放課後のことである。
 これからまた益体もない部活に行かねばならないのかと思うと億劫になり、せめて舌だけでも癒されようと飲み物を買いに自販機へと向かった。

「マッ缶マッ缶…………よっと」

 金を入れてボタンを押すとピッという電子音が鳴り、ガコンと音がする。取り出し口から独特のデザインの缶を掴み取り、鞄にしまう。
 ぬるくならないうちに早いとこ部室に行ってじっくり味わおう。そんな事を考えながら階段に差し掛かった。

「おっ、と」

 俺より先に階段を上ってる女生徒がいた。クラスメートの川崎沙希だ。
 何で放課後のこの時間に部活もしてない川崎が階段を上がってるのかはわからないが、俺はすぐさまその場を離れようとする。
 だって川崎さん、スカート短いんだもの。見えたら嬉しいとは思うが、実際に見たらこっちが恥ずかしくなる。しかもそれを見咎められたらどんな目に遭わされるやら。
 しかしついつい目が行ってしまうのは男のサガだろう。立ち去る前に無意識に見上げてしまった。
 そして、見た。見えてしまった。
 いや、下着ではなく、本来有り得ないものが。

「…………しっぽ?」

「……見た?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444944460




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 06:28:20.54 ID:+LIun/qAO

注)
このスレは欲求不満な>>1が八幡と沙希にえっちぃ事をさせるだけのどうでもいいスレです
次のような注意点があります。もし合わないと感じたらあざ笑いながらブラウザバックしてください

・一応18禁のつもりです
・基本は八幡×沙希です。展開次第で他のキャラが混じります
・お馬鹿な設定と阿呆な展開で進んで行きます
・当然キャラ崩壊してます
・ファンタジーチックな要素を含みます
・展開やアイデアを募集することがあるかもしれません
・基本は地の文で書いて行きます
・行き当たりばったりでいくのでエンディングは決めてません
・投下ペースは適当です
・もちろん童貞臭が漂ってます
・平塚先生は結婚しません

よろしくお願いします



3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 06:29:06.75 ID:+LIun/qAO

 俺の呟きが聞こえたのか、川崎はバッと振り向いてこちらを見て聞いてくる。

「あ、いや…………」

 よく漫画とかゲームに出てくる悪魔やモンスターの臀部から伸びる細いもの。先っぽはハートというかスペードというかそんな形。
 あれを尻尾と言わずに何と言おう。それが川崎のスカートからはみ出て伸びているのがさっき一瞬見えた。

「………………」

「………………」

 しばらくお互い何も言わずに見つめ合う。き、気まずい…………。
 あれに関して聞いていいものかどうかわからないし、単なる見間違いかもしれないのだ。

「あれ、ヒッキー、何してんの?」

 そんな俺達二人の沈黙を破ったのはやはり自販機の方からやってきた由比ヶ浜だった。
 こんなところで佇んでいる俺を不審に思ったのだろう。

「ああ、いや…………」

 由比ヶ浜から目線を階段に戻すと、すでに川崎は姿を消していた。
 何だったんだ…………?

「ヒッキー?」



4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 06:29:59.46 ID:+LIun/qAO

 訝しむ由比ヶ浜を適当にあしらい、俺達は部室へと向かった。
 ま、どうせ依頼なんかなく、またいつものように本を読んだりダベったりして終わりだろう。だったら行かなくてもよくね? もう帰ってしまおうか?
 もちろんサボったりしたら精神面は雪ノ下に、肉体面は平塚先生にボロボロにされてしまうので実行には移さないが。
 部室のドアを開けて雪ノ下と適当に挨拶をしていつもの場所に座る。
 さあ、部活の時間だ。これさえ凌げば明日から週末の二連休。待ち遠しいぜ全く。

「そういえばヒッキーは連休はどっか行くの?」

「いや、家でダラダラする。誰もいないから好き放題だらけられるぜ」

「別に家族いてもだらけてるでしょヒッキーは…………小町ちゃん達はいないの?」

「両親は仕事が佳境に入って休みナシの泊まり込みだとよ。来月代休があるみたいだが。小町は友達んとこに今夜から勉強会という名のお泊まりだ」

「へえ、勉強会のお泊まりか。いいなあ…………そうだゆきのん! あたしたちもお泊まり会しよ!」

 俺と会話をしていた由比ヶ浜が唐突に唐突な提案を雪ノ下にする。
 雪ノ下は読んでいた本から目を外し、由比ヶ浜の方に向いた。



6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 06:31:23.54 ID:+LIun/qAO

「えっと、それは私の家に泊まりに来る、という解釈でいいのかしら?」

「うん!」

「構わないけれど…………ちゃんと御両親の許可を取ってからにするのよ?」

「ありがとーゆきのん!」

 珍しくあっさり了承した雪ノ下に抱き付く由比ヶ浜。おうおう、百合百合しいことで。
 そこから二人は夕飯はどうするだの明日の予定だのを話し合い始め、空気となった俺は読書を再開する。
 が、今いち集中できない。原因は当然先ほど見た光景だ。
 川崎は俺の呟きに反応して『見た?』と聞いてきた。ならばあれは見間違いではないのだろう。過去の例を見る限り、普通に下着を見られただけならあんな反応を川崎はしないはずだからな。
 …………とは言っても考えてわかるものでもないか。余計な事に首を突っ込まず、気にしないことにしよう。
 そしてそれっきり川崎の事は忘れるはずだった。しかし部活が終わって帰路につくと、我が比企谷家の前で待ち伏せていたのは誰であろう、川崎沙希だったのである。

「遅かったね。待ちくたびれたよ」



8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 06:32:42.05 ID:+LIun/qAO

「…………何か用か?」

「ちょっとね。あんま他人には聞かれたくない話なんだけど心当たりある?」

「……さあな」

「ま、どっちでもいいよ。少し長くなるから家に入れてくれると嬉しいんだけど」

「悪いな、明日まで俺しかいないんだ。男一人の家に女子を入れるのは倫理上よろしくない」

「はいはい、早くしな」

 川崎は俺の話を聞かずに急かしてくる。
 何だよ、どうせ俺はどんな状況になろうとも女の子に手を出せないヘタレだから大丈夫ですってか?
 その通りですね、はい。
 まあ川崎だったらそんな色っぽい展開にはなったりしないだろう。俺は鍵を取り出して玄関を開け、川崎を招き入れる。

「じゃ、とりあえず上がれよ。飲み物くらいなら出すから」

「ん、ありがと」

 この時点ではこの後どうなるかなんて全く予想していなかった。
 しかし、この日この時から俺のぼっち童貞人生は大きく変わって行くことになるのである。



27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 21:00:30.63 ID:+LIun/qAO

「できればあんたの部屋がいいんだけど」

「え?」

 靴を脱いでリビングに案内しようとした途端に川崎が妙な申し出をしてきた。
 俺の部屋?

「何でだよ?」

「一応理由はあるよ。それもまとめて話すけど…………駄目かな?」

 そう言われると断りにくい。特に見られて困るような物があるわけでもなし、別にいいか。
 俺の部屋に女子が入るってのはちょっと意識しちまうけどな。

「まあそういうことなら……こっちだ」

「悪いね」

 とりあえず川崎を俺の部屋に案内した。
 一旦荷物を置き、川崎に声を掛ける。

「ちょっと飲み物取ってくる。適当に座って待っててくれ」

「ん、了解」

 俺は台所に向かい、冷蔵庫を確認する。川崎には烏龍茶でいいか。
 コップに注ぎ、マッ缶とついでにちょっとしたスナック菓子を御盆に乗せて部屋に戻った。

「お待たせ。烏龍茶で良かったか?」

「うん、ありがと」

 川崎が勉強机用の椅子に座っていたので、御盆をそのまま机に乗せる。
 俺はマッ缶を取ってベッドに座ろうとしたが、その前に川崎にマッ缶をひょいと取り上げられた。

「比企谷ってさ、ホントこれ好きだよね」



28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 21:01:23.37 ID:+LIun/qAO

「そりゃ千葉のソウルドリンクだからな。もはや俺のエネルギー源といっても過言ではない」

「ふうん。エネルギー源ねえ…………」

 しばらくマッ缶をマジマジと見つめたあと、止める間もなく川崎はプルタブを開けて中身を口に含んだ。

「あっ」

「…………甘い。何これ、甘過ぎでしょ」

「勝手に飲んどいて文句言うなよ…………いやいや、返されても困る」

 もう勘弁といった感じでこちらに差し出してくるが飲めるわけないだろ。何で平然としてんだよ。
 しかし当の川崎は一切疑問に思っていないようで、疑問符を頭に浮かべている。

「いらないの?」

「あ、いや…………」

 すでに何も気にしていないというように自分の烏龍茶を飲んでいた。
 俺が気にしすぎなのか……?
 なるたけ無心で俺は渡されたマッ缶をあおり、その甘さを味わおうとする。

「間接キス」

「!! ゴホッゴホッ!」

 飲み込んだ瞬間の川崎の放った唐突な一言に俺は激しく咽せた。

「お、お前…………」

「ふふ、ごめんごめん。でも比企谷もキョドりすぎだって」

「コミュ障の俺にはこういうことはレベル高すぎるんだよ…………」



29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 21:03:16.82 ID:+LIun/qAO

「ひょっとしてその反応だとファーストキスもまだ?」

「俺が経験あるわけないだろ。てか何でそんなこと聞いてくるんだよ」

「いや、ちょっと気になってね。あんたの周りには雪ノ下や由比ヶ浜がいるし、もしかしたらって」

「あいつらはそういう対象じゃねえよ。てかそう思われるだけでもあいつらには迷惑だろ」

「ふーん」

「というか結局話って何なんだよ? 俺が彼女いない歴イコール年齢だって話がしたいわけじゃないんだろ?」

「あー…………うん、そうだね」

 川崎は少し逡巡したように目線を逸らす。
 が、その背後にあるものに俺の目線は奪われてしまった。

「………………」

「やっぱり見えてるよね」

 ぴょこん、と伸びているのは学校でも見た尻尾。
 フリフリと左右に動き、それを追う俺の目線を確認して川崎は聞いてきた。

「そりゃそんな目立つもんがあればな。誰だって気付くだろ」

「ううん、これ、普通の人には見えないんだよ」

「はあ? まるで俺やお前が普通じゃないって言ってるように聞こえるが」

「うん。少なくともあたしは普通の人間じゃない」

「…………中二病を患うには少し遅いぞ」

「嘘じゃないって。尻尾がある人間なんていないでしょ」



30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 21:04:48.72 ID:+LIun/qAO

 川崎はその尻尾で机の上にあった消しゴムを器用につかみ、ポイッと俺の方に放ってくる。
 それをキャッチして同じように放り投げると、川崎は尻尾で受け取り、机の上に戻した。
 ううむ、その動きを見る限り玩具や幻覚といった類ではなさそうだが…………。

「だから本物なんだってば」

「…………わかった。とりあえずそういうことで話を進めよう。それならお前は何者なんだ? どうして俺にはそれが見えるんだ?」

「うん、説明はするけど…………先にちょっと謝っとくね。ごめん」

 そう言って突然川崎は頭を下げてくる。
 俺は慌ててそれを押しとどめた。

「何でだよ、俺にヒドいことでもするのか?」

「する…………かもしれない」

「え、マジ? …………あ、あれ?」

 なんだか足に力が入らない。
 とりあえず浮かした腰をベッドに再び下ろす。
 それを確認した川崎が俺の方に寄ってきた。

「川崎、どうし…………んむっ」

 !!?
 え? え? あれ?
 い、今、俺、川崎とキスしてねえか?
 頭を抑えられ、川崎の柔らかい唇が俺の唇に押し付けられていた。



31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 21:07:06.84 ID:+LIun/qAO

 突然の展開に戸惑って固まっていると、くちゅり、と川崎の舌が俺の口内にねじ込まれてくる。

「んんっ……!」

 何とか我に返り、腕を上げて川崎を押し返そうと試みた。
 が、何故か全く力が入らない。指先がわずかに動く程度だ。
 そうこうしているうちに舌が絡め捕られて唾液を口内に流し込まれ、俺はそれを無意識に喉を鳴らして飲み込む。

「ん……はぁ」

 川崎が顔を離すと、二人の舌の間でつうっと唾液の糸が引く。
 頭がぼうっとして思考が放棄されそうになるのを俺は必死で堪えた。

「な、何を…………」

「身体に力入らないでしょ? さっきのマッ缶に少し仕込んだからね」

「仕込んだって……何を?」

「あたしの唾液」

「え?」

「あたしの体液は様々な効力を付属させることができるのさ。量や濃度にもよるけどね。マッ缶に仕込んだのは脱力系」

「じゃ、じゃあ今俺が飲んだのは…………?」

「もう検討は付いてるんでしょ?」

 そう言って川崎は俺をベッドに押し倒した。
 そのまま俺のズボンの上から股間部に触れてくる。

「うっ……」

「ふふ、すごいガチガチに大きくなってる。媚薬の効果、出てるね」

「な、なんでこんなことを…………?」

「それがあたしって生き物だから」

「…………?」



32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 21:07:33.33 ID:+LIun/qAO





「あたしは淫魔、所謂サキュバスってやつさ」







54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/18(日) 22:18:52.59 ID:gpdamFwAO

「サ、サキュバスって…………」

「うん。多分あんたの想像してるので間違ってないと思うよ」

 川崎はそう言ってベッドのへりに座り、横たわる俺の胸に手を乗せてつつーっと指を這わせる。
 たったそれだけのことで全身がゾクゾクと震え、声が出そうになった。

「でも別にそんなに害はないから。捕り殺したりとかはしないし」

 されてたまるか。
 とか、って何をするつもりだよ。

「ね、比企谷。もっかいキスしよ? 今度は何の目的もなく、ただのキス」

「もう一回って……さっきは無理やりしてきたんじゃねえか」

「うん。だから今度は許可を貰おうと思ってさ」

 川崎はギシリとベッドを軋ませて俺の顔を覗き込んでくる。
 いつも教室で見るような仏頂面ではなく、淫靡な笑みを浮かべた表情をしていた。

「舌を擦り合わせて、唾液絡ませて、ぐちゅぐちゅって音を立てながらお互いに激しく吸い合うの。きっと、すごく気持ちいいよ」

「…………っ!」

「していいならさ……口開けて、舌出して」

 さっきの唾液を飲まされた時にしたキスの感触が忘れられない。
 俺は無言でおずおずと口を開けて舌を突き出す。



55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/18(日) 22:20:55.12 ID:gpdamFwAO

「ふふ、いただきます」

 俺の反応を見て満足そうに笑った川崎は突き出された舌をくわえ、付着していた俺の唾液を吸い上げて舌の先端同士を擦り合わせる。
 そのままゆっくりと唇の輪っかが上がっていき、ちゅぽん、と舌が解放された。

「ん……比企谷の唾液、おいしい…………じゃ、もっと激しくしちゃおっか」

 川崎がそう言ってくるが、俺に答える余裕はない。頭がぼうっとして呼吸が荒くなっているからだ。
 それでも舌は快感を求め、川崎に向かって突き出されていた。

「気持ちよさそうな顔しちゃって…………かわいいね、あんたは」

 ちゅ、と一旦頬にキスをしてきたあと、今度は唇を合わせながら舌を絡ませてくる。
 手足に力は入らないものの、舌を動かすのに支障はないので、俺は川崎の口内に舌を侵入させてがむしゃらに暴れさせた。
 川崎も俺の口内を激しく貪ってくる。歯の裏側や歯茎、舌の付け根などを這い回る。
 どのくらいそうしていただろうか?
 幾度も唾液の交換を行い、舌を絡ませ合い、口内を吸い合う。
 川崎が唇を離した時にはもう俺は完全に骨抜きにされていた。



56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/18(日) 22:22:17.35 ID:gpdamFwAO

「ふぅ……すごく、気持ちよかったね…………身体、熱くなってきちゃった」

 川崎はばさりと上着を脱ぎ捨て、上半身を下着姿にする。
 ぶるん、とブラジャーだけでは押さえきれないたわわな胸が大きく揺れた。

「比企谷もここ、熱いしキツいでしょ? すぐ脱がしてあげるから」

 そう言って俺のズボンに手をかける。
 抵抗する間もなくするするとズボンとトランクスが脱がされ、びん、と肥大化した肉棒がさらけ出されてしまった。

「すご、おっき…………ね、触っていい?」

「や、やめ…………んぐっ……」

「聞こえないね。じゃ、触るよ」

 むにゅ、と顔にその柔らかい胸が押し付けられ、俺の言葉が遮られた。
 川崎のしなやかな指と手のひらが俺の肉棒をきゅっと握る。それだけで俺の快感はぐんぐんと高まっていく。

「熱い……それにすごく固いしピクピクしてる。もっと気持ちよくなりたいんだね」

 川崎は身体を起こし、俺が止める隙も与えずに肉棒に顔を寄せて舌を茎に這わせた。

「んうっ!」

 暖かくザラッとした感触に思わず俺は声をあげて身体を震わせる。
 気持ち良すぎて怖い。しかし抵抗は一切できず、川崎にされるがままだった。



57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/18(日) 22:25:04.73 ID:gpdamFwAO

 ちゅ、と唇を付け、何度も俺の肉棒にキスの雨を降らせる。
 つうっと舌を這わせ、時々甘噛みをして様々な刺激を与えてくる。

「ふふ、エッチなツユ、いっぱい出てるよ」

 先端から我慢汁が溢れ、自身の肉棒を川崎の唾液とともにヌルヌルにしていた。
 その汁を川崎はぺろりとひと舐めし、そのまま口を大きく開いて肉棒の先端をくわえ込んでくる。

「う……ああっ……!」

 未知の快感に身をよじるが、力が入らないうえにのしかかられているので逃げることはできない。
 生暖かく濡れた口内に包まれてただただ快楽の波に翻弄された。
 唇の輪が締め付けながら上下する。
 舌が亀頭や裏筋を這う。
 唾液を絡めてそれを激しく吸われる。

「ぐ、ううっ……」

 もう、限界が近い。
 しかし、それを伝える前に川崎は先に動き出した。
 肉棒をくわえたまま俺の身体を跨いで四つん這いのようになる。必然的に俺の目の前には川崎の下半身がくるのだが。
 川崎がスカートを捲ると、なんと下着をつけておらず、生の女性器が露わにされた。
 そして濡れそぼったソコを指で開き、中身を見せつけるようにさらけ出す。エロ漫画とかにある『くぱぁ』ってやつだ。
 その淫靡な光景に俺は我慢がきかず、ついに射精を堪えるのを止めた。



70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 01:47:34.08 ID:x0fG0fHAO

 絶頂時に襲い来る快感に備えて俺は覚悟を決める。
 だが。

「あっ! あっ! な、なんでっ!?」

 イけない。出せない。射精が出来ない。
 なのに快感だけが高まっていき、気が狂いそうになる。
 一旦口を離して足の間からこちらを見る川崎の表情が意地悪そうな笑みに歪む。

「か、かわっ、川崎っ……お前っ…………」

「ん? どうしたの? 別にあたしの口に出しちゃっても良かったのに。それとも」

 身体を起こして前後を入れ替え、俺の顔を覗き込んでくる。
 俺の手を掴み、自分の股間に導いて指を濡れそぼった蜜壷の中に挿入させた。
 ソコはすごく熱くてドロドロになっていて、指がそのまま溶けてしまいそうなほどだ。

「やっぱりこっちがいい? いいよ、入れさせてはあげる。あんたの童貞、奪ってあげるよ」

 そう言って川崎は俺の指を抜いて身体を跨ぎ、下半身の焦点を合わせようとする。

「ま、待っ…………嫌、やめて、くれ……あたま、壊れちまう……」

 先ほど指が包まれたあの感触。
 あんなのに肉棒が包まれて射精ができなかったら俺は快感でおかしくなってしまう。



71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 01:49:56.93 ID:x0fG0fHAO

「ふうん…………ね、比企谷。あたしさ、ある程度妊娠をコントロールできるんだけど」

「え……?」

「中で出しちゃっても孕むことはないんだけどさ、出したい?」

「あ、ああ」

 俺は川崎の言葉にこくこくと頷く。
 アレに包まれながら射精する。そう考えただけで頭がくらくらしてくる。

「そう? それじゃ、さ、あんた、あたしの性奴隷になりな」

「え、せ、性奴隷……?」

「もしなるって誓うなら、あたしと契約結ぶなら、奥まで突っ込んで思いっきり中で出させてあげる。どう?」

「な……なる」

「ん? はっきり宣言して」

「俺は、川崎の、性奴隷になるっ…………」

「ならせてください、でしょ」

「か、川崎の、性奴隷にならせてくださいっ…………だから、早く出させてくれっ……」

「ん、良く言えました」

 川崎はひょいと俺の手を持ち上げ、自身の腰を掴ませるようにする。
 そのまま亀頭に秘口を押し当ててき、凄まじい熱が伝わってきた。

「入れると同時にあんたにかけた呪いを解くからね。しっかりあたしの腰掴んで、いっぱい自分の腰振って、好きなだけ出しちゃいな」

 言うが早いか、川崎は腰を沈めてずぶりと俺の肉棒を飲み込んだ。



72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 01:52:10.23 ID:x0fG0fHAO

「う、あ、あ、あああっ!」

 熱い。
 キツい。
 柔らかい。
 ヌルヌルで。
 ドロドロして。
 締め付けてきて。
 気持ちいい。
 気持ちいい気持ちいい。
 俺は力が入るようになって自由になった手で川崎の腰を掴み、腰を振りたくる。
 が、当然いくらも持たず、すぐに射精感が押し寄せてきた。

「あ、あ、出る、出る…………」

「ん、いいよ、そのままいっぱい気持ちよくなっちゃいな」

「あ……あ……あ……あああああああっ!」

 俺の身体が大きく震え、ついに溜まりに溜まったものを吐き出す。
 どぷどぷと精液を放ち、次々と川崎の膣内に注ぎ込む。

「あっ……あっ……ああ……っ」

「んっ、熱っ…………ほら、頑張って。全部あたしの中に出しちゃって」

 精液が尿道を駆け抜けるたびに俺は身体を痙攣させながら情けない声をあげ、それを体内で受け止める川崎が艶っぽい声で促してくる。
 最後の一滴まで注ぎ込もうと腰を揺すり、川崎もそれに応えて様々に腰を動かして肉棒に刺激を与えてきた。

「あ……あ……ああー……」

 長い射精が終わり、すべて出し切った俺はぱたりと四肢を投げ出す。



73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 01:53:45.59 ID:x0fG0fHAO

「はぁっ……はぁっ……」

「ふふ、いっぱい出たね」

 荒い息をする俺に声をかけ、川崎は自分の下腹部を撫でる。
 しばらくしてようやく俺の呼吸が安定した頃に、俺の頬に唇を寄せてちゅ、とキスをしてきた。

「性奴隷としての初仕事、お疲れ様」

「あー……そのことで色々聞きたいんだけど…………」

「ん。でも少し後にして。今はちょっと余韻に浸らせて」

 そう言って川崎は俺に覆い被さってくる。
 くっ、童貞だからこんな時どうしていいのかわからない!
 あ、もう童貞じゃないんだっけ。
 とりあえず片腕を背中に回して軽く抱き締め、もう片手でそっと頭を撫でてみる。

「ん…………」

「あ、すまん。その、嫌だったか?」

「ううん。もっとして……抱くのは少し強めにお願い」

「お、おう」

 俺は背中に回した腕の力を強め、頭を優しく撫で回してやった。



88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 21:37:28.59 ID:x0fG0fHAO

「ん、ありがと。もういいよ」

 そう言われて俺は腕を解き、川崎が身体を起こす。
 そのまま腰を浮かして肉棒を膣内から抜き、俺の上から退いた。

「こっちもお疲れ様。今綺麗にするから」

 半勃ちになっている肉棒に顔を寄せて軽くキスをし、付着していた体液を舌で舐め取り始める。

「うっ……! お、おい」

「いいから。奴隷の世話や後始末も御主人様の役目のひとつさ。あんたは黙ってされるがままになってればいいの」

 そう言って川崎は舌の動きを再開する。
 しかし黙ってろと言われたものの、それがきつい。だって気持ちよくて声が出ちゃいそうなんだもの!
 半勃ちだったそれはすっかり射精前の固さと大きさを取り戻してしまう。
 その先っぽ、尿道口に唇をつけられ、ちゅううっと尿道内に残ったものを吸い出された時には腰が抜けるかと思った。足がガクガクと震えるし変な声も出てしまったし。

「ん、こんなもんかな。ごちそうさま」

 川崎が身体を起こしてぺろりと舌なめずりをする。
 もちろん今の俺にそれに応える余裕はなく、びくんびくんと身体を痙攣させているだけだった。



89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 21:38:27.40 ID:x0fG0fHAO

 そんな俺の様子を見て川崎はくすくすと笑い、脱ぎ散らかした下着や服を着始めた。
 そういえばこいつ、制服姿だったな。部活終わって俺が帰るまで待ってたのだろうか。悪いことをしたかな……。
 などと的外れな思考をしているうちにいくらか落ち着いてき、俺も身体を起こしてトランクスを履く。制服のズボンはハンガーにかけ、部屋着に着替えた。
 再び勉強机の前の椅子に座り直した川崎が声をかけてくる。

