1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 17:41:08.43 ID:1qqrYvQu0
暇潰しに書いたのですごく短いですがご了承願うニャン!
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 17:41:54.72 ID:1qqrYvQu0
ラボ
岡部「ラボメン諸君よ!第666回円卓会議によくぞ集まってくれた!」
ダル「666って何の数字だっけ?」
まゆり「えーとねー…まゆしぃにはよく分からないのです」
紅莉栖「そもそもそんな回数やってないだろ」
岡部「細かいことは気にするな…さて、今日の議題だが…貴様らは気付いているか」
るか「気付いて、って…ま、まさか…」
鈴羽「分かった!フェイリスだけ仲間はずれなんだね!」
岡部「その言い方には語弊があるが…まあその通りだ。敢えて奴だけ呼ばなかった」
ダル「なんでフェイリスたんだけ仲間外れにしたん?許さない絶対にだ」
まゆり「そうだよ~!仲間外れはよくないよ」
岡部「黙れ。まずはこれを見るのだ」
ダル「見ろって言われても…ただの電話レンジじゃね?」
紅莉栖「ま、まさか…岡部、これを…」
岡部「フゥーハハハ!助手は気付いたようだな!そう、これこそ…我が未来ガジェット研究所が今回執り行う実験…」
岡部「名付けて、隙間猫の堕落(チェシャー・ブレイク)」
ダル「パクリ乙」
鈴羽「それって、何をする実験なの?」
岡部「よくぞ聞いてくれた…実はこの電話レンジには、改良が施されている」
紅莉栖「…」
岡部「助手による協力のもと、電話レンジ(仮)の電波を、
携帯電話を通して、秋葉原…いや、東京全体に流せるようにしたのだ」
ダル「ちょ!そんなことしたら…」
岡部「案ずるな。流すのは、これまで電話レンジで使われていた軍事用電磁波ではなく…」
岡部「人の記憶のほんの一部分に干渉する程度の、無害な電波だ」
るか「記憶…ですか?」
岡部「ああ、そうだ。
ククク…東京中の人間の『フェイリス・ニャンニャン』、『秋葉留未穂』という記憶を抹消し、
新しく『隙間ピンク』という記憶を刷り込む」
岡部「これによってフェイリスの反応を見ようという実験だ」
紅莉栖「一昨日スタイリッシュに土下座を決めて何を頼みこんだかと思えば、
こんなことのために電話レンジを改造させたのか」
岡部「何とでも言うがいい。
ちなみに今、フェイリスは俺が渡したチケットで、父親とハワイ旅行を満喫中だ」
岡部「費用は助手の口座から出しておいた」
紅莉栖「えっ…ちょ、冗談だったら洒落にならないぞ!ちょっと残高見てくる」
紅莉栖、ラボを飛び出す
岡部「フッ…これで俺の作戦を妨害する邪魔者は消えた。電話レンジ、起動!」
ボオオオオオオン…ビリビリビリビリビリ
2日後 秋葉原駅
フェイリス「パパ、楽しかったニャ~」
フェイリスパパ「ああ、そうだね」
フェイリス「凶真にお礼言わないと…そういうことで、ラボに寄ってから帰るニャ」
フェイリスパパ「分かった。暗くならないうちに帰ってくるんだよ」
フェイリス「うん!」
ラボ
ガチャン
フェイリス「みんニャー!フェイリスニャ!遊びに来たニャーン!」
まゆり「あっ!隙間ピンクちゃん!トゥットゥルー♪」
ダル「隙間ピンクたんキター!」
フェイリス「ニャ?隙間ピンクって誰のことニャ?」
鈴羽「えっ…?だって、自分のこと隙間ピンクってよく言うじゃん」
フェイリス「そ、そんなこと…」
ダル「そうだお!隙間ピンクたんは隙間ピンクたんだお!」
フェイリス「…」
フェイリス「えーと…あっ、凶真!この間はありがとニャ!ハワイ旅行、楽しかったニャ!」
岡部「おお、フェイ………隙間ピンクか。礼には及ばん」
フェイリス「凶真…」
岡部「どうした隙間ピンクよ。どこか具合でも悪いのか?
