1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 17:35:54.86 ID:hJBgxtef0

アイリ「そう。セイバーとそのマスター、衛宮切嗣の……」

アイリ「ラブラブ大作戦よ!」

セイバー「……しかしアイリスフィール、あなたはそれでよいのか?」

アイリ「あら?」

セイバー「あなたはキリツグの伴侶のはずだ。それなのに私とキリツグが…その……ラブラブになってしまっては困るのではないか?」

アイリ「ああ、安心して。意味が違うわ。マスターとサーヴァントの理想の関係、って意味で『ラブラブ』なの」

アイリ「つまりあなたをキリツグから信頼されるようにしてあげたいのよ!」

セイバー「なるほど……。たしかにこの先生きのこるにはマスターの信頼を勝ち得ることは必須だ……」

セイバー「よろしくお願いします、アイリスフィール!」

アイリ「ええ、任せてセイバー!」

アイリ(一度、恋のキューピット?って奴をやってみたかったのよねー♪)



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 17:39:19.61 ID:hJBgxtef0

セイバー「しかしその……ら、ラブラブ…大作戦は具体的にはどのようなことをすればよいのですか?」

アイリ「そうね……。あっ、もうすぐ昼食の時間だからそれに合ったことをしましょう!」

アイリ「キリツグにあなたが食べさせてあげる、とかどうかしら?」

セイバー「そうは言っても……私は今までに食事に同席させてもらったことは一度もないのですが……」

アイリ「あ、キリツグ」

切嗣「アイリ、そろそろ食事にしよう。……舞弥、三人で食事を摂る」

舞弥「はい。……三人で、ですね。承知しました」

セイバー「さ、三人……? 待て、キリツグ、私が数に入っていな……っ!」

舞弥「あなたはダメです」

舞弥「あなたはこちらで私とパンをかじりましょう」

セイバー「そ、そんな……!」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 17:43:52.39 ID:hJBgxtef0

セイバー「キリツグはどうしてあそこまで私を避けるんだ……」

舞弥「どうぞ。あなたの分です」

セイバー「ありがとうございます。モキュモキュ……キリツグの私を避ける態度は明らかに露骨すぎます! ……おかわりをお願いします」

舞弥「……それで最後です」

セイバー「ば、馬鹿な……!? まだ腹八分も満たしていないぞっ!? く……っ! キリツグめ……兵糧攻めとは卑怯な!」

舞弥「……私の分をどうぞ」

セイバー「あ、いえ、そういうつもりで言ったのでは……! ……すみません、ありがとうございます」

舞弥「あの人は私情を挟むような人ではありませんよ」

セイバー「そう……でしょうか。だが、それならどうして私と口を利いてくれない? ……はぁ、お腹が空きました」グゥー



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 17:48:04.86 ID:hJBgxtef0

アイリ「ねぇ……キリツグ。セイバーを食事に誘ってあげてもいいんじゃ……」

キリツグ「ん? ……イリヤ、残してるじゃないか」

イリヤ「イリヤはこれきらいなのー! キリツグ、あげる! あーんして、あーん」

キリツグ「ハハハ、ダメだよ、イリヤ。自分で食べなくちゃ。ほら、あーん」

イリヤ「イリヤはおなかいっぱいなのーっ! ……あっ、せいばーにあげよう! せいばーっ!」

アイリ「セイバー……? えっ!? あなた、そんな所にいたの……!?」

セイバー(しまった……! 窓に張り付いて眺めていたのが見つかった……!)グキュルルル…

切嗣「……舞弥」

舞弥「……申し訳ありません。すぐに」

セイバー「ま、待って下さい! 私はただ残ったものだけでももらおうと思って来ただけで……!」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 17:52:40.27 ID:hJBgxtef0

舞弥「ほら、行きますよ」

セイバー「お願いだ、私にも食べさせてください! あれだけの食事では足りないのです……!」

切嗣「……………………………」

セイバー「後生だ! あなたに何か不快な思いをさせてしまったのならは謝罪します! だから、だから……お願いします!」

切嗣「……舞弥」

舞弥「先ほどの食事では足りなかったようでして……。こちらで何とかしておきます。では」

切嗣「……いや、そういうことじゃない。君はもしかして食事を摂ってないんじゃないか?」

舞弥「え……まあそうですが」

切嗣「そうか……。アイリ、イリヤとセイバーを連れて先に行っていてくれ。片づけは僕がしておく」

アイリ「ええ、わかったわ……でもキリツグは?」

切嗣「僕は舞弥が自分の分を食べるまで一緒に居ることにするよ……」

セイバー「き、キリツグ……!」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 17:56:46.72 ID:hJBgxtef0