「ね、比企谷、初体験はどうだった?」

「…………すげえ気持ち良かったに決まってんだろ。言わせんなよ」

「ふふ、ならよかった。知識はあっても本当にあれでいいのか不安なとこはあったからね」

「…………え?」

「なに?」

「お前、経験は……」

「ん、ああ。あたしも初めてだよ。サキュバスったって誰でも彼でもいいってんじゃないし。というかサキュバスになったのってここ最近だしね」

「え、いやいやいや」

「何さ?」

「色々聞きたいことはあるんだけど…………その、要するにお前も初体験だったんだろ? その相手が俺で良かったのか……?」

「それはむしろあたしのセリフなんだけど…………」



90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 21:39:40.67 ID:x0fG0fHAO

「え?」

「あたしはあんたがいいと思ったから襲っ…………誘惑したんだよ。でもあんたはなし崩し的な感じになっちゃったからさ、あたしで良かったのかなって」

「今襲ったって言いかけただろ…………まあその辺は男女の考え方の違いだろ。川崎みたいな美人と初体験が出来たなんて幸福以外の何でもないぜ」

「びじ……そ、そう、ありがと」

「でも何で俺なんだ?」

「んー、全部まとめて話したいけど…………あ、そうだ、あんた夕飯はどうするの?」

「あん? 唐突だな。ま、冷蔵庫漁って適当に何か作るか、じゃなかったらサイゼでも行こうかと思ってたが」

「そ。じゃ、あたしが夕飯作ってあげる。それと今晩ここに泊まるから」

「え?」

「結構長い話になるからついでにね。そんでさ」

 そこで言葉を一旦止め、川崎は立ち上がって俺のそばに寄ってきた。
 そのまま囁くように耳元に口を持ってくる。

「夜もいっぱいあんたのお役目、果たしてもらうからね」



98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 20:40:30.32 ID:TAPT2/9AO

 泊まりの準備をしてくると言って川崎は一旦自宅に引き上げていった。
 しかし三十分ほどで戻ってくるとのことだが、とんでもないことを言い残して行きやがった。

『さっきのことを思い出してオナニーとかしたら駄目だからね。今また出せなくしてるから苦しむだけだよ』

 だと。
 別にそんなつもりはなかったのだが、いざそう言われると逆にムラムラしてくるじゃないか。
 いや、でも、言われなくても一人になったら必然的に思い出してしてたかもしれないな…………。
 あー、くそ。
 まるで檻の中にいる動物みたいに意味もなくうろうろしてしまう。だって落ち着かないし。
 そうこうしているうちにインターホンがなった。どうやら川崎が戻ってきたようだ。
 私服姿に着替えてきた川崎を玄関で出迎え、今度はリビングに案内する。

「ニャー」

 あ、しまった。カマクラがいた。川崎は猫アレルギーだったはず。
 しかし川崎は肩に掛けていたバッグを置き、ひょいと足元に寄ってきたカマクラを抱き上げる。

「ふふ、可愛いね。この子名前は何て言うの?」

「え、ああ、カマクラだけど…………川崎、お前猫アレルギーじゃなかったか?」



99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 20:41:39.94 ID:TAPT2/9AO

「あ、うん。昔はね。今は大丈夫になったんだ。こんにちはカマクラ」

「ニャー」

 川崎が撫でるとカマクラは心地良さそうに鳴く。
 あれ? 俺より懐いてね?
 ひとしきり撫でられて満足したか、カマクラはぴょんと川崎の腕から飛び降りてリビングの隅っこで丸くなった。

「ああ、なるほど。あの姿が雪で作ったカマクラにそっくりなんだね」

「まあな」

「んじゃ、早速夕飯の準備を…………と、その前に」

 川崎は俺の方に寄ってくる。
 ちょっとたじろいで一歩後ずさってしまった。

「な、なんだよ?」

「ふふ、隠さなくていいよ。悶々として持て余してるんでしょ、これ」

 そう言って川崎はズボンの上から固くなった肉棒に触れてきた。
 思わず声が出そうになるのを堪える。

「さっきのこと、思い出して興奮しちゃった?」

「うぐ…………」

「口でしてあげよっか? さっきはこっちで出せなかったし」

 川崎はあー、と口を開けてちょいちょいと指差す。
 そのピンク色の口内に俺はごくりと生唾を飲み込んだ。

「ちゃんとおねだり出来たらしてあげる」

「お、おねだりって…………」



100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 20:43:48.98 ID:TAPT2/9AO

「チンポしゃぶってください、って言ってみなよ」

「!」

 川崎は実にサディスティックな笑みを浮かべながら言った。
 しかし問題なのはそこじゃない。そう言われた俺の心に一切の拒否反応が起こらなかったのが問題なのだ。
 むしろ背中がぞくぞくするような興奮が迫ってくる。
 え、なに、俺ってMだったの?

「お…………」

 口が勝手に動く。抗えない。
 いや、抗いたくないのか?

「俺の奴隷チンポ、御主人様の口でしゃぶってください…………」

 最終的に俺の口はとんでもない言葉を吐き出した。
 川崎はそれを聞いてぽかんとし、すぐに苦笑する。

「あたしそこまで言えとは言ってないんだけど…………ん、いいよ。あんたの奴隷チンポ、気持ち良くしてあげる」

 そう言って下を脱がされて屹立した肉棒をさらけ出され、ソファーに座らされた。
 俺の右側に川崎は腰を下ろして屈んで顔を肉棒に近付け、口を開いてそれを含む。

「んうっ…………」

 生暖かい感触に包まれ、俺は呻いた。
 一度根元まで唇の輪を下ろし、全体を濡らした後その輪っかをカリ首の辺りに固定する。



101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 20:45:51.21 ID:TAPT2/9AO

 そこでぎゅむぎゅむと唇を締め付けながら左右に滑らし、亀頭を舌で激しく舐め回される。
 さらに左手で竿をしごかれ、右手で陰嚢をやわやわと揉まれたからたまらない。

「うあっ! ああっ! か、川崎っ! 刺激強過ぎ! すぐ、出ちまう!」

「何言ってんの。どうせあたしが一旦いなくなった時からずっと立たせっぱなしだったんでしょ? むしろ早く出してやらないとチンポが可哀想じゃないのさ」

 一度口を離してそう言い、再びくわえて動きを再開する。
 舌先が尿道口をぐりぐりと責めてきた。
 こんなの。もう。
 耐えられない。
 俺は堪えるのを止めた。

「あ、あ、出る……出る……」

 俺の身体がぐうっと仰け反り、万一にも口を離されないよう川崎の頭に手を添えて押さえる。

「あ……あ……あ…………あうっ! うっ! うっ!」

 びくんっと身体が痙攣し、俺は精液を川崎の口内にぶちまけた。
 当然一度では収まらず、二度、三度と精を放つ。
 幾度も腰を震わせてようやく射精が終わり、俺は脱力してソファーにもたれかかる。
 まさに気を抜いたその瞬間。

「んああっ!」

 ちゅううっと尿道内の精液を吸い出されて変な声が出てしまった。



102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 20:47:45.01 ID:TAPT2/9AO

「はあ…………はあ…………」

 肩で息をしながら快感の余韻に浸っていると、身体を起こした川崎が俺の目の前で口を大きく開けて口内を見せつけてくる。

「ほら…………ふふ、比企谷の精液、全部飲んじゃった」

「っ…………!」

「あんたの可愛いイキ顔が見れなかったのは残念だったけどそれはまたあとでだね。じゃ、あたしは夕飯の支度をしてくるから。道具とか適当に借りるよ」

 そう言って川崎はちゅ、と俺の頬にキスをして台所に向かう。
 俺は言葉を返す余裕もなく、四肢を投げ出してしばらくの間ぼうっと放心しているだけだった。



113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 21:04:06.59 ID:hQeoVPwAO

 少しすると、台所から誰かの鼻歌が聞こえてきた。
 いや、もちろん川崎なんだけど。ずいぶん機嫌良さそうだな。
 俺はソファーに沈めていた身体を起こし、脱がされた下着とズボンを履く。
 そのまま台所に向かうと、こちらを一瞥した川崎が手を止めずに話し掛けてきた。

「どしたの? あ、ひょっとしてまだ出し足りない? ごめん、さすがに食事の支度が終わるまで待ってて」

「違えよ、どんな絶倫だよ…………何を作ってんのかなって気になって」

「ん、メインはハンバーグだよ。タネはうちから持ってきたから」

「え、マジで? 悪いな、わざわざ」

「ううん、あたしから言い出したんだしさ」

「それでもだよ。何かお礼とかしないとな」

「ふふ、お礼ならもういっぱい貰ってるよ」

「え?」

 川崎は一旦手を止め、口元と下腹に手のひらを当てながら軽く笑う。
 それを見て何のことか思い当たった俺は言葉につまってしまった。
 その様子を見て満足そうに頷き、川崎は再び調理に戻る。



114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 21:04:46.56 ID:hQeoVPwAO

 俺はその後ろを通って冷蔵庫に向かってマッ缶を取り出し、川崎の後ろ姿を眺めながら飲む。
 しかしやっぱり気になるよなアレ…………。

「なあ、川崎。ちょっとそれ、触らせてもらっていいか?」

「え?」

 俺の言葉に振り向き、しばらく考えるような仕草をする。
 が、すぐに何かに思い当たったようだ。

「ごめん、今はやっぱり支度中だから」

「あ、うん、こっちこそごめんな。いきなり変なこと言って」

「ううん、でもあとでいっぱい触らせてあげるから。胸もお尻も」

「違う! 俺が言ってるのはその尻尾だ!」

「あ、そうなの? あたしから色々してるばっかりで胸も揉むことすら出来なかったのが悔やまれてるんじゃなくて?」

「いや、その、そりゃ触らせてくれるなら嬉しいけどさ…………今は尻尾が気になるっつうか」

「ふうん」

 そう言ってフリフリと川崎の背中側で揺れる尻尾。
 やっぱり幻覚とかじゃなあないんだろうが。

「それさ、お前の履いてるホットパンツを貫通してねえか?」

「ああ、これ? 意識しない限り物には触れないから、これ」

「あ、そうなの?」

「うん、だからほら」



115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 21:05:22.41 ID:hQeoVPwAO

 突然その尻尾が俺の方に伸びてき、俺の腹を貫いた。
 ように見えた。

「なるほど……」

 俺が触ろうとしてもすかすかと空を切るだけだ。

「あと何かをすり抜けてる間は実体化出来ないから。この瞬間に実体化して比企谷の腹に穴を空けるとかは無理だし」

「例えが怖えよ…………で、普通の人には見えないんだよなこれ?」

「うん」

「だったら何で俺には見えるんだ? 俺にも何か変な力があるとかそういう…………」

「ううん、あたし側の問題。あんたは立派に普通の…………あんたは人間だから安心して」

「おい、何で立派とか普通の部分を抜いて言い直したんだ」

「いや、比企谷って結構ひねくれてるしもしかしたら天邪鬼とかそういう妖怪の生き物の可能性も」

「ねえよ」

 ちなみにここまでの会話の間、川崎は一切調理の手を止めてない。
 本当に器用なやつだな。

「ま、ごはんの時にでも話すよ。今それに答えると順番も前後しちゃうし。隠し事をする気はないからさ」

「…………わかった」

「あと三十分もかからないからさ、待ってて」

「おう。あ、そうだ。お前、風呂どうすんだ? うちで入るのか?」



116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 21:06:03.97 ID:hQeoVPwAO

「出来れば借りたいとこだけど…………」

「あいよ。んじゃ待ってる間に浴槽洗ってタイマー仕掛けとくわ」

「うん、ありがと」

 俺は台所を出てバスルームに向かう。
 裾と袖を捲り、ブラシでいつもより少し念入りに浴槽を洗った。
 タイマーをセットしてリビングに戻ると良い匂いが漂ってくる。

「そろそろ出来るよ。使っていい食器、教えてくれる?」

「おう」

 声がかかり、台所に行って食器棚から食器を取り出す。自分用のと客用のを2セットずつだ。
 器に料理が盛られ、テーブルに並べられていく。
 白米に味噌汁、ハンバーグにサラダ、そして煮物。

「さすがだな……俺が作るような適当に焼くだけのモンとは大違いだ」

「そんな大したもんじゃないでしょ。これくらい普通じゃない」

「その普通が出来ないのが多いぜ、今の時代」

 由比ヶ浜とか結衣さんとかガハマさんとか。
 まあ川崎に関しては心配はしてなかった。家事関係が得意なのはある程度知っていたし予想も出来たからな。
 二人とも座るのを待ち、俺は手を合わせた。

「いただきます」

「召し上がれ。いただきます」



117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 21:06:53.55 ID:hQeoVPwAO

 しばらく俺達は箸を動かし、川崎の料理を堪能する。

「ん、煮物はまあまあの出来かな…………そんで比企谷、あたしの事なんだけど」

「ちょっと待ってくれ。今は食事に集中したい」

「え?」

 ヤバい。美味い。なんだこれ。
 特別な事をしてるようには思わなかったけど。

「これ、すげえ美味いんだけど変な能力とか使ってないよな?」

「いや、してないけど…………気に入ってくれた?」

「ああ、なんかいくらでも腹に入りそうだ」

「ふふ、そう? じゃ、あたしのハンバーグもあげるよ」

「え、いや、さすがにそれは悪いって」

「大丈夫。実を言うと今のあたしはそんなに食事採らなくてもいいのさ」

「そうなのか?」

「先にちょっとだけ話すけど、サキュバスとしてのエネルギーをあんたからたっぷり貰ったからね」

「え? …………あ」

 すぐに何のことか理解し、思わず目を逸らしてしまった。
 そんな俺を見てくすっと笑い、川崎はハンバーグの乗った皿を差し出してくる。

「じゃあ…………貰うからな」

「うん、遠慮しないで」

 俺はまだ手の付けられてない川崎のハンバーグを箸で掴み、自分の皿に移した。



125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 21:38:30.34 ID:QZ6Nx9CAO

 結局白米もおかわりしてしまい、結構な量を食べてしまった。
 しばらく動けそうにないぞこれ…………。

「あー、食った食った…………ごちそうさま」

「お粗末さま。凄い食べっぷりだったね」

「マジで美味かったからなぁ」

「そう言ってくれると作った甲斐があるし嬉しくなっちゃう。じゃ、食器洗ってくるよ」

「あ、それくらい後で俺がやるから。水に浸けときゃいいって」

「いいさ、後片付けまでが料理だよ。少し休んでな」

「じゃあ、悪いけど頼むわ」

「ん。終わったら話すよ、あたしのこと」

「…………おう」

 川崎は食器を持って流しに向かう。
 サキュバス、か。
 ぱっと見は普通の女子にしか見えないんだけどなあ。尻尾以外。
 …………本当に、なんで俺なんだろうか?
 色んなことを思考しているうちに川崎が戻ってくる。神妙な表情で俺の対面に座った。

「じゃ、何から話そっか?」

「何からって言われてもな…………聞きたいことはいっぱいあるんだが」

「それじゃ、順に話していくから。質問あったらしていいよ」

「おう、わかった」



126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 21:39:09.55 ID:QZ6Nx9CAO

「実はね、あたしがサキュバスになったのは最近のことなんだ」

「そんなこと言ってたな。吸血鬼やゾンビに咬まれたらそうなってしまうってのと同じで誰かに何かされたってことか?」

「ううん。あたしの御先祖様にサキュバスだった人がいてね。いわゆる先祖返りってやつかな」

「へえ…………じゃ、お前んとこの親兄弟もそうなのか?」

「いや、あたしだけだよ。そもそもサキュバスは女型しかいないし。同族がいたらピンとくるけどあたし以外はまだ見たことないね」

「…………ちょっと待てよ。じゃあ何でお前は自分がサキュバスだってわかったんだ?」

「うーん、説明しづらいんだけど…………『なった』瞬間に感覚的にそういうものだってのを理解したんだよ。自分のことも、サキュバスとしての力のことも。ごく自然に頭に入っていたっていうか…………まあそんな感じ」

「何となくはわかったが…………で、サキュバスってのはあれだろ。ざっくり言うとエロいことをする淫魔ってことでいいんだよな?」

「ま、そうだね。より正確に言うなら男の精力をエネルギーにするからエロいことをしてるってことかな」

「えっと…………やっぱりそうしなきゃ生きていけないのか?」



127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 21:40:18.62 ID:QZ6Nx9CAO

「ううん。普通の食事とかでもエネルギーにはなるからどうしてもってわけじゃない。でもやっぱり効率や美味しさが全然違う」

「そうなのか?」

「例えるならそうだね…………普通の食事は喉が渇いた時に飲むお汁粉って感じかな」

「微妙だな……別に不味くはないんだが、喉を潤すには最適じゃないだろ」

「で、男の精力はマラソンしたあとのスポーツドリンクかな?」

「全然違うじゃねえか。誰だって後者の方がいいに決まってんじゃん」

「そ。だからあんたを襲っ……誘惑したわけさ」

「いやもう襲ったって言っていいから…………でも何で俺なんだ? あれか、俺ならお前の正体を言いふらす相手もいないとかそういう」

「違うよ」

「ん? じゃあ何でだ?」

「…………この尻尾さ、あたしがそういう事をしたいと思った相手にしか見えないんだ」

「え?」

「つまりね、あたしはあんたが好きなの」

「………………そういう冗談とかはいいから」

「冗談に聞こえた?」

「…………」

 沈黙が流れる。
 いや、ちっとも考えなかったわけじゃない。もしかしたら、ぐらいは。
が、やっぱり俺なんかにそんなのはないだろうという思いの方が強かった。



128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 21:41:51.81 ID:QZ6Nx9CAO

「サキュバスっていっても人間の倫理観はあるし、誰でもいいってわけじゃないって。あんただから、比企谷八幡だからあたしはあんたとしたいって思ったんだよ」

「そ、そうか…………その、ありがとう」

「あれ、ずいぶん簡単に信じるね。いつものあんたならもっと疑ってかかりそうだけど」

「身体まで重ねておいてさすがにそれはないだろ。騙す利点が見当たらない」

「ふふ、まさに身を以て証明したわけだね」

「上手いこと言ったつもりかよ…………で、その、お前は身体大丈夫なのか? 初めての時って痛いんだろ?」

「ああ、それなら平気。ちょっとチクッとしたけど気持ちいい方が上回ってたし。身体も能力もエロ方面に特化しちゃってるみたいなんだ」

「そっか。なら良かった」

「あんた優しいね。自分を襲った相手を心配なんて」

「そんなんじゃねえよ」

「ふふ…………で、どう思った? あたしのこと」

「え?」

「あたしが人間じゃなかったことについて、どう思ったかな? 怖かったりする?」

 少し笑いながら川崎は俺に問うてくる。だけど目の奥にある不安そうな光を俺は見逃さなかった。
 それはそうだろう。ある日突然自分が普通の人間じゃないことを理解したのだ。しかも味方はいない。
 発狂して自暴自棄になったっておかしくはないのだ。



129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 21:42:52.55 ID:QZ6Nx9CAO

「えっと、自分勝手な事を言って申し訳ないんだけどさ」

「…………うん」

 川崎の表情が強張る。何を言われると思ってるのだろうか?
 俺は少しおどけて言葉を放つ。

「お前がサキュバスで、良かったなって」

「え……?」

「だってそうじゃなかったら俺がお前の尻尾を見ることもなかったし、今日みたいなことも起こらなかっただろ? きっかけになったんだったら、その、嬉しいかなって」

「…………あたしのこと、怖くないの?」

「俺は普通の人間だって怖えからな。そういった意味じゃサキュバスってのは俺にとって怖がる理由にならん」

「何それ」

 川崎はフフッと柔らかく笑う。不覚にもその自然な笑顔に俺はドキッとしてしまった。
 思わず顔を逸らして軽口を叩く。

「それにほら、俺はお前の奴隷になったんだからさ、御主人様を怖がるわけにもいかんだろ?」

「あんた…………本気なの? 別に嫌なら取りやめてもいいんだよ。呪ったりとかしないし」

「もう呪われてるよ」

「えっ?」

「お前の、虜になっちまってる」

「!!」

「こう、単純かもしれねえけどさ…………好きって言ってくれて、身体重ねて、すっかり心を奪われちまった」



130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 21:43:49.47 ID:QZ6Nx9CAO

「ほ、ほんとに!?」

「その、性欲と恋心をごっちゃにしちまってる面もあるけど…………少なくとも川崎のことが気になってるのは確かだし」

「そ、そう」

「でも、なんで俺なんだ? 俺ってお前に好かれるようなことしてないだろ。いや、お前に限らないけど」

「そんなことない。スカラシップの件からあんたのことが気になってて、ずっとあたしは比企谷の事を見てた。あんたは、良い男だよ」

 まっすぐに俺を見ながら川崎は言う。
 思わず沈黙してしまったが、川崎も自分の言葉が恥ずかしかったのか押し黙ってしまった。
 気まずい、というわけではないが、照れくさい雰囲気が流れる。
 そこで風呂場から浴槽に湯を張り終わった事を知らせるアラームが鳴った。そういやタイマーセットしといたんだっけ。

「風呂が沸いたみたいだな。川崎、先に入って来いよ。御主人様優先だ」

「何言ってんの。奴隷だったら御主人様の背中を洗うくらいしなって」

「え」

「一緒に入るよ」

 立ち上がった川崎は悪戯っぽく笑い、俺にそう言って誘うように手を伸ばしてきた。



138: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 22:04:46.30 ID:sC8hNztAO

 鞄から着替え一式を持った川崎に引っ張られ、俺は脱衣場にやってくる。

「…………というかなんであんたそんなに緊張してんの? もうセックスまでしたのに」

「いや、女の子と風呂に入るってのはまた違うだろ…………」

「嫌なわけじゃないんだよね?」

「そりゃな。恥ずかしいとかは思ってもそれはない」

「ふふ、だったらあたしみたいにさっさと開き直った方が楽になれるよ」

「んな簡単に行くかよ…………俺がどんなに女に縁がない人生を送ってきたか知らねえだろ」

「雪ノ下や由比ヶ浜がいるじゃない」

「あいつらとはそういう関係になることはないからな。ノーカンだろ」

「わかんないよ、あたしとだってこうなることなんか予想出来なかったでしょ」

「ん、まあそれはそうなんだが…………でもお前の方は外見もいいし男と付き合ったことはないのか?」

「ないよ。言い寄られたことはあるけど、自分から好きになったのは比企谷が初めて」

「そ、そうか…………ありがとな、こんな目が腐っててひねくれた性格の俺なんかを」

「あんまり自分を貶めないでよ…………あ、ちょっと手を貸して」

「あん? ああ」



139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 22:05:37.20 ID:sC8hNztAO

 俺が右手を川崎に差し出すと、川崎はその手を掴んで自分の胸に触れさせた。
 服の上からでもその柔らかさはしっかりと伝わってくる。

「! お、おい!?」

「開き直るためにも、あんたには早いとこ女の身体に慣れてもらわないとね。ほら、遠慮しないで」

 川崎が俺の手を間に挟みながら自分の胸を揉む。
 つまり俺の手にその感触が伝わるわけで。
 もう川崎が手を動かしていないのに俺は川崎の胸を揉み続けた。

「んっ…………ねえ、服の上からじゃなくて直接触ってみたくない?」

「あ、ああ」

「なら、早く服脱いでお風呂入ろ。いっぱい触らせてあげるから」

 そう言って川崎は俺から離れ、するすると服を脱ぎ始める。
 俺も慌てて自分の服に手を掛けた。
 やがて全裸になった俺達が向かい合う形になる。

「ふふ、あんた意外といい身体してるね。これも大きいし」

 きゅっと俺の股間で屹立したものを掴まれ、俺は声を上げそうになる。

「お前は……予想通りスタイルいいよな。女だって憧れるんじゃねえか、それ」

「一応努力はしてるからね…………さ、入ろ」

 川崎に促され、俺達は風呂場へと入っていった。



148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 00:51:10.01 ID:ok1c3C4AO

 川崎が率先して入ったため、その後ろ姿を眺めながら俺は浴室に入ることになる。
 髪をアップにして結んでいるために晒されているうなじ。白い背中。丸くて肉のついたお尻。すらりと伸びた脚。
 それらを前にして冷静でいられるほど俺は枯れてはいない。
 しかしどうにか理性を完全に失うことはなく、何とか川崎を後ろから抱きしめるだけに留まることが出来た。

