1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 23:40:54.46 ID:FVzhyfyj0

響「そ、それくらい自分だって知ってるぞ。節分といえば恵方巻き、だろ?」

春香「うんうんそうだよ。響ちゃんはかしこいなあ」ニコニコ

響「な、何なの……。その、小さい子を愛でるような笑顔は……」

春香「いや、別に? ……あ、千早ちゃんと雪歩だ」

千早「お待たせ」

雪歩「遅くなっちゃってごめんね~」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 23:41:48.52 ID:FVzhyfyj0

春香「じゃあ全員揃ったことだし、早速恵方巻きを食べよう! というかがぶりつこう! それはもうムシャムシャとね!」

響「な、なんかえらいテンション高いな今日の春香は……っていうか、これで全員なの?」

雪歩「他の皆はお仕事だって」

響「そうなのか……」

千早「まあ仕方ないわね」

春香「散って行った皆のためにも、今日は私達だけでも食べよう! 弔いの恵方巻きを!」

響「いや散ってないからね!? 弔いじゃないから!」



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 23:43:08.61 ID:FVzhyfyj0

春香「冗談だよ、冗談。もう響ちゃんってばかわいいんだから」

響「……春香、もしかして酔ってるのか?」

春香「そんなわけないさー。私まだ17歳さー。お酒飲めないさー」

響「……もういい」プイッ

春香「ああウソウソごめんごめん怒らないで響ちゃん。ね、いい子いい子」

響「な、なんで自分がなだめられる方になってるんだよ! もう!」

春香「よしよし」ナデナデ

響「あ、頭をなでるなーっ!」

雪歩(かわいい)

千早(滾る)



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 23:45:48.69 ID:FVzhyfyj0

春香「あはは。響ちゃんはかわいいなあ」

響「……もう。さっきから何なの一体……。 ていうか、恵方巻き食べるんじゃなかったの?」

春香「ああ、そのことなんだけどね。響ちゃん」

響「? 何?」

春香「恵方巻きの食べ方って、知ってる?」

響「……知ってるよ。その年の恵方を向いて、願い事を思い浮かべながら無言でかじりつくんでしょ?」

春香「うん。普通はね」

響「普通?」

春香「ふふふ……実は、恵方巻きの食べ方には……裏のルールがあるのですよ」

響「う……裏のルール?」

春香「うん」チラッ

雪歩(あっ悪い顔)

千早(全く仕方ないわね春香は(そして我那覇さんはかわいいわね))



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 23:55:52.76 ID:FVzhyfyj0

響「な……何なの? 裏のルールって」

春香「ふっふっふ……教えてほしい?」

響「……いや、べつn」

春香「仕方ないなー! 響ちゃんがあまりにもかわいいから特別に教えてあげるよ!」

響「…………」

春香「実はね……恵方巻きを食べるとき、無言でいることに加えて、『目をつぶって』願い事をすると、『ある特別な願い事』をした場合に限り、それが絶対に叶うんだって!」

響「はあ? 何だそれ。そんなの聞いたことないぞ……」

春香「でね、その『ある特別な願い事』っていうのはね」

響「……うん」

雪歩(なんだかんだで興味持ってる響ちゃんかわいい)

千早(まさに地上に舞い降りた妖精)



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 23:59:57.01 ID:FVzhyfyj0

春香「…………」ニヤァ

響「……な、何なの? ……ていうか、何その不気味な笑み……」

春香「……ふふっ。知りたい? 響ちゃん。ねぇねぇ知りたい?」トントン

響「……もういい」プイッ

春香「ああウソウソウソだって響ちゃん! あのねそれはね……」

響「…………なんだよ」ムスー

春香「―――『身長が伸びますように』っていうお願い事なの!」

響「…………!」

春香「つまり、自分の身長を伸ばしたい人は、目をつぶるというオプションを付加するだけで、それが叶う確率が100%になるの! 要するに確変ですよ、確変!」

響「…………」

雪歩(お目目ぱっちり開いてる響ちゃんのかわいさがマッハ)

