1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 22:38:38.28 ID:CHlz/q5z0
響「はむ、はふ、はふ!」ハフハフッ
貴音「たっぷりと汁が染みた大根ですよ」ホカホカ
響「あふっ、あつっ、はふ、あふいぞっ」ハフハフッ
貴音「ふふっ、舌を出してください」
響「うぅ貴音のイジワル……」モジモジ
響「んれろっ……」タラー
貴音「とても小さくて、桃色で……可愛らしいですね」ピトッ
響「あ゛あ゛っつ゛!ちゃんと冷まし……てェ……たかねぇ……っ……!」ビクッ
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 22:45:50.11 ID:CHlz/q5z0
響「は゛ぁ……」ジンジン
貴音「おや、少々火傷してしまいましたか」
響「ひりひりする……ひどいさー、貴音……」ジワッ
貴音「患部を見せてくれませんか?」
響「う、うん……」
響「んぁ……」レロッ
貴音「……」ジー
響「ほぉだ?ははへ」モゴモゴ
貴音「……」ジー
響「ほ、ほんなじっとみらいれぇ……!」カァァ
貴音「ふふっ唾液でぬらぬらしていますよ、響」
響「やへどしたからぁ……!」
貴音「軟膏を塗ってあげましょう」パカッ
貴音「このくらいの量でいいのでしょうか」グリッ
響「あ、もうちょっと多めで……」
貴音「響は欲張りですね、そんなにこれがが欲しいのですか」
響「う、うん……欲しい……軟膏いっぱい塗ってぇ……」
貴音「さぁ、いきますよ」ソー
響「れろ……」ドキドキ
貴音「ふふっ」
ピトッ
響「あっ、ちべたっ……」ピクッ
貴音「少々、舌を掴ませていただきます」グッ
響「ひゃぁ」ビクビクッ
貴音「火傷で、ぷっくりと充血していますよ」ヌリッ
クル……クル……
響「はぁ…っ…!」
貴音「おや、なんとも惚けた顔ですね。普段のあなたからは想像もつきませんよ」
響「ん~~……」ゾクゾク
貴音「おや……」ヌ……
ピタッ
響「ふぇ?」
貴音「響、いけませんね」
響「ほぉひたんだ?」モゴモゴ
貴音「口内炎が出来ていますよ」
響「へっ?!」カァァ
貴音「しかも2つ」
響「ひゃらぁっ!」ジタバタ
貴音「動いてはいけません、響、クスリが濡れないでしょう」グッ
響「ひゃゃぁ!しら(舌)ひっぱらないれぇ!ぇぁ!」
貴音「ふぅ、【おろないん】を使いきってしまいました」カパッ
響「あ、ありがと、貴音……」
貴音「響の唾液で指がこんなに濡れてしまいました」ドロ……
響「うっそれは……貴音が奥の方まで指、いれるからっ……」カァ……
貴音「では、次ははんぺんと昆布どちらがいいですか?」
響「えっ、ま、まだおでん食べるのかっ?!」
貴音「えぇ、全部食べきるまで帰れませんよ」
響「そんな……自分、お腹もうパンパンさー……」
貴音「まだトロトロの半熟玉子も、濃厚な汁も味わっていないでしょう?」
響「うぅ……それは、欲しい、けど……」モジモジ
貴音「またわたくしが、食べさせてあげましょう」
響「うぅ~……」カァ
貴音「さぁ、どちらがよろしいのですか?」
響「……」
貴音「……両方をその小さな口内にねじこんであげましょうか?」ニコッ
響「うっ、今日の貴音、なんか怖いぞ……」ジリジリ
貴音「あなたがいけずだからです」
響「……ぶ」
貴音「今、なんとおっしゃいましたか?よく聴き取れませんでしたね」
響「……んぶ」
貴音「いつもの響は、もっと大きな声を出すハズですが……」
響「こっ昆布!昆布!昆布を食べさせてぇ!」ワッ
