SS速報VIP:【咲SS】 咲「お姉ちゃんにはガッカリだよ!」
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1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:08:02.35 ID:1+0ypyjv0


照「…………」モグモグ

咲「お姉ちゃん! また私のパンツ食べてるの!?」

照「咲パンツ美味しいよ」

咲「そんなもの食べたらお腹壊すって言ったでしょ!」

照「もう食べ終わったよ」ケプッ


咲「せっかくお姉ちゃんと仲直りしてたのに、お姉ちゃんがこんな変態さんだったなんて」

照「咲は思い出を美化しすぎ……」モグモグ

咲「また食べてる!」

照「パンツなんて、どうせ滅多に穿かないから大丈夫」


咲「お姉ちゃんの変態! 馬鹿! レズ!」

照「怒った顔も世界一可愛いよ」

咲「もうお姉ちゃんなんか知らない!」

咲「私は理想のお姉ちゃんを探してペロペロしてくるからね!」ダッ


照「あ、咲……行っちゃった」


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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:08:43.34 ID:1+0ypyjv0


照(パンツ10枚も食べたのはやりすぎたかな)

照(……謝らなきゃ)




照「…………」

照「でも、咲が家から出ていったいまがチャンスだよね」

照「咲の部屋と私物を堪能してからでも、遅くはないはず」

照「さっそく咲の部屋に行こう」


照「……あ、せっかくだから原村さんも呼んであげよう」

照「今日は春の咲祭だ!」




3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:09:12.35 ID:1+0ypyjv0


























??「――起きて、咲……起きんと遅刻するよ?」ユサユサ

咲「うぅ……おねえちゃん……わたしのパンツ食べないで……」

??「なんや、その寝言」




4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:09:45.61 ID:1+0ypyjv0


怜「学校、遅れるで?」

咲「あ……おはよう、お姉ちゃん」

怜「おはようさん」


怜「いったいどんな夢、見とったん?」

咲「なんか……怖い夢だった気がする」

咲「お姉ちゃんにパンツ食べられる夢」

怜「……ちょっとコメントに困るわ」


怜「調子悪いなら休む?」

咲「だ、大丈夫だよ! ……お姉ちゃんこそ、体調大丈夫?」

怜「今日はすこぶる好調や」

怜「まあ、着替えてご飯食べて……一緒に学校行こ」

咲「うん!」




5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:10:15.24 ID:1+0ypyjv0




 Case.1 咲「私のお姉ちゃんが園城寺怜さんだったら」






6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:10:55.03 ID:1+0ypyjv0


■中学校

怜「――でな? 夢の中でウチがパンツ食べとったらしいんや」

セーラ「おもろい夢見るなー」

咲「も、もう! お姉ちゃんっ!」


竜華「案外、怜ならこっそり食べとるんやないん? シスコンやもんなぁ」

怜「まあそこは否定せんけどな」

セーラ「マジで食っとるんか!?」

怜「ちゃうわ……シスコンの方を否定せんって話」


怜「しかし、何でそんな突拍子の無い夢なんて見たんやろ?」

竜華「夢なんて突拍子のないもんや」

咲「でも……妙にリアルな夢だったんですよね」

セーラ「怜が影でコッソリ食べてるのを咲ちゃんが見て、忘れたころに夢に出てきたとか?」

怜「なんやそれ……記憶喪失にでもなっとったん?」




7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:11:27.63 ID:1+0ypyjv0


咲「あ、そうだ……江口先輩、千里山への入学、おめでとうございます」

セーラ「いやいや、まだ入学しとらんで? 入る予定ってだけや」

セーラ「でも、ありがとなー」


怜「そういえばセーラ、千里山でええの?」

セーラ「ん? なんで?」

怜「千里山には洋榎ママおるから、洋榎も千里山に来て、同じチームになるんやないん?」

セーラ「いや、洋榎は姫松行くって行っとったでー」

竜華「ほなら、北大阪と南大阪にわかれるんやね」


怜「洋榎も千里山に来て、次の年に憩ちゃんも来てくれればなー」

怜「セーラ、竜華、洋榎、憩ちゃんで関西最強チームとか作れそうやのに」

咲「お姉ちゃんは?」

怜「ウチは麻雀弱いからなぁ」

竜華「高校から強くなればええねん」

竜華「最近は体調も大分良くなってきたんやろ?」

セーラ「良くなった分、麻雀に打ち込めるで」

怜「うーん……」




8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:12:17.76 ID:1+0ypyjv0


咲「あ、荒川先輩はこの間、千里山には行かないって言ってました」

咲「北大阪最強の千里山女子の牙城を崩す方が面白そう、ってことで」

怜「あら、そうなん?」

咲「うん。お姉ちゃんの診察終わるの待ってた時にお話してたんだ」

竜華「残念やなぁ」

セーラ「オレは敵同士ってのも燃えるからええで!」




9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:13:07.64 ID:1+0ypyjv0


怜「しかし、ウチらもぼちぼち本格的な受験勉強始めんとな」

竜華「せやなー」


セーラ「二人なら余裕やろ」

怜「まあ、そやけど」

竜華「油断したらあかんで。セーラも千里山入った後に備えて勉強や」

セーラ「う……」


怜「まだまだ先のことやけど……咲も千里山に来てほしいなぁ」

咲「わ、私? 私じゃ無理だよ」

怜「普通に勉強しとけば余裕余裕」

咲「お姉ちゃんほど勉強できないもん」

竜華「怜はそれほどやっとらん筈なんやけどなぁ……勉強の要領はええというか」

怜「まあ病院行くこととか多いしな。要領よくやらんと」

怜「運動もダメやから、せめて勉強ぐらいは」




10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:13:55.43 ID:1+0ypyjv0


怜「まあ咲の勉強ぐらい、ウチが見てあげるで」

咲「本当?」

怜「いつも見てあげとる延長みたいなもんやし、ウチはお姉ちゃんやからなー」

竜華「あー、怜がお姉ちゃんぶっとるー」

怜「お姉ちゃんなんやから、ええやん」




怜「まあ、咲が一番行きたいところを選ぶんやで?」

怜「どこ行くにしても、勉強しておくに越したことは無い筈やけど」

咲「私は……お姉ちゃんと一緒のところがいいなぁ」

怜「ウチもや。歳離れてるのが惜しいけどなぁ……双子だったら中学も長く一緒におれたのに」

セーラ「そしたら咲ちゃんの方がしっかりして、怜が妹になってるかもな」

怜「それもええなぁ……ウチ、妹キャラやから」

竜華「じゃーウチが怜のお姉ちゃんになったげる」

竜華「咲ちゃんも妹にできるし、一石二鳥や!」

怜「ほんまか? なら、お姉ちゃん、膝枕してー」

竜華「…………」

咲「う、うわっ! 清水谷先輩、鼻血が!」

怜「竜華に病弱が感染ったか」




11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:14:32.87 ID:1+0ypyjv0


■園城寺家

怜「ただいまー」

咲「おかえり、お姉ちゃん」

咲「今日も遅かったね……」

怜「ん? 寂しかった?」

咲「うん」

怜「ウチもシスコンやけど、咲もシスコンやなぁ……」ナデナデ


咲「今日も居残りしてたの?」

怜「うん、コッソリな……ちゃんと監督には許可取っとるから大丈夫やで」

怜「やっぱ千里山の麻雀部はレベル高いわ」

怜「部内のランキング、ウチは後ろから数えた方が早いところにおるけど、竜華はセーラは結構上におるんよ」

怜「というか、セーラは地区予選メンバーに補欠といっても選ばれたんやで? すごいやろ」

咲「うん……でも、まだ一年生で入ったばっかりなんだよ? お姉ちゃんも直ぐに上位にいけるよ」

咲「私は、麻雀よくわからないけど……お姉ちゃんなら大丈夫だよ!」

怜「ん……ありがとな、咲」




12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:15:27.45 ID:1+0ypyjv0


怜「……といっても、最近は結構、壁を感じるんよ」

怜「成長の壁と……竜華とセーラにも壁を感じる」

咲「?」

怜「二人はこれからもずっと先の方を走っていくやろうけど、ウチはここまでって感じの壁があってな」

怜「あ、別に竜華やセーラと仲悪くなったわけやないで?」

咲「それは知ってるよ。この間も清水谷先輩に膝枕してもらってたもんね」

怜「竜華は理想的な膝枕の持ち主やからな……咲はちょっと肉付きが足らんというか」

咲「うぅ……」


咲「……麻雀、やめちゃうの?」

怜「いや、やめんで。いまでも楽しいしな」

怜「ただ、漫然と麻雀打ってるだけじゃなくて、竜華やセーラ……部の皆のために何かやりたいんや」

怜「だから、卓や牌の手入れとか牌譜の整理とか居残りでコッソリやらせてもらっとるんよ」

咲「無理……しないでね?」

怜「大丈夫大丈夫」


怜「ここ一年は本当に調子ええんよ。これは暫く続きそうやわ」

咲「しばらくじゃダメだよ……ずっとにして」

怜「うん、まあ、それは身体が機嫌損ねん限りは大丈夫」

怜「ああ、でも……ちょっと疲れたから夕飯まで膝枕してもらおうかなー」

咲「清水谷先輩の膝枕の方がいいんでしょ?」

怜「竜華から浮気するんやー」

咲「清水谷先輩、泣いちゃうよ……」




13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:16:10.54 ID:1+0ypyjv0



■千里山女子高校 裏門

咲「……来ちゃった」

咲「ここが千里山……お姉ちゃんの通ってる高校かー」

咲(お姉ちゃんは大丈夫だって言ってたけど、やっぱり心配だよ)

咲(私もお手伝いするからねっ!)


