1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 19:12:30.64 ID:akhyFrVZ0

ギル「はぁ…」

言峰「どうした?今日は随分と沈んでいるようだが」

ギル「あぁ、言峰か…。今日どころの騒ぎではない。最近はずっとこの調子なのだ…」

言峰「一体、お前の身に何があったと言うのだ?体調でも崩したというのか?」

ギル「ふん、笑わせるな言峰。この我が体調を?そんなこと言うまでもなかろう」

言峰「では、何がお前をそのようにしているのだ?」

ギル「…」

言峰「身体に異常がないのであれば…お前の心の内に原因があるのではないだろうか」

ギル「原因などわかっておる。だか、それをどう取り除けばよいのか…我にはわからない」

言峰「ようは悩みがあると言うのだな?」

ギル「…」



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 19:14:02.82 ID:akhyFrVZ0

言峰「いいだろう。戦いに支障が出ては元も子もない。この私で良ければ相談に乗ろう。
とは言え、お前をそこまで追い詰める悩みとは…一体、」

ギル「セイバーだ。我はこの10年、奴のことだけを考えた。
どうすれば奴を我がものにできるのかと…」

言峰「簡単なことであろう。聖杯を飲ませれば奴を現世に留めておくことが可能になる。
後はお前の好きにすればいいだろう」

ギル「だか、それはセイバーを手に入れたことにはならない。」

言峰「と言うと?」

ギル「我はセイバーの心が欲しいのだ。聖杯が我に与えるのは泥によって惑わされた偽りの心…
そんなもので我のこの悩みは癒やされない」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 19:16:34.23 ID:akhyFrVZ0

言峰「困ったことだ…ギルガメッシュよ…お前は」

ギル「なんだ。言峰?」

言峰「セイバーに本気で恋をしているようだな」フフッ

ギル「我は恋というものがわからない。どうすればい言峰。」

言峰「生憎、私も恋愛とは無縁の人生を送ってきたものでね。ましてやそのようなものと
   真正面から向き合おうなど考えたことも…」

ギル「くそっ!どうすれば…」

言峰「心配するなギルガメッシュよ。とうとうアレを使う時が来たようだな…」

ギル「あれ?」

言峰「さぁ、付いてきたまえ」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 19:21:33.50 ID:akhyFrVZ0

ギル「こ、これは!?言峰これは一体!?」

言峰「ふふ…我が協会が10年もの月日を費やし完成させた。
   体感型恋愛シュミレーション装置!!」

ギル「言峰、お前…」

言峰「このシミュレーションの世界では聖杯をめぐる争いやマスターとサーヴァントの関係も無い!
   純粋に恋愛、己の信念一筋で勝負ができる!」

ギル「ゴ、ゴクリ…」

言峰「あっちの世界でセイバーのハートを射抜くことができれば、この現実世界でも大いに役立つ
   何かを得られるかもしれない!」

ギル「なっ!?そのシミュレーションとやらの中にもセイバーがいるのか!?」

言峰「もちろん!登場人物は全てこちらの世界の者をシュミレートしている。」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 19:26:53.19 ID:akhyFrVZ0

ギル「では早速はじめるとしよう!」

言峰「さぁ、このヘルメットを被りたまえ」

ギル「スポッ、なんだこれは?なにも見えないぞ!」

言峰「そう慌てるな、準備はいいな?」

ギル「最後に一ついいか?言峰」

言峰「どうした?」

ギル「むこうの世界へ行ったところで、恋愛というものを知らない我が
   セイバーのハートを射抜くなど果たしてできるであろうか…」

言峰「心配は無用だ。あちらの世界にも私はいる。きっとお前の役に立つはずだ」

ギル「言峰…、その言葉、信用していいのだな?」

言峰「ふふ…もちろんだ、さぁはじめるぞ!!」ポチッ



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 19:32:26.74 ID:akhyFrVZ0

世間はもうクリスマスのイルミネーションの準備や
なにやらで賑わいを見せていた。

ここ私立聖杯学園では毎年クリスマスイブに
聖杯祭が行われる。

果たしてこの主人公ギルガメッシュ(彼女いない暦ー年齢)は
聖杯祭までに彼女を作ることができるのか否や…



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 19:36:01.28 ID:akhyFrVZ0

校門前

ギル「こ、ここは…、学校?そうか、ここで我が学園生活を送りつつ
   セイバーとの距離を縮めて行けばいいのだな…。よし見てろよセイバー
   なんとしてでも我が落としてみせる!!フフ、フハハハハハハハハ!!!」

