穂乃果「ふふ……君も穂乃果の彼女になりたいの?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420651802/


続きです。見てない方は長ったらしいですが、是非見てみて下さい。










穂乃果君主人公、ことりちゃんヒロインです。



ルート選択中です。エロや鬱等様々です。
その都度注意書きをします。


感想をいただけると非常に嬉しいです、画面の前で飛び跳ねて喜びます、書くのも少し早くなります。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424195589



5 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 16:27:29.44

ごめんなさい、注意書き。



今回は細かい事は気にせずに読んで下さい。



R18です、特殊なことがメインとなっております、閲覧注意です。



4 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 16:26:11.33

 ◇―――西木野 真姫 ―――◇





 結局答えは出せないまま、穂乃果は寝室に戻った。みんなのいる部屋に戻ろうかなって考えたんだけれど、それもなんだか気まずくて……真姫ちゃんが用意してくれた寝室を使うことにした。



 んー、ふかふかで大きいベッド! 真姫ちゃんのお部屋にあったものみたい。



穂乃果「今日は遊び疲れちゃったな……」


穂乃果「……好きな人、か」


穂乃果「また明日、考えればいいよね?」



穂乃果「寝よう……」


穂乃果「ふかふかー……幸せぇ……」

穂乃果「穂乃果の家のベッドもこんなのがいいなぁ、でも高いんだろうなー」





~~~~♪




穂乃果「……?」



6 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 16:29:54.15

穂乃果「ピアノ……?」

 それは微かに鼓膜を揺さぶる程度のもので、はっきり意識しないと気がつかないくらいの音だった。


 ゆったりとしていて、なんだかとても安心する。波の音とシンクロした、そんな音楽を弾けるのはあの子しかいない。


 むくっと身体を起こして、音がする方へ。


 ポロロンポロロンて穏やかな音。なんだか穂乃果、音に釣られてるみたい、ハーメルンの笛吹き男なんていう童話を思い出してしまった。連れ去られる子供達はこんな風にいい気持ちのまま連れ去られたのかな? それなら悪くないかも、なーんて。


 広い別荘の中をしばらく歩いて、みんなが寝ているところとは随分離れた部屋からその音は流れていた。



 扉も防音じゃないみたい。まあこんな周りに家がないところならそうだよね?



ガチャ



真姫「……だれ?」




 真っ暗な廊下を歩いてきたせいで、急な光に視界が狭まる。



7 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 16:32:32.82

 でも真姫ちゃんの心地よい低音がきこえて、やっぱり真姫ちゃんだったんだって一人で納得。



 徐々に視力が戻ってくると、大きなピアノとは不釣り合いな小さいお部屋だったことに少しだけ驚いた。

 真姫ちゃんはピアノの椅子に座っていた。


真姫「起こしちゃった?」


穂乃果「ううん」


穂乃果「眠れなかっただけ」


穂乃果「真姫ちゃんは?」


真姫「なんとなく。みんなを……起こさないように適当に弾いてただけ」


穂乃果「そっか」


真姫「……」


穂乃果「いいよ適当に弾いてて」



8 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 16:35:21.24

真姫「?」

穂乃果「聞いてるから」

真姫「……つまらないわよ?」


 それでもいいよって微笑むと、穂乃果は壁によりかかりながら音に身を任せた。真姫ちゃんはなんだかブツブツ言ってたけれど、結局はピアノに手を伸ばして音を奏でてくれた。



 そういえば、真姫ちゃんと初めて会った時も……こんな感じだったっけ。



 あの日から全部始まったんだよね。今穂乃果がこうして幸せな日々を送れているのも、真姫ちゃんがいてくれたから。



 ピアノを弾いている真姫ちゃんはとっても綺麗で、思わず見惚れてしまう。





穂乃果「――ねえ真姫ちゃん」



9 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 16:36:21.75

 小さい声だったから、聞こえなかったかな。


穂乃果「――穂乃果ね、真姫ちゃんのことが……好きだよ」


 ピタッと止まる音楽。ああ、そっか穂乃果、真姫ちゃんのことが好きなんだ。自然に口から言葉が出ていた、それって……心から思ってるから、だよね?



真姫「え……?」

真姫「ど、どういうこと?」


 告白ってもっとドキドキするものじゃないのかな? なんでだろう、全然ドキドキしないや。これも真姫ちゃんのピアノの音楽のおかげなのかな? すごいリラックスできるんだもん。



穂乃果「真姫ちゃんのことが好き」


穂乃果「付き合って?」




真姫「……ウソ、でしょ?」



10 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 16:39:15.44

穂乃果「ここでウソって言ったら、真姫ちゃん泣いちゃうでしょ?」

真姫「は、はあ!?」


穂乃果「冗談」

穂乃果「……」


穂乃果「答えを、聞かせて欲しいな」

真姫「……なんで私なの?」

穂乃果「……んー」

穂乃果「――わかんない」


真姫「は?」


穂乃果「……気づいたら好きっていってた。でも……本気だよ」

穂乃果「本気で真姫ちゃんのことが好き」

穂乃果「綺麗な声も顔もスタイルも素直じゃないようで相当わかりやすいところも、優しいところも真面目なところも、全部全部好き」




真姫「……////」



11 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 16:44:52.10

真姫「……そ、そんなに言うなら……付き合ってあげても……その……いい、けど」カァァアアアアアアア




穂乃果「本当!?」グイッ

真姫(ち、ちか……)



真姫「こ、こんな可愛い子と付き合えるんだからありがたく思いなさいよね!」



穂乃果「ふふ、そうだね! 真姫ちゃんは可愛いもん! 本当に嬉しいよ?」

穂乃果「穂乃果みたいなのが、真姫ちゃんと恋人になれるなんて……夢みたい」


真姫(夢みたいなのは……こっちのほうよ……)



真姫「っ……」///

真姫「ぅぅ……」


穂乃果(タコみたい……)


真姫「な、なら……私たち……恋人?」

穂乃果「うんっ」

真姫「恋人……」



12 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 17:06:38.81

真姫(なら、あなたのこと……独り占めできるの? 私のことを一番に考えてくれるって、こと……?)


真姫「……」ポワワーン


穂乃果「真姫ちゃんこそ、もっと背が高くて筋肉もあってイケメンの人じゃなくてよかったの? 穂乃果オトなのに真姫ちゃんより背低いんだよ……?」


真姫「別に関係ないわ、ブーツ履かなければいいんでしょ?」

穂乃果「うう、やっぱりそうなるよねえ」

穂乃果「真姫ちゃんは……いつから穂乃果のことがすきだったの?」

真姫「うぇぇ……そ、そんなのどうだっていいでしょ!?」

穂乃果「えー知りたーい!」



真姫「嫌よ!!」


穂乃果「むぅ……」


穂乃果「もういいもん……」シュン


真姫「え、あの……えっとだから……そんなつもりじゃ……」



14 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 17:13:54.90

穂乃果「――あはは! だから冗談だってー。真姫ちゃん簡単に騙されて面白ーい!」

真姫「な……! ふざけないで!」


穂乃果「真姫ちゃんかわいー」

真姫「ぅ……」


穂乃果「今度デートとか行こうね?」

真姫「え、ええ」//



 真姫ちゃんはそう言って、プイとそっぽを向いてしまった。でも、やっぱり顔は真っ赤で……。ふふ、真姫ちゃんが、顔に出やすい人で良かった。






真姫「……」ブルルッ



真姫「ごめん……トイレ行ってくる」

穂乃果「うん」



スタスタ


ガチャ




15 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 17:23:37.45

 真姫ちゃんが出ていった後、すぐ近くの部屋の扉が閉まった音がした。あ、トイレはすぐ近くだったんだね。



スルスル


穂乃果「……?」



 なんか、するするって音。えっと、これって……。波の音以外の音はその音しかなくて、余計に耳に響いた。なんだろう……。音の正体を考えているうちに、バタンとなにか蓋のようなものが降ろされる音がした。


 もしかして……今のは洋式の蓋が降ろされた音……?


 てことはさっきのするするって音は服を脱ぐ、音?


穂乃果「ごくっ……」



 トイレは隣だし、真姫ちゃんが出て行く時ここの部屋の扉を閉めなかったし穂乃果は扉の近くにいるから……音が……。




穂乃果「……ま、まあでも流石に音消しくら――」






 シュゥゥゥウウウウウウ



16 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 17:24:45.30

穂乃果「!?」



 音消しくらいするよねってそう思っていたのを嘲笑うみたいに、波の音とは明らかに違う激しい水音が鳴り響いた。


穂乃果「あ、あの……」//



 ピシャピシャって水面に勢いよく当たる音、しゅぅぅって水がない硬いところに打ち付ける音、女の子なら誰でもおしっこをする時、こういう音を立てるんだろうけど……あの真姫ちゃんが。



 気がついたらおしっこの音に耳をすませている自分がいて、ぶんぶんって頭を振った時、水音はやんで、ガラガラっていうトイレットペーパーを引く音が聞こえた。



 あの真姫ちゃんがってのもおかしいよね、そ、そもそも音聞こえるとか思わなかったのかな……? それとも普段から音とか気にしない、のかな……? 水を流すのもいいし、してる時にトイレットペーパーをガラガラーってするのもいいし……。真姫ちゃんの場合、トイレットペーパーもし終わった後に引くみたいだから……その、音が良く聞こえちゃう。



18 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/18(水) 17:27:05.16


 な、なんでこんなことばかり考えて……っ!!


 煩悩退散って、また首をぶんぶん振ってみるけれど、少し前、真姫ちゃんが目の前で……その漏らしたことを思い出してしまった。


 プライドの高い真姫ちゃんが、真っ赤な顔で必死に股をぎゅぅって抑えこんで、汗を書きながら涙目になって、身体を揺すって、もじもじして……。




穂乃果「はぁ……はぁ」






真姫「――どうしたの?」

穂乃果「!?」


穂乃果「え、あ、別に……」


真姫「?」




25 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:01:24.40

穂乃果「と、トイレすぐ近くなんだね」

真姫「そうよ」

穂乃果「……」

真姫「なにがいいたいの?」

穂乃果「な、なんでもないっ!」



 気づいてない、んだ。

 あんなに激しいおしっこの音聞かせておいて、何食わぬ顔で話しかけてくる。
 

穂乃果「……」ムラムラ

穂乃果「や、やば……」



 下半身が疼くのを感じる。ヤバイ、こんなとこで大きくしてしまったら……。


穂乃果「ごめん、ちょっとトイレっ」

真姫「あ、うん」

 前かがみになって、逃げ込むようにトイレに駆け込む。



26 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:03:31.48

 綺麗な空間、やっぱりお金持ちの人はトイレの中も綺麗なのかな?

穂乃果「はぁっ、はぁ」ムクムク

 真姫ちゃん、ここでおしっこしてたんだ。お尻丸出しにして……あそこから、しゅぅうって……♥︎誰にも見せない姿、一番無防備な姿。



穂乃果「んっぁ♥︎」



穂乃果「こ、声抑えないとっ……♥︎」

シュコシュコ



穂乃果「ふぁっ……んっ♥︎んんっ♥︎」



穂乃果「はやく、出さないと……♥︎」



穂乃果「んっ♥︎んんんっ♥︎あぁぁ……」ガクガク



穂乃果「で……る……、と、トイレットペーパー!」

ガラガラ


穂乃果「っ~~~~~♥︎///」ビュクッビュク






穂乃果「や、ば……こ、え……抑えられ、な……あぁぁっ……!!」ビュルルルルツ







27 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:04:02.93

真姫「――穂乃果?」コンコン


穂乃果「!?」ピュッ…ピュ




穂乃果「はぁっ、はぁ……♥︎」


真姫「大丈夫? 呻き声なんかだして……」



穂乃果(トイレットペーパー流して……オッケー)

ガチャ


穂乃果「う、うん。ごめんね」


真姫「なんか顔赤いわよ?」

穂乃果「あはは、なんでもないから……」


真姫(よっぽどお腹痛かったのかしら……)


穂乃果「じゃあそろそろ寝るよ」

真姫「……私も寝ようかしら」チラッ




28 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:06:07.39

スタスタ

穂乃果「ま、真姫ちゃんてさ……」

真姫「なに?」

穂乃果「……トイレ、音消しとかしない、の?」


真姫「音消し……?」

真姫「それって……――!?」





真姫「き、聞いてたの!?」



穂乃果「ち、違うよ! 音、すごかったから……//」



真姫「さ、最低……////」

真姫(そっか、トイレと近かったものね。音消し、音消しなんて忘れてた……じゃあ穂乃果に音、全部聞かれてた……?)

真姫「忘れなさい」

穂乃果「でも」

真姫「忘れなさい」


穂乃果「は、はい……」

真姫「最初からそういえばいいのよ」

真姫「……///」



 い、言わなきゃよかったかな。でも……言わないと気が済まなかったっていうか……でも真姫ちゃんの照れた顔見れたからいいかな? 言わなかったら、真姫ちゃんのお家とかでおしっこの音聞き続けられたかも……?



29 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:09:39.25


穂乃果「ふぁぁ……眠くなってきた」


真姫「……」

穂乃果「えっとどこだっけ、ここでおりるとみんなのところだから」

穂乃果「じゃ真姫ちゃん、おやすみ!」


穂乃果「ちゃんと寝てね!!」


ギュッ




穂乃果「……どうしたの?」

真姫「……」キュッ



 穂乃果は二階の寝室、真姫ちゃん達は一階でみんなで寝ている。ちょうどその分かれ道で真姫ちゃんは穂乃果の服の袖を掴んできた。なんだか俯いて……一体……?


真姫「あ、あの……//」


穂乃果「なあに?」




真姫「だ、だから……///」



30 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:10:26.48

穂乃果「……下を向いてちゃわからないよ? どこか痛いの?」

真姫「……//」

穂乃果「もぉ……ほら顔あげて」

真姫「むぐっ!」


 真姫ちゃんの熱い頬をがしって掴んで逃げられないように無理やり目を合わせると目玉だけキョロキョロ左右に動くのがなんだか楽しい。


 しかもまたタコみたいになってる……どうしたんだろうね。


 真姫ちゃんのぷにぷにほっぺたを楽しんでいると、流石に暴れて振り払われてしまった。

真姫「な、なにすんのよ!」


穂乃果「うふ、真姫ちゃんおもしろーい!」

真姫「馬鹿にしてるでしょ」


穂乃果「してないしてないっ」


穂乃果「で、どうしたの?」


真姫「……だ、だからっ!!」///

穂乃果「うん」


真姫「その、あの……」


穂乃果「うん」



31 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:12:53.72

真姫「い、一緒に……寝たい」ボソッ


穂乃果「一緒になに?」



真姫「……」プツン





真姫「――一緒に寝たいって言ったのよ!! そのくらい察しろってことよ!!!」


穂乃果「え、ええ……?」

穂乃果(なんで突然怒ったのー!?)

穂乃果「で、でも……そ、それは理不尽な気も……」

真姫「……とにかく、どうなの」

穂乃果「いいけど……」

真姫「……感謝しなさいよ」





真姫「……///」




32 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:14:04.36


 意味がわからないよ……穂乃果が感謝しなくちゃいけないんだ……。まあこんな可愛い子と二人で寝れるなんて、夢みたいだけど。


 な、なんか、真姫ちゃんの恋人って、大変そうな気がする……。


穂乃果「じゃあ行こうか」

真姫「ええ」


スタスタ


 少し歩いて真姫ちゃんが寝室のドアを開けてくれた、暗くてイマイチよくわからなかったから、良かった。


 寝室の中は真っ暗だけど、どうせ寝るだけだし電気はつけなくていいよね? っていう確認のあと、真姫ちゃんの手を取って、ベッドに寝転んだ。


穂乃果「ん……ちょっと暑いね」


真姫「夏なんだから当たり前でしょ」


穂乃果「えへへ、真姫ちゃんとなら、暑いのもいいけどね」ギュゥウ


真姫「もう、痛い」



33 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:15:16.92

真姫「……//」

真姫「……あ、あなたね、距離感てものを」

穂乃果「恋人なんだから、いいでしょ?」

真姫「……だ、だからって。もう!!!」

真姫「……わ、私のこと好きにしていい、けど」

真姫「――絶対、裏切らないで」


穂乃果「……」

穂乃果「うん、大丈夫だよ」

真姫「嘘も嫌」

穂乃果「うん」


真姫「なら……許してあげる」

穂乃果「真姫ちゃんが許可を出したんだから、後悔しちゃダメだよ?」


真姫「変なことじゃなければね」

穂乃果「うふふ、どうかなー?」



 なんだか、初日から色々ありすぎた気もするけれど無事真姫ちゃんと恋人になれたみたいです。




34 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:16:57.64

◇――――◇

合宿後



 合宿も終わって、みんなにも真姫ちゃんと付き合うことを発表した。希ちゃんがみんな恨みっこなしって言ってたけど、最初はどうなるかなって不安だった。


 なんか女の子ってそういうところで恨んだりって話を時々高校の友達で聞いたりするから……。でもµ’sのみんなはそんなことなくてでも…うん、無事に真姫ちゃんとのことは公認になりました。


希「やっぱり真姫ちゃんも甘えるん?」



真姫「な……」

 
 なんだかまた希ちゃんが真姫ちゃんを弄り始めていた。ぅ、こういうの全部穂乃果に当たられるから困るんだよね……。



希「どうなんー?」

凛「気になるー!!」



真姫「……だ、だから///」



35 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:18:07.51

 普段は凛ちゃんとかにあんなに強気なのに、こういう話題だとすぐ赤くなっちゃって行動不能状態になるみたい。……可愛い。


真姫「ちょ、ちょっと……なんとかしてよ」

穂乃果「え?」



希「きゃー! 彼氏に頼ったー!!」

凛「きゃー!!!」


にこ「……あんたら、元気ね」





絵里「ほんとにね」




真姫「う、うるさいのよ!」


ことり「ふふ、幸せそうだねっ」

海未「そうですね」


穂乃果「もう……真姫ちゃん怒ると穂乃果に当たってくるんだからさ……」

希「へぇ」ニヤニヤ

真姫「よ、余計なこと言わないでよ!」

穂乃果「え? あ……」



36 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:18:52.66

穂乃果「え? あ……」

真姫「もういい、次の曲の仕上げしてくるからこっち来て!」

穂乃果「え、穂乃果!?」

真姫「そうよ!」グイッ



穂乃果「あ、ちょ……」



希「あらら、連れて行っちゃった」

凛「次の曲ってなに?」

花陽「えっと……」


絵里「二人きりになりたかっただけ、とか」

にこ「はぁ、全く」

にこ「グループ内でカップルが出来るのも考えものね」




37 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:20:05.33

◇――――◇

穂乃果「もう、なんなのー?」

真姫「……」

穂乃果「また怒ってるの?」

真姫「怒ってない」

穂乃果「怒ってるよぉ……」

真姫「別に」

真姫「……あんまり弄られるの、慣れてないから」

穂乃果「……そっか」

穂乃果「本当に真姫ちゃんが嫌なら、みんなに言ってあげるよ?」

真姫「そこまでじゃないけど」

真姫「あんまり、その……油は注がないで?」

穂乃果「うんわかった」

真姫「ごめんね……」

穂乃果「真姫ちゃん、穂乃果には甘えるもんね」



38 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:20:46.87


真姫「穂乃果の方が甘えてくるくせに」

穂乃果「そうかなあ?」

穂乃果「同じくらい?」

真姫「どうかしら」

穂乃果「昨日は真姫ちゃんが会いたいって言っていきなり抱きついて来たよ?」

真姫「でも一昨日は穂乃果が抱きついてきたじゃない」

穂乃果「それは……うん」



穂乃果「はい……」


真姫「いいから戻りましょう?」



真姫「……っ」ブルル



39 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 04:21:20.11

真姫(トイレ行きたくなってきちゃった……)


真姫(でも、学校のトイレは……使えないし)

真姫(そういえば……漏らしたのもここだったわね。あの時トイレに行けたとしてもどうするつもりだったのかしら、私は。どうせトイレにいっても出せないのに……)


真姫(良かった、練習しかなくて。これ全部授業あったらまた漏らしてるか職員トイレとかに忍びこむかしないと行けなかったし)


穂乃果「……真姫ちゃん?」


真姫(……この人に、あんなとこ見られた、のよね……//)

