【艦これ】提督「提督が鎮守府に着任するそうで」【前編】

【艦これ】提督「提督が鎮守府に着任するそうで」【後編】



SS速報VIP:【艦これ】提督「提督が鎮守府に着任するそうで」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425385296



1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/03(火) 21:21:36.46

※艦これのSSです

※多分駄文、書くのが遅い

※キャラ崩壊はしないとは言い切れない
なるべく少なくする努力はしたい

※地の文は多分無い

※安価も多分無い

以上の事を踏まえそれでも見てやんよという方はどうぞ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425385296



2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/03(火) 21:32:50.90

提督「…あー、んー、着任かぁ…」

提督「いざとなると気が重いな…」

提督「…艦娘か…女性だよなあ。少女なんだろうな…」

提督「女性のヒエラルキーなんざ正直大嫌いなんだが」

提督「嫌われたら面倒だし、かといって好かれるのもそれはそれで怖い」

提督「…こう、いっそ拳で語ってくれればいくらかマシなのにな」

提督「…ああ、いつまで玄関で出来もしない事を喋るのか…」

提督「ええい、俺は日本男児だ。突っ込んでしまえばどうにかなる」

提督「よし、行くか」スタスタ



3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/03(火) 21:44:40.18

提督「執務室はこっちだったか」

提督(人居んのか?もぬけの殻みたいだが)バァン

叢雲「ひゃ!?」

提督「あ!?」

叢雲「…は?」

提督「…え?」

「「…」」

提督「…出直してくる」

叢雲「待ちなさい」



4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/03(火) 21:56:26.97

提督「えーとだな、とりあえず自己紹介と行こう」

提督「俺はここに新しく着任する提督だ。よろしく」

叢雲「そう…ま、せいぜい頑張りなさい」

叢雲「私は特型駆逐艦の五番艦、叢雲よ」

提督「おうよろしく。…早速で悪いが質問ぶつけて良いか?」

叢雲「何かしら?」

提督「ここ○○鎮守府で合ってるよな?」

叢雲「何でアンタがそれを聞くのよ」



5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/03(火) 22:10:16.67

提督「確信が無いからこれを聞いてるが」

叢雲「いけしゃあしゃあと結構な事言ってんじゃないわよ」

提督「おかしいか?」

叢雲「少なくとも本当に海軍学校出たのか気になるくらいにはね」

提督「テストは毎回ダントツトップを維持する程度には出てたぞ」

叢雲「そう言う事言ってるんじゃないわよ」

提督「仕方無いだろこの近辺の道やたらややこしいんだから」

提督「見ろこの地図を。眼鏡には辛いんだよこの地図は」

叢雲「…はあ、もう良いわよ。ここは○○鎮守府で合ってるわ」

提督「それは嬉しいな」

叢雲(…こんな調子で大丈夫かしら)



6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/03(火) 22:24:30.77

~工廟

叢雲「…で、ここが工厰ね。艦娘の建造と解体、装備の開発なんかをする所よ。…覚えた?」

提督「八割は覚えた。まあまだ弄らんが」

叢雲「…残りの二割は何なのよ?」

提督「外見だな。正直見た目まで覚える気はあんまり無い」

叢雲「本当に正直ねぇ…馬鹿を見たりはしてないの?」

提督「全く無い。そもそもそれ以前の問題だった」

叢雲「どんな問題よ」

提督「海軍学校時代は人間扱いされてなかった位だ、って言えば分かるか?」

叢雲「…大問題じゃない」

提督「ヒエラルキーから外れるのは死ぬほど楽だったんだがなぁ」

叢雲(一から十までまるで訳が分からない人ね…)




7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/03(火) 22:39:22.36

~それから数日後

叢雲「出撃の報告書、よ」

提督「結果は?」

叢雲「全然駄目ね、そもそも戦力が足りてないわ」

提督「その姿で大体察しは着くな…建造しないと駄目か」

叢雲「むしろ今まで何で開発しかしてないかが疑問なのだけど?」

提督「今回は俺が全面的に悪かったよ…」プルルル

提督「動こうとした矢先に誰だ…とりあえず叢雲、入渠してこい」

叢雲「はいはい」

提督「さてと…はい○○鎮守府の提督です、どちら様でしょうか?」

??「堅苦しいですなぁ、何時もの貴方は何処かな?」

提督「ああ、お前か。…演習か?何時だ?」

??「話を短くさせるのは変わっていませんねぇ、今日から一週間後で如何です?」

提督「分かった。思い出話はその時にな。じゃ」ガチャ

提督「…最近籠りがちだったし、会ったら二、三やるか」



11 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/04(水) 21:25:47.48

~工厰・建造ドック前

提督「さて、建造建造と…妖精さーん?」

建造妖精「久しぶりの提督さんです?」

提督「多分そう。で、建造をしに来たんだが、何分初めてなんで説明頼む」

建造妖精「了解です?」

建造妖精「そこに各種資材に対応してるつまみがあるです?」

提督「これか、これで資材の配分を変更するのか?」

建造妖精「それで合ってるです?」

提督「…て言うか、露骨過ぎるよな。つまみの下に資材の数値、端にボタンって」

提督「つまみを弄ってからボタン押せっつってるようなもんだ」

建造妖精「そこは気にしたら負けです?」

提督(何で疑問系で喋るのやら)



12 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/04(水) 21:37:17.61

建造妖精「大体分かったです?」

提督「大体分かった。とりあえず軽巡洋艦建造したいんだが」

建造妖精「建造の前に一つ注意があるです?」

提督「何だ?資材が足りないと失敗でもすんのか?」

建造妖精「失敗は無いです?代わりに、全部気紛れで作るです?」

提督「気紛れってなぁ…あれか、狙ったのが来るわけでも無いと?」

建造妖精「ですです?」

提督「戦力の拡張を気紛れでされるのか…」

建造妖精「仕方ないです?ではでは、資材の配分はどうするです?」

提督「最低値で。ドックは二つあるから、二回建造する」ポチポチ

建造妖精「合点承知です?やろーども、出番です?」
「やっとの出番です?」「つくるぜー超つくるぜー」「やれー」ザワザワ

提督「…書類済ますか」



13 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/04(水) 21:55:50.90

~工厰・建造ドック前

提督「三十分経ったが、まだ終わって無かったのか」

叢雲「そうみたいね。今度は開発する?」

提督「流石にもういい。やり過ぎた」

叢雲「でしょうね。ただの一度も建造してないんだし」

提督「建造する代わりに開発、でも何とかなると思ってたんだがな」

叢雲「現実はそんなに甘くないってことね」

提督「暇だな…叢雲、建造する時間で何が来るかって判断出来たりするか?」

叢雲「妖精さんが言うには、艦種の目安ぐらいはつけられるそうよ」

提督「具体的な中身は分からずか…祈っておこうかな」

叢雲「あら、意外と宗教を信じるタイプ?」

提督「…八百万の神、とか言っとく」



14 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/04(水) 22:10:35.57

~およそ一時間後

建造妖精「建造が終わったです?」

提督「やっとか…」

古鷹「あ、あなたが提督ですか? 古鷹と言います。重巡洋艦の良いところ、たくさん知ってもらえると嬉しいです」

提督「おう、宜しく。…うん?えーと、その左目は一体?」

古鷹「えっと、これはですね…こう、光るんですよ」ピカー

提督「…マジか。艦娘ってこう言うのもいんのか」

古鷹「皆がそうとは限らないと思いますよ?」

提督「皆がそうだったらそれはそれで…いや、見てみたくもあるな」

古鷹「…本当にそうだったら凄い光景ですね」

提督「凄いってか、怖いな」



15 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/04(水) 22:22:11.23

建造妖精「もう片方も終わったです?」

提督「重巡洋艦は嬉しいが想定外、軽巡洋艦が来て欲しいが」

夕張「はいはーい、お待たせ?兵装実験軽巡夕張、到着いたしました!」

提督「待望の軽巡洋艦だ、と言いたい所だが」

夕張「え、私じゃ駄目ですか?」

提督「いや、兵装実験軽巡って何だ? 純粋な軽巡と違ったりすんのか?」

夕張「ああ、そういう? 艦娘としては違いは無いですよ」

提督「そうか?だったら問題無い。これから宜しく」

夕張「はい! 宜しくお願いしますね!」



提督(女子がッ…増えたッ…! 大丈夫か!?大丈夫か俺!?大丈夫か俺の立場は!?)



19 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/05(木) 20:50:59.49

~鎮守府正面・海

古鷹「主砲狙って…そう、撃てぇー!」ドォン ドォン

的<いてぇ いてっ

提督「流石に重巡洋艦は伊達でも無いか。駆逐艦とは火力が桁違い…ん」ザザッ

夕張《提督、後で感想聞かせてね?》ドォン

的<いてぇ

提督「無線スゲー、じゃない。夕張は軽巡だし、流石に重巡程では無いか」

提督「しかし軽巡で4スロットの装備が可能になるかも、ってのは魅力だな」

提督「雷撃は…雷撃はなぁ、基本下からだし当たったら差は無いか?」

建造妖精「提督さん、資材の事で一つ忠告があるです?」

提督「何だ?…紙?えーと、修理と補給にかかる資材量…お"!?」

建造妖精「多分大丈夫だと思うですが、気を付けるです?」

提督「」



20 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/05(木) 21:04:47.52

提督「」

古鷹「提督、訓練終わりました!…提督?どうしました?」

提督「あぁ、おう…いや、大丈夫大丈夫。慢心しなければ多分大丈夫」

古鷹「て、提督…?」

夕張「一体何が…ん?提督、その手に持ってるのは何ですか?」

提督「…あ、これか?夕張と古鷹の艤装の整備にかかる資材を纏めた奴。妖精さんがくれた」

夕張「これを見て青ざめてたんですか?…うーん、別に大した量じゃないと思いますよ?」

提督「だったら良いがな…二人は俺にとって初めての軽巡と重巡な訳だし、匙加減分かんなくてな」

提督「俺は資材の枯渇が…えっと、怖いんだよ」

古鷹「提督慌てないで。きちんと管理していれば大丈夫ですよ」

提督「そうか?…優しいな、有り難う」

古鷹「ふふっ、どういたしまして」



21 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/05(木) 21:15:56.41

~執務室

提督「…」ガリガリ

古鷹「…」ガリガリ

提督(沈黙が恐いな…古鷹は俺の事どう思ってんだ?)ジッ

提督(本人に聞ける訳無いし…悪く思われんのだけは勘弁してほしいが)ジー

古鷹「…?提督?どうしました?」

提督「ッ…いや、そろそろ休憩しないかと思ってな。どうする?」

古鷹「そうですね…ちょっと疲れてますし、休憩することにしましょう」

提督「分かった。…古鷹、お茶請けは何が良い?」

古鷹「へっ?いえ、お茶なら私が淹れてきますよ?」

提督「いやそれは俺がやりたい…あ、じゃあ一緒にするか?」

古鷹「一緒にですか、良いですね。そうしましょう」



22 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/05(木) 21:33:52.26

古鷹「ふぅ…提督がお茶を淹れるのがあんなにお上手とは思ってませんでした」

提督「家でも寮でもやること無くてな、料理と類いに手を出したら身に付いてた」

古鷹「…提督が海軍学校に通ってた時は、どんな生徒さんだったんですか?」

提督「…海軍学校に限った話じゃないが、優等生でも問題児でもあった」

古鷹「ええっと、どういう事ですか?」

提督「学校ってな、必ず宿題ってのがある。何日迄にこの問題を解いてこい、ってな具合に」

提督「俺はその宿題に…教師から見たら多分七面倒な不満を抱いていた」

古鷹「どんな不満があったんですか?」

提督「…家でやることが何も無くて、宿題を大量に要求してたんだよ」

提督「お陰で成績がみるみる上昇していって、海軍学校でもそんな感じだった」

古鷹「…良い事ですよね?」

提督「俺一人だけ宿題の量が尋常じゃなくて、それなのに評価は他の生徒と変わらない、って訳にもいかんのだよ」

提督「正当な評価がされてないとか言われて当然だし、評価を上げたら上げたで贔屓になりかねんし」

古鷹「な、なるほど…?」



23 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/05(木) 21:47:33.12

提督(…しまった、一方的に話しすぎた)

提督(あぁ、まともな会話ってどうやってするんだ…あ)

提督「だああしまったぁ!」

古鷹「んっ!?…っ、ケホッ」

提督「ッ、悪い古鷹、驚かせたか」

古鷹「っ…大丈夫、です。提督こそ、どうしました?」

提督「いや、一週間後に他の鎮守府と演習の予定があるんだが、場所決めるのを忘れた」

提督「えーと、どうだっけか…」ガチャ

古鷹「…ふふっ、くっ、ふふふ…」

提督「うん?どうした?何かあったか?」

古鷹「いえその、提督もそんなミスするんだなあって。仕事の様子見てて、完璧な人みたいに思ってて」

提督「それは…うあー、クソ恥ずかしいなこれ…」



24 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/05(木) 21:59:19.14

提督(古鷹は、何となく大丈夫な気がする) プルルル

??「もしもし…ーーですね?」

提督「正解だよ、何で分かった…いや分かるか」

??「分かりますよ簡単に。…演習をどちらの鎮守府で行うかでしょう?」

提督「用事の方も正解だ。…そっちにそこそこの広さの頑丈な部屋は?」

??「少々お待ちを…どうやら無いようですな。そちらの方は如何ですかな?」

提督「無い。…表に出た方が速いし、何も壊れなくて済むよな」

??「そうでしょうね。では?」

提督「演習は此方でやる。…軍装じゃ無理だろうし、着替え持ってこい」

??「ではそう言うことで。それでは一週間後迄お達者で」

提督「じゃ」ブツッ


提督(…多分後三人は増える…考えると胃が痛い)



29 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/06(金) 21:22:30.40

~翌朝・提督自室

提督(…うん?…ああ、俺は起きたのか)

提督(今は…四時?微妙な時間だな…)

提督(…寝たのは日付変わる直前だったし、もう良いか)ゴソゴソ

提督(んー…一時間あれば行って戻る位出来るし、見回りなら出るか?)

提督(見るだけなら俺でも出来るか?…駄目だな、位置が分からん)

提督(今の時間なら夕張が夜間哨戒してるか)

提督(…外には個人的な用事があるんだった、どっち道外出るな)

提督「執務室の窓から何か見えたり…無いか」



30 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/06(金) 21:35:30.97

~鎮守府正面・海

夕張(敵影は今のところ無し、と)

夕張(いっぱい装備あったし、試してみたいけど…すぐには無理かな)

~同時刻

提督(相変わらず欠片も気配無いな…音だけは微妙に聞こえるのに)

提督(音だけ聞こえてると落ち着かんな…何か動いた?)

提督(何かいる?…あ」

夕張「あれ?提督じゃないですか」

提督「あ…おう。えーと、調子はどうだ?何かしらいたか?」

夕張「調子はバッチリですよ。で、今のところ何も見つかってないですね」

提督「そうか、このまま何も無いと良いが」



31 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/06(金) 21:45:30.48

夕張「…」 ザバァ キョロキョロ

提督(実際見るとよく分からん考えが出てくるな、この光景)

提督(俺より年下に見える少女が命懸けて戦って、もしかしたらそれは存在意義でもあって)

提督(…何もかも俺と違うな)

提督(…体動かしに来たんだから動かせば良いのに、そこで思考を巡らせるのは今まで無かったな)

提督(……コンプレックス、ではないんだなこれ)

提督(…………)

提督(………………)



32 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/06(金) 21:55:55.99

ー提督、提督?どうしたんですか?

提督「…あ」

夕張「あ、やっと気付きました?」

提督「…?起きてはいた…違うか」

夕張「心配したんですよ。夜中にちょっとだけ喋った後、ずーっとそこで立ち尽くしてるんですから」

夕張「声かけても反応しなかった時は凄く不安だったんですからね?」

提督「…悪い、いらん心配させたな」

夕張「…提督に何があったか分かりませんけど、不安とかがあるならちゃんと話してくださいね?」

提督「…特に何も無かった、けど次からは気を付ける。悪いな」

夕張「そう何度も謝らなくて良いですよ。…今7時前ですし、朝食にしましょう」

提督「分かった」



33 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/06(金) 22:07:35.15

提督「…なあ夕張」

夕張「…何でしょう」

提督「…何で顔がひきつってる?」

夕張「それはですね…提督の食事量がおかしいからです」

提督「…まあその辺りだろうとは薄々思ってた」

夕張「朝食を食べててお腹一杯になるとは思ってなかったです」

提督「俺が悪い?」

夕張「そう言う訳じゃないです…ただ想像を越えてただけで」

提督「人のイメージって結構現実とズレるしな」

夕張「これはズレるで済むんですかねぇ」



34 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/06(金) 22:23:06.21

~鎮守府正面・海

提督「兵装を試してみたいと?」

夕張「是非ともやらせてくださいお願いします」

提督「まあ、訓練にもなるし良いぞ」

夕張「よぉーし!それでは軽巡洋艦夕張、抜錨致しまーす!」

提督「…まあ楽しそうだし、訓練にもなるし」

~二時間後

夕張「提督、他に何かありますかっ!?」

提督「流石に、もう無いな」

提督(積めるのを全部試したか…)

夕張「えっ、無いの?」ガックリ

提督「…と、りあえず開発は資材、もとい艦娘が足りてからする、ので多分十日位先になる」

夕張「そうですか…あ、そう言えば」

提督「?」



35 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/06(金) 22:31:23.99

夕張「提督って、今のところ建造を2回しかしてないんですよね?」

提督「…そうだな」

夕張「何で初日とかにしなかったんですか?」

提督「…叢雲から聞いたな?」

夕張「えっと、はい」

提督「そうか…」

提督(女性が増えてヒエラルキーに巻き込まれたくないから、何て言えるか)

提督「…そうだな、なるべくこう、少数精鋭を目指したかった、な」

夕張「…挙動不審過ぎません?」

提督「…後生だ、聞かないでくれ、ると助かる」

夕張「そんなに…?まあ良いです。ちょっと気になっただけですし」

提督(叢雲に聞かれるなこれは…多分大丈夫、じゃないこれ胃が痛い)



38 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/07(土) 19:31:45.76

~執務室

提督「…出撃、三人とも出した…開発、今日より前に充分した…」

提督「…資材管理…?…建造…しても修復するには充分な量ある…」

提督「…書類、今日の分はとっくに終わった…うああ、出来る事が建造以外思い付かん」

提督「…駆逐艦一人、軽巡洋艦一人、重巡洋艦一人…後回しに出来ん…一人ずつ増やすか」

提督「…俺を嫌いな奴が来たらどうしようか…攻撃するなとは言わんからほっといてほしいな…」

~工廟・建造ドック前

建造妖精「提督さんです?もしかして建造するです?」

提督「ああ、大正解だよ畜生…仕事だと割り切るけどな。覚えとけ妖精、女子は信用ならん」ポチポチ

建造妖精「どういう意味です?」

提督「女子はなぁ、同性間での友情が道具になるんだよ…俺は巻き込まれて抹殺されかけた」ガッコン ガッコン

建造妖精「やっぱり良くわからないです?」

提督「…知らない方が良いこともある、だ。最悪殺される」



39 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/07(土) 19:46:13.09

提督「んー、どんな奴が来るのか…」

建造妖精「これを見るです?」

提督「あ?…建造時間が…一時間と二時間?何のこっちゃ」

建造妖精「多分駆逐艦は無いです?」

提督「流石に駆逐艦1ってのは確実にどっかで詰まるだろ…艦種分かるか?」

建造妖精「一時間の方は分かるですが、二時間の方は分からないです?」

提督「一時間の方の艦種は?」

建造妖精「多分軽巡洋艦です?」

提督「軽巡か。ここには夕張しか居ないが、あれは例外に近かったり?」

建造妖精「夕張さんは艤装を改造すれば装備スロット数が4つになるですが、普通は3つです?」

提督「上位互換、じゃ無いか。どっかしら劣る所があっておかしくないな」



40 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/07(土) 19:57:35.17

提督「…しかし二時間ね、重巡辺りか?」

建造妖精「もしかしたら空母かもしれないです?」

提督「空母…歴史の本物当てはめるのも無理があろうが、二時間は短すぎねぇか」

建造妖精「その辺りは建造結果を見ないと分からないです?」

~一時間後

青葉「ども、恐縮です、青葉ですぅ!一言お願いします!」

提督「おい建造妖精」ガシッ

建造妖精「話してほしいでムアー頬をつままないでマー」ミョーン

提督「青葉じゃねーか重巡洋艦じゃねーか俺でも知ってるぞ」

青葉「えっ、何が起こってるんですかぁ?」

提督「ああうん、青葉だっけか。これから宜しく」

青葉「あっはい、よろしくです」



41 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/07(土) 20:11:57.58

青葉「って、そうではなくてですね、青葉を知ってるんですか?」

提督「歴史の方のな。…敵に向かってワレアオバとか」

青葉「ううっ、そう言われると何だか黒歴史を知られたような感じですね…」

提督「…?《青葉》が、じゃないと思うが?」

青葉「えーでもぉ…あっ、そう言う事ですかぁ」

提督「理解してくれて何より、だ」

青葉「と言うか、よく知ってますね?」

提督「あ?…どういう意味だ?」

青葉「いや、《青葉》の事を何で知ってるのかなー、と」

提督「日本の軍艦調べてれば割と出てくるぞ?」

青葉「え、調べる?どういう事です?」

提督「…おう?」



42 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/07(土) 20:24:17.34

~執務室

青葉「何ですかこの…何ですかこれ!?」

提督「知らないってのは予想外だった…パソコンだって」

青葉「うわー、うわー、煙幕とかまで書いてあります…」

提督(…今思い出した。これ古鷹相手にしたらかなりギクシャクするな…どう説明するか)

青葉「司令官司令官!これどうやって使うんですか!?教えてください!」

提督「え、それは…あー、ちょっと待ってな」

~三十分後

提督「やっと見つかった…ほらこれ」

青葉「おぉ…これは何ですか!?」

提督「それ…パソコンの使い方が書いてある」ペラッ

青葉「ふおぉぉ…ありがとうございます!大事にしますね!」キラキラ

提督「えーと、頑張れ…あぁ、分からなければ俺に聞け。俺の力の及ぶ範囲内なら何とかする」

青葉「はい!」キラキラ



45 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/07(土) 21:13:17.31

>>44ありがとうございます

青葉「ふおぉぉ…おぉぉ…」カチカチ

提督「楽しそうで何より、だ」

青葉「おぉ…んん?司令官司令官、1つ質問が」

提督「ん、何だ?」

青葉「司令官がさっき文字を書いてたのってどうやるんですか?」

提督「それはこれ、キーボードで…こうやるんだが、まあ直ぐには出来ん」カタカタ

青葉「…よ、う、せ、い?えーと、えーと?」

提督「ちょっと待ってな…この辺に…あった、これでキーボードの練習が出来る筈だ」カチカチ

青葉「ふおぉぉ…あっ何か出てきましたよ?」

提督「そこでキーボードを見てみろ。Aとか書いてある、これを画面の指示通り打ってみろ」

青葉「えっとえっと…出来ました!あ行が出来ました!」カタカタ

提督「よし、後は同じようにか行、さ行と続けてけ。最終的に全部打てるようになる」

青葉「よぉーし!頑張ります!」カタカタ



46 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/07(土) 21:23:56.27

~三十分後

青葉「むむむ…やった!さっきより速く出来ました!」

提督「それは良かったな…そうだな、貸してみろ」

青葉「? どうぞ」

提督「wordは…あった、今度は変換の練習するか」

青葉「変換?って何ですか?」

提督「簡単に言えば、これで打った文字を漢字とかにする事だ…こんな感じだな」カタカタ ッターン

青葉「おお!?漢字になった!」

提督「とりあえずこの辺は説明書に…あった、これを参考にしてある程度好きにやってみろ」

青葉「分かりました!…ほおぉぉ、ふおぉぉ」カタカタ ッターン カタカタ ッターン キラキラ

提督(…さっきもそうだが、何か光ってるような…俺の気のせいか?)

建造妖精「ちょっと失礼するです?」

提督「ん、おう…マズった!」ダダダダ 

青葉「司令官?どうしました?」

提督「もう一人建造してんの忘れてた!」

青葉「…あっ」



47 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/07(土) 21:38:47.72

~工廟・建造ドッグ前

提督「悪い!忘れてた!」

鳳翔「大丈夫ですよ、先程出たばかりですので」

提督「そう、か?」

鳳翔「ふふ、心配しなくても怒ったりしませんよ。
航空母艦、鳳翔です。不束者ですが、よろしくお願い致します」

提督「よろしく…鳳翔、か。て言うか空母か」

鳳翔「はい。最初から空母として建造された、世界で初めての航空母艦なんです」

提督「ああ、やっぱりそうか。道理で聞き覚えがある訳だ」

鳳翔「あら、《鳳翔》をご存知で?」

提督「まあ、軍艦の話とかでな。文字通り最初の空母、って話だし。有名かは分からんが」

鳳翔「博識なんですね」

提督「この時代じゃただの雑学でしかないがな」



48 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/07(土) 21:51:59.78

提督(…)ジッ

鳳翔「…あの、何でしょう?」

提督「…それらしい気はある、な」

鳳翔「へ?…あの、どういう事でしょう」

提督「…あ、声に出してたか」

提督「何と言うか、懐かしい匂いがする、ような?」

鳳翔「匂い、ですか?私には、ちょっと分かりませんけど…」スンスン

提督「あぁ、匂いってそうじゃなくてな…んー、理由は無いんだが、何となく安心する」

鳳翔「安心、ですか?」

提督「そう。…どうにもこう言うのはよく分からんな」

鳳翔「そうですか…ふふ、面白い方ですね」

提督「面白いってなぁ…初めて初対面で言われたな」



49 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/07(土) 22:04:18.46

~鎮守府正面・海

青葉「よく見えますねぇ」ドォン ドォン

鳳翔「風向き、良し。航空部隊、発艦!」ブーン ドォン

提督(青葉と古鷹が現状一番の火力元か。そら戦艦の方が火力は高かろうが…多分無理か)

提督(で、鳳翔の方はどう、って言うとそもそも比較するもんではねーか)

提督(ただ、制空権に関与出来る、ってのは相当に大きいアドバンテージになる)

提督(…しかし、鳳翔の資材関連が予想の三倍以上軽く済むとはな…まぁ嬉しい誤算だ)

提督(…何より俺の胃に驚くほど優しい)

提督(まだそう時間は経って無いが、あれは何となく分かる)

提督(…この調子なら、とか楽観的な事言えないのが悲しい限り)



50 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/07(土) 22:18:11.51

~執務室

叢雲「艦隊が帰投したわ。こっちの被害は、全員が中破」

提督「そうか…とりあえず入渠してこい」

叢雲「…冷たいのね?」

提督「…間違いなく戦闘してっからだろうがな、自分の姿を良く見てみろ」

叢雲「何?…これがどうしたのよ?」

提督「凄まじく目のやりどころに困るんだよ、そんな格好されてると」

叢雲「……ッ…!」

提督「…何故黙ッゴォ…!」ドゴォ

叢雲「…私じゃなかったらセクハラよ!じゃあね!」バァン

ドア<お手柔らかにッグホォ

提督「……やっぱ駄目だこれは…!」

提督(綺麗に鳩尾にッ…!)



54 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 16:11:05.56

~翌日・執務室

提督(気まずい)カキカキ

叢雲(気まずい)カキカキ

提督(…謝るべきか?流石にあれは理不尽だっての…)カキカキ

叢雲(思いっきり殴っちゃった…謝った方が良いわよね…)カキカキ

提督(…どうするか…あ)ペラ

提督(行けるな、逃げよう)ガタッ

叢雲「…?何処行くのよ?」

提督「荷物の受け取りに正面玄関に」

叢雲「…荷物?」

提督「着任の日に持ってこれなかった奴。すぐ戻る」ガチャ

叢雲「…ふーん、行ってらっしゃい」



55 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 16:21:24.98

~正面玄関

<アザッシター

提督(…全部持ってくる必要は薄かったかもしれん)

段ボールの山<半分は最後まで荷物たっぷりだぜ

提督(…取り敢えず上から崩そう)

~執務室前

提督(終わった…疲れた)

提督「戻りました、と」ガチャ

叢雲「はいはいお帰り…何その量」

提督「ややこしい事考えずに全部持ってきた結果だよ」

叢雲「…中身は?」

提督「昔暇潰しに使ってた道具…よっこいせ」

叢雲「それ全部?」

提督「全部」



56 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 16:29:20.72

叢雲「…あ、とりあえず私に出来る書類は終わらせといたわ」

提督「速いな…茶でも淹れてこようか?」

叢雲「…あんたの書類が終わってからで良いわ」

提督「じゃあ終わらせよう」カキカキ

~十分後

提督「終わりました、と」

叢雲「あら、じゃあお茶を淹れてもらえるのかしら?」

提督「俺も飲みたいしな。…何か要求は?」

叢雲「何でも良いわ」

提督「じゃあ緑茶で」



57 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 16:33:10.24

~十分後

提督「お待たせしました」コト

叢雲「お待ちしました…頂きます」

提督「…」ズズズ

叢雲「…」ズズズ

提督「…」モグ

叢雲「…」ズズズ

提督「…」ズズズ

叢雲「…」モグ

提督(…何か喋ってくんねーかな)ズズズ

叢雲(…何て切りだそうかしら…)ズズズ



58 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 16:40:28.48

叢雲(どうしよう…)

提督(…棚あるし、整理整頓してくるか…)ガタッ

叢雲「…!…あ、あのっ!」

叢雲(しまった…!何て言うか考えてない…!)

