1: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:48:28.25 ID:4KCvGq/C.net

千歌「穂乃果さんと1つになるために数えきれない人類が向かってるんだよ!」


曜「ええ……」



3: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:50:03.58 ID:ZU6GTnXL.net

千歌「わたしが穂乃果さんが卵子だと確信するまでを伝えると長くなるんだけどね」

曜「……うん」

千歌「わたしはμ'sに、穂乃果さんにひとめぼれしたのは知ってるよね」

曜「もちろん」

千歌「だからわたしは考えた。何故穂乃果さんは人を惹きよせるのか」

曜「ま、なにごとも疑うことが大事だからね……」

千歌「そしてわたしはある結論にたどり着いた。穂乃果さんは卵子だと」

曜「……論理が飛躍してる。証明しなければ無意味な結論だ」



4: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:50:38.09 ID:ZU6GTnXL.net

千歌「まぁ聞きたまえ、まず卵子の定義を『これ以上にないえっちなもの』だとする」

曜「……異論はないね。卵子はえっちだ」

千歌「わたしは穂乃果さんの写真を集めてるとき、それらを見てこれ以上にないえっちな気持ちになった」

曜「だめだよ、主観が混じるから」

千歌「曜ちゃんも見たらわかる」シャシンピラッ

曜「………………けしからん。私は興味はない」

千歌「今、『けしからん』といったね?つまりこれは『けしからん』と認識した。これはアプリオリ(先経験的)な総合的判断だ。つまり人類共通の認識なのだ」

曜「私は穂乃果さんをアプリオリにエロスだと認識したのか……!」

千歌「とにかく、これで穂乃果さんが卵子だということが証明された」



5: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:51:24.32 ID:ZU6GTnXL.net

曜「ちょっと待った。この証明にはまだ不十分な点がある」

千歌「なんだい?」

曜「それは卵子なるものが本当に存在するのかということだ」

千歌「……いい質問だね」

曜「この質問も既に想定済みだったというのか」



6: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:52:01.17 ID:ZU6GTnXL.net

千歌「『これ以上にないえっちなもの』の存在証明。この問題は神の存在証明にも通ずるものだ」

曜「我々は有史以来の壮大な問題に取り掛かろうとしているのか……!」

千歌「さっき証明した公理『穂乃果さん=卵子』を思い出してみよう」

曜「……うん」

千歌「即ち穂乃果さんの存在が証明されたら即ち卵子の存在証明になる」

曜「……異論はないよ。μ'sに誓って」



7: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:52:47.49 ID:ZU6GTnXL.net

千歌「では、まず『穂乃果さん』が存在しないと仮定する」

曜「はい」

千歌「しかし我々は『穂乃果さん』と聞いて、あの顔、あの腰、あの胸を思い浮かべることができる」

曜「たしかに」

千歌「これは先程の仮定と矛盾する。つまり仮定が間違っていたということだ」

曜「なんということだ。やはり穂乃果さんは存在した」



8: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:53:36.71 ID:ZU6GTnXL.net

千歌「曜ちゃん。私たちは『穂乃果さん=卵子=これ以上にないえっちなもの』の存在を証明した」

曜「うん」

千歌「次に『卵子』の存在証明は神の存在証明に通ずると、わたしが言ったことを思い出したまえ」

曜「もちろん覚えてるよ」

千歌「神の定義を『完璧なもの』とする。したがって神はエロスを完璧に含んでいることにもなる」

曜「間違いはないよ」

千歌「つまり神も『これ以上にないえっちなもの』なのだ」

曜「な、なんだって……!」

千歌「そして、『これ以上にないえっちなもの』が存在するならば、即ち神も存在する」

曜「…………!!!」

千歌「次に、曜ちゃんは『こんなに簡単に神の存在証明ができるなんて……』という」

曜「こんなに簡単に神の存在証明ができるなんて………………ハッ!」



9: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:54:04.00 ID:ZU6GTnXL.net

千歌「……今どこまで話したっけ」

曜「神がなんとかかんとか」

千歌「頭が混乱してきたのだ。オーバーワークはいかん」

曜「……では一回最初に戻ってみよう。千歌ちゃんがいった『穂乃果さんと1つになろうとする数え切れない人類』について一度考察する必要がある」

千歌「そうだった。私は大変なものを忘れていたよ」

曜「私がいなかったらとんでもない誤謬に陥っていたかもだね」

千歌「やっぱりわたしは曜がいないとだめだめだよ……」

曜「まったく、仕方ないなぁ千歌ちゃんは……ぅえへへ///」



11: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:54:31.90 ID:ZU6GTnXL.net

千歌「本題に戻ろう。ここからは『僕たちはひとつの光』の歌詞が鍵となるわけだ」

曜「と、いいますと?」

千歌「これは園田海未さんが最後に作詞した曲、つまりダイイングメッセージ」

曜「ええ」

千歌「わたしも一介の作詞家だ。故に彼女の言いたいことがわかる」

曜「ぜひとも教えてほしい」

千歌「詩というのは即ち隠喩だ。この歌詞も隠喩」

曜「異論はない」

千歌「『小鳥の翼は大きくなって旅立ちの日だよ』これは射精のメタファーなのだ」

曜「なるほど」



12: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:55:17.61 ID:ZU6GTnXL.net

