1: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2013/03/11(月) 21:29:17.14 ID:sleDNvNi0
麻子「おわかりいただけただろうか」
典子「鋼鉄の墓標」
短編三本投下する
2: みほ「二人の軽井沢」 2013/03/11(月) 21:31:33.29 ID:sleDNvNi0
『……台風16号は……時速15kmの速さで……ガガッ……』
『……三河湾に上陸ザッ……今後の台風情報……』
ブチッ
まほ「……今更ニュース聞いたって、意味がないわ」
みほ「お姉ちゃんらしくないね」
まほ「だから。今更って言ってるでしょ」
まほ「今からじゃ台風の中を突っ切っていくしか手はないもの」
みほ「戻ろうか」
まほ「戻る? 西住の辞書に戻るという言葉は無いわ、前進あるのみよ」
まほ「それに西住は今日中に東京に行きます、って他流派の人たちの前で言ってるのよ」
まほ「懇親会を断って出てきた以上戻れないわ」
みほ「散々な戦車道の研修会になっちゃったね」
まほ「電装系が弱いのは、今も変わってないわ」
まほ「……夜、しかも雨。ただでさえ電気系統に負荷かかってるってこと」
まほ「なんでこんな代車なのかしら?」
まほ「……ま、渋滞にさえ捕まらなければ、車がダダ捏ねる事もないと思うけど」
まほ「……早速捕まったわ」
みほ「お姉ちゃん、あれ……」
まほ「……この道路は、一日の雨量が130mmを越えると通行止めになります?」
まほ「さて……みほ、貴方ならどうする?」
みほ「うーん……ここから戻って、小諸、上田、松本経由で、長野自動車道に」
まほ「合格ね」
まほ「……振り出しに戻ったわね」
みほ「…」
まほ「おみあげにと思って下仁田のこんにゃくなんか探さなければ良かった」
まほ「おかげで、長野を出る時間が遅くなって」
まほ「すっぱり諦めて居れば、今頃とっくに関越に乗っていたのに」
ザァー……
まほ「小諸バイパス、雨のため全線通行止め……」
まほ「他のルートは……」ペラッ
まほ「えぇっと、戻って北軽井沢から渋川にそこから関越に……か」
みほ「でも、そのルートだと鬼押出しを越えていく訳でしょ?そっちも封鎖
されてるんじゃないかな?」
まほ「可能性は高いけど、行ってみなきゃ分からないでしょう?」
みほ「そうだね」
まほ「関越に乗ったら、とりあえず何か食べようか?」
みほ「うん」
まほ「で、ここも通行止め……」
まほ「……当面の選択肢は二つ。1、この道を諦める」
まほ「2、柵をこっそりどかして、先に進む」
みほ「2は問題外だね」
まほ「とすると。第三の選択肢が……」
まほ「ねぇ。ヘッドライト、暗くなってるような気がしない?」
みほ「気のせいじゃない?」
まほ「気のせいかな?」
みほ「……で、第三の選択肢って?」
まほ「主な幹線道路は、全て封鎖されてて出口なし。道は他にもまだあるかもしれないけど」
まほ「幹線道路がこの有様では、旧道や林道に毛が生えた程度の抜け道にも期待できそうにない」
まほ「かと言って?台風が通過するまでここでじっとしてる訳にも、いかないわね?」
みほ「そうだね」
まほ「寝たくない?」
みほ「寝る?」
まほ「一晩中この辺りをウロウロ走り回るなんてのは無駄だわ」
まほ「西住流、過労運転で事故!なんて、新聞沙汰にはなりたくないでしょ?」
みほ「うん」
まほ「だから、どうせなら手足伸ばしてゆっくり休んだ方が得策だわ」
みほ「私もそうしたほうがいいと思う」
まほ「じゃ、決まりね」
HOTEL SINNDERERA
みほ「お姉ちゃん?……どこへ行くの?」
まほ「どこって、ホテルよ」
みほ「これ、ホテルだったんだ、西洋のお城みたいな形だからなんだろうって思ってた」
まほ「みほ」
みほ「えっ?」
まほ「部屋、選んでくれる?」←左ハンドル車
みほ「うわぁ~このホテル、部屋選べるんだぁ」
みほ「お姉ちゃんはどの部屋がいい?」
まほ「みほの好きな所にすればいいわ」
みほ「じゃあ、これかな」カチッ
カラン
みほ「202号室!」
まほ「ぬいぐるみだらけ……」
みほ「かわいいなって思って、嫌だった?」
まほ「別にどこでもいいと言ったのは私」
みほ「お茶でも、入れようか?」
まほ「……別にいいわ、何だったら、先にシャワーだけでも使ったら?」
みほ「シャワー……?」チラッ
みほ「お姉ちゃん、これガラス張りだよ、こっちから脱衣所まで、丸見え!!」
まほ「変な間取りね……」
みほ「お風呂場……滑り台にベンチまである」
みほ「………」
まほ「……入りたいの?」
みほ「どうしようかな」
まほ「それなら一緒に入る?」
みほ「それなら恥ずかしくないね、あ、着替え持ってくるの忘れてた、とってくるね」
まほ「お湯入れておくわ」
みほ「ありがとう」パタン
まほ「……」
まほ「……くふっ……ぐふふっ」
まほ「こ、ここまで完璧だ、台風を利用した足止めに、遅滞戦術で……つ、ついに
みほをホテルに連れ込んだ」
まほ「ち、違うわ邪な気持ちなんて微塵もない、姉妹で同じ部屋に泊まって、一緒に……
むふっ……お風呂……なんて普通よ普通」
まほ「動悸が早くなってきた、何か飲み物を……冷蔵庫」ガチャ
まほ「缶ビールは飲めないし……ん?」
まほ(黒マムシドリンク?)
