SS速報VIP:シンジ「槍でやり直す」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361091713/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361091713/
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:01:53.75 ID:Ol+tm2Or0
過去作
マリ「わんこくん!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1359277876/#footer
シンジ「マリが風邪引いちゃった」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360156280/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361091713
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:02:16.31 ID:Ol+tm2Or0
ところどころはしょったりQの内容変えたりしてます おかしなところがあったら...脳内で補完してください!
シンジ「僕は乗らなくていいんですか!ミサトさん!!」
リツコ「そうよ。あなたがエヴァに乗る必要はありません」
シンジ「必要ないって...あの...じゃあ僕は何をすればいいんですか?ミサトさん...」
ミサト「碇シンジ君。あなたはもう...何もしないで」
───BM-03 仮称『碇シンジ』隔離室───
シンジ(僕は綾波を助けたんだ...)
シンジ(なのになんで...なんでこんな扱いを...)
シンジ「...」カチャカチャ
シンジ(この首についているもの...眠っている間に起こったこと...綾波のこと...)
シンジ(まだ何も説明を受けてない)
シンジ「僕は...どうすれば...」ボソッ
ウィン
アスカ「...」スタスタ
シンジ「ア、アスカ...」
シンジ「アスカ!無事だったんだね!アスk
ドゴン
アスカ「ダメね...抑えきれない。ずっと我慢してきたし」
アスカ「アンタがいない間、14年の月日がたったわ」
アスカ「怒りと悲しみの累積...」
シンジ「ア、アスカ...?なに言ってるんだよ...」
アスカ「葛城大佐、ある命令を出したわ」
アスカ「アンタをこれから1週間、この隔離室で監視するっていうね」
アスカ「日替わりで複数人、たまにひとりのときがあるわね」
アスカ「ま、今日は私の番なんだけど、アンタにかまってらんないから出るわ」スタスタ
シンジ「ま、待ってよアスカ!!なんで監視されないといけないんだよ!まだ話したいことがたくさn
アスカ「...」ウィン
シンジ「なんで...」ガクッ
───監視2日目───
シンジ(一体誰がくるんだろう...)
ウィン
シンジ「あ、あなたたちは...」
シゲル「BM-03を確認」
シゲル「健康状態をチェック」
マコト「おい、立て」グッ
シンジ「うっ」
シンジ「い、痛いです!髪引っ張らないでください!!」
マコト「うるせえよ」ドゴッ
シンジ「うあっ!」バタッ
マヤ「あんまりやりすぎないほうが...傷つけて問題になると面倒ですよ」
マコト「わかってるよ...ただちょっと遊んでみただけさ」
シゲル「俺にも少し遊ばしてくれよ」
シンジ「や、やめてくださ...」
シゲル「あ?聞こえねーんだ...」
シゲル「よっ!!」ドゴッ
シンジ「うぐっ」バタ
シゲル「最近ストレス溜まってたんだよなぁ...ちょうどいい」
マコト「使えない新人に指示だすのイライラするよなぁ」
マヤ「若い男はクズばっか」
マコト「えーっと...健康状態に問題なしっと」カキカキ
シゲル「いい音が出るもんな?w」
マコト「それ書いたら怒られるかなwww」
マヤ「やめておいたほうがいいですよw」
シンジ「...」ブルブル
シンジ(こんなの...監視じゃないよ...)ブルブル
ピピピッ
シゲル「おっと、時間だな...」
マコト「それじゃ、行くとするか」スッ
マコト「おら!!」ドゴッ
シンジ「うぐっ」バタッ
マコト「じゃーな、碇シンジ君」ウィン
シンジ「う...うぅ...」
シンジ「こんなの...こんなのって...」
───監視3日目───
シンジ(嫌だ...こんなところにいたくない...)ブルブル
シンジ(今日も来るのかな...助けてよ父さん...)ブルブル
ウィン
シンジ「ヒッ」
スミレ「...」スタスタ
コウジ「...」スタスタ
スミレ「碇シンジ」
シンジ「...」ブルブル
コウジ「聞いているのか!!」ダン
シンジ「うぅ...は、はい...」
スミレ「体に異常はないか申告せよ」
シンジ「は、腫れてるところがあっt
スミレ「問題なし...と」カキカキ
シンジ「...」
シンジ「あ、あの...」
コウジ「なんだ、言ってみろ」
シンジ「ご飯とか...支給されないん...ですか?」ボソッ
コウジ「あぁ...飯な」
コウジ「これでも食らってろ!!」ドゴッ
シンジ「ぐあっ」バタッ
スミレ「はぁ、なんで艦長こんなめんどくさい命令出しちゃったのかしら」
コウジ「知らんわ...加持に教わったような面白い女ではあるがわからんことも多いな」
スミレ「監視の時間、もう少し短くならないかしらね」
コウジ「代わりでも探すか?」
スミレ「とりあえず今日は最後まで見て、それから探しましょ」
ピピピッ
スミレ「やっと終わったわね」
コウジ「こいつ相当まいってるようだな...少し痛めつけすぎたか」
スミレ「私は問題になっても知らないわよ」
コウジ「ま、なんとかなるさ」ウィン
シンジ「...」
───監視4日目───
シンジ(お腹減ったな...傷、治らないや...)
シンジ(ここで、死ぬのかな。僕)
シンジ(もう...寝てよう...)
ウィン
??「...」スタスタ
??「...」
シンジ「...」ブルブル
??「わんこくん、はい」スッ
シンジ「...え?」パッ
マリ「お腹、空いてるでしょ。持ってきてあげたよ」
シンジ「...」
マリ「毒なんて入ってないから安心しなって、ほら」パクッ
シンジ「...」スッ
シンジ「...」
シンジ「...」モグ
シンジ「...」モグモグ
シンジ「うっ...うぅぅ...」グス
マリ「よしよし...辛かったね」ナデナデ
マリ「あちゃー...傷も処置しておかないとね」
シンジ「あじがどう...ございまず」ウウッ
マリ「気にしない気にしない!私はわんこくんの味方だにゃ」ナデナデ
シンジ「僕は...」グスン
マリ「ん?」
シンジ「僕はなんでこんな目に合ってるんでしょうか」
マリ「...」
シンジ「僕は綾波を...綾波を助けただけじゃないか!僕は何も悪いことしてない!!なんで僕が!!!僕が...」
ピピピッ
マリ「また今度、話すね」スタッ
シンジ「行っちゃうん...ですか」シュン
マリ「寂しかったりしちゃう?」
シンジ「...はい」
シンジ「...はい」 」
マリ「かわいいなぁわんこくんは!」
マリ「いい匂いするし」ボソッ
シンジ「えっ?」
マリ「なんでもにゃーい」
マリ「これ、あげる!」
シンジ「壊れた...メガネ?」
マリ「14年前に壊れたやつだにゃ」
マリ「これを私だと思いなさい!」ビシッ
マリ「じゃ、ばいばーい」ウィン
シンジ「...」
シンジ「...」カチャッ
───監視5日目───
シンジ(今日もマリさん来るかな...でもアスカ、日替わりって言ってたっけ)
シンジ(マリさんがいいなぁ)
ウィン
シンジ「...」チラ
ヒデキ「仕方ねーだろ当番なんだから」スタスタ
ミドリ「ちょーめんどくさいんですけどー」スタスタ
ミドリ「アンタ、立って」
ヒデキ「ほら早く立てよっ」グイッ
シンジ「...っ」
ミドリ「えーこれなんかめっちゃ文書いてあるんですけどぉ」
ミドリ「全部丸でいいっしょ」
ヒデキ「おいおい...後で艦長に叱られてもしらねーぞ」
ミドリ「私はちゃんとやりましたぁ~」
ミドリ「あーあ、めんどくさぁ」
ヒデキ「ここって監視カメラとかあんのかな」キョロキョロ
ミドリ「なによいきなり」
ヒデキ「こいつ足に錠かけられてるしサボってもいいんじゃね?」
ミドリ「あ~!いけるかも!」
ヒデキ「おい」
ヒデキ「逃げ出そうとしたら射殺してもいいって命令が出てんだわ」
ヒデキ「俺らはこれから出るが変なマネすんなよ」
ミドリ「とりあえずメイクし直さないと」スタスタ
ヒデキ「唇お化け」ボソッ
イマナンカイッター?