千歌「そう考えればあとは簡単。『遠くへと広がる海の色暖かく』これは羊水を示している」

曜「としたら……『ほのかな予感から始まり』『今が最高』『こんなにも心がひとつになる』『このまま踊ろう』これらは……」

千歌「あとはわかるね……つまり」

曜「…………」ゴクリ

千歌「園田海未さんは穂乃果さんとの性交に成功したのだっ!」

曜「今、驚愕の事実が暴かれた……!」

千歌「あの海未さんも、われわれと同じように穂乃果さんへ欲情したんだね。よかったよかった」



13: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:56:06.94 ID:ZU6GTnXL.net

千歌「ここから、問題の『穂乃果さんと1つになろうとする数え切れない人類』を『園田』としておこう」

曜「うん」

千歌「『園田』は『穂乃果さん』とひとつになった。これは過去形だ。何故ならその時はすでに過ぎたからだ」

曜「はい」

千歌「ひとつになったということは、『園田=穂乃果さん』といって差し支えないだろう」

曜「うん、間違いない」

千歌「ここで思い出してほしい。『園田』の定義は『穂乃果さんと1つになろうとする数え切れない人類』であることを」

曜「忘れるわけがないね」

千歌「やはり曜ちゃんは聡明だ」

曜「そうかなぁ……?///」



15: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:58:30.13 ID:ZU6GTnXL.net

千歌「閑話休題。『穂乃果さんと1つになろうとする数え切れない人類』とは、つまり穂乃果さんに欲情するすべてなのだ。そうすると、全て繋がる」

曜「どういうことなんです?」

千歌「つまり、さっき穂乃果さんをエロスと認識した我々は『園田』なのだ」

曜「我々は無意識的な園田だったのか……!?!?」

千歌「ここから導き出されること……それは『千歌=園田=曜ちゃん』、即ち『千歌=曜ちちゃん』が証明された」

曜「私は千歌ちゃんだったのか!!!!」

千歌「そう。私は曜ちゃんでもある」

曜「わたしたちは既にひとつだったのか……!」

千歌「一度公理を整理しよう。『神=これ以上にないえっちなもの=卵子=穂乃果さん=園田=千歌=曜ちゃん』」

曜「なんということだ。われわれは神だったのか」

千歌「残念ながらそういうことになる」

曜「我々は理性を手に入れてしまった故に神になってしまったんだね」



16: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:00:27.06 ID:JfwvICDn.net

千歌「…………μ'sは既に解散してしまっている。故に、卵子としての穂乃果さんは既に死んでいるのだ」

曜「……なんということだ。ある哲学者が『いわば人間は常に精神をレイプされている』と言ったが、それをようやく実感した。ただ私達がレイプに気づいていないだけなんだね」

千歌「それを知った翌日、わたしたちの心に太陽が昇ることはないだろう」

曜「そんな……」

千歌「つまり卵子としての穂乃果さんは失われているのにもかかわらず、我々は見て見ぬフリをしていた」

曜「なんというニヒリズム……!」

千歌「われわれの神は既に死んでいるのだ」

曜「何をしたら卵子を取り戻すことができるんだ……」



17: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:01:03.40 ID:JfwvICDn.net

千歌「……そもそも、最初にわたしがスクールアイドルになったのは卵子になるためだったのではないのか」

曜「そうだったの!?」

千歌「いや、違う。穂乃果さんがわたしを卵子にするように仕向けたのだ。あの時、あのアキバで」

曜「これが世に聞くコペルニクス的転回……」

千歌「今なら言える、わたしがスクールアイドルになった理由。『太陽が眩しかったから』」

曜「なんという不条理だ」

千歌「だめだよ曜ちゃん。わたしの崇高な思想を実存主義だの不条理だのといったものに分類しないでくれたまえ」

曜「……ごめん」シュン



18: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:01:34.46 ID:JfwvICDn.net

千歌「そして順調に卵子になっていったわたしは気づいた。神と卵子を取り戻す方法は一つしかない」

曜「それは一体……」

千歌「……簡単なことだよ。2つの卵子をひとつにするしかない。1人の卵子はただの卵子なんだよ」

曜「もしかして、穂乃果さんが海未さんと交わった理由って……」

千歌「おそらく海未さんも卵子だったのだろう」

曜「…………でも卵子は、今は千歌だけだよ、μ'sは失われてしまった……」

千歌「思い出してよ、あの公理を。絶対的な、宇宙の真実を。『神=これ以上にないえっちなもの=卵子=穂乃果さん=園田=千歌=曜ちゃん』」

曜「………………」

千歌「そう。曜ちゃんもこれ以上にないえっちなものなんだよ」

曜「…………私は卵子だったのか」

千歌「だから曜ちゃん……ひとつに、なろ?」

曜「……千歌ちゃん///」



19: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:02:34.50 ID:JfwvICDn.net

