1: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:21:14.18 ID:lwoBlTpM.net
パロss ホラー 原作のキャラあり
なぜか規制されたのでもう一回
2: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:22:18.69 ID:lwoBlTpM.net
ことり「よいしょ」
花陽「 んしょ」
希「重いなぁ」
絵里「こんなに運んだのに…… まだ半分以上あるわ」ドス
真姫「なぁんで私たちがにこちゃんの私物を片付けないといけないのよ……」
にこ「しょ~がないでしょ… 卒業式の日だけじゃ終わらなかったんだから」
にこ「ここにこんなに荷物を残していったら、マ……お母さんに叱られちゃうわ」
にこ「真姫ちゃんお願い!」
真姫「はぁ……」
花陽「分かるよにこちゃん…!花陽も、いつの間にか部屋がグッズでいっぱいになっちゃうんだよね」
にこ「花陽……!」ウル
凛「物が多すぎるんだにゃ~、こっち置いとくね~」ヒョイ
花陽「ありがとう、凛ちゃん」
にこ「あっ、ちょっとアンタまた勝手に……!」
絵里「あら?穂乃果は?」
海未「職員室に呼び出されています。生徒会の話だそうで……」
ことり「さっきはなんだかしょんぼりしてたけど……」
~前庭~
穂乃果「……ふう、先生のお話、長かったよ~~」
穂乃果(……もう次の入学式の挨拶を考えないといけないのかぁ、早いなぁ……)
穂乃果「本当にあっという間の一年だったなぁ」
穂乃果「それに、一生の内にこんな楽しい時間は二度もないかも……」
穂乃果「ちょっとさみしいな……」
穂乃果「と・き・を♪真姫戻して~♪」
穂乃果「……なんて、ふふ」
穂乃果(でも、NYでライブなんてこんなチャンス、めったにないよね)
穂乃果「よ~し!最後のライブの練習、がんばろ~っと!」
??「だったら……、もう一回 戻る?」クスクスクス
??「クスクスクス…」
穂乃果「うわあああっ!びっくりした!」
穂乃果「あ、あなた、誰?」
??「私、さくら あなたと同じ2年生よ」クスクス…
穂乃果(………?)
穂乃果(こ、こんな子……いたっけ……??)
さくら「ずっと………、μ'sでいられる方法、教えたげるよ……」
穂乃果「ええっ!?」
さくら「ほら……、前庭に一本だけ桜の咲いてない木があるでしょう?」
さくら「――――あの木の幹に自分の名前を刻むと……――」
さくら「同じ学年を、もう一度やり直せるという七不思議があるの……」クスクスクス…
穂乃果「……えっ?それ、どういうこと??」
穂乃果「単に先生に怒られて落第するって話じゃないよね??」ガクブル
穂乃果「あ、あれ?」キョロキョロ
穂乃果「…………?」
穂乃果「いない…………??」
穂乃果「ゴクリ……。」
山田花子
田中 …
… …
穂乃果「うわ~~……本当に何人か名前が彫ってある……」
穂乃果「この子たち、同じ学年にもう一度もどったのかな――?」
穂乃果「タイムスリップでも起こったりして……」
穂乃果「で、でも……、みんなとの一年を、もう一度体験できるなら……」ドキドキ
穂乃果「ちょっとだけ――――試してみても…いいよね……」ゴソゴソ
穂乃果「桜さん、ごめんなさいっ!」ガリゴリ ゴッ
桜( グワァ )
穂乃果「!!!!!」
樹の幹が縦に裂け、大きな空洞が開く
無数のツルが穂乃果を襲った
ズズズズズズズズ
穂乃果「キャァァァァ!!」
~部室~
希「んん、なんでやろ、開かない……」ガタガタ
ことり「ああっ!!希ちゃん!」
ドサドサ
希「いたた…… なにかの虫の知らせ?」
花陽「希ちゃん、大丈夫?」
希「大丈夫大丈夫、ちょっと物が落っこちてきただけよ」
にこ「これ、古いノートね~」ヒョイ
ことり「ほこりかぶっちゃってる」
真姫「明らかにアイドルグッズじゃないわね」クル
『 音ノ木坂学院 七不思議 』(血 文 字)
凛「うっっっわ!」
絵里「きゃあーーーーー」
海未「七不思議、ですか…」
にこ「に、にこのじゃないわよ」
にこ「でも…、なんか見覚えあるわ……」
花陽「というより、こういうのって……」
希「それはうちが1年のときに手に入れたノートや!」タラーン
真姫「でしょうね」
希「にこっちの部室に入りびたってたとき置いてったんやね」
にこ「あったわね…そんなことも……、 何回出てけって言ったことか……」
希「あはは…… でもにこっちなんだかんだ言っていつも入れてくれたやん?」
希「どこに忘れたのかな~と思ってたけど、こんなところにあったとは」
にこ「さっさと持って帰んなさいよ」
希「は~い」ゴソゴソ
凛「……待って待って!凛ひさびさに希ちゃんの怖い話聞きたいにゃ!」ハーイ
絵里「え」
ことり「ち、ちょっと怖いけど、私も~……」
希「ふっふっふ……ちょっとだけやで~?」ルンルン
一、 屋上に続く階段は夜になると魔の13階段になって悪い子をひきこむ
凛「聞いたことあるにゃ」
花陽「深夜は何回数えても13段になる、だったっけ」
二、 校庭の二羽のカラスがいる木の下で愛を告白すると必ず結ばれる
絵里「希!2年の時、私に冗談っぽく言ったアレ……!///むぐ…!」フガ
ことり(へぇ…そんなお話があるんだぁ……(・8・))
三、音楽室の幽霊―― 夜の校舎には ピアノを弾く女の子のオバケがいる
その音色に引き寄せられ…目が合うと…一週間以内に――――
にこ「」
真姫「」
―――
――
―
希「それから最後が……」ペラ
花陽「うう……何度聞いても怖いよぅ……」
絵里「ののの、希!凛!花陽が怖がってるでしょ?いい加減にしなさいぃ……」
真姫「……一番怖がってるのは絵里だけど」
ことり(絵里ちゃんが怖がってる姿、かわいい~♪)
希(……やろ?)ゾクゾク
希「ああっ、大丈夫よえりち!うちがおるからな!最後まで聞いて聞いて♪」ナデナデ
希「たしかうちのお気に入りだった話で……」
七、校庭で一本だけの咲かない桜の木がある
その木の幹に自分の名前を彫ると同じ学年をもう一度やりなおせる
希「……ん これこんな話だったかな~」
凛「試してみようかにゃ」
希「アカン!!こういうのは聞いて楽しむものや」
にこ「…絵里……」
絵里「ええ……、希がああいう態度とるときって 絶ッ対本当よ」ガクガク
花陽「きゃあああ~っ!ダレカタスケテ~~~ッ!」
希「―――ああっ、ごめん!ちょっと、やりすぎちゃったかな♪」
凛「希ちゃんすご~い!最後の七不思議なんて、凛、初めて聞いたにゃ!」
海未「どのへんがお気に入りなのですか?」
希「なんでやったかな……ちょっと待って、思い出せそうな気が……」
真姫「三番目は私とにこちゃんが確かめにいった話ね」
希「そうそう……。にこっちほんっまにギャン泣きやったらしいなぁ……」ヤレヤレ
にこ「も、もういいわよその話は!ホントに怖かったんだからぁ!」
マーキィーチャーン… ワ、ワタシハヒロメテナイワヨ!アレハリンガー!