ヒデキ「なんも言ってねーよー」ウィン
シンジ「...」
シンジ(みんなめんどくさがってる...)
シンジ(僕と関わることがそんなに...)
シンジ(もう考えるのやめよう)
シンジ(少し休まなきゃ)ゴロッ
シンジ「...」
ウィン
シンジ「Zzz」スピー
マリ「わんこくん」ボソッ
シンジ「Zzz」スピー
マリ「...」ナデナデ
シンジ「ん...」
シンジ「マ...マリさん!」
シンジ「な、なんでここに!」
マリ「いやぁ~ちょっとね」アハハ
マリ「部屋から2人が出るのが見えたから入れるかなーって思って食べ物持って来たにゃ」
マリ「はいこれ」スッ
シンジ「あ、ありがとうございます」スッ
シンジ「この食料どこからもらってるんですか?」モグモグ
マリ「あぁこれ?これは私の分」
シンジ「え...」ピタッ
マリ「気にしないでいいにゃ!わんこくんのほうがお腹減ってるんだからいっぱいお食べ~」ナデナデ
シンジ「...」
シンジ「マリさんは...」
マリ「ん~?」ナデナデ
シンジ「なんでそんな僕に優しくしてくれるんですか?」
シンジ「僕は嫌われてるのに...僕に関わったらマリさんが嫌われるかもしれませんよ?」
マリ「いいよ」
シンジ「え?」
マリ「むしろそっちのほうがいいかもね...」フムフム
シンジ「マ、マリさん?」
マリ「んー?」
シンジ「やめたほうがいいですよ...僕と一緒にいたってなんもいいことないですよ?」
マリ「や、やろうとしてることがバレたにゃ!?」
シンジ「会話の流れでわかりますよそりゃ...」
マリ「わんこくんそんなんじゃ女の子に嫌われるぞ~」
シンジ「元から嫌われてますよ...」
マリ「例えば?」
シンジ「...」
シンジ「ア...スカ...とか」ボソッ
マリ「ほんとに嫌ってると思ってるのかにゃ?」ジッ
シンジ「...」
マリ「ほんとに嫌われてると思ってるならね、明日姫の番だから話してみなよ」
マリ「私は姫がわんこくんのこと嫌ってるって思えないけどにゃ~」
シンジ「...」
マリ「さってと」ヒョイ
マリ「また来るね」ウィン
シンジ「...」
シンジ(アスカ...)
ウィン
サクラ「やっと人がいなくなったわー」スタスタ
シンジ「えっ」
サクラ「ウチは鈴原サクラ」
サクラ「名字に覚え、ありますよね?」
シンジ「す...ずはら...トウジの!」ガタッ
サクラ「お兄ちゃんがお世話になりましたっと...」スタスタ
シンジ「ト...トウジは...」
サクラ「お兄ちゃんは死にました。それも碇さんのせいで」スタスタ
シンジ「な...なにを...」
サクラ「なんも知らんのですか?アンタがエヴァに乗って暴れたせいで、みーんな死んでしまったんですよ?」スタスタ
サクラ「これ、外の写真です」スッ
シンジ「こ...これって...」
サクラ「ニアサードインパクト」
サクラ「その写真、碇さんが14年前に住んでた街なんですけど、ひどいもんですよね」
シンジ「僕が...」
サクラ「そう、碇さんが」
シンジ「...いだ...」ボソッ
サクラ「はい?」
シンジ「何かの...何かの間違いだ!僕は綾波をたすけt
サクラ「そういえば!その綾波さん、エントリープラグの中には入ってませんでした」
サクラ「つまり救えてないってことです」
シンジ「うそだ...僕はこの手で綾波の手を掴んだんだ...」ボソッ
サクラ「はぁ...まぁいいです」
サクラ「ウチがここに来たのはこんな話しするためじゃなく、ただ単にこれを渡しに来ただけですから」スッ
シンジ「これ...父さんのS-DAT...」
サクラ「エントリープラグの中には碇さんとそれしか入ってませんでした」
サクラ「ちょっと長話ししすぎましたね」
サクラ「碇さんを今ここでぶん殴ってもいいんですけど、そんな気も失せました」
サクラ「失礼します」ウィン
シンジ「綾波...」
シンジ「ああああああああああああ!!!」ブン!
ガシャッ
シンジ「こんなの...あったって意味ないよ...」ハァハァ
シンジ(ちきしょう...ちきしょう...!)