「わ…………なに、我慢出来なくなった?」

「…………」

 俺はそれに無言で返し、腹に回している腕に力を込める。

「ふふ、いいよ。あたしの身体、好きにして」

 そう言って川崎は俺の両手を掴み、胸に持ってこさせた。
 俺はもう遠慮せず、両手で川崎の胸を揉みしだく。
 それは柔らかくて張りがあって、力を入れると簡単に指が沈むのに押し返してくる弾力がある。
 俺は夢中になって川崎の胸を揉み続けた。

「んんっ…………」

 川崎が艶っぽく呻く。
 上気したのか肌が少し桃色になっている。俺はそのうなじに唇を付けて強く吸う。

「あん……っ」

 ぴくんと身体を震わせたあと、川崎は後ろ手に俺の首に腕を回して首を捻り、舌を突き出してくる。
 俺はその舌にむしゃぶりついた。



149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 00:52:29.65 ID:ok1c3C4AO

 舌を激しく絡め合い、唾液を啜る。
 またこの唾液に何か仕掛けてあろうとも構わない。俺はその啜ったものをこくこくと喉を鳴らして飲み込んでいく。

「んうっ!」

 今度は俺が呻き声を上げた。
 川崎が空いている手で俺の肉棒を握ってきたのだ。

「ん、すごくガチガチに固くなってる。やっぱりまだまだ出し足りないんだね」

 俺の首に回していた腕を下ろし、両手で様々にいじってくる。
 撫で回し、揉み、握り、しごく。
 お尻に押し付けて亀頭を擦られ、情けない声を上げてしまう。

「ふふ、気持ちよさそうだね。このまま一回出しちゃおっか」

 川崎の手の動きが激しくなる。
 左手で先っぽを包み込むようにしながら手の平で擦り、右手で竿を激しくしごく。後ろ手にも関わらず実に巧みな動きだった。

「あっ、あっ、あっ」

「ほら、あたしの手に出しちゃって。あたしのおっぱい揉みながら、びゅっびゅってたくさん射精しよ」

「あ……あ……あうっ! うっ! うっ!」

 俺は身体を震わせながら川崎の手に精を放つ。
 イった瞬間に川崎が手の動きを止めたので、自ら腰を振って次々と精液を吐き出した。



150: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 00:53:00.11 ID:ok1c3C4AO

 すべて出し終え、膝がガクガクして崩れ落ちそうになるのをなんとか堪える。
 少しだけ川崎の身体に寄りかかるようにしながら、俺は荒い呼吸を整えようとした。

「ふふ、今日三回目なのにいっぱい出たね。勢いも凄くて手が押し戻されそうだったよ」

 川崎は精液でどろどろになった左手を俺に見せ付け、そのまま口元に持っていって舐め取り始める。
 その様子にまた興奮しそうになり、俺は慌てて身体を離そうとした。
 が、川崎の右腕が俺の腰に巻き付いて逃げないようにしてくる。
 まあ力付くで逃げようと思えば逃げられるのだが、そこまでする理由もない。俺はそのままの体勢を維持した。

「ん……おいし…………こっちの残りも、全部もらっちゃうから」

 そう言って川崎は振り向いてその場にしゃがみ込み、精液にまみれた肉棒に舌を這わし始める。
 咄嗟に口に手を当てて声を出すのを抑えたが、快感の電流が全身を駆けめぐるのは止められない。
 こびり付いた精液をすべて舐め取られた時にはもう出す前の硬度を取り戻していた。
 そしてそのそそり立ったモノの先端を口に含まれる。
 慌てて止めようとしたがすでに遅く、尿道に残ったものを思いっきり吸い出された。



151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 00:53:41.10 ID:ok1c3C4AO

「ああっ! あっ! あっ!」

「ん……っく…………ふふ、おっきなかたまり、残ってた……」

 上気した顔で俺を見詰めながら嬉しそうに言う。
 すでに口内の精液は飲み干してしまったようだ。

「今度はちゃんとあんたのイキ顔も見れたしね。可愛かったよ」

「…………悪いな、キモい表情見せちまって」

「可愛かったって言ってるじゃないのさ」

「男に対しては誉め言葉じゃないからな、それ」

「ふふ、照れない照れない。さ、まずは身体洗おっか。比企谷、そこに座りなよ。あたしが洗ってあげる」

「え、でも」

「いいから。奴隷を気遣うのも御主人様の務めさ」

「えっと…………じゃあ、頼む」

「ん」

 川崎が立ち上がるのと入れ替えで俺は椅子に腰掛けた。



159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 20:56:56.92 ID:ok1c3C4AO

「じゃ、まずは頭からね。シャンプーはどれ使ってるの?」

「その右から二番目の、そう、それ。リンスいらないやつだから」

「わかった。じゃ、お湯かけるよ」

「おう」

 川崎がシャワーのノズルを手に取り、栓をひねって温度を確かめた後に俺の髪の毛をお湯で濡らしていく。
 シャンプーの液を手に出し、泡立てて俺の髪に塗り込みながら揉むように洗い始めた。

「お客様、かゆいところはございませんか?」

「…………いや、ないです」

「あれ、どうしたの? 声が震えてない?」

「あー…………ちょっと感無量になってて……まさか俺が女子に頭洗ってもらえることがあるなんてさ。正直感動で泣きそうだ」

「何それ、大袈裟なんだから。でも、ま、あんたがあたしの性奴隷で居続けるならまたしてあげるよ…………んじゃ、流すから目を開けないでね」

「おう」

 川崎は俺の髪を梳きながら泡をシャワーで洗い流していく。

「ん、おっけ。次は身体だね、スポンジとボディソープはこれでいいのかな?」

「ああ。まあ男の肌なんてガサツなもんだし適当でいいから」

「わかった。あたしの好きにさせてもらうよ」



160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 20:57:58.35 ID:ok1c3C4AO

 スポンジを泡立て、首回りから洗い始める。
 耳の後ろまできっちりやってくるあたり、几帳面さが窺えた。
 というか。

「髪の時にも思ったけどお前手慣れてんな」

「弟妹達がいるからね、あたしが世話してたから」

「そういやお前長女だったな。大変だったろ」

「ううん。世話するの好きだし」

「それでもさ、あまり人に甘えるとか出来なかったんじゃねえか?」

「ん……そりゃ、ね」

「えっと、その……もし、俺なんかで良ければ、なんだけど…………」

「?」

「あ、甘えてくれても、いいからな」

 ぴたりと川崎の動きが止まる。
 というか俺は何を言ってるんだ。あとで思い出して悶えること請け合いの台詞じゃねえか。

「か、川崎、今のは…………」

「ありがとう」

 俺が何か言う前に川崎は言葉を放ち、首に腕を回して抱きついてくる。
 うなじ辺りに胸が押し付けられるが、今は何となく欲情せず、そっと川崎の手に自分のを重ねた。

「ふふ、やっぱり比企谷は良い男だよ」

「…………そんなんじゃねえよ。奴隷として当然だろ」

「御主人様を甘えさせる奴隷なんて他のどこにいるのやら」

 クスッと川崎は笑って身体を離す。



161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 20:59:47.95 ID:ok1c3C4AO

 そのまま再びスポンジで俺の背中を洗い始める。

「本当はさ」

「ん?」

「本当はこんなことしなくても綺麗に出来るんだ」

「どういうことだ?」

「身体の表面に付着した不必要なものや汚れをはじき飛ばすことが出来るんだよ。サキュバスの力で」

「それ、サキュバス関係あるのか?」

「あるよ。外にいるときに突然したくなっても身体が汚いと気分なくすかもしれないでしょ。そういう時に、ね」

「ね、って言われてもな…………今はそうしないのか?」

「この方がいいでしょ?」

「う…………そりゃ、な」

「だからこんな洗い方したって最後はちゃんと綺麗に出来るよ」

 川崎はそう言っていきなり俺の腹辺りに腕を回して抱き付き、胸を押し付けて身体を上下させる。
 むにゅむにゅと柔らかく押し潰された双丘が俺の背中を這い回った。

「うわ、わわっ…………」

 未知の感覚に思わず声が出る。

「ふふ、こんな風におっぱいで全身洗ってあげようか?」

「ぜ、全身って……」

「胸やおなかはおんなじようにしてさ。腕や脚、チンポは石鹸でぬるぬるになったおっぱいの間に挟んでごしごし擦ってあげる。どう?」



162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 21:01:10.03 ID:ok1c3C4AO

 溜まってる時だったら台詞だけで射精しかねない言葉を耳元で囁かれた。
 現に俺の肉棒はギンギンにそびえ立ってしまっているし。
 でも。

「…………いや、今回はいい」

「あれ? こういうの好きじゃない?」

「そうじゃなくて、その…………何でもかんでも今日一日で叶ってしまうのは何か勿体ねえっていうか……」

「そう? じゃ、次のお楽しみに取っとこうか」

 川崎は押し付けていた身体を離し、スポンジでの洗いを再開した。
 正直なところ、この普通に洗ってもらっているという行為ですら勿体ないと思っている。
 俺明日死ぬんじゃね?
 もしくは一生分の運を使い切ったとか。
 ちょっと戦々恐々としている間に腕や脚、身体の前面までスポンジで洗われ、シャワーで石鹸を流されていく。

「はい、終わり。ついでにやっとこうか」

 何を、と聞く前に全身に一瞬だけ何かが駆け抜ける感覚がした。
 ひょっとしてこれがサキュバスの力で身体を綺麗にするというやつだろうか。

「おっけ。じゃ、湯船入ろ」

「あれ、お前は洗わなくていいのか?」

「ふふ、あたしの身体を洗いたいの? それとも触りたいの?」

「う…………さ、触りたい、です」



163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 21:02:34.25 ID:ok1c3C4AO

「もうあたしは能力で綺麗にしたから、湯船の中でいっぱい触っていいよ。あんたの身体にもたれかかりたいな」

「わ、わかった」

 俺は立ち上がって湯船に入り、座り込んで脚を広げる。
 川崎も続いて入り、俺の脚の間に腰を下ろして俺に体重を預けてきた。

「…………」

「どうしたの?」

「いや。おっぱいってお湯に浮くんだなって」

「ああ、そうね。だから湯船に浸かってる時は大分肩とか楽かな」

「持つものの悩みってか」

「大きくて得だったことはあんまりないけど……比企谷が喜んでくれるならそれだけでプラスかな? どう、大きいの、好き?」

「ああ。大好きだ」

 そう言って腋の間から腕を通し、両の胸を鷲掴みにする。

「んっ…………なら、大きくて、良かった。好きなだけ、触って…………」

「ああ」

 俺は盛んに指を動かし、手の平に伝わる柔らかさを思う存分に楽しんだ。



179: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 21:35:51.26 ID:lOU35pNAO

「はあ…………」

 思わず溜め息が出た。
 俺は現在Tシャツにトランクスの格好でリビングのソファーで横になっているのだが。

「どしたの?」

 頭上から声がかかる。
 俺に膝枕をしてくれてるパジャマ姿の川崎の声だ。

「いや、ようやく意識もはっきりしてきたかなって」

「まったく。おっぱい揉んでたらのぼせる直前になるまで気付かないなんて…………どんだけ間抜けなのさ」

「違えよ。あの時お前が俺のモノを尻尾でくるんで優しくしごいてきただろ。あれが気持ち良かったからそのせいで頭がぼうっとなってるんだと思ったんだよ」

「へえ、そんなに気持ち良かったんだ」

 そう言って川崎は尻尾の先でつんつんとトランクスの上から俺の肉棒を突っつく。
 確かめるまでもなくそれはバキバキに固くなっているのだが。

「これなら夜は期待できそうだね」

「あー……いや、さすがに今日はもう…………いくらヤりたい盛りの男子高校生だからって短時間で三回も出したら出るもんも出ねえよ」

「………………」

 俺が言った瞬間、すうっと川崎の目が細まる。怖っ。
 でも無理なもんは無理だって。



180: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 21:36:28.48 ID:lOU35pNAO

「ま、いいや。とりあえずあんたの部屋に行こ。もう体調は平気なんでしょ?」

「え? ああ。なら歯を磨くか。よっと」

「それなら大丈夫」

「えっ…………んむ」

 身体を起こした俺に顔を寄せ、唇を重ねたかと思うとすぐに舌をねじ込んできた。
 くちゅり、と口内を一回り舐め上げられてから離れる。

「何を…………あれ?」

 口の中が物凄いスッキリしてる。まるで歯を磨いたあとのようだ。
 これはあれか。身体を綺麗にするという能力の一種か。
 便利過ぎだろサキュバス。一家に一台欲しいぞ。

「さ、行くよ」

「…………おう」

 川崎に促されて立ち上がり、俺達は部屋に向かう。
 もう今日は寝るつもりなのか?
 ていうか一緒に寝るのか?
 色々な疑問を抱えながら俺は自室のドアを開けて脚を踏み入れた。



199: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 22:34:56.06 ID:EUeNV3lAO

 何をするつもりなのか川崎の様子を窺うと、川崎はポスンとベッドに腰掛けた。
 風呂上がりでパジャマ姿の女子が俺のベッドに座っているというシチュエーションは実に俺の動悸を激しくさせる。
 いや、確かにもう身体まで重ねた関係だけどさ。昨日までちっとも女に縁がなかった俺にはまだ気恥ずかしさや照れ臭さがあるのも仕方ないだろ?

「何してんの? 座んなよ」

 そう言って川崎はポンポンと自分のすぐ横を手で叩く。

「お、おう」

 俺は少し距離を開けて腰掛けた。
 が、川崎はすぐにその距離を無くして身体を寄せてき、俺の肩に頭を乗せてくる。
 思わず身体を引きそうになったが、その前に川崎が俺の腕に自分のを絡めて逃がさないようにしてきた。
 くっ! 良い匂い! 柔らかい!
 今はいつもポニーテールにしてる髪を下ろしているので大人っぽいイメージが増してるし、俺の内心は大混乱を起こしている。

「ねえ、比企谷」

「な、何だ?」

「あんたさ、あたしの性奴隷だって自覚あんの?」

「え、え?」



200: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 22:36:40.59 ID:EUeNV3lAO

「性奴隷だったらさ、あたしがしたいと言ったら黙ってズボン下ろして勃たせなって。そんであたしを犯して精液たっぷり飲ませてくれりゃいいの。上の口からも、下の口からも」

「………………」

 まるで恋人同士がいちゃつくみたいな体勢なのに言ってることはすげえ。
 しかしそのギャップのおかげで緊張していたのが少しは落ち着いてきた。

「いや、しかし出ねえもんは仕方ないだろ。そりゃ勃ちはするけどさ」

「でもさ、しごかれたら気持ち良かったんでしょ?」

「それは……………まあ、な」

「じゃ、服脱いで横になんな」

「え?」

「早く」

 川崎は身体を離してそう促してくる。
 いや、何されても出ないって。川崎のアソコも口も手も、気持ち良すぎてものすげえ量が出たもん。もう金玉の中は空っぽだってば。
 しかしどうも川崎は納得していないらしい。こうなったら身体で証明してやるぜ! 俺の身体だけど。
 俺は言う通りにTシャツとトランクスを脱いで勃起した肉棒をさらけ出し、ベッドに横になる。
 川崎も全裸になり、俺の足の間に身体を移動させて俺のふくらはぎ辺りを掴んでグイッと持ち上げた。

「お、おい!」

「ふふ、いい格好だね」



201: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 22:37:54.38 ID:EUeNV3lAO

 局部はおろか、もしかしたら尻の穴まで見られているかもしれない。
 恥辱で身体がかっと熱くなってしまう。

「ほら、自分で抱えなって」

「え…………」

「膝裏に自分の腕を通して足を大きく広げるんだよ。早くしな」

 そう言って川崎はさらに俺の足をぐいぐいと上半身の方に押してくる。
 何で。
 何で俺は川崎の言葉に従ってしまうんだ?
 いや、わかってる。
 わかりたくないがわかってる。
 俺は川崎の命令に従う事に興奮を覚えてしまっているのだ。
 恥ずかしいのに、止まらない。腕を膝裏に通し、足を広げる。

「ふふ、良い子だね。ごほうび、あげる」

 川崎は俺の足の付け根の間に顔を埋め、陰嚢をれろりと舐めてきた。
 生暖かい感触に声が出そうになる。何度も舌が這い、コロコロと玉を転がされて、必死に声を抑える。
 が、口に含まれてじゅるじゅると吸われた時にはもう我慢出来ず、声をあげてしまった。

「あっ……ああああっ…………」

「ふふ、気持ちいいんだね。いっぱいしてあげるよ」

 左右両方の玉を散々舌と口内で刺激され、俺は呼吸を乱しながら喘ぐ。
 川崎の唾液でふやけてしまうくらい思う存分にしゃぶられてしまった。



202: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 22:39:35.05 ID:EUeNV3lAO

 …………唾液?
 俺はふと思い当たり、ぼうっとする頭で必死に思考して自分の身体を確認する。
 肉棒の先端からは先走りの汁が溢れ出ており、ぽたぽたと垂れて俺の腹を濡らしていた。
 射精を。求めてる。
 精力が。回復してる。
 むしろ、しばらくオナ禁したあとのように溜まりまくってるみたいだ。

「サキュバスだったらこのくらい出来て当然だよ」

 俺の考えを読んだか、川崎が身体を起こしながらそう言ってた。
 サキュバスの唾液にはそういう精力回復の効果もあるのか。
 いや、この際それはもうどうでもいい。
 今、俺の身体には狂おしいほどの射精への欲求が渦巻いている。

「でもまだ出せないようにしてるよ。たっぷり我慢した方が濃くて美味しくなるからね」

 くっ! 悪魔かこいつは!
 あ、サキュバスって悪魔でしたねそういえば。

「かっ、川崎っ…………出したいっ…………出させて、くれっ……」

「ふうん、そんなに出したいんだ?」

 俺の懇願に川崎は楽しそうに笑いながら俺の顔を覗き込んでくる。
 出したいに決まってるじゃないか。今すぐこの場でしごいて射精したいくらいだ。
 禁じられてるだろうからしないけど。今は川崎の言いなりになるしかない。



203: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 22:43:36.48 ID:EUeNV3lAO

「『俺は』」

「え……?」

「『俺は』」

 一瞬何のことかわからなかったが、すぐに理解した。
 言わせたいことがあるから言えと言ってるのだ。

「お、俺はっ……」

「『川崎沙希さんのための』」

「川崎、沙希さんの、ためのっ……」

「『精液製造機兼性奴隷です』」

「せ、精液製造機、兼、性奴隷、ですっ……」

「『沙希さんのためだけに頑張って作った精液を』」

「さ、沙希さんのためだけに、頑張って作った精液、をっ……」

「『飲んでください。味わってください』」

「の、飲んで、くださいっ…………味わって、くださいっ………」

「ん。良く言えました」

 川崎はちゅ、と俺の頬にキスをして俺の身体を起こさせ、今度は自分が横になって足をM字に広げて局部を見せつけてくる。
 そこはもうぐっしょりに濡れていた。

「ここであんたの精液、飲んであげる。この穴の一番奥に、あんたの射精できない呪いを解くスイッチがあるよ。でも指じゃ届かないかもね」

 俺は無言で川崎の身体にのしかかるようにし、肉棒を押し当てて突っ込もうとする。
 が、滑ってなかなか上手く入らない。考えてみれば俺から入れたことはないしな。

「ほら…………もう、焦らないで」

 川崎が手を伸ばして肉棒を掴み、穴の位置まで導いてくれた。
 俺は逸る気を抑えて、ずれないようにしながらゆっくりと腰を沈めていき、川崎の中に入っていく。



224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/09(月) 20:01:53.89 ID:eCS1BUUAO

 早く射精して気持ち良くなりたい。けど、川崎の中をもっとじっくり感じていたい。
 贅沢な二つの悩みがせめぎ合い、俺は後者を選んだ。
 時間をかけて川崎の柔肉を肉棒で押し分けていく。

「ん……はぁ…………おっきいの、入ってきてるぅ…………」

 川崎が艶っぽい声をあげる。
 やがて肉棒が根元まで埋まり、亀頭が一番奥まで到達した。

「きたっ…………子宮口っ……当たってる…………もっと、ぐりぐりしていいよ」

「え……?」

「……ん? どうしたの……?」

「いや……女って本当は奥を突かれても気持ち良くないって…………むしろ痛かったりするって聞いたことあるんだけど…………」

「ふふ、普通の女だったらそうかもしれないね」

「え、あっ……」

「大丈夫、あたしは凄く気持ちいいから…………好きなだけ、壊れるくらいいっぱい突いて…………その代わり」

 川崎が俺の首に腕を回してぐいっと抱き寄せる。
 身体が密着して互いの肩に顎を乗せるような体勢になり、耳元で囁いてきた。

「奥、突くたびにさ、あたしの名前呼んで…………沙希、って呼びながら突いて……」



225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/09(月) 20:04:56.43 ID:eCS1BUUAO

「ああ」

 俺は短く返事をし、そのままゆっくりと腰を動かして肉棒を出し入れし始める。

「沙希…………沙希…………」

 深く埋めて奥に届くたびに俺は川崎の名前を呼ぶ。
 きゅっと川崎の俺を抱きしめる腕の力が少し強くなる。
 幾度も抽送を繰り返し、段々要領を覚えてきた。
 動かしやすい角度や、逆に抵抗はあるもののより強い快感を得られる角度。どのくらいまで腰を引いても抜けないか。
 それらを理解し始めつつ、俺は僅かにペースを早める。

「沙希……沙希……沙希……」

「んっ……ああ……気持ち、いい…………ね、出そうになったら、あたしの中に出す、って言いながら出して…………全部、おなかの奥で受け止めてあげるから…………」

「わかったっ…………沙希っ……沙希っ……沙希っ……」

 気持ち良い。気持ち良い。
 腰を引くと逃がさないというように襞が肉棒に絡み付き、逆に奥を突くと嬉しそうにきゅっきゅっと締め付けてくる。
 俺は僅かずつ動きを早めていき、手をついて身体を少し起こした。
 動きやすくなるためと、川崎の顔を見たかったからだ。

「あっ……あっ……あんっ……ふふ、あたしの中、気持ちいい?」

「ああ、良すぎて、理性飛びそうだ。沙希っ、沙希っ」



226: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/09(月) 20:06:13.27 ID:eCS1BUUAO

「遠慮しないで。あんたのしたいようにしてっ…………あんたになら、何されても、気持ちいいから…………あんっ……」

「沙希っ、沙希っ、沙希っ、沙希っ」

 パンパンと肉を打ち付ける音が下半身で響く。
 どんどん俺の理性が剥がされていき、本能のままに腰を振る。
 絶頂が近い。俺は一気に速度を上げた。

「沙希っ! 沙希っ! 沙希っ! 沙希っ! もう、出るっ! 沙希の中にっ、出すっ!」

「うん、いいよ! 中に出して! 思いっ切り気持ち良くなって!」

 俺はもう川崎の膣内に精液を注ぎ込むこと以外に何も考えられなくなった。
 身体が勝手に動くままに腰を振り、思考する前に口が言葉を発する。

「沙希っ! 沙希っ! 気持ち良いっ! 出るっ! 沙希の中にっ! 精液、出ちまうっ!」

「出して! 八幡の精液! あたしの中に出してっ!」

 川崎も俺を名前で呼び、俺の快感がさらに高みへと押し上げられる。
 全身を駆け巡っていた快感の電流が一度脳に集まってから下半身へと伝わり、股間部で爆発した。



227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/09(月) 20:13:14.01 ID:eCS1BUUAO

「あっ! あっ! あ、う、う…………うあああっ! あっ! 出てるっ! 精液! 沙希の中で出してるっ! 沙希にっ、中出ししてるっ! 沙希っ! 沙希ぃっ!」

「あんっ! あっ! あっ! な、何これっ!? さっきより全然、凄っ…………濃いっ…………美味しっ…………こんなの、無理っ……!」

 びゅるびゅると物凄い量の精液が鈴口から我先にと飛び出る。
 当然一度だけで終わるはずもなく、俺は腰を振りたくって何度も川崎の膣内で射精を繰り返した。

「沙希っ…………沙希っ…………」

 最後の一滴まで注ぎ込むべく、小刻みに腰を揺する。
 ぐりぐりと亀頭を子宮口に押し付けるのが気持ち良くてたまらない。
 もはや俺は今までにない絶頂の快感のあまり、思考が停止していた。

「沙希……沙希……好きだ…………」

「んっ……あんっ……………………え?」

「沙希……沙希…………性奴隷でもいい…………都合のいい道具扱いでも構わねえから…………俺を、沙希のそばに居させてくれ…………沙希……沙希……」

「ちょ、ちょっと、駄目っ! 中に出されて、奥、突かれながら、そんなこと言われたら、あたし、あたし…………あ、あ、あ」

「沙希……沙希ぃ…………愛してる……」

「あっ! あっ! ああああんっ! あんっ!」



228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/09(月) 20:14:54.72 ID:eCS1BUUAO

 俺の下で川崎の身体がびくんっ、と跳ねる。
 が、身体を痙攣させながら絶頂の余韻に浸る俺にそれを気にしている余裕はない。
 先程のように騎乗位でなく、自分で好きなように動いてでの射精だったせいか、先程よりもはるかに快感が大きかったのだ。
 そのままびくんびくんと身体を震わせている川崎の身体にゆっくりと覆い被さる。体温が、心地良い。
 しばらくの間そうしていて、ようやく落ち着いてきた俺は身体を起こして川崎の中から肉棒を引き抜こうとした。
 が、咄嗟に川崎の脚が俺の腰に巻かれてがっしりと絡み付き、両腕も背中に回されて引き寄せられる。

「だめぇ……まだ、離れないでぇ…………」

「…………!!」

 な、なんだ今の甘ったるい声?
 川崎?

