SS速報VIP:上条「俺と付き合わないか?」御坂妹「!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1272474146/



2: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:02:59.63 ID:STqP3fk0

御坂妹「い、いきなり過ぎて心の準備が、とミサカは胸の鼓動の高鳴りを感じながら視線を逸らします」

上条「ん、どうしたんだ?買い物に行くだけだぞ」

御坂妹「……」

上条「確かお前って猫好きだっただろう?
   今朝のチラシに対象商品をお買い上げの方に猫耳ゲコ太ヘアピンをプレゼントって書いてあったんだ。
   あいにく、上条さんは男の子でしてヘアピンは使わないわけですよ。」

御坂妹「……猫好きなのは否定しませんがどうして私になのですか?、
    とミサカは過度の期待してしまったことを後悔しつつを問いかけます」



3: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:03:44.58 ID:STqP3fk0

上条「前にうちの猫のノミ取ってくれたじゃん。
   あれのお礼がまだだったからさ。その意味も込めて御坂妹にって訳ですよ」

御坂妹「なるほど……(しかしながら、ゲコ太といえばお姉様のお気に入りのマスコットキャラクター、
    買い物の途中でばったり出くわすと厄介ですね、とミサカは思案します)」

上条「何か用事があるならいいけど、どうかな?」

御坂妹「いえ、何でもありません。
    それならお付き合いしましょう、とミサカはこれは得したなと思いつつ同行することを決めます」

上条「そうこなくっちゃ、じゃあ早速行こうぜ」



美琴「あ、アンタ達二人して何してんよ!」



4: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:05:01.47 ID:STqP3fk0

上条「げげ、お前どんだけ買い物に行く時のエンカウント率高いんだよ!」

美琴「何よ、その微妙な顔は!」

上条「いや、これはだな。
   何といいますか、もう図鑑には登録済みといいますか」

美琴「意味分かんない事言ってんじゃねぇつーの!」

御坂妹「はぁ……やはり世の中上手くいくばかりではないな、とミサカはなんとなく分かっていたことながら溜息を吐きます」



5: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:06:07.83 ID:STqP3fk0

上条「つーかいきなりデカイ声出すなよなぁ。
   用があんなら普通に話しかけてくればいいと思うんだが」

美琴「そ、それは…………


アンタ達が楽しそうに話してたから……」

上条「ん?よく聞こえなかったんですが?」

美琴「ッ……な、何でもないわよ!」

御坂妹「盛り上がって来てるところ悪いのですが、そろそろ行きませんか?
    とミサカは実は聞こえていたけど聞いてない振りしつつ提案します。」

美琴「え、どこいくのよ?」

御坂妹「どこって二人でお買い物ですが、とミサカはこの後の展開を予想しつつ返答します」



6: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:07:07.64 ID:STqP3fk0

美琴「ふ、二人で買い物!?」

上条「そうだぞ。その約束をさっきしてたんだ」

美琴「ふ、ふーん、どうせアンタのことだから特売に付き合せてるだけなんでしょ。
   だったら人手は多いほうがいいわよね、私も付き合ってあげてもいいわよ」

上条「いや、その必要はないぞ」

美琴「な、何でよ?」

御坂妹「それは彼がミサカにプレゼントをするの今回の主旨だからですよ、
    とミサカは思ってた通りの展開にふふんと口元を緩めつつ補足します」

美琴「……念のためもっかい聞くわ?誰が誰にプレゼントをするって?」

上条「俺が御坂妹にだけど」



7: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:10:24.95 ID:STqP3fk0

美琴「ぷ、ぷ、ぷ、プレゼント!?そ、それもアンタがこの子に!?」

御坂妹「そうですよ。とミサカは呑み込みの悪いお姉さまにやれやれと思いつつ肯定します」

美琴「な、なんですとーーーーーーーッ!!」

上条「ーーッ!?……だからいちいちデカイ声出すなって、
俺が御坂妹にプレゼントをすることくらいそんなに驚く程のことじゃないだろ」

美琴「だ、だって買い物のたびに特売品、特売品言ってるアンタがプレゼントだなんて、



……それも女の子に」

上条「むむ、その言葉は聞き捨てならないな。
  上条さんだって誰かにプレゼントくらいしますわ」




8: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:12:21.54 ID:STqP3fk0

御坂妹「まぁ商品のキャンペーングッズですがね、とミサカは若干見栄を張ったあなたを皮肉ります」

上条「ぐっ、痛いところを突かれたな」

美琴「そもそも何で急にプレゼントなんかしようと言い出したのよ?」

上条「あぁ前にちょっとうちの猫が世話になってな」

美琴「そのお礼って訳ね。
   ならさぁ、もうちょっとしっかりとしたモン用意しなさいよね」

上条「御坂先生の仰るとーりにございます……」

御坂妹「そこは同意せざるを得ませんね、とミサカは正直な気持ちを吐露します」

美琴「やっぱ、そー思うわよね!あっはっはっは!」



9: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:13:40.26 ID:STqP3fk0

上条「うぅ、そこまで言われたら上条さんも後には引けません。
   別の機会にしっかりしたもの用意してあっと驚かせてやるから覚えてろよ」

御坂妹「おお、それは楽しみに待っています、とミサカは軽い冗談の思わぬ成果に心を躍らせます」

美琴「よ、よかったわね。(はぁ、何自分で墓穴掘ってんだろアタシ……)」

上条「んじゃ、話も纏まったところでそろそろ行くとしますか」

美琴「え、もう行っちゃうの?」

上条「ああ、何だかんだいって品切れとかなってたら悲しいだろ」



10: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:14:20.20 ID:STqP3fk0

美琴「そうね……」
  (少しは気づきなさいよ!バカッ!)

上条「ところでお前はこのあと何かある?
   よかったら一緒に買い物なんてどうかな?」

美琴「え、いいの?」
  (もしかして、これって……)

上条「ああ、御坂さんの意見も聞いて次の参考にしたいからな」

美琴「そ、そういえば私も予定があったりなかったり~、じゃあね」ダッ



11: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:16:47.25 ID:STqP3fk0

上条「あらら、ダッシュで行くほど用があったなら立ち話なんかしなきゃいいのにな。
   さて、こちらも出発するとしますか」

御坂妹「貴方は少々女心というものを学ぶ必要がありそうですね、とミサカは貴方のに鈍さに呆れつつ目的地への移動を開始します」

上条「ん?、って置いてかないでくれよ」



12: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:18:43.99 ID:STqP3fk0

~~~~~~~~~~~

御坂妹「着きましたね、とミサカはごく一般的なスーパーを見上げます」

上条「少し他のものも買っててもいいか?」

御坂妹「構いませんよ、とミサカはつーんとしつつ了承します」

上条「おっ、おう悪いな」
  (さっきからどうしたんだよ、俺なんかしたっけ)



13: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:19:49.87 ID:STqP3fk0

上条「え~っと、今日はキャベツが安かったはず、それと歯磨き粉が切れてたんだっけな」

御坂妹「……」

上条「……あの~、先程からだんまりですが私め何か怒らせることしましたか?」

御坂妹「いえ、先刻のお姉様とのやり取りを見ててもミサカは何も思ってませんよ、とミサカは思ってたことを隠しもせずに白を切ります」

上条「そうか、すまん。あの時結構待たせちゃったもんな」

御坂妹「ここまで言って分かりませんか、とミサカは不憫なお姉様を思って心を痛めます」




14: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:22:35.64 ID:STqP3fk0

一方美琴

美琴「はぁ、ほんとは予定なんてなかったのにね……」

思わず耐え切れず走り去った美琴は結局その辺をぶらぶらしたあとにいつも当麻と会う公園に来ていた。

美琴「あ~あ、何でいっつも私はこうなんだろうね……」

そう言って近くのベンチに腰を下ろした。

美琴「今更だけど着いていけばよかったかな……なんて」

美琴「あの子は今頃、アイツと二人っきりか……」グスッ




15: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:25:33.04 ID:STqP3fk0

「悲しそうな顔して、どーしたんですか?」

急に話しかけられ美琴はこぼれそうになった涙を堪えて声の方を向いた。

美琴「な、何でもありません」

そこには身長が130cmより少し大きいくらいのかわいらしい女の人が立っていた。

小萌「嘘はいけません。わたしは何にもそういう顔した子を見てきたからわかっちゃうんですよー?」

美琴「ほんとに何でもありませんから、ほっといてください……」

小萌「う~ん、頑固な子ですねー。私でよければ少し相談に乗りますよ」




16: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:26:57.34 ID:STqP3fk0

一方的な話を聞く限り月詠小萌と名乗ったその人物はどうやら見かけによらず高校教師らしい。
そして、どうやら困っている生徒を助けることに生きがいを感じる今時変わり者であることも分かった。

美琴(困ってる人を助けるか……少しあいつに似てるわね)

小萌「~~~~~~ということなのですよー。
   とにかく、先生はあなたの力になりたいことは分かってもらえましたか?」

美琴「ええ、分かったわ。じゃあ、一つだけ相談してもいいかしら」

小萌「はい、何でもどーんと来いです」




18: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:30:44.92 ID:STqP3fk0

美琴「どうしても欲しいものがあって
   それを手に入れるには今までの自分を捨てなくちゃいけないかもしれない。
   でも、そうすることもできない……そんな時はどうしたらいいのかな」

小萌「なるほどー、一見答えの見えない矛盾した話ですが解決の糸口はあります。
   何も自分の今までをぜんぶ捨てる必要はないんじゃないですか?
   少しでいいから自分を変えてみる、それだけでだいぶ状況は変わってくると先生は思いますよ」

美琴「……そうね、何を今までグズグズ考えてたのかしら。
   うじうじしてるだけじゃ何にも変わるわけないのにね。ありがとう、小萌先生だっけ。少し吹っ切れたわ」



20: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:32:51.74 ID:STqP3fk0

小萌「それなら相談に乗ったかいがあったってものですよ。
   先生はこれから少し仕事があるので行きますがもう大丈夫ですね?」

美琴「はい、お仕事頑張ってください」

笑顔で手振る小萌を見送った後、美琴は携帯電話を取り出した。

美琴「さてと、私も動き出さないとね。まずはあいつに電話をしてみようかしら」




21: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:35:30.67 ID:STqP3fk0

その頃上条たち

上条「これが今回のメインイベントだな」

御坂妹「まさか、キャンペーン商品というがキャットフードだったとは予想外でした、とミサカは素直な感想を述べます」

上条「そりゃあ、猫耳ゲコ太ヘアピンだからな。猫の関連商品でもおかしくないだろ」

御坂妹「まぁそうですね、とミサカは相槌を打ちながらも実は楽しみなので会計を急かします」

上条「そうだな、さっさと会計済ましちゃいませうか」



22: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:36:33.52 ID:STqP3fk0

~~~~~~~~

上条「ほい、約束のプレゼントです。改めてこの前はサンキューな」

御坂妹「思ったより緊張してしまいますね、とミサカは慣れない手付きでプレゼントを受け取ります」

上条「そんなに硬くなんなよ。普通にして受け取ってくれるだけでいいって」

そこまで言ったところで上条の携帯が震えだした。

上条「おっと、電話だ。少し待っててくれ」


美琴『あ、アンタ?少し話があるんだけどいいかな?』



23: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:38:27.14 ID:STqP3fk0

上条『御坂か、さっきは慌ててたみたいだけど用事の方はもう大丈夫なのか?』

美琴『あれでそう思うって、やっぱりアンタは……』

上条『いきなりお怒りモード!?』

美琴『ち、違うわよ。ただ少し伝えたいことがあるというか……』

上条『お前にしちゃ歯切れが悪いな。……何かあったのか?』

御坂妹(……敵に塩を送るようですが、とミサカはひっそりフェアプレイに徹し行動開始します)



24: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:41:16.05 ID:STqP3fk0

美琴『い、いやそんな大したことじゃないのよ。その……えっと……うん。』

上条『直接あって話したほうがよさそうだな。今どこいるんだ?』

美琴『……公園の自販機んとこ……こっちから掛けといてホントにゴメン……』

上条『気にすんなって、困ったときはお互い様だ。それに電話じゃ話せないこともあるだろ、すぐ行くから待ってろ』

美琴『うん、待ってるね……』

上条は電話が切れたのを確認すると振り向くが、先に口を動かしたのは御坂妹だった。

御坂妹「電話の相手はお姉さまですね、とミサカは話の大方を察した上で確認をとります」

上条「……ホントにすんません!少し行って来t
御坂妹「皆までいうな、とミサカは話を遮ります。ただしミサカも同行させて貰いますけど、とミサカは条件を提示します」

上条「……恩に着るぜ、御坂妹」



25: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:44:21.05 ID:STqP3fk0

~~~~~~

美琴「はぁ……またアイツに甘えちゃったなぁ……」
  (そもそもあの子貰ってる見たら羨ましくて私もプレゼント欲しくなったなんて考え自体……)

美琴「いや、決心したんだろう御坂美琴。次こそ素直にいうんだ」




32: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:55:51.67 ID:STqP3fk0

~~数分後

上条「っと、待たせちまったな」

美琴「ううん、本当なら私が行くべきだったし。わざわざこっちまで来てくれてありがとう」

上条「気にすんなって、それで……どうしたんだ?」



33: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 02:59:12.47 ID:STqP3fk0

美琴「あ、あのさ、アンタあの子にプレゼントあげてたじゃん」

上条「んん?」

美琴「その、え~っと私もね……欲しいなぁなんて思っちゃったり……駄目かな?」

上条「プ、プレゼントですか。てっきり誰々がピンチみたいな話かと思ってたんだけど……
   う~ん別に構わないけど、いきなり過ぎて何を用意したらいいのやら」

御坂妹「それに関しては心配いりません、とミサカは話に割り込みます」

上条・美琴「「え?」」

御坂妹「二人がお電話中の時からこっそりプレゼントの候補を捜索していたのです、とミサカは自らの活躍をネタバレします」




34: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 03:10:25.25 ID:STqP3fk0

上条「どういうことでせうか?上条さん全然話に着いていけないのですが」

御坂妹「鈍感というものもここまで来ると罪ですね、とミサカは分かっていたことながら呆れてみせます」

美琴「ど、どういうことなの?私もいまいち状況が読めてないんだけど」

御坂妹「やっぱりアンタら似たもの同士なんだな、とミサカは少し嫉妬します。ですがこれじゃ話が進みません、さっさと行きましょうと、ミサカは着いてくることを促します」

上条・美琴「「??」」

御坂妹「チッ、ミサカ達が待ってます。黙って着いて来い、とミサカはやや怒り気味に再度促します」




35: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 03:13:37.26 ID:STqP3fk0

~~数日後

とある病院の一室にて

御坂妹「先程から何度も言ってるように先日のMVPは思いやりに溢れたミサカ10032号だろう、とミサカは繰り返します」

13577号「いやいや、あの商品を発見したミサカ13577号こそがMVPに輝くべき、とミサカは自信を持って反論します」

10039号「何を言うか、最も多くの店を回ったミサカ10039号こそが真のMVPに相応しい、とミサカは主張します」

19090号「評判のパティシエの新作ケーキ試食会の予約をキャンセルしてまで協力したミサカ19090号こそがMVPである、とミサカは意見します」

13577号「また一人でこっそりと抜け駆けか、とミサカはミサカ19090号にツッコミをいれます」

19090号「これは失言をした、とミサカ19090号は墓穴を自ら掘ったことを後悔します。……あ、こんなところにお姉様ではありませんか、とミサカは話を逸らします」



36: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 03:16:24.36 ID:STqP3fk0

美琴「やっほー、アンタ達元気そうで何よりね」

10039号「どうも、今日はどんなご用件で?、とミサカは質問します」

美琴「美味しいって評判の新作ケーキが買えたからたまには一緒にお茶でもと思ってね。それにこの前はありがとう、アンタ達の心遣いは嬉しかったわ」

御坂妹「お礼には及びません、とミサカは謙遜しつつ案外手ぶらなお姉様に首を傾げます」

美琴「ああ、お茶の道具ね。ちょうど着たみたいよ」



37: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 03:17:59.63 ID:STqP3fk0

上条「み、御坂さん、歩くの早すぎません?こちとら荷物を一人で運んでる訳じゃないですか」

美琴「うっさい、ほら黙って運ぶ。それとティーカップ割ったら承知しないわよ」

上条「お、鬼め……」

美琴「美味しいケーキがただで食えるんだから我慢なさい……ってアンタ達は別に手伝わなくていいわよ」

御坂妹「お姉さまと違いミサカ達は優しいのです、とミサカは初めての共同作業を見せ付けます」



38: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 03:21:42.40 ID:STqP3fk0

美琴「なっ!ただの荷物運びでしょ!」

10039号「共同作業は共同作業です、とミサカはここぞとばかりに断言します」

上条「だぁっ姉妹喧嘩は後にして早く始めようぜ。もう上条さんおなかぺこぺこ」

御坂妹「ミサカの隣が空いてますよ、とミサカは素早く席に座りつつその隣への着席を促します」

上条「んじゃお言葉に甘えて、ほら御坂も早く座れよ」

美琴「そ、そんなに言うなら座ってやってもいいわよ……隣に///」



39: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 03:25:51.69 ID:STqP3fk0

――楽しそうにテーブルを囲む一人の少年と少女達

――妹達は髪にはそれぞれ少年から送られた種類の違うピンが付いていた(何だかんだで報酬といって全員貰った)

――そして、その妹達にお姉様と慕われる少女の腕にはゲコ太の腕時計が掛けられている

――思わぬ大出費に少年宅の家計が火の車になったのはまた別の話

蛇足
ちなみにケーキはあの日19090号が食べ損ねたものだったとか



40: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 03:27:06.25 ID:STqP3fk0

というわけで一応完結です。

こんな駄文に最後までお付き合いして頂きありがとうございました。



52: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 22:10:33.32 ID:STqP3fk0

上条「俺と温泉旅行にいかないか?しかも宿付き2泊3日だぜ」

御坂妹「ど、どうしてこれまた突拍子のないことを、とミサカは状況が呑み込めずに混乱します」



53: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 22:12:03.41 ID:STqP3fk0

上条「そこまで驚くことなのか?ははは、というかお前も動揺することあるんだな、と上条さんは御坂妹のマネをしてみます」

御坂妹「……おちょくってるなら先を急がせてもらいますが、とミサカは乙女心を弄ばれたことに傷心します」

そう言うと御坂妹は拗ねたような表情でどこかへ歩き出した。
すかさず上条は放って置いたらそのまま行ってしまいそうな御坂妹の正面に回りこむと両手を合わせながら頭を下げる。

上条「ちょ、待った!ホントに帰んなって!すいませんでした。この通りです許してください」

御坂妹「今回は大目に見ますがミサカだってスケジュールというものががあるのであまりふざけないでください、とミサカは不満をグッと堪えながら忠告します」

上条「はい……確かに心得ました」



54: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 22:15:27.87 ID:STqP3fk0

御坂妹「では改めて聞きますが何故いきなり温泉旅行と言い出したのしょうか?
    貴方の普段の経済状況からはそんな余裕があるとは思えませんが、とミサカは冷静に質問します」

上条「ふっふっふ……良くぞ聞いてくれた……
   なんと!不幸に定評のある上条さんに2泊3日の温泉旅行の男女ペア券が当たったのですよ!」
  (なんか、地味に酷いこといわれた気がするがスルーしておこう。今回の上条さんは一味違うぜ)

御坂妹「!」



55: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 22:20:12.70 ID:STqP3fk0

御坂妹「これは一方通行がバレンタインに頬を染めながら
    冥土返しにチョコを渡している姿を見てしまったらというくらい衝撃です、とミサカは明日は雪が降るんじゃないかと心配しつつ驚きます」

上条「さ、流石にそこまで言われると少しへこむかも……」

御坂妹「ところで何故ミサカを誘ったのですか?貴方ならお相手は引く手数多でしょうに、とミサカは疑問と僅かな期待を抱きます」



56: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 22:25:42.40 ID:STqP3fk0

上条「ああ、それはな。温泉っていったらやっぱりゆっくりしたいものだろ。
   上条さんの知り合いはバイオレンスな方が多くてな。でもお前となら落ち着いた旅ができそうだと思ってさ」

御坂妹「み、ミサカは、ミサカは……///」

上条「もしかして俺とじゃ嫌だったか?」

御坂妹「ーーッ!そんなことありません!むしろ大歓迎です、とミサカは強く主張します」
   (これはまたとないチャンスなのでは、とミサカは予感します。
    この旅行を上手く成功させれば彼とミサカの恋愛的男女交際も可能では?いやそれだけではなくもっと先も、とミサカはいけない妄想を……)



57: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 22:30:26.15 ID:STqP3fk0

上条「それならよかった。
   インデックスとだといつもと変わらん気がするし、御坂だと事あるごとに暴れだしそうだし……って聞いてますか?」

御坂妹「も、もちろん聞いてます。ミサカはいつでも元気いっぱいです、とミサカは返答します」

上条「なんだか様子がおかしい気がするのは気のせいでせうか?」



58: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/04/29(木) 22:49:11.91 ID:STqP3fk0

御坂妹「き、気のせいに決まってます、とミサカは慌てて全否定します!」

上条「う~ん、ならいいけど。んじゃ詳しい日程はまた後日話し合うということにして、
   これから上条さんは旅行にむけて宿題の消化とその他諸々の準備に取り掛かるのでこんくらいで今日は退散させて頂きますね」

御坂妹「はい、楽しみにしてますよ、とミサカは上機嫌で見送ります」
   (彼との旅行……二人きりの旅行……これでお姉様や他との差が一気に広げられるのではないかと期待してしまいますね、とミサカは余韻に浸ります
    ……ん?そういえば何か忘れてるような、とミサカは首を傾げます)

御坂妹「ハッ!?今日はデパート屋上で行われる世界の猫展を見に行く予定だった、とミサカは思い出します」

ホワァとした表情でずっと上条の後ろ姿を見ていた御坂妹は思い出したように時計を見ると慌てて走り出した。



75: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/01(土) 23:22:32.19 ID:4Eo8HxM0

その日の夜の上条は重大なことに気付いていた。

上条「ーーッ!そういえば御坂妹の携帯のアドレスしらねぇ!」

インデックス「とーま、ごはんまだー?もうおなかペコペコだから早く作って欲しいかも」

上条「ああ、わかった。今すぐ作るからいい子で待ってなさいな」
  (でもまぁ、明日適当に街をぶらついてりゃ会える気がするし大丈夫かな)



76: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/01(土) 23:30:58.86 ID:4Eo8HxM0

時を同じくして、とある病院の一室では少年に御坂妹と呼ばれる少女が珍しくそわそわしていた。

御坂妹(まさかあの少年と二人きりで旅行に行けると思っていませんでした、とミサカは日中の出来事を夢のようだと思い起こします)

御坂妹「しかし、話し合いの日付を決めていませんでした、とミサカは驚きの事実を発見します」
    (でも明日街に出れば会える気がする、とミサカは根拠のない予感を感じていたりもします)



77: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/01(土) 23:39:19.17 ID:4Eo8HxM0

~翌日~

上条「……本当にばったり出くわすとはな」

御坂妹「奇遇ですね。ミサカも何となく会える気がしていましたよ、とミサカはこの偶然に運命を感じつつ挨拶します」

上条「いま暇か?良かったら旅行のスケジュールとか決めとかないか?」

御坂妹「はい、ミサカは詳しい日程を知らないので何を用意したらいいか分からず困っていたところです、とミサカは話し合うことに同意します」

上条「この前は説明もせずに立ち去っちゃってごめんな。
   じゃあ立ち話もアレですし、ファミレスにでも行って話し合うとしますか」



78: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/01(土) 23:44:53.74 ID:4Eo8HxM0

