1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/17(金) 23:16:17.10 ID:GMl/A0Kh0
御坂妹「はい、また腕立て伏せ二万回、背筋二万回、スクワット二万回、ロードワーク100キロをクリアすることがあなたに課せられたカリキュラムであると、ミサカはあなたに報告します」
一方通行「おいおいおい、マジですかァ?」ハッ
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/17(金) 23:41:40.13 ID:7VeLqYrz0
一方「そンなの、楽勝だっつーの」
御坂妹「ちなみに、このカリキュラムにおいては能力の使用は禁止されています、とミサカはあなたにとってハイレベルな要求をします」
一方「へーへー」ニヤニヤ
御坂妹「とは言っても、あなたのことだから十中八九能力を使うでしょうと、ミサカはあなたに対して全く信用を置いていないとぼやきます」
御坂妹「そこで、特別コーチをあなたのために用意しましたと、ミサカはコーチの登場を心待ちにします」
一方「ンなもの、要らなェっつの」ポリポリ
御坂妹「それでは、コーチどうぞー、とミサカは可能な限りテンションをあげてコーチに登場を促します」
「どうもー」
一方「…何だ、三下じゃねぇか」
上条「いやー」ポリポリ
一方「何でお前がコーチなンですかァ?」
御坂妹「それは、論より証拠ですと、ミサカはあまりの適材適所ぶりに自画自賛します」
一方「そンなの居なくたって、楽勝だっつーの」ホッ、ホッ
上条「おお、流石一方通行。サポートなしでドンドン腹筋をしていきやがる」
一方「ふん、三下ァ。どうやら、お前の出番はないようだなァ」フンッフンッ
上条「うーん、そうかもなぁ」
一方「分かったら、とっと帰れ、三下ァ」ニマニマ
上条「うーん、いいバイトだと思ったのになぁ」
御坂妹「と、そこであなたにおもむろにセロリのサポートをお願いしますと、あなたに頭を下げます」
上条「よし、分かった。一方通行、今から足を支えてやるからな」グッ
一方「ん、バカやめ―」
ゴンッ!!
一方「うぐああああああ!!!」
御坂妹「思ったよりもいい音がなったと、ミサカはセロリの痴態に正直笑いを堪え切れません」ブッフゥー!
上条「おいおい、大丈夫か一方通行?」
一方「大丈夫なわけ…、やべェ」
御坂妹「どうしましたか?と、ミサカは儀礼的に心配します」ニマニマ
一方「腹筋が肉離れになった」
二週間後――
御坂妹「思ったよりも軽症でしたねと、ミサカはとりあえず言っておきます」
一方「…テメェ。分かっててやっただろ?」
御坂妹「いえ、あの、ゴン!までは計算通りでしたが、それで腹筋が肉離れを起こすとは流石に計算外でしたと、ミサカはあのときのことを思い出しては笑いに耐えません」ププッ
一方「やっぱ、あン時ミンチにしてやりゃよかった」
上条「まあまあ、こうして一方通行も復帰したんだし、三人でがんばっていこうぜ」
御坂妹「それでは、最初にロードワークから始めましょうと、ミサカはこの場を仕切ります」
上条「よしっ、行くか一方通行」
ぎゅっ
一方「…何で手を握るンですかァ?!」
上条「そうしないと、お前はすぐにズルするだろ?」
一方「しねェよ」
御坂妹「それでは出発しますよと、ミサカは二人の握られた手を恨みがましくにらみながら出発します」
上条「それじゃ、行くぞ一方通行!」ニギニギ
一方「気味悪ィからやめろ」
三十分後――
御坂妹「…今日は五百メートルでリタイアですか、とミサカは正直セロリのあまりの体力の無さに言葉も出ません」
一方「う、るせ」ヒューッ、ヒューッ
上条「あー、今しゃべんなって」
一方「うぐっ」
上条「どうした、一方―って」
一方「おえろろろろろ」ビチャビチャ
上条「ぎゃああああああ!!上条さんの背中がゲロまみれにぃぃぃ!!」
御坂妹「これは、もう今日はトレーニングにはなりませんね、とミサカは落胆します」
上条「不幸だァーーー!!!」
――翌日
御坂妹「とりあえず、ロードワークは絶望的なので、まずは腹筋から行きたいと、ミサカは本日の方針を立てます」
上条・一方「「おー…」」
御坂妹「元気出して生きましょうと、ミサカは二人になけなしのエールを送ります」
上条・一方「「おーっ…」」
上条「それじゃ、いいぞ一方通行」