セイバー「お、おはようございます。」ボソ

ギル(あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)

ギル「お、おは、おはよう…」

セイバー「朝から、妙にテンションが高いな。さぁ、早くしないと遅刻だぞ」

ギル「は、はい…」トボトボ



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 19:39:49.90 ID:akhyFrVZ0

朝HR
言峰「さて、君たちも知っての通り今年も聖杯祭の季節が来た。」

ギル(言峰は教師なのか…)

言峰「我がクラスは今年はツリーの飾りつけの担当になった。
   そこでだ、クラスの実行委員を二人決めなくてはならない。
   誰かなってくれる人はいないかね?」

ギル(実行委員だと?ふん、悪いな言峰。我はセイバーのことで忙しくてな)

セイバー「私がやります。」サッ

ギル(な!?なに!?)

言峰「そうか、君が実行委員になってくれるなら先生も助かるよ。
   では、ほかにいないかな?後、一人必要なんだが。」


ギル(くっ…、しかし見方を変えればこれはチャンスだ。
   二人で実行委員をすれば自ずと距離も短くなるはず)

ギル「仕方ない、この我が…」スッ

士郎「やります!おれも実行委員やります!」ダッ



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 19:45:46.35 ID:akhyFrVZ0

ギル(くっ…、しかし見方を変えればこれはチャンスだ。
   二人で実行委員をすれば自ずと距離も短くなるはず)

ギル「仕方ない、この我が…」スッ

士郎「やります!おれも実行委員やります!」ダッ


ギル(衛宮士郎…貴様ぁぁぁ!!)

言峰「はて、どうしたものか…さっきも言ったとおり
   実行委員は二人なんだが…。」

ギル(くっ…まずい…、現実世界でのやつ等の仲を考えたら
   ここで実行委員になられては、もう手出しはできなくなる…
   どうすれば…ハッ!!)


回想
”心配は無用だ。あちらの世界にも私はいる。きっとお前の役に立つはずだ”


ギル(そうだ!言峰なら必ず我の見方をしてくれるはず!なら…)



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 19:51:30.16 ID:akhyFrVZ0

ギル「あの!我、どうしても実行委員やりたいんです!お願いします!」

言峰「う~む…でも、君より絶対衛宮君のほうがまじめだと思うんだよね~」

ギル(え…?)

言峰「実行委員は皆をひっぱらなくちゃいけないからねぇ~
   先生的には君より衛宮君のほうが…」

ギル(言峰綺礼…、貴様という男はぁぁぁ!!!!)

シンジ「そうだなぁ、先生の言うとおり俺も衛宮にやってもらうほうがいいかな」

イリヤ「あたしも!!」

ガヤガヤ ワイワイ

ギル「貴様らぁ…」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 19:57:42.36 ID:akhyFrVZ0

セイバー「待ってください!!」ガタッ

言峰「あ、アルトリアさん!?」

セイバー「せっかく、彼は立候補してくれたのに、偏見で決めるなんて
     ひどいです!!そのようなことで実行委員を決めるなら私も辞退します!!」

ギル(セイバー…)

言峰「わかった、わかった…、君がそこまで言うのなら致し方あるまい… 
   ここは一つジャンケンで決めるとしよう。」

言峰「二人とも、いいね?そしてアルトリアさんも」

ギル 士郎 コクリ

セイバー「えぇ、構いません。」

言峰「よし、それでは!!」

ジャンケン ポン!!



