1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 12:05:31.01 ID:FkNN6uki0

―――スキルアウトによる暴行事件発生。風紀委員出動要請。

黒子「行きますわよ、初春!」
初春「ゴ、ゴメンなさい!白井さん、私も今手が離せないんで、モニター越しの援助が精一杯です!」
黒子「そっちもですの!?はぁ、最近なんか多いですわね。
   まぁ、いいですわ、バックアップ頼みましたわよ?」

そう言って白井黒子は走って出て行った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

初春「あ、白井さん、そこ右に曲がって下さい。」
黒子「了解ですの」
初春「あとはまっすぐ言って突き当たりを左です!」

そして、白井黒子は目的地に到着した。ここでいつもの決まり文句を言う。

黒子「風紀委員ですの!おとなしくし……!」
白井黒子は目を疑った。報告では3人だったのに目の前にはその倍以上の人数がいた。




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 12:07:16.86 ID:FkNN6uki0

黒子「(く、少しこれは厳しいですわね。)初春!至急応援を頼みます!」

そして、白井黒子は初春飾利との連絡を切り、1人で10人程いる大の大人に向かって行った。
まず向かってきた男1人を脚を引っ掛けたおし、服をコンクリートに串刺しにする。
続いて2里向かってきたのでテレポートで相手の背後に回り、1人を10m上空へと飛ばした。
すると、もう1人は落ちてきたそれに下敷きとなった。白井黒子はそこにすかさず鉄芯を打ち込む。

黒子「(たいしたことありませんの、これなら応援が来るまでも無く……)」

そのときだった

―――バァン!!

黒子「――ッ!!」
銃弾が白井黒この脇腹を打ち抜き、白井黒子は倒れた。




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 12:08:43.88 ID:FkNN6uki0

男A「へッ、油断大敵ってね。」
黒子「(まずい!応援がくるまでまだ時間がかかる。どうすれば…)」

そのとき、後方から1人、男の声がした。

男B「んだ、てめぇ?」
???「あァ?だから邪魔だっつってんだよ、日本語通じねェのかァ?低能が」
男B「んだと?調子こいてんじゃねぇよ!」

――バァン!!

黒子「!!?」

白井黒子は激痛に耐えつつ、脇腹から流れる血を押えるのに必死でそっちを向くことができない。しかし、今何が起きたのかくらい流石に音でわかる。
しかし、

男B「ぐああああああぁぁぁっ!!」

聞こえてきたのは銃を撃ったと思われる男の声。

黒子「(撃ったのはもう一人の方!!?)」

この状況からそう判断するのが妥当だが、次の男の台詞でその判断は覆された。

男C「なんできかねぇんだ!?ってかて、てめぇ!今何をした!?」
黒子「(ど、どういうことですの?)」




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 12:23:43.47 ID:FkNN6uki0

???「はァ?てめェらに答えてやる義理なんざねェよ、」
男A「ふざけやがって!やっちまえ!」

全員が銃を構え、その男に向けた。

???「…やめとけ、死にたくなかったらなァ。」
男「ほざけっ!!」

そのとき、いくつもの銃声が鳴り響いた。

―――暫しの沈黙、その直後、
ドサッ、ドサッ、ドサッ と次々と人が倒れていくのがわかった。
すると、白井黒子の目の前にも1人倒れてきた。

黒子「…っ!?」

見ると、そこには頭から血を流している男の姿があった。

黒子「(し、死んでる!?)」




10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 12:39:08.40 ID:FkNN6uki0

白井黒子はいやな汗が流れてくるのが分かった。すると、
???「はァ、めんどくせェ」

カツ、カツと音を立てながら歩いてくる。そして白井黒子の横を通り過ぎた。
黒子「(ジーパン、コンビニの袋…それに、杖?)」

その男は白井黒子の存在に気づくことなく、行ってしまおうとした。
黒子「…っ!ちょっと!待ちなさいですの!」
???「あァん?なんだよまだ・・・ってンだァ?風紀委員じゃねェか」
黒子「そうですの!あなた、身を守るためとは言えど、殺すのはやりすぎですわ!」
???「身を守るだァ?はっ!ふざけたことぬかすな、俺ァこいつらが俺の通行の邪魔だったから蹴散らしただけだ」
黒子「なお更わるいですの!少し事情を聞かせてもらいますわ!」
???「はァ?その体で俺を拘束する気かぁ?…お前バカか?」
黒子「も、もうじき応援が来ますの!だからじっとしてなさい!」

そのとき、誰かが走ってくる音とともに声が聞こえた。




11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 12:40:13.69 ID:FkNN6uki0

初春「白井さ~~ん!!」
黒子「ちょうど来ましたの!だからあなたはおとなしく……」

いない。消えた。白井黒子が声のほうに目を向けた一瞬でその男はこの場から消えた。

初春「白井さ…って、ヒャアアアア!し、白井さん!大丈夫ですか!?
   って、この人たちは!?白井さんがやったんですか!?」
黒子「そんな訳ありませんの!それよりもはや…く……………」
初春「え、白井さん?…白井さぁん!?」

そこで、白井黒子は気を失った。




12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 12:53:27.08 ID:FkNN6uki0

黒子「…ん、ここは…」
初春「あ、気づきましたか?」

白井黒子は辺りを見回し、ここが病院の一室であることに気づく。
そして、白井黒子は何があったのかゆっくり思い出した。

黒子「そうですわ!あの現場はどうなりましたの!?」
初春「あ、はい。気絶して白井さんの鉄芯で拘束されていたのが3名、肩を撃たれて怪我をしたのが1名。そして、残り4名が…頭を撃たれて死亡してました。」
黒子「よ…4名も…」
初春「あの、そっちからも説明が欲しいんですけど・・・」
黒子「あ、そうですわね。」