~~~~~~~~

店員「ご注文はお決まりでしょうか?」

上条「えーと、コーヒーでお願いします」

御坂妹「カルボナーラパスタとオレンジジュースを、とミサカは注文します」

上条「……案外がっつり食うんだな。もしかして結構食いしん坊さん?」

御坂妹「単純にお昼がまだだったのです、とミサカは反論します」

上条「なるほど。わりぃな、いらんこと言っちまった」

上条(てかお昼がまだってもう3時過ぎだぞ。もしかして飯食えないほど忙しかった?それだとしたら呼び止めちまってよかったのか)

御坂妹(ずっと貴方を探してたのは内緒です、ミサカは心の中で呟きます)



79: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/01(土) 23:56:52.00 ID:4Eo8HxM0

上条「んじゃ、早速本題に入るぞ。
   今回の旅行は学園都市の外に出ることになるけどこの旅行は学園都市認可の抽選で当たったもんだからそこは問題ない。
   んで、いったん東京までバスで行ってそっから新幹線で温泉のあるとこまで遠乗りして行くわけだがここまで大丈夫か?」

御坂妹「はい、ここまでの話に異議はありません、とミサカは話の続きを促します」

上条「よし、続けるぞ。といってもあとは新幹線から降りたら直通の運行バスに乗って旅館に着いたら終了なんだけどな」

御坂妹「つまり、旅先までは用意してやるからあとは自由にやれということなのですか、とミサカは確認を取ります」

上条「そういうことです」



80: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 00:05:24.18 ID:nElMiIo0


御坂妹「無責任な旅行もあったもんですね、とミサカは軽く旅の行く末に不安を覚えます」

上条「ははは……」

御坂妹「色々とツッコミどころはありますが旅先での予定の話はいいとしましょう。
    ひとつ抜けている情報があるのですがその旅行はいつのことなのですか、とミサカは肝心なところを聞きます」

上条「おお、うっかりしてたな。日付は来週の祝日で3連休になってるとこだ」

御坂妹「了解しました、とミサカはそこは何にも予定ないので大丈夫と返事をします」

ここまで話すと注文していた品が運ばれてきたので二人は旅行についての話し合いを中断すると最近はどうだったなどの他愛のない話をして時間を過ごした。
そうやってるうちに気付くと時計は針は5時12分を差しており、そこで今日は5時半よりタイムサービスがあったことを思い出した上条は立ち上がった。




82: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 00:15:42.55 ID:nElMiIo0


上条「悪いな、今日は魚介類が特別安い日でさ。家計が火の車の上条さんとしてはどうしても外せないイベントなのよ」

御坂妹「いえ、ミサカは決してミサカの魅力が魚介類に負けたことなど気にしないのでさっさと行ってください、とミサカは少し拗ねてみます」

上条「本当にすまん。その食費を浮かせた分で旅行の時は償うから勘弁してくれ」

御坂妹「もういいですから会計を済ませてしまいましょう。ミサカより可愛いお魚が逃げてしまいますよ、とミサカはレジへ向かいます」

上条「うう……」

会計を済まし店の外に出ると上条は何度も謝りながらスーパーへ向かっていった。
そんな上条を見送り一人残った御坂妹は彼が見えなくなったのを確認すると不敵な笑みを浮かべた。

御坂妹「ふっふっふ、まさかここまでフリーダムな旅行とは思っていませんでした、とミサカは様々な計画を思案します」

夕日を背に不気味に笑うその姿は夕飯にファミレスを利用しようと来た人間を回れ右させるほどに怪しいものだった。



83: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 00:23:53.52 ID:nElMiIo0


その後は大した出来事もなく時が経ち、ついに温泉旅行へと旅立つ日がやってきた。

上条「さて、ついにこの日がやってきましたな。インデックスは小萌先生んとこに預けたし、課題や補修は全てこなした……
   この気持ちを上条さんは叫んでいいかな、いや滅多にないことだし叫ぶしかないだろう……せーの、自由『うるさいですよ』だぁー!」

御坂妹「うるさいですよ、とミサカは大事なことなので2回言います」

上条「……スイマセン、少し興奮しすぎました。でも不幸なイベントもなくお前と旅行にいける日がやってきたことがあまりに嬉しくてさ」

御坂妹「え、ミサカと旅行にいけることがそんなに嬉しかったのですか、とミサカは思わぬ言葉にドキッとします////」

上条「ああ、そうだけど。……もしかしてお前はあんまり楽しみじゃなかった?」

御坂妹「ーーッ!////……よ、よくそんなことをさらりと言えますね。それにミサカは前に楽しみにしてますと言ったはずです、とミサカは赤面しながら訂正します」



84: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 00:33:28.81 ID:nElMiIo0


上条「そうだったな。楽しみにしててくれたんだったらいいんだ。
   とりあえず言いたいのは御坂妹、この旅行が一生の覚えてられるくらいの思い出になるよう楽しもうな」

御坂妹「も、もちろんです、とミサカも合わせて意気込みます」

御坂妹(それにしても、一生の思い出というのは期待してしまいますね、とミサカは内心トキメキというものを感じてしまっています////)

姫神「……上条君?」



85: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 00:44:16.66 ID:nElMiIo0


上条「ん?姫神か、駅なんかに来て何してんの?」

姫神「それはこっちの台詞……上条君こそ何してるの?」

上条「ああ、俺は御坂いm……」
  (姫神に御坂妹の存在話しちゃっていいのか?いや、何となく不味い気がする……ここは上条さんお得意の話術で誤魔化していこう)

姫神「……御坂?御坂ってあの常盤台の超電磁砲(レールガン)?」

上条「その通りです。や、やっぱ御坂は有名人なんだな~」チラッ

御坂妹「……」

上条(げげ、もしかしてご機嫌斜め!?何だか不幸の予感が……)



87: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 00:51:00.77 ID:nElMiIo0

御坂妹「そうみたいね。でも私自身は有名になることはあんまり嬉しくないんだけどさ」

上条「そ、そうか人気者なのはいいことだと思うぞ」
  (……どうやら合わせてくれるみたいだ。恩に切るぜ、御坂妹)

御坂妹「めんどくさい事とかけっこー色々あんのよ。うん」

上条「へぇ、有名人には有名人の悩みがあるんだな」

姫神「こうして私はスルーされるわけね……」



88: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 01:01:35.35 ID:nElMiIo0


上条「ああ、悪い悪い。んで何の話だっけ?」

姫神「……この際何も言わないことにするわ。上条君は駅で何をしてるのって話」

上条「んーとな、少し遊びに出るといいますか何といいますか」
  (素直に旅行と言いたいところですが流石に二人きりで旅行って言うのは恥ずかしいな)

御坂妹「旅行よ!旅行、それも二人っきりのね」

美鈴「え~!何ですって美琴ちゃん!?」

上条・御坂妹・姫神「「「!」」」



89: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 01:20:01.32 ID:nElMiIo0


美鈴「いやぁ、美琴ちゃんもしばらく見ないうちにすっかり素直になったのね」

上条(もう状況がカオスすぎてどうしたらいいのか分からんのですが……)

姫神「……貴女は彼女のお母さん?」

美鈴「そーよぉ。もしかしてあなたはこの子達のお友達?」

姫神「半分当たりで、半分外れ……」

美鈴「あら、じゃあ美琴ちゃんのライバル?こりゃあ修羅場に突入しちゃった系かな
   ん、そういえばさっきから黙っちゃってどうしたの美琴ちゃん?」

御坂妹(この女性はお姉様のお母様、下手をすればここでミサカのことがばれてお姉様に迷惑を掛けてしまう。
    しかし、どうすればいいのかミサカには分かりません、とミサカはイレギュラーな事態に対応できずにいます)



90: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 01:38:53.67 ID:nElMiIo0


上条(む、御坂妹が困った顔をしている。流石に肉親相手じゃ分が悪いか……
   こうなったのも俺が御坂妹を御坂だと誤魔化したからだ。責任を取ってこの場を収めてみせるぜ)

上条「い、いやぁ、きっと久し振りの再開に緊張してるんですよ」

御坂妹「そ、そうよ。ちょっとビックリしただけだから」

美鈴「そうなの美琴ちゃん?母親に遠慮なんて水臭すぎるわよぉ」

御坂妹「ご、ごめん……」

上条「ーーッ!もうこんな時間だ!早くしないと乗り遅れちゃうな~。
   という訳で今日のところはこの辺で失礼します。さぁ急いで行くぞ御坂」パシッ

御坂妹「あ、うん。それじゃまたね」
   (て、手を握られています、とミサカは思わぬ事態に更に混乱を……)



92: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 01:56:44.41 ID:nElMiIo0


美鈴「旅先ではスリとかに気をつけるのよー!」

姫神「行ってしまった……」

美鈴「まったく慌しい子達だわ。それに比べてあなたは大人しくていかにも大和撫子って感じよねぇ」

姫神「どうも……けど私だって元気に振舞いたい時はある……」

美鈴「そーかしら?あなたにはあなたのいい所があってそれをちゃんとあの子達も分かってるんだと美鈴さんは思うんだけどな」

姫神「ーーッ!?……褒められるのは慣れてない……」

美鈴「もー、頬とか染めてそっぽ向くとかやっぱ可愛いトコあんじゃない。
   でもやっぱり親バカな美鈴さん的には美琴ちゃんに票を入れるけどね」



93: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 02:09:00.70 ID:nElMiIo0


姫神「……茶化さないで欲しい」

美鈴「ありゃ、気を悪くしちゃった?」

姫神「そうじゃない……
   でも、ありがとう……少し自信ついたから……」

美鈴「ならよかった。っとそろそろ私も行かなきゃなんない時間ね。
   えーと、姫神さんだっけ?私そろそろ大学に資料取りにいかなきゃいけないから失礼するわね」

姫神「さようなら……」

美鈴「うん、また会えたらゆっくり話しましょ。じゃあね~」


姫神「よし……次は頑張ろう」

姫神は美鈴を見送ったあと、今度あの少年にあったら自分も積極的になろうと決意したのであった。



94: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 02:25:11.12 ID:nElMiIo0


上条「いやぁ、危なかったな。姫神はともかく美鈴さんまで来るとは思わなかったぜ」

御坂妹「あそこまで緊張したのは生まれて初めてでした、とミサカは先程の出来事を思い出しただけで戦々恐々とします」

上条「確かにあれは旅行が成功するかの踏ん張りどころだったな」

御坂妹「そんな軽いノリで流さないでください、とミサカは愚痴ります。
    そんなことよりあの状況でミサカをお姉様だと紹介したのはどういうつもりですか、とミサカは怒りを込めて質問します」

上条「い、いや、それはあの状況ではそう言わざるを得なかったといいますか」

御坂妹「ミサカとの関係はそんな後ろめたいものだったのですね、とミサカは悲しそうに俯きます」

上条「それは違うぞ。全然俺は御坂妹と旅行に行くことを後ろめたくなんて思ってない。本当だ、信じてくれ」

そう言うと上条は御坂妹の両肩に手を置き、真剣な眼で見つめる。



95: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 02:44:10.26 ID:nElMiIo0


御坂妹「ーーッ!」
   (その顔は反則です、とミサカは視線を逸らします////)

上条「信じて貰えないか?」

御坂妹「み、ミサカのことは周りに知られては困ることは知っています。
    ただ、貴方がミサカのことを疎ましく思ってないか心配になっただけです、とミサカは言い返します」

上条「そんな心配なら無用だ。
   たとえ世界中がお前を疎ましく思っても、俺はお前の味方だと約束するぜ」

御坂妹「なっ!?……毎回のことながらよくそんなことを言えますね、とミサカは嬉しくもありながら恥かしさで正面を向けなくなります」



96: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 03:09:40.54 ID:nElMiIo0


上条(って、そんなに恥かしいこと言ったか俺?何だかこっちまで恥かしくなってきたんですけど)

上条「そ、そろそろバスが来る時間だな」

御坂妹「そうですね、とミサカは時計を確認します」

いまいち意味が噛み合ってはいないが恥かしくなった二人は話題を変える。
しかし、次に聞こえてきた声で二人の浮かれた気持ちは吹き飛ぶことになる。

打ち止め「あ、よかったバスはまだ来てないみたいだねって、ミサカはミサカは思わぬハプニングが大事に至らずほっと一安心」

一方通行「何言ってやがるンだ、クソガキ!テメェが寝坊しただけだろうがよォ!」



105: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 23:32:37.50 ID:nElMiIo0


御坂妹「一方通行(アクセラレータ)……」

一方通行「あァ?これはこれは三下に超電磁……いや、そのゴーグルは妹達の方か」

打ち止め「こんにちは、上条当麻にあなたは10032号だねって、ミサカはミサカは元気に挨拶してみる」

上条「おう、こんにちは……って、一方通行と打ち止め(ラストオーダー)がどうしてここに!?」

打ち止め「ミサカとこの人は仲良く二人で温泉旅行に行くんだよって、ミサカはミサカはあなたの疑問に答えてみる」



106: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 23:34:11.84 ID:nElMiIo0


一方通行「お、おい!クソガキ何勝手なこと言ってやがるンだ!」

御坂妹「ほぉ、そんな小さい子供相手に気分は新婚旅行のつもりですか、とミサカは冷たい目を向けます」

一方通行「ンな訳ねェだろ!クソガキが旅行のペア券当たったからってしつけェから付き添いで来てやってるだけだ」

上条「お前達も温泉旅行当たったのか?」

一方通行「その言い方はテメェらも同じなのか?」

上条「ああ、この温泉に行く旅行だ」

そう言うと上条は行き先の温泉のガイドブックを取り出す。
それを見た一方通行は「……チッ」と舌打ちすると「俺らもその温泉だ」とバツが悪そうに答える。




107: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 23:38:40.57 ID:nElMiIo0


上条「そうか、だったらよろしくな一方通行」

一方通行「何がよろしくだ……テメェらとつるんで愉快に素敵に旅行する気なんざねェよ」

打ち止め「え~!?せっかく同じ行き先なんだから仲良くいこうよって、ミサカはミサカは不満の声を上げてみる」

御坂妹「一方通行に加担するのは癪ですがミサカもそれには賛成しかねます、とミサカは上位個体の意見に反対します」

上条「だぁあ、もうそこ喧嘩しない!ほらもうバス来たよ。とりあえず乗り込もうぜ」



108: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 23:42:08.10 ID:nElMiIo0


