1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 03:44:41.48 ID:hNLWM4Db0

モバP「かな子が毎週出てる例のクイズ番組だけど、企画の人に『今週の収録では勝利しちゃダメ』って言われてしまった」

かな子「ってことは、今週はあの殺人的な量のカンペを覚えなくていいんですね!」

モバP「そうだね」

かな子「やったー!今週はいっぱいお菓子が作れるぞー!」

モバP「喜ぶのはまだ早いぞ」

かな子「えっ」

モバP「かな子は毎週、収録現場で見てるだろ?敗者が何をされているか…」

かな子「そうでした…『パイ投げ』『泥レス』『恥ずかしいメイク』のどれか1つを、ルーレットで選ぶ…ってやつでしたっけ…」ガクガクブルブル

モバP「とりあえず俺の方で何とか頑張って、泥レスとメイクは止めてもらえることになった」

かな子「よかった…わけないですね、一番エグいのが残ってるような気がしますねー…」

モバP「今までかな子は100%負けないと判ってるから対策してなかったけど…。かな子、パイって投げられたことある?」

かな子「無いです…あるわけないですよ…」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 03:45:29.19 ID:hNLWM4Db0

モバP「当たり前だが、俺もそんな経験は無い、したがって有用なアドバイスは一切できない」

かな子「…」

モバP「だが安心して欲しい、我がプロダクションにはパイ投げの経験者がいてな」

かな子「えっ、それは一体…」

鈴帆「おはよーございますっ!」バターン!

かな子「あー、あぁ…なるほど…」

モバP「よく来たぞ鈴帆…実は、お前に教えてほしいことがあってな」

鈴帆「ん!どんと来んしゃい!」

モバP「唐突だが、パイ投げというのをされるにあたって、気をつけたほうがいい点って何かあるか」

鈴帆「んな!?プロデューサーしゃん、パイ投げられると?」

モバP「う~ん、俺が投げられる側ならまだ良かったかもしれないんだがな、今回は…」

かな子「…」ズ-ン

鈴帆「あ、あぁ~…ん~、それはな~…」



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 03:46:23.75 ID:hNLWM4Db0

鈴帆「まずな、パイを受け止めるっちゅうのには、訓練がいるばい」

かな子「く、訓練!?」

鈴帆「ウチはぶっつけ本番でやってみたけん、今思えばアレは無謀ばい…」

鈴帆「まず、クリームにそもそも結構な重さがあるけん、ぶつけられったら脳ミソと三半規管に半端やない衝撃がくるけえ」

鈴帆「加えて、パイがぶつかった反動で頭から後ろに倒れそうになるばい…」

鈴帆「クリームで前は見えんし、足元はクリームでつるつるしちょるけん、それに加えて鼻にクリームが入って息もできん」

鈴帆「あん時はシリモチついてみんな大笑いやったが、ウチは頭はクラクラするし前は見えんしお尻痛くて息苦しゅうて、嬉しいどころの騒ぎじゃなかったばい…」

かな子「…」ガクガクブルブル

モバP「そんな過酷な収録だったのか…。改めて、あんなことさせて悪かったな鈴帆…」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 03:47:26.58 ID:hNLWM4Db0

鈴帆「プロデューサーが気にするこたぁないばい!あん時も、ウチが自分でやるって決めたんじゃけえ!」

鈴帆「それに、ちゃーんと訓練してれば、パイ投げは怖くないばい!」

かな子「そうなのか…」パァァァ

モバP「かな子の表情が一気に明るくなった!さすが経験者、言葉の重みが違う…」

鈴帆「くっくっく、力になれたと?」

モバP「パーフェクトだよ。お礼に、次のお仕事のために新しい衣装をこしらえてもらうからな、楽しみにしていてくれ」

鈴帆「そりゃ楽しみけん!じゃあな~!」バタン

モバP「…かな子」

かな子「…はい」

モバP「訓練しよう」

かな子「はい!」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 03:48:18.20 ID:hNLWM4Db0

