1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 18:02:35.22 ID:JrR31scG0
まゆ「プロデューサーさん♪」
P「……」
まゆ「ねぇ、プロデューサーさん、こっちを向いてください♪」
P「……今仕事中だから後にしてくれ」
まゆ「うふふ……そんな悲しいこと言わないでくださいよぉ……♪
まゆ、今日はプロデューサーさんのためにとってもおめかししてきたんですよ?
朝から、ずーっと、プロデューサーさんと一緒に居られるって思って、もう、胸が高鳴りっぱなしで」
ちひろ(うわぁ、プロデューサーさんまたまゆちゃんに絡まれてる……
毎日毎日仔鴨みたいに後ろをよちよちよちよち……暇さえあれば話しかけられて……可哀想になぁ)
まゆ「だからですね、プロデューサーさん、今日はずーっと一緒に居ようって思って、色々準備を……」
P「……はぁ……まゆ、ちょっとこっち向いて」
まゆ「どうしまたぁ? ……あ」
ちゅっ
まゆ「……ん……んふ、ぁ……♡」
P「まゆ、ちょっと静かにしてて」
まゆ「……はぁい♡」
ちひろ「」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 18:08:46.82 ID:JrR31scG0
ちひろ「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!? 何してるんですか!?」
P「何って……まゆを黙らせただけですけど……」
ちひろ「いや、いやいやいや! あ、あれ、今、き、キスして!!」
P「ああ、してましたね」
ちひろ「いや、なんでキスを!?」
P「いや、だって……まゆがうるさくて仕事にならないし」
ちひろ「だ、だからって、き、キスって……か、仮にもアイドル相手ですよ!?」
P「とはいっても、一番楽で手っ取り早いですから。まゆも嫌がってませんしね」
ちひろ「……」
P「これ以上仕事の時間を私用に割かないためにはこれしかなかったんです。許して下さい」
ちひろ「いや、許すとか許さないとかじゃなくてですね?」
P「ちゃんと後でまゆの相手はしますから」
ちひろ「……相手、って?」
P「そりゃあ、一緒に帰ったり、買い物付き合ったりってカンジのまゆの相手ですよ」
ちひろ「……そういう問題じゃないんだけどなあ……」
まゆ「……」
P「……」
まゆ「……」
とことことことこ
とことことことこ
まゆ「プロデューサーさん……まゆ、お茶、淹れてきましたけど、飲みますか?」
P「ん、貰うよ。ありがとう」
まゆ「いえいえ、他ならぬプロデューサーさんのためですから♪」
P「そうか……まゆ」
まゆ「はい?」
ちゅっ
まゆ「……ふっ……ん、ちゅ……♡」
P「お茶ありがとう。もう少しだけ静かに待っててくれ、な?」
まゆ「……ん……任せてください♡」
ちひろ「タイム、タイムを要求します」
P「今度はなんですか」
ちひろ「いや、おかしいですよ! 明らかに、おかしいですよ!」
P「……?」
ちひろ「いや、なんですかその顔!! おかしいですからね、ね!?
ねぇ、まゆちゃん!! 明らかにおかしいわよね?」
まゆ「……千川さん、プロデューサーさんはお仕事中だから、あんまりお時間とっちゃ駄目ですよ?」
ちひろ「うわっ、正論!」
P「……まさか、あれですか。お茶淹れてきてもらったんだからもっと対価を払え、とか?」
ちひろ「いや、そうじゃなくて!! なんで今キスしたんですか!?」
P「だって、喋ってたじゃないですか」
ちひろ「えっ」
P「まゆ、一回喋り出すと止まりませんから。あのタイミングで黙らせるのが一番かなぁって」
ちひろ「……えっ」
P「まぁ、これも俺とまゆの円滑な関係のために必要なコミュニケーションなんですよ」
まゆ「それじゃあプロデューサーさん、まゆ、もう少し編み物してますね」
P「あー、ごめんな。なんか騒いじゃって。もう騒がないようにするからさ」
―――
ちひろ「ぜーったい、おかしいです!」
まゆ「……」
ちひろ「そもそもですね、キスなんていうのは、そう軽々しくするものじゃなくて」
まゆ「……煩い……」
ちひろ「へっ!?」
P「……ん、終わったー……ちひろさん、書類のチェックお願いします」
ちひろ「あ、はい!!」
P「さて……まゆ、お前レッスン何時からだっけ?」
まゆ「14時からですけど」
P「そうか。じゃあ、まだ時間あるな……よし、今日は特別だ。一緒に飯食いに行くか!!」
まゆ「……一緒にご飯が食べたいなら、まゆが作りますよぉ……?