海外旅行で思わぬ病気でも貰って来たとか、そういうことでは―――」
フェイリス「凶真の…」
岡部「ん?」
フェイリス「凶真のニャンバカーーーー!うわぁぁぁああん…」
フェイリス、泣きながらラボを飛び出す
岡部「何なのだ、一体…」
ダル「隙間ピンクたんを泣かせたオカリンを末代まで恨むお」
るか「そうですよ、岡部さん。隙間ピンクさんを泣かせるなんて」
岡部「俺は泣かせるほど言ってないぞ…」
岡部「ん?何か落ちてるな」
ダル「隙間ピンクたんが落としてったんじゃね?プレゼント箱みたいだけど」
岡部「ああ、恐らくな…何か書いてあるぞ、なになに…」
『フェイリスから凶真へのお土産ニャ!凶真、大好きニャ』
岡部「…」
フェイリスの家
フェイリス「えぐっ、えぐっ…」
フェイリスパパ「留未穂、どうした?」
フェイリスパパ、フェイリスの頭を撫でる
フェイリス「パパ、パパぁ…」
黒木「隙間ピンクお嬢様、お茶をお持ちしました」
フェイリス「………」
フェイリスパパ「黒木、こっちで話をしようか」
黒木「かしこまりました」
フェイリス「パパ」
フェイリスパパ「どうした、留未穂」
フェイリス「ちょっと出かけてくるニャ…」
フェイリス、家を出る
秋葉原某書店
フェイリス「はあ…みんなどうしちゃったのニャン…?」
フェイリス「…あれは…?」
『シュタインズ・ゲート 公式資料集』
フェイリス「………」
フェイリス「相変わらずひどい表紙ニャ」
子供「ママー、隙間ピンクがいるよー」
ママ「しっ!見ちゃいけません!」
フェイリス「…」
フェイリス「うっ、うっ…」
大檜山ビル前
フェイリス「結局ここに戻ってきちゃったニャ」
綯「あっ!隙間ピンクお姉ちゃんだー!」
フェイリス「綯ニャンまで…」
天王寺「おう、姉ちゃん。岡部達なら今いないぜ」
フェイリス「どうしてニャ?」
天王寺「工房にあるブラウン管が、変な電波で全部ダメになっちまったから
岡部達を問い詰めたんだ。そしたら、全員逃げて行きやがった」
天王寺「あいつら…特に岡部を見つけたら俺に言ってくれや」
フェイリス「分かったニャ」
東京タイムズタワー前
フェイリス「結局凶真は見つからなかったニャー…もう疲れたからおうちに帰るニャ…」
フェイリス「きっと、フェイリスは疲れてるんだニャ…明日になれば、きっと…」
フェイリス「ニャ?あれは…」
岡部「うーむ…どうやって謝ろうか…」
フェイリス「凶真?」
岡部「うおっ!フェ、フェ、フェイリスではないか!」
フェイリス「…え?」
岡部「ん?」
岡部「…あっ」
フェイリス「やっと…」
岡部「…」
フェイリス「やっと、フェイリスって呼んでくれたぁ……うぅ、ひっく、ひっく」
岡部「こんな所で泣くなよ…」
フェイリス「だって、だって…」
岡部「(とめどなく流れる涙を必死に手で拭っている…
やはり辛かったんだな…)」
岡部、フェイリスを抱き締める
岡部「…すまない」
フェイリス「にゃ…?」
岡部「全部…俺のせいだ」
フェイリス「凶真…?」
岡部「俺が遊び半分で毒電波を流したのだ…お前がハワイへ行っている間にな」
岡部「実験は大成功だった」
岡部「東京全体にいた人間はフェイリスをフェイリスとしてではなく、
隙間ピンクとして認識するようになった」
フェイリス「…」
岡部「俺がフェイリスを認識できたのは、毒電波を流し始めた瞬間に世界線が変わったからだ」
岡部「本当にすまない、フェイリス」
岡部「お前は俺に土産まで買ってきてくれたのに…」