千早(このきもちを何にたとえよう)



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/04(月) 00:02:59.57 ID:9zvvUSIO0

春香「……うふふ、よかったねー響ちゃん」

響「な……何が」

春香「え? だってこれで身長が伸びるんだよ?」

響「べ、別に自分、身長伸びてほしいなんて思ってないし!」

春香「え? そうなの?」

響「そ、そうだよ! 確かに自分、身長高い方じゃないけど……でも別に、そんなこと何とも思ってないんだからねっ!」プイッ

春香「へー……」ニヤニヤ

雪歩(強がってる響ちゃんかわいい)

千早(ツンデレとも微妙に違う……ひびデレ? 何にせよ我那覇さんかわいいわ我那覇さん)



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/04(月) 00:05:57.08 ID:BUkDmxhn0

春香「そうなんだー。まあ実行するかどうかは響ちゃんの判断だからね」

響「……むぅ……」

春香「まあ、私はやるけど」

響「えっ」

春香「雪歩と千早ちゃんもやるよね?」

雪歩「もちろんやるよ!」

響「え、え?」

千早「この日をどれだけ待ち望んだことか」

響「えええ!?」

春香「? 何をそんなに驚いてるの? 響ちゃん」

響「だ、だって……三人とも、その、そんなに身長低いわけじゃないのに……」

春香「それはまあそうなんだけど……でも、もうちょっとあってもいいとは思うよね」

雪歩「うん」

千早「身長が高くて困ることはないわ」

響「…………」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/04(月) 00:10:00.68 ID:BUkDmxhn0

春香「ああ、そうそう。この裏ルールが適用されるためには、一口目を咀嚼し終える前に、願い事を30回心の中で唱えないといけないからね!」

響「!? さ、30回も!?」

春香「うん。だから結構大変なの。でも、あれ? 響ちゃんはやらないんじゃなかったっけ?」

響「うっ……や、やらないけど……ただ、ちょっと驚いただけ……」

春香「そっか! でもまあやらないんだったら別に気にしなくてもいいよ! やらないんだったらね!」

響「う、うん……。そうだね……」

春香「うん!」

響「…………」

雪歩(春香ちゃんの有無を言わさぬこの波状攻撃……!)

千早(流石はオフェンスに定評のある春香ね……!)

春香「よし、じゃあそろそろ食べよっか!」

響「!」

雪歩「そうだね」

千早「頂きましょう」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/04(月) 00:11:43.10 ID:BUkDmxhn0

春香「では今年の恵方である南南東の方角を向き……」クルッ

響「…………」クルッ

雪歩「…………」クルッ

千早「…………」クルッ

春香「目をつぶって」スッ

雪歩「…………」スッ

千早「…………」スッ

響「! (み……皆本当に目をつぶっちゃった!)」

春香「無言で……」

響「あ、あっ……。(……み、皆がやってるから! それだけだから!)」ギュッ

春香「…………」ムシャ

雪歩「…………」ムシャ

千早「…………」ムシャ

響「……っ……」ムシャ



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/04(月) 00:16:34.43 ID:BUkDmxhn0

春香「…………」パチッ

雪歩「…………」パチッ

千早「…………」パチッ

響「…………。(え、えっと……あ、そうだ。一口目を咀嚼しきる前に、30回願い事しなきゃいけないんだった!)」ギューッ

春香「…………。(響ちゃんすごい力いっぱい目つぶってる)」モグモグ

雪歩「…………。(すごく必死そうな顔……きっと、頑張って願い事してるんだね)」モグモグ

千早「…………。(我那覇さんかわいい……)」モグモグ

響「…………。(えっと……し、身長が伸びますように! 身長が伸びますように! 身長が伸びますように! 身長が伸びますように! ……)」

春香「…………。(ああやばい、響ちゃんがかわいすぎて頭溶けそう)」モグモグ

雪歩「…………。(あ、春香ちゃんよだれ出てる……まあ仕方ないよね。響ちゃんかわいいもんね)」モグモグ

千早「…………。(我那覇さんかわいい……)」モグモグ

響「…………。(……身長が伸びますように! 身長が伸びますように! 身長が伸びますように! 身長が伸びますように! ……あれ? 今何回目だっけ?)」モグモグ



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/04(月) 00:19:13.57 ID:BUkDmxhn0