───監視6日目───
シンジ「...」ボーッ
ウィン
アスカ「...」スタスタ
シンジ「...」
アスカ「...」
アスカ「なんとか言いなさいよ」
シンジ「...」
アスカ「アンタ、ガキみたいね」
アスカ「現実を受け入れようとせず、心の中に閉じこもってる」
アスカ「なんか...!いいなっ...さい!」ユサユサ
シンジ「...」
シンジ「アスカは...」ボソッ
アスカ「なによ」ピタッ
シンジ「アスカは僕のこと嫌いなんだろ?僕と関わるのが嫌で嫌でしょうがないんだろっ!!」ダン
アスカ「...」
アスカ「えぇ、そうよ」
シンジ「くっ...」
アスカ「アンタのそのガキみたいなところ、だいっきらい」
アスカ「だから」
アスカ「だからさっさとガキシンジから抜け出してバカシンジに戻りなさいよ...」
シンジ「アスカ...」
アスカ「...」
アスカ「...」
アスカ「出る」スタスタ
ウィン
マリ「おっとと」ヒョイ
アスカ「...」ウィン
マリ「わんこくん」
マリ「姫、泣かせたでしょ」
シンジ「えっ!」
マリ「いくらわんこくんでも許さないにゃ!!!」バッ
シンジ「う、うわぁ!」ドテッ
シンジ「いてて...」
マリ「なんて、嘘」
マリ「どうだった?嫌いって言ってた?」
シンジ「...」
シンジ「言ってましたけど...大丈夫そうです...」
マリ「ふーん」
マリ「ふふふーん!そっか!!よかったねぇ~わんこくん」ギュー
シンジ「早くどいてください...おm
マリ「それ以上は禁句だよ」
シンジ「」ビクッ
シンジ「僕...これからどうなるんでしょうか」
シンジ「明日が最終日ですよね?」
マリ「そうだねー...そればっかはわかんないにゃ」
マリ「なんせ艦長様がお決めになるもんだからねー」
マリ「二人で逃げちゃう?」ニヤッ
シンジ「それは...やめといたほうがいいと思います」
マリ「言うと思ったにゃー」
シンジ「明日は...」
マリ「あ、明日は私が担当だから!心配なさらず~」
シンジ「そう...ですか...」
シンジ(よかったぁ)ニコッ
マリ「あ!ちょっと笑顔になった!」
シンジ「気のせいです」
マリ「気のせいじゃなーい!」
シンジ「いいから今日はもう帰ってください!」
マリ「怒ったー!」
シンジ「マリさん」
マリ「ごめんにゃさい」ペコリ
マリ「じゃ、また明日ね」
シンジ「はい」
マリ「...」ウィン
シンジ(明日で最後かぁ...出れるのかな...ここから)
───監視最終日───
シンジ(マリさん早く来ないかなぁ)
ウィン
シンジ「えっ...」
乗組員A「BM-03確認、健康状態に異常なし」
乗組員B「これより艦長室へ連行する」
乗組員A「ほら、立てっ」グイッ
シンジ「うわっ」ガタッ
ウィン
シンジ「...」スタスタ
乗組員A「とまれ」
乗組員A「失礼します!」ガチャッ
乗組員A「艦長!BM-03を連れてきました!」
ミサト「よろしい、下がって」
乗組員A・B「はっ!」ガチャッ
シンジ「...」
ミサト「碇...シンジ君」
シンジ「ミサトさん...」
ミサト「なぜあなたが隔離室で監視されたか、今後どうするか、今から話すわ」
ミサト「私たちはこの世界...ニアサードインパクト後の世界をどうにか修復しようと色々探ってみたの」
ミサト「そして、その結果NERV本部の地下にあるロンギヌスの槍とカシウスの槍」
ミサト「この二つを使えば世界を元に戻せることを知った」
ミサト「でもそのためにはシンジ君ともうひとりのチルドレンの魂が必要だった」
ミサト「我々Willeと敵対しているNERVにシンジ君が連れ去られると困るから、特殊な壁で囲まれた部屋に閉じ込めるようにしたの」
ミサト「監視という名目でね」
ミサト「そのせいでかなり傷ついたのは聞いているわ...本当にすまないわね...」
ミサト「そして今、私たちはNERVへ向かってるわ」
ミサト「あなたにはエヴァに乗ってもらう」
ミサト「それがどんな結果になろうとも、誰もあなたを責めたりなんかはしないわ」
ミサト「お願い...シンジ君」
シンジ「...」
シンジ「父さんは...まだNERVにいるんですか」
ミサト「えぇ...」
シンジ「この世界...やり直せるんですか」
ミサト「えぇ、そうよ」
シンジ「失敗したら...」
ミサト「どうなるかは分からない...」
シンジ(失敗は許されないってわけか...)
シンジ「エヴァ...初号機じゃないんですよね」
ミサト「ダブルエントリーシステムの13号機を使うの」
ミサト「もうひとりのパイロットは...」
マリ「やほー」
シンジ「マリさん...!」
シンジ「なんでマリさんが!」
ミサト「アスカと話し合いでね...決めてもらったの」
マリ「姫、散々文句いったあとに『死ぬんじゃないわよ。コネメガネ』って言ったんだよ!」
マリ「優しいねぇ姫は」ウンウン
ミサト「もうすぐつくわ」
ミサト「準備...してくれるかしら」
シンジ「...はい」
ミサト「ありがとう、シンジ君」
ミサト「あと...」
ミサト「これ、外さないとね」プシュッ
シンジ「首の...」
ミサト「本当に、ごめんなさいね...」
───更衣室───
シンジ「マリさん」ヌギヌギ
マリ「にゃーにー」
シンジ「ほんとにこの世界を元に戻せると思いますか」ヌギヌギ
マリ「さぁ」
シンジ「...」
マリ「わんこくん次第だよ。それは」
シンジ「そう...ですよね」
マリ「うんうん」
マリ「さってと...行きますか」プシュッ
シンジ「...」プシュッ
シンジ「...」スタスタ
マリ「...」スタスタ
マリ「あー!」
マリ「おそろだねー!」ワーイ
シンジ「そ、そうですね...」アハハ
シンジ「あれ...マリさん...その首輪」
マリ「あぁこれ?どっちかがつけないといけないらしかったから私が付けてって言ったの」
マリ「だいじょぶだいじょぶ!成功すれば外れるんだから心配ないにゃ」
シンジ「でも...」
マリ「大丈夫だよ」ジッ
シンジ「...」コクッ
───13号機内───
シンジ「あれがNERV...ボロボロだ...」
マリ「今は余計なこと、考えちゃだめだよ」
シンジ「わかってます...」
シンジ(けど、目の当たりにするとかなり辛いな...)
───ヴンダー内───
「LCLガス充満。電化密度クリア」
リツコ「エントリースタート」
「LCL、電荷状態は正常。各演算総合システムをスタート」
ミサト「状況は?」
「総員、点呼完了。移乗確認」
ヒデキ「第一次リストをクリア」
「全隔壁の閉鎖を確認。耐圧チェックを終了」
「補機、出力上昇中」
コウジ「主砲電力配給完了」
スミレ「ジャイロコンパス始動。スタビライザー問題なし」
「視覚化情報処理を開始。主モニター点灯します」
ミサト「いよいよね...」
ミサト「主砲で穴をぶち開けて13号機及びヴンダーを突入、結界を破ったあとは槍を抜くまで13号機を援護」
全員「了解!」
ミサト「主砲、撃て!!!!!!」
ドォン
───NERV地下───
ドォン...
カヲル「時が来たね」
カヲル「シンジ君、今回は君の敵になることに決めたよ」
カヲル「この選択が誤りでないことを祈るよ」
カヲル「君の幸せのために...」
─────────────────────────────
シンジ「あ、あそこ」
マリ「あれが...二つの槍...」
ミサト「シンジ君!ATフィールドを感知したわ!!来る!!!!!!」
シュン
シンジ「うわっ」グラッ
マリ「姫!」
アスカ「分かってるっちゅーの!」ドン!ドン!
