穂乃果「みんなで叶える奇妙な物語」【前編】

穂乃果「みんなで叶える奇妙な物語」【後編】



SS速報VIP:穂乃果「みんなで叶える奇妙な物語」
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327: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:29:27.72 ID:35Odlv7s0

~~~~~

理事長「むかーしむかし人々は一つの個性を見つけました」

理事長「色、です」

理事長「人というのは実に空っぽなモノです」

理事長「でも時間が経つたび、何かがあるたび、言葉に出すたびその人には“色”が付きます」

理事長「イメージカラー…なんて言いますよね?」

理事長「その色は個性になります」

理事長「最初は誰もが空っぽなんです、そして時間が経てば絶対に色が付くでしょう」

理事長「でも…そんな掟がない世界がありました」

理事長「酷く理不尽なこんな世界が…」




328: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:30:18.70 ID:35Odlv7s0

『君の瞳には色が無いんだね』

「えっ…」

『真っ黒、その中に一つ白があるだけ』

「…ダメなの?」

『ダメではないよ、ただ…』


『可哀想だなって』



329: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:31:16.31 ID:35Odlv7s0

凛「はっ?!」

凛「…嫌な夢」

凛「今日は……」

凛「あ、そっか高校の入学式だね」

凛「……頑張っていかないと」




330: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:32:03.60 ID:35Odlv7s0



【その子がくれた色】





331: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:34:19.71 ID:35Odlv7s0

凛「………」

スタスタスタ

中学三年生から高校一年生になった
青春ってよく言われる時、そんな人生の春で凛はまだ冬を過ごしてる

世界は凛を嫌った
凛が凛って名前がつく頃にはもうこの世を不幸に生きる事が決まってた

ザワザワザワ

凛「………」

凛の回りでは常にひそひそ話が聞こえてくる

凛が美人だから?
凛が可愛いから?
凛が有名だから?

違う

凛の瞳には色が無いからだ



332: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:35:56.78 ID:35Odlv7s0

「あの子珍しいね~…」

「瞳に色が無いなんてなんか可哀想…」

「なんか真っ黒って気持ち悪いよね…」

凛「………」

この世界は実に理不尽な世界だった

瞳の色が個性の全てだったからね

真っ黒な凛には無個性だって言われてるもんだよ。
だから誰もが凛をこう見るんだ

“かわいそう”

低く見られ気持ち悪いと非難され無個性とバカにされて世界中の人からいじめを受け続けてる




333: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:37:11.78 ID:35Odlv7s0

凛「っ……」ダッ

いてもたってもいられなくなってその場から逃げた
せっかくの高校生活もこんなんじゃ楽しめるはずなんてなかった

ゴンッ

「きゃっ…」

凛「ご、ごめん!」ダッ

「あ、まっ…」

「行っちゃった…」




334: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:39:01.75 ID:35Odlv7s0



凛「はぁ…はぁ…」

もう高校生になって何日か経ってるけど未だに高校生になった気がしない
だって中学生の時と何も変わってないもん
場所が変わっただけで状況は変化しない

凛「……はぁ」

息切れはするのにため息はそれ関係なく無限に出てきた

ただ疎く見られる凛はずっとこんな感じ、守ってくれるのはお母さんとか家族だけ

「あ、あの!」

凛「!」ピクッ

凛「あ、はい…なんですか?」

そんな辛い日々、引きこもろうかななんて考えてた時だった



335: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:40:58.19 ID:35Odlv7s0

花陽「だ、大丈夫ですか…?さっきぶつかって…」

凛「大丈夫です、凛…私もう行きますね」

花陽「あ、待って!」

凛「…なんですか?」

花陽「さっき何かに逃げてたのってもしかして…」


花陽「目の瞳に色が無いから…ですか?」


凛「っ…」

バカにされるんだって思って逃げようとした

ギュッ

花陽「待って!私は別に何も言わないよ!」

凛「!」

凛の手を握って吸い込まれるくらいの真剣な眼差しで凛を見つめる




336: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:42:57.63 ID:35Odlv7s0

花陽「私は何も言わないよ、私もあなたと同じだから…」

凛「同じってまさか…」

花陽「うん!私は瞳に色がない人!」

凛「…そっか」

花陽「あれ?なんか思ってた反応と違ったな…えへへ」

凛「………」

凛が抱えてる重りは瞳が真っ黒なだけじゃない
産まれた時からあったもう一つの障害

凛「凛ね、分からないんだ」

花陽「分からない?何が?」



337: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:45:13.93 ID:35Odlv7s0

凛「色が分からないんだ、白と黒しか見えないんだ」

『君の瞳には色が無いんだね』

こうして初めて言われるまで世界に色があることを知らなかった
白と黒で構成された凛の世界は間違ってるって言われた

それ以来瞳の色を気にするようになった

青、赤、緑、そうやって色の名前を言われてもどんな色なのか全然分からなかった
その分からない話で凛はどんどん低く見られてった

凛「だからあなたが真っ黒の瞳だろうと何色の瞳だろうと凛にとっては何も…」

花陽「…ホントに見えないんだ」

凛「え?」

花陽「私、今カラーコンタクトってもので瞳の色を誤魔化してるんだ」

花陽「…それも確認できないってことはホントに見えてないんだね」

凛「…うん」



338: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:47:03.21 ID:35Odlv7s0

花陽「でもね!私嬉しいんだ!」

花陽「やっと気持ちを分かち合える人に出会えて!」

凛「そんな不本意な…」

花陽「私は小泉花陽って言います!あなたは?」

凛「星空凛…」

花陽「そっか!よろしくね凛ちゃん!」

凛「うん、よろし」

花陽「あ、私の事はかよちんって読んでね!」

凛「…く、かよちん」

花陽「うん!」

ただ明るさを前に出して真っ白い笑顔と真っ黒い瞳の中輝く白、完璧に凛を友達として見てた




339: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:49:14.84 ID:35Odlv7s0

花陽「あ、私たち同じクラスだね!」

凛「う、うん…」

常にソワソワしてて落ち着きがないというか笑顔を絶やさないというかそんなこの子は凛と横に並んで優しくしてくれた
凛を疎く見る人たちとは違って。

凛「どうしてそんな凛に優しくするの?分かち合えるって言ってもそんなに…」

花陽「私はただ凛ちゃんと友達になりたいって思っただけだよ、学校生活あんなんじゃつまらないでしょ?」

花陽「私がなんとかして見せます!」

凛「そ、そんないいよ…悪いし…」

花陽「いいの!私だってまだ友達少ないしやれることだって少ないから」


花陽「一緒にやってこ?」


凛「…!」

そう言い手を差し伸べてきた
凛と一緒に学校生活を送るというのがどれだけ辛いのか知らないんだ



340: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:51:26.65 ID:35Odlv7s0

凛「……分かった」

ギュッ

でも凛はその手を握った
握った手は今までの中でも一番温かくて忘れられなかった

辛い日々をこの子が救ってくれる、そう信じてみたくなった

色が無くても眩しく見える笑顔を凛に振りまく

花陽「わああ…!」パアアア

花陽「ありがとう!一緒に頑張ろうね凛ちゃん!」

凛「う、うん!」

こうして凛の高校生活はやっと始まりを迎えたのだと思う

この子と一緒に。



341: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:53:11.67 ID:35Odlv7s0

~数日後

花陽「こんにちは!」

凛「こ、こんにちは…」

花陽「今日は凛ちゃんに私のお友達を紹介したいんだ!」

凛「う、うん…?」

花陽「はい、きてきて!」

「な、何よ…」

花陽「私のお友達!可愛いでしょ!」

「ふーん…まぁ…」



342: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:55:14.07 ID:35Odlv7s0

花陽「自己紹介」ボソッ

「はぁ…?」

真姫「…西木野真姫、まぁよろしく」

凛「あ、星空凛です…よろしくお願いします」

真姫「いい名前ね」

凛「あ、ありがとう…」

凛「……何も思わないの?」

真姫「何が?」

凛「凛…瞳真っ黒だよ?」

真姫「あぁ別に気にしてないわよ、大丈夫差別なんてしないから」

凛「う、うん…」チラッ

花陽「ふふっ」パチッ

かよちんはにこにこしながら凛にウィンクをしてきた

凛「!」

かよちんの無色の瞳から伝わったこと、凛のためにしてくれたことなんだ



343: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 00:58:54.77 ID:35Odlv7s0

花陽「やっぱ差別はダメだよね!」

花陽「真姫ちゃんみたいな人がいてよかったよ~」ギューッ

真姫「うぇえ…抱き着かないで!」

凛「………」

花陽「あ、ごめんね」

花陽「みんな同じクラスだから何か困ったらとりあえず相談してね?」

凛「うん…」

真姫「え、ええ…」

凛とは比べ物にならないコミュニケーション力に見透かせない心、なんでも出来そうな不思議な雰囲気を纏ったかよちんはいつも凛の傍にいた
口調は丁寧ながら砕けた感じが残り神出鬼没、いつもどこにいるのか分からないのがかよちん



344: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:00:43.65 ID:35Odlv7s0

真姫「………」カミノケクルクル

そしてこの真姫ちゃん
差別をしない人なんて初めてだ

瞳の色っていうのは頭の良さだとか人柄とかそういうものと同じくらい重要なもの
それなのに瞳の色を気にしてないってすごく珍しい人だ

ザワザワザワ

凛「!」

また聞こえる、汚す必要性もない無色の凛を汚す言葉が
だから最初の一文字も聞かずに耳を塞ぐ
目を閉じてじっとその声が止むのを待つ

花陽「凛ちゃん」

凛「!」

耳を塞ぐ手を優しく引っ張って閉じた世界を開けた

花陽「あそこ」

そう言いながら指を指してた




345: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:02:43.07 ID:35Odlv7s0

凛「ん…?」

凛「あの人が何…?」

花陽「あの子はねここでは…というか世界でもかなり有名な子なんだ」

花陽「今こんなに騒がしいのは凛ちゃんのことじゃなくてあの子のこと」

凛「どういうこと…?」

花陽「瞳がねダイヤモンドのようにキラキラしててその中でも透き通った青色…スカイブルーかな?そんな色でとっても綺麗って言われてるんだ」

花陽「年に一回、誰の瞳が一番綺麗か…なんていうコンテストがあるんだけど去年そこで大賞を取ってるんだ」

真姫「…皮肉なものよね、スタイルでもない頭の良さでもない産まれた時に引いたカードだけであんなにちやほやされて」

真姫「私たちは何を引いたんでしょうね、大富豪でいう4か5くらいかしら」

花陽「じゃああの子はジョーカー?それとも2?」

真姫「さぁ?どっちも引いたってパターンが合ってるんじゃない?」



346: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:04:43.33 ID:35Odlv7s0

「あ、君!」

凛「………」

「おーい!あなただよー!」

凛「…え?凛?」

「そうそう!」

穂乃果「初めまして!私は高坂穂乃果!」

穂乃果「とっても珍しい瞳の子がいたから話しかけてみたくなって!」

凛「え…あ、はい…」

花陽「………」

真姫「………」

穂乃果「真っ黒な瞳、吸い込まれそうで魅力的だね!」

穂乃果「黒って無色とか言われてるけど私はそうは思わないな!黒もちゃんとした色、そうでしょ?」

笑顔だけどどこか威圧感のあるトーンで回りに集る人に問う




347: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:06:42.07 ID:35Odlv7s0

シーン…

でもその問いに答える人はいなかった
これが現実ってやつ、名声がある人が何を言おうとも世界は傾かない

例え一つの学校という小さな世界だとしても。

穂乃果「あはは、ごめんなんか重い空気になっちゃったね…」

凛「い、いえ…」

穂乃果「とにかく私は別にあなた…あ、凛ちゃんだっけ?」

凛「は、はい…」

穂乃果「凛ちゃんのこと、変に見てないからね!いじめられたら私に相談するんだよ?」

穂乃果「私は凛ちゃんの味方だから!」ニコッ

ギュッ

凛の冷めた手を両手でギュッと握ってきた
真っ白い笑顔で白黒でもわかるいくつもの線や白が入った綺麗な瞳

凛「は、はい…」




348: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:07:57.60 ID:35Odlv7s0



真姫「ふんっ良いわよね、ああいう立場の人は」

花陽「あはは…それ私も思っちゃったかも」

凛「………」

花陽「あの人はね自我を貫くことでも有名なんだ」

花陽「回りに影響されない、自分の思ったことをやる、それがあの人のモットーなんだと思う」

真姫「さっきのは正直味方なんだか敵なんだか分からなかったわ、あの立場で言われても煽りとしかとらえられないもの」



349: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:08:59.35 ID:35Odlv7s0

凛「うん…凛もバカにされてるんだって思ってた」

凛「でも…ちょっとだけなら信じてみてもいいかな…って」

真姫「…まぁ凛がそういうなら…」

凛「………」ギュッ

制服の胸元を掴んでちょっとだけ深く考えた
もしあの人の凛への言葉が慈悲とか余裕とかそういうものだったら凛は別に必要ないなって思う

困ってるのは変わりないけどそんな気持ちで助けられたところで凛は救われない



350: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:10:48.42 ID:35Odlv7s0

~次の日

凛「…?!」

花陽「凛ちゃんどうしたの?」

凛「瞳…なにそれ…」

花陽「え?」

凛「…見たことない色がついてる」

花陽「え…もしかして色が分かるようになったの?」

凛「いや…瞳だけ色が…」

花陽「…何色?」

凛「…ごめん今まで白と黒しか見たことないから何の色か分からない」

花陽「そっか!じゃあ真姫ちゃんに聞きに行こう!」

凛「…うん!」

一生見れることがないだろう色が凛の世界に現れた
白と黒だけの世界、そこにとっても綺麗な色が着色した




351: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:12:45.38 ID:35Odlv7s0

花陽「おーい!真姫ちゃん!」

真姫「ん?どうしたの」

凛「!!」

真姫「凛…?目を丸くしてどうしたの?」

凛「真姫ちゃんにもある…」


凛「色が」


真姫「色?」

凛「瞳の色、瞳にだけ色がついてる」

花陽「真姫ちゃんの瞳は紫だね!」

凛「紫色…ブドウと同じ色なんだっけ」

真姫「そうよ、紫色」

凛「…綺麗だね、すごく綺麗」

真姫「そ、そう…ありがとう…」



352: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:14:33.22 ID:35Odlv7s0

花陽「あ、それで私の瞳の色なんだけど…何色に見える?」

真姫「黄色…じゃないかしら」

花陽「だって、凛ちゃん」

凛「黄色…星と一緒の色だっけ?」

花陽「うん!お星様と同じ色だよ」

凛「そっか…かよちんの瞳もとっても綺麗だね…」

花陽「…どうして見えるようになったんだろうね?」

凛「あまりよく…」

凛「あっ……」

真姫「どうしたの?」

凛「あの人たちにも瞳に色がついてる…」

そう指を指す先の女の子
何色かは分からないけどものすごく輝いてた



353: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:16:53.33 ID:35Odlv7s0

凛「………」

気付けば魅了されてて口を開けたままにしてた

花陽「あれはこの学校の生徒会長と副生徒会長さんだね」

花陽「副生徒会長はグリーンタイガーアイって呼ばれてて輝く緑に薄く黒い色が調和してて珍しくどこか不思議な瞳として結構有名なんだ」

花陽「生徒会長は瞳も綺麗だけどそれ以上にスタイルとか人柄の良さの方に注目が集まってる感じかな、とっても優しくてこれ以上の生徒会長はいないほどなんだって」

真姫「へぇ~…」

凛「あの二人の瞳は何色なの?」

花陽「副生徒会長の方はさっき言ったけど緑、生徒会長は青かな、副生徒会長の緑は普通の緑とちょっと違うけど…」

凛「緑と青…か」



354: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:18:44.19 ID:35Odlv7s0

凛「………」キョロキョロ

凛「他に瞳に色がついてる人はいないね…」

真姫「色が付いてる人といない人がいるの?」

凛「うん…二人とあの人たちにはついてたけど他の人は特に…」

花陽「どうして私たちだけは見えるんだろう?」

真姫「私にはよく…」

瞳に色がある人は限られてた
でもどういう理由で白黒の世界に色がついたのかが分からない

凛「………」ジーッ

ただ、凛はその色がある瞳を見つめた

その日初めて瞳に色があるということを知った

この輝く瞳に色が無いってなんて悲しいことなんだろう
身をもって実感した



355: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:20:48.87 ID:35Odlv7s0

「そんなにじろじろ見られたら恥ずかしいやん」

凛「!」ピクッ

花陽「あ、すいません…悪気は無いんですよ?」

「うんうん、知ってる知ってる」

「瞳のことで…ウチらを見てたんやろ?」

希「あ、ウチは東條希!副生徒会長やで」

凛「星空凛…です」

希「別にそんなにかしこまらなくてもいいんよ?先輩とか後輩とかウチは別に気にしてないし」

凛「い、いえ…」

真姫「そういえばさっき瞳にことでって言ってたけど…」

希「うん!真っ黒な瞳でウチを見つめる子がいてすぐにウチのこと見てるって分かっちゃった」

凛「………」

希「あ、別に貶してるわけやないんよ?ただ気付いた理由を…」

凛「あ、いえ分かってます…」



356: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:22:41.32 ID:35Odlv7s0

希「ふーむ……」ジーッ

凛「な、なんでしょう…」

希「…なるほど」

凛「?」

希「よしっ!ここはひとつ、凛ちゃんの運勢を占ったげよう!」

真姫「それは?」

希「タロットカード!ウチの相棒や!」

希「むむむ…はーっ!」

真姫「…声って必要なの?」

希「気合っていうもんや」



357: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:24:29.92 ID:35Odlv7s0

希「さて、カードは…ん?…」

花陽「トランプ…?」

真姫「スペードの3ね」

希「…ってこれタロットカードじゃなくてトランプやん!」

真姫「ふっ…」

希「あー!今笑ったやろ!」

真姫「だってあんな格好つけといてそれはないでしょ」

希「仕方ないやん!なんでトランプもってきてるねん!」

真姫「それはこっちのセリフよ…」

凛「ふふふ…」

希「あ、やっと笑えたね」

凛「え?」

希「ずっと無表情、或いはなんか悲しそうな顔してたやん」




358: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:26:23.30 ID:35Odlv7s0

希「憧れてるんやろ?瞳に色がある人たちに」

凛「………」

希「ならまずは根本的に色のある人間にならないと!」

希「よく笑う、よく怒る、よく泣く、もちろん無理に笑う必要もないし怒る必要もない」

希「でも笑える時は笑った方がええで?」

希「ウチの瞳は少し特殊だけどこの瞳に自信が持てる」

希「凛ちゃんがその瞳に満足してるならそこまでって感じの話やね」

凛「満足なんか…」

希「せやろ?はい」

凛「トランプの…」

希「スペードの3は大富豪で一番強いジョーカー対抗カードや、それ以外は何でもないけど存在意義があるなら充分に輝ける」

希「…あとは自分で考えること」

凛「…分かりました」




359: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:29:35.31 ID:35Odlv7s0

希「あ、ウチこの後用事あるからもういくね!」

希「また今度!」

