SS速報VIP:武内P「便秘、ですか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513243315/



1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 18:21:55.83 ID:qZqdRYado

未央「そうなんだよねー」

凛「もうすぐ一週間だよ」

武内P「それは……困りましたね」

未央「うんうん、どうしたら良いと思う?」

凛「このままじゃ、仕事に支障が出るかも」

武内P「? 島村さん、俯いて……どうかされましたか?」


卯月「なんで私の便秘で平然と話し合ってるんですかー!?///」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513243315




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 18:24:26.12 ID:qZqdRYado

未央「しまむー、私達、友達じゃん!」

凛「卯月が困ってるなら、力になってあげたいんだよ」

武内P「はい。私も、同じ気持ちです」

卯月「気持ちだけ受け取っておきますから!」

未央「水臭いことは言いっこなし、だよ!」

凛「私達、三人でニュージェネレーションズなんだから」

武内P「……お二人とも、良い、笑顔です」

卯月「私が笑顔じゃないんですけど!?」



3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 18:27:00.03 ID:qZqdRYado

未央「でもさ、何が原因だと思う?」

凛「食生活、は問題なさそうだよね」

武内P「はい。島村さんのお母様も、気を遣っておられる様です」

卯月「そ、そうなんですか?」

未央「それじゃあ他に原因……」

凛「……仕事でストレスが溜まってるとか」

武内P「ストレス……ですか」

卯月「今、まさにストレスがたまっていってます!」



4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 18:31:45.65 ID:qZqdRYado

未央「確かに、最近のしまむー忙しそうだもんねぇ」

凛「でも、私達も同じようなスケジュールだよね」

武内P「はい。皆さん、とても活躍されています」

卯月「は、はい……頑張ってます♪」

未央「……その頑張り、トイレでも活かせないかな?」

凛「そっか……卯月なら、便秘なんかに負けない頑張りが!」

武内P「なるほど。それは、単純ですが名案だと思います」

卯月『島村卯月』、ふんばります♪ とでも言うと思いますか!?



7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 18:37:00.89 ID:qZqdRYado

未央「しまむー、私達も応援するからさ!」

凛「大丈夫、ちゃんと見てるから」

武内P「私も、陰ながら応援させて頂きます」

卯月「全然集中出来ませんよ!」

未央「そうだ! しまむーの個室を、私としぶりんで挟むっていうのは!?」

凛「卯月がセンター? ふーん、悪くないかな」

武内P「それは、今後のLIVEにも活かせそうですね」

卯月「今後、素直にセンターで歌えなくなっちゃいますよ!」



8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 18:40:40.43 ID:qZqdRYado

未央「あっ、皆にも協力してもらおうよ!」

凛「皆って……シンデレラプロジェクトの皆に?」

武内P「大々的に、大を出すという事でしょうか?」

卯月「やめてください!」

未央「クローネの皆にもだよ!」

凛「ふふっ……未央はすごいね、私じゃ考えつかなかった」

武内P「それは……専務に許可を取る必要がありますね」

卯月「本当にやめてください!」



9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 18:45:45.21 ID:qZqdRYado

未央「やろうよ! 皆で、しまむーを応援しよう!」

凛「クローネのメンバーには、私が話しておくよ」

武内P「専務の許可は……はい、私が必ず」

卯月「協力的すぎませんか!? しかも、嫌な方向で!」

未央「ふっふっふ! 私達の……346プロの力をあわせる時がきた!」

凛「ふふっ、悪くないかな」

武内P「早速、専務に連絡をしてみました」

卯月「こういう所で仕事が出来る所を見せないでくださいよ!」



10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 18:48:57.15 ID:qZqdRYado

未央「さっすがプロデューサー!」

凛「それで、何だって?」

武内P「……『キミは何を言っている』と」

卯月「良かった! 信じて良かったです!」

未央「え……? 嘘……?」

凛「待って。このLINE、続きがある」

武内P「『トイレは私が用意する。快適さは保証しよう』とありますね」

卯月「なんでそんなに物分りが良いんですかー!?」



11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 18:53:31.40 ID:qZqdRYado

未央「やったねしまむー! 皆がついてるよ!」

凛「卯月、一緒に頑張ろう」

武内P「……皆さん」

卯月「あっ……」

未央「? しまむー、どうしたの?」

凛「大丈夫? なんだか、顔色が悪いけど」

武内P「どこか……体調が悪いのでしょうか」

卯月「お、お腹が……あいたたた」

未央・凛・武内P「!?」



12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 18:58:08.72 ID:qZqdRYado

未央「や、やばい! やばいやばいやばいよ!」

凛「しっかりして卯月! 我慢出来る!?」

武内P「島村さん、頑張ってください!」

卯月「あれ!? 良い事なのに!?」

未央「歌も踊りも合わせてないし……衣装だって!」

凛「これは……ぶっつけ本番でやるしかないね」

武内P「落ち着いて! まず、今動けるメンバーに連絡を取ります!」

卯月「連絡って……ひいい!? グループLINEに通知がきてるうう!?」



13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 19:03:42.32 ID:qZqdRYado

  ・  ・  ・

みく「――Pチャン! 間に合った!?」

李衣菜「様子はどうです!?」

武内P「お二人とも、レッスンは!?」

みく「卯月チャンがピンチなんでしょ?」

李衣菜「仲間のピンチに駆けつけないのは――」

みく・李衣菜「ロックじゃない! にゃー!」

武内P「……前川さん、多田さん……良い、笑顔です」

みく・李衣菜「えへへ!」ニコッ



14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 19:07:49.50 ID:qZqdRYado

  ・  ・  ・

きらり「にゃっほーい☆」

莉嘉「仕事終わらせて、チョーダッシュで駆けつけたよ☆」

みりあ「ねぇねぇ、もう出た?」

武内P「いえ……それが、まだ」

きらり「それじゃあ、いーっぱい応援して、いーっぱい出してハピハピするにぃ☆」

莉嘉「個室の扉にシール貼ってデコっちゃお!」

みりあ「えへへ、すっごく、すーっごくいっぱい出るといいね!」

武内P「……諸星さん、城ヶ崎さん、赤城さん……良い、笑顔です」

きらり・莉嘉・みりあ「イエーイ☆」



15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 19:12:58.49 ID:qZqdRYado

  ・  ・  ・

智絵里「……間に……合いましたか?」

かな子「マシュマロ美味しいー♪」

杏「もー、出るなら出るってあらかじめ言ってよねー」

武内P「それが……突然の事でしたので」

智絵里「卯月ちゃん……大丈夫かな」

かな子「私達も、急いで応援しに行こう!」

杏「杏は面倒だから、ここから応援するよ―」

智絵里・かな子「なんでやねん!」

武内P「……緒方さん、三村さん、双葉さん……良い、笑顔です」

智絵里・かな子・杏「はいっ!(はーい)」



16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 19:19:55.56 ID:qZqdRYado

  ・  ・  ・

美波「――私達で最後ですか!?」

アーニャ「プロデューサー、卯月、大丈夫ですか?」

蘭子「闇に飲まれよ! 我が友よ、宴はどうなっているのかしら?」

武内P「はい、もう時間がありません。急いでください」

美波「アーニャちゃん、蘭子ちゃん……私達も頑張ろう!」

アーニャ「ダー! もちろん、です!」

蘭子「咲き誇る笑顔の乙女の開放……しかと見届けようではないか!」

武内P「……新田さん、アナスタシアさん、神崎さん……良い、笑顔です」

美波・アーニャ・蘭子「!」コクリ



17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 19:25:07.57 ID:qZqdRYado

  ・  ・  ・

未央「しまむー、聞こえる!? 皆の声が!」

凛「皆、卯月のために集まったんだよ!」


<がんばれー! 卯月ちゃん、がんばれー!


卯月「いやあああ! 本当に聞こえるううう!」

未央「へへっ! 私、アイドルやってて良かった!」

凛「……奇遇だね、私も同じ事考えてた」

未央「って事はきっと……」

凛「うん。卯月も……」

卯月「ううっ! 言い返したいけど、もう、もう……!」ゴロゴロ



18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 19:31:10.96 ID:qZqdRYado

  ・  ・  ・

武内P「――皆さん、突然の事にも関わらず、お集まり頂きありがとうございます」

アイドル達「……」

今西部長「何か、一言あっても良いんじゃないかい?」

武内P「……島村さんは今も頑張っています。皆さんも笑顔で頑張ってください」

アイドル達「……」

今西部長「それだけかね?」

武内P「……」

アイドル達「あはははっ!」

アイドル達「――はいっ!」



19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 19:38:47.65 ID:qZqdRYado

お~願い! シ~ンデレラ♪

専務「――どうやら、始まったようだな」

武内P「専務……?」

夢はゆ~めで終~われない♪

専務「これが……パワーオブスマイルか」

武内P「……はい」

動き始~めてる~♪

専務「我が346プロのイメージにそぐわないな」

武内P「はい、私もそう思います」

輝く日のために~♪



20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 19:42:27.68 ID:qZqdRYado

   ・  ・  ・

未央「――あれから一週間かぁ」

凛「早いね。もうそんなに経ったんだ」

卯月「その話はやめましょう、ねっ!?」

武内P「皆さん……良い、笑顔でした」

未央「しまむーなんか、最後ボロボロ泣いてたもんね!」

凛「私も釣られて泣いちゃったよ」

卯月「本当にやめましょう! もう、本当に!」



21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 19:47:15.35 ID:qZqdRYado

未央「でも、すごかったよね!」

凛「うん、私までしてる気になっちゃった」

未央「わかる! わかるよしぶりん!」

凛「そのせいか……ほら、お腹が張っちゃって」

未央「あー、そうだよね。えへへ、実は私も」

卯月「……」

未央「ん?」

凛「グループLINEに通知が……」

卯月「……」



23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 19:55:42.15 ID:qZqdRYado

武内P「本田さん、渋谷さん」

未央・凛「ん?」

卯月「二人共……最後にお通じが来たのって、いつですか?」

未央・凛「……一週間前」

武内P「便秘、ですか」

未央・凛「!?」

卯月「はいっ♪ 島村卯月、頑張ります♪」

未央・凛「待って!」

卯月「体に良くないですし、待てませんよ♪」


卯月「私も、便意も」



おわり



27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 20:49:46.70 ID:qZqdRYado

書きます


武内P「『みんなのきもち』に注意してください」



28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 20:53:03.20 ID:qZqdRYado

武内P「あの曲は、一般の方が聞く分には問題ありません」

武内P「しかし、アイドルの皆さんが聞き続けるのは大変危険です」

武内P「数々のLIVEやレッスンをこなしてきたアイドルの皆さん」

武内P「その感受性は、一般の方と比較になりません」

武内P「なので、『みんなのきもち』を聞き続けてはいけない」

武内P「……そう、皆さんには通達があった筈です」

アイドル達「ごめんなせー」

武内P「謝って済む問題ではなくなっています」



29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 20:55:46.91 ID:qZqdRYado

武内P「皆さんがここに呼ばれた理由は、わかりますね」

アイドル達「?」

武内P「はい、今の皆さんでは、今までのイメージを壊してしまうからです」

アイドル達「おー」

武内P「おわかりいただけて何よりです」

アイドル達「はーい!」

武内P「とても元気ですね。それに、良い笑顔です」



30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 20:58:26.22 ID:qZqdRYado

武内P「皆さん、今後はこういった事の無いようにしてください」

アイドル達「はいでごぜーます!」

武内P「素直な、良い返事です」

アイドル達「えへへ!」

武内P「……もう、このままでも良い気がしてきました」

アイドル達「?」

武内P「そういうわけにもいきませんね。悲しいですが」



31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:02:27.41 ID:qZqdRYado

夏樹「おっと! ちょっと待ってくれ!」

武内P「木村さん?」

夏樹「アタシは平気だよ、プロデューサーさん」

武内P「……確かに、他の方に比べて平気そうですね」

夏樹「だろ? アタシには、熱いロックの血が流れてるからね!」

武内P「そう、でしょうか?」

夏樹「アタシの演奏を聞きな!――わん、つー、さん、し!」

武内P「はい、もう結構です」



32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:05:37.27 ID:qZqdRYado

李衣菜「ロック!」

夏樹「どうした、だりー?」

李衣菜「さすロック! ローックック!」

夏樹「おっ、だりーにはわかるか?」

李衣菜「ロック!」

武内P「私には微塵もわかりません」

みく「にゃー! にゃんにゃがにゃん!」

武内P「前川さん、貴女もです」



33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:10:26.61 ID:qZqdRYado

菜々「キャハッ! お困りのようですね!」

武内P「安部さん」

菜々「ナナは元々うさぴょん星人なので大丈夫ですよ!」

武内P「いえ、少しやられていますよ」

菜々「ピョンピョンピョピョン!?」

武内P「すみません、かなりやられていますね」

みく「にゃー! にゃにゃにゃんにゃ、にゃにゃー!」

武内P「はい、良い子だから落ち着いてください前川さん」



34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:15:35.52 ID:qZqdRYado

奏「ふふっ、貴方も大変ね」

武内P「速水さん」

奏「私は平気だから、ご褒美を貰っても良いと思わない?」

武内P「いえ、そもそも聞いてはいけない、という話でしたので」

奏「ちゅー、ほら、ちゅー」チュパチュパ

武内P「今の姿を動画に取って、後日貴女に見せたい位です」

奏「ちゅーうー! ちゅー! はやくー! ちゅーっ!」チュパチュパ

武内P「……立ち直れ無さそうなので、やめておきましょう」





35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:18:29.97 ID:qZqdRYado

文香「……」

武内P「鷺沢さん、本を読む時はもっと顔を離してください」

文香「……」ジッ

武内P「? どうかしましたか?」

文香「……ご本……読んでくだせ―」

武内P「すみません。それは、出来ません」

文香「……」シュン

武内P「その……少女漫画を音読は、はい」



36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:22:38.55 ID:qZqdRYado

莉嘉「Pくんドーン☆」

どんっ

武内P「っ、城ヶ崎さん、飛びつくのはやめてください」

美嘉「アタシもドーン★」

どんっ!

武内P「っぐ、姉妹でタックルをしないでください」

茜「ボンバー!」

ズドムッ!

武内P「おうっぐ!? 日野さんはシャレになりませんから!」



38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:27:46.64 ID:qZqdRYado

蘭子「わたしのともだち!」

武内P「神崎さん?」

蘭子「くらいところはこわい! のまれたくない!」

武内P「え、あ、はい」

蘭子「……うぅ、わたしのともだちー」

武内P「大丈夫です、明日には元に戻っていると思いますから」

蘭子「ほんと!?」

武内P「はい、恐らくは、ですが」



39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:32:38.25 ID:qZqdRYado

瑞樹「キミも大変ね」

武内P「そう思うのでしたら、川島さんは聞かないで頂きたかったです」

瑞樹「わかるわ」

武内P「言うタイミングがおかしいです」

早苗「そんな事言うと、逮捕しちゃうわよ!」

武内P「官憲横暴にも程があります」

早苗「?」

武内P「ええと……はい、悪いことをしてない人は、捕まえてはいけませんよ」



41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:40:18.40 ID:qZqdRYado

楓「うふふ、皆可愛らしくなっちゃいましたね」

武内P「高垣さん」

楓「……虎穴に入らずんば虎子を得ず」

武内P「高垣さん?」

楓「危険な曲を聞かずして、可愛いトラさんは得られねーですよ」

武内P「最高にひどい事になっていますよ、高垣さん!?」

楓「トラさんは取らさん……ふふ、うふふっ!」

武内P「はい、向こうで川島さんと片桐さんと遊んでいましょうね」



43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:45:49.15 ID:qZqdRYado

美波「でも、どうしてここに皆集められたんですか?」

武内P「このプロジェクトルームの広さが丁度……と、新田さんは平気のようですね」

美波「はい。一回しか聞きませんでしたから」

武内P「本当に良かったです」

美波「おかげで、例のセーターを下に着てますけどね♪」

武内P「それは平気と……いえ、考えるのはやめておきます」



44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:49:48.84 ID:qZqdRYado

卯月「頑張ります頑張ります頑張ります頑張ります」

武内P「島村さーん!」

卯月「頑張ります、頑張りますから、頑張って、頑張って、頑張って……?」

武内P「笑顔! 笑顔を忘れずにいきましょう!」

卯月「はい、笑顔を頑張ります! 笑顔笑顔笑顔!」

武内P「今後、島村さんは絶対に『みんなのきもち』を聞かないでください」

卯月「笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔」ブツブツ…

武内P「……」



45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:54:08.15 ID:qZqdRYado

凛「プロデューサー」

武内P「はい、渋谷さん……どうかしましたか?」

凛「ちゃんと、見ててくだせー」

武内P「……はい、お約束します」

凛「それじゃあ、ぎゅっとしてくだせー!」

武内P「それじゃあ、の意味がわかりません」

凛「ふーん!」

武内P「はい、向こうで島村さんの様子を見ていてあげてください」



46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 21:56:58.15 ID:qZqdRYado

武内P「本当に……どうして、『みんなのきもち』を聞いてしまったんですか」

武内P「事務所に禁止されているにも関わらず……」

アイドル達「ごめんなせー」

武内P「ああいえ、責めているわけではなく、疑問に思っただけです」

武内P「危険だと言われているのに、何故……」

ちひろ「それはきっと、プロデューサーさんが居るからですよ。課金してください」

武内P「千川さん? あの、運営の気持ちになっていますよ?」



49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 22:00:10.57 ID:qZqdRYado

ちひろ「皆、自分に自信があったんだと思います。課金してください」

武内P「あの、千川さんは……そういえば、おねシンを歌っていましたね」

ちひろ「自分なら、きっと大丈夫。課金して」

武内P「しかし……」

ちひろ「もし駄目だったとしても、プロデューサーさんが居るから大丈夫、って課金」

武内P「何ですかその語尾は」

ちひろ「私の課金がおかしい課金?」

武内P「千川さんは何を聞いたんですか!?」



51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 22:03:42.88 ID:qZqdRYado

武内P「……成る程、事情はわかりました」

アイドル達「おー!」

武内P「今回も、真っ先に専務から対応するよう指示がありました」

アイドル達「すげーのです!」

武内P「私を頼ってくださる皆さんの気持ち、大変有り難いです」

アイドル達「えへへ、頼りにしてるでごぜーます、ずっと!」

武内P「しかし――」


武内P「私の気持ちも考えてください」



おわり



54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 23:48:04.31 ID:qZqdRYado

書きます


武内P「お仕置き、ですか」



55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 23:49:45.50 ID:qZqdRYado

みく「そうにゃ! だって、ストライキの時!」

李衣菜「あー、大騒ぎだったもんね」

武内P「しかし……あれは、私も悪い点がありましたし」

みく「でも、ちゃんと怒られておかないとみくの気が済まないの!」

李衣菜「へー、みくちゃん偉いじゃん」

武内P「……」



56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 23:51:34.71 ID:qZqdRYado

みく「確かに、皆にはいっぱい叱られたよ?」

李衣菜「正座のしすぎてしばらく立てなかったもんねぇ」

武内P「……私は、それで十分だと思うのですが」

みく「でも、Pチャンは全然怒らなかったにゃ!」

李衣菜「なるほど! だから、今改めて、って事だね!」

武内P「……」



57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 23:52:56.91 ID:qZqdRYado

みく「だからお願いPチャン! ちゃんとみくを叱って!」

李衣菜「プロデューサー、私からもお願いします」

武内P「ですが……」

みく「そうしないと、みくは前に進めないの!」

李衣菜「こう言ってるんだから、ガツンとやっちゃってくださいよ!」

武内P「ガツンと……ですか」



58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 23:54:32.30 ID:qZqdRYado

みく「でも……Pチャンに口で叱られるのって難しいと思う」

李衣菜「確かに。顔は怖いけど、全然怒らないよね」

武内P「……」

みく「だから……一発、ゲンコツで!」

李衣菜「おおっ! みくちゃん、カッコイイ!」

武内P「げ、ゲンコツですか……?」



59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 23:56:34.83 ID:qZqdRYado

みく「あ、べ、別に本気で殴れとは言ってないよ?」

李衣菜「まあ……本気で殴ったらみくちゃん死んじゃうもんね」

武内P「しかし、体罰というのは……」

みく「体罰じゃない! 愛のムチだと思ってPチャン!」

李衣菜「大事なのは、やられる方の受け取り方ですから」

武内P「……」



60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/14(木) 23:58:51.90 ID:qZqdRYado

みく「だからこう……メッ、って感じでね?」

李衣菜「急に弱気になってるよ、みくちゃん」


武内P「こんな感じ……ですか?」

滅!


みく「そうそう、そんな感じ!」

李衣菜「いやいやいやいやいや!」

みく「? どうしたの、李衣菜ちゃん?」

李衣菜「みくちゃん、死ぬよ!?」



61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:00:59.17 ID:I8vnK0VCo

みく「死ぬ? どうしてそう思うの?」

李衣菜「聞こえてなかったの!? 明らかに死ぬ音だったよ!?」

武内P「……やはり、体罰は」

みく「もー! いい加減、覚悟を決めてPチャン!」

李衣菜「みくちゃん、死ぬ覚悟出来てないでしょ!?」

武内P「……」



62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:04:41.05 ID:I8vnK0VCo

みく「もー、李衣菜ちゃん心配しすぎだよ」

李衣菜「それはするよ! だって、みくちゃんが大事だもん!」

武内P「……」

みく「だったら応援して! みくが、前に進むのを!」

李衣菜「っ……! プロデューサー、もっと弱く! 弱ーくでお願いします!」

武内P「はい……努力してみます」



63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:07:14.42 ID:I8vnK0VCo

みく「弱く……そうだね、ネコチャンを撫でる感じでサッと」

李衣菜「それいい! それ最高だよ!」


武内P「……こうでしょうか?」

殺!


みく「最高に優しい感じ出てるよPチャン!」

李衣菜「殺意しか感じないよ!」

みく「? どうしたの、李衣菜ちゃん?」

李衣菜「みくちゃん、確実に殺されるよ!?」



65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:09:34.44 ID:I8vnK0VCo

みく「殺されるって、そんな大げさな」ケラケラ

李衣菜「私は耳が良いから聞こえるんだよ!」

武内P「あの……やはり、もうやめましょう」

みく「もー! いい加減にしないと、怒るよPチャン!」

李衣菜「やめて! これ以上刺激しないで!」

武内P「……」



66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:13:07.43 ID:I8vnK0VCo

みく「Pチャン、みくは、Pチャンにとっても感謝してるの」

武内P「前川さん……」

みく「皆言ってたにゃ。こんなに早くデビュー出来るなんて無い、って」

武内P「それは……前川さん自身の努力があったからです」

みく「それでも! それでも、やっぱりPチャンの力が大きいの!」

武内P「……」

みく「だから……ゴツンとやって、スッキリさせて欲しい!」

李衣菜「スッキリじゃなく、ポックリいくから!」

武内P「……」



67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:16:37.27 ID:I8vnK0VCo

みく「お願い、Pチャン!」

武内P「……わかりました」

李衣菜「わかってない! 結果どうなるか、わかってない!」

みく「ぴ、Pチャンは力が強そうだから……優しくね?」

武内P「はい。出来るだけ、優しく」

李衣菜「今までのを見た感じ、全然優しくなってないよ!?」



68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:18:48.56 ID:I8vnK0VCo

みく「もー! そんなに言うなら、李衣菜ちゃんが指示してあげて!」

李衣菜「わ、私が!?」

武内P「そう、ですね。私では加減がわからない部分もありますから」

みく「李衣菜ちゃんに任せるよ!」

李衣菜「気軽に命を背負わせないでよ!」

武内P「多田さん、私からもお願いします」

李衣菜「ううぅ……わかりました! 絶対、指示には従ってくださいね!?」

武内P「はい、勿論です」



69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:22:30.55 ID:I8vnK0VCo

李衣菜「そ、それじゃあ弱くパンチ!」

武内P「はい」

シュッ

李衣菜「! 今の感じで、もう一回弱くパンチ!」

武内P「はい」

シュッ

みく「Pちゃんかっこいいにゃ! 前に出て、弱くキック!」

李衣菜「キック!?」

武内P「はい」

シュッ

みく「さあ、本番いくにゃああああ!」

武内P「――覚悟は良いか!」キュィィン!

李衣菜「!?」



70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:26:52.67 ID:I8vnK0VCo

みく「Pチャン、勝負にゃあああ!」

武内P「――!」

ドゥゥ――ン……!

みく「? なんか青い残像が見え――」

李衣菜「危ないみくちゃああああん!」

ドンッ!

