1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/18(水) 22:48:07.18 ID:+qveRw+vP

律子「はい。生っすか!?なんでもサンデーのスペシャル番組らしいですよ」

P「企画書によると俺チームと律子チームに別れるようだけど……」

律子「私が紅組リーダーで、プロデューサー殿が白組リーダーですね」

P「へぇ。いろんな団体や会社とコラボして番組もスポンサーもウチもウィンウィンって構造なんだな」

律子「よく考えてありますよねーホント。結構豪華なんで最初は驚いちゃいましたよ」

P「でもコラボ団体に凄く気になる団体名もあるんだが……」

律子「大丈夫ですよプロデューサー殿。良い感じにみんなの特技がバラけてますから心配いりませんよ」

P(……JRAとかJAFとか、一体アイドルに何をさせる気なんだ?)

律子「紅組は伊織、亜美、千早、響、貴音、やよい」

P「白組は春香、美希、真、真美、雪歩、あずささんか」

律子「はい。各試合の秒数差が最終決戦の大きな鍵になるみたいですね」

P「なるほどなー……って、アイドル達はレースに参加するってことなのか!?」

律子「そうですねー。正直私も各々の隠れた得意分野には驚かされました」

P(本当に大丈夫なのかこれ!?)



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/18(水) 22:53:09.88 ID:+qveRw+vP

律子「ちなみに実況は私達です」

P「え?普通俺たちは裏方だろ?」

律子「本来であればそうですけど、アイドルを一番知り尽くしているのは私達ですから」

P「た、たしかにそうだけど……」

律子「でしょう?まあ仕方がありませんね。私はメディア慣れしてますけどプロデューサー殿には頑張ってもらわないと」

P「はぁ……始まる前から気が重いよ……」

律子「ほらほら、最初からいじけてても仕方がありませんから、行きましょう。最初は競馬場です」

東京競馬場
P「で、競馬場に来たということは最初は乗馬対決ってことか?」

律子「えぇ。皆乗馬慣れしてますから落馬とかは余り心配しなくても平気っぽいですね」

P「出走するのは?」

律子「乗馬対決は雪歩と伊織ですね。伊織はわかりますけど、雪歩はちょっと意外でした」

P「犬が嫌いだから動物全般が苦手なのかと思ってたけど……馬は平気なんだなぁ。俺も驚いたよ」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/18(水) 23:00:48.38 ID:+qveRw+vP

律子「皆様おはようございます。生っすか!?サンデー765プロ紅白対抗試合の時間がやって参りました」

P「か、解説は我々765プロ所属プロデューサー、Pと秋月律子がお送り致します」

律子「只今東京競馬場からお送りしております。天気にも恵まれ絶好の競馬日和といったところでしょうか」

P「そうですね。グランドのコンディションも良いのでスムーズなレースが期待できそうです」

律子「……プロデューサー殿?別に丁寧語で喋らなくてもいいんじゃないですかね?なんか違和感がありますけど……」

P「え、あー……競馬中継とかって丁寧語でやってるよなーって思ったから、雰囲気を出そうと思ったんだ」

律子「成る程成る程……尚本日は2頭によるレースでは華がないということで、他の事務所からも乗馬経験者をお呼びしております」

P「おぉ、8頭によるレースの様ですね。なかなか本格的です」

律子「ご協力頂いた961プロ、856プロ、両方にこの場を借りて御礼申し上げます」

P「ありがとうございます」

律子「さて、事務所対抗アイドルアルティメット杯、出走馬の入場です」

P「各馬堂々の入場です。非常に見応えのあるレースになりそうですね」

律子「はい。なお当レースの馬券は販売しておりません。ご了承下さい」





11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/18(水) 23:14:01.03 ID:+qveRw+vP