響「はぁはぁ……自分、恥ずかしくて死んじゃいそうだ……っ……!」カァァァァ……
貴音「ふふっ……よくできましたね、響」ナデナデ
響「あっ、貴音がナデナデしてくれたよ……」トロン……
貴音「さて、ではお待ちかねの昆布です」スッ
響「ふぅぅ……」
貴音「たっぷりと、汁に漬けてあげましょう」ジャプジャプ
響「うっ……!そんなの……なんくるなくなっちゃう……自分なんくなくなっちゃう……」
貴音「ふふっ、決して吐き出してはいけませんよ」ホカホカ
響「んん……」ドキドキ
貴音「……」
響「……」
貴音「りれーしょんず!!!」ピトッ
響「──ッッ!!」
響「んいいいいっ!」ビクビクッ
響「あひっ!あふいっ!!はふはふはふはふっ!!!」ジタバタ
響「あふいいぃぃっ!」
貴音「吐き出してはいけませんっ!!!」カッ
響「はふっ!」ビクッ
貴音「そのままゆっくり、咀嚼するのです……」
響「は……はほっ……」ジワッ
貴音「頬が、震えていますよ、響」
響「ふっ……うっ……」ポロポロ……
貴音「あなたの泣き顔は、まこと、そそられますね」ゾクゾク
響「ん……んちゅ……」クチュクチュ……
貴音「そうです、昆布のキメ細やかな繊維を味わうのです」
響「昆布あついよぉ…っ…」クッチャクッチャ……
貴音「完食しましたか?」スッ
響「……」コクン
貴音「よろしい、では、本当かどうか見せてください」
響「……」ペロッ
貴音「ふふっ段々と従順になっていくあなたを見て、わたくしは……」ゾクゾク
響「ひゃかねっ……」
貴音「おや、舌の表面に昆布の食べ残しが張り付いていますよ」
響「へっ……!」
貴音「おでんの汁で流してあげましょう」オタマッスクイッ……
響「ひゃめっ……!」
貴音「でいおぶざふゅーちゃー!!!」
ジョロロロロ……
響「ぃっ──!!!」
響「うぎゃああああ!!!」
響「っっ……!!」
貴音「ふふっ」
響「は、はれ……?」
貴音「……」
響「熱く……無い……?」
貴音「響、あなたを傷つけるわけが無いでしょう」ニコッ
響「ど、どういうこと……?」
貴音「すでに、冷ましたおでんを別に用意しておきました」スッ
響「…っ…」
貴音「申し訳ありません、ついついあなたを見ると、イジめたくなってしまうのです」
響「……う゛っ……」ボロ……
貴音「……響?」
響「うぐったかねのっ……ばかぁ……!自分、怖かったんだぞっ……!」ボロボロ……
貴音「ひびき……」
貴音「申し訳ありません、響」スッ……
響「うわあぁぁん!たかねぇえ!」ボフッ
貴音「よしよし、泣きやんでください」ナデナデ
響「たかね……おっきくてあったかないな……」モフモフ
貴音「響は、ちいさくてまるで小動物のようですね」ナデナデシテクレータヨー
響「うっ、それ褒めてるのか?」
貴音「えぇ、わたくしが、あなたを好きな部分のひとつですから」
響「……自分、友達、動物だけじゃないぞ」
貴音「えぇ」ナデナデ
響「自分、たまに寂しくなるんだ」ギュッ
貴音「えぇ、知っていますよ」
響「レッスン頑張ってるけど、たまに不安になるんさー……」キュウッ
貴音「はい、わかっております」ナデナデ
響「だから、貴音はずっと隣に…いてよ」ギュウウウ……
貴音「ふふっ」ナデナデ
響「おでん、いっぱい食べるから……巾着袋破いて、モチ出さないから……」グリグリ
貴音「ちゃんと、ご飯のおかずにしますか?」
響「うん!うん!全然おかずにはならないけどするよ!だから貴音っ一緒にいてっ!」ジワッ
貴音「【ろーるきゃべつ】を入れても、わたくしを許してくれますか?」
響「入れていいからっ!たまにはちくわの穴にお箸入れて食べてもいいからっ!」ガバッ
