1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:22:11.71 ID:owxvALJS0

セイバー「切嗣…。やはりあなたのやり方には納得できない」

切嗣「」

セイバー「同じ戦士であるなら!正々堂々と戦うべきです!」

切嗣「アイリ、僕はもう行くよ」

アイリ「切嗣…」

セイバー「私はもうあなたの指示には従えない!」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:23:38.81 ID:owxvALJS0

切嗣「」

セイバー「もう…これ以上は」

切嗣「これは殺し合いだ。」

セイバー「わかっています!命の駆け引きであるからこそ我々も騎士の名に恥じぬように」

切嗣「やはり、あの騎士王殿は何もわかっていない」

セイバー「なに!」

アイリ「でもセイバーの言い分だって少しは…」



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:24:51.02 ID:owxvALJS0

切嗣「言っただろアイリ。今、僕達が行っていることは紛れも無く殺し合いだ。」

切嗣「そこにルールなんてものは存在しない。」

セイバー「貴様!戦士の戦いを愚弄するか!」

切嗣「これだから英雄というのは…。」

セイバー「我々は戦いの中でも己の騎士道は決して忘れない!それに従事て剣を交える!」

切嗣「聴いたかい?アイリ、英雄どもはこうやって、
    戦場に騎士道だの栄誉だのを持ってきて殺しを肯定し続けてきた」

アイリ「切嗣…」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:28:57.91 ID:owxvALJS0

切嗣「だが、いくらそんな下らないもので美化したところで、殺しという根本は何も変わっちゃいない」

セイバー「貴様は…騎士道だけでなく我が生涯までも否定するか」

切嗣「今のあいつにいくら話をしたところで理解はできないだろうな」

アイリ「でも、セイバーはもう命令には従わないわ」

切嗣「僕の指示に従えないというのなら令呪を使う。」

セイバー「やはり、貴様は下郎だ…」

切嗣「どんな手段を使ってでも僕は聖杯を手に入れる。どれだけの犠牲を払ってでもね」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:30:30.33 ID:owxvALJS0

セイバー「…納得がいきません。これ以上の愚行はもう…」

切嗣「無駄話はこれまでだ。僕はもう行くよ」

セイバー「待ってください!何故…そうまで英雄を否定する…」

アイリ「そうよ!セイバーだって頑張ってるじゃない!」

切嗣「英雄を否定しているわけじゃないよ。僕は殺し合いが、人の流血が許せない。」

切嗣「戦争があるから英雄が生まれる。そして、こいつも人類の争いの歴史の犠牲者だ」

セイバー「私が犠牲者…」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:33:27.07 ID:owxvALJS0

セイバー(切嗣…やはり私は貴方という人を理解できない…)ブロロロロロロロ

言峰「止まれ」

セイバー「!?」キキーッ

セイバー「貴様は!アサシンのマスター!」

言峰「私はもうアサシンのマスターではないよ。」

セイバー「サーバントを失ったマスターが出歩いては危険だ。何故、教会から…」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:36:40.10 ID:owxvALJS0

言峰「お前の悩みを解消してやろう。衛宮切嗣との会話はきかせてもらったよ」

セイバー「何をいきなり…。盗聴していたのか!?」

言峰「まぁ待て、私はもうこの戦いから降りた身。心配は無い」

言峰「お前は衛宮切嗣がわからないのだろう?奴のいう事が何一つ理解できなかったのであろう?」

セイバー「」

言峰「教会へ来るといい。答えを導き出す手助けをしてやろう」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:38:28.58 ID:owxvALJS0

教会

言峰「来たか…。セイバー」

セイバー「罠ではないだろうな」

言峰「まさか、私も単に衛宮切嗣という男に興味があるだけだよ」

言峰「さぁ、ついてきたまえ」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:39:53.41 ID:owxvALJS0

セイバー「こ、これは…一体」

言峰「ふふ、我が協会が10年の歳月を費やし、やっと完成させた
   究極の装置!その名も! 」
   
言峰「もしもこんな世界があったらいいな!装置! 」

セイバー「貴様…。やはり私を騙して…」

言峰「この装置が作り出す世界ならきっと答えが見つかるはずだ」

セイバー「答えが…みつかる…」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:42:23.47 ID:owxvALJS0