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 20:03:46.28 ID:akhyFrVZ0

言峰「と、言うわけで実行委員はアルトリアさんとギルガメッシュくんに決まりました。」チッ

ギル「おい、今舌打ちしただろ」

言峰「それでは、実行委員のお二人にはくしゅぅ」

パチパチ

桜「あ、あの、残念でしたね。」

士郎「そうだな~、でも!俺はまだあきらめないよ!」

桜「衛宮くん…」

セイバー「これからはよろしく頼む」ニコッ

ギル「お、おう/////」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 20:12:55.25 ID:akhyFrVZ0

放課後

セイバー「さて、早速、打ち合わせをしましょう」

ギル「打ち合わせ?あぁ、ツリーの飾り付けの」

セイバー「それもありますが、言峰先生は説明不足でしたね…」

ギル「へ?」

セイバー「毎年、ツリーの飾り付けを担当する実行委員は
     実行委員の中でも特別で他のクラスの出し物の容認や
     機材、衣装等の貸付など、聖杯祭すべてを仕切らなくてなりません。
     私は毎年経験してきましたが、君は初めてですよね?」

ギル「大変そうだな…」

セイバー「確かに大変ではありますが、やりがいのある仕事です!
     さぁ、無駄話はここまでにして本題に入りましょう!!」

ギル(こんなことしてて大丈夫なのか?我は…)



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 20:17:45.42 ID:akhyFrVZ0

それから二人の忙しい日々が始まった。

必死に皆のためにがんばるセイバー…

ところがギルガメッシュ、彼はというと

不器用でミスばっかりでセイバーに頼りっぱなし

幾多の民を従わせてきた彼にとっては雑用の経験など皆無

ましてやその耐性など…

言峰「さぁ、この二人…一体どうなってしまうんだぁ!?」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 20:22:16.85 ID:akhyFrVZ0

生徒A「すいませ~ん!」

ギル「あ、はい!」

生徒A「衣装を借りる許可ってまだなんですか!?」

ギル「えっと、申請書は?」

生徒A「結構前にだしましたけど!!」

生徒B「ポスター掲示の許可されてる場所のマップがほしいんですが!?」

ギル「ちょっと!おまちください!!」アセアセ

ギル(雑種どもめ!!我を誰だと…、駄目だ!セイバーを呼んでこなくちゃ…)

タッタッタッタ

生徒「おい!ちょっと待てよ~!!」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 20:26:38.40 ID:akhyFrVZ0

セイバー「士郎、そこの飾りはもう少し上につけてくれ。おい!シンジ!さぼるな!」

シンジ「はいは~い」

セイバー「ふぅ、」

桜「少し、疲れてるみたいです。アルトリアさん。休憩したほうが…」

セイバー「心配ないよ桜、もう少し。この作業が終われば」

ギル「アルトリアさ~ん!!」タッタッタッタ

セイバー「はぁ…またか、君…」




72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:45:26.15 ID:akhyFrVZ0

ギル「Aクラスの申請書って、あ、あと!ポスター掲示許可区域の!!」ゼェ…ハァ…

シーン

ギル「あ、あれ?」

士郎「おい、お前…」

桜「ギルガメッシュ君、アルトリアさんに頼りすぎだよ!」

ギル「え?」

セイバー「君!ちょっとこっちへ!」グイグイ

ギル「え?えぇ?」ズルズル



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:01:00.20 ID:akhyFrVZ0

セイバー「申請書を出したクラスはあとでまとめて許可書を出しに行く予定であっただろう…
     そして、ポスター掲示が許可された場所のマップは事前に各クラスの実行委員に
     くばったはずだが?」