凛「また今度」

真姫「すごい人ね…」

花陽「全部見透かしてるような人だったね…」

凛「………」

窓から見える白い桜を見つめる

色が判別出来ないという症状は技術が常に進化し続けてる今でも治療法がないらしい
だから色が見えるなんて奇跡みたいなものだった

瞳以外に色なんてついてない

どこも白か黒で構成されてる

花陽「桜…綺麗だね」

凛「…ごめん、その気持ち全然分からないや」

花陽「そっか…」



360: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:31:25.14 ID:35Odlv7s0

凛は色が見えないのがコンプレックスだった

みんなが喜んでた風景も景色も凛にはただただ殺風景なモノにしか見えなくて感受性を失ってた

ドラマやアニメの感動のシーンも白黒ならば感じれるモノも多くはない
ゲームでも常に白黒というハンデを背負ってプレイしてるうちにつまらなくなった

凛はまだ感じれる感情が乏しい

凛「桜って何色なの?」

花陽「ピンク色だよ」

凛「ピンク色?」

花陽「うーん…可愛い色!」

凛「可愛い色…?」

花陽「あはは…もうピンクの瞳の人に会ってみるしか分からないね…」

凛「そっか…」



361: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:33:22.34 ID:35Odlv7s0

凛「………」

窓に映るかよちんの瞳は黄色だったのに凛の瞳は無色だった
こういうところで無色な自分がイヤになる

“無色だっていいじゃないか”

いじめられるたび何回、何十回、何百回と思ったこと
なんで瞳の色だけでこんな酷い扱いを受けるんだって宛先の無く誰かに怒ってた

そしてそのうち理解したんだ

そんな自分が惨めだって




362: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:35:31.63 ID:35Odlv7s0

~数日後

凛「…あっ」

花陽「ん?あの子を見つめてどうしたの?」

凛「あの人の瞳にも色がある…」

花陽「あぁあの子の瞳が見えるんだ」

凛「何かあるの?」

花陽「あの子の瞳は赤色、それは普通の赤とは違って真っ赤でね」

花陽「宝石のように光に反射してまさにガーネットって呼ばれてるんだ」

花陽「あ、ガーネットっていうのは誕生石のことだよ、一月の」

凛「う、うん…」



363: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:37:06.89 ID:35Odlv7s0

花陽「アイドル志望らしくてね、あの瞳もあって将来有望って言われてるんだ」

凛「そっか…」

瞳だけで将来有望

なんて救いようのない世界だろう
瞳ってなんだろう、人の存在価値を決めるものなのかな

凛「…すごいね、あの瞳」

花陽「すごいね、引き込まれそうだもん」

花陽「輝いてるだけじゃない、引き寄せられる瞳だね」

凛「!」

花陽「どうしたの?」

凛「あの人たちも瞳に色が…」



364: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:38:59.60 ID:35Odlv7s0

花陽「あぁ、あれはオレンジ色だね」

花陽「二人とも同じ色でしょ?」

凛「うん…」

花陽「あの二人の瞳は全てが同じ色で構成されててね、まさに運命の人、前世でも一緒だった人なんて言われてロマンチックな人たちなんだ」

花陽「…すごいよね、瞳って」

花陽「私たちの瞳自身が宝石みたいになってるじゃん」

花陽「…でもね、だからこそ瞳がない人には厳しい世界なんだよね」

凛「………」

凛「…なんで凛だけ」

凛「なんで凛だけ…色が無いんだろう…」

花陽「………」

瞳なんか…そんな瞳の色を否定するような考えと同時になんで凛には瞳の色が無いんだろう、そんな瞳に縋る思いが共存してる



365: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:40:34.99 ID:35Odlv7s0

自分でもわかるんだ

凛の瞳にも色が欲しいってね。

今まで何回も挑戦して失敗して諦めた
瞳に色が無ければ見える世界に色もない

ホントに色が無かった

失敗するたび心が病んでいった
それでいつしか暗い性格になってた

原形も残らないくらいに。

「瞳黒い子だ~」

「可哀想だよね~…どうやって社会生きてくんだろう」

凛「………」ギリッ

花陽「り、凛ちゃん…」

瞳で全てが決まる世界、そんな世界になんか産まれたくなかった




366: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:42:03.95 ID:35Odlv7s0

ダッ

花陽「あ、待ってよ凛ちゃん!」

ダッ

さっき降り出した雨と全方向から聞こえる喧騒と二つの足音

輝く瞳を見るたびに死にたくなるほどの劣等感を感じる
失敗してきた分の憎しみがある

いくつもの可能性を蹴飛ばしてきた

花陽「待って凛ちゃんどこ行くの!」

凛「ほっといて!」

そう言い下駄箱で靴を履いて雨が降る外へ飛び出す

外に出ても後ろから聞こえる足音




367: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:43:37.52 ID:35Odlv7s0

ザーザーザー…

タッタッタッ

花陽「凛ちゃん!」

花陽「止まって!」

凛「うるさいうるさい!」

凛「カラーコンタクトなんて甘えてるから凛の気持ちも分からないんだよ!」

凛「カラーコンタクトして瞳がある人ぶってなんとかしてあげるとか凛の世話焼き人みたいな立場して鬱陶しいんだよ!!!」

凛「ただ凛の昂る感情を抑えようと頑張ってるのが見え見えなの!!!」

凛「それでも凛を慰めてきて逆に凛が惨めなんだよ!!」




368: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:45:35.88 ID:35Odlv7s0

花陽「……分かった」

花陽「今までごめんね、分からなかったよ」

花陽「でもね、そういわれてもまだ私を信じてほしいって思ってる」

花陽「もし…まだ私を信じてくれるなら私の手、取ってくれないかな?」

昂った感情に揺るぐことはなかった
冷静でそれでポーカーフェイスなのか顔一つ変えず真剣な眼差しで

また

手を差し伸べてきた

一回目はこれを信じて手に取った

でも二回目はどうだろう、ただ惨めになってくるんだ
慰められては届かない夢みせられてこんな瞳がないないって嘆いてたり色がないから誰かに怒ってたりする自分が惨めだってずっと気付いてたはずなのに

ずっと我慢してた



369: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:46:40.63 ID:35Odlv7s0

凛「……いよ」

花陽「………」

凛「その優しさが凛を惨めにするの!!!」

凛「あっちいけ!!!」

花陽「…うん、分かった」

花陽「ごめんね、今まで傷付けて」

そうかよちんが言った頃には凛の視界は真っ暗だった

その場で抱え込んで泣いてた



370: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:48:12.59 ID:35Odlv7s0

雨が降ってどれが涙なのかどれが雨なのか分からない
体だけじゃなくて心にまで染みる冷たい水がただただ時間と一緒に流れた

かよちんの冷たい声でまだ体が震えてる

怖くてかよちんの顔さえ見れなかった
その時の顔を見たらもう壊れちゃう自信がある

雨が打ち付ける音だけが響く

この世界も凛自身も救いようが無さすぎて嗚咽以上の事が始まらない

凛「おえっ…ひっ……」

凛の閉じた世界は更に閉じる



371: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:49:39.81 ID:35Odlv7s0

震えが止まらなかった

でも確かに感じた

心も体も冷えた凛に温かみをくれる存在を

ダキッ

花陽「辛いでしょ?独りって」

凛「かよ…ちん…?」

後ろから温かいかよちんの優しさを感じた

花陽「凛ちゃんが私のこと嫌いでも私は凛ちゃんのこと、好きだよ?」

花陽「凛ちゃんがどんなに私を嫌っても私はそれでも凛ちゃんを救いたいな」

花陽「世界で悲しんでる人を私は救いたい、でもそういうことだけじゃなくて私は凛ちゃんを救いたい!」

花陽「ここまで言う私の事、それでも信じてくれないかな?」



372: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:51:26.65 ID:35Odlv7s0

花陽「それでも信じてくれなかったら私は諦めるよ、凛ちゃんのこと」

スッ

凛からそっと離れて優しい風が凛を背中に流れる

花陽「一緒に行こうよ」

手を差し伸べてきてるんだ

凛「うぅ…うぇええええええええええん!!!」

グイッ

ギューッ

花陽「ぴゃあ?!」

凛「ごめんねかよぢいいいいん…」

否定する考えなどなしにすぐ振り向いてかよちんが差し伸べてきた手を引っ張って抱き着いた



373: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:53:14.14 ID:35Odlv7s0

花陽「ううん、気にしないで」

凛「……凛ねどうすることもできないんだ」

花陽「…何が?」

凛「瞳」

凛「何かをしたって何も変わらない、でもその変わらない現状にイライラしてて」

凛「でも変わらないものは変わらない、だからさ何もしなくていいんだって」

凛「何もしないことが一番楽で一番辛いことなんだって」

花陽「………」

気付いてはいたけどまだ希望を捨てたくなかった
そんな思いをかよちんに打ち明けた



374: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:55:23.71 ID:35Odlv7s0

花陽「凛ちゃん、私凛ちゃんに一つ嘘をついてたことがあるの」

凛「嘘…?」

そう言うとメガネを外して指でそっと目を触れた

花陽「私は凛ちゃんと一緒って言ったでしょ?実は私にも色、あるんだ」

凛「………」

花陽「…瞳の色、違うでしょ?」

凛「眩しい…」

花陽「あはは…ごめんね、そういう瞳なんだ私は」

花陽「私の瞳の色はピンク色、桜の色と同じなんだ」

凛「うっ……」

直視できないほど眩しかった
白黒だから余計に輝いてかよちんが見れなかった




375: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:56:33.58 ID:35Odlv7s0

花陽「そして片方は黄色の瞳」

花陽「オッドアイって知ってる?」

花陽「片目片目で瞳の色が違うんだ」

ギュッ

凛「!」

前が見えないけどその時確実に手に何かが触れた

すごく覚えがある温かみ
かよちんが手を繋いでくれた時の温かみとそっくりだ




376: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 01:59:28.55 ID:35Odlv7s0

花陽「何もできない、どうにもできないって言ったでしょ?」

花陽「違うよ」

花陽「困ったことがあったら私に相談してって言ったじゃん」

花陽「凛ちゃんの思い、すごく分かった」

ピンク色の光でまったくかよちんが見えなかった
ただ手に触れてる感覚だけを頼りにかよちんの存在を確認する

花陽「恥ずかしながら私の瞳ってね輝きを放ちすぎて逆に汚いの」

花陽「この片目のピンクが厄介な存在でね…」

花陽「だからカラーコンタクトっていう代用品を使った方がまだ綺麗でね」

花陽「…あげるよ、瞳」

花陽「カラーコンタクトじゃない、本物の瞳」


花陽「あなたに私の片目をあげる」


凛「まっ…どこ?!」

かよちんの温かみが消えて声が聞こえなくなった




377: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:02:29.13 ID:35Odlv7s0

凛「!」

次の瞬間パッと視界が変わった

凛「温かい…」

生暖かい風が吹いた
雨だった天気が晴れてた

でもそれだけで後は白黒の世界でかよちんが消えただけだった

凛「…っ」

かよちんを探しに学校を駆け抜けた
まだ十何日しか一緒にいなかったのに何故かかよちんと一緒に入れないのが悲しくなった



378: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:04:21.49 ID:35Odlv7s0

凛「真姫ちゃん!」

真姫「あれどうしたの凛」

凛「かよちん知らない?」

真姫「かよちん?誰それ」

凛「かよちんは花陽ちゃんだよ!知ってるでしょ?」

真姫「知らないわよ」

凛「えっ…」

凛「!」

凛「ない…」

真姫「何がないのよ」

凛「かよちんの机が無い…」

まさかとは思ったけど存在が消えたのかなと悪寒がした
もしそうならなんて不思議な話だろう



379: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:05:56.66 ID:35Odlv7s0

…いや気にするところはそこじゃない

かよちんはどこにいったんだろう

凛「ごめん、また後で」

真姫「あ、ちょっと!」

真姫「…かよちんって誰の事かしら」

その後色々な場所を回った
下駄箱に靴がなかった
凛の出席番号が1下がってた
真姫ちゃんがかよちんのこと何も知らなかった

何一つ痕跡が無いんだ

凛「…どこ行ったんだろ、かよちん」

凛「一人にしないでよ…」ポロッ



380: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:07:59.62 ID:35Odlv7s0

なんだか寂しくなった
何も思わなかったけどいざ失って初めて分かったこと

かよちんと一緒にいることで凛って救われてたんだなって

そもそも学校にこうやって登校し続けてるのもかよちんが学校で待っててくれたから
それが無ければ今頃引きこもってた

凛「………」

ポロポロ

ただ無言でいるだけなのに何色でもない涙が零れる

もし本当に存在が消えたのならばかよちんは凛に何がしたかったんだろう
存在が消えた、なんてまだ今の時代じゃ非科学的って思われがちだけど案外あっても不思議じゃないかもしれない

ずっと独りで小説読んでたせいかな
ファンタジー小説の読みすぎで不思議に慣れちゃってた



381: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:09:42.09 ID:35Odlv7s0

凛「うぅ……」ポロポロ

真姫「凛…どうしたのよそんなに泣いて…」

凛「真姫ちゃん…」

ギューッ

真姫「うぇえ?!ど、どうしたのよ?!」

凛「かよちんがあああぁ…」

凛「かよちんが消えちゃったよぉ…」

ポロポロ

真姫ちゃんの制服を涙で濡らした
時に目をあけて閉じて真姫ちゃんの制服をスリスリしてた

そんな時見えたんだ



382: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:11:09.05 ID:35Odlv7s0

制服の色が…ってあれ?

凛「……あれ?」

真姫「今度はどうしたのよ…」

真姫「!!!」

真姫「ねぇ凛…」

凛「ねぇ真姫ちゃん」

真姫「………」

凛「………」

凛「先、いい?」

真姫「いいわよ」




383: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:12:51.37 ID:35Odlv7s0

凛「色…見えるようになってる…」

真姫「!ホントに?!」

凛「…うん、真姫ちゃん綺麗だね美人さん」

真姫「ほ、褒めても何も出ないからね!」

凛「ふふっ分かってるよ」

真姫「じゃあ次に私ね」

凛「うん…」

真姫「瞳、色ついてるわよ?」

凛「…えっ」

真姫「穂乃果って人や希って人によく似た瞳」

真姫「光によく反射する瞳ね」


真姫「色は黄色…かしら?」


凛「黄色…」



384: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:14:39.45 ID:35Odlv7s0

花陽『…あげるよ瞳』

花陽『カラーコンタクトじゃない、本物の瞳』

花陽『あなたに私の片目をあげる』

凛「!」

凛「そういうことか…」

真姫「え?どういうことよ?」

希「どうやら理解したようやね」

凛「あ、希さん…」

希「んー…さん付けはいつになっても慣れないな~ちゃんでいいのに…」

希「んまぁそれは置いといて花陽ちゃんに会ったんやろ?」




385: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:16:59.01 ID:35Odlv7s0

凛「!」

凛「希ちゃんはかよちんの事知ってるの?!」

真姫「花陽…凛がいってた…」

希「うん!ものすごいお世話になった人やからね~…」

凛「お世話…?」

希「花陽ちゃんっていうのはね瞳に色が無い人を助ける神様みたいなものなんよ」

希「実はウチも二年前は瞳に色が無かったんよ?」

真姫「えっ…」

希「そんなとき、花陽ちゃんと会って凛ちゃんと同じように色をもらってどこかへ消えちゃった」

希「それでもらったのがこの緑と黒の瞳」

希「みんなからとっても綺麗って言われた、ははは…瞳が違うだけでここまで扱いも違うのはなんだか納得いかなかったな…」

凛「…分かるかも」




386: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:18:41.21 ID:35Odlv7s0

希「この前、凛ちゃんがあの黒い瞳でウチを見てる時はすぐにわかったよ、花陽ちゃんが近くにいるんだなって」

凛「え…?見えなかったの?」

希「ううん、多分見えてたと思う」

希「でもウチらが見えてたのは花陽ちゃんじゃない別人物だったと思うよ」

凛「そっか…」

穂乃果「…今年はやっぱりあなたなんだ」

真姫「あ、あなたは…」

穂乃果「えへへ…お久しぶりです」

希「おひさ~」

凛「今年はって…」

穂乃果「去年花陽ちゃんとあったのは私なんだ」



387: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:20:25.31 ID:35Odlv7s0

穂乃果「そしてもらったのがこのダイヤモンドのような輝きを放つ青い瞳」

真姫「ってことはあなたももしかして…」

穂乃果「うん!真っ黒な瞳だったよ」

穂乃果「私ね、ホントは真っ黒の瞳の差別をなくしたいんだ、でも誰も聞いてくれなくてね…」

凛「そういえばあの時…」

穂乃果「そうそう、誰も返事してくれないんだもん!酷いよ~…」

希「まぁそういうことなんやろうね、世界って」

穂乃果「あはは…そうだね」

希「それで穂乃果ちゃんと出会ってずっと待ってたんよ」

凛「…?」



388: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:22:06.73 ID:35Odlv7s0

希「花陽ちゃんの全ても兼ねてどういう子に色が付くのかを待ってたんよ」

穂乃果「とっても綺麗な色だね、トパーズみたいな輝き」

希「そしてまたウチらと同じような宝石のような瞳」

希「今凛ちゃんの瞳を見て思ったんよ、やっぱりウチらの瞳は花陽ちゃんの命なんだって」

凛「命…?」

希「うん!だからウチらはこの瞳で大きく胸張っていける!」

希「全部花陽ちゃんのおかげ!」

凛「………」

窓に映る凛の瞳はさっき見たかよちんの瞳とまったく同じだった

両目に黄色




389: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:23:39.32 ID:35Odlv7s0

花陽『………』ニコッ

凛「!!」

自分に見惚れてたら凛の瞳にかよちんがいて笑ってた

凛「………」ニコッ

瞬きをしたら消えちゃったけど
ただかよちんの笑顔と同じくらいの笑顔で凛も答える

桜が綺麗だった

ピンク色

かよちんの瞳と同じ色で凛を魅了する

凛「…ありがと」

希「うん!感謝は大事やで~」

穂乃果「私も花陽ちゃんに会いたいな~」

真姫「私蚊帳の外なんだけど…」



390: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:25:16.20 ID:35Odlv7s0

希「ごめんな~花陽ちゃんが消えちゃうとみんな花陽ちゃんのこと忘れちゃうんよ~」

真姫「そ、そう…」

希「凛ちゃんと言えば~?」

凛「…え?」

希「ほらほら凛ちゃんと言えば~?」

凛「え、え…えっ…」

穂乃果「イエローだよおおおおお!!」

凛「…?」

希「もぉ~ノリ悪いな~凛ちゃんの瞳は黄色なんだからそこは黄色だよかイエローだよでしょ~」

真姫「いやそのノリは私でもついていけないわ…」




391: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:27:04.30 ID:35Odlv7s0

希「どうした新人~」

凛「う、うん……」

希「もう一回いくよ~?」

希「凛ちゃんと言えば~?」



黄色



それがその子がくれた色だった

今思えばとっても不思議な人だった
瞳に関してとっても詳しかった
なんでも見透かしてたのは神様だったからかな?




392: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:29:58.69 ID:35Odlv7s0

凛「…また会おうね」

花陽『うん!』

その時、返事が聞こえたような気がした

外の桜が光ってた

これは、やっと青春を迎えた凛の物語

短い時間だったけれどとても長い…


かよちんがくれた色の物語


END



393: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:31:15.87 ID:35Odlv7s0

