1: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 20:45:06.94 ID:jREwdiQg0

優花里「いよいよ始まりました」

優花里「聖グロリアーナ対黒森峰女学園の準決勝!」

みほ「う、うん」

優花里(・・・あ)

みほ「・・・・・・」

優花里「どっちを応援するか、迷ってしまいますね」

みほ「2校とも強いから」

みほ「白熱し過ぎてケガとかないといいんだけど」

優花里「・・・西住殿」



2: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 20:51:06.95 ID:jREwdiQg0

優花里「なかなか動きませんね」

みほ「うん、ここまでは一進一退」

みほ「様子見してる感じが強い」

優花里「あれ?黒森峰の左翼が」

みほ「動いた!全体が連動して一気にスピードを上げる!」

優花里「すごい、一糸乱れぬ動きです!」

みほ「でも、聖グロリアーナも対応して・・・え?」

優花里「どうしました?」



4: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 20:59:18.22 ID:jREwdiQg0

ダージリン「なんですって」

ダージリン「黒森峰の車両が横転?」

オレンジペコ「見えました、煙が出ていますわ」

ダージリン「敵の進軍は・・・そう、止まる気配がないのね」

オレンジペコ「さすが黒森峰女学園、徹底していますね」

ダージリン「・・・・・・」

オレンジペコ「どうなさいますか?」

ダージリン「わたくし達が戦っているのは、西住まほさん」

ダージリン「でも」

ダージリン「妹のみほさんだったら、どうするかしら」にこっ

オレンジペコ「はい、休戦申し入れの準備をいたします」



5: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 21:06:01.19 ID:jREwdiQg0

優花里「逆に、聖グロリアーナから休戦の申し入れがありましたね」

みほ「うん、救出の時間をくれたんだと思う」

優花里「さすが英国式」

優花里「騎士道精神、ですね!」

みほ「・・・ほっ」

優花里「おぉ!無事に乗員救出が始まったようです!」

みほ「秋山さん!」

優花里「はい、良かったで・・・」

みほ「違う、あっち!」



6: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 21:13:18.24 ID:jREwdiQg0

優花里「黒森峰の戦車が移動してますね」

みほ「あそこだと、聖グロリアーナからは死角になる」

優花里「でも、休戦中の移動はマナー違反では」

みほ「まさか、お姉ちゃん!?」

優花里「え?」

みほ「・・・違う、お姉ちゃんは救出作業の指揮をしてる」

優花里「ということは」

みほ「勝手な判断で動いちゃってるのかも」



8: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 21:26:03.05 ID:jREwdiQg0

優花里「3両が絶好の位置に移動しちゃいました!」

みほ「気付いて、ダージリンさん」

みほ「気付いて、お姉ちゃん!」

優花里「救出作業、終わっちゃいましたよ?」

みほ「うぅ」

優花里「あぁ、休戦時間が終了しました!」

みほ(・・・お姉ちゃん!)



10: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 21:31:07.76 ID:jREwdiQg0

ダージリン「さぁ試合再開よ、敵に塩を送るのもここまで」

ダージリン「全車両、前進」

オレンジペコ「あら?」

ダージリン「どうしたの?」

オレンジペコ「妙ですわ、敵の右翼が見当たりません」

ダージリン「・・・確かに」

ダージリン「休戦前は、あの丘の向こうに居たはず」

オレンジペコ「まさか!?」

ダージリン「偵察させましょう、7号車聞こえて?」

ドォォォン

オレンジペコ「な、なんですの!?」



11: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 21:36:25.33 ID:jREwdiQg0

ダージリン「丘の反対側からのようね」

オレンジペコ「こっそり移動していたということですか!?」

ダージリン「とにかく、全車両退避行動」

アッサム「抗議すべきではありませんか?」

ドドォン

ダージリン「・・・いえ」

ダージリン「形はどうあれ、これはこちらからの休戦」

ダージリン「気を許していた、わたくしの責任よ」

オレンジペコ「そ、そんな!」



13: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 21:39:24.57 ID:jREwdiQg0

