1: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:41:45.25 ID:2mH1jn+R.net

曜ちゃんがある人と遊園地に行くお話



2: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:42:26.89 ID:2mH1jn+R.net

曜「うひゃ~、最近整理してなかったから大量大量!」

曜「ここ最近、衣装作りの参考になればと色んな雑誌買ってたら」

曜「本棚がいっぱいになっちゃったんで大掃除を始めたけど」

曜「やーっと終わった~、もうすっかり夜だよ」

曜「でもこれで空いた本棚に新しい雑誌を入れられ……ん?」

曜「本棚の奥にくしゃくしゃになった封筒が……」

曜「もしかしてへそくり!?」

曜「な~んて、お年玉もすぐに使っちゃう曜ちゃんにへそくりなんてあるわけないよ~」

曜「さてさて、謎の封筒の中身は~?」

曜「遊園地のペアチケット……?」

曜「なんだろこれ。こんなの買った記憶も貰った記憶も……」



3: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:43:05.47 ID:2mH1jn+R.net

曜「あー!思い出した!」

曜「これ去年商店街の福引きで当てたやつだ!」

曜「あとで千歌ちゃん誘おうと思ってたけどお互い忙しくて結局使われることなく」

曜「いつの間にか存在すら忘れちゃってたんだよねぇ」

曜「今になって出てくるかぁ、もう1年前のだし流石に有効期限切れてるよね」

曜「勿体無いことしたなぁ……あれ?」

曜「よく見たらこれ期限今週末までじゃん!」

曜「これに気付いちゃった以上行かない手はないよね!」

曜「都合良く今週の日曜は練習がオフになったし!」



4: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:43:45.42 ID:2mH1jn+R.net

曜「でもペアかぁ」

曜「去年までだったらこういうのは大体千歌ちゃん誘うって感じだったけど」

曜「今は梨子ちゃんとか、他のAqoursのメンバーもいるし……どうしたものか」

曜「まぁでも、これを貰った時は千歌ちゃん誘おうって決めてたし」

曜「先ずは千歌ちゃんで、千歌ちゃんが駄目なら梨子ちゃん」

曜「梨子ちゃんも駄目なら他のメンバーに順々に……」

曜「さ、流石に8人も居れば誰かしら空いてるよね?」



5: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:44:58.09 ID:2mH1jn+R.net

ヨーソロー:ちーかーちゃーん

ちかっち:なーあーにー?

ヨーソロー:突然だけど今週の日曜日空いてる?

ちかっち:><

ヨーソロー:えっ

ちかっち:実は家の手伝いを頼まれてるのだ……

ヨーソロー:そっかぁ、残念

ちかっち:練習が休みの日くらいは家の手伝いしなさいだって

ヨーソロー:ごもっともであります

ちかっち:また今度誘ってくれたら嬉しいな!

ヨーソロー:うん!こっちこそ突然すぎてごめんね!



6: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:45:35.38 ID:2mH1jn+R.net

曜「千歌ちゃんは駄目かぁ」

曜「じゃあ、って言ったら失礼だけど次は梨子ちゃんで……」



7: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:46:37.58 ID:2mH1jn+R.net

ヨーソロー:りーこーちゃーん!

Riko:どうしたの?

ヨーソロー:今週の日曜日ってお暇だったりする?

Riko:ごめんなさい、その日は家族で出かける予定なの……

ヨーソロー:梨子ちゃんもかぁ

Riko:私も?

ヨーソロー:ごめんごめん、こっちの話

ヨーソロー:やっぱり練習が無い日くらいはって感じ?

Riko:うん。こっちに越してきてからあんまり家族でゆっくり過ごすこともなかったしね

ヨーソロー:なんて良い子なんだ(T_T)

Riko:大げさだよ!?

ヨーソロー:家族水入らずの時間に水を差そうとした曜ちゃんはこれにて退散するであります……

Riko:自虐する必要ないよね!?



8: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:47:31.75 ID:2mH1jn+R.net

曜「梨子ちゃんも駄目だった」

曜「やっぱこんな数日前じゃ皆予定入ってるよね」

曜「練習がオフなのは前々から決まってたし」

曜「ダメ元で次は1年生ズに聞くかなぁ……ってもうこんな時間」

曜「1年生と3年生には明日直接聞こう」

曜「先ずは一緒のバスに乗る善子ちゃんかな」



9: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:48:39.29 ID:2mH1jn+R.net

翌朝
~バス車内~

曜「おはよーしこー!」

善子「だからヨハネよ!」

善子「はぁ~、ほんと曜さんは朝からテンション高いわね……」

曜「善子ちゃんが低すぎるんだよ?」

善子「へいへい」

曜「ところで善子ちゃん、今週の日曜日空いてる?」

善子「日曜日?」

曜「もしかしてもう予定入っちゃってる?」

善子「あー、ごめん」

曜「ううん、気にしないで。突然すぎだもんね」

善子「ずら丸とルビィと買い物行く約束しちゃってるのよね」

曜「っていうことは1年生は全滅かぁ」

善子「全滅?」

曜「んーとね……あ、バス着いた」

曜「さ、降りるよー!」

善子「あぁ、ちょっとー!」



10: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:49:28.31 ID:2mH1jn+R.net

善子「ねぇ、それで全滅ってどういうことよ」

曜「あぁ、それはね。善子ちゃんが駄目だったら花丸ちゃん、ルビィちゃんに聞こうと思ってたんだ」

曜「まさか一発目で全員駄目なのが分かるとは予想してなかったけど」

善子「ふーん、千歌さんと梨子さんは?」

曜「もう聞いたよ。2人とも予定入ってるって」

善子「そこまで必死になって何をしようとしてるのよ」

曜「それはね……」



11: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:50:32.52 ID:2mH1jn+R.net

千歌「おーい!よーちゃーん!よしこちゃーん!」

曜「あ、千歌ちゃん!」

千歌「2人ともおはよう!」

曜「おはヨーソロー!」

善子「おはよう」

善子「それとヨハネよ!」

梨子「はぁ……はぁ……、もう……急に走り出さないでよ……」

千歌「あはは、ごめんごめん」



12: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:52:09.79 ID:2mH1jn+R.net