にこ「な~によ、ここで七不思議なんか話させて、にこをからかいたかったわけ?」
希&凛「「それもちょっとある(にゃ)」」ドッ
にこ「り~ん~!希ぃ~!」
凛「きゃ~!」
希「にこっちが怒った~♪」
キャアキャア
海未「みんな!おしゃべりはそのくらいにして練習に行きますよ」
ことり「穂乃果ちゃんは少し時間がかかるみたいだね」
絵里「そうね、その間に準備運動でもして待ってましょう」
凛「今日も練習、いっくにゃ~~~!」
―――
――
―
絵里「穂乃果、遅いわね……。」
にこ「どこかで寄り道でもしてんじゃないの~?」
海未「先生はもう用事は終わって戻ったとおっしゃっていましたが……。」
花陽「私、もうすこし探してきます!」
ことり「き、きゃぁぁぁぁ!」
7人「?!」ダッシュ
凛「ことりちゃん、大丈夫?!」
海未「どうしたのですか??」
ことり「―――こ、これ……」ユビサシ
マッカ
真姫「すごい量の血………。」
花陽「も、もしかしたらもう亡くなってるんじゃ……」
絵里「校内で、事故……?」
絵里「みんなこの辺触っちゃダメよ、周りに気を付けて、私ちょっと先生呼んで―――
凛「!! これって!さっきの!」
花陽「送らずの桜の木です!」
ことうみまきのぞえり「え………?!」
希「まさか、本当にこの七不思議を試す人がいるなんて……」
ことり「ケガ人が出たのかも……」
絵里「よかったわ……今までこんな七不思議知らなくて……」ゾーッ
真姫「そうよ、犠牲者は自分の名前を彫ったはず」
にこ「何年何組のやつよ??」
『 高坂 穂乃果 』
8人「「「…………!!!!」」」
―――
――
―
穂乃果『―――――うぅ、暗いよ……。怖いよ……』
穂乃果『海未ちゃん、ことりちゃん、みんな…………』
穂乃果『―――ここは……、どこ………?』
―――……ノカ… ホノカ…!
――…のかちゃん、穂乃果ちゃん!
海未「穂乃果っ!」
穂乃果「ハッ!」
海未「まったく……、新学期早々居眠りとは……」
ことり「あはは……もう始業式終わっちゃうよ~」
穂乃果「えっ?」
『 廃校のお知らせ 』
穂乃果「ウ、ウソ……?!」
穂乃果(これは、新学期一日目の風景)
穂乃果(穂乃果、あの日に戻ったんだ……)
~前庭~
希「思い出した、こういう話や……」
希「うちらに似てるな~、とか思ってたんだっけ……」
その7!
音ノ木坂学院 最後の七不思議―――
むかしむかし この音ノ木坂に
部活の全国大会で優勝を果たし、とても仲のよいグループが存在したという―――
3月になり 卒業・クラス替えがきまり、みんな泣いて別れを嫌がった。
そこでメンバーたちは話し合い、記念にみんなで合宿を行うことにした。
??「合宿よぉぉぉ!!」
しかし、、、彼女らは――――――
旅路の途中で事故に遭い
そのまま 永遠に進級しなかった…………。
―――音ノ木坂学院の前庭にある、一本だけ花が咲かない桜は
そのメンバーたちが植えたものだという………。
希「だから、この木に名前を彫るともう一度同じ学年をやりなおせる、って……」
―――
――
―
ことり「廃校って……」
海未「つまり、学校が無くなるということですね……」
穂乃果(ここで気を失っちゃったんだっけ……ははは……)
穂乃果(それで保健室で目を覚まして………)
海未「穂乃果……?なにを笑っているのですか??」
ことり「穂乃果ちゃん、絶対ショック受けると思ってたけど……」
穂乃果「ランラランララーン♪ おっはよー♪」
穂乃果「ヒデコ!フミコ!ミカ!おっはよー! 今日もいい天気~♪」
ひふみ「わぉ……」
ヒデコ「ついにおかしくなっちゃったのかな」
ミカ「穂乃果ちゃん、元気いっぱいなのはいいけど……」
フミコ「なんか勘違いしてるよね~…」
穂乃果(すごいすごい!ほんとに一年前に戻ってる~!)
穂乃果(なにもかもが私が2年生になったときのままだ~!嬉し~い!)
さくら(…………。)ニヤ
~前庭~
にこ「あの、おバカ……!」
希「穂乃果ちゃん、どこでこの話を知ったんやろ……」
希「それに、こんな古い七不思議を知ってる人間なんてうちくらいのもんやと思ってた」
希「嫌な予感的中や……」
にこ「希!なんとかならないの?!」
希「うちに本格的な除霊はできないけど……」
希「できることはやってみる……!」
ダンシン♪ダンシン♪ノンストップマイダンシン♪
キャァァァー!
穂乃果「ほぇ~、やっぱりA-RISEはすごい……!」
凛「あ~!やっぱり!穂乃果ちゃんも来てたんだ!」
花陽「朝から有力チームの視察!さすがμ'sのリーダーですっ!」
穂乃果「おお~!凛ちゃん、花陽ちゃん!おはよう!」
穂乃果「……んん?」
トントン
ツバサ「穂乃果さん!久しぶりね」
穂乃果「ツ、ツバサさん!」
ツバサ「あなたたちはラブライブに出場するの?」
凛「はい!」
花陽「が、がんばります!」
ツバサ「ふふ、じゃあまた、ラブライブ決勝で会いましょう」フリフリ
穂乃果「はい!」フリフリ
穂乃果(…………、)
穂乃果「……ってあれ?なんで穂乃果のこと知ってるの?」
穂乃果「たしか3人と知り合うのはもっと後のはずじゃ……」
さくら「全てが同じじゃないわ」スゥ
穂乃果「さくらさん!」
さくら「ここはあなたが楽しいと思っている音ノ木坂を再現している世界」
さくら「時間的には新学期に戻ったけど、起きることは少し違うわ」
さくら「あなたはまたツバサさんやりんぱなちゃんといい関係をつくっていくのよ」
花陽「穂乃果ちゃん、またね~!」バイバイ
凛「かよちん、早く行かないと学校遅れちゃうよ~」
穂乃果「………」バイバイ ギュ
穂乃果(また………、か)
穂乃果(なんかヘンな感じ……)
~音楽室~
真姫「軽いからよ!なんか薄っぺらくて……」
真姫「オコトワリシマス!」
穂乃果「おお……」ウキウキ
真姫「イミワカンナイ!」
穂乃果「それだっ……!」ウキウキ
真姫(変な人……)
真姫「何?まだ何かあるの?」
穂乃果「い、いいい、いや!なんでもないよっ!!」
さくら「まだ素直になれないころね……。これからの一年で彼女は星空さんや小泉さん、クラスの子とも打ち解けていくのよ」
??「」ガシッ
穂乃果「!?」ドシャァ
にこ「あんたたち、さっさと解散しなさい!!」
穂乃果(いった~、またデコピンくらっちゃった……)
にこ「とにかく話は終わりよ、とっとと出てって!!!!」
穂乃果「うわぁぁぉわぁ!」
穂乃果「にこちゃ~~~ん!」
さくら「このころの矢澤にこは心を閉ざしていた ―――この、薄暗い廊下のアイドル研究部の扉のようにね」
ことり「私は……穂乃果ちゃんや海未ちゃんと違って、何もないから……」
穂乃果「そんなこと……!」
ことり「私はただ、2人についていってるだけだよ……」
さくら「南ことり 彼女もこの一年でだんだん自信をつけていくわ」
希「あー、いたいた」
絵里「高坂さん!」
穂乃果「……あ、絵里ちゃん!希ちゃん!」
絵里「先輩を、ちゃん付け……?」
穂乃果「……も~、絵里ちゃんが最初に言ったんだよ~?」
穂乃果「『先輩禁止!』って!いいだしっぺのくせにぃ~♪」ポンポン
絵里「………?!」イライラ
希「……ま、まぁまぁえりち、ちょ~っと間違えちゃっただけやん??」アセアセ
希「………??」
穂乃果(はっ、ここは一年前の世界だった……;)
穂乃果「す、すみません!」
絵里「……まあいいわ。 部員はちゃんと5人そろったのかしら?もうあきらめたの?」
穂乃果「うっ、いいえ、あきらめません!」
穂乃果「講堂を満員にするんです!」
穂乃果「そう、絵里先輩も一緒に!」
希「!」ピク
絵里「何を言ってるの…?私が…?」
穂乃果「あ、え~っと…」
絵里「と、とにかくきちんと申請もできないかぎり…あなたたちのことなんて認められないわ!!!」
希「ほな~♪」フリフリ
穂乃果「…………。」
さくら「絢瀬絵里……。お堅い生徒会長だったわよね。一年後にはだいぶ丸くなったけど」
さくら「ちなみに一年後おごるジュース代は絢瀬さんがあとでこっそりまかなってあげてるわね。いい先輩じゃない」
穂乃果「――――…でも、そうなの、絵里ちゃんはもっと優しくて………」
さくら「そうなるのは何か月かあとのことでしょ」
穂乃果「違うよ」
凛「え」
穂乃果「こんなの……違うよ」
絵里「そりゃあ……、一年前のみんなはまだ勇気も友情もあまりないわ」
花陽「自信だって…」
にこ「そ~よ、違和感があるのは当然……」
穂乃果「違うの!そういうことじゃなくて、この一年で得たものはゼロからやりなおせないってこと」
穂乃果「私、間違ってた……。みんなひとりひとりが一年かけて変わっていった部分は、どんな宝物よりも大事なものだったんだ……」
穂乃果「それを穂乃果のほんの軽い気持ちでリセットなんて、またみんなで過ごした時間をはじめからなんて……」
穂乃果「そんなの……ニセモノだよ……」
穂乃果「穂乃果は、そんなの求めてたわけじゃない」
穂乃果「私、わかったの」
穂乃果「楽しいときの思い出はもう一度繰り返すんじゃなくて、これからの未来の糧にするものだって――」
さくら「………言いたいことはそれだけ?」
希の木人形「残念やね…… あなたなら喜んで私たちの仲間……」ゴキゴキ
ことりの木人形「止まった時の住人になれると思ってたのに」ゴキ.