P「第一レーン。アザトスッテンコロリ、騎手は961プロの○○。4歳児です。コケなければ平均値高めの安定した走り」

律子「第二レーン。メンヨウバリカラマシマシ、騎手は961プロのXX。3歳児です。ダービー出場馬です。今日は少々面妖に興奮気味ですね」

P「第三レーン。ドリルソニックマッハ、騎手は765プロ萩原雪歩。4歳児。父はレブチューンドリル、母はマブチダッシュドリル。文字通りのサラブレッド」

律子「第四レーン。ヒタイサンシャイン。騎手は765プロ水瀬伊織。3歳児。これまた前回ダービー出場馬。騎手との相性は抜群」

P「第五レーン、ハニーイッチョクセン。騎手は876プロの〇〇。3歳児。出走からの逃げ切りが得意。たてがみが美しい」

律子「第六レーン、イタズラボンボン。騎手は876プロのXX。4歳児。桜花賞出走経験有りの期待の星であります」

P「第七レーン、アラアラコマッタワー。騎手は961プロの〇〇。3歳児。乳の出が良いとの噂」

律子「第八レーン、ティントキタ。騎手はなんと我らが765プロ社長高木。4歳児。社長がティンときたとの理由で買ってしまった最強の衝動買い」

P「さて、ファンファーレ。各馬ゲートに揃いました」

律子「ちなみにプロデューサーどのは競馬の経験はおありですか?」

P「いや、ちょっとかじっただけですね。でも多少の知識はあるつもりです」

律子「なるほど。私はあまり良くわからないので、実況はお願いしますね」

P「で、できるだけ頑張ってみます」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/18(水) 23:27:42.55 ID:+qveRw+vP

P「各馬一斉にスタート。第二コーナーで先頭はスタートダッシュにめっぽう強いハニーイッチョクセン」

P「集団は崩れず追走はアラアラコマッタワー、ティントキタ、ヒタイサンシャイン、ベンヨウバリカタマシマシ」

P「アザトスッテンコロリ、イタズラボンボン、ドリルソニックマッハと続いております」

P「第三コーナーを回って第四コーナーに差し掛かったところで先頭以前ハニーイッチョクセン外側から追い上げるティントキタ」

P「おっとアラアラコマッタワーがいきなりコーナーを外れ場外へここぞと距離を詰める額サンシャインは3馬身」

P「ここで追い上げを見せるドリルサンシャインさあ最終の直線に入った各馬一斉にムチが入る」

P「ヒタイサンシャインが先頭に躍り出るあードリルソニックマッハぐーんと出てきたこれは早いティントキタをかわして先頭集団に並んだ」

P「だがヒタイサンシャイン強いヒタイサンシャインつよいだがドリルソニックマッハねばるねばるその差1馬身」

P「二匹がグーンと後方を離して両者譲らず半馬身、頭差とおーっとほぼ並んでゴールだ!ヒタイサンシャインドリルソニックマッハ同着!写真判定です」

律子「……あの、プロデューサー殿?」

P「はい。なんでしょう。手に汗握る良いレースでしたね」

律子「ええ、まぁ……それはそれとして、本当に競馬かじっただけなんですか?」

P「えっ、何言ってるんですかそりゃあそうですよ」

律子「スゴイですね、プロ顔負けですよ?」

P「やだなぁお世辞が上手い」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/18(水) 23:38:01.09 ID:+qveRw+vP

律子「あ、写真判定の結果が出ました……僅差ですがドリルソニックマッハが競り勝ったようですね」

P「鼻差でドリルソニックマッハに軍配が上がりました。1着は3レーンドリルソニックマッハ、2着は4レーンヒタイサンシャイン、3着ティントキタ」

P「なお馬券は着順の正式発表までしっかりとお持ちください」

律子「馬券は発券してませんってば、プロデューサー殿」

P「あ、そうでしたね。ちなみに私は馬連賭けてたら当たりました」

律子「男の人っていうのはこういうの好きなんですかね?スゴイ熱意を感じますよ」

P「まあ一種のロマンですね。なかなか面白いですよ」

律子「ハマり過ぎはよくありませんよ……おっと、優勝会見ですね。雪歩ー?」

雪歩「ぷ、プロデューサーさぁん!私頑張って勝ちましたぁ!」

P「さすがだ雪歩!俺は信じてたぞ!しかしこんなに乗馬が上手いとは知らなかったぞ」

雪歩「はいぃ。私のお父さんの趣味で……ドリルソニックマッハはとってもいい子なんですよ。それにとっても可愛いですぅ」

律子「響が羨ましがりそうねー。本当に接戦だったわ。ハラハラしちゃった」

雪歩「伊織ちゃんのスパートが予想以上に早くて焦りましたけど、ドリルソニックマッハが頑張ってくれましたぁ」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/18(水) 23:44:05.75 ID:+qveRw+vP

