1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 18:54:10.62 ID:ABrX3j4G0
??「あまり興味は無いが……」
P「そうですか……いえ、時間をとらせてしまい申し訳ありませんでした……」
??「そもそも私にそのようなものが向いてるとは思わないが?」
P「いえいえ、十分魅力的だと思いますよ?」
??「お世辞だと分かっていても照れくさいね。」
P「いえいえ、そのようなことはありませんよ。」
??「じゃあチラシだけでも貰っていこうかな?」
P「ありがとうございます。ではこれを。」
??「シンデレラガールプロジェクト……」
P「はい。未だ発掘されていないアイドルの原石をデビューさせるという企画です。」
途中まで書き溜め。直ぐ尽きるけど。
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 19:00:01.96 ID:ABrX3j4G0
??「それで私を?変わってるな、君は。」
P「そうですか?十分に通用すると思いますが……」
??「君はお世辞が上手だな、やってもいいという気になってしまう。」
P「強制はしません。その気になったらこちらの電話番号までお願いします。」
??「チラシに書いてある番号だね。わかったよ。」
P「最後にですが、名前だけ教えてもらって良いですか?そのほうが電話を貰ったときに直ぐに対応出来ると思います。」
??「おっと、自己紹介がまだだってね。」
あい「私は東郷あい。」
P「ぶふぉっ!?」
あい「……どうしたんだい?」
P「ごほっがはっ!……い……いえ、何でも。それでは今日はありがとうございました。時間を取らせてしまい大変失礼いたしました。」
あい「ふうん……よくわからないが、お大事に。」
P「は、はい。では近いうちに、また。」
あい「それはこちらの気分次第なんだがね……」
P「それもそうですね。」
あい「じゃあ、気が向いたら連絡するよ。」
P「それでは。」
――――――――
――――
――
P「只今戻りましたー」
ちひろ「おかえりなさい。」
??「おかえりなさぁい!」
??「おかえりなさい……今日は、いい人いましたか?」
P「ああ、お前らとも全くタイプが違うし、これでトリオのメンバーがそろった。」
ちひろ「あれ?チラシ渡しただけじゃないんですか?」
P「いや、絶対に電話は来るよ。」
ちひろ「自信たっぷりですね……」
P「まぁ。」
prrrrr......
あい「はい……どうしたの母さん?」
母「元気にやってるかい?」
あい「うん。中々仕事は増えないけど、楽しくやってるよ。」
母「それなら良かった。それと本題。アンタの幼馴染にPってのがいただろ。」
あい「……懐かしい話だね。それがどうしたの?」
母「なんでもアイドル?のプロデューサーをやってるって話だよ。」
あい「は!?」
母「なんさ?いきなり大きい声出して。」
あい「……こっちの話。」
母「そっかい。まぁ、会ったら宜しくしてやってくれよ。」
あい「会ったら、ね。」
母「意味深だねぇ……」
あい「何でもないよ、じゃあ。」
母「はいはい。」
.....Pi......
あい「まさか……ね。」
つぎのひ
??「電話、本当に来るんですか?」
P「間違いないよ。多分朝一だ。」
??「どうして言い切れるんですかぁ?」
P「後々わかるよ。」
ちひろ「はい、○○プロです……はい……はい……」
P「おいでなすった。」
ちひろ「プロデューサーさん、面接を希望してる人がいます。東郷さんという人ですけど。」
P「履歴書いらないんで直ぐにでも来てくれって伝えてください。」
ちひろ「……ああ、昨日言ってた人ですね。わかりました。」
??「とーごーさん……っていう人ですかぁ?」
P「ああ、お前らよりはちと年上だけどな。クールで頼りになる人だぞ。」
??「怖い人じゃなきゃいいですね……」
P「そう怖気づくな。大丈夫、いい人だよ。」
ちひろ「プロデューサーさん。今から40分くらいで来るそうです。」
P「やっぱりな。あがとうございます。」
??「今日はめんせつ?するんですか?」
P「いや、とりあえずお前らと顔を合わせてもらう。」
??「ええ?いきなりですか?」
P「俺の予感が正しいなら、面接なんていらないさ。」
ちひろ「自信たっぷりですね……」
P「多分時間きっかりに来ます。そしたら応接間に通してもらっていいですか?」
ちひろ「わかりました。」
P「さて、最初は俺一人のほうがいいわな。」
40分後
あい「すいません、連絡した東郷ですが……」
ちひろ「はい、承っていますよ。どうぞこちらへ。」
あい「失礼します。」
ちひろ「ではこちらのほうで待っていてください。今担当が来ます。」
あい「わかりました。」
コンコン
P「失礼します。お待たせしました。」
あい「いや、待ってないよ。」
P「では、早速ですが挨拶を。」
あい「待ちたまえ。」
P「はい?」
あい「私たちの間で他人行儀はいくら何でもナシだろう?」
P「……」
あい「13年ぶりじゃないか。Pくん?」