みく「にゃああああ!?」

武内P「一瞬千撃!」

植木鉢

武内P「……」



みく「もーっ! 何するにゃ李衣菜ちゃん!」

李衣菜「見てなかったの!? 植木鉢、粉々だよ!?」



71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:31:12.11 ID:I8vnK0VCo

みく「何言ってるの李衣菜ちゃん、そんな事ある筈ないでしょ」

李衣菜「本当だって! 信じてよ!」

武内P「あの、お二人とも……」

みく「おぉ、イタタ! 李衣菜ちゃんに突き飛ばされて尻もちついちゃったにゃ」

李衣菜「はぁ!? 私は命の恩人だよ!? その言い方は無いと思う!」

武内P「……」オロオロ



72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:35:27.59 ID:I8vnK0VCo

みく「命の恩人? 邪魔しただけでしょー!」

李衣菜「じゃ、邪魔!? ひどい、そんな風に思ったの!?」

みく「もうこうなったら、解散にゃ!」

李衣菜「良いよ! みくちゃんなんか、爆発四散しちゃえば良いんだ!」

みく「ひっど!?」

李衣菜「どっちが!」

みく・李衣菜「うー、解散!」

武内P「……それは困るので、落ち着きましょう」

みく・李衣菜「……」



73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:38:59.44 ID:I8vnK0VCo

武内P「元々、私に前川さんを形だけとは言え殴る事は出来ませんでした」

みく「でも……」

武内P「前川さん。謝罪するためとは言え、私が嫌がる事をさせるのは違います」

みく「!」

武内P「わかって、いただけましたか?」

みく「ごめんなさい……みく、またPチャンに迷惑かけちゃったにゃ」

武内P「いいえ、私は貴女達の事を迷惑だと思ったことは、一度もありません」

みく「Pチャン……!」



74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:42:51.13 ID:I8vnK0VCo

武内P「ですが、そうですね……」

みく「?」

武内P「今回は、前川さんから先に謝るのが、お仕置きというのはどうでしょうか?」

みく「そ、それは……」

李衣菜「……」

みく「~~~っ! 邪魔は言い過ぎだったにゃ! ごめんなさい!」

李衣菜「も、もう良いよ。私も……突き飛ばしてごめん」

武内P「そうですね……多田さんも、ジャンプで躱させた方が良かったですね」

李衣菜「!?」



75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:49:28.85 ID:I8vnK0VCo

みく「……でも、これでスッキリしたにゃ!」

李衣菜「待って待って、ハッキリさせておかないと」

みく「李衣菜ちゃん、さっきから何かおかしいよ?」

李衣菜「みくちゃん、殺気を感じないの?」

武内P「私の拳が血に飢えているだけです、問題ありません」

みく「ほら、Pチャンもこう言ってるにゃ!」

李衣菜「そうかな……えっ、本当にそうなのかな!?」



76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 00:54:24.78 ID:I8vnK0VCo

みく「Pチャン、これからもよろしくお願いします!」

李衣菜「よ、よろしくお願いします!」

武内P「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」

みく「さっ、李衣菜ちゃん! 早速レッスンに行くよ!」

李衣菜「ま、待ってよみくちゃん!」

ガチャッ…バタンッ

武内P「……」

武内P「植木鉢が粉々になってしまいましたか……」


武内P「……千川さんに、お仕置きされてしまいますね」



おわり



82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 17:47:14.39 ID:02R+O7/XO

まだリク受け付けてたら大人のフェロモン出す練習するニュージェネの面々が見たいです
そして何故か出ない楓さんも見たいです




84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 19:45:14.29 ID:I8vnK0VCo

>>82
やってみます

俺の中では、リクでなくお題として考えて楽しんでるので大丈夫ですよー
「見たい」が「書きたい」になって、書き手が増えたとしたら最高に嬉しいです


武内P「大人のフェロモンの練習、ですか?」



85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 19:47:34.86 ID:I8vnK0VCo

未央「うん、練習相手に困っててさー」

卯月「お願いします、プロデューサーさん!」

凛「それ位良いでしょ?」

武内P「あの……大人のフェロモンとは、練習するものなのでしょうか?」

未央「えっ? そうだよ?」

卯月「はい、ちゃんと練習しないと出ませんから」

凛「何言ってるの。ちゃんとしてよね」

武内P「……」



86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 19:50:42.83 ID:I8vnK0VCo

武内P「すみません……よく、わかりません」

未央「えっ? 今の説明でわからない?」

卯月「ええと……フェロモンは知ってますよね?」

武内P「それは……はい」

凛「やっぱり、プロデューサーもおじさんって事かな」

卯月「ちょ、ちょっと凛ちゃん!」

武内P「その、それは常識なのでしょうか?」

未央・卯月・凛「勿論」

武内P「……」



87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 19:53:09.14 ID:I8vnK0VCo

未央「私達もさ、花の女子高生なわけじゃん?」

武内P「はい……そうですね」

卯月「女子は、高校に上がると授業で大人のフェロモンの出し方を勉強するんです」

武内P「!? 待ってください! それは日本の話ですか!?」

凛「当たり前でしょ。日本じゃないなら、私達はどこの女子高生なの」

武内P「……」



88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 19:55:31.32 ID:I8vnK0VCo

武内P「驚きました……まさか、今の学校教育がそうなっているとは」

未央「へっ? 昔からやってるみたいだよ?」

武内P「!?」

卯月「そのう……あはは」

武内P「!?」

凛「もしかして……本当に知らなかった?」

武内P「……恥ずかしながら」



89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 19:58:10.31 ID:I8vnK0VCo

未央「とにかく! 私達に必要なのは、大人のフェロモン!」

卯月「だから、練習相手をお願いしたいんです!」

凛「プロデューサーなら、まあ、安心だしね」

武内P「その、具体的に何を?」

未央「私達が、順番に大人のフェロモンを出して、」

卯月「プロデューサーさんを……その、誘惑しちゃいます///」

凛「他の二人も見張ってるから、万が一の事も無いだろうし」

武内P「……」



90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:02:02.08 ID:I8vnK0VCo

武内P「私で……よろしいのでしょうか?」

未央「プロデューサーだから頼んでるの!」

卯月「他の男の人相手だと……ちょっと怖いですから」

凛「逃げないでよね」

武内P「……わかりました。私で良ければ、練習相手を務めさせて頂きます」

未央「やったね! ありがとっ、プロデューサー!」

卯月「うぅ……初めて男の人に使うので、緊張します」

凛「プロデューサー、変な気は起こさないでよね」

武内P「はい、勿論」



91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:05:09.29 ID:I8vnK0VCo

卯月「それじゃあ、まずは私から行きますね」

未央「よっ! ニュージェネのお姉さん枠!」

凛「卯月が自分で言ってるだけだと思う」

卯月「もー、凛ちゃん!」

凛「ごめんごめん」

卯月「ゴホン! それじゃあ……」


卯月「島村卯月、頑張ります♪」


卯月「フェロフェロモンモン、悶々ムラムラ……」


武内P「馬鹿にしてるんですか?」

武内P(あの……その呪文は一体?)



92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:09:29.19 ID:I8vnK0VCo

未央「しっ、静かに!」

武内P「本田さん?」

凛「見て、始まった」


卯月「フェロフェロモンモン、悶々ムラムラ……」ムワッ…


武内P「!? 島村さんから、何と言うか……色気を感じます……!?」

未央「さっすがしまむー!」

凛「やっぱり卯月は凄いね」


卯月「フェロフェロモンモン、悶々ムラムラ……」ムワッ…


武内P「しかし、あの……やっぱり馬鹿にしていませんか?」



93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:12:32.67 ID:I8vnK0VCo

卯月「フェロフェロモンモン……っく!」

ガクッ

未央「しまむー! 大丈夫!?」

凛「卯月! はい、お水!」

卯月「ありがとうございます……ぷはっ!」

武内P「あの……何故、そこまで疲労しているのでしょうか」

未央「大人のフェロモンは、本来大人が出すものだからね」

凛「十代の私達が出そうとすると、極端に疲れるんだよ」

武内P「あ、はい……そうですか」



94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:16:19.95 ID:I8vnK0VCo

卯月「はぁ……はぁ……どうでしたか、プロデューサーさん?」

武内P「その……悔しいですが、色っぽい、と感じました」

卯月「本当ですか!? やった、成功です!」

未央「おめでとう、しまむー!」

凛「これは、こっちも負けてられないね」

武内P「あの、まだ続けるのでしょうか?」

未央・凛「当然!」

武内P「……」



95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:18:41.10 ID:I8vnK0VCo

未央「それじゃ、次はリーダーの私が!」

卯月「未央ちゃん、頑張ってください!」

凛「未央、セクシー担当の力、見せてよね」

未央「まっかせなさい!」


未央「本田未央、いっきまーす!」


未央「フェロフェロモンモン、悶々ムラムラ……」


武内P「あの……本当に学校で教えているんですか?」



96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:22:40.52 ID:I8vnK0VCo

未央「フェロフェロモンモン、悶々ムラムラ……」ムッ…

武内P「……はい、普段よりも少し色っぽく見えます」

未央「フェロフェロモンモン、悶々ムラムラ……」ムッ…

卯月「未央ちゃん、頑張って!」

凛「ふーん。まあ、悪くないかな」

未央「フェロフェロ……っぶはー! もう駄目だー!」

卯月「ナイスファイトです、未央ちゃん!」

凛「ちょっと持続に問題あり、って感じかな」

武内P「……」



97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:25:26.98 ID:I8vnK0VCo

未央「どうだった!?」

武内P「そうですね……一割増し、と言った所でしょうか」

未央「あー、やっぱりまだそんなもんかー!」

卯月「でも、まだ15歳なのに凄いです!」

未央「さんきゅー、しまむー!」

凛「それじゃあ、次は私の番だね」

武内P「……はい」



98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:28:28.60 ID:I8vnK0VCo

凛「――行くよ、蒼い風が、駆け抜けるように」


武内P「……イメージ的には、ピンク色の気がしますが」

未央・卯月「しっ!」

武内P「……」


凛「フェロフェロモンモン、悶々ムラムラ……」


武内P「……その呪文は、やはり共通なのですね」


凛「フェロフェロモンモン、悶々ムラムラ……」プピッ…プ…プスッ


武内P「……ん?」



99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:33:15.92 ID:I8vnK0VCo

凛「フェロフェロモンモン、悶々ムラムラ……」プッ…プッ…プスッ


武内P「色っぽ……いや、そうでもな……ああ、いや」


凛「フェロフェロモンモン、悶々ムラムラ……!」プシュ…プス…プッ


武内P「色……っぽくもないような……そうでもないような」


凛「フェロフェロ――……」プスンッ!

……ドサッ!


武内P「!? し、渋谷さん!?」

未央「しぶりん!?」

卯月「凛ちゃん!? しっかりしてください、凛ちゃーん!」



100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:38:04.01 ID:I8vnK0VCo

凛「……ねぇ、どうだった……? 私の、大人のフェロモンは……?」

未央「しぶりん! ほら、ゆっくりお水飲んで!」

卯月「頑張ってました! 凛ちゃん、すっごく頑張ってました!」

凛「ねえ、ちゃんと見ててくれた……?」

武内P「……はい、この目で、しっかりと」

凛「私、色っぽかったかな……?」

武内P「その……色っぽいようで色っぽくない、ちょっと色っぽい渋谷さんでした」

凛「……ふーん……まあ、悪くない……かな」

…ガクッ

未央「しぶりいいいいん!」

卯月「凛ちゃああああん!」

武内P「……」



101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:44:58.50 ID:I8vnK0VCo

  ・  ・  ・

武内P「皆さんの、焦る気持ちは理解出来ました」

未央・卯月・凛「……」

武内P「しかし、倒れてしまうような行為を見過ごすわけにはいきません」

未央・卯月・凛「……はい」

武内P「これからは、適切な指導員の元で……居るかはわかりませんが……」

未央・卯月・凛「……居ます」

武内P「居るんですか……そうですか……」

武内P「……適切な指導員の元で、安全に考慮して練習してください」


ガチャッ


楓「……あら? お取り込み中ですか?」


武内P「なんでこのタイミングで来るんですか!?」

武内P(高垣さん? 何故、ここへ?)



102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:49:59.32 ID:I8vnK0VCo

  ・  ・  ・

楓「……お話はわかりました」

武内P「あの、何故ここへ?」

楓「ここは……大人のフェロモンが薄すぎるわね」

未央・卯月・凛「楓さん?」

武内P「申し訳ありません、意味がわかりません」

楓「だったら……私がフェロモンを出さなくちゃね」

未央・卯月・凛「!」

武内P「!?」

未央「楓さんの――」

卯月「大人のフェロモンが――」

凛「――この目で、見られる!」

武内P「誰も頼んでいませんから!」



103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 20:55:41.39 ID:I8vnK0VCo

楓「……」


未央「……凄い、無詠唱だよ!」

武内P「ここに来て新しい要素を出さないでください!」


楓「……」ムワーン!


卯月「なんだか……楓さんを見てると顔が熱くなります///」

武内P「? いや、色っぽいとは何か、違うような……?」


楓「……」ムワーン!


凛「頭がクラクラして……なんだか目が回る……///」

武内P「それに、この匂い……!?」


楓「……」ムワーン!


武内P「高垣さん、アルコールが! フェロモンじゃなく、アルコールが出ています!」



104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 21:00:58.32 ID:I8vnK0VCo

  ・  ・  ・

武内P「……三人には、医務室で休んでもらっています」

楓「……そう、ですか」

武内P「……」

楓「私……フェロモンを出すの、得意だと思ってたんです」

武内P「……」

楓「だから、後輩の子達に見せてあげよう、って思って……」

武内P「……」

楓「でも、あの子達は……お酒は、避けなきゃいけないですもんね」

武内P「あの、反省していますか?」



105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 21:09:17.93 ID:I8vnK0VCo

楓「……まさか、大人のフェロモンが出せないだなんて」

武内P「その……高垣さんは、十分魅力的です」

楓「そう……でしょうか?」

武内P「はい。私は、そう思います」

楓「具体的には?」

武内P「!?……その……何と言いますか……」

楓「……」


武内P「……すみません、先程のアルコールが、今回ってきたようです」


楓「!?」

バシバシ!



おわり



108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 23:31:19.65 ID:I8vnK0VCo


 目が覚めると、彼の寝顔が目に入った。
 いつもの無表情も、寝ている時ばかりは安らかになるらしい。
 規則正しい寝息を立てる彼の顔を見ながら、私はゆっくりと体を起こした。


「……おはようございます」


 返事はない。
 しかし、それで良い。
 今の挨拶は、返して欲しくてしたものじゃないから。
 それに、まだ彼の寝顔を見ていたいから。


「……」


 音を立てないよう、ゆっくりと上半身を起こす。
 衣擦れの音すらも、彼の耳に届きませんようにと願いながら。
 その願いが聞き届けられたのか、彼は眠ったまま。


「んー……!」


 ゆっくりと、ほぐすように伸びをする。
 これをするだけで、体が目覚めてくれるような気がする。
 差し込んでくる日の光から察するに、時刻はもうすぐ昼前と言った所か。
 昨日は、少し飲みすぎた。



109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 23:39:32.91 ID:I8vnK0VCo


 楽しい、とても楽しいお酒だったのは覚えている。
 昔話に花を咲かせ、今の自分達の努力を褒め合い、未来への想像を膨らませる。
 会話が途切れても、そんな時はお酒を口に含んでしまえば良い。
 そうすれば、自然と笑顔になるから。


「……お腹……は、空いてない」


 昨日は、飲みすぎたし、食べすぎた。
 食には関心があると言うだけあって、彼も大いに飲み、食べていた。
 そして、はにかむような笑顔を浮かべていた。


「あー……メイクがそのまま」


 これではお肌が荒れてしまう。
 アイドルだというのに、飲みすぎてそのまま寝てしまうのはいただけない。
 頬に手をやると、案の定少しむくんでいた。


「こんな顔、見せられないわよね」


 私は、アイドルだ。
 だから、輝いていなければならない。
 それに、こんな顔を見られたく無いという、女の意地というものも、ある。



110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/15(金) 23:50:03.32 ID:I8vnK0VCo


 諸々のケアを済ませて戻っても、寝息の演奏は未だに続いていた。
 それがとてもおかしくて、思わず大声で笑ってしまいそうになるけど我慢。
 だって、一方的に無防備な姿を見るなんてそう無いもの。
 写真でも撮って、後で見せてあげようかしら?


「……ふふっ」


 いけない、想像しただけで楽しくて笑っちゃった。
 今は寝かせておいてあげよう。
 だって、起きたらきっと大慌てしちゃうだろうし。


「……」


 足元に気をつけて、元の場所へ戻る。
 音を立てないように、軽やかに、笑いそうな気持ちとステップを我慢して。


「とう、着地で……到着」


 我慢出来なかった。
 トン、と音がしたけれど、今日の私はとっても運が良いみたい。
 寝息は、まだ続いている。



111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 00:01:17.89 ID:oW8lMPIso


 私は、お酒がとても好きだ。
 愛していると言っても過言ではない。
 お酒もその愛に応えてくれているらしく、私はお酒がとても強いらしい。
 そのおかげで、今のこの状況があるなら感謝しないと。


「……」


 じい、と彼の寝顔を見つめる。
 どうして、と問われれば、珍しいから、としか言いようがない。
 それに、こんなに可愛らしい寝顔をするなんて思ってもみなかったんだもの。
 だから、思わず見ちゃうのは当然でしょ?


「……」


 また、この寝顔が見られれば良いなと思うけれど、それは多分無理。
 だって、彼は今の状況を許せる人間じゃないもの。
 起きたらきっと、顔を真っ青にしてアタフタしちゃう。


「……」


 その時、なんて声をかければ良いのかしら。
 気にしないでください?
 貴方のせいじゃありません?
 お酒のせい……には、お酒が好きな身としては、したくない。



112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 00:15:52.59 ID:oW8lMPIso


 だったら、何が悪かったのだろう。
 考えてみるけれど、思い当たるものは無い。
 お酒が美味しいのも、お料理が美味しいもの、お話を楽しむのも良い事だ。
 悪いことをしていないんだから、大丈夫よね。
 うん、彼が気にする事なんて無いわ。


「……」


 でも、きっと彼はとっても後悔する。
 二度とこんな事の無い様にと、一緒にお酒を飲まなくなるかも知れない。
 それは、とても寂しい事だと私は思う。


「~♪」


 静かに、子守唄の様に鼻歌を歌う。
 寝息と鼻歌の合唱だ。
 これが続いている間は、楽しいという思いだけをしていられる。
 貴方の顔が、歪むのを見ずに済む。


「~♪」


 けれど、歌はいつか必ず終わるものだと私は知っている。
 だからこそ、私達は精一杯歌うのだ。
 ……なんて、ちょっと格好つけすぎかしら?



113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 00:24:44.48 ID:oW8lMPIso

「ん……」
「~♪」


 彼が身じろぎをしたが、私は歌うのをやめない。
 だって、今が丁度サビの部分なのよ。
 一番盛り上がる所でやめるなんて、勿体無い。


「……」
「~♪」


 寝ぼけ眼の彼と目が合う。
 きっと、今はまだ状況が飲み込めていないのだろう。


「……」
「~♪」


 何か言われる前に、歌いきった。
 それと同時に彼は状況を理解したのか、目がパッチリと開いた。
 ああ、そうだ、何て言おうか結局考えてなかったわ!
 おはおうございます、はいつも言ってるから……ええと、ええと!


「こ、コーケコッコー!」


 部屋に響き渡る位、大声で叫んだ!


「うわっ!? 何、何!? えっ、何なの!?」
「……うるさいわ」


 いけない、皆起こしちゃった。



114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 00:40:33.97 ID:oW8lMPIso

  ・  ・  ・

「……もう、二度とお酒は飲みません」


 苦虫を噛み潰したような表情で言う彼に、皆は苦笑いで返した。
 昨日は、皆本当に酔っ払っていた。
 皆大いに盛り上がり、店がなくなったので事務所で、ええと、四次会? になったのよね。


「まあ、そんな寂しい事を言わないでください!」
「……」


 プロジェクトルームに散らばった、空いた酒瓶やおつまみの袋。
 それらを証拠隠滅……だと言い方が悪いから、片付けながらの抗議。
 あっ、この携帯は誰のかしら?


「高垣さんは、お酒に強いはずです」
「あら、よくご存知で」
「……止められたと、私は思うのですが」
「そうですね……言われてみれば、止められたと思います」


 だったら何故、という言葉を彼は飲み込んで片付けに戻った。


 彼は、私がお酒が強いと知っている。
 けれど私は、彼が笑顔に弱いと知っているのだ。



おわり



120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 19:32:30.50 ID:oW8lMPIso

>>115>>116>>119
書きます


武内P「諸星さんを高い高い、ですか?」



121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 19:35:57.04 ID:oW8lMPIso

みりあ「ねぇねぇ、お願いプロデューサー!」

莉嘉「良いでしょP君! カリスマJCのぉ、お・ね・が・い☆」

きらり「ふ、二人とも~! Pちゃん、困っちゃうにぃ!」

みりあ「大丈夫だよ! きらりちゃん、やってもらおう?」

莉嘉「遠慮するコトないって! P君、力強そうだもん!」

きらり「で、でも~……」

武内P「……あの、どうしてそういう話になったのでしょうか?」



122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 19:39:05.31 ID:oW8lMPIso

みりあ「あのね、みりあ達はたまに高い高いしてもらうでしょ?」

莉嘉「えへへ! して貰うって言っても、強引にだけどさ☆」

武内P「それは……はい、そうですね」

みりあ「三人でね、この前その事について話したんだ~」

莉嘉「そうしたら、きらりちゃんが二人は小さくて羨ましい、って言ってたの」

きらり「も、もうこの話はやめやめ~! Pちゃん、きらりは大丈夫だゆ!?」

武内P「……」



123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 19:42:18.43 ID:oW8lMPIso

みりあ「小さくなるのは無理だけど……」

莉嘉「高い高いなら、Pくんだったら出来ると思ったの!」

武内P「……成る程、そういう事でしたか」

きらり「……にょわー。ごめんねPちゃん、きらりが変な事言ったから……」

武内P「諸星さん」

きらり「……ごめんねぇ」

武内P「高い高いを……させて、頂けないでしょうか?」

きらり「!?」





124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 19:44:55.96 ID:oW8lMPIso

みりあ「ほんと!?」

莉嘉「さっすがPくん!」

きらり「む、無理しないで良いよ~! きらりは、いつでもハピハピだゆ!」

武内P「申し訳ありません。諸星さんに、そんな思いをさせていたとは」

きらり「Pちゃん……」

武内P「お願いします。私に、諸星さんを高い高いさせてください」

きらり「……はい、お願いします///」

みりあ・莉嘉「やったー!」



125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 19:48:23.71 ID:oW8lMPIso

きらり「でもでも、きらりは皆より重たいにぃ」

武内P「いえ、何も問題はありません」

スルッ

みりあ「? ねぇねぇ、上着を脱いでどうするの?」

武内P「この後も仕事がありますので、服が破れては困りますから」

シュルッ

莉嘉「ちょ、ちょっとPくん! ネクタイを外してどうするの!?」

武内P「上半身の衣類は、全て脱ぎます」

みりあ・莉嘉・きらり「!?」



126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 19:51:07.27 ID:oW8lMPIso

みりあ「えーっ!? 上、裸になっちゃうの!?」

武内P「申し訳ありません、見苦しいものをお見せしてしまいます」

ファサッ

莉嘉「わっ、わっ! あとシャツ一枚だよ!」

武内P「今日は……少し、肌寒いですね」

ヌギヌギ……

きらり「う、うっきゃ~っ……!?」

武内P「――お待たせしました」

ムキムキッ!



127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 19:55:25.62 ID:oW8lMPIso

みりあ「すっごーい! 筋肉、むっきむきだー!」

武内P「プロデューサーは、全員鍛えています」

莉嘉「へ、へー? そうなんだ?」チラチラッ

武内P「そうでなければ、皆さんを笑顔に出来ません」

きらり「す、凄いにぃ……///」

武内P「そして――」


武内P「――セルフ・プロデュース!」

ビキビキ…! ムキイッ!