真姫の木人形「だけど、もう手遅れよ」
ズル…
海未の木人形「あなたももうじき私たちの仲間になるのです」グワァ!
穂乃果「ぅえっ……?!ウ、ウソ……?」
穂乃果「きゃぁぁぁぁ!」
~前庭~
希「この木に宿るのは、強い絆で繋がっているたくさんの集合霊……!」
希「……うちに除霊なんて無理や!」
希「うちの神社の神主さんを呼んでくる!」
花陽「……」
凛「……かよちん?」
花陽「外からが無理でも、中に入ることは……?」
絵里「そうよ!さすがはなy 海未「いけません!」
絵里「海未………」
海未「くっ……」ウツムキ
海未「そんな危険なことはさせられません」
希「そうよ、失敗したらきっと帰ってこれなくなる……うちだけなら」
海未「いいえ、行くならまず私が」
にこ「ええい、まどろっこしい!」タタタ
海未「あなたたち!!いけません!全員で行っては……!」
真姫「なら海未!私たちが死なないように外で見張ってて!」タタタ
凛「ヤバそうだったらいつもみたく叩き起こしてほしいにゃ!」タッタッタ
海未「いや、そのくらいで起きるようなものではないと思いますが……」
にこ「そんで希は神主さんでもなんでも、早く助けをを呼んでくるのよ!」
希「にこっち……!」
ことり「今行くからね、穂乃果ちゃん……!」ガリゴリ
ガリガリ ゴリゴリ
ガバァ…
希「なっ……」
凛「これで木の中に入れる」
絵里「あとは頼んだわよ 海未、希」
ズズズズズズズズ……
海未「木のツルが……!」
真姫「くっ」グイッ
にこ「ううっっ……!」グルグル
~真っ暗な廊下~
穂乃果「はあ、はあ……」タタタ
穂乃果「穂乃果、間違ってた……」
穂乃果「こんなのニセモノの世界だよ!」
穂乃果「早く帰らなくちゃ…みんなのいる本当の世界へ」
穂乃果「でもどこに逃げれば…」
穂乃果「…ど~しよ~?!」
穂乃果「希ちゃ~ん!」
木の人形「ヒッヒッヒ そうはさせないよ」ズズズ
木の人形「おまえはもうこの世界の住人に決定なんだよ」ズズズ
穂乃果「きゃあ!」
穂乃果(囲まれちゃった……!)
さくら「ここは止まった時の世界……」スゥ
穂乃果「!」ビクゥ
さくら「卒業も進級もしない、活動を終えたりなんてしない」
さくら「楽しかった時間を永遠にくりかえすの」
さくら「あなたもそれを望んだのでしょう?」ニヤ
さくら「だから私たちはもう仲間」
さくら「さあ 融合してひとつになるのよ―――」ニョキニョキ
穂乃果(ここに来たときと同じように、木のツルでグルグル巻きに……!)
穂乃果「いや!あなたたちの仲間になんてならない!」
穂乃果「私の仲間は音ノ木坂学院、μ'sのみんな!」
穂乃果「この一年を一緒に駆け抜けて、一緒に成長してきたんだよ!!」
穂乃果「穂乃果はみんなのところに帰るの!」
穂乃果「止まった時間の世界になんか住みたくない!」
さくら「ククク…そのグループの連中は卒業やクラス替えをさみしいとも思わない薄情ものじゃないか!」
穂乃果「そんなことない!!」
さくら「そんなやつらのことは忘れなよ」
さくら「私たちが仲間になってあげる」グイッ
穂乃果「うっ……ゲホッ…」
穂乃果(く、くるし……。)
穂乃果(つ、次の、ライブ……。)
穂乃果(私たちの、最後の………。)
さくら「新しいμ'sの仲間に
~
にこ「待ちなさい!!!!」
絵里「私たちが………μ'sよ!!!」
穂乃果「みんな!」
さくら「な……!」
さくら「ど、どうやって、ここに……!」
ことり「私たちは穂乃果ちゃんを見捨てない」
真姫「命をかけてもね」
さくら「ぐ……!」
さくら「そうか 全員で名前を彫って木の中に入ってきたわけね……」
さくら「……ふぅん、μ'sっていうの」
さくら「フン、なにが仲間よ」
さくら「卒業やクラス替え、活動を終わりにすることだって、なんとも思わないくせに………」
さくら「そんなやつら私たちの敵じゃないわ、くらえ!!!」ズズズズ
穂乃果「!!!!」
穂乃果「やめてーーーーー!!!」
~
海未「はあっ!!!」ズバァッ
さくら「!!!」
さくら「なっ!」
希「これはオマケっ!!なんか怪しいお札!」ペタッ
さくら「ぐ、あああああ!!」
コレモ!コレモヤ!アヤシイツボ! リンノキライナオサカナ! グアアアアー!
