1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 12:25:11.16 ID:+OxIZj0rO

インデックス「わ、今日のごはんはなんだか豪華なんだよ!」

上条「奮発してうまそうなもんばっかり買ってきたからな!テーブルに乗りきらないぜ」

インデックス「でも、どうして?今日って特別な日だったっけ?」

上条「ああ、実はさ、今日は俺の誕生日なんだよ。ごちそうはお前を養ってきた、自分へのごほうびの意味もこめてな!」

インデックス「あ…ごめんねとうま、プレゼント用意してなくて…誕生日のこと知らなかったんだよ」

上条「いいっていいって。まずは食おうぜ、俺がさばいたフグとかきっとうめえぞ!」

インデックス「わぁい!じゃあ、いっただっきまーす!」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 12:33:36.24 ID:+OxIZj0rO

上条「おお、このチキンスパイスが効いててうめえ!インデックス、どうだうまいか?」

インデックス「もぐもぐもしゃもしゃ…ふっごふおいひいよ、ほうま!」

上条「そっか!あちこちの店まわってお前の好物そろえてきたかいがあったぜ…」

インデックス「んん~ひあわせ…もぐもぐもしゃもしゃ」

上条「フグもう食ったか?どんな味だ?」

インデックス「ふもふも…ちょっと味がうすいかなぁ…もぐもぐ」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 12:39:57.04 ID:+OxIZj0rO

インデックス「…………」

上条「ん?どうしたインデックス、手が止まっちまってんぞ」

インデックス「なんだか……呼吸が、苦しくて……なんだろ…」ハァハァ

上条「おいおい、一気に食い過ぎてのどに詰まったかぁ?」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 12:46:11.92 ID:+OxIZj0rO

インデックス「う……うぇ……っぷ…ごほっ…!」ハァハァ

上条「だ、大丈夫かおい?ほら水飲めよ」

インデックス「うん、ありがとう…んっ」ゴクゴク

インデックス「……ふぅ…っ!うっ……うげえぇえぇっ!」ビチャビチャ

上条「おいおい、焦りすぎだって!落ち着いて飲めよ…」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 12:53:09.81 ID:+OxIZj0rO