武内P「……これが、80%の力になります」

みりあ・莉嘉・きらり「……!?」



128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 19:58:47.93 ID:oW8lMPIso

武内P「諸星さん」

きらり「ひゃ、ひゃい!?///」

武内P「諸星さんは、私からすればとても軽い、可愛らしいシンデレラの一人です」

きらり「う、うっきゃーっ!/// は、恥ずかすぃー!///」

武内P「さあ、高い高いを――」


ガチャッ


みりあ・莉嘉「あっ!?」


専務「……キミは、何をしている?」


武内P「っ!? 専務……?」



129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 20:01:37.21 ID:oW8lMPIso

武内P「これは……事情がありまして」

専務「言い訳は聞きたくはない」

武内P「……」

みりあ「あっ、あのね! プロデューサーは悪くないの!」

莉嘉「アタシ達が頼んだから、Pくんは!」

専務「……ふむ」

きらり「きらりが悪いんです! 怒るなら、きらりを怒ってください!」

武内P「皆さん……」

専務「……」



130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 20:04:34.22 ID:oW8lMPIso

専務「アイドルのため、か」

武内P「……」

専務「しかし、見過ごすわけにはいかない問題もある」

みりあ・莉嘉・きらり「そんな!?」

専務「勘違いをしているようですね。私も、鬼では無い」

みりあ・莉嘉・きらり「えっ?」


専務「――ネクタイはしたまえ。身だしなみには気をつけなさい」

シュルッ

武内P「せ、専務……」


みりあ・莉嘉・きらり「……!」



131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 20:07:19.53 ID:oW8lMPIso

専務「クライアントが最初に会うのはキミだ」

武内P「……はい、ありがとうございます」

専務「それに、肌寒いとは言え……この乳首はいただけないな」

くりくりっ

武内P「あうんっ!?」ビクンッ!

専務「城ヶ崎莉嘉くん、キミはシール集めが趣味だと聞いている」

莉嘉「は、はい!」

専務「余っているものがあれば、それで彼の乳首を隠してあげなさい」

莉嘉「! はいっ! チョーカワイクデコっちゃいます!」

みりあ「はーい! みりあもやるー!」

専務「よろしい」



132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 20:11:59.60 ID:oW8lMPIso

莉嘉「左の乳首には、ハートのを貼ってあげるね☆」

ペタッ!

武内P「んんっ!……城ヶ崎さん、ありがとうございます!」

みりあ「右の乳首にはぁ――」

ぎゅっ!

武内P「うーふっ!?」

みりあ「お星様! えへへ、すっごくかっこいいよ!」

ペタッ!

武内P「何故シールを貼る前に乳首をつねって……いえ、赤城さん、ありがとうございます」



133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 20:14:48.23 ID:oW8lMPIso

武内P「……専務、いかがでしょうか」

専務「ふむ、悪くないな」

武内P「ありがとうございます」

専務「キミは優秀だ。アイドルのため、これからも頑張りなさい」

武内P「はい、必ず」

専務「では、私はこれで失礼する。励み給え」

ガチャッ…バタンッ

みりあ「専務……」

莉嘉「いい人だったね!」

みりあ・莉嘉「ねー!」



134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 20:18:28.93 ID:oW8lMPIso

武内P「……お待たせしました、諸星さん」

きらり「Pちゃん……きらりのために、そこまで……!」

武内P「私は、貴女のプロデューサーですから」

きらり「うぇへへ、きらり、と~ってもハピハピだゆ☆」

莉嘉「満足するのははやいよ、きらりちゃん!」

みりあ「そうだよ! 高い高いしてもらわないと!」

きらり「そうだった~! あんまりにもハピハピで、忘れちゃってたにぃ☆」

武内P「それでは……外へ向かいましょうか」

みりあ・莉嘉・きらり「……外?」



135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 20:22:24.16 ID:oW8lMPIso

武内P「はい。ここでは、頭をぶつけてしまいますから」

みりあ「えっ? でも、高い高いするだけだよね?」

武内P「ええ、しかし、普通とは違い私が掴むのは諸星さんの足首ですので」

莉嘉「足首!? えっ、なんで足首を持つ必要が!?」

武内P「脇に手をやると胸に触る恐れがあり、腰もよろしいとは言えませんから」

きらり「えちぃのはメッだけど……でもぉ……」

武内P「そのための、80%筋肉、ネクタイ装備の乳首隠しです」

みりあ・莉嘉・きらり「なるほど!」



137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 20:39:52.61 ID:oW8lMPIso

  ・  ・  ・
346プロ エントランスホール

武内P「ここなら、屋外に出る必要も無さそうですね」

みりあ「うん! お外だと、やっぱり寒いもんね!」

武内P「そうですね、乳首がシールを突き破ってしまう所でした」

莉嘉「きらりちゃん、心の準備は良い?」

きらり「カンペキパーペキ☆ バッチシだゆ☆」

武内P「……それでは、諸星さん」

きらり「……Pちゃん」

武内P「高い高い――させて頂きます」



138: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 20:43:18.84 ID:oW8lMPIso

武内P「パワー!」

ガシッ!

きらり「! 凄い力だにぃ! これなら――!」


武内P「オブ!」

ググググッ……!

きらり「視界が――どんどん高く――」


武内P「スマイル!」

グイーッ!

きらり「……とっても、高い高いにぃ……!」


みりあ「すっごーい! すごいすごい!」

莉嘉「ヤバーイ! あれ、二人合わせて何メートルになるの!?」



139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 20:48:15.43 ID:oW8lMPIso

武内P「いかがですか諸星さん、高い高いの感想は」

きらり「えーっ!? ごめんにぃ、よく聞こえないよ~!」

武内P「……遠いから、聞こえにくいのですね」


武内P「諸星さーん! 高い高いは、いかがですかー!」

きらり「……と~っても、ハピハピだにぃ~☆」


武内P「良い、笑顔……あ……///」

きらり「何か言ったPちゃーん!?」

武内P「い、今は上を向けませーん!///」

きらり「う、うっきゃ~っ!?///Pちゃん、えちぃのはメッ! だゆ!///」



140: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/16(土) 20:54:48.86 ID:oW8lMPIso

   ・  ・  ・

ちひろ「……それで、結局どうなったんですか?」

武内P「社長に見つかり、常務と二人でお叱りを受けました」

ちひろ「常務? 専務ではなく、ですか?」

武内P「はい、常務です」

ちひろ「……あっ」

武内P「私は口頭注意で済んだのが、幸いです」

ちひろ「……」

武内P「常務は半ベソをかいていましたが」

ちひろ「それはまた、高い高いの結果としては――」


ちひろ「……随分と、高い代償ですね」



おわり



150: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 14:43:11.75 ID:zAmIkrrhO

皆さんの10年後の他の面子バージョンが見たいです



151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 20:56:08.47 ID:LOedC/RGo

>>150
書きます



152: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 21:07:45.02 ID:LOedC/RGo

 私は、実はお酒が好きだ。
 愛しているとまでは言わないが、かなり。
 お酒もそれに応えてくれているらしく、私はお酒が人よりは強い。
 しかし、そのおかげで、今のこの状況があるならば下戸でいたかった。


「それで、キミはどう思うね?」


 何が悪かったのだろう。
 言わずもがな、目の前の部長が原因だ。
 お酒が美味しく、お料理が美味しく、話も弾んでいた。
 そう、悪くは無かったのだ。


「ほらほら、早く吐かないと逮捕しちゃうわよ!」
「困るわ。このタイミングで、吐くとか言わないでよ」
「ナナも気になりますねー」
「うふふっ! 観念しないと、駄目だかんねん♪」


 意外にも楽しいお酒だった。
 昔話に花を咲かせ、今の自分達の努力を褒め合う。
 そして、会話が途切れて私がお酒を口に含んだ時、部長が言い出したのだ。


「……皆さんの10年後、ですか」


 私は、笑顔が好きだ。
 しかし今は、向けられた笑顔が、突きつけられた銃口に見える。



153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 21:18:09.14 ID:LOedC/RGo

 事の発端は、部長が同僚と飲みに行くから付き合え、と言ったからだ。
 思えば、誰が来るのかを確認せず了承した私が迂闊だった。
 その迂闊さが巡り巡ってこの状況を作り出しているとしたら、
私は「お供します」と言った時の自分を殴り飛ばしてやりたい。


「10年後かー。うー、考えたくないわねぇ!」
「わかるわ。でも、他の人の意見を聞くのは大事よね」
「な、ナナは10年後でも17歳ですよ! きゃはっ!」
「まあ、それなら私もピッチピチの25歳でーす」


 冗談交じりで盛り上がる彼女達は、とても楽しげだ。
 そして、部長も私がなんと答えるのかを眺めている。


「10年後……うーん、どうなっているんだろうねぇ!」
「……」


 一方で、私は酔いが一気に覚め、背中で大量の汗を流していた。
 自然と右手が首筋にいきそうになるが、それは耐える。


 迂闊な答えは死を招き、動揺を悟られるのもまた同様。


 ……一緒に飲んでいると、駄洒落が移るというのは本当ですね。



154: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 21:27:01.56 ID:LOedC/RGo


「――それじゃあ、あたしはどうなってると思う?」


 年齢順で聞いて――と、この考え方はまずい!
 今は年齢の話をしているのではく、10年後の話をしているのだ。
 藪をつついて蛇を出す必要はない。


「そうですね……」


 最適解は、何だ。
 いや、最適でないにせよ、明日へ命を繋ぐ選択肢は、何だ。


「10年後でも、とても魅力的で……アイドルを続けて――」


 死。


「――いる、かは、わかりませんが……!」


 何だ……何だと言うのだ、今の悪寒は!?


「……へぇ、あたしは引退してるかもしれないんだ?」


 穏やかに見える笑顔が、今は只々恐ろしい。
 この笑顔のまま、猛スピードで走るトラックの前へ放り投げられても不思議ではない。



155: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 21:37:00.07 ID:LOedC/RGo

「そう、ですね……はい」
「ふーん?」


 アイドルを続けている、という答えでは不正解だったようだ。
 何とか、ギリギリで命を繋いだ。


「それで?」


 しかし、危機は未だ目の前にある。
 生と死のデッド・ヒートは未だ続いている。


「10年後ともなれば、今よりも落ち着きが出て……」
「……それで?」


 命がけのチキン・ラン。
 待つのは爆発炎上か、


「――子供の友達が羨む、素敵なお母さんになっていると思います」


 明日のための緊急停止か。


「……なるほどね」


 私は、この賭けに――


「す、素敵なお母さんかー! あたしって、そんな風になりそう?」


 ――勝利した。



156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 21:51:15.11 ID:LOedC/RGo

「面倒見が良く、締める所は締める。理想的な母親像だと、私は思います」
「そ、そう? いやー、なんか照れちゃうわねー!」


 まあまあ飲みなさいよ、と手元のタッチパネルを操作してビールを注文している。
 非常に機嫌が良さそうで、とても良い笑顔だ。
 私は、追加注文されたビールが来る前に、手元にある残りを一気に飲み干した。
 何故かいつもよりも苦味を感じ、飲み下すのにも苦労したが。


「――ねぇ、私はどうなってると思う?」


 タン、とジョッキをテーブルに置いたと同時に、新手。


 今の勝利は、所詮は四連戦の内の初戦。
 ……駄洒落ている場合ではないのだ。


「そうですね……」


 こういう時は、まずは相手を褒めるのが良いと聞いた事がある。
 まずは褒めて、少し気分を良くして貰おう。


「今は、とても綺麗――」


 死。


「――と、いうか……か、可愛らしいので……!」


 お酒によって軽くなるのは、気分や足取り、財布だけではない。
 命もそうなのだと、私は今日知った。



159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 22:04:25.36 ID:LOedC/RGo

「可愛らしいだなんて……いやだわ、もう!」
「いえ……私は、そう思います」


 お酒が入ってほんのりと赤く染まっていた頬が、僅かだが赤味を増した。
 軌道修正は上手く行ったようだが、胸をなでおろす暇はない。


「それで?」


 嗚呼、何故私の前には読み上げる原稿が無いのだろう。
 今の私は、海図も無しに航海に出る船旅人。


「10年後ですと、さすがに見た目に年齢を感じるようになるでしょうが……」
「……それで?」


 しかし、漕ぎ出さなければ始まらない。
 待つのは嵐か、


「――新たな可愛らしい一面が見つかり、より一層魅力的な女性になっていると思います」


 快晴の末の、財宝か。


「……なるほどね」


 彼女の天気は――


「そ、そんなに可愛らしいって言われたら困るわ! ち、ちなみにどんな所が可愛い?」


 ――晴れマーク。



160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 22:15:54.25 ID:LOedC/RGo

「ふとした瞬間に見せる無邪気な表情が、とても可愛らしいと、私は思います」
「わ、私そんな表情してる時がある? キミって、よく見てるのね……」


 まあまあ食べなさい、と手元のタッチパネルを操作しておつまみを注文している。
 非常に機嫌が良さそうで、とても良い笑顔だ。
 私は、いつの間にか来ていたビールを半分程飲み干した。
 心なしか、先程のものよりも美味しく感じられるのが不思議だ。


「――それで、ナナはどうなってると思います?」


 タンッ、とジョッキをテーブルに置いたと同時に、新手。


 前半戦は過ぎ、残すは後半戦。
 もうひと踏ん張り、あと少しだ。


「そうですね……」


 残すは後……一人。
 彼女? 彼女は、言うなれば、そう――


「むしろ……10年後、ウサミン星はどうなっていますか?」


 ボーナスステージだ。


「は、はいっ!? 10年後のウサミン星ですか!?」


 聞き返されるとは思ってもいなかったのか、とても焦っている様だ。
 今はとても有り難いが、容易すぎて彼女の10年後が逆に不安になる。



161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 22:26:54.23 ID:LOedC/RGo

「じゅ、10年後のウサミン星は関係ないと思います!」
「いえ……とても、大事な事です」


 彼女もかなり酔っているのか、思考が上手くまとまらないようだ。
 酒に溺れ、目が泳ぎ、思考の海に沈んでいくウサミン星人。


「じゅ、10年後のウサミン星は……」


 電波の受信が上手くいかないらしい。
 しかし、残念ながら私も酔っているので助ける事は出来ない。


「み、皆とっても笑顔で、楽しく暮らしてて……」
「……それで?」


 皆が笑顔……とても、素晴らしい場所だ。
 そんな、素晴らしい場所は、


「……――う、ウサミン星は、永久に不滅です!」


 何故か、巨人軍の住処のようになっているようだ。
 いや、マスコットキャラクターは、ウサギをモチーフにしたものだったか?


「……なるほど」


 後日――


「ウサミン星は、とても、素晴らしい所ですね」


 ――姫川さんに聞いてみよう。



164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 22:41:53.23 ID:LOedC/RGo

「10年後も不滅な素晴らしい場所が故郷、それはとても誇れる事だと、私は思います」
「そ、そうなんです! 私はウサミン星人である事を誇りに思いますよ! キャハッ!」


 なんだかおかしい気がする、とキュウリの浅漬けをポリポリと齧っている。
 首を傾げて不思議そうにしているが、話をぶり返す気はないようだ。
 私は、いつの間にか来ていた唐揚げを頬張ると、ジューシーな肉の油が口の中で弾けた。
 熱々の肉汁はほんのりと甘く、付けられた下味と絶妙に絡みあって至高のハーモニーを織りなす。
 それをサッと冷えたビールの苦味と喉越しで流すのは、最高の贅沢だ。


「――はーい♪ 最後は私でーす♪」


 しかし、贅沢ばかりもしてはいられない。


 戦いの前の贅沢は済んだ。
 この先私が口にするのは、勝利の美酒か、最後の晩餐か。


「そうですね……」


 最後の一人。
 ここを乗り切れば、笑顔で終われる。


「そう、ですね……」


 ……だというのに、何も浮かばない!


「10年後の私は、どうなってると思いますか?」


 催促するように言われているが、何が正解なのかわからない。
 わからないので、一先ずジョッキの残りを飲み干した。



165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 22:57:33.57 ID:LOedC/RGo

「まあ! もしかして、皆には言ったのに私だけ仲間外れですか?」
「いえ……貴女は、とても素晴らしいアイドルです。それも、目が離せない程の」


 手元のタッチパネルを操作して追加注文しようとするが、うまくいかない。
 ……なるほど、水滴がついて誤反応を起こしていたのか。


「それで?」


 と、問われても思い浮かばないのだから答えようがない。
 すみませんが、ナプキンで水滴を拭いているので待ってください。


「10年後……そうですね、10年後ですか……」
「……」


 よし、これで注文が出来る。
 我ながら、


「――貴女を見続けていたら、何年経っているか忘れてしまいそうですね」


 完璧だ。


「……なるほど」


 しかし、追加の注文は――


「詳しく聞きたいので、賢明なら、二軒目行きましょう♪」


 ――出来そうにない。



166: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 23:06:15.29 ID:LOedC/RGo

  ・  ・  ・

「それじゃあ、年寄りはここで失礼させて貰うよ」


 会計が済んだ後、店の前で突然部長はそう言った。
 面白いものを見せて貰ったと、先程の店は部長の奢りだ。


「部長、二軒目は私が出しますので」
「いやいや! あまり無理をさせないでくれ!」


 そう言うと、笑いながら部長はこちらに背を向け、駅に向けて歩き出した。


「……それでは、私もここで――」


 私もそれに倣おうとしたが、


「なんて言い分が通ると思ってるの!? 強制連行よ!」
「今帰るなんてあり得ないわ。まだまだ、夜はこれからよ」
「あれ!? ナナの10年後の話、してませんよね!?」
「お酒は避けられず、飲みに行くのみ♪」


 ……と、言う事らしい。



おわり



168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 23:11:41.80 ID:qEJlXrfJO

乙、武内Pは不憫が似合うと思います

可能ならCP vs 25歳児の正妻戦争が見たいです



169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 23:30:20.38 ID:LOedC/RGo

>>168
やってみます


武内P「キュンキュン、ですか」



170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 23:35:24.49 ID:LOedC/RGo

楓「はい。皆に、お話を聞かせて貰ってたんですよ」

武内P「しかし……キュンキュン、とは一体?」

未央「そりゃ勿論、プロデューサーとの思い出話だよ!」

武内P「!? しかし……私と、そういった事が……?」

卯月「本人がそう思って無くても、他の人が聞いたら……って事もありますから♪」

武内P「……」



171: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 23:37:58.82 ID:LOedC/RGo

未央「それじゃあ、まずは私からだね!」

武内P「……」

楓「うふふ、楽しみね」

未央「それは、私達ニュージェネの初ライブの後の出来事!」

アイドル達「あー」

楓「何かあったの?」

未央「やー……思ってたのと違ってて、終わった後辞めるって言って飛び出したんです」

楓「まあ!」

武内P「……」



172: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 23:40:33.11 ID:LOedC/RGo

未央「でも、プロデューサーがね! 直接迎えに来てくれたんです!」

楓「そうなんですか?」

武内P「……近隣住民の方に通報され、危うく捕まる所でしたが」

未央「だって雨の中佇んでるんだもん! しょうがないって!」

武内P「……」

楓「……うふふっ! ごめんなさい、笑っちゃいけないとわかってるんですけど」

武内P「……いえ、いつもの事ですので」



173: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 23:45:50.78 ID:LOedC/RGo

未央「ずぶ濡れになってまで、迎えに来てくれた!」

未央「そして、私に笑顔の大切さを教えてくれた!」

凛「芝居がかってきてるよ」

未央「嗚呼! 止まない雨は無い様に、私の心にも日が差し込んだわ!」

楓「うふふっ、私の心は晴れてるから、日傘仕込んだ方がいいかしら」

未央「……さ、さあ! キュンキュンする!?」

CPアイドル達「ナイスキュンキュンー!」

未央「ありがとー! 皆、どうもありがとー!」

武内P「……」



174: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 23:50:12.09 ID:LOedC/RGo

未央「……とまぁ、こんな感じで話してたの!」

武内P「あの時は……はい、必死でした」

未央「えーっと、あの時はごめんなさい! そして、ありがとうございました!」

武内P「……良い、笑顔です」

楓「ええ、とっても」

武内P「今では笑い話に出来るというのは、本田さんが成長したからだと思います」

未央「えへへ! 未央ちゃんは、日々成長してますから!」



175: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 23:54:21.12 ID:LOedC/RGo

楓「それじゃあ、もし、私が辞めるって言い出したらどうします?」

武内P「高垣さんが……ですか?」

楓「はい。私が、です」

武内P「そう、ですね……何もしないと思います」

楓「まあ!」

CPアイドル達「えー、冷たーい」

武内P「……」





176: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 23:59:33.63 ID:LOedC/RGo

武内P「……高垣さんならば、必ず帰ってきますから」

楓「私を信じて待つ、と?」

武内P「はい。いつまでも、待っていると思います」

楓「帰ってこられないのだとしたら?」

武内P「迎えが必要ですか?」

楓「うふふっ……いいえ、必要ありません」

武内P「はい……貴女ならば、そう仰ると思っていました」

未央「もうやめて! めっちゃ負けた気になるからやめて!」

CPアイドル達「ベリーナイスキュンキュンー!」

未央「追い打ちしないでよ皆!」



177: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:03:21.33 ID:O0KD8HKMo

未央「しまむー! 私の仇を取っておくれ!」

卯月「わ、私ですか!?」

CPアイドル達「あー」

卯月「ま、待ってくださいよー!?」

武内P「あの……仇、とは?」

楓「なんだかわからないけれど、受けて立ちます」

武内P「た、高垣さん!?」



178: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:08:34.53 ID:O0KD8HKMo

卯月「私のエピソード……えーと、えーっと」

武内P「……」

楓「楽しみね♪」

卯月「それじゃあ……恥ずかしいけど、私が戻ってきた時の事を///」

CPアイドル達「あー」

楓「何があったのかしら?」

卯月「その……LIVEに向かう前、プロデューサーさんと寄り道をしたんです」

楓「ふむふむ」

武内P「……」



179: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:12:02.09 ID:O0KD8HKMo

卯月「それで、思ってたけど言えなかった事を全部聞いてもらって……」

楓「そうなんですか?」

武内P「……もう少し早く島村さんの気持ちに気付けたら、と思いました」

卯月「いっ、いえ! だって、他にも迷惑かけてましたし!」

武内P「そんな事はありません。私は、貴女のプロデューサーですから」

卯月「プロデューサーさん……」

CPアイドル達「ナイスキュンキュンー!」

卯月「み、皆、からかわないでくださいー!///」



180: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:18:35.89 ID:O0KD8HKMo

卯月「えっと、それで、笑顔の話になって……」

卯月「プロデューサーさんが、指でクイッとほっぺをあげて……」

凛「ふーん。撫でたりとかじゃなかったんだね」

卯月「それで、私もほっぺを指であげて……も、もうやめましょう!?///」

楓「……うふふっ、とっても素敵なお話ね」

卯月「うぅ……///」

CPアイドル達「グレートキュンキュン―!」

卯月「……お家帰りたいです///」

武内P「……」



181: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:23:54.81 ID:O0KD8HKMo

楓「指でほっぺをクイッと上げてって、どんな感じでですか?」

武内P「それは……こう、ですね」クイッ

楓「こう?」クイッ

武内P「あの……何故、高垣さんもやる必要が?」クイッ

楓「あら、だって勝負なんでしょう?」クイッ

武内P「……一体、何のでしょうか」クイッ

楓「えーっと……にらめっこ?」クイッ

武内P「……あの、それだとどちらも負けになっています」クイッ

楓「あっ、それもそうですね。うふふっ、折角なので、どっちも勝ちにしましょう♪」クイッ

CPアイドル達「……」



182: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:29:21.15 ID:O0KD8HKMo

卯月「……」

未央「しまむー、ナイスファイト!」

卯月「あの……ちょっと今、そういうのは」

未央「……ごめん」

卯月「……いえ、こちらこそ」

未央・卯月「……」

楓「あら? なんだか急に静かになった気が……」

武内P「? 皆さん、どうかされましたか?」

CPアイドル達「……」



183: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:33:03.18 ID:O0KD8HKMo

美波「……こうなったら、リーダーの私が――」

セックス「――なんとかするしかない!」

アーニャ「ニェット! いけません、美波!」

セックス「でも、他に方法が!」

アーニャ「私、知ってます! キュンキュンと、ジュンジュンは違うもの、です!」

セックス「……そうね」

美波「ごめんなさい……また、一人で突っ走っちゃう所だったわ」



184: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:34:21.13 ID:O0KD8HKMo

セックスは禁止ワードじゃないのか
申し訳ない、調査不足でした



185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:41:10.37 ID:O0KD8HKMo

みく「みくのストライキ話も弱いし……」

李衣菜「私も……なつきちとの方が喋ってる」

蘭子「私と我が友は、魂の共鳴を果たした!」ムフー!