P「伊織もよく頑張ったな。あの粘りはジンと来るものがあったぞ」

伊織「ふん、ちょっと不覚を取っただけなんだから……!でもやっぱり雪歩の粘りには感服させられたわ」

雪歩「伊織ちゃんもお馬さんをとっても大切にしてるからきっとムチが入れられなかったんですぅ」

伊織「そ、そんなことないんだから!わたしだって、ちゃんと……!」

P(伊織だったらありえるなぁ……)

律子(伊織マジ天使)

P「しかし、いい勝負だったな。秒差はカウント不可能だから紅白試合としてはほぼ引き分けだな」

律子「そうですね。ちなみに伊織と雪歩には他の会場でも応援として参加してもらいましょう」

雪歩「はうぅ、緊張しましたぁ」

伊織「他のみんなの試合を見られるのは一番手の役得ねー」

律子「それじゃ、次の会場に移動しますか」

P「そうだな。次はえーっと……ん?山の中だな」

律子「あ、プロデューサー殿、運転おねがいしますね」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 00:00:33.81 ID:Xmtn7mlYP

P「すごい山の中だな……川釣りか?それともカヤックで川下りでもするのか?」

律子「ぶー、ドッチも不正解です。ほら、プロデューサー。この山道結構広かったでしょう?」

P「え、あぁ。そうだったな。所々未舗装でちょっと怖かったけどな」

雪歩「あ、もしかしてマウンテンバイクで山下りですか?真くんの自転車雑誌でこの間読みましたぁ」

伊織「いや、違うんじゃない?真、最近走りこみって行ってもロードバイクばっかり乗ってたわよ?」

律子「正解は……じゃん!これです!」

P「え、なにこれ」

雪歩「うひゃぁ、レーシングカーです!」

伊織「あ、これ外車よ。お兄さまが同じのに乗ってるもの……こんなに改造されてなかったけど……」

貴音「これはわたしの”まいかー”です。貴方様」

P「……えええええぇぇ!?貴音、お前もしかしてこれからこの山道を!?」

律子「はい。いわゆるラリー形式っていうんですかね。あと貴音、私のマイカーってちょっと変よ?」

貴音「そう。いっぱんに”らりー”と言われる競技の短い版。ご安心下さい貴方様。この車は最早私の手と足の・ようなもの」

貴音「ふぉおど・ふぉおかす、だぶりゅうああるしい。といってもいわゆる”れぷりか”ですが……」

P(車のことよくわかんないけど……ふつうじゃないのは分かるぞ!)



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 00:08:04.79 ID:+qveRw+vP

律子「ちなみに脇にはガイドとして小鳥さんに乗ってもらいます」

小鳥「はい!音無小鳥、今日はカーナビゲーションとして頑張ります!」

P「お、おぉう……なんか競馬以上に、いや競馬の100倍心配なんだけど」

貴音「何も心配することなど無いのです。この愛機と付き合い始めて3ヶ月……」

貴音「期は熟しました」

P「すこぶる短くないか?その熟成期間」

伊織「このラリーカー、後ろに初心者マークついてるわよ……」

雪歩「ひえぇ!た、貴音さん、安全運転しないとだめですよぉ!」

律子「無理せずほどほどに頼むわよ、貴音。今後の活動に支障が出ても困るし……」

貴音「律子嬢も貴方様も心配性が過ぎます。何も問題ございません」

貴音「免許証もほら……無事故無違反の緑色です」

P「初心者はみんなその色なんだぞ、貴音」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 00:14:46.86 ID:Xmtn7mlYP

律子「えっと、今回この対決の為、この山道を貸しきっております」

P「視聴者の皆様、公道でのレース、危険運転は絶対にいけません」

伊織「絶対に真似しちゃだめなんだからね!」

雪歩「みんなに迷惑になっちゃいますぅ!」

貴音「それでは行ってまいります。律子嬢、私は絶対に負けません」

律子「ええ。そう信じてるわ。貴音ならやってくれるってね!」

P「小鳥さん、生きて帰ってきたら飲みに行きましょうね……」

伊織「何かあったら特別にパパに頼んで保険下ろしてあげるわ……」

雪歩「もし何処かに埋まったりハマったりしたらすぐに掘り出す準備はできてますぅ……」

小鳥「皆そんな心配になるようなこと言わないで……」


P「さて、貴音の車がスタート位置に付いたな……5気筒直列ターボチャージャー付305馬力、らしいぞ?」

律子「正直私も良くわかんないんですけど、まあ凄いってことでしょうね」

P「事故っても凄いことになりそうだが本当にやるのかこれ」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 00:25:19.07 ID:Xmtn7mlYP