まほ「こういうの効くのかしら」
かぽーん
みほ「は~、あったまる~」
まほ(みほの裸みほの裸みほの裸みほの裸みほの裸みほの裸みほの裸)
みほ「?お姉ちゃんどうかしたの」
まほ「育ったなぁ」(歓喜)
みほ「えっ?」
まほ(しまった、声に出た……ええいこうなったら)
まほ「しばらく、こうして一緒にお風呂に入ったこともなかったわね、しばらく見なかった
うちに成長してるのね」
みほ「あ、そうだね久しぶりだね、こういうの」
まほ「体は鍛えてる? 最後にものをいうのは体力よ」
みほ「うん、ランニングとかしてるよ」
まほ「どれどれ」プニッ
まほ「まだまだね、ほら触ってみなさい」
みほ「わぁ、すごいね」グニッ
まほ「みほもがんばりなさい」
まほ(……待て私、そんなこと言ったらこのすべすべでぷにぷにの肌が無くなってしまう
いえ、一緒にトレーニングをすれば、運動着姿で髪が汗で張り付いたみほを見ながら
ほんのりと漂う汗の匂いをかぐことも――
いや、だからといって、そこまで鍛える必要はない、適度に――
しかし、常に一緒にトレーニング出来るとも限らない、がんばり屋なみほのことだから
隠れてでも努力してしまう可能性が――
みほ「お姉ちゃん、どうかしたの?」
まほ「いえ、なんでもないわ」
みほ「そうだ、お姉ちゃん、洗いっこしようよ」
まほ「まったく、みほは甘えん坊だな」キリッ
まほ(一瞬耳が腐ったかと思ったわ、顔が緩まないように気をつけないと)
みほ「かゆい所はございませんか」ゴシゴシ
まほ(天国だぁ~)
まほ「それは、頭を洗うときに聞くものよ」キリッ
みほ「あ、そうだったね」
まほ(可愛いなぁ)
まほ「じゃあ、変わろうか」
みほ「うん」
まほ(はぁ~~みほの背中、真っ白ですべすべでやわらかそうだなぁ、吸い付きたい
抱きしめたい)ゴシゴシ
まほ「わきの下洗うから、万歳して」
みほ「うん」
まほ(と、見せかけて)サッ
みほ「ひゃあっ」サワッ
まほ「ごめん、手が滑った」
みほ「も~やだぁ」
まほ(うへへっ、おっぱい触ったった)
みほ「えいっ、お返しだよ」サワッ
まほ(天国だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~)
ガラララッ ピシャッ
みほ「ふ~良いお湯だった」
まほ「そろそろ寝ようか」
みほ「ベットひとつしかないけど、どうしよう」
まほ「私がソファーを使う、みほはベットを使え」
みほ「え、でも掛け布団ないよ」
まほ「なくてもいい」
みほ「ダメだよ風邪引いちゃうよ」
まほ「お腹だけバスタオル掛けとけば大丈夫だ」
みほ「……あの」
まほ「何?」
みほ「一緒に寝るってのはどうかな?」
まほ(キタァァァ、流石天使、困ってる人を見捨てない)
まほ「そうね、そうしましょうか」
まほ(き、緊張して寝付けない)
みほ「お姉ちゃん、まだ起きてる?」
まほ「起きている」
みほ「こういうこと言うと怒られるかもしれないけど、今日は楽しかったよ」
まほ「どういうこと?」
みほ「こんな風にお姉ちゃんと出かけて、お泊りとかしたことなかったら」
みほ「家族で旅行とかしたいなっていつも思ってたから」
まほ「……そうね、私も楽しかったわ」
まほ「みほは、戦車道の家元に生まれたのが嫌?」
みほ「そう思ったこともあるけど、友達も作れたし、貴重な経験も出来たから
今は思ってないけど、普通の家族みたいなことしたいなっては今も
思ってるよ」
まほ「そうね、湯布院とか別府とか指宿とか泊りがけで」
みほ「それ良いね」
まほ「帰ったらお母様に聞いてみるわ」
みほ「本当?」
まほ「今日の罪滅ぼしよ」
おしまい
まほ「私がソファーを使う、エリカはベットを使え」
エリカ「掛け布団ないですよ」
まほ「ないのか」
エリカ「布団、ベッドのだけです」
まほ「……なくてもいい」
エリカ「そういう訳にもいきません」
まほ「お腹だけバスタオル掛けとけば大丈夫だ」
エリカ「……あの」
まほ「何?」
エリカ「例えば。私がソファーで、隊長がベッドでも、別に良いのでは?」
まほ「そうだな」
まほ「……いやだめだ」
エリカ「でも、それでは基本的な問題の解決にはならないのでは」
まほ「エリカの言う基本的な問題の解決って、何?」
エリカ「ですから~……」
エリカ「何でしょうね」
まほ「さぁ?」
――そのとき一人の子が気がついたんです、壁にかかってるカレンダー
画鋲一つでとめてある奴です、それが傾いているって
あれっと思ってよ~くみてみると
傾いたカレンダーの隙間から、ぎょろっとした目玉がこっちを――
麻子「ぎゃあぁぁぁ」
ウサギチーム(-1)
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
麻子「そ、そういう話は人の居ないところでしろ……」
梓「れ、冷泉先輩居たんですか……」
麻子「ずっと前からここに居る」
梓「先輩怖い話ダメなんですか?」
麻子「当たり前だろ、そんな話人間が好き好んでするか!!」
大野「じゃあこの後の肝試しは?」
麻子「参加するわけないだろ!!」
麻子「大体、合宿でコテージに泊まりに来てるのになぜそんなことをしなくちゃならんのだ!!」
大野「……割と普通だと思いますけど」
宇津木「そんなこと言わずに参加しましょうよ~」
麻子「絶対にお断りだ!!」
カエサル「冷泉さん、肝試しの時間だぞ」
麻子「絶対に行かないといってるだろ!!」
梓「取り付く島もない」
カエサル「アレシアの戦いだな」
エルヴィン「レニングラードだろ」
おりょう「熊本鎮台ぜよ」
左衛門佐「いや、忍城だ」
「「「それだ」」」
沙織「あれ、みんなどうしたの?」
エルヴィン「肝試しの時間になったから、冷泉さんを呼びに来たんだが……」
沙織「あ~ダメダメ、麻子こういうのまったくダメだから」
カエサル「意外な感じだな」
エルヴィン「まあ、誰にでも苦手なものはあるだろう」
左衛門佐「私は真田こねつけ餅が苦手だ」
おりょう「それは饅頭こわいぜよ」
沙織「なんだかよくわかんないけど、麻子行ってくるね」
麻子「ああ」
麻子「行ったか、しつこい奴らめ……」