―――そして白井黒子はいきなりきた口の悪い男がスキルアウトを一網打尽にしたこと。
その男が杖をついていたこと等、あの男中心で説明した。




13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 13:02:01.48 ID:FkNN6uki0

初春「杖をついた…男の人…」

初春はとっさに9月30日のことを思い出した。

黒子「初春!?何か知ってますの!?」
初春「い、いえいえ!違います、ちょっと考えてただけです。」
黒子「そうですか、あ、それより、死亡者の状況を説明してほしいですの。」
初春「死亡者のですか?えっと、全員片手に銃をもって、あとは頭を撃たれていた。…これくらいしか説明できませんけど…」
黒子「そうですか…」

白井黒子は考えていた。あの杖をついた人間が銃をつかうなんて多分無いだろう。
あの男が能力者なのはほぼ間違いない。だが、どういう能力なのか、そこがわからなかった。

黒子「初春、至急その杖の男を調べてほしいですの。」
初春「はい、わかりました。白井さんはゆっくりやすんでてくださいね。」
そう言って初春飾利は病室を出て行った。
黒子「…少し、疲れましたわね。」

そして白井黒子は目を閉じ、眠りについた。




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 13:28:05.75 ID:FkNN6uki0

初春飾利は帰ってから早速情報収集を開始した。

初春「(杖をついた少年なんてそうそういませんよね…)」

初春飾利は思い出していた。
あの時、学園都市第2位、垣根帝督に殺されかけた時、助けてくれた人のことを。

初春「白井さんの話を聞くだけじゃ確信には至らないけど、私も知りたかったし…あの人のこと、調べてみようかな。」

そして初春飾利はSE顔負けのタイピングでキーボードを叩き始めた




18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 14:08:04.03 ID:FkNN6uki0

翌日、早朝から初春飾利は白井黒子に会いに病院までいった。

初春「白井さん!?」ガラッ
黒子「どうしたんですの、初春!?そんなに急いで」
初春「見つかりましたよ…多分。この人だと思います。」

そう言うと初春はノートパソコンを開いて白井黒子に見せた。

黒子「この人が…って え!?」

白井黒子はそこに書いてあるデータに驚きを隠せなかった。

―――学園都市第一位、通称『一方通行』

黒子「初春、ここに書いてあるのは間違いありませんの?」
初春「はい、確かにその人が学園都市第一位人です。
   ただ、声とかのデータは流石にありませんから、その人があの事件に関わった人とは断定できません。」
黒子「ん?よく私の証言だけでここまでわかりましたわね。」
初春「あっ…だ、だから、確証はできないです!はい。」




20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 14:08:49.61 ID:FkNN6uki0

黒子「まぁ、いいですわ。直接会ってみれば分かることですの。」
初春「でも白井さん、まだ怪我が…」
黒子「もう今日いっぱいで退院していいと言われましたの。もともと急所は避けてましたしね。」
初春「あ、そうなんですか!よかったです~。」
黒子「では、明日から早速捜査をはじめましょう。」




21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 14:09:53.24 ID:FkNN6uki0

―――翌日

黒子「とりあえず、身元のデータ収拾からやってみましょう。」
初春「はい!」
固法「二人とも、随分張り切ってるみたいだけど、何を調べているの?」
初春「この前、白井さんが負傷した事件の加害者について調べてるんです。」
固法「へぇ~、目星はついてるの?」
黒子「学園都市第一位、『一方通行』ってやつですわ。」
固法「えっ!?だ、第一位!?」
初春「白井さん!まだ確定じゃありませんって!」
黒子「そうでしたわね。でもこれからはっきりしますわ。」

初春飾利は正直、信じたくなかった。
あの時、自分を助けてくれた人が正当防衛と言えど簡単に人を殺すなんて…

固法「わかったわ。少し気になるし、私のほうからも探してみるわ。」
初春「あ、ありがとうございます!」




22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 14:11:04.27 ID:FkNN6uki0

暫くして、2人はデータ収拾に収穫が得られなかったので、白井黒子が負傷したあの場所へ行ってみることにした。

初春「ここですね。」
黒子「………………」

ここに来ると、白井黒子はあのときのことを鮮明に思い出した。
脇腹に走る激痛。目の前で死んだ男。
そして何事も無かったように去っていった杖の男。

黒子「(ん…あのとき確かあの男、コンビニの袋を…)」

そのとき、白井黒この携帯電話が鳴った。

黒子「もしもしですの?」
固法『白井さん?あの、実は・・・』

黒子「え―――。ちょ、ちょっと待ってくださいですの!先輩!」
そこで電話はきれた。




23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 14:12:04.52 ID:FkNN6uki0

初春「どうしたんですか、白井さん?」
黒子「固法先輩から。……上からの命令でこれ以上の捜査の続行を即刻中止しろ、だそうですの」
初春「えっ!?そ、そんな…なんで!?」
黒子「私にもわかりませんの。…固法先輩も分からないみたいでしたの。」
初春「そんな、…。これからどうします?」
黒子「……今日は引き上げましょう。」