提督「ん、どうした?」

叢雲「え、えっと…」ワタワタ

提督「…?」

叢雲「…ご」

提督「?」

叢雲「ごめんなさいっ!」

提督「…あぁ、なるほど」



59 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 16:49:14.35

叢雲「…な、なるほどって何よ」

提督「…俺もちょっとデリカシーが無かった、かもしれん」

叢雲「へ…?」

提督「いや昨日の、な。俺も悪かった」

叢雲「そ、そう…気にしてないの?」

提督「気にしてない訳じゃないが…俺も少しは台詞を選ぶべきだった」

叢雲「で、でも、私、あんたのこと殴っちゃったし…」

提督「まあ確かに殴られたが…俺は二回目が無ければそれで良い」

叢雲「…そ、そう…」

提督(…まあ良いか、傷ついてる様子は無いし)



60 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 16:57:37.73

提督「…とりあえず、茶でも飲んで落ち着こうか」

叢雲「えっと…じゃあ、おかわりを貰うわ」

提督「了解。羊羮以外にも饅頭とか煎餅とか色々とあるが、食うか?」

叢雲「…私が見て選んでも良いかしら?」

提督「構わんぜ、お茶も色々あるから飲みたければ言ってくれ」

~十分後

叢雲「…」ズズズ

提督「…」モグ

叢雲「…あんたの趣味って何?」

提督「…何だっけか、暇潰し?」

叢雲「それは趣味とは言わないでしょ」

提督「だよなぁ」



61 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 17:06:47.28

提督「強いて言うなれば、読書とかゲームとかあるか」

叢雲「ゲーム?って何よ」

提督「んー、機械化された遊び道具?」

叢雲「…楽しいの?」

提督「人による、としか言えん」

叢雲「ふーん…どんなのがあるの?」

提督「口で説明するのは無理、だから現物持ってこよう」ガタッ

~数分後

提督「これがゲーム。右から順にP○3、PSv○ta、D○」

叢雲「結構大きいわね…これでどうやって遊ぶのかしら」

提督「後の二つは単体で遊ぶ奴だが…このデカイのはそこのテレビで」

叢雲「?これで遊ぶんじゃないの?」

提督「実際に見た方が分かりやすいな」



62 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 17:21:09.81

~数分後
<ガショ ウィーン ガショ フォォォーン…

叢雲「…えっ、なにこれ、えっ?どうなってるの?」

提督「まあ機械化ってのはこう言う事で。さっきの…ディスクに色々種類があって、ってな感じか」

叢雲「…良く分からないけど、凄いのね」

提督「まあ凄いよなぁ」

~数分後

<ギガマキナシステム! デストロォイド

提督「さっき入れたディスクのゲームはこんなゲーム。まあ色々ある」

叢雲「…やっぱり良く分からないわね」

提督「やってて楽しいと思えるかが大事、ってのは確実に言えるな」

叢雲「じゃあ、私には合わないかもね」

提督「まぁ、正直に言うとお勧め出来るようなもんでもない」

叢雲「…お勧め出来ないような物をやってるの?おかしくないかしら」

提督「ゲームってだけで全否定する人間もいるし、大体そんなもんだ」



63 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 17:33:58.06

青葉「提督の趣味と聞いて!」バァン

ドア<イタイヨー

提督「ッ!?…はぁ」ビクッ

古鷹「ちょっ、青葉ってば…すいません提督」

提督「おう…古鷹?」

青葉「司令官司令官、インタビュー良いですか!?」ズイッ

提督「え、は、おう?」

夕張「ここに来れば楽しい事があると聞いて!」バァーン

提督「ああうん素直だなお前。そんな夕張はそこのゲームで遊ばせてやろう」

夕張「良いんですか!?ありがとうございます!」

叢雲「何してんのよあんた逹は…」

鳳翔「賑やかですねぇ」クスクス

提督「全員来んのか…何の用?」

鳳翔「お菓子が出来ましたので、提督に差し上げようかと」

提督「…あー、じゃあお茶でも出そう」



64 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 17:43:16.56

ワイノワイノ

提督「夕張…お前結構やるな」<ジョウトウダテメェ!

夕張「ちょ、いきなりそれですか!?」<オレノホンキガミタイカ…

提督「そんな大技で切り返すお前も大概だよ、危ない危ない」<ハジケロ

青葉「おおー、拮抗してますねぇ」

鳳翔「ふふ、楽しそうで良いですね」モグ

古鷹「美味しいですねこれ…後で作り方教えて頂けますか?」モグ

鳳翔「勿論良いですよ」

叢雲「…美味しいわね」ズズズ



68 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 19:25:23.44

~翌朝・執務室

提督(…頭痛い…?何か変なもの食ったかな…)

鳳翔「あら、おはようございます」

提督「おう、おはよう…何それ?」

鳳翔「提督の朝食をご用意しました。ちょっと早いですが、どうぞ」

提督「…それはどうも。頂きます」モグモグ

提督「…美味い」

鳳翔「お口に合って良かったです」

提督「…鳳翔は食べたのか?」

鳳翔「はい。軽くですけれど」

提督「ふーん…」モグモグ



69 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 19:35:03.15

提督(軽く、ねぇ…)モグモグ

提督(…自分に合わせたんだろうな、そりゃそうだよな)

提督(足りねぇ)

提督「なぁ、一つ良いか?」

鳳翔「はい、何でしょうか?」ニコニコ

提督「…俺は、と言うかここでは秘書艦を一日毎に変える方針でやってる」

鳳翔「今日は私の番、と言うことでしょうか?」

提督「まあそんな所で…ああ、だった」

鳳翔「? だった?」

提督「今日は全員出撃する予定なのを今思い出した…悪い」

鳳翔「なるほど…別に、提督が謝る事ではありませんよ」

提督「そうか…御馳走様でした」



70 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 19:46:59.37

提督「皿とかは俺が片付けとくから、ちょっと来てくれ」

鳳翔「? 分かりました」

~工廟・開発ドッグ前

鳳翔「兵装の開発ですか?」

提督「特に艦載機系統をな。…空母が来ると思ってなくてな、艦載機は殆ど無いんだ」

鳳翔「そうだったんですか…では、頑張って充実させて行きましょうか」

提督「その辺りは俺にはどうにも出来んからな、頼む」

~数十分後

鳳翔「て、提督…その、何だか凄いことに…」

提督「…失敗、か?」

鳳翔「いえ、そうではなくて…」チラッ

提督「?」

紫電改二・彗星一二型甲・天山<やあ

提督「……あ”!?」



71 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 20:00:28.98

提督「紫電改二…?天山…?彗星一二型甲…!?」

提督「…!?…うん!?…夢、ではねぇよなぁ、何だこれは…」

鳳翔「その、何と言いますか、凄く上手く行きまして」

提督「間違いなくこっちの方が良いから良い、じゃなくて凄いな…?」

提督「あー、これは予想外だ。…はっはっは、楽しくなってきた…あー、逆に怖い」

鳳翔「ちょっと想定外でしたけど、これだけあれば十二分に活躍出来そうですね」

提督「全部纏めて装備出来ないのが悔しい所だな」

鳳翔「いえいえ、充分ですよ…どう装備しましょうか」

提督「当初は艦戦を多めにする予定だったんだが…紫電改二だし、制空争いは余裕かもしれん」

鳳翔「となると、艦爆と艦攻ですね。どちらも中途半端ではあまり力を発揮出来ませんし」

提督「今回は艦爆…彗星一二型甲を使う。載せ方は…艦爆を多めで行く」

鳳翔「了解しました」



72 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 20:10:56.59

~鎮守府正面・海

提督「旗艦鳳翔、出撃してくれ」

鳳翔「了解しました。出撃致します」

提督(どうなるかな…)

~工廟・建造ドッグ前

建造妖精「提督さんです?建造するです?」

提督「いんや、まだ決めてない…なあ妖精さんや」

建造妖精「何です?」

提督「さっきの見てるかは知らんが、ここの艦娘が出撃したな」

建造妖精「したです?」

提督「俺が見送った後、祈る以外に何も出来ないのがどうにも…そわそわしてな」

建造妖精「…もし現場で指揮出来るとしたらどうするです?」

提督「勿論出る。…出来るのか」

建造妖精「頑張れば出来るかもしれないです?」

提督「どうやって?」

建造妖精「ついてくるです?」



74 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 20:52:40.59

再開します

~工廟裏

提督「…何だ、これ」

建造妖精「プールです?」

提督「何でそんなもんが此処にあるかだよ…」

建造妖精「妖精の技術を舐めてはいけないです?」

提督「説明しろ説明…で、現場指揮どうこうと何が関係ある?」

建造妖精「これを見るです?」

提督「…ブーツ、か?」

建造妖精「艦娘が水上を移動する秘密のような何かです?」

提督「…程度はともかく、これで水上を歩けるようになるのか」

建造妖精「ですです?百聞は一見にしかずです?やってみるです?」

提督「…着替え取ってきたらな」



75 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 21:01:11.46

~十数分後

提督「さて、どうやって履くんだこれ。靴の上から被せるのか?」

建造妖精「靴を脱いでから履くです?」

提督「はいよ…履いた。で、これで立てるのか?」

建造妖精「その筈です?」

提督「やってみるか…よっ、と」バシャン

提督「…結構不安定だが、立ってるな…ゼリーでも踏んでる気分だ」

建造妖精「そこから前に動けるです?」

提督「…無理だ。足を上げられん」フラフラ

建造妖精「スキーをするイメージです?」

提督「スキーはスノボしかした事無いんだが…こう、かぁぁぁぁ!?」バシャァァ

提督「うおぉぉぉ!危ねぇぇぇ!」ズシャアア

建造妖精「おお、ターン出来たです?」

提督(死ぬ…!)



76 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 21:09:17.19

~数十分後

提督(クソ疲れる…)ゼェゼェ

建造妖精「お疲れです?」

提督「疲れたよ…体力を吸われる気分を、味わったのは久し振り、だ…」ゼェゼェ

建造妖精「それにも理由があるです?」

提督「どんなだ…」

建造妖精「艦娘には正しい素質があるですが、提督さんにはそれが無いです?」

提督「なんだそれ…これ自身が使う奴を選ぶってか?」

建造妖精「そう言う事です?」

提督「…俺に才能は無いようで。よっこいせ」ガシャ

建造妖精「これはどうするです?」

提督「捨てるのはもったいないんで、そっちで保管しといてくれ」

建造妖精「分かったです?」



77 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 21:20:33.83

~鎮守府正面・海

提督(書類は…やってたか…ゲームは流石にする気にならんし…)

提督(開発…妖精に任せると気紛れでされるし、何よりもう良い)

提督(建造…六人には足りてないが、妥協するかね)

提督(…やること何も無いじゃねーか…荷物持ってきた意味が薄すぎる…)

提督(…仕方無い、その辺ぶらついてくるか…)



~鎮守府正面・港

提督(そういや港あったな…出撃は工廟近くでやるから忘れてた)

提督(…潮の匂いからは逃げられないんだよなぁ)

提督(別に嫌いではねーが…もうとっくに飽きた…)

提督(…誰かいる?…この何も無い感じ…艦娘が?)

提督「…おい誰だ?聞こえてるなら……勘弁してくれ、それは物理的に死ぬ」



78 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 21:32:58.17

~海・南西諸島防衛線海域

鳳翔「…見つけました、敵機動艦隊です」

青葉「やっと本隊ですか…長かったですねぇ」ジャキ

古鷹「油断は禁物ですよ、皆さん」ジャキ

叢雲「分かってるわよ…あれ?」

夕張「どうしたの叢雲ちゃ…!艦娘!?」

鳳翔「不味いですね…ですが、運の良いことに敵は此方に気付いていません」

鳳翔「…後ろから一気に叩きます!行きますよ!」ヒュン

全員「了解!」バシャァァ

ドォン ドォン ドゴォォ



79 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 21:46:22.34

~鎮守府正面・海

鳳翔「艦隊が帰投しました」

提督「おう、お帰り…その子は?」

鳳翔「深海悽艦に襲われていて、酷い怪我をしていたので…連れて帰りました」

提督「…そ、うか…名前は?」

野分「…陽炎型駆逐艦、野分、です…」

提督「…!…野分か。よろしく…なあ鳳翔」

鳳翔「何でしょうか?」

提督「お前達が出撃した海域から鎮守府は見えたか?」

鳳翔「鎮守府、ですか?見えませんでしたが…」

提督「…そうか…取り敢えず補給と修復だ。…野分を優先させてやれ」

野分「…いえ、野分は大丈夫で…」

提督「そう言う台詞は怪我治してから言え、怪我人は怪我人だ」

野分「…分かりました」



80 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 21:54:16.54

提督(鳳翔と夕張が小破、それ以外はほぼ無傷…何にせよ問題積み重ね、っと…)チラッ

提督「…どうすっかな、こっちも問題抱え込んでんだが」

古鷹「問題ですか?何か、起こったんですか?」

提督「現在進行形でな。…なるべく早くに言っとくわ、深海悽艦が住み着いたかもしれん」

古鷹「しん…大問題じゃないですか!」

提督「そうだ、大問題だ。そしてそれ以上に問題がある」

古鷹「まだあるんですか?」

提督「まだある。…あっちだ」

古鷹「あっちに居るんですか?」

駆逐悽姫 ジーッ

提督「人形…つまりは姫級か鬼級だ」

古鷹「」



81 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 22:01:37.55

提督「しかも問題は更にある」

古鷹「ま、まだあるんですか…?」

提督「まだあるんだよなぁ…」スタスタ

古鷹「て、提督!?深海悽艦ですよ!?危ないですよ!」

提督「今回に限りそうでもない。何でかって言うと…」

駆逐悽姫 ギュッ

提督「何故だかなつかれたからだ」

古鷹「…ど、どういう事でしょう?」

提督「それはこっちが聞きたい…取り敢えず敵意は無いようだが」

古鷹「…す、スパイとかあり得ますよ?」

提督「だったらとっくに死んでるよ俺は。…これでも人を見る目はある」

古鷹「そう言う問題じゃないでしょう…」



82 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 22:11:39.63

~執務室
提督「……と、まあそんな具合に見つけた」

青葉「…深海悽艦が居るって言うのも驚きですけど、何でなついたんでしょう?」

提督「知るか、俺が知りたいわ」

叢雲「…やっぱりスパイとかじゃないの?」

提督「言い出したらキリ無い。からそう言う事は考えない、だ」

叢雲「考えないってあんたね…もしここで暴れだしたらどうする気?」

提督「殺す」

駆逐悽姫 ビクッ

夕張「…即答で断言ですか、その台詞を」

提督「まあな。…野分って子の説明も欲しいが、鳳翔の言った事が全部だろう?」

鳳翔「…ええ、そうです。深海悽艦に襲われていて…と言う所からしか見ていませんから」

提督「そうか…」



83 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/08(日) 22:21:26.66

提督「…野分だがな、どっかの鎮守府にいたと思う」

鳳翔「どうしてそう思うんですか?」

提督「理由は幾つかある。…一つ目だが、目が黒い事だ」

鳳翔「…どういう事ですか?あの子の目の色は、とても黒には見えませんでしたが…」

提督「…比喩だ。…死んだ目とも言う」

古鷹「…確かに、暗い感じはしましたね。塞ぎこんでいるような」

提督「確信したのは当の野分が言った台詞だがな」

古鷹「何と言ったんですか?」

提督「俺が野分の修復を優先させるよう言った時に、こう言った」

提督「『野分は大丈夫』ってな。…あの大怪我してる状態で、だ」

古鷹「…何故、そんな事を言ったんでしょうか?」

提督「あれこれ考えても良いが、当人から聞くのがベストだろうよ…暫く無理だろうがな」



87 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 19:57:29.78

~提督私室

提督「さて、野分。今から幾つか質問する」

提督「分からないとか答えたくないとかがあれば、その時はハッキリと言ってくれ」

野分「…分かりました」

提督「…じゃ、一つ目だ。…俺は野分が他の鎮守府にいたと思ってる。これは正しいか?」

野分「…正しい、です」

提督(早速ビンゴかよ…)「そう、か…次行くぞ。その鎮守府の名前は何だ?」

野分「第一鎮守府、です」

提督「第一な…OK覚えた。次…いきなり苦しい事聞くが、大丈夫か?」

野分「…大丈夫です」

提督「…じゃあ聞く。…そこで何が、いや何かあったな?」

野分「ッ…!…は、い。」

提督「…やっぱりか…悪いな、嫌な事思い出したろ」

野分「…いえ、野分は、大丈夫で…」

提督「大丈夫じゃない時は『大丈夫じゃない』って言う。…大事な事だ」

野分「…大丈夫、です」

提督「…そうか」



88 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 20:07:05.00

提督「…野分、暫く休んでろ。布団なんかは用意しておく」

野分「え?…あの」

提督「命令だ。…顔色が明らかに悪い。一応お粥位は出すから休んで体調整える」ゴソゴソ

野分「ッ…はい…」

提督(『命令』なら、か……いや待て、まさか)

提督「野分、もう一つ質問だ」

野分「はい…何でしょうか?」

提督「…自分の人格を、否定された事はあるか?」

野分「……ッ!」ガクガク

提督(…誰か知らんが……クソが)ギリッ



89 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 20:13:55.39

~執務室

鳳翔「…野分さんは?」

提督「お粥用意して、食べたら寝るよう言っといた…鳳翔、ついていてやってくれるか?」

鳳翔「分かりました」ガチャ

古鷹「…どうだったんですか?」

提督「真っ黒だ。…しかも俺が一番嫌な種類にな」

古鷹「そうですか…一体何があったんでしょう?」

提督「流石にそこまで聞く気にはなれなかったが…まあ予想はつく」

鳳翔「…あの、提督。野分さんがこれを」

提督「何だ?…薬?」

鳳翔「どんな薬か言ってくれませんでしたけど、提督に渡してくれと」

提督「…その様子じゃ、十中八九これが直接の原因だろうな」



90 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 20:22:42.56

提督(具体的に何かは分からんが、取り敢えず主犯格は潰す)プルルル ガチャ

??「はい…あなたですか」

提督「そうだ、俺だ。…いきなりで悪いんだが、演習の予定を引き伸ばしたい」

??「…何があったんです?」

提督「屑が居て、此方に絡むかも知れなくなった…大丈夫か?」

??「まあ別に構いませんが…どうするのです?」

提督「降りかかる火の粉は払う、だ。…で次だ、今日にそっち行って良いか?」

??「今日って、いくらなんでも急で…なるほど、その程度と言う訳ですな」

提督「理解が速くて助かる。で、こっちの方は大丈夫か?」

??「勿論構いませんよ。第四鎮守府ですので」

提督「了解。今から出る」

??「今からですか…まあ良いでしょう、待っていますよ」



91 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 20:36:17.30

~第四鎮守府・執務室

提督「よう、顔合わせんのはいつぶりだっけか?」

第四提督「海軍学校を卒業する前でしたか…それで、ご用件は何ですかな?」

提督「これが何か分かるか?薬だそうだが」スッ

第四「…流石に情報が少なすぎますね、これにどんな効能があるんです?」

提督「俺が見る限り、意識の薄弱化ってところか」

第四「…まさかとは思いますが、これは艦娘が?」

提督「正解だ…良く分かったな?」

第四「これがそうだと言う確証はありませんが…昔に海軍で恐ろしい事件があったのを知っていますか?」

提督「海軍で事件…艦娘の人権問題に発展した奴か」

第四「それです。…これがその事件で使われた薬かもしれません」

提督「…命令に従うだけの、人形にするって奴か!」

第四「可能性は高いですね」

提督「…これを持ってたのは第一の艦娘だ。…偶然にしちゃ繋がりすぎだな」

第四「この近辺で最大の戦果と轟沈数を持つ、あの悪名高い第一ですか。…決まりでしょうね」



92 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 20:47:34.80

第四「それで、どうしましょう?流石にこれだけでは動きようが無いですよ」

提督「…第一鎮守府に正当な理由で入り込む方法って何があるよ?」

第四「…演習を申し込む、位では?見学しに来た、は無理でしょうし」

提督「まあそりゃそうか…艦娘を返しに来た、も駄目か」

第四「恐らくは艦娘を返した時点で帰らされるでしょうね」

提督「だよなぁ…じゃあ演習が無難だな、どうやって向こうにするかは置いといて」

第四「仮に入れたとして、どうやって薬なんかを探すんです?」

提督「そっちは大丈夫だ。割とどうにでもなる」

第四「何が大丈夫なんです…ウロウロしてたら見つかりますよ?」

提督「行方不明者がどうして鎮守府内に居るか聞かれたら、どう答える?」

第四「……どうやって行方不明になると言うんです?そう都合良く拉致なんてしないでしょう」

提督「海に行けばいくらでも居るだろ、深海悽艦が」

第四「…アテがあるんですか?深海悽艦に?」

提督「実は、ちょっとだけな。…当然だが人に言うなよ」



93 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 20:55:57.36

~鎮守府・執務室

提督「……と言うわけで駆逐悽姫、お前には俺をさらって逃げて貰いたい。出来るか?」

駆逐悽姫 コクリ

青葉「いやいや、行方不明になるっていくらなんでも無茶でしょう…」

提督「何とかなるって。…さーて、問題は割と多い」

青葉「そりゃそうでしょうよ…何処に逃げるかとか、どうやって逃げるかとか、山積みですよ」

提督「何処に、はともかくどうやって、は難しいな」

青葉「それですよそれ…海の中に潜るにしても、司令官の息が続かないでしょう?」

提督「そこなんだよなあ…息さえ続けば全て解決したも同然なんだが」

駆逐悽姫 クイクイ

提督「ん、どうした?…あ?何だ、ついてこいってか?」

青葉「えぇ…この子は何とか出来るんですか?」

駆逐悽姫 コクリ

青葉「何とか出来ちゃうんですか…」



94 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 21:03:12.12

~工廟裏・プール

提督「あー、ここか…ってそうじゃねぇ。どうやって息の問題を解決するんだ?」

青葉「て言うかこんなものあったんですか…妖精さん凄いですね」

駆逐悽姫 クイクイ

提督「何だ?…入れと?」

駆逐悽姫 コクリ

提督「…待て待て、着替えすら無いんだぞ」

青葉「あ、じゃあ青葉司令官の着替え持ってきますねー」スタスタ

提督「ちょっと待て青葉ァ!…おい待て押すなってあぁぁぁ!?」

ドッボーン ジャッパーン

駆逐悽姫 ガシッ

提督「おい待て早まるな姫ぇ!俺を沈めようとするんじゃなぁぁぁぁ」

ギャァァァ ブクブクブク



95 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 21:11:43.53

~プール・底付近

提督 ガボボボ

駆逐悽姫 ガシッ

提督 ゴボボボ

駆逐悽姫 ムチュ

提督 ジタバタ

駆逐悽姫 ギュー

提督(何!?何が起きてる!?)ジタバタ

駆逐悽姫 ムギュー

提督(あぁ、良く分からんがヘルプミー青葉…ん?)ゴボッ

提督(……あ?息続く?違う、呼吸してんのか?)

駆逐悽姫 クイクイ

提督(?泳ぐのか?)スイー

提督(…何だこれ?異常に動ける?何が起きてる?)

駆逐悽姫 グッ

提督(親指立てられても分からないっての)スイー



96 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 21:20:24.26

提督(何だこれ…何だこれ…?)スイー

提督(息が続く…滅茶苦茶滑らかに動ける)スイー

提督(と言うか何故俺は駆逐悽姫に手を引かれてる?)スイー

駆逐悽姫 スイー

提督(……何が起こってる…?)スイー

~工廟裏・プール

青葉「…何が起きてるんでしょう?」

青葉(司令官の悲鳴が聞こえたと思ったら、プールの中でキスしていました)

青葉「…え、と。しれいかーん?…大丈夫ですかー?」

叢雲「青葉、何があったの!?」

青葉「あ、叢雲さん…えーと、ちょっと説明しにくいので、このプールの中を」

叢雲「…まさか、落ちて溺れたの!?」

青葉「実はそうでもなくて…」



97 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 21:27:27.34

叢雲「…何をしてるの、あれ?」

青葉「…青葉にも、ちょっと分かりかねます…」

古鷹「青葉、提督に何かあったの!?」

叢雲「…これを見て」

古鷹「?…え?え?」

青葉「…あ、上がってきますねー」

提督「のぉぉぉ!」ザッパァン

駆逐悽姫 ザッパァン

古鷹「え?え?」

提督「…ん、叢雲と古鷹?どうした」

叢雲「どうしたもこうしたも無いわよ…ったくもう、変に心配しちゃったじゃない!」

提督「お、おう?すまん」



98 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 21:35:19.06

叢雲「……なるほど、とりあえずあんたが相当無茶をする気だったのは分かったわ」

提督「えーと、すまん」

叢雲「謝る事じゃないわよ…でも、これからはちゃんと皆にも伝える事。良いわね?」

提督「…面目無い」

古鷹「…行方不明に、ですか…別に、そんな事をしなくても良いのでは?」

提督「居なければ警戒しようも無いってのが一つあるな」

古鷹「もう1つは何なんですか?」

提督「一回だけだが、昔同じようにして邪魔を排除したことがある」

古鷹「…割といつも思ってるんですけど、提督は何者なんですか?」

提督「…割と最近に人間を止めたかもしれない」

叢雲「どういう意味?」

提督「そのプールの中でな、気がついたら息が続くようになってた」

叢雲「…本当?凄く嘘臭いのだけど」

提督「本当なんだよなあ」



99 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/09(月) 21:45:58.13

~執務室

提督「…さて、想像とどれだけかけ離れているか…」プルルル ガチャ

第一提督『はい、どちら様でしょうか?』

提督「…第三鎮守府の提督です。もし宜しければ演習を出来ないかな、と」

第一『演習ですか、構いませんよ。どちらで行いますか?』

提督「…可能なら、そちらの鎮守府で行えれば、と考えていますが」

第一『此方でですね。いつにしましょうか?』

提督「そうですね…三日後、でどうでしょうか」

第一『三日後ですか…はい、大丈夫ですよ。ではその様に』

提督「それでは」ガチャ



提督(女か…しかも大分緩い。十中八九罠だろうが…まあ、今更どうでもいい)



