【艦これ】提督「提督が鎮守府に着任するそうで」【前編】の続き



SS速報VIP:【艦これ】提督「提督が鎮守府に着任するそうで」
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412 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/26(木) 20:39:17.99

~街中

夕立「何かごちゃっとしてるっぽいー」

提督「主任が舵取れない訳だ…注意力散漫過ぎるな」

野分「…そうですね」

夕立「…ん!美味しそうな匂いがするっぽい?」

提督「パン屋か…よし入るぞ、昼飯って訳でもないが腹を満たしとこう」

野分「お金はあるんですか?」

提督「俺は持ってきてるが…夕立」

夕立「なぁに?」

提督「金は持ってるか?」

夕立「持ってきてるっぽい!…はい!」スッ

提督「…も少し警戒しような…うわ、万札か。スリに注意しろ、OK?」

夕立「ちゃんと気を付けるっぽい!」

野分(『っぽい』と言うのは口癖なんでしょうか?)



413 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/26(木) 20:47:00.02

~店内

>ラッシャーセー

夕立「ふわ…選り取りみどりっぽい!」

提督「…値段キツいしセーブすっか…野分」

野分「はい、何でしょう」

提督「トングと取り皿を持て」

野分「え、野分はお金持ってきてないですし…」

提督「奢りだ、と言うかそれぐらい察しろ。…法外な量取らなきゃ良いんだ、好きに選べ」

野分「…分かりました、見てきますね」

提督「おう。…夕立、ちょっとこっち来い」

夕立「何かあったっぽい?」

提督「買うのは二千円迄にしとけ」

夕立「そんなに沢山買わないっぽいー」

提督「なら良い。自由に見てこい」

夕立「分かったっぽい!」



414 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/26(木) 20:56:47.04

提督(この匂いは…んー、取り敢えず値段そこそこなだけはあるな…)

提督(…帰ったらレシピ探すとして…ついでだから小麦粉その他も買うか?)

提督(鎮守府の近くなら…良し、あるな。帰りに寄るか)



夕立(う~、迷うっぽい…)

夕立(チョココロネとロールパン…いや、あそこのチュロスも…)

夕立(でも、値段高いっぽい…さっきの3つだけで2000円越しちゃうっぽい…)



野分(どれにしましょうか…あんまり高いと司令が困りますし…)

野分(…でも、だからと言って遠慮すると心配しますね…)

野分(…むう、結構悩みますね…)



店員(鬼とぽいぽい美少女と銀髪美少女…)



416 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/26(木) 21:05:59.33

提督「………」シュー

提督「熱いな……!」シュー

提督「…ヤバい眠い…とっとと済ますか」

提督「これとこれとこれだ、あと食パン一斤!」



夕立「良し、チョココロネとあんパンで…」

夕立「やった、二千円越えてないっぽい!」

夕立「これを買うっぽいー」



野分(…選びはしたものの…どれがどんなものか分かりません…)

野分「…司令に聞けば分かるかしら?」

野分「司令、…司令?」

提督「…」ゴソゴソ

提督「これ、で多分足りる筈だ、四千円」

野分「司令?大丈夫ですか?フラフラですよ?」

提督「分かってる。さっき公園見つけたから、そこで休む」スタスタ

野分「司令…?」



417 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/26(木) 21:14:33.74

>>415
フィーリング、もしくは高級パン屋ってことで


~公園

提督「…あ、来た…」

野分「お釣りが出たので返します…本当に大丈夫ですか?」

提督「ん、これに入れとけ…大丈夫じゃないな、問題…頭痛い」

夕立「頭痛っぽい?それなら休んだ方が良いっぽい!」

野分「…時間にも余裕がありますから、暫く休みましょう」

提督「…悪いな、言っとくべきだった…言い訳すると、寝起きでも無いのにこうなるとは」

野分「そう言うのは後でちゃんと聞きますから。今は休んでください」

提督「悪い…暫く寝るかもしれん…あー」バタリ

野分「しれ…大丈夫、ですね。寝てるだけです」

夕立「提督さん、寝ちゃったっぽい?」

野分「ええ、寝てるだけです。…どうしましょうか」

夕立「んー、取り敢えず待つしかないっぽい」

野分「そうですね…待ちましょう」



419 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/26(木) 21:24:37.89

~約一時間後

提督「…っく…」ムクリ

提督(…多少マシにはなってるか…)

夕立「起きたっぽい?」

野分「…ふわ、あ、起きましたか。調子はいかがですか?」

提督「大分な。…帰る頃には落ち着いてるだろ」

野分「…あまり、無理はしないでくださいね」

提督「一応気を付けてはいるんだが…まあ気を付ける」

夕立「この後は何処に行くのー?」

提督「…俺この辺来たこと無くてな…この辺の地理は分からんが、道は覚えて」>ガシャコン

夕立「な、何の音?」

提督「俺の携帯電話…主任からメールだ」

『件名:大体終わったってよ』

『そろそろ自分とこの艦娘拾って帰ったらどうかってさ』

提督「…元帥は無いから…第四か?…相変わらず色々足りない…」パタン

提督「そろそ帰るってよ…取り敢えず集合場所行くぞ」

夕立「分かったっぽい!」



420 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/26(木) 21:31:59.01

~集合場所・最初の広場

提督「…お帰り、では無いか。バイトはどうだった?」

鈴谷「えーっとねぇ、古鷹ちゃんがですねぇ…」ニヤニヤ

古鷹「ちょっと、言わないでってば…店員さんが優しかったですよ」

提督「そうか、そりゃ良かった…」

主任「良い訳無いでしょうが。何とかなりそうだから良いけどさ、一歩間違ったら大惨事だからねアレ」

提督「…現実は小説より奇なり、って事で良いな」

主任「…相変わらず起こった事に無頓着な…」

第四「二人とも来てましたか。そちらはどうでした?」

主任「やあやあ第四、こいつがやらかしかけた以外は大体大丈夫だったよ?」

第四「トラックのアレですか」

提督「収まってんだから良いだろう」

第四「…まあ良いです。解決してますし」

主任(て言うか何で解決したのかねアレで)



421 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/26(木) 21:38:09.96

足柄「あら、第三の」

提督「…あー、餓えた狼?」

足柄「よくもまあご存知で」

提督「…何か悪い」

足柄「え、いやそう言うつもりじゃなくってね?」

第四「よくある事です、気にしない方向で喋ってください。…報告は明日以降に書類上でしましょう」

夕立「パン買ったっぽい!」

主任「え、パン屋寄った?」

提督「寄った。高かった。まあ良いだろ」

主任「高給取りだしねぇ」

夕立「時雨ちゃんと分け合いっこするっぽい!」

野分「あ、代金ありがとうございました」

提督「…第四、抑えろ」

第四「…何時もの事ですから」

古鷹(話が纏まらない…)



422 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/26(木) 21:46:35.16

~電車内

提督「…」Zzz

古鷹「…余程疲れたんでしょうね…」

鈴谷「みたいだね…なるべく起こさないであげよ?」

古鷹「ですね…野分ちゃん?」

野分「…」ニマニマ

鈴谷「…はっはーん、さては何かあったなー?」

野分「…はっ、はい?何でしょう」

鈴谷「野分ちゃーん、…提督と何かあったね?」

野分「へっ…えっ、と。その…」

鈴谷「大丈夫大丈夫、誰にも言いふらさないからさー。ほら、古鷹も言わないでしょ?」

古鷹「え?えーと、まあそうかな」

鈴谷「だってさ。ほらのわっち、言っちゃいなさいよ」

野分「…司令が、途中疲労でバテまして…」

鈴谷「うんうんうんうん、んでんで?」ニヤニヤ

野分「その…膝枕、しちゃいました…」ニヘラ

鈴谷「…ふわー、良い子だねのわっち。私とは大違いだねー…」

野分「へ?おかしいですか?」

鈴谷「いやね、何か敗北感を感じてね…あー、まあ気にしないでね」

野分「?」



427 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 20:27:14.65

~第三鎮守府・執務室

提督「…」

叢雲「…?」カリカリ

提督「…っ、がっ…」ガックン

提督「…首…」サスサス

叢雲「…疲れてるなら、休んでも良いけど?」

提督「…目の前の紙を処理したらな」

叢雲「…まあ、その量なら出来るでしょうけど…ちゃんと寝てるの?」

提督「多分な」カリカリ

叢雲「自分の事なのにやけに曖昧ね」

提督「自分が何したいのかいまいち分かってないからな…」

叢雲「どういう意味よそれ…ほら、手が止まってる」

提督「…ああ、うん…」フラフラ

叢雲「…その書類も私がやっておくから、寝てきなさいな」

提督「ああ?…それはちょっと抵抗がある…」

叢雲「さっきからフラフラじゃないの、良いから休んできなさい」

提督「…分かった」



428 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 20:35:46.90

~数分後

叢雲「…よし、終わりと」

叢雲「んー…確か鈴谷と古鷹と、後野分だったかしら?」

叢雲「聞いてみましょ」

叢雲「司令官は…」ガチャ

提督「…」Zzz

叢雲「…ホントに何があったのかしらね…」

~広間

叢雲「野分、聞きたい事があるのだけど」

野分「はい、何でしょうか?」

叢雲「司令官は何をしに出掛けたの?」

野分「艦娘のイメージ向上のための…例えばバイトとか、そう言う事の引率、ですかね」

叢雲「…それだけ?」

野分「ええ、…あ、でも途中で一度バテて休憩しましたね」

叢雲「バテたって、そんなに忙しかったの?」

野分「いえ、そう言う訳ではありませんでした。…日頃の疲れが出たのかもしれません」

叢雲「日頃の疲れ…あり得るかもしれないわね」



429 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 20:47:00.12

~数時間後・提督私室

提督「…う」シュー

提督「…最近多いな…っか、熱いっての…」バサッ

携帯電話<サンバイアイスクリィィィィィィィィム!!!

提督「…いつかアラーム変えよう」

提督「…うわ、結構寝てたな…」

提督「今から…まだ眠いな…」シュー

提督「…メモだけしとくか」カリカリ

提督「メモ終わり…まだ寝とくか…」バサッ

叢雲「ちょ、ちょっと!今のは何!?」ガチャ

提督「…三倍アイスクリームがどうかしたか」

叢雲「え、ホントに三倍アイスクリームだったの…ってそうじゃなくて!」

提督「…用事があるなら手短に頼む」

叢雲「えっと、今喋る気力はあるかしら?」

提督「無い。…も少し後にしてくれ…あ、明日の仕事はそこのメモの通りにしといてくれ…」

叢雲「分かったわ。…え?明日?」

提督「しばらく起きんから、そのつもりで…」モゾモゾ

叢雲「え?ちょっと!…はぁ、明日も駄目なのね…まぁ、仕方無いわね。聞ける時に聞きましょ」



430 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 20:55:07.01

~翌日

青葉「あれ?司令官は何処へ?」

叢雲「自分の部屋で寝てるわ」

青葉「珍しいですね、いつもは真っ先に起きてるんですけど」

叢雲「そうなの?」

青葉「そうなんですよ。青葉も早起きなので、明け方に良く外で会うんです」

叢雲「…そう言うあんたは何をしてるのかしらね?」

青葉「そうですねー、運動も兼ねて色々見て回ってますね」

叢雲「盗撮とか、そんなことしてないでしょうね?」

青葉「しません懲りました」

叢雲「ふーん…あ、今日の秘書艦はあなたよ」

青葉「おっと、青葉がでしたか。頑張りましょうかね」

叢雲「後、今日は多分起きないからこれの通りに仕事しろ、だそうよ」

青葉「はーい」



431 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 21:06:10.89

~執務室

青葉「失礼しまーす」ガチャ

シーン

青葉「…くうっ、司令官がいないと物寂しいですね…」

青葉「で、メモは…何々?開発が…」

<サンバイアイスクリィィィィィィィィム!!!

青葉「…えっ、何ですか今のは」

青葉「…三倍アイスクリーム、ですかね?司令官のお部屋から聞こえたような?」スタスタ

<サンバイアイスクリィィィィィィィィム!!!

青葉「ぴぃ!な、何なんですか一体…」

<サンバイアイスクリィィィ

青葉「…ありゃ、止まった?」

青葉「…まあ、気にせずお仕事始めちゃいましょう」

青葉「…はっ、もしかしたらさっきの三倍なんとかは幽霊か何かの仕業!?」

シーン

青葉「…ぐぬぬ、一人じゃ寂しいですね…」カリカリ



432 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 21:11:36.68

青葉「…」カリカリ

青葉「…」カリカリ

青葉「…」カリカリ

青葉「…沈黙が、沈黙が辛い…!」

青葉「誰か人を呼んで、手伝ってもらいましょう…」

~数分後

木曾「…で、俺が呼ばれたと」

青葉「はい、一人じゃ寂しかったので」

木曾「まぁ別に良いぜ…ただな」

青葉「?」

木曾「…俺は、書類仕事苦手だから…あんまり期待しないでくれ」

青葉「それは大丈夫です。…沈黙が辛いんです」

木曾「別に喋る事があるわけでも無いが…」

青葉「良いんです!一人じゃなかったらそれで良いんですよ!」

木曾「そ、そうか?」



433 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 21:20:54.37

木曾「…」カリ…カリ…

青葉「…」カリカリ

木曾「…ん?何だこりゃ…艦娘を解体しろ?」

青葉「え?解体、ってどういう事ですか?」

木曾「えっとな…何か良く分からない組織の人が送ってきた手紙みたいなもんだが…うわ」

青葉「何が書いてあるんですか?見せてくださいよぅ」

木曾「艦娘に対する…罵倒とか非難とかを遠回しに沢山」

青葉「…朝のニュースであった艦娘のイメージ向上キャンペーンと関係あるんですかね」

木曾「あいつも出向いたらしいな…まあ無関係じゃないだろ」

青葉「だとしたら、青葉達も何か出来ますかね?」

木曾「まあ何も出来ないって事は無いだろ。…その前に、だ」

青葉「その前に?」

木曾「…これを、終わらせてから考えようか」

書類<いやそんなに多くないだろ

青葉「ですねー」



434 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 21:27:30.53

木曾「…」バタリ

青葉「倒れるにはまだ早いですよ…」カリカリ

木曾「苦手なんだっての…」カリ…カリ…

青葉「ほら、もう少ししか無いですから。頑張りましょうよ」カリカリ

木曾「ぐう…」カリ…カリ…

青葉「…あ、青葉の分は終わりました」

木曾「…終わったぁ!…はぁ」バタリ

青葉「頑張りましたねー…おや?」

木曾「どうした…おっと、ようやく起きたか」

提督「…一応な…」

青葉「調子はいかがですかー?」

提督「…割と元気ではあるな」

木曾「…そういや、野分に聞いたぞ。倒れたんだってな?」

提督「…そうだが、それが?」

木曾「いや、何があったのかと思ってな」



435 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 21:36:10.33

提督「…俺にも原因は分からん」

青葉「倒れたんですよ?理由が無いなんて事はないでしょう」

提督「それは当たり前だが…」

木曾「単なる寝不足だったりしてな?」

提督「……」

木曾「…思い当たる節があるのか?」

提督「…ここ最近に寝た記憶が無い」

木曾「…本当に寝てなかったのか?」

提督「昨日…じゃなくて一昨日は…寝てないな…」

木曾「寝てないんじゃないか…寝不足は危険だぞ?」

提督「いや大分焦ってる…」

木曾「…まさかとは思うが」

提督「一昨日の更に昨日と、もう一つ昨日と、…四日は寝てない」

木曾「四日!?何でそんなに寝なかったんだ!?…と言うか、何故誰にも言わない!?」

提督「何時もと同じように動けたからな…調子が悪いわけではなかったし、特に問題視しなかった」

木曾「…これからはこう言う事の無いように、ちゃんと睡眠を取れよ?」

提督「気を付ける…」



436 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 21:48:28.26

青葉「あのー、1つ良いですか?」

提督「ん、何だ?」

青葉「青葉がここに来た時に、三倍アイスクリームって聞こえたんですけど…」

提督「…あれか、ちょっと待ってろ」ガチャ

木曾「…どういう意味だ?アイスが三倍?」

青葉「青葉も分かりません。司令官はご存知みたいですけど」

提督「…アラームは…これだ。多分これだと思うが」

携帯電話<サンバイアイスクリィィィィィィィィム!!!

青葉「あ、これですこれです!どういう意味なんですかこれ」

提督「いや、これ英語だぞ。空耳の一種だろ」

青葉「英語!?これ英語なんですか!?」

提督「英語。確か…some body’s scream、だったか?」

青葉「…普通に英語が分かりません」

提督「俺も良く分からんが、意訳するとしたら『この体の叫び』とかだろうな」

青葉「…やっぱり良く分かんないです」

提督「金剛なら分かるかもしれんな」



437 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 21:55:40.75

提督「っと、そうだ青葉」

青葉「はい?何ですか?」

提督「艦娘に反対するような事が書かれた紙はあったか?」

木曾「これの事か?」

提督「貸してくれ…これだな、他にいくつある?」

木曾「俺が分かる範囲ではそれだけだが」

青葉「青葉はそれ以外見てないので、多分それだけだと思いますよ」

提督「そうか。…ニュースで、例のキャンペーンの事とかは流れたか?」

青葉「朝にありましたね。好意的な感じで伝えられてました」

木曾「新聞にもあったぞ、こっちも大分好意的に受け取ってるみたいだが」

提督「結構早いな出回るの…まあ良いイメージ持たれるんなら問題無いし、良いか」

青葉「ネットではどうですか?」

提督「それもそうだな、見るか」



438 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/27(金) 22:14:10.95

提督「…少しだけ、本当に少しだけ考えてたが」

木曾「俺も日本人だとは思うが、日本人ってこう言うもんなのか?」

青葉「青葉の事ではないでしょうけど、何か複雑です」

『緑と水色の中間みたいな髪の子が滅茶苦茶デカイ、何とは言わんが』

『アラサーOLがバイトしてた件について』

『嘘みたいだろ、それ艦娘なんだぜ』

『ヤクザみたいなのと銀髪少女と白髪少女がパン屋行ってた』

『そのヤクザが銀髪の子に膝枕されていた事を知らんようだな』

『クールビューティーさんを忘れるなよお前ら』

『デンドロビウムさんも忘れるんじゃないよ』

『茶髪の左目が光ってた子を忘れてもらっては困るな』

提督「デンドロビウムって誰だよ」

木曾「その上のクールビューティーさんとやらも誰だ」

青葉「アラサーOLってどんな言われようなんですか」



443 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/28(土) 20:04:05.89

~夕方

提督「…夕張か?」

青葉「…多分、そうじゃないかと」

提督「まあ変な物作るのアイツだけだしな…」

資材表<ちょっと鉄少なくね?

青葉「…どうしますか?」

提督「まあ無難に説教…いや」

青葉「?」

提督「ちょっと面白い処刑方法を思い付いた」ニヤリ

青葉「…ほうほう?」

提督「新聞とかではないから、お前の出番は無いぞ」

青葉「えー…あ、青葉はもう下がっても?」

提督「構わん、てかついでだから夕張呼んでこい」

青葉「分っかりましたー!」



444 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/28(土) 20:09:59.28

夕張「…」

提督「よう夕張」ニッコリ

夕張「ど、どうも…」

夕張(殺される…絶対何か企んでる顔だこれ…!)ガタガタ

提督「…勝手に資材を使うな、俺はその辺に関して拘るし譲らない」

夕張「は、はいぃ…」

提督「まあ、さしてしつこく言う気は無いが…ちょっと付き合え」

夕張「な、何でしょう…?」

提督「ちょっとゲームで何本か勝負しようと思ってな」

夕張「へ?え、勝負?」

提督「勝負。…ハンデとかは無しで、真剣に」

夕張「えっと、良いですけど…何でまた?」

提督「何でだと思う?」

夕張「…分かりません」

提督「まあその内分かるだろ」



445 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/28(土) 20:15:50.15

~第一戦目・某太鼓からやーらかいタンク

夕張「…あんまり難しかった覚え無いんですけど」

提督「裏譜面だぞこれ」

夕張「あー、ありましたねそういうの…でもこれは勝てますからねー」

提督「持久力はどれだけ保つかな?」

夕張「?」

~数分後

夕張「…腕痛い」300ちょっと

提督「だろうな、体力面に偏りすぎてる事で有名なネタ譜面だし」フルコン

夕張「何で平然としてられるんですか…」

提督「慣れてるしな」

夕張「…うぇー…」



446 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/28(土) 20:25:00.44

~その後

夕張「」チーン

提督「まあ予想はついてた、経験が違うし」

夕張「むぐぐ…勝てる気がしない…」

提督「はいはい、頑張れ…そろそろ飯食べるぞ」

夕張「はーい…」

~食堂

提督「今日は…日替わり定食で良いや」

時雨「あれ、調子はもう大丈夫なのかい?」

提督「派手に寝不足起こしただけだったからな、寝たらどうにかなった」

時雨「派手な寝不足って聞いた事無いけど…まあ元気そうだから良いのかな?」

提督「良いんじゃないか?…そうだ、時雨」

時雨「質問かい?良いよ、何でも聞いてよ」

提督「そこまでの話でも無いが…時雨の練度今いくつだ?」

時雨「えーと…確か妖精さんの言う二度目の改造が出来るくらい、だったかな」

提督「じゃあ近々改造だな…あ」

時雨「?何か忘れ物かい?」

提督「一度目の改造したっけか?」

時雨「…君は、記憶力に変な方向性でもあるのかい?」

提督「…覚えとかないとな…」



447 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/28(土) 20:38:31.53

~翌朝

提督「…アグレッシブな事で…」

『艦娘は軍国主義の象徴とも言える存在であり、日本を…』

提督「軍国主義ね…言ってる余裕がある程度には仕事してる訳だ、誰か給料上げてくれねーかな」ピッ

提督「…改造と、開発と、後何かあったっけか?」ゴソゴソ

提督「…場当たり的に、は不味いんだろうが…出来ないものは出来ないんだよなぁ」

提督「まあ良いや、今日の秘書艦は…金剛か」

~昼頃・執務室

金剛「テートクー、ティータイムにしませんカー?」

提督「それは良いが、その前に聞け」

金剛「何デスカー?」

提督「理由は知らんが、今日は艦娘を解体云々の紙が無い。割と早めに行動したからだと思いたいが」

金剛「…あー、あの…それがどうかしたデース?」

提督「この後どうしようか」

金剛「…what?どういう意味デース?」



448 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/28(土) 20:58:02.73

金剛「…キャンペーンは続けるけど何すれば良いか分からない、そういう事デスカ」

提督「そう言う事だ。…アピールの類いをした事無くてな」

金剛「デモ、初日は一緒に行ったハズデース」

提督「初日はある程度第四が決めてただけで、俺は言われた事を中継して指示しただけだ」

金剛「…これは難問デスネ…」

提督「まあそう言う訳だ…一々考えるの嫌いでな」

金剛「ムー…あんまり良さそうなのは思い付かないデース」

提督「はぁ…いっそこう、殴り合いに発展してればすぐにでも終わる話なんだが」

金剛「考えが物騒過ぎませんカ?」

提督「怪我しないよう拳をめり込ませる位は出来るから、傷害を言われない程度には出来る」

金剛「そう言う話じゃないデース…じゃあもう第四の提督さんに聞けば解決するハズデース」

提督「それで済めば話は早いがな」

金剛「…無理デスカ?」

提督「友人の関係ではあるが、だからといって仕事中に電話かける気にはならん」

金剛「…最終手段という事にしておきまショウ」



449 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/28(土) 21:05:54.16

~少しして

提督「…あ、かかった」

警察官『はい、警察です。何かありましたか?』

提督「自分、第三鎮守府の提督なんですが」

警察官『あー、この前の人が言っていた方ですね』

提督「あれ、ご存知で?」

警察官『ここに来ると予言する、とか言ってましたよ』

提督「…?あ、それでですね、もしそちらの都合がよろしければ…」

警察官『艦娘のイメージ向上キャンペーン、のお話ですよね?』

提督「ああ、はい。…そちらにお伺い出来れば、と考えておりますが。よろしいでしょうか?」

警察官『少々お待ちください……はい、問題ないそうです』

提督「そうですか?それは良かった。それでは日時等を…」

金剛(…誰デース?)

金剛(凄い口調が丁寧デース…まるで別人デース…)

金剛「…恐ろしい人デスネ…」

提督(何のこっちゃ…?)



450 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/28(土) 21:21:31.02

提督「…はい、はい、分かりました。では、これで。当日にお会いしましょう」ピッ

提督「…疲れた」

金剛「お疲れ様デース。今丁度紅茶とスコーンを出した所デース、一緒にティータイムしまショー!」

提督「スコーンか、スコーン作った事は無かったな」

金剛「…テートクに質問がありマース」

提督「何だ?」

金剛「テートクが今まで作った事の無いお菓子って、何がありますカー?」

提督「さっき言ったスコーンに…あんパンとカレーパンは無いな」

金剛「待って、チョット待ってクダサーイ」

提督「何だ?」

金剛「あんパンもカレーパンもお菓子のレベルを越えてると思いマース」

提督「食パンも菓子に入れられる調理法があるだろう、…名前忘れたけど」

金剛「イヤイヤ、パンは流石にハイレベル過ぎマース。もっと簡単な奴デース」

提督「んー、じゃあこし餡とキャラメル…後は外国の、サルミアッキとかそう言う奴だな」

金剛「本当に料理好きデスネー、何でそんなに好きなんデスカ?」

提督「暇で暇で仕方無かったから、料理に手を出したら予想以上に楽しくてな。で今に至ると」

金剛「…好きこそもののなんとか、って事デスネー」



451 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/28(土) 21:36:50.95

~夕方頃

提督「…」ヒュヒュヒュ

提督「…そいや、っと」ポーン

ドラム缶<おい待て用途がちがアッー

提督「…やべ、高い…は」ガッシ

提督「よいしょっと…」ゴロンゴロン

提督「…体動かすのはもう良いか…」

鳳翔「…何の運動なんでしょう?」

提督「…そこまで考えてはいなかったな」

鳳翔「はぁ…?まぁ、良いですけれど。…やっぱり不安ですか?」

提督「…さあ?」

鳳翔「さあって、自分の事でしょう?」

提督「自分の事が全部頭にある訳でも無いんでな…そう言う事は考えたくない」

鳳翔「…頭を使う作業は苦手ですか?」

提督「面倒だから嫌だが、人並みにはこなせるぞ」

鳳翔(…前途多難ですね)



452 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/28(土) 21:47:22.23

鳳翔(…聞くだけ、聞いてみましょう)

鳳翔「提督」

提督「何だ?」

鳳翔「…こう言う事を聞かれるのは、嫌かもしれませんが」

提督「嫌かどうかは俺が判断する事だ。…何だ?」

鳳翔「…今、生きていたいと思いますか?」

提督「…まだ気が早い、だとさ」

鳳翔「…結論を決めるには、ですか?」

提督「違う。…わざわざ変えるのが、だ」

鳳翔「何を、ですか?」

提督「それは分からん。未だにな」

鳳翔「…未だに?」

提督「何を変えたくないのか分からんし、そもそも変える事が出来るかすら分かってない」

提督「…要するに逃げだ、考えたくないって訳だ」

鳳翔「…私は諦めませんからね。必ず、心の底から生きている事を楽しめるようにします」

提督「その辺については俺が喋る事じゃ無い。…一応、頑張れと言っとく」

鳳翔「自分の事ですからね…」



457 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 16:59:26.79

~二日後・警察署内

提督「…中身初めて見た」

警察官「一応機密とかが無い訳でもないんで、他所に喋らないでくださいね」

提督「その辺は守ります。…誓約書でも書きましょうか?血判で」

警察官「書いても良いですけど普通の判子でお願いします」

提督「まあ書いてあるんですけどね、拇印で」ペラッ

警察官「…自分がサインするだけですか」カキカキ

提督「手間を取らせる訳にもいかないので」

警察官(…聞いてた話と全然違うな…生真面目で我が強いとか言ってたけど)

警察官(割と低姿勢だし、生真面目って言うほどガチガチでもないし…)

提督「何かありました?」

警察官「あ、いえ。何でもありません」

提督「さいですか」

瑞鳳(…本物?)

金剛(多分その筈、デスガ…)

翔鶴(ちょっと、想像つかないです…)



458 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 17:05:55.80

警察官「…では、今日の予定は以上です。何か質問などあれば今の内に聞いてください」

提督「…質問無し、あるか?」

瑞鳳「特に無いです」

金剛「ワタシも無いデース」

翔鶴「私もありません」

警察官「分かりました。それぞれに担当が付きますので、担当の指示に従って動いてください」

「「「了解」」」

提督「…で、俺はあれか」チラッ

パトカー<さあ、乗るがよい

瑞鳳「ここで事務仕事するとは思ってなかったなぁ…」

金剛「私はテートクと一緒に動けるからノープロブレムデース!」

翔鶴「瑞鳳ちゃん、一緒に頑張りましょう?」

瑞鳳「そうですねー」



459 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 17:19:00.56

~提督・金剛チーム

警察官「さて、今からパトロールっす。…割と何も無いんすけどね」

提督「あれです、警戒するに越したことは無いですし」

警察官「あー、あんま堅苦しいの得意じゃないんで。ため口で良いっすよ」

提督「あ、良いんだな?じゃあそうする」

警察官(切り替え早いなこの人)

金剛「今からどこに行くんデスカー?」

警察官「町をぐるっと回る、て感じですかね。警察がいるぞって示すわけです」

提督「威力偵察って事だな、警察の単位ならそっちのが多いだろう」

警察官「単位?…まあ警察のパトロールならそんなもんじゃないすかね?この町割と小さいし」

金剛「小さな町ではコミュニティがキツイって聞いた事ありマース」

警察官「良く知ってますねそんな事…そうっすよ、特に田舎は分かりやすいっすね」

提督「田舎は日常風景に村八分がありうるからな、騙されて死にかける人がどれほどいるのやら」

警察官(結構恐ろしい事をさらっと言うなぁ)

金剛「ところで、なんで警察なのに警察の服じゃないんデスカ?」

警察官「私服警察、って奴すかね。まあこれだとその辺のサラリーマンっぽいでしょ?」

提督「公務員っちゃ公務員だけどな」

警察官「チッチッチッ、地方公務員と国家公務員じゃ格が違いますよ、格が」

提督「目の前にいるのは軍人だがな?」

警察官「…あらら、そうでした」



460 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 17:28:12.35

提督「一応聞いとくと、今は何を目的に動いてる?」

警察官「んー、まあ迷惑行為の取り締まりってとこっすかね」

金剛「もし犯罪が起きたら駆けつけるんデスネ?」

警察官「そりゃ勿論。犯罪者捕まえるのが仕事っすから」

提督「まあそりゃそうだが」

<うおおおお!

<この引ったくりが!

<やめイタタタタタ!

提督「どっちを止めるべきかなアレは」

警察官「両方止めるんですよこう言う時は!」

金剛「過剰防衛はNo!なんだからネー!」

提督「緊急避難はしても問題は無いがな」

警察官(何かメタい)



461 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 17:40:36.06

警察官「はいはい落ち着いて、ね」

主婦「引ったくりにあって落ち着ける訳無いでしょ!」

提督「落ち着かなくても良いが落ち着いた方が多分マシだから落ち着け」ミシッ

引ったくり「イタタタタタ!」

金剛「やり過ぎデース、私が抑えマス。テートクは…周りの人に事情を聞いてきてくだサーイ」

提督「…分かった」

引ったくり「チャンス…」

金剛「な訳無いでショー!?」ミシッ

引ったくり「ぎにゃぁぁぁ!」

提督「…警察官にやらせるべきだったかな」

~数分後

提督「少なくとも話を聞く限り現行犯だな」

警察官「まあそうっすよね、て訳で逮捕ね」スッ

引ったくり「あああああ!」ブンブン

警察官「うわっ、と…抵抗するなら尚更っすね、公務執行妨害追加っと」

金剛「言ってる場合じゃないデース。早くおさえまショー」

提督「そうだな、じゃあ転ばすか」ガスッ

引ったくり「あああああ!?」

警察官「はい逮捕ー!」ガチャ




462 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 17:48:23.68

~少し時間を遡って、瑞鳳・翔鶴チーム

警察官「まあ、基本的には雑用任せる事になりますが…」

瑞鳳「大丈夫です、きっちりこなします!」

翔鶴「ええ、頑張ります」

警察官「はい、お願いしますね。…とりあえず手始めに…」

~数分後

瑞鳳「~♪」

翔鶴「楽しそうね?」

瑞鳳「まあ、結構楽しいです!…で」

翔鶴「?」

瑞鳳「出来たらちゃん付けはやめて欲しいかなーって」

翔鶴「あ…何時も気を付けてはいるんだけど、つい癖で…」

瑞鳳「何時もそう言ってるし。…まあ嫌じゃないから良いけどさー」

翔鶴「次はちゃんと覚えておくから。…あ、そうだ」

瑞鳳「何?」

翔鶴「帰ったら、卵焼き教えて欲しいなって」

瑞鳳「勿論!頑張っちゃうからねー!」

野郎’s (((可愛い)))



463 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 17:56:07.32

~数分後

瑞鳳「…書類仕事は嫌~…」

翔鶴「誤字が無いか確認するだけなのに…」

瑞鳳「こんなに文字いっぱいあるんだよ~…目が痛くなっちゃう」

翔鶴「まあ、確かに文字は多いけど」

警察官A「あのー、苦手なら自分が…」

警察官B(お、果敢にも行った)

瑞鳳「…ぐぐぐ…大丈夫です!やり遂げて見せます!」カッ

警察官A「あっはい…」

警察官B(フラれたな)

警察官C(…俺にもまだ可能性はある!)カッ

警察官D(結婚しよ)

警察官E(結婚…あ、もうしてたな)

警察官F(小さい)

瑞鳳(凄い視線を感じる…!)