かな子「汚れてもいいTシャツに着替えてきました」

モバP「パイ投げ用のパイを30個ほど調達してきた」

かな子「して、戦略は」

モバP「うむ。鈴帆の話をまとめると…まず、パイがぶつけられた瞬間に頭部にかかる衝撃を軽減するような動きを会得する必要がある」

かな子「なるほど、それにはどうすれば」

モバP「顔を前に突き出した状態でパイを喰らって、喰らった瞬間に頭を後ろに動かすんだ。そうすれば衝撃はかなり緩和されるはずだ」

かな子「『は○しのゲソ』にそんなエピソードがありましたね…叩かれた瞬間にお尻を引っ込めて衝撃緩和するお話が…」

モバP「そういえばあったかもしれないな。話を続けるぞ」

かな子「はい」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 03:49:06.84 ID:hNLWM4Db0

モバP「次に、鼻にクリームが詰まって息ができなくなる問題だ」

モバP「ビデオでいろんなパイ投げシーンを観察したが、多くの場合、鼻に詰まったクリームは、息で鼻の外に飛ばしている」

かな子「鼻をかむ要領ってことですか」

モバP「そういうことだ。これをやるためには、パイを喰らう前に肺に空気をためておく必要がある」

かな子「パイがぶつかる前に息を大きく吸い込むってことですね」

モバP「そういうことだ」

かな子「あまり強く飛ばそうとすると鼓膜が破れちゃうかもしれないから注意が必要ですね」

モバP「今日のかな子は冴えてるな。まとめると、今回の訓練の目標は、『パイを喰らいそうになったら無意識のうちに顔を前に突き出して、息を大きく吸い込んでおく』癖をつけることだ」

かな子「わかりました!」

モバP「それじゃあさっそく一発目いくぞ!」

かな子「はい!」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 03:49:54.92 ID:hNLWM4Db0

ペチーン!

かな子「んぶっ…!!」フラフラ

モバP「!!やばっ…!」

かな子「んー!んんー!!」ジタバタ

モバP「とりあえず息だ!口を開けるんだ!」

かな子「ん?あ、ああ、ああ…」

モバP「大丈夫か、かな子」

かな子「んっ…んんっ…」グスッ

モバP「ほっ、よかった…」

かな子「…プロデューサーさんのバカ!何が『ほっ、よかった』ですか!何も、何も最初から思いっきりぶつけなくてもいいじゃないですか!!痛いしびっくりしたし息はできないし、私、私、死ぬかと思いましたよ!!」

モバP「わ、悪かったよかな子」

かな子「もう嫌です!こんな訓練も!クイズ番組も!何もかもイヤ!!」

モバP「う…(失敗したなぁ)」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 03:51:06.34 ID:hNLWM4Db0

ザギンのスイーツ店にて

かな子「…」モグモグ

モバP「…すまんかった、この通りだ!許してくれよ、かな子…」

かな子「…とりあえず」ムスー

モバP「はい」

かな子「こんなおいしい店でこんなにたくさん食べてしまったし、お仕事ですから、クイズ番組には出ますし、パイ投げの罰ゲームもちゃんと受けます」

モバP「は、はい」

かな子「ですが、パイを投げるのがプロデューサーさんである限りは、私は訓練を続けたくありません。絶対嫌です」

かな子「成人した男の人が全力で自分の顔面にものを投げつけるというのが、女の子にとってどれほど恐ろしいことだかわかりますか」

かな子「今でもプロデューサーさんの投げるパイが怖いです、トラウマになりました」

モバP「ごめんなさい…」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 03:52:03.28 ID:hNLWM4Db0

かな子「なので、事務所にいる別のアイドルにパイを投げる方式に変更していただけませんか」

モバP「そ、そんなことでいいのか?」

かな子「はい、それくらいプロデューサーさんの投げるパイが嫌です」

モバP「ご、ごめんなさい…」

モバP「(うちのアイドルか…うーん、誰にやってもらうのが得策かなぁ)」

モバP「>>15、かなぁ…」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 04:12:30.39 ID:bCu23Cpm0

岡崎泰葉さん



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 04:21:20.42 ID:hNLWM4Db0

モバP「かな子さん」

かな子「はい」

モバP「ウチの事務所の岡崎泰葉さんってご存知ですかね」

かな子「…いえ、あんまりわかんないです」

モバP「年はかな子よりも1歳若いかな」

かな子「その子…岡崎さんにパイを投げてもらう、と?」

モバP「彼女は芸歴が長い。俺よりもよっぽど芸能界を熟知している」

モバP「そんな彼女が投げるパイなら、きっと…段階を踏んで成長できるようなものになるんじゃないかな、と…」

かな子「…それなら、大丈夫かな…」

かな子「岡崎さんに、お願いしてください。これから訓練に戻りますから」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 04:31:16.74 ID:hNLWM4Db0