咲(さっそく潜入……)コソコソ

??「こらっ! なんで部外者が立ち入ってるんだー!」

咲「ひぇっ!? ご、ごめんなさいー!」

咲「ちょっと、ちょっとだけお姉ちゃんのお手伝いしたかっただけなんですー!」

??「あはは、小動物みたいで可愛いなー」


咲「……あ、あれ? たしか、藤白さん……ですよね?」

七実「覚えててくれたんだ、怜ちゃんの妹ちゃん」





14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:17:01.03 ID:1+0ypyjv0


七実「脅かしてゴメンね?」

七実「でも、許可無く立ち入っちゃダメだよん」

咲「み、見逃していただけませんか……?」

七実「いいよ……って言いたいところだけど、今日はダメかな」

咲「ど、どうしてですか?」


七実「怜ちゃんが一人で頑張ってるなら、良かったんだけどね」

七実「居残りでやってること、すごい助かるけど、大変だろうしね」

七実「あくまでコッソリやっているから、秘密を知ってるであろう妹ちゃんは適任だったけど」

七実「今日は今頃、えぐっちゃんとしみずんも手伝ってるだろうからね」

咲「江口先輩と、清水谷先輩が?」

七実「そうそう。二人も気づいたみたいだからね」




咲「じゃ、じゃあ……私も手伝ってもいいですよね?」

七実「さっきも言った通り、妹ちゃんが手伝ってくれるなら私も隠蔽工作に協力しちゃうよー」

七実「でも、あくまで千里山にとっては部外者だからね? もし見つかっちゃったら怜ちゃんも立場ないんよ」

咲「あ……そう、ですよね」

七実「友達二人が手伝ってるなら、怜ちゃんも寂しくないでしょ」




15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:17:59.20 ID:1+0ypyjv0


咲「そう、ですよね」

七実「寂しい? 妬けちゃう?」

咲「寂しいです……けど、お姉ちゃんが寂しくないのが一番良いです」

七実「怜ちゃんも良い子だけど、妹ちゃんも良い子だね」ナデナデ




七実「まあ、学校でもベタベタしたかったら千里山に来ちゃいなよ」

七実「んで、麻雀部に入ればいい」

咲「う……その、私、麻雀のルール知らないんです」

七実「あれっ、そうなんだ?」

七実「怜ちゃんがやるからルールぐらいは知ってると思ってたんだけど」

咲「ま、マネージャーとして入るならルール覚えてなくてもいいですよね?」

七実「ルール覚えててくれた方が仕事が捗るから、覚えてくれてた方がいいかな」




16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:18:37.82 ID:1+0ypyjv0


七実「……良いこと考えた。ナナミお姉さんとデートしましょう!」

咲「で、デートですか!?」

七実「ちょっとお茶するだけだよん」

七実「ついでに麻雀教えたげる」


七実「あ、でも、私に教わったってことは誰にも言っちゃダメだかんね?」

咲「わ、わかりました」

七実(監督に『藤白のやり方を後輩に教えるな』って言われてるしねー)

七実(咲ちゃんならセーフだと思うけど、念のため話さないでおいてもらおっと)






七実「そうだなぁ……とりあえず、基本のチートイツから教えちゃおうかな!」

咲「はい! お願いします!」




17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:19:34.91 ID:1+0ypyjv0


■千里山女子 二年生教室

怜「咲が男と付き合っとる……!」

竜華・セーラ((またか……))

竜華「ま、また休みの日にどっか出かけてたん?」

怜「そうなんよ、ちょっと聞いてぇな」


怜「昨日は休みやったから、咲と一緒にお出かけしようと思ったら誘ったんや……そしたら」

セーラ「断られた、と」

怜「おかしいやろ」

セーラ「いや、咲ちゃんも友達と出かけたりぐらいするやろ?」

怜「友達と出かけとったらだいたいわかるわ」


怜「なんか……こう……そわそわしとったんや」

怜「友達と出かけるときは、もっと普通にしとる筈」

竜華「咲ちゃんも年頃の女の子なんやでー?」

怜「咲がお付き合いなんて、まだ早い」

竜華「怜は咲ちゃん離れせんとー」

怜「いややー……咲と離れるのはいやや……」




18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:20:10.87 ID:1+0ypyjv0


セーラ「でも、最近はそういうこともあんまり無かったんやろ?」

怜「ウチが二年生になってからは、そんな感じ無かったけどな」

怜「ああ、ようやく別れてくれたんやなぁ……と安心しとったのに」

竜華「誰も咲ちゃんがどこに行ってるか知らんの?」

怜「いや、親二人はちゃんと知っとるらしいんやけど、ウチには教えてくれんのや」

セーラ「親公認かー」

怜「ウチは許さんで」


怜「後を付けようともしたんやけど、途中で力尽きてなぁ」

竜華「まあ、暖かく見守ってあげんと」

怜「いやや……ウチは何を生きがいに生きていけばええんや……」

セーラ・竜華((そこまでか……))




19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:20:54.57 ID:1+0ypyjv0


竜華「んー……付き合ってるとしたら、同級生の子とかではないかも?」

セーラ「何で?」

竜華「私達が二年生になってから、咲ちゃんがデートに行った様子は無いんやろ?」

怜「うん」

竜華「同級生ぐらいの子なら、年度の変わり目でも放課後とかデートする機会は結構ある筈」

竜華「例えば年上……新しく大学生になった人とか社会人になった人は環境が変わったばっかりだから」

竜華「年度の変わり目である4月とかは環境に慣れてへんから、あんまり会う機会が無かったんやないかな」

セーラ「せやろか?」

竜華「せやせや」




怜「でも、咲は結構人見知りするから年上とかと付き合うかなぁ」

竜華「年上でかつ、多少なりとも親交のあった人かもしれんで」

怜「うーん……男で、年上で、親交ある人とか心当たりないなぁ」


セーラ「あ、社会人といえば、今度、藤白先輩が部に来るらしいで」

竜華「藤白先輩……というか藤白プロが来るんかぁ」

セーラ「新しい環境にも大分慣れたから、今度遊びに行くーって言っとったわ」

セーラ「いまじゃプロ雀士やからな。プロと打てるでー」

怜「ついこの間まで部室で打っとったから新鮮味無いなぁ……まあ、サインもらっとこう」




20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:21:44.03 ID:1+0ypyjv0










■病院

怜「さ、咲……もう泣かんでや……な?」

咲「だってぇ……お姉ちゃんが、急に倒れるからぁ……」グスッ

怜「いやぁ、油断しとったわ……暫く調子良かったからなぁ」

咲「もう大丈夫? どこか痛くない?」

怜「大丈夫やて。咲は泣き虫さんやなぁ」ナデナデ


咲「だって、三日も目を覚まさなかったんだよ!?」

咲「わたし……もう、だめかとおもって……ふぇ……」

怜「ん……ごめんな?」

怜「ウチがもっと健康なら、咲に迷惑かからんのになー」

咲「迷惑なんかじゃないよ……」




21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:22:18.89 ID:1+0ypyjv0


咲「でも、元気になってほしい……」

怜「まあ、とりあえず頑張って元気になるわ」


怜「……しかし、これじゃあインハイに行けそうに無いなぁ」

怜「まあレギュラーってわけでもないし、応援に行くだけやけど」

咲「うーん……テレビで見る、とかかなぁ」

怜「やなぁ……今年はセーラも竜華も出とるのに残念や」




怜(……行きたかったなぁ)

怜(応援じゃなくて、皆と同じ舞台に立って)

怜(お姉ちゃんすごいやろって……自慢したかったなぁ)




22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:23:00.04 ID:1+0ypyjv0


■園城寺家

咲「レギュラー……お、お姉ちゃんが!?」

怜「そ、そんな驚かんでもええやん……」

咲「いやだって……お姉ちゃん、自分で弱いって」

怜「能ある鷹は爪を隠すって言うやろ?」フフフ...