467 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 20:13:10.16

~警察署内

提督「どうも」

警察官「あ、そろそろ交代ですか?」

提督「それもありますが」

引ったくり「…」

提督「引ったくり…窃盗か、後公務執行妨害の現行犯で逮捕です」

警察官「ああ、さっき連絡来ましたね…分かりました、預かります」

提督「お願いします」

金剛「交代デスカー?今度は何をするんデース?」

瑞鳳「雑務かな?」

金剛「オゥ瑞鳳、雑務って何デスカ?」

瑞鳳「えーと、掃除とか、書類に不備が無いかのチェックとかかな」

金剛「なるほど…」

提督「翔鶴は?」

瑞鳳「すぐ来ますよ。…あ、来た」

翔鶴「あ、提督。交代の時間でしたね」

提督「そうだ、…筈だが、あってます?」

警察官「あってます」



468 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 20:20:57.95

~瑞鳳・翔鶴チーム

警察官「どもー。美人さんっすね」

翔鶴「あ、ありがとうございます」

瑞鳳「…私は?」

警察官「『美人』と『可愛い』は同居しないんすよ、そしてどちらにも違う魅力があるんです」

瑞鳳「そ、そうなんですか」

警察官「まあ一緒に仕事すんのは今日限りっすけどね。一瞬でも幸せになれるんで良いっす」

瑞鳳「はぁ…?」

翔鶴「あの、仕事と言っても何をするんでしょうか?」

警察官「パトロールっすかね、基本的には町をぐるっと一周するっす」

翔鶴「パトロールですか、確かに重要ですね」

瑞鳳「偵察は大事だしねぇ」

警察官(同じ事言ってら)

警察官「とりあえず、ついてくれば良いっすよ」スタスタ

翔鶴「分かりました」

瑞鳳「はいはーい、出発ねー」



469 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 20:28:22.30

警察官「まあ基本的に何も起きないんすけどね」

瑞鳳「まあねぇ。でも良い事じゃない?」

警察官「まあ警察の仕事が無いってのは良い事っすけど、そう簡単に無くならないんすよね」

翔鶴「警察と言う職業が無くならない理由は、そこに集約されるんでしょうね」

警察官「そっすね。…あー」

瑞鳳「どしたの?」

警察官「いや、男の人いたでしょ?…何かこう、何かを放ってたような気がしてて」

瑞鳳「何か、って何?」

警察官「こう、オーラと言いますか。近寄りがたいと言うか」

瑞鳳「私は感じた事は無いけどなぁ」

翔鶴「私も特に無いですね。…優しい人ですよ」

警察官「…何つーか、『怖い』じゃないんすよね」

瑞鳳「じゃあ『恐ろしい』?」

警察官「一番近いのはそれっすね…何が違うかって言われると分かんないっすけど」

瑞鳳「私は分かんないなぁ。時々料理教えてくれるし」

警察官「えっ」



470 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 20:37:31.58

警察官「料理っすか?」

瑞鳳「うん、…あ、あの見た目で料理好きなのよ。割と本格的な料理作るのよ」

警察官「マジっすか…ちなみにどんな?」

瑞鳳「えーと、糠漬け?」

翔鶴「カレーは美味しかったですね…トンカツとか、多分色々レパートリーあると思いますよ」

警察官「糠漬け…これまたかなり本格派だなぁ」

瑞鳳「そうそう、他にもお菓子作るのも得意なのよー」

翔鶴「最近だと、羊羮を頂きましたね。お茶とマッチしてとても美味しかったんです」

警察官「なんすかそれ、女子力高いっすね」

瑞鳳「あー、確かに女子力は高いわね…女子である私が羨ましくなる位に」

警察官「軍人だし男だから、色々堅物だと思ってたけど全然違うっすね…」

翔鶴「中々面白い、と言うかかなり吹っ飛んだ人、とか言われてたそうですよ?」

警察官「まあ何か吹っ飛んでそうではあるっすね、聞く限り」

瑞鳳(…あれ、何か忘れてるような?)

警察官(ちなみに今パトロール中っすよ)

瑞鳳(直接脳内に…!?)



471 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 20:46:09.17

~提督・金剛チーム

提督「…」ゴキゴキ

金剛(…喋る事が無いデース…)

提督「…よし終わり。次何やれば良いですかね」

警察官「仕事が早いですね…じゃあ次はこれで」

提督「了解」

金剛「あうぅ、離ればなれは嫌デース…」

提督「取り敢えず努力しろ、それ以上は言えんぞ」

金剛「ハーイ…」

警察官「…こう言う言い方は偉そうですけど、優秀ですね?」

提督「やる事が無い、何かに走る、やる事が増えない…そんなループが多かったので」

警察官「だから色々な方向に強くなったと?」

提督「手を抜かないと早く終わるんで、手を抜く事を覚えました」

警察官「…どういう事でしょう」

提督「友人が匙を投げたので、多分どうしようもないかと」



472 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 20:51:55.09

金剛「…終わったデース!次は何デスカー!?」

警察官「終わりましたか、じゃあ次はこれです」

金剛「分かりマシター!」ガタッ

提督「…」ガタッ

金剛「…」ススス

提督「…」ススス

金剛「…」ガタッ

提督「何でこっちに寄るんだお前は」ガタッ

金剛「ダッテ、テートクの近くに居たいんデース!」

提督「…ボディタッチしないなら許可する」

金剛「許されたデース!」ガタッ

警察官「オフィスラブは難題ですよ」

提督「そんな事言わんでくれませんかね」

金剛「恋は障害があればあるほど燃えるモノデース!」

提督「さらっと爆弾投下していくんじゃねぇよ」

野郎’s(リア充爆発しろ)



473 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 20:59:10.68

~夕方頃

提督「…」

金剛「テートク、大丈夫デスカー?」

提督「多分大丈夫じゃねぇな…」

瑞鳳「ただいま戻りましたー…え、提督に何があったんです?」

金剛「何だかお疲れみたいネー」

提督「一応言っとくが、根本の原因お前だからな」

金剛「what!?」

翔鶴(そう言えば、ボディタッチ苦手でしたね)

提督「…さて…今日はこれで終わりですかね?」

警察官「はい、終わりです。今日はありがとうございました」

提督「どういたしまして。…じゃ、自分達はこれで」

警察官「はい、さようならです。何時か会えると良いですね」

提督「こいつら目当てじゃなく?」

警察官「…まあ、正直言いますと自分も男ですので」

提督「ホモと言う最後の言い訳が残ってますよ」

警察官「自分はノーマルなので」



474 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 21:08:05.11

~第三鎮守府・執務室

提督「…書類は…不備無しと」

翔鶴「今日は楽しかったです」

提督「新鮮な感覚忘れんなよ、その手の経験を自分の頭に残すのは良い事だ」

翔鶴「ええ、忘れません」

瑞鳳「失礼しまーす、翔鶴さんいますか…あ、いた」

提督「おう、翔鶴に用事か?」

瑞鳳「卵焼きを教える約束してたんですよ」

翔鶴「そう言う事でして…少し席を外させて戴きますね」

提督「おう、構わんぞ。…作りすぎんなよ」

瑞鳳「ちゃんとセーブしますー」

翔鶴「それでは、夕食の時に」バタン

提督「あいよ…」

提督「…流石にゲームしても許されるかね?」

提督「青葉呼ぶか…」

青葉「呼ばれて飛び出て青葉ですぅ!」ガタッ

提督「…ほぉ?」ジッ

青葉「うっ…?」

提督「何で天井から出てきたか、いや出てこれたか聞こうか」

青葉「…撤退です!」ガタッ

提督「逃がすか青葉ァ!ゲームに付き合え!」

青葉「うぇぇぇ!?ゲームですかぁ!?」



475 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 21:20:03.30

~翌日・昼前

提督「…喜べ時雨」

時雨「何かな、嬉しい報告でもあったのかい?」

提督「艦娘反対を示す紙が無い」

時雨「前から来てたっていうアレだね。来なくなったんだ?」

提督「来てない。…お前の方にある書類に紛れてたりしないよな?」

時雨「…ぱっと見は、無さげだね」

提督「諦めんのが早すぎる気もするが、まあいい。逃げんならそれで終わり、っと」

時雨「良かったね、もう煩わされる事も無いかな?」

提督「さあな、その辺は分からん。忘れた頃に山ほど送りつけて来るんじゃないか」

時雨「まあ、その時は忘れてる程前の話って事になるからね。中々多かったりして」

提督「そんときは一つだけ残して、残り全部を迷惑メール扱いしよう」

時雨「来た時に考えようか。今は暫く一般人になってて貰おう」

提督「元々一般人だと思うが、まあ良いか。…相変わらずな事で」

時雨「何がだい?」

提督「お前の事を『少しだけ』『謙虚』だと思ってな?」

時雨「…ふふ、評価は変わってないんだね」

提督「意外と変わらないんだ、これが」



476 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 21:30:39.00

携帯電話<おい、通話しろよ

提督「ああ?…第四か、何だ?」ピッ

第四『面白い話を聞きましてね』

提督「何だそれ、遠慮無く殴り合いでも出来るのか?」

第四『そう言う面白いではありません、深海悽艦ですよ』

提督「…なら、何でわざわざ携帯でだ?書類上の方が…ああ、面白そうな話だな」

第四『ええ、と言っても今は情報が少ないんですがね』

提督「何でも良い、言え」

第四『簡単に言うと、逃げ続ける深海悽艦、でしょうか』

提督「もう少し詳しく」

第四『ひたすら逃げて、今は何処かの陸上にいると思われます』

提督「詳しくてそれか?」

第四『人形だそうです、後は…人が近くにいても攻撃はしなかったそうです』

提督「…まさかと思うが、ここの姫さんと同じ様な?」

第四『多分、ですが可能性は高いでしょう』

提督「…調べる、と言いたいがもう情報が無いんだよな…なら個人的にやるか」

第四『行方不明になるんですか?』

提督「場所教えろ」

第四『…はぁ…ここから近い島です。こっちに来て話をしましょう』

提督「すぐは無理だ、明日で良いか?」

第四『構いませんよ、では』ピッ



477 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/29(日) 21:38:13.04

時雨「…また何かする気かい?」

提督「今回は死にかけたりなんてのは無いだろうから安心して良い」

時雨「深海悽艦、だろう?危険に決まってるじゃないか」

提督「普通はな。…駆逐悽姫呼ぶぞ」

時雨「?」

~数分後

駆逐悽姫「ナァニ?」

提督「こいつに近い性質を持ってんだと」プニプニ

駆逐悽姫「ンム、ナニスルノ」

時雨「…人を襲わない、って事かい?」

提督「多分な。因みに出所は第四だ、信用出来る」

駆逐悽姫「チョット、キイテルノ?」

時雨「あの身長が異様に高い人かい?…確か、長い付き合いがあるんだったね」

提督「そう言う訳だ。…明日あたり第四行くぞ」

駆逐悽姫「ムー…テイッ」ガスゥッ

提督「…脛は地味に痛いから勘弁してくれ」

時雨「そこで顔色1つ変えない辺りが良く分からないんだよね…」



482 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/30(月) 20:11:18.97

~翌日・第四鎮守府会議室

提督「…」

第四「…先程言ったようにこの辺りで身を隠しているかと」

提督「割と近いな、警戒はしておけ」

第四「無論です。…本気で突っ込む気ですか?」

提督「今回は駆逐悽姫も連れていくつもりだが」

第四「そう言う意味では無いんですが」

提督「俺に言外の意味を悟れとでも?」

第四「…あくまで囮に過ぎない、と言う可能性が否定出来る訳ではないんですよ」

提督「罠だからどうした、読めてるんなら対策出来るだろ」

第四「個人的に行くんなら対策も何もありませんよ」

提督「だからこその駆逐悽姫だ。…後は勘だな」

第四「…いくらなんでも気が早すぎです、もう少し待ってからでも遅くは」

提督「その間に誰かに倒されてみろ、深海悽艦は人類の敵だぞ?すぐに始末される」

第四「…はぁ。それでも少し様子見してからにしましょうね…行ったら本気で蹴り潰しますよ」

提督「…分かった…」

第四(全く…)



483 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/30(月) 20:20:44.39

第四「…そう言えば、ドイツから艦娘が来るそうですよ」

提督「あったな、この辺に関係無いから忘れてた」

第四「…本気で言ってませんよね?」

提督「……拒否権は?」

第四「あるとでも思ってるんですか?」

提督「…勘弁してくれ…ただでさえ憂鬱だってのに」

第四「もう少し信頼したらどうです」

提督「女子だぞ、しれっと消えるんだ…何で提督になろうとしたんだっけ」

第四「国家公務員だから、戦争で食える飯は美味いから、でしたね」

提督「軍人になって対人関係で後悔するとは思わなかった…」

第四「あなたには生涯ついて回る問題です。…行くなら、ドイツの艦娘を迎えてからにした方が良いですね」

提督「…向こうから拒否されるんなら、向こうは帰りたがるよな?」

第四「諦めなさい、手遅れです。それとも極悪人のレッテル貼られますか?」

提督「……はぁ……」



484 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/30(月) 20:34:26.85

提督「…因みにお前の所には?」

第四「来ません。主任も同じくです」

提督「…第一は」

第四「来るそうですが、詳しくは知りませんよ」

提督「待て、何でお前の所に来ないのに第一に来るんだ」

第四「戦力の拡充では?ここと第二は充分な戦力を持っていますし」

提督「…元帥はどうだ?元帥の所なら練度も高めやすいだろ」

第四「確かに来るそうですが、そもそも戦力の拡充は主目的ではありませんよ」

提督「じゃあ何が目的だ?」

第四「ドイツは妖精が少ないそうです。恐らくは設計関連の話でしょう」

提督「…技術力はあるから設計図位残せるだろ」

第四「日本の妖精とドイツの妖精では段違いとかで、難しいそうです」

提督「じゃあ何で艦娘が作れた?」

第四「その少ない妖精が集まった結果、と言った所では?」

提督「…ただの技術保存か…改造はこっちでか?」

第四「その辺は妖精さん次第ですね」

提督「…そもそも何で俺だ?」

第四「それに足る戦果、ありますよね?」

提督「………はぁ………」



485 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/30(月) 20:43:34.80

~第三鎮守府・資料保管室

提督「…」ガサゴソ

古鷹「…ありませんね」ガサゴソ

提督「紙切れ一枚ここから探してんだからな…これは、違うか…」ガサゴソ

古鷹「…あっ、ありました!多分、これであってると思います」

提督「あったのか…本当だな。…いやちょっと待てコラ」

古鷹「えっ?な、何か…」

提督「違う、これには場所が書かれてない。…多分他にも来てるな」

古鷹「…また、ですか?」

提督「いや、多分決まったのは最近だろうから…この辺からだろ」ガサゴソ

古鷹「…」ガサゴソ

提督「…ねぇな、今日の書類は…叢雲に任せてるか、なら今日か?」

古鷹「…何故今日に通達される事を知っていたのでしょう?」

提督「あいつ書類は見てから始めるからな、そっちで見た後に俺が来たのかもしれん」

古鷹「なるほど…では、叢雲さんが知っていそうですね」

提督「だろうな。…悪いな、出迎えしてくれた直後に薄暗い所に直行した」

古鷹「大丈夫ですよ、気にしてません」



486 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/30(月) 20:50:59.18

~執務室

提督「叢雲、入るぞ」

叢雲「お帰りなさい、…またろくでもない事?」

提督「…多分間違ってないが…その前に書類で聞きたい事がある」

叢雲「何かしら」

提督「ドイツの艦娘がどうこう、って書類あるか?」

叢雲「ああ、これね?」ペラッ

提督「やっぱ来てたか…あ、間違いなくここだな」

叢雲「あなたから見たら、多分地獄の訪れに等しいんでしょうね」

提督「出来れば今すぐにでもかなぐり捨てたい位にはな。…全く」

叢雲「諦める、という選択肢は無いの?」

提督「妥協する、しかねぇんだよ畜生め」

叢雲「人が増える事を拒否するのは、私には良く分からないわ」

提督「対人関係ってのが嫌いな人間は一定数いるんだよ、現に目の前に」

叢雲「逆に増やし倒せば?いっそ強くなれるかもよ」

提督「胃に穴が開くから却下だ」

叢雲「そんなに弱くないでしょうに」



487 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/30(月) 20:51:35.90

~執務室

提督「叢雲、入るぞ」

叢雲「お帰りなさい、…またろくでもない事?」

提督「…多分間違ってないが…その前に書類で聞きたい事がある」

叢雲「何かしら」

提督「ドイツの艦娘がどうこう、って書類あるか?」

叢雲「ああ、これね?」ペラッ

提督「やっぱ来てたか…あ、間違いなくここだな」

叢雲「あなたから見たら、多分地獄の訪れに等しいんでしょうね」

提督「出来れば今すぐにでもかなぐり捨てたい位にはな。…全く」

叢雲「諦める、という選択肢は無いの?」

提督「妥協する、しかねぇんだよ畜生め」

叢雲「人が増える事を拒否するのは、私には良く分からないわ」

提督「対人関係ってのが嫌いな人間は一定数いるんだよ、現に目の前に」

叢雲「逆に増やし倒せば?いっそ強くなれるかもよ」

提督「胃に穴が開くから却下だ」

叢雲「そんなに弱くないでしょうに」



488 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/30(月) 21:03:26.65

おぅ、ミスった…


~鎮守府正面・海付近

提督「…肉眼は無理、双眼鏡でも無理、と」

駆逐悽姫「ンー、ミエナイ」

提督「まあ当たり前っちゃ当たり前だな」

駆逐悽姫「イッショニ、デカケル?」

提督「出掛けるって程にのほほんとしちゃいないがな」

駆逐悽姫「ナニヲスルノ?」

提督「そうだな…とりあえず個人的な欲求が第一、後は仕事が第二って所か」

駆逐悽姫「…ヤッツケル?」

提督「俺は深海悽艦を敵と見なしてないんでな、不必要に潰したりは無い」

提督「…必要なら迷わず殺す。…まあ、今回は多分無いだろうな」

駆逐悽姫「ジャア、ハナシアイ?」

提督「多分な。…流石に話も聞かず攻撃してくるのはどうしようもないから、その時は任せた」

駆逐悽姫「ワカッタ、ガンバル」フンス

提督(それほど脅威って訳でも無い…味方についてくれれば良いが…)

提督(…その前にドイツ艦娘何とかしないとな…)



489 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/30(月) 21:15:10.06

~中庭

夕張「あ、いたいた!」

提督「…俺か、何だ?」

夕張「軽巡洋艦の艦娘が少ないかな、と思いまして」

提督「…二人で足りるだろ」

夕張「えー、でもやっぱり2人よりは3人が…あ」

提督「金剛と翔鶴、忘れたとは言わせんぞ」

夕張「…じゃ、じゃあ正規空母艦娘増やしましょう!」

提督「軽空母が二人いるだろ、現状足りてる」

夕張「軽空母と正規空母じゃ向き不向きがあるんですよ?」

提督「…知ってるが、それでも増やす理由には足りない」

夕張「じゃあ戦艦です!戦艦は完全に1人ですよ?」

提督「ドイツから来るんだよ、割とすぐに。戦艦は建造資材が重たいんだ」

夕張「…あー、何かそんな事言ってましたね昼食の時に…じゃあ駆逐艦は」

提督「叢雲野分時雨で既に三人がいる。数は足りてる」

夕張「…潜水艦は」

提督「何がお前を駆り立てるんだよ…」



490 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/30(月) 21:22:27.19

夕張「えー、だって賑やかな方が楽しいじゃないですかー」

提督「鈴谷曰くここは賑やかなんだと。割と前に出る鈴谷がそう言うんなら賑やかなんだろ」

夕張「…確かにそうですけど、少ないよりは良いですよ?」

提督「まあそれは間違いないが…」

夕張「逆に聞きますけど、何でそんなに建造渋るんですか?」

提督「人が増えんのが嫌なんだよ」

夕張「何でですか」

提督「対人関係が得意でないからだが」

夕張「人間嫌いとかでなく?」

提督「それなら友人なんていないと思うが」

夕張「…なーんか納得出来ないですね」

提督「そもそもここに男は俺だけだぞ、疎外感凄まじいんだからな」

夕張「割と距離取ってますけど、提督がですよね?」

提督「そりゃそうだ、向こうに要求出来るか。…何が言いたい」

夕張「…提督の人間嫌いを何とかしてみたいと思ったんですよ」

提督「さっき否定しなかったか?」



492 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/30(月) 21:34:14.66

夕張「だったら野分ちゃんを助けたのは何でですか?」

提督「関わったからな」

夕張「関わったから、だけですか?」

提督「…俺は思い付かん、お前は何があると思ってる?」

夕張「提督が優しくて、理由無しに助けたかった、とかですね」

提督「…優しい人間は人を興味を理由に侮蔑したりしないと思うが」

夕張「何をしたかは時雨ちゃんに聞きました、怒った理由も」

提督「…続けろ」

夕張「優しい人のそれじゃないですか。…人は信用出来ませんか?」

提督「他人だぞ?」

夕張「他人だから信用するんです。…提督は疑いすぎなんです」

提督「…、…」

夕張「ほら詰まった。…これでも古株なんですから、分かります」

提督「…」

夕張「少しで良いから、信用してみません?少なくとも私達は裏切ったりしませんよ」

提督「…」

夕張「…別に、答えが欲しい訳じゃないですけど。出来たら信じて欲しいです」

提督「…」



493 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/30(月) 21:44:49.41

提督「…俺はどうすれば良い」

夕張「態度を改めるとかじゃないですよ、要は心の持ちようです」

提督「心の持ちよう、って言われてもな。考えて喋ってまともにやれた試しは無いぞ」

夕張「そう言うのでもなくて…まあとにかく、今すぐ何とかしろって訳じゃないですから」

夕張「これから変えていけば良いんです、変われるんです」

提督「…説教か」

夕張「特に考えてませんでしたけど、まあ説教です」

提督「説教か、辛いな」

夕張「説教ですから。…でも、提督にとって悪い事じゃ無いでしょ?」

提督「…まあ、多少は」

夕張「心機一転、とは行きませんけどね。…考え、少しは変わりました?」

提督「予想外にな。…まあ、何だ」

夕張「やっぱり辛いですか?」

提督「…いや、これはこれで悪くない」

夕張「じゃあ続けましょ!…手始めに建造で!」

提督「…いや流石に騙されんぞ、何となく思ったが要するに妖精が作れない装備が見たいんだろ」

夕張「むあー!?何で分かるんですか!」

提督「やっぱりか。…じゃあ、もう一度面白い処刑でもしようか?拒否権は無いぞ」

夕張「やめてー!開幕から即死条件満たしてプレッシャーかけるのはやめてー!」



499 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 20:14:41.52

~執務室

提督「……遠いな」

叢雲「何が?」

提督「いや、こっちの話だ」

叢雲「…また何かする気?二度も行方不明になったらそれこそ怪しまれるんじゃない?」

提督「今回は無い、仕事を名目に動けるからな」

叢雲「あら、そう?なら良いけど」

提督「そう言う事だから、駆逐悽姫連れてくぞ」

叢雲「何がそう言う事だから、よ。何処に行く気か知らないけど、流石に無理でしょ」

提督「夜中なら問題無い、体色の関係で夜中に潜ればまず視認はされんしな」

叢雲「…その内バレるわよ?」

提督「バレたらバレたで、研究とか言えば良いだろ。実際それもついでに無い訳じゃない」

叢雲「夜中に出る理由は?」

提督「いくら友好的でも騒ぐ奴はいるからな、配慮だ」

叢雲「随分と自己中心的な配慮ね」

提督「人の為になってるんだから問題無いな」



500 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 20:24:18.96

提督「…取り敢えず日中に一度見とくか」

叢雲「私達がね。昼間から海上には出せないわ」

提督「色んな意味でな。写真撮っといてくれ」

叢雲「そのつもりよ。けど、誰を出すの?」

提督「少なくとも偵察機が使える奴が一人は必要で、護衛に一人二人って辺りか」

叢雲「写真はどうするのよ?」

提督「駆逐艦位に足が速い奴に任せる。…そう言う訳で、頼んだ」

叢雲「私ね、任せなさい」

提督「後は…時雨を対空要員にして、偵察機は…鳳翔に任せるか」

叢雲「何だかんだで錬度が一番高いものね」

提督「時間使えばそうなる。…必要な情報、姿形と戦力が分かったらとっとと帰る、だ」

叢雲「…本当に人を襲わないのよね?」

提督「エイプリルフールは大分前だからな、多分信用して良いだろ」

叢雲「軍隊で嘘は御法度だけどね」

提督「ごもっとも。…終わりにして飯行くぞ」



501 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 20:47:24.40

~食堂

提督「…んー…」モグモグ

叢雲「考え事?」

提督「…少しな」

叢雲「悩みがあるなら、ちゃんと話しなさいよ?」

提督「悩み…って程じゃない、と思うが…覚えとく」モグモグ

叢雲「…そう。この前みたいに寝込んだりしないようにね」

提督「はいよ…食べた、足りねぇ。…あったっけ?」

時雨「何時も思うんだけど、食べ過ぎじゃないかな?」

叢雲「そうね、明らかに多いと思うわ」

提督「そう言われてもな、足りないものは足りないんだよ」

時雨「そのうち胃が破裂したりしそうだけど?」

提督「それは第四にも言われた。気にしない」

叢雲「気にしなさいよ少しは。いつか太るんじゃないの?」

提督「体重は未だに適正範囲の下の方でな」

叢雲「羨ましいわね、カロリー管理しなくても良いなんて」

提督「男がそんな事すると思うか?」

叢雲「…確かにしそうには無いわね」



502 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 20:56:31.49

~夜中

提督「…」

提督「…?」

提督「…間違いなく、だ…」ゴソゴソ

提督「…」ゴキゴキ

提督「…時雨、青葉…足りてれば良いが」

ドォン

提督「…敵襲、か?」ガチャ

提督「…繋がった。時雨、青葉、今の砲撃音は何だ?」

青葉『敵です!近いです!』ドォン

時雨『駆逐イ級が三体!僕達だけでも倒せるけど』

提督「慢心は敵!何にせよ全員起こす!」

『全員起きろ!敵襲だ!』

時雨『今から戦闘に専念するよ!』

提督「何かあり次第とっとと報告する事を忘れんな、以上!」ブツッ

提督「…奴さん、か?」



503 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 21:05:52.50

~鎮守府正面・海付近

時雨「そこだっ!」ドォン

イ級「ガァッ…」

青葉「…これで最後、ですかね」

時雨「まだ油断は出来ないよ、何処かに潜んでるかもしれない」

青葉「青葉に対潜能力は無いので、潜水艦はお任せしますね」

時雨「分かった…一応敵は倒せたし、今から提督に報告するよ」

青葉「分かりました、周囲の警戒は任せてください」

時雨「…提督、聞こえるかい?一応、報告した敵は倒したよ」

提督『分かった、警戒は怠るな。こっちから野分と古鷹を向かわせた。残りはまだ待機だ』

時雨「了解。本格的な行動は二人が来てから始めるよ」

提督『そうしてくれ、こっちからは以上だ』ブツッ

時雨「…敵は?」

青葉「見えませんね、潜水艦の攻撃も無いです」

時雨「…近くに潜水艦はいないけど、魚雷が届かない訳じゃないだろうし、離れて…」

ドバシャァァァン

時雨「…っ!危なっ…何処から!?」

青葉「見えませんが…水柱から見て、多分向こうからですね」

時雨「…早く来てほしいな…!」



504 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 21:10:24.17

古鷹「…青葉!今の水柱は!?」

青葉「目視は出来ませんが、敵です。遠くから撃ってるんでしょうね」

野分「相当大きかったですし、火力は高そうですね…」

時雨「来たね、今から…」

ドバシャァァァン ドバシャァァァン

時雨「っ!また…!」

青葉「大きい水柱ですねぇ!いくらなんでも…」

ドバシャァァァン

古鷹「後ろから!?」

野分「…電探に感あり!…不味いです、鎮守府に!」

時雨「止めて見せる!行くよ!」

「「了解!」」



506 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 21:18:03.11

~海付近

提督「…あの辺り、か?」

提督「…もっと近い、か。…駆逐棲姫!」

駆逐棲姫「…テキ?」

提督「多分な。…目視出来ないし、間違いなく深海棲艦…」

ドゴォォン

提督「…修繕にどれだけかかると思ってんだ…人型か、ついてねぇ」

駆逐棲姫「…ヤラセハ、シナイヨ…!」

「アレェ?マダイキテルンダ?」

提督「尻尾か…まあまた一番面倒臭いのを…」

レ級「~♪」ガショ

駆逐棲姫「テェェ!」ドォン

レ級「ッ!…コレダケェ?ナンダヨキタイサセヤガッテ」

提督(………)

駆逐棲姫「マダマダ!」ドォン

レ級「タイシタコトネェナ、ヒメサマノクセニ」ドォン

ドゴォォン

提督「…」イラッ



507 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 21:26:47.78

レ級「~♪」

駆逐棲姫「グゥッ…ナンノ!」ドォン

レ級「アキラメロッテノニ」ガショ

提督「ジャァァァム!」ガバッ

レ級「ウオッ!?」

提督「マウントは取ったぞ?」

レ級「…コレダケカヨ?」

提督「…はははは、耐えてみやがれ!」

ガスッ メキッ バキッ

レ級「ガッハ…イテェナコノヤロウ!」ブォン

提督「寝てろォ!」ビスッ

レ級「ガッ…グァァァァ!?」ジタバタ

提督「うおぉ!?…やっぱりパワーあんな、期待通りだ」

駆逐棲姫「…イマダ!」ドォン

レ級「ゴアッ…クッ、ソガァァァ!」ドォン ドォン

ドゴォォン ドゴォォン

提督「…だからッ、修繕費用ッ!」ガスッ

レ級「ヌァァァア!?」



508 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 21:37:39.76

~数分後

提督「…」

鳳翔「…二度目の説教と行きましょうか?」

提督「…」

レ級「ヌガー!ハナセー!」ジタバタ

鳳翔「…はぁ…まあ、今回は怪我してないので多目に見ましょう…」

提督「…すまん」

レ級 ジタバタ

時雨「…これ、姫級とか鬼級とか言われる奴だよね?」

提督「残念、ノーマルな奴だ。…レ級だったか」

レ級 ジタバタ

提督「だあああ鬱陶しい!」ドゴォッ

レ級「グファ…」グッタリ

時雨「…鬼だね…レ級って?」

提督「通称が『超重雷装航空戦艦』だったか?まあ要するに雷撃と砲撃、後空も全部一人で出来る」

時雨「…何だいその、『とりあえず強い要素を詰め込んだ』的な能力は」

提督「実際そうなんだよな…その上硬いしな、戦艦だし」

時雨「…姫級とか鬼級とかではないんだ?」

提督「能力的には正直駆逐棲姫より上だと思うがな」



509 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 21:44:14.50

青葉「あのー、このレ級はどうするんですか?」

提督「さっき喋ってたから、その辺突っ込んで色々聞くつもりだな」

青葉「危ないですよね?」

提督「全員起きてるし、そこは任せた」

青葉「えぇー…」

提督「で、喋れるか?」

レ級「…ウン」

青葉(あーもう、周りの視線に気づかないんですかね…)

提督「どっから来た?」

レ級「…アッチノホウカラ」

提督「…具体的にどの辺だよ」

レ級「…港湾棲姫ガイルトコロ?」

提督「…深くは理解してない訳だ、次。何しに来た?」

レ級「アバレニキタ」

提督「修繕費用!」ドゴォッ

レ級「ブッ」

青葉「ちょ、飛び膝は駄目ですって」



510 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 21:55:14.16

レ級「アバレニキタラダメカ?」

提督「ここから離れた海の上でル級とかタ級相手にやれ。ここで暴れたらその都度目を潰されると思え」

レ級「エー」

提督「頭を上下に往復させてやろうか?」

レ級「…ゴメンナサイ」

提督「素直でよろしい。次、お前がいた所の戦力は?」

レ級「…オレイガイハ港湾棲姫シカイナカッタ、トオモウ」

提督「嘘じゃないな?」

レ級「ウソダッテイッタラ?」

提督「間接一回転コース待ったなしだな」

レ級「ウソジャナイデス」

提督「まあ情報の一つとして聞いとこう。暴れに来たと言ったな?」

レ級「イッタケド、ソレガ?」

提督「それ以外に目的は?」

レ級「ネェナ、アバレタイダケダ」

提督「要するに戦いたいだけってか?」

レ級「マアソンナカンジダナ」



511 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 22:03:40.92

提督「取り敢えず、暫く大人しくしてろ」

レ級「ヌケダシタラ?」

提督「お前の頭を大回転投げする」

レ級「サッキカラヒデェナイチイチ」

提督「吹っ飛ばされても死にはしないだろ、深海棲艦だし」

レ級(コイツナンカヤベェキガスル)

提督「海図持ってくる。暴れだしたら頭を吹っ飛ばせ」

青葉「あっはい。…えっと、怪我人は?」

時雨「僕達は大丈夫だけど、駆逐棲姫ちゃんが…」

駆逐棲姫「…イタイ…」

夕張「…この子にも入渠ドッグの施設って効くかしら?」

時雨「さぁ…?」

提督「レ級、ここの何処がお前のいた所だ?」

青葉「うわっ!?もう来てたんですか!?」

提督「何だその驚き方は。ちょっと息を潜めれば何とかなるだろ」

青葉「いやそうかも知れませんけど」



512 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 22:11:43.43

レ級「…コノヘン?」

提督「大体一致してんな…港湾棲姫とやらは何してんだ?」

レ級「ヒタスラニゲツヅケテ、ココニキテ…オレハトチュウカラツイテイッタ」

提督「…今は?」

レ級「コノシマノドッカデカクレテンジャネーノ?」

提督「…お前は何が目的で港湾棲姫についていった?」

レ級「ナンカタノシソウダッタシ、ツイテイッタラタタカエルカナッテ」

青葉(すっごい聞き取りにくいですね…)

提督「…お前はこれからどうする気だ?」

レ級「タタカエルンナラナンデモイイケド…」

提督「何だ、何かしらあんのか?」

レ級「…デキタラ港湾棲姫ニハテヲダサナイデホシイ」

提督「…その港湾棲姫は、人を襲ってはいないよな?」

レ級「ハンゲキクライハシテタケド、ジブンカラコウゲキシタリハシテナイゼ」

提督「…じゃあ多分平和に終わるな、仕事が減れば良いが」

レ級「…ヒトツシツモンシテイイカ?」

提督「答えられる範囲内ならな」



513 : ◆MZjDGNA8nw :2015/03/31(火) 22:19:03.16

レ級「…オマエハオレタチヲドウスルキダ?」

提督「どうもしない」

レ級「…ハ?」

提督「どうもしない。…正直に言おうか?」

レ級「エ、オウ?」

提督「じゃあ正直に言おう。知的好奇心って奴だ」

レ級「…ナンダソレ」

提督「お前達の…特に何処がってのはないが、色々興味がある。俺はそれを知りたい」

レ級「…バカジャネーノ?」

提督「珍しくも無いだろ」

レ級「エッ」

青葉(何でこの人は物怖じせずに会話してるんでしょうか?)ヒソヒソ

時雨(肝が強いんじゃないかな)ヒソヒソ

叢雲(それだけじゃないと思うわ…正直呆れてるのだけど)ヒソヒソ

夕張(変な方向にガンガン突き進んでいくのよねー)ヒソヒソ



519 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/01(水) 20:23:14.84

~翌日・昼頃

提督「…準備出来たな、行ってこい」

鳳翔「了解、行ってきます」

バシャァァ

提督「…まあそれはそれとして」

駆逐棲姫「?」

提督「今日の夜中に出る、今寝とけ」

駆逐棲姫「ワカッタ」

レ級「ドコニイクンダ?」

提督「お前のいたらしい場所。一応仕事なんでな、実態は知っとく必要がある。…それに」

レ級「シゴトイガイニナンカアンノカ?」

提督「もし元帥だの何だのが見つけたら、確実に潰しにかかるからな。それは止めたい」

レ級「…モシ港湾棲姫がコロサレタラ、オレハホンキデアバレタオスカラナ」

提督「その時はただのはぐれとしてやってくれ、こっちは無関係を貫くんでな」

レ級「…トメナインダナ」

提督「俺の興味は誰にも邪魔させないし、されたくない。…まぁ、お前をダシにのし上がってやろうかと」

レ級「ハクジョウダナ、オマエ」

提督「…まあ、多少な」



520 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/01(水) 20:31:31.48

レ級「…ア、ソウダ」

提督「質問は手短にな」

レ級「コレカラオレハドウスレバイインダ?」

提督「………」

レ級「ナンデダマルンダヨ」

提督「此処にいても構わんが、暴れんなよ」

レ級「モシアバレタラ?」

提督「お前の頭を大回転投げ、夜言った。…それより言い訳考えるのが先だ」

レ級「ヒデェナ…イイワケッテダレニダヨ」

提督「ここには駆逐棲姫がいる。が、あいつは俺たちにとってあくまで観察対象でな」

レ級「…オレモソノカンサツタイショウニナルノカ?」

提督「『建前』はな、『建前』は。…実際はまるで観察なぞしちゃいない」

レ級「シテナイノカヨ。ジャアナンデイルンダ?」

提督「最終戦力ってのが一つ。…後は大体想像つくだろ」

レ級「エート、チテキコウキシン?ッテヤツカ」

提督「そう言うこった。要するに興味があるから手元に置いてるだけだ」

レ級「フーン…」



521 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/01(水) 20:40:34.45

~問題の島付近

鳳翔「…偵察機から報告、『認識している筈だが攻撃はされず』、だそうです」

叢雲「落とさないの?…おかしいわね、落とせるなら落とすでしょ」

時雨「僕もそう思う、けど…」

叢雲「…うちの駆逐棲姫と同じように、人を襲わないのよね?」

時雨「うん、提督はそう聞いたって。だから、えーと…」

鳳翔「自分から敵対しようとはしない、と言う事でしょうか?」

時雨「多分、それが一番近いんじゃないかな」

鳳翔「…ますます分からなくなりそうですが、本当に攻撃してこないなら…」

叢雲「近づく?」

鳳翔「…提督を信じる事にしましょうか。近づいて自分の目で見ます」

時雨「分かった、僕も警戒するけど気を付けてね」

鳳翔「勿論です。…あら?」

ブーン

叢雲「…水上偵察機、よね?誰も使えない筈だし…他の鎮守府の?」

鳳翔「恐らくそうでしょうが…提督は当の敵を倒す気がないようですし、一応説得位はしてみましょう」



522 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/01(水) 20:55:52.99

~やや離れた場所にて

電「あれは、他の鎮守府の方でしょうか?」

最上「多分そうだと思うよ、うちに空母はいないしね」

吹雪「だとしたら、協力とか…出来ませんかね?」

最上「さあ?もしかしたら凄い自分勝手かも知れないよ?」

吹雪「ええっ!?そ、それはちょっと…」

電「き、きっと大丈夫なのです!分かってくれるはず…なのです!」

最上「あはは、冗談だって。…でも、提督が言うには敵は凄い強いらしいし、協力した方が良いよね」

電「なのです!…それじゃあ、一緒に協力してくれるようお願いしに行くのです!」

吹雪「そ、そうですよね、強いんだから協力しないと…」

最上「ふーぶーきーちーゃーん?緊張し過ぎだってー」

吹雪「だ、だって実戦始めてなんですもん!」

最上「大丈夫だって。きちんと訓練はこなしてたし、吹雪ちゃんならちゃんと出来るって。ほら深呼吸」

吹雪「深呼吸…」スーハー スーハー

最上「落ち着いた?…それじゃあ行こうか」



523 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/01(水) 21:08:55.50

鳳翔「…えーっと…初めまして?」

最上「えと、初めまして。第一鎮守府所属、最上です」

電「同じく第一鎮守府所属、電なのです!」

吹雪「お、同じく第一鎮守府所属、吹雪です!」

鳳翔「第三鎮守府所属、鳳翔です。…あの島ですよね?」

最上「え?あ、はいそうです。…出来たら協力出来ないかな、って思って…」

鳳翔「勿論良いですよ、むしろお願いしたい位です」

最上「良かったぁ…じゃなかった、あの島の何処かにいるんですよね」

鳳翔「情報が正しければ、ですね。…敬語じゃなくても良いですよ?」

最上「…本当に?」

鳳翔「本当に、です。あんまり堅苦しいと、うまくコミュニケーション出来ませんしね」

最上「えと、じゃあ…存分?」

鳳翔「お気になさらず。…私達は、今からあの島に限界まで近づいてみるつもりです」

最上「えっ?危なくないですか?」

鳳翔「私の提督が言うには、『人を襲わない』そうです。…それを信じてみようかと」

最上「…えっと、じゃあ少し作戦を考えてからで…」

鳳翔「ええ、流石にすぐに行く気は無いですから」



524 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/01(水) 21:20:09.79

~島

港湾棲姫「…マタキタ…」ガシャ

港湾棲姫「クルナト…イッテイルノニ…」



鳳翔「…間違いなく私が見えてる筈なんですが…」

叢雲「砲撃音も艦載機が飛んでくる音もしないわね…」

時雨「やっぱり本当に攻撃してこないのかな…?」



最上(…信じる、って言ってたけど…その前に胆力が強すぎじゃないかな…?)