貴音「はんぺんも……」
響「いいよっ!貴音が欲しいならっ!締めにらぁめんも入れていい!」ぎゅうううううううう
貴音「……っ……ひびきっ……!」グッ……
貴音「ひびきっ……愛していますっ……おでんと同じくらい……!」ギュッ
響「うん、うん!自分も、貴音のこと大好きだ!」ギュッ
ぎゅううううううう……
……。
貴音「……すっかり、おでんも冷めてしまいましたね」ナデナデ
響「うん、でも自分たちはアツアツだぞ……なんちゃって」ドヤァ……
貴音「……この寒い冬の季節は、おでんを想い人と食べることが一番の幸福と言えるのかも知れませんね」ナデナデ
響「ねぇ、貴音、セブンイレブンとローソンどっちがいい?」
貴音「さて……」
響「コンビニにおでん買いにいこ、たかねっ!手、ずっと繋いで」キュッ
貴音「……牛すじとタコは高いからいけませんよ、響」フッ
……。
響「う~~寒いな~~!たかねぇ!」
貴音「響、そんなにくっつかれると転んでしまいます」
響「貴音の足、おっきくて……白くて……大根みたいだ……」ボソッ
貴音「ろーそんで、律子嬢に割引していただきましょう」
スタスタ……
貴音「もうすぐつきっ……」
ピタッ
響「わわっどうしたんだ、貴音いきなり……」
貴音「ひ、響……これは一体……」プルプルプルプル……
響「えっ、これって……おでん缶のことか?」
貴音「面妖な……おぉ……面妖な……」プルプルプルプルプルプルプルプル……
響「う、は、始まったぞ……貴音の悪い癖が……」ガナハー……
貴音「ここの支払いはわたくしに任せてください!」バリバリ!
響「やめてぇ!コンビニ行くんだろっ!それ買っちゃダメさー!」グイグイ
貴音「300円ですねっ!」チャリンチャリン
響「うぎぃぃ!やめろぉぉぉお!おでん缶やめろおおおぉ!」グギギギ……
貴音「ふるふるふゅーちゃー!」ポチッ
響「あ」
ガコンッ
貴音「ふふっさぁ、おでん缶とはどんな面妖なる食なのでしょうか!」ガサゴソ
響「たっ貴音の馬鹿っ!ケツデカッ!らぁめんお化けっ!中卒っ!」ジワッ
貴音「な……」
響「ど、どうしたんだ?」
貴音「……あの、何故か冷たいのですが……」ヒンヤリ……
響「……」
貴音「……」
響「……」ガナハー……
ヒュウウゥゥ……
貴音「……」トボトボ
響「貴音、元気出すさー、きっと壊れてたんだ……」
貴音「……」ショボーン
響「ほ、ほらっ、コンビニで大根だけは買えただろ?」ガサッガサッ
貴音「……大根のみ……大根のみのおでん……」ショボン
響「一緒に、分けあいっこするさっ、貴音っ」ニッ
貴音「ひびき……」
響「その、貴音と、一緒に食べれば、それだけで自分、お腹いっぱいだ……」カァ
貴音「……では、食後に響をいただきましょうか」ニコッ
響「えっ、じぶ、自分食べ物じゃないぞー!」
貴音「ふふっ冗談です」ニコッ
響(元気が戻ってきてよかった……)
──でもそれも終わり……
ガチャッ
響「寒いぞ~暖房つけよ」ピッ
貴音「……もうすっかり夜ですね」
響「……そうだっ!」ティン
貴音「どうしたのです、響、そんな野性的な顔をして」キョトン
響「事務所のレンジで温めればいいんだっ!貴音っ!」ビシィッ
貴音「……」
貴音「!!!」ティン!
響「自分、天才さー!」
貴音「素晴らしいですね、響っ!あなたのその頭脳には恐れ入りました!」
響「早速温めてくるぞ!」ダダッ!
貴音「わたくしは、飲料水を買ってきましょう!今宵はおでん缶で宴ですっ!」ガチャッ
響「あっま、待つさー!貴音ぇ!」
響「間違えて黄桜のワンカップとか買ってこないか心配さー……」ポツン
ティーン!