105 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/10(火) 19:48:48.44

~工廟・建造ドッグ前

提督「…建造収め、か?」

建造妖精「提督さんです?建造するです?」

提督「まあな。…何か久し振りに感じるな、これも第一のせいか」ガッ

建造妖精「うあー、何されるです?」ジタバタ

提督「お前には何もしねぇ…事にしておくか。最低値に微増で一回だ」

建造妖精「分かったから離して欲しいです?」ジタバタ

提督「今手元に何も無いと落ち着かないんでな、暫く捕まってろ」

建造妖精「何時までこうするつもりです?」

提督「さぁな。…建造終わる頃には治まってるんじゃねぇか?」

建造妖精「疑問文にしてるのがとても不安です?」

提督「四六時中疑問文で喋るお前に言われたかねぇ」



106 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/10(火) 19:58:51.92

提督「…一時間か、重巡は二人いるし、流石に飽和しかねんが…」ポーイ

建造妖精「オワー」ポーン

提督「…いや、そう言う問題ではないか」チラッ

駆逐悽姫 スイー

提督「…気に入ってくれたようで何より、だ…」ポーイ

建造妖精「ホワー」ポーン

叢雲「あ、ここにいたのね?」

提督「…何かあったっけか」

叢雲「訓練終了、よ。…本当に大丈夫なのよね?」

提督「第一の奴が黒ならな。今の状況は偶然が積み重なってるだけだ」

叢雲「…もし野分がただの大嘘つきだったら、とか」

提督「野分の目は本当に壊れかけの人間のそれだ、演技で出来るもんじゃない」

叢雲「…そう」



107 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/10(火) 20:09:08.01

~一時間後

木曾「木曾だ。お前に最高の勝利を与えてやる」

提督「最高の勝利か、随分と大きく出たな?」

木曾「…まあ直ぐに、と言う訳には行かないだろうけどな」

提督「さっきと台詞が逆じゃねえか。どうした?」

木曾「…あれは、何だ?俺には深海悽艦にしか見え」

提督「うっしゃぁ!一人称が違う!」ビシィ

木曾「は?」

提督「…失敬。…話すとクソ長くなる、ここと執務室とならどっちがいい?」

木曾「…え、じゃあ執務室で」

提督「執務室な。こっちだ、ついてこい」

木曾「あ、ああ、分かった」



108 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/10(火) 20:27:56.27

~執務室

提督「……と、そんな具合だ。あの子が懐いた理由は聞くな、それは俺が聞きたい」

木曾「…色々と、常識外れだな?」

提督「重々承知してるし、もっと面倒な事も起こす。…勿論お前も巻き込むぞ」

木曾「それは分かっているさ。ここまで聞いた訳だからな、何もしないつもりも無い」

提督「ありがたい限りだ…それは置いとくとして、もう遅い時間だ。仕事終わらせて寝るぞ」

木曾「俺の仕事ってのは何だ?」

提督「…今は無い。明日は昼出るつもりだし、その時に古鷹と一緒に動いてくれ」

木曾「出るって、何処にだ?食料の買い出しにでも行くのか?」

提督「さりげなくボケるなお前。…他所の鎮守府にこの問題を知ってる友人がいてな」

木曾「なるほど、協力して解決にあたると言う訳か」

提督「協力は間違いないが、実質後始末担当だぞ」

木曾「後始末?」

提督「後始末。…最悪の場合、ただ俺が消えるだけになるからな。その時に動くって訳だ」

木曾「…何となく分かった」



109 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/10(火) 20:40:01.43

~翌日・第四鎮守府・執務室

第四「…連絡、ですか」

提督「そうだ。駆逐悽姫にちょっとな」

第四「その子と連絡を取ったとして、何を伝えるんです?」

提督「…これは俺の予想だが、多分薬を飲んでない奴もいる」

第四「それで?」

提督「第一の奴も馬鹿じゃあるまいし、何時か気付く」

第四「そこで乗り込むのではないのですか?」

提督「…その手があったか」

第四「…変わりませんね、怒ると考えが短絡的になって、挙げ句の果てに変な方向に行くのは」

提督「…元々頭脳派でもねーよ」

第四「『当たるまで殴れば当たる』を平然と言った人の頭脳にそこまで期待しませんよ」

提督「これまた辛辣なこって…」



110 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/10(火) 20:49:02.76

提督「…そうだ、ついでだから深海悽艦の事も押し付けるか」

第四「押し付ける?」

提督「押し付ける。…演習当日、俺は深海悽艦に襲われ、恐らくは拉致される」

提督「そして見つかるのは第一鎮守府だ。…これって偶然か?」

第四「…第一鎮守府の提督が、演習の日付『その他』の情報を漏らしたかもしれないですね」

提督「もしかしたら、俺に何かするためにそうしたのかもしれんしな」

第四「そう言えば、その深海悽艦はどうするのでしょう?」

提督「今までに深海悽艦が人間と行動を同じにした事は無いから、貴重なケースだな」

第四「そうなると、研究が必要になるでしょうね」

提督「じゃあうちで預かろうか」

第四「…物好きと思われるでしょうね、拉致した相手ですから」

提督「死ぬほど今更な話だな」

第四「全くです」



111 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/10(火) 20:58:30.55

~第三鎮守府・執務室

木曾「…」ガリ…ガリ…

提督「…」ガリガリガリガリ

木曾「…提督よ」

提督「流石に書類の話は受け付けない…と言いたい所だが」

木曾「…恥を承知で頼む、助けてくれ」

提督「頭を下げんな、俺が悪者みたいじゃねぇか…」

木曾「…無理だとは言わないが、ここまで苦戦するとは思ってなかったんだ」

提督「古鷹は…あー、何となく予想つくな…」

木曾「『例えゆっくりでも、やっていく事が大事なんです』、と言ってな…」

提督「これに関しては古鷹が正しいと思うぞ…まぁ良い、どうせ今から休む」

木曾「…すまない、俺にもう少し力があれば…」

提督「…その台詞だけなら、少しは格好もつくんだがな…」



112 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/10(火) 21:10:22.89

~提督私室

野分「…あ、司令」

提督「あー、そういやずっとここに居る訳にもいかないか」

野分「…」

提督「……良し野分。今すぐには無理だが、何時かにお前の部屋を用意しておく」

野分「…い、いえ、そこまでしてもらう訳には…」

提督「気にすんな、どうせここには叢雲以外駆逐艦はいない。駆逐艦寮には腐る程空きがある」

野分「しかし…」

提督「…まあ確かに此処に来ると決まった訳じゃ無い。それは分かるな?」

野分「…はい」

提督「その上で言う。…今第一鎮守府に行ったらお前絶対壊れるぞ」

野分「…」

提督「…何てな。…実を言うとそんな事はどうでもいい」

野分「…え?」

提督「…昔お前に似た奴がいてな。…何とかしたいんだよ、男の子だからな」

野分「…?」



113 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/10(火) 21:15:43.45

~執務室

野分「…あの、初めまして」

木曾「…お前が、提督の言っていた野分か。…よろしくな」

野分「はい、よろしくお願いします」

提督「千里の道も一歩から、って事でな。俺以外とも会話しないとって訳だ」

木曾「そう言う事か…お茶、ありがとな」

野分「…どういたしまして」

提督(…邪魔者は退散、と)ガチャ

木曾「?何処に行くんだ?」

提督「雉を撃ちに」

木曾「そうか、じゃあな」



114 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/10(火) 21:24:45.91

~廊下・執務室前

提督(…別にもよおしてたりはしてないんだよな)

提督(何するかね…迂闊に離れると第一が来た時に不味いし)

提督(だからってここで彷徨いた所で何もねぇしな…)

提督(…参ったな、格好付けすぎか)

青葉「あれ、司令官じゃないですか」

提督「青葉か。…暇で暇でどうしようも無いんだが、どうしよう?」

青葉「んー、書類とかを済ませれば良いんじゃないですかね?」

提督「今しがた休憩を始めた次第でな」

青葉「あぁ…あ、じゃあ取材に付き合って頂けませんか!?」

提督「取材?何を、じゃないか。誰をだ?」

青葉「それは勿論、司令官をですよぉ」

提督「俺かよ、別に構わんが」

青葉「ではでは早速こちらへ」



118 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/11(水) 20:26:52.50

~演習当日・第一鎮守府応接室

提督(結局ただの一度も第一の奴は来なかった…その程度か、野分は)

古鷹「緊張しますね…」

提督「色々やらかす場所ではあるが、それ以前にまず初めて来るんだからな」

叢雲「…落ち着いてるわね、あんたは」

提督「三下相手に緊張なんて今まで一度も無いしな」

叢雲「余裕ね…」

第一「すみません、お待たせしました」ガチャ

提督「お待ちしました」スクッ

第一「…冗談がお得意なようで。…演習、ですよね?」

提督「演習です。…お忙しいようですし、早めに始めませんか?」

第一「…それもそうですね。正面の海で行います。ルール等はこちらをご覧になってください」

提督「了解しました」



119 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/11(水) 20:33:46.35

~第一鎮守府正面・海

ドォン ドォン

提督(普通に強いが…どいつもこいつも目が常人のそれじゃない、か)

第一「私の艦隊の実力は如何でしょう?これでもそれなりに強い艦娘を選んだつもりですが」

提督「…強いは強いんですけどねぇ」チラッ

第一「…何か、ご不満が?」

提督「本能殺してそれでどうするって?」

第一「…はい?」

提督「どうしました?…何か?」

第一「…いえ、何でもありませんよ」

第一(…気のせい?)

提督(もうそろそろか…演技は、頑張るか)



120 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/11(水) 20:41:02.10

ドゴォォォン

提督(…来た)

第一「な、何ですか!?敵襲!?」

提督「…どうやらそのようで」

駆逐悽姫 バシャァァ

第一「なっ…姫級!?何故こんな所に!?」

提督「深海悽艦が何処に来るかなんて分かりませんよ…こっちに来る!?」

第一「くっ、撃退しなさい!」

提督(出来ねぇよ、仮にも姫級だぞ)

提督「…間に合わない!」

ドゴォォォン

第一「うわっ……いない!?ちょっと、何処に行ったんですか!?」



121 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/11(水) 20:51:19.44

~海中

駆逐悽姫 グッ

提督(まだ油断出来ねぇな…全員じゃないにせよ、奴さんらは対潜能力持ちが多いし)

提督(一番面倒なのは…意志疎通が出来そうも無いことか)

提督(まぁいい、潜水艦の艦娘がいた所で水中じゃ二重の意味でお話にならん)

提督(まあいいか、見つからなければ何も問題は無いな…)スイー

~第一鎮守府正面・海付近

第一「全員で探しなさい、良いわね…すいません、私の不注意で」

鳳翔「いえ…直ぐに見つかれば良いんですが」

第一「本当に申し訳ありません…」

鳳翔(…もし提督の読みが正しければ、これも演技かもしれない…)

鳳翔(もしそうなら…酷い演技派ね…)



122 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/11(水) 21:01:22.73

~深夜・第三鎮守府・海付近

提督「よっ…と。…ああ、当たり前だがずぶ濡れだな…」

古鷹「お帰りなさい。着替えとタオルは用意してありますよ」

提督「お気遣い痛み入る…俺の事は?『行方不明』にはなってるか?」ゴシゴシ

古鷹「ええ、号外のような感じで報道されていましたよ」フイッ

提督「…ここまでは、大体想定通りだが…」ゴソゴソ

古鷹「あ、後他にも色々と関連付けて報道されてましたね」

提督「例えば何が?」ゴソ…ゴソ…

古鷹「何故深夜悽艦がいきなり現れたのか、とか、何故連れ去ったのか、とかですね」

提督「ま、適当な事言わせとけ。どうせ一過性の話題だ…よし、終わった」

古鷹「この後はどうしますか?」

提督「一週間でけりをつけるから…明日の夜中に出る。それまでは…大人しくしてるか」



123 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/11(水) 21:07:06.76

~翌朝・第一鎮守府・執務室

第一(…1日で見つかるとは、流石に思ってないけどね…)

第一(……何でよりにもよって私の所に来るんだか…)

第一「…チッ、面倒臭いわねぇ…」

時雨 ビクッ

第一「…あ、そうだ時雨」

時雨「…何でしょうか?」

第一「あんた出した薬ちゃんと飲んでる?」

時雨「…飲んでます」

第一「…そ、なら良いわ」

時雨(……もう、駄目なのかな)



124 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/11(水) 21:16:55.29

~同日・第三鎮守府・提督私室

提督「…一面に出てんのか、この話題」ペラッ

野分「…司令は、相当無茶をしたんですね」

提督「この程度を無茶とは言わんな」

野分「充分過ぎる程無茶でしょう…」

提督「死ねもしないのに無茶ってのは無い」

野分「…あの、これを見てから思った事があるんですけど、聞いても良いですか?」

提督「俺に答えられる範囲内ならなるべく答えよう。何だ?」

野分「…司令は、自分の命を軽く見すぎている気がするんです」

提督「…実際俺の命なんざそんなもんだ」

野分「…野分を助けた人の台詞とは、到底思えません…意味が分かりません」

提督「……俺はな、『人間』としては死活問題にもなる欠陥があるんだよ」



125 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/11(水) 21:26:35.60

野分「…欠陥、ですか?」

提督「欠陥。…『人間』が生きていく、と言うより死なない為の機能が無いんだ、俺には」

野分「…それは、何なんですか?」

提督「…あくまで俺の理屈だが…『人間』は死に直面すると恐怖を覚える」

提督「その恐怖は、死なない為の防衛本能が出す物で…生きていく為に不可欠だ」

提督「俺にはその防衛本能が無い。…身を守る術を、生まれる時に色々巻き込んで捨てた訳だ」

野分「…どういう、事でしょうか」

提督「自分の身に危険が迫ったとして、俺はそれを回避する行動を咄嗟に取れない」

提督「…そこのコンロで、実際にやって見せようか?」

野分「…野分が頷いたら、自分の手でも火にかける気ですか?」

提督「そうだ。…見るか?」

野分「見たくないです!」



126 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/11(水) 21:34:43.08

野分「…あ、すみません。大きな声で…」

提督「ある意味では喜ばしい事だがな」

野分「…駆逐悽姫にプールに引き摺り込まれたそうですが、それにもですか?」

提督「あれもだった。…まあ大分焦ったが」

野分「焦った、以外に何か思い浮かばなかったんですか?」

提督「…あんまり覚えてないな、何とかなったし」

野分「…他にも捨てた、と言っていましたが…」

提督「…それも覚えてないな…まぁ、普通の人間らしさは薄いらしいし、その辺だろう」

野分「…そう、ですか」

提督「…そんな所だ」

提督(…流石に引かれたろうな、これは…)



127 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/11(水) 21:40:42.25

~深夜・海上

時雨(寒いなぁ…)バシャバシャ

艦娘 バシャバシャ

提督(…割と多いな、避けて通れそうに無い…)

時雨「…っ、誰!?」ガシャ

提督「おっと待った、敵ではないぞ」

時雨「…え?何で、こんな所に…?」

提督「…出来れば、俺がいる事は黙っといてほしいな」

時雨「…どういう意味かな?」

提督「…薬、野分。このどちらかに聞き覚えは?」

時雨「…!まさか」

提督(ビンゴか…予想が当たってて嬉しくないとはね)



128 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/11(水) 21:48:48.17

提督「俺が今ここにいるのは、第一の奴を殴る為だ。…協力してほしい、頼む」

時雨「…全部、知って?」

提督「全部ではないが、大部分はな。…協力してもらえるか?」

時雨「…良いよ。…僕も、消えたくは、無いから」

提督「…なら、ここで見た事聞いた事、全部他言無用だ」

時雨「分かった。…質問しても良いかな」

提督「何だ?」

時雨「…昨日のそれは、もしかして全部演技だったりするのかな?」

提督「…まあ、そんな所だ。…深海悽艦に関しては、ノーコメントで」

時雨「そっちを聞きたかったけど…まあ後で聞ける、かな。あっちに行けば第一鎮守府だよ」

提督「…どうもな」バシャバシャ



133 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 20:36:47.89

~第一鎮守府・中庭

提督(寒い、草多い、男子トイレ何処だ)ガサガサ

妖精(提督さん、本当にトイレから入るです?)ヒソヒソ

提督(勿論だ。初めからそのつもりだが?)ヒソヒソ

妖精(何でトイレから入るです?)ヒソヒソ

提督(女しかいないからな第一鎮守府。…外部からなら男が来ておかしくないだろ)ヒソヒソ

妖精(汚くないです?)ヒソヒソ

提督(んな事言えた状況か…窓発見、換気扇もある)ヒソヒソ

妖精(換気扇なら外せそうです?)ヒソヒソ

提督(任せた、音立てずに外す程自信は無い)ヒソヒソ

妖精(了解です?)ヒソヒソ カチャカチャ



134 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 20:46:10.96

~第一鎮守府・男子トイレ内

ゴソゴソ スタッ

提督(入ったぞと…妖精、後始末とカメラ任せた)ヒソヒソ

妖精(分かったです?…妖精使いが荒いです?)ヒソヒソ カチャカチャ

提督(とりあえず個室入るか…おおう、欠片も使われてないのが良く分かる綺麗さ)ピカッ

提督(…携帯で明かりは何とかなってる、充電器ある、手袋してる、完璧だ)

提督(…ジャスト零時か。起床七時として…)

提督(…寝とくか)

~第一鎮守府・第一提督私室

第一(何か視線を感じるような…それより時雨ね)

第一(間違いなく飲んでないし…薬は持たせてないし、今逃げたりはしないでしょうけど)

第一(明日、執務室で飲ませよう)



135 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 20:53:16.02

~翌日・第一鎮守府・執務室

第一「出撃、行かせた…遠征、出した…」

第一「…時雨、呼んどきましょう」

~第一鎮守府・男子トイレ内

提督(妖精さん凄いな…違うか、凄いのはこのスマホか)

提督(カメラ中継みたいなもんだろうが…便利だな)

提督(大金出したのがこんな形で回ってくるとはね)

『駆逐艦時雨、今すぐ執務室に来なさい』

提督(…始まる、か?)

~第一鎮守府・駆逐艦寮

『駆逐艦時雨、今すぐ執務室に来なさい』

時雨(…結局、あの人は何をするつもりだったのかな…)

時雨(…聞いておけば、良かったかな)



136 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 20:57:48.59

~第一鎮守府・執務室

時雨「…お呼び、でしょうか」

第一「…時間無いし、早めに本題に入るわ」

第一「時雨、この薬をここで飲みなさい」

時雨「…あの、ちゃんと飲んで」

第一「言っとくけど、もうバレてるから。隠したって無駄」

時雨「…」

第一「私の言う事が聞けないの?早く飲みなさい」

時雨「…」ギリッ

第一「…」イライラ



137 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 21:00:36.09

~第一鎮守府・男子トイレ内

『…お呼び、でしょうか』

『…時間無いし、早めに本題に入るわ』

『時雨、この薬をここで飲みなさい』

『…あの、ちゃんと飲んで』

『言っとくけど、もうバレてるから。隠したって無駄』

『…』

『私の言う事が聞けないの?早く飲みなさい』

提督「…出るか」ガチャ



138 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 21:07:41.75

~第一鎮守府・執務室

第一「…飲め、と言っているの。飲みなさい」

時雨「…」

ガチャ

第一「…誰よ、今忙しー」

ドゴォッ

提督「よう、第一。邪魔してるぜ」

第一「…な!?行方不明になったんじゃ」

提督「そんな事はどうでもいい、興味無い。…もうどうしようも無いな、それじゃ」

第一「…何を言ってるのか、分からないですね」

提督「もう演技しなくて良い、それも興味無い。…この国は奴隷とそれに等しいモノは禁止だ」

第一「…チッ」ダッ

提督「逃げるか、良いねぇ。鬼ごっこは嫌いじゃないんだ」



139 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 21:12:59.58

提督「…結構足速いな、あいつ」

時雨「…余裕そうだね」

提督「どうせ外には出んだろ。…鎮守府の中ならすぐ分かる」

時雨「そう言うものかな…良く分かったね?」

提督「窓見ろ窓」

時雨「?…妖精さん?カメラ持って…なるほど?」

提督「これにあのカメラで写してるものが見えるって寸法だ」

時雨「…凄いね」

提督「科学の力って結構凄いぜ…そろそろ行くかね」

時雨「…頑張ってね」

提督「そう、だな、頑張ってくる」スタスタ



140 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 21:22:05.36

~廊下

提督「…あっちが近いが…」

艦娘 ガシャ ガシャ

提督「屋内でそんなもんぶっぱなす気か?…どっちにしても止めとけよ?」スタスタ

艦娘「…動くな」ガシャ

提督「断る」スタスタ

艦娘「…それ以上動いたら撃つ」

提督「やってみろ、どうせ」

ドォン ドォン ドゴォォン

艦娘「…警告はした」

ヒュン

艦娘「?…がっ!?」

提督「最後まで言わせろよ…ああ、それただの百円玉だから」

艦娘「っ…!」ドォン

提督「うぉっ…のぉぉぉ!」ダッ

艦娘「!」ガシャ

提督「下ァァ!」ズサァァ



141 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 21:27:30.72

提督(あー、耳痛い…おっと、隠れるか)

ドゴォォン

提督「…はぁ、これ何とかなるんだろうな…」

ドゴォォン ドゴォォン ドゴォォン

提督「…うるせぇ…」

艦娘「逃がさない!」ダダダダ

提督「…いい加減にしろ」ガシッ

艦娘「っ、離せ!」

提督「やかましい!寝てろ!」ブンッ ガシャアン

艦娘「がっ…」

提督「そこで大人しく寝てろ」スタスタ



142 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 21:35:52.70

~第一鎮守府・工廟

第一(…くそ)

第一(何なのよ一体…)ガンッ

第一「…っう」サスサス

提督「…はぁ、後処理どうするかね…」

第一(…隠れとけば大丈夫、見つからなければ…)

提督「見つかるんだこれが。よう」

第一「っ!」バッ

提督「大袈裟なこって…さぁ、どうする?死ぬか?」

第一「…死ぬのはあんただけよ」

艦娘 ガシャ ガシャ ガシャ ガシャ

提督「おいやめろ馬鹿、こんな所でそんなもんぶっぱなすんじゃない」

第一「あんたが何もしなければ撃たないわ」

提督「つまり撃つんだな」スタスタ

ドォン ドォン ドォン ドゴォォン ドゴォォン

第一「…人の話聞いてたのかしら」



143 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 21:44:31.17

ドサッ

第一「…え?」

時雨「…」ガシャ

第一「時雨…!」

提督「…お前は、本当に…」ガシッ

第一「…!離し」

提督「うるせぇ、黙れ、口開くんじゃねぇ」ミシミシ

提督「…もう良いぜ。期待して損した、この程度か、あぁ!?」ブンッ

第一「ぐっ…」ガァン

提督「…すぐに気を散らす、些末な事で動揺する…何だ、蓋開けたらこれか?」

提督「…ああ、余計な期待はするもんじゃねぇか…」

第一「…何を言ってん」

提督「黙れっつったろうが、二三言わすんじゃねぇ」ガッ



144 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 21:54:29.47

提督「…時雨、だっけか?こいつはどうする、殺すか?海にでも流すか?」

時雨「…そんな事したら、犯罪者になるよ?」

提督「…それもそうだ」

時雨「…僕は、法で裁いて貰えればそれで良い、かな」

提督「了解、適当に動けないようにしといてくれ」

時雨「…君こそ、どうするの?こんな事になってるけど」

提督「ここに居る『まともな』証言出来る奴の数と内訳は?」

時雨「なるほどね…じゃあ、この人が激昂して殴りかかった、とでも言っておくよ」

提督「お前意外と…いや、何でもない。…さて、後処理どうするかね」

時雨「多分、後から沢山人来るだろうし、その人たちに任せれば良いんじゃないかな?」

提督「…ここで建造されてませんでした、なんて落ちは無いよな」

時雨「? 僕はここで建造されたよ?」

提督「いやそれは別に良いが…」



145 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 22:06:20.03

~数日後・第三鎮守府・執務室

提督「…ごり押して正解なのか失敗なのか、果たしてどっちだろうな」

野分「? 何の事でしょうか?」

提督「いやこっちの話…お茶、頼んで良いか?」

野分「はい、お任せください」ニコッ



提督(あの後を憲兵やら何やらに任せてとっとと帰った)

提督(見つかった事で色々言われたが…誘拐とか何とかで全部第一の奴に擦り付けた)

提督(良く分からないのはそれを奴さん自身が認めた事だが…正直どうでもいい)

提督(新聞なんかでは色々湧いてるらしく、深海悽艦についてのコラムが頻繁に出だした)

提督(野分は、半ば押し付けられる形で第三鎮守府に移籍になった)

提督(…時雨以外にも薬を飲んでない奴はいたが、時雨以外は全員解体を希望したらしい)

提督(…当の時雨は、と言うと)



146 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/12(木) 22:17:31.56

時雨「提督、失礼するよ」ガチャ

提督「ドア開けながらってそれ意見聞かないぞって事だろ」

時雨「そうかな?」

提督「…まあ良いか。お茶、飲むだろ?」

時雨「うん。一緒に飲みたくて来たんだ」


提督(時雨は、第三鎮守府に移籍する事を希望し、受理された)

提督(…俺が気に入った、が理由だそうだ)

提督(悪い気はしないが…面と向かって言われると良く分からない気持ちになる)

提督(…時雨は、色々と擦り付けた事を気にしていないそうだ)

提督(…俺自身、人として多分間違った事をしたのは分かる)

提督(…まあ分かるだけだが…それでも気にしない訳でも無いが、時雨のように断言は出来ない)

提督(…手元に置いておけ、さもなくば…なんて事は無いと思いたい、仮にも『時雨』なのだから)



152 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 19:53:56.66

・提督 男 20代前半
第三鎮守府に着任している提督。殆ど書かれないが眼鏡。身長と体重は日本人平均よりちょっと高い程度。
基本的には冷血漢だが、特定の事に対して異常とも言える程の反応をする事がある。
学生時代に家でする事がろくに無かったため、料理からゲームまで多岐に渡る事に手を出していった。
その結果、その辺の女子より高い女子力や、広くて割と深い雑学的知識を持ち合わせている。
しかし人とまともに会話しなかった為か、人とのコミュニケーション能力が微妙に欠けている。
学生時代に女子絡みで社会的に抹殺されかけたようで、女子のヒエラルキーを大分嫌っている。
精神的にも物理的にもかなりタフで、身体能力は割と高い方。
駆逐悽姫によって、人間をやめているかもしれない。



153 :微妙に失敗した上読みにくい  ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 20:16:00.31

行間空けた方が良いですかね

・叢雲
初期艦として第三鎮守府にいた結構気の強い駆逐艦娘。
自分の実力と容姿にプライドを持つ一匹狼…らしいが当SSではその辺はあんまり出てこない。
鎮守府内では最古参と言うだけあって、練度はそこそこ高い。あと女子力も大分高い。
・古鷹
提督がヒエラルキーと戦力のどちらをとるか数時間悩んだ末に建造した重巡洋艦娘。
仕事に真面目な子。優しく控え目な性格で、提督的にはとてもとても胃に優しい癒し系艦娘。
鎮守府内では二番目位に練度が高い。ついでに叢雲程では無いが女子力は高い。あと左目が光る。
・夕張
提督がヒエラルキーと戦力のどちらをとるか数時間悩んだ末に建造した軽巡洋艦娘。
兵装実験軽巡と言うだけあって、兵装に対して並々ならぬ興味を示している。真面目な性格。
鎮守府内では古鷹と同じ位に練度が高い。提督が持ち込んだゲームで良く遊んでいる。



154 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 20:47:30.92

・青葉
提督が建造による女子の増加を仕事と割り切りながら建造した重巡洋艦娘。
好奇心旺盛で明るい性格をしており、割と何処にでも現れる。新聞を作る事を考えているらしい。
提督からパソコンの使い方を教えてもらい、以来パソコンに取材メモを取ったり新聞を作ったりしている。
・鳳翔
提督が建造による女子の増加を仕事と割り切りながら建造した軽空母艦娘。
落ち着いた雰囲気を持ち、包容力の高い性格をしている。提督曰く、懐かしい匂いがするらしい。
よく小料理を作っており、饅頭辺りならそれなりのものを作れる位料理が上手い。一番得意な料理は肉じゃが。
・野分
第一鎮守府から逃げ出してきた駆逐艦娘。かなり生真面目な性格。第一提督が薬で洗脳しようとしていた。
提督に保護された当初は精神的にかなり追い詰められていたが、提督達と本人の努力により回復した。
元の所属は第一鎮守府だったが、第一提督が事件を起こした為、保護していた第三鎮守府に移籍となった。
・木曾
提督が建造した軽巡洋艦娘。強気な言動が多く男気溢れる性格だが、思慮深い一面もある。
一人称が違うと言う理由で提督が気に入っている。割と手先が器用で、大体の事ならそれなりに出来る。
ただし書類仕事だけは苦手としており、どうにか克服すべく努力をしているが成果は今一つ。



155 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 21:11:48.46

・時雨
第一鎮守府に所属していた駆逐艦娘。物静かで少しだけ謙虚な性格。第一提督の企みを看破していた。
第一鎮守府が無くなった後、第三鎮守府の提督を気に入ったと言う理由で第三鎮守府に移籍した。
提督に対して何処と無く共感を感じているらしい。さりげなく練度が叢雲と同じ位高い。

・第四提督(第四) 男 20代前半
第四鎮守府に着任している提督。大体誰にでも敬語で話す。身長は日本人平均より大分高いが、体重はやたら軽い。
現状第四鎮守府組で唯一名前が出ている。一応生真面目な性格。

・第一提督(第一) 女 20代後半
第一鎮守府に所属していた提督。違法な薬を使って艦娘を洗脳しようとしていた。
自己中心的な性格だが、人の前では大人しい。提督曰く、本番に弱いタイプ。
現在服役中。

・妖精
何処にでも現れる謎の存在。とりあえず呼吸その他はしているあたり、多分れっきとした生き物。
人間とは比べ物にならない程の技術力持っているが、基本的に自分の娯楽になるような物にしか発揮されない。
艦娘を建造したり、艤装の開発が出来る唯一の存在。疑問文で喋る個体が多い。

・駆逐悽姫
何故か提督に懐いた深海悽艦。何処から来たのか、何故提督に懐いたのか等が一切謎。
提督的には信用出来る存在らしい。提督を人間ではない存在にしたかもしれない。
第一鎮守府の事件の後、深海悽艦とは思えない行動をしたかもしれない、として正式に第三鎮守府で保護された。



158 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 21:36:18.10

【あの素晴らしいそれをもう一度】

『ねぇ、少し良いかい?』

『…鬱陶しい、用も無いだろうが』

『そんなことは無いよ、用があるから話しかけてるんだ』

『…そうか。じゃあ何の用だ?』

『君は、さ。いつも一人で寂しくないのかい?』

『…意味が分からん、何が言いたい?』

『言葉通りの意味だよ』

『…特に何も無い。…これで良いか?』

『…あんまり良くないと思うな』

『ああ?じゃあどうしろって?』

『…そうだね、ならー』



159 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 21:42:46.72

『…はぁ、良い加減飽きたぜ』

『…やっと見つけた。現場は、こうなってるんだね』

『てめぇは…また首を突っ込む気か?』

『何度でも言うよ。これは君にとって良くない事だ』

『…くどい。何度でも、じゃねぇ。…うざってぇ…』

『将来に響く、とか考えないのかい?』

『…それでどうする。そもそもコイツらが仕掛けて来たんだぞ』

『…何時になったら、その考えを改めてくれるのかな』

『知らん。先の事なんざ知った事か』

『…だから、君は』

『良い加減にしやがれ、説教は飽きた』

『…』



160 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 21:50:19.52

『…てめぇは、大馬鹿者だ。分かってやってんのか、ああ?』

『…こうでもしなきゃ、分かってくれないだろう?』

『だからってここまでする奴があるか、馬鹿が…痛いな』

『…ごめん』

『…謝罪で済ませてやる、お前だからな』

『…ごめん』

『…ただな、ちょっと黙れ。そんで立て』

『…何をする気だい?』

『…俺はな、今生きてて最高に楽しいんだよ。…見ろ、ここまで血が出たのは初めてだ』

『…君、まさか』

『そのまさか、かもな。…構えろ、そんで覚悟を決めろ』



『ーー殺しにかかって』



161 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 21:56:11.94

提督「ッ!」ガバッ

提督「…っぐ…」ドサリ

提督(……何時の話だっけか、な)フラフラ

提督「…そうか、時雨がか?」

提督(今思い出す程に?)