上条「ほら、水を」

インデックス「あ……は…はぐ…!息が…くるしい……よ…」

上条「しっかりしろ、背中叩けば吐き出せるか?」バシバシ

インデックス「うっぷ!おっ、おげぇぇえぇえ!!は、ふうっ…うぇえええっ!」ビチャビチャ

上条「おい……インデックス…!?何だよ、どうしたんだ?食い物喉に詰まらせただけじゃねえのかよ?」



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 12:58:48.77 ID:+OxIZj0rO

インデックス「ひぐっ、おなかがいたいよ…とうま、たすけて……」

上条「痛むのは腹だけか?頭は痛くないか?手とか足とか舌はしびれてるか?」

インデックス「……ぜんぶ…あちこちいたい…うぅっ…」

上条「泣くな!インデックス、すぐ楽にしてやるからな」



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 13:03:41.01 ID:+OxIZj0rO

ピンポーン

上条「ちっ、こんな時に…」

インデックス「うくぅうぅぅう!!あぁ…いだっ…いた……ふぇぇぇ…」

上条「誰だよ一体…」ドタドタ

インデックス「とうま!い、行かないで…うおぇええっ」ビチャビチャ

上条「ハイハイどちらさま?」ガチャ

美琴「やっ」



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 13:13:11.84 ID:+OxIZj0rO

上条「なんだビリビリ、俺は今絶賛忙しいんだ!大した用じゃないなら出直してきてくれ!」

美琴「なによ、せっかくアンタのこと心配してわざわざ来てやったのよ!?むしろ感謝してほしいとこよ!」

上条「で、何の用だよ。早くしてくれ」

美琴「ま、その様子なら平気みたいだけど…アンタさっき魚屋でフグ買ったんだって?」

上条「な!?なんでお前が、知ってんだよ…」

美琴「いやね、バカなアンタのことだから、調理免許も持ってないのにフグさばいて食べたりしてるんじゃないかなーって思ったんだけど」

美琴「さすがにそこまでバカじゃなかったみたいね。フグ毒食べたら死ぬことくらい知ってるわよね」

上条「……」

美琴「素人が生のフグさばいちゃダメよ。じゃ」

上条「おい、待て」



88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 13:21:45.37 ID:+OxIZj0rO

上条「今さ、インデックスと2人で俺の誕生パーティーしてんだ。この際お前も参加してくれよ」

美琴「はぁ?忙しいってそれが理由だったの?……あ…もしかして2人の時間を邪魔されたくないとか…そういう…」

上条「そんなんじゃねーよ。まぁ御坂も寄ってけよ、2人じゃ物足りなくてな」

美琴「し、仕方ないわね~…今回だけよ!お邪魔しまーす」

美琴(あの子とイチャイチャしてる訳じゃなかったのね。良かった…)



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 13:29:23.20 ID:+OxIZj0rO

ガチャ

美琴「あら豪華な食卓ね…ん?」

インデックス「う…うぅ…おぇ…」ピクピク

美琴「んな!?ど、どうしたの!?しっかりして!」バッ

インデックス「かひゅ……ひゅー…」ガクガク

美琴「あ、あんたまさか…この子にフグ食べさせたんじゃ…」

上条「……ああ。あ、あのさ、フグ毒って…そんなにヤベぇのか…?」

美琴「こんのドバカぁっ!!あぁ…大丈夫よ、今助けてあげるから!『心臓マッサージ』!」ビリビリッ



199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 17:29:37.36 ID:+OxIZj0rO

上条「悪い、知らなくてさ…」

美琴「うっさい!言い訳してるヒマがあったらさっさと救急車呼びなさい!手遅れになっちゃうわよ!?」ビリビリッ

インデックス「ぴぎょびばばばばばば」バリバリ

上条「つーか電気マッサージって毒にも効くのかよ?」

美琴「早く医者呼べって言ってんでしょカス条当麻!!」

上条「分かった分かったよ!」タタッ



205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 17:40:25.23 ID:+OxIZj0rO

美琴「どうしよう、解毒の方法なんか私知らないし…電撃で良いのかも自信なんかないし」ビリビリバリバリ

インデックス「ぎびべあがががががが」ビリビリバリバリ

美琴「強すぎたかな?も少し弱めてみよ」ビリピリパリ

インデックス「あ゙、はぁ!はっ…がは…」ビクビク

美琴「大丈夫、大丈夫だからね。必ず助けるから、がんばって!」

美琴「当麻!!まだなの!?当麻ってば!」

シン…



219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 17:52:37.49 ID:+OxIZj0rO

インデックス「はーー、ばーー…」ピクピク

美琴「当麻!」

シーン…

美琴「当麻!医者呼んだの?…当麻ってば!どこ行ったのよ…」クルリ

美琴「わわっ!いっ、いつの間に真後ろに…」

上条「お、おう」

美琴「って、金属バットなんか持ち出してどうする気!?」

上条「あ、ああ、これでインデックスの腹殴ってぜんぶ吐かせりゃ毒が出るかなって思ってさ」



232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 18:00:04.12 ID:+OxIZj0rO

美琴「もう身体中に毒回ってるからこんな苦しんでるんじゃない!判らないの!?」

美琴「余計なことしないでさっさと…あぁもう私が電話する!その子のこと見てて!」ダッ

インデックス「かふっ、げふ、とうま…」

上条「マズいな……頼むぜ…」



237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 18:16:38.80 ID:+OxIZj0rO

プルルルル、プルルルル、ガチャ

『はいこちら水穂機構病院。火事ですか救急ですか?』

美琴「もしもし!救急です!フグの毒に当たってしまったんですが、救急車を回してもらえますか!?」

『……えェ、少々お待ち願います』

美琴「早く!早く!」バタバタ

『……はい。申し訳無いンですが、当病院は現在テトロドトキシンの血清は切らしておりまして』

美琴「な…無いですって!?」

『学園都市内の他の病院にも問い合わせたンですが、あいにくどこにも無く…』

美琴「じゃあ…じゃあ助ける方法は!?解毒の方法は!?あるんでしょ!?」

『他の場所から血清を取り寄せようにも、なにぶん毒が命を奪う方が早いんじゃないかと…俺もあンま詳しくは…』

『お気の毒ですが』

美琴「ふざけんじゃないわよ!!」

ガチャンッ!!

