過去作
淡「サキ、みかん取って」

咲「宮永咲の、お先におやすみなさい」

咲「宮永咲のお先におやすみなさい」淡「二局目っ!」

咲「宮永咲の、お先におやすみなさい」モモ「3局目っすよ」

咲「宮永咲のお先におやすみなさい」健夜「4局目だね」

咲「宮永咲のお先におやすみなさい」アシ「5局目ですね」【咲先ラジオ】

健夜「咲ちゃん、アイス買ってきたよ」

咲「宮永咲のお先におやすみなさい」憧「6局目ね」【咲先ラジオ】

咲「宮永咲のお先におやすみなさい」霞「ふんふむ…7局目ね」【咲先ラジオ】

淡「大星淡の、今夜はスター☆ナイトっ!」咲「えぇ…?」【咲先ラジオ8局目】

咲「日常だよ、お姉ちゃん」 照「日常、だね」

咲「猫ちゃんかーわいいーっ!」 和「……」

咲「宮永咲の」アシ『お先におやすみなさい』【咲先ラジオ第9局目】

健夜「いよいよ開戦インターハイ」咲「私は観戦」【前編】

健夜「いよいよ開戦インターハイ」咲「私は観戦」【後編】

健夜「まだ終わらないインターハイ」咲「Bブロック、ですね」【前編】

健夜「まだ終わらないインターハイ」咲「Bブロック、ですね」【後編】

【咲-Saki-】健夜「大切な貴方と」

咲「宮永咲のお先におやすみなさい」照「宮永姉妹の、だね」【咲先ラジオ第10局目】

健夜「そろそろ閉幕インターハイ」咲「終盤戦、ですね」

【咲-saki-】咲「認めたくない恋心」健夜「……??」

健夜「無事に閉幕インターハイ」咲「日常編、ですね」【前編】

健夜「無事に閉幕インターハイ」咲「日常編、ですね」【後編】



SS速報VIP:健夜「無事に閉幕インターハイ」咲「日常編、ですね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489830370/



374: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:11:18.28 ID:2vVoa4Qn0

長野編

【全国編1,インターハイ】


~インハイ開始数日前・東京、某所~



「―――さん」


みなも「ん……」


「―――さん……くだ…い」ユサユサ


みなも「うぅん……」

みなも「おかーさん……あと5時間だけぇ…」ムニャムニャ


「…なもさん!みなもさんってば!」




和「みなもさん!あと5時間どころか、すぐに起きないと降り損ねてしまいます!!」ユサユサ






375: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:12:04.50 ID:2vVoa4Qn0



みなも「…あ……」ムクリ

和「やっと起きましたか」


みなも「そういえば、新幹線乗ってたんだっけ…いつの間にか寝てたや」ノビ-


和「優雅に伸びをしてる暇はありませんよ!ほら、荷物持って!」

和「行きますよっ」


みなも「はぁい」ノソノソ

みなも「もう、和はせっかちだなぁ」


和「なんですかその言いぐさは!私が起こさなかったらですね、どこまで行ってしまってたか……」ア-ダコ-ダ


みなも「はいはい分かったってば!ありがと和ー」

和「全くもう。ほら、行きますよ」





376: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:12:33.30 ID:2vVoa4Qn0



お爺さん「ちょいとお嬢さん達、何かの大会かい?」


みなも「ん……?ああ、うんそうだよ、麻雀のね」

和「み、みなもさんっ。少しは言葉遣いを……」


お爺さん「おぉ、麻雀のインターハイかね。ワシも毎年楽しみにしていてのお」

お爺さん「どれ、飴玉をやろう。頑張っての」スッ


みなも「ありがと。わたしアメ好きだから嬉しいよ」ヘヘ

みなも「それじゃ、もう降りるから。ばいばいお爺さん」フリフリ


お爺さん「うむ。健闘を祈っておるよ」フリ


和「あ、ありがとうございましたっ!」ペコペコ





377: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:13:02.47 ID:2vVoa4Qn0


みなも「あ、この飴おいひぃ」モゴモゴ


和「まったくみなもさん、少しは礼儀を重んじてくださいっ」


みなも「お固いなあ、和は。フランクに接してくる人にはフランクで良いの」

みなも「変に気を使う方がおかしいよ」


和(みなもさんが誰かに気を使っている所を私は見たことがありませんが…)


和「そもそも、人見知りじゃなかったんですか?」


みなも「さすがに、ああいうお爺さんなら平気だよ」


和「そうなんですか」





378: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:13:36.01 ID:2vVoa4Qn0



久「あ、やっと降りてきたわね」


まこ「おはようさん、みなも」


優希「乗って10分で夢の世界に旅立ってたじぇ!」


みなも「え、ウソ。わたしそんなに早く寝てた?」チラ


和「はい。私にもたれかかってきたお陰で、若干肩が凝りましたよ」フゥ


みなも 優希「「それは、その胸についてるメロンのせいじゃない?(だじぇ!)」」


和「ふ、2人ともっ!」プンスカ


久「はいはい。はしゃぐのはその辺で終了!」パンパン

久「一先ずホテルへ向かうわよ~」





379: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:14:05.62 ID:2vVoa4Qn0


まこ「和、みなもから目を離さんようにの」

優希「ここではぐれたら、みなちゃんとは一生会えなくなると思うことだじょ」


みなも「失礼だなぁ……」

みなも「まあ、その通りだけどさ。和、よろしくね」


和「分かっています、みなもさんの事は私に任せてください」グッ


久「頼りにしてるわ。じゃ、他の皆もはぐれずに付いてきてね~」テクテク


優希「夢の東京だじぇ」ワクワク


和「遊びに来た訳じゃないんですからね」


久「でも、時間があれば観光しても良いかもしれないわ」


まこ「そうじゃね」フフ





380: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:14:43.16 ID:2vVoa4Qn0




和「み、みなもさん!手を握っているのにどうして逆方向へ進もうとしているんですか!」


みなも「いや、あっちかな?って思って」


和「意味分かりませんよ!?どんな根拠で言ってるんですか!」

和(目を離さない所か、手も離してはいけませんね……)


みなも(どうしてだろ……本当に、あっちの気がしたんだけど…)


和「ほら、部長について行けばいいんですからっ!手を離さないでくださいね」ギュ


みなも「ん、りょーかいだよ」ギュ-


和(……大変ですが、役得ですね)





381: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:15:19.05 ID:2vVoa4Qn0


――――――少し離れた場所


『ちょっ、先輩そっちは逆方向ですよ!!』

『どうして手繋いでるのに真逆に行こうとしてるのかな……』


『いや、あっちかなぁ…と思いまして』


『その自信は一体どこから……!?』

『そんな先輩も可愛いです』


『でもホントに、あっちな気がしたんですよ』

『死神が先輩を誘っているんじゃないでしょうか……迷ったら生きて帰ってこれそうにありまし…』

『不吉なこと言わないようにね!?』



――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――





382: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:18:12.23 ID:2vVoa4Qn0



~東京、清澄高校某宿泊ホテル~



優希「とうちゃーーーく!!」ワ-イ


久「中々いい部屋ね」マンゾク


まこ「和、大丈夫か?」


和「し、心配ありません大丈夫です……」クタクタ

みなも「ご、ごめんね?なんか、わたしが疲れさせちゃったみたいで」


久「みなもが気を使って謝るレベルって……どれだけ壮絶だったのよ」


優希「私達の見ていない所でなにが!」


和「いえ、本当に大丈夫ですので。みなもさんも、気にしないでください」


みなも「そう?まあ、後で肩でも揉んであげるよ」


和「ふふ、ありがとうございます」




383: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:18:53.46 ID:2vVoa4Qn0


久「えーっと、それじゃあ皆聞いてくれるかしら?」

久「ああ、楽にしたままで良いわ」



久「無事東京に着いたわね、一先ずお疲れ様」


和「お疲れ様です」

みなも「おつかれー」

優希「新幹線は耳が痛かったじぇ……」



久「えっと、今日から大会までの予定だけれど」


みなも「麻雀でも打ち続ける?」


久「いえ。それも考えたけど、大会までは各自自由行動とするわ」





384: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:19:45.00 ID:2vVoa4Qn0


和「えっ?」

まこ「ふむ」


久「あまり気を張りすぎるのも逆効果だと思うしね」

久「観光するも良し、ここで寝て過ごすのもよし、強豪校の研究もするもよし。」

みなも「近くの雀荘を荒らしに行くのもよし」


久「……それはまあ、程々にしなさい」


和「止めないんですね……」

久「そんな感じで各々、自分の為になる事をするように!」


久「ただし、鈍らないよう最低限の調整はする事」


優希「おおお、自由とは部長太っ腹だじぇ!」


みなも「りょーかい」


和「部長がそう言うのなら……分かりました」


久「高校生らしく、節度のある行動をして頂戴ね」

久「それじゃ、解散!」







385: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:21:10.69 ID:2vVoa4Qn0


優希「よっしゃぁー!のどちゃん、みなちゃん!早速近くの探検に行くじぇ!」


和「あまりはしゃぎ過ぎると転びますよ」


まこ「ワシはホテルの施設でも見てくるかの」


和「みなもさん、行きましょう?」


みなも「ああ、うん……」

みなも「先にロビーで待ってて。すぐに行くから」チラ


久「……?」


和「分かりました。出口にいれば迷って外に出る危険もありませんしね」


みなも「ホテルの中で迷子になんてならないってば」


優希「それじゃあ、先に行って待ってるじぇー!」タッタッタ

和「あ、こら!ゆーき、走らないでくださいっ」テクテク




386: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:21:45.40 ID:2vVoa4Qn0


バタンっ



みなも「優希、元気だなぁ」


久「そうね。あの子らしいわ」クスクス


みなも「……それで?」チラ

久「??」


みなも「久は、そう見えないけど」


久「……あら、心外ね。」

久「私だって、こう見えて楽しんでるわよ?」



みなも「……そ?」


久「ええ」


みなも「……」

みなも「わたしが言えた事じゃないけどさ」


久「……?」




387: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:22:46.63 ID:2vVoa4Qn0


みなも「優希も、まこも、和も。久が思ってる以上に強いから」

みなも「余計な事考えずに、久は麻雀を楽しめば良い。夢のインハイでしょ?」



久「……」


みなも「大丈夫。わたしは……わたしたちは、負けない」

みなも「だから久は、久の麻雀を打って」


久「……」


みなも「それじゃ、わたし行くね」テクテク



久「みなも」


みなも「……」ピタ


久「……今貴女は、誰のために麻雀を続けているのかしら?」


みなも「……」


みなも「……そんなの、決まってるよ」クルリ




みなも「わたし自身のため」





久「……」ジッ

みなも「……」


みなも「それじゃ、行ってきます」スッ



ガチャ……バタン



久「……」

久「……ふぅ」


久「まったく、あの子らしいわね」



久「……でもね、みなも。私は、貴女の方が…」



――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――




388: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:25:08.53 ID:2vVoa4Qn0


【全国編2,抽選会、そして】


~インハイ会場~


優希「おおおー!ここが抽選会場かぁ!」


和「さすがに広いですね」


まこ「部長は既にステージ脇に待機しとるんじゃろうか」


優希「でも惜しいじぇ。抽選に参加するのが部長って決まりがなければ、私が行って宣戦布告してきたのにな!」


和「恥ずかしいから絶対にやめてください」


優希「なんですと!?のどちゃん、戦いは始まる前に勝敗が決まるんだじぇ」

優希「まさに先手必勝!」





389: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:25:36.01 ID:2vVoa4Qn0


まこ「いや、意味不明じゃ」


和「そうですよ……みなもさんも何か言って」ピタ

和「……」


優希「どうしたのどちゃん?」

優希「……あれ?そういえば、みなちゃんはどこだ?」


まこ「……おいおい、まさか…」



和「しまった……気を抜いていました…!!」


和「また迷子ですかぁぁ!!」



――――――
――――――





390: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:26:14.20 ID:2vVoa4Qn0


~会場内、廊下~


みなも「……」プルプル


みなも「ここ、どこぉ…?」グスッ



みなも「まったく…和ってば、しっかり見ててよね!!」プンスカ


みなも「にしても、気付いたらここにいたよ……」

みなも「気を付けないと、ホントに命が危ないかも」



みなも「はぁ…こんな事なら、恥ずかしがらずに和の手握ってれば良かったや」


みなも「……とりあえず、直感で…」テクテク


みなも(うーん……)キョロキョロ


みなも「こっち、かな」スタスタ







391: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:26:41.98 ID:2vVoa4Qn0



「なあ、もし偶然和に会っちゃったらどうする?」

「それはもう、仕方ないんじゃない?」


「……会っちゃうかもなぁ…!」

「あはは、ほんとは早く会いたいからね」



みなも(……ん?)ピク



「ひうっ…!?」ビク

「な……っ!?」ビクッ


「え、2人ともどしたの?」



みなも「……」テクテク



みなも「……」ゴッッッ


「うっ…」クラ



(な、なに?この嫌な感じ……あの人から…?)


みなも「……」テクテク






392: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:28:54.11 ID:2vVoa4Qn0


「な、なにあの子……」

「暖かくない……」プルプル


(あれは……確か、長野県の…)


(なにか、尋常じゃなく冷たい物を感じたのです…)ビクビク





みなも「……」テクテク


みなも(あの先頭歩いてた長髪……危険だ)

みなも(どこの高校…?まさか見落としてたなんて)


みなも「……全国…」


みなも「この会場に、お姉ちゃんも……」

みなも「……」ブルッ



みなも「みんなのとこに、早く戻ろ……」スタスタ


――――――
――――――





393: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:29:57.54 ID:2vVoa4Qn0



~抽選会、開会式終了後・宿泊ホテル~



久「みんな、今日はお疲れ様」


久「お約束通り迷子になってたみなもと、探し回ってた和は特にね」


みなも「……悪かったね!」プイッ


和「部長も、抽選会お疲れ様でした」


久「いやぁ、面目ないわ。2回戦でいきなり永水に姫末と当たることになるなんて」


優希「永水と言えば巫女さんのとこだな!」


まこ「ほぼ全員が巫女服来とったな…うちの店でも取り入れてみようか」


みなも「まあ、いつかは当たる相手でしょ。叩き潰すのが少し早くなっただけ、何も変わんないよ」


久「みなもは平常運転ね」


和「できれば、迷子の方は平常通りをやめて欲しいのですけど…」


みなも「もう大丈夫だってば。」





394: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:30:39.37 ID:2vVoa4Qn0


久「とにかく、早いもので明日は早速一回戦が待っているわ」

久「……ま、和とみなもの出番は来ないと思うけどね」


みなも「久……どれだけ自身ないのさ…」

みなも「いくらなんでも1回戦で中堅が飛ばされるなんて事ないから安心しなよ」


久「違うわよ!!」ビシッ


久「私で、どこかを飛ばして終わらせて来るって事」ジッ


みなも「あ、そっちね」


和「またそんな常識的じゃないことを……」


みなも「なら和、賭けようか」


和「えっ?」





395: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:31:36.24 ID:2vVoa4Qn0



みなも「わたしは、久で終わる方に賭ける」

みなも「負けた方は……そうだなぁ、言う事をなんでも聞くってことで」


和「な、なんでも!?」


みなも「うん。なんでも」ニコ


久「あら、みなもが私に賭けるなんて意外ね」


みなも「そ?わたし、久の事は信頼してるつもりだけど」


久「……そっか」




和(なんでも……なんでもということはつまり、なんでも!!)ドキドキ


和「良いでしょう。賭けます」キリッ

和「なんでもという約束、忘れないでくださいね」フフン





396: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:32:05.56 ID:2vVoa4Qn0



みなも「そっちこそ。後で恥ずかしいですー!って言ってもやめてあげないから」


和「な、何をするつもりなんですか!?/////」


みなも「ふふ、さーねー」


優希「染谷先輩はどうだと思うんだー?」


まこ「……そんなん、決まっとるじゃろ」


優希「??」


まこ「あの、みなもが賭けたんじゃ。結果は分かりきっとる」


優希「……それもそーだな」フフ



――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――





397: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:37:09.24 ID:2vVoa4Qn0


【全国編2.5,いつかの記憶】


咲「ねーねー、お姉ちゃん!」


照「……」カキカキ



咲「むっ……」

咲「ねえ、みなも?」チラ


みなも「うん?なに、さk」


照「みなも」カキカキ

みなも「!!」ハッ



みなも「……」カキ

みなも「……」チラリ


咲「むぅ……!」ジ-ッ


みなも「……あぅ…」カキカキ





398: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:37:58.23 ID:2vVoa4Qn0



咲「2人ともぉ!!もう30分も経った!宿題始めてから30分も経った!!」

咲「早くプール行こーよー!!」ワ-ワ-



照「咲、お母さんと約束したでしょ?」

照「ほらみなも、どんな約束だっけ」


みなも「えっと……算数の宿題を終わらせ」チラ


咲「うっ……」ウルウル


みなも「……30分、宿題を頑張る…だったかな」



咲「!!」パァッ


照「み、みなも…!?」エッ





399: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:38:49.18 ID:2vVoa4Qn0


咲「ほら!ほらほら!みなもだってこう言ってるよ!」

咲「たすーけつで2対1!私たちの勝ちだよ、やったねみなもー!」ギュ-ッ


みなも「えへへ……咲、あんまり抱きつかれると熱いよっ…///」


照「まさか、みなもが裏切るとは……」ハァ



みなも「だ、だって、咲が可哀想で……」


照「それじゃあ、咲が宿題終わらなかった時に、みなもも手伝ってあげなきゃいけないよ?」



みなも「ええっ!?な、なんでわたしも……?」




400: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:39:23.39 ID:2vVoa4Qn0



照「お姉ちゃんでしょ?お姉ちゃんっていうのは、そういうものなの」フフ


みなも(お姉ちゃん!!)キラキラ

みなも「しょ、しょーがないなぁ!」


みなも「咲、安心して?わたしがちゃんと、咲の宿題を手伝ってあげ」


咲「んぅ……」スヤスヤ



みなも「え、寝てる!?」

照「みなもに抱きついたまま……器用に寝るね」


咲「…へへ……はやく…ぷーる、いこぉよ…」ムニャムニャ


照「寝てたらプール行けないけど……」


みなも「あはは、咲可愛い」ナデナデ

照「それには同意」ウンウン




401: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:40:21.26 ID:2vVoa4Qn0



みなも「……っていうかさ照お姉ちゃん?」

みなも「お姉ちゃんが妹の宿題手伝うなら、照お姉ちゃんも咲の宿題を」


照「いやいや。2人も必要ないよ。ここは新米姉のみなもに任せる」


みなも「ずるい!!そーいう時だけお姉ちゃんの権利を発動させて!」


照「ふふ、次女は長女と末妹に板挟みされて大変だね」クスクス


みなも「むぅ!!分かったよ!なら、咲の面倒はわたしが見るんだからね!」

みなも「お姉ちゃんには渡さないんだから」プイッ





402: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:41:15.63 ID:2vVoa4Qn0



照「それなら私は、可愛い妹2人の面倒を見るよ」


みなも「だ、だめっ。もう咲はわたしのだから、照お姉ちゃんは触れませーん!」ギュ-


照「残念。妹2人のものは私の、つまりみなものものは私のものなので、触れてしまいます」ムギュ-ッ


みなも「ぐえ……て、照お姉ちゃん!急に抱きつかれると熱いよぉ!!」


照「みなもは可愛いなぁ」ナデナデ


みなも「やめてってばー!分かった!少しは咲をあげるから、やめて!その変な触り方やめてーっ!!」ジタバタ


照「よいではないか、よいではないかーってね」ギュゥ


みなも「むにゃぁぁぁぁ!!」




咲「う、うう……熱い……」ウ-ン



―――――――――
―――――――――――――――
―――――――――――――――




みなも「!!」バッ


みなも「……」

みなも「……夢、か」


みなも(随分と、懐かしい夢だな)


みなも「……照お姉ちゃん」






403: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:43:07.85 ID:2vVoa4Qn0



【全国編3,崩壊、変貌、選択】

~一回戦終了後・夜~


みなも「ふふん、悪いね和。コンビニ付いてきて貰った上に、奢ってもらっちゃって」


和「まさか、本当に部長が他校を飛ばして終わらせるなんて……」


みなも「久は無理なことは口に出さないからね」

みなも「にしても、律儀にお願い聞いてくれるんだね」


和「なんでも、という約束でしたし。コンビニで甘味をせがまれるとは思いませんでしたが」

和(もっと辱めを受けると思っていました)


みなも「夜って、どーしてこんなに甘いものが食べたくなるんだろうね」


和「……太りますよ?」




404: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:46:53.42 ID:2vVoa4Qn0



みなも「それが、わたしっていくら食べても太らない体質なんだよね」


和「なぁ!?」

和「そんなオカルト、ありえません!」


みなも「はは、それが本当……」


みなも「……」ピタ



和「そんな羨ましすぎる体質……」

和「って、みなもさん?」チラリ



みなも「……ぁ……あ…」ブルブル



和「みなもさん!?どうしたんですか、顔色が悪いですよ!」






みなも「…ね…ちゃ……んで…」






和「え…?」





405: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:48:51.77 ID:2vVoa4Qn0



菫「おい、照?」




照「みな、も……?」


みなも「ッッッッッ!!」ダッ




和「みなもさん!?」

照「待っ、みなも!!」




菫「おい、一体どうしたっていうんだ……ん、原村和?」


和「すみません、ゆっくりお話をしている暇はありません。私はみなもさんを追います」

照「なら私も」


和「少しは考えてください!あなたを見てあんな様子になったんですよ!?」


照「っっ……」


和「あ……ごめんない…」

和「……とにかく、任せてください」





406: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:50:43.76 ID:2vVoa4Qn0



照「……うん…」

菫(どういう事だ……?まさか、さっきの少女が昔照の言っていた…?)


和「……」

和「これ、私の連絡先です」スッ


照「え……?」


和「あなた達"3人"の間に何があったのか、全ては知りませんけど、みなもさんは元に戻りたいと願っています」


照「……」


和「では」タッタッタ





407: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:52:45.15 ID:2vVoa4Qn0


照「……」ギュ

菫「照……」



照「ごめんね菫。戻ろうか」


菫「良いのか…?あれは……」

照「違う。あの子は、菫に話をした子じゃない。」

照「……けど、同じくらい、私にとって大切な子」


菫「……そうか」


照(まさか、こんな場所で会うなんて…)



照(咲。私は、どうすればいい……?)



――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――




408: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:53:54.59 ID:2vVoa4Qn0



みなも「げほっ、げほっ……」

みなも「はぁ…はぁ……」クテ


和「みなもさん!!」ダッダッダッ


みなも「の、どか……」フラッ


和「大丈夫ですか!?少しおデコを失礼します」スッ

みなも「へへ……わたし、どれだけ弱虫なんだろうね」


和「凄い熱……みなもさん、いつから体調が悪かったんですか!!」


みなも「東京に来て、ずっと感じてはいたんだよ……?」

みなも「でも、いざ目の前に立つと……会うと…」




409: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:54:42.44 ID:2vVoa4Qn0



みなも「なんて言ったらいいのか、どんな言葉を発していいのか、分からなかった…」



和「喋らなくていいです。……とりあえず、ホテルに戻りましょう」オブリ



みなも「おんぶ……久しぶり…」

みなも「昔は、よく……ね…ちゃ……に…」



みなも「……」


和「……ごめんなさい。気が付かなかった、私は……」

和「アナタの力になるって、決めたハズなのに…」グッ



みなも「…」





『……ホント、馬鹿らしい』



――――――
――――――――――――
―――――――――――――――




410: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:56:46.58 ID:2vVoa4Qn0


~次の日・2回戦次鋒終了、昼休憩~




衣「だから、衣が出てやると言っている!」


和「無茶です!選手登録していない人が出ては、失格ですよ!」


衣「髪の色も似ているし、欺けるだろう!!」ワ-ワ-

一「衣、少し落ち着きなって」


衣「一……」


久「申し出はありがたいけれど、もう決めた事だわ」

久「あんな状態のみなもを試合には出せない。何があるか分からないからね」


透華「棄権、ですの?」


まこ「まあ、そうじゃね。」

優希「体調が悪いのに気が付かなかった、私達に責任はあるじぇ……」





411: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:57:49.10 ID:2vVoa4Qn0


衣「それで良いのか?お前達は、負けられない理由が」


和「……良いんです」


衣「ののか……」

和「……」


衣「……そうか。そう決めたのなら、衣は何も」



みなも「皆、何言ってるの??」


まこ「なっ!?」


和「み、みなもさん!?」


久「いつの間に起きて……って、寝てなきゃダメよ!!」


優希「そうだじぇ!もう無理する必要はないじょ!」



衣(これは……あの時の、あの大将戦の時の"ヤツ"に似ている)






412: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 14:59:01.73 ID:2vVoa4Qn0



みなも「???」キョトン

みなも「私は平気だってば!!ほら、中堅戦始まるよ?」


久「みなも……?」


みなも「棄権?しなくて大丈夫!ほら、体調なんてもう悪くないから!」ピョンピョン


みなも「……ね?」ニコリ


和(なんでしょう、この感じ……)

和(目の前にいるのは、みなもさん……ですが、みなもさんではないような…)



みなも「もーっ!ほら、皆固まってないで!」


みなも「後半戦も、頑張ろうっ!」ニッコリ



久「え、ええ……」コクリ


優希「どゆことだ!?みなちゃん、復活したのか…?」

まこ「分からん……けど、そのようじゃな」


衣「……」ジッ






みなも「ふふ、大会かぁ」





みなも「楽しもうね」




――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――




413: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:02:29.25 ID:2vVoa4Qn0


~インターハイ2回戦、大将戦~


恒子『さあさあさあ!!インターハイBブロック2回戦!』

恒子『永水女子に姫松高校という強豪校が当たる好カード!その大将戦の時間だぁぁぁぁぁ!!』


恒子『この激戦区を勝ち抜き準決勝へと駒を進めるのはどの高校か!!各校、大将の選手の紹介です!!』


健夜『……』



恒子『……?へいへいすこやん!!なんかボーッとしてない?』


健夜『あっ……ご、ごめんね?』

健夜『えっと、2回戦とは思えない程にレベルの高いブロックだなと思ってて』


恒子『ですよねー!言わずと知れた永水女子に姫松高校、それに加えて期待の新生の2校!』

恒子『宮守女子と、清澄高校ですからね!胸が高鳴ります!』




414: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:07:41.20 ID:2vVoa4Qn0



健夜『清澄……』


健夜(宮永、みなもちゃん……)

健夜(明らかに様子がおかしい。あれは、まるで出会った時の……いや、私の知らない、それ以前の……?)


