SS速報VIP:春香「ハッピーエンドは終わらないから」
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1: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:43:41.04 ID:1H3lP6OAO

――春香・自宅の自室
――06:50

春香「う~、どうしよう…リボンが決まらないよぅ…」

それもこれも…はぁ…なんであの人は夢にも出てきて私を悩ますんだろ…。

春香「…」

春香「ばーか…」

春香「ごはん…トーストでいっか…」

急いで焼いたトーストは、ほんのり甘くて、苦かった。

あーあ…なのに…なんで、ときめいちゃうのかな。

―――
――


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2: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:46:13.43 ID:1H3lP6OAO

――765プロ事務所
――11:30

―ガチャッ、バタン

春香「おはよーございまーす…」

小鳥「おはようございます。春香ちゃん」

春香「…」キョロキョロ

小鳥「ふふっ。誰を探してるんです?」クスクス

春香「ふぇっ!?だっ、誰も探してなんか…」

―ガチャッ

P「あぁ…何でウチの事務所の会議はこう長いんだ…」ハァ...

律子「仕方がないですよ。ライブも近いんですし、社長も張り切ってるんです。私たちも頑張らないと」

P「お前はアイドルなのに、いつも会議に付き合わせて悪いな。よし律子、お前そろそろプロデューサー業務、やってみるか?」



3: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:47:24.92 ID:1H3lP6OAO

律子「あはは…何を言ってるんですか。私にはまだまだ早いですよ。今は、まだ」ニヤッ

P「今は、ねぇ…」

小鳥「お疲れさまです、プロデューサーさん、律子さん。お茶、入ってますよ」コトン

P「ありがとうございます」

春香「おっ、おはようございます!プロデューサーさん!」

P「おう。おはよう、春香」

律子「おはよう、春香」

春香「律子さんもおはようございます!」

律子「ふふっ。春香は朝から元気ね」

P「ん?あぁ、そうだなぁ。よし春香、その元気、俺に少し分けてくれ」ナデナデ、ナデナデ、



4: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:48:48.78 ID:1H3lP6OAO

春香「ふぇっ!?ぷっ、ぷろでゅーさーさん!?」

P「充電だ充電。うん、春香の頭は撫でやすいな」ナデナデ、ナデナデ、

春香「あわあわあわ…///」カァァァァ///

小鳥「ふふっ。春香ちゃん、顔真っ赤にしちゃって。かわいいんだから」クスクス

律子「まったく…プロデューサーはデリカシーというものが無いんですか?」ハァ...

小鳥「ふふっ。律子さん?嫉妬ですか?」クスクス

律子「…まさか」クスッ

春香「うぅ~。髪の毛、くしゃくしゃになっちゃいますよぅ…」

P「はっはっは…うん?」

春香「…?どうかしました?」キョトン



5: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:49:58.89 ID:1H3lP6OAO

P「春香、リボンの位置変えたか?」

…えっ?

春香「えっ?プロデューサーさん?」

P「いや、なんとなく…だけど、いつものリボンの位置と違う感じがしたから」

まったく…誰のせいだと思ってるんですか!

春香「…知りません」プイッ

小鳥「ふふっ」

律子「小鳥さん?どうかしました?」

小鳥「いえいえ。初々しくて可愛いなぁって」クスクス

律子「はい?」

春香「う~///」モジモジ

私の気持ちも知らないで…。



6: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:50:55.57 ID:1H3lP6OAO

春香「…ばか」ボソッ

P「うん?何か言ったか?」

はぁ…これなんだから。

春香「いーえ!何でもありません!」プイッ

P「?」

小鳥「ふふっ。やっぱり可愛い」クスクス

律子「?」

―――
――




7: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:52:29.92 ID:1H3lP6OAO

――春香・自宅の自室
――22:45

春香「はぁ…今日もプロデューサーさんはプロデューサーさんだったなぁ…」

春香「…」

春香「…やっぱり、これって、」

好き。

春香「って、ことなのかな…」

春香「…」

瞳を瞑ってみる。思い浮かぶのは、あの人の声。
あの人の姿。
あの人の…あの人の…。

春香「…」グスッ

春香「ばかみたい。なんで泣いてるんだろ」

好き。

歌うことが、好き。誰かを、元気にしてあげられる。そんな歌が。



8: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:53:01.45 ID:1H3lP6OAO

だけど、



9: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:53:32.59 ID:1H3lP6OAO

春香「好き」



10: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:54:47.34 ID:1H3lP6OAO

これは、きっと、初めての、好き。



11: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:56:16.53 ID:1H3lP6OAO

今までは、漠然とした中でしか想い描けなかった、アイドルとしての私。
それを、現実にしてくれた、あの人。

プロデューサーさん。

春香「だけど」

私を、アイドルにしてくれたから、好きになったの?