かな子「はじめまして、三村かな子です」

泰葉「どうもはじめまして…岡崎です。同じ事務所にいるはずなのに、こうして面と向かってお話をするのが初めてだなんて、不思議な感じね」

かな子「そ、そうですね…」

かな子「(おかしいなぁ…私の方が年上のはずなのに…岡崎さんの方がはるかに年上に思えるようなこの落ち着き…)」

モバP「岡崎さん、お忙しいところ呼び出してすみません。今日、こちらに来ていただいたのは他でもありません」

泰葉「これを受け止める練習をしたいんでしょう?」

モバP「はい、そうです。…って、まだ説明もしていないのに!?」

かな子「(この子、何者だろう…)」

泰葉「事情は、大体察しがつきます。しかし、私なんかでいいんでしょうか」

モバP「私なんかって、そんなとんでもない!かな子が安心して練習するためには、岡崎さんしか…」

泰葉「良いのですね…では、はじめます」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 04:35:50.10 ID:hNLWM4Db0

スパーン!

かな子「んぶうう!!(さっきのプロデューサーさんのより痛い!!)」

モバP「ちょっ、かな子!?」

かな子「んー!!んーーー!!」

泰葉「次、行きますよ」

ベチャーン!

かな子「んぐうーー!!」

モバP「えっ、これちょっと酷くない!?」

泰葉「さらに行きます」

モバP「ちょ、ちょっと待っ」

バチーン!

かな子「んー!んんんんーーー!!」

泰葉「さらに」

モバP「ちょっと待った!ストップ!」

かな子「んぶえ、ぶえええ、プロデューサーさん…」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 04:42:26.09 ID:hNLWM4Db0

泰葉「まだ終わってません」

ビチャーン!

かな子「ん!ん!んあああ!!」

モバP「泰葉!ストップだ!」

泰葉「…」

かな子「んあああ!!はぁ…はぁ…」

モバP「かな子…大丈夫か?」

かな子「泰葉ちゃん…」

泰葉「…」タッタッタッ

かな子「プロデューサーさんより酷かった…」ハァ…ハァ…

泰葉「…」スッ

ゼロキョリバチコーン!

かな子「んぶぶぶ!!ぶあああーー!!!」

モバP「ゼロ距離かよ!?」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 04:52:08.33 ID:hNLWM4Db0

かな子「プロデューサーさん!」

モバP「ビクッはい!?」

かな子「私、プロデューサーさんに嘘ばっかりつかれて、もう嫌です!」

かな子「何が『彼女が投げるパイなら、きっと』ですか!『段階を追って』!?殺しにかかってるじゃないですか!!!さては最初からこうなることを知ってて彼女を選びましたね!?私を陥れようとして!!」

モバP「いや、俺はそんなつもりは…」

泰葉「…」

かな子「私も甘かったです…プロデューサーさんのお願いなら、今まで少々無理でも受け入れてきました…それがいけなかったんです…」

モバP「…」

泰葉「…そうですか、じゃあ代わりにこういうのはどうでしょう」

泰葉「私が代わりにクイズ番組に出るのです。パイ投げの罰ゲームは私が受けます。それなら問題ないでしょう?」

泰葉「パイ投げじゃなくても、他の罰でも構いませんよ。泥でも恥ずかしメイクでも、なんでも」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 04:58:40.43 ID:hNLWM4Db0

モバP「それは…最終手段としてはそれも考慮に入れるべきかもしれないが…しかしかな子…」

かな子「…」

モバP「それでいいのか…?」

かな子「…」スタスタ

モバP「どこへ行くんだ…?おい、まさか…」

ベチャーン!!!

泰葉「…」

かな子「…」ハァ…ハァ…

泰葉「…おしまいですか?」

かな子「くっ…!!」

ベシャーン!!
グシャーン!!
ビチャーン!!