恒子『では、選手の紹介です!!』

恒子『まずは永水女子~――――――』


健夜(大丈夫かな……。)





和「部長。本当に良かったんでしょうか……?」


久「分からない。……ごめんなさい、この決断は、半分私のワガママだったわ」

久「あの子、私に言ったのよ。私は私の麻雀を打て、麻雀を楽しめって」


和「……っ…」


久「なにが、どんな選択が正解だったのか……ごめんなさいね、本当に、部長として情けないわ」


和「そんな事はありません。私にも、分かりませんでしたから……」


和(みなもさん……)


和(私は結局、大事な所でアナタの役に立てない……)





――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――



415: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:09:57.86 ID:2vVoa4Qn0

――――――――――――――――――

~対局室~


豊音「よろしくね~」ペコリ


恭子「よろしくお願いします」ペコ


霞「よろしくお願いしますね」ニコ


恭子「永水に宮守……あと来てないのは清澄だけですか」

豊音「早く打ちたくって、来るのが早くなっちゃったよ~」エヘヘ

霞「あらあら、麻雀が好きなのね」クスクス


豊音「そーなんだよー。私と皆の、繋がりなんだよ~」


みなも「へえ、そんなに麻雀が好きなんだね」


豊音「わわっ!」ビックリ

恭子「い、いつの間におったんや……全然気が付かへんかった」


霞(この子……)





416: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:11:58.64 ID:2vVoa4Qn0


みなも「ねー」


みなも「一つ聞きたいんだけど、麻雀ってなにが楽しいの??」


豊音「え…?」


みなも「だってさ、負けたら悔しいでしょ?」


恭子「そらまあ、当たり前やんな」



みなも「でも、麻雀って競技は勝者が一人。結局は、勝った人以外はみんな負けて不幸になる」


みなも「人を不幸にする、それが麻雀」

みなも「違う?」


豊音「えっとぉ~……」アウアウ


恭子「あんなぁ……それは人それぞれやろ?」





417: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:13:30.49 ID:2vVoa4Qn0


みなも「えー、そうかなー?」

みなも「まあ、私だってあの頃は楽しいって思ってたんだけどね」


みなも「それなら教えてよ。麻雀の楽しさ、私にさ」


豊音「分かったよ~!私が皆から教わったこと、えっと、宮永さん……だよね!にも教えてあげる!」


恭子「生意気な1年は教育やな」



みなも「……よろしくね」


霞「……」

霞(少し……いえ、かなり不味いわね、これは……)



――――――
――――――





418: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:19:12.57 ID:2vVoa4Qn0



和「……部長…」


久「これは…まさか、こんな事が…?」


衣「……」フム






恒子『い、一体全体、何がどうなっているのでしょうか!!』

恒子『Bブロック2回戦大将戦。前半戦は各校が凌ぎを削り合う、接戦が繰り広げられていた……はずです!!』


健夜(……いや。前半戦も、そんな試合は行われていなかった。全て、あの子の掌)

健夜(一体どうして……なにがあったの?)



恒子『ですが後半戦……これは…』



清澄120000
永水98000
姫松95000
宮永87000




恒子『現在、南三局が終わりオーラスへ差し掛かるに至るまで……』

恒子『4校にツモは無し。全てロンのみ……それも、他校が清澄高校へ直撃を取る度に、清澄高校が直撃をした高校へロンをするという状況が繰り返されています』





419: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:21:14.54 ID:2vVoa4Qn0


健夜『つまり、点数が動いていない訳ですね』


恒子『どうなっているんですか…?私には、偶然こうなったとは思えないんだけど』


健夜『…分かりません』


健夜『……』

健夜『いえ、違いますね』



恒子『……?』


健夜『そっか、これが……』


恒子『すこやん??』




420: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:22:01.03 ID:2vVoa4Qn0



健夜(分かろうとしない、理解されない。)

健夜(これはきっと、あの時の……)



恒子『おっと!?オーラス、親の清澄高校宮永選手、動きますでしょうか!』


健夜『……槓材。予選でも、宮永選手は槓材を使った役、嶺上開花を和了る事が多かったですね』

健夜『現に、この後半戦でも頻繁に嶺上開花を和了っていました。』


恒子『では、ここで決めに来ると?』


健夜『……そうでしょう。』


健夜『これから起こる事。その選択は、"彼女"にとって、何を意味するんでしょうね』



恒子『……??』


健夜『始まります』



――――――
――――――――――――
―――――――――――――――――





421: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:23:30.69 ID:2vVoa4Qn0




霞(想像以上だわ……前半戦で妙に大人しかったのは、この点数調整をするために私達の打ち筋を観察していたから)


恭子(訳分からへん…。どうなっとるんや、これ)


豊音(まるで、点数そのものが宮永さんに従ってるみたいだよー)



みなも「これでも、楽しい?」

みなも「人それぞれだって、言える?」



みなも「そんな訳ない、楽しくない。こんなの」

みなも「ねえ、分かったでしょ?もう、やめよ?」


みなも「辛いでしょ?もう、嫌だよね?だからさ"みなも"、もうやめよ。」



恭子(何言っとるんや……みなもはあんたやろ?)

豊音(なんだか……とっても、寂しそうな顔)






422: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:26:59.99 ID:2vVoa4Qn0



みなも「……っっ…」

みなも「どうして分かってくれないの……?私は、ずっと、みなもの為に……」



みなも「……うるさい、うるさい、うるさい!!黙ってよ!!」



みなも「昨日の事も忘れたの!?逃げ出して、あんなに辛くて」

みなも「……ああ、もういいよ。」



みなも「安心して」

みなも「私が助けてあげる。ずっと、私が」



霞(確定ね。この子は、宮永みなもさんじゃないわ)

霞「……」



霞「そうね……少し驚いたけれど」

霞「私は、楽しいわよ?この試合」



みなも「……は?」


豊音「そーだねー……ちょっと怖いけど、ワクワクする!」


みなも「……適当な事言わないで」






423: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:31:10.69 ID:2vVoa4Qn0



恭子「適当ちゃうわ。当たり前やろ?」

恭子「アンタみたいな強者、そう対局できへんし」


みなも「……うるさい。私のことを、何も知らないくせに」


みなも「みんな、私を置いていっちゃう癖に」


豊音「え……?」



みなも「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



恭子「っっ!?」ゾクッ

霞(これは……っ)

豊音(これ……)ビク



みなも「カン」ダンッ


みなも「……」スッ



みなも「……」


みなも「…」



みなも「ぇ……?」




424: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:34:00.29 ID:2vVoa4Qn0



みなも「……2度と、させない…」



霞(……!!)


豊音(ツモ切り……)


恭子「楽しかったで」




みなも「そう、決めたから。咲」タン




恭子「……ロン。24000」







恒子『し……』


恒子『試合、終了ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!三倍満直撃!!!』

恒子『清澄高校、宮永みなも選手、嶺上開花ならず!!ツモ切りをした牌は、姫松高校末原選手の当たり牌でした!!』





425: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:35:19.54 ID:2vVoa4Qn0


恒子『トップ通過は姫松高校!!そして、2位は永水女子で大将戦終幕となりました』


恒子『準決勝進出は、姫松高校と永水女子です!!』


恒子『……小鍛治プロ、今の試合は…』


健夜『……非常に、良い試合でした。』

健夜『私から言えることは、そのくらいしかありません』



恒子『そうですか…っ』


恒子『わたくしも、インターハイという大会の面白さ、なにが起こるか分からない』

恒子『麻雀の楽しさを、改めて教えてもらいました!』


恒子『さてさて!準決勝にも期待が膨らみます!』


健夜「……」



健夜(最後……あの嶺上開花が決まっていたら)

健夜(大将戦、前半後半を含めた場合の清澄の獲得点数……)



健夜「……みなもちゃん。ありがとう」




~試合終了~


姫松119000
永水98000
清澄96000
宮守87000


―――――――――
―――――――――




426: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:42:20.96 ID:2vVoa4Qn0


【全国編3,真相】


~会場・医務室~


みなも「ん……」


みなも「こ、こは……」パチ



和「みなもさん!良かった、目が覚めたんですね」


みなも「のどか……?あれ、どうしてわたし、こんな所……」

和「大将戦が終わった後、控え室に戻ってきた途端糸が切れたように倒れてしまったんです」


みなも「……そうだ、試合…」


みなも「ぁ……」


みなも「ごめん、和……ごめんなさい、わたし……」ジワ





427: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 15:45:20.92 ID:2vVoa4Qn0



和「謝る必要なんて、どこにもありません」


みなも「違う……わたしは、わたしの為に、皆を切り捨てた」

みなも「わたしのワガママで、みんなを……」


和「いいえ、違います。」

和「忘れたんですか?」



和「私達は、目的のためにみなもさんを利用する。みなもさんも、同じように私達を利用する」

和「そんな約束でした」



みなも「だけどっ!!!」



和「そんなに後悔してくれるということは、みなもさんにとって、少しでも私達の存在が大きくなったという事でしょうか?」

和「最後の決断の時……私達の事を想って、迷ってくれたんですよね」


みなも「それは……」




428: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 16:30:14.73 ID:2vVoa4Qn0


和「ありがとう。それは、私にとって……いえ、きっと他の皆にとっても」

和「嬉しい事でしたよ」ナデナデ


みなも「……負けた、のに…?」


和「ええ」ニコ

和「もっと大切なものを、私達は貰いました」


和「お疲れ様。よく、頑張りましたね」ギュ


みなも「……」

みなも「ごめんね。……ありがとう」


和「ふふ。素直なみなもさん、可愛いです」


みなも「…茶化さないでよ」





429: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 16:31:11.59 ID:2vVoa4Qn0


和「色々お話したい事もありますけど……」

和「私よりもその必要がある人が来ているので、私は退出しますね」


みなも「え……?」


和「では。また後で」ニコ


みなも「わたしと話す必要が、ある人……?」

みなも「……」




みなも(もしかして)



ガララララララ




みなも「あ……」




照「みなも」



みなも「照……お姉ちゃん…」




430: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 16:41:28.27 ID:2vVoa4Qn0


照「……」


みなも「……」



照「その、久しぶり……だね。昨夜顔を合わせたけど」


みなも「……うん」


照「……」

みなも「…」



照「話が、あるんだ。聞いてくれるかな」


みなも「……」コク






431: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 16:42:28.01 ID:2vVoa4Qn0



照「竹井さんや原村さんから、少し話を聞いた」

照「私のせいで、辛い思いをさせた。本当にごめん」


みなも「……」フリフリ

みなも「……仕方ないことだよ。わたしは、それくらいの事をした」


照「違う。確かに、私は姉妹がいるのかと取材を受けた事がある」

照「……その時、いないと答えたのも本当」



みなも「っ……」ズキ



照「でも違うんだ」


みなも「なんにも……違くない…」

みなも「わたしはもう、姉妹でもなんでも」



照「みなもは私と咲の姉妹。これは、五年前から変わってない」


みなも「……そんな、思ってもないことっ…」





432: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 16:43:59.92 ID:2vVoa4Qn0



照「取材の時みなもの話が出て、妹なのかと聞かれた時は、凄く驚いた」

照「正直、麻雀はもう……やっていないかと思っていたから。」


照「まさか、インハイを目指してたなんてって。でも、同時に分かったこともある」

照「みなもは、私達を探してるんだって」


みなも「……それは」



照「私は、取材で姉妹はいないと言った」

照「けどそれは私がそう答えた結果、みなもに取材が行って、迷惑を掛けるんじゃないかと思ったから」



みなも「……ぇ…?」


照「……言い辛いけど、私達とみなもの関係は複雑」

照「だから、私とみなもの関係を素直に答えたら、昔の事を蒸し返されるかもしれない」


照「そうなってしまえば、みなもと咲に迷惑が掛かる」



照「……だから、取材の場ではああやって答えたんだ」

照「まさか、みなもの耳に入るとは……思わなかった。本当にごめん」






433: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 16:50:17.72 ID:2vVoa4Qn0


みなも「じゃあ……それじゃあ、わたしは」


みなも「ううん、咲と照お姉ちゃんは……」



照「ばか。私と咲が離れるはずないでしょ?」

照「みなもの心配してたような事は、なんにも無い」


照「忘れた?咲とみなも、2人は私の……大切な妹だって」


みなも「……そう、だったんだ」



照「むしろ私は、私の方こそ避けられてると思ってた」


みなも「そ、そんな事ない!!」


照「昨夜も逃げられたし。……結構、ショックだった」


みなも「あれは……心の準備が出来てなかったし…」



434: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 17:04:32.58 ID:2vVoa4Qn0



照「でもありがとう。みなもがここまで来てくれて、本当に嬉しかった」ニコ


みなも「……勘違いしないで」

みなも「わたしは、咲の為にここまで来たんだから」


照「……そっか。ふふ、変わらないね。咲の事になると、私に張り合う」クス


みなも「当然でしょ?…わたし達は、咲のお姉ちゃんなんだから」


照「うん、そうだね」

照「……なら、もう少し頑張って」


みなも「照お姉ちゃん、咲は……」


照「ヒミツ。ここで私が話したら、意味無いでしょ?」



435: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 17:24:30.89 ID:2vVoa4Qn0

みなも「むぅ……」


照「それじゃあ、私はもう行くね」スッ


みなも「もう行っちゃうの…?」


照「無理言って抜けさせて貰ったから。」

照「テレビで試合見てて、飛び出してきちゃったよ」


みなも「……ありがと、照お姉ちゃん」


照「ううん。こっちこそ」


みなも「……」ジワ


照「そんな不安そうな顔しなくても大丈夫。また、いつでも会える」


照「姉妹なんだから。……ね?」ナデ





436: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 17:25:20.70 ID:2vVoa4Qn0



みなも「……うんっ…」ゴシゴシ


みなも「わたしの分まで暴れてきてよ、照お姉ちゃん!」ニコ


照「当然。長女の凄さ、しっかり見ててね」



ガララララララ


……ばたん



みなも「……」



みなも「そっか……」

みなも「結局、和の言った通り」



みなも「……凄いなぁ、こんなこと。本当に、あるんだ」



みなも「……ね。そう思わない?」


『……』



みなも「麻雀、続けて良かったよ」




437: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 17:26:01.10 ID:2vVoa4Qn0


ガララララララ


和「失礼します」



みなも「あ、和」


和「お話は終わったみたいですね」


みなも「……うん。全部、わたしの勘違いだった。結局、和が正解だったよ」


和「そうでしたか。ふふ、少しは見直しました?」


みなも「正直、惚れちゃいそうかな」


和「そうでしょうそうでしょう……」

和「……えっ?」


和「……」



和「ええっ!?/////」






438: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 17:36:12.36 ID:2vVoa4Qn0


みなも「あははっ、顔真っ赤」


和「も、もう!!からかわないでくださいっ!/////」

和「少し体調が良くなったらこれなんですから!」プンプン


みなも「あ、和ちょっと目閉じて?ゴミついてるよ」スッ


和「へ?あ、はい……」トジ




みなも「……んっ」チュ





和「!?!?!?!?」バッ


和「み、みなっ、みなもさん!?/////」



みなも「へへ、感謝の印。お返しはいらないよ」ニコ


和「なあ……う…と、突然すぎます!!/////」


みなも「さーて!体調も問題ないし、皆を安心させてあげなきゃ」テクテク


和「大体ですね、そういう事はもう少しムードというものを大切に……」

和「あれ、みなもさん?ちょっと!!なに立ち歩いてるんですか!」





439: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 17:36:55.82 ID:2vVoa4Qn0


みなも「ふぇ?心配しすぎだって。もう平気だよ」


みなも「ほら!わたし一人だと迷子になっちゃうかもしれないよ?」


和「みなもさん、貴女という人は……」ハァ

和「せめて、手を握っていてください」スッ


みなも「はーい。……目離したらダメだよ?」


和「当たり前です。」


和「みなもさんから目を離したことなんて、ありませんでしたよ」ニコ


みなも「……ぅ…」


みなも「そ、そっちからそーいう事言うのは、反則!/////」


みなも「早く行くよ!!」ギュッ


和「はいはい。そんなに急がなくても皆はどこにも逃げませんよ」


みなも「……」テクテク




みなも(ねえ、咲?)

みなも(照お姉ちゃんは、ずっとわたしの事を忘れないでいてくれてた……)




みなも(少しは期待しても、いいのかな)



――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――



441: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 18:20:46.55 ID:2vVoa4Qn0

【長野編最終話】


「会いに来て、くれたんだね」


わたしは言う。

もっと、話したい事はあった。なのにどうしてだろう?

嬉しくて、言葉が出ないなんて、初めてだった。


やっぱり、凄いな。
いつだって、わたしの思いもよらない事をしてくる。

かっこよくて、憧れて。
大好きで大好きで仕方のない、彼女。





442: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 18:21:15.61 ID:2vVoa4Qn0



「大好きだよ」


彼女達は言う。

それはわたしのセリフ、わたしが一番に伝えたかった事なのに。


どーして先に言っちゃうの。


そう言って拗ねたいのに、溢れ出るのは涙と笑顔だけ。



「会って、謝りたかったの」



わたしは言う。



「私も……同じだった。けど、勇気が出なくて」


彼女も言う。





443: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 18:22:49.79 ID:2vVoa4Qn0


なんだ。
本当に、わたしが悪いように考えてただけだった。


わたしは、記憶にある少女よりも少し大人びた彼女を見る。

彼女の目もまた、わたしを捉えている。



ああ、夢でも見ているんだろうか?
何度も夢見た、理想の光景。

唐突にわたしの前へ姿を見せてくれた彼女は、ひょっとしたら触ったら雲のようにすり抜けてしまうんじゃないか。


「ん……苦しいよ」

いつの間にか、わたしは彼女に抱きついていた。


温かくて、柔らかい。
懐かしい。


夢なんかじゃない、現実だった。





444: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 18:25:35.58 ID:2vVoa4Qn0




咲「話を、しよっか」



彼女は……咲は、優しい声で囁く。



みなも「うん、話をしよう。……思う存分」


わたしは答える。
伝えよう。余すところなんて無く、全部。
話をしよう、わたしの、話を。貴女に。




5年間、ずっと話をしたかった。
顔が見たかった、触れたかった。



今、話ができる。
顔が見られる、触れられる。

もう絶対に、失いたくない。




そうこれは、わたしが大切なものを得て、失って、また取り戻すまでの話。



そしてこれからは、わたしのまだ知らない。


大好きな咲と、わたしの物語。




~長野編、Fin~



448: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:03:24.79 ID:2vVoa4Qn0

~清澄宿泊ホテル~


和「はい、はい……」


和「分かりました。皆に伝えて、検討してみますね」

和「はい。……では、また後ほど」


ピッ


久「電話は終わったかしら?」


和「はい。それで、面白そうなお誘いを頂いたのですが」

久「面白そう?」


優希「なんだー?タコス食べ放題なら任せとけ!」

まこ「そんなイベント一生やらんじゃろ」




449: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:05:48.35 ID:2vVoa4Qn0


和「どうやら、今夜インターハイの後夜祭……?を開催するそうなんです」

和「阿知賀の皆が、私達も来ないかと」


みなも「後夜祭ぃ?」


久「露骨に嫌そうな顔するわね」


みなも「面倒。咲と電話してたい」


和「小鍛治プロも来るそうですし、咲さんも来ると思いますが」


みなも「よし、行こう。すぐに行こう!」

みなも「もう、和ってば!それならそうと、早く言ってよ!」バシバシ


和「ちょっとみなもさん!バシバシしないでくださいっ」


優希「みなちゃんの手首はゆるゆるだじぇ」





450: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:09:27.56 ID:2vVoa4Qn0



久「後夜祭ねぇ」


みなも「え、行くよね?行くでしょ!だって、ウチには個人戦2位がいるんだよ!」

みなも「行かなきゃだめだよ!うんうん、和も何か言って!」


和「どれだけ楽しみなんですか……そりゃ、私も咲さんに会えるのは楽しみですが」



久「そうねぇ……折角のお誘いだし、OKしようかしら?」


みなも「やーったぁー!」バンザ-イ


優希「あんなに可愛い喜び方をしたみなちゃん、見たことないじぇ」

まこ「よっぽど嬉しいんじゃろうね」クスクス


和「では、参加しますと返事をしておきますね」

久「うん、任せたわ」





451: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:13:47.99 ID:2vVoa4Qn0


みなも「ねえ、久!早く行かない?会場の下見とか、した方がいいと思う!」


久「いやいやいや落ち着きなさいって!今行っても誰も居ないわよ」


みなも「うぅ~!まーちーきーれーなーいー!」


和「そんなに時間を持て余しているのなら、夏休みの宿題でも終わらせたらどうです」


みなも「……えぇ…」ズ-ン


久「テンションの差が激しいわね」


和「ほら!咲さんにも言われたんです、みなもさんの面倒を見てくれと」

和「宿題!出してくださいっ」


みなも「……や」


和「や、じゃありません!どうせまだ全然終わっていないのでしょう?」





452: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:17:35.98 ID:2vVoa4Qn0


みなも「……終わってますぅ~、ぜんぶ終わってますぅ~」メソラシ


和「……」イラッ

和「……断りの電話を入れても良いんですよ?」


みなも「やります!!宿題でしょ?やる!うん、楽しいよね宿題!」


和「ふふ、よろしいです。ではまず数学から……ああ、みなもさんは数学が得意なので、古文からにしましょう」


みなも「うぐっ……りょ、了解…」



久「あはは、ほんとに扱い上手いわね」




久(後夜祭、ね。楽しみだわ)フフ






453: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:25:43.30 ID:2vVoa4Qn0


【後夜祭episode4,激戦】



~後夜祭会場・対局エリア~



みなも「それで親子丼がさぁ…」


咲「へえ、あの親子丼さんがね。今日は来てないのかな?」


みなも「さあ?」

みなも「プロの自分より強い高校生がうじゃうじゃいるこの会場には、来づらかったんじゃない?あははっ」プ-クスクス


咲「そんな事言わないの。五年前は、私とお姉ちゃんで親子丼さんを集中砲火したから勝てたんだよ?」

咲「1対1でやってたら、多分勝ててなかった」


みなも「ふぇ、そうだったの?」

みなも「わたしてっきり、親子丼が弱いから振込みまくってたのかと思ってたよ」





454: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:30:53.44 ID:2vVoa4Qn0


咲「いやいや、一応プロなんだから…」アハハ

咲「現に、あの時は親子丼さんに何回も槓材を掴ませてたけど、全部抱え込まれたからね」


みなも「へー…今度会ったら謝っとくよ。ただの雑魚プロじゃなかったんだねって」


咲「まったく…。みなも、もう少し言葉遣いを良くしないとダメだよ。折角可愛いんだからさ」


みなも「えへへ、わたしは咲にだけ可愛いって思われてれば、それでいいから」スリスリ


咲「なっ……/////」カァ


みなも「ふふっ、咲好き」ギュ-


咲「……この子は……もう」フフ






455: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:32:49.64 ID:2vVoa4Qn0


照「ここに居た……咲、みなも」


咲「あ、お姉ちゃん」

みなも「照お姉ちゃんだ」


照「私だけ仲間外れは傷付く……」ガックシ


咲「えっ!?いや、違うよ!お姉ちゃん、対局で忙しそうだったから」


みなも「うんうん。だから、その隙に咲はわたしが独り占め!させて貰ってるよ」フフフ

みなも「お、ね、え、ちゃ、ん……としてね?」チラ


照「ほう……?」

みなも「うん?」ニコリ


照「みなも、随分な口を叩くようになったね」





456: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:36:06.42 ID:2vVoa4Qn0



みなも「まーね。いつまでも照お姉ちゃんと咲の後ろに隠れてた、あの時のわたしじゃないって事」


照「なら、どっちが咲に相応しいか……決めようか」


みなも「良いね。チャンプだかチャンプルーだか知らないけど、1回地に堕ちた方がいいと思うよ?」



照「……」ゴゴゴゴゴゴ

みなも「……」ゴゴゴゴゴゴ


咲「ちょっと2人とも……どうしてそんな険悪なのさ」


みなも「え、険悪?」


照「別に険悪じゃ無い。久々で、ちょっとテンションが上がってるだけ」


みなも「だよね」ウン


咲「もうそれは戦闘狂だよ……」





457: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:41:58.19 ID:2vVoa4Qn0



みなも「なんなら、咲も混ざって打とうよ!」


咲「いや、私は」


照「怖いの?小鍛治プロに鍛えてもらっておいて負けるのが」


咲「……うん?」


みなも「それなら仕方ないね!それに、姉に勝る妹なんていないんだよっ」フンス

照「末っ子はお姉ちゃん達には追いつけない」フフ


咲「……なに?2人とも、私に喧嘩売ってるのかな?」


みなも「いやいや、そんな~」

照「逃げても大丈夫だよ?」




458: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:44:28.63 ID:2vVoa4Qn0



咲「……2人とも、私に謝る準備をしておくことだね」


みなも(よし、かかった!)