智絵里「うぅ……二人以上の話が思いつかない」

かな子「クッキー美味しい~♪」

きらり「きらりもぉ、クレープ食べてくれなかったにぃ」

莉嘉「アタシ達も、仲が良いけど……」

みりあ「キュンキュンとは違うよねー」

杏「期待出来るのは、色々あったニュージェネだよねー」

CP達「……」ジッ

凛「……」

凛「えっ?」



186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:44:39.50 ID:O0KD8HKMo

未央「――しぶりん! 最後の望みをしぶりんに託すよ!」

凛「待って」

卯月「凛ちゃん、頑張ってください!」

凛「待ってったら!」

CPアイドル達「レッツゴー、キュンキュン!」

凛「ちょっ、ちょっと!?」

楓「うふふっ、最後は貴女?」

武内P「あの……完全に悪役のようになっていますが、良いのですか?」

楓「一度やってみたかったんです♪」

武内P「……」



187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:49:02.23 ID:O0KD8HKMo

凛「えっと……その……」

一同「……」

凛「な、何度もスカウトに来てくれたり?」

一同「……」

凛「アイドルをやる楽しさを知るきっかけを作ってくれて……その」

一同「……」

凛「感謝してるし、それに、ずっと見ててくれるって……」

一同「……」

凛「何か言ってよ! この状況は何なの!?」



188: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:56:28.18 ID:O0KD8HKMo

凛「その……何ていうか……」

一同「……」

凛「えっと……何で誰も何も言わないの!?」

一同「……」

凛「だから……もう、何で……!?」

一同「……」

凛「……ありがとうございます……!///」

CPアイドル達「パーフェクトキュンキューン!」

凛「怒るよ!?」



189: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 00:59:52.82 ID:O0KD8HKMo

楓「……とても、良い輝きだったわ凛ちゃん」

パチパチ!

凛「楓さん、あの……拍手はやめてください」

未央「ブラーヴォ! ブラーヴォしぶりん!」

パチパチ!

凛「なんで未央まで拍手するの!? あと、発音がイラッとするから!」

卯月「うぅ……凛ちゃ~ん……ぐすっ!」

パチパチ!

凛「卯月まで拍手……って、なんで泣いてるの!?」

一同「……!」

パチパチパチパチ!

凛「やめて! 拍手しないで! やめてったら!」



190: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 01:09:51.78 ID:O0KD8HKMo

CPアイドル達「……!」

パチパチパチパチ!

凛「いい加減にして! もう、本気で怒ったから!」


楓「……今日は、とても良いお話が聞けたし、見られました」

武内P「そう……ですか」

楓「こういうの、なんて言うんだったかしら……?」

武内P「このようなやり取りに、名前があるのですか?」

楓「確か、何とか戦争だったような?」

武内P「それはまた……物騒ですね」


凛「私は一人でもやる!」

凛「制裁を皆に……制裁戦争だよ!」


おわり



198: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 15:03:33.00 ID:O0KD8HKMo

悲しい話を書きます



199: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 15:10:35.40 ID:O0KD8HKMo


「おはようございます」
「……おはようございます」


 薄く目を開けた彼が、私の挨拶に力なく応えた。
 低い声は、今ではもっと低くなり、かなりしゃがれてしまっている。
 私達、何度こうやって挨拶したんでしょうね。
 今ではもう……私もあまり思い出せないわ。


「高垣さん……何故、私の寝室に?」
「うふふっ、さあ? どうしてでしょう」


 それは、貴方が今ではそこから起き上がれないからですよ。
 だったら、私が来るしか無いでしょう?
 そうしないと、さっきみたいに挨拶する事も、こうやってお話も出来ませんから。


「いけません。私はプロデューサーで、貴女はアイドルです」
「……まあ!」


 貴方ったら、本当に懐かしい事を言うのね。
 貴方がプロデューサーで、私がアイドルだったのはもう遠い昔の事なのに。



200: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 15:21:14.20 ID:O0KD8HKMo


「貴方には、今の私がアイドルに見えるんですか?」


 貴方が変わったように、私も大分変わってしまったわ。
 細かった手足はより一層細くなり、昔のようにステップなんか踏めやしない。
 あっ、元々そんなにダンスは得意じゃなかったっけ。


「ええ、勿論です」


 だと言うのに、この人は私をアイドルだと言う。
 迷いも躊躇いもなく、ハッキリと。
 それが照れくさくって、頬にかかった髪を軽くかき上げて誤魔化す。


「高垣楓さん。貴女は、いつでも最高のアイドルです」


 彼の表情は変わらない。
 そして、言う事も昔から変わらない。


「ですから、ここに居ては――……!」


 いけません、という言葉は咳き込みによって中断された。
 彼の体が無理をした事によって悲鳴をあげているのか。
 はたまた、彼の体が無理をしてでもその言葉を中断させたのか。


「良いんですよ。私は、此処に居ても」


 彼の背中をさすりながら、染み込ませるように言った。



201: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 15:32:14.57 ID:O0KD8HKMo


「……そう、ですか」


 とっても頑固だった貴方も、随分と素直になりましたよね。
 昔は小言混じりで渋々、といった感じだったのに。
 その小言を聞いて私が機嫌を悪くするから、言わなくなったんでしたっけ?


「貴女がそう言うのなら、そうするしかありませんね」


 咳も収まり、ふぅと息を吐き出すと、彼は言った。
 それを見て一安心。
 だって、貴方が苦しそうにしてる姿なんか、見たくありませんから。


「貴女は、本当に仕方の無い人だ」


 その言葉を聞いて嬉しくなってしまう。
 でも……貴方は、私が機嫌を悪くするから小言を言わなくなったんじゃないのね。


「ええ。私は、貴方に似て頑固ですから」


 言っても無駄だから諦めていた、と。
 今までも、そして今も私の粘り勝ちですね。



202: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 15:44:56.84 ID:O0KD8HKMo


「私は……頑固でしょうか?」
「ええ、とっても」


 気付いてなかった、とは言わせませんよ。
 いつだって貴方は自分を曲げず、とても不器用に、真っすぐ生きてきたじゃありませんか。


 そんな貴方が、自分を曲げたのは一度きり。
 あの日、あの時、忘れられないあの瞬間だけです。


「そして、私もです。いえ、私の方が頑固です」


 だからこそ、今、こうやって二人で居られるんですよ。
 感謝してくださいね。
 私が、貴方を曲げられる程の頑固者だった事に。


「……」


 布団の中で彼の右手がある場所がモゾモゾと動いているのがわかる。
 きっと、首筋に手をやりたくて仕方ないのだろう。
 だけど、今の彼にそれをするだけの力は残っていない。


「……落ち着きますか?」
「……はい、とても」


 だから、私が代わりに彼の首筋に手をそっと添えてあげるのだ。
 手が冷たくてビックリしないよう、カイロで温めていた甲斐がありましたね。



203: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 15:58:09.51 ID:O0KD8HKMo


「あと、一つ間違っていますよ」
「? はい、何が……でしょうか?」


 貴方は、間違っちゃいけない所を間違えてます。
 これだけは、絶対に訂正しておかないと。


「実は、私――」


 彼の耳元に口を寄せ、内緒話のように囁いた。


「――もう、高垣じゃないんですよ」
「……それは」


 彼は、私の言葉の意味を理解しようと思考を巡らせている。
 そして、すぐに答えに至ったのか、穏やかな表情で言った。


「おめでとうございます。幸せに、なってください」


 ありがとうございます。
 私は、とても幸せでした。


「貴女の旦那さんは、とても幸運な、幸せ者ですね」


 貴方は、自分を幸運だと思いますか?
 貴方は、幸せだったと思いますか?



204: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 16:14:41.92 ID:O0KD8HKMo


「私の旦那さんは、幸運な幸せ者ですか」
「はい」


 貴方がそう言うのなら、間違いありませんね。
 大分薄くなってしまったのに、まだ立っている寝癖を撫で付けてあげる。


「私は……幸運な、幸せ者でした」


 彼のその言葉が耳に入った途端、目から涙が零れ落ちた。
 困ったわ、皺クチャのおばあちゃんなのに、もっと皺クチャになっちゃう。
 嗚呼、でも駄目、止められないわ!


「泣かないで、笑っていてください」


 彼が――皺クチャのおじいちゃんが言った。


「貴女はいつでも美しい、最高のアイドルですから」


 本当に、ずるい人。


「――はいっ♪」


 貴方にそう言われたら、出来る表情なんて一つしか無いじゃない。


「良い、笑顔です」


 彼もまた、良い笑顔だった。



205: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 16:32:42.10 ID:O0KD8HKMo

  ・  ・  ・

 数日後、彼は静かに息を引き取った。
 その顔は穏やかで、誰かが、満足そうな顔をしてる、と言っていた。


「今日は、主人のためにお集まりいただきありがとうございます」


 実際、彼はやり遂げたつもりで逝ったのだ。
 だから、私は泣かないし、笑っていようと思う。
 それが彼の最後のプロデュースで、人生の担当アイドルの私の務めだ。


「皆さんには、彼を笑顔で見送って欲しいと思います」


 彼は、自分のために誰かが涙するのは良しとしないだろう。
 彼が好きなのは、笑顔だ。


 ……もう! やり遂げた気になってたようですけど、仕事が残ってますよ!
 けれど、サービス残業は許しません。
 残った仕事は私がやっておきますから、先に行って待っていてください。


「うふふっ♪ 嫁の私からの、用命です♪」


 こんな時に不謹慎だとは怒られなかった。
 だって、彼ならばため息混じりに私を許してしまうと、皆は知っているから。



おわり



210: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 17:52:46.44 ID:O0KD8HKMo

書きます


武内P「話せません、彼女の名誉のために」



211: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 17:54:39.85 ID:O0KD8HKMo

ちひろ「……でも、三人共凄く落ち込んでるんですよ」

武内P「……」

ちひろ「私にも、何があったのか知る権利があると思うんです」

武内P「……」

ちひろ「お願いします、教えてください」

武内P「……」

ちひろ「あの三人に……何があったのか」

武内P「……」



212: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 17:57:21.33 ID:O0KD8HKMo

武内P「……そう、ですね」

ちひろ「! 話して、くださるんですか?」

武内P「しかし……名前は伏せさせて頂きます」

ちひろ「? 三人と、もう一人居たんですか?」

武内P「はい」

ちひろ「では……その子の名前は伏せるという事で」

武内P「ありがとうございます」

武内P「では……何があったのか、お話させて頂きます」



213: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:00:22.78 ID:O0KD8HKMo

  ・  ・  ・
車内

武内P「――皆さん、Jヶ崎さんの様子はどうですか!?」

未央「駄目! もうM嘉ねぇ顔が真っ青だよ!」

卯月「M嘉ちゃん、頑張ってください!」

凛「M嘉、しっかりして!」

M嘉「ごめん皆……もう、限界かも」

武内P・未央・卯月・凛「!?」

M嘉「ヤバイ、出る★」



214: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:02:00.92 ID:O0KD8HKMo

  ・  ・  ・

ちひろ「――ストップ」

武内P「? はい」

ちひろ「あの……名前」

武内P「名前が……どうかしましたか?」

ちひろ「それに……★が」

武内P「★が……どうかしましたか?」

ちひろ「……続けてください」

武内P「はい」



215: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:06:24.00 ID:O0KD8HKMo

  ・  ・  ・
車内

武内P「急な腹痛……早くトイレに……!」

M嘉「あっ、ヤバい、もうチョーヤバい」

未央「もう無理だよ! 全然余裕ないもん!」

卯月「どうしましょう!? 教えてください、プロデューサーさん!」

武内P「わ、私のカバンにスタドリが入っています!」

凛「!……あった! スタドリ50!」

武内P「それを使えば、少しは楽に――」

卯月「――はいっ! 栓をしました!」

武内P「何故!?」



216: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:09:25.15 ID:O0KD8HKMo

凛「何故って、使えって言うから!」

武内P「スタドリは飲み物です!」

卯月「頑張りました♪」

未央「ナイスしまむー!」

武内P「っ、大丈夫ですかJヶ崎さん!?」

M嘉「痛い……! 痛い……!」

武内P「そうですよね! その通りだと思います!」



217: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:12:55.98 ID:O0KD8HKMo

未央「痛いって……大丈夫、M嘉ねぇ!?」

M嘉「無理……! 無理……!」

凛「でも、これで一先ず危機は去ったね」

卯月「はい、良かったです」

M嘉「ぎいいい……!」

武内P「Jヶ崎さん、バックミラー越しに私を睨まないでください!」



219: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:16:27.56 ID:O0KD8HKMo

未央「いやー、一時はどうなるかと思ったよ!」

凛「プロデューサーのおかげだね」

卯月「はいっ♪ 20や30じゃなく、50だから安心ですね」

M嘉「ぐゆううう……!」

武内P「何故、私が悪い感じに!?」

未央「当日限定のスタドリ50、ナイスプロデューサー!」

M嘉「かあああ……!」

武内P「お願いします! もう煽らないでください!」



220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:19:00.86 ID:O0KD8HKMo

M嘉「は……吐きそう……!」

未央・卯月・凛「!?」

武内P「恐らく、異物感が原因かと……」

未央・卯月・凛「プロデューサー!?」

M嘉「ごおおお……!」

武内P「その、信じてたのに! と言うオーラはやめてください!」



221: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:22:13.90 ID:O0KD8HKMo

M嘉「お、おえっ……!」

凛「ああっ、えづき出した!」

武内P「! わ、私のカバンの中に、ビニール袋があるはずです!」

卯月「!……ありました!」

武内P「その袋の中に――」

凛「――入ってたメロンパンを口に詰めたよ!」

武内P「何故!?」



222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:25:01.58 ID:O0KD8HKMo

卯月「何故って、それ以外に方法が!」

武内P「袋だけを使えば良かったんです!」

凛「でも上も下も栓はした。これで安心だね」

未央「ナイスしぶりん!」

武内P「っ、大丈夫ですかJヶ崎さん!?」

M嘉「ゴフー……! ゴヒュフー……!」

武内P「大丈夫なわけがないですよね! わかっていましたとも!」



223: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:28:04.74 ID:O0KD8HKMo

未央「大丈夫M嘉ねぇ、息、苦しくない!?」

M嘉「ゴヒュー……! フゴフー……!」

卯月「でも、これで一安心ですね」

凛「もうすぐ事務所に着くね、良かったよ」

M嘉「ゴフフー……! ヒュゴー……!」

ぷるぷる…!

武内P「Jヶ崎さん、どうして私を指差しているんですか!?」



224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:32:11.19 ID:O0KD8HKMo

未央「いやー、備えあれば憂い無しってこのことだね!」

卯月「やっぱりプロデューサーさんは凄いです♪」

凛「メロンパン。しかも、バターメロンパンなのは驚いた」

M嘉「……!……!」

ぷるぷる…!

武内P「!? 指の動きが……呪!? 私を呪っているのですか!?」

未央「おまじない、の方じゃない?」

M嘉「……!……!」

ぷるぷる…!

武内P「そういった可愛らしさは微塵も感じません!」



225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:37:35.59 ID:O0KD8HKMo

   ・  ・  ・

ちひろ「それは……大変でしたね」

武内P「はい。何故か私が城ヶ崎さ……Jヶ崎さんに恨まれる結果に」

ちひろ「名前言っちゃってますよ、それ」

武内P「それで……皆さんは落ち込んでいるようです」

ちひろ「?」

武内P「彼女が私を恨むのを止められなかった、と」

ちひろ「それは……大変ですね」



227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:42:51.62 ID:O0KD8HKMo

武内P「私は……どうすれば良かったのでしょうか」

ちひろ「プロデューサーさんは悪くありませんよ!」

武内P「千川さん?」

ちひろ「今回の事でプロデューサーさんを恨む人が居たら、私がガツンと言ってあげます!」

武内P「そう……ですか」

ちひろ「はい!」

武内P「――だ、そうです。城ヶ崎さん」

バサッ


美嘉「……!……!」

ぷるぷる…!


ちひろ「……」

ちひろ「えっ?」



228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:46:43.76 ID:O0KD8HKMo

美嘉「……!……!」

ちひろ「こ、これは一体……!?」

武内P「判断に困る案件なので、持ち帰ってきました」

美嘉「……!……!」

ちひろ「事務所に直接持って帰ってこないでください!」

武内P「お願いします、ガツンと」

美嘉「……!……!」

ぷるぷる…!

ちひろ「!? なんで私を呪ってるんですか!?」



229: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:52:16.34 ID:O0KD8HKMo

ちひろ「別に縛られてる訳じゃないんだから、トイレに行きましょう、ねっ!?」

美嘉「……!……!」

ぷるぷる…!

ちひろ「指の動きが……『ムリ』? いやいや、頑張りましょう!?」

武内P「さあ、ガツンと」

ちひろ「こんな状態の子に、何と言えと!?」

武内P「私は悪くない、と。そう、お願いします」

ちひろ「明らかに悪いですよ!」

美嘉「……!……!」

ぷるぷる…!

ちひろ「イヤアア! 美嘉ちゃんの中で、私が悪い感じになってる!?」



230: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 18:56:51.88 ID:O0KD8HKMo

ちひろ「とっ、とにかく! 早くなんとかしましょう!」

グイッ!

美嘉「!?」

武内P「!? いけません! 無理に動かしては!」

ちひろ「――えっ?」

美嘉「……」

ぽろっ

美嘉「……」

しゅぽんっ!

武内P「栓が外れて――!」

ちひろ「……い……イヤアアアアアア!」



231: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 19:05:47.15 ID:O0KD8HKMo

   ・  ・  ・

武内P「――と、言うのが今回の話の全てです」

専務「それは……また……」

武内P「わかって頂けましたか」

専務「……あまりにも品性に欠ける、汚い話だな」

武内P「私は即座に10メートル離れましたので、問題ありません」

専務「そうか……そうか?」

武内P「責任は全て千川さんにあります」


武内P「話しました、私の名誉のために」



おわり



235: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 20:34:10.08 ID:O0KD8HKMo

>>233
SS速報VIPは全年齢の板なので、ローカルルール遵守のつもりです
まんこはアウトになりやすいと思い、ちんこはビビってます
なのでちんこ書きます


武内P「私の股間は、気にしないでください」



236: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 20:36:20.51 ID:O0KD8HKMo

アイドル達「……」スッ

武内P「お願いします、気にしないでください」

未央「あの……」

武内P「どうしましたか、本田さん」

未央「……それ、セクハラ?」

武内P「違います。朝起きたら、こうなっていました」

アイドル達「……」



237: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 20:38:33.87 ID:O0KD8HKMo

卯月「あの……」

武内P「どうしましたか、島村さん」

卯月「……何か、入れてるんですか?」

武内P「違います。朝起きたら、こうなっていました」

アイドル達「……」

武内P「朝起きたら、1メートルを越していました」

アイドル達「……」



238: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 20:40:43.46 ID:O0KD8HKMo

凛「ねえ……」

武内P「どうしましたか、渋谷さん」

凛「……病気?」

武内P「はい。おちんちんでかいでかい病です」

アイドル達「!?」

武内P「プロデューサーが稀にかかる奇病です」

アイドル達「……!?」



239: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 20:42:57.74 ID:O0KD8HKMo

美波「あの……」

武内P「どうしましたか、新田さん」

美波「……触ってみても、良いですか?」

武内P「いけません。あくまでも、これはちんこですので」

アイドル達「……」

武内P「いけませんよ、皆さん」

アイドル達「……」



240: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 20:44:48.53 ID:O0KD8HKMo

アーニャ「あの……」

武内P「どうしましたか、アナスタシアさん」

アーニャ「……痛かったりは、しないんですか?」

武内P「はい。普段と、感覚は変わりません」

アイドル達「……」

武内P「見苦しい姿で申し訳ありません、皆さん」

アイドル達「……」



242: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 20:47:16.94 ID:O0KD8HKMo

蘭子「あの……」

武内P「どうしましたか、神崎さん」

蘭子「我が友の世界樹は、元の姿を取り戻せるのか?」

武内P「はい。明日には、戻っていると思います」

アイドル達「……」

武内P「なので今日だけ。一日限りですね」

アイドル達「……」



243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 20:51:04.73 ID:O0KD8HKMo

杏「あのさ……」

武内P「どうしましたか、双葉さん」

杏「貧血とか、大丈夫なわけ?」

武内P「はい。私はプロデューサーですから」

アイドル達「……」

武内P「そもそも、そうでなければ、おちんちんでかいでかい病にはかかりませんが」

アイドル達「……」

武内P「……冗談のつもりだったのですが、難しいですね」



244: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 20:53:22.39 ID:O0KD8HKMo

智絵里「あの……」

武内P「どうしましたか、緒方さん」

智絵里「なんだか可愛いので……撫でて良いですか?」

武内P「いけません! これは、あくまでもちんこです!」

アイドル達「……」

武内P「皆さんはアイドルです。絶対にいけませんよ」

アイドル達「……」



245: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 20:56:55.34 ID:O0KD8HKMo

かな子「あの……」

武内P「どうしましたか、三村さん」

かな子「ワッフルを焼いてみたんです」

武内P「いけません。カロリーオーバーです」

アイドル達「……」

かな子「ワッフル美味しい~♪」

武内P「いけません」

ブルンッ! バシッ!

かな子「ああっ!? ワッフルが―!?」

アイドル達「……ちんこではたき落とした……!?」



246: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:01:10.05 ID:O0KD8HKMo

きらり「あの……」

武内P「つつつ……! やはり、ちんこはちんこでしたね……!」

きらり「やっぱり痛かったのPちゃん!? 痛いの痛いのぉ~」

さすさすっ

武内P「!? い、いけません! ん、んんっ!」ビクビクッ!

アイドル達「!?」

きらり「飛んでけ~☆」

武内P「うっ!」ビクンッ!

アイドル達「!?」

武内P「……ふぅ。諸星さん、触ってはいけませんと言いましたよね」

アイドル達「……!?」



247: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:03:53.60 ID:O0KD8HKMo

みりあ「ねぇねぇ」

武内P「どうしましたか、赤城さん」

みりあ「なんだか、さっきよりちっちゃくなってない?」

武内P「すぐに元に戻ってしまいます。残念ですが」

アイドル達「……」

武内P「……ご覧の通り、元通りです。今日一日はこうなのです」

アイドル達「……」



248: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:07:14.65 ID:O0KD8HKMo

莉嘉「ねえ……」

武内P「どうしましたか、城ヶ崎さん」

莉嘉「お姉ちゃんに、写真送っていい?」

武内P「いけません。男性の股間を撮影するのは、よろしいとは言えませんよ」

アイドル達「……」

武内P「本当に申し訳ありませんが、今日だけですので」

アイドル達「……」



249: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:11:18.92 ID:O0KD8HKMo

みく・李衣菜「あの」

武内P「アスタリスクのお二人も、私のちんこに関する質問ですか?」

みく・李衣菜「!?」

武内P「そんなに、興味がお有りですか?」

みく・李衣菜「……何でもないです」

武内P「それを聞いて安心しました」

アイドル達「……」

武内P「それでは皆さん、今日も一日よろしくお願いします」

アイドル達「……」

武内P「……皆さん?」



250: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:14:32.00 ID:O0KD8HKMo

武内P「あの……まだ、何か?」

未央「私も触ってみたい!」

武内P「!? 本田さん、何を……!?」

卯月「きらりちゃんだけ、ずるいです!」

武内P「あれは、事故のようなもので……!」

凛「逃げないでよ! アンタ、プロデューサーでしょ!?」

武内P「落ち着いてください!」

アイドル達「触りたい! 私も触りたい!」

武内P「皆さん、どうか落ち着いてください!」



251: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:19:13.49 ID:O0KD8HKMo

武内P「これは、あくまでもちんこなんですよ、皆さん!」

美波「でも、今日しか触るチャンスは無いんですよね!?」

武内P「チャンス!? そう思ったのですか!?」

アーニャ「ダー! 限定、はとても心がひかれる言葉、です!」

武内P「ですがちんこです! ちんこなんですよ!?」

蘭子「ふっふっふ! さあ、我が腕の中でイキ絶えるがよい!」

武内P「なんですか、そのドスケベゾーマは!?」

アイドル達「……!」

武内P「こ、来ないで……来ないでください……!」



252: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:23:32.53 ID:O0KD8HKMo

智絵里「フォーメーション・クローバー!」

武内P「!? 囲まれた!?」

かな子「ワッフル美味しい~♪」

武内P「! 三村さんがワッフルに夢中……四葉ではない!」

杏「捕まえたら、後で杏にも触らせて~」

武内P「参加者がそもそも一人!? フォーメーションとは一体!?」

アイドル達「逃がすな―!」

武内P「くっ……早く逃げなくては……!」



253: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:29:19.45 ID:O0KD8HKMo

みく「おっと、Pチャン!」

李衣菜「ここは通しませんよ!」

武内P「あんな所で、100万回生きた猫とロックの神様が戯れている!?」

みく・李衣菜「えっ、どこどこ!?」

武内P「お二人を見ていると、たまにとても不安になります」

武内P「しかし、これで逃げ道は確保出来――」


ガチャッ


武内P「!?」


ちひろ「おはようござ――」


キンッ!