セイバー「………………ううっ」グゥー…

アイリ「セイバー……。こんなこともあろうかとケーキを用意しておいたわ!」

セイバー「ほ、本当ですかっ!」

イリヤ「あれってせいばーのだったのー? イリヤがさっき、たべちゃった……」

アイリ「えっ! いつもつまみ食いはダメ、って言ってるでしょ……!?」

イリヤ「だって、キリツグがたべていいって……」

セイバー「………………ぐすん」

アイリ「せ、セイバー……!? え、えーと……最初の作戦! 最初は『ラブレター大作戦』よ!」

セイバー「ラブレター大作戦……」

イリヤ「イリヤもまぜてまぜてー!」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:00:41.77 ID:hJBgxtef0

セイバー「ラブレターと言っても何を書けばよいのか……」

アイリ「あなたの正直な気持ちを書けばいいのよ。まっすぐな気持ちが相手の心に響くの!」

セイバー「私の正直な気持ち……」

イリヤ「おかあさまー、わたしのもー!」

アイリ「はいはい……あら、ここのところ、字が間違っているわよ」


舞弥「手紙が二通、届いています」

切嗣「うん? こんな所に手紙なんて届くものなのか?」

舞弥「いえ、城内からです。一つはセイバーから」

切嗣「……………………………」

舞弥「もう一通は御息女のイリヤ様からです」

切嗣「なんだって!? すぐに見せてくれ!」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:04:43.33 ID:hJBgxtef0

切嗣「ハハハ、舞弥、これを見てごらん」

舞弥「拝借します」

舞弥(――キリツグへ。いつもあそんでくれてありがとう!)

切嗣「僕も一回くらい『パパ』って呼んでもらえたらなぁ……」

舞弥(中略 キリツグだいだいだーいすき! イリヤより。 ……それでセイバーの方は)

切嗣「この間も怖い夢を見たから一緒に寝てくれ、とせがまれてね……」

舞弥(――我がマスターへ。お腹が空きました。食事の量を増やすことを切に所望します)

切嗣「舞弥?」

舞弥「……いえ、何でもありません。もう一枚の方はこちらで処分しておきます」クシャ



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:08:36.15 ID:hJBgxtef0

セイバー「手紙ははたして効果があったのでしょうか……?」グゥー…

アイリ「セイバーったら心配性すぎるわよー。きっと効果ありよ、大丈夫!」

アイリ「それより次の作戦に移りましょう、次の作戦は……『愛の手作り料理作戦』!」

セイバー「料理っ!」ガバッ!

イリヤ「わたしもわたしもー!」


アイリ「いつだったかしら……世の中にはバレンタインなるチョコをプレゼントするイベントがあるとキリツグから聞いたわ」

セイバー「チョコレート……少しだけなら」ゴクリ…

アイリ「つまみ食いは駄目よ、セイバー」

イリヤ「はーとのかたち、でーきた!」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:12:36.19 ID:hJBgxtef0

舞弥「今度はチョコレートが届いています」

切嗣「イリヤからかい? 貰うよ。……二つあるね。舞弥も一緒にどうだい?」

舞弥「いえ……遠慮しておきます。どう見てももう一つは食べ物には……」

切嗣「このチョコレート、ハートの形だ」

舞弥(セイバーは一体どういうつもりでこのようなことを……?)

切嗣「おいしい……。アイリと協力して作ってくれたのかな」

舞弥「こちらのチョコは返しておきます」


セイバー「アイリスフィール……私のチョコだけ帰って来たのですが……」

アイリ「気にしない、気にしない。次の作戦に移りましょう♪」

セイバー「モキュモキュ……。うっ!? マズい……」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:16:28.13 ID:hJBgxtef0

アイリ「次は……『悩殺大作戦』よ!」

セイバー「の、悩殺……っ!?」

アイリ「いつも着ない様な服を着て、セクシーさをアピールするの! イリヤはこの服で、セイバーはこれ!」

セイバー「そ、それはちょっとさすがに……」

アイリ「ダメよ、セイバー……! あなたを見たときからずっと、この服を着せてみたくて仕方がなかったのよ!」ジリジリ…

セイバー「目が怖いですよ、アイリスフィール……ち、近寄らないでください……!」

アイリ「だーめっ♪ 問答無用よっ!」

舞弥「な、何をしておられるのですか、マダム……」

アイリ「あ、あらー舞弥さん……」

イリヤ「ぷりずまいりやー! まほうしょうじょなのー!」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:20:44.91 ID:hJBgxtef0

