過去作
大井「ちっ、なんて指揮……」提督「今なんつったオイ」
大井「完っ全に作戦が悪いのよ……」提督「今なんつったオイ」
提督「あえて龍田をいじりたい」天龍「えっ」
川内「昼戦で敵を殲滅しそこねたよー!」提督「と、いうことは」
不知火「不知火の司令は顔が怖い」提督「」ガーン
提督「球磨ー」球磨「クマー?」
赤城「なまえのないかいぶつ」
伊58「無理無理もう無理休むでち!」提督「だいじょぶだいじょぶ」
山城「扶桑姉様が改二になるわ!!!」提督「やったー!!!」
提督「母さん、お茶」雷「はーい♪」
提督「……」加賀「……」
SS速報VIP:提督「おい摩耶様」摩耶「ああん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420461405/
1: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:36:45.90 ID:H/8F+OKSO
大井「ちっ、なんて指揮……」提督「今なんつったオイ」
大井「完っ全に作戦が悪いのよ……」提督「今なんつったオイ」
提督「あえて龍田をいじりたい」天龍「えっ」
川内「昼戦で敵を殲滅しそこねたよー!」提督「と、いうことは」
不知火「不知火の司令は顔が怖い」提督「」ガーン
提督「球磨ー」球磨「クマー?」
赤城「なまえのないかいぶつ」
伊58「無理無理もう無理休むでち!」提督「だいじょぶだいじょぶ」
山城「扶桑姉様が改二になるわ!!!」提督「やったー!!!」
提督「母さん、お茶」雷「はーい♪」
提督「……」加賀「……」
SS速報VIP:提督「おい摩耶様」摩耶「ああん?」
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1: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:36:45.90 ID:H/8F+OKSO
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話のつながりは(多分ちょっとしか)ないので興味ない方はスルーしてください
大井「ちっ、なんて指揮……」提督「今なんつったオイ」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1404/14040/1404049548.html
提督「あえて龍田をいじりたい」天龍「えっ」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1405/14050/1405090223.html
川内「昼戦で敵を殲滅しそこねたよー!」提督「と、いうことは」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1405/14058/1405866119.html
不知火「不知火の司令は顔が怖い」提督「」ガーン
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1406/14068/1406808539.html
提督「球磨ー」球磨「クマー?」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1410/14106/1410613168.html
赤城「なまえのないかいぶつ」(地の文注意)
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1410/14106/1410699657.html
伊58「無理無理もう無理休むでち!」提督「だいじょぶだいじょぶ」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1414/14143/1414332139.html
山城「扶桑姉様が改二になるわ!!!」提督「やったー!!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416231504/
提督「母さん、お茶」雷「はーい♪」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417182298/
提督「……」加賀「……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418909531/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420461405
4: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:38:02.37 ID:H/8F+OKSO
提督「んだその態度は」
摩耶「机に足乗っけてふんぞり返ってるヤンキーに言われたくねーよ」
提督「……悪ぃ」スッ
摩耶(この時提督意外に素直)
提督「……ヤンチャしてたのは昔の話だし。今の俺はクールで善良な司令官閣下様だし」
摩耶「その軍帽からはみ出てるだっせぇリーゼントまずなんとかしろよ」
提督「リーゼントは男の魂だゴラァ!!!」ガタッ
摩耶「うっせえぞ自称クール」
提督「で、摩耶様」
摩耶「人をおちょくってんのか?」
提督「おちょくってねえよ。お前の一人称結構な割合で『摩耶様』だし、そう呼んでほしいんだろ?」
摩耶「……あれはテンション上がった時になんとなく出るだけで、別に呼んでほしいわけじゃねーし///」
提督「あ? 様付け嬉しくねえの? なあ摩耶様嬉しくねえの?」
摩耶「やっぱおちょくってんだな?」
提督「俺だったら嬉しいんだけどなぁ」
摩耶「妙な感性してるよな……」チラッ
提督「なんで今俺の髪見た?」
摩耶「さあな。で、なに? 様付けで呼んでほしいの?」
提督「……まあな。やっぱ女から様付けで呼ばれるのは男のロマンだろ」
摩耶「んだよそのこれっぽっちも共感できないロマンは……提督様?」
提督「なんかちげえ」
摩耶「日頃から口にしてるアタシが言うのもなんだけど、様付けのなにがいいんだ?」
提督「……」
摩耶「そりゃあ別に、呼んでほしいっつーんなら呼んでやってもいいけどよ?」
提督「……マジか?」
摩耶「マジもマジだぜ。摩耶様に二言はねえ」フンス
提督「……」
摩耶「んで、具体的にはなんて呼びゃあいいんだ?」
提督「……」
摩耶「提督様? はダメなんだったか。司令官様? 司令官閣下様?」
提督「……」
摩耶「んー、どれもイマイチだなオイ……いっそご主人様とか?」
提督「」ピク
摩耶「なーんて、こりゃないよないくらなんでも! アタシのキャラじゃねーもん!」ケラケラ
提督「……様」
摩耶「お、決まったか? でも悪ぃ、ちょっとよく聞こえなかったわ」
提督「……」ムスッ
摩耶「おいおいどうしたんだよ? さっきかららしくないぜ?」
提督「……」
摩耶「そうやってクールぶって黙りこくってんの、お前にゃ似合わないってー」
提督「……」
摩耶「もっとこう、スパッと! バシッと! バカっぽくさあ!」
「旦那様」
摩耶「……」
提督「……」
摩耶「……」
提督「……」
シーーーーーン
摩耶「……メイド萌え?」
提督「んっっっでそうなんだバカ女がああああああああああ!!!!!!!!」ウガー
摩耶「な、なにいきなしキレてんだよ!?」
提督「察しろ! いい加減に察しろテメーは! 誰が漣になれっつった!?」
摩耶「え? そういうの求めてんじゃねーの?」キョトン
提督「自分のキャラじゃねえって30秒前に納得したばっかだろうが鳥頭!!」
摩耶「ああん!? 誰が鳥頭だゴラァ!?」ギロ
提督「頭のトサカなんとかしてから物言えや!!!」
摩耶「トサカじゃねえ謎アンテナだ!!!!」
提督「謎なんじゃねーか!!!!!」
提督「折角人が足りねぇ脳みそ振り絞って練ってきた戦術だってのに、全部台無しにしてくれやがってよこのアマはぁ……!」
摩耶「……よくわかんねーけど、お前がバカだったからなんか上手くいかなかった、ってことでいいのか?」キョトン
提督「バカなのはテメーだよ!! 俺と同じぐらいな!!」
摩耶「はあ!? 理不尽にも程があるぞクソがッ!!」
提督「こんなことなら最初からストレートに言っときゃよかった……だから俺はバカだってんだよ……」ブツブツ