一方「おう」
御坂妹「それじゃ、ミサカが回数を数えます。とミサカは監督らしいことを言ってみます。いーち」
上条「いーち」
一方「ふンっ!!」ググッ
上条「…おーい、一方通行」
一方「な、なンですかァ」フーンッ
上条「全然、体が浮いてないんだけど」
一方「い、今どれくらい浮いてるンだァ?」
御坂妹「大体一センチくらいかと、ミサカは目算します」
―――また翌日
御坂妹「昨日の腹筋の絶望的状況を受け、早速セロリの能力なしの身体能力を測定したところ驚愕の数値が出てしまったと、ミサカは悲しくも報告せねばなりません」
上条「いっ、一体どんな数値なんだ」
一方「もったいぶらずに、さっさと言え」
御坂妹「セロリの運動レベルは八十五歳寝たきり寸前相当のレベルに匹敵すると、ミサカはセロリのあまりの体力の無さに流石に憐憫の情を感じざるを得ません」
上条「はちじゅうごさいって…」
セロリ「…人間、便利なものがあるとつい、頼りきってしまうよなァ…」フッ
上条「頼り切りすぎだろうがァァ!!」
御坂妹「それと、もう一つ悲しいお知らせがあります、とミサカは悲嘆にくれながら言います」
上条「な、なんだよ?」
御坂妹「このカリキュラムの停止されました、とミサカは残酷な結末を二人に伝えなければなりません…」
上条・セロリ「「な、なんだってーー!!」」
上条「何時そんなことが決まったんだ!?」
御坂妹「昨日の夜です、とミサカはあまりにもあっけない最後に言葉もありません…」
セロリ「なんてこった…。俺が腹筋出来なかったばかりに…」
上条「一方通行…」
「まて、まだ終わりじゃねぇぞ」
上条「誰だ!?」
一方「てめぇは…」
「よう、久しぶりだな」
一方「垣根ェ…!!」
一方「何しにきやがった…」ギリッ
垣根「さあな?とりあえず―」
垣根「笑いに来た」プッ
垣根「ぶわはははははははっ!!」
一方「プライドが傷つくぜェ…」トホホ
垣根「は、はちじゅうごさい並ってマジありえねー!!」ブハハッ
一方「ほっとけェ…」
垣根「何だ、言い返さねのかよ、第一位!?」
一方「……」クスン
垣根「…なんか調子狂うなぁ」ポリポリ
上条「…それで、何のようですか。これから、上条さんたちは三人で寂しく残念会をするところですよ…」
垣根「…暗いなぁ」
一方「ほっとけェ…」イジイジ
垣根「ほんっとうに、うざいなぁ」
一方「……」クスン
御坂妹「それで、用が無ければお引取りいただきたいのですがと、ミサカは力なく促します…」ショボン
垣根「揃いもそろって…」ヤレヤレ
垣根「お前のカリキュラムについてだが、もう一回チャンスがあるそうだ」
一方「チャンスだァ…?」
垣根「そうだ、各項目最低一回は出来るようになること、これが条件らしい」
一方「…」
垣根「どうだ、受けるか?」
一方「…やる」
御坂妹「!!」
上条「一方通行…」
一方「たかが、腹筋腕立て背筋スクワット一回ずつだ。そんなものできねぇ筈がねェ…」
上条「一方通行…」
垣根「決まり、だな」ニヤッ
垣根「なら―」
御坂妹「なにをするんですかと、ミサカは―ングッ!?」
一方「!?」
上条「!?テメェ、御坂妹から離れろ!!」
垣根「おっと」バサッ
上条「くっ。背中から翼が生えた…!?」
垣根「本来ならへこんでるテメェを潰してお終いだったが、気が変わった。もう少し遊んでやるよ」バッサバッサ
一方「何だとォ…」
垣根「一週間後、それまでに腕立て腹筋背筋スクワット一回ずつ出来るようになるんだな」バッサバッサ
一方「クッ…」
垣根「それまで、こいつは人質だ。せいぜい頑張るこった」バササーッ
上条「まっ、待て!!」
垣根「あばよっ!!」
上条「くそっ、逃げやがったか。どうする、一方通行!?」
一方「…クックックッ」
上条「一方通行?」
一方「ひゃはははははははははは!!」
一方「いいねェ、盛り上がってきやがった!」
一方「腹筋背筋腕立てスクワット?そんなモン、一回どころか五回でも十回でもやってやんよォォォォ!!」
上条「一方通行…」
一方「第二位ごときが調子に乗りやがって、絶対ほえ面かかせてやんよォォォォ!!」
上条「おお、その意気だ、一方通行!!」
一方「おっしゃあ!グズグズすんな、三下ァ!!」
上条「おお!!」
一方「まずは、腕立てからだァァァァ!!」
上条「よしっ、行くぞ、一方通行!」
一方「よっしゃァァァァ!!」
バキッ!!