ちひろ「? 何かに当たった……?」


武内P「」



254: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:32:01.87 ID:O0KD8HKMo

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん!?」

武内P「」

ちひろ「わ、私がドアを開けた拍子にぶつかって……!?」

武内P「」

ちひろ「これは、おちんちんでかいでかい病!?」

武内P「」

ちひろ「大変……それなのに、思いっきりぶつかっちゃうなんて!」

武内P「」

アイドル達「……」



255: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:34:49.27 ID:O0KD8HKMo

ちひろ「しっかり! しっかりしてください、プロデューサーさん!」

さすさすさすさすっ

武内P「……ん、んんん……!」ビクビクッ

アイドル達「……蘇生した!」

ちひろ「目を覚ましてください、プロデューサーさん!」

さすさすさすさすっ

武内P「……うっ! うっ! うっ! うっ! うっ! うっ!」ビクビクビクビクッ!

アイドル達「!?」



256: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:38:48.94 ID:O0KD8HKMo

ちひろ「頑張ってください、プロデューサーさん!」

さすさすさすさすっ

武内P「うっ! うっ! うっ! うっ! うっ! うっ!」ビクビクビクビクッ!

アイドル達「死んじゃう! 死んじゃう!」

ちひろ「起きてください! 目を開けてください!」

武内P「うっ! うっ! うっ! うっ! うっ! うっ!」ビクビクビクビクッ!

武内P「――うっ!……ふぅ」

武内P「」

ちひろ「プロデューサーさん!? ぷ、プロデューサーさあああん!」

アイドル達「……」



257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:43:01.81 ID:O0KD8HKMo

  ・  ・  ・

武内P「……昨日は、おかげで助かりました」

ちひろ「もう、しっかりしてくださいね!」

武内P「いつもありがとうございます、千川さん」

ちひろ「私があんな事するの、貴方だけなんですから///」

武内P「……」


ガチャッ!


まゆ「助けてくださいっ!」


武内P「……佐久間さん?」



258: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 21:49:55.68 ID:O0KD8HKMo

まゆ「あの……」

武内P「どうしましたか、佐久間さん」

まゆ「……まゆのプロデューサーさんの股間が、その」

武内P「……彼も、ですか」

まゆ「彼も……?」

武内P「佐久間さん、彼は今、どこにいますか?」

ちひろ「……行くんですか?」

武内P「同期が困っているのは、見過ごせませんから」

まゆ「教えてください。何が起こってるんですか? 病気なんですか?」


武内P「はい。おちんちんでかいでかい病です」



おわり



261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 23:11:21.05 ID:O0KD8HKMo

甘いの書きます



262: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 23:20:36.42 ID:O0KD8HKMo


「~♪」


 吹き付ける風がとっても気持ちよくて、思わず歌ってしまう。
 伴奏は、風と、揺れる木々が奏でる音。
 それに合わせてランランと歌うだけで、特に曲は意識していない。
 ふふっ、これじゃあアイドル失格かしら?


「高垣さん」
「はい、何ですか?」


 観客は一人だけ。
 背の高い、無表情で、とっても可愛らしい彼だけ。


「あまり遠くに行くと、戻るのに時間がかかってしまいます」
「は~い♪」


 私達は、田舎の温泉街に来ている。
 ……と言っても、彼の担当する子達も一緒のロケ。
 此処には、お仕事で来ているのだ。


「あの……」
「うふふっ、だって、こんなに綺麗な空気の中をお散歩しないなんて、勿体ないと思いません?」
「……」


 彼は、右手を首筋にやりながら、困った顔をした。



263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 23:32:07.08 ID:O0KD8HKMo


 けれど、あんまり困らせちゃ可哀想よね。
 だって、彼には無理を言って付き合ってもらってるんですもの。

 ……それにしても失礼しちゃうわ!
 高垣さんを一人で散歩に行かせるのは不安だ、って皆口を揃えて言うのよ。
 私だってね、子供じゃないんですから。


「私も、そう思います」
「ですよね!」


 あっ、話してた事と話してた事の答えが一緒で、大げさに答えちゃった。
 でも、この人も散歩するのは悪くないと思ってるのは、嬉しい。
 私の我儘に付き合わされてると思われるより、断然良い。


「ですが……残念ですが、もう戻りませんと」
「……はーい」


 渋々といった体で返事をしたけど、私だってわかってたのよ。
 だけどしょうがないじゃない。
 こんな機会、滅多に無いんだもの。


「撮影が終わったら……良い日本酒を用意していますので」
「まあ! 本当ですか?」
「はい」


 それを早く言ってくれれば良いのに!



264: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 23:45:00.75 ID:O0KD8HKMo


「おっさけ~♪ おっさけ~♪」


 行きも帰りも楽しいというのは、とても素晴らしい散歩だと思う。
 見慣れない光景を映して進むのはワクワクするし、
戻ってからの楽しみがあると思うと、同じ光景なのに帰り道もまた違って見える。
 楽しみすぎて、歌に歌詞がついちゃったわ。


「戻ったら~♪ 温泉~♪ おっさけ~♪」
「……」


 少し後ろを歩く彼から、呆れるような気配が漂ってくるが気にしない。
 だって、今私がこんなにご機嫌なのは彼のせいなんですもの。
 呆れる資格なんて、ありませんからね。


「前半の撮りとテンションが違いすぎてしまうと思ったので……黙っていたのですが」
「私にお酒があると伝えて、失敗だと思いました?」
「半分成功で、半分失敗ですね」
「……?」


 どういう意味かしら?


「今の高垣さんは、とても良い笑顔をしていますから」
「あら、だったら次の機会があれば、今度は最初からお酒を――」
「――飲んでいて良い……と、言うと思いますか?」


 思いません。
 思いませんけど、


「ただ、言ってみただけです。うふふっ、タダ酒は美味しいって言うでしょう?」
「……」



265: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/18(月) 23:59:15.37 ID:O0KD8HKMo


 そんな、旅館への帰り道の途中で、ベンチに腰掛ける二人を見かけた。
 とても可愛らしいおじいちゃんとおばあちゃんで、穏やかに、とてもゆっくりとした時間を過ごしている。
 二人共浴衣姿なので、ご旅行にでも来てるのかしら。


「――こんにちは」


 おじいちゃんの方が、こちらの姿を見ると挨拶してきた。
 左手に杖を持ち、右手で帽子をひょいと持ち上げるのがとても様になっている。
 でも、挨拶されるとは思わなくて、ビックリしてすぐには返せない。


「――こんにちは」


 少し後ろから、彼の低い声が聞こえた。
 とっさの挨拶にもすぐ返せるのは、職業的なもの?
 私だってアイドルだけど……ちょっと、人見知りなのだ。


「こんにちは。ご夫婦で、ご旅行ですか?」


 だけど、ここで何も言えないでは負けた気がする。
 だから、挨拶に続く言葉は私が先に言ってやるんだから。


「こんにちは。ええ、ごめんなさいね。この人ったら、美人を見るといつもこうなの」
「まあ、私もそういう人に心当たりがあります」


 私達の視線に、おじいちゃんは帽子で顔を隠し、彼は右手を首筋にやって返した。



266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 00:13:37.99 ID:cpQj0swpo


「あら、とっても真面目そうに見えるのに!」
「……」


 おばあちゃんが驚いているが、事実だから彼は何も言い返せずにいる。
 可愛い子が居たら、すぐ笑顔が見たいって声をかけますものね。


「あいや! そいつはイカンよキミ!」


 おじいちゃんも、自分への追求を恐れてか彼へと口撃。
 ……した途端、隣に居たおばあちゃんに腕をつねられている。
 それがとても仲睦まじく、様式美のような流れに見えるのは、いつもの事だからだろう。
 うふふっ、とっても簡単に想像出来るのが不思議ね。


「おぉ、痛い痛い!」
「貴方が調子に乗るからですよ。人のことが言えますか」
「言えるともさ」


 おじいちゃんは、自信満々に言い切った。


「お前とこんな歳まで一緒に居るんだ。そりゃ言えるよ」


 呵呵と笑うおじいちゃんを、おばあちゃんは呆れ顔で見ている。
 私には、そんな二人がとても輝いて見えた。



267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 00:26:08.83 ID:cpQj0swpo


「だからキミ。こんな美人の奥さんが居たら、目を離しちゃイカンよ!」


 美人の奥さん。
 それは……もしかして、私の事を言ってるのかしら?


「待ってください。私達は、夫婦では――」
「何? まだ結婚してないのかい?」
「まだ、という話でなく――」
「あいや! そりゃあ尚更目を離せんな!」
「……」


 彼が頑張って口を挟もうとしているが、おじいちゃんの勢いに押されっぱなし。
 その様子が可笑しくて、私は笑う事しか出来ない。
 本当は何か言わなきゃいけないんだろうけど、駄目、笑っちゃう!


「うふふっ!」


 まさか、お散歩の帰り道で、こんなに面白いものが見られるだなんて!


「あの……笑っていないで、助けてください」
「ご、ごめんなさい……ふふっ! でも……あぁ、おかしい、ふふっ!」
「……」


 彼は何も言わず、笑う私をただ見ていた。



268: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 00:41:20.66 ID:cpQj0swpo


「――ほら、あんまり引き止めちゃ悪いですよ」
「おおう、それもそうだな」


 おばあちゃんがおじいちゃんを窘めて、話はおしまい。
 あれだけ勢いがあったのに、ピタリとそれが止まるのは夫婦ならでは?


「いいえ、とても楽しいものが……うふふっ、見られましたから」
「そう言って頂けると助かります。主人も、余計な事を言っちゃったようですから」
「確かにその通り。キミ、すまなかったね」
「いえ……お気になさらず」


 心なしか、二人が彼に向ける視線が優しげになっている。
 さっきのやり取りで、そうなる理由があったかしら?
 けれど、優しげな視線を向けられて駄目な理由は無いわよね。


「それでは……失礼します」
「失礼します」


 私と彼は、二人揃って、おじいちゃんとおばあちゃんに軽く会釈。


「「良い旅を」」


 それに対して、綺麗に揃った二つの声が返された。
 私達は旅行で此処に来ているのでは無いし、この人達が思うような関係ではない。
 でも、それを今言うのは野暮というもの。
 だから、今はこう返すのが正解。


「「良い旅を」」


 二つの声が、綺麗に揃った。



269: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 00:55:48.82 ID:cpQj0swpo

  ・  ・  ・

「とっても可愛らしい方達でしたね」
「……はい。私も、そう思います」


 もうすぐ旅館に到着する。
 お散歩は、帰り着くまでがお散歩だ。


「夫婦と間違われちゃいましたね」
「……」
「そんなに熱々に見えたのなら、ふぅふぅしないといけませんね」
「そうですね……とても、困りました」


 ええ、それは見ていてわかりましたよ。
 だけど……うふふっ、思い出しても笑えちゃう。


「だけど、これから温泉です。ふぅふぅしても、また温まっちゃうわ」
「……確か、水風呂があったと思います」
「まあ! 冷たいことをおっしゃるのね!」


 あのおばあちゃんなら、こんな時どうするかしら?
 ……あっ、そうだわ!


「えいっ」
「痛っ!? た、高垣さん!?」


 こうやって腕をつねれば良いのよね。



おわり



272: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 18:42:48.55 ID:cpQj0swpo

長くなりそうですが書きます



美波「乳首が感じるみたいなの」



273: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 18:44:42.13 ID:cpQj0swpo

アーニャ「知ってます」

美波「えっ? 知ってたの、アーニャちゃん?」

アーニャ「ダー。美波は、全身が感じます」

美波「も、もう! アーニャちゃんったら!///」

アーニャ「さあ、ロシア語の勉強を初めましょう」

美波「今の、プロデューサーさんの話なんだけどね」

アーニャ「詳しく」



274: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 18:46:52.87 ID:cpQj0swpo

美波「えーっと、この前はどこまで進んだっけ」

アーニャ「美波、詳しく」

美波「ん?」

アーニャ「ンー、美波? 美波、美波、ミィーナミ?」

美波「どうしたの、アーニャちゃん?」

アーニャ「ンンンミナミィ!」

美波「あははっ、ごめんごめん」



275: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 18:49:27.80 ID:cpQj0swpo

美波「それで、どこまで進んだっけ?」

アーニャ「パジャールスタ」

美波「どうか、お願いします……よね、意味は」

アーニャ「パジャールスタ」

美波「ん?」

アーニャ「プラジューセル、乳首、感じる、詳しく」



276: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 18:51:41.96 ID:cpQj0swpo

美波「ロシア語の勉強は良いの?」

アーニャ「ダー。構いません」

美波「えー、でもなぁ」

アーニャ「……美波、これを」

美波「これは……唐揚げ?」

アーニャ「ニェート。これは、ザンギです」



277: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 18:53:25.00 ID:cpQj0swpo

美波「ザンギ? へー、北海道の料理よね」

アーニャ「そして、ロシアの英雄でもあります」

美波「そうなの?」

アーニャ「ダー。これで、教えてください」

美波「日本語を?」

アーニャ「ラブライカを解散します」



278: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 18:54:56.73 ID:cpQj0swpo

美波「待って待って! ごめん、からかいすぎちゃった?」

アーニャ「美波は、ひどいです」

美波「ごめんね、アーニャちゃん」

アーニャ「美波は、歩くセックスです」

美波「もう! そんな事言うと、教えてあげないよ?」

アーニャ「美波は、とっても可愛いです!」



279: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 18:57:47.84 ID:cpQj0swpo

美波「調子が良いんだから、もう」

アーニャ「でも、どうしてプロデューサーの乳首が感じる、と?」

美波「それはね、実際に触って反応を見たからよ」

アーニャ「!?」

美波「こう、クリクリっと、ね」

アーニャ「イズヴィニーチェ、よく、わかりません」



280: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 19:00:06.19 ID:cpQj0swpo

美波「あれは……三日前の事だったの」

アーニャ「三日前? 確か、私達は休み、ですね?」

美波「うんうん」

アーニャ「まさか、美波。プロデューサーと、デートしましたか?」

美波「そっ、そんな事してないわよ!///」

アーニャ「イズヴィニーチェ……もっと、わからなくなりました」



281: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 19:02:54.32 ID:cpQj0swpo

美波「休みだったけど、約束があって事務所に行ったの」

アーニャ「約束……プロデューサーと?」

美波「いいえ、お友達と」

アーニャ「? それが、何故プロデューサーの乳首に?」

美波「事務所内の、エステに行ってみようって話になって」

アーニャ「美波! どうして呼んでくれなかったんですか!?」



282: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 19:05:26.47 ID:cpQj0swpo

美波「え、ええっ!?」

アーニャ「私も、エステ! 私も、プロデューサーの乳首!」

美波「だ、だってアーニャちゃん、北海道からお父さんが来るって……」

アーニャ「そんなのどうだって良いっしょや!?」

美波「アーニャちゃん、駄目よ」

アーニャ「……イズヴィニーチェ、取り乱しました」



283: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 19:07:44.11 ID:cpQj0swpo

美波「アーニャちゃん、気をつけようね」

アーニャ「美波……はい、パーパは大事にしないといけませんよね」

美波「あっ、そっちじゃなく」

アーニャ「?」

美波「北海道弁ならスラスラ話せるのは、誰にも知られちゃ駄目よ」

アーニャ「……ダー!」



284: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 19:10:48.88 ID:cpQj0swpo

美波「それじゃ、ロシア語の勉強しよっか♪」

アーニャ「美波の首は、綺麗で、とても細くて簡単に折れてしまいそう、です」

美波「それじゃ、続きを話そうか♪」

アーニャ「はい♪」

美波「事務所の前で集合した私達は、エステルームに向かったの」

アーニャ「……」



285: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 19:14:42.94 ID:cpQj0swpo

美波「エステルームは予約制で、人数分の予約を入れてたわ」

アーニャ「エステルーム……瑞樹の別荘、ですね?」

美波「常に予約が入ってるから、住んでるようなものよね」

アーニャ「脱線、させてしまいました」

美波「良いのよアーニャちゃん。今のが、話の鍵になってるから」

アーニャ「シトー?」



286: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 19:17:00.03 ID:cpQj0swpo

美波「その日はね、川島さんはロケで予約を入れてなかったの」

アーニャ「それで、美波達が予約を出来た?」

美波「いいえ。私達は、普通に予約出来たわ」

アーニャ「アー、だったら、何が鍵に?」

美波「普段居るべき人が居ない……つまり、一人分の空きが出来た」

アーニャ「! そこに、プロデューサーが!?」

美波「正解♪」



287: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 19:20:14.90 ID:cpQj0swpo

美波「受付に行ったらね、珍しい人が来てる、って言われて」

アーニャ「ダー。プロデューサーが、エステルームに行くとは思えません」

美波「なんでも、ちひろさんが無理矢理行かせたらしいの」

アーニャ「成る程。それなら、納得です」

美波「プロデューサーさんって、ちひろさんに弱いから」

アーニャ「乳首と、どっちが弱いですか?」

美波「乳首よ」



290: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:09:49.92 ID:cpQj0swpo

美波「そんな事聞いたら、挨拶しないと、って」

アーニャ「ダー。挨拶、とても大事です」

美波「プロデューサーさんが居る部屋番号を聞いて」

アーニャ「皆で向かった、ですね?」

美波「そうしたらね、なんと……」

アーニャ「……ゴクリ」

美波「プロデューサーさん、寝てたのよ」

アーニャ「――ハラショー!」



291: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:12:55.36 ID:cpQj0swpo

美波「エステの最中だから、服なんて当然着てなくて」

アーニャ「ハラショー! 美波、ハラショー!」

美波「うふふ、ちょっと落ち着いてアーニャちゃん」

アーニャ「……イズヴィニーチェ、取り乱しました」

美波「だから、私達の姿を見たらプロデューサーさん、ビックリしちゃって」

アーニャ「……ん? 寝てた? ん?」

美波「咄嗟に、光の速さでカバンから睡眠薬を取り出して飲ませたの」

アーニャ「……ハラショー……!」



292: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:15:45.34 ID:cpQj0swpo

美波「せっかくリラックスしてるのに、悪いものね」

アーニャ「――美波!」

美波「――アーニャちゃん!」

パンッ!

美波・アーニャ「ハ~ア~ア~♪」

美波「……だから、プロデューサーさんは何も覚えてないの」

アーニャ「ハラショー、美波。これが、『Memories』の力、ですね!」

美波「う~ん、ちょっと違うかな♪」

アーニャ「アー、違いましたか♪」



293: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:18:40.32 ID:cpQj0swpo

美波「それに、嗚呼、なんてことでしょう」

アーニャ「美波、焦らさないでください」

美波「うふふ、アーニャちゃん、餌を待つワンコみたいで可愛いわ」

アーニャ「ガフガフ!」

美波「へー、ロシア語だとそういう風に言うのね」

アーニャ「ガフガフ!」

美波「やっぱり、ロシア語の勉強も大事よね」

アーニャ「美波。ロシアの猟犬は、凶暴、ですよ?」



294: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:21:35.53 ID:cpQj0swpo

美波「う~ん、なんだか喉渇いて来ちゃった!」

アーニャ「待っててください。キッチンに、ボルシシが」

美波「えっ!? ボルシチで喉を潤せと!?」

アーニャ「――どうぞ。口に、合うと嬉しいです」

美波「!? いつの間に……!?」

アーニャ「これが、アー、シンデレラの力です」

美波「へえ! やっぱり凄いわ、アーニャちゃん!」

アーニャ「美波、早く、続きを」



295: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:24:26.04 ID:cpQj0swpo

美波「えーっと、どこまで話したっけ?」

アーニャ「美波が、プロデューサーに盛った所まで、です」

美波「う~ん、やっぱり人聞きが悪いわよね、それ」

アーニャ「美波が、プロデューサーに穏やかな時間を与えた所まで、です」

美波「あっ、それ素敵ね!」

アーニャ「ダー。美波は、とても、良い事をしました」

美波「私達も……こうやって穏やかな時間を過ごせるようになったのよね」

アーニャ「美波。美波、美波? ミィ~ナミ?」

美波「あははっ、ごめんごめん」



296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:26:36.14 ID:cpQj0swpo

美波「グッスリ眠ってるプロデューサーさんは、なんと」

アーニャ「……ゴクリ」

美波「なな、なんと!」

アーニャ「……ゴクリ」

美波「ななななな、なんとなんと!」

アーニャ「ウラー! ンー! ンー!」

ぐりぐりっ

美波「あいたたた! アーニャちゃん、頭でグリグリしないで~、あはは!」

アーニャ「ンー! ンー!」



297: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:29:20.64 ID:cpQj0swpo

美波「なんと!」

アーニャ「ンー! ンー!」

美波「……――仰向けに、寝ていたのです」

アーニャ「!」

ダダダダダッ!

美波「アーニャちゃん? 急に走って……窓の方に、何かあるの?」

ガラッ!

アーニャ「ハアアアアアラッショオオオオオオオイ!」

美波「近所迷惑だから、アーニャちゃん! 近所迷惑だから!」

アーニャ「……イズヴィニーチェ、取り乱しました」

…ガラッ



298: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:31:51.22 ID:cpQj0swpo

美波「うふふっ! でも、気持ちはわかるわ」

アーニャ「美波なら、きっとそう言ってくれると思いました」

美波「仰向けって事は……わかるでしょ?」

アーニャ「ほとんど裸……下半身には?」

美波「……――バスタオル、のみ」

アーニャ「……」

美波「アーニャちゃん?」

アーニャ「……美波……どうして、呼んでくれなかったのですか?」ポロッ



299: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:35:43.26 ID:cpQj0swpo

美波「な、泣かないでアーニャちゃん!?」

アーニャ「美波……私、ワガママ、言ってますね」

美波「ううん、そんなコト無い」

アーニャ「……そう、でしょうか?」

美波「でも、もしもアーニャちゃんが私の立場だったら?」

アーニャ「……アー、呼んでる間に目を覚ますかもしれませんね」

美波「だから?」

アーニャ「その場の人間だけで、楽しみます」



300: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:38:45.07 ID:cpQj0swpo

美波「……と、言うわけで、私はその場の三人で楽しむコトにしたの」

アーニャ「残念ですが、わかりました」

美波「でも、二人共真面目だから誘導には苦労したわ」

アーニャ「友達……私の、知っている人?」

美波「うん。文香さんと」

アーニャ「フミカ」

美波「ありすちゃん」

アーニャ「それはヤバいっしょ!?」



301: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:41:59.57 ID:cpQj0swpo

美波「やばいのは、今のアーニャちゃんの喋りよ」

アーニャ「……イズヴィニーチェ、取り乱しました」

美波「でも……う~ん、何かまずかったかしら?」

アーニャ「フミカは大丈夫。合法です」

美波「うんうん」

アーニャ「アリスは駄目です。非合法です」

美波「あら、どうして?」

アーニャ「どうして……!?」



302: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:44:29.95 ID:cpQj0swpo

美波「こういうのって、気持ちの問題だと思うの」

アーニャ「ニェート、年齢の問題です」

美波「ありすちゃんは、大人であろうとしてるわ」

アーニャ「いけません。美波、それはいけません」

美波「だから、お姉さんである私達がしっかりしなきゃね!」

アーニャ「ニェート! 全然しっかり出来ていない、です!」

美波「そろそろ帰ろうかしら」

アーニャ「美波は、しっかり者です。美波は、とても可愛いです」



303: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:49:29.71 ID:cpQj0swpo

美波「うふふ、ありがとアーニャちゃん」

アーニャ「けれど……どうやって、二人を誘導したんですか?」

美波「そうね……こんな感じで」

アーニャ「これは……アー、小芝居、ですね」

美波「プロデューサーさん、寝ちゃってるわ。お疲れみたい」

アーニャ「睡眠薬のせい、です」

美波「ところで、私は左の乳首をいじるけど……二人はどうする?」

アーニャ「誘導の意味、間違えて覚えている気がします」



304: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:52:48.87 ID:cpQj0swpo

美波「こういう時はね、最初に主張しないと駄目なの」

アーニャ「プロデューサーの体を触ろうと、ですか?」

美波「?」

アーニャ「? 何か、おかしなコトを言ってしまいましたか?」

美波「えっ、あっ、ごめんなさい」

アーニャ「……?」

美波「何があろうと触るから、左乳首の権利を主張したの」

アーニャ「美波は、凄いです。しっかりしているにも、程があります」



305: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 21:56:47.86 ID:cpQj0swpo