摩耶「ブツブツとうっせーぞそれでも男か! 言いたいことあんならハッキリ言え! アタシはハッキリしない奴が一番嫌いだ!」
提督「あーいいさ言ってやるとも! 耳の穴かっぽじってよく聞いとけよ!」
摩耶「おう聞いてやる! さあ言ってみな!」
提督「惚れてんだよ!!! お前に! 摩耶に!! 俺とケッコンしろ!!!!!」
摩耶「上等だコラァ!!! その喧嘩買ったァ!!!!!」
提督「……」
摩耶「……」
提督「……」
摩耶「……」
シーーーーーーーーン
摩耶「……? やんないの、ケットウ?」キョトン
提督「どこの難聴主人公だいい加減にしろやアホ女ああああああああああ!!!!!!」ウガー
ガサゴソガサゴソ パカッ
提督「これ! 見ろ! さすがのお前でもこれならわかんだろ!」
摩耶「指輪?」
提督「ん!」
摩耶「……アタシに?」
提督「ん!!」
摩耶「…………え、マジで?」
提督「ん!!!」
摩耶「……」
提督「……」
摩耶「……」
提督「……」
シーーーーーーーーン
摩耶「ご、めん」
提督「!!!」
摩耶「アタシ……提督のこと、そういう目で見たこと……今まで、なかった」
提督「……そ、か」
摩耶「ごめ、ん、なさい」
提督「ふー……」
摩耶「……」
提督「謝んな。ぶっちゃけ薄々わかってたからよ。男として見られてねえって」ニカッ
摩耶「……」
提督「悪かったな、変なこと言っちまって。忘れてくれ……つっても無理か」
摩耶「……」
提督「んー。じゃ、こうすっか。俺の知り合いの鎮守府にお前が移れるよう、お偉いさんに頼んでみるわ」
摩耶「……」
提督「すっげーんだぜあそこの提督は? 俺のガッコの先輩なんだけどよ、一発ガンくれてやっただけでレ級だろうが陸上棲姫だろうが沈めちまう人外っぷりで……ん?」
摩耶「……」
提督「摩耶、お前……顔赤いぞ?」
摩耶「ッ!!!///」プイッ
提督「お前、もしかして……」
摩耶「あ、う、や、ぇえ……///」プルプル
提督「風邪か?」キョトン
摩耶「確かにお前はアタシと同レベルのバカだよこんちくしょおおおおおおおおお!!!!!!」ガッツーン
提督「ガバハァッ!?」
提督「なにいきなり頭突きかましてくれてんだテメー! 大事なリーゼントが折れ曲がったわ!」
摩耶「一生折れ曲がってろクソがッ! 次はアンテナ刺すぞ!!!」
提督「刺さんのそれ!?」ガーン
摩耶「……バカっ!」ウルッ
提督「え゛」
摩耶「察しろよ! アタシが言えた台詞じゃないけど、察しろよっ!///」プルプル
提督「ホントにお前が言えた台詞じゃねーよ!!」
摩耶「いいか!? アタシは確かに、ついさっきまで! お前のこと……その……そういう風に見たこと、なかったけど!」
提督「……」ズーン
摩耶「急に平静に返んのやめろ!」
提督「……で?」
摩耶「……さっきまで! 全然なかったけど! 今! こっ……こくはく、されて!」
提督「……」
摩耶「……悪い気も、全然。しなかった、から、さっ?」プイ
提督「……」
摩耶「……」
提督「……マジで?」
摩耶「……マジで」
提督「……」
摩耶「……」
シーーーーーーーーン
提督「ぷっ」
摩耶「ははっ」
二人「「ははははははははははっ!!」」
提督「いやー、うん、なんだ。バカだなぁ」ニカッ
摩耶「マジだな。ほんっと、マジバカだな」ニカッ
提督「バカが二人でバカ同士」
摩耶「お似合い、ってヤツかもなぁ」
二人「「はははははっ!」」
提督「はー……指輪は、もらってくれんのか?」
摩耶「……一応は『カッコカリ』だろ? それをもらう分には、そんな身構えることもないかなって、そう思うんだよ」
提督「それは、あれか。返事は今んとこ保留とかっつー、あれなのか」
摩耶「……なにせ、今初めて考えたばっかだからさ。もう少しだけ、時間くれよ」
提督「……」
摩耶「んななっさけないツラすんなって!」
提督「し、してねーし!」
摩耶「……待たせる分、返事は期待してくれて、いいからさ?」ボソボソ
提督「……」ホッペポリポリ
摩耶「それに……」
提督「あん?」
摩耶「いきなりケッコン、とかじゃなくてさ」
提督「お、おう」
摩耶「じっくり、さ。時間かけて、さ」
提督「……おう」
摩耶「未来の、旦那様のこと……好きにならせて、くれよ」
提督「……」
摩耶「な?」ニコッ
提督「……」
摩耶「……」
シーーーーーーーーン
摩耶「顔、赤いけど、熱じゃないよな?」
提督「ったりめーだ、クソが///」プイ
提督「ごほん……お前も熱じゃねえよな?」
摩耶「……クソが///」プイ
艦!
〈高校生かな?〉
摩耶「よ! おっはよーさん! 今日も一日よろしく頼むぜー?」
提督「はっはーおはようさん! 今日も一日はりきっていくぞオラー!」
摩耶「……」
提督「……」
摩耶(なんだこいつのテンション……)
提督(なんだこいつのテンション……)
提督(いやまあわかるぜ? なんせ昨日の今日だからな……)
摩耶(まだちょっと距離間掴みきれねーわな、お互いに)
提督「……なあ、おい」
摩耶「あん?」
提督「俺らよ、その……付き合ってんだよな、よーするに? 今の状態は?」
摩耶「……まあ、そうなんじゃねえの?」
提督「だったらよ、飯とか一緒に食いに行くべきなのか?」
摩耶「飯ぐらいいつも一緒に食ってるだろ」
提督「あ? じゃあどうしろってんだ」
摩耶「……遊園地とか?」
提督「前に行かなかったかそれ? コースター連続搭乗耐久勝負かなんかで」
摩耶「あー。そーいやそんなことやったなぁ」クックッ
提督「ありゃ俺の完勝だったがな」フフン
摩耶「あ゛? なに記憶改ざんしてんだオラ。辛くも、ってところではあったがアタシの勝ちだったしー」
提督「……次のケーキバイキング大食いは間違いなく俺の勝利だったぜ!」
摩耶「ぐっ、まーあれはな。でもよ、その次のお化け屋敷チキンレースは!」
提督「コーヒーカップ早回し対決!!」
摩耶「巨大迷路突破競走!!!」
提督「観覧車高い高い選手権!!!!」
ゼーハーゼーハー
提督「……なあ」
摩耶「……んだよ」
提督「俺らってもしかして、結構前から付き合ってたのか?」
摩耶「知るかよクソがッ!!///」プイ
艦!
〈湘南の風〉
提督「結局なにすりゃいいんだよ」
摩耶「アタシに聞くなよ」
提督「こういうのは女のが詳しいんじゃねえのか」
摩耶「あ? こういうのは男が決めるもんだろ」
提督「ちっ、こんな時だけ男女不平等振りかざしやがって……」ブツブツ
提督「……単車にサイドカー付けっから、それで湘南のファミレスとモール、ってのはどうだ」
摩耶「お前センスふっりーな。てかサイドカーて。普通そこは2ケツだろ」
提督「うっせえ!! 文句あんのか!!!」
摩耶「……や、ない」
提督「文句あんだったらお前が……あ?」
摩耶「よく考えりゃ、お前と一緒ならどこでもよかったわ」
提督「……」
摩耶「せいぜい楽しませてくれよ、な?」ニコ
提督「お、おう///」
艦!
〈唐竹割り120%〉
摩耶「なあ」
提督「あん?」
摩耶「……アタシの、なにがよかったんだ?」
提督「ああん??」
摩耶「だから! あ、アタシの、どういうとこに……惚れたんだよ?」
提督「まっ、テメーの前でそれ言えってか!?///」
摩耶「アタシに言わなきゃ意味ねーだろーが!」
提督「んなこと言われてもおめーよぉ」
摩耶「……不安なんだよ」
提督「あ?」
摩耶「アタシは見ての通りのアバズレだ。鳥海みたいにおしとやかじゃないし、頭も良くないし」
摩耶「高雄姉貴みたいに優しくないし、愛宕姉貴みたいな愛嬌もねえ」
摩耶「あの二人ほど、ち……胸もでかくねーし」ボソ
提督(おめーの重油タンクは十分でけー部類だよ)ボソ
摩耶「根拠もなく好かれてるってのは、なんかもやもやして、ふ、不安になるんだよ……だから……」
提督「……改修工廠の明石から報告があった」
摩耶「?」
提督「20.3cmの2号砲が新しくできたってよ。お前、次の出撃から装備しろ」
摩耶「マジかっ!?」ガタッ
提督「マジもマジだ。司令官閣下様に二言はねえ」
摩耶「やっりぃー! ずっと欲しかったんだ、サンキュー提督っ!」ニコッ
提督「おう」
摩耶「ふふふふっ、次の戦場ではこいつをご機嫌に大暴れさせてやるぜ!」
提督「頼りになんな、お前は」
摩耶「ったり前だろ! アタシは摩耶様だぜっ?」
提督「だな」
摩耶「っへへへ~♪」ウキウキ
提督「……そういうとこだよ」ボソ
摩耶「なんか言った?」キョトン
提督「なんでもねーよ」
艦!