一方「うぎゃああああああああ!!」ゴロゴロゴロ
上条「だ、大丈夫か、一方通行!?」
一方「だっ、大丈夫だァ…」ニヤッ
上条「でも、今すごい音が!」
一方「骨が鳴っただけだァ…」ニヤリ
上条「そうか、良かった…」ホッ
一方「ああ、でも、あとコンマ三秒遅れてたら右腕ごと持っていかれていたところだったぜェ…」クッ
上条「一方通行…。お前に代わってやれたらどんだけいいだろうに…」クッ
一方「気にすんな三下ァ…」ニヤッ
上条「一方通行…」
一方「男には、超えなきゃならねェ時がある。今は俺がその時だってこったァ…」
上条「一方通行…」
一方通行「もたもたすんな、三下ァ!時間は待ってくれねェんだァ!!」
上条「ああ、そうだな!」
上条(まってろよ、御坂妹必ず二人で助け出してやるからな…)
バキッ!
一方「うわァァァァ!!」
上条「どうした!」
一方「今度は背筋で背骨がァァァァ!!」
上条「一方通行ァァァァー!!!」
一週間後―
垣根「よく、逃げずに来たな、第一位!」
上条「ああ、ここまで、長い道のりだったぜ…」クッ
上条「度重なる怪我、執拗な嫌がらせ…」
垣根「いや、おれ、そんな事してないけど」
上条「激しいトレーニングに、度重なるドーピング…」
垣根「いや、そんなに難しい課題じゃないよね、普通にしてたら誰でも出来るよね!?」
上条「でも、俺たちはきたんだ、この戦いの地に!この最期の戦いの地に!」
垣根「なんてテンションなんだ…!!」ゴクリ
上条「そして、この地で、垣根提督!お前を倒す!!」
垣根「ちくしょう、なんて無駄に熱くさせやがるんだ、この男は!!」
御坂妹「はい、十字架に貼り付けなんて、どーいうセンスかと思いましたが、このシュチュエーションだとむしろありだと、ミサカはとらわれのお姫様気分を満喫します」
上条「そして、垣根!お前をたおすのは、この男だ!!」
上条「出でよ、一方通行!!」
垣根「!!!」
御坂妹「!!!」
一方通行「……」
垣根「な、なんか…」
一方「……」ゲッソリ
垣根・御坂妹「「疲れてるーーーー!?」」
一方「へっ、俺としたことが…」ヘヘッ
上条「説明しよう!一方通行は、数日間の特訓により何と最高八回の腹筋に成功したのだ!」
垣根「おお、頑張ったじゃねーか」
上条「しかし、決戦前夜、高ぶる気合を抑えられなかった一方通行は打ち止めとの一戦に挑んでしまったのだ!!」
垣根「…なにやってんだぁぁぁぁ!!」
上条「さらに、それに飽き足らず、黄泉川先生、さらには芳川さんまで加えた4Pを繰り広げたのであった!!」
垣根「全く同情の余地がネエええ!!!」
一方「流石だァ、あんな罠しかけてやがんとはよォ…」
垣根「もう色々突っ込み疲れたんだけど!?」
上条「言うな!上条さんもこのテンションはそろそろつらい!!」
一方「と言うわけだ、時間もあれなんでさっさと決めさせてもらうぜェ!!」
垣根「あ、ああ。存分にやってくれ」
一方「それじゃ、いくぞォォォォ!!」
いーち…
垣根「って、俺見てるだけだァァァァ!!」ガビーン!!