電(間違いなく正面にいるはずなのに、平然としてるのです…)

吹雪(こ、これが経験の差…?)



港湾棲姫(…ナニシニキタンダロウ…)

港湾棲姫(サッキカラズットミテクル…ナンナノ…)

港湾棲姫(…ワケガワカラナイワ…)



525 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/01(水) 21:29:51.43

叢雲(…今のうちに写真…)

時雨(カメラなんて持ってきてたのかい?)

叢雲(司令官に写真に納めろって言われたのよ)

時雨(相変わらずだね、提督は…写真じゃなくて、ビデオで撮ったらどうかな?)

叢雲(…確かにそうね、そっちの方が良さそうね…あ、出来るみたい)

時雨(凄い機械だね)



電(あの、写真を撮ろうとしてるみたいなのですが…)

最上(え…何がしたいのかな)

吹雪(多分、敵の姿を写すことで今後に役立てようとしてるんですよ)

最上(まあ、それはそうだろうけどさ…ほら、仮にも戦場な訳だし)

吹雪(ここで戦う気は無いらしいですし、次に来た時の為に…)

最上(それは分かるよ、僕が気にしてるのはここでそれをしようとする勇気だよ?)

吹雪(…た、確かに…)

電(さっきの鳳翔って人もそうですけど、第三鎮守府の方はみんな凄い勇敢なのです)

最上(かなり無茶苦茶してる気がするけど…)



鳳翔(微動だにしませんね…)

港湾棲姫(ホントウニナニシニキタノ…?)



526 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/01(水) 21:37:56.17

~夕方頃・第三鎮守府執務室

鳳翔「…以上が一部始終です」

提督「…割と本気で頭抱えそうな話だが…まあそうなんだろ」

鳳翔「と言うか、最後まで攻撃してこなかったのが気になりますね」

提督「それだけなら駆逐棲姫との邂逅も大体そんなもんなんだが…」

鳳翔「…これは私が感じただけの事なのですが」

提督「何かあるなら言ってくれ、無いより遥かに良いからな」

鳳翔「大したことでは無いのですが、その…最後の方は泣きそうになってるように見えました」

提督「………」

鳳翔「すみません、流石に馬鹿馬鹿しいですね…」

提督「…いや、違う」

鳳翔「へ?」

提督「さっきビデオ見たんだが…俺もそう見えた」

鳳翔「…どうしましょう」

提督「どうしような、本当に…」



527 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/01(水) 21:43:21.53

~同時刻・第一鎮守府執務室

第一「…本当なんだよね」

最上「うん、信じられないかもしれないけど」

第一「…色々、分からないかな…うん…」

最上「…あ、あはは…」

第一「…まぁでも、第三鎮守府の提督さんか…もしかしたら元帥さんが何とかしてくれる、と思うよ」

最上「うちじゃどうしようも無いしね…」

第一「戦力足りなくてゴメンね…」

最上「大丈夫だって、気長に考えていこう?」

第一「そうだね…よし、景気付けに開発しに行こう!」

最上「やっぱり装備も大事だからねー」



528 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/01(水) 21:49:17.76

~深夜・第三鎮守府海付近

提督「…まあ当然暗いわな」

レ級「オレハフツウニミエルケドナ?」

提督「俺も多少は見えるが…昼じゃなくて良い理由がこれってのも中々珍しいか」

駆逐棲姫「ドウシタノ?」

提督「…夜中に動くのは楽しいって話…」

レ級「ソウダナ、ヨルニタタカウノモタノシイヨナ!」

提督「そう言う話じゃねぇよ」

レ級「エー」

提督「まあ良い、とっとと行くぞ」

レ級「オー」

駆逐棲姫「ワカッタ!」

提督「あ、レ級が先導してくれ」

レ級「ワカッタゼ、マカセロ」



529 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/01(水) 21:56:10.06

~海上

提督「…ん?」

レ級「ドウシタ?ナンカイタカ?」

提督「…そこか、多分…あの辺?」

レ級「…マジカ」

駆逐棲姫「…ジャマ、シナイデ…!」ドォン

レ級「ヒャッハー!」ドゴォォン

提督「流石に近いんだよな…音がデカイ、て言うか黒くて見えん」

レ級「オーイ、タオシタゼー」

提督「早くねぇか?」

駆逐棲姫「タオシタヨ?」

提督「…戦力として数えたいな、この能力の高さは…」

レ級「ナンノハナシダ?」

提督「仕事の話だ、つまらんぞ」

レ級「ジャアイイヤ、サキイクゼー」

提督「足の速い事で…待てっての」



536 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/02(木) 20:04:34.48

~島

提督「少し時間かかったな、そもそも起きてるか分からんが」

レ級「タブンダイジョウブダトオモウゼ」

提督「…第三鎮守府に来る前に何かしら接点でもあったのか?」

レ級「…ジツハソウナンダ。…カンムスニボコボコにサレテタトキニ、マモッテクレタンダ」

提督「なるほど、恩人って訳だ。…その辺の話は帰ってからだ、お出迎えらしい」

港湾棲姫「…マタキタノ…?クルナッテ、イッテルノニ…」

提督「一応仕事でな。…駆逐棲姫、少し離れた所で周りの警戒」

駆逐棲姫「ワカッタ!」

港湾棲姫「…?ナニシニキタノ…?」

提督「簡単に言うと、保護されてもらいに来た。…うちの鎮守府で保護されてくれると色々助かる」

港湾棲姫「…ホゴ…ナニガモクテキナノ?」

提督「特に何も無い。強いて言うなら『興味が湧いた』位だが」

港湾棲姫「…ナンデレキュウガ、イッショニイルノ?」

提督「こいつが俺の鎮守府で暴れに来て、俺が捕まえた。で、面倒くさい紆余曲折を経て今に至る」

港湾棲姫「…ワタシハ、コウゲキサレナイノ?」

提督「少なくとも俺はしない。他の気が短い奴は流石に知らんが」

港湾棲姫「…ソウ…」



537 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/02(木) 20:13:18.58

提督「…」チラッ

駆逐棲姫 ビッ

提督(…良く分からんが、取り敢えず大丈夫そうだな)

港湾棲姫「…デモ、ワタシハ…シンカイセイカンダカラ、ソンナニカンタンニハムリナンジャナイノ?」

提督「言い訳にはなるがな、理由がしっかりしてんなら問題無い」

港湾棲姫「ナニヲリユウニスルノ?」

提督「情報収集。…敵を知り、己を知ればなんとやら、だ。知識の有無は大きい」

港湾棲姫「…ダレカニナニカイワレタリトカハ…」

提督「そんな物は無視だ。…どれだけ理由が正しかろうが駄目だと思うから反対、ってのは良くある話だ」

港湾棲姫「…!ウシロ!」

ガシャ

提督「…はぁ、せめて話を聞いてくれれば」

「動かないでください」

提督「分かってる、少なくとも『理由無しに』敵対する行動は取らない」

大和「…そうですか」



538 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/02(木) 20:23:14.72

提督(…顔が見えんが…多分戦艦だな、陸上型相手なら一番の火力元だし…)

大和「…いくつか質問をしますから、答えてください」

提督「俺に答えられる範囲内なら答える」

大和「…一つ目です、何をしているんですか?」

提督「それはさっきからの問答をどれだけ聞いてるかで答えの量が変わるな」

大和「『保護されてもらいに来た』辺りから聞いていましたが」

提督「殆ど聞いてんじゃねーか…そこの港湾棲姫に保護されてもらいに来た」

大和「…次です、何故そんな事をしようとしたんですか?」

提督「敵を知り己を知れば…だ。それ以上の理由が欲しいなら今から考えるが?」

大和「必要ありません。…次です、そこのレ級は何が理由で行動を共にしていたんですか?」

提督「ここの先導と道中の護衛、協力してる理由は…まあ駆逐棲姫と大体相違無い」

大和「…最後です。…あなたは人類に対して敵対するつもりですか?」

提督「まさか、何でそんな手間のかかる真似しなくちゃならない?」

大和「絶望に絶望を…と言う事が無いとは言い切れませんから」

提督「……少なくとも俺にそのつもりは無い。…これで最後なら、こっちからの質問は?」

大和「構いませんよ」



539 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/02(木) 20:33:00.30

提督「じゃあ質問する。…俺達を始末、と言うか殺処分する予定は?」

大和「…こちらに対して攻撃するなら、こちらもそれ相応の対応をしますが」

提督「だったら帰ってくんないかな、最高に邪魔だ」

大和「…自分の置かれている状況を理解しているのですか?」

提督「こっちの台詞だ、俺は港湾棲姫に保護されてもらいに来てんだぞ。これ程のチャンスがあるか?」

大和「何のチャンスですか?」

提督「自分の艦娘が戦うかもしれない敵の情報をノーリスクかつ『オマケ付きで』手に入れられる、だ」

大和「…全てが嘘、などとは考えないのですか?」

提督「その為の駆逐棲姫とレ級だ。…情報が有る事は軍事に限らず大事な事なんだよ、分かるだろそれ位」

大和「確かにそうですが…にわかには信じがたい話ですね」

提督「…」イラッ

大和「どちらにしても、反逆の意思ありとして拘束させて…」

提督「あああああウザってぇ!」

大和「…理由無しに敵対する行動は取らないのでは?」

提督「その台詞、そのまま返してやろうか」

大和「何が言いたいんですか?」

提督「…ッ、これだから頭固い奴は嫌いなんだよ…ッ!」

大和(気味の悪い…)



540 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/02(木) 20:47:01.17

提督「…よりにもよって『大和』がか…何処の所属だか知らんが中身の薄い…」

大和「…侮辱されて黙っている、何て事はありませんからね」ガシャ

提督「馬鹿だろ、いくら何でもそれはねーよそれは。…人の話聞いてたか?」

大和「無論です。…何が無いと言うのです?」

提督「…お前の頭には『敵の撃滅』以外に何も無いのか?敵と同形態なら同じ物ってか?」

大和「敵は敵です、それ以上に意味があるとでも?」

提督「…無いのか…友人の一人二人いるだろ?」

大和「いますが、それが?」

提督「少しでも駄弁ったら友人か?一緒に食堂で相席したら親友か?」

大和「…何の話ですか」

提督「…嘘だろ…これで分かんないのかよ…」

大和「話が見えませんが…馬鹿にされているのは分かりますね」

提督「当たり前だ。…捕虜の意味なら分かるか?」

大和「分かりますよ。…さっきから何が言いたいんですか?」

提督「『敵』を殺したら終いかって話と…『敵』は全部『敵』か、って話だ」

大和「敵は敵です、さっきも言いましたよね?」

提督(五連アッパー叩き込んでやろうかコイツ…)



541 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/02(木) 21:01:59.93

提督「…あー、そうか…なら納得した…」

大和「やっと拘束を受け入れる気になりましたか?」

提督「いや、お前単に考える事を放棄してるだけだった、って話だ。だから『納得』したんだ」

大和「…どういう意味です」

提督「意味も何も、思考が『敵だ、倒そう』で終わってる奴を『考えてる奴』とは言わんだろうが」

大和「…私がそうだと?」

提督「違うと思うか?『敵は敵だ』と言い切ったのはお前だ、俺でも港湾棲姫でも駆逐棲姫でもレ級でもねぇよ」

大和「…」

武蔵「大和、もう諦めたらどうだ?」

大和「武蔵!」

武蔵「そこの提督の言っている事は正しいと思うぞ。…色々と聞きたい事はあるがな」

大和「…」

提督(…同じ所の大和型とは思えん台詞だな…)

武蔵「見た目に嘘をついている様子も無いし、少し位信用しても良いんじゃないか?」

大和「ですが…」

武蔵「…相変わらず頭が固いな。大体、最初の状況でこの提督が殺されない保証なんて無いんだぞ?」

提督「同じ事考えてんのか…」

武蔵「少なくとも、わざわざこんな所に出向いてるんだ。理由も無しに敵の正面に出るわけが無いだろう」

提督(まあ間違ってはいないか…)

提督「少なくとも嘘はついてない。…喋った情報に不備があったなら訂正はするが、事実でない事は言ってないからな?」

大和「…む…」



542 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/02(木) 21:11:59.42

大和「…分かりました」

武蔵「そうか。…謝罪は」

提督「いや、いらん。それより帰ってくれ。…さっきも言ったが邪魔だ、少なくとも益にはなってない」

武蔵「…そうか。…一応、怪しまれるような事はしない方が良いとは言っておく」

提督「反論出来んからしない。…それより頭の固さを何とかしとくべきだな。その内死ぬぞ」

武蔵「流石にそこまでは無いと思うが…忠告ありがとう、受け取っておくよ」

大和「…申し訳」

提督「良いから早く行ってくれ。…この方が良いと思うから言うがな、俺の中でも最高に嫌いな性質だ」

大和「…」

提督「一応謝っとく、すまん」

大和「へっ?」

提督「あ?」

武蔵「…行くぞ?」

大和「あ…うん」

ザバァァァ

提督「…次会ったら壁際で五連アッパー叩き込んでやる…顎に…」

港湾棲姫「…モウダイジョウブ?」

提督「気が変わった、とかが無ければな。…ああ、悪い奴では無いと思う」

港湾棲姫「…ソウ?」

提督「俺は嫌いだがな、単に糞真面目なだけだ。そこは理解する。…嫌いだがな」

港湾棲姫「…ホントウニキライナノネ」



543 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/02(木) 21:19:35.24

提督「…大分薄れてるだろうが…何か問題があるなら言ってくれ」

港湾棲姫「…モンダイハ、タブンナイトオモウワ」

提督「そうか…はぁ、何で舌戦しなきゃなんねぇんだ…」

レ級「エート、オツカレサン?」

提督「ああ疲れた。…港湾棲姫、俺は今から帰る。…すぐにでも、と言うならついて来い」

港湾棲姫「…イマカライッテイイノ?」

提督「俺はな。…駆逐棲姫、お前は?」

駆逐棲姫「ワタシハダイジョウブ。…イッショニカエロ?」

港湾棲姫「…ジャア、ツイテイクワ。ミチアンナイハオネガイネ」

提督「了解。…悪いレ級、頼むわ」

レ級「ダイジョウブダゼー!ジャアツイテコーイ!」

港湾棲姫「アア、マッテ…ワタシソンナニアシハヤクナイカラ…」

提督「少し抑えろっての…駆逐棲姫、何だ?」

駆逐棲姫「ワタシニツカマッテ?」

提督「…海中なんだが…まあ良いか、じゃあ頼んだ」

駆逐棲姫「マカセテ!」フンス



544 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/02(木) 21:27:43.54

~第三鎮守府

提督「着いたっと…まあずぶ濡れだわな」

夕張「お帰りなさ…ずぶ濡れじゃないですか!」

提督「色々あって疲れた。…風呂入ったらとっとと寝るわ…」シュー

夕張「えっ、何で煙出てるんですか」

提督「疲れのサインだろ多分…」

レ級「トウチャーク!…アレ、サキニツイテタノカ」

港湾棲姫「レキュウチャン、ハヤイッタラ…ズブヌレネ?」

提督「まあな…ああ、まだ人増えんの思い出した…」

夕張「…もしかして、ちょっと前に増えるから良いっていってた?」

提督「随分記憶力良いのな…ああ、駄目だ。とっとと寝る…の前に風呂…」フラフラ

夕張「フラフラじゃないですか…私が支えますから、取り敢えずあそこまで歩きましょ」

提督「悪い…駆逐棲姫、レ級と港湾棲姫の事を妖精に伝えとけ」

駆逐棲姫「? ワカッタ」

港湾棲姫「ヨウセイサン…ドンナカンジノコナノカシラ」

駆逐棲姫「ンート…タノシイカンジ!」

レ級「ヨクワカンネーケド、タノシインナライッカ」



550 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 20:21:56.31

~第一鎮守府メンバー

・最上
第一鎮守府に所属している重巡洋艦娘。第三の時雨と並んで当SSでは貴重な僕っ娘。
真面目が多い第一鎮守府の中でも、割とあけすけな性格をしている。第一鎮守府では電に続く古参。
良く吹雪をからかっている。
・吹雪
第一鎮守府に所属している駆逐艦娘。明るく真面目な性格をしている。
実戦経験は無いが、実力はそこそこある。最上に電共々からかわれる事が多い。
言われた事を真に受ける事もしばしばある。
・レ級
提督とのバトルで紆余曲折を経て謎のシンパシーを感じ、なんやかんやで仲間になった深海棲艦。
頭に超がいくつもつくレベルの戦闘バカだが、受けた恩は忘れない。
港湾棲姫に命の危機を救われた事があり、それ以来行動を共にしていたが、途中ではぐれてしまいそのまま一人で暴れていた。
・港湾棲姫
噂を聞き付けた提督が保護した深海棲艦。レ級とは正反対の落ち着いた性格をしている。レ級の恩人であり、姉貴分的な存在。
元々積極的に戦う方では無かったため、逃げ出している最中にレ級を助け、行動を共にしていた。
はぐれてからは島に引きこもろうとしていたが、提督の提案で第三鎮守府で保護される事になった。



551 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 20:31:35.12

(レイアウトを)大☆失☆敗 深海二人は第三です…

・大和
中央鎮守府に所属している戦艦娘。自分の艦娘としての存在理由に忠実な性格をしている。
割と頑固らしく、結構な直情径行型。あくまで真面目過ぎるだけで、人の話はちゃんと聞ける。
元帥の艦娘だが、提督は知らない。
・武蔵
中央鎮守府に所属している戦艦娘。豪快かつ剛胆な性格。地味に酒豪。
大和のストッパー的な存在で、比較的思慮深い。大和とは姉妹である事とは別に相性が良いらしい。
元帥の艦娘だが、提督は知らない。



ちょっと休憩してきます
抜けがあれば教えてください



554 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 21:02:52.44

【壁際=スーパー昇龍拳タイム】

~第三鎮守府・海付近

パァン ドゴォ ドガガガ

提督「…行けるな」グッ

夕張「…本当に出来るんですか?」

提督「出来るは出来る。最近してないから、うまくいくかは分からんが」

夕張「そうですか…じゃあ頑張って下さいねー。うまくいったら教えてくださいよ?」

提督「はいはい…よし、動く」

人形<バー対殺し切りだけは勘弁

提督「…せー、の!」ドゴォッ

人形<顎が痛いでござる!

提督「っの、まだまだぁ!」ドゴォッ

人形<二回目だと!?

提督「のぉぉっ!」ドゴォッ

人形<馬鹿な!三回も続く!?

提督「しゃぁぁああぶねぇぇぇ!」グラッ

人形<あ、助かった

提督「…定期的にやらんと鈍るな…」



555 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 21:09:28.27

提督「なんの、まだ一回目」

人形<えっ、成功するまでやんの?

提督「…うし、やれる。…ドラァッ!」ドゴォッ

人形<何も考えたくないでござる!

提督「もう一発!」ドゴォッ

人形<無理でござる!

提督「アッパァァァ!」ドゴォッ

人形<ちょ、マジ無理だって

提督「散れ散れ散れやァァァ!」ドゴォッ

人形<ひぎぃ

提督「っの、とっとと散れ!」ドゴォッ

人形<みぎぃ

提督「…よし、出来た。…次は…バレーか?」

人形<不穏!



556 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 21:18:47.66

レ級「…ナニヤッテンダアイツ」

港湾棲姫「サア…?アナタハワカル?」

駆逐棲姫「…アッパー?」

港湾棲姫「マア、タシカニソウダケド…」

夕張「あれ、昔は良くやってたそうよ?」

レ級「ムカシ?」

夕張「ええ…喧嘩する時とか、壁際でやってたそうで」

レ級「…ヒトッテ、ハネアガルホドナグッタラシナナイカ?」

夕張「死なない程度に力を加減してた、とか。…正直胡散臭いけど」

レ級「カゲンシタラウキアガラナイヨナ…」

夕張「あ、あれはスカスカの人形だから浮くわよ?…あそこまでとは思ってなかったけど」

レ級「ア、ヒトアイテナラウカナイノカ?」

夕張「『流石にそこまでの力は無かった』ですって」

レ級「…イマハウクノカ」

夕張「今なら出来るかもしれないわねー」

<えーと、バレーは細かく刻むんだったか…あー、こう、か!?
<ガッ パァン ドゴォッ ドゴォッ ドゴォッ ドゴォッ

夕張「…バレーって何?」



557 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 21:28:03.14

~提督私室

提督「はいはいフェイタルフェイタル。…無難にBアッパーで締めよう」

夕張「嘘でしょぉ!?何でこんなに減るのよ!」

提督「まあアー○だからな、フェイタル始動なら十割とかおかしくないし」

夕張「うー…あ、そうだ。提督、バレーって何の事です?」

提督「聞いてたか。…丁度終わったし、トレモで見せよう」

夕張「はーい。…えっ、何これ?」

提督「これがバレー。正確には元ネタだが」

夕張「…ゲームだからこその演出ですよね?」

提督「浮くことは関係無いぞ、大事なのは小刻みなフックとアッパーだ」

夕張「…五連アッパーもこれですか?」

提督「同じくな。…大体画面端で始めるとこうなる」

夕張「うわー、何この素敵連携。…これをわざわざ?」

提督「いちいち喋って鬱陶しい奴がいたんでな、顎をへし割れば黙ると思って」

夕張「うわ危険な考え。…ゲームからあそこまで出来るんですねぇ」

提督「その辺はあれだ、楽しかったからな」

夕張「やっぱり危ないですねぇ…」



558 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 21:39:28.71

【お菓子を相手の胃袋にシュゥゥゥゥ!!】

提督「…発酵終わったから…よし、オーブンも準備出来てんな」ガショ

提督「後は待つだけか…次は…よし、スコーン作るか」

瑞鳳「提督ー、何作ってるんですかー?」

提督「食パンとスコーン。…あ、その前にイチゴジャム作ったから、味見頼む」

瑞鳳「い、イチゴジャム…?…あ、美味しっ」

提督「糖分減らしてみたが、前のと比べてどうだ?」

瑞鳳「んー…前のはちょっと甘すぎた感じがあったし、パンに乗せるならこっちかな?」

提督「そうか、やっぱり糖分多すぎは駄目だよな…レシピ書き直すか」

瑞鳳「あ、折角だからレシピ見せてもらって良いですか?レ級ちゃん達がお菓子食べてみたいって言ってて」

提督「良いぞ、汚すなよ?」

瑞鳳「…気を付けます。じゃあ、使わせてもらいますねー」

提督「オーケー。…あ、待て。今からレシピ書き直す」

瑞鳳「…て言うか、ノートが3つも埋まってるんですね」

提督「暇な時に書いてた奴を貯めてたらこうなった。…正直レシピ本出せそうな気がしてる」

瑞鳳「公務員じゃなかったら出してましたね」

提督「出してたろうな、そしてオリーブの人より先に名前が出る位にのしあがってやろうかと」

瑞鳳「…あー、朝の」



559 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 21:44:47.64

~食堂

瑞鳳「と言うわけで、提督のレシピ本借りてきたので今から作りまーす」

レ級「イエー!」

港湾棲姫「イ、イエー…」

瑞鳳「無理して言わなくて良いのよ…じゃあ待っててね!」

レ級「テツダオウカ?」

瑞鳳「大丈夫、これくらい…うわぁ、超実践的」

レ級「…スゲーコマカクカイテンナ」

港湾棲姫「コンナニタクサンツクッテタノネ」

瑞鳳「ここまでとは思ってなかったけど、分かりやすいし、大丈夫ね」

レ級「オウ、キタイシテルゼー」

港湾棲姫「ガンバッテネ」

瑞鳳「任せて!…えーと…ふむふむ…」

瑞鳳「…あ、あれこうすれば良いんだ…」



560 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 21:53:32.81

~十数分後

瑞鳳「お、おぉ…出来たけど、我ながら凄い美味しそう」

レ級「…ウオー、スゲーウマソウ…」

瑞鳳「きっと美味しい筈よ、さあ召し上がれ!」

レ級「イタダキマース…」モグモグ

港湾棲姫「イタダキマス…」モグモグ

瑞鳳「…私特製スコーンのお味は?」

レ級「…スゲーウマイ!ナンダコレスゲーウマイ!」

港湾棲姫「オイシイ!…スゴイワネ」

瑞鳳「良かったぁ!…それじゃ私も一口…美味しい、何これいつも作ってるのと全然違う…」

レ級「レシピホンサマサマダナ!」

港湾棲姫「ソウネ…コレ、テイトクハコンナニオイシクツクレルッテコトヨネ」

瑞鳳「…もしかしたら私以上かも…」

提督「さて、それは食ってからのお話だ」

瑞鳳「うひゃあ!…脅かさないで下さいよもー!」

提督「悪い。…俺は食パン作った、ジャムは苺だ。バターもあるから好きなだけ使え」

レ級「バ、バター?…ナンテギジュツリョクナンダ…」

港湾棲姫「ジャムダケジャナク、バターマデツクルノ…スゴイワネ…」

提督「バターは意外と簡単だぞ、滅茶苦茶疲れるけどな」



561 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 22:00:37.54

レ級 モグモグ

港湾棲姫 モグモグ

提督「聞いてなさそうだな…」

瑞鳳「提督、バターってどうやって作るんですか?」

提督「ペットボトルと牛乳用意しろ」

瑞鳳「へ、はい!…用意しました、これでどうするんですか?」

提督「牛乳をペットボトル半分位入れて、十五分間振り続ける。以上だ」

瑞鳳「…え、それだけ?」

提督「それだけだ。…まあハンドミキサー使っても良い、そっちのほうが労力は少ない」

瑞鳳「じゃあそっちを教えてくださいよー」

提督「洗い物が増えるだろ、だから俺はやらない」

瑞鳳「あ、それが理由なんだ…」

レ級「ウメー」

港湾棲姫「オイシイワネ…」

提督「…何よりだ」



563 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 22:06:15.19

【快楽主義】

『…失礼…あ?』

『あれぇ?…もしかしてこの人達に用?』

『まあな。…死屍累々だが、お前か?』

『…分かる?』

『分かる。…正解か?』

『まあ正解だけどね?…それで、これからどうすんの?』

『…お前がやったんだな?』

『…何か嫌な予感が…』

『ここまでしといて嫌もあるか。…お前と、だ。やるだろう?』

『やっぱり?…もしかして、君相当な戦闘狂だったりしない?』

『…さあな、俺に聞いても分からんぞ?』

『自分の事だろうに、分かんないなんてあり得ないねぇ』

『…そうか』



564 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 22:22:39.63

>>562(割と最初からいる→だったらいつも食ってんじゃね?という考えから…何時か駆逐棲姫含めたネタやります)



『…いやいや、そうかじゃなくて…アハハハ、まあ良いや』

『…随分と投げやりだな、お前』

『その辺考えるの楽しくないからねぇ、楽しい方が良いだろ?』

『…それはどうでもいい。…やるんだよな?』

『…やっぱり戦闘狂じゃない?台詞がどうみても戦闘狂だよ?』

『だったらどうした、そんな事はどうでもいい』

『…アハハハ…実を言うと、マジな戦いってあんまり好きじゃないんだ…』

『…』

『…アハハハハハ!ま、やるんなら楽しんだ方が良いよねぇ!?』

『今一番聞きたい台詞ッ!』

『上等!どっからでもどうぞ!キツいのくれてやるけどね!?』

『あまっちょろいな!その程度がどうした!』

『ハハハハハハ!良いねぇ、もっと来いよ!』



565 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 22:31:16.15

(ちょっと長くなりそう)



『…割と骨があって楽しかった。…暇なら何時だかにでもやりあうぞ』

『こっちの台詞なんだよねぇ…何で避けないんだか?』

『避ける必要も無いし、何より慣れてるからな』

『…結構マジだったんだけどね。…避けるまでも無いってキツいねぇ』

『…ただ、な』

『何さ?何かあった?』

『一々煽ってくんな、鬱陶しい』

『アハハハ、つい楽しくてね?』

『マジな戦いが嫌いな割には、楽しそうだったのはそれはそれで面白かったがな』

『アハハハ、言うね?』

『言う。…じゃあな』

『バイバーイ。…初めて良い奴が現れたな…大切にしないとねぇ?』

『そうそう、友人は大切に…ねぇ?…アハハハ、それじゃあねぇ』



566 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 22:40:31.40

『…よう、ちょっと面貸さねぇか?』

『…良いよぉ?…楽しいんならね、楽しいんなら』

『おう、じゃあこっち来いや』



『…何だ?』

『…面寄越せ』

『…帰れ、邪魔だ』

『…舐めてんのか』

『勝手に考えろ』

『ふざけた事ぬがっ…』

『…やぁ。…見てたよルーキー?楽しそうな事始まりそうじゃない、何で呼ばない?』

『…誰がルーキーだ、そもそも何のルーキーだ』

『こう言う事初めてだろ?だからルーキー』

『…じゃあお前は主任だな』

『…ああ、あれね…良く知ってるよねぇ…割と古いんだっけ?』

『お前も大概だ。…さて主任、割と多いぞ?』

『それ固定?…どうせやるんだろ?』

『そりゃあな』

『だよねぇ。…これだから面白いんだ、お前って人間は。…最高だ』

『嬉しくない評価だ』



567 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/03(金) 22:49:45.18

『…終わりか』

『だな。…帰る』

『そうかい、じゃあねぇ』

『…悪くない、どころか。…最高だ。…でもいつか壊れるかな…ならその前に俺が壊すんだ…ハハハッ』



主任(…懐かしい夢を…)

主任(…貴様、なんて呼び方したのは何時が最後だったかな?…)

主任「…アハハハ、良いお話だよねぇ」

若葉「…やっと起きたのか?」

主任「今さっきね?…あれ、もしかして怒られる?」

霞「ええ、暫く説教ね」

主任「…アハハハ、お手柔らかにね…」

若葉「…どんな夢だったんだ?」

主任「内容?…馬鹿と馬鹿な事してた、ってだけ。…他人にはつまらない話だよ」

霞「こっちの話を聞きなさいね?」

主任「勿論聞きますよええ聞きます」

主任(…今はキャベツ、だっけ?…主任は、名前だけかな?…駄目だねこれじゃ…)

霞「だから、…」

主任(…まあ…暫くキャベツのままでいるかな…)



572 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 20:02:00.67

~数日後・午前二時頃・第三鎮守府提督私室

提督「…」ムクリ

提督「…二時じゃねぇか…」パタリ

提督「…勝手に増やすな…ああ、資源が…」Zzz

~朝・執務室

提督「…」ゴキゴキ

古鷹「おはようございます。今日の秘書艦は私ですっ」

提督「…今日限りでもう一人増える筈だな」

古鷹「ドイツから来るって言う艦娘の事ですか?」

提督「そう言う事だ。うちには戦艦が来るんだと…少ないから良いが」

古鷹「…ブルーですね」

提督「…今回は割と希望があるけどな」

古鷹「そうなんですか?」

提督「一応な。…そこそこ早いらしいから、港行くぞ」

古鷹「分かりました!」



573 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 20:11:51.70

~港

提督「…そろそろ予定の時間だが」

古鷹「まあ、深海棲艦の事も考えられますからね…あ」

提督「見えたっと…帽子でも振るか」ヒラヒラ



独妖精「此度は受け入れて頂き、真にありがとうございます」

提督「…やめてくれ。堅苦しいのは苦手だ、ガラじゃない」

独妖精「じゃあ普通に喋りますです?」

提督「かなり滅茶苦茶だが…で、お前さん達が建造したらしい艦娘は何処だ?」

「ここよ、気づかなかったのかしら?」

提督「…隠れてんならな、何してんだ」

ビスマルク「…冗談の通じない人ね…Guten Tag。ビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルクよ」

提督「俺はこの鎮守府…第三鎮守府の提督だ。よろしく」

ビスマルク「ええ、よろしくね」スッ

提督「…握手か、すまん」ガシッ

ビスマルク「…いきなり謝罪?」

提督「…古鷹、先に執務室行っててくれ」

古鷹「へ?あ、分かりました」スタスタ

ビスマルク「…?」



574 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 20:21:40.49

提督「さて、今からここの案内でもしようかと思うが、来るか?」

ビスマルク「提督自ら?何だかイメージと違うわね」

提督「…先言っとく。ここは他の鎮守府とは色々と違う、自慢出来ない方向にな」

ビスマルク「…ブラックなのかしら」

提督「俺はホワイトのつもりだが、ブラックな奴なら何人かいる」

ビスマルク「それはそれで直すべきじゃないかしら?」

提督「直らん、色の話だからな」

<オラオラー!エンシュウトハイエテカゲンナンテシネーゾー!