響「で、出来たぁぁ!うわっホカホカだぞ」オデンカーン
響「あちっあちっ!完全に太陽のジェラシーだこれ」
響「ふぅ……貴音……まだかな……」コトン
響「……」モゾモゾ……
響「こんな寒い夜には、コタツでホカホカのおでんが最高だな……」
響「たっぷりと染み込んだおでんの具に、それにカラシをちょっとつけるんだ……」
響「湯気が立ち上って……うぅ……お腹減ってきた……」
響「たか……ね……遅い……ぞ……」
響「Zzz...」
響「あっ寝ちゃったみたいだ……!」ガナハッ
響「えっ?」
カラーン
響「あ、あれっ……!おでんが無いぞ?!」
──しい
響「へっ」
美希「おでんおいっしいの~!はむっはふはふっ!」
響「うぎゃあああ!美希ッ!何食べてるんだ!」
美希「えっ大根だよ?はふはふ」
響「そんな事聞いてないぃぃい!」ワシャワシャ
美希「ミキ的には~おでんはコンニャクがナンバワーン!って思うな」キュルン☆
美希「」クンクン
美希「……磯くせぇ~!なの!」ピーン!
美希「はふはふっ!はむっはふっ!」
ゴゴゴゴ……
響「うっ殺気……」
貴音「何奴……っ……」ゴゴゴゴ……
響「たかね……落ちつ……」
貴音「覚悟ッ!」ガシッ
美希「あふっ?!」
響「あぁっ!美希の腰を背後から掴んでっ!」
貴音「まりおねっと!!!」
ズゴシッ!
美希「な……の……」ガクッ
響「うわああああ!決まったぁぁ!そのまま後ろへバックドロップだぁぁ!美希の下着が丸見えだぞ!しかもやりすぎないように床にハンペンをあらかじめ用意していたぞぉぉ!おでんってすごくて美味しいんだ!」
貴音「すりー!つー!わーん!」 カンカンカーン!
黒井「おめでとう!優勝者の貴音ちゃんには、おでん一年分をプレゼントしようぅ」
貴音「響!このおでんのようにわたくしとの熱が冷めやらぬよう、これからも一緒にいてください!」
後日、貴音と響は恋人同士になった。 おわり
閉店です!
ふぅ……初めてレズ寄りじゃなく甘甘な百合を書いてみました……
おでん食べたくなったので買ってきます
元スレ
響「は゛ぁ……」ジンジン
貴音「おや、少々火傷してしまいましたか」
響「ひりひりする……ひどいさー、貴音……」ジワッ
貴音「患部を見せてくれませんか?」
響「う、うん……」
響「んぁ……」レロッ
貴音「……」ジー
響「ほぉだ?ははへ」モゴモゴ
貴音「……」ジー
響「ほ、ほんなじっとみらいれぇ……!」カァァ
貴音「ふふっ唾液でぬらぬらしていますよ、響」
響「やへどしたからぁ……!」
貴音「軟膏を塗ってあげましょう」パカッ
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 22:52:53.32 ID:CHlz/q5z0
貴音「このくらいの量でいいのでしょうか」グリッ
響「あ、もうちょっと多めで……」
貴音「響は欲張りですね、そんなにこれがが欲しいのですか」
響「う、うん……欲しい……軟膏いっぱい塗ってぇ……」
貴音「さぁ、いきますよ」ソー
響「れろ……」ドキドキ
貴音「ふふっ」
ピトッ
響「あっ、ちべたっ……」ピクッ
貴音「少々、舌を掴ませていただきます」グッ
響「ひゃぁ」ビクビクッ
貴音「火傷で、ぷっくりと充血していますよ」ヌリッ
クル……クル……
響「はぁ…っ…!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 22:58:33.75 ID:CHlz/q5z0
貴音「おや、なんとも惚けた顔ですね。普段のあなたからは想像もつきませんよ」
響「ん~~……」ゾクゾク
貴音「おや……」ヌ……
ピタッ
響「ふぇ?」
貴音「響、いけませんね」
響「ほぉひたんだ?」モゴモゴ
貴音「口内炎が出来ていますよ」
響「へっ?!」カァァ
貴音「しかも2つ」
響「ひゃらぁっ!」ジタバタ
貴音「動いてはいけません、響、クスリが濡れないでしょう」グッ
響「ひゃゃぁ!しら(舌)ひっぱらないれぇ!ぇぁ!」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 23:08:06.86 ID:CHlz/q5z0