海未「まったく……、みんな無茶をするのですから」
穂乃果「―――海未ちゃん!!希ちゃん!!」
海未「弓道場から弓をもってきました」
希「ふぅ、間に合ってよかった」
ことり「外で待っててって言ったのに……」
真姫「きたのね」
希「あたりまえやん」
海未「あなたたちだけ危険な目に合わせられません」
さくら「はぁ、はぁ……ゲホッ」ベリッ
穂乃果「それでは改めて………、」
穂乃果「私たちが……μ'sだよ!」ビシッ
さくら「なにが怪しいお札よ…… ただの催涙効果のある紙きれじゃない」
にこ「怒らせてどうすんのよっ」
希「いや、まぁ足止めできただけでも結果オーライやん?」
穂乃果(……で、どうすればいいの)コソコソ
希(ここは魂の世界、念じれば相手に伝わるはず……)コソコソ
絵里(強気だったわりにアバウトね……)
穂乃果「私たちの一年間を見せてあげよう!」
穂乃果「思い出そう―――――!」
――――私たちの、一年を……――――
穂乃果『 私、やっぱりやる! やるったらやる!!! 』
花陽『 背も小さくて、声も小さくて……。誇れるものはなにもありません…。……でも!アイドルへの想いは誰にも負けないつもりです! 』
花陽『 ――――私を、……μ'sのメンバーにしてください!!! 』
絵里『 あなた一番大切なものを教えてもらったの―――。 』
絵里『 変わることを恐れない勇気……。私は、あなたの手に救われた――― 』
凛『 一番かわいい私たちを、見ていってください!! 』
にこ『 いまの私の夢は、宇宙ナンバーワンアイドルにこちゃんとして、宇宙ナンバーワンユニット、μ'sとより輝いていくこと……! 』
にこ『 それが私の一番大切な夢、私のやりたいことなの!!! 』
希『 うちにとって、この9人は奇跡やったから。 』
希『 もう夢はとっくに……。……いちばんの夢は、、、とっくに――――。 』
真姫『 アイドルは続ける、絶対に続けるわよ!! 』
真姫『 でも、μ'sは私たちだけのものにしたい。にこちゃんたちのいないμ'sはイヤなの、私がイヤなの!!! 』
ことり『 うん!これは本物の、アイドルの衣装だよっ! 』
海未『 もうすっかりクセになりました、大勢の人の前で歌うのが…―――! 』
~
海未『 ラブアローシュート!!!! 』バァーン♪
凛「………クッw」プルプル
希「こんなワナが仕掛けてあるとは………w」プルプル
花陽「ご、ごめんなさい~!/// それ私です~~~!」
海未「それはもういいです!///忘れてください!!///」
ことり「かわいいよ海未ちゃん!元気だして!!」
ことり「今度ことりがその衣装作ってあげるから!」
海未「や、やめてください!結構です!///」
穂乃果『行かないで!』
穂乃果『いつか別の夢に向かうときがくるとしても!』
絵里『私たちはいつか卒業するの』
6人『大会が終わったら、μ'sは――――おしまいにします!』
希『うちがどんな思いで名前をつけたか――』ポロ
にこ『う、うああぁぁ~――――
真姫「―――さあ」
真姫「 愛してる ばんざ~い♪ 」
8人「 ここでよかった~♪w 」
さくら「――――――!」グッ
さくら「こんな……、あったかくて楽しくて 互いに思いあっているメンバーたちがいるなんて……。」
さくら「伝わってくる……。 この子たち 本当にμ'sを愛してる……」ジワ
私たちの今がここにある~♪
さくら「――――――だがそれならなぜ終わりを悲しまないの?!」
さくら「なぜ私たちのようにずっとずっと一緒にいたいと思わないの?!」
希「―――それはね、うちらの友情が、活動を終わりにするくらいじゃ変わらないって信じているからよ」
ことり「クラスが変わっても、大人になっても、ずっとずっと友達でいられるって信じているから」
真姫「そういう絆を……、私たちは一年かけて………作り上げてきたの」
穂乃果「………うん」
穂乃果「そしてそれから……応援してくれたみんなの心に、μ'sが輝いているなら……!」
穂乃果「私たちは、ずっとずっと、μ'sだから!!!」グッ
さくら「…………。」ポロポロ
シュル…
穂乃果「!」スタッ
穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん!みんな!!」ツル
ドテ
穂乃果「いったぁ~~~い!」
8人「「「「穂乃果(ちゃん)!!」」」タタタ
9人「ぎゅ~~~っ!」
凛「穂乃果ちゃん、おかえりっ!」
海未「また転んでしまいましたね」
穂乃果「もう~~~!言わないでよ~~~!」
絵里「大丈夫?ケガは??」
ワイワイ
さくら「……本当にすばらしいメンバーだったのね」
さくら「そこまで深くお互いを信じられるなんて」グス
さくら「私たちはきっと臆病だっただけ…、居心地のいい時間を失うのが怖くて逃げていただけ」
希「これあげるね、うちがバイトしてる神社のお札 今度こそ本物!」
希「それに…」
希「希パワー、た~っぷり注入!はーいぷしゅ!」
さくら「ありがとう…」グス
パァァァ
さくら「私たちも……そろそろ進級します……」
さくら「さようなら……」
穂乃果「さくらさんたちが……」
穂乃果(遠い光のかなたに……消えていった……)
~前庭~
シュウウ…
凛「う~ん」
真姫「あいたたた……」
絵里「みんな大丈夫ーーー?!」
にこ「大丈夫 みんな無事みたいよ」
花陽「凛ちゃん起きて~」ユサユサ
海未「穂乃果!」
ことり「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん!みんな!」ヒシッ
穂乃果「穂乃果、分かったよ! この一年間のことはかけがえのないタカラモノなんだって」
穂乃果「ずっとずっと 心の中で大切にするものなんだって……」ギュ
ヒラ
希「ん?」
にこ「ああっ」
花陽「わあ……!」
凛「咲かない、桜が……」
穂乃果(空いっぱいに満開の桜………)
ことり「きれい……」
海未「止まっていた時間が動いた……」
真姫「あの子たちが成仏したのね……」
花陽「よかった……」
絵里「でも、あの子たちが消えてなくなるわけじゃないわ」
凛「そうだね」
穂乃果「よ~し、ここでライブをしよう!!!」
絵里「ほ、穂乃果、いきなりね……」
真姫「そこはあいかわらずね」
希「面白そうやん!」
凛「凛も賛成~!」
海未「その前に練習です」
穂乃果「海未ちゃんの鬼~!」
キャイキャイ
にこ「――――あ~!部室の片付け!」
にこ「終わってない……!」
以上です
読んでくれた人あざした
元スレ
穂乃果「送らずの桜…?」
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1474968074/
ことり「よいしょ」
花陽「 んしょ」
希「重いなぁ」
絵里「こんなに運んだのに…… まだ半分以上あるわ」ドス
真姫「なぁんで私たちがにこちゃんの私物を片付けないといけないのよ……」
にこ「しょ~がないでしょ… 卒業式の日だけじゃ終わらなかったんだから」
にこ「ここにこんなに荷物を残していったら、マ……お母さんに叱られちゃうわ」
にこ「真姫ちゃんお願い!」
真姫「はぁ……」
花陽「分かるよにこちゃん…!花陽も、いつの間にか部屋がグッズでいっぱいになっちゃうんだよね」
にこ「花陽……!」ウル
4: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:23:43.82 ID:lwoBlTpM.net
凛「物が多すぎるんだにゃ~、こっち置いとくね~」ヒョイ
花陽「ありがとう、凛ちゃん」
にこ「あっ、ちょっとアンタまた勝手に……!」
絵里「あら?穂乃果は?」
海未「職員室に呼び出されています。生徒会の話だそうで……」
ことり「さっきはなんだかしょんぼりしてたけど……」
5: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:25:29.55 ID:lwoBlTpM.net
~前庭~
穂乃果「……ふう、先生のお話、長かったよ~~」
穂乃果(……もう次の入学式の挨拶を考えないといけないのかぁ、早いなぁ……)
穂乃果「本当にあっという間の一年だったなぁ」
穂乃果「それに、一生の内にこんな楽しい時間は二度もないかも……」
穂乃果「ちょっとさみしいな……」
穂乃果「と・き・を♪真姫戻して~♪」
穂乃果「……なんて、ふふ」
穂乃果(でも、NYでライブなんてこんなチャンス、めったにないよね)
穂乃果「よ~し!最後のライブの練習、がんばろ~っと!」
7: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:26:58.58 ID:lwoBlTpM.net
??「だったら……、もう一回 戻る?」クスクスクス
8: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:28:02.68 ID:lwoBlTpM.net
??「クスクスクス…」
穂乃果「うわあああっ!びっくりした!」
穂乃果「あ、あなた、誰?」
??「私、さくら あなたと同じ2年生よ」クスクス…
穂乃果(………?)