<ちょっと待つネー!いくら何でもやり過ぎデース!

ビスマルク「…な!?深海棲艦ですって!?」ガシャ

提督「…資源が減り過ぎなければ良いが…」

ビスマルク「ちょっと!そんな事言ってる場合!?」

提督「…待て、ここの事何も聞いてないのか?」

ビスマルク「え?…大規模作戦で予想外の奇襲を受けたにも関わらず、誰も轟沈させず撃滅した…位なら」

提督「つまりまるで聞いてないのか…」



575 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 20:30:27.59

カクカクシカジカ

ビスマルク「…物凄い非現実的な事を聞いた気がするのだけれど」

提督「ところがどっこい、夢じゃあありません…てのはともかく、事実だ」

ビスマルク「…私はここに馴染めるのかしら」

提督「何とかなるだろ、多分…で、案内受けるか?」

ビスマルク「えーと、お願いするわ」

提督「了解、取り敢えず工廟からな」

~工廟

提督「工廟はここだ、あれが修復ドッグ、手前の二つは建造と開発用のだ」

ビスマルク「…本当に案内なのね」

提督「これ以上を要求するなら妖精に頼め、俺には出来ん」

ビスマルク「いやそう言う事では無いけれど…まあ、次ね」

~食堂

提督「食堂、以上。厨房を使いたかったら使え、許可は余程大がかりでなきゃいらん」

ビスマルク「あら、ならドイツ料理を振る舞ってあげましょうか?」

提督「その時はザワークラウトを頼む」

ビスマルク「…即答…想像してたのとは全然違うわね」



577 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 20:39:06.48

提督「どういうイメージをしてたのか、聞いても?」

ビスマルク「構わないわ。…何と言うか、生真面目で物凄い仕事人間って感じを想像してたわね」

提督「残念、仕事は真面目だがそれ以外はジャパニーズオタクだ。拘りが強いって意味でな」

ビスマルク「…じゃあその眼帯は、所謂コスプレというものって事になるのかしら?」

提督「ファッションが一割、残りは実用だ。…まあ眼鏡でどうにかなってたが、これはこれで悪くないしな」

ビスマルク「眼鏡?…まあ良いわ、次の所に連れていって貰える?」

提督「OK、こっちだ」

~執務室前

提督「執務室、秘書艦になったらここで書類と格闘する事になる」

ビスマルク「書類なら任せなさい、全て完璧にこなして見せるわ」

提督「日本語が出来るか知らんが、まあその時は頼む。因みに今日はさっきの古鷹と一緒にやってくれ」

ビスマルク「早速私の出番ね、期待してて頂戴?」

提督「じゃあ期待していよう。一応次があるから行くぞ」

ビスマルク「あ、まだあったのね」



578 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 20:48:39.07

~艦娘寮前

提督「寄宿舎って感じか。基本的にここで寝泊まりだ」

ビスマルク「中が気になるわね」

提督「無駄に金かかっててな、光回線も使えるそうだ」

ビスマルク「…普通に生活出来るのね」

提督「因みに執務室の奥に俺の部屋がある。前にも増してパン屋と化してきたが」

ビスマルク「…パン屋?」

提督「その辺は追々。さ、書類を蹴散らしに行くぞ」

ビスマルク「ふふん、任せなさい」

~執務室

古鷹「…よし、3割は終わったかな」

ビスマルク「…明らかに仕事量が違いすぎないかしら?」

提督「気のせいでも無いが、問題は無い。むしろ俺としては内容に色が付けばまだ増やしても良い」

ビスマルク「…ワーカホリック、とかではないの?」

提督「単に何かしてないと気が済まないだけだ。…茶でも出すか」

ビスマルク「それもあなたがやるの?働き過ぎじゃないかしら?」

提督「こっちは趣味だ、止めてくれるな」ガチャ

ビスマルク「…料理が趣味、とかそう言う事なの?」

古鷹「そうですよ。提督は料理好きなんです、筋金入りの」

ビスマルク「ますます分からないわね…」



579 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 20:59:00.53

提督「…茶だ。…流石にドイツにおける緑茶的飲料は分からんから、日本の緑茶で我慢してくれ」

ビスマルク「構わないわ。緑茶は初めてだし、楽しみね」

提督「そうか、羊羮もあるから食いたければ食え」

ビスマルク「…流石に羊羮は店で買ったのよね?」

提督「寒天、砂糖、こし餡があれば家庭でも作れるぞ。流石にこし餡は買ってるが」

ビスマルク「レパートリーが豊富ね…お、おお?」

提督「ジャパニーズ緑茶のお味は如何かな」

ビスマルク「…とても美味しいわ!…何なのこの高級感…」

提督「その辺はケチらずに良いのを使うのがベストなんでな、高いぞ」

ビスマルク「…羊羮を頂くわ」モグモグ

提督「羊羮は…あー、プレーンだ」

ビスマルク「…美味しいわね…これも手作りなのよね」

提督「一応な。…さ、休憩挟んだら仕事だ仕事」

古鷹「あ、とりあえずこれ終わったのでチェックお願いしますね」

提督「了解」

ビスマルク(…やっぱりワーカホリックなんじゃないかしら?)



580 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 21:05:35.50

~昼頃

ビスマルク「…アドミラル、私の分は終わったわ。この後はどうするのかしら」

提督「終わったら好きにして良い、良い機会だから腕試しに紅白戦でもすればどうだ?」

ビスマルク「…自由ね?」

提督「それが?」

ビスマルク「…まあ良いわ。…そうね、お茶と羊羮を貰ったのだし、お返しに昼御飯は私が作ってあげるわ」

提督「じゃあザワークラウト頼んだ」

ビスマルク「好きね、ザワークラウト」

提督「何となくな、食った事は無い」

ビスマルク「そう。…じゃあ厨房使うわね」

提督「分かった。…古鷹、工廟行くぞ」

古鷹「え、工廟ですか?」

提督「前に妖精が古鷹の二次改造にゴーサイン出したんでな」

古鷹「それは嬉しいですね!行きましょう!」



581 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 21:14:23.92

~工廟

提督「妖精、頼んだ」

妖精「任せるです?」

古鷹「新しい古鷹の姿、見ててくださいね!」

提督「分かった。…開発やらせるか」ガシッ

建造妖精「何故毎回頭を掴むです?」

提督「ノリと勢い。…戦艦用の主砲頼んだ、ビスマルクの艤装にジャストフィットする奴」

建造妖精「無茶です?」

提督「どうせお前なら出来るだろ、やれ」

建造妖精「ビスマルクさんの艤装があったら出来るです?」

提督「そうか」ポーン

妖精「改造終わったです?」

古鷹「提督、これが私の新しい姿です!これなら夜戦もばっちりです!」

提督「待て、ちょっと待て」

古鷹「?どうしました?」

提督「…間違いないな、何で頭身上がってんだ?」

古鷹「…頭身?」

妖精「良くある事です?二度目の改造だと姿から変わるです?」

提督「艤装だけだと思ってたよ…まあ良いや、戻るぞ」

古鷹「あ、はい」



582 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 21:23:13.65

~執務室前

ビスマルク「あら?」

提督「おっと、待ってた方が良かったか」

ビスマルク「…いえ、それより古鷹は何処へ?」

古鷹「えっと、ここですよ?」

ビスマルク「…確かに、古鷹ね。…何があったのかしら?」

提督「改造した、頭身上がった、俺が驚愕した、以上。とっとと食おうぜザワークラウト」

ビスマルク「え、ええそうね、気にしちゃいけないタイプの事柄ね」

古鷹「何だか変な感じですね?」

提督(…ビスマルク、お前から見てどう思う?)ヒソヒソ

ビスマルク(…物凄いアダルトな感じがするわね、特にインナーから)ヒソヒソ

古鷹「えっと、あの?」

ビスマルク「そうね、とりあえず食べましょう」

提督「楽しみだ」

古鷹「?」



583 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 21:33:01.02

ビスマルク「まあザワークラウト単体じゃなくて、ザワークラウトを使った料理、だけどね」

提督「えーと、何て名前だ?」

ビスマルク「Schlachtplatte、日本語で発音するとシュラハトプラットかしら?」

提督「シュラハトプラットか、後で探そう。…頂きます」モグモグ

古鷹「頂きます」モグモグ

ビスマルク「どう?自信作よ?」

提督「まあかなり新感覚、美味いな」

古鷹「美味しいですね!」

ビスマルク「嬉しいわね。ふふん、もっと褒めても良いのよ?」

提督「…俺にそう言う事を期待しないでくれ」

古鷹「大丈夫ですって、分かってくれますよ」

ビスマルク(…あ、対人関係苦手なのね。完璧超人とかじゃなくて…それはそれで良かったわ)

提督「…まあ、美味かった。機会があれば他にも作ってくれ」

ビスマルク「ええ、この私に任せなさい!」



584 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/04(土) 21:42:09.01

~海付近

提督「ビスマルク、ここにいる深海棲艦だ。敵ではないからな」

レ級「ヨロシクナー!」

港湾棲姫「エット、コレカラヨロシクネ?」

駆逐棲姫「…ヨロシクネ」

ビスマルク「え、ええ、よろしくね」

ビスマルク(姫が二人もいるじゃない、制御出来るの?)ヒソヒソ

提督(出来てるから現状こうなってる。…因みにこの事は他の鎮守府に知られてる、と言うか公開してる)ヒソヒソ

ビスマルク(大丈夫なの?)

提督(『深海棲艦の生態調査』とかそう言うのが建前、理由さえ断言出来れば文句は出にくいんでな)

ビスマルク(色々驚いてるわ、本当に…)

ビスマルク「…ところで、あの妖精は?」

建造妖精 チラッチラッ

提督「ああそうだ、あいつにお前の艤装にフィットする主砲要求してんたんだった」

ビスマルク「私の?別に、今あるのでも良いんじゃないの?」

提督「ここに戦艦は一人しかいない。…後は想像つくだろ」

ビスマルク「足りないのね」

提督「戦艦が来るとは思ってなくてな、魚雷と艦載機と電探、後爆雷位しか開発してない」

ビスマルク「なるほどね…」



590 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 17:01:13.61

~数分後

建造妖精「ちょっとだけ出来たです?」

41cm連装砲<おう長門に載ってた奴じゃないか

提督「…金剛の艤装の一次改造で一つだけ持ってきたな、他は?」

建造妖精「同じようなそうでないようなのが出来てるです?」

試製41cm連装砲<試作品なのに正式版より強いっておかしくね?

提督「…砲身が一つ多いが、こっちは何だ?見たこと無いが」

建造妖精「さっきの奴の試作品です?」

ビスマルク「…ねぇ、そこの妖精から資料を貰ったのだけれど。これ数値が変じゃないかしら?」ペラッ

提督「…試作品、で合ってんだな?」

建造妖精「ですです?」

ビスマルク「何故試作品の方が強力なのかしら?」

建造妖精「この世の謎です?」

ビスマルク「…こっちの妖精は大体こんな感じなの?」

提督「殆どはな。今のところ一人だけ微妙に○ョニーだったが」

ビスマルク「…ふーん?そうなの」



591 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 17:20:04.15

~数分後

ビスマルク「Fener!」ドゴォォン

的<無理矢理はやめて!



提督「…随分と堅いな、金剛と比べて一つ二つ上か。火力はイーブン、対空は…まあ対空装備乗せる気無いしな」

建造妖精「資材を見ても心配しなくなったです?」

提督「…まあ、な。…最初に金剛が大破して不味いと思って、資材を確認した時の驚きは新感覚だった」

建造妖精「どんな感覚だったです?」

提督「…資材考えずに修復して心に余裕がある程度にはあったからな。正直溜め込みすぎた感が無くもない」

建造妖精「ならば我々にも仕事を要求するです?」

提督「装備を開発しろ、一番良いのをな」

建造妖精「我々は本来建造担当です?」

提督「諦めろ。…よう、調子はどうだ?」

ビスマルク「バッチリよ。…そう言えば、一つ質問があるのだけど」

提督「何だ?」

ビスマルク「寝泊まりする部屋って勝手に決めちゃって良いのかしら?」

提督「今聞くか…原則二人一部屋、後は特に無し。好きな所を選んで良いし、なんなら空き部屋でも良い」

ビスマルク「何となく想像してたけど、やっぱり割と自由ね」

提督「……そうだな、まあ不平不満があれば言ってくれ」

ビスマルク(何でここで言葉に詰まるのかしら)



592 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 17:38:29.87

~執務室

提督「…あー…」

ビスマルク「…暇をもて余すわね」

提督「少し手を抜くべきだったかもしれん」

ビスマルク「暇になるからって、手を抜くのは駄目でしょう」

提督「少しでも何かしたいんだよ。…終わったから、で遊べる程不真面目でも無いしな」

ビスマルク「まあ、確かにかなり早く終わったけれど。手を抜く理由にはならないわ」

提督「…言い方が悪かったな。時間をかければ良かった、でどうだ?」

ビスマルク「…いや私に聞いてどうするのよ」

提督「まあそれもそうか。…仕方無い、菓子でも作るか」

ビスマルク「そう言えば、趣味なんですってね。どうせだから、私にも振る舞ってくれないかしら?」

提督「つーかむしろ振る舞われてくれ、材料微妙に多かったんでな」

ビスマルク「いきなり予想外の台詞が飛んで来たわね…まあ、期待してるわ」

提督「はいよ、今回は…そうだな、ドイツの菓子に似せてみるか」

ビスマルク「何を作ってくれるのかしら?」

提督「シュヴァルツヴェルター・キルシュトルテ辺りで」

ビスマルク「ちょっと待ちなさい」



593 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 17:50:14.45

提督「何だ?」

ビスマルク「暇になったから、で作るものでは無いでしょそれは」

提督「…ああ、確かに時間かかりそうだな…じゃあクグロフで行こう」

ビスマルク「…良く知ってるわね、ホント」

提督「一回ネットで見つけて美味そうだったんでな」

ビスマルク「ああ、ネット…載ってるの?ネットは広大ね…」

提督「色々とな。…青葉、ちょっと出てこい」

ビスマルク「え?」

青葉「…何で分かるんですか」ガチャッ

ビスマルク「て、天井から!?」

提督「いや、適当に言っただけだったが」

青葉「むう、まんまと引っ掛かったと言う事ですか…あ、ビスマルクさんですね?聞いてますよー」シュタッ

ビスマルク「え、あ、ビスマルクよ。…ちょっと、これはどういう事なの?説明が欲しいのだけど」

提督「何時やったか知らんが、天井の裏を移動経路として開通させてたんだよコイツ」

青葉「妖精さんの技術力ってスゴいですよねー」

ビスマルク「…自由なのはあなただけじゃなかったのね」

提督「て言うか、こいつ一回新聞でやらかして俺に説教食らってるからな?」

青葉「…反省してますから掘り返さないでください…」

ビスマルク「…こんなでやっていけるのかしら…」



597 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 19:55:07.97

~工廟

提督「…で?手伝って欲しい事ってのは何だ?」

青葉「ビスマルクさんの事で気になりまして。…提督への取材に協力して欲しいんですよ」

提督「じゃあ執務室で良かったろうが。何だかんだでビスマルクも来てんだぞ?」

青葉「あー、ほら、執務室だと人が来るかも知れないじゃないですか」

ビスマルク「何を聞くのよ?」

青葉「…提督のタイプを」

ビスマルク「…なるほど」

提督「俺のタイプがどうかしたか?」

青葉「提督の好みですよ!青葉も…青葉は知りたいんですよ!」

提督「…特に無いが…強いて言うなら喋りかけてこない奴が良い」

青葉「…えぇー…あ」

<No!何て事デース!?

<ちょっ!声が大きいって!

<しーっ!静かに!こっちこっち!

提督「…俺は返事をミスったか?」

ビスマルク「あー…」

青葉「ま、まあこれからですよきっと…」



598 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 20:02:33.12

提督「それはそうと、ビスマルクの事で気になったってのはどういう意味だ?」

青葉「いやほら、今まで何も無かったじゃないですか。だから外国人が好みなのかと」

提督「ねぇよ」

青葉「即答ですか…」

ビスマルク「…割と傷ついたのだけど?」

提督「…悪い」

ビスマルク「まあ、気にしないわ。私の魅力はこれからたっぷり教えてあげれば良いもの」

青葉「ぐうっ!これまた大胆な事を」

提督「まあその時はよろしく」

青葉「何ですと!?」

ビスマルク「ふふん、期待してなさい」

青葉「むぐぐ、青葉には真似出来ない…」

提督「期待?…まあ良いか」

青葉(あ、これ気づいてませんね…)

青葉「…やっぱり相当なニブチンですねぇ…」



599 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 20:21:53.60

~執務室

提督「…ビスマルク、お前対人戦闘は?」

ビスマルク「出来なくは無いわ。…急に何?」

提督「…いや、何となく。…暇だ」

ビスマルク「そうね…」

提督「…」

レ級「ハイルゼー!」バァン

提督「やかましい、ドア壊れんだろうが」

レ級「ア、ワルイワルイ。…ナアナア、タタカワセテクレヨー」

提督「…忘れてた。ビスマルク、明日出撃するぞ」ガタッ

ビスマルク「え、急すぎない!?」

提督「港湾棲姫の騒ぎででうやむやになってたが、ここ最近出撃してない事を思い出した」

ビスマルク「…上に急かされる前に、と言う訳ね」ガタッ

レ級「アレ?オーイ」

提督「正解、取り敢えず何処に出るか今から決める。戦力はそれで考えるが、多分お前も出るぞ」

ビスマルク「任せなさい、腕がなるわ」

レ級「…オーイ、タタカワセテクレッテ…」

提督「後で何とかするから今は我慢しといてくれ、仕事が先だ」

レ級「オ、オウ…」



600 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 20:46:56.06

~会議室

提督「そう言う訳で、作戦会議だ。現状行けるのが…珊瑚諸島沖位か」

木曾「珊瑚諸島沖…敵の中心部隊に装甲空母鬼がいるんだったか?」

提督「残念、更にそれの姫がいる。…少なくとも空で対抗するのは無理と考えていい」

翔鶴「…だとすると、私達空母は制空権だけを考えるのですか?」

提督「…いやもう出さない。ヲ級は数が少ないらしいんでな、はたき落とす事だけだ…時雨」

時雨「なるほど、空の担当を絞って無理矢理火力元を敵に回させるって事だね」

提督「そうだ。つまり最高に馬鹿みたいな戦法でやる。…空母足りないからな、時雨みたいなのは大活躍だ」

木曾「待て待て待て、いくらなんでも高角砲だけじゃ敵の艦載機はろくに落とせないぞ?」

提督「その為のコイツだよ」ポーイ

建造妖精「ギニャー」

木曾「…まあ、言いたい事は分かる。けど無茶だろ」

提督「今翔鶴に持たせてる艦載機なんだが、烈風六○一型と彗星六○一型だからな?」

木曾「…それが?」

提督「これ開発で作れたって報告が無いんだ、『ここ以外』は」

木曾「…え」

建造妖精「これが我輩の力です?」

提督「他の妖精にやらせたんだが、まるで普通でな。…つまりソイツを酷使する」

時雨「中々酷いね、君は」

提督「気にしない。…まあ無理ならもう少し考えるけどな、やるだけやってみようか?」

ビスマルク(翔鶴、この人はいつもこんな感じの作戦を立てるの?)

翔鶴(いえ、いつもは王道中の王道な作戦なんですけど…)

ビスマルク(…はっちゃけてるのかしら?)



601 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 21:00:14.99

~工廟

建造妖精「労働基準法に違反してるです?」

提督「お前の仕事は開発だろ、大体週四十時間労働してないからセーフだよ」

木曾「それはともかくとして、何で俺を呼んだんだ?」

提督「二次改造だ、雷巡になるぞ?」

木曾「…そう言う事は早く言ってくれよ!」ワクワク

提督「悪い、ついさっき思い出したんでな」

木曾「やっと甲標的が日の目を見るんだな…と言うかどうやって使うんだ?」

建造妖精「それも含めてお任せです?」

提督「そう言う訳だ、その辺はソイツがどうにかするんだろ。理屈は知らんが」

木曾「適当だな…まあ良いけど、じゃあ改造してくるぜ!」

提督「行ってこい。…さて、叢雲」

叢雲「あら、気付いてた?」

提督「建造妖精がな。…しばらく駆逐艦出番無いぞ、資源的な意味で」

叢雲「それは野分に言ってやってくれる?」

野分「…全然仕事が無くて、何だか無性に不安になってきてて…」グスッ

提督「…悪い、資源が無いと不安でな…その、泣くなって」

野分「…いえ、司令の言う事も最もです。資源は大事ですから」

提督「…本当に悪かったから。泣き止んでくれ」

野分「はい…」

叢雲「少しは使いなさいよ。建造とかあるでしょうに、何でしないのよ?」

提督「…反論のしようもない」

叢雲「…この…丁度良い機会だから、景気付けに限界まで投資してみれば?」

建造妖精「やっと日の目を見るのです!?」ズイッ

叢雲「きゃっ!?脅かさないでよ!」ミョイーン

建造妖精「ムワー」



603 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 21:13:46.90

木曾「よう!…どうだ?」

提督「…建造妖精」

建造妖精「フィーリングに任せた結果です?」

提督「…良くやった。俺好みだ、こう言う厨二臭いのは」

木曾「褒めてんのか良く分かんねぇ評価だが…まあ好意的な意味として受け取っておくよ」

叢雲「物凄い男前になったわねぇ…」

野分「何と言うか、男装の麗人とは違う感じですね」

木曾「…なぁ、俺男に見えるか?」

提督「いやそう言うのとは違うと思うが」

木曾「そうか?…て言うか、このマントちょっと恥ずかしいな…」

提督「その前にそのゴツい刀はどうした?これも建造妖精か?」

建造妖精「それは木曾さんの要望です?」

木曾「ばっ、違うからな!?それはコイツが用意したんだ!」

提督「木曾ならもっと動かしやすそうな奴選ぶだろ、お前だお前」

建造妖精「バレたです?」

叢雲「私としては何でそんなに挙動不審なのか気になるけどね」

木曾「違うからな?」

叢雲「分かってるわよ」

提督「…さて、建造妖精。開発の」

叢雲「その前に建造しなさい?」

提督「…了解…」

野分(ああ、少しだけですが悲しそうです…)

木曾(夕張が説教してしばらく経ってるんだが…まだ慣れないのか)



604 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 21:27:50.51

叢雲「…ん?」

大型艦建造ドッグ<フハハハハ!我が腕の中で資源を溶かすが良い!

建造妖精「提督さんがこの前資源の消費先に要求したきり埃を被ってるです?」

叢雲「丁度良いじゃない、資源を馬鹿みたいに食うんでしょ?」

提督「…そうだな…」

野分「…そう言えば、正規空母が少ないんでしたよね?ならば、正規空母を狙ってみるのは如何でしょう?」

提督「…良し最大値、建造妖精、『これでしか出ない』奴を頼んだ」

建造妖精「…戦艦」

提督「ほぉ?」

建造妖精「…自分以外も参加するです?だから期待しない方が良いです?」

提督「…そこに資源が山ほどあるじゃあないか…『やれ』」

叢雲(匙を投げたわね)

木曾(投げやりになるとこうなるのか…)

野分(色んな意味で見たことの無い顔ですね…)

建造妖精「…了解です?」

叢雲(これで重巡洋艦とかだったら怒るかしら?)ヒソヒソ

木曾(多分無いと思うぜ?)ヒソヒソ

野分(何故ですか?)ヒソヒソ

木曾(アイツ、たまに明らかに何かがついてるとしか思えないような結果を引き当てるからな。しかも一発で)

野分(へー…)



608 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 22:14:34.66

提督「…六時間と四十分か…翔鶴型では無いな」

建造妖精「記憶力良いです?」

叢雲「やっと建造したわね…まあ資源はまだ余ってるけどね」

木曾「誰が来るんだろうな?」

提督「翔鶴の時が六時間ジャスト、ってのを考えると…」

野分「…長門型、大和型のような戦艦、とかでしょうか?」

提督「…戦艦は足りてるんだが…空母が足りてない、特に正規空母が」

叢雲「建造してないからでしょ?」

提督「全力で追い討ちかけていくスタイルは嫌いじゃないが、止めてくれ。それは俺に効く」

建造妖精「取り敢えず重巡洋艦は無いです?」

提督「翔鶴型よりデカイ重巡洋艦がいてたまるか」

野分「…軽巡洋艦は足りてるんですよね」

提督「むしろ駆逐艦が足りない気がしなくもなかった、そんな事は無かったが」

野分「…仕事が書類しか無いのが、思ってたより辛かったです」

提督「分かった謝るから泣くな」

木曾(これには弱いのか…)

叢雲(色々あって出撃も遠征もしてなかったからね…仕方無いわ)



609 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/05(日) 22:28:48.58

~会議室

提督「も少し考えるか…」

提督「火力元は…夜戦も考えるとして、重巡三人…あ」

提督「…鈴谷何処にいたっけか?」

~食堂

レ級「…オー、ケッコウセッキョクテキナンダナ」

鈴谷「でしょでしょ?…まあ、結局反応は凄い静かだったけどね…」

レ級「アレダナ、ボクネンジン?」

鈴谷「あー、そんな感じだねー。…んぉ?提督どったの?」

提督「おう、鈴谷って一次改造したっけか?」

鈴谷「したじゃん、結構前に。…忘れた?」

提督「覚えてなかった。…ああ、そもそも鈴谷に直接聞かなくても確認出来たし…」

鈴谷「何時もしっかりしてんのに、何で要所要所で謎のボケをするんですかね~?」

提督「…覚えとく。そんじゃあな」

鈴谷「あれ、こんだけ?」

提督「そうだがそれが?」

鈴谷「…うん、やっぱレ級の言う通りだねぇ」

レ級「ダナ。モウチョットハンノウシタラドウダヨ?」

提督「反応?…何にだ?」

鈴谷「…はぁ、相当重症だねこりゃ…」

レ級「ヒドイアリサマダナ、オマエ」

提督(俺が何をしたと言うんだ…)



616 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 19:58:46.99

~工廟

提督「…空は時雨に任せる、にしても何が必要か…」

建造妖精「高射装置が一番効果的です?」

提督「あれか。…対空用の高角砲と組み合わせるとより効果的なんだったか」

建造妖精「だから3つほど作ったです?」

提督「あれが開発落ちしたって話は聞かんが、お前だからおかしくないか」

建造妖精「褒めてるように聞こえないです?」

提督「微妙に居心地が悪くなるからな、特に外で…しかしどうしたもんか」

建造妖精「何がです?」

提督「仮に空母が来たとしよう。だとしてすぐには動けん、練度が足りなさすぎるからな」

提督「これが戦艦だったら?…嫌でも装甲と火力の二つは高いんだ、多少無理しても形にはなる」

提督「で、逆に戦艦だったとしたら?…ここの問題が解決出来ない、今ここじゃ現状維持は本末転倒だからな」

建造妖精「…どういう事です?」

提督「つまりだ」ガシッ

提督「空母を建造しろ、出来てんだろうな?」

建造妖精「…多分出来てるです?」

提督「そうか、それなら良い。それならな」

提督(…烈風量産しとくか…?)



617 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 20:10:20.61

建造妖精「と言うか、言ってる事が支離滅裂です?」

提督「まさか。…しばらく空母は練度向上に努めてもらうんでな」

提督「ついでに言うと、しばらく例の馬鹿らしい作戦を試すんでな。その時間で充分な練度にはなる」

建造妖精「…時間はどうやって捻出するです?」

提督「何言ってる?時間は増やさないが」

建造妖精「…嫌な予感がするです?」

提督「聞きたいか?」

建造妖精「どうせ我々には関係無いので聞くです?」

提督「じゃあ言おうか。…時間の密度を上げる、以上だ」

建造妖精「どれくらいです?」

提督「鳳翔と同じ位、とは言わんが…まあ翔鶴とタメ張れる位は要求する」

建造妖精「どうやってそこまでの練度にするです?」

提督「戦って、知識詰め込んで、休ませる。これの繰り返しだ」

建造妖精「結構詰め込むです?」

提督「まさか、知識はそこまで使わん。…演習と実戦足して七割だ」

建造妖精「出来るです?」

提督「戦場の空気味わえば嫌でも出来る。…主任でさえ八割以上それがあっての強さだからな」

建造妖精「要するに自主的にやらせるです?」

提督「戦う事が仕事じゃなくて存在意義だからな…まあ仕方無い。…あんまり良い気はしないが」



618 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 20:27:36.88

~約六時間後

大鳳「…初めまして、私が大鳳。…出迎え、ありがとうごさいます。貴方と機動部隊に勝利を!」

提督「…よろしく。…早速で悪いが、演習辺りするぞ」

大鳳「…やっぱり実戦と言う訳には行きませんか?」

提督「そこはどれだけ実力があるかで判断する。…要は、腕試しだ。後ろは考えなくて良い、気楽にやれ」

大鳳「分かりました!最新鋭の装甲空母の戦い、見せてあげます!」

~鎮守府正面・海付近

提督「…『大鳳』か…言い方は悪いが出落ちに近いんだよな、主に中の人のせいで」

建造妖精「これが大鳳さんの艤装関連で必要な資源です?」

提督「…軽いな、翔鶴と同じ位か」

~海上

翔鶴「どれ程の力なのか…見せてもらいます!」ヒュン ヒュン

大鳳「烈風と流星…!この編隊を見たかったの…さあ、本当の力を見せてあげて!」ヒュン ヒュン

ババババ

翔鶴「…!…数で押しきれない…中々ね。でも…まだまだ甘いわ!」ヒュン

大鳳「無理矢理突っ込んできた!?っ、ぐうっ…いいえ、この程度!この大鳳はびくともしないわ!」ヒュン

~海付近

提督「流石に伊達で装甲空母なんて名乗ってる訳でも無い…っと、以外と早くに動けそうだ」

建造妖精「どうするです?」

提督「取り敢えず古鷹の同類だ。…これからは翔鶴と組ませよう、軽空母二人は…まあこれから考える。集めてくれ」

建造妖精「…えっ、自分がです?」

提督「出来るだろ、どうせだから突っ込んでこい」

建造妖精「妖精遣いが荒いです?」



619 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 20:42:09.66

~執務室

提督「取り敢えず、経験の差を除けば能力は足りる。後は実戦と演習でいくらでも、だ」

大鳳「ありがとうごさいます、嬉しいです!」

提督「そりゃどうも。…折角だから聞いておこう、普通の空母とどう違う?」

大鳳「そうですね…他の空母の方と比べると、多少損傷が多くても航空機を発艦出来る事ですかね」

提督「…洒落にならんアドバンテージじゃねぇか。なるほど、どいつもこいつも欲しがるわけだ…」

大鳳「えっと、どういう事ですか?」

提督「他所の鎮守府の話だ。…『大鳳』を欲しがる野郎が多かったんだ、今理由が分かった」

大鳳「他の鎮守府、ですか?…まあ、必要とされるのは嬉しいですね!」

提督「大体予想通りか…で、ここに来る道中で深海悽艦を見たな?」

大鳳「はい、見ました。…でも、普通に会話してましたよね?」

提督「俺じゃないがな。…説明すると長くなるが…」

~提督説明中…

大鳳「…へぇ~、そんな事があったんですか…」

提督「そう言う訳だから、仲良くしてやってくれ」

大鳳「ええ、分かったわ。…」

提督「…何かあったか?」

大鳳「いえ。ただちょっと…」チラッ

提督「…青葉ァ!」

シーン

提督「…あ?」

大鳳「あ、引っ掛かった。…ふふふ」

提督「…なるほどな…」




620 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 20:54:14.13

青葉「呼ばれて飛び出て青葉ですぅ!何の御用ですかー?」

提督「待て、今まで何処にいた?」

青葉「あちこち彷徨いてました!」

提督「…まあ良いか。新造艦の大鳳だ、よろしくしてやってくれ」

大鳳「装甲空母、大鳳よ。飛行甲板まで防御を施された最新鋭の空母なの、よろしくね?」

青葉「ども、重巡洋艦の青葉ですぅ。…ところで」

提督「聞くな」

青葉「…まだ何も言ってないんですけど」

提督「大体分かる。…酒でも飲むか?」

大鳳「…えっ?お酒?今から?」

青葉「…飲めるんですか?」

提督「人より頑丈なんでな、多分飲めるだろ」

青葉「…良いですねぇ、皆呼んどきます?」

提督「…飲めないのは叢雲と野分位か、まあ普通に宴会扱いで良いだろ」

大鳳「えっ?ホントに飲むの?」

青葉(空回りしてるんですよ、きっと)ヒソヒソ

大鳳(か、空回り?)ヒソヒソ

青葉(大鳳さんみたいな感じの人と会話するの苦手なんですよ、この人。…だから、何とか打破しようとしてこんな事に)

大鳳(そ、そうなの?…何がいけないのかしら…)

青葉(あ、大鳳さんに非は無いです。単に喋る内容思い付かないのと…あと、個人的に人増やしたくないそうで)

大鳳(…もしかして、ちょっとヤケクソ気味だったり?)