怜「まー、あれや。三年生も引退したから繰り上がりやな」

咲「おめでとう、お姉ちゃん!」

怜「ありがとな」

咲「これで、清水谷先輩と江口先輩と一緒に打てるね!」

怜「――うん」




23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:23:40.38 ID:1+0ypyjv0


怜「そや、明日は部活も病院も無いし、久しぶりに遊びにいかん?」

咲「あ、ご、ごめん……明日は予定が入ってて」

怜「デートか……お姉ちゃんは許さんで」

咲「ち、違うよ? 普通に友達と遊びにいくだけだよ?」

怜「ほんまかな……」


怜「まあ、受験生なんやからあんまり遊び歩いとったらアカンで」

咲「さっきお姉ちゃんに遊びに誘われたような……」

怜「それはそれ。これはこれ」




咲「でも、お姉ちゃんのおかげで千里山に行けそうかも」

怜「ごめんな……入院とかしとらんかったら、もっと勉強教えられたのに」

咲「ううん……お姉ちゃんが勉強教えてくれたってこともあるけど」

咲「……お姉ちゃんが千里山にいたから、それを目標に頑張れたんだよ?」

怜「そっか……咲なら絶対受かるから、大丈夫やな」ナデナデ

咲「えへへ……」




24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:24:38.68 ID:1+0ypyjv0


咲「千里山に入ったら、麻雀部のマネージャーがしたいなぁ」

咲「お姉ちゃんのお手伝いしたい」

怜「嬉しい……けど、ええん? いまは友達と料理部に入っとるんやろ?」

怜「たしか、千里山にも似たような部活はあるで」

咲「料理部は中学まででいいだ」

咲「友達が入るから、そこに決めただけだし」

咲(……途中から、お姉ちゃんにバランスのとれたご飯作るのが目標になってたけど)




咲「いま……私が一番したいことが、お姉ちゃんの傍にいることだから」

怜「…………」

咲「お、お姉ちゃん……? ひょっとして、泣いて」

怜「な、泣いてへんで」


怜「と、とにかく! ……受験、頑張るんやで」

咲「うん! お姉ちゃんも麻雀の大会、頑張ってね!」

咲「絶対、応援に行くから」

怜「そりゃ、絶対負けられんなぁ」




25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:25:41.44 ID:1+0ypyjv0


■千里山女子高校 麻雀部部室

竜華「麻雀部部長、清水谷竜華です」

竜華「えー、新入生の皆さん、入学おめでとうございます」

竜華「あと、麻雀部入ってくれてありがとな」

竜華「えっと……千里山の麻雀部は完全な実力主義です」

竜華「新入生でも部内のランキングで上位に入れば、レギュラーを勝ち取ることも可能です」

竜華「だから、積極的に対局をして、良かった点や悪かった点を対局後も考えて」

竜華「レギュラーを一つの目標に頑張ってください」


竜華「……こ、こんな感じでええかな?」

怜「ええんやない?」

雅枝「いまので台無しになったわ」

竜華「そんなぁ……この挨拶、監督が言うはずでしょー!」

雅枝「今年から部長の仕事や」




26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:26:16.99 ID:1+0ypyjv0





泉「じゃあ、園城寺さんはマネージャーとして入ったん?」

咲「う、うん……私、麻雀強くないけど、お手伝いがしたいから」

泉「そうなんや。まあ、よろしく!」

咲「うん、よろしくね」


泉(千里山のエースである園城寺怜の妹やから、こっちも強いんかと思ったら違うんか)

泉(なら、まあ……一年生にウチの敵はおらんかな)フフン

雅枝「園城寺」

怜・咲「「はい?」」

雅枝「……面倒やから妹も名前で呼ぶで」

雅枝「咲、ちょっとええか?」

咲「は、はい! マネージャーのお仕事ですか? 何でも言ってください!」




27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:27:13.14 ID:1+0ypyjv0


雅枝「マネージャーとして入ってもええと言ったな?」

雅枝「アレはウソや」

咲「え……く、クビですか?」

怜「ちょ……監督、それはあんまり」

雅枝「まあ聞け。……マネージャーとして入ってもらう予定やったけど、ちょっと打ってもらうで」






怜「監督、何で咲に打たせるんですか?」

雅枝「お前、妹と打ったこと無いんか?」

怜「? ええ、無いですけど……咲はマネージャー志望ってことでしたから」


怜「いつの間にやら、ルールは覚えたって言ってましたが」

雅枝「卒業した藤白からな、もう時効でしょうから良いこと教えてあげますってメールが来たんや」

怜「藤白先輩から……何です?」

雅枝「今年、千里山に入る園城寺咲に麻雀打たせてみると大変面白いですよ……だとさ」


雅枝「どう面白いかはわからんけど、それが知りたくてな」

怜「はあ……?」

竜華「いま同卓してる二条さん、インターミドルで結構ええ成績残してたと思いますけど」

雅枝「一応、今年の特待生や」

雅枝「藤白を信じるなら……面白い結果が見れるんやろ」




28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:28:12.67 ID:1+0ypyjv0


咲「ロン、1600です」

泉(私が二位で、園城寺さんが一位か)

泉(園城寺さん、無茶苦茶な打ち方やな……素人丸出しや)

泉(ま、ビギナーズラックやろなー)

咲「えと、これで終わり……ですか?」

雅枝「……もう一回、同じ面子で打ってみ」




咲「リーチ」トン

咲「……あ、一発ツモです」

咲「3000・6000」

泉「うわっ、親っ被り……ウーピン待ちのチートイツで赤ウーピン引いてくるとか、運ええなぁ」

咲「えへへ」

泉「運よく一位で終わったけど、リーチ宣言牌の西で待った方が良かったと思う」

咲「うーん……でも、何となく引いて来れる気がしたから」

泉(……この初心者め。これは格の違いを教えてやらんといけんな)


泉「監督。もう一回、同じ面子で打ってええですか?」

雅枝「……ええで」




29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:28:49.01 ID:1+0ypyjv0


咲「ロン、12000です」

泉「はは……すごい、ビギナーズラック、やな」


雅枝(藤白のメールから予想はしていたが……これは)

竜華「あ……また、チートイ」

セーラ「……まるで藤白先輩みたいな打ち方やな」

怜「うん……そやね」


咲「ツモ、4200オール」

泉(あはは……運ええなぁ、この子……)