フェイリス「……もう、いいニャ」
岡部「フェイリス…?」
フェイリス「凶真が覚えていてくれたなら、フェイリスは…それでいいニャ」
岡部「…ありがとう」
ラボ
岡部「ラボに戻り、俺の携帯に毒電波送信をやめさせるようDメールを送る」
岡部「そうすれば、フェイリスはいつも通りフェイリスとして皆に愛されるネコミミメイドに戻る」
岡部「文面は作成済みだ、よし…電話レンジ(仮)、起動!」
シーン
岡部「…おかしい。放電現象が発生しない。確か今の時間帯は放電現象が普通に発生したはず…」
コツコツコツ
岡部「ん?」
ガチャッ
天王寺「…岡部。どの面下げてここまで戻ってきたんだ?」
岡部「ヒッ!ミ、ミスターブラウン!それはですね!その…ハイ!アレです!」
天王寺「アレって何だ?」パキポキ
岡部「ちょっと待って下さい!故障したブラウン管のことでしたら、Dメールを送れば…」
岡部「(ブラウン管の故障が毒電波による動作不良だとしたら、
やはりDメールでなかったことにすればちゃんと直っているはずだ)」
岡部「…待てよ」
岡部「(放電現象に必要不可欠な42型ブラウン管も毒電波で故障しているんじゃ…)」
岡部「(なんてことだ…これではDメールを送れんではないか…!)」
岡部「ミ、ミスターブラウン!これ!ハワイ旅行のチケットですよ!あの小動物と一緒にどうかと…!」
天王寺「…」
一週間後 病室
フェイリス「凶真、大丈夫ニャ?」
岡部「あ、ああ…なんとかな…あのミスターブラウンめ、関節ではないところを無理矢理曲げてくるとは…」
フェイリス「骨折箇所が多すぎて全治するのに半年はかかるって言ってたニャ」
岡部「…それよりすまない、フェイリス」
フェイリス「ニャ?」
岡部「Dメール、送れなかった」
フェイリス「…もう気にしてないニャ。
これから、少しずつフェイリスという呼び名を浸透させていけばいいのニャ」
岡部「本当にすまない…できることがあるなら何でもしよう」
フェイリス「何…でも…?」
岡部「ああ、何でもだ」
フェイリス「そ、それなら…」
フェイリス「フェイリスの…こ、恋人に…………………ニャ」
岡部「…良く聞こえなかった、もう一度頼む」
フェイリス「フェイリス…の…」
フェイリス「恋人に…なってほしい…ニャ」
岡部「ああ、恋人ね………えっ?」
フェイリス「嫌、かニャ…?」
岡部「その……」
フェイリス「…」
岡部「………嫌、じゃない」
岡部「これからも…よろしくな」
フェイリス「…うん」
フェイリス「…そういえば、凶真」
岡部「…ん?」ドキドキ
フェイリス「これ、店長さんから預かってるんニャけど…」
フェイリス、紙を取り出す
岡部「どれどれ…はい?」
『ブラウン管の代金、しめて¥○×△▽×円頂戴致します』
岡部「………」
フェイリス「そ、その…凶真、頑張ってニャ…」
岡部「これも、運命石の選択か…」
岡部「エル・プサイ・コングル…うっ、うっ…」
おしまいニャン♪
どうして俺の書くオカリンはこう、変態だったり普通にクズだったりするんだろうか…
誤解を招くかもしれないけど、フェイリスたん大好きだよ!マジで!
ちなみに裏設定的な感じで、あの毒電波を流してから世界線が
α世界線とは違うどこか別の世界線に移動した、みたいな感じ
42型ブラウン管がおじゃんになっちゃったから、タイムマシンも…的な
最後にオカリンが酷い目に遭うオチは書き始めから既に決まってたんだぜ、これ…
とりあえず、見てくれた人支援してくれた人ありがとニャンニャン!