~~~

理事長「イエローだよおおおおおおお!!!」

理事長「産まれた瞬間手札が弱いカードじゃ生きてはいけません」

理事長「それもそのカードだけで世界が決まるとしたらもう終わりでしょう」

理事長「そんな世界だったのです、瞳で世界が決まる」

理事長「ふーむむむ…ここだ!」ピラッ

【ハートのJ】

理事長「あら~…なんとも反応に困るカードひきましたね…」

理事長「類似革命カード、効果は一ターンだけ革命と同じ状況を作る、というものでしたね」

理事長「どのカードにも強みはあります、その強みをどう活かすのかが重要なのです」

理事長「私の強みは色気…でしょうか?」

理事長「どう…私と一緒に遊ばない?」チラチラッ



394: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:32:32.58 ID:35Odlv7s0

ことり「………」ジーッ

理事長「あ、ことり?!」

ことり「お母さん…」

理事長「いや違うの!違うのよ!」

ことり「そう……」

理事長「やめて!その無関心な反応!」

ことり「そーだね……」

理事長「興味すら持たないのやめて!」

理事長「誤解なのよおおおおお!!」



395: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/26(水) 02:34:36.59 ID:35Odlv7s0

六つ目終わりです
途中ものすごい眠くて寝落ちしそうでしたがなんとか終えられました
ここだけの話かよちんの瞳は正直ピンクというより薄紫って感じだけどピンクに一番近いのがかよちんだったから許して



399: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:12:38.09 ID:PZtKFTVf0

~~~

理事長「絵は描く人の性格や心情などを表すとされています」

理事長「綺麗な色なら明るい性格、とても残酷の絵だから機嫌が悪い、と普段の色使い、今描いた絵の内容などで決まります」

理事長「でも性格や心情が反映されるのは絵だけではありません」

理事長「こういうモノも反映されるんですよ?」



400: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:13:52.63 ID:PZtKFTVf0

~~~

ことり「……よしっ終わった!」

ことり「んー!長かったな~」

ことり「今日は荒らしの人もあんまりいなくて助かった…いたらやる気無くなっちゃうし…」

ことり「明日、コメントが楽しみだな~…」

ことり「頑張って書いたんだから色んな人に見てほしいな♪」



401: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:14:44.93 ID:PZtKFTVf0



【ラブノベルス!!】





402: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:15:21.33 ID:PZtKFTVf0

ことり「さて、今日は寝て明日にいこう!」

ことり「明日の練習も頑張らないと!」

ことり「おやすみ穂乃果ちゃあああん!」ギューッ

HJNN穂乃果「」



403: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:17:17.38 ID:PZtKFTVf0

~一ヶ月後

ことり「おはよっ♪穂乃果ちゃん、海未ちゃん♪」

穂乃果「おはよー!」

海未「おはようございます」

海未「穂乃果、今日テストですけど勉強してきましたか?」

穂乃果「えっ…」ギクッ

海未「穂乃果…?」ギロッ

穂乃果「仕方ないじゃん!面白い小説読んでたんだから!」

海未「小説って…そんなの読んでる暇あるなら勉強してください!」



404: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:18:58.13 ID:PZtKFTVf0

海未「…ん?小説ってまさか穂乃果小説読んでるんですか?!」

穂乃果「あ、小説とはいってもネットにあるやつだよ、誰かが書いた小説を読んでるの、小説本買うお金は今ありません…」

海未「なるほど…穂乃果も見てたのですね」

ことり「ん?海未ちゃんも読んでるの?」

海未「え?あぁはい、作詞で行き詰まった時に見てますよ、何かいい案が思い浮かぶかも知れませんので」

ことり「そ、そっか」

穂乃果「海未ちゃんも見たら絶対勉強なんて忘れちゃうから見てみてよ!」




405: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:20:41.31 ID:PZtKFTVf0

海未「タイトルは?」

穂乃果「えーっと、海色少女に魅せられて…だっけかな?」

ことり「!!」

海未「あ、それなら私も見ましたよ、結構前のやつですよね?」

穂乃果「そうそう!ほのちゃんとうみみ君の届きそうで届かない恋!」

海未「いいですよね…実はあれ私たちは未来の花で参考にした作品なんですよ…」

穂乃果「へぇー!すごいすごい!」

穂乃果「…あ、ごめんねことりちゃん話ついていけてないよね?」

ことり「…え、あっううん大丈夫だよ、私ちょっと考え事してるから話続けてて?」

穂乃果「え、でも…」

ことり「大丈夫大丈夫!」

穂乃果「う、うん…」




406: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:22:16.75 ID:PZtKFTVf0

穂乃果「……あ、そういえば丁度昨日その作者の人が新しい作品出してたよ!」

ことり「!」ピクッ

海未「え?!ホントですか?!」

穂乃果「タイトルは確かー…」

穂乃果「スピカテリブルだっけかな?」

海未「スピカテリブル…ですか」

穂乃果「うん、内容はまだ見てないや」

海未「そうですか…では帰ったら私も見ましょうかね…」

穂乃果「うん!私も見る!」




407: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:23:59.17 ID:PZtKFTVf0

ことり「………」ダラダラ

穂乃果「ん?ことりちゃんどうしたの?顔真っ青だよ?」

ことり「え?なんでもないよ!ナンデモ…」

穂乃果「?」

海未「…それでテストはどうなりました?」

穂乃果「………」

海未「………」

穂乃果「…助けてことりちゃーん!」ギューッ

ことり「ぴいぃ?!」

海未「ぷっ…あ、すいません…どうしたんですかそんな声あげて」

ことり「あ、いやちょっとびっくりしちゃって…」

ことり(二人の会話の内容にビックリだよぉ…)



408: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:26:10.75 ID:PZtKFTVf0

穂乃果「とにかくいこ!ぶっつけ本番で勝負だよ!」ダッ

海未「はぁ…ダメですねこりゃあ」

ことり「………」

海未「ことり?」

ことり「ん?どうしたの?」

海未「さっきから大丈夫ですか?ひきつった顔してますけど…」

ことり「あれ?そ、そんなかな…?大丈夫だよきっと」

海未「そ、そうですか…」

ことり「私たちもいこ!」

海未「は、はい!」




409: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:29:55.62 ID:PZtKFTVf0

~部室

ことり「何見てるの?」

花陽「ネット小説です!」

ことり「ネット小説?」

花陽「この人の作品がとても感動出来て読んでると止まらなくて止まらなくて…」

ことり「どんな作品なの?」

花陽「題名は孤独なheavenっていいます」

ことり「こど…え?!」

花陽「え?どうかしました?」

ことり「あ、いや…なんでもないよ!なんでも…」



410: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:31:54.09 ID:PZtKFTVf0

花陽「好きな人がいるのにその人は別の誰かを好きになってるようで近づけない、だから片思いでいいの…でもやっぱり片思いはいやだよっていう話です、すごくすごく感動しました…」

ことり「そ、そっか…」

真姫「へぇー花陽もそういうの見てたんだ」

花陽「真姫ちゃんも見てたの?」

真姫「まぁね、実はいうと私が見てたのもその人の作品だし」

花陽「題名は」

真姫「Anemone Heartよ」

花陽「あぁ!私も見ました!二人の人が同じ人を好きになってしまって何もかも相手の人に劣るおとりちゃんと相手のそらみちゃんで取り合うのがいいですよね!」

真姫「それ!見てて退屈しなかったわ」



411: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:33:30.95 ID:PZtKFTVf0

ことり「………」

凛「!」ピクッ

希「ん?凛ちゃんどうしたん?」

凛「あ、いや…」

希「?」

凛「凛も…実は真姫ちゃんが見てたやつ見てたなって…」

希「あーなるほど、というか凛ちゃんもそういうの読んでたん?」

凛「う、うん…ちょっとだけ…」

希「どうだった?」

凛「…とっても恥ずかしいけど面白かった」




412: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:35:36.15 ID:PZtKFTVf0

にこ「ふはっ…あ、ごめん」

希「にこっちぃ?笑っちゃダメやで今のは」

にこ「だからごめんって言ってるじゃない」

花陽「凛ちゃんは…どんなの見てたの?」

凛「くるりんMIRACLEってやつだよ」

絵里「あら、意外にガチ目なの見てるのね」

希「え?えりちも知ってるん?」

絵里「ええちょっとチラッとみて面白いなって思ってね」

希「どんな物語なん?」

絵里「恋も知らないような子が幼馴染の女の子に恋しちゃう、禁断の恋系物語よ」

真姫「へぇ面白そうね、帰ったら私も見ないと」

花陽「同じくです!」




413: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:37:32.02 ID:PZtKFTVf0

にこ「まさか凛がそんなオトナの階段上ろうとしてるなんて…」

凛「えへへ…」テレテレ

穂乃果「おまたせー!」

海未「すいません、お待たせしました」

凛「あ、じゃあ練習いっくにゃー!!」

にこ「切り替えはやっ…」

穂乃果「さっ海未ちゃんいこ!」

海未「はいはい」



414: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:39:09.21 ID:PZtKFTVf0

ことり「………」

希「どうしたんことりちゃん」

ことり「ううん、何でもない」

希「あ、もしかしてみんなの話についていけないとか?」

ことり「ううん、大丈夫だよ一応は見てるつもりだから」

希「そっか、ならいいけど」

ことり「…心配してくれたの?」

希「当たり前やん、ウチはいつでもみんなのこと見てるんやで?」

ことり「…ありがと希ちゃん」

希「どういたしまして」

ことり「いこっか、私たちも」

希「そうやね!」



415: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:40:44.53 ID:PZtKFTVf0



ことり「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ん?なーに?」

ことり「一緒に帰らない?」

穂乃果「あー…ごめんね、今日ちょっと用事があって…」

ことり「そっか…分かった、また今度!」

穂乃果「うん!また今度!」

タッタッタッタッ

ことり「はぁ…近いのに遠いなぁ…」



416: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:41:39.96 ID:PZtKFTVf0

「お待たせ!」

ことり「ん…」

穂乃果「ごめん待たせちゃったね」

海未「いえ、大丈夫ですよ」

ことり「!」

ことり(用事があるんじゃなかったの…?)