ギル「…。」

セイバー「私は!君を信用して事務室を任せたんだ!なのに君は!」

ギル「我に雑務など…」

セイバー「え?」

ギル「我は!常に人の上に立つもの!我が命を下し、貴様らがそれを実行する!
   その逆などあってはならない!!」プルプル

セイバー「実行委員はそんなものじゃない!!」

ギル「!?」ビクッ

セイバー「実行委員は…、そんな…暴君なんかじゃ…。
     みんなで楽しく、笑顔で聖杯祭を迎えるように…」

ギル「お前…」

セイバー「さっきも言ったが私はお前を信用していた!!
     だがやっと今わかった。お前は正真正銘の下郎だ!!」



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:07:23.07 ID:akhyFrVZ0

ギル「…。ふん、くだらん!!そのような戯れ事!上に立つもの言うことではないぞ!
   貴様には器が多きすぎたようだな!」

セイバー「なにもわかってない…。何故だ!?何故そのような志で実行委員なんかに!!」

ギル「そ、それは…」

セイバー「もういい、私は事務室へ戻る。代わりに君がツリーの飾り付けを」ウルウル

ギル「ふん、好きにしろ!」

ギル(お前が好きだからなど…口が裂けても…。くそ!どうしても王としてのプライドが邪魔をする!)



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:13:25.35 ID:akhyFrVZ0

士郎「で、セイバーとは仲直りできたのか?」

ギル「うるさい、黙って仕事しろ!」

士郎「やれやれ、実行委員で仲間割れなんかしてたら間に合わないぞ?」

ギル「ほうっておけ。我が何とかする!」

士郎「まぁ、喧嘩は程ほどに、な?」

ギル「くだらん。」

イリヤ「飾りが足りなくなってきちゃったよ~!?」

士郎「あぁイリヤ、俺が取ってくるよ。」

士郎(ついでにセイバーの様子も見に行こう。あいつ無理しすぎてるみたいだし。)

タッタッタッタッタ



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:20:45.79 ID:akhyFrVZ0

事務室

ウェイバー「なんで、僕がぁ…」

士郎「失礼しま~す!」ガチャッ

ウェイバー「うわぁ、まずい…あ、あの!実行委員は今、倉庫に!」

士郎「倉庫?」

ウェイバー「えっと、僕のクラスで使う板を取りに行ってくれてるみたいで」

イスカンダル「おい、坊主!板はまだか?」

ウェイバー「せ、先生!あ、だから板は(ry」

イスカンダル「ばか者!いくら実行委員とは言え女の子に取りに行かせるとは!」

ウェイバー「ひっ!だって…」

イスカンダル「だっても糞も無かろう!早く手伝いに」

士郎「あ、あの!俺が手伝ってきます!」

イスカンダル「そうか、それはすまないな」



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:26:50.98 ID:akhyFrVZ0

倉庫

士郎「失礼します」ガラッ

セイバー「ここは、実行委員以外は立ち入り禁止だが…士郎か。」

士郎「君が一人で重たい荷物を運ぼうとしてるみたいだから」

セイバー「すまない。士郎、余計な迷惑をかけて…」

士郎「そんな、迷惑なんかじゃ」

セイバー「それに、みんなも私の体調を気遣ってくれてるみたいだし…」

士郎「セイバーはがんばり過ぎなんだよ」ニコツ

セイバー「気持ちはありがたいが…私ががんばらないと」

士郎「ギルガメッシュの奴がもう少しちゃんとしてくれればねぇ」

セイバー「士郎、あまり彼を攻めないでほしい。」

士郎「え?」



92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:33:18.56 ID:akhyFrVZ0

セイバー「私は知っているんだ。彼のがんばりを…。不器用で面倒くさがりなのは
     人目でわかった。それでも、彼は彼なり努力をしてくれた。
     少し変なプライドもあるみたいだが、彼はそれすらも押し殺して…。
     なのに、私は怒鳴ってしまった…。彼のがんばりを否定し…。プライドまで」ウルウル