30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:29:29.09 ID:1+0ypyjv0


■千里山女子高校 麻雀部部室

雅枝「ではレギュラー発表や」


雅枝「先鋒、園城寺怜」

怜「はい」

雅枝「次鋒、船久保浩子」

浩子「はい」

雅枝「中堅、江口セーラ」

セーラ「はい!」

雅枝「副将、清水谷竜華」

竜華「はい」

雅枝「大将、園城寺咲……以上や」

咲「わ……私ですか?」




咲「私、マネージャー希望……」

部員A「いやいや。もう立派な部員やん」

咲「でも、私一年生ですし」

部員B「千里山のオーダーは実力で決まるんやから、咲ちゃんしかおらんで!」

部員C「咲ちゃんはウチら一年組の星や! 頑張ってな!」

咲「う、うぅ……」




31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:29:58.77 ID:1+0ypyjv0


咲「お、お姉ちゃん……」オロオロ

怜「咲、頑張ろうな」

咲「む、無理だよぉ……」

竜華「大丈夫、咲ちゃんなら出来るで!」

セーラ「下手したら咲ちゃんがエースやったからなぁ……まあウチらが稼いでバトン渡すから安心し!」


浩子「姉妹一緒にレギュラーって、メディア的には結構美味しいネタですよ」

浩子「実力も申し分ないかと」

怜「せや、ウチらが最強麻雀姉妹としてデビューする時が来たんや」


怜「……それに、咲ともインハイの舞台で一緒に打ちたかったし」

怜「夢叶いそうや……頑張ろうな?」

咲「……お姉ちゃん」




32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:30:33.19 ID:1+0ypyjv0


咲「……私、頑張るよ! 頑張って優勝しようね!」

怜「その意気や」

セーラ「打倒・白糸台や!」

竜華「おー!」




泉「おかしい……こんなことは、許されない」ガクガク




33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:31:03.87 ID:1+0ypyjv0


























咲「だ、だめ……お姉ちゃん」

咲「それ以上、先を見ちゃ……」

咲「お姉ちゃんが倒れ……病院、行かなきゃ」

咲「嫌……嫌だよ、お姉ちゃん……死んじゃ、やだよ」

咲「……お姉ちゃんのために、絶対優勝するね」


咲「――見えたよ、四巡先」

??「寝言長っ……」




34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:31:39.38 ID:1+0ypyjv0


??「サッキー、サッキー?」

??「変な夢見てないで、早く起きようよー」ユサユサ

??「学校、遅刻しちゃうよー」

咲「う、うぅ……」




咲「ふぁ……淡、お姉ちゃん?」

淡「おはよ、サッキー」

淡「さあ、早く起きて着替えるのだ!」

淡「ご飯食べたら、一緒に学校行こうね!」




35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:32:05.19 ID:1+0ypyjv0




 Case.2 咲「大星淡ちゃんもお姉ちゃんだったら」






36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:32:49.84 ID:1+0ypyjv0


■清澄高校 食堂

咲「う、うわぁ……混んでるね」

淡「むむむ……スタートダッシュに遅れたか」

咲「お弁当にしてくれば良かったかなぁ」

淡「うー、でも! 清澄の食堂はメニューが豊富で美味しいって聞いたんだもん!」


咲「ごめんね……私がドン臭いから」

咲「淡お姉ちゃんだけなら、きっと間に合ったのに……」

淡「わわっ……そ、そんなことないよ!」

淡「とりあえず購買、購買に行こ?」


優希「ありゃ、宮永姉妹じゃないか」

咲「あ、片岡さん」

淡「ユーキも食堂?」

優希「おーう」




37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:33:41.48 ID:1+0ypyjv0


優希「二人は食堂初めてか? 力抜けよ」

咲「噂を聞いてはいたけど、こんなに混むとは思わなかったよ」

優希「どれどれ……あー、いつもより盛況だなー」

優希「雨降ってるし、テラスは使えないだろうから席も少なくなってるんだな」


咲「片岡さんはよく食堂に来てるの?」

優希「入学して以来、毎日来てるじぇ」

淡「私達、購買に行こうと思ってたんだ。良かったら一緒に行って食べない?」

優希「うーん……ちなみに、二人は何が食べたかったんだ?」

淡「タコス。珍しいから、食べてみたかったんだー」

優希「おう、私もタコス食べようと思ってたところだじぇ」

優希「タコスはテイクアウトできるから、購買行く必要ないじぇ」

咲「え、そうなの?」

優希「うん、だから三人で買いに行くじぇー!」




38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:34:11.97 ID:1+0ypyjv0


■清澄高校 空き教室

淡「これ、結構美味しいねー」

優希「だろー? 私は毎日食べてるじぇー」

咲「毎日!?」

優希「おう! タコス食べるために清澄に入ったからな」


優希「……ただ、タコス食べられるのはいいけど、麻雀部無いのは誤算だったなー」

淡・咲「「麻雀部?」」

優希「うん……中学で麻雀打ってたんだけど」

優希「その時、一緒に打ってた友達が親の都合で東京に転勤になってなー」

優希「二人で麻雀続けて……全国大会で会おう! って約束したんだじぇ」

咲「そうなんだ……」


優希「友達に声かけて、何とか部の設立に必要な五人は揃いそうなんだけどな」

優希「名義貸してくれるだけで、麻雀打つ子は一人もいなくてなー……寂しいじぇ」

優希「まあ、この辺で麻雀やる子はだいたい風越女子に行くからなー」

淡「風越……そこって強いの?」

優希「地区予選で八年連続優勝してる名門だじぇ」

優希「部員集めても、その風越を倒さなきゃ全国行けないんだよなー……」




39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:34:53.06 ID:1+0ypyjv0





淡「……よし!」

淡「ユーキが困ってるなら、私達が麻雀部に入ってあげるよ!」

優希「へ?」

淡「家族以外としたことないけど……一応打てるし」

淡「さっきのお礼も兼ねて!」

咲「私達……って、私も入ってるの?」

淡「当然じゃん」


優希「ほ、ほんとか? 二人とも入ってくれるのか!?」

淡「どこの部活入ろうか迷ってたし、ちょうどいいしね」

咲「そうだったね……私達で良ければ、入れてもらえないかな?」

優希「大歓迎だじぇ!」




40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:35:45.14 ID:1+0ypyjv0


咲「とりあえず、目標は全国大会出場?」

優希「そうだな。まあ、私個人の目標も含まれるが」

淡「まあ、達成できるかどうかはともかく、だいたいの部活ってそういうのが目標になるしね」

優希「部員集めても風越に勝てるかどうかだなー」

優希「あそこは強い選手が集まってるから」


優希「私の情報と予想によると、団体戦の先鋒はポイントゲッターの二年生、上重漫」

優希「次鋒はインターミドルで活躍した一年生、二条泉」

優希「中堅は大型新人と噂の一年生、文堂星夏」

優希「副将は抜群の安定感とスピードを誇る二年生、亦野誠子」

優希「大将は二年生で部長になった池田華菜らしいじぇ」


咲「……あれ? 三年生は?」

優希「今年はオーダーされんらしいじょ」

淡「名門のくせに選手層が薄そうに見える不思議」




41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:36:49.39 ID:1+0ypyjv0


咲「強いんだ……ちょっと心配だなぁ」

優希「なんでだ?」

咲「麻雀はいままで家族としかやったことないもん」

優希「そういえば、さっきそう言ってたな」

淡「中学は天体観測部にいたからー」


優希「まあ、正直なところ私はそんな強くないし」

優希「私達、まだ一年生なんだから三年生までに全国行ければいいじょ」

淡「まあ、頑張って強くなろう!」

咲「うん」


優希「もう直ぐ地区予選だから、勝てなくてもあと二人揃えて団体戦出たいなー」

淡「三人だと三麻しか打てないしね」

咲「……あ、他の部員なら心当たりあるよ」

優希「ほんとか!?」

咲「うん、お姉ちゃん達も誘ってみるよ」




43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:37:30.99 ID:1+0ypyjv0


■清澄高校 二年生教室前廊下

優希「そういや、お姉ちゃん達ってことは二人いたりするのか?」

淡「うん! 私達と同じで双子なんだ」

優希「ほぇー……すごい確率だじぇ」

淡「まあ、私達と同じで似てないけどね? 二卵性ソーセージだっけ?」

咲「あ、淡お姉ちゃん……それじゃ腸詰め……」


淡「あ、たしかこの教室にいるはず」

咲「上級生の教室訪ねるって、緊張するね」

優希「そうだなー」


淡「ちわー! お姉ちゃん達、いるー?」




44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:38:08.92 ID:1+0ypyjv0





衣「遠路大義」

小蒔「こ、衣お姉ちゃん……そんな遠くから来てないよ?」


淡「紹介するね!」

淡「こっちの胸大きいのが小蒔お姉ちゃん」

小蒔「よ、よろしくお願いします」

淡「んで、ちっちゃいのが衣お姉ちゃん」

衣「淡! お前は姉への敬意の気持ちが無いのか!」プンスカ




小蒔「麻雀部、設立するんですよね? 私達で良ければご協力します」

衣「協力するぞー。ただし、部長はそっちでやってくれー」

淡「じゃあ、ユーキが部長かな」

咲「頑張って、片岡さん」

優希「マジか……まあ、任せとけ!」


優希「じゃあ、さっそく部を設立しに行くじぇー!」

淡・衣・小蒔・咲「「「「おー!」」」」




45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:38:53.00 ID:1+0ypyjv0


■旧校舎 部室

優希「まさか設立一年目の部活には予算が1000円しか下りないとは……」

小蒔「うまい棒が100個しか買えません……」クスン

衣「まあ、部室がもらえただけいいじゃないか」

淡「県大会とかで勝ったりすれば多少はマシになるかも」


優希「ここが旧麻雀部の部室らしいけど、問題は卓と麻雀牌があるかどうかなー」

咲「せめて1セットは欲しいね……」

淡「自動卓がいいなー」

小蒔「私達が清澄に入った頃にはもう麻雀部無かったから……あっても動かないかも」

衣「世知辛い世の中だなー」


優希「まあ手積みかな」

淡「もし無かったら自動卓手に入るまで、お父さんに家にある自動卓持ってきてもらおうかな」

咲「私達四人しか使ってないしね」

小蒔「そうしましょうかー」

優希「悪いな、助かるじぇ」




46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:39:25.06 ID:1+0ypyjv0


優希「しかしこの部室、結構広いな。小さめの一軒家ぐらいあるぞ」

咲「場所が旧校舎の屋上だからちょっと遠いけどね」

小蒔「五人だけだと逆に広すぎるような……」

咲「ちょっと掃除が大変そうだよ」


優希「一日じゃ終わらないかもなー……まあ、備品探しつつ掃除するじぇ」




47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:40:00.63 ID:1+0ypyjv0

















咲「…………」ペラッ

淡「……へー」ペラッ