照(こうでもしないと打ってくれそうにないからね)


みなも(でも、照お姉ちゃんに売られた喧嘩は……)

照(買う)




みなも「聞いた?照お姉ちゃん。チャンプの名折れになるだろうけど、頑張ってね」ゴゴゴゴゴゴゴ


照「私は悲しいよ。あんなに素直だった妹達がこんな生意気に育って……。1回、叩きのめして教育し直さなきゃね」ゴゴゴコゴゴゴゴ


咲「2人とも、ちょっと大会で活躍したからって良い気にならないでね?上には上がいるって、当然の理だから」






459: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:46:38.26 ID:2vVoa4Qn0


憧「ほ、ほらシズ…咲を対局に誘うんでしょ……?行ってきなさいよ…」


穏乃「む、むむむ無茶言うなよ!怖くて行けないって!」


初美「あの方達、何かが取り憑いているのではないでしょうか~……」


霞「清澄の宮永さんに至っては、あながち間違いでも無いけれど」


由暉子「あれが魔界の住民さんですか?」


和「なに言ってるんですか。咲さんとみなもさんは天使ですよ」


玄「ちゃ、チャンピオンのあんな顔見たことないよ」


ネリー「どうでもいいけど、サキはネリーの嫁。異論は認め無いよ」


明華「はい?異論しか無いのですが」ゴゴ


ネリー「げっ、明華いつの間に……」





460: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:51:37.98 ID:2vVoa4Qn0


洋榎「しっかしまあ、オモロイ事になってきたやん」


怜(咲の事知らへん人も多いやろし、泉なんて腰抜かすんちゃうか…)


憩「せっかくやし、誰が勝つか賭けましょ~。ウチはチャンプで~」


淡「そりゃ、テルーでしょ。瞬殺だよ、瞬殺」


豊音「う~ん…やっぱり、宮永さんかなぁ…あ!清澄のね!」


ネリー「咲に全財産で」


明華「咲さんですかね」


怜「チャンプと迷うけどなぁ……咲やな」


爽「私は清澄の宮永さんかな?」


恭子「結構割れるもんやな。ウチはチャンプで」


恭子(あの咲っちゅう子は、そもそも知らへんしなぁ…)





461: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:55:10.52 ID:2vVoa4Qn0



健夜「なんか始まりそうだね」


マホ「先輩、楽しそうです」フフ


久「ま、久々なんだし無理もないわね」


マホ「わわっ、ビックリしました……」


健夜「久ちゃん」


久「どもども~」


マホ「確か、先輩の元先輩でしたか~??」


久「あら、聞いているのね。じゃあ、アナタにとっての私は大先輩って所かしら?」


マホ「マホが先輩って呼ぶのは宮永先輩だけなので」プイ


久「あら、これは手厳しい」アハハ





462: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 22:56:23.17 ID:2vVoa4Qn0


咏「おろ、なになに?小鍛治プロに夢乃ちゃんに清澄の部長ちゃんって、珍しい組み合わせだねぃ」


マホ「三尋木プロです~」


はやり「それがそうでもないんだよね☆武井さんは、咲ちゃんの元先輩なんだよ☆」


咏「へぇ~?わっかんねー所で繋がってるもんだねぃ」


久「牌のお姉さんまで」


健夜「えっ、はやりちゃん知ってたの?」


はやり「アイドルは耳がいいんだゾ☆」


健夜「要するに盗み聞きなんだね…」


マホ「ネットで自分の悪口とかないか探してそうですね」

はやり「……はや?★」





463: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:00:37.16 ID:2vVoa4Qn0


咏「ま、細かい事は良いからさ。私らもあの3人で誰が勝つか賭けようぜぃ~」


健夜「咲ちゃんがどこまで能力を使うかによるかなぁ……」

マホ「靴下は脱がないでしょうね~。それでも、マホは先輩に賭けますけど」


久「私はみなもね。ウチの大将だし」


咏「そんじゃ、流れ的にと、私的な期待も込めてチャンプで」


はやり「期待ってもしかして、この前咲ちゃんにボコボコにされたから、仕返して欲しいってことかな☆」


咏「ふふん、正解」


はやり「なら、はやりも照ちゃんにするね★」


健夜(この2人、まだ根に持ってるの……)





464: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:03:39.00 ID:2vVoa4Qn0



マホ「あの件を蒸し返しますか?なら、マホが二度とあんな事を思い付かない様にしてあげるです」ゴゴ


咏「おっ、ならこっちもやるかい?言っとくけど、手は抜かないよん?」


マホ「負けた後で言い訳されるのも嫌ですし、その方が都合が良いです~」


はやり「先輩に似て、ちょっと口が過ぎるみたいだね★」


マホ「ありがとうございますです~。マホにとってそれは褒め言葉なので…♪」


咏「あはは~」ゴゴゴ

はやり「はややっ」ゴゴゴ

マホ「えへへ」ゴゴゴゴゴ





465: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:05:29.38 ID:2vVoa4Qn0



久「あ、あの3人なんかあったんですか?」


健夜「あー……まあ、色々ね…」メソラシ


久「ふーん……」

久「ところで、小鍛治さんは誰に賭けるんです?」


健夜「え?」


久「ほら、宮永姉妹の」


健夜「あぁ……私は、賭けるのはやめておくよ」


久「おろ、それはまたどうして?」


健夜「んーっとね…」ニガワライ





466: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:07:48.33 ID:2vVoa4Qn0



健夜「この事が咲ちゃんの耳に入った時、私が咲ちゃんに賭けたって知ったら」



咲『……は?お姉ちゃんやみなもを馬鹿にしてるんですか?』

咲『あんまりあの2人を甘くみないでください』



健夜「……って怒られそうだし、逆に咲ちゃん以外の2人を選べば」




咲『ふぅん……健夜さん、そんなに私に信用が無いんですね』

咲『私、傷つきました。長野に帰らせて貰います』



健夜「……という具合に拗ねちゃいそうだから」アハハ


久「なんて言うか……思考が完全に夫婦ですね…」


健夜「……へっ!?」


久「咲があそこまで小鍛治さんに懐くのも、納得出来ましたよ」クスクス

久「これからも咲の事、大切にしてあげてくださいね」


健夜「そ、そんな風に頼まれたら恥ずかしいけど……」


健夜「うん、頼まれなくたってそのつもりかな」クスクス


久「あはは、今のを咲が聞いてたらツンデレ発動でしょうね」


健夜「く、くれぐれもご内密にお願いするよ」


久「分かってますよ」



久(これは、みなもには強大なライバルが立ちはだかるわねぇ~……面白い)フフ



――――――
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――――――――――――――――――





467: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:08:57.34 ID:2vVoa4Qn0



~一部対局シーン~



みなも「かんっ!」スッ


みなも(当然、咲が卓にいる時は嶺上は使えない……けど、これは和了る為のカンじゃなくて咲への妨害っ)つ九萬


みなも(咲が、その手にある槓材で嶺上を狙ってるのは分かるからね。これで、しばらくは手作りに時間がかかるはず)


みなも「からのリーチ!」ダンッ

みなも(貰ったっ)


咲「……カン」ゴゴ


みなも「はぇ!?」

みなも(カン?咲が?なんで!)


咲「ツモ、嶺上開花。6000オール」


照「はい」チャラ


みなも「嶺上開花!?えっ、どういう事!?確かに、咲の和了牌は潰しておいたはず……」





468: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:10:06.16 ID:2vVoa4Qn0


咲「甘いよみなも」


咲「みなもは私の打ち筋を知ってるから、今ので封殺出来たと思ったんだろうけど……」

咲「私だって、そのくらいは想定済み」


みなも「まさか……」


照「一つ目の嶺上牌はフェイク。咲はみなもがカンで邪魔してくる事を読んで、初めから二つ目の嶺上牌を見ていた」


咲「さすがお姉ちゃん、正解だよ」


みなも「むうううううう!!!そんな可愛くない真似してぇ…!!」プンスカ

みなも「お姉ちゃんはかなしいよっ!」


咲「まあ、昔なら今ので潰されてたけどね」


照「やっぱり強くなった、咲」フフ


咲「えへへ、ありがと」テレ





469: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:13:41.28 ID:2vVoa4Qn0



みなも「……」スゥ

みなも「……」


みなも「……」パチ



照「!」ピクッ

咲「うわ……これは、凄いな…」



みなも「……再開しようか」ニコリ


照「面白くなってきた」ゴゴゴゴ


咲「負けないよ」ゴゴゴ




憧(な、なんで私この卓に着いてるのよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!)←ジャンケンで負けました


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―――――――――



470: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:14:45.21 ID:2vVoa4Qn0



照「ツモ、2000,4000」ゴゴゴ


照「ツモ、4000.8000」ゴゴゴゴゴ



みなも「ロン、河底18000」

照「河底……」


みなも「ロン、槍槓。国士無双」



咲「なっ……4巡で13面…」

咲(聴牌気配も感じられなかった……予選の天江さんへの河底といい、この槍槓といい…)


咲(そういえば、昔もよく嶺上できると思ってカンしたら不要牌で、捨てたらみなもに直撃受けた事があったけど……それの延長かな…?)




471: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:15:47.32 ID:2vVoa4Qn0


みなも「リーチ」


咲「通らないね。それ、カン」

咲「もう1個、カン」ゴゴ


照(これは……)


咲「またカン、もういっこ……カンッ!!」ゴッッッッ

咲「ツモ、四槓子。責任払いで32000」


みなも「うっ……やっぱり…」チャラ


照「咲相手に、不用意に生牌の字牌なんて出すもんじゃない」


みなも「通れば一発だったんだけどなぁ…」


咲「通れば一発のリーチを、私が通すと思う?」


照「ちなみに、咲の頭ハネで意味無いからロンしなかったけど、私もそれロン牌だから」パラララララ


みなも「げっ、ダブロンあったらヤバかったよ」




憧(だ、誰か変わって……いや、ホントに……)



――――――
――――――




473: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:18:33.65 ID:0vRFk9B5O


~オーラス・1巡目~


咲(点数状況的に、満貫以上をツモれば逆転勝ち……)

咲(でもそれは、みなもも同じか…)


みなも(オーラス……照お姉ちゃんをねじ伏せるっ)


照(早さで終わらす)



咲「……8000点」ゴッッッッッッッッッ



みなも「うっ……!?」ビクッ


照(この感じ、プラマイゼロの!?……いや、違う…)

みなも(あの呪いを、能力へ昇華させたのか)






474: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:19:43.17 ID:5bo5job00



咲「あの力で、私は2人に嫌な思いをさせた……」

咲「だからこそ、もうあの時の私じゃないって、心配いらないって……伝えるね」



みなも「……勝ったつもりになるのは、早くないかなっ!!」ズズズズズ


照「負けるつもりは、無い」ゴゴゴゴゴ



咲「ううん、悪いけど……」

咲「これで」スッ



みなも(うわ……まじで?咲……)

照(本当に過去を乗り越えられたのか、確かめるよ)




咲「カン」スッ



みなも「あぁ……もう、咲はほんとに…」






咲「ツモ、嶺上開花。2000,4000」




みなも(かっこいいなぁ)フフ



~終局~



――――――
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475: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:21:30.43 ID:5bo5job00



~対局後~


穏乃「うはあああああ!!憧、見た!?見てた!?今の対局!!」


憧「見てたっていうか、一緒に打ってたわよ……咲には悪いけど、魔物過ぎるわ…」ゲッソリ


玄「あ、あの3人ってあんなに凄かったんだ……」


和「みなもさんは、予選で天江さん相手に見せたのと同じ力を出していたように見えましたが……咲さんはアレにも勝てるんですね」


ネリー「いや。正直、誰が勝ってもおかしく無かったよ」

恭子「どういう意味や?」


ネリー「ナイショ」

ネリー(最後の……あれが、サキの見た闇か)





476: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:22:35.92 ID:5bo5job00


智葉「良い物を見させて貰った。」


ハオ「チャンピオンは、団体や個人戦以上に強かった気がします」


爽「あの2人と打って、リミッター外れたとか?」


揺杏「げっろ……あれでリミッター掛けてたとか、勘弁して欲しいわ…」


豊音「宮永さん、凄かったね~!!」


シロ「てか、清澄の宮永さんと咲とチャンピオンが知り合いだったんだ……」


塞「今更?そこら中で噂になってたじゃない」


胡桃「色々似てるよね…」


エイスリン「サキ、ツヨイ!」


晴絵「まさか、後夜祭であんな試合が見られるなんて」




477: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:23:43.21 ID:5bo5job00



トシ「……健夜んとこの宮永ちゃん、世界ジュニアの話受けてくれないかね」


ネリー「多分断ると思うよ?そんな話をネリーもこの前したけど、興味無さげだったし」


郁乃「そんな事言って~。日本が強うなんのが嫌なだけやないの~?」


ネリー「まさか。世界でサキと打てるなら、大歓迎だよ」


ネリー「無論、負けるつもりは無いしね」


トシ「そうかい。…まあ、健夜を通して聞くだけ聞いてみるとするかね」


憩「ていうか、チャンピオンとみなもちゃんでも充分やと思います~ぅ」


明華「言っておきますが、世界にはあのレベル……とは言いませんが、近いレベルの選手なんてざらに居ます」


久「まあまあ、今はそんな野暮な話は良いじゃないの」


優希「そうだじぇ!今はインハイの後夜祭!祭りを存分に楽しむじぇ!」




478: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:24:54.49 ID:5bo5job00



淡「それにしたって、サキのあの能力ってなんなの?」


小蒔「私には、点数そのものを操っているように見えましたが」


玄(確か、点数調整が得意って言ってたような…)


怜「ほんま、底が知れへんなぁ…」


ネリー「……てかさ、皆サキと親しそうだけど、どんな関係なワケ?」ジロ


明華「それは私も聞きたかったですね?」ニコ


淡「どんな関係って……ライバルだけど?」


小蒔「私にとって、大切な方ですね」フフ


玄「み、右に同じ……なのです……/////」


怜「そらもう、素晴らしい太ももの持ち主や」


ネリー「……」

明華「……」

淡「……」

小蒔「……」

怜「……」




玄(な、なんなのこの空気……!?)ガクブル



――――――
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――――――――――――――――――





479: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:26:52.36 ID:5bo5job00


みなも「はぁぁぁぁぁ、悔しい!!」


照「お疲れ。楽しかった」ニコ


咲「お疲れ様。勝った私が言うのもなんだけど、誰が勝ってもおかしくなかったよ」


みなも「むぅ……咲ってば、また謙遜して」プク-

みなも「負けたの悔しい!!咲、慰めてっ」ダキッ


咲「え、えぇ~?」


みなも「はやくっ!」プンスカ


咲「もう……えっと、よしよし…?」ナデナデ



みなも「……えへへ…」ニヘラ


照(妹よ、さすがにチョロすぎる……)

照「どうして、誰が勝ってもおかしくないって?」


咲「だって、最後のアレは多分偶然だったから」





480: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:28:15.13 ID:5bo5job00



みなも「えぇ!?」バッ


照「偶然…?にしては、宣言通りに当然の如く初手カンから満貫和了ってたけど」


咲「ううん、それがさ。確信はないんだけど、2人に点数調整の能力は効かないと思うんだよね」

咲「発動した途端に、支配が相殺された感じがしたから」


みなも「わけわかんない!なら、どうして満貫和了れたのさ!」


咲「うん、だから"多分"偶然で、誰が勝ってもおかしくなかったの」


咲「仮に私の勘違いで普通に能力が発動してたなら、私の勝ちだし」


咲「能力が破られてて、本当に偶然の満貫だったなら、運が私に味方しただけ」



照「言いたい事分からなくもないけど……それでも、勝ちは勝ちだよ」

みなも「そーだよ。それどころか運も味方に付けた、咲の大勝利じゃん」





481: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:30:09.12 ID:5bo5job00


咲「……あれ、珍しい」

咲「昔は2人とも『今のは運で負けた!もう1回!!』って言って引かなかったのに」クスクス


照「そんな事言ってたのはみなもだけ」


みなも「なー!?照お姉ちゃんでしょ!!」


照「みなもだよ」


みなも「照お姉ちゃんだしっ!!」


照「むむむ」


みなも「ぐぬぬ……っ」


照「なら決着つける?」

みなも「望むところだよ」


咲「え、またやるの……」



482: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:31:31.57 ID:5bo5job00


健夜「咲ちゃん、お疲れ様」


咲「健夜さん」


マホ「お姉さん2人も、お疲れ様でしたー!」


咏「くっそぉ……結局勝敗は五分かぁ…」


はやり「さすが、健夜ちゃんの教え子だけあってマホちゃんも強いね……★」ピクピク


マホ「チョンボしなければマホの勝ち越しでしたけどね」


咏「言ってくれるねぃ…」

はやり「ならもう一回やるかな?★」


マホ「そんなにプロとしての威厳を失いたいのなら、是非♪」


咲(一体何が……)


照「夢乃さん。三尋木プロに、瑞原プロも」





483: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:33:36.29 ID:5bo5job00


みなも「確か、咲の後輩だっけ…。ね、高校での咲の事色々教えてよ」


マホ「マホはまだ中学生ですけど、知ってる事は教えますです!」

マホ「その代わり、先輩の小学生時代のお話が聞きたいですっ!あ、暗い部分は知ってますので、可愛い所で!」


みなも「ふふ、OK。交渉成立だね」


マホ「えへへ、話がわかる方で良かったです」




咲「なんか、私抜きで話進んでるし……」ハァ


健夜「あはは…マホちゃんは、ずっと話がしてみたいって言ってたからね」


咲「そうなんですね。……ていうか、お姉ちゃん元気だなぁ」ハァ




484: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:34:30.72 ID:5bo5job00


健夜「疲れちゃった?」


咲「はい…でも、少しだけですよ」コテン


健夜「……楽しかった?」


咲「……」チラリ


健夜「……」ジ-ッ


咲「ふふっ、なんですか。私が楽しそうに打ってるのを見て、ヤキモチでも妬いちゃいました?」クスクス


健夜「なぁっ!?/////」カァ

健夜「べ、別にそんな事は……なくも、ないかもしれないっていうか……その…」ゴニョゴニョ


咲「何言ってるか聞こえませーん」クスクス





485: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:35:32.82 ID:5bo5job00


咲「……まあ、楽しかったですよやっぱり。昔を思い出しました」


健夜「……そっか。うん、それは素直に私も嬉しいかな」


咲「……」


健夜「……」


咲「ふあぁ……」

咲「少し、寄りかかりますね」コテン


健夜「えっ……こ、こんな所で…」アワアワ


咲「なに恥ずかしがってるんですか?大人のよゆーを見せてくださいよ」フフ


健夜「そ、そんな事言われても」

健夜「もう、咲ちゃんなんだかフワフワしてない?まさか、お酒でも……!?」


咲「そんな訳無いじゃないですか」


咲「……ただ、なんだか嬉しくなっただけです」


健夜「嬉しく……?」




486: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/04/29(土) 23:36:25.90 ID:5bo5job00


咲「またお姉ちゃんとみなもと、ああやって麻雀を打てて……」


健夜「……」


咲「ふふっ、それと…」

咲「こうやって、私を支えてくれる」チラリ


咲「帰ってこれる場所があるって、改めて感じられてです」ニコ



健夜「!!」


咲「……健夜さんは、どう思ってますか?」



健夜「……」

健夜「うんっ……」



健夜「その…私も、同じ気持ち……かな」


咲「……意気地無し」プイッ


健夜「ええ!?」ガ-ン


咲「でもまあ、今はそれで十分です」ニコリ




咲「……私の事、見失わないでくださいね?」




健夜「……うん。任せて」ニコ




【後夜祭episode4、カン!】




495: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:46:30.08 ID:J/Qf5pt40

【閑話・治水】

~インハイ期間中・長野勢宿~



咲(…これは……)タラリ



衣(なんだ…?いつもと、強度が違う)


みなも(おかしい。合宿の時はこれ程じゃなかったはず……)



透華「……」コォォォォォォォォォ



透華53000
咲23000
みなも13000
衣11000




モモ「ま、マジっすか……」


和「咲さんが、ほぼ何も出来なかった?」


久(龍門渕さん、とんだ大物ね)





496: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:47:54.69 ID:J/Qf5pt40



咲(いくら初見とは言え、こんなに大負けするなんてね)


咲「……健夜さん」チラ



健夜「ううん……微妙かなぁ」

健夜「でも多分、考え方はあってると思うよ」


咲「そうですか」フム



みなも「??なんの話してるの?」

衣「衣にも教えてくれ!」


咲「合宿で対局した時の話を聞いた限り、この状態の龍門渕さんの能力は至極単純」


咲「河に干渉できない状態が"作られる"っていう能力」


咲「基本的に鳴けないし、ロンもできない。流し満貫とかは論外」





497: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:48:28.18 ID:J/Qf5pt40


咲「それともう一つ。河が河でいる間……つまり、深い所までたどり着く前に必ず龍門渕さんは和了れる」


久(天江さんとの相性は最悪ね。それに対して、みなもとは良さそうだけれど)



衣「ああ。……いや、だが」

みなも「合宿の時はわたしでも鳴けない程に支配が強かったけど、今回は……」



咲「うん。鳴ける機会はあったし、現に何度か鳴いた」

咲「ロンは、相変わらず出来なかったけどね」



咲「代わりに、和了る事が出来なかった。それどころか、鳴く行為によって龍門渕さんのアシストをするように」



咲「ズレた先の牌が、龍門渕さんの有効牌になる始末……」


みなも「……」カンガエ





498: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:50:09.32 ID:J/Qf5pt40


衣「前回と性質が変わったのか?」


みなも「……いや、違うね」


健夜(さすが、みなもちゃんは気付くか)



みなも「変わったんじゃなくて、そこまでを含めて透華の能力って事?」


咲「そう。今の局、私は和了る事よりも場全体に"鳴き"の支配を組み込む事を優先させた」


咲「槓材を使って無理やり鳴ける状態を生み出したって言った方が、分かりやすいかな」



衣「いくら鳴きがし辛くなるとはいえ、同じ牌を4枚ずっと抱えていれば、自ずと鳴かせて支配を崩せるタイミングは来る、か」


咲「でも、龍門渕さんにはその先の能力があった」

咲「河を乱す相手に、牙を剥く」



みなも「……龍、ね」


みなも(なるほど、ずっと感じてた違和感はこれか……)


みなも(治水は龍を呼び起こすための鍵)




499: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:51:30.48 ID:J/Qf5pt40



衣「"治水"の時は、"ほぼ"河に干渉できない。仮に干渉出来たとしても、河を乱した罰として龍に喰い殺される」


衣「こんな所か」


咲「はい。ついでに、河の浅い内に和了る為に"のどっち"並の異常な牌効率に、それを成り立たせるツモ運と、配牌の良さが伴っていますね」


咲「……龍門渕さんは原村さんのデジタルを目標にしていたそうですが…」


みなも「皮肉なもんだね。最凶のオカルトを得た副産物で、完璧なデジタルまでも手に入るなんて」


和「アイドルがどうたら、というのはそういう事だったんですか」


久「いやいや、気付きなさいよ」ペシ



健夜(でも、この力は圧倒的だなぁ。初見とは言え咲ちゃんが負けるなんて)





500: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:52:35.91 ID:J/Qf5pt40


咲「……」フム


咲(鳴くことが困難、仮に鳴けても反撃をくらう……ロンもできない。龍門渕さんは平均7巡で和了る、か)



一「ねえ、宮永さん」


咲「はい?」



一「その……」

一「透華のその力は、消せないのかな」


健夜「……!」ピク


咲「……」


衣「一?」





501: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:53:23.45 ID:J/Qf5pt40



一「透華は、いつも言ってるんだ」


『いつか原村和のデジタルを超えるデジタルを私が身に付けて、原村和よりも上を目指しますわ!』



一「ってね」

一「でも、上に行けば行くほど、透華はこの状態になっちゃう」


一「それは、透華のやりたい麻雀じゃないんだと思う。実際、元に戻った後に酷く後悔してるんだ」



みなも「やりたい、麻雀……」


一「この力に振り回される透華を、ボクは見たくないんだ」




咲「……」


みなも「咲?」

健夜「……」





502: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:54:22.85 ID:J/Qf5pt40



咲「……龍を殺して鎮めることは、できます」

咲「結果それは、能力の抹消に繋がるでしょう」


和「出来るんですか……?そんな事が…」



咲「"必ず"できます」


咲「……いえ…そう、なってしまいます」



みなも(そう、なる……?)