―数日後
上条「…お疲れ」
垣根「おーう…」
上条「あんときはありがとな…」
垣根「いや、俺も悪かったから…」
上条「……」
垣根「……」
垣根「あの実験って、まだやってんの?」
上条「…一応やってる」
垣根「…大変だな」
上条「…ああ」
垣根「俺さ、もうちょっと真面目に生きるわ…」
上条「…その方がいいと思う」
ぷるる…
垣根「電話なってんぞ」
上条「ああ、ちょっと失礼、もしもし」
御坂妹『申し訳ありませんが、新プロジェクト・能力なしで小一空手キッズに勝つお手伝いを―』
上条「…不幸だ」
終わり
寝ます。お付き合いありがとうございました。
それではまた。
徹底したもやしっぷり乙
>>1乙
終始笑いっぱなしだったわwww
セロリさんやっぱすげえな
元スレ
一方通行「腹筋二万回だァ?」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1292595377/
一方「そンなの、楽勝だっつーの」
御坂妹「ちなみに、このカリキュラムにおいては能力の使用は禁止されています、とミサカはあなたにとってハイレベルな要求をします」
一方「へーへー」ニヤニヤ
御坂妹「とは言っても、あなたのことだから十中八九能力を使うでしょうと、ミサカはあなたに対して全く信用を置いていないとぼやきます」
御坂妹「そこで、特別コーチをあなたのために用意しましたと、ミサカはコーチの登場を心待ちにします」
一方「ンなもの、要らなェっつの」ポリポリ
御坂妹「それでは、コーチどうぞー、とミサカは可能な限りテンションをあげてコーチに登場を促します」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/17(金) 23:48:10.98 ID:7VeLqYrz0
「どうもー」
一方「…何だ、三下じゃねぇか」
上条「いやー」ポリポリ
一方「何でお前がコーチなンですかァ?」
御坂妹「それは、論より証拠ですと、ミサカはあまりの適材適所ぶりに自画自賛します」
一方「そンなの居なくたって、楽勝だっつーの」ホッ、ホッ
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/17(金) 23:57:57.08 ID:7VeLqYrz0
上条「おお、流石一方通行。サポートなしでドンドン腹筋をしていきやがる」
一方「ふん、三下ァ。どうやら、お前の出番はないようだなァ」フンッフンッ
上条「うーん、そうかもなぁ」
一方「分かったら、とっと帰れ、三下ァ」ニマニマ
上条「うーん、いいバイトだと思ったのになぁ」
御坂妹「と、そこであなたにおもむろにセロリのサポートをお願いしますと、あなたに頭を下げます」
上条「よし、分かった。一方通行、今から足を支えてやるからな」グッ
一方「ん、バカやめ―」
ゴンッ!!
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 00:06:19.89 ID:9PplDFka0
一方「うぐああああああ!!!」
御坂妹「思ったよりもいい音がなったと、ミサカはセロリの痴態に正直笑いを堪え切れません」ブッフゥー!