フェイリスend俺は好きだぜ
元スレ
ラボ
岡部「ラボメン諸君よ!第666回円卓会議によくぞ集まってくれた!」
ダル「666って何の数字だっけ?」
まゆり「えーとねー…まゆしぃにはよく分からないのです」
紅莉栖「そもそもそんな回数やってないだろ」
岡部「細かいことは気にするな…さて、今日の議題だが…貴様らは気付いているか」
るか「気付いて、って…ま、まさか…」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 17:45:24.13 ID:1qqrYvQu0
鈴羽「分かった!フェイリスだけ仲間はずれなんだね!」
岡部「その言い方には語弊があるが…まあその通りだ。敢えて奴だけ呼ばなかった」
ダル「なんでフェイリスたんだけ仲間外れにしたん?許さない絶対にだ」
まゆり「そうだよ~!仲間外れはよくないよ」
岡部「黙れ。まずはこれを見るのだ」
ダル「見ろって言われても…ただの電話レンジじゃね?」
紅莉栖「ま、まさか…岡部、これを…」
岡部「フゥーハハハ!助手は気付いたようだな!そう、これこそ…我が未来ガジェット研究所が今回執り行う実験…」
岡部「名付けて、隙間猫の堕落(チェシャー・ブレイク)」
ダル「パクリ乙」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 17:49:14.05 ID:1qqrYvQu0
鈴羽「それって、何をする実験なの?」
岡部「よくぞ聞いてくれた…実はこの電話レンジには、改良が施されている」
紅莉栖「…」
岡部「助手による協力のもと、電話レンジ(仮)の電波を、
携帯電話を通して、秋葉原…いや、東京全体に流せるようにしたのだ」
ダル「ちょ!そんなことしたら…」
岡部「案ずるな。流すのは、これまで電話レンジで使われていた軍事用電磁波ではなく…」
岡部「人の記憶のほんの一部分に干渉する程度の、無害な電波だ」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 17:52:16.79 ID:1qqrYvQu0
るか「記憶…ですか?」
岡部「ああ、そうだ。
ククク…東京中の人間の『フェイリス・ニャンニャン』、『秋葉留未穂』という記憶を抹消し、
新しく『隙間ピンク』という記憶を刷り込む」
岡部「これによってフェイリスの反応を見ようという実験だ」
紅莉栖「一昨日スタイリッシュに土下座を決めて何を頼みこんだかと思えば、
こんなことのために電話レンジを改造させたのか」
岡部「何とでも言うがいい。
ちなみに今、フェイリスは俺が渡したチケットで、父親とハワイ旅行を満喫中だ」
岡部「費用は助手の口座から出しておいた」
紅莉栖「えっ…ちょ、冗談だったら洒落にならないぞ!ちょっと残高見てくる」
紅莉栖、ラボを飛び出す
岡部「フッ…これで俺の作戦を妨害する邪魔者は消えた。電話レンジ、起動!」
ボオオオオオオン…ビリビリビリビリビリ
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 17:54:29.95 ID:1qqrYvQu0
2日後 秋葉原駅
フェイリス「パパ、楽しかったニャ~」
フェイリスパパ「ああ、そうだね」
フェイリス「凶真にお礼言わないと…そういうことで、ラボに寄ってから帰るニャ」
フェイリスパパ「分かった。暗くならないうちに帰ってくるんだよ」
フェイリス「うん!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 17:57:23.61 ID:1qqrYvQu0
ラボ
ガチャン
フェイリス「みんニャー!フェイリスニャ!遊びに来たニャーン!」
まゆり「あっ!隙間ピンクちゃん!トゥットゥルー♪」
ダル「隙間ピンクたんキター!」
フェイリス「ニャ?隙間ピンクって誰のことニャ?」
鈴羽「えっ…?だって、自分のこと隙間ピンクってよく言うじゃん」
フェイリス「そ、そんなこと…」
ダル「そうだお!隙間ピンクたんは隙間ピンクたんだお!」
フェイリス「…」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:00:50.62 ID:1qqrYvQu0
フェイリス「えーと…あっ、凶真!この間はありがとニャ!ハワイ旅行、楽しかったニャ!」
岡部「おお、フェイ………隙間ピンクか。礼には及ばん」
フェイリス「凶真…」
岡部「どうした隙間ピンクよ。どこか具合でも悪いのか?