「体重かけていいから…………ぎゅってしてぇ…………」

 いつもの感じからはとても想像の付かなかった声音に戸惑ってしまった。
 が、俺がそんなふうにしてしまったのかもしれないと思うと嬉しくなってくる。頬擦りをしてきたので顔が見れないのが実に残念だ。
 俺は片腕を川崎の首に回して抱き締め、もう片手で頭を撫でてやった。



244: ◆zO7AQfurSQ 2015/11/15(日) 19:09:40.31 ID:QMvsYolAO

「ん…………」

 そうしている間でも川崎はじっとしていない。
 手は俺の背中を撫で回し、身体を揺すって肌を擦り付けてくる。まるで動物がマーキングしているかのようだ。
 というか俺が落ち着かねえ。だって川崎の肌、柔らかくてすべすべで、吸い付いてくるみたいなんだもの! 性的な意味でなく気持ちいい。
 いや、下半身は繋がりっぱなしで揺すられると刺激されるからそっちは性的な意味で気持ちいいんだけど。
 しばらくして満足したか、川崎はようやく身体の動きを止める。

「はあ…………ね、比企谷」

「ん?」

「どうだった? 自分で好きなように動いて、あたしに精液中出しするの、気持ち良かった?」

「っ…………!」

「んっ……ふふ、今あたしの中でまだおっきいまんまのチンポがピクッてしたよ」

「そりゃ、そんなこと耳元で囁かれたら……」

「ふふ、で、どうだったの?」

「…………言わなきゃ駄目か?」

「比企谷の口から聞かせてよ」

「…………メシ前にやったのより、気持ち良かった。たぶん今までの人生で一番気持ち良くて幸福な瞬間だったと思う」

「ん、嬉しい」

 川崎は頬擦りを止め、俺の頬にキスをしてくる。



245: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/15(日) 19:10:45.37 ID:QMvsYolAO

「はあ……なんつーか、いいのかな…………?」

「ん、何が?」

「俺みたいなのが、こんな良い思いをしちまってさ。俺明日死ぬんじゃね?」

「何言ってんのさ。そんな事言ってるととことん搾り取って今夜中に腹上死させるからね」

「怖えよ! でも、その……悪かったな」

「え?」

「いや、ほら、さっきも言ってたけど俺が好きなように動いたからさ、お前の事を考えてなくて、その…………」

「もしかしてあたしを気持ちよく出来なかった、なんて思ってる?」

「まあ…………」

「気付いてないの? あたしイったよ」

「えっ?」

「あんたに中出しされたあと、一番奥をチンポの先でぐりぐりされながらあんなこと言われちゃったらさ、イくに決まってるじゃない」

「…………」

 やべえ。覚えてない。
 何とかごまかそうとも思ったが、あとでもっと大変なことになるかもしれないのでここは素直に白状しておこう。

「その、すまん、あの時気持ち良すぎてさ、頭の中真っ白で、何も覚えてねえんだ」

「ふーん…………無意識に言ったってことはあんたの本心ってことだよね?」

「たぶん、な。その、俺は何て言ってたんだ?」

「ふふ、秘密」



246: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/15(日) 19:11:44.40 ID:QMvsYolAO

 そう言って川崎は抱き付く力を強くしてきた。気になるけど教えてくれそうにねえなこれは。
 俺はそれ以上問うのを止め、こっちも首に回した腕の力を強める。

「ん…………ね、比企谷。あんたのチンポ、あたしの口で綺麗にしてほしい?」

「…………して、ほしいです」

「うん、したげる。でもあたし、結構激しくイっちゃってさ、下半身がうまく動かないの。だからさ…………」

 顔を上げた俺に向かって、川崎はちょいちょいと自分の口に指を差す。
 俺は身体を起こして肉棒を川崎の中から引き抜き、そのまま川崎の口元に持っていく。

「あたしの顔、跨いで…………ふふ、硬くさせすぎ。反り返ってくわえにくいよ…………もっと身体倒しなって」

 言われるままに俺は前方に手を付いて四つん這いに近い体勢になる。
 亀頭を口に含まれたのを確認し、そのまま腰を沈めて根元まで川崎の口内に埋めた。
 よくよく考えれば、口で綺麗にしてもらうのに奥までくわえてもらう必要はない。さっきしてもらった時も舐めるのをメインでやっていたわけだし。
 しかし暖かい口内が心地良く、川崎も抵抗せずに受け入れたため、俺は構わずに奥まで突っ込んでしまったのだ。



247: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/15(日) 19:13:06.52 ID:QMvsYolAO

 ぐちゅぐちゅと音をさせながら吸われ、裏筋側に舌が這う。
 俺は声が出そうになるのを堪えながらその快感を堪能する。
 が、しばらくすると俺の腰を引き離すように川崎が手で押し返してきた。もしかして気付かないうちに喉奥でも突いてしまったのだろうか?
 ゆっくりと引き抜いていくが、強く吸われながら唇をぎゅむぎゅむと締め付けてくるのでついに声が出てしまった。しかもカリ首辺りまで引き抜いたところで腰を掴んでき、今度は引き寄せるようにしてくる。
 それに逆らわず、俺は再び腰を沈めて川崎の口内に肉棒を埋めた。
 その行為を何度も行い、いつの間にか俺は自分の意志で川崎の口内に肉棒を出し入れするのを繰り返す。
 まるで正常位でセックスしているかのような動きだ。犯す対象が川崎の性器でなく口だというだけで。
 とはいってもやはり好き放題に動くわけにはいかない。下手に勢いよく奥に突っ込んだら咽せてしまうだろうし。
 川崎の唇の輪で自分の肉棒をしごいているという淫靡な光景を見下ろしながら、俺はゆっくりと腰を上下させる。



248: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/15(日) 19:15:00.48 ID:QMvsYolAO

「はあ……ああ……川崎の口……気持ち、いい…………」

 締め付ける唇の力の強弱や舌の動きは実に巧みで、あっという間に射精感が高まっていってしまう。
 堪えられなくなる前に俺は慌てて川崎の口内から肉棒を引き抜く。

「あ…………どうしたの? このまんまあたしの口に出しても良かったのに」

「いや、その、咽せさせたりしたら悪いかなって」

「大丈夫だって。それとも」

 川崎は一度そこで言葉を切り、にっと笑う。

「またあたしのおまんこに出したい?」

「!!」

 突然飛び出た直接的な名称にドキッとしながらも俺は頷く。

「ああ……俺の奴隷チンポ、また御主人様まんこで包んでもらって、そのままイきたい」

「ん、いいよ。あんたのしゃぶってたらまた濡れてきちゃった。好きなだけ犯して、奴隷精液をあたしの中でぶちまけちゃいな」

 俺は身体を移動させて川崎の脚の間に割って入らせ、焦点を合わせて腰を進める。
 今度は滑ったり外したりすることもなく、すんなりと膣内に挿入できた。

「っ…………はあ…………柔らかい……なのにキツくてヌルヌルで…………気持ちいい……」

「んっ……あんたのは……熱くて……固いね…………感じるとこ…………ゴリゴリされて……気持ちいい…………」



249: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/15(日) 19:16:37.58 ID:QMvsYolAO

「すまん川崎っ……もう、イきたいっ…………出して、いいかっ?」

「いいよ。イくときの表情、あたしに見せながらイって」

「もう何回も見せてるけど…………そんなに見たいものなのか? 腐った目の俺なんかキモいだけだろ」

「ううん。本当に気持ちよさそうで、『ああ、あたしで気持ちよくなってくれてるんだ』って思えて、嬉しくなるのさ。だから、ね」

「わかった。俺のイくところ、見ててくれ」

「うん」

 俺は川崎の身体に覆い被さるようにし、一度キスをしてから少し離れて近距離を保つ。
 そのまま射精に向かうべく俺は腰を振り始めた。
 とはいっても元々限界に近かったのですぐにその時は訪れるのだが。

「あっ、あっ、川崎っ、もうイきそうっ、出すから! 全部、お前の中に出すから!」

「うん、いいよ! あたしの中でいっぱい気持ちよくなって!」

 川崎と視線が絡み合う。
 その瞬間、俺は絶頂に達する。

「あ……あ……あ……あうっ! うっ! ううっ!」

「んんっ! 熱っ……出てるっ……比企谷の精液、あたしの中で出てるっ……」

 今日何度目かの中出し。
 それでも勢いも量も衰えることなく、俺は心行くままにたっぷりと川崎に膣内射精した。



250: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/15(日) 19:19:04.90 ID:QMvsYolAO

「あっ……あっ……ああっ…………」

 俺は全身を痙攣させながら腰を揺すり、最後の一滴まで川崎の中に注ぎ込む。
 川崎も身体をくねらせながらそれを受け止め、艶っぽい声をあげている。が、突然目を閉じて歯を食いしばった。

「んっ、んっ、ん…………んんんっ!」

 くぐもった短い悲鳴と共に身体を震わせた。
 もしかして川崎もイったのだろうか?

「なあ、川…………あ、あれ?」

 急に腕の力が抜けていく。
 とっさに川崎の中から肉棒を抜き、何とか川崎の上に倒れず、すぐ横に突っ伏した。
 腕だけじゃない。全身にまともに力が入らない。
 といっても川崎に何かされたわけではなく、ただ体力の限界が来ただけのようだ。

「ふふ、そんなになるまで頑張ってくれたんだね。お疲れさま。もうちょっと話したいこととかあったけど、それは明日にして今日はもう寝ちゃおっか」

 川崎が俺の頬にキスをしてきた。
 そのまま俺との体勢を変え、寝ながら正面から抱き合う形になる。ただし、俺の顔が川崎の柔らかい胸に埋められているが。
 体力が底をついたせいかすでに頭がぼうっとして睡魔が襲ってきている。俺は背中に回した腕に少し力を込めた。

「お休み、沙希…………」

「ん、お休み、八幡」



262: ◆zO7AQfurSQ 2015/11/17(火) 22:35:22.61 ID:p13eJ0LAO

「ん…………」

 俺は微睡みの中、段々と意識を取り戻す。
 うっすら目を開けると見慣れた天井が視界に入り、下半身が気持ちいい。
 …………気持ちいい?
 その違和感と共に昨夜の記憶が蘇り、俺は瞬時に目覚めて掛け布団を捲る。
 そこには固く屹立した肉棒に舌を這わせている川崎がいた。

「お、おい…………うっ、ああっ」

 俺が何か言う前に川崎は肉棒の先端を口に含み、尿道口を舌先でほじくるように責めてくる。
 同時に右手で肉茎をしごかれ、左手で玉袋を揉まれ、あっという間に射精まで導かれた。どうやら起きる前にも相当責められていたようだ。

「あっ! あっ! あうっ! ううっ…………うっ……うっ……」

「んっ……んっ……」

 口内でどくっどくっと精液がぶちまけられ、川崎はそれを喉を鳴らしながら飲み込んでいく。
 全て出し切ったあとに尿道に残ったものまで吸い出され、丹念に肉棒全体を舌で綺麗に舐め尽くし、そこでようやく川崎は口から肉棒を解放した。
 射精後の快感の余韻と心地良い疲労感に包まれている俺の腕を伸ばさせ、それに頭を乗せて腕枕状態にし、身体を引っ付けてくる。

「おはよ、比企谷」

「ああ、おはよう川崎…………じゃなくて、朝っぱらから何やってんだ」



263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/17(火) 22:36:46.47 ID:p13eJ0LAO

「何って…………モーニングフェラ?」

「何で疑問形なんだよ」

「男って朝にそうやって起こされるのって嬉しくないの?」

「いや…………今回はむしろ戸惑いの方が大きいな。昨日まで童貞だったんだぞ俺は」

「じゃ、してほしいかほしくないかで言うと?」

「う……し、してほしい、です」

「ふふ」

 俺が目を逸らしながら答えると、川崎は笑いながら俺の身体を撫でるように手を這わせる。

「あたしが少し先に目を覚まして、こんなふうにしてたらあんたのが逞しくなっててさ」

 川崎は俺の下半身の方に手を伸ばし、通常の大きさに戻っている肉棒に触れてきた。

「それがピクピクしてて美味しそうだったから、つい、ね」

「健康な男子だったら朝には勃つものなんだよ…………」

「うん、知ってる。朝からこんなご馳走を用意してくれたからありがたくいただいたってわけ。美味しかったよ」

 ちゅ、と川崎は俺の頬にキスをしてくる。
 何と返していいかわからない俺は無言で川崎の頭を空いた手で撫で回した。



264: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/17(火) 22:37:58.37 ID:p13eJ0LAO

 気まずい、というわけではない。どちらかというと気恥ずかしい、みたいな空気が流れて俺は沈黙を貫きっぱなしだ。
 いや、そんな空気を感じているのは俺の方だけなのだろう。川崎は変わらずに俺に身体をすりすりと擦り付けてくる。
 表情は今にも鼻歌を歌い出しそうなほどにご機嫌に見えた。
 というかつい先日まではこんな表情を見たことがないよな。いつもぶっきらぼうな感じだったし。
 何というか、川崎のこんな表情を他のやつに知られたくない…………そんなことを思った俺の口が言葉を発する。

「なあ川崎」

「ん、なに?」

「…………その、昨晩みたいな弱音とかはなるべく吐かねえようにするからさ」

「?」

「お前の性奴隷は俺だけにしてくれ。頑張って、精液、作るから」

「え…………」

「…………」

 …………な、何を言ってるんだ俺は!?
 あくまでも俺達は主人と奴隷であって、恋人みたいなのではないというのに。
 言った直後に自分の言動を後悔していると、川崎が腕を回して強く抱き付いてくる。

「それはこっちのセリフさ。あんた以外に性奴隷を作るつもりはない代わりに、あんたからはたっぷり搾り取らせてもらうから、覚悟しときなよ」



271: ◆zO7AQfurSQ 2015/11/19(木) 20:23:57.91 ID:qocIDAaAO

 首に腕が回されて柔らかい身体が押し付けられる。
 先ほど出すものを出したので欲情はしないが、単純にドキドキしてしまう。俺は思い切って聞いてみた。

「か、川崎」

「ん、何?」

「そ、その……俺からも、抱きしめていいか?」

「…………は? もっとすごいこと色々してるのに今更そんなこと聞いてくるの?」

「いや、一応奴隷としての領分はわきまえようかなって…………」

「はあ……その心掛けはいいんだけどさ…………んじゃあたしの方から命令するよ。あたしを抱きしめて」

「わ、わかった」

「思いっきり、ぎゅってして」

「…………おう」

 俺は川崎に向き合い、枕にされている腕で頭を抱えて胸に抱き、もう片腕を背中に回して強く抱きしめる。
 足を互いに絡め合って身体を密着させた。

「ん…………あったかい……」

「痛くないか?」

「大丈夫……だから、そのままぎゅっとしてて……」

「ああ」

 俺は川崎をそのまま抱き締め続けた。
 時折顔を俺の胸に擦り付けてくるのがちょっとくすぐったい。



272: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 20:24:57.39 ID:qocIDAaAO

 結構な時間をその状態で過ごしてしまい、朝と呼べるか微妙な時刻になった頃に俺達はようやく身体を離して起き上がった。

「じゃ、朝ご飯食べよっか。昨日下拵えしといたからすぐに出来るよ」

「そうか、すげえな。ありがたくいただくぜ」

 脱ぎ散らかした服を纏い、リビングに降りる。
 すぐに川崎はキッチンへと向かい、朝食の準備を始めた。
 俺はカマクラのを用意しといてやるか。
 器に餌を盛ると、すぐに駆け寄ってきて食べだす。その頭を軽く撫でてからテーブルに着いた。

「お待たせ。あ、カマクラもごはん?」

「おう…………って、ずいぶん立派な朝食だな」

「そう? ま、手抜きよりいいでしょ。食べよ」

「ああ。いただきます」

「ん。いただきます」

 二人で手を合わせて箸を取り、食べ始める。

「やっぱり美味いな。経験だけじゃなくてセンスもあるんだろうな川崎って」

「ふふ、ありがと。そう言ってもらえると作った甲斐があるね」

 しばらくは食事に集中する。
 うーむ。毎日こんなメシが食える川崎家が羨ましいぞ。
 俺はあっという間にそれらを平らげてしまった。



273: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 20:26:36.93 ID:qocIDAaAO

「ふう、御馳走様。片付けくらいは俺がやるから」

「ん。じゃ、任せちゃおうかな。本当は後片付けまでが料理なんだけどね」

「世話になりっぱなしってのもあれだし、そもそもご主人様ばっかり働かせるなんて奴隷失格だからな」

「ふふ、よろしく」

 俺は二人分の食器を回収してキッチンに向かう。
 流しでスポンジと洗剤を使って食器を洗い、拭いて食器棚に並べていく。
 すべて洗い終えてリビングに戻ると、川崎はソファーで寛ぎながらカマクラを膝に乗せて頭を撫でていた。

「…………」

「あ、比企谷、お疲れさま…………どうしたの?」

「いや……なんか、絵になるなって思って」

「そう?」

「ああ。しかしいつの間に猫アレルギー治ったんだ?」

「ん、サキュバスになってからだね。というか身体そのものが頑丈になった気がするよ」

 川崎は俺の言葉に答えながらポンポンと自分の隣を叩く。
 そこに座れということなのだろう。俺は川崎の隣に腰を下ろした。



274: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 20:29:22.14 ID:qocIDAaAO

「他に肉体的な変化って何かあるのか? 病院で検査されたらマズいようなやつとか」

「たぶん無いね。普通に人間社会に溶け込めるようにはなっているはずさ」

「そうか、ならよかった。中世ヨーロッパみたいな魔女狩りとかあったら大変だからな」

「あれってさ、最初は本当に魔女っぽいのがいたんだろうね。あたしみたいな、さ」

「かもな…………まあ万が一周囲にバレてさ、それみたいに迫害されそうになって逃げるようなことになったら早めに言ってくれよな。ちゃんと準備しねえとならんし」

「え…………」

「何だよ?」

「いや、その、逃げるとき一緒に来るようなこと言ったから…………」

「は? 連れてってくれねえのか? 何のための奴隷だよ」

「ほ、本当に? 本当にそんなことになってもついてきてくれるの?」

「ご主人様ほっぽりだす奴隷がどこにいんだよ……………納得しない限り、来るなって言ってもついて行くぞ。勝手にいなくなっても探し続けるからな」

「…………」

 しばらく川崎は茫然とした表情をしていたが、突然ガバッと俺に抱きつき、胸に顔を埋める。
 カマクラが驚いて川崎の膝から飛び降りてしまった。



275: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 20:30:36.77 ID:qocIDAaAO

「おい、どうしたいきなり」

「だ、だってっ、あんたが、あんなこと、言うから」

 川崎は肩を震わせる。
 どうも泣いているようだ。

「お、おい、何で泣いてんだよ。俺が変なこと言ってしまったんなら謝るから……」

「違う。違うの。お願い、ぎゅってして」

「あ、ああ」

 川崎の態度に戸惑いながらも俺は川崎を抱きしめる。
 しばらくそうしながら頭を撫でていてやると、ようやく落ち着いたか川崎は顔を上げた。
 やはり泣いていたのか目が少し赤い。その目がそっと閉じられ、顎が上向く。
 …………これって、あれだよな…………なんかのトラップだったりしないよな?
 慣れないことに少しだけ疑心暗鬼になりながら俺は川崎に顔を近付けていく。
 どうやら正解だったようで、俺達の唇が重なると川崎の腕が俺の首に回り、強く押し付けてきた。

「………………」

「………………」

 唇が離れたあともしばらく近距離で見つめ合う。
 が、少しして川崎が身体を離して立ち上がった。

「じゃ、そろそろ帰ろっかな。あんまり長居してるとあんたの家族が帰ってくるかもしれないしね」

「そういやそうだな。小町が昼過ぎに帰ってくるんだった」



277: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 20:32:08.78 ID:qocIDAaAO

 どうやらさっきのはあまり触れてほしくないようだ。ならそれに従っとくか。
 俺も立ち上がり、リビング内を確認する。川崎のいた痕跡がないかどうかだ。
 自室は別にあとででもいいよな。

「よし、んじゃ送っていくぜ。ウチまでどうやって来たんだ?」

「一応バスだけど」

「じゃ、自転車で送っていこう。奴隷たるものアッシー君くらい出来ないとな。さすがに車ってわけにもいかないが」

「ううん。助かる」

 俺達は家を出て自転車に二人乗りをし、川崎家に向かう。
 その間は特に会話はなかったが、気まずくもなんともない。むしろ心地良い空気を俺は感じていた。



283: ◆zO7AQfurSQ 2015/11/21(土) 23:53:11.10 ID:gdTA4eCAO

 あまり知っている奴に見られないように少し遠回りをして人の少ない通りを選ぶ。
 やべ。身内じゃない女子と自転車の二人乗りなんてもしかして俺リア充じゃね?
 まあ立場は奴隷なんですけどね…………。
 もうすぐ川崎家に到着するという頃に、川崎が話し掛けてきた。

「ね、比企谷。明日は日曜日だけどあんた暇?」

「え? ああ、何の用事もねえけど」

「そ。んじゃ明日はあたしの買い物とかに付き合ってよ」

「いいけど…………その、俺なんかでいいのか?」

「何でそんな卑屈なのさ…………奴隷ならご主人様の荷物持ちくらいしなって」

「あいよ、承った。時間や場所は……あとで連絡先交換しとこうぜ。それで教えてくれ」

「そうだね。あと明日もあんたから搾り取らせてもらうから、今日無駄撃ちするんじゃないよ?」

「っ…………わ、わかった」

「あたしの身体を思い出してするのとか駄目だよ?」

「…………あ、ああ」

「脱童貞で中出しまでしちゃって気持ち良かったのを反芻してするのとか駄目だよ?」

「だ、大丈夫、だから」

「ん、聞き分け良い子は撫でてあげないとね」



284: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 23:53:55.57 ID:gdTA4eCAO

「お前俺にオナ禁させる気ないだろ!?」

 腰に回していた手が俺の股間を撫でてきて、ついに俺はツッコミを入れてしまった。

「ふふ、ごめんごめん…………あ、着いたね」

「ったく…………」

「あ、比企谷。自転車そこに停めて。んであたしの荷物玄関まで持ってきてくれない?」

「おう。構わねえぞ。よっと」

 指定された場所に自転車を置き、荷物を持って川崎の後ろをついて行く。
 今は誰もいないのか川崎は鍵を取り出してロックを解除し、ドアを開ける。
 俺は沓脱のとこまでお邪魔し、荷物を下ろした。

「荷物ここで…………んむっ……」

 川崎の方を振り向いた瞬間、俺に唇が重ねられる。
 唇はすぐに離れたが、そのまま背中に腕が回り、ぎゅうっと抱きしめられた。

「お、おい」

「さっきはからかっちゃってごめんね比企谷。あんたのここ、こんなに大きくなっちゃってる」

 川崎はズボンの上から俺の肉棒を撫でる。言った通りそれは固く大きくなっている。

「うっ…………」

「ここで出していきなよ。ウチの家族はあと一時間は帰ってこないからさ」

 そう言って陰嚢の辺りをやわやわと揉んでくる。
 俺はびくんと身体を震わせた。



285: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 23:54:53.65 ID:gdTA4eCAO

「さ、どんなふうにして出したい? 遠慮せずに言ってみなよ」

 川崎が耳元で囁いてくる。
 吐息が耳にかかり、背中がぞくぞくとする。
 誰だよ俺を理性の化け物とか言ったの? 全然ダメじゃん。
 あっという間に理性が剥がれ落ち、俺は欲望を口にした。

「オ…………」

「オ?」

「オナニー、したいっ…………川崎と、キスしながら……川崎の手をオナホみたいに使って……しごきたいっ…………」

「ん、いいよ。チンポ出しな。あたしの手できゅっと握って柔らかく包んであげる」

 俺はズボンのファスナーを下ろし、少しもたつきながらも、固くそそり立った肉棒を取り出した。
 俺は右手で川崎の左手を取り、それを握らせる。

「ん……熱い…………さ、あたしの手でしごいていいよ……んむ」

 俺は川崎とキスをし、肉棒を握らせた手に自分の手を重ねてしごき始めた。
 舌を川崎の口内に差し入れるとすぐに向こうの舌が絡み付いてくる。
 ベロちゅーしながらの手コキ、というかオナニー。気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。
 このまま射精するのが勿体なくて、俺はしごく速度を落とす。



286: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 23:56:46.87 ID:gdTA4eCAO

「ふふ、気持ちいいんだね。すごくかわいい顔してる」

 一旦唇を離した川崎が俺の表情を見て言う。
 何回も言われるけど、いったい俺はどんな表情をしているのだろうか?

