1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:57:13.45 ID:ugo7YfkD0
シンジ「…どうしたの父さん珍しく深刻な顔して」
ゲンドウ「シンジ。Ｑの撮影も既に終わったのだが」
シンジ「珍しく快調に進んだよね。」
ゲンドウ「ああ、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Ｑ 2012年秋全国ロードショー、の撮影も既に終わったのだが」
シンジ「何で二回も言ったの父さん」
ゲンドウ「新世紀エヴァンゲリオン13巻プレミアム限定版850円も7月9日まで受注を受け付けているのだが」
シンジ「……話がずれてるよね父さん」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:58:22.87 ID:ugo7YfkD0
ゲンドウ「……いや、何でもない。シンジ、今日はもういい。先に帰れ」
シンジ「う…うん……じゃあね、今日は父さんの好きなスパゲティだって母さんが……」
ゲンドウ「……ああ」
……ガチャン
シンジ「………どうしたんだろう、父さん」
シンジ「なんか様子が変だったなぁ」
翌朝・ネルフ
シンジ「おはようアスカ、綾波」
アスカ「おはよう」
綾波「おはよう碇君」
シンジ「………」
綾波「どうしたの…碇君」
シンジ「………父さんの様子がさ、何か変だったんだ」
アスカ「司令の様子が変なのはいつもじゃない。挙動不審だし」
シンジ「なんか、悩んでるみたいなんだよね」
綾波「まさか」
アスカ「あーんな脳天気な人に悩みなんてあるわけが」
シンジ「……昨日は結局、帰ってこなかったし」
ゲンドウ「シンジ！」
シンジ「と、父さん！！」
アスカ「ほら、司令元気そうじゃｎ……」
ゲンドウ「おはようシンジ、レイ、アスカくん」ｻﾜﾔｶｰ
アスカ「 」
シンジ「 」
綾波「 」
ゲンドウ「どうした？」
シンジ「あ、あわわわわ………」
アスカ「ひえぇ……」
綾波「 」
シンジ（と、と、と、と、父さんの！）
アスカ（ひ、ひ、ひ、髭が！髭が！！）
綾波（ヒゲが……ない……）
シンジ・アスカ・綾波「 」
ゲンドウ（ふっ……驚いているな子ども達は）
ゲンドウ（実はＣＭの撮影で剃ったのだが、我ながら実に爽やかだ）
ゲンドウ（これで若干私と距離のあるアスカくんとも仲良く……）ﾁﾗｯ
アスカ（め、目があった！目があった！）
アスカ「………」そらしっ
ゲンドウ「……えっ」
ゲンドウ「あ、あのだな、三人とも……」
シンジ「ご、ごめん……」そそくさっ
アスカ「ちょ、ちょっと、用が……」そそくさっ
綾波「ごめんなさい……」そそくさっ
ゲンドウ「……ま、待て！」
ゲンドウ「………」
ゲンドウ（……行ってしまった）
マヤ「あ、碇司令おはようございます」
日向・青なんとか「おはようございます！」
ゲンドウ「ああ、君達か」
ゲンドウ（……そうだな、子ども達は驚いただけかもしれん）
ゲンドウ（ＣＭのクルーたちは似合っていると誉めてくれたことだしな）
ゲンドウ（彼らからならある程度素直な反応を……）
ゲンドウ「おはよう。今日も頑張ってくれ」ｻﾜﾔｶｰ
マヤ・日向・青なんとか「！！！！！」
ゲンドウ（どうだ…どうだ今度は……）ﾁﾗｯ
マヤ「ギャァァァアアアアアアア！！！！」
ゲンドウ「………えっ」
マヤ「イヤァ！なにこれ……何なのよこれぇ！！！」ｸﾞｼｬｸﾞｼｬ
日向「ま、マヤちゃん落ち着いて！落ち着いて！」
マヤ「有り得ない！有り得ないわ！ヤダ！イヤァ！」
ゲンドウ「ど、どうした伊吹く……」
マヤ「来ないで！来ないでぇ！！」
青なんとか「な、なんかマヤちゃん、混乱しちゃってるみたいです……失礼します！」
ゲンドウ「ちょ、ちょっと………」
ｲﾔｧｧｧｧ！ｵﾁﾂｹﾏﾔﾁｬﾝ！ｲﾔｧｧｧｧｱｱ！！
ゲンドウ「………」
ゲンドウ（……や、やはり変なのか）
ゲンドウ「………」ｼｭﾝ
―発令所―
ゲンドウ「………」
ミサト「ちょっとみたアレ」ﾋｿﾋｿ
リツコ「……見たわよ」ﾋｿﾋｿ
冬月「私も知らない間にだな……」ﾋｿﾋｿ