切嗣「ん、どうしたんだい? またイリヤが何か僕に?」

舞弥「いえ、その件ですが……どうも裏で関わっているのは……」

切嗣「アイリだろう?」

舞弥「……はい。やめていただくように言うことも出来ますが……」

切嗣「いや、いいんだ。アイリの好きにさせてやってくれ」

舞弥「分かりました」



アイリ「もうすぐ夕食の時間ね」

セイバー「夕食……」グゥー…

アイリ「あ、次はセイバーも一緒に食べられるように説得してみるわ! だから、大丈夫よ、大丈夫!」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:24:21.17 ID:hJBgxtef0

切嗣「どうしたんだい、アイリ?」

アイリ「キリツグ、あの……セイバーも食事を一緒に摂ったらダメかしら?」

切嗣「そういえば、さっきのチョコはありがとう、アイリ。君がイリヤを手伝ってくれたんだろう?」

アイリ「キリツグ……」

イリヤ「ねーねー、キリツグー。イリヤもセイバーといっしょにたべたーい!」

切嗣「よし、舞弥。今夜はセイバーと君も含めて五人で食事にしよう」

舞弥「かしこまりました」

アイリ(作戦通りね……! すごいわ、イリヤ!)

イリヤ(えっへん!)



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:28:46.77 ID:hJBgxtef0

イリヤ「はーい、キリツグ。あーん!」

切嗣「ハハ、ダメだよ、イリヤ。自分の食べる分が無くなっちゃうぞ」

アイリ(セイバー、あれよ!)

セイバー(ええっ!? あれですか!?)

切嗣「うん? どうしたんだい、アイリ」

アイリ「ううん、セイバーが……」

セイバー「あ、えと…その……。あ、あの! き、キリツグ……あーん!」

切嗣「………………………………………チッ」

セイバー「うう……っ、ひぐっ、泣いては、いけない……。サーヴァントたるもの、泣くわけには……ぐすっ」

イリヤ「セイバー……なかないで! ほら、あーん」

切嗣「な……っ!」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:33:10.63 ID:hJBgxtef0

イリヤ「はい、おいしいおいしい! セイバー、元気になった?」

セイバー「ぐすん、もう、大丈夫です。ありがとう、ございます。おいしい」

切嗣「…………………くっ!」ギリギリ…

舞弥「落ち着いて下さい」

イリヤ「えくすかりばーっ!」

セイバー「全て遠き理想郷(アヴァロン)!」

アイリ「こーらっ! ナイフで遊ばないのっ! セイバーも皿を降ろして」

セイバー「も、申し訳ありません……。つい……」

イリヤ「せいばーおもしろーいっ!」

切嗣「ぐぅおおおおおお…………っ!」ギリギリギリ…

舞弥「落ち着いて」



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:37:30.84 ID:hJBgxtef0

切嗣「い、イリヤ、食事が終わったらまたクルミの冬芽探しをしようか……?」

舞弥「外は既に真っ暗なんですが」

イリヤ「このあとはセイバーとあそぶからだめーっ!」

切嗣「ぐぬぬ……!」ギリリ…

舞弥「グラスが割れます、やめてください」

切嗣「そ、そうだイリヤ……お風呂に入ろ……」

イリヤ「セイバーとはいるーっ!」

切嗣「」パリィン!!

舞弥「ああっ!? 片づけるの誰だと思って……!」

アイリ(成功よ、セイバー! キリツグも少しずつあなたを意識するようになってきたわね♪)

セイバー(ええ、殺意を感じます……)ゾワァ…



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:41:29.63 ID:hJBgxtef0

アイリ「次の作戦よ、セイバー」

セイバー「次? しかしキリツグはまだ風呂に入って……」

アイリ「そうよ! 逆にそれを利用するの!」

アイリ「名づけて『お風呂ハーレム大作戦』!」

セイバー「お、お風呂ハーレム……!」

イリヤ「セイバーとおふろーっ!」


舞弥「ダメです、帰って下さい」

アイリ「ちょっとだけ、ちょっとだけでいいから……」

舞弥「誰もいれないように言われています。……イリヤ様を除いて」

アイリ「この際、イリヤも含めてみんなで入っちゃうのはどうかしら? もちろん、舞弥さんも含めて!」

舞弥「わ、私もですか……!?」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:45:53.36 ID:hJBgxtef0

舞弥(私がキリツグと一緒に入るという考えはなかった……)

舞弥(そ、そんな事ができたら、もしかして)


切嗣『……舞弥? 誰も入れるなと言っただろう……うん?』

切嗣『……舞弥、少し見ない間にずいぶんと女らしくなったな』

切嗣『来てくれ、背中を流し合おう』

舞弥『……はい!』


舞弥(みたいな展開があるかもしれない!)