千歌「あ、そういえば曜ちゃん。昨日はごめんね?」

千歌「折角誘ってくれたのに」

曜「そんな、気にしなくて良いのに」

梨子「ふぅん?」

曜「り、梨子ちゃん?」

梨子「へぇ、そうなんだぁ。昨日珍しく曜ちゃんが誘ってくれたと思ったら」

梨子「千歌ちゃんが駄目だったからその代わりだったんだぁ」

曜「ち、違うよ!?」

梨子「所詮私は曜ちゃんにとってその程度の扱いだったってことね」シクシク

曜「わー!わー!梨子ちゃん拗ねないで!」

梨子「冗談よ♪」

曜「もう!びっくりさせないでよ!」



13: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:53:18.18 ID:2mH1jn+R.net

千歌「でも私が駄目でその次が梨子ちゃんって何のお誘いだったの?」

梨子「多分この分だと善子ちゃんにも聞いてるよね?」

善子「聞かれたわよ。それでヨハネが駄目ならずら丸、ルビィにも聞くつもりだったみたい」

千歌「さぁ!曜ちゃん!一体ちかたちを何に誘おうとしてたの!?」

曜「あ、あんまり勿体ぶるつもりはなかったんだけど、実は……」

ちかりこよし「ペアチケット~!?」

曜「うん」

梨子「だから1人ずつ聞いてたんだね」



14: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:54:30.47 ID:2mH1jn+R.net

千歌「くぅ~!行きたかったぁ!」

千歌「なんでこういう時に限って家の手伝いするなんて言っちゃったんだ~!」

善子(遊園地のペアチケット!?なによそれ超リア充イベントじゃない!)

善子(あぁでも、ずら丸とルビィとの約束も大切だし何でこういう時に限って被っちゃうのよー!)

梨子「頭抱えてジタバタしてる人が2人……」

曜「あはは……」

梨子「でもそうなるとあとは3年生だけだね」

曜「うーん、そうなんだけど」

梨子「けど?」

曜「忙しいが歩いてるような人たちだしそんな都合良く予定空いてるのかなぁって」

梨子「あぁ、確かに」



15: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:55:43.07 ID:2mH1jn+R.net

曜「まぁもしかしたら運良く空いてるかもしれないし聞いてみるよ!」

梨子「うん」

曜「そうと決まれば、先ずは鞠莉ちゃんの居そうな理事長室へ」

曜「全速前進、ヨーソロー!」

梨子「行っちゃった」

ちかよし「遊園地……遊園地……」ブツブツ

梨子「まだ言ってる……」アハハ



16: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:57:51.62 ID:2mH1jn+R.net

~理事長室~

曜「まーりーちゃーん!」ガチャ

鞠莉「What's!?何事!?」

曜「鞠莉ちゃんおはヨーソロー!」

鞠莉「グッモーニン、曜」

鞠莉「でも廊下は走らない、そして部屋に入る時はちゃんとノックをすること」

鞠莉「もしマリーが果南とイケナイことをしてたらどうするつもりだったのかしら?」

曜「ご、ごめんなさい……ん?」

鞠莉「分かればヨロシイデース」

曜「待って鞠莉ちゃん待って。果南ちゃんと何をする気だったの!?」

鞠莉「それをマリーに言わせるつもりでーすか?」

曜「ほんと何をするつもりだったの!?」

果南「ちょっと鞠莉!あんまり曜をからかわないの!」

鞠莉「Oh、イッツジョーク」

曜「果南ちゃん!そういえば何で理事長室に?」

果南「鞠莉が職員室で配るプリントを準備するの手伝ってたんだ」

曜「そうなんだ」



17: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:58:41.14 ID:2mH1jn+R.net

鞠莉「そうデース。だから曜が考えるようなやましいことはやっていませんでシタ」

曜「そんなこと考えてないよ!」

果南「ところで曜は鞠莉に何か用事でもあったの?」

曜「あぁそうだったそうだった」

曜「果南ちゃんも居るしちょうど良いかな」

果南「私も?」



18: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 20:59:56.03 ID:2mH1jn+R.net

曜「うん。2人の今週の日曜日の予定を教えてほしいかなって」

鞠莉「Sunday?うーんと、その日は学院で溜まってた仕事を片付けようと思ってたのよね」

鞠莉「こう見えて理事長は大変なのよ?」

果南「私もその日は家の手伝いしなきゃかなー」

曜「やっぱ2人とも忙しいよね」

果南「でも何で急に?」

曜「実は去年貰った遊園地のペアチケットが出てきまして……」

曜「期限が今週の日曜日までだから誰か一緒しないかなぁと」

曜「千歌ちゃんに梨子ちゃん、1年生組も全員空いてなくて」

鞠莉「それでマリーたちの所に来たというわけね?」



19: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:01:16.06 ID:2mH1jn+R.net

曜「うん。でも2人ともお仕事で忙しいのになんかごめんね」

鞠莉「気にしない気にしなーい!」

鞠莉「若いうちにしっかり遊んでおくのも重要デース!」

曜「鞠莉ちゃんと1つしか年齢変わんないよ~」

果南「でもそうなると残すはダイヤだけか……」

曜「やっぱダイヤさんも忙しいかな?」

果南「うーん、どうだろ。基本的に休みの日はお稽古とかしてると思うけど」

鞠莉「ま、聞くだけ聞いてみなさいな」

曜「うん、そうする!」



20: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:02:17.70 ID:2mH1jn+R.net

鞠莉「と・こ・ろ・で」

曜「?」

鞠莉「もし私たち2人とも空いてるって言ってたら」

鞠莉「いったい曜はどっちを誘ってくれたのかしら?」

曜「え、えぇ~!?」

果南「こーら」ポコッ

鞠莉「おーぅ、書類は頭を叩くものじゃありませーん!」

果南「鞠莉が変なこと言うからでしょ」



21: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:03:21.35 ID:2mH1jn+R.net