言峰「さぁ!これを被りたまえ」

セイバー「う…、何も見えないぞ」

言峰「いいか?向こうの世界の君は高校生だ。それらしい生活を送れば答えが見つかるはずだ」

セイバー「さっきから何を言っているのかさっぱり…」

言峰「まぁいい。実際に体感したほうが早いだろう」

言峰「さぁ、思う存分に楽しんでくるがいい」ニヤリ

セイバー「貴様!」

ポチッ

セイバー「うわぁぁぁぁぁぁぁ」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:48:35.19 ID:owxvALJS0

ミーン ミーン ジジジジジジジ

セイバー「暑い…。ここは一体…冬木では無さそうですが」

セイバー「それに…これは私の自転車でしょうか?」ジー

セイバー「でも、ここに現れたときからあったのですし…私ので…」


http://livedoor.blogimg.jp/news99vip/imgs/7/c/7c5ac226.jpg



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:50:46.16 ID:owxvALJS0

チリンチリーン

切嗣「おうはよう。」

セイバー「切嗣!何故あなたがここに!」

切嗣「おいおい、いつから僕達は下の名前で呼び合える仲になったんだ?」

セイバー「今更なにを言うのです!」

切嗣「こんなところで自転車から降りて何してるんだ?遅刻するぞ」

セイバー「遅刻?」

切嗣「それじゃぁ、HRにおくれるなよ~」

セイバー(そういえば、この世界の私は高校生でしたね…)

セイバー(とにかく学校へ急ぎましょう!)



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:51:59.14 ID:owxvALJS0

学校

アーチャー「今日は随分と遅かったな。アルトリアよ」

セイバー「アーチャー!何故、お前が!」

アーチャー「あーちゃー?プフフ、おいおい、この歳にもなって何かのごっこ遊びか?」ハッハッハ

セイバー(…。こちらの世界のアーチャーと混同してはならない…)

セイバー「い、いえ。今のは忘れてください…。だが…私はあなたの名前を…」

アーチャー「幼馴染の名を忘れた!?貴様…、暑さで頭でもやられてしまったのではないのか?」

ランサー「大丈夫か?アルトリア。具合が悪いのなら保健室に…」

セイバー「いえ!大丈夫です。」アセアセ



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:53:39.52 ID:owxvALJS0

アーチャー「我の名はギルガメッシュだ!次にそのようなふざけた事を言ったら許さんからな!」

セイバー「申し訳ない…」

ランサー「そう、かっかするなギルガメッシュ。」

アーチャー「うるさい!朝から気分が悪い!」

セイバー(これはどういうことなのだ?サーバントが学校に…)

セイバー(いや、これは言峰の仕掛けた罠かも知れない…警戒せねば)

切嗣「さぁ、HRをはじめるよ」ガラガラ

セイバー(切嗣が教師なのか…。あのような下郎が人に何を教えることができるのか…)



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:57:27.63 ID:owxvALJS0

切嗣「明日から夏休みだけど、君たち三年生はもちろん夏期講習があるからね」

全員 え~

切嗣「受験に向けて頑張るように。それじゃぁHRはこれで終わります。」

龍之介「俺、受験とか興味ないし~。休むわ~」

凛「そういう奴がクラスの雰囲気を悪くするのよ!」

龍之介「だって受験のない俺には関係ないじゃん」

凛「ふん、休んだら承知しないから」

龍之介「はぁ…。はやく卒業したいな~」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 18:59:23.94 ID:owxvALJS0

放課後

セイバー(…結局、サーバントは何も仕掛けてこなかった…。でも、油断は禁物です!)

セイバー(警戒を怠れば、隙を突かれてしまう)

龍之介「それじゃ!夏休み前夜祭行きますか~!」

セイバー「え?」

ランサー「やはり、今年もするのか…。全く変わらないな」

アーチャー「良いではないか。存分に遊べるのも今のうちだぞ?」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:01:00.32 ID:owxvALJS0

凛「で?行き先は?」

龍之介「そんなの決まってんじゃん!アイリさんとこだよ!」

凛「げっ…。また…」

アーチャー「まぁ、担任の家でもあるからなあの店は。また切嗣に奢らせることができるしな」

ランサー「アルトリアも来るよな?」

セイバー「うぅ…。どうしましょう」

アーチャー「どうしたもない!お前も来るんだよ!」

セイバー「は、はぁ…」(今度こそ…罠ではないのだろうか…)



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:05:38.40 ID:owxvALJS0

衛宮邸

アイリ「いらっしゃい!さぁ、準備はできてるわよ!」

龍之介「アイリさん!お久しぶりです!」

アーチャー「ふむ、いつになく美味そうな匂いがするな」

凛「すいません。また押しかけちゃって」

アイリ「いいのよ♪賑やかなの好きだし」

イリヤ「凛!凛!久しぶり~」エヘヘ

凛「イリヤちゃん久しぶり!」

アイリ「切嗣ももうすぐ帰ってくるわ♪」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:08:30.44 ID:owxvALJS0