アイリ「……?」

舞弥「いいでしょう。……入ってください」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:49:49.97 ID:hJBgxtef0

切嗣「な……っ!?」

アイリ「来ちゃった♪ テヘッ」

切嗣「あ、アイリ……! 前くらい隠してくれ……っ!」

舞弥(私には何も言ってくれないんですね……)

イリヤ「セイバー、はやくーっ!」

アイリ「セイバー、恥ずかしがってちゃダメよ?」

セイバー「わ、私はサーヴァント、恥ずかしくなんかないぞ、アイリスフィール!」

切嗣「………………………………」

セイバー「………………………………」

切嗣「イリヤ、洗ってあげるからこっちに来なさい」

イリヤ「はーい!」

セイバー(何も言ってもらえないのもそれはそれで……)グスン



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:53:54.92 ID:hJBgxtef0

アイリ「……セイバー!」

セイバー「グスン……はっ! そ、そうだ。マスター、お背中を流しますっ!」

切嗣「舞弥、背中を頼む」

舞弥「あ、はい」

セイバー「マスター、肩を揉みましょうか!」

切嗣「舞弥、肩も頼む」

舞弥「はい」

セイバー「えっと…えっと……マスター、ま、マッサージとかどうでしょうか!」

アイリ「あんな所とかこんな所とかのマッサージね!」

セイバー「ブーッ!? な、何を言うんだアイリスフィール!」

切嗣「……舞弥」

舞弥「はい」ドキドキ…

切嗣「先にあがるよ」

舞弥「はい……」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 18:58:18.61 ID:hJBgxtef0

アイリ「ダーメっ、ちゃんと湯船に浸からないと疲れが取れないわよ? キ・リ・ツ・グ?」ガシッ

切嗣「あ、アイリ……! 肘に当たって……っ!」

アイリ(セイバー!)ギュゥゥ…

セイバー(ええ? ええっ! えええええっ!?)

セイバー「……こ、これでどうだっ!」ガシッ

切嗣「…………………………?」

セイバー「…………………………」

切嗣「…………………………」

アイリ「……ごめんなさい、セイバー」

セイバー「謝らないでください……」

イリヤ「セイバーのむね、イリヤとおなじくら……」

舞弥「しーっ」



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:02:45.89 ID:hJBgxtef0

セイバー「もう駄目です……」

アイリ「ま、まだ明日があるわよ、大丈夫! ……舞弥さん、どうしたの?」

舞弥「キリツグから伝言です」

舞弥「明日の天気が良かった時にやるクルミの冬芽探しですが……」

舞弥「イリヤ様はセイバーと組んで探していいそうです」

セイバー「私と……?」

アイリ「良かったじゃない、セイバー! キリツグもあなたを認めたのよ!」

イリヤ「セイバー、がんばろうねっ!」

セイバー「キリツグが私を……」

アイリ(それで? 実際はどうなの?)

舞弥(食事の時のことを相当根に持っているようで……)



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:06:58.29 ID:hJBgxtef0

イリヤ「きょうもまけないんだからね、キリツグッ!」

切嗣「ふふふ、父さんも今日は色々と秘策があるんだ。簡単には、負けないよ」

セイバー「キリツグ、サーヴァントとしての私の実力……とくとお見せしよう!」

切嗣「…………………………………」

イリヤ「いくよー、よーいどんっ!」

切嗣(よーし、パパいいとこ見せちゃうぞーっ!)ダッ!

セイバー「1、2、3、4、5、6、7、8……芽を見つければよいのでしたね、簡単なことです」

切嗣「な……に……っ!?」

セイバー「サーヴァントの力を見くびりすぎだっ、キリツグ!」

イリヤ「セイバー、すごいすごいっ!」

切嗣「くっ!? 舞弥、僕の装備を!」



95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:11:22.05 ID:hJBgxtef0

アイリ「キリツグ!? お城に登ってどうする気なのっ!?」

切嗣「この勝負、負けられないんだ……!」

舞弥「マダム、私が説明します」

舞弥「キリツグが持っているのはまずスモークグレネード……」


切嗣(まずはこのスモークを手当たり次第に……)


イリヤ「わわっ!? けむりがでてきたよーっ!」

セイバー「くっ!? 煙幕か……! こんなもの風王結界で……!」

イリヤ「セイバー……?」

セイバー(しまった、彼女がいては風王結界は使えない……この煙の中、地道に探すしかない!)