美波「こういう時は、ちゃっかり、の方が合ってるかな」

アーニャ「それで、二人はどんな反応を?」

美波「私がそう言った途端……」

アーニャ「小芝居、ですね」

美波「右の乳首……もうコリコリしてます……」

アーニャ「早いです、フミカ」

美波「でも……問題だったのは、ありすちゃんなのよ」

アーニャ「ダー。アリスは、いやらしいのが許せない性格です」



306: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:00:54.94 ID:cpQj0swpo

美波「ありすちゃん、とっても真面目だから」

アーニャ「けれど、そこもとても可愛い、です」

美波「プロデューサーさんの股間を凝視してたの」

アーニャ「さっきの言葉は、アー、取り消します」

美波「でも、さすがにそれは触らせられないでしょ?」

アーニャ「安心しました。美波にも、まだ理性が」

美波「電車、まだあったかな」

アーニャ「あります。無かったとしても、走らせます」



307: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:05:39.64 ID:cpQj0swpo

美波「だからね、お姉さんだから譲ってあげたの」

アーニャ「……何を?」

美波「左の乳首を」

アーニャ「!? それじゃあ、美波は乳首がいじれない、です!」

美波「それは残念だったけど……でも、良いのよ」

アーニャ「美波……美波は、とても友達思い。優しい、素敵な人です」

美波「私は、残った股間を担当するから、ね」

アーニャ「美波。美波はとても欲深い、恐ろしい人です。けれど……」

アーニャ「……――ハラショー」



308: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:10:47.82 ID:cpQj0swpo

美波「眠ってるプロデューサーさんね、小刻みに震えてるの」

アーニャ「寒くて、ですか?」

美波「もう、とぼけちゃって」

アーニャ「うふふっ! プラスチーチェ!」

美波「文香さんとありすちゃん、一心不乱に乳首をいじってたわ」

アーニャ「イッシンフラン?」

美波「ええとそうね……こんな感じで」

美波「ンムフー! ムフー!」

アーニャ「ニェート、美波。その顔は、いけません。演技でも、駄目です」



309: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:16:44.77 ID:cpQj0swpo

美波「……でも、本当にこんな感じだったんだもん」プイッ

アーニャ「可愛い、です。いつまでも、その美波でいてください」

美波「うふふっ、ありがとっ♪」

アーニャ「……美波は、乳首を譲った」

美波「……そして、プロデューサーさんは乳首をいじられ感じている」

アーニャ「うふふっ! 想像しただけで、とても可愛い!」

美波「でもね、アーニャちゃん」

アーニャ「シトー?」

美波「可愛くなくなってってる所もあったの」

アーニャ「……?」



310: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:21:00.35 ID:cpQj0swpo

美波「アーニャちゃん、この間教えた事は覚えてる?」

アーニャ「美波、続きを」

美波「待って。大事な事だから」

アーニャ「……」

美波「アーニャちゃん、おちんちんの次は?」

アーニャ「ちんちん。その次が、おちんこ、です」

美波「次が、ちんこ、ちんぽ、おちんぽ、よね」

アーニャ「最後の二つは、アー、順番はどちらでも良い、ですね」

美波「そうそう! よく覚えてるわね、偉いわアーニャちゃん!」

アーニャ「スパシーバ。頑張って、覚えました」



311: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:25:20.38 ID:cpQj0swpo

美波「乳首をいじられたプロデューサーさんは」

アーニャ「……まさか、おちんぽに?」

美波「いいえ、違うの」

アーニャ「……アー、小さかった、です?」

美波「ううん、その逆」

アーニャ「逆? 美波、よく、わかりません」

美波「アーニャちゃんには教えてなかったけど、まだ上があるの」

アーニャ「上……?」

美波「ちんぼ。人は、尊敬と畏怖を込めてそう呼ぶ事があるのよ」

アーニャ「ちんぼ……!?」



312: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:29:07.73 ID:cpQj0swpo

アーニャ「ちんぼ……それは、どういう意味ですか?」

美波「ええと……とにかく凄い、って意味かしら」

アーニャ「とにかく凄い」

美波「そう」

アーニャ「美波は、ちんぼ可愛い。ちんぼ素敵」

美波「違う」

アーニャ「……日本語は、難しい、です」

美波「うん、ゆっくり勉強していこうね、アーニャちゃん♪」

アーニャ「……スパシーバ! 美波には、ちんぼ感謝しています!」

美波「ちんぼは一回忘れよっか」



313: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:33:04.12 ID:cpQj0swpo

美波「乳首をいじり倒す、文香さんとありすちゃん」

アーニャ「二人は、プロデューサーの、アー、変化に?」

美波「乳首しか見えてなかったわ」

アーニャ「二人の気持ちは、わかります」

美波「……つまり、目の前のモノは、私だけが自由に出来る」

アーニャ「ダー。美波の、アー、独壇場、です!」

美波「……でもね、そこで冷静になったわ」

アーニャ「!?」



314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:36:18.93 ID:cpQj0swpo

美波「……チャンスだと、思ったんだけど、ね」

アーニャ「美波!? 一体、何が!?」

美波「思い出しちゃったの」

アーニャ「思い出した……?」

美波「ええ……アーニャちゃん、貴女の笑顔を」

アーニャ「美波……」

美波「ちんぼの向こうに、アーニャちゃんの笑顔が見えたのよ」

アーニャ「あの……何と言えばいいか、わからない、です」



315: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:39:38.83 ID:cpQj0swpo

美波「私達、いつも一緒だったわよね」

アーニャ「ダー」

美波「だけど……お互いソロ活動も増えてきたでしょ?」

アーニャ「……ダー、その通り、です」

美波「だからね、私だけちんぼを楽しんだら、駄目な気がしたの」

アーニャ「美波……」

美波「文香さんとありすちゃんみたいに、二人で楽しみたい、って」

アーニャ「その時、プロデューサーは?」

美波「打ち上げられた魚みたいに、ビックンビクンしてたわ」



316: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:43:43.37 ID:cpQj0swpo

美波「だから……私は、結局何もしなかった」

アーニャ「……美波!」

ぎゅっ!

美波「そんな顔しないで? 私、これで良かったと思ってるの」

アーニャ「ニェート! 私、美波の足をひっぱってしまいました!」

美波「うふふっ、違うわよアーニャちゃん」

アーニャ「美波……?」

ティロンッ♪

アーニャ「……LINE?」

美波「私達は、二人でラブライカ」

美波「そして私達は――シンデレラプロジェクトのメンバーだもの!」



317: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 22:51:22.34 ID:cpQj0swpo

  ・  ・  ・

美波「――対象、Pの様子は?」

「グッスリ眠ってるよ! いやー、お疲れ様だよねぇ!」
「プロデューサーさん、いつも頑張ってますから♪」
「ふーん。寝顔、こんな感じなんだ」
「幸せの……お呪いで起きないですね」
「クッキー美味しい~♪」
「仕事は面倒だけど、こういうのは大歓迎だよ~!」
「も~う! お仕事も頑張らないと駄目だにぃ!」
「ねぇねぇ、これ入るかな?」
「えへへっ! 後でお姉ちゃんに自慢しよー☆」
「あかん……これは大物にゃ」
「ロック……いや、ビッグすぎるよプロデューサー!」
「さあ、宴の始まりぞ!」

アーニャ「美波……これは、一体……?」

美波「あら、だってアーニャちゃん言ってたじゃない!」


美波「呼んで欲しい、って」


おわり



324: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:36:59.86 ID:cpQj0swpo

書きます


凛「……もう、寝ちゃってるかな」



325: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:38:52.55 ID:cpQj0swpo

凛「もうすぐ……0時、か」

凛「……」

凛「LINEしたら、迷惑かな」

凛「……」

凛「もう! なんでこんなに悩まなきゃいけないの!」



326: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:40:31.97 ID:cpQj0swpo

凛「……クリスマス」

凛「……」

凛「仕事なのは、うん、わかってる」

凛「……」

凛「終わった後に、時間……」

凛「……」

凛「……無い、よね」



327: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:42:18.55 ID:cpQj0swpo

凛「クリスマスは、LIVEがあって」

凛「……」

凛「終わったら、すぐ帰らなきゃいけない」

凛「……」

凛「私は……まだ15歳の高校生だから」

凛「……」

凛「だから、クリスマスはLIVEが終わったら、それでおしまい」



328: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:43:50.17 ID:cpQj0swpo

凛「でも……」

凛「……」

凛「ちょっと位なら、良いと思う」

凛「……」

凛「でも、何て送れば良いんだろう」

凛「……」

凛「もう! 一時間前も同じこと言ってた!」



329: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:45:35.96 ID:cpQj0swpo

凛「大体、何で私が送らなきゃいけないの!」

凛「……」

凛「……言い出しっぺが、私だからだよね」

凛「……」

凛「普通はさ、未央が言い出すよね」

凛「……」

凛「未央に頼も……って、これも言ってたし!」



330: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:47:56.04 ID:cpQj0swpo

凛「『クリスマス、LIVEが終わったら』」

凛「……」

凛「『そのまま解散?』」

凛「……」

凛「いやいや、これじゃ『はい』って返ってくるだけだから!」

凛「……」

凛「ああっ!? もう、明日まで15分もない!?」



331: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:50:08.43 ID:cpQj0swpo

凛「どうしよう、何て送ろう……!?」

凛「……」

凛「『LIVEが終わったら、二人で』」

凛「……」

凛「二人じゃないってば、もう!」

凛「……」

凛「『LIVEが終わったら、一緒に』……って、これも何かやらしい!」



332: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:51:56.70 ID:cpQj0swpo

凛「落ち着こう。深呼吸しよう」

凛「……スー……ハー……」

凛「……先に、トイレに」

凛「……」

凛「行ってる時間は無いってば!」

凛「……」

凛「ちょっと、最初から考え直そう」



333: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:53:25.52 ID:cpQj0swpo

凛「LIVEが終わったら、って書き出しが駄目なんだと思う」

凛「……」

凛「『クリスマス、予定空いてる?』」

凛「――空いて無い! 仕事!」

凛「……」

凛「『クリスマス、楽しみだね』」

凛「――『良いLIVEにしましょう』で終わっちゃう!」



334: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:55:08.99 ID:cpQj0swpo

凛「『クリスマスは、キリストの誕生日だね』」

凛「……こんなの送られても困るだけだって!」

凛「『彼女とかいるの?』」

凛「これは聞く必要は無いかな。居ないよ、絶対」

凛「……」

凛「でも……もし、居たら?」

凛「……」



335: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:57:05.64 ID:cpQj0swpo

凛「もし、彼女が居たら……」

凛「……」

凛「いや、それは無いか」

凛「……って、もう5分も無い!?」

凛「さすがに直前に聞いても困るだろうし……!」

凛「……もう! なんで私がこんな目に!」

凛「……」

凛「なんて、言ってる場合じゃないから!」



336: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 23:59:12.78 ID:cpQj0swpo

凛「もう……何て送れば……」

凛「……」

凛「と、とにかく何か送らないと」

凛「……」

凛「でも、疲れて寝てるかも知れないし」

凛「……」

凛「だから! 早く! 送らないといけないんだって!」



337: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 00:00:38.00 ID:GU0/Zpmdo

凛「ああ、もう時間が……!」

凛「……ええい、テキトーで良いよもう!」

凛「……!」

凛「……」

凛「……間に合わなかった」

凛「……」

凛「! 既読がついた!」



339: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 00:03:17.51 ID:GU0/Zpmdo

凛「……」

ティロンッ♪

『はい、おやすみなさい』

凛「……」

凛「結局、おやすみなさい、としか送れてない!」

凛「ううっ……! もう、何で……!?」

凛「……」

凛「良いよもう……もう、寝よう」



340: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 00:08:24.21 ID:GU0/Zpmdo

凛「……」

凛「……」

ティロンッ♪

凛「LINE? どうせ未央でしょ、どうせ」

凛「……」

凛「!」

『連絡が遅れて、申し訳ありません。
 24日のLIVE終了後、簡単なクリス
 マスパーティーがあるそうです。渋
 谷さんも、参加出来るようならば、
 是非。夜分遅くに伝える事になって
 しまい、重ねて謝罪を。おやすみな
 さい。』

凛「……ふふっ、ビッチリ書いて、やっぱりおじさんだね」



341: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 00:11:24.36 ID:GU0/Zpmdo

凛「でも……うん、悪くないかな」

凛「……」

凛「ふふっ、楽しみだな」

凛「……」

凛「『凄く楽しみにしてる、おやすみなさい』と」

凛「……」

凛「あ、既読ついた」

凛「……」

凛「……待って。これだと、パーティーが楽しみみたいじゃない!?」



342: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 00:16:15.48 ID:GU0/Zpmdo

凛「でも、実際楽しみだし……」

凛「だけど……変に思われるかも……!?」

凛「……」

凛「何か……何か送らないと……!」

凛「『了解』……だけだとそっけないよね」

凛「……」

凛「あっ、この『OK』ってスタンプで良いかな」

凛「……よし、これでよし……あれ、可愛すぎ?」

凛「まずい、可愛すぎる!」



343: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 00:20:18.63 ID:GU0/Zpmdo

凛「何かもう一言! 一言で良いから!」

凛「……って、もうこんな時間!?」

凛「既読もつかないし……!?」

凛「……」

凛「寝た、のかな。そうだよね、もう遅いし」

凛「……私も寝よう。馬鹿みたいだもん」

ヒュポッ♪

凛「あ、スタンプ」

凛「……ぷっ! 『おやすみなさい』って、そのまますぎ!」

凛「……」


凛「……おやすみなさい、プロデューサー」



おわり



356: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:11:36.53 ID:GU0/Zpmdo

書いた気になってました

>>317
>「さあ、宴の始まりぞ!」

これを名無しの最後に脳内でぶっこんどいてください


チンポジがベストに収まったため、恐らく、今後誤字脱字、書き漏らしが増えると思います
自分で気付いたり、ご指摘があれば適宜修正していきますのでご容赦ください


>>345書きます


武内P「んんっ……」モゾモゾ



357: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:14:02.27 ID:GU0/Zpmdo

武内P「ん……んんっ」モゾモゾ


アーニャ「美波。プロデューサーの様子が、変、です」

美波「大変、どうしよう」

アーニャ「大変? まさか……病気、ですか?」

美波「違うわアーニャちゃん」

アーニャ「では……どうしたのでしょう?」

美波「チンポジがしっくりきてないのよ」

アーニャ「チンポジ?」



358: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:16:15.89 ID:GU0/Zpmdo

武内P「んんぅ……」モゾモゾ


アーニャ「美波、チンポジとは、何ですか?」

美波「おちんちんポジション、の略ね」

アーニャ「おちんちんに、ポジションが?」

美波「ええ。それは、とっても大事なの」

アーニャ「プロデューサー……可哀想、です」

美波「ええ、とってももどかしそう」



359: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:19:01.17 ID:GU0/Zpmdo

武内P「……ん、んんっ」モゾモゾ


アーニャ「チンポジがしっくりこないと、どうなるのですか?」

美波「そうね……アーニャちゃんは、ブラがずれた事、あるわよね」

アーニャ「ダー。レッスンの時は、よく」

美波「あっ、たまにモゾモゾしてたのはそれだったのね」

アーニャ「恥ずかしい、です///」

美波「ブラが、ズレにズレてズレまくってる時の感覚、かな」

アーニャ「……ニェート、緊急事態、です!」



360: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:21:49.53 ID:GU0/Zpmdo

武内P「ん……んん」モゾモゾ


アーニャ「美波……どうにか、してあげられませんか?」

美波「私も、何とかしてはあげたいんだけど……」

アーニャ「プロデューサー、可哀想、です」

美波「でも、ああやっておちんちんを気にしてるプロデューサーは?」

アーニャ「とっても、可愛い、です!」

美波「うふっ! わかるけど、メッ! よ!」

アーニャ「イズヴィニーチェ、美波、内緒にしてください」



361: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:24:25.22 ID:GU0/Zpmdo

武内P「ん……」モゾッ


アーニャ「! 動きに変化がありました!」

美波「チンポジが、ベスポジになりつつあるみたい!」

アーニャ「ハラショー! プロデューサー、良かった、です!」

美波「! 待って、アーニャちゃん! あれを見て!」

アーニャ「!?」


武内P「んんん……!」モゾモゾッ!


美波「直ってきたと思ったら、余計にズレたみたい!」

アーニャ「……アー、絶望、です」



362: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:28:14.58 ID:GU0/Zpmdo

武内P「んっ、んんっ……!」モゾモゾッ!


アーニャ「美波! 美波、私、もう見てられない、です!」

美波「すっごく腰をクネらせてる……!」

アーニャ「ヴァプロース、どうすれば助けられますか!?」

美波「ああっ! もう、あんなに激しく……!」

アーニャ「……美波? 戻ってきてください、美波!」


ちひろ「――」

くいっ

武内P「ん……」スッキリ


美波・アーニャ「!?」



363: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:31:00.46 ID:GU0/Zpmdo

武内P「……」スッキリ


アーニャ「今……一体、何が……?」

美波「一瞬……そう、一瞬でちひろさんはチンポジを直したの」

アーニャ「そんな事が、アー、出来るのです?」

美波「私でも難しいわ」

アーニャ「美波でも……!?」

美波「でも、ちひろさんは、アイドルでもないのにやってのけた……!」

アーニャ「……ハラショー……!」



364: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:35:03.19 ID:GU0/Zpmdo

武内P「……ん」モゾッ


アーニャ「! また、です!」

美波「プロデューサーさんったら、元気すぎです///」

アーニャ「元気なのは、良いことですね?」

美波「でもほら、見て、アーニャちゃん」

アーニャ「シトー?」


武内P「んん……」モゾッ

もっこり


アーニャ「……アー///」

美波「ね、大変でしょう?」



365: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:38:08.53 ID:GU0/Zpmdo

武内P「んっ……」モゾッ


アーニャ「プラジューセル、アー、プロデューサーの、おちんちんが」

美波「とっても元気になっちゃってる」

アーニャ「美波、その、どうして元気に?」

美波「多分、チンポジを直そうとして刺激がいきすぎたのよ」

アーニャ「……ズボンが、パンパン、です」


武内P「んんっ……」モゾモゾッ


美波・アーニャ「!?」



366: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:40:28.30 ID:GU0/Zpmdo

武内P「ん……んんっ」モゾモゾッ


アーニャ「美波! ズレが、大きくなりました!」

美波「おちんちんが大きくなったから、ズレも大きいのね」

アーニャ「どう、しますか?」

美波「ちひろさん――」


ちひろ「……」ニコリ


美波・アーニャ「!?」



367: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:42:53.95 ID:GU0/Zpmdo

武内P「……ん、んっ」モゾモゾッ


アーニャ「美波!?」

美波「あの笑顔の意味……多分、私達にやれって言ってるのね」

アーニャ「ニェート! 出来ません!」

美波「でもほら、アーニャちゃん」


ちひろ「フンフーン♪」


美波「マニキュアを塗り直してる。全く動く気がないわ」

アーニャ「仕事中、ですよ!? とんだクソ事務員、です!」



368: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:45:54.54 ID:GU0/Zpmdo

武内P「……ん、んー」モゾモゾッ


美波「アーニャちゃん、そんな事言ったら駄目よ」

アーニャ「でも、プロデューサーが可哀想、です!」

美波「アーニャちゃん、チンポジを直すのは、業務外なのよ」

アーニャ「でも……でも……!」

美波「助けられるのは、私達だけ……」

アーニャ「美波……」

美波「……やりましょう! 私達の手で!」

アーニャ「……ダー!」



369: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:48:09.62 ID:GU0/Zpmdo

武内P「んんっ……ん」モゾモゾッ


美波「作戦を説明するわね」

アーニャ「美波は、とっても頼りになります」

美波「まず、アーニャちゃんがチャックを下ろす」

アーニャ「今の言葉は、取り消します」

美波「アーニャちゃん!?」

アーニャ「出来ない、です! 私は、美波ではありません!」



370: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:50:15.79 ID:GU0/Zpmdo

武内P「んー……んー」モゾモゾッ


美波「……それじゃあ、私がチャックを下ろすわ」

アーニャ「やっぱり、美波は凄いです」

美波「そしたら、アーニャちゃんがおちんちんをポロリさせる」

アーニャ「美波!? ミィナミ!?」

美波「えっ、どうしたの?」

アーニャ「美波は、どうかしています!」



371: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:54:01.05 ID:GU0/Zpmdo

武内P「んんぅ……んん」モゾモゾッ


美波「でもね、これしか方法は無いの」

アーニャ「……本当、ですか?」

美波「本当よ」

アーニャ「チンポジを直すのに、どうして、ポロリを?」

美波「残念だけど、ポジションをしっくりさせるのは不可能なの」

アーニャ「!?」

美波「だって……」


武内P「んっ、ん……」モゾモゾッ

もっこり!


美波「完全に、おっきくなってるから///」

アーニャ「……アー///」



372: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 19:57:14.82 ID:GU0/Zpmdo

武内P「んん、んんん!」モゾモゾッ!


美波「大変! また、ズレが大きくなったみたい!」

アーニャ「プロデューサー!? ガクガク、しています!」

美波「迷ってる時間は無いわ!」

アーニャ「でも……!?」

美波「思い出して、初めてのステージを!」

アーニャ「!」

美波「思い出して、私達の……『Memories』を!」

アーニャ「!!」



373: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 20:02:12.31 ID:GU0/Zpmdo

武内P「んんー、んんんー!」モゾモゾッ!


美波「頑張りましょう、アーニャちゃん!」

アーニャ「あの、思い出しましたが……」

美波「美波、行きます!」

アーニャ「特に何も、アー、得られるものが……」

美波「ちゃららん、ちゃららん♪ ちゃららん、ちゃらららん♪」

アーニャ「美波! 口で前奏を言わないでください!」


美波「ちゃららん、ちゃらん♪」

ジィッ!

武内P「んん、ん、んんー!」モゾモゾッ!


アーニャ「!? チャックを一瞬で下ろした!?」



374: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 20:07:07.98 ID:GU0/Zpmdo

武内P「んー! んー!」モゾモゾッ!

かぱっ


美波「ちゃらららん、ちゃらん♪」

アーニャ「えっ、えっ……!?」

美波「ハ~ア~ア~ア~♪」

アーニャ「あの……えっ……!?」

美波「ちゃららん、ちゃらん♪」

アーニャ「う、うう……」


アーニャ「ウラー!」


美波「!? 駄目っ、アーニャちゃん!」


がしっ!


武内P「!? お、おおあっ!?」ビクンッ!



375: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 20:12:27.32 ID:GU0/Zpmdo

武内P「……あ、アナスタシアさん!?」

アーニャ「プロデューサー、聞いて欲しい、です」

武内P「な、何故、私の股間を握って……!?」

アーニャ「気になったから、です」

武内P「私の股間が、ですか!?」

アーニャ「ダー」

武内P「!? いつの間に、チャックが!?」

アーニャ「美波が、やりました」

武内P「新田さんの姿は……見えませんが」

アーニャ「ステップを踏みながら、華麗に逃げました」



376: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 20:15:36.97 ID:GU0/Zpmdo

武内P「とにかく……手を離してください……!」

アーニャ「ニェート、それは出来ません」

武内P「何故!?」

アーニャ「元気なおちんちんでは、ポジションがおさまりません」

武内P「何を言っているんですか、アナスタシアさん!?」

アーニャ「そもそも、おちんちんが無ければ、ポジションは、気になりません」

武内P「!? た、助けてください! 助けてください、千川さん!」

アーニャ「とっくに、スタドリに乗って逃げました」



377: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 20:20:35.38 ID:GU0/Zpmdo

アーニャ「覚悟してください、プロデューサー」ニコリ

ぎゅっ!