シャツを脱いだ曜ちゃんを見て、背徳感と高揚感がわたしの中でせめぎあった。
おもむろにブラを外すと、真珠のような乳房が現れる。
わたしの胸の鼓動はいよいよはやくなった。
おもむろに胸の果実を手に取って、官能的な繊細さと、その裏にある気高さ、芽生え始めた母性を感じた。

自分が裸になっていたことすら気づいてなかった。
唇を重ねるごとにわたしの体は一層激しく燃えた。
真っ白な肌で熱くなっている肌に触れれば、互いに溶けあってるように感じた。
空間を彩る声がどちらのものかわからなくなった。


「あっ♡ あっ♡ 私のなかの穂乃果さんがっ♡千歌ちゃんのなかのっ♡ 穂乃果さんを求めてるよっ♡」


わたしたちはひとつになった。



20: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:04:20.47 ID:JfwvICDn.net

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-20XX年、某所にて-


梨子「ねえ、そこのきみ」

少女「……なーに?お姉さん」

梨子「……ごめんなさい、人違いだったみたい」

少女「なーんだ、つまらない。お姉さんもしかしてニート?」

梨子「いや、ちょっと人を探してるの」


あの日、突然彼女たちは失踪した。
失踪というよりも、消えたと言った方が的確かもしれない。
しかしそれも正確ではない。
彼女らを覚えていたのは私だけだった。
家族さえも覚えていなかった。
彼女たちの手がかりは、置きっぱなしのカバンと脱ぎ捨てられていた衣服だけだった。



21: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:05:07.23 ID:JfwvICDn.net

カバンの中の千歌ちゃんノートを読むと、そこには『卵子』に関する記述があった。
突然の神隠しの原因はこれだと、私は直感でわかった。
ノートに書いてある記述が本当ならば、彼女たちの失踪は、運命の悲劇と言って間違いない。

『卵子』は中学生~高校生の女の子に憑き、類稀なる扇情の力とカリスマ性を授ける。

時が来ると、他の『卵子』の宿主と性行為を行い、2人をどこかへ連れ去ってしまう。
千歌ちゃんノートによると、『淫蕩と淪落に満ちた花園』に誘うらしい。
千歌ちゃんはすでに自らを蝕む『卵子』の存在に気づいていた。
何度も『卵子』と対話し、何度も『卵子』の宿主としての運命に泣いたのだろう。
その苦しみは想像に難くない。

『卵子』はもう1つ、特異な現象を引き起こすことができる。

『卵子』に連れ去られた者は、やがて人々の記憶から忘れられるのだ。
無意識のうちに葬り去られるように、映像や写真を見ても、彼女らは記憶の淵に追いやられる。

しかし『卵子』の宿主は、消えた者を覚えている。
彼女らの末路を、自らの行き至るところに重ねて。



23: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:13:45.97 ID:TGjmCcVz.net

『卵子』はどのように女の子たちに取り憑くのか、私には分からない。
千歌ちゃんノートにあった、最後の言葉。


『穂乃果さんのように輝きたかった』



少女「え……8人とも連絡が取れないんですか!?」

梨子「…………そういうことね」

少女「大変ですね…………」

梨子「……………………」

少女「…………私、実はAqoursのみなさんに憧れて、スクールアイドルをやっているんです」



24: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:14:59.76 ID:TGjmCcVz.net

梨子「………………え」

少女「だから……その、梨子さん……早くメンバーのみなさん、見つけてくださいねっ」

梨子「………………」

少女「そのときには、わたしもきっと、梨子さんにバカにされないくらい、すごいスクールアイドルになってますから!」

梨子「…………そんなこと言われたら………頑張らないわけがないよ」

少女「…………えへへ」ニコッ

梨子「………………ねえ、暇ならそこら辺でお話でもしない?」

少女「え、いいんですか!?」



ようやく私は理解した。

『卵子の意志』は、憧れによって継がれていくのだ。



25: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:17:45.74 ID:c5Ycj7KV.net

風が吹いた。
私は攫われかける帽子と乱れる髪を抑えた。
街路樹が揺らされる。
道の上で葉がかさかさと音を立てた。

広がる蒼穹を仰ぎ、まばゆく照る太陽を見た。
それは私にとって眩しすぎるように思われた。


少女はにこりと笑った。
つられて私もおもわず微笑む。

待ってて、みんな。
すぐにそっちに行くから。



──すべての夢見る人が報われますように。
──すべての卵子と、園田が結ばれますように。








26: ◆V1pkaMEA4MJn (SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:20:08.60 ID:c5Ycj7KV.net

梨子ちゃんがμ's知らない理由を個人的に解釈しようとした
ところどころある矛盾は許してつかあさい



34: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:43:08.44 ID:+/5/AF9B.net

これが文章力の無駄遣いか…



35: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 01:01:44.80 ID:WnZZQh7c.net

なんだかわからないが凄みだけは伝わってきた



36: 名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 01:18:58.78 ID:yEJFLanl.net

先天的に卵子は草

確かに人類は皆そうだけどさ


元スレ
千歌「穂乃果さんってもはや卵子だよね」 曜「えっ」
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1492526908/