外で食べるなんて、何が混じってるか分からないから……もし、お腹壊したりしたら『どうなるか』、心配で心配で」
ちひろ「ひぃっ!?」
P「いやいや、日ごろのねぎらいも兼ねてな。いつも作ってもらってばっかりじゃ悪いし、給料もまだ余裕があるしな」
まゆ「……そうですか。そういうことなら……仕方がないですね。本当は、あんまり食べさせたくないんですけど……他の味なんて、舌が壊れちゃうかも……」
P「……」
まゆ「あ、勘違いしないでくださいね? プロデューサーさんの言うことに反対するワケじゃないんですよぉ……
ただ、その辺のお店の管理もずさんな食べ物をお腹に入れて、もしもプロデューサーさんになにかあったりしたら……
そんなことになったら、まゆ……ちょっと、怒っちゃうかもしれませんから……」
P「……はぁ。また始まっちゃったか……」
まゆ「それに、プロデューサーさんの体、まゆのご飯になれちゃってて……お店で食べたりすると、体がびっくりしちゃうかもしれませんよ?
お店は、まゆみたいに愛情をたーっぷり込めてないから、体に悪いような料理が……」
P「まゆ」
まゆ「どうし……ん」
ちゅっ
まゆ「……ぁ……えへ……ん、ちゅ……ちゅっ……んん……♡」
P「近くのファミレスでいいな」
まゆ「えへへ……はぁい♡」
ちひろ「……」
P「……なんですかその顔」
ちひろ「あれ、つっこんじゃっていいんですか?」
P「……はあ、もう……いいですよ、何か言いたいことがあるんならどうぞ」
ちひろ「それじゃあ聞きますけど、今のも静かにさせるために、ですか?」
P「そう見えませんでしたか?」
ちひろ「まぁ、今のは……多少、そう見えた気もしますけど」
P「まゆ、長い間放置しておくとイライラが溜まって、毒づき始めるんですよね。
だから定期的にああやってどく抜きをしてあげてるんです」
ちひろ「……えーっと、どこから突っ込めばいいんですかね……」
P「とりあえず、今すぐじゃなくてもいいなら……ほら、まゆの都合もありますし、後でいいですかね?」
ちひろ「……分かりました。じゃあ意見を用紙1枚分くらいに纏めておきます」
P「よろしくお願いします。じゃあ行くか、まゆ」
まゆ「はい♪ それじゃあ、千川さん。まゆ、そのままレッスンに行ってくるので」
ちひろ「分かりました。道中気を付けて」
P「じゃあ行くぞ」
まゆ「あ、待ってくださいよぉ、プロデューサーさん」
キィィィ……
ばたん
ちひろ「……もしかして、私の方がおかしいんですかね……?」
―――
まゆ「……」
P「……」
まゆ「……」
P「……まゆ」
まゆ「どうしました?」
P「腕、組むか?」
まゆ「……」
P「ほら、組むなら組んでいいぞ」
まゆ「……うふふ♪」
ぎゅっ
まゆ「まゆが思ってたこと、伝わっちゃいました?」
P「そりゃあずっと横歩かれてたらな」
まゆ「……プロデューサーさん、まゆ、今、とーっても幸せです♪」
P「そうか。それはよかった」
―――
P「いやー、美味かったなー」
まゆ「……」
P「……どうした、まゆ、浮かない顔して」
まゆ「……プロデューサーさんは、ああいう味が好きなんですかぁ?」
P「……」
まゆ「あんなゴテゴテの、薬物臭い味の方がプロデューサーさんは好みなんですか?
