1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:30:39.92 ID:gTTn7f5C0
穂乃果「えっ」
海未「私はいつも思っていました。穂乃果は元気で明るく、とても眩しい存在だと」
穂乃果「照れるなあ」
海未「無意識ながらにみんなを引っ張ってゆくその行動力とカリスマ性、
しかし決して無責任ではなく、ともすればいらないものまで背負ってしまう。
それほどに責任感が強く、そしてみんなを大事に思っている。
μ'sもあなたがいなければ今のような、いや、それどころか、
μ'sさえ存在しなかったかもしれないのです」
穂乃果「海未ちゃん、ちょっと早口だよ」
海未「あなたがスクールアイドルを始めたのも、学校の存続をかけてのこと。
確かにあなた自身、やりたいという気持ちがあったのは分かります。
しかしそれでも、学校の存続のために尽力してきたことは間違いありません。
文化祭の時も、結果的には全く逆の方向へ行ってしまい、
ラブライブへの出場は取り消されてしまいました。
けれど私たちにも非があるにも関わらず、あなたは全てを背負おうとしたのです。
ことりの海外留学の件でもあなたは、自分をとても責めていました。
それでも結果的にあなたは、再びμ'sを集め、講堂をいっぱいにしてみせました。
これはあなたがいなければ成されることではありませんでした。
私たちは色んなことを言っていましたが、結局あなたが最後に引っ張ったのです。
だからここまで来れました。だからここまで、楽しめました」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:31:25.12 ID:gTTn7f5C0
海未「ひとつの節目を経て、μ'sは新しいスタートを踏み出しました。
まるで何事もなかったかのように、しかし確実に成長して、歩いています。
こうして今があるのは、あなたが私とことりを誘ってくれたからだと、
私は思っています。そしてそれは、間違いではないと思います。
ことりも、真姫も、凛も、花陽も、にこちゃんも、希も、エリーも、
そして私も、あなたには感謝しています。
けれど私は何もあなたにできていない、そう思っています。
このままでは私の収まりが付かないので、どうにかしようと考えました。
その結果、私はあるひとつの結論に達したのです」
海未「穂乃果! 結婚しましょう!」
穂乃果「な、なんでそうなるの!」
穂乃果(長すぎて途中聞き流してたよ……)
海未「穂乃果と結婚することで、私は穂乃果にありとあらゆる奉仕ができます。
モーニングコールはもちろん、朝食、着替え、いってらっしゃいのキス、
お弁当、おかえりのキス、お風呂、ご飯、私……」
海未「それくらいしなければ、私は収まりがつかないんです!」
穂乃果「ええー……」
海未「はっきり言いましょう! 穂乃果が大好きです! 奉仕したいのです!
結婚しましょう!」
穂乃果「ええええ……さっきの長いお話はなんだったの……」
海未「言葉など、所詮はコミュニケーションの一手段でしかありません。
大事なのは心です。愛を伝えたい、その心さえあるならば、
もはや言葉などは愛を邪魔するしがらみでしかないのです」
穂乃果「なんか良いこと言ってるっぽいけど全然良くないよ」
海未「大丈夫です。事実婚でも構いませんから」
穂乃果「そういう意味じゃなくて」
海未「ま、まさか穂乃果……いわゆるデキ婚をしたいと……?」
海未「大胆ですね……穂乃果。しかし穂乃果がそう言うのなら、私は受け入れましょう」
穂乃果「女の子同士じゃデキないよ!? 受け入れるって何を!?」
海未「想像妊娠って……知ってますか?」
穂乃果「それ子供できないやつだよ!?」
海未「とにかくこの婚姻届に判を押してください。それだけで、役所は受理してくれます」
穂乃果「わーすごい。私、こんなの書いた覚えないのに、私の筆跡で名前が書いてあるー」
海未「頑張りました」
穂乃果「褒めてないよ?」