みなも「咲、まさか」




衣「しかし咲、龍を殺すと言っても容易くはないぞ?」


咲「……むしろ、私にとっては容易いんです」






503: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:55:32.23 ID:J/Qf5pt40



咲「皆さんが思っているよりも簡単に、きっとこの件は片付きます。」



衣「なに……?」


咲「けれど、取り返しはつかない」

咲「一度消せば、もう力は戻ってきません」



一「……それでも、透華を助けて欲しいんだ」


健夜「龍門渕さんは、そう望まないかもしれないよ?」


咲「健夜さん」



健夜「ううん、言っておいた方が良い」

健夜「仮に勝手に消される事を望んで居なかったとして、その時に矛先がいくのは咲ちゃんだよね」



「いえ……私も、それを望みますわ」



一「えっ?」チラ





504: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:56:41.35 ID:J/Qf5pt40



透華「ごめんなさい、実は意識は戻っていましたの」

透華「……宮永咲さん。私からも、お願いしますわ」



透華「私が目指すのは……ずっと、目指してきた麻雀は、あんな紛い物ではありません」



透華「私は、私の麻雀を打って、先へと進みたいんですの」



咲「……そう、ですか」


健夜「咲ちゃん」


咲「……良いですか?」



健夜「……」


咲「自分の麻雀が打てないのは、とても辛いです」




健夜「……分かってる」

健夜「いいよ。でも、私も卓には入る」


咲「ふふ、それはそれは。願ってもないチャンスですよ」ニコ





505: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:58:25.56 ID:J/Qf5pt40



衣「だが、元に戻ってすぐに龍を呼べるのか…?」


透華「問題ありませんわ…」

透華「先程から、出せ出せと煩いんですの」


一「透華……」



咲「時間もありません。始めましょうか」

咲「……みなも、ごめんね」


みなも「やっぱり、咲」



咲「……」ヌギ


咲「…………………………」



透華「……ありがとう、ございます」


透華「……」


透華「……」コォォォォ


健夜「じゃ、よろしくお願いします」


咲「……」フゥ




咲「よろしくね」ニコッ



―――――――――
―――――――――――――――
――――――――――――――――――――





506: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 16:59:23.52 ID:J/Qf5pt40



【結末】



咲「……ん…」パチ

咲「……」ボ-ッ


咲「……知らない天井…」




健夜「咲ちゃん、目が覚めた?」


咲「……健夜さん…」ムクリ

咲「いっつ…」ズキ


健夜「大丈夫!?」



咲「……大丈夫です。…久々に使ったので、少し疲れただけですから」


健夜「…そっか」





507: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 17:00:43.90 ID:J/Qf5pt40


咲「……」


健夜「……」



咲「怒ってます……?」


健夜「……少し、ね」


咲「……すみません」

健夜「ううん、咲ちゃんの気持ちも分かるから」





健夜「結果的に上手くいったよ」


健夜「適応できない龍は消えて、そうでない部分だけ残った」


咲「てことは、やっぱりデジタルの部分だけ残りましたか」

咲「……才能の塊、ですね」


健夜「そうだね」



508: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 17:01:42.61 ID:J/Qf5pt40


咲「……」フゥ


咲「あーあ、勿体ない事をしました。もしかしたら、最強のデジタル兼オカルト持ちの選手と対局する機会があったかもしれないのに」


健夜「後悔してるの?」



咲「……嘘ですよ。怒らないでください」



健夜「もう」

咲「……」



健夜「やっぱり、まだ呪いのあの部分は完璧に制御しきれて無かった」


咲「……そうですか。私、どうなってました?」


健夜「……キャラ崩壊?」

健夜「みなもちゃんが言うには、昔の咲ちゃんだって」


咲「あはは……みなもには、悪い事をしました」




509: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 17:02:32.39 ID:J/Qf5pt40



健夜「…能力の抹消、ね……」

健夜「ほんと、咲ちゃんのプラマイゼロは色んな能力の上で成り立ってたんだね」


咲「なんとしてでも、私にプラマイゼロをさせたかったんでしょうね。呪いは」


咲「どんな状況下でもプラマイゼロを成立させる為に、邪魔な対局相手の能力自体を消し去る……」



咲「それはつまり、私はアレを使う時、誰かを邪魔と認識する訳です。自分勝手な麻雀を打つくせにですよ?」


咲「つくづく、私は人と打つのに向いていませんね」クスクス


健夜「……」


健夜「……だから、私がいるんでしょ?」





510: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 17:03:42.73 ID:J/Qf5pt40



咲「……!」


健夜「……」


咲「……」



咲「はい、そうでしたね」ニコ

健夜「うんっ」


咲「……」

咲「目は覚めましたけど、もう少しだけ、このままでいいですか」


健夜「もちろん」ニコリ


咲「ありがとうございます」



咲「……健夜さんの膝は、なんだか落ち着きますね」フフ


健夜「そ?ふふ、良かった」


咲「はいっ」ニコリ



――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――




511: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 17:04:36.52 ID:J/Qf5pt40



みなも「うぅ……咲ぃ…」シクシク


咲「もう…泣かないでよ。いつでも会えるって」


みなも「いつでもって、ホントにいつでも……?」チラ



咲「……まあ、限度とかはあるけd」


みなも「やだあああああああ!毎日がいいの!」ワ-ワ-


咲「そ、そんなワガママ言われても困っちゃうよ」


みなも「むううう……」プク-


和「みなもさん、子供じゃないんですから」


みなも「子供ですぅー!わたし、まだ高一だから子供ですぅー!!」

みなも「だからワガママでもいいんですぅー!」



和(この場面、動画に収めて後で見せてあげましょうか……)





512: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 17:06:13.65 ID:J/Qf5pt40



咲「分かった、電話ならいつでも掛けてきてもいいから、ね?」


みなも「……ほんと?」チラリ


咲「ほんとほんと。約束」ナデナデ


みなも「……うん…」コク



久(ほんと、咲の前じゃ人が変わるわね…)

健夜(咲ちゃん、みなもちゃんには優しいなぁ)ウラヤマシイ





513: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 17:07:10.84 ID:J/Qf5pt40



透華「あの、宮永さ……いえ、咲……?」タッタッ



咲「龍門渕さん。体調は平気ですか?」


透華「ええ…。少し違和感がありますけれど、大丈夫ですわ」


咲「そうですか。良かった」ニコリ


透華「……ぅ…////」カァ



咲「……?」


透華「そ、その……」モジ

透華「本当に、感謝しますわ。ありがとう」


咲「……」


咲「えへへ、どういたしまして」フリフリ





514: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 17:08:07.22 ID:J/Qf5pt40


透華「私は私の麻雀で、いつか原村和を追い越して見せますわ」


咲「それなんですけどね」


透華「……?」


咲「……いえ」

咲「応援してます。いつか、私とも打ちましょうね」スッ


透華「ええ、是非お願いしますわ」ギュ


健夜「じゃあ、行こっか。マホちゃんが待ちくたびれてるよ」


咲「お詫びになにか買っていかないといけませんね…」





515: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/07(日) 17:10:04.99 ID:J/Qf5pt40


みなも「うぅ……咲ぃ、ばいばい…」フリフリ

和「また会いましょうね」

久「あんまり小鍛治さんに意地悪しちゃダメよ~」


咲「先輩うるさいです。……原村さん、みなもの事をよろしくお願いしますね」


衣「今度は満月の夜に打とう!」

一「是非1回、ボク達の高校へ遊びに来てよ」



咲「長野に帰ったら、寄らせてもらいます」


透華「最高のもてなしをしますわ!」






咲「では、またいつか」フリフリ


透華「……ありがとう、咲」ニコ


【閑話・治水、カン!】



520: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:07:14.74 ID:vyPOuJ/60

【超番外・ふくすこインハイれでぃお】


~東京都・某スタジオ~

・BGMインハイレディオ



恒子「はい、今週も何故か始まりましたふくよかすこやかインハイレディオ!」


恒子「夜ふかしは良くないから、早く寝た方がいいぞ!」


健夜「いやいや、その通りだけどこの時間にラジオしてる身からしたら複雑だよ…」


恒子「スーパーアナウンサーにして、このラジオのスーパーメインパーソナリティ、福与恒子ですっ!」


健夜「同じく、パーソナリティの小鍛治すこ」

健夜「……ちょっとなにこーこちゃん、その、私もなにか肩書きを言えみたいな目は…私は恥ずかしいから言わな」



恒子「自称、世界最強アラフォー雀士小鍛治健夜でお送りします!」


健夜「アラサーだよ!!って、そんなの自称してないよ!!」


健夜「……コホン、小鍛治健夜でお送りします」





521: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:08:29.85 ID:vyPOuJ/60


恒子「すこやん、今日は一段とキレのあるツッコミだね」


健夜「そんなキレ磨きたくないよ…磨かせないでよ……」ハァ


恒子「さて、この番組は!」



健夜「現在開催中のインターハイについて、様々な情報やトークを、ゲストの方を交えて展開する麻雀情報番組です」

健夜「……前回までは」


恒子「そう!前回までは、ココ重要だよ!」

恒子「既にインターハイは終わってるからね!ていうか、この番組も前回で終わったハズだったんですけど」


健夜「今日からこの時間に始まるハズだった番組が、1週先送りになった関係で番外編として一夜限りの復活……って、台本に書いてあるね」


恒子「復活とは言うけど、先々週に感動の最終回を迎えたばっかだよね?」


健夜「色々台無しになった感がすごい……」





522: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:09:09.98 ID:vyPOuJ/60



恒子「まあけど、楽しくお喋りするだけでお金が貰える!こんな素敵なお仕事は他にはないし、不肖福与恒子、頑張らせてもらいます!」キラキラ


健夜「正直過ぎるよ!!」


恒子「そんなに褒められると照れるよすこやん」テレテレ


健夜「褒めてないよ……」



恒子「っと、そんなわけで!」

恒子「今夜も楽しく1時間半!リスナーの皆さんには付き合って貰えたらと思います!」


健夜「よろしくお願いします」






523: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:10:56.25 ID:vyPOuJ/60



恒子「じゃあすこやん!今日はよろしく!」


健夜「えぇ……番外編なのに、いつもと同じスタイルなの?」


恒子「テンションMAXの私に進行を任せられるなら、私でも」


健夜「分かった、私がやるよ…」


恒子「へっへっへ、やったね」


健夜「もう……」

健夜「あ、えっと、"いつもと同じスタイル"というのを一応説明しておくとですね。」


健夜「私達2人は、ダブルMCってあまり得意じゃないので、毎回どっちが全体的に番組の進行をするか、決めてたんです」


恒子「この番外編では、それがすこやんに決定したって事ですね!」

恒子「ゲストに話を振ったりする役目もあるから、大変だったりする」ニシシ


健夜「まあ、インハイの実況ではこーこちゃんが喋りっきりだったし、今日くらいは任されるよ」





524: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:12:19.19 ID:vyPOuJ/60


恒子「さっすがすこやん!太い!」


健夜「太いって言い方やめて!?ちゃんと太っ腹って……」

健夜「いや、この流れでその言葉使われるのも意味深に感じで嫌だけどさ…」


恒子「大丈夫。すこやん、あんまり太ってないから」ウンウン


健夜「そういう事言うから気になるんだよ!!」



スタッフ『カンペ』



健夜「……早く進行しろとのスタッフさんからの指令があったので、進めます」


恒子「相変わらず、流れをぶった斬るカンペだね」



525: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:13:06.49 ID:vyPOuJ/60


健夜「えっと、さっきも説明した通りこの番組はインターハイの情報を伝えたり、その振り返りとかをするって趣旨なんですけど」

健夜「前回の最終回で、振り返りとかまとめまで全部終わっちゃったから、今回はゲストとのトークがメインだそうだよ」


恒子「あ、ゲストがいるんだ。最初の挨拶の所以外、台本真っ白だから何も分からない」


健夜「打ち合わせも無かったしね。どうやら、ゲストは誰が来るのか分からないサプライズ形式の方が面白そうって考えらしいけど…」

健夜「進行を任されてしまった私には、不安でしかないや……」


恒子「私はそういうアドリブ得意だから、楽しみだけどね」


健夜「恒子ちゃんはむしろ、アドリブが台本よりも長くなるからね」

恒子「女優とか目指してみようかな?」


健夜「アナウンサーにすら成り立てなのに、何を言い出すの!?」





526: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:15:05.41 ID:vyPOuJ/60



恒子「顔もそこそこ良いし、愛嬌もある!イケそうじゃない?」


恒子「……すこやんとか」


健夜「いつの間に私の話してたのかな!?女優とか無理だよっ」

健夜「ていうか、別に良いけど、そこそこ良いって上から目線過ぎる!!」


恒子「あははっ、やっぱりすこやんのツッコミはこう、脳にビシッとくる快感があって堪らないね」


健夜「麻薬か何かかな私のツッコミは……」



健夜「はぁ……こんな序盤で体力を使い果たしてもなんなので、早めにゲストの子に来てもらいましょう」


恒子「おっ、いいねいいね!そうしよ!」


スタッフ『準備おっけーです』カンペ



健夜「準備も出来たそうなので……って、なんですか?……台本?」

健夜「あ、さすがに進行役の私にはちゃんとした台本が渡されるようです」


健夜「……良かったぁ…」





527: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:16:35.85 ID:vyPOuJ/60


恒子「どれどれ……あれ、でもやっぱりゲストの名前の所は空白だね」


健夜「台本があるだけでも満足だよ」


健夜「それでは、今夜のゲストはこの人です!」


恒子「わくわく」



テ-テレッテ-レ-レ-



「……」テクテク



健夜「……え゛!?」

恒子「おおおお!!!!?」







「えっと……皆さん初めまして、こんばんは」





咲「ゲストとしてお呼ばれしました、健夜さんの地元茨城県で、健夜さんに麻雀を教わっている宮永咲です」

咲「完全な素人で、不慣れですが、よろしくお願いしますっ」





528: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:17:36.74 ID:vyPOuJ/60



健夜「……」パチクリ


健夜「……ゆ、夢?」



恒子「まさかの咲ちゃん!!!よーこそ!驚いたよ!」

恒子「ほらほら、おねーさんの隣座って?」


咲「ふふっ、失礼します」スワリ


健夜「現実だ!!?」



咲「…健夜さん、呆けてないで進行してくださいよ」


健夜「そりゃ、呆けるよ……びっくりしたぁ…」


恒子「すこやんに内緒で来たの?」

咲「はい。スタッフの人に、秘密にしてくれって言われたので」クスクス




529: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:18:35.79 ID:vyPOuJ/60



健夜「え、えっと、リスナーの方で知っている人は多分0に近いんじゃないかと思います」



健夜「私の地元、茨城県のつくば市にある高校の麻雀部で、私が麻雀を教えて……教えているというか、立場上コーチをしているんですけど」

健夜「そこの部員の、宮永咲ちゃんですっ」



健夜「ど、どうしてまた、咲ちゃんなのかな……」


咲「私が来たらいけませんでしたか?」ジト


健夜「そ、そんな事ないよ!そんな事ないけど……ねえ?」


恒子「台本に書いてあるんじゃない?」


健夜「あ、そうだ、その為の台本だったね」ナニナニ


健夜「えーっと……急な番外編の放送決定で、スケジュールの合う有名雀士がいなかった……」

健夜「随分適当な理由だね!?」


スタッフ『……』メソラシ





530: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:19:49.84 ID:vyPOuJ/60



恒子「でも意外だなー。咲ちゃんとはちょっとしか話したことないけど、こういう場は得意じゃないと思ってたよ!」


咲「おっしゃる通り、あんまり得意ではないんですけど……」


咲「なぜか、ラジオ番組なら大丈夫な気がして。来ちゃいました」


健夜「別に、咲ちゃんは話すのが苦手な訳じゃないもんね」


恒子「ふむふむ!いいねいいね、なんだかやる気が出てきた!」


咲「いや、やる気は事前に出しておいてくださいよ」


健夜「あっ、私のツッコミが取られた」



恒子「……咲ちゃんのツッコミも、なんか気持ち良いかもしれない」ゾクゾク



咲「……」ジト


恒子「あー!冗談だよ!そんなじっとりとした目しないで?」





531: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:23:09.36 ID:vyPOuJ/60



健夜「という訳で、今夜は宮永咲ちゃんと一緒に番組を盛り上げていきますっ」



咲「頑張ります」


恒子「ではでは!ここで一曲お送りします!!」


健夜「ちょっと整理もしたかったし、ナイスタイミングだよ…」


恒子「咲ちゃん、曲振りしてみる?」


咲「え、良いんですか」


恒子「もちろん!」


咲「……コホン、では、一曲お聞きくださいっ」


咲「橋本みゆきさんで、TRUE GATEですっ!」



恒子「おお、完璧!」



テレレレ-ンテレレ-ンテレッテテ-ンテレレ-♪
テレレレッテレッテテ-レ-レ-レ-テッテテッテッレ-ン♪


――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――





532: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:23:45.62 ID:vyPOuJ/60



健夜「お送りしています、ふくすこインハイレディオ!」

健夜「メインパーソナリティ、そして今日の進行を務める小鍛治健夜です」


恒子『同じくメインパーソナリティの福与恒子!』


咲「ゲストの宮永咲です」



健夜「……こーこちゃん、どうしてメインパーソナリティなのに、スタッフ側に座ってるのかな?」


恒子『いや、今日はこっちのポジションの方が、色んな意味で面白いかなって』

恒子『スタッフの許可も取ってるから安心して!』グッ


健夜「安心できないよ!?」


スタッフ『……』カンペ



健夜「えっ、ホントにこのまま進行するの……?台本もそうなってる…?」

健夜「うわ、ホントだ!?」





533: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:24:22.27 ID:vyPOuJ/60


恒子『あっはっは!頑張れすこやんー!』


咲「えっと……」


健夜(はっ…咲ちゃんが困ってる)

健夜(タダでさえ慣れてないんだし、私がしっかりしなくちゃ!)


健夜「あ、あはは……なんかごめんね、変な展開になっちゃって」


咲「いえ、別に。でも、こうして2人で話しているとラジオというよりか、普段通りみたいですね」クス


健夜「確かに。ああ、けど、リスナーさんからしたら見慣れない光景だよ絶対」


咲「あはは、でしょうね」


アシスタント(アシ)『一応、咲ちゃんについて話したら?』


健夜「それもそうだね……って、こーこちゃん完璧にスタッフと化してるね!?」


アシ『気にしないで!』


咲(なんか……この感じ、どこかで体験した事がある気がする…)ウッアタマガ




534: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:24:59.29 ID:vyPOuJ/60


健夜「なんかまた変なボードが送られてきたよ……なになに」

健夜「……ああ、なるほど」


咲「なんですか?」


健夜「えっと、今から咲ちゃんにいくつか質問をしてくね?」

健夜「なんとなくの形だけでも、リスナーさんに知ってもらう為……らしい」


咲「分かりました」コク


健夜「じゃあ、一つ目。年齢は?」


咲「えっ、そんな所からですか……。15歳、高校1年生です」


健夜「麻雀は打てますか?」


咲「打てますね。一応、麻雀部なので」





535: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:26:59.94 ID:vyPOuJ/60


健夜「好きな食べ物!」


咲「パフェとか、甘い物全般ですかね。あと、オレンジジュースが好きです」


アシ『スリーサイズ!』


咲「えっ」


健夜「こら!こーこちゃん!!オジサンみたいな質問するのやめて!?」


アシ『ちぇー。まあ、それは番組終わった後で個人的に測らせて……』フフフ


健夜「だ、ダメダメ!!絶対ダメだから!」


咲「ふふっ、待ってますね」


健夜「咲ちゃん!?」


咲「じょーだんですよ。もう質問は終わりですか?」


健夜「慣れてないとか嘘だよね…。えっと、好きな麻雀の役!」


咲「嶺上開花ですかね。七対子も好きです」


健夜「七対子?それはまた、どうして?」


咲「より良い待ちに手替わりさせやすいですし、なによりキレイです」





536: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:27:33.34 ID:vyPOuJ/60



健夜「じゃあ二盃口も好き?」


咲「いえ、特には」

咲「健夜さんは好きですよね、二盃口」


健夜「えっ?」


咲「だってよく、一盃口を作るくらいならついでに二盃口も作れと」


健夜「言ってないよ!?」


咲「そうでしたっけ」


健夜「一盃口と二盃口とじゃ、難易度が違いすぎるよ…」


健夜「えっと、次ね。好きな雀士!(学生とプロ)だって」


咲「学生って、インハイや予選に出ていた選手とかって事ですよね」


健夜「そうだね」


咲「難しいです。皆さん、とても尊敬していますし」





537: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:29:07.45 ID:vyPOuJ/60



アシ『じゃあその中でも、1番対局したい相手!』


咲「うーん……」

咲「迷いますけど、辻垣内智葉さんですかね。臨海女子の」


健夜(あれ、意外……)


健夜「どうして?」


咲「一緒に打てたら、得られるものが多そうだからですかね」


健夜(なるほど。能力に頼らないスキルって意味かぁ)


健夜「……じゃあ、プロは…?」


咲「……」カンガエ



健夜「……」チラッチラッ


アシ『ぷふっ、すこやん、ちらちら見すぎ!』アハハ


健夜「こ、こーこちゃん余計なこと言わないで!/////」





538: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:30:01.19 ID:vyPOuJ/60



咲「健夜さんがアリなら健夜さんですけど、ナシなら野依プロですね」


健夜「え、えへへ。そ、そうなんだ!」ニコニコ


アシ『うわ、すっごい嬉しそう…』


アシ『野依プロかぁ。確かに、ちょっと咲ちゃんに似てるよね』


咲「えっ、そうですか?」


健夜「怒ってるようで実は怒ってないとことか?」


咲「……それは、褒められているんですかね?」


健夜「も、もちろん!!」コクコク

咲「なら、いいですけど」





539: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:30:33.30 ID:vyPOuJ/60



健夜「質問はこんな所かな。……え、お便り?咲ちゃん宛て?」


アシ『仕事早い!!』


咲「お便り……なんだか、ラジオっぽいですね」


健夜「いや、ぽいじゃなくてラジオだからねこれ…」

健夜「それじゃあ、お便りが届いてるから読むね?」


咲「はーい」


健夜「R,Nエトペリカになりたかった人間さんから……」

アシ『エトペリカって、あれだよね。個人戦2位の原村和さんがいつも抱いてた……えっ、そういう意味?』


健夜「深く突っ込まないようにしよう……」

咲「気持ちは少し分かります」クスクス


健夜(咲ちゃん!?)





540: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:31:39.87 ID:vyPOuJ/60


『すこやん、こーこちゃん。そしてゲストの宮永さんこんばんは!』


健夜「こんばんはー」

咲「こんばんは!」


『ゲストが誰なのかドキドキしていましたが、まさか巷で噂になっていたすこやんの教え子さんだったとは、驚きました』


健夜「私も驚きましたよ…ほんとに、何も知らされて無かったんですから」


咲「サプライズが成功したみたいで良かったです」アハハ



『さて、そんな宮永さんに質問なのですが、普段の小鍛治プロの意外な一面など、ありましたら教えてください』



健夜「っていうお便りなんだけど…」


咲「意外な一面ですか?」


アシ『私も知りたい!!』





541: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:32:34.83 ID:vyPOuJ/60



健夜「あ、あんまり意外な一面とかは無いと思うんだけど」


咲「まず、世間一般での健夜さんのイメージがどんなのか分からないんですけど」



アシ『えっとね、くたびれた専業主婦みたいな感じ?』

健夜「へっ!?そ、そんなイメージないよね!?」


咲「専業主婦……?」


咲「あははっ、それは真逆ですね。健夜さんは料理も洗濯もお掃除も、ついでにご近所付き合いも苦手ですから」


健夜「前三つは認めるけど、最後のはどういう事かな!!」


健夜「ちゃんとご近所さんとの面識もあるよ…」


アシ『地元のスーパースターだもんね!』


咲「そうでした。つくばで知らない人はいない、超素敵な有名人ですもんね」


アシ『道を歩けば黄色い歓声!』

咲「道行く人にサインを求められる」



咲 アシ『「そんな女性ですもんね(だもんね!)」』



健夜「どうしてご近所の話から、そんな大規模な話に変わってるの……」




542: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:33:32.15 ID:vyPOuJ/60


咲「冗談は置いておきまして、まあ、意外な一面とかはあんまり無いですかね」


咲「優しくて、良い人ですよ」


健夜「えへへ…ちょっと嬉しいかな」



アシ『くぅぅ!私も咲ちゃんみたいな子が欲しいいいい!!』


健夜「今の発言、ちょっと捉え方を間違えたらとんでもない発言だったよ!?」

咲「別の捉え方とは?」


健夜「えっ?あ、いや、それは……」テレ


咲「……?」キョトン



アシ『どこかにアナウンサー志望の可愛い女の子いないかな!いたら、このラジオのHPまで!』


健夜「公共の電波を利用して勧誘しないで!?」

アシ『へへへ、ごめんごめん』


咲(自由な番組だなぁ……)





543: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:34:33.37 ID:vyPOuJ/60


健夜「じゃあ、次のお便り……咲ちゃん読む?」


咲「いいんですか?」


健夜「うん、これよろしくっ」つ

咲「分かりました」コク



咲「えっと、RN,いーぴん、さんからです」


健夜「ありがとうございますっ」



『すこやん、こーこちゃん。そしてゲストの宮永咲さんこんばんは!』


咲「こんばんはっ」


『すこやんに部活の顧問をしてもらっているということは、宮永咲さんも麻雀がお強いのでしょうか!』

『是非、3人で……こーこちゃんはアシスタントに徹しているので、2人でですかね?』

『今年のインターハイの感想を話し合って欲しいです!』



咲「……という事らしいです」


健夜「インハイの感想かぁ…」





544: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:35:26.75 ID:vyPOuJ/60



咲「今更ですけど、ホントに私がゲストで良かったんですかね?」

咲「知名度とか、あったもんじゃないんですけど…」


アシ『心配ないよ!この回は世界観とか、そういうの無視でいいらしいし』


咲(世界観て……)


咲「なら、まあ気にせずにやりますけど」



健夜「今年のインハイは、とにかくレベルが高かったよね」

咲「そうですね…。素人の私から見ても、その事だけはヒシヒシと感じられました」


健夜(し、素人…?あんまり麻雀強くない設定でいくのかな)





545: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:36:00.44 ID:vyPOuJ/60



アシ『印象に残った選手とか、対局とかある?』



健夜「私はやっぱり、個人戦の決勝卓かなぁ」

健夜「宮永照さん、原村和さん、神代小蒔さん、荒川憩さんの対局は、本当に熱かったよ」


咲「原村さんの成長ぶりには、私も目を疑いました。県予選や団体戦とは、別人のようでしたし」


健夜「あれで1年生だからね。先が楽しみだよ」


健夜「でもやっぱり、チャンピオンはチャンピオンだったね」


咲「おね……照さんは、ああ見えて勝ちへの執着が凄いですから」

咲「王座を守るために、その分努力も欠かしていなかったと思います」


健夜(咲ちゃん、もう素人の意見じゃないよそれ……)