まゆはいっつもプロデューサーさんのこと思って味付けもしてるのに、あんなのの方がいいんですか?
今までずっとお料理作ってきたのに、まゆなんかよりも、その辺の、バイトやパート風情が作ってる料理の方が」
P「まゆ」
ちゅっ
まゆ「……ん……んん……ん、ぁぅ……♡」
P「……ぷ、はぁ……考えすぎるのはお前の悪い癖だぞ」
まゆ「……ごめんなさい♡」
P「ったく、飯食ってるだけでこんなにストレスたまっちゃ……ん?」
桃華「」
P「おお、桃華」
桃華「」
P「あれ、おーい、桃華ー」
桃華「……P、ちゃま?」
まゆ「意識はあるみたいですねぇ……桃華ちゃん、大丈夫?」
桃華「え、えと……少々、立ちくらみが……」
P「それは大変だ! どこか休める場所まで行こう!」
まゆ「ここまで来れば、事務所に戻るよりもスタジオに行った方が早いですね」
P「じゃあそれで! よし、桃華、歩けるか?」
桃華「いえ……なんて言うか……わたくし、少々ここで休ませていただきますわ……」
P「動けないほど酷いのか!?」
桃華「そ、そういうわけではなくて……なんというか……」
P「よし、じゃあ俺がおぶってやるから、それで移動しよう! ほら、乗れ!」
桃華「何もそこまでしていただかなくても……本当に大丈夫ですから」
まゆ「……」
P「大丈夫か? 気分悪いとかないか?」
桃華「……」
ブツブツ
P「桃華? 桃華!?」
ブツブツブツブツブツブツブツブツ
桃華「あ、だ、大丈夫ですわ! 御心配には及びませんの……」
ブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツ
P「そうか、それならいいんだが……なんかお前、顔色悪くないか?」
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
桃華「……い、いえ、そんなことは……」
まゆ「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ」
桃華「ひ、ひぃっ!」
P「……」
まゆ「―――さんの背中に乗ってありもしないような胸を押しつけてそれで色仕掛けのつもりですか?言っておきますけどプロデューサーさんはそういう趣味はないんですよ。
というよりもそんな演技をしてまでまゆとプロデューサーさんの仲を引き裂きたいんですか?親が偉いからって自分も偉いと勘違いしてるんですかね?
プロデューサーさんにぴったりくっついて、折角今日はプロデューサーさんと一緒に居られるって嬉しかったのにどこからともなくワラワラワラワラ湧いてきてまゆの邪魔をして。
邪魔なんかしても無意味だってまだ分かんないんですか?まゆとプロデューサーさんの赤い糸を切ろうと必死になるなんて滑稽だって分かりますか?分かんないからするんですよねぇ、何度も何度も何度も何度も」
桃華「あ、あのっ、Pちゃま! わたくし、もう、おろしていただいてもっ!」
P「……まゆ、さっきから何言ってるんだ?」
まゆ「ほら見て、プロデューサーさんはまゆに話しかけてくれてるじゃない。貴女は所詮お邪魔虫なんですよ、そんなことくらい理解できる歳ですよね。
理解出来たらさっさと居なくなってくださいよ、まゆとプロデューサーさんの人と気の邪魔をしないでくださいよ。そんなことが許されるとでも思って―――」
桃華「あ、あの、も、もう、本当に、わた、わたくし、大丈夫、ですから……」
P「あー……桃華、ちょっと悪いな」
桃華「は、はい!?」
P「まゆー」
まゆ「プロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデュ……んむっ」
ちゅっ
P「……ん、ちゅ……んむっ……」
ちゅっ ぬちゅっ
まゆ「ふ、にゅ……♡ んんっ……は、ぁっ……ん、ふっ……♡」
桃華「」
P「……ん……まだか?」
ちゅっ
まゆ「……ん、ちゅっ……♡ はい……もう少し……♡」
P「ったく、世話が焼けるな、お前は」
ちゅっ