打ち止め「おっきいバスだねって、ミサカはミサカはまさかのサイズに大興奮」

上条「確かに大した数の乗客がいない割りには大型のバスだな」

一方通行「……おいクソガキ、バス乗るときお前には荷物重てェだろ。持ってやるから先に好きなとこ座ってろ」

打ち止め「いいの?ありがとう一方通行って、ミサカはミサカは大はしゃぎでバスに乗り込んでみる」

御坂妹「やはり一方通行は上位個体に甘いんですね、とミサカは先程感じた疑惑は本物だったと確信します」

一方通行「か、勘違いすンじゃねーぞ!このバスはでかいからクソガキじゃ荷物を持って乗れねェと思っただけだ!」

上条「(……こういうのをツンデレっていうんだろうな)いいから俺らも乗り込もうぜ」



109: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/02(日) 23:54:31.50 ID:nElMiIo0


一方通行「……確かに好きなとこに座れって言ったけどよォ。流石に一番後ろはねェだろと思うんだが?」

打ち止め「だって乗ってみたかったんだもんって、ミサカはミサカは素直に理由を暴露してみる」

一方通行「テメェが欲望に忠実なのはいつものことだろうが……」

上条「おい、後ろが詰まってるぜ。何か言ってないで早く座ったらどうだ?」

御坂妹「一方通行なのに路上停止ですか?これは罰金物です……ふふ、とミサカは自身のギャグセンスに酔いしれます」

一方通行「なっ!?テメェらまで後ろに来ンなよ!つーかそこで笑ってるやつ意味わかンねェぞ」

上条「いいから座れって、バスの運転手さんが出発できなくて困ってるぞ」

一方通行「チッ……覚えてろよ」



111: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/03(月) 00:08:10.25 ID:8EUaAmc0


~~~~~~~~

上条「さて、無事に発進したわけですがせっかく4人もいるんだし何かしてかないか?」

打ち止め「ならマジカルバナナっていう遊びがしてみたいって、ミサカはミサカはリクエストしてみる」

御坂妹「それは妙案です。ミサカもこのメンバーでのゲーム進行には興味があります、とミサカは賛成に一票入れます」

一方通行「俺は絶対やりたくねェからな!」

上条「俺も賛成だから多数決で決まりだ。残念だったな一方通行」

一方通行「だから俺は『一方通行もいっしょにやろうよ』やらn……」

一方通行「チッ……少しだけだからな」



112: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/03(月) 00:13:22.92 ID:8EUaAmc0


打ち止め「わーい、やっぱり一方通行は優しいんだねって、ミサカはミサカはあなたの優しさを再確認してみたり」

一方通行「う、うるせェな」

御坂妹「流石はロリコン、幼女には甘いのですね、とミサカは何度目になるか分からない事実確認をします」

一方通行「テメェ……もう一回言ってみろ!ブチ殺してやるぜェ!」

上条「いいから始めますよ~」



121: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/08(土) 20:29:55.20 ID:lKV8dfc0


打ち止め「わ~い!そういえば順番はどうするのって、ミサカはミサカはテンション高めに聞いてみる」

上条「お、そうだな」

御坂妹「ジャンケンはどうですか、とミサカは口を挟みます」

上条「分かった。それじゃあジャンケンで決めますか。最初はグー、ジャンケン……」

結果
御坂妹→上条→一方通行→打ち止め



122: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/08(土) 20:31:23.58 ID:lKV8dfc0


御坂妹「順番は決まりましたね。この勝負、負けた人には何かバツゲームというのはどうでしょうか、とミサカは茶目っ気たっぷりに進言します」

上条「ば、バツゲーム?その言葉を聞くと色々思い出すことがありまして不幸の予感しかしないんですが……」

バツゲームと言葉に顔を引きつらせる上条の頭に御坂妹と同じ顔をしたレベル5の少女の姿がよぎる。

打ち止め「おお、それならゲームに緊張感が出ておもしろそうだねって、ミサカミサカは2つ返事で大賛成」

上条(もう何なんでせうかこのノリは……やはり二人とも性格は違えど御坂と同じDNAということなのか!)



123: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/08(土) 20:33:26.22 ID:lKV8dfc0


上条「そ、そうだ。一方通行の意見はどうなんだ?まさかお前がバツゲームなんて子供じみt」

一方通行「……賛成だ」

上条「どうしてこうなった……」ガクッ

一方通行「まだあン時の借りを返してなかったよなァ。こりゃあいい機会に恵まれたって訳だ、三下ァ!」

上条「不幸だ……デハ、バツゲームハアリトイウコトデヤラセテイタダキマス」

打ち止め「やったー!決まりだね。何だか話し方がロボットみたいになってる人がいるけど早く始めようよって、ミサカはミサカはツッコミを入れながら催促してみる」

御坂妹「そうしましょう、しかしこれは結果が楽しみになってきました、とミサカは勝ったら何をしてやろうかと思案しながら上位固体に続きます」

上条「腹を括るか……」



124: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/08(土) 20:37:12.22 ID:lKV8dfc0


御坂妹「マジカルバナナ、バナナといったら三日月型とミサカは切り出します」

上条「三日月型といったら月」

一方通行「月といったらお月見」

打ち止め「お月見といったら満月って、ミサカはミサカは答えるよ」

御坂妹「満月といったら月の兎、とミサカは連想します」

上条「月のウサギといったら……う、兎」
   (今のは危なかった……月の兎とか何を連想したらいいのやら)

一方通行「兎といったら白い」

打ち止め「白いといったら一方通行って、ミサカはミサカは断言してみる」

御坂妹「ふふ……一方通行といったらもやし、とミサカも断言します」

上条「もやしといっt『てオイ!何なンだよそりゃあ!』ら……へ?」



125: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/08(土) 20:38:26.91 ID:lKV8dfc0


御坂妹「もやしとは食用として発芽させた豆の芽と茎を食べる野菜ですよ。また日の光に晒されることなく成長する様と白さから転じて、
    色白で虚弱な人や痩せている人、屋外遊びをせず日焼けしない児童等を指す意味で使われる場合もあります。つまり貴方ですね、とミサカは懇切丁寧に説明します」

一方通行「いや、意味を聞いてるわけじゃねェ!」

上条「あの~……もやしといったr『あン?テメェも俺がもやしだってェのかァ?』……い、いやいや滅相もございません、はい」

御坂妹「何か文句を垂れてるようですがミサカは一方通行という単語から連想される言葉を発言しただけです。
    というかこのゲーム次へ続けることのできなかった上条当麻の敗北なのでは、とミサカは冷静に状況報告します」

上条「なっ!?そんなのアリ!?」

打ち止め「う~ん、ちょっと可哀想だけど10032号の言ってることは正しいかもって、ミサカはミサカは不服そうなあなたを諭してみる」

一方通行「どうにせよ次のワードを言えなかったら負けだしなァ」

上条「ふ、不幸だ……」



126: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/08(土) 20:40:50.87 ID:lKV8dfc0


御坂妹「三対一でミサカの勝ちですねやったー、とミサカは高々に勝利宣言をします」

一方通行「だが勝ち負けとは別に言いてェことがある」

打ち止め「でもあなたって色白で痩せていて結構該当してるかもって、ミサカはミサカはあなたが言いたいことに先回りしてみる」

一方通行「チッ……めンどくせェ」

御坂妹「話が纏まったところでそろそろどうですか、とミサカは期待の目を上条当麻に向けます」

打ち止め「お楽しみのバツゲームの時間だねって、ミサカはミサカは盛り上がってみる」

上条(二人の目が輝いている……ははは、上条さんの楽しい旅行はここまでようです……)




127: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/08(土) 20:42:24.24 ID:lKV8dfc0


一方通行「はァ……こうなったら仕方ねェ。で結局どうすンだよ?」

御坂妹「そうですね、語尾をミサカ達のように『、とミサカは~~』としなければいけないとするのはどうでしょう、とミサカは提案しバックからかつらを取り出します」

上条「え~っと、御坂妹様それは何でせうか?」

御坂妹「こんなこともあろうかと持ち込んでいたかつらです、とミサカは返答します。
    これで髪型までミサカに大変身できますよ、とミサカは戸惑うあなたにかつらを被せます」

打ち止め「あはは、これは傑作かもって、ミサカはミサカは腹を抱えて大爆笑」

一方通行「ほう、こいつァなかなかおもしれェ」



128: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/08(土) 20:43:54.16 ID:lKV8dfc0


上条「マジでこういうのは勘弁してくださいっ!」

御坂妹「で続けてそれから、とミサカはニヤニヤしながら詰め寄ります」

上条「……とミサカは抗議します」

御坂妹「……ふふ、これはまたこれはまた、ふふ、ふふふふふふ」

一方通行「くくく、今のテメェの悔しそうな顔ときたら最っ高にキマっちまってるぜェ」

打ち止め「あははははは、もうあなたはミサカを笑い殺しさせるきなのって、ミサカはミサカは笑いすぎてお腹が痛くなってくる」

上条「うう、不幸だ………………とミサカは呻きます……」



145: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 18:41:29.79 ID:dhlmOT20


御坂妹「実は他にもミサカのバッグには秘密アイテムが、とミサカはおもむろに荷物を漁ります」

そう言った御坂妹が取り出したのは学園都市ではごくありふれたデザインのデジタルカメラだった。

上条「……一応尋ねさせて頂きますよ御坂妹サン……
   まさかとは思いますが現在の上条さんをその一眼レフに収めようと考えておりますのでせうか……とミサカはおどおどと質問します」

更なる追撃に表情を固まらせながら尋ねる上条はまだ慣れていないのか少し間を空けて例の語尾を付け足す。

御坂妹「ご名答です、とミサカは頷く代わりに最初のシャッターを切ります」

打ち止め「あ、ミサカもせっかくの旅の思い出をお持ち帰りしなきゃねって、ミサカはミサカは昨日買った写ルンですを取り出してみる」

上条「助けてくれ一方通行……とミサカは……え~っと、ミサカは……だぁーもう分からんッ!」

一方通行「ンなっ! へばり付いてくンじゃねェよ!」



146: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 18:44:29.02 ID:dhlmOT20


御坂妹「いやはや、本来男性である上条当麻がミサカに扮した姿は以外にもアリでしたね、とミサカは回想しながらバスを見送ります」

打ち止め「うん、でも常盤台の制服を着せたらもっと完璧だったねって、ミサカはミサカは一つ上の段階の次回を期待してみる」

御坂妹「ふむ、それはそれでアリですね、とミサカは上位個体の構想にある上条当麻の姿を想像します」

上条「もう勘弁してください……」

打ち止め「あなたもツーショット写真取られてイヤイヤしてた割には少し楽しそうだったよねって、ミサカはミサカはふと気になったことを言ってみる」



147: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 18:46:31.79 ID:dhlmOT20


一方通行「あン? まァ案外コイツ似合ってたからなァ。悪い気はしなかっただけだ」

上条・御坂妹・打ち止め「え?」


一方通行「いや、そのなンだ……」

上条「あ、そろそろ新幹線が来ちゃう時間だな~」

御坂妹「大変だ~乗り遅れちゃう、とミサカは明らかに棒読みで返事をして後を追います」

一方通行「……オマエは行かねェのかよ」



148: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 18:50:15.38 ID:dhlmOT20


打ち止め「うん、ミサカはあなたを信じてるからって、ミサカはミサカは頷いて右手を手を出してみる」

一方通行「打ち止め……」

思わぬ一言に戸惑うような表情を見せた一方通行は何か言いたげに打ち止めの名前を呟くと黙り込んでしまう。

打ち止め「どうしたの一方通行?って、ミサカはミサカは尋ねてみる」

一方通行「いや、何でもねェ……乗り遅れちまうな、そろそろ行くか」

一方通行は差し出された珍しく手を嫌がりもせずに握ると二人は駅の中へと歩き出した。



149: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 18:55:31.68 ID:dhlmOT20


~~~~~~~~

打ち止め「おぉ、これが新幹線ってやつなんだねって、ミサカはミサカは生まれて初めて見る流線型の乗り物を凝視してみる」

一方通行「オマエにとっちゃ、殆どのもンが生まれて初めてだろうがよ」

打ち止め「言われてみればそうかもって、ミサカはミサカはてへっと笑って誤魔化してみる」

コツンと自分の頭を叩いた打ち止めはぴょんと新幹線の中にジャンプすると笑顔で一歩通行においでおいでをする。

一方通行「はン、まったく能天気なヤツだな」

そんな打ち止めに一方通行は苦笑いすると自身も新幹線内部へ乗り込んだ。



150: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 19:01:34.30 ID:dhlmOT20


その中睦まじい様子な二人を少し離れたところから見ていた上条と御坂妹は顔を見合わせる。

上条「う~ん、何だかあちらさんは二人の世界って感じですね」

御坂妹「お邪魔してはいけないような雰囲気ですね、とミサカは先程は少しからかい過ぎたかなと反省しつつ肯定します」

トゥルルルルルルルルルルルルル

上条「おっといけねぇ、俺達も早く乗ろうぜ……とミサカは促します」

御坂妹「もういいですよ、とミサカは手のジェスチャーつきでバツゲームの終了を告げながら新幹線に乗り込みます」




152: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 20:27:09.02 ID:dhlmOT20

~~~~~~~~

上条「う~ん、一歩通行達はあっちの車両みたいだし、いったん別行動になるみたいだな」

御坂妹「上位個体の貞操が心配されますね、とミサカは思案します」

上条「一方通行は公衆の面前でそんなことするやつじゃないだろ。
   てかさっきからかい過ぎたってことになったでしょ、せっかくの旅行なんだしもうこういう話はなしにしようぜ」

御坂妹「申し訳ありません。気分を害してしまったでしょうか?
    ミサカは少し旅行というものに浮かれて調子に乗っていました、とミサカは深く反省します」

上条「い、いや謝らなくても大丈夫だから、上条さんもそこまで思ってないから」



153: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 20:32:37.95 ID:dhlmOT20


御坂妹「以後、過度のからかいはしないよう気をつけるようにします、とミサカは誓います」

上条「まぁそれはいいんだけど、一つ気になることがあるのですよ」

御坂妹「何でしょうか? 周囲に異常は見られませんが、とミサカは確認を取ります」

ぐるっと二人の乗る車両内を見回した上条は難しい顔をすると言い辛そうに切り出した。

上条「え~っと……なんでこの車両は他に人がいないんだ?」



155: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 20:44:32.45 ID:dhlmOT20


御坂妹「ふむ、言われてみればそのようですね、とミサカは周りの状況の確認をします」

問いかけに応じて同じように車両内を見回した御坂妹は特に動じることなく返事をした。

上条「あれ、御坂妹は案外驚かなかった系でせうか?」

御坂妹「この状況に何か問題があるのでしょうか、とミサカは逆に問い掛けます」

上条「いやいや何たって今日から3連休、流石にこれは少しおかしくないかと上条さんは思わないかと考えるわけですよ」

御坂妹「そうでしょうか? ミサカは別に気になりませんよ。ですがこれはいわゆる二人っきりってやつですね、とミサカはとりあえず現状を告げます」

上条「う~む、何だかなぁ……ま、少し不幸の予感がするがその辺気にしてたらこの先やっていけねぇな」

御坂妹(……実はこの状況はミサカの努力によって意図的に作られたものなのは秘密です、とミサカは心の中で種明かしをします)

この謎の状況は先日の打ち合わせの際にこの旅行の日付を知った御坂妹が新幹線の予約のシステムにハッキングして座席票を組み替え作り出したものであった。
もちろんそれは犯罪行為なのだが当の本人は『恋する乙女は何も恐れはしないのです、とミサカは自己弁護します』とその事実を流してしまっている始末である。




159: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 21:25:42.63 ID:dhlmOT20

~~~~~~~~

一方通行「ふゥ、とりあえず新幹線に乗って指定の座席に座ったって訳だな」

打ち止め「そうだねって、ミサカはミサカは頷いてみる」

一方通行「しかし、このクソみてェな満員具合は何ですかァ?」

打ち止め「えー? 別にいいじゃん。ミサカはあなたが何故怒っているのか分からないかもって、ミサカは首を傾げてみる」

一方通行「いや、怒っちゃいねェよ……少し気になっただけだ」

明らかに不機嫌そうに一方通行がそう言うのには理由がある。
何気にこの旅行が気になっていた彼はこっそり新幹線の予約状況、宿先の資料etc.etc..をしっかり調べていたのであった。



160: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 21:28:37.59 ID:dhlmOT20


一方通行(まったくどうなってやがンだ……予約状況はここまで満員でなかったはず。いや、むしろ余裕があったくらいだ)

打ち止め「あっ! 遠くのお山が綺麗だねって、ミサカはミサカは窓の外を指差してみる」

一方通行(どっかの団体が入ったのか? まァいい、これくらいは許容範囲のイレギュラーだ……)

打ち止め「ねぇ、聞いてるのって、ミサカはミサカはあなたの肩を揺すってみる」

一方通行「……何の話をしてたンだ? あァ便所か、それならこの車両の後ろにあンぞ」

打ち止め「――ッ!? まったくデリカシーのないうえに聞いてなかったのねって、ミサカはミサカは憤慨してみる」

そう言うと同時に打ち止めの蹴りが一方通行の脛に突き刺さった。



161: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 21:31:20.71 ID:dhlmOT20


一方通行「ンおっ!? 悪かったって、いきなり蹴り入れンな。反射切ってからいてェんだよ」

それを聞くと打ち止めは、すぐに怒っていたのも忘れ、ここぞとばかりに一方通行の脇腹に手を突っ込んでくすぐり始める。

打ち止め「それは好都合かもって、ミサカはミサカは更にくすぐり攻撃をしてみたり」

一方通行「や、止めろォ! そこは駄目だ。くひひっ!?」

端から見ればただの仲のいい兄弟程度に見えていた二人の怪しい行動に周りからの視線が集まり始める。



162: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/15(土) 21:38:46.87 ID:dhlmOT20


一方通行「お、おい! くくっ……周りを見ろって!」

打ち止め「一つのことに集中すると周りって見えなくなるよねって、ミサカはミサカは攻めの姿勢を緩める気がないことを告げてみる」

一方通行「マジでやべェって! ウクッ、ひひひ」

打ち止め「……あなたがもう少しマシな笑い声上げたらって、ミサカはミサカは提案してみる」

最初は何かを疑うような目で見ていた周りの乗客はこの二人は問題なさそうだとしだいに視線をずらし始めていた。
ちなみに次の停車駅まで打ち止めによる一方通行への攻め苦は続いたという。