ことり「………」ギリッ




417: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:43:06.33 ID:PZtKFTVf0

~家

ことり「……はぁ」

ことり「穂乃果ちゃあああああん!!!!」モギューッ

HJNN穂乃果「」

ことり「あー!!どうしよどうしよ!!」

ことり「私の小説……」

ことり「みんなに見られてるー!!!!」

ことり「どうしよう穂乃果ちゃん!」

HJNN穂乃果「」

ことり「………」



418: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:44:45.98 ID:PZtKFTVf0

ことり「ふぇええええん!まずいよぉ…」

ことり「私の物語は全部…みんなのことを具現化させてるなんて…」

ことり「みんなの前では口が滑っても言えないよおおお!」

ことり「希ちゃんなんとかしてえ!」

HJNN希「」

ことり「………」

ことり「よしっ!そんなこと忘れて新しい小説書こう!」

ことり「次書くやつはもう決めてるからさっさと始める!」タカタカタカーン

ことり「………」チラッ

HJNN穂乃果「」



419: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:46:51.52 ID:PZtKFTVf0

ことり「穂乃果ちゃん…どうして…」

穂乃果『ごめん待たせちゃったね』

海未『いえ、大丈夫ですよ』

ことり「嘘までつく必要ないじゃん……」

ことり「………」

HJNN穂乃果「」

ことり「…嘘つき」




420: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:49:00.57 ID:PZtKFTVf0

~数日後

穂乃果「海未ちゃん!海未ちゃん!」

海未「なんですか?」

穂乃果「あの人の新作来てたよ!」

海未「あ、やっと来たんですね」

穂乃果「タイトルはBeat in Angelだったかな」

穂乃果「読んできたけどすごい良かった!」

海未「どんな物語なんですか?」

穂乃果「くるりんMIRACLEってやつあったでしょ?あの主人公の燐ちゃんが恋したかよちゃんの友達、マッキーちゃんを一目惚れさせちゃって三角関係が出来上がっちゃうっていう物語」

海未「いいですね!帰ったら見ときます」

ことり(昨日出来上がった小説もう見てたんだ…)



421: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:50:57.30 ID:PZtKFTVf0

穂乃果「でも今回はかなり刺激的だったんだよね」

海未「刺激的?」

穂乃果「ドロドロしてる内容でね、読んでて胸が痛かったよ」

海未「ほぉ……」

穂乃果「まぁそこは読んでみてよ!」

海未「ええわかりました」

ことり「………」

穂乃果「ことりちゃん?」

ことり「ん?なに?」

穂乃果「ことりちゃんも読んでみたら?」

ことり「小説?」

穂乃果「うん!」



422: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:52:49.36 ID:PZtKFTVf0

ことり「うん、時間があったら読んでみるね♪」

穂乃果「読んだら感想きかせてね!」

ことり「うん!」

穂乃果「いやぁああいうの書ける人ってすごいよね!」

海未「確かにそうですね、余程恋を経験をしてるのでしょうか」

海未「穂乃果が見てるような漫画と違って内容にリアリティがあるのでどこか共感できる部分や初めて知ることみたいなのもありますね」

穂乃果「うーん…どうなんだろうね、でもどんな人が書いてるんだろうなぁ、会ってみたい!」

ことり「…案外身近にいたりしてね」

海未「身近に?」

ことり「うん!」

穂乃果「うーんどうだろ…」

ことり「ふふふっ…」



423: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:55:12.53 ID:PZtKFTVf0



穂乃果「海未ちゃーん!ちょっと一緒に来てよー!」

海未「あ、はいはい」

穂乃果「じゃあ後でね!ことりちゃん!」

ことり「う、うん!」

ことり「はぁ……」

ことり(穂乃果ちゃん…ずっと海未ちゃんと一緒だなぁ…)

ことり(やっぱり穂乃果ちゃんは…)

ことり(…こんなにも穂乃果ちゃんに気付いてほしくて頑張ってるのに)

ことり(………)

ことり(次の小説の内容決ーめたっ)

ことり(今のうちにメモしておこう)カキカキ

ことり「……はぁ、惨めだなぁ」




424: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 00:59:20.61 ID:PZtKFTVf0

~また更に数日後

花陽「見ましたか!あの人の新作!」

真姫「見たわよ、今回は至ってシンプルな内容だったわね」

花陽「そうですね、えっと純愛レンズでしたよね、好きな子の好きな子を知ってるからこそ伝えられない想いがあり実らない始まらない永遠の片思いを描いた作品でしたね」

絵里「でも最後は結ばれてよかったじゃない、勘違いだったっていうオチで終わったし」

にこ「つまらないわよねぇ…」

絵里「え?」

にこ「なんでそこに勘違いなんて要素いれるのかが謎ね、刺激が無いのよそういう路線は」

ことり「…っ」

にこ「ありふれ過ぎててそういう系は面白くないのよ」




425: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:01:15.47 ID:PZtKFTVf0

真姫「まぁ面白くないかはさておき一理あるわ」

花陽「でも!のんちゃん報われてよかったじゃないですか!エリオット君ものんちゃんのこと好きって両想いでしたし!にこにーちゃんはよくわかりませんけど…」

穂乃果「うんうん!そこが悪いとしても片思いっていうのはとてもいいと思ったな、なんか切ない感じがよく表現できてるっていうか…最後はいい感じに終わってくれたし」

穂乃果「私も憧れちゃうなぁ…あんなストーリー…」

ことり「………」ガタッ

穂乃果「ことりちゃん?」

ことり「ごめん、今日はもう帰るね」

穂乃果「え?!急にどうしたの?!」

ことり「ううん、なんでもない、ちょっと家の用事があるだけだから気にしないで」

ことり「じゃ、じゃあね!」

ガチャン!

希「…ことりちゃん?」



426: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:03:17.27 ID:PZtKFTVf0

~家

ガチャン!

ことり「はぁ…はぁ…はぁ…」

穂乃果『憧れちゃうなぁ、あんなストーリー』

ことり「片思いに憧れる…?」

ことり「片思いの辛さを知らないんだよ…穂乃果ちゃんは……」

にこ『ありふれ過ぎててそういう系は面白くないのよ』

ことり「うるさいうるさいうるさい!!!」

ことり「ありふれてて何が悪い!」

ことり「夢くらい自由にさせてよ!!!」

ことり「みんなみんな…何も知らないんだよ…」

ことり「何も知らないから良いとか、悪いとか言えるんだよ…」



427: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:05:01.40 ID:PZtKFTVf0

ことり「………」グッ

HJNN穂乃果「」

ことり「穂乃果ちゃ……」

ことり「…やめよ、余計惨めになるだけだよね」

ピンポーン

ことり「…居留守しよ」

ピンポーンピンポーン

ことり「………」

ピンポンピンピンピンピンポーン

ことり「あああうるさい!」

ことり「誰ですか!」

ガチャ!

希「やっほーことりちゃん、なんか心配になってきちゃった」



428: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:06:32.69 ID:PZtKFTVf0

ことり「…希ちゃん」

希「何かあったんでしょ?顔赤いよ?」

ことり「………」

希「言ってみ?ウチならなんとかできるかもしれない」

ことり「ううん、無理だよどうにもならない」

希「そんなん言ってみないと…」

ことり「大丈夫、私ホントに忙しいからもう行くね、それじゃあね」

ガチャ

希「あ、ちょっと!」



429: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:07:32.73 ID:PZtKFTVf0

ことり「………」ギューッ

HJNN希「」

ことり「助けてよ……」

ことり「片思いなんて…イヤだよ…」

モッギュー

HJNN希「」



430: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:09:22.62 ID:PZtKFTVf0

~一週間後

絵里「ねぇ見た?あの人の新作」

花陽「はい、見ました、今回はとてもショッキングな内容で…」

にこ「ショッキング?」

真姫「前にこちゃんがつまらないっていってた話あったでしょ」

真姫「あれの別編、片思いの子が好きな子の好きな子を殺しちゃうのよ」

にこ「そ、そうなの…」

穂乃果「で、でも可哀想だよね…片思いの子」

穂乃果「そうなっちゃうまで追い込まれて…」

花陽「確かに辛いです…」



431: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:11:25.93 ID:PZtKFTVf0

にこ「殺すってその殺した子どうしたのよ?」

真姫「殺したことは誰にもばれないまま結ばれたわ」

にこ「ふーん…って感じね」

ことり「………」ピキピキ

海未「でも急にどうしたんでしょう、前まではそんな不穏なストーリー書いてなかったのに」

凛「むしろ甘々なやつが多かったよね」

穂乃果「ギャグマンガとか描いてる人って病みやすいんだって、つまりはそういうことじゃない?」

ことり「!」ピクッ

真姫「安直ねぇ…」

ことり(私が…病んでる…?)



432: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:13:16.45 ID:PZtKFTVf0

にこ「よくあるパターンをやってるだけよ、私を驚かせてくれるような展開はいまんところないわね」

海未「実際のところどうなんでしょうね…」

凛「凛は昔みたいなのが見たいなー…今のはちょっと…」

真姫「分からなくもないって感じね」

絵里「ネタ切れなのかもね」


穂乃果「もっと見たかったなぁ…」


ことり「うるさい!」バンッ

希「!!」ピクッ



433: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:15:25.87 ID:PZtKFTVf0

海未「こ、ことり…?!」

穂乃果「ことりちゃん…?!どうしたの…?」

ことり「あっ…ごめんなさい!」ダッ

ガチャン!

希「ことりちゃん!ウチいってくる!」

絵里「…え?どういう状況?」

真姫「まったく分からないわ……」

にこ「ことりに何かあるってことでしょうね」

穂乃果「私も行ってくる!」

海未「私もいきます!」

凛「あ、ちょっと!」

花陽「喧嘩…ではないですよね、穂乃果ちゃんも海未ちゃんも何も知らなそうでしたし…」



434: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:17:10.61 ID:PZtKFTVf0

~屋上

ことり「うぅ…ひっぐ…んぅ…」

ことり「妄想くらい…好きにさせてよ……」

ことり「今の私はどうすることだってできないんだから…好きにさせてよ!」

ことり「何も知らないくせに文句ばっか言わないでよ!!!」

希「ことりちゃん!」

ことり「なに!」

希「ど、どうしたん…そんなに怒って…」

ことり「なんでもいいでしょ!!」



435: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:18:58.41 ID:PZtKFTVf0

希「そんな怒らないで話してごらん?ウチ、何も言ってないやんさっきの話で」

希「そんな小説の物語なんか読んでないからウチとことりちゃんは同じ立場、辛いことがあるならいってごらん?」

希「他のみんなは敵でもウチは味方やで?」ニコッ

ことり「希ちゃん……」

ことり「ふぇえええええん!!」ギューッ

希「んーよくわからないけど辛かったね…」ナデナデ

ことり「私が書いた小説…みんなが見てて…」

希「!まさかそれを批判されたから…?」

ことり「ううん違うの…あれは私の妄想なの…」

希「ことりちゃんの妄想…?」



436: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:19:54.66 ID:PZtKFTVf0

ことり「…私ね、穂乃果ちゃんが好きなの」

ことり「でも穂乃果ちゃんは海未ちゃんが好きだから…私には届きそうで届かない恋なの…」

ことり「だからまず海未ちゃんと穂乃果ちゃんが主要人物の海色少女に魅せられてっていう小説を作った」

希「あ、穂乃果ちゃんが言ってた…」

ことり「届きそうで届かない恋、まさに私と穂乃果ちゃんでしょ…?」

希「………」




437: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:21:36.99 ID:PZtKFTVf0

ことり「次に作ったのが孤独のheavenという物語」

ことり「この思いはいつになっても伝えられないっていう片思いの物語なんだけどやっぱり片思いはイヤだよって強く思って最後は思いを伝えるんだけどさ…穂乃果ちゃんと海未ちゃんがいつも居て一度は諦めたはずだった、けどやっぱり諦めなかったの…片思いじゃイヤなの!」

ことり「そして次に作ったのはAnemone Heart」

ことり「二人の女の子が一人の男の子に恋する話、二人の女の子は海未ちゃんと私、男の子の方は穂乃果ちゃん」

ことり「ほら…私って海未ちゃんには何もかも負けちゃうから…現実でもそういう中で穂乃果ちゃんを取るしかなくて…もちろんは最後は私のつもりで書いてた主人公を選んでくれるんだけど本当に起こってくれれば最高だよね…」

ことり「更に作ったのがくるりんMIRACLE」

ことり「あれは私の始まりの物語のつもりで書いたんだ、私が穂乃果ちゃんに恋する物語としてね」

ことり「そしてそして更に作ったのがBeat in Angel」

ことり「あれは一年生の三人を使ったの、燐、かよ、マッキー」

希「あ、言われてみればほとんど同じ…」



438: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:23:41.82 ID:PZtKFTVf0

ことり「でしょ…?主役の燐ちゃんは穂乃果ちゃん、燐ちゃんに好意を寄せられるのは海未ちゃん、そして燐ちゃんに一目惚れするのマッキーちゃんは私」

ことり「この物語って単純な三角関係を描くんだけど最後はマッキ―ちゃんが燐ちゃんを堕としちゃうんだよ?燐ちゃんはかよちゃんのことなんか考えられなくなるほどにマッキ―ちゃんに魅了されちゃう」

ことり「…もしそうなったら素敵でしょ?」

ことり「そして次に書いたのが純愛レンズってやつ、希ちゃんも知ってるでしょ?」

希「…うん」

ことり「主人公で希ちゃんをモチーフにしたのんちゃん、彼氏役で絵里ちゃんをモチーフにしたエリオット君、彼女役でにこちゃんをモチーフにしたにこにーちゃんで作られた勘違いから招く三角関係の物語」

ことり「最後は勘違いってことで結ばれるけど現実は違うじゃん…?」

ことり「穂乃果ちゃんは海未ちゃんにべったり、約束はいつ頼んでも断られるし一緒に帰ろうっていっても用事があるって言われて断られるけどホントは海未ちゃんと帰ってるし…」

ことり「だから次第に海未ちゃんがいなくなればな…って思ってね」



439: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:25:42.51 ID:PZtKFTVf0

ことり「だからさっきみんないってたストーリーを作った」

ことり「ほら、海未ちゃんのつもりで書いたにこにーちゃん、殺されていなくなっちゃうでしょ?」

ことり「…もちろんそんなことしないけどね、妄想くらいは好きにさせてほしかったな、文句なんかいわないで」

希「…そういうこと」

ことり「うん…」

ダキッ

ことり「!」

希「うん、ことりちゃんの気持ちよーく分かった」

希「ならまずは小説をやめることから始めて…」

希「そうして……」

ことり「…?」



440: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:30:13.93 ID:PZtKFTVf0

希「耳貸して?」

ことり「うん…」

希「――――」

ことり「!」

ことり「…分からないよ、返事はまだ分からない」

ことり「でも返事は必ず返すよ近いうちに」

ことり「やることやってからこの話をしよう?」

希「…うん、わかった」



441: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:31:50.99 ID:PZtKFTVf0



穂乃果「…ことりちゃん、そんなこと考えてたんだね」

海未「ええ…」

穂乃果「…勘違いなんだよね」

海未「ええ…」

穂乃果「私もね、ことりちゃんのこと大好き、もちろん特別な意味で」

穂乃果「誕生日のプレゼント、海未ちゃんと決めててことりちゃんとの関係を疎かにしてたんだね…」

海未「伝えるべきだと思います、本当のこと」

穂乃果「うん、分かってるよ」



442: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:33:28.20 ID:PZtKFTVf0

~二日後

「私たちずっと一緒だよ?」

「うん♪」

「はい!」

私の日常も当分、変わりそうにありません
毎日ぐーたらして喜怒哀楽な日々です

今日も世界は平和です!

「あ、これちょうだい!」

「ダメです!」

「えーじゃあこれ!」

「ダメですよ!」

「えー…」

「ちゃんと決まりは守らないと―――のおやつにしちゃうぞ?」

今日もおやつの取り合いでした
―――ちゃんの好きなマカロンや――ちゃんの好きなおまんじゅう!



443: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:34:22.94 ID:PZtKFTVf0

「…ふふっじゃあこーれくーださい!」

「…うんっ♪」

私も食べたかったのに先に取られて食べられなかった…毎日こんな感じ…
でも明日は…とれるよね?

頑張れ私!

カチッ

ことり「…よし、出来た」

ことり「…おしまい、私の小説は終わり」

ことり「んーっ!疲れた~…」

ことり「はぁ寝よ、明日も練習頑張らないと!」

ことり「希ちゃああああああんん!!!」ギューッ

HJNN希「」



444: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:36:07.27 ID:PZtKFTVf0

~次の日、昼

絵里「知ってる?あの人の作品、昨日でたやつで最後らしいわよ」

花陽「みたいですね、最後と聞いてどんなのかと思いましたが…」

真姫「まさかの日常系っていうね」

絵里「まぁいいんじゃない?私結構好きよあれ、笑えたし」

花陽「はい!変な終わり方をするより日常を描いて平和的に終わるのが良いと思います!」

真姫「いやまぁそうだけど…最後の最後で恋も愛も何もないほのぼのってなんか締まらないじゃない…」

真姫「今までが恋とかそういうラブストーリーであったようになんか納得いかないのよ」



445: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:38:15.66 ID:PZtKFTVf0

にこ「ふっ分かってないわね」

真姫「え?」

にこ「真姫ちゃん…というか花陽や絵里もあの物語を軽く見すぎなのよ」

絵里「え?何があるっていうのよ」

にこ「最後のセリフ言ってる人が明らかに違うじゃない」

にこ「ちょうだいからください、ダメですという丁寧口調からタメ口でうんって別人じゃない」

にこ「だからここに第三者が介入してるのよ、そして―――のおやつにしちゃうぞっていうのは隠語なのよ」

にこ「そこからおやつって単語は全て好きな人って意味になるのよ、そして第三者が―――を略奪したからおやつの取り合いなのよ、毎日こんな感じ明日はとれるよねっていうのは―――を奪えないってこと」

にこ「つまり略奪愛ってことよ」



446: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:39:59.89 ID:PZtKFTVf0

真姫「は、はぁ…」

絵里「無理やりすぎない?」

花陽「で、でもすごい良いと思います!」

凛「深読みなようなそんな感じがするような…」

にこ「いやこういうことでしょ!私は最初からこうだと思ってたわよ!」

真姫「まぁそういうことにしとけばいいんじゃない?私も後で確認しとくわ」

絵里「まぁ最後だしね、そういうのがあっても不思議ではないわね」

凛「最後かー…くるりんMIRACLEの続きが見たかった…」

にこ「それがBeat in Angelでしょ」



447: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:41:03.18 ID:PZtKFTVf0

穂乃果「ことりちゃん、ちょっといいかな?」

ことり「あ、今は…というか今日はちょっと用事があって…」

ことり「ごめんね…」

穂乃果「う、うん!わかったまた明日ね!」

ことり「うん!じゃあね!」

タッタッタッタッ



448: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:42:52.26 ID:PZtKFTVf0

「ことりちゃん!ちょっといい?」

「うん!」

穂乃果「ん…」

希「ことりちゃん今日ウチにこない?」

ことり「いくいく!」

希「よし!じゃあ部活終わったら帰らんでよ?」

ことり「はいはーい」

希「じゃあお昼食べに行こ!」

ことり「うん!」

穂乃果「ことりちゃん…?」

ことり「希ちゃん、明日はどこに連れてってくれるの?」

希「明日は休みだしどっか楽しめるところいこうか」

ことり「うん!」



449: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:44:35.68 ID:PZtKFTVf0

穂乃果「ことりちゃん!!」

ことり「希ちゃん!」

希「ふふなーに?」

穂乃果「っ!!!」

叶わぬ恋は連鎖します

片思いに憧れた少女は本当の片思いになってしまい誰かが書いたストーリーのように届きそうで届かない恋となり好きな子には更に好きな子がいるという事実を目の当たりにするのでした