真姫(とりあえず家まで我慢しよう……)




穂乃果「今日さ、真姫ちゃんちにいってもいい?」

真姫「別にいいけど?」




40 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 14:04:52.87

◇――――◇

ことり「真姫ちゃん動き鈍いよ?」

真姫「そ、そう?」キュンキュン


真姫(ど、しよ……。暑いからって飲み物、飲み過ぎたわ……)


真姫(あ、汗で出ていきなさいよぉ……)


海未「真姫、大丈夫ですか?」

真姫「っ……へ、いき」

絵里「どうしたの?」

真姫「大丈夫って言ってるでしょ?」


真姫(大丈夫、家に帰るまでは……余裕、ね)






真姫(でも、我慢するの……なんか気持ちいい……?)





41 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 14:47:24.86

◇――――◇


穂乃果「ねえ真姫ちゃん……」


真姫「はっ、んぅ……///」


穂乃果「ねえ」

真姫「な、なに……」



穂乃果「みんな帰っちゃったよ? 早く真姫ちゃんち行こうよ」



真姫「ちょ、ちょっと待ってて……んぁぁ……////」


真姫(やばい、もう動けないっ……)

穂乃果「真姫ちゃん……?」




 真姫ちゃんは練習が終わってからその場から動こうとしなかった。動こうよって言っても待ってとか動けないとか、よくわからないことばかり。


 次第に真姫ちゃんはお腹のあたりを執拗に擦りはじめて、身体をゆさゆさと揺らし始めた。額に汗がびっしりと浮かんでいるのは……夏のせいだから?




真姫(どう、しよ……見られてる。我慢してるとこ……穂乃果に見られてる♡)キュンキュン



42 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 15:30:13.08

真姫「んっっ♡はぁぁぁ……」


 見覚えが、あった。



穂乃果「――真姫ちゃん、トイレ、我慢してる?」



真姫「なっ――し、してない、わよっ」

真姫「ぁあ……っ♡」


 手をおしっこの出るところに一瞬だけやったのを見逃さなかった。でも真姫ちゃんはプライドが高いもん、そんな格好出来るわけないよね?


穂乃果「へえ、そっか」ゾクゾク

穂乃果「じゃあしばらくこうしてようか」





真姫「っ……ええ」


真姫「……っ」


 ゆさゆさ、ゆさゆさ。



43 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 15:53:22.77

 下半身はほとんど動かないのに、上半身はゆさゆさ揺れている。穂乃果の記憶が言ってるよ、やっぱり真姫ちゃんおしっこ我慢してるんだ。


 余裕はなくなってきているみたい、徐々に股を抑える回数が増えて来てる。息もどんどん荒くなって、頬も真っ赤に染まってる。


穂乃果「はぁ、はぁ……」


真姫「はぅ……////どう、しよ……っ///」ウルウル

真姫「…………くぅ…っや、だ」


 それにしても、どうしてトイレ我慢してるんだろう? もう涙目になってる真姫ちゃんは、トイレにいけないわけじゃないもんね?


真姫「ひっ……んっ…………んぁ……♡」ゾワゾワ……



真姫「あっっ……」チョロ……





真姫「……んんんっ」ギュゥゥ



 はっとしたように股をぎゅぅって抑えた真姫ちゃん。……ちょっと漏れちゃったのかな?



44 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 15:54:26.10

 スカートの中に手を突っ込んで割れ目に指を押し込んでいる真姫ちゃんは本当にえっちな表情をしていて、なんだか我慢してるだけじゃないみたい……。


 完全に余裕がなくなったらしい真姫ちゃんは、前屈みになってそのまま手を離すことなく強い羞恥心なんかよりも尿意を抑えることを優先したみたい。


真姫「とい……れ……。やだ……やだ、ぅぅ」

 うわ言のように何かをぶつぶつ。



穂乃果「やっぱり我慢してるんでしょ?」



真姫「はぁ………んっ」ゾワゾワ……ビクッ


穂乃果「なんでトイレ、行かないの……?」


真姫「も……歩け、ない」ウルウル


 流石にかわいそうになってきたな……興奮するけど、助けてあげようかな。





穂乃果「たてる?」



45 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/19(木) 16:04:36.02

真姫「……」フルフル

穂乃果「がんばらないとまた漏らしちゃうよ?」

真姫「ぅぅ……」


 優しく真姫ちゃんの肩を持ち上げて、なんとかたたせてあげる。



真姫「むり……も、でちゃ……///」



穂乃果「おしっこなんてでない、おしっこなんてでない。はい繰り返して?」


真姫「おしっこ、なんて……でない。おしっこ、なんて……んんんっ……///」ビキュビキュ



 普段なら絶対こんなおしっこなんて言わないのに……もうおしっこ出したすぎて、何も考えられなくなってる、のかなあ?



穂乃果「ファイトだよ真姫ちゃん!」



スタスタ




穂乃果「ほら、トイレ近づいて来たよ?」


真姫「んっ……むり、ほのかぁ……///」



49 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/20(金) 22:09:28.80

真姫「といれ、わたし、いっても……できない、から……ハアッハァ」ジタバタ



穂乃果「どういうこと?」


 ついに念願のトイレの目の前まで真姫ちゃんを連れてこれた。肩口で荒い息をふきかけられ、とろんとした目でこっちを見たりしてきて……平静を保つのが難しかったよ……。



穂乃果「ほら早くトイレ入って?」

真姫「ぅ、うう……///」


 何故か真姫ちゃんは、トイレに入りたがらなかった。それどころか、トイレの目の前でしゃがみこんじゃった。


穂乃果「どうしたの!? 早くトイレ入りなよ、漏らしたいの……?」


真姫「ち、が……やだ、もらしたく、ない……///」カァァァアアアアアア



穂乃果「じゃ、なんで……」





真姫「お願い、バケツとか……な、い? もう、おしっこ……我慢……でき、ない……」



51 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/20(金) 22:11:44.76

穂乃果「バケツ? ちょ、ちょっと待っててね」

 ちょっと真姫ちゃんのしたいことが全然わからないけれど……とりあえずバケツを探そう。えっと……。


 適当にこのフロアを見て、掃除用具入れの中を見て回る。


穂乃果「ないなぁ」


穂乃果「うーん」


穂乃果「あ、これがいいかな」


 もしかして、これにおしっこ、するつもりなのかな……? 確かに漏らしちゃうよりは全然マシだけど……。


穂乃果「真姫ちゃん、持ってきたよ!」


真姫「んっ……はぁ……」



 バケツを持っていくと、真姫ちゃんは少しだけ表情が緩んだようだった。トイレの前でしゃがみこんで、かかとでぐりぐり出入り口を押し込んでいる姿は……とっても可愛い。




53 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/20(金) 22:15:15.85


真姫「穂乃果……あっち、むいてて……」

穂乃果「ここでするの!?」




真姫「だ、だって……もう!!」



 完全に乱心している真姫ちゃんは、こんな人が通ったら見えるようなところで、バケツにおしっこをしようとしている。バケツにまたがって、スカートに手をかけて――。



「えーなにそれー」


「だから次の大会はね――」




真姫「ふぇ……?」


穂乃果「っ!!!」

 人の声だ。そりゃそうだ、今は夏休みって言ったって運動部の人たちは普通に学校にきている、ここの通路を使う人だっているに違いない。





55 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/20(金) 22:45:03.51

 こんなところで真姫ちゃんにおしっこをさせるわけには行かなくて、すぐに真姫ちゃんの手を掴んで目の前の女子トイレの中へ。



 うぅ女子トイレ入るの初めてだよぉ……。



 見つかったらどうしようとか思いながら個室に二人で駆け込んだ。




穂乃果「もう……あんなとこでしようとするなんてさ……!」

真姫「ほ、のか……」

穂乃果「?」





真姫「もう、でる……」ウルウル


真姫(やだ、もらしたく、ない……)



 ほんとにほんとの限界みたいだよ……。穂乃果も出るわけには行かないし、ここでしてもらうしか……。




56 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/20(金) 22:52:29.47

穂乃果「穂乃果あっち向いてるから、ここでして!?」


真姫「……む、り」


穂乃果「ええ!?」



穂乃果「どうして!? ここトイレだよ!? ここでしないでどこでおしっこするの!?」

 真姫ちゃんはさらに顔を真っ赤にしたかと思うと、俯いて。













真姫「――和式トイレ……使ったこと、ない」




57 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/20(金) 23:01:38.09



穂乃果「え……?」

真姫「だから、もう…………」ブルルル

穂乃果「――あーもう!!! いいからスカート脱いで!」

真姫「え」

穂乃果「脱がせるよ!?」



真姫「ちょ、や……っ」



ズルル


 もうじれったい! またおもらしさせるわけにはいかないし、目の前にトイレがあるんだから、させるしかないっ。




 でもなるほど、トイレに行けない理由がわかったよ。真姫ちゃん和式トイレでおしっこができないんだ、最近いるって聞いてたけど、まさかこんな身近にいるだなんて。家でも学校でも洋式しか使ってこなくて、この学校にはもしかしたら洋式がないってこと……? 今度聞いてみよう。

穂乃果「えいっ」



 あ……スカートごと下着も掴んで脱がしちゃったみたい、薄いピンク色の下着にうっすらと黄色い筋が通っているたのを見て、思わず目線を逸らしてしまう。



穂乃果「!?」



58 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/20(金) 23:10:30.06

真姫「ちょ、ちょっ、と……!」


真姫「み、みるな!」バッ




 目線を逸らした先には――下半身裸の恋人の姿。華奢なウエストからは想像できないどっしりしたお尻周りに、思わず目を奪われてしまう。無理やり下着をうばってしまったから、まるで穂乃果が真姫ちゃんをレイプしてるみたいだよぉ……。




穂乃果「……////」



穂乃果「ま、真姫ちゃんのためだから、ね!?」


真姫「イミワカン、ナイ……! やだ、やだ」



 下着を返せって抵抗しようとするけれど、おしっこを我慢しているせいか動きがとてつもなく鈍い。早く、早く楽にしてあげないと……。


 真姫ちゃんの肩を無理やり掴んで、態勢を整える。



59 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/20(金) 23:16:04.36

穂乃果「ここにしゃがんで?」

真姫「……な///」



 真姫ちゃんは恥ずかしがって、しゃがんでいても貝みたいに股をきゅって抑えて閉じてしまっている。

穂乃果「和式トイレの使い方、教えてあげる」



真姫「ふざ、けないで……んぅ……♡こんなとこ、みせられる、わけないでしょ!?」



 真姫ちゃんは、そう言いながら苦しそうに"こんなところ"をぎゅぅっと抑えこんだ。でもポタポタと押さえ込んだ指の間から落ちてきはじめてる薄黄色の液体、やっぱり、もう限界なんだね。



 どうしよう、穂乃果、すごく興奮してる……。





穂乃果「でも、そこを見せてくれないと確認できないから……」



74 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 17:33:00.87

穂乃果「おしっこしたくてたまらないんでしょ? ほら はやく見せて? 股開かないとおしっこ出せないよ?」ゾクゾク



真姫「っ……」ゾクゾクゾク


真姫「で、も……こんなとこでっ……///」

穂乃果「大丈夫だから、ね?」


真姫「ぅ……」


真姫「はぁ、んっ……こんかい、だけだから!!」

穂乃果「うんっ」ワクワク


 真姫ちゃんはきゅぅっと唇を噛み締め、しゃがんだまま、少しずつゆっくりと股を開いていった。



真姫「……//////」クパァ…



穂乃果「……」ゴクッ




75 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 17:36:42.83

 真姫ちゃんの足が完全に開かれると、むんと香る女の子の匂い。µ’sの中でもトップクラスに足の長い彼女が足を開くと自然にM字開脚になっちゃうみたいでよりソコが見えてしまう。すごい、綺麗……ピンク色。薄く生えそろった黒い毛との対比がすごくえっちで……。ひくひく蠢いているソコは、定期的に液体を奥から溢れさせているみたい、ジワジワと泉みたいに。真姫ちゃんが漏れないようぎゅぅっとそこに力を入れると、逆に緩んだ瞬間に押し出されるようにじわりと黄色い液体が滲んでくる。気持ちいいから出るものと違って、粘性はなくて文字通りびしゃびしゃ。



真姫「はや、く、教え……て////」ポタポタ




 びくびく下半身全体が震えてその度に抑えきれなくなった液体がポタポタと真姫ちゃんの大きなお尻を伝って流れ落ちる。これは下着を履いていたら、ぐしょぐしょになるけど、下着にギリギリ吸収される範囲内、だね。

 
穂乃果「まずはここを跨いで? そう」




穂乃果「正面を向いて……もっと足、開いてよ」




真姫「ぅぅ…………////」




76 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 17:41:58.81

 うん、完璧。これであとはもう出していいよって言うだけなんだけど。


真姫「はぁ……はぁ」ダラタラ


穂乃果(こうしてずっと、見てたいな……ふふ)

真姫「~~~~~っ」ビクッ……ビキュビキ…キュンキュン


穂乃果「汗びっしょりだね? ここ、結構涼しいのに」


真姫「ふっ……♡はぁ……♡」


穂乃果「限界?」



真姫「は、やく……しなさいよぉ……///」

穂乃果「じゃあ」





穂乃果「――出してもいいよ」





真姫「…………ふぁ…………」スッ


 真姫ちゃんの表情が、何かから解放されたように一気に緩んだ。眉間によったシワ、つり上がっていた眉毛、硬く噛み締められた唇、閉じられた瞼。それらが全部、一斉に力を失った。きゅぅうっと閉じられた尿道口も真姫ちゃんの表情が緩んだのと連動してすぅと広がった。そして――。






ジョロロロロロロ……パシャパシャピシャピシャ




78 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 18:53:16.87

真姫「ふぁぁ……♡」





真姫(ああぁ……おしっこ……出せ、た……)



 今までに聞いたこともないような激しい水の音が鳴り響く。緩んだ尿道口から一気に放たれたソレは綺麗な放物線というよりは……勢いが強すぎたせいかかなり前方に向かって飛んでいった。ビラビラの向きも綺麗だから、その線もとても綺麗……ってこと?




 真姫ちゃんの表情をチラリと見てみると、口は半開きでそこからは唾液が溢れて来てしまっている。少しだけ上方向を向いているから重力に従って唾液が落ちてきているのかもしれない、とにかく――とても恍惚とした表情だった。




 穂乃果にこんな恥ずかしいところを見られているだなんてことも忘れて、我慢して我慢してようやくおしっこを出せたことに夢中になって、羞恥心とかプライドとか全部忘れておしっこをする姿は……くす、なんだか動物みたい。


穂乃果「ふふっ……」



 40秒ほどジョボジョボと勢い良く放出した後は、勢いも弱まってきて水面が浅いところに打ち付けられるようになる。こうなると、音も、変わるみたい。真姫ちゃんの場合打ち付ける音よりも、出てくる時に立つ音がとても印象的だった。きっと尿道口が狭いから勢いも強いし、音もたくさん出るんだね。





シュゥゥウウウウウ



79 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 18:58:08.27


真姫(ぁぁ我慢して……おしっこ出すの……きもち……ぃ……♡)トローン

真姫(穂乃果に見られてるけど、なんか……もっと、見て、ほしい……)


 一分近くだし続けてようやくちょろちょろっていう残尿だけになって、やがて完全に出し切ったようだ。終わる時にもお尻を伝っていく液体に、最後の芸術を感じた。真姫ちゃん、なんだかおしっこをしている時の姿が……すごく綺麗。一瞬だけど、それは爆発みたいな芸術なんだって思える。




穂乃果「――和式、簡単でしょ?」

真姫「はぁ……はぁ♡」トローン

真姫「……」ハッ





真姫「――ふざけないで」ギロ


 あ、ヤバイ……冷静に戻っちゃった……。




穂乃果「ふ、拭かないと!」




真姫「わ、わかってるわよ!!!」



81 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 19:03:35.59

穂乃果「……」ジー

真姫「ミナイデ!!!!」////

穂乃果「えー、真姫ちゃんの綺麗だから大丈夫だよ」



 おしっこを出し終わったあとのそこはびちょびちょで、光が当たると反射してさらにえっちに見える。つんとおしっこの匂いが鼻腔を刺激して、いつかのおしっこ処理のことを思い出してしまう。そんなに、この匂い嫌いじゃないんだよね。


 見入っていると、そそくさと毛に染み込んだ液体を吹いてしまって置いてあった下着を確認しはじめた。


真姫「うえぇ……これじゃはけないわね」



真姫「スカートだけでも……ぅぅ」


 真姫ちゃんは自分で汚したものを、まるで汚物を掴むかのようにつまみ上げた、自分で出したものなのにそんな態度をするってことに……なんだか変な気分。



真姫「すぅすぅする……」ヒラヒラ



82 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 19:04:50.41

 結局下着ははかずに、スカートだけはいた真姫ちゃん。


穂乃果「はぁ、はぁ……」

真姫「……?」


穂乃果「ね、真姫ちゃん……えっちしよう?」ギュゥ

真姫「ひゃっ……」

真姫「な、なに言ってるのよ!?」



穂乃果「真姫ちゃんのおしっこするところ見てたら、興奮してきちゃったの……////」

穂乃果「お願い……だめ?」サワサワ

真姫(と、トイレするとこ見て、興奮した……? う、うそ……どうしてこんな嬉しい、の?)

真姫(なんで、……するところ見られて私……興奮してるの……?)ジュン

真姫(ほ、穂乃果の手が……お尻に……っ)




真姫「ぅぅ……」

真姫「お願い、家でなら……させて、あげるからぁ……//」ウルウル



穂乃果「ほんと!?」パァァ


真姫「え、ええ……//」



83 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 20:11:47.87

◇◇――――◇◇

穂乃果「さ、えっち――」キラキラ

真姫「――しないわよ」



穂乃果「え……」


 そ、そんなこの世の終わりみたいな表情、しなくても……。


穂乃果「さ、さっきしてくれるって……」

真姫「……あのね、私たち付き合ってどれくらいだと思ってるの?」

穂乃果「一週間と、少し……」

真姫「世間の人達に聞いてみる? あなた達はいつセックスしましたかーって」


穂乃果「……」


穂乃果(割といると思うんだけど……)




真姫「一週間でセックスなんて……」

穂乃果「そう、だよね……ごめん」


真姫「……私の心の準備が出来てないっていうのもあるの」

真姫「だから、ね?」



84 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 20:31:40.48

穂乃果「うん……ごめんね、真姫ちゃん……」

真姫「……」


真姫「ほ、穂乃果は……そ、その……」

穂乃果「?」


真姫「どれくらい、経験、あるの……」////


穂乃果「え……//」


穂乃果「そ、そんなに、ないよ……?」

真姫「あの希としてたってやつだけ……?」



穂乃果「え、えっと……」

真姫「そう、いいわね希は。穂乃果の初めてを貰えて」







真姫「――少ないなんて嘘よね?」


穂乃果「ぅ……」



85 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 20:35:03.35

真姫「どれくらい経験あるのか回数で答えて」

穂乃果「か、回数!?」


真姫「そんなに経験ないなら回数くらい数えられるでしょ?」

穂乃果「そ、そんなの……無理だよぉ……」



真姫「……」



穂乃果(真姫ちゃんの目が怖い……ど、どうしちゃったの?)





穂乃果(回数……回数……? 初めてが"小学生のあの時"で……次は確か……"中学生の時"絵里ちゃんとで……そこからは"凛ちゃんのは"……違うしもう……"卒業までずっと"ことりちゃんとしてたから……)




【過去の出来事は、その人に関連深いルートを選んでみましょう】





真姫「質問を変えるわ、誰としてきたの? もちろん私が知ってる人もいるはずでしょ?」

穂乃果「……」


穂乃果「……ことりちゃん」


真姫「……」



86 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 20:37:34.09

穂乃果「絵里ちゃん」

真姫「……」

穂乃果「……海未ちゃんも、一応……」

真姫「……」

穂乃果「凛ちゃんも、かなり近い感じ」


穂乃果「以上です……」

真姫「そう」

穂乃果「ま、真姫ちゃん……?」






真姫「みんなの身体はさぞかし気持ち良かったんでしょうね」ムスッ




真姫「……」

穂乃果「もしかして――嫉妬してる、の?」

真姫「な……///」


真姫「そ、そんなわけ……」






真姫「――あ、るけど……////」プシュゥウウ


穂乃果「え……///」



87 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/21(土) 20:40:38.03

真姫「誘われたならいいとは、前に言ったけれど……実際付き合うとなると話は別」



真姫「……なんで初めてじゃ、ないのよ」







穂乃果「ご、ごめん……」

真姫「……」ムスー


穂乃果「そんなに初めてが良かった……?」