桜「あ、あの…私達もきてよかったんですか?」

ウェイバー「先輩達の打ち上げでしょ?」

ランサー「気を遣わなくていいさ、後輩がいてくれるほうが楽しいだろ?」

凛「ちょっと、うちの桜に手出すんじゃないわよ!」

ランサー「ま、まさか!誤解です!」


セイバー(なんです!?この異様な光景は…。うぅ…この空気には馴染めない…)



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:14:03.91 ID:owxvALJS0

切嗣「ただいま」ガチャッ

アイリ「切嗣、お帰りなさい♪」

切嗣「正直、嫌な予感はしてたけど…また来たのか…」

龍之介「お邪魔してま~す」

切嗣「やれやれ…」

セイバー(わからない…やはりここは皆と話すべきなのか?うぅ…)

ランサー「どうした?なんだか今日のお前は大人しいな」

セイバー「え?」

アーチャー「全くだ。料理の前では獣と化すお前が、こうも料理に手をつけないとは」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:17:49.80 ID:owxvALJS0

セイバー「い、いえ!私がそんなはしたない真似するわけありません!」

グゥゥゥ

セイバー(しまった…)

切嗣「去年の威勢はどうした?アルトリア。遠慮せずにどうぞ」

セイバー(切嗣が私を気遣うなんて…)

セイバー「で、では!いただきます!」ガツガツ

アーチャー「そうだ!それでこそお前だ!」ハッハッハッハ

ランサー「そう煽るなよギルガメッシュ…」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:22:32.84 ID:owxvALJS0

セイバー(ここにいる人は皆…すごく温かい…)

切嗣「美味しいかい?イリヤ」

イリヤ「すごく美味しい!」モグモグ

龍之介「くぅぅぅ!ビール飲みてぇぇ!」

アイリ「駄目よ♪未成年なんだから」

セイバー(何故だか…私だけよそ者みたいだな…いや、そもそも私はこの世界の者ではないか…)

アーチャー「また、そんなしょぼくれた顔をしおって」

セイバー「ギルガメッシュ…」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:28:28.81 ID:owxvALJS0

アーチャー「らしくないぞアルトリア。去年のお前は見せ潰すほど勢いで喰らいついていたのに」

セイバー「は、はぁ…」

ランサー「まぁ、何処かの誰かさんも負けじとやせ我慢して大食いしてたけどな」

アーチャー「ディルムッド!あれはやせ我慢などではない!」

ランサー「お前たちは昔からそうやって競いあってたからな」

凛「そうそう、お互いに譲らないというか…」

龍之介「探検ごっこしたときなんか!どっちが先頭かとか、どっちが隊長に相応しいかとかね」

セイバー「わ、我ながら恥ずかしいです」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:31:37.66 ID:owxvALJS0

そして宴会も終盤を迎えた。

アイリ「あらら~、初めの勢いはどこへ行ったのかしら?」

桜「さすがに…おなかがいっぱいです…」グッタリ

アーチャー「我は…疲れた…」


セイバー「少し涼んで来ます」

セイバー(…。楽しかった…私にあんな思い出があったなんて…探検ごっこか…ふふ)



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:35:40.84 ID:owxvALJS0

切嗣「僕も少し涼んでいくよ」

セイバー「きり、いや。先生」

切嗣「明日から、夏休みだけど気持ちを切り替えて頑張れよ」

セイバー「頑張る…何をですか?」

切嗣「おいおい…受験勉強に決まっているだろ?」

セイバー「は、はぁ…」

切嗣「そういえば、まだ進路の調査書出して無かったね」

切嗣「でも、君は優秀だからね。もちろん大学進学だろ?」

セイバー「…。まだ決めてなくて…」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:39:21.98 ID:owxvALJS0

切嗣「そうか。ま、できるだけ早めに出すようにね」

セイバー「あの、先生…」

切嗣「どうした?」

セイバー「少し変な質問なんですが…」

セイバー「昨日、夢を見たんです。」

切嗣「夢?」

セイバー「はい、その夢の中ではクラスメイトや先生がお互いに争いあうんです。」

セイバー「どんな願い事も叶うものを求めて」

切嗣「それで?」

セイバー「でも、その夢の中のクラスメイトや先生はまるで別人でした…」



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:45:06.39 ID:owxvALJS0

セイバー「先生だって…冷徹で願いのために容赦なく殺しをしました」

切嗣「う~ん…僕には想像がつかないね」

セイバー「先生も…その…」

切嗣「なにか強い願いがあれば人を殺すかって?」

セイバー「うぅ…」

切嗣「さぁ、どうだろうね。よほど願いだったんだろうね」

切嗣「でも、僕だったらそんな戦いなんてしなくていい世界を望むかな?」

セイバー「…」(世界平和…人類の流血の根絶)