546: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:36:37.49 ID:vyPOuJ/60


健夜「咲ちゃんは?印象に残った試合とかある?」


咲「そうですね……。見た試合は全て印象深いですけど、その中でもAブロック準決勝の先鋒戦は、面白かったです」


健夜「あー……分かるな、それ」


咲「本当に、全体を通して得られるものが沢山あった大会でしたね」

咲「見に来てよかったです」


健夜「という訳で、お便りは以上ですね!」


咲「え?まだ結構な数残ってますよ?」



健夜「あ、の、残ってるけど時間の都合上、以上なの!」


咲「そうなんですか。残念ですね」


アシ『後で一緒に読も!』


咲「ふふ、お願いします」





547: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:37:06.27 ID:vyPOuJ/60



健夜「急な番外編、そしてゲストにも関わらずお便りを送ってくれたリスナーの方ありがとうございました!」


健夜「以上、お便りのコーナー……あれ、コーナーいつ始まったんだっけ……」


咲「さあ?特にタイトルコールも無しに、自然と始まってましたね」


健夜「い、今のがお便りのコーナーでした!」


アシ『あははっ、相変わらず適当な番組!』ケラケラ


咲(ラジオ番組って、こんなに適当なものなんだ……)


――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――





548: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:38:05.16 ID:vyPOuJ/60


【時は流れエンディング!】


恒子「ふぅ……1時間半、色んなコーナーとかあったけど、どうだった?」



咲「最初は不安でしたけど、とても話しやすくて楽しかったです」

咲「あんまり考えた事無かったですけど、ラジオのパーソナリティとか良いなって思いました」


恒子「おお!!なら、私が局に掛け合って話をしてみよっか!」


健夜「いやいや……新人アナウンサーにそんな権力ないでしょ」


咲「それに、私まだ高校生ですからね」アハハ


恒子「そっかぁ~…すこやんと2人で、ただひたすらトークする番組とか良さそうなんだけどな」

恒子「福与情報によると、結構評判良いみたいだし!」





549: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:38:56.54 ID:vyPOuJ/60


咲「あはは…それは、出た甲斐がありましたかね」

健夜「福与情報って、さっきスマホ弄ってたのはSNS見てたからなんだね…」


恒子「That's right!」


健夜「仕事中なのに……」ハァ





恒子「そうそう、まだ夏休みだけど2人はなにか予定とかあるの?」


咲「予定ですか?」


恒子「例えば、海とか!」



健夜「海……」


咲「暑いの嫌です」

健夜「人混みがね……」





550: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:39:44.38 ID:vyPOuJ/60


恒子「じゃ、じゃあ……お祭りとか!」


咲「暑いのが」

健夜「人混みが」



恒子「ぷ、プール!」


咲「まあ、プールくらいなら」

健夜「良いかもね」



恒子「この時期なら海も祭りもプールも、人混みは等しく凄いよ……」


恒子「すこやんが引き篭もりなのは知ってたけど、咲ちゃんもインドア派なの?」



健夜「私にだけ引き篭もりって言葉をチョイスしたのはどうして!?」


咲「そうですね…。あまり外に出掛けたりはしない方です」

咲「読書が好きなので、休みは麻雀を打っているか読書をしてますね」





551: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:41:11.31 ID:vyPOuJ/60


恒子「へぇ~!ちなみに、家ではそのお下げ髪を降ろしてたり?」


咲「え?いや、特には…。家でも結んでる事が多いですかね」

咲「学校に行く時、時間が無かったりしたら結ばずに行ったりしますけど」


健夜(髪降ろした咲ちゃんも可愛いんだよね)


恒子「いーなー、女子高生…。私も戻りたい……」


咲「宿題とかありますよ?」


恒子「……宿題のない女子高生時代に戻りたい!」



健夜「そんなの無いよ!!」



咲「私は逆に、早く大人になりたいなーって思ったりします」





552: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:42:22.27 ID:vyPOuJ/60


健夜「それは初耳かも」

恒子「大人になってもね……増えるのは顔のシワと責任と腰の痛みだけだよ……」


健夜「こーこちゃん、そんな事気にして」



恒子「って、すこやんがいっつも愚痴ってる」



健夜「私の話!?……って、そんな事愚痴ったことないよ!!」


咲「あはは、それは嫌ですけどね」



恒子「大人ってことは、すこやんに憧れてたりするの?」


咲「へっ?」

咲「……」


咲「えっ、誰に憧れるって言いました?」


健夜「その反応は予想してたけど酷い!」ガ-ン


咲「ふふっ、残念でしたね」クスクス

咲「もう少ししっかりしてくれたら、考えなくも無いですよ」


健夜「うう……頑張る…」


恒子(なんだろう……こう、ツンデレにしか見えない)





553: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:43:17.99 ID:vyPOuJ/60



スタッフ『……』カンペ


恒子「っと、そろそろ時間だね」


健夜「なんだか、これまでで一番早く感じた回だったなぁ」


咲「貴重な体験をさせてもらいましたっ」



健夜「急に決まった番外編でしたけど、聞いてくれたリスナーの方に感謝です」

恒子「もしかしたら!すこやんと咲ちゃん2人の番組がその内始まるかもしれないから、その時は聞いてあげてね!」


健夜「絶対無いからね!?」


咲「そんな否定するほど嫌なんですか?」ムス


健夜「えっ!?いや、そういう意味じゃ」


咲「……べーっ」


健夜「も、もー!こーこちゃんのせいで咲ちゃんがむくれた!」


恒子「うわー、人に責任を押し付けた!咲ちゃん、こういう大人になったらダメだよ?」


咲「はい、反面教師にしようと思います」


健夜「最後の最後でどうしてこんな流れになったんだろう……」ズ-ン




554: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:44:22.44 ID:vyPOuJ/60



恒子「それじゃあ、今夜のお相手は!スーパーミラクルアナウンサー、福与恒子と!」


健夜「咲ちゃんがいるから、この後は飲みに行けないよ、小鍛治健夜とっ」


恒子「ええ!?そんなぁ」



咲「今日はとても楽しかったです。えっと、ゲストの宮永咲でしたっ。……で、いいんですかね」


恒子「ばっちし!」



健夜「ではでは皆さん」



「「「おやすみなさい~!」」」




恒子「この番組は、東京ラジオステーションと、全国麻雀協会さん」

恒子「愛すべきリスナーのお前らの提供で、お送りしました!」



咲「お前らって……」フフ


健夜「もー!最後に爆弾投下しないで!?」




――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――




555: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:45:43.66 ID:vyPOuJ/60


~部室~



咲「っていう、夢を見たんですよ」


健夜「いやいや……ラジオのゲストで咲ちゃんを呼んだりしないよ…」


咲「そんな真面目に返されても。夢だって言ってるじゃないですか」


マホ「でもでも、とても面白そうですね!」

マホ「マホ、先輩が出るラジオとかあったら毎日聞きますです」


咲「ふふ、ありがと」


チャラリラ-ン


咲(メール?珍しいな、誰だろ)ピッ



咲「……」





556: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/08(月) 00:46:39.81 ID:vyPOuJ/60



マホ「でも、健夜さんの出てるラジオ、ちょうどそろそろ最終回ですよね~」

健夜「さすがに、インハイ終わってるのにあのラジオが続いても仕方ないからね…」

健夜「既に、ただのトーク番組と化してるし」

マホ「マホはあの雰囲気好きです!」

健夜「き、聴いてるんだ…。なんか恥ずかしいな」



咲「……そのラジオ番組って、いつが収録日でしたっけ?」


健夜「え?来週の土曜日だけど」


咲「……」



マホ「先輩?どうかしましたか?」


咲「…あはは、ううん、何でもない!」

咲「聴いておかなくちゃなって思って」フフ


健夜「恥ずかしいからいいよ!」


マホ「楽しみですね、先輩!」

咲「うん、楽しみ」



健夜「もー、やめてってばぁ~!」




【超番外編・カン!】



561: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 13:55:07.36 ID:2qp/g2yG0

【後夜祭episode5,嶺上開花使いと運命奏者】


~後夜祭・対局スペース~



ネリー「カン」ボッ


穏乃(えっ、咲じゃなくてネリーさんがカン!?)

淡(へぇ~)


ネリー「リンシャンカイホー、6000オール」


咲「はい」チャラ



ネリー「ふふんっ」ドヤッ





562: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 13:55:52.84 ID:2qp/g2yG0



淡「ムカつくなぁ、そのドヤ顔……」


ネリー「オオホシには負けるよ」

淡「どういう意味よこら!!」ウガ-



咲「あはは…」


穏乃「ねえ咲、今のは?」

咲「今のですか?」


淡「このチンチクリンの嶺上の事でしょ」


ネリー「……ねえ、もしかしてケンカ売ってる?」


淡「気付くの遅いね?」


ネリー「……」イラッ





563: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 13:56:52.81 ID:2qp/g2yG0



穏乃「ま、まあまあまあ!同じ一年なんだし仲良くしようよ、ね?」


淡 ネリー「「無理」」



咲「そんな、私じゃない人が嶺上開花した時に、私の方を不思議そうに見られても困りますよ」

咲「私専用スキルじゃないんですから……」



穏乃(2人のケンカはスルーなんだ…)


穏乃「そうだけどさ?なんだか、咲を意識した嶺上開花に見えたから驚いて」



ネリー「まあ、サキを意識したからね」


咲「明らかに私がカンを狙うタイミングに被せてきましたよね」


ネリー「サキってば、目線のフェイクいれるからタイミングが図りにくくて難しかったよ」ムゥ


淡「どういう事?」





564: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 13:57:45.45 ID:2qp/g2yG0


咲「えっと、ネリーさんを見てて「あ、私が嶺上する前にネリーさんも嶺上する気だな」って気付いたので」

咲「何度か視線でフェイク入れてたんですよ。まあ、全部躱されましたけど」



淡「……?」


淡「そんな事しなくても、和了れるなら和了れば良かったじゃん」



ネリー「それじゃツマンナイでしょ?」


ネリー「サキが、次に嶺上するぞ!って思ってる時に、ネリーが先に掠め取る方が楽しいじゃん」



淡「うわ、性格悪っ」ドンビキ


穏乃「よく分かんないけど、異次元だなぁ…」





565: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 13:58:28.43 ID:2qp/g2yG0


ネリー「そうは言うけど、南場だったらネリーは嶺上出来なかったよ。多分」


穏乃「へ?」


ネリー「ネリーは別に王牌の支配で嶺上した訳じゃなくて、運を少し使って和了っただけだからね」


ネリー「それじゃあ、タカガモの支配には勝てないもん」

ネリー「サキならホームグラウンドだし、勝てると思うけどさ」


穏乃「は、はぁ…」クビカシゲ


淡「私だって、穏乃がいてもダブリーしてみせるし」ムス


咲(大星さんの能力も、相変わらず常識を卓越してるよね…)



憧「穏乃、ちょっと来てー」オ-イ


菫「淡、お前も少し来てくれ」



穏乃「あ、なんか呼ばれてるや」

淡「もぉー!対局中なのに……続きは後でね!」


淡「逃げたらダメだから!」ビシッ





566: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 13:59:13.15 ID:2qp/g2yG0



ネリー「勝てる試合から逃げるとでも?」


淡「ぐぅぅぅぅ、ほんと腹立つ!!」プンスコ




穏乃「ま、まあまあ!ほら、行こうっ」

穏乃「じゃあごめん。後でっ」テクテク



咲「はい。楽しかったです」フリフリ


淡「べーっ!!」





ネリー「……」フゥ


咲「……」






567: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 13:59:50.48 ID:2qp/g2yG0



咲「……ご飯」


ネリー「うん?」



咲「ご飯、しっかり食べてますか?」


ネリー「……なにさその質問…」



咲「あんな出会い方をしたんですから、心配にもなりますよ」



ネリー「前も思ったけど、サキはネリーのママみたい」ジト


ネリー「ママも、ご飯食べてるかーってよく電話してくるんだよ」

ネリー「ネリー、もうそんな子供じゃないのにさ」ムッス-


咲「お母さんの心配、バッチリ当たってるじゃないですか…」





568: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:00:51.05 ID:2qp/g2yG0



ネリー「あ、あの時は特別だったの!だいたい、アレはタヴァンのせいだし…」

ネリー「普段はちゃんと食べてるもん。心配いらないよ」プイッ


咲「ふふ、そうですか。それなら安心です」ニコ


ネリー「まったく…。ネリーはサキよりも人生経験だって豊富なんだからね」

ネリー「ネリーからしたら、サキの方がお子様なんだから」


咲「はいはい、そうですね」クスクス

咲「ネリーさんは世界大会でも活躍してますし、凄く大人ですねー」ニコニコ


ネリー「なんか、言葉と裏腹に子供扱いされてるような……」ムゥ

ネリー「まあいいや。それはそうとサキ?」


咲「なんですか?」




569: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:01:38.97 ID:2qp/g2yG0



ネリー「サキは、日本で世界ジュニアに出るつもりは無いんだよね?」


咲「ええ、まあ……」

咲「さっき、出る気は無いかと言われたんですけど、断っておきました」

咲「……心変わりしたらいつでも言ってくれと言われて、形式上保留みたいになっちゃいましたけど」


ネリー「ふぅん……」


咲「どうしてそんなことを?」キョトン



ネリー「不思議なんだよね。サキは、公式の大会に出てないとはいえ、勧誘が来るほどに実力は認められてる」

ネリー「この前話した時だって、世界に興味がありそうだったのに、どーして断るのさ?」





570: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:03:09.40 ID:2qp/g2yG0


咲「どうして、と聞かれると返答に困りますね」


咲「うーん……どうしてなんでしょう?」


ネリー「特に理由もなく断ってたの?」


咲「……」フム

咲「……実は、私にもまだよく分かってないんです」


ネリー「……?」


咲「ずっと…それこそ、東京に来る前までは、私なんかが大会に出たらいけないって思ってて」


ネリー「……なんで?」


咲「詳しくは話す気になれないんですけど、ずっと昔。」

咲「私は、大会を台無しにしたんです」





571: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:04:49.77 ID:2qp/g2yG0



ネリー「台無し……それは、全国規模の大会?」


咲「いえそんな。もっと小さな、地区レベルの大会です」


ネリー「……」フム



咲「その頃、一時期麻雀もやめてたんです。今でこそ、色んな人のお陰で普通に打てるようになりましたけど」


咲「そんな事もあって、私は大会には出ないって決めたんです。……いえ、誓ったって言った方がいいですかね」


咲「あの大会に出ていた子達、みんなに」



ネリー「それは、バカらしくない?」



咲「そう、なんですかね 」


ネリー「よく分かんないけどさ。そんなのじゃ、いつまで経ってもサキが救われないよ」

ネリー「何かに縛られて大会に出ない、出ようとしないなんて、違うと思う」





572: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:05:47.77 ID:2qp/g2yG0



咲「……マホちゃんにも、同じようなことを言われました」


ネリー「そうでしょ?サキはさ、考えすぎだよ」



咲「だからこそ、分からないんです」


咲「私は東京へ来てから、世界の色が少し変わった気がします」



咲「失ったものをもう一度取り戻して。インハイでの色々な麻雀を見て」


咲「……大会には出ないと決めていたのに、今では出てみたいなと思うようになったんです」


ネリー「なら、出てみたら良いんじゃないの?」

ネリー「少なくとも、ネリーは世界でサキと戦えたら嬉しいよ」






573: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:07:02.64 ID:2qp/g2yG0



咲「……ふふ。もし対戦する事になっても、その時はあの時みたいに甘やかしてあげませんよ?」クス


ネリー「とーぜん」

ネリー「ネリーだって、恩があるからって手を抜いてあげたりしないからね!」


咲「へえー、恩を仇で返すんですか?」


ネリー「えっ!?いや、そういう訳じゃ」アセアセ


咲「あはは、冗談ですよ」

咲「……ありがとうございます。なんだか、気が楽になりました」





574: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:08:16.84 ID:2qp/g2yG0



ネリー「じゃあ、誘いを受けるの?」


咲「それはどうでしょう?ただ、考えてみようかなとは思います」


ネリー「……そっか」ニコ


ネリー「どうせなら、冬季大会とか春季大会にも出てきて欲しいな」


咲「うーん…それは難しいですね」

咲「私の学校、部員は私1人ですし」


ネリー「ああ、そういえばそうだっけ」


ネリー「個人戦はネリー達出られないしなぁ……ネリーが戦えないなら、別に出なくていいや」


照「勝手に決めないで欲しい」


咲「あ、お姉ちゃん」

ネリー「チャンプだ」





575: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:09:32.07 ID:2qp/g2yG0



照「咲、ネリーさんと知り合いだったんだね」


咲「うん、まあ色々とあってね」


照「そう。……ネリーさん、少し打たない?」


ネリー「ネリーと?」

照「ずっと打ってみたいと思ってたけど、大会じゃ無理だったから」


ネリー「別に構わないけど…」

照「良かった。咲も入らない?」


咲「ううん、私は少し休憩中だから」フリフリ


照「そっか。……そういえば、みなもと一緒じゃないんだね」


咲「あぁ…。なんだか、マホちゃんと2人で色々話してるみたい」





576: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:10:24.21 ID:2qp/g2yG0



照「なるほど。まあ、気が向いたら来て」

ネリー「ネリーもサキと打ちたいよ」


咲「ん、分かった。」コク


咲「……ふぅ」



咲「大会、か」


咲「……」ボ-ッ



晴絵「私は、出てもらいたい派だな」


咲「ふぁっ……!」ビク

晴絵「やぁ」


咲「あ、赤土さん」





577: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:11:25.42 ID:2qp/g2yG0



晴絵「少し盗み聞きさせて貰ったよ」

晴絵「……まだ考える時間はたっぷりある」


晴絵「ただ、後悔しない道を選んで欲しいな」


咲「そう、ですね」

咲「わざわざ、それを言いに?」


晴絵「いやいや。やっと落ち着いて話ができそうだったからね」

晴絵「世間話でもするチャンスかなと思って」


咲「ふふ、嬉しいです」

咲「じゃあ、お話しましょうか」ニコ




―――こうして夜は耽ていく。世界大会出場について咲さんが返事を出すのは、そう、遠くない未来のこと。



【後夜祭episode5,カン!】



579: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:15:56.94 ID:2qp/g2yG0

【episode4,誕生日だいさくせん!】


(都合上、一年前の物語です)

~咲、中学3年生・11月~




咲「え、健夜さんの誕生日?」


マホ「はいです!」


マホ「なんでも、11月7日…今週の日曜日らしいですよ!」


咲「へぇ~」ペラ


マホ「……」


咲「……」ペラペラ


マホ「……」


咲「……」ペラ





580: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:18:10.12 ID:2qp/g2yG0



マホ「……えっ、それだけですか!?」


咲「えっ?」


マホ「えっ?は、マホのセリフですー!」


マホ「誕生日会とか、やらないんですか!」


咲「……誕生日会?」


マホ「はいっ!」


咲「って、誰の?」


マホ「えぇ!?健夜さんのですよっ!」


咲「健夜さんの……」フム


咲「ふっ…健夜さんのって……」





581: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:19:52.68 ID:2qp/g2yG0


咲「小鍛治健夜27歳!…の誕生日を祝うの?」


マホ「へっ?お、おかしいでしょうか~?」キョトン


咲「おかしいって言うか…大人って、誕生日会なんてやるのかなーって」


マホ「あー……それは確かにです」


咲「ほら、27本のロウソクの火を消す健夜さん……ふふっ…」


咲「そ、想像できる?ふふっ、あははっ」クスクス


マホ「ふむ…ちょっとシュールですね…」


咲「ふふ…お腹痛い…」ナミダメ


マホ「なら、お誕生日会は無しですかぁ」


咲「ふぅ……」深呼吸


咲「でもまあ、偶にはそういうのも良いかもしれないね」


咲「健夜さんには、結構、それなりに、多少はお世話になってる訳だし」


マホ「!!」パァ


マホ「ですよね!!」ヤタ-ッ





582: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:20:56.27 ID:2qp/g2yG0


咲「うん。良いんじゃないかな…たんじょ…ふふっ…」


咲「た、誕生日会…あはははっ!」クスクス


マホ「宮永先輩、笑いすぎですよー!」


咲「ごめんごめんっ…ちょっとツボで」フゥ


マホ(宮永先輩かわいい…)


_______________
______________________________
_____________________________________________



咲「誕生日会をやるにしても、今日は木曜日……」


咲「ひーふーみー…当日まであと3日しかないよ?」


マホ「はいです!なので、早速色々と決めちゃいましょう!」


マホ「折角ですし、サプライズにしたいですよね!」


咲「そうだね。まあ、健夜さんって鈍感だからちょっと気にしておけばバレる事はないと思う」


マホ「鈍感って、宮永先輩が言いますかぁ……?」ジト-


咲「え?」


マホ「いえ、何も!」




583: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:22:26.27 ID:2qp/g2yG0



マホ「とりあえず、健夜さんには内緒の方向でっ」


咲「うん。なら、健夜さんが来る前に色々と……」


ガチャ



健夜「ごめんっ、ちょっと遅れちゃった」


マホ「す、健夜さん!!?」ビクッ


咲(ま、マホちゃん?動揺しすぎじゃないかな)


健夜「えっ、ど、どうしたの?」


マホ「い、いいいえいえ!何も隠してませんよ!?」アセアセ


咲(マホちゃん!?)


健夜「か、隠し?」





584: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:24:03.68 ID:2qp/g2yG0



咲「健夜さん、遅いです。何やってたんですか?」


健夜「あ、咲ちゃん」


咲「お茶入れてきますので、待っててください」


健夜「自分でやるよ?」


咲「いえいえ、老体は労わらないと……じゃなくて、疲れたでしょう?座っててください」


健夜「突っ込んだ方が良いかな今の!?」ガ-ン


マホ「あ、ま、マホも手伝いますっ!」


咲「う、うん。ありがと」テクテク


健夜「素直に感謝しづらいよっ!」プンスカ






585: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:25:11.17 ID:2qp/g2yG0



咲「ま、マホちゃん動揺しすぎ……隠し事苦手すぎでしょ」コソコソ

マホ「す、すみませんっ…突然だったのでっ」ヒソヒソ

咲「普通にしてれば気付かれないから……ていうか、少し鋭い人だったらもう放銃してたよ?アウトだったからね?」

マホ「は、はいっ…しっかり安牌だけ切っていきますっ」

咲(手牌に危険牌しか持ってなさそうだなぁ……)

咲「とりあえず、さっきの話は帰りにね」コソコソ

マホ「合点承知です!」ヒソヒソ

咲(……本当に大丈夫かなぁ)フアン






咲「はい、どうぞ」つお茶


健夜「ありがとー」


マホ「……」カチコチ


咲「……」ジト-


マホ「!!だ、大丈夫です!」


健夜「えっ」





586: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:26:26.07 ID:2qp/g2yG0



咲「そっか。今日の小テストはいい点数取れたんだね」


マホ「へっ、小テスト……あ、はいです!」


咲(ダメだこりゃ…今日はボロが出る前に帰った方が良いね)


健夜「マホちゃん、さっきから何かおかしくない?」チラ


咲「そうでもないと思いますけど」


マホ「……」コクコク


健夜「いや、でも……」


咲「そうでもないと思いますけど?」ニコッ


マホ「!!」コクコクコク


健夜「そ、そう?」


健夜(凄い剣幕だ……)





587: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:27:04.79 ID:2qp/g2yG0



咲「そんな事より、どうして今日は遅かったんです?」


マホ「そ、そうですよ!」


健夜「あ、そうだった。その事なんだけど」


健夜「今日のこの後からと、明日の放課後にこの部室……っていうか、旧校舎の点検を行うらしくて」


咲「あー…そういえば、先生も言ってたような」


健夜「それに伴って今日はもう部活お終いで、明日も部室の使用が出来ないみたいなんだ」


マホ「もし、重大な欠陥とかが見つかったら、取り壊されちゃうんでしょうか…」


咲「そしてそのまま麻雀部も……」


健夜「不吉な想像はよそうね!?大丈夫だから!」


健夜「……多分」


健夜「それで、どうしよっか?雀荘か、クラブチーム行く?」





588: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:27:52.23 ID:2qp/g2yG0



マホ「マホは先輩に従いますっ!」


咲「……いえ、それなら逆に都合が良いです。私、マホちゃんに勉強を教える約束していたので」


咲「明日の放課後は、それをしてますよ。ね、マホちゃん?」


マホ「は、はい!宜しくお願いします!」


健夜「そうだったの?なら、丁度良かったのかな」


健夜「あ、なんなら私も一緒に」


咲「結構です」キッパリ


健夜「へっ?でも、私も多少なら教え」


咲「結構、です」ニッコリ


健夜「そ、そっか……」ショボン


咲(うっ…)


咲「か、代わりと言ってはなんですが、今度私に勉強を教えてください」





589: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:28:36.29 ID:2qp/g2yG0


咲「頼りにしていますよ?」


健夜「!!」


健夜「えへへ…うん、任せてっ」ニコニコ


咲「……」ホッ


マホ「えっと、それじゃあ今日はもう解散で良いんでしょうかー?」


健夜「うん。待たせておいて悪いけど、そうなるかな」


マホ「了解です!」


健夜「私は、この部室の点検に付いてなきゃだから、もう少し残ってるね」


咲「分かりました、お疲れ様です」


咲「気をつけて帰ってくださいね。アラサーでも見た目は童顔高校生並なんですから、不審者に会わないように」

咲「あぁ、不審者でもちょっと"ゴッ"ってやればワンパンなので大丈夫でしたか」


健夜「普通に心配してくれても良いんだよ…?」





590: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:29:09.50 ID:2qp/g2yG0



マホ「先輩なりの照れ隠しなんですよ!分かってるでしょう」アハハ


咲「べ、別にそんなんじゃ……」フイ


健夜「ふふっ…うんうん、分かってるよ咲ちゃん!」ニヤニヤ


咲「っっ……」


咲「か、帰るよマホちゃん!」スタスタ


マホ「はーいっ。では健夜さん、またです」フリフリ


健夜「うん、またね」フリフリ


咲「……べーっ」ベ-


健夜 マホ(可愛い……)