海未「実は勝手に印鑑を押しても良かったのですが、さすがに本人確認は必要かと思いまして」
穂乃果「ここまでやって何を今更って感じだけどね」
海未「! ではもう最後まで、結婚まで行ってもいいということですか穂乃果!!!」
穂乃果「日本語って難しいね」
海未「大丈夫ですよ。穂乃果が分からないことは私が補います。
支えあって生きていく。これが夫婦のあるべき姿ではありませんか」
穂乃果「夫がいないけどね」
海未「男だとか女だとか、そんなものは関係ないんです。穂乃果は穂乃果です!」
穂乃果「海未ちゃん、最近想定科学系のアニメでも見た?」
海未「? なんのことでしょう」
穂乃果「と、とにかく。私たちはこんなことしなくても、ずっと親友だよ?」
海未「マンネリは関係の崩壊をもたらします。ではここで、一線を越えてみませんか?」
穂乃果「一線を越えるのも、また関係の崩壊が起きそうだと思うんだ」
海未「仕方ないですね。では、私が正室であれば、側室をいくら置いても構いません」
穂乃果「そういう問題じゃなくてね?」
海未「穂乃果!!!!」
穂乃果「」ビクッ
穂乃果「な、なに?」
海未「私は……幼馴染として、よき親友として、あなたのそばにずっといました。
一緒に笑ったり、時には喧嘩もしたりしました。でも、ずっとそばにいました。
あなたが見せてくれる、私の知らない世界は、いつも素晴らしいものでした」
穂乃果「海未ちゃん……」
海未「でも、今では私の知らない世界も、昔より大分減ってしまいました。
けれど穂乃果と一緒にいれば、まだまだそれが見れる気がするんです」
穂乃果「……」
海未「穂乃果、申し訳ありません。奉仕したい、などとは言ったものの、
結局は私のワガママです。穂乃果を困らせてしまう、ワガママです」
穂乃果「そ、そんなこと……」
海未「……私には、穂乃果のような、人を引っ張るワガママは言えないようです」アハハ
穂乃果「……」
海未「ずるいですよ、穂乃果。私だって、そんなワガママを言ってみたいです」
海未「……ごめんなさい。今日は帰りますね。また、部活で」タッタッタ
穂乃果「海未ちゃん……」
翌日
絵里「はい、ワンツーワンツー」
穂乃果「……」
海未「……」
にこ「なんだかあの二人、今日はやけに静かね」
真姫「海未はいつものことだけど、穂乃果があんなじゃ調子狂っちゃうわね」
希「まあ、そんな日もあるやん? 毎日元気でも、それはそれで心配やし」
にこ「そんなもんかしらねー」
絵里「はいそこ! 無駄話しない!」
穂乃果(結局、部活が終わるまで海未ちゃんと喋れなかった……)
穂乃果(一緒に帰ろう、ってなんとか言えたのに「私は後で帰ります」って言われちゃって)
穂乃果(……このまま距離が離れていっちゃったら……嫌だなあ)
穂乃果(ってあれ、脱いだ服とタオル、忘れてきちゃった)
穂乃果(もう海未ちゃんも帰ってるよね……って、距離を置いてるのは、私なのかな)
学校
穂乃果(えーっと、このへんに置いてたはずなんけど……)
?「……! ……いです!」
穂乃果(? 扉の向こうに誰かいる……?)ギイイ
海未「穂乃果の汗が染み込んだ服とタオル! なんという天恵でしょう!」
穂乃果「」
海未「穂乃果の味がします! 穂乃果の香りがします! ハムハムスーハースーハー」
穂乃果「」ゾクッ
穂乃果「あっ」ガタン
海未「何奴ッ!?」クルッ
穂乃果(め、目が合っちゃった……)
海未「……見ていたのですね、穂乃果」
穂乃果「な、何も見てないよ海未ちゃん! 別にそういう趣味もあっていいと思うし!」
海未「ふ、ふふふ。見ていたのですね」
穂乃果「あっ」シマッタ
海未「もう後には引けません!」ダッ
穂乃果「ひいっ!」
海未「穂乃果ァァァアアアアア! 結婚しましょォォォオオオ!」ダダダダダ
穂乃果「いやあああああああ!!!!!」ダダダダダ
こうしてμ'sは、続いていくのでした おわり
くう疲
超王道ほのキチ海未ちゃんSSでした
元スレ
海未「ひとつの節目を経て、μ'sは新しいスタートを踏み出しました。