小蒔「ふんふむ……」ペラッ

衣「宇宙編やってるsaki 99巻はどこだ?」

優希「あ、いま読んでるじぇ」ペラッ

衣「あとで貸してくれー」

優希「あいおー」




咲「……って、掃除! 掃除しなきゃ!」

小蒔「そ、そうでした……こんなオーソドックスなお片づけトラップに掛かるとは」

衣「まさかsakiシリーズが全巻揃ってるとは思わなかったなぁ」

淡「と、とりあえず封印しなきゃ……掃除が全部終わってから読もう!」




48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:40:33.82 ID:1+0ypyjv0





優希「ぬおー……掃除終わった!」

咲「三日もかかったね……いや、まだ早かった方なのかな?」

淡「全自動卓は見つかったけど、半荘一回も持たずに壊れるとは」

小蒔「き、きっと呪いの雀卓だったんです……!」ガクガク

衣「こ、衣は怖くないぞ……お姉ちゃんだからなっ」

淡「二人共ビビリすぎ……普通に古かっただけだって」


優希「修理するより新しく買った方が安いかもなー」

優希「そもそも修理費すら出せないけど」

咲「とりあえず、うちの全自動卓持ってくるよ」

優希「悪いなー。来年は部室用のやつがほしいじぇ」

咲「いまは全自動卓が大分普及したから安くはなってるけど……部費で何とかなるかな?」

小蒔「実績とか、殆ど無いですし難しいかも……」

衣「バイトするか!」

優希「それも一つの手だけど、ひとまず地区予選も近いから練習するじぇ」


優希「一年目から優勝は難しいかもしれないけど……打倒・風越だじょ!」

淡・衣・小蒔・咲「「「「おー!」」」」




49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:41:29.31 ID:1+0ypyjv0


■清澄高校 麻雀部部室

咲「うっかり県大会優勝しちゃったね」

淡「風越って弱いね」

優希「いや、ちょっと宮永四姉妹が強すぎるだけだと思うじぇ……」

小蒔「何で私はいっぱい振り込んでいたのに、先鋒戦終わったらトップだったんでしょうか……?」

優希「ラス親で役満二連続でツモればさすがにそうなるじぇ……」


衣「ともあれ、これで全国大会出場だな!」

衣「きっと全国はもっと強い選手がいるぞー」

淡「そっか。所詮、長野は一つの県に過ぎないもんね」

優希「うーん……自分たちに強さに無自覚ならやつらだじぇ」




50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:42:20.45 ID:1+0ypyjv0


■インターハイ団体戦 決勝戦会場

和「優希……優勝おめでとうございます」

優希「うん、まあ、ありがとうだじぇ」

和「強くなりましたね……」

優希「というかうちのチームメイトが強すぎるだけだじぇ!?」


優希「まわりは強いのに自分は麻雀弱い男子高校生の気分だじょ……」

優希「いや、一緒のチームで戦わないといけない分、私の方が胃が痛いはず」

和「というか優希、太りましたね」

優希「これはストレス太りだじょ」




衣「おーい、ユーキ! 優勝したからプロが対局してくれるらしいぞ!」

淡「早く打ちに行こ~」

小蒔「私、プロの人に勝てる自信無いです……」

咲「私も……でも、麻雀って楽しいよね」

咲「一緒に楽しもうよ、優希ちゃん!」


優希「のどちゃん、代わって……」

和「いやです」




51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:42:50.07 ID:1+0ypyjv0


























??「それで、最後には一年生部長だった子が普通の会社に務めてたんだけど」ギュッ

咲「うん……」ダラダラ

??「昔、自分と一緒に麻雀していた四姉妹をテレビで見て、プロの世界に殴りこみをかけるんだよぉ」

咲「すごい、ね……」ダラダラ


??「やめるのです! お姉ちゃん!」バッ

??「あっ……」




52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:43:22.71 ID:1+0ypyjv0


宥「玄ちゃん……咲ちゃん取らないでぇ」

玄「お姉ちゃんが咲ちゃんを抱きしめてたから、咲ちゃん汗びっしょりなのです!」

宥「あ……ご、ごめんね!? 咲ちゃん、大丈夫?」

咲「う、ううん? だ、だいじょうぶ……だよ?」


咲「ホテルの空調が寒いんだよね? 私で良ければぎゅってしてていいよ?」

宥「咲ちゃん……ありがとね?」ギュッ

玄「あ、二人だけずるいのです! 私も混ぜてくださいっ」ギュッ

咲「う、うぁ……玄お姉ちゃん、くるしいよぅ……」

宥「あったかーい」




53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:43:53.27 ID:1+0ypyjv0




 Case.3 咲「私のお姉ちゃんが松実玄さんだったら」






54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:44:53.03 ID:1+0ypyjv0





憧「――二人とも、咲が死んじゃったらどーすんのよ!?」

玄・宥「「ごめんなさい……」」ションボリ

咲「ま、まあまあ……」

穏乃「キタエリアス(汗味)買ってきたよー」

咲「あ、ありがとう、しずちゃん」


憧「宥ねぇは寒いならちゃんと着こまないとダメでしょ。はい、コート出してー」

宥「はーい……」

宥「……でも、咲ちゃんが一番暖かいんだもん」

憧「それで咲が脱水症状で倒れたらダメでしょーが」

宥「手……咲ちゃんの手だけでも、握ってたいよぅ……」

咲「そ、それぐらいならいいよね?」

憧「はぁ……。咲も、キツかったらちゃんと言うのよ?」

咲「はーい」




55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:45:48.00 ID:1+0ypyjv0


晴絵「おーい、部屋のカギ貰ってきたぞー」

晴絵「一人部屋、二人部屋、三人部屋が一つずつだけど、私と一緒の部屋がいいやつは誰」

憧「晴絵が一人部屋ね」

晴絵「…………」

穏乃「ああっ、赤土先生が床に『の』の字書き出しちゃったよ」

憧「残るは二人部屋と三人部屋ね」




憧「私、しず、咲の一年生三人組が三人部屋がいいと思いまーす」

宥「ええっ……」

玄「わ、私とお姉ちゃんと咲ちゃんが三人部屋がいいよ! 三人姉妹でちょうどいいもん」

宥「さ、賛成でーす」

憧「姉二人が咲を酷使するからダメですー」

玄「いつも一緒だからこそ、全国大会団体戦を控えているいまもいつも通り過ごしたいのです」

宥「賛成でーす……」


穏乃「咲の取り合いか……じゃあ麻雀で勝負だね!」

憧「普通にジャンケンでいいわよ……はい、準備してー」


咲「私の意思はどこに……」

咲「い、いやまあどっちでも問題はないけど……」

晴絵「私と二人部屋に行くか」

咲「あ、いまジャンケンしてる方の部屋がいいです」

晴絵「…………」




56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:46:33.02 ID:1+0ypyjv0


■ホテル 三人部屋

宥「あったかい……」

咲「あ、宥お姉ちゃんダメだよ。お布団入るなら制服脱がないと」

宥「咲ちゃん脱がしてぇ……」

咲「えー……」


玄「お風呂空いたよー」

咲「宥お姉ちゃん、寝る前にお風呂入らなきゃ」ユサユサ

宥「うん……咲ちゃんも一緒に入ろ?」

玄「そ、その手が!」

咲「いやいや……ホテルのお風呂に二人一緒なんて無理だよ」

玄「わりと広かったよ? 三人でも何とか」ヌギヌギ

咲「何で玄お姉ちゃんも脱いでるの……」

玄「もう一回入るからです!」

宥「咲ちゃん、脱がしてぇ……」

咲(うぅ……二人とお風呂入るのはちょっと嫌なんだけどなぁ)




57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:47:20.13 ID:1+0ypyjv0


■ホテル 三人部屋 浴室

宥「三人一緒だから、あったかーい」

玄「ちょっとだけ狭いけどね」

咲「おもちが悪いよ、おもちが」サワリ

宥・玄「「うひゃぁ!」」

玄「やめるのです咲ちゃん!」

宥「こうふんしちゃうよぉ……」


咲「姉妹なのに、なんで二人と私にこんなに格差があるんだろう……」

玄「咲ちゃんの頃にはおもちの在庫が切れていたのです」

宥「さすがのお母さんも咲ちゃんの分はキープできなかったんだよぉ」

咲「もうちょっと配分を考えてほしかったよ……」




咲(玄お姉ちゃんは、まん丸で形のいいおもち)モミモミ

玄「あわわ……咲ちゃん、大胆すぎだよぉ」

咲(宥お姉ちゃんは、指が埋もれるほどのおもち)モミモミ

宥「んっ……」

咲(そして私は……)ペターン




58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:48:05.39 ID:1+0ypyjv0


咲「ふふふ……やっぱり私は橋の下で捨てられた子なんだよ」

玄「そんなこと無いよ? ちゃんと似てるところはあるよ」

咲「例えば?」

玄「胸とかお父さんにそっくりだよ!」

咲「もうちょっと考えて喋ってね」

咲「あと、少しはあるもん……ちっちゃいだけで」




宥「似てるとこ……あるよ? みんな、それぞれ足りないところがあるから」

宥「私は、元気」

宥「咲ちゃんは、胸」

咲「うん……宥お姉ちゃんが私に追い打ちをかけてるのはわかるよ」


宥「玄ちゃんは……頭かな?」

玄「一理あるね」フフン

咲「認めちゃった」




59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:48:43.51 ID:1+0ypyjv0


玄「咲ちゃんはおもちが欲しいの?」

咲「う、うん……二人と同じぐらいはいらないけど、せめて憧ちゃんぐらいは欲しいなぁ」

玄「ならばならば……玄お姉ちゃんにおまかせあれ!」

玄「おもちは揉めばおっきくなるはずなのです!」




玄「――揉めるほど無かったのです!」

咲「怒るよ?」


玄「でも、大きさなんて関係ないよ」

玄「咲ちゃんは咲ちゃんってだけで可愛いもんね」

宥「ちっぱいもいいよね」

咲「二人とも……ありがとう」




咲「でも、ほんのり傷ついたから今日は一緒のベッドで寝ないからね」

玄・宥「「えー」」




60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:49:21.41 ID:1+0ypyjv0


■インターハイ団体戦抽選会 会場

晴絵「じゃ、憧。頼んだよ」

玄「ファイトだよ! 憧ちゃんっ」

宥「がんばってねー……」

咲「いいとこ引いてきてね」

憧「いいとこってどこよ……」

穏乃「うおおおおおお! 頑張れ! 憧!」

憧「しずは静かにしなさい」ペチン

憧「じゃ、抽選行ってくるわー」




玄「……おや?」

玄「そういえば、何で一年生の憧ちゃんが部長なのでしょう?」

晴絵「憧が一番しっかりしてるからよ」

玄「なるほどなるほど、なるほど~」

宥「憧ちゃんなら安心ね……」

咲「二人ともそれでいいの……?」




61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:49:47.55 ID:1+0ypyjv0


晴絵「さて――抽選は憧に任せてご飯でも食べにいくか!」


玄「あ! 咲ちゃん、そっちはホールじゃないよー」

咲「え、こっち?」

穏乃「そっちは憧と同じ入り口になっちゃうよ」

晴絵「このぐらいでは泣かないぞ」




??「……あの」

咲「え?」




62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:50:34.68 ID:1+0ypyjv0


照「…………」

咲(こ、この人……白糸台の宮永照だよ)

照(……この子、何か見覚えがある)

照(昔、どこかで会ったのかな?)


