1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:22:27.17 ID:mcwqq3Bw0

岡部「助手ってどう思う?」

ダル「ん?牧瀬氏?どうって?」

岡部「その、なんていうか、女としてはどうだ?」

ダル「ん~……まぁ三次元では上の中ぐらいなんじゃね?」

岡部「そうか……」

ダル「ちなみに、フェイリスたんに比べれば雲泥の差ですけどぉ」

岡部「……」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:23:56.35 ID:mcwqq3Bw0

ダル「急にどしたん?牧瀬氏となんかあったん?」

岡部「告られた」

ダル「はぁ?なんですと!」

岡部「昨日、ラボで」

ダル「やったんか?やったんか?」

岡部「何故告られてそうなる。回答は保留にした」

ダル「ぶっ。もったねー。そこは即答だろJK」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:26:44.79 ID:mcwqq3Bw0

岡部「ダル。相手はあの助手だぞ?告られたというより、酷られたと言うべきだ」

ダル「オカリン、それ言いすぎ!別に顔は悪くないっしょ。頭も良いし」

岡部@問題は……性格だ」

ダル「ツンデレ嫌いなの?」

岡部「うむ、どちらかと言うとヤンデレの方が。。。何を言わせる!」

ダル「で、どうすんの?僕を見捨てて、リア充のなんの?」

岡部「考え中だ」

ダル「その時は僕、ラボ辞めるから」

岡部「何!」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:28:34.65 ID:mcwqq3Bw0

ダル「だって、ラボでイチャイチャされるの嫌だし」

岡部「お、俺はイチャイチャなどせんわ!」

ダル「そうかな?今でも十分にいい感じだけど」

岡部「そんな事はない!」

ダル「ところで、なんでそんな話になったん?」

岡部「おお、それだ!それなんだが……」

ダル「うん、何?」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:31:25.07 ID:mcwqq3Bw0

岡部「たまたま脳科学の話で盛り上がってな」

ダル「ふーん。それと告るのに何の関係があんの?」

岡部「恋愛は一種の精神病って俺が言ったんだ」

ダル「オカリン……そんな設定どこから持ってきたん?」

岡部「まぁあのラノベだが」

ダル「で、牧瀬氏に論破されたんでしょ?」

岡部「いや……『だったら私、精神病っていうの!』って急に怒りはじめて」

ダル「で?」

岡部「あーおもいだしたくねぇ!」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:34:42.75 ID:mcwqq3Bw0

ダル「途中でやめんなよ」

岡部「俺が『ならお前は恋しているのか?』って聞いた訳だ」

ダル「ほうほう。それから?」

岡部「していると答えたんだ」

ダル「へぇ」

岡部「そこでおれはこういった」

『助手。相手はどんな奴だ?告白したのか?まぁお前に告白する根性など無いだろうが』

ダル「煽ってんね。牧瀬氏、煽られ耐性低そうじゃん、リアルでは」

岡部「そうなんだ。少し言い過ぎたかと思ったんだが、引くに引けず」

ダル「トドメさしたん?」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:39:08.21 ID:mcwqq3Bw0

『お前が勇気を出して告れたら、俺は何でもお前の言う事を聞いてやる』

岡部「とまぁ、そんな風に言った訳だが……」

ダル「で、オカリン宛てに酷られたんだね」

岡部「そうだ」

ダル「で、どうなったん?」

岡部「酷ったから、言う事聞けって」

ダル「嵌められたな」

岡部「要求はその事に付いて返事しろと言われた」

ダル「あーそれ、オカリンの負け」

岡部「・・・・・・」

ダル「で、保留にして---逃げ出したん?」

岡部「見てたのか?」

ダル「図星かよwwwwこのチキン」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:42:34.70 ID:mcwqq3Bw0

ダル「で、どうすんの?」

岡部「どうするも何も……どう返事したところで結果は決まっているだろう」

ダル「意味わかんね」

岡部「いいか?世界線ってのはルートは違うにせよ、結果は同じ所に収束する」

ダル「ん?何それ」

岡部「俺がどう返事しようとも結果は同じって事だ」

ダル「全然違うじゃん」

岡部「いや、恋愛なんてものは一過性の事象だ。その……結婚をだな考えると」

ダル「アホなん?オカリンあほなん?」

岡部「何を!」

ダル「その歳で結婚前提で付き合うとか馬鹿でしょ」

岡部「お前に言われたくはないわ!」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:45:26.71 ID:mcwqq3Bw0

ダル「ちょ、何よそれ?」

岡部「お前は……鈴羽の父親になる」

ダル「ああ、前にも聞いた」

岡部「その嫁に対して膝まで付いて花束渡して萌え萌えキュンとか言うんだ」

ダル「いわねぇつーの」

岡部「例え、そうしなくとも鈴羽の親父になるのは間違いない」

ダル「だから何なん?」

岡部「結局のところ、助手と俺がどうなろうと結果は同じだと、ならば、面倒な事はご免こうむりたい」

ダル「え……」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:48:16.24 ID:mcwqq3Bw0

岡部「大事ではないがもう一度言う。面倒はゴメンだ」

ダル「牧瀬氏と付き合うの、そんなに面倒?」

岡部「考えてみろ、あの性格だぞ?毎日小言を言われるに決まってる」

ダル「ああ、それはあるよね:

岡部「それに飯。あの不器用さはないだろう」

ダル「死ねる。。。よね?」

岡部「ちなみに本人は家庭的等と妄想全開だ」

ダル「いたたたた。。。」

岡部「で、恋愛のメリットを俺は見いだせんのだ」

ダル「ふーん……やっぱ馬鹿だ」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:52:07.00 ID:mcwqq3Bw0

ダル「そんなの付き合ったら変わるかも知んないじゃん」

岡部「ではダルよ。今まで付き合った女が変わった事は有ったか?」

ダル「酷いなオカリン。恋愛経験の無い僕にそんな事言う?」

岡部「そらみろ。それでは何の説得力も持たないではないか」

ダル「まぁ一般的な話で言った訳だが」

岡部「と言う事で、俺は……当分ラボに来ない」

ダル「ええー!敵前逃亡っすか?」

岡部「これは戦略的撤退だ」

ダル「いつまで?」

岡部「助手が帰国するまで」

ダル「いつなん?」

岡部「それを聞いて欲しいのだ」

ダル「サンボ大盛5杯」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:56:37.83 ID:mcwqq3Bw0

岡部「足元見やがって……」

ダル「仕方が無いじゃん。だってオカリンが逃げたら僕が牧瀬氏に小一時間問い詰められるんよ?」

岡部「む。仕方が無い。それで手を打つ」

ダル「じゃ決まりだね。ちなみに、オカリンは実家に居るん?」

岡部「いや、ある所に匿って貰う。実家ではまゆりに追い込まれる」」

ダル「どこよ?まさか!フェイリスたんのマンション?」

岡部「そこに匿われるという事は捕まったも同然だろう」

ダル「じゃ、どこよ?」

岡部「それは……


1 ルカ子
2 萌郁
3 ミスターブラウン宅

>>42



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 22:57:06.63 ID:HdBZpCLy0

3



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:02:23.49 ID:mcwqq3Bw0

岡部「木を隠すなら森というだろう」

ダル「だから?」

岡部「まぁこのラボに一番近い所に隠れるつもりだ」

ダル「メイクィーンか?」

岡部「まぁそれは後から連絡する」

ダル「分かったよ。オカリン、無茶すんなよ」

岡部「では!フゥーハハハハ!戦略的撤退開始」

俺はラボを飛び出し、下階のブラウン管工房に飛び込む。

岡部「ミスターブラウン!」

天王寺「お?なんだ?岡部じゃねーか」

岡部「頼みが有ります」

天王寺「家賃はまけぇえぞ」

岡部「いえ……俺を匿ってください」

天王寺「何?」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:06:56.71 ID:mcwqq3Bw0

岡部「実は……ある組織に狙われていまして」

天王寺「組織?お前、また妄想してんのか?」

岡部「本当なんです!拉致されたら外国に連れ去られるんです」

天王寺「本当…・・・なのか?」

岡部「ええ。本当です」

天王寺「そうか…でもダメだ。うちには綯えが居るからね。お前みたいな危険人物は近づけられん」

岡部「そこを何とか」

天王寺「ダメだ。あ、そうだ、なんならここに住め。ここなら夜誰もいないしな」

岡部「ここでは目と鼻の先でバレるじゃないですか!」

天王寺「なら、実家に帰るなり、放浪の旅に出るこった」

岡部「わかりました。もういいです」

天王寺「じゃ、これでな」

チリンチリン

鈴羽「ちーす!」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:12:20.24 ID:mcwqq3Bw0

鈴羽「岡部倫太郎、朝から何やってんの?」

天王寺「こいつ、謎の組織に追われてるから匿ってくれって」

鈴羽「謎の組織?それってもしかして」

岡部「いや、全く別だ。しかし困った」

鈴羽「で、店長の実家に?」

岡部「ああ。だが断られた」

鈴羽「そりゃそうだよね。綯ちゃんが居るのに、こんな危険人物泊められないよ」

岡部「バイト戦士!お前まで」

鈴羽「なんなら、私の所に来る?」

天王寺「おいバイト!こんな奴泊めたら危ないぞ」

鈴羽「大丈夫だよ。こう見えても私、岡部倫太郎よりも強いから」

天王寺「まぁ、腹筋の割れているお前がそういうなら……ところで、へそ出しで客寄せをまたやらないか?」

鈴羽「止めてよ店長。あれ結構恥ずかしいんだからね!」

岡部「……」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:15:48.89 ID:mcwqq3Bw0

鈴羽「で、どうするの岡部倫太郎」

岡部「とりあえず今日はネカフェでも行く」

鈴羽「困ったら電話して。必ずだよ!」

岡部「ああ……」

店を出て、俺はラジ館方向へ歩きだす。

白衣のポケットの中の携帯が振動する。

『岡部君、おはよう』

岡部「なんだ、萌郁か。そうだ!萌郁の所に」

岡部『仰々しい挨拶だな。ところで今どこに居る』

直ぐに返信が来る

『うしろ』

岡部「ん?うしろ?」

徐に振り向くとそこに桐生萌郁が立っていた!