「ああ……川崎の手、すごく気持ちいいから……」

「こら、こんな時くらい名前で呼びな」

「う…………さ、沙希の手、気持ちいい、です」

「ん、嬉しい。あたしもあんたの顔見てたら濡れてきちゃったよ」

「え…………?」

 川崎は空いた手で自分のホットパンツと下着を脱ぎ捨て、下半身をさらけ出した。

「あたしもする。あんたの手、借りるよ」

 そう言って川崎は俺の左手を掴み、自分の股間に導く。
 くちゅり、と水音をさせて俺の指が川崎の局部に触れた。

「うわ……すげえ……」

「ほら……指、入れて」

 中指が蜜壷に吸い込まれるように挿入される。
 なのに中でぎゅうっと締め付けられてキツい。

「あん…………ね、かき回して……くちゅくちゅしてぇ…………」

 その甘えるような声に俺の興奮度は一気に高まる。
 肉棒を握ってる川崎の手を離させてズボンと下着を下ろし、代わりに陰嚢に触れさせた。こっちなら射精まで至ることはないだろう。



287: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 23:57:44.95 ID:gdTA4eCAO

「ん……八幡は、玉を揉まれるの好き?」

「……ああ、好きだ。手でされるのも、舐められるのも」

「そっか…………じゃあ明日は昨晩以上にいっぱい玉をしゃぶってあげるよ。楽しみにしてな…………んっ……」

 指を膣内で動かすと川崎がびくんと身体を震わす。
 ちら、と下半身を伺うと、川崎は自分で陰核をいじっているようだった。

「んっ……ああ……ごめん、八幡…………あたし、イっていい? あんたの指を入れながらのオナニー、気持ち良過ぎ……っ」

「ああ、イってくれよ。沙希の可愛いところ、見せてくれ」

「あ……あ…………ああ…………あんっ! あっ! あっ!」

 きゅううっと俺の指が急激に締め付けられ、川崎が大きく身体を痙攣させる。
 俺はその瞬間を目に焼き付けるべく、瞬きもせずに川崎の顔を見つめ続けていた。

「あ……はぁ……イっちゃった…………気持ち、い……」

 川崎はそのままずるずると崩れ落ち、その場にへたり込んでしまう。
 そしてその目の前には俺のそそり立った肉棒がある。



288: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/21(土) 23:59:16.83 ID:gdTA4eCAO

「ごめんね、あたしだけイっちゃって…………八幡も、あたしの手、使って……イって…………」

 そう言って川崎は口を開けて肉棒の先っぽだけを口に含む。
 竿部分を握ってきた川崎の右手を掴み、激しく前後に動かしてしごいた。
 左手も玉袋を揉ませ、一気に射精感が高まっていく。

「あ……あ……沙希……出る、出る…………飲んで……飲んで……」

「ん……」

 川崎は喉奥に直接当たらないよう舌を鈴口に押し当ててくる。
 そのざらついた舌の感触に耐えきれず、俺は堪えていた精液をぶちまけた。

「あっ! あっ! ああっ!」

 びゅくびゅくと粘液を川崎の口内に放ち、左手で頭を押さえて離れないようにしながら右手で肉棒をしごいて最後の一滴まで搾り出す。
 すべて出し終えたあとも川崎が全部吸い出してくれるのを待って離れず、快感の余韻に浸る。
 川崎の口から解放されると、膝がガクガクになるほどふらついていた俺もその場にへたり込んでしまった。

「…………」

「…………」

「…………はは」

「…………ふふ」

 どちらからともなく俺達は笑い合う。
 玄関先で何やってんだろうなまったく。

「明日まで、また溜めとくから。ご主人様のために」

「うん、よろしくね、奴隷さん」



298: ◆zO7AQfurSQ 2015/11/24(火) 21:07:25.61 ID:xNrEUYbAO

 二人とも立ち上がって乱れた衣服を整える。
 考えてみれば鍵もかけずに恐ろしいことをしたものだ。

「じゃ、連絡先交換しとこ」

「ああ」

 俺達は携帯を取り出し、互いのを登録しあう。
 まさか俺の携帯に身内でも部活仲間でもない女子が登録されることがあるなんてな。
 ついニヤケていたらしく、川崎が訝しそうに声を掛けてきた。

「どうしたの? 自分のスマホじっと見て」

「ああ、すまん。川崎の名前が電話帳にあるのが嬉しくて」

「っ…………そ、そう」

 あ、しまった。キモいことを言ってしまったか?
 しかし引かれたような様子は見受けられず、ほっとする。

「じゃ、今日の夜にでもメールするから」

「おう。んじゃまたな」

 俺は川崎に向かって軽く手を上げ、ドアを開けた。
 そこで動きを止める。

「比企谷?」

「…………」

 一旦背中を向けた川崎の方に振り返り、近付く。
 手を伸ばして川崎の前髪をかきあげ、晒されたおでこ。
 そのおでこに俺は軽く口付けた。

「あ…………」

 小さな声が上がる。
 が、抵抗したり逃げたりする様子はなかった。

「じゃ、じゃあな」

 俺は離れて踵を返し、慌てて出て行こうとする。
 しかし咄嗟に腕を掴まれ、そのままお返しと言わんばかりに頬にキスをされた。

「またね、八幡」



299: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/24(火) 21:08:23.80 ID:xNrEUYbAO

「………………」

 現在俺は自転車に乗って帰宅中である。
 一応周囲を確認してはいるが、油断するとすぐに色んな事を考えてしまい、注意力が散漫になってしまう。
 俺は諦めて自転車から降り、押しながら歩いて帰ることにした。
 考えるのはもちろん昨晩からさっきまでのことだ。

「専業主夫希望とは言っても、一生そういうのとは縁がないと思ってたんだがなぁ…………」

 正直キスすることすら風俗とかに行かない限り無理だと考えていたのに。
 ファーストキスどころか一気に童貞まで捨ててしまった。まあ別に恋人関係ってわけじゃないけどさ。

「………………」

 そしてもうひとつ考えてしまうこと。
 今朝、リビングでの川崎の涙の理由。
 あれは昨夜も少し思ったことだが、やはり川崎は不安だったんだろう。
 普通の人間じゃなくなって、たぶん我慢できないほどに男の精が欲しくなって、自分の身体と能力で俺と関係を結んだ。



300: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/24(火) 21:10:20.06 ID:xNrEUYbAO

 尻尾を見られている以上ごまかすことは難しいとはいえ、俺に真実を告げるのにどれだけの勇気がいっただろうか。
 何かしらの能力を使って脅迫気味にすることだって出来ただろうに、正直にそれを話してきた。属に悪魔と呼ばれる存在なのにだ。
 そんな川崎を俺は怖いとか思うわけもなく、むしろそばに居たいとさえ思う。
 人に裏切られたり蔑まれたりする痛みや苦しさを俺はよく知っている。だったら。
 何があっても、せめて俺だけは川崎の味方でいてやりたい。何ができるかはわからないけれども。

「………………」

 俺は川崎を。

「…………好きに、なっちまったのかなあ?」

 もしかしたら良い思いが出来るから意識しているだけかもしれない。性欲と好意を混同しているだけかもしれない。
 しかしそれでも。
 あの時の川崎の不安そうな顔と今朝の泣き顔を見て、そんな表情をさせたくないと思ったのは間違いない。

「奴隷として、しっかりご主人様に仕えて、守っていかないとな」

 誰に告げるともなく、俺はそう宣言して自分に誓ったのだった。



301: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/24(火) 21:11:15.28 ID:xNrEUYbAO

 家に着いたが、まだ誰もいないようだ。俺は鍵を開けて中に入った。
 もう一度リビングや風呂周りなどを確認し、川崎のいた痕跡がないかチェックする。
 そして自室に戻った頃、俺はとうとう耐えきれずにベッドに倒れ込んだ。

「疲れた…………」

 体力的よりも精神的疲労の方が大きい。昨日の昼までは考えもしなかったことが色々あったからだろう。
 それでもその疲労に不快感はない。
 少し大きく呼吸をするとベッドから川崎の残り香が感じられる。
 この痕跡は、消したくねえな…………。そんなことを考えながら俺は襲ってくる睡魔に身を委ね、眠りに落ちていく。



302: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/24(火) 21:12:00.79 ID:xNrEUYbAO

 目が覚めるともう夕方だった。
 起きてリビングに行くとキッチンから小町が出てくる。

「あ、お兄ちゃん起きたんだ。ずいぶんぐっすり寝てたね。昨日夜更かしでもしたの?」

「ああ、まあそんなとこだ。親父達は帰ってないのか?」

「うん。夜十時前くらいになりそうだって連絡あったよ。ご飯は食べてくるって。こっちはもうすぐできるよ」

「そっか。んじゃ手と顔洗ってくるかな」

 俺は洗面所に向かい、顔を洗って拭いたあと鏡を見る。
 そこにはいつもと同じような腐った目をした残念な顔が写っていた。

「こんな目をした男の何が良いんだか…………」

 そう言いつつも俺の口元は自然にニヤケてしまう。
 何を基準にしたのかはわからないが、川崎は俺にそれなりの好意を持ってくれているようだ。少なくとも負の感情はないらしい。
 こんな腐った目をして、ぼっちで、ひねくれていて、嫌われ者のこんな俺を。

「……………………」

 でも調子に乗るなよ比企谷八幡。お前は別に川崎沙希の恋人ってわけじゃないんだからな。
 勘違いした過去の轍を踏まないように俺は心掛ける。



303: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/24(火) 21:14:00.04 ID:xNrEUYbAO

 リビングに戻り、小町の作った夕食に舌鼓をうつ。
 しかし小町は俺の様子を見て訝しがる。

「お兄ちゃん、何か様子おかしくない? 風邪?」

「ん、そうか? 自分じゃわからんが…………念のため今日は早く寝とくかな」

「そうしなよ。お薬飲んどく?」

「いや、はっきり風邪だって決まったわけでもねえし。ゆっくり休んどきゃ平気だろ…………御馳走様」

「うん、片付けは小町がやっとくから」

「悪いな、俺は歯を磨いたらもう寝るわ」

「お大事にー」

 小町に見送られ、歯を磨いて自室に戻る。
 俺は自分を押さえるように身体を縮こまらせながらベッドに倒れ込んだ。
 熱い。
 身体が熱い。
 特に身体の一部が。
 これは…………川崎の仕業か。
 そこで脇に放置していたスマホにメールが来ているのに気付いた。おそらく川崎からだろう、俺は受信ボックスを開く。

『明日は朝十時半駅前で。それと今朝の帰りのイタズラはごめん。お詫びと明日のお礼の前払いとして、自分でしていいから。今頃から三時間くらいの間、比企谷の精力を上げといたからいっぱい出るはずさ。干からびるほどしてもちゃんと回復してあげるから大丈夫だよ。それじゃまた明日』

 やっぱりそういうことか…………。
 俺は『了解』と短く返信し、万一にも小町に見られたりしないよう電気を消して布団を頭から被る。



312: ◆zO7AQfurSQ 2015/11/25(水) 21:25:07.18 ID:DTPygRqAO

「ん…………」

 何か物音がし、俺は目を覚ました。
 身体を起こして周囲を確認すると、床にあったスマホにメールが来ている。マナーモードにしてはいたが、着信時の振動で落ちてしまったようだ。
 拾い上げて確認すると、川崎からのメールだった。

『おはよう。やりすぎて寝坊してない?(笑) 今日は夕御飯どうする? 一緒に食べてから帰る?』

 時刻を見ると焦るほどではないが結構な時間だ。
 あの精力が上がってた時間は眠れなかったし。

『今起きたわ(笑)。せっかくだからどこかで食べていくか。何にするかはその場の流れで決めようぜ。んじゃ朝飯食ってくるからまたあとで』

 そう返信をしてスマホを充電器に繋いでおき、俺はリビングに向かう。
 …………うーん。俺が夕飯の相談をされて一緒に食べることを選択するなんてな。



313: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/25(水) 21:26:27.06 ID:DTPygRqAO

「あ、おはよーお兄ちゃん、体調は大丈夫?」

「おう、心配かけたな。もう何ともないから」

 トーストをかじっていた小町が挨拶と同時に聞いてくる。
 俺は皿に乗っている一枚を拝借しながら答えた。

「あ、今日ちょっと出掛けるけど夕飯いらねえから」

「え、何? デート? 雪乃さんと結衣さんのどっち?」

「デートじゃねえしその二人でもねえって。ちょっと買い物の付き添いでな。あんま時間無いからもう準備してくるわ」

「あ、うん。でも帰ったら詳しく聞かせてね」

「別に話すようなことなんかねえよ」

 というか話せないだろ。人間じゃない女子と出掛けるとか。
 部屋に戻って着替え、鏡を見て身嗜みをチェックして家を出る。
 少し早いけど待たせるよりはいいだろ。



314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/25(水) 21:27:27.08 ID:DTPygRqAO

 駅前に到着し、辺りを見渡す。川崎は…………いた。
 俺は近付いて声を掛ける。

「おはよう川崎。悪い、待たせちまったか? 早めに来たつもりだったんだが」

「おはよう比企谷。ううん、大丈夫。あたしも今来たばっかりだから」

「なら良かった。しかし…………」

「ん、何?」

「いや、服が似合ってんなと思って」

 川崎が着ているのはワンピースタイプだが腰の部分をベルトで絞っており、そのスタイルの良さをより強調している。
 顔だって美人だし、正直一緒にいるのが気後れしてしまうくらいだ。

「ふふ、ありがと」

「! お、おう」

 川崎が隣に並び、腕を組んできた。
 それに戸惑い、つい挙動不審な返事をしてしまう。
 が、川崎はそれを気にすることもなく身体を寄せてくる。
 やべえ! 超良い匂いがする!

「あ、そういえばさ」

 どこへともなく歩き出し、しばらくして川崎が思い出したように話し掛けてきた。

「あん?」

「昨晩、何回した?」

「ああ、いや、してないぞ」

「え……?」

 ニヤニヤしていた川崎の顔が怪訝なものに変わる。
 足を止めたので自然に俺もその場に立ち止まった。



315: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/25(水) 21:28:38.84 ID:DTPygRqAO

「な、なんで?」

「なんでって……別にしなきゃいけないわけでもないんだろ?」

「でも、そうそう我慢出来るものじゃないと思うんだけど」

「ああ。結構ツラかったわ。もう少し精力増強時間長かったら耐えられなかったかもしれん」

「…………どうして、我慢なんかしたのさ?」

「いや、昨日言ってただろ。我慢すればするほど、その、濃くて美味しくなるとかなんとか…………だったら川崎のためにもそうした方がいいかなって」

「っ……!」

「それにほら、宣言もしちまったしな。俺は川崎のための精液製造機だって。だったらご主人様のために少しは頑張らないと」

「………………」

「あー……えっと、余計なお世話、だったか?」

 押し黙ったままの川崎に不安になり、恐る恐る尋ねる。
 が、いきなり腕を引っ張られてどこかへと歩き始めた。

「うおっと……おい、どうした?」

「…………」

 聞いてみても返事がない。
 仕方ない。黙ってついて行くか。



316: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/25(水) 21:29:37.08 ID:DTPygRqAO

「お、おい、川崎?」

 しばらく歩いていて、俺は焦った声を川崎に出す。やってきたのはラブホテルが並ぶ通りだったからだ。
 しかし川崎は何も言葉を発さずに俺の腕を引き、躊躇いなくそのうちの一軒に入る。
 俺が戸惑っている間に川崎は手続きと支払いを済ませてしまい、奥のエレベーターホールに引っ張っていく。

「おい、こんな朝っぱらから…………」

「あたしはさ」

「え?」

「あたしはあんたほど我慢強くないし、我慢する気もない」

 そう言って川崎はエレベーターのボタンを押して乗り込み、借りた部屋のあるであろう階を押す。
 ドアが閉じたと同時に組んでいた腕を離し、俺の身体に巻き付けて抱きついてきた。

「比企谷のが欲しい…………あんたの、ちょうだい……」

 声音が明らかに変化している。時折見せる、少し甘えるような声。
 俺は黙ったまま川崎の背中に腕を回し、目的の階に到着するまで抱き返した。



322: ◆zO7AQfurSQ 2015/11/26(木) 18:28:06.81 ID:VDN9sWNAO

 エレベーターを降り、部屋に入るなり川崎は俺の首に腕を回して唇を重ねてくる。
 俺はそれに抵抗をせず、少し強めに川崎の身体を抱きしめた。
 舌を口内にねじ込んできたのでそれを受け入れ、自分のと絡め合う。くちゅくちゅと唾液を吸い合う音が響く。

「ん……はぁ……」

 唇を離すと、川崎が目をとろんとさせながら甘い吐息を漏らす。
 ヤバい。そんな表情されたら抑えが利かなくなっちまう。
 一旦俺は川崎と身体を離した。

「ね、比企谷……見て…………」

 ベッドの脇まで移動した川崎がスカートの裾を持って捲り上げた。
 下着は黒のレースだったが、驚いたのはそれがぐっしょりに濡れていることだ。
 しかも溢れ出る蜜を吸収しきれず、太ももから膝の方まで水滴が伝わっている。

「か、川崎…………」

「比企谷が溜めててくれたって聞いて、あたしのここ、凄いことになっちゃってる…………あんたので、あたしの穴を塞いで…………」

 川崎はするすると服と下着を脱ぎ捨てる。
 俺も手早く全裸になり、川崎をベッドに押し倒した。



323: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/26(木) 18:30:55.59 ID:VDN9sWNAO

 川崎の脚の間に身体を入れ、ギンギンに反り返った肉棒を秘所に擦り付けて愛液でまぶす。

「あっ……んんっ…………早くっ……欲しいっ…………」

「ああ。でもすまん。昨日からずっと我慢してたから、入れたら一瞬で果てちまうかもしんねえ」

「うんっ……いいよ…………むしろ早く飲ませてほしいから…………入れてっ……」

「じゃ、いくぞ川崎」

「やっ……いや…………名前……名前で呼んでっ…………」

「……入れるぞ、沙希」

「うんっ……来て、八幡……」

 俺は川崎に覆い被さり、身体を密着させて腰を沈める。
 ずぶずぶと肉棒が蜜壷に飲み込まれていき、二人同時に声にならない呻き声が出た。
 な、何だこれ!?
 襞が様々な形に蠢き、うねり、締め付け、肉棒を刺激してくる。
 気持ちいい。
 気持ちいい気持ちいい。
 こんなの、耐えられるわけがない!

「さ、沙希っ! もう! 出るっ!」

「出して! チンポの先っぽ、一番奥に! 子宮口に押し付けながら! 八幡の精液、全部中に出して!」

「沙希っ! 沙希っ! 沙希っ! 沙希っ!」

 俺は抽送を繰り返して肉棒を幾度となく擦り上げ、限界直前で最奥部まで埋めて腰を揺する。



324: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/26(木) 18:32:54.49 ID:VDN9sWNAO

 ずきっと背中に痛みが走った。川崎が爪を立ててしまったらしい。
 しかしそんなものが一切気にならないほどに快感の方が勝っている。
 俺は再び川崎と唇を重ねて舌を絡め合う。
 ちゅううっと強めに舌を吸われた瞬間、俺は射精した。

「~~~~~~~~~っ! っ! っ!」

 凄まじい勢いで肉棒の先端から精液が川崎の体内に放たれ、それを受けた川崎と俺の身体がびくんびくんと痙攣する。
 出る。出る。まだ出る。
 性器がぶっ壊れたんじゃないかと思うほどに大量の白濁液が川崎の膣内に注がれていく。
 すべて出し尽くした頃にはもう川崎は四肢を投げ出して完全に脱力していた。
 顔を離して表情を窺うと目の焦点が合っておらず、虚ろになっている。
 それでもだらしなく開かれた唇と上気した頬は悦楽にまみれたことを如実に物語っていた。
 かくいう俺だって意識がぶっ飛びそうになるのを必死に堪えていたわけだが。あのまま快楽に身を委ねたらおかしくなってしまいそうだったしな…………。
 そのままの体勢で呼吸を整えていると、ようやく川崎の意識が戻ってきたか、少し頭を上げて頬にキスをしてくる。



325: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/26(木) 18:37:51.06 ID:VDN9sWNAO

「はあ…………ヤバかった……あたし、気持ち良すぎで死んじゃうかと思った」

「俺もだ。すっげえいっぱい出たし。溜めた甲斐があったかな?」

「うん、すごく美味しかった…………でも、その……」

「どうした?」

「美味しすぎて、濃すぎて……頭、くらくらしちゃってる…………身体全部が、敏感になっちゃってるし」

「へえ…………」

 俺はこっそりと右手を結合部付近に持っていった。
 そして陰核を指の腹で軽く擦ってみる。

「ああっ! あっ! あっ! あんっ!」

 びくんっと川崎の身体が弾み、ぐうっと背中が反り返る。どうやらイったらしい。
 ていうか俺もヤバい。イったのに連動して膣内がひくひくと蠢き、まだ中で硬度を保ったままの肉棒をきゅうきゅうと締め付けて快感を与えてくる。

「な、なに……すんの、さ…………」

 息も絶え絶えに川崎が抗議してきた。
 俺は川崎の頬にキスをしながら答える。

「悪いな。お前のイキ顔が見たくて」

「っ…………なら、いい……」

「そんでさ、その…………もう少しこのまま入れてていいか?」

「うん……そこ、あんたのチンポ専用だから…………好きなだけ占拠してていいよ」

 言うなり川崎は手足を俺の身体に絡めて強く抱きついてきた。
 俺はそのまま絶頂に達したあとの膣内を肉棒でじっくりと堪能する。



330: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/26(木) 21:55:52.27 ID:VDN9sWNAO

 力が抜けていて今はそこまで強く締め付けてこないが、襞がたまにうねって肉棒を刺激される。
 柔らかい。
 暖かい。
 気持ちいい。
 こんな素敵な穴を俺が独り占めしている。
 いや、川崎が俺に独り占めさせてくれている。
 すげえ幸せ…………。

「んっ…………ふふ、さっきからチンポが中でピクピクしてるよ。それに顔がすごい気持ちよさそうな表情してる」

「ああ。お前の中が、すごく気持ちいい…………まるで、天国にいるみたいだ……」

「ふふ、大袈裟だね。でもそこまで喜んでくれると女としても嬉しいよ…………なんならこのままもう一回する?」

「え?」

「またチンポをずぽずぽしてあたしのまんこ抉って、精液びゅっびゅってあたしの中に出しちゃう?」

「っ…………!」

「あは、またチンポがビクッてなった。あんたこういうこと囁かれるのに弱いの?」

「わ、わかんねえよそんなこと…………でも、お前の言葉、頭にじんじん来る…………」

「みたいだね。チンポもガチガチに固くなってるじゃない。いいよ、しても。あんたが気持ちいいとあたしも気持ちいいからさ」

「いや……今はまだ止めとく」

「遠慮しないでいいのに」



331: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/26(木) 21:56:18.88 ID:VDN9sWNAO

「だって、今のお前の身体ってまだ敏感になりすぎてて、気持ち良過ぎたりしたら逆につらいだろ?」

「え…………」

「ご主人様につらい思いはあんまさせたくねえからさ。俺は入れてるだけでも充分気持ちいいし」

「ちょ、ちょっと待って。何であたしの身体のことわかるの?」

「あー、それは知らねえのか…………俺、ちゃんと契約したお前の性奴隷になってるだろ? そしたら何となくわかるようになってたんだよ」

「そ、そうなの?」

「おう。あとお前が俺に何か能力を使った時もわかるぜ。だから昨晩もメール見る前からお前の仕業ってわかったし」

「へえ…………じゃ、あたしが今何を考えているのかとかもわかったりする?」

「そこまではわかんねえけど…………こうか?」

 俺は川崎と唇を合わせる。
 少しして離し、解答を求めた。

「どうだ? 正解か?」

「ううん。惜しい。もっと長く、抱き締めながらして…………」

「ああ」

 俺は川崎の背中と後頭部に手を回し、キスをする。
 舌も絡めたりしない、ただ触れ合うだけのキス。
 だけど心が満たされていく。じんわりと暖かくなる。
 実に長い長いキスを俺達はしていた。



337: ◆zO7AQfurSQ 2015/11/28(土) 09:58:45.02 ID:LMbjA0FAO

「なあ川崎、ちょっと俺が下になっていいか?」

「え? うん」

 唇を離したあと、俺は川崎に問いかける。
 繋がったままごろんと転がり、俺が下になる体勢になった。
 ベッドのサイズはさすがラブホテルといった感じで大きく、半回転してもまだ余裕があるほどだ。

「で、何でこっち?」

「俺が上だと重いだろ。それに奴隷の位置は基本的に下だしな」

「そこまで気を使わなくていいのに…………」

「いいんだよ。俺がお前に尽くしたいと勝手に思ってんだから」

 そう言って俺はぎゅっと背中に回した腕に力を入れて、川崎を抱き締める。
 ついでにそのきめ細やかな肌を手で撫で回すと、川崎の口から溜め息が漏れ出た。

「はあ……ん…………それ、好きぃ……」

 俺は右手を少しずつ下ろしていき、丸みを帯びた尻を揉む。
 胸とはまた違う弾力が手のひらに伝わってき、その感触が心地いい。

「んっ…………もう、スケベ……」

 ぺしっと臀部から生えている尻尾が俺の手を軽く叩く。

「スケベな奴隷は嫌か?」

「ううん、大好き」

 川崎は俺と唇を重ね、ゆっくりと腰を浮かし始めた。
 当然俺の肉棒が膣内から抜けていく。



338: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/28(土) 09:59:11.24 ID:LMbjA0FAO

 半分ぐらい抜けたところで再び腰をぐっと沈め、再び奥まで埋まる。

「んんっ…………」

 子宮口を突かれ、川崎の唇の端からくぐもった声が発せられた。
 その動きを幾度も繰り返し、肉棒で膣内を抉らせる。時々最奥部で亀頭と子宮口をキスさせなから腰を揺すり、ぐりぐりと刺激させる。
 川崎は必死に俺にしがみつき、身体が仰け反って唇が離れそうになるのを堪えていた。
 そんなふうにされるがままになっていたが、いい加減俺も我慢が利かなくなってくる。
 ベッドのスプリングを利用し、川崎の動きに合わせて腰を突き上げた。

「あんっ!」

 びくんっと川崎の身体が跳ね、唇が離れて声が出る。
 その顔が凄く淫靡で、なのにとても美しく見えて。
 もっともっと見たくて俺は何度も腰を突き上げる。

「あっ! あっ! あっ! あっ! 気持ちいいっ! もっと! もっとしてっ!」

 川崎は身体を起こし、様々な方向に腰を振る。
 それに伴って肉棒への締め付けが次々と変化するのがたまらない。

「凄いっ! あんたのチンポ良過ぎっ! 何でこんなに気持ちよくなっちゃうの!?」

「俺のが凄いんじゃない。沙希がスケベ過ぎるだけなんだよ」



339: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/28(土) 10:00:10.95 ID:LMbjA0FAO

「えっ!?」

「お前がスケベだからそれだけ感じてるんだ。昨日まで童貞だった俺にテクニックなんかあるわけないしな」

「あっ! んっ! スケベな、んんっ! ご主人様は、嫌い?」

「いや、大好きだぜ」

 俺は腰に当てていた手を離し、盛んに揺れている胸を鷲掴みにする。
 川崎がその上から自分の手を添え、ぎゅっと握ってきた。

「嬉しいっ……でも、スケベなのは、あんたにだけだから! あっ! あっ! ああっ!」

「ああ。お前の性奴隷は俺だけだし、俺のご主人様はお前だけだ!」

「うんっ! うんっ! あんた以外のチンポなんて欲しくない! あんた以外の精液なんていらない! 飲ませて! あんたの濃くて美味しい精液、飲ませてっ!」

「ああ! もうすぐ出るぞ! 沙希のまんこ、気持ちいいから! もう出ちまうぞ!」

「出して! 出して! あたしももうイく! 八幡の精液、中出しされながらイきたいっ!」

 俺は胸を揉んでいた手を離して再び川崎の腰を掴み、肉棒を膣内で暴れさせる。
 川崎の身体がぐううっと仰け反り、膣内が急激に締まってきた。
 もう、限界だ!