シンジ「アスカ!?」
アスカ「私がただ黙ってアンタが槍引っこ抜くところ見てるとでも思ったの!」ドン!ドン!
アスカ「早く行きなさいよ!!」
シンジ「気、気をつけてね!!!」
アスカ「なーにが気をつけてよ」ボソッ
アスカ「アンタは私の相手だけしてればいいの!」
アスカ「ヘボパイロット!!!!」ドーン!
アヤナミ「...」ヒュン
シンジ「アスカ...大丈夫かな...」
マリ「心配ないにゃ!姫なら大丈夫」
シンジ「でm
マリ「大丈夫」
マリ「今はやるべきことだけ考えよ?」
シンジ「うん...」
シンジ「あと少し...」
ヒュン
マリ「危ない!」グラッ
カヲル「君にこの槍を抜かせるわけにはいかないよ」
カヲル「碇シンジ君」
シンジ「きっ...君は!」
カヲル「僕は渚カヲル」
カヲル「君を止めに来た」
シンジ「一体なんなんだ...」
シンジ「そこをどいてよっ!その槍で僕は...僕はやり直さなきゃいけないんだ!!!」
カヲル「無駄だよ...それはあえて君を悲しませることになる」
カヲル「君のお父さんからの伝言さ」
シンジ「父さんの...」
シンジ「僕は...僕は父さんの言うことはもう聞かないんだ!!僕は僕の意思で世界を元に戻すんだ!」
シンジ「うおおおお!!」バンバン
マリ「...」
マリ(なんでだろ...すっごい嫌な予感がする...)
シンジ「マリさん!マリさんも手伝ってよ!!」バンバン
マリ「...」
カヲル「...」ヒュン バン!
シンジ「くそっ!そこを...どけ!!!」ドーン
カヲル「くっ...」
シンジ「ミサトさぁん!」
ミサト「各砲、発射準備!」
「発射準備完了!」
ミサト「撃て!!!」
ドォン
カヲル「ぐっ...」グラッ
「敵機損壊を確認!」
シンジ「これで...行ける!」
マリ「わ、わんこくん...やめない?私さっきっから嫌な予感が...」
シンジ「なに言ってるんだよ!!マリだって賛成してたじゃないか!」
マリ「うん...そうなんだけど...」
シンジ「いいから...抜くよ!!!」
シンジ「うおおおおおお!!」グッ
ブシュッ ブシュッ
シンジ「やった!!」
ブオン
シンジ「えっ...」
ゴゴゴ...
カヲル「そういうことか...さすがはシンジ君のお父さん、リリンの王だ」
カヲル「はじめからわかっていたんだね...こうなることを」
カヲル「また君は...幸せにはなれないのか...」
シンジ「な...なんだよ...なんなんだよこれ...」
シンジ「僕のせいなのか...」
シンジ「僕が槍を抜いたから...!」
マリ「フォースインパクトの始まり...」
シンジ「マ...リ...さん?」
シンジ「な...なんで...なんでこんな...首輪が...」
マリ「この首輪の理由...わんこくんには言いたくなかったんだけどにゃー...」
マリ「ごめんね隠してて。でもこうすることでフォースインパクトは止まる」
マリ「もしものことが起きたらどっちかが犠牲にならないといけなかったんだにゃ」
シンジ「そ...そんな...僕のせいなのに...」
マリ「わんこくんのせいじゃない」
マリ「それに君はまだやるべきことがある」
マリ「私が死ねば、ガフの扉は閉じる」
シンジ「いやだ...いやだっ!!」
マリ「わんこくん、姫のことよろしく」
シンジ「うっ...うぅ...」
マリ「そんな顔しないで...また逢えるにゃ」ニコッ
シンジ「マリ!!!!」
グチャッ
シンジ「ぁ...あぁ...」
アスカ「ガフの扉が閉じない!!バカシンジがゼーレの保険か!」
アスカ「どおおりゃあああ!」グサッ
アスカ「あんたはここでじっとしてなさい!」
アヤナミ「...っ」
アスカ「後始末はすんだ!!しっかりしなさいバカシンジ!」ヒュン
アスカ「アンタはっ...アンタはコネメガネの意思を無駄にするんじゃないわよ!!」ガシン
─────────────────────
プシュー
アスカ「また自分の事ばっかり。黙ってりゃ済むと思ってる」
アスカ「はあ・・・」
アスカ「まだ甘えてる!いつまでたっても・・・手間のかかるガキね!」
シンジ「...」ギュッ
アスカ「なによそれ」
アスカ「...っ」
アスカ(コネメガネの...)
アスカ「...っ」
アスカ(しっかりしなさい!アスカ!!)フルフル
アスカ「ほら、これ付けて。んもうー!立ってるくらい自分でできるでしょ!」ガサガサ
シンジ「...」ダラーン
アスカ「ここじゃあL結界密度が強すぎて助けに来れないわ」
アスカ「リリンが近づけるところまで移動するわよ」
アスカ「ほら!」グイグイ
シンジ「...」スタスタ
.......................................
おしまい
元スレ
SS速報VIP:シンジ「槍でやり直す」
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ところどころはしょったりQの内容変えたりしてます おかしなところがあったら...脳内で補完してください!
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:03:01.81 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「僕は乗らなくていいんですか!ミサトさん!!」
リツコ「そうよ。あなたがエヴァに乗る必要はありません」
シンジ「必要ないって...あの...じゃあ僕は何をすればいいんですか?ミサトさん...」
ミサト「碇シンジ君。あなたはもう...何もしないで」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:06:11.19 ID:Ol+tm2Or0
───BM-03 仮称『碇シンジ』隔離室───
シンジ(僕は綾波を助けたんだ...)
シンジ(なのになんで...なんでこんな扱いを...)
シンジ「...」カチャカチャ
シンジ(この首についているもの...眠っている間に起こったこと...綾波のこと...)
シンジ(まだ何も説明を受けてない)
シンジ「僕は...どうすれば...」ボソッ
ウィン
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:09:24.78 ID:Ol+tm2Or0
アスカ「...」スタスタ
シンジ「ア、アスカ...」
シンジ「アスカ!無事だったんだね!アスk
ドゴン
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:12:21.46 ID:Ol+tm2Or0
アスカ「ダメね...抑えきれない。ずっと我慢してきたし」
アスカ「アンタがいない間、14年の月日がたったわ」
アスカ「怒りと悲しみの累積...」
シンジ「ア、アスカ...?なに言ってるんだよ...」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:15:53.76 ID:Ol+tm2Or0
アスカ「葛城大佐、ある命令を出したわ」
アスカ「アンタをこれから1週間、この隔離室で監視するっていうね」
アスカ「日替わりで複数人、たまにひとりのときがあるわね」
アスカ「ま、今日は私の番なんだけど、アンタにかまってらんないから出るわ」スタスタ
シンジ「ま、待ってよアスカ!!なんで監視されないといけないんだよ!まだ話したいことがたくさn
アスカ「...」ウィン
シンジ「なんで...」ガクッ
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:18:59.83 ID:Ol+tm2Or0
───監視2日目───
シンジ(一体誰がくるんだろう...)