照「あの……」

咲「は、はい……」

照「…………」

照「トイレってどこ?」

咲「え? ああ、トイレ……トイレは」

玄「おトイレはあそこですよー」

照「ありがとう……」スタスタスタ


宥「チャンピオンさんも、おトイレに行くんだね」

穏乃「そりゃ人間ですからトイレぐらい……多分、人間だから」

玄「麻雀の成績は人間業じゃないよね」




玄「あれ……咲ちゃん? どうかした?」

宥「顔色、悪いよ? 気分悪いの?」

咲「う、ううん? 大丈夫だよ」


咲(……私、宮永照さんと直接会ったことあったっけ)




63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:51:08.09 ID:1+0ypyjv0


■インターハイ団体戦 一回戦 阿知賀女子控え室

晴絵「一回戦の相手は、岡山、福島、富山の三校」

晴絵「どこもそれほど強いってわけじゃないけど、油断しないように」

晴絵「さて、先鋒戦に出たい人ー?」

憧「そんないい加減な決め方でいいんかい……」

穏乃「あれ? 先鋒は玄さんじゃ……」

玄「地区予選はオーダー固定だけど、全国大会からはオーダーが自由に変えられるんだよー」

穏乃「そうだったっけ?」

憧「そうだったのよ」


晴絵「特にやりたい人いないなら、玄ってことで」

玄「おまかせあれ!」

穏乃「ファイトです! 玄さん!」

憧「稼いできてねー」

宥「頑張ってねぇ……」

咲「玄お姉ちゃん、頑張ってね」

玄「頑張るのです! では、行ってきまーす」




64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:51:55.93 ID:1+0ypyjv0


宥「……咲ちゃん、大丈夫?」

憧「ん? 咲、調子悪いの?」

咲「ちょ、ちょっと眠れなかっただけ」

晴絵「寝ててもいいよー」

咲「だ、大丈夫ですよ」

宥「私が膝枕してあげるから……ちょっと横になろ? ね?」

咲「宥お姉ちゃん……ありがとう」


穏乃「何かあったの? 嫌な夢でも見たとか?」

咲「そ、そんなことないよ」


咲(……言えない)

咲(なぜか宮永照さんが私のパンツ食べてる変な夢見たなんて、言えないよ……)




65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:52:57.88 ID:1+0ypyjv0


■インターハイ団体戦 一回戦 実況室

咏「阿知賀の松実三姉妹、ヤバイね」

咏「特に末っ子がヤバイね」

えり「松実咲選手ですか?」


えり「確かに地区予選からの成績を見れば、松実玄選手の得点率」

えり「そして松実宥選手の安定感は目を見張るものがあります」

えり「ですが……松実咲選手は、それほど目立った成績は残していないと思いますが」

咏「一見するとそうだね」


咏「でも、一番ヤバイのは末っ子なんよ――ちょっと異常だね」

えり「例えば、どういったところが?」

咏「あの子の収支を団体戦ではなく、個人戦の点数として見ると、全てプラマイゼロで終わってるんよ」

咏「全国ではどうなるかわっかんねーけど、ここでも続くようなら……」

えり「いま大将戦が終了しました。阿知賀女子がトップで終了です」


えり「松実咲選手の収支は……」

咏「プラマイゼロだねぇ」




66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:54:17.15 ID:1+0ypyjv0


■インターハイ団体戦 準決勝 阿知賀女子控え室

記者「宮永咲さん! お母さんに嶺上牌を大事にしなさいって言われた、っていうのはどういう意味ですか!?」

記者「咲さん! 咲さーーーーん!」






憧「うへ……やっと取材から開放されたかー」

穏乃「おつかれー」

憧「玄と宥ねぇと咲はわかるけど、何で私まで……」

晴絵「部長だからじゃないか?」


玄「咲ちゃん、大丈夫だった?」

咲「うぅ……全然喋れなかった」

宥「私も……玄ちゃんと憧ちゃんはハッキリ喋れてたよね」




晴絵「さて、準決勝だ」

晴絵「二回戦で千里山から逃げ切って1位通過して注目を浴びてるわけだけど」

晴絵「その分、マークもきつくなってると思ってね」

晴絵「準決勝からは白糸台も出てくるし、二回戦同様、楽な戦いにはならないよ」

晴絵「オーダーだけど、二回戦と同じで咲を先鋒で出したいんだけど……」

憧「……日に日に、顔色悪くなってるよね」

穏乃「大丈夫……?」

咲「だ、大丈夫だよ」




67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:55:15.45 ID:1+0ypyjv0


玄「赤土先生! 今回は私が」

宥「わ、私が先鋒で出たいです」

晴絵「うん……玄か、宥のどっちかがいいね」

咲「わ、私が行きます……どっちにしろ、どこかで出ないといけませんし」

咲「先鋒戦を早めに終わらせて、あとでまとめて休みますから」

宥「咲ちゃん……」

玄「大丈夫? 先にちょっと休んでからの方が……」

咲「大丈夫……任せて?」


咲「出来るだけ点数の移動が無いまま、先鋒戦を終わらせれるように頑張りますから」

咲「次鋒戦以降は、お願いします」ペッコリン

玄「うん、任せて!」

憧「無理しないよう、軽く流す程度でいいからね?」

穏乃「もしラス引いたとしても、何とかするよ!」

宥「お姉ちゃん達が、頑張るから」


咲「うん……行ってきます」




68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:55:52.59 ID:1+0ypyjv0


■インターハイ団体戦 準決勝 対局室

煌「おや、宮永さんが一番乗りですか」

煌「二回戦ではぼっこぼこにされましたが、今日は負けませんよぅ」

照「うん……」ペラッ

煌(相変わらず素っ気ない……しかし、何の本を読んでいるのでしょうか)チラッ

『おいしいパンツの食べ方』

煌(……おいしいパン の食べ方ですか)

煌(チャンピオンは食事にも気を使ってるのですね、きっとそうに違いありません……ええ!)




照(……阿知賀の子、まだかな?)

照(多分、先鋒戦に出てくるはず)

照(なんだか無性に食べ……会いたい)




69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:56:39.39 ID:1+0ypyjv0


怜「お待たせー」

煌「千里山の園城寺さん……と、阿知賀の松実咲さん」


煌「なぜ、手を繋いでいるのですか?」スバラッ?

怜「うん、まあ、色々あるんよ」

怜「咲ちゃん? 親決めて座ろうや」

咲「は、はい……ごめんなさい」

煌「仲良し姉妹のようです! すばらですねぇ」




怜(この子が廊下で青い顔して蹲っとったのを見たときは、何かと思うたわ)

怜(人呼ぼうとしたけど、行くって言って聞かんかったからなぁ)

怜(……体調悪そうにしてたってのもあるけど、何かほっとけん感じ)

怜(昔、どっかで会ったことあったかなー?)




照「…………」ジッ

咲(すごく見られてる……怖い)


咲(けど、私が頑張らないとダメなんだ……)




70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:57:16.17 ID:1+0ypyjv0





■インターハイ団体戦 準決勝 阿知賀女子控え室

咲「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい」ガクガク

憧「ちょ、咲、落ち着いてっ」

咲「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい」ガクガク

玄「大丈夫だよ咲ちゃん!」ギュッ

宥「私達が、絶対勝ってくるから」ギュッ

咲「おねえちゃ……う……うわああああああああああん!」


晴絵(……あの面子相手に、10万点ピッタリで終了は快挙だと思うけど)




71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:58:05.68 ID:1+0ypyjv0


■インターハイ団体戦 決勝 阿知賀女子控え室

晴絵(準決勝……何とか二位通過できたけど)

宥「咲ちゃん、寒くない?」

咲「うん……」

玄「手、握っててあげるね」

咲「ありがと……」


晴絵(肝心の咲がこの状態)

晴絵(今日の先鋒戦も出てもらおうと思ったけど、マズイな)