青葉(多分そうでしょうねー)



621 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 21:05:32.14

~食堂

提督「…不味いかもしれんな」

青葉「今更遅いですよ?」

提督「…酒飲んで忘れよう」

ビスマルク「お酒と言えばビールよ!ここにビールはあるかしら?」

提督「多分な。一応日本酒もあるだろうが、飲むか?」

ビスマルク「んー、気が向いたらね」

金剛「ヘーイ、テートクゥー!エールはありますカー!?」

提督「お前帰国子女であって英国人ではないだろ。…それは分からん、焼酎ならあるぞ」

金剛「ソウデスカー?…だったら、ワタシがお酒を注いであげマース!ホラホラ、遠慮しなくて良いんですヨー?」クネクネ


木曾「楽しそうだな…そうだ時雨、お前は飲めるか?」

時雨「ちょっとね。…おつまみも無いと味気ないから、唐揚げでも作るかい?」

木曾「良いな、じゃあ…ゲソとかも出すか」

時雨「イカかい?あれ上手く捌けそうにないんだけど…」

木曾「普通に足だけで売ってるだろ。どっちにしても足の所だけあるからこれ使うぞ」


大鳳「…か、完全に宴会ムード…」

提督「まあ慣れろ、俺は基本的に大雑把なんだ。良い意味でも悪い意味でもな」

大鳳「自慢出来る事じゃないんじゃ…」

提督「気にすんな。…おっと、お前は酒飲めるか?」

大鳳「えーと、人並みには」

提督「じゃあ適当につまみでも引っ張り出してこよう。取り敢えず枝豆とフライドポテト辺りで」

大鳳「えと、私も作りますよ?」

提督「じゃあ手伝ってくれ、こっちだ」

大鳳「あ、はい!」



623 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 21:17:19.17

野分「野分は、ジュースで我慢です」

叢雲「艦娘なんだから、普通に飲めるんじゃないの?」

野分「飲めなかったら怖いので…」

叢雲「ふーん?…私は飲むけど、飲みたくなったら言いなさいね?」

野分「まあ、覚えておきます」


鈴谷「…あっれー?」

古鷹「どうしたの?」

鈴谷「いや、やっぱり夕張がいないんだよねー。何してんのかな?」

古鷹「うーん、機械弄りとか?」

鈴谷「ありそうだねぇ、ちょっと工廟見てくる」

~工廟

夕張「…ここを、こう、こんな感じに…おお!?」

駆逐棲姫「…ナニシテルノ?」

夕張「いやね、いつも使ってる主砲をかいぞ…改良出来ないかと思ってね」

駆逐棲姫「フーン」

レ級「オーイ、オーイッテバ。キコエテルカー?」

夕張「うん?どったのレっちゃん?」

レ級「スズヤガヨンデルゾ?」

鈴谷「夕張ー、何やってんのさ?」

夕張「いやあ、いつも使ってる主砲とかを改良出来ないかと思ってね!」

鈴谷「それ、提督に怒られんじゃない?」

夕張「大丈夫!きちんと説明すれば分かってくれるわ!」

鈴谷「あ、そう?…おっと、忘れてた。今から宴会するんだって、早いとこ行こ?」

夕張「宴会?…あー、良いわね。じゃあ皆で行きましょ」

港湾棲姫(…イガイトミツカラナイモノネ)

夕張「あ、港湾ちゃん何してんの?ほら行こう?」

港湾棲姫「バ、バレタ…?」

夕張「え、かくれんぼ?」



625 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 21:31:57.51

~食堂

翔鶴「んー、お酒はこれで全部かしら?」

瑞鳳「多分ねー。…よし、おわりっと!…卵焼きとか、おつまみにどうかな?」

鳳翔「良いんじゃないでしょうか。…そうですね、なら私はお浸しで対抗してみましょう」

瑞鳳「おっ、良いですねー。受けて立ちますよー!」

翔鶴「えーと…じゃあ私は、提督にお酒注ぐ役割で」

瑞鳳・鳳翔(む…)


提督「…全員か?」

金剛「…きっとそうデース」チラチラ

翔鶴「…あ、夕張ちゃん達も来ましたね」チラチラ

提督「じゃ…大鳳。適当に合図頼んだ」

大鳳「ええっ!?私!?…え、えと、か、乾杯!」

「「「カンパーイ!」」」


提督「…よし、唐揚げ上手く出来てる、肉じゃがも美味い、完璧だ」モグモグ

大鳳「提督がこんなに料理上手だとは思いませんでした…あ、美味しい!」モグモグ

金剛「テートクゥー!お酒注いであげるネー!」トクトク

提督「…次ビール飲むから、日本酒はしばらく間をあけるが…まあ良い」ゴクゴク

ビスマルク「ビールはね、こうやって…プハー!…一気に飲むのが美味しいのよ!」

提督「お前既に出来上がってないか…まあ待て、ビール何処だっけ?」

ビスマルク「こっちよ、ついてきなさい!」スタスタ

提督「はいはい」スタスタ

金剛「…ムー…ピンチデース…」

大鳳「あー…美味しい…お酒美味しい…んふふふふ」

金剛「た、大鳳?どうしたネー?」



626 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 21:40:47.58

青葉「…ふむふむ、ビスマルクさんですか…」

古鷹「どうしたの?」

青葉「あっ、何でもないですよ?ええ」

鈴谷「怪しいねぇ…ま、変な事書かなかったら良いけど」

青葉「むぐぐぐ…」


野分「…あ、どうぞ」

翔鶴「あら、ありがとうね」

瑞鳳「野分ちゃんも飲んだらー?」

野分「えと、野分はジュースで…」

瑞鳳「ほらほら、ここにお酒あるんだからー!飲みましょ飲みましょ!ほわほら!」

翔鶴「…もしかして、もう酔った?」

瑞鳳「えー?そんな事無いよー?」

野分「えと、じゃあ…いただきます」ゴクゴク

瑞鳳「どう?どう?」

野分「…」

翔鶴「…だ、大丈夫?」ハラハラ

野分「…フフ」ガシッ

瑞鳳 ゾワッ


木曾「…あれは、どういう状態なんだ?」

時雨「…野分、だよね。…まだ酔ってないよ?」

木曾「俺もだ。…瑞鳳が襲われてるように見えるが」

時雨「奇遇だね、僕にもそう見えるよ。…止める?」

木曾「…いや、止めなくて良いだろ。…多少ごり押してたし」

時雨「そうかい?じゃあこれらを楽しもうか」

木曾「そうだな。…お、これ結構良いな」



627 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 21:49:56.69

レ級「~♪」ジュワー

夕張「ほうほう、バーベキューね。良いじゃない」

港湾棲姫「…サカナ、オオイワネ」

レ級「スキナンダカライイダロー?」

駆逐棲姫「スキキライ、ヨクナイ。ヤサイモタベナキャ」

夕張「そうねー、この子の言う通りね」

レ級「ムー」


叢雲「…野分は、これから酒飲ませちゃ駄目ね…ん?」

大鳳「あ、叢雲さん…でしたっけ?」

叢雲「そうだけど、どうしたの…」

大鳳「あはははは!」

叢雲「え?」

大鳳「あは、あはははは!…おなか、お腹痛い…あはははは!」

叢雲「…あー、こっちにも飲ませちゃ駄目なのがいたわ…」

大鳳「あはははは!ひー、お腹痛い…あはははは!」


ビスマルク「これがヴルストよ、美味しいかしら?」

提督「うん、美味い。…多くね?」

ビスマルク「これ位平らげるって聞いたけど」

提督「まあこれ位ならな」

金剛「テートクゥー!」ガッバァ

提督「ああああ"あ"あ"!」

金剛「テートクゥー!ほっといちゃやデース!」グワングワン

提督「分かったから離せぇぇぇ!」

ビスマルク「あら、中々面白い光景ね」

提督「見てないで止めろぉぉぉ!?」



628 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 21:59:24.28

瑞鳳「きゃあああ!?ちょっ、んうっ、待って待って離してってば!」

野分「良いじゃないですかー、これくらい…」フラフラ

瑞鳳「まっ、ちょっ、ひゃあああ!」

翔鶴「の、野分ちゃん…?」

野分「んふふ、楽しっ♪」


木曾「あー、つまみ少なくなってきたな…」

時雨「取りに行こうか」

木曾「そうだな、アイツも作ってるだろうし。少し位貰っても良いよな」

時雨「それじゃあ、僕はお酒の追加持ってくるよ」


提督「…死ぬかと思った…」

ビスマルク「ボディタッチには弱いのね」ツンツン

提督「つつくな…取り敢えず飲むか」

鳳翔「あらあら、もうダウンですか?」

ビスマルク「いや、金剛が飛び付いてきたのよ。それでこんな事に」

鳳翔「あー…あら?」

提督「…ん…がっは!?」

ビスマルク「…誰よ、スピリタスなんて持ってきたのは」

鳳翔「わ、私じゃありませんよ?」

ビスマルク「流石にあなたを疑ったりはしないけど…え、それを飲むの!?」

提督「意外と悪くない。…喉にキツいが」

ビスマルク「…タフね」

鳳翔「そうですね…」



629 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 22:07:04.99

青葉「えー、ここにパソコンがあります」フラフラ

古鷹「いえー」フラフラ

鈴谷「…そだね」

青葉「で、これを使って…えーと、カラオケ大会やりまーす!」

古鷹「おーいえー」

鈴谷「古鷹、大丈夫?フラフラだよ?」

古鷹「大丈夫、大丈夫だよー?」

鈴谷(完全に酔ってるねこれ…)


金剛「ムー…テートクゥ、一緒になりまショー…?」

提督「…」ススス

金剛「何で距離取るんデスカ…ホラぁ」ズイッ

大鳳「…何が起きてるんですかー?」

提督「…助けてく」

大鳳「あはははは!変なのー!…あはははは!ひー、お腹痛い…あはははは!」

提督「待て、お前完全に酔ってんな?」

大鳳「酔ってませんてばー、あはははは!」

ビスマルク「…こんなに変わるとはね」

鳳翔「…取り敢えずいただきましょうか」

ビスマルク「そうね、食べましょう」



630 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/06(月) 22:16:03.89

瑞鳳「…ああ、助けて提督…」Zzz

野分「んふふ、良いじゃないですかー…うふふ」Zzz

翔鶴「…と、止まった?」

時雨「やあ。一緒に飲まないかい?」

木曾「よ。…二人だけってのも寂しいんでな、付き合えよ」

翔鶴「えと、じゃあお邪魔します」


レ級「…タベスギタ」

港湾棲姫「アトサキカンガエズニタベマクルカラヨ…」

夕張「そうねー、あーお酒美味しい…」

駆逐棲姫「…オサケ、ノンデイイ?」

夕張「あー…多分大丈夫よー」

港湾棲姫(オネガイダカラコノコハフツウデアッテクレナイカシラ…)


青葉「ゆらり、ゆらり、揺れている~♪」

古鷹「ごーごーあおばー…」ユラユラ

鈴谷「寝かけてるじゃん…まあ私あんま飲んでないけどさ…」

青葉「たく~さんの、ドキドキ乗り越え踏み越えい・く・ぞ♪」

鈴谷「ちょっと待ってそれヤバい奴じゃない!?」



636 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/07(火) 20:21:14.92

~翌朝

提督「…ん…」ゴキゴキ

提督「…、…危ねぇなぁ…」ツンツン

金剛「…ア、おはようございマース…」

提督「覆い被さるのがビスマルクで良かったな、俺だったら投げ飛ばされてたぞ」

金剛「酷いデース…キャアアア!?何でこんな格好してるんデスカー!?」

提督「お前が脱いだんだよお前が。…まあこいつも大概なんだが」ビシッ

ビスマルク「っ…何するの、痛いじゃない」

提督「服着ろ。…こっちはこっちで用意しとくから、身支度何とかしろ」スタスタ

ビスマルク「…?…ひゃあああ!何で私上半身裸なのよ!」

提督「下着着てるだけまだマシだろうが…うお、頭痛い…」ズキズキ

鳳翔「…うるさいです…提督、おはようございます」

提督「おうおはよう。取り敢えず大丈夫か?そんなに飲んではいなかったが」

鳳翔「大丈夫ですよ、皆を起こしてきますね」

提督「了解、そっちは任せた」

鳳翔「…取り敢えず2人とも、服着たら皆を起こすの手伝ってくださいね?」

ビスマルク「分かったわ…そんなに飲んだかしら…?」

金剛「オーケーデース…まあ、はだけてるだけだから大丈夫な筈デース…」

鳳翔(ビスマルクさんは普通に暑いって言い出しただけですし、まあ今回は多目に見ましょうか)



638 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/07(火) 20:29:08.87

レ級「…アリャ?ゼンインネテラ」

港湾棲姫「チョットテツダッテ…コノコガヌギダスナンテ…」

駆逐棲姫「…ンー…」Zzz

レ級「アー…ア、ユウバリーオキローアサダゾー」ユサユサ

夕張「…起きてるから揺すらないで、頭痛いのよ…ちょ、何で脱いでんの!?」

駆逐棲姫「…ンー?」

港湾棲姫「ホラ、チャントフクキテ…」イソイソ

駆逐棲姫「ネムタイ…」Zzz

夕張「ほらほら起きてー朝ですよー」


鈴谷「…あーあ…大惨事」

古鷹「…あおばー…あ、それちがうやつ…」Zzz

青葉「…分かってます…あ、これですよこれ…」Zzz

鈴谷「…あー…ありゃ?木曾っちと時雨は何処へ?」

提督「おう鈴谷、そいつら叩き起こしてくれ。特に青葉は重点的にな、俺が許可を出す」

鈴谷「あ、おはよー。りょうかーい、手加減無しでやっちゃうよー」



639 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/07(火) 20:38:38.31

野分(…うわああああ…)

瑞鳳「…あれ、翔鶴さん何処だっけ…」キョロキョロ

時雨「あれ、起きてたんだ?…朝だよ、おはよう」

瑞鳳「あ、おはよう…翔鶴さんは?」

時雨「向こうで寝てるよ。…結構弱くてね、すぐに潰れちゃったんだ」

瑞鳳「へー…あ、あわわわわ」ガタガタ

時雨(そう言えば昨日野分に襲われてたね…まあ無理矢理飲ませてたし、自業自得って事で…)

野分(ど、どうすれば…?)

~執務室

木曾「…えーと、これはこっちか」

提督「…あ?木曾?」

木曾「おう、起きたか。先に起きたんでな、一足早くここに来たぜ」

提督「別に今日秘書艦って訳じゃないが…まあ良い、書類纏めてくれてたか」

木曾「まあ、いつもがアレだしな。これくらいはしようと思ったんだ」

提督「そうかい…起きたのが日の出と同時で良かったな…ん?」

大鳳「…あ、おはようございます」

提督「おう。…昨日の記憶は?」

大鳳「…乾杯したあとから全然覚えてないです…」

提督「そうか、ならそのまま二度と思い出さない方が良いから忘れろ」

大鳳「は、はぁ…」



640 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/07(火) 20:45:17.53

~食堂・厨房

叢雲「…大体こんなものかしら?」

鳳翔「あら?朝御飯ですか」

叢雲「ええ、皆して潰れてたからね…今日出撃って事、覚えてるのかしら?」

鳳翔「私は覚えてましたけど、割と忘れてるでしょうね」

叢雲「まあ、そうよね…あ、よそうの手伝ってもらえる?」

鳳翔「もちろん良いですよ」


翔鶴「…私、何をしたのかしら…」

時雨「意外と何もしてなかったよ。…すぐ潰れてたからね」

翔鶴「あ、そうだったの…」

野分「…」ガクガク

翔鶴「…えっと、あの子はどうしたら良いかしら?」

時雨「…まあ、何とかなるんじゃないかな?」

翔鶴「そうかしら…」


青葉「…青葉、何かとんでもない事を口走っていたような…」

鈴谷(実際そんな感じなんだよねぇ…)

古鷹「凄い眠たかったのは覚えてるけど…何かあったっけ?」

鈴谷「青葉がカラオケしてたよ?」

青葉「…記憶に無いです」

鈴谷「まあそんな事だろうとは思ってたけどね…」



641 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/07(火) 20:52:03.38

~執務室

提督「…そろそろ全員起きる頃合いか」

大鳳「あ、じゃあ朝食ですね」

木曾「…一応聞いとくけど、今日出撃する事忘れてないよな?」

提督「覚えてる。…」チラッ

大鳳「お、覚えてますよ?」

木曾「まあ、それなら良いけど」

~食堂

「「「いただきます」」」

レ級「ナアテイトク、ハナシキクカギリオレシバラクヒマジャナイカ?」

提督「…なあ夕張」

夕張「はははい何でしょう!?」ギクリ

提督「?…まあ良い。こいつの砲撃って分かりやすいか?」

夕張「…えーと、簡単には目で追えないと思いますよ?」

提督「まあそりゃそうか。…よしレ級。お前に出番があるかもしれん」

レ級「マジカ!?」

金剛「…ムー…」チラチラ



642 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/07(火) 20:59:23.28

金剛「テートクゥー、ワタシに出番はありマスカー?」

提督「むしろこき使うぞ今回の作戦は」

金剛「言い方が何か意味深デスガ…まあ活躍してみせマース!」

提督「おう、頼んだ。…おっと、ビスマルクも出るからな?」

ビスマルク「まあ当然よ、全て任せなさい」

提督「…自信過剰で空回り、は勘弁してくれよ」

ビスマルク「そんなヘマしないわよ」


古鷹「…うーん…」

青葉「どうしたんですか?」

古鷹「…今日の作戦なんだけどね?…何と言うか、こう、うーん…」

鈴谷「勿体ぶらずに言っちゃお言っちゃお。なになに?」

古鷹「…えっとね、何て言うかこう…凄い泥仕合になる気がしてるんだよね…」

青葉「…えっと、何ですかソレ?」

古鷹「私にも良く分からないんだよね…」

鈴谷「…まあ、勝てば良いって。楽勝っしょ」



643 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/07(火) 21:09:37.42

~十時頃・執務室

大鳳「…」カリカリ

提督「はい終了、次だ次…」

大鳳「速い…」

提督「慣れた。お前もその内慣れる程やる事になるから、覚悟しとけよ」

大鳳「大丈夫!これくらいどうってことないわ」

提督「心強い事で」

~十一時頃

提督「今日は少なかったぞ、と」

大鳳「思ってたより早く終わりましたけど…どうしましょうか?」

提督「出撃は昼からだ…んー、青葉か夕張相手に十割決めるのも良いが…」

大鳳「十割?…何の事ですか?」

提督「ゲームの話だ。…何でそんな知りたそうな目をしてる?」

大鳳「まあその、提督の事ですから」

提督「…じゃあ見せよう、青葉呼ぶか」


青葉「はーい青葉に何のご用でしょう?」

提督「これやるぞ」

ウルトラな街の格闘家<おや、○ークじゃないとは珍しい

青葉「…殺意○ュウですか」

提督「いや○ューゴー。…○鬼が良いならそれでやるが」

青葉「勘弁してください」



644 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/07(火) 21:32:25.99

青葉「流石にヒュー○ー相手にケ○で負ける気はしませんねー」

提督「隙だらけ隙だらけ」

青葉「無駄無駄無駄無駄!…あー!?」

提督「こいつの○ームってガードされて有利だからな?」

青葉「ぐぐぐ、まだまだってぐあー!ウル○ラスローは勘弁してくださいよー!」

提督「追撃でダメージ美味しいねぇ…はいはいウル○ンウル○ン」

青葉「なー!何で読まれてるんですか!」

提督「そこはほら、経験だ経験…カウンターウ○コン成功」

青葉「にゃー!」

大鳳「…目が追いつかないです」

提督「まあそりゃな。俺だって最初からこんなだった訳でも無い」

大鳳「けど、楽しそうですね!一回やってみても良いですか?」

提督「…あ?」

大鳳「えっ?」

青葉「あー…」

提督説明中…

大鳳「…えっと、こう言うのをする女の子って珍しいんですか?」

提督「普通な。そして俺はお前がこれに興味を示すとはまるで考えてなかった」

青葉「まあここでゲームするのって青葉以外だと夕張さん位ですからね」

大鳳「そうなんですか…」

提督「…まあ、やりたかったらやると良い。…暇な時にな。俺も仕事終わってるからやってるんだからな?」

大鳳「流石にそれくらい弁えますよー」



646 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/07(火) 21:42:41.50

<えー!?こんな手があったんですか!?
<えっと、強いんですねこれ!
<…まあ、楽しそうで何よりだ、うん…

~昼過ぎ

提督「さて、そろそろ時間だ。行くぞ青葉」

青葉「はいはーい!青葉にお任せあれ!」

大鳳「私は、訓練ですかね」

提督「翔鶴に付き合ってもらえ、後瑞鳳とか鳳翔とかな」

~鎮守府正面・海付近

金剛「フフフ、やっとワタシが活躍してテイトクにガッチリアピールするチャンスが巡ってきたデース…」

時雨「…長いね」

ビスマルク「ふふん、まあ私にかかればどんな敵もあっという間よ」

木曾「凄い自信だな、まあ良いことなんだろうけど」

鈴谷「あ、来た来たー。遅いよー?」

提督「予定時刻ジャストだ、遅くはないだろう」

青葉「相変わらずですねー」

提督「何の事か分からんが…まあ良い、全員準備万端だな?燃料と弾薬の積み忘れは?装備に不備は?敵をガタガタ震わせる気概は?」

金剛「全部完璧デース!…サア、出撃の指示を出すデース!」

提督「そうだな。…旗艦金剛。第一艦隊、珊瑚諸島沖に出撃しろ!」

「「了解!」」



649 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/08(水) 20:05:17.51

~海上

金剛「…まだ敵の本隊は見えませんネー」

ビスマルク「…でも歓迎はしてくれるみたいね」

リ級FS「…」ガシャ

木曾「…ははは、先手必勝ッ!」バシュン

リ級FS「ナニッ!?…グッ!」

時雨「中破、ってところかな。…対空母特化しちゃったし、僕じゃちょっと難しいかな?」

ビスマルク「その為の私よ!食らいなさい!」ドォン

リ級FS「オソイッ!」ドォン

ビスマルク「避けられない!…何?この程度?高が知れてるわね」

鈴谷「ふふん、軽母すらいないね!?制空権取っちゃうよ!」ブーン

青葉「着弾観測射撃よーい…そこですね!」ドォン

チ級EL「ナンダトッ!?…コレナラドウダ!」ドォン

時雨「何処を狙っているんだい!?」ドォン

チ級EL「ガアアアッ!ウットウシイ!」ドォン

金剛「脇が甘いデース!ファイヤー!」ドォン

チ級EL「シマッ…」ズドォォン

リ級FS「シネェェェッ!」ドォン ドォン

ビスマルク「その程度の砲撃でフラグシップとは笑わせるわね!」ドォン

木曾「おまけだもう一発!」バシュン

リ級FS「グアアアア!」ズドォォン



650 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/08(水) 20:19:32.95

(戦闘描写くそ難しいのん…)

~鎮守府正面・海付近

提督「色々試したいんでな、やるぞ?」

レ級「ソレハワカッタケドサ、イマカラナニスンダ?」

提督「砲撃支援とか、航空支援とかな。…お前なら全部出来るだろ」

レ級「マアタシカニデキルケドサ、ココカラヤルノカ?」

提督「お前何やらせても長射程からの先制と一方的な攻撃で沈めてるだろ、出来る出来る」

レ級「港湾棲姫ダッテジュウブンツヨイゼ?」

提督「港湾棲姫にもやらせる。と言うかやらせた」

レ級「エ?モウヤッテタノカ?」

提督「結果も良好だったんでな、お前もって訳だ。安心しろ、その港湾棲姫にサポートさせる」

レ級「ドコニムカッテウテバイインダ?」

提督「それを港湾棲姫が、って事だ。じゃあ頼んだぞ」

港湾棲姫「ワカッタワ。レキュウチャン、コッチニキテ?」

レ級「イツノマニ…ワカッタゼ」スタスタ



651 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/08(水) 20:30:13.47

駆逐棲姫「…」ムスッ

提督「…そう気を悪くするな。俺に責任が無いわけでも無いけどな…」

駆逐棲姫「ベツニ、オコッテナンカナイ」

提督「勝手な話だがな、こっちが気にするんだ…っと?」

大鳳『まだです!まだやれます!』ヒュン

翔鶴『経験は無くても、気迫は一級ね…!』ヒュン

提督「…タフな事で…これで敵なら…おっと」

駆逐棲姫「…テキナラ?テキダッタラドウスルノ?」

提督「…少なくとも殴って何も言われない。…まあそんな事はあり得ないから口に出すんだ…」

駆逐棲姫「…ソウ」

提督「…駆逐棲姫、お前が人類の敵とされている事が俺は気に食わない」

駆逐棲姫「…ドウイウコト?」

提督「…戯れ言だ、流してくれ。…レ級見てくる」スタスタ

駆逐棲姫「ア…イッテラッシャイ」

駆逐棲姫「…ベツニ、オコッテナンカナイ…シットナンテシテナイ」

提督(…聞こえてるんだよ、畜生め…)