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591: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:30:31.30 ID:2qp/g2yG0



【咲、マホ帰り道】



マホ「ふあぁ……、緊張しましたぁ」テクテク


咲「もー、私の方こそヒヤヒヤしたよ?」クス


マホ「隠し事って難しいです…」ムム


咲「あはは…まあ、気付かれなかったみたいだし結果オーライだね」


マホ「良かったですっ」


咲「…にしても………」ウゥ


マホ「どうしました?」


咲「……寒い」ブルッ


マホ「もう11月ですからねー。そろそろ冬も本番です」


咲「マホちゃんが入部してから、随分経つんだね……早いなぁ」


マホ「ですねー」





592: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:31:09.39 ID:2qp/g2yG0



マホ「……」


マホ「マホ、宮永先輩には勿論ですけど、健夜さんにも凄く感謝していますし、とっても大好きです」


咲「……うん」


マホ「なので、日曜日は喜んでほしいです!」


咲「ふふっ、そうだね」ニコ


咲「なら、まずは何から決めよっか?」


マホ「んー…とりあえず、どこで開催するかーでしょうか」


咲「場所かぁ……」ウ-ン


咲「場所は部室で良いんじゃないかな?」


マホ「使えるならそれが良いと思うですけど、あの部室って一応学校の設備ですよねー?」


マホ「そういった事に使っても良いんでしょうか?」





593: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:32:30.64 ID:2qp/g2yG0



咲「一昨年とか去年とか、クリスマス会……って言っても、ケーキ食べて麻雀やってただけだけど」


咲「とかやってたし、その辺りは心配しなくても大丈夫だよ」


マホ「クリスマス会!!」パアッ


マホ「今年はマホもやりたいです!!」


咲「あはは、分かってるけど今は誕生日会の事ね?」クスクス


マホ「そうでしたっ」テヘヘ


マホ「じゃあじゃあ、場所は部室で決まりですね!」


咲「時間は…お昼頃で良いのかな?」


マホ「というか、日曜は部活お休みですけど健夜さんの予定とか平気なんでしょうか?」


咲「あ、その辺も大丈夫。健夜さん、日曜は予定入れない人だから」


咲「……入れないっていうか、やる事が無いだけだから、連絡いれれば買い物とかは付き合ってくれるんだけどね」


マホ「へぇ~」





594: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:33:34.34 ID:2qp/g2yG0



マホ「健夜さんって、本当に麻雀と宮永先輩の事しか頭に無いですよね……」


咲「そうだね」クスクス


咲「……」


咲「……うん?」イマナンテ


マホ「なら、場所は部室、時間はお昼頃に決まりですね!」


マホ「あ、マホあれやりたいです!飾り付け!」


咲「飾り付け??」


マホ「はい!ほら、テレビでよく見る…あの、折り紙の輪っかを繋げてるやつです!」


咲「あー、あれかぁ」


咲「……」


咲「……想像したら、大人の誕生日とは思えないほど可愛らしい光景が浮かんだよ」フッ


マホ「やっぱりちょっと子供っぽすぎますかね??」


咲「ううん、良いと思うよ。やろっか」ニコリ


マホ「ほんとですか!やりましたぁ!」ピョンッ





595: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:34:18.74 ID:2qp/g2yG0



咲「ならさ、明日の放課後私の家来る?」


マホ「……へっ!?」


咲「そういう小物とかは早目に作っておきたいし、もう少し決めることもあるでしょ?」


咲「私の家じゃなくても、どこかのお店とかでも良いけど」


マホ「ご、ご迷惑じゃないですか?」


咲「あはは、そんな事ないよ」


咲「お父さんは多分お仕事で居ないから、誰にも気を使う事ないし」クス


マホ「2人きりですか……」ボソッ


咲「うん?」


マホ「い、いえっ!」アセ


マホ「えと、それならお邪魔したいですっ!」


咲「ふふっ、決まりね」


マホ(先輩のお家……)





596: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:34:49.70 ID:2qp/g2yG0



咲「……っと、私こっちだから」ピタ


マホ「では先輩、また明日ですー!」フリフリ


咲「うん、気を付けて帰ってね」フリフリ


マホ「はいっ、宮永先輩も……」


マホ「あ、先輩!」


咲「ん?」クル


マホ「最重要項目を忘れてましたです」


咲「最重要項目……?」







マホ「誕生日プレゼント、決めてきましょう!!」



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597: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:36:33.62 ID:2qp/g2yG0



【夜・咲宅】


咲「……」チャプ


咲「……はぁ…」グッタリ


咲「寒い日のお風呂は気持ち良い……」チャプチャプ


咲「……」


咲「誕生日プレゼント……、かぁ…」ブクブクブク


咲(健夜さんへのプレゼント……)


咲(…どうせあげるなら喜んで貰える物が良いよね……)ブクブク


咲「……」ブクブク





598: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:37:59.56 ID:2qp/g2yG0



咲(若返りの薬、とか?)


咲「…ふふっ……んんっ!?」ブク


咲「けほっ、けほっ!…っつー……鼻にお湯入ったぁ……」ナミダメ


咲「うぅ…」ケホケホ


咲「…いけないいけない、ちゃんと考えなきゃ…」グス


咲「……うーん…」


咲「冬、かぁ」


咲「……よしっ」


界『おい咲、のぼせるなよ?』


咲「あ、うん。今出るよー」ザプン


咲「……って、わわっ!?」ツルッ


ザッパーン!



咲「あうぅ……」イタタ


咲(なんかお風呂に嫌われてる気がする…)グス



界(何やってんだ、咲のやつ……)アキレ


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599: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:39:10.17 ID:2qp/g2yG0


【次の日・金曜日】

~咲宅~



咲「どうぞ、上がって?」


マホ「お、お邪魔しますっ!」カチカチ


咲「ふふっ、そんなに固くなることないよ」クス



咲「えっと、階段登って突き当たりが私の部屋だから、先に行っててくれる?」


咲「私、飲み物とお菓子持って行くから」


マホ「は、はいっ。分かりましたです!」


マホ「えと、お気遣いなくっ」


咲「あはは、なんか他人行儀」クス


咲「それじゃ、少し待っててね」テクテク







600: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:39:59.39 ID:2qp/g2yG0


マホ「…えっとぉ…」カイダンノボリ


マホ(階段登って突き当たり……)キョロ


マホ(ここ、かな?)


ガチャ



マホ「失礼しま………」


マホ「……えっ」


雀卓「」



マホ「雀卓……?宮永先輩、お家に雀卓あったんだ…」


マホ(ホコリ被ってるけど、しばらく使ってないんでしょうか)


マホ「……」ジ-ッ


マホ「!!」ハッ


マホ(勝手に違う部屋に入ってしまいました!)スッ


キィ……バタン




マホ「えっと……こっちじゃなかったし、こっちでしょうか…」





601: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:40:49.68 ID:2qp/g2yG0



『マホちゃーん!ココアで良いかな?冷たいのと温かいのあるけどー』オ-イ


マホ「あっ、宮永先輩と同じのでお願いしますー!」


『はーい、了解っ』


マホ(宮永先輩、家庭的です……)


マホ「ん」ピタ



¦さきの部屋!¦


マホ「……」



マホ「か、かか……」


マホ「可愛い……っ!」キュン


マホ(……てことは、こっちが宮永先輩のお部屋でしたか。関係ないお部屋覗いちゃって、反省です)


マホ「……」ピタ


マホ(先輩のお部屋……)


マホ「な、なんか緊張しますね…」ドキドキ





602: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:41:48.97 ID:2qp/g2yG0



咲「あれ、マホちゃん?どうしたの、部屋の前で」テクテク


マホ「ひぁ!?」ビクッ


咲「う、うん?」


マホ「せ、先輩……」


マホ「いえ、何だか少し緊張しちゃって」エヘヘ


咲「ふふっ、何それ」クスクス


咲「えと、私両手塞がっちゃってるから開けてもらって良いかな?」つお盆


マホ「あ、そうですねっ!すみませんっ」


マホ「……ふぅ…」


マホ「では……失礼しますですっ」


ガチャ




~さきの部屋!~



マホ「……ふあぁ…」


マホ(これが先輩のお部屋……)





603: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:42:39.34 ID:2qp/g2yG0



咲「あはは…一応片付けたんだけど、少し散らかってるかも」


マホ「そんな事ないです!なんていうか、宮永先輩って感じのお部屋ですね!」


咲「そ、そうかな…ちょっと恥ずかしいや」テレ


咲「…よいしょっと……」コト


咲「寒かったから、温かいのにしちゃったけど良かったかな?ココア」


マホ「あ、はい。ありがとうございますっ」


咲「いえいえ」クスクス


咲「適当に座って良いからね」ヨイショ


マホ「は、はいっ…」ポフ


咲「んっと、じゃあ早速だけど昨日決めた事も含めて、色々決めちゃおうか」


マホ「あ、そういえばそれが目的でした……。先輩のお家に来て、目的達成した気になってましたー」エヘヘ


咲「こらこら」クス


咲「って言っても、場所も時間も既に決まってるし、後は飾り付けの準備とかプレゼントとかの事決めるだけなんだけどね」





604: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:43:39.51 ID:2qp/g2yG0



マホ「先輩、何にするか決まりましたか??」


咲「うん、一応」


咲「~~~にしようかなって思ってるんだけど…どうかな」


マホ「ホントですか!マホは、~~~にしようって思ってたんですよ!」


咲「ふふっ、考えてる事は一緒だね」クス


マホ「えへへ…はいです!」ニコ






咲「ふむ……」カンガエ


マホ「あの、宮永先輩」





咲「なら、明日一緒に買いに行かない?」

マホ「でしたら、明日一緒に買いに行きませんか?」




咲 マホ「「あっ……」」






605: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:44:47.87 ID:2qp/g2yG0


咲「……また一緒の事考えてたね」クス


マホ「は、はい……/////」


咲「なら明日、お昼頃に駅前集合で良いかな」


マホ「分かりました!えへへ、楽しみですっ」


咲「うん、私も」ニコ


咲「よし、これでプレゼントも大丈夫っと……」


咲「後は、飾り付けの小物の準備だけだね」


マホ「それなんですけど、見てください!」ガサゴソ


マホ「じゃーん!ああ言うのって、折り紙で作るんですよねっ」


咲「おぉ…色んな折り紙がたくさん」





606: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:46:04.78 ID:2qp/g2yG0


マホ「お母さんに聞いたら、使ってないのが沢山あるって、全部くれたんです!」


咲「よくこんなに余ってたね?」


マホ「一時期、とても折り紙にハマってた時期があったんですよー」


マホ「……すぐに飽きちゃいましたけど」エヘヘ


咲「あはは、なんかマホちゃんらしいね」クスクス


咲「よしっ。なら、後は作るだけだ」


マホ「はいです!気合入れて作りますよー!」


咲「……」クスクス


マホ「?どうかしましたか??」キョトン


咲「ううん、なんでもっ」ニコ


咲(なんだか懐かしいなぁ…)


――――
――――――――
――――――――――――



607: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:47:17.77 ID:2qp/g2yG0


~数時間後~



咲「……これくらいかな」

咲「マホちゃん、そっちはどれくらい……」チラ

咲「あ…」

マホ「……んぅ…」ス-ス-

咲「……」

――――――――

『おねえちゃん!みなも、これだけしか作ってないのに寝てる!』

『しーっ、起こしたら悪いよ』

『んもぅ…お姉ちゃんを自称してるのに、私より先に脱落なんて!』

『んん…』

『!!』

『えへへ……さきぃ…くりすますぷれぜんと……』ムニャムニャ

『なんだ、寝言かぁ…』

『ふふ、よほど楽しみなんだろうね』

『……もう、仕方ないんだから』ナデナデ


『えへへ…けーきはわたしのものだよ…』ムニャムニャ


――――――――


咲「……」スッ


咲「……」ナデナデ


マホ「んん……」ス-ス-


咲「……」クス

咲「いつもありがとう、マホちゃん」ナデ


――――
――――――――
――――――――――――





608: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:49:01.73 ID:2qp/g2yG0


マホ「んっ……」ムクリ

マホ「あれ…マホ、いつの間に…」


咲「おはよう、マホちゃん」ニコ


マホ「あぁ!!す、すみません先輩!!マホ、寝ちゃって!」アウアウ


咲「ううん、気にしないで?」クス


咲「寝顔、可愛かったから捗ったよ」ニコ


マホ「ふぇ!?/////せ、先輩何言って////」ボッ

マホ「あぅ……////」カァ


咲「という訳で、このくらいあれば足りるかな?」つ 飾り


マホ「は、はい……/////充分だと思うです!」


マホ「任せてしまって、本当にごめんなさいです」




609: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:50:18.08 ID:2qp/g2yG0



咲「気にしなくて良いってば」フフ


咲「っとと、気付いたらこんな時間…」

咲「マホちゃん、時間平気?」


マホ「えっ、もうこんな時間ですか!?マホ、どれだけ寝てたんですか…」


咲「あはは、きっと疲れてたんだね」


マホ「すみません、ではそろそろ失礼しますですっ」


咲「あ、もう夜も遅いし送って行くよ」


マホ「そんな、悪いですっ」


咲「ううん、さっきお父さんが帰ってきてね。帰る時は車で送るからって」


咲「外、もう凍えるくらい寒くなってるから」





610: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:51:27.02 ID:2qp/g2yG0



マホ「そうなんですか…」


マホ「すみません、ではお言葉に甘えます!」ペコリ


咲「大丈夫大丈夫、任せてっ」フンス




ガチャ



界「任せてって、運転してくのは俺なんだがな」


咲「ちょ、お父さん!入ってくるならノックして!あと立ち聞きしないで!」


界「ははは、悪い悪い」


咲「もう……」


マホ「ふふっ、仲が良いんですね」


咲「そんなんじゃないよ」フイ


界「咲も反抗期かぁ……夢乃さんだったか?今後とも咲を宜しくな」


マホ「お、お任せ下さいです!」グッ


咲「もうお父さんうるさい!!早く車出して!」プンスカ


界「おー怖。そんじゃ、行くぞー」


咲「まったく、お父さんはもう……」ハァ




マホ(お父さんに先輩を任されてしまった……)ドキドキ


――――
――――――――
――――――――――――





611: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:53:26.11 ID:2qp/g2yG0


~マホ宅前~



マホ「本当にありがとうございましたです!」ペッコリン


界「いやいや、こちらこそウチの咲と遊んでくれてありがとう」


咲「お父さん黙って」ジロ


界「親に向ける殺気じゃねえ……」ソソクサ


マホ「宮永先輩も、今日はありがとうございましたっ」


咲「うん。また、いつでも来てね」


咲「それと、明日はお昼に駅前……で良かったよね?」


マホ「はいっ!土曜日まで宮永先輩と一緒だなんて、なんだか嬉しいです!」


咲「ふふっ、私もだよ」ニコ


咲「それじゃあ、外も寒いし…」


咲「おやすみ、マホちゃん」フリフリ


マホ「はい!おやすみなさい、先輩!」フリフリ



――――
――――




612: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:54:34.48 ID:2qp/g2yG0



~咲、車内~



咲「……」ボ-ッ


界「なんだ咲、明日どっか行くのか」


咲「あ、うん。明後日、健夜さんの誕生日なんだ」


咲「だから、プレゼント買いにね」


界「そうか」クス


咲「……なに」


界「いや、今年もかと思ってな」ニヤリ

咲「……」


咲「……なっ!!?/////」カァ


咲「ど、どうしてそれを……っ!!?」




613: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:55:52.00 ID:2qp/g2yG0


界「はは。去年までの、机の引き出しにしまってるんだよな?」


界「ふっ…咲、ちょっとは可愛い所あんじゃねえか」


咲「う、うるさいうるさい!!/////」


咲「別に、去年と一昨年のこの時期に買ったものを引き出しに隠してるからって、それが渡せなかったプレゼントとは限らな……」


咲「…あ……」


界「あぁ、やっぱ去年までは買ったけど渡せて無かったのか」


咲「ち、ちがっ/////今のは、言葉の誤というかっっ/////」


界「はいはい、そうかそうか。明後日にまとめて渡せると良いな」アハハ


咲「~~~~ッッッ!!/////」カァ




咲「違うからぁぁぁぁぁ!!!!/////」



――――――――
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614: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:58:01.10 ID:2qp/g2yG0


【次の日・駅前】


ワイワイ
ガヤガヤ




咲「ん…」キョロ


咲(少し早く着いちゃったかな?)


コチラフユモノセ-ルヤッテマ-ス!
イラッシャイマセ-

ガヤガヤ
ワイワイ


咲「やっぱり、駅まで来ると人凄いなぁ……学校の方とは大違い…」


咲「そういえば、冬物のチラシ入ってたっけ…人が多いのもその影響かな…」


咲「……ふぅ」ホゥ

咲(マホちゃんと2人で出掛けるのって、久しぶりだなぁ)

咲(なんだか人多いし、迷子だけにはならないように気をつけなきゃ)グッ





615: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:58:56.46 ID:2qp/g2yG0


咲「……」



「えいっ!」スッ


咲「わっ!?」ビクッ


「ふふっ、だーれだ♪ですっ」メカクシ-


咲「び、ビックリしたぁ…」




咲「もう、マホちゃんでしょ?」クス


マホ「お見事!正解ですーっ!」ニッコリ


マホ「こんにちは、宮永先輩♪」


咲「うん、こんにちはマホちゃん」


咲「急に目隠しされるから、驚いたよー」ム-


マホ「えへへ…無防備でしたから、ついイタズラしちゃいましたっ」





616: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 14:59:28.07 ID:2qp/g2yG0



マホ「すみません、待たせちゃいましたか?」


咲「ううん、私も今来た所だから、気にしなくて平気だよ」ニコ


マホ「ほっ…それなら良かったです」エヘヘ


咲「って言うか、まだ約束の時間の20分前だね」


マホ「ホントですね…」


マホ「マホ、なんだか気が急いじゃってちょっと早く来ちゃいました!」


マホ「マホの方が早いかなって思ってたですけど、宮永先輩の方が先に居てビックリしちゃいましたよー」


咲「あはは…私も、待ちきれなくて」クスクス


咲「とりあえず、今日1日もよろしくね?」


マホ「はい!こちらこそ、今日はよろしくお願いします!」ピョン





617: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:00:57.00 ID:2qp/g2yG0



マホ「……あっ…」ジ-ッ


咲「ん、どうかした?」ハテナ


マホ「宮永先輩の私服姿、素敵ですっ!」キラキラ


咲「えっ…?」


咲「そ、そうかな」テレ


マホ「はいっ!いつもは制服姿ですし、なんだか目新しさも相まってとっても素敵ですねっ」


咲「もう、マホちゃん…そんなに見られると恥ずかしいよ…///」テレテレ


マホ(可愛いです……)


咲「マホちゃんの方こそ、その服似合ってるよ?」


咲「なんだか、取って付けたような褒め方になっちゃうけど、ほんとに!」


マホ「えへへ、ありがとうございます!」テレ


マホ「でもマホ、私服姿だと高確率で小学生と間違えられちゃうんですよね…」ショボン


咲「……あー…」ナルホド


咲(確かに…これは小学生にしか見えない、かも…)




618: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:02:02.08 ID:2qp/g2yG0



マホ「今の『あー…』は、宮永先輩もそう思うって事ですか!?」ガ-ン


咲「あっ、いや、うーん…」カンガエ


咲「ま、まあ…実際に、去年までは小学生だった訳だし…ね?」アセアセ


咲「ほら、年老いて見られるよりは若く見られる方が良いし…うん、そういう事だよっ!」


マホ「フォローになってませんよぅ…」


咲「あはは…でも、私はそんなマホちゃんも好きだよ?」ニコ


マホ「……」


マホ「へっ?」


咲「よしっ、それじゃあいつまでも立ち話してるのもなんだし、そろそろ行こっか?」チラ


マホ「……/////」プシュ-


咲「おーい、マホちゃん?」ツンツン




マホ(宮永先輩、狙ってるのか天然なのかどっちなんでしょうか…/////)カァ


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619: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:02:58.70 ID:2qp/g2yG0


~ショッピング街~


マホ「にしても先輩、今日はまた随分と盛り上がってますね~」キョロキョロ


咲「うん。色々とセールなんかがやってるみたいだね」

咲「あとは、子供向けアニメのイベント?が、近くでやるみたい」


マホ「そういう事ですかぁ…道理で、子供連れの人が沢山来てるわけですねー」


マホ「健夜さんに良さそうなのが、見つかるといいんですけど~」


マホ「……」



マホ「……?先輩??」チラ






620: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:05:30.01 ID:2qp/g2yG0



咲「あ、あの…困ります…」オド


店員「そんな事言わずに!試着だけでもどうですかー?」


店員「すっごく可愛いし、きっと似合うと思いますよ!」


咲「えっと……」




マホ「ちょ、先輩何やってるんですか!」


マホ「少し目を離した隙に……目を離した……?」


マホ(あれ、マホ先輩から目なんて離しましたっけ……?さすが、先輩のミラクル迷子癖です)




咲「あ、マホちゃん」ホッ


店員「お友達?恋人さん?わわっ、どっちにしても可愛い!」


店員「よかったら2人で……」


マホ「すみません、私たち急いでますのでっ」


マホ「行きますよ!先輩っ」つ 手

咲「う、うん…っ」ギュ







店員「行ってしまった……」

店員「はぁ、私も可愛い恋人が欲しいなぁ……あ、いらっしゃいませーっ!」

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――――――――――――




621: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:06:48.74 ID:2qp/g2yG0


マホ「…まったく先輩ってばぁ」マッタク


咲「うぅ…」


咲「だって、声掛けられて」


マホ「店員さんに声掛けられて全部に応えてたら、日が暮れちゃいますよっ!」


咲「で、でも、なんだか断るのが申し訳ないんだもん!」


マホ「……もう」クス

マホ「先輩のそういう優しい所、マホは大好きですけどね」ニコリ


咲「ま、マホちゃん」テレ


マホ「けど、今日は声を掛けられても興味が無かったらスルーしてくださいねっ!」





622: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:08:01.04 ID:2qp/g2yG0


マホ「さっきは目につく場所に居てくれたので大丈夫でしたけど、この人混みで先輩の迷子スキルが発動したら……」


咲「したら……?」ゴクリ


マホ「おっきなメガホンを買って、先輩の名前を叫びながら探さなくてはいけなくなるかもです」


咲「それはかなり恥ずかしい……」


マホ「あはは、なーんてっ!」クス


マホ「マホ、もう先輩から目を離しませんから、安心してください♪」


咲「まあ、私だってそう頻繁にハグれる訳でもないしね」フラグ


マホ「……でも、やっぱり心配ですので」ギユ


マホ「手は、繋いだままにしてましょう」ニコリ


咲「えぇ……」

マホ「むっ……マホではご不満ですか??」





623: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:08:51.80 ID:2qp/g2yG0



咲「不満って言うか…二つも下の子に手を引いてもらうのはどうかなーって」アハハ…


マホ「大丈夫ですよ!みんな、仲のいい姉妹だなーとしか思いませんから!」


咲「そうかなぁ」ウ-ン


マホ「そうですそうです!」

咲「なら、良いけど…私も繋いでた方が安心できるし」


マホ(良いんですか!)ヤタ-ッ


マホ「ではでは、気を取り直してお買い物ぞっこーです!」オ-


咲「うんっ!」

――――
――――




624: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:10:01.59 ID:2qp/g2yG0


~だいじぇすと!~

【〇〇ショップ】


?「ハァ…ハァ……」

?「ペロペロ」

咲「わっ…ちょ……」


咲「ま、マホちゃん助けてっ」

マホ「ふふっ、先輩!ピースしてください、ピース!」カメラモチ-

咲「ええっ!?そ、そんな事言われてもっ……やぁっ/////」

咲「写真撮ってないで助けてぇ……っ////」

?「ぺろぺろ」ハァハァ

咲「ちょ、んっ…どこ舐めてぇっ…あははっ、くすぐったいってばぁ!」キャ-




マホ「……なんだか、イケナイ事をしてるみたいです…」

店員「そうですね…なんかこう、クるものがありますね」

マホ「分かりますか」グッ

店員「分かります」グッ


犬「ハッハッ…わんっ!ぺろぺろ」ペロ

咲「ま、マホちゃぁぁん!!」キャ-




625: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:14:23.26 ID:2qp/g2yG0


【ざっかや!】


マホ「わぁ、先輩その髪留め可愛いですっ!」

咲「そ、そうかな……////」←髪留め咲さん

マホ「写メ!写メ撮っても良いですか!?」パシャパシャ


咲「も、もう撮ってるよね…」アハハ


咲「でも確かに、いつもは髪留めとかしないし、少し新鮮かも」

マホ「ふふっ、この写真は待ち受けに……♪」ニコニコ


咲「ちょっ、それは恥ずかしいからやめてよー」

マホ「え~?良いじゃないですかぁ!」


マホ「誰にも見せませんからっ!ねっ?」


咲「うぅ…ま、まあ、それなら良いけど…」


マホ「やたっ♪」


マホ(というか、この可愛い先輩はマホだけで独り占めしたいですし、誰にも見せませんけど)




626: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:16:40.74 ID:2qp/g2yG0


【ケータイショップ】


咲「これがけーたい?」つスマホ


マホ「はいっ。それはスマホですね~」


咲「……すまほ??じゃあ、けーたいじゃないんだ?」


マホ「いえ、ケータイですよ?」


咲「え?でも、すまほって言うんだよね…?」


マホ「ふっ……で、ですからケータイですね」プルプル


咲「でも今すまほって……けーたい…すまほ……」

咲「う、うーん……?」アウアウ


マホ「えっとぉ……(先輩、本当に機械に弱いです…)」




627: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:17:59.11 ID:2qp/g2yG0



マホ「先輩が知ってるケータイは、折り畳み式のやつですか?」


咲「え?うん、お父さんが使ってるの見たことあるから、知ってるんだ」フンス


マホ「それを世間一般では、ガラケーと呼ぶんですけど…」


マホ(はっ、しまった!!)