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:20:19.58 ID:mcwqq3Bw0

岡部「シャイニングフィンガー!」

萌郁『どうしたの?』

岡部「なぁ頼むから、普通に会話で頼む」

萌郁『メールで……』

岡部「頼みがある」

萌郁『何?岡部君の頼みなら聞いてあげる^^』

岡部「本当か!ではすまないが、暫くの間、指圧師の家に泊めてくれ」

萌郁「えっ?」

岡部「駄目か?」

萌郁「ダメダメ。ダメ、絶対。そんなの有り得ないから。若い男女が一つ屋根の下なんて有り得ない」

突然、口を開いたかと思うと矢継ぎ早に言いたい事を言って、指圧師は人ごみに消えてしまった。

岡部「はぁ、るか子の所か。あいつなら大丈夫だろう。それに男だ」



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:24:48.21 ID:mcwqq3Bw0

岡部(ルカ子はいるか……お?妖刀五月雨の素振り中か)

岡部「よう、ルカ子」

るか「あ、岡っ……凶真さん、こんにちは。どうされたのですか?」

岡部「実は、お前に折り入って頼みが有る」

るか「なんですか?僕に出来る事なら」

岡部「率直に言う。泊めてくれ」

るか「え?」

岡部「ある人物から逃げている。なので俺を匿ってくれ」

るか「えっと……お父さんに聞いてきます!」

ルカ子は五月雨を抱え、社務所に消える。



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:28:03.12 ID:mcwqq3Bw0

暫くしてルカ子が戻ってきた。

るか「凶真さん、大丈夫です。お父さんが困っているなら助けなさいって」

岡部「おお!それは助かった」

るか「では、こちらに」

岡部「すまんな」

るか「いえ、凶真さんの為なら僕……一肌でも二肌でも脱ぎます!」

岡部「……ありがとう」

ルカ子に案内され、ルカ子の部屋に上がる

岡部「なんだ……これは」

ルカ子の部屋は、どうみても女子の部屋にしか見えん。

まぁ女子の部屋に上がった事はないが、俺やダルの部屋とは大違いだった。



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:31:31.84 ID:mcwqq3Bw0

るか「今、お茶入れてきますね」

岡部「気にするな。俺は俗世から消えられればそれで良いのだから」

るか「折角来てくれたんですから」

岡部「すまないな」

しかし、見渡せば見渡す程、女子の薫る部屋だ。

ふと、部屋を見渡すと小さな衣裳箪笥が目に飛び込む。

岡部「ほう、これがルカ子のタンスか」

岡部「あんな見た目。だが男だ。勿論、肌着などは男物だろうな」

つい、探究心から引きだしを開けてしまった。



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:36:17.24 ID:mcwqq3Bw0

岡部「な、なんだこれは……」

岡部「このサイズ、この色、そしてこのレース!!!」

岡部(落ちつけ、落ち着くんだ。これはルカ子の物と決まった訳ではない)

岡部(しかし、あいつがこれを着ている姿は……容易に想像できる!)

岡部(これどう見ても女物だよな?)

俺は1枚の下着を手に取り横に引っ張る。

岡部「うむ……間違いない。しかし・・・ルカ子は男だ。何故なんだ?」

廊下の軋む音で、ルカ子の接近を知り、俺は慌ててタンスを閉める。

コンコン

るか「岡部さん、お待たせしました」

岡部「うむ。御苦労」

るか「いえ。。。お気になさらず///」

岡部(何故こいつは照れているのか?あ!もしやこの俺が下着チェックした事を……)