真姫「だって――穂乃果のことを知ってるのは私一人だけで十分なんだもの」


真姫「だから……初めて同士が、良かった」ムス




穂乃果「真姫ちゃん……ごめんね」ギュ

真姫「……別に、これは私がワガママなだけでしょ」


真姫「しかも……き、今日あんな姿見せたのよ、それと同じくらい私しか知らない穂乃果の恥ずかしいことを知らないと嫌」



穂乃果「くす……真姫ちゃん、和式で出来なかったんだね」

真姫「うるさい!」

穂乃果「あと真姫ちゃんは見られても大丈夫だよ!! だって真姫ちゃんの、他の人と比べてもかなりきれ――」


真姫「――さいってい!!!」/////







 そんなこんなで今日は家を追い出されちゃった。


 褒めたのに……なんでかな?

 




95 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:03:03.21

◇――――◇



一ヶ月後



真姫「んぅ……んっぅ……」ユラユラ


穂乃果(……またかな?)



 最近練習終わりは真姫ちゃんの家で過ごすことが増えていた。なんていったって広いお家だから親の介入がないからってことで、真姫ちゃんに毎日呼ばれるのが原因なんだけど……。


 なんだか最近真姫ちゃんの様子がおかしいの。今日だって練習から帰ってきて二人でお話してようかなって思ったら、勉強を始めてしまった。


 まあそれもよくあることなんだけど、肝心なのは……。


穂乃果("また"、おしっこ我慢してる?)



 穂乃果はベッドから後ろ姿を眺めているだけだけれど、太ももをすり合わせてるし、身体もゆらゆら揺れちゃってる。なにより……真姫ちゃん独特の喘ぎ声みたいなのが聞こえるんだもん。



96 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:04:12.48

 それも真姫ちゃんの家だよ? 使い慣れたトイレだし、トイレを邪魔する人なんていないし、我慢する理由がどこにもない。


 それなのに毎日毎日穂乃果を呼んで、穂乃果の目の前でおしっこを我慢して……。誘ってるのかな? とも思っちゃうけど……。




 ――なんだか、おしっこを我慢していることを楽しんでいるみたい?




真姫「あぁんっ……♥︎」

真姫「やっ、やっ、だ♥︎」ビクビク




穂乃果「……」



真姫(見られてる、穂乃果に見られてるっ……///)キュンキュン


穂乃果「――ねえ真姫ちゃん」

真姫「な、なに」



穂乃果「トイレ行かないの?」

真姫「べ……勉強が、いいところなのよっ」



穂乃果「ふぅん、前もそんなこと行って結局トイレに駆け込んでたよね?」



真姫「う、るさいわね」




97 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:07:40.90


 あれだね、真姫ちゃんがまだ余裕があるうちはダメだね。ツンツンしちゃって、全然本当のこと言ってくれないんだもん! ツンツンするのと嘘って……同じじゃないのかな?

 じゃあ、やっぱり……。


穂乃果(追い込んじゃえばいいんだ!)


穂乃果(……タオル、うん、これならいけるかな?)


穂乃果(ドアノブ……縛り方……と)ポチポチ

穂乃果(なるほど、ここをこう通して……ふむふむ)


穂乃果「真姫ちゃんちょっと立って?」

真姫「なんで」


穂乃果「お願いっ!!」

真姫「……」



 なんだかんだ真姫ちゃんは優しい子だから、頼めば応じてくれるんだよね。ただ、そこまでに行く過程が少し難しくて……あんまり交遊関係が広くないのかもしれない。



98 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:10:12.24

 でもそんな真姫ちゃんだから好きになったんだけどね。これでもっと明るくて人といっぱい話す子だったら、きっと背の高いイケメンに取られちゃってるし……。


 そんなことを考えながら、真姫ちゃんがのそのそ立ち上がって、こちらまで歩いてくるのをぼーっと眺める。まだ余裕そうだね。


真姫「なに?」

穂乃果「っ!!!」


真姫「え!?」


ガシッ

スッ

キュルキュル

パッ



穂乃果「おお……上手く縛れた?」

真姫「――ちょ、なによこれ!?」グイッグイツ

真姫「外れない……」




真姫「……なんのつもり?」ギロッ





99 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:14:02.70

穂乃果「なんとなく?」

真姫「なんとなくでこんなことするわけないでしょ!?」

穂乃果「んー……」



穂乃果「――真姫ちゃん、なんで毎日穂乃果の前で、おしっこ我慢してるのかなって」


真姫「な……////」

真姫(バレてた?)

穂乃果「どうして?」

真姫「な、なによそれ、イミワカンナイ」


穂乃果「そっか……なら、そこでしばらく待ってみようか!」



真姫「え?」

穂乃果「真姫ちゃん、もしかしたら何か話したくなるかもしれないし」

真姫「ちょ、ちょっと待ってよ……私はトイレに」



穂乃果「でも毎日我慢してるんだからいいでしょ?」





穂乃果「――あ、ゲリラダンジョン来てるー!」


真姫「ほ、穂乃果!! 早くほどきなさいよ!!」




穂乃果「んー、あと一時間したらねー」

真姫「は、はあ!?」



100 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:15:45.66

――――

十五分後


穂乃果「むー……左ばっかり落ちてさー、おかしいよこれー!!」


穂乃果「ねえ真姫ちゃんどう思うー?」

真姫「っ……は、ぁ……」プルプル



真姫「ゲームばっかりしてないで、はやく……ほどいてっ……!!」



穂乃果「いいところなんだもーん!」



真姫「く、ぅぅ…………♥︎」


真姫「は、やく……」



穂乃果「あ、ランク上がった!」



101 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:18:18.29

――――

45分後


真姫「んっ……やぁ……」プルプルプルプル



真姫「ほ、のかぁ……おねがい……といれ……っ、いかせて…………」ウルウル


 あ、やっとこの段階まで来たね! 余裕がある時は上から目線なのに、だんだんお願いっていうことが増えてきて、今では完全に下から言うようになっちゃってる。


 ドアノブにくくりつけられた手のせいで、いつもみたいに股を抑えこめないから執拗にふとももをモジモジこすりあわせて、それでも襲ってくる尿意には耐えられなくて……。


穂乃果「穂乃果ね……真姫ちゃんが、おしっこ我慢してるところみると、興奮してきちゃった///」


穂乃果「穂乃果、変態かなぁ……?」



真姫「ぅ……そんなの、どうでも……んんんっっっ♥︎」



真姫「も、でちゃうから……こんなとこで、いや、いや……ぁ♥︎」



穂乃果「そっか。そろそろ限界みたいだね?」



102 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:20:01.63

穂乃果「質問答えてくれる?」


真姫「……ぅ」コクッ

穂乃果「うふ、真姫ちゃんさ……どうして毎日おしっこ我慢してるの?」


真姫「……はぁ、はぁ……きもちいい、から」

穂乃果「?」


真姫「我慢してるところ、見られるのも、我慢して……だすのも……♥︎」


穂乃果「へぇ……穂乃果に見られて興奮してたんだ?」


穂乃果「じゃあ、真姫ちゃんも穂乃果と同じで変態だねっ!!」



真姫「ぅぅ……」キュンキュン



穂乃果「でもいくら気持ちいいからって膀胱炎になっちゃうよ」

真姫「ならっ! お願いだから……トイレいかせて……?」






穂乃果「――ふふ、だーめ♥︎」



103 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:25:51.31

穂乃果「真姫ちゃんは穂乃果の前でおもらし、しちゃうんだよ?」ニコニコ

真姫「そ、んな……」モジモジモジモジ



真姫「んっ、ぁぁ♥︎」チョロロ……

真姫(ちょっと、でちゃった……だめ、だめ……っ)キュッ


穂乃果「ちょっともらしちゃったでしょ?」

真姫「う、るさい……っ」ピクピクピクピク


穂乃果「真姫ちゃん、顔すごい怖いよ?」

真姫「ふっ、も、やぁ……」/////

じゅわぁ……


穂乃果(ほんの少しずつだけどフローリングに液体が広がってる、もう止められなくなってるんだね。出したり止めたり頑張ってるみたいだけど)


真姫(だめ……、これ以上は……といれでするの……こんなとこでぇっ……////)



真姫「ほのか、わたし……もう、むり…………っ……」





穂乃果「――うん、いいよ。よくがんばったね?」ナデナデ

真姫「あっ……ぁぁぁあ………♥︎」


ショワワワワワ



104 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:27:03.32

真姫「んっ、ほのか……ほのかぁ……♥︎」

穂乃果「可愛いよ、真姫ちゃん」


穂乃果(どんどん広がってく……凄い量……それに、匂いも……///)

真姫「全然とまん、な……い♥︎ふぁぁ……♥︎」ビクビクビク


シュゥウウウウウ

真姫(きもちいぃ……♥︎あっ、たかい……♥︎)トローン


シュワ…シュルル……チョロチョロ


穂乃果「気持ちよかったみたいだね!」


真姫「あ………ぁぁ…」コク

真姫「はぁ、はぁ……♥︎」

穂乃果「うふふ♥︎」



穂乃果「穂乃果がこれ、片付けておくからさ着替えてきな?」


真姫「……」


真姫「……ええ、ありがとう」

真姫「ごめんなさい、二回もこんなことさせて」


穂乃果「ううん大丈夫だよ!」



穂乃果「真姫ちゃんのおしっこ……前より黄色いような」


穂乃果「くんくん……んはぁ……すごい匂い……///」



穂乃果「まだあったかい……」フキフキ

穂乃果「……飲ませてくれたり、しないかな……?」

穂乃果「――さ、流石にだめだよねっ」







105 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:29:52.66

◇――――◇






ゴロン

ギュッ




真姫「もう、そんな甘えないでっ」

穂乃果「好きー」

穂乃果「むぎゅー」



真姫「む……///」

穂乃果「ふふ」

真姫「なによ」

穂乃果「真姫ちゃんも変態なんだなーって!」


真姫「な……///」

穂乃果「真姫ちゃんおしっこ我慢してる時が一番素直になってくれるんだもん」

真姫「ど、どういう意味よ!?」

穂乃果「そういうこと」

穂乃果「穂乃果も変態だけどね、あはは……」

真姫「……む」



穂乃果「――ねえ、真姫ちゃんの気持ちよさそうな顔、もっとみたいな?」サワサワ

真姫「……」///



106 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:31:18.90

穂乃果「だめ……?」

真姫(ぅ、可愛い……)//

真姫「す、好きに、すれば……?」




穂乃果「ほんと? ――優しくするからね……?」

真姫「っ……///」キュン

 な、なんか穂乃果……一気に雰囲気、変わった……。どうしよう……心臓、うるさすぎ。


 穂乃果は微笑んだあと、ベッドで寝転んでいた上体を起こして、私にも起きてっていう合図を出した。なにがなんだかわからないまま、穂乃果は四つん這いで私の後ろについた。


真姫「……?」


穂乃果「落ち着いてね?」サワサワ


真姫「ひゃっ……っ」


真姫「くすぐったい」


穂乃果「あはは、そうかも」サワサワ


真姫「んぅ……手つき、いやらしい」



107 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:35:10.48

穂乃果「これから二人でいやらしいこと、するんだよ?」サワサワ

 耳元で後ろから、そう囁かれる。


真姫「…………////」


 やっぱりこの人、経験豊富なんだ。いきなりこんなことが言えるんだもの……。私の胸は穂乃果の一言によって、確かに高鳴っている。これからするんだ、これから……。


 身体を触る穂乃果の手が少しずつ上へと登ってきた、まだ気持ちのいいところなんて触られていないのに自分でも息が驚くほど荒いことに気がついた。細い指がおへそをするするって弄る。


真姫「ふぅっん……♡」

穂乃果「おっぱい触るね?」



真姫「言わなくて、いいっ……♡」

穂乃果「そう? わかった」


ムニュムニュ



真姫「ふ、ぁぁ……♡」

真姫「んむ、んっ……♡」



108 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:37:24.06

 どうしよう、まだこれ脂肪の部分だけよね? その……先端の敏感なとこ触られてないのに……こ、こんな気持ちいいの? 夏で暑いし着替えたばかりだからブラジャーはしてないけど、でも……服の上からよ? もし直で先端触られたら……。



真姫「ふぁ、んっぁ……穂乃果……」

穂乃果「柔らかいね」ムニュムニュ


 やがて服をたくしあげられて、今度はお腹とか他のところに寄り道することなくすぐに胸に向かってきた。人に生で触られたことが人生初めての経験だった。

 やっぱり先端は意識して触らないようにしているみたい。穂乃果の両手によって姿を変える私の胸はまるで生命を与えられたようだ、むにゅっと掴んで、撫でるようにして、両方を掴んでぐいって上にあげたり、悔しいけれどこの人に全部主導権は握られてるんだって実感した。



 胸の快楽だけに集中していると、穂乃果の唇が私の耳たぶをはむって咥え込んでいた。

真姫「あっ、んっ♡」


穂乃果「ちゅ、んっ……はむ、ちゅるる」///



コリコリ……




109 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:38:45.31

真姫「ふぅぁっ……♡」


 ビリビリ。ビリビリ。胸を先端を中心に一気に電流みたいなものが這い回った。身体がびくんと海老反りになってしまって力が抜けた私を穂乃果は優しく抱きとめて、それでもなお、先端への刺激を続けられてしまう。どうしよう……私、興奮してる……。耳にかかる荒い息がどんどん激しくなっている、てことは穂乃果も興奮しているはず……。


穂乃果「耳弱いんだね」コリコリ

真姫「し、しらないっ」


 つまんだりぴんぴんて弾いたり優しく触れるような強さで撫でてきたり、穂乃果の攻めは本当に多彩だった。その全部が気持ちいい、私だって一人ですることくらいはあるから多少そういう刺激にも慣れていると思っていたんだけれど……そんな次元の話じゃない。心が高鳴る、それに呼応するみたいに身体は反応して自分が出しているなんて信じられないくらい、情けない声が聞こえてくる。



真姫「穂乃果、そ、こ……だめっ……んん……~~~っっ」



穂乃果「かわいい……もっと可愛い声聞かせて? お願い」


真姫「はぁっ、はぁ……♡」



穂乃果「……///」ギンギン



110 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:40:25.28


真姫「っ!?」

 私のお尻に、穂乃果の硬いものが当たる。これって……。



真姫「興奮、してる?」


穂乃果「ご、ごめんっ……//」

真姫「え、えっと……」


真姫「……好きにして、いいから。穂乃果の好きにして?」


穂乃果「……うん」

穂乃果「あっ♥︎ぁぁ……♥︎」

穂乃果「真姫ちゃん、真姫ちゃん……♥︎」スリスリ



 穂乃果は私の身体にゆっくりとありえないくらい硬くなったものを擦り付けてきた。穂乃果はまだ服の上からだから感触はあまりないけれど、その大きさにびっくりしてしまう。


 穂乃果もまた情けない声をあげながら、私の下半身に手を伸ばす。するするってお尻側から下着に手をかけて前に動かすと、私が少しだけ腰を浮かせるだけですぐに下半身も、外気に晒された。



真姫「ぅぅ……//」



111 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:41:18.97

 そして穂乃果は気がついたら私の横にいた。


穂乃果「親はいる?」

真姫「今は、昼だからまだ帰ってきてないわ」

穂乃果「そっか。ねえ、気持ちよくなったらさ声我慢しないで……?」

真姫「で、も……」

穂乃果「だめ……? お願い」



真姫「……ぜ、善処するわ」

 こ、こういうことに関して善処ってどういうこと……?

 なんだか自分でもなにを言っているのかわからなくなって考えているうちに――。




真姫「ひゃぁっんっ……っ♡」



 下腹部に快楽の波が押し寄せていた。原因は……穂乃果の手が私の敏感なところに、触れているということ。


穂乃果(もうびちょびちょだ……)グチャァ……



112 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:42:01.64

真姫「はぁ、はぁ……そこ、だめ」

穂乃果「指挿入れるね?」ヌププ

真姫「ひっぐぅ……」

真姫「ぁ、穂乃果……っ♡」ギュッッ


 穂乃果の指が、私の中に入ってきたのを確かに感じる。それだけで生理的な涙が出てきて怖くなって、穂乃果に思いきり抱きついた。穂乃果もそんな私を気遣いながら抱きとめてくれて……。


穂乃果「……かわいい」グッチュ、グチャ

真姫「やぁぁ……♡ふぅん……ふっ」


穂乃果「ここが気持ちいいんだ?」クイックイ


真姫「だ、からぁ! イワナイデ!!///」ガクガク


 穂乃果は私の中で鉤爪にする形でお腹側の膣壁をひっかいた。いわゆるGっていう場所。話には聞いたこと、あるけど……でもっ……こん、なのっ……。


真姫「あっ♡あっ♡」


穂乃果「真姫ちゃん、好き」


真姫「わ、たしも……っ♡ふっぁ♡」ピクピク


真姫「っ……んぁぁぁ!!♡」ガクガクガク



真姫「はぁ、はぁ……♡好き、私も好きよ……穂乃果ぁ」グッタリ



113 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:42:41.46

穂乃果「イっちゃったね」

穂乃果「ほら、真姫ちゃんこんなにえっちなお汁出してたんだよ?」テカテカ


真姫「…………////」


 穂乃果の指には泡立って白くなりかけている私の液体が大量に付着さていた、それこそ指だけじゃなくて腕のほうまでつたってしまっている。

真姫(私、こんなの、出してるの……?)

真姫「ごめん、ティッシュ――」



穂乃果「あむ……ぺろ」


真姫「~~~!?!?」

真姫「な、なにしてるの!?」



真姫「やめて、汚いからやめて!!」


穂乃果「んっ、汚くなんかないよ」


真姫「……ぅぅ」



穂乃果「はぁ、はぁ……ねえ、真姫ちゃん……」ギュッ



114 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:45:08.97

穂乃果「穂乃果も、気持ちよくなりたいよぉ……」

真姫(穂乃果も余裕なくなってるんだ、涙目になって……かわいい……)

真姫「ふふ、全く……」

真姫(……服の上からでもあんなにおっきい……)


穂乃果「ね……真姫ちゃんと一緒に気持ちよくなりたい」

真姫(穂乃果、ゴム持ってないのかしら? 良かった、買っておいて)

真姫「でも、挿入の前に――調べないといけないと思わない?」


穂乃果「え?」

真姫「ふふ」ガバッ


穂乃果「な、なに?」

真姫「私の中に入ってくるのよ? どんなものかこの目で確認してみたいの」

穂乃果「ぅ……」

真姫「早く服脱いで?」


スルスル

真姫「下着も」

穂乃果「……はい」

スルスル

ボロン


真姫「!?」

穂乃果「……////」



115 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:50:17.22


真姫「おっ、き……」

穂乃果「そ、そんなジロジロ……」

真姫「すごい……こんなの、はいるの?」

穂乃果「た、ぶん」

真姫「……やっぱり小さい時から大きかったの?」

穂乃果「ううん、中学校の時はもっともっと小さかったけど……高校でおっきくなったみたい……?」


穂乃果(自分ではよくわからないけど……昔は絵里ちゃんに馬鹿にされてたし……)



穂乃果「よくわからない、けど」

真姫「ふうん」

真姫「成長が極端に遅いのかもね」

穂乃果「んー……確かに、毛が生えてきたのも中学校3年の時だよっ」

真姫「それは……なるほど、だから穂乃果のワキもつるつるなのね」



真姫(すごい……ビクビクってしてる……しかも、先端のところはびちょびちょ。男の人も興奮すると出るんだったっけ?)


真姫「はぁ、はぁ……」

真姫(どうしよう、穂乃果の見て、興奮してきちゃった……)ジワァ

真姫「ちょ、ちょっとだけ触るわね」

穂乃果「うん」



 恐る恐るその屹立した穂乃果のモノに手を伸ばす。


穂乃果「ひゃっ♡」

真姫「……熱い」ニギニギ




116 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:51:06.82

真姫(すごい……両手で握っても収まらない……先っぽ完全に出ちゃってるし)チラッ



穂乃果「はぁ、はぁ。握ってるだけじゃなく、て……お願いっ」


真姫「こう?」シュッシュッ


穂乃果「ぁぁ♡真姫ちゃんの手、きもちいい……♡」ドクドク


真姫「どんどん出てくる……」



 気がつけば私の手は穂乃果のカウパーに犯されていて、私はそれに夢中になっていることも気がつかず、一心不乱に穂乃果のモノを刺激した。


真姫「はぁ……はぁ……♡」


 これが本能なのかしら? こんな大きなモノが入ってくるということに興奮して、さらに奥から熱いモノが湧き出てくるのを感じる。

 穂乃果のものは最初に見た時よりもさらに大きくなっていて、亀頭はパンパンに張っている。


穂乃果「あっ、あっ♡」


真姫「そんなに気持ちいいの?」

穂乃果「うん……ふぁぁ……♡」


真姫「すごい……♡」



穂乃果「あっ、あっ……ダメ真姫ちゃんやめてぇ!!」

真姫「え?」ピタッ



118 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:57:00.62

穂乃果「はぁうぁ……ごめ、イっちゃいそうで……」


真姫「あ、そっか男の人は一回射精すると……」


穂乃果「次も出来ると思うけど……でも真姫ちゃんと一緒がいいな」


真姫「……はい、これゴム」

穂乃果「でも穂乃果自分で――」


真姫「つけてあげる、どうやってつければいいの?」

 机に置いてあったゴムを取り出して、穂乃果に見せる。えっとここを開けて……。

真姫「なんだかヌルヌルしてるのね」

真姫「被せるわね」

穂乃果「う、うん」