アスカ「……びっくりよね」ﾋｿﾋｿ
シンジ「昨日悩んでて………」ﾋｿﾋｿ
綾波「何が……」ﾋｿﾋｿ
ゲンドウ「………ぐっ」
ゲンドウ（皆が私の噂を……）
ゲンドウ（……いや、しかし意外と好評だったり）ﾁﾗｯ
一同（……ゲッ、目があった）
ミサト「………」そらしっ
リツコ「………」そらしっ
冬月「………」そらしっ
アスカ「………」そらしっ
綾波「………」そらしっ
シンジ「……」そらしっそらしっ
ゲンドウ「………」
プシュッ
加持「やあ、みんなここに居たのか」
リツコ「あらリョウちゃんおはよう」
ミサト「ってあれ……なんか雰囲気変わった？」
加持「まあな。ヒゲ、剃ったんだよ」超ｻﾜﾔｶｰ
シンジ「わあ、格好いいですね加持さん！」
アスカ「素敵！」
綾波「ええ、とても清潔感溢れてる」
冬月「感心だ」
青なんとか「男前に磨きが掛かったんじゃないんですか？」
日向「………」ﾁｯ
加持「どうだい？」超超ｻﾜﾔｶｰ
ミサト「……ま、まあいいんじゃない///」
加持「君のお墨付きが貰えてうれしいよ」ﾆｺｯ
ミサト「バカッ///」
加持「じゃ、俺は仕事があるからこれで」
ヒューヒュー！ヒューヒュー！
ゲンドウ「………」
ゲンドウ「………ううっ」
ゲンドウ「………」ｶﾞﾀｯ
マヤ「ひいっ！」
冬月「どうした碇」
ゲンドウ「……気分が悪いので休憩所へ行く」
冬月「そうか。早く戻れよ」
ゲンドウ「………ああ」
プシュッ
ミサト「………ねえねえ、碇司令一体何があったのかしらね」
マヤ「き……気味が悪いです……」
リツコ「……何なのかしらねぇ、一体全体」
シンジ「昨日……父さん何か悩んでるみたいで」
アスカ「あんた、本当に何も知らないの？」
シンジ「僕は……でも母さんなら知ってるかも」
プシュッ
ユイ「みんなおはよう。お揃いね」
一同「ユイ（母）さん！」
ユイ「……どうしたの？」
カクカクシカジカ
ミサト「………と、言うわけなんです」
ユイ「まあ！あの人がヒゲを？」
冬月「そうなんだよユイくん。ユイくんは何か知らないのか？」ﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔ
ユイ「さあ……私もあの人からは」
冬月「そうか。ユイくんが知らないなら誰にも分からんなぁ」ﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔ
一同（………うっわぁ）
ミサト「でも……なんで急にヒゲなんて剃ったのかしら、碇司令」
シンジ「……父さんがヒゲを剃るなんて初めてだよね母さん」
ユイ「そうねぇ、昔は生やして無かったんだけど、ここ何年かは全然」
ミサト「何かめったな理由がなければ剃るもんじゃないわよね、普通」
一同「う～～～ん…………」
綾波「………悪いこと」ﾎﾞｿｯ
一同「えっ？」
綾波「………悪いこと、したのかも」ﾎﾞｿｯ
一同「えっ」
シンジ「そっ、そんな綾波……」
アスカ「そうよ、そんな滅多なこと……」
綾波「悪いことすると、丸坊主にする人、いるわ」ﾎﾞｿｯ
シンジ「……い、いるけどさ」
綾波「だから碇司令……ヒゲ、剃ったんじゃないかしら」
シンジ「ま……まさか！」
ユイ「………いいえ待って」
ユイ「あり得るかも知れないわ」ﾎﾞｿｯ
シンジ「ええっ！？」
ユイ「最近ずっと帰りが遅くって…どこに行くのか聞いても全然答えないのよ」
シンジ「た……確かに」
綾波「碇司令、昨日は大好きなスパゲティなのに帰ってこなかったわ」
アスカ「それに……挙動不審に磨きがかかってたわ」
一同「もしや………」
冬月「ふ、ふ、不倫だ！不倫だ！不倫！不倫に違いないなこれは！！」ﾊｧﾊｧ
リツコ「……やけに興奮してますわね副司令」
ユイ「………ふふっ」
ユイ「うふふふふふふふふ！！！！！！！！！」
シンジ「か……母さん……？」
―深夜―
ﾐｰﾝﾐﾝﾐﾝﾐｰﾝ……
加持「と、言うわけでクライアントから連絡があるはずですから」
ゲンドウ「ああ。私はここで……」
ゲンドウ「………結局、１日席を外してしまった」
ゲンドウ「ユイに叱られるだろうか」
ゲンドウ「………」
ピンポーン
ゲンドウ「……帰った」
「…………」