武内P「……アナスタシアさん」

アーニャ「? 何ですか?」

武内P「貴女は、とても素晴らしいアイドルです」

アーニャ「それが、何か?」

武内P「私は、白い雪の妖精の様な、貴女の笑顔は輝いていると思います」

アーニャ「……プロデューサー?」

武内P「ですが、先程の笑顔は、そうは見えませんでした」

アーニャ「……」



378: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 20:25:23.18 ID:GU0/Zpmdo

武内P「確かに、白という色は時に残酷さを連想させる色です」

武内P「しかし、私は貴女と残酷という言葉は全く結びつかない、そう考えます」

武内P「貴女の輝き、白さとは、決して股間を握りしめながらの微笑みではありません」

アーニャ「……ダー」

…ぱっ

武内P「……アナスタシアさん」

アーニャ「……プロデューサー?」

武内P「取ろうとした方法は間違っていたかもしれません」

武内P「しかし、貴女の心遣い、優しさは……とても素晴らしい、輝くような白さだと思います」

アーニャ「……スパシーバ!」ニコッ

武内P「……良い、笑顔です」




379: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 20:29:10.01 ID:GU0/Zpmdo

   ・  ・  ・

武内P「……と、言うわけで、危うく股間をもぎ取られる所でした」

部長「はっは! キミのアイドルは個性的だねぇ!」

武内P「……」

部長「優しい事は結構だ。それは、大事にしてあげなさい」

武内P「……はい」

部長「……む、あそこに居るのは……」


専務「んんっ……」モゾモゾッ


武内P「何か……様子がおかしいですね」

部長「大変だ、これはまずいぞ」



380: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 20:31:49.88 ID:GU0/Zpmdo

専務「んんぅ……」モゾモゾッ


武内P「大変? まさか……病気、ですか?」

部長「違うよキミ」

武内P「では……どうしたのでしょう?」

部長「ブラがズレているんだ」

武内P「それは……」

部長「そんな彼女を見て、キミはどうするね?」

武内P「はい。勿論――」


武内P「放っておきます」



おわり



384: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:16:13.47 ID:GU0/Zpmdo

>>350書きます


武内P「お見合い、でしたね」



385: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:17:22.14 ID:GU0/Zpmdo

楓「いいお天気で、良かったですね」

武内P「……」

今西部長「……うん、そうだね」

楓「……」

武内P「……」

部長「……」



386: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:18:38.66 ID:GU0/Zpmdo

部長「お見合い、だったんだけどね」

武内P「そう、ですよね」

楓「ええ、本当に」

部長「……」

武内P「……」

楓「……」



387: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:20:00.16 ID:GU0/Zpmdo

部長「お見合いとは、こうだったかね?」

武内P「ちが」

楓「個性、大事ですよね」

武内P「……」

部長「……そうだね、大事だ」

武内P「……」

楓「……」



388: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:21:28.73 ID:GU0/Zpmdo

部長「あちらは、驚いていたね」

武内P「……」

楓「うふふっ、お二人も、ですよ」

武内P「……」

部長「……大いに、驚いたよ」

武内P「……」

楓「……」



389: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:22:40.19 ID:GU0/Zpmdo

部長「怒っては、いなかったね」

武内P「本当に、有り難い事です」

楓「ええ、とっても」

武内P「……」

部長「……そうだね、良かったよ」

楓「……」



390: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:24:19.72 ID:GU0/Zpmdo

部長「むしろ、喜んでいたね」

武内P「はい、とても」

楓「張り切っちゃいました」

武内P「……」

部長「……うん、見ればわかるよ」

武内P「……」

楓「……」



391: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:25:56.84 ID:GU0/Zpmdo

部長「高垣くんは、彼に好意があるのかい?」

武内P「部長」

楓「? いえ、良い同僚だと思いますけど……」

武内P「……」

部長「……そうか、同僚、か」

楓「うふふっ、おかしな部長さん」

部長「……」

武内P「……」



392: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:27:39.30 ID:GU0/Zpmdo

部長「この際だから、ハッキリ聞こうか」

武内P「……」

楓「私に、ですか?」

武内P「……」

部長「その……なんで来ちゃったんだい?」

楓「ここは……ライトが暗すぎるわね」

部長「……」

武内P「……」



393: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:29:26.73 ID:GU0/Zpmdo

部長「お見合い、だったんだよ」

武内P「お見合い、でしたね」

楓「お見合い、だったんですね」

武内P「……」

部長「……知ってて来ただろう?」

楓「だから、私が輝かないとね」

部長「……」

武内P「……」



394: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:32:05.53 ID:GU0/Zpmdo

部長「バレないと、思ったんだけどね」

武内P「……」

楓「私、ビックリしちゃって」

武内P「……」

部長「……私達の方が、ビックリしたよ?」

武内P「……」

楓「……」



395: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:34:55.09 ID:GU0/Zpmdo

部長「挨拶が済んで……」

武内P「料理が運ばれて来て……」

楓「芸を披露するための、芸者が入ってきて……」

武内P「……」

部長「……キミだよ?」

楓「?」

武内P「……」



396: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:36:53.61 ID:GU0/Zpmdo

部長「あんなに、全力で」

武内P「……」

楓「ファンの前では、輝いてなきゃ」

武内P「……」

部長「……向こう様、ファンだったけどもね?」

楓「それが、アイドル――高垣楓だから」

武内P「……」

部長「……」



397: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:38:20.88 ID:GU0/Zpmdo

部長「結局、宴会になってしまったね」

武内P「……良い、宴会でした」

楓「お酒、我慢したんですよ?」

武内P「……」

部長「……うん、それはそうだね」

武内P「……」

楓「……」



398: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:39:57.11 ID:GU0/Zpmdo

部長「次にまた会う約束は……」

武内P「しました」

楓「!?」

バシバシ!

部長「したのかい!?」

武内P「はい」

楓「!」

バシバシ!



399: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:40:54.73 ID:GU0/Zpmdo

部長「あの、大盛り上がりの中で!?」

武内P「はい」

楓「!」

バシバシ!

部長「はっはっは! こいつは驚いた!」

武内P「……」

楓「!」

バシバシ!



400: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:43:13.79 ID:GU0/Zpmdo

部長「それで、何と約束したんだい?」

武内P「LIVEに行きたい、と」

楓「!」

バシバシ!

部長「……痛くないのかい?」

武内P「腕の感覚がもう無いので、大丈夫です」

楓「!」

バシバシ!



401: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:45:47.42 ID:GU0/Zpmdo

部長「そうか、LIVEか」

武内P「凸レーションのファン、だそうです」

楓「……?」

バシ……バシ……!

部長「ん? それは……」

武内P「彼氏と、行きたいと仰っていました」

楓「……」

バシ…………ペチッ



402: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:48:10.58 ID:GU0/Zpmdo

部長「彼氏が居たのかい?」

武内P「乗り気なのは、お父様だけだったようです」

楓「……」

部長「そう、だったのか」

武内P「あの空気になって助かったと、笑っていました」

部長「……」

楓「……」



403: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:50:08.02 ID:GU0/Zpmdo

部長「……キミには、悪いことをしたね」

武内P「いえ、そんな事は」

楓「……」

…サスリサスリ

部長「しかしだ」

武内P「仕事が恋人ですし、私は、こう、ですので」

楓「……」

…サスリサスリ



404: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:53:03.07 ID:GU0/Zpmdo

部長「よし、飲みに行こう! 私の奢りだ!」

武内P「はい、是非」

楓「……」

部長「おや、なんだか元気がないね?」

楓「……」

武内P「高垣さん。飲みに、行きませんか?」

楓「……!」パアッ


武内P「ビールを浴びーる程、飲みましょう」


楓「!?」

バシバシ!


おわり



405: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:54:40.00 ID:GU0/Zpmdo

>>353書きます
エロマンコは書きません


武内P「ニュージェネレーションズを解散したい!?」



406: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:56:35.50 ID:GU0/Zpmdo

武内P「待ってください!」

未央「ごめん、もう決めたから」

凛「悪いけど、もう限界」

武内P「一体、何があったんですか!?」

未央「……しまむーの」

凛「マンコが臭い」

武内P「!?」


武内P「……」

武内P「はい?」



407: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:58:25.22 ID:GU0/Zpmdo

武内P「いえ、あの……本田さん?」

未央「ごめんね、ワガママ言って」

武内P「ですが、いえ……渋谷さん?」

凛「毎日が輝いてたけど、毎日が異臭騒ぎなの」

武内P「……」

未央・凛「本気だから」

武内P「……」



408: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:00:13.53 ID:GU0/Zpmdo

武内P「あの……冗談、ですよね?」

未央「冗談で友達のマンコが臭いなんて言わないよ!」

武内P「ですが、それで解散というのは……」

凛「わかってない! アンタ、全然わかってない!」

武内P「……」

未央・凛「もう限界なの!」

武内P「……」



409: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:02:34.53 ID:GU0/Zpmdo

武内P「しかし、何故今になって……」

未央「私だって、最初は気づかなかったよ!」

武内P「どうして、気付いたのですか?」

凛「水着撮影の時、卯月がパンツを脱いだら、ガツンと」

武内P「ガツン……それは、臭いの表現でしょうか?」

未央・凛「脳が揺れる音」

武内P「……」



410: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:04:59.86 ID:GU0/Zpmdo

武内P「その、ご本人は……その事を知って?」

未央「しまむー、マンコ激臭だよ♪ とか言えないって!」

武内P「ですが……」

凛「だったら、プロデューサーから言ってよ」

武内P「!? 私から、ですか!?」

未央「そうだね。それで何とかなったら」

凛「解散はしない」

武内P「……!?」



411: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:06:54.93 ID:GU0/Zpmdo

武内P「で、では……体臭に気をつけるよう言ってみます」

未央「あ、体臭は全然問題ないから無駄だよ」

武内P「!?」

凛「むしろ、卯月はいい匂いがするよね。こう、甘い感じの」

武内P「待ってください! 臭いのは、その、あそこだけなのですか!?」

未央・凛「そう」

武内P「……!?」



412: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:08:37.13 ID:GU0/Zpmdo

武内P「で、では……デリケートゾーンの臭いに気をつけるよう」

未央「そんなの、普通は気にしないよね」

武内P「ですが……!」

凛「アイドルだから、彼氏とかにも言われないし、気にしないよ」

武内P「では……一体、どうしたら……!?」

未央・凛「解散」

武内P「……!?」



413: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:13:07.76 ID:GU0/Zpmdo

武内P「我慢する事は……」

未央「……ほら、見てよプロデューサー」プルプル

武内P「!? 本田さん、手が震えて……」

凛「卯月のマンコの臭いを思い出すとね、こうなるの」プルプル

武内P「そんなに!? そんなになのですか!?」

未央・凛「うん」

武内P「……!?」



414: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:16:28.06 ID:GU0/Zpmdo

武内P「しかし、私は何も感じた事はありませんが……」

未央「多分、しまむーのパンツが超高性能何だと思う」

武内P「はい?」

凛「未知のバイオテクノロジーが使われてる可能性は高いね」

武内P「あの……真剣に考えていますか?」

未央・凛「真剣だよ」

武内P「……」



415: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:18:59.95 ID:GU0/Zpmdo

武内P「……わかりました」

未央「解散!? イヤッホオオオオイ!」

武内P「私が、何とかしてみます」

凛「上げて落とすって、そんなのあり!?」

武内P「微塵も信用してくれていないのが、悲しいです」

未央・凛「……」

武内P「私を信じてください」

未央・凛「……」ヒソヒソ

武内P「……信じてください」



416: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:22:14.16 ID:GU0/Zpmdo

  ・  ・  ・

卯月「あの……お話って、何ですか?」

武内P「島村さんは、臭いというものについて、どうお考えですか?」

卯月「匂い、ですか?」

武内P「はい、臭いです」

卯月「えーっと、甘い香りは幸せだし、爽やかな香りはスーッとします!」

武内P「はい、そうですね」

卯月「……?」



417: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:24:16.37 ID:GU0/Zpmdo

武内P「では、嫌な臭いについては、どうお考えですか?」

卯月「えーっと、クサイ、とかですか?」

武内P「はい」

卯月「それは……お仕事に関する話、ですよね」

武内P「察しが早くて、助かります」

卯月「それは……あはは、ちょっと嫌ですね~」

武内P「……」

卯月「で、でも! お仕事のためなら、頑張ります!」

武内P「……そう、ですか」



418: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:26:14.75 ID:GU0/Zpmdo

武内P「島村さんの気持ちは、よくわかりました」

卯月「は、はぁ……」

武内P「私も頑張ります。なので、島村さんも、頑張ってください」

卯月「は、はい。えー……っと」


卯月「島村卯月、頑張ります♪」


武内P「では、パンツを脱いでください」


卯月「はいっ♪」


卯月「……」

卯月「はいっ!?」



419: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:28:32.53 ID:GU0/Zpmdo

武内P「一緒に、頑張りましょう」

卯月「ぷ、プロデューサーさん!?」

武内P「さあ、どうぞ」

卯月「じょ、冗談……ですよね?」

武内P「島村さん。私は、担当アイドルにそんな冗談は言いません」

卯月「ほ、本気なんですか!?」

武内P「はい。私は、貴女のプロデューサーですから」

卯月「う……えぅ……!?」



421: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:31:34.26 ID:GU0/Zpmdo

武内P「……」

卯月「あ、あの……」

武内P「……」

卯月「えっと……見るん、ですか?」

武内P「いいえ。決して見ません」

卯月「……で、でもパンツを脱ぐんですか?」

武内P「はい。お願いします」

卯月「あぅ……!?///」

武内P「島村さん、これは必要な事です」

卯月「……///」



422: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:33:32.55 ID:GU0/Zpmdo

武内P「島村さん」

卯月「……わ、わかりました///」

武内P「! ありがとう、ございます」

卯月「あの……他の子にも、こういう事言ってるんですか?」

武内P「いいえ。島村さん、貴女だけです」

卯月「わ、私だけ、なんですね……///」

武内P「はい。今までも、そして、これからも、貴女だけです」

卯月「……///」



423: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:35:39.03 ID:GU0/Zpmdo

武内P「少し、近くに寄っても宜しいですか?」

卯月「は、はい……///」

武内P「では……失礼します」

…スッ

卯月「あの……しゃがむんですか!?///」

武内P「はい。その方が、良いと思いまして」

卯月「う……うぅ///」

武内P「では――お願いします、島村さん」

卯月「は……はい……///」



425: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:37:52.90 ID:GU0/Zpmdo

武内P「……」


卯月「……///」

…スルッ


武内P「……別段、変わった臭いは――」


ガツンッ!


武内P「――どぅおっ!?」


ドンッ! ゴロゴロゴロゴロ……ドン!


卯月「!? 急に、プロデューサーさんが吹き飛んだ!?」



426: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:40:49.32 ID:GU0/Zpmdo

卯月「だ、大丈夫ですか!?」

武内P「だ、大丈夫です! 大丈夫ですので、そのまま! そのままで!」

卯月「で、でも……!?」

武内P「お願いします! お願いしますから、そこを動かずに!」

卯月「は、はい……」


武内P「……は、鼻……鼻」

さわさわ

武内P「ある……取れては、いない……ある」

武内P「……!」

武内P「本田さんと、渋谷さんは……あんな兵器と行動を共に……!?」



427: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:44:29.74 ID:GU0/Zpmdo

武内P「……お二人とも、すみません」

武内P「私が間違っていました……あれは、大変なものです」

武内P「例えるなら……ドブ」

武内P「ドブを3年程常温で放置した後、油でカラッと揚げて5年放置した臭いです」

武内P「何とかしなければいけないのは、わかります……しかし」


卯月「……!」オロオロ

ドブゥウウァアァァ


武内P「……あれは! あれは、もう!」



428: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:48:35.94 ID:GU0/Zpmdo

卯月「大丈夫ですか……プロデューサーさん……!?」オロオロ

ドブゥウウァアァァ


武内P「……島村さんの、私を心配する声が聞こえる」

武内P「嗚呼……しかし、もう視界が……」


『私、笑顔だけは自信がありますっ♪』


武内P「……これは……走馬灯……?」


『島村卯月、頑張りますっ♪』


武内P「そうですね……島村さん、貴女はいつも笑顔でした」

武内P「そんな貴女に心配そうな顔をさせては……いけませんね」



429: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:51:56.84 ID:GU0/Zpmdo

武内P「島村さん、今から、私は命を燃やします」

卯月「え、えっ?」

武内P「それにより、貴女はアイドルとして、今後も輝いていける」

卯月「ぷ、プロデューサーさん?」

武内P「いえ、今までよりも……もっと、大きく輝けるでしょう」

卯月「あの……何を……?」

武内P「その姿を見られないのが、残念でなりません」

卯月「……プロデューサーさん?」

武内P「どうか……良い、笑顔で」

卯月「……」

武内P「――行きます」



430: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:56:24.80 ID:GU0/Zpmdo

  ・  ・  ・

未央「――ほら、モタモタしてると置いてくよ、しまむー!」

凛「――卯月、先に行って待ってるから」


卯月「ま、待ってくださ~い!」


未央・凛「えへへ!」ニコリ


卯月「も、もー! 二人とも、いつもそうなんだから!」

武内P「……ですが、良い笑顔でした」

卯月「プロデューサーさん」

武内P「はい、島村さん」



431: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 00:00:15.72 ID:HCdmN4Nqo

卯月「今もこうして三人でいられるのは、プロデューサーさんのおかげです」

武内P「……そんな事は」

卯月「あります!」

武内P「……」

卯月「プロデューサーさんは、魔法使いです」

武内P「嗅覚と引き換えですが、皆さんの笑顔が守れて良かったです」

卯月「あの……私、臭くなくなったんですよ」

武内P「確認は出来ませんが……はい、良かったです」

卯月「……」



432: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 00:07:39.77 ID:HCdmN4Nqo

卯月「プロデューサーさん、耳、貸してください!」

武内P「? はい」

卯月「もしも嗅覚が戻ったら……」ヒソヒソ

武内P「……」

卯月「……今の私のマンコの臭い、確認してくださいね」ヒソヒソ

武内P「……」


卯月「――えへへっ♪ 島村卯月、頑張りますっ♪」


武内P「……」

武内P「……」プルプル

武内P「……」ガクガクブルブル


武内P「さて、今のうちに辞表を提出しなければ」ガクガクブルブル


おわり



435: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 00:15:15.57 ID:HCdmN4Nqo


「プロデューサー、何度もスカウトに来てくれたよね」


 渋谷さん。


「私、プロデューサーさんのおかげで笑顔を取り戻せました」


 島村さん。


「私、プロデューサーが居なかったらアイドル辞めてたよ」


 本田さん。


「……皆さん」


 今、私は選択を迫られている。
 ニュージェネレーションズの三人の、誰を選ぶかを。


「あの、順番を決めることは、出来ませんか?」
「「「無理」」」
「そう……ですか」


 これは、悲しい物語。
 舞台は、男子トイレ。
 決壊寸前の少女が三人。



436: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 00:23:03.66 ID:HCdmN4Nqo


 計画断水。
 それは、一時的に建物内の水が使えなくなるものだ。
 つい先程まで、346プロではそれが行われていた。


「今から、移動する事は……」
「出来たら苦労はしてないって!」
「お願いします、プロデューサーさん」
「私を選んでくれるよね」


 出来ないようだ。


 彼女達は、たかが数時間ならば我慢できると高をくくっていたらしい。
 そして、不運にも急激な腹痛が襲ってきたのだ。
 仲良く、三人同時に。


「次は私にトイレを使わせて! お願い!」
「お願いします、私に!」
「私だよね! 答えてよ!」


 断水が終わって女子トイレに駆け込んだものの、全て使用中。
 移動して入ったトイレも、ことごとく使用中。
 そして、迷いに迷った挙句、最終的に入ったこの男子トイレは、故障中、故障中。


「……!」


 私が、使用中。



437: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 00:31:51.55 ID:HCdmN4Nqo


「あっ! あっあっあっあっ……」
「うぅ! ふーふーふーふー……」
「ぐっ! ぐっく、く、く、く……」


 大声を出した時にお腹に力が入り、便意が襲ってきたようだ。
 助かっているのは、彼女達がそれにより強引な手段を取れない事。
 もしも、少しでも便意が弱ければこのドアをぶち破られていただろう。


 そんな彼女達を尻目に、トイレットペーパーを用いて尻を拭く。
 紙を引き出す時のガラガラという音が彼女たちの神経を逆撫でしているのがわかる。
 こんなにも落ち着かない大便は、生まれて初めてだ。
 今後、二度とこのような気持ちを味わうことがないよう、切に願う。


「……終わりました」


 ズボンを引き上げ、ベルトを締める。
 彼女達に、スッキリしたという思いを伝えて腹を立てさせないように、意識的に声を低くする。
 レバーを倒し、私が排泄した大便がゴボリゴボリと水に流れていく。


「「「……次は、誰?」」」


 私に聞かないで欲しい。



438: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 00:41:34.07 ID:HCdmN4Nqo


 彼女達は、私に選んで欲しいのでは無い。
 自分達で、決めたくないだけなのだ。


 友情か、脱糞か。


 せめぎ合う二つの思いは決して交わること無く、他者に判断を委ねる道を選択させた。
 人は、それを愚かと思うかも知れないが、私はそうは思わない。


 彼女達は、選ばれなかったら諦めて脱糞する覚悟を決めている。
 自分達で決めない事により、今後の友情に支障が無いようにしているのだ。


 嗚呼、なんと美しく、なんと迷惑な。


「「「早く」」」


 確かに、自分達で決めない事で、友情は守られるだろう。
 しかし、選ばれなかった者は、選択者である私に対してどういう感情を抱くだろうか。
 ……考えるだに恐ろしい。


「……」


 こんな事ならば、トイレになど入らず脱糞しておけば良かった。
 そう思ってしまうほど、ドアの向こうからは狂気と、執念がほとばしっていた。



439: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 00:49:35.68 ID:HCdmN4Nqo


「……」


 何か言わなければいけないのは、わかっている。
 そして、その何かとは、この三人の少女の内一人の名前だけだ。
 それ以外を口にしたら、烈火の如く彼女達は怒り狂い、怒りのままに脱糞するだろう。


「プロデューサー、おっぱい好きだよね」
「プロデューサーさん、お尻好きですよね」
「プロデューサー、あ、えっと、ピアス好きだよね」


 最悪だ。
 彼女達は、私を女の武器で籠絡しようと試みだしている。
 内一人は、とても……とても弱々しいカードをこちらに提示しているが。


「プッ! ピアスって……あっ、やば、笑ったら……」
「あはっ! 未央ちゃんったら……あっ、私も……」
「もう! 笑う事……あっ、ちょっと……あ……」


 阿呆だ。
 私が担当していたアイドル達は、危機的状況になるとこんなにも阿呆になってしまうのか。
 これは、今後の活動の参考になると頭にメモをしておこう。



440: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 00:59:53.12 ID:HCdmN4Nqo


 しかし、そろそろ動かなければならない。
 二人は脱糞するが、一人は救えるのだ。
 三人共見捨てるというのは、愚か者のする事だ。


 他の二人には申し訳ないが、選ぶ相手は既に決まっている。


「うぐ……お、おおお……」


 渋谷さんだ。


 理由は至って単純。
 彼女が、怒らせると一番何をするかわからないからだ。
 最悪の場合、刺されたり、花から抽出した毒を盛ってくる可能性もある。


「はぁ……ひぃ……ふぅ……」


 本田さんは、話せばわかってくれる。
 むしろ、脱糞したとしても、一週間も経てば「いやー、やっちゃったよ!」と言える子だ。
 そうでなければ、あれだけ盛大に辞めると叫んでおいて、割りとすぐに戻れはしない。


「うぅ……う……うぅぅ……」


 島村さんは、話さなくてもわかってくれる。
 少しの期間だけ、笑顔がぎこちなくなってしまうかもしれない。
 だが、彼女ならば、なんとか頑張って笑顔を取り戻してくれる。



442: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 01:08:09.69 ID:HCdmN4Nqo


「それでは……次は――」


 ドアの向こうで、三人が息を飲んだのがわかった。
 後は、渋谷さんの名前を告げるだけ。
 だが、


「待って」


 その渋谷さんから、待ったがかかった。
 彼女は何故、待ったをかけたのだろうか。


「今、卯月って言おうとしたでしょ?」


 してません。


「いえ、今の感じは、未央ちゃんって言おうとしてました」


 してません。


「ううん、しぶりんだね。私にはわかる」


 違います。



443: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 01:16:59.33 ID:HCdmN4Nqo

「いえ、私は渋谷さんを指名しようとしました」


 三人に任せていては埒が明かない。


「嘘。だって、プロデューサーは卯月の事凄く大切にしてるし」
「いいえ。私よりも、未央ちゃんの方が大切にされてます」
「そんな事ない。しぶりんが、一番大切にされてるよ」


 申し訳ありません。
 私の判断基準は、皆さんの中の誰が大切か、ではありません。
 自分の命を大切にしようと思った時、誰を指名すれば安全なのか、です。


「……」


 お互い譲り合う気がないのか、譲り合っているのか全くわからない。


 ――カリカリカリカリカリカリカリカリ!