上からの引上げ命令。おかしい、おかしすぎる。白井黒子はどうしても納得がいかなかった。

黒子「(学園都市第一位、『一方通行』……)」




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 14:28:41.25 ID:w3DsftIyO

美琴「あら、おかえり。今日は早かったじゃない。」

白井黒子は結局その日はそれ以上何もすることなく、帰路についた。事務所に帰るなり、固法美偉からもう一切その人について関わっちゃダメ、と何度も念押しされたからだ。

黒子「えぇ、今日はちょっと仕事が楽でしたの。」

そう言うと白井黒子はベッドに倒れこんだ。

美琴「楽って言う割には疲れてるんじゃない?」
黒子「…そんなことありませんの」
美琴「???(なんか様子がおかしいわね)あ、じゃぁ、私がマッサージでもしてあげよっか!」
黒子「結構ですの。」

この返事を聞いて美琴は即座に判断した。確実におかしい。仕事でなにかあったなと。



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 14:41:11.51 ID:w3DsftIyO

美琴「…ねぇ、私でよければ相談に乗るけど。」
黒子「お気持ちだけで結構ですの…」
美琴「……そう、ま、言いたくなったら何時でもいいなさい。」
黒子「…………ありがとうですの…」

白井黒子はまだあきらめきれずにいた。あの血も涙も無い行動。
このまま放っておいたらあとで大きな危険因子になることは間違いない。
なのに…上からの切り上げ命令。
黒子「(…これからどうしましょうか。捜査を強行したりなんかしたら、上から罰があたえられますわね。下手するとクビ…)」

そのとき、黒子はふと思った。
自分のルームメイトは学園都市第3位、超電磁砲こと『御坂美琴』、
3位なら1位のことを何か知っているのではないだろうか。



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 14:46:52.50 ID:w3DsftIyO

黒子「(しかし…風紀委員の仕事に一般人を巻き込むわけには…)」

そこで白井黒子は思い返した。

―――捜査の打ち切り命令。

これはあくまでも風紀委員―ジャッジメント―の内話。
なら、個人的に捜査を続行すれば問題ない。そう決意した。

黒子「……お姉さま、」
美琴「ん、何?」
黒子「…少し、聞きたいことがありますの。」
美琴「ん、いいわよ?」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 15:11:36.12 ID:FkNN6uki0

初春「(はぁ、あの人こと、わかるかなぁと思ったんだけどなぁ~。お礼も言いたいし)」

初春飾利は佐天涙子と久しぶりに喫茶店に来ていた。

佐天「なによ、初春~。私と久しぶりのデートなのに、思いつめた顔しちゃってさ。」
初春「あ、ゴメンなさい。…すこし、考え事を…」
佐天「何よ?恋でもした?」
初春「ええぇ!?いや、そ、そんなんじゃないですよぉ!」
佐天「ほぉ、焦るところを見るとなんだか怪しいなぁ~。ほら、お姉さんに全部話ちゃいなさいよ!」
初春「……はい。実は…」

初春飾利は0930事件の時のことについて話し始めた。





32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 15:22:07.38 ID:70UiiOVs0

なんか前にも他のSSで間違えられてたけど9月30日は12・13巻
15巻は10月9日
ttp://www12.atwiki.jp/index-index/pages/1305.html

でも期待支援



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 15:28:34.97 ID:FkNN6uki0

>>32
あれ?そうだっけw
指摘ありがとう。脳内変換しといてください。



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 15:18:43.54 ID:FkNN6uki0

―――あのとき、学園都市第2位に殺されかけたこと。
   そして、そこで初春飾利を助けてくれた白髪の赤い目をした高校生くらいの男が学園都市第一位だったこと。
   そしてその学園都市第一位の男がつい最近の、白井さんが負傷した事件の加害者となっていること。
   そしたらそれを上が知った瞬間、捜査の切り上げ命令が入ったこと…。

初春飾利は話せる限りのこと話した。

佐天「えぇぇ!何、初春は私の知らない内にそんな貴重な体験をしてたの!?」
初春「貴重って・・・あのね佐天さん、私殺されかけたんですよ!」
佐天「あながち間違ってないじゃない。超貴重体験じゃない。」
初春「もう…人事だと思って…」
佐天「で、初春はその助けてもらった人にほれちゃった訳だ~」
初春「なっ…ちっ、ちがいます!」
佐天「またまた、そんなむきになっちゃって、かわいいんだから~」
初春「本当に違うんです。私はただ、あの人に一言お礼を言いたいだけです。それに…」
佐天「それに?」
初春「あの人があんなことするなんて信じられません。私、あの人にかかった疑惑を晴らすためにもあの人に会いたいんです…。」




31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 15:20:19.44 ID:FkNN6uki0

黒子「…という事件が先日ありましたの。」
美琴「え、あんたいないと思ってたら怪我で入院してたの!?」
黒子「黙っていて申し訳ありませんでしたわ。傷もたいしたことありませんでしたので、」
美琴「そ、そう…それならいいけど。」
黒子「話を戻しますわね。で、そのスキルアウトを全員返り討ちにした男というのを初春と一緒に探してましたの。そして、1人の男が挙がりましたの。」
美琴「……うん、それで?」
黒子「その男と言いますのが、…学園都市第一位、通称『一方通行』という人でしたの」
美琴「えっ!!?」
黒子「その反応、やはりお姉さま、何か知ってらっしゃりますわね?」
美琴「………………」




33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 15:27:41.41 ID:FkNN6uki0

黒子「上からの捜査を打ち切られる、ということは学園都市の裏の根回し的なものがあるとよんでますの。その方について知ってることがあれば是非…」
美琴「だめよ…」
黒子「…はい?お姉さま?」
美琴「…だめ、アイツに関わっちゃダメ。アイツは本当に恐ろしい奴よ。容赦なく人を殺すような血も涙もない奴なのよ。」