真姫「あ、れ……」

真姫「はぁ、はぁ……♡」

 ゴムをかぶせようとするけれど、何故かなかなか入らない。目の前でくるしそうにビクビクするそれを早く入れて貰いたいという欲望から手先に集中できるわけなかった。いつも冷静とかそういう風に言われることが多いけれど、今の私の表情は誰にも見せられるわけない。


 発情したメスがオスを求めているだけ。こんなみっともないこと……もう羞恥すらどこかへ飛んでいってしまいそうだ。



穂乃果「ぅ、痛い……」


真姫「……キツイ……?」



穂乃果「サイズ、ちっちゃいかも……」

真姫「てことは、これ使えないってこと?」


穂乃果「そう、だね」



119 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 00:57:51.05

穂乃果「真姫ちゃん、どうしてゴムなんか持ってるの?」


真姫「うぇぇ……べ、別にもしかしたらそういうことになるかもって思って、結構前に買っておいたとかじゃな、ないのよ?」


穂乃果(全部説明してくれたね……)

穂乃果「ゴムくらい持ってるから大丈夫だよ」


穂乃果「はい、これ」

 穂乃果は服をもぞもぞしてサイフの中からゴムを取り出した。いつも持ち歩いてるってこと……?


 受け取ったものを開けて触ってみると、確かに私が用意したものよりも大きい気がする。

 穂乃果の陰茎にゴムを被せていく。



真姫「これでいいの……?」

穂乃果「うん」


ガバッ


真姫「……」


穂乃果「大丈夫だからね」

真姫「ええ……」


真姫「痛いのは、嫌」

穂乃果「うん」



120 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 01:00:37.21

 ベッドに押し倒されると、いよいよ実感が湧いてきた。上から頭を撫でられて見つめられて……私が恥ずかしいから横を向いていると穂乃果は首筋にキスを落としてきた。

穂乃果「ちゅ……いくよ?」

真姫「んぅ……」

 穂乃果の陰茎が、私のに当たる感触、くちゅって音が微かに響く。昼間だけれど、カーテンも締め切ってるし、雰囲気を察してくれたのか、真夏だというのに蝉の鳴き声すら聞こえない。つまり私たちが発する音以外はほとんど聞こえないから……そういう音がよりよく聞こえてしまうんだ。



穂乃果「んっぅぅ……♡」


真姫「くっ、はぁ……♡ほ、のか……っ」


穂乃果「大丈夫?」

真姫「ふぅ、ふぅ……♡」


 すごい圧迫感、まだ全部入ってないのにこんな……。痛みで顔を歪めていると穂乃果は優しく声をかけたりなでなでしてくれたり、私のためにこんなに……。


穂乃果「――全部入ったよ?」



 最愛の人が微笑む顔がそこにはあった。すさまじい圧迫感と少しの痛みがお腹に感じるけれど、こんなに嬉しそうにしてくれるなら……辛くもない。



真姫「はぁ、はぁっ……」


真姫「ほんと?」

穂乃果「うん、がんばってくれてありがとう」ナデナデ

真姫「痛い……っ」

真姫「血、出てる?」

穂乃果「ちょっと、だけ」



121 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 01:01:33.06


穂乃果「しばらくこうしてよっか」

真姫「え」

穂乃果「すぐにやっても痛いだけだよ?」

真姫「大丈夫、穂乃果にこんなして貰ったんだから……」





真姫「――好きにして?」

穂乃果「っ……」キュンッ

穂乃果「動くよ?」


真姫「んっ、ぁぁ……♡」

穂乃果「あっ、あっ♡」ギシギシ

真姫「ふっ、ふっ……」


 穂乃果が動くたびベッドが軋む。奥まで入ってくる穂乃果のものに自然と身体が強張っていく。


穂乃果「真姫ちゃん……気持ちいいよ♡」



122 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 01:02:39.15

 ぐちゃぐちゃっていうお互いの音の中に穂乃果の気持ちよさそうな声が聞こえる。気持ちよくなってくれてる、正直……私はそんなにきもちよくないけれど、初めてだから仕方ないわよね?


穂乃果「奥、当たってるの……わかる?♡」ヌプ…ニュプ

真姫「う、ん……穂乃果。もっと穂乃果のこと……感じたい」



 下腹部の痛みがじんわりと広がる。初めてってこんなものなのね……正直、痛いし……痛い。痛いだけ。


 膣のなかは鈍感だっていうし、これから少しずつ――。


真姫「っ~~~!?!?」ビクビクッ

真姫「あっ♡ぁぁあああああっ♡」

真姫(いまの、なに?)


穂乃果「――あは……ここ、気持ちいいんだね?」

真姫「ふぇ……な、なに……?」



123 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 01:03:55.40

穂乃果「んっ♡」



真姫「んっぐぅ、あっはぁ……♡なにこれ、やぁぁぁああ……♡」


穂乃果「ふっぁ……やっと可愛い声、聞かせてくれたっ……♡」

穂乃果「すご、膣内、ぐにゃぐにゃって……っ♡」ガグカク

真姫「穂乃果、穂乃果ぁ……♡なにこれ、なにこれ!?」///

グチュグチュ

 気持ちいい、気持ちいい、きもちいい……!
 突如として襲ってきた快楽の波は一瞬にして私の思考を奪いとった。穂乃果も私の弱いところを見つけたようで、気持ちいいとろばかり突いてくる。

 下半身から広がっていく感覚が、全身を飲み込んで脳に伝わる。視覚が少しずつ白んでいく、穂乃果の声も自分の声も遠くなっていく、それに反して身体は少しずつ硬直していく。



穂乃果「穂乃果のこと見て?」

 薄れていく視界のなかで、それでも穂乃果のことを必死に見つめる。見つめるとその人は必ず微笑んでくれて、二人で快楽の渦に落ちていく。もう出られなくなっても、この人となら……。




真姫「あっ♡あっぁぁぁ♡」ガクガク


真姫「すきっ、すきっ……穂乃果……っ♡」ギュゥゥ



124 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 01:04:56.32


穂乃果「あっ♡あっ♡だめっ♡も、でちゃ……♡」パンパンパン

穂乃果「穂乃果も好き、真姫ちゃんの、こと大好きっ♡」

真姫「んぅぅぅ♡い、く……はぁぁ……♡」


真姫「んぁぁ♡あっ♡あっ~~~~~~////」ビクンッビクゥ

 背骨を突き抜けていく快楽の波。

ギュゥゥ

穂乃果「ひっ♡そん、な♡締めっ……ふぁぁっ♡」ビュクビュクッビュルル


真姫「すごい、膣内で……びくびくって……」

穂乃果「んっ、くぅ……ふ、ぁあ♡」ビュッビュゥ



真姫(まだ出てる……すごい)

穂乃果「はぁ、はぁ……♡」ピュ……ピュルル


真姫「はぁぁ……♡」

穂乃果「はぁ……はぁ……♡」ビクビク



真姫(穂乃果も、気持ちよさそう……♡)


穂乃果「真姫ちゃぁん……」グタ……ギュ



125 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 01:06:39.43

 疲れちゃったのかしら。穂乃果は海老反りになって震えたあと、ふっと力が抜けて私の胸に倒れてきた。息を荒げで、顔を真っ赤にして……ちょっとだけ涙目。……本当、男らしくない。……可愛いから許すけど。

 押し寄せていた波が少しずつ引き始める。私は冷静になりつつあって、あの痴態や思いうかべると今すぐにでも逃げ出してしまいたい気分。まあ、ともあれ飲み込まれちゃうことはなかったわね。

 

穂乃果「真姫ちゃんの膣内気持ち、よかったよ? ……真姫ちゃんは?」


真姫「ええ……気持ちよかった」

真姫「全く、そんなに疲れるなら……」

穂乃果「――あ、よだれ出てる」


真姫「うぇ?」


真姫「ぅう///」



穂乃果「気持ちよくなってくれて良かったぁ」

真姫「……初めては気持ちよくないものじゃないの?」

穂乃果「大体そうだよね」



穂乃果「でも真姫ちゃん、膣内の奥から少し手前――」



126 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 01:10:45.87

真姫「だからそういうことイワナイデ!!!////」

穂乃果「う、うん」

穂乃果「抜くね?」

真姫「ふぁ……」

穂乃果「うわ……ゴムから溢れそ」

真姫「すごいわね……これもっと興奮してたら溢れちゃうじゃない」




穂乃果「そしたら――産んでくれる?」

真姫「な……///それはダメ!!」

穂乃果「ええー」

真姫「当たり前でしょ!?」

真姫「私は医者になるんだから産んでる暇なんて……」


穂乃果「うーん、ならさ大学行きながら産む? それなら――」


真姫「って、なんなのよこの会話は」


穂乃果「あはは……なんとなく」

真姫「まったく……」

穂乃果「それにしてもさ真姫ちゃん」

真姫「?」



127 : ◆wOrB4QIvCI :2015/02/25(水) 01:11:43.53


穂乃果「……痩せすぎじゃない?」

真姫「え?」


穂乃果「えっちしてる時、抱いてる感覚がないっていうか……」

真姫「……太らないのよ、練習もあるし」

穂乃果「へぇ――拒食症……?」

真姫「な……ふざけないでっ」


穂乃果「だって、すごい細い……殴ったら折れそう……?」



真姫「馬鹿にしてるでしょ」



真姫「背小さいくせに!」

穂乃果「な!! また言ったなー!?」


穂乃果「ねえねえ、今日お泊りしていい?」

真姫「いいけど、どうして?」


穂乃果「お風呂一緒に入ろ?」

真姫「……まあ、いいけど///」



穂乃果「やった!!」



穂乃果「ねえねえ、あとさ……」

真姫「?」

穂乃果「――今からお風呂まで、おしっこ我慢して……?」



真姫「は……?」



142 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:16:53.33

◇――――◇

風呂




真姫「はぁっ……んっ……♡」

穂乃果「十時間くらい我慢してるんだっけ?」


真姫「そ、うよ……もう日付変わるし」

真姫「ねえ、まだ我慢、しなきゃいけないの?」

穂乃果「我慢するの、気持ちいいんでしょ?」


真姫「あれは、そういう、ことじゃ……♡」


穂乃果「――身体、洗ってあげるね?」

真姫「ちょっ、はぁっ……♡」


真姫「……っんむ、そこ、だめっ……♡」

穂乃果「おしっこ出そうになったらいってね?」


真姫「う、そんなのっ」


真姫「も……う、でそうに決まってるじゃないっ……!」


穂乃果「まだだーめ」



143 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:18:32.56

真姫「ひっぐぅ……♡ひっ、やぁ」ウルウル

穂乃果「ここ、こんなに硬くなってる」コリコリ

真姫「んむぁ……んっんっ」キュンキュン

真姫(でちゃぅ……また、穂乃果の前で……♡)


真姫「っ……」ギュツ

穂乃果「真姫ちゃん、恥ずかしくないの? そんなそこにぎゅぅって指食い込ませて?」


真姫「な……っ////」



真姫「ひぅ……♡」ガクガク


真姫(どうしよ、抑えようすると……生だから、刺激が……でも抑えない、とっ)


真姫「ふぁ、あんっ♡んっぅぅ」ギュゥ


穂乃果「真姫ちゃん、一人で……してるの?」クス



真姫「ち、ちが……っ!!」///


穂乃果「でもこれ……おしっこじゃないよね?」クチャァ



145 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:25:34.84

真姫「……///」

真姫「はぁ、はぅ……もう許して♡」

穂乃果「許してって……真姫ちゃんが穂乃果に見られるの気持ちいいって言うから……」

穂乃果「それなのに許してっておかしい……よね?」

真姫「ぅぅ」

穂乃果「気持ちいいんでしょ?」ボソッ


真姫「ぅあ……きもち……ぃ」ビクビク……キュンキュン

穂乃果「うわ……すっごいひくひくしてるね♪」

穂乃果「はぁ、はぁ……また興奮してきちゃった……♡」

真姫「息かかって、る……」

穂乃果「ここ弄っても耐えられる?」

真姫「え……ちょっ」

クチュ…クチュ


真姫「あぁぁぁ……♡」ガクガク



146 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:26:04.87

真姫「だ、め、そんなのぉ……♡」


真姫(おしっこ、でそう……しかも穂乃果に、気持ちいいとこ触られてっ……♡)プルプル



穂乃果(すごい汗……本当におしっこ我慢してるんだ♡)

穂乃果「我慢してる真姫ちゃん、ほんとにかわいいよ……♡」


真姫「はっはっはっ……♡」

穂乃果「ねえ――お腹パンパンだね? さっきはあんなに細かったのに」

真姫「え……どういうこと?」

穂乃果「これ全部おしっこだよね? ふふ、おしっここんなに溜まってるんだ♡」スベスベ

真姫「~~~っ♡」//



真姫「ひっ、はっ、はっ、むりむりむり……も、むり……♡」トローン

穂乃果「いいの? こんな恥ずかしいかっこで? 出てくるところ丸見えだよ?」


真姫「ださ、せて……♡ださせなさいよぉ……♡///」ウルウル

穂乃果(真姫ちゃん、泣いちゃいそ……うふ♡)



147 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:28:20.90

穂乃果「あ、そうだ。おしっこの出てくるところ、くにくにってすると気持ちいいかもよ?」

真姫「だめっ、ほんとに尿道口なんてだめだから! やめて!」

穂乃果「んっ、ここ、かな?」クニクニ


真姫「っ~~~!!!!!!」チョロロ…

穂乃果「わ……すごい、ここから出るんだねっ!」

真姫「んっくぅ……」



穂乃果「もうちょっとでちゃったよ? 止めてるの、苦しいよね?」

穂乃果「全部出させてあげるね」

真姫「ちょ、お願い、トイレ……いかせ――」


穂乃果「ふふ」クニクニクニクニ




真姫「あっ…………ぅ……♡」チョロロ…プシュ…プシュ……シュゥウウウウウ


穂乃果「あは、ふんすいみたいっ!!」キャッキャッ



真姫(ぁ……すごい……いっぱい、でる……♡)


穂乃果「あむっ♡」

真姫「!?」



148 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:28:46.76

真姫「穂乃果! なにして――」

穂乃果「ごくっ……んぐ……ぷはぁ」



チョロロ……チョロ…



真姫「……なに飲んでる、のよ」

穂乃果「んー……美味しそうだなって」

穂乃果「味はしなかったよ?」


真姫「……」

真姫「……ぅぅ///」


穂乃果「え」

真姫「ふざけ、ないでっ……」ポロポロ

穂乃果「え、え」


真姫「ぅぅううううう」

穂乃果「ご、ごめんね真姫ちゃん!? 泣かせるつもりなんてっ!!」

穂乃果「本当にごめんね!?」



149 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:37:26.38

◇――――◇

穂乃果「ねえ真姫ちゃーん」

穂乃果「怒らないでよー」


真姫「勉強してるって言ってるでしょ」


穂乃果「むぅ」

穂乃果「真姫ちゃーん」

真姫「なに?」


穂乃果「もっと構ってよー、せっかく初えっちしたんだよー?」

真姫「……///」

真姫「知らない!」

真姫「人のおしっ……に、尿を飲むなんて最低!!!」



穂乃果「えー?」

穂乃果「あ、あれはやりすぎたよ……許して?」



真姫「いやよ」



150 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:38:19.85

穂乃果「でも真姫ちゃんだってすごく気持ちよかったんでしょ?」

真姫「……//」

真姫(おしっこを我慢してる時、私……いつもこの人のいいなり……)

真姫(普段は私の方が上なのにっ、なんであんなにそういう時だけ攻めに回るのよ……)

真姫(どうしよう……クセになりそう……)ゾクゾク


穂乃果「むぅ、いいもーんゲームしてよ」



ポチポチ


穂乃果「あ、ことりちゃんからメールだー」

真姫「……」

真姫「見せて」

穂乃果「え?」

真姫「ことりとのメール、見せて」

真姫「エッチだってしたのよ? もう携帯くらいいいでしょ?」


穂乃果「で、でも……」

真姫「いいから」

穂乃果「……どうぞ」



151 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:56:14.65

真姫「ありがとう」

真姫「へぇ、なるほど」

穂乃果「……どうして携帯なんか見るの?」


真姫「好きだからよ? 穂乃果、周りに女の子ばかりだし、とられるなんて絶対に嫌だから」

穂乃果「な、なるほど」

穂乃果(こういう時は普通に素直なんだ……)

真姫「私の携帯も好きなだけ見ていいから、ね?」

真姫「穂乃果以外に男の人の連絡先なんてないから見る必要ないかもしれないけど」

穂乃果「……」




真姫「……お願い」

穂乃果「うん……穂乃果も、真姫ちゃんさえいれば……」

真姫「……穂乃果」


真姫「……」スゥ

穂乃果「……んっ」チュッ


穂乃果「えへへ、穂乃果からキスしたの初めてだね?」



152 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:56:54.39

真姫「そうね、キス自体告白した時だけだものね」


穂乃果「大好き」

真姫「……//」


真姫「――あ、あと」

穂乃果「ん?」


真姫「その日どの女の子と話したかも教えてね?」

穂乃果「え!?」

真姫「あとアダルト動画も見ちゃダメよ」


穂乃果「ちょ、ちょっと……」

真姫「勉強もさせるから」

穂乃果「ふぇ!?」

真姫「私の相手なんだからそれなりになってもらわないとね?」フフン


穂乃果「なにそれー!?」


穂乃果「じゃあさその代わりにさ、穂乃果のことも少し聞いてよ?」

真姫「なに?」


穂乃果「今度から真姫ちゃんがおしっこする時は穂乃果も一緒にトイレに――」



153 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:57:21.08


真姫「フザケナイデ!!!////」


穂乃果「いたた……でも真姫ちゃん好きなようにしていいって前言ったもんっ!」

真姫「時効よ、時効!!」



穂乃果「そんなー!!」

穂乃果「でも、毎日エッチしてくれるんでしょ?」

真姫「はあ!?」

穂乃果「え……?」

真姫「一週間に一回よ!」

穂乃果「ええー!?!?」


穂乃果「ひどい、そんなのひどいよっ!!」

真姫「なにが」

穂乃果「だって、だって……」

真姫「……そ、そんなに深刻なことなの?」




154 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:57:47.88


穂乃果「だって……そ、そういうのみちゃダメってことは……その……ひとりでするのも、捗らないわけで//」

真姫「っ……///」

真姫「男の人はみんなそんなに性欲が強いのかしら」


穂乃果「……多分」

真姫「で、でも他の女の人の裸で興奮するなんておかしいじゃない!」

真姫「私は穂乃果以外じゃ興奮、しないし……//」

穂乃果「……」

真姫「まあ男は視覚で興奮するとは聞いたことはあるけれど……」

穂乃果「ねえ、真姫ちゃん……」ギュッ



真姫「わ、わかったわよ! さ、最大でも2日に、一回……」



穂乃果「ほんと!?」

真姫「え、ええ……」



155 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 00:59:31.61

 2日に一回かぁ。でも毎回出来るわけじゃないし……うう穂乃果好きなこと全然出来なくなりそう。


 女の子とのメールも見せるし、えっちな動画もダメ……うぅ……そんなことしたら一人で出来ないよぉ……。しかも勉強しなきゃいけないの!? 真姫ちゃんのお家医者だからかな……。



真姫「――穂乃果と出会えて、良かった」


穂乃果「え?」

真姫「やりたいことがあってもいつも自分に言い訳して、逃げてきた」


真姫「こんな日々がずっと続くんだって諦めてたし、納得だってしてた」


穂乃果「……」

真姫「穂乃果が見つけてくれたから……あの日私がピアノを弾いていなければ私は今でも一人だったのかもしれない」


穂乃果「そんなことないよ」


穂乃果「あの日ピアノを弾いてなくたって、穂乃果は絶対真姫ちゃんのこと見つけてた。地球の裏側だって、きっと見つけてた!」


真姫「ふふ……なに言ってるのよ」

真姫「……本当に感謝してる」



真姫「好きよ、ありがとう」



156 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/05(木) 01:00:23.94

穂乃果「うんっ」


穂乃果「あ、感謝してるならさ」

真姫「?」


穂乃果「もうちょっと穂乃果の要望を――」

真姫「だからあなたの要望を聞いてたら身体がもたないの、わかる!?」

真姫「ほら今から勉強させるわよ?」

穂乃果「それは嫌!!」


 こんなに可愛い恋人がいて、みんなと楽しくµ’sの活動もできて、穂乃果より幸せな人なんているのかなって思っちゃう。でもこんなこと言うと、また真姫ちゃんに何か言われちゃいそうだからやめておこ。


穂乃果「医者になるなら穂乃果を養ってよぉ……」

真姫「ダメに決まってるでしょ」


真姫「ほらもう二年生なのよ、勉強を――」

穂乃果「わー!!!」






 うーん……やっぱり、真姫ちゃんと付き合うって大変みたい……?




◇  西木野 真姫 ルート  ◇





320 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:24:44.19

◇◇◇ 綺羅 ツバサ Love Live ◇◇◇









海未「――廃校が中止になりました」




絵里「え……?」


真姫「うそ、でしょ?」



海未「本当です」

凛「ど、どういうこと!?」



海未「はい、さきほど理事長からお話を聞きまして……明日にでも文書が、出るとのことです」



にこ「どうしてそんな急に」

海未「――Love Live」



希「っ……」



にこ「……なるほどね」




真姫「一応の効果は、あったってことね」



321 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:27:17.49



 廃校が無くなった、最高の知らせです。それなのにも関わらず私たちの間には言いようのない空気が流れていました。換気してたくてもそこに留まり続けて、変わることはない。



海未「とりあえず、お疲れ様でした」



海未「みんなのおかげで当面の目標は達成出来ました」


花陽「そうだね……これで後輩もできるんだ」


にこ「良かったわね」

にこ「優勝はどうなるかな」