ツー、ツー…

美琴「はぁ、はぁ…どうしよう…!インデックス…」



250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 18:28:06.59 ID:+OxIZj0rO

美琴「落ち着いて…!落ち着くのよ…こういう時こそ冷静に動かなきゃダメ」

美琴「クールになるのよ。クールになれ御坂美琴…」

美琴「…手の届く範囲に特効薬がない…なら特効薬を作ることは…」

美琴「私でもなんとなく無理だって分かる…でもここは学園都市よ?私はその中でも最上位の超能力者…きっと起死回生のひらめきが」

美琴「!!そうだわ!アイツなら…アイツなら毒の進む方向を変えるとか…何とか出来るはず…!」

ピポパピポパ



258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 18:42:22.78 ID:+OxIZj0rO

インデックス「とう、ま…とうま、ごめんね…ケホ」

上条「いいよしゃべるな。悪い、ちょっと離れるぞ…」

ぐいっ

インデックス「とうま…ごふ、待って…」ギュッ

上条「なんだよ、どっか痛いのか?」

インデックス「私……わたし、とうまに会ってから…いろんなこと迷惑かけちゃって…げほげほっ!」

上条「今さら何言ってやがる、気にすんな!」

インデックス「でも、でもね、ずっと私のこと…見ててくれたとうまのこと…わたし、」

ピンポーン

上条「さぁ誰だ…?誰が来たんだ…」

インデックス「あっ、ま、待ってよ…う、おぇ…」



268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 18:58:09.83 ID:+OxIZj0rO

美琴「当麻…あっ!もう来たの!?早っ」

一方通行「オイ三下ァ…アイツから聞いたぞ。こりゃどういうこった?」

上条「別に、お前には関係無いだろ」

一方通行「お前なァ、俺が気の長ェ方じゃねェって知ってンだろ?俺が怒る前に正直に言え」

上条「……」

一方通行「チッ…まァいい。コイツの回復が先だ」バッ

美琴「……?一方通行!こっちよ、早く!」

一方通行「オウ」タッ

上条「……インデックス…」



274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 19:09:32.76 ID:+OxIZj0rO

美琴「アンタなら治せるでしょ!?この子が毒にやられた子」

インデックス「はぅ…はぐぐ…」

一方通行「……毒の進行方向を変えることは出来るが…下手な場所へ毒を誘導しちまッたら、コイツは死ぬぜ」

美琴「やる前からそんな弱気なこと言っててどうすんのよ!」

一方通行「もッと確実な方法にしようぜ。トリカブトを食わすンだ」

美琴「へ?トリカブト?猛毒の植物の?」

一方通行「そうだ。トリカブトの毒でフグの毒を中和できるンだ。植物園だ、行くぞ」

一方通行「オウ、お前がおぶッてこい。少しはいたわッてやりやがれ」

上条「……」グイッ

インデックス「う…とうま…」ピクピク

美琴「トリカブト…そんなモノが本当に効くの…!?あ、タクシー!待って!」バリバリッ

ドガァァン!!



289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 19:17:58.49 ID:+OxIZj0rO

ブロロロ…

インデックス「はぁ…っぷ…うぉえぇぇ!」ビチャビチャ

美琴「あとほんの少しだから!耐えて、お願い…」サスサス

美琴「…ねぇ。アンタのせいでこの子がひどい目にあってんのに、なにも言ってあげないの…?」

上条「…あぁ、がんばれよインデックス」

美琴「この子が治ったらアンタ、電気死刑ね。決定」

上条「…はぁ……」



297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 19:29:28.69 ID:+OxIZj0rO

ジリリリリ!!