〈日常〉
鳥海「ここが執務室です。まずは着任のご挨拶をしましょうね」
阿武隈「き、緊張するぅ……!」ドキドキ
鳥海「心配しなくても大丈夫よ」
阿武隈「でも、でも、もしもなにか、失礼なことしちゃったら……!」
鳥海「司令官さんは細かいことには拘らない方です。リラックス、リラックス」ニコ
阿武隈「あ、そうなんですか? 優しい人みたいでちょっと安心」ホッ
鳥海「……」
阿武隈「鳥海さん? なんでそこで黙っちゃうの鳥海さん?」
鳥海「お優しい人ですよ……………………ええ、もちろん」
阿武隈「ねえその間はなに? そのなっがーい間はなに?」
鳥海「なんでもありません。さ、入りま」
『テメーが先にガンつけてきたんだろうがゴラァ!!!』
『ちょっと横目でチラ見しただけだろうがオラァ!!!』
『んで見たんだよ!!』
『んなのアタシの勝手だろうが!!』
鳥海「……」
阿武隈「……」
鳥海「さ、中に入ってご挨拶しましょうか」ニコ
阿武隈「えええええええ!?!?!? なんか中からすごい声したけど!?」
鳥海「司令官さんと秘書艦との他愛ない日常です」ニコ
阿武隈「今喧嘩してたよね!?」
鳥海「口が出てるうちはあの二人にとっては喧嘩ではありません。挨拶です」ニコ
阿武隈「どんだけ物騒なの!?」
鳥海「軍人ですから」
阿武隈「『軍人だから』を免罪符にするのやめない!?」
ガチャ
鳥海「失礼します」
阿武隈「あ、あ、ちょっと! しし失礼しまひゅ!」
摩耶「おーっす鳥海、おはようさん」
鳥海「おはよう姉さん。提督も、おはようございます」
提督「おう、おはようさん」
阿武隈(あ、あれ? 意外と普通だ)
鳥海「二人とも、部屋の外まで聞こえてましたよ。おかげで新任の子が怖がっちゃいました」
阿武隈「……あう///」
提督「あ? マジ? そんなに声出てたか?」
鳥海「出てました」
摩耶「ちょっと楽しくおしゃべりしてただけなんだけどなー」
阿武隈(どこが!?)
鳥海「まあ、楽しそうではありましたけどね」クス
阿武隈(どこが!?)
鳥海「私たちは慣れてますから、別に構わないんですけど」
提督「あー……」
摩耶「んー……」
鳥海「こういうこともありますから、程々にしてくださいね」
提督「悪ぃ」シュン
摩耶「ごめん」シュン
阿武隈(怖い人たちかと思ったけど、そうでもないのかな)ホッ
鳥海「……本当に。痴話喧嘩は程々に、頼みますよ?」
提督「ぐう///」
摩耶「むう///」
阿武隈「……」
阿武隈「……」
阿武隈「……」
阿武隈「どこが!?」ガーン
艦!
〈その延長〉
提督「神戸生まれのお洒落な重巡」
摩耶「あ?」
提督「って、お前のことか?」
摩耶「んだそりゃ。確かに『摩耶』は神戸の生まれだけどよ」
提督「……」
摩耶「……」
提督「ぶっ、はは! ぶっひゃっはっはっは!!! 似合わねー! お洒落とかいうワードがサイッコーに似合わねー!!」ゲラゲラ
摩耶「ぶっ殺されてえかクソ野郎ッ!!! テメーが勝手に言い出したことだろーが!!!」ウガー
ズガーンドガーンバカーンアホーン
熊野(新任)「あの、これは」←ちょうどノックするところだった
鳥海「日々の延長線上にあるちょっとしたじゃれ合いです。お気になさらず」ニコ
熊野「えぇ……(困惑)」
艦!
〈その真実〉
阿武隈「結局、どうして提督さんのことをチラ見してたんですか?」
摩耶「……誰にも言うなよ?」
阿武隈「うん!」
摩耶「アイツが珍しく、真剣な顔して書類睨んでたもんだからさ」
阿武隈「うん」
摩耶「……見とれ、ちまってさ。えへへ///」モジモジ
阿武隈「……」
熊野「そういえば、どうして生まれの話を摩耶さんに振ったんですの?」
提督「……誰にも言うなよ?」
熊野「淑女の名に懸けて」フンス
提督「お洒落がうんぬん言えば、たまにはアイツもおめかししてくれるんじゃねえかって思ってよ」
熊野「はい」
提督「振った後で摩耶の余所行き想像してみたら、こう……なんか顔が熱くなってきてよ。つい笑ってごまかしちまった///」
熊野「……」
艦!
〈デレ様の割と貴重でもない摩耶〉
摩耶「れ~とく~///」フラフラ
提督「うっ、ぷ、くっせ! おっま、非番だからって飲んでやがんな!?」
摩耶「んだよ~なんかみょんくあんにょか~?///」
提督「酒くせえっつってんだろうが近寄んな! 誰だよこんなになるまで飲ませやがって……」
摩耶「あたごのひゃねきがひゃはははは~///」
提督「あんの愉快犯がァ!!!」
摩耶「でーどぐー///」ガバッ
提督「んなっ、おま、近寄んなっつって」アセアセ
摩耶「しゅきー///」ニコー
提督「ぶふーっ!!」
摩耶「だいすきぃ。およれさんにしてぇ?///」
提督「こ、の、クソアマぁ……! 大事なことを酒の勢いで言いやがって……!」ワナワナ
摩耶「んー?///」
提督(同じことすんのに俺がどれだけ悩んだと思ってんだ!!!)
摩耶「およめしゃんにぃ、してくれたらぁ///」
提督「あん!?」ギロ
摩耶「あたしのころぉ、すきにしてぇ、いいぞぉ?///」
提督「」
摩耶「ほーらほーら、こんにゃとこまでみせりゃうぞー///」
提督「……」プッツン
摩耶「てーとく?」キョトン
提督「摩耶ぁ!!」ガバッ
摩耶「……」
提督(ああクソが、ダメだやめろってバカ野郎、婚前交渉なんざあっていいことじゃねえぞ)
摩耶「……」
提督(なんで抵抗しねえんだよこいつ、いやこいつから誘ってきたんだから当たり前か、やべえやべえやべえマジ歯止めが利か……)
摩耶「……」
提督「ん?」
摩耶「……」
提督「……」ソー
摩耶「くかー、ぐごー」zzzzz
提督「……」
摩耶「んふ、んふふふふ、ばっかあねきぃ、もうのめないよぉ」ムニャムニャ
提督「……」
摩耶「すー」zzzzz
提督「……」
提督「……」
提督「……」
提督「……」ニコ
『起きろやクソアマァァーーーーーーッ!!!!!!!』
『わっひゃああああなんだなんだ敵襲か!? 望むとこだぜどっからでもかかってきなぁ!!』
『襲われる寸前だったやつがなに偉そうな口利いてんだゴラァ!!!!』
ズガーンイヤーンバガーンエッチー
鳥海「隣室で戦闘が始まりました。作戦失敗です」
愛宕「残☆念♪」テヘペロ
高雄「……ちょっとあなたたち表出なさい?」ニッコリ
艦!