憧「晴絵、晴絵」ボソボソ

晴絵「ん?」

憧「やっぱ棄権できない?」

晴絵「そうしたいけど……決勝当日だからな」

晴絵「試合後は咲の調子もだんだん元に戻ったし、大丈夫かと思ったんだけど」


咲「せ、先生……先鋒戦、私でいいですか?」

晴絵「いや……」




72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:59:03.73 ID:1+0ypyjv0


玄「咲ちゃんは絶対ダメだからね!」

玄「宮永照さんと会うたびにひどくなってるもん!」

咲「玄お姉ちゃん……」


宥「あ、赤土先生……私に、行かせてください」

玄「お姉ちゃんもダメ! 行くなら私だよ」

宥「く、玄ちゃん……なんで」

玄「私が同卓してれば、他家にドラが行かない分、宮永さんも打点を上げづらい筈」

玄「咲ちゃん以外に相性のいいのは私だよ」


咲「で、でも……勝てるわけじゃあ」

玄「うん……だから、あとは皆よろしくね!」


玄「咲ちゃん見ててね……お姉ちゃん、頑張ってくるから!」

咲「おねえちゃ……だめ」

宥「咲ちゃんは行っちゃダメ……玄ちゃんを信じよ? ね?」




73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 20:59:45.36 ID:1+0ypyjv0


■インターハイ団体戦 決勝 対局室

照(結局、阿知賀の松実咲ちゃんとは話せず終い)

照(今日の朝も会いに行ったけど、姉達に阻まれてダメだった)

照(先鋒戦でトバして、その後で会いに行こう)

照「ツモ、4100オール」


玄(あと一局で先鋒戦が終わりなのに……宮永さんがオーラスで連荘)

玄(でも、頑張らなきゃ! 咲ちゃんが見てるんだから!)




74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:00:27.15 ID:1+0ypyjv0


~南四局 二本場 一巡目~

玄(ドラは……ウーピン)

玄(赤ドラ有りで筒子は赤二枚のルールなら、私が一番手牌が広く構えやすいドラ)

玄(赤ウーピン二枚と残りのウーピン二枚でドラが六枚)

玄(ウーピンで暗刻作って、③④か④⑥、⑥⑦の筒子を予めキープしておけば処理できる)

玄(打点的には申し分無いと思うけど……問題は上がれるか)

玄(これで最後だし……行けそうなら、お母さんとの約束破ってでも前に進むよ!)




75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:01:25.58 ID:1+0ypyjv0


~南四局 二本場 八巡目~

玄(聴牌……リーチは掛けないでおこう)

玄(ムキになって宮永さんから点を取るべきじゃないし)

玄(点は大事だけど、先鋒戦を終わらせて次に繋ぐことを最優先に……)

照(阿知賀が聴牌してるようだから、さっさと上がっておこう)

照(上がり牌はわかってるし、私が振り込むことは無い)タンッ


玄「か、カンです!」

照「えっ」

玄「つ、ツモです! 槓ドラも四枚乗ったので、8200・16200です!」

智葉「違う。大明槓からの嶺上開花だから、宮永の責任払いだ」

玄「そ、そうでした……32600です!」

照「」




76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:02:16.02 ID:1+0ypyjv0


咲「玄お姉ちゃん!」

宥「玄ちゃーん」

玄「咲ちゃん……お姉ちゃん……」

玄「ごめんね……やっぱり勝てなかったよ」


咲「勝てなかったけど、最後の役満直撃はすごいよ!」

玄「えへへ……きっと、咲ちゃんのおかげだよ」

咲「私も、頑張ってくるから……絶対優勝しようね!」

宥・玄「「おー」」
















照「おかしい……こんなことは、許されない」カタカタ




77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:02:54.47 ID:1+0ypyjv0


























咲「――って話だったよー」

??「それ、確か千里山をモデルにした高校も出てくる話やったな」

??「千里山を準決勝敗退させるとは……」

咲「でも、咲達と同じで三人姉妹が出てくるんだよー?」




78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:03:36.27 ID:1+0ypyjv0


咲「咲もお姉ちゃん達と一緒に、インターハイで打ちたいなぁ」

??「打たせたげたいけど、咲は小学生やからなぁ」

咲「うーん……じゃあ、応援しにいく!」

??「お母さんところと、姫松が当たったらどっちを応援する?」

咲「ふ、ふぇ……そ、そんなの決めれないよぅ……」


洋榎・絹恵「「ただいまー」」


雅枝「お、帰ってきたで」

雅枝「もう出来たし、咲は手を洗って居間に行っとり」

咲「うん!」


咲「洋榎お姉ちゃん、絹恵お姉ちゃん、おかえり~!」




79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:04:11.89 ID:1+0ypyjv0




 Case.4 咲「私のお姉ちゃんが愛宕洋榎さんだったら」






80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:05:10.64 ID:1+0ypyjv0


■愛宕家 ダイニング

咲「お姉ちゃんたち、今日も部活だったの?」

洋榎「せやでー? もうすぐインハイの地区予選やからなぁ」

咲「がんばってね! 咲も応援に行くから」

洋榎「そりゃ負けられんなぁ」


洋榎「あ、オカン。咲は全国大会、どうやって東京まで来るんや?」

雅枝「姫松が負けて、ヒロと絹で一緒に来ればええで」

洋榎「なんでや!」

絹恵「え……じゃあどうするん?」

雅枝「まあ、去年と一緒や。東京の知り合いの家が預かってくれるから」

雅枝「向こうも咲に会いたがっとったで」

洋榎「淡のとこか」

咲「そうだ、淡お姉ちゃんの応援もしないと」

咲「姫松と、千里山と、白糸台……みっつも応援しなきゃー」

絹恵「大変やなー。あ、醤油取ってー」

咲「はーい」




81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:06:26.50 ID:1+0ypyjv0


洋榎「まあ、まだ地区予選終わっとらんし、気が早い話やけどな」

絹恵「そやね」

洋榎「姫松が地区予選突破するのは鉄板やけどな!」

洋榎「千里山は難しいかもな……三箇牧おるし」

雅枝「アホ、北大阪は千里山が勝つに決まっとる」

洋榎「憩ちゃんに勝てるんかー?」

雅枝「個人戦ならともかく、団体戦ならあの子一人に負けてもあとで挽回できるわ」


咲「おかーさん……」ボソボソ

雅枝(あ……しまった、咲のこと忘れとった)

雅枝「コホン……麻雀の話もええけど、たまには料理の感想でも言わんかい」

絹恵「? 美味しいで?」

洋榎「絹、安直やで」

洋榎「まあ、味噌汁は及第点やな……問題は卵焼きとハンバーグや!」

洋榎「この卵焼き、見てみい……結構焦げとる、ガンになるで!」

雅枝「その程度じゃならんわ」

洋榎「あと、このハンバーグ……形がバラバラやないか」

洋榎「火が通ってるからいいものの、こんなんじゃ料理し辛いやろ!」

雅枝「料理してないもんが心配することでは無いな」




82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:07:07.86 ID:1+0ypyjv0


雅枝「で――それどっちも咲が作ってくれたんやけど?」

洋榎「えっ」

咲「ふ、ふぇ……」グスッ


洋榎「この卵焼き! ええ歯ごたえしとるで!」

洋榎「このハンバーグ! 形なんかどうでもええ……肉汁がジュワーッで最高や!」

咲「ほ、ほんとう?」

洋榎「ほんとや! お姉ちゃんはウソつかんで!」

雅枝「ウソつけ」


絹恵「咲が作ったんか。頑張ったなぁ」ナデナデ

咲「えへへ……」

咲「えっとね、このお豆腐も咲が盛りつけたんだよ」

絹恵(この崩れかけとったやつか……お母ちゃんが作ったにしてはおかしいと思った)

洋榎(あぶな! それも文句付けるとこやった……)

咲「いっぱいたべてねー」ニコニコ




83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:07:58.55 ID:1+0ypyjv0


洋榎「ごちそうさん。咲、また作ってな?」

咲「うん!」

咲「おかあさんはお仕事大変だし、咲だけでもご飯作れるようにがんばるね?」

雅枝「ええ子や。姉二人は何か言うことはないか?」

洋榎・絹恵「「耳が痛いです……」」


絹恵「そういえば、咲は明日どうするん?」

咲「明日何かあるの?」

洋榎「姫松と千里山の合同練習会があるんや」

咲「あ、そうだった。さっきおかあさんが言ってたー」

洋榎「オカンも来るんやろ?」

雅枝「監督やからな。……咲は留守番してもらわんといけん」

絹恵「大丈夫?」

咲「だいじょうぶ。咲、ひとりでだいじょぶだよー」




84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:08:45.42 ID:1+0ypyjv0


洋榎「連れて行ってあげればええやん」

絹恵「うんうん」

洋榎「咲もウチらと一緒におりたいよなー?」

咲「う、うん」

雅枝「さすがに親族ってだけで連れていくことはできん」

絹恵・洋榎「「えー」」

雅枝「えー、やない」


咲「ん……おかあさんはお仕事で、お姉ちゃん達は部活だもんね」

咲「しかたないよ」

雅枝「ごめんな」

雅枝「その代わり、来週は休みやから一緒にお出かけしような?」

咲「うん! しゃき、一人でもだいじょぶ!」

雅枝・絹恵(言えとらん……)








洋榎(うーん……でも、咲一人ってのはかわいそうやなー)

洋榎(せや、こういう時は恭子に相談すればええんや)