P「あ、わかっちゃった?」
あい「昨日母から電話があってね。」
P「おばさんかー。うちの母親め、言いふらしてるな。」
あい「どうやらそうみたいだね。相変わらずパワフルみたいだな。」
P「まぁな。」
あい「しかしまあ、Pくんがアイドルのプロデューサーねぇ……?」
P「しかしあいだと気付かずにスカウトしてしまうとは、俺も落ちたかな。」
あい「どういう意味だいそれは……」
P「いやあのあいがこうなるなんてと思うとね。」
あい「やたらに恥ずかしい言葉ばかり言ってたじゃないか。」
P「うぐ。」
あい「録音でもしてPくんの母君にでも送ればよかったかな。」
P「やめてくれ、自分の子供がナンパ師になりました。みたいなもんじゃないか。」
あい「ふふ……」
P「で、アイドルだけど。どうする?」
あい「どうせ君のことだからやると踏んでるんだろう?」
P「当たり。でも強制はしないよ?今やってる仕事もあるだろうし。」
あい「生憎そっちの方がよろしく無くてね……掛け持ちは可能かい?」
P「んー、こっちに比重を置いてくれるなら。」
あい「かまわないよ。」
P「んじゃ、宜しく。」
あい「頼んだよ? 立派なアイドルにしてくれ。」
P「可能な限りそうさせてもらうよ。俺も新人だから多少は大目にみてくれ。」
あい「じゃあ、頑張っていこうか。」
P「……と、その前に。」
P「ユニット、組んでもらうから。」
あい「ソロではない。ということかな?」
P「そういうこと。今事務所に2人ともいるから紹介するよ。」
あい「わかった、行こうか。」
P「……13年か。」
あい「ああ。」
P「久しぶり、あい。」
あい「久しぶりだ、Pくん。」
P「んじゃ、行こう。」
??「とーごーさん、ってどんな人なんでしょう?」
??「頼りになる人って聞いてますけど……わかりません。」
??「Pさんが言うなら間違いないですね!」
??「……だと、思います。」
P「よっす、2人ともいるな。」
??「はい! あ、その方が……」
??「私たちとユニットを組む人、ですかぁ?」
P「ああ、東郷あいさんだ。仲良くしてやってくれ。」
あい「初めまして。」
??「こんにちわぁ。」
??「よ……よろしくお願いします……」
P「いやいや!お前らも名前言わないとわからんから!」
イヴ「そうでしたぁ! イヴ・サンタクロースですぅ、よろしくお願いします☆」
裕美「関裕美といいます……よ、よろしくお願いします。」
あい「私は東郷あい。宜しく頼むよふたりとも。」
ちひろ「事務員をしています千川ちひろと言います。これからよろしくお願いします。」
あい「よろしくお願いします。ちひろさん。」
P「さて、今日は3人集まったし。顔合わせだけってのも寂しいよな?」
イヴ「そうですねぇ。」
裕美「何かします……?」
あい「ふむ。なんとなくPくんが私を入れたがってたのがわかったよ。」
P「察してくれると助かる。」
イヴ「あれ?お知り合いなんですかぁ?」
あい「古い馴染みだよ。ところで私の事はファーストネームで呼んでもらってかまわないよ。」
イヴ「あいさん、よろしくお願いしますぅ。イヴって読んでくださぁい。」
裕美「私の事も……裕美でおねがします。」
あい「イヴに裕美、だね。覚えたよ。」
P「じゃあ、飯でも食いに行くか!」
あい「今日はやることがないのか?」
P「無い!」
あい「じゃあ、私の知ってる店でいいかな?」
イヴ「是非お願いしますぅ。」
P「じゃあ出発!ちひろさん、後お願いします。」
ちひろ「私も行きたいなー……」
裕美「だ、だめです……」
P「残ってる仕事片付けてくださいよ。」
ちひろ「はぁい……」
ふぁみれす
P「それじゃ、新ユニット発足ということで!」
イヴ「カンパイですっ☆」
裕美「か、かんぱーい。」
あい「乾杯。」
ごく ごく
P「ふぅ……」
イヴ「おじさんくさいですよー?」
P「紅茶花伝がうまいのが悪い。」
あい「どうしてそんな甘ったるいの飲んでるんだ。」
P「神経が磨り減ってるときは甘いものに限るだろ。」
裕美「あ……あの……あいさん……」
あい「何だい?」
裕美「プロデューサーさんと昔の馴染みだって言ってましたけど。」
あい「小さいころに近所だっただけだよ。」
P「まぁ幼馴染ってやつかな? 学校帰りとか一緒に遊んでたよ。」
イヴ「あいさんあいさん!Pさんはどんなお子様だったのでしょう?」
あい「ちょっと優しい、どこにでもいる男の子だよ。」
裕美「優しい……ですか?」
あい「うん。私はあまり口調とかが女ぽくないだろう?そうするとからかう奴とかも出てくるんだ。」
イヴ「いじめ……ですかぁ?」
あい「そんなタチの悪いことじゃないよ。おとこんなー!とか言われたりするくらいさ。」
P「あいも女の子だからな。そんなの言われてたら放っておけないわけだ。」
裕美「プロデューサーさん、カッコイイです!」
P「んなこたぁない。」
あい「そんなことあるんだよ。」
P「え。」
あい「彼は事あるごとに助けてくれてね。結構頼ってしまっていたんだ。」
イヴ「そうですよね……Pさんは優しいですぅ。」