麻子「大体、なんだってあんな肝試しなんかやりたがるのか理解できん」
し~~ん
麻子「……静かだな……」
麻子「……とりあえず、カレンダーをはずそう」ガサッ
(・.・)
麻子「ひっ!!」
麻子(壁のしみだ、これは壁のしみだ、これは壁のしみなんだ)ガクガク
麻子(意味ありげに見えるのはゲシュタルトの理論で説明が付く)
麻子(……けど、何か別のもので隠そう)
し~~ん
麻子(静か過ぎる)
麻子「テレビだ、テレビを付けよう」ピッ
ナレーション
「おわかりいただけただろうか――ブチッ
麻子「おわかりいただけただろうか」
麻子「じゃない、どうして夏になるとこういう番組が出てくるんだ、蚊よりも
たちが悪い」
麻子「もう寝る、寝てしまえば良い」パチッ
し~~ん
麻子「し~~んっていうな、寝られないだろ!!」
パタタッ
麻子「ひっ!!」
麻子(今のは水道の水が滴り落ちただけ、それだけのこと……)
麻子(落ち着け、科学で説明できないことなんかあるわけが……あるわけが――
沙織「あれ?、麻子も肝試し参加するの、大丈夫なの?」
麻子「一人になるよりましだ」
沙織「?」
桃「それじぁ、班分けするぞ、くじを引け」
そど子「で、何で私と冷泉さんが同じになるの?」
麻子「くじに文句を言え」
そど子「てか、引っ付かないで歩きづらいでしょ」
麻子「気にするな黙って歩け」
そど子「……」
麻子「黙るな何かしゃべろ!!」
そど子「何なのよ、さっきからいい加減にして」
佳利奈 「なんだか、冷泉先輩ってかわいいですね」
忍「……」
忍「ちょっと!!」
佳利奈 「はいいいい!?」
忍「足触るの止めて、歩きづらいでしょ!!」
佳利奈 「さ、触ってませんけど」
忍「え!?」
佳利奈 「……」←触るとか物理的に不可能な二人の距離
忍「……」
麻子「」ガクッ
そど子「ちょっと、どうしたの冷泉さん」
佳利奈 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ダッ
忍「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ダッ
そど子「ちょっと、置いていかないで、冷泉さん起きてよぉぉぉぉ」
桃「なにぃ~、そど子と冷泉を置いてきたぁ?」
忍「私の足に何かが触ってきて……きっとモスマンです!!」
佳利奈 「メン・イン・ブラックが来る前に逃げましょう」
華「混乱しすぎですよ、河西さんの足に触ったのはリュックの紐です、ほどけてますよ」
忍「えっ、あ!?」
桃「まったく、仕方がない全員で探しに行くか」
忍「たしか、ここだったんですけど」
杏「誰もいないね」
佳利奈 「やっぱり、宇宙人に誘拐されたんですよ」
華「ただ単に移動しただけです」
みほ「どこに行ったのかな?」
優花里「カエサル殿、出番ですね」
カエサル「まかせろ……といいたいが八卦を持ってきてない」
沙織「携帯も通じないよ」
杏「手分けして探そうか」
おばあちゃん
「もしもし、あんた達、友達をお探しだね」
優花里「はい、そうですけど」
丸山「……」→
おばあちゃん
「あっちにいるよ」
みほ「あ、あがとうございます」
丸山「……」←
杏「いやぁ、親切な人が居て助かったね」
桃「早く、見つけてしまいましょう……ん?」ガサガサ
沙織「な、何か居る」
「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」
そど子「あっ」
華「園さん、冷泉さん大丈夫でしたか?」
そど子「うっ……くっ……」ジワッ
そど子「うぁぁぁぁん」
沙織「泣かないで、もう大丈夫だから」
そど子「あいつら、懐中電灯は持っていくし、冷泉さん起きてくれないし
道に迷うし最悪でした」ウァァァ
忍「すみませんでした」
佳利奈 「ごめんなさい」
みほ「ずっと、冷泉さんおぶって居たんですね」
そど子「風紀委員だから、置いていけないし」グスッ
麻子「泣くなそど子」ムクッ
そど子「うるさい」グスッ
そど子「でも、私たちがここに居るってわかりましたね」
杏「おばあちゃんが、あっちで友達が困ってるって教えてくれたからね」
そど子「……私たち、誰とも会ってないんですけど……」
杏「……」
全員「……」
麻子「」ガクッ
杏「今日は、みんな、同じ部屋で寝ようか」
全員「賛成」
おしまい
典子「泣くな、涙はバレー部が復活したその日のために取っておけ」
あけび「はい!!」
「「「「そ~れそれそれ」」」」
キュュュュゥン
ドガァァァ
「「「「うわぁぁぁぁ」」」」
ガッ
典子「あっ!!」
典子(今、頭変なとこ……気…が――
女1「ちょっと、大丈夫、起きて」
典子「うっ……ううん……」
女1「気が付いた? 良かった」
典子「……誰?」
女1「知波単学園だよ、あなた大洗の生徒だね、もう二回戦始まってるよ」
典子「えっ、帰らないと……」
女2「でも、雪降って視界悪いから、戦車の中に入りなよ」
女1「そうだね、その方がいいよ」
典子「邪魔じゃないですか?」
女1「あたしらの戦車一人欠員してるから大丈夫だよ」
女2「それにフラッグ車で基本動かないしね」
典子「それじゃあお言葉に甘えて」
女3「はい、あったかいお茶」
典子「ありがとう」
女4「あなた八九式に乗ってた子だよね、私は酒田、通信手」
典子「磯辺です、八九式の車長です」
女3「足立です、砲手」
女2「河原口だ、操縦手ね」
女1「車長の土方、よろしくね」
足立「外、吹雪いてるから危なかったね、寒いけど、車内は天国みたいでしょ」
典子「はい、助かりました」
河原口「違う違う、そこは『ここは鉄の棺桶だしね』というとこだよ」
「「「「あはははははっ」」」」
典子「はははっ」
典子(へんなノリの人たちだな)
典子「でも、この戦車は大きくて強そうですよ」
酒田「そうでしょ、この四式中戦車は五式75mm戦車砲を搭載した、全備重量30.0t
最大装甲75mm、量産までこぎつけた日本戦車では最強よ」
河原口「これがうちの学園にいきわたれば、黒森峰にだって負けない」
典子(……なんか秋山さんと話が合いそうな人たちなのかな?)