曜「あはは、でもそしたら果南ちゃんと鞠莉ちゃんに譲ったかな?」

かなまり「曜……」

曜「ふぇっ?」

鞠莉「何て良い子なのでしょーう!」ギュー

果南「曜は自慢の幼馴染だよー!」ギュー

曜「ちょ、2人とも苦しいって!」



22: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:04:38.74 ID:2mH1jn+R.net

~昼休み~

曜「結局あの後予冷が鳴るまで解放されなかったからダイヤさんの所に行きそびれてしまった……」

曜「さっき3年生の教室に行ったらダイヤさんは生徒会室に行ったって聞いたけど」

曜「お仕事忙しいのかな……」

曜「ていうかダイヤさんも駄目だったらどうしよう」

曜「まぁ考えるよりも先ずは聞かないとだね!」

曜「そういうわけで生徒会室に全速前進、ヨーソ……」


鞠莉『部屋に入る時はちゃんとノックをすること』


曜「……」

コンコン

<どうぞ

曜「……」ガチャ

ダイヤ「あら、曜さん」

曜「良かった、何もしてなかった」

ダイヤ「はい?」

曜「いえいえ、こっちの話です」



23: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:05:37.81 ID:2mH1jn+R.net

曜「というか本当に何もしてないように見えるんですけど何で生徒会室に?」

ダイヤ「何もしてないわけではないのですが……」

ダイヤ「厳密には曜さんがいらっしゃる少し前に生徒会の書類整理が終わったところですわ」

曜「なるほど」

ダイヤ「そういう曜さんはどうして此方に?」

曜「えぇと、ダイヤさんって今週の日曜日空いてたりします?」

ダイヤ「日曜日ですか?」

ダイヤ「特に予定はございませんが」

曜「ですよねー、このチケットどうしよってえぇ!?空いてるんですか!?」

ダイヤ「え、えぇ」



24: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:07:03.03 ID:2mH1jn+R.net

曜「お稽古とかは!?」

ダイヤ「今週は急遽お休みになったのです」

曜「お勉強とかは!?」

ダイヤ「毎日していますし、たまの休みくらいは羽を伸ばそうかと」

曜「あ、じゃあ何かしよっかなーみたいなこと考えてたり!?」

ダイヤ「いえ、特に何かをしようというのも考えていませんわ」

ダイヤ「ルビィも花丸さんたちと出かけるそうなので」

曜「じゃあ暇なんですね!?」

ダイヤ「だから特に予定はございませんと言っているでしょう」



25: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:09:16.14 ID:2mH1jn+R.net

曜「じゃあさじゃあさ、こういうのがあるんだけどダイヤさん一緒に行きません!?」

ダイヤ「遊園地のペアチケット……?」

曜「はい!」

ダイヤ「ペアということは曜さんと……わたくしで?」

曜「はい!」

ダイヤ「あの、本当にわたくしでよろしいのですか?千歌さんや梨子さんではなく」

曜「千歌ちゃんも梨子ちゃんも空いてなくて、他のAqoursのメンバーにも聞いて回ったんですけど」

曜「直前過ぎたのもあって皆予定入ってて……」

ダイヤ「そうなのですか……」

ダイヤ「……」

曜「駄目、ですか?」

ダイヤ「いえ、折角のお誘いですし、曜さんさえよろしければお受けしましょう」

曜「やったー!」



27: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:12:20.37 ID:2mH1jn+R.net

曜「じゃあ日曜日は7時に駅集合で!」

ダイヤ「随分早いのですね」

曜「バスで3時間くらいかかるみたいなんです」

曜「あ、バスの特急券もチケットに付いてるから交通費は心配しないで大丈夫ですよ!」

ダイヤ「分かりましたわ」

曜「それでは渡辺曜、お昼を食べに教室に戻るであります!」

曜「ダイヤさんまた放課後に!」ガチャ

ダイヤ「えぇ」

ダイヤ「あ、廊下は走ってはいけませんよー!曜さーん!」

ゴメンナサーイ!



29: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:13:27.64 ID:2mH1jn+R.net

曜「いやー、ダイヤさんが空いてて良かった良かった」

曜「お陰でペアチケットが無駄にならなくて済んだよ」

花丸「あ、曜ちゃんずら」

曜「ん?」

ルビィ「ほんとだぁ」

曜「花丸ちゃんにルビィちゃん!」

花丸「もしかして遊園地の相手探してたずら?善子ちゃんから聞いたずら」

曜「うん。でもついさっき決まったよ」

ルビィ「誰と行くの?」

曜「ダイヤさん!」

ルビまる「へ?」

曜「あり?何か変なこと言った?」



30: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:14:58.98 ID:2mH1jn+R.net

花丸「そういうわけじゃないけど……」

ルビィ「曜ちゃんとお姉ちゃんって凄い意外な組み合わせというか」

曜「そ、そうかな」

花丸「だって曜ちゃん、ダイヤさんと2人でお出かけしたことあるずら?」

曜「……無いね」

ルビィ「お姉ちゃんと2人きりで話したことは?」

曜「……思えばさっきのが初めてかもしれない」

曜(あれ、もしかしなくても私とダイヤさんって全然接点が無かった!?)

曜「だからあんなに自分で良いのかとか私さえ良ければとか」

曜「誘う人、間違ってません?みたいな雰囲気出してたんだ……」

花丸「気づくのが遅いずら」



31: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:16:45.30 ID:2mH1jn+R.net

曜「どどど、どーしよ~!気を遣わせちゃったかな?」

曜「それとも遊園地に一緒に行く相手もいない曜ちゃんに同情してくれたとか?」

曜「でも今からさっきの話はやっぱり無しでって言えるわけないし~!」

ルビィ「んー、でもあんまり気にしすぎることはないと思うけどなぁ」

曜「そ、そうかな?」

ルビィ「多分お姉ちゃんもそのことは気付いてると思うけど」

ルビィ「気を遣ったりとか同情だとか、そういうことは絶対にしないと思うよ」

ルビィ「誘いを受けたからには全力で楽しんで、曜ちゃんと親睦を深めようって思ってるんじゃないかな」

ルビィ「だから曜ちゃんは普段通りに振る舞えば良いと思うよ」

ルビィ「千歌ちゃんや梨子ちゃんと遊んでる時みたいに」

ルビィ「そしたらお姉ちゃんもきっと楽しんでくれるから」

花丸「マルも同感ずら」

曜「ルビィちゃん……花丸ちゃん……」



32: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:17:41.30 ID:2mH1jn+R.net