提督(…)

提督「…ふざけんな、今更…ッ!」

提督「ぐぁ…!」フラフラ

提督(…うるせぇ。先の事なんざ、知った事か)

提督「…仕事は、任せて休むか」



162 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 22:01:25.08

【ゲーム】

提督「今日は…どれにするか」

夕張「提督提督、この前ゲーム買ったんで、それやりませんか?」

提督「…買ってたか、何をだ?」

夕張「これです!」

提督「…いくら使った?」

夕張「えーと、500円でした。税抜で」

提督「そうか…夕張」

夕張「何ですか?」

提督「よくやった」

夕張「へ?はあ、ありがとうございます?」



163 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 22:11:59.91

提督「良く500円で売ってたな…お、ドラ○ーンパーツ頂き」

夕張「あーっ、狙ってたのにぃ!だったら私はハイ○ラ作っちゃいますからねーだ」

提督「甘い甘い、お前○ャージ一つしか取ってないだろ」

夕張「…ぐぐぐぐ、ベビー○ターと同じ仕様ですか!」

提督「ついでにそいつ滅茶苦茶重いからな。ただでさえヒ○ウ取ってないのに」

夕張「むぐぐぐぐ、これからですよ!チャー○完了、全員吹っ飛ばしてやりますから!」

提督「遅いッ!既にカウンターの準備は整っている!」

夕張「○イドラの耐久力舐めないで、ってえぇ!?3割持ってかれた!?」

提督「むしろ何で三割しか削れてないんだよ。コウ○キカンストデ○ルスターだぞ」

夕張「ボウ○ョを取りまくった成果ですね、ふっふっふ」

提督「まあハイ○ラだしな、仕方無い。俺は逃げる」

夕張「あーっ!空に逃げるの反則ですよぉ!」

提督「そして○ラグーン完成」

夕張「むぐぐぐぐ」



164 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 22:17:32.18

提督「危なかった…予想じゃ殴りあいだったが」

夕張「…ま、まだチャンスは…!」

提督「流石にねぇよ、ハイ○ャンプに加えて結局○コウ3つだったろ」

夕張「ぐぐぐぐ…」

提督「さてそろそろか」

夕張「…こうなったら」

提督「そんな攻撃は読めている!攻撃の無力化!」

夕張「何ですってー!?」

提督「無敵時間無敵時間」

夕張「全然駄目じゃないのー!」



165 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 22:24:26.34

夕張「…惨敗とは…」

提督「まあ、ハイド○自体以外とロマン兵器だからな」

夕張「○ビースター仕様でなければ…」

提督「流石にそれはバランスブレイクするな」

夕張「そんな強いんですか?」

提督「強いぞ?レッ○スウィリーですら一撃必殺出来るレベルだ」

夕張「…そのレックスウ○リーは強いんですか?」

提督「曲がれない、遅いと言う欠点さえ何とか出来れば充分強い。が…」

夕張「が?」

提督「能力値の伸びが悪くてな…結局ルイ○ズの方が色々と良い」

夕張「…駄目じゃないですか」



166 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 22:33:27.28

【ハイパーワレアオバ状態】

『司令官、ついに禁断の恋!?古鷹さんとの熱い夜?』

『木曾さん、実は単なるビッグマウスか?紅白戦の大破について聞く』

『夜な夜な外に出る時雨さん。実は熱い夜を求めている?』



提督「…」ゴキッ ミキッ

木曾「…」ゴゴゴゴ

時雨「…」ズモモモ

提督「…どうする」

木曾時雨「しめる」

提督「決まりだな」



167 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 22:37:48.00

提督「じゃあ俺は工廟探してくる」

木曾「なら俺は食堂を」

時雨「じゃあ僕は寮を探してくるね」

「…」「…」「…」

スタスタ

青葉「…」

青葉(…青葉、一生の危機です)

青葉(うう、どうしましょう…)

青葉(鳳翔さん…も怒るでしょうね…)

青葉(…四面楚歌、ですぅ)



168 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 22:41:54.61

青葉「うう、誰か助けてください…」

提督「この件に関して慈悲は無いと思え」

青葉「やっぱりそうですよね…えっ」

提督「…」ゴキッ ミキッ

青葉「…」ガクガク

提督「…」ゴゴゴゴ

青葉「…」ガタガタ

提督「…青葉」

青葉「…何でしょう」

提督「…八時間耐久説教タイムで許してやる、正座」

青葉「」



169 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/13(金) 22:46:48.74

~その後

古鷹「…エッチ」

青葉「」チーン



提督「…とりあえずな」

木曾「とりあえず、何だ?」

提督「…暫くパソコン禁止にしようと思う」

時雨「まあ…古鷹さんに言われたのが堪えたみたいだしね」

提督「八時間耐久で説教したしな」

木曾「…そういや、よくそんなに続けたな」

提督「ずっと喋ってた訳じゃ無いがな」



175 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/14(土) 20:03:42.13

~第三鎮守府・執務室

提督「…」プルルル ガチャ

第四『はい、もしもし…演習は明日か明後日辺りだと助かります』

提督「まだ何も言ってねぇ」

第四『…まぁそうですが。他に要件でも?』

提督「…妥協する。特に無い」

第四『何を妥協すると言うんですかね…で、何時にするんです?』

提督「こっちは明日が良い…場所忘れてたりしないだろうな?」

第四『そちらでしょう』

提督「覚えてたか、なら良い。これ以上は何も無いが」

第四『では切りますね』ガチャ

提督「…叢雲、時雨、野分、木曾、夕張、古鷹、青葉、鳳翔、で全員だったか?」



176 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/14(土) 20:16:12.84

~数分後

提督「…と、そう言う事だ。明日の準備は各自でしといてくれ」

叢雲「…そう言えばそんな話もあったわね…」

古鷹「…忘れてました」

青葉「司令官があんなことやこんなことをしてたからですね!」

提督「青葉、ブルーリーフのペンネームでポエムでも書くか?」

青葉「…遠慮しておきます、すいませんでした」

提督「分かれば良い。…練度だなんだは気にすんな、どうしたって負ける時は負ける」

木曾「それは良いんだが、1つ質問がある」

提督「何だ?」

木曾「…資材はどうするんだ?ここに戦艦はいないが、相手方もそうとは限らないだろう」

提督「いくら何でも戦艦狙っての建造が二桁出来るだけあるんだ、大和でもないなら無いだろ」

木曾「…建造はしないんだな」

提督「…耳が痛いな」



177 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/14(土) 20:32:07.87

~翌日・第三鎮守府・応接室

提督「…」ゴキゴキ

古鷹(何で提督は首を捻り倒しているんでしょうか)

第四「お久し振りですね」ガチャ

提督「やっと来たか、遅刻なんぞお前には珍しいと思ってたが」

第四「ここに来たことは無かったのでね…迷うかと思いました」

提督「俺も最初に来た時は迷いかけた、そんなもんだ」

第四「あなたもですか…あ、こちら秘書艦の天龍です」

天龍「お前が提督の言ってた友人さんか?」

提督「そうだが、初対面とは思えん台詞だな」

第四「割と毎回言ってるんですがね」

提督「影響力が足りてない証拠だな、もっと力込めて言っとけよ」

天龍「…気にしないんだな?」

提督「正直虚仮にしないならどうでも良い」

天龍(…イメージと全然違う)



178 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/14(土) 20:41:10.31

第四「あと…濃い人が1人来てまして」

龍田「初めまして、龍田だよ。天龍ちゃんが迷惑かけてないかな~?」

提督「…最初に謝っとくわ、すまん」

龍田「え~?何で謝るんですか~?」

提督「…竜田揚げが真っ先に思い付いたからだ」

第四「相変わらず正直ですねあなたは」

提督「美徳とか言っとこうか」

龍田「あら~、それね、私の提督にも言われたんですよ~」

提督「よう同類。後で作ろうか?」

第四「しれっと嘘言わないでください。私じゃなくて阿武隈でしょう」

龍田「あれ~、そうでしたっけ?ふふふ」

提督「…お前が濃いとか言う訳だ」

第四「…理解して頂けたようで、何よりです」



179 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/14(土) 20:51:59.72

~第三鎮守府正面・海付近

提督「…」E.相手方の戦力一覧

第四「…」E.相手方の戦力一覧

提督「…数が同じだから言うがな」

第四「何でしょう」

提督「軽巡洋艦六人とかいくらなんでも馬鹿かお前」

第四「それは私ではなく建造妖精に言ってください。お陰で対潜戦力は充実していますがね」

提督「…それは羨ましいが、空母と戦艦が零なのはともかく駆逐艦一は不味いだろ」

第四「えぇ、その件については非常に危機感を感じているところです」

提督「…とりあえず応援はしとこうか」

第四「むしろ祈って欲しい位ですよ」



180 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/14(土) 21:01:52.89

~数分後

五十鈴「あなたが提督の言ってた友人さんかしら?」

提督「天龍とまるで同じ事言ってんな、確かにそうだが」

五十鈴「…」ジッ

提督「…」ジッ

漣 メトメガアウ~♪

五十鈴「…何してんのよ漣」

漣「何だかお熱いご様子だったので、まあ多少ね?」

提督「そこでそれ流すあたり流石だな」

漣「…」

提督「…待て、何故黙る」

漣「いやその、分かると思ってなくて」

提督(やりにくい)



181 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/14(土) 21:15:42.91

名取「…」モジモジ

提督「五十鈴、だっけか。あの子は?」

五十鈴「私の妹よ。…物凄い引っ込み思案で人見知りするのよね」

提督「だから壁から顔だけ出してる訳か」

五十鈴「初めて会う人がいたりすると毎回こんな感じで。ちょっとだけ困ってるのよね」

提督「…あいつなら割と気楽に動けそうだがな」

五十鈴「私の提督の事?…確かに提督とならそこそこ喋ってる事多かったわね」

名取「…」オドオド

五十鈴「…もう、まどろっこしいわね!私がつれてってあげるわ!」スタスタ ガシッ

名取「えぇぇぇ!?待ってよぉぉ…」ズルズル

提督「…えーと」

五十鈴「ほら、挨拶挨拶!」

名取「うぅ、な、名取と言います、ご迷惑をお掛けしないように、が、頑張ります!」

提督「…あぁ、よろしく」

名取「ひゃ…も、もう駄目~!」ダダダダ

五十鈴「あ。…全くもう、こんな調子じゃねぇ…」

提督(何だこの罪悪感は…)



182 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/14(土) 21:20:51.10

阿武隈「あれ、向こうの提督さん?」

提督「…えーと。誰だっけ」

阿武隈「阿武隈です。…よ、よろしく?」

提督「よろしく」

阿武隈「…」

提督「…」

漣「…」

提督「…そうだ、漣」

漣「ひゅい!?あはい、何でしょう」

提督「…何時かオタク談義でもするか」

漣「…えっ」

阿武隈(あれ、あたし空気?)



183 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/14(土) 21:31:46.82

~第三鎮守府・中庭

提督「…大体ここに来るか」

第四「多分軽巡の子は全員来てますよ」

提督「…一人足りんぞ、六人じゃないのか」

川内「ここにいるよ~?」バサッ

提督「…あ?上?」

第四「忍者と夜戦が好きなようで」

提督「…アイサツしておくべきか?」

川内「挨拶?そう言えば初対面だっけ…よいしょっと」スタッ

川内「川内型軽巡洋艦一番艦、川内よ。よろしくね!」

提督「…よろしく。…忍者は分かった、夜戦は何だ?」

第四「演習になれば自ずと分かりますよ、しっかりと」

提督「…嫌な予感がしてきた」

第四「諦めてください」



191 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 16:25:36.30

~第三鎮守府正面・海付近

提督「…数いる訳じゃないんでな、それぞれで二つのチームに分けてくれ」

第四「交代でやる、と言うことです。良いですね?」

第四面子「了解!」

提督「ま、そう言う訳で。内訳は戦う時に、だ」

第四「…空母が怖いですねぇ。どうしましょうか?」

提督「元々一人だけだぞ…対空なら何とかなるだろ」

第四「…実を言うと、今まで空母と戦った事が無いんですよ」

提督「それは俺にはどうしようも無い。自分で何とかしろ」

第四「駄目ですか」

提督「至極当然だろうが」

第四「ですよね」



192 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 16:37:43.28

第一戦目 叢雲・木曾・青葉・鳳翔VS漣・五十鈴・名取・阿武隈

鳳翔「…見えました、単縦陣のようです。先頭から順に…漣、五十鈴、名取、阿武隈ですね」

叢雲「…こっちも単縦陣で行くわ」

木曾「了解。…やはりと言うか、索敵は大事だな」

青葉「提督も良く言ってますしね。『敵の内訳が一番大事』って」



漣「…!偵察機です!撃ち落としますよ!」ドォン

五十鈴「くうっ、厄介ね!」ドォン

名取「落とします!」ドォン

阿武隈「てーっ!」ドォン



193 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 16:53:46.31

鳳翔「風向き、良し。航空部隊、発艦!」ヒュン ヒュン

青葉「…そろそろ射程内ですかね…こう、かな?」ガシャ

木曾「俺もだな…余裕があって良いや」ガシャ

叢雲「気を抜かないの、それで大破でもしたら笑えないわ」



漣「むう…次来てます!こっちは全部落とさないと不味いですよ!」ドォン

五十鈴「余裕ね、漣は!」ドォン

漣「これぐらいどうって事…はうっ!?」小破

名取「漣ちゃん!このっ!」ドォン

阿武隈「このこの!…きゃっ!嘘でしょ!?」中破



第四「…苦しいです。空母がここまで脅威とは…」

提督「これを機に空母建造したらどうだ。…軽巡に化けても知らんが」

第四「…追い打ちは勘弁してください」



194 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 17:04:17.74

青葉「射程距離内入りました!敵はまだこちらに気付いて無いよ?」ドォン

木曾「そんな訳あるか、とっくに気付いてるだろ」ドォン

叢雲「…射程距離内、撃つわ!沈みなさい!」ドォン

鳳翔(私はこれ以上近づく必要は無さそうですね)ヒュン ヒュン

漣「…そこなのねっ!」ドォン

五十鈴「これは、今までのお礼よっ!」ドォン

木曾「うお!?…っ、危ないなぁ!それならこっちも返してやるよ!」ドォン

五十鈴「遅い!止まって見えるわね!」ドォン ドォン

叢雲「…全員、漣を狙いなさい!」ドォン

漣「うぇぇぇ!?何で!?」

青葉「うわわわ!危ないですって!」

阿武隈「撃ってるんだから当たり前でしょー!」ドォン

名取「あ、阿武隈ちゃん…?」



195 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 17:12:57.54

~見学者二人

提督(大☆混☆戦…とか言ってる場合じゃ無いな)

第四「…一気に空母の影が薄くなったような」

提督「そりゃあんな近くで撃ちまくってればそうなるだろ…」

第四「…魚雷の事、忘れてませんかね?」

提督「…全員目の前の敵に夢中で気付いて…叢雲は大丈夫そうだな」

第四「…どうしたら終わりでしたっけ」

提督「一つのチームから大破が二名、もしくは制限時間、だったか」

第四「旗艦大破でも終了、でしたね。…敵の魚雷でやっと気付いたようですね」

提督「…お前が思ってる事、当てて見せようか」

第四「…何だと思います?」

提督「…『凄いグダグダだなぁ』、辺り」

第四「大正解ですよ…どうします?」

提督「どうもしない…明日に繰り上げだな」



196 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 17:21:20.52

~第一回戦終了

提督「…大破無し、中破二人、小破一人、だ」

第四「こちらは…大破一人、残りは全員小破です」

提督「…大破が無いこっちが戦術的勝利、か?」

第四「…でしょうね」

提督「…漣って奴凄いな」

第四「…漣が旗艦と見抜いた叢雲さんもでしょう」

提督「…混戦だったから、が大体の原因だろうな」


第三鎮守府Aチーム、旗艦叢雲 叢雲中破、青葉中破、木曾小破、鳳翔被害軽微

第四鎮守府Aチーム、旗艦漣 漣小破、五十鈴小破、名取小破、阿武隈大破



200 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 19:19:39.15

~第二戦目 古鷹・夕張・時雨・野分VS足柄・川内・天龍・龍田

古鷹「…見えました!砲撃始めます!」ドォン

足柄「やってやるわ!てぇーっ!」ドォン

時雨「うわっ!?」バシャァン

野分「時雨さん!大丈夫ですか!?」

時雨「僕は大丈夫!それより敵に集中して!」ドォン

天龍「オラオラァ!怖くて声も出ねぇかぁ!?」ドォン

夕張「ちょっ、近い近い!」ドォン

龍田「怖くて声も出ませんか~?」ドォン

夕張「何で私ばっかりー!痛いじゃないの!」小破

川内「いったぁ!?」小破



201 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 19:26:45.51

天龍「まだまだァ!」ドォン

夕張「しつこいわね!」ドォン

天龍「遅いっての!食らえ!」ドォン

時雨「僕の事を忘れてないかい!?」ドォン

天龍「しまっ…ぐっ、この程度!」小破

龍田「天龍ちゃんを傷付けたら~、許さないから~」ドォン

時雨「甘いね、僕は此処だよ!」ドォン

野分「野分だってやってみせます!」ドォン

川内「危なっ…隙ありぃっ!」ドォン

野分「っ…そっちこそっ!」ドォン

川内「外れ、だよっ!」



202 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 19:34:11.20

古鷹「わっ、わっ」

足柄「体勢が崩れてるわよ!」ドォン

古鷹「まだです!」ドォン

足柄「遅い!」ドォン

古鷹(凄い威圧感…!)

古鷹「…くうぅっ」中破

足柄「貰ったわ!このまま…んにゃー!?な、何!?」中破

夕張「隙だらけっ!」ドォン ドォン

足柄「くっ、邪魔しないで頂戴!」ドォン ドォン

夕張「気迫だけじゃ勝てないわ!」ドォン

足柄(…このままじゃ、大破して負けちゃうわね…)

足柄「…そんな事させるわけ無いでしょ!」



203 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 19:42:52.05

足柄「かくなる上は!」グルッ

古鷹「もらっ、うぇっ!?」

足柄「せめて一矢報いてやるわ!」ドォン

古鷹「なっ!?」ドォン

夕張「させない!」ドォン

~数分後

足柄「むぐぐぐぐ…」大破

古鷹「…え、とぉ…」大破

提督「…」

第四「…」

提督「…どうすんだこれ」

第四「…引き分けで、手を打ちましょう」

提督「何がどうしてこうなった…」


第三鎮守府Bチーム 旗艦古鷹 古鷹大破、夕張小破、時雨及び野分被害軽微

第四鎮守府Bチーム 旗艦足柄 足柄大破、天龍小破、龍田及び川内被害軽微



204 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 19:52:00.42

提督「お前の所の、足柄って奴はあれか?とてもとても勇敢なのか?」

第四「まあその、そんな所で…」

提督「早めに言っといた方が良いんじゃねぇか」

第四「…気を付けるように、言ってはいるんですが、ね…」

提督「傷付けたく無いのは良く分かる。とても良く分かる」

第四「…あなたが言ったら良いかも知れませんね」

提督「…確かに、兵として不味いから気を付けるようには言える。が」

第四「が?」

提督「俺は自分に出来ん事を部下や友人に要求したくない」

第四「…あなたのそう言う所、良い所だと思いますよ」

提督「そりゃどうも」

第四「…どうすれば解決しますかね?」

提督「この手の問題は…本人が理解出来ないと、な」

第四「…時間をかけろ、と言う事ですか…」



207 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 20:34:17.65

~執務室
提督「…傷が多くなってきたな」フキフキ

第四「そう言えば、それ何代目でしたっけ?」モグモグ

提督「確か二代目…だったか」フキフキ

第四「初代は…フレームが真ん中から折れたんでしたっけ?」

提督「ああ、綺麗に逝った。あそこまで綺麗なら何とかなるとか思ってたが無理だった」フキフキ

天龍「提督、失礼するぜー」ガチャ

提督「…ここ、お前さんの所属先ではないぞ」

天龍「あー、分かってはいるんだけどな…何かこう、な?」

提督「言わんとする事は分かる。…何かあったか?」

天龍「あ、俺は訓練終わったんだけどさ、夕張に暇潰せる場所聞いたらここだった」

提督「聞くのは良いが少しは探せよ…まあ良い、茶位出そう」

天龍「お?入れてくれるのか、サンキューな」



208 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 20:45:17.13

天龍「…へー、結構色々やってんだな」カチャカチャ

提督「妥協しなかった結果の産物だがな…ぐ」

天龍「どうした?」

提督「左目が痛い…コンタクトなら、って訳でも無いんだろうが」

天龍「左目?…分かった、眼鏡の度が強すぎんだな?」

提督「正解だ。理解者がいて嬉しい、とか言いたい所だが」

天龍「え、違うのか?」

提督「半分だけな。…かけてみろ」

天龍「?おう…うお、何だこりゃ?」

提督「その眼鏡特別製でな、度が入ってんのは左だけなんだ」

天龍「目が疲れるなこれ…右目は普通に見えるのか?」

提督「右は1.5なんだ。左は0.1も無いが」

天龍「左目だけ病気にでもなったのか?」

提督「下らない話なんだこれが…菓子持ってこよう」



209 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 20:53:42.10

天龍「…うーん?なあ提督、アイツに何があったんだ?」

第四「打ち解けるの早いですね…喧嘩したんですよ、彼は」

天龍「喧嘩?喧嘩で左目の視力が悪くなったのか?」

第四「そう言う事です。原因は…彼の悪い癖みたいなものですね」

天龍「癖…って何だよ」

第四「彼はですね…殴られて殴り返す、と言うのを得意としているんです」

天龍「カウンター、って奴か」

第四「いえ、違いますよ」

天龍「は?」

第四「文字通り、相手の攻撃を一切避けずに受けて、その後に殴る。ノーガード、とも言いますかねぇ」

天龍「…つまり、相手の拳をわざわざ食らうのか?」

第四「むしろ当たりに行く位ですからね…それで、自分の左目に直撃して、と言う訳です」

天龍「…呆れる戦い方してんだな」

第四「全くです」



210 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 21:03:47.31

提督「はい、饅頭だ…良く覚えてんな」

第四「衝撃が強すぎたので。…目が血塗れになってたの、忘れました?」

提督「忘れた。…その程度ならさしたる事でも無いだろ」モグモグ

第四「そう考えられるのはあなたと主任ぐらいです」モグモグ

提督「主任か…何処だっけ?」ズズズ

第四「第二鎮守府だそうで…そう言えば」モグモグ

提督「茶も飲め茶も。…何かあったか?」

第四「その主任から聞いた噂がありまして」ズズズ

提督「…主任から聞くのは大概ろくでもない事実なんだが、どうした?」

第四「近々、大規模な作戦が予定されていたそうですが、急遽延期になったとか」

提督「…十中八九第一の事件が原因だろうな」

第四「つまりこれあなたが原因では?」

提督「直接だろうが何だろうが根本的な原因は薬使ったあの屑だろうが」

第四「…そう言うつもりは無かったのですが、すいません」

提督「…いや、俺も興奮し過ぎた」



211 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 21:11:19.91

天龍「…主任って誰だよ?」モグモグ

提督「簡単に言うと…快楽主義者か?」

第四「楽しければ良い、だけで出来てる人間なのは確かですね」

天龍「…何か、ろくな奴じゃなさそうな」

龍田「天龍ちゃ~ん、ここにいたのね~」ガチャ

天龍「お、龍田。訓練終わったのか」

龍田「そうよ~。提督さん、私も暇を潰しに来ました~」ニコニコ

提督「…麻薬か?」

第四「刺されても知りませんよ」

龍田「麻薬って何ですか~、酷くないですか~?」ニコニコ

提督「…納得した。悪い、詫びも兼ねて茶でも出そう」

龍田「ありがとうこざいま~す。ふふふ」ニコニコ



212 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 21:21:44.30

龍田「ああ~幸せ~。こうしてごろごろしていたいな~」ズズズ

提督(言葉の端々から狂気を感じるんだが、俺だけか?)ヒソヒソ

天龍(お前は多分間違ってない。俺は分からないが)ヒソヒソ

提督(お前さんが分からなかったら分からねぇよ俺には)ヒソヒソ

龍田「どうしたの、天龍ちゃん?」モグモグ

天龍「いや?何でもないぜ」モグモグ

提督「…ちょっと待て天龍、お前どんだけ饅頭食ってんだ」

天龍「え?いやいやそんな事は」

提督「…バルジ」

天龍「ぐ…動いてるから平気だっての」

第四「そこで言葉に詰まる理由を聞きましょうか?」

天龍「ぐぅ…」



213 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 21:30:25.65

~第三鎮守府・食堂

第四「大丈夫ですか?こんなご馳走頂いてしまって」

提督「お前の鎮守府の中身に比べたら、それこそ余裕にも程があると思うが?」

第四「まあ確かに空ですが。まあ大丈夫なら遠慮せずに食べますね」

足柄「やっぱりゲンを担ぐのも、気持ちの面と言う意味で大事よ?」

古鷹「そ、それはそうですけど…ちょっと多い、かなぁ」

足柄「気にしない気にしない!ほらほら、一緒に食べましょう!」

木曾「天龍よ、お前は何で眼帯してるんだ?」

天龍「…お前は答えられるのかよ?」

木曾「…まあ、そうだな。聞かれたくない事だってあるよな、うん」

提督「ま、仲が良いのは良い事じゃねぇか?」

第四「…何時も通りですねぇ」



214 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 21:37:12.35

川内 ズーン

第四「…夜戦、させておけば良かったですね」

提督「昼戦で旗艦大破したからな、仕方無い」

川内「…提督ぅ。夜戦、しようよぉ」ズーン

第四「そんな顔しないで下さい。今日は運が悪かっただけですから」

提督「…夜戦ねぇ、良いねぇ。俺も夜戦は好きだねぇ」

川内「ほんとっ!?」キラキラ

提督「本当。…目が効かないのが死ぬほど楽しい」

川内「ほえー、理由言えるんだ?」

提督「…理由は分からないが、って奴か」

川内「うん。特に理由は無いんだけど、とにかく好きなんだ」

提督「なるほど。…まぁ諦めなければ何時か夜戦の時が来るだろ」

川内「そうだよねぇ。よっし、頑張るか!」



215 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 21:43:43.48

漣「…だからほら、行ってきたらどうです?」

名取「うぅ、でも、何て言えば良いか分かんないし…」

漣「そう言うのは喋ってる最中に分かるもんですよ。ほら、頑張りましょうよ」

名取「…うん、頑張ってみる」

漣「はいはーい、良い成果を期待してやすよ~」ニヤニヤ



名取「…あ、あのっ!」

提督「…俺?」

名取「そ、そうですっ!質問があって来ました!」ガチガチ

提督「…何?」

名取「え、えっと…提督さんは、五十鈴ちゃんの事どう思ってますか!?」

提督「…あ!?」

五十鈴 ブッ



216 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 21:50:35.95

五十鈴「ちょっ、名取!?何聞いてんの!?」

提督(待て待て待て待て待てどういう事だ何だどういう意味だどう答えるのが正解だヤバイヤバイ腹痛い)

名取「ふぇ…だ、だって漣ちゃんが」

五十鈴「漣ぃ!何を吹き込んだの!」

漣「不味いです!逃げます!」スタコラサッサ

五十鈴「逃げるなぁぁ!」ダダダダ

提督「」

名取「…ど、どうなんでしょう?」

提督「…」

名取「あ、あの…?」

第四「名取さん」

名取「は、はい。何でしょうか」

第四「この人にそう言う事を聞かないであげて下さい。フリーズしちゃうので」

名取「は、はい…?」



217 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 21:58:19.55

阿武隈「…何が起こってるの?」

夕張「えーっと多分ね、提督がパニック起こしてるんじゃないかしら」

阿武隈「…凄い冷静そうな人に見えるけど」

夕張「ああいう事には弱いみたいねー」

阿武隈「へー…あ、美味しい」



青葉「ふっふっふ、良い記事になりそうですねぇ。お熱いですねぇ」

時雨「青葉、もう懲りたんじゃないのかい?」

青葉「…八時間耐久説教は勘弁してください」ガクガク

野分(青葉さんに何があったんでしょうか)モグモグ

時雨(そうだね、中々命知らずな事をしたよ?)ヒソヒソ

野分(い、命知らずですか…)ヒソヒソ



218 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 22:06:26.14

~夜・第三鎮守府・海付近

提督「やっと時間取れた、と思ったら夜か。…まぁ悪くない」

第四「…相変わらずこれは欠かさないんですね、別に構いませんが」

提督「当たり前だ。…主任位に急所を狙ってくれないのは面倒だが」

第四「流石にそこまでの腕はありませんよ…ルールはどうします?」

提督「ん、そうだな…目潰し無し、寝技無し、マウント取るのも無し、後は大体問題無い」

第四「間接を極めるのも無しでお願いしたい所ですが」

提督「どうせやらんが、一応決めとこう。間接技も無しだ」

第四「…個人的には、投げるのも勘弁してほしい所なんですがね」

提督「それは駄目だ、俺のアイデンティティーって奴だ」

第四「私、ポチョ○キン苦手なんですよね…」

提督「ゲームだろうが。…うし、始めるか」

第四「私も準備は終わってますので。何時でもどうぞ」



219 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 22:12:32.22

提督「…オラァッ!」ヒュッ

第四「甘いっ!」ガシッ

提督「ただのパンチは止めるか、成長を感じるな」

第四「重すぎ、です!」ヒュッ

提督「距離取れ馬鹿」ガッ

第四「…っ、ごぉっ…」ミシィッ

提督「次!」ドゴォッ

第四「がっ…」ゴロゴロ ドサッ

提督「倒れてる暇はねぇぞ」ブンッ

第四「…っ、貰った!」ガッ

提督「のぉっ…ぶっ」ドゴォッ

第四(踵落としは入った…次どう来るか…)



220 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 22:19:29.91

提督「下ァァァ!」ガシッ

第四「んなっ!?」プラーン

提督「るぁぁ!」ブンッ

第四「ぐっ…今のは危なかったですね」

提督「受け身だったか。結局忘れたな」

第四「…らぁっ!」ヒュッ

提督「下手に殴るのは危ないんじゃなかったか?」ガッ

第四「…ぐ」バッ

提督「は」ガシッ

第四「またですか」ガスッ

提督「俺のアイデンティティーと言ったろうが、弾けるか?」ブンッ

第四「のぉっ…」ドサッ

提督「まだ投げるが」ガシッ

第四「…降参、です」



221 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/15(日) 22:24:41.30

提督「あいよ…だから言ってんだろ、急所を狙えと」

第四「…そんな余裕無いです」

提督「俺にはそうは見えん」

第四「隠してますから」

提督「…まぁそりゃそうか」

第四「…相変わらず好きですね、これ」

提督「まあな」

第四「…理由、聞いてみましょうか?」

提督「楽しいから好き、じゃ駄目か?」

第四「…変わりませんねぇ」

提督「そう簡単には変われんよ、人間は」

第四「…これ、見られてたらどう説明しましょうか」

提督「趣味と言い張れ」

第四「そんな無茶な…」



225 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/16(月) 20:07:40.94

【理由】

『おーい、ちょっと筆記用具貸してくんね?』

『断る。他当たれ』

『えー、それヒドくね?俺ら友達じゃん?』

『俺の友人に友達である事を主張するような能無しはいねぇ』

『…は?』

『ああ?図星か?…どっちにせよ、俺には関係無い』

『能無しって何だよ、ああ?』

『離せ、これから私用だ』

『誰が能無しだって聞いてんだよ。答えろよ』

『お前以外に誰がいる…いいから離せ』

『…ふざけた事ぬかしてんじゃねーぞ、俺の兄貴はな』

『てめぇの兄貴なんぞに興味ねぇ、離せ…これで何回目だろうな』

『うるせぇ!人様虚仮にしといて何言ってんだ!』



226 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/16(月) 20:15:42.88

『…ひっ、や、やめ…ひぃぃ!』

『沸点は低い、そもそも何も無い、ってか。…救いようがねぇな、ああ?』

『…は、ははっ。お前、終わったぜ』

『知るか、じゃあな』

『ち、忠告聞く気無しか?…お前、絶対終わったぜ』



『…よう』

『誰だ?俺には余所の学校の知り合いはいないが』

『お前、俺の弟散々な目に合わせたんだってな』

『知らん。尚更誰だ?』

『お前が知らなくてもこっちは知ってるんだよ。お返しって分かるだろ?』

『返されるような物は寄越してないが』

『…しらばっくれんのもいい加減にしろよ?』

『知らんものは知らん、他当たれ。じゃあな』

『…自分の立場、分かってんのかね。そっちがそうなら勝手にやらせてもらうぜ!』

『…けっ』



227 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/16(月) 20:21:41.78

『…誠に申し訳ありません、家の子が…』

『いえ、こちらこそ申し訳ありません…』



『…』

『なあなあ、お前暴走族の頭とやりあったんだって?』

『…』

『な、どうだったんだよ?』

『…そう、だなぁ』

『どんな感じだった?』

『…最高に、楽しかった。またやりたい』

『…そ、そう?そうなんだ、あはは…』



『…何時死ねるんだか、死ぬ度胸も無い癖良く言う…』

『…違うか、あの時楽しかったから死にたくねぇのか…』

『…じゃあ、しばらくはこのままで良いか』



228 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/16(月) 20:28:51.70

提督(…?)