あい「おや、イヴもPくんに助けられたクチなのかい?」
イヴ「はいぃ……衣装とプレゼントを全部奪われてしまって……寒さをしのいでいたらPさんが手を差し伸べてくれたんですぅ。」
あい「おやおや、さしずめイヴにとってのサンタクロースになったわけだね。」
イヴ「きゃっ☆ 寝床まで提供して貰って……だからこうしてアイドルしながらお金を貯めてるんですぅ」
あい「寝床?」
イヴ「はぁい。Pさんの家にお邪魔させて貰ってますぅ。」
P「アカン!」
あい「……Pくん。」
P「なーに?あいちゃん?」
あい「………」
P「………」
あい「……ところで、裕美は?」
裕美「わ、私も、プロデューサーさんにスカウトされて……」
P「裕美は光るものを持ってたからな。ティンときてスカウトした。」
あい「裕美は、いやじゃなかったのかい?」
裕美「最初は断ったんです、私は目つきもきついしブサイクなので……」
イブ「いっつも言ってるけど、そんなこと無いですよ?」
裕美「そうでしょうか……?」
P「俺は裕美がかわいいと思ったからスカウトしたんだよ。目標はもうちょっと自信を持つことだな。」
裕美「はい……頑張りますっ!」
あい「Pくん……」
P「なあ?素直でいい子だと思わないか?あ……」
あい「……そうだね、とても素直な子だ。」
P「そうだろうそうだろう。」
イヴ「あいさんは、どうしてアイドルになったんですか?」
あい「簡単だよ。」
裕美「……?」
あい「スカウトしてくれたのがPくんだから。断る理由が無いんだ。」
イヴ「きゃぁ☆」
P「oh...」
裕美「あの……」
あい「ん?」
裕美「どうして、プロデューサーさんなら断る理由が無いんですか?」
あい「私は彼を信頼してるからね、熱い言葉をくれたんだ。ついていくしかないだろう?」
P「やめてやめて、顔が熱いから。」
イヴ「Pさん大胆ですねぇ~☆」
裕美「こ……これが告白……」
P「ち、違う!」
あい「おや、私は別にかまわないが?」
P「えっえー」
イヴ「もしかしてカップルさんですかぁ?」
裕美「おめでとうございますっ。」
P「NO!違う!」
あい「ふふ……」
イヴ「あ……」
裕美「どうしたんですか?」
イヴ「あいさんって微笑むとすごい可愛いんですね!」
あい「そ……そうかな?」
イヴ「あ!今度は照れましたぁ。可愛いですねぇ~☆」
あい「よしてくれ……そういう褒められ方は慣れてないんだ……」
P「そうか?昔からお前は可愛いって言ってきた気がするんだが。」
裕美「ひゃう!?」
あい「そういう褒め方をしてくるのがPくんしかいなかったんだ。」
イヴ「だから久しぶりすぎて照れてるんですね~♪きゃ~☆」
あい「うう……み、店を変えよう!私の仕事場でどうかな?」
裕美「あいさん、他にお仕事してるんですか?」
あい「まぁね、中々繁盛はしないけども。」
P「ほう、あいが何の仕事をしてるかは知らないからな。」
あい「Pくんが引っ越した後に始めたことだからね。昔を辿っても出てこないよ。」
イヴ「Pさんの知らないあいさんの一面にきゅん☆」
P「無いわ。」
イヴ「えー……」
らうんじばー
あい「やあ、失礼するよ。」
マスター「おお、あいちゃんじゃないか。……て、一緒に来たのはP君かい。」
あい「……知ってるの?」
マスター「知ってるもなにもここの常連だよ。」
P「え、あいの仕事場ここだったの?」
あい「そうなんだが……もしかして、会ってるのかな?」
P「かもしれないなぁ。」
あい「じゃあ2人のことは任せたよ。私は準備してくる。」
P「はいよ。……どうした?」
裕美「お……オトナの空間……」
イヴ「飲まれちゃいます……」
P「仕方ないなぁ……ほら、こっちだ。」
マスター「ソフトドリンクでいいかな?そろそろあいちゃんのステージが始まるよ。」
~~~~♪
裕美「サックス……ですね。」
P「げ!」
イヴ「どうしたんですかぁ?」
P「この店で最近サックス吹いてるのってあいだったのか……」
マスター「そうだよ。仲いいみたいだけどコレかい?」
P「違いますって……13年ぶりの幼馴染ですよ。」
マスター「久々の再開というわけか。」
P「はい、美人になってたんでびっくりしましたよ。」
イヴ「気付かないでスカウトしちゃうくらいですもんね~☆」
P「やめろ!」
マスター「あー、昨日嬉しそうにアイドルになるって言ってたのはそういうわけだったのか。」
裕美「嬉しそうにですか?」
マスター「ああ、何でも『ずっと会いたかった人に会えるから』って言ってたよ。」
P「」
イヴ「きゃ~☆」
P「と、とりあえず!演奏を聴こうじゃないか。」
裕美「………」
P「なんだ?」
裕美「……あいさんのことを話してるときのプロデューサーさん、とても生き生きしてます。」
P「そうかな……」
裕美「はいっ。」
~~~♪
~~♪
~♪
パチ パチ パチ
あい「ありがとうございました。」
イヴ「格好よかったです!」
裕美「あいさん……すごかったです!」
P「あいにあんな特技があるなんてな。知らなかった。」
あい「そりゃあね……中学に入ってから始めたんだ。」
P「なるほどな。それなら知らなくて当然だ。」