酒田「いきわたればね、磯辺さんはなんで八九式に乗ってるの?」
典子「あの、私たちの学校はずいぶん前に戦車道が廃止になっていて、みんなで
戦車を探すところから、始まったんですけど、そのときに見つけたのが
八九式で……」
酒田「そうなんだ、もう少し良い戦車にめぐり合っていればな……」
典子「むっ、八九式は確かに装甲も薄くて、主砲もしょぼいですけど、大切な仲間です」
酒田「すみません、口が過ぎました」
土方「まったく、お前は――戦車に乗ったらそれが自分にとって世界で一番って思えって
いつも言ってるでしょ、ごめんなさい磯辺さん、気を悪くしないで」
典子「いえ、大丈夫です」
土方「それより、無線機は直らないの?」
酒田「どうにも……」
土方「ぶっ叩いたらショックで直らないかしら」バンバン
典子「むちゃくちゃだな」
酒田「あっ!! つながりました」
土方「直ったか、見ろ私のおかげだ」
酒田「味方がシャーマンに追われているそうです!!」
土方「よし、すぐに救援に向かうように伝えろ」
酒田「……送信側が壊れたままです」
土方「……とにかく、救援に行く前進!!」
河原口「了解」
典子「あの、私降りたほうが……」
土方「降ろしてる時間も惜しいし、そこで見学しててよ」
典子(ええっ?)
土方「見えた、チハがシャーマン二両に追われている」
酒田「敵に背を見せて逃げるとは、情けないな」
土方「シャーマン相手じゃ、九七式ではああするしか方法がない」
土方「といって、こちらも正面からからじゃ不利だ、側面に回りこむぞ」
河原口「了解……チハが反転してシャーマンに向かいます」
土方「近寄って、零距離射撃で刺し違える気か?」
土方「シャーマンの正面にチハじゃ無理だぞ!!」
グワン
バッヒッ P
土方「くそっ」
酒田「今のが、最後の味方です、我々だけです」
土方「こうなったら、無謀だが……行くか、突撃だ」
典子「無理です、敵が多すぎます」
土方「私たちは三年間、優勝目指して頑張ってきた……でも、いつも打撃力不足で勝てなかった」
土方「私たちのゴールはあのフラッグ車なんだ、どんな状況でも、戦うと決めたんだ」
土方「足立、磯辺さんが降りるのを手伝ってやれ」
足立「了解」
典子「ちよっと」ドサッ
土方「前進、目標フラッグ車」ドドドッ
典子「そんな、今になって置いていくなんてひどいじゃないですか!!」
土方「一言言っておくよ、強い戦車に搭乗員が乗るんじゃなくて、搭乗員が戦車を強く
するんだからね!!」
酒田「決勝戦がんばってね」
典子「待って~」
グワン
ヴォム、ヴォム
バウン
典子「ああっ、霧で砲火しか見えない」
「い…さ…、…べ…ん、いそ…、磯辺さん!!」
みほ「磯辺さん!!」
典子「はっ!!」
「「「「キャプテン!!」」」」
みほ「良かった、気がついたんですね」
妙「キャプテ~ン」(涙)
典子「痛っ~」
優花里「無理に起きない方が良いですよ、頭を打ってますから」
典子「……それより結果は?」
忍「私たち勝ちました、決勝進出です!!」
典子「いや二回戦の方、知波単学園とサンダースの――」
全員「???」
優花里「二回戦はありません、知波単学園もサンダースも初戦で負けています」
典子「……」
あけび「夢でも見たんですか?」
典子「……うん」
みほ「もう少し、寝ていたほうが良いよ」
典子「隊長!!」
みほ「はい?」
典子「決勝戦、絶対勝ちましょうね」
みほ「もちろんだよ」
典子(私たちだけじゃない、優勝目指してがんばってきた他校の生徒の分まで――
情けない戦い方なんて出来ない)
おしまい
昔の全国大会で負けた知波単学園生徒の強い思いが亡霊となって会場を彷徨っている
と勝手に解釈
乙でした
乙。良いSSだった!
元スレ
みほ「二人の軽井沢」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363004957/
『……台風16号は……時速15kmの速さで……ガガッ……』
『……三河湾に上陸ザッ……今後の台風情報……』
ブチッ
まほ「……今更ニュース聞いたって、意味がないわ」
みほ「お姉ちゃんらしくないね」
まほ「だから。今更って言ってるでしょ」
3: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 21:34:07.03 ID:sleDNvNi0
まほ「今からじゃ台風の中を突っ切っていくしか手はないもの」
みほ「戻ろうか」
まほ「戻る? 西住の辞書に戻るという言葉は無いわ、前進あるのみよ」
まほ「それに西住は今日中に東京に行きます、って他流派の人たちの前で言ってるのよ」
まほ「懇親会を断って出てきた以上戻れないわ」
みほ「散々な戦車道の研修会になっちゃったね」
4: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 21:35:48.94 ID:sleDNvNi0
まほ「電装系が弱いのは、今も変わってないわ」
まほ「……夜、しかも雨。ただでさえ電気系統に負荷かかってるってこと」
まほ「なんでこんな代車なのかしら?」
まほ「……ま、渋滞にさえ捕まらなければ、車がダダ捏ねる事もないと思うけど」
まほ「……早速捕まったわ」
5: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 21:37:48.56 ID:sleDNvNi0
みほ「お姉ちゃん、あれ……」
まほ「……この道路は、一日の雨量が130mmを越えると通行止めになります?」
まほ「さて……みほ、貴方ならどうする?」
みほ「うーん……ここから戻って、小諸、上田、松本経由で、長野自動車道に」
まほ「合格ね」
6: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 21:40:24.43 ID:sleDNvNi0
まほ「……振り出しに戻ったわね」
みほ「…」
まほ「おみあげにと思って下仁田のこんにゃくなんか探さなければ良かった」
まほ「おかげで、長野を出る時間が遅くなって」
まほ「すっぱり諦めて居れば、今頃とっくに関越に乗っていたのに」
8: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 21:42:19.05 ID:sleDNvNi0
ザァー……
まほ「小諸バイパス、雨のため全線通行止め……」
まほ「他のルートは……」ペラッ
まほ「えぇっと、戻って北軽井沢から渋川にそこから関越に……か」
みほ「でも、そのルートだと鬼押出しを越えていく訳でしょ?そっちも封鎖
されてるんじゃないかな?」
9: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 21:46:15.74 ID:sleDNvNi0
まほ「可能性は高いけど、行ってみなきゃ分からないでしょう?」
みほ「そうだね」
まほ「関越に乗ったら、とりあえず何か食べようか?」
みほ「うん」
10: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 21:48:18.50 ID:sleDNvNi0
まほ「で、ここも通行止め……」
まほ「……当面の選択肢は二つ。1、この道を諦める」
まほ「2、柵をこっそりどかして、先に進む」
みほ「2は問題外だね」
まほ「とすると。第三の選択肢が……」
まほ「ねぇ。ヘッドライト、暗くなってるような気がしない?」
みほ「気のせいじゃない?」
まほ「気のせいかな?」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/11(月) 21:51:53.60 ID:sleDNvNi0
みほ「……で、第三の選択肢って?」
まほ「主な幹線道路は、全て封鎖されてて出口なし。道は他にもまだあるかもしれないけど」
まほ「幹線道路がこの有様では、旧道や林道に毛が生えた程度の抜け道にも期待できそうにない」
まほ「かと言って?台風が通過するまでここでじっとしてる訳にも、いかないわね?」
みほ「そうだね」
まほ「寝たくない?」