提督「…ん…」

鳳翔「あ」

提督「うん…仕事中?」

鳳翔「少し前まではそうでした。…良く眠れましたか?」

提督「…死ぬほど良く眠れた気がする」

鳳翔「そうですか。…ふふっ、膝枕なんて恥ずかしかったですが、それなら良かったです」

提督「…俺、今鳳翔に膝枕されてんのか」

鳳翔「ええ、そうです。…どんな夢をご覧になったんですか?」

提督「…俺が、…」

鳳翔「…提督が?」

提督「…人としてずれていった理由」

鳳翔「…深くは、聞かないでおきますね」

提督「頼む…悪い」

鳳翔「提督が謝る事ではありませんよ。…あら?もう寝たみたいですね、ふふふ」



229 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/16(月) 20:39:01.03

【第四s’キッチン】

第四(若)「…何してるんです?」

提督(若)「…言うまでも無いだろ」

第四「確かに聞くまでも無いですね。…何が出来るんです」

提督「見れば分かるだろ…クレープだよ、本場の」

第四「クレープに本場なんてあるんですか?」

提督「多分な。…と言うか、ジャパニーズクレープは盛りすぎだ。合わん」

第四「そうなんですか…して、何故納豆が」

提督「てめぇはクレープに納豆入れて大丈夫だと思ってんのか」

第四「この前主任に連れていって貰った喫茶店の納豆パフェ美味しかったでしょう」

提督「お前は馬鹿だ。…あれは美味くなるように作ってんだ、そりゃ納豆inでも美味いわ」

第四「納豆入れれば美味しくなるのでは?」

提督「お前の舌はな!…お前のせいで何人地獄見たと思ってんだ」



230 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/16(月) 20:46:50.43

第四「私が作ったパフェですか?美味しいでしょう」

提督「納豆のお陰で全てがぶち壊しになってたが!?」

第四「美味しかったですよ私は」

提督「てめぇはそうだろうな!他の奴から大不評喰らったの忘れたか!?」

第四「確かに、あまり評判は良くありませんでしたが」

提督「原因が何か分かってんだろうなお前」

第四「原因ですか…あ、甘納豆ではなく普通の納豆を使えば良かったですか?」

提督「納豆で全てがぶち壊しだっつったろうが!」

第四「納豆に罪はありませんよ!」

提督「当たり前だお前のせいだ!」

第四「納豆を使うなと!?」

提督「少なくとも考えなしに突っ込む具材じゃねぇ!悪食の主任が拒否したんだぞ!」

第四「ぐ…」

提督「何反論しようとしてんだお前は」



231 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/16(月) 20:59:03.59

提督「そもそもの話をするぞ。お前は典型的なメシマズだ」

第四「何時かに食べた納豆パフェは美味しかったんですよ…」

提督「だからあれは納豆入れても美味しくなるように作ってんだっての。まずお前はな…」

第四(ぐぅ…全て正しいから聞くしか無いのが辛い…!)



第四提督(第四) 男 20代前半
第四鎮守府に着任している提督。大体誰にでも敬語で話す。身長が無茶苦茶高い。
一応生真面目な性格。好物は納豆。生粋のメシマズだったが、第三提督の尽力により平均程度の腕を得た。



提督(今)「…そういや第四の提督な、昔は滅茶苦茶料理下手でな」トントントントン

鳳翔「と、言いますと?」ジュワ~

提督「レシピもろくに見ないくせして、勝手に納豆アレンジしてたりしてた」パラパラ グツグツ

鳳翔「…それは、酷いですね。と言うか、納豆ですか…」パチパチ

提督「しかも本人が美味いと思ってたからな…出来た」

鳳翔「それじゃあよそって、昼食にしましょうか」



232 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/16(月) 21:05:16.18

【仲間(個性的な意味で)】

木曾「…つまり、お前は左目だけが見えないと」

提督「そう言う事だ。…天龍から聞いたのは良いが、それがどうした?」

木曾「…鈍いよなあ」

提督「鈍いか?」

木曾「…眼帯してる俺が聞いてる理由を少しは考えろよ…」

提督「…俺も眼帯しろと?」

木曾「ま、そんな所だな。…どうだ?」

提督「別に良いが…俺は眼帯なんて持ってないぞ」

木曾「そう来ると思ってたからな。…これだ」

提督「…外出許可…ついてこいと」

木曾「そう言う事だ」

提督「…とりあえず、おかしくない服にはして来よう」



233 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/16(月) 21:11:04.52

~鎮守府外・とある子店

提督「…お前何時もこんな所来てんのか?」

木曾「たまに、だけどな」

提督「ふーん?」

木曾「こっちだ」

提督「あいよ…」

~何か色々置いてあるコーナー

提督「眼帯多いな」

木曾「まあ、そう言う場所だしな。…適当に探してみたらどうだ?」

提督「そうだな…じゃあこれで」

木曾「…一つ、聞いて良いか?」

提督「何だ?」

木曾「私服といい…黒一色は疑問思わないのか」

提督「カーキも森林迷彩も無かっただけだ、何時もこれな訳じゃない」

木曾「俺が言うのもなんだが、大差無いだろう…」



234 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/16(月) 21:16:51.56

提督「と言うか、眼帯が黒なのはお前だって同じだろうに」

木曾「確かに俺の眼帯も黒だが、服まで黒じゃないだろう」

提督「…反論出来ん」

木曾「…まあ、ある意味男らしいとは思うぞ」

提督「…個人的にな、男で女みたいに着飾ってる奴が良く分からん」

木曾「…それは俺だって分からない」

提督「まあそりゃそうだ。お前だって女な訳だし」

木曾「…」

提督「…女扱いは、嫌いか?」

木曾「いや、別にそうじゃないぞ?」

提督「そうか?…なら良いが」

木曾「…探そうか」

提督「そういや眼帯探しに来てたな…」



235 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/16(月) 21:23:28.61

~数分後

>アザッシター

提督「…最終的に買っちまった」

木曾「…そ、そうだな」

提督「…?上の空だな?」

木曾「そ、そんな事は無いぞ?」

提督「そうか?…顔赤いぞ、熱でもあるんじゃないか」ヒタッ

木曾「ち、ちが…」アタフタ

提督「?」

木曾「…ああもう、鈍感だな本当に!」

提督「お、おう?悪い」

木曾「…全く。…今日はありがとうな、楽しかった」

提督「ああ、俺も結構楽しかった。…暇があれば連れてってくれ」

木曾「…自分で行ったりしないのか?」

提督「実を言うと、あんまり道を覚えてない」

木曾「…何だ、そんな事か。それならいくらでも連れていってやるよ」



240 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 19:43:15.52

~数日後・第三鎮守府・執務室

提督「…はぁ、失敗か」ゴキゴキ

提督「こうも失敗が続くと士気に影響が出るんだが…これはな…」

提督「…はぁ」

叢雲「失礼するわ」ガチャ

提督「おう、叢雲か。何だ?」

叢雲「…これを見て」

提督「ん、おう。…敗因ね、まあそれは分かる。資材関連は何だ?」

叢雲「…そこまで見て、それでも分からない?」

提督「…反論出来ん」

叢雲「理解を嫌がっているのかしらね?」ニッコリ

提督「…」

叢雲「決定的に火力が足りてないのよ。今までも何度かあったでしょ」

提督「…戦艦は資材が、とかの言い訳も利きそうに無いな」

叢雲「言い訳にしても酷いわよ、それは」



241 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 19:58:46.05

~工廟・建造ドッグ前

提督「…」ポチポチ ポチポチ

建造妖精「顔色が悪いです?」

提督「体調は二三死んでも死なない程度には良好だがな…」ガシッ

建造妖精「うあー、また投げられるです?」ジタバタ

提督「つーか、お前この前の演習の時何処居た?」ガッコン

建造妖精「プールの方で駆逐悽姫と隠れてたです?」

提督「駆逐悽姫忘れてたな…あ?四時間?」

建造妖精「多分戦艦です?」

提督「…鳳翔が二時間だった、ってのを踏まえると…」

提督「取り敢えず長門型以上は多分無い、扶桑型付近も無い…巡洋戦艦か?」

建造妖精「そこまで細かい事は分からないです?」

提督「来るまで待つ、次だ次…」ポチポチ ポチポチ ガッコン

提督「…二時間四十分?また重巡か?…いや、鳳翔の前例もあるから軽空母もあるか」

建造妖精「出来てからのお楽しみでホォワー」ポーン

提督「火力元!」ポーイ



242 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 20:08:24.83

~二時間四十分後

瑞鳳「瑞鳳です。軽空母ですが、錬度があがれば、正規空母並の活躍をおみせできます」

提督「…よろしく」

瑞鳳「…元気無いですね?」

提督「…原因がややこしいんで、どうにもならんよ」

瑞鳳「は、はぁ…?」

提督「気にすんな、持病みたいなもんだ」

瑞鳳「そ、そうですか?…まぁ、大丈夫なら良いですけど」

建造妖精「新しく建造した艦娘と会う度に憂鬱になるのはやめた方が良いです?」

提督「出来たら苦労しねぇって分かって言ってんなお前」ポーイ

建造妖精「フゥアー」ポーン

瑞鳳「憂鬱って、大丈夫なんですか?」

提督「…ある意味大丈夫じゃないな、人として」

瑞鳳「人として、ですか…何かあったら言ってくださいね?」

提督「…善処する」

瑞鳳(あ、これ抱え込むタイプの人だ)



243 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 20:21:47.59

~更に一時間二十分後

金剛「英国で生まれた帰国子女の金剛デース!ヨロシクオネガイシマース!」

提督「イギリス?…聞いた事があるような無いような」

金剛「詳しく説明しましょうカー?」

提督「…ちょっと待て、今名前が出かかってる…」

金剛「whet?」

提督「…ヴィッカース?だっけ、合ってるか?」

金剛「oh、大正解デース!そう、実はワタシは名門出身なのデース!」

提督「うん?ヴィッカースって有名なんだな?」

金剛「whet?知ってるんじゃないデスカー?」

提督「名前以外知らんぞ?」

金剛「…どういう事デース?」

提督「単に知識の方向が変なだけだ。…長門は知ってて大和を知らなかったりするぞ、俺は」

金剛「…変?な人デスネー?」

提督「違いない」



244 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 20:28:20.92

~建造ドッグ前

提督「…」コンコンコンコン

建造妖精「何をしてるです?」

提督「…もう一人増やすか悩んでる…」コンコンコンコン

建造妖精「今増やさなかったら後でまた増やす羽目になるです?」

提督「だよな、そうだよな…」ゴンゴンゴンゴン

建造妖精「と言うか、こっちとしては建造してほしいです?仕事が無いです?」

提督「…分かったよこの野郎…」ポチポチ ポチポチ ガッコン

建造妖精「仕事が出来て嬉しいです?」

提督「台詞だけだと意味深だな、まるで言葉通りだが…六時間ってのは長くねぇか」

建造妖精「その分期待してて欲しいです?」

提督「…まあ、良いや。寝る…」



245 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 20:35:57.38

~執務室

提督「…かふ」ガチャ

叢雲「首尾はどう?」

提督「…巡洋戦艦一人、軽空母一人、今建造中のは多分戦艦か正規空母、だと思いたい」

叢雲「…建造してたのよね?」

提督「した、嘘ついてどうする…」

叢雲「…憔悴し過ぎなの。一体何があったのよ?」

提督「…人が」

叢雲「人?」

提督「人が増えるじゃねぇか…」

叢雲「良い事じゃないの」

提督「良くねぇ、まるで良くねぇ…」

叢雲「…はぁ、憔悴してる所悪いけど、上からの命令書よ」

提督「いっそそっちのが楽…大規模作戦か」

叢雲「日付も遠くないし、今からこれじゃ話にならないわよ?」

提督「野郎はどうでも良いんだよ…」

叢雲「…本当に女ってものが嫌いなのね」



246 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 20:44:39.20

提督「それは違うぞ叢雲」

叢雲「違うって、じゃあ何よ?」

提督「俺が嫌いなのは女子のヒエラルキーであって、女子そのものじゃねぇ」

叢雲「…巻き込まれたくない、って事?」

提督「そう言う事だ…仮眠取ってくる」

叢雲「…はいはい、お休み」

~数時間後・工廟

提督(睡眠って凄いな…)

翔鶴「翔鶴型航空母艦一番艦、翔鶴です。
一航戦、二航戦の先輩方に、少しでも近づけるように瑞鶴と一緒に頑張ります!」

提督(やばい、どっから突っ込めば良いか分からん)

翔鶴「…あの、提督?私、何か気に障る事を言いましたか?」

提督「あー、翔鶴。ここに一航戦も二航戦もいないと言う事を言っておく」

翔鶴「…へ?」

提督「そして、非常に心苦しい事だが、ここには瑞鶴もいない」

翔鶴「…あ」



247 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 20:49:05.89

提督「更に言うと、正規空母はお前以外いない。軽空母なら二人いるがな」

翔鶴「…私、物凄い的外れ?な事を言ったんですか?」

提督「多分そうだが、仕方ないんじゃねぇかなこれは」

翔鶴「…何だか、凄い恥ずかしいです」

提督「…フォロー出来んが、まあ頑張れ。初めての正規空母だから」

翔鶴「は、はい」

~鎮守府正面・海

提督「」

建造妖精「相変わらず資材関連で良く顔色悪くするです?」

提督「…慢心しなければ大丈夫、慢心しなければ大丈夫、慢心しなければ…」ブツブツ

建造妖精「気にしすぎです?」



248 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 20:56:15.62

~数日後・中央鎮守府

提督(おいどういう事だ。第一が中央だと思ってたぞ)ヒソヒソ

第四(あなたの勉強不足です…各地に中央鎮守府はありますよ)ヒソヒソ

提督(各地に中央って何だそれは)

第四(ようするに、中央が各地にあって、数字付きの鎮守府そこからどれだけ近いかの指数なんですよ)

提督(ずっと出来た順だと思ってたぞ俺は)

第四(それだと第四鎮守府なんか二番目ですよ)

??「何してんの?」

提督「…主任か」

主任「…相変わらずだねぇ…てか、余所でそれ言ってないよね」

提督「言ってない。…キャベツとどっちなんだろうな」

主任「あれ、野菜に格下げ?」

提督「もしかしたらキャベツかもしれんな」

主任「アハハハハ、ねぇそれ酷いと思わない?」

提督「思わない」

主任「だろうね、アハハハハ」



249 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 21:06:17.31

叢雲「…誰よ?」

提督「俺の友人の一人だが」

叢雲「あっちで艦娘に裏脛蹴飛ばされてるのが?」

提督「まあな」

叢雲「主任ってのは、名前?」

提督「いや、俺が着けた渾名」

叢雲「…何かのリーダーだったとかで?」

提督「そう言う主任では無いな…こっちに来るのが一人?」

霞「あなたが私の司令官の友人さん?」

提督「そうだが、それが?」

霞「…本当に聞いた通りの人ね」

提督「…妙に、刺々しいな。あ?」

霞「何よ、これだけで逆ギレ?」

提督「いーやお前みたいのは大好きだ。良いねぇその凄まじい目」

霞「はぁ?何よそれ」

主任「…霞、霞!」

霞「…何よ?」

主任「誰彼構わず喧嘩売るなって忠告しといたろ、忘れたか?」

霞「…」



250 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 21:22:02.60

主任「悪いな、うちのが。…まあ、言った所で対して意味無いんだろうねぇ」

提督「気にすんな、気に入った。…やっぱりあれ位に敵意むき出しでないとな」

主任「…変わんないねそう言うの。…やっぱりバトルジャンキーだよねぇ」

提督「これでそう言う判断されちゃ困るぞ…大体、傍目から見りゃ幼女だぞ」

主任「関係無いんだよねぇ…本気で心折りに行くから油断ならない」

提督「今まで人ねじ伏せた事はあっても心折るような真似した事は無いぞ」

主任「…そうだね、心折ったら戦えないもんね…いや本当に変人だよ?」

提督「どいつだって大概だろうよ、お前は単なる快楽主義者だしな」

主任「アハハハハ、違いないよねぇ…あれぇ?」

提督「何だ、またか?…違うな、誰だ?」

夕立「あなたが向こうの提督さんっぽい?」

提督「そうだが、それが?」

主任「あー、やりにくいよこの子?」

提督「?」



251 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 21:31:36.18

夕立「…」ジッ

提督「…」ジッ

主任(何が起きてんのこれ?)

提督「…」ジッ

夕立「…楽しそうな人っぽいー」ニッ

提督「…くくく」ニヤリ

主任「…えっ、何何?和解?」

提督「いんや。…良いねぇ、俺と同じ匂いがする」

夕立「そんな感じっぽいー?」

主任「夕立ちゃんこいつと一緒はマズイよ?こいつ眼鏡だけど凄い脳筋だからね?」

提督「眼鏡が賢いと思ってんなよお前」

主任「さりげなく自分を巻き込んでディスんのやめよう?」

夕立「この人は多分良い人っぽい?」

主任「まぁ、根は良い奴だけどね?…アハハハハ、もう良いや」

提督「匙投げんのがえらく速いな?」

主任「俺が舵取れない子と共感覚えてる奴がお前って凄い不安要素だからね」



252 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 21:36:12.34

主任「アハハハハ…あれ、また?」

提督「今度は…何者だ?」

若葉「…駆逐艦、若葉だ」

提督「そうか、よろしく」

若葉「ああ、よろしく」

主任(大丈夫じゃないよねぇこれ)

若葉「…」

提督「…」

主任「…」

若葉「…」

………

主任「誰か喋ろうか」

若葉「…」

提督「…」

主任「人の話聞いてた?」



253 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/17(火) 21:43:41.21

若葉「…何を喋れば良いのだ?」

提督「同じく」

主任「このコミュ障達は…何かあるでしょ」

若葉「…無いな、そっちの提督はどうだ?」

提督「無いな。…」

若葉「そうか。…」

主任「…もっかい聞くけど人の話聞いてた?」

若葉「…」

提督「…あ」

主任「何かあったね?」

提督「オーケイ、若葉だったな。これから『会話の種に悩んだ時何を話せば良いか』を話し合ってみようか?」

若葉「確かに今の私達にはピッタリの話題だな、それで行こう」

主任「…まあ良いか、あんまり時間無いからね?一応急いでね?」



258 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 20:05:06.06

~十数分後・中央鎮守府・会議室

元帥「…全員集まったかな?では、これから今作戦の会議を始めさせて頂こう」

提督(元帥…二度お目にかかれるか、って程度には上か…)

第四(変な事を考えていなければ良いのですが)

主任(真面目そうだねぇ…おお、怖い怖い)

元帥「まず、確認されている敵の戦力だが、手元の資料に則って説明させて頂く」

元帥「…書いてある通り、全てがエリートもしくはフラッグシップ級だ」

提督(…大体結論は見えてるが…聞くだけ聞くか)

元帥「それに加えて、姫級も居ることが確認されている。しかも、最低でも2体以上は居るとの事だ」

第四(…苦しい戦いを強いられそうですが…)

提督(少なくともフラヲが三か…話にならんなこれは)

元帥「以上を踏まえて、何か質問があるものはいないか?」

提督「…」チラッ

元帥「…いないようだな。では、今作戦の概要を話させて頂く」



259 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 20:19:24.83

元帥「先日、第一鎮守府の提督がいなくなった。その為、これに対抗しうる戦力があるのはここだけとなった」

元帥「…フラッグシップ級にしろ姫級にしろ、どちらも敵泊地とでも言うような場所以外で確認されていない」

元帥「現状、前線で多く見られているのがワ級やホ級のノーマル級であることを鑑みるに」

元帥「当の敵泊地にはフラッグシップ級や姫級の数はそう多くない、と考えられる」

元帥「以上を踏まえて、今回立案された作戦概要はこうだ」

提督(…違う)ゴキゴキ

元帥「今作戦では、深海棲艦の中でも特に強力な個体である姫級及びフラッグシップ級を撃滅するために」

元帥「多数確認されているホ級等を君達の艦隊に予め撃退してもらう」

提督(…)ゴキゴキ

元帥「そうして敵の防衛線に穴を空け、我が艦隊で姫級共を確実に撃滅する、と言うのが今作戦の概要だ」

元帥「何か質問のある者は?」

提督「…」ゴキゴキ

元帥「…君は、肩の調子でも悪いのかね?」

提督「…は?」



261 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 20:26:32.36

元帥「は、ではないよ。さっきから首を何度も振り回しているじゃないか」

提督「…考えすぎでは?」

元帥「考えすぎにしては動きすぎだと思ったんだよ」

提督「何か問題でも?」

元帥「問題でもって…君だって指揮を取るんだ、その君の体調が悪いと艦隊の士気に関わるだろう?」

提督「そうですか、じゃあそう言う事で」

第四(…敵と見なしましたか…)

元帥「…何も、問題は無いんだね?」

提督「無いです」

元帥「…なら良いが…話が逸れてしまったな、話を戻すとしよう」

主任(どうしたよ?気に入らない?)ヒソヒソ

提督(そうじゃねぇが…どうにもな)ヒソヒソ

主任(相変わらず自分の事なのに分かんない?)ヒソヒソ

提督(さあな…聞いとけよ?)ヒソヒソ

主任(分かってますよぉ)ヒソヒソ



262 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 20:33:27.79

元帥「…ここからは、各自の持ち場についての話だ」

元帥「それぞれの艦隊で担当する海域は違うが、一応他の鎮守府のものも聞いておくように」

元帥「まず…第三鎮守府、君からだ」

提督「何処です」

元帥「…君の艦隊の担当する海域はここだ」カツン

提督「了解」

元帥「…次、第二鎮守府」

主任「はいはい、何処です何処です?」

元帥「威勢が良いね…君はここだ」カツン

主任「そこですねぇ、分かりました」

元帥「軽いね…次、第四鎮守府」

第四「はい、何処でしょう」

元帥「君は…ここだな」カツン

第四「分かりました」

元帥「次…第一鎮守府」

提督(…そういや、第一の後任知らねぇな俺)



263 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 20:40:21.52

後任第一提督「はい」

提督(…何?)

元帥「君は…残念ながら、まるで戦力が足りていない。よって、他の鎮守府を資材の面で支援してくれ」

第一「…わかりました」

提督(…主任)ヒソヒソ

主任(子供みたい、とか言うなよ?あれでお前と同い年だぜ?)ヒソヒソ

提督(問題はそこじゃねぇ。…性別だ性別、顔でも声でも分からんってどういう事だ)

主任(え、性別?…多分男じゃない?)

提督(…オタク文化に片足以上突っ込んだからかね、凄い物見てる気分だ)

主任(ああそうだね、お前そう言う奴だったね…)

第一「?」チラッ

提督「…」フイッ

第一「?」



264 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 20:48:57.59

~約一時間後

提督「終わった…ああ、息苦しい空間なこった」

叢雲「で、どういう作戦なの?」

提督「…一応これに纏めてある、が」

叢雲「…が?何かあるの?」

提督「どうにも…キナ臭い、ではないか。…とにかく嫌な予感がする」

叢雲「…当たらないと良いわね」

提督「どうだかな、当たるから嫌な予感と言うらしいぜ…あ?」

第一「あの、はじめまして…ですよね?」

提督「少なくとも俺はな。…第一の後釜だったか?」

第一「はい。前の提督が酷い事をして逮捕になったそうで、色々と一から始めています」

提督「…ああ、あれは人間以下だった」

第一「そんな酷い事をしてたんですか?」

提督「…あ?知らない、なんて…言うんだろうな、この流れは」

第一「えーと、はい。知らないです」

提督「…ゴシップ、は違うか。ニュース見ろニュース」

第一「ニュース、ですか。鎮守府に戻ったら見てみますね」



265 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 20:57:54.81

提督「…前途多難、かもしれんな」

叢雲「さっきの子の事?」

提督「まあそうだが…主任曰くあれで俺と同い年だそうだ」

叢雲「…え?」

提督「良く考えたら当たり前の話だがな…まぁ、俺にも子供にしか見えん」

叢雲「…時雨と同じ位にしか見えないんだけど…提督なわけだものね、確かにそうよね」

提督「…キャベツ探してみるか」

叢雲「唐突に何言ってんの?」

提督「主任だ主任。…インパクト強いから主任呼びしてるが、今はキャベツに近いしな」

叢雲「キャベツが分からないだけど?」

提督「ゲームだ、ゲーム。…喋り方以外まるで似てる気はしないがな」

叢雲「相変わらず変なゲームばっかりやってるのね」

提督「割と有名なんだが…まあ確かに同ジャンルのゲームとしては珍しいかもな、あれは」



266 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 21:05:06.43

~中央鎮守府・食堂

提督「昼飯付きか、悪くない」モグモグ

主任「セーブは…する気無いんだろうね」

提督「ねぇよ」モグモグ

主任「アハハハハ、もう笑うしか無いねこれ。どう思う第一君?」

第一「…良く食べるんですね」

主任「食べるよこいつは。ま、気にしたら負けだから気にしないでね」

第一「は、はぁ…」

第四「相変わらずですよねぇ…その内胃が破裂するのでは?」

提督「するならとっくにしてるだろうが」モグモグ

第四「少しは考えましょうか?」

元帥「…良い、食べっぷり、だね…」ヒクヒク

第四「ほら元帥の顔がひきつってるでしょう」

提督「それが?俺は食うぞ」モグモグ

第四「少しは抑えなさい」



267 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 21:12:41.98

電「司令官さん、そろそろ帰る予定の時間なのです」

第一「あ、そうだったね。…では、これで。失礼しました」

提督「…そこの髪を束ねきれて無いのは誰だ?」

電「えっ!?」ワタワタ

提督「…束ねきれて無いのは事実だが、そこまで焦らなくても良いだろう…」

電「そ、そうなのです?…あ、自己紹介が遅れました、電なのです」

提督「電…分からんが、一応よろしく」

電「はい、よろしくなのです」

主任「…これ、良く見たら凄い絵だよね」

提督「ああ?」

電「?」

主任「いやほらさ、鬼みたいな顔した怖そうな男と、健気そうな少女が会釈しあってるんだよ?」

提督「それがどうした」

主任「…はあ、まぁ良いや、アハハハハ」



268 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 21:18:06.48

~第三鎮守府・執務室

提督「…」カリカリカリカリ

瑞鳳「…よし、終わりっと…」

提督「…お」

瑞鳳「どうしました?」

提督「いや、手元の時計がゾロ目だった…はぁ」

瑞鳳「…何で溜め息つくんですか」

提督「…人、増えてんだよなぁ」

瑞鳳「…まあ、確かに増えてるんでしょうけど」

提督「…暫く寝るのが趣味になりそうだ」

瑞鳳「人が増えるの、嫌ですか?」

提督「…人が増える事そのものはどうでもいい」

瑞鳳「…どういう事ですか?」

提督「ヒエラルキーが嫌いなんだよ」

瑞鳳「ヒエラルキー、ですか」



269 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 21:25:34.25

提督「…」

瑞鳳「…何で黙るんですか」

提督「これでも努力してる…うらぁっ!」ブンッ

瑞鳳「ひゃっ!?な、何ですか!?」

提督「…何でもない」

瑞鳳「と、唐突にパンチを放ってそれですか」

提督「…何故か分からんがな、破壊衝動みたいなものが沸く」

瑞鳳「破壊衝動、って危なっかしいですね」

提督「全くその通りでな…こうしてストレスフルになる訳で」

金剛「ヘーイ、テートクゥー!」バーン

ドア<刺激的!