『銀行強盗だああ!!』

強盗「タクシー!止まれ!!」ジャキッ

運転手「ひぃっ!ショットガンだ!」

キキイィッ

美琴「あんなのに構ってんじゃないわよ!はね飛ばして植物園に行きなさい!」

運転手「む、無理だって…お手上げです…タクシーだけに…」ガクガク

強盗「おい早く開けろォ!」ガンガン

一方通行「三下ァ、悪いが協力できねェぞ。よッ」

ベキャッ!!

強盗「はぎゃあ!」ドサッ

一方通行「オラ行け運転手!」

運転手「は!?は、はい!」

ブロロロォ!

上条「くそ……」



306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 19:39:57.07 ID:+OxIZj0rO

美琴「着いたわね!代金はつけといて!」ビリビリッ

運転手「」ガクリ

美琴「ほら急いで!もう時間が…!」

インデックス「ひゅー……ひゅ……ぅげほぉ!!」ゴパッ

一方通行「なッ…血かよ。さぞかし痛ェだろうな…」

美琴「トリカブト探してくるわ!そこにいてよ!」ダッ

上条「おいもういいよ!無理だって」

美琴「アンタも探しなさいよ!助けたくないの!?」タタタッ

上条「……お前行けよ」

一方通行「やなこッた」



312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 19:47:15.66 ID:+OxIZj0rO

一方通行「なァ…お前アイツにわざと毒含んだフグの刺し身食わせたろ?」

上条「……」

一方通行「お前がさッきいきなり電話してきて水穂機構病院で電話受けろ、ンで血清は無いッて言えッつッて」

一方通行「食事一日おごるッつうから釣られちまッたが…テメェがアイツを殺そうとしてるなンざ、知ッてりゃ断ッてたぞ」

上条「……」

一方通行「こないだカフェで話したこと、本気だったとはなァ…たまげたぜ」

上条「……」



318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 19:54:18.30 ID:+OxIZj0rO

上条「お前なら分かってくれると思ったけどな。見込み違いだったみてえだ」

一方通行「オイ三下ァ、俺ァテメェの苦しみは分かるッつッたよ。だがアイツまで死なすのはお門違いだッて言ッてンだ!」

上条「…死なせなきゃ、インデックスが生きてたら、この先あいつはどうなるんだ?俺がいなくなっても平気な顔してられると思うのかよ!?」

一方通行「……まァ…三日泣き続けた挙げ句……二度と笑わなくなるかもなァ」

上条「だろ?そうだろ。インデックスを悲しませたくなんか、ないから…だから俺はっ…!」



329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 20:02:03.31 ID:+OxIZj0rO

一方通行「このバカ野郎がァ!!」ブンッ

バギャッ!!
ゴロゴロ…ドサッ

上条「う…!!痛ってぇ…!いきなり何しやがんだ!」

一方通行「俺は許さねェぞ!俺も年下の女と暮らしてるから言わせてもらうがなァ!」

一方通行「お前と一緒に暮らしてるあの銀髪美少女はテメェの青春そのものじゃねェのか!違うか!?あァ!?」

上条「な…お前何言って…」

一方通行「テメェは不幸だ不幸だッて毎度毎度ほざいてやがるがな!俺に言わせりゃあテメェの人生なンざバラ色以外のなんでもねェんだぞ!!」

上条「……あぁ!?」



343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 20:11:21.45 ID:+OxIZj0rO

一方通行「朝起きてアイツがいて!学校でもアイツといて!家に帰ッてからもアイツを一人占めしてンだろ!」

一方通行「テメェまさか気づいてねェのか?あの銀髪美少女がお前にイカれてるってよ…」

上条「いや…俺とインデックスは…友達だけどな、そんな恋愛なんか…」

一方通行「クソバカ野郎がァ!!!」ボッ

ゴギャッ!!
ゴロゴロゴロッ!ドサッ

上条「あ゙…がは…!てんめェ、顔面蹴りやがったな…!」

一方通行「お前の残り時間が少ねェならよォ……残された時間で精一杯幸せに、最っ高な時間を」

一方通行「アイツに最後の贈り物に、くれてやろうとは思わなかッたのか…!?あ!?」

上条「さっきも言っただろうが…!俺はインデックスを、悲しませたくないんだよ!!」

インデックス「……………………」



352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 20:19:02.23 ID:+OxIZj0rO