曜「うん、何か元気出てきた!」

曜「不肖渡辺曜、ダイヤさんともっと仲良くなる為に精一杯頑張るであります!」

ルビィ「頑張ルビィ!」

花丸「ずら!」

ルビィ(お姉ちゃんからお土産話聞くの楽しみだなぁ♪)



33: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:19:34.41 ID:2mH1jn+R.net

~日曜日~

曜「ただいま待ち合わせ時間の20分前」

曜「遅刻しないようにと早めに家を出たは良いものの」

曜「流石にまだダイヤさんは来てないよねぇと思っていたら」

曜「もう既に居たのでした……!」

ダイヤ「あら、曜さん。おはようございます」

曜「お、おはヨーソロー!」

ダイヤ「ふふ、こういう時の曜さんは遅刻しそうになって」

ダイヤ「慌てて走ってくるものとイメージしていたのですが」

ダイヤ「意外と待ち合わせ時間より早く来るタイプなのですね」

曜「むっ、曜ちゃんをバカにしたな~」

ダイヤ「冗談ですわ」

ダイヤ「でも、まだ知らなかった曜さんの一面を知れたのは本当です」



34: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:20:55.94 ID:2mH1jn+R.net

曜「むぅ……そういうダイヤさんだって」

ダイヤ「あら、わたくしは10分前行動を常にしていますので」

曜「20分前から居るんですけど……!?」

ダイヤ「そ、それはたまたまですわ!」

ダイヤ「決して楽しみだったから早めに家を出てしまったというわけではありませんので!」

曜「ぷっ……」

ダイヤ「んなっ、笑うことはないでしょう!」

曜(そっか、ダイヤさん本当に楽しみにしてくれてたんだ)

曜「じゃあ遊園地に向かって~全速前進、ヨーソロー!」

ダイヤ「あぁもう!曜さん!お待ちなさい!」



35: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:23:38.01 ID:2mH1jn+R.net

曜(隣の駅に移動して、そこから乗った特急バスに揺られること3時間)

曜(ついに目的地の遊園地に到着!)

曜「ダイヤさーん!こっちこっちー!」

ダイヤ「もう、はしゃぎすぎですわよ」

曜「いや~何かテンション上がっちゃって」

ダイヤ「確かに、わたくしも遊園地は久々なのでワクワクしていますわ」

曜「昔はよく遊園地に行ってたんですか?」

ダイヤ「えぇ、果南さんや鞠莉さんと来ることが多かったですわね」

曜「そうなんだ!」



36: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:26:34.94 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「それで、先ずは何から乗りますの?」

曜「ん~、やっぱジェットコースターからかな!」

ダイヤ「いきなりですの……」

曜「元気なうちに乗っておかないとですよ!」

ダイヤ「まぁ、それもそうですわね」

曜「というわけで先ずはこちらのジェットコースターから!」

ダイヤ「最高速度130km/h、最大落差70m、最高部79m……」

ダイヤ「すいません、少し頭痛が」

曜「もー!ここまで来てそれは無しですよー!」

曜「それに、ジェットコースターはこれくらいスリルある方が楽しいですって!」

ダイヤ「あぁもう、分かりましたわ。乗りますわよ」

曜「やったー!」



38: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:29:12.27 ID:2mH1jn+R.net

ガタンガタンガタンガタン……


曜「い、いよいよですね」

ダイヤ「あぁ、この段々登っていく感覚、胃が押しつぶされそうですわ」

ダイヤ「天国に向かう時はこのような感覚なのですね」

曜「あ、このコースターのキャッチフレーズって天国に一番近いコースターなんだって」

ダイヤ「今のわたくしにはこれっぽっちも必要の無い情報ですわね……」



39: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:30:49.67 ID:2mH1jn+R.net

ガタンガタンガタンガタン……

曜「でもダイヤさん、まだ30mの看板だからあと半分以上登りますよ?」

ダイヤ「本当にどうかしてますわこのコースター」

曜「見て見て!富士山凄い綺麗ですよ!」

ダイヤ「はぁ……まさか富士山の山頂をほぼ同じ目線から見ることになるとは」

曜「なんか空も凄い近くに感じますね」

ダイヤ「ここまで高い所にくれば当然でしょう」

ガタンガタンガタンガタン……

曜「あ、ついに最高部の79mまで登り切りましたよ」

ダイヤ「もうこの時点でやり遂げた感じがするのですが」

曜「ここからが本番ですよー」



40: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:31:59.69 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「あぁ、とうとう落ちてしまうのですね」

ダイヤ「善子さん風に言うとこれが堕天というやつなのでしょうか」

曜「んー、それはちょっと違うような」アハハ

曜「よーし、それじゃあ70m下に向かって全速前進~ヨーソ」



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

曜「うおおおおおおおおおおおおおおお!?」

ダイヤ「ピギャアアアアアアア!!!」



41: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:33:18.16 ID:2mH1jn+R.net

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

曜「ひいいいいいいいいいいいいいいいい」

ダイヤ「ピギイイイイイイイイイイイイイイイイイ」

ゴオオオ……

曜「や、やっとひと山越えたかな……思ってたよりこれすご」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