提督「…スペックは、普通で良かった…んだろうな多分」



652 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/08(水) 20:44:20.76

~珊瑚諸島

金剛「…あれが、装甲空母姫ネ…」

木曾「見た目からして明らかに強そうだしな…しかも鬼までいやがる」

ビスマルク「あら、恐いのかしら?」

木曾「まさか、お前こそビビってないよな?」

ビスマルク「この私が?そんな訳ないじゃない」

時雨「余裕そうだね。これくらいの余裕をもって戦えるかな?」

鈴谷「あんな奴余裕だって。とっとと倒して帰ろ?」

金剛「そうデース!ワタシはテイトクに甘えたいんデース!早く倒して、早く帰りマショー!」

青葉「煩悩丸出しですねぇ…まあそれくらいでないとね!」

ビスマルク「気楽に行かないとね。…さあ、行きましょう」

金剛「ぶっ飛ばしてやりマース!」

装甲空母姫「…アラ、ワザワザシニニキタノ?」

金剛「死ぬのはアナタ達だけデース!ファイヤー!」

ドゴォォォン ズドォォン

装甲空母鬼「…ナ、ニガ…?」

ビスマルク「…支援砲撃?…誰も来ていないはずじゃ…」

木曾「何だか分からねぇが、どっちにしろチャンスだ!一気に叩くぞ!」

鈴谷「そうだねぇ!ほらほら、どんどん行くよ!」ドォン ドォン

装甲空母姫「コノッ…フザケタマネヲ…!」



653 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/08(水) 20:55:10.37

~鎮守府

提督「…偵察機飛ばしてたりはしないんでな、俺には結果が見えんが…」

港湾棲姫「…アラ?…ホトンドタオセテルワ…スゴイノネ」ナデナデ

レ級「ヘヘー、ドンナモンダ!」

提督「…確か港湾棲姫の時は…水上打撃部隊だったか、半分吹っ飛んだんだよな」

港湾棲姫「エエ、マサカアソコマデウマクイクトハオモワナカッタケド」

提督「…駆逐棲姫の射程が長ければ、三人全員出せたんだが」

駆逐棲姫「…テイトク、イイコトオモイツイタ」

提督「おう、言ってみろ」

駆逐棲姫「ワタシガテキニコッソリチカヅイテ」

提督「却下だ。至近だぞ、死なせてたまるか」

レ級「ヒュ~♪アツイコトイウナ」

提督「…良く分からんが、まあ何も言わないでおこう」

レ級「モチョットハンノウシロヨ…」

駆逐棲姫「ムー…」

港湾棲姫(…アトデ、ナグサメテアゲタラ?)ヒソヒソ

提督(何を言えってんだよ…)ヒソヒソ



654 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/08(水) 21:05:36.41

~しばらくして

金剛「テートク!今帰ったデース!ただいまのハ」

提督「逃げるぞ」

鈴谷「ちょっとは受け入れてあげなよ…とりあえず、成功したんだけど」

ビスマルク「提督、1つ聞きたい事があるのだけれど」

提督「砲撃支援ならレ級がやったぞ、航空支援は港湾棲姫だ」

ビスマルク「…何で言ってくれないのよ?」

提督「思い付いたのが見送った後なのと、コイツら一応は深海悽艦だからな」

木曾「…まさかここから撃ったのか?」

提督「正解だ。…時雨、どれだけ落とせた?」

時雨「道中の敵のは殆ど落とせたんだけど、流石に装甲空母姫のは半分位しか落とせなかったかな」

提督「大事なのは『技術的に落とせなかった』のか『数量的に落としきれなかった』のか、だ。どっちだ?」

時雨「後者だね。多分この作戦は意外とハマるかもしれないよ?」

提督「全部落とせないのはキツくないか?」

時雨「半減するだけでもかなり違うみたいでね。敵は大分焦ってたから、これ以上はいらないかな」

提督「そうか?…まあ色々試すがな。次は空母込みだ、力押しするぞ」



655 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/08(水) 21:15:34.43

提督「…大鳳入れるかどうかだよなあ」

ビスマルク「と言うと、練度の問題?」

提督「練度は問題無い。『練度』はな。…艦娘における練度と経験が一致しないのは面倒だ」

ビスマルク「…艤装との適合率?だったかしら」

提督「艤装だけで良い。…『艤装そのものの強さ』だとさ。艤装は成長する機械なのかもしれん」

ビスマルク「艦娘の生まれ方が分かれば、それこそすぐに解明されるでしょうね」

提督「それは妖精の仕事だ…正直俺は艦娘より主任の方が不思議だがな」

ビスマルク「…えーと、友人か何か?」

提督「友人だ。…身体能力もそうだが、まず強度がおかしい」

ビスマルク「強度?」

提督「硬いんだよ、関節とかでなくな。何度か殴りあった事はあるが、壁でも殴ってる気分だった」

ビスマルク「壁って、そんなに筋肉質なの?」

提督「体重だけなら俺より三キロ軽い。…何でか足は遅いが」

ビスマルク「…纏めると、硬くて軽くて遅い?」

提督「…まあ間違ってはいないんだが…お前どっか抜けてんなぁ…」

ビスマルク「そうかしら?」

提督「酒」

ビスマルク「やめて」



656 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/08(水) 21:26:48.21

提督「…取り敢えず翔鶴は入れるとして、大鳳は…」

ビスマルク「入れたら良いんじゃない?もしヘマやらかしてもフォロー出来ると思うわ」

提督「じゃあその時は頼んだ、入れる。…あとは、戦艦二人と重巡二人か?」

ビスマルク「…古鷹はどうかしら。二次改造したんでしょう?」

提督「古鷹は出すつもりだが、鈴谷と青葉のどっちを入れるかだな」

ビスマルク「…姉妹艦特有の相性、と言うのに期待してみる?」

提督「結構大概だなお前も。…次に青葉にしよう。…じゃあもう時雨か?」

ビスマルク「いえ、木曾にしましょう」

提督「対空砲火要員でか?…高射装置と高角砲だけだったか?」

ビスマルク「それに電探を組み合わせるのが良いらしいのだけど、妖精と夕張が何かしてるそうよ」

提督「…夕張?どういう事だ」

ビスマルク「知らないの?夕張が装備を改造して高性能な物に改修出来ないか試してる、らしいけど」

提督「…資源潰してたりは」

ビスマルク「少なくとも気にする程の量じゃ無いわよ?」

提督「よし見てこよう。…建造妖精なら期待出来る話だ」

ビスマルク「あ、結構乗り気みたいね」



658 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/08(水) 21:37:15.89

~工廟

建造妖精「あ、提督も見に来たです?」

夕張「えっ!?提督!?」

提督「取り敢えず使った資源の量を出せ。後出来た奴も」

夕張「えーと、これくらい使いました…」

提督「…オーケー、好きにやれ。一日三つで良い」

夕張「やった!許可出た!提督の許可出た!これで勝つる!」

提督「何が出来るかによるとだけ言っとく」

夕張「ふっふっふ、こんなものが出来てるんですよ!」

10cm高角砲+高射装置<要するに二つで一つ的な

建造妖精「自信作です?」

提督「…いくつある?」

夕張「3つありますよ!」

提督「そんなにいらんが…まあ良い。他に何が作れる?」

建造妖精「作るだけじゃないのです?」

提督「改修だろ、火力だけで良いから既存装備の強化は出来んのか?」

建造妖精「もちろん出来るです?」

提督「なら良いが、変な資源の食い方しないよな?」

建造妖精「鋼材と弾薬を多く消費するです?」

提督「………しばらく考えさせてくれ」

夕張「えっ」



661 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/09(木) 19:57:20.64

~海付近

提督「…正規空母二人、重巡洋艦二人、戦艦二人…まあ制空権は取れるかもしれんが…」

翔鶴「高射装置がどれだけの威力なのか、ですか?」

提督「…今さら変更は出来んし、どっちにせよ一度は通る。これで駄目なら火力下げてても時雨か木曾を出す」

翔鶴「大丈夫ですよ。きっと勝てます」

提督「その辺に関しては信頼してるし、自信もある。一々気負ったりはしない」

翔鶴「うふふ、嬉しいですね。…それでは」

提督「行くか。…旗艦翔鶴、出撃しろ!」

「「「了解!」」」



木曾「対空なら俺もそれなりに自信があるんだけどな?」

提督「分かってる。それでも試せるものは全部試す」

木曾「ははっ、作戦考えるのが好きだな!」

提督「その作戦考えるので調べたい事がある。…野分と叢雲呼んでくれ」

木曾「…?良いけど、何するんだ?」

提督「資料漁り。来るか?」

木曾「う…遠慮しとくよ」



662 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/09(木) 20:11:34.39

~資料室

野分「…ここで何を探すんですか?」

提督「深海悽艦の資料。敵を知り己を知れば、とは言ってるが、ここにいる元敵は意外と参考に出来ん」

叢雲「そうかしら?レ級とか戦艦…あ、駄目ね」

提督「少なくとも一人で制空権に干渉出来て、雷撃出来て、その上で対潜能力持ってる戦艦はレ級だけだぞ」

野分「駆逐棲姫ちゃんはどうですか?」

提督「同じ駆逐艦扱いの…イ級フラグシップと比べてみようか」

野分「…基準とはかけ離れていますが、出来ない事が出来たりはしませんよ?」

提督「…駆逐棲姫は一番普通に近いって話にしようか」

叢雲「無理矢理纏めたわね」

提督「分かってるよ…まあ良いだろ。探すぞ」

叢雲「敵の資料って言っても色々あるわ。何を探すのが良いの?」

提督「…一番欲しいのは捕獲してどうこう、とかそう言う奴だ。…無ければ全部で」

叢雲「捕獲ねぇ…あるのかしらそんなの」

提督「一つあれば十分足りる…と思う」

叢雲「曖昧ね…まあ良いわ」



663 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/09(木) 20:20:37.12

~数十分後

提督「…目当ては無し、普通にどういう攻撃してくるか、ならあるんだが…」

叢雲「流石に無いと思うけどね…」

野分「…」モクモク

提督「…疲れたら休んで良いからな…」

~更に約一時間後

提督「…無し、無し、無し、無し、無し…飽きてきた」

叢雲「随分読むの早いわね?」

提督「流し読みしてるだけだ…」

野分「…すいません、こっちには…」

提督「良い、流石にここまで無いなら無くてもおかしくないんだろ…」

野分「…中央鎮守府とか、大きな鎮守府ならあったり…」

提督「入れたらな…少なくとも今の俺に『資料探させてください』とか言う度胸は無い」

叢雲「読みは良い方向だと思うんだけどね…」

提督「…とりあえず休憩、と言うかもう戻って良い。悪いな、変な事に付き合わせた」

野分「いえ、気にしないでください」

叢雲「そうね、一々謝る必要は無いと思うわ」

提督「…精進しないと駄目か」



664 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/09(木) 20:26:29.55

~工廟

建造妖精「…やっぱり駄目です?」

提督「…悪い事は何も無いんだが、ここまで来るとちょっとな」

夕張「…か、改造したら駄目ですか?」

提督「…資源食わなければな…」

夕張「微妙な反応ですね…」

建造妖精「…と言うか、本来の仕事がやりたいです?」

提督「まあ分かるんだが…」

建造妖精「駄目です?」

提督「…ちょっと来い」ガシッ

建造妖精「アーレー?」

夕張「妖精さんがどうかしました?」

提督「…少しだけな」

建造妖精「何も悪い事はしてないです?」

提督「…どうなんだろうな」

建造妖精「怪しまれてるです?」



665 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/09(木) 20:33:19.00

~工廟裏

提督「…一つ、聞きたい事がある」

建造妖精「資源は勝手に使わないです?」

提督「そうじゃねぇ。今から…大体二十年前、お前は何をしてた?」

建造妖精「…変な事は何もしてなかったです?」

提督「本当なんだよな?」

建造妖精「…ちょっと装備開発したり強い艦娘を作る研究してたりしてるです?」

提督「…後者が気になるな、それをここで出来ないか?」

建造妖精「資源的に割に合わないからやめた方がいいです?」

提督「…どれくらい強いんだ?」

建造妖精「…二割増し位です?」

提督「資源の消費量は?」

建造妖精「五割増し位です?」

提督「割に合わんな。やらなくて正解か…」

建造妖精「もう離して貰えるです?」

提督「…はいよ」



666 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/09(木) 20:42:58.36

~執務室

提督「…………」

野分「…何か、ありましたか?」

提督「…俺が異常に強い理由を考えてた」

野分「…強い理由、ですか」

提督「少なくとも深海悽艦に通用する程には強いんだ…殴り合いでもすれば役に立てると思ってな」

野分「…それは」

提督「楽しいからだ、死にたい訳じゃない。…変わらんか」

野分「野分には、違い無いように思えます」

提督「…まあ当たり前だな…」

野分「…強いから強い、で良いんじゃないですか?」

提督「強いから強い、にはならない時があったんだ…後悔はしてるかしてないか分からん」

野分「…どういう事ですか?」

提督「若気の至り、だろうな。…今は殴り合いなんぞろくにしてないが、楽しい事は間違いない」

野分「…でも殴り合いがしたい、という事ですか」

提督「中毒みたいな物なんだろうよ。…依存してんのか…してはいないか」

野分「…依存なんてしてたら大事ですよ?」

提督「それもそうだ…茶菓子でも出すか…」



667 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/09(木) 20:54:39.61

~しばらくして、海付近

翔鶴「…ただいま、戻りました…」

提督「…集中攻撃か…流石に苦しいな」

翔鶴「…あ、あの」

金剛「最後の最後に無理矢理攻撃してきたんデース。流石にあれは予想外デシタ…」

提督「…直接見てはいないが…中々タフな事で」

翔鶴「でも、倒せました。無傷と言うわけには行きませんでしたけど」

提督「死んでないなら良いんだよ、死んでないなら。それだけあれば良い」

ビスマルク「でも、何だか様子が変だったわよ?」

提督「何が、と言うか何処がだ?」

ビスマルク「一度は壊滅的な被害を与えた筈なんだけど、何故か異様に余裕綽々だった気がするのよ」

古鷹「あ、私もそう思いました。…私がやった訳じゃないですけど」

提督「…切り札はありますよ、とでも言う気か?面倒臭い奴だ…取り敢えず怪我治してこい」

「「はーい」」


金剛「…今ネー!」ガシッ

提督「うおおおおおお」ジタバタ

金剛「ボディタッチに慣れる練習デース!我慢してクダサーイ!」

提督「のおおおおおお!」ジタバタ

青葉「…人のいない所でしてくださいよ…羨ましい限りですね…」ジー



668 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/09(木) 21:02:43.58

大鳳「…」ジー

青葉「…」ジー

提督「あああああああ」ジタバタ

金剛「…見ちゃダメデース!」ブンブン

提督「おい待てやめろ馬鹿リバースするリバースあああああああ!」

大鳳「…」ジー

青葉「…」ニヤニヤ

金剛「ダカラ、見ちゃダメデース!早く向こう行っててクダサーイ!」

提督「青葉ァァァ!笑う余裕があるんなら助けヤバい」

青葉「あ、不味いですね」

大鳳「えっ!?な、何が!?」

提督「…」

金剛「テ、テイトク?」パッ

提督「…多分脳震盪だから大丈夫なんじゃないか…」フラフラ

青葉「あーもう、金剛さんは力強いんですから。あんなに振り回したらそりゃ酔いますよ」

金剛「…ゴメンナサイ」

大鳳「だ、大丈夫ですか?」

提督「…多分大丈夫じゃない…」

大鳳「え、えっと、取り敢えず医務室に…」

青葉「青葉も手伝います。…金剛さんは、ちょっと反省と言うことで…」

金剛「…気をつけマース…」



669 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/09(木) 21:11:29.78

~医務室

妖精「…結構酷い脳震盪です?」

提督「視界が揺れるのは?」

妖精「頭揺らしまくった結果です?」

青葉「やっぱりですか…大丈夫ですか?会話出来ますか?」

提督「一応な…ヤバい気持ち悪い…」

大鳳「あ、え、エチケット袋です」サッ

提督「…いやこの状況でリバースはちょっと…」

青葉「気にしませんからちゃっちゃとリバースしちゃいましょう?リバースすれば楽になりますよきっと」

提督「こっちが気にする…と言うか引っ込んだ気がする…」

大鳳「ひ、引っ込むものなんですか?」

提督「あれだ、喉まで出かけたアイディア的な…水あるか?」

青葉「はいどうぞ、ゆっくりですよ?」

提督「…ありがとうな…」

提督「………」

青葉「…何で止まるんですか」

提督「…治まった…なあ、俺は思い切り揺さぶられたよな?」

大鳳「えっと、多分そうだと思いますけど」

提督「…調べ物追加だ…」



676 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/10(金) 20:28:21.40

~資料室

提督「…………」ガサゴソ

提督「…脳震盪はどうでも良いんだよ…」ガサゴソ

提督「…端から全部漁るか…」ガサゴソ

野分「…失礼します」ガチャ

提督「…何かあったか?」ガサゴソ

野分「いえ、お手伝いをしようかな、と思いまして…」

提督「別に良いが、体調管理は自己判断だ。疲れたら休む、良いな?」

野分「分かっていますよ。…この辺りからですかね…」ガサゴソ

提督「…………」ガサゴソ

野分「…………」ガサゴソ

提督「……スカか…」

野分「…深海悽艦を捕獲した、と言うだけでも良いのですか?」

提督「あったのか?」

野分「いえ、そう言う訳では…すみません」

提督「無いか。まあ気にすんな、ある方がおかしい代物なんだろ…」ガサゴソ

野分「敵を知るのは大事ですし、内部だけでも知られていて悪い事はないでしょうし…」

提督「俺が知りたいのは深海悽艦の『構造』でな。…人体模型とは違う、本物の中身だ」

野分「…」

提督「それに、だ。…提督に必要なのは『敵の能力』だ、構造なんてもの必要ない」

野分「…確かに、そうかもしれませんね…」

提督「…関わるのは俺の肉体だからな」ボソッ

野分「?」



677 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/10(金) 20:34:42.06

~約一時間後

提督「…目が疲れてきた…」

野分「…同じく…」

提督「…今日はこれで終わる。…スカが多いな…」

野分「もしかしたら、深海悽艦の捕獲なんてされて無いかもしれませんね」

提督「…断言は出来ないが、それは無いだろうよ」

野分「…そう、ですか?」

提督「確証を得るためには…」

野分「…確証を得るためには?」

提督「…俺か主任が『死にに行く』必要があるかもしれん」

野分「死に…どういう事ですか」

提督「だからそれは最後の手段だ、怒られるのは勘弁なんでな」

野分「…絶対に、やめてくださいね」

提督「分かってる。…どうしようもなくなったらの話だ」

野分「…不安だったんですから…」

提督「…悪い」



678 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/10(金) 20:49:51.32

~執務室

提督「…設計図を要求、だと?」

ビスマルク「ええ…妖精達がみんなして言うから、提督に聞きに来たのだけど」

提督「設計図を要求されるとはね…大体、何に使うんだ?」

ビスマルク「『フィーリングだけじゃ無理っぽい』、ですって」

提督「…待て、今まで木曾と時雨と古鷹が二次改造されてるんだ。まさかと思うが」

ビスマルク「そのまさかよ…今まで改造は全部フィーリングでやってたみたいね」

提督「…フィーリングで戦力強化されるこっちの身にもなれよこの野郎…」

ビスマルク「…えーと、言い出しにくいのだけど、設計図はあるの?」

提督「ある。…今まで使う事は無かったからな」

ビスマルク「…なら、改造してもらえるかしら?」

提督「するに越した事は無いからする。…とりあえず、工廟行くか」

ビスマルク「そうね。…と言うか、フィーリングで良く同じになるものね?」

提督「複数の鎮守府での同一艦か?…雛型が同じだから、初期能力以外は殆ど変わらないとさ」

ビスマルク「雛型…つまり、同じ『ビスマルク』でも、建造直後の能力には多少誤差があると言うこと?」

提督「…多分な。で、どうあがいても一つの進み方しか出来ない、と」

ビスマルク「なるほどね…つまり、設計図はその途中の障害を取り除く、って感じかしら?」

提督「そう言う事なんだろうが…ますます訳が分からんな…」



679 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/10(金) 20:58:27.89

~工廟

ビスマルク「それじゃ、改造してくるわね」

妖精「我々にお任せです?」


提督「…建造妖精、聞きたい事が出来た」

建造妖精「何です?」

提督「艦娘には『艦の記憶』がある。…改造ってのは、それを掘り起こすものか?」

建造妖精「大体合ってるです?」

提督「…なるほど、ビスマルクの改造に設計図が要求される訳だ」

建造妖精「何に納得したです?」

提督「ここにドイツの妖精はいない。…お前ら日本の艦しか対応出来ないんだろ」

建造妖精「…設計図はどう説明するです?」

提督「改造の時に掘り起こす筈の記憶を掘り起こせない、そう言う時にイメージを投影するための設計図だろ?」

建造妖精「日本の艦でも設計図を要求する可能性もあるです?」

提督「それはその時に考える。…そろそろか」


ビスマルク「…あまり、と言うか殆ど変わってないわね?」

提督「手元の資料じゃ多少性能は高くなってるんだが…まあ一次改造なら仕方無いか」

ビスマルク「…二次改造が出来るようになるのは何時の事なのかしらね?」

提督「さあな、妖精に聞け」



680 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/10(金) 21:04:40.39

~海付近

提督「…改造出来る奴は全員改造した。…そろそろ奴さんも本気出すだろ」

金剛「本気を出したところで遅いデース!」

ビスマルク「全くもってその通りね。…あんまり変わらなかったけど」

翔鶴「では、これで最後ですか?」

提督「さあな、最後に足掻いた挙げ句に真打ち、なんてあったりするかもな?」

大鳳「きっと大丈夫ですよ、勝てます」

時雨「…火力は足りるのかい?」

提督「その為の大鳳だ。…まあ燃費が苦しくなったがな」

古鷹「ここに来てまで燃費を気にする必要なんてないでしょうに」クスッ

提督「止めてくれ、その台詞は俺に効く。…さあて、旗艦金剛!」

金剛「任せてクダサーイ!」

提督「なら全部任せた。出撃!」

「「「了解!」」」



681 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/10(金) 21:24:44.58

~資料室

提督「…………」

提督「…飛行場姫?…発見が古い、俺が生まれる前?」

提督「…生まれる前なら、二十年以上前だ。…妖精がしたならありうるか…」

提督「…あ?沈んで無いのか…」

提督「…陸上型は、行動範囲が狭い筈だが…住み処を変えたか?」

提督「…港湾棲姫は…割と最近だな、四年前か…こっちは沈んでんのか、なら別個体か?」

提督「…駆逐棲姫は…二年前、撃沈確認済み…こっちも別個体か」

提督「…深海悽艦にヒエラルキーはあんのか…聞くのが速い」ガタッ

~海付近

提督「…ここにいたか、港湾棲姫」

港湾棲姫「…ナニカ、ヨウジ?」

提督「短いな。…深海悽艦の中にヒエラルキーはあったのか?」

港湾棲姫「…ムシロ、ナイホウガメズラシイクライヨ?」

提督「と言うと、どういう事だ?」

港湾棲姫「ナントイウカ…キホンテキニ、シンカイセイカンハツヨイモノニシタガウノヨ」

提督「…その強い奴中心に行動が決まったり?」

港湾棲姫「ソウネ、ワタシハケッキョクミタコトハナイケド…ナンダッタカシラ…オナジリクジョウでウゴク…」

提督「飛行場姫か?」

港湾棲姫「ソウ。…ワタシノイタバショトハハナレテタカラ、ナンダカンダデアウコトハナカッタケド…」

提督「…その後は?」

港湾棲姫「スクナクトモ、シンダッテイウハナシハキイテナイワ」

提督「…今も生きてる、か」



682 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/10(金) 21:30:00.86

~資料室

提督「…………」

提督「…………」ガサゴソ

提督「…………」

提督「…………」ガサゴソ

提督「…もし俺の勘が当たってるなら…ここには無いか」

提督「…………」ガサゴソ

提督「…あの技術力は…明らかにおかしい筈だが…」

提督「…………」

提督「…………」ガサゴソ

提督「…………主任は…違うか?」

提督「…ありうる話だ」

提督「…………」ガサゴソ

提督「…面倒臭いな…」



683 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/10(金) 21:40:24.59

~珊瑚諸島沖

金剛「…やっと見つけたデース…」

大鳳「…今回の作戦の、締めですね」

翔鶴「油断は禁物です。何をしてくるか、分かりませんから」

装甲空母姫「…フフフ」

ビスマルク「散々やられてる割には余裕ね…やっぱり何かありそうね」

装甲空母姫「…ワタシハベツニ、イイノヨ?」

金剛「…何が言いたいんデスカ」

装甲空母姫「ココニイルイミハトクニナイノヨネ…デモ」ガシャ

南方悽戦鬼「…ソロソロウットウシイノヨ、ワカルデショ?」

翔鶴「…南方悽戦鬼!」

時雨「…なるほど、余裕綽々な理由はこれかい?」

金剛「…フフン、大した相手でもないデスネ。…早く終わらせてあげマショウ」

南方悽戦鬼「ズイブントヨユウソウネ…イツマデモツノカシラ!?」ドォン

金剛「遅いデスネ!そこの装甲空母姫の方がまだ速いデース!」ドォン

装甲空母姫「バカニシナイデチョウダイ!」ヒュン ヒュン ヒュン

時雨「全て落としてみせるさ!」ドドドド



684 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/10(金) 21:50:45.58

~数時間後・鎮守府

提督「…帰ったか…」

金剛「テートクゥー!ただいま帰還シマシター!ただいまのハグデース!」ガバッ

提督「ああああああ」

古鷹「…私だってハグくらい…」モニョモニョ

ビスマルク(なら行っちゃいなさい…って言いたいのだけど…)

金剛「ホラだから、慣れなきゃダメデース!」

提督「お前のスキンシップは過剰なんだってのおおおおおお」ジタバタ

ビスマルク(…何時までこれやる気かしら?)

時雨「…これ、何だか凄い光景だよね」

大鳳「…えーと、何であんなにボディタッチが苦手なんでしょう?」

時雨「さあ…?」

提督「うおおおおお」ジタバタ

金剛「我慢も必要デース!」サワサワ

提督「どさくさ紛れにセクハラすんじゃねぇよお前」カッ

金剛「ソーリーソーリー、気にしない方向で行きまショー?」

提督「セクハラと俺の耐久力を一緒にすんな」

時雨「…凄いアホな台詞だと思わないのかい?」

提督「…それは妥協出来るんだが」

時雨「…まあ、良いけどさ」



685 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/10(金) 22:00:03.00

提督「…で?結果は?」

翔鶴「あ、何とか倒せた…んですけど」

提督「また真打ちか?一々タメの長い…」

翔鶴「いえ、そうではなくて…」

ビスマルク「変に…弱かったわね、別に大したことないって訳じゃないけれど」

提督「弱い?…鬼か姫だよな?」

ビスマルク「何て言うか、軟らかい、って言うのかしら?」

提督「…南方悽戦鬼か」

翔鶴「…何で分かるんですか?」

提督「散々資料漁ったからな…嫌でも頭に入る。…南方悽戦鬼は、攻撃力は高いんだが、肝心の装甲が弱いんだと」

ビスマルク「ああ、『軟らかい』で判断した訳ね」

提督「まあ軟らかいとは言える………」

大鳳「…?提督、どうしました?」

提督「…嫌な考え、と言うか恐ろしい考えに辿り着いた…」

大鳳「嫌な考え、ですか?…その、どんな」

提督「…まだただの考えだ。…仮にそうだとしても、今それを示す根拠が無い」

大鳳「考えを言うだけなら今でも出来るのでは?」

提督「…もう少し突き詰めたい」

大鳳「…はぁ。…何かあったら言ってくださいね?」

提督「あったらな」



690 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 20:01:34.90

~資料室

提督「…ル級改フラグシップ…タ級フラグシップ…」

提督「…戦艦水鬼…戦艦悽鬼…」

提督「…火力は参考にならんが、装甲含めれば馬力がある、か?」

提督「…大和型、少なくとも馬力と装甲はあるか…」

提督「…題材にするんなら小説でも書けそうだな…現代ファンタジーなら行けるか」

提督「…」ガサゴソ

提督「…戦艦系統は無いか…飽きた…戻るか」

~執務室

提督「…終わり、後は…」

提督「…深海悽艦内のヒエラルキー、無理矢理崩すってのも悪くないか」

提督「…痛い…痒い」ガシガシ

提督「眼帯すれば保護にはなる、か?」

提督「…ヒエラルキー崩しはレ級にやらせるか…」

木曾「入るぜ」ガチャ

提督「何だ?」

木曾「そろそろ飯にしないか?」

提督「…もうそんな時間か。分かった、そうしよう」



691 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 20:10:50.70

~食堂

木曾「なあ、1つ質問いいか?」

提督「俺に答えられる範囲内ならな」

木曾「…資料室で何をしてるんだ?」

提督「敵深海悽艦の資料漁り。意外と知らんなかったんでな」

木曾「そうか…」キョロキョロ

提督「周りがどうかしたか?」モグモグ

木曾「…少しだけ、少しだけ変な話をしてもいいか?」

提督「…何だ?」

木曾「…お前は、自分の事をどういう生き物だと見てるんだ?」

提督「……ここでか?」

木曾「…なら、この後執務室で話すか?」

提督「そうしてくれ、人払いは…する方が怪しいか…」

木曾「…俺は。少なくとも俺は…お前は…」

提督「だったらどうする?…お前の想像とは違う結果なら?」

木曾「…喋りたくは、ないよな」

提督「意味も無く人を不安にさせる真似はしない。…聞きたいなら止めない、それだけだ」

木曾「…そうか…すまない」

提督「謝る程喋ってないけどな」



692 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 20:25:38.04

~執務室

提督「…一応聞き直す。本題は?」

木曾「…お前が自分の事をどういう生き物だと思ってるか、だ」

提督「二つある。…良い方と悪い方のどっちが聞きたい?」

木曾「両方だ。…誰にも言わない事は約束しよう」

提督「…分かった、じゃあ悪い方から言おう。…深海悽艦の一種、ってところか」

木曾「…やっぱりか」

提督「勘づいてはいたんだな?」

木曾「唐突に深海悽艦の事を調べだして、特に『捕獲された深海悽艦』の資料を探してる…なんて言われたらな」

提督「…その程度だからな…お前だけが聞いてるだけで、気付いてる奴はいるんだろうな」

木曾「…良い方は、艦娘か?」

提督「ご名答、と言いたい所だが…」

木曾「…違うって言うのか?」

提督「…駆逐棲姫もレ級も港湾棲姫も深海悽艦としては例外だ。…それでも俺に何も無いなんて言えない」

木曾「…例えば、最初に駆逐棲姫に懐かれたのも。それが理由だと思ってるのか?」

提督「艦娘と深海悽艦は本能的に争う敵同士だ、『本能的』にな。…人間だろうが本能からは逃げられん」

木曾「なら、今お前は」

提督「深海悽艦だと思ってる。…残念な事に理由がもう一つある」

木曾「もう1つ?…何か証拠でもあるのか?」

提督「証拠にはならんがな。…ちょっと来い」




693 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 20:36:51.47

~提督私室

木曾「…ここに何かあるのか?」

提督「そこのコンロで見せてやる」カチッ

木曾「何をする気だ?」

提督「こんな事をな」メラメラ

木曾「なっ…馬鹿な真似はやめろ!」

提督「やめるさ。…これが理由の一つだ」

木曾「…火傷はしてないけど、すぐに離したからだろう?」

提督「体の話じゃない。…よっと」ガシッ

木曾「んなっ、何するんだ!」バッ

提督「…今のを頭で考えてやるか、って話だ」カチッ

木曾「…どういう事だ?」

提督「…俺には本来あるべき防衛機構が存在しない。だから、仮に今より酷く手を突っ込んだとしよう」

提督「その時にだ。普通の人間ならある防衛機構は、こういう危険を感じた時に反射的に危険から手を離させる」

提督「…何でそんな大事な機能が、俺には無いんだろうな?」

木曾「…それが、理由か」

提督「…黙ってたのは、不安にさせたくないからだ。分かってくれ」

木曾「…まだ、まだそうと決まった訳じゃないんだよな?」

提督「一応な。あくまで片方が強いってだけだ」

木曾「…もしそうだと分かったら?」

提督「もしそうなら…俺は世界を救う英雄になれるかもしれんな」

木曾「…?」



694 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 20:43:51.75

~翌日・執務室

提督「今日の秘書艦は大鳳か?」

大鳳「はい!頑張ります!」

提督「おう、頑張ってくれ。とりあえず書類からな」

大鳳「はい、お任せください!」

提督「任せた。…」カリカリ

大鳳「…」カリカリ

提督「…うわ…いや…」

大鳳「どうかしましたか?」

提督「…大規模作戦だと。…ああ!?」

大鳳「えっ?な、何かありましたか!?」

提督「飛行場姫…ちょっと席を外す、ここは任せた」

大鳳「ええっ!?わ、分かりました!」

大鳳「…えーと…」ペラッ

大鳳「…飛行場姫討伐作戦?…港湾棲姫と同じ、陸上型の深海悽艦だったわね…」

大鳳「…やけに慌ただしかったけれど…もしかして…」

大鳳「…うん、頑張るのよ私…やれば出来るわ…」



695 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 20:53:27.09

~海付近

提督「…いた!」

港湾棲姫「…ドウシタノ?」

提督「飛行場姫!…だけじゃ分からんな、飛行場姫について何か知ってるか!?」

港湾棲姫「エ、エエト…ゴメンナサイ、アンマリアッタコトガナクテ…ドンナコウゲキヲスルカ、クライシカ」

提督「…じゃあ別の事を聞く。ここの近くに深海悽艦…イ級とかその辺の深海悽艦はいるか?」

港湾棲姫「エ?シンカイセイカン?…トクニ、イナイトオモウケド」

提督「…じゃあ更に別の事を聞く。レ級何処だ?」

港湾棲姫「レキュウチャンナラ、アソコデヒナタボッコシテルケド…イッタイナニガアッタノ?」

提督「帰ってから説明…出来るか分からんがするから、それまで待っててくれ」

港湾棲姫「エート…マア、トリアエズワカッタワ」

提督「じゃあそう言う事だ」


提督「レ級、起きてるか?」

レ級「オキテルケド、ナンカヨウカ?」

提督「すぐにでも海に出る。行けるか?」

レ級「モチロンダゼ!…ア、タタカッテイインダナ!?」

提督「無駄弾撃つなよ?」

レ級「オーバーキルハシネェッテ。ソレジャイコウゼ!」

提督「…あー。すぐに戻るつもりだが、一応大鳳には伝えとくんでちょっと待っててくれ」

レ級「エー?ハヤクシロヨナー」



696 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 21:02:29.61

~執務室

提督「入るぞ」ガチャ

大鳳「あ、お帰りなさい!…私、なるべく頑張りますから!」

提督「は?…ああ、それか。…俺の考えが正しければ、多分今回は誰も出番無いぞ」

大鳳「…へ?え?どういう事ですか?」

提督「…この前。恐ろしい考えに辿り着いたと言ったよな?」

大鳳「へ、えと、そうでしたけど…そ、それが何か?」

提督「その考えはあくまで情報を繋ぎ会わせただけだ。…それを今から証明しに行く」

大鳳「しょ、証明?…えーと、話が見えないんですが…」

提督「理由は帰ってきた時に…なるべくきちんと説明する。だから、俺が海に出る事は黙っといてくれ」

大鳳「う、海にですか!?危ないですよ!」

提督「普通はな。レ級連れていくから大丈夫だ。…だから、なるべく黙っててくれるよな?」

大鳳「えと、あの」

提督「…」ジッ

大鳳「…わ、分かりましたけど…本当に大丈夫なんですよね?」

提督「レ級を連れてくと言ったろ、レ級が強いのはそれなりに知ってるよな?」

大鳳「まあ知ってますけど…えと、とりあえず大丈夫だと信じますけど」

提督「ならよし。…書類は急がなくて良い、ゆっくりやってくれ。じゃあな」ガチャ

大鳳「あっ…行っちゃった。…本当に何があったのかしら…」



698 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 21:17:13.78

~海上

レ級「ナーナー、ドコニイクンダー?」

提督「敵のはぐれ部隊がいればベスト、はぐれじゃなくともイ級辺りがいればOKだ」

レ級「ナンダヨ、ソンナザコアイテニタタカエッテノカ?」

提督「試したい事があるだけだ。…終わったらとっとと叩き潰してくれて良い」

レ級「ソウイウコトイッテルンジャナインダケドナ?」

提督「少しは分かってるつもりだ…おっと、お出ましか?」ザシャア

レ級「…ブレーキカケルノウマイナ」

提督「ブレーキとアクセルと方向転換だけで出来るから楽だがな…来た来た」

イ級「…?」

提督「…レ級、そこで待っててくれ」ザシャア

レ級「…オイ、チカヅイタラアブネーゼ?」

提督「…どうかな」

イ級「…」

提督「…結構デカイな…1mはありそうだな…」コンコン

イ級「?」

提督「…のっけからこれか…他には、いないか」コンコン

イ級「?」

レ級「…ナニヤッテンダ?」

提督「…レ級、やれ」

レ級「マチクタビレタゼ!」ドゴォォン

イ級「ガアアアア!?」ズドォォン

提督「…次だ、行くぞ」

レ級「ツギダナ、ウデガナルナ!…コイツアイテジャソウデモナイケドナ」

提督「はいはい…」



699 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 21:31:11.90

~数分後

提督「…レ級、お前には何と何と何がどれだけいるように見える?」

レ級「ンー…ワキュウト、ヲキュウト…アトミエナイダロウケド、ヨキュウもイルナ。ゼンブニタイズツイルゼ?」

提督「潜水艦までいるのか…俺に見えてる奴は全部赤く見えるんだが」

レ級「サッキノヨキュウモアカイカラ、タブンエリートキュウッテヤツナンダヨナ?」

提督「まあエリートだよな。…ちょっと待っててくれ」ザシャア

レ級「エー?マタオアズケカヨー」


提督「…」

ワ級EL「…?」

ヲ級ELA「…ナニモノダ?」

提督「…少なくとも敵のつもりは無いな」

ヲ級ELA「…ソウカ。ナラ、コイツラノゴエイヲテツダッテクレルカ?」

提督「…悪い、少しやる事があってな」

ヲ級ELB「…オマエ、ホントウニナカマカ?ミタメトイイ、マルデニンゲンノヨウダガ…」

提督「…そこまでの態度取るんならお前らと同じなんだろうよ…」

ヲ級ELA「…ドウイウイミダ?」

提督「こういう意味だ。…やれ」

レ級「アイアイサー!」ドゴォォン

ヲ級ELA「キサマ!ナメタマネヲシテクレル!」ヒュン ヒュン

レ級「ヤラセネェカラナ!」ドゴォォン

ヲ級ELA「ガッ…ウラギッタカ!?」

レ級「ウラギルモナニモナカマダッタオボエナンテネーナ!」ドゴォォン

ヲ級ELA「…!」ズドォォン



700 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 21:38:47.64

レ級「ハハハハ!ヨワッチィナァオイ!」

ヲ級ELB「シネェェェッ!」ヒュン

レ級「ンー?」ズドォォン

ワ級ELA「ガアアアアッ!」ドォン

レ級「テメーラハチョットダマッテナ!」ドゴォォン ドゴォォン

ワ級ELA「!…ゴアアアアッ!?」ズドォォン

ワ級ELB「ギャァァァァ!」ズドォォン

レ級「ハハハッ、ヨワイヤツダナァ」

ヲ級ELB「…ユダンシタナ?」ヒュン

ヨ級ELA「…!」バシュン

レ級「…ア、センイスカンモイタンダッケ?」ズドォォン

ヨ級ELA「…!」バシュン

ヲ級ELB「サスガニギョライヲモロニクラエバ…ナッ!?」

レ級「コンナノデギョライナンテ、ワラワセルゼ。ホンモノノライゲキッテヤツヲミセテヤルヨ!」バシュン バシュン

ヨ級ELA「…」ブクブク

レ級「モグッタッテムダナンダヨ!」バシュン

ヨ級ELA「…!」ズドォォン

ヲ級ELB「…!クソォォォォッ!」ヒュン

レ級「ヘヘヘッ」ドゴォォン



701 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 21:46:31.12

提督「派手にやる事で…おっとぉ!?」ザシャア

ヨ級ELB「…!」バシュン バシュン バシュン

提督「流石に避け続けるのも疲れるな…よっと」ザシャア

ヨ級ELB「…!」バシュン バシュン

提督「多いっての…あ?」

ヒュン ヒュン ヒュン

提督「…どうやってごまか」

ドドドドドド

レ級「キィヌイテンジャネーゾー?」バシュン

提督「…対空砲火で全部落とすとはね、恐れ入った」ザシャア

ヨ級ELB「…!」バシュン バシュン

レ級「オオ?」ズドォォン ズドォォン

提督「…表に出てくれれば殴れるんだが…まあ平気か」

レ級「ヘイキニキマッテンダロー?」バシュン

ヨ級ELB「…!」ズドォォン

提督「…これで全部か?潜水艦は俺には分からんぞ」キョロキョロ

レ級「コレデゼンブタオシタゼー。コレカラドウスル?」

提督「…流石に時間使い過ぎるのも駄目なんでな、そろそろ帰るぞ」

レ級「エー?…マア、ソウスルカ。港湾棲姫ニオコラレタクナイシナー」

提督「素直でよろしい。…さ、帰るぞー」ザシャア



702 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/11(土) 21:55:25.78

~鎮守府

提督「よっと…あ」

木曾「よう。…鳳翔の代わりに俺が怒ろうか?」

提督「…弁解のしようもないな」

木曾「…全く、命を捨てるような事はしないんじゃなかったのか?」

提督「残念ながら。…敵対しないと死ねなくなった、確定だ」

木曾「…お前、まさか!」

提督「近々大規模作戦がある。…そこで飛行場姫って奴の首を取ってから話す、全員にな」

木曾「…お前の口から、話すんだな?」

提督「安心しろ、少なくとも俺は味方のつもりだし仲間のつもりだ。…裏切ったりはしない」

木曾「…分かってるさ、お前だからな」

提督「…良い仲間を持って幸せだよ俺は」

木曾「…ははっ、お前がそんな事を言うなんてな」

提督「…恥ずかしいから黙っといてくれ…お前だけか?」

木曾「書類手伝おうとして執務室に行ったらお前がいなかったからな…まあ、予測はつくさ」

提督「…書類仕事苦手なお前にしては珍しいな」

木曾「精進しないと、ってだけさ。別に誰の為でもない」



706 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 16:24:41.77

~翌日・執務室

提督「…」プルルル ガチャ

主任『はいもしもし…あ、お前だな?』

提督「正解だ。そっちの奴との演習を申し込みたい」

主任『演習ね、良いけど何時にどっちで?』

提督「明日か明後日にそっちで、そっちが無理ならこっちでやるが」

主任『…じゃあ明日にこっちで始めようか。他は?』

提督「例の大規模作戦の事で聞きたい事がある」

主任『どうせお前か元帥が主役だろ、分かる分かる』

提督「それはどうでも良い。…飛行場姫に複数の同一個体がいたりするか?」

主任『飛行場姫が?…いやそんな話聞いた事無いけどね。第四は?』

提督「聞いてないが、必要ない。…これで終わりだ、そっちは?」

主任『…あ、霞なんだけどね?』

提督「いたな、そいつがどうかしたか?」

主任『一応謝っておきたい、だってさ。聞く?』

提督「俺の一番好きなタイプの奴だ。歓迎しているとでも言っとけ」

主任『…ま、聞かれたらそう答えとくかな。じゃ切るよ』ガチャ

提督「…仕事で会うなら最後か?…まあ個人的に行けば良いか…」



707 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 16:42:54.49

~工廟

提督「叢雲古鷹夕張鳳翔青葉木曾野分時雨…瑞鳳金剛翔鶴鈴谷ビスマルク大鳳…後誰がいたか…」

建造妖精「…急になんです?」

提督「…いやこれ以上増やしても無駄か…まあ良いか」

建造妖精「…自己完結しちゃったです?」

提督「…逃げるなよ建造妖精。お前に話がある」

建造妖精「今度はなんです?」

提督「…終わったらその話をしよう」

建造妖精「…分かったです?」

提督「本当に分かってんなら良いがな」

建造妖精「…あ、装備の改良の件はどうなったです?」

提督「する必要が失せた。したけりゃして良いが、意味は無いからな」

建造妖精「…残念です?」

提督「同じ台詞を夕張も言うんだろうな」



708 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 16:50:21.81

~翌日・第二鎮守府・応接室

ビスマルク「…遅くないかしら?」

提督「時間にはまだ遅れてないぞ」

ビスマルク「まあそうだけれど…」

提督「…来たか」

主任「やあ、君達久し振り。…殺しても死なない位には元気そうだね」ガチャ

提督「あんまり嬉しくないな…で、何だかんだで全員は連れてきてないが、良いか?」

主任「良いよ?別に、全員連れてくるのがマナーって訳でも無いだろうしね」

提督「そうか、じゃあそう言う事でな。…ビスマルク、ちょっと席外してくれるか?」

ビスマルク「え?まあ、良いけど…」スタスタ

主任「…やっぱりやるんだ?」

提督「暇が無くなる訳でも無いだろうが、長い事やってないからな」

主任「…第四だったっけ?あれの時とルールは変わり無し?」

提督「聞いてたか?…変わり無しだ、関節、首絞め、目潰し、マウント無し、だ」

主任「オーケー、覚えてて余裕があったらやろうか」

提督「名目は演習なんでな、そっちを優先してくれ」



710 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 16:56:27.33

~中庭

提督「…こっちにも中庭あるのか…」

夕立「…あれー?提督さん久し振りっぽいー?」

提督「…夕立だっけか、まあ久し振りだな…ん?」

時雨「夕立、あんまりはしゃいだら迷惑にならないかい?」

夕立「この人なら大丈夫っぽい!」

提督「…そうか、こっちの時雨か」

時雨「…こっち?…そっちの鎮守府にも『時雨』がいるのかな?」

提督「正解。今日は連れてきてないから、まあ俺達が勘違いしなければ大丈夫だろうよ」

夕立「時雨ちゃん、そっちにもいるっぽい?」

提督「多少経歴がややこしいがな」

夕立「へー…あ、ここの案内してあげる!」

提督「あ?…じゃあ頼んだ」

時雨「なら、僕も着いていこうかな。夕立が暴走したら止めないといけないしね」

提督「…その時は任せた」



711 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 17:03:48.93

>>709 残念!この提督はフラグを全力で折っていくタイプだ!(本音を言うと書けないです)