絵里「そんなの決まってるでしょ」


希「印象操作が強く働いてるね」


希「勿論最高のパフォーマンスに仕上げてくるけど、アライズは強いっていうイメージが……」


にこ「ほんとね……明日でLove Liveも終わり、か……」




にこ「……出られたのに、なんでこんな……悔しいの」


「……」



322 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:28:37.07

海未「……みんな、同じですよ」

絵里「ことりは、大丈夫なの?」

海未「……学校には、一応来ています。でも……」

真姫「まるで、別人、ね」

海未「……」

海未「……ショックが大きすぎた、みたいです」

絵里「それはそうよ……あんな大きなところで、あんな失敗……」

真姫「ぶつかった私も……悪い」

希「……みんなのせいだよ。これはみんなのせい」

希「ことりちゃんに全部任せてしまって、それに気がつけなかったのも悪い」




花陽「――穂乃果ちゃんが、居てくれれば」







にこ「あいつは、なにしてんのよ」



323 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:30:18.50

海未「……わかりません」


にこ「わからないってなによ!?」

真姫「ちょっと……」

にこ「わかってる……こんなのいっても意味ないことくらい」

にこ「でも……っ」

絵里「別れたんでしょ、結局」

海未「はい、少し様子を見てきたのですが……」


 目を閉じて二回ほど首を横に振ればみんなはそれで全てを理解してくれたようです。


絵里「――みんなで、ご飯でも食べに行きましょう? せっかく、良い知らせが入ってきたんだから」


真姫「……そうね」

海未「ことりには……私が連絡します」

凛「来て、くれるかな……」



海未「……」



324 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:31:03.31

◇――――◇


ことり「あっ……♥︎」

ことり「んくぅ♥︎はぁっ♥︎」

ことり「ひゃぅ……♥︎きもち……っ♥︎」ヴヴヴヴヴヴヴ


ことり「あっっ♥︎いやぁぁ♥︎」////

ことり「いっ……く♥︎」キュンキュン



ことり「ふぁぁっっ////」ビクビクッ

ことり「はぁ……♥︎はぁ……」




ことり「はぁ……また、やっちゃった」






ことり「……太った、かな?」

ことり「練習出なくなったし」



325 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:32:09.71

ことり「ひとりでばっかりして……本当ダメな人間だね……」



ことり「――穂乃果ちゃんとしたいな……」


ことり「また昔みたいに、いっぱいいっぱい……」


 叶わなかった想いに、しがみつく。叶わなくなってしまった想いにしがみつく。


 穂乃果ちゃんがツバサさんと別れてその想いに対する最高の答えは、より遠くなってしまった。まず物理的な距離が離れてしまっている、お互い練習に参加することはなくなって……顔を見ることもない。そして精神的にも当然離れていっている。もし穂乃果ちゃんがツバサさんとまだ付き合っていたならば、まだ望みはあったのかもしれない。


 でも、徹底的に打ちのめされてしまったら……練習どころじゃないよね? ことりだって、もし穂乃果ちゃんと付き合ってて、フられちゃったら……そうなると思う。


 穂乃果ちゃんがツバサさんと付き合っていて、ことりがこんなになっているところを穂乃果ちゃんが迎えに来る……こんな未来を想像することばかり。例えあの人がことりだけを見てくれなくても……そっちの方が良かったに決まっている。



326 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:35:26.84

 結局最後まで受け身で、最後まで自分の意思を貫けなかったから……あの失敗が生まれてしまった。センターは怖い、って相談すれば良かった、穂乃果ちゃんやみんなに気がついて欲しいだなんて、馬鹿みたい。



ことり「会いたい、よぉ……」



 ほら結局こうやって口だけでしか言えないの。会いたいなら、穂乃果ちゃんの家に行けばいい、でもそれすら出来ないのは……あんな大失敗をしておいてどんな顔で穂乃果ちゃんに会えばいいのかわからないから。


 ああ、身体が冷えてきた。また暖めなくちゃ……手元にあった淫猥な玩具を掴んで、自分の液体をなめとる。汚い、こんな汚いものをことりは快楽と引き換えに出してるんだね。またこのおっきいのを膣内に入れればきっと気持ちよくなる、最近せっかく膣内でも気持ちよくなれて来たんだもん。もっとたくさん、しないと損、だよね?




ことり「わんだーぞーん……きーみーにー……」



327 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:36:29.81

 ああやっぱり馬鹿みたい。µ’sなんてもう辞めたに等しいのに、歌が浮かんでくる。前までオリジナルの歌なんて作ったことないのに、自然に浮かんでくる。もしあのまま活動を続けていたならば、きっとこの歌をみんなに聞いて貰っていたのかも、なんて。




 馬鹿になればいいんだ、全部全部この瞬間だけは忘れて気持ちよくなって――。


コンコン



ガチャ




海未「――ことり」


ことり「ひゃぁっ!?」バッ



海未「ぁ……!!!」




ことり「――ちょ……ノックくらいしてよぉ!!!!!」



海未「す、すみませんっ!!!」


ことり(してたけどっ、そういうことじゃ!!)



328 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:37:03.86


バタンッ


 ど、どうして海未ちゃんが!? ここはことりの部屋だよ、聖域だよ!? だから気兼ねなくひとりえっちが出来てたわけでっ……。なにこれ、どうしようどうしよう……みられちゃったよね。


 お母さんだな、お母さんが海未ちゃんだからーってお家に入れちゃったんだ……。


 頭を抱えていてもしょうがないよね……とりあえず服を着て……。



ことり「最悪……」




ことり「……入っていいよ」



海未「あ、あの……」


ことり「……」

海未「ごめんなさい、ノックが……甘くて」

ことり「……見た?」


海未「え……」



329 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:40:18.72

海未「みみみみ見てませんっ……」

ことり「見たんじゃんっ///」

海未「いや、あの……」



ことり「――なんの用?」



海未「……ことり、みんなでご飯を食べようって話になったんです」


ことり「そっか」

海未「ことりも来てくれませんか?」


ことり「……ムリだよ」


ことり「みんなにどんな顔して会えばいいの。ことりは……ひとりで気持ちよくなりたいだけのダメ人間だもん」

海未「……」


ことり「失敗したことも対して謝らないで、逃げて、こうやってひとりで虚しくシテるだけなんて、馬鹿みたいだよ」


ことり「もう、ほっといてよっ……」



330 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:41:15.02

ことり「こんな気持ち悪い人がもうスクールアイドルやるなんてありえないし、出来ないよ……」

海未「……ことり、私たちは――」


ことり「帰ってよ!!!!」


海未「っ……」

海未「ごめん、なさい……」

海未「また、来ます」





ことり「っ……」


 ほら、またやっちゃった。悪いのは全部ことりなのに、こうやって当たって……これじゃあどんどん友達が減っちゃうよ。学校でもµ’sのみんなには色々声をかけられるけれど……それも全部突き放して。



 布団の中に隠した玩具を再び取り出して、もう片方の手で胸をまさぐる。



ことり「あは……♥︎」



 忘れちゃおう。そんな嫌なことなんて、全部。




331 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:44:05.32

◇――――◇


あんじゅ「つまんなーいっ」

英玲奈「仕方ないだろう」

あんじゅ「だって絶対勝つわよ」

英玲奈「まあ……いや、なにが起こるかわからないぞ」

あんじゅ「ツバサがこけるとか?」

英玲奈「そういうことだ」


ツバサ「ちょっと」


ツバサ「まあ……二人の気持ちもわかるけれど……」

ツバサ「まさか……決勝で同士討ちなんて、ねえ」

あんじゅ「UTXに戦力集めすぎたかんじかしら。これじゃあ校内のパフォーマンス対決と変わらないじゃない」

英玲奈「それだけ後輩達も力をつけているということで、嬉しいじゃないか。次のA-RISE候補に困らなそうで」

ツバサ「ま、いいじゃない。UTXの"A"として、負けは許されないわよ」

ツバサ「逆にいいんじゃないの」

あんじゅ「そうなのかなー」



332 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:46:39.78

◇――――◇



にこ「結局アライズだったわね」

真姫「そうね」

にこ「そもそもUTX内の同士討ちっていうのがつまらないわよね」


海未「それだけUTXの芸能科は力があるということでしょう。アライズ以外にも決勝に行くグループがあるなんて」

絵里「本当……恐ろしいわね」




花陽「それで、次回のLove Live のことなんだけど」





にこ「――今度こそ優勝よ!!」




「……」



にこ「なによ……出るんでしょ?」


にこ「ねえ、みんな……」



333 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:48:44.45

真姫「だって……次出たって……」

真姫「穂乃果も、いないし」

真姫「ことりもいないし……勝てるとは思えないわ」

絵里「……私もそう思う」

にこ「っ、ならことりを呼び寄せればいい穂乃果も戻せばいいでしょ!?」

にこ「あいつがしたいっていったから私は――」



海未「――出来るならしていますっ!!!!!」



シンッ…



にこ「……」


海未「それが出来ているのなら、もうやっていますよ……でも二人は戻ってきて、くれないんですっ……」



希「穂乃果ちゃんはともかく……ことりちゃんは難しいかもしれんね……」



334 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:54:50.83

絵里「あんなことがあったんだものね……」


にこ「っ……」

にこ「なんでよ……私はまだっ……」



凛「にこちゃん……」


凛「り、凛もまだ……やりたいっ。みんなと一緒に、また!」


にこ「……」

希「……ウチも、やりたい」

絵里「希まで」

希「だって――もう卒業、しちゃうんよ?」

絵里「っ……」


花陽「ぁ……」


真姫「……」

絵里「それは言わないようにしてたじゃないっ」

希「でもっ!!」



335 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:59:01.41

希「これが最後なんやって思うと、まだ終わりたくないっ」

にこ「……そうよ!」



凛「なら……みんなでことりちゃんのとこに行こうよ!」

絵里「――いえ」



凛「え?」

にこ「まだ言うの!?」



絵里「最初は穂乃果がいいんじゃないかしら」

にこ「……?」

海未「私もそう思います」



海未「確かに直接的に何かをするわけではありません。練習メニューだって私と絵里で考えればいいですし。でも、穂乃果がいることの意味はそういうことでは、ないですよね?」

海未「穂乃果がいたからここまで来れた、それは間違いないはずです」


にこ「……」


にこ「そんなことわかってる。なら……」



336 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 16:59:28.21

にこ「私たちには穂乃果が必要。みんな、それでいい?」

真姫「もう確認なんて、いらないんじゃない」

にこ「そうね……」

海未「ことりも……きっと穂乃果に助けて欲しいんです」


絵里「Love Live 目指すってことでいいのね?」




「うんっ!!!」




にこ「よしっ、今日の練習は中止! 代わりに――」



337 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:02:27.07

◇――――◇


雪穂「穂乃果」コンコン

穂乃果「いいよ」


雪穂「おまんじゅう余ったけど、食べる?」

穂乃果「じゃあ一つだけ」

雪穂「はい」

穂乃果「ありがとう」

雪穂「――あんた、今日も学校休んだの?」

穂乃果「……昨日は行ったし」

雪穂「はぁ……」


雪穂「別にいいけどさ、……本当にいいの?」

穂乃果「なにが」

雪穂「もう海未ちゃん達と一緒にしなくて」

穂乃果「……そんな資格ないから」

雪穂「でも――もうみんなで出来る時間ない、よ?」

穂乃果「どういうこと?」

穂乃果「ぁ……」



338 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:03:16.28


穂乃果「――卒業しちゃう……?」


雪穂「少しくらい考えてみてもいいんじゃない?」


バタン


穂乃果「そっか……三年生はもう終わり、か」


穂乃果「会えなくなるのかな」


穂乃果「仕方ないよ……」

穂乃果「……仕方ない」



 もう関係ないことだし。今更穂乃果が何を思ったってなんの意味もない。自ら断ち切って、その結果……断ち切られてしまった色々な関係も全部穂乃果のせいだ。

 パソコンの画面はいつでもツバサさんを映していた。PVだったり、グラビアだったり、ちょこっと映っているものだったり――Love Liveの決勝だったり。




 圧倒的なパフォーマンスを持って彼女達はその大会を制してしまった。きっとその大会の直後にサプライズとして発表された第二回Love Liveにも出場するんだろう。きっと今より露出が多くなって人の目に触れることは増えていく。もう――穂乃果なんてなんの存在でもないってこと。



339 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:09:10.66

 みんな怒っているだろうな。ううん、怒ってなんかないよ、もうみんなにとっても穂乃果なんてきっとどうでもいい存在に決まってる。途中で投げ出してしまったこんなやつ――。


 µ’sのパフォーマンスは、はっきり言って見ていられるものじゃなかった。穂乃果はその時ツバサさんのことで泣いていたから、後から見たんだけれど、何度も途中で映像を止めようって思ったよ。ぶつかったり、転んだり……それももちろんだけれど――辛そうに踊るんだもん。みんなが辛そうにしてたら、こっちまで胸が締め付けられるんだよ。


 µ’sのことはなんとも思っていないはず。だって自分からどうでもいいっていったじゃん、どうでもいいならこんな……こんな気持ちになるはずない。……どうでもいい……どうでもいいのっ――。





ガチャ


穂乃果「……なに雪穂」



穂乃果「……だからなに――」


穂乃果「え……」







にこ「こんばんは」

 



340 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:14:21.99


◇――――◇


にこ「はい、コーヒー」

穂乃果「……いいよ」

にこ「もう買っちゃったんだから飲みなさいよ」

 そう言って手渡されたコーヒーを両手で掴むと、冷えていた手に熱が灯る。



にこ「寒くなってきたわね」


 隣に座ったにこちゃんがはあって手に呼気を打ち付ける。まだ白くはならないかって恥ずかしそうに笑った。

 急にどうしたんだろう……いきなりうちに来て穂乃果をこんな公園に連れだして。


穂乃果「もう夜だよ、どうしたの」

にこ「あんたの顔が見たくなったの」


穂乃果「なんで……」

にこ「なんでって、なんでかな?」


にこ「まあどうでもいいでしょそんなこと」



341 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:15:34.00

穂乃果「……」

にこ「――私たちのパフォーマンス、見てくれた?」

穂乃果「はい」

にこ「酷かったでしょ」

穂乃果「ま、まあ」

にこ「はっきり言ってもいいのよ」

穂乃果「……なんで、穂乃果にそんなこと聞くんですか」

にこ「え、だって……」






にこ「――穂乃果は私達のマネージャー、でしょ?」





穂乃果「っ……」

 なにを、言ってるんだこの人は。




穂乃果「なに……言ってるの」



穂乃果「穂乃果はもう、そんなんじゃない」



342 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:19:33.72

にこ「辞めたなんて言われてないけど」



穂乃果「そうだけど、でも……察してよ」


にこ「私もね、あんたがツバサと恋人になってµ’sに来なくなって……ああそんなもんかって、仕方ないって割り切ってたわ」



にこ「メンバーってわけでもないし、練習メニューだってみんなで作れるし」



穂乃果「……」




にこ「でもそうじゃなかった」



にこ「……私はまだ、みんなで一緒にやりたいの! Love Liveに出たいのっ!!!」ガシッ


にこ「お願いだから、穂乃果の力を貸して……っ」




穂乃果「……」

穂乃果「穂乃果になにができるのっ」



穂乃果「こんな、こんな最低なやつにっ!!!」



343 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:22:15.48


穂乃果「みんなに迷惑をかけるだけ、だから……辞めま――」






パァンッッ‼︎‼︎




「ちょ……にこ」

「ダメ、見てなきゃ」

「でもっ」







にこ「はぁ、はぁ……」

穂乃果「っ……なんで」

にこ「許さない」


にこ「辞めるなんて許さないんだから」


穂乃果「なんで……っ、なんで!? 穂乃果がいたって意味ないじゃん!!」


穂乃果「みんなに迷惑ばっかりかけて、みんなのこと振り回して、みんなの邪魔ばっかりしてる!!」



344 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:24:59.37


にこ「まだわからないのっ!? それがあんたのいいところでしょうが!」

にこ「確かに迷惑だってかけるかもしれない、でも……それでもみんなを引っ張って空気をどんどん入れ替えてくれるのはあんたにしか出来ないのよっ!!」

にこ「私が欲しくて、欲しくてたまらないそんな能力をあんたは持ってるの!」



穂乃果「……」


にこ「だから……辞めさせない。絶対、これは部長命令」

穂乃果「……でも」






絵里「――私からもお願い」

にこ「ちょ……私に任せてって」



穂乃果「みん、な……?」



絵里「そのままだとまたビンタしちゃいそうだったから」


にこ「そ、それは」

にこ「ごめん……穂乃果」



345 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:28:01.29

穂乃果「いや……」


希「んー、穂乃果ちゃんを見るの久しぶりやね」



凛「元気だった!?」

真姫「元気なわけないでしょうが」

花陽「あはは……」


穂乃果「……なにしてるの。もう、夜だよみんな帰らないとだよ!?」







海未「――あなたを迎えに来たんですよ」





海未「みんなが戻って来て欲しいって、思っているんです」



穂乃果「っ……」







346 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:29:18.00


絵里「……私達は、もう卒業しちゃうの」


希「……みんなで話し合ったの。どうしたいかって」



にこ「――私達は、もう一度ラブライブに出たい」





真姫「……」

穂乃果「……」

海未「お願いします、穂乃果。私達にはあなたとことりが必要なんです」

希「µ’sは9人、前に言ったやん?」


絵里「穂乃果……」






穂乃果「……考えさせて」

海未「え」

穂乃果「一日でいいから、お願い」


にこ「……わかったわしっかり考えてね。自分に後悔だけはしないで」

穂乃果「うん」



347 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:29:54.63


◇――――◇


絵里「全く、ビンタするなんて」

にこ「あ、あれは」

絵里「暴力系アイドル?」

にこ「そうよ!!」

絵里「売れないわね」

にこ「なんですって?」

希「まあまあ」


希「……ウチらの想い伝わったかな?」



にこ「伝わってないと、困るのよ」

にこ「あいつがいなきゃ私達はダメなんだって、わかったから」



絵里「ほんとね……。そもそも穂乃果がやろうって言い出したんだもの、当然かもね」



348 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:30:27.33

希「不思議な男の子やね」


希「にこっちも穂乃果ちゃんみたいになりたかったんや?」

にこ「あ、あれは……でも。あいつみたいに周りを引っ張っていければ……辛い想いしなくてすんだのかもって」


希「でも、その時辛い想いをしたから、今があるんやない?」

にこ「……そうね。感謝、しなきゃね」


絵里「次からは絶対卒業の話はしちゃダメよ。する時は、本当に直前になった時」


にこ「ま、ラブライブに優勝してそれどころじゃないわよきっと」




希「ふふっ」



349 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:36:51.69

◇――――◇


英玲奈「ツバサ!」

ツバサ「え……?」


英玲奈「全く……話を聞いていたのか?」

ツバサ「あ、ごめん」

あんじゅ「あー、また高坂君とのプリ見てるー」

ツバサ「っ!?//」

あんじゅ「なあんだ、まだ忘れられてないんだ」

英玲奈「もしかして原因はそれなのか?」

ツバサ「ち、ちが……っ」



ツバサ「……」



あんじゅ「……別れたくなかったんでしょ?」



350 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:37:55.88

ツバサ「違う、あのままじゃ……ダメだったのよ」

英玲奈「なら、その状況で苦しむな。切り替えないと」

ツバサ「そう、よね……」

ツバサ「わかってる……」