穂乃果(こ、こんな子……いたっけ……??)
10: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:28:51.46 ID:lwoBlTpM.net
さくら「ずっと………、μ'sでいられる方法、教えたげるよ……」
穂乃果「ええっ!?」
さくら「ほら……、前庭に一本だけ桜の咲いてない木があるでしょう?」
さくら「――――あの木の幹に自分の名前を刻むと……――」
さくら「同じ学年を、もう一度やり直せるという七不思議があるの……」クスクスクス…
穂乃果「……えっ?それ、どういうこと??」
穂乃果「単に先生に怒られて落第するって話じゃないよね??」ガクブル
穂乃果「あ、あれ?」キョロキョロ
穂乃果「…………?」
穂乃果「いない…………??」
12: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:29:44.62 ID:lwoBlTpM.net
穂乃果「ゴクリ……。」
山田花子
田中 …
… …
13: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:30:55.08 ID:lwoBlTpM.net
穂乃果「うわ~~……本当に何人か名前が彫ってある……」
穂乃果「この子たち、同じ学年にもう一度もどったのかな――?」
穂乃果「タイムスリップでも起こったりして……」
穂乃果「で、でも……、みんなとの一年を、もう一度体験できるなら……」ドキドキ
穂乃果「ちょっとだけ――――試してみても…いいよね……」ゴソゴソ
15: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:33:45.40 ID:lwoBlTpM.net
穂乃果「桜さん、ごめんなさいっ!」ガリゴリ ゴッ
桜( グワァ )
穂乃果「!!!!!」
樹の幹が縦に裂け、大きな空洞が開く
無数のツルが穂乃果を襲った
ズズズズズズズズ
穂乃果「キャァァァァ!!」
16: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:35:09.93 ID:lwoBlTpM.net
~部室~
希「んん、なんでやろ、開かない……」ガタガタ
ことり「ああっ!!希ちゃん!」
ドサドサ
希「いたた…… なにかの虫の知らせ?」
花陽「希ちゃん、大丈夫?」
希「大丈夫大丈夫、ちょっと物が落っこちてきただけよ」
にこ「これ、古いノートね~」ヒョイ
ことり「ほこりかぶっちゃってる」
真姫「明らかにアイドルグッズじゃないわね」クル
17: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:35:48.06 ID:lwoBlTpM.net
『 音ノ木坂学院 七不思議 』(血 文 字)
凛「うっっっわ!」
絵里「きゃあーーーーー」
海未「七不思議、ですか…」
にこ「に、にこのじゃないわよ」
にこ「でも…、なんか見覚えあるわ……」
花陽「というより、こういうのって……」
希「それはうちが1年のときに手に入れたノートや!」タラーン
真姫「でしょうね」
19: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:38:07.07 ID:lwoBlTpM.net
希「にこっちの部室に入りびたってたとき置いてったんやね」
にこ「あったわね…そんなことも……、 何回出てけって言ったことか……」
希「あはは…… でもにこっちなんだかんだ言っていつも入れてくれたやん?」
希「どこに忘れたのかな~と思ってたけど、こんなところにあったとは」
にこ「さっさと持って帰んなさいよ」
希「は~い」ゴソゴソ
20: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:38:58.01 ID:lwoBlTpM.net
凛「……待って待って!凛ひさびさに希ちゃんの怖い話聞きたいにゃ!」ハーイ
絵里「え」
ことり「ち、ちょっと怖いけど、私も~……」
希「ふっふっふ……ちょっとだけやで~?」ルンルン
21: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:39:59.31 ID:lwoBlTpM.net
一、 屋上に続く階段は夜になると魔の13階段になって悪い子をひきこむ
凛「聞いたことあるにゃ」
花陽「深夜は何回数えても13段になる、だったっけ」
二、 校庭の二羽のカラスがいる木の下で愛を告白すると必ず結ばれる
絵里「希!2年の時、私に冗談っぽく言ったアレ……!///むぐ…!」フガ
ことり(へぇ…そんなお話があるんだぁ……(・8・))
三、音楽室の幽霊―― 夜の校舎には ピアノを弾く女の子のオバケがいる
その音色に引き寄せられ…目が合うと…一週間以内に――――
にこ「」
真姫「」
22: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:43:18.08 ID:lwoBlTpM.net
―――
――
―
希「それから最後が……」ペラ
花陽「うう……何度聞いても怖いよぅ……」
絵里「ののの、希!凛!花陽が怖がってるでしょ?いい加減にしなさいぃ……」
真姫「……一番怖がってるのは絵里だけど」
ことり(絵里ちゃんが怖がってる姿、かわいい~♪)
希(……やろ?)ゾクゾク
希「ああっ、大丈夫よえりち!うちがおるからな!最後まで聞いて聞いて♪」ナデナデ
希「たしかうちのお気に入りだった話で……」
七、校庭で一本だけの咲かない桜の木がある
その木の幹に自分の名前を彫ると同じ学年をもう一度やりなおせる
24: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:56:33.37 ID:lwoBlTpM.net
希「……ん これこんな話だったかな~」
凛「試してみようかにゃ」
希「アカン!!こういうのは聞いて楽しむものや」
にこ「…絵里……」
絵里「ええ……、希がああいう態度とるときって 絶ッ対本当よ」ガクガク
花陽「きゃあああ~っ!ダレカタスケテ~~~ッ!」
希「―――ああっ、ごめん!ちょっと、やりすぎちゃったかな♪」
25: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:57:59.70 ID:lwoBlTpM.net
凛「希ちゃんすご~い!最後の七不思議なんて、凛、初めて聞いたにゃ!」
海未「どのへんがお気に入りなのですか?」
希「なんでやったかな……ちょっと待って、思い出せそうな気が……」
真姫「三番目は私とにこちゃんが確かめにいった話ね」
希「そうそう……。にこっちほんっまにギャン泣きやったらしいなぁ……」ヤレヤレ
にこ「も、もういいわよその話は!ホントに怖かったんだからぁ!」
マーキィーチャーン… ワ、ワタシハヒロメテナイワヨ!アレハリンガー!
26: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 18:58:39.13 ID:lwoBlTpM.net
にこ「な~によ、ここで七不思議なんか話させて、にこをからかいたかったわけ?」
希&凛「「それもちょっとある(にゃ)」」ドッ
にこ「り~ん~!希ぃ~!」
凛「きゃ~!」
希「にこっちが怒った~♪」
キャアキャア
27: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 19:00:27.17 ID:lwoBlTpM.net
海未「みんな!おしゃべりはそのくらいにして練習に行きますよ」
ことり「穂乃果ちゃんは少し時間がかかるみたいだね」
絵里「そうね、その間に準備運動でもして待ってましょう」
凛「今日も練習、いっくにゃ~~~!」
29: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/27(火) 19:02:03.69 ID:lwoBlTpM.net
―――
――
―
絵里「穂乃果、遅いわね……。」
にこ「どこかで寄り道でもしてんじゃないの~?」
海未「先生はもう用事は終わって戻ったとおっしゃっていましたが……。」
花陽「私、もうすこし探してきます!」
33: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 00:37:43.71 ID:w0xfkBHf.net
ことり「き、きゃぁぁぁぁ!」
7人「?!」ダッシュ
凛「ことりちゃん、大丈夫?!」
海未「どうしたのですか??」
ことり「―――こ、これ……」ユビサシ
マッカ
34: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 00:39:24.12 ID:w0xfkBHf.net
真姫「すごい量の血………。」
花陽「も、もしかしたらもう亡くなってるんじゃ……」
絵里「校内で、事故……?」
絵里「みんなこの辺触っちゃダメよ、周りに気を付けて、私ちょっと先生呼んで―――
凛「!! これって!さっきの!」
花陽「送らずの桜の木です!」
ことうみまきのぞえり「え………?!」
35: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 00:41:15.88 ID:w0xfkBHf.net
希「まさか、本当にこの七不思議を試す人がいるなんて……」
ことり「ケガ人が出たのかも……」
絵里「よかったわ……今までこんな七不思議知らなくて……」ゾーッ
真姫「そうよ、犠牲者は自分の名前を彫ったはず」
にこ「何年何組のやつよ??」
『 高坂 穂乃果 』
8人「「「…………!!!!」」」
36: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 00:42:42.19 ID:w0xfkBHf.net
―――
――
―
穂乃果『―――――うぅ、暗いよ……。怖いよ……』
穂乃果『海未ちゃん、ことりちゃん、みんな…………』
穂乃果『―――ここは……、どこ………?』
―――……ノカ… ホノカ…!