士郎「そんなことないさ!セイバーだって!一生懸命がんばってたじゃないか!
   俺は知ってる!みんなだって知ってるさ!セイバーのがんばりを!努力を!」

セイバー「ふふ、ありがとう士郎。」グスンッ

士郎「さて、じゃぁ運び出しますか」ニコッ

セイバー「あ、あぁそうだな。そこの板を…」グラッ

士郎「セイバー?」

セイバー「い、いやなでんも」バタッ

士郎「セイバぁぁぁぁ!!!」



94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:39:09.82 ID:akhyFrVZ0

ウェイバー「た、たた、大変だぁぁぁ!!」

桜「あら、ウェイバーさん。どうされました?」

ウェイバー「あ、アルトリアさんが!倒れた!!」

全員「!?」

ギル「おい!それは本当か!?」

ウェイバー「う、うん!!今士郎と先生が!」

ギル「どこだ!?あいつはどこに!?」

言峰「落ち着きたまえ。ギルガメッシュ」

ギル「言峰…。落ち着いてられ」

言峰「士郎とイスカンダル先生が自宅まで送ってくれた。
    君はここで仕事を続けてくれ」

ギル「で、でも!」

言峰「嫌というのなら構わないが、その代わり君には実行委を降りてもらうぞ?」

ギル「くっ…」

ギル(我のせいで…。くそ!くそ!!)



96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:41:50.13 ID:akhyFrVZ0

なんとか実行委員の仕事を終わらせたギルガメッシュは
優しき恩師、言峰先生から聞いた住所を頼りに
セイバーの家へとむかったのであった。



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:46:48.85 ID:akhyFrVZ0

セイバー宅

ピンポーン

ガチャッ

大河「あら?もしかしてセイバーちゃんのお友達?」

ギル「あ、はい。そうです…」

大河「お見舞いに来てくれたの??」

ギル「え、えぇ…まぁ…」

大河「そう!じゃぁ上がって!セイバーは二階で寝てるから!
   ちょっとまだ気分が優れないみたいだから、できるだけ静かにしてあげてね!」

ギル「は、はい。失礼します。」



102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:53:55.00 ID:akhyFrVZ0

部屋

ギル「げ、元気か?せ、セイバーよ」ボソッ

セイバー「う~んムニャムニャ、って。え?」

ギル「お、おはよう~…」

セイバー「な、な、なんでここに!!」

ギル「お見舞いにきた…」

セイバー「はぁ、私とは言え年頃の女の家に勝手に上がりこむとは…」

ギル「ま、まて!!我はちゃんと許可を得て!!」

セイバー「冗談だよ。お見舞いにきた割には何ももって来てないのか?」

ギル「我が見舞いにきてやっただけでもありがたいと思え」

ギル(しまった…つい!)

セイバー「フフ、そうだな。来てくれてありがとう。」

ギル(あ、あれ?)



105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:03:33.22 ID:akhyFrVZ0

セイバー「今日は、その…すまなかった。」

ギル「な、なんだ?今更、謝罪か?ま、まぁ聞いてやらんでもないが…」

セイバー「私が事務室で君を一人にしておいたのが間違いだった。」

ギル「…。」

セイバー「君もがんばってくれてた。そのことは誰よりも知っていたのに…」

ギル「我はお前が羨ましい。」

セイバー「え?」

ギル「なぜ、そうまでして自分の身を皆のために捧げることができるのか…。」

セイバー「そんなの簡単なことだ。みんなの喜ぶ顔がみたいからだ。」

ギル「では、自分はどうなってもいいというのか?」

セイバー「ちがう、それが私の喜びなのだ。」

ギル「他人の喜びが己の喜びか。…、難しい…」

セイバー「君もきっとわかるさ。聖杯祭が終わるころには」ニコッ



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:09:04.81 ID:akhyFrVZ0

そして次の日から
セイバーとギルガメッシュは互いに支え合い
実行委員の仕事を進めた。

しかし、
そのことが裏目に出たのか…

ギルガメッシュとセイバーは恋人同士などという噂が広がり
学園中でひそかな話題となった。
そして、良からぬ者たちがその噂に付け入ることに…



111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:16:12.72 ID:akhyFrVZ0

セイバー「はぁ…」

ギル「どうしたのだ?セイバー」

セイバー「最近、クラスの1部がサボり気味で…」

ギル「確かに、それは見逃せないな」

セイバー「だが、私はこういうとき、どう対処していいかイマイチ…」

ギル「よし、我に任せておけ。あぁいうやからはきちんと説教する必要があるからな。」

セイバー「だ、だが。それでは事態を悪化させるだけではないのか?」

ギル「心配は無用だ。この我に任せておけ。フフ、フハハハハハハ」

セイバー(そこまでいうのなら…。はぁ…)