まゆ「うふ……ん、は……ぁっ……♡」
桃華「」
P「……はぁー……まゆ、静かに。桃華が怖がってるから」
まゆ「……ごめんなさい」
P「うん、よく謝れたな。偉い偉い」
わしゃわしゃ
まゆ「うふふ……褒められるようなことじゃありませんよぉ♪」
P「じゃあ、まゆ、先にレッスン行ってきてくれるか? 俺は桃華の様子を見ておくから」
まゆ「……それは……まぁ……はい、分かりましたぁ……『今回だけ』ですよ?」
―――
P「いやぁ、ごめんな。まゆの奴、まだ他の人が苦手みたいでさ」
桃華「わたくしの方こそごめんなさい……驚いてしまって……」
P「あれがなきゃあいい子なんだけどなぁー、まゆも」
桃華「……あの」
P「お、どうした?」
桃華「……キス、なされていたんですわよね?」
P「……あー、まぁな。あれやると、まゆの方も落ち着くみたいでさ。
ああやって騒ぎ出すと、あんなふうにキスしてやるのが最近の日課っていうのかな」
桃華「………………は」
P「ん?」
桃華「P、ちゃまは……まゆさんと、その……お付き合い、してらっしゃるんですの?」
P「付き合いっていうのはー……男女間の?」
桃華「え、ええ……そういうお付き合いです」
P「そこは……まぁ、ノーコメントで」
桃華「……そうですか」
桃華「騒ぐから、キスを……」
P「そうそう、仕方ないことなんだよ、さっきのあれも」
桃華「……Pちゃま!!」
P「ん?」
桃華「一つだけ言わせていただきますと、あのような付き合い方は不純極まりありませんわ!」
P「……ほう、言うじゃないか」
桃華「ええ、言いますとも! だいたいなんですの!? 公衆の面前で、あんな破廉恥な!!
Pちゃまは変な方ですけれど、もう少しTPOを弁えた方だと思っていましたわ!」
P「……いや、でもな、桃華。あれは仕方のない対処であって……」
桃華「このことはちひろさんに……いえ、わたくしのお父様にも報告させていただきます。
あのような現場を見せられては、黙っておくことはできませんの!」
P「ちょっと、そういうのマジでやめてくれないか? 職失うのは本当に困るから」
桃華「いいえ、やめません!! ……ただ」
P「ただ?」
桃華「……ただ、わたくしも、今は気が立って騒いでいるだけなのかもしれませんから……
Pちゃまが落ち着かせてくれれば、考えを改めるかも、しれません……」
P「……それは……そういうことでいいのか?」
桃華「どういうことかは判断にお任せいたしますわ。ただ、このままだと、いつ喋ってしまうか」
P「……」
桃華「……もしかしたら、すぐに喋ってしまうかも……」
P「……あれはまゆ用の奥の手だったんだが……」
ぎゅっ
桃華「あっ……」
P「……前言撤回するなら今だぞ」
桃華「……は、早くしないと……電話で喋ってしまいますわよ?」
P「……そうか、それなら仕方ない」
桃華「…………あ、あの……」
P「ん?」
桃華「……その……は、初めてだから……不慣れかもしれませんが……や、優しく……お願いします」
P「ああ」
ちゅっ
桃華「ん……ぁ……♡」
―――
まゆ「プロデューサーさん、お待たせしましたぁ♪ ……あら、桃華ちゃんは?」
P「調子がよくなったからって帰ったよ」
まゆ「そうですか……よかった」
P「じゃあ、まゆ、帰るか」
まゆ「はぁい♪ ……あ、プロデューサーさん」
P「んー?」
まゆ「移動の前に、一回、お願いできますか?」
P「ったく、本当に世話が焼けるな、お前は」
まゆ「うふふ……ごめんなさい。お願いします♪」
ちゅっ
ピロリロリン♪ メールデスヨォ……♪
【メールを受信しました】
【from;桃華 携帯
件名:無題
本文:口止め料ですけど、明日もよろしくお願いします
もし忘れたら、喋ってしまうかもしれませんの、そこだけはPちゃまも理解していてくださいませ】
ネタもないし終わっとこう
ちなみにちゃまをちゃまらせるのには特殊な訓練が必要だから、良い子の皆は真似しちゃ駄目だぞ
ままゆにみつかったらPはん死んでまう!