~~~♪♪


ツバサ(穂乃果さんから、メール……? また、"ああいう"メールかしら)








 µ’sのことで、相談に乗って下さい!!!









ツバサ「……え」


 気がついたら、身体が動いていた。制止する二人の声を振り切って、私は校内でも人気の少ないところへ。


 身体がふつふつと湧き上がる、なんだろうこの感じ。ただの文字なのに、昔みたいな心の高鳴り。たった一言、それでも……最初に会った時と同じその一言は、私を再び穂乃果さんへと繋げるのには、十分過ぎるものだった。




351 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:42:44.69

◇――――◇



 なにそれ、どういうこと。意味がわからないよ。穂乃果が、必要? 最低なこと、したのに?



穂乃果「どうしよう」


 迷うこと自体がいけないことだってのもわかってる。本当ならあの人たちのことも突き放して、全部なかったことにするべきなんだ。なんで穂乃果、迷ってるの?

 迷ってるってことは……もしかして。


穂乃果「ツバサさん、どうすればいいんですか?」



 壁に貼り付けてある昔の恋人に問いかける。その人はいつも同じ位置同じ笑顔でそこにいる、答えてくれることはもちろんない。あの日別れてからきっと電話もメールも届いていないはず。



 でも相談出来る人なんて穂乃果はその人しか知らない。ダメだってわかっているんだよ? でも、それでも――。




352 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:44:21.53

穂乃果「送っちゃった……どうせ返って来ないけど」

 送ったメールを再度見直して、ああなんてこと送ってるんだろうって自己嫌悪に陥る。もう関係のない人、それでもすがりつくあたり、穂乃果は女々しすぎる。






~~~♪♪♪♪



穂乃果「え……うそ」


 驚いたってだけでは、表せない。もう話すことなんて、無いと思っていた。登録されたツバサさんという文字に手が震え冷や汗すら出てくる。このボタンを押せば――。



穂乃果「もし、もし」

ツバサ『――こんばんは』



穂乃果「ツバサ、さん……」

ツバサ『……相談があるんでしょ』


穂乃果「は、はい!!」



353 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:44:56.72

穂乃果「着信拒否とか……してなかったん、ですか?」

ツバサ『ええ』

穂乃果「あ、あんなに……迷惑メールみたいなの送ったのに?」

ツバサ『そんなことするわけないでしょう。さあ早く相談があるならしてみて?』

穂乃果「えと、いいんですか?」

ツバサ『どうぞ?』


 どうしよう、相談あるけど、でも……。


穂乃果「そ、その……穂乃果、みんなに戻って来て欲しいって、言われて」

ツバサ『……そう』


穂乃果「戻っていいのか、わからなくてっ。だって、穂乃果はツバサさんのことしか見てなくて、他のことなんて全部どうでもいいって思ってた最低なやつなんです!!」


穂乃果「幼馴染にもひどいこと言って、そんなやつがっ」


ツバサ『……』



354 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:50:11.38


ツバサ『……穂乃果さん、なにを相談したいの?』

穂乃果「え……?」

ツバサ『もうとっくに答え、出てるじゃない』


穂乃果「よ、よくわかりません」

ツバサ『あなたはµ’sに求められている、そしてあなたが迷っているのはµ’sに復帰してもいいのかどうか』


穂乃果「?」


ツバサ『だから、あなたは復帰してもいいのかっていう問いの時点で、復帰したいっていう感情がそこにあるでしょう?』


穂乃果「ぁ……」


ツバサ『復帰していいかどうかなんてµ’sの人達が決めること、そしてそれもクリアしている』


穂乃果「……」


穂乃果「穂乃果は……µ’sに、復帰したい?」



355 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:50:38.63

ツバサ『そうなんじゃないかしら』

穂乃果「そっ、か……」

穂乃果「そうなんだ……」


ツバサ『あなた、やっぱり抜けているわね』

穂乃果「あはは、そうですよね」


ツバサ『……待ってるわよ』


穂乃果「え?」

ツバサ『Love Liveという大きな舞台であなたの力はµ’sにどれだけのものを与えるのか』



穂乃果「……はいっ!!!!」


ツバサ『ふふ、じゃあね』




穂乃果「ま、待って!」

ツバサ『?』








穂乃果「――い、いつかまた告白、していいですか!?」



356 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:51:28.92



穂乃果「っ……」




ツバサ『――くす……待ってるわね』



ブツ



穂乃果「……はぁぁ」




 そっか、そうなんだ。穂乃果はやっぱりまだ、みんなとやりたいんだ。


 みんなが受け入れてくれるって言ってる、なら穂乃果はそれに飛び込んでしまおう。そして――飛び込んだ後に死ぬほど謝ればいい、でも、それは飛び込んだ後に考えよう。

 

 つい数分前まで考えていたことが全部おかしいことに思えてしまう。なかったことになんてするべきじゃない、本当の謝罪方法は最後までやり抜くこと、穂乃果がやろうって言い出したんだから尚更だ。みんながしたいって言うんだからそれを支える絶対、なにがあっても。緊張なんて絶対させてないように。絶対、絶対。



 最後までやり抜いてやる、もう後悔しないように。やり遂げたって最後に思えるように。






 ――そして、いつかツバサさんに胸を張って告白出来るように。





357 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:54:44.17

◇――――◇

翌日




にこ「もういいわよ」


真姫「ほんとね」


穂乃果「迷惑かけて、ごめんなさい!!」


絵里「それ以上すると、頭が地面にくっついちゃうわよ?」

希「あはは、それも面白い」

希「まあとにかく、みんな許してるから頭をあげて?」

穂乃果「……うん」

凛「穂乃果ちゃんが復帰してくれて嬉しいにゃー!!!!」ギュゥ


穂乃果「わ、もぉ……」


海未「本当に良かったです」

海未「後は……」



358 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:55:18.50

にこ「ことり、か」


海未「――穂乃果」

穂乃果「わかってる」

穂乃果「みんなはラブライブの曲を作ってて!! 本当に時間がないから!!」

真姫「ええ、わかってる。だから昨日から作り始めてるわ。ね、海未」

海未「はい」

穂乃果「おぉ……」

にこ「あと三週間くらいで第二回の予選が始まる」

にこ「全く、本当にアホらしい日程組むわね運営は」

にこ「そのくせオリジナルのみとか」


海未「前回の影響で参加する団体が増えすぎるのを予防するためでしょう」

にこ「それにしたってこんな短期間で新曲って……」

真姫「だーかーら、私を誰だと思ってるの?」



359 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:57:27.86

真姫「やるしかないでしょ?」


にこ「ふふ、そうね」


穂乃果「そういうこと! ことりちゃんのことは穂乃果に任せてっ!!」

穂乃果「ことりちゃんがいないと、衣装も作れないし、それに」


海未「それに?」


穂乃果「お菓子も食べられないしっ!!」


絵里「うふふ、なにそれ」

穂乃果「本当だよっ! 美味しいお菓子食べたいじゃん!」


穂乃果「またことりちゃんに作ってもらうんだ」

にこ「それも負担にしないように」

穂乃果「あ……」




360 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 17:58:02.79

花陽「うふふ」



にこ「……」



 ほら、やっぱり凄い。


 私がどうやってもできないことを、この人は平気でやってみせる。人の中心になれて、なった瞬間、火に油を注いだみたいに物語は動きだす。羨ましいけれど、私にはそんな能力がないことくらいわかってる。



 でも別にいいの。自分が自分らしく精一杯やれば、きっと穂乃果がなんとかしてくれる。人任せってわけではないけれど……穂乃果にはそう思わせる何かがあるんだ。




 絶対穂乃果なら傷ついたことりも治して、連れ戻してくれる。



 そうして全員揃ったらなら……今度こそみんなで――。






361 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:03:33.61

◇――――◇


ことり「どどうしようっっ!!!」


 なにそれ!? い、今から来るなんて聞いてないよ!?


 バタバタと散らかったものをクローゼットの中に押し込み続ける。こんなことをするのも久しぶりな気がする。あれ以来、自堕落な生活が続いていて、部屋も散らかってしまっていた。いつもならマメに掃除するからこんなに慌てることもないんだけれど……。


 また一人でシている時、穂乃果ちゃんからの一通のメールによって、その全てが激変した。どうせ穂乃果ちゃんのことだから、メールを送った瞬間にことりの家に向かっているに違いない。一応掃除を始めてからメールを返したけれど、全然安心なんかできない。そもそもなんで来るの!? ど、どうしよう匂いとかするのかな!? 自分じゃわからないし……。





 あ、そうだ。お母さんに穂乃果ちゃんはしばらく入れないでって言えば――。




 これは明暗、早くお母さんに伝えないと。



362 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:05:10.90

ガチャ


穂乃果「お邪魔します」


ことり「あ……」



 ど、どうしよう。全部、間に合わなかった……。扉が開く音と共に振り返ると、一番好きな人が、そこにいた。胸の鼓動が暴走する、言葉を発そうと思ってもあわあわ訳がわからないことが出ていくだけで、まるで魔法がかけられてしまったみたい。なんだかこの状況に現実感がなくて、しばらく何も反応できないでいると、その人はにっこりと笑ってみせた。


穂乃果「……久しぶり」



ことり「久し、ぶり……」




 ああ……また魔法がかけられちゃった、のかな?



363 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:06:11.10

 ああ……また魔法がかけられちゃった、のかな?


 先ほどまでのふわふわした感じは一切なくなって、驚くほど安心することが出来た。もちろん、今だって好きな人を目の前にして、ドキドキしているけれど、それ以上に穂乃果ちゃんには人を安心させる力がある、のかもしれない。


穂乃果「パジャマなんだね」

ことり「あ、うん。返ってきたらすぐ着替えちゃうから」


 穂乃果ちゃんに、何があったの? その表情からは前のような弱々しさは一切なくなっていた。


ことり「座って?」

穂乃果「うん」



穂乃果「――あれ、これなに?」

ことり「そ、それは……っ」



 穂乃果ちゃんが手にとったのは、さっきまでことりが使っていた、お、大人の玩具だった。



364 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:06:38.72

ことり「か、返して!」

穂乃果「お、すごい」ヴヴヴヴヴヴ



ことり「や、やめてよぉ!!!///」



 スイッチまでつけて、もう耐えきれないっ。すぐに奪い取って、赤い顔のまま穂乃果ちゃんに詰め寄ると、きょとんとした表情で謝られてしまった。


 あ……そ、そっか。穂乃果ちゃんはこれがそういうものだって、こと知らないんだった……。そ、それなら勝手に一人で怒って馬鹿みたいだよ……。




ことり「はぁ……」

ことり「なにしにきたの?」

穂乃果「……うん」

穂乃果「まずは、ごめんね」

ことり「え?」



365 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:09:01.05

穂乃果「穂乃果ね、なんにも見えてなかった。ツバサさんのことしか考えないで、他のことはどうでもいいって。本当に最低だったよね、ことりちゃんにも酷いこと言った」


穂乃果「だから、本当にごめんなさいっ!!!」

ことり「あ、頭なんかさげなくても……」

穂乃果「ことりちゃんのこと、みんなのこと、絶対支えるって言ったのに……」


ことり「……ううん。穂乃果ちゃんは、悪くないよ。恋人が出来たらそっちを優先するのだって……」

穂乃果「ことりちゃんは優しいね……。ことりちゃんやみんなが、本当に優しかったから、穂乃果はそれに甘えすぎちゃったんだよ」


穂乃果「だからね、そういうのも全部治そうって思って、穂乃果はね――もう一度みんなの優しさに甘えることにしたんだ」

ことり「?」




穂乃果「みんながもう一回チャンスをくれたんだ。どん底に落ちた穂乃果に手を差し伸べてくれて、翼をくれた。だから……もう一回、もう一回、みんなと飛びたい。みんなで違う世界を見てみたいんだ!!」



366 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:09:32.26

穂乃果「三年生も卒業しちゃう、だからもうみんなで出来るのは今回しかないんだよ!?」

穂乃果「これは穂乃果のワガママかもしれない、でもみんなで飛ばなきゃ意味がないの! それには、ことりちゃんが必要なんだよ!」




穂乃果「だから、ね? ――µ’sに、戻ってきて?」




 なに? どうして、こんなにキラキラしているの? あんなに弱々しかったのに、どうして……。穂乃果ちゃんが言うように、みんなが、穂乃果ちゃんを救ったの?



 戻ってきて、くれたんだ。ことり一人じゃ穂乃果ちゃんを笑わせることなんてできなかったのに、みんなでやれば人を地の底から引っ張り出すことだって、出来るんだ。





 ――目の前には、正真正銘、ことりが好きになった太陽みたいな男の子がいた。




367 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:11:54.71

ことり「無理、だよ……っ」

穂乃果「え?」

ことり「ことりは、みんなに最低なことしたのっ。みたでしょ!?」

穂乃果「……」


ことり「許してくれるわけないっ、また迷惑かけるに決まってるっ!!!」

穂乃果「……そっか」


ことり「だから、もうっ……」


穂乃果「ことりちゃんは、やりたい?」

ことり「……や、やりたくないよ」

ことり「怖いの……っ、人の視線が……怖いの!!」


穂乃果「……ごめん」ギュッ


ことり「え……」



穂乃果「ことりちゃんが辛かったのに、気がついてあげられなくて、ごめん」



368 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:12:42.60

ことり「こ、ことりが悪い、んだよ?」

穂乃果「ううん、ことりちゃんは悪くない」

穂乃果「次からは、絶対にそんな思いさせない。絶対みんなの前で踊ることが辛いだなんて、思わせない」

穂乃果「何ができるかは、まだわからないけれど……絶対楽しいって思わせる」

穂乃果「みんなで踊って、みんなと一緒にいる時間が楽しいって思ってもらいたいっ!」


ことり「……」

穂乃果「だから……お願いっ……」


 ああ、なんでだろう。穂乃果ちゃんは、魔法使い、なのかな? こうやって抱きしめられて、言葉をかけられるだけで安心する。あのライブの前も穂乃果ちゃんと話せていればあんな結果にはならなかったのかな?

 なら、次は穂乃果ちゃんも一緒ってことだよね? みんなで、あの舞台にもう一度立てば……。

 もう少しで卒業してしまう三年生と少しでも一緒に、この九人で居られる時間を少しでも長く……。

 そんなことを考えているうちに、ことりはやりたいんだって、まだみんなと一緒に居たいんだって気がついた。

 全部穂乃果ちゃんのおかげだ、あなたが、私のことを――。





ことり「ことりで、いいなら――」




369 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:13:09.76

◇――――◇


ツバサ「ふふっ……」


 穂乃果さんからのメールを見て、少しだけ安心。

あんじゅ「誰とメールしてるの?」

ツバサ「内緒よ」

あんじゅ「うわー」

ツバサ「なによ」

あんじゅ「べつにー」



ツバサ「練習、少し多くしない?」

あんじゅ「嫌よ」

英玲奈「急にどうしたんだ」

ツバサ「え……//」

ツバサ「いや、うん」



370 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:14:03.50

 燃えない訳がない。穂乃果さんからのメール、そこにはLove Liveの舞台で会いましょう。と一言だけ書かれていた。それはつまり、そういうこと。完全な姿になったµ’sがどこまでやれるのか、楽しみで仕方がなかった。同時に少しだけ怖くもあった。穂乃果さんのことは良く知っているつもり、あの人が本気になったら一体どんな風になるのか想像がつかないんだ。私がµ’sを見たのは、そのほとんどが穂乃果さんの力が及んでいない時期。



 9人が揃って初めてのライブの時も穂乃果さんは私のことしか見えていないようだった。ということは、次、初めて"µ’sはµ’sになる"、ってこと。


 その爆発力に期待せざる得ない、そして私はスクールアイドルの頂点として負ける訳にはいかない。



ツバサ「ほらいいから行くわよ、あと三週間もすれば予選なんだから」


あんじゅ「あれは運営の日程調整ミスだよ絶対ー!」



英玲奈「文句を言うな」






 Love Live 待っているからね、µ’sの皆さん。




371 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:16:18.99

◇――――◇

数日後




にこ「――ゲリラライブ!?」






真姫「な、なにそれ」

穂乃果「うん、やっぱりイメージって大切だと思うんだ」

穂乃果「だから出来る限り予選まで、ライブをしていこうと思う」

にこ「ちょ、ちょっと待って。意味がわからない」

穂乃果「?」

穂乃果「大丈夫だよ直前に場所は許可取るから」


にこ「いやそういうことじゃなくて」

希「――場所はどうする!?」

にこ「希!」

希「いいやん楽しそうやし」

凛「秋葉原の町中がいいと思うにゃ!」

絵里「でも町中はアライズのお膝元よ?」

にこ「も、もうやるのは決定したのね……」



海未「でも穂乃果……」



372 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:16:49.49

穂乃果「?」

海未「反感を買ったりしないでしょうか……学校から注意されたり……」


ことり「きっと大丈夫だよ。お母さんが事件になるようなことをしなければいいって言ってたから」

花陽「ネットとか見ていても、前よりは確実に有名になってるから大丈夫だと思うよ」

ことり「ことりのせいで逆に有名になっちゃったかもね……あはは」

穂乃果「そういうこと言わないっ!」

穂乃果「じゃ、とにかく秋葉原の町中でやるってことで」


穂乃果「曲は何がいいかな……うーん、あんまり動き回らないのがいいよね、町中だし」

絵里「楽しそうに歌うくらいでいいんじゃないかしら」

穂乃果「確かにそれもそうだね」



ことり「こ、ことりに良い案があるんだけど」



373 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:17:25.83

穂乃果「え?」

ことり「その……多分場所はことりが用意出来ると、思う」

穂乃果「ほんと!?」

穂乃果「どこどこ!?」

ことり「あ、えっと……」

ことり「話をつけたら伝えるねっ」

真姫「そう」



穂乃果「じゃあ曲だね。うーん……僕らのLive 君とのLifeかなあ」

にこ「無難なとこね」


ことり「――あ、あのっ……!!!!」



真姫「ど、どうしたの?」

ことり「お願いがあるのっ!!」



374 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:19:49.64

◇――――◇




絵里「いいんじゃない?」

真姫「へぇ……なんだ、じゃあ今度からは私だけ負担しなくてもいいってことね?」

花陽「そんな嬉しそうに言わなくても」

真姫「かなりハードなのよそんな短期間でポンポン新曲が出てくると思う?」

にこ「あれ誰かさんなら出来るって」

真姫「うるさい!」






海未「――まさか、ことりが曲を作るだなんて」




ことり「だ、ダメなら言ってね!?」



375 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:21:16.62

ことり「そんな専門的なの全くわからないしっ、初めてだしっ」

真姫「ううん、全然大丈夫よ」

凛「曲を作れるなんてすごいにゃー!!!」

ことり「……活動に来てない時にね、自然に曲が浮かんで来たんだ。なんでだろうね……」

希「本当にやりたいって思ってたからやない? µ’sはことりちゃんにとって、どんな場所なのかよくわかる、素敵な曲だったよ」






真姫「……不思議な、場所か」





海未「……確かにそうかもしれませんね」



にこ「よし――wonder zone これで行くわよ?」



376 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:22:06.49

ことり「い、いいの!?」

にこ「あんたが頑張って考えたんだもん、当たり前でしょ」

ことり「……うんっ」

絵里「でも、穂乃果に聞かせたくなかったってのは?」


ことり「そ、それは……//」

真姫「そんなの……聞いてればわかるでしょ?」

絵里「?」


にこ「ことり、あんたどんだけ穂乃果のこと、好きなの?」

ことり「な、何も言ってないじゃんっ!!//」



希「――君に呼ばれた、んやね!」

ことり「やめてぇ!//」



377 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:22:32.77

花陽「な、なるほど……///」

凛「?」

海未「ふふ……」

にこ「ま、ことりの個人的な想いは痛いほど伝わってきたから……」

ことり「だ、だからぁ……////」

真姫「ま、じゃあ穂乃果にはサプライズってことで各々練習しましょうか」

真姫「録音しておいたから、歌覚えるだけなら家でも出来るでしょう?」

花陽「なるほど」


海未「で、ことり。その場所というのは……」

ことり「あ、うん……」





ことり「メイド喫茶の呼び込みのお手伝いをして欲しいの」



378 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:23:01.22

◇――――◇



穂乃果「むー」

希「怒らない怒らない」

穂乃果「仲間外れにしてさ……ひどいよ」

希「サプライズやから、楽しみにしててな」


にこ「で、許可は取れたの?」

ことり「さっき電話したらいいって」

真姫「ことりの知り合いのメイド喫茶、か」



希(……ことりちゃんがバイトしてるとこ、かな?)


ことり「あ、穂乃果ちゃんと希ちゃんと花陽ちゃんとにこちゃんは知ってると思うよ。ミナリンスキーがいるメイド喫茶だから」

にこ「あ、あそこか」

穂乃果「前に行ったところだね」

にこ「知り合いなんだ」

ことり「そ、そうだよ」



379 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:23:30.81

希(そっか……秘密なんやっけ)

ことり「呼び込みをし終わったらそこの前でライブしてもいいよって」

穂乃果「おおすごい!」

穂乃果「そこならかなり一目にもつくし、いいねっ!!」

ことり「ことりが出来るのはこれくらいだから」

絵里「十分すぎるほどよ」

穂乃果「うんっ、ありがとう!」

ことり「うんっ、役に立てたなら嬉しいな」

真姫「じゃあ、これでゲリラライブの話は終わりでいい?」

ことり「日程が決まったら教えるね」


真姫「それで次は予選の話なんだけど……」


凛「ごくっ……」

にこ「曲は、大丈夫?」



380 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:26:26.04

真姫「それは任せて貰って構わない」

穂乃果「おぉ……」キラキラ

真姫「問題は衣装なんだけど」

ことり「……そうだね。今から考えて……作るのに二週間取れればいい方、かな」

絵里「相当厳しいわね」

凛「いざとなったらみんなで徹夜で作るにゃ」

にこ「そうね、それなら一週間もかからないでしょ?」

ことり「でも……それじゃあパフォーマンスに影響が出ちゃうよ」

ことり「だから、頑張る。もっともっと早くデザインしてっ、みんなに余裕を持たせるように」


絵里「一人で無理だけしないで?」


ことり「大丈夫だよ……」



ことり「――今度は辛かったら、みんなを頼るから」



381 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:26:52.20

穂乃果「……そっか」

穂乃果「ことりちゃん何かあったら穂乃果に真っ先に言ってね? 一番暇なのは穂乃果だから」

ことり「うんっ、いっぱい頼ってもいい?」

穂乃果「もちろんっ」




にこ(全く……二人はお似合いに見えるけれど、難しいものね)



絵里「場所はどうするの?」

凛「講堂とかじゃダメなの?」

穂乃果「講堂はちょっと使いすぎてる気がするな。やっぱり新鮮さも必要になってくるんじゃないかな」

穂乃果「とにかく新鮮か、曲も場所も、衣装も」


絵里「今まで使ったことがない場所……」


希「それが一番の課題になりそうやね……」



382 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:29:31.84

◇――――◇

数日後



穂乃果「うわー……みんな可愛いっ!!!」

真姫「ほ、ほんとにこんな服で歌うの?」///

ことり「真姫ちゃんかわいーっ!!」

真姫「ぅぅ//」


にこ「にこにーの可愛さにぃ、みんなメロメロになっちゃうかも」


花陽「うわぁメイド服って動きにくいんだ」

海未「スカートが長くて、少しだけ落ち着きますね」


凛「うー、全然動けないー」


希「えりちがメイド服着ると、本当にそれっぽいね」



383 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:29:58.14

絵里「そう?」

絵里「まあ外国のスタイルだしね」



ことり「じゃあとりあえず、みんなこの紙を持って呼び込みをすること」

ことり「ちゃんとライブをするって書いてあるから時間になったらここに戻ってきてね?」

穂乃果「それじゃゲリラライブじゃないよ!?」

真姫「たかだか一曲やるのにお客さんが集まらない方が問題でしょう?」

穂乃果「まあ、そっか……」


穂乃果「穂乃果はなにしてよう?」

ことり「穂乃果ちゃんも紙配りだよ」

穂乃果「この格好でいい?」

ことり「……女装する?」

穂乃果「それはいやっ!!」


ことり(女装……させてみたいなぁ……でも女装させながらいじめたらなんか変な気分になりそうだからやめておこう……)