ゲンドウ「……帰ったのだが」
「………」
ゲンドウ「か、帰った！帰ったぞユイ！」
ﾃﾞｰﾝﾃﾞｰﾝﾃﾞｰﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ
ユイ「………そうですか。ではおやすみなさい」
ゲンドウ「……えっ」
ゲンドウ「な、なぜ開けてくれない！ユイ！ユイ！」
ユイ「自分の胸に手を当てて考えなさい。」
ユイ「じゃあね」
ゲンドウ「あ、開けてくれ！ユイ！ユイ！ユイ！」 ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ
ゲンドウ「ユーーーーーイ！！！！！」
隣人「うるさい！」
ゲンドウ「す……すまない」
ゲンドウ「…………」ｸﾞｽｯ
―翌朝―
ゲンドウ「おはようシン………」
シンジ「………」ぷいっ
ゲンドウ「レイ」
綾波「…………」スーッ
ゲンドウ「あ、アスカく……」
アスカ「…………」そそくさっ
ゲンドウ「………ああ」
―休憩所―
ガコンッ
シンジ「父さんにはガッカリしたよ」ﾌﾟｼｭｯ
アスカ「………人ってわからないものよね」ﾌﾟｼｭｯ
綾波「………」ﾌﾟｼｭｯ
シンジ（父さん………）
タタッ
マリ「やっほー！久しぶりわんこくん達！」
アスカ「あ、メガネ女！！」
マリ「あ、ゲルマンわんこちゃん。相変わらずヒステリックぅ～」
アスカ「黙れポッと出が！」
マリ「ポッと出に食われそうなのはどこの誰かにゃ？」ﾆﾔﾆﾔﾆﾔ
アスカ「こいつぅ……！」
綾波「………」（余裕）
シンジ「そんなことより、真希波さん、どうしたのその袋…Schickって書いてあるけど」
綾波「………たしかひげ剃りメーカーよね」
マリ「そう！シック・ジャパンは4月27日から、ヱヴァンゲリヲンとコラボレーションしたんだよ、わんこ君！」
マリ「そのキャンペーンの撮影に言ってたってワケ！」
シンジ「………ひげ剃りメーカー？」
マリ「今回のキャンペーン第1弾では、限定商品として「『綾波レイ』 ホルダースタンドセット」が登場！」
綾波「………私は聞いてないけれど、とりあえず凄いわね」
マリ「また対象製品を購入するとシック限定の「ぷちえう゛ぁ オリジナル フィギュア ストラップ」(全7種)がもらえる企画もあるんだにゃ！」
マリ「『切れてなーい！』っでお馴染みのプロテクタースリーも勿論対象！」
アスカ「わあ、それは凄いわね！」
マリ「で、私はその撮影に行って来たんだけど……多分そのうち、女の子二人にもお呼びが掛かるんじゃないかな」
シンジ「……待って、さっき「コラボレーション」って」
マリ「そう。確か……ああそうそう」
マリ「この写真なんだけどさ」
http://blog-imgs-47.fc2.com/o/t/a/otajyuu/1_1_20120425234915.jpg
アスカ・シンジ「あああああああああ！！！！！」
綾波「！！！！！！」
マリ「ぷふっ！司令のこの表情、最高だよねー！」
シンジ「………じゃあ父さん」
シンジ「………」タタッ
アスカ「あ、シンジ！」
綾波「碇くん……」
マリ「……どうしたの」
シンジ「父さん！！！！」
―司令室―
ゲンドウ「………誰も私を見てはくれない」
ゲンドウ「みんな私を蔑んだ目でみてくる……」
ゲンドウ「……ユイすらも」
ゲンドウ「………シンジすらも」
ゲンドウ「レイも…アスカくんも……」
ゲンドウ「髭がないだけで……私は……」
ゲンドウ「やはり髭など剃った事は間違いだったと言うことか……」
ゲンドウ「………時計の針は戻せない」
ゲンドウ「いっそ………」
プシュッ！
ゲンドウ「！」
シンジ「父さん！」
ゲンドウ「………シンジ！」
シンジ「…ごめん、父さん。父さんのこと、誤解してたよ僕」
ゲンドウ「シンジ……？」
シンジ「父さんのこと、きちんと見ようとしなかった。びっくりしたってこともあったんだけど………その」
シンジ「すごく、爽やかでいいと思うな。今の父さん」ﾆｺｯ
ゲンドウ「シンジ……！」ﾊﾟｱｱｯ
プシュッ！
綾波「ごめんなさい司令……」
アスカ「私も…よく司令のこと見ようとしなくて……」
ゲンドウ「レイ…アスカくん………」