172: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/20(木) 06:53:57.02 ID:OyX9Q1w0


~~~~~~~~

その頃上条たちは、一方通行たちが奇妙な盛り上がりをみせていたのとは正反対に普通に雑談で旅行を楽しんでいた。

上条「そんでさ、土御門ヤツ大慌てで『舞夏がピンチだにゃ~』とか言って元来た道走って戻ってたんだよ」

最初は二人きりという空間に上条は戸惑っていたがいざ話し出してしまえばそんなもの気にならなくなっていた。

上条「まぁ結局ガスの元栓閉め忘れたのは気のせいで舞夏は布団でぐっすり、土御門は結局遅刻で小萌先生に怒られ損だったりなんだよ」

御坂妹「愉快な方ですね。ですが妹想いなところは高評価です、とミサカは土御門なる人物の評価をします」



173: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/20(木) 06:55:06.42 ID:OyX9Q1w0


上条「そういや、妹想いといえば御坂のやつも結構そうだったりするよな」

御坂妹「そうですね、この前はミサカたちに大量にお菓子を譲ってくださいました、とミサカは思い起こします」

上条「流石お嬢様だな。きっと上条さんには手が出ないような高級お菓子だったりするんだろう?」

御坂妹「いえ、一般家庭の子供のお小遣い程度で購入可能なものでしたが、とミサカは訂正します」

上条「う~ん、意外だな」

御坂妹「パッケージに全10種、ゲコ太トレカと書いてあったのをミサカは見逃しませんでした、とミサカは付け加えます」



174: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/20(木) 06:56:20.24 ID:OyX9Q1w0


上条「納得、それにしても御坂のゲコ太好きには執念のようなもんを感じるな。
ゲコ太の携帯ストラップが欲しいからって理由で俺なんかと携帯の定額契約結んだりするくらいなんだぜ」

御坂妹「……これは聞き捨てならないことを聞いてしまいましたね、とミサカはあなたに詰め寄ります」

上条「え、御坂妹さん急に怖い顔しちゃってどうされたんでせうか?」

御坂妹(あのお姉様がここまで大胆なことをしていたとは予想外です……
ミサカも何かしらのアクションをこの旅行で取る必要アリですね、とミサカは密かに決意します)

御坂妹「いえ、何でもありません。突然ですがトランプでもしませんか、とミサカは提案します」

上条「構わないけどさ。まさかまたバツゲームやりたいとかじゃないだろうな」




180: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/20(木) 23:59:11.62 ID:OyX9Q1w0


御坂妹「いえいえ、そんなに大それたことはしませんよ、とミサカは否定はせずに答えます」

上条「はいはい、御坂妹がこれまた何か企んでるのは分かりましたよ」

御坂妹「むぅ、釣れない人ですね、とミサカは不満を漏らします」

上条「だけど別にやらないとは言ってないぜ」

御坂妹「おや、あれほど痛い目にあったのに懲りていなかったのですか、とミサカは予想外の返答に多少の驚きを覚えます」




181: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/21(金) 00:00:57.71 ID:F8oKrYM0


上条「いやいや……懲りはしましたよ……でもな、トランプとくれば話は別! ただし、ポーカーに限る!」

御坂妹「おやおや、これまた意外ですね。
    運の要素が強いポーカーをわざわざチョイスするとはいつも不幸を謳ってるあなたの発言とは思えません、とミサカは繰り返し驚いてみます」

上条「ふっふっふ……さっきまでの上条さんだと思うなよ。
   確かに上条さんは運が悪い……だがそれ以上に演技力、つまりポーカーフェイスに自信があるのだよ」

御坂妹「自信満々というわけでしょうか。ですがミサカもポーカーフェイスには自信があるので負けません、とミサカは対抗します」

          スーパー
上条「面白い! この超上条さんに勝ったら何でも一つ言うこと聞いてやるよ」

御坂妹「!」



182: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/21(金) 00:03:53.22 ID:F8oKrYM0


何でもという言葉に強い反応を示した御坂妹は少し考える素振りを見せた後にやりと笑った。

御坂妹「何でもというのは本当に何でもですね、とミサカは確認を取ります」

上条「お、おう! もちろん漢に二言はないぞ」
   (やべぇ、また軽い気持ちでとんでもないことを言っちまった……うぅ、不幸の予感)

御坂妹「決まりですね。それでは先に5勝した方が勝者ということでいきましょう、とミサカは勝利条件を提示しつつカードをシャッフルします」




183: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/21(金) 00:05:11.41 ID:F8oKrYM0


~~~~~~~

上条「準備は整ったな」

御坂妹「ゲームスタートといきましょう、とミサカは宣言します」

二人は、それぞれの手札を引くと自分の手の内とにらみ合っていた。

上条:クローバーの3、ハートの3、9、ダイヤの9、キング

上条(ツーペアか……さぁ、どうする上条当麻、正直このまま行くのも悪くない手だぞ)

ここでちらりとさり気無く御坂妹の表情を伺う。



184: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/21(金) 00:11:31.56 ID:F8oKrYM0


上条(流石だな……いっさいの心の動きが読めん。まずは様子見もしつつ、心理戦で御坂妹のペースを乱す必要があるな)

軽く悩んだ後、上条の出した結論はこうだった。
相手の出方が分からない以上、ここは下手にカードを捨てて読みを入れられるよりもそのままでいく。
つまり、まずはどこまで御坂妹にハッタリが効くのか試すことに決めたようだった。

上条「俺はこのままいくぜ。いやー、端からいい手で幸先がいいなぁ(さぁ、どう出る?)」




185: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/21(金) 00:14:18.75 ID:F8oKrYM0


御坂妹:クローバーの2、スペードの2、8ハートの2、ダイヤの4

御坂妹(ふむ、明らかな挑発……これはどう取るべきでしょうか、とミサカは思案します)

初手でスリーカード、本来ならここはこのままでいくのがセオリーではあるが上条の妙な言い回しに御坂妹は勝負に踏み込めずにいた。

御坂妹(しかもスリーカードとはいえ数字が2と少々心許ないですね、とミサカは不安な点を挙げます)

上条のハッタリには2種類の可能性がある。
一つ目は本当に強力な手の場合で、あえてわざとらしく振舞うことで誘っているというもの。
二つ目は完全にブタ、もしくはワンペア程度でそれを隠しているもの。



186: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/21(金) 00:17:17.81 ID:F8oKrYM0


この2択から御坂妹が選んだ答えは後者だった。

御坂妹「いいでしょう。ミサカもこのまま勝負の出ます、とミサカはあなたの挑発に乗ります(この勝負、弱気になった方が負けです)」

結果

上条、ツーペア
御坂妹、スリーカード

勝者、御坂妹



187: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/21(金) 00:24:09.35 ID:F8oKrYM0


御坂妹「まずはミサカが1勝ですね、とミサカは胸を撫で下ろします」

上条「あぁ、くっそー……いけると思ったんだけどな」

御坂妹「ですが演技力に自信アリというのはあながち嘘ではないみたいですね、とミサカは悔しがるあなたをフォローします」

上条「まぁ、場数だけは踏んでるからな。そこんとこは自信アリですよ。んじゃ、次いこうぜ」

御坂妹「そうですね、とミサカは肯定します」



195: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 21:36:36.00 ID:P2O1gt.0


第二ゲーム

上条「今度は先攻はそちらでどうぞ」

御坂妹「了解しました、とミサカはカードを配りつつ返事をします」

御坂妹:スペードの2、ハートの9、K、ダイヤの2、K

御坂妹(これはハートの9を捨ててフルハウスを狙いにいくのがセオリーですね、とミサカは考えます)

手札を一瞥した御坂妹は迷うことなくカードの交換をする。

御坂妹(ハートのJですか、現状は変わらず……相手の出方を見ますか、とミサカは確認します)



196: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 21:39:11.17 ID:P2O1gt.0


上条「んじゃ、今度は上条さんの番ですね」

上条:クローバー9、スペードの9、ダイヤ9、ハートのQ 、ダイヤのQ

上条(いきなしフルハウスとはな……ここは珍しく幸運だったと取るべきだろうな)

上条「俺はこのままいくぜ。今度は勝てそうだ」

御坂妹「おや、またもやストレートに挑んできますか、とミサカはあなたの行動に多少の驚きを感じます」



198: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 21:41:51.32 ID:P2O1gt.0


上条「ああ、本当に強い手だからな」

御坂妹「しかし、何を考えてるんでしょうか、先程も同じ流れで結局はツーペアだったというのに、とミサカは少し呆れてみます」

上条「今度はいい手なの。さ、どうする?」

御坂妹「もちろん、この勝負乗りま……」

上条「ん、どうしたんだ御坂妹?」



199: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 21:44:41.89 ID:P2O1gt.0


二回連続でストレート勝負を挑んできた上条の行動をただの無策だと考え、そのまま勝負に乗ろうとした御坂妹であったがここであることを思い出す。

御坂妹(先程はツーペア……自分で言って気付くとは不覚です、とミサカは自分を毒づきます)

そう、最初からツーペアが揃っていればフルハウスを狙いにいくはずなのだ、通常ならば。

しかし、上条はそのまま挑んできた。

何故上条はカードを交換しなかった? そんな疑問が御坂妹の中で渦巻いていた。



200: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 21:51:27.31 ID:P2O1gt.0


それは上条の普段通りの表情、振る舞いからは読み取ることができなかった。

だが考えているだけでは始まらない、何かしら動き出せばヒントを得られるかもしれないと御坂妹は口を開いた。

御坂妹「降りた場合はどうなるのでしょうか、とミサカは念のための確認をします」

上条「そういや決めてなかったな。う~ん、半分の0.5勝って形でどうだ?」

御坂妹「それで構いません、とミサカは返答します」

上条「よし、そんな感じでいきますか。そのこと聞いたってことはこの勝負降りるのか?」



201: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 21:58:00.12 ID:P2O1gt.0


御坂妹「いえいえとんでもない。もちろん乗りますよ、とミサカはカードを交換しつつ宣言します」

御坂妹(クローバーのA 、結局ツーペアですがKのペアが含まれているので勝機はあるはず、とミサカは先程のハッタリは単純に上条当麻のミスと決め付けて挑みます)

上条:フルハウス
御坂妹:ツーペア

御坂妹「なっ!?」

上条「今回は上条さんの勝ちですね」

御坂妹「……まさか本当に強力な役を揃えていたとは思いませんでした、とミサカは正直な感想を述べます」

上条「いやいや、ただのマグレだぜ。次は勝てるか分かりませんって」

御坂妹「そうですか……色々腑に落ちない点はありますが次にいきましょう、とミサカは促します」



202: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 22:05:26.86 ID:P2O1gt.0


~~~~~~~~

御坂妹「ここまで追い込まれるとは始める前は露にも思っていませんでした、とミサカは焦っている心の内を明かします」

上条「むぅ、それは少し心外ですな。上条さんだって得意なものが一つや二つありますよ」

御坂妹「とは言え、ここまでで三勝、四敗……あと一回負ければミサカの敗北となります、とミサカは現状を告げます」

上条「いやぁ、いつも通りならここいらで上条さんお得意の不幸スキルが発動して逆転するかもしれないじゃん」

御坂妹「そうかもしれませんね、とミサカは答えながらこの勝負をパスします」



203: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 22:11:37.21 ID:P2O1gt.0


上条「初のパスだなって、これはフラッシュ!? 何で降りたの?」

御坂妹「おや、今回は勝っていましたか。それは惜しいことをしました、とミサカは大して悔しそうにもせずに言い捨てます」

上条「今回は上条さんストレートだったんですよ。それにしても何故この勝負を降りたんだ?」

御坂妹「それはこの程度の手では確実に勝てると思えなかったらです、とミサカは答えます」

上条「……」



204: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 22:24:56.46 ID:P2O1gt.0


御坂妹「そんな手では勝負したくなかったのです、とミサカは付け加えます」

上条「いや、でもこれは遊びだぞ。別に命が掛かっている訳でないのにそこまでこだわる必要はないんじゃないか?」

御坂妹「確かにそうかもしれません。ですがミサカにとってこのゲームはあなたする初めての真剣勝負なのです、とミサカは答えます」

上条「……真剣勝負?」

御坂妹「はい、この状況もゲームとはいえ全力で取り組んでいたあなたを舐めていたのが原因、とミサカは述べます」

上条(え、確かに勝つ気でやってはいたけどそこまで深く考えてたわけじゃないぞ)

御坂妹「というわけで……次はミサカの持てる力の全てを掛けて挑ませてもらいます、とミサカは自らの決意を宣言します」

上条「!?」



205: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 22:32:54.60 ID:P2O1gt.0


御坂妹「たった今、ミサカネットワークから一時的に離脱しました。これで全ての演算能力をこのゲームにつぎ込めます」

上条「……そうか、御坂妹がそこまで本気でこのゲームに臨んでいたとはな……
   上条さんも男です! その決意に応えたいと思います。いままでの勝ち負けは関係なしに次の勝負で決着を付ける形でいかせてくれ」

御坂妹「……ありがとうございます、とミサカはお礼の言葉を告げます」

上条「おう、気にするな! それではいざ勝負!」




206: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 22:41:43.64 ID:P2O1gt.0


~~~~~~~~

上条:ファイブカード
御坂妹:ロイヤルストレートフラッシュ

御坂妹「ミサカの負けですね。しかし、不思議と清清しい気分です、とミサカは自身の心理状態を述べます」

上条「土壇場で二人とも最上位クラスの役を出すとはな」

激闘を繰り広げた二人には自然と握手が交わされていた。



208: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 22:47:09.96 ID:P2O1gt.0


御坂妹「バツゲームですが言いだしっぺのミサカがやらない訳にはいきませんね、とミサカは本題を思い出します」

上条「本題って、別に大したことしなくたっていいぞ」

笑顔で答えた上条であったが、御坂妹の次の一言でそのままの姿勢で凍りついた。

御坂妹「そういう訳にはいきません、とミサカは目を瞑って少し上を向きます」

上条「あの、御坂妹さん。その姿勢はまさかとは思いますが……やっぱりアレなんですか?」



209: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 22:58:11.20 ID:P2O1gt.0


御坂妹「アレとは何なのか推測しかねますがおそらく合っているのでしょう、とミサカは答えます」

上条「そ、そうか……」

上条(あわわ、思ってもいない展開になったぞ。この場合はどうしたらいいんだ、やっぱり男として応えてやるべきなのか)

御坂妹「どうしたんですか? これでも少し恥かしいんですよ、とミサカは頬を赤くしながら催促します」

上条(か、可愛い……可愛すぎるぞ御坂妹! このままその……キ、キスしちまってもいいんじゃないか)

これまた顔を真っ赤にしながら少し御坂妹に顔を近づけた上条はハッと動きを止める。

上条(落ち着け上条当麻! 相手はまだ中学生……いや御坂妹は0歳だぞ!)



210: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 23:13:15.21 ID:P2O1gt.0


上条(考えれば考えるほどアウトじゃねぇか……
   これじゃ女の子を旅行に誘って旅先でたかがバツゲームごときで唇を奪った最低なヤツになるところだったぜ)

御坂妹「……焦らしているのですか、とミサカは体験したこのない程の顔の火照りを感じながら再三問いかけます」

上条(……もういいよね。上条さんは頑張ったよね。据え膳食わぬは男の恥と言いますし……)

ゆっくりと動き出した上条の唇が互いの熱気が感じられるほどまでに近づく。

上条(父さん、母さん……今あなたの息子は大人の階段を一歩昇ろうとしています)

一方通行「ガキがギャーギャー騒ぐから様子見にきてみりゃ、一体何してンですかァ?」



212: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 23:27:25.17 ID:P2O1gt.0


~数分前~

打ち止め「……ねぇ、一歩通行ちょっといいかなって、ミサカはミサカは真面目な顔で尋ねてみる」

一方通行「あァ? やっと大人しくなったと思ったら今度は何だ?」

打ち止め「隣の車両の様子を見てきてくれないって、ミサカはミサカは頼んでみる」

打ち止め「突然10032号がミサカネットワーク上から消えちゃったんだよって、ミサカはミサカはあなたに説明してみる」

一方通行「どういうことだ? もっと詳しく説明しろ」

打ち止め「そのまんまの意味だよ。あっちで何かあったのかもしれないから心配なのって、ミサカはミサカは10032号の身を案じてみる」

一方通行「……オマエはここに残ってろ。三下が付いてっから心配はいらンと思うがちぃっと見てくンわ」



213: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 23:39:05.44 ID:P2O1gt.0


~~~~~~~~

上条「…………」

一方通行「ピンチと聞いて様子を見にきたら、そいつを襲ってたのがオマエとはな、三下ァ」

御坂妹「襲われていたわけではありません、とミサカは訂正を求めます」

一方通行「合意の上ってか、なるほどなるほど……
     つまりそこのお二人さンは愉快に素敵に出来ちゃってる関係ってことなンだな」

上条「な、それは誤解だ。これはちょっとした流れで起きたことであって決してそういう訳じゃ」

一方通行「まァ、そーいう訳なら別にとやかく言うつもりはないぜェ。とりあえずお幸せにィ」



214: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 23:52:44.78 ID:P2O1gt.0


打ち止め「ねぇ、心配で着ちゃったけど二人はどうして顔が真っ赤なのって、ミサカはミサカは尋ねてみる」

一方通行「色々あンの。オマエにゃまだ早いからな。ジュース買ってやっから席に戻るぞ」

打ち止め「え~、ミサカにも教えてよって、ミサカはミサカは動かぬ姿勢を見せてみる」

一方通行「ったく、菓子も追加してやるから戻っぞ」

打ち止め「何だか分からないけど急に優しくなったあなたにビックリ仰天って、ミサカはミサカは目を丸くしてみる」

一方通行「付いてこないと全部俺が食っちまうかもなァ」

打ち止め「それは困るって、ミサカはミサカはあなたを追いかけていく」



232: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/30(日) 23:56:27.46 ID:pPO.3aQ0


御坂妹「はぁ、まったくとんだ邪魔が入りましたね、とミサカは軽く溜息を吐きます」

上条「上条さんとしては色んな意味で心臓が危なかったですよ」

御坂妹「むむ、少しお手を拝借します、とミサカはあなたの手を取ります」

上条「あの……御坂妹さん、非常に嬉しいイベントではあるのですが……」

言葉を濁した上条の視線は自分の手の行く先を捉えていた。
そこではかつて絶対能力進化実験を食い止めた際に気絶した上条が病院で目を覚ました時の光景が再現されていた。
更にその背景に一方通行との一悶着があったという状況に関してもある意味では忠実という徹底ぶりである。



233: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/30(日) 23:58:32.79 ID:pPO.3aQ0


御坂妹「あなたの健康状態を計測してるだけですよ。それにこの後に控える行為に比べたら何でもないでしょう、とミサカは頬を染めます」

上条「ま、まだあれって有効なのか!?」

御坂妹「もちろんそのつもりですが、とミサカは平然と答えます」

上条「もう大サービスで簡単な頼みなら聞いてやるからそれだけは勘弁してください。恥かしくて今度こそ死んでしまいます」

御坂妹「勝者はあなたですしそういう訳にはいきません、とミサカは――ッ!?」



234: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:00:10.30 ID:bji8PMc0


上条「ん? どうした御坂妹って……上条さんに電話か」

御坂妹が驚くのも無理はない、生体電気を計測するというデリケートな作業をしているときに突然の携帯の電波がきたのだ。

しかし、御坂妹は手を離そうとしない。

上条「あの……電話に出たいのですが手を離して頂けないでせうか?」

御坂妹「別に片手があれば出れるでしょう。それに携帯の電波ごときに負けるミサカではありません、とミサカは計測に支障はないことを明言します」

上条「いや、そういう問d『早く出なさい』……はい」



235: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:03:55.91 ID:bji8PMc0


上条『もしもし』

美琴『まったくもう少し早く出なさいよ』

御坂妹(この声はお姉様!?……これは予想外に早く感付かれました、とミサカは焦ります)

上条『わりぃわりぃ。んで御坂わざわざ電話してきたってことは何か用があるんじゃないでせうか?』

美琴『そうそう、アンタいま私の妹連れて何かしてんじゃないでしょうね』



236: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:05:10.42 ID:bji8PMc0


上条『な、何故それを!?』

美琴『ははーん、母から妙なメールが来たと思ったらやっぱりそうなのね!』

上条『妙なメール? いったい美鈴さんからどんなメールが来たんだ?』

美琴『そ、それは……』

上条『それは?』

携帯電話の向こう側で真っ赤になって黙ってしまった美琴であるが事の顛末はこのようなものである。




237: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:07:58.32 ID:bji8PMc0


~~~~~~~~

話は少し遡り、上条たちがトランプで勝負をし始めた頃、常盤台中学の誇る電撃姫、御坂美琴は学園都市のとある公園のベンチに腰掛けていた。

美琴「はぁ、アイツどこにいんだろう」

普段から活発的な彼女が珍しく落ち込んでいた。
せっかくの休日、気になる彼と"偶然"街中で出くわして、これまた"偶然"予定のなかった美琴は一緒に買い物したり映画を見に行ったりしたいと思っていたのだが生憎その"偶然"が起こらなかったのが主な原因である。

美琴「今日に限って黒子と初春さんはジャッジメントの仕事で佐天さんは学校の友達とお泊り会なんだよなぁ」

そう、今日から三日間は連休なのであり当然イベントなどが多いため結果ジャッジメントは駆り出される。
そして、有り余る時間を活かして思いっきり友人と遊んだりするには最適な期間なのであったりもする。



238: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:11:09.71 ID:bji8PMc0


美琴(お泊り会か、私もアイツんちに泊まってみたいなぁ。なーんてね、キャ!)