切嗣「難しいね。それだと、どうしても犠牲が出てしまうし…」

切嗣「やっぱり、僕にはわからないな」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 19:56:47.24 ID:owxvALJS0

セイバー「すいません…失礼なことを尋ねてしまって…」

切嗣「いや、いいんだよ。それに」

セイバー「はい…」

切嗣「夢のことで、そこまで君が悩む必要はないだろう」

セイバー「そうですね…」

切嗣「今の僕達は争いなんてしてないしね。まぁアイリと少しは喧嘩はするけど」ハッハッハ

セイバー(…。でも、私はこの世界の人間ではない…)



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:04:39.14 ID:owxvALJS0

次の日

放課後

ライダー「よいか!三年はプール掃除!全員居残りだ!」

龍之介「まじかよ!俺たちは受験勉強ってのに」

凛「あんた、受験しないって言ってたじゃん…」

ランサー「せっかく夏期講習ですぐ帰れると思ったんだがな…」

ライダー「毎年、三年生がプール掃除をすると決まっておるのだ!」

アーチャー「これだから田舎は…」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:22:43.23 ID:owxvALJS0

プール

ライダー「よいか!後輩たちのためにも!心をこめて掃除するのだぞ!」

アーチャー「仕切るな雑種が…」ゴシゴシ

ランサー「暑い…。でも、二年間プール掃除しなかったわけだし…当然か…」

セイバー「ギルガメッシュ!さぼるな!我々がちゃんと掃除せねば後輩たちが迷惑するだろ!」

凛「あちぃ…。アルトリアはいっつもこういうの真面目よねぇ…」

セイバー「勤めはきちんと果たすべきです!」キリッ

アーチャー「はいは~い…」

ライダー「うんうん!青春!青春じゃのぉ!」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:28:09.16 ID:owxvALJS0


ライダー「よぉし!後は水を張るだけだ。お前さんたちご苦労であった!」

龍之介「や、やっと終わった…」

凛「すっかり日が暮れちゃったし…」

アーチャー「よおし!帰るぞ!」

ランサー「アルトリアも帰ろう。」

セイバー「ふぅ…。そうですね。私も早く帰って寛ぎたいです」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:33:02.72 ID:owxvALJS0

帰り道

龍之介「ひゃっほう!!風がきもちいぃぃ超cool!」

アーチャー「貴様!我の前を走るな!どけ!」

凛「自転車で爆走とか…何歳なの?」

ランサー「アルトリアは参加しなくていいのか?」

セイバー「からかうのはよしてください!」プイッ

ランサー「ふふ、すまない。もうこうして一緒に帰ることもなくなるんだな」

セイバー「え?」



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:37:24.03 ID:owxvALJS0

ランサー「卒業したら俺は都会の大学へ行く。推薦を狙ってるんだ」

セイバー「そ、そうなのか…」

凛「あたしもここを離れるわ!やっぱ上京よね~」

セイバー「あそこの二人も…ですか?」

凛「さぁ、どうだろ?何だかかんだでここに居るんじゃないの~?」

ランサー「いずれにしても、みんなで集まることはもう無くなるんだろうな」

セイバー「…」(何でしょう?この気持ちは…寂しいような…孤独を感じるような…)



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:48:21.60 ID:owxvALJS0

夜 セイバー宅

セイバー(両親はお互い仕事で遠くにいる設定ですか…)

セイバー(暑い…。ベランダにでましょう)