アッサム「フラッグ車の2号車が離脱しますわ!」

ダージリン「なんですって!?」

ガキィィン

オレンジペコ「あぅ!」

ダージリン「2号車待ちなさい!こちらの指示・・・を」

オレンジペコ「どうなさいました?」

ダージリン「無線が通じないわ」

アッサム「さき程の攻撃でアンテナが・・・」

ダージリン「・・・フラッグ車を守れれば、まだ勝機はある」

ダージリン「全速で2号車を追いなさい!」



14: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 21:43:08.09 ID:jREwdiQg0

優花里「聖グロリアーナのフラッグ車が戦列を離れます!」

みほ「きっとパニックになっちゃってるんだ」

優花里「チャーチルが後を追うようです」

みほ「ダメーーーーー!」

優花里「西住殿?」

みほ「あっちに行ったら敵の挟み撃ちに合う」

みほ「集中砲火を浴びたら・・・」



16: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 21:47:39.72 ID:jREwdiQg0

ダージリン「・・・すまないわね」

オレンジペコ「はい?」

ダージリン「マチルダが集中攻撃されたら、ダメージは大きい」

ダージリン「その点、このチャーチルなら」

アッサム「やはりそうでしたの」

ダージリン「え?」

オレンジペコ「そういうことでしたら、全力でお伴いたしますわ」

ダージリン「・・・あなた達」

アッサム「2号車の前に被せて!」



17: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 21:50:55.02 ID:jREwdiQg0

優花里「でも、防御力は間違いなく高いわけですし」

優花里「悪い作戦ではないのでは?」

みほ「その防御力が問題なの!」

優花里「どういうことです?」

みほ「防御力が高いぶん、なかなかダメージが貫通しない」

みほ「行動不能の白旗が揚がるまで、時間がかかる」

優花里「ふむ、耐久力は折り紙つきですもんね」

みほ「耐えてる間、中の人達は砲撃に晒され続けるんだよ!?」

優花里「・・・あ」



19: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 21:55:05.33 ID:jREwdiQg0

~試合後~

みほ「あ、あの・・・大丈夫でしたか?」

ダージリン「・・・みほさん」

ダージリン「見に来ていたんですの?」

優花里「今回は残念でした」

ダージリン「ごめんなさいね」

みほ「え?」

ダージリン「公式戦で会いましょうなどと言っておきながら」

みほ「そ、そんなこと」

ドンッ

みほ「あぅ」

優花里「西住殿!」

記者1「少しお話、よろしいですか!」



20: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 21:57:44.24 ID:jREwdiQg0

記者1「敵に休戦時間を与えたのが良くなかったのではー」

記者1「なんていう話が出ていますが?」

ダージリン「わたくし達は、敵味方問わずケガ人が出るのを望みません」

ダージリン「当然の配慮ですわ」

記者2「あなたの戦車から、まだ乗員が1人出てきてませんよね」

記者2「もしかして、ケガをされたのでは?」

記者1「敵にケガがなくたって、自分の方にあってはねぇ」

ダージリン「そ、そんなことありませんわ」

記者1「確認させて頂いても?」

ダージリン「・・・それは」





みほ(あ・・・もしかして)



22: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 22:02:01.38 ID:jREwdiQg0

みほ「わ、わたしが確認してもいいでしょうか」

ダージリン「みほさん?」

記者2「いやいや、我々が確認しないと」

みほ「の、乗ってるのは女のコなので!」

優花里「そうです、失礼だと思いますっ!」

記者1「ぐっ」

ダージリン「・・・・・・」

みほ「・・・・・・」こくっ

ダージリン「では、お願いいたしますわ」

みほ「は、はいっ」



23: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 22:05:19.69 ID:jREwdiQg0

みほ『あの、一つお願いが』

アッサム『はい?』

みほ『・・・・・・』

アッサム『・・・・・・』

優花里「なにを話してるんでしょう?」

ダージリン「さぁ」

アッサム『承知いたしましたわ』



25: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 22:08:02.28 ID:jREwdiQg0

ガシャンッ

みほ「迎えに来ました、大丈夫ですか?」

オレンジペコ「み、見ないでください」

オレンジペコ「少し、もどしてしまいました」ぐすっ

みほ「は、恥ずかしいことじゃないです」

みほ「あれだけの砲撃の中に居たんですから」

オレンジペコ「・・・でも上着が汚れて」

オレンジペコ「このままじゃ外に出られませんわ」

みほ「はい、ですから・・・」

ぬぎっ

オレンジペコ「ななな、なにを!?」



27: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 22:10:21.14 ID:jREwdiQg0