あまりの暇さと意中の彼に会えなかった寂しさからか彼の家にお泊りする妄想し始める始末である。
ついにその世界での出来事に顔を真っ赤にしたりニヤニヤし始めた時、彼女の携帯が震えだした。

美琴(まったく良いところで邪魔すんのは誰よ! あ、でもアイツも同じこと考えてて泊まらないかって誘いの連絡かもしれない)

ポケットに手を入れた美琴は不機嫌になったかと思えば、急にもじもじとしたり忙しく表情を変え出す。
つい会ってしまうと強気な態度を取ってしまうが本人がいないところでは基本的にはデレデレなのである。



239: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:13:56.42 ID:bji8PMc0


美琴(そうだ、電話が鳴ってたんだ)

自分の世界にトリップしていた美琴だが突然はっとしたように現実に帰還し、携帯電話を取り出し画面を確認する。

美琴「あれ、電話かと思ったけどメールだったんだ」

予想とは違ったが彼からの連絡ならどちらでも構わないと思いメールを開く。

美琴「え、母から? 急にどうしたのよ」

しかし、残念ながらメールの相手も予想を外れて違う人物からだった。



240: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:15:55.81 ID:bji8PMc0

‐‐‐‐‐‐

from 母

to 御坂美琴

Title 上手くいってるかしらん♪

やっほー美琴ちゃん。
お母さんは大学に資料取りに着ただけだからもう帰るわ~。
ホントは一緒にお昼食べたかったんだけど愛しの上条君との旅行ならしょうがないわね。
いや~、照れ屋サンの美琴ちゃんが二人っきりで旅行するまでになるとは思ってなかったわ。
この旅行で上条君を絶対虜にしちゃいなさいな♪

P.S
あとで感想聞かせてね~。

‐‐‐‐‐‐‐

美琴「………………」



241: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:19:42.65 ID:bji8PMc0


少し考えてみた美琴はある可能性に気付く。

美琴(もしかして、アイツは妹と!?)

先程までのウキウキとした感情は急転落し、胸が苦しくなり出す。

美琴(アイツが妹と二人っきりで旅行?)

どうして自分を誘ってくれなかったんだろう、声すら掛けて貰えないほど嫌われていたのだろうかと様々な思いがよぎる。
何だか世界に置いてきぼりされた気分になり、悲しさと寂しい気持ちに心が満たされる。




242: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:22:43.59 ID:bji8PMc0


だが例え妹だろうが彼が他の誰かに取られてしまうかもしれないと考えると沈んでいた心が激しく揺らぎ出した。

美琴(そんなの嫌! それに何よ、旅行に行くんだったら私に声を掛けるくらいしてくれたっていいじゃない)

そう思ったら急に怒りが込み上げて来て、感情の赴くままに彼に電話を掛けていた。

こうして現在の状況に至ったという訳だ。



243: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:24:05.47 ID:bji8PMc0


~~~~~~~~

美琴『そうそう、アンタ今どこいんの?』

上条『え、現在の上条さんの所在ですか?』

美琴『ささっと話しちゃいなさいよ』

上条『……正確には現在地は分からない状況にあると言いますか、なんと言いますか』

美琴『はっきりしないわね。なら言い方を変えるわ、アンタ達はどこに向かってんの?』



244: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:27:22.59 ID:bji8PMc0


上条『なっ!?(まさかバレてた!?)』

美琴『まったく何動揺してんのよ。素直に話したらビリビリもしないし怒らないわよ(やっぱり内緒にしたいんだ……)』

上条『うう、今新幹線d(むぐっ!? 何だよ御坂妹?』

御坂妹「先程簡単なことなら聞いてやると言いましたね、とミサカは確認します」

上条『ああ、確かにそんなこと言ったような気もするけど』



245: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:29:30.49 ID:bji8PMc0


御坂妹「なら携帯電話を貸してください、とミサカは要求します」

上条『え、今電話中だぞ。ゴメン御坂少し待っててくれ』

美琴『分かったわ(私をほっといて何かするのかな……)』

何やらややこしいことになってきたので一旦御坂妹を説得しようと上条は電話の中断を頼んだ。
普段なら『何言ってのよ!』の一言で一蹴する美琴であるが少しブルーになっていたため、それを素直に受け入れた。



246: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:31:26.37 ID:bji8PMc0


上条「なぁ御坂妹、携帯電話を貸してくれてどういうことなんだ?」

御坂妹「そのままの意味です、とミサカは答えながら素早く携帯電話を掠め取ります」

上条「あっ!? おいっ!」

御坂妹『お待たせしましたお姉様、とミサカは謝罪します』

美琴『い、妹!? 何でアンタが出てんのよ』

御坂妹『諸事情にて、以下上条に変わりましてミサカがお送りします、とミサカは某掲示板風に返答します』



248: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:35:22.32 ID:bji8PMc0


美琴『……まぁいいわ、アンタにも言いたいことあったし』

御坂妹『そうそうお姉様、先程のやりとりで目的地の話ですがミサカ達は現在温泉旅行に向かっています、とミサカは意外もあっさり打ち明けます』

美琴『ふ~ん、やっぱりそうなんだ……』

御坂妹『ですが、具体的な情報は一切開示しません、とミサカは言い放ちます』

ここで少し間を空けると上条には聞こえないような小さな声で呟くように言葉の続きを言い出す。

御坂妹『お姉様の気持ちは理解してるつもりです。ですがミサカにだって彼を独占したい気持ちはあります、とミサカは呟きます』

美琴『……』



249: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:38:10.91 ID:bji8PMc0


御坂妹『あとはお姉様次第です、とミサカは付け足します』

美琴『……ありがとうね。私自分のことばっかり考えててアンタの気持ちなんて考えてなかったわ』

御坂妹『礼には及びません。まぁヒントくらいに旅先の写真くらいは送りますので、とミサカは少し妥協してみます』

美琴『うん、ありがとう。それじゃあそろそろ切るね。アイツにも急に大きい声出してゴメンって伝えといて』

御坂妹『分かりました。それではお姉様また今度の機会に、とミサカは電話を切ります』



250: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/31(月) 00:43:47.43 ID:bji8PMc0


上条「あの……御坂妹さん。電話切っちゃってたけど御坂は俺に用があったんじゃないのか?」

御坂妹「その件に関しては解決したので問題ありません。
    それとお姉さまからの伝言です、『急に大きい声出してゴメン』だそうです、とミサカは声真似をして伝えます」

上条「そうか、なら良かった。それにしても御坂は妹想いなやつだなって再確認できたなぁ。
   お前と何かするとその度に『あの子に何かしたんじゃないでしょうね』って根掘り葉掘り聞いて来るんだよ」

御坂妹「……やれやれ、まったくこれだから鈍感さんは、とミサカは肩を竦めます」




261: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/06/02(水) 00:03:13.62 ID:tiz46pU0


上条「何かブツブツ呟いてるけど聞いてくれてますかい?」

御坂妹「あぁ、はいはい。お姉様との痴話喧嘩がどうこうでしたっけか、とミサカはダルそうに確認します」

上条「ち、痴話喧嘩ぁ? ご冗談を御坂妹さん。電撃くらいながらの命懸けの鬼ごっこですよ」

御坂妹「ったく、女の子と旅行中にお姉様とはいえ他の女の話を楽しそうに語るのはどうかと思いますが、とミサカはあなたの不謹慎さに訴えます」

上条「す、すまん。以後注意するよ」



262: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/06/02(水) 00:05:20.28 ID:tiz46pU0


♪~♪~♪

そこまで話したところで突如軽快な電子音楽が流れ、もうすぐ目的地の駅に到着することを告げるアナウンスがなった。

上条「そろそろ目的の駅に着くみたいだな。直通バス乗って現地に着いたら飯にしようぜ」

御坂妹「おお、ついにお昼の時間がやってくるのですね、とミサカはテンション高めに賛成の意を告げます」

上条「あれ? 御坂妹ってそんなにグルメなんだっけか」

御坂妹「学園都市外の食事というものがとても楽しみなのです、とミサカは理由を説明します」



263: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/06/02(水) 00:06:51.82 ID:tiz46pU0


上条「なるほど、この旅行で御坂妹にそんな初体験をさせることができたなら上条さんは嬉しいですよ」



御坂妹「と、突然何を言い出すんですか!?」
   (まさかこんな真昼間にミサカの事を……キャ、とミサカは顔を真っ赤にしていやんいやんします)

上条「お昼(ご飯)の話だけど? あ、そうだ。夜の方も楽しみにしてろよ。すっごいの出てくるみたいだからな」

御坂妹「み、ミサカは今晩寝かせて貰えるのでしょうか、とミサカはドキドキしながら尋ねてみます」

上条(ん、旅行ということで夜通しトランプとかしたいのかな)

上条「初日くらいは寝とかないか。でもせっかくの旅行だし最終日はバスとかで寝れるから二日目は徹夜してなんかするのもいいかもな」

御坂妹「そ、そうですか。あなたがこの旅行にそのような行動を取ろうとしていたとは意外でした、とミサカは上条当麻という人物の認識を改めます」



265: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/06/02(水) 00:22:00.57 ID:tiz46pU0


ここで新幹線が減速し始めていることに上条が気付く。

上条「おっといけない、とりあえずボチボチ降りる準備をしますか」

御坂妹(きっと温泉は混浴に違いありません。そこでもミサカを……、とミサカは妄想を……)

上条「お~い、駅に着きますよ」

御坂妹「はっ! 駅弁は早すぎると思います、とミサカは意見します」

上条「え、飯はあっちで食べるって言っただろ。駅弁まで食ったらお昼食べれなくなるぞ」

御坂妹「そ、そうですね、とミサカは同意します(とんだ聞き間違いをしてしまいました、とミサカは内心恥らいます////)」



300: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/31(土) 20:07:43.84 ID:aW6tzXs0

減速していた新幹線の車体がようやく停止し、自動扉が音を立てて開く。

上条「うっし、んじゃそろそろ出るか」

御坂妹「は、はい、とミサカは若干動揺気味に返事をします」

上条「? 大丈夫か、御坂妹……熱でもあr」
御坂妹「いえいえなんでもないです!とミサカは思わず心拍数を一層上げてしまいます」

上条「……無茶はすんなよ?」

御坂妹「はい、大丈夫です、とミサカは己の健康状態が良好である事を示します」



御坂妹(……考えてみたら抵抗しなければ額に額を重ねて頂けたのではないでしょうか、とミサカは内心大変残念に思います…ハァ)



303: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/31(土) 20:39:15.62 ID:NyXi5UY0

上条「さてバスはどこかなー、っと」

御坂妹「直通のバスならあれではないでしょうか、とミサカは3時の方向を指差します」ビシッ

上条「あー、あれだあれだ!サンキューな御坂妹!」

御坂妹「いえいえ」

上条「げ、でも時間が…」

御坂妹「出発2分前ですね、急ぎましょうとミサカは忠告します」

上条「おう!」


タッタッタッタッタッ



306: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/31(土) 21:17:36.35 ID:NyXi5UY0

~~~~~~~~~
御坂妹「何とか、間に合ったよう、ですね、とミサカは、息を、荒くしながら、ハァハァ」

上条「ギリギリだったな…」





一方通行「遅かったじゃねェか、三下よォ」

打ち止め「間に合って良かったねってミサカはミサカは二人が無事に乗車出来た事を喜んでみたり!」

上条「な、なんで先に…」

一方通行「おいおい、この暑さで頭までイっちまったンですかァ?」

打ち止め「ベクトル操作を使ったダッシュで移動したんだよってミサカはミサカは状況説明!」

御坂妹「いわゆるこれがOver Killと言うものでしょうか、とミサカは疑問に思います」





316: 309ゴメン、俺本当に1じゃないんだ ◆lsUMWqdC0k 2010/08/01(日) 23:44:04.49 ID:EfVXu2A0

無事にバスも出発し、上条当麻御一行は目的地に到着するまで暫し休息を楽しんでいた。


打ち止め「ねぇ、10032号」

御坂妹「何でしょうか」ゴクゴク

打ち止め「さっき新幹線の中で何をしてたの?ってミサカはミサカは」

御坂妹「ぶふぉっ!げっほ、ごほっけほ!」

打ち止め「どどどどどうしたのってミサカはミサカは心配してみる!」

上条「ぐ、ごほごほっ!ぐふぉっ!」

打ち止め「貴方も?!ってミサカはミサカはこの状況に戸惑いを隠せない!」

上条「い、いや、大丈夫大丈夫、何でもないぜ!」

御坂妹「そうです!ミサカは至って健康ですとミサカは健康状態に何の異常の無い事を強く主張します!」



一方通行「2人仲良く咳き込ンじまうたァ、……何も無い方がおかしいよなァ?」ニヤニヤ




317: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/02(月) 00:09:11.13 ID:r7zdXNc0

上条「!!」

御坂妹「!!」

打ち止め「うー、気になってしょうがないってミサカはミサカは知識欲に忠実!」

一方通行「おいお前、どうせ血の繋がった上司だ、そのぐれェ教えてやってもいいンじゃねェか?……ぎゃはァ!」

御坂妹「うぅぅ……とミサカは黙秘権を行使します」

上条「うん!プライバシーは大切だからな!仕方無いですよ打ち止め!」

打ち止め「もう……日本ってのはやりづらい国ねってミサカはミサカはぶーたれてみる」

一方通行「オマエは日本に住居あンだろが…」

御坂妹「やりづらっ…!?」

上条「落ち着け御坂妹、そこまで過剰反応せんでも大丈夫だ」




318: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/02(月) 00:32:16.68 ID:r7zdXNc0

・・・・・・・・
暫くした後ー…


上条「お、そろそろ到着じゃないですかな」

御坂妹「そのようですね、とミサカは目的地の旅館を目に焼き付けます」

一方通行「ン、おい降りる準備しとけよ」

打ち止め「うん!分かってるよ、ってミサカはミサカは何時でも準備万端!」




そして上条当麻御一行は、とうとう目的地の旅館に到着する…
が上条はこれから襲い掛かるハプニングには全く予想も付かないのであった……



327: 再開 ◆lsUMWqdC0k 2010/08/03(火) 18:42:29.50 ID:YuynExw0

大型バスの扉が開き、上条達と同じく旅行に来ていた乗客達が次々に蒸し暑い車内を降りていく。

そして、上条達も……



打ち止め「着いたー!」

上条「着いたぜー!」

御坂妹「! え、ええ着きましたねとミサカは貴方の清々しい笑顔にゴニョゴニョ」

一方通行「うっせェなァ……チェックインしてくっから大人しく待ってろよクソガキ」

上条「あ、俺もしてくる」

打ち止め「はーい!」ビシッ

御坂妹「了解しました、とミサカは上位個体との差を付ける為に静かに待機します」



328: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/03(火) 18:56:13.74 ID:YuynExw0

・・・・・・・・
御坂妹「戻って来ましたね」

打ち止め「お部屋の番号は何番?ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「521号室」

上条「307号室、だな」

打ち止め「同じフロアじゃないんだねってミサカはミサカは少し残念がる」

御坂妹「まぁ何時でも会えますから、とミサカは楽観的に答えます」

上条「んじゃ、ここからは別行動だな」

一方通行「最初っから元々そのつもりだったンだがな」

打ち止め「じゃあまた後でねーってミサカはミサカは満点の笑顔で貴方達に手を振る!」ブンブン

御坂妹(…やっと二人になれました、これで当麻と色んな事を……とミサカは笑みで顔が崩れそうになるのを抑えます)



329: 席を少し離れます ◆lsUMWqdC0k 2010/08/03(火) 19:12:31.56 ID:YuynExw0

上条「よし、俺達も行くか」

御坂妹「はい!とミサカのテンションは絶賛上昇中です」

上条(やっぱり温泉が楽しみだったんだなー、初めてって言ってたし)

御坂妹(先程確認しましたがやはり混浴……素晴らしいです、フフフ)

上条「とりあえず部屋に荷物をだな……御坂妹、それ持つぜ」

御坂妹「いえ、とんでもありませんとミサカは」

上条「いいのいいの、これくらい上条さんには……よっこら」

上条「御坂妹、ボタン押してくれー」

御坂妹「は、はいとミサカは言われるがままにエレベーターのボタンを押します」pi



331: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/03(火) 22:09:39.32 ID:YuynExw0

~~~~~~~~~~~
上条「えっと、部屋は……」

上条「あった」

ガチャ

上条「よーし、開いた開いた」

御坂妹「では荷物を入れましょう、とミサカは手っ取り早く行動に移します」ゴソゴソ

上条「だな」

御坂妹「この大きな鞄は向かいの部屋でよろしかったでしょうか、とミサカは確認を取ります」

上条「おう、頼む」

御坂妹「ではあちらn」ツマヅキ

御坂妹「!」



必然か否か、御坂妹の足元に無造作に置かれていた もう一つ の鞄が彼女の足をつまづかせ、そのまま……



上条「おわぁっ!!」


ポフッ


……偶然にも、御坂妹が上条をベッドに押し倒す形となった。



337: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/05(木) 01:22:48.71 ID:.OQczks0

御坂妹「も、申し訳ありませんとミサカは早急に貴方の体から離れます!」バッ

上条「お、おう、うん」

御坂妹「…///」

上条「…」

御坂妹(ななな何をしてるのですかミサカ ら!この程度の羞恥で吃るなんて先が思いやられます!)



上条「…えーっと、かみじょうさんははらがへったなー、どこかにいきたいなー!」

御坂妹「!そ、そうですね、とミサカは突然の話題転換に少小戸惑います」



339: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/05(木) 02:08:01.16 ID:.OQczks0

・・・・・・・・

上条「よーしゃ、何処にする?」

御坂妹「あ、ああ貴方と一緒ならゴニョゴニョ」

上条「何だ?」

御坂妹「…気にしないでください」ショボン

上条「そっか、分かった」

御坂妹「!」

上条「?」


蕎麦屋 おしどり


御坂妹「あれがいいです、とミサカは強く希望します」ビシッ

上条「随分あっさりしたのが好きなのな…」



340: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/05(木) 02:22:15.56 ID:.OQczks0

御坂妹「では行きましょう、とミサカは…」


と御坂妹がそこまで口に出すと同時に


上条「!」


…上条の手を繋ぐ。


御坂妹「…貴方と手を繋ぎながら店へ向かいます」

上条「……おう」


御坂妹(と、当麻の手……繋いでる!)

上条(………あれ、あのちょっと何ですかこのイベントはこの子いきなり可愛いじゃないですかぁ!)



346: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/05(木) 22:34:22.56 ID:.OQczks0