まだまだ黙りたいアイドルが待ってるんですよ!
元スレ
モバP「黙ゆ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361178155/
ちひろ「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!? 何してるんですか!?」
P「何って……まゆを黙らせただけですけど……」
ちひろ「いや、いやいやいや! あ、あれ、今、き、キスして!!」
P「ああ、してましたね」
ちひろ「いや、なんでキスを!?」
P「いや、だって……まゆがうるさくて仕事にならないし」
ちひろ「だ、だからって、き、キスって……か、仮にもアイドル相手ですよ!?」
P「とはいっても、一番楽で手っ取り早いですから。まゆも嫌がってませんしね」
ちひろ「……」
P「これ以上仕事の時間を私用に割かないためにはこれしかなかったんです。許して下さい」
ちひろ「いや、許すとか許さないとかじゃなくてですね?」
P「ちゃんと後でまゆの相手はしますから」
ちひろ「……相手、って?」
P「そりゃあ、一緒に帰ったり、買い物付き合ったりってカンジのまゆの相手ですよ」
ちひろ「……そういう問題じゃないんだけどなあ……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 18:13:04.65 ID:JrR31scG0
まゆ「……」
P「……」
まゆ「……」
とことことことこ
とことことことこ
まゆ「プロデューサーさん……まゆ、お茶、淹れてきましたけど、飲みますか?」
P「ん、貰うよ。ありがとう」
まゆ「いえいえ、他ならぬプロデューサーさんのためですから♪」
P「そうか……まゆ」
まゆ「はい?」
ちゅっ
まゆ「……ふっ……ん、ちゅ……♡」
P「お茶ありがとう。もう少しだけ静かに待っててくれ、な?」
まゆ「……ん……任せてください♡」
ちひろ「タイム、タイムを要求します」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 18:19:17.41 ID:JrR31scG0
P「今度はなんですか」
ちひろ「いや、おかしいですよ! 明らかに、おかしいですよ!」
P「……?」
ちひろ「いや、なんですかその顔!! おかしいですからね、ね!?
ねぇ、まゆちゃん!! 明らかにおかしいわよね?」
まゆ「……千川さん、プロデューサーさんはお仕事中だから、あんまりお時間とっちゃ駄目ですよ?」
ちひろ「うわっ、正論!」
P「……まさか、あれですか。お茶淹れてきてもらったんだからもっと対価を払え、とか?」
ちひろ「いや、そうじゃなくて!! なんで今キスしたんですか!?」
P「だって、喋ってたじゃないですか」
ちひろ「えっ」
P「まゆ、一回喋り出すと止まりませんから。あのタイミングで黙らせるのが一番かなぁって」
ちひろ「……えっ」
P「まぁ、これも俺とまゆの円滑な関係のために必要なコミュニケーションなんですよ」
まゆ「それじゃあプロデューサーさん、まゆ、もう少し編み物してますね」
P「あー、ごめんな。なんか騒いじゃって。もう騒がないようにするからさ」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 18:28:14.27 ID:JrR31scG0
―――
ちひろ「ぜーったい、おかしいです!」
まゆ「……」
ちひろ「そもそもですね、キスなんていうのは、そう軽々しくするものじゃなくて」
まゆ「……煩い……」
ちひろ「へっ!?」
P「……ん、終わったー……ちひろさん、書類のチェックお願いします」
ちひろ「あ、はい!!」
P「さて……まゆ、お前レッスン何時からだっけ?」
まゆ「14時からですけど」
P「そうか。じゃあ、まだ時間あるな……よし、今日は特別だ。一緒に飯食いに行くか!!」
まゆ「……一緒にご飯が食べたいなら、まゆが作りますよぉ……?