海外旅行で思わぬ病気でも貰って来たとか、そういうことでは―――」
フェイリス「凶真の…」
岡部「ん?」
フェイリス「凶真のニャンバカーーーー!うわぁぁぁああん…」
フェイリス、泣きながらラボを飛び出す
岡部「何なのだ、一体…」
ダル「隙間ピンクたんを泣かせたオカリンを末代まで恨むお」
るか「そうですよ、岡部さん。隙間ピンクさんを泣かせるなんて」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:03:58.78 ID:1qqrYvQu0
岡部「俺は泣かせるほど言ってないぞ…」
岡部「ん?何か落ちてるな」
ダル「隙間ピンクたんが落としてったんじゃね?プレゼント箱みたいだけど」
岡部「ああ、恐らくな…何か書いてあるぞ、なになに…」
『フェイリスから凶真へのお土産ニャ!凶真、大好きニャ』
岡部「…」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:06:39.54 ID:1qqrYvQu0
フェイリスの家
フェイリス「えぐっ、えぐっ…」
フェイリスパパ「留未穂、どうした?」
フェイリスパパ、フェイリスの頭を撫でる
フェイリス「パパ、パパぁ…」
黒木「隙間ピンクお嬢様、お茶をお持ちしました」
フェイリス「………」
フェイリスパパ「黒木、こっちで話をしようか」
黒木「かしこまりました」
フェイリス「パパ」
フェイリスパパ「どうした、留未穂」
フェイリス「ちょっと出かけてくるニャ…」
フェイリス、家を出る
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:09:28.53 ID:1qqrYvQu0
秋葉原某書店
フェイリス「はあ…みんなどうしちゃったのニャン…?」
フェイリス「…あれは…?」
『シュタインズ・ゲート 公式資料集』
フェイリス「………」
フェイリス「相変わらずひどい表紙ニャ」
子供「ママー、隙間ピンクがいるよー」
ママ「しっ!見ちゃいけません!」
フェイリス「…」
フェイリス「うっ、うっ…」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:12:25.27 ID:1qqrYvQu0
大檜山ビル前
フェイリス「結局ここに戻ってきちゃったニャ」
綯「あっ!隙間ピンクお姉ちゃんだー!」
フェイリス「綯ニャンまで…」
天王寺「おう、姉ちゃん。岡部達なら今いないぜ」
フェイリス「どうしてニャ?」
天王寺「工房にあるブラウン管が、変な電波で全部ダメになっちまったから
岡部達を問い詰めたんだ。そしたら、全員逃げて行きやがった」
天王寺「あいつら…特に岡部を見つけたら俺に言ってくれや」
フェイリス「分かったニャ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:16:30.02 ID:1qqrYvQu0
東京タイムズタワー前
フェイリス「結局凶真は見つからなかったニャー…もう疲れたからおうちに帰るニャ…」
フェイリス「きっと、フェイリスは疲れてるんだニャ…明日になれば、きっと…」
フェイリス「ニャ?あれは…」
岡部「うーむ…どうやって謝ろうか…」
フェイリス「凶真?」
岡部「うおっ!フェ、フェ、フェイリスではないか!」
フェイリス「…え?」
岡部「ん?」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:21:42.12 ID:1qqrYvQu0
岡部「…あっ」
フェイリス「やっと…」
岡部「…」
フェイリス「やっと、フェイリスって呼んでくれたぁ……うぅ、ひっく、ひっく」
岡部「こんな所で泣くなよ…」
フェイリス「だって、だって…」
岡部「(とめどなく流れる涙を必死に手で拭っている…
やはり辛かったんだな…)」
岡部、フェイリスを抱き締める
岡部「…すまない」
フェイリス「にゃ…?」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:24:47.65 ID:1qqrYvQu0
岡部「全部…俺のせいだ」
フェイリス「凶真…?」
岡部「俺が遊び半分で毒電波を流したのだ…お前がハワイへ行っている間にな」
岡部「実験は大成功だった」
岡部「東京全体にいた人間はフェイリスをフェイリスとしてではなく、
隙間ピンクとして認識するようになった」
フェイリス「…」
岡部「俺がフェイリスを認識できたのは、毒電波を流し始めた瞬間に世界線が変わったからだ」
岡部「本当にすまない、フェイリス」
岡部「お前は俺に土産まで買ってきてくれたのに…」
フェイリス「……もう、いいニャ」
岡部「フェイリス…?」