108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:15:44.29 ID:hJBgxtef0

舞弥「そして次に50倍の可変倍率のスコープにサーマルスコープ……」


イリヤ「うわー、まっしろでなにもみえないー!」

セイバー(く……っ! 何も見えないのは向こうも同じの筈だ!)

セイバー「この状況で、一体どうやってキリツグは芽を探すつもりだ……!?」


切嗣(ふふ……ここからなら良く見える……)

切嗣「Time alter ―― double accel!」

切嗣(この勝負はもらいだ、小さい騎士王さん……!)チャッ



113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:19:53.72 ID:hJBgxtef0

舞弥「そして極めつけには昨日にとっておいたこの周辺の地理データで、クルミの芽の位置は把握済みの筈です」

アイリ「キリツグ……」


セイバー(キリツグのことだ……これも恐らく計画通りのはず!)

セイバー(と、なればこの煙の中でも芽を探す手段は持って来ているに違いない……)

セイバー「勝つには…やるしかない……っ!」

イリヤ「セイバー?」

セイバー「下がっていてください!」

セイバー(キリツグの位置は……令呪で繋がっている以上だいたい分かるはず。そこへ……)

セイバー「最小出力っ! ――風王鉄槌(ストライク・エア)!!!!!」ビュゥオッ!!



120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:24:22.45 ID:hJBgxtef0

切嗣(この勝負に勝てばイリヤだって『パパ』って呼んでくれる筈だ……)

切嗣(そのためにも……この勝負、圧倒的大差をつけて勝たなくてはならない……っ!)

切嗣「パパの威厳を……僕は守るんだっ!」ゼーハー…

切嗣(く……っ! タイムアルターのせいで消費が激しい……!)ゼーハーゼーハーゼーハー…


舞弥『あなたなら……出来る筈です!』

アイリ『頑張って、キリツグ!』

イリヤ『パパー』


切嗣「僕は……まだ、倒れるわけにはいかない――!」ハァーハァー…

切嗣「Time alter ―― triple accel!」

切嗣「……なんだ? 今何か光って……――――っ!?」ビュゥオッ!



126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:28:21.96 ID:hJBgxtef0

アイリ「勝ったかもしれないけれど……やりすぎよ、セイバー」

セイバー「も、申し訳ありません……っ! マスター! まさか、城の上に居るとは思わなかったのです……」

舞弥「傷の程は軽微です。……雪がクッションになってくれました」

舞弥(むしろ魔術による消費の方が激しい)

イリヤ「キリツグだいじょうぶ? いたくない?」

切嗣「ああ……大丈夫だ、イリヤ」

イリヤ「ほんと? ……よかった。キリツグ、だいすき!」チュッ

切嗣「おおっ! おおおおっ!」

舞弥「興奮しないでください、手当てがしにくいですよ」



130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:31:31.75 ID:hJBgxtef0

セイバー「とんだことをしてしまった……。これではもう信頼関係などとても……」

アイリ「ううん、そんなことないわよ。だって……キリツグ、怪我したときまで楽しそうだったもの」

アイリ(それにあんな楽しそうな笑顔、久々に見たもの!)

アイリ「ささ、次の作戦に移りましょう!」

セイバー「ええっ!? ま、まだ続けるつもりなのですか……っ!?」

イリヤ「つぎはわたしがかんがえるーっ!」


切嗣「……イリヤ、アイリ。楽しそうで何よりだ」

舞弥(この人は本当に、あの二人以外はどうでもいいんだなぁ……)



136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:35:37.99 ID:hJBgxtef0

舞弥「お身体の具合はどうですか? ……大丈夫そうですね」

切嗣「まさか負けるとは思っていなかった。……でも、またああいった趣旨のことをやるのも悪くは無い」

舞弥「しかし、あれでは身が持たないのでは……」

切嗣「いや、あれでいいんだ。……アイリもイリヤも楽しそうだったからね」

舞弥「そうですか。……そうですね」


アイリ「じゃあ次はねー……」

セイバー「いや、それは当初の方針から段々と外れてきているような……」

イリヤ「せいばー、つぎはなにするー?」

アイリ(ふふっ♪ ありがとう、小さい騎士王さん――)






137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:36:33.15 ID:hJBgxtef0

これで終わりです。乙。
読んでくれたみんな、ありがとう。
舞弥さん可愛い。



148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:39:22.79 ID:PyisK+0D0

>>1乙
終始面白かった!



151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/27(日) 19:42:23.49 ID:Te9m8uTG0


俺の中で切嗣萌えが開拓された


元スレ
セイバー「き、切嗣とラブラブ大作戦、ですか……?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1322382954/