~~~~~~~~
店員「ご注文お決まりでしょうか?」

上条「えーっと、天蕎麦一つと……御坂妹、何がいい?」

御坂妹「私もそれがいいです」

上条「すいません、天蕎麦二つで」

店員「かしこまりました!天蕎麦二つですね!」


上条「しっかしここ選ぶなんて意外だな、御坂妹サン」

御坂妹「旅館は夕食が豪華、という情報が学習装置によってミサカにインプットされてますので、とミサカはお昼を比較的軽い物で済ませる理由を述べます」

上条「はは、なるほどな」

御坂妹「ですが蕎麦という物はまだ食した事はありません、とミサカは衝撃の事実を打ち明けます」

上条「マジかよ」




347: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/05(木) 23:07:42.35 ID:.OQczks0

御坂妹「なので非常に楽しみです」ワクテカ

上条「そっか、何か楽しそうだな」

御坂妹「はい、貴方と一緒ですから♪とミサカは声高らかに…」

上条「!」

御坂妹「………!」

御坂妹(わ、私とした事が何を……とミサカは…//)

上条「おう、上条さんも御坂妹と一緒にいられて楽しいですよー」

御坂妹「…」

御坂妹(ここまで恥ずかしい事をすらすらと言える人物は初めて見ました)

店員「お待たせしましたー!」

上条「お、きたきた」



348: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/05(木) 23:41:37.44 ID:.OQczks0

店員「天蕎麦二つでーす!」コト

上条「天蕎麦か、久しぶりだな」

御坂妹「……これが天蕎麦…ですか」

上条「? もしかしてガッカリ?」

御坂妹「いえ、そんな事はありません」

御坂妹「この黄金色をした衣の付着した海老は非常に食欲をそそります」

上条「付着って…」

御坂妹「細かい事はいいんです、とミサカは多少御都合主義になります」

上条「ま、まぁそんな事より早く喰おうぜ」

御坂妹「そうですね、では…」


「「いただきます」」



356: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/07(土) 01:30:14.30 ID:gAsZ8pQ0

---------------

アリガトウゴザイマシター!



上条「ふー、美味かったな!」

御坂妹「はい、とミサカは己の満腹感が満たされた事を報告します」

上条「んと、じゃあ次何処に」

御坂妹「その前に」

上条「?」

御坂妹「その前に、一つActionを起こしてみたい事があります、とミサカは少々顔を赤らめながら…」テレテレ

上条「…(何故英語?)」



357: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/07(土) 01:32:10.34 ID:gAsZ8pQ0

上条「上条さんに出来る事ならば何でもよろしくってよー」

御坂妹「は、はい!ではミサカは……」







ギュッ







上条「!!?」

御坂妹「ぎゅ………………と効果音を口に出しながら貴方のしっかりとした腕に抱き付きます……」



358: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/07(土) 01:43:42.15 ID:gAsZ8pQ0

上条(ヤバイ、まじヤバイ)

上条(何がヤバイかってもう上条さんの理性がヤバイ)

上条(崩壊決壊寸前でヤバイ)

上条(あとさっきも思ったけど御坂妹が可愛くてヤバイ)

上条(そもそも二人で呑気に旅行~、…なぁんて所からしてヤバイ)

上条(…)

上条(…?)

上条(待てよ………そもそも何で俺は御坂妹を誘ったんだ



359: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/07(土) 01:48:14.30 ID:gAsZ8pQ0


上条(落ち着いた奴、ってのを前提条件として誰誘うかを考えてたよな)

上条(んじゃ姫神とか五和でも……)

上条(…でも、その中で俺が御坂妹を選んだ理由…)

上条(…)

上条(…)

上条(…)

上条(……わっかんねぇなぁ…いや落ち着いてる奴か)


御坂妹「どうかしましたか、とミサカは突如だんまりになった貴方を心配します」

上条「あ、あぁ、ちょっとびっくりしただけだよ」



360: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/07(土) 02:01:31.99 ID:gAsZ8pQ0

上条「そ、そんな事よりあの」

御坂妹「はい」

上条「みみ御坂妹さん、む、むn」

御坂妹「…胸ならワザと当ててますが、とミサカはネタばらしします」

上条「」

御坂妹「Aカップの胸なので分かりづらいとは思いますが…」シュン

上条「い、いやそんな事は無いぞ!控えめな胸も充分素敵だしな!」アセアセ

御坂妹「とミサカはお姉様の母の様なナイスボディに憧れながら己の胸を触ります」ペタペタ

上条「色々そそられちゃうからやめて!」



366: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/07(土) 23:29:30.74 ID:gAsZ8pQ0

・・・・・・・・

上条(にしても……)

御坂妹「♪」

上条(やっぱり御坂のクローンってだけあって)ジー

御坂妹「♪~♪」

上条(可愛いんだよなぁ……)ジー

御坂妹「~~♪」

上条(呑気に鼻歌なんて歌ってるし……上機嫌だこと)ジー

御坂妹「………そんなにこっちを見られると照れてしまいます、とミサカにも羞恥心がある証拠を提示します」

上条「あ、ああ、悪いな」



367: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/07(土) 23:37:26.15 ID:gAsZ8pQ0

上条「だって可愛いし」

御坂妹「!!!!!」

上条「!」

上条(や、やっば…つい声に出しちまった……)

御坂妹「……~~~///」モジモジ

上条「え、えーーっと」

御坂妹「~~~!~~!!///」バシッバシッ

上条「痛っ、痛っ!ご、ゴメンって!!つい…」

御坂妹「!!」

御坂妹(つっつつい?つい!?ついという事はふ、ふふ、ふふふふふ普段から思ってるという事に……!!!)

御坂妹「~~~!!!/////」イヤンイヤン



368: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/08(日) 00:43:35.34 ID:rAuDFRQ0

・・・・・・・・

打ち止め「……?」

一方通行「あァ?どォしたクソガキ」

打ち止め「10032号の脳波がちょっと変なのってミサカはミサカは異常を報告!」

一方通行「…」

一方通行「どォせお楽しみなンだろ、ほっとけ」

打ち止め「おたのしみ?」

一方通行「あァ、お楽しみだ」

打ち止め「なんだかよく分からないけど恐らくパーティーの事ねってミサカはミサカは自己解決してみたり!」

一方通行「……アホ臭ェ」



369: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/08(日) 00:45:10.75 ID:rAuDFRQ0

そして、暫くした後……



上条「落ち着いたか?」

御坂妹「あ、貴方のせいです貴方が悪いんです、とミサカは必死に自己を正当化します」

上条「…上条さんは只今絶賛罪悪感にかられております」

御坂妹「まぁ……いいです、とミサカは寛容な心で貴方を許します」

御坂妹(……貴方に"可愛い"と言って貰えて嬉しいですし)

上条「そかそか、じゃあ次どこ行く?」

御坂妹「何処に行きましょうか……」



374: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/09(月) 00:01:18.63 ID:WP9pPYQ0

ふと上条が視線に捉えた場所……それは木々から放出されるマイナスイオンに囲まれた自然豊かな公園だった。



上条「…」

御坂妹「どうかしましたか、とミサカは貴方に問いかけます」

上条「あの公園に行くか」

御坂妹「ふむ、木々の葉が生い茂ってますね」

上条「よし、そうと決まれば」

御坂妹「Let's goです、とミサカはネイティブ顔負けの英語の発音をします」



375: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/09(月) 00:26:52.44 ID:WP9pPYQ0

・・・・・・・・

上条「ぷはー!空気うめー」

御坂妹「確かに学園都市とは違いますね、とミサカはこの森林浴を楽しみます」

上条「やっぱ"外"ってのは全然違うんだな……同じ日本なのに」

御坂妹「学園都市は十数年分の科学的な発展を遂げてますから、とミサカは誰もが知っている事柄を改めて発言します」

上条「うん、自然が一番だ!」

御坂妹「ええ、とミサカはその意見に全面的に同意します」



376: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/09(月) 00:41:45.14 ID:WP9pPYQ0

御坂妹(しかし……)キョロキョロ



ウフフアハハ           ハイ、アーン

  オイ、ヤメロヨコンナトコロデオマエ   フフ、ヤーヨ

コノワカラズヤ!アンタトハモウヤッテケナイ!!

       コッチカラネガイサゲダ、コノメンヘラ



御坂妹(右を見ても、左を見ても幸せそうなリア充カップルしかいませんね市ね、とミサカは珍しく己の感情に素直になります)

上条「うわ、カップル多いな…」

御坂妹(…当麻ももう少しその鈍感をカエル医者に頼んで治してもらいたいものです)



377: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/09(月) 00:52:09.06 ID:WP9pPYQ0

御坂妹「まぁ、相手が一歩を踏み出す気が無いのであれば……」



ギュッ



御坂妹(…こっちからリードするまでです、とミサカは勢いに任せ一歩踏み出します)

上条「!」

御坂妹「手………繋いでも、良いですよね」

上条「あ、ああ、全然構わねーよ!」

御坂妹「そして、もう一つ頼みがあるのですが…」ウワメヅカーイ

上条「なんだよ、頼みって」

御坂妹「あの………えっと……」


上条「?」




御坂妹「あ、貴方の事……………!」



385: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/11(水) 20:43:22.52 ID:vZVUxHg0

御坂妹「…………と、当麻と呼んでもよろしいでしょうか、とミサカは…」

上条「おお、いいぞ!」

御坂妹「はい、ありがとうございます…」






御坂妹(……これは酷いヘタれ具合ですね)

御坂妹(全く、なんて私は駄目な奴なんでしょう、とミサカは自己嫌悪にどっぷりと浸かります)

御坂妹(……しかし名前で呼んでも良い許可を頂きました)

御坂妹(一歩前進、ですねとミサカは少し前向きになります)

上条「? おーい、どうしましたか御坂妹さんや」



386: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/11(水) 21:44:45.99 ID:vZVUxHg0

~~~~~~~~~~~


上条「そろそろ旅館に戻った方がいいんじゃないのでせうか?」

御坂妹「ええ、少々疲労が蓄積してますし」

上条「うっし、んじゃ帰るか」

御坂妹「はい、とミサカは貴方のペースに合わせて歩きます」

上条「…ゴメン、歩くの早い?」

御坂妹「いえ、お気になさらずに」



387: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/11(水) 22:19:09.43 ID:vZVUxHg0

かくして二人は旅館のとある一室へと戻り、夕食を済ませ、しばし寛いでいたのであった。


上条「乗り換え多くて疲れたな」

御坂妹「全くです、とミサカは軽く横になりながら返答します」

上条「かなりお疲れのご様子で」

御坂妹「ミサカは(精神的にかなり)疲れましたので少し早いですが睡眠を取っても良いでしょうか?とミサカは貴方に許可を申請します」

上条「いいぞー、長旅だったしな」

御坂妹「はい、では……」

上条「…」

御坂妹「…」

上条「…」

御坂妹「…」

上条「寝たか……よっぽど疲れてたんだな」



御坂妹(そんな訳ないじゃぁぁああん、とミサカは嘘寝である事を心の中で暴露します)

御坂妹(さぁ、貴方の近くで寝ているJCに何をしてくれるのか…見ものですね)



388: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/11(水) 22:38:14.35 ID:vZVUxHg0

御坂妹は期待していた。
なにせ同じ部屋に男と女、しかも高校生と見た目中学生の二人が旅館にいるのだ。
性欲旺盛の男子高校生ともあれば、する事する可能性の方は比較せずとも高い事は分かっている。
寧ろそのまま既成事実でも作ってしまえば、……等と御坂妹は考えていた。




上条「んじゃ、ボチボチ上条さんも寝ますかね」

御坂妹(えっ)

上条「疲れたしな、早めに寝る事は決して悪い事じゃねぇだろ」

御坂妹(えっ、……えっ)

上条「おやすみー」ゴソゴソ

御坂妹(…)



しかし、男上条の起こした行動は御坂妹の意図とは大きく反したものだった。


御坂妹(グスッ)


夜の計画は、失敗に終わった。



394: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/12(木) 22:58:23.65 ID:IlDzVM60

波乱の一日目は終わりを告げ、旅行は二日目へと突入した。


御坂妹「ん……」ゴソゴソ

御坂妹「…」

御坂妹「時計は……とミサカは眠たげに時刻を確認します」


部屋の隅にあるデジタル式電波時計。
表示された時刻は AM 05:35 だった。


御坂妹「…」

御坂妹「寝ましょうか…」ゴソゴソ

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」




御坂妹「いい事を考えつきました」ガバァ

御坂妹「こうして当麻よりも早く起きたのであれば、何か普段出来ない事を…」




395: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/12(木) 23:05:46.59 ID:IlDzVM60

御坂妹「当麻のツンツン髪の毛……というより、寝ててもツンツンしてるのですね」

御坂妹「…」ジー

御坂妹「…」イジリイジリ

御坂妹「見事なまでのツンツン具合ですね、とミサカは段々面白くなってきました」イジリイジリ

御坂妹「…次は……」

御坂妹「当麻の右手を…」

御坂妹「…」ポン

御坂妹「…」セルフナデナデ

御坂妹「人に頭を撫でられる…というよりかは」

御坂妹「結局自分で撫でてるので快感はないですね、とミサカは少々がっかりします」



397: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/12(木) 23:15:59.54 ID:IlDzVM60

御坂妹「次は……どうしましょうか」

御坂妹「…」

御坂妹「キス……とミサカは何げなく…」

御坂妹(!)

御坂妹(い、今なら……?)

御坂妹(じじ、じ実行に映しても…いや、それは駄眼です!)

御坂妹「言語中枢に異常が……落ち着きましょう」

御坂妹「…」

御坂妹「しかし、今このタイミングであれば…」

御坂妹「本人に気付かれずに…という事も可能」

御坂妹「…」








上条(…ん……、御坂妹…?)



398: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/12(木) 23:29:31.53 ID:IlDzVM60

上条「む……」ゴソゴソ

御坂妹「!」

上条「おー、御坂妹、おはよー…」

御坂妹「お、おはようございます、とミサカは起き抜けに挨拶します」

上条「ん、えっと時計は…と」


AM 06:14


上条「……まぁいい時間だな」

御坂妹「えぇ、天気は今日も快晴です、とミサカは報告します」

上条「そっか、晴れて良かった」



御坂妹(うかつでした……するかしないかで30分も悩んでいたとは……)



402: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/14(土) 22:29:16.00 ID:ywXs30co

朝食はバイキング形式となっていた事を知り、テンションの上がった上条と共に御坂妹は朝食会場へと移動する。


上条「バイキングなんて貧乏学生の上条さんには夢のようですよ……」グスッ

御坂妹「情緒不安定ですね」

上条「色々あってな」

御坂妹「……一体どのような食生活を送ればそのような感情を生み出すのでしょうか、とミサカは上条家の家計を心配します」



打ち止め「あ、いたいた、おーいってミサカはミサカは貴方達に聞こえるように呼びかけてみる!」



403: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/14(土) 22:47:59.61 ID:ywXs30co

御坂妹「おはようございます、上位個体」

上条「打ち止めじゃんか、おはよ」

打ち止め「おはようございますってミサカはミサカは元気に挨拶!」

上条「あれ、一人?」

打ち止め「ううん、あの人もちゃんといるよ」ビシッ


一方通行「……誰かと思ったら三下だったか」

上条「おう、それより……」

一方通行「あ?」

上条「そ、その皿に山のように盛られたソーセージとベーコンは一体……」

一方通行「あァ、お前の為に一つ残らず回収してきたわ」

上条「ありがたや!!」

一方通行「……だァれもオマエにやるたァ言ってねェんだがな」

上条「」

打ち止め「まあまあ、折角だから一緒に座ろうよーってミサカはミサカは提案してみる!」

御坂妹「…朝食を取りに行ってもよろしいでしょうか、とミサカはこの漫才に終止符を打ちます」



404: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/14(土) 23:16:06.27 ID:ywXs30co

・・・・・・・・

上条「畜生…お前の為に、の意味がお前(が肉類を一口も喰らう事の出来ない状況を作る、という目的)の為、だなんて聞いてねぇよ……」

御坂妹「旅館ですからじきに新しいものが補充されますよ、とミサカは当麻をフォローします」

上条「」グスッ

御坂妹(ガックリきてる当麻……なんだかそそりますね、とミサカは何故か背徳感を覚えます)





一方通行「で、何だよ三下、結局和食にしたのかァ?」

上条「配送業者のトラブルでベーコンとソーセージだけ届かなかったんだってよ……」ガックリ

一方通行「あひゃハははァ!!コイツは傑作だァ!」

上条「うう……」

一方通行「あーソーセージうめェ、超うめェ、ベーコンとかマジ最高に美味い」ガツガツ

打ち止め「貴方もうドSを通り越してるってミサカはミサカは少したじろいでみたり」

御坂妹「もはや鬼です、とミサカは指摘しつつ和食を楽しみまふモグモグ」



406: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/14(土) 23:46:59.23 ID:ywXs30co

~~~~~~~~~

上条「さてさて部屋に戻った訳だけど」

御坂妹「そういえば温泉の事ですが」

上条「ああ、水が止まらなくなったって奴?」

御坂妹「もうじき修理が終わって夕方頃入浴可能になるようです、とミサカは報告します」

上条「おー、やっとか! やっぱ旅館来て部屋のシャワーってのは味気ないし、良かった良かった」

御坂妹(……ふふふ、計画通りですとミサカはよからぬ事を…)

上条「まぁそれはそうとして、これからどこ行く?」

御坂妹(フフフ…)

上条「おーい、帰ってこーい」



417: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/15(日) 19:44:16.89 ID:j4kikLwo

場面の転換と共に時は少し遡り……




小萌のアパート

小萌「さあ、準備ができましたよー!」

イン「やっとなんだね!」

小萌「この豪華絢爛焼肉セットをあける瞬間が来ましたよシスターちゃん!」

イン「早く食べたいんだよ…」ジュルリ

小萌「姫神ちゃんに食べさせてあげられないのが少し残念ですけどねー」

イン「そういえばあいさは?」

小萌「一人旅みたいですよー」

イン「どうして?」

小萌「女の子にはたまに一人で遠くに行きたくなる時があるのです!」

イン「ふーん」



418: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/15(日) 19:54:06.84 ID:j4kikLwo