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:40:12.50 ID:mcwqq3Bw0

るか「すみません、今客間が空いてなくて」

岡部「ああ、別にお前の部屋でも構ない」

るか「え?あの…ここは姉の部屋なんです」

岡部「え?」

るか「ほら、前に言ったじゃないですか。姉がいるって。今は下宿しているんでほぼ空き部屋なんです」

岡部「そ、そうか。と言う事はここはお前の部屋ではないんだな?」

るか「ええ、僕の部屋は隣です。それにこんなに綺麗じゃないです」

岡部「うむ、それを聞いて安心した」

るか「安心?」

岡部「何でも無い。聞き流せ」

るか「は、はい。あ、でも気になるなら僕の部屋も見ますか?」

岡部「そうだな」

るか「こちらです」

俺はルカ子が入れてきた麦茶を飲み干すと廊下に出る。




95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:43:58.38 ID:mcwqq3Bw0

るか「どうぞ」

岡部「ほうこれが……お前の部屋、だと?」

るか「すみません、散らかっていて」

岡部「いや綺麗だと思うが」

るか「趣味全開の部屋でごめんなさい」

岡部「ああ……」

部屋一面にポスターが貼ってある。

どれもこれも映画俳優のポスター。

が、全てに共通点がある。

上半身が全裸である。

るか「僕、こういう男の人に憧れるんです///」

岡部「そうか……」

俺はルカ子の部屋の扉をそっと閉める。

岡部「跳べよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」



104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:48:21.68 ID:mcwqq3Bw0

岡部「拙い、これは拙い。ルカ子はどう見てみ女だ。だが男だ。その男が俳優の裸ポスターだと?」

岡部「どう考えてもアーッ!ではないか!」

岡部「ここも戦略的撤退をすべきか?しかし、ここを去ると俺には安住の地が無い」

岡部「どうする俺」

るか「凶真さん?」

岡部「ん?どうした?」

るか「いえ、突然部屋を出られたので」

岡部「案ずるな。余りに綺麗な部屋だったので驚いただけだ。遠慮なく姉の部屋を使わせて貰うぞ」

るか「はい。遠慮なく、自分の家の積りで……僕も弟だと思ってくれれば……その……何でも言ってください!」

ルカ子はパタパタとスリッパを鳴らしながら消えてしまった。



109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:54:25.72 ID:mcwqq3Bw0

結局、夕飯の後に風呂を勧められたが、ルカ子が背中を流しましょうか?と言ってきたので、

俺は丁重に断り理由をつけてルカ子から逃げ出した。

岡部「はぁ・・・・・・これでもう行くところが無い」

「岡部倫太郎」

振り向くと、鈴羽がMTBに跨りこっちを見ていた。

鈴羽「結局、どこに行く事になった?」

岡部「いや、まだ決まってない」

鈴羽「なら、うちにおいでよ」

岡部「いいのか?」

鈴羽「ん?岡部倫太郎が良いなら、私は全然構わないよ?」

岡部「では・・・・・・」



118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/23(土) 23:59:08.95 ID:mcwqq3Bw0

鈴羽「じゃ乗って」

岡部「ああ」

鈴羽「岡部倫太郎が前。私は道案内するから」

自転車を漕ぎ、後ろに乗った鈴羽に指示されるままに道を進む。

鈴羽「あそこだよ」

岡部「どこだ?」

鈴羽「ここだよ」

岡部「ここだと?ここは河川敷だろ!」

鈴羽「そうだよ。私、あの橋の下に住んでるんだよ」

岡部「・・・・・・」

鈴羽「遠慮無しに上がって」

岡部「上がるも何も、全部土間ではないか!」

鈴羽「まぁ、社交辞令ってやつ?」



132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 00:05:49.99 ID:Y0P/QreW0

鈴羽「それにここって便利なんだよ。食料もすぐ手に入るし、お風呂も使いたい放題」

岡部「食料?」

鈴羽「ほらそこにタンポポとか生えてるでしょ?あれ全部食料なんだよ」

岡部「ということは・・・・・・風呂は」

鈴羽「この隅田川全部だよ」

岡部「ここで?」

鈴羽「そうだよ。お風呂も洗濯も全部出来る。流石に飲み水にはしないけどね」

岡部「バイト戦士、お前。何ならうちのラボに泊まるか?俺が許可する」

鈴羽「ん~ありがたい話なんだけど。ラボだとちょっとね」

岡部「何か問題でも有るのか?」

鈴羽「だって、父さんがいるし、色々やってること見るのも気が引けるし」

岡部「未来のダルはああいったゲームはしないのか?」

鈴羽「いや、するよ。母さんに『あなた買いすぎ!』って怒られてたしね」

岡部「そうか・・・・・・それは良かった」

鈴羽「良くない、良くない」



142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 00:12:05.16 ID:Y0P/QreW0

鈴羽「じゃ、私お風呂に入ってくるから。岡部倫太郎も入る?」

岡部「いや、今日はもう入ったからいい」

鈴羽「そっか。じゃ入ってくる」

そういうと鈴羽は土手を駆け下り、水辺で服を脱ぐ。

その姿が月の明りに照らされ、幻想的な風景を醸し出す。

鈴羽「あー!岡部倫太郎!悪いけどそこにある箱からタオル取って!」

岡部「ん?ああ」

橋の欄干の袂に置かれたダンボール。『すずは』と書かれている。

開けると綺麗畳まれ、そして必要最小限の衣服が入っていた。

そこからタオルを1枚取り出し、俺は浅瀬の方へ向かいタオルを置いて戻る。

鈴羽「ありがとう」



149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 00:17:38.33 ID:Y0P/QreW0

鈴羽「あーさっぱりした!」

振り向くと、首にタオルを掛けた鈴羽が、右手に洗った服を持って立っていた。

岡部「お!お!お前!服着ろ!」

鈴羽「なんで?これから寝るのに」

岡部「裸だろう!」

鈴羽「だって、もう一つのジャージ着て寝たら、明日の服が困るじゃん」

岡部「人に見られたらどうする?」

鈴羽「寝袋だから問題ないよ」

岡部「それにここは危険だぞ」

鈴羽「大丈夫。そんじょそこいらの男なら勝てるし。それに今日は岡部倫太郎がいるから大丈夫」

岡部「そういう問題ではない!」

鈴羽「狂気のマッドサイエンティストがこれぐらいで驚いてどうするの?」

岡部「それとこれとは・・・・・・」

鈴羽「騒ぐと奴らに見つかるよ?」



156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 00:26:33.48 ID:Y0P/QreW0

鈴羽「じゃ、寝るよ。来て」

岡部「来て?どこにだ?」

鈴羽「ここに決まってんじゃん。この寝袋が私の家なんだよ?」

岡部「あーそもそも、その寝袋に大の大人が二人も・・・・・」

鈴羽「これフラット型で二人用なんだ。元は父さんが使っていたらしいけどね」

岡部「ダルはキャンプなど嗜まないぞ」

鈴羽「んっと、夜中にゲームの販売があるときにこれに入って待ってたとか」

岡部「そ、そうか。(俺の知らないダルも居たんだな)」

鈴羽「だーかーらー、入って」

岡部「いや、俺はここでいい」

鈴羽「そんなところじゃ寝られないし、虫に噛まれるよ?」

岡部「それでも、ここでいい」

鈴羽「ダメだって!」

鈴羽は俺の白衣の襟を掴み、強引に俺を寝袋に押し込んだ。



165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 00:33:52.73 ID:Y0P/QreW0