14: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 21:55:19.19 ID:sleDNvNi0
みほ「寝る?」
まほ「一晩中この辺りをウロウロ走り回るなんてのは無駄だわ」
まほ「西住流、過労運転で事故!なんて、新聞沙汰にはなりたくないでしょ?」
みほ「うん」
15: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 21:58:37.64 ID:sleDNvNi0
まほ「だから、どうせなら手足伸ばしてゆっくり休んだ方が得策だわ」
みほ「私もそうしたほうがいいと思う」
まほ「じゃ、決まりね」
17: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:03:18.49 ID:sleDNvNi0
HOTEL SINNDERERA
みほ「お姉ちゃん?……どこへ行くの?」
まほ「どこって、ホテルよ」
みほ「これ、ホテルだったんだ、西洋のお城みたいな形だからなんだろうって思ってた」
まほ「みほ」
みほ「えっ?」
19: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:07:25.91 ID:sleDNvNi0
まほ「部屋、選んでくれる?」←左ハンドル車
みほ「うわぁ~このホテル、部屋選べるんだぁ」
みほ「お姉ちゃんはどの部屋がいい?」
まほ「みほの好きな所にすればいいわ」
みほ「じゃあ、これかな」カチッ
カラン
みほ「202号室!」
20: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:11:18.39 ID:sleDNvNi0
まほ「ぬいぐるみだらけ……」
みほ「かわいいなって思って、嫌だった?」
まほ「別にどこでもいいと言ったのは私」
みほ「お茶でも、入れようか?」
まほ「……別にいいわ、何だったら、先にシャワーだけでも使ったら?」
22: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:14:20.92 ID:sleDNvNi0
みほ「シャワー……?」チラッ
みほ「お姉ちゃん、これガラス張りだよ、こっちから脱衣所まで、丸見え!!」
まほ「変な間取りね……」
みほ「お風呂場……滑り台にベンチまである」
みほ「………」
23: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:17:20.07 ID:sleDNvNi0
まほ「……入りたいの?」
みほ「どうしようかな」
まほ「それなら一緒に入る?」
みほ「それなら恥ずかしくないね、あ、着替え持ってくるの忘れてた、とってくるね」
まほ「お湯入れておくわ」
みほ「ありがとう」パタン
24: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:20:16.62 ID:sleDNvNi0
まほ「……」
まほ「……くふっ……ぐふふっ」
まほ「こ、ここまで完璧だ、台風を利用した足止めに、遅滞戦術で……つ、ついに
みほをホテルに連れ込んだ」
まほ「ち、違うわ邪な気持ちなんて微塵もない、姉妹で同じ部屋に泊まって、一緒に……
むふっ……お風呂……なんて普通よ普通」
27: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:24:00.45 ID:sleDNvNi0
まほ「動悸が早くなってきた、何か飲み物を……冷蔵庫」ガチャ
まほ「缶ビールは飲めないし……ん?」
まほ(黒マムシドリンク?)
まほ「こういうの効くのかしら」
28: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:26:43.53 ID:sleDNvNi0
かぽーん
みほ「は~、あったまる~」
まほ(みほの裸みほの裸みほの裸みほの裸みほの裸みほの裸みほの裸)
みほ「?お姉ちゃんどうかしたの」
まほ「育ったなぁ」(歓喜)
29: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:29:40.13 ID:sleDNvNi0
みほ「えっ?」
まほ(しまった、声に出た……ええいこうなったら)
まほ「しばらく、こうして一緒にお風呂に入ったこともなかったわね、しばらく見なかった
うちに成長してるのね」
みほ「あ、そうだね久しぶりだね、こういうの」
まほ「体は鍛えてる? 最後にものをいうのは体力よ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/11(月) 22:33:17.02 ID:sleDNvNi0
みほ「うん、ランニングとかしてるよ」
まほ「どれどれ」プニッ
まほ「まだまだね、ほら触ってみなさい」
みほ「わぁ、すごいね」グニッ
まほ「みほもがんばりなさい」
32: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:35:30.06 ID:sleDNvNi0
まほ(……待て私、そんなこと言ったらこのすべすべでぷにぷにの肌が無くなってしまう
いえ、一緒にトレーニングをすれば、運動着姿で髪が汗で張り付いたみほを見ながら
ほんのりと漂う汗の匂いをかぐことも――
いや、だからといって、そこまで鍛える必要はない、適度に――
しかし、常に一緒にトレーニング出来るとも限らない、がんばり屋なみほのことだから
隠れてでも努力してしまう可能性が――
33: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:39:59.96 ID:sleDNvNi0
みほ「お姉ちゃん、どうかしたの?」
まほ「いえ、なんでもないわ」
みほ「そうだ、お姉ちゃん、洗いっこしようよ」
まほ「まったく、みほは甘えん坊だな」キリッ
34: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:41:49.49 ID:sleDNvNi0
まほ(一瞬耳が腐ったかと思ったわ、顔が緩まないように気をつけないと)
みほ「かゆい所はございませんか」ゴシゴシ
まほ(天国だぁ~)
まほ「それは、頭を洗うときに聞くものよ」キリッ
みほ「あ、そうだったね」
36: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:44:19.19 ID:sleDNvNi0
まほ(可愛いなぁ)
まほ「じゃあ、変わろうか」
みほ「うん」
まほ(はぁ~~みほの背中、真っ白ですべすべでやわらかそうだなぁ、吸い付きたい
抱きしめたい)ゴシゴシ
まほ「わきの下洗うから、万歳して」
みほ「うん」
37: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:48:54.23 ID:sleDNvNi0
まほ(と、見せかけて)サッ
みほ「ひゃあっ」サワッ
まほ「ごめん、手が滑った」
みほ「も~やだぁ」
まほ(うへへっ、おっぱい触ったった)
みほ「えいっ、お返しだよ」サワッ
まほ(天国だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~)
39: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:51:46.04 ID:sleDNvNi0
ガラララッ ピシャッ
みほ「ふ~良いお湯だった」
まほ「そろそろ寝ようか」
みほ「ベットひとつしかないけど、どうしよう」
まほ「私がソファーを使う、みほはベットを使え」
みほ「え、でも掛け布団ないよ」
40: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:54:03.08 ID:sleDNvNi0
まほ「なくてもいい」
みほ「ダメだよ風邪引いちゃうよ」
まほ「お腹だけバスタオル掛けとけば大丈夫だ」
