1: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 11:39:12.28 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ「ルビィも花丸ちゃんのことが好きなんだけど…」
善子「えっ」
ルビィ「…」
善子「……それ、本当なの?」
ルビィ「うん…」
善子「……そう」
ルビィ「……」
善子「……」
善子・ルビィ「どうしよう…」
2: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 11:40:14.49 ID:XGYRoaXu.net
善子「まさかルビィもずら丸のことが好きだったなんて…」
ルビィ「ルビィも善子ちゃんがルビィと同じ気持ちだったなんてビックリしちゃったよ…」
善子「……でも」
ルビィ「?」
善子「考えてみればあんたたち中学からの付き合いなのよね、そう思うと分からなくもないわ」
ルビィ「うん、実は中学の頃からちょっと気になっていたんだぁ」
ルビィ「花丸ちゃんとはいつも一緒でね、毎日が楽しかったから」
善子「そうだったのね…」
ルビィ「善子ちゃんも」
善子「?」
ルビィ「幼稚園のころに花丸ちゃんと一緒にいたんだよね?そのときはどうだったの?」
善子「どうも何も……まだ小さかったから恋愛感情なんて分かるわけないし、そういうのも持ち合わせてなかったと思うわ」
善子「けど今になってずら丸と再会して、それからは……ね」
ルビィ「そっかぁ」
善子・ルビィ「……」
善子「……ねえ」
ルビィ「なに?」
善子「どうする?これから」
ルビィ「それさっきも言ったよね」
善子「でもそう思わない?」
ルビィ「思う」
善子「でしょ?」
ルビィ「じゃあ告白でもする?」
善子「まあそれが一番手っ取り早いわよね……でも」
ルビィ「?」
善子「もし、あの子の好きな人が私たちじゃないとしたら?もしくは今好きな人がいなかったとしたら?」
ルビィ「それは……」
善子「可能性は否定できないじゃない」
ルビィ「確かにそうだけど…でも二番目の可能性は否定できるよ」
善子「どうして?」
ルビィ「ルビィね、前に花丸ちゃんに好きな人がいるかどうか聞いたことがあるの」
善子「へえ~、大胆ね」
ルビィ「それでね、いるよって花丸ちゃん言ったの…誰かまでは教えてくれなかったけど」
善子「成程ねえ…誰かは分からないけどいないわけじゃないと」
ルビィ「うん」
善子「ならまずは告白の前にずら丸の好きな人が誰なのか、ある程度絞ったほうがいいんじゃない?」
ルビィ「どういうこと?」
善子「例えば私とルビィが告白して、でもずら丸は果南さんが好きだからって理由で断られたとしたら…」
ルビィ「泣いちゃうね」
善子「ええ、でもあらかじめ好きな人を知っておけばダメージは少ないし、色々対策も考えることが出来るわ」
ルビィ「なるほど…!凄い!善子ちゃん頭いいね!」
善子「フフッ、堕天使の力を持ってすればこれくらいどうってことはないわ」
ルビィ「それじゃあ早速明日花丸ちゃんに聞いてみようよ」
善子「そうね、だけどあまり不審がられるのはダメよ」
善子「さり気なく聞くこと、いいわね?」
ルビィ「うん、分かった…………あっ」
善子「なら決まりね、取り敢えずそれからのことは明日終わったあとにでも…」
ルビィ「善子ちゃん、善子ちゃん」チョイチョイ
善子「なによ、どうしたの?」
ルビィ「あそこにクレープ屋があるよ」ユビサシ
善子「あら、ホントね」
ルビィ「ねえねえルビィあれ食べたい」クイクイ
善子「あーはいはい、私もそんなにお金ないから二人で分けて食べましょ」
ルビィ「えへへっ、やった!」
ネエ、ソレヨリサッキノハナシキイテタ? エ、ナニガ? ダカラズラマルノ……
……
…
─翌日、朝
一年生教室
ルビィ「おはよう善子ちゃん、花丸ちゃん!」
花丸「おはようルビィちゃん!」ニコ
善子「おはよ」
ルビィ「今日も暑いねぇ」
花丸「そうだね…こんなに暑いとすぐに喉が渇いちゃうよ」
ルビィ「あははっ、そうだね」
ルビィ「最近は暑いから、練習でもすぐに汗かいちゃうもんね」
花丸「それで前に善子ちゃんが倒れたときはハラハラしたずら」
善子「うるさいわね…忘れなさいよそんなこと」