あい「ふふ……ありがとう。君たちも折角だから歌ってくるかい?」
P「何言ってるんだお前?」
マスター「折角アイドルの子達が来てくれてるんだ、歌ってもらおうじゃないか。」
P「音源が無いですよ音源が。」
マスター「君が演奏すればいい。」
P「……マジですか……」
マスター「うむ。まだアレは置いてあるぞ。」
P「こうなったらヤケだ!2人とも、打ち合わせだ!」
イヴ「何を歌うんですかぁ?」
裕美「私たちまだデビューもしてません……歌ありませんよ?」
P「そりゃな……この曲ならわかるか?」
イヴ「これなら知ってますぅ……わかりましたぁ。」
P「さあ、ここえ舞台度胸をつけておこうな。」
裕美「が……頑張ります……」
P「久しぶりだな。……あいをぎゃふんと言わせてやる。」
イヴ「ところで、その楽器はなんていうんですかぁ?」
裕美「見たことありませんね。」
P「ふっふっふ。」
あい「Pくん、楽しんでくれたかな。」
マスター「聞き惚れてたよ。」
あい「ふふっ……それなら良かった……」
マスター「なんせずっと会いたかった人だもんね?」
あい「……うん。」
マスター「今日は未成年の子がいるからノンアルコールだよ。」
あい「じゃあ、適当に作ってくれるかい?」
マスター「わかったよ。いい人じゃないか。P君は。」
あい「ふふ……追いかけてきて、正解だったかな。」
マスター「大正解だと思うよ。」
あい「良かった……本当に。」
マスター「P君のショーが始まるみたいだね。」
あい「マスター、彼は何か楽器をやるのかい?」
マスター「うん、見てればわかるよ。」
あい「どれどれ……」
イヴ「あいさんの演奏の後は、私たちの歌を聞いてください~。」
裕美「頑張って歌います。よろしくお願いします。」
P「常連の皆様、7ヶ月ぶりくらいでしょうか。久々に演奏させてもらいますね。」
マスター「あいちゃんがココに来るようになったのが半年前だから、丁度入れ替わりかな。」
~~~~♪
~~~~~~♪
あい「!?」
マスター「びっくりするだろう?」
あい「そりゃね……」
マスター「でも、お客様の評判は良かったんだよ?」
あい「そうだろうね……上手い……」
マスター「彼のクリスタルフルートは魔性の笛だからね。その道のプロにもなれるレベルさ。」
※クリスタルフルート
ttp://crystalflutes.web.fc2.com/m.htm
あい「あの子達も歌が上手だね、流石アイドルの原石だ。」
マスター「初めて聞くけどいいものを持ってるね、流石P君の目に狂いは無い。」
あい「……」
マスター「あいちゃん。」
あい「何かな。」
マスター「焦らなくても大丈夫だと思うよ?」
あい「……何の事だか。」
マスター「彼は、君をちゃんと見てる。」
あい「そうだと、嬉しいね。」
マスター「………」
あい「………」
イヴ「ありがとうございましたぁ!」
裕美「あ……ありがとうございました……」
P「ありがとうございました。」
あい「2人とも、歌上手だね。」
イヴ「ありがとうございますぅ、一生懸命レッスンしたんですよ~。」
裕美「私なんてまだまだで……」
P「そんなことない、裕美も上手だったぞ?」
裕美「ありがとうございます……」
あい「Pくんがクリスタルフルートをやるのが一番違外だったのだが?」
P「どうよ、見直したか?」
あい「素敵だったよ。」
P「よせやい。」
イヴ「本当に格好良かったです~☆」
裕美「また、聞かせてくださいね?」
P「いいぞ。ココに来る機会が有ったら聴かせてやる。」
あい「それなら、ミーティングはここでしようか。」
マスター「ん?あいちゃんをプロデュースするのって?」
P「それが俺なんです……」
イヴ「私たちがトリオを組むんです~。」
マスター「おお、それならいつでもこの場所を提供するよ。歌唱練習もするといいさ。」
P「本当ですか?ありがとうございます。」
マスター「ただし、条件があるよ。」
P「はい?」
マスター「来るたびに聴かせてもらうからね?」
P「うわー……まぁいいです。」
あい「交渉成立かな?」
P「よし、シンデレラガールズ、頑張っていくぞ!」
イヴ「おー☆」
裕美「お、おー!」
あい「おー。」
――――――――
――――
――
イヴ「Zzzz」
裕美「……むにゃ……」
P「さて、2人とも寝ちゃったし。そろそろお開きだな。」
あい「そうだね。でも1杯だけ付き合ってもらうか?」
P「車で送らないとならんからノンアルな。」
あい「わかってるさ。」
マスター「じゃあ、こんなものを。」
P「桃……ですか?」
あい「さっぱりしておいしい。」
P「なあ、あい。」
あい「なんだい?」
P「13年ぶりだ。」
あい「ああ。」
P「まぁ、幸いここからは一緒に活動をしていくからな。」
あい「そうだね、13年分の空白を取り返していこうか。」
P「……そうだな。」
あい「……また、会えて嬉しいよ。」
P「……俺もだ。」
あい「これからと」
P「俺らみんなの活躍を祈って」
P・あい「「乾杯。」」
end
終わりです。
友達以上恋人未満ってこいういうのなんじゃないかな?