瑞鳳「うひゃぁぁぁ!」

提督「ドア位静かに開けろ…何だ?」

金剛「今からデートしませんカー!?」

提督「…デート?って何だ、瑞鳳は分かるか?」

瑞鳳・金剛「…えっ」



270 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/18(水) 21:33:52.79

提督「…良く分からんが、買い物についていけば良いのか?」

金剛「むー、まあそれで良いデース。と言う訳で、早速デートしまショー!」

瑞鳳「むむむ…」

提督「俺は構わんぞ、どうせ暇だしな」

金剛「oh!なら早速準備するデース!」

瑞鳳「…むー」

提督「それは良いんだが、瑞鳳を何とかしてからな」

瑞鳳「ふぇっ?」

金剛「…テートクは博愛主義だったりしまスカー?」

提督「…俺が一番好きなのは、そうだな…」

金剛「whet!?て、テートクのタイプは!?」

提督「…まあ正直全力で殺しにかかってくる位が良い」

瑞鳳「…えっ、ころ、えっ?」

金剛「…前から思ってた事がありマース」

提督「何だ?」

金剛「やっぱりテートクは変人デース。たった今確信に変わったデース」

提督「それが?」

金剛「…えぇー…」



275 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 19:37:55.17

~町中・デパート

提督「…」テクテク

金剛「テートク、何か欲しいものありませんカー?」

提督「…特に無いな…ゲームも本も料理器具も大体私室に置いてあるし」

金剛「むむむ、じゃあワタシが欲しいものを買っても良いですカー?」

提督「金を使いすぎなければな。良識が許す範囲内なら自由に買えば良い」

金剛「…」

瑞鳳(金剛さん金剛さん)ヒソヒソ

金剛(どうしたネ瑞鳳?)ヒソヒソ

瑞鳳(多分なんですけど、もしかしたらこの人女性に興味が無かったりするんじゃないですか?)

金剛(…げ、ゲイって事デスカ!?)

瑞鳳(だって、提督が金剛さんとデートするって聞いて、それで私が拗ねてたからって連れてきてて)

瑞鳳(なのに私はおろか金剛さんにも反応が殆ど無いですし…)

金剛(…確かに、今の所瑞鳳を連れてきた理由が「宥めるため」以外分かりませんネー…)

金剛(…あながち間違いじゃないかもしれないデスネ…)

提督(何か物凄い風評被害受けてる気がするな?)



276 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 19:47:27.29

提督(地図か…ゲーセンあんのか?デパートってそう言うものか?)

金剛「…あ、待ってクダサーイ!」

瑞鳳「ちょ、自由な人だなぁ…」

瑞鳳(…好き勝手動く割に私の事考えたりしてるのよね…ますます良く分かんないなぁ)

提督「あぁ、悪い。…これが此処の地図だが、どっか行きたい場所はあるか?」

金剛「フムム…あっ、じゃあこの服屋に行きたいデース」

瑞鳳「服…私もちょっと探してみたいです。ね、行きましょ?」

提督「分かった、服屋だな…ん?」

金剛「?何かあったデース?」

提督「…いや、気のせいだった。何でもない」

金剛「…?そうデスカー?じゃあ行きまショー!」

提督「…瑞鳳」

瑞鳳「何ですか?」

提督「はぐれんなよ?」

瑞鳳「…私子供じゃないんですから!はぐれたりしません!」

提督「お、おう。悪い」

瑞鳳「全くもう…ほら、行きましょ」



277 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 19:57:43.72

~デパート内・服屋

金剛「Wow!洋服が沢山デース!」

提督「何だこの量…服屋ってこう言うもんなのか?」

瑞鳳「さあ…?まあでも、いっぱいあるなら沢山選べて良いじゃない」

提督「それもそうだ。…ああ?」

金剛「今度は何デース?」

提督「何か視線を感じる…あ?消えた」

瑞鳳「消えたって、分かるの?」

提督「方向と距離位なら」

瑞鳳「…凄い能力ですねぇ」

提督「友人にも何度か言われたな。…どっか行ったな」

金剛「まあまあ、消えたんならノープロブレムデース!一緒に洋服探しまショー!」

提督「そうだな。…ダメージジーンズって確実に寿命短いよな」

瑞鳳「格好は付くかもでしょ?」

提督「格好付ける前に金の事を考えるタチでな」

瑞鳳「…夢くらい見よ?」

提督「夢なんぞとっくの昔に見限ったんでな」



278 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 20:06:17.36

~十数分後

金剛「テートクゥー!これなんてどうデスカー?」バサッ

瑞鳳「こ、こんな感じのも良いかな?提督、どう?」バサッ

提督「…一つ良いか」

金剛・瑞鳳「何デース(ですか)?」

提督「…俺にファッション系統のセンスを求めないでくれ」

金剛「…そ、そんな事無いデース!テートクの選んでくれた服は皆良い感じデース!」

瑞鳳「そ、そうよ!だからほら、そんなに落ち込まないで、ねっ?」

提督(て言うか何で俺は落ち込んでんだ…?)

提督「…まぁ、受け取っとく」

瑞鳳(何でこんなに暗いの…!)

金剛「と、とりあえずワタシはもう買う服を決めたデース!瑞鳳は決まりましたカー?」

瑞鳳「えっ!?う、うん!私も決まったわ!レジに行きましょ!」

提督「おう…一応着て来た服装に戻して、ついでに買う服も畳んどけ」

金剛・瑞鳳「はーい」



279 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 20:12:24.16

~デパート・通路

金剛「~♪」ホクホク

瑞鳳「提督、次は何処に行く?」ホクホク

提督「んー、そうだな…これ行ってみるか」

瑞鳳「何々…えっ?これ行くんですか?」

金剛「…腕相撲大会、こんなものやってたんデスネー」

提督「最近書類仕事多いんでな、結果はともかく体を動かしたいんだよ」

瑞鳳「な、なるほど…?あ、参加賞で商品券貰えますね」

提督「出るだけで貰えるからな。貰える物は貰っとこう」

金剛「テートク、勝つ自信はあるんデスカー?」

提督「さぁ?」

金剛「…えっ、どういう意味デース?」

提督「自分の力を把握してないんだなこれが」

金剛「何デスカそれ…」



280 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 20:19:17.88

~デパート内・腕相撲大会会場

提督「…商品券が確定ってだけでこんなに来るのかよ…」

瑞鳳「まあまあ、出場出来たから良いじゃない」

金剛「応援してますからネー!頑張って勝ってくださいネー!」

提督「あいよ…さて、行ってくる」



提督(…何だコイツの筋肉量は…)

男 ニヤニヤ

レフェリー「それでは腕を組んで…レディー、ファイッ」

男 グググググ

提督(ここで勝ったら…商品券の値段が上がるのか)チラッ

男 ググググググググ

提督「…悪い」ゴッ

男 ポカーン

レフェリー「第一回戦はーーさんの勝利でーす!」

パチパチパチパチ



281 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 20:23:39.16

~第二回戦(トーナメント五戦目)

男B ゴゴゴゴ

提督「…」チラッ

金剛 フリフリ

瑞鳳 ブンブン

提督(正直恥ずかしいんだが)

男B ゴゴゴゴゴゴゴゴ

レフェリー「それでは腕を組んで…レディー、ファイッ」

男B ググググググググ

提督「もう良いや」ゴッ

男B ポカーン

レフェリー「第五回戦はーーさんの勝利でーす!」

パチパチパチパチ



282 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 20:28:38.48

~決勝戦(七戦目)

提督「…暇、いや俺も人の事は言えんな」

主任「全くだよ。何やってんの」

提督「商品券貰えるしな」

主任「そんな事だろうと思ってたよ…」

レフェリー「それでは腕を組んで…レディー、ファイッ」

主任「鈍って、無いよねェ!?」グググググ

提督「…」グググ

主任「何か喋ったら」

提督「お前は鈍ったな!」ドゴォッ

主任「ノォウ!痛いっての!」

レフェリー「決勝戦はーーさんの勝利でーす!」

パチパチパチパチ



283 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 20:37:59.16

~大会終了後

主任「あのさぁ、一つ聞くよ?何であんな力込めたの?」

提督「お前なら俺の全力食らっても平気だろうが」

主任「滅茶苦茶痛いからね、言っとくけど凄い痛いからね!?」

提督「痛いだけなら良い事だろうよ、生きてる証だ」

主任「普通痛かったら苦しいからね、俺は今の所楽しいから良いけど」

提督「楽しいなら良いじゃねぇか」

主任「痛かったら苦しいって言ったよね俺」

瑞鳳「凄いじゃないですか提督!優勝ですよ優勝!」

提督「おう、優勝したぞ」

主任「その子は?」

提督「瑞鳳」

主任「いや確かに名前だろうけどさ、そう言う事じゃないからね」

瑞鳳「軽空母瑞鳳です。提督のご友人ですか?」

主任「そう。こいつの数少ない友人。後ため口で良いよ、そっちの方が気が楽だし」

瑞鳳「そうなんですか。提督、どんな人なんですか?」

提督「…さて、お前はどう答えると思う主任」

主任「『快楽主義者』、でしょどうせ」

提督「正解だ。…まあこいつはあれだ、楽しければ良し、で生きてる」

瑞鳳「は、はぁ…?」



284 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 20:45:40.67

主任「あ、後もう一人なんだけど」

金剛「テートクゥー!」ガバッ

提督「うおおおおおお」

主任「…ほほう、仲の良い事で」

金剛「?どなたデース?」

主任「あ、自己紹介が遅れたね。こいつの数少ない友人。主任で良いよ」

提督「のおおおおお!」

金剛「あ」

主任「相変わらずボディタッチ苦手なんだねぇ、早く慣れないとその内死ぬよ?」

提督「…」

金剛「て、テートク?大丈夫デスカ?」

提督「…多分、な。…流石にハグは勘弁してくれ」

金剛「oh、ソーリー…」

主任「…既に死にそうなんだよねぇ、今からこれでどうすんのこの先」

提督「…どうにかしてみろこの野郎…」

主任「無理だっての。自分で何とかしないと駄目だよこれは」



285 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 20:54:18.28

~第三鎮守府・執務室

提督「ただいま…おい待て夕張」

夕張「な、何ですか?仕事はきちんと終わらせましたよ?」

提督「違う、そうじゃねぇ。…P○Rはやめろ」

夕張「え?でも提督も使ってませんでした?」

提督「確かに使ってたが、ものによっちゃセーブデータが吹っ飛ぶ」

夕張「え。…マジですか?」

提督「マジだ。俺はそれで50時間のデータを吹っ飛ばしたからな」

夕張「…気を付けます」

提督「素直で宜しい。…翔鶴は?」

翔鶴「お呼びですか?」ガチャ

提督「用事は無いけどな。…仕事はどうだ、上手くやれそうか?」

翔鶴「はい、皆さん優しくって。改めて、これからよろしくお願いしますね、提督」

提督「そう畏まるな、俺が喋りにくい」

翔鶴「そ、そうですか?」

提督「もっと気楽に行け、な?」

翔鶴「…確かに、肩に力を入れすぎるのも駄目ですしね。精進します」



286 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 21:09:50.05

~食堂

提督「…さて、全員聞いてくれ。真面目な話をするぞ」

古鷹(何で食堂なんでしょうか?)

夕張(流石に全員入りきらないからだってさ)

提督「…全員聞いていると思うが、近くに大規模作戦が発動される」

提督「その作戦だが、俺も一艦隊の人数だけでどうにかなるとは思ってない」

提督「そこで、今は人数が足りてないが…作戦時は二つの部隊に分けて動く」

提督「基本的にはいつもの第一艦隊と第二艦隊と変わりは無いが、覚えておけ」

提督「まず第一艦隊。この部隊は、作戦の内防衛線に穴を開ける…つまり最前線で戦う部隊だ」

提督「この部隊、もとい艦隊の旗艦は…鳳翔だ」

鳳翔「私、ですか」

提督「現状経験が多くかつ広範囲を見ることが出来るのが鳳翔だからだ。任せた」

鳳翔「分かりました。最大限尽力させて戴きます」

提督「で、第一艦隊の僚艦は、上から順に金剛・青葉・木曾・時雨・翔鶴だ」

提督「…色々無茶をする事になる、絶対に生きて帰ってこい。これは何よりも優先しろ」

「「了解!」」



287 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 21:20:00.19

提督「次、第二艦隊の役割だが…割と強いのが資材集め、だ」

提督「…本人の前で言うのもあれだが、特に金剛と翔鶴の艤装の修復にはかなり資材を食う」

提督「そう言う訳で資材関連を任せるが…第二艦隊の役割はもう一つある」

提督「鎮守府の防衛だ」

提督「あくまで最悪の事態を考えた結果だが、考えない訳にはいかないんでな」

提督「…第二艦隊の旗艦は、叢雲。お前が指揮を取れ」

叢雲「…分かったわ。任せて頂戴」

提督「…僚艦は上から順に古鷹・夕張・野分、数が足りない分は…建造で埋める」

叢雲「…あなたから建造しに行くとはね」

提督「非常事態だからな、四の五の言ってられん」

提督「…どっちの艦隊も、装備は万全にしてある。…流石に流星だの烈風だのは笑ったがな」

提督「ともかく、通達事項は以上だ。…期待してるぞ」

「「了解!」」



288 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 21:25:13.02

ノォウ、瑞鳳は第二艦隊です…



289 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 21:27:48.44

~食堂

夕張「…緊張するわ…」

木曾「今から緊張してどうするんだよ…近いとは言え、明日明後日じゃないぞ?」

夕張「それでもよ…理屈じゃないのー」

木曾「充分落ち着いてるじゃねぇか」

夕張「いっそ頭がスッキリするわ、ふふふふ」

古鷹「…青葉、頑張ってね」

青葉「もちのろんです!司令官の為にも、必ず帰ってきますから!」

古鷹「うん、絶対ね?」

青葉「ええ、絶対です!」

~工廟・建造ドック前

提督「最低値」ガシッ

建造妖精「だから何で掴むです?」

提督「割と丁度良くてな、サイズが」

建造妖精「目が怖いです?」

提督「何かしらあったら毎回こうだ、慣れろ」



290 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 21:45:41.25

提督「…何で、一時間半もかかるんだ?」

建造妖精「…」

提督「…何故黙る」

建造妖精「…黙秘権を行使するでウォァー」ムニョーン

提督「俺は、最低値で建造した。今まで一時間以上で駆逐艦が出た事は無い」

提督「それだけじゃねぇ、一番長かった軽巡洋艦が夕張の一時間二十二分だ」

提督「夕張は特殊仕様の艦娘だ、これはつまりそう言う事で良いんだな妖精?」

建造妖精「…黙秘権ヌォァー」ムニョーン

提督「最低値で出た重巡洋艦は古鷹だけだぞ…戦艦以下軽巡以上ってもう一つしか無いじゃねぇか」

建造妖精「ま、まだ軽巡洋艦という線が残ってるです?」

提督「後から他所で調べた、一番建造に時間かかる軽巡は夕張、それ以上は全部重巡以上だ」

提督「ついでに最低値で出る重巡は古鷹とその姉妹艦の加古、あと一部しか確認されてねぇ」

提督「その一部に当てはまらんぞ、しかも要求値が高い艦型だぞこの時間は」

建造妖精「…」

提督「…資材枯渇が怖いのは良く見ただろうが…勝手に使うな、この辺俺は拘るぞ」

建造妖精「…悪かったです?」

提督「はいはい、もう良いや。後の祭りだ」

建造妖精「切り替え速いです?」

提督「そんなもんだ」



291 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/19(木) 21:53:15.75

~一時間三十分後

鈴谷「ちーっす!鈴谷だよ!賑やかな艦隊だね!よろしくね!」

提督「おう、よろしく」ポーイ

建造妖精「フゥァー」

鈴谷「えっ、えっ?何が起きてんのこれ?」

提督「いやちょっとな。気にする事では無いぜ」

鈴谷「え、でも気になる」

提督「気にしなくて良い。いいね?」

鈴谷「アッハイ」

建造妖精「そこのおかトゥァー、助けテェァー」

鈴谷「…何で妖精さん投げてんの」

提督「ちょっとな」

鈴谷「…聞いたら駄目かな?」

提督「…資材を使い込んだ、以上」

鈴谷「…そんだけ?」

提督「俺は拘る方なんだ、その辺は」

鈴谷「…へー、そうなんだ」



297 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 20:22:47.50

~翌日・執務室

鈴谷「…うぅ、多いってー…」カリカリ

提督「諦めろ、俺もそろそろ飽きてきた」カリカリカリカリ

鈴谷「飽きる程やったんだ?」

提督「仕事だからな。…書く内容に違いでもあれば飽きないんだが」

鈴谷「ふーん…よっし、終わったー!」

提督「俺もだ、と」

鈴谷「タイミング同じだったねぇ」

提督「量が倍違うからな、同じ量だったらズレ倒すだろ」

鈴谷「…そういやそうだったねぃ」

提督「…あ、しまった」

鈴谷「んぉ?どったの?」

提督「終わった後何するか考えてなかった…何するか…」

鈴谷「へー…んふふ、どうする?ナニ、する?」クネクネ

提督「…寝る、誰か来たらよろしく。茶と菓子はそこの棚に置いてあるのを使え」ガチャ

鈴谷「…つれないなぁ、はーい…」



298 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 20:32:01.46

~数時間後

提督「…頭熱い…」ガチャ

鈴谷「おわ、起きた…って、提督大丈夫!?」

提督「やたら額が熱い以外は特に何も?」

鈴谷「その額から煙出てるんだけど!?」

提督「何…マジだな、何だったか…」

鈴谷「そんな悠長に構えてる場合じゃないって!な、何か冷やす物…」

提督「…あー、確か…ああ、鈴谷」

鈴谷「何!?ヤバい!?」

提督「大丈夫だ、ほっとけばその内治まる」

鈴谷「ほ、ほっとくの!?それで大丈夫な訳無いじゃん!」

提督「大丈夫なんだよ。…今からなら、晩飯時には治まってるから」

鈴谷「大丈夫って…何回かあったの?こう言う事」

提督「昔から寝ると時々こうなった。…最近無かったがな」

鈴谷「…平気、なの?」

提督「熱いだけだからな、面倒なだけだ」

鈴谷「…何か、訳分かんないね」

提督「全くだ」



299 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 20:48:35.02

~更に翌日・工廟

提督「…奮わんな」

コモン砲<えっ、俺ら役目無し?

提督「…つーか、まだ雷巡はいないんだ」ゴキゴキ

甲標的<気が速かったか…

鈴谷「うーん、何か行けそうな気はしたんだけどねぃ…」

提督「…いっそ全てを妖精に委ねてみるか?」

鈴谷「…意外と良いかもね」

~数分後

鈴谷「…あっれー?」

20.3cm連装砲(三号)・61cm五連装(酸素)魚雷・22号対水上電探改四<待ちたまえ君たち

提督「…最初からしてくれ、ってかこれら開発出来るはず無いんだが」

鈴谷「…もう全部妖精さんに任せたら良いんじゃないかな」

提督「…散々な結果だったらテンカウントパンチちらつかせよう」



300 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 20:59:45.68

~数日後・鎮守府正面・海

提督「…遂に、だ」

提督「色々ややこしい事があったが、まぁ結果オーライだ」

提督「妖精の謎技術のお陰で、装備面での不安は無い」

提督「…残念なのは本体を叩けなくて、簡単には強さを示せない事位だしな」

提督「まあ良い。…俺達の仕事は単なる露払いだが、敵さんのアホ面拝んでやれ」

提督「ついでに敵は叩き潰せ、可能な限りな」

提督「何より生きて帰る事を優先しろ、チャンスだろうが引き際を見誤るな」

提督「…前置きはこれで終わり、だ。…行ってこい!」

第一艦隊全員「「「了解!」」」

提督「…行ったか」

叢雲「…私達は縁の下のなんとやら、って事ね」

提督「悪いな、小さい事を大量に押し付ける」

叢雲「良いわよ別に。勝つ為にはこう言う事も必要だからね」

提督「…そういって貰えると嬉しい」



301 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 21:10:24.12

~作戦海域

鳳翔「…偵察機から報告あり、敵艦隊を発見したそうです。…準備は良いですね」

金剛「フフン、ワタシ達の力を見せてあげるネー!」ガシャ

翔鶴「…流石に緊張しますね…」

時雨「そう言う時は深呼吸だよ。古典的だけど、良く利くよ」

翔鶴「…」スー ハー

青葉「…やっぱり、司令官は良く考えてますねぇ」

木曾「と言うと?」

青葉「単純な戦力だけじゃなくて、人と人との相性みたいなものを、ですかね」

木曾「…確かにな。時雨と翔鶴なんか分かりやすいしな」

翔鶴「そ、そうですか?」

木曾「ああ。…金剛は明るいしな、全員が冷静だったら皆して冷めちまうし」

金剛「何か、遠回しにうるさいって言われてる気がシマース!」

木曾「そうはいってねぇっての。…そろそろ、だな」

鳳翔「ええ、そろそろです。…行きますよ!」

「「「了解!」」」



302 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 21:16:52.41

~数時間後・執務室

提督「…」コンコンコンコン

提督「…」

提督「…熱い」シュウ

提督「寝てもいないのにこれか…一荒れ来そうだ…」

叢雲「資材はある程度を確保したわ」ガチャ

提督「おう」

叢雲「…本当に煙出てるわね、大丈夫なの?」

提督「一応な。これが出る理屈は分からんから、どんなものかも分からんが」

叢雲「勘ってやつ?」

提督「経験則だ。…あ?」ザザッ

元帥『あー、全員に報告がある』

提督「何だ…?」



303 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 21:25:32.46

元帥『先程、私の艦隊から一つ不可解な報告を受けた』

提督(…)

元帥『どうやら敵泊地の最深部に到着したらしいのだが…』

提督(…何か)

元帥『…「姫級どころか、エリート級すらおらず、もぬけの殻だった」との事だ…』

提督「…」ガタッ

元帥『一応、そこに至る迄の道中には間違いなく敵がいたようだ』

提督「…」ゴキゴキ

叢雲「…落ち着かない?」

提督「…当たるから、てのは割と嘘じゃないかもしれん」

叢雲「…」

元帥『現在、我が艦隊が捜索中だ。もし君達の艦隊が見つけた時はすぐに報告してくれ、以上だ』ザザッ

提督「…考え、ないッ…!」

叢雲「…」



304 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 21:31:19.96

~数十分後

ドゴォォン

提督「…」

叢雲「…まさか、ここに来たの!?」

提督「…しか無いだろうな」ガラララ

叢雲「窓なんか開けてどうすんのよ、表に出るのは危ないわ!」

提督「…先に謝っとく」

叢雲「な、何よ?」

提督「…俺は男なんでな、こう言う事でワクワクしてる」

叢雲「それが表に出るのと何が関係あるのよ?」

提督「…言葉思い浮かばん、やっぱり終わってから謝る」バッ

叢雲「な!?…ったくもう!」



305 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 21:39:33.13

提督「よっと」スタッ

戦艦悽姫「アラ、ジブンカラマトニナリニキタノネ」

提督「…人形、姫級か」ゴキゴキ

戦艦悽姫「フフフ、ソレガドウカシタカシラ?」

提督「…さあな」

戦艦悽姫「ヨユウネ。…アマスギルワ」

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

提督「上?…なるほど、どうしようも」

ドゴォォン

戦艦悽姫「アハハハハ!バカナヒトモイタモノネ!」

戦艦悽姫「マアイイワ。…サテ、ツギハダレガコロサレニクルノカシラ?」

古鷹「…!姫級!」ガシャ ドォン

戦艦悽姫「…ヨケルマデモナイワネ」ドゴォォン



306 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 21:48:49.72

戦艦悽姫「アナタノテイトクハ、モウシンダワヨ?」

古鷹「なっ…そんな事信じない!」ドォン

戦艦悽姫「ソウ。マアイイケレド」ドゴォォン

古鷹「っ!…あぶ、な」

叢雲「1人で戦わない!」ドォン

戦艦悽姫「フフフ、ヒトリフエタトコロデナニモカワリハ…グッ!?」ドゴォォン ドゴォォン

瑞鳳「数は少なくても、精鋭だから!」ヒュンヒュン

夕張「後で感想聞かせてね!」ドォン ドォン

野分「やってやります!てーっ!」ドォン ドォン

鈴谷「こんのぉ!」ドォン ドォン

戦艦悽姫「チイッ、サスガニコノカズデタンキハムボウネ」

戦艦悽姫「ケド、ワタシダッテヒトリジャナイワヨ?」

ヲ級FS「…」ヒュンヒュンヒュンヒュン

叢雲「フラグシップ…!」



307 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 21:58:27.58

戦艦悽姫「マダマダイルワヨォ?」

空母悽姫「ソウネェ…フフフ」ヒュンヒュンヒュンヒュン

古鷹「姫級が…2人!?」

空母悽姫「コノガレキノヤマニ、アナタタチノテイトクガウマッテルノヨ?」ガスガス

古鷹「信じないっ!」ドォン ドォン

空母悽姫「ホントウノコトナノニネ」ガァン

瑞鳳「堅い…!」ヒュンヒュン

空母悽姫「ヒメ、ナンテヨバレカタシテルクライダモノ。アタリマエジャナイ」

野分「通じない…しまっ!?」ドゴォォン

夕張「野分ちゃん!…このぉ!」ドォン

空母悽姫「ウフフフ、イツマデムダナコトヲスルツモリ?」

提督「…てめえは」

空母悽姫「アラ、イキテタノ」

提督「少し黙ってろ!」ガシィ

空母悽姫「オット、ネツレツナハグ…カッ!?」ミシミシ

提督「らあぁぁぁぁぁ!」ミシミシ

ブチッ



308 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 22:05:10.61

戦艦悽姫「…エッ?」

提督「…」ユラァ

古鷹「…首?」

提督「…もう、良いや…はははははは!」ブンッ

ドチャッ

古鷹「ひっ!?」

提督「何だっけ…戦艦悽姫だったか?」

戦艦悽姫「…アナタ、ナニモノ?」

提督「…てめぇは、こいつとかそこで突っ立ってる空母みたいな火力はあるんだろうな?」

戦艦悽姫「…」ガシャ

提督「…自信はあるみたいだな。じゃあやれよ?」

戦艦悽姫「…フフ、ブッ!?」ドゴォォン

提督「ああ!?…誰だ?邪魔、って駆逐悽姫か」

駆逐悽姫 ドォン ドォン

提督「…まあ、良いか。ほっといて良いな」



309 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 22:10:48.21

叢雲「…っ!」ガシャ

提督「叢雲」

叢雲「何!?」

提督「第一艦隊を呼び戻してくれ」

叢雲「…間に合わないわよ!」

提督「いーや、そんな目的はねぇ。…正直邪魔だ」

叢雲「邪魔、って…」

提督「俺はな、人生で類を見ない程に楽しいんだ、今。それを邪魔されたくない」

叢雲「…戦う気!?死んじゃうじゃない!」

提督「良いんだよそれで!」

叢雲「っ!…」

提督「良いから行け」

叢雲「…他は残すからね!」ダッ

提督「…妥協するか」ゴキゴキ



310 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 22:16:25.20

戦艦悽姫「クッ…コザカシイ!」ドォン

提督「黙ってろ」ミシィ

戦艦悽姫「ガァッ…」

駆逐悽姫 ドォン

ヲ級FS ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

提督「おお?…良いねぇ、こうで」

ドゴォォン

戦艦悽姫「シニナサイ!」ドォン ドゴォォン

駆逐悽姫 ドォン ドォン

戦艦悽姫「ウザッタイワネ!」ドォン

駆逐悽姫「…がっ…」ドシャ

提督「…」ガシッ

戦艦悽姫「グッ、ハナセ!」ジタバタ

提督「…負けて、死ね!」メキメキ

戦艦悽姫「ガッ…」

ブチッ



311 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 22:31:39.77

ヲ級FS「…ッ!」ヒュンヒュンヒュンヒュン

ドゴォォン

ヲ級FS「…タオシタ?」

提督「…出し惜しみしてる場合か?」

ヲ級FS「ナッ!?…コノシニゾコナイメ!」ヒュンヒュン

提督「…全くだよ、この野郎!」ダダダダ

ヲ級FS(ナゼダ!?ナゼコノコウゲキノナカヲチュウチョナクハシレル!?)