まるで何事もなかったかのように、しかし確実に成長して、歩いています。
こうして今があるのは、あなたが私とことりを誘ってくれたからだと、
私は思っています。そしてそれは、間違いではないと思います。
ことりも、真姫も、凛も、花陽も、にこちゃんも、希も、エリーも、
そして私も、あなたには感謝しています。
けれど私は何もあなたにできていない、そう思っています。
このままでは私の収まりが付かないので、どうにかしようと考えました。
その結果、私はあるひとつの結論に達したのです」
海未「穂乃果! 結婚しましょう!」
穂乃果「な、なんでそうなるの!」
穂乃果(長すぎて途中聞き流してたよ……)
海未「穂乃果と結婚することで、私は穂乃果にありとあらゆる奉仕ができます。
モーニングコールはもちろん、朝食、着替え、いってらっしゃいのキス、
お弁当、おかえりのキス、お風呂、ご飯、私……」
海未「それくらいしなければ、私は収まりがつかないんです!」
穂乃果「ええー……」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:32:22.40 ID:gTTn7f5C0
海未「はっきり言いましょう! 穂乃果が大好きです! 奉仕したいのです!
結婚しましょう!」
穂乃果「ええええ……さっきの長いお話はなんだったの……」
海未「言葉など、所詮はコミュニケーションの一手段でしかありません。
大事なのは心です。愛を伝えたい、その心さえあるならば、
もはや言葉などは愛を邪魔するしがらみでしかないのです」
穂乃果「なんか良いこと言ってるっぽいけど全然良くないよ」
海未「大丈夫です。事実婚でも構いませんから」
穂乃果「そういう意味じゃなくて」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:33:20.89 ID:gTTn7f5C0
海未「ま、まさか穂乃果……いわゆるデキ婚をしたいと……?」
海未「大胆ですね……穂乃果。しかし穂乃果がそう言うのなら、私は受け入れましょう」
穂乃果「女の子同士じゃデキないよ!? 受け入れるって何を!?」
海未「想像妊娠って……知ってますか?」
穂乃果「それ子供できないやつだよ!?」
海未「とにかくこの婚姻届に判を押してください。それだけで、役所は受理してくれます」
穂乃果「わーすごい。私、こんなの書いた覚えないのに、私の筆跡で名前が書いてあるー」
海未「頑張りました」
穂乃果「褒めてないよ?」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:34:19.99 ID:gTTn7f5C0
海未「実は勝手に印鑑を押しても良かったのですが、さすがに本人確認は必要かと思いまして」
穂乃果「ここまでやって何を今更って感じだけどね」
海未「! ではもう最後まで、結婚まで行ってもいいということですか穂乃果!!!」
穂乃果「日本語って難しいね」
海未「大丈夫ですよ。穂乃果が分からないことは私が補います。
支えあって生きていく。これが夫婦のあるべき姿ではありませんか」
穂乃果「夫がいないけどね」
海未「男だとか女だとか、そんなものは関係ないんです。穂乃果は穂乃果です!」
穂乃果「海未ちゃん、最近想定科学系のアニメでも見た?」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:35:19.33 ID:gTTn7f5C0
海未「? なんのことでしょう」
穂乃果「と、とにかく。私たちはこんなことしなくても、ずっと親友だよ?」
海未「マンネリは関係の崩壊をもたらします。ではここで、一線を越えてみませんか?」
穂乃果「一線を越えるのも、また関係の崩壊が起きそうだと思うんだ」
海未「仕方ないですね。では、私が正室であれば、側室をいくら置いても構いません」
穂乃果「そういう問題じゃなくてね?」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:36:21.82 ID:gTTn7f5C0