450: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:46:21.02 ID:PZtKFTVf0

そしてとある少女は勘違いで片思いをしていた少女を略奪したのでした
もうその少女しか見れないくらいに魅了され片思いの少女は両想いへ

略奪者の手によって深く堕ちていく少女と本当の片思いになってしまった少女

二人の距離は近いけど遠い、錯覚を起こすような距離でした

二人の哀れな少女は一生報われない恋を続けるのでした

カチッ

希「ふふっ完成」

希「穂乃果ちゃん、いい役者になれるかもね」

希「ことりちゃんを必死に呼ぶ穂乃果ちゃんの顔、可愛かったなぁ…」

希「…まぁそれも空回りなんだけど」

希「さて明日のコメントが楽しみやな~…」

希「ウチの最高傑作、是非色んな人に見てほしいな~」



451: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:47:58.21 ID:PZtKFTVf0

希「さて…」

ことり「希ちゃんお待たせ!」

希「おかえりー!」

ことり「なんか通い妻みたいだね…」

希「なっ…通い妻はことりちゃんなのに聞いてるこっちまで恥ずかしいやん!」

ことり「ごめんごめん、それではいおやつのチーズケーキ!」

希「うわぁおいしそう!一緒に食べよ!」

ことり「うん!」




452: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:49:32.32 ID:PZtKFTVf0

後にその小説は話題になりました

その小説は実話、本物の恋を描いた


ラブノベルス


だったのです

報われない恋と間違った形で報われた恋の物語

どんな形でも愛は愛ですから。


カチッ


END



453: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:51:06.20 ID:PZtKFTVf0

~~~

理事長「その数々の小説は少女の欲望を中心に書かれた物語だったのです」

理事長「誰かがやめたら次に誰かが始めます、誰かの片思いが終わると誰かの片思いが始まります」

理事長「三角関係ってそういうものでしょう?」

理事長「あ、私もことりとイチャイチャする小説でも作ろうかしら…」

理事長「いやでも小説なんて作ったことないし…絵も描けないし…」

理事長「ここは態度で示すものよね!」

理事長「よし!さっそくアナウンス流すわ!」

理事長「待っててねー!ことりー!!!」

ピーンポーンパーンポーン

『ことりー!大好きよー!!』




454: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/28(金) 01:54:44.54 ID:PZtKFTVf0

七つ目終わりです
そして先に言っておきますが八つ目は真姫の物語なんですが今までの内容と比べて内容がぶっ飛んでるのと分かる人向けなネタが多いです
もちろん笑って見れないような内容ではないのですが…作ってて不安になったので一応忠告をと思い言っておきました
その八つ目もよろしくお願いします



457: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:38:17.25 ID:7VhVdh180

~~~

理事長「あなたはゲームでチートをしたことがありますか?」

理事長「…と言っても何のことか分からない人がいますよね」

理事長「改造です」

理事長「ステータスカンスト、無敵、所持金MAXなど…」

理事長「チートは日本語でズルという意味です、ですが一種に楽しみ方でもあります」

理事長「しかし改造をしてるとアレが起こるんですよ…」

理事長「どの世代のゲーマーでも体験するアレが…」



458: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:40:03.13 ID:7VhVdh180

~~~~~

真姫「…よし、勉強終わり」

真姫「さてさて…終わればやっぱりこれよね」

真姫「仮想世界に行けるゲーム機!」

真姫「これをつけて…っと」

真姫「起動よ!」

ピッ

プワプワ…

マキ「…よしきたわ」


マキ「仮想空間、オトノキへ!」



459: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:41:24.35 ID:7VhVdh180



【チーター冒険記】





460: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:42:49.39 ID:7VhVdh180

マキ「さて、チートの準備をっと…」

ここは仮想空間、オトノキ
最近発売した、仮想空間に入れるゲーム機で行ける世界
アイマスクのように目を隠し頭にはめるようなゲーム機ではめて起動ボタンを押せば仮想空間にひとっとび
仮想空間にいる間は眠ってる状態になってるわ
安全性はもちろん保障されてるから気楽にプレイ出来る

「ようこそオトノキへ」

マキ「メインストリートへお願い」

「かしこまりました」

マキ「よしチートの準備完了ね」

このゲーム機で出来ることはたくさんあるんだけど今私がやってるのはオンラインで色んなゲームが遊べるボリューミーなゲーム

まぁパーティーゲームみたいなものよ



461: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:44:20.63 ID:7VhVdh180

それでこの世界では現実の世界の姿を持ってくるのじゃなくて仮想上で活動するアバターを作るんだけどめんどくさいから現実の世界の姿をリンクさせたわ

え?どうやってやったかって?

チートよ

発売日だろうと少しコードを見れば改造なんて簡単よ、私の腕なら。

あ、そうそう後アバターとか姿と同じで名前もオンラインネームを使うのだけどこれは別にこだわりとかないからマキにしてるわ

マキ「…あれ?」

マキ「何も起こらない…」

マキ「ボタンが効かない…メニューが開かない…」

マキ「不具合かしら…仕方ないから現実に戻って少し待ってからやりましょう」




462: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:46:11.21 ID:7VhVdh180

ピッ

プワプワ…

マキ「…あれ?」

ピッ

プワプワ…

マキ「戻ってないんだけど…」

ピッ

プワプワ…

マキ「戻ってない…もしかして…」


マキ「バグった…?!」





463: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:47:40.74 ID:7VhVdh180

改造をしたことがある人なら必ず経験したであろう

“バグ”

改造のし過ぎ、或いは改造をしたせいで正常に回ってるシステムに予期せぬ動作が割り込んでゲームがおかしくなることをいうのだけど
まさに今その状態ね
大体の場合はフリーズなんだけど酷い時は背景やグラフィックが黒くなったり敵や障害物の原形が分からないくらいに変形したりと様々

それで問題なのが

マキ「現実世界に戻れない…これじゃあ私死んだようなものじゃない…」

仮想世界にいたままだと現実の私は眠ってる状態になる
もちろん強制ログアウトとかそういう機能はあるけどまだまだ機能しない

現実世界に戻れないしバグったここじゃあ何もできないし何をすればいいのかわからなかった



464: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:49:24.77 ID:7VhVdh180

ピコーン

マキ「!」

マキ「…何?」

突然鳴りだした何かの起動音

マキ「うっ…何…?!

次の瞬間回りが光りだす
前が見えないほど眩しく五秒間ほど目が眩んだ

キーンコーンカーンコーン

マキ「うぅ、何ここ…?」

マキ「ん?ここって…」

すごく見覚えのある場所だった



465: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:51:00.31 ID:7VhVdh180

ガララ!

リン「はーい!こんにちはー!」

ハナヨ「こ、こんにちは…」

マキ「!」ピクッ

マキ「え、凛と花陽じゃない、何してるのよ」

リン「ノーノ―!リンは凛ではありませーん!」

リン「とまぁ要らぬ話はさておきー!」

マキ「…なにそのキャラ」

リン「マキちゃんは今からリン達とクイズ勝負をしてもらいまーす!」

ハナヨ「勝負です!!」

マキ「はぁ…?」



466: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:52:52.38 ID:7VhVdh180

リン「この勝負に勝てたら次のステージにいけまーす!」

マキ「次のステージ?」

リン「最後のステージをクリアしたら現実世界に戻れまーす!」

マキ「なるほど…そういうことなら勝負よ!」

マキ「…そういえばここって」

リン「そうでーす!音ノ木坂でーす!」

マキ「やっぱり…」

そう、音ノ木坂の教室だ
空は雲一つない快晴

三つイスと机があってそれ以外特に何もない貧相な教室



467: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:54:51.46 ID:7VhVdh180

リン「ではー!そこの三つのイスの好きなところに座ってくださーい!」

マキ「じゃあ一番近いこの真ん中のイスで」

リン「はーい!わかりましたー!」

リン「クイズは目の前にある黒板さんが出してくれまーす!」

黒板「よろしく」

マキ「なにこの黒板…」

チョークが動いてよろしくと字を書き始めた

リン「そこの机にあるボタンを押してから回答してくださーい!」

リン「間違えたら一回お手付きでーす!」

リン「先に三問正解した人が勝ちでーす!」

ハナヨ「勝負です!」

マキ「いいわ、ささっと終わらせるわ」

マキ(花陽はともかく凛はそこまで警戒すべき相手じゃないわね…とっとと終わらせて現実に戻りましょう)




468: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:56:18.35 ID:7VhVdh180

ハナヨ「そういえばマキちゃんの衣装可愛いね♪」

マキ「あ?これ?一番可愛いの選んだのよ?」(覚醒アイドル衣装編)

マキ「花陽のも可愛いわね」フフッ

ハナヨ「ほ、ほんと?!ありがとう!」(覚醒おとぎ話編)

リン「リンのはリンのは?!」

マキ「ええ可愛いわよ」

リン「にゃ~…」(覚醒七福神編)



469: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:57:45.91 ID:7VhVdh180

リン「…あ、第一問でーす!見てる人もよかったらやってね♪」

マキ「は?誰にいってるのよ」

リン「誰でもありませーん!」

デデン!

マキ「!」ピクッ

黒板「第一問」

黒板「穂乃果のソロ曲は」




470: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 00:59:39.21 ID:7VhVdh180

バンッ!

マキ「五曲!」

ブッブー

マキ「え?なんでよ!五曲じゃない!」

花陽「まだ問題は書き終わってないです!」

黒板「五曲ですよね、さて問題のほうですが」

マキ「ヴェエエ?!ナニヨコレ!意味わかんない!」

黒板「希の持ちネタはどれでしょう」

A スピリチュアルやね
B ハラショー!
C ファイトだよ!
B ダレカタスケテー!




471: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:03:02.37 ID:7VhVdh180

ピコン!

リン「Aのスピリチュアルやね!」

ピンポーンピンポーン

リン「やったー!」

マキ「はぁ…なによこれ…」

ハナヨ「問題は焦らずよく聞くのが基本です!」

ハナヨ「焦って答えられる問題も答えられないようでは元も子もないです!」

マキ「そ、そう…分かったわ」




472: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:05:04.61 ID:7VhVdh180

デデン!

黒板「第二問」

~~~~♪

マキ「?!」

マキ「この音楽は…」

ハナヨ「SSH…」

マキ「sweet&sweet holidayね」

黒板「ちょっと~♪聞いてほしかった~悩みの種~♪」

黒板「言葉にしたら笑えてきたの♪」

黒板「ことりの〇〇にしちゃうかな~♪」

黒板「の〇〇とは何か」

A 彼女
B おやつ
C 彼氏
D マカロン




473: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:07:25.01 ID:7VhVdh180

ピコン!

マキ「Bよ!Bのおやつ!」

ピンポーンピンポーン

マキ「よしっ!」

リン「むー…」

ハナヨ「は、早い…」

マキ「当然でっしょー!」




474: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:09:12.44 ID:7VhVdh180

デデン!

黒板「第三問」

黒板「凛ちゃんと言えば~?」

マキ「………」

リン「………」

ハナヨ「………」

マキ「…え?終わり?」



475: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:10:53.77 ID:7VhVdh180

ピコン!

ハナヨ「愚問ですね!りんぱなに決まってますね」キリッ

ブッブー

ハナヨ「えぇ?!ちがうのぉ?!」

マキ「凛といえば何…?」

マキ(ラーメンとか…?)

ピコン!

リン「イエローだよおおおおおおおおお!!!」

ピンポーンピンポーン

マキ「あぁ…そういうこと…」



476: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:13:29.46 ID:7VhVdh180

リン「これはリンが分からなきゃダメだよね!」

マキ(まずい…あと一問で凛の勝ち…)

マキ(次は絶対…!)

黒板「第四問」

黒板「花陽!」

ハナヨ「は、はい?!」

黒板「〇〇です!」

マキ「…?」

リン「?」

ハナヨ「…え?」

黒板「海未のよく使う〇〇です!とは何か」

A 山頂アタックです!
B 破廉恥です!
C ダイエットです!
D ほのうみなんです!よねぇ…




477: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:15:55.71 ID:7VhVdh180

リン「はっ!」

ピコン!

マキ「しまった!」

リン「Cのダイエットです!」

ブッブー

リン「えぇ?!なんで?!」

リン「わざわざかよちんに名指しで聞いてるんだからダイエットに決まってるにゃ!」

ハナヨ「リンちゃんそれどういうことぉ?!」



478: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:18:01.22 ID:7VhVdh180

マキ「………」

マキ(焦るな私…どれだどれだ…)チラッ

ハナヨ「うーん…何かなぁ…」

マキ(まだハナヨは迷ってる…早く決めないと…)

ピコン!

マキ「Bの破廉恥です!」

ピンポーンピンポーン

マキ「よしっ!!!」グッ

リン「ありゃー…」

ハナヨ「うぅ…まだ一問も答えられてないよぉ…」

リン「かよちん!ファイトだよ!」

ハナヨ「うん!」



479: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:19:46.94 ID:7VhVdh180

黒板「第五問」

黒板「かよち~ん」

リン「にゃ?!」

黒板「かよちんが一番好きなものってなんにゃ~?」

マキ「ふっ…」

リン「笑うなー!この黒板もおかしいにゃー!!」

黒板「この中から選べにゃー!」

A アルパカ
B ご飯
C 凛ちゃん
D アイドル



480: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:21:02.35 ID:7VhVdh180

リン「もらったー!」

ピコン!

マキ「はやっ!」

リン「Cのリンにゃ!りんぱなというカップリングが存在してるけどこの中にカップリングなんてない!」

マキ(まぁそりゃアルぱなとかあったらやばいでしょうね…)

ブッブー

リン「えぇ?!またぁ?!」



481: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:22:23.19 ID:7VhVdh180

ピコン!

ハナヨ「ご飯!!!」

ピンポーンピンポーン

マキ「迷うことなくご飯を選ぶ…流石花陽の白米愛…」

リン「かよちんはリンよりご飯が好きなの…?」ウルウル

ハナヨ「当たり前です!」



482: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:24:38.93 ID:7VhVdh180

グサッ

リン「ぐはっ…!」

マキ「ちょっ凛!しっかりしなさい!」

リン「真姫大将…あとは任せた…」

マキ「いや!死なないで!リンが今ここで死んだら私と花陽と凛の勝負はどうなっちゃうの?勝ち目はまだ残ってる。ここを耐えれば、勝負に勝てるんだから!」

ハナヨ「次回、リ」

黒板「第六問」

マキ(割愛されてるし…)

黒板「どれが本物の穂乃果?」

A SIDの穂乃果
B 漫画の穂乃果
C アニメの穂乃果
D ドラマCDの穂乃果




483: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:26:02.93 ID:7VhVdh180

リン「………」

ハナヨ「………」

マキ「………」

リン「………」チラッ

ハナヨ「…!」フルフル

マキ(二人はアイコンタクトを送ってるし今のうちに…)

マキ(私も分からないけどもし正解出来るなら…)




484: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:28:15.37 ID:7VhVdh180

ピコン!

マキ「…漫画の穂乃果?」

ブッブー

マキ「うーん…分からないわ…」

ピコン!

リン「SIDの穂乃果ちゃんにゃ!」

ブッブー

リン「えぇ?!」

ピコン!

ハナヨ「ならアニメの穂乃果ちゃんですね!」

ブッブー!

ハナヨ「えぇ!?」



485: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:30:02.09 ID:7VhVdh180

マキ「なら…!」

ピコン!

マキ「ドラマCDね!」

ブッブー

マキ「はぁ?!どれも違うじゃない!」

リン「もうとりあえず適当に言っていくしかないよー…」

ピコン!

ハナヨ「漫画の穂乃果ちゃん?」

ピンポーンピンポーン

ハナヨ「やったー!」

マキ「はぁ?!漫画は私が答えたじゃない!」



486: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:32:59.39 ID:7VhVdh180

黒板「その人が初めて見た穂乃果が本物の穂乃果なんですよ」

マキ「はぁ…?!」

リン「なるほど感動にゃ…やっぱり最初って大事なんだね…」

マキ「そ、そう……」

黒板「最終問題」

マキ「…!そうだったわ、これで最後ね」

リン「絶対に負けないにゃー!」

ハナヨ「私もです!」

黒板「この後の展開は?」

A マキがこの問題を正解して次のステージへ
B リンとハナヨがキスをして終了
C 爆発オチ



487: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:35:23.08 ID:7VhVdh180

ピコン!

マキ「簡単ね!Aよ!」

ブッブー

マキ「は?」

リン「………」

ハナヨ「………」

マキ「何やってんのあんたら…」

リン「だって残りの回答…」

ハナヨ「………」モジモジ

マキ「…何うじうじしてるのよ!早くしないと話が進まないじゃない!」




488: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:37:49.68 ID:7VhVdh180

グイッ

リン「にゃ…?」

マキ「早くキスしてきなさーい!!」

リン「にゃー?!?!」

チュー

リン「あっ…」

ハナヨ「リンちゃ…」カアアア

マキ「よし!これで正解はび…」

ピーピーピー

マキ「何?!」




489: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:39:54.32 ID:7VhVdh180

リン「あー!爆弾が起動したにゃー!」

マキ「はぁ!?なんで爆弾があるのよ!どうす」

ドカーン!!

マキ「けほっ…けほ…」

マキ「爆発オチなんてサイテー!」

ピンポーンピンポーン

マキ「あ?」

リン「おめでとう!マキちゃん!次のステージにいってらっしゃい!」

ハナヨ「絶対に最後のステージまでクリアしてね!」

マキ「は?私何もこたえ」

マキ「ってうわぁ?!」

怒涛の展開に戸惑ってたら視界が急に変わった
仮想空間だから爆発しても何も傷にならないし世界が変わるのも一瞬



490: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:41:44.94 ID:7VhVdh180

マキ「…なにこのクソゲー」

マキ「バグりすぎでしょ…」

マキ「そしてここは…」

マキ「…部室ね」

ガチャッ!

ホノカ「はーい!こんにちはー!」

コトリ「こんにちは♪」

ウミ「こんにちは」

マキ「こ、こんにちは…」




491: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:43:59.80 ID:7VhVdh180

ホノカ「さーて早速ですが私たちとやってもらうのはこれです!」

マキ「…なにこれ」

ホノカ「格闘ゲームだよ!やっぱりゲームといったらこれだよね!」

マキ「え、ええ…?」

ホノカ「はいコントローラーだよ!私たち三人のうち二人勝てたら次のステージにいけるよ!」

マキ「う、うん…」

マキ(格闘ゲーム未経験なんだけど大丈夫かしら…)



492: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:46:01.60 ID:7VhVdh180

ホノカ「まずは私からだね!キャラお先にどうぞ!ミラーは私やだだから!」

コトリ「ホノカちゃん頑張って!」

マキ「ミラー?」

ホノカ「同じキャラで戦うことだよ!」

マキ「なるほど」

マキ「じゃあこのごっつい人で」

ホノカ「おお女キャラを選ばないなんて意外だ!」

マキ「なんだっていいでしょ…」

ホノカ「じゃあ私はこのキャラで!」

マキ「なにその金髪のキャラ…」




493: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:47:53.32 ID:7VhVdh180

ホノカ「ふっふっふっ私はガチだからね!」

ホノカ「ステージとかはランダムでよしファイトだよ!」

マキ「ええ!」

ラウンドワン…ファイ!

「波動拳!」

マキ「わぁ!なんか出た!」

カチカチカチカチカチッ

コトリ「…マキちゃん音すごいよ…」

「波動拳!波動拳!波動拳!」

ホノカ「ふっ初心者によくある動きだね」キリッ



494: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:50:00.12 ID:7VhVdh180

マキ「…なにそれ」

「ソニックブーム」

マキ「あー!もう!がん待ちじゃない!」

マキ「チッ……」ピキピキ

ウミ「マキ、ここのボタンでジャンプできますよ」

マキ「ありがと、海未」

マキ「私この金髪のキャラ嫌いだわ」

マキ「何がソニックブームよ!」

カチャカチャカチャカチャカチャカチャ

コトリ「…音がすごい」

マキ「あ、このボタンでつかめるわ!」



495: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:52:54.85 ID:7VhVdh180

コトリ「お、画面端で掴んだ」

マキ「そんな攻撃効かないわ!!」

マキ「おらおらおら!」

ホノカ「うわー!ちょっとタンマタンマー!」

ウミ「ぶっぱを読んだのかマキもガードで画面端のアドバンテージ活かしてますね」

コトリ「ぶっぱを読んでまだ入るぅ!」

コトリ「そして…マキちゃんがぁ!」

ホノカ「ここは冷静にジャンプ!」

マキ「逃がさないわ!」

コトリ「またホノカちゃんに近づいてぇ!」



496: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:54:25.78 ID:7VhVdh180

「真空…!波動拳!!」

マキ「あ、なんか出た」

ホノカ「えぇ?!そのタイミングで出すの?!」

ウミ「おぉ!いいですね!」

コトリ「…なんかすごい微笑ましいね」ウフフ

ホノカ「ああああ!やられた!」

コトリ「マキちゃんが決めたああぁ!!」

マキ「よしっ!」

ホノカ「ラウンド2があるけどここでおしまい!穂乃果の負けだ!」



497: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:56:00.90 ID:7VhVdh180

コトリ「次は私だね♪」

マキ「ん?ゲームが違うの?」

コトリ「うん♪私はこのゲームが好きなんだ」

マキ「北斗の…あ、ロードが…」

コトリ「お先にキャラ選んでどうぞ♪」

マキ「えー…なんかいいのがないわね…んーじゃあこの白い服きたおじさんで」

コトリ「じゃあ私はこれで♪」

マキ「勝負よ!」



498: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 01:58:27.26 ID:7VhVdh180

ザタイムオブリトリビューション…バトルワン…ディサイドザディスティニー…

グシャア!

コトリ「もらいました!」

マキ「…あれ?なにこれことりに一回攻撃されてから動けないんだけど」

ホノカ「そのゲーム…色々欠陥が多いゲームだから…主にキャラ性能が…」

マキ「…っはぁ!?!?なにこれハメじゃない!」

カチャカチャカチャカチャカチャカチャ

マキ「ぜんっぜん動かないんだけど!?」

マキ「なんなのこの青い髪のやつ!さっきからバスケしてるみたいじゃない!」



499: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:00:25.43 ID:7VhVdh180

ホノカ「それがこういうゲームなんだよマキちゃん!」

マキ「こんなクソゲー誰が遊ぶのよ!!!」

カチャカチャカチャカチャカチャカチャ

コトリ「マキちゃん今どんな気持ち???NDK?NDK?」

マキ「うるさいわねぇ!!!!」

ホノカ「あー…マキちゃん負けちゃったね…」

マキ「こんなの格闘ゲームじゃないわよ!!!」

マキ「はぁ…はぁ…私はこんなゲーム格闘ゲームだなんて認めないから!」




500: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:03:30.15 ID:7VhVdh180

ウミ「さて最後は私ですね、勝負です!」

マキ「あ、このゲームは私知ってるわよ!」

マキ「よくやってたもの!」

マキ「私は断然このキャラよ!」

コトリ「あっ……」

ウミ「じゃあ私はこの剣を持ってる王子のキャラで」

スリー!トゥー!ワン!ゴー!