泰葉「…」ペロッ

泰葉「…どうです?きれいになったでしょう?」ニコッ

かな子「~~~~!!!」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 05:10:50.70 ID:hNLWM4Db0

かな子「…」ハァ…ハァ…

泰葉「…あっ、これいちご味だ」ドロドロ

モバP「(…信じられない…かな子が至近距離から力一杯、残ってたパイを全部ぶつけられたのに、平然としてるなんて…)」

泰葉「…ありがとうね、かな子 セ ン パ イ ♪」ニコッ

かな子「なんで…なんでこんなにしても笑ってられるのよ!!」

泰葉「…安心したから、かな」

泰葉「私は、芸能界で生き残れるか不安だけど…かな子センパイよりは長く生き残れる自信がついた」

かな子「…私は、泰葉さんには勝てないのかな…」ポロポロ

泰葉「私は、あなたに負けたくない…ただそれだけ。プロデューサー、行きましょう」

モバP「えっ…ちょっ…」バタン

かな子「…うぇ…うあああああ!!!」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 05:18:46.86 ID:hNLWM4Db0

次の日

モバP「おはよう…ってかな子…泣き疲れて寝てるじゃないか…」

モバP「親御さんには何とか言い訳したけど、しかし、今日は本当にどうしよう…」

かな子「…おはよう…ございます…」ムクッ

モバP「うおっ、お、おはよう…。大丈夫、なのか?」

かな子「大丈夫です…ちょっと歯ブラシとシャワー借りますよ」

モバP「お、おう…」

かな子「それと、お願いがあるのですが」

モバP「はい、なんでしょう」

かな子「シャワーから出るまでに、パイを40個調達しておいてください」

モバP「んな…なんだって…!?」

かな子「よろしくお願いします」バタン

モバP「…!?!?」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 05:27:01.47 ID:hNLWM4Db0

かな子「パイは用意できましたか」

モバP「おおう、ここに40個ある…」

モバP「しかしなかな子、今日は泰葉が来てないんだ…。でもだからって俺が投げるのは嫌だろう?だから新しく投げる相手を探さないと…」

かな子「プロデューサーさん」

モバP「…なんでしょうか」

かな子「持てる力のすべてをかけて、私にパイを投げつけてください」

モバP「えっ…ええええ??あれほど嫌がってたのに!?」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 05:28:07.41 ID:hNLWM4Db0

かな子「はやく」

モバP「お、おう」

ウオリャアアア!!ベシャアアアン

かな子「んぐぐっ!!フン!」スポーン!!

モバP「かな子の鼻から勢いよくクリームが飛び出してきた…」

かな子「次」

モバP「お、おおう」

ウオリャアアア!!ベチャアアア

かな子「フモッ!!ハン!」

モバP「かな子すげえ…一体何があったんだ…!?」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 05:42:05.66 ID:hNLWM4Db0

かな子「40発は、意外と大したこと無かったです」ドロッドロ

モバP「そ、そうか」

かな子「これなら本番も余裕ですね」

モバP「ああ、そうだな…」

かな子「ふふふっ」

モバP「どうした」

かな子「訊かないんですね?『人が変わったみたいだが何があったんだ?』って」

モバP「…そうだな。きっとかな子はかな子なりに結論を出したんだろうから、それについて敢えて詮索する必要もないかなって」

かな子「そうですね。でも、それだけじゃないでしょう?」

モバP「…」

かな子「シャワー浴びてきます」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 05:51:40.78 ID:hNLWM4Db0

クイズ番組収録前、楽屋

かな子「今思えば、パイ投げの訓練が峠でしたよ」

モバP「だからといって、本番前にくつろぎすぎだろう」

かな子「だって、ひとたび峠を越えたら、とたんに収録が面倒になっちゃったんですよ…。だってだって、これからやることって、質問されるたびにとんちんかんな解答をドヤ顔で掲げて、点数が0のままパイを投げられて終了ですよね?完全に出来レースじゃないですか…」

モバP「杏みたいなことを言うんじゃありません」

かな子「早いところ家に帰ってお菓子を作りたいよぉ~…今日はザッハトルテを作ろうかなぁ…」

モバP「…」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 06:01:15.30 ID:hNLWM4Db0

クイズ番組収録開始!