花丸「あんな暑そうな服着てるからずら」
善子「何を着ようが私の勝手よ勝手」
花丸「それで倒れたら世話ないけどね」
善子「何ですって!?」
ルビィ「あははっ」
ルビィ「……」
ルビィ「ねえ、ところで花丸ちゃん」
花丸「ん?」
ルビィ「前にルビィが花丸ちゃんに好きな人がいるかどうか聞いて、花丸ちゃんいるって言ったよね?」
ルビィ「その人ってルビィたちと同級生?」
花丸「!?」
善子(なんてさりげなさ…それに踏まえて、私たち一年生に的を絞った質問……)
善子(ルビィ…あの子なかなか侮れないわね……)
花丸「る、ルビィちゃん?どうしたの急に……」
善子・ルビィ「えっ」ドキッ
善子(お、可笑しいわね…そこまで変ではなかったはずなのに…)
ルビィ「…えーっと、そんなに急だったかなぁ……?」
花丸「すごい突然だったけど」
善子・ルビィ「……」
ルビィ「……あ、あのね!ニュース!昨日のニュースでねそういう特集があったの」
花丸「ニュース?」
ルビィ「う、うん…今ね先輩後輩のカップルが熱い!って何かのデュオトリオのCDで話題になってるんだぁ」
ルビィ「だから花丸ちゃんも二年生や三年生の先輩が好きなのかなぁって思って」
花丸「ああ、そういうことだったんだ」
ルビィ「そう、そうなの!」
花丸「そういえば前にもマルの好みがどうとか聞いてきたし、ルビィちゃんは恋話が好きなんだね」
花丸「ちょっと意外ずら」
ルビィ「そ、そうかなぁ…あはは……」テレテレ
善子(なんとか怪しまれずに済んだわね…)ホッ
ルビィ「…それで花丸ちゃんの好きな人って一年生なの?」
善子(一年生、一年生、一年生……)
花丸「そ、それはその……」チラッ
善子「?」
花丸「あの…マルの好きな人は……」チラッ
ルビィ「?」
花丸「い、一年生ずら…///」
善子・ルビィ「」
善子・ルビィ「─!!!」バッ
花丸「!?」ビクッ
ルビィ(善子ちゃん聞いた!?)
善子(ええ、聞いたわ…一年生ずら、ですって)
ルビィ(ということはルビィたちもその候補ってことだよね!)
善子(そうね、可能性感じてきたわ…!)
花丸「ふ、二人ともどうしたの…?」
善子・ルビィ「なんでもない、なんでもない」ニコニコ
ルビィ(でもそっか、花丸ちゃんの好きな人は一年生なんだぁ…///)
善子(意外よね、ええ凄く意外だわ…///)
ルビィ(ねえねえ善子ちゃん、次はどうしよっか?)
善子(そうねえ…取りあえずもう少し情報を聞き出して…)
花丸「……」
善子(それから次の行動に移りましょうか)
ルビィ(うん、わかった)
花丸「……ねえ…ルビィちゃん?善子ちゃん?」
善子・ルビィ「え?」
花丸「……なんかさっきからずっと二人でコソコソしてるけど…」
善子・ルビィ「あっ」
花丸「マルに言えないことでもあるの?」ジローッ
善子・ルビィ(しまった)
善子「えっ…いやいや違うわよ!これはそう、えーっと……あれよ…あれ」
花丸「……あれって何?」
善子「…ぁー……ルビィ、パス!」
ルビィ「ええっ!?」
花丸「……ルビィちゃん?」ジーッ
ルビィ「あの…その………で、デート!デートの確認をしてたの!」
花丸「デートって…善子ちゃんとルビィちゃんが?」
ルビィ「ち、違うよ!ルビィと善子ちゃん、どっちが今日花丸ちゃんとデートするか話してたの!」
善子・花丸「ええっ!?」
花丸「……ってなんで善子ちゃんまで驚いてるずら…」
善子「…あっ……そうそう!そうなのよ!ほら、そんなの本人の前で言えるわけないじゃない!」
花丸「えっ、でもどうして急にデートなんて…」
善子「それはっ!ほらアレよ!アレ!」
花丸「だからアレって何ずら…」
ルビィ「さっき花丸ちゃんが一年生が好きだって言ったから!だからルビィたちにも可能性があるんじゃないかなって思って!」
善子「そうよ!そういうことよ!」
花丸「!そ、それってつまり……」
花丸「二人ともマルのことが好きってこと……?///」
善子・ルビィ「……あ」
善子・ルビィ「」ババッ
花丸「……」
善子(どうしましょう、つい勢いに任せて喋ってたらいつの間にかずら丸にばれていたわ……)
ルビィ(こんなはずじゃなかったのにね…作戦失敗だよ)
善子(…あれ?でもちょっと待ってルビィ、これは考えようによってはチャンスじゃない?)