【ことりは穂乃果を女装させたいようです】



384 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:32:34.12

にこ「誰がビラ配り早く出来るか勝負よ!!!」


真姫「そんなことで競う意味ない」

にこ「あー負けるからって、ださーい」

真姫「はぁ!? 負けるわけないでしょ!? この真姫ちゃんがビラ配りしたら一瞬で無くなるわよ!!」

にこ「へえじゃあ勝負しよう?」

真姫「の、望むとこよ」


ことり「雑に扱っちゃダメだよ?」



◇――――◇



真姫「私の勝ち、ね」


にこ「お、おかしいじゃないっ」

真姫「?」


にこ「私はちゃんと笑顔で渡そうとしてたのに全然受け取ってくれないし! あんたは無愛想に立ってただけなのに向こうから寄ってくるし!」


真姫「私、可愛いから」



385 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:33:35.97

にこ「そういうことじゃなくてー!」

希「きっと余裕がないように見えたんやないかな?」

希「ことりちゃんなんてビラ配り一瞬だったし」


にこ「ぐぬぬ」


ことり「じゃあミニライブ始めるから準備してね」



 みんなの顔を見渡すと、ああ準備はオッケーみたい。

 よしっ、行こうか。大丈夫かな、あれから対して時間も経っていない。それでもことりはまた、ここに戻ってきた、失敗、しないかな。





 ――扉を開けると、たくさんの人が待っていた。たくさんといっても、Love Liveに比べると全然多くはない。


ことり(これなら……っ)


 常に全力。人が少ないからって手を抜くわけにはいかない。ことりを支えてくれたみんなの為に、ことりは強く変わらなきゃいけない。



386 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:34:23.96

 今日だけはセンターを譲ってもらって、ことりが変わるために協力してもらうんだ。これを乗り越えて、ことりは本当の意味でみんなと一緒に、羽ばたきたい。



 ――観客の中には、穂乃果ちゃんもいる。あの人が見てくれているだけで、緊張もほとんどなくなってしまう。ふふ、不思議だね。

 軽く挨拶をしたあと、すぐに音楽が流れてくる。

 大丈夫、大丈夫だよ。

 ここにいるだけで、なんでも出来そうって思える。横にみんながいて、穂乃果ちゃんが見ていて……そんな不思議な空間に連れてきてくれた穂乃果ちゃんには本当に感謝している。辛いこともあった、でもそれすら乗り越えなきゃ輝けるわけない、強い私になれるミライを、想像して。




 穂乃果ちゃんに呼ばれて、ことりはここまで来れた。でもこんなの全然ゴールじゃないよね? ここから特別で不思議な夢が始まって、そして最後には――。


 




ことり「wonder zone キミに――」
 




387 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:36:40.05

◇――――◇



穂乃果「お疲れさまっ!!!」

 メイド服から私服に着替え直して、外に出ると、穂乃果ちゃんが満面の笑顔で待ち構えていた。

穂乃果「本当にことりちゃんが作ったの!?」

ことり「う、うんっ」

穂乃果「すごい、すごいよ!」

絵里「なかなか反応も良かったしね」

真姫「そうね、これならことりが曲を作るのもありかしら」

ことり「こ、今回だけにしてっ」

穂乃果「あ、そういえば――」

ことり「?」


穂乃果「――廃校阻止祝いにみんなでご飯行くって言ってなかった!?」

凛「ご飯!! 行くにゃ!!」

穂乃果「ね、そうだよね!?」



388 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:37:17.60

真姫「確かに、言ってたわね」

穂乃果「ね、今から行こう!?」

海未「穂乃果、お金は大丈夫なんですか?」

穂乃果「大丈夫!」

希「じゃあ行こっか!!」

花陽「どこ行くの?」

穂乃果「とりあえず駅まで行こう?」

 みんなでご飯かぁ、どこに行くんだろう。まあどこでも楽しいから別にいいんだけれど。

 みんなで今日は良かったねっていいながら、駅までの道のりを歩く。この階段を登って右に行けば駅の入り口。




穂乃果「あ……」



ことり「?」



389 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:39:02.35

 不意に穂乃果ちゃんがこちらを振り向いて、顔を上げた。その視線の向こうをことりも見てみると、大画面のモニターに、穂乃果ちゃんの想い人が映し出されていた。


 A-RISEは第一回に引き続き、第二回Love Liveの広告塔となっていた。圧倒的な力で優勝を果たし、全国のスクールアイドルというものに絶対な影響を与える彼女達がそういう役割になるのも納得だね。


真姫「すごいわね」

穂乃果「うん……」


 この人たちは、目の前の建物で今も練習をしているんだろうか。

花陽「……でも、こんな人たちと同じステージに、立てたんだよ?」

にこ「そうよ、絶対勝てる!」

穂乃果「うん……絶対」


 少しずつ、少しずつ繋がりは強くなる。一度は離れそうになった私たちだけれど、それが実感できる。みんなで何かをやり続ければきっと、私たちは。





「――ちょうど良いところに居たわ」



390 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 18:39:36.64

穂乃果「え……」


穂乃果「ツバサ、さん」




ツバサ「――くす……久しぶりね、別れて以来?」




 現実感のないその人の声にことり達の時間が止まった。そして穂乃果ちゃんの頬が一気に赤くなるのが、分かってしまった。ああそっか、まだ、好き、なんだね。



393 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:18:34.50

◇――――◇


UTX




にこ「ごめん、全然理解できない」


ツバサ「ごめんなさい、忙しかった?」

にこ「い、いえ!! サインありがとうございます!!!」

花陽「ありがとうございます!!」


穂乃果「前に穂乃果がツバサさんから貰ってあげたよね?」

にこ「直接貰うことに意味があるのっ!」

にこ「あとで写真もいいですか……?」

ツバサ「もちろん」ニコッ


にこ「はぁぁ……//」



394 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:19:00.96

穂乃果「で、お話って言うのは?」

ツバサ「ああうん」

ツバサ「µ’sのみなさん、もうパフォーマンスの場所は決まったの?」

穂乃果「いえ……」

ツバサ「そう……提案なんだけれど、UTXの屋上、使ってみない?」



穂乃果「え……?」


ツバサ「よければ、だけれど。夜は照明を使えば綺麗よ? 私たちも使うんだけれど」

穂乃果「なるほど……」

穂乃果「え、てことは、ツバサさん達と一緒のところで!?」

ツバサ「ええ」



穂乃果「え、えっと……みんな、どうする?」

絵里「穂乃果が決めていいわよ」



395 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:26:00.06

真姫「まあせっかくだし」

穂乃果「……そうだね」


穂乃果「ツバサさん、お願いしてもいいですか?」

ツバサ「ええ、なら話は通しておくわね」


穂乃果「どうして、こんなこと」

ツバサ「応援してるって言ったはずよ」

穂乃果「……ありがとうございますっ」


ツバサ「いえ、こちらこそ。忙しい時に呼び止めてごめんなさい」

ツバサ「じゃあ私はこれで。ゆっくりしていってもいいのよ?」

穂乃果「そ、それは……」

ツバサ「そう……じゃあまた今度」


ツバサ「じゃあみなさん、がんばってくださいね」



396 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:26:50.28

 綺羅ツバサさんは私たちを見渡して、その綺麗な笑顔を振りまいた。すごい……やっぱり間近でみるととっても可愛い。


 しばらくことり達が声を出せないで固まっていると、にこちゃんと花陽ちゃんが写真とってなかった! って叫んで走っていってしまった。


絵里「全く……」

真姫「でも、すごいわね」

凛「本当に使わせてもらえるの!?」

穂乃果「そうみたいだね……後で見に行こうか」

海未「コネ、というやつでしょうか」

穂乃果「なんか汚い感じするよ!」

希「恋人だったから贔屓してくれたんかな?」

穂乃果「ぅ……///」




 ああやっぱり……。でもね、ことりは全然辛くないの。なんでかって? そりゃあ……ツバサさんのことを好きな穂乃果ちゃんはとっても楽しそうで輝いていて、そんな穂乃果ちゃんのことがことりは大好きだから。

 前も言ったように、ことりは穂乃果ちゃんさえ楽しそうなら、それでいいんだ。


穂乃果「じゃあ屋上いってみよう?」





 決して正面を向いてくれなくたっていい、最後まで横顔を眺めていたったいい。それが、ことりにとっては幸せだから。



397 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:38:38.37

◇――――◇


ツバサ「……///」



 ああ……顔赤くなってる。

 久しぶりに再開した昔の恋人の姿。昔のまま、そう本当に出会った時のままの本当に好きな彼がいた。

 携帯を開いて、二人のプリクラを眺めると……自然と笑みがこぼれる。



ツバサ「ふふっ……」


 まっすぐで、とてもキラキラしている本来の姿。







ツバサ「――おかえりなさい」










あんじゅ「やっぱりヤバイわよツバサ」

英玲奈「まあ……いいんじゃないか」






にこ「――す、すみません!!」


花陽「あの、あの……」

ツバサ「ああ」




「写真撮って下さい!!!」


ツバサ「……ふふ、ええ」



398 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:40:59.50

◇――――◇


数日後 音楽室


穂乃果「――ユメノ……トビラ」



真姫「どうかしら」

穂乃果「すごいっ、すごい!!」

真姫「毎回そんなこと言ってない?」

穂乃果「仕方ないよそれは」

真姫「ま、じゃあこれで行くってことでいい?」

穂乃果「もちろん!」

真姫「衣装はどう?」

穂乃果「大丈夫、あと3日もあれば終わるよ」

真姫「あなた、寝てないでしょ」

穂乃果「大丈夫少しくらい寝なくたって」

真姫「ダメよ、ちゃんと寝なくちゃ」



399 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:41:27.00

穂乃果「よし、じゃあ今から予選までこの曲だけ練習していくから、そのようにメニューを組むね」

真姫「ええ」

穂乃果「今回のセンターはにこちゃんで行くけれど、大丈夫かな」

真姫「大丈夫なんじゃない。そもそも自分からやりたいって言い出したんだし」

穂乃果「そうだけど」

穂乃果「いつかは絶対センターを決めなきゃいけない」

真姫「……そうね」

真姫「まあ、まだ時間はあるから」







真姫「――ねえ穂乃果」

穂乃果「ん?」カキカキ

真姫「――あなたは綺羅ツバサさんのこと、好きなの?」




穂乃果「……」ピタ






穂乃果「――うん、好きだよ」



400 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:43:14.52

真姫「そう……」


穂乃果「Love Liveが終わったらね、告白しようと思ってる」

真姫「へぇ……」

真姫「なら私たちも頑張らないとね」

穂乃果「え?」





真姫「どうせ優勝したら、とか考えてるんでしょ?」




穂乃果「あはは、ばれちゃった」

真姫「応援してるわ」

穂乃果「うんっ」



401 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:45:07.86

◇――――◇

Love Live 予選当日





穂乃果「にこちゃん、大丈夫?」

にこ「ええ、問題ないわ」

凛「お団子かわいー!」

にこ「ありがと」

にこ「今日が勝負の日だからね。しかも、念願のセンターを任せて貰うんだから」

穂乃果「センター、いけそう?」

にこ「やりたいって言ったのは私なんだから、責任持ってやるわ」

ことり「ごめんねにこちゃん」

にこ「いいのよ、あんたには散々負担かけたから」

にこ「今日はリラックスして、楽しんで?」

ことり「……ありがとう」

海未「そうですよ、まずは楽しむことからです」

凛「海未ちゃんだって毎回ガチガチだにゃ」

海未「わ、私のは治りませんっ」

穂乃果「いやいや……」




ツバサ「――こんにちは」



402 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:45:36.03

穂乃果「あ、A-RISEの皆さん!」

あんじゅ「こんにちは高坂くんと、µ’sの皆さん」


凛「あ、アライズだ……」


英玲奈「?」

凛「ひっ……」

ツバサ「今日はよろしくお願いね。お互い頑張りましょう」


ことり「え、ことり?」

ツバサ「あなたがセンターでしょう?」

ことり「い、いえ」

ツバサ「違うの?」

ことり「はい今日は……」


ツバサ「なるほど。とにかく頑張りましょう」




403 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:47:02.70

◇――――◇

あんじゅ「大丈夫?」

ツバサ「ええ」




ツバサ「私たちは、"勝たなきゃいけないの」

ツバサ「なにがあったって、絶対。なによりも、勝ちを優先しなければならない」





英玲奈「……あまり気負いすぎない方がいい」

ツバサ「気負いすぎるくらいがちょうどいい」


あんじゅ「……」


あんじゅ「まあとにかく、時間よ行きましょう」





404 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:48:26.10

◇――――◇



 圧倒的、だった。


 A-RISEの名にふさわしい圧倒的なパフォーマンスにより、全てを魅力してみせた。


ことり「やっぱり……すごい」

 勝てないよ、あんな、人たちに。



穂乃果「そんな落ち込んじゃだめ!!!」


穂乃果「アライズがすごいのは当たり前、ならみんなはみんなのパフォーマンスをするしかないの」




絵里「……そうね」

穂乃果「今までやってきたこと、信じて、ね?」


ことり「うんっ……」



 穂乃果ちゃんが掛け声して行くんだよって言って、少しだけ離れた。八人で輪を作って……。







「µ’s ミュージック、スタート!!」






 きっと、ユメノはじまり。ユメへの一歩。こんなところで終わるわけにはいかない、ことり達は今日、ユメノトビラを開くんだ。




405 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:50:21.16

◇――――◇




ツバサ「はは……」


あんじゅ「……」


英玲奈「あれが前回、一回戦負け、か」


ツバサ「なるほど、ふふ……なるほど」




あんじゅ「なんか気持ち悪い」

ツバサ「なによ」


ツバサ「――本当、負けられないわ」

あんじゅ「……?」

ツバサ「負けるわけには、いかない」

あんじゅ「ちょっとツバサ……」

ツバサ「なあに?」

あんじゅ「いえ」

ツバサ「今回は敵に塩を送ったけれど、これが仇になったら笑い話にもできないわよ」

ツバサ「µ’sが百パーセントの力を出せた時、私たちはそれに勝つことで、UTXのA-RISEとして終わることができる」




ツバサ「残念ながら楽しんでる暇なんでない」





英玲奈「……」



406 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:53:22.05

◇――――◇




二週間後





 あれから、あの日のことは話さないようにしていた。最高の出来で終わった予選。にこちゃんも見事にセンターをやり遂げて、なんにも改善点はないように思えた。まあ流石に第三者から見たら改善点はあったみたいで、穂乃果ちゃんがライブが終わった次の日に盲点だった場所を少しだけ教えてくれただけ。


 

なんてみんなで予選のことを話さないのかっていうと――怖いんだ。



 負けた瞬間やってきたことが全て無意味、とは言わないけれど大部分で意味を失ってしまう。良く出来たと思っているからこそ、その落胆は瓦解にも繋がってしまうり目標を失ってしまったらみんなでスクールアイドルを続ける意味にすら関わってくる。まだみんなで一緒に居たい、みんなそう思っているはずだから、だ。



407 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:55:25.05

穂乃果「うーん、もう少しで完成だけれど……」


 予選の結果発表の日だからか、みんなその話はしない。出来るだけ意識を散らしてそのことを考えないようにする。でもみんな頭の中はそのことで一杯なはず。

 最終予選に向けて作り始めた曲のチェックを行っていた。


穂乃果「僕らはいまのなかで、か……」

真姫「まだまだ調整は必要だけれど」

穂乃果「まあ、最終予選に使うやつだからね」




花陽「……」

凛「……」



にこ「――時間、ね」


穂乃果「……大丈夫、あんなに良いライブだったんだもんっ!!!」



408 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:55:52.07

絵里「流石に緊張するわね」

真姫「花陽パソコン開いて」

花陽「うん」


 一瞬にして、空気が切り替わる。


ことり「っ……」

海未「大丈夫ですよ、ことり」


海未「きっと……」



花陽「――一位、A-RISE」


穂乃果「……」


穂乃果「お願いっ……」


花陽「二位――」



409 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:56:26.80

◇――――◇



ツバサ「流石、µ’sのみなさん」

あんじゅ「二位だなんてすごいっ」

英玲奈「……ツバサの見る目はあったみたいだな」

ツバサ「そうでしょ?」


ツバサ「……」


ツバサ(すごい人たちね)


ツバサ(……負けられない、絶対。絶対に)




ツバサ「……」




英玲奈「ツバサ、最近背負いすぎだ」






ツバサ「……当たり前よ、私はUTXの"A"のリーダー。背負わなくてどうするの」





あんじゅ「……」


ツバサ「早く練習するわよ」


あんじゅ「ええ……」



410 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:59:17.36

◇――――◇


最終予選 三週間前




穂乃果「うん、かなり良くなってきてるよ!」

ことり「はぁ、はぁ……」

穂乃果「ことりちゃん、大丈夫?」

ことり「うんっ……」


穂乃果「……」


 本当にこれで、いいのかな。


 結局、今回もセンターはことりちゃんがすることになった。にこちゃんがやるとは言ったんだけれど……やっぱりことりちゃんの方がµ’sって感じがするというか……これは穂乃果のワガママ、だよね。


 今からでも遅くないし、にこちゃんに……。


にこ「ことり、大丈夫?」


ことり「うんっ、今回は、嫌じゃない。絶対、頑張るから」



411 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 19:59:45.32

 そういうことりちゃんは心から言っているように見えるけれど、いつあのトラウマが出てくるかわからない。


穂乃果(どうしよう……)

 違う、なんだかセンターがいるってことに違和感がある。センターってなんだろう? そもそも八人でセンターを作る必要があるのかな。

 ここにいる誰を据えてもセンターという単語にしっくり来ない。


絵里「穂乃果、このままいくの?」



穂乃果「う、ん」

絵里「そう……穂乃果が決めたならそうするしかないわね」

穂乃果「……」

 もやもやする、何か掴めそうなんだ。µ’sにとって、センターっていうものは――。




希「……」


絵里「……」




412 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 20:37:15.58

絵里「あ、あのみんな……」


真姫「なあに?」

絵里「本当に、この曲でいいのかしら」

真姫「え?」


希「えりち、いいよっ!!」

絵里「……言いたいことは言った方がいい」


凛「?」

絵里「希がね――」


希「やめてっ!!!」


絵里「……」


穂乃果「どうしたの」


希「なんでもない」

穂乃果「ううん、なんでもなくない」

 希ちゃんの様子が明らかにおかしかった。

 手をとって、目を見つめてみると、全く目を合わせてくれない。

穂乃果「穂乃果に話してみて?」



413 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 20:42:59.62

希「……ダメ」

絵里「希……」ポンッ



希「……」

真姫「言いたいことがあるなら言って?」

希「でも……」


希「その……曲は、これでいいのかなって」

真姫「……どういうこと?」




にこ「時期は真冬……東京でさえ雪が降るかもしれないまあ確かにここまで激しい曲を使うところは少ないかもしれない」



真姫「だからって、今から新曲なんで無理よ!!!」




希「だ、だからいいって」



絵里「……」





414 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 20:48:56.56

◇――――◇




穂乃果「そっか、みんなで曲を作りたいんだ」

希「……」

穂乃果「そう言ってくれればよかったのに」

希「だって、ウチの個人的な希望でそんなこと」


希「もうµ’sとして大きなことをやってのけた。だから、ウチはもういいんよ」



穂乃果「……ううん、一人でもかけたらダメなの。だから一人でも我慢しちゃいけないんだよ?」

穂乃果「みんなが自分のしたいことをして、それでもまとまる、それがµ’sっていうグループなの」

真姫「……でも」

真姫「ううん……」


真姫「希の想い、よくわかった」


希「……//」

真姫「私たち――友達でしょ」




穂乃果「みんなでやろう!!!」



希「いい、の……?」





415 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 20:52:52.88


穂乃果「最終予選で負けたら意味ないもん、µ’sにとって一番の闘いになるのはどう考えても最終予選なんだから」

穂乃果「みんなで一番いいと思うのとをしよう!」

にこ「アライズがいるんだものね」

希「でも……」


穂乃果「ううん、正直に言ってくれてありがとう」

真姫「なら、みんなで歌詞考えましょうか」

絵里「今までにないくらい相当厳しい作成活動になるわ。覚悟して挑みましょう」


穂乃果「うん、でも……これを乗り越えれば……絶対勝てる」


 みんなで曲を作ってみんなで歌う。これ以上のことはない。




希「……ぅ」

穂乃果「の、希ちゃん!?」


希「ううん、なんでもない」




希(……ありがとう穂乃果ちゃん。みんなを、繋いでくれて)




希「じゃあ、また0からのスタートや」



416 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 20:53:30.78


凛「慣れてる慣れてる!!」


真姫「慣れるのは嫌だけどね」

海未「ふふ、希のこともっと知れて良かったです」

穂乃果「今度みんなで希ちゃんち泊まりいこーよ!!」


穂乃果「あ、でも……穂乃果はやめとこ」

ことり「?」

穂乃果「いや男だから……あはは」


希「今更関係ないやん?」

希「みんなが来てくれるなら……嬉しい」



 µ’sはみんなでµ’s。誰が欠けてもダメ。なら……センターも誰かとか、決めなくて、いいんじゃない、かな?




 見えてきた。どうすればいいのか、µ’sはどういうグループなのか。



穂乃果「!!!」




穂乃果「思いついた……」

真姫「え?」






穂乃果「µ’sのセンター!! 思いついたよ!!!」





417 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 20:56:07.89

◇――――◇



最終予選 当日





ツバサ「……ふぅ、ふぅ」


あんじゅ「ちょっと、大丈夫?」

ツバサ「ええ……」

ツバサ「負けるわけにはいかない」

英玲奈(プレッシャーが……)


英玲奈「しっかりしろ」

ツバサ「しっかりしてる!!」


英玲奈「……」

あんじゅ「ツバサにだけプレッシャーかけられ続けてたから……」



ツバサ「関係ないわ」

ツバサ「勝てば全部終わる」




418 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 20:58:42.49

ツバサ「µ’sのみなさん、無事会場についたみたいね」



英玲奈「大丈夫だ、私たちなら勝てる」

ツバサ「当然よ」


ガチャ



穂乃果「こんにちは」


あんじゅ「……高坂君」

穂乃果「ツバサさん」



穂乃果(震えてる……)



ツバサ「なに……」




穂乃果「Love Liveで当たれなくて、残念です」

ツバサ「そうね」



穂乃果「……絶対負けません。µ’sは絶対、あなた達に勝ちます!!」



419 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:09:59.48

ツバサ「私たちも絶対に負けない」

ツバサ「負けられないの」

穂乃果「……お互いがんばりましょうね」

ツバサ「ええ」


穂乃果「……」スッ

ツバサ「握手なんて、ふふ……粋なことするのね」ギュッ


穂乃果「……あなたのおかげで穂乃果はここまでみんなと来れました」

穂乃果「自分がµ’sに対して、なにが出来たかなんて全然わかりません。役に立っているかすらわかりません」

ツバサ「……」

穂乃果「でも精一杯やりました。ツバサさんのおかげで自分が何をすればいいかわかりました」


穂乃果「本当にありがとうございます」ニコッ


あんじゅ「ふふ……」




420 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:10:25.75

ツバサ「あなた達がここまで力をつけるだなんて思わなかった」

ツバサ「私もあなたにお礼を言わなきゃいけないわ」

穂乃果「?」

ツバサ「――震え、止まった」


穂乃果「……ほ、穂乃果のおかげなんですか?」

ツバサ「ええ」


ツバサ「もう何回も言ってきた。でも……また言わせて」


ツバサ「――お互い、頑張りましょう」


穂乃果「はいっ!!!」

ツバサ「って、伝えておいて」

穂乃果「あはは……そうですよね」

英玲奈「いくぞ、ツバサ」


ツバサ「ええ……今なら、なんでも出来そう」


 さあ、見せましょう。私たちの全てを。