読み返してお風呂はいってきます。
元スレ
??「それで私を?変わってるな、君は。」
P「そうですか?十分に通用すると思いますが……」
??「君はお世辞が上手だな、やってもいいという気になってしまう。」
P「強制はしません。その気になったらこちらの電話番号までお願いします。」
??「チラシに書いてある番号だね。わかったよ。」
P「最後にですが、名前だけ教えてもらって良いですか?そのほうが電話を貰ったときに直ぐに対応出来ると思います。」
??「おっと、自己紹介がまだだってね。」
あい「私は東郷あい。」
P「ぶふぉっ!?」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 19:05:31.22 ID:ABrX3j4G0
あい「……どうしたんだい?」
P「ごほっがはっ!……い……いえ、何でも。それでは今日はありがとうございました。時間を取らせてしまい大変失礼いたしました。」
あい「ふうん……よくわからないが、お大事に。」
P「は、はい。では近いうちに、また。」
あい「それはこちらの気分次第なんだがね……」
P「それもそうですね。」
あい「じゃあ、気が向いたら連絡するよ。」
P「それでは。」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 19:13:10.85 ID:ABrX3j4G0
――――――――
――――
――
P「只今戻りましたー」
ちひろ「おかえりなさい。」
??「おかえりなさぁい!」
??「おかえりなさい……今日は、いい人いましたか?」
P「ああ、お前らとも全くタイプが違うし、これでトリオのメンバーがそろった。」
ちひろ「あれ?チラシ渡しただけじゃないんですか?」
P「いや、絶対に電話は来るよ。」
ちひろ「自信たっぷりですね……」
P「まぁ。」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 19:20:40.64 ID:ABrX3j4G0
prrrrr......
あい「はい……どうしたの母さん?」
母「元気にやってるかい?」
あい「うん。中々仕事は増えないけど、楽しくやってるよ。」
母「それなら良かった。それと本題。アンタの幼馴染にPってのがいただろ。」
あい「……懐かしい話だね。それがどうしたの?」
母「なんでもアイドル?のプロデューサーをやってるって話だよ。」
あい「は!?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 19:26:45.44 ID:ABrX3j4G0
母「なんさ?いきなり大きい声出して。」
あい「……こっちの話。」
母「そっかい。まぁ、会ったら宜しくしてやってくれよ。」
あい「会ったら、ね。」
母「意味深だねぇ……」
あい「何でもないよ、じゃあ。」
母「はいはい。」
.....Pi......
あい「まさか……ね。」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 19:32:42.42 ID:ABrX3j4G0
つぎのひ
??「電話、本当に来るんですか?」
P「間違いないよ。多分朝一だ。」
??「どうして言い切れるんですかぁ?」
P「後々わかるよ。」
ちひろ「はい、○○プロです……はい……はい……」
P「おいでなすった。」
ちひろ「プロデューサーさん、面接を希望してる人がいます。東郷さんという人ですけど。」
P「履歴書いらないんで直ぐにでも来てくれって伝えてください。」
ちひろ「……ああ、昨日言ってた人ですね。わかりました。」
??「とーごーさん……っていう人ですかぁ?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 19:38:17.03 ID:ABrX3j4G0
P「ああ、お前らよりはちと年上だけどな。クールで頼りになる人だぞ。」
??「怖い人じゃなきゃいいですね……」
P「そう怖気づくな。大丈夫、いい人だよ。」
ちひろ「プロデューサーさん。今から40分くらいで来るそうです。」
P「やっぱりな。あがとうございます。」
??「今日はめんせつ?するんですか?」
P「いや、とりあえずお前らと顔を合わせてもらう。」
??「ええ?いきなりですか?」
P「俺の予感が正しいなら、面接なんていらないさ。」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 19:44:11.66 ID:ABrX3j4G0
ちひろ「自信たっぷりですね……」
P「多分時間きっかりに来ます。そしたら応接間に通してもらっていいですか?」
ちひろ「わかりました。」
P「さて、最初は俺一人のほうがいいわな。」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 19:50:54.42 ID:ABrX3j4G0
40分後
あい「すいません、連絡した東郷ですが……」
ちひろ「はい、承っていますよ。どうぞこちらへ。」
あい「失礼します。」
ちひろ「ではこちらのほうで待っていてください。今担当が来ます。」
あい「わかりました。」
コンコン
P「失礼します。お待たせしました。」
あい「いや、待ってないよ。」
P「では、早速ですが挨拶を。」
あい「待ちたまえ。」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 19:58:28.06 ID:ABrX3j4G0
P「はい?」
あい「私たちの間で他人行儀はいくら何でもナシだろう?」
P「……」
あい「13年ぶりじゃないか。Pくん?」
P「あ、わかっちゃった?」
あい「昨日母から電話があってね。」
P「おばさんかー。うちの母親め、言いふらしてるな。」
あい「どうやらそうみたいだね。相変わらずパワフルみたいだな。」
P「まぁな。」
あい「しかしまあ、Pくんがアイドルのプロデューサーねぇ……?」
P「しかしあいだと気付かずにスカウトしてしまうとは、俺も落ちたかな。」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 20:06:02.63 ID:ABrX3j4G0
あい「どういう意味だいそれは……」
P「いやあのあいがこうなるなんてと思うとね。」
あい「やたらに恥ずかしい言葉ばかり言ってたじゃないか。」
P「うぐ。」
あい「録音でもしてPくんの母君にでも送ればよかったかな。」
P「やめてくれ、自分の子供がナンパ師になりました。みたいなもんじゃないか。」
あい「ふふ……」
P「で、アイドルだけど。どうする?」
あい「どうせ君のことだからやると踏んでるんだろう?」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 20:13:29.21 ID:ABrX3j4G0
P「当たり。でも強制はしないよ?今やってる仕事もあるだろうし。」
あい「生憎そっちの方がよろしく無くてね……掛け持ちは可能かい?」
P「んー、こっちに比重を置いてくれるなら。」
あい「かまわないよ。」
P「んじゃ、宜しく。」
あい「頼んだよ? 立派なアイドルにしてくれ。」
P「可能な限りそうさせてもらうよ。俺も新人だから多少は大目にみてくれ。」
あい「じゃあ、頑張っていこうか。」
P「……と、その前に。」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 20:20:30.07 ID:ABrX3j4G0
P「ユニット、組んでもらうから。」
あい「ソロではない。ということかな?」
P「そういうこと。今事務所に2人ともいるから紹介するよ。」
あい「わかった、行こうか。」
P「……13年か。」
あい「ああ。」
P「久しぶり、あい。」
あい「久しぶりだ、Pくん。」
P「んじゃ、行こう。」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 20:26:21.01 ID:ABrX3j4G0
??「とーごーさん、ってどんな人なんでしょう?」
??「頼りになる人って聞いてますけど……わかりません。」
??「Pさんが言うなら間違いないですね!」
??「……だと、思います。」
P「よっす、2人ともいるな。」
??「はい! あ、その方が……」
??「私たちとユニットを組む人、ですかぁ?」
P「ああ、東郷あいさんだ。仲良くしてやってくれ。」
あい「初めまして。」
??「こんにちわぁ。」
??「よ……よろしくお願いします……」
P「いやいや!お前らも名前言わないとわからんから!」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 20:31:39.45 ID:ABrX3j4G0
イヴ「そうでしたぁ! イヴ・サンタクロースですぅ、よろしくお願いします☆」
裕美「関裕美といいます……よ、よろしくお願いします。」
あい「私は東郷あい。宜しく頼むよふたりとも。」
ちひろ「事務員をしています千川ちひろと言います。これからよろしくお願いします。」
あい「よろしくお願いします。ちひろさん。」
P「さて、今日は3人集まったし。顔合わせだけってのも寂しいよな?」
イヴ「そうですねぇ。」
裕美「何かします……?」
あい「ふむ。なんとなくPくんが私を入れたがってたのがわかったよ。」
P「察してくれると助かる。」
イヴ「あれ?お知り合いなんですかぁ?」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 20:39:43.79 ID:ABrX3j4G0
あい「古い馴染みだよ。ところで私の事はファーストネームで呼んでもらってかまわないよ。」
イヴ「あいさん、よろしくお願いしますぅ。イヴって読んでくださぁい。」
裕美「私の事も……裕美でおねがします。」
あい「イヴに裕美、だね。覚えたよ。」
P「じゃあ、飯でも食いに行くか!」
あい「今日はやることがないのか?」
P「無い!」
あい「じゃあ、私の知ってる店でいいかな?」
イヴ「是非お願いしますぅ。」
P「じゃあ出発!ちひろさん、後お願いします。」
ちひろ「私も行きたいなー……」
裕美「だ、だめです……」
P「残ってる仕事片付けてくださいよ。」
ちひろ「はぁい……」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 20:47:43.95 ID:ABrX3j4G0
ふぁみれす
P「それじゃ、新ユニット発足ということで!」
イヴ「カンパイですっ☆」
裕美「か、かんぱーい。」
あい「乾杯。」
ごく ごく
P「ふぅ……」
イヴ「おじさんくさいですよー?」
P「紅茶花伝がうまいのが悪い。」
あい「どうしてそんな甘ったるいの飲んでるんだ。」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 20:53:18.89 ID:ABrX3j4G0
P「神経が磨り減ってるときは甘いものに限るだろ。」
裕美「あ……あの……あいさん……」
あい「何だい?」
裕美「プロデューサーさんと昔の馴染みだって言ってましたけど。」
あい「小さいころに近所だっただけだよ。」
P「まぁ幼馴染ってやつかな? 学校帰りとか一緒に遊んでたよ。」
イヴ「あいさんあいさん!Pさんはどんなお子様だったのでしょう?」
あい「ちょっと優しい、どこにでもいる男の子だよ。」
裕美「優しい……ですか?」
あい「うん。私はあまり口調とかが女ぽくないだろう?そうするとからかう奴とかも出てくるんだ。」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 20:56:26.21 ID:ABrX3j4G0
イヴ「いじめ……ですかぁ?」
あい「そんなタチの悪いことじゃないよ。おとこんなー!とか言われたりするくらいさ。」
P「あいも女の子だからな。そんなの言われてたら放っておけないわけだ。」
裕美「プロデューサーさん、カッコイイです!」
P「んなこたぁない。」
あい「そんなことあるんだよ。」
P「え。」
あい「彼は事あるごとに助けてくれてね。結構頼ってしまっていたんだ。」
イヴ「そうですよね……Pさんは優しいですぅ。」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:03:38.47 ID:ABrX3j4G0
あい「おや、イヴもPくんに助けられたクチなのかい?」
イヴ「はいぃ……衣装とプレゼントを全部奪われてしまって……寒さをしのいでいたらPさんが手を差し伸べてくれたんですぅ。」
あい「おやおや、さしずめイヴにとってのサンタクロースになったわけだね。」
イヴ「きゃっ☆ 寝床まで提供して貰って……だからこうしてアイドルしながらお金を貯めてるんですぅ」
あい「寝床?」
イヴ「はぁい。Pさんの家にお邪魔させて貰ってますぅ。」
P「アカン!」
あい「……Pくん。」
P「なーに?あいちゃん?」
あい「………」
P「………」
あい「……ところで、裕美は?」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:09:57.25 ID:ABrX3j4G0
裕美「わ、私も、プロデューサーさんにスカウトされて……」
P「裕美は光るものを持ってたからな。ティンときてスカウトした。」
あい「裕美は、いやじゃなかったのかい?」
裕美「最初は断ったんです、私は目つきもきついしブサイクなので……」
イブ「いっつも言ってるけど、そんなこと無いですよ?」
裕美「そうでしょうか……?」
P「俺は裕美がかわいいと思ったからスカウトしたんだよ。目標はもうちょっと自信を持つことだな。」
裕美「はい……頑張りますっ!」
あい「Pくん……」
P「なあ?素直でいい子だと思わないか?あ……」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:17:17.50 ID:ABrX3j4G0
あい「……そうだね、とても素直な子だ。」
P「そうだろうそうだろう。」
イヴ「あいさんは、どうしてアイドルになったんですか?」
あい「簡単だよ。」
裕美「……?」
あい「スカウトしてくれたのがPくんだから。断る理由が無いんだ。」
イヴ「きゃぁ☆」
P「oh...」
裕美「あの……」
あい「ん?」
裕美「どうして、プロデューサーさんなら断る理由が無いんですか?」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:23:56.31 ID:ABrX3j4G0
あい「私は彼を信頼してるからね、熱い言葉をくれたんだ。ついていくしかないだろう?」
P「やめてやめて、顔が熱いから。」
イヴ「Pさん大胆ですねぇ~☆」
裕美「こ……これが告白……」
P「ち、違う!」
あい「おや、私は別にかまわないが?」
P「えっえー」
イヴ「もしかしてカップルさんですかぁ?」
裕美「おめでとうございますっ。」
P「NO!違う!」
あい「ふふ……」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:31:13.09 ID:ABrX3j4G0
イヴ「あ……」
裕美「どうしたんですか?」
イヴ「あいさんって微笑むとすごい可愛いんですね!」
あい「そ……そうかな?」
イヴ「あ!今度は照れましたぁ。可愛いですねぇ~☆」
あい「よしてくれ……そういう褒められ方は慣れてないんだ……」
P「そうか?昔からお前は可愛いって言ってきた気がするんだが。」
裕美「ひゃう!?」
あい「そういう褒め方をしてくるのがPくんしかいなかったんだ。」
イヴ「だから久しぶりすぎて照れてるんですね~♪きゃ~☆」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:39:06.46 ID:ABrX3j4G0
あい「うう……み、店を変えよう!私の仕事場でどうかな?」
裕美「あいさん、他にお仕事してるんですか?」
あい「まぁね、中々繁盛はしないけども。」
P「ほう、あいが何の仕事をしてるかは知らないからな。」
あい「Pくんが引っ越した後に始めたことだからね。昔を辿っても出てこないよ。」
イヴ「Pさんの知らないあいさんの一面にきゅん☆」
P「無いわ。」
イヴ「えー……」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:48:23.79 ID:ABrX3j4G0
らうんじばー
あい「やあ、失礼するよ。」
マスター「おお、あいちゃんじゃないか。……て、一緒に来たのはP君かい。」
あい「……知ってるの?」
マスター「知ってるもなにもここの常連だよ。」
P「え、あいの仕事場ここだったの?」
あい「そうなんだが……もしかして、会ってるのかな?」
P「かもしれないなぁ。」
あい「じゃあ2人のことは任せたよ。私は準備してくる。」
P「はいよ。……どうした?」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:55:24.50 ID:ABrX3j4G0
裕美「お……オトナの空間……」
イヴ「飲まれちゃいます……」
P「仕方ないなぁ……ほら、こっちだ。」
マスター「ソフトドリンクでいいかな?そろそろあいちゃんのステージが始まるよ。」
~~~~♪
裕美「サックス……ですね。」
P「げ!」
イヴ「どうしたんですかぁ?」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:04:39.25 ID:ABrX3j4G0
P「この店で最近サックス吹いてるのってあいだったのか……」
マスター「そうだよ。仲いいみたいだけどコレかい?」
P「違いますって……13年ぶりの幼馴染ですよ。」
マスター「久々の再開というわけか。」
P「はい、美人になってたんでびっくりしましたよ。」
イヴ「気付かないでスカウトしちゃうくらいですもんね~☆」
P「やめろ!」
マスター「あー、昨日嬉しそうにアイドルになるって言ってたのはそういうわけだったのか。」
裕美「嬉しそうにですか?」
マスター「ああ、何でも『ずっと会いたかった人に会えるから』って言ってたよ。」
P「」
イヴ「きゃ~☆」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:11:32.02 ID:ABrX3j4G0
P「と、とりあえず!演奏を聴こうじゃないか。」
裕美「………」
P「なんだ?」
裕美「……あいさんのことを話してるときのプロデューサーさん、とても生き生きしてます。」
P「そうかな……」
裕美「はいっ。」
~~~♪
~~♪
~♪
パチ パチ パチ
あい「ありがとうございました。」
イヴ「格好よかったです!」
裕美「あいさん……すごかったです!」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:18:50.40 ID:ABrX3j4G0
P「あいにあんな特技があるなんてな。知らなかった。」
あい「そりゃあね……中学に入ってから始めたんだ。」
P「なるほどな。それなら知らなくて当然だ。」
あい「ふふ……ありがとう。君たちも折角だから歌ってくるかい?」
P「何言ってるんだお前?」
マスター「折角アイドルの子達が来てくれてるんだ、歌ってもらおうじゃないか。」
P「音源が無いですよ音源が。」
マスター「君が演奏すればいい。」
P「……マジですか……」
マスター「うむ。まだアレは置いてあるぞ。」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:24:59.51 ID:ABrX3j4G0