春香「…………。(あ、響ちゃんがかわいすぎて恵方巻きの味全然分からなかった……まあいいか)」モグモグ……ゴックン

雪歩「…………。(響ちゃんって後ろから抱きしめたら良い匂いしそう……)」モグモグ……ゴックン

千早「…………。(我那覇さんかわいい……)」モグモグ……ゴックン

響「…………。(……身長が伸びますように! 身長が伸びますように! 身長が伸びますように! ……よし! 30回お願いしたぞ!)」モグモグ……ゴックン パチッ

響「……ん?」

春香「……え?」

雪歩「……あ」

千早「……我那覇さんかわいい……」

響「……な……」

春香「あっ」

雪歩「しまっ……」

千早「……我那覇さんかわいい……」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/04(月) 00:21:22.01 ID:BUkDmxhn0

響「な……なんで皆揃って、自分の方見てるんだ!? 恵方はあっちでしょ!?」

春香「あっ……いや、えっと」

雪歩「な、なんでだろうね……」

千早「……我那覇さんかわいい……え?」

響「……ま、まさか……最初から、ずっと……」

春香「……あ、あはは」

雪歩「あはは……」

響「…………っ」

千早「ち、違うのよ我那覇さん。ただ必死に願い事をする我那覇さんがあまりにもかわいかったから、つい……」

春香「ち、千早ちゃん!」

千早「あっ」

響「…………っ!」

雪歩「あ、あのね、響ちゃ……」

響「もう! 皆嫌いだぁああっ!! うわぁああああん!!」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/04(月) 00:27:32.68 ID:BUkDmxhn0

~翌日~


響「はいさーい! 春香ーっ!」

春香「うぇ!? な、何? 響ちゃん……。まさか、まだ怒って……」

響「違う違う!」

春香「え?」

響「あのね、今朝起きてすぐ、念のために身長測ってみたんだ!」

春香「? し……身長を?」

響「うん。そしたらね、なんと……3ミリも伸びてたんさー!」

春香「うぇっ! ま、マジで!?」

響「マジだぞ! だから、春香に謝らないと、って思って……」

春香「え、わ、私に……?」

響「うん。だって結局、昨日春香の言ってた『裏ルール』は本当だったってことだからさ!」

春香「あ、ああ、うん……そうね! そうでしょ!?」

響「うん! だから昨日はごめんね! 春香!」

春香「あっはっはー! 私ももう全然気にしてないよ、響ちゃん!」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/04(月) 00:32:47.95 ID:BUkDmxhn0

響「雪歩と千早も、昨日、怒っちゃってごめんね!」

雪歩「え? わ、私も全然気にしてないよ! 響ちゃん」

千早「え、ええ。気にしないで。我那覇さん」

響「えへへー。二人とも、そう言ってくれてありがとね!」

雪歩「あ、あはは……」

千早「う、うふふ……」



雪歩「…………」

千早「…………」

雪歩「……ちなみに、千早ちゃん」

千早「……何? 萩原さん」

雪歩「……朝起きた時って、確か……」

千早「……ええ。一般的に、一日のうちで一番身長が高い時、と言われているわね……」

雪歩「…………」

千早「…………」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/04(月) 00:34:48.93 ID:BUkDmxhn0

雪歩「……でも、まあ……」

千早「……ええ……」


響「ねぇねぇ春香、このペースで身長伸びていったら、自分も、貴音くらいにはなれるかなぁ?」

春香「うんうん、なれるなれる! なんくるなるよ!」

響「えへへ……そっかぁ。よーし! 自分、この調子で頑張るさー!」

春香「さー!」


雪歩「……響ちゃんがかわいいから、それでいいよね」

千早「……異議なし」








元スレ
春香「響ちゃん、今日は恵方巻きを食べる日なんだよ!」