みほ「……あの」
まほ「何?」
みほ「一緒に寝るってのはどうかな?」
まほ(キタァァァ、流石天使、困ってる人を見捨てない)
まほ「そうね、そうしましょうか」
41: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:55:45.78 ID:sleDNvNi0
まほ(き、緊張して寝付けない)
みほ「お姉ちゃん、まだ起きてる?」
まほ「起きている」
みほ「こういうこと言うと怒られるかもしれないけど、今日は楽しかったよ」
まほ「どういうこと?」
43: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:58:20.88 ID:sleDNvNi0
みほ「こんな風にお姉ちゃんと出かけて、お泊りとかしたことなかったら」
みほ「家族で旅行とかしたいなっていつも思ってたから」
まほ「……そうね、私も楽しかったわ」
まほ「みほは、戦車道の家元に生まれたのが嫌?」
みほ「そう思ったこともあるけど、友達も作れたし、貴重な経験も出来たから
今は思ってないけど、普通の家族みたいなことしたいなっては今も
思ってるよ」
44: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 22:59:50.44 ID:sleDNvNi0
まほ「そうね、湯布院とか別府とか指宿とか泊りがけで」
みほ「それ良いね」
まほ「帰ったらお母様に聞いてみるわ」
みほ「本当?」
まほ「今日の罪滅ぼしよ」
おしまい
46: まほとエリカならこうなる 2013/03/11(月) 23:02:41.64 ID:sleDNvNi0
まほ「私がソファーを使う、エリカはベットを使え」
エリカ「掛け布団ないですよ」
まほ「ないのか」
エリカ「布団、ベッドのだけです」
まほ「……なくてもいい」
エリカ「そういう訳にもいきません」
47: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:05:22.29 ID:sleDNvNi0
まほ「お腹だけバスタオル掛けとけば大丈夫だ」
エリカ「……あの」
まほ「何?」
エリカ「例えば。私がソファーで、隊長がベッドでも、別に良いのでは?」
まほ「そうだな」
まほ「……いやだめだ」
48: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:08:48.12 ID:sleDNvNi0
エリカ「でも、それでは基本的な問題の解決にはならないのでは」
まほ「エリカの言う基本的な問題の解決って、何?」
エリカ「ですから~……」
エリカ「何でしょうね」
まほ「さぁ?」
49: 麻子「おわかりいただけただろうか」 2013/03/11(月) 23:12:14.31 ID:sleDNvNi0
――そのとき一人の子が気がついたんです、壁にかかってるカレンダー
画鋲一つでとめてある奴です、それが傾いているって
あれっと思ってよ~くみてみると
傾いたカレンダーの隙間から、ぎょろっとした目玉がこっちを――
51: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:14:33.40 ID:sleDNvNi0
麻子「ぎゃあぁぁぁ」
ウサギチーム(-1)
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
麻子「そ、そういう話は人の居ないところでしろ……」
梓「れ、冷泉先輩居たんですか……」
麻子「ずっと前からここに居る」
52: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:16:24.31 ID:sleDNvNi0
梓「先輩怖い話ダメなんですか?」
麻子「当たり前だろ、そんな話人間が好き好んでするか!!」
大野「じゃあこの後の肝試しは?」
麻子「参加するわけないだろ!!」
麻子「大体、合宿でコテージに泊まりに来てるのになぜそんなことをしなくちゃならんのだ!!」
54: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:21:25.39 ID:sleDNvNi0
大野「……割と普通だと思いますけど」
宇津木「そんなこと言わずに参加しましょうよ~」
麻子「絶対にお断りだ!!」
55: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:23:05.44 ID:sleDNvNi0
カエサル「冷泉さん、肝試しの時間だぞ」
麻子「絶対に行かないといってるだろ!!」
梓「取り付く島もない」
カエサル「アレシアの戦いだな」
エルヴィン「レニングラードだろ」
おりょう「熊本鎮台ぜよ」
左衛門佐「いや、忍城だ」
「「「それだ」」」
56: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:26:17.59 ID:sleDNvNi0
沙織「あれ、みんなどうしたの?」
エルヴィン「肝試しの時間になったから、冷泉さんを呼びに来たんだが……」
沙織「あ~ダメダメ、麻子こういうのまったくダメだから」
カエサル「意外な感じだな」
エルヴィン「まあ、誰にでも苦手なものはあるだろう」
58: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:28:11.38 ID:sleDNvNi0
左衛門佐「私は真田こねつけ餅が苦手だ」
おりょう「それは饅頭こわいぜよ」
沙織「なんだかよくわかんないけど、麻子行ってくるね」
麻子「ああ」
60: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:33:34.48 ID:sleDNvNi0
麻子「行ったか、しつこい奴らめ……」
麻子「大体、なんだってあんな肝試しなんかやりたがるのか理解できん」
し~~ん
麻子「……静かだな……」
麻子「……とりあえず、カレンダーをはずそう」ガサッ
(・.・)
62: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:35:46.90 ID:sleDNvNi0
麻子「ひっ!!」
麻子(壁のしみだ、これは壁のしみだ、これは壁のしみなんだ)ガクガク
麻子(意味ありげに見えるのはゲシュタルトの理論で説明が付く)
麻子(……けど、何か別のもので隠そう)
63: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:37:52.97 ID:sleDNvNi0
し~~ん
麻子(静か過ぎる)
麻子「テレビだ、テレビを付けよう」ピッ
ナレーション
「おわかりいただけただろうか――ブチッ
麻子「おわかりいただけただろうか」
麻子「じゃない、どうして夏になるとこういう番組が出てくるんだ、蚊よりも
たちが悪い」
麻子「もう寝る、寝てしまえば良い」パチッ
64: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:40:23.56 ID:sleDNvNi0
し~~ん
麻子「し~~んっていうな、寝られないだろ!!」
パタタッ
麻子「ひっ!!」
麻子(今のは水道の水が滴り落ちただけ、それだけのこと……)
麻子(落ち着け、科学で説明できないことなんかあるわけが……あるわけが――
65: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:42:05.37 ID:sleDNvNi0
沙織「あれ?、麻子も肝試し参加するの、大丈夫なの?」
麻子「一人になるよりましだ」
沙織「?」
桃「それじぁ、班分けするぞ、くじを引け」
67: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:44:31.65 ID:sleDNvNi0
そど子「で、何で私と冷泉さんが同じになるの?」