P「こうなったらヤケだ!2人とも、打ち合わせだ!」
イヴ「何を歌うんですかぁ?」
裕美「私たちまだデビューもしてません……歌ありませんよ?」
P「そりゃな……この曲ならわかるか?」
イヴ「これなら知ってますぅ……わかりましたぁ。」
P「さあ、ここえ舞台度胸をつけておこうな。」
裕美「が……頑張ります……」
P「久しぶりだな。……あいをぎゃふんと言わせてやる。」
イヴ「ところで、その楽器はなんていうんですかぁ?」
裕美「見たことありませんね。」
P「ふっふっふ。」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:35:11.03 ID:ABrX3j4G0
あい「Pくん、楽しんでくれたかな。」
マスター「聞き惚れてたよ。」
あい「ふふっ……それなら良かった……」
マスター「なんせずっと会いたかった人だもんね?」
あい「……うん。」
マスター「今日は未成年の子がいるからノンアルコールだよ。」
あい「じゃあ、適当に作ってくれるかい?」
マスター「わかったよ。いい人じゃないか。P君は。」
あい「ふふ……追いかけてきて、正解だったかな。」
マスター「大正解だと思うよ。」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:42:07.47 ID:ABrX3j4G0
あい「良かった……本当に。」
マスター「P君のショーが始まるみたいだね。」
あい「マスター、彼は何か楽器をやるのかい?」
マスター「うん、見てればわかるよ。」
あい「どれどれ……」
イヴ「あいさんの演奏の後は、私たちの歌を聞いてください~。」
裕美「頑張って歌います。よろしくお願いします。」
P「常連の皆様、7ヶ月ぶりくらいでしょうか。久々に演奏させてもらいますね。」
マスター「あいちゃんがココに来るようになったのが半年前だから、丁度入れ替わりかな。」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:53:23.59 ID:ABrX3j4G0
~~~~♪
~~~~~~♪
あい「!?」
マスター「びっくりするだろう?」
あい「そりゃね……」
マスター「でも、お客様の評判は良かったんだよ?」
あい「そうだろうね……上手い……」
マスター「彼のクリスタルフルートは魔性の笛だからね。その道のプロにもなれるレベルさ。」
※クリスタルフルート
ttp://crystalflutes.web.fc2.com/m.htm
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:59:21.65 ID:ABrX3j4G0
あい「あの子達も歌が上手だね、流石アイドルの原石だ。」
マスター「初めて聞くけどいいものを持ってるね、流石P君の目に狂いは無い。」
あい「……」
マスター「あいちゃん。」
あい「何かな。」
マスター「焦らなくても大丈夫だと思うよ?」
あい「……何の事だか。」
マスター「彼は、君をちゃんと見てる。」
あい「そうだと、嬉しいね。」
マスター「………」
あい「………」
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:05:11.81 ID:ABrX3j4G0
イヴ「ありがとうございましたぁ!」
裕美「あ……ありがとうございました……」
P「ありがとうございました。」
あい「2人とも、歌上手だね。」
イヴ「ありがとうございますぅ、一生懸命レッスンしたんですよ~。」
裕美「私なんてまだまだで……」
P「そんなことない、裕美も上手だったぞ?」
裕美「ありがとうございます……」
あい「Pくんがクリスタルフルートをやるのが一番違外だったのだが?」
P「どうよ、見直したか?」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:10:20.34 ID:ABrX3j4G0
あい「素敵だったよ。」
P「よせやい。」
イヴ「本当に格好良かったです~☆」
裕美「また、聞かせてくださいね?」
P「いいぞ。ココに来る機会が有ったら聴かせてやる。」
あい「それなら、ミーティングはここでしようか。」
マスター「ん?あいちゃんをプロデュースするのって?」
P「それが俺なんです……」
イヴ「私たちがトリオを組むんです~。」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:16:33.64 ID:ABrX3j4G0
マスター「おお、それならいつでもこの場所を提供するよ。歌唱練習もするといいさ。」
P「本当ですか?ありがとうございます。」
マスター「ただし、条件があるよ。」
P「はい?」
マスター「来るたびに聴かせてもらうからね?」
P「うわー……まぁいいです。」
あい「交渉成立かな?」
P「よし、シンデレラガールズ、頑張っていくぞ!」
イヴ「おー☆」
裕美「お、おー!」
あい「おー。」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:22:29.64 ID:ABrX3j4G0
――――――――
――――
――
イヴ「Zzzz」
裕美「……むにゃ……」
P「さて、2人とも寝ちゃったし。そろそろお開きだな。」
あい「そうだね。でも1杯だけ付き合ってもらうか?」
P「車で送らないとならんからノンアルな。」
あい「わかってるさ。」
マスター「じゃあ、こんなものを。」
P「桃……ですか?」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:27:57.25 ID:ABrX3j4G0
あい「さっぱりしておいしい。」
P「なあ、あい。」
あい「なんだい?」
P「13年ぶりだ。」
あい「ああ。」
P「まぁ、幸いここからは一緒に活動をしていくからな。」
あい「そうだね、13年分の空白を取り返していこうか。」
P「……そうだな。」
あい「……また、会えて嬉しいよ。」
P「……俺もだ。」
あい「これからと」
P「俺らみんなの活躍を祈って」
P・あい「「乾杯。」」
end
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:31:45.11 ID:ABrX3j4G0
終わりです。
友達以上恋人未満ってこいういうのなんじゃないかな?
読み返してお風呂はいってきます。
モバマスP「すいません、アイドルとかに興味ってありませんか?」