司会「今日のチャレンジャーを紹介します!まずは皆様のアイドル、三村かな子ちゃん!!」ワァァァ

かな子「よ、よろしくお願いします!」

司会「今週もかな子ちゃんは勝ち越すことができるのでしょうか!!それでは、次のチャレンジャーは…」

かな子「(今日は最下位で罰ゲームだって解ってるくせに…)」

司会「今回、ゲスト枠に急遽乱入決定!日本国民たるもの、ご存知ない方はいらっしゃらないでしょう」

かな子「(あれっ、この番組、ゲス枠なんてあったんだ…?誰なんだろ…)」

かな子「…うそでしょ…」



司会「岡崎泰葉ちゃんです!今日はよろしくお願いしますよー!!」ワァァァ

泰葉「よろしくお願いします…!フフフ」パチン

かな子「(こっち向いてウィンクされた!?明らかに私を意識してるよね!?)」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 06:10:12.42 ID:hNLWM4Db0

回想 - パイ投げ戦争の帰り道

モバP「岡崎さんよ」

泰葉「はい、なんですか?」

モバP「あれは一体…どういうことなんです?かな子をボロボロにして、しかも放置して帰るなんて…。私がプロデュースしてるアイドルに対して何かあったら…」

泰葉「プロデューサーさん」

モバP「はい」

泰葉「私は、練習を始める前に『私で良いのか』という確認を取りました」

泰葉「その上でやらせていただいたのです」

泰葉「何かあったら、全責任とまでは言わなくても、半分くらいは取っていただけますよね?」

モバP「…」

泰葉「…これは賭けなのです」

モバP「賭け?」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 06:16:31.89 ID:hNLWM4Db0

泰葉「明日の朝まで彼女が生きていれば、賭けは我々の勝ちです」

モバP「えっ、ちょ、かな子が自殺するかもしれないってことですか?」

泰葉「ええ」

モバP「したらどうしてくれるんですか!?」

泰葉「そうしたら我々はその重荷を一生背負って生きていくしかないでしょう。でも、私の予想ですが、この賭けには勝ちますよ」

モバP「えっ、なんで」

泰葉「さぁ?芸能界で培ってきた私の勘が『9割方は勝っている』って囁くんです」クスクス

モバP「…」

泰葉「何か言いたげな顔ですね」

モバP「…そろそろ種をあかしてください」

泰葉「そうですね」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 06:28:40.70 ID:hNLWM4Db0

泰葉「彼女は、そもそもどうしてアイドルをしているのでしょうか?」

モバP「…アイドルになりたいから?」

泰葉「彼女は既にアイドルになってるじゃないですか。そればかりか、ファンもいるし、レギュラーの仕事もある」

泰葉「問題は、どうしてアイドルを継続しているかです」

モバP「…それは…うーん、なんでだろう…?」

泰葉「プロデューサーはアイドルのモチベーションを維持するのもお仕事でしょう?」

モバP「すまない…うーん、かな子の場合は『お仕事に行く先々でおいしいものが食べられるから』とか、そんな理由だろうな」

泰葉「そうかもしれませんね」

モバP「それが、今回の話と何の関係が?」

泰葉「端的に言えば、彼女は『お仕事に行く先々でおいしいものを食べる』程度のためには『全力で投げられたパイを受け止められる』など、とてもじゃないができなかっただけです」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 06:40:31.43 ID:hNLWM4Db0

モバP「岡崎はそれを与えたというのか?それは一体何なんだ?」

泰葉「私は、長らく芸能界にて活動させていただきましたが、その先々で辛いこともたくさんありました」

泰葉「でも、私は…負けるのが嫌でした」

モバP「負けるのが嫌…!?たったそれだけ…!?」

泰葉「たったそれだけです。笑っちゃうでしょう?」

モバP「まさか、あのパイの猛攻に耐えられたのも…」

泰葉「きっと彼女は、『私が耐えられなかったパイの猛攻にこの人は耐えられない、だからクイズ番組への代理は無理だ』と思わせたかったではないでしょうか」

泰葉「でも、結果として私は耐えてしまった。彼女は私に負けたのです」

モバP「じゃあ、かな子が自殺しないとして、明日からは」

泰葉「きっと『あの子にだけは負けたくない!』とか、たったそれだけの理由で、案外耐えちゃうんじゃないでしょうかね」

泰葉「おかしな話ですよね、私は既に負けてるのに」

モバP「えっ?」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 06:50:45.70 ID:hNLWM4Db0