〈壁をーな(ぐ)りーたいー〉
ブロロロロロロ
提督「ヒャッハー! 制限速度は遵守だー!」
摩耶「うっひゃー! 風が気持ちいー! もっと飛ばせ飛ばせー!」ギュッ
提督「……ぶっ!」
摩耶「あ? どうかしたのか提督?」
ブロロロロロロ
提督「……っ、ち」
摩耶「??」
提督「乳が当たってんだよテメー! どけろ! その邪魔なモン今すぐどけろ!///」
摩耶「ななな、なに大声で下品なこと言ってんだよっ!!///」
提督「事実だから仕方ねーだろ!///」
摩耶「事実ならなに言ってもいいのかよ!///」
提督「事実じゃなくしろ! この感触なんとかしろや!!」
摩耶「バイク乗ってる最中にどうしろってんだバカ野郎!!」
提督「装甲板でも乳に仕込めや!!!」
摩耶「大和じゃあるまいしふざけたこと言ってんじゃねえ!!!」
ワーワーギャーギャー ブロロロロロロロ
市民「すげえ……あのカップル2ケツしながら痴話喧嘩してる……」
市民「おい誰か壁持ってこい」
市民「ちょっと砂浜殴ってくるわ」
艦!
〈直球〉
摩耶「なあ、おい」
提督「なんだよ」
摩耶「いつもありがとな。アタシの力を、存分に引き出してくれて」
提督「……」
摩耶「これでも、アタシ。感謝、してるんだ……ぞ?」
提督「おう」
摩耶「……んだよ、つまんねー反応だなぁ」ブーブー
提督「お前の礼なんざ耳にタコなんだよ。優に200回は聞いたぜ」
摩耶「えっ。なにお前、数えてたの?」
提督「悪いかよ」
摩耶「悪いっつーか、純粋にキモい」
提督「要するに『悪い』っつってんだろうが」
摩耶「引くわー、マジ引くわー」
提督「けっ、しょうがねえだろ」
摩耶「なにがしょうがないんだよ?」
提督「お前のそういう、一本気の通った、まっすぐなとこに惚れたんだからよ」
摩耶「……」
提督「……お前のそういう」
摩耶「二回言うなっ!!///」
艦!
〈その○○に口づけを〉
提督「なあ、おい」
摩耶「なんだよ」
提督「……ちょっと、そっち行っていいか」
摩耶「! すっ、好きにすれば?」プイ
提督「……」
摩耶「……」
スッ
提督「……」
摩耶「……」
提督「目、つむれ」
摩耶「う、ん」
提督「……」ソー
摩耶「……っ///」ドッキンドッキンバックンバックン
ボフン
摩耶「……」
提督「……」
シーーーーーーーーン
摩耶「やっっっっっっぱりリーゼント邪魔じゃねえかッッッ!!!!!!!」
提督「ああ゛ぁぁん!? 誰のなにが邪魔だってんだゴルァ!!!!!!!」
摩耶「うっぜえモサモサが他のどの部位より先に顔当たったぞ! おかげで唇まで辿りつかなかったじゃねーか!!」
提督「避けろや! なんかこう、上手い具合に避けりゃあよかっただろうが!!」
摩耶「目ぇつむったまま避けられるかこんなもん!!」
提督「じゃあ目ぇ開けてろ!!」
摩耶「テメーが閉じろっつったんだろーがぁぁぁ!!!!!」ウガー
ワーワーギャーギャー
鳥海「という具合で、未だにキスすら済ませていない始末です」
愛宕「そこはもう少し甘酸っぱい理由を期待したかったなぁ」
高雄「そして当然のようにコップを壁にくっつけるのは止めなさい」
艦!
〈摩耶様と旦那様〉
摩耶「おい旦那様」
提督「……ああん?」
摩耶「……なんだよ、旦那様」
提督「……変なモンでも食ったか?」マジマジ
摩耶「……別に」
提督「だったらなんだよ、急に妙な呼び方しやがって」
摩耶「お前が呼べって言ったんじゃねーか」
提督「うっ。そんなこともあったわな」
摩耶「様付けは男のロマンなんだろ?」
提督「そりゃああの時はそう言ったけどよ、あれはぶっちゃけ建前で……」
摩耶「……じゃあ、ダメなの?」
提督「あん?」
「アタシの、この世でたった一人の旦那様に……なって、くれないの?」
提督「……」
摩耶「……」
提督「つまり、そういうことか?」
摩耶「ずいぶん、待たせちゃったよな。ゴメンな?」
提督「……謝んな」
摩耶「ありがとな。でも。もう。やっと……」
提督「……」
摩耶「アタシの気持ちも、決まったから、さ?」ニコ
提督「……いいんだな?」
摩耶「ったり前だろ? 摩耶様に二言はねえ」フフン
摩耶「お前こそ、今さら愛想つかした、なんて言ってもおせーからな?」ニヤ
提督「んなワケねえだろうがッ!!!」バン!
摩耶「……」
提督「……あ」
摩耶「……へっへへ、えへ♪///」
提督「ちっ……///」プイ
摩耶「ちっと短かったかもだけど、恋人気分はじゅーぶん満喫できたよ」
提督「そりゃあなによりだ」
摩耶「アタシのわがまま、たくさん聞いてくれて、ありがとな?」
提督「いーよ、別に。気にしてねえから」
摩耶「今度はアタシが、お前のわがまま、なんでも聞いてやるからさ」
提督「……」
「これからも、末長くよろしくな? アタシだけの旦那様♪」
「……おう」
ゴツン! ゴッツン!
鳥海「……痛いです、高雄姉さん」ヒリヒリ
愛宕「うう~今いいところだったのにぃ~」グスッ
高雄「出歯亀もいい加減にしておきなさい……ほら、さっさと行くわよ」
鳥海「え?」
愛宕「行くって、どこに?」キョトン
高雄「決まってるでしょ、隣の執務室よ」
鳥海「えっ」
愛宕「えっ」
高雄「だってこういうことは、直に言わないと意味がないもの」
ガチャ
高雄「『ごケッコンおめでとうございます』っていう、その一言は――ね?」ニコ
艦!

ん? 今なんでもするって言ったよね?