ウィン
シンジ「あ、あなたたちは...」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:21:08.82 ID:Ol+tm2Or0
シゲル「BM-03を確認」
シゲル「健康状態をチェック」
マコト「おい、立て」グッ
シンジ「うっ」
シンジ「い、痛いです!髪引っ張らないでください!!」
マコト「うるせえよ」ドゴッ
シンジ「うあっ!」バタッ
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:24:14.86 ID:Ol+tm2Or0
マヤ「あんまりやりすぎないほうが...傷つけて問題になると面倒ですよ」
マコト「わかってるよ...ただちょっと遊んでみただけさ」
シゲル「俺にも少し遊ばしてくれよ」
シンジ「や、やめてくださ...」
シゲル「あ?聞こえねーんだ...」
シゲル「よっ!!」ドゴッ
シンジ「うぐっ」バタ
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:27:20.34 ID:Ol+tm2Or0
シゲル「最近ストレス溜まってたんだよなぁ...ちょうどいい」
マコト「使えない新人に指示だすのイライラするよなぁ」
マヤ「若い男はクズばっか」
マコト「えーっと...健康状態に問題なしっと」カキカキ
シゲル「いい音が出るもんな?w」
マコト「それ書いたら怒られるかなwww」
マヤ「やめておいたほうがいいですよw」
シンジ「...」ブルブル
シンジ(こんなの...監視じゃないよ...)ブルブル
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 18:30:50.84 ID:Ol+tm2Or0
ピピピッ
シゲル「おっと、時間だな...」
マコト「それじゃ、行くとするか」スッ
マコト「おら!!」ドゴッ
シンジ「うぐっ」バタッ
マコト「じゃーな、碇シンジ君」ウィン
シンジ「う...うぅ...」
シンジ「こんなの...こんなのって...」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 19:38:38.84 ID:Ol+tm2Or0
───監視3日目───
シンジ(嫌だ...こんなところにいたくない...)ブルブル
シンジ(今日も来るのかな...助けてよ父さん...)ブルブル
ウィン
シンジ「ヒッ」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 19:41:22.41 ID:Ol+tm2Or0
スミレ「...」スタスタ
コウジ「...」スタスタ
スミレ「碇シンジ」
シンジ「...」ブルブル
コウジ「聞いているのか!!」ダン
シンジ「うぅ...は、はい...」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 19:44:38.29 ID:Ol+tm2Or0
スミレ「体に異常はないか申告せよ」
シンジ「は、腫れてるところがあっt
スミレ「問題なし...と」カキカキ
シンジ「...」
シンジ「あ、あの...」
コウジ「なんだ、言ってみろ」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 19:47:07.67 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「ご飯とか...支給されないん...ですか?」ボソッ
コウジ「あぁ...飯な」
コウジ「これでも食らってろ!!」ドゴッ
シンジ「ぐあっ」バタッ
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 19:51:06.05 ID:Ol+tm2Or0
スミレ「はぁ、なんで艦長こんなめんどくさい命令出しちゃったのかしら」
コウジ「知らんわ...加持に教わったような面白い女ではあるがわからんことも多いな」
スミレ「監視の時間、もう少し短くならないかしらね」
コウジ「代わりでも探すか?」
スミレ「とりあえず今日は最後まで見て、それから探しましょ」
ピピピッ
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 19:53:34.34 ID:Ol+tm2Or0
スミレ「やっと終わったわね」
コウジ「こいつ相当まいってるようだな...少し痛めつけすぎたか」
スミレ「私は問題になっても知らないわよ」
コウジ「ま、なんとかなるさ」ウィン
シンジ「...」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 19:56:27.99 ID:Ol+tm2Or0
───監視4日目───
シンジ(お腹減ったな...傷、治らないや...)
シンジ(ここで、死ぬのかな。僕)
シンジ(もう...寝てよう...)
ウィン
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:00:11.10 ID:Ol+tm2Or0
??「...」スタスタ
??「...」
シンジ「...」ブルブル
??「わんこくん、はい」スッ
シンジ「...え?」パッ
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:03:05.58 ID:Ol+tm2Or0
マリ「お腹、空いてるでしょ。持ってきてあげたよ」
シンジ「...」
マリ「毒なんて入ってないから安心しなって、ほら」パクッ
シンジ「...」スッ
シンジ「...」
シンジ「...」モグ
シンジ「...」モグモグ
シンジ「うっ...うぅぅ...」グス
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:06:42.24 ID:Ol+tm2Or0
マリ「よしよし...辛かったね」ナデナデ
マリ「あちゃー...傷も処置しておかないとね」
シンジ「あじがどう...ございまず」ウウッ
マリ「気にしない気にしない!私はわんこくんの味方だにゃ」ナデナデ
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:09:29.46 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「僕は...」グスン
マリ「ん?」
シンジ「僕はなんでこんな目に合ってるんでしょうか」
マリ「...」
シンジ「僕は綾波を...綾波を助けただけじゃないか!僕は何も悪いことしてない!!なんで僕が!!!僕が...」
ピピピッ
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:12:31.95 ID:Ol+tm2Or0
マリ「また今度、話すね」スタッ
シンジ「行っちゃうん...ですか」シュン
マリ「寂しかったりしちゃう?」
シンジ「...はい」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:15:32.72 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「...はい」 」
マリ「かわいいなぁわんこくんは!」
マリ「いい匂いするし」ボソッ
シンジ「えっ?」
マリ「なんでもにゃーい」
マリ「これ、あげる!」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:18:42.99 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「壊れた...メガネ?」
マリ「14年前に壊れたやつだにゃ」
マリ「これを私だと思いなさい!」ビシッ
マリ「じゃ、ばいばーい」ウィン
シンジ「...」
シンジ「...」カチャッ
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:21:10.47 ID:Ol+tm2Or0
───監視5日目───
シンジ(今日もマリさん来るかな...でもアスカ、日替わりって言ってたっけ)
シンジ(マリさんがいいなぁ)
ウィン
シンジ「...」チラ
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:24:17.85 ID:Ol+tm2Or0
ヒデキ「仕方ねーだろ当番なんだから」スタスタ
ミドリ「ちょーめんどくさいんですけどー」スタスタ
ミドリ「アンタ、立って」
ヒデキ「ほら早く立てよっ」グイッ
シンジ「...っ」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:27:12.47 ID:Ol+tm2Or0
ミドリ「えーこれなんかめっちゃ文書いてあるんですけどぉ」
ミドリ「全部丸でいいっしょ」
ヒデキ「おいおい...後で艦長に叱られてもしらねーぞ」
ミドリ「私はちゃんとやりましたぁ~」
ミドリ「あーあ、めんどくさぁ」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:30:11.49 ID:Ol+tm2Or0
ヒデキ「ここって監視カメラとかあんのかな」キョロキョロ
ミドリ「なによいきなり」
ヒデキ「こいつ足に錠かけられてるしサボってもいいんじゃね?」
ミドリ「あ~!いけるかも!」
ヒデキ「おい」
ヒデキ「逃げ出そうとしたら射殺してもいいって命令が出てんだわ」
ヒデキ「俺らはこれから出るが変なマネすんなよ」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:33:56.30 ID:Ol+tm2Or0
ミドリ「とりあえずメイクし直さないと」スタスタ
ヒデキ「唇お化け」ボソッ
イマナンカイッター?