綾波「すごく素敵です、碇司令///」
アスカ「話し掛けやすくなりました///」
ゲンドウ「レイ！アスカくん！」
プシュッ！
マヤ「よく見るとすごく男前です///」
青なんとか「髭を剃るだけで大分印象がかわりましたね」
日向「理想の上司です」
マリ「かっこいいにゃあ～///」
ミサト「年代が違えば危なかったかも……///」
加持「ちょ、おいおい！」
冬月「悔しいぞ！私も教授時代ならば………」
ゲンドウ「………職員達」
ユイ「あなた……ごめんなさいあなた」
ゲンドウ「ユイ………」
ユイ「惚れ直しちゃいました///」
ゲンドウ「………そ、そうか」
シンジ「父さん！僕も……多分髭を剃るときが来ると思う」
ゲンドウ「………ああ」
シンジ「その時は、父さんと同じくSchickハイドロで剃ろうと思うよ」
ゲンドウ「………シェービング剤も忘れるな」
シンジ「うん！」
ミサト「ひげを剃ればコミュニケーションも円滑に行くかも！？」
ミサト「『Schick×ヱヴァンゲリヲン』絶好調キャンペーン実施中！サービスサービスよん♪」
ゲンドウ「すっきり気持ちいい！」
「はい、カットー」
「ありがとうございましたー」
ミサト「………」
ゲンドウ「………」
ミサト「これでＱで足の出た予算埋まりますかね」
ゲンドウ「………でないと困る」
おわり
ありがとうございました。
みんな、５月26日発売の碇シンジ育成計画１３巻もよろしくね！
なんという宣伝スレ。でも面白かった
元スレ
ゲンドウ「……いや、何でもない。シンジ、今日はもういい。先に帰れ」
シンジ「う…うん……じゃあね、今日は父さんの好きなスパゲティだって母さんが……」
ゲンドウ「……ああ」
……ガチャン
シンジ「………どうしたんだろう、父さん」
シンジ「なんか様子が変だったなぁ」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:59:28.79 ID:ugo7YfkD0
翌朝・ネルフ
シンジ「おはようアスカ、綾波」
アスカ「おはよう」
綾波「おはよう碇君」
シンジ「………」
綾波「どうしたの…碇君」
シンジ「………父さんの様子がさ、何か変だったんだ」
アスカ「司令の様子が変なのはいつもじゃない。挙動不審だし」
シンジ「なんか、悩んでるみたいなんだよね」
綾波「まさか」
アスカ「あーんな脳天気な人に悩みなんてあるわけが」
シンジ「……昨日は結局、帰ってこなかったし」
ゲンドウ「シンジ！」
シンジ「と、父さん！！」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:00:32.13 ID:ugo7YfkD0
アスカ「ほら、司令元気そうじゃｎ……」
ゲンドウ「おはようシンジ、レイ、アスカくん」ｻﾜﾔｶｰ
アスカ「 」
シンジ「 」
綾波「 」
ゲンドウ「どうした？」
シンジ「あ、あわわわわ………」
アスカ「ひえぇ……」
綾波「 」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:01:14.45 ID:ugo7YfkD0
シンジ（と、と、と、と、父さんの！）
アスカ（ひ、ひ、ひ、髭が！髭が！！）
綾波（ヒゲが……ない……）
シンジ・アスカ・綾波「 」
ゲンドウ（ふっ……驚いているな子ども達は）
ゲンドウ（実はＣＭの撮影で剃ったのだが、我ながら実に爽やかだ）
ゲンドウ（これで若干私と距離のあるアスカくんとも仲良く……）ﾁﾗｯ
アスカ（め、目があった！目があった！）
アスカ「………」そらしっ
ゲンドウ「……えっ」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:02:57.76 ID:ugo7YfkD0
ゲンドウ「あ、あのだな、三人とも……」
シンジ「ご、ごめん……」そそくさっ
アスカ「ちょ、ちょっと、用が……」そそくさっ
綾波「ごめんなさい……」そそくさっ
ゲンドウ「……ま、待て！」
ゲンドウ「………」
ゲンドウ（……行ってしまった）
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:05:42.34 ID:ugo7YfkD0