一方通行「いいか三下ァ、ここでテメェもアイツも死ぬッてのはな。お前とアイツの青春を放棄するッてことなんだぜ?」

上条「いいんだ!それでいいんだよ!幸せな想いの後に、深い絶望に突き落とされることの辛さは、苦しさは!」

上条「俺はよく知ってる!!何度もそれを味わってきた!だけど、俺の味わった絶望は…いつも最後はハッピーエンドだった…」

上条「俺がガンで死んだなら、もうインデックスに、絶対にハッピーエンドは訪れやしねえんだ!俺だってコイツの気持ちくらい知ってらぁ!」

一方通行「…だからこそ、最後の最期まで一緒にいてやりやがれ!お前もアイツが隣にいてほしいンだろ!?」

上条「ぐ……」



358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 20:25:23.42 ID:+OxIZj0rO

美琴「おーい…!あった…!あったわよ、トリカブトあったわ!!」ダダダッ

上条「美琴……チッ…クソッ…!」

一方通行「もう大人しくしろ…コイツは死なすな。お前にとッてもコイツにとッてもそれが一番だろうが…」

上条「……はぁ…不幸だ」

美琴「ほら、口開けて!これで楽になれるわよ!ほら…!……ねぇ…アンタ…返事しなさいよ……」

インデックス「……………………」



365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 20:34:05.27 ID:+OxIZj0rO

美琴「ねぇ!口開けて!アンタ助かるのよ!」

インデックス「……」

上条「……」

一方通行「オイオイ…こりゃねェだろ」

美琴「くっ…!」ビリビリッ

インデックス「あばばばばっ!」ガクガク

美琴「あ、良かったぁ…!ほら、解毒草よ!食べれば痛いのも無くなるわよ!ほらっ」

インデックス「がふっ、ごほっ…いらない…」

美琴「え…?」

インデックス「おっ…おぇえっ…!…は、いらない……わたしも、死ぬから……とうま……お願い、ひとりで…がぷっ……苦しまないで…」

上条「な……インデックス…!?」



372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 20:42:42.01 ID:+OxIZj0rO

美琴「な…何言ってんの!死んだら全部終わっちゃうのよ?こんなところで死んじゃダメ!」

インデックス「ごほっ…無意味じゃ、ない…よ……とうま…さっきの…本当なんだね…?」

上条「…ああ、さっきの聞いてたのか…そうさ全部真実だ」

インデックス「なら…とうまが死んじゃうなら……私も一緒に…それならとうまも私も……さみしく、ない…ごほごほッ!!」ドパッ

一方通行「…オイ!お前が生きろって言わなきゃコイツ死ンじまうぞ!」

上条「……インデックス、お前…俺と一緒に死ぬなんて…マジかよ…」



379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 20:54:35.50 ID:+OxIZj0rO

上条「……インデックス…」

インデックス「うぐ……なに…?」

上条「俺はさ…医者によれば、俺の命はあと1週間もつかも分からないんだとよ」

上条「仮に1週間一緒に過ごせたとして、その後お前は…ステイルと神裂のところで暮らすことになる」

上条「インデックス…俺を、忘れてくれるか?俺のことは忘れて、あいつらと楽しく生きてくれるか?」

インデックス「……いやだ…やだ……とうまのことは忘れないよ…忘れたくない…」

上条「……そうか…インデックス…お前は俺が思ってた以上に、俺のこと…」

上条「インデックス……お前を一度殺そうとした、こんなゲス野郎でいいなら…今さらだけど…許してくれ!!頼む、生き延びてくれ!」

上条「せめて、短くたって、俺が死ぬまで……やっぱりお前と一緒にいたいんだ…!」

美琴「…………」スッ

インデックス「う……ふふっ…」ムシャムシャ

インデックス「…すごく……まずいよ……」ムシャムシャ



394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 21:05:16.90 ID:+OxIZj0rO

~~~~~~~~~~~~~~

インデックス「とうまぁー♪」ダキッ

上条「わっ…なんだよ、やっぱり今夜もするのか…?」

インデックス「うん!だって……今日が最後の日なんでしょ…?」

上条「医者の宣告通りの日に昇天するとは限らないけどな」

インデックス「うぅ…10万3000冊の禁書も役に立てなくてごめんね…脳のガンの治し方なんかどこにもなくて…」

上条「いいさ。覚悟はできてる。それより今は、お前と過ごせる最後の時間を、大切にさせてくれ…」ガシッ

インデックス「ん……とうま…」

インデックス「わたし…とうまのこと、好きだよ…」

上条「……俺もだ」

上条(御坂、ごめんな…)



404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 21:11:47.09 ID:+OxIZj0rO