麻子「くじに文句を言え」
そど子「てか、引っ付かないで歩きづらいでしょ」
麻子「気にするな黙って歩け」
そど子「……」
68: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:47:18.52 ID:sleDNvNi0
麻子「黙るな何かしゃべろ!!」
そど子「何なのよ、さっきからいい加減にして」
佳利奈 「なんだか、冷泉先輩ってかわいいですね」
忍「……」
忍「ちょっと!!」
佳利奈 「はいいいい!?」
69: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:49:39.17 ID:sleDNvNi0
忍「足触るの止めて、歩きづらいでしょ!!」
佳利奈 「さ、触ってませんけど」
忍「え!?」
佳利奈 「……」←触るとか物理的に不可能な二人の距離
忍「……」
麻子「」ガクッ
70: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:52:22.72 ID:sleDNvNi0
そど子「ちょっと、どうしたの冷泉さん」
佳利奈 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ダッ
忍「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ダッ
そど子「ちょっと、置いていかないで、冷泉さん起きてよぉぉぉぉ」
72: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:55:30.47 ID:sleDNvNi0
桃「なにぃ~、そど子と冷泉を置いてきたぁ?」
忍「私の足に何かが触ってきて……きっとモスマンです!!」
佳利奈 「メン・イン・ブラックが来る前に逃げましょう」
華「混乱しすぎですよ、河西さんの足に触ったのはリュックの紐です、ほどけてますよ」
忍「えっ、あ!?」
桃「まったく、仕方がない全員で探しに行くか」
74: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/11(月) 23:58:15.73 ID:sleDNvNi0
忍「たしか、ここだったんですけど」
杏「誰もいないね」
佳利奈 「やっぱり、宇宙人に誘拐されたんですよ」
華「ただ単に移動しただけです」
みほ「どこに行ったのかな?」
優花里「カエサル殿、出番ですね」
76: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:01:11.06 ID:L3wsUnyK0
カエサル「まかせろ……といいたいが八卦を持ってきてない」
沙織「携帯も通じないよ」
杏「手分けして探そうか」
おばあちゃん
「もしもし、あんた達、友達をお探しだね」
優花里「はい、そうですけど」
丸山「……」→
おばあちゃん
「あっちにいるよ」
77: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:03:14.96 ID:L3wsUnyK0
みほ「あ、あがとうございます」
丸山「……」←
杏「いやぁ、親切な人が居て助かったね」
桃「早く、見つけてしまいましょう……ん?」ガサガサ
沙織「な、何か居る」
「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 00:05:24.57 ID:L3wsUnyK0
そど子「あっ」
華「園さん、冷泉さん大丈夫でしたか?」
そど子「うっ……くっ……」ジワッ
そど子「うぁぁぁぁん」
沙織「泣かないで、もう大丈夫だから」
79: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:07:55.57 ID:L3wsUnyK0
そど子「あいつら、懐中電灯は持っていくし、冷泉さん起きてくれないし
道に迷うし最悪でした」ウァァァ
忍「すみませんでした」
佳利奈 「ごめんなさい」
みほ「ずっと、冷泉さんおぶって居たんですね」
そど子「風紀委員だから、置いていけないし」グスッ
80: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:09:45.11 ID:L3wsUnyK0
麻子「泣くなそど子」ムクッ
そど子「うるさい」グスッ
そど子「でも、私たちがここに居るってわかりましたね」
杏「おばあちゃんが、あっちで友達が困ってるって教えてくれたからね」
そど子「……私たち、誰とも会ってないんですけど……」
82: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:12:15.53 ID:L3wsUnyK0
杏「……」
全員「……」
麻子「」ガクッ
杏「今日は、みんな、同じ部屋で寝ようか」
全員「賛成」
おしまい
85: 典子「鋼鉄の墓標」 2013/03/12(火) 00:15:57.33 ID:L3wsUnyK0
典子「泣くな、涙はバレー部が復活したその日のために取っておけ」
あけび「はい!!」
「「「「そ~れそれそれ」」」」
キュュュュゥン
ドガァァァ
「「「「うわぁぁぁぁ」」」」
86: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:18:43.91 ID:L3wsUnyK0
ガッ
典子「あっ!!」
典子(今、頭変なとこ……気…が――
89: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:20:13.82 ID:L3wsUnyK0
女1「ちょっと、大丈夫、起きて」
典子「うっ……ううん……」
女1「気が付いた? 良かった」
典子「……誰?」
女1「知波単学園だよ、あなた大洗の生徒だね、もう二回戦始まってるよ」
91: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:22:44.35 ID:L3wsUnyK0
典子「えっ、帰らないと……」
女2「でも、雪降って視界悪いから、戦車の中に入りなよ」
女1「そうだね、その方がいいよ」
典子「邪魔じゃないですか?」
女1「あたしらの戦車一人欠員してるから大丈夫だよ」
93: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:24:42.75 ID:L3wsUnyK0
女2「それにフラッグ車で基本動かないしね」
典子「それじゃあお言葉に甘えて」
女3「はい、あったかいお茶」
典子「ありがとう」
女4「あなた八九式に乗ってた子だよね、私は酒田、通信手」
典子「磯辺です、八九式の車長です」
94: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:27:23.21 ID:L3wsUnyK0
女3「足立です、砲手」
女2「河原口だ、操縦手ね」
女1「車長の土方、よろしくね」
足立「外、吹雪いてるから危なかったね、寒いけど、車内は天国みたいでしょ」
典子「はい、助かりました」
河原口「違う違う、そこは『ここは鉄の棺桶だしね』というとこだよ」
「「「「あはははははっ」」」」
95: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:30:35.00 ID:L3wsUnyK0
典子「はははっ」
典子(へんなノリの人たちだな)
典子「でも、この戦車は大きくて強そうですよ」
酒田「そうでしょ、この四式中戦車は五式75mm戦車砲を搭載した、全備重量30.0t
最大装甲75mm、量産までこぎつけた日本戦車では最強よ」
河原口「これがうちの学園にいきわたれば、黒森峰にだって負けない」
96: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:33:49.81 ID:L3wsUnyK0
典子(……なんか秋山さんと話が合いそうな人たちなのかな?)