ヒデキ「なんも言ってねーよー」ウィン
シンジ「...」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:36:30.08 ID:Ol+tm2Or0
シンジ(みんなめんどくさがってる...)
シンジ(僕と関わることがそんなに...)
シンジ(もう考えるのやめよう)
シンジ(少し休まなきゃ)ゴロッ
シンジ「...」
ウィン
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:39:43.84 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「Zzz」スピー
マリ「わんこくん」ボソッ
シンジ「Zzz」スピー
マリ「...」ナデナデ
シンジ「ん...」
シンジ「マ...マリさん!」
シンジ「な、なんでここに!」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:42:39.85 ID:Ol+tm2Or0
マリ「いやぁ~ちょっとね」アハハ
マリ「部屋から2人が出るのが見えたから入れるかなーって思って食べ物持って来たにゃ」
マリ「はいこれ」スッ
シンジ「あ、ありがとうございます」スッ
シンジ「この食料どこからもらってるんですか?」モグモグ
マリ「あぁこれ?これは私の分」
シンジ「え...」ピタッ
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:45:45.65 ID:Ol+tm2Or0
マリ「気にしないでいいにゃ!わんこくんのほうがお腹減ってるんだからいっぱいお食べ~」ナデナデ
シンジ「...」
シンジ「マリさんは...」
マリ「ん~?」ナデナデ
シンジ「なんでそんな僕に優しくしてくれるんですか?」
シンジ「僕は嫌われてるのに...僕に関わったらマリさんが嫌われるかもしれませんよ?」
マリ「いいよ」
シンジ「え?」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:48:48.09 ID:Ol+tm2Or0
マリ「むしろそっちのほうがいいかもね...」フムフム
シンジ「マ、マリさん?」
マリ「んー?」
シンジ「やめたほうがいいですよ...僕と一緒にいたってなんもいいことないですよ?」
マリ「や、やろうとしてることがバレたにゃ!?」
シンジ「会話の流れでわかりますよそりゃ...」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:51:14.27 ID:Ol+tm2Or0
マリ「わんこくんそんなんじゃ女の子に嫌われるぞ~」
シンジ「元から嫌われてますよ...」
マリ「例えば?」
シンジ「...」
シンジ「ア...スカ...とか」ボソッ
マリ「ほんとに嫌ってると思ってるのかにゃ?」ジッ
シンジ「...」
マリ「ほんとに嫌われてると思ってるならね、明日姫の番だから話してみなよ」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:54:17.34 ID:Ol+tm2Or0
マリ「私は姫がわんこくんのこと嫌ってるって思えないけどにゃ~」
シンジ「...」
マリ「さってと」ヒョイ
マリ「また来るね」ウィン
シンジ「...」
シンジ(アスカ...)
ウィン
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 20:57:57.93 ID:Ol+tm2Or0
サクラ「やっと人がいなくなったわー」スタスタ
シンジ「えっ」
サクラ「ウチは鈴原サクラ」
サクラ「名字に覚え、ありますよね?」
シンジ「す...ずはら...トウジの!」ガタッ
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:00:35.03 ID:Ol+tm2Or0
サクラ「お兄ちゃんがお世話になりましたっと...」スタスタ
シンジ「ト...トウジは...」
サクラ「お兄ちゃんは死にました。それも碇さんのせいで」スタスタ
シンジ「な...なにを...」
サクラ「なんも知らんのですか?アンタがエヴァに乗って暴れたせいで、みーんな死んでしまったんですよ?」スタスタ
サクラ「これ、外の写真です」スッ
シンジ「こ...これって...」
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:03:57.86 ID:Ol+tm2Or0
サクラ「ニアサードインパクト」
サクラ「その写真、碇さんが14年前に住んでた街なんですけど、ひどいもんですよね」
シンジ「僕が...」
サクラ「そう、碇さんが」
シンジ「...いだ...」ボソッ
サクラ「はい?」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:07:46.93 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「何かの...何かの間違いだ!僕は綾波をたすけt
サクラ「そういえば!その綾波さん、エントリープラグの中には入ってませんでした」
サクラ「つまり救えてないってことです」
シンジ「うそだ...僕はこの手で綾波の手を掴んだんだ...」ボソッ
サクラ「はぁ...まぁいいです」
サクラ「ウチがここに来たのはこんな話しするためじゃなく、ただ単にこれを渡しに来ただけですから」スッ
シンジ「これ...父さんのS-DAT...」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:09:37.90 ID:Ol+tm2Or0
サクラ「エントリープラグの中には碇さんとそれしか入ってませんでした」
サクラ「ちょっと長話ししすぎましたね」
サクラ「碇さんを今ここでぶん殴ってもいいんですけど、そんな気も失せました」
サクラ「失礼します」ウィン
シンジ「綾波...」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:12:19.04 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「ああああああああああああ!!!」ブン!
ガシャッ
シンジ「こんなの...あったって意味ないよ...」ハァハァ
シンジ(ちきしょう...ちきしょう...!)
