雀って不思議なの。ヒナと遊んでる時は幼く見えるのに、水銀燈と一緒だとお姉さんに見えるのよ」

雪華綺晶「あっ!たしかにそう見えますわ」

翠星石「翠星石もそれ気になってたです!」

真紅「どうなの?金糸雀」

金糸雀「えっとね、乙女はいろんな自分を持ってるの。ね、水銀燈」

水銀燈「私が昔教えた事よね。そう、乙女はいくつもの猫を被れるのよ」

雪華綺晶「わたくしも昔そんな事を言ったような…」

真紅「あれは着替える話でしょ」

蒼星石「やっぱり仲良しじゃないか」



25 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 23:20:33.72

 
蒼星石のターン

蒼星石→雛苺


蒼星石「雛苺はすごく変わったよね。ドールなのにどんどん成長するっていうか」

蒼星石「なんて言っていいかわからないけど、雛苺からは真紅と同じ強さを感じるよ」

蒼星石「あと、自分の想いを相手に伝えるのが上手いと思うんだ」



雛苺「ヒナも立派なレディなの!日々成長してるのよ」

蒼星石「うん、僕も見習わなきゃ」

翠星石「素直な所は認めてやってもいいです」

金糸雀「そういえば、カナも久しぶりに会った時に『あの子あんなにしっかりしていたかしら』って思ったもの」

水銀燈「まぁ、アリスゲームを早々にリタイアしちゃうお馬鹿さんだけどね」

水銀燈「言語もうにゅーとか意味がわからないし……本当に、お馬鹿さァん」

雛苺「うぅ…」

水銀燈「まぁ…、その……、貴女の素直さに救われる人もいるでしょうよ」

雛苺「す、水銀燈!」パァ

真紅「えぇ、そうよ。私達は貴女の元気な姿に救われているのよ」

雛苺「真紅……なんだかとーっても嬉しいの!」

雪華綺晶「あと、おいしそうな所でしょうか?」

雛苺「ひぃ!」



26 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 23:22:40.91

 
真紅のターン

真紅→水銀燈


真紅「はぁ…、なんで私が水銀燈なのよ…」

水銀燈「くじ引きなんだから仕方がないでしょぉ」ニヤニヤ

真紅「まったく…」

真紅「……」

真紅「貴女の長所は、その一途な愛よ」

水銀燈「!」

真紅「お父様を誰よりも愛し、想ったマスターを一途に愛する。正直、姉妹で一番愛を重んじていると思うわ」

水銀燈「うぅ…」

雪華綺晶「たしかに姉妹で一番一途な方ですよね」

真紅「そうね。 水銀燈、私はあなたこそがアリスに相応しいと思っていたのよ」

水銀燈「なっ…!」

真紅「至高の少女とは、美しさと醜さを同時に兼ね備えた存在」

真紅「お父様が貴女を一番最初に造ったのもわかる気がするのだわ」

水銀燈「………」



28 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 23:25:40.32

金糸雀「あの真紅が水銀燈をベタ褒めしてるかしら…!」

翠星石「明日は地球どころか銀河滅亡ですぅ!」

蒼星石「でも、たしかに珍しいね。真紅がそんな風に褒めるなんて見たことないよ」

真紅「まぁ、たまにはね。私は色んな事を水銀燈から学んできたのよ」

真紅「紅茶の入れ方からアリスゲームのあり方まで…。苦手な時もあったけど、ずっと尊敬していたのよ」

水銀燈「」

雛苺「水銀燈すごいの!アリスゲームの時は怖いとしか思わなかったけど、やっぱり愛情深いのね」

金糸雀「水銀燈は面倒見もいいかしら。カナが怖い夢を見た時も一緒に寝てくれたのよ」

雪華綺晶「羨ましいですわ!お姉さま、今度わたくしとも……お姉さま?」

水銀燈「」

翠星石「す、水銀燈が立ったまま気絶してるですぅ!!」ヒィィィィ!