まあこの提督は硬派な上にヘタレなのでそんな無体なことはなさらないでしょう
次はソロモンの狼こと青葉ちゃんスレです
SS的にとても便利なキャラをしている彼女ですが、ヒロインにするからには思いっきり可愛い青葉にしたいですね
微力を尽くします
それでは今まで当スレをご愛読いただきありがとうございました
また次のスレでお会いしましょう
ふむ、甘さ控えめからの砂糖大量投入……悪くない(似甘並感)
そして待ちに待った青葉……楽しみ
乙です。
今回も素晴らしい作品をありがとう、次回は俺の嫁だから楽しみにしております。
元スレ
SS速報VIP:提督「おい摩耶様」摩耶「ああん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420461405/
提督「んだその態度は」
摩耶「机に足乗っけてふんぞり返ってるヤンキーに言われたくねーよ」
提督「……悪ぃ」スッ
摩耶(この時提督意外に素直)
提督「……ヤンチャしてたのは昔の話だし。今の俺はクールで善良な司令官閣下様だし」
摩耶「その軍帽からはみ出てるだっせぇリーゼントまずなんとかしろよ」
提督「リーゼントは男の魂だゴラァ!!!」ガタッ
摩耶「うっせえぞ自称クール」
5: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:39:46.08 ID:H/8F+OKSO
提督「で、摩耶様」
摩耶「人をおちょくってんのか?」
提督「おちょくってねえよ。お前の一人称結構な割合で『摩耶様』だし、そう呼んでほしいんだろ?」
摩耶「……あれはテンション上がった時になんとなく出るだけで、別に呼んでほしいわけじゃねーし///」
提督「あ? 様付け嬉しくねえの? なあ摩耶様嬉しくねえの?」
摩耶「やっぱおちょくってんだな?」
6: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:41:04.07 ID:H/8F+OKSO
提督「俺だったら嬉しいんだけどなぁ」
摩耶「妙な感性してるよな……」チラッ
提督「なんで今俺の髪見た?」
摩耶「さあな。で、なに? 様付けで呼んでほしいの?」
提督「……まあな。やっぱ女から様付けで呼ばれるのは男のロマンだろ」
摩耶「んだよそのこれっぽっちも共感できないロマンは……提督様?」
提督「なんかちげえ」
7: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:42:11.17 ID:H/8F+OKSO
摩耶「日頃から口にしてるアタシが言うのもなんだけど、様付けのなにがいいんだ?」
提督「……」
摩耶「そりゃあ別に、呼んでほしいっつーんなら呼んでやってもいいけどよ?」
提督「……マジか?」
摩耶「マジもマジだぜ。摩耶様に二言はねえ」フンス
提督「……」
8: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:43:19.40 ID:H/8F+OKSO
摩耶「んで、具体的にはなんて呼びゃあいいんだ?」
提督「……」
摩耶「提督様? はダメなんだったか。司令官様? 司令官閣下様?」
提督「……」
摩耶「んー、どれもイマイチだなオイ……いっそご主人様とか?」
提督「」ピク
摩耶「なーんて、こりゃないよないくらなんでも! アタシのキャラじゃねーもん!」ケラケラ
9: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:44:28.49 ID:H/8F+OKSO
提督「……様」
摩耶「お、決まったか? でも悪ぃ、ちょっとよく聞こえなかったわ」
提督「……」ムスッ
摩耶「おいおいどうしたんだよ? さっきかららしくないぜ?」
提督「……」
摩耶「そうやってクールぶって黙りこくってんの、お前にゃ似合わないってー」
提督「……」
摩耶「もっとこう、スパッと! バシッと! バカっぽくさあ!」
10: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:45:37.02 ID:H/8F+OKSO
「旦那様」
11: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:47:05.34 ID:H/8F+OKSO
摩耶「……」
提督「……」
摩耶「……」
提督「……」
シーーーーーン
摩耶「……メイド萌え?」
提督「んっっっでそうなんだバカ女がああああああああああ!!!!!!!!」ウガー
12: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:48:08.84 ID:H/8F+OKSO
摩耶「な、なにいきなしキレてんだよ!?」
提督「察しろ! いい加減に察しろテメーは! 誰が漣になれっつった!?」
摩耶「え? そういうの求めてんじゃねーの?」キョトン
提督「自分のキャラじゃねえって30秒前に納得したばっかだろうが鳥頭!!」
摩耶「ああん!? 誰が鳥頭だゴラァ!?」ギロ
提督「頭のトサカなんとかしてから物言えや!!!」
摩耶「トサカじゃねえ謎アンテナだ!!!!」
提督「謎なんじゃねーか!!!!!」
13: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:49:29.73 ID:H/8F+OKSO
提督「折角人が足りねぇ脳みそ振り絞って練ってきた戦術だってのに、全部台無しにしてくれやがってよこのアマはぁ……!」
摩耶「……よくわかんねーけど、お前がバカだったからなんか上手くいかなかった、ってことでいいのか?」キョトン
提督「バカなのはテメーだよ!! 俺と同じぐらいな!!」
摩耶「はあ!? 理不尽にも程があるぞクソがッ!!」
提督「こんなことなら最初からストレートに言っときゃよかった……だから俺はバカだってんだよ……」ブツブツ
14: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:50:50.38 ID:H/8F+OKSO
摩耶「ブツブツとうっせーぞそれでも男か! 言いたいことあんならハッキリ言え! アタシはハッキリしない奴が一番嫌いだ!」
提督「あーいいさ言ってやるとも! 耳の穴かっぽじってよく聞いとけよ!」
摩耶「おう聞いてやる! さあ言ってみな!」
提督「惚れてんだよ!!! お前に! 摩耶に!! 俺とケッコンしろ!!!!!」
摩耶「上等だコラァ!!! その喧嘩買ったァ!!!!!」
16: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:52:17.07 ID:H/8F+OKSO
提督「……」
摩耶「……」
提督「……」
摩耶「……」
シーーーーーーーーン
摩耶「……? やんないの、ケットウ?」キョトン
提督「どこの難聴主人公だいい加減にしろやアホ女ああああああああああ!!!!!!」ウガー
17: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:53:34.14 ID:H/8F+OKSO
ガサゴソガサゴソ パカッ
提督「これ! 見ろ! さすがのお前でもこれならわかんだろ!」
摩耶「指輪?」
提督「ん!」
摩耶「……アタシに?」
提督「ん!!」
摩耶「…………え、マジで?」
提督「ん!!!」
18: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:55:00.83 ID:H/8F+OKSO
摩耶「……」
提督「……」
摩耶「……」
提督「……」
シーーーーーーーーン
摩耶「ご、めん」
提督「!!!」
19: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:56:20.19 ID:H/8F+OKSO
摩耶「アタシ……提督のこと、そういう目で見たこと……今まで、なかった」
提督「……そ、か」
摩耶「ごめ、ん、なさい」
提督「ふー……」
摩耶「……」
提督「謝んな。ぶっちゃけ薄々わかってたからよ。男として見られてねえって」ニカッ
摩耶「……」
20: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:57:41.58 ID:H/8F+OKSO
提督「悪かったな、変なこと言っちまって。忘れてくれ……つっても無理か」
摩耶「……」
提督「んー。じゃ、こうすっか。俺の知り合いの鎮守府にお前が移れるよう、お偉いさんに頼んでみるわ」
摩耶「……」
提督「すっげーんだぜあそこの提督は? 俺のガッコの先輩なんだけどよ、一発ガンくれてやっただけでレ級だろうが陸上棲姫だろうが沈めちまう人外っぷりで……ん?」
摩耶「……」
21: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 21:59:19.51 ID:H/8F+OKSO
提督「摩耶、お前……顔赤いぞ?」
摩耶「ッ!!!///」プイッ
提督「お前、もしかして……」
摩耶「あ、う、や、ぇえ……///」プルプル
提督「風邪か?」キョトン
摩耶「確かにお前はアタシと同レベルのバカだよこんちくしょおおおおおおおおお!!!!!!」ガッツーン
提督「ガバハァッ!?」
23: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 22:01:26.20 ID:H/8F+OKSO
提督「なにいきなり頭突きかましてくれてんだテメー! 大事なリーゼントが折れ曲がったわ!」
摩耶「一生折れ曲がってろクソがッ! 次はアンテナ刺すぞ!!!」
提督「刺さんのそれ!?」ガーン
摩耶「……バカっ!」ウルッ
提督「え゛」
摩耶「察しろよ! アタシが言えた台詞じゃないけど、察しろよっ!///」プルプル
提督「ホントにお前が言えた台詞じゃねーよ!!」
24: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 22:03:34.56 ID:H/8F+OKSO
摩耶「いいか!? アタシは確かに、ついさっきまで! お前のこと……その……そういう風に見たこと、なかったけど!」
提督「……」ズーン
摩耶「急に平静に返んのやめろ!」
提督「……で?」
摩耶「……さっきまで! 全然なかったけど! 今! こっ……こくはく、されて!」
提督「……」
摩耶「……悪い気も、全然。しなかった、から、さっ?」プイ
提督「……」
25: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 22:04:53.85 ID:H/8F+OKSO
摩耶「……」
提督「……マジで?」
摩耶「……マジで」
提督「……」
摩耶「……」
シーーーーーーーーン
提督「ぷっ」
摩耶「ははっ」
二人「「ははははははははははっ!!」」
26: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 22:06:10.78 ID:H/8F+OKSO
提督「いやー、うん、なんだ。バカだなぁ」ニカッ
摩耶「マジだな。ほんっと、マジバカだな」ニカッ
提督「バカが二人でバカ同士」
摩耶「お似合い、ってヤツかもなぁ」
二人「「はははははっ!」」
提督「はー……指輪は、もらってくれんのか?」
摩耶「……一応は『カッコカリ』だろ? それをもらう分には、そんな身構えることもないかなって、そう思うんだよ」
27: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 22:07:34.20 ID:H/8F+OKSO
提督「それは、あれか。返事は今んとこ保留とかっつー、あれなのか」
摩耶「……なにせ、今初めて考えたばっかだからさ。もう少しだけ、時間くれよ」
提督「……」
摩耶「んななっさけないツラすんなって!」
提督「し、してねーし!」
摩耶「……待たせる分、返事は期待してくれて、いいからさ?」ボソボソ
提督「……」ホッペポリポリ
28: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 22:08:44.32 ID:H/8F+OKSO
摩耶「それに……」
提督「あん?」
摩耶「いきなりケッコン、とかじゃなくてさ」
提督「お、おう」
摩耶「じっくり、さ。時間かけて、さ」
提督「……おう」
摩耶「未来の、旦那様のこと……好きにならせて、くれよ」
提督「……」
摩耶「な?」ニコッ
29: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/05(月) 22:11:23.58 ID:H/8F+OKSO
提督「……」
摩耶「……」
シーーーーーーーーン
摩耶「顔、赤いけど、熱じゃないよな?」
提督「ったりめーだ、クソが///」プイ
提督「ごほん……お前も熱じゃねえよな?」
摩耶「……クソが///」プイ
艦!