ルビィ(あっ、そっか…ここで告白しちゃえばいいんだ!)
善子(そうよ、ここまで来たらもう押し通すしかないわ!)
善子・ルビィ(そうと決まれば……!)
花丸「……あの」
善子「…ええそうよ、好きだけど?好きすぎて困るくらいだけど?」
ルビィ「る、ルビィね!実は中学校の頃から花丸ちゃんのことが好きでした!」
花丸「っ!…え……ほ、本当に……?」
善子「こんな状況で嘘なんかつかないわよ、言っとくけど私たちは本気だからね」
ルビィ「は、花丸ちゃんの気持ちを聞かせてくださいっ!」
花丸「……あの、それは…」
善子・ルビィ「……」
花丸「ま、マルは……マルは……」
花丸「…二人とも好きなんです!!」
善子・ルビィ「」
善子・ルビィ「ええっ!?そうなの!?」
花丸「うん…」
善子「そんな、まさかずら丸がどっちも好きだったなんて…考えもしなかったわ」
ルビィ「ルビィたち、ずっと一人だけだと思い込んでたからねぇ…」
善子「ええ…でも……ま、いいか」
ルビィ「そうだね」
花丸「えっ」
花丸「そんなにあっさり決めていいの?」
善子「なによ、何か問題でもあるの?」
花丸「い、いやないけど」
善子「ならいいじゃない、はいそうと決まれば早速今日の放課後三人でデートするわよ」
ルビィ「やったー!やったー!」
花丸「ふ、二人とも色々軽すぎるずら……」
…それから放課後
ルビィ「──でね、昨日ここで善子ちゃんとクレープ食べたんだぁ」
ルビィ「花丸ちゃんも一緒に食べようよ!」
花丸「うーん、どれにするか迷うずら…」
善子「ずら丸、あんた判断遅いわねー…私はこれに決めたわ」
花丸「善子ちゃんたちが早すぎるだけずら……えっと、じゃあマルはこれで」
ルビィ「ルビィはこれにする!」
─
ルビィ「あー美味しいなぁ…」パクパク
花丸「…でも本当にこれでよかったの?」
善子「は?なんで?」
花丸「その…マルはずっと二人じゃダメなんだ、一人にしなくちゃって思ってて……だからずっと言えなくて」
ルビィ「うーん、気にしすぎだと思うけどなぁ」
善子「まあ確かに?世間一般では交際は二人じゃなきゃ駄目みたいな風潮あるけど」
善子「でもね、幸せの形なんて人それぞれじゃない?私たちはたまたま一般に当て嵌まらなかった…ただそれだけの話よ」
ルビィ「善子ちゃんかっこいい!」
善子「そ、そう?……やっぱりルビィは私のことをよく分かってるわねうん」
花丸「それなら…いいのかな」
善子「いいんじゃない?」
ルビィ「あのね花丸ちゃん、ルビィは花丸ちゃんと善子ちゃんとこうしていられて幸せだよ!」
善子「ほらルビィもこう言ってるわけだし、私だってそうよ」
花丸「……」
善子「それにあんた私たちに告白したんだし、そんなこと言われても今更って感じだわ」
花丸「……うん、そうだね…それもそっか」
花丸「じゃあこれからも三人一緒ってことで…その、よろしくお願いします…ずら」
善子・ルビィ「はーい」
花丸「返事軽いね…」
善子「あんたが重く考えすぎなのよ」
ルビィ「ねー?」
花丸「マルのせい!?」
善子「当たり前でしょ、せっかくデートしてるっていうのに一々暗いのよ」
ルビィ「ねえねえ、それなら次はもっと明るいところに行こうよ!それならきっと良くなるかも!」
善子「いいアイディアねルビィ、そうしましょう」
花丸「えっ……え?」
善子・ルビィ「はい出発ー」グイグイ
花丸「わわっ、ちょっと待ってほしいずら!」
ルビィ「あっ善子ちゃん、ルビィ次はあそこ行きたい!」
善子「はいはい、ルビィはああいうところ好きだものね」
ルビィ「うんっ!」
花丸「マルの話を聞いてほしいずらーっ!」
それからルビィたちは夜遅くまで遊んで……帰ったらお姉ちゃんに怒られました
でも、善子ちゃんも花丸ちゃんもずっとニコニコしてたから…いけない事だって分かってても嬉しくて、ごめんねお姉ちゃん
それにしても…えへへっ、今日は楽しかったなぁ……また明日も三人でどこかに遊びに行きたいです
─ルビィ─
終わりです。ありがとうございました
最高やった
また続きとか読みたいかわいさ
最高にかわいかった乙
元スレ
善子「私、ずら丸のことが好きなのよね」ルビィ「え、でも…」
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1502159952/
善子「まさかルビィもずら丸のことが好きだったなんて…」
ルビィ「ルビィも善子ちゃんがルビィと同じ気持ちだったなんてビックリしちゃったよ…」