貴音「ふぅ、【おろないん】を使いきってしまいました」カパッ
響「あ、ありがと、貴音……」
貴音「響の唾液で指がこんなに濡れてしまいました」ドロ……
響「うっそれは……貴音が奥の方まで指、いれるからっ……」カァ……
貴音「では、次ははんぺんと昆布どちらがいいですか?」
響「えっ、ま、まだおでん食べるのかっ?!」
貴音「えぇ、全部食べきるまで帰れませんよ」
響「そんな……自分、お腹もうパンパンさー……」
貴音「まだトロトロの半熟玉子も、濃厚な汁も味わっていないでしょう?」
響「うぅ……それは、欲しい、けど……」モジモジ
貴音「またわたくしが、食べさせてあげましょう」
響「うぅ~……」カァ
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 23:24:53.87 ID:CHlz/q5z0
貴音「さぁ、どちらがよろしいのですか?」
響「……」
貴音「……両方をその小さな口内にねじこんであげましょうか?」ニコッ
響「うっ、今日の貴音、なんか怖いぞ……」ジリジリ
貴音「あなたがいけずだからです」
響「……ぶ」
貴音「今、なんとおっしゃいましたか?よく聴き取れませんでしたね」
響「……んぶ」
貴音「いつもの響は、もっと大きな声を出すハズですが……」
響「こっ昆布!昆布!昆布を食べさせてぇ!」ワッ
響「はぁはぁ……自分、恥ずかしくて死んじゃいそうだ……っ……!」カァァァァ……
貴音「ふふっ……よくできましたね、響」ナデナデ
響「あっ、貴音がナデナデしてくれたよ……」トロン……
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 23:38:19.56 ID:CHlz/q5z0
貴音「さて、ではお待ちかねの昆布です」スッ
響「ふぅぅ……」
貴音「たっぷりと、汁に漬けてあげましょう」ジャプジャプ
響「うっ……!そんなの……なんくるなくなっちゃう……自分なんくなくなっちゃう……」
貴音「ふふっ、決して吐き出してはいけませんよ」ホカホカ
響「んん……」ドキドキ
貴音「……」
響「……」
貴音「りれーしょんず!!!」ピトッ
響「──ッッ!!」
響「んいいいいっ!」ビクビクッ
響「あひっ!あふいっ!!はふはふはふはふっ!!!」ジタバタ
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 23:48:24.26 ID:CHlz/q5z0
響「あふいいぃぃっ!」
貴音「吐き出してはいけませんっ!!!」カッ
響「はふっ!」ビクッ
貴音「そのままゆっくり、咀嚼するのです……」
響「は……はほっ……」ジワッ
貴音「頬が、震えていますよ、響」
響「ふっ……うっ……」ポロポロ……
貴音「あなたの泣き顔は、まこと、そそられますね」ゾクゾク
響「ん……んちゅ……」クチュクチュ……
貴音「そうです、昆布のキメ細やかな繊維を味わうのです」
響「昆布あついよぉ…っ…」クッチャクッチャ……
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 23:57:38.37 ID:CHlz/q5z0
貴音「完食しましたか?」スッ
響「……」コクン
貴音「よろしい、では、本当かどうか見せてください」
響「……」ペロッ
貴音「ふふっ段々と従順になっていくあなたを見て、わたくしは……」ゾクゾク
響「ひゃかねっ……」
貴音「おや、舌の表面に昆布の食べ残しが張り付いていますよ」
響「へっ……!」
貴音「おでんの汁で流してあげましょう」オタマッスクイッ……
響「ひゃめっ……!」
貴音「でいおぶざふゅーちゃー!!!」
ジョロロロロ……
響「ぃっ──!!!」
響「うぎゃああああ!!!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 00:05:49.26 ID:Jh5o1hYk0
響「っっ……!!」
貴音「ふふっ」