海未「穂乃果!!!!」
穂乃果「」ビクッ
穂乃果「な、なに?」
海未「私は……幼馴染として、よき親友として、あなたのそばにずっといました。
一緒に笑ったり、時には喧嘩もしたりしました。でも、ずっとそばにいました。
あなたが見せてくれる、私の知らない世界は、いつも素晴らしいものでした」
穂乃果「海未ちゃん……」
海未「でも、今では私の知らない世界も、昔より大分減ってしまいました。
けれど穂乃果と一緒にいれば、まだまだそれが見れる気がするんです」
穂乃果「……」
海未「穂乃果、申し訳ありません。奉仕したい、などとは言ったものの、
結局は私のワガママです。穂乃果を困らせてしまう、ワガママです」
穂乃果「そ、そんなこと……」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:37:20.81 ID:gTTn7f5C0
海未「……私には、穂乃果のような、人を引っ張るワガママは言えないようです」アハハ
穂乃果「……」
海未「ずるいですよ、穂乃果。私だって、そんなワガママを言ってみたいです」
海未「……ごめんなさい。今日は帰りますね。また、部活で」タッタッタ
穂乃果「海未ちゃん……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:38:11.03 ID:gTTn7f5C0
翌日
絵里「はい、ワンツーワンツー」
穂乃果「……」
海未「……」
にこ「なんだかあの二人、今日はやけに静かね」
真姫「海未はいつものことだけど、穂乃果があんなじゃ調子狂っちゃうわね」
希「まあ、そんな日もあるやん? 毎日元気でも、それはそれで心配やし」
にこ「そんなもんかしらねー」
絵里「はいそこ! 無駄話しない!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:39:13.70 ID:gTTn7f5C0
穂乃果(結局、部活が終わるまで海未ちゃんと喋れなかった……)
穂乃果(一緒に帰ろう、ってなんとか言えたのに「私は後で帰ります」って言われちゃって)
穂乃果(……このまま距離が離れていっちゃったら……嫌だなあ)
穂乃果(ってあれ、脱いだ服とタオル、忘れてきちゃった)
穂乃果(もう海未ちゃんも帰ってるよね……って、距離を置いてるのは、私なのかな)
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:39:54.99 ID:gTTn7f5C0
学校
穂乃果(えーっと、このへんに置いてたはずなんけど……)
?「……! ……いです!」
穂乃果(? 扉の向こうに誰かいる……?)ギイイ
海未「穂乃果の汗が染み込んだ服とタオル! なんという天恵でしょう!」
穂乃果「」
海未「穂乃果の味がします! 穂乃果の香りがします! ハムハムスーハースーハー」
穂乃果「」ゾクッ
穂乃果「あっ」ガタン
海未「何奴ッ!?」クルッ
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:40:42.02 ID:gTTn7f5C0
穂乃果(め、目が合っちゃった……)
海未「……見ていたのですね、穂乃果」
穂乃果「な、何も見てないよ海未ちゃん! 別にそういう趣味もあっていいと思うし!」
海未「ふ、ふふふ。見ていたのですね」
穂乃果「あっ」シマッタ
海未「もう後には引けません!」ダッ
穂乃果「ひいっ!」
海未「穂乃果ァァァアアアアア! 結婚しましょォォォオオオ!」ダダダダダ
穂乃果「いやあああああああ!!!!!」ダダダダダ
こうしてμ'sは、続いていくのでした おわり
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 00:41:25.63 ID:gTTn7f5C0
くう疲
超王道ほのキチ海未ちゃんSSでした
海未「穂乃果! 結婚しましょう!」