クイズ番組収録

司会「…というわけで、これですべての質問が終了しました。かな子ちゃん、確かに問題を難しめに設定したかもしれないけど、いくらなんでも0点は酷いと思うよ」

かな子「あ、あはは…」

司会「1歳年下の泰葉ちゃんが0点を取るのは、まだ解る…いや、わかんねぇよ!えっ、何なの?実は2人とも地獄の罰ゲームを楽しみにしてたりするの1?」

泰葉「うん、うふふ…」

司会「…ええと、なんか2人とも罰ゲームを楽しみにされているということで、せっかく用意した罰ゲームがご褒美になるのは用意した側としてもちょっと癪に障るので、今回だけの特別ルールを適用しようと思います」

かな子「(えっ!?何?何!?)」

泰葉「…」

司会「通常は、最下位の方1名のみにこのルーレットを回していただいて、当たった罰ゲームを受けていただくというシステムです。今回もそのルールは変わりません。」

司会「しかし!最下位は1名のみです!0点が2人出てしまったため、2人に争っていただき、最下位を決定したいと思います!!」ワアアアアアアア

かな子「(何?そんなルール、初めて聞いたよ!?)」

泰葉「…」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 06:56:46.87 ID:hNLWM4Db0

司会「名づけて!『エンドレス最下位決定戦』!」

司会「ルールは簡単!これからお二方には、サドンデスマッチに挑んでいただきます。」

司会「お二方には同じ種類の罰ゲームを連続して受けていただき、先にギブアップした方が最下位から2番目、ギブアップせずに最後まで耐えた方が最下位、ということにいたします!」

司会「執行する罰ゲームは、このルーレットによって決めます!まずは…(ピロリロリロリロ)…恥ずかしいメイク!というわけで」

かな子「(うひゃああ…なんか顔に墨塗られてる…)」

泰葉「…」

司会「お二方には、かわいいタヌキさんになっていただきました!」カーワーイーイー

かな子「(こりゃキツいなぁ…でも)」

泰葉「…」

かな子「(この子には、負けない!!)」

泰葉「…」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 07:12:34.43 ID:hNLWM4Db0

回想

モバP「あの…岡崎さん、その、既に負けてるってどういう…」

泰葉「プロデューサーさん、私はどうして芸能界に入りたいと思ったか、知ってます?」

モバP「子役をやりたかったんじゃないのか?」

泰葉「違うんです。私、本当はあのクイズ番組に出たくて、芸能界に来たんです」

モバP「えーーーっ!そうだったのか!?」

泰葉「笑っちゃうでしょう?結局、叶うことはありませんでしたけどね」

モバP「なんで断言できるんですか…」

泰葉「実は、過去にちょっとした騒動が起こってしまって」

泰葉「子役でデビューしたての頃、芸能関係者につい『あのクイズ番組に出てみたいんです』って言っちゃったんです」

泰葉「そしたら芸能関係者の皆さんがうまいこと調整してくれて、最終的にあの番組のディレクターもOKしてくれた」

泰葉「でもね、出てくる問題はそれなりに難しいし、なにせ罰ゲームがキツいでしょう?」

泰葉「そんな番組に年半ばの子供を出演させると漏らしたら、『子供が解らない問題を出して、あんな過激な罰ゲームを[毎週のように]させるなんて、教育上よろしくない!』って猛反発が世間からあったんです」

泰葉「その時に知ったんですよ、あの番組に新しいアイドルが入ると、最初の何回かは勝たせてもらえるけど、そこから先はずっと罰ゲーム続きだって…」

モバP「…」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 07:20:18.77 ID:hNLWM4Db0

泰葉「あれももう、何年も前の話になるんですね…」ポロポロ

モバP「岡崎さん…」

泰葉「結局、あの番組に出るという夢は、永遠に叶うことは無いんです…」

泰葉「それなのにあの子は…あっさりとレギュラーを取って…しかも罰ゲームが嫌だからあっさり辞退するだなんて言い出すから…」

泰葉「つい私もムカッと来てしまってあんな酷いことを…ううっ…」

モバP「岡崎さん…」

泰葉「ごめんなさい、私…今までの芸能界での思い出が…突然フラッシュバックしちゃって…!う、うええええ、うええええ…」

モバP「おお、おおうよしよし…」

モバP「(今まで本当にいろいろな苦労があったんだろうなぁ…)」

**

泰葉「ごめんなさい私ったらみっともないところをお見せしてしまって」

モバP「岡崎さん」

泰葉「…?なんですか?」

モバP「俺はさっき、岡崎さんの賭けに乗りました」

モバP「今度は、岡崎さんが私の賭けに乗る番です」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 07:29:05.88 ID:hNLWM4Db0