マヤ「あ、碇司令おはようございます」
日向・青なんとか「おはようございます！」
ゲンドウ「ああ、君達か」
ゲンドウ（……そうだな、子ども達は驚いただけかもしれん）
ゲンドウ（ＣＭのクルーたちは似合っていると誉めてくれたことだしな）
ゲンドウ（彼らからならある程度素直な反応を……）
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:06:38.61 ID:ugo7YfkD0
ゲンドウ「おはよう。今日も頑張ってくれ」ｻﾜﾔｶｰ
マヤ・日向・青なんとか「！！！！！」
ゲンドウ（どうだ…どうだ今度は……）ﾁﾗｯ
マヤ「ギャァァァアアアアアアア！！！！」
ゲンドウ「………えっ」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:08:22.44 ID:ugo7YfkD0
マヤ「イヤァ！なにこれ……何なのよこれぇ！！！」ｸﾞｼｬｸﾞｼｬ
日向「ま、マヤちゃん落ち着いて！落ち着いて！」
マヤ「有り得ない！有り得ないわ！ヤダ！イヤァ！」
ゲンドウ「ど、どうした伊吹く……」
マヤ「来ないで！来ないでぇ！！」
青なんとか「な、なんかマヤちゃん、混乱しちゃってるみたいです……失礼します！」
ゲンドウ「ちょ、ちょっと………」
ｲﾔｧｧｧｧ！ｵﾁﾂｹﾏﾔﾁｬﾝ！ｲﾔｧｧｧｧｱｱ！！
ゲンドウ「………」
ゲンドウ（……や、やはり変なのか）
ゲンドウ「………」ｼｭﾝ
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:11:43.20 ID:ugo7YfkD0
―発令所―
ゲンドウ「………」
ミサト「ちょっとみたアレ」ﾋｿﾋｿ
リツコ「……見たわよ」ﾋｿﾋｿ
冬月「私も知らない間にだな……」ﾋｿﾋｿ
アスカ「……びっくりよね」ﾋｿﾋｿ
シンジ「昨日悩んでて………」ﾋｿﾋｿ
綾波「何が……」ﾋｿﾋｿ
ゲンドウ「………ぐっ」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:12:35.76 ID:ugo7YfkD0
ゲンドウ（皆が私の噂を……）
ゲンドウ（……いや、しかし意外と好評だったり）ﾁﾗｯ
一同（……ゲッ、目があった）
ミサト「………」そらしっ
リツコ「………」そらしっ
冬月「………」そらしっ
アスカ「………」そらしっ
綾波「………」そらしっ
シンジ「……」そらしっそらしっ
ゲンドウ「………」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:13:56.79 ID:ugo7YfkD0
プシュッ
加持「やあ、みんなここに居たのか」
リツコ「あらリョウちゃんおはよう」
ミサト「ってあれ……なんか雰囲気変わった？」
加持「まあな。ヒゲ、剃ったんだよ」超ｻﾜﾔｶｰ
シンジ「わあ、格好いいですね加持さん！」
アスカ「素敵！」
綾波「ええ、とても清潔感溢れてる」
冬月「感心だ」
青なんとか「男前に磨きが掛かったんじゃないんですか？」
日向「………」ﾁｯ
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:16:54.10 ID:ugo7YfkD0
加持「どうだい？」超超ｻﾜﾔｶｰ
ミサト「……ま、まあいいんじゃない///」
加持「君のお墨付きが貰えてうれしいよ」ﾆｺｯ
ミサト「バカッ///」
加持「じゃ、俺は仕事があるからこれで」
ヒューヒュー！ヒューヒュー！
ゲンドウ「………」
ゲンドウ「………ううっ」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:17:32.21 ID:ugo7YfkD0
ゲンドウ「………」ｶﾞﾀｯ
マヤ「ひいっ！」
冬月「どうした碇」
ゲンドウ「……気分が悪いので休憩所へ行く」
冬月「そうか。早く戻れよ」