ガシャン

記者1「お、出てきた」

記者2「!?」

優花里「西住殿、なんでシャツ姿に?」

ダージリン「オレンジペコは、みほさんの制服?」

みほ「彼女は中で、試合の反省をしていました」

オレンジペコ「・・・・・・」

みほ「わ、わたし、その姿に感動してっ」

みほ「その、ユニホームの交換を」



28: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 22:12:50.62 ID:jREwdiQg0

記者2「その割には、シャツだけのようだけど」

みほ「それは、えと」

アッサム「西住さん、肝心の制服をお忘れですわ」

みほ「あ、ありがとうございます!」

ダージリン(え?)

ダージリン(でも、その制服は汚れて・・・)

ファサッ

ダージリン(いない!?)



30: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 22:15:29.16 ID:jREwdiQg0

ダージリン「どういうこと?」

アッサム「隊長、一年生に寒いと言う者がいましたので」

アッサム「先にシャワーに行かせましたわ」

ダージリン「・・・なるほど」

ダージリン(ありがとう、みほさん)

記者2「で、では、改めてお話を」

記者1「やはり休戦が勝敗の分かれ目にですね・・・」

優花里(この期に及んで、まだ言いますか!?)

ダージリン「どうしても戦犯を仕立てあげたいようね」

みほ(うぅ、聖グロリアーナは立派なことをしたのに)

みほ(・・・こうなったら)

記者2「えっとこの件で意見・・・なっ!?」



31: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 22:18:55.43 ID:jREwdiQg0

みほ「て、敵を救った騎士道精神に感激しました!」

みほ「わたし達も見習って、頑張りますっ!」

*・゜゚・*:.。..。.:*・チュッ・*:.。. .。.:*・゜゚・*

オレンジペコ「・・・あ///」





優花里「ひざまづいて、手の甲にキス!?」

ダージリン「うふふ、まるでお姫様とナイトのようね」

記者1「おお!」

記者2「こりゃ、いい絵だ」

パシャパシャッ



35: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 22:24:09.74 ID:jREwdiQg0

~後日~

ノンナ「準決勝は残念でしたね」

カチューシャ「去年、カチューシャ達が勝ったとこに負けるなんて」

ダージリン「勝負は時の運と言うでしょう?」

カチューシャ「それにしても、なによこの写真」

カチューシャ「お姫様ごっこなわけ!?」

ダージリン「このおかげで、悪意ある記事を書かれなくてすみましたの」

ダージリン「悪いことじゃありませんわ」

カチューシャ「負けたくせに、目立つなんて!」

ノンナ「口元にジャムがついてますよ」

カチューシャ「余計なこと言わないで!」



37: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 22:28:43.25 ID:jREwdiQg0

カチューシャ「そういえば」

カチューシャ「いつも一緒に居るのはどうしたのよ」

ダージリン「オレンジペコのことかしら?」

カチューシャ「名前なんてどうでもいい!」

ダージリン「そうですわね」

ダージリン「今日は我が校も練習が休みですから」

ダージリン「お出掛けしてるんじゃないかしら」くすっ

カチューシャ・ノンナ「・・・?」



38: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 22:30:01.82 ID:jREwdiQg0

みほ「プラウダは、引いてからの反撃が得意だから」

みほ「挑発に乗らず、慎重に・・・」

ピンポーン

みほ「誰だろ、こんな時間に」

みほ「はーい」

ガチャッ

みほ「どなたです・・・か?」

オレンジペコ「来ちゃいました///」

みほ「へ?」

オレンジペコ「わたくしのナイト様///」





みほ「えぇぇぇぇぇ!?」



39: ◆1BrjSSUSHI 2012/12/08(土) 22:31:03.32 ID:jREwdiQg0

another-003506-039

END



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 22:32:21.02 ID:AJdYtS7M0

乙であります


元スレ
オレンジペコ「わたくしのナイト様」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354967106/