小萌「では……準備おーけーですね? シスターちゃん」

イン「いつだって万全なんだよ……」



「「いただきます!!」」



小萌「はむあむ……ん、カルビおいしいですねー」

イン「流石は豪華絢爛焼肉セットなんだよ……んむ」

小萌「シスターちゃん、ご飯足りてますか?」

イン「大丈夫!それよりお水が欲しいかも」

小萌「はいはい只今ですよー」トクトク

イン「おっとっとっと、危なく零れる所だったね」

小萌「では私はビールを……」カシュー

イン「んぐっ……ん……ん…」ゴクゴク

小萌「んぐっ……ん……ん…」ゴクゴク




イン・小萌「…ぷっはーー!!!」ドン



419: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/15(日) 20:03:20.00 ID:j4kikLwo

イン「キンキンに冷えてて最高だね!」

小萌「やっぱビールは夜だからこそ旨いのです!」

イン「こもえ、ビールって夜以外の時に飲んでもおいしくないの?」

小萌「味自体は変わらないんですけどねー」

イン「?」

小萌「その日の労働による疲労具合で味が変わるのです!」リキセツー

イン「変わった飲み物だね!」

小萌「今日はいっぱい書類書きましたからね」

イン「だからおいしいのかな?」

小萌「美味しいですけどシスターちゃんは
駄目ですよー、未成年者ですからね」

イン「元から水で充分なんだよ」



420: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/15(日) 20:12:16.38 ID:j4kikLwo

小萌「それでこそシスターちゃんです!」

イン「うん!」

小萌「さて焼肉の続きですよー」

イン「私ピーマン貰うね」

小萌「じゃあ私は椎茸を…」

イン「そういや小萌の育ててたお肉がそろそろ焼けてるんじゃないかな?」

小萌「言われてみたら!」ヒョイ

小萌「でもどこで「育てる」だなんて言葉を?」

イン「とうまに焼肉のルールは大方教えて貰ってるからね!」

小萌「上条ちゃんでしたか」

イン「うちで焼肉する時は熾烈な争いだからね……!」

小萌「戦場から学んだんですねー」

イン「うん」



428: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/16(月) 20:57:13.46 ID:oGCd43Mo

====================

上条「しっかしまあ……名前で呼ばれるってのはなんか新鮮だな、今更だけど」

御坂妹「どこか変でしたか、とミサカは当麻に訂正箇所の開示を要求します」

上条「いや、おかしくねーよ……なんつーか、呼ばれ慣れてないってだけだと上条さんは思いますよ?」

御坂妹「……当麻」

上条「なんだよ、御坂妹」

御坂妹「何でもないです、とミサカは理由も無しに当麻を呼んだ事を報告します」

上条「幾らでも呼んでくれていいんだぞ」

御坂妹「当麻」

上条「ん、」

御坂妹「当麻」

上条「おう」




429: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/16(月) 21:26:43.90 ID:oGCd43Mo

上条「それより暑いな……」

御坂妹「今日の最高気温は33度ですから」

上条「そりゃ喉も乾くわ」

御坂妹「それならば自動販売機等を利用し水分補給をするべきです、とミサカは周りを見回しますが……」

上条「この辺自販機ねぇんだよな……不幸だ」

御坂妹「喫茶店ならありますが、とミサカは報告します」

上条「でかした!」



430: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/16(月) 21:38:10.11 ID:oGCd43Mo

~喫茶店~


店員「お待たせしました、柚ソルベと抹茶杏仁です」



御坂妹「抹茶と杏仁豆腐という組み合わせは如何なものなのでしょうか、とミサカは目の前にある融合物に若干警戒します」

上条「 意外にいけるぞ、一口食う?」

御坂妹「!!?」

上条「抹茶駄目か?」

御坂妹「いいいいえとんでもないです大好物ですとミサカは」アセアセ

上条「じゃー、……ん」

御坂妹(こ、こここここここれは立派な関節k、kkkkkkissでは)

上条「どした? 御坂妹」

御坂妹「は、はい!!」

上条「一口」

御坂妹「ぅぅ…」






御坂妹「………あむ」



432: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/16(月) 21:53:40.05 ID:oGCd43Mo

上条「いけるだろ?」

御坂妹「……//」

御坂妹(し、正直興奮して味覚がうまく機能してません、とミサカは感覚器官の一部に異常がある事を自覚します……)

御坂妹「……では、この柚ソルベは一口どうですか」

上条「それ気になってたんだよなー」

御坂妹「あ、あーん………」

上条「ん、あーん」パク

上条「む……あ旨いなこれ」





御坂妹(……これはいかにもなやり取りですね、とミサカは客観的に私達の行動を評価します)


御坂妹(しかし、相手から……と言うのはやはり情緒が不安定になりがちですね)

御坂妹(自分から積極的に、は何故か腹をくくれるのですが……新幹線の時の様に)



436: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/17(火) 18:33:48.33 ID:oihxiV6o

周りが羨む程のイチャイチャを済ませ、上条達は旅館へと戻り、ついに『あの』時間がやってきたのであった。



上条「いやー、夕飯美味かったなー!」

御坂妹「ええ、そんな事より」

上条「特にあの黒毛和牛はヤバかった、超美味かった」

御坂妹「はい、そんな事より」

上条「刺身も良かったよな、魚も良いけど刺身に合った甘口醤油がまた」

御坂妹「全くです、そんな事より」

上条「極めつけのデザートの葛餅はあれだな、やっぱシンプルだからこそ小豆の味が体に染みる」

御坂妹「そんな事より」

上条「? どした?」キョトン

御坂妹「やっと振り向いてくれましたねこのヤロー、とミサカは機嫌を少々損ねます」



438: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/17(火) 20:10:21.19 ID:oihxiV6o

御坂妹「夕食も終わった事ですのでそろそろ温泉にゆっくり浸かる、というのは如何でしょうか、とミサカは提案します」

上条「あー、そっか直ってたんだったな」

御坂妹「はい、ですから準備をして行きましょう、とミサカは鞄から入浴道具一式を取り出します」ゴソゴソ

上条「そうだなー……汗もかいたし、じゃ行くか」

御坂妹「はい!、とミサカは損ねていた機嫌を直し当麻に付いていきます」

御坂妹(さあ、年貢の納め時ですよ………うへへへへへへへへ)ニョニョ

御坂妹(…おっといけない、危ない方向へ進んでいますね)



439: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/17(火) 20:19:50.35 ID:oihxiV6o

~脱衣所前~

御坂妹「ではまた後でお会いしましょう、とミサカは一時の別れを告げます」

上条「おう!後でな」


================

御坂妹「どうせ混浴なのですから脱衣所を男女で分けるのは無意味ではないでしょうか、とミサカは呟きます」

御坂妹「まあいいです、どの道あの人は……フフフ」ヌギヌギ


ガラッ

================

上条「…!」ゾクッ

上条「何だ、なんか嫌な予感がするぞ…」ヌギヌギ


ガラッ



455: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/18(水) 23:04:39.39 ID:OSkSaqco

上条が浴場へ入ると、そこには本人の予知していない光景が広がっていた。


ガラッ


上条「~♪……うおっ!!!」


     キモチイイワネーアナタ オゥ、ソウダナ

 サッキハメンヘラッテイッテワルカッタ

        イイノヨ、ドウセワカレルンダシ
ソンナ



バァン

上条「ハァ…ハァ………なんだ…?」



…そう、上条はこの旅館の温泉が混浴である事を知らなかったのである。



456: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/18(水) 23:27:05.14 ID:OSkSaqco

~~~~~~~~

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」



458: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/18(水) 23:44:12.62 ID:OSkSaqco

上条「おいおい冗談だろ……?」

上条「…」

上条「てことは御坂妹も…」



○○○
○○○○○○○
御坂妹「!」バッタリ

御坂妹「い、いやん、見ないで下さい、とミサカは羞恥心から色々な所を隠します//」

御坂妹「……なな、なにをじじじろじろみてるんですかぁ…もう、とミサカは…ミサカ…は…///」

御坂妹「……」

御坂妹「…そんなに見てるという事は……み、みたいのですか、とミサカは当麻に問います…」

御坂妹「…なら……」

御坂妹「……当麻だから、見せられるんですからね…」

御坂妹「…///」



ハラリ

○○○○○○○
○○○



上条「」ドロ

上条「やべ、は、はなぢが」



459: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/18(水) 23:54:42.40 ID:OSkSaqco

~~~~~~~~~

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…」

御坂妹「…遅いです」

御坂妹「一体何をやっているのでしょうか、とミサカは憤慨します」プンプン

御坂妹「こちらは文字通り全裸待機しているというのに」

御坂妹「…」

御坂妹「…仕方ありません、先に身体を洗いましょう、とミサカは石鹸に手を伸ばします」

御坂妹「~♪」ゴシゴシ



466: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/19(木) 22:08:52.01 ID:T/H7l3.o

バシャアアア

御坂妹「ふー」サッパリ

御坂妹「やはり身体を洗う、という行為は気分が良いです」

御坂妹「……」

御坂妹「まだ来ない…とミサカは少々当麻を心配します」


~~~~~~

上条「…」ブルッ

上条「いい加減寒くなってきたな……」

上条「…だけどここに足を踏み入れるという事は……」

上条「…」

上条「…」



上条「…ええい、ままよッ!!!!」

ガラッ



467: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/19(木) 22:37:44.08 ID:T/H7l3.o

上条「…」

上条「良かった……入って早々バッタリ出くわすってのは無かったな…」ホッ

上条「けど気は抜けねえな」

上条「いつ御坂妹に会っちまうか分からん、何とか免れながらじゃねえと……」

御坂妹「ここに居たのですね、とミサカは貴方に無事に会えた事に安堵します」















上条(ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!)



469: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/19(木) 23:50:02.45 ID:T/H7l3.o

上条「ゲームオーバー早すぎだろ…」

御坂妹「…?」

上条「! ああ、こっちの話」

御坂妹「そうですか… そんな事より」

上条「?」



御坂妹「お背中お流しします、とミサカは当麻の洗浄命令が降りるのを心待ちにします」wktk



上条「……」

上条「えーっと、何?」

御坂妹「ですから、お背中お流ししますと先程から」

上条「……」

上条「……マジかよ」



476: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/21(土) 00:18:34.79 ID:cvnDOg2o

上条「あー……」


上条(もう……捕まっちゃってるし………いいよな…ゴールしちゃっても……)


上条「…じゃ、頼むわ」

御坂妹「!」

御坂妹(予想以上に素直ですね……腹を括ったのでしょうか)

御坂妹(何にせよいい展開です、とミサカは有難く思います)

御坂妹「はい、では背中をこちらに」

上条「ああ…」

御坂妹「…」

上条(?)


御坂妹(当麻の体……がっちりしてますね)




478: スマナイ寝落ちった ◆lsUMWqdC0k 2010/08/21(土) 07:42:18.96 ID:cvnDOg2o

御坂妹「……失礼します」

御坂妹「…」ゴシゴシ

上条(……あれ?これ結構気持ち良くね?)

上条「…あ"ーーー……」

御坂妹「擽ったくないですか、とミサカは擦る強さがこれで良いかの確認を取ります」ゴシゴシ

上条「おお、いい感じだーーー……」

御坂妹「了解です」ゴシゴシ

上条「…」

御坂妹(当麻はフラグ建築士、という噂を良く聞きますが)ゴシゴシ

御坂妹(ここまで親密な関係はミサカのみでしょう、とミサカは誇らしげになります)ゴシゴシ



479: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/21(土) 08:14:22.93 ID:cvnDOg2o

上条「よし、背中はもういいんじゃないか?」

御坂妹「そのようですね」

上条「いやー気持ち良かった、あr」

御坂妹「つ、次は!」

上条「!?」

御坂妹「……前です、まだしてませんから、とミサカはミサカの任務をまだ完遂していない事を伝えます」

上条「いや、流石に前くらいは」

御坂妹「は、早くしなさい……ミサカだって恥ずかしいんです」

上条「……はい」



480: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/21(土) 08:27:15.42 ID:cvnDOg2o

上条「…」

御坂妹「…」ゴシゴシ

上条(うわあ……凄え顔近いな…!)

御坂妹(うう、ここまで顔が近いと少し恥ずかしいです……とミサカは…//)

上条「…」

御坂妹「…///」ゴシゴシ

上条(…何か話題を振らなきゃだな……!)

御坂妹(わ、話題がないと少し辛いですね…)

上条「あ、あのさ!」
御坂妹「はい!とミサk」




…体を洗っているという状況から、顔が近かった所為もあるのだろう。
上条が御坂妹を呼び、御坂妹はそれに答えて顔を上げただけだった。
しかし、そのごく当たり前なやり取りが生み出した状況、それは……




「」




互いの唇が触れた事、だった。



488: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/22(日) 00:35:38.07 ID:hvVnBd.o

上条「…っつ!!」

御坂妹「……!!!!!」


パッ


上条「わ、悪い御坂妹ぉ!」ドゲザー

御坂妹「いいいいえ頭をあげ、あげあげげああbbbbbb」アタフタ

上条「ほんとにゴメン!そんなつもりじゃ無かったんだよ!!」ドゲザー

御坂妹「bbbbbbbb」アタフタ

上条(まずい…御坂妹の奴、俺の所為でパニクってる……)

御坂妹「b…bb……」

上条「?」


御坂妹『警告、警告、個体番号10032に異常なエラーが発生しました。異常なエラーが発生しました。エラーの拡散防止の為、MNWから一時離脱します。』


上条「!?」



493: ゴメン、急用入ってた ◆lsUMWqdC0k 2010/08/22(日) 04:08:39.91 ID:hvVnBd.o

~~~~~~~~


上条「本当にすまなかった……」

御坂妹「い、いえ、こちらこそ驚かしてしまい、申し訳ありません」

上条「いや、俺に責任があるさ」

御坂妹「まあ水に……いや、お湯に流しましょう、とミサカは軽い冗談を言います」

上条「……そっか」

御坂妹「はい」

上条「じゃあ改めて露天風呂にでも入るか!」

御坂妹「分かりました、とミサカは軽い足取りで露天風呂へと向かいます」

上条「おーい、走るなよー」



御坂妹(……立ち直りの早い人で助かりました、とミサカは心の中で安堵します)

御坂妹(き…キスして貰っておいてあれだけ謝ってもらってもこちらが困ります………)

御坂妹「嬉しかったんですから…」



494: ゴメン、急用入ってた ◆lsUMWqdC0k 2010/08/22(日) 04:18:02.72 ID:hvVnBd.o

~~~~~~~~~~

上条「!」

御坂妹「……ここからまた男女に分かれるのですか」

上条「みたいだなー、男は右に」

御坂妹「女性は左に、ですねとミサカは確認をとります」

上条「おう……ってこれ、もしかして最終的な行き先は同じだよな」

御坂妹「恐らく」

上条「…複雑な風呂だな」

御坂妹「細かい事はいいんです、とミサカは諸事情によりAAを省略します」

上条「じ、じゃあ後でな!」

御坂妹「はい、とミサカは一時の別れを告げます」



495: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/22(日) 04:28:07.74 ID:hvVnBd.o

上条「ああ、ここで腰に巻いたタオルを取るのな、成る程成る程」

上条「…」

上条「……あれ、って事は……」

上条(>>458の妄想)タラー

上条「!」

上条「ゲッ!はなじ…じゃなくてはなぢが!」


・・・・・・・・・・・・・・・

御坂妹「ここで体に巻いたタオルを置いておくんですね、とミサカは体の一部を隠している布を取ります」バッ

御坂妹「今度こそ本当の全裸ですね、隠す物がありません」

ガラッ



504: 503早すぎワロタ ◆lsUMWqdC0k 2010/08/22(日) 20:06:32.20 ID:hvVnBd.o

所変わって露天風呂。美容に良い成分が含まれた健康的な湯水であるが、上条の眼にはただ白く濁っている湯にしか映らなかった。否、そもそもそのような細かい事を気にしている余裕は皆無に等しかった。



ガラッ

上条「とうとう入ってしまった…」チャプン

上条「良くみたら他のお客もいるし……」

上条「こりゃおちおち気抜いてられんなぁ……ははは」

上条「…」

上条「……なんだこの微妙な気持ちは」チャプチャプ

上条「…」

上条「このきーもーちーはーなんーだろー♪」

上条「……あれ、なんだかよく分からないけど虚しくなってきたよお母さん」ウルウル



505: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/22(日) 20:20:24.20 ID:hvVnBd.o

一方通行「おォ、三下か」チャプチャプ

上条「あ、一方通行」

打ち止め「み、みしゃかもいうよぉーってみしゃかはみしゃかはじこのそんらいをあひーうしれみうぅ……////」ホカホカ

上条「……茹で上がってんな」

一方通行「ン、ご覧の通りだ」

打ち止め「も、もうそろそろあらりたいよぅー……/////」フワフワ

上条「もしかしてこの子温泉弱いのか?」

一方通行「8分前に入ってこの有様だからなァ、弱い方だろォな」

打ち止め「ろ、ろえつがまわってないんらからはやくあがろぉー…ってみしゃかは、みしゃかは……/////」フラフラ

一方通行「しょうがねェな…ンじゃ三下、
先上がるわ」

上条「お、おお、ご苦労さん……」




ヤットアガエウゥ…

   オマエガノゾンデナガクハイッテタンジャネェカ



506: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/22(日) 20:40:52.73 ID:hvVnBd.o

上条「ふー……一難去ったな」

上条「しかし、上条さんにはまだ一難残っているのであった」

上条「…」

上条「はぁ…気が重いz」











ギュッ









御坂妹「………やっと見つけました、とミサカは当麻の背中に胸を当て、首に腕を回します…///」



508: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/22(日) 20:55:04.80 ID:hvVnBd.o

上条(あわ、あわわわわわわわわ)

御坂妹「……ぎゅ」

上条(うおあああやめろぉお理性がぁあああああああうわああああ)

御坂妹「…」

上条(無言とかやめてぇえええええええ上条さんどーてーの所為でどう対処していいか分かんないからああああああえええああ)

御坂妹「…ふふ、顔真っ赤ですよ…………とうま…」

上条(もうやだこの子なんなの可愛い)

上条(てかさっきから背中に二つの
突起物がくっ付いてるお陰で上条さんの息子がヤバイ)



518: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/23(月) 22:32:32.32 ID:hLfd48Qo

上条「…!」

上条(背中に固い何かが…)

上条(…)


御坂妹「ん…やはり上半身が寒いですね、とミサカは少し震えます」プルプル


上条(たった、たたたたったたたっttttttt)



御坂妹(ふふ……やはり下半身だけ湯に漬けるのは成功でした)

御坂妹(みるみるうちに乳房の頂点が自己主張をしてますね、とミサカはこの生理現象を上手く活用します)

御坂妹(きっと当麻も自己主張してるに違いありません、とミサカはミサカの策士具合に惚れ惚れします)




520: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/23(月) 22:44:00.90 ID:hLfd48Qo

上条「み、御坂妹!そのままじゃ寒いだろ!肩まで湯に浸かろうぜ!!」

御坂妹「いえ、心配される程寒くはありませんので大丈夫です、とミサカは意外に寒さに強い事を主張します」

上条「いや明らかに体が反応してるだろ!ほら、ち………」




上条(……やばっ!)


御坂妹「ち…? ち、と言われても分かりかねます」

上条(うわ、これ完全に墓穴掘った…)

御坂妹「もしかしたらその先があるのですか、とミサカは推測します」

上条()

御坂妹「なんですかー、なんのことなんですかー」

御坂妹「濁してないで言ってくださいー、とミサカは催促します」



521: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/23(月) 23:09:23.51 ID:hLfd48Qo

上条「……ああああああもうわかった!わかったよ!」

御坂妹(…!)

上条「そうだよ"乳首"だよ!乳首が背中に当たってたんだよ!!」

御坂妹(…当麻の口から"乳首"というワードが聞けました……最っ高です!)

上条「ううう……」チヂコマリ

御坂妹「はい、よく言えました、とミサカは当麻を褒めます」

御坂妹(……そろそろ可哀想ですからね、おしまいにしましょうか)

上条「もう、むこに いけねえ」

御坂妹「それは大袈裟です、とミサカは当麻の言動を指摘します」

御坂妹(まあ、その時はミサカが貰うまでですが)



522: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/23(月) 23:22:03.23 ID:hLfd48Qo

・・・・307号室・・・・



御坂妹「いいお湯でしたね、とミサカはこの旅館の温泉に大変満足です!」

上条「グスッ」

御坂妹「ふふっ」

上条「……えっと、今何時だっけ?」

御坂妹「午後10時25分です、とミサカは現時点での時刻をお知らせします」

上条「そっか……悪い御坂妹、最初に今日は遅くまで起きるって言ってたけど流石に疲れた」

御坂妹「そういえば少し窶れてますね」

上条「…寝ていい?」

御坂妹「ええ、ならミサカも寝ます、とミサカは就寝準備を…」イソイソ

上条「よし、じゃ寝るか……」



530: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/24(火) 21:23:58.88 ID:j.gN1IMo

御坂妹「布団の準備ができました、とミサカは任務を完了した事を報告します」

上条「よし、んじゃ」

上条「おやすみ………」

御坂妹「はい、おやすみなさい」

上条「…」

御坂妹「…」

上条「…」

御坂妹「…」

上条「…」

御坂妹「…」

上条「…」

御坂妹「…」




532: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/24(火) 21:45:10.21 ID:j.gN1IMo

上条「寝れん!」ガバァ

御坂妹「疲れ過ぎたんですよ、きっと、とミサカは推測します」

上条「ま、そのまま横になってるだけでもいいよな」

御坂妹「折角の旅行ですから、ゆっくりしないと損ですよ」

上条「…」

御坂妹「…」

上条「…」

御坂妹「…」

上条「あ、あのさ」

御坂妹「!」

上条「そのままの態勢でいいから聞いてくれよ」



534: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/24(火) 22:58:20.68 ID:j.gN1IMo

上条「正直、俺は御坂妹に感謝してる」

上条「旅行って言ってもすぐついて来てくれたし」

上条「美琴母に会っても誤魔化してくれたし」

上条「一方通行達との仲も取り持ってくれた」

上条「他にも色んな事してくれた」

上条「ここまで俺の為に色々してくれてると思うと……なんつーか…」




上条「……意識しちまうんだよ」




535: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/24(火) 23:10:37.89 ID:j.gN1IMo

上条「はは、笑えねぇ……俺の好みは年上の女性なのにな」

上条「…」

上条「でも、もう自分に嘘はつかない」

上条「つきたくない」

上条「…だから俺の、ありのままの気持ちを伝えようと思う」




































上条「…好きだ、御坂妹。」

上条「俺と付き合わないか?」


御坂妹「………!!」



552: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/25(水) 20:48:09.26 ID:HTnOMDco

御坂妹「……当麻…」

上条「…」

御坂妹「…」

御坂妹「……私等で、良いのですか」

上条「御坂妹だから好きなんだよ………言わせないでくれよ、上条さん恥ずかしい」

御坂妹「…」





ギュッ




御坂妹「なら……宜しく、お願いします」

上条「…ありがとな」



553: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/25(水) 20:56:44.97 ID:HTnOMDco