115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:24:18.30 ID:akhyFrVZ0

放課後 教室

ガラガラ

ギル「失礼するぞ。」

竜之介「あっれ~?どうしたんすか?実行委員さん」ニコニコ

ギル「貴様ら、ツリーの飾り付けをしないでここで何してる?」

シンジ「やだな~。僕たちがサボってるとでも言いたいわけ?」

ジル「これはこれはとんだ言いがかりですな」

ギル「なら、ここで何をしているのだ?」プルプル

竜之介「なにって休憩すっよ休憩~」

シンジ「俺たちは休憩もしちゃだめなのぉ?」

ギル「どうやら、貴様らには言葉が通じないようだな…
   ゲート…オブ…」



120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:34:00.99 ID:akhyFrVZ0

クー「おいおい、お前だってサボってんじゃねぇの?」

ギル「なっ!?」

クー「毎日毎日、アルトリアといちゃついてるだけなんじゃね?プフフフ」

シンジ「こまるな~ププ、みんな聖杯祭の準備で忙しいってのにプハハハ」

ギル「違う!!我はちゃんと実行委員の仕事を!!」

ジル「そんなこといわれても、信用なんてプフフフ」

ギル(くっ…。抑えろ…。ここで騒ぎを起こしては…)

ギル「頼む!!」

シンジ「おいおい見ろよ、こいつ土下座してやんのハッハッハッハッハ」

ギル(あぁ、我は一体…。世界の全てを手にしたこの我が、何を求めて…。
    己の王としての器捨ててまで…。)

セイバー「お、お前ら…」オロオロ

ギル「セイバー!?」



123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:39:11.79 ID:akhyFrVZ0

セイバー「やめろ!お前ら!やめろ!!」プルプル

シンジ「な、泣くなよ…。たかが土下座じゃないか」

セイバー「だまれだまれ!!お前たちにはわかるまい!
    あいつのプライドが!!英雄王としての誇りが!!」

クー「わ、わかった!わかったから!!もうサボらないから!」

セイバー「誓うか!?」

下郎ども「ちかいますぅぅ!!!」

タッタッタッタッタ

ギル「…。」



129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:48:20.23 ID:akhyFrVZ0

セイバー「すまない…。本当にすまない…」シクシク

ギル「いや、泣くな。セイバー。それより、お前は何故、我を英雄王と?」

セイバー「わからない…。なぜだかあの言葉が口からでたのだ。
      気に障ったのなら謝る…」グスンッ

ギル「謝るな。それにただの土下座だろうに」


セイバー「違う!!私には何故だかわかるのだ…。ギルガメッシュ、君は
      決してそのようなことをする人ではない。誰よりも強い誇りを持ち
      誰よりも上に立って生きてきた…。私にはそんな気がしてならないのだ…。
      何故だ!?何故そうまでもして!」シクシク

ギル「お前が言ったのであろう?セイバー。みんなの喜びは己の喜びであると。
   そして、俺は…お前の喜ぶ顔。笑顔が見たかった…」

セイバー「!?////////」

セイバー「そ、それは…」

ギル「さて!これではあいつらの言っていた通り本当に我たちがサボってることになってしまう。
   さぁ、行くぞ。セイバー」

セイバー「」コクリッ



133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:53:05.96 ID:akhyFrVZ0

そして更に日はめぐり
聖杯祭まで残り一日となった。
若き二人の王の実行委員はついに聖杯祭の
準備を終えたのだ。
残すはただ、明日を待つだけ。
さぁ、最後の踏ん張り所だぞ!ギルガメッシュよ!

だが生憎、私は万人が夢見る恋愛等には
興味がなくてね…



138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:57:45.59 ID:akhyFrVZ0

聖杯祭前日

ギル「なんとか、間に合ったな」

セイバー「これで、あとは当日を待つだけですね。」

ギル「あ、あのなぁ…セイバー。」

セイバー「?どうしたのです?」

ギル「もし、よければ…。当日の役割が終われば二人で…」

セイバー「えぇ!もちろんです!私もあなたと聖杯祭を周りたいと思ってましたから!」

ギル「それじゃぁ!このツリーの下で待ち合わせにしよう!!」

セイバー「はい!楽しみにしてます!」



140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:02:43.56 ID:yxb+L4mq0

今宵はクリスマスイブ。
ここ、私立聖杯学園では盛大な催し
聖杯祭の真っ最中であった。

幾多のカップルが淫らにもイチャつき
それに比べ教職員共は巡回に回せられ…
果たして、彼らの恋は実るのか?