善子「……でも」
ルビィ「?」
善子「考えてみればあんたたち中学からの付き合いなのよね、そう思うと分からなくもないわ」
ルビィ「うん、実は中学の頃からちょっと気になっていたんだぁ」
ルビィ「花丸ちゃんとはいつも一緒でね、毎日が楽しかったから」
善子「そうだったのね…」
4: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 11:41:41.55 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ「善子ちゃんも」
善子「?」
ルビィ「幼稚園のころに花丸ちゃんと一緒にいたんだよね?そのときはどうだったの?」
善子「どうも何も……まだ小さかったから恋愛感情なんて分かるわけないし、そういうのも持ち合わせてなかったと思うわ」
善子「けど今になってずら丸と再会して、それからは……ね」
ルビィ「そっかぁ」
善子・ルビィ「……」
5: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 11:42:52.48 ID:XGYRoaXu.net
善子「……ねえ」
ルビィ「なに?」
善子「どうする?これから」
ルビィ「それさっきも言ったよね」
善子「でもそう思わない?」
ルビィ「思う」
善子「でしょ?」
7: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 11:45:11.04 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ「じゃあ告白でもする?」
善子「まあそれが一番手っ取り早いわよね……でも」
ルビィ「?」
善子「もし、あの子の好きな人が私たちじゃないとしたら?もしくは今好きな人がいなかったとしたら?」
ルビィ「それは……」
善子「可能性は否定できないじゃない」
ルビィ「確かにそうだけど…でも二番目の可能性は否定できるよ」
9: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 11:49:11.34 ID:XGYRoaXu.net
善子「どうして?」
ルビィ「ルビィね、前に花丸ちゃんに好きな人がいるかどうか聞いたことがあるの」
善子「へえ~、大胆ね」
ルビィ「それでね、いるよって花丸ちゃん言ったの…誰かまでは教えてくれなかったけど」
善子「成程ねえ…誰かは分からないけどいないわけじゃないと」
ルビィ「うん」
10: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 11:54:22.80 ID:XGYRoaXu.net
善子「ならまずは告白の前にずら丸の好きな人が誰なのか、ある程度絞ったほうがいいんじゃない?」
ルビィ「どういうこと?」
善子「例えば私とルビィが告白して、でもずら丸は果南さんが好きだからって理由で断られたとしたら…」
ルビィ「泣いちゃうね」
善子「ええ、でもあらかじめ好きな人を知っておけばダメージは少ないし、色々対策も考えることが出来るわ」
ルビィ「なるほど…!凄い!善子ちゃん頭いいね!」
善子「フフッ、堕天使の力を持ってすればこれくらいどうってことはないわ」
12: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 11:58:52.91 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ「それじゃあ早速明日花丸ちゃんに聞いてみようよ」
善子「そうね、だけどあまり不審がられるのはダメよ」
善子「さり気なく聞くこと、いいわね?」
ルビィ「うん、分かった…………あっ」
善子「なら決まりね、取り敢えずそれからのことは明日終わったあとにでも…」
ルビィ「善子ちゃん、善子ちゃん」チョイチョイ
善子「なによ、どうしたの?」
ルビィ「あそこにクレープ屋があるよ」ユビサシ
13: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:00:08.26 ID:XGYRoaXu.net
善子「あら、ホントね」
ルビィ「ねえねえルビィあれ食べたい」クイクイ
善子「あーはいはい、私もそんなにお金ないから二人で分けて食べましょ」
ルビィ「えへへっ、やった!」