曜「いいいいいいいいいいいいいいいい!!!」


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

曜「わあああああああああああああああ!!!」



~~~~~~~~~~~~



42: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:34:17.20 ID:2mH1jn+R.net

ガタンガタンガタンガタン

曜「や、やっとゴールだ……」

曜「いや~でも楽しかったー!」

曜「スリルを味わうってこういうことだったんですね!」

曜「ね、ダイヤさんは……ダイヤさん?」

ダイヤ「」

曜「ちょ、ダイヤさん!?ダイヤさーん!?」



43: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:36:00.65 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「このジェットコースターを設計した人は頭がおかしいのではないでしょうか」

曜「そんなこと言っちゃ駄目ですよ~。はい、飲み物買ってきましたよ」

ダイヤ「ありがとうございます」

ダイヤ「ですがあんな高さから落とすだけでなく」

ダイヤ「右に左に挙句地面すれすれのところを通ったり」

ダイヤ「何度鉄骨に頭がぶつかるのではと思ったことか」

ダイヤ「そして1番納得がいかないのは途中で休憩ゾーンが設けられてることですわ!」

ダイヤ「富士山も見える良い景観の所で油断させておいて更にそこから落とす!」

ダイヤ「まさに悪魔の所業ですわ!」

曜「なんだかんだダイヤさんも楽しんでるじゃないですか」アハハ



44: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:36:50.64 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「そういえばその手に持っているものは何ですの?」

曜「あぁ、これはさっきのライドフォトですよ」

曜「コースターに乗ってる時の写真を撮ってくれてるんです」

ダイヤ「そんなカメラどこにあったのでしょうか」

曜「うーん、私もどこにあったかまでは分からなかったですけど……ぷっ、これ」

ダイヤ「どうしたんですの?」

曜「ダイヤさんめっちゃ真顔……」プルプル

ダイヤ「んなっ!」



45: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:37:40.84 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「というか曜さんも口大開きにして凄い顔してますわよ?」

曜「ちょ、言わないでください~!」

ダイヤ「……ふふっ」

曜「……へへっ」

ダイヤ「ふふふっ、すいません、笑うつもりはなかったんですが」

曜「もうダイヤさん笑いすぎですよ!」

ダイヤ「そういう曜さんもさっきからずっと笑ってるじゃないですか」

曜「だって~面白いんですも~ん」



46: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:39:37.19 ID:2mH1jn+R.net

曜(その後、私たちは色々なアトラクションに乗った)

曜(最高時速180kmのコースターに乗ったり)

ダイヤ「所詮時速が速いだけのコースターでしたわね」

曜「いやダイヤさん、めっちゃ足震えてますよ」

ダイヤ「仕方ないではありませんか!」

ダイヤ「というか1番きつかったのは時速180kmで進むことよりも」

ダイヤ「ループの所で一気に減速することですわ……」

曜「あー、確かに。世界が逆さまになった感覚でしたね」

ダイヤ「急減速のせいであのまま止まるのかと思いましたわ」



47: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:41:02.06 ID:2mH1jn+R.net

曜(前後に回転するコースターに乗ったり)

ガタンガタンガタンガタン

ダイヤ「え?これ後ろからいくんですの!?」

ゴオオオオオオオオオオ

ダイヤ「あ、ちょ、ピギャアアアアアアア」

グルウウウウウン

ダイヤ「んぐぅっ!?」

ダイヤ「ピギイイイイイイイイイ!!!」

~~~~~~~~~~~~


ダイヤ「このコースター、馬鹿ですの?」

曜「ははは、途中から自分が前を向いてるのか後ろを向いてるのか分からなくなっちゃいましたよ~」

ダイヤ「足がぶらぶらしてる状態なのも中々恐怖がありましたわね……」



48: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:42:11.28 ID:2mH1jn+R.net

曜(落下角度が世界一のコースターに乗ったり)

ガタンガタンガタンガタン

ダイヤ「暗いので先が分かりませんわね」

曜「それもまたスリルがあって楽し……いいいいいいいいい!!??」

ゴオオオオオオオオオオ

曜「ひゃああああああああああ!!!」

ダイヤ「ピィイイイイイイイイ!!!」

ガタンガタンガタンガタン

ダイヤ「お、終わりですの……?」

曜「いや、まだだよダイヤさん」



49: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:43:08.68 ID:2mH1jn+R.net

ガタンガタンガタンガタン

ダイヤ「な、なんですのこれ……?まるで壁なのですけど!?」

曜「これがこのコースターの目玉、垂直巻き上げからの角度121度の落下であります!」

ガタンガタンガタンガタン

ダイヤ「あぁ、なんということでしょう。空が、空が近づいてきます」

曜「垂直に登っていくからねー」

ダイヤ「やっと登りきりましたわ……」

曜「こっから落ち……」

ガタッ

曜「ない!?」

ダイヤ「と、止まりましたわ!」



50: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:44:15.41 ID:2mH1jn+R.net