~食堂

夕立「ここが食堂っぽい。あ、でもここの提督さんはあんまりここで食べないっぽい」

提督「食べないのか…気が向いたら聞いてみるか」

ギャーギャー ワーワー 

時雨「…またやってるのかい…」

提督「『また』なのか…何だよ、喧嘩か?口喧嘩は興味無いんだよ…」

夕立「…うー、あれは止められないっぽいー…」

主任「と言う訳だからちょっと仲介してくれるかな?」

提督「俺がか?部外者だぞ?」

主任「いやいや、部外者だからこそ贔屓せずに話を聞けるんじゃない?」

提督「…まあ、やる事ある訳でも無いしな。最悪責任はお前に擦り付けよう」スタスタ

主任「俺にとばっちり食らわせんの止めてくれないかな?」

時雨「…割と聞いた通りの人なんだね」

主任「放任主義、とは違うんだろうけどねぇ…」



712 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 17:14:43.12

「…だから、こう言う状況の時は素直に退くべきでしょ!?」

「甘いですね、こう言う状況だからこそ敵を撃滅するべきです」

提督「…何の話か分からんが、とりあえず二人とも落ち着け。そして相手の話を聞け」

瑞鶴「はあ!?いきなり何よ!あなたは関係ないでしょ!」

加賀「そうです、これは私達の問題です。ですから、仲介などはいりません」

提督「相手の話を聞けと言ったろうが」

瑞鶴「だったらこれを見なさいよ!」

提督「…これは?」

瑞鶴「提督が出した問題集!答えは皆で考えるって言うのがこれの前提なのよ!」

提督「で?」

加賀「で、答えを話し合おうとして今の泥沼の状態に…と言う訳です」

瑞鶴「あんな無茶苦茶なの答えな訳ないでしょうが!」

加賀「無茶ではありません、これ位なら出来て当然です」

提督「取り敢えず話は分かった、その上で言うから聞け」

瑞鶴「何!?まだ何かあるの!?」

提督「相手の話を聞けと言ったのを忘れたか」

瑞鶴「ちゃんと聞いたわよ!この人が聞かないのがいけないのよ!」

加賀「私はちゃんと話を聞けます、あなたが聞いていないのです」

瑞鶴「何よ!?文句があるなら言いなさいよ!受けて立ってやるわ!」

提督「…」イラッ

主任「…あ、ヤバイかな?」

夕立「ぽいー?」

時雨「…何が?」

主任「…いや、ちょっとね?」



713 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 17:22:36.17

提督「…取り敢えず、そこの椅子に座れ」

瑞鶴「だからあんたは関係無い…でしょ…」

加賀「ですから、仲介など…しなく、とも…」

提督「座れ。…俺の所のじゃないからな、正座は勘弁しといてやる」

瑞鶴「…何よ、逆ぎ」

提督「座れと言った」

瑞鶴「…はい」ストン

加賀「…無様で」

提督「お前もだ、笑ってる余裕なんぞやらん」

加賀「…はい」ストン

提督「…主任、何時間までなら使って良いか教えてくれ」

主任「…あー…三時間位なら…」

提督「じゃあ三時間耐久説教コースだ、他の奴は席を外してくれ」

主任「はい出ますよー巻き込まれますよー」

夕立「ぽいー?」

時雨「…怒らせちゃいけないタイプ、なのかい?」

主任「ああいう事なら尚更ね…」



714 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 17:31:15.98

~外

主任「あー、仲介任せたのは不味かったかもなぁ…」

若葉「…?向こうの提督がここに来ていると聞いたのだが…」

主任「あー、三時間はこの食堂入らない方が良い。絶対巻き込まれ…はしないだろうけど、危ないから」

若葉「どういう事だ?」

主任「えーとねぇ…」

カクカクシカジカ

若葉「…ふむ、そう言う事があったのか」

主任「そう言う訳で、三時間たったらまた来る事にしようか…はあ、ギリギリに確認するの苦手なんだよな…」

若葉「…」コソコソ

時雨「…何をしてるんだい?」

若葉「いや、中の様子が見えないかと…見えないな」

主任「…ちょっと、何か食べてくる…」

時雨「…今日の秘書艦は…誰だったかな?」

夕立「比叡さんだったっぽい!」

時雨「…相変わらず悪食だよね」

主任「アレ、比叡ってそんな話あったっけ?」



715 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 17:40:43.67

~三時間後

瑞鶴「…」チラチラ

加賀「…」チラチラ

主任「…何した?」

提督「三時間耐久説教」

主任「…よく把握出来たね?」

提督「大体分かる。…要は考えの相違だが、物凄い歪曲した愛情でもある」

主任「…愛情?」

提督「多分加賀の方が先に来たんだろうが…心配なんだろうよ。不器用なのが不味かった」

主任「…なーるほど…あ、演習なんだけどね?」ペラッ

提督「…」E.相手方の戦力一覧

主任「…バランス良いよねぇ、羨ましい」E.相手方の戦力一覧

提督「お前は考えなしに建造でもしたか?」

主任「…バレた?」

提督「本当に戦艦三の正規空母三じゃあな。…駆逐艦六が地味に羨ましいが」

主任「…ここに来てるのは全部じゃないんだろうけど…軽巡二、重巡二、正規空母二…ねぇ」

提督「お前と違って、軽巡も軽空母もいるんでな。大分安定してるぞ」

主任「…羨ましい限りだねぇ」



716 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 17:55:49.50

~数分後

主任「あ、来たねぇ」

比叡「比叡です!よろしくお願いします!」

霧島「初めまして、私霧島です。今回はよろしくお願いしますね」

扶桑「扶桑型戦艦の、姉の扶桑です。よろしくお願いします」

提督「…デカイな」

主任「…まあ、ねぇ…でも、火力は馬鹿にならないし、航空戦艦だからねぇ。水上爆撃機が苦しいかもよ?」

提督「その癖正規空母が三だろ、制空権は数の暴力で力押しされそうだ…ところで、残りの正規空母は何処だ?」

主任「そろそろ来るはず…あ、来た来た」

飛龍「お、遅れました!すいません!正規空母、飛龍です!」

提督「…お前雪風か何かか?」

主任「は?え、何が?」

提督「建造する時に色々と調べたんでな…どういう訳か『飛龍』の建造報告はやたら少ないんだよ」

主任「…調べられるんだ?」

提督「妖精の気紛れっちゃそうだが、気休めにはなるんだろ」

飛龍「…えーと、何のお話でしょう?」

提督「こいつの運が良いって話だ」

飛龍「まあ、この人確かに運は良いですよ。良くくじ引きとかで良いのを当てたりしますし」

提督「やっぱお前雪風か何かか?」

主任「そう言うので例えるのやめてくんないかな」



721 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 20:01:52.09

~第一戦目

ビスマルク「…随分と来るものね!」

翔鶴「くっ、制空権は取れそうに無いですね…」

古鷹「気にしないでください!相手の空母を抑えられれば良いんです!」

大鳳「分かってるつもりですが…ぐうっ、多すぎです!」

木曾「対空用に装備を揃えて正解とはな!」ドドドド

夕張「あーもー、数が多すぎなのよ!」ドドドド


加賀「…鎧袖一触よ、心配いらないわ」ヒュン

瑞鶴「アウトレンジで…決めたいわね!」ヒュン

飛龍「…よーし、爆撃開始!」ヒュン

比叡「…私達、出番無さげですね」

霧島「私達はね…扶桑さんは水上爆撃機を飛ばせるから、一応動けはするんですけどね…」

扶桑「…聞こえてます。まあ、多分大丈夫ですよ」

霧島「…それ、あんまり良い意味じゃないですよね」

比叡「何もせずに終わるよりはずっと良いです!」



722 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 20:16:37.54

~海付近

提督「…全力で力押しか、まあ大体予想通りだが」

主任「加賀と瑞鶴はかなり飛ばせるし、飛龍は飛龍でかなり火力は高いしねぇ」

提督「で、更に戦艦でだめ押しすると。…相変わらず力押し好きなようで」

主任「まあねぇ、弾幕はパワーだよ?」

提督「…何を言ってんだか。弾幕は頭、ブレインだぜ」

主任「…自信あるようだな?」

提督「…半分は艦爆か艦攻、って奴が一人はいるだろう?」

主任「…全部爆撃機、が一人。残りは三、四割位攻撃機って感じか。そっちは?」

提督「そうか。俺は全員が全部烈風だ」

主任「…は?」

提督「で、落とし切れない艦爆艦攻は高射装置と高角砲で叩き落とす。…で、弾着観測する」

主任「…これは、ヤバいかもしんない」

提督「だから言ったろ、弾幕は頭だぜ」

主任「…練度の話か…これはちょっと本格的にピンチかもなぁ…」



723 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 20:26:27.14

~海

加賀「…不味いですね…」

飛龍「…嘘でしょ?私の、全部落とされた?」

瑞鶴「…言ってる場合じゃない!こうなったら、残ったので何とかしないと!」ヒュン

加賀「くっ…」ヒュン


霧島「そこです!」ドォン

木曾「遅いっ!」バシュン

古鷹「当たって!」ドォン

比叡「ひえぇ~!不味いです!」ズドォン

夕張「ふふん、力が全てじゃないってこと、教えてあげるわ!」バシュン

扶桑「避けきれませんか…ですが、この程度なら耐えられます!」ドォン

ビスマルク「あらそう!なら私の砲撃にも耐えて見せなさいな!」ドォン

扶桑「良いでしょう!受けて立ちます!」ドォン


大鳳「…流石に、爆戦位持ってくるべきでしたかね…」

翔鶴「気にしたら負けです。それに、数ではこちらの方が有利ですから」

大鳳「そうですね…なら、まだ飛んでいる相手の残りを叩き落としましょうか!」ヒュン

翔鶴「そうです、ね!」ヒュン




724 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 20:39:58.65

~海付近

提督「…夜の重巡と雷巡がどれだけ怖いか…敵にも通じるんだ、覚えとけ」

主任「…空母による攻撃を完全に捨てるとはね…考えもしなかった」

提督「…史実なら、空母による爆撃機やら攻撃機は単純な砲撃以上の価値がある。が…」

主任「ここではそうも行かない、か…」

提督「そう言うこった。…俺はどっちかと言うと夜戦が得意だし、好きなんでな」

主任「しかし、何が原因なんだろうね?索敵先制、大型艦での正面勝負の強要、悪くないと思ったんだけどねぇ」

提督「油断、慢心…後は単純に俺の作戦がお前の作戦に綺麗に対抗するような形になった、ってとこか」

主任「…普通対空砲火って威嚇用だと思うけどね?」

提督「普通はな。艦娘を普通扱い出来るか?」

主任「あー、まあ無理だけど」

提督「そうでなくとも、お前の作戦は潜水艦一人で簡単に瓦解するからな」

主任「…潜水艦無しでも充分瓦解してるんだけどね」

提督「お前の作戦が悪い、空母の動かし方は一つじゃないってのを忘れたお前がな」

主任「…良い経験だよねぇ。まあ敗北も大事だから、ありがたい話だけどね」

提督「どう背伸びしようと、負ける事を知らん奴は弱いんだ。…あくまで多数が前提ならな」

主任「…多数が前提か…苦しいね」



725 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 20:48:50.04

~夜戦

古鷹「…いた」

木曾「側面は俺が叩く、古鷹は向こうの敵を頼んだ」バシャア

夕張「なら、私は…そうね、とりあえず散りましょうか」

ビスマルク「…ただの高速戦艦じゃないってこと、教えてあげるわ」


比叡「…夜戦前に全て倒す予定だったんですが…まあ良いです」

霧島「そうね…夜戦だろうと、重巡に負けはしないわ」

扶桑「…絶対に負けないんだから…」


加賀「…」

飛龍「…完全に読まれてた…のかな?」

瑞鶴「…悔しいけど、それしか無いわ。…『空母なら同じように来る』って思った私達が駄目だったのよ」

加賀「…次か何時になるか分かりませんが…次に戦う時は完膚なきまでに叩きのめしてやります…」


翔鶴「…後は、託すだけね」

大鳳「そうですね…祈ってみましょうか」

翔鶴「…たまに提督も祈ってたわね」クスッ




726 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 20:55:01.66

ビスマルク「…じゃあ、作戦通りに…来たわね」

霧島「…撃てぇぇぇっ!」ドゴォォン

ビスマルク「ぐっ…ビスマルク型戦艦の装甲を、甘く見ないで頂戴!」ズドォォン

比叡「…そこです!当たって!」ドゴォォン

ビスマルク「…!ふふっ。全く、腕がなるわね!」ドゴォォン


木曾「…扶桑とか言ったか!お前は中々頑丈だな!」ドォォン

扶桑「戦艦ですからね!…くっ、流石に速いですね…」ズドォン

夕張「逃がさない!」ドォォン

古鷹「当たって!」ドォォン

扶桑「ぐっ…やはり、私も動くべきですね!」バシャア

木曾「…ははっ…始めるぜ」バシャア

夕張「ええ。…珍しく、作戦を考えてみたかいがあったわ」

古鷹「倒しきるまで、油断は禁物です!」

夕張「大丈夫です!」



727 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 21:01:34.88

霧島「当たれぇぇぇ!」ドゴォォン

比叡「逃げないで下さい!」ドゴォォン

ビスマルク「ぐ…流石に時間をかけすぎたかしらね!」ズドォォン

霧島(…何故、攻撃を殆どしてこないのでしょうか…まさか!)

比叡「当たって!」ドゴォォン

霧島「…不味い、ですか」

扶桑「…てぇぇぇ!」ドゴォォン

木曾「…引っ掛かったようだな!…ビスマルク!」

ビスマルク「遅いのよっ!」ドゴォォン

霧島「やはりですかっ!」ズドォォン

夕張「ホント、散々頭悩ましただけあるわ!」ドォォン

比叡「ウソ!?囲まれたん…みたい、ですね!」ズドォォン

古鷹「行けぇぇぇっ!」ドォォン

扶桑「…ふふっ、こう言う逆境も、中々燃えますね!」ドゴォォン

霧島「…勝たせてもらうわ!」ドゴォォン



728 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 21:16:45.20

~それから・海付近

主任「…あーあ、負けた!…完全に引っ掛かったねありゃ」

提督「俺もああまで上手く行くとは思ってなかったが、まあ勝てたし良いか」

扶桑「まさか、夜戦を前提にしているとは思いませんでした」

木曾「ただなあ、流石に昼戦でのあの航空攻撃は焦った、本当に焦った」

加賀「あそこで上手く動けば、私達の勝ちだったのでしょうね」

提督「本当にな。…て言うか、ああまで多いのは想定外だ、一応何とかなったが」

瑞鶴「…あの、さ」

提督「…俺か?」

瑞鶴「うん…あの、出来たら、また戦ってほしいなー…なんて」

提督「出来なくも無いが…主任、先に言っとく。俺が死んだら俺の所の艦娘はお前に任せた」

瑞鶴「…な、ちょ、何で死んだ時の話をしてんの!?」

主任「…飛行場姫か、あれをどうする気なんだ?」

提督「首を取って、地位を貰いうける。で、そのまま行けば…世界中を駆けずり回る事になるな」

主任「…止めないけどね。俺の事は?」

提督「俺とお前じゃ多分逆の存在だろうよ。…俺は本来敵らしいが…まあ聞いておくか」

瑞鶴「話が見えないってば!世界中を駆けずり回るとか、意味分かんないんだけど!?」

提督「大規模作戦があるのは知ってるだろ。あれで俺は壮大に馬鹿をやる」

瑞鶴「言葉が足りないってば!」

木曾「おい、まさかと思うが」

提督「終わったら話す、どうせ主任から伝わるだろうがな」

瑞鶴「お、終わったらって…」

主任「じゃあそれまで秘密なんだな?」

提督「一応な」

主任「…なら、ここの事は任せておけ。まあどうせ死なないだろうが、それまではこっちでやる」

提督「説明も任せたからな」

主任「承った。…じゃ、そろそろ飯にしようか」



729 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 21:24:24.42

~食堂

木曾「…軽巡洋艦は、いないのか?」

瑞鶴「いないのよねー。まあ、単に大型艦目当てで建造してたら…まずっ!何よこれ!」

木曾「…うわ…何だこれ!?塩加減間違えたどころじゃないぞ!?」

加賀「…比叡、あなたまた…」

比叡「ちょっと!これは私じゃないですからね!?」

瑞鶴「…嘘でしょ」

飛龍「…え」

加賀「…あなたじゃ、ないですって?」ガタガタ

古鷹「え?え?…あの、何が?」

夕張「…どういう事?」

提督「…お前の悪食は、どうやら治した方が良かったようだな」

主任「いやいや、俺は悪くないんじゃない?」

提督「取り敢えずこの不味いらしい飯を作った奴を呼んでこい」

主任「はいはい…」

翔鶴「…何が起こっているのでしょう?」

大鳳「さあ…?」



730 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 21:32:50.67

~数分後

磯風「…確かに私が作ったが…不満か?」

提督「俺はまだ食ってない…あれ、ちょっと待て。青葉は何処だ?」

夕張「あれ、確かに見ないですね…探してきまーす」

主任「え、普通に食えるよね?」

加賀「…」ゴゴゴゴ

提督「…加賀、だったか?」

加賀「何でしょうか」

提督「…どれなら一番美味い?」

瑞鶴「…えっ、食べるの?」

加賀「…これが」スッ

提督「…いただきます」モグモグ

磯風「…不味くなどない、よな?」

提督「いーやクソ不味いッ!」

磯風「な!?そんな馬鹿な!」

提督「おい主任、やっぱりお前は悪食だ。筋金入りのな」

主任「ええー…」



731 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 21:37:48.83

提督「まず質問だ、味見は?」

磯風「…いや、していないが」

提督「まあそうだろうな。…仕方無い、カレーの材料はあるか?」

飛龍「多分…」

提督「良し、じゃあ空母はこっち来て手伝え。作るぞ」

加賀「…私もですか?」

提督「美味い飯を食いたいだろ?」

加賀「食べたいです。…分かりました、手伝わさせて戴きます」

夕張「あのー、青葉さん見つかったんですけど…」

提督「おう、見つかった…か…」

青葉「…あ、提督だ…」

提督「寝かせてやれ、今すぐに」

夕張「あっはい」

磯風「…むう、何がいけないのだろうか?」

瑞鶴(全部よ全部)



732 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 21:50:15.14

~数十分後

提督「はいどうぞ。少なくとも趣味なんでな、多分さっきのよりは美味いぞ」

瑞鶴「…何これ…何これ…」モグモグ

磯風「…美味しい…こ、これはどうやって作ったんだ!?」

提督「レシピを使う、味見する、後もう一つ」

磯風「そのもう一つは!?」

提督「『味見しろ』、以上だ。…流石にこれで不味いのが出来たら舌を疑うが」

磯風「…それは、さっきいわな」

提督「『味見しろ』、良いな?」

磯風「…分かった」

主任「…どうしようか」

提督「どうも出来ん。…少なくとも加賀飛龍瑞鶴は良くも悪くも普通だ、そいつらが見てやれば出来るだろ」

主任「…アハハハハ」

古鷹「青葉~、大丈夫?本当に大丈夫?」

青葉「ああ、大丈夫ですよ…ええ…」

提督「何があったんだよ…」

磯風「青葉には、今度主任に出すつもりの料理を食べてもらったんだが…」

提督「確実にそれが原因なんだろうがな、何で料理で倒れる…いや、止すか。実例がいたしな」

磯風「…実例?」

提督「…納豆」

主任「俺のトラウマ掘り起こさないでくんないかな!?」



733 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 21:57:44.46

~中庭

提督「…ここからじゃ空が綺麗には見えんな…」

主任「残念だよねぇ…で、服はそれで良いんだ?」

提督「…いや、良くない」ガシガシ

主任「…花粉症なんて持ってたっけ?」

提督「眼帯してて花粉症は無いだろ」ガシガシ

主任「眼帯ねぇ、見せてみな?」

提督「…あいよ、外した。どうなってる?」

主任「…お前、カラコンなんてしてたか?」

提督「してねぇよ、そんなに酷いのか?」

主任「…今から言う事は、事が終わるまで誰にも話すな」

提督「…何だ?」

主任「…貴様は、完全に深海悽艦になっている。…分かるだろ?」

提督「…色は」

主任「青だ。…改フラグシップ、だろうが…まあいい、早く隠せ」

提督「…痒みを伴う理由は分からんな…」ゴソ

主任「止めるか?」

提督「止めない」

主任「…なら止めない。…じゃあ始めようか?」

提督「どこからでもどうぞ」



734 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 22:07:03.27

主任「…あらよっと」ブンッ

提督「はいはいローキックローキック」ガッ

主任「甘いよねぇ?」ヒュ

提督「…返そうか」ガシッ

主任「ちょ、投げるのは無しじゃない?」ジタバタ

提督「安心しろ、バックブリーカーじみた事はせん、よッ!」ブンッ

主任「…ッ!…危ない危ない」

提督「…だからお前は殴りたくない」スッ

主任「硬いんだろ?…だったら俺が、殴るッ!」ミシィッ

提督「俺の戦い方を忘れたか?」ガシッ

主任「…アーマー付きの抜けられない投げ技って結構な性能じゃない?」

提督「ついでに、ガン有利な固めもあるから、なぁッ!」ブンッ

主任「がっはっ…げほ、酷いよねぇ。背中から叩きつけるとかさ」

提督「パワーボムとかじゃ無いだけありがたいと思え」

主任「俺じゃなかったら死ぬね、それは…」



735 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/12(日) 22:18:15.89

提督「ほれ、とっとと来い」ヒラヒラ

主任「…もう少しさぁ、積極的に攻撃仕掛けてみない?」

提督「知るか、これが俺の戦い方だ」

主任「…常に当て身判定、みたいなもんだよ?」

提督「…じゃあ少し殴ろうか」スタスタ

主任「どの状況でも俺が不利すぎるよねぇ…」

提督「だろうな、スペックが違うからなぁッ!」ブンッ

主任「ッ!危ないなぁ!」ヒュ

提督「避けんよ、一々反射的には動けんからな」ガシッ

主任「またぁ?…流石に飽きるよ?」

提督「…じゃあこれで行こうかッ!」ドゴォッ

主任「げはっ、がっは…だあああっ!」ドゴォッ

提督「…今のは効いたが、お前鈍ったな?」ブンッ

主任「うおっ…」ドサッ

提督「次は?」ピッ

主任「…はあ、降参降参…何でそんな強いんだかね?」

提督「さあな、と言いたいが…まあ深海悽艦だからだろうな」

主任「ま、そりゃそうか…」



744 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/13(月) 20:11:14.50

~数日後・中央鎮守府・会議室

提督「…二度目は想定してなかったが」

第四「…主任から聞いてますが、何をやらかす気です?」

提督「主任にも言って…るな、聞いてないか?」

第四「聞いてますが、伝言は好きでも無いので」

提督「…聞いてんならそれで良いだろ、情報漏らしたくはないぞ」

第四「…じゃあ良いです。終わって暇なら話してください」ガタッ

提督「はいはい。…来たか」

元帥「…全員集まっているな。それでは、これより飛行場姫討伐作戦の概要を話させていただく」

第一「…」ガチガチ

主任「緊張してるねぇ…ふわ、おっと」

元帥「…まず、今作戦の発端は、七年前に撃滅された筈の飛行場姫が再び姿を現した事にある」

元帥「少なくとも、当時の我が艦隊をもってしても相当に苦戦を強いられた相手だ。一筋縄ではいかないだろう」

元帥「そこで、今作戦ではここ中央鎮守府を初めとした、複数の鎮守府が合同で飛行場姫の撃滅に当たる事になる」

提督「…」ニヤッ

主任(…証人が増えて嬉しいか?)ヒソヒソ

提督(まあ、元帥の所が嘘をつく理由なんて無いしな…)ヒソヒソ



745 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/13(月) 20:23:12.27

元帥「飛行場姫が隠れていると思われる場所は、ここだ」カツン

元帥「この島に対し、明後日より数日間に渡り断続的な攻撃を仕掛ける事になる」

主任「…どうかな」ボソッ

元帥「基本的には、二組に分かれて攻撃を繰り返す事とする。が、敵の戦力次第だが、全ての艦隊を一同に集結させる事も考えられる」

第一「…足りるかな…」

元帥「そしてその組の内容だが…私と、君が一組目だ」

提督「…何?」

元帥「第三鎮守府は、一度敵の奇襲を受けながら誰一人犠牲を出さずに撃滅した、と言う戦果がある」

元帥「そして我が中央鎮守府は、自慢ではないが近辺で最も規模が大きい鎮守府だ。よって、この組み合わせが妥当だと判断した」

提督「…いや自慢にしか聞こえんぞソレ…」

元帥「残った第一、第二、第四が二つ目の組だ。…まあ単純に、第一鎮守府の戦力がどうしても少ないからだ。分かってくれ」

第一「…自分のせいですか」

主任「大丈夫大丈夫、どうせすぐ終わるから」

元帥「…以上が、今作戦の概要だ。…細かい事は手元の資料を確認してほしい。では」

提督「一つ。…要求がある」

元帥「…何かな?」

提督「…初日に全員の鎮守府の艦隊を出させてくれ」

元帥「…何だと?」



746 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/13(月) 20:31:02.51

提督「言葉通りの意味だ」

元帥「…一応聞いておく。理由は何だ?」

提督「証人が欲しい」

主任「おいおい、真正面から言うか?」ケラケラ

元帥「証人?何の証人だ?」

提督「俺が馬鹿やらかした、と言う事を証言する証言だ」

元帥「却下だ、そんな意味不明な理由が通ると思っているのか?」

提督「これなら通るだろうさ」ゴソッ

主任「…あーあ、やっちゃったか…」

元帥「…何だその目は、まるで深海悽艦じゃないか」

提督「そうだ、俺は深海悽艦だ。…何時からかは知らんが」

元帥「その言葉の意味が分かっているのか?人類に対する反逆宣言に等しいぞ?」

提督「本当に反逆するとでも?…もし反逆しているなら、俺を止める事が出来る奴がここにはいない」

元帥「…何が言いたい」

提督「俺に任せて隠居しろ、深海悽艦は俺が帰らせる」

元帥「…帰らせる、だと?」



747 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/13(月) 20:39:21.04

主任「…くくく、アハハハハハ!あー、やっぱ面白いねお前は!」

元帥「何がおか…まさか、第二鎮守府の人間を引き込んだのか?」

提督「まさか!…ただの友人だ、生まれた時から人間を辞めたが」

元帥「…人間を、辞める?」

主任「アハハハハ…あ?」

元帥「…」

提督「…何か、知って」

主任「答えろ、知っているならすぐに答えろ!」ガタッ

第四「…え?」

元帥「…まさかとは思うが、本当にまさかとは思うが…」

主任「知ってるんなら早く言え!勿体ぶってないで!」ガシッ

提督「おい待て、どうした?」

元帥「待て、待ってくれ、私も資料を一度見ただけで…」

主任「知ってるんなら良いんだよそれで!早く言えって」

提督「…おい」ユラッ

主任「何だ!?俺は」

提督「止まれ」

主任「…!…悪い…」

提督「後で聞く。…知ってるようだしな、俺が聞く」



748 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/13(月) 20:47:36.25

提督「…言え、速く」

元帥「わ、分かったから落ち着いてくれ…」

提督「俺は落ち着いている。俺はな、主任は知らん」

第四「私が抑えましょうか?」ガタッ

提督「いや、外に出せ。…優しい表現で済みそうにないからな」

主任「…分かった。外に出て、頭冷やしてくる…」フラフラ

第四「…主任に着いておきます。第一さん、あなたも来てください」

第一「え、あっはい」スタスタ

元帥「…人払い、か」

提督「…俺達の人生が、これ一つで別物になったかもしれないんだ。…人生弄ばれたかもしれない」

元帥「…深海悽艦も、艦娘も、ほぼ同時期に現れたのは知っているな?」

提督「今から四十年以上前に、だ。それが?」

元帥「…艦娘にだけ頼るのは良くない、そう言い出した集団がいたんだ」

提督「…違う。人間にこんな事は出来ない、妖精がいたんだな?」

元帥「そうだ…殆ど無視されていて、最終的に忘れ去られたんだが…」

提督「妖精はそのまま続けた?」

元帥「…恐らくは、な」



749 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/13(月) 20:57:10.58

提督「…艦娘、だけじゃないんだな?」

元帥「そうだ…深海悽艦の身体能力を、人に写せれば…そう考えたのだろうな」

提督「深海悽艦なら、誰にも何も言われないからな。…写した先はともかく」

元帥「…そして、その妖精の、『敵の能力の把握』を目的にした深海悽艦の捕獲があった」

提督「何が捕獲された?」

元帥「…そこまでは、分からないが…恐らくは改フラグシップなのだろうな、その目を見る限りは」

提督「…で?捕獲して、深海悽艦を弄くり倒した後はどうなった?」

元帥「…それを、その妖精だけが保持し続けたらしい技術を用いて、持ちうる能力を人間の赤子に写したそうだ」

提督「…人数、は?」

元帥「…三人だ」

提督「…死人は何人出た?」

元帥「零、だったが…その内二人は発狂して、そのまま海の何処かへと逃げたそうだ」

提督「…艦娘は?深海悽艦の技術を用いて正気を留めているのは俺だけだが、艦娘はどうなんだ?」

元帥「…二人だけだ」

提督「…写真は」

元帥「無かった。名前も無かった…ただ」

提督「ただ?」

元帥「…一人は完璧に成功したらしいが、もう一人はそうでは無かったようだ。…三人目は、いなかった」

提督「…そうか」



750 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/13(月) 21:13:20.61

提督「…その資料は、今何処にある?」

元帥「破棄は、していないが…破られた箇所もあって、分からない部分が少なくないが…」

提督「今すぐに、は無理だな…後で良いか。艦娘の方で聞きたい事がある」

元帥「…何か、あるのか?」

提督「…その、写された艦娘のデータは?名前だけでもいい、何か無いのか?」

元帥「…一人、成功した方は『大鯨』だそうだ。もう一人は、『武蔵』だ」

提督「…通りで硬い訳だが…後遺症は無かったのか?」

元帥「失敗した…あ、いや、『武蔵』の方にはあったそうだが…」

提督「どんなだ?その後遺症は酷かったのか?」

元帥「…うわ言のように、『痛いのはもう嫌だ』とか…」

提督「…歴史での『武蔵』は、大和と並んで異常と言って良い程の攻撃を受けたから…か」

元帥「…」

提督「成功した方はどうなっていた?」

元帥「普通の赤子、そのままだったそうだが…性格が歪んだのかもしれない、と」

提督「…歪んだ?どういう事だ?」

元帥「親とはまるで正反対の、非常に心優しい性格になった…と。…あ、いや、変だと言うつもりは…」

提督「…」

元帥「……君は、深海悽艦なんだね?」

提督「そうだが…殺すか?」

元帥「…いや、止めておく。…公表は」

提督「しない、俺は」

元帥「…彼次第、という事か…」



751 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/13(月) 21:30:35.13

~廊下

提督「…聞こえてたか?」

第四「…私は聞こえませんでしたが、主任は、その…」

主任「…聞いた!」ガシッ

提督「…」

主任「聞いた!…聞いた、全部!…何で、何でだろうな?何で聞いたんだろうな?」

提督「…」

主任「…誰のか分からなかった…知らなかった、痛かった…」

主任「…何であんなに、飛行機が…爆弾が、ああ、痛い…」

提督「…主任」

主任「ああ…怖かった!自分の記憶なんだ!…俺は、人間なんだ…戦艦にはなれないんだよ…」

提督「…快楽主義は、忘れる為か?」

主任「…違う…違う…自分の意思だ…楽しいのは好きなんだ…」

提督「…お前が発狂したら、その時はお前が殴れ。…『大鯨』」

第四「…はい?」

提督「お前には、無いのか」

主任「…記憶、無いのか?…良いなぁ…うらやまし」

第四「ええそうです私は記憶がありません羨ましいでしょう…ですが」ドゴオッ

主任「げほっ、がはっ…おい、それ、お前」

提督「…世界は、狭いようだな。…『大鯨』?」

第四「…ええ、私は『大鯨』です。男で、人間、の筈ですがね…嘘をついたのは久しぶりです」

主任「…アハハハハ…俺の解決に、ならないよねぇ…」

提督「なるさ、多分な」

主任「…トラウマだよ?…治せるの?アハハハハ、言うねぇ…」

第四「…」



752 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/13(月) 21:45:03.22

提督「諦めるか?…別に止めんよ、第一もいないんだ。言わなきゃ良い」

主任「…諦める、のは嫌だねぇ…嫌いなんだ、そう言うの…アハハハハ…」

第四「…私が発狂していないのは、理由がちゃんとあります」

主任「俺と違うんだ、あてに…なるんだよな」

第四「ええ。…記憶ではなく、意識に逆らわない。それだけです」

主任「…意識?」

第四「…私は艦娘の『大鯨』を知りません、会った事が無いので。ですが、艦娘の『大鯨』がどんな性格かは分かります」

主任「…『大鯨』だから?」

第四「そう言う訳です。…その『大鯨』としての意識に逆らわず、人に優しくしている、つもりです」

主任「…意識は、自分じゃないから、追いやってた?…戦いたい、派手に。…華を、咲かせる?」

提督「…なら、舞台はあるな」

主任「…そうだねぇ…」

主任「…ホントは好きじゃないんだ、こう言うマジなのは…」

提督「…じゃあ、どうする?」

主任「…ま、やるんなら本気でやろうか!?その方が楽しいだろ!ははっ!」

提督「じゃ、とっとと行くぞ!敵は飛行場姫!準備は任せるが良いな?」

第四「ええ、これでも『母艦』の端くれですからね。派手にやるんです、後顧の憂い無くやりましょう」

提督「じゃあ任せた。…そろそロ本気出さナいトなぁ」



757 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 20:08:38.41

~翌日深夜・海

提督「…」カチッ

提督「眩しいな…影位は、見えてるか…」

ザッパァン

提督「…波高いな…突き出た岩でも無いよりマシだ、休憩するか…」

ザシャァ

ル級「…ナニヲシテイル」

提督「スパイ」

ル級「…ソウカ。ナラ、テキガイツクルカクライハワカルカ?」

提督「…そこまではな…」

ル級「ツカエナイヤツ…マアイイ、タイシタコトデモナイ」ザシャァ

提督「酷い言われようだな…」

提督(…嘘つくの、下手になったか?)