カチャカチャカチャカチャカチャカチャ

マキ「私これで友達をずっと倒してたのよ!」




501: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:06:33.45 ID:7VhVdh180

コトリ「やっぱり…ストーンとハンマー連打…」

ホノカ「クラスに必ず一人はいるよね…」

コトリ「この友情破壊ゲーではよくあることだけどね…」

ウミ「ちょっ…その技どうするんですか!」

ホノカ「ウミちゃん頑張れ!」

マキ「やっぱりこれが最強よね!」

ホノカ「うわー…」

ウミ「それどうやって対応すればいいんですか!」




502: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:08:28.38 ID:7VhVdh180

コトリ「SJやガーキャンを活かしてウミちゃん!」

ウミ「なんですかSJとかガーキャンとか!」

コトリ「剣先で当てると強いよ!ウミちゃんのキャラは!」

ウミ「け、剣先?いや意図してあてるなんて無理ですよ!」

コトリ「めくりを意識して!回避やジャンプでフェイントをかけて!」

ウミ「めくりってなんですか!!!回避ってどうやるんですか?!」




503: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:09:40.33 ID:7VhVdh180

コトリ「空前でとりあえず牽制しようウミちゃん!」

コトリ「NBでガード割れるよ!剣先ならバースト力も一番高いし!」

ウミ「なんですか空前とかNBとか私にもわかるようにいってください!」

ホノカ「あー!ウミちゃん負けちゃったー…」

マキ「このゲームなら楽勝ね」フフッ



504: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:11:41.33 ID:7VhVdh180

ホノカ「ということで次のステージいってらっしゃい!」

コトリ「おめでとう♪」

ウミ「納得いきません!ここはしんけ」

シュン

マキ「わぁ…」

マキ「……なんだかんだ楽しかったわね」

また一瞬で視界が変わる
ゲームの中でテレビゲームをするってどういうことなんだか…
しかもなんか約一つ格闘ゲームじゃないの混じってたし…




505: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:14:07.85 ID:7VhVdh180

マキ「そしてここは…屋上…?」

ガチャッ!

ノゾミ「どーもー!」

エリ「どーもー」

ニコ「みんなのアイドルにこにーだよぉ~」

マキ「あ、どうも…」

ノゾミ「やーやーマキちゃん!ここは最後のステージや!」

マキ「あ、そうなの…」




506: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:16:15.81 ID:7VhVdh180

ノゾミ「…なんかテンション低くない?」

マキ「いやさっきのステージで燃え尽きたわ…」

ノゾミ「いやいやじゃあここで再熱するんや!」

ノゾミ「ウチらと対戦するゲームはこれ!FPSや!」

マキ「FPSか…」

ノゾミ「お?やったことあるって顔してるね!」

マキ「いや別に…」

ノゾミ「でもテレビゲームでやるんやないよ?ウチらでFPSをするんや!」

マキ「それってFPSというより実技方面に偏ってる気がするんだけど…」




507: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:18:17.94 ID:7VhVdh180

ノゾミ「そこは気にしない!さてやるよ!」

エリ「よし!張り切っていきましょう!」

ノゾミ「ルールはライフが無くなったら即脱落のデスマッチ、マップはこの学校の校舎内、外は無しで」

ノゾミ「まぁそんだけなら待ちかガン有利だからエリアを分けて同じエリアに5分以上いたら脱落ってことにするよ」

マキ「いいルールね」

ノゾミ「開始時ランダムにみんなリスポーンするからそこがスタート地点」

ノゾミ「武器とかは自分で選んでね」

ノゾミ「それじゃあ後は戦場で会おう!」

ニコ「負けないわよ!」

エリ「ええ!」

マキ「こちらこそ!」




508: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:20:41.62 ID:7VhVdh180

シュウン…

マキ「ここは…音楽室か」

マキ「走るのとか苦手なんだけど大丈夫かしらこれ…」

マキ「えーっと武器は…」

マキ「何がいいのかしら…」

空中に浮かぶメニューで武器を選ぶ
バグってるはずなのにこういうところしっかりしてるのは何故かしら…

マキ「サブマシンガン…アサルトライフル…ライトマシンガン…スナイパーライフル…」

マキ「そういえばことりが言ってたわ、メインにアサルトライフル、サブにハンドガンをもっていくのがバランス的に完璧だとかなんとか」

マキ「…というか死んだら終わりのこのルールでスナイパーライフルとか連射できなくて不利になる武器持ってくバカいるの…?」




509: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:22:19.89 ID:7VhVdh180

マキ「アタッチメント…?どれがいいんだか全然分からないわ…」

ポチポチ

マキ「FMJ…リフレックス…」

マキ「あ、リフレックスといえば…」

ことり『アタッチメントにリフレックスはつけた方がいいよ!』

マキ「っていってたわね…」

マキ「わぁホントだ、照準が見やすくなってるわ」

マキ「後は…適当でいいわね」ポチポチ




510: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:23:31.60 ID:7VhVdh180

ピッ

マキ「ん?」

「5」

「4」

マキ「あ、もうスタートなのね」

「3」

「2」

「1」

「0」

ピー!

マキ「…アサルトライフルってこんな軽いの?」

マキ「ゲームの世界だからかしら…」



511: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:25:01.51 ID:7VhVdh180

タッタッタッ

マキ「走っても全然疲れないなんて素敵ね!」

ことり『足音はなるべくたてないようにした方がいいよ!場所がばれちゃうから!』

ピタッ

マキ「………」

マキ(抜き足差し足忍び足よね…)

マキ「………」

シーン…

マキ(ホントに私以外いるのか不安になるほど静かね…)



512: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:27:16.20 ID:7VhVdh180

ドドドドドドドド!

マキ「!」

マキ(結構近いわね…行った方がいいのかしら…)

スタスタスタ

マキ(覗いて倒せそうならいきましょう)チラッ

マキ「?!」

ノゾミ「ウチのスナイパーは狙撃するもんやないでー!」

エリ「きゃあ?!」

ノゾミ「あぁ~ハンショか~…」

マキ(スナイパーもってフルオートの銃とやりあって何してんのあれ…?!)

マキ(というかハンショって何よ…)




513: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:29:30.98 ID:7VhVdh180

ノゾミ「もう一発!」

ノゾミ「よし命中!えりちごめんね!」

マキ「………」

マキ(スナイパーで近距離行くって何よ…)

ニコ「凸砂よ」

マキ「きゃあ?!」

ニコ「静かに…」

マキ「………」

ニコ「別に倒さないから安心しなさい」

ニコ「今マキちゃんを倒したところでノゾミに勝ち目なんかないもの」

マキ「そ、そう…」



514: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:33:02.52 ID:7VhVdh180

ニコ「距離を置くなら結構、壁一つ挟んでてもいいわよ」

マキ「いえ、いいわにこちゃんを信じるわ」

ニコ「そう…」

ニコ「あいつがしてるのはQS、通称クイックショットよ」

マキ「クイックショット…?」

ニコ「スコープを覗き込んだ瞬間に撃つスナイパーらしからぬ撃ち方よね」

ニコ「正直気持ち悪いのよね、それで強いのというのに腹が立つわ」

ニコ「サブマシンガンやアサルトライフルが相手を見つけて銃弾を放って殺すまでにスナイパーは一回撃つ時間があるの、その一発で仕留めれれば私たちは正面の撃ち合いで勝ち目がないのよ」

マキ「なにそれ…」



515: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:34:44.90 ID:7VhVdh180

ニコ「でもスナイパーは一度外すと次コッキングし終わるまで何もできないのが弱点よ、二人で一緒に出てどっちかが希をやれば勝てるでしょ?」

マキ「なるほど」

ニコ「FPSの基本よ、一緒に出ればどっちかが死んでもどっちかが相手をやれれば一一交換で相手を減らせるわ、待ち相手にはとても有効な手段よ」

ニコ「それに相手がスナイパーのような一撃武器じゃなければこちらが早くライフを減らせて死者を出さずに勝てるわ」

マキ「案外知ってるのね…」




516: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:37:24.11 ID:7VhVdh180

ニコ「ホントなら顔出しスポットで定点してたいけどルール上動かないと失格になるから仕方ないわ」

マキ「顔出しスポット?」

ニコ「相手から見て頭だけ出して撃つことよ、的が極端に狭くなるから撃ち合いで有利にできるのよ」

マキ「なるほど、確かに強いわ」

ニコ「…まぁ顔出しなんてしたら叩かれるけど」

マキ「?」

ニコ「アイドルは顔どころか見てくださいと言わんばかりの衣装まで来てるからいいけどネットで顔出しなんてしたら叩かれるわよ」

マキ「なんの話よ…」



517: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:39:35.98 ID:7VhVdh180

マキ「ところで……」

ニコ「?」

マキ「そのめちゃくちゃ重そうな武器は何…?」

ニコ「サプファインダーストックLMG」

マキ「え?」

ニコ「かつての某FPSで最強だったカスタムよ」

マキ「いやそれだけじゃ全然伝わらないわよ…」

ニコ「使うと必ず荒れる武器よ、強すぎる故に嫌われ者」

ニコ「使うと必ずファンメ来るから気をつけなさいよ」

マキ「いや使う気なんてないわよ…」




518: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:40:57.72 ID:7VhVdh180

ニコ「まぁ弱点もあったし格ゲーとかで騒がれたぶっ壊れキャラほどではないわ」

ニコ「マキちゃんのそれ…」

マキ「ん?あぁことりがリフレックスはつけた方がいいって」

ニコ「あぁそれは別の某FPSの話ね、戦場的なゲームでは必須じゃないかしら」

マキ(戦場的なゲーム…?)

グラグラ

マキ「わぁ!?地震…?!」

ニコ「しゃがみなさい、この辺に危険なものはないから大丈夫だけど」

グラグラ

マキ「揺れ強くない…?」



519: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:42:26.07 ID:7VhVdh180

ニコ「さぁ…?」

ニコ「でもFPSやめられないんだけど!」ケラケラ

マキ「…?」

ニコ「んん!ごめんなさい、なんでもないわ」

コツン…コツン…コツン…

ニコ「あ、足音ね希がきてるわ」

マキ「分かったわ」

ニコ「いっせーので出るわよ?」

マキ「………」

ニコ「………」

コツン…コツン…

マキ(何…?この緊張感…)

マキ(FPSってこんななの…?)



520: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:43:55.97 ID:7VhVdh180

ニコ「いっせーの!」

マキ「はっ!」

ノゾミ「おっ!やっぱりきたね!」

ノゾミ「奇襲をしたところで…」

ニコ「二人には勝てないでしょ?」

ノゾミ「えぇ!?手を組むってあり?!」




521: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:45:54.96 ID:7VhVdh180

ドドドドドドドド!

バアン!

マキ「…!?希が消えた…?」

マキ「…あ、にこちゃん!」

マキ「…!いない…」

横を見ればにこちゃんもいなかった
にこちゃんが囮になり希がにこちゃんに撃ってる間に私が仕留めたという感じね
一人だったら即死だったでしょうね

マキ「…連携って大事なのね」



522: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:47:57.04 ID:7VhVdh180

ピー!

マキ「ん?」

マキ「わぁ!?」

また急に視界が変わる
何の前触れもなく視界が変わるせいで何回やられても慣れることが出来ない

ノゾミ「おめでとうマキちゃん!」

ニコ「ナイスカバーだったわ」

エリ「私何もしてないんだけど…」

マキ「ありがとうにこちゃん、にこちゃんがいなければ希に勝てなかったわ」

ニコ「いいのよ」



523: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:49:58.67 ID:7VhVdh180

ノゾミ「さて!これでマキちゃんは現実に戻れるけど…」

マキ「?」

ノゾミ「また…ウチらと一緒に遊んでほしいな!」

ニコ「また一緒に戦いましょう?」

エリ「今度は仲間として!」

マキ「…!」パアアア

ノゾミ「今度は戦場で会おうやマキちゃん!」

ニコ「待ってるわよ!」

エリ「今度はちゃんと活躍するからね!」

マキ「ええ!」



524: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:51:18.39 ID:7VhVdh180

シュー…

真姫「んー…?」

真姫「はっ?!」

真姫「…戻れたのね」

真姫「……案外楽しかったわね」




525: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:52:58.57 ID:7VhVdh180

マキ『………』

マキ(焦るな私…どれだどれだ…)チラッ

ハナヨ『うーん…何かなぁ…』

マキ(まだハナヨは迷ってる…早く決めないと…)

ピコン!

マキ『Bの破廉恥です!』

ピンポーンピンポーン

マキ『よしっ!!!』グッ

真姫「あの答えが分からない状況で正解した時の嬉しさ…」



526: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:55:00.91 ID:7VhVdh180

マキ『こんなクソゲー誰が遊ぶのよ!!!』

カチャカチャカチャカチャカチャカチャ

コトリ『マキちゃん今どんな気持ち???NDK?NDK?』

マキ『うるさいわねぇ!!!!』

ホノカ『あー…マキちゃん負けちゃったね…』

マキ『こんなの格闘ゲームじゃないわよ!!!』

マキ『はぁ…はぁ…私はこんなゲーム格闘ゲームだなんて認めないから!』

ウミ『さて最後は私ですね、勝負です!』

マキ『あ、このゲームは私知ってるわよ!』

マキ『よくやってたもの!』

マキ『私は断然このキャラよ!』

真姫「ワイワイ怒ったり楽しんだりして盛り上がるあの感じ…」



527: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:56:49.92 ID:7VhVdh180

ニコ『でもスナイパーは一度外すと次コッキングし終わるまで何もできないのが弱点よ、二人で一緒に出てどっちかが希をやれば勝てるでしょ?』

マキ『なるほど』

ニコ『FPSの基本よ、一緒に出ればどっちかが死んでもどっちかが相手をやれれば一一交換で相手を減らせるわ、待ち相手にはとても有効な手段よ』

ニコ『それに相手がスナイパーのような一撃武器じゃなければこちらが早くライフを減らせて死者を出さずに勝てるわ』

マキ『案外知ってるのね…』

コツン…コツン…コツン…

ニコ『足音よ、希がきてる』

マキ『分かったわ』

ニコ『いっせーので出るわよ?』

真姫「作戦を考えて一緒にガチでやって楽しむあの緊張感と真剣さ…そして達成感…」



528: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 02:58:50.58 ID:7VhVdh180

真姫「…どれもチートじゃ得られないモノよね…」

真姫「答えが分かったらあんな喜べない…無敵だったらあんなに盛り上がらない…敵の位置が分かったら緊張感がない…」

真姫「………」

ノゾミ『さて!これでマキちゃんは現実に戻れるけど…』

マキ『?』

ノゾミ『また…ウチらと一緒に遊んでほしいな!』

ニコ『また一緒に戦いましょう?』

エリ『今度は仲間として!』

マキ『…!』パアアア

ノゾミ『今度は戦場で会おうやマキちゃん!』

真姫「…何よりああやって一緒にガチになれる仲間がいる」



529: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 03:01:16.09 ID:7VhVdh180

真姫「…なんで私チートなんて使ってたのかしら」

真姫「こんなものなくたって…楽しめるものね…」

真姫「…よしっ!」

その日私は普通にやる楽しさを味わった

ステータスがカンストしてるとかみんなが出来ないことをして楽しむとかそういうことじゃないのよ

やってて楽しいって思えて喜びって意味で笑えてでも時には真剣な顔してゲームをプレイする、それが楽しいのよ

カチッ

[ゴミ箱]

真姫「こんなツール、私には必要ないわ」

[消去しますか?]

カチッ

[消去しました]



530: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 03:07:05.97 ID:7VhVdh180

真姫「…今度μ’sのみんな誘ってスマブラしましょう!」

真姫「やっぱり私が最強ってこと見せてあげるわ!」

真姫ママ「真姫ちゃーん!ご飯よー!」

真姫「はーい!」

ガチャ!

チートというのもまた一つの楽しみ方ではあるけどほとんどの場合は普通にやった方が楽しいのよ

ズルなんてしないで普通にやった方が楽しい

私はそれを世界の人に伝えたい
この天才真姫ちゃんが言うのだもの、本当のことよ



531: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 03:08:21.76 ID:7VhVdh180

後に出る謎のオンライン天才のプレイヤーの話するかしら?

でも言わなくてもきっとその謎のプレイヤーが誰か…なんてわかるわよね?

インターネットのどこかであなたに会えること

楽しみにしてるわ


今度はチート無しでね


END
~~~



532: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 03:10:59.19 ID:7VhVdh180

~~~

理事長「いやーいいお話でしたね」ウルッ

理事長「みんなでワイワイやる楽しさ、ガチでやる楽しさ」

理事長「それを気付かせてくれるいいバグでしたね」

プルルルルルル!

理事長「ん?」

理事長「はい、もしもし」

理事長「えぇ!?音ノ木坂が廃校?!」

理事長「いや廃校はずっと前に阻止し…」

理事長「いやいやいや!」

理事長「なんなのこれ!」

理事長「この世界バグってるんじゃないの?!?!」

理事長「…いいバグなんて極稀です、とりあえずバグるようなことはやめましょう…」

理事長「いやまぁ現実という世界はもうバグってますけどね」キリッ

理事長「あぁ!このバグった世界で私はチートがしたいわああああああ!!!」



533: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/29(土) 03:14:19.24 ID:7VhVdh180

八つ目終わりです
次回の九つ目で最後ですが最後ということもあり文字数が目安を余裕で越して25000文字くらいあります、すいません最後だからっていうかただ単に文字数抑えられなかっただけです。
一応真姫のストーリーは二つ用意してあって今回のストーリーは分かる人にしか分からないネタが多かったので出すか悩んだのですがシリアスばっかもなんかなと思いこっちにしました
最後の九つ目もよろしくお願いします



537: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:34:54.28 ID:Cs8NAdh60

~~~~~

理事長「あなたには夢がありますか?」

理事長「…ありますよね?」

理事長「パティシエ、サッカー選手、教師、イラストレーターなど色々な職業や未来を夢見てると思います」

理事長「ですが残念ながら夢というのは叶わないから夢なんです」

??「奇跡だよ!!」

理事長「そうです、人々は奇跡に巡り合ってそれを夢が叶ったと勘違いをしてるんです」

理事長「…でもそんな叶わないはずの夢を叶えてくれる不思議な道具を開発してしまった人がいるらしいんです」

理事長「それを見た時に、そして使うときにあなたはこう言います」

理事長「“もしも”――――になれたら…」

チリリリリリーン



538: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:36:42.22 ID:Cs8NAdh60

~~~

真姫「ホントに使うの?」

にこ「ええ夢を叶えるためだもの!」

真姫「…まぁ私は何も言わないけど他の子に知られたらぶっ飛ばされるわよ?」

真姫「特に希と海未辺り、花陽、穂乃果辺りには幻滅されそうだけど」

にこ「そんなの覚悟の上よ…」

にこ「…それにしてもすごいもの作っちゃうのね」

にこ「もしもテレフォン…か、夢をなんでも実現できる」

にこ「今後技術が発達したとしても千年くらいそんなもの作れそうにないんだけど」

真姫「まぁ私の技術力は世界一だからね」キリッ

にこ「そう…」



539: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:38:40.71 ID:Cs8NAdh60

真姫「知ってると思うけど一応説明ね」

真姫「やり方は簡単、その受話器を取って叶えたい夢を“もしも”の後に言って最後に“なったら”というだけよ」

真姫「言い終わって電話の音が鳴らなくなったらその世界はにこちゃんの叶えたい夢が叶った世界になるわ」

にこ「分かったわ」

にこ「じゃあいくわね」

真姫「ええ」

にこ「すぅ…もしも……」

にこ「私が超大人気アイドルに……」

にこ「なったら…!」

チリリリリリーン



540: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:39:50.49 ID:Cs8NAdh60



【もしもからきっと】





541: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:41:14.59 ID:Cs8NAdh60

にこ「…これで叶ったの?」

真姫「ええ」

にこ「私はこれからどうすればいいの?」

真姫「まだにこちゃんはアイドルを始めてないからアイドルを始めるところからね」

にこ「分かったわ!」

にこ「じゃあ行ってくるわね!」

ガチャッ



542: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:44:04.53 ID:Cs8NAdh60

真姫「大丈夫かしら…」

真姫「…μ’sが解散してもう三年か」

真姫「早いわね、みんなどうしてるかしら…全然会ってないから分からないわ…」

真姫「あ、そういえばこのトマトジュースってにこちゃんが間違えて買ってきた超高級の…」

真姫「…まぁいいわ、テレビでもつけましょう」

ピッ

「今人気のアイドル矢澤にこさんの~」

真姫「ぶー!!!!あれ…?なんでにこちゃんが…」

ガチャッ

にこ「真姫ちゃんなんかもうアイドルしてることになってるんだけど…」

真姫「え?」

にこ「事務所に行こうとしたら今日は休みだよにこちゃんってたまたまスタッフっぽい人に言われて…」



543: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:46:03.52 ID:Cs8NAdh60

真姫「そんなに効き目強かったかしら…まぁいいわそれで事務所の人はなんて言ってたの?」

にこ「新しいプロジェクトの話し合いが明日あるから来てほしいって言われたわ」

真姫「…新しいプロジェクト?」

にこ「私にとっちゃプロアイドルなんて真新しすぎて新しいも古いもないんだけどね」

真姫「ふーん…」

にこ「とりあえず私はアイドルになったってことでいいのかしら?」

真姫「ええ間違ってないと思うわ」

にこ「そっか、じゃあ明日からね私のアイドル人生は」

真姫「おめでとう、そして頑張ってね」

にこ「もちろん!世界を笑顔にするわよ!」

真姫「…大丈夫そうね」



544: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:48:19.34 ID:Cs8NAdh60

~次の日

にこ「それで新しいプロジェクトっていうのは…」

「この人たちとユニットを結成してアイドルをしてもらいたい」

にこ「え……」

「出てきてくれ」

絵里「えっと……ってにこ?!」

にこ「絵里?!」

にこ「え…どうしてここに?!」

絵里「いや…モデルの仕事関係でって言われて来たんだけど話が急に変わってて…」



545: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:50:11.35 ID:Cs8NAdh60

にこ「あ、そういえば絵里はモデルしてたものね」

絵里「ええそうよ」

絵里「それでアイドルって…」

「後一人来るから待っててくれ」

絵里「ええ…」

トントン

「入っていいぞ」

真姫「失礼します、今日はここで話し合いを…ってあれ?にこちゃんと絵里…?」

絵里「ハラショー…白衣にメガネ…美人女医ね!」

にこ「悔しいけど美人ね…」



546: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:51:57.80 ID:Cs8NAdh60

真姫「それはどうも…ってなんで二人ともいるのよ!」

絵里「私はモデルの仕事の会場がここだからって…」

にこ「真姫ちゃんは知ってると思うけど新しいプロジェクトの話し合いをここでするって…」

真姫「え…?患者さんの難病の話し合いをここでするって聞いたんだけど…」

にこ「…ん?ユニット…?まさか…!」

「そう!この三人でアイドルをしてほしい!」

絵里「ハラショー!面白そうね!」

にこ「へぇ~やっぱりそういうこと、ユニットって聞いた時は驚いたけどこれなら構わないわ」



547: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:54:08.66 ID:Cs8NAdh60

真姫「えぇ?!ちょっと待ってよ!絵里とにこちゃんは良いかもしれないけど私は医者よ?!ダメに決まってるじゃない!」

「もちろん医者は続けてもらうがアイドルもやっていい、時間が空くように予定を変えると親の方にも話をつけてる」

真姫「えぇ……」

絵里「それならいいじゃない、やりましょう?」

にこ「そうね、真姫ちゃんもぉ一緒にぃやって欲しいなぁ?」ラブニコッ

真姫「…気持ち悪い」

にこ「ぬぁんでよ!」

真姫「…まぁいいわ、仕方ない」

にこ「とかいいつつもホントは楽しみなんでしょ?」

真姫「違うわよ!」

絵里「ふふっ素直じゃないわね」



548: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:57:18.62 ID:Cs8NAdh60

「それでなんだが既に東京ドームのライブを年末に控えてるからよろしく」

真姫「…は?」

にこ「と、東京ドーム?!」

絵里「ハラショー…」

「にこちゃんはいつも大きい会場でやってるのになんで驚く…」

にこ「あ…いや東京ドームは流石に…」

「まぁ詳しい話はまた今度やるとして…」

絵里「?」

「まず三人にしてほしいのはユニット名を決めるのとどういう歌を作るのかってところ」

にこ「ユニット名と…」

真姫「曲か…」



549: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 00:59:12.54 ID:Cs8NAdh60