歌を、ファンの皆の前で歌わせてくれるから、好きになったの?

春香「難しいなぁ…」

好きって、難しい。

だけど、

春香「…」トクン

こうやって、あの人のコトを考えてると、暖かくなる。ぎゅって、抱き締められてるみたいに。

…抱き締められたことなんて、ないけど。



12: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:57:40.33 ID:1H3lP6OAO

春香「…ばーか」コツン

でこぴんをした、写真立ての中のプロデューサーさんは、人の気持ちも知らないで、のんきに笑ってた。

春香「…」

何だか、ちょっぴりムカつく。

もう、寝よっと…。

―――
――




13: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 21:59:14.91 ID:1H3lP6OAO

――765プロ事務所
――12:35

春香「おはようございまーす」

――ガチャッ、バタン

小鳥「あら、春香ちゃん。おはようございます。」

春香「おはようございます!小鳥さん」

春香「んー」キョロキョロ

小鳥「ふふっ。愛しのプロデューサーさんなら、今は営業に出てますよ?」クスクス

春香「こっ、小鳥さん!なっ、なにを言い出すんですか!?」

小鳥「これでも、年長者ですからね。分かっちゃいます」クスクス

春香「うー…」ポスン

小鳥「あらあら。ソファにごろんしたら、プロデューサーさんに恥ずかしいところ、見られちゃいますよー?」クスクス



14: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 22:00:34.12 ID:1H3lP6OAO

春香「うぅ…///」モジモジ

小鳥「…」

小鳥「ねぇ、春香ちゃん?」

春香「…なんです?」ジトッ

小鳥「うっ…そんな目で見ないでくださいよ…」

春香「…知りません」プイッ

小鳥「…真面目な話、」

春香「…?」

小鳥「春香ちゃんは、本気なんです?」

春香「えっ?」ドキッ

小鳥「本気で、好きなんですか?」

春香「あの、小鳥さん?」

小鳥「ふふっ。女と女の、ひみつのお話」クスッ



15: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 22:01:36.79 ID:1H3lP6OAO

春香「…」

春香「わかりません…」

小鳥「わからない?」

春香「はい…」

小鳥「それは、どうして?」

私を、アイドルにしてくれたから。

私の歌を、認めてくれたから。

歌を、歌わせてくれるから。

だから、好きって、

勘違い、しちゃってるのかなって。

小鳥「ふふっ」クスクス

春香「笑うなんて、ひどいですよぅ…」

小鳥「だって、可笑しいんですもん」

春香「むっ…」イラッ



16: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 22:02:20.95 ID:1H3lP6OAO

小鳥「ほら、それが、春香ちゃんの答え」クスクス



17: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 22:03:47.61 ID:1H3lP6OAO

春香「えっ?」

春香「…」

春香「…あ」

私、自分の気持ちを笑われて、イラッとした…。

小鳥「ねっ?」ニコッ

…。

大人って、すごい。

――ガチャッ、バタン

春香「!」

P「お疲れさまでーす…。はぁ…寒かった…」

小鳥「お帰りなさい、プロデューサーさん。今、温かいコーヒー淹れますね」

春香「おっ、おはようございます!プロデューサーさん!」

P「おっ、おぅ。おはよう、春香」

小鳥「ふふっ。プロデューサーさん?」トントン

P「はい?なんです?」



18: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 22:05:06.84 ID:1H3lP6OAO

小鳥「眼を醒ました女の子は、怖いですよ?」クスクス

P「…はい?」

春香(…よし!)

春香「あ、あはは。さっきまで、この前やってたドラマのお話をしてたんですよ」

P「おっ、そんないいドラマだったのか?」

春香「はい!あのですね…?」

うん。今は、これでいいかな。この気持ち、ゆっくり、ゆっくり、育てていこう。

勘違いなんかじゃない。

自覚した、好き。

今は、目の前のこの人と、笑顔でいられるこの時間で、育てていこう。

だって、ハッピーエンドは終わらないから。

この恋のヒロインは、私なんだから。



19: ◆ycDKV.3ZYU 2014/03/24(月) 22:05:42.78 ID:1H3lP6OAO

はい。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました



21: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/24(月) 22:11:26.38 ID:3L2jvzvYo

乙です
はるるん可愛いなぁ


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