提督「…黙って出てきた訳じゃ無いんだ、話したんだ。許セよ?」

提督「…シずかナ海…は、遠い先カね…」

提督「…鏡、持ってきとけば良かったか?…はぁ、行くか」

ザシャァ



759 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 20:13:43.66

~島

提督「…やっと着いたか…疲れたな」

提督「影も形も無しか…」

提督「…綺麗な空ナ事で…」

提督「…」ガシガシ

提督(…説明し終わったら、消えるか)

提督(隠居するのは、俺の方か…)ゴキゴキ

提督「…寝ルか」

「…ソコデネテイルノハ、ダレカシラ?」

提督「…寝カせてクれ、疲れてる」

飛行場姫「…イツオキルノカシラ」

提督「…さあな、疲れが取れたら起きるだろ」

飛行場姫「…フゥン…」

提督「…」

提督「寝るか…」



760 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 20:23:04.02

~作戦当日昼頃・海上

ドゴォォン ズドォォン

「ガアアアアッ!?」「深海悽艦の撃沈を確認!進撃します!」

鳳翔「…あの人は、本当に…もう」

古鷹「説教しましょう、3時間位」

叢雲「3時間で足りるのかしらね…それにしてもまぁ良く集まったものだわ」

青葉「…元帥さんの所の艦娘は、やっぱり迫力ありますねぇ」

木曾「アイツは何を喋ったんだか…」

夕張「さあ?でも、大体ろくでもない事なのは確実ねー」

時雨「あはは、酷い言い草だね。…今頃何してるんだろうね?」

野分「…寝てそうな気がします」

鳳翔「…そんな事言わないで、戦場なのに笑っちゃいそうよ」

叢雲「笑っちゃいましょ、どうせアイツだからね」

青葉「やっぱり酷い言われようですねー」

アハハハハハ クスクス



761 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 20:31:45.35

古鷹「…もういくつか、敵部隊を抜けたら…」

木曾「島だが、一人一人丁寧に出迎えてくれるみたいだぜ」

ル級FL「…」ガシャ

タ級FL「…カズノオオイコト…」ガシャ

時雨「…この程度で、僕達を抑えられると、本気で思っているのかな?」

ヲ級FL「…」ガシャ

夕張「どうやらそうみたいねー。…腕がなるわ」

時雨「失望したよ、君達には…構ってる暇なんて、無いんだ!」ドォン

叢雲「全くね!」ドォン

ル級FL「タカガクチクカンゴトキガ…グアアア!?」ズドォォン

レ級「オイオイ、ナンデオイテクンダヨ!ツレテケヨナー!」ドゴォォン ドゴォォン

野分「あなたなら勝手に着いてくるでしょうに…」ドォン

タ級FL「…マタキサマカ!アイカワラズウットウシイヤツダ!」ドゴォォン

レ級「オー?イマノハチョットキイタゼ、チョットナ!」ドゴォォン

鳳翔「私達の事を、お忘れ無く。歓迎してくださるのでしょう?」ヒュン

ヲ級FL「キサマラゴトキニ…ナ!?」

レ級「オマエオレノコトワスレタダロー!」ドゴォォン

古鷹「…心強い味方ですね」

青葉「味方になるなんて思いませんでしたけどねぇ」



762 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 20:40:06.09

~第四組

第四「…まさか、私が海に出るとは…長生きはするものですね」

漣「いやいや、まだご主人様は30歳にもなってないでしょうが」

天龍「て言うか、俺たちみたいに動けたんだな。そっちの方が余程驚きだぜ」

第四「まあ、友人達にも言ってませんでしたしね。まあ、今となっては関係の無い事です」

龍田「あらあら、言ってなかったの~?駄目じゃない~?」

阿武隈「いや、駄目って事は無いでしょ…」

五十鈴「名取、戦場なのに…とか思ってない?」

名取「へ!?い、いや、そんな事は無いよ?」

川内「良いじゃん良いじゃん。…夜戦出来ないのは不満だけどさー」

足柄「相変わらず夜戦好きよねぇ。…この人は分かってなさそうだけどね?」

川内「…ほほう、なるほどなるほど…」

龍田「うふふ、確かにね~」

天龍「毎度毎度言われてるな、お前」

第四「意味はよく分かりませんが、気にしないですよ」



763 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 20:47:07.64

足柄「やっぱり鈍感よねぇ、向こうの人とは別方向に…あら」

チ級EL「…」ガシャ

五十鈴「手荒い歓迎ね、随分不躾じゃない」ガシャ

名取「…頑張らなきゃ」

川内「なーとーりー?深く考えなくたって良いってー」

名取「きゃ…は、恥ずかしいから抱きつかないでよ…」

天龍「毎回そう言わなきゃな。…さ、天龍サマのお通りだ!道空けな!」ドォン

チ級EL「シネェェッ!」バシュン

第四「私は戦えませんが、応援はしますよ」

漣「ご主人様の応援キタコレ!うひょーテンション上がりまくりですわこれは!」ドォン

龍田「ゲンキンね~。まあ、私も嬉しいんだけどね~」

第四「…頼もしいですねぇ」



764 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 20:56:34.32

~主任組

主任「…だああああっ!…と、は、あわわわわ」フラフラ

瑞鶴「フラフラじゃないの…ほら、肩貸してあげるから」

主任「いらないいらない、今これが楽しくてね!?」ベキィ

リ級EL「ガッ…」グラッ

加賀「…あの、非常にスプラッタ的な光景だと言う事を忘れないでくださいね」

扶桑「えっと、凄いフラフラですけど…大丈夫なんですか?」

主任「大丈夫大丈夫、この程度ぉぉおわわわ」グラリ

比叡「ひえぇ~!危ないですってばぁ!」ガシッ

飛龍「あーいや、ホント楽しいわこの人。分かんない、霞ちゃん?」

霞「…別に、おかしいって思わないの?」

磯風「霞、いい加減にしたらどうだ?…秘密を」

霞「きゃああああ止めなさい止めなさい!はっ倒すわよ!?」カァァァァ

磯風「あはは、もうそれは認めているようなものじゃないか」

霞「~~ッ!帰ったら覚えてなさい磯風!」

主任「アハハハハ、何の事かさっぱりなんだけど。まあ良いや、楽しそうだしねぇ!」



765 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 21:03:24.93

カ級FL「…」

主任「おおっと?歓迎してくれるみたいだねぇ、アハハハハ!」

霞「潜水艦ね、私が」

主任「それも俺の獲物だッ!渡すものか!」ザッパァン

カ級FL「…?」

飛龍「え、ちょ、潜るんだ?」

磯風「相変わらず馬鹿な事が好きだな!どれ、私も手伝ってやろう!」バシュン

霞「ちょっと!?危ないってば!」

主任「そんなことは全く無いんだよねぇ終わったからとっとと進むよぉ!?」ザッパァン

加賀「…はぁ、まあ空は任せてください。瑞鶴、出来るわね?」

瑞鶴「当たり前じゃない!」

比叡「…ひぇー…」

扶桑「…気にしたら負けね、ふふふ」

比叡「…そう言えば、何で霧島は来なかったんでしょうか」

霞「『提督に立場を奪われそう』とか言ってたわ、意味分かんないけど」

比叡「…うーん?」



766 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 21:09:26.18

~島

飛行場姫「…アナタ、カシラ?」

提督「何の事か分からんな」

飛行場姫「…マアイイワ、シラバックレルナラ…」

提督「どうする、殺すか?…お前程度に出来るか?」

飛行場姫「ズイブントナメラレタモノネ…ン?」

ブーン

提督「…鳳翔か、遅いっての」スクッ

飛行場姫「…アナタノカンムス?」

提督「正解だが、何時か変わる。…別のが来たな。大和だったか?」

大和「ええ、来ました。…あなたに賭ける、などと言い出した時は驚きましたが…」

武蔵「その目、本当に深海悽艦のようだな?」

提督「だとさ飛行場姫、面白い話だろ?」

飛行場姫「…ソンナコト、ドウデモイイワ。…ワタシハカンムスヲコロスダケヨ!」ドゴォォン

提督「今一番聞きたい台詞ッ!」ダッ

武蔵「大和、抑えろ。…今は見届けよう」

大和「…そう、ですね」



767 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 21:14:50.16

提督「…良いねぇ、効くねぇ。大好きだこう言うの」

飛行場姫「…マチガイナクハラヲウチヌイタノニ…ホントウニバケモノネ」

提督「お前のが余程化け物だろうが。…おっと、ギャラリーも来た」

鳳翔「…勝ってくださいね」

提督「…飛行場姫」

飛行場姫「…ナニカシラ?」

提督「俺は貴様の命を貰って、お前の地位も譲り受ける」

提督「…殺されろ、俺のヒロイズムの為に」

飛行場姫「…シンデクレルナラネ!」ドゴォォン

鳳翔「…!」グッ

提督「…ああ、ヌるイぬるイ…流石に、ホンきダさないトなぁ?」

飛行場姫「…シニナサイナ」ヒュン ヒュン ヒュン

提督「…終わらせようか、じゃあな」ダッ



768 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 21:25:10.48

提督「…ちょっとはネばってクれ、な?話にナらナイのは勘弁だゼ?」ガシッ

飛行場姫「…カッ、ハ…」ミシミシ

提督「…嫌だな、死ぬのは。…愛着が湧いた」ギリギリ

提督「愛着沸くなんてなぁ…死ぬ事に拒否感が無かった時が懐かしい」

提督「…主任、出てこい。いるんだろ」

主任「…やあ、もうルーキーとは言えなさそうだねぇ」

提督「確かにな…隠居しないといけないのハ、俺ノホウかもシレん」

主任「…貴様は…アハハ、まあ良いか」

主任「その時は俺が貴様を殴る。それで充分だろう?」

提督「ソコに、第四モ入れてくレ…あ、意識ガもたないワケジャないかラな?」

主任「…喋るな、もうボロボロだ」

提督「…お言葉にアマエサせてモラウカナ…ジャア、シンデくれ」ゴキッ

飛行場姫「ガッ…」

主任「…終わりか?」

提督「コれは、タブんな…サァテ、俺はドウ見えル?」

主任「…左目以外は特に何も無いが…声が、な」

提督「ソウカ…ナオセンのかネ?」

主任「犯人に聞け。…さ、帰ろうか?」

第四「…少しは入れてくださいよ」



769 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 21:32:24.42

提督「悪いワルい、自分のコとでセいいっぱイデナ」

第四「…声、大分変わりましたね」

提督「ダナァ…メンドうクサいハなシダ」

第四「…はぁ、無茶好きですねぇ…」

第四「こちらで、治す方法は探しておきます。フォローは任せて、やりたいように」

提督「マカセた、ソノヘんはオレニはムズかしそウダしな」

第四「…こんな感じの声の相手と普通に会話してた事実があるんですよね、あなたには」

提督「…だったナ…アー、ツカレた、なぁ…」

第四「おぶって行きましょうか?」

主任「いやいや、お前じゃなくてな…ほら、第三の子に任せない?」

提督「…鳳翔、タノんデいイか?」

鳳翔「…良いですよ、何も聞かないで下さいね?」

提督「…分かった」

主任「…元帥、仕事無くなるかな?」

第四「彼次第、って事でしょうね」



770 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 21:38:38.36

~第三鎮守府・海付近

提督「…カナり、と言うか滅茶苦茶ヒサシぶりな気がスルな…」

金剛「てーとくぅー!寂しかったデース!」ガシッ

鳳翔「ちょ、流石に重いですってば…」

提督「ワかっタカラ、一端おロシテくれ…」

金剛「…」ウズウズ

鳳翔「はい、下ろしました…」

金剛「テートクゥー!」ガシッ

提督「…ビミョうにケンおかンが…まあ、ガマんのシドコロダナ…」

金剛「ワタシ、ワタシ…うぇええ~」グスッ

瑞鳳「ちょっともー、私だって…」

提督「ハイはい、ダキツくのはコンドでタノムわ…建造妖精知らないか?」

瑞鳳「へ、建造妖精?…あっちじゃない?」

提督「…そうか」

瑞鳳「…え」ゾワッ



771 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 21:45:58.82

建造妖精「おかえりなさ」

提督「ダマレェェェ!」ドゴォッ

金剛「…エ?」

鈴谷「…何が、起きてんの?」

建造妖精「痛いで」

提督「喋んな。…オマエダナ?主任も、第四モ、オレモ、ゼンブオマエダナ?」

建造妖精「…何の事か」

提督「ああ?」ミシミシ

建造妖精「…!…!」

鈴谷「待って!何、何があったのさ!?」

提督「人ノジンセいメチャクチャにシトイてシラばっくれルようナ奴ニ覚えはナイ」

鈴谷「…提督、まさか」

提督「知ら…ナイか。イッテナカッタな…オレハ、見聞きシテワかルヨウに、深海悽艦なンダヨ」

鈴谷「…他の、皆は?」

提督「ツイテきた奴は多分シッテるはズダが…まあ、シンぱいサセタくナカッタんだ。ワカッてくレ」

鈴谷「…」



772 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 21:52:30.12

ビスマルク「…殺すの?」

提督「…ソウイう気はナイが…」

ビスマルク「…気持ちは分かる、なんて言わないけど。…殺すのは駄目よ」

提督「…ナイヨウシダいダな」

建造妖精「…何時から知ってるです?」

提督「シンソうをシッタのが、コノマえのアツマリダ」

建造妖精「…何処まで知ってるです?」

提督「オレイがイにモ、何人か犠牲にナってルクライカ」

建造妖精「…」

提督「アヤマルナ。…余計にトメラレなくなルンデナ」

建造妖精「…単純な、興味だったです?…それだけだったです?」

ビスマルク「待ちなさい、あなたは、ただの興味本意で提督を…人間じゃなくしたと言うの!?」

建造妖精「…事実です?」

提督「…」



773 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 21:59:17.92

提督「…消えろ、ニドトヒトのマエニ…オモテニモウラニモ出てくンな」

建造妖精「…さよならです?」

提督「…俺には充分過ぎる内容だ。…悪くはないが、化けて出るとでも思え」

建造妖精「…」フヨフヨ

提督「…」バタリ

鈴谷「!だ、大丈夫!?」

提督「…良く耐えたよなあ…鈴谷」

鈴谷「な、何?」

提督「…少しは褒めてくれるか…」

鳳翔「待ってください!駄目です!私は、私は!」

提督「…死にはせんから安心して良い…ああ、でも何日か寝かせてくれ…」

鳳翔「…説教です、ですから、ちゃんと帰ってきてください」

提督「分かった、何時間でも食らってやる…ヤバいな、眠たい…」

鳳翔「…!まだ…生きて、ます…運びましょう、提督の部屋に」



774 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/14(火) 22:04:14.08

~数日後・提督私室

提督「…」ムクリ

鳳翔「…」Zzz

提督「…よいしょっと…」

提督「…一応動くな…」

提督「目は…変わってないか…」ガシガシ

提督「…」チラッ

鳳翔「…ん…うん…」

提督「…おはよう、鳳翔?」

鳳翔「んぅ…」Zzz

提督「…もう少しだけ、寝てるか…」ゴソゴソ

提督「…鳳翔も入れた方が良いかな…」ゴソゴソ

鳳翔「ん…う…」

提督「…まあ、これで良いか…説明は、良いや」

提督「…お休み…」

鳳翔「…はい…」Zzz



779 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/15(水) 20:25:04.34

~数日後・大本営

提督「…大本営に私用で来るトはな…」ゴソゴソ

第四「全くです…まあ、理由も中々ですがね」

主任「いやいや、お前英雄になれるよ?辞める理由無いと思うけどねぇ?」

提督「アホか、あの程度で英雄になれるとは思っとらん…それに、元帥に宣言したからな」

主任「責任持って帰らせる、だったっけ?…どうやんの?」

第四「私も聞いておきたいですね、その辺は。わざわざ飛行場姫を目標にしたのも理由があるんでしょう?」

提督「簡単な話だが…深海悽艦の世界じゃ極端な話『強さが全て』だ」

提督「そして、あの飛行場姫は少なくともあの近辺じゃ一番強い深海悽艦だった。俺が殺すまでは」

主任「…強さを誇示して従わせる、と…中々出ない発想だよねぇ」

提督「お、正解だ。…で、英雄になるならもっとずっと壮大な事をしなきゃならない」

第四「…世界的にいますからね…まあ、日本付近以外はそれほど多くないそうですが」

提督「そう、世界に出ないと全部は帰らせられない。…提督のままじゃ、そう簡単には動けんからな」

第四「だからって辞めますか?」

提督「他人事みたいに言ってんな、お前も同じだろうが」

第四「だそうですよ?」

主任「…第一の提督が不憫だよねぇ…」



780 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/15(水) 20:36:32.13

提督「あー…色々押し付けたっけ?」

主任「押し付ける『つもり』、だったけどね…ドイツの艦娘を戦力増強名目に移籍させようとしたのは何でさ?」

提督「あれから聞いたが、全員着いてくるつもりなんだと」

主任「…で?」

提督「適当なこと言って、後任に任せるつもりだったが…」

第四「…なるほど、愛してしまったと」

提督「……愛された、だ。…ビスマルクは、一応ドイツ生まれだからな。それを理由にした」

第四「一度ドイツに帰る、と?」

提督「正解。…一応名目が『ドイツの妖精の技術の保護』だったんだが、設計関連はコピー出来たらしい」

提督「こっちの建造ドッグで艤装は作れたし、何より艦娘本体を建造出来るようになったらしくてな」

第四「…元帥以外にも建造出来たらしいですが、何処でしたっけ?」

提督「ドイツ艦娘がいる所なら何処でも。…何でも『ドイツ艦娘に設計関連の知識がある』とか何とか」

主任「あー、ドイツ艦娘が一人でもいれば良い訳か。良く出来た話だよねぇ」

提督「全くだ…おっと、そろそろ目的地だ」

主任「心の準備しとかないとねぇ、アハハハハ!」



781 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/15(水) 20:44:42.15

役員「…本気ですか?」

提督「冗談で出すような馬鹿じゃないつもりだ」

役員「…艦娘は」

提督「解体しない、が…ほっといても抜け出すだろうからそいつらも含めて『辞める』」

提督「その為のこの数だ、理解してくれると助かる」

役員「…少々お待ちください」


主任「…一応『仕事』なんだっけ?」

第四「『仕事』みたいですね。辞めるのは一応自由ですし、処分もある程度決められるそうですよ」

提督「残念ながら、俺はすぐに辞められんがな。艦娘の処分を伝えるのが最後の仕事なんだとさ」

主任「…一人一人?時間かかるねぇ…」

提督「…で?理由は?俺は言ったぞ」

主任「俺は単純だよ?…お前と同じ、分かるだろ?」

提督「…通じるのが凄い所だな。で、お前は?」

第四「実は私も同じ理由でしてね」

提督「馬鹿じゃねぇの、馬鹿じゃねぇのお前」

第四「ほう?貴方の支援を理由にしているのですから、正当な理由になるでしょうに」

提督「…ありがたい話だ、っと…」



782 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/15(水) 20:54:30.94

~後日、第三鎮守府・食堂

提督「…増えた増えた…執務室でやりたかったんだが」

叢雲「…最初に建造を渋った人のセリフとは思えないわねぇ」

提督「気にしない方向で行こうか…さて、ここ第三鎮守府に所属する艦娘の処分内容だ」

鳳翔「…どうなるんですか?」

提督「全員同じ処分になるから、纏めて言わせてもらう」

提督「…」ゴソッ

「「「…」」」ジッ

提督「…『退職』、以上。解散」

鈴谷「…いやいやいや!流石に足りないって!」

提督「じゃあこれも付け加えよう。…命令だ、『俺に着いてこい』」

提督「…俺はもう提督じゃない。聞きたくなければ後で俺に申請してくれ、理由はいらん」

鈴谷「…えー、卑怯じゃんそう言うのさー…」

提督「卑怯だからどうした。着いてきたけりゃ着いてこい、ってだけだ。…取り敢えず、日時は伝えてある筈だ」

提督「それまでに申請、もしくは荷物纏めて指示した場所に集合だ。じゃ、改めて解散」

「「「…了解」」」



783 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/15(水) 21:04:34.69

~執務室

提督「…これは流石に捨てるな…」ゴソゴソ

金剛「…失礼シマース」ガチャ

提督「…何だ?」

金剛「エート、テイトクは何をする気なんデスカ?」

提督「言った筈だが…深海悽艦を帰らせる為には提督の肩書きが邪魔なんだ」

金剛「あ、そう言う事じゃなくテ…何処から手を付けるかデース」

提督「ドイツ。ビスマルクがいるし、アメリカ辺りは数少ないからな」

金剛「フーン…じゃあ、『コレ』はどうする気なんデスカー?」ヒラヒラ

提督「…ケッコンカッコカリの書類と指輪か…」

金剛「…誰かと、したり」

提督「否定はしないが当分先だ。その時までは…『全員』で行こうか」ゴソッ

金剛「…エ、その数は…」

提督「ビスマルクのも勿論ある、全員分だ。…まあ、日和った訳だがな」

金剛「…モー!変な心配したワタシがバカみたいデース!」ガシッ

提督「痛いっておい待て金剛首決まって」ミシミシ

アッー



784 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/15(水) 21:15:04.18

~海付近

提督「…まだ微妙に痛いな…おっと、いたか」

レ級「ヨウ!…デ、イツダッタッケ?」

提督「…港湾棲姫が覚えてる筈だ…て言うかお前も少しは覚えろ」

駆逐棲姫「レキュウハ、モノオボエガチョットワルイ。ダカラシカタナイ」

提督「さらっと罵倒する程には成長したな駆逐棲姫…あれ、港湾棲姫は何処だ」

レ級「アー、タブンアッチノ…ア、ココカ」ツンツン

港湾棲姫「…アレ?ミツカッタ?」ゴソッ

提督「何をしてるんだよお前は…」

港湾棲姫「カクレンボ…ア、ヨテイナラチャントオボエテルケド」

提督「…まあ、それなら良い」

駆逐棲姫「アト、ニモツモマトメタ。アトハシュッパツスルダケ」

提督「そうか、なら…まあ、荷物はこっちで預かっとく。少ないし、濡れたら面倒だし」

レ級「オレタチハシュッパツマデナニシテレバイインダ?」

提督「出発に遅れなくて建物壊さないなら、深海悽艦と戦ってて良い」

レ級「ジャア、ガイヨウデナラタタカッテイインダナ?」ウズウズ

提督「俺が許可を出す、が…一応俺の支配下の奴が多い。もしそいつら殺したら殴るからな」

レ級「…ワカッタ、コロサナイヨウドリョクスル」

港湾棲姫「トキニハ、テカゲンシナキャイケナイコトモアルノヨ…」

提督「…説教は任せるわ」



785 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/15(水) 21:23:58.46

~数日後・港

提督「…こう言う時、金持ちが死ぬほど羨ましくなるな」

主任「いやぁ、コネは使わないとね?」

第四「意味が違うと思いますが…一応全員いるんですよね?」

主任「その筈…あ、深海組はどうしたよ?」

提督「途中で止めるから、そこで乗せる」

第四「…最初から乗せないんですか?」

提督「馬鹿が煩い。…まあ、色々話題になったが」

主任「隠し撮り…でもないけど。まあ流石にアップロードはやり過ぎたかな?」

提督「俺のカラー写真付きであちこちに出した、もう遅い。…資料もコピーとは言え出したな」

第四「元帥から送られてきたのは驚きですが…例の妖精が、破りとったらしい部分も補完してくれたそうで」

提督「今にはどうでも良い。…まあ、根も葉も無いとか言われる事は考えない」

主任「動画は効き過ぎたかもねぇ…じゃ、行こうか?」

船員「…どうも、『英雄の卵』さん」

提督「…良いね、中々悪くない」

船員「…何か、あるんですな?」

提督「その筈だ」

第四「筈って、自分の事でしょうが」

主任「具体的に何か、教えてあげたらどうだい?」

提督「…そうだな…」



786 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/15(水) 21:26:39.19






「「「提督が壮大に馬鹿やるそうで」」」







787 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/15(水) 21:28:27.48

と言うことで完結です
次回は後日談をやって依頼出す予定です
今日はここまでと言う事で
では



788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/15(水) 21:50:41.83

乙!
結局ハーレムエンドか、悪くないぞ!



791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/16(木) 00:10:07.02


全員とケッコンガチエンドか、胸が熱いな



794 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 20:11:22.65

~ある日の明け方・ドイツの滞在先

提督「…あった」ゴソゴソ

ビスマルク「何が?」

提督「手紙…第一鎮守府からだ」

ビスマルク「ああ、確かにいたわね。…で、どんな内容なの?」

提督「とりあえず近況と…ほお、これは…」

『…それで、つい最近に妖精さん達が遂にドイツ艦娘の技術を解析したんです』

『ドイツ艦娘がいなくてもドイツ艦娘が建造出来るようになるとかで、色々な所に技術提供する事になって…』

ビスマルク「…これ、良い事なのかしら」

提督「さあな、辞めた身には分からんが…ここの妖精はかなり気が気でないだろうな」

ビスマルク「確かにね…それで、今日は何処に出張?」

提督「ちょっと遠くてな…例の、何だっけ、北方悽姫だったか?そこだ」

ビスマルク「…ちょっとじゃないでしょうが…まあ良いわ、誰を連れていくの?」

提督「んー、今回は鳳翔で行く。…ただなあ」

ビスマルク「ただ?」

提督「理由は無いんだが、微妙に騒動になりそうな気がしてる」

ビスマルク「…外れると良いわね」



795 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 20:21:37.34

~滞在先・食堂

鳳翔「よし…」

野分「…ドイツ料理をこんなに早くマスターするとは…」

ビスマルク「鳳翔が凄くてね…教えた私も鼻が高いわ」

提督「俺はここに来る前に大体レシピ覚えたからな…微妙に疎外感を感じる」

瑞鳳「…うー…眠たいよー…」

鈴谷「右に同じー…」

叢雲「あーもー、夜更かしなんてするからよ」

鳳翔「夜更かしは体に悪いですからね。程々にしないと倒れちゃいますよ?」

提督「俺は完全に例外みたいだがなぁ」

主任「やあやあ皆さん元気で…はないようだね、出直してこようか?」

提督「朝から騒がしいんだよお前は」

金剛「ヘーイ、テイトクゥー!グッモーニーン!」ガバッ

主任「…金剛ちゃんには何も言わない訳?」

提督「お前じゃあるまいし、言わん」

ビスマルク「回転しながら頭部に掴まる…普通金剛じゃなくても吹っ飛ばせるわよね」

提督「掴まる、ってより飛び込むだろうがな。…まあ、俺は気にせんから良いが」



796 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 20:29:30.44

時雨「…」ソローリ

提督「…おう主任、少し後ろにステップしてみろ」

主任「何々?」スタッ

時雨「あうっ」ガンッ

提督「何でぶつかるんだよお前は…おっと、鳳翔」

鳳翔「何でしょうか?」

提督「今日はお前だ、後…古鷹と夕張も」

鳳翔「分かりました、伝えておきますね。…所で、夕張さんご存知ありませんか?」

時雨「部屋で何かしてるんじゃないかな?」

提督「…そうだな…とりあえずメール送っとこうか」ピッピッ

時雨「どんなメールを送るんだい?」

提督「『充電飛ぶぞ』って書いとこう」ピロリロピロリロ

時雨「…意味が分からないけど、まあ気にしないで良いかな」

主任「俺どうしようかな?」

提督「お前は一度自分の家に帰ってこい、そして加賀に説教されると尚良い」

主任「酷いねお前」



797 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 20:37:45.50

~集合場所

提督「…到着が相変わらず早いな?」

第四「いつもの癖と言いますか、そんなものです」

漣「おお、ご主人様のご友人御一行?」

提督「少しはオタク談義でもしたいねぇ…」

夕張「してるじゃないですか…しかもかなり濃いトークを」

古鷹「お、オタク談義?」

鳳翔「気にしなくて良いです…と言うかあんまり嵌まっちゃいけない事ですから」

主任「アハハハハ、お前ピンポイントで言われてない?」

提督「人前に出さんし、節度を持つ。お前は早く来い、分単位で指定したぞ」

加賀「ええ、私も言いました。聞かないこの人が全面的に悪いですね」

提督「いや引き摺って来いよ、出来るだろ」

加賀「…流石にそこまで暴力的ではありませんよ」

提督「…じゃあ仕方無い。…集まったな、行くぞ」

バシャァ



798 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 20:45:54.12

~目標地点

北方悽姫「…カエレッ!」ヒュン

加賀「…やはり多いですね…」ヒュン

鳳翔「でも、無理ではありません」ヒュン

提督「…そろそろ良いか、周りは…まあ攻撃するなら返して良い」バシャァ

主任「はいはーい。…ああ、そこにウズウズしてる奴がいれば良いのにねぇ」ウズウズ

漣(…ご主人様、この人危ない人だったり?)

第四(…ある意味誰よりも危ないですよ、あそこで楽しそうに走ってる人ほどじゃありませんが)

提督「危ない危ない…流石に会話位してくれるよな?」

北方悽姫「…ゼロ、オイテケ」

提督「…何のこっちゃ?」

北方悽姫「…ジャア、レップウオイテケ!」

提督「…何故?」

北方悽姫「カッコイイ!」キラキラ

提督「…子供かお前は…いや見た目子供なんだけどさ…」

加賀(…さっき攻撃してきた相手に見えますか?)

鳳翔(見えませんが…まあ、提督が何とかするんでしょうね…)



799 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 20:54:30.99

提督「…」

夕張「…どうでした?」

提督「…こっちの妖精に烈風開発出来たっけ?」

夕張「いや何の話をしてるんですか」

鳳翔「…烈風を渡す、で和解ですか?」

提督「極端な事を言うと、あんまり理解してる訳でも無い。…まあ条件飲んで貰えるならそれで」

古鷹「きゃああああ!」ドォン

提督「どうしたぁ!」

古鷹「せ、潜水艦です!攻撃してきて!」

提督「…」ジッ

主任「来た!出番来た!これで勝つる!」バッシャァン

古鷹「えっ」

提督「…こんの…」

加賀「…あの、真剣な話をしに来てるんですよね?」

漣(あ、言った)

第四(…嫌な予感が)

提督「…それはそれ、これはこれ」

加賀「…そう、ですか…」

第四(やはりですか…)

北方悽姫「…オイテケボリ?」



800 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 21:00:12.42

第四「…考えてる場合じゃないですね」

漣「え、どうするので?」

第四「説教でもしましょうかね」

提督「聞こえてる聞こえてる。俺は北方悽姫の相手があるんでな」バシャァ

夕張「ちょ、逃げた!?」

第四「…はぁ」

漣(諦めた…)

加賀「…あの、これからどうするんですか?」

鳳翔「とりあえず、提督と北方悽姫の話し合い位ですね。私達は護衛ですが…」

提督「いらん、それより主任何とかしろ」

北方悽姫「ナンノコト?」

提督「気にしなくて良い」

鳳翔「…だそうです。とりあえずあなたは、主任さんをどうにかすると良いのでは?」

主任「呼んだ?」

第四「…話が纏まらない…」

加賀(夕立がいたらもっと混沌としていたでしょうね…)



801 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 21:07:19.51

~夜・提督達の滞在先

提督「…」ダルーン

夕張「…何なんですかあの空間は…」グデーン

古鷹「あ、あはは…」チラチラ

大鳳(…)チラッ

翔鶴(…)チラッ

瑞鳳(…ごめん、無理)ジッ

古鷹(そ、そうだよね…)

鳳翔「えーと、一応話はついたんですか?」

提督「一応な、一応…納得してくれたし、しばらくは例の場所に港湾棲姫辺りにいてもらうか」

鳳翔「…『悪い人』と思われなければ良い、だなんて言われても、ちょっと理解が難しいです」

提督「当たり前だから気にしなくて良い、俺だって頭抱えそうになったんだ…あ」

夕張「どうしました、忘れ物でもしてました?」

提督「……まあ忘れ物だな。…全員八時に食堂に集まってくれ」

夕張「? はあ、はい」



802 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 21:15:56.41

~女風呂

大鳳「…」ブクブクブクブク

瑞鳳「…」ブクブクブクブク

鈴谷「はー…何あるんだろねー?」

ビスマルク「さあ、聞いてみたら?」

金剛「…ヘイ、大鳳と瑞鳳、何してるネー?」

瑞鳳「…羨ましいです」

大鳳「…私、一応正規空母なのに…」

金剛「…あー…翔鶴、フォローは任せたネー」ザバザバ

翔鶴「えっ?私?」

瑞鳳「…」ジー

大鳳「…」ジー

翔鶴「え、えっと…だ、大丈夫よ!ほ、ほら提督はそんなの気にしない…から!」

大鳳「…です、よね。うん、そうよね…」

瑞鳳「待って大鳳さん、納得しちゃいけない気がするよ!?」

大鳳「…いや、大丈夫よ。私は必ず提督の心を射抜くのよ、そんなことに胸なんて関係無いわ!」

瑞鳳「う、うん?」

翔鶴(…何とかなった…)ホッ



803 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 21:28:19.93

木曾「…んー、微妙に不便かも知れないな…」

野分「何がですか?」

木曾「…いや、アイデンティティーに関わるな…」

時雨「…まあ、眼帯外したら木曾さんっぽくはないよね」

木曾「お前なあ…」

野分「…確かに想像出来ないですね…」

木曾「いや乗らなくて良いんだよ…」


古鷹「…あーおーばー?」

青葉「うっ…何でしょう?」

古鷹「昼間はー、何をしてたのかなー?」

青葉「な、何もしてませんよ?」

古鷹「…ホントに?」

青葉「ホントです!美味しい店があるって聞いて、どんなものか調べに行ってただけですよ?」

古鷹「…叢雲が、提督の部屋で何かしてる所を見たらしいけど?」

青葉「…ホントに何もしてません!ホントですから!」



804 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 21:32:55.62

レ級「…」ツンツン

港湾棲姫「レ、レキュウチャンヤメテ…」

レ級「…デケーヨナー…」

駆逐棲姫「…」ブクブクブクブク

港湾棲姫「アア、スネナイデ…」

瑞鳳(…)チラッ

大鳳(…)ジー

夕張(…)ジー

駆逐棲姫(…シセンヲカンジルヨウナ…?)

瑞鳳(…同士)

大鳳(…同士)

夕張(可愛い)

港湾棲姫(ヒトリダケシセンノイミガチガウヨウナ…)チラチラ



805 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 21:44:04.44

~午後八時・食堂

提督「…多いな…」ゴソッ

叢雲「言われた時間だけど、何かあるの?」

提督「まあな」

叢雲「…何があるのかしら?」

提督「…」フゥー

提督「今から相当な事を言う」

ビスマルク「…?」

時雨「…ふふっ」

鈴谷「何々?」

提督「…俺は、そこまで甲斐性がある訳じゃない。が…それでも言う、と言うか申し込む」

提督「まあ、今のところ完全な物じゃないが」

金剛「…!」

提督「…」ニッ



806 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 21:44:42.66






「俺と、ケッコンしてくれ」







807 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 21:46:50.46







「「「…喜んで」」」





808 : ◆MZjDGNA8nw :2015/04/16(木) 21:50:13.97

と言うことで後日談含めて全て簡潔です
強引に押し切った感が否めませんが
それでは依頼出してきます
では



809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/16(木) 22:17:11.01

乙です



810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/16(木) 22:19:24.92

乙!



元スレ
SS速報VIP:【艦これ】提督「提督が鎮守府に着任するそうで」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425385296



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