真姫「あ、曲の少しは私が作っていいですか?昔はスクールアイドルで作曲担当してました」

「うん、いいだろう」

真姫「…ということで決めちゃいましょう」

絵里「ここで決めるの?」

真姫「ここじゃ話しにくいし家で話す?」

真姫「とりあえず今日は話を決めるために帰らせてもらうという形でいいですか?」

「構わないよ」

真姫「いいらしいから行きましょう」



550: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:01:04.84 ID:Cs8NAdh60

にこ「なんかすごいテキパキしてるわね…」

真姫「医者は常に忙しいのよ、だからテキパキ行動するのが普通なのよ」

絵里「真姫の家って確か…」

真姫「あそこじゃないわよ?」

絵里「え?」



551: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:03:01.33 ID:Cs8NAdh60



絵里「おじゃましまーす…」

にこ「ただいまー」

真姫「おかえり、なんてね」

絵里「え?」

真姫「私とにこちゃんは同棲してるのよ」

絵里「あ、なるほど……」

真姫「比較的安くて広いマンション借りてごく普通な生活してるのよ」

絵里「部屋は綺麗ね」

にこ「当たり前じゃない、片付けは二日に一回してるし」



552: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:05:00.32 ID:Cs8NAdh60

絵里「食べ物も綺麗にならんでるわね、おやつや飲み物も必要分は補充されてるし…」

にこ「そうよ、安い時に買わないと損でしょ」

にこ「というか勝手に冷蔵庫開けないでよ」

絵里「うわっ…なんかにこらしい服ね、こっちのセレブっぽい服はどう考えても真姫ね」

にこ「にこらしい服ってなによ!てかタンスも勝手にあけるな!」

真姫「それ高いんだから丁寧に扱ってよね!」

絵里「あ、ごめんごめん」

絵里「にしても案外整ってるのね、生活は」

にこ「当たり前じゃない」



553: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:06:13.08 ID:Cs8NAdh60

真姫「というか私たちの家の話よりグループ名と歌よ、早く決めるわよ」

絵里「おっとそうだったわね、じゃあ決めましょう」

にこ「それ真姫ちゃんと旅行行った時のアルバム!勝手漁るな!勝手に見るな!」

真姫「はぁ……」



554: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:08:12.59 ID:Cs8NAdh60



真姫「まずチーム名だけど意見ある人はどんどん言って」

絵里「………」

にこ「………」

真姫「………」

真姫「ないんかい!!」

絵里「ユニット名なんてそんなすぐには思いつかないわよ…」

絵里「なに?3ハラショーとか?」

真姫「10ハラショーは欲しいところね…って違うわよ!何の捻りもないじゃない!」

絵里「だから言ったじゃない!思いつかないって!」



555: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:10:00.97 ID:Cs8NAdh60

にこ「うーん……」

真姫「にこちゃんは何かある?」

にこ「にこにー…にこにこ…にっこにこ…らぶにこ…」

真姫「ダメだこりゃ…」

絵里「そういう真姫は何かあるのよ?」

真姫「うぇ?!」

真姫「え、えーっと…」

絵里「………」ジトーッ

真姫「…ミラクルスリーとか?」

絵里「何それ…それならまだ3ハラショーのがマシね」フフッ




556: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:11:56.87 ID:Cs8NAdh60

真姫「はぁ?!というか3ハラショーとかいみわかんない名前で威張らないで!」

絵里「そっちも意味わからないわよ!単純すぎるのよ!!」

ワイワイガヤガヤ

にこ「はぁ…これは決まらない流れね、先に曲の話しない?」

真姫「分かったけどこのバカらしい名前提案してるポンコツになんとか言ってよ!」

絵里「即興にしても1ミリもいいと思えない名前考えるやつに言われる言葉なんてないわよ!」

ビビビビビ!!!

にこ「うおっ…二人の間に電流が…」

にこ「なんてくだらないことで論争してるんだか…」

にこ「ほら!早く曲の方決めるわよ!」



557: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:13:23.07 ID:Cs8NAdh60



絵里「歌ってて恥ずかしくない曲ならどんな曲でもいいわよ」

にこ「ラブソングなんてどう?一人ならニコニコ言ってる曲がいいんだけどユニットなら真面目に考えないとね」

真姫「じゃあラブソングを視野にいれる…っと」

真姫「ラブソングならどういう歌がいい?失恋とか純愛とか」

にこ「盛り上がれるラブソングがいいわね、曲の方向性はさておき盛り上がれるのがいいわ」

絵里「え?ラブソングなら切ない系がいいなって思ってたんだけど…」

真姫「じゃあ二曲作りましょう、盛り上がれるラブソングと切ないラブソング」

絵里「そんな簡単に言ってるけど作れるの?テーマしか決まってないわよ?」

真姫「そこから先も話し合いで決めるに決まってるじゃない」



558: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:15:48.09 ID:Cs8NAdh60

絵里「じゃあ冬の歌にしましょう」

真姫「了解、冬の歌」

絵里「あ、でもそれで冬以外でライブするなら私たち完璧に狂い咲きよね?」

真姫「そうなったら新しい歌作るからいいわよ」

絵里「え、ええ…」

にこ「なんかユニット名の時と違ってやけにすらすらと進むわねこっちは」

真姫「誰かさんがいみわかんないネーミングセンスしてるせいよ」

絵里「ブーメランって人殺せるらしいわよ?」

にこ「なんの話よ…」



559: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:17:51.82 ID:Cs8NAdh60

「にこ!!」

にこ「!!!」ピクッ

にこ「ん…?今誰か私呼んだ?」

真姫「なら安全なブーメランを使わないとね」

絵里「そういうこと言ってるんじゃないわよ!」

真姫「そんな分かりづらい言い回しして伝わるなんてごく一部だから」

にこ「…気のせいか」



560: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:19:35.93 ID:Cs8NAdh60



真姫「とりあえず二人の提案した曲、頑張って作ってみるわ」

にこ「歌詞ってどうするの?」

真姫「……歌詞くらいは二人で考えなさい、私は曲作るんだから」

真姫「というか歌詞がないと作れないから歌詞担当の二人はとっとと歌詞済ませてよね」

にこ「仕方ないわねぇ…」

絵里「歌詞か…海未みたいにいくかしら…」

真姫「まぁこれから頑張っていきましょう!」

にこ「ええ!」

絵里「もちろん!」




561: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:21:56.68 ID:Cs8NAdh60

~一ヶ月後

絵里「あああ…練習疲れたぁ……」

にこ「なんで絵里が私たちの家にいるのよ…」

絵里「いいじゃない帰りが同じなんだからぁ…」

真姫「まぁ順調ね、ユニット名は決まり曲二つも作って振り付けも覚えてようやくダンスレッスンってとこ、ここまでうまくいってるのは意外だったわ」

にこ「そりゃあ経験があるからでしょうね」

絵里「スクールアイドル…ね」

にこ「まぁね」




562: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:24:11.79 ID:Cs8NAdh60

絵里「それにしても誰かしら、ユニット名書いた人って」

真姫「さぁね、でもそれを即採用する穂乃果みたいな思考してるにこちゃんの方が疑問だけど」

にこ「なんかびびっと来たのよ、BiBiなだけに」

絵里「BiBiねぇ…」

真姫「ポストにBiBiって書かれた紙が一つ入っててそれにするなんて…」

にこ「さて、そろそろ行くわよ」

真姫「ええ」

絵里「え?どこにいくの?」

真姫「りんぱなと久々に会うのよ、絵里も来る?」

絵里「面白そうね!いくわ!」



563: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:27:56.54 ID:Cs8NAdh60

にこ「じゃあほら、さっさと立つ!」

絵里「はいはーい」

にこ「あー!それ海外にいったときにお土産で買った私専用のコップじゃない!何勝手に使ってんのよ!」

絵里「え?この花柄のコップにこのなの?真姫のかと思ってたわ」

にこ「話をきけー!!!」

真姫「というか私のなら使っていいなんて決まりはないわよ!」

絵里「仕方ないじゃない…ここの家にこと真姫のものしかないんだから…」

絵里「あらこのウサギさんのエプロンにこのでしょ?」

絵里「ふふっ可愛いわね~」




564: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:30:20.14 ID:Cs8NAdh60

にこ「あ、それ真姫ちゃんのだよ」

真姫「ちょ、にこちゃん!」

絵里「え…これ真姫のなの?」

真姫「………」

絵里「ぷっ…」

真姫「えりぃいい!!!!」

絵里「わぁ!ごめんなさいって!にこ!早く凛と花陽のところいくわよ!!」ダッ

真姫「メスで裁いてやるわよ!!!」ダダッ

絵里「それでも医者?!」

真姫「医者!」




565: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:34:52.40 ID:Cs8NAdh60

ガチャン!

にこ「あ!ちょっ!」

にこ「はぁ……ウサギのエプロンくらいいいじゃない…」

「にこっち~!」

にこ「え?希?!」

シーン…

にこ「…気のせい?」

にこ「…あ、早くいかないと」



566: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:39:34.95 ID:Cs8NAdh60

~~~

凛「あ、みんなー!」

花陽「皆さんこっちです!」

絵里「ハラショー…見ないうちにホントに変わったわね…」

凛「逆に絵里ちゃんが変わらなすぎにゃ!」

花陽「三人ともすごいですね!まだライブもしてないのに東京ドームでやるライブの倍率がスゴいらしいです!」

花陽「μ'sの一部で組んだユニットだからって注目も集まってます!」

にこ「へぇそうなのね、練習ばっかでそういうことまったく調べてなかったわ」

絵里「そう…人が来なかったらどうしようってちょっぴり不安だったのよね…」



567: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:41:21.55 ID:Cs8NAdh60

凛「あはは!まぁ凛も気持ちは分かるよ」

花陽「にこちゃんはいつも通り大人気アイドルとして名声が広がり絵里ちゃんは人気急上昇中のモデルとしてアイドル方面に人気が広まり真姫ちゃんは…」

花陽「女医アイドルというアイドルとしてそして萌えポイントとして超個性的な感じでファン激増中です!」

真姫「女医アイドル…あ、そういえば最近病院でも女医アイドルの真姫さんですか?って言われるのよ、何かと思ったわ」

花陽「あ、それでですね来てもらった三人には重大な話があって…」

三人「重大な話?」

花陽「それは……」



568: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:45:36.60 ID:Cs8NAdh60

にこ「…ん?」チラッ

「……っ」

タッタッタッ

にこ「…穂乃果?」

真姫「え?」

にこ「穂乃果がいたからちょっと待って呼んでくるわ」

にこ「待ってて!すぐ戻るから!」

タッタッタッ

にこ「穂乃果-!」

にこ「ってあれ?どこいった」

にこ「穂乃果…なんであんな深刻そうな顔してたのかしら…」




569: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 01:48:12.01 ID:Cs8NAdh60

ピーポーピーポー

にこ「ん?そういえばこの先って病院だったわね…まさか知り合いが…」

にこ「そうだとしたら邪魔するのはダメね、帰りましょう」

スタスタスタ

グサッ

にこ「いたっ…」

にこ「何…腕に針が刺さったような感じがしたんだけど…」

にこ「………」

にこ(まぁいいや、後で真姫ちゃんに聞いてみましょう)



570: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 02:00:18.28 ID:Cs8NAdh60

タッタッタッ

にこ「お待たせ!」

絵里「遅いわよ!」

にこ「ごめんなさいね」

ピーピーピーピー!

にこ「?!」ピクッ

真姫「どうしたの?」

にこ「あ、いや…なんでもない…」

にこ「………」キョロキョロ

にこ(何この奇妙な音…この辺には特にそんな音がなるようなものはないし…)

真姫「…?」

にこ「…気のせいか」



571: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 02:02:08.92 ID:Cs8NAdh60

~家

真姫「………」カタカタカタカタ

にこ「………」

真姫「ホントに何もないわね」


真姫「批判が」


にこ「…嘘」

真姫「ホントよ、インターネットのどこを探しても私たち三人を批判するような掲示板や書き込みが何一つない」



572: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 02:05:28.09 ID:Cs8NAdh60

『このアカウントは凍結されました』

真姫「はぁ…むしろ批判したら潰されるような感じになってるわ…」

真姫「私たちのファンが多すぎるのが問題なんだわ、こいつ潰せって誰かが言えば言葉無しでも通報やら何やらしてるみたいだし…」

にこ「なにそれ…もはやそれって…」

真姫「囲いね、それも全国…いやもしかしたら全世界規模の」

にこ「わお…」

真姫「…一応聞くけど原因はなんでか分かる?」

にこ「真姫ちゃんのあの道具?」

真姫「おそらく正解、でも正直私も確信はもてない」



573: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 02:07:48.48 ID:Cs8NAdh60

真姫「効き目が想像以上に強かったからね、知らないうちにアイドルになってた、なんて展開は想像してなかったわ」

にこ「私たちを認知する人のほとんどは私たちの味方になってるわけね」

真姫「ええ、その通り」

にこ「それって色々大丈夫なの?」

真姫「さぁね、でもNO問題じゃないのは確かだわ」

真姫「どういう形で影響するかは分からないけど必ずこの問題は影響する」

真姫「…まぁまだ重要視する問題ではないわ」

にこ「ええ」

真姫「……それよりも」

にこ「ええ、言いたいことは分かるわ」



574: ◆iEoVz.17Z2 2016/10/31(月) 02:12:11.25 ID:Cs8NAdh60

真姫「過去が改変されてるってことよね」

真姫「やっぱりただ今は変えるだけじゃ不自然なのよ、だから違和感のないように過去を変えられてるんだわ」

にこ「私たち三人はμ'sの時にもユニットを組んでいた、なんてさっきの凛と花陽が言った重大発表とかいうので初耳だったわ」

真姫「同じく」

にこ「リリーホワイト、プランタン、そしてビビ」

にこ「絵里はなぜ知らなかったの?」

真姫「分からないわ、でも凛と花陽の話に心当たりがあるようにも見えたわ」

にこ「順調なのは変わりないけど裏の見えないところで色々動いてるわね…」

真姫「まぁ少しずつ探っていきましょう」

にこ「ええ」



577: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:26:31.38 ID:AxJH6H7J0

~数週間後

にこ「んーっ!久々の休日!毎日練習や話し合いとかあって疲れたわ~…」

真姫「お疲れ様、私たちで作った曲でシングル出すって聞いた時は驚いたけど順調そうでよかったわ」

真姫「それで今日発売なわけだけど…」

にこ「やっぱりアイドルっていいわね~…」

真姫「…ええ、それでさ」

にこ「何?」

真姫「なんで今私たちはアキバにいるの?」

にこ「いやぁなんか行きたくなって…」



578: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:28:37.86 ID:AxJH6H7J0

真姫「休みくらい家で寝てればいいじゃない…」

にこ「私たちの人気っぷりを確認するにはいい場所でしょ?」

真姫「いやまぁ…そうだけど…」

「あの!」

真姫「あ、はいなんですか?」

「BiBiの真姫さんとにこさんですよね…?」

にこ「ええそうよ!」

ザワザワ ヤザワザワ

「握手と後…サインください!」

真姫「え、ええ分かったわ」



579: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:31:14.10 ID:AxJH6H7J0

「こないだの歌番組見ました!とても良かったです!」

「サマーライブ絶対行くんで頑張ってください!」

にこ「もちろん!良いステージにするから絶対来なさいよね!」

真姫「はい、どうぞ今後とも私たちをよろしくね」

「はい!」

にこ「こんなものね!やっぱり人気ね私たち!」

真姫「そうだけど…歩いてるだけで分かるって相当街に行きにくいじゃない…私的には不便だわ」

にこ「まぁ確かにそうね…」

にこ「人が集まらないうちに別のとこ行きましょ?」

真姫「既に何人かいるけどね」

にこ「真姫ちゃん早く早く!」

真姫「はいはい分かったわ」

ダダッ!



580: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:33:10.30 ID:AxJH6H7J0



にこ「ほら見て!私たちのCDがこんな大きく出てる!」

真姫「…売り切れなんだけど」

にこ「あ、ほんとだ…何もないわね」

にこ「せっかく買おうと思ったのに…」

真姫「完成品は貰う予定あったでしょ…」

にこ「それとこれとは別なのよ」




581: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:35:26.44 ID:AxJH6H7J0

ピョンピョコピョンピョンカワイー

真姫「ん…絵里からメールだ」

真姫「…ホントだ、載ってる」

にこ「どうしたの?」

真姫「トレンドよ、私たちBiBiがランキング一位になってるわ」

真姫「日本だけじゃなくて海外の方でも上がってるみたいだし」

にこ「わあ!すごいじゃない!」

真姫「なんかうまく行き過ぎな気もするけどね…」

にこ「よーし…スクショして…今度みんなに自慢よ!」

真姫「ええ…」




582: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:37:22.98 ID:AxJH6H7J0

にこ「あーやることやったし帰りましょう?」

真姫「ホント…穂乃果みたいな人になったわねにこちゃん」

にこ「…それはなんか穂乃果に失礼な気がするわ」

真姫「え?」

にこ「なんでもない!早くいこ!」ダッ

真姫「あ、ちょっ…速いわよ!」ダッ




583: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:40:51.71 ID:AxJH6H7J0



にこ「ん?うわあ…!」

真姫「…すごいわね、こんなアキバの中心でこんなに大きく私たちが載ってるなんて」

にこ「少し見ないうちにここもホント変わったわね、私たちで染まったっていうか…」

真姫「良いことなんじゃない?それって」

にこ「いや良いことなんだけど…その…」


にこ「達成感を感じないっていうか…」


真姫「…あぁ、それね私も思ったわ」

真姫「まぁ、いいんじゃない?」

にこ「そうね!」

にこ「あ、そういえばスクールアイドルショップでまだあるの?」

真姫「さぁ?寄ってみる?」

にこ「ええ!行きましょう!」



584: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:43:26.75 ID:AxJH6H7J0



にこ「へぇ~…なんかあんまり変わってないわね、そりゃあ品揃えは変わってるけど」

真姫「でもちゃんと私たちμ’sやA-RISEもあるじゃない」

真姫「BiBi復活、なんて挙げられてるし」

にこ「うわ~懐かしいわね、このバッチ」

にこ「五個くらい持ってるわ、記念用と鑑賞用とつける用と予備用と妹たち用とか色々な理由で買った覚えあるわ」

真姫「買いすぎでしょ…」

にこ「人気急上昇中…へぇ今を翔るスクールアイドルなのね」

真姫「九人なんてμ’sみたいね、よくよく考えればそんな大人数のスクールアイドルあんまりいないし」

にこ「そうね」




585: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:45:43.74 ID:AxJH6H7J0

にこ「はーあ、思い出に浸ってたらなんか余計疲れたわ、帰りましょ」

真姫「もういいの?」

にこ「じゃあもうすぐ夏だし真姫ちゃんのうちわだけ買って帰るわ」

真姫「ちょっ…やめてよ…」

にこ「すいませ~んこれくださ~い!」

「あれ矢澤にこじゃない…?」

「あそこにいるの西木野真姫っぽいし…」

真姫「!」メソラシ




586: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:47:02.32 ID:AxJH6H7J0

にこ「ほら買ったよ~、この頃の真姫ちゃんってかわいいよね~今はどうしてそんなツンツンしてるんだか~」

「ほら…やっぱりそうだよね」

真姫「い、いいから早くいくわよ!」グイッ

にこ「あ、ちょー!そんな引っ張らないでって」

真姫「……人気か」



587: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:48:40.22 ID:AxJH6H7J0

「にこちゃん!」

にこ「ん?はーい?」

真姫「ん?どうしたの?」

にこ「え?今誰かにこちゃんって…」

シーン

にこ「…あれ?」

真姫「疲れてるんじゃないの?早く帰りましょう?」

にこ「え、ええ…」

にこ(何また…?あれは気のせいなの…?)

にこ(最近聞き間違えが多いわね…大丈夫かしら…)




588: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:50:22.32 ID:AxJH6H7J0

~また更に数週間後

「キスミン」

ピッ

真姫「ふぅ…」

にこ「あー!なんで止めちゃうの!せっかく真姫ちゃんのCMだったのに」

真姫「あんな恥ずかしいの見せたくないわよ!」

にこ「恥ずかしいのにやるの?」

真姫「内容なんてやるまで知らないわよ!」

にこ「でも真姫ちゃんがキスミントのCMやってくれたおかげで売り上げ伸びてるらしいわよ、やったわね」




589: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:52:58.10 ID:AxJH6H7J0

真姫「…正直CMなんてやりたくなかったわ、恥ずかしいし」

真姫「患者の人にはからかわれるし…」

にこ「ふっ…いいじゃない、個性があって」

真姫「…一番の理由は違うわよ」

にこ「じゃあ何?」

真姫「実感が無いのよ」

真姫「上手く行き過ぎてなんか違うのよね…」

にこ「ふーん…」




590: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:56:18.95 ID:AxJH6H7J0

真姫「オリコンはダントツ一位、街中を歩くだけで気付かれちゃう知名度、CM出演、全世界のトレンドで一位獲得、私たちだけのラジオまで受け持っちゃって…」

真姫「私がμ’sとしてアイドルを経験してなかったからきっと今からいう言葉は違ったと思う」


真姫「μ’sと比べると生温くて面白みがないのよね…」


にこ「あー……」

真姫「不思議よね、アイドルって有名になりたいから頑張るってのに私たちは今有名になってもなんか違うなんて不満訴えてさ」

にこ「………」

真姫「ごめんなさいね、モチベーションが下がるようなこといって」

にこ「いやいいのよ、そう思うのは分からなくもないから」



591: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 00:59:25.41 ID:AxJH6H7J0

ピッ

「キスミン」

ピッ

にこ「あー!!!また消した!」

真姫「なんでこうもつけたタイミングで私のCMがあるのかしら…」

にこ「…そういえばさ」

真姫「何?」

にこ「幻聴が起こる原因って何なの?」

真姫「…何?にこちゃん幻聴が聞こえるの?」

にこ「いや…聞こえるとかいう聞こえたような気がするって感じで…」

にこ「でも!確実に聞こえたって時もあるのよ!」



592: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:01:45.96 ID:AxJH6H7J0

にこ「家で希の声でにこっちって聞こえたのよ!」

真姫「…まぁ幻聴が聞こえるなら統合失調症かしら」

にこ「なにそれ…」

真姫「難しい説明は省くわ、簡単に言えば幻覚幻聴が見える聞こえる病気みたいなもの」

にこ「…私そんなのにかかったの?」

真姫「それはなんとも…」

真姫「…今度病院いく?

にこ「……いやいいわ、これ以上酷くなったら行くわ」

真姫「了解よ」



593: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:05:04.05 ID:AxJH6H7J0

~??

にこ「ん……?」

にこ「ここ…は…?」キョロキョロ

250室

にこ「病院…?」

ピーピーピーピー!

にこ「わぁ?!」

にこ「この250室からね…開けてもいいのかしら…」




594: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:07:28.93 ID:AxJH6H7J0

ガララ…

にこ「…穂乃果?」

穂乃果「ん…?あ、にこちゃん」

にこ「どうしてここに…」

穂乃果「私の大切な友達、ずっと眠ってるから見守ってるんだ」

にこ「大切な友達…?」

にこ「……?」

にこ「穂乃果…あんた誰の手を握ってるの?」

穂乃果「え?」

にこ「誰もいないじゃない…」

穂乃果「え?何言ってるの?ここにいるじゃん!眠ってる――が!」

にこ「いやいないじゃない…」

穂乃果「酷いよ…――の存在は否定するの…?」

にこ「誰よそれ…なんて言ってるのか全然聞こえないのよ…」




595: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:10:25.53 ID:AxJH6H7J0

ガララ!

にこ「!」

真姫「………」

にこ「真姫ちゃん…?」

真姫「」パクパク

にこ(何…?声が聞こえない…)

真姫「」パクパク

にこ「め、を、さ、ま、せ?」




596: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:12:55.28 ID:AxJH6H7J0

「にこちゃん!!」

にこ「どわはぁ?!」

真姫「いつまで寝てるのよ!もう昼よ!」

にこ「あれ…?夢…?」

真姫「何?怖い夢でも見てた?」

にこ「いや…なんだかよく分からない夢…」

真姫「ふーん…まぁとりあえず昼ご飯出来てるわよ」



597: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:16:03.50 ID:AxJH6H7J0

にこ「え?真姫ちゃんって何か料理作れたの?」

真姫「失礼ね!これでも家事はちゃんと出来る器用な女の子だって自負してるから」キリッ

にこ「女の子ねぇ…」

真姫「何よ…まだそういってもいい歳でしょ」

にこ「いやそうだけど…」

にこ(さっき夢…なんだか変だったわね…)

にこ(…まぁいっか)




598: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:21:23.57 ID:AxJH6H7J0

~数ヶ月後

絵里「はーい!始まりましたー!」

にこ「にこ!」

真姫「真姫!」

二人「そして~…」

絵里「エリーチカの?」

三人「BiBiラジオ~!」

絵里「っはーい!今回も決まりましたね!」

にこ「っていう流れを今回もしてるわね」

真姫「という流れを指摘する流れもいつも通りね」



599: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:23:37.37 ID:AxJH6H7J0

絵里「えぇ~早速ですが皆さんに言わなきゃならないことがあります!」

にこ「おっ?なにかななにかな?」

真姫「みんな知ってるアレよ」

絵里「とうとう明日!私たちのライブが東京ドームで行われます!」

真姫「やっとね」

にこ「や~んにこもう緊張してきたぁ~」

真姫「気持ち悪い…」

にこ「ぬぁんでよ!」




600: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:26:13.16 ID:AxJH6H7J0

絵里「あはは…いやぁたくさん練習したからダンスはもう完璧!」

絵里「…よね?」

にこ「当たり前でしょ、一日何時間練習してると思ってるのよ」

真姫「μ’sの時より動けてるんじゃないんかしら」

絵里「とのことですので是非私たちのダンス、期待しててくださいね!」

真姫「さて予定ですとここからちょっとの間私たちは何もしていい自由時間らしいので思い出でも語りますか」

にこ「思い出つってもね~…」



601: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:28:22.22 ID:AxJH6H7J0

絵里「あ、そういえばこないだ穂乃果に会ったのよ!」

にこ「へぇ~まさかこんなところでその名前を聞くとは思わなかったわ」

絵里「穂乃果髪伸びててビックリしたわ」

真姫「ちょっとそれ思い出というより身内トークじゃないの?分からない人いると思うんだけど…」

にこ「まぁそうね」

絵里「思い出ね~なんか昔を思い出すわね、この三人組」

にこ「昔?」

絵里「μ’sの時のユニットよ、あの時もユニット名BiBiだったじゃない」

真姫「にこちゃんと私の知らない過去の話だから適当に流しときなさい」ボソボソ

にこ「え、ええ…」ボソボソ

にこ「え、あ!そうだったわね!」



602: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:30:12.25 ID:AxJH6H7J0

絵里「私毎回思ってたのよ、Printempsは片思いラブソング、Lliy whiteは純愛という王道ラブソング」

絵里「そしてBiBiは大人っぽいというか…クールな感じのラブソングなのかなって」

にこ「え、ええ…」

真姫(なにそれ…)

絵里「私たちが作った曲はそういうのとはちょっと違って新しいBiBiなのかなって思うのよ、今の私たち」

真姫「な、なるほどね」

にこ「そうね…」

絵里「あ、お便りの時間みたいだわ」

真姫「あ、はいこのコーナーは…」




603: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:33:44.51 ID:AxJH6H7J0



絵里「ラジオお疲れ様!そして明日のライブ頑張るわよ!」

にこ「もちろん!」

真姫「それでさ…」

絵里「ん?」

真姫「なんで私たちの家にいるのよ!」

絵里「どうせ明日も会うんだしいいじゃない!今日くらい泊まらせて!」

真姫「いやまぁいいけど…」

にこ「………」

真姫「あ、ちょっとベランダにいるにこちゃん見てくるからここでなんかしてて」




604: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:36:27.83 ID:AxJH6H7J0

絵里「じゃあテレビ見てるわね」

真姫「ええ」

真姫「にこちゃんどうしたの?」

にこ「緊張してんのよ」

真姫「ああさっきのラジオの…」

にこ「そう、ラジオっていうと絵里の話…」

真姫「あぁあれね、仕方ないことなのよ」

真姫「私たちは違う世界線に知らず知らず飛び込んでてただ知ってるのは…」

真姫「ここがどういう世界かってだけ」

真姫「そりゃあ世界も違うならば過去も違うわ」

真姫「型にハマった未来と過去じゃ望んだ世界は叶わないなんて皮肉にも夢ってすごいわよね」

にこ「……そうね」




605: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:41:16.35 ID:AxJH6H7J0

真姫「こんな叶えたい夢をお願いするだけで叶えるなんて神様しか出来ないようなことしてるのにそれでもなんか不満感じてるって私たち贅沢よね」

にこ「別に不満なんか…」

真姫「…じゃあやめる?」

にこ「え?」

真姫「アイドル、やめてもいいわよ」

真姫「あの電話に向かって元に戻れって言えばこの世界は無くなるなるわよ」

にこ「…いや今は止めないでおくわ、明日ライブもあるしね」

真姫「ええそうよね」

絵里「ちょっとー飲み物切らしちゃったんだけどどれを飲めばいいの?」

にこ「はぁ?!もうあそこのやつ飲んだの?!もう仕方ないわね、ちょっとこっちきなさい!」

絵里「はーい」

真姫「……大丈夫よね」



606: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:43:31.81 ID:AxJH6H7J0

~次の日

絵里「とうとうよ…」

にこ「ええ…」

真姫「やっとね…」

絵里「不安もあると思うけど心配することはないわ!μ’sの時のように!楽しんでいきましょう!」

にこ「え、ええ!もちろんよ!」

真姫「もう始まるわよ!」

絵里「よし、配置につきましょう!」

にこ「了解よ!」



607: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:46:24.21 ID:AxJH6H7J0

真姫「行くわよ…!」

真姫「3、2、1」

真姫「せーっの!」

パァン!

にこ「みんなお待たせ―!!!」

絵里「今から盛り上がっていくわよー!!!」

真姫「それじゃあいってみよー!!!」

三人「PSYCHIC FIRE!!」




608: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:48:42.08 ID:AxJH6H7J0