御坂美琴の雰囲気が一変したのが白井黒子にもわかる。周りの空気さえ入れ替わってしまったようである。

黒子「…お姉さま、詳しく教えていただけませんか?」
美琴「……………これ、初春さんも関わってるのよね?」
黒子「そうですわね。」
美琴「じゃぁ、明日、初春さんもよんで、どこかで待ち合わせましょう。」
黒子「…わかりましたわ。」

白井黒子は内心気づいていた。これ以上は踏み込むと後戻りできない。
しかし、それでも、なぜか気になって仕方がなかった。

黒子「では、さっそく初春に電話してみます。」




35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 15:37:08.17 ID:FkNN6uki0

佐天「…へぇ~、なんか結構シリアスな話ね」
初春「私あの時気絶しちゃってましたから、あの後どうなったのかわからないんです。
    でも、今回の事件の加害者があの人ならあの人が無事だったってことですから。
    それだけでほっとするんです。」
佐天「なんだ、やっぱり少なからず好意は抱いてるんじゃない。」
初春「う…」

そのとき、初春飾利の携帯電話がなった。

初春「あ、白井さんからだ。ちょっとすみませんね、佐天さん。」
佐天「あいよ~」
初春「もしもし、初春です。」
白井『初春?明日、昼頃、いつもの喫茶店に来て欲しいんですの』
初春「…何かわかったんですか?」
佐天「!!!」
白井『明日、話しますわ。と言っても私じゃなくてお姉さまが、ですけど。』
初春「御坂さんが!?…はい、わかりました。じゃぁ明日あの喫茶店で、」

そのとき、佐天涙子が初春飾利の肩をちょんちょんとつつき、「私も、私も♪」みないた顔で頼み込んでいる。

初春「…明日、佐天さんも連れてっていいですか?」
白井「佐天さん?あまり一般人を巻き込むのは…」
初春「あ、佐天さんはもうこのことについて知ってます。」
白井「…わかりました。」

そこで電話は切れた。




37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 15:43:59.17 ID:FkNN6uki0

――翌日

黒子「全員あつまりましたわね。」
美琴「…さて、じゃあ何から話そうかしら。」
初春「あの、一方通行さんって一体何者なんですか?」
美琴「…詳しいことは私にもわからない。ただ私が知ってるのは、あいつは血も涙もない最強最悪の能力者よ。」
初春「そんな…なんで…?」
美琴「…絶対能力進化っていう実験があってね、」
初春「絶対…能力、進化、ですか?」
美琴「そう、つまり、LV5の超能力者をLV6にあげるための実験よ。」
黒&初&佐「「「!!!!!」」」
美琴「アイツは、唯一のその実験の候補として実験に参加したのよ。
    …そしてね、アイツは…1万人強の私の妹を殺した!」
黒子「ど…どういうことですの!?もうわけがわかりませんわ!」
美琴「…安心しなさい、一つ一つ説明してあげるわ。」

――そして御坂美琴はすべてを話した。2万と1人の妹達のこと、LV6への進化条件を…



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 15:52:42.35 ID:FkNN6uki0

初春「そ…そんな、あの人がそんなことを…」

初春飾利は震えていた。これが恐怖なのかどうか自分でも分からない。

佐天「あ、あの…その人の能力って一体…?」
美琴「あぁ、話してなかったわね。アイツの能力、『一方通行』は運動量、熱量、光、電気量といったあらゆるベクトルを観測し、触れただけで変換する能力よ。」
佐天「…あの、よくわからないんですけど」
美琴「つまり、アイツへの攻撃は何でも跳ね返されて、触れることさえできない。」
佐天「!!そ、そんなの最強じゃないですか!」
美琴「えぇ、だから2位と3位との差だけ全然違うのよ。」
佐天「2位もそんなに強いんですか?」
美琴「私はあったことがないから良く分からないわ。なんでも『未元物質』って能力らしいけど私も詳しくはわからない。」
初春「あ、あの!」
黒子「ど、どうしましたの?初春、」
初春「あの…実は私、その一方通行さんに会ったことあるんです。」
美&黒「「!!!?」」
黒子「どういうことですの!?聞いてませんわよ!」

――そして初春飾利は昨日佐天涙子に話したことと同じことをこの場で説明した。




42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 15:58:06.58 ID:FkNN6uki0

美琴「アイツが初春さんを助けた?」
黒子「そ、それは間違いありませんの?初春、」
初春「はい、間違いありません。それに…あっ!今気づきました。あの子も御坂さんの妹の1人だったんですね!」
美琴「!?私の妹がアイツに関わってるの!?」
初春「えぇ、とっても信頼している様子でしたよ。」
美琴「そ、そんな話が…え?どういうことなの!?」
初春「わ、私に聞かれても…」
佐天「ねぇ、みんな…」
初春「どうしたの?」
佐天「この際、皆で探してみない、その学園都市第一位の人。」
美琴「ダメよ!危険だわ!」