ガタッ……ガタッ……

曜「でも少しだけ進んでるね」

ダイヤ「なんですのこのじれったさは」

ダイヤ「落とすならさっさと落としなさい!」

ゴオオオオオオオオオオ

ダイヤ「ひいいいいいいいいいいい!!!」

曜「そんなこと言うからあああああああ!!!」

ゴオオオオオオオオオオ……



~~~~~~~~~~~~



51: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:45:23.26 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「なんて性格の悪いコースターなのでしょうか」

曜「あはは、そんなことないと思うけどなぁ」

ダイヤ「開始早々暗がりの中で突然落とされ」

ダイヤ「終わったかと思いきや壁のごとくそびえ立つレールを登らされ」

ダイヤ「登りきって落としてくると思わせておいて一旦停止からの徐行運転」

ダイヤ「性格悪い以外に何があるというのです!」

曜「ダイヤさんどんだけジェットコースターに突っ込むの」アハハ



52: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:46:41.97 ID:2mH1jn+R.net

曜(そんなわけで一通りのコースターを制覇した私たちは)

曜(一旦休憩ということでカフェに来ているであります!)

ダイヤ「どっと疲れましたわ……」

曜「何かいっぱい連れ回しちゃった感じでごめんね?」

ダイヤ「いえ、わたくしも楽しかったので」

ダイヤ「ただしばらくは絶叫系には乗りたくないですわね……」

曜「じゃあこの後はダイヤさんの乗りたいものに乗ろうよ!」

ダイヤ「わたくしの乗りたいもの……でもそれでは曜さんがあまり楽しめないかもしれませんよ?」

曜「へーきへーき!ダイヤさんが楽しいなら私も楽しいし!」

ダイヤ「それなら……」



53: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:49:07.41 ID:2mH1jn+R.net

~観覧車~

ダイヤ「すいません、やはり曜さんには退屈かもしれませんわね」

曜「ううん、でもダイヤさんって観覧車好きだったんですね?」

ダイヤ「好き、というわけでは特別ないのですけれども」

ダイヤ「ただ……」

曜「?」

ダイヤ「果南さんや鞠莉さんと昔は遊園地によく来ていたことは話しましたよね?」

曜「うん」

ダイヤ「曜さんは恐らく千歌さんと行くことが多かったの思うので」

ダイヤ「あまりピンと来ないかもしれませんが」

ダイヤ「3人で遊園地に来ると、どういうことが起きると思います?」

曜「3人で……?なんだろ?」

ダイヤ「ヒントは奇数です」



54: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:51:11.77 ID:2mH1jn+R.net

曜「奇数……あっ、もしかして」

ダイヤ「ご推察通り、3人で来ると2人乗りの乗り物はどうしても誰か1人あぶれてしまうのです」

ダイヤ「それはわたくしたちもご多分に漏れずでした」

ダイヤ「もちろん、誰か1人がずっとではなく順番に、という感じでしたが」

ダイヤ「わたくしは1人になった時があまり好きではありませんでした」

曜「どうして?」

ダイヤ「3人で乗ろうとすると、あぶれた人の隣は空席になるか」

ダイヤ「知らない人と相席になるでしょう?」

ダイヤ「折角3人で来たのに、隣に誰も居なかったり、知らない人が隣に座るのが嫌だったのです」



55: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:52:26.06 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「まぁ、あの2人はそういうのは気にしないタイプみたいでしたが」

ダイヤ「それで少しばかり、わたくしは……その、鞠莉さん曰く拗ねてしまったようなのです」

ダイヤ「自分では全く自覚が無かったのですが……」

ダイヤ「ただ、何で拗ねてるかまではお2人とも分からなかったようで」

ダイヤ「きっと自分たちが連れ回してしまったからだと思ったのでしょう」

ダイヤ「次はわたくしの乗りたいものに乗ろう、と言ってくれたのです」

曜(あ、何か今の状況と同じだ……)



56: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:53:58.07 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「特にそういうつもりでは無かったのですが、お2人にそう言われて真っ先に思い浮かんだのが……」

曜「観覧車?」

ダイヤ「えぇ」コクリ

曜「それはどうして?」

ダイヤ「だって、観覧車なら……3人で乗れるから///」

曜(ダイヤさんかわいい)

ダイヤ「今思えば、3人で乗れる乗り物なんて他にもいくらでもあったのですけれどね」

曜「確かにコーヒーカップとか、3人乗りのコースターとかもあるもんね」

曜「でもじっとしてるのが苦手な果南ちゃんと鞠莉ちゃんにとっては退屈だったんじゃない?」

ダイヤ「それは曜さんもでしょう?」

曜「えへへ……ってそんなことないよ!」

ダイヤ「ふふっ、まぁ曜さんの言う通り、あの2人はとーーーっても退屈そうにしてましたわ」



57: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 21:55:43.04 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「でも、いざ頂上に到達すると、さっきまで退屈そうにしていたあの2人も」

ダイヤ「窓に顔をつけながら、キラキラした笑顔で外の景色を見ているんです」

ダイヤ「それを見たわたくしは、おかしくなってずっと笑っていました」

ダイヤ「そんなわたくしを見た果南さんと鞠莉さんもずっと笑ってて」

ダイヤ「気付いたら1周が終わっていたのです」

曜「素敵な思い出だね」

ダイヤ「えぇ、本当に……ほら、外をごらんなさい」

ダイヤ「頂上に付きましたわよ」

曜「うわぁ、綺麗……」



58: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:03:45.88 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「これが、わたくしたちが今日1日を楽しんだ場所です」

曜「夕焼けに照らされて、すごく幻想的……」

ダイヤ「この景色を最後に曜さんと見たかったというのが」

ダイヤ「わたくしが観覧車に乗った理由ですわ」

ダイヤ「今日の思い出として、残すために」

ダイヤ「79mの高さから落とされたコースター」

ダイヤ「最高時速180kmのコースター」

ダイヤ「前後に回転するコースター」

ダイヤ「性格の悪いコースター」

ダイヤ「他にも、園内を移動した時に通った道」

ダイヤ「列に並んでいる時の階段」

ダイヤ「お昼を食べたレストラン」

ダイヤ「今見えているもの全てが、わたくしと曜さんだけの思い出ですわ」

曜「ダイヤさん……」



59: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:04:20.79 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「……」クスッ

ダイヤ「本当に、今日は誘って頂きありがとうございました」

曜「こっちこそ、ダイヤさんが来てくれて良かったよ」

ダイヤ「……最初はお断りしようと思っていたんです」

曜「えっ?」