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:15:33.50 ID:Ol+tm2Or0
───監視6日目───
シンジ「...」ボーッ
ウィン
アスカ「...」スタスタ
シンジ「...」
アスカ「...」
アスカ「なんとか言いなさいよ」
シンジ「...」
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:18:08.45 ID:Ol+tm2Or0
アスカ「アンタ、ガキみたいね」
アスカ「現実を受け入れようとせず、心の中に閉じこもってる」
アスカ「なんか...!いいなっ...さい!」ユサユサ
シンジ「...」
シンジ「アスカは...」ボソッ
アスカ「なによ」ピタッ
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:21:21.77 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「アスカは僕のこと嫌いなんだろ?僕と関わるのが嫌で嫌でしょうがないんだろっ!!」ダン
アスカ「...」
アスカ「えぇ、そうよ」
シンジ「くっ...」
アスカ「アンタのそのガキみたいなところ、だいっきらい」
アスカ「だから」
アスカ「だからさっさとガキシンジから抜け出してバカシンジに戻りなさいよ...」
シンジ「アスカ...」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:24:26.66 ID:Ol+tm2Or0
アスカ「...」
アスカ「...」
アスカ「出る」スタスタ
ウィン
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:27:15.74 ID:Ol+tm2Or0
マリ「おっとと」ヒョイ
アスカ「...」ウィン
マリ「わんこくん」
マリ「姫、泣かせたでしょ」
シンジ「えっ!」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:30:18.95 ID:Ol+tm2Or0
マリ「いくらわんこくんでも許さないにゃ!!!」バッ
シンジ「う、うわぁ!」ドテッ
シンジ「いてて...」
マリ「なんて、嘘」
マリ「どうだった?嫌いって言ってた?」
シンジ「...」
シンジ「言ってましたけど...大丈夫そうです...」
マリ「ふーん」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:35:17.28 ID:Ol+tm2Or0
マリ「ふふふーん!そっか!!よかったねぇ~わんこくん」ギュー
シンジ「早くどいてください...おm
マリ「それ以上は禁句だよ」
シンジ「」ビクッ
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:36:26.71 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「僕...これからどうなるんでしょうか」
シンジ「明日が最終日ですよね?」
マリ「そうだねー...そればっかはわかんないにゃ」
マリ「なんせ艦長様がお決めになるもんだからねー」
マリ「二人で逃げちゃう?」ニヤッ
シンジ「それは...やめといたほうがいいと思います」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:39:13.46 ID:Ol+tm2Or0
マリ「言うと思ったにゃー」
シンジ「明日は...」
マリ「あ、明日は私が担当だから!心配なさらず~」
シンジ「そう...ですか...」
シンジ(よかったぁ)ニコッ
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:42:42.94 ID:Ol+tm2Or0
マリ「あ!ちょっと笑顔になった!」
シンジ「気のせいです」
マリ「気のせいじゃなーい!」
シンジ「いいから今日はもう帰ってください!」
マリ「怒ったー!」
シンジ「マリさん」
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:45:17.94 ID:Ol+tm2Or0
マリ「ごめんにゃさい」ペコリ
マリ「じゃ、また明日ね」
シンジ「はい」
マリ「...」ウィン
シンジ(明日で最後かぁ...出れるのかな...ここから)
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:49:20.29 ID:Ol+tm2Or0
───監視最終日───
シンジ(マリさん早く来ないかなぁ)
ウィン
シンジ「えっ...」
乗組員A「BM-03確認、健康状態に異常なし」
乗組員B「これより艦長室へ連行する」
乗組員A「ほら、立てっ」グイッ
シンジ「うわっ」ガタッ
ウィン
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:53:12.17 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「...」スタスタ
乗組員A「とまれ」
乗組員A「失礼します!」ガチャッ
乗組員A「艦長!BM-03を連れてきました!」
ミサト「よろしい、下がって」
乗組員A・B「はっ!」ガチャッ
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:56:23.63 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「...」
ミサト「碇...シンジ君」
シンジ「ミサトさん...」
ミサト「なぜあなたが隔離室で監視されたか、今後どうするか、今から話すわ」
ミサト「私たちはこの世界...ニアサードインパクト後の世界をどうにか修復しようと色々探ってみたの」
ミサト「そして、その結果NERV本部の地下にあるロンギヌスの槍とカシウスの槍」
ミサト「この二つを使えば世界を元に戻せることを知った」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 21:59:25.48 ID:Ol+tm2Or0
ミサト「でもそのためにはシンジ君ともうひとりのチルドレンの魂が必要だった」
ミサト「我々Willeと敵対しているNERVにシンジ君が連れ去られると困るから、特殊な壁で囲まれた部屋に閉じ込めるようにしたの」
ミサト「監視という名目でね」
ミサト「そのせいでかなり傷ついたのは聞いているわ...本当にすまないわね...」
ミサト「そして今、私たちはNERVへ向かってるわ」
ミサト「あなたにはエヴァに乗ってもらう」
ミサト「それがどんな結果になろうとも、誰もあなたを責めたりなんかはしないわ」
ミサト「お願い...シンジ君」
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:02:14.96 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「...」
シンジ「父さんは...まだNERVにいるんですか」
ミサト「えぇ...」
シンジ「この世界...やり直せるんですか」
ミサト「えぇ、そうよ」
シンジ「失敗したら...」
ミサト「どうなるかは分からない...」
シンジ(失敗は許されないってわけか...)
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:04:22.66 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「エヴァ...初号機じゃないんですよね」
ミサト「ダブルエントリーシステムの13号機を使うの」
ミサト「もうひとりのパイロットは...」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:07:31.92 ID:Ol+tm2Or0
マリ「やほー」
シンジ「マリさん...!」
シンジ「なんでマリさんが!」
ミサト「アスカと話し合いでね...決めてもらったの」
マリ「姫、散々文句いったあとに『死ぬんじゃないわよ。コネメガネ』って言ったんだよ!」
マリ「優しいねぇ姫は」ウンウン
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:11:34.06 ID:Ol+tm2Or0
ミサト「もうすぐつくわ」
ミサト「準備...してくれるかしら」
シンジ「...はい」
ミサト「ありがとう、シンジ君」
ミサト「あと...」
ミサト「これ、外さないとね」プシュッ
シンジ「首の...」
ミサト「本当に、ごめんなさいね...」
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:14:28.27 ID:Ol+tm2Or0
───更衣室───
シンジ「マリさん」ヌギヌギ
マリ「にゃーにー」
シンジ「ほんとにこの世界を元に戻せると思いますか」ヌギヌギ
マリ「さぁ」
シンジ「...」
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:18:49.11 ID:Ol+tm2Or0
マリ「わんこくん次第だよ。それは」
シンジ「そう...ですよね」
マリ「うんうん」
マリ「さってと...行きますか」プシュッ
シンジ「...」プシュッ
シンジ「...」スタスタ
マリ「...」スタスタ
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:21:23.22 ID:Ol+tm2Or0
マリ「あー!」
マリ「おそろだねー!」ワーイ
シンジ「そ、そうですね...」アハハ
シンジ「あれ...マリさん...その首輪」
マリ「あぁこれ?どっちかがつけないといけないらしかったから私が付けてって言ったの」
マリ「だいじょぶだいじょぶ!成功すれば外れるんだから心配ないにゃ」
シンジ「でも...」
マリ「大丈夫だよ」ジッ
シンジ「...」コクッ
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:25:18.27 ID:Ol+tm2Or0
───13号機内───
シンジ「あれがNERV...ボロボロだ...」
マリ「今は余計なこと、考えちゃだめだよ」
シンジ「わかってます...」
シンジ(けど、目の当たりにするとかなり辛いな...)