P「律子はよくそんな平気で居られるなぁ……心配じゃないのか?」

律子「そりゃあ心配ですけど、貴音はどうも自動車のレース参加資格を持っているらしいですよ」

P「そうだったのか。流石にド素人にあんな化物みたいな車は運転できないよなぁ」

律子「私有地であれば運転できますからレースは出られるらしいですね」

律子「さて、ここからは車内カメラの様子を放送致します」

P「一体どんな速度で走るんだか……心配過ぎる」


ブオンブオン
貴音「それでは小鳥嬢、ガイドお願いいたします」

小鳥「はい。がんばりますよー!えっと、カーブを手前で告知すればいいんですね?」

貴音「そのように。では、行きますよ……!」

信号「ピッピッピー!」

貴音「げろっぱ!」ヴォンヴォンヴォンヴォンヴォンヴォオオオオオオォォォ

小鳥「ぎにゃはぁ!」

P「ほ、ホイールがあんなに空転してるのを実際に見たのは初めただ……」

律子「すごい加速でしたね……あの山道を一体全体どんな速度で……」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 00:32:56.88 ID:Xmtn7mlYP

小鳥「に、200メートル先、右急カーブ!」

貴音「了解いたしました」ヴォオオオオウオンオンオンヴォー

小鳥「ぶっ飛ぶうううううぅぅぅ!!」

貴音「大丈夫です、このぐらいでは車は横転しません」ヴォオオオオオ

P「えっ……何?やっぱドリフトとか使って降りるのかこれ……」

律子「すごい小刻みにハンドル動かしてますね……」

伊織「時速70㌔で九十九折の道路を下るとかどうなってんのよ……」

雪歩「カメラの映像だけでもう酔って来ました……はうぅ」

小鳥「この先連続ヘアピン!貴音ちゃああああぁぁぁん!減速してええええええぇぇ!!」

貴音「大丈夫ですよ小鳥嬢、曲がれる限界までちゃんと減速していますから」ヴォヴォヴォヴォヴォヴォオオオ

小鳥「こ、こんな事になるなら早く社長Xプロデューサーさん本を死ぬ前に書いておくんだったわあああぁぁぁ!!」

貴音「ご安心下さい。降りれば描けますから」ヴォーヴォーヴォー

律子「今不穏な単語が聞こえましたけど」

P「この際だから目を瞑ろう……あれじゃあだれだって錯乱するだろ……」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 00:40:39.03 ID:Xmtn7mlYP

貴音「もうそろそろゴールですね……最後の追い上げに入ります」ヴォンヴォンヴォンヴォオオオオォ

小鳥「 」チーン


P「小鳥さん気絶しちゃったよ……」

雪歩「多分真ちゃんでも気絶すると思いますぅ……」

律子「わ、我チームながらなんとえげつない……」

伊織「私、もう二度と山道で運転手急かさないわ……」

P「ああ、それがいい……」

律子「我々の何倍速で動いてるんでしょうねあれ……」

P「いやぁ……検討もつかん」


貴音「ふぃにっしゅっ!」ヴォオオオウォンウォン……

小鳥「……ハッ!すごい!すごいわ貴音ちゃん!私生きてる!生きてるわあああぁぁぁぁ!」


P「滝のような涙だ……」

伊織「今回ばかりは小鳥に同情するわ……」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 00:47:14.98 ID:Xmtn7mlYP

P「さて、小鳥さんにはロープウェイでここに戻ってきてもらって、と」

P「律子、今の記録は何分だったんだ?」

律子「えっと、7分4秒2、です」

P「えっ」

雪歩「じゅ、十の位を読み忘れてるんじゃないですかぁ?」

律子「いえ、間違いなく7分4秒2ですね」

P「俺この坂登るのに20分以上かかった気がするんだけど……」

伊織「奇遇ね、私もそんな気がするわ」


貴音「目標たいむより4秒も下回ってしまいました……面妖な」

P「いや、いいんだ貴音……お前はよく頑張ったよ、敵ながらあっぱれだよ」

律子「これ以上どうしろって言うぐらいに良いタイムだと思うわ、同じ免許を持つ人間として……」

伊織「寧ろ人間かどうかを疑われても文句言え無いレベルね……」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 00:55:47.76 ID:Xmtn7mlYP