~~~~~~~~~~~~~~

チュンチュン…チチチ…

インデックス「ん…」

インデックス「!……とうま?」

上条「……………………」

インデックス「とうま……とうま…起きてよ……朝だよ…」

ユサユサ

インデックス「とうま…死んじゃやだ……とうまぁ…」ユサユサ

パチッ!!

上条「残念ながら…まだ生きてるぜ、インデックス」

インデックス「と、とうまぁ!!ばかばか!変ないじわるはやめて!」ガブガブ

上条「いでででで!!噛むなって!俺が悪かった!……はは…」



415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 21:20:50.53 ID:+OxIZj0rO

~~~~~~~~~~~~~~

美琴「……」ボー…

黒子「お姉様…お姉様っ!」

美琴「はっ!?あぁごめん…ボーッとしてたわ…」

黒子「もう…でも仕方がありませんわね……類人猿の死期はもう3日前に過ぎてますし」

黒子「なんの音沙汰もない。ということは、やはり……」

美琴「……」ギリッ…

黒子「…ねぇお姉様。類人猿の住みかへ行ってみませんこと?」

美琴「行って…なにが変わるのよ…?」

黒子「あの銀髪の子が、物言わぬ類人猿の体にすがり付いて、3日3晩話しかけ続けてたりするかもしれませんわ」

美琴「…そうね……心配ね。行ってみましょう…」

上条「よお。ビリビリ」

黒子「ぎゃあですの!!ばっ、化けて出ましたわー!!」



422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 21:30:17.76 ID:+OxIZj0rO

美琴「あは、は……しぶといわね。余命宣告より長く生きてるのね」

上条「まあな。不思議と体も健康そのものの気がするぜ。これじゃ死ぬと思えねえよ」

黒子「病は気から、って言いますわよね…あーびっくりしましたの」

上条「これからカエル医者のとこに行ってさ、どのくらいもつのかって訊いてくる。インデックスがここんとこ泣き続けててな…」

美琴「ねぇ…当麻っ」

上条「ん?なんだ御坂?」

美琴「病院が終わったら…またここに、来てくれるかしら…ちょっと言いたいことが、あって」

黒子「!!」

上条「ああいいぜ。じゃ、行ってくるぜ。せいぜい冥福を祈ってろ」



428: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 21:40:57.71 ID:+OxIZj0rO

~~~~~~~~~~~~~~

上条「…………………………は?」

カエル医者「いや、だからね、君は死んだりしないって言ったんだけどね」

上条「…………………………あ?」

カエル医者「だからね、君の脳にはガンの影さえないんだよ。健康体そのものさ」

上条「……」

上条「安心させようとか思って言ってるのか……?」

カエル医者「見た方が早いね。これ、君の頭のレントゲン写真なんだけどね」

カエル医者「これが1ヶ月前に撮ったもの。こっちがさっき撮ったもの。ほら、どこにも異常はない」

上条「一月前に、俺がガンで余命一ヶ月だって言ったのは…お前じゃねえか…」

カエル医者「たはは、バレちゃしょうがない。いや実はね。一ヶ月前のレントゲンで僕が君のガンだと見間違えたのは」

カエル医者「別の患者のレントゲン写真だったんだ。いやはや申し訳ない」

上条「………………………………………………………………………じゃあ俺は………………死なない?」

カエル医者「死にやしないよ。君は健康体そのものだ」



441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 21:48:08.13 ID:+OxIZj0rO

上条「……」ゴゴゴゴゴ

カエル医者「お、怒らないでくれよ。心配させちゃったかな?悪かった!悪かったよ」

上条「謝れば……ごめんなさいで全部すむと思っていやがるのか…?」ゴゴゴゴゴ

上条「だったらてめぇの……俺たちをめちゃくちゃな運命に叩き落としたてめぇの……そのふざけた幻想をぶち壊す!!!」ゴウッ

ボゴォア!!