彼らの恩師でもある言峰先生は
くしくもイカ焼きの番を任せられたのでった…
チクショー



143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:08:58.33 ID:yxb+L4mq0

聖杯祭 ツリー下

ギル(ふぅ、少し早めに仕事が終わってよかった。
   どうやらセイバーはまだ来ていないようだな…。
   あぁ、ちくしょう…何だこの胸の高鳴りは!
   何も恐れることはないであろう!ただ素直に
   我が心の内を伝えればいいのだから!)



ステージ

セイバー「それでは、続いての催しは2年A組による…」

セイバー(どうしよう…、かなり遅れている…。ギルガメッシュ…待っててくれるかな?)



144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:15:00.43 ID:yxb+L4mq0

ツリー下

ギル(遅い…もう1時間は待っている…。聖杯祭終わってしまうぞ!?
    いやいや落ち着け…。セイバーを…あいつを信じるんだ…)


ステージ

セイバー「それでは続きまして…」

セイバー(はぁ…。これはさすがに怒られるな…。でも、今日は何が何でも伝えたいことがある。
       きっと、待っていてくれてるはず…)




そして、残酷にも時間だけが過ぎていくのであっ

ケイネス「おい、君、さっきから何をブツブツいってるのかね?
      イカ焼きを二つだといっているだろう」

言峰「これはこれは失礼…。イカ焼き、二つですね。かしこまりました!」



147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:19:49.43 ID:yxb+L4mq0

更に3時間後

セイバー「ふぅ…。なんとかやり終えた。さぁ急がなくては」

士郎「ねぇ!セイバー!」

セイバー「士、士郎!?」

士郎「お疲れ様!セイバー!!はいコレ!イカ焼き、言峰先生がサービスしてくれたんだ!
   セイバーに買ってあげるんだって言ったらアイツのことだからおなかを空かしているだろうって…」


セイバー「あ、ありがとう…。士郎…」

士郎「さ!さめないうちに食べよ!」

セイバー「あ、あぁそうですね…」



155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:25:38.88 ID:yxb+L4mq0

ツリー下

ギル(おかしい…。ステージはもう終わっているはずなのに…。はぁ、今日は冷えるな…。
   少し様子を見に行くとしよう。)

タッタッタッタッタ

ギル(やっぱり、ステージはもうとっくに終わっているな…。ん、あれは…)


士郎「ちょっと、セイバーそんなに急いで食べなくてもフフ」ニコッ

セイバー「申し訳ございません。士郎殿、おなかが空いていたものでして」ガツガツ




セイバー(急がなくては!もうこれ以上待たせるわけにわ!…ん?
     

      今、ギルガメッシュがいたような…。
     

      そんなことより早く!!)ガツガツ



163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:36:06.59 ID:yxb+L4mq0

ツリー下

セイバー「ハァ…ハァ…いない!」キョロキョロ

セイバー(どうしよう…。もしかしたらトイレに行ってるだけかもしれない…。戻ってきたら
      ちゃんと謝ろう…)


校外

ギル(くそ!くそ!我は…。全てを捨てた!!王の器も!名誉も!下郎に跪いてまで!!
    なのに…、あいつは…セイバー…。許さん…、この我をコケにしおって…
    雪…か、ふん、所詮はシュミレーション…偽りの世界。ここでの出来事など我しか知らないのだ…
    忘れればいい…全て…。セイバーへの想いとともに)ポロポロ


ギルガメッシュの体は光と共に消え去った
彼の瞳から流れ落ちたのは溶け行く雪であったのか
それとも…



    