43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 16:05:51.86 ID:FkNN6uki0

美琴「ダメよ!危険だわ!初春さんはたまたま殺されなかっただけよ!」
初春「そ、そんな……こと、まだ…わからないですよ。」
黒子「私も佐天さんの意見に賛成ですの」
美琴「黒子!?」
黒子「先日思い出したんですが、あの人、コンビニの袋を下げてたんですの。」
美琴「…それで?」
黒子「あの時の事件現場の近くにコンビニがありますの。そして、あの人はかなり大きめの袋を持ってましたわ。あそこで待ってれば尻尾をつかめるかもしれません。」
美琴「…いや、でもやっぱり危なすぎるわ!」
黒子「そこのコンビニは人通りの多い所にありますの。流石に白昼堂々と人殺しなんかしないんじゃありませんこと?」
美琴「……ふぅ、わかったわ。私も行くわ。」
初春「み、御坂さん!」パァッ
佐天「よかったね、初春!」
初春「はい、ありがとうございます、佐天さん!」
黒子「さて、話はまとまったら善は急げですわ。早速行きましょう。」




44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 16:23:41.53 ID:FkNN6uki0

土御門「一方通行、」
一方通行「あァ?」
土御門「お前、表で余計なこと起こすんじゃねーぜよ。」
一方通行「なンのことだァ?」
土御門「とぼけても無駄だにゃー。お前がスキルアウト返り討ちにして殺したのはわかってるんぜよ。」
一方通行「……………」
土御門「まったく、アンチスキルや風紀委員黙らすのも楽じゃないんだにゃー。これきりにしてくれぜよ?」
一方通行「…わーったよ」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 16:31:53.71 ID:FkNN6uki0

黒子「あそこのコンビニですの。」
佐天「本当に、普通のコンビニですね。」

白井黒子達は、早速一方通行が行っていたコンビニへと到着。
そこで初春飾利がコンビニの店員にあることを聞きに行った。

初春「あの、すみません、この人、見たことありませんか?」

初春飾利はレジをやっていた大学生くらいの男性にノートパソコンをひらいて、一方通行の顔写真を見せた。

男「いや~、私は知りませんねぇ~。…あ、日村!お前この人知ってる?」
おくから丁度もう1人、店員が出てきた。




47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 16:33:12.01 ID:FkNN6uki0

日村「ん~?あ、知ってる知ってる!すげー印象的だったから覚えてるよ!」
初春「ほ、本当ですか!?」
日村「はいはい、いつも缶コーヒーを買い占めていくんですよ。 ん?……」
日村と呼ばれたそのコンビニ店員は、佐天涙子を見て首をかしげる。
佐天「え、あの、なんですか?」
日村「あの、間違いだったらすみません。前にどこかで会いました?」
佐天「え、いや、知りません。」
日村「そうですか…。」




49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 16:41:36.53 ID:FkNN6uki0

初春「あの、いつも、ってことはよくここに来てるんですか?」
日村「う~ん、1週間に1回くらいですかねぇ~」
初春「大体何時頃にいつも来るとかわかりますか?」
日村「何時までは分からないけど…大体日が暮れてからですね。」
初春「そうですか…わかりました。ありがとうございます!」
日村「いえいえ、お役に立てて何よりです。」

その後、夜まで4人はその場で待ってみることにした。
御坂美琴はマンガを立ち読みしている。

暫く待って夜になったが、今日は来そうにないと判断し、
今日は引き上げることにした




50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 16:44:12.93 ID:FkNN6uki0

美琴「……黒子、」
黒子「はい、なんですの?」
美琴「ちょっと私、寄りたいところがあるから、先に帰ってて。」
黒子「……お姉さま、1人で無茶をなさらないで下さいよ!?」
美琴「いや、今回は本当に違くて…ただ会いたい人がいるのよ」
黒子「お姉さま?まさかまたあの殿方とお会いになるのですか?」
美琴「ばっ!ちっ!違うわよ!なんでアイツなんかと!」
黒子「お姉さま、私、誰とはいっておりませんよ?」
美琴「~~~っ!もう!今日は本当に違うわよ!」
黒子「わかりましたの。寮監には私のほうからごまかしておきますんで、どうぞいってらっしゃいまし。」
美琴「ありがとう、恩に着るわ!」

そして御坂美琴は走って行った。何千人もいる彼女の妹のうちの1人のもとへ




51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 16:53:55.65 ID:FkNN6uki0

美琴「ねぇ、ちょっと、」
御坂妹「お姉さま?どうされたのですか?とミサカは聞いてみます。」
美琴「あんたにちょっと聞きたいことがあるのよ。」
御坂妹「なんでしょう、とミサカは聞き返してみます。」
美琴「…一方通行と一緒にいる私の妹っているの?」
御坂妹「上位個体のことでしょうかね、とミサカはふと思います。」
美琴「上位個体?」
御坂妹「通称打ち止め―ラストオーダー―、私たちの上司、ミサカネットワークのマザーコンピュータみたいなものです。とミサカは説明します。」




53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 16:59:38.73 ID:FkNN6uki0

美琴「……あんたはその打ち止めが一方通行と一緒にいることは知っていたの?」
御坂妹「はい、とミサカは即答します。」
美琴「あんた!なんでとめないのよ!」
御坂妹「上位個体が望んでやっていることです。
    それに、一方通行は現在、上位個体がいなければならない状態です。と、ミサカは追加説明します。」
美坂「……どういうこと?」
御坂妹「一方通行は8月31日、ミサカネットワークを使用したサイバーテロを防ぐため、自分自身の身を呈して、上位個体を助けました。とミサカは説明で一呼吸おきます。」
美琴「た、助けた?アイツが、私の妹を?」
御坂妹「先ほど言ったとおりです。とミサカは即答します。」
御坂妹「説明を続けます。そして、一方通行は1人で敵に乗り込み、上位個体を助けようとした際、敵の銃弾を頭にうけ、言語能力と演算能力を失いました。と、ミサカは説明を終えます。」
美琴「…………え?」