鈴羽「岡部倫太郎、服脱がないと暑いよ?」

岡部「なら、一人で寝ろ。俺は・・・・・・」

鈴羽「ダメだよ。知ってる?人間は人間の肌を一番暖かく、一番涼しく感じるんだよ」

岡部「・・・・・・」

鈴羽「それに、仲良くなるには裸の付き合いが一番だって父さんが言ってた」

岡部「!ダルが言ってたのか!」

鈴羽「勿論だよ。だから、ね?」

同意はしなかったが、鈴羽は無理やり俺の服を脱がせあの箱の上に投げ飛ばす。

最後の抵抗で下着だけはかろうじて死守する事が出来たが・・・・・・



170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 00:39:45.88 ID:Y0P/QreW0

鈴羽「岡部の体って。。。あったかいね」

岡部「……」

鈴羽「緊張してる?」

岡部「……」

鈴羽「何で黙ってるの?」

岡部「寝る」

鈴羽「いいのかなぁ?夜は始まったばかりだよ?」

岡部「バイト戦士よ、いいから寝ろ」

鈴羽「うーん、その呼び方はどうだろ?二人っきりだし『鈴羽』って呼んでもいいんだよ?」

岡部「……」



178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 00:42:40.79 ID:Y0P/QreW0

鈴羽「私の事、嫌い?」

岡部「嫌いではない」

鈴羽「だったら。。。いいよね?」

岡部「何が?何がいいのだ?」

鈴羽「本当に岡部倫太郎は鈍感だよね」

岡部「知るか!」

鈴羽「もう覚悟決めちゃいなよ」

岡部「なんのだ!おれが何の覚悟を決めなきゃならんだ!」

鈴羽「父さんに……橋田至に挨拶行く事かな?」

岡部「そんなの有り得んわ!」

俺の叫び声が橋の欄干に反射し、コダマする。



184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 00:45:22.61 ID:Y0P/QreW0

鈴羽は俺に体をピタリと合わせる。

その全てが俺の肌を通して脳に伝わる。

形も温度も。

少し汗ばむ鈴羽の肌が、より一層俺の肌に吸いつく。

そして・・・・・・




1 行くべき
2 飛ぶべき
3 >>1寝ろ
統計安価



186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 00:45:52.87 ID:FZmZiC7S0

1



207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 00:53:30.03 ID:Y0P/QreW0

鈴羽「倫太郎……私、未来でも好きだったんだ」

岡部「え?」

鈴羽「いゆも良く遊んでくれたんだ」

岡部「そ、そうか……」

鈴羽「だから、結婚するならオカリンおじさんみたいな人って…///」

岡部「鈴羽……」

俺たちはそっと唇を合わせる。

「鈴羽、いいのか」

「きて、倫太郎」

透き通る肌を、細く長い指を、そしてふくよかな胸を舐めまわす。

「あっ///」

「い、痛かったのか?」

「ち、ちがうよ・・・・・・きもちいいの」

「!」

「ねぇ倫太郎、私の事好き?」



217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 00:58:17.97 ID:Y0P/QreW0

「ああ、大好きだ」

「誰よりも好き?」

「勿論だ」

「牧瀬紅莉栖よりも?」

「ああ」

「うん、嬉しい」

そして俺は鈴羽の中にリープする。

「倫太郎、倫太郎、倫太郎!」

「鈴羽!鈴羽!鈴羽!」

「うっ」

「はうっ」

今、俺は世界線が変わった事を察知した。

しかしそれは小さな小さな俺の中での変化。

そう、俺は童貞を捨てた。

ただそれだけだ。



224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:04:48.23 ID:Y0P/QreW0

俺たちは抱き合ったまま朝を迎える。

鈴羽「倫太郎、ありがとう:

岡部「ああ、こちらこそ」

鈴羽「じゃ、私行くね?」

岡部「行くって?」

鈴羽「決まってるじゃない、1975年に」

岡部「ど、どういう事だ!」

鈴羽「あとこれ」

岡部「それは……」

鈴羽「ダイバージェンスメーター、世界線を表しているの」

岡部「0.992411だと?」

鈴羽「そう。この世界はα世界線。未来が幸せになるβ世界線じゃないの」

岡部「と言う事は?」

鈴羽「何とか未来を変えるには、岡部倫太郎と父さんに頑張って貰う必要があるの」

岡部「待てよ!このままここに居られないのか?」



227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:09:35.51 ID:Y0P/QreW0

鈴羽「それ無理。だって、この先ディストピアになっちゃうんだよ?」

岡部「だからって」

鈴羽「それと・・・・・・この世界線を変えないと、オカリンおじさんはSERNに捕まって」

岡部「捕まって?」

鈴羽「牧瀬紅莉栖の性奴隷にされちゃう」

岡部「何・・・・・・」

鈴羽「オカリンおじさんの逃亡が牧瀬紅莉栖を暴走させたの」

岡部「そんな……」

鈴羽「彼女、ありとあらゆる精神兵器からタイムマシンの開発に至るまでSERNに協力した」

岡部「本当か?」

鈴羽「うん。だから私は・・・・・・」

岡部「いいのかそれで!お前は!」

鈴羽「うん大丈夫。一人じゃないから」

岡部「どこに居てもオカリンおじさんの愛が有るから」



232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:14:30.35 ID:Y0P/QreW0

鈴羽「だから・・・・・・ありがとう。倫太郎」

鈴羽は返事しようとした俺の口を塞ぐ。

鈴羽「えへっ。いまの一番凄かったかも」

にこりと笑い、そして……

俺の腹部に痛みが走る。

そのまま、俺は気絶してしまった。

当て身を入れられた!