カエル医者「げごぉ!!」
ブ~ン…ガッシャアアアアン!!!

『きゃああああああ!!先生ぇええぇえ!!!』

上条「あああああああ!!インデックスに!!御坂に黒子に一方通行に!!」バリバリバリ

上条「今からどんな顔して会いに行けばいいんだああああああああああ!!!!!!」

上条「死ななくて幸運だったけど!ふ…不幸だあぁぁあああああああああああ!!!!!!」







466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 22:44:00.55 ID:+OxIZj0rO

~公園~

黒子「あ、類人猿が来ましたの」

美琴「黒子、少しの間席外してもらえる?」ギロ

黒子「了解ですの~♪お姉様、ファイトですわ!黒子はお姉様を応援してますの」

美琴「覗くんじゃないわよ!どっか行っててよ!」

上条「おう、待たせたな…向こうでちょいとゴタゴタがあってさ」

美琴(暗い表情…やっぱりもう長くないって言われたのね…まだ若いのに…)ウルッ



470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 22:53:58.20 ID:+OxIZj0rO

美琴「こっち来て」グイッ

上条「お、おい、どこ行くんだよ…っつーか」

上条(腕に胸が当たって…こいつ、すんげえ胸やわらかい…)ドキドキ

~大きな樹の下~

美琴「辛い、わよね…まだやりたいこととかあんでしょ?」

上条「辛いな。やらなきゃならないことが増えたからな」

美琴「アンタから私に言いたいこと、ある?あるでしょ?あるわよね?」

上条「ああ、ある。でもお前から先に言え、ビリビリ」

美琴「あ、あんの?ならアンタから先に言いなさいよ!男でしょ!」

上条「俺は後でいいよ。ろくでもない報告だけだからな…」

美琴「なによ…報告だけ?そう……じゃあ私からね……当麻。私は、…っ……」カアァ

黒子(お姉様!ファイトですの!)

上条「顔真っ赤にしてどうした?熱でもあんのか?」



477: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 22:58:28.57 ID:+OxIZj0rO

美琴「ん…あ、アンタってさ、あの子…インデックスのこと好きなの…?」

上条「ぶっ!な、なんだよ急に…そりゃ、まぁ……インデックスは、好きさ」

上条(人としてな。女としてより)

美琴「く…でも言わせてもらうわ。言わずに終わらせたくないもの!」

美琴「当麻、わ、私、私ね……アンタが…す、すっす……好」

インデックス「とうまあぁ~!!」タタタタ



488: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 23:06:20.37 ID:+OxIZj0rO

インデックス「とうま生きてる!?生きてるよね!よがっだあぁぁ」ポロポロ

上条「わわ、インデックスお前!待てよ、今御坂と話してんだから」

インデックス「とうまぁ、病院行ったんでしょ?どう、だったの……?ぐすっ」

上条「ん……あぁ、御坂、今言ってもいいか?」

美琴「う、うん…」

上条「俺な……ガンなんかじゃなかったんだよ。死ぬってのは嘘だ」

ピキイィン!

インデックス「…ふぇ?」

美琴「…えっ?」

黒子「な…」

一方通行「なんだとォ!?」



491: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 23:14:28.74 ID:+OxIZj0rO

美琴「よく聞こえなかったんだけど…もう一度言ってくれるかしら」

上条「それがさ、カエル医者の野郎が他のガン患者のを俺のレントゲンだって勘違いしてやがったんだよ!ひでぇ話だろ?なぁ」

インデックス「…………」

上条「ほら、手の甲に血が付いてるだろ?罪深いカエル医者の血さ」

上条「とりあえず恨みは晴らした……っておい!御坂、空中放電してんぞ!」

美琴「……!…!……!!」ビリビリビリバチバチバチッ

美琴「ふっっざけんなァーー!!!!!」カッ!!