蒼星石「幸せそうな寝顔だね」

金糸雀「真紅が告白なんてするから水銀燈が昇天しちゃったかしら」

真紅「照れるのだわ」



29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/02/26(木) 23:29:00.96

 
雛苺のターン

雛苺→蒼星石


雛苺「蒼星石はねぇ~、翠星石の妹だけど蒼星石の方がお姉さまって感じなの」

雛苺「あとね、遊んでって言うと一緒に遊んでくれてとっても優しいのよ」

雛苺「みっちゃんにスカート履かされた時なんて恥ずかしがってて可愛かったのー!」



蒼星石「スカート履いた時は本当に恥ずかしかったなぁ」テレテレ

翠星石「それはいいとして、蒼星石の方が姉ってどういう事ですか!?」

水銀燈「蒼星石の方が貴女より冷静だからよ。おばかさぁん」

翠星石「ぐぬぬ…!」

真紅「でも、蒼星石もけっこう困った子よね」

金糸雀「そうね。一人で悩んで自家中毒を起こすかしら」

蒼星石「そ、それを言われると痛いな…」アハハ…

雪華綺晶「わたくしは少し違う考えです」

雪華綺晶「翠星石お姉さまがいるから蒼星石お姉さまは冷静でいられると思うのです」

雛苺「言われてみるとそんな感じがするの」



30 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 23:33:12.53

真紅「そうね。姉の翠星石がいるから蒼星石が冷静でいられる。逆もまた然りね」

金糸雀「二人の仲が良いのは性格が正反対なのもあるかしら」

真紅「えぇ、お互いを補っている。そして、それは私たちも同じなのだわ」

雛苺「みんな仲良しなのー!」

翠星石「まぁ、言われて悪い気はしないです」

蒼星石「ふふ、そうだね」




雪華綺晶のターン

雪華綺晶→翠星石


雪華綺晶「えっと…、翠星石お姉さまは弱者を挫き強者に巻かれる毒舌ドールです」

翠星石「ど、毒舌は余計ですぅ!」

雪華綺晶「言い方が悪かったですね。良く言うと世渡りが上手なんだと思います」

雪華綺晶「あとは、姉妹一情に厚いと思います。人間味があるというか、お人形に向いてないとも言いますね」

雪華綺晶「それと、恋愛も姉妹で一番進んでいるかもしれません」

翠星石「れ、れ、恋愛!?///」



31 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 23:39:44.82

蒼星石「僕も聞いたよ。この世でもっとも大切な姉妹……それと同じくらい大切な人ができたんだよね」

真紅「蒼星石や私たちと同等以上に大切な男性(ひと)……1人しかいないわね」

雛苺「ヒナも知ってたの!翠星石はジュンの事が大大だーい好きなんだから!」ハイ!

翠星石「なっ…!?///」

水銀燈「へぇ、ジュンと翠星石がねぇ」ニヤニヤ

金糸雀「二人はアッチッチかしらー」ヒューヒュー

雪華綺晶「わたくしは何十年もお姉さま方を見てきましたけど、こんな翠星石お姉さまは初めてでしたもの」ウフフ

翠星石「お、お前らやめろです―――っっ!!///」



真紅「まぁ、からかうのもほどほどにして……たしかに情に厚いわよね」

蒼星石「博愛主義だからね」

雛苺「いつもはイジワルしてくるけど、ヒナといっぱい遊んでくれるの!」

雪華綺晶「庭のお花を見る瞳はとーっても優しいですよね」

水銀燈「さっきも言ったけど、蒼星石救出の秘策は恐れ入ったわ。あなたは昔から機転が利く子だったものね」

金糸雀「あんなの普通は思いつかないかしら。これは薔薇乙女一の策士を翠星石に譲るしかないのかしら」

翠星石「うぅ…、褒められるのは恥ずかしいですぅ!さっさと次に進めやがれです!」



32 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 23:43:55.32

金糸雀「じゃあ、一周したからまた水銀燈からね」

水銀燈「また同じ子の良い所を褒めるのぉ?くじ引きし直しましょうよぉ…」

金糸雀「ダメかしら。はい、どうぞ」

水銀燈「う~ん…」



水銀燈2ターン目

水銀燈→雪華綺晶


水銀燈「………」

雪華綺晶「……」ドキドキ

水銀燈「キス魔なところ」

雪華綺晶「!?」

真紅「たしかに一番キスしてるイメージだけども……それって良い所なのかしら?」

翠星石「たぶん違うと思うです…」

雪華綺晶「うぅ……ぅ…うわぁぁああああんっっ!!」ビェェェン

雛苺「あーーっ!水銀燈が雪華綺晶を泣かせたの!」

金糸雀「これは文句なしに水銀燈の負けかしら」

水銀燈「えぇぇ…」



33 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/26(木) 23:53:48.85

蒼星石「良い所ゲーム1回目の罰ゲームはっと…」ゴソゴソ…

水銀燈「罰ゲームなんてあるの!?」

翠星石「あたりまえですぅ。無いとつまんねぇじゃねーですか」

蒼星石「これだ!えっと…、『顔で盆って漢字を表現する』?……なにこれ…」

水銀燈「なによそれ…」

金糸雀「分が眉毛と目の部分で皿は口で表現するかしら」

水銀燈「あんたの考えた罰ってことだけはわかったわぁ」

金糸雀「早くやってほしいかしら~」

水銀燈「あとで覚えてなさいよ!」

水銀燈「……」

水銀燈「盆…」くわっ!



34 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/27(金) 00:02:54.69

雛苺「きゃーーー!!こ、怖いのーー!」

翠星石「ひぃぃいいいい!!ゆ、夢に見るですぅ!」

雪華綺晶「あははっ!面白いお顔」ウフフ!

真紅「こ、これは二回戦も負けられないのだわ」

水銀燈「えぇぇ…、まだやるのぉ?」

金糸雀「当たり前よ。さぁて、次は誰かしら?」

蒼星石「今度はあみだくじで決めようか」



きゃっきゃっ わいわい


水銀燈「あーー!また雪華綺晶だわぁ…」

金糸雀「連続かしらー」

翠星石「ケーキをもっと持ってくるです」

蒼星石「じゃあ僕は紅茶を入れるよ」

真紅「お願いね。蒼星石」

雛苺「ヒナもおかわり欲しいのよ」

雪華綺晶「早く続きがしたいです」ワクワク



乙女たちのパーティは夜まで続いたのでした。

~おわり~



35 : ◆w1MAf1o5YCsy :2015/02/27(金) 00:04:28.04

短いですがこれで終わりです。
読んでくれてありがとうございました。



36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/02/27(金) 00:18:59.55

乙ですぅ



元スレ:金糸雀「今日はパーティかしら」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424614929/