55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 17:07:18.21 ID:FkNN6uki0

美琴「じゃぁ何?アイツは今能力はおろか、言葉さえ話せないの?」
御坂妹「本来なら、とミサカは答えます。」
美琴「……それを補助してるのが、打ち止め…」
御坂妹「まぁ、大体そんなところですと、ミサカは説明します。」
美琴「なんで……なんでアイツが…アイツは私の妹を1万人以上殺してるのよ?」
御坂妹「…あなたは勘違いしています。と、ミサカは異議をたてます。」
美琴「どういうこと?」
御坂妹「一方通行は…本当はあの実験なんかやりたくなかった。とミサカは真実を打ち明かします。」




59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 17:24:32.52 ID:FkNN6uki0

美琴「アイツが、本当はあの実験をやりたくなかった?」
御坂妹「はい、あの人は実験が始まる前、毎回同じようにミサカに話し掛けてます。
    それも、その後の実験がイヤになりそうな罵声ばかり。とミサカは再び説明開始します。」
美琴「…………それで、?」
御坂妹「そうです。つまりあの人は、ミサカにもうやめて、実験なんかやりたくない、と言わせたかった。とミサカは結論付けます。」
美琴「…………」
御坂妹「…私はあの人のこと恨んだりしていませんよ。とミサカは唐突に言ってみます。」
美琴「!?」
御坂妹「…あの人がいなければミサカは生まれてませんから……と、ミサカは…」
美琴「…わかったわ。いや、まだわからないけど、兎に角、とりあえず一つ分かった気がする。ありがとうね。」
御坂妹「ミサカはお礼をされるようなことは一切していません。とミサカはかっこつけてみます。」

話し終えると、御坂美琴は走って寮へ帰っていった。
今ごろ黒子が寮監に大目玉くらっているだろう。



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 17:38:30.12 ID:FkNN6uki0

――翌日―15:00

御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子の4人は前日と同じように、夕方からあのコンビニにいることにした。

初春「今日、来ますかねぇ~?」
黒子「どうでしょう、あの店員の方のお話だと、1週間に1回くらいですからね。
    あの人が前回コンビニに行って今日で6日目ですから、来てもおかしくありませんわね。」
佐天「あぁ~ちょっと、楽しみだなぁ~、この中で直接会ったことないの私だけですもんね。」
黒子「私だって直接会ったのとはちょっとちがいますわ。」

そのとき、向こうから1人の高校生らしき男が歩いてきた。




63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 17:47:10.89 ID:FkNN6uki0

上条「はぁ、もう毎日毎日補習補習、なにやってんだろ、俺」

向こうから溜息をつきながらやってきたのは上条当麻だった。

美琴「アンタ、こんなとこでなにしてんのよ?」
上条「はぁ、家に帰ってもゆっくりできそうにないし、宿題もあるしなぁ~」
美琴「……もうこのパターンも慣れてきたわね。」

めずらしく冷静な御坂美琴は上条のとこまで近付き、ひざかっくんをした

上条「うおおおぉぅ!!」カクン

上条当麻はそれは大げさじゃないかというくらい豪快なリアクションをした。

上条「だ、だれだ!!?…ってなんだビリビリかよ、なんか用か?」
美琴「御坂美琴よ。まったく、何回同じやり取りすれば気が済むのよ。」
上条「……………なんだおまえ」
美琴「なんだおまえとはなによアンタ」
上条「だって、お前いつもならここでビリビリやるじゃんか。」
美琴「今日はそう言う気分じゃないの。」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 17:51:57.90 ID:FkNN6uki0

上条「へ~、めずらしいこともあるもんだ。いかん、傘をもってきていない!」
美琴「それより、あんたさ、」
上条「へ?…お、お前本当に御坂か?妹のほうじゃないだろうな?」
美琴「だーかーら、違うって言ってんでしょう!」
上条「おぉぅ!いつもの御坂だ!」
美琴「で、ちょっと聞きたいことがあるのよ。」
上条「ん?なんだよ…」
美琴「あんた一方通行とあれ以来会った?」
上条「…なんだ、いきなりシリアスだな。いや、会ってないが、」
美琴「そう、それならそれでいいわ、じゃぁね。」
上条「な、なんなんだ?」

結局今日も収穫は得られなかった。



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 18:03:32.82 ID:FkNN6uki0

――翌日、

今日も昨日と同じようにやる予定だったが、白井黒子と、初春飾利に風紀委員の仕事が入ってしまった。
よって、御坂美琴、佐天涙子のみでとりあえずあのコンビニに来ていた。

佐天「さて、今日で丁度1週間ですし、今日こそ会えるかも知れないですね♪」
美琴「そうね。ってか本来の目的の2人がいないのに来てもらってもちょっと困るけど…」
佐天「まぁ、確かにそうですけどね」クスクス
美琴「そういえば佐天さん、最初からだけど楽しそうね。」
佐天「そうですね。私は最初から怖い人だと思ってませんから。」
美琴「どういうこと?」
佐天「だって、私の友達の初春を助けてくれた人だし、
    その初春が知っている御坂さんの妹もかなり信頼してるみたいですし。」
美琴「でも、私の妹1万人以上殺したって事実があるのよ。」
佐天「それなんですけどね、私考えたんですよ。」
美琴「?」
佐天「そんなにLV6になりたいなら、一回阻止されたくらいで諦めますかね?
    きっとなにか否応なく実験をやらなくちゃならない理由があったんだと思うんですよ。」
美琴「…………そう…かもしれないわね。」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 18:14:02.68 ID:FkNN6uki0