暫くして、人の声で目が覚める。

警官「君、こんな所で何やってるの?」

岡部「へ?」

警官「こんな所で野宿しちゃ駄目だよ?」

岡部「スミマセン」

警官「直ぐに退去して」

岡部「はぁ……」

辺りを見回すとそこに鈴羽は居なかった。



236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:20:26.04 ID:Y0P/QreW0

綺麗にたたまれた服と白衣、その横に一通の手紙。


最愛なる岡部倫太郎へ

貴方がこの手紙を呼んでいる頃、私はもうこの世界線には居ないでしょう。
1975年に飛んで、IBN5100を手に入れ、そして貴方達に送ります。
そのIBN5100でSERNのサーバをハッキングし、全てのデータベースを破壊して欲しい。
万が一、私が失敗したら私に代わってIBN5100を手に入れ同じ事をして欲しい。
では、行ってきます。

鈴羽



岡部「なんだよ、なんだよこれ、どうなってんだよ・・・・・・」

岡部「鈴羽・・・・・・俺をおいていくなよ・・・・・・」

岡部「こんな事してる場合じゃない、ラジ館へ行かなきゃ」

俺は寝袋から飛び出し、白衣を纏い、タクシーに乗り、ラジ館へ向かう。

ラジ館前では人々が騒いでいる。

タイムマシンが点滅を始め、そして・・・・・・消えた。

次の瞬間、世界線が変わった。




239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:25:06.96 ID:Y0P/QreW0

俺は一旦ラボに戻る。

ダル「オカリンおはよう」

紅莉栖「どこ行ってたのよ?」

まゆり「まゆしーはとても心配したのです」

フェイリス「どうして私の所に来てくれなかったの?」

るか「凶真さん、無事で何よりです グスっ」

岡部「すまない。少し宛ての無い旅をしたくて」

ダル「はぁ?ちょっと皆にからかわれたからと涙目で飛び出しただけじゃん」

紅莉栖「ごめんね、本当に……もうDTだからと虐め無いから;;」

岡部「お前達……おれはそんな理由で飛び出したのか?」

ダル「そうじゃん。牧瀬氏に『童貞捨ててから告れ』って馬鹿にされてさ」

岡部「・・・・・・」



242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:29:15.92 ID:Y0P/QreW0

まゆり「でもねぇもうあんな罰ゲームはだめだよぉ」

ダル「そだね。トランプで負けたら異性に告るとか酷い以外の何ものでもないよね」

紅莉栖「でも言いだしたのは岡部なんだし」

岡部「そんな事はどうでもいい!バイト戦士は!?阿万音鈴羽はどこだ?」

ラボの中が静まりかえる。

ダル「誰それ?」

紅莉栖「誰よ、その女」

まゆり「まゆしーの記憶の中にはそんな人居ないのです」

岡部「・・・・・・」

その時、ラボのドアが叩かれる。

俺はドアに走り、勢い良く開ける。

岡部「鈴羽!」

『ん?』

そこに居たのは……



243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:31:12.74 ID:Y0P/QreW0

天王寺「岡部、ドアは静かに開けろよ」

岡部「スミマセン」

天王寺「これをお前にプレゼントだ」

岡部「なんですか、これは?」

天王寺「ある人から預かってな。お前に渡してくれって」

岡部「はぁ」

天王寺「重いから気をつけろよ」

岡部「中身は?」

天王寺「古いパソコンだ」

岡部「!」

天王寺「じゃあな」

バタン



245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:33:21.56 ID:Y0P/QreW0

ダル「何ぞ買ったん?」

紅莉栖「PCにしては大きな箱ね」

まゆり「開けてみるのです」

岡部「触るな!」

「へ?」「え?」「トゥ・・・」

岡部「俺が開ける」

箱を開封するとそこには古いPCが1台入っていた。

IBN5100

それと1通の手紙。



247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:37:56.57 ID:Y0P/QreW0

岡部倫太郎へ

鈴羽です。
約束通りPCを届けます。
これでハッキングしデータベースを壊してください。
これで世界は救われます。
あと、もう一点のプレゼントです。
ダイバージェンスメーターを同梱します。
私だと思って大事にしてください。

鈴羽



岡部「これだけかよ・・・・・・何で他に何も書いてないんだよ!」

ダル「オカリン、これで何するん?」

岡部「ダル・・・・・・ちょっと静かにしてくれ」

ダル「ご、ごめん」

岡部「あんまりじゃないか。あんなに愛し合ったのにたったこれだけなんて……」

紅莉栖「岡部・・・・・・」

岡部「あいつがどう過ぎしてきたか何も書かれてないじゃないか!」

岡部「くそ!」



251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:40:41.38 ID:Y0P/QreW0

段ボールの中に同梱してあったダイバージェンスメーターを手に取る。

「0.999999」

あと一歩で世界線が変わる。

その最後を俺が……なのに……鈴羽の過去を知らずに消していいのか!