外で食べるなんて、何が混じってるか分からないから……もし、お腹壊したりしたら『どうなるか』、心配で心配で」
ちひろ「ひぃっ!?」
P「いやいや、日ごろのねぎらいも兼ねてな。いつも作ってもらってばっかりじゃ悪いし、給料もまだ余裕があるしな」
まゆ「……そうですか。そういうことなら……仕方がないですね。本当は、あんまり食べさせたくないんですけど……他の味なんて、舌が壊れちゃうかも……」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 18:36:39.64 ID:JrR31scG0
P「……」
まゆ「あ、勘違いしないでくださいね? プロデューサーさんの言うことに反対するワケじゃないんですよぉ……
ただ、その辺のお店の管理もずさんな食べ物をお腹に入れて、もしもプロデューサーさんになにかあったりしたら……
そんなことになったら、まゆ……ちょっと、怒っちゃうかもしれませんから……」
P「……はぁ。また始まっちゃったか……」
まゆ「それに、プロデューサーさんの体、まゆのご飯になれちゃってて……お店で食べたりすると、体がびっくりしちゃうかもしれませんよ?
お店は、まゆみたいに愛情をたーっぷり込めてないから、体に悪いような料理が……」
P「まゆ」
まゆ「どうし……ん」
ちゅっ
まゆ「……ぁ……えへ……ん、ちゅ……ちゅっ……んん……♡」
P「近くのファミレスでいいな」
まゆ「えへへ……はぁい♡」
ちひろ「……」
P「……なんですかその顔」
ちひろ「あれ、つっこんじゃっていいんですか?」
P「……はあ、もう……いいですよ、何か言いたいことがあるんならどうぞ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 18:44:43.31 ID:JrR31scG0
ちひろ「それじゃあ聞きますけど、今のも静かにさせるために、ですか?」
P「そう見えませんでしたか?」
ちひろ「まぁ、今のは……多少、そう見えた気もしますけど」
P「まゆ、長い間放置しておくとイライラが溜まって、毒づき始めるんですよね。
だから定期的にああやってどく抜きをしてあげてるんです」
ちひろ「……えーっと、どこから突っ込めばいいんですかね……」
P「とりあえず、今すぐじゃなくてもいいなら……ほら、まゆの都合もありますし、後でいいですかね?」
ちひろ「……分かりました。じゃあ意見を用紙1枚分くらいに纏めておきます」
P「よろしくお願いします。じゃあ行くか、まゆ」
まゆ「はい♪ それじゃあ、千川さん。まゆ、そのままレッスンに行ってくるので」
ちひろ「分かりました。道中気を付けて」
P「じゃあ行くぞ」
まゆ「あ、待ってくださいよぉ、プロデューサーさん」
キィィィ……
ばたん
ちひろ「……もしかして、私の方がおかしいんですかね……?」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 18:50:43.44 ID:JrR31scG0
―――
まゆ「……」
P「……」
まゆ「……」
P「……まゆ」
まゆ「どうしました?」
P「腕、組むか?」
まゆ「……」
P「ほら、組むなら組んでいいぞ」
まゆ「……うふふ♪」
ぎゅっ
まゆ「まゆが思ってたこと、伝わっちゃいました?」
P「そりゃあずっと横歩かれてたらな」
まゆ「……プロデューサーさん、まゆ、今、とーっても幸せです♪」
P「そうか。それはよかった」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 19:10:31.97 ID:JrR31scG0
―――
P「いやー、美味かったなー」
まゆ「……」
P「……どうした、まゆ、浮かない顔して」
まゆ「……プロデューサーさんは、ああいう味が好きなんですかぁ?」
P「……」
まゆ「あんなゴテゴテの、薬物臭い味の方がプロデューサーさんは好みなんですか?
まゆはいっつもプロデューサーさんのこと思って味付けもしてるのに、あんなのの方がいいんですか?