御坂美琴は思い返していた。この間の御坂妹との会話を。

――あの人は実験の前、なにかとミサカに話し掛けていた。
――あの人は本当は実験なんてやりたくなかった。
――あの人は素直じゃないから…。

冷静に考えてみると、そんな気もしなくもなくなってきた。
学園都市最強の男だ。きっと幼い頃から実験につき合わされてきたのではないだろうか。

こうやって考え始めるといくらでも理由が想像できる。
それもそうだ。きっとあいつは寂しかったのだ。
だれも頼れる人も、相談できる人もいない。
そんな中、打ち止めは、一方通行にとってのはじめての理解者なのではないだろうか

佐天「み、御坂さん?」
美琴「…え、あ、何?」
佐天「い、いえ、何か深刻な顔してましたから。」
美琴「うん、ちょっと考えてた。アイツのこと…」

そのとき、向こうから杖をついた男が歩いてきた。



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 18:21:17.97 ID:FkNN6uki0

佐天「み、御坂さん!あ、あの人!」

おもわず佐天涙子は指を指した。その指の先には間違いなく、学園都市第一位の男がいた。

美琴「!!、と、とりあえず黒子達に連絡しないと…!!」
佐天「じゃ、じゃあ私は初春に!」

二人は急いで携帯をとりだし、それぞれ電話をかけた。

黒子『もしもし、お姉さま?どうされました?』
美琴「く、黒子!来たわよ!」

佐天「初春!あの人来たよ!」
初春『え、ちょっと待ってください!今白井さんと一緒に大急ぎでそっち向かいます!』



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 18:30:36.87 ID:FkNN6uki0

一方通行「(はァ、ったく次から仕事仕事、めんどくせェなァ。ゆっくりコーヒーも飲めねェのか俺は…)」

一方通行はどこか上条当麻と似た様なことを考えながらコンビニにコーヒーを買いに向かっていた。

一方通行「(まだ飲んだことないコーヒーってあったっけか…全部飽きちまったからなァ)」
美琴「ちょ、ちょっとアンタ、」
一方通行「(次はコンビニじゃなくて違うとこ行ってみっかァ)」
美琴「ちょ、ちょっと!」
一方通行「あァ?」



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 18:39:27.20 ID:FkNN6uki0

一方通行「ンだァ?超電磁砲、なんか用かァ?」
美琴「…また、コーヒー買いに来たの?」
一方通行「あ?なんでてめェがそれ知ってんだ?」
美琴「い、いや、別に…なんとな~く」
一方通行「けっ、まァいい、どけ、俺ァコーヒー買ってさっさと帰る。」
美琴「ちょ、ちょっと待って!」
一方通行「あァ!!?ンだよ!めんどくせェなァ!殺しちまうぞ!」
佐天「あ、あくせられーたさんですか?」
一方通行「あァ?誰だてめェ?」
佐天「あ、私は佐天涙子って言います!あの、私の友達の初春って子があなたに助けられたから、お礼を言いたいって…」
一方通行「知らねェなァ、人違いだろ。」
佐天「間違いないんです!あの、学園第二位の人に殺されかけてたところをあなたが…」
一方通行「垣根だぁ?知るか、俺ァあいつが俺の…なんだ、連れに手ェだそうとしてたから殺しただけだ。」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 18:45:48.76 ID:FkNN6uki0

佐天「こ…殺した?」
一方通行「あァ、ンだよ…まァ、ここじゃ科学の力でなんでもありだからなァ、生きてっかもな」

初春「佐天さぁぁぁん!!」
黒子「お姉さまぁぁぁ!!」

そのとき、向こうから走ってくる2人の少女、白井黒子と初春飾利がやって来た。

一方通行「ンだよ!なんで次から次へと出てくんだア!?」
初春「あ、あのっ!一方通行さん!」
一方通行「……ンだよ?」
初春「あ、あのはじめまして!私、あの時あなたに助けてもらった初春飾利って言います!」
一方通行「あァ、さっきそこのババァから聞いた。」
佐天「ば…ババァ!!!??」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 18:59:55.27 ID:FkNN6uki0

初春「あのっ、私、ずっとお礼が言いたくて!」
一方通行「あーよかったな。じゃァな。」
初春「え、ちょっとまって!」
佐天「待ちなさい、」
一方通行「ンだよババァ!邪魔だどけっ!」
佐天「だ・れ・が・バ・バァだぁってぇぇ~?」
一方通行「うっせェなァ!中学生ってのはな、ババァなんだよ!」
佐天「なんですって~!このロリコン!」
一方通行「だ、誰がロリコンだ!このクソババァ!殺すぞ!」

そのとき、一方通行と佐天涙子の脳天に軽くチョップがはいった。

一方通行「つっ!」
佐天「いたっ!」
美琴「落ち着きなさい。佐天さん、あなた本来の目的を忘れてるわよ。」
佐天「あ、はい…」
美琴「一方通行、女の子が話があるって言うんだから聞いてあげないさい!」
一方通行「なンなンだよ!ちくしょう!こなきゃよかった!」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 19:11:37.09 ID:FkNN6uki0