かな子「(あれから、だいぶいろいろなことをされた)」

かな子「(顔は墨塗りすぎで2人とも真っ黒になったので、上から泥レス用の泥をぶっかけられて)」

かな子「(墨汁もまるごとひっかけられて)」

かな子「(今は、服の中に泥を流し込まれてる…正直そろそろ辛い…)」

かな子「(岡崎さん…普段あんなにクールなのに、今は茶色と黒の得体の知れない塊になってる…)」

かな子「(そろそろギブアップしてよ…)」

泰葉「…」

司会「えっと、最早どっちがどっちだかわかりませんが…なかなか決着がつきませんねぇ」

司会「底を打つ資材がポロポロ出てきたので、最後にパイ投げで決着をつけたいと思います」

司会「それではスタジオの皆様もカウントをお願いしますよ!せーの!いーーーち!!!」ピシャアアンビタアアアン

かな子「(うっわ強烈…)」

泰葉「…」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 07:36:00.07 ID:hNLWM4Db0

司会「よんじゅうーーーななーーーー!」ピシャアアンビタアアアン

かな子「(40越えたんだけど…いつまで続くのかな…!?)」

司会「あ、ああ…いよいよ、パイすら無くなってしまいました」

司会「うーん、これでは最下位が決まりませんね…」

司会「あ、よく考えたら、仮に今最下位が決まっても、最下位に執行する罰ゲームが資材部足でできないじゃん!!」

泰葉「大丈夫です。私の負けです」

司会「え、ええっ、えーと、とりあえず三村かな子さんが最下位に決定しましたー!でも最下位に執行する罰ゲームが無いので、今回はこれにて終了とさせていただきまーす!!」

かな子「終わった…」

泰葉「…」

かな子「…」

泰葉「…」ポロポロ

かな子「!?」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 07:46:32.65 ID:hNLWM4Db0

かな子「岡崎さん!」

泰葉「かな子ちゃん…」

かな子「私…岡崎さんがいなかったら、ここまで来られなかった…全部岡崎さんのおかげだよ…ありがとう…」

泰葉「そうかもしれないわね…でも、それだけじゃないの」

かな子「え?」

泰葉「プロデューサーさんがね、かな子ちゃんの伝手で、私をこの番組に出演させてくれるように、手配してくれたんだって…」

泰葉「かな子ちゃんがいなかったら、私はこの場所にはいないわ…全部あなたのおかげよ…ありがとう」ボロボロ

**

かな子「私、決めたの…これからは岡崎さんに負けないように、頑張って芸能界で生きていくって」

泰葉「私も、かな子ちゃんに負けないように頑張らなきゃ!」

かな子「…ねえ、この後、時間無い?家でザッハトルテを焼こうと思うの」

泰葉「…ご一緒させて」

かな子「まずはシャワー浴びよっか」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 07:54:29.74 ID:hNLWM4Db0

モバP「この日から、芸能界に凄まじい規模の変化が訪れた」

モバP「まず、長らく続いてきたクイズ番組が、なんと製作中止に追い込まれた」

モバP「かな子と泰葉があんなドロドロになって戦ったのに、本放送ではそれを大幅カットした。たったこれだけのことが原因で世論は炎上し、スポンサーは離れていった」

モバP「かな子は、あの日の戦いが嘘のように、また今日も全国食べ歩き番組に出演しては、美味そうな微笑みを全国のお茶の間に提供している」

モバP「一方、泰葉にも意外な変化が訪れた。汚れ演技もOKであることが世に知れ渡り、役の幅が一気に広がったのだ。旗から見てると大変そうだが、本人は楽しそうに仕事をしている」

モバP「2人はこれからも良き友人でありつづけ、同時に切磋琢磨を怠らない良きライバルでもありつづけるのだろう。」



おわりー



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 07:57:21.21 ID:hNLWM4Db0

# 岡崎泰葉さんのことを今日初めて知ったとは言えない…
# なんか中途半端な終わり方になってしまって大変申し訳ありません…すいません許してください!何でもしますから!



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 07:57:03.25 ID:ozWRwiqq0

おっつおっつ

岡崎さんいいきゃらだよねー
安価からの対応が嵌ったって感じだな



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20(日) 07:57:35.62 ID:+3VmA8us0

乙。


元スレ
かな子「パイを顔面に受け止める練習?」