――…のかちゃん、穂乃果ちゃん!
海未「穂乃果っ!」
穂乃果「ハッ!」
海未「まったく……、新学期早々居眠りとは……」
ことり「あはは……もう始業式終わっちゃうよ~」
穂乃果「えっ?」
37: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 00:43:50.83 ID:w0xfkBHf.net
『 廃校のお知らせ 』
穂乃果「ウ、ウソ……?!」
穂乃果(これは、新学期一日目の風景)
穂乃果(穂乃果、あの日に戻ったんだ……)
38: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 00:48:29.27 ID:w0xfkBHf.net
~前庭~
希「思い出した、こういう話や……」
希「うちらに似てるな~、とか思ってたんだっけ……」
その7!
音ノ木坂学院 最後の七不思議―――
むかしむかし この音ノ木坂に
部活の全国大会で優勝を果たし、とても仲のよいグループが存在したという―――
3月になり 卒業・クラス替えがきまり、みんな泣いて別れを嫌がった。
そこでメンバーたちは話し合い、記念にみんなで合宿を行うことにした。
??「合宿よぉぉぉ!!」
しかし、、、彼女らは――――――
旅路の途中で事故に遭い
そのまま 永遠に進級しなかった…………。
―――音ノ木坂学院の前庭にある、一本だけ花が咲かない桜は
そのメンバーたちが植えたものだという………。
39: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 00:50:36.12 ID:w0xfkBHf.net
希「だから、この木に名前を彫るともう一度同じ学年をやりなおせる、って……」
―――
――
―
ことり「廃校って……」
海未「つまり、学校が無くなるということですね……」
穂乃果(ここで気を失っちゃったんだっけ……ははは……)
穂乃果(それで保健室で目を覚まして………)
海未「穂乃果……?なにを笑っているのですか??」
ことり「穂乃果ちゃん、絶対ショック受けると思ってたけど……」
41: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 00:56:05.03 ID:w0xfkBHf.net
穂乃果「ランラランララーン♪ おっはよー♪」
穂乃果「ヒデコ!フミコ!ミカ!おっはよー! 今日もいい天気~♪」
ひふみ「わぉ……」
ヒデコ「ついにおかしくなっちゃったのかな」
ミカ「穂乃果ちゃん、元気いっぱいなのはいいけど……」
フミコ「なんか勘違いしてるよね~…」
穂乃果(すごいすごい!ほんとに一年前に戻ってる~!)
穂乃果(なにもかもが私が2年生になったときのままだ~!嬉し~い!)
さくら(…………。)ニヤ
42: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 00:58:35.69 ID:w0xfkBHf.net
~前庭~
にこ「あの、おバカ……!」
希「穂乃果ちゃん、どこでこの話を知ったんやろ……」
希「それに、こんな古い七不思議を知ってる人間なんてうちくらいのもんやと思ってた」
希「嫌な予感的中や……」
にこ「希!なんとかならないの?!」
希「うちに本格的な除霊はできないけど……」
希「できることはやってみる……!」
44: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 01:01:48.97 ID:w0xfkBHf.net
ダンシン♪ダンシン♪ノンストップマイダンシン♪
キャァァァー!
穂乃果「ほぇ~、やっぱりA-RISEはすごい……!」
凛「あ~!やっぱり!穂乃果ちゃんも来てたんだ!」
花陽「朝から有力チームの視察!さすがμ'sのリーダーですっ!」
穂乃果「おお~!凛ちゃん、花陽ちゃん!おはよう!」
穂乃果「……んん?」
46: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 01:06:21.80 ID:w0xfkBHf.net
トントン
ツバサ「穂乃果さん!久しぶりね」
穂乃果「ツ、ツバサさん!」
ツバサ「あなたたちはラブライブに出場するの?」
凛「はい!」
花陽「が、がんばります!」
ツバサ「ふふ、じゃあまた、ラブライブ決勝で会いましょう」フリフリ
穂乃果「はい!」フリフリ
47: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 01:06:51.93 ID:w0xfkBHf.net
穂乃果(…………、)
穂乃果「……ってあれ?なんで穂乃果のこと知ってるの?」
穂乃果「たしか3人と知り合うのはもっと後のはずじゃ……」
さくら「全てが同じじゃないわ」スゥ
穂乃果「さくらさん!」
さくら「ここはあなたが楽しいと思っている音ノ木坂を再現している世界」
さくら「時間的には新学期に戻ったけど、起きることは少し違うわ」
さくら「あなたはまたツバサさんやりんぱなちゃんといい関係をつくっていくのよ」
48: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 01:10:31.23 ID:w0xfkBHf.net
花陽「穂乃果ちゃん、またね~!」バイバイ
凛「かよちん、早く行かないと学校遅れちゃうよ~」
穂乃果「………」バイバイ ギュ
穂乃果(また………、か)
穂乃果(なんかヘンな感じ……)
49: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 01:16:57.72 ID:w0xfkBHf.net
~音楽室~
真姫「軽いからよ!なんか薄っぺらくて……」
真姫「オコトワリシマス!」
穂乃果「おお……」ウキウキ
真姫「イミワカンナイ!」
穂乃果「それだっ……!」ウキウキ
真姫(変な人……)
真姫「何?まだ何かあるの?」
穂乃果「い、いいい、いや!なんでもないよっ!!」
さくら「まだ素直になれないころね……。これからの一年で彼女は星空さんや小泉さん、クラスの子とも打ち解けていくのよ」
51: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 01:18:52.70 ID:w0xfkBHf.net
??「」ガシッ
穂乃果「!?」ドシャァ
にこ「あんたたち、さっさと解散しなさい!!」
穂乃果(いった~、またデコピンくらっちゃった……)
にこ「とにかく話は終わりよ、とっとと出てって!!!!」
穂乃果「うわぁぁぉわぁ!」
穂乃果「にこちゃ~~~ん!」
さくら「このころの矢澤にこは心を閉ざしていた ―――この、薄暗い廊下のアイドル研究部の扉のようにね」
52: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 01:21:51.52 ID:w0xfkBHf.net
ことり「私は……穂乃果ちゃんや海未ちゃんと違って、何もないから……」
穂乃果「そんなこと……!」
ことり「私はただ、2人についていってるだけだよ……」
さくら「南ことり 彼女もこの一年でだんだん自信をつけていくわ」
57: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 19:25:42.32 ID:H4flMxvE.net
希「あー、いたいた」
絵里「高坂さん!」
穂乃果「……あ、絵里ちゃん!希ちゃん!」
絵里「先輩を、ちゃん付け……?」
穂乃果「……も~、絵里ちゃんが最初に言ったんだよ~?」
穂乃果「『先輩禁止!』って!いいだしっぺのくせにぃ~♪」ポンポン
絵里「………?!」イライラ
希「……ま、まぁまぁえりち、ちょ~っと間違えちゃっただけやん??」アセアセ
希「………??」
58: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 19:29:27.64 ID:H4flMxvE.net
穂乃果(はっ、ここは一年前の世界だった……;)
穂乃果「す、すみません!」
絵里「……まあいいわ。 部員はちゃんと5人そろったのかしら?もうあきらめたの?」
穂乃果「うっ、いいえ、あきらめません!」
穂乃果「講堂を満員にするんです!」
穂乃果「そう、絵里先輩も一緒に!」
希「!」ピク
絵里「何を言ってるの…?私が…?」
穂乃果「あ、え~っと…」
絵里「と、とにかくきちんと申請もできないかぎり…あなたたちのことなんて認められないわ!!!」
希「ほな~♪」フリフリ
59: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 19:31:25.40 ID:H4flMxvE.net
穂乃果「…………。」
さくら「絢瀬絵里……。お堅い生徒会長だったわよね。一年後にはだいぶ丸くなったけど」
さくら「ちなみに一年後おごるジュース代は絢瀬さんがあとでこっそりまかなってあげてるわね。いい先輩じゃない」
穂乃果「――――…でも、そうなの、絵里ちゃんはもっと優しくて………」
さくら「そうなるのは何か月かあとのことでしょ」
60: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 19:33:41.65 ID:H4flMxvE.net
穂乃果「違うよ」
凛「え」
穂乃果「こんなの……違うよ」
絵里「そりゃあ……、一年前のみんなはまだ勇気も友情もあまりないわ」
花陽「自信だって…」
にこ「そ~よ、違和感があるのは当然……」
61: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 19:36:51.19 ID:H4flMxvE.net
穂乃果「違うの!そういうことじゃなくて、この一年で得たものはゼロからやりなおせないってこと」
穂乃果「私、間違ってた……。みんなひとりひとりが一年かけて変わっていった部分は、どんな宝物よりも大事なものだったんだ……」
穂乃果「それを穂乃果のほんの軽い気持ちでリセットなんて、またみんなで過ごした時間をはじめからなんて……」
穂乃果「そんなの……ニセモノだよ……」
穂乃果「穂乃果は、そんなの求めてたわけじゃない」
穂乃果「私、わかったの」
穂乃果「楽しいときの思い出はもう一度繰り返すんじゃなくて、これからの未来の糧にするものだって――」
62: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/28(水) 19:38:32.17 ID:H4flMxvE.net
さくら「………言いたいことはそれだけ?」
希の木人形「残念やね…… あなたなら喜んで私たちの仲間……」ゴキゴキ
ことりの木人形「止まった時の住人になれると思ってたのに」ゴキ.