ネエ、ソレヨリサッキノハナシキイテタ? エ、ナニガ? ダカラズラマルノ……
……
…
16: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:11:48.56 ID:XGYRoaXu.net
─翌日、朝
一年生教室
ルビィ「おはよう善子ちゃん、花丸ちゃん!」
花丸「おはようルビィちゃん!」ニコ
善子「おはよ」
ルビィ「今日も暑いねぇ」
花丸「そうだね…こんなに暑いとすぐに喉が渇いちゃうよ」
ルビィ「あははっ、そうだね」
17: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:17:39.35 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ「最近は暑いから、練習でもすぐに汗かいちゃうもんね」
花丸「それで前に善子ちゃんが倒れたときはハラハラしたずら」
善子「うるさいわね…忘れなさいよそんなこと」
花丸「あんな暑そうな服着てるからずら」
善子「何を着ようが私の勝手よ勝手」
花丸「それで倒れたら世話ないけどね」
善子「何ですって!?」
ルビィ「あははっ」
19: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:22:37.40 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ「……」
ルビィ「ねえ、ところで花丸ちゃん」
花丸「ん?」
ルビィ「前にルビィが花丸ちゃんに好きな人がいるかどうか聞いて、花丸ちゃんいるって言ったよね?」
ルビィ「その人ってルビィたちと同級生?」
花丸「!?」
善子(なんてさりげなさ…それに踏まえて、私たち一年生に的を絞った質問……)
善子(ルビィ…あの子なかなか侮れないわね……)
20: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:25:18.91 ID:XGYRoaXu.net
花丸「る、ルビィちゃん?どうしたの急に……」
善子・ルビィ「えっ」ドキッ
善子(お、可笑しいわね…そこまで変ではなかったはずなのに…)
ルビィ「…えーっと、そんなに急だったかなぁ……?」
花丸「すごい突然だったけど」
善子・ルビィ「……」
22: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:31:48.78 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ「……あ、あのね!ニュース!昨日のニュースでねそういう特集があったの」
花丸「ニュース?」
ルビィ「う、うん…今ね先輩後輩のカップルが熱い!って何かのデュオトリオのCDで話題になってるんだぁ」
ルビィ「だから花丸ちゃんも二年生や三年生の先輩が好きなのかなぁって思って」
花丸「ああ、そういうことだったんだ」
ルビィ「そう、そうなの!」
24: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:36:24.40 ID:XGYRoaXu.net
花丸「そういえば前にもマルの好みがどうとか聞いてきたし、ルビィちゃんは恋話が好きなんだね」
花丸「ちょっと意外ずら」
ルビィ「そ、そうかなぁ…あはは……」テレテレ
善子(なんとか怪しまれずに済んだわね…)ホッ
ルビィ「…それで花丸ちゃんの好きな人って一年生なの?」
善子(一年生、一年生、一年生……)
花丸「そ、それはその……」チラッ
善子「?」
25: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:38:12.11 ID:XGYRoaXu.net
花丸「あの…マルの好きな人は……」チラッ
ルビィ「?」
花丸「い、一年生ずら…///」
善子・ルビィ「」
善子・ルビィ「─!!!」バッ
花丸「!?」ビクッ
27: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:44:12.06 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ(善子ちゃん聞いた!?)
善子(ええ、聞いたわ…一年生ずら、ですって)
ルビィ(ということはルビィたちもその候補ってことだよね!)