咲「が、がらけー?それは、すまほともけーたいとも違うの……?」


マホ「い、いえ!ガラケーもケータイで合ってるんですけど、えっと」アワアワ


マホ「あうぅ…」


咲「ご、ごめんねっ?私の物分りが悪くてっ」アセアセ





628: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:20:09.19 ID:2qp/g2yG0


マホ「そんなっ!マホの方こそ、上手く説明出来なくてごめんなさいですっ」アウアウ


咲「高校入ったらケータイ持たせてくれるらしいけど、この調子じゃあ使いこなせそうにないなぁ」アハハ…


マホ「!!」ヒラメキ


マホ「で、でしたら、もし良ければマホと同じ機種にしませんか?」


咲「えっ?」


マホ「あ、えっと…お、同じのでしたら使い方を教えてあげやすいですし!」


マホ「そ、それと……その」モジ

マホ「お揃いとか、良いな~……なんて」チラ


マホ(勢いで言っちゃいましたけど、図々しい事だったでしょうか…)


咲「……」カンガエ


マホ「すみませんっ、心の片隅に置いて置いて貰えたら」


咲「……それ」

マホ「は、はいっ!?」ビク




629: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:21:04.64 ID:2qp/g2yG0


咲「それ、ナイスアイディアだね!即採用だよっ!」


マホ「えっ……ほ、本当ですか!!?」バッ


咲「うん。1人じゃ絶対に使い方覚えられないし……」


咲「私も、マホちゃんとお揃いって良いなって思ったから」ニコリ


マホ「やりましたぁ~!(何事も提案してみる物です!)」ピョン


マホ「約束ですよ!先輩♪」


咲「うん、約束ね」ニコ


キャーキャー
イチャイチャ



店員「始めは、先輩ちゃんが攻めかと思いきや…」

店員「まさかの機械オンチ!やば…ギャップで死にそう……」ガハッ

店長「お客様をその汚れた目で見るのやめなさい」ゲシッ

店員「痛い!すみません!」

店長「……でも確かに…茶髪の子は意外と押しに弱そうね」ポツリ

店員「声、出てますけど」ジト

店長「はっ……!」クチフサギ-





630: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:23:18.69 ID:2qp/g2yG0



【麻雀道具屋】


咲「見てこれ、ガラスの牌だって」


マホ「わぁ…凄いです!」

マホ「今はこんな種類の牌が売ってるんですね~」ホエ-


咲「他にも、黒牌とか竹牌とかあるね…うわ、高いなぁ…」


マホ「こういう特殊な牌って、どんな場所で使われてるんでしょうかぁ~?」


マホ「特に黒牌なんて、見にくくてマホ到底使えそうにありません」

咲「うーん…大会とかでは、オーソドックスな普通の牌を使ってるし」


咲「やっぱり、趣味で集めてたり、身内で打ったりする人とかが買うんじゃないかな」


マホ「ほえ~…一度こういう牌で打ってみたい気もしますけど…」


マホ「って、よく考えたらガラス牌って自分の手牌が相手に筒抜けじゃないですか!」


咲「それこそ、コレクションくらいしか用途が無いよね」アハハ





631: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:25:15.48 ID:2qp/g2yG0


【買い物しゅうりょう!】


~小さなカフェ~



マホ「へぇ~……こんな所に、こんな素敵なお店あったんですね~」オオ


咲「ふふ、そうなの。唯一、行きつけって呼べる位は来てるお店なんだ」


マホ「へぇ!という事は、健夜さんも??」


咲「どうして健夜さんが結びつくのか、非常に遺憾ではあるけど……まあ、その通りかな」


咲「私が1年の時健夜さんに連れてきてくれて、それ以来ね」


マホ「なるほどぉ……」ニコニコ


咲「す、健夜さんの事はいいからっ!中入ろっ」スッ


マホ「えへへ、はーいっ」





632: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:28:14.64 ID:2qp/g2yG0


ガチャ

カラン♪カラン♪




店員「いらっしゃ……」


店員「あれれぇ、咲ちゃん~!」ポワポワ


咲「どもです」ペコ


店員「いらっしゃぁい!元気してましたかぁ~?」ニコニコ


咲「まあ、そこそこですかね」


店員「今日も咲ちゃんは可愛らしいですねぇ~」ニヘヘ


店員「ってあれぇ~?今日は健夜ちゃんと一緒じゃないんですかぁ~?」


咲「別に、いつも健夜さんと一緒という訳では無いですし……」ムゥ


店員「そうです~?いつも夫婦のようにセットで来てる気がぁ……」





633: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:30:54.28 ID:2qp/g2yG0


店員「って、わぁ!なんですかぁ~、そこの可愛い子はぁ~!」キラキラ


マホ「は、初めましてっ」


店員「初めましてぇ~!あ~もしかして、咲ちゃんデートだったりぃ……?」


マホ「でっ……!?/////」カァ


咲「まあ、そんなところです」フフ


マホ「先輩!?/////」


店員「わぉ……咲ちゃんも罪な女の子だねぇ~」クスクス


マホ「あぅ……/////」テレテレ


咲「ふふ、冗談はこのくらいで。この子は部活の後輩です」


マホ「も、もう……先輩、からかわないでくださいです…っ////」プンプン


咲「えへへ、ごめんごめん」ペロ





634: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:32:22.46 ID:2qp/g2yG0


店員「だいたい予想はついてましたよぉ~。咲ちゃんがここへ一緒に来る人って、健夜ちゃんか……」


店員「例の、"可愛い新入部員"ちゃんだけかなぁ~って思ってましたからぁ~」


マホ「ふえ?」キョトン


店員「あなたが夢乃マホちゃんですよねぇ~?お話は、2人からたくさん聞いてますよぉ♪」


店員「確かに、すごく可愛い子ですねぇ~」


マホ「え、えっと……ど、どういうことでしょうか…」オロオロ


咲「ちょ、ちょっと余計な事言わなくても」


店員「咲ちゃんと健夜ちゃんってばぁ、少し前まではこのお店にくる度に"可愛い新入部員"ちゃんのお話ばかりしてましたからぁ~」


店員「2人ってば、自分たちの娘の話をするみたいだったんですよぉ~」クスクス


マホ「それでマホの事を……」フムフム


マホ「えへへ、なんだか恥ずかしいです////」チラ





635: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:35:23.01 ID:2qp/g2yG0



咲「ま、まぁ……私達だって、マホちゃんが入部してくれて嬉しかったし…」プイ


マホ「先輩……!」パァ


咲「も、もうこの話はおしまい!!/////」


咲「というか、早く席に案内してくださいっ。またマスターさんに叱られますよ?」


店員「あ、そういえば2人ともお客さんでしたぁ~」


咲「この人は……」ハァ


店員「それでは、こちらへどうぞぉ♪」


咲「相変わらず、お客さんがいませんねこの時間のこのお店は」


店員「落ち着いた雰囲気で良いですよねぇ~?」フフ


マホ(そういう言い方もありますね…)


店員「では、このお席へ~。ご注文決まりましたら、お呼びください~」ペコリ


咲「……もう、あの人は本当に」プンプン




636: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:36:11.55 ID:2qp/g2yG0



マホ「この時間のこのお店は…という事は、別の時間帯は盛況なんですか??」


咲「ん?あぁ、ここって夜になると喫茶店からバーに変わるんだよね」


マホ「ばー??」


咲「大人の人がお酒とか飲むとこ。だから、夜の時間帯によく人が集まるんだよ」


咲「勿論、喫茶店の常連さんもいるけどね」


マホ「なるほどぉ……」


咲「とりあえず、何か頼もっか?ここのメニュー、なんでも美味しいから迷っちゃうんだ」フフ


マホ「それは!マホ俄然楽しみになってきました♪」ワクワク


マホ「……」ハッ


マホ(な、なんだか…本当に、で、デートみたいでドキドキします……/////)


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637: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:38:24.73 ID:2qp/g2yG0



マホ「ご馳走さまでした!」


咲「やっぱり、ここのモンブラン美味しいなぁ…」シアワセ


マホ「マホもこのお店、ハマっちゃいそうです」エヘヘ


咲「ふふ、それは良かった」ニコリ


マホ「なんと言っても、ケーキ以外にメロンパンまで置いてある所が」


マホ「……………………あ」


咲「??どうかした?」


マホ「せ、せ、せせせせせ、先輩!!!!」ガタッ


咲「ぅわわっ!!」ビクッ


咲「な、なに……?」




638: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:39:30.73 ID:2qp/g2yG0



店員「あら~?なにか、問題がありましたかぁ…?」テクテク


マホ「ま、マホ……大変な事に気がついてしまったです…」


マホ「すみません…これは、マホの失態です…。途中から、先輩とのお出かけをメインに楽しんでしまった、マホの……」ガックシ


咲「マホちゃん、とりあえず落ち着いてっ?」アセアセ


店員「そうですよぉ~。まずは深呼吸してみましょぉ~」


マホ「あ、は、はいっ……」


マホ「すぅ……はぁ……」シンコキュ-


マホ「ふぅ…すみません、取り乱してしまいました…」オチツキ


咲「落ち着いた所で、どうしたのか教えてくれる?」


マホ「はい……」





639: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:40:51.18 ID:2qp/g2yG0



マホ「先輩…マホ達が今日一緒にお出かけをした理由、覚えていますよね…」


咲「え?そりゃ、勿論……覚えてるよ?」


マホ「今、ケーキを食べていて思い出したんですけど…」






マホ「誕生日会なのに、肝心のケーキがありませんです………っ!!」


咲「…………………………」


咲「あっ」


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640: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:43:56.41 ID:2qp/g2yG0



マホ「ど、どど、どうしましょう!?今から買いに戻るには少し時間が……」


咲「まずったなぁ…ごめん、プレゼント買ってすっかり安心してたよ…」


マホ「そんな!マホが今日の目的を忘れかけていたのが悪いんですっ……」


咲「どうしよ…この辺りにケーキ屋さんなんて無いし…家で作るにしても、時間と材料が……」


店員「誕生日会ですかぁ~?2人とも、誰かへのプレゼントを買いに出かけていた訳ですかぁ~」ナットク


咲「忘れたんですか?明日、健夜さんの誕生日ですよ」


店員「健夜ちゃんの……?」ハテ


店員「あぁ~!確かに、そうでしたねぇ~!最近はお祝いをしていなかったので、忘れていましたぁ~」


咲「中学からの付き合いのアナタがそんな事で良いんですか…」


店員「だってぇ、最近の健夜ちゃんは年齢の話に過敏ですからぁ~」


咲「あぁ、納得しました」ナルホド





641: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:48:23.44 ID:2qp/g2yG0


マホ「へ?お姉さんと健夜さんって、前からのお友達だったんですか??」


マホ「確かに、健夜さんをちゃん付けで呼ぶ方は珍しいとは思ってましたけど…」


店員「お友達……うぅん、まあ、そんな所ですか~?」


店員「私、実はこのお店のマスターの娘で中学の頃からお手伝いをしていたんですけどぉ~」


店員「その頃から、ちょくちょく健夜ちゃんが1人で来てたんですよぉ~。それで、そのまま知り合って~って感じですかねぇ~」


マホ「へぇ~…健夜さんの学生時代のお知り合いって、あまり聞いたことが無かったので驚きです」


店員「だから、健夜ちゃんが初めて咲ちゃんをこのお店に連れてきた時は、私もびっくりだったんですよぉ」


店員「中学時代から、一度だって誰かと一緒に来た事なんて無かったですからぁ~」ニコニコ





642: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:50:43.60 ID:2qp/g2yG0


咲「友達が居なかったんですね。可哀想です……」


咲(まあ、私が言えた事じゃないか)ハハハ…


マホ「ほえぇ…」


マホ(健夜さんも健夜さんなりに、先輩との事を頑張っていたんですね…)フフ


マホ「って、今はそれどころではありませんでした!!」ハッ


咲「だね…どうしよっか、ケーキ無しの誕生日会っていうのは……さすがにねぇ…」


マホ「はい……格好がつきませんです…」ウ-ン


店員「……」フム


店員「それならぁ、ケーキはここの店のをホールで持って行ってください~」


咲「え?いや、でも、ここのお店持ち帰りはしてないんじゃ…」


店員「今回は特別案件という事でぇ~。私も、健夜ちゃんの誕生日をお祝いしたいですしぃ」


店員「それに丁度、新作ケーキがあるんですよぉ。咲ちゃん達さえよければ、私からのプレゼントって事で持って行ってください~」





643: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:53:24.87 ID:2qp/g2yG0


マホ「それは願ってもいないチャンスですけど…本当に良いんでしょうか…?」


店員「……本当の事を言いますと、ですねぇ。お2人には、恩返しをしたいんですよぉ」


店員「勿論、プレゼントとしてっていうのも含まれてますけどぉ~」


咲「恩返し、ですか?」


店員「咲ちゃんも言ってましたけどぉ、健夜ちゃんって昔は今みたいなツッコミキャラじゃなくて、どっちかと言うと暗い女の子でぇ友達も少なかったんですよぉ」


店員「いや、少し違いますねぇ~。あんまり人と関わりを持たなかったと言うべきでしょうかぁ~」


マホ「今の健夜さんからは、あんまり想像できませんです…」


咲「……」


店員「知っての通り、高校で麻雀を始めて凄く強くなってからもぉ、全然笑わなくてぇ何を考えてるか分からない子でしたねぇ~」


店員「根は優しい子だって事は知ってましたけどぉ」フフ





644: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:57:24.01 ID:2qp/g2yG0


咲「……それで、恩返しとは?」


店員「端的に言うとぉ、東京のチームを出て茨城に帰ってきて、咲ちゃん達に出会って」


店員「健夜ちゃんは、よく笑うようになりましたぁ。とても楽しそうです~」クスクス


マホ「そうなんでしょうか…?」


店員「そうなんですよぉ。少なくとも、私はそう感じています~」


店員「なのでぇ、健夜ちゃんをありがとう。これからも宜しくお願いします」


店員「……っていう意味も込めてぇ、プレゼントしたいなぁって、そういう意図ですぅ~」



咲「……そうですか」


咲「でしたら、お言葉に甘えさせて貰います。有難うございます」ペッコリン


マホ「あ、ありがとうございますです!!」ペッコリン





645: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:58:22.92 ID:2qp/g2yG0


店員「いえいえ~。今日はマホちゃんの事も紹介して貰いましたし~、これ位はさせてください~」ニコリ


店員「それじゃあ、少し待っていて貰えますかぁ~?包装して持ってきます~」


咲「はい。待ってます」


店員「~~♪~~♪」テクテク



マホ「とても素敵な方ですね、先輩」


咲「うん。あの人から見た健夜さんはきっと、私から見たマホちゃんみたいな感じなんだろうね」クス


マホ「ほぇ?どういう意味ですか??」


咲「一番身近な、大切な友達……私の場合は後輩、かな」


マホ「先輩……嬉しいです…っ」


咲「あぁ、でも一つあの人と私の違うところ」


マホ「??」キョトン


咲「私は、私の手でマホちゃんを笑顔にするよ。他の人には頼らない」


咲「……ねっ?」ニコッ


マホ「せ、先輩……/////」カァ


マホ「そ、それじゃあ……マホの顔を曇らせないでくださいねっ、宮永先輩?」


咲「ふふ、任されましたっ」クス


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646: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 15:59:29.70 ID:2qp/g2yG0


店員「それじゃあ、これケーキですぅ~。健夜ちゃんにおめでとうって伝えておいてください~」つ箱


咲「ありがとうございます。……にしても、本当に無料で貰っちゃって良いんですか…?」


店員「大丈夫ですよぉ~?後で3倍にして請求とか、そんな事しませんから安心してください~」


咲「あなたが良くてもマスターが……」


店員「お父さんならぁ、健夜ちゃんの名前を出しただけで即OKを出しましたよぉ」クスクス


咲「そういえば、どうしてか健夜さんに甘々でしたね、マスターは」


店員「そういう事ですぅ~♪」


咲「それじゃあ、私たちはそろそろ失礼します」


マホ「ケーキ、本当にありがとうございました!ここのお店とっても素敵なので、また来ますです!」





647: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 16:00:26.44 ID:2qp/g2yG0


店員「あらぁ~嬉しいです~!焼きたてメロンパン置いて待ってますねぇ~」ニコリ


マホ「明日にでも来ます!!」ヤッタ-


咲「いやいや…明日は誕生日会あるからっ」


マホ「あ、えへへ、そうでした!」テヘ


咲「では、また来ます」フリフリ


店員「はぁい!ありがとうございましたぁ~♪」フリフリ


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648: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 16:01:18.57 ID:2qp/g2yG0


~帰り道~


マホ「……あれ?そういえば、マホ達おかいけいをしてこなかったような…」


マホ「せ、せせせ、先輩!!どうしましょう!?マホたち、食い逃げ…っっ!!?」アタフタ


咲「あはは、大丈夫だよ。ちゃんと払ってきたから」クスクス


マホ「ふぇ?い、いつの間に……」


咲「さて、いつでしょう?こういうのは、バレちゃったら格好がつかないからね」フフ


マホ「だ、ダメですよ!宮永先輩に払ってもらうなんて、そんな事できませんですっ!」


咲「言うと思った~」


咲「でも、気にしないで?元々、あのお店に行ったのも今日付き合ってくれたお礼をしたかったからだし」


マホ「そんな!付き合って貰ったのはマホの方ですよっ!」





649: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 16:03:03.20 ID:2qp/g2yG0


咲「いいから、こういう時は先輩の私にいい格好させて欲しいな」


マホ「せ、先輩はいつでも恰好いいですし……////」ゴニョゴニョ


咲「うん?」イマナンテ


マホ「あ、い、いえっ!なんでもありませんっ///」カァ


マホ「なら、今日はお言葉に甘えてご馳走になりますですっ」


咲「その代わり、その……」モジモジ


マホ「??」キョトン


咲「ま、また…一緒に、出掛けて欲しいなぁ…」


咲「なんてっ……/////」チラ


マホ「!!!!」ズキュ-ン





650: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 16:05:17.40 ID:2qp/g2yG0


マホ「!!!!」ズキュ-ン


マホ「……い…ぎます……」ボソ


咲「ん……?」


マホ「もうー!!!先輩ってば、可愛すぎますー!!!」ダキッ


咲「ぅわわっ!?」


マホ「可愛い可愛い可愛い!!先輩って、どーしてこんなにも愛らしいんですかぁー!!」スリスリスリ


咲「ま、マホちゃん!?/////ちょ、急にスリスリしないでぇ!!/////」アワワ


マホ「宮永先輩からのお誘いなら、いつでも飛んで行くに決まってますー!!むしろ、マホの方からお願いしたいです!!」ホッペスリスリ


咲「う、うんありがとう!とりあえず離れてぇ/////!!人が!人が見てるからぁ!/////」


マホ「もう先輩大好きですー!!先輩先輩、宮永先輩~!!」ギュゥゥゥゥ



咲「ま、マホちゃんってばぁぁぁぁ!!/////」


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651: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 16:07:52.21 ID:2qp/g2yG0

【その日のよる!】

~マホ宅・お風呂~


マホ「ふぅ~…」チャプン

マホ「今日は本当に楽しかったぁ…」フフ


マホ「先輩、顔真っ赤にして可愛かったですし」クスクス

マホ「……」オモイダシ


マホ「で、でも、確かに人前であれは少し恥ずかしかったかな…/////」ブクブク


『マホ~?のぼせない内に出なさいね~』


マホ「あ、はーい!」ザプン


マホ「……ふふ、明日…健夜さん、喜んでくれるといいなぁ…」クス




652: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 16:08:44.80 ID:2qp/g2yG0



~咲宅・寝室~


咲「……はふぅ」ポフ

咲「今日は久々に遠出して、疲れた…」ゴロゴロ


咲「明日、かぁ」



ガチャ

界「咲、入るぞ~」コンコン


咲「お、お父さん!!入ってきてからノックしないでよ!」


界「悪い悪い。これやるから機嫌直せって」ポイッ

咲「わわっ……なにこれ、クラッカー?」


界「誕生日会っぽいだろ?」





653: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 16:10:20.63 ID:2qp/g2yG0



咲「……これに驚いて寿命が縮まっちゃったりしないかな…」

咲「まあいいや。ありがとお父さん」


界「おう。小鍛治さんによろしく伝えといてくれ」


咲「うん。おやすみ……あっ、明日は私朝から居ないから、適当にお昼済ませておいてね?」


界「分かってるよ。おやすみ」

バタン



咲「……」フゥ

咲「よしっ、寝坊するといけないし寝よ」



咲(……良い日になるといいなぁ…)フフ


――――
――――――――
――――――――――――




657: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:27:49.54 ID:2qp/g2yG0


~当日、部室~


マホ「いよいよですね、先輩っ!」ワクワク


咲「うん。昨日、健夜さんには連絡入れておいたから12時頃には来ると思う」


マホ「勘付いたりしていませんでしたか……?」


咲「まさか。あの健夜さんだよ?ていうか、今日が自分の誕生日だって事すら忘れてるかも」


マホ「まっさかぁ…さすがにそれは……」


咲「現に、一昨年と去年は忘れてたからね……」

マホ「へっ?プレゼントとか渡したんですかー?」


咲「いや……その、なんだか小っ恥ずかしくて」スッ


マホ「……まさか、その新たに増えている包み紙は…」





658: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:28:33.62 ID:2qp/g2yG0



咲「うん、去年と一昨年渡せなかったプレゼント……かな」


マホ「先輩…いくらなんでも、それは意気地が無さすぎたんじゃぁ……?」


咲「う、うるさいなっ!だってあの人、本当にタダの平日みたいな顔するから……」モジ


マホ「ちなみに、どんな感じだったんですか??」


咲「そうだなぁ……確か…」


――――おととし――――


咲『す、健夜さんっ』

健夜『ん?…どうしたの、そんな真剣な顔して?』

咲『その…あの、きょ、今日は健夜さんの誕生日……じゃ、ないですか…』ゴニョゴニョ

健夜『え?私の……なんて…?』

咲『だからぁ!た、たた……た……』

健夜『た……?』ハテ

咲『っっっ!!!/////』カァ

咲『きょ、今日は健夜の夕飯は担担麺だって言ったんです!!!/////』

咲『それじゃあ、帰りますまた明日!!!!』タッタッタッ

健夜『…えぇ……?』

健夜『た、担担麺……?』






659: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:32:26.02 ID:2qp/g2yG0



――――去年――――


咲(落ち着いて私、大丈夫……去年みたいな失態はしない…)

咲(健夜さん、今日誕生日ですよね。これ、プレゼントです)

咲『うぅん……これじゃ少し堅苦しい…?』

咲(べ、別に健夜さんの為に用意した訳じゃないんですからね……!でも、大事にしてください…っ)

咲『……いやいやいや、これはおかしい』

健夜『なにがおかしいの?』ヒョコッ

咲『ふきゅっ…!?』ビクッ

健夜『あはは、面白い驚き方』クス

咲『こっ……ここ…こ……』

健夜『こ……?』キョトン

咲『こ、心の準備が整って無かった訳じゃ無いんですからねーっ!!!/////』ピュ-

健夜『えっ、咲ちゃんどこ行くの部活は!?』

『健夜さんのバカぁぁぁぁぁ!!!』

健夜『……えぇ…?』

健夜『私、嫌われてるのかな……』ガ-ン







咲「……みたいな」


マホ「先輩も先輩ですけど、毎年気付かない健夜さんも相当ですね…」





660: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:36:16.25 ID:2qp/g2yG0


咲「大人になるにつれて誕生日なんて気にならなくなるって言うし、仕方ないのかもしれないけどね」

咲「だからまあ、実を言うとマホちゃんが今回こういう場を作ってくれたのは、かなり有難かったんだ」



マホ「でも先輩ってば、興味がないフリしてちゃんと今年も健夜さんの誕生日お祝いして上げるつもりだったんですねー?」

マホ「ふふ、先輩のそういう所、可愛いです」クスクス


咲「か、からかわないでよ!///」


咲「ほら、話はこれくらいで準備済ませちゃうよ!私は飾り付けしてくるから、テーブル周りよろしくね」


マホ「ラジャっ!任務了解です!」ビシッ


咲「……期待しておるぞマホ隊員?」

マホ「た、隊長!早速ですが、机の上のケーキが食べたいであります…!」


咲「食べたら処刑である」ジト-

マホ「うぅ……!!我慢するであります…!」ムムム


咲「ふふっ、もう少しの辛抱だから、ね?」

マホ「はーいっ。急いで準備するです!」ソソクサ


咲「うんっ」クスクス



咲(あ、後でお父さんに貰ったクラッカー、マホちゃんにも渡しておかなくちゃ)



――――
――――――――
――――――――――――



661: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:37:13.63 ID:2qp/g2yG0


~数時間後~


健夜「うーん…部室に呼び出されたのはいいけど、何があるんだろ……」テクテク

健夜「要件は聞いても秘密って言われるし」


健夜「……」ウ-ン


健夜(も、もしかして!)