「沙希っ! 沙希っ! 沙希っ! 沙希っ!」

「八幡っ! 八幡っ! 八幡っ! 八幡っ!」



340: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/28(土) 10:00:42.38 ID:LMbjA0FAO

 互いの名を呼びながら、俺達は激しく腰を振る。
 そして絶頂の時を迎えた。

「「ああああああああっ!」」

 二人同時に悲鳴のような声を上げ、全身を痙攣させる。
 一発目に負けないほどの量を勢いよく川崎の中に放つ。
 精液が尿道を通り抜けるたびに俺は短い呻き声を出し、それを腹の奥で受け止めるたびに川崎も喘ぐ。
 すべて出し切ったあともしばらく余韻に浸っていたが、仰け反っていた川崎の身体ががくんと前のめりになり、慌てて支えて俺の身体の上に重ねるように横たわらせてやる。

「あ、あんた……あたしを殺す気……? 気持ち良すぎて、死んじゃうかと思った…………美味し過ぎ……あんたの精液どうなってんのさ……」

「欲しいっつって搾り取っときながら何言ってんだ…………」

「だ、だって……」

「ま、そこまで喜んでくれたんなら奴隷冥利に尽きるってもんだ」

「うん…………」

 川崎は俺の胸に軽く頬擦りをするように顔を埋め、俺はその頭を撫でてやった。



348: ◆zO7AQfurSQ 2015/11/28(土) 21:48:12.30 ID:LMbjA0FAO

 しばらくして川崎は顔を上げ、口を開く。

「じゃ、一回抜くよ。少し休も」

「おう」

「またあんたの奴隷チンポ、綺麗にしてあげる」

「ん、よろしく、ご主人様」

「うん」

 川崎は腰を浮かして肉棒を膣内から抜き、身体を下げて顔を寄せ、舌を這わせ始める。

「んっ…………」

 ぬるりとした舌の感触が気持ちいい。思わず声が出た。
 しかし昨日のように快感を与えてくるのではなく、あくまで掃除することをメインにしている。
 茎や陰毛に付着していた粘液をすべて舐め取られ、最後に先っぽをくわえられた。
 心構えをしていなかったらまた情けない声を上げていただろう。尿道に残っているものを吸い出される。

「んっ……んっ…………よし、終わったよ」

 口に溜めたものを喉を鳴らして飲み込み、満足そうな表情をしながら川崎は顔を上げた。
 俺も身体を起こし、川崎の頭を撫でる。

「ああ。ありがとうな、川崎。気持ちよかったぜ」

「ん、あたしも美味しかった。ご馳走様」

「…………さて、せっかくラブホに来たんだ。ちょっと内装見学しようぜ」

「そうだね。部屋に入るなりしちゃったし」

「原因はお前だけどな」



349: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/28(土) 21:49:07.77 ID:LMbjA0FAO

 俺達はベッドから降り、脱ぎ散らかした服を畳んで荷物と一緒にまとめる。
 そして裸のまま部屋内をうろつき始めた。

「冷蔵庫…………何にもないね。持ち込んだやつを入れるのかな?」

「テレビあるな。エロいやつしか写らないみたいだけど…………あ、ゲーム機レンタルとかもしてんのか」

「ラブホでゲームするカップルとかいるの?」

「余った時間とかにやるんじゃね? 知らんけど…………あ、そうだ。時間どうなってんだ?」

「ん、サービスフリータイムで支払ったよ。夜七時までだね」

「おい、まだ昼だぞ。七時間近くあるじゃねえか」

「そうだね。だからまだまだいっぱいできるよ」

 そう言って川崎は身体を寄せて腕を組んでくる。
 いったいどんだけヤるつもりなんだこいつは。

「死にそうとか言ってたくせに…………また昇天させてやるからな」

「ふふ、よろしく」

 そのあとはせっかくだから風呂に入ろうという話になり、バスタブにお湯を溜め始める。
 ついでに昼飯をデリバリーすることにし、二人でメニューを眺めた。

「やっぱりちょっと割高だね」

「ま、仕方ないだろ。ホテル代はお前に出させちまったからこれは俺が払う」



350: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/28(土) 21:50:19.48 ID:LMbjA0FAO

「そう? じゃ、あたしはこのサンドイッチのセットにしよ」

「俺は…………このA定食にするか」

 備え付けの機械を操作し、風呂上がりの時間を予想してその頃に持ってくるように指定し、注文ボタンを押す。
 こんなふうに直接会話をせずにフロントに注文できるのは気が楽でいいな。

「そういやここって適当に選んだのか?」

「ううん、前もって時間や料金は調べといた」

「最初から連れ込む気満々だったわけか…………」

「そりゃね。人目気にせずできるとこなんてそうそうないでしょ。こそこそ隠れながらヤるのも一興だけどさ」

「変なこと考えんなよ…………」

 ひと通り探索をし、俺達はソファーに座る。
 川崎は俺にもたれかかって体重を預けてきた。

「比企谷、昨晩は本当にごめんね。辛かったでしょ?」

「あん? ああ、いいんだよ。その分さっきのが気持ちよかったんだから。俺もお前も」

「うん…………ねえ、比企谷。もう一回だけ確認させて」

「何だ改まって」

「あたしの性奴隷になったの、本当に後悔してない?」

「してねえってば。むしろ俺でいいのかってこっちが恐縮しちまうくらいだ」

「あ、あたしは…………」



351: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/28(土) 21:51:27.07 ID:LMbjA0FAO

「だからもうこの話は無しだ。嫌になったら契約を解除する、それでいいんだろ?」

「…………うん。強制契約じゃないからね、どっちかが正式に宣言すれば辞められるから」

「ならいいだろ。それとも性奴隷になった弊害とかあるのか?」

「…………ひとつあるかも」

「え、何だよ?」

「あんた、もう普通の女じゃ満足できないかもよ」

「はあ?」

「妊娠のリスクとか考えないで生で中に出し放題な女なんてそうそういないって。そんでエロ方面に特化しちゃってるあたしの身体や能力を味わっちゃったら、さ」

「なんだそんなことかアホらしい。何で俺が川崎以外の女とヤんなきゃなんねえんだよ」

「えっ!?」

「あーでも、俺がお前に捨てられたらどうしようもねえか…………その、性奴隷としてなるべく頑張るからな」

「…………」

「? どうした?」

 川崎が泣きそうになりながらも笑っている表情が気になって尋ねた。
 が、川崎は何も言わずに腕を回して抱きついてくる。
 よくわからないが、俺もそっと頭を撫でてやり、バスルームからアラームがなるまでずっとそうしていたのだった。




352: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/28(土) 21:53:43.36 ID:LMbjA0FAO

「ん、ちょうどいいかな」

 バスルームに入り、川崎が浴槽に溜まったお湯に手を入れて温度を確認した。
 軽くシャワーでお互いの身体を温め、二人で浴槽に浸かる。
 川崎のサキュバスの能力で身体は綺麗になっているのだが、やはり気分的な問題もあるのだろう。

「はあ…………命の洗濯とはよく言ったもんだよな」

「そうだね。気持ちいい…………ね、腕回して。お腹の辺り」

「おう」

 俺に背中を預けるようにもたれかかっている川崎に腕を回し、きゅっと軽く抱き締めた。
 川崎は少しうっとりとしたような表情でそれを堪能している。

「あ、そういえば」

「ん?」

「あんたのチンポ、おっぱいで洗ってあげる約束してたね。マットもあるし、今からしてあげようか?」

「い、いや」

「あたしのおっぱいを石鹸でぬるぬるにしてさ、チンポを間に挟んでぎゅっと左右から押し付けながらごしごしとしごくの。どう?」

「…………もうすぐメシが来るって判ってて言ってるだろお前」

「あ、バレた? ふふ、チンポおっきくなったね」

「そんなこと言われたらな…………メシ食ったらまた出させてくれよ」

「ん。まだまだ搾り取ってあげる」

 そう言って川崎は首を捻り、俺とキスをしてくる。



357: ◆zO7AQfurSQ 2015/11/29(日) 17:23:06.76 ID:WSFonlwAO

 川崎の能力で身体から余計な水分を弾き飛ばす。
 というか本当に便利だよなこの能力。エロとか関係なしに。
 バスルームから出て入口脇にある小窓を開けると、そこに設置された棚に食事とお釣りが置いてあった。

「来てるぞ。食おうぜ」

「うん」

 トレイを持ってテーブルに置き、席に着いて食べ始める。
 全裸でメシってのもなかなかシュールだな…………。
 動く度にふるふると揺れる川崎の胸にどうしても目が行ってしまう。

「ん? ふふ、触る?」

 俺の視線に気付いた川崎が身体を反らして胸を突き出してくる。

「あーいや、気にしないでくれ」

「そう?」

 気になるのは確かだがさすがにメシの最中はな。
 またあとでいっぱい触らせてもらおう。

「ご馳走様でした」

「ご馳走様でした。んじゃ戻してくるわ」

「うん。ありがと」

 俺はトレイを回収して棚に戻す。
 振り向くと川崎はソファーに座っていた。ま、食った直後からってのもあれだしな。
 隣に座ろうとすると、川崎は自分の太腿をポンポンと叩く。

「…………お邪魔します」

「ん、いらっしゃい」

 俺はソファーに横たわり、太腿に頭を乗せる。
 いわゆる膝枕ってやつだ。



358: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 17:24:12.55 ID:WSFonlwAO

 川崎が頭を撫でてくれるのが心地良い。
 しかし…………本当に巨乳だな。この体勢で見上げると顔がよく見えないぞ。

「ん? ふふ、そら」

「んむっ」

 視線を感じ取ったか、川崎は身を屈めてその豊満な胸を俺の顔に押し付けてきた。
 俺は顔を動かしてその柔らかさを堪能する。唇で突起を探り当て、それをくわえて吸う。

「んっ…………そんなに吸ってもミルクなんか出ないよ」

 丹念に乳首を吸い、舌で転がし、舐め上げる。
 段々固くなってきたのを時折甘噛みする。

「ん……はあ…………もうあたしをその気にさせるつもりなの? えい」

「うぐっ……」

 川崎がすでに大きくなっていた俺の肉棒を握る。
 そのまま軽く上下にしごき始めた。

「んっ、ああ…………」

 思わず乳首から離した俺の口から声が出る。

「ふふ、こっちはミルク出るよね。このまま出しちゃう?」

「…………まだ、出したくない。そのまま、握っててくれ」

「ん、おっけ」

 俺はしばらくそのまま動かず、川崎の手の平と胸の感触を味わっていた。



359: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 17:26:50.13 ID:WSFonlwAO

 少しして身体を起こし、俺は川崎にキスをする。

「ん…………ねえ、比企谷はあたしにして欲しいことないの?」

「え?」

「してる最中にこうして欲しいとかは言うけどさ、最初から言ってくることってあんまりないし…………何かないの?」

「あー……ほら、基本何やっても気持ち良いからさ」

「今ちょっと間があったね。正直に言わないとまた色々呪うよ」

「怖えな…………えっと、その」

「そんな躊躇うことなの?」

「た、玉…………舐めてほしいなって…………」

「は? それくらいのことで何言い淀んでんのさ」

「だ、だってよ……」

「まったく…………じゃ、とりあえずベッドに横になんなよ」

「お、おう」

 俺は言われるがままにベッドに横たわり、川崎も乗ってくる。
 が、そこで川崎は悪戯っぽい笑顔を浮かべた。
 あ、これ何か企んでやがるな。

「ね、比企谷。一昨日みたいなポーズでおねだりしてよ」

「えっ?」

「脚広げて、舐めてくださいって言ってみてよ」

 馬鹿を言うな。あんな恥ずかしいことがほいほい出来るか!
 …………でもまあご主人様の命令だったら仕方ないよな。うん。
 俺は膝を上げ、膝裏を掴んで大きく足を広げる。



360: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 17:28:45.00 ID:WSFonlwAO

「いい格好…………チンポギンギンだよ。見られて嬉しいの?」

 そう言って川崎は俺の玉袋に手を伸ばし、やわやわと揉んでくる。
 声が出ないように俺は歯を食いしばった。

「ほら、どうしたの? ちゃんとおねだりしないと口でしてあげないよ」

「んっ……手、手でされるのも気持ち良くて…………っ」

「ふふ、本当に玉をイジメられるのが好きなんだね」

「お、男の、弱点で、痛めつけられると悶絶するようなとこだけどさ」

「うん」

「そこを川崎に、いいようにされてるって思ったら、ぞくぞくするんだ…………」

「…………あんた、どんだけMで奴隷気質なのさ」

「ち、違う……お前に、だけだから……」

「ふふ、じゃ、あたしが責任持って面倒見ないとね」

 川崎は手を離してそこに顔を寄せ、陰嚢に舌を這わせてきた。



368: ◆zO7AQfurSQ 2015/12/01(火) 21:55:02.75 ID:Fukjr6uAO

閲覧注意
今回の投下分は八幡のお尻を責めます
そういうプレイが苦手な方は見ないでください



369: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/01(火) 21:55:56.50 ID:Fukjr6uAO

 最初は舌先でチロチロとなぞるようにしてきて少しこそばゆかったが、段々動きが濃厚になってきた。
 舌が這うたびに声が出そうになり、必死に堪える。
 しかしそれを感じ取ったか、川崎は顔を上げて言う。

「比企谷、我慢しないで」

「え……」

「声、聞かせてよ。表情見えにくいから気持ちよさそうにしてる声だけでも聞きたい」

 そう言って今度は口を開けて玉を頬張る。
 そのまま先ほど舐めた時に付着させた唾液をじゅるじゅると吸い上げ、しゃぶってきた。

「あっ! ああ…………あ、はっ…………ああっ」

 気持ちいい。
 女の子みたいな声が出てしまう。
 その声を聞いて気を良くしたか、川崎の舌の動きが激しくなった。
 舌で玉を転がされ、皺を伸ばされてその間を一本一本丁寧に舐められる。
 玉を持ち上げられて裏側の付け根部分まで舌が這ってくる。
 もう気持ちいいというより感動した。そんなところまでしてくれるなんて。俺の方が奴隷だってのに。
 唾液ですっかりふやけ、おそらく味なんかもなくなっているであろうほどにしゃぶり尽くされて、ようやく川崎は口を離して顔を上げた。



370: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/01(火) 21:57:06.32 ID:Fukjr6uAO

「どうだった、比企谷…………って聞くまでもないか、その顔」

 うん。自分でもだらしない表情をしているのがわかる。
 声を我慢しなかったせいで思った以上に快感を受け入れて感じてしまい、呼吸も荒くなっていた。

「ふふ、チンポもこんなにピクピクさせちゃって。こっちもしてほしい?」

「あ、ああ」

 俺はこくこくと頷く。
 しかし川崎は伸ばした右手を肉棒でなく、また陰嚢を包み込んできた。
 そのままやわやわと揉み、くすくすと悪戯っぽく笑う。

「だーめ。まだ触ってあげないよ」

 川崎は自分の左手の中指を口に含む。
 何をするつもりかと訝しんでいると、唾液をまぶした中指を見せ付け、それをやはり陰嚢の方に持って行く。

「でも、気持ちよくはしてあげる」

 そう言って川崎はその中指をあろうことか俺の尻の穴に押し当ててきた。

「!! お、おい! やめ…………あああっ!」

 つぷりと穴の中に指が挿入される。
 強烈な違和感に俺は思わず叫んだ。



371: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/01(火) 21:58:16.06 ID:Fukjr6uAO

「や、やめっ…………お前の、指が……汚れるだろっ…………」

「大丈夫だよ、ここも能力で綺麗にしてあるし。それよりどう?」

「ど、どうって…………」

 何で。
 何で気持ち良く感じてるんだ俺は!?
 こんなに感じるなんて…………あ!

「お、お前……さっきの、唾液…………」

「ん? うん、もちろん。今のあんたは開発されまくってるも同じさ」

 川崎はぬぷぬぷと指を出し入れする。同時に陰嚢を揉む力を少し強めてくる。
 俺は懇願するように声を上げた。

「や、やめて、くれっ…………そんなとこ……いやだっ……」

「んー? 嫌なら逃げていいよ」

「っ……」

「その足抱えてる自分の腕を解いてさ、あたしの手を振り払うなり身体捻って避けるなりすればいいじゃない。押さえつけてるわけじゃないんだから」

「う……ぐっ……」

「正直になんな。あんたはお尻の穴で感じてるんだよ」

「ち、違うっ……」

「強情だね…………じゃ、口実与えてあげる」

「え……?」

「ご主人様からの命令だよ。お尻の穴が気持ちいいって演技をしな」

「え、演技?」

「そう、気持ちいいフリをするの。例え気持ち良くなくてもね」



372: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/01(火) 22:00:48.53 ID:Fukjr6uAO

「わ、わかった……」

「じゃ、聞くね。お尻の穴、気持ちいい?」

「き、気持ちいいっ…………川崎の指、出し入れされて、感じるっ……」

「ん、知ってる。チンポの先から汁が溢れてるもんね。射精したいの?」

「したいっ……! 精液、出したいっ……!」

 正直限界ぎりぎりだった。
 もうちょっとしたことで決壊しそうだ。

「えい」

 指が奥まで突っ込まれ、くいくいとかき回される。
 性器の裏側、前立腺のあたりを刺激され、頭の中が真っ白になる。
 フーッと肉棒の裏筋に息を吹きかけられ、その感触で俺は射精を迎えてしまった。

「あっ! あっ! あああああああっ! ああっ! あっ!」

 肉棒が大きく震えて先っぽからドピュッドピュッと精液を撒き散らす。
 体勢的に当然だが、その精液は俺自身の身体に降り注いだ。勢い良く出た時は自分の顔にまで飛んできてしまう。

「あは、セルフ顔射だね。あんたの可愛い顔に精液がコーティングされてるよ」

 川崎が揶揄してくるが、それに返す余裕は俺にはなかった。
 目の前がチカチカする。体験したことのない快感からの射精で脳が焼き切れそうだ。

「ほら、全部出しちゃお」

 射精が収まってきた頃に、川崎は揉んでいた陰嚢から手を移し、肉棒をしごく。



373: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/01(火) 22:02:13.72 ID:Fukjr6uAO

「あっ…………あっ…………」

 最後まで残っていたものがピュッピュッと力無く放たれ、俺の腹の上に溜まっていく。
 川崎がお尻の穴から指を抜いた瞬間、全身から力が抜け、俺はぱたりと四肢を投げ出した。

「ふふ、身体中が精液まみれになっちゃってるね。写真に撮って一生のオカズにしたいくらいだよ」

 そう言って川崎は俺の顔を覗き込んでくる。
 しかし今の俺は言葉を発することすら億劫なほどに脱力していた。

「じゃ、じっとしてな。全部綺麗に舐め取ってあげるから」

 川崎はいただきます、と言って俺の顔に舌を這わせ始める。
 いや、正確には顔に付いてしまった俺の精液か。
 時間をかけて。丹念に。
 全身を舌が這い回る。
 もちろん固さを失った肉棒にもだ。

「ん……ごちそうさま。女体盛りを望む男の気持ちがわかった気がするよ」

「同じもんなのか、それ…………」

 時間が経ってようやく意識がまともになってきた俺は川崎に突っ込みを入れる。
 それを聞いてくすりと川崎は笑い、俺の隣に寝転がった。



380: ◆zO7AQfurSQ 2015/12/08(火) 21:57:00.80 ID:GgIBZFtAO

 何となく顔を見られるのが恥ずかしく、ぐいっと抱き寄せて俺の胸に顔を埋めさせた。

「ん…………」

 川崎は小さく呻くが抵抗はしない。少し強めに抱きしめる。
 暖かくて、柔らかい身体。くっついてる部分が心地良い。
 昨晩あまり寝れなかったのと疲れが相まって、どんどん目蓋が重くなってきた。

「眠いの? いいよ、あたしを抱き枕にして寝ちゃおっか」

 俺はその言葉に甘え、意識を手離して眠りにつく。



381: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 21:58:20.63 ID:GgIBZFtAO

「う…………」

 意識が覚醒する。腕の中に暖かいものがある。
 俺は瞬時に眠る前の事を思い出した。
 少し身体を離して様子を窺うと、まだ川崎は寝ているようだ。

「……………………」

 いや、ヨコシマなことなんて考えてないよ?
 寝てるんなら何してもバレないかなあなんてこれっぽっちも思ってないから。
 勃ってるのは寝起きだし裸の川崎がいるからだし。

「…………沙希」

 とりあえず名前を呼んでみた。
 行為中とかに呼ぶことはあったが、素面で呼ぶのは初めてだっただろうか。なんかめちゃくちゃ恥ずかしい。
 本当に起きてないか改めて川崎の顔を眺める。

「…………本当に美人だよな、川崎って」

 顔立ちは整ってるし肌綺麗だし…………てか睫毛長っ。
 桃色の唇が色っぽく感じられる。俺、あれで色々してもらったんだよな…………やば、さらに大きくなってきた。

「…………」

 俺は川崎の手を取り、きゅっと自分の肉棒を握らせる。
 やばい。背徳感と気持ちよさで全身がぞくぞくする。
 俺は再び川崎の身体を抱きしめた。



382: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 22:00:05.39 ID:GgIBZFtAO

 しばらくそのまま動かずにいると、突然声を掛けられる。

「ねえ、しごかせたり腰振ったりしないの? チンポが気持ち良くなりたいってピクピクしてるけど」

「!? ……お、起きたのか」

「うん、ちょっと前に」

「いつから…………?」

「あんたがあたしを名前で呼ぶ前には」

「俺より早く起きてんじゃねえか!」

 川崎が顔をあげてクスクスと笑う。
 うわあああ。色々恥ずかしいことを聞かれてしまった!