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:28:09.44 ID:Ol+tm2Or0
───ヴンダー内───
「LCLガス充満。電化密度クリア」
リツコ「エントリースタート」
「LCL、電荷状態は正常。各演算総合システムをスタート」
ミサト「状況は?」
「総員、点呼完了。移乗確認」
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:31:34.22 ID:Ol+tm2Or0
ヒデキ「第一次リストをクリア」
「全隔壁の閉鎖を確認。耐圧チェックを終了」
「補機、出力上昇中」
コウジ「主砲電力配給完了」
スミレ「ジャイロコンパス始動。スタビライザー問題なし」
「視覚化情報処理を開始。主モニター点灯します」
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:34:22.87 ID:Ol+tm2Or0
ミサト「いよいよね...」
ミサト「主砲で穴をぶち開けて13号機及びヴンダーを突入、結界を破ったあとは槍を抜くまで13号機を援護」
全員「了解!」
ミサト「主砲、撃て!!!!!!」
ドォン
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:37:34.74 ID:Ol+tm2Or0
───NERV地下───
ドォン...
カヲル「時が来たね」
カヲル「シンジ君、今回は君の敵になることに決めたよ」
カヲル「この選択が誤りでないことを祈るよ」
カヲル「君の幸せのために...」
─────────────────────────────
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:40:31.20 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「あ、あそこ」
マリ「あれが...二つの槍...」
ミサト「シンジ君!ATフィールドを感知したわ!!来る!!!!!!」
シュン
シンジ「うわっ」グラッ
マリ「姫!」
アスカ「分かってるっちゅーの!」ドン!ドン!
シンジ「アスカ!?」
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:43:52.51 ID:Ol+tm2Or0
アスカ「私がただ黙ってアンタが槍引っこ抜くところ見てるとでも思ったの!」ドン!ドン!
アスカ「早く行きなさいよ!!」
シンジ「気、気をつけてね!!!」
アスカ「なーにが気をつけてよ」ボソッ
アスカ「アンタは私の相手だけしてればいいの!」
アスカ「ヘボパイロット!!!!」ドーン!
アヤナミ「...」ヒュン
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:46:17.88 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「アスカ...大丈夫かな...」
マリ「心配ないにゃ!姫なら大丈夫」
シンジ「でm
マリ「大丈夫」
マリ「今はやるべきことだけ考えよ?」
シンジ「うん...」
シンジ「あと少し...」
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:49:48.76 ID:Ol+tm2Or0
ヒュン
マリ「危ない!」グラッ
カヲル「君にこの槍を抜かせるわけにはいかないよ」
カヲル「碇シンジ君」
シンジ「きっ...君は!」
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:52:10.36 ID:Ol+tm2Or0
カヲル「僕は渚カヲル」
カヲル「君を止めに来た」
シンジ「一体なんなんだ...」
シンジ「そこをどいてよっ!その槍で僕は...僕はやり直さなきゃいけないんだ!!!」
カヲル「無駄だよ...それはあえて君を悲しませることになる」
カヲル「君のお父さんからの伝言さ」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:55:21.28 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「父さんの...」
シンジ「僕は...僕は父さんの言うことはもう聞かないんだ!!僕は僕の意思で世界を元に戻すんだ!」
シンジ「うおおおお!!」バンバン
マリ「...」
マリ(なんでだろ...すっごい嫌な予感がする...)
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 22:58:03.51 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「マリさん!マリさんも手伝ってよ!!」バンバン
マリ「...」
カヲル「...」ヒュン バン!
シンジ「くそっ!そこを...どけ!!!」ドーン
カヲル「くっ...」
シンジ「ミサトさぁん!」
ミサト「各砲、発射準備!」
「発射準備完了!」
ミサト「撃て!!!」
ドォン
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 23:01:28.04 ID:Ol+tm2Or0
カヲル「ぐっ...」グラッ
「敵機損壊を確認!」
シンジ「これで...行ける!」
マリ「わ、わんこくん...やめない?私さっきっから嫌な予感が...」
シンジ「なに言ってるんだよ!!マリだって賛成してたじゃないか!」
マリ「うん...そうなんだけど...」
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 23:04:58.35 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「いいから...抜くよ!!!」
シンジ「うおおおおおお!!」グッ
ブシュッ ブシュッ
シンジ「やった!!」
ブオン
シンジ「えっ...」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 23:08:04.46 ID:Ol+tm2Or0
ゴゴゴ...
カヲル「そういうことか...さすがはシンジ君のお父さん、リリンの王だ」
カヲル「はじめからわかっていたんだね...こうなることを」
カヲル「また君は...幸せにはなれないのか...」
シンジ「な...なんだよ...なんなんだよこれ...」
シンジ「僕のせいなのか...」
シンジ「僕が槍を抜いたから...!」
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 23:11:06.10 ID:Ol+tm2Or0
マリ「フォースインパクトの始まり...」
シンジ「マ...リ...さん?」
シンジ「な...なんで...なんでこんな...首輪が...」
マリ「この首輪の理由...わんこくんには言いたくなかったんだけどにゃー...」
マリ「ごめんね隠してて。でもこうすることでフォースインパクトは止まる」
マリ「もしものことが起きたらどっちかが犠牲にならないといけなかったんだにゃ」
シンジ「そ...そんな...僕のせいなのに...」
マリ「わんこくんのせいじゃない」
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 23:14:12.36 ID:Ol+tm2Or0
マリ「それに君はまだやるべきことがある」
マリ「私が死ねば、ガフの扉は閉じる」
シンジ「いやだ...いやだっ!!」
マリ「わんこくん、姫のことよろしく」
シンジ「うっ...うぅ...」
マリ「そんな顔しないで...また逢えるにゃ」ニコッ
シンジ「マリ!!!!」
グチャッ
93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 23:19:14.44 ID:Ol+tm2Or0
シンジ「ぁ...あぁ...」
アスカ「ガフの扉が閉じない!!バカシンジがゼーレの保険か!」
アスカ「どおおりゃあああ!」グサッ
アスカ「あんたはここでじっとしてなさい!」
アヤナミ「...っ」
アスカ「後始末はすんだ!!しっかりしなさいバカシンジ!」ヒュン
アスカ「アンタはっ...アンタはコネメガネの意思を無駄にするんじゃないわよ!!」ガシン
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94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 23:22:55.40 ID:Ol+tm2Or0
プシュー
アスカ「また自分の事ばっかり。黙ってりゃ済むと思ってる」
アスカ「はあ・・・」
アスカ「まだ甘えてる!いつまでたっても・・・手間のかかるガキね!」
シンジ「...」ギュッ
アスカ「なによそれ」
アスカ「...っ」
アスカ(コネメガネの...)
95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/17(日) 23:25:17.51 ID:Ol+tm2Or0
アスカ「...っ」
アスカ(しっかりしなさい!アスカ!!)フルフル
アスカ「ほら、これ付けて。んもうー!立ってるくらい自分でできるでしょ!」ガサガサ
シンジ「...」ダラーン
アスカ「ここじゃあL結界密度が強すぎて助けに来れないわ」
アスカ「リリンが近づけるところまで移動するわよ」
アスカ「ほら!」グイグイ
シンジ「...」スタスタ
.......................................
おしまい
SS速報VIP:シンジ「槍でやり直す」
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