善子(そうね、可能性感じてきたわ…!)
花丸「ふ、二人ともどうしたの…?」
善子・ルビィ「なんでもない、なんでもない」ニコニコ
30: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:49:41.16 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ(でもそっか、花丸ちゃんの好きな人は一年生なんだぁ…///)
善子(意外よね、ええ凄く意外だわ…///)
ルビィ(ねえねえ善子ちゃん、次はどうしよっか?)
善子(そうねえ…取りあえずもう少し情報を聞き出して…)
花丸「……」
31: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:51:53.94 ID:XGYRoaXu.net
善子(それから次の行動に移りましょうか)
ルビィ(うん、わかった)
花丸「……ねえ…ルビィちゃん?善子ちゃん?」
善子・ルビィ「え?」
花丸「……なんかさっきからずっと二人でコソコソしてるけど…」
善子・ルビィ「あっ」
花丸「マルに言えないことでもあるの?」ジローッ
善子・ルビィ(しまった)
33: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 12:55:03.75 ID:XGYRoaXu.net
善子「えっ…いやいや違うわよ!これはそう、えーっと……あれよ…あれ」
花丸「……あれって何?」
善子「…ぁー……ルビィ、パス!」
ルビィ「ええっ!?」
花丸「……ルビィちゃん?」ジーッ
34: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 13:00:03.74 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ「あの…その………で、デート!デートの確認をしてたの!」
花丸「デートって…善子ちゃんとルビィちゃんが?」
ルビィ「ち、違うよ!ルビィと善子ちゃん、どっちが今日花丸ちゃんとデートするか話してたの!」
善子・花丸「ええっ!?」
花丸「……ってなんで善子ちゃんまで驚いてるずら…」
善子「…あっ……そうそう!そうなのよ!ほら、そんなの本人の前で言えるわけないじゃない!」
35: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 13:06:51.59 ID:XGYRoaXu.net
花丸「えっ、でもどうして急にデートなんて…」
善子「それはっ!ほらアレよ!アレ!」
花丸「だからアレって何ずら…」
ルビィ「さっき花丸ちゃんが一年生が好きだって言ったから!だからルビィたちにも可能性があるんじゃないかなって思って!」
善子「そうよ!そういうことよ!」
花丸「!そ、それってつまり……」
花丸「二人ともマルのことが好きってこと……?///」
善子・ルビィ「……あ」
36: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 13:09:32.86 ID:XGYRoaXu.net
善子・ルビィ「」ババッ
花丸「……」
善子(どうしましょう、つい勢いに任せて喋ってたらいつの間にかずら丸にばれていたわ……)
ルビィ(こんなはずじゃなかったのにね…作戦失敗だよ)
善子(…あれ?でもちょっと待ってルビィ、これは考えようによってはチャンスじゃない?)
ルビィ(あっ、そっか…ここで告白しちゃえばいいんだ!)
善子(そうよ、ここまで来たらもう押し通すしかないわ!)
善子・ルビィ(そうと決まれば……!)