上条「おいおい、大丈夫か一方通行?」
一方「大丈夫なわけ…、やべェ」
御坂妹「どうしましたか?と、ミサカは儀礼的に心配します」ニマニマ
一方「腹筋が肉離れになった」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 00:14:52.73 ID:9PplDFka0
二週間後――
御坂妹「思ったよりも軽症でしたねと、ミサカはとりあえず言っておきます」
一方「…テメェ。分かっててやっただろ?」
御坂妹「いえ、あの、ゴン!までは計算通りでしたが、それで腹筋が肉離れを起こすとは流石に計算外でしたと、ミサカはあのときのことを思い出しては笑いに耐えません」ププッ
一方「やっぱ、あン時ミンチにしてやりゃよかった」
上条「まあまあ、こうして一方通行も復帰したんだし、三人でがんばっていこうぜ」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 00:23:31.47 ID:9PplDFka0
御坂妹「それでは、最初にロードワークから始めましょうと、ミサカはこの場を仕切ります」
上条「よしっ、行くか一方通行」
ぎゅっ
一方「…何で手を握るンですかァ?!」
上条「そうしないと、お前はすぐにズルするだろ?」
一方「しねェよ」
御坂妹「それでは出発しますよと、ミサカは二人の握られた手を恨みがましくにらみながら出発します」
上条「それじゃ、行くぞ一方通行!」ニギニギ
一方「気味悪ィからやめろ」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 00:33:43.22 ID:9PplDFka0
三十分後――
御坂妹「…今日は五百メートルでリタイアですか、とミサカは正直セロリのあまりの体力の無さに言葉も出ません」
一方「う、るせ」ヒューッ、ヒューッ
上条「あー、今しゃべんなって」
一方「うぐっ」
上条「どうした、一方―って」
一方「おえろろろろろ」ビチャビチャ
上条「ぎゃああああああ!!上条さんの背中がゲロまみれにぃぃぃ!!」
御坂妹「これは、もう今日はトレーニングにはなりませんね、とミサカは落胆します」
上条「不幸だァーーー!!!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 00:39:10.67 ID:9PplDFka0
――翌日
御坂妹「とりあえず、ロードワークは絶望的なので、まずは腹筋から行きたいと、ミサカは本日の方針を立てます」
上条・一方「「おー…」」
御坂妹「元気出して生きましょうと、ミサカは二人になけなしのエールを送ります」
上条・一方「「おーっ…」」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 00:52:24.51 ID:9PplDFka0
上条「それじゃ、いいぞ一方通行」
一方「おう」
御坂妹「それじゃ、ミサカが回数を数えます。とミサカは監督らしいことを言ってみます。いーち」
上条「いーち」
一方「ふンっ!!」ググッ
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 00:56:51.74 ID:9PplDFka0
上条「…おーい、一方通行」
一方「な、なンですかァ」フーンッ
上条「全然、体が浮いてないんだけど」
一方「い、今どれくらい浮いてるンだァ?」
御坂妹「大体一センチくらいかと、ミサカは目算します」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 01:11:59.61 ID:9PplDFka0
―――また翌日
御坂妹「昨日の腹筋の絶望的状況を受け、早速セロリの能力なしの身体能力を測定したところ驚愕の数値が出てしまったと、ミサカは悲しくも報告せねばなりません」
上条「いっ、一体どんな数値なんだ」
一方「もったいぶらずに、さっさと言え」
御坂妹「セロリの運動レベルは八十五歳寝たきり寸前相当のレベルに匹敵すると、ミサカはセロリのあまりの体力の無さに流石に憐憫の情を感じざるを得ません」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 01:20:12.04 ID:9PplDFka0
上条「はちじゅうごさいって…」
セロリ「…人間、便利なものがあるとつい、頼りきってしまうよなァ…」フッ
上条「頼り切りすぎだろうがァァ!!」
御坂妹「それと、もう一つ悲しいお知らせがあります、とミサカは悲嘆にくれながら言います」
上条「な、なんだよ?」
御坂妹「このカリキュラムの停止されました、とミサカは残酷な結末を二人に伝えなければなりません…」
上条・セロリ「「な、なんだってーー!!」」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 01:35:20.22 ID:9PplDFka0
上条「何時そんなことが決まったんだ!?」
御坂妹「昨日の夜です、とミサカはあまりにもあっけない最後に言葉もありません…」
セロリ「なんてこった…。俺が腹筋出来なかったばかりに…」
上条「一方通行…」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 01:55:36.31 ID:9PplDFka0
「まて、まだ終わりじゃねぇぞ」
上条「誰だ!?」
一方「てめぇは…」
「よう、久しぶりだな」
一方「垣根ェ…!!」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 02:34:17.73 ID:9PplDFka0