ゲンドウ「………ああ」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:20:41.28 ID:ugo7YfkD0
プシュッ
ミサト「………ねえねえ、碇司令一体何があったのかしらね」
マヤ「き……気味が悪いです……」
リツコ「……何なのかしらねぇ、一体全体」
シンジ「昨日……父さん何か悩んでるみたいで」
アスカ「あんた、本当に何も知らないの？」
シンジ「僕は……でも母さんなら知ってるかも」
プシュッ
ユイ「みんなおはよう。お揃いね」
一同「ユイ（母）さん！」
ユイ「……どうしたの？」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:26:06.86 ID:ugo7YfkD0
カクカクシカジカ
ミサト「………と、言うわけなんです」
ユイ「まあ！あの人がヒゲを？」
冬月「そうなんだよユイくん。ユイくんは何か知らないのか？」ﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔ
ユイ「さあ……私もあの人からは」
冬月「そうか。ユイくんが知らないなら誰にも分からんなぁ」ﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔ
一同（………うっわぁ）
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:29:03.32 ID:ugo7YfkD0
ミサト「でも……なんで急にヒゲなんて剃ったのかしら、碇司令」
シンジ「……父さんがヒゲを剃るなんて初めてだよね母さん」
ユイ「そうねぇ、昔は生やして無かったんだけど、ここ何年かは全然」
ミサト「何かめったな理由がなければ剃るもんじゃないわよね、普通」
一同「う～～～ん…………」
綾波「………悪いこと」ﾎﾞｿｯ
一同「えっ？」
綾波「………悪いこと、したのかも」ﾎﾞｿｯ
一同「えっ」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:31:18.64 ID:ugo7YfkD0
シンジ「そっ、そんな綾波……」
アスカ「そうよ、そんな滅多なこと……」
綾波「悪いことすると、丸坊主にする人、いるわ」ﾎﾞｿｯ
シンジ「……い、いるけどさ」
綾波「だから碇司令……ヒゲ、剃ったんじゃないかしら」
シンジ「ま……まさか！」
ユイ「………いいえ待って」
ユイ「あり得るかも知れないわ」ﾎﾞｿｯ
シンジ「ええっ！？」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:33:43.03 ID:ugo7YfkD0
ユイ「最近ずっと帰りが遅くって…どこに行くのか聞いても全然答えないのよ」
シンジ「た……確かに」
綾波「碇司令、昨日は大好きなスパゲティなのに帰ってこなかったわ」
アスカ「それに……挙動不審に磨きがかかってたわ」
一同「もしや………」
冬月「ふ、ふ、不倫だ！不倫だ！不倫！不倫に違いないなこれは！！」ﾊｧﾊｧ
リツコ「……やけに興奮してますわね副司令」
ユイ「………ふふっ」
ユイ「うふふふふふふふふ！！！！！！！！！」
シンジ「か……母さん……？」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:43:01.79 ID:ugo7YfkD0
―深夜―
ﾐｰﾝﾐﾝﾐﾝﾐｰﾝ……
加持「と、言うわけでクライアントから連絡があるはずですから」
ゲンドウ「ああ。私はここで……」
ゲンドウ「………結局、１日席を外してしまった」
ゲンドウ「ユイに叱られるだろうか」
ゲンドウ「………」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:44:26.53 ID:ugo7YfkD0
ピンポーン
ゲンドウ「……帰った」
「…………」
ゲンドウ「……帰ったのだが」
「………」
ゲンドウ「か、帰った！帰ったぞユイ！」
ﾃﾞｰﾝﾃﾞｰﾝﾃﾞｰﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ
ユイ「………そうですか。ではおやすみなさい」
ゲンドウ「……えっ」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:50:00.50 ID:ugo7YfkD0
ゲンドウ「な、なぜ開けてくれない！ユイ！ユイ！」
ユイ「自分の胸に手を当てて考えなさい。」
ユイ「じゃあね」
ゲンドウ「あ、開けてくれ！ユイ！ユイ！ユイ！」 ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ
ゲンドウ「ユーーーーーイ！！！！！」
隣人「うるさい！」
ゲンドウ「す……すまない」
ゲンドウ「…………」ｸﾞｽｯ
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:52:30.14 ID:ugo7YfkD0
―翌朝―
ゲンドウ「おはようシン………」
シンジ「………」ぷいっ
ゲンドウ「レイ」
綾波「…………」スーッ
ゲンドウ「あ、アスカく……」
アスカ「…………」そそくさっ
ゲンドウ「………ああ」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:00:19.91 ID:ugo7YfkD0
―休憩所―
ガコンッ
シンジ「父さんにはガッカリしたよ」ﾌﾟｼｭｯ
アスカ「………人ってわからないものよね」ﾌﾟｼｭｯ
綾波「………」ﾌﾟｼｭｯ
シンジ（父さん………）
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:02:34.83 ID:ugo7YfkD0
タタッ
マリ「やっほー！久しぶりわんこくん達！」
アスカ「あ、メガネ女！！」
マリ「あ、ゲルマンわんこちゃん。相変わらずヒステリックぅ～」
アスカ「黙れポッと出が！」
マリ「ポッと出に食われそうなのはどこの誰かにゃ？」ﾆﾔﾆﾔﾆﾔ
アスカ「こいつぅ……！」
綾波「………」（余裕）
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:09:56.20 ID:ugo7YfkD0
シンジ「そんなことより、真希波さん、どうしたのその袋…Schickって書いてあるけど」
綾波「………たしかひげ剃りメーカーよね」
マリ「そう！シック・ジャパンは4月27日から、ヱヴァンゲリヲンとコラボレーションしたんだよ、わんこ君！」
マリ「そのキャンペーンの撮影に言ってたってワケ！」
シンジ「………ひげ剃りメーカー？」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:14:50.30 ID:ugo7YfkD0
マリ「今回のキャンペーン第1弾では、限定商品として「『綾波レイ』 ホルダースタンドセット」が登場！」
綾波「………私は聞いてないけれど、とりあえず凄いわね」
マリ「また対象製品を購入するとシック限定の「ぷちえう゛ぁ オリジナル フィギュア ストラップ」(全7種)がもらえる企画もあるんだにゃ！」
マリ「『切れてなーい！』っでお馴染みのプロテクタースリーも勿論対象！」
アスカ「わあ、それは凄いわね！」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:15:58.94 ID:ugo7YfkD0
マリ「で、私はその撮影に行って来たんだけど……多分そのうち、女の子二人にもお呼びが掛かるんじゃないかな」
シンジ「……待って、さっき「コラボレーション」って」
マリ「そう。確か……ああそうそう」
マリ「この写真なんだけどさ」
http://blog-imgs-47.fc2.com/o/t/a/otajyuu/1_1_20120425234915.jpg
アスカ・シンジ「あああああああああ！！！！！」
綾波「！！！！！！」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:24:11.99 ID:ugo7YfkD0
マリ「ぷふっ！司令のこの表情、最高だよねー！」