提督「はははははは!緩い!出血もまだ少ない!」ダダダダ

ヲ級FS「…バケモノメ!」

提督「知るかそんな事!まだだ!まだ足りないんだよこんなもの!」ドゴォォン

提督「こんなもので!程度の知れた怪我なんざ下らねぇ!」ドゴォォン

提督「死ねもしない!死ねもしないのに!ふざけるな!」

ヲ級FS「…!」

提督「この程度で!この程度が!てめぇは限界がこの程度だとでも言う気か!?ああ!?」ドゴォォン

提督「…まるでッ、足りないんだよこんなもので!」

ヲ級FS(ナンナンダ!?コノオトコハ!?)

提督「ああああああ!」ガシッ

ヲ級FS「…ッ!」ジタバタ

提督「ああああああ!」ミシミシ

ブチッ



312 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/20(金) 22:41:11.15

~数時間後

金剛「テートク!大丈夫で…」

提督「…帰った、か…」

金剛「怪我だらけじゃないですカ!何が、何が!?」

提督「落ち着け。俺は生きてる」

金剛「でもっ、全身ボロボロなんデスヨ!」

提督「…別に、死んでねぇから良いだろう」

金剛「そ、それはそうデスケド…」

鳳翔「…何が、いえ、何をしたんですか?」

提督「暴れた、…以上」

鳳翔「…もう、こんな無茶はしないでください」

提督「断る」

鳳翔「な…これ以上何をする気ですか!これ以上は本当に死んでしまいます!」

提督「…さあな」

鳳翔「死んだらどうするんですか!」

提督「死ななきゃ安い。…どうせ死んだ所でその程度の話だ」

鳳翔「……怪我が治ったら、説教です」

提督「…分かった」



320 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/21(土) 20:25:08.38

~翌日

元帥『…では、敵の中心戦力は君の艦隊によって撃滅されたと?』

提督「そうです。…何があったか知りませんが、敵は大分消耗していたとか」

元帥『…何故、敵は泊地から移動したのだろうか』

提督「奴さんに聞いて下さい。…まあとっくに死んでますが」

元帥『…まあ良い。何にせよ敵は撃滅されたのだ、過程は考慮しなくても良いだろう』

提督「…報告は以上です。質問があればどうぞ」

元帥『…写真が送られていてな』

提督「…確かに写真を撮ってる奴はいましたが、その写真に何か?」

元帥『…死骸は全て、首がもぎ取られていて酷い有り様だった』

提督「俺も見ましたが」

元帥『…何故、頭が無いんだ?君の艦隊が倒したんなら、理由は聞けるだろう』

提督「その辺については分からない、としか。…そもそもこっちに来た理由も知りませんよ俺は」

元帥『そう言う話では無いんだが…まあ分からないなら仕方がない。…では』ブツッ

提督「…やり過ぎたな。…久々だったんだ、この機会を逃してたまるか」



321 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/21(土) 20:31:58.89

鳳翔「失礼します」ガチャ

提督「おう」

鳳翔「説教しに来ました」

提督「…」

鳳翔「…ですがその前に、質問があります」

提督「…何だ」

鳳翔「提督は、私達を出撃させる時こう言いました。『生きて帰ってこい』と」

鳳翔「…あの時のあなたは、自分の命を安い物と言い切りました」

鳳翔「あなたは、自分の命が惜しくは無いのですか?」

提督「全く」

鳳翔「…なら、そう思う根拠は何ですか!?」

提督「人の命には計ることの出来るだけの価値があるが、俺のそれに大した価値は無い。…それだけだ」

鳳翔「…人に命を守るよう言った人の言う言葉とは思えませんね」

提督「野分にも似たような事を言われたな」

鳳翔「…」ギリッ



322 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/21(土) 20:42:09.84

鳳翔「…あなたは、その考えが、おかしいとは思わないんですか!?」

提督「思ってる。大分前からな」

鳳翔「だったら!何故考えを改めようとはしないのですか!」

提督「事実だからだ」

鳳翔「…本当に、自分の命に価値は無いと、本気で思っているのですか」

提督「…理由、聞かせてやろうか?俺にも辛いし思い出したくも無い理由を」

鳳翔「それならば聞かせて下さい。何故そんな考えに至ったのかを」

提督「…別に、何も難しい話でも無い。…人が生きていくのには理由がいる」

提督「俺には生きていく理由が見つからないし、分からない。それだけだ」

鳳翔「…それだけの、たったそれだけの理由でそんな考えに至ったと言うのですか?」

提督「俺は惰性と諦めと妥協で生きてきた人間なんだ。…死ねなかったからな」

鳳翔「…自殺を、試みたのですか?」

提督「飛び降り自殺をな。…結果は散々、打撲だけだった」

提督「十階立てのビルの屋上から落ちて、だ。…他に苦しまず死ぬ方法を思い付かなかったから、諦めた」



323 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/21(土) 20:53:24.65

鳳翔「…」

提督「まあ、そんな所だ」

鳳翔「…命が大切なものだ、と言うのは理解しているんですか」

提督「一応な。…まぁ、今は職業柄そう簡単に死ぬわけにもいかないが」

鳳翔「今でも死ぬ事を考えているのですか?」

提督「…もうやめた。死ねないんだ、意味が無い」

鳳翔「…自殺を考える人は、希望を失ったからそれを考えるのだと思っていました」

提督「間違いなく正しいぜ、それは」

鳳翔「あなたは希望を失っているようには見えません!」

提督「てめぇは誰にでも希望があるとでも思ってんのか」

鳳翔「誰だって希望は持てるんです!そう簡単に諦めては…」

提督「最初からそんなもの持てない人間なんて珍しくもねぇんだよ。希望ってのが嘘だとは言わん」

提督「だがな、持てる持てないには差がある。人間だけじゃねぇ、生き物は全部不公平で平等じゃない」

提督「…誰にでも、なんてのは聞き飽きた」

鳳翔「…そんなにお嫌いですか、希望と言うものが」

提督「特に何も思っちゃいねぇよ。…俺は自分が幸福だと信じていける程強くないんだ」

鳳翔「…」



324 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/21(土) 20:58:29.44

~数日後

提督「…勲章ね」ツンツン

叢雲「良かったわね」

提督「…」

叢雲「どうしたのよ」

提督「…考え事だ。…素直に受け取っとこう」

叢雲「…そう」

提督「さて、仕事を終わらせるぞ」

叢雲「…はいはい」

提督「…何だ?」

叢雲「何でもないわよ」

提督「そうか」

叢雲(…何か、あったわね…何があったのかしら)



325 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/21(土) 21:06:18.40

~食堂

提督「…」モグモグ

鳳翔「…」モグモグ

金剛(…空気が、重すぎるデース…)モグモグ

鈴谷(何でこんなにギスギスしてんのさ…)モグモグ

青葉(物凄い威圧感…と言うか圧力と言うか…)

木曾(滅茶苦茶息苦しい)

提督「…」モグモグ ゴゴゴゴ

鳳翔「…」モグモグ ズモモモ

野分(…た、助け船…)チラッ

時雨(…ゴメン、これはちょっと無理かな…)フイッ

叢雲(まあ無理よね…)フイッ

野分(…無理ですよね…)



326 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/21(土) 21:18:43.41

~夜・執務室

提督「…」

携帯<デデデンデ↓デンデ↓デンデ↓デンデ↓デンデ↓デンデ↓デンデ↓デンデ↓

提督「…こんな時間に誰だ…ん、第四か」

『件名:バレバレですので』

提督「…何もダイレクトアタックしなくても良いだろう…」

『取り敢えず怪我だらけになっていることを艦娘の方々に問い詰められて』

『説教されているのは容易に想像がつきます』

提督「…」

『そして命の大切さを解かれて命の価値の事で揉めているのも想像がつきます』

提督「…」ミシッ

『あなたの考えが間違いとは言いませんが、間違いなく改める必要はあります』

『何れにしても、あなたを心配してくれていると言うのは理解してあげなさい』

提督「…」

『それとあなたの事ですから、誰かと不和を起こして精神的に良くない事があるかもしれません』

『もしそうなったら、あなたも歩み寄る必要があると言う事を覚えておいて下さい』

提督「…はいはい」パタン



327 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/21(土) 21:31:00.60

金剛「失礼シマース!」ガチャ

提督「おう、何だ」

金剛「…テートクは、鳳翔さんと何かあった。そうデスネ?」

提督「…分かるか」

金剛「…食堂であんなに圧力を放っていたのは2人だけデース」

提督「…俺に、どうしろって?」

金剛「謝って、とは言わないデス。その代わりに、テートクが考えを改めるんデース」

提督「…その改めるべき考えは、ある意味俺の行動理由でもあるんだが」

金剛「鳳翔さんがあんなに怒る事は多分殆ど無いネー」

金剛「ちょっと考えれば分かるんデース。…テートクの事で、物凄い悩んでるネー」

金剛「押し付けたくないケド、でも何とかしなきゃいけない。…違いマスカー?」

提督「…」

金剛「図星デスネ。…テートクが悪いんじゃないと思いマース。でもテートクにも原因はあるネー」

提督「…考えとく」

金剛「考える「だけ」はNo!ですカラネー?」

提督「…」



328 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/21(土) 21:49:06.06

~食堂

鳳翔「…はぁ」

金剛「あ、やっと見つけたデース」

鳳翔「あら、金剛さん」

金剛「…テートクの事で悩んでるんデスネ?」

鳳翔「そ、それは…はぁ、分かりますか」

金剛「テートクも同じ事をいったヨー。…多分デスけど、考えの相違が原因デスネ?」

鳳翔「…そう、ですね。確かにそうです…何で分かるんですか?」

金剛「テートクの事はそれなりに理解してるつもりデース。テートクはワタシ達が怒るような事はしないデース」

金剛「デモ、あくまで自分からはしないってだけネー。変な所で頭は固いデスから、きっとそれが原因デース」

鳳翔「…頭は固い、ですか…確かにそうなのかもしれません」

金剛「自分の考えは譲らない人デース。意固地になってるのかもしれないヨー?」

鳳翔「…どうしたら、良いのでしょうか」

金剛「ズーットズーット、時間をかけるしか無いと思うネー。…ケド」

鳳翔「けど?」

金剛「最初は当たって砕けろ!ネー。1回本気でぶつかってみるのデース!きっと分かってくれマース!」

鳳翔「当たって砕けろ、ですか…そうですね。一度、本気でぶつかってみる事にします」

金剛「応援してるヨー!」



329 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/21(土) 22:02:23.15

~翌日・執務室

提督「…」

鳳翔「…お話があります」

提督「…何だ?」

鳳翔「…」スーハー

鳳翔「…私は!何年かけてでも、あなたの考えを改めさせて見せます!覚悟してください!」

提督「…お、う?」

鳳翔「…金剛さんに言われました。『本気でぶつかってみろ』と」

鳳翔「ですから、本気でぶつかります。その代わり、あなたも本気でぶつかってきて下さい」

提督「…分かった。…そこまで言い切ったんだ、耐えろよ?」

鳳翔「ええ、耐えてみせましょう。いくらでも粘ってさしあげます」

提督「…」

鳳翔「…」

提督「…ははははは」

鳳翔「…ふふふ」



330 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/21(土) 22:09:29.80

提督「ははははは…あーあ。言っちゃったぞ、耐えろって」

鳳翔「私だって、色々言ったんですよ?」

提督「ああ、何なんだか。…あーあ」

鳳翔「どうしました?」

提督「いや、ここまで笑ったのは割と久し振りだってだけだ」

鳳翔「あら、これから沢山笑いますよ?」

提督「それは…どうなんだろうな?」

鳳翔「良い事でしょう。楽しくて笑う事は良い事ですから」

提督「その楽しくて、がおかしいんだがな俺は。…しかし全く」

鳳翔「今度は何です?」

提督「ちょっと予想してなかった」

鳳翔「…私も、割とパニックでしたよ?言った後に凄い事を言ってるって気付きましたし」

提督「本番ぶっつけなんだろ、どうせ。だったらそんなもんだ」

鳳翔「まあ、そうですね」



334 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 14:55:47.99

・瑞鳳
提督が建造した軽空母艦娘。艦載機好きだが当SSではまだその一面は露出していない。
健気な頑張り屋。基本敬語だが、たまにため口になる。提督がデートのような何かに連れていった。
提督がゲイかもしれないと思っていたりなど、提督に対して色々不思議な評価を持っている。
・金剛
提督が建造した戦艦娘。提督LOVE勢筆頭。明るい性格で独特の喋り方をする帰国子女(らしい)。
ボディタッチ等積極的なコミュニケーションを図るタイプだが、提督的には大分精神に良くないらしい。
提督と鳳翔が考えの相違から不和になった時2人の仲を取り持つなど、色々と面倒見の良いお姉さん。
・翔鶴
提督が建造した正規空母艦娘。真面目で謙虚な性格。提督が出会い頭に台詞的に頭を抱えた。
現在第三鎮守府唯一の正規空母だがまだ出番が少ない。提督が必要資材で顔を青くした。
・鈴谷
提督が建造した重巡洋艦娘。今時のJKっぽい性格。一度だけ提督を誘惑してみたが、無反応だった。
提督的には頻繁に話しかけてくるのが不思議。書類仕事が木曾とは別ベクトルで苦手。
提督が額から煙を出しているのを目撃している。今のところ誰かに話してはいない。



335 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 15:13:07.11

・第二提督(主任) 男 20代前半
第二鎮守府に着任している提督。友人などには独特のため口で喋る。「主任」は第三提督が着けた渾名。
快楽主義者と形容される破天荒な性格をしているが、あまり表に出ないのと周りが割と濃い面子なので専らツッコミ役。
提督的に、今はどこぞのキャベツ刑事に近いらしい。
・霞
第二鎮守府に所属している駆逐艦娘。『提督』と言う存在に嫌悪感に似た何かを覚えているらしい。
かなり気が強く、提督との邂逅でかなり刺のある態度を取っていたが、逆に気に入られた。
一応自分の提督の事は信用している。
・後任第一提督(第一) 男 20代前半
第一鎮守府に後任として着任した提督。提督曰く、「見た目でも声でも性別が判断出来ない」らしい。
真面目な性格で、敬語で話す。出番が翔鶴以上に少ない。
・電
今の第一鎮守府に所属している駆逐艦娘。健気で優しい性別。第一と同じくまだ出番が少ない。
気が弱いが、やる時はやる。



336 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 15:31:06.19

・第四提督(第四) 男 20代前半
第四鎮守府に着任している提督。生真面目な性格で、大体誰にでも敬語で話す。身長がやたら高い。
鎮守府内の軽巡洋艦率が異常に高い事で悩んでいる。微妙に苦労人気質。納豆好きの元メシマズ。
提督とは長い付き合いがあるようで、提督をメール上で説教していた。
・天龍
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。何処と無く厨二っぽい男勝りな性格。刀剣は今のところ飾り。
弄られキャラ。木曾とは共感のような何かを覚えている。提督に対して変なイメージを持っていたらしい。
妹の龍田と共に、提督と茶飲み仲間。
・龍田
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。基本おっとりした性格だが、何処と無く怖さがある。天龍共々まだ槍は飾り。
第四を弄る事の出来るほぼ唯一の存在。練度以上にかなりの強さを持っている。提督に初対面で謝られた。
姉の天龍と共に、提督と茶飲み仲間。
・漣
第四鎮守府に所属している駆逐艦娘。初期艦のはずだが、あまり言われない。
微妙に掴み所がなく、微妙に不思議ちゃん。よく五十鈴をからかっている。地味に練度がかなり高く、龍田より強いかもしれない。
自分のネタを提督に理解された事に驚いている。



337 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 15:56:39.25

・五十鈴
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。気が強い。π/。
第三提督との初対面で睨み合いをして、漣(がけしかけた名取)によって熱愛疑惑じみた何かを持たれそうになった。
漣によくちょっかいをかけられている。
・名取
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。引っ込み思案で人見知りする性格。
提督と五十鈴に何かしらの関係がある、と漣に吹き込まれたが別にそんな事は無かった。
第四とはそこそこ会話出来るらしい。あとデカイ。
・阿武隈
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。濃い面子がそこそこ多い第四鎮守府の中では割と普通の性格。
地味に空気になりがちだが、周りが濃すぎるだけで別に無個性って訳でもない。
見た目が軽巡洋艦娘としては中々幼い。
・川内
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。夜戦と忍者が大好物。
実際ニンジャじみた特技を多く持つ。理由がある訳では無いが、とにかく夜戦が好き。
ヤセンは尊いモノ、いいね?
・足柄
第四鎮守府唯一の重巡洋艦娘。戦場と言うか戦闘に限らず勝利する事が好き。
得意料理はカツ、特にトンカツが一番得意らしい。色々と豪快な面もあるが、同時に無鉄砲でもある。
古鷹とそこそこ仲が良いらしい。



338 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 16:00:45.79

・元帥 男 30代前半
中央鎮守府に着任している提督。絵に書いたような生真面目系。基本的に出番はない。
とりあえず当SSでは一番戦力の艦娘が多い鎮守府の提督だが、出番は無い。



取り敢えずこれで全部のはず…抜けがあれば教えて下さい
一旦休憩してきます



342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/22(日) 17:19:08.00

主任とこの夕立とか若葉もその場限りって事?



344 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 17:21:46.76

>>342
完全に忘れてました…
今から書きます



345 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 17:34:05.18

・夕立
第二鎮守府に所属している駆逐艦娘。まだノーマル。ある意味漣以上の不思議ちゃん。
主任曰く『舵が取れないやりにくい子』らしい。提督と謎の共感を覚えており、主任が危惧している。
「~っぽい」と言う口癖があるっぽい。
・若葉
第二鎮守府に所属している駆逐艦娘。若干厨二が入った無口、と言うか若干コミュ障気味。
提督と謎の無言タイムを経て、『会話の際に何を話せば良いのか』を考え始めた。
痛みを生きている証として捉えている。



多分これで抜けは無いと思うので許してください何でも島風



343 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 17:20:59.58

【妖精】

提督「…」

妖精「どうです?これがわれわれの力です?」

12.7cm単装高角砲・新型高温高圧缶<待たせたな

提督「…テンカウント、って意味分かるか?」

妖精「分からないです?」

提督「…高圧缶は良い、足が速くなる事にデメリットは少ないからな」

提督「ただし高角砲、コイツは駄目だ」

12.7cm単装高角砲<何故だ!?

妖精「どうしてです?」

提督「完全上位互換の10cm連装高角砲の存在を知らんとは言わせんぞ」

10cm連装高角砲<華だろ?俺、華だろ?

妖精「…黙秘権を公使するです?」

提督「ああ、好きなだけ黙ると良い。他の奴にやらせる」

妖精「…怒ってるです?」

提督「当たり前だろうが、資材を限界まで使ってこれじゃあな!」



347 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 17:45:15.07

>>343から)

~その少し後

妖精B「これでどうです?」

提督「…」

甲標的<何か久し振りじゃね 12cm30連装噴進砲<俺何か違くね?

提督「だから雷巡はいねぇっての…」

妖精B「駄目です?」

提督「…甲標的はともかく、噴進砲は使い道が無い」

12cm30連装噴進砲<な、何だってー!?

妖精B「残念です?…いや、まだ希望はあるです?」

提督「あ?」

妖精B「木曾さんは重雷装巡洋艦に改造出来るです?」

提督「そりゃ嬉しいがな、もう甲標的一つあるんだよ」

妖精「…あー…」

提督(ついに疑問文ですら無くなったか)



348 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 17:55:29.49

~更に少し後

妖精C「どぉうかな?まあちと難しかったがな?」

提督「誰だお前は、ジョ○ーか?」

九一式徹甲弾・九七式艦攻(九三一空)<ヒャッハー!

妖精C「…どうかなご気分はぁ、最高だろう?」

提督「…騙されるか、と言いたい所だが九三一空の方はありがたい…ん?」

妖精C「おおっと、どうした提督よ?」

提督「…流星改、は無かったが流星はあったよな?」

妖精C「…」

提督「…」

妖精C「…どうやら、今日は俺の日では無かったようだな」

提督「○ョニーじゃなくなったな」

妖精「むうん?」

提督「…いや、やっぱり何でもない…」



351 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 18:03:50.15

~執務室

提督「…瑞鳳」

瑞鳳「何ですかー」

提督「暫く、艦載機に変更は無いと思ってくれ」

瑞鳳「…えっ?何で?」

提督「…妖精に聞け…」ゴン

瑞鳳「えっ?何が起こったの?」

提督「…人任せにするのは良いことでも無い、って話だ…はぁ」

瑞鳳「…だ、大丈夫だって!ほら、今一杯強い艦載機あるから、ほら元気出して?」

提督「資材の二割を開発だけで持ってかれたんだぞ…」

瑞鳳「…ほ、ほら、卵焼き作ってあげるから!元気出して、ねっ?」

提督「ああ、頂く…ちょっとしょっぱいのが好きだから、そう言う味付けで頼む…」

瑞鳳「分かったわ!腕によりをかけて作っちゃうからね!」

瑞鳳(この人の下で資材を無駄使いしたら絶対無言の圧力かけられる気がする…!)



354 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 20:07:35.57

~第三鎮守府・執務室

提督「…二枚目、と」ペラッ

翔鶴「何がですか?」

提督「見た方が分かる、いややっぱり見ない方が良いか」

翔鶴「?…見せられないようなものなんですか?」

提督「…簡単に言うと、艦娘の存在を否定する物だ…」

翔鶴「私達の事を、否定?ですか?」

提督「そうだ。…艦娘は年頃の少女を戦いに強いる物であり…とかなんとか書いてある、が」

翔鶴「が?」

提督「要するに…奴さんは深海悽艦と艦娘を同一の物と断定してやがるんだ」

翔鶴「…それは、正体が分からないからでは」

提督「無知じゃねぇ、扇動だ。…理屈は知らん、宗教ならご退場頂くほか無いが」

提督「…まあ、返す位はするか」

翔鶴「…何と書くんですか?」

提督「そうだな…『俺はこの仕事で食っている。仕事を奪わないで頂きたい』って感じで本題を無視しよう」



355 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 20:20:52.45

~第四鎮守府・執務室

第四「…嫌になりますね…」ペラッ

天龍「なんだよ、もう書類仕事が嫌になったのか?」

第四「嫌なのは書類の文面ですよ…艦娘であるあなたが見ればもっと嫌な気分になりますよ」

天龍「…どういう事が書いてあんだよ?」

第四「…即刻全ての艦娘を解体しろ、このままでは日帝時代の二の舞だ…とか」

天龍「はあ!?何だよそれ、意味分かんねぇぞ。深海悽艦が怖くないのか?そいつ」

第四「これを書いた人にとって、深海悽艦は遠い場所の話なんでしょう」

天龍「馬鹿馬鹿しい、ついこの間も鎮守府に攻めて来たじゃねぇか」

第四「あれですら、と言う訳です。…こう言う事は、実際に自分が体験しないと理解出来ないんですよ」

天龍「まあ、確かにそうかもしんねーけどさ。仮に解体したとして、その後どうすんだよ?」

第四「普通、こう言った事を書く人は後の事なんて書きません。現にこれもそうです」

天龍「はあ!?尚更意味分かんねぇぞ?」

第四「要するに艦娘が居なくなれば良いと思ってるんですよ、これを書いた人は」

天龍「…何でだよ?この国は艦娘の防衛によって成り立っていると言っても過言じゃないんだぜ?」

第四「そこまでは。とにかくいなくなって欲しいんでしょう。…無論拒否しますが」

天龍「何て返すよ?」

第四「そうですねぇ…仕事に繋げて、ついでに理由を聞いてみますか」



356 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 20:32:00.62

~第二鎮守府・執務室

主任「…あーあ、またこれ?もう飽きたっての」

霞「仕事でしょうが。きちんとやりなさいよ」

主任「いやほらだってさあ、こんな事書いてあんだよ?」

霞「何よ…はぁ!?艦娘を解体しろ!?何よこれ!」

主任「しかも同じ内容の奴がいくつも来てんだよ?もう今日3枚目だよそれ」

霞「何なのこれ、何でこんな事要求して来る訳?」

主任「そこまで分かんないよ?ただねぇ、取り敢えずこれの差出人は、相当艦娘が嫌いなのは分かるね」

霞「私だって分かるわよ、それ位。…何なのよ、もう」

主任「…あー、多分他の所にも来てるねこの様子じゃ」

霞「流石にこんなのが毎日来たら、私だけじゃなく皆怒るわ。どうするの、これ」

主任「…取り敢えず拒否で返そうかな、この年で無職とか勘弁だし」

霞「それじゃ根本的には解決出来ないんじゃないの?」

主任「分かってるって。…他の鎮守府にも来てるだろうし、連絡とってみるよ」



357 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 20:46:59.02

~翌日・第三鎮守府・会議室

提督「…で、全部保存してあんだろうな?」

第四「勿論です。…正直捨ててしまいたい所ですが」

主任「同じく。ちゃんと全部持ってきたよ?」

提督「…俺には解決策は思い付かん。それこそ社会的に抹殺するか、物理で殴るか位だが」

主任「社会的に抹殺、で良いんじゃない?発言力無くなれば勝手に黙るだろうしねぇ」

提督「どうやってだ?そもそも、艦娘の必要性を示さないと黙らんだろうが」

第四「…この辺り、特に第三鎮守府は良いのでは?」

提督「何がだ?」

第四「艦娘の必要性を示すのに、ですよ。一度深海悽艦の襲撃を食らっているでしょう」

提督「…何故攻めこまれたか、だけを延々つつきそうだが悪くないか」

第四「文書ならこちらで文面を考えておきますが?」

主任「いや駄目だねそれじゃ。…解体を要求する理由が分かってない、宗教だったら絶対会話にならないね」

提督「…いや、案外そうでもない」

主任「あれぇ?…何処が?」

提督「艦娘は『戦力』だ。…日帝時代がどうこう、だったな?」

第四「…反戦主義、ですか」

提督「今更時代遅れにも程があるが…日帝引き合いに出すなら大体ビンゴだろ」

主任「ああ、そうだったねぇ…なら何も問題無いねぇ?」

提督「ああ、問題無い。任せろ。…怖いのは純宗教だった時だが、まあ追々考えていこう」



358 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 20:56:51.98

~約一時間後・第三鎮守府・執務室

提督「…終わり、…しまった、暇になった」

翔鶴「私も終わりました。…夕食まで、時間がありますね」

提督「…」

翔鶴「提督?何か考え事ですか?」

提督「…まあ、そんな所だが…」

金剛「テートクゥー!」バァン

提督「ドア位静かに開けろっての。何だ?」

金剛「一緒にお料理しまショー!」

提督「待て、まるで意味が分からんぞ。特に前後が全く分からない」

金剛「今から作れば、dinnerに丁度完成すると思うネー!だから一緒にお料理しまショー!」

提督「…」チラッ

提督「…金剛、食堂の厨房に鎮守府の全員を集めろ」

金剛「why?どうしてデース?」

提督「難しくなければ、時間かかっても良いよな?」

金剛「…ナルホド、確かにそうですネー」ニッ

翔鶴「?」



359 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/22(日) 21:07:13.70

~食堂・厨房

提督「はい注目。今から料理教室やるぞ」パンパン

鈴谷・木曾「…」

提督「そこの二人は何で黙る」

鈴谷「いや、だってほら。ねぇ?」

木曾「ああ、まあその、何と言うか…」

提督「趣味だ、何で常々俺が茶を出してると思ってんだ?」

瑞鳳「えーっ!?」

提督「待て、何故驚く」

瑞鳳「え、あのその、しゅ、趣味だとは思ってなくて…てっきり親切心なのかなって」

提督「親切心だけで饅頭だのクッキーだの挙げ句の果てに菓子パンなんて物が出ると思うか?」

瑞鳳「お、思わないです、はい」

古鷹「提督は、お菓子作りだけじゃなくて料理も得意だったんですね」

提督「逆だ、料理が得意だから菓子に手を出したんだ…あ?」

古鷹「どうしました?」

提督「駆逐悽姫がいない、金剛?」

金剛「あの子は遅れてるんデース。夕張と一緒に来るハズデース」

提督「なるほど、じゃあ待つ。それまでは…取り敢えず指示に従って道具を用意。OK?」

「「「はーい」」」



364 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/23(月) 19:55:02.96

(基本的な事ばっかりです、残念ながらオリーブじみた事は無い)