咲『私、長野へ帰らせてもらいます』

咲『え、健夜さんはどうなるのかって?』

咲『……はっ、知りませんよ』

咲『もういい大人なんですから、そろそろ自立したらどうです?』プ-クスクス

咲『あ、マホちゃんも付いてくるそうなので、麻雀部も解体ですね』

咲『じゃ、さよなら』




健夜「……」ブルブル


健夜「そ、そんなの嫌だ……」アワアワ

健夜「なんとか考え直して貰わなくちゃ!」タッタッタ


――――――
―――――――――
―――――――――――――――



662: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:40:24.51 ID:2qp/g2yG0



~部室~


マホ「先輩、飾り付け完了しました!」


咲「お疲れ様。こっちも終わったから、あとは健夜さんが来るのを待つだけだね」


マホ「マホ、なんだかドキドキしてきました」


咲「ふふ、私も」

咲「どうせなら、ビックリさせt」



バーン!!




健夜「さ、咲ちゃん!!考え直して!」ハァハァ






咲「ふぇ!?」ビクッ


マホ「す、健夜さん!?」


咲(ど、どうしてこんな慌てて駆け込んでくるの!?)

咲(クラッカー鳴らせずじまいだよぉ……)





663: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:40:57.13 ID:2qp/g2yG0



健夜「私が少し頼りないのは承知なんだけど、せめて!せめて高校までの間は私と一緒にいよ!?ね!?」


咲「ちょっ、落ち着いてくださいよ!どうしたんです、怖い夢でも見たんですか!?」

マホ「まさか、誕生日だと気付いて錯乱してるんじゃ……」


健夜「うわぁぁぁん、嫌だよぉ!!長野に帰ったら寂しいよぅ……」グスグス


咲「は、はぁ?言ってる意味が分かりません」


健夜「だ、だって、今日呼び出したのはその事を……」


咲「な訳ないじゃないですか……。少なくとも、高校卒業まではここにいますよ…」ハァ


健夜「ふぇ……?じゃ、じゃあマホちゃんは……?」


マホ「マホですか?はい、マホも先輩と健夜さんの傍にいますです」


健夜「なら、今日呼び出したのは……」





664: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:42:01.49 ID:2qp/g2yG0


咲「まだ気付かないんですか?……ていうか、健夜さんのお馬鹿な妄想のせいで計画がおジャンですよ、まったく」


マホ「驚かされたのはマホ達の方でしたね~」



健夜「え?え?」


健夜(な、なに?私はどんな勘違いしてたの?)



咲「健夜さん、誕生日おめでとうございます。普段はあんまり言えませんけど、その、感謝……してます」

咲「これからもよろしくお願いします」


マホ「おめでとうございますですー!健夜さん、先輩の次に大好きです!」

マホ「これからも先輩共々よろしくお願いしますです!」


健夜「た、誕生日……?」


健夜「……」カンガエ

健夜「……」


健夜「あ、あぁー!!私、今日誕生日だった!」


咲「分かってはいましたけど、やっぱり忘れていましたか」

マホ「こうして、知らない内に年を重ねていくんですね…」





665: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:42:34.06 ID:2qp/g2yG0



健夜「え、凄い……これ、全部2人が用意してくれたの?」


咲「まあ、そうですね」


マホ「先輩と2人で頑張ったです!」



健夜「ありがとう……。まさか、お祝いして貰えるなんて思っても無かったから」


健夜「ていうか、尚更ごめんね……?なんか、台無しにしちゃう登場しちゃって」



咲「それはもう良いですって」


マホ「先輩に泣きつく健夜さん、いい写真が撮れましたし♪」


健夜「恥ずかしすぎるよ……」






666: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:43:24.94 ID:2qp/g2yG0



咲「ケーキもありますよ、ほら」


健夜「わぁ、可愛い!」

健夜「こんな物まで用意してもらっちゃって……あれ?この箱、あの喫茶店のロゴが入ってる」


咲「そのケーキはあの人からの贈り物です。新作だそうなので、食べたことないでしょう」


マホ「途中でケーキを忘れてる事に気付いて大慌てだったんですけど、店員さんのお陰で助かりました!」


健夜「あの子が……」


健夜「……」クス



健夜「嬉しいな、本当に」



咲「喜んで貰えたようで。企画したかいがあったね、マホちゃん」


マホ「はい!」

マホ「マホ、健夜さんの嬉しそうな顔大好きですから!」


健夜「マホちゃん……」





667: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:43:59.34 ID:2qp/g2yG0



マホ「えへへ、先輩もですよねっ」


咲「……まあ」


咲「健夜さんが喜んでくれると、私も……あの、少しは嬉しくなります」フイッ



健夜「咲ちゃんまで……そ、そういうのは反則だよっ…」

健夜「涙出てきそうだから」グス



マホ「まだまだですよっ!」ガサゴソ


マホ「はい、プレゼントです!」

咲「私からも、どうぞ」


マホ(あれ?先輩一つだけだ。例のは渡さないんでしょうか?)


健夜「プレゼントまで?……あ、もしかして、ここの所2人でいる事が多かったのって…」


咲「はい。今日の計画練ったり、プレゼント買いに行ったりですね」


健夜「全然気付かなかったや……」





668: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:47:13.55 ID:2qp/g2yG0


マホ「マホからは手袋です!ここからもっと寒くなってきますから、良ければ使ってくださいです!」


咲「私からはマフラーですね。健夜さん寒がりのくせに、毎年マフラー付けませんから」


健夜「ありがとう……!2人だと思って大切に使わせて貰うよ」ニコ


咲「それは気持ち悪いのでやめて下さい…」

マホ「セクハラですよ、セクハラ!」


健夜「あれ、落差が酷い!?」



咲「さて、プレゼントも渡した事ですしケーキ食べましょう。」

マホ「先輩、今日くらいは健夜さんに食べさせてあげたらどうですか?」


咲「えっ!?」


健夜「え……」


咲「じ、自分で食べられますよね……?」チラ


健夜「えっと…。お言葉に甘えてもいいなら……なーんて思ったり…?」


マホ「決定ですね♪」





669: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:48:09.33 ID:2qp/g2yG0



咲「もう……分かりましたよ。今日は健夜さんのしたい事をさせてあげます」

咲「特別、ですからね」


健夜「えへへ、うんっ」


マホ(自分で提案しておいてアレですけど、砂糖吐きそうです…)グヌヌ


マホ「マホ、写真撮ってあげますね!」つスマホ構え


咲「それは恥ずかしいよ!」


マホ「いいからいいから♪ほら、頑張ってくださいです!」


咲「むぅ……わ、分かったよ」スッ


健夜「ホントに良いの……?」ドキドキ


咲「良いですよ、これくらいは」プイ



咲「……はい、口開けてください」スッ


マホ「ダメです先輩!はい、あーん。ですよ!重要なとこです!」


健夜(ま、マホちゃん凄いノリノリだな)






670: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:51:17.13 ID:2qp/g2yG0



咲「うっ……/////」


咲「……」ハァ




咲「は、はい……あ、あーん…/////」スス


健夜「んっ…」パク


マホ(照れ顔の先輩ゲットです!)エヘヘ



咲「ど、どうですか?」


健夜「うん、美味しい!…咲ちゃんに食べさせて貰ったから、尚更かな?」


咲「なっ!?」

咲「ば、馬鹿なこと言わないでください!!/////」ポカポカポカ


健夜「ふふっ、本当だよ」ニコ


咲「~~~~~~ッッッ!!/////」カァ

咲「もう、知りませんっ!///」


マホ「先輩、顔真っ赤ですよー」アハハ


咲「うぅぅ…………」


健夜「あははっ!」クスクス





671: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:53:23.35 ID:2qp/g2yG0



健夜(……咲ちゃんがいて、マホちゃんがいて)


健夜(私が居られる場所)



健夜「……ね、咲ちゃんマホちゃん」


咲「なんですか、もうあーんはしませんよ」

マホ「そんな事言うってことは、先輩はもう一度したいって事ですか?」

咲「ち、違うから!!///」



健夜「ありがとね、大好き」ニコ


咲「……!」


マホ「どういたしまして!マホも大好きです、健夜さん!」


咲「……私も、好き……です」

咲「これからも傍に居てくださいね」


マホ(おぉ!?こ、これは……!)

マホ(もしかして、もしかすると)



健夜「もちろん、これまでと同じようにね」ニコッ


咲「……鈍感」ボソッ


マホ(ですよね~……)






672: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:56:37.79 ID:2qp/g2yG0



マホ「折角ですし、3人で写真撮りましょう!」


咲「あ、良いね」


マホ「ほらほら、健夜さんは真ん中に!」グイッ


健夜「わわっ、私真ん中?」


咲「主役ですよ?当たり前です」

健夜「なんだか照れるなぁ…」


マホ「先輩、もっとくっついてくださいですー」


咲「う、うん……」ギュ


健夜(ち、近い……!!)ドキ


マホ「じゃ、撮りますよ!」スッ



マホ「はい、ちーずっ!」パシャッ



――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――





673: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:57:25.59 ID:2qp/g2yG0


【そして】


~誕生日会終了・夜~


マホ「では、マホはお先に失礼しますです!」


咲「1人で平気?」

マホ「迎えが来てるので、大丈夫です!」


咲「そっか、それなら良かった」

健夜「今日は本当にありがとう。楽しかったよ」ニコ


マホ「マホもです♪おやすみなさいっ!」


咲「うん、おやすみっ」

健夜「また明日ね」フリフリ


キィ……バタン



健夜「……ふぅ。もう夜遅いし、私達も帰ろっか?」

咲「……」モジ





674: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:57:59.85 ID:2qp/g2yG0


健夜「咲ちゃん?」


咲「……」ガサゴソ


健夜(カバン探って、どうしたんだろ)



咲「……ん」つ包み


健夜「え?」


咲「……実は、去年と一昨年もプレゼントを用意してたんですけど、渡せなかったので」

咲「大した物じゃないですけど」


健夜「去年と一昨年……って、誕生日プレゼントってこと?」


咲「そうです」フイッ


健夜「……」カンガエ

健夜「そ、そういえば咲ちゃん、この時期になると妙にそわそわしてた様な」


咲「健夜さん、毎年完全に忘れてるんですもん。なのでその、渡すタイミングが分からなくて、そのまま……」


咲「とにかく、どうぞ!/////」グイ


健夜「そうだったんだ。ふふっ、ありがとね」


咲「……いえ」フイッ




675: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:58:27.62 ID:2qp/g2yG0



健夜「これ……手紙かな?」


咲「はい。一昨年のは……そうみたいですね」


健夜「……読んでいい?」


咲「い、今はダメっ!/////」

咲「家で読んでください!」


健夜「えー?ふふっ、どーしよっかなー?」


咲「い、イジワルしないでください!/////」


咲「ほら、帰りますよ!電気消してください!」スタスタ


健夜「あはは、はーいっ。家でゆっくり読むね」クスクス


咲「きっと大したことは書いてませんからっ」


健夜「なら今読んでも」


咲「破り捨てますよ!?/////」


健夜「仮にも誕生日プレゼントになにを!?」


健夜(仕方ない、家で読もっと)フフ





676: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/14(日) 23:59:56.97 ID:2qp/g2yG0



咲「……」


咲「ね、健夜さん」


健夜「ん?」


咲「健夜さんは、私といて楽しいですか?」


健夜「……」

健夜「うん、勿論。人生で一番」


咲「……来年も、そう言ってくれますか?」


健夜「咲ちゃんが傍にいてくれたら、必ず」


咲「……そうですか」ニコ


健夜「うんっ」



咲「……」クス

咲「誕生日おめでとうございます、健夜さん」


健夜「ありがと。これからもよろしくね」ニコ



【誕生日だいさくせん、カン!】






677: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 00:00:46.29 ID:vSboNA4L0


~オマケ、咲の手紙~


拝啓
健夜さんへ


この手紙を読んでいるということは、私は無事に渡す事ができたんですね。良かった。

健夜さんの欲しい物が思い浮かばなくって、手紙しか送れなかった事を許してください。
来年は、何かもっとしっかりとした物を贈りたいです。


……おかしいですね、手紙なら言いたい事をすらすらと綴れると思っていたんですけど、中々筆が進みません。



……今年、健夜さんと出会うことができて、私は心の底から良かったと感じています。
普段は照れくさくて、言葉を濁したり、つんけんしてしまいますが、本心です。

きっと、来年の私も、再来年の私も、その次の私も。
この気持ちは変わらないでしょう。


なので私も健夜さんには、来年も再来年もその次も幸せだって言って欲しいです。
私と会えて良かったって、思っていてくれたら嬉しく思います。


私を受け入れてくれてありがとうございます。
もう暫くは、貴女の優しさに甘えてしまいそうですけど、許してください。


では、誕生日おめでとうございますっ


咲より







678: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 00:02:30.83 ID:vSboNA4L0


~オマケその2~


・数日後某所、スタジオ



健夜「……」ジ-ッ


健夜「……えへへ」ニヘラ



恒子「うわ……すこやん気持ち悪いよ?」


健夜「はっ……い、いけないいけない」ブンブン


恒子「わっ、なにそれ!可愛い写真立てじゃん!」

恒子「どこで買ったの?」


健夜「ううん、貰い物。手作りらしい」フフ


恒子「て、手作り!?……すこやんにそんなプレゼントをしてくれる人がいるんだ…」


健夜「私をなんだと思ってるのかな!?」


恒子「んー、どれどれ写真に写ってるのは……」


恒子「すこやんと……え、誰この可愛い学生!?」

恒子「すこやん、もしかして如何わしいお店に」


健夜「そんな訳ないでしょ!?」

健夜「えっと~……じ、地元のクラブチームに遊びに来てる子達だよ」


恒子「へぇ~、いいないいなぁ!羨ましい!」


『本番入りまーす』


健夜「ほら、お仕事するよ!」


恒子「それ眺めてにやけっ面してたの、すこやんじゃん」ジト


恒子「まあ、頑張りますか!」


健夜「うん、よろしくね」



健夜(咲ちゃん、今何やってるかなぁ)




【オマケ、かん!】



681: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:39:23.24 ID:vSboNA4L0


【長野編エピローグ・宮永みなも】


わたしの中に、彼女が生まれたのはいつ頃だっただろう。
確か、咲を失って……咲を求めた、あの時だ。


あの時から、わたしの中に彼女は生まれた。
……いや、わたしが創り出したのかもしれない。

彼女には随分と助けてもらったし、苦しめられもしたっけ。



これはそんなわたしと、彼女の。
おしまいのお話。





682: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:40:03.36 ID:vSboNA4L0


~いつか・どこか~



私が彼女の中に生まれたのは、彼女が"私"を求めた時。


彼女が求めているのは私じゃない、別の"私"。
そんな事は分かっていたけど、私は私なのだから彼女を守ってあげなきゃいけない。

彼女を守ろう。
それだけを、ずっと考えてきた。



私は彼女を守りたい、彼女を笑わせたい。
彼女が幸せになれるなら、なんだってしよう。

それは全部、私が壊してしまったもの達なのだから。


そう思っていたはずなのに。



……予感はしていた。

彼女はもう一度"私"を求め、歩き出した。


"私"も、彼女を求めている事くらいは分かった。

だって、私自身の事だもん。





683: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:40:47.97 ID:vSboNA4L0


きっと、彼女と"私"はもう一度繋がる。
それは、彼女の願いであり、求めてきた夢。

彼女はそれで幸せになれる、それは、私の願いであり、夢。




……けど、どうして?
私は、素直に喜べない。


ううん、分かってる。



彼女が"私"を手に入れた時、私はもう必要なくなる。
私は、一人になっちゃう。


……嫌だ。一人は嫌。

一人にならない為には、彼女に"私"を捨てて貰わなくちゃ。
そうすれば、彼女は私を求め続けてくれるはず。



……あれ?
私は、それを望んでいるんだっけ。

最初は、何を望んでいたの?

最初から私は彼女を求めていた?




―――ああ、最低だ。





684: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:41:24.83 ID:vSboNA4L0


私は彼女を求めてはいけなかった。
だって、彼女は"私"を求めているのだから。

けれど、私は彼女を求めた。
あの日と同じ、彼女じゃなくて私の事だけを考えた。


だから私は、彼女に認めて貰おうとした。
求めて貰おうとした。

偽りでもいい、私の力を……私を求めて欲しかった。







けれど彼女は私の力を求めず、試合を捨てた。

どうして!?どうして……。


簡単だった。

……私は、ずっと勘違いをしていた。
彼女がずっと思ってきたのは、"私"だけじゃない。

あの日で時が止まったまま、歩き出せないままでいる私もだった。




685: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:42:48.30 ID:vSboNA4L0



『今度は助ける』



彼女は確かにそう言った。



……私は、どれだけ彼女に救われるんだろう。

どうして、私の為なんかに。

投げかけた疑問に、彼女は自信満々に答えてみせた。


『―――――――――』


……そっか。
そうだったね。私は、そんな事すらも忘れていた。
やっぱり、相応しいのは彼女の方だ。






『ありがと、お姉ちゃん』

『大好きだよ。』





私と彼女のお話は、ここで終わる。




そして、これからは"私たち"と、彼女の。

始まりのお話。



【長野編、カン】



686: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:43:54.51 ID:vSboNA4L0

【終局】


~ある日、部室~




咲「だから、私は好きなようにすればと言っているんです!」



健夜「そ、そんな事言って、咲ちゃん怒るくせに!」



咲「怒りませんって!一々そんな事に目くじら立てていられませんし」プイッ

咲「どうぞご自由に!」フンッ


健夜「そんな事!今、そんな事って言った!」


咲「えーえー、何度でも言いますよ!そんな事ですよね?」


健夜「もー!!」プンスカ


咲「……べーっ!」






687: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:44:48.64 ID:vSboNA4L0




2人「「……ふんっ」」プンスコ



健夜「そんな態度だと、もう迷子になった時迎えに行ってあげないから!」


咲「お好きにどうぞ?私にはマホちゃんがいますから」

咲「私だって、もう健夜さんに構ってあげません」

健夜「なーっ!?」



咲「あーあ、健夜さんはこれで天涯孤独ですね!」


健夜「べ、別に咲ちゃんが構ってくれなくたって……」


咲「誰か構ってくれる人でもいるんですか?」


健夜「……」



健夜「そ、それはナシだから!!せめて、コーヒー淹れてあげません、とかが限度だよ!」





688: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:45:18.94 ID:vSboNA4L0


咲「そんな子供みたいな事言われても知りませーん。もう構わないので、話しかけないでくれます?」


健夜「うぅ……さ、咲ちゃんのイジワル!」


咲「なんとでも言えばいいです」プイッ


やいのやいの
ワーワー




マホ「……」ズズ

マホ「……ふぅ」


マホ(ココア美味しいです…)ホッコリ



マホ(にしてもこの2人、マホが来る前から喧嘩をしていて、マホが来てからもう1時間ですけどよく飽きませんね……)

マホ(2人の仲が上手くいくのはけっこーですけど、こう目の前でイチャイチャされると、流石に思う所があるです)






689: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:45:47.70 ID:vSboNA4L0


マホ「まあまあ、先輩も健夜さんも少し落ち着いてください」


咲「マホちゃん…」


マホ「一体どうしたらこんなに長時間の言い争いができるんですか?」

マホ「マホに経緯を教えてくださいです」


マホ「それと先輩。マホは先輩の迷子保護率が健夜さんと違って100%では無いので、健夜さんがいなくなるのは死活問題です」


咲「……うぐっ」


健夜「ふふん」ドヤ

咲「……」イラッ


マホ「あと、マホはいつだって先輩の味方なので、先輩が健夜さんに構わなくなった時はマホも構いませんです」


健夜「ええっ!?」


咲「……」フフン

健夜「むー……」


マホ「ほら、いいからマホにケンカの理由を教えてください」


マホ(こんなに先輩が感情的になるなんて、一体何が起きたんでしょうか……)





690: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:46:39.75 ID:vSboNA4L0




咲「……だって、健夜さんが」

健夜「だって、咲ちゃんが……」


マホ「はい」




咲 健夜「「昨日の夜、全然電話に出てくれなかったんだもん!!」」




マホ「……」


マホ「は?」





咲「出なかったのは健夜さんでしょう!」

咲「私はちゃんと約束通り10時にかけましたもん」


健夜「ちょっと席を外してて出られなかっただけじゃん!」

健夜「10分後に折り返したのに、咲ちゃん出なかったし」


咲「寝てましたよ!!あなたが出てくれないから、ふて寝したんですよ!!」


健夜「や、約束通りの時間に出られなかったのは悪かったけど、ふて寝しなくたっていいじゃん!」





691: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:47:16.23 ID:vSboNA4L0


咲「はぁ?すっぽかされた方の身にもなってくださいよ!」

咲「そんなだから独身のままアラサーまで来ちゃったんじゃないですか?」


健夜「い、言っていいことと悪いことがあるよ!」ガ-ン


咲「そっちこそ!私が楽しみにしてる事なんて知らずに」



マホ「はいはい!ちょっと2人とも静かにしてくださいです!」パンパン


マホ「……はぁ」

マホ「まったくお2人は、付き合いたてのカップルか何かですか」


健夜「なっ……////」


咲「か、かっぷるって…////」


マホ「いい加減、そういうのはマホお腹いっぱいなんです!」

マホ「ケンカするにしても、もう少しドキドキワクワク、修羅場的な動機にしてくれないとっ」


咲「そ、それはどうなんだろ…」

健夜「マホちゃん楽しんでないかな…?」





692: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:48:02.85 ID:vSboNA4L0


マホ「お2人が好き合っているのは良いことですけど、お互いもう子供じゃないんですから!」

マホ「特に健夜さん。話を聞く限り、時間に遅れた健夜さんに非がありますです」


健夜「うっ……」


咲(す、好き合ってる……/////)カァ


マホ「先輩も、大好きな健夜さんとお話できなくて残念だったのは分かります」

マホ「マホだって、先輩と約束をしていてすっぽかされたら、どうなるか分かりませんし」


咲「別に、大好きなんかじゃ……っ」

健夜(マホちゃん、目が本気だ…)コワイ


マホ「でも、健夜さんに構ってあげないは言い過ぎです!」


健夜「マホちゃん!」パアッ


マホ「孤独死しちゃうかもですよ?」


健夜「マホちゃん!?」ガ-ン



咲「……ごめんなさい」ペコ

健夜「謝られるとすっごい傷付くよ……」ガ-ン





693: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:54:41.31 ID:vSboNA4L0




マホ(何事かと思えば、惚気を聞かされただけでした……)ハァ


健夜「その、咲ちゃん?」


咲「……なんですか」


健夜「私が悪かったよ、ごめんね。大人げなかったかも」ペッコリ


咲「……いいですよ、もう。私も柄にもなく感情的になりました」

咲「すみません」ペッコリン



マホ「もう、来てみたら2人でケンカしてるのでビックリしちゃいましたよ」


健夜「あはは…ごめんね」






694: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:55:56.82 ID:vSboNA4L0


咲「……っと」


咲「もうこんな時間ですし、そろそろ出ますか?」


マホ「ですね!マホ、早く行きたいです」


健夜「東京に行くのは2年ぶりだね」



咲「私達にとって全国は初だね、マホちゃん」

マホ「はい!いよいよ開戦、ですね!」


健夜「……うっ、なんだか緊張してきたよ」


咲「どうして健夜さんが緊張するんですか」


健夜「だ、だってさぁ」





695: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:57:31.06 ID:vSboNA4L0


マホ「平気ですって!決勝までは安心して見ててくださいです♪」

咲「ダメだよ?あんまり油断したら」


マホ「ふふん、油断じゃなくて自信です!」


咲「あはは、中々言うようになったね」クス


咲「まあ、見ててくださいよ。過去に健夜さんが果たせた事が、私達にできないハズありませんから」


健夜「……うん、それじゃあ楽しみにしてるね」


マホ「任せてください!」


ピロリロリ-ン


咲「ん、メール……」チラ

咲「……」


咲「……ふふっ」





696: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:58:21.62 ID:vSboNA4L0



マホ「どうかしましたか?」


咲「ううん、ちょっとおかしなメールが来ただけ」フリフリ

マホ「そうですか!」


健夜「よしっ。それじゃあ、行こっか」


マホ「おーっ!」ピョンッ

健夜「……」


咲「健夜さん?」




健夜「……期待してるね」


咲「……!」



咲「……ふふ、当然」ニコ

咲「アナタの教え子がどれだけやれるのか、見ててくださいよ」


健夜「うんっ」





697: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 15:59:21.13 ID:vSboNA4L0


マホ「ほら!先輩、健夜さん!早く来てくださいー!」


咲「うん、今行く!」ギュ


健夜「あ……」

健夜「……」クス



健夜「楽しんで、楽しませてね。咲ちゃん」ギュ


咲「はい、任せてくださいっ」ニコ






咲(……ねえ昔の私、安心して?)

咲(きっと一つ。一つのドアを開けるだけで、世界は変わる)

咲(だから、頑張って)


咲(頑張ればきっと、それは実を結んで花を咲かせる。大切な人に、繋がるから)





咲「……ありがとう、大好きな人」





【カンッ!】



698: ◆.4Vb7WGlxQ 2017/05/15(月) 16:00:47.41 ID:vSboNA4L0


これにて完結ですっ。

最初から最後まで自己満足なスレでしたが、レスをくれた方などが居てくださり本当に嬉しかったです。
まさかここまで長く続けられるとは思っていませんでしたが、読者の方がいてくれたおかげで続ける事ができたんだと思いますっ。

あまり期待通りの話を展開出来なかったかもしれませんが、その辺りは今後の課題にさせてください。
長野編は抽象的な表現が多すぎましたね……反省。


では、読んでくださった方ありがとうございました!
よければ次の作品もよろしくお願いします(ペッコリン)





699: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/15(月) 16:08:13.03 ID:9Kni8xX+O

乙です
1スレ目から楽しませて貰いました。咲すこマホの掛け合いが本当に素晴らしかったです。
よければまた長編を待ってます。数ヶ月間お疲れ様でした!


元スレ
SS速報VIP:健夜「無事に閉幕インターハイ」咲「日常編、ですね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489830370/