響「は、はれ……?」
貴音「……」
響「熱く……無い……?」
貴音「響、あなたを傷つけるわけが無いでしょう」ニコッ
響「ど、どういうこと……?」
貴音「すでに、冷ましたおでんを別に用意しておきました」スッ
響「…っ…」
貴音「申し訳ありません、ついついあなたを見ると、イジめたくなってしまうのです」
響「……う゛っ……」ボロ……
貴音「……響?」
響「うぐったかねのっ……ばかぁ……!自分、怖かったんだぞっ……!」ボロボロ……
貴音「ひびき……」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 00:16:53.90 ID:Jh5o1hYk0
貴音「申し訳ありません、響」スッ……
響「うわあぁぁん!たかねぇえ!」ボフッ
貴音「よしよし、泣きやんでください」ナデナデ
響「たかね……おっきくてあったかないな……」モフモフ
貴音「響は、ちいさくてまるで小動物のようですね」ナデナデシテクレータヨー
響「うっ、それ褒めてるのか?」
貴音「えぇ、わたくしが、あなたを好きな部分のひとつですから」
響「……自分、友達、動物だけじゃないぞ」
貴音「えぇ」ナデナデ
響「自分、たまに寂しくなるんだ」ギュッ
貴音「えぇ、知っていますよ」
響「レッスン頑張ってるけど、たまに不安になるんさー……」キュウッ
貴音「はい、わかっております」ナデナデ
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 00:34:43.83 ID:Jh5o1hYk0
響「だから、貴音はずっと隣に…いてよ」ギュウウウ……
貴音「ふふっ」ナデナデ
響「おでん、いっぱい食べるから……巾着袋破いて、モチ出さないから……」グリグリ
貴音「ちゃんと、ご飯のおかずにしますか?」
響「うん!うん!全然おかずにはならないけどするよ!だから貴音っ一緒にいてっ!」ジワッ
貴音「【ろーるきゃべつ】を入れても、わたくしを許してくれますか?」
響「入れていいからっ!たまにはちくわの穴にお箸入れて食べてもいいからっ!」ガバッ
貴音「はんぺんも……」
響「いいよっ!貴音が欲しいならっ!締めにらぁめんも入れていい!」ぎゅうううううううう
貴音「……っ……ひびきっ……!」グッ……
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 00:46:52.77 ID:Jh5o1hYk0
貴音「ひびきっ……愛していますっ……おでんと同じくらい……!」ギュッ
響「うん、うん!自分も、貴音のこと大好きだ!」ギュッ
ぎゅううううううう……
……。
貴音「……すっかり、おでんも冷めてしまいましたね」ナデナデ
響「うん、でも自分たちはアツアツだぞ……なんちゃって」ドヤァ……
貴音「……この寒い冬の季節は、おでんを想い人と食べることが一番の幸福と言えるのかも知れませんね」ナデナデ
響「ねぇ、貴音、セブンイレブンとローソンどっちがいい?」
貴音「さて……」
響「コンビニにおでん買いにいこ、たかねっ!手、ずっと繋いで」キュッ
貴音「……牛すじとタコは高いからいけませんよ、響」フッ
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 00:57:31.64 ID:Jh5o1hYk0
……。
響「う~~寒いな~~!たかねぇ!」
貴音「響、そんなにくっつかれると転んでしまいます」
響「貴音の足、おっきくて……白くて……大根みたいだ……」ボソッ
貴音「ろーそんで、律子嬢に割引していただきましょう」
スタスタ……
貴音「もうすぐつきっ……」
ピタッ
響「わわっどうしたんだ、貴音いきなり……」
貴音「ひ、響……これは一体……」プルプルプルプル……
響「えっ、これって……おでん缶のことか?」
貴音「面妖な……おぉ……面妖な……」プルプルプルプルプルプルプルプル……
響「う、は、始まったぞ……貴音の悪い癖が……」ガナハー……
貴音「ここの支払いはわたくしに任せてください!」バリバリ!