酒田「いきわたればね、磯辺さんはなんで八九式に乗ってるの?」
典子「あの、私たちの学校はずいぶん前に戦車道が廃止になっていて、みんなで
戦車を探すところから、始まったんですけど、そのときに見つけたのが
八九式で……」
酒田「そうなんだ、もう少し良い戦車にめぐり合っていればな……」
98: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:38:53.57 ID:L3wsUnyK0
典子「むっ、八九式は確かに装甲も薄くて、主砲もしょぼいですけど、大切な仲間です」
酒田「すみません、口が過ぎました」
土方「まったく、お前は――戦車に乗ったらそれが自分にとって世界で一番って思えって
いつも言ってるでしょ、ごめんなさい磯辺さん、気を悪くしないで」
典子「いえ、大丈夫です」
99: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:42:35.47 ID:L3wsUnyK0
土方「それより、無線機は直らないの?」
酒田「どうにも……」
土方「ぶっ叩いたらショックで直らないかしら」バンバン
典子「むちゃくちゃだな」
酒田「あっ!! つながりました」
土方「直ったか、見ろ私のおかげだ」
酒田「味方がシャーマンに追われているそうです!!」
101: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:46:40.17 ID:L3wsUnyK0
土方「よし、すぐに救援に向かうように伝えろ」
酒田「……送信側が壊れたままです」
土方「……とにかく、救援に行く前進!!」
河原口「了解」
典子「あの、私降りたほうが……」
土方「降ろしてる時間も惜しいし、そこで見学しててよ」
典子(ええっ?)
102: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:50:02.43 ID:L3wsUnyK0
土方「見えた、チハがシャーマン二両に追われている」
酒田「敵に背を見せて逃げるとは、情けないな」
土方「シャーマン相手じゃ、九七式ではああするしか方法がない」
土方「といって、こちらも正面からからじゃ不利だ、側面に回りこむぞ」
河原口「了解……チハが反転してシャーマンに向かいます」
103: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:54:21.99 ID:L3wsUnyK0
土方「近寄って、零距離射撃で刺し違える気か?」
土方「シャーマンの正面にチハじゃ無理だぞ!!」
グワン
バッヒッ P
土方「くそっ」
酒田「今のが、最後の味方です、我々だけです」
土方「こうなったら、無謀だが……行くか、突撃だ」
105: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 00:57:09.38 ID:L3wsUnyK0
典子「無理です、敵が多すぎます」
土方「私たちは三年間、優勝目指して頑張ってきた……でも、いつも打撃力不足で勝てなかった」
土方「私たちのゴールはあのフラッグ車なんだ、どんな状況でも、戦うと決めたんだ」
土方「足立、磯辺さんが降りるのを手伝ってやれ」
足立「了解」
典子「ちよっと」ドサッ
106: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 01:00:29.38 ID:L3wsUnyK0
土方「前進、目標フラッグ車」ドドドッ
典子「そんな、今になって置いていくなんてひどいじゃないですか!!」
土方「一言言っておくよ、強い戦車に搭乗員が乗るんじゃなくて、搭乗員が戦車を強く
するんだからね!!」
酒田「決勝戦がんばってね」
典子「待って~」
107: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 01:03:52.00 ID:L3wsUnyK0
グワン
ヴォム、ヴォム
バウン
典子「ああっ、霧で砲火しか見えない」
109: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 01:07:24.63 ID:L3wsUnyK0
「い…さ…、…べ…ん、いそ…、磯辺さん!!」
みほ「磯辺さん!!」
典子「はっ!!」
「「「「キャプテン!!」」」」
みほ「良かった、気がついたんですね」
妙「キャプテ~ン」(涙)
110: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 01:10:12.13 ID:L3wsUnyK0
典子「痛っ~」
優花里「無理に起きない方が良いですよ、頭を打ってますから」
典子「……それより結果は?」
忍「私たち勝ちました、決勝進出です!!」
典子「いや二回戦の方、知波単学園とサンダースの――」
全員「???」
112: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 01:12:34.68 ID:L3wsUnyK0
優花里「二回戦はありません、知波単学園もサンダースも初戦で負けています」
典子「……」
あけび「夢でも見たんですか?」
典子「……うん」
みほ「もう少し、寝ていたほうが良いよ」
114: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2013/03/12(火) 01:14:49.70 ID:L3wsUnyK0
典子「隊長!!」
みほ「はい?」
典子「決勝戦、絶対勝ちましょうね」
みほ「もちろんだよ」
典子(私たちだけじゃない、優勝目指してがんばってきた他校の生徒の分まで――
情けない戦い方なんて出来ない)
おしまい
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 01:17:40.71 ID:V81WLXo80
昔の全国大会で負けた知波単学園生徒の強い思いが亡霊となって会場を彷徨っている
と勝手に解釈
乙でした
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 01:25:27.96 ID:Off1BlYl0
乙。良いSSだった!
みほ「二人の軽井沢」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363004957/
熊耳巡査部長「ぎゃあぁぁぁ」