セイバー「私は何をしているのか…。祖国のために戦わなくてはならないのに…」

アーチャー「よう!アルトリア!」

セイバー「ギルガメッシュ!何をしているんだ?」

アーチャー「見てわからぬか?犬の散歩だ」



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:55:33.49 ID:owxvALJS0

セイバー「プフフ、はっはっは」

アーチャー「貴様!何がおかしい!」

セイバー「お前がプフフ、犬の散歩だなんて」ハッハッハハ

アーチャー「犬はいいぞ!我の言うことは何でも聞くからな」

セイバー「根本は変わっていなのだな…」

アーチャー「それにこいつは貴様より利口だ!」ヤーイヤーイ

セイバー「今の発言は許しがたいぞ!ギルガメッシュ!」



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:00:10.83 ID:owxvALJS0

アーチャー「で、貴様こそ、そんなところで何をしているのだ?」

セイバー「…考え事です。」

アーチャー「悩みがあるのなら我に打ち明けるといいぞ」

セイバー「ギルガメシュ…、進路は決めたのですか?」

アーチャー「まぁな」

セイバー「では、ここをはなれるのですか?」

アーチャー「留まっても良かったのだが、ここは何もない田舎だし。都会へ移ることにしたのだ」

セイバー「もう皆と会うことは無いのですね…」

アーチャー「そうでもないぞ?」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:06:10.73 ID:owxvALJS0

アーチャー「また、年に一度でも集まればいいことだろ?」

セイバー「そうですね…」

アーチャー「故郷とは恐ろしいものだ。何かに憑かれた様に戻ってきてしまう」

アーチャー「我らが永遠にここから逃れることなど不可能なことだ」

セイバー「ギルガメッシュ…」

アーチャー「それにしてもらしくないな、アルトリア。我がいなくなるのがそんなにも寂しいか?」

セイバー「そ、そういうわけではない!」

アーチャー「顔にそう書いてある。我にはお見通しだ」ハッハッハ

セイバー「貴方という人は!」

アーチャー「でわな、アルトリア。こいつが退屈しているのでな。」

セイバー「あぁ、また明日」

アーチャー「心配するな。その気になれば我が皆をまたここに集めてやる」

セイバー「ギルガメッシュ…」



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:13:47.23 ID:owxvALJS0

次の日 学校

セイバー(ギルガメッシュ…。こちらの世界の貴方はとても優しくていい人だ…。)

セイバー(元の世界とはまるで別人…。うぅ…また混乱してしまう…)

キャスター「よいですか!みなさん!」

キャスター「貴方達は幸運にも、とても素晴らしい自然に恵まれた地に暮らしています!」

キャスター「ですが、残念なことに…卒業後、ここを去る人もいるでしょう…」

キャスター「ですので!今日の夜!皆で天体観測をします!」

キャスター「みなさんに素晴らしい景色をお見せしましょう!」

キャスター「7時に学校に集まるように!いいですね!」



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:17:07.57 ID:xN7+8rRI0

田舎なんだからわざわざ天体観測する必要ないだろ



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:18:57.09 ID:owxvALJS0

放課後

ランサー「…。お前は行くのか?ギルガメッシュ」

アーチャー「星などいくらでも見れるだろう。わざわざ出向かなくても」

セイバー「行きましょう!是非!」

ランサー「どうしてまた」

セイバー「最後の思い出作りにちょうどいいじゃないですか!」

アーチャー「お前がそこまで言うのなら仕方ない」

ランサー「そうだな。こんな機会もう無いかもしれないし」

セイバー(私もこの世界に留まっていられるのも…もうあと少しそんな気がしてならない…だから…)

>>85
巣立つ生徒達に最後に故郷の美しさを再確認してほしいというキャスター先生の
超coolな方針なのです



92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:26:45.21 ID:owxvALJS0

帰り道

セイバー(ランサーや凜は残って勉強…アーチャーは隣町のゲームセンター…龍之介は知らない…)

セイバー「一人で帰るのは寂しいものです」ボソッ

セイバー「ん、あれは…」

桜「あなたは今どこで何をしていますか~♪」

セイバー「桜、ここで何をしているのです?」

桜「え?せ、先輩//////////」

桜「恥ずかしい///」

セイバー「歌の練習ですか?」



94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:31:33.92 ID:owxvALJS0

桜「い、いえただ歌っていただけです」

セイバー「どうしてまた」

桜「カラオケは隣町にしかないし…遠いし…」

セイバー「良い歌でした。もう少し聞かせてくれませんか?」

桜「は、はい///」

桜「あなたは今どこで何をしていますか♪ この空の続く場所にいますか♪」

セイバー「凄くうまいです!」

桜「この曲、とても気に入ってるんです。先輩達はもう遠くにいっちゃいますけど」

桜「なんだか繋がってる気がして//」

セイバー「桜…」

桜「寂しいです…。昔からずっと一緒だったのに離れ離れになるなんて…」

セイバー「…。そうですね」



95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:33:35.36 ID:owxvALJS0

セイバー(昔から…ずっと…)

セイバー(羨ましい…。私も…この世界の記憶が欲しかった…)