169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:41:20.60 ID:yxb+L4mq0

言峰「どうであったか?ギルガメッシュよ。セイバーのハートは射抜けたかね?」ニコニコ

ギル「言峰、貴様のおかげで我の悩みは解消されたぞ。」

言峰「ほぉ、それはよかった。」

ギル「もう、これで思い残すことなくやつ…セイバーを斬ることができる…
   フフフ、フハハハハハハ」

言峰(ふん、恋愛は人を惑わし、その身を滅ぼす。この世でもっと恐ろしい呪いだ。
   ギルガメッシュよ、お前も聖杯の生贄として朽ちてくがいい…)



174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:51:23.02 ID:yxb+L4mq0

そして、ついに聖杯は現れ
セイバーとギルガメッシュの一騎討ちとなった。

ギル「まっていたぞセイバー。我はずっとこのときを待っていた。 
   いくぞ!!」

セイバー「士郎、言峰綺礼を頼みます!私がアイツを足止めします!」

士郎「わかった!無事でいてくれ!セイバー!」

タッタッタッタ

キンッ ガッ ギンッ

ギル「どうした?セイバー?貴様の腕はそんなものか?もっと我を楽しませろ!」

セイバー「くっ!」

ギンッ ガジ ドカ

セイバー「お前には!負けない!!」



176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:56:22.00 ID:yxb+L4mq0

セイバー「てやぁぁぁ!!!」

ザクッ!!

ギル「うっ!腕が!!!!!!!!!」

セイバー「終わりだ!!」


グサッ!!


ギル「がはぁっ…。我は…許さない…。貴様を…、我を裏切りおって…」ハァ…ハァ…

セイバー「私は…、私は」ポロポロ

ギル「何故だ?何故泣いているのだ?セイバーよ…」

セイバー「ずっと、待っていたんだぞ!?」ポロポロ

ギル「え?」



185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 01:02:41.04 ID:yxb+L4mq0

セイバー「ずっと…ずっと…う、うぅ…待っていたんだ…ツリーの下で…でも、貴様は現れなかった…
      貴様は私をおいて!!!」ポロポロ

ギル「なぜお前がしっているのだ?…うぐっ…」

セイバー「わからない!!でも、私は!確かにお前と共に過ごした!そのことは私の脳裏に!確かに焼きついているんだ!」ポロポロ

ギル「ふふ、言峰のやつ…とんでも無いものを作りおって…。」

セイバー「あのとき…伝えたかったことがあったんだ…」

ギル「うぐ…、奇遇だなセイバーよ我もだ。」




ギル セイバー 「愛しています。」



196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 01:07:30.96 ID:yxb+L4mq0

ギル「あぁ、なんだ…こんなことなら…」

セイバー「」ギュッ

ギル「他人の喜びは己の喜び…なぁ、セイバー、いや
    アルトリア…最期にお前の笑顔を…ぐはっ」

セイバー「バカ…こんなときに笑えるわけないだろう…」ニコッ

ギル「あぁ…
    


    あの時、
    


     お前が我に言いたかったのはこういうことなのだな?
    



        なんだか我も自然と… 


          

        笑顔に…」ニコッ

                  バタッ



203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 01:15:02.47 ID:yxb+L4mq0

ツリーの下

娘「ママァ!パパァ!このクリスマスツリーすっごく大きい!」

セイバー「このツリーはね、パパとママの思い出のツリーなのよ」ニコッ

ギルガメッシュ「懐かしいな…我は今、幸せだ。」ウルウル

セイバー「もう、あなた!泣かないでください フフ。チュッ」

娘「あ、!ママずるい!あたしも~チュッ」





おわり



205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 01:15:54.95 ID:HkXKfJLJ0

唐突に超ハッピーエンドでわろた




213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 01:18:18.84 ID:yxb+L4mq0

おつかれさまでした

最後手前でタイプミスが悔しいですww

あと一応元ネタはアマガミの絢辻編です

ありがとうございました!



217: 忍法帖【Lv=8,xxxP】 2012/05/11(金) 01:25:32.01 ID:BfyGCZ6i0




元スレ
ギルガメッシュ「セイバー!好きだぁぁ!!」セイバー「!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1336644750/