45: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/07(水) 22:04:54.22 ID:CfqsWlCmO
〈高校生かな?〉
摩耶「よ! おっはよーさん! 今日も一日よろしく頼むぜー?」
提督「はっはーおはようさん! 今日も一日はりきっていくぞオラー!」
摩耶「……」
提督「……」
摩耶(なんだこいつのテンション……)
提督(なんだこいつのテンション……)
46: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/07(水) 22:06:25.17 ID:CfqsWlCmO
提督(いやまあわかるぜ? なんせ昨日の今日だからな……)
摩耶(まだちょっと距離間掴みきれねーわな、お互いに)
提督「……なあ、おい」
摩耶「あん?」
提督「俺らよ、その……付き合ってんだよな、よーするに? 今の状態は?」
摩耶「……まあ、そうなんじゃねえの?」
47: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/07(水) 22:08:08.29 ID:CfqsWlCmO
提督「だったらよ、飯とか一緒に食いに行くべきなのか?」
摩耶「飯ぐらいいつも一緒に食ってるだろ」
提督「あ? じゃあどうしろってんだ」
摩耶「……遊園地とか?」
提督「前に行かなかったかそれ? コースター連続搭乗耐久勝負かなんかで」
摩耶「あー。そーいやそんなことやったなぁ」クックッ
48: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/07(水) 22:10:02.74 ID:CfqsWlCmO
提督「ありゃ俺の完勝だったがな」フフン
摩耶「あ゛? なに記憶改ざんしてんだオラ。辛くも、ってところではあったがアタシの勝ちだったしー」
提督「……次のケーキバイキング大食いは間違いなく俺の勝利だったぜ!」
摩耶「ぐっ、まーあれはな。でもよ、その次のお化け屋敷チキンレースは!」
提督「コーヒーカップ早回し対決!!」
摩耶「巨大迷路突破競走!!!」
提督「観覧車高い高い選手権!!!!」
49: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/07(水) 22:10:51.63 ID:CfqsWlCmO
ゼーハーゼーハー
提督「……なあ」
摩耶「……んだよ」
提督「俺らってもしかして、結構前から付き合ってたのか?」
摩耶「知るかよクソがッ!!///」プイ
艦!
50: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/07(水) 22:11:40.68 ID:CfqsWlCmO
〈湘南の風〉
提督「結局なにすりゃいいんだよ」
摩耶「アタシに聞くなよ」
提督「こういうのは女のが詳しいんじゃねえのか」
摩耶「あ? こういうのは男が決めるもんだろ」
提督「ちっ、こんな時だけ男女不平等振りかざしやがって……」ブツブツ
51: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/07(水) 22:13:19.54 ID:CfqsWlCmO
提督「……単車にサイドカー付けっから、それで湘南のファミレスとモール、ってのはどうだ」
摩耶「お前センスふっりーな。てかサイドカーて。普通そこは2ケツだろ」
提督「うっせえ!! 文句あんのか!!!」
摩耶「……や、ない」
提督「文句あんだったらお前が……あ?」
摩耶「よく考えりゃ、お前と一緒ならどこでもよかったわ」
提督「……」
摩耶「せいぜい楽しませてくれよ、な?」ニコ
提督「お、おう///」
艦!
52: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/07(水) 22:14:31.73 ID:CfqsWlCmO
〈唐竹割り120%〉
摩耶「なあ」
提督「あん?」
摩耶「……アタシの、なにがよかったんだ?」
提督「ああん??」
摩耶「だから! あ、アタシの、どういうとこに……惚れたんだよ?」
提督「まっ、テメーの前でそれ言えってか!?///」
摩耶「アタシに言わなきゃ意味ねーだろーが!」
53: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/07(水) 22:16:37.79 ID:CfqsWlCmO
提督「んなこと言われてもおめーよぉ」
摩耶「……不安なんだよ」
提督「あ?」
摩耶「アタシは見ての通りのアバズレだ。鳥海みたいにおしとやかじゃないし、頭も良くないし」
摩耶「高雄姉貴みたいに優しくないし、愛宕姉貴みたいな愛嬌もねえ」
摩耶「あの二人ほど、ち……胸もでかくねーし」ボソ
提督(おめーの重油タンクは十分でけー部類だよ)ボソ
55: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/07(水) 22:20:57.78 ID:CfqsWlCmO
摩耶「根拠もなく好かれてるってのは、なんかもやもやして、ふ、不安になるんだよ……だから……」
提督「……改修工廠の明石から報告があった」
摩耶「?」
提督「20.3cmの2号砲が新しくできたってよ。お前、次の出撃から装備しろ」
摩耶「マジかっ!?」ガタッ
提督「マジもマジだ。司令官閣下様に二言はねえ」
摩耶「やっりぃー! ずっと欲しかったんだ、サンキュー提督っ!」ニコッ
提督「おう」
56: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/07(水) 22:22:29.21 ID:CfqsWlCmO
摩耶「ふふふふっ、次の戦場ではこいつをご機嫌に大暴れさせてやるぜ!」
提督「頼りになんな、お前は」
摩耶「ったり前だろ! アタシは摩耶様だぜっ?」
提督「だな」
摩耶「っへへへ~♪」ウキウキ
提督「……そういうとこだよ」ボソ
摩耶「なんか言った?」キョトン
提督「なんでもねーよ」
艦!