「!?」


 ドアをカリカリと指でかく音が、トイレに響いた。
 音から察するに、三対、六本の手によって私の個室のドアはかかれている。
 彼女たちの、限界が近いようだ。



444: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 01:25:26.78 ID:HCdmN4Nqo


「「「……じゃ~んけ~ん」」」


 ドアの向こうから、弱々しくだが、確かに聞こえた。
 決壊寸前の彼女達が選んだのは、神に判断を委ねる事。
 今この時、この瞬間で、一番幸運な者がトイレで用を足す。


「「「ぽん」」」


 初めからそうしていれば良かったのでは、とは言えない。
 言った時点で、私は三人から無用の怒りを買う事になるからだ。


「お……い……あ」
「うぅ……え……う」
「く……ふ……う」


 アイコのコールが聞こえなかったという事は即ち……勝負はついた。
 神よ、感謝します。
 アイコが続いて無駄に力が入り、全員揃って脱糞という結末にならずに済みました。


「あ……あ……」
「い……い……」
「う……う……」


 しかし、何故か彼女たちの苦痛に喘ぐ声は、遠ざかっていった。



445: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 01:30:37.38 ID:HCdmN4Nqo


 ジャンケンをして、勝負はついた筈だ。
 それなのに、何故三人全員がトイレの前から移動を?


 ――まさか、


「っ、いけません! 一人! せめて一人はこちらで!」


 彼女達は、


「「「フライ!」」」


 小便器で、


「「「ド!」」」


 大をするつもりか!?


 ――バププッ! ブッ、ブ!


 ……そうですよね、濁音を叫んだら力が入ってしまいますよね。


「「チキーン!」」


 ……あぁ、やっぱり一人分声が少ない。



446: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 01:51:25.09 ID:HCdmN4Nqo

  ・  ・  ・

 小便器で用を足し終えた後、三人は無言で去っていった。
 そして私は、便座の蓋を開けて、壁に手を付きバランスを保ちながら便器の上に立っている。
 理由は、床がおしっこまみれになっているからだ。


「……」


 大は小を兼ねる、という言葉がある。
 その言葉の通り、大きい方をしたら、小さい方も出る。
 小便器は、確かに彼女たちの大便を受け止めたのかも知れない。
 しかし、女性の小の軌道も一緒にとなると、その面積は不十分。


「……」


 これは、私の推測だが、彼女達は私の入っている個室に向かって小を飛ばした。
 そうでなければ、離れているこの個室がここまでおしっこまみれにはならないからだ。
 個室の床に三方向から水たまり……いや、おしっこたまりが伸びて来た時は正気を疑った。
 それは勿論、私ではなく、彼女たちの正気をだ。


「……」


 だが、私は彼女達の嫌がらせには屈しない。
 この状態から携帯電話で助けを呼べば良いだけ――


 ――パシャンッ!


 焦るな。
 まだ、手がおしっこで汚れるだけだ。
 そう、つまむように拾い上げて、片手で操作すれば汚れるのは手だけ――


「……反応、しない?」


 図らずも、彼女達の願いは叶ったようだ。
 最高に嫌がらせになるこの時、この状況で。



おわり



452: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:14:29.11 ID:HCdmN4Nqo

>>355書きます


武内P「飲料メーカーとタイアップ」



453: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:17:07.40 ID:HCdmN4Nqo

武内P「――した商品の、サンプルが届きました」

未央「おおっ、遂に来た!」

武内P「どれも、とても良く出来ています」

卯月「私達三人で、別々の大手メーカーさんですもんね」

武内P「はい。サントリー、アサヒ、キリン……どれも有名ですね」

凛「全部ビールで聞いたことあった」

武内P「清涼飲料水でも、有名ですよ」



454: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:19:19.16 ID:HCdmN4Nqo

武内P「まず、本田さんがタイアップしたのは――」

未央「――サントリー!」

武内P「そうですね、サントリーさんの――」

未央「――C.C.レモン!」

武内P「……その通りです」

卯月「うふふ! 未央ちゃん、プロデューサーさんの台詞取っちゃってます」

凛「C.C.レモン、小さい時はたまに飲んでたかな」



455: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:22:18.74 ID:HCdmN4Nqo

武内P「こちらは、炭酸飲料で本田さんの元気なイメージに合っていますね」

未央「正に、はじけるパッション! って感じだよねぇ!」

武内P「商品のパッケージには、本田さんの写真が使用されています」

未央「うわぁ……こうやって見ると、実感湧くなぁ」

武内P「間もなく、これらの商品が店頭に並ぶはずです」

未央「C.C.レモン飲んでる人の手には私の写真……凄いね、それ!」

武内P「はい。とても、いい仕事でした」



456: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:25:09.19 ID:HCdmN4Nqo

武内P「次に、島村さんがタイアップしたのは――」

卯月「――はいっ♪ アサヒさんです♪」

武内P「他のお二方に比べるとやや知名度は落ちますが、これからの時期に嬉しい――」

卯月「――ほっとレモン、ですね!」

武内P「……その通りです」

未央「あはは! しまむーも、台詞取っちゃってるじゃん!」

凛「寒い時のほっとレモンって、なんであんなに美味しいんだろう」



457: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:28:32.57 ID:HCdmN4Nqo

武内P「こちらは、ホット商品なのに加え優しい甘さが島村さんのイメージに合っていますね」

卯月「優しい甘さ……えへへ、なんだか照れくさいです///」

武内P「暖かで、優しい甘さで、冬の乾燥した空気にやられた喉を癒やしてくれます」

卯月「癒やす……私に、出来るでしょうか?」

武内P「あの……癒やすのは、ほっとレモンが、です」

卯月「あうぅ、そうでした///」

武内P「こちらも、パッケージに島村さんの写真が。とても、良い笑顔です」



458: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:31:58.47 ID:HCdmN4Nqo

武内P「最後に、渋谷さんがタイアップしたのが――」

凛「――うん、キリンさん、だね」

未央「はーい! ゾウさんはもーっと好きでーす!」

凛「ちょっと、未央」

未央「こりゃ失礼!」

武内P「……こちらも、有名な午後の紅茶レモンティーですね」

凛「午後ティーのレモンは、今でも昼休みに飲んだりする」



459: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:34:27.88 ID:HCdmN4Nqo

武内P「渋谷さんが仰ったように、女子高生に人気の商品ですね」

凛「そうなの?」

武内P「はい。確実に、人気トップ10には入る商品だと、言われました」

凛「……それ、選択肢があまりないから入ってるだけじゃない?」

武内P「!?」

凛「べ、別に大丈夫だから! ほ、ほらどう? パッケージの私」

武内P「……はい。素晴らしい、とても良い笑顔です」



460: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:36:57.15 ID:HCdmN4Nqo

未央「そういえば、全員レモンに関する商品だね」

武内P「はい。346プロ全体の企画で、ユニット毎にフルーツを担当しています」

卯月「それで、私達はレモンだったんですね」

武内P「そうですね、皆さんのイメージに合った商品があると思いましたので」

凛「プロデューサーが、私達にレモンを割り振ったの?」

武内P「はい。結果的に、とてもいい仕事になったと、私は思います」

凛「レモン……ねぇ」



461: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:39:23.94 ID:HCdmN4Nqo

未央「ねえ、そのサンプルって飲んでも良いの?」

武内P「はい、問題ありません」

卯月「ほっとレモンは……わっ、温かい!」

武内P「皆さんで飲まれるかと思い、温めておきました」

凛「準備が良いね」

武内P「それも、プロデューサーの務めですので」

未央「それじゃあ……プロデューサー、飲んでみてよ!」

武内P「……私が、ですか?」



462: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:41:25.74 ID:HCdmN4Nqo

未央「自分で自分の写真が載ってるのを飲むって、なんかちょっと」

武内P「そう、でしょうか。私には、わかりませんが」

卯月「あっ、でも……プロデューサーさんに飲んでもらいたいかもです!」

武内P「島村さん?」

凛「うん。私達の仕事、最後まで見てもらわないと」

武内P「渋谷さんまで……」

未央・卯月・凛「……」

武内P「……わかりました。飲みます」



463: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:44:18.24 ID:HCdmN4Nqo

未央「それじゃあ、私のC.C.レモンから!」

武内P「……いただきます」

…パキッ

武内P「……んっ……んっ」ゴクゴク

未央「どう? 未央ちゃんのC.C.レモンのお味は?」

武内P「プハッ……久しぶりに飲みましたが、美味しいですね」

未央「えへへっ、イエーイ! さあさあ、遠慮なく全部飲んで!」

武内P「……はい、わかりました」

武内P「……んっ……んっ」ゴクゴク



464: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:47:42.84 ID:HCdmN4Nqo

未央「良い飲みっぷり! さっすがプロデューサー!」

武内P「プハッ……いえ、とても美味しくいただきました」

未央「未央ちゃんジュースは、とても美味しい、と!」

武内P「あの……C.C.レモンです」

未央「わかってるって! でも、写真が載ってて、つい!」

武内P「成る程、そういう事ですか」

卯月「それじゃあ、次は私の番ですね!」

武内P「……島村さん?」



465: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:51:14.75 ID:HCdmN4Nqo

卯月「冷たいものだけだと、お腹壊しちゃいますから♪」

武内P「しかし……既にもう一本飲み終えていて……」

卯月「駄目……ですか?」

武内P「……いただきます」

…パキッ

武内P「……んっ」ゴクリ

卯月「どうですか? 私のほっとレモンは?」

武内P「プハツ……温かで、体の芯まで染み込むようです」

卯月「良かった! さあ、冷めない内に、どうぞ♪」

武内P「……はい、わかりました」

武内P「……んっ」ゴクリ



466: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:55:05.07 ID:HCdmN4Nqo

卯月「プロデューサーさん、飲みにくいですか?」

武内P「プハッ……少し、水分をとりすぎているので」

卯月「お味の方は、どうでしょうか?」

武内P「そちらは、当然問題ありません。とても、美味しいです」

卯月「良かった♪ 卯月の、特製ジュースです♪」

武内P「……アサヒさんが作ったものですが」

卯月「私の写真が載ってるから、気分ですよ、プロデューサーさん♪」

武内P「……そういう、ものでしょうか」



467: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 16:57:43.77 ID:HCdmN4Nqo

武内P「……プハッ……飲み終えました」

卯月「どうでした?」

武内P「とても、美味しかったです」

未央「しまむー、イエーイ!」

卯月「未央ちゃん? い、イエーイ!」

パシンッ!

武内P「……お腹が、ガブガブになってしまいましたが」

凛「それじゃあ、最後は私だね」

武内P「……渋谷さん?」



468: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:01:15.71 ID:HCdmN4Nqo

凛「まだ、私の午後ティーレモンが残ってる」

武内P「いえ……あの、もうお腹がガブガブで」

凛「ふーん。私のジュースは飲めないんだ?」

武内P「そ、そういうわけでは。それに、キリンさんの、です」

凛「どっちでも良いよ。良いから、飲んで」

武内P「……!?」

未央「あっ、しまむー! そろそろレッスンの時間!」

卯月「そうでした! それじゃあ、私達はもう行きますね!」

武内P「えっ、あっ!?」



469: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:03:45.77 ID:HCdmN4Nqo

武内P「そ、それでは皆さんのレッスン後に飲む、という事で」

凛「私はまだだよ」

未央「うん。私としまむー、ニュージェネじゃないユニットでの合わせだし」

卯月「はい。だから、凛ちゃんはまだ時間がありますよ」

武内P「……!?」

未央「それじゃあ……本田未央、行ってまいりまーす!」

卯月「島村卯月、頑張ります♪」

ガチャッ…バタンッ

武内P「……」

凛「……」

武内P「……!」



470: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:07:47.74 ID:HCdmN4Nqo

凛「ほら、飲んでよ」

武内P「あの……どうしても今でないと駄目ですか?」

凛「二人のは、美味しい美味しいって飲んでたのに」

武内P「それは……タイミングの問題です」

凛「私は、今、アンタに私のジュースを飲んで欲しいの」

武内P「しかし……」

凛「逃げないでよ! アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」

武内P「っ!?」



471: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:11:56.31 ID:HCdmN4Nqo

凛「未央と卯月のジュースは飲んだのに、私だけ後回し?」

武内P「だから、もう、ガブガブで……」

凛「誤魔化さないで、一口くらい飲めるはず」

武内P「……」

凛「ねえ、私のジュースを飲むの、そんなに嫌?」

武内P「嫌……というか、ですね」

凛「美味しいよ、絶対。私のジュース」

武内P「……」


ちひろ「……あの、何の話をしてるんですか?」


武内P・凛「!」



472: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:14:54.29 ID:HCdmN4Nqo

武内P「千川さん! 助けてください!」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん!?」

凛「そうやって逃げるの!?」

武内P「今は! 今はまずいです!」

ちひろ「えっ、えっ?」

凛「未央と卯月のは飲んだのに!」

武内P「そ、それは……」

凛「あんなに美味しそうに! ゴクゴクと!」

ちひろ「はっ!? えっ!?」



473: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:17:41.01 ID:HCdmN4Nqo

ちひろ「の、飲んだって……な、何を?」

凛「ジュースだよ。未央と、卯月の」

ちひろ「は、はいっ!?」

武内P「それは……そうですが」

ちひろ「の、飲んだんですか!? えっ、本当に!?」

凛「とっても美味しそうだった。二人共、喜んでた」

武内P「確かに……とても、良い笑顔でした」

ちひろ「な、何やってるんですか!?」

武内P・凛「?」



474: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:21:16.19 ID:HCdmN4Nqo

凛「ひどいと思わない? 私だけ、飲んでくれないんだよ」

ちひろ「あ、あの、それは……」

武内P「後で! 後で、必ず飲みますから!」

ちひろ「!?」

凛「未央のはゴクゴクいって、卯月のは冷める前に、って!」

ちひろ「プロデューサーさん!? 本当ですか!?」

武内P「……はい、事実です」

ちひろ「!?」



475: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:25:27.42 ID:HCdmN4Nqo

凛「私だけ仲間はずれなんて……ひどいよ」

ちひろ「……仲間入りした方が、その、まずいかと」

凛「まずくない! 美味しいから!」

ちひろ「味ではなく! それに、その自信は何!?」

武内P「……しかし、渋谷さんのを飲んだら、吐いてしまうかもしれません」

ちひろ「他の二人のは美味しく飲んだのに、その違いは!?」

凛「ほら、ペットボトル! 飲んでよ!」

ちひろ「レベルが高すぎる!」



476: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:28:10.23 ID:HCdmN4Nqo

凛「私だって頑張ったのに……二人だけなんて、ひどいよ」

ちひろ「凛ちゃん……」

凛「……ごめん。ワガママ言って、馬鹿みたいだよね、私」

武内P「……申し訳、ありません」

ちひろ「……」

凛「……ホント、どうかしてた」

ちひろ「……」


ちひろ「プロデューサーさん、飲んであげてください」


武内P「……千川さん?」



477: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:30:38.93 ID:HCdmN4Nqo

ちひろ「確かに、プロデューサーさんがした事は許されない事です」

武内P「あの……何が、でしょうか?」

ちひろ「でも、貴方の仕事は何ですか?」

武内P「それは……」

ちひろ「アイドルの――皆の笑顔を守る事、でしょう?」

武内P「!」

ちひろ「だから、誰が何と言おうと、飲むべきです」

武内P「……千川さん」


武内P「……はい、わかりました。飲まさせて、頂きます」



478: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:35:39.95 ID:HCdmN4Nqo

凛「プロデューサー……?」

武内P「申し訳ありません。ワガママだったのは、私です」

凛「飲んでくれるの? 私のジュース」

武内P「ええ、勿論」

凛「でも……もう、ガブガブだって」

武内P「かなり落ち着きましたので、もう大丈夫です」

凛「プロデューサー……!」

ちひろ「さあ、凛ちゃん。プロデューサーさんに、飲んでもらいましょう?」

凛「……うん! 私のジュース――」

武内P「……」


ちひろ「――おしっこを!」


凛「――午後の紅茶、レモンティーを!」


武内P・凛・ちひろ「……」


武内P・凛・ちひろ「えっ!?」



おわり



480: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 17:59:43.16 ID:0OhV35AQO

ちっひえっち

アイドルのオナニー現場に遭遇も見てみたい



483: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 19:41:14.98 ID:HCdmN4Nqo

>>480書きます
が、ローカルルール遵守で



484: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 19:51:31.60 ID:HCdmN4Nqo


「……!」


 私は、事務所で繰り広げられている光景を見て、息を飲んだ。
 ほんの少しだけ開いたドアの向こうとこちらは、まるで別世界。
 漏れ出ている光と彼女達の声には、艶、そして、狂気が入り混じっていた。


「ましゅまろほっぺぇ! ゆびさきっ、でぇ、ぷにぷにっ!」
「無我夢中ぅ、きらめいて、ええっ!」


 事務所の中では、私の担当するアイドル――シンデレラプロジェクトの全員が、


「最後は、つっ、つっ、つっ、つつつ『つきあって!』」
「ちゅっちゅっ、大好きよマイフレンズ!」


 全裸で、自分のソロ曲を歌いながら踊り狂っていた。


 歌を歌いながら踊っている子も居れば、無言で、一心不乱にステップを繰り返す子も居る。
 一体、いつから事務所はこんな怪しげな儀式を行う場所になってしまったのか。
 私にはわからないし……わかりたくもなかった。



486: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 19:58:36.12 ID:HCdmN4Nqo


 どうして?


 何故?


 次々と疑問が頭に浮かんでくるが、その答えは一向に出ない。
 答えに至るまでの要素を私が持っていないのか、はたまた、
脳が考える事を拒否しているのかはわからない。
 ただ一つ言えるのは、目の前で行われている行為が異常という事だけ。
 理解出来ないのは、私の頭がまだ正常だからだろう。


「……はあっ……はあっ……!」


 新田さんが、頬を赤く染めて艶やかな吐息を零している。
 格好は、勿論全裸。
 一糸纏わぬその姿は、美しいと形容すべきなのだろう。
 だが、今の私には異常性も相まって、人とは違う、怪物のように見える。


「シンデレラプロジェクト、ファイトぉ……!」


『おーっ!』


 何が?


 一体、何が、ファイト?



487: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 20:04:54.78 ID:HCdmN4Nqo


 この状況の首謀者は、新田さんなのだろうか。
 彼女は、シンデレラプロジェクトのリーダーだ。
 だが、この様な狂気の宴を催すようなクレイジーな人間ではない。


 では、一体誰が。


「――静かに」
「!?」


 背中に、何か硬い物が押し付けられた。
 思わず上げそうになった悲鳴を飲み込み、
ゆっくりと首だけを後ろにやり、その姿を確認する。


「場所を移動しましょう」


 囁くような声の主は、私もよく知る人物。


「あの子達に、気付かれる前に」


 事務員の、千川ちひろさんだった。



488: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 20:13:14.47 ID:HCdmN4Nqo

  ・  ・  ・

「……此処まで来れば、もう大丈夫ですね」


 そう言うと、千川さんは私の背中に押し当てていた物を体から離した。
 瞬間、私は振り返り彼女の姿を視界に全て収める。
 彼女の、千川さんの手に握られていたのは、


「安心してください。ただの、スタドリですよ」
「……」


 何故、私はスタドリを凶器だと思ってしまったのだろう。
 いや、理由はわかっている。
 事務所内で繰り広げられていた光景を目にした時から、
日常が非日常に切り替わってしまった感覚にとらわれていたからだ。


「プロデューサーさん、今日はお休みですよね?」
「……はい。ですが、明日の準備をと、思いまして」
「もう、駄目ですよ! 休日出勤だなんて!」


 千川さんが、人差し指を立てて叱責してくる。
 その姿がいつも通りで……いつも通りすぎて、
先程の光景が夢だったのでは、幻や、錯覚だったのではと思えた。


「――おかげで、全部バレちゃったみたいですし」


 どうやら、私が見たものは、現実に起こっていたようだ。
 思わず、右手を首筋にやったら、ジットリと汗をかいていた。



489: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 20:22:21.92 ID:HCdmN4Nqo


「……」
「……」


 私達の間に、沈黙が流れる。
 海外では、こういった状態になる事を「天使が通った」、と表現するらしい。
 天使……そう言えば、緒方さんはファンの方にそう呼ばれる事が多いですね。
 天使ならば、一糸纏わぬ姿で歌うのも不思議ではない……待て、冷静になれ。
 現実から目を逸らすな、夢に逃げるな、前を見ろ。


「千川さん、彼女達は……一体、何を」


 前に立つは、全てを知るであろう事務員、千川ちひろさん。
 私は、狂乱の渦の真相を知るであろう彼女に問いかけた。


「オナニーですよ、プロデューサーさん」


 そうですか、オナニーですか。
 全員が全裸だったのは、プロジェクトでの統一感を出すため、でしょうか。
 私も詳しくは知りませんが、全裸でのオナニーというのは、そう多くないと――


 ――いけない! 飲み込まれては、駄目だ!


「……! そ、そう、ですか」


 完全に予想外の回答に、私は正気を保つので精一杯だった。
 危うく‘もっていかれる’所だったが、なんとか踏みとどまる事が出来た。



490: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 20:30:55.89 ID:HCdmN4Nqo


「はじめはね、全員が別々にしてたんです」


 千川さんは、ゆっくりと語りだした。
 聞きたくは、無い。
 しかし、聞かなければならない。


「コッソリ事務所に入って、全裸になって、ソロ曲を……ね」


 ね、ではありません!
 全員が別々、まではまだ理解出来る範囲です!
 しかし、続く言葉が明らかにおかしいです、千川さん!


「でも、プロジェクトのメンバーは多いでしょう? バッティングは避けられません」
「……待ってください」
「だったら、いっそ全員でオナニーしようか、って話になったんです」
「……待ってください!」


 千川さん! おかしい……明らかにおかしいです!


「貴女は、一体、何の話をしているんですか!?」
「? オナニー、ですよ?」
「……!?」


 千川さんは、私が疑問を持った事に、心底不思議そうに首を傾げた。



492: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 20:38:06.91 ID:HCdmN4Nqo


「事務所で、全裸でソロ曲を歌う事が……自慰行為になる、と?」
「あっ、別に歌わなくても良いんですよ。大事なのは、気分ですから」


 そんな細かい部分の話はしていません。


「声を出すタイプと、出さないタイプが居ますから」


 明らかに不要な情報を細かに説明しないでください。


「うふふっ、私はどっちだと思います?」


 心底どうでも良いです。
 という、言葉が口をついて出そうになったが、既の所で飲み込む。
 千川さんの機嫌を損ねてしまったら、真相は全て闇の中に埋もれてしまう。


「さあ……どちら、でしょうか?」
「内緒です♪ もう、プロデューサーさん、想像しちゃ駄目ですからね♪」
「……はい」


 理性を総動員し、千川さんの顔面を打ち抜きたい衝動を抑える。
 彼女には、聞かなければならない事が、まだあるからだ。



493: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 20:48:50.94 ID:HCdmN4Nqo


「彼女達を止める事は……出来ませんか」
「どうやって?」
「それは……」
「オナニーするな、と言えと? 私が、言わなかったとでも?」
「……」


 いや、事務所でおかしな事をしないでくれと言えばいいのでは?
 その……自室で、自由にすれば良い話なのでは?


「あの子達にとっては、事務所は自室の様に落ち着く場所なんです」


 脳裏に浮かんだ私の疑問を読み取ったかのような、千川さんの言葉。
 そう思ってくれているのは嬉しい。
 だが、だからと言って、あんな狂態を繰り返すのは如何なものか。


「アイドルにとっては、あれがオナニーなんです」


 アイドルにとって?
 えっ、アイドルの皆さんは、その……あっ、えっ?


「だから……見過ごしてあげて、貰えませんか?」


 アイドルにとっては、全裸でソロ曲をやるのがオナニーになる。
 全く考慮していなかった。
 千川さんが告げた事が本当ならば……私は、一体、どうすれば良いのだろう。



495: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/21(木) 21:01:15.85 ID:HCdmN4Nqo

  ・  ・  ・

「――はい、今から良い所ですよ~」


 私、千川ちひろは、プロデューサーさんと別れた後、事務所に戻っていた。
 私の周囲をシンデレラプロジェクトの、可愛いアイドル達が取り囲んでいる。
 彼女達は、録音されたプロデューサーさんの言葉を聞き漏らすまいと、
真剣に耳をそばだて、彼の低い声を脳裏に刻み込まんとしている。


『彼女達にとって必要なら……私は、受け入れようと思います』


 今の台詞がツボに入った子が、何人か居たようだ。
 フンスフンスと鼻息を荒くし、よからぬ妄想に浸っているのが見て取れる。


「……はい! 続きは、帰って家でゆっくり聞いてくださいね!」


 私の言葉に、皆はコクコクと頷いた。
 そう、これは必要な事なのだ。


 アイドルに恋愛は厳禁。


 ならば、自分で発散する以外に方法は無い。
 だからこその、オナニー。
 今日の彼女達の夜のお供は、録音した彼の声と、


「うふふっ♪」


 全裸を彼に見られたという、羞恥と、開放感だ。



おわり




武内P「便秘、ですか」【後編】に続く




元スレ
SS速報VIP:武内P「便秘、ですか」
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