セイバー「大丈夫です。きっとまた集まりますから」ニコッ

桜「はい!私!!楽しみにしてますから!」



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:40:09.38 ID:owxvALJS0

そして、天体観測が始まった


龍之介「すげぇぇ!すげぇぇよ!改めてみると超coolじゃん!」

キャスター「でしょう!神はこんなにも素晴らしい世界を造ってくださったのですぞ!」

凛「オーバーすぎるわね…全く…のんきね龍之介は」

ランサー「そうでもないぞ?」

凛「え?」

ランサー「誰にも言ってないみたいだが、あいつは美大を目指しているらしい」

凛「龍之介が…?」

ランサー「放課後に美術室で篭りっ放しでずっと絵の練習をしてるんだそうだ」

セイバー「皆、夢があるのですね」

セイバー(私は…祖国を救うのが夢であり願い…だから聖杯を求め現界した…)



100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:44:53.11 ID:owxvALJS0

セイバー「…」

ランサー「どうした?アルトリア」

セイバー「もし…過去に過ちを犯したとして…それを修正できるものが手に入ったとすればどうしますか?」

ランサー「また変な質問をするな」

セイバー「過去を修正するこもできるし…何でも願いが叶うのです!貴方なら」

ランサー「少なくとも過去は変えないかな」

ランサー「俺はいつだって後悔しないように生きてきたし…それに」

セイバー「それに?」

ランサー「過去を変えたら今も変わってしまうだろ?」

セイバー「今が…変わる…」



102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:49:26.58 ID:owxvALJS0

ランサー「そう、自分が不幸でも今が幸せな人だっている。」

ランサー「なんでも願いが叶うのなら、過去を変えるじゃなくて今、幸せになれる願いを考えるな」

セイバー「今が…幸せに…ですか…」

アーチャー「何を難しいことをほざいているのだ。貴様ら」

セイバー「ギルガメッシュ…」

アーチャー「これで夏のイベントはおしまいだ。明日から本格的に受験モード…だろ?ディルムッド」

ランサー「そうだな。これでも遊びすぎたくらいだし」

アーチャー「よぉし!だったら今日は思う存分に楽しむぞ!」ジャジャーン

セイバー「こ、これは…」



106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:55:31.60 ID:owxvALJS0

アーチャー「花火だ!今日、我がわざわざ隣町まで行って買ってきたのだ」

ランサー「手持ち花火か…。子供の頃を思い出すな」

凛「うんうん♪よくみんなでしたよね」

桜「こんばんわ!皆さん!」

ウェイバー「ギルガメッシュ先輩にに呼ばれまして」

イリヤ「花火~花火~♪」

アーチャー「さぁ!天体観測はお開きにして今宵は花火大会だ!」ハッハッハ

切嗣「夜遅くまで、お疲れ様です」

キャスター「これはこれは!衛宮先生!」

切嗣「娘が呼ばれたみたいでね。来て見たら…。よろしいんですか?花火なんて」

キャスター「ふふ、今日は多めに見てあげましょう!」



113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 22:06:12.65 ID:owxvALJS0

アーチャー「あっち!あつい!ちょっと!コラ!」

イリヤ「えへへ!や~いや~い!」

龍之介「超coolだよ!俺の手持ち花火!」

ランサー「頼むから隣で振り回さないでくれ!」

セイバー(何て…何て満ち足りた気分なんだ…。こんなにまで和んだことが嘗てあったであろうか?)

セイバー(あぁ…切嗣…。何故あなたがこれほどまでに平和を望んだのかやっと理解ができました…)

セイバー(争いの無い世界、誰も戦わなくていい世界がこれ程までに素晴らしいものとは)

アーチャー「おい!アルトリア!何をしている!貴様の分の花火もあるぞ!」

セイバー「今、行きます!」




セイバー(争いの犠牲者…。そうか…争いが無ければあの剣を抜くこともなかった…)



セイバー(そして、剣を抜かなかった私…争いとは無縁の私は…こんなにも幸せでいられるのでしょう)



114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 22:10:38.28 ID:owxvALJS0

言峰「目が覚めたか?セイバー」ニヤリ

ギル「よぉ、小娘」

言峰(あの世界を過ごした今のセイバーに戦いなどできまい…)

セイバー「ここは…それに…お前は…」

言峰「衛宮切嗣のことは理解できたかな?」

セイバー「えぇ…平和を望む…彼の気持ちを知りました。」

言峰(勝った…こいつにもう戦闘の意欲はないはずだ)