俺は自問する。

紅莉栖「岡部、それは?」

岡部「ダイバージェンスメーターだ」

紅莉栖「違う違う、そのメーターのはこの中」

岡部「え?」

箱の中に茶封筒を見つけた。



256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:45:57.37 ID:Y0P/QreW0

倫太郎へ

こっちの手紙は誰にも見せないで欲しい。
あの夜の事、私はずっと忘れなかった。
貴方から貰ったプレゼントのおかげで私は頑張る事が出来た。
愛と言う名のプレゼントは、全ての苦労を打ち消した。
失敗は何も無かった。
あとは幸せな世界線に飛んで。
そして……橋田至の娘として生まれた私を可愛がってください。

世界一倫太郎が好きな鈴羽より



ポロポロと涙がでる。
俺はラボから飛び出し、ブラウン管工房へ。

岡部「店長!このPCは誰から?!」

天王寺「えっとだな……話せば長いんだが。橋田鈴さんって人だ」

岡部「やはり・・・・・・」

天王寺「お前、鈴さんとは知りあいなのか?」



264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:50:59.20 ID:Y0P/QreW0

岡部「今、どこにおられますか?」

天王寺「んー、あの世だ」

岡部「え…・・・」

天王寺「10年前に死んだよ」

岡部「何故?」

天王寺「病気さ。とても健康そうに見えたが、突然ポックリとな」

岡部「そんな……」

天王寺「俺が言うのも何だが綺麗な人だった」

岡部「そうですか……幸せそうでしたか?」

天王寺「いい死に顔だったよ」

岡部「そうですか」

天王寺「お前、鈴さんと知り合いか?」

岡部「古い古い……」

天王寺「泣くなって。あの世で鈴さんが心配するぞ」

岡部「そうですね。泣いちゃダメですよね。成功した人生だったんだから・・・・・・」



266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:53:51.14 ID:Y0P/QreW0

俺は工房を後にし、ラボに戻る。

岡部「ダル、今からSERNをハッキングし、世界を変える」

ダル「マジで?」

岡部「これはとても大切なミッションだ」

ダル「その目・・・・・・本気なんだね」

岡部「ああ。真剣だ」

ダル「作戦名は?」

岡部「ラグナロックだ」

ダル「オーキードーキー!セルンは前から気になってたんでハックしている最中だし。直ぐに丸裸にしてやんよ」

岡部「頼んだぞ」



269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01:57:20.74 ID:Y0P/QreW0

数時間後

ダル「キタキター!全部丸見えですよ」

岡部「それと……このPCを接続して意味不明のデータベースにアクセスしてくれ」

ダル「いいけど……」

岡部「ミスはするなよ」

ダル「僕はスーパーハッカーなんだから大丈夫だよ」

岡部「そうか」

冷蔵庫からドクペを取出し、一息つく。

まゆりはIBN5100の箱を珍しそうに見ている。

まゆり「あ?」

岡部「どうした?」

まゆり「底からまた手紙が出てきたよ?」

岡部「見せろ」



272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 02:04:33.94 ID:Y0P/QreW0

最後の手紙

この手紙を見つける事は出来たでしょうか?

気が付いたら、50歳をとうに過ぎたおばさんになってしましました。

実は、倫太郎の愛のおかげで子供を授かる事が出来ました。

その子のが私の心の支えとなり、私はずっと頑張る事が出来ました。

1975年の発売年に行くつもりが、燃料が足らず1977年に着いてしまいました。

そして翌年、一人の男の子を出産しました。

女手一つで育てる事は難しく、結局隣に住む夫妻に子供が居なかったので養子に出しました。

そして、昨年私の全財産を相続させました。

裕吾はとても可愛い子です。

ハッキングで世界線を変える前に是非、抱きしめてあげてください。

鈴羽


岡部「え?」



277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 02:07:44.17 ID:Y0P/QreW0

岡部「裕吾だと・・・・・・」

ダッ!

岡部「店長!」

天王寺「なんだ?またお前か」

岡部「店長、貴方は貴方は・・・裕吾という名前か?」

天王寺「ああ?そうだが?なんで知ってんだ?」

岡部「裕吾!」

天王寺「何呼び捨てにしてやがんだ!」

ダキッ

天王寺「ひっ!何する!」

岡部「息子よ、よく頑張ったな」

天王寺「おーかーべー!きもちわりぃんだよ!」

岡部「イテ!」



284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 02:11:14.68 ID:Y0P/QreW0

岡部「店長、あなたの親は?」

天王寺「なんだよ?なんか知ってんのか?」

岡部「ええ」

天王寺「そうか。もしかしてさっきの箱に手紙でも入ってたのか?」

岡部「ああ。そうだ」

天王寺「ならしょうがねぇ。話すか。鈴さんは本当の俺のお袋だ」

岡部「でしょう」

天王寺「父親はしらねぇけどな」

岡部「でしょうね」

天王寺「で、鈴さんが死ぬ間際に俺も知らされたんだが」

岡部「そうですか」

天王寺「遺言で『親父を助けろ』って言われたんだが、さっぱり分からなくてな」

岡部「でしょうね」

天王寺「岡部、てめぇ何か知ってるのか?」

岡部「いえ、別に。これだけは言えます」



287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 02:17:01.86 ID:Y0P/QreW0