85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:09:32.17 ID:1+0ypyjv0


■千里山女子高校 麻雀部部室

郁乃「愛宕さ~ん。今日はよろしくお願いします~」

雅枝「よろしく。悪いな、こっちの方に来てもろうて」

郁乃「ええですよええですよ。電車賃出してくれさえすれば~」

雅枝「出さんで」

郁乃「おケチ~」


雅枝「始める前に確認やけど、ルールは今年度のインハイルールで」

雅枝「先にレギュラー予定のメンバー同士で団体形式で打たせる」

雅枝「ただ、それだと2チームしかおらんから両校とも2チームずつ出すということで」

郁乃「は~い」




86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:10:12.48 ID:1+0ypyjv0


セーラ「おー、洋榎。逃げずに来たんやな」

洋榎「当たり前田のクラッカーや」

洋榎「こっちはそっちが逃げるのを心配しとったで。千里山の元エースさん」

セーラ「ぐぬぬ」


竜華「二人は相変わらずやなぁ」

恭子「ですね」

由子「ケンカするほど仲良しさんなのよー」

浩子「園城寺先輩がエースになってからは、元エースネタで口論することが多くなりましたね」

怜「定番ネタかー」


洋榎「助っ人も連れて来たし、今日こそ千里山の息の根止めてやるわ」

セーラ「なんや、助っ人頼りか。憩ちゃんでも連れてきたんか?」

洋榎「ちゃうで……愛宕先生! こっち来てやってください!」


咲「ひゃ、ひゃい……」ドキドキ




87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:10:51.18 ID:1+0ypyjv0


竜華(あれ、咲ちゃんやん? 今日もかわええなぁ)

竜華「誘拐したい」

怜「竜華……」


絹恵「挨拶できる?」

咲「う、うん」

咲「愛宕咲です! よろしくおねがいしますっ」ペッコリン


浩子「咲ちゃん、いつの間に姫松の生徒に……」

セーラ「ずりー! 咲ちゃんを姫松陣営に引き込むとかずりー!」

洋榎「取ったもん勝ちや」

竜華「せ、せめて撫でるだけでもー!」ハァハァ

怜「ちょ……誰かこの色ボケ止めるの手伝って……」




88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:11:42.28 ID:1+0ypyjv0


雅枝「って、何で咲がおるんや」

咲「ご、ごめんなさいー! ひ、一人だとさびしかったから……」オドオド

洋榎「咲は未来の姫松麻雀部員やから来てもええんや」

洋榎「許可もとっとるしな」

雅枝「誰に」

郁乃「は~い。許可出しました~」

洋榎「代行もたまには役に立つな!」

郁乃「せやろ~? さすがやろ~?」




雅枝「アホか! そんなこと、こっちが許可するわけないやろ!」

怜(おお……)

雅枝「咲は千里山の助っ人としてくるのがスジに決まっとる」

雅枝「将来的には千里山麻雀部員なんやからな」

怜(親馬鹿やったか)




89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:12:35.40 ID:1+0ypyjv0


洋榎「なんでや! 姫松の方が家から近いし、強いやろ!」

雅枝「絹が姫松に行ってしもうたから、咲が千里山に来るのがスジやろ」

雅枝「……長女は来んでええけど」

洋榎「なんでや!」

雅枝「学力的な問題や」

セーラ「せやで……」ドンヨリ

洋榎「お、おぅ……」


雅枝「まあ……姫松の方が許可だしてくれるならええよな? ん?」

怜「いや……ウチらも反対せんですから、そう脅さんでええですよ」

竜華「もがーーーーーーー!」

恭子「何で清水谷さん口にガムテープ貼られとるん」

雅枝「咲、ええこにしとるんやで?」

咲「はーい」




90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:13:19.47 ID:1+0ypyjv0


セーラ「しかし、さっきのは聞き捨てならんな」

洋榎「ん?」

セーラ「姫松の方が強い、ってのや」

洋榎「事実やろ」

セーラ「自信あるようやなぁ」


セーラ「なら、咲ちゃんを賭けて勝負せんか?」

絹恵「咲を、ですか?」

セーラ「せや」


セーラ「最初から団体戦方式で打つ手筈やったろ?」

セーラ「最終的な収支がトップの学校に咲ちゃんが入る……ってことでどうや?」

洋榎「ええで!」

恭子「主将……また安請負を」

由子「負けて『咲取られたー』って泣きついてきても知らないのよー」

洋榎「勝てばええんや、勝てば」フフン




91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:14:20.22 ID:1+0ypyjv0


咲「みんなで咲を取り合うの?」

郁乃「せやで~、咲ちゃんがお姫様や~」

郁乃「お姫様兼ご褒美やから、頭にリボンつけたげるで~」

咲「わーい」


雅枝「まあ、ええか……千里山が勝つやろうし」

雅枝「あ、千里山の1チームはレギュラー予定のメンバーで固めるけど」

雅枝「成績次第でレギュラー入れ替えるからな」

泉「げ……マジですか」

郁乃「ウチもそうしよっかな~」

恭子「漫ちゃん、活躍できんかったらリストラな」

漫「えっ!?」




92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:15:01.15 ID:1+0ypyjv0





セーラ「ロン! 18300」

洋榎「悪いな、頭ハネや……2300」


咲「お母さん、お姉ちゃんってつよいんだねー」

雅枝「まだまだやけどな」

咲「でも、セーラお姉ちゃんもつよいよね」

咲「咲も、あんなふうに打ちたいなぁ」

泉「あれ? 娘さん……咲ちゃんも麻雀打てるんです?」

雅枝「一応、家族全員麻雀は打てるわ」

泉「へー……」


泉「見てるばっかりもつまらんでしょうから、お姉ちゃんと一緒に打たへん?」

咲「え、いいの?」

泉「監督、ええですよね?」

雅枝「やめた方がええとおもうが……まあ、経験か」

泉「咲ちゃんはまだ小学生なんですから、これから経験積んでいけばいいと思いますよ!」

雅枝(そういう意味で言ったんやないけど……まあええか)




93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:15:29.29 ID:1+0ypyjv0


雅枝「咲、打っておいで」

咲「やったー」


絹恵(あー……ええんやろうか)

恭子(……そっとしておこう)

浩子(まあ……頑張れ、泉)




94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:16:10.67 ID:1+0ypyjv0

















咲「泉お姉ちゃん、だいじょぶー?」

泉「あはは……なんやこれ、なんやこれ……」カタカタ


怜「咲ちゃん強いなぁ……てか、何でそんだけ嶺上で上がれるん?」

咲「……何でだろ?」

恭子「何故か、咲ちゃんはカンすると殆ど100%有効牌引いてくるからね」

浩子「加えて、槓材まで集まってきますからカンしまくり」

浩子「いくら咲ちゃんが小学生といっても、いまの泉じゃキツイですね」

雅枝(……プラマイゼロのことは秘密にしとけばええか)




95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:16:59.45 ID:1+0ypyjv0


セーラ「こっち終わったでー」

洋榎「お、咲が打っとるんか」

咲「うん! 泉お姉ちゃん達が遊んでくれてたのー」

洋榎「そっかー、良かったなぁ」ナデナデ

泉「」

漫「」


セーラ「咲ちゃん強いんか……ちょっとオレとも打たんか?」

洋榎「じゃあウチも! さっきの続きも兼ねてや!」

セーラ「もう一人どうする?」

泉「もう一回! もう一回打たせてください……!」

洋榎「おし、揃ったな」




洋榎「咲、楽しいか?」

咲「うん!」

咲「麻雀って――楽しいよね!」




96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:17:25.97 ID:1+0ypyjv0




 Case.5 咲「私と宮永照さんが姉妹だったら」






97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:18:10.01 ID:1+0ypyjv0





照「うぅ……咲ぃ……咲ぃ……」

照「なんで咲が関西人になってるの……」

照「なんで、私は咲のパンツ食べただけで御用になってるの……」ムニャ

咲「何、この寝言」


咲「もー! 起きて起きて!」ユサユサ

咲「早く起きて仕度しないと、学校に遅れちゃうんだからね!」

照「……ハッ! 咲!」

咲「う、うん……そうだけど」

咲(まだ寝ぼけてるのかなぁ?)


照「なんだ……夢オチかぁ」

照「咲が私以外の妹になるなんて、あり得ないよね」

咲「へ? 何言ってるの?」




98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:18:40.89 ID:1+0ypyjv0



咲「照ちゃんが、私の妹でしょ?」


咲「いつもはお姉ちゃんって呼んでくれるのに……今日はどうしたの?」

照「……………………あれ?」


                                                ~ 終わり ~





99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2012/11/18(日) 21:19:14.49 ID:1+0ypyjv0

異常です。
さっそくHTML化申請出してきますー。



100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/11/18(日) 21:19:40.11 ID:n0aUN7CDO



ちょーおもしろかったよー



101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/11/18(日) 21:20:19.97 ID:8I5u5uXy0


やっぱり咲ちゃんは皆の妹だな


元スレ
SS速報VIP:【咲SS】 咲「お姉ちゃんにはガッカリだよ!」