言峰「そうか、いかに争いが無意味かわかったであろう?」



115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 22:14:15.62 ID:owxvALJS0

セイバー「私は…私は…」

ギル「くっく…哀れだな。かつての活気に溢れた瞳は何処へ行ってしまったのか」ハッハッハ

言峰「立てるかね?」

セイバー「エクス…」

言峰「何!?」

セイバー「カリバーァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」



119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 22:19:33.35 ID:owxvALJS0

セイバー「もう一度…あの世界に帰りたい!」

セイバー「もう一度!みんなに会いたい!」ポロポロ

ギル「がはっ…貴様ア…不意打ちとは…貴様の騎士道とやらは…グヘッ」

セイバー「心配するな。ギルガメッシュ…また会える」グサッ

セイバー(たとえあの世界が偽りの世界でも…)

セイバー「聖杯さえ、手に入れば…」

セイバー(切嗣の言う通り…。どんな手を使ってでも…あの世界を!争いのない世界を!)

セイバー「そのためなら、騎士道も王の誇りも捨てよう」

ギル「」バタリッ



129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 22:26:51.28 ID:owxvALJS0

こうして切嗣とセイバーは見事に聖杯を出現させることができた…
しかし、聖杯の正体は…

切嗣「そんな…。聖杯は願望機ではないのか!」

セイバー「切嗣…これは一体」

切嗣「こいつを破壊しなくては…」

セイバー「何を言うのです!」



135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 22:32:38.80 ID:owxvALJS0

セイバー「待ってください!聖杯を破壊してしまっては!私の願いが!」

切嗣「この聖杯は…そんなものじゃない…」

切嗣「僕の戦いもこれまでか…令呪を持って命ずる…」

セイバー「お願いです!待ってください!私は…この日のために!」ポロポロ

セイバー「唯一つの願いのために王を捨て!騎士道を捨ててきたのです!」ポロポロ

切嗣「聖杯を破壊しろ…セイバー」

セイバー「か、身体が…うぐ…」

セイバー「いやだ…!もう戻れなくなってしまう!みんなに会えなくなってしまう!」

切嗣「…すまない」

セイバー「エクス、カリバァァァァァァ!」



142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 22:35:19.45 ID:owxvALJS0

そして、聖杯は消滅した。
魔力を消費し尽くしたセイバーの身体も消え始めた。

セイバー「私は…一人ぼっちだ…」

切嗣「」

セイバー「また…集まりたかったです…」

セイバー「また、花火を…」





147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 22:39:27.85 ID:owxvALJS0

ミーンミーン ジジジジジ

葵「あら、今日は早起きなのね」

桜「だって、今日は姉さんと先輩達が帰ってくる日でしょ?」

葵「えぇ、何ヶ月ぶりかしら?」

桜「一年と…ちょっとかな」

葵「みんな元気にしてるかしら?」

桜「じゃぁ!行ってきます!」

葵「学校は無いんじゃないの?」

桜「花火を買ってくるの!手持ち花火!」



おわり



174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:08:46.86 ID:owxvALJS0

おまけ

保健室

セイバー「う、う~ん…」

アーチャー「おい!ディルムッド!目が覚めたぞ!」

ランサー「アルトリア!大丈夫か!」

セイバー「こ、ここは…」

アーチャー「何も覚えていないのか?」



176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:13:26.40 ID:owxvALJS0

セイバー「!?聖杯は!私は破壊したのか!?あれを!」

ランサー「何のことだ?」

セイバー「え?ここって…」

凛「授業中にいきなり倒れて、本当にびっくりしたんだから!」

セイバー「…」(ま、まさか…この世界に帰ってこれたなんて…きっと夢をみているんだ)

アーチャー「貴様…ひどく魘されてた…」

セイバー「ギルガメッシュ…」



187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:19:38.15 ID:owxvALJS0

アーチャー「ずっと…我たちの名前や、花火の寝言を言ってた…」

セイバー「そうでしたか…」

アーチャー「アルトリアがそこまで…我たちのことを…」ウルウル

アーチャー「やっぱり寂しかったんだな…」

セイバー「私は…」

アーチャー「我は…もっとお前の悩みを聞いてやるべきだった…」

ランサー「一人でずっと抱え込んでいたんだな…アルトリア…」

セイバー「みんな…」ウルウル



190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:23:13.52 ID:owxvALJS0

龍之介「コッホン、そういうわけで!夏休み最後の企画!」

龍之介「受験頑張ろう!隣町のお祭りへ行こう!を予定したいと思います!」

凛「ネーミングセンス…皆無ね…」

セイバー「で、でも…。皆、受験勉強があるのでは?」

ランサー「大丈夫!この日までみっちり勉強はするし」

アーチャー「たまには骨休みも必要だからな」

セイバー「みんな…」ウルウル



193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:26:46.70 ID:owxvALJS0

そして、念願の隣町のお祭りの日

セイバー「すいません!お待たせしました!」

凛「ごっめ~ん、遅くなっちゃった!」

ランサー(アルトリアの浴衣姿…)