71: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:41:25.88 ID:ND7EMSqQO
〈日常〉
鳥海「ここが執務室です。まずは着任のご挨拶をしましょうね」
阿武隈「き、緊張するぅ……!」ドキドキ
鳥海「心配しなくても大丈夫よ」
阿武隈「でも、でも、もしもなにか、失礼なことしちゃったら……!」
鳥海「司令官さんは細かいことには拘らない方です。リラックス、リラックス」ニコ
72: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:43:19.11 ID:ND7EMSqQO
阿武隈「あ、そうなんですか? 優しい人みたいでちょっと安心」ホッ
鳥海「……」
阿武隈「鳥海さん? なんでそこで黙っちゃうの鳥海さん?」
鳥海「お優しい人ですよ……………………ええ、もちろん」
阿武隈「ねえその間はなに? そのなっがーい間はなに?」
鳥海「なんでもありません。さ、入りま」
73: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:44:21.14 ID:ND7EMSqQO
『テメーが先にガンつけてきたんだろうがゴラァ!!!』
『ちょっと横目でチラ見しただけだろうがオラァ!!!』
『んで見たんだよ!!』
『んなのアタシの勝手だろうが!!』
鳥海「……」
阿武隈「……」
74: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:46:42.08 ID:ND7EMSqQO
鳥海「さ、中に入ってご挨拶しましょうか」ニコ
阿武隈「えええええええ!?!?!? なんか中からすごい声したけど!?」
鳥海「司令官さんと秘書艦との他愛ない日常です」ニコ
阿武隈「今喧嘩してたよね!?」
鳥海「口が出てるうちはあの二人にとっては喧嘩ではありません。挨拶です」ニコ
阿武隈「どんだけ物騒なの!?」
鳥海「軍人ですから」
阿武隈「『軍人だから』を免罪符にするのやめない!?」
75: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:47:49.92 ID:ND7EMSqQO
ガチャ
鳥海「失礼します」
阿武隈「あ、あ、ちょっと! しし失礼しまひゅ!」
摩耶「おーっす鳥海、おはようさん」
鳥海「おはよう姉さん。提督も、おはようございます」
提督「おう、おはようさん」
阿武隈(あ、あれ? 意外と普通だ)
77: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:49:10.80 ID:ND7EMSqQO
鳥海「二人とも、部屋の外まで聞こえてましたよ。おかげで新任の子が怖がっちゃいました」
阿武隈「……あう///」
提督「あ? マジ? そんなに声出てたか?」
鳥海「出てました」
摩耶「ちょっと楽しくおしゃべりしてただけなんだけどなー」
阿武隈(どこが!?)
鳥海「まあ、楽しそうではありましたけどね」クス
阿武隈(どこが!?)
78: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:50:35.41 ID:ND7EMSqQO
鳥海「私たちは慣れてますから、別に構わないんですけど」
提督「あー……」
摩耶「んー……」
鳥海「こういうこともありますから、程々にしてくださいね」
提督「悪ぃ」シュン
摩耶「ごめん」シュン
阿武隈(怖い人たちかと思ったけど、そうでもないのかな)ホッ
79: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:51:54.65 ID:ND7EMSqQO
鳥海「……本当に。痴話喧嘩は程々に、頼みますよ?」
提督「ぐう///」
摩耶「むう///」
阿武隈「……」
阿武隈「……」
阿武隈「……」
阿武隈「どこが!?」ガーン
艦!
80: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:52:55.15 ID:ND7EMSqQO
〈その延長〉
提督「神戸生まれのお洒落な重巡」
摩耶「あ?」
提督「って、お前のことか?」
摩耶「んだそりゃ。確かに『摩耶』は神戸の生まれだけどよ」
提督「……」
摩耶「……」
81: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:53:52.06 ID:ND7EMSqQO
提督「ぶっ、はは! ぶっひゃっはっはっは!!! 似合わねー! お洒落とかいうワードがサイッコーに似合わねー!!」ゲラゲラ
摩耶「ぶっ殺されてえかクソ野郎ッ!!! テメーが勝手に言い出したことだろーが!!!」ウガー
ズガーンドガーンバカーンアホーン
熊野(新任)「あの、これは」←ちょうどノックするところだった
鳥海「日々の延長線上にあるちょっとしたじゃれ合いです。お気になさらず」ニコ
熊野「えぇ……(困惑)」
艦!
82: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:56:12.14 ID:ND7EMSqQO
〈その真実〉
阿武隈「結局、どうして提督さんのことをチラ見してたんですか?」
摩耶「……誰にも言うなよ?」
阿武隈「うん!」
摩耶「アイツが珍しく、真剣な顔して書類睨んでたもんだからさ」
阿武隈「うん」
摩耶「……見とれ、ちまってさ。えへへ///」モジモジ
阿武隈「……」
83: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:57:01.50 ID:ND7EMSqQO
熊野「そういえば、どうして生まれの話を摩耶さんに振ったんですの?」
提督「……誰にも言うなよ?」
熊野「淑女の名に懸けて」フンス
提督「お洒落がうんぬん言えば、たまにはアイツもおめかししてくれるんじゃねえかって思ってよ」
熊野「はい」
提督「振った後で摩耶の余所行き想像してみたら、こう……なんか顔が熱くなってきてよ。つい笑ってごまかしちまった///」
熊野「……」
艦!
84: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 22:58:50.04 ID:ND7EMSqQO
〈デレ様の割と貴重でもない摩耶〉
摩耶「れ~とく~///」フラフラ
提督「うっ、ぷ、くっせ! おっま、非番だからって飲んでやがんな!?」
摩耶「んだよ~なんかみょんくあんにょか~?///」
提督「酒くせえっつってんだろうが近寄んな! 誰だよこんなになるまで飲ませやがって……」
摩耶「あたごのひゃねきがひゃはははは~///」
提督「あんの愉快犯がァ!!!」
85: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 23:01:11.96 ID:ND7EMSqQO
摩耶「でーどぐー///」ガバッ
提督「んなっ、おま、近寄んなっつって」アセアセ
摩耶「しゅきー///」ニコー
提督「ぶふーっ!!」
摩耶「だいすきぃ。およれさんにしてぇ?///」
提督「こ、の、クソアマぁ……! 大事なことを酒の勢いで言いやがって……!」ワナワナ
摩耶「んー?///」
提督(同じことすんのに俺がどれだけ悩んだと思ってんだ!!!)
86: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 23:02:35.51 ID:ND7EMSqQO
摩耶「およめしゃんにぃ、してくれたらぁ///」
提督「あん!?」ギロ
摩耶「あたしのころぉ、すきにしてぇ、いいぞぉ?///」
提督「」
摩耶「ほーらほーら、こんにゃとこまでみせりゃうぞー///」
提督「……」プッツン
摩耶「てーとく?」キョトン
提督「摩耶ぁ!!」ガバッ
87: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 23:03:52.91 ID:ND7EMSqQO
摩耶「……」
提督(ああクソが、ダメだやめろってバカ野郎、婚前交渉なんざあっていいことじゃねえぞ)
摩耶「……」
提督(なんで抵抗しねえんだよこいつ、いやこいつから誘ってきたんだから当たり前か、やべえやべえやべえマジ歯止めが利か……)
摩耶「……」
提督「ん?」
摩耶「……」
提督「……」ソー
88: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 23:05:40.98 ID:ND7EMSqQO
摩耶「くかー、ぐごー」zzzzz
提督「……」
摩耶「んふ、んふふふふ、ばっかあねきぃ、もうのめないよぉ」ムニャムニャ
提督「……」
摩耶「すー」zzzzz
提督「……」
提督「……」
提督「……」
提督「……」ニコ
89: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/09(金) 23:07:55.29 ID:ND7EMSqQO
『起きろやクソアマァァーーーーーーッ!!!!!!!』
『わっひゃああああなんだなんだ敵襲か!? 望むとこだぜどっからでもかかってきなぁ!!』
『襲われる寸前だったやつがなに偉そうな口利いてんだゴラァ!!!!』
ズガーンイヤーンバガーンエッチー
鳥海「隣室で戦闘が始まりました。作戦失敗です」
愛宕「残☆念♪」テヘペロ
高雄「……ちょっとあなたたち表出なさい?」ニッコリ
艦!