フェイリス「凶真が覚えていてくれたなら、フェイリスは…それでいいニャ」
岡部「…ありがとう」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:28:08.34 ID:1qqrYvQu0
ラボ
岡部「ラボに戻り、俺の携帯に毒電波送信をやめさせるようDメールを送る」
岡部「そうすれば、フェイリスはいつも通りフェイリスとして皆に愛されるネコミミメイドに戻る」
岡部「文面は作成済みだ、よし…電話レンジ(仮)、起動!」
シーン
岡部「…おかしい。放電現象が発生しない。確か今の時間帯は放電現象が普通に発生したはず…」
コツコツコツ
岡部「ん?」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:34:03.44 ID:1qqrYvQu0
ガチャッ
天王寺「…岡部。どの面下げてここまで戻ってきたんだ?」
岡部「ヒッ!ミ、ミスターブラウン!それはですね!その…ハイ!アレです!」
天王寺「アレって何だ?」パキポキ
岡部「ちょっと待って下さい!故障したブラウン管のことでしたら、Dメールを送れば…」
岡部「(ブラウン管の故障が毒電波による動作不良だとしたら、
やはりDメールでなかったことにすればちゃんと直っているはずだ)」
岡部「…待てよ」
岡部「(放電現象に必要不可欠な42型ブラウン管も毒電波で故障しているんじゃ…)」
岡部「(なんてことだ…これではDメールを送れんではないか…!)」
岡部「ミ、ミスターブラウン!これ!ハワイ旅行のチケットですよ!あの小動物と一緒にどうかと…!」
天王寺「…」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:38:21.76 ID:1qqrYvQu0
一週間後 病室
フェイリス「凶真、大丈夫ニャ?」
岡部「あ、ああ…なんとかな…あのミスターブラウンめ、関節ではないところを無理矢理曲げてくるとは…」
フェイリス「骨折箇所が多すぎて全治するのに半年はかかるって言ってたニャ」
岡部「…それよりすまない、フェイリス」
フェイリス「ニャ?」
岡部「Dメール、送れなかった」
フェイリス「…もう気にしてないニャ。
これから、少しずつフェイリスという呼び名を浸透させていけばいいのニャ」
岡部「本当にすまない…できることがあるなら何でもしよう」
フェイリス「何…でも…?」
岡部「ああ、何でもだ」
フェイリス「そ、それなら…」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:41:42.01 ID:1qqrYvQu0
フェイリス「フェイリスの…こ、恋人に…………………ニャ」
岡部「…良く聞こえなかった、もう一度頼む」
フェイリス「フェイリス…の…」
フェイリス「恋人に…なってほしい…ニャ」
岡部「ああ、恋人ね………えっ?」
フェイリス「嫌、かニャ…?」
岡部「その……」
フェイリス「…」
岡部「………嫌、じゃない」
岡部「これからも…よろしくな」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:44:40.80 ID:1qqrYvQu0
フェイリス「…うん」
フェイリス「…そういえば、凶真」
岡部「…ん?」ドキドキ
フェイリス「これ、店長さんから預かってるんニャけど…」
フェイリス、紙を取り出す
岡部「どれどれ…はい?」
『ブラウン管の代金、しめて¥○×△▽×円頂戴致します』
岡部「………」
フェイリス「そ、その…凶真、頑張ってニャ…」
岡部「これも、運命石の選択か…」
岡部「エル・プサイ・コングル…うっ、うっ…」
おしまいニャン♪
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 18:50:42.74 ID:1qqrYvQu0
どうして俺の書くオカリンはこう、変態だったり普通にクズだったりするんだろうか…
誤解を招くかもしれないけど、フェイリスたん大好きだよ!マジで!
ちなみに裏設定的な感じで、あの毒電波を流してから世界線が
α世界線とは違うどこか別の世界線に移動した、みたいな感じ
42型ブラウン管がおじゃんになっちゃったから、タイムマシンも…的な
最後にオカリンが酷い目に遭うオチは書き始めから既に決まってたんだぜ、これ…
とりあえず、見てくれた人支援してくれた人ありがとニャンニャン!
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 19:00:26.20 ID:ZF3GsS/t0
フェイリスend俺は好きだぜ
岡部「皆にフェイリスを隙間ピンクと呼ばせる」 フェイリス「…」