44: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 13:26:09.71 ID:XGYRoaXu.net
花丸「……あの」
善子「…ええそうよ、好きだけど?好きすぎて困るくらいだけど?」
ルビィ「る、ルビィね!実は中学校の頃から花丸ちゃんのことが好きでした!」
花丸「っ!…え……ほ、本当に……?」
47: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 13:28:07.68 ID:XGYRoaXu.net
善子「こんな状況で嘘なんかつかないわよ、言っとくけど私たちは本気だからね」
ルビィ「は、花丸ちゃんの気持ちを聞かせてくださいっ!」
花丸「……あの、それは…」
善子・ルビィ「……」
花丸「ま、マルは……マルは……」
花丸「…二人とも好きなんです!!」
善子・ルビィ「」
53: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 13:32:10.27 ID:XGYRoaXu.net
善子・ルビィ「ええっ!?そうなの!?」
花丸「うん…」
善子「そんな、まさかずら丸がどっちも好きだったなんて…考えもしなかったわ」
ルビィ「ルビィたち、ずっと一人だけだと思い込んでたからねぇ…」
善子「ええ…でも……ま、いいか」
ルビィ「そうだね」
花丸「えっ」
54: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 13:33:28.99 ID:XGYRoaXu.net
花丸「そんなにあっさり決めていいの?」
善子「なによ、何か問題でもあるの?」
花丸「い、いやないけど」
善子「ならいいじゃない、はいそうと決まれば早速今日の放課後三人でデートするわよ」
ルビィ「やったー!やったー!」
花丸「ふ、二人とも色々軽すぎるずら……」
57: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 13:39:08.67 ID:XGYRoaXu.net
…それから放課後
ルビィ「──でね、昨日ここで善子ちゃんとクレープ食べたんだぁ」
ルビィ「花丸ちゃんも一緒に食べようよ!」
花丸「うーん、どれにするか迷うずら…」
善子「ずら丸、あんた判断遅いわねー…私はこれに決めたわ」
花丸「善子ちゃんたちが早すぎるだけずら……えっと、じゃあマルはこれで」
ルビィ「ルビィはこれにする!」
59: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 13:42:52.19 ID:XGYRoaXu.net
─
ルビィ「あー美味しいなぁ…」パクパク
花丸「…でも本当にこれでよかったの?」
善子「は?なんで?」
花丸「その…マルはずっと二人じゃダメなんだ、一人にしなくちゃって思ってて……だからずっと言えなくて」
ルビィ「うーん、気にしすぎだと思うけどなぁ」
善子「まあ確かに?世間一般では交際は二人じゃなきゃ駄目みたいな風潮あるけど」
65: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 13:49:25.20 ID:XGYRoaXu.net
善子「でもね、幸せの形なんて人それぞれじゃない?私たちはたまたま一般に当て嵌まらなかった…ただそれだけの話よ」
ルビィ「善子ちゃんかっこいい!」
善子「そ、そう?……やっぱりルビィは私のことをよく分かってるわねうん」
花丸「それなら…いいのかな」
善子「いいんじゃない?」
68: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 14:01:21.67 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ「あのね花丸ちゃん、ルビィは花丸ちゃんと善子ちゃんとこうしていられて幸せだよ!」
善子「ほらルビィもこう言ってるわけだし、私だってそうよ」
花丸「……」
善子「それにあんた私たちに告白したんだし、そんなこと言われても今更って感じだわ」
花丸「……うん、そうだね…それもそっか」
71: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 14:06:34.01 ID:XGYRoaXu.net
花丸「じゃあこれからも三人一緒ってことで…その、よろしくお願いします…ずら」
善子・ルビィ「はーい」
花丸「返事軽いね…」
善子「あんたが重く考えすぎなのよ」
ルビィ「ねー?」
75: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 14:12:04.03 ID:XGYRoaXu.net
花丸「マルのせい!?」
善子「当たり前でしょ、せっかくデートしてるっていうのに一々暗いのよ」
ルビィ「ねえねえ、それなら次はもっと明るいところに行こうよ!それならきっと良くなるかも!」
善子「いいアイディアねルビィ、そうしましょう」
花丸「えっ……え?」
善子・ルビィ「はい出発ー」グイグイ
花丸「わわっ、ちょっと待ってほしいずら!」
76: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 14:14:36.00 ID:XGYRoaXu.net
ルビィ「あっ善子ちゃん、ルビィ次はあそこ行きたい!」
善子「はいはい、ルビィはああいうところ好きだものね」
ルビィ「うんっ!」
花丸「マルの話を聞いてほしいずらーっ!」
78: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 14:25:14.96 ID:XGYRoaXu.net
それからルビィたちは夜遅くまで遊んで……帰ったらお姉ちゃんに怒られました
でも、善子ちゃんも花丸ちゃんもずっとニコニコしてたから…いけない事だって分かってても嬉しくて、ごめんねお姉ちゃん
それにしても…えへへっ、今日は楽しかったなぁ……また明日も三人でどこかに遊びに行きたいです
─ルビィ─
79: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 14:25:45.96 ID:XGYRoaXu.net
終わりです。ありがとうございました
83: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 15:03:14.97 ID:aMtaHRR7.net
最高やった
また続きとか読みたいかわいさ
85: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 15:22:40.71 ID:gGAUyIhM.net
最高にかわいかった乙
善子「私、ずら丸のことが好きなのよね」ルビィ「え、でも…」
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1502159952/