「ね、比企谷」

「何だよ……」

「しよ…………?」

「え?」

 川崎が俺の手を掴み、自分の股間に持って行かせる。
 指がくちゅりと水音を立てた。

「!」

「名前呼ばれて、チンポ握らされたら、こんなになっちゃった…………」

「…………」

 俺は導かれた指をそのまま秘口に差し込み、中で軽くかき回しながら唇を重ねる。

「んっ……んっ……」

 川崎は身体を震わせながら唇の端から呻き声を漏らす。
 中は熱くてドロドロで、すでに受け入れ体勢が万全だった。
 俺は一度身体を起こして川崎の足を開かせて間に割って入り、そのまま肉棒を蜜壷の入口に押し当てて川崎に覆い被さった。



383: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 22:01:44.22 ID:GgIBZFtAO

 至近距離で何も言わずにしばらく見つめ合ったあと、再び唇を重ねる。
 そのままゆっくりと腰を沈め、肉棒の根元まで川崎の膣内に挿入した。

「んんっ…………」

 びくんと身体を震わせた川崎は俺の背中に腕を回し、力強く抱きしめてくる。
 俺は身体を川崎と密着させながら全身を揺すり始めた。
 肉棒を激しく出し入れし、身体の前面を擦り付け、舌を絡める。
 なんで。
 なんでこれ以上川崎とくっつけないんだろう。
 溶け合ってひとつになってしまいたい。
 ……………………。
 ああ、そうか……。
 俺はもう。
 川崎に………………。

「あっ! あっ! 出るっ! 出していいか!?」

 限界が近付き、俺は唇を離して叫ぶ。

「いいよ! 出して! あんたの中に残ってるの、全部あたしに出しちゃって!」

 川崎は俺の首に腕を回して引き寄せてまたキスをし、思いきり唇を押し付けてながら舌を差し込んでくる。
 俺はそれを受け入れながら我慢していたものを解放した。
 二人とも全身を震わせながら絶頂に達したのだ。



384: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/08(火) 22:02:23.00 ID:GgIBZFtAO

 俺は呻きながら川崎の膣内で射精し、川崎はそれを受け止めるたびに身体を痙攣させる。
 快感の余韻も凄まじいもので、射精が終わったあともそのままの体勢でいた。
 一度だけ唇を離してしばらく見つめ合ったものの、すぐにまた重ねる。
 ホテルのフロントから時間の連絡が来るまで俺達はずっと上下で繋がったままでいた。



395: ◆zO7AQfurSQ 2015/12/22(火) 22:26:50.50 ID:uPcday+AO

「んー…………ヤったヤった」

 ラブホテルから出るなり川崎は伸びをしながら言った。
 花の女子高生が何を言ってんだ。

「気持ち良かったね比企谷、ありがと」

「お、おう」

 川崎が笑顔で腕を組んでくる。
 いきなりの行動と予想外のお礼の言葉についどもってしまった。

「ふふ、何照れてんのさ。今更これくらいで」

「うるせ。慣れてねえんだよこういうのは…………それよりさっさと移動するか。こんなとこにいるの誰かに見られたら面倒臭いぞ」

「ん、そうだね」

 俺達はとりあえず駅前の方に歩き出した。
 というか。

「川崎、その……いつまで腕組んでるんだ?」

「え、駄目?」

「いや、これも誰かに見られたら面倒だろ? 川崎が俺なんかとこんな…………」

「比企谷、あたしはね」

 川崎が俺の言葉を遮る。

「したいことをしているだけなの。今見られて面倒になるようなことをしてるつもりは一切ないよ」

「…………そっか」

「そう。ま、あんたが嫌だって言うならやめるけど」

「嫌なわけねえよ…………で、これからどこに行くんだ? 買い物とか言ってたけど」



396: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/22(火) 22:27:21.43 ID:uPcday+AO

「んー、買い物なんて口実だし…………とりあえず夕御飯にしよっか。何かリクエストある?」

「いや、特には」

「じゃ、ららぽーとでも行って食事所を回ってみよっか。時間も時間だし空いてるとこに入ろ」

「おう」

 俺達はららぽーとに向かって歩き出した。
 日曜夜は人通りも多くて混雑しているためか、川崎が身体を密着させてくる。
 すでに身体を重ねた関係とはいえ、その匂いと柔らかさにはやはりどぎまぎしてしまう。
 動揺を隠しながら俺は何でもないふうを装って歩いた。



397: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/22(火) 22:28:01.05 ID:uPcday+AO

「あ、ごめん。ちょっと御手洗い行ってくる」

 ららぽーと内をうろついていると、川崎がそう言って一旦離れる。

「おう。そこらで待ってるから」

「うん」

 はあ…………ようやく落ち着ける。腕を組んで歩いててずっとドキドキしっぱなしだったからな。
 朝のは腕を組むと言うより引っ張られている感じだったし。
 いや、全然嫌じゃないんだけどね。でもやっぱり緊張はしてしまう。
 そんなわけで壁に寄りかかるかベンチにでも座るかと辺りを見回そうとしたとき、突然声が掛けられた。

「あー、はーちゃんだー!」

 どこかで聞き覚えのある大きな声にびくっとし、そちらを向くと幼稚園くらいの女の子がこっちに駆け寄ってくる。
 あれは確か川崎の妹の…………って、そんなに走ると転ぶぞおい!

「あっ!」

「うおっ! …………っとと」

 予想していたので何とかとっさに腕を伸ばして転ぶ前に捕まえることができた。
 えっと、確か……そうだ、京華ちゃんだ。けーちゃんって呼んでたな。

「こら、けーちゃん。走ったら危ないぞ」

「あ…………ごめんなさい」

 注意するとシュンとうなだれてしまった。
 これはちゃんとフォローを入れないと。



398: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/22(火) 22:28:45.35 ID:uPcday+AO

「よし、しっかり謝れてえらいぞ。これからは気を付けような」

「うんっ!」

 頭を撫でてやると京華ちゃんは顔を上げてぱあっと笑った。
 やべ。可愛い! というかさすが姉妹だ。やっぱり川崎に似ているな。
 そういえば何で京華ちゃんはここにいるんだ? 連れはいないのか?
 そう思って周りを見ると、母親らしき女性がこちらにやってきた。

「あ、あの…………」

 おそるおそる声を掛けられ、ここで唐突に思い当たる。
 腐った目をした一人の男が幼稚園児…………じゃなかった、保育園児の頭を撫でている。間違いなく事案ですね、はい。

「おかあさん、はーちゃん! はーちゃん!」

 京華ちゃんが俺の服を掴んで嬉しそうに叫んでいるからまだ通報とかはされないものの、このままというわけにもいくまい。
 しかし何て言えばいいんだ? 馬鹿正直に『川崎沙希さんの性奴隷の比企谷八幡です』とかは論外だが、どうも説明しにくい。
 向こうも俺の正体が掴めず、戸惑っているようだ。

「お待たせ。あれ、けーちゃん?」

「あ、さーちゃん!」

 いいタイミングで川崎が戻ってきた。
 とりあえず通報とかの最悪な展開は避けられたな。



399: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/22(火) 22:29:38.26 ID:uPcday+AO

「さ、沙希、どうしてここに?」

「あ、母さんもいたんだ。ちょっとご飯ここで食べていこうかって話になってさ。こっち、比企谷ね」

「ど、どうも。クラスメイトの比企谷です。川崎さんにはお世話になってます」

「あ、沙希の母でございます」

 川崎に紹介され、とりあえず頭を下げて挨拶をする。
 向こうも俺の正体がわかっていくらか安心したようだ。良かった。
 …………ってまだ災難は去ってない。
 向こうからしてみれば娘と一緒にいる男なんだ。何かあらぬ疑いをかけられかねないぞ。いや、結構人に言えないくらいの関係性ではあるのだが。

「あ、ちなみにあたしのいい人ね」

 あれやこれや考える前に川崎が俺の腕を取って自分のと絡め、爆弾発言をする。

「お、おい」

「まあ…………」

 俺は慌てたが、川崎の母親は少し目を丸くしたあとにニィッと笑った。
 あ、その表情、悪戯を仕掛けるときの川崎にそっくりだ。

「沙希にもそういう人がいたのね…………えっと、比企谷君?」

「は、はい」

「今度うちに遊びにいらっしゃい。今日はお邪魔でしょうから、またちゃんとお話しましょ」

「え…………そ、それって」



400: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/22(火) 22:30:49.67 ID:uPcday+AO

「さ、京華、行くわよ。沙希とお兄ちゃんに挨拶しなさい」

「はーい。さーちゃん、またおうちで。はーちゃん、またあそんでね」

「うん、また後で」

「お、おう、またな」

 母親と京華ちゃんは手を振ってその場を去っていった。
 とりあえず俺も向こうが見えなくなるまで軽く手を振り返す。

「えっと…………」

「多分父さん達も近くにいるんだろうね。見つからないように母さんはさっさと立ち去ってくれたみたい」

「あー…………」

 男連れの娘なんて父親にとっては悪夢に近いだろう。
 小町が男連れだったりしたらうちの親父なんか人目をはばからず号泣するに違いない。ていうか俺も泣く。
 いや、それより。

「か、川崎、その、いい人って…………」

「ん? 何か違った?」

「いいのか? お前の母ちゃん俺が川崎の恋人だって思ってるんじゃねえか?」

「いいんじゃない別に。それともあたしの性奴隷だって正直に紹介する?」

「一番ダメな答えだろそれは…………」

 その話はもう終わりと言わんばかりに川崎はさっさと歩き出した。
 ………………。
 川崎は、俺が恋人だと勘違いされてても構わないんだろうか?
 やっぱり、川崎が俺を好きっていうのは本心からなんだろうか?
 直接想いを口にされて、身体を重ねてもどこかで俺は川崎を信じ切れていなかったのかもしれない。
 でも。うん。もういいや。疑うのはやめだ。
 とことん川崎についていこう。尽くしていこう。例え歪な関係だとしても。
 そんなことを考えながら俺達は席の空いていた洋食屋に入っていった。



412: ◆zO7AQfurSQ 2015/12/24(木) 17:13:17.76 ID:coQjOgBAO

「んじゃ、そろそろ帰るか」

「そうだね」

 夕飯を終えてららぽーと内をぶらぶら歩いていたが、そろそろいい時間だろう。
 あまり遅くまで女性を連れ回すのも良くないし。

「あー、えっと…………」

「ん、何?」

「その、俺でいいなら、送らせてもらっても、いいか?」

「何でそんなにへりくだってんのさ…………じゃ、お願い」

「お、おう」

 組んでいる腕にぎゅっと力を入れられて、つい変な声が出てしまった。
 俺達はららぽーとを出て、先ほどよりは人の少なくなった通りを歩く。



413: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/24(木) 17:14:28.34 ID:coQjOgBAO

「明日は学校か…………」

 誰に言うともなくぽつりと呟く。
 何というか、怒涛の二日間…………いや、金曜の夜もカウントすれば三日間か、とにかくちょっと前までは想像だにしない週末だったな。

「ね、比企谷」

「ん?」

「明日さ、お弁当作ってきてあげよっか?」

「えっ、マジで?」

「うん。どうせ自分のと家族の分は作るから一人分増えても手間は変わらないし」

 川崎の腕前はこの前作ってくれた夕食で証明済みだ。
 少し悩んだが、あの味に逆らうことは出来そうにない。

「じゃあ、その、頼むわ」

「ん、任された。楽しみにしてなよ」

「ああ」

「で、代わりと言っちゃなんだけどさ」

 川崎はそこで足を止める。
 腕を組まれている俺も自然と立ち止まった。

「もう少しだけ、あんたと一緒にいたい。あっちに公園あるから寄っていい?」

「え? あ、ああ」

「じゃ、行こ。人少なくてちょっと治安悪いけどいいよね?」

「えっ? お、おい!?」

 恋人みたいな台詞にドキッとしたが、その後の言葉に戸惑う。
 だけど川崎は構わず俺の腕をぐいぐいと引っ張っていった。



414: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/24(木) 17:15:11.07 ID:coQjOgBAO

「治安が悪いってそういうことかよ…………」

 結構大きめの公園だったが、薄暗いところも多いようだ。
 そしてそこかしこにカップルがくっついてイチャイチャしていた。

「知る人ぞ知る公園だよ。さ、奥の方行くよ」

 川崎に促されて俺達は奥に向かう。
 うわ、あのカップル、ベンチで抱き合ってキスしてやがる。
 しかし川崎は周りを気にせずに澄ました表情でどんどん歩いていく。

「じゃ、座ろ」

「お、おう」

 結構奥まったところにあるベンチにやってき、俺達は並んで座る。
 腕を組んだまま川崎は俺の方に身体を寄せてきた。
 くっ、こういう時どうすればいいのかわからん…………ベッドの上ならまだしも経験済みなのだが。
 しかし川崎はそれで満足しているようで、特に何も言ってこずに体重を俺に預けている。
 ならば何もしないのが正解なのだろうけど、俺は無意識に空いていた手を動かしていた。

「ん…………」

 川崎の頭を撫でてやると、もっとしてほしいと言うように組んでいる腕の力を強くしてくる。
 二の腕に当たる柔らかい感触に意識を持っていかれそうになりながらも、俺は川崎の頭を撫で続けた。



415: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/24(木) 17:16:05.00 ID:coQjOgBAO

「ねえ、比企谷」

「何だ?」

「今思い出したんだけどさ、あたし今日、口に出してもらってない」

「! と、突然何を言ってんだよ……!」

「おなかの中にはいっぱい注いでもらったけどさ、直接あんたのを飲みたいな」

 そう言って川崎は顔を上げてあーんと口を開け、ピンク色の口内を見せつけてくる。
 薄暗くてもはっきりわかるヌラヌラとしたそれに俺はごくりと唾を飲んだ。

「で、でもこんなとこじゃ…………」

「こんな奥まで誰も来ないよ。遠目だと膝枕しているくらいにしか見えないし。それにあんたのここはもう期待しちゃってるじゃないのさ」

 川崎がズボンの上から肉棒を撫でてくる。それはもうガチガチに固くなっていた。

「あんなに出して能力で回復させたりとかしてないのに…………すごいね」

「し、仕方ないだろ…………お前が……」

「ふふ、いただきます」

 川崎は手早くズボンのファスナーを下ろしてそこから手を突っ込み、ギンギンにそそり立った肉棒を取り出す。
 そこに顔を寄せてそれをすぐさま口の中に含んだ。

「ああ……っ」

 生暖かい粘膜に包まれる感触で思わず声が出る。
 これはヤバい。



416: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/24(木) 17:17:56.14 ID:coQjOgBAO

 屋外でこんなことをしているという焦りと興奮が入り混じる。
 巧みな唇と舌の動きに翻弄されていく。
 敏感な部分を舌が這い回り、唇が強弱をつけながら締め付けてくる。
 俺は声が出ないように自分の口を手で覆った。しばらくは歯を食いしばって堪えていたが、もう限界が近い。
 それを察したか、川崎は動きを早く激しくし始めた。
 唇をカリ首の辺りに固定させて左右に滑らせながらぎゅむぎゅむと締め付ける。
 舌で尿道口を中心に亀頭を舐め回す。
 片手で根元をしごき、もう片手で陰嚢を揉む。
 それらの刺激に耐えきれず、俺は一気に射精まで導かれてしまった。

「……っ! ……っ! …………っっ!」

「んっ……んっ……」

 声が漏れそうになるのを必死に堪えながら、俺は全身を震わせて肉棒から精液を川崎の口内に放つ。
 夕方までに何度も出したとは思えないほどの量が出て、川崎は喉を鳴らしながらそれを飲み込んでいく。
 長い射精が終わると今度は掃除をするように肉棒全体に舌を這わせてきた。最後に尿道に残っていたものを吸い出され、そこでようやく川崎は口を離す。

「ふふ、ごちそうさま」

 ちゅ、と茎にキスをしてから顔を上げて身体を起こし、俺の頬にも口付ける。



417: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/24(木) 17:18:35.84 ID:coQjOgBAO

「やっぱり直に飲ませてもらうのは違うね。すごく美味しい…………」

「っ…………そ、そうか。なら良かった」

 上気した顔でそう言う川崎にどぎまぎし、照れ臭くなった俺は目線を逸らして肉棒をしまう。

「じゃ、いいかげん帰ろうか。あんまりあんたを遅くまで付き合わせるのも悪いし」

「お、おう」

 俺達はベンチから立ち上がる。
 すぐに川崎は俺と腕を絡めて身体を寄せてきたが、俺は特に抵抗もせずに歩き出す。

「あ、そうだ比企谷。あんた今日オナニーする?」

「何だよ突然…………いや、散々出したししねえよ」

「そ。ならいいか。精力回復させてあげようと思ったけど」

「いらんいらん。そもそもお前のいないとこで出してどうすんだよ」

「ふふ、性奴隷が板についてきたのかな?」

 少し世間ずれした、そんな会話をしながら俺は川崎を家まで送り届けたのだった。



430: ◆zO7AQfurSQ 2015/12/27(日) 21:22:02.40 ID:kDZRs3NAO

「えーと……いた」

 俺は川崎を見付け、一気に階段を登る。
 月曜の昼休みにメールで指定されたのは特別棟の屋上に出るための扉の前。
 登り切ると同時に川崎か、声を掛けてくる。

「や、比企谷」

「おう」

 これが今日初めての俺達の会話である。
 あまり目立ちたくないという思考が一致しており、接触を持っていなかったのだ。

「えっと、弁当、作ってきてくれたんだよな? ここで食べるのか?」

「ううん。屋上に出るよ」

「え、でも……」

 ここの扉は錠前が壊れているとかもなく、鍵が必要なタイプだ。
 普通は開いてないはずなのだが。

「よっ、と」

 どうするのかと見ていると、川崎が尻尾を扉に伸ばし、すり抜けさせる。
 その向こうからガチャンと音がし、そのままドアノブをひねって扉を開けた。

「え? お、おい、今どうやったんだ?」

「ここは屋上に閉じ込められたりしないように外から鍵の開け閉めができるようになってるのさ。だから尻尾で鍵をひねって開けたんだよ」

「確か……何かを貫通してるときは物に触れないんじゃなかったか?」

「うん、昨日まではね」

 川崎は屋上へと足を踏み入れる。
 俺も後に続く。



431: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/27(日) 21:22:35.79 ID:kDZRs3NAO

「今朝になったらさ、なんか『貫通中も触れてない部分だけを実体化できる』んじゃないかなって思い当たってね。試したらできるようになってたよ」

「思い当たったって…………」

「たぶんサキュバスとしての力が強くなったんじゃないかな? 何度もあんたの精を吸収したし」

「う…………」

 あれやこれやの行為を思い出し、言葉に詰まる。
 そんな俺の様子に川崎はくすりと笑い、ドアを閉めて鍵を掛けた。

「ここなら誰にも見られないし、誰も来ることはないよ。落ち着いて食べられる」

 川崎と二人きりで食事というのが落ち着けるかは微妙なラインだ。
 まあ周囲の目が気にならないというのは大事だろう。
 念には念を入れて二つの給水塔の間に座る。

「はい、これ」

「おう、サンキュ」

 川崎から弁当を受け取り、俺は箸を掴む。
 相変わらず美味そうだ。

「んじゃ、いただきます」

「ん、召し上がれ」



432: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/27(日) 21:23:16.78 ID:kDZRs3NAO

 やはり川崎の弁当は美味い。
 量も充分なものだったし、食べ終えた俺は大変満足できた。

「ふう、美味かった。ごちそうさまでした」

「お粗末さまでした。いい食べっぷりだったね、こっちが嬉しくなっちゃう」

「マジで美味いからな…………というか川崎はそれで足りるのか?」

 見てみると川崎の弁当箱は俺の半分あるかどうかのサイズだった。
 だけど川崎はそれに答えず、俺の弁当箱を回収して身体を寄せてくる。

「お、おい?」

「ふふ、代わりにあんたからエネルギーをもらえばいい話でしょ?」

「!! そ、それって……」

「でも昼休みはもうすぐ終わっちゃうね…………比企谷、放課後ここに来てよ」

 川崎は俺の耳元に口を寄せ、艶っぽい声でそう囁いた。



437: ◆zO7AQfurSQ 2015/12/28(月) 15:38:55.97 ID:qRB5wEGAO

 放課後になり、俺は教室を出て特別棟に向かう。
 少しゆっくり目で遠回りしたので、ドアノブをひねるとすでに空いていた。
 屋上に出て扉を閉めて鍵を掛け、昼と同じく給水塔の間に座っている川崎を見つけてそちらに近付く。

「おす」

「ん。そういえば奉仕部は大丈夫なの?」

「ああ、ちょっと図書室で調べ物をしてから行くって言っといた」

 俺は川崎の隣に腰を下ろす。
 すぐに川崎は身体を寄せてくっついてきた。

「それじゃあまり時間もないかな? あんたのここも早くしてほしそうだし」

「んうっ…………」

「あたしを待たせないように大きくしとくなんてわかってるじゃない」

 川崎が俺の股間に手を伸ばしてくる。
 ここに来るまでの想像と期待ですでに肉棒はガチガチに固く大きくなっていた。

「ほら、比企谷、ズボン下ろしてよ……しごいてあげるから早くチンポ出して…………」

 耳元で囁かれて頭がくらくらしてくる。
 俺は腰を浮かしてズボンとトランクスを下ろし、肉棒をさらけ出す。

「あ……すご……熱い…………」

 それを優しく握り、上下にしごかれる。
 先走りの汁が溢れ出て肉棒全体と川崎の手を濡らしていった。



438: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/28(月) 15:39:50.25 ID:qRB5wEGAO

「ん……もう、我慢できない…………あたしのあそこ、すごいぐちゃぐちゃになってる……あんたのチンポ、入れていい?」

「ああ。俺も早く川崎に入れたい」

「ん……」

 川崎は立ち上がって下着を脱ぎ、俺と向かい合うように俺の脚を跨いでくる。
 これは、対面座位ってやつか。

「本当はさ、あたしが壁に手を付いて、立ちバックで後ろからガンガン腰振って突かせてあげたいけど、たぶん声が我慢できないから…………」

 そう言うなり川崎は唇を重ねてくる。おそらく声が出ないようにするためだろう。
 そのまま秘口に亀頭を押し当て、ゆっくりと腰を下ろしていく。

「「んっ、んんっ…………」」

 俺の肉棒が川崎の膣内に埋まっていき、二人の呻き声が唇の端から漏れる。
 根元まで埋まり、しばらくそのままでいたあとに川崎は唇を離した。

「はあ…………あんたのチンポ、気持ちいい…………」

「俺も、川崎の中、すげえ気持ちいいぜ…………すぐにでもイっちまいそうだ」

「ん…………あたしも早く欲しいけど、もう少しこのままでいさせて」

 川崎は俺の首に腕を回してぎゅっと抱きついてくる。
 俺も川崎の背中に腕を回した。



439: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/28(月) 15:40:45.81 ID:qRB5wEGAO

 川崎の脚が俺の腰に絡み、より強く抱きしめてくる。
 その動きに連動してきゅっきゅっと襞が俺の肉棒を締め付けた。

「う、ああ……川崎のまんこ、吸い付いてくるみたいだ…………気持ち良すぎる…………」

「ん、いいよ……いっぱい気持ち良くなって。チンポであたしの奥をえぐって、精液たくさん出しちゃお?」

「ああ。全部お前の中に出すから。俺の精液、受け止めてくれ」

「うん。びゅっびゅって出しちゃって…………でも、キスしながらして。でないと声出ちゃう……たぶん出された時にあたしもイっちゃうから……」

 俺は片手を川崎の後頭部に回し、押し付けるように唇を合わせる。
 もう片手を腰に回して身体全体を揺すり始めた。

「んっ、んっ、んんっ!」

 しがみつくように腕に力を入れながら川崎は呻く。
 弱くない、むしろ女子にしては強い方であろう力で抱きしめられる。
 服が邪魔に感じられてしまったが、まさか校舎の屋上で裸になるわけにもいかない。
 それでも少しでも川崎の肌に触れたくて、腰に回した手で裾を捲り、その素肌に手を当てた。



440: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/28(月) 15:41:52.72 ID:qRB5wEGAO

「んっ、んっ、んっ、んんっ」

 川崎も懸命に腰を動かす。
 揺すり、ひねり、振り、様々に俺の肉棒を刺激してくる。
 子宮口に押し当てられた亀頭がぐりぐりと擦られ、意識が飛びそうになるほど気持ちがいい。
 イってしまいそうになるのを何度も堪えているが、もう限界だった。
 最奥部で射精すべく、俺は腰を突き出して亀頭を押し付ける。