421 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:21:02.70

◇――――◇



ことり「……」



 不思議だね。緊張しないんだよ。


 冷たい外気の中に飛び込んでくることり達への歓声が身体と心を暖めてくれる。前ならこの歓声に飲み込まれていたかもしれない。

 でも今なら大丈夫。ことりはみんなの真ん中できっと輝ける。それはここ数ヶ月の訓練と、みんなでやってきたっていう確かな積み重ねのおかげ。完全に繋がりあった私たちに怖いものなんて、ない。

 あのA-RISEだって超えてみせる。全てを出し切るんだ。



 みんな、大好き。

 この大好きって想いをみんなにも伝えるよ。どこまで伝えられるかはわからない、でも精一杯、頑張るから。




422 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:22:06.18


 ことりのことを呼ぶ人の声も聞こえた、嬉しいな……ことりのファンになってくれている人もいるのかもしれないね。





穂乃果「がんばれーーー!!!!!」





 うん、頑張るよ。あなたのおかげで、ことりはここにいるんだ。見ていて、ことりは、こんなに強くなれたんだってこと。


 みんなで掴みとる。いつだってµ’sはみんなでやってきた。だから……µ’sは――みんなが主役なの。


 音楽が流れ始める。みんなで作り上げたしっとりとしたラブソング。


 それと共に光に包まれる。雪に反射する光が眩く反射して、まるで一つ一つがとても大きな結晶みたい。その光はとても心地よくて、前のような酩酊感はまるでない。身体が軽い、羽がついているみたい。


 こんなに楽しいんだ。こんなに楽しいならもっと、もっと――。




423 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:25:20.59

◇――――◇




二ヶ月後





ツバサ「――明日、本番ね」

穂乃果「はい」







ツバサ「まさか、負けるだなんて」




穂乃果「……」

ツバサ「でもね、µ’sのパフォーマンスを見た瞬間、負けたって思ったわ」



ツバサ「どうしてこの人達は、こんなに楽しそうに踊るんだろうって」



ツバサ「私は、勝つことばかりに気を取られていたのね」



穂乃果「やっぱりみんなに楽しんで貰わなきゃ意味がないと思ってたんです」



ツバサ「へぇ……穂乃果さん、あなたが私たちのマネージャーをしていたら、何か変わったのかしら」



穂乃果「どうなのかな」


ツバサ「ふふっ」


穂乃果「でもツバサさん、あんまり楽しそうじゃなかったから」



424 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:26:45.26

ツバサ「そうかもね」

ツバサ「……最初は楽しかった。あなた達と闘えると思って。でも、次第に怖くなった。負けたらどうしよう、負けたら私は私でなくなる気がして」




ツバサ「結局私は……その恐怖に勝てなかった」




ツバサ「まだまだ弱いのね」


穂乃果「そんなことないですよ」



ツバサ「そう言ってもらえると、嬉しいわ。でもね、負けてみて、とっても清々しかったの。プレッシャーから解放されて……泣いちゃったけれど……」


穂乃果「……」

ツバサ「あなたにそんなみっともないところ、見られなくて良かったわ」






ツバサ「本番でも見せてねµ’sの――みんながセンターっていう、最高のパフォーマンスを」




穂乃果「はいっ」



ツバサ「んっ……んぅー」



425 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:28:16.36


ツバサ「あーあ、アヒルボートでも乗る?」



穂乃果「ふふ、なんですかそれ」


ツバサ「冗談よ」


 あの日私たちは、完全に敗北した。百パーセントのパフォーマンスをしたつもりだった、ただそれでも……µ’sがµ’sになったら太刀打ち出来るものじゃなかったってこと。センターを曲中で固定せず、全員で回すなんて本当に馬鹿みたい。そんなのありえないもの。


 センターっていうものは絶対誰かの中心にいなくちやいけないもので、そのグループで一番力がある人がするべきもの。それを全員がやり切るって誰が想像出来た?






 全員が全員最高の力を持っていたからこそ出来た芸当。八人のはずなのに、その中心にはまるで――誰かがいるようで……。






 ベンチで微笑む彼がµ’sを導いたってこと。全く……あの時、話しかけてきた少年がこんな形で私たちの壁になるなんてね。



426 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:29:03.49

ツバサ「不思議なものね」


穂乃果「そうですね……」


ツバサ「――あなたに出会えて良かった」

穂乃果「穂乃果もです」

ツバサ「優勝、しなさいよ」


穂乃果「伝えておきますっ!!」


 ぽんと肩に手を置いて不忍池の出口に向かう。途中大きな声で後ろからお礼をされて少し恥ずかしかったけれど、それも彼らしい行動だった。



 こうして私のスクールアイドル生活は終わりを告げた。敗北による終幕だったけれど、きっと勝つよりも得ることは多かったわね。



ツバサ「ありがとう」



 彼に届くかどうかわからない。でも、またいつか真っ正面からお礼を言う日に言えばいいか。


 ま、とりあえず。日々を楽しむことから始めてみましょうか。




427 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:30:18.38

◇――――◇



Love Live 当日



凛「にこちゃん震えてるー!!」



 眩く揺れる光が漏れてくる。きっとこの先にはみんなのユメがある。四月から始めた草の根アイドル活動。いつだって目標は高く持ってきた。達成出来るとは思えないことばかりだったけれど、みんなはそれを乗り越えてくれた。



穂乃果「大丈夫?」


にこ「当たり前よ」

穂乃果「誰か一人でもかけたらダメなの」

にこ「わかってる」



絵里「みんながセンター、だもんね」



希「ふふっ」



428 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:30:58.06

穂乃果「ことりちゃん、怖くない?」

ことり「……もう怖くないよ」


 ことりちゃんのことが心配。前とほとんど同じ状況で、トラウマが蘇るかもしれない。手を握ってあげると、強く握り返してくるのと同時に優しく微笑んだ。





ことり「――あなたがそばにいてくれるだけで、ことりは大丈夫」





穂乃果「そっか……!!」

穂乃果「海未ちゃん大丈夫?」

海未「……私も少しだけ強くなれたみたいです」

海未「見たことのない世界に連れてきてくれて、ありがとうございます」



429 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:31:34.36

穂乃果「ううん、穂乃果は何もしてないよ。むしろ、こっちが感謝してる。みんなががんばってくれたから、穂乃果はここにいる」

真姫「……あんまりしんみりすることばかり言わないで」

花陽「あはは……でも、これがµ’sとしての、最後のライブだもん」

希「……」

凛「µ’sはこの九人だからµ’s」

にこ「ふふっ、あーあ、穂乃果のせいで武者震いが収まっちゃった」


穂乃果「えー!?」



 歓声が高まる。µ’sの紹介がされたんだね。しかもトリを貰えた。µ’sが優勝することに、障害はなにもない。リベンジだ、一度は負けてしまったけれど、今度こそ。





にこ「いくわよ!!!」


ことり「うんっ!!」



430 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:32:07.36

ことり「1!」

海未「2!」

真姫「3!」

凛「4!」

花陽「5!」

にこ「6!」

希「7!」

絵里「8!」


 三年生が卒業して、µ’sとしての活動もこれで最後。この掛け声ももう聞けなくなっちゃうんだ。あの海岸で誓いあったこと、絶対に忘れない。

 少しだけ離れて穂乃果がみんなのことを見ていると、みんなの視線が穂乃果に集まっていることに気がついた。


穂乃果「?」

ことり「穂乃果ちゃん」


海未「早くしないと始まってしまいます」

穂乃果「な、なに?」

真姫「まだわからないの?」

凛「穂乃果ちゃんらしいにゃ」

花陽「鈍感だもん」



431 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:32:40.45

 あれ、なんか色々言われてる?


にこ「ほら早くこっち来て」



希「µ’sは――9人やん?」



穂乃果「……」


絵里「あなたがいないと話にならないでしょ?」


 そう言ってみんなは、少しだけ円を広くした。




 どうしよう、泣いちゃいそう……。ううん、ダメ、まだ始まってもいないんだから! 唇を噛み締めて、みんなの輪に最後のピースを当てはめる。







穂乃果「9!!!」


 はめられた最後のピース。

 それはµ’sが完璧になったっていう証拠だった。


 


「µ’s!! ミュージックスタート!!」





432 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:33:43.70

◇――――◇



 気がついたら涙が零れていた。


 みんなの演技はとてもキラキラしていて、今までの頑張りが全て浮かんできた。

 辛いことだってあった。苦しいことだってあった。バラバラになりそうな時だってあった。

 でもそれらを全部乗り越えて、最高の絆で結ばれたみんなはそこに立っている。

 ここからじゃ聞こえないこともわかってる、それでも穂乃果は声が枯れるくらいの頑張れをみんなに届けてあげたい。




 やがてパフォーマンスが終了して、ユメのような時間は終わりを告げた。




 舞台裏に戻ってくるみんなを出迎えると、そこには最高の表情を浮かべる8人の女神がいたんだ。




433 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:34:40.21

穂乃果「お疲れ、さま」


真姫「なに、泣いてんのよ」

穂乃果「あはは……」

ことり「涙脆いもんね」


海未「いいことですよ」

凛「いいこと、なのかな」


 全てをやり終えた彼女達は、みんなで物語を叶えてみせた。


 それを一番近くでみることが出来て、幸せだ。


 喜びに泣き崩れそうになる穂乃果達、でもまだ休ませてくれないみたい。



花陽「なにこれ」




 怒号のような激しい観客の声。みんながみんな声を揃えて一つのことを発している。



 ――アンコール。



にこ「アンコール……?」



434 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:35:07.18

希「そんなの聞いてないよ」

絵里「……」


穂乃果「やろう!!!!」

絵里「え!!」


穂乃果「今から衣装も着替えれば間に合う!!!!」

にこ「でも着替えるのなんて!?」


穂乃果「持ってきてるの」

真姫「な、なにを?」





穂乃果「――僕らはいまのなかで」



 最終予選用に作った曲。結局本番でも使うことはなくて、このままお蔵入りするんじゃないかって思ったけれど――全部無駄じゃなかったんだ。





435 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:35:34.75

ことり「っ……」


穂乃果「みんな、いけるよね、忘れてないよね!?」


海未「……もちろんっ」


凛「また踊れるの!?」


 また踊れる、凛ちゃんのその発言に、みんなはまた目を輝かせた。まだ踊れる、観客のみんながµ’sとしての時間をくれた。


 よし今からみんなの衣装の着替えを手伝って……あ、でも着替えの手伝いはダメ、だよね? ま、まあとにかく出来ることをしよう!!








 ――µ’sの夢はまだ終わらない。きっとこれからも続いていく。



436 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:37:42.95

◇――――◇






絵里「はぁ……終わったわね」

希「そうやね」

にこ「あーあもうJKブランドなくなっちゃうのね」

希「にこっちは中学生に見えるから大丈夫」

にこ「もう怒らないわよ、それ若く見えるっていう褒め言葉だから」

絵里「なるほど……」

絵里「案外卒業式もなかなくて済んだわね」

希「ウチ、ハンカチ用意したんやけど」

にこ「無駄だったわね」

絵里「私の場合、答辞でそれどころじゃなかったわ」




絵里「――さ、早く講堂に行きましょ!!」

希「全く卒業ライブやれだなんて今の生徒会は乱暴なんやない?」

にこ「知らないわよ!」

絵里「誰だっけ」



437 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:38:38.88

希「ヒデコちゃんとかその辺り」

絵里「あーはいはい」


絵里「んっと」ガサゴソ


絵里「え、なにこれ」

にこ「……?」

希「手紙……」



絵里「三年生のみなさんへ、穂乃果より」



絵里「穂乃果からの手紙だわ」


にこ「開けてみよう?」



絵里「……」






 ご卒業、おめでとうございます。あ、でも卒業する前にこの手紙を見られてたら結構恥ずかしいね。


 まあそんなことは置いておいて、三年生が卒業しちゃうっていうのは本当に寂しいんだ。穂乃果は学校が違うけれど、みんなと過ごしてきた時間はかなり多いから。


 三年生がいたから、穂乃果も伸び伸びいることができました。三人には特にたくさん迷惑をかけちゃったけれど、本当に本当に感謝しています。







 夢を見せてくれて、ありがとう。





438 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:39:09.17

絵里「……お礼を言いたいのはこっち、なんだけどね」

希「そうやね」

希「あんな素敵な夢をみることが出来た」




希「……ふふっ」


にこ「泣きそうになってんじゃないわよ、こんな短い手紙で」



絵里「字も綺麗じゃないし、穂乃果らしいわ」




希「さ、いこっ!!」





439 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:40:32.48

◇――――◇





穂乃果「あーもう、やっぱり間に合わないよねー!!」


真姫「仕方ないわ」


穂乃果「ぅぅ最後の卒業ライブみたかったよぉ……」

希「穂乃果ちゃんの卒業式はどうだったん?」


穂乃果「バスケ部の先輩と一杯写真とった!」



真姫「背低いの目立つのに?」

穂乃果「うるさいなあ!」




穂乃果「卒業ライブみれなくてイライラしてるのぉ!」




ことり「ふふふ」




440 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:41:00.07

「あ、あの……」


ことり「?」

「サインくださいっ」


ことり「こ、ことり!?」


海未「ふふ、人気者ですね」


ことり「あ、はい」カキカキ





「あ、あの……私、µ’sのファーストライブ見てたんです」

ことり「え……」


海未「私とことりの?」

「はい」



真姫「すごいわね」



441 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:42:48.47

「みんなに自慢してるんです! 私はµ’sのファーストライブを見たんだって!!」


ことり「……」



ことり「そうなんですか……ありがとう」


「これからも応援しています! がんばってください!!」



タッタッタッ



ことり「……」


ことり「ぅ……」


穂乃果「ことりちゃん?」

ことり「ひっぐ……ぅぅ……」


穂乃果「大丈夫!?」


ことり「嬉しい、の……っ」



海未「……ことりは言ってましたもんね。ファーストライブの時、ここにいるみんなが自慢出来るようなスクールアイドルになるって」


ことり「うんっ……本当に、いたんだって。本当に、本当にやってきて……よかった……!」ポロポロ






希「ふふ……」



穂乃果「うん、講堂も満員だったんだよね?」

穂乃果「なら全部有言実行、だね」





穂乃果「みんな……」






穂乃果「本当に、本当に――お疲れさま!!!」



442 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:43:44.44

◇――――◇



穂乃果「もしもし、ツバサさんですか?」


穂乃果「はい、はい」


穂乃果「あの、これから少しだけ時間くれませんか? 三十分、いや十分でいいですから!」

穂乃果「本当ですか!?」

穂乃果「じゃあ卒業式終わり次第神田明神に来て貰えますか?」


穂乃果「はい、じゃあ」


穂乃果「ふぅ……」


 音ノ木の卒業式から数日が経った。これでµ’sは解散、みんなが選んだ道、µ’sは九人でµ’s。穂乃果だってそう思っているからこそ、みんなの選択に反対はしなかった。



 それぞれがそれぞれの目標を持ってそれを叶えようと努力をしたからこそ、あの結果がついてきたんだ。



443 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:44:17.96

 まだ桜は咲いていないけれど、今日春一番が吹くんだって。


 春は出会いと別れの季節。ちょうどこのタイミングで春一番が吹くってことは、どうなるのかな。どっちにも、転ぶんだろうな。

 あの日フられてから、いつだって穂乃果はµ’sのこととツバサさんのことを考えていた、告白するって誓ってから胸を張って言えるように努力をしてきた。伝え、られるかな?



ことり「お待たせっ!!」

穂乃果「ううん、大丈夫」



 公園のベンチで待っていると、ふわふわした甘い声とともにふんわりと良い香りが漂ってきた。


ことり「はいこれ、お菓子だよ」

穂乃果「ありがとう」



 横にすわることりちゃんが差し出してきたのは、なんとかパイってやつ。いつだったか穂乃果が好きって言ったやつだ!



444 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:45:03.68

 口に入れると、やっぱり美味しい。


穂乃果「作ってきてくれたんだ」

ことり「うん、前に美味しいって言ってくれてたの覚えてたから」


穂乃果「ありがとう」

ことり「……//」


穂乃果「今日は、なんの用?」


ことり「あ、うん……」


ことり「本当に、ありがと、ね」

穂乃果「?」



ことり「穂乃果ちゃんのおかげで、ことりは少しだけ強くなれたよ。この一年、穂乃果ちゃんにスクールアイドルに誘われて活動して……本当に良かった」


 お日様が真上に上がって、ことりちゃんの笑顔はますます綺麗に輝いていて、思わず見とれてしまう。



穂乃果「ことりちゃんなら出来ると思ったから」


ことり「そう、なのかな」


穂乃果「うん」


ことり「穂乃果ちゃんはね、ことりが落ち込んでいる時も、救ってくれてまた夢を見せてくれた」



ことり「いつでもそばにいてくれた。辛い時も、楽しい時も」




445 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:46:55.90



 すっと、予報通りに春一番が吹く。土ぼこりが巻き上げられて目に入りそうになったけれど、なぜか穂乃果はことりちゃんの真剣な眼差しから目を逸らすことが出来なかった。




ことり「ことりは、そんなあなたが――大好きです」




穂乃果「……」


ことり「付き合ってください」


穂乃果「……そっか」




穂乃果「ありがとう、そう思ってくれて、本当に嬉しい」


 でも……。




穂乃果「――ことりちゃんの気持ちには、応えられない」



446 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:49:14.95

 こんなこと、いいたくない。だって裏切るのと一緒だもん。でも穂乃果が好きな人は……っ。


 昔は自分の気持ちがわからなくて、返事を濁して……そう考えると穂乃果も少しだけ、強くなれたのかな?


 ことりちゃんはふうっとため息を吐いてきゅっと唇を引き結んだ。その横顔は見るからに落ち込んでいて、なんて言っていいのかわからなく、なる。


ことり「そっか」

ことり「そうだよね」


穂乃果「え」



ことり「ツバサさんのこと、まだ好き、なんだよね?」

穂乃果「……うん、知ってたの?」


ことり「そりゃあもちろん」


穂乃果「あはは……」


ことり「ならことりは穂乃果ちゃんの恋、応援するね」



447 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:49:57.70

 ことりちゃんはいつもと、変わらぬ微笑みを見せてくれた。でも溢れそうな涙を堪えているように見えるのは、気のせい、なのかな。

ことり「あーあ、フられちゃった」


ことり「仕方ないよね。穂乃果ちゃんはモテるから」



穂乃果「そんなこと、ないよ」


ことり「少なくとも、ことりには一生モテちゃうよ?」


ことり「ねえ穂乃果ちゃん」


穂乃果「?」


ことり「またいつか告白しても、いい?」



ことり「いつになるかわからない、でも……ことりの初めての彼氏は穂乃果ちゃんがいいんだ」



穂乃果「……」


ことり「こんな重い女でごめんね? 気持ち悪いよね」



穂乃果「そんなことない、嬉しいよ!」



448 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:50:53.56

ことり「穂乃果ちゃんが他の人と結婚しちゃったら、どうしようかな」

ことり「一生独身……うーん、それも嫌だね。あはは……」

穂乃果「きっと穂乃果よりいい人見つかるよ」

ことり「そうなのかな……考え、られないや……」


 悲しそうな表情を浮かべて笑ったあと、ことりちゃんは何か思いついたかのようにポンと手を叩いた。バッグに手を伸ばして、紙包みを穂乃果に手渡す。

穂乃果「なに、これ」

ことり「色々他にもお菓子作って来たんだよ、後で食べてくれると嬉しいな!!」





ことり「――いつまでも笑っているあなたを見ていられれば、それだけで幸せだから」





穂乃果「……」

ことり「4月になる前にみんなで集まろうね!」

穂乃果「うんっ」


ことり「じゃあねっ! また今度!!」



穂乃果「……」



449 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:52:08.03

 ことりちゃんは今度こそ、最高の笑顔を見せてくれた。走っていくことりちゃんの背中を見つめて、見えなくなったところで、手渡された袋に手をつける。



穂乃果「わぁ……」


 穂乃果のために、こんなに作ってきてくれたんだ。しかも全部、穂乃果が美味しいって言ったやつだけ、まあことりちゃんのお菓子は全部、美味しいんだけどね。



 その中でもことりちゃん特製のクッキーを一口。



穂乃果「やっぱり美味しい……」


穂乃果「――ありがとね、ことりちゃん」




 穂乃果のことを昔からいつも、ずっと見守ってくれて、本当に優しい人。その人が作る特製のクッキーはとても暖かくて、まるで春を先取りしているみたいだった。



450 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:52:40.58

◇――――◇





 男坂を一歩一歩登ってゆく。そういえばここでも色んなことがあった、始まりはここと言っても過言じゃない。希ちゃんと出会えたのもここ、だしツバサさんと付き合い始めたのもここからだった。


 男坂を登り終わって、右手に見える賽銭箱の方へ。



 お願いをすませて、ご縁がありますようにと五円玉。



 この神様には何度もお世話になったね。重要なライブの前にはいつもここに来ていた気がする。神様、穂乃果達を見守ってくれて、本当にありがとうございます。



 だから、今日のことも見守っていて下さい。




451 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:53:09.67

ツバサ「――穂乃果さん」

穂乃果「うわっ」

ツバサ「なにをお願いしたのかしら」

穂乃果「驚かせないで下さい!」



 くすくす笑うツバサさんの姿は、卒業式の直後だからか制服で、手には証書を入れる筒を持っていた。


穂乃果「……卒業、おめでとうございます」

ツバサ「ありがとう」

穂乃果「これからどうするんですか?」

ツバサ「前々から芸能事務所からオファーが来ていたの」

穂乃果「へぇっ!」

ツバサ「どういう方針で売り出されるのかはまだわからないけれど、とりあえず芸能界ね」




452 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:54:24.03

穂乃果「すごいんですね」

ツバサ「そんなことない」


ツバサ「きっと汚い世界よ」



ツバサ「――枕とか、しなきゃかも?」



穂乃果「ええ!?」

ツバサ「ふふ、冗談」



 ツバサさんは芸能界に入ってしまうんだ、ということはもうこれを逃したら会う機会もなくなってしまうかもしれない。ただの一般人の穂乃果とは訳が違う。



 このまま離れていいのって自分に問いかければその答えは一秒もかからず帰ってくる。


穂乃果「ツバサさん」



ツバサ「?」

穂乃果「前に言ったこと、覚えていますか?」


ツバサ「……」



穂乃果「また告白していいですかっていうこと」


ツバサ「……ええ」

穂乃果「……」



453 : ◆wOrB4QIvCI :2015/03/12(木) 21:56:38.82

 ごくりと唾液を飲み込む。喉がカラカラだ、ああ心臓の高鳴りがすごい。辺りには誰もいなくて、この音がツバサさんに聞こえてしまうんじゃないかって少しだけ焦る。


 目の前の人、穂乃果となんて不釣り合いだってことくらい分かってる。でも……諦めちゃダメってことみんなが教えてくれたから。






穂乃果「ツバサさんのことが好きです」


穂乃果「――穂乃果と付き合って下さい!!」



 もう春のものへと変わった一陣の風が穂乃果達を包み込む。辺りの丸裸の木々がカラカラと音を立てて穂乃果とツバサさんの間の音を埋めてくれた。




 そしてまっすぐに見つめ合った瞳、その瞳が、その口元が一瞬だけ緩んだ。




 やがてやってくる人一人の重み。ふわりと揺れるショートカットの髪の毛が鼻の辺りを掠める。ああ……結構強い勢いだったはずなのに、やっぱりアイドルだから、すっごく華奢。





 吹き付ける春の風は、その訪れとともに最高の答えを、運んでくれたんだ。







◇◇◇ 綺羅 ツバサ Love Live ルート◇◇◇



穂乃果「ふふ……君も穂乃果の彼女になりたいの?」ことり「その2、だよ!」【後編】に続く



元スレ
SS速報VIP:穂乃果「ふふ……君も穂乃果の彼女になりたいの?」ことり「その2、だよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424195589/



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