P「あの坂を現状の3倍の速さで降りろとか言われたら俺歩いて帰ると思う」

雪歩「ガードレールが無いだけでも怖いのに……次元が違いますぅ」

律子「私はそもそも普通の速度でも味舗装の山道とか運転したくないですよそりゃ」

伊織「今度から事務所の罰ゲームとして使えるかもしれないわね……」

律子「今度亜美がごねたらダンスハードレッスンと貴音と行くスポーツカー高尾山の旅どっちがいい?って聞こうかしら」

雪歩「死ぬより恐ろしいですぅ……」


P「……なぁ、対抗試合ってことは俺たち白組も下るんだよな?ここ」

律子「勿論そうですよ?」

P「あのさ、こっちチームで運転できるアイドルっていったら一人しか思いつかないんだけど……」

伊織「まさか……そんなことって……!!」

雪歩「こ、今度こそ本当にカーマゲドンですぅ!」

律子「次の出走はあずささんです」

P「そっちの7分差不戦勝でいいから降参させて下さいお願いします」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 01:05:42.10 ID:Xmtn7mlYP

あずさ「あらあらプロデューサーさん、私ちゃんと運転できますよー?」

P「やめて下さいお願いします。ゴールしてみたらサモアの島でしたとかいったらホントシャレにならないんで」

あずさ「大丈夫ですよー、その為に小鳥さんにガイドをして貰うんですし」

雪歩「でも、あずささんならあの赤い彗星下りみたいに命にかかわる事もないんじゃ……」

伊織「雪歩、あそこに止まってる車、見える?」

律子「あらー、これまたえげつない車が停まってるわね」

あずさ「父から借りたランチアデルタS4って車なのー。マニュアル車よ~」

P「やっぱダメだこれ」

雪歩「小鳥さんのためにお線香買ってきますぅ」

伊織「人数分の数珠あったかしら」

あずさ「大丈夫ですよー、私もちゃーんとレースの参加資格持ってますからー」

あずさ「父の趣味に付き合ってるうちにいつのまにかとっちゃいました」

律子「国際C免許でしたっけ?」

あずさ「前はBだったんですけど、最近竜宮小町が忙しくて降格しちゃって~」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 01:11:43.66 ID:Xmtn7mlYP

律子「ちなみに今でもラリーの世界選手権に出られる資格を持ってるそうで」

P「何でだろ、俺、あずささんのこと信じたいのに、嘘つきだなんて思いたくないのに」

P「全然信じられないよ」

あずささん「私がんばっちゃいます!もしも私が勝ったら……プロデューサーさん、その……」

伊織「死亡フラグ来たわね……」

雪歩「もう回避不可能ですぅ……」

律子「大丈夫、プロデューサー殿はフラグブレイカーとして定評があるしなんとかなるわよ」

P「なんとかなるってお前な……」


律子「では、小鳥さんも戻ってきたのであずささん出走です」

小鳥「いやピヨー!まだやりたいこといっぱいあるピヨー!」ジタバタ

P「お労しや……」

あずささん「無事に下るためにも、しっかりガイドおねがいしますねー」ヴォンヴォン

律子「そのとおりですよ小鳥さん。割と本気で命に関わりますよ」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 01:24:42.75 ID:Xmtn7mlYP

小鳥「うぅ……ぐすっ……社長にコミケボーナスたかってやる……!」

あずさ「プロデューサーさーん、応援してくださいねー」フリフリ

P「全力で応援します!主に生還できるように!」

信号「ピッピッピッピー!」

あずさ「いってきまーす♪」グオンオンオンオンオングオオオオォォォォォキュルキュルキュル

P「ん、なんかスタートダッシュが既に貴音よりも熟れた感じがしたな」

律子「そりゃああずささんは一応貴音よりもキャリアが長いですし」

伊織「車はあずさの方が古そうなのに不思議ね」

雪歩「なんだか余裕が感じられますぅ」


小鳥「200メートル、左カーブ、直後右カーブでその先緩やかな左カーブ下り!」

あずさ「了解ー♪」グオングオングