前作



1: ◆6RLd267PvQ 2018/08/14(火)20:47:13 ID:oj0

pixivに上げてたSSです。
智絵里の話と、もう一つ響子の話をこちらに上げようかと。

ちょっとしたネタです。お目汚し、お付き合いを。



2: ◆6RLd267PvQ 2018/08/14(火)20:47:26 ID:oj0

智絵里「お父さんもお母さんも、家にいることが少なくなりました…」

P「智絵里…」

智絵里「…私がいけないんです、私のせいで…」

P「いや…そんなことは…うん…」

智絵里母「そうよ智絵里、そんな事ないわ…」

智絵里父「そうだとも智絵里…だから悲しい顔をしないでおくれ…」

P「あの、何で保護者同伴?」



3: ◆6RLd267PvQ 2018/08/14(火)20:47:59 ID:oj0

智絵里母「何故って、決まってるじゃないですか、智絵里の晴れの舞台なのよ?」

智絵里父「何をおいても駆け付けるのが我々の義務であり責務だろう」

P「いやここ舞台袖!!!!」

智絵里「ひゃあっ」

智絵里母「ちょっと貴方、突然大声で怒鳴らないで下さる?」

智絵里父「そうだぞ、うちの智絵里はデリケートなんだ、もし耳が聴こえなくなったらどうしてくれるのかね」

P「あっ、すみません…俺としたことが配慮が足りず…」

智絵里父「わかれば良いのだよわかれば」

智絵里母「そう、失敗することは恥ずかしくないの、反省しないことが恥ずかしいのよ、わかるわね智絵里?」

智絵里「う、うん…それは、わかったけど…その」



4: ◆6RLd267PvQ 2018/08/14(火)20:48:19 ID:oj0

智絵里父「なんだい智絵里」

智絵里「あの…アイドルになるずっと前からなんですけど、お父さんもお母さんもおうちにいることが少なくなって…」

智絵里「学校の授業にも、友達と遊びにいくときも、いつも二人ともついてきちゃうから…」

P「過保護か!!!」

智絵里母「違うの智絵里、あなたのためを思えばこそなのよこれは」

智絵里父「そうだぞ智絵里、もし智絵里に悪い虫がついてしまったらお父さんは…お父さんはなぁ…うう…」

智絵里「やっぱり私のせいなんです…お父さんもお母さんも、こんなに変わってしまって…昔はこうじゃなかったのに…」

P「いつも言ってたのこういう意味だったの?鍵っ子的なやつじゃなくてこういう意味だったのあれ…」



5: ◆6RLd267PvQ 2018/08/14(火)20:48:41 ID:oj0

智絵里「喧嘩だって多くなりましたし…」

智絵里母「だから何度言ったらわかるの、智絵里のチャームポイントはあの風に揺れるツインテールに決まっているじゃないの智絵里かわいい」

智絵里父「だからいつも言ってるだろう、智絵里がかわいいのはツインテールだけでなく挙動から声から表情から一挙手一投足がだな智絵里かわいい」

智絵里母「チャームポイントの話でしょ!」

智絵里父「ひとつに絞れるか馬鹿者!」

智絵里母「やんのか!!!」

智絵里父「ひっ、ゆ、許してください…怒鳴らないで…」

智絵里母「…あっかわいい…」キュン

智絵里「いつも喧嘩ばっかり…うう…」

P「喧嘩って言うか何だろう、何なんだろうこれ」



6: ◆6RLd267PvQ 2018/08/14(火)20:48:57 ID:oj0

智絵里父「喧嘩ではない…喧嘩である筈がない」

智絵里母「これはね智絵里…私達の責任なの。この世界に天使を産み出してしまった私達の責任なのよ…」

智絵里「わ、私、天使なんかじゃないよぅ……えへへ」

智絵里父(かわいい)

智絵里母(かわいい)

P(かわいい)



7: ◆6RLd267PvQ 2018/08/14(火)20:49:16 ID:oj0

P「…とにかく、こうなった事には何か原因があるはずだ」

P「昔はこうじゃなかったんだろ?」

智絵里「はい…でも私、何かしちゃったのかなあ…」

P「んー…とりあえず開演時間だから、この問題はライブ後に持ち越すことにして」

スイマセーンソロソロジュンビノホウオネガイシマスー

P「ほらお呼びだ、智絵里、頑張ってこい!」

智絵里「は、はい!…よーしっ、私、精一杯やってきますっ。ふぁいとー」

智絵里父「おー!」

智絵里母「おー!」

P「おー…って」



8: ◆6RLd267PvQ 2018/08/14(火)20:49:39 ID:oj0

智絵里「み、みんなー!盛り上がってますかー!」

ワアアアアアア

智絵里母「声がちいさーい!もっと大きな声でいくわよー!」

智絵里父「君達ー!智絵里はかわいいだろぉー!声を出しなさい声をー!!」

ウオオオオオオオオオオ

智絵里「みんな、ありがとー!」

智絵里「じゃ、じゃあ最初の一曲は緒方智絵里と」

智絵里母「智絵里ファミリーの演奏による」

智絵里父「風色メロディ、聴いてくれー!!1・2・123」

~♪~♪~♪


P「何で誰もつっこまないの!!!!?」




9: ◆6RLd267PvQ 2018/08/14(火)20:49:55 ID:oj0

ライブは盛況のうちに幕を閉じたー。

智絵里「な、なんでやねんっ」

P「智絵里がつっこむんかーい…」



10: ◆6RLd267PvQ 2018/08/14(火)20:50:20 ID:oj0

そもそもの発端は、十年前に遡る。

ちえり「おとうさん、おかあさん、いつも、ありがとう、ございますっ」

ちえり「これは、かんしゃのきもちですっ」

智絵里母「まあまあまあ」キュンキュン

智絵里父「まあまあまあまあまあ」キュンキュンキュン

泥だらけの智絵里が小さな手で大事そうに握りしめた、四つ葉のクローバー。

智絵里父「そう、あの日から我々は」

智絵里母「智絵里をいつまでも見守っていくと決めたのよね、あなた」

智絵里父「ああ、誰よりも近くで…いつまでも、ずっと…!」


P「限度」


おわれ。



元スレ
智絵里「お父さんもお母さんも家にいることが少なくなりました…」