アーチャー(なんたる美しさ…)

セイバー「あ、あまりジロジロみないで欲しい////」

アーチャー「あ、あぁじゃぁそろそろ行くか!」

桜「あっれ~先輩達ちょっと顔赤いですよ?」

アーチャー「うるさい!違うわ//」

ランサー「べつに赤くなんかないです//」

凛「ったく…お前ら…」



195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:31:24.05 ID:owxvALJS0

龍之介「綿雨!超cool!!うめぇ!」

ウェイバー「先輩…綿雨、振り回さないでください…」

アーチャー「どれ、アルトリア。金魚すくいで我と勝負せぬか?」

セイバー「いいでしょう。ですが、手加減はしませんよ?」

アーチャー「ふん、自信満満だな?まぁ、それも今のうちだがな」ハッハッハハ

ランサー「また始まった…」



196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:33:53.32 ID:owxvALJS0

数分後

アーチャー「くそぉぉ!何故だ!何故一匹もすくえん!」

セイバー「私の圧勝でしたね?ギルガメッシュ殿」

アーチャー「貴様!もう一度だ!もう一度!」

凛「はいはい…。次行きましょ、次~」

セイバー(果たしてこれは夢なのでしょうか?)

セイバー(たとえ夢だとしても…幸せです…)



198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:36:40.88 ID:owxvALJS0

帰り道

凛「それじゃね~」

ランサー「では、また明日!」


アーチャー「なぁアルトリア。」

セイバー「どうした?ギルガメッシュ。帰らないのか?」

アーチャー「家まで送ってやろう」

セイバー「心配は無用だ」

アーチャー「もう夜遅い、さすがに我も心配だ」

セイバー「…わかった」



203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:41:34.44 ID:owxvALJS0

セイバー「今日は…その、ありがとう」

アーチャー「礼などいらん。らしくないぞ」

セイバー「私が…皆と離れたくなかったのを…察してくれたのだろ?」

アーチャー「」

アーチャー「お前が倒れたとき…我は…怖かったんだ…」

セイバー「え?」

アーチャー「何故だかはわからない…。でもお前が見えない何かと戦っている気がして…」

アーチャー「我たちのために傷ずいていたような…そんな感覚が…」

セイバー「私は…ここに…いてはいけない気がするんだ…」



206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:45:00.80 ID:owxvALJS0

アーチャー「そんなことはない!」

セイバー「私はもっと遠くの世界にいたんだ…でも…何故かここへ戻ってきた…」

セイバー「それは!許されてはならないこと!」ウルウル

セイバー「私は一度!お前やディルムッドを殺したのだ!」ポロポロ

セイバー「私がここで生きる権利なんて!」

アーチャー「もういい!」ギュッ

セイバー「え?」

アーチャー「もういい…やめよう」



210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:52:18.81 ID:owxvALJS0

アーチャー「お前がどんな悪夢を見てのかはわからない…」

セイバー「ギルガメッシュ…」

アーチャー「でも、お前はここに居ていいんだ!」

セイバー「私は…」

アーチャー「言ったであろう!ここはお前と我たちの故郷だ!」

アーチャー「ここから逃れることなんて永久に不可能なのだ!」

セイバー「ギルガメッシュ…」

アーチャー「だから、我がバラバラになることなんて決してない」ギュッ

アーチャー「お前は戻ってきた…悪夢から故郷に…」

セイバー「ありがとう。ギルガメッシュ」ギュッ


セイバー(故郷とは恐ろしいもの…何かに憑かれた様に戻ってきてしまう)

セイバー(たとえ、そこが全て遠き理想郷だとしても…)

おわり



211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:55:29.88 ID:owxvALJS0

終わりました。
本当に終わりました



212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:56:09.04 ID:B47pMbU90



俺もできるなら遠き理想郷で一生を過ごしたいお



213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 23:57:07.80 ID:4HQ1B7ab0


いい締めくくりだった


元スレ
セイバー「私が田舎の高校生!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1339924931/