真姫の木人形「だけど、もう手遅れよ」
ズル…
海未の木人形「あなたももうじき私たちの仲間になるのです」グワァ!
穂乃果「ぅえっ……?!ウ、ウソ……?」
穂乃果「きゃぁぁぁぁ!」
67: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:02:39.24 ID:x6Ix2PwT.net
~前庭~
希「この木に宿るのは、強い絆で繋がっているたくさんの集合霊……!」
希「……うちに除霊なんて無理や!」
希「うちの神社の神主さんを呼んでくる!」
花陽「……」
凛「……かよちん?」
花陽「外からが無理でも、中に入ることは……?」
絵里「そうよ!さすがはなy 海未「いけません!」
絵里「海未………」
海未「くっ……」ウツムキ
海未「そんな危険なことはさせられません」
希「そうよ、失敗したらきっと帰ってこれなくなる……うちだけなら」
海未「いいえ、行くならまず私が」
68: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:03:45.96 ID:x6Ix2PwT.net
にこ「ええい、まどろっこしい!」タタタ
海未「あなたたち!!いけません!全員で行っては……!」
真姫「なら海未!私たちが死なないように外で見張ってて!」タタタ
凛「ヤバそうだったらいつもみたく叩き起こしてほしいにゃ!」タッタッタ
海未「いや、そのくらいで起きるようなものではないと思いますが……」
にこ「そんで希は神主さんでもなんでも、早く助けをを呼んでくるのよ!」
希「にこっち……!」
ことり「今行くからね、穂乃果ちゃん……!」ガリゴリ
70: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:07:42.04 ID:x6Ix2PwT.net
ガリガリ ゴリゴリ
ガバァ…
希「なっ……」
凛「これで木の中に入れる」
絵里「あとは頼んだわよ 海未、希」
ズズズズズズズズ……
海未「木のツルが……!」
真姫「くっ」グイッ
にこ「ううっっ……!」グルグル
71: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:09:23.09 ID:x6Ix2PwT.net
~真っ暗な廊下~
穂乃果「はあ、はあ……」タタタ
穂乃果「穂乃果、間違ってた……」
穂乃果「こんなのニセモノの世界だよ!」
穂乃果「早く帰らなくちゃ…みんなのいる本当の世界へ」
72: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:10:04.30 ID:x6Ix2PwT.net
穂乃果「でもどこに逃げれば…」
穂乃果「…ど~しよ~?!」
穂乃果「希ちゃ~ん!」
74: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:14:20.66 ID:x6Ix2PwT.net
木の人形「ヒッヒッヒ そうはさせないよ」ズズズ
木の人形「おまえはもうこの世界の住人に決定なんだよ」ズズズ
穂乃果「きゃあ!」
穂乃果(囲まれちゃった……!)
さくら「ここは止まった時の世界……」スゥ
穂乃果「!」ビクゥ
さくら「卒業も進級もしない、活動を終えたりなんてしない」
75: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:17:05.88 ID:x6Ix2PwT.net
さくら「楽しかった時間を永遠にくりかえすの」
さくら「あなたもそれを望んだのでしょう?」ニヤ
さくら「だから私たちはもう仲間」
さくら「さあ 融合してひとつになるのよ―――」ニョキニョキ
穂乃果(ここに来たときと同じように、木のツルでグルグル巻きに……!)
76: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:18:22.59 ID:x6Ix2PwT.net
穂乃果「いや!あなたたちの仲間になんてならない!」
穂乃果「私の仲間は音ノ木坂学院、μ'sのみんな!」
穂乃果「この一年を一緒に駆け抜けて、一緒に成長してきたんだよ!!」
穂乃果「穂乃果はみんなのところに帰るの!」
穂乃果「止まった時間の世界になんか住みたくない!」
77: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:24:57.77 ID:x6Ix2PwT.net
さくら「ククク…そのグループの連中は卒業やクラス替えをさみしいとも思わない薄情ものじゃないか!」
穂乃果「そんなことない!!」
さくら「そんなやつらのことは忘れなよ」
さくら「私たちが仲間になってあげる」グイッ
穂乃果「うっ……ゲホッ…」
穂乃果(く、くるし……。)
穂乃果(つ、次の、ライブ……。)
穂乃果(私たちの、最後の………。)
さくら「新しいμ'sの仲間に
78: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:34:26.26 ID:x6Ix2PwT.net
~
にこ「待ちなさい!!!!」
絵里「私たちが………μ'sよ!!!」
79: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:35:43.12 ID:x6Ix2PwT.net
穂乃果「みんな!」
さくら「な……!」
さくら「ど、どうやって、ここに……!」
ことり「私たちは穂乃果ちゃんを見捨てない」
真姫「命をかけてもね」
さくら「ぐ……!」
さくら「そうか 全員で名前を彫って木の中に入ってきたわけね……」
さくら「……ふぅん、μ'sっていうの」
80: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:36:42.18 ID:x6Ix2PwT.net
さくら「フン、なにが仲間よ」
さくら「卒業やクラス替え、活動を終わりにすることだって、なんとも思わないくせに………」
さくら「そんなやつら私たちの敵じゃないわ、くらえ!!!」ズズズズ
穂乃果「!!!!」
穂乃果「やめてーーーーー!!!」
81: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:39:06.70 ID:x6Ix2PwT.net
~
海未「はあっ!!!」ズバァッ
さくら「!!!」
さくら「なっ!」
希「これはオマケっ!!なんか怪しいお札!」ペタッ
さくら「ぐ、あああああ!!」
82: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:40:24.19 ID:x6Ix2PwT.net
コレモ!コレモヤ!アヤシイツボ! リンノキライナオサカナ! グアアアアー!