響「やめてぇ!コンビニ行くんだろっ!それ買っちゃダメさー!」グイグイ
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 01:08:59.46 ID:Jh5o1hYk0
貴音「300円ですねっ!」チャリンチャリン
響「うぎぃぃ!やめろぉぉぉお!おでん缶やめろおおおぉ!」グギギギ……
貴音「ふるふるふゅーちゃー!」ポチッ
響「あ」
ガコンッ
貴音「ふふっさぁ、おでん缶とはどんな面妖なる食なのでしょうか!」ガサゴソ
響「たっ貴音の馬鹿っ!ケツデカッ!らぁめんお化けっ!中卒っ!」ジワッ
貴音「な……」
響「ど、どうしたんだ?」
貴音「……あの、何故か冷たいのですが……」ヒンヤリ……
響「……」
貴音「……」
響「……」ガナハー……
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 01:17:53.06 ID:Jh5o1hYk0
ヒュウウゥゥ……
貴音「……」トボトボ
響「貴音、元気出すさー、きっと壊れてたんだ……」
貴音「……」ショボーン
響「ほ、ほらっ、コンビニで大根だけは買えただろ?」ガサッガサッ
貴音「……大根のみ……大根のみのおでん……」ショボン
響「一緒に、分けあいっこするさっ、貴音っ」ニッ
貴音「ひびき……」
響「その、貴音と、一緒に食べれば、それだけで自分、お腹いっぱいだ……」カァ
貴音「……では、食後に響をいただきましょうか」ニコッ
響「えっ、じぶ、自分食べ物じゃないぞー!」
貴音「ふふっ冗談です」ニコッ
響(元気が戻ってきてよかった……)
──でもそれも終わり……
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 01:26:39.12 ID:Jh5o1hYk0
ガチャッ
響「寒いぞ~暖房つけよ」ピッ
貴音「……もうすっかり夜ですね」
響「……そうだっ!」ティン
貴音「どうしたのです、響、そんな野性的な顔をして」キョトン
響「事務所のレンジで温めればいいんだっ!貴音っ!」ビシィッ
貴音「……」
貴音「!!!」ティン!
響「自分、天才さー!」
貴音「素晴らしいですね、響っ!あなたのその頭脳には恐れ入りました!」
響「早速温めてくるぞ!」ダダッ!
貴音「わたくしは、飲料水を買ってきましょう!今宵はおでん缶で宴ですっ!」ガチャッ
響「あっま、待つさー!貴音ぇ!」
響「間違えて黄桜のワンカップとか買ってこないか心配さー……」ポツン
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 01:34:07.08 ID:Jh5o1hYk0
ティーン!
響「で、出来たぁぁ!うわっホカホカだぞ」オデンカーン
響「あちっあちっ!完全に太陽のジェラシーだこれ」
響「ふぅ……貴音……まだかな……」コトン
響「……」モゾモゾ……
響「こんな寒い夜には、コタツでホカホカのおでんが最高だな……」
響「たっぷりと染み込んだおでんの具に、それにカラシをちょっとつけるんだ……」
響「湯気が立ち上って……うぅ……お腹減ってきた……」
響「たか……ね……遅い……ぞ……」
響「Zzz...」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 01:41:17.07 ID:Jh5o1hYk0
響「あっ寝ちゃったみたいだ……!」ガナハッ
響「えっ?」
カラーン
響「あ、あれっ……!おでんが無いぞ?!」
──しい
響「へっ」
美希「おでんおいっしいの~!はむっはふはふっ!」
響「うぎゃあああ!美希ッ!何食べてるんだ!」
美希「えっ大根だよ?はふはふ」
響「そんな事聞いてないぃぃい!」ワシャワシャ
美希「ミキ的には~おでんはコンニャクがナンバワーン!って思うな」キュルン☆
美希「」クンクン
美希「……磯くせぇ~!なの!」ピーン!
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 01:57:30.60 ID:Jh5o1hYk0
美希「はふはふっ!はむっはふっ!」
ゴゴゴゴ……
響「うっ殺気……」
貴音「何奴……っ……」ゴゴゴゴ……
響「たかね……落ちつ……」
貴音「覚悟ッ!」ガシッ
美希「あふっ?!」
響「あぁっ!美希の腰を背後から掴んでっ!」
貴音「まりおねっと!!!」
ズゴシッ!
美希「な……の……」ガクッ
響「うわああああ!決まったぁぁ!そのまま後ろへバックドロップだぁぁ!美希の下着が丸見えだぞ!しかもやりすぎないように床にハンペンをあらかじめ用意していたぞぉぉ!おでんってすごくて美味しいんだ!」
貴音「すりー!つー!わーん!」 カンカンカーン!
黒井「おめでとう!優勝者の貴音ちゃんには、おでん一年分をプレゼントしようぅ」
貴音「響!このおでんのようにわたくしとの熱が冷めやらぬよう、これからも一緒にいてください!」
後日、貴音と響は恋人同士になった。 おわり
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/15(木) 02:00:41.53 ID:Jh5o1hYk0
閉店です!
ふぅ……初めてレズ寄りじゃなく甘甘な百合を書いてみました……
おでん食べたくなったので買ってきます
貴音「響、アツアツのおでんを食べなさい」