今までずっとお料理作ってきたのに、まゆなんかよりも、その辺の、バイトやパート風情が作ってる料理の方が」
P「まゆ」
ちゅっ
まゆ「……ん……んん……ん、ぁぅ……♡」
P「……ぷ、はぁ……考えすぎるのはお前の悪い癖だぞ」
まゆ「……ごめんなさい♡」
P「ったく、飯食ってるだけでこんなにストレスたまっちゃ……ん?」
桃華「」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 19:19:49.13 ID:JrR31scG0
P「おお、桃華」
桃華「」
P「あれ、おーい、桃華ー」
桃華「……P、ちゃま?」
まゆ「意識はあるみたいですねぇ……桃華ちゃん、大丈夫?」
桃華「え、えと……少々、立ちくらみが……」
P「それは大変だ! どこか休める場所まで行こう!」
まゆ「ここまで来れば、事務所に戻るよりもスタジオに行った方が早いですね」
P「じゃあそれで! よし、桃華、歩けるか?」
桃華「いえ……なんて言うか……わたくし、少々ここで休ませていただきますわ……」
P「動けないほど酷いのか!?」
桃華「そ、そういうわけではなくて……なんというか……」
P「よし、じゃあ俺がおぶってやるから、それで移動しよう! ほら、乗れ!」
桃華「何もそこまでしていただかなくても……本当に大丈夫ですから」
まゆ「……」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 19:24:59.38 ID:JrR31scG0
P「大丈夫か? 気分悪いとかないか?」
桃華「……」
ブツブツ
P「桃華? 桃華!?」
ブツブツブツブツブツブツブツブツ
桃華「あ、だ、大丈夫ですわ! 御心配には及びませんの……」
ブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツ
P「そうか、それならいいんだが……なんかお前、顔色悪くないか?」
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
桃華「……い、いえ、そんなことは……」
まゆ「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ」
桃華「ひ、ひぃっ!」
P「……」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 19:34:04.07 ID:JrR31scG0
まゆ「―――さんの背中に乗ってありもしないような胸を押しつけてそれで色仕掛けのつもりですか?言っておきますけどプロデューサーさんはそういう趣味はないんですよ。
というよりもそんな演技をしてまでまゆとプロデューサーさんの仲を引き裂きたいんですか?親が偉いからって自分も偉いと勘違いしてるんですかね?
プロデューサーさんにぴったりくっついて、折角今日はプロデューサーさんと一緒に居られるって嬉しかったのにどこからともなくワラワラワラワラ湧いてきてまゆの邪魔をして。
邪魔なんかしても無意味だってまだ分かんないんですか?まゆとプロデューサーさんの赤い糸を切ろうと必死になるなんて滑稽だって分かりますか?分かんないからするんですよねぇ、何度も何度も何度も何度も」
桃華「あ、あのっ、Pちゃま! わたくし、もう、おろしていただいてもっ!」
P「……まゆ、さっきから何言ってるんだ?」
まゆ「ほら見て、プロデューサーさんはまゆに話しかけてくれてるじゃない。貴女は所詮お邪魔虫なんですよ、そんなことくらい理解できる歳ですよね。
理解出来たらさっさと居なくなってくださいよ、まゆとプロデューサーさんの人と気の邪魔をしないでくださいよ。そんなことが許されるとでも思って―――」
桃華「あ、あの、も、もう、本当に、わた、わたくし、大丈夫、ですから……」
P「あー……桃華、ちょっと悪いな」
桃華「は、はい!?」
P「まゆー」
まゆ「プロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデューサーさんプロデュ……んむっ」
ちゅっ
P「……ん、ちゅ……んむっ……」
ちゅっ ぬちゅっ
まゆ「ふ、にゅ……♡ んんっ……は、ぁっ……ん、ふっ……♡」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 19:39:34.09 ID:JrR31scG0
桃華「」
P「……ん……まだか?」
ちゅっ
まゆ「……ん、ちゅっ……♡ はい……もう少し……♡」
P「ったく、世話が焼けるな、お前は」
ちゅっ
まゆ「うふ……ん、は……ぁっ……♡」
桃華「」
P「……はぁー……まゆ、静かに。桃華が怖がってるから」
まゆ「……ごめんなさい」
P「うん、よく謝れたな。偉い偉い」
わしゃわしゃ
まゆ「うふふ……褒められるようなことじゃありませんよぉ♪」
P「じゃあ、まゆ、先にレッスン行ってきてくれるか? 俺は桃華の様子を見ておくから」