一方「何しにきやがった…」ギリッ
垣根「さあな?とりあえず―」
垣根「笑いに来た」プッ
垣根「ぶわはははははははっ!!」
一方「プライドが傷つくぜェ…」トホホ
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 02:37:35.91 ID:9PplDFka0
垣根「は、はちじゅうごさい並ってマジありえねー!!」ブハハッ
一方「ほっとけェ…」
垣根「何だ、言い返さねのかよ、第一位!?」
一方「……」クスン
垣根「…なんか調子狂うなぁ」ポリポリ
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 02:41:35.19 ID:9PplDFka0
上条「…それで、何のようですか。これから、上条さんたちは三人で寂しく残念会をするところですよ…」
垣根「…暗いなぁ」
一方「ほっとけェ…」イジイジ
垣根「ほんっとうに、うざいなぁ」
一方「……」クスン
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 02:50:30.79 ID:9PplDFka0
御坂妹「それで、用が無ければお引取りいただきたいのですがと、ミサカは力なく促します…」ショボン
垣根「揃いもそろって…」ヤレヤレ
垣根「お前のカリキュラムについてだが、もう一回チャンスがあるそうだ」
一方「チャンスだァ…?」
垣根「そうだ、各項目最低一回は出来るようになること、これが条件らしい」
一方「…」
垣根「どうだ、受けるか?」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 02:54:18.53 ID:9PplDFka0
一方「…やる」
御坂妹「!!」
上条「一方通行…」
一方「たかが、腹筋腕立て背筋スクワット一回ずつだ。そんなものできねぇ筈がねェ…」
上条「一方通行…」
垣根「決まり、だな」ニヤッ
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 03:04:34.37 ID:9PplDFka0
垣根「なら―」
御坂妹「なにをするんですかと、ミサカは―ングッ!?」
一方「!?」
上条「!?テメェ、御坂妹から離れろ!!」
垣根「おっと」バサッ
上条「くっ。背中から翼が生えた…!?」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 03:10:29.86 ID:9PplDFka0
垣根「本来ならへこんでるテメェを潰してお終いだったが、気が変わった。もう少し遊んでやるよ」バッサバッサ
一方「何だとォ…」
垣根「一週間後、それまでに腕立て腹筋背筋スクワット一回ずつ出来るようになるんだな」バッサバッサ
一方「クッ…」
垣根「それまで、こいつは人質だ。せいぜい頑張るこった」バササーッ
上条「まっ、待て!!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 03:13:35.44 ID:9PplDFka0
垣根「あばよっ!!」
上条「くそっ、逃げやがったか。どうする、一方通行!?」
一方「…クックックッ」
上条「一方通行?」
一方「ひゃはははははははははは!!」
一方「いいねェ、盛り上がってきやがった!」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 03:19:19.02 ID:9PplDFka0
一方「腹筋背筋腕立てスクワット?そんなモン、一回どころか五回でも十回でもやってやんよォォォォ!!」
上条「一方通行…」
一方「第二位ごときが調子に乗りやがって、絶対ほえ面かかせてやんよォォォォ!!」
上条「おお、その意気だ、一方通行!!」
一方「おっしゃあ!グズグズすんな、三下ァ!!」
上条「おお!!」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 03:23:37.13 ID:9PplDFka0
一方「まずは、腕立てからだァァァァ!!」
上条「よしっ、行くぞ、一方通行!」
一方「よっしゃァァァァ!!」
バキッ!!
一方「うぎゃああああああああ!!」ゴロゴロゴロ
上条「だ、大丈夫か、一方通行!?」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 03:27:34.12 ID:9PplDFka0
一方「だっ、大丈夫だァ…」ニヤッ
上条「でも、今すごい音が!」
一方「骨が鳴っただけだァ…」ニヤリ
上条「そうか、良かった…」ホッ
一方「ああ、でも、あとコンマ三秒遅れてたら右腕ごと持っていかれていたところだったぜェ…」クッ
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 03:32:02.72 ID:9PplDFka0
上条「一方通行…。お前に代わってやれたらどんだけいいだろうに…」クッ
一方「気にすんな三下ァ…」ニヤッ
上条「一方通行…」
一方「男には、超えなきゃならねェ時がある。今は俺がその時だってこったァ…」
上条「一方通行…」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 03:36:48.74 ID:9PplDFka0
一方通行「もたもたすんな、三下ァ!時間は待ってくれねェんだァ!!」
上条「ああ、そうだな!」
上条(まってろよ、御坂妹必ず二人で助け出してやるからな…)
バキッ!