シンジ「………じゃあ父さん」
シンジ「………」タタッ
アスカ「あ、シンジ！」
綾波「碇くん……」
マリ「……どうしたの」
シンジ「父さん！！！！」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:27:52.75 ID:ugo7YfkD0
―司令室―
ゲンドウ「………誰も私を見てはくれない」
ゲンドウ「みんな私を蔑んだ目でみてくる……」
ゲンドウ「……ユイすらも」
ゲンドウ「………シンジすらも」
ゲンドウ「レイも…アスカくんも……」
ゲンドウ「髭がないだけで……私は……」
ゲンドウ「やはり髭など剃った事は間違いだったと言うことか……」
ゲンドウ「………時計の針は戻せない」
ゲンドウ「いっそ………」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:32:15.43 ID:ugo7YfkD0
プシュッ！
ゲンドウ「！」
シンジ「父さん！」
ゲンドウ「………シンジ！」
シンジ「…ごめん、父さん。父さんのこと、誤解してたよ僕」
ゲンドウ「シンジ……？」
シンジ「父さんのこと、きちんと見ようとしなかった。びっくりしたってこともあったんだけど………その」
シンジ「すごく、爽やかでいいと思うな。今の父さん」ﾆｺｯ
ゲンドウ「シンジ……！」ﾊﾟｱｱｯ
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:35:14.32 ID:ugo7YfkD0
プシュッ！
綾波「ごめんなさい司令……」
アスカ「私も…よく司令のこと見ようとしなくて……」
ゲンドウ「レイ…アスカくん………」
綾波「すごく素敵です、碇司令///」
アスカ「話し掛けやすくなりました///」
ゲンドウ「レイ！アスカくん！」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:36:27.83 ID:ugo7YfkD0
プシュッ！
マヤ「よく見るとすごく男前です///」
青なんとか「髭を剃るだけで大分印象がかわりましたね」
日向「理想の上司です」
マリ「かっこいいにゃあ～///」
ミサト「年代が違えば危なかったかも……///」
加持「ちょ、おいおい！」
冬月「悔しいぞ！私も教授時代ならば………」
ゲンドウ「………職員達」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:37:04.17 ID:ugo7YfkD0
ユイ「あなた……ごめんなさいあなた」
ゲンドウ「ユイ………」
ユイ「惚れ直しちゃいました///」
ゲンドウ「………そ、そうか」
シンジ「父さん！僕も……多分髭を剃るときが来ると思う」
ゲンドウ「………ああ」
シンジ「その時は、父さんと同じくSchickハイドロで剃ろうと思うよ」
ゲンドウ「………シェービング剤も忘れるな」
シンジ「うん！」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:42:26.30 ID:ugo7YfkD0
ミサト「ひげを剃ればコミュニケーションも円滑に行くかも！？」
ミサト「『Schick×ヱヴァンゲリヲン』絶好調キャンペーン実施中！サービスサービスよん♪」
ゲンドウ「すっきり気持ちいい！」
「はい、カットー」
「ありがとうございましたー」
ミサト「………」
ゲンドウ「………」
ミサト「これでＱで足の出た予算埋まりますかね」
ゲンドウ「………でないと困る」
おわり
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:45:53.05 ID:ugo7YfkD0
ありがとうございました。
みんな、５月26日発売の碇シンジ育成計画１３巻もよろしくね！
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:55:14.08 ID:xwWu87ER0
なんという宣伝スレ。でも面白かった
ゲンドウ「……Schickの髭剃り、か」