「んっ! んっ! んんっ! んんっ!」

「んうっ! んんっ! んっ! んっ!」

 ついに俺は川崎の中で精液をぶちまけた。
 俺は精液を放つたびに、川崎はそれを受け止めるたびに呻く。
 互いに全身を震わせ、快感で意識がどうにかなってしまいそうになるのを必死に堪えて唇を押し付け合う。

「んっ……んっ……んんっ」

 身体を痙攣させながら精液を注ぎ込んだ俺は余韻に浸りながらも川崎の身体をしっかりと抱きしめる。
 川崎もイき終わったのか、ふっと身体の力が抜けて俺に体重を預けてきた。
 唇が離れ、肩に顎を乗せてくる。

「はあ……美味しい…………気持ち良かった……」

「お、俺も、気持ち良かったぜ、沙希」

「ん…………うん、嬉しい」

 思い切って名前で呼んでみたが、特に咎められることなく川崎は受け入れてくれる。
 俺は改めて川崎の背中に両腕を回し、ぎゅうっと少し強めに抱きしめた。



445: ◆zO7AQfurSQ 2015/12/30(水) 18:50:57.07 ID:bXbg/35AO

「うっす」

 俺は奉仕部部室のドアを開けながら声を掛ける。
 何やら談笑していた雪ノ下と由比ヶ浜がこちらを向く。

「ヒッキー、やっはろー」

「こんにちは、比企谷くん」

「おう」

 軽い挨拶を交わし、俺は席に着いて図書室から借りた本を取り出した。
 本を読むには最適な環境だよなこの部活って。

「ヒッキー何か調べ物って言ってたね。その本?」

 ただし、依頼と由比ヶ浜の存在以外だが。
 別に話し掛けてくるのはいいんだが、気持ちが本に向いているときに遮られると肩透かしされた気分になる。
 読む前にちゃんと相手しておこう。

「ああ、ちょっと読みたいと思ったものがあってな」

「へー、なになに?」

 え、食い付いてくるの?
 俺に興味があるのかと勘違いしちゃうよ?
 まあそんな自意識過剰はとっくに捨て去ったけど。

「ああ、ホームズだ」

「ホームズって…………あの探偵の?」

「小さい頃に一通り読んだんだが子供向けのやつでな、ちゃんとした和訳のを読んでみようと思って」



446: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/30(水) 18:51:52.96 ID:bXbg/35AO

 大人になってからホームズにハマる人も多いと聞く。
 機会があれば読もうと思っていたところにうちの高校の図書室に全巻揃っているのを見つけたのだ。

「へー、あたしも読んでみようかな?」

「いや、残念ながら児童向けは置いてなかったぞ。市の図書館とかに行ってみたらどうだ?」

「ちょっと! 馬鹿にしすぎだし!」

「冗談だ冗談。ただ高校生でこれを読む奴は少ないのか本棚の辺鄙なとこにあってな、探すのに時間かかった」

 これは嘘じゃない。
 ただし、借りたのは今日だが見つけたのは先週の話だ。
 川崎と別れたあと、元から借りていた本を返してすぐに借りたから今日は時間がかかっていない。
 でも本当はもう少し川崎と一緒に…………っておいおい、だから弁えろっての俺。今のままでもとんでもなく恵まれてる状況だろ?
 あの後、川崎は肉棒を口で綺麗にしてくれて、最後に俺の頬にキスをしてきた。まるで恋人との睦み事のように。
 ヤバい。顔がニヤケちまいそうだ。
 俺はぐっと堪えて本を開く。由比ヶ浜ももう気が済んだのか雪ノ下との会話を再開した。
 そんなふうにその日は特に依頼とかもなく、何事も起こらずに終了する。
 そして事が起こったのは次の日の昼休みの時間だった。



450: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/30(水) 22:48:05.07 ID:bXbg/35AO

 昼休みになった。
 昨日と同じように例の屋上に向かおうと俺は立ち上がる。
 が。

「あ、やべ」

 足が机にぶつかってしまい、中身が散らばってしまった。
 幸い本や教科書がメインで大きな音は立たなかったし、昼休みになった直後の喧騒で誰もこちらを向くことはなかったが。
 面倒くさがりながらもそれらを拾い集め、机の中に戻す。もう川崎は行ってしまっただろうか?
 そう思って顔をあげようとしたとき、教室中に声が響いた。

「好きです! 俺と付き合ってください!」

 ………………あん?
 俺は一瞬思考停止してしまった。
 教室内のざわめきが消え、静寂が訪れる。
 えっと、これは誰かが誰かに告白した……ってことでいいんだよな?
 無関係ではあるものの、好奇心は湧いてくる。どこの誰がどの女子に告白したんだ?
 顔を上げて声がした方を見ると、教室中が注目しているのはどこかで見たことのある男子生徒。しかしこのクラスではなかったと思う。ならば、体育の時間に見た隣のクラスの男子なのだろう。



451: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/30(水) 22:48:42.09 ID:bXbg/35AO

 そして告白されて驚いた表情を向けているのは。

「…………あたし?」

 川崎沙希だった。
 きゅっと胸が締め付けられる。
 心がざわつく。

「あたしあんたのことなんか知らないけど何であたしなの?」

「その、川崎さん綺麗だしスタイルもいいし、付き合えたらなって…………」

 外見だけじゃねえか!
 お前が川崎の何を知ってんだよ。

「ふうん。身体目当て?」

「ち、違っ……そうじゃなくて」

 教室全体が静かにしているせいか、普通の声量でもここまで聞こえてくる。
 なんだかいたたまれなくてそこから目を逸らしてしまう。
 そして逸らした目線の先にあった風景。何人かの男子がニヤつきながら教室のドアからあの様子を窺っていた。
 あれは。あの何度も見たことあるような表情は。悪戯や罰ゲームを仕掛けている時のっ…………!
 しかしどうする? 俺がしゃしゃり出ていいものなのか?
 俺は川崎のものだけど、川崎は俺のものじゃない。
 とりあえずこの場は静観して、あとで教えることにするか…………。
 そこまで考えて目線を戻すと、ほんの一瞬だけ川崎と目が合った。



452: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/30(水) 22:49:12.79 ID:bXbg/35AO

 気のせいかとも思ったが、俺に向かって尻尾がフリフリと手招きするように動く。
 性奴隷である俺だけにわかる合図、か。便利だな…………。
 というか何だ? 俺にどうにかしろと言うのか?
 とりあえず俺は立ち上がり、川崎の方に向かう。視線が四方から突き刺さるが、川崎の指示に逆らうわけにもいかないし。
 すぐ近くまで寄ると、川崎も立ち上がり、その男子を押しのけて俺のそばに来る。
 そのまま川崎は俺の首根っこを掴み、ぐいっと胸に顔を埋めさせる形で抱き寄せた。

「わっ……ぷ」

「悪いね。あたしの身体はこいつ専用なんだ」

「はあっ!?」

 男子生徒が素っ頓狂な声を上げる。
 いや、そいつだけでなくクラス全体がざわめき始めた。
 俺はどうにか川崎を引き剥がす。

「お、おい、川崎!」

「ん、何?」

 川崎は動じることなく首をかしげるだけだ。
 ここで何か言うわけにもいかないか……。俺は川崎の手を掴み、早足で教室から連れ出した。



458: ◆zO7AQfurSQ 2015/12/31(木) 20:58:01.65 ID:zXMvOZeAO

 俺達は特別棟の屋上に続く扉前までやってきた。
 そこでようやく俺は掴んでいた川崎の腕を離す。

「おい、どういうつもりだよ?」

「何のことかわからないね」

「教室であんなことを言ったことだよ、わかってんだろ」

「あたしがわからないのはあんたがどこに怒ってるのかってとこさ」

「…………」

「目立つのが嫌だったから? あたしとつるんでるのを知られるのが嫌だったから?」

「…………違う」

「本気じゃない告白を断るのに利用されたから?」

「気付いてたのか…………それでもない」

「あんたとつるんでるのを知られてあたしに何か起こるかもしれないから?」

「………………」

「はあー、くだらないね…………そりゃあんたの評判が悪いのは知ってるよ。でも同じ部活の雪ノ下や由比ヶ浜は何もないんでしょ?」

「そうだが……それでも極力リスクは減らすべきだろ」

「考えすぎだって。だいたいあたしだってあんたと同じようなぼっちなんだよ。離れていくような友達もいないし、むしろあんたには今回みたいな事の虫除けになってほしいって思ってる」



459: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 20:58:42.88 ID:zXMvOZeAO

「…………なあ、川崎」

「何?」

「お前は、嫌じゃないのか? 俺なんかと、恋人同士みたいに見られて。奴隷の俺と」

「嫌がる要素なんか何にもないよ」

「…………」

 俺は川崎に近付き、そのまま両腕を回して抱きしめた。
 特に抵抗することなく川崎は俺に身体を預けてくる。

「あんたは性奴隷だからセックスに関しては言うことを聞いてもらうけどさ、普段から下手に出る必要はないんだよ」

「…………いや、俺が下でいい。俺はお前に好きなようにされたい」

「ふふ、どんだけ奴隷気質なのさ…………じゃ、今回の事も文句言わないでね」

「わかった…………でもこのままでいいのか? 誰かに何か訊かれたらどうすんだ?」

「いいよ好きなように答えれば。本当の事言うのも適当に誤魔化すのもあんたに任せる。どうせあたしたちの関係は変わらないよ」

「そう……だな」

「ん。ところでお昼ご飯どうするの? あんたが引っ張るから教室に置いてきちゃったよ」

「あー…………もう食う時間も微妙だな。仕方ねえから抜いちまうか」

「え、抜く? あたしにご馳走してくれるの?」

「そっちの意味じゃねえよ!」



460: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 20:59:41.35 ID:zXMvOZeAO

「冗談だって。じゃ、さ、このまま抱きしめててほしいんだけど」

「ああ…………」

 俺は抱きしめる力を少し強める。川崎も俺の背中に腕を回してきた。
 昼休みギリギリまでそのまま無言で抱き合ったまま過ごす。
 教室に戻る際には別行動をしようかとも考えたが、今更取り繕うのも本当に今更なので一緒に戻ることにした。
 どうせ揶揄してきたり好奇心丸出しで聞いてきたりするような友達なんて俺達にはいないしな。
 あれ? 俺と川崎って相性良くね? まあスペックは川崎の方が高いけど。

「あ、そうだ。あたし夕方は京華を迎えに行かなきゃいけないんだけど」

「そうなのか」

「うん。だから今日はアレはナシで」

「…………わかった」

「あれ? 残念?」

「まあ……」

「ふふ、なら夜公園に行っちゃう?」

「!」

「なんてね。親が遅いから無理だよ。でもその代わり」

 まだ周りに人気がないのを確認し、川崎が身体を寄せてそっと耳打ちしてくる。

「今夜はあたしをオカズに自分でして。許可じゃなく、命令だから」



461: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 21:00:09.63 ID:zXMvOZeAO

 二人で教室に入ると一斉に視線が向けられる。
 川崎は平然としているが、俺はどうも落ち着かない。幸いすぐにチャイムが鳴ったので長く晒されることはなかったが。
 それでも授業中にちらちらとこっちを見てくる由比ヶ浜が鬱陶しい。
 お前はちゃんと先生の話を聞いとけ。ただでさえ成績良くないんだから。
 やがてホームルームまで終わり、放課後になる。
 正直奉仕部に行くのが億劫だ。が、先延ばしにしても利点はないので大人しく部活動に励むとしよう。
 そう考えて机の中の物を鞄に移そうとしたとき、それに気付いた。弁当箱が入っていたのである。
 周囲を見回すがすでに川崎はおらず、メモがはさんであった。

『悪くなるものは入ってないから良ければ部活中にでも食べて。いらなかったら中身捨てていいから。箱は明日回収するよ』

 うん。正直助かった。実は川崎の弁当を期待して、朝食が少な目だったのだ。
 腹が今にも音を立てそうだからな。ありがたくいただこう。
 俺は弁当箱を鞄に入れ、部室に向かう。



467: ◆zO7AQfurSQ 2016/01/01(金) 17:22:46.02 ID:v7GoKoCAO

「うっす」

「こんにちは」

 ドアを開け、中にいる雪ノ下と挨拶をする。
 さて、腹減った。メシメシ。
 席に座り、鞄から弁当箱を取り出した。
 包みを開けたところで雪ノ下が怪訝な顔をする。

「比企谷くん、どうしてお弁当を食べようとしているのかしら? お昼取ってないの?」

「ああ、ちょっとごたごたがあってな、昼休みに食う暇がなかったんだ」

「そう」

 ま、いきなりこんなことしてたら疑問も湧くわな。
 さて、食うか。

「やっはろー! あ、ヒッキー!!」

 箸を手に取ったところで由比ヶ浜がやってきた。
 あー……面倒くさいことになりそうな雰囲気だ。

「ちょっとヒッキー! あれはどういうことなの!?」

「うるせえな。聞こえてるから大声出すな。それとメシ食ってるからあとにしろ」

「でも!」

「落ち着きなさい由比ヶ浜さん。いったい何があったのかしら?」

「あ、ゆきのん。えっとね…………」

 由比ヶ浜と雪ノ下が話し始めた。今のうちに食ってしまおう。
 しかしやっぱり川崎のメシは美味いな。箸が進むわ。



468: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/01(金) 17:23:35.94 ID:v7GoKoCAO

 じっくり味わって食べ終え、弁当箱を鞄にしまうと、二人が声を掛けてきた。

「ヒッキー、説明して!」

「比企谷くん、どういうことなのかしら?」

「何がだ?」

「昼休みの沙希とのことに決まってるでしょ!」

「…………つまり何が聞きたいんだ?」

「まず、比企谷くんと川崎さんはどういう関係なのかしら?」

「想像に任せる」

 さすがに正直に言うわけにはいかないからな。適当にあしらうのが一番だ。
 もっとも雪ノ下にはどこまでごまかせるかわからないが。

「そんな答えで私達が納得すると思うの?」

「というかどうでもいいだろ俺の事なんか。いつもみたいに空気扱いしとけ」

「もしかしたらあなたが川崎さんを脅して言うことを聞かせているのかもしれないじゃない。そんな男の近くにいるのは危険だからはっきりさせておきたいのよ」

「えっ? ヒ、ヒッキー最低!!」

 冤罪だ!
 …………ん? いや、待てよ?
 うん、それでいこう。

「バレちまったか。実はそうなんだ」

「えっ?」

「えっ?」

「まあお前らが嫌がるなら仕方ない。俺はここから消えることにするわ」



469: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/01(金) 17:24:37.56 ID:v7GoKoCAO

 そう言って鞄を掴んで立ち上がる。

「ちょ、ちょっと待ってよヒッキー! 本当なの!?」

「あー、そうそう。でも安心しろ。お前らにバレたからもう川崎を脅すような真似はしない。んじゃな」

「待ちなさい比企谷くん、まだ話は終わってないわ」

「何だよ。女子を脅すような危険な男に話し掛けない方がいいぞ」

「いいからまず座りなさい」

 ちっ。これでさっさと帰れると思ったのに。
 俺は席に座り直した。

「それで、川崎さんとはどういった仲なのかしら?」

「御主人様と奴隷」

「ふざけないで」

 これは嘘じゃないんだがな。
 もっとも奴隷なのは俺だが。

「ヒ、ヒッキー、沙希と付き合ってたりするの…………?」

「あん? いや、付き合ってないし、恋人とかってわけでもないぞ」

 今のところそういうことにはなっていない。
 あくまでも御主人様と性奴隷だ。悪魔なだけに。
 まあ……これからどうなるかはわからんが。

「じゃ、じゃあ昼休みの沙希のアレはなんだったの?」

「告白をあしらうために俺を利用したんだろ」

「本当かしら…………」

「何なんだよ、お前らはどんな答え出せば満足するわけ?」



470: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/01(金) 17:25:43.00 ID:v7GoKoCAO

「いえ、不満があるというわけじゃなくて…………」

「信じねえなら別にいいよ。で、俺は帰っていいのか?」

「いいわけないでしょう。まだ部活中よ」

 人を危険とか言っておきながら追いやらないのはどういう心境なのやら。
 結局帰れそうにない雰囲気に俺はため息をつく。

「ヒッキー、沙希とは何にもないんだよね?」

「あん? さあ、どうだろうな」

「ごまかさないでよ!」

「だって何言っても疑ったりしてくるじゃねえか…………俺の事がそんなに気になるの? お前俺の事好きなの?」

「なっ……好っ……ヒッキーの馬鹿! 最低! 豆腐の角を食べて死んじゃえ!」

「斬新な死因だな…………」

 雪ノ下はまだ何か言いたそうだったが、結局口にすることはなかった。
 俺が脅迫者のレッテルを貼られたままだが、まあごまかせたと思っていいだろう。
 二人ともこっちを窺ってくるが、話し掛けてはこないので俺はホームズの続きを読むことにした。



477: ◆zO7AQfurSQ 2016/01/03(日) 23:47:40.28 ID:rMnloRqAO

 翌日の昼休み。
 また例の屋上で川崎と合流し、弁当を受け取る。

「はい、今日の分」

「ああ、サンキュ。あとこれ、昨日の弁当箱な。洗ってあるから」

「ん。じゃ、食べよっか」

「おう、いただきます」

 俺達は箸を取り、食べ始める。
 うーむ、美味い。コンビニのパンとかはもう食べられなくなりそうだ。
 米にはほぐした鮭も混ぜ込んであり、これさえあればおかずはいらないんじゃないかと思うくらいに絶妙な味付けだった。
 食べるとなくなってしまうのが惜しいなあ…………。当たり前なんだが。

「ごちそうさまでした」

「お粗末さまでした」

「なあ、川崎」

「ん、何?」

「えっと…………」

 ……………………。
 い、言えるわけないだろ! ずっと俺にメシを作って欲しいなんて!
 プロポーズみたいじゃないか!

「どうしたの?」

「いや、その…………な、何か俺にできることはないか?」

「え、なに、突然?」

「だってよ、ギブアンドテイクがどうみてもバランス取れてないだろ。ほとんどが俺に得することばかりで」



478: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/03(日) 23:48:33.80 ID:rMnloRqAO

「そんなことないと思うけど…………でもあんたが気にするって言うならそうだね、今日予備校の送り迎えしてよ。講義一緒でしょ?」

「わかった。お前んちに迎えに行くから。着く前にメール入れるわ」

「よろしく」

 川崎は短く返事をすると、そのまま俺に身を寄せてくる。
 そのまま俺の身体に寄りかかり、俺は川崎の頭に手を乗せて撫でてやった。

「ん…………いつもはさ、あたしが下の子にしてやるばっかりだったけど……これ、いいね」

「お気に召しましたか、御主人様?」

「ふふ、うん」

 予鈴が鳴るまで俺はそうやって川崎の頭を撫で続けた。
 いつでも甘えてくれていいって約束したしな。



479: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/03(日) 23:49:15.51 ID:rMnloRqAO

 俺と川崎は教室で会話をすることはほとんどない。
 だからクラスの連中も昨日のあれは何かの間違いかと思い始めていたし、奉仕部でもその話題に触れることはなかった。
 どうも俺が言うまでもなく、告白を断るために俺を利用したという説が有力になっているようだ。
 そんなことを予備校からの帰りに川崎に話す。

「別に嘘を言ったわけじゃないんだけどね」

「まあどう見繕っても俺と川崎じゃ釣り合ってないからな」

「そんなことないって」

「いや、少なくとも外見はそうだろ。こんな腐った目をした男と川崎みたいな美人じゃさ」

「…………ふふ」

 川崎は小さく笑い、俺に掴まる腕の力を強くする。
 二人乗りをして自転車を漕いでいる最中なのに、意識が背中に押し付けられた胸に向かってしまう。

「な、何だよ」

「ん、あんたに美人って言ってもらえて嬉しいなって」

「…………事実だろ」

「自分じゃそんなふうに思わないよ。それに、あんた以外に言われても嬉しくないし」

「そ、そうか」

「うん…………ね、比企谷」

「何だ?」

「ちょっと、公園に寄っていかない?」



480: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/03(日) 23:50:11.56 ID:rMnloRqAO

 川崎の誘いを断れるはずもなく、俺は例の公園に入ったところに自転車を止めて、二人で歩き出す。
 この前と違って平日なためか、カップルというか人気はほとんどない。
 奥まったとこのベンチに到着し、並んで座る。

「ん…………」

 すぐに川崎が唇を重ねてき、俺達は抱きしめ合う。
 しばらくキスをしたあと身体を離すと、川崎の顔が上気しているのが見てとれた。

「はあ…………ね、比企谷。昨日オナニーした?」

「あ、ああ。したぞ」

「オカズは? あたし?」

「ああ。当然な」

「ふうん」

「う……っ」

 川崎が俺の股間に触れてくる。
 ズボンの上からでも気持ちいい。

「どんなことを考えながらしたの?」

「そ、それは…………川崎とした時のを思い出したり……」

「詳しく教えてよ。あたしはあんたの頭の中でどんなふうにされて、どんなことをしたの?」

 耳元で囁かれて頭がくらくらする。
 その言葉に逆らえず、勝手に口が動く。



481: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/03(日) 23:52:57.52 ID:rMnloRqAO

「お、俺が仰向けになってて、川崎が俺にのしかかって…………何回も搾り取られるのとかを、想像したり……っ」

「想像の中でも自分が下なの? ホントにドMなんだから」

 川崎はくすくすと笑い、俺のズボンをまさぐって肉棒をさらけ出させる。
 ギンギンに固くなったそれをきゅっと握られ、俺はピクッと身体を震わせた。

「それで、脳内であんたはあたしのまんこにびゅっびゅって射精しちゃったんだね」

「あ、ああ。やめてくれって懇願しても許してくれなくて…………最後には気を失っちまうくらい気持ち良くさせられて…………何度も、何度も…………」

「今までと比べてどうだった? あたしをオカズにするオナニーは気持ち良かった?」

「ああ。もちろんお前とする方がいいけど…………お前に命令されて、お前をオカズにするのは、すげえ気持ち良かった」

「ふふ、これからもいっぱいあたしでしていいからね」

「…………い、嫌だ」

「え?」

「お、俺はお前のための精液製造機になったんだ。そんな無駄撃ち、したくない…………だから……ん、っ」

 最後まで言い切る前に川崎が唇を重ねてくる。
 が、今度はすぐに離れた。



482: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/03(日) 23:54:30.58 ID:rMnloRqAO

「あんた、奴隷気質過ぎ…………でも、うん、嬉しい」

 川崎は手を上下に動かして肉棒をゆっくりとしごき始めた。
 声が出そうになるのを歯を食いしばってかろうじて堪える。

「じゃ、今度の土曜日にさ、またホテル行こ? 朝から夜までたっぷりと搾り取ってあげるよ。もちろん今度は寝かしたりなんかさせないから」

「あ、ああ、頼む…………俺がやめてって言っても、止めないでくれ……」

「うん。あとその日までは精液出すの禁止ね。ここで出すのが最後」

「わ、わかった…………」

「よし、それじゃ出しちゃおっか。こんなとこじゃさすがにアソコは使わせてあげられないけど、飲んであげるから」

 川崎の手の動きが早くなる。
 さらに握る力に強弱を付け、凄まじい快感を与えてきた。

「う……ぐ……っ」

「ほら、この手をあたしのまんこだと思って。まんこにしごかれてるのを想像して」

「あ、あ…………川崎のまんこ、気持ちいい…………」

 手からの刺激だけじゃない。囁かれるその声が脳と肉棒にジンジンと響く。
 もう限界だった。



483: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/03(日) 23:55:20.22 ID:rMnloRqAO

「か、川崎っ…………もう、出るっ……」

「うん。先っぽくわえてあげるから、いっぱい出しちゃって」

 川崎はそう言って身を屈め、亀頭が暖かい粘膜に包まれる。
 舌が敏感な部分に這い回って一気に射精感が高まった。

「川崎っ…………出るっ……!」

 俺は声が出ないよう口元を手で覆う。
 もう片手を万が一にも離れないよう川崎の後頭部に添えた。
 そして。
 ついに俺は射精した。

「……っ! ……っ! ……っっ!」

 びゅるっ、びゅるっ、と川崎の口内に精を放ち、俺は身体を仰け反らせながらびくんびくんと痙攣する。
 快感に翻弄されながらも腰を揺すって最後の一滴まで注ぎ込もうとし、川崎は肉棒をしごきながら喉を鳴らして出された粘液を飲み込んでいく。

「はあっ……はあっ……」

 すべて出し切った俺は脱力して四肢を投げ出し、ベンチにもたれかかる。
 尿道の中のものまで吸い出した川崎は身体を起こし、再び俺に寄りかかってきた。

「ふふ、ごちそうさま」

「…………お粗末さまでした」





【R18】八幡「…………しっぽ?」沙希「……見た?」【俺ガイル】【後編】に続く




元スレ
SS速報R:【R18】八幡「…………しっぽ?」沙希「……見た?」【俺ガイル】
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