海未「まったく……、みんな無茶をするのですから」
穂乃果「―――海未ちゃん!!希ちゃん!!」
海未「弓道場から弓をもってきました」
希「ふぅ、間に合ってよかった」
83: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:41:34.21 ID:x6Ix2PwT.net
ことり「外で待っててって言ったのに……」
真姫「きたのね」
希「あたりまえやん」
海未「あなたたちだけ危険な目に合わせられません」
さくら「はぁ、はぁ……ゲホッ」ベリッ
84: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:44:15.89 ID:x6Ix2PwT.net
穂乃果「それでは改めて………、」
穂乃果「私たちが……μ'sだよ!」ビシッ
さくら「なにが怪しいお札よ…… ただの催涙効果のある紙きれじゃない」
にこ「怒らせてどうすんのよっ」
希「いや、まぁ足止めできただけでも結果オーライやん?」
85: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:46:43.63 ID:x6Ix2PwT.net
穂乃果(……で、どうすればいいの)コソコソ
希(ここは魂の世界、念じれば相手に伝わるはず……)コソコソ
絵里(強気だったわりにアバウトね……)
穂乃果「私たちの一年間を見せてあげよう!」
穂乃果「思い出そう―――――!」
――――私たちの、一年を……――――
86: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:48:32.47 ID:x6Ix2PwT.net
穂乃果『 私、やっぱりやる! やるったらやる!!! 』
花陽『 背も小さくて、声も小さくて……。誇れるものはなにもありません…。……でも!アイドルへの想いは誰にも負けないつもりです! 』
花陽『 ――――私を、……μ'sのメンバーにしてください!!! 』
絵里『 あなた一番大切なものを教えてもらったの―――。 』
絵里『 変わることを恐れない勇気……。私は、あなたの手に救われた――― 』
凛『 一番かわいい私たちを、見ていってください!! 』
にこ『 いまの私の夢は、宇宙ナンバーワンアイドルにこちゃんとして、宇宙ナンバーワンユニット、μ'sとより輝いていくこと……! 』
にこ『 それが私の一番大切な夢、私のやりたいことなの!!! 』
希『 うちにとって、この9人は奇跡やったから。 』
希『 もう夢はとっくに……。……いちばんの夢は、、、とっくに――――。 』
真姫『 アイドルは続ける、絶対に続けるわよ!! 』
真姫『 でも、μ'sは私たちだけのものにしたい。にこちゃんたちのいないμ'sはイヤなの、私がイヤなの!!! 』
ことり『 うん!これは本物の、アイドルの衣装だよっ! 』
海未『 もうすっかりクセになりました、大勢の人の前で歌うのが…―――! 』
87: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:53:41.04 ID:x6Ix2PwT.net
~
海未『 ラブアローシュート!!!! 』バァーン♪
凛「………クッw」プルプル
希「こんなワナが仕掛けてあるとは………w」プルプル
花陽「ご、ごめんなさい~!/// それ私です~~~!」
海未「それはもういいです!///忘れてください!!///」
88: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 01:55:41.83 ID:x6Ix2PwT.net
ことり「かわいいよ海未ちゃん!元気だして!!」
ことり「今度ことりがその衣装作ってあげるから!」
海未「や、やめてください!結構です!///」
94: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:54:45.74 ID:HEyKnUKK.net
穂乃果『行かないで!』
穂乃果『いつか別の夢に向かうときがくるとしても!』
絵里『私たちはいつか卒業するの』
6人『大会が終わったら、μ'sは――――おしまいにします!』
希『うちがどんな思いで名前をつけたか――』ポロ
にこ『う、うああぁぁ~――――
95: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:55:36.36 ID:HEyKnUKK.net
真姫「―――さあ」
真姫「 愛してる ばんざ~い♪ 」
8人「 ここでよかった~♪w 」
96: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:56:41.31 ID:HEyKnUKK.net
さくら「――――――!」グッ
さくら「こんな……、あったかくて楽しくて 互いに思いあっているメンバーたちがいるなんて……。」
さくら「伝わってくる……。 この子たち 本当にμ'sを愛してる……」ジワ
私たちの今がここにある~♪
さくら「――――――だがそれならなぜ終わりを悲しまないの?!」
さくら「なぜ私たちのようにずっとずっと一緒にいたいと思わないの?!」
97: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:57:57.34 ID:HEyKnUKK.net
希「―――それはね、うちらの友情が、活動を終わりにするくらいじゃ変わらないって信じているからよ」
ことり「クラスが変わっても、大人になっても、ずっとずっと友達でいられるって信じているから」
真姫「そういう絆を……、私たちは一年かけて………作り上げてきたの」
穂乃果「………うん」
穂乃果「そしてそれから……応援してくれたみんなの心に、μ'sが輝いているなら……!」
穂乃果「私たちは、ずっとずっと、μ'sだから!!!」グッ
98: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:58:53.32 ID:HEyKnUKK.net
さくら「…………。」ポロポロ
シュル…
穂乃果「!」スタッ
穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん!みんな!!」ツル
ドテ
穂乃果「いったぁ~~~い!」
8人「「「「穂乃果(ちゃん)!!」」」タタタ
99: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:04:26.62 ID:HEyKnUKK.net
9人「ぎゅ~~~っ!」
凛「穂乃果ちゃん、おかえりっ!」
海未「また転んでしまいましたね」
穂乃果「もう~~~!言わないでよ~~~!」
絵里「大丈夫?ケガは??」
ワイワイ
さくら「……本当にすばらしいメンバーだったのね」
さくら「そこまで深くお互いを信じられるなんて」グス
さくら「私たちはきっと臆病だっただけ…、居心地のいい時間を失うのが怖くて逃げていただけ」
100: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:05:18.78 ID:HEyKnUKK.net
希「これあげるね、うちがバイトしてる神社のお札 今度こそ本物!」
希「それに…」
希「希パワー、た~っぷり注入!はーいぷしゅ!」
さくら「ありがとう…」グス
101: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:06:47.69 ID:HEyKnUKK.net
パァァァ
さくら「私たちも……そろそろ進級します……」
さくら「さようなら……」
穂乃果「さくらさんたちが……」
穂乃果(遠い光のかなたに……消えていった……)
102: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:10:20.89 ID:HEyKnUKK.net
~前庭~
シュウウ…
凛「う~ん」
真姫「あいたたた……」
絵里「みんな大丈夫ーーー?!」
にこ「大丈夫 みんな無事みたいよ」
花陽「凛ちゃん起きて~」ユサユサ
海未「穂乃果!」
ことり「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん!みんな!」ヒシッ
穂乃果「穂乃果、分かったよ! この一年間のことはかけがえのないタカラモノなんだって」
穂乃果「ずっとずっと 心の中で大切にするものなんだって……」ギュ
103: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:15:39.19 ID:HEyKnUKK.net
ヒラ
希「ん?」
にこ「ああっ」
花陽「わあ……!」
凛「咲かない、桜が……」
穂乃果(空いっぱいに満開の桜………)
ことり「きれい……」
海未「止まっていた時間が動いた……」
真姫「あの子たちが成仏したのね……」
花陽「よかった……」
絵里「でも、あの子たちが消えてなくなるわけじゃないわ」
凛「そうだね」
104: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:22:07.34 ID:HEyKnUKK.net
穂乃果「よ~し、ここでライブをしよう!!!」
絵里「ほ、穂乃果、いきなりね……」
真姫「そこはあいかわらずね」
希「面白そうやん!」
凛「凛も賛成~!」
海未「その前に練習です」
穂乃果「海未ちゃんの鬼~!」
キャイキャイ
にこ「――――あ~!部室の片付け!」
にこ「終わってない……!」
105: ◆UJ3aqv4bdU (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:25:27.88 ID:HEyKnUKK.net
以上です
読んでくれた人あざした
穂乃果「送らずの桜…?」
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1474968074/