天王寺「なんだ?」

岡部「あなたはとても愛されていた。勿論、父親も貴方の事を愛しています。きっと誰よりも貴方の事を見ていると思います」

天王寺「そうかい。まぁ親父なんてのはただの種だからな。どうでもいいわ」

岡部「真実はなかなか見えない物ですが……人の人生は見えます」

天王寺「・・・・・・」

岡部「鈴さんの人生はとても幸せだったようです」

天王寺「当たり前だろ!何せ晩年は俺が面倒みたんだからな」

岡部「良く日本に戻ってきてくれました。感謝します」

俺は深々と自分の息子に頭を下げる。

天王寺「おい、岡部。お前……」

岡部「可愛いお母さん思いの息子に逢いに来ない父親は最低ですよね」

ポロポロと涙が零れる。

天王寺裕吾はいつものカウンターから立ち上り、そっと俺を抱きしめる。

「ありがとう父さん」「ごくろうだった息子」

何かきっと通じたんだろう




291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 02:20:26.66 ID:Y0P/QreW0

突然飛び出した俺を心配して紅莉栖が工房に来た。

しかしタイミングが悪く、俺と天王寺店長が抱き合っているところだった。

紅莉栖「あああああああ、あんた達!なにやってんのよ!」

岡部「へ?ああこれは抱擁だ」

紅莉栖「キモイ!変態!馬鹿!死ね!一時でもあんたの事良いと思った私が馬鹿でした、馬鹿でした、馬鹿でした。

     大事な事だから3回言わせて貰いました!」

と、何故か切れてラボに戻ってしまった。

天王寺店長には後日、ちゃんと理由を説明すると伝え、ラボに戻る。

しかし・・・・・・ジト目の嵐。



297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 02:25:43.11 ID:Y0P/QreW0

岡部「お前ら!今から説明する事を聞け!」

るか「ど、どうして・・・・・・男同士ならぼ、ぼくを選んで!」

フェイリス「凶真、ごめんなさい。私が貴方の愛を受け入れていれば、あんな暗黒面に・・・」

まゆしー「42型貰えるかな?タダで貰えるかな?」

紅莉栖「死ね、死ね!死んでしまえ!」

pipipi

萌郁『話は聞いたよ!今度写真撮りに行くから!』

ダル「オカリン、そういう趣味が有るなら先に言ってよ。僕、夜泊まってたんだよ?疑わるじゃん」

岡部「ええい!誤解だ!それよりダル!ハッキングは?」

ダル「出来てるよ。あとはエンター押せば完了だよ」

岡部「では、ラグナロクの勝利宣言だ!」

エンターキーを押せばこの世界も消える。

全てが元の世界に。




298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 02:30:27.81 ID:Y0P/QreW0

岡部「では最後に」

岡部「なぁダルよ」

ダル「ん?何?」

岡部「お前の子供は鈴羽と名付けろ」

ダル「僕結婚するの?」

岡部「ああ、間違いなく」

岡部「ちなみに、天王寺氏は俺の息子だ!お前の娘との間に出来たな」

ダル「え?ってマジで?」

岡部「だから綯はお前のひ孫だ!」

ダル「良く分からんけど、壮大なハナシダナァ」

岡部「フェイリス!もう設定は止めようぜ」

岡部「ルカ子、否るかよ。もっと男らしく生きろよ」

まゆり「食べてばかりいると太るぞ!」

では、これで終わりだ!パチッ

紅莉栖「え?わたs」




307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 02:35:22.96 ID:Y0P/QreW0

ううう、世界線が変わった。

俺にはそれを察知する能力がある。

ラボを見渡すと、ダルはPCでゲームを

まゆりはコミマ用のコスプレ作り

ブラウン管工房では今日も店長は配達に勤しみ、萌郁は店番。

秋葉の街に繰り出すと、今日もフェイリスの店は大繁盛。

サンボを覗けば、大盛をガツガツ食らう漆原るかが居た。

そうこれで全部上手く行った。

俺は全部成功させた。





320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 02:39:55.05 ID:Y0P/QreW0

街をぶらつき、俺は狂気を振りまく。

道行く人が俺の高笑いに怯える。

そうだ、これで全てが完成した。


白衣の中の携帯が震える。

メールが着信。

送り主は牧瀬紅莉栖。

『あんた、私の告白の返事は?ちゃんとしなさいよね!』

ああ、分かってる。

今ならどう返事すれば良いか分かってる。

振り向けば、携帯を握りしめた牧瀬紅莉栖が立っている。

岡部「待たせたな。紅莉栖」

岡部「返事は……」


おわり



327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 02:42:16.13 ID:Y0P/QreW0

あとがき

すまん、最後でまゆりが喋ったw

失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した

跳べるならもう一度書きなおしたい・・・・

尚、紅莉栖エンドはお前等の愛で埋めてやってくれ

即興でかいたSSにここまでお付き合いしてくれてありがとう

エル・プサイ・コングルゥ


元スレ
岡部「なぁダル」ダル「ん?何?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1311427347/