提督「…来たか」

夕張「すいませーん、遅れちゃいました」

駆逐悽姫「?」

提督「よし、皿だの何だのは揃ってるから早速やるぞ」

青葉「今回は何を教えてくれるんですかー?」

提督「肉じゃが、と言いたい所だが金曜日だからな。カレーだ」

青葉「カレーですか。割と個人差が出る料理ですよねぇ」

提督「家どころか個人単位で違う味になるからな…あ、ルウとスパイスは最初からあるやつ使うぞ」

叢雲「香辛料から考えるの?随分と本格的ね」

提督「香辛料ってだけで難しく見えるかもしれんがな、ちょっとした事で劇的に旨くなるぞ?」

提督「取り敢えず…金剛、お前イギリス生まれだっけ?」

金剛「ハーイ、その通りデース。英国式のカレーを作るんデスカ?」

提督「いや日本式だ。…出来るか?出来るなら教える側に回って貰いたいが」

金剛「oh、それは残念デース。okデース、日本式でも問題無いネー」

提督「じゃ、適当に教える人選んでくれ。…後鳳翔も教えてやってくれ」

鳳翔「あら、私もですか。良いですよ、やりましょう」



365 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/23(月) 20:06:24.33

~提督組・提督と野分、叢雲、青葉、夕張、駆逐悽姫

提督「包丁は取り扱い注意な、それやたら切れ味良いから。…まず、人参とジャガイモだ」

青葉「皮を剥いて、一口大のサイズに切るんですよね?」ヒョイ

提督「その皮剥きだが、俺は面倒臭いからピーラーを使ってる。慣れなきゃ素直にピーラーでやれ」シャシャシャ

叢雲「…ジャガイモの芽は取るのよね…取れた」シャシャシャ

駆逐悽姫 シャシャシャシャシャ

夕張「姫ちゃん速いね…」シャシャシャシャシャシャシャ

提督「さりげに速いなお前」シャシャシャシャシャ

野分「…よし、終わりました!」

提督「終わったらジャガイモはさっと水洗いして、その後切る」ジャー

野分「洗うんですか?」

提督「洗わない作り方もあるかもしれんが、俺は洗う」トントントン

駆逐悽姫 トントントン

提督「あんまり小さいと消えるから、ジャガイモを味わいたければ気を付けとけ」

青葉「…包丁難しいです」トン…トン…

提督「指切る位なら時間かけてやれ、そっちの方が楽で良いしな」



366 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/23(月) 20:16:11.11

~鳳翔組・時雨、木曾、古鷹、瑞鳳、鈴谷

鳳翔「…はい、出来ましたね。次はお肉です」ドン

鈴谷「うわ、多いねー」

鳳翔「まあ、人が多いですからね。…このお肉も、ある程度の大きさに切り分けますよ」トントントン

木曾「どれ位のサイズに切れば良いんだ?」

鳳翔「そうですね、今回は大体…3、4cmに足りない位の大きさにしましょう」

古鷹「この後炒めるんですよね」トントントン

鳳翔「ええ、そうです。…まあ、あんまり人参とジャガイモよりは少ないですから、速く終わりますね」

瑞鳳「フライパンに油ひいて…よし、オッケーです」

鈴谷「はいはーい、炒めるのは鈴谷がやるー!」ジュワー

鳳翔「どうぞ。…焦がしちゃ駄目ですからね?」

鈴谷「分かってるってば。そんな真似はしないよ?流石に」

瑞鳳「とか言って焦がしたり?」

鈴谷「無いってば!」



367 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/23(月) 20:17:23.91

ミスェ…時雨は鳳翔組じゃなく金剛組ですすいません



368 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/23(月) 20:27:44.38

~金剛組・時雨、翔鶴

金剛「…殆ど向こうに行ってしまったネー…」ジュワー

翔鶴「だ、大丈夫ですよ。きっと」

時雨(そう言う事では無いと思うよ翔鶴…)

金剛「こうなったら、とびきり美味しいカレーで見返してあげるネー…よし、こんなもんで良いデスネ」

時雨「次はいよいよ煮込むんだね」

金剛「イエース!と言いたい所なんデスガ」

時雨「え、何かあるのかい?」

金剛「隠し味デスヨ、隠し味。…と言っても、あんまり凝った物は入れないデース」

翔鶴「カレーに隠し味…何があるでしょうか」

金剛「定番なのはリンゴとか、ハチミツとかデース。今回はリンゴを使いマース」

時雨「リンゴはどうやって入れるのかな?すり下ろし?」

金剛「大正解デース、すり下ろしてから入れマース。…仕上げに、ですケドネー」

翔鶴「そ、そうなんですか?てっきりルウと一緒に入れるのかと」

金剛「それでも良いケド、ワタシはルウの後に入れるネー。…ここからは、暫く待機が多くなるヨー」

時雨「…それじゃあ、付け合わせとか作れないかな?」

金剛「oh、ナイスアイディアデース!…ムー、シーザーサラダで行きまショー!」



369 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/23(月) 20:35:42.85

~提督組

提督「さて、こっから暇になるわけだが…今回はカツカレーにする」

叢雲「カツカレー?…何を揚げるの?」

提督「まあ、無難にトンカツだな。衣は…良しある。じゃあ作るぞ」

提督「まず豚肉に塩と胡椒。かけすぎると苦しいが、かけないと味気無いからな。その辺の調整は慣れだ」パラパラ

野分「…やっぱり多いですね」

提督「人数多いからな。必然的に多くなる…まあ付け合わせは個人で取って貰うつもりだがな」

駆逐悽姫 「…テイトク、デキタ!」

提督「…何?」

叢雲「…えっ?」

青葉「しゃ、しゃ喋った…?」

駆逐悽姫「…エッ?」

夕張「しゃ、喋れたの!?ねぇねぇ何時から!?」

提督(取り敢えず小麦粉と卵とパン粉用意するか)

野分(落ち着いてますね…)

提督(こいつ直接脳内にッ…!?)



370 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/23(月) 20:42:40.42

~鳳翔組

鳳翔「今回は、糠漬けを付け合わせにしましょう」

木曾「…流石に糠床は無いよな?」

鈴谷「いやいや、ここならあり得るかもよ?」

瑞鳳「提督が趣味で料理するくらいだからね…」

鳳翔「ええ、ありましたよ。糠床が。」

古鷹「本当にあるんですか?…提督が?」

鳳翔「確か、そんなことを言っていましたね。『糠漬け作りたいから店売りのを買った』とか」

鈴谷「…筋金入りだね」

木曾「と言うか、店で売ってるんだな…」

鳳翔「売ってるんですよね、意外と。…今回はきゅうりです」

瑞鳳「おおー、定番だよねぇ」

古鷹「他には何かありますか?」

鳳翔「いえ、ありませんでした。…まあ、買ってきたのはつい最近ですしね」

鈴谷(料理本とかもいっぱいあるんだろうなー…)



371 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/23(月) 20:49:42.26

~金剛組

時雨「結構キャベツが多いね」サクサク

金剛「シーザーサラダと言えば、やっぱりキャベツが主役デース」

翔鶴「とうもろこしと、人参と…後は何かあるでしょうか?」

金剛「ムムム…今回は変な小細工せずに、シンプルにシマース」

翔鶴「分かりました。…意外と単純なんですね」

金剛「名前だけはなんとなく凄そうですケドネー」

時雨「ドレッシングオイルがいくつかあるけど、後でかけるのかな?」

金剛「と言うか、シーザーサラダは結構ドレッシングかけない事が多いネー」

時雨「そうなのかい?サラダって言うけど、意外とかけないんだね」

金剛「まあ、店で出るような物は食べた事無いですケドネー」

時雨「店で出るようなのはかけるのかな?」

金剛「かもしれないデスネー。…そろそろ完成デース」

翔鶴「それじゃあ、よそいましょうか」



379 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 20:02:07.50

~数分後・提督カレー実食タイム

提督「じゃあ俺からか」

金剛「公平なくじ引きの結果デース。…いただきマース!」

「「「いただきます」」」

モグモグ モグモグ

叢雲「何これ、美味しい!」モグモグ

鳳翔「美味しいですね…ちょっとボリュームありますけど」

提督「正直俺は足りないんだが…まあ色々な点での相違だな」

金剛「美味しいデース!…あ、トンカツが凄いサクサクデスネー」

時雨「ちょっと辛いかな?」

提督「やり過ぎたか?」

時雨「そんなことはないよ。僕は美味しいと思うな」

夕張「…なんて料理スキルなの…」モグモグ

提督「趣味だからな、それなりの腕だと自負してる」

木曾(料理に対しての拘りが強いんだろうな…糠床しかり)



380 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 20:10:41.54

~金剛カレー実食タイム

金剛「ヘーイ、ワタシたちが腕によりをかけて作ったカレーを食べるデース!」

「「「いただきます」」」 モグモグ モグモグ

野分「…先程のカレーより甘いですね」

鈴谷「ちらっと見たけど、リンゴ入れてたみたいだねぇ」

金剛「テートク、どうデスカ!?」

提督「美味いぞ。…悪いが語彙はあんまり無いんでな、美味い以外思い付かん」

金剛「それだけ聞ければ満足デース!」

瑞鳳「やっぱり金剛さんは凄いなぁ…美味しっ」

青葉「…何時か、料理大会でもやってみましょうかね?」

提督「舞台は青葉用意でな」

青葉「えぇ!?そんな殺生な!」

古鷹「本気だったの…?」

提督「…俺は本気だったが」

青葉「えっ」

時雨(「料理大会」は、なんだろうけど…言葉が足りてないね…)



381 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 20:18:37.79

~鳳翔カレー実食タイム

鳳翔「私のカレーが最後ですか…見劣りしちゃうかも知れませんが、どうぞ」

「「「いただきます」」」 モグモグ モグモグ

古鷹「…美味しい!付け合わせがアクセント?になってて食べやすいです!」

鳳翔「本当はらっきょうを使いたかったのですが、無かったのできゅうりの糠漬けを使いました」

金剛「…これ糠漬けデスカ?だとしたら糠床は誰が買ったのデース?」

提督「俺だが」

瑞鳳「やっぱり…本当に料理好きなんですねー」

提督「趣味だからな、拘るぞ俺は」

木曾「何がお前をそこまで駆り立てるんだ…」

提督「飽くなき探求心に決まってるだろうが」

鈴谷(さらっと言ってるねぇ…ボケ役?)ヒソヒソ

叢雲(そうでもある、って感じかしら?)ヒソヒソ

駆逐悽姫 モグモグ

古鷹「どう?美味しい?」

駆逐悽姫「…ウン!オイシイ!」

古鷹「…へっ?」



382 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 20:26:53.02

提督「ああ、そいつ今までは喋り方分かんなかっただけらしい」

瑞鳳「…い、今まで喋らなかったから、てっきり喋れないんだとばかり…」

提督「俺もそう思ってたが…妖精が教えたそうだ」

駆逐悽姫「ウン、ヨウセイサンニオシエテモラッタ!」

木曾「…やっぱり意味不明じゃないか?ここ」

提督「もう遅い。俺だってろくでもない性能持ってる位だ」

木曾「何だよそれ?」

提督「それは何時かにな。…さて、取り敢えず全員食べたな?」

金剛「食べたデース。…片付けデスネー」

提督「いや、それはそこの妖精達に任せる」

「遅かったです?」「そのようです?」「ふーむ、残念だったなぁこりゃ」

鈴谷「1人だけ喋り方おかしくない?」

叢雲「気にしたら負けよ、妖精さんは結構適当だからね」

鈴谷「そ、そうなんだ」

提督「そう言う事で後は任す。…今から言う奴は後で執務室に来てくれ」



383 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 20:36:04.65

~数分後・執務室

鈴谷「…でー、何で私達が呼ばれたの?」

提督「それなんだがな…さっきこんなものが来てたのを思い出した」ペラッ

古鷹「?」

『艦娘のイメージ向上キャンペーン』

提督「つい最近に艦娘反対をアピールする文書があちこちに来たらしくてな、それの対策だと」

野分「何をすれば良いのでしょう?」

提督「基本そこに書いてあるような事をする。…一番分かりやすいのはゴミ拾いとかだな」

鈴谷「ご、ゴミ拾いかぁ…」

提督「要するに市民に必要とされれば良い。パトロールでも良いが、サクラでもないなら事件なんて珍しい」

古鷹「今は何処も平和ですからね…と言うか、結構早くから動くんですね」

提督「…古鷹、一つ覚えておけ」

古鷹「?何でしょう?」

提督「こう言うのはな、ほっとくと後に面倒なだけだ。だから早めに芽を摘むに限る」

古鷹「そ、そうなんですか…」



384 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 20:43:20.57

~翌日

提督「で、だ」

鈴谷「行動早いね…まあ良いことなんだろうけどさ」

古鷹「電車を使って、言われた場所に行くんでしたね」

提督「そう言う訳だ。…さ、とっとと行くぞ」

~駅内

提督「…」

鈴谷「どったの?」

提督「…鈴谷、あれを見ろ」

鈴谷「…大人と子供かな?…あ、分かった。子供は料金が安いんだ」

提督「正解。…確か中学生以降は大人料金だ」

野分「…中学生以下に見えるかどうか、と言う事ですか」

提督「そうだ。…鈴谷、どうする?」

鈴谷「…鈴谷は見た目中学生以上…だよね?」

提督「…」

古鷹「あの、野分ちゃんは多分子供料金でも通じると思います」

提督「…うん、まあ良いか」



385 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 20:52:41.50

提督(古鷹と鈴谷が大人料金、野分は子供料金で買いましたとさ…)

鈴谷「よっし、これを駅員さんに見せるんだよね?」

提督「ここのはそうだったな…古いのか新しいのか分からんな」

古鷹「…あ、あの人ですね」

提督「じゃ、とっとと済ませよう…はいよ」スッ

駅員「…」

提督「…?おーい?起きてる…よな、目が開いてるし」

駅員「…」

提督「…?」

駅員「…」

提督「…目ぇ開けたまま寝てんのか?…珍しい話だな」ジッ

駅員「…」

提督「…はぁ」

提督「…てめぇが何を考えてるか、それは知らん。ただな、自分に課せられた仕事はこなせ」

駅員「…チッ」カチッ カチッ カチッ カチッ

提督「ただの仕事だぜ、国民の義務だ。…他国は知らんがな」

駅員「…存在して良いものだとでも?」

提督「その題材の議論に結論なんて出ない、と言う事を覚えておこうな。…宗教で仕事を奪うのはご法度だ」

駅員「…チッ」



386 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 21:09:24.07

~電車内

鈴谷「…何なの、さっきの人!ああもう、ムッかつく…」

提督「身近に居ると余計にクソウザったいな…仕事はしろ、仕事は」

古鷹「…もしかして、さっきの人は…?」

提督「十中八九艦娘反対を掲げる奴だろうが…それだけなら思想の問題だ」

野分「それだけなら、とはどういう事ですか?」

提督「思想は思考の延長線上にあるものだ。…思考は押し付ける物ではない、ってのは分かるだろ?」

野分「…なんとなくは、分かります」

提督「アレはそれを押し付けにかかってる、だからウザったいんだ。…大体宗教と同じ理屈だな」

鈴谷「そんなの関係無いじゃん!私達が標的になるのはまだ分かるけどさ、提督まで巻き込む必要無いでしょ!?」

提督「アレにとって俺は巻き込んだ相手、じゃないんだろうよ」

鈴谷「じゃあ何だって言うの!?」

提督「艦娘の同類、以上には思い付かんな」

鈴谷「…ぜんっぜん関係無い人巻き込んでるのに?」

提督「俺は『提督』だ。…アレに艦娘を従える事を理解出来る頭が無いだけだ。…そこらの猿公と変わらん」

鈴谷「…」

提督「ま、気にすんな。どうせイカれた連中だ。…取って食えない家畜以下、第一の前任と変わりはない」

古鷹「…結構キツく言うんですね」

提督「頭に宗教以外のものが無い人間は大嫌いだ。…人格を否定する奴は尚更嫌いだがな」



387 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 21:15:29.60

~数分後

鈴谷「でねー」

キャッキャッ

提督(女三人寄ればかしましい…とかだったか)

提督(…キツいな)

提督(会話が聞こえないのが分からんな…コリジョンとか言うアレか?)

提督「…」ガタッ

鈴谷「んお、どったの?」

提督「雉を撃ちに」

鈴谷「?…行ってらっしゃーい?」

鈴谷「…ねぇ、雉を撃ちにってどういう意味?」

古鷹「えーと、お花を摘みにって言うのと同じ感じ、かな?」

鈴谷「あー、なるほどー…」

野分(…やっぱり女性が苦手なんでしょうか…)



388 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 21:19:56.36

~トイレ付近

提督「…」

携帯電話<おい、メール見ろよ

提督「ん…?主任からか」

『件名:一つ気になるんだけどさ』

『お前のとこにいる深海悽艦って、増えるの?』

提督「…短いな…」

提督「知るか…と」

携帯電話<おい、メール送ったぞ

提督「…」

提督「…」

提督「…戻るか」

ウィーン



389 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 21:28:14.00

「だからさー、お話位良いじゃんかさー」

鈴谷「だから、連れがいるって言ってんじゃんさっきから!」

「良いじゃん良いじゃん。そんなのより楽しいって絶対」

鈴谷「んなっ…!」

提督「俺の連れに何か用か?」ズイッ

「え、は?」

提督「…用があるんだろ?聞くだけは聞いてやる」

「…あ、いややっぱ何でも無いっす、失礼しゃっしたー」

提督「おう、死ぬほど失礼だった。礼儀学んでから出直せ」

「あ、はい…」

提督「…ナンパとはね…とっくに絶滅したと思ってたが」

鈴谷「…あ、ありがとね…」

提督「どういたしまして。…あー、前にあったなこんなの…」

野分「…あの」

提督「次のお前の台詞は」

野分「『ナンパとは一体何でしょうか』…えっ?」

提督「…まあ良く分かる。…知らなくて良い、と言うか知らない方が良い」

野分「は、はぁ…?」



390 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/24(火) 21:39:44.22

鈴谷「…前に、ってのは何?」

提督「…提督になる前の話だ」

鈴谷「そんだけじゃないっしょー?ほらほら、教えてよー」ガシッ

提督「おわああああああ」ブンッ

鈴谷「…えー…」

提督「…悪い。…ボディタッチは勘弁してくれ…」

鈴谷「あー、うん。ゴメンね?」

提督「悪気がある訳でも無いだろうし、別に構わん。…ただ、次から気を付けてくれ…」

鈴谷「うん、分かった。…んでんで、提督になる前の話ってどんな話ー?」

提督「…簡単に言うと、クラスメイトの盾にされたって言う話」

鈴谷「…全然分かんないんだけど」

提督「理屈は分からんが、その盾にした奴はナンパが多くて鬱陶しかったんだと」

提督「で、俺を連れ回してナンパ避けの盾にした、と。まあそう言う話だが」

古鷹「…あの、それって美人さんと一緒に色々と回った、と言うことでは?」

提督「さあ?そこまで興味無かったんでな。…ああ、まあ昼飯奢って貰ったしラッキーだったな」

野分・古鷹((鈍いですね))

鈴谷(こりゃ相当のニブチンだね)

提督(俺が一体何を言ったと言うんだこの視線は)



395 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 19:51:53.79

~目的地・何か広場っぽい所

鈴谷「やっと着いたー!」ブンブン

提督「分かったから大人しくしててくれ」

鈴谷「はーい。…で、ここで何すんの?ゴミ拾い出来るほど汚くないよ?」

提督「詳しい事は…多分そこの奴が一番知ってる」

第四「どうも。…建造は自分からですか?」

提督「開口一番それか…仕方無いだろ、火力艦がいないんだ」

鈴谷「…えーと、誰?」

第四「…言ってないので?」

提督「俺の同期だが」

鈴谷「短っ。説明が全然足りないって」

提督「…第四鎮守府の提督だ、俺の友人筆頭でもある」

第四「以後お見知りおきを。…もう少し詳しく説明する気は」

提督「無い」

第四「しなさい」

提督「無理だ」

第四「…むう」



396 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 20:02:42.48

提督「…で?俺も具体的な話は知らんぞ?」

第四「ちゃんと説明するのでご安心を。取り敢えずこれが大体の予定です」

提督「はいよ…あ?何でパトロールするんだ?」

第四「分かりやすいでしょう?」

提督「全くそんなことはないな…見た目を考えろ、その辺の女子と変わらんぞ」

第四「艤装を展開…流石にマズイですか?」

提督「仮に何かあったとして、陸の上で都市だぞ。ある意味俺のテリトリーだ」

第四「…自分から艦娘である事を言う訳にもいきませんしね…困りました」

提督「着眼点は悪くないんだが、条件が多すぎたな。…ビラでも配るか?」

第四「受け取らないでしょうね…むう、それではこう言うのはどうでしょう」

提督「簡潔にな」

第四「子供を引き込むんですよ。ヒーローショーのようなものをすれば」

提督「不審者になりたくはねぇな。…大体、子供の行動範囲は親依存だぞ」

第四「…悪くはないと思うんですがね…」

提督「子供はヒーローを好くが、親の年じゃどうでも良いんだ…ま、無難にバイトで行くか」

第四「…それで行きましょうか」



397 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 20:17:05.24

古鷹「バイト、ですか」

野分「何をするんですか?」

提督「店で働く、以上。…やった事は無いんでな、俺は出来んから色々と任せきりになるが」

鈴谷「えー、提督はしないのー?」

提督「と言うより『出来ない』だな。…俺は公務員でな、公務員は基本副業禁止だ」

鈴谷「え、したら駄目なんだ?」

提督「法律だったか?まあ、とにかく駄目なんだと」

鈴谷「へー…あ、何処で働くの?」

提督「そこのファミレス?…あー、野分は難しいか」

野分「…と言うかその前に、色々質問があるのですが」

提督「多分だが、大体の質問は『第四は行動が異常に速い』で済むだろうな。あ、あと元帥も」

野分「…既に話はしてあるんですか?」

提督「その辺に関して、第四の奴は信頼するべき能力がある。…問題は野分なんだよなあ」

野分「まあ、確かに野分は背丈が小さいですけど…他の人に比べて、では?」

提督「この時代に少年少女を働かせるのは人を疑われるんだ…ああ、その辺突かれそうだ」

鈴谷「私はその中に入るの?」

提督「女子高生はセーフなんだと。…まあ、15以降高校生だし。バイトする奴もいるだろ」

鈴谷(…鈴谷と古鷹は15とか16とかに見えるってことだよねこれ…)



398 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 20:24:32.19

鈴谷「それじゃ、行ってくるねー」

古鷹「そちらも、頑張って下さいね」

提督「あいよ、了解だ。…流石に野分はな、すまん」

野分「いえ、大丈夫ですよ。…これからどうしますか?」

提督「…爺さん婆さんなら良いかね…?」

野分「…介護ですか?」

提督「そっちは本職に任せる。…そこそこ元気な年寄り辺りかね」

野分「元気なお年寄りの方のお相手、ですか?…それなりにコミュニティを築いていそうですが」

提督「暇をもて余した年寄りは会話したがる…コミュニティがあろうと年は取ってるんだ、そう動けはせんよ」

野分「…孫代わりですか」

提督「…そう言うと凄い罪悪感が浮かぶな…選択肢で留めとこう」

野分「…どうしましょう」

提督「どうしような、本当に」



399 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 20:33:36.02

携帯電話<おい、通話しろよ

提督「ん?…主任か、用事か?」

主任『いやさ、こっちは警察のお世話になってるけどね』

提督「警察だと?良く許可が出たな」

主任『…理解力高いね…まあそんな感じなんだけどさ…』

提督「何かあったんならともかく、それだけな訳無いだろう?」

主任『いやその…非常に言いにくいんだけどね?』

提督「…お前らしくもない、獲物逃がしてどうする」

主任『いや、夕立ちゃんが追っかけてるんだけど…』

提督「足りないか」

主任『…多分そっち行ったと思うんだよねぇ…』

提督「何がだ、通り魔か?」

主任『もっとヤバい奴…暴走トラック。多分ドラッグ決めてるねありゃ』

提督「…市民を避難させろ馬鹿」

主任『いやしたよ?でもそれと捕まえるのは無関係だし』

提督「したんなら良い。…壊れても大丈夫か?」

主任『…まあ、いつ事故るかは分かんないけど、多分大丈夫じゃない?』

提督「それなら手伝えるから手伝う。じゃ」ブツッ



400 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 20:41:35.00

野分「…何があったんですか?」

提督「違法薬物と暴走トラックの合わせ技。…行くぞ」

野分「へ?あ、はい」

~一分後

トラック<ヒャッハー!

提督「うわマジでこっち来てた」

野分「どうします…司令!?飛び出したら危険です!」

提督「多分大丈夫だ。…止めないから、『俺は』」ガッ

野分「…あの、何を」

提督「…止まれぇぇぇぇ!」ブンッ

トラック<いくら何でも酷くないそアッー

ドガシャァァァン

野分「…え」

提督「心配すんな、…ほらな、メールが来た」

野分「…どのような?」

提督「『俺の車壊して良いよ』って」

野分「…え…」



401 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 20:49:30.72

~数分後

主任「何で躊躇無かったか聞くよ?何度でも聞くよ?」

提督「お前が許可出したろ。…大体、俺がいなけりゃお前がするんだったろうが」

主任「いや確かにそうだけどさぁ…」

夕立「壊れちゃったっぽいー」コンコン

主任「自由だねホントに…疑問持たないの?」

夕立「さっきのトラックの事?なんか凄かったっぽい!」

主任「…えぇ…」

提督「まあ良いだろ、お前の家ボンボンだし」

主任「俺のじゃなかったら大惨事も良いとこだからね、それ忘れないでね」

提督「結果オーライだ」

主任「こんの…」

野分 ポカーン

主任「…凄い常識人の感じがするねあの子…」

提督「この光景を見てさっきの台詞を浴びせたお前はどうなんだ?」

主任「…ノーコメントで」

提督「…軽トラで良かった」



402 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 20:57:59.37

提督「…そういや、霞ってのは?」

主任「あいつは連れてきてないね、…まあその、ねぇ」

提督「…そういや結構な幼女だったな、性格が性格だから忘れてた」

主任「まあ性格もあるけどね」

提督「その割に夕立は連れてきてるのは?」

主任「…問題は無さそうだしね」

提督「喋り方に問題があると思うが」

主任「…そっちは?その子以外には誰かいない?」

提督「二人重巡をな。…まあバイトだが」

主任「…バイトか…その手があったか…」

提督「まあ軽巡辺りからいけそうだがな」

主任「それは多分大丈夫だろうね」

提督「戦艦だらけか」

主任「…軽巡も重巡も0、戦艦と正規空母が3ずつ…」

提督「…生粋の馬鹿だな、資材は貴重だぞ」

主任「…何とかもってるよ?」

提督「安定させろ」

主任「…ぐうの音も出ません」



403 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 21:06:27.92

~一方その頃・ファミレス

鈴谷「…うあー、疲れたー…」

店員「あはは、まあそうだよねぇ」

古鷹「…ふぅ。あの、一応ノルマは終わりました」

店員「あ、終わった?じゃああっちで休憩してて良いよ」

鈴谷「やっと休憩だー…うはー…」

古鷹「結構疲れるね…」

鈴谷「結構楽かと思ったけど、やった事無いから難しいんだよね…」

古鷹「まあ、その内慣れるかな?」

鈴谷「そだね。店員さんも優しいしー、お客さんからかうの楽しいしー」

古鷹「あんまりやると怒られるよ?」

鈴谷「流石にそこまでしないってば…」

<あ、第四鎮守府の?じゃあ取り敢えずこれがノルマね

<分かりました!フフーン、フンフーン♪

古鷹「…誰か来たみたい」

鈴谷「…にひひ、覗いちゃお」



404 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 21:15:12.99

~提督組

主任「で、この後どうすんの?」

提督「考えてない。…爺さん婆さんに差し向けるのも手だったが、流石に孫代わりって言われるとな」

主任「流石に孫代わりはねぇ」

夕立「提督さんっ、何だか暇っぽいー」

提督「…短いのか」

主任「いや、他の何人かと時間交代。夕立ちゃんはさっき時間が来て交代した」

提督「そうか」

主任「アレ、あんまり興味無い?」

提督「無い」

主任「…じゃあさ、この子と…野分ちゃん連れてあちこち回れば?」

提督「何がその結論を導く根拠か言え」

主任「いやほら、艦娘はこんなに可愛いんですよーってね?」

提督「その近くに鬼がいるそうだが?」

主任「…根に持ってた?」

提督「割と記憶力は良いんだよ、考える気がサラサラ無いだけでな」

主任「そこはきちんと考えようか?」



405 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 21:23:01.82

~ファミレス組

鈴谷「へー、それで古鷹と相討ちになって引き分け?」

足柄「そうねぇ。…まさか相討つとは思わなかったわ」

古鷹「かなり鬼気迫る表情で怖かったです」

足柄「あら、ご免なさいね?」

古鷹「いえ、大丈夫です!」

鈴谷「…しかし、まあ」ツンツン

足柄「何かしら、私のボディが気になる?」

鈴谷「…何と言うかね…凄い自信家だね?」

足柄「…まあ、そうね。でも、ただの空元気とかでは無いのよ?」

古鷹「と言うと?」

足柄「心の底から『勝つんだ、勝ちたい』って思えるなら、私は何時でもその気持ちを持ち続けたいの」

足柄「だから、何時でも自分に自信を持つ。…私は、それが正しい事だと思ってるわ」

鈴谷「…凄いね。…辿り着けるかな」

足柄「いつか辿り着けるわよ、勝ちたいっていう気持ちが本気ならね」



406 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/25(水) 21:29:59.80

~提督組

提督「…結局決定事項か」

夕立「着いていくっぽい!」

野分「良く分かりませんが、お供します」

提督「はいはい…」

主任「良いねぇ、訳分かんない光景だねぇ」

提督「言葉が色々意味不明過ぎるな…」

主任「いやいや、褒めてるつもりだよこれでも」

提督「も少しマシな台詞があるはずだが?」

主任「あ、そうなんだ。それじゃあ頑張ってねぇ!」

提督「黙れ放任主義者」

主任「あぁ、弾切れみたいだねぇ」

提督「はったおすぞ貴様…まあ良い、行くぞ」

夕立「了解っぽいー」

野分「了解しました」

主任(大丈夫だよねぇ?…だと良いんだけど)



【艦これ】提督「提督が鎮守府に着任するそうで」【後編】に続く



元スレ
SS速報VIP:【艦これ】提督「提督が鎮守府に着任するそうで」
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