過去作
曜「メゾン・ド・モルゲンレーテ・日の出?」鞠莉「ひどいメドレーね」
鞠莉「そのメガネって度、入ってるやつ?」曜「うん、伊達じゃないよ」
曜「巷に雨の降るごとく」
曜「鞠莉ちゃんお味噌汁理論」
鞠莉「So Close, Yet So Far」
曜「メゾン・ド・モルゲンレーテ・日の出?」鞠莉「ひどいメドレーね」
鞠莉「そのメガネって度、入ってるやつ?」曜「うん、伊達じゃないよ」
曜「巷に雨の降るごとく」
曜「鞠莉ちゃんお味噌汁理論」
鞠莉「So Close, Yet So Far」
【ようまり】鞠莉「コーヒーに付き合ってほしい?」曜「うん!」
曜「鞠莉ちゃん家にお泊まり」
鞠莉「曜ってさ」曜「うん」
1: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:10:10.09 ID:7YtoiICV.net
ようまり。
2: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:11:18.19 ID:7YtoiICV.net
渡辺家
prrrr…
曜「ん、電話…あっ!」
ピッ
曜「はーい!」
鞠莉『わたし、マリーさん!今イタリアにいるの!』
曜「鞠莉ちゃん!ちゃおー!」
鞠莉『チャオ!って、そうじゃない!』
曜「なら、シャイニー!」
鞠莉『シャイニーっ!って、それもちがーう!』
曜「じゃあ、こんばんわ?」
鞠莉『こっちはまだお昼デース』
曜「えー、わかんないよ。なんのことなの?」
鞠莉『わたし、マリーさんデース!』
曜「それはわかってるよ。いまさら自己紹介だなんて」
鞠莉『だーかーらー!』
曜「ふふっ、あはははは!」
鞠莉『よーうー!?』
曜「ふふ、ごめんごめん。話してたらなんか嬉しくなっちゃって」
鞠莉『もうっ。空港で大きな声出させないでよ』
曜「あ、もう空港なんだ」
鞠莉『ええ。手続きは済んで、今は搭乗待ちよ』
曜「日本にはいつ頃着くの?」
鞠莉『予定では明日の朝ね』
曜「そっかぁ…!」
鞠莉『いよいよだね。マリーのこと待ち遠しいからって、夜更かししちゃダメよ?』
曜「それはこっちのセリフ。飛行機の中でちゃんと寝とかないと、時差ボケひどいよ?」
鞠莉『はいはい』
曜「あ、真面目に聞いてないね?」
鞠莉『そんなことアリマセーン』
曜「その言い方、絶対そんなことあるでしょ」
鞠莉『マリーさんは嘘つきまセーン!』
曜「もう…お願いだから、ちゃんと休んでね?せっかく帰ってくるのに、元気な鞠莉ちゃんに会えなかったらヤダもん」
鞠莉『まあ!』
曜「ん?」
鞠莉『今の言い方、可愛くて良かったなって』
曜「からかわないの」
鞠莉『本当の事だもの。ねえねえ、もう一回言ってよ!ワンモア!』
曜「言わないよーだ」
鞠莉『ケチー』
曜「ケチとか言わない。わかったよ、それじゃあ…」
鞠莉『言ってくれるの?』
曜「元気に会えたら言う」
鞠莉『それだと意味無くない?』
曜「あるよ。それより、さっき鞠莉ちゃんが違うって言ってたの、何のこと?」
鞠莉『オウ!忘れるところでした。それはね――』
ピンポーン
鞠莉『あ、搭乗開始みたい。ごめん、また後でね?』
曜「了解であります!本当に、長旅だから気をつけてね。待ってるから!」
鞠莉『ええ!じゃあね!』
曜「ばいばーい!」
ピッ
曜「ふふっ、明日かぁ」
曜「明日だって!楽しみだなー」クッション モギュー
……………………………………
夜
ピロン
曜「ん、通知音…おっ」
鞠莉『わたし、マリーさん!いま雲の上にいるの!』
曜「本当だ、写真も来てる。ふふっ」スマホスッスッ
曜『こーら、ちゃんと寝ないとダメって言ったでしょ』
鞠莉『こっちのセリフよ。日本はとっくに寝る時間のハズよ?』
曜『鞠莉ちゃんが送るから返信してるんだよ』
鞠莉『もしかして、本当に寝てた?』
曜「おっ、少し不安になってる」スッスッ
曜『もちろん』
曜『バッチリ起きてたよ!』
鞠莉『心配して損した!』
曜「あははっ」スッスッ
曜『いよいよ明日だって思うと落ち着かなくてさ。鞠莉ちゃんと同じだよ』
鞠莉『ならよし』
曜『いいんだ?』
鞠莉『あっ、よくない!』
曜「ふふ、どっちなのさ」クスクス
鞠莉『マリーに会えるのが嬉しいのはわかるけど、睡眠不足はいけないよ?』
曜『鞠莉ちゃんこそね。揺れたりしてない?暑かったり乾燥とかしてない?』
鞠莉『快適よ。心配してくれてありがとう』
曜『よかった!』
鞠莉『ごめんね。なんだか寝付けなくって、つい連絡しちゃったの』
曜『大丈夫だよー』
鞠莉『付き合ってくれてありがとう。おかげで少し落ち着いたわ』
曜『私も!』
鞠莉『じゃあ、明日に備えて寝ましょうか。元気で会おうね、約束よ』
曜『うん!おやすみ!』
鞠莉『おやすみ!良い夢をね!』
曜「いい夢を、か。へへ、確かに今日は良い夢見られそう」ポスッ
曜「…でも、良い夢よりも、良い現実の方が良いよね。早く朝にならないかなぁ…」
曜「飛行機でも電話できたらいいのに…そしたら、声が聞けたのに…」ウトウト
曜「まり、ちゃ……すぅ…」zzz
……………………………………
prrrr ピッ
曜「はーい!」
鞠莉『わたし、マリーさん!今東京にいるの!』
曜「長い空の旅、お疲れ様!あの後はよく寝れた?」
鞠莉『ええ、曜のおかげよ!』
曜「体調は大丈夫?飛行機酔いとか、喉が痛いとかない?」
鞠莉『ノープロブレム!んー、この暑さ、日本に帰って来たって感じする!』
曜「今年は特に暑くってさ。体が慣れるまで無理しないでね?」
鞠莉『はーい。それじゃ、また連絡するわね』
曜「待ってるよ。ばいばーい!」ピッ
……………………………………
prrrr ピッ
曜「はいはーい」
バラバラバラバラ!
曜「うわっ!?な、なに!?」
鞠莉『わたし、マリーさん!いま沼津の上空にいるの!』バラバラバラ
曜「えー!?」
鞠莉『だから、沼津の上空にいるの!』バラバラバラ
曜「音がすごくって聞こえないよー!」
鞠莉『ぬまづ、じょうくう!空!ヘリ!』バラバラバラ
曜「聞こえなーい!」
鞠莉『むぅ…曜のバカー!』
曜「はいー?」
鞠莉『ヘタレヨーソロー!ボクネンジン!』
曜「なんて言ってるのー?」
鞠莉『大好きー!』
曜「わたしもー!」
鞠莉『えへへ…って、聞こえてるんじゃない!』
曜「やっと耳が慣れてきたー!」
鞠莉『悪い子ね!もうすぐ着くから、ほっぺたを洗って待ってなさい!徹底的にむにむにしてあげるから!』
曜「はーい、気をつけてねー!」
鞠莉『またね!』
ピッ
曜「ほっぺた洗って待て、か…ふふ、いつまでも、むにむにされるだけの私じゃないんだよ、鞠莉ちゃん」ワキワキ
……………………………………
prrrr ピッ
曜「はいっ!」
鞠莉『わたし、マリーさん!いま車の中にいるの!』
曜「おおっ!えっ、まさか運転中じゃないよね?」
鞠莉『そんなわけないでしょ。送迎車よ、ウチの』
曜「あはは、よかった」
鞠莉『ね、もう少しだよ』
曜「うん。待ってるから!」
鞠莉『チャオ!』ピッ
曜「いよいよだ。鞠莉ちゃん…!」
……………………………………
曜の部屋
曜「…」ソワソワ
曜「…」スマホ チラッ
曜「…」ソワソワ
曜「どうしたんだろう…結構経つから、もう着いててもおかしく無いのに…」
曜「連絡も来ないし…まさか、なにかあったんじゃ…」
prrrr
曜「!」バッ
ピッ
曜「もしもし、鞠莉ちゃん!?」
『…』
曜「鞠莉ちゃん!どうしたの、何かあったの、鞠莉ちゃん!」
『…』
曜「応えてよ!鞠莉ちゃん!?鞠莉ちゃん!!』
『曜…』
曜「鞠莉ちゃん!」
ブッブー!
曜「!!」ビクッ
ブッブー!
曜「っ!クラクション、外から!」バッ
ガラガラ
曜「鞠莉ちゃん!?」
シーン…
曜「誰もいない…そんな…」
「わたし、マリーさん」
曜「え――」
ハグッ
曜「!」
鞠莉「いま、あなたの後ろにいるの」
曜「あ…!」
鞠莉「ただいま、曜」
曜「まり、ちゃん…?」
鞠莉「イェース。お待たせ」ギュー
曜「…!」
鞠莉「ふふっ♪この感触、久しぶり――きゃあ!?」グイッ
ドサッ
鞠莉「よ、曜…?」
曜「…」
鞠莉「あ、あれぇ?」
曜「…ひどいじゃん。心配したんだよ、ずっと待ってたのに…驚かせて…」
鞠莉「ご、ごめんね。せっかくだから、ちょっとびっくりさせちゃおうかなーなんて、それで…」
曜「…」
鞠莉「…っ、ごめんなさい。私、その…」
曜「…けど」
ハグッ
鞠莉「あっ…」
曜「…」ギュー
鞠莉「曜…」
曜「…心配したし、正直イラっともした。でも、そんなのどうだっていい」
曜「鞠莉ちゃんが、鞠莉ちゃんが居るんだもん…」ギュ
鞠莉「!」
曜「だからお願い。もっとぎゅってして」
鞠莉「うん」ギュ
曜「ん…おかえり、鞠莉ちゃん」
鞠莉「ただいま、曜」
曜「えへへ。鞠莉ちゃん、鞠莉ちゃん」ギュー
鞠莉「ふふっ。くっつくのも良いけど、顔が見たいな」
曜「やだ、このままがいい」
鞠莉「まあ、甘えん坊さんね」
曜「このままがいいもん。だめ?」
鞠莉「もちろん、いいよ」ギュ
曜「ん…」
鞠莉「ちゃんと帰ってきたよ」ナデナデ
曜(…うん。やっぱり、今が夢よりも素敵だ)
……………………………………
鞠莉「満足した?」
曜「少しはね。まだ全然足りないけど」
鞠莉「じゃあ、もっとする?」
曜「鞠莉ちゃんが疲れるといけないから。一旦おしまいにする」
鞠莉「曜の良い子は相変わらずね」
曜「相変わらずは鞠莉ちゃんの方だよ。こんなサプライズまで用意して…さっきのやつ、どうやったの?」
鞠莉「曜のお母さんに協力してもらったの。サプライズして喜ばせたいって相談したら、是非にってサポートしてくれたわ」
曜「ママったら…」
鞠莉「ストーップ。お母さんを怒らないであげて。おかげで絶対に忘れられない再会になったでしょ?」
曜「最悪の場合、絶対に許されない再会になってたかもよ?」
鞠莉「その辺は、上手くいったから結果オーライで――むぎゅぅ」
曜「罰として、鞠莉ちゃんはほっぺたむにむにの刑だからね」ムニムニ
鞠莉「んむー」
曜「うりうり」ムニムニ
鞠莉「むーっ」
曜(…すごく良い)
鞠莉「へえへえ(ねえねえ)」
曜「うん?」
鞠莉「ほっへららへれひひろ?(ほっぺただけでいいの?)」
曜「…そういうのはまた後で」パッ
鞠莉「ノー!今すぐデース!」ハグッ
曜「わっ」
鞠莉「うふふっ」ギュ
曜「えへへっ」ギュ
曜「やっぱり、ハグって良いね」
鞠莉「そうね。この触れ合いは、電話やメールでは伝えられないものね」
曜「だね。あ、そう言えばさ。今更だけど、なんでマリーさんだったの?」
鞠莉「あら、まだわからなかったの?」
曜「答えを聞きそびれちゃったからね。教えて教えて」
鞠莉「あれはね、『これからあなたの近くに行きます』ってことよ」
終わり
乙
やっぱりようまりは素晴らしい
おつおつ
ようまり好きだ…
元スレ
渡辺家
prrrr…
曜「ん、電話…あっ!」
ピッ
曜「はーい!」
鞠莉『わたし、マリーさん!今イタリアにいるの!』
3: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:12:05.01 ID:7YtoiICV.net
曜「鞠莉ちゃん!ちゃおー!」
鞠莉『チャオ!って、そうじゃない!』
曜「なら、シャイニー!」
鞠莉『シャイニーっ!って、それもちがーう!』
曜「じゃあ、こんばんわ?」
鞠莉『こっちはまだお昼デース』
4: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:13:19.53 ID:7YtoiICV.net
曜「えー、わかんないよ。なんのことなの?」
鞠莉『わたし、マリーさんデース!』
曜「それはわかってるよ。いまさら自己紹介だなんて」
鞠莉『だーかーらー!』
曜「ふふっ、あはははは!」
鞠莉『よーうー!?』
曜「ふふ、ごめんごめん。話してたらなんか嬉しくなっちゃって」
鞠莉『もうっ。空港で大きな声出させないでよ』
5: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:14:04.62 ID:7YtoiICV.net
曜「あ、もう空港なんだ」
鞠莉『ええ。手続きは済んで、今は搭乗待ちよ』
曜「日本にはいつ頃着くの?」
鞠莉『予定では明日の朝ね』
曜「そっかぁ…!」
鞠莉『いよいよだね。マリーのこと待ち遠しいからって、夜更かししちゃダメよ?』
曜「それはこっちのセリフ。飛行機の中でちゃんと寝とかないと、時差ボケひどいよ?」
鞠莉『はいはい』
曜「あ、真面目に聞いてないね?」
7: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:15:44.03 ID:7YtoiICV.net
鞠莉『そんなことアリマセーン』
曜「その言い方、絶対そんなことあるでしょ」
鞠莉『マリーさんは嘘つきまセーン!』
曜「もう…お願いだから、ちゃんと休んでね?せっかく帰ってくるのに、元気な鞠莉ちゃんに会えなかったらヤダもん」
鞠莉『まあ!』
曜「ん?」
鞠莉『今の言い方、可愛くて良かったなって』
曜「からかわないの」
鞠莉『本当の事だもの。ねえねえ、もう一回言ってよ!ワンモア!』
曜「言わないよーだ」
鞠莉『ケチー』
8: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:17:15.27 ID:7YtoiICV.net
曜「ケチとか言わない。わかったよ、それじゃあ…」
鞠莉『言ってくれるの?』
曜「元気に会えたら言う」
鞠莉『それだと意味無くない?』
曜「あるよ。それより、さっき鞠莉ちゃんが違うって言ってたの、何のこと?」
鞠莉『オウ!忘れるところでした。それはね――』
ピンポーン
9: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:19:16.22 ID:7YtoiICV.net
鞠莉『あ、搭乗開始みたい。ごめん、また後でね?』
曜「了解であります!本当に、長旅だから気をつけてね。待ってるから!」
鞠莉『ええ!じゃあね!』
曜「ばいばーい!」
ピッ
曜「ふふっ、明日かぁ」
曜「明日だって!楽しみだなー」クッション モギュー
11: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:21:02.77 ID:7YtoiICV.net
……………………………………
夜
ピロン
曜「ん、通知音…おっ」
鞠莉『わたし、マリーさん!いま雲の上にいるの!』
曜「本当だ、写真も来てる。ふふっ」スマホスッスッ
曜『こーら、ちゃんと寝ないとダメって言ったでしょ』
鞠莉『こっちのセリフよ。日本はとっくに寝る時間のハズよ?』
曜『鞠莉ちゃんが送るから返信してるんだよ』
12: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:21:58.25 ID:7YtoiICV.net
鞠莉『もしかして、本当に寝てた?』
曜「おっ、少し不安になってる」スッスッ
曜『もちろん』
曜『バッチリ起きてたよ!』
鞠莉『心配して損した!』
曜「あははっ」スッスッ
曜『いよいよ明日だって思うと落ち着かなくてさ。鞠莉ちゃんと同じだよ』
鞠莉『ならよし』
曜『いいんだ?』
鞠莉『あっ、よくない!』
曜「ふふ、どっちなのさ」クスクス
16: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:24:16.59 ID:7YtoiICV.net
鞠莉『マリーに会えるのが嬉しいのはわかるけど、睡眠不足はいけないよ?』
曜『鞠莉ちゃんこそね。揺れたりしてない?暑かったり乾燥とかしてない?』
鞠莉『快適よ。心配してくれてありがとう』
曜『よかった!』
鞠莉『ごめんね。なんだか寝付けなくって、つい連絡しちゃったの』
曜『大丈夫だよー』
鞠莉『付き合ってくれてありがとう。おかげで少し落ち着いたわ』
曜『私も!』
鞠莉『じゃあ、明日に備えて寝ましょうか。元気で会おうね、約束よ』
曜『うん!おやすみ!』
鞠莉『おやすみ!良い夢をね!』
20: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:25:35.43 ID:7YtoiICV.net
曜「いい夢を、か。へへ、確かに今日は良い夢見られそう」ポスッ
曜「…でも、良い夢よりも、良い現実の方が良いよね。早く朝にならないかなぁ…」
曜「飛行機でも電話できたらいいのに…そしたら、声が聞けたのに…」ウトウト
曜「まり、ちゃ……すぅ…」zzz
22: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:26:52.56 ID:7YtoiICV.net
……………………………………
prrrr ピッ
曜「はーい!」
鞠莉『わたし、マリーさん!今東京にいるの!』
曜「長い空の旅、お疲れ様!あの後はよく寝れた?」
鞠莉『ええ、曜のおかげよ!』
曜「体調は大丈夫?飛行機酔いとか、喉が痛いとかない?」
鞠莉『ノープロブレム!んー、この暑さ、日本に帰って来たって感じする!』
曜「今年は特に暑くってさ。体が慣れるまで無理しないでね?」
鞠莉『はーい。それじゃ、また連絡するわね』
曜「待ってるよ。ばいばーい!」ピッ
24: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:27:49.96 ID:7YtoiICV.net
……………………………………
prrrr ピッ
曜「はいはーい」
バラバラバラバラ!
曜「うわっ!?な、なに!?」
鞠莉『わたし、マリーさん!いま沼津の上空にいるの!』バラバラバラ
曜「えー!?」
鞠莉『だから、沼津の上空にいるの!』バラバラバラ
曜「音がすごくって聞こえないよー!」
鞠莉『ぬまづ、じょうくう!空!ヘリ!』バラバラバラ
曜「聞こえなーい!」
27: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:29:44.89 ID:7YtoiICV.net
鞠莉『むぅ…曜のバカー!』
曜「はいー?」
鞠莉『ヘタレヨーソロー!ボクネンジン!』
曜「なんて言ってるのー?」
鞠莉『大好きー!』
曜「わたしもー!」
鞠莉『えへへ…って、聞こえてるんじゃない!』
曜「やっと耳が慣れてきたー!」
鞠莉『悪い子ね!もうすぐ着くから、ほっぺたを洗って待ってなさい!徹底的にむにむにしてあげるから!』
曜「はーい、気をつけてねー!」
鞠莉『またね!』
ピッ
曜「ほっぺた洗って待て、か…ふふ、いつまでも、むにむにされるだけの私じゃないんだよ、鞠莉ちゃん」ワキワキ
30: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:32:29.11 ID:7YtoiICV.net
……………………………………
prrrr ピッ
曜「はいっ!」
鞠莉『わたし、マリーさん!いま車の中にいるの!』
曜「おおっ!えっ、まさか運転中じゃないよね?」
鞠莉『そんなわけないでしょ。送迎車よ、ウチの』
曜「あはは、よかった」
鞠莉『ね、もう少しだよ』
曜「うん。待ってるから!」
鞠莉『チャオ!』ピッ
曜「いよいよだ。鞠莉ちゃん…!」
32: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:34:14.60 ID:7YtoiICV.net
……………………………………
曜の部屋
曜「…」ソワソワ
曜「…」スマホ チラッ
曜「…」ソワソワ
曜「どうしたんだろう…結構経つから、もう着いててもおかしく無いのに…」
曜「連絡も来ないし…まさか、なにかあったんじゃ…」
prrrr
曜「!」バッ
33: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:35:14.00 ID:7YtoiICV.net
ピッ
曜「もしもし、鞠莉ちゃん!?」
『…』
曜「鞠莉ちゃん!どうしたの、何かあったの、鞠莉ちゃん!」
『…』
曜「応えてよ!鞠莉ちゃん!?鞠莉ちゃん!!』
『曜…』
曜「鞠莉ちゃん!」
36: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:36:11.16 ID:7YtoiICV.net
ブッブー!
曜「!!」ビクッ
ブッブー!
曜「っ!クラクション、外から!」バッ
ガラガラ
曜「鞠莉ちゃん!?」
シーン…
曜「誰もいない…そんな…」
「わたし、マリーさん」
38: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:37:33.26 ID:7YtoiICV.net
曜「え――」
ハグッ
曜「!」
鞠莉「いま、あなたの後ろにいるの」
曜「あ…!」
鞠莉「ただいま、曜」
曜「まり、ちゃん…?」
鞠莉「イェース。お待たせ」ギュー
曜「…!」
鞠莉「ふふっ♪この感触、久しぶり――きゃあ!?」グイッ
ドサッ
40: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:38:34.64 ID:7YtoiICV.net
鞠莉「よ、曜…?」
曜「…」
鞠莉「あ、あれぇ?」
曜「…ひどいじゃん。心配したんだよ、ずっと待ってたのに…驚かせて…」
鞠莉「ご、ごめんね。せっかくだから、ちょっとびっくりさせちゃおうかなーなんて、それで…」
曜「…」
鞠莉「…っ、ごめんなさい。私、その…」
曜「…けど」
ハグッ
鞠莉「あっ…」
42: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:40:17.73 ID:7YtoiICV.net
曜「…」ギュー
鞠莉「曜…」
曜「…心配したし、正直イラっともした。でも、そんなのどうだっていい」
曜「鞠莉ちゃんが、鞠莉ちゃんが居るんだもん…」ギュ
鞠莉「!」
曜「だからお願い。もっとぎゅってして」
鞠莉「うん」ギュ
曜「ん…おかえり、鞠莉ちゃん」
鞠莉「ただいま、曜」
45: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:42:37.31 ID:7YtoiICV.net
曜「えへへ。鞠莉ちゃん、鞠莉ちゃん」ギュー
鞠莉「ふふっ。くっつくのも良いけど、顔が見たいな」
曜「やだ、このままがいい」
鞠莉「まあ、甘えん坊さんね」
曜「このままがいいもん。だめ?」
鞠莉「もちろん、いいよ」ギュ
曜「ん…」
鞠莉「ちゃんと帰ってきたよ」ナデナデ
曜(…うん。やっぱり、今が夢よりも素敵だ)
47: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:44:42.28 ID:7YtoiICV.net
……………………………………
鞠莉「満足した?」
曜「少しはね。まだ全然足りないけど」
鞠莉「じゃあ、もっとする?」
曜「鞠莉ちゃんが疲れるといけないから。一旦おしまいにする」
鞠莉「曜の良い子は相変わらずね」
曜「相変わらずは鞠莉ちゃんの方だよ。こんなサプライズまで用意して…さっきのやつ、どうやったの?」
鞠莉「曜のお母さんに協力してもらったの。サプライズして喜ばせたいって相談したら、是非にってサポートしてくれたわ」
曜「ママったら…」
49: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:46:17.28 ID:7YtoiICV.net
鞠莉「ストーップ。お母さんを怒らないであげて。おかげで絶対に忘れられない再会になったでしょ?」
曜「最悪の場合、絶対に許されない再会になってたかもよ?」
鞠莉「その辺は、上手くいったから結果オーライで――むぎゅぅ」
曜「罰として、鞠莉ちゃんはほっぺたむにむにの刑だからね」ムニムニ
鞠莉「んむー」
曜「うりうり」ムニムニ
鞠莉「むーっ」
曜(…すごく良い)
51: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:47:17.09 ID:7YtoiICV.net
鞠莉「へえへえ(ねえねえ)」
曜「うん?」
鞠莉「ほっへららへれひひろ?(ほっぺただけでいいの?)」
曜「…そういうのはまた後で」パッ
鞠莉「ノー!今すぐデース!」ハグッ
曜「わっ」
鞠莉「うふふっ」ギュ
曜「えへへっ」ギュ
54: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:50:54.09 ID:7YtoiICV.net
曜「やっぱり、ハグって良いね」
鞠莉「そうね。この触れ合いは、電話やメールでは伝えられないものね」
曜「だね。あ、そう言えばさ。今更だけど、なんでマリーさんだったの?」
鞠莉「あら、まだわからなかったの?」
曜「答えを聞きそびれちゃったからね。教えて教えて」
鞠莉「あれはね、『これからあなたの近くに行きます』ってことよ」
終わり
55: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 09:52:34.84 ID:7YtoiICV.net
57: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 10:02:07.86 ID:BYLw3VDI.net
乙
やっぱりようまりは素晴らしい
61: 名無しで叶える物語 2018/08/12(日) 11:49:45.19 ID:U+d/kP19.net
おつおつ
ようまり好きだ…
鞠莉「わたし、マリーさん!」