一方「うわァァァァ!!」
上条「どうした!」
一方「今度は背筋で背骨がァァァァ!!」
上条「一方通行ァァァァー!!!」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 03:40:26.79 ID:9PplDFka0
一週間後―
垣根「よく、逃げずに来たな、第一位!」
上条「ああ、ここまで、長い道のりだったぜ…」クッ
上条「度重なる怪我、執拗な嫌がらせ…」
垣根「いや、おれ、そんな事してないけど」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 03:44:35.02 ID:9PplDFka0
上条「激しいトレーニングに、度重なるドーピング…」
垣根「いや、そんなに難しい課題じゃないよね、普通にしてたら誰でも出来るよね!?」
上条「でも、俺たちはきたんだ、この戦いの地に!この最期の戦いの地に!」
垣根「なんてテンションなんだ…!!」ゴクリ
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 03:52:40.15 ID:9PplDFka0
上条「そして、この地で、垣根提督!お前を倒す!!」
垣根「ちくしょう、なんて無駄に熱くさせやがるんだ、この男は!!」
御坂妹「はい、十字架に貼り付けなんて、どーいうセンスかと思いましたが、このシュチュエーションだとむしろありだと、ミサカはとらわれのお姫様気分を満喫します」
上条「そして、垣根!お前をたおすのは、この男だ!!」
上条「出でよ、一方通行!!」
垣根「!!!」
御坂妹「!!!」
一方通行「……」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 04:02:58.63 ID:9PplDFka0
垣根「な、なんか…」
一方「……」ゲッソリ
垣根・御坂妹「「疲れてるーーーー!?」」
一方「へっ、俺としたことが…」ヘヘッ
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 04:08:20.69 ID:9PplDFka0
上条「説明しよう!一方通行は、数日間の特訓により何と最高八回の腹筋に成功したのだ!」
垣根「おお、頑張ったじゃねーか」
上条「しかし、決戦前夜、高ぶる気合を抑えられなかった一方通行は打ち止めとの一戦に挑んでしまったのだ!!」
垣根「…なにやってんだぁぁぁぁ!!」
上条「さらに、それに飽き足らず、黄泉川先生、さらには芳川さんまで加えた4Pを繰り広げたのであった!!」
垣根「全く同情の余地がネエええ!!!」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 04:13:28.63 ID:9PplDFka0
一方「流石だァ、あんな罠しかけてやがんとはよォ…」
垣根「もう色々突っ込み疲れたんだけど!?」
上条「言うな!上条さんもこのテンションはそろそろつらい!!」
一方「と言うわけだ、時間もあれなんでさっさと決めさせてもらうぜェ!!」
垣根「あ、ああ。存分にやってくれ」
一方「それじゃ、いくぞォォォォ!!」
いーち…
垣根「って、俺見てるだけだァァァァ!!」ガビーン!!
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 04:15:56.08 ID:9PplDFka0
―数日後
上条「…お疲れ」
垣根「おーう…」
上条「あんときはありがとな…」
垣根「いや、俺も悪かったから…」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 04:18:06.38 ID:9PplDFka0
上条「……」
垣根「……」
垣根「あの実験って、まだやってんの?」
上条「…一応やってる」
垣根「…大変だな」
上条「…ああ」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 04:23:33.34 ID:9PplDFka0
垣根「俺さ、もうちょっと真面目に生きるわ…」
上条「…その方がいいと思う」
ぷるる…
垣根「電話なってんぞ」
上条「ああ、ちょっと失礼、もしもし」
御坂妹『申し訳ありませんが、新プロジェクト・能力なしで小一空手キッズに勝つお手伝いを―』
上条「…不幸だ」
終わり
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 04:24:20.22 ID:9PplDFka0
寝ます。お付き合いありがとうございました。
それではまた。
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 04:24:20.69 ID:GHtBmfhD0
徹底したもやしっぷり乙
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/18(土) 07:53:48.49 ID:4gpnqxI6P
>>1乙
終始笑いっぱなしだったわwww
セロリさんやっぱすげえな
一方通行「腹筋二万回だァ?」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1292595377/