~~~

絵里「お疲れ様!」

にこ「お疲れ様」

真姫「おつかれ」

絵里「大成功だったわね!」

真姫「ええそうね、会場も盛り上がってたし特に気にするところは…」

にこ「………」

真姫「そんな気を落とさないで?いいじゃないちょっとくらいは」

にこ「…ダメなのよ、あんなに練習したのにダンスを失敗するなんて最悪じゃない」



609: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:52:06.95 ID:AxJH6H7J0

にこ「もう今日は仕事も何もないし帰るわね…」

スタスタスタ

真姫「にこちゃん…」

絵里「真姫、にこを頼んだわよ?」

真姫「ええもちろんよ」

タッタッタッ

絵里「さて…私は希のところにでもいこうかしら」

絵里「もしもーし希~?」



610: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:54:21.55 ID:AxJH6H7J0

~~~

真姫「今度から頑張りましょう?まだこれが最後じゃないし」

にこ「ええそうだけど…」

真姫「とりあえず近いうちやる打ち上げは元気にいきましょう?μ’sのみんな来てくれるみたいだし」

にこ「ええ…」

真姫「もう疲れたでしょ?寝ましょう?今日は一緒に寝てあげるわ」

にこ「とかいいながら毎日一緒でしょ…」



611: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:56:38.96 ID:AxJH6H7J0

~打ち上げ

「かんぱ~い!!!」

穂乃果「いやぁ!すごかった!うん!ホントにすごかったよ!」

花陽「はい!にこちゃんたちがいい席取ってくれたおかげでよく見えました!」

凛「ずっと練習してみたいだからね~」

海未「ライブには行けませんでしたが映像の方で見ました、とても良かったです」

ことり「うんうん♪」

希「それにしてもまさかアイドルを始めるなんてなー…」

穂乃果「そうそう!ホントに!にこちゃんは分かるけど他の二人が始めるなんて思ってなかったよ!」

絵里「色々あったのよ」

真姫「そう、色々とね」

真姫(まず最初の原因はあの電話だけど…)



612: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 01:58:40.85 ID:AxJH6H7J0

凛「アイドルかー懐かしいね!」

希「ウチらもよくやったなぁユニットで」

海未「あなたたち練習で遊んでた記憶しかないんですが…」

希「それは海未ちゃんの記憶が悪いんよ?なあ?凛ちゃん」

凛「うん!」

穂乃果「私たちのユニットはいつものほほんとしてたね」

花陽「はい!おやつ食べたり色々お話したり!」

ことり「精一杯曲のイメージ考えて真姫ちゃんに作曲頼みに行ったね♪」

穂乃果「うんうん!」



613: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:01:14.09 ID:AxJH6H7J0

絵里「私たちもあったわね~…色々と」

にこ「そ、そうね!」

真姫「あ、あ~懐かしいわね」

絵里「そういえばことりは海外で働いてるのよね?大丈夫なの?」

ことり「うん!いつもは熱心に働いてる分休みもばっちり!」

絵里「おお…」

凛「海外なんてすごいよね~りん…私にはさっぱりだよ」

希「なるほど、凛ちゃんは一人称に苦戦してるんやね」

凛「なんかクセで…」

ことり「でもこっちでも結構話題になってたよ?μ’sのBiBiが復活だって」




614: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:03:57.25 ID:AxJH6H7J0

希「あー海外でもライブしたもんね」

ことり「そうそう!μ’sを好きな人は今になっても覚えててくれててね!」

花陽「そう聞くと嬉しいですね…!」

穂乃果「やっぱりμ’sってすごいんだねぇ…」

絵里「まぁ私たちの奇跡だものね」

穂乃果「昔も色々あったけどやっぱり今が一番だよね!」

にこ「ええ、そうね今が一番よ」

絵里「ええ!」



615: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:06:14.61 ID:AxJH6H7J0

凛「今のカラオケってμ’sの曲あるの?」

花陽「はい!もちろんありますよ!」

凛「じゃあ今度歌いにいこっか!」

穂乃果「みんなで?」

凛「うん!」

希「お、楽しそうでいいやん!」

真姫「まぁいいんじゃない?」

穂乃果「あ、そろそろ頼んでた料理とかくるっぽい!テーブル片付けよ!」

「はーい」



616: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:10:06.38 ID:AxJH6H7J0

にこ「はぁ……」

真姫「どうしたの?」

にこ「ちょっとね、家に帰ったら話すわよ」

真姫「分かったわ」

穂乃果「ほぉら!にこちゃんはやくそこ開けてって!」

にこ「はいはいわかったからそんな急がない」

「あ、あのBiBiの皆さんですよね…?」

絵里「え?あ、はいそうですよ」

「あ、あのライブ行きました!とっても良かったです!」

真姫「それはどうも…」

「あ、あの…」

にこ「?」

「サインください!」




617: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:13:17.83 ID:AxJH6H7J0

~帰り道

にこ「ねぇ真姫ちゃん」

真姫「なに?」

にこ「今更なんだけどさこんなこと、してよかったのかな」

真姫「もしもテレフォンのこと?」

にこ「そうよ」

真姫「…正直悪いことよね、誰も自力じゃ渡れないような崖を自力で渡ろうとしてる人がいる片隅で私たちは空を飛んでそこを越そうとしてるようなものだもの」

真姫「悪行…ではないけど限りになくそれに近いもの」

にこ「…そうよね」




618: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:16:17.25 ID:AxJH6H7J0

真姫「急にどうしたの?」

にこ「なんかμ’sのみんなの話実際に聞いてて思ったのよ」

にこ「μ’sは私たちの奇跡とかここまで人気が出るとは思わなかったとか言うけどさ私たち奇跡を魔法みたいなもので起こしてるのよ」


にこ「努力も無しに、ね」


真姫「………」

にこ「練習はちゃんとやってるわ、真面目の真面目の大真面目」

にこ「でもそうなるまでの過程が空っぽなのよ」

にこ「…私ってアイドル続けていいのかな?」

真姫「……それは私からは何も言えない」



619: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:18:16.32 ID:AxJH6H7J0

「いいわけないやんな?」

にこ「っ!」ピクッ

「そんなズルして続けていいわけないやん」

にこ「希…」

希「引退」

にこ「!」

希「引退するしかないやん」

にこ「はぁ!?いきなり現れて何言うのよ!」

希「えりちもこの事知ったら悲しむよ?BiBiの人気の原因の裏にはこういうことがあったなんて知ったら」

にこ「っ……」




620: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:20:24.92 ID:AxJH6H7J0

希「もう正直ウチはにこっちのことを友人だなんて見てない、μ’sのメンバーとしても思いたくない」

にこ「…は?」

希「だってそうやん、夢を楽に叶えられるとしてそんなモノに頼るなんて幻滅なんて言葉じゃ全然足りないよ」

にこ「………」

希「にこっちが良くてもウチはよくない、とりあえずえりちにはやめさせるよ」

にこ「!」

希「今崩壊を恐れたやんね?BiBiが無くなっちゃう、アイドルが出来なくなっちゃう」

希「当たり前やん、こんなズルして終わり方なんて選べるはずないやん」

にこ「…っ!」

希「因果応報、罰の全ては元となるモノに回帰する」




621: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:22:35.11 ID:AxJH6H7J0

希「にこっち、早く目を覚ました方がいいよ?」

にこ「っうるさいわね!さっきからなんなのよ!」

にこ「あんたに何が分かるのよ!」

にこ「平凡を憧れる何もないあんたに何が分かるのよ!」

希「だからといってそういうことをしていいってことにはならないやんな?」ニシシ

希「正直いって惨めやで?にこっちも落ちるところまで落ちぶれてしまったんやね…」

にこ「っ!!!」

にこ「うるさい!うるさい!!!」

にこ「消えてしまえ!!あんたなんか友達でもなんでもないわよ!!!」

希「あーそれさっきウチ言ったやん、むしろそれで友情崩れないなんてどんだけのことしてるんだか」

希「あ、真姫ちゃんとにこちゃんなら大丈夫かもやんね?」




622: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:25:43.64 ID:AxJH6H7J0

希「……いずれにせよ早く目を覚ましてやにこっち」

にこ「こいつ……!」

グッ

にこ「ころし…」

「……こ……!」

にこ「…?」

「…こちゃ…!」

「にこちゃ…!」

「にこちゃん!」

にこ「!!」

真姫「さっきから誰と話してるの?!」ポロポロ




623: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:28:15.70 ID:AxJH6H7J0

にこ「あ、え…わ、私…」

シーン

にこ「あえ…私何して…」

真姫「さっきから一人で怒鳴ったり何言ってるのよ!おかしくなったと思ったじゃない!」

にこ「ご、ごめん…」

ギューッ

にこ「!」

真姫「やめてよ…私までおかしくなりそうだったじゃない…」



624: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:30:20.12 ID:AxJH6H7J0

にこ「うぅ…うわあああああああああああん!!!」ポロポロ

真姫「え、ちょっ泣かない!せめて泣くなら家で泣きなさい!」

にこ「さっき泣いてたくせにぃ…」ポロポロ

真姫「うぇ?!それは仕方ないでしょ!」

真姫「とにかく家まで行くわよ、おんぶしてあげるから」

真姫「よいしょ…」

真姫「よしっ行くわよ!」



625: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:32:43.95 ID:AxJH6H7J0

~家

にこ「………」

真姫「………」

にこ「私ね、幻覚を見てたみたいだわ…」

真姫「そのようね…」

にこ「希からボロクソに言われたわ…ズルしてるのにアイドル続けていいわけがないってさ」

真姫「………」

にこ「私ね、悔しいのよ…」

真姫「悔しい?」

にこ「私が悪いのに…いや私にしか非が無いのに希のせいにして、しかも友達じゃないとまで言って…」

にこ「……それにとんでもないこと言おうとしてたわ、言ってはいけないこと」

にこ「これが私の本性だったんだって思ってさ…」



626: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:35:03.55 ID:AxJH6H7J0

にこ「私ずっと前から思ってたのよ」

真姫「なに?」

にこ「この世界って私が望んだ世界なんだよね?」

真姫「そうだけど…」

にこ「これ……」

真姫「ん…にこちゃんダンスで失敗したけど頑張ってほしい…?」

真姫「これが何?」

にこ「その下よ」

真姫「失敗したときのにこちゃんの顔すごく可愛かった、ダンス失敗しないアイドルなんていないわな、緊張してたんだと思う仕方ない」

にこ「…以下見てもられば分かる通り私の擁護祭りよ」

にこ「他探したけど前の時みたいに批判が全くない」



627: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:37:08.00 ID:AxJH6H7J0

にこ「それはただ単に批判してる人がホントにいないのか、それとも私たちのファンが批判してる連中を片っ端から潰してるのか」

にこ「どちらにせよ普通は批判されるものだと思わない?」

真姫「…まぁね」

にこ「誰もこんなことしてくれなんて頼んでないのよ…」

真姫「なるほどね」

にこ「正直ね…気が狂いそうなのよ」

にこ「さっきの打ち上げといい希の幻覚といいもう何もしたくないのよ…」




628: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:40:50.20 ID:AxJH6H7J0

「ファイトだよっ!」

にこ「!!」ピクッ

穂乃果「にこちゃん!そんなこと続けちゃダメだよ!」

にこ「穂乃果…?」

穂乃果「やめよう?」

穂乃果「私たちがやったアイドルってそんなものじゃないでしょ?」ニコッ

にこ「っ…!」

穂乃果「私は待ってるよ、にこちゃんの帰りを」

にこ「帰り…?」




629: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:43:26.18 ID:AxJH6H7J0

穂乃果「早く目を覚ましてよ、本当のにこちゃんとして目を覚ましてよ」

にこ「…私にどうさせたいの?」

穂乃果「………」

にこ「………」

にこ(なんなのこの穂乃果…)

にこ「!!」

にこ「…あれ?真姫ちゃん?」

シーン

にこ「…そうだ、こいつは幻覚なんだ」

にこ「真姫ちゃん、私幻覚見てるみたいなの」

にこ「ちょっとこいつとお話しさせて?」

にこ「穂乃果の姿をした何かと」



630: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:45:52.10 ID:AxJH6H7J0

「穂乃果ちゃんはもういないよ」

にこ「!!」

花陽「こんばんは、にこちゃん」

にこ「次は花陽か…」

花陽「問題です、なんでにこちゃんは私が見えるのでしょう」

にこ「は?」

花陽「だって幻覚なんて普通に考えてみないでしょ?それともにこちゃんは幻覚を見るようなものでも使ったの?」

にこ「それは前真姫ちゃんがいってたあの病気だから……」



631: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:48:50.08 ID:AxJH6H7J0

ガララ!!!

にこ「!!」

にこ「何?!」

シーン

にこ「…?」

パリーン!!

にこ「?!」

ドサッ

にこ「なんなのよ…この音…!」

にこ(幻聴幻覚の症状がひどくなってるの…?)



632: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:52:07.82 ID:AxJH6H7J0

「にこ!」

にこ「!」

絵里「にこ、私は良いわよ、にこがしたいようにやればいいと思う」

にこ「絵里…何でここに…」

にこ「まさかあんたも幻覚…?!」

絵里「私は本物…っていっても状況は変わらないわよね」

絵里「私たちの後ろにはそんなものがあったのはとっても残念というか脱力感がすごかったわ」

絵里「でもね、私はにこの意思否定しないわよ」

絵里「正直私はにこをもっと応援したい」



633: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:54:04.00 ID:AxJH6H7J0

にこ「否定の次は同情の幻覚なんて趣味が悪いわね…」

真姫「幻覚じゃないわよ!」

にこ「!!!」

にこ「え…?」

絵里「だから言ったじゃない、本物って」

にこ「どうしてここに…」

絵里「色々あってね、それでさ真姫から事情はもうかなり前から聞いてるから安心して」

にこ「かなり前…?!」

絵里「ええ、私正直驚いちゃった」

絵里「冗談かと思ってたでもホントのようね…」

にこ「…なんか展開が急すぎてついていけないんだけど」



634: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:57:10.14 ID:AxJH6H7J0

真姫「ごめんなさいね、秘密で絵里にこのもしもテレフォンのことを伝えたの」

真姫「やっぱり仲間には伝えるべきかと思ってね」

にこ「…よく絵里はOKを出したわね」

絵里「だってそうじゃない、私もそんなものあったら使いたくなっちゃうもの」

にこ「あ、あはは……」

にこ(こりゃ絵里も希に幻滅以上って言われるな…)

絵里「…でもまぁそうよね、確かに考えたらこれはズル」

絵里「……やってていいことではないわよね」

真姫「ええ…」




635: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 02:59:56.14 ID:AxJH6H7J0

絵里「私、アイドルやめていいわよ?」

絵里「ホントはまだ続けたいけど仕方ないもの」

真姫「………」

にこ「…ホントにそうよね」

にこ「絵里は昔のこと覚えてるんでしょ?ぷらんらんとかりりーほわいととかの」

絵里「え?覚えてないわよ?」

にこ「は?」

絵里「私も最初聞いた時は何言ってんだこいつ状態だったわ」

にこ「え?」

真姫「なんかこの三人だけ元の世界線から引っ張られてきたみたいで…」

真姫「多分不具合かもっと別に意図があったのか…」

真姫「まぁとりあえずよくわからないとだけ言っておくわ」




636: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:01:31.89 ID:AxJH6H7J0

にこ「そう…」

にこ「それでさ、ずっと気に障ってたのよ」

にこ「昔の話」

絵里「どうして?」

にこ「だってそうじゃない、BiBiが復活とか前のBiBiがあったから今のBiBiがあるみたいな言い方してさ」

にこ「だって私たち何もしてないのよ?そんな空っぽな過去を手にしてその空っぽの過去を表向きに私たちは社会に出されてる」

にこ「みんなも昔は~昔は~って知らないわよそんなの…」

にこ「あの電話を使った私が言うことじゃないのは分かってる、でもさ無いものがあったから私たちはここまでこれたなんて言い方されてたら腹が立って…」



637: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:03:48.73 ID:AxJH6H7J0

真姫「にこちゃん……」

真姫「…じゃあさ」


「にこちゃん!!」


にこ「!」

にこ「あれ…真姫ちゃんいつ後ろに…」

真姫「そろそろいいでしょ…?」

にこ「な、何が…?」

にこ「やめるってこと…?」

真姫「ううん、違う」

真姫「やり直さない?」



638: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:05:59.54 ID:AxJH6H7J0

にこ「やり直す?」

真姫「アマチュアから…ううん1から…いやもっと前の0からスタートのアイドル人生」

真姫「ちょっと待ってて」

スタスタスタ

にこ「…?」

真姫「はい、これ」

にこ「あ、これは…」

真姫「もしもテレフォンよ、言うだけで夢が叶う秘密道具」

真姫「この受話器を取って元に戻れといえばこの世界は元の世界に戻るわ、私たちがアイドルでもなんでもない世界」

真姫「きっと私たちは無かったことになってるはずよ」

真姫「過去が改変されてアイドルになってるからね、過去が元に戻りアイドルをしてない環境下になるわ」




639: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:11:50.13 ID:AxJH6H7J0

にこ「そこから三人で本物のアイドルになれるように頑張ると?」

真姫「ええその通り」

にこ「………」

希『目を覚ましたほうがいいよにこっち』

にこ「………」グッ

にこ「いいわよ、やってやろうじゃない」

真姫「決まり、ね」

真姫「じゃあにこちゃんがいって、元に戻れって」

にこ「分かったわ」



640: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:14:15.77 ID:AxJH6H7J0

スタスタスタ

にこ「…言うわね」

「…こちゃん!」

にこ「!!」

「にこちゃん!!」

真姫「アイドル続けるんでしょ?」

にこ「え…やり直すって…」

真姫「やり直す?何言ってるのよちょっとアイドル休憩してから再開しましょう?」

にこ「………」



641: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:17:45.73 ID:AxJH6H7J0

「にっこちゃーん!!!」

にこ「また…」

「にこっち~!」

「にこ!」

「にこちゃんにこちゃん!」

真姫「にこちゃん?どうしたの?」

にこ「ちょ、ちょっと待って…」

にこ(何が起こってる…?)

にこ「………」

真姫「にこちゃん…?」



642: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:20:21.88 ID:AxJH6H7J0

「いつまで夢見てるの…?」

にこ「夢…?」


「早く目を覚ましてよ…!」


にこ「なに…どういうこと…?!」



「早く気付いてよにこちゃん!!!」



真姫「にこちゃん!!!」

真姫「また私の声届いてないの?ホントに大丈夫…?」

絵里「大丈夫?」

にこ「あ、ごめん…」

にこ(なんなの…もう…!)

にこ(何に気付く…?)



643: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:23:24.72 ID:AxJH6H7J0

「もしも……」

にこ「!」

「なったら…!」

ピーポーピーポー

にこ「救急車の音…?」

グサッ

にこ「いったぁ!!」

にこ「ひっ…なにこれ…?!」

にこ「腕が…針が刺さってる…!」

にこ「取れない…なにこれ…真姫ちゃん取ってよ…!」




644: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:26:38.94 ID:AxJH6H7J0

真姫「痛い?」

にこ「痛いよ…」

真姫「そろそろ気付いてよ」

にこ「だから何が…!」

真姫「みんな待ってる」

にこ「意味わからないわよ!」

穂乃果「答えは簡単だよ」

にこ「穂乃果…」

穂乃果「アイドルをやめればいい」

にこ「またそれ…」

希「ほらっにこっち、あ・そ・こ」

にこ「もしもテレフォン…?」

希「やめるんよ」



645: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:29:55.84 ID:AxJH6H7J0

真姫「私の手を取って…?」

にこ「真姫ちゃん…?」

絵里「行きましょう!」

真姫「アイドル、やめましょう?」

スッ

「にこちゃん!!」

にこ「!」

絵里「一緒に行きましょう」

真姫「アイドル、続けましょう?」

スッ

にこ「………」




646: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:32:47.90 ID:AxJH6H7J0

にこ(私は二人の真姫ちゃんと会話をしてる…)

にこ(アイドルを続けさせたい真姫ちゃんとアイドルをやめさせたい真姫ちゃん)

にこ(片方の真姫ちゃんと話してるともう片方の真姫ちゃんの声が聞こえなくなる)

にこ(…というか姿さえも見えなくなる)

にこ(正直どっちが本物なのか分からなくなってもおかしくない)

にこ(続けるなら真姫ちゃんの手を取ってやめるならもしもテレフォンで終わりの合図を送る)

にこ(どっちの真姫ちゃんを信じるべき…?)

にこ「…でも、やり直せるなら」

真姫「え?」

にこ(やり直せるなら私はやり直す方法を選びたい…)




647: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:34:21.86 ID:AxJH6H7J0

にこ(だから……)

にこ「…ごめん、絵里、真姫ちゃん」


にこ「アイドル、やめるよ」


真姫「…そう、分かったわ」

にこ「…ごめんね」

絵里「仕方ないわね」




648: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:37:15.36 ID:AxJH6H7J0

真姫「ねぇにこちゃん」

にこ「何?」

真姫「私、すっごく楽しかった!これまでにないくらい幸せだった!」

にこ「な、なによ…お別れみたいなこといって…」

真姫「…ううん、なんでもないわ」

真姫「さぁ、夢の終わりの合図を言って?」

絵里「元に戻れ、よ」

にこ「………」

スタスタスタ

にこ「すぅ……」


にこ「元に戻れ!!!」


チリリリリリーン




649: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:41:06.54 ID:AxJH6H7J0

にこ「…うっ?!」クラッ

にこ「なにこれぇ…?!」

真姫「これは夢、にこちゃんの夢」

真姫「夢は夢でもあくまで眠ってる時に見る夢なの、叶えて見る夢じゃなくてね」

真姫「だからここで私とにこちゃんはお別れ、短い時間だったけど…」


真姫「とっても楽しかったわ!!」ポロポロ


にこ「は…ぁ?!!」

にこ「ま………て…」

真姫「…アイドル頑張ってね」

ユラユラ



650: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:43:43.67 ID:AxJH6H7J0



にこ「んー…」

にこ「っは!真姫ちゃん!」

希「に、にこっち…?!」

穂乃果「に、にこちゃん!?」

にこ「希…?!穂乃果…?!」

希「ま……」

希「真姫ちゃあああん!!にこっち目を覚ましたでー!!!!」ダダッ

穂乃果「うわあああああん!!!にこちゃんやっと帰ってきたああああ…」ギューッ

にこ「目を覚ました…?帰ってきた…?」

にこ「…!まさか…」



651: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:46:18.70 ID:AxJH6H7J0

『目を覚ましてやにこっち…』

『帰りを待ってるよ』

にこ(あの時の希の言いたいことも穂乃果の言いたいことも全然理解できなかった)

にこ「いたっ……点滴…?」

穂乃果「ここは真姫ちゃんが継いでる西木野総合病院、その250室」

にこ「!!!」

250室

にこ(夢の…)

穂乃果「にこちゃんずっと眠ってたんだよ、何ヶ月も」

にこ「そんなに?!」

穂乃果「うん…だから真姫ちゃんずっと私のせいでにこちゃんがって自分を責めててね…」

穂乃果「今はもちろん大丈夫だよ」

にこ「…そっか」



652: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:48:42.55 ID:AxJH6H7J0

にこ「あれ…?なんでここにこの写真が…」

穂乃果「この前真姫ちゃんが持ってきたんだよ、夢の中のにこちゃんに思いが届きますようにって」

にこ「なんでこんなにボロボロなの?額縁にはヒビ入ってるし…」

穂乃果「希ちゃんがにこっちになんてことするんやー!ってものすごい怒ってここからそこの窓に投げてね…」

パリーン!!

にこ「!!」

穂乃果「あはは…おかげで色々大変だったよ」

にこ「なるほどね」

穂乃果「真姫ちゃんは唖然として荷物落としちゃってね」

ドサッ

にこ(あの音はそういうことだったのね…)



653: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:50:53.55 ID:AxJH6H7J0

穂乃果「にこちゃんの容態もずっと不安定だったんだよ?」

穂乃果「何度そこの機械からブザーが鳴ったか…」

ピーピーピーピー

にこ「!!」

穂乃果「ずっと叫んだんだからね、届いてた?私たちの声」

『にこちゃん!』

にこ「…ええ、届いてたわよ」

穂乃果「ホント?!なんか届いてるって分かると嬉しいな~…」




654: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:53:07.71 ID:AxJH6H7J0

ガララ!!!

真姫「にこちゃん!!」

にこ「ま、真姫ちゃ」

モギューッ

真姫「ごめんなさい…!あんな電話のせいで…!!!」

真姫「私の設計ミスで一生目覚めなかったかもしれないのに…」

真姫「それでにこちゃんをずっと寝かせて…!」

にこ「…ううん、真姫ちゃん」

にこ「私、真姫ちゃんに感謝しなきゃいけないくらいだわ」

真姫「え…?」

にこ「真姫ちゃんのあの電話がなきゃホントにアイドル、なれなかったかもしれない」




655: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:56:01.07 ID:AxJH6H7J0

にこ「真姫ちゃん、これは目を瞑ったら見える夢の方で叶えるいわゆる夢を見せる機械だったんだよね?」

真姫「え、ええ…」

にこ「はー…スッキリした、私ね長い夢を見てたわ」

にこ「…ちょっと経ったら絵里を呼んでほしいの」

『やり直しましょう?』

真姫「にこちゃん…?」

にこ「重大な話があるから」




656: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 03:58:39.34 ID:AxJH6H7J0

~??

「さぁ走って!」

「ええ!」

「ちょっ…!待ちなさいって!」

~~♪~~~♪

「にっこにっこにー!!」

「どうもー!!!」

「はいはいお待たせー!」

「とうとうここまで来たわよみんなー!!」

ワアー!!




657: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:00:42.39 ID:AxJH6H7J0

にこ「にこ!」

真姫「真姫!」

絵里「エリーチカ!」

にこ「もう冬よー!」

絵里「いきなりしんみりだけど最初はこの歌を歌うわよー!」

真姫「あ、そうそう!もう少しで一周年ライブだからそのときもよろしく頼むわねー!」

にこ「さぁ!歌うわよ!」

「冬がくれた予感!」



658: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:02:54.23 ID:AxJH6H7J0



絵里「ライブお疲れ様!」

にこ「さいっこうのライブだったわ!」

真姫「でもここで気は抜けないわよ?」

にこ「もちろん!」

トントン

にこ「あ、はい入ってどうぞ!」

希「やぁやぁ頑張ってるね君たち」

絵里「希?!」



659: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:05:40.92 ID:AxJH6H7J0

ことり「わぁ…!衣装可愛い!」

穂乃果「おー!アイドルだ!」

海未「ライブ見ましたよ!すごかったです!」

凛「おおお!衣装がいっぱいだよ!」

花陽「はわぁ…!三人ともサインください!」

にこ「楽屋まできて何の用よ…」

穂乃果「私たちμ'sです!って言ったら通してくれてね!」

真姫「なにそれ…」

希「ライブお疲れ様、一周年ライブももちろんいくからね!」



660: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:10:32.17 ID:AxJH6H7J0

絵里「希…!」

穂乃果「私たちも!」

ことり「うん!」

海未「はい!」

凛「かよちんも予定あけといてよ?」

花陽「もちろんだよ!」

にこ「みんな…!」

にこ「ありがとっ!」



661: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:12:59.63 ID:AxJH6H7J0



真姫「すごい応援だったわね」

絵里「そうね」

にこ「あれから一年も経つのね…」

絵里「ホント、時間の流れって早いのね」

真姫「にこちゃんがあんな提案をするなんてね」

にこ『絵里、真姫、私でユニットを組んでアイドルをしましょう!グループ名はBiBi!』

にこ「長い夢を見てたのよ」

絵里「その話は聞いたわよ」



662: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:15:02.42 ID:AxJH6H7J0

にこ「魔法なんか無くたって私たちはあの夢の時の同じくらいのステージに立ててるのだもの」

にこ「…私ずっと夢って叶わないモノだと思ってた」

にこ「もちろん今になっても叶わないモノなのかもだけど今こうして形になってるのは確かな夢なんだなって実感してるわ」


にこ「もちろん現実の方の夢ね」


真姫「ふふ、そうね」

にこ「この一年さ色々あったわ」

にこ「正直良いことより悪いことのほうが多かった」



663: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:17:27.96 ID:AxJH6H7J0

にこ「批判の的だったわねセンス無いとか衣装キモいとか客に徹底的に媚びたアイドルとか散々言われたけど私ね、嬉しいの」

絵里「ええ…そうかしら…?」

にこ「夢の世界ね、何も無さすぎたのよ」

にこ「ただただ祝福だけを永遠とされて雲の上をずっと歩くような生活、悪くはないんだけどなんかつまらないのよね」

にこ「それなら私たちがいるべき地面を歩いて山や谷があるほうが面白いのよ」


にこ「上手くいきすぎはつまらないってね」


真姫「なるほどね」



664: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:19:42.43 ID:AxJH6H7J0

「あ、あの!」

真姫「ん?」

「BiBiの皆さん…ですよね?!」

真姫「あぁはいそうですけど」

「μ'sから大ファンです!さ、サイン貰えませんか…?」

真姫「もちろん!」

「あ、あのにこちゃん推しで握手…もいいですか…?」

にこ「もちろんよ!」




665: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:21:21.41 ID:AxJH6H7J0

ギュッ

真姫「はい、絵里とにこちゃんも書いてあげて」

絵里「了解よ」カキカキ

にこ「大切にしなさいよね?」カキカキ

「はいっ!」

「ありがとうございました!一生大切にします!」

タッタッタッ

にこ「…ほらっあんな電話で都合のいい世界に行かなくてもこうして応援してくれる人がいるんだもん」

絵里「ええそうね!」

真姫「そうね」

にこ「だからこそもしもという夢からきっと本当という現実になるんだと思う、経験って大事なのよ」



666: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:23:59.26 ID:AxJH6H7J0

にこ「…あぁ!自分から言っといて難だけどこんな水くさい話はやめ!家帰ってぱあっとやるわよ!」

にこ「絵里も来なさい!」

絵里「言われなくても!」

真姫「近くでなんか買ってく?」

にこ「買いまくってあいつらも呼ぶわよ!」

にこ「絵里電話よ!」

絵里「ええ!」

にこ「真姫は買い出しよ!適当に買いたいやつ買いなさい!」

真姫「わかったわ」

にこ「私はパーティの準備を家でするわ!絵里はついてきなさい!真姫は買ってから帰ってきなさい!」

にこ「よーっし!行くわよ!」




667: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:24:26.74 ID:AxJH6H7J0




にこ「やっぱり普通が一番なのよー!!!」



END



668: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:26:32.57 ID:AxJH6H7J0

~~~

理事長「夢、それは叶わないモノです」

理事長「彼女が作った道具は眠ってる時に見る夢で叶えるモノでした」

理事長「意図してたものとはまったく違うものでしたね」

理事長「しかしそんな夢の世界で気付けたこと、彼女たちは存分に活かせてると思います」

理事長「人生憧れはあると思いますがそんな簡単に出来ても面白くないモノなのです」

理事長「達成感があってこその夢であり目標なのです」

「やり遂げたよ…最後まで!」

理事長「また、彼女たちも廃校を阻止するためにスクールアイドルを始め阻止した後はラブライブ優勝を目指しました」

理事長「そして見事優勝を果たし伝説となったのでした」

理事長「しかし良いことばかりではなかったでしょう、苦難は当たり前、辛いこと苦いこと全てを乗り越えてきました」

理事長「ですが昔はと言えるほどに時が経てばそれさえも笑い話になってくるでしょう、失敗も思い出なのです」

理事長「上手くいきすぎはつまらないのでした」



669: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:28:55.73 ID:AxJH6H7J0

~~~~~

理事長「さて、今回の物語はここで終了です」

理事長「九つのストーリーはどうだったでしょうか?」

理事長「彼女たちはまだ、どこかで奇妙な物語を続けているのでしょう」

理事長「さて、私はそろそろミーティングあるので行きますね」

理事長「また、どこかで再び会えることを願ってさようなら」

理事長「なんてね」

ポンッ!

マキ「いつから理事長だと錯覚していた?」

マキ「チートならオブジェクトでも何にでも姿を変えられえるわ!」



670: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:31:14.88 ID:AxJH6H7J0

マキ「…で、どうすればいいんだろう」

マキ(この後どうすればいいか何も聞いてないんだけど…)

にこ「なーに迷ってんのよ!」

マキ「!」

にこ「さっさと終わらせればいいのよ!」

にこ「えー!ここまで見ていただきあり」

ピーピピピピピ!

『このまま終わらせた場合 終わる』

終わらせなかった場合 終わる』

カチッ

『3』

花陽「え?!」




671: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:33:41.93 ID:AxJH6H7J0

花陽「どっちも同じなんてきいてないよぉ!」

『2』

花陽「えっと…えっと…」

『1』

花陽「任せます!お願いします!」

ピー!

絵里「よしっ! この物語が終わらない代わりに叶えたい願いが一つ叶えられるチョコを作ってもらったわ!」

絵里「あー…」

希「わしわし!!」ワシワシ

絵里「ひゃあ?!」ポロッ



672: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:36:31.96 ID:AxJH6H7J0

希「あー…やっぱりえりちのは柔らかい…」

絵里「チョコがああああ!!!希のバカー!!!」ペシッ

希「痛いってえりち…」

希「ウチは胸を揉まないと死んでしまうって何度も…」

海未「大丈夫ですよ!私が近くにいる限りは誰も死にません!」

希「え…そんなこと言われてもなぁ…」

穂乃果「凛ちゃあん…ずっと一緒だよ?」ギューッ

凛「う、うん」




673: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:38:18.96 ID:AxJH6H7J0

凛「穂乃果ちゃんの瞳は青色なんだね」

穂乃果「うん!」

凛「青の瞳は心が広い、冷静、綺麗な人が持つ瞳なんだって」

凛「穂乃果ちゃんはそうなの?」

穂乃果「んー…?凛ちゃんには心の広いお姉ちゃんだよっ!」

穂乃果「大好き凛ちゃん!」モギューッ

凛「苦しい…」



674: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:42:34.59 ID:AxJH6H7J0

彼女たちはまだ奇妙な物語を続けてるのでした

でも心無しが楽しそう?
だから私も混ざりにいくのです

私はなんかみんなと比べるとそこまで奇妙な存在では無かったけど仲良くなれるかな?

なれるよね!

パタンッ

ことり「完成っ♪」

ことり「ここまで見てくれた方本当にありがとうございました♪」ペコリッ

ことり「またの機会にまた会いましょうね!」

ことり「それでは!」

END



675: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:45:20.39 ID:AxJH6H7J0

ということで終わりです
ここまで見てくれた方ホ本当にありがとうございました
これを書いてる時に今はμ'sよりAqoursだしAqours書けばよかったかなって思ったので今度Aqours版を書く予定です、その時もよろしくお願いします



676: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 04:46:33.04 ID:AxJH6H7J0

最後にストーリーの元ネタです

花陽→+LIFE
絵里→何年か前にテレビつけてたまたまやってたアニメ(調べたけど何も出てこなかった)
海未→特に無し
穂乃果→特に無し
希→吸血鬼
凛→特に無し
ことり→ラブノベルス(題名だけ)
真姫→特に無し
にこ→もしもボックス※原作は全然違う内容、もしもしからきっと(題名だけ)



677: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 05:15:31.63 ID:kPpRGfU/0

乙でした
絵里のやつはショコラの魔法かな?



678: ◆iEoVz.17Z2 2016/11/02(水) 05:23:12.18 ID:AxJH6H7J0

>>677多分そうです、ずっともやもやしてたんでありがとうございました
それと>>676のにこのところもしもしからきっとになってますがミスです気にしないでください、電話だけにもしもしともしもかけたと思ってください



679: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 06:51:20.55 ID:Z6qUb1mo0

乙です
全部世にも奇妙な~のネタかと思ったら>>1のオリジナル多いね
すごい
Aqours版も期待



680: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 19:18:17.03 ID:VVsUHZng0


オチもしっかりしててめちゃくちゃ良かった



684: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/06(日) 00:04:35.36 ID:MUOC0aino


どの話も面白かった


SS速報VIP:穂乃果「みんなで叶える奇妙な物語」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476491804/