まゆ「……それは……まぁ……はい、分かりましたぁ……『今回だけ』ですよ?」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 19:46:42.32 ID:JrR31scG0
―――
P「いやぁ、ごめんな。まゆの奴、まだ他の人が苦手みたいでさ」
桃華「わたくしの方こそごめんなさい……驚いてしまって……」
P「あれがなきゃあいい子なんだけどなぁー、まゆも」
桃華「……あの」
P「お、どうした?」
桃華「……キス、なされていたんですわよね?」
P「……あー、まぁな。あれやると、まゆの方も落ち着くみたいでさ。
ああやって騒ぎ出すと、あんなふうにキスしてやるのが最近の日課っていうのかな」
桃華「………………は」
P「ん?」
桃華「P、ちゃまは……まゆさんと、その……お付き合い、してらっしゃるんですの?」
P「付き合いっていうのはー……男女間の?」
桃華「え、ええ……そういうお付き合いです」
P「そこは……まぁ、ノーコメントで」
桃華「……そうですか」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 19:56:15.33 ID:JrR31scG0
桃華「騒ぐから、キスを……」
P「そうそう、仕方ないことなんだよ、さっきのあれも」
桃華「……Pちゃま!!」
P「ん?」
桃華「一つだけ言わせていただきますと、あのような付き合い方は不純極まりありませんわ!」
P「……ほう、言うじゃないか」
桃華「ええ、言いますとも! だいたいなんですの!? 公衆の面前で、あんな破廉恥な!!
Pちゃまは変な方ですけれど、もう少しTPOを弁えた方だと思っていましたわ!」
P「……いや、でもな、桃華。あれは仕方のない対処であって……」
桃華「このことはちひろさんに……いえ、わたくしのお父様にも報告させていただきます。
あのような現場を見せられては、黙っておくことはできませんの!」
P「ちょっと、そういうのマジでやめてくれないか? 職失うのは本当に困るから」
桃華「いいえ、やめません!! ……ただ」
P「ただ?」
桃華「……ただ、わたくしも、今は気が立って騒いでいるだけなのかもしれませんから……
Pちゃまが落ち着かせてくれれば、考えを改めるかも、しれません……」
P「……それは……そういうことでいいのか?」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 20:03:06.95 ID:JrR31scG0
桃華「どういうことかは判断にお任せいたしますわ。ただ、このままだと、いつ喋ってしまうか」
P「……」
桃華「……もしかしたら、すぐに喋ってしまうかも……」
P「……あれはまゆ用の奥の手だったんだが……」
ぎゅっ
桃華「あっ……」
P「……前言撤回するなら今だぞ」
桃華「……は、早くしないと……電話で喋ってしまいますわよ?」
P「……そうか、それなら仕方ない」
桃華「…………あ、あの……」
P「ん?」
桃華「……その……は、初めてだから……不慣れかもしれませんが……や、優しく……お願いします」
P「ああ」
ちゅっ
桃華「ん……ぁ……♡」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 20:09:24.68 ID:JrR31scG0
―――
まゆ「プロデューサーさん、お待たせしましたぁ♪ ……あら、桃華ちゃんは?」
P「調子がよくなったからって帰ったよ」
まゆ「そうですか……よかった」
P「じゃあ、まゆ、帰るか」
まゆ「はぁい♪ ……あ、プロデューサーさん」
P「んー?」
まゆ「移動の前に、一回、お願いできますか?」
P「ったく、本当に世話が焼けるな、お前は」
まゆ「うふふ……ごめんなさい。お願いします♪」
ちゅっ
ピロリロリン♪ メールデスヨォ……♪
【メールを受信しました】
【from;桃華 携帯
件名:無題
本文:口止め料ですけど、明日もよろしくお願いします
もし忘れたら、喋ってしまうかもしれませんの、そこだけはPちゃまも理解していてくださいませ】
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 20:11:26.11 ID:JrR31scG0
ネタもないし終わっとこう
ちなみにちゃまをちゃまらせるのには特殊な訓練が必要だから、良い子の皆は真似しちゃ駄目だぞ
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 20:15:57.61 ID:TZo/5Xbw0
ままゆにみつかったらPはん死んでまう!
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 20:16:36.53 ID:WoCk3U750
まだまだ黙りたいアイドルが待ってるんですよ!
モバP「黙ゆ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361178155/