60: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:05:26.25 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「自分で言うのもどうかと思うのですが……」

ダイヤ「曜さんと2人で、というのも今まで無かったですし」

ダイヤ「そのような状態で曜さんと遊びに行っても」

ダイヤ「曜さんは楽しんで頂けるのか、気を遣わせてしまうだけではないのかと」

曜(私と同じこと考えてたんだ……)

ダイヤ「でも、それではこの先ずっと、曜さんからのお誘いを受けることは出来ないなと」

ダイヤ「これを機に曜さんと少しでも親しくなることが出来れば良いなと」

ダイヤ「そう思ってお誘いを受けたのです」



61: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:06:57.99 ID:2mH1jn+R.net

曜「そうだったんだ……」

曜(やっぱりルビィちゃんの言う通りだったよ)

ダイヤ「あの、曜さんは今日、わたくしと2人で楽しかったですか?」

曜「そんなの……」

曜「そんなの楽しかったに決まってるよ!」

曜「……正直言うとね」

曜「ダイヤさんを誘った時はそこまで頭が回らなかったんだけど」

曜「後でルビィちゃんたちに、ダイヤさんと2人でなんて珍しいねって言われて」

曜「そこで初めてダイヤさんと2人で遊んだことなかったのに気がついたんだ」



62: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:07:49.59 ID:2mH1jn+R.net

曜「もしかしてダイヤさん、気を遣ってくれたのかなって」

曜「一緒に行く相手が見つからなくて、Aqoursの皆の中で最後に聞いたダイヤさんだけが予定空いてて」

曜「もし断ったら私が悲しむんじゃないかって」

曜「そしたらルビィちゃんがね、ダイヤさんは絶対にそういうことはしないって」

曜「ダイヤさんも楽しもうと思ってくれてるから」

曜「いつも通り振る舞えば大丈夫だよって言ってくれたんだ」

ダイヤ「まぁ、あの子がそんなことを」



63: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:08:38.49 ID:2mH1jn+R.net

曜「だから、いつも通りに……」

曜「千歌ちゃんたちと遊んでる時みたいに振る舞ったつもりなんだけど」

曜「ダイヤさんは楽しんでくれたかな?」

ダイヤ「……なるほど、やはりそうでしたのね」

曜「?」

ダイヤ「あぁ、いえ、こちらの話です」

ダイヤ「そうですわね、とても楽しかったですわ」

曜「本当!?」



64: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:09:47.74 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「えぇ、こんな楽しい時間を曜さんと過ごしている、千歌さんたちが少し羨ましいくらいに」ボソッ

曜「えっ?」

ダイヤ「ふふっなんでもありませんわ」

曜「でもそっか、何か安心しちゃった」

ダイヤ「安心?」

曜「私たち、似た者同士だったんだなって」

ダイヤ「あら、わたくしは誰かに言われるまで気づかない程鈍くは無かったですわよ?」

曜「むっ、ひどーい!」

ダイヤ「くすっ、冗談ですわ」



65: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:11:16.81 ID:2mH1jn+R.net

曜「あ、もう1周終わっちゃったね」

ダイヤ「そうですわね、名残惜しいですが」

曜「もうすっかり夕方だしそろそろ帰ろっか?」

ダイヤ「えぇ、あまり遅くなるわけにもいきませんし」

ダイヤ「……」

曜「ダイヤさん?」

ダイヤ「ねぇ、曜さん」

曜「はい?」

ダイヤ「観覧車って不思議だと思いませんか?」

曜「不思議?」



66: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:12:33.45 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「1周が終わると、またすぐに次の1周が始まる……」

ダイヤ「今まで乗せていた人とは違う人を乗せて」

ダイヤ「ずっと回り続けるのです」

ダイヤ「そしてそれは、わたくしたちと同じではないかと」

ダイヤ「1日が終わって、また新しい1日が始まる」

ダイヤ「人生とはまるで、観覧車のようなものなのです」

曜「なんか、そういう発想が出来るのってダイヤさんらしい」

ダイヤ「ふふ、ありがとうございます」



67: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:14:30.07 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「観覧車の中では、頂上からの景色を曜さんと見たかったから」

ダイヤ「思い出として残したかったから、だから観覧車に乗ったと言いましたが」

ダイヤ「実は、最後に観覧車に乗ったのには、もう1つ理由があったのです」

曜「理由?」

ダイヤ「楽しかった1日を思い返しながら、またこんな楽しい1日が来ますように」

ダイヤ「この、回り続ける観覧車のように……いわゆる願掛けというやつですわね」

曜「そうだったんだ」



68: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:15:20.07 ID:2mH1jn+R.net

ダイヤ「さ、帰りましょう。バスに遅れてしまいますわよ」

曜「……ねぇ、ダイヤさん」

ダイヤ「なんでしょうか」

曜「また……誘っても良いかな?」

曜「今度は一緒に行く相手がいないからとかじゃなくて」

曜「最初から、ダイヤさんと遊びに行く為だけのお誘いを」

ダイヤ「えぇ、喜んで」

曜「へへっ」

曜「また来ようね、ダイヤさん」



69: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:16:27.00 ID:2mH1jn+R.net

曜(その後、私とダイヤさんはバスに乗って帰路についた)

曜(着いたら起こすので寝てて良いですよというダイヤさんの言葉に甘えて)

曜(すぐに寝ちゃったんだけど途中で起きたらダイヤさんも眠ってたのと)

曜(その時の寝顔をつい隠し撮りしちゃったのは誰にも言えない私だけの秘密であります!)



73: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:34:55.93 ID:+5VO6r9V.net

~数日後~

曜「いや~練習疲れたなぁ」

曜「ちょっと商店街に寄ってエネルギーの補給を……んん?」

曜「福引きやってるじゃん!今回の景品はなんだろなー?」


一等:遊園地ペアチケット


曜「……」ゴクリ



END?



75: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:37:12.66 ID:+5VO6r9V.net

おまけ
(曜ちゃんと別れた後のダイヤさん)

プルルルルルルルルル
ピッ

果南『どしたのダイヤ?』

ダイヤ「遅くにすいません。一応お礼の電話をと思いまして」

果南『も~そんなの気にしなくて良いのに。相変わらず律儀なんだから』

ダイヤ「わたくしの気が晴れませんので」

果南『まぁ良いや。で、楽しかった?』

ダイヤ「えぇ、とても楽しかったですわ」

果南『そりゃ良かった』



76: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:39:35.44 ID:+5VO6r9V.net