106: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:26:33.86 ID:GtHU9XjJO
〈壁をーな(ぐ)りーたいー〉
ブロロロロロロ
提督「ヒャッハー! 制限速度は遵守だー!」
摩耶「うっひゃー! 風が気持ちいー! もっと飛ばせ飛ばせー!」ギュッ
提督「……ぶっ!」
摩耶「あ? どうかしたのか提督?」
107: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:27:56.86 ID:GtHU9XjJO
ブロロロロロロ
提督「……っ、ち」
摩耶「??」
提督「乳が当たってんだよテメー! どけろ! その邪魔なモン今すぐどけろ!///」
摩耶「ななな、なに大声で下品なこと言ってんだよっ!!///」
提督「事実だから仕方ねーだろ!///」
摩耶「事実ならなに言ってもいいのかよ!///」
108: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:31:02.96 ID:GtHU9XjJO
提督「事実じゃなくしろ! この感触なんとかしろや!!」
摩耶「バイク乗ってる最中にどうしろってんだバカ野郎!!」
提督「装甲板でも乳に仕込めや!!!」
摩耶「大和じゃあるまいしふざけたこと言ってんじゃねえ!!!」
ワーワーギャーギャー ブロロロロロロロ
市民「すげえ……あのカップル2ケツしながら痴話喧嘩してる……」
市民「おい誰か壁持ってこい」
市民「ちょっと砂浜殴ってくるわ」
艦!
109: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:33:22.78 ID:GtHU9XjJO
〈直球〉
摩耶「なあ、おい」
提督「なんだよ」
摩耶「いつもありがとな。アタシの力を、存分に引き出してくれて」
提督「……」
摩耶「これでも、アタシ。感謝、してるんだ……ぞ?」
提督「おう」
110: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:34:25.16 ID:GtHU9XjJO
摩耶「……んだよ、つまんねー反応だなぁ」ブーブー
提督「お前の礼なんざ耳にタコなんだよ。優に200回は聞いたぜ」
摩耶「えっ。なにお前、数えてたの?」
提督「悪いかよ」
摩耶「悪いっつーか、純粋にキモい」
提督「要するに『悪い』っつってんだろうが」
111: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:35:14.26 ID:GtHU9XjJO
摩耶「引くわー、マジ引くわー」
提督「けっ、しょうがねえだろ」
摩耶「なにがしょうがないんだよ?」
提督「お前のそういう、一本気の通った、まっすぐなとこに惚れたんだからよ」
摩耶「……」
提督「……お前のそういう」
摩耶「二回言うなっ!!///」
艦!
112: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:36:07.92 ID:GtHU9XjJO
〈その○○に口づけを〉
提督「なあ、おい」
摩耶「なんだよ」
提督「……ちょっと、そっち行っていいか」
摩耶「! すっ、好きにすれば?」プイ
提督「……」
摩耶「……」
113: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:36:44.66 ID:GtHU9XjJO
スッ
提督「……」
摩耶「……」
提督「目、つむれ」
摩耶「う、ん」
提督「……」ソー
摩耶「……っ///」ドッキンドッキンバックンバックン
114: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:38:58.36 ID:GtHU9XjJO
ボフン
摩耶「……」
提督「……」
シーーーーーーーーン
摩耶「やっっっっっっぱりリーゼント邪魔じゃねえかッッッ!!!!!!!」
提督「ああ゛ぁぁん!? 誰のなにが邪魔だってんだゴルァ!!!!!!!」
115: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:40:19.61 ID:GtHU9XjJO
摩耶「うっぜえモサモサが他のどの部位より先に顔当たったぞ! おかげで唇まで辿りつかなかったじゃねーか!!」
提督「避けろや! なんかこう、上手い具合に避けりゃあよかっただろうが!!」
摩耶「目ぇつむったまま避けられるかこんなもん!!」
提督「じゃあ目ぇ開けてろ!!」
摩耶「テメーが閉じろっつったんだろーがぁぁぁ!!!!!」ウガー
116: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:41:27.63 ID:GtHU9XjJO
ワーワーギャーギャー
鳥海「という具合で、未だにキスすら済ませていない始末です」
愛宕「そこはもう少し甘酸っぱい理由を期待したかったなぁ」
高雄「そして当然のようにコップを壁にくっつけるのは止めなさい」
艦!
117: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:43:12.62 ID:GtHU9XjJO
〈摩耶様と旦那様〉
摩耶「おい旦那様」
提督「……ああん?」
摩耶「……なんだよ、旦那様」
提督「……変なモンでも食ったか?」マジマジ
摩耶「……別に」
118: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:45:24.10 ID:GtHU9XjJO
提督「だったらなんだよ、急に妙な呼び方しやがって」
摩耶「お前が呼べって言ったんじゃねーか」
提督「うっ。そんなこともあったわな」
摩耶「様付けは男のロマンなんだろ?」
提督「そりゃああの時はそう言ったけどよ、あれはぶっちゃけ建前で……」
摩耶「……じゃあ、ダメなの?」
提督「あん?」
119: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:46:33.74 ID:GtHU9XjJO
「アタシの、この世でたった一人の旦那様に……なって、くれないの?」
120: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:50:11.16 ID:GtHU9XjJO
提督「……」
摩耶「……」
提督「つまり、そういうことか?」
摩耶「ずいぶん、待たせちゃったよな。ゴメンな?」
提督「……謝んな」
摩耶「ありがとな。でも。もう。やっと……」
提督「……」
摩耶「アタシの気持ちも、決まったから、さ?」ニコ
122: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:52:32.74 ID:GtHU9XjJO
提督「……いいんだな?」
摩耶「ったり前だろ? 摩耶様に二言はねえ」フフン
摩耶「お前こそ、今さら愛想つかした、なんて言ってもおせーからな?」ニヤ
提督「んなワケねえだろうがッ!!!」バン!
摩耶「……」
提督「……あ」
摩耶「……へっへへ、えへ♪///」
提督「ちっ……///」プイ
123: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:55:15.03 ID:+O1vmsqQO
摩耶「ちっと短かったかもだけど、恋人気分はじゅーぶん満喫できたよ」
提督「そりゃあなによりだ」
摩耶「アタシのわがまま、たくさん聞いてくれて、ありがとな?」
提督「いーよ、別に。気にしてねえから」
摩耶「今度はアタシが、お前のわがまま、なんでも聞いてやるからさ」
提督「……」
124: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:55:54.66 ID:GtHU9XjJO
「これからも、末長くよろしくな? アタシだけの旦那様♪」
「……おう」
126: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:56:48.62 ID:GtHU9XjJO
ゴツン! ゴッツン!
鳥海「……痛いです、高雄姉さん」ヒリヒリ
愛宕「うう~今いいところだったのにぃ~」グスッ
高雄「出歯亀もいい加減にしておきなさい……ほら、さっさと行くわよ」
鳥海「え?」
愛宕「行くって、どこに?」キョトン
127: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:57:45.39 ID:GtHU9XjJO
高雄「決まってるでしょ、隣の執務室よ」
鳥海「えっ」
愛宕「えっ」
高雄「だってこういうことは、直に言わないと意味がないもの」
ガチャ
高雄「『ごケッコンおめでとうございます』っていう、その一言は――ね?」ニコ
艦!
128: ◆F.lQmLP.5M 2015/01/11(日) 22:59:58.70 ID:GtHU9XjJO

ん? 今なんでもするって言ったよね?
まあこの提督は硬派な上にヘタレなのでそんな無体なことはなさらないでしょう
次はソロモンの狼こと青葉ちゃんスレです
SS的にとても便利なキャラをしている彼女ですが、ヒロインにするからには思いっきり可愛い青葉にしたいですね
微力を尽くします
それでは今まで当スレをご愛読いただきありがとうございました
また次のスレでお会いしましょう
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 23:03:18.20 ID:fxnXi2fAO
ふむ、甘さ控えめからの砂糖大量投入……悪くない(似甘並感)
そして待ちに待った青葉……楽しみ
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/12(月) 00:34:11.40 ID:ahsNasBF0
乙です。
今回も素晴らしい作品をありがとう、次回は俺の嫁だから楽しみにしております。
SS速報VIP:提督「おい摩耶様」摩耶「ああん?」
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