初春「………………」
一方通行「…ったく、で、どうしたんだよ?」
初春「あ、はい!え~と、あの、私、是非お礼がしたくて!」
一方通行「…悪いな、俺ァこれでも結構いそがしいんだ。」
初春「あ、じゃぁせめて……れ、連絡先でも教えていただけませんか?」
一方通行「ダメだ。」
佐天「あんた、ちょっと断り方ってのもあるでしょう。」
一方通行「…ダメだ、ダメなもンはダメなンだ。教えられねェ」
美琴「…どういうこと?」
一方通行「お前も暗部に関わってねェよな?」
美琴「暗部?」
一方通行「俺ァ表の世界じゃなくて裏の世界の人間なンだよ。関わるとろくな事がねェ」
初春「………………………」
一方通行「…悪ィな、じゃァな」
白井「ちょっと、お待ちを。」



81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 19:20:15.92 ID:FkNN6uki0

一方通行「ンだァ?まだいンのかよ?」
黒子「こうやって顔をあわせるのは初めてですわね。私白井黒子と申します。覚えてませんか?」
一方通行「知らねェなァ。」
黒子「一週間前、群がってたスキルアウトの集団を返り討ちにしたのはあなたですわね?」
一方通行「ン?あァ、てめェあの時の風紀委員かァ」
黒子「やはり、あなたが…」
一方通行「ンだ、コイツが風紀委員ってこたァ他の奴らも風紀委員なのかァ?」
黒子「風紀委員は私と初春だけですの。」
一方通行「ンだァ、コイツも風紀委員だったンか。だったらなお更だ。
      いいか、テメェら、死にたくなかったら二度と俺に関わるな。」
黒子「…貴方、いったい何者なんですの?」
一方通行「……答えられねェなァ」
美琴「アンタさ、自分の意思でその暗部ってとこにいるわけ?」
一方通行「……………さァな」
美琴「……………」




83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 19:29:12.56 ID:FkNN6uki0

一方通行「さて、そろそろいい加減通してもらうぞ、俺ァ暇じゃァねェんだ!」

そう言うと一方通行はコンビニの中へ入っていった。
御坂美琴たちの間には沈黙が流れる。

黒子「結局、上が関わるなって言ってた理由はイマイチわかりませんでしたわね。」
初春「せっかく会えたのに…関わっちゃダメだなんて…」
美琴「…………アイツ、やっぱり…」
佐天「…私って、ババァなのかな・・・」

暫くして、一方通行が大きな袋に缶コーヒーを大量に入れて出てきた。
無言で、目も向けず御坂美琴たちの前を通り過ぎていく。

初春「…っ、あのっ!!」
一方通行「………」

一方通行は無言で振り返った。

初春「…あほ毛ちゃんは、元気ですか?」
一方通行「あほ毛だァ?誰のことだか心あたりねェなァ」

そしてまた振り向きかえり、歩き出そうとした、そのとき、

美琴「打ち止めのことよ」



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 19:34:50.75 ID:FkNN6uki0

一方通行「あァ?なんでてめェがアイツのことしってんだァ?」
美琴「なによ、私の妹のことよ、知っててもおかしくないでしょ。」
一方通行「フン。」
初春「…あの、打ち止め?っていうんですかね。あの子、」
一方通行「あァ、通称だがな」
初春「………そうですか、」
一方通行「…アイツなら元気だよ。」
初春「!!!」
一方通行「元気も元気、元気すぎてこっちとしちゃァいい迷惑だ。」

そう言うと、一方通行は無言でまた歩き出した。

初春「あのっ!またここに来れば会えますか!!?」

初春飾利は叫んだが、今度は振り返らなかった。



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 19:49:07.92 ID:FkNN6uki0

――後日、喫茶店

4人はまたいつもの日常に戻った。
あれから、やはり一方通行の姿を誰もみることはなかった。

佐天「なんか…色々すごい人だったね」
初春「…そうですね。」
黒子「初春ったら、いい加減あのことは忘れなされ」
初春「…はい。」
美琴「私は…うれしそうに見えたよ。」
初春「え?」
美琴「一方通行、あなたと話してて、アイツは小さい頃から実験漬けだったから、
    きっと打ち止め以外、まともな話し相手もいなかったのよ。」
初春「………」
美琴「これは私の予想でしかないけど、アイツは多分、だれも引きつけないために力を手に入れようとしたんだと思う」
黒子「誰もひきつけないため…ですの?」
美琴「うん、きっと、自分に誰かが近付いたらその人が危険な目に遭うって分かっていたから、
    アイツは自分から1人になることを選んだんだと思う。」
初春「……そんな」
美琴「だから、きっとアイツは初春さんを傷つけたくないから、ああいう対応をとったんだと思う。」
初春「………っ」

そのとき、初春飾利の目から一筋の涙がこぼれ落ちた。そして同時に初春飾利は心に決めた。
『次会ったら、絶対に、何を言われてもあの人の力になりたい』と、

そのとき、御坂美琴達がたたずんでる喫茶店の外の通りを、1人の少年が、1人の少女と歩いていった。

おしまい。




92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 19:54:40.67 ID:FkNN6uki0

皆さん、保守ありがとうございました!
こんな終わり方じゃ…ダメすか?
100レスもいかずに終わっちゃいましたけど、結構頑張りましたよ。はい。
あ、ちなみにss書くのはこれが初めてでした。
また機会があったら、よろしくお願いします。



93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 19:55:43.62 ID:6/g9yhSL0

>>1
キレイにまとめたな。



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/01(月) 21:01:49.64 ID:/vGo9DfX0

もっと見たかったな、乙


元スレ
黒子「杖をついた男…」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1264993531/