果南『でもダイヤから突然あんな相談された時はびっくりしたよ~』

ダイヤ「もう、忘れてください!」

果南『だって……』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

プルルルルルルル
ピッ

果南『こんな時間にどうしたのダイヤ?』

ダイヤ『あの、折り入って果南さんに相談がございまして……』

果南『私に?珍しいね』

ダイヤ『その、今週の日曜日に曜さんと遊園地に行くことになりまして……』

果南『あぁ、結局ダイヤOKだったんだ』

果南『いやー、てことは曜とダイヤが2人きりで遊園地かぁ』

果南『Aqours史上最も珍しいコンビが結成されたね!』

ダイヤ『そこなんです!』

果南『へ?』



77: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:42:29.33 ID:+5VO6r9V.net

ダイヤ『お恥ずかしい話なのですが、今まで曜さんと2人きりで、という経験が
ありませんでして』

果南『まぁ確かに。Aqoursの中でもかなり接点の無い部類に入るもんね』

ダイヤ『そこまで言わなくても……』

ダイヤ『ともかく、そういうわけですので曜さんの幼馴染でもある果南さんに、曜さんと2人で過ごす際の
アドバイスを頂こうと』

果南『そんなものはない』

ダイヤ『えぇっ!?』

果南『だって小さい頃から一緒なんだからそんなの分かんないよ』

果南『ダイヤとの過ごし方を曜に聞かれても私は同じこと答えるよ』

ダイヤ『うぅ、ごもっともですわ……』



78: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:44:05.55 ID:+5VO6r9V.net

果南『そんなに気にするなら断れば良かったのに』

ダイヤ『いえ、それは……折角曜さんに誘って頂いたので』

果南『それは曜がかわいそうだからっていう同情で?』

ダイヤ『そんなわけありませんわ!』

ダイヤ『ただこれをきっかけにもう少し曜さんと親しくなれればと思いまして……』

果南『じゃあそれで良いじゃん』

ダイヤ『はい?』



79: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:46:12.17 ID:+5VO6r9V.net

果南『ダイヤは曜と仲良くなりたい』

果南『曜と仲良くなる為に全力で楽しむ』

果南『そうすれば曜は、その想いに全力で応えてくれる子だから』

果南『それに多分曜は曜でいつも通りだと思うよ』

ダイヤ『いつも通り?』

果南『きっと千歌たちと遊ぶように、ダイヤを楽しませようとしてくれるよ』

ダイヤ『なるほど。流石は曜さんのもう1人の幼馴染ですわね』

果南『いやぁ、それほどでも』

果南(ま、手のかかる幼馴染は目の前にも居るんだけどね~)

ダイヤ『果南さんに相談して良かったですわ』

果南『戦果を期待してるよ~』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



80: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:48:48.50 ID:+5VO6r9V.net

果南『こんなの鞠莉が聞いたらお腹抱えて大笑いするって』

ダイヤ「言ったのですか?」

果南『へ?い、言ってないよ』ギクリ

ダイヤ「ほ ん と う に ?」

果南『ほ、本当に……』

ダイヤ「はぁ、まぁ良いですわ」

果南『ほっ……それで、曜とは仲良くなれた?』

ダイヤ「えぇ、まぁ、少なくとも昨日よりは」

果南『じゃあ最後は観覧車乗ったんだ?』

ダイヤ「乗りましたわよ」

果南『好きだねぇ。曜は退屈そうじゃなかった?』

ダイヤ「果南さんや鞠莉さんよりは退屈にはしていませんでしたわね」

果南『ひどっ!』

果南『ま、曜と楽しくやれたならそれで良いや』



82: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:50:54.05 ID:+5VO6r9V.net

ダイヤ「そうですわね、また遊びに行こうってお話も出来ましたし」

果南『は?なにそれ?』

ダイヤ「ですからまた来ようと曜さんと……」

果南『ずるいずるい!私も遊園地行きたい!』

ダイヤ「そう言われましても……」

果南『あ、そうだ。鞠莉も誘ってまた3人で行こうよ!』

ダイヤ「嫌ですわ!大体あなたたちと行くとたいてい2人乗りの乗り物で1人あぶ
れるじゃないですか!」

果南『そうだけどさぁ』

ダイヤ「隣に誰も居ない中で乗る気持ちにもなってください!」

果南『あ!なら曜も誘おうよ!それならダブルデートじゃん!ダブルデート!』

ダイヤ「ダブルデートぉ!?」

ダイヤ「なんて破廉恥な!」

ダイヤ「大体わたくしと曜さんはそのような関係ではありませんし」

ダイヤ「そもそもあなたと鞠莉さんもそういう関係ではないでしょう!?」

果南『あーはいはい、分かったから分かったから』

ダイヤ「ちょっと、果南さん聞いてますの!?果南さーん!?」



83: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:52:34.57 ID:+5VO6r9V.net

おまけ2
(ご帰宅後のダイヤさん)

ルビィ「お姉ちゃん、曜ちゃんとの遊園地は楽しかった?」

ダイヤ「えぇ、とても楽しかったですわよ」

ルビィ「どんな乗り物に乗ったの?」

ダイヤ「そうですわね……」

ダイヤ「天国への階段を登らされてから一気に突き落とされたり」

ダイヤ「時速180kmのスピードでループさせられたり」

ダイヤ「足が頭の上に来るのが10回以上あったり」

ダイヤ「極めつけは落ちる寸前で一旦停止した後、徐行運転を経て」

ダイヤ「121度の角度で落とされるものに乗りましたわ」

ルビィ「な、なんだか怖いよぉ……」

ダイヤ「ふふ、ルビィにはまだ早いかもしれませんわね」

ルビィ「うん、ルビィはメリーゴーランドとかの方が良いかなぁ」



84: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:54:32.35 ID:+5VO6r9V.net

ルビィ(その後もお姉ちゃんはルビィにいーっぱいお話を聞かせてくれました)

ルビィ(本当に楽しかったんだろうなぁっていうのがすっごく伝わってくるほど)

ルビィ(その日のお姉ちゃんはニコニコでした)

ルビィ(あと、曜ちゃんともすっかり仲良しさんになれたみたい)

ルビィ(お姉ちゃん気付いてるかな?)

ルビィ(さっきから曜さんが~曜さんが~って、ずっと曜ちゃんのことばっかり
話してるよ)

ルビィ(でも、お姉ちゃんが楽しそうに話してるので、ルビィも楽しい気持ちに
なりました♪)



本当におしまい



86: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:55:54.37 ID:+5VO6r9V.net

君の瞳を巡る冒険のようダイちゃんパートが最高だったので
2人をジェットコースターに乗せようとしてたら色々詰め込んでしまった
FUJIYAMAを設計した人はどうかしてると思います(真顔)



87: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:57:54.34 ID:JLHJxQBS.net



フジヤマは…思い出しただけで胃がキリキリするずら



88: 名無しで叶える物語 2017/11/01(水) 22:58:08.53 ID:JqhXiF6t.net

終始ほのぼのしてて良かった乙


元スレ
曜「ジェットコースターのスリルと観覧車の思い出」
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1509536505/