上条「どあああああ!?」

ドッガァアアアアアアアアァァアアァァアアアァアアン!!!!!



494: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 23:24:44.63 ID:+OxIZj0rO

美琴「ったくもう!あー馬鹿馬鹿しい!黒子、帰るわよ!」

黒子「お姉様、最後まで告白を…」

ガツン!

黒子「」ズルズル

上条「あ…がは」プスプス

一方通行「右手でも防ぎきれなかッたみてェだな。ざまァねェぜ」

上条「り…理不尽だ…俺は悪くねぇ…」

インデックス「と~うま~♪♪」

上条「ひぃ!」ゾクッ

インデックス「とうまぁ、私が今考えてること、分かるかな?」

上条「わ、わわ分かりませんでございまする…」ガタガタ

インデックス「とうまはどこを噛まれたら一番痛いかなって考えてたんだよ!!ここだぁ!!」ガブガブ

上条「うぎゃああああぁああぁあああ!!?いでででそこは!そこはダメだインデックス!うがああぁぁああぁああ!!!」バタバタ

インデックス「逃がさないんだよ!!ひどすぎなんだよとうまぁ!!」ガブガブ

上条「ひいぃぃい!!ごめんなさいごめんなさい!許してくださいインデックス様々あああああ!!!」ゴロゴロ



499: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 23:35:08.51 ID:+OxIZj0rO

上条「ぜぇ…ぜぇ…ホントに死んじまうぞ…」

一方通行「まァ…なンだ…ご苦労さン」

上条「ぐ…でもな、得るものが何もなかったって訳じゃないぜ…!」

一方通行「あァ?」

上条「こないだ、どうせ俺が死ぬから冥土のみやげにって、お前面白いこと教えてくれたよな」

一方通行「あ゙…!バカ、本気にすンじゃねェ!あれは嘘だ!」

上条「打ち止めと、相手が無知なのを良いことに毎夜裏マッサージと称していろんなプレイを」

一方通行「嘘だッつッてンだろォォォ!!」

ボギャッ!!

上条「」ドサッ



505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 23:44:02.00 ID:+OxIZj0rO

~~~~~~~~~~~~~~

インデックス「…おかえりとうま」

上条「ただいま…」ドサッ

インデックス「身体中傷だらけなんだよ。消毒してあげる」ヌリヌリ

上条「ぎゃああああ!!?」

インデックス「あっごめん、間違えちゃった。塩塗っちゃったんだよ」

上条「ひぃ、ひいぃ」ヒリヒリ

インデックス「一回傷口を洗った方がいいね。お風呂入ろ」

上条「あひひ…」ヒリヒリ



511: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 23:57:53.56 ID:+OxIZj0rO

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上条「なぁインデックス」
インデックス「なに?」
上条「殺そうとして、ごめんな」

インデックス「……もう終わった話だよ。いいんだよ、とうま。とうまが私のことすごく、すっごく大切に想っててくれた証拠だもの」

インデックス「私、とうまのこと、好きだよ…」チュッ

上条「な…なぁインデックス、実はもう1コ謝っておきたいんだが…」

インデックス「ん?今度はなあに?」スリスリ

上条「俺、お前のこと『好き』っつったけどさ。恋人としてじゃなくて、友達として、だから…な?」

インデックス「え」

上条「だからキスとかはあんまり…そりゃあうれしいけど…」

インデックス「と…とうまのばかあぁあぁぁあぁあ~!!ずっと信じてたのに~!」ガツガツ

上条「いでででて!!噛むな噛むな!!」

インデックス「わかったよ!今回のことはナシ!また、今まで通り…仲良く暮らそう?」

上条「あぁ…そうだな。改めてよろしくな、インデックス!」

インデックス「んーふふふ、とうま~♪私はとうまのこと大好きだからね!」ギュッ

本当に、完



513: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/22(水) 23:59:44.70 ID:+OxIZj0rO

読んできてくれたみんな、ありがとう!
通読感謝!では!


元スレ
上条「インデックス、飯だぞ。フグの刺し身だ」