~~~~~~~~
上条「…なぁ、御坂妹」

御坂妹「どうかしましたか、とミサカは返答します」

上条「御坂妹、って呼ぶのもなんか他人行儀な気がしてさ…」

御坂妹「なら……ミサカ、とお呼び下さい」

上条「「ミサカ」ね、了解」

御坂妹「はい…」

上条「じゃ……ミサカ」

御坂妹「何でしょうか、とm」







()



554: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/25(水) 21:07:01.01 ID:HTnOMDco

上条「んぷぁっ」

御坂妹「……!!!!!/////」プルプル

上条「へへ、風呂場のお返し」

御坂妹「…~~~////」

上条「そしてさらにだ…」



ギュッ



上条「抱き付き返し、これも風呂場のだな」

御坂妹(も、もう嬉しくて何が何高分かりかねます)

御坂妹「み、ミサカはもう、だめです…これ以上は、嬉し過ぎて死んでしまいます……!///」

上条「お、おお悪い、抱き付きキツくし過ぎたか」パッ



555: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/25(水) 21:35:23.19 ID:HTnOMDco

一方その頃……



打ち止め「10032号の所に突撃したいってミサカはミサカは好奇心に忠実!」

一方通行「あァ?」

打ち止め「だから、10032ご」

一方通行「きィこえてますゥー、わざわざ喧しい声で復唱せンでも大丈夫ですゥー」

打ち止め「聞こえてるなら早く行こ!」

一方通行「パス」

打ち止め「……むぅ、なら無理矢理にでも連れてっちゃうよ?ってミサカはミサカは珍しく強気!」

一方通行「ハッ、やってみろよクソガキィィ!!」

打ち止め「『演算補助の解除』っ」

一方通行「klvhdstwrtehdjvvjcucytzhclv!!」

打ち止め「さー行くよーってミサカはミサカは出発進行!」ズルズル

一方通行「pqldnnkdkvkwb!!!!」バタバタ



564: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/26(木) 21:53:29.78 ID:2nlTHp6o

御坂妹「…とうま……」

上条「ん?」

御坂妹「ぎゅーって、して? とミサカは熱い抱擁を希望します…」

上条「……分かった」



ギュゥゥゥウ


御坂妹「…恐らくミサカは今全シスターズ内で一番幸せでしょう……//」

上条「あぁ、正直言って俺も全無能力者の中じゃ一番だと思うぜ?」

御坂妹「はい……!」





上条(…こんな事言っちまってますけどもうミサカが可愛過ぎて上条さんの理性がやばいよ!ミサカの身体やわらかいし!)

御坂妹(当麻…大好きです………///)



565: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/26(木) 22:17:50.55 ID:2nlTHp6o

307号室に在室している、世間一般で言う所の「カップル」がいちゃこらしている間にも、アホ毛を立たせた一人の少女はそこへ向かう為に徒歩を続けていた。……細身の男性を引きつれて。




一方通行「dfmtceokslbzvn!!!」

打ち止め「そろそろ可哀想になってきたってミサカはミサカは情けを掛ける……」

打ち止め「…」


打ち止め「『演算補助機能の再起動』っ」


一方通行「っはあッ!」

打ち止め「生き返ったよわぁい!ってミサカはミサカは某雑誌のタイトルを叫んでみる!」

一方通行「て、テメェ……」



567: 訂正306→307 ◆lsUMWqdC0k 2010/08/26(木) 23:03:40.74 ID:2nlTHp6o

打ち止め「そんな事より部屋の前に到着ってミサカはミサカは報告!」

一方通行「ったく…」

打ち止め「さあ、この中ではどのような死闘が繰り広げられてるのでしょうか!?、ってミサカはミサカは実況の真似事をしてみる」

打ち止め「 さあ今、ドアノブに手を触れた打ち止め選手、真剣な表情をしています!」

一方通行「くっだらねェ……」

打ち止め「ゆっくりとドアノブを左へ回し今……」




ガチャ



打ち止め「開けたあ!!」



569: 訂正306→307 ◆lsUMWqdC0k 2010/08/26(木) 23:17:26.25 ID:2nlTHp6o

上条「…」

御坂妹「…」スゥ






打ち止め「」

一方通行「時刻は午後23:45、ってかァ?まァ健全っちゃ健全だ」

打ち止め「…意外にこの二人は夢が無いのねってミサカはミサカはがっかりしてみる」

一方通行「何を期待してンだ……まァ俺には面白くとも何ともねェもンだとは思ったがな」

打ち止め「…」

一方通行「考えてもみろやクソガキィ…相手はあの超絶鈍感野郎の三下だ」

一方通行「何かある方がおかしいってもンなンじゃねェの?」

打ち止め「うう…つまんないの……」



575: ちょっとだけ再開 ◆lsUMWqdC0k 2010/08/27(金) 16:33:22.11 ID:TqOKLmEo

一方通行「おら、鍵能力でこじ開けたのオマエだろ、閉めとけよ」

打ち止め「はーい…」ガチャ




ッタク、ナンノタメニココマデキタンダ

オモシロソウダッタカラニキマッテルッテミサカハミサカハ

オーオ、オヒマナコッテ




上条「…」スゥ

御坂妹「…」スー




打ち止めは暗くて見えなかったようだが、二人はいかにも幸せそうな顔をし、寄り添いながら眠っていた。

こうして、長き二日目が終わり、この旅も明日で最後となる。



576: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/28(土) 10:51:26.59 ID:pk1ghBoo

~~~~~~~~

オハヨウゴザイマス

上条「…」

オハヨウゴザイマス

上条「んん…?」

御坂妹「おはようございます」

上条「おわわわわおぉああ!!」ガタン



上条が驚いた理由、それは御坂妹が全裸の上にエプロンを着用する、早く言えば「裸エプロン」という状態になっていた為であった。



上条「みみみミサカさんなんてかっこうを」

御坂妹「落ち着いて下さいね…すぐ終わりますから」

上条「え」

御坂妹「下着失礼します」ヌガセヌガセ

上条「ちょ、ちょちょちょちょ」


ボロリン


御坂妹「おっきいですね……とミサカは率直な感想を述べます」

御坂妹「では…あむ」クチニクワエ

上条「!!!?」



577: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/28(土) 11:16:49.34 ID:pk1ghBoo

御坂妹「ほうまの…んむ」ペチャペチャ

上条「ん……く……っ、やめ…」

御坂妹「ひもひいいへふか?」ピチャ

上条「…か………くぁ…つ」

御坂妹「あむ……ほうま…」ペチャピチャ


…中学生とは思えない程のフェラテクを披露する御坂妹とは裏腹に、小さな口に収められている上条の息子は早くも限界を迎える寸前だった。


上条「あ……っ、ん…や、ヤバ…い…!」

御坂妹「だひへも………いいへうよ」

上条「う、く…ん……で、出…!」



ビュリュリュリュリュ

御坂妹「!……んくっ、んぐ、ん…く……」

御坂妹「ぷぁ」


…上条は、不覚にも口の中で果てた。



579: 578やだ恥ずかしい/// 夜また来ます ◆lsUMWqdC0k 2010/08/28(土) 12:23:44.09 ID:2RptErQo

pipipipipi pipipipipi


上条「!!」ガバァ

上条「……」

上条「……」

上条「……夢かよ!」

御坂妹「ん…」ムク

上条「!! 」ビクッ

上条「ゴメン、起こしちゃった?」

御坂妹「…朝から大声を出してどうしたのですか、とミサカは当麻を心配します」ボー

上条「あ、ああ、何でもない何でもない!」ブンブン

上条(ミサカにフェラして貰う夢見たー、だなんて言えねぇよ……)

上条「…」

上条「……くそ」ワシワシ

御坂妹(やはり何かあるのですね)



588: 再開 ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 00:15:38.08 ID:N8QHiLMo

今度の朝こそ洋食にありつけた上条と御坂妹は朝食を済ませ、307号室に戻り荷物をまとめ始めていた。



上条「ほい、これミサカの上着」

御坂妹「ありがとうございます、とミサカは上着を両手で受け取ります」

上条「あとこの鞄も…」

上条「…」

御坂妹「鞄がどうかしましたか」

上条「いや、ミサカ初日これにつまづいて転んだだろ」

御坂妹「…//」

上条「考えてみたら、あの不慮の事故から始まったんだよな…って思うとさ」

上条「何だかんだ言って、ミサカとくっ付けたんだから…俺は凄い幸せだな、って」


御坂妹「それはミサカもです、当麻とそのような関係になれて幸せなのはミサカも同じです、とミサカは主張します」

上条「…ありがとな」




ギュッ



590: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 00:41:58.86 ID:N8QHiLMo

上条「…」

御坂妹「……大好きです、とミサカは貴方に出会えた事に心の底から感謝します…」

上条「ああ、俺だってそうだよ…当たり前だけどな」

御坂妹「その"当たり前"が一番幸せな事なんです」

上条「……そうだな…」

上条「…」

御坂妹「…………………とうま」

上条「ん?」



「」









ガチャ

打ち止め「二人共準備は出来たー?ってミサカh………うひゃあっ!な、なななななななにしてるのってミサカはミサカは驚きを隠せない!!」



598: スマン、セッションに呼ばれてた ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 03:48:54.69 ID:N8QHiLMo

上条「!」

御坂妹「!」



一方通行「っせえなァ……なンの騒ぎですかァ?」

打ち止め「あのねあのね、二人が大変なのってミサカはミサカはパニック!」

一方通行「ァあ?」チラ



上条「…」

御坂妹「…」



一方通行「何処も変わった所なンかねェじゃねェか」

打ち止め「ちがうの、大変な事になってたの!」

一方通行「だァかァらその内容が分かンねェ内は対処のしようがねェンだよっていつも言ってンだろォがクソガキ」




599: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 03:57:06.20 ID:N8QHiLMo

打ち止め「あのね、二人が口と口を合わせtムゴ」

一方通行「…」クチオサエ

打ち止め「ムゴガガ」クチオサエラレ

















一方通行「悪ィ、先に行っててくンねェか………クソガキ絞めてくっから」

上条「…おお」

打ち止め「ムゴ!?」



604: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 21:12:25.51 ID:eCZ93xQo

一方通行式の「お仕置」を受け若干沈んだ表情を浮かべた打ち止めを連れ、上条御一行はバスに揺られている内に駅へと到着した。



上条「いやー、いよいよ帰るんだなー」

御坂妹「そういや楽しい時間はあっという間に過ぎるものだとお姉様に教わりましたね、とミサカは記憶を呼び起こします」

上条「…だな」

打ち止め「」ズーン

一方通行「おら、行くぞ打ち止めァ」

打ち止め「はーい……ってミサカはミサカはブルーな気分…」トボトボ

上条(あの打ち止めがあんなに沈むなんて…)

御坂妹(一体どのような「お仕置」をしたのでしょうか)



605: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 21:46:59.50 ID:eCZ93xQo

~車内~


上条「あれ、一方通行達は?」

御坂妹「6両後ろの車両に乗車してるようです、とミサカは報告します」

上条「そっか、行きは割と近かったけどな」

御坂妹「…」

上条「ミサカ」

御坂妹「なんですか、とミサカは返事をします」

上条「ミサカってあの病院に住んでるんだっけ」

御坂妹「はい、あそこで寝泊りしています、とミサカは報告します」



606: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 21:52:24.62 ID:eCZ93xQo

上条「ならさ」

御坂妹「?」

上条「…」

御坂妹「どうかしましたか、とミサカは急に黙りこくった当麻を心配します」

上条「うち、来る?」






御坂妹「……!!」




609: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 22:05:30.17 ID:eCZ93xQo

上条「急だってのは俺も分かってるんだけどさ」

上条「それなら病院にお世話にならなくて済むし、何より……」

上条「ミサカと一緒にずっと居られるし、一石二鳥だろ?」

御坂妹「で、ですが貴方の家計というものが」

上条「なーに、上条さんは意外に小食だからちょっと量が変わったからって問題ありませんよー」

御坂妹「それに…白いシスターもいらっしゃるじゃありませんか、とミサカは」

上条「何だ、妬いてるのか?…可愛いなぁミサカは……」

上条「心配すんなって、インデックスにはちょーっと複雑な事情があるだけで、後は只の居候だから」

上条「それに…」

御坂妹「それに……何ですか、とミサカは続きを要求します」





上条「……お互いここまでベタ惚れなんだ、今更揺らぐなんてありえねぇよ」

上条「それこそミサカが一番知ってる筈だろ?」


御坂妹「……クス」

御坂妹「それもそうですね、とミサカは心の底から安堵します」



610: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 22:09:29.54 ID:eCZ93xQo

御坂妹「なら……不束者ですが、何卒宜しくお願いします」

上条「おう、よろしくな!」



……こうして、学園都市へと無事到着した御坂妹は早急に荷物をまとめ、上条との同棲生活を送る為の準備を始めた。






そして…







611: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 22:15:55.10 ID:eCZ93xQo

~~~~~~~~


イン「とうまー、お腹減ったんだよー!」

上条「はいはい、もーすぐ出来るからなー!ミサカ、それ盛り付けといて」

御坂妹「はい、とミサカは慣れた手付きで料理の配膳を行ないます」

上条「インデックスは料理運んでくれー」

イン「うんっ!」タッタッ



御坂妹「なんだか娘みたいですね」

上条「む、むすっ…!」

御坂妹「……何かいやらしい事でも」

上条「いやいやいや、何でもないぜ!」ブンブン



612: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 22:26:13.59 ID:eCZ93xQo

御坂妹「……心配要りませんよ、とミサカは当麻を落ち着かせます」

上条「な、何?」


御坂妹「当麻からのプロポーズを受けて、ちゃんとご両親に挨拶して、結婚式を挙げて」

御坂妹「…それらが終わる頃には、ちゃんと授かっている筈ですから」


御坂妹「私達の大切な子供を……」


上条「…そうだな」

御坂妹「これからも宜しくお願いしますね、当麻」

上条「ああ、ミサカ……」


イン「二人共、早くしないと折角のご飯が冷めちゃうよ?」

上条「あ、ああ、そうだな…悪い悪い!」

御坂妹「じゃあ頂きましょうか」

イン「やっと食べられるんだね!」ジュルリ


「「「いただきます!」」」




613: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 22:29:06.89 ID:eCZ93xQo

 


御坂妹(ずっと、一緒ですよ……当麻…)





~fin~



619: ◆lsUMWqdC0k 2010/08/29(日) 22:42:48.10 ID:eCZ93xQo

という訳でこれにて終焉でございます!


うん、ゴメンよ元>>1さん、繋ぎとか言っときながら終わらせちまったよ…

あと一方佐天スレの方もゴメンよ……盛大な誤爆を愉快にキメちまって申し訳無い…


見てくれた方本当に乙でした!



618: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/29(日) 22:40:40.11 ID:wyTiwAAO

乙!!
やっぱり御坂妹はかわいいな!



元スレ
SS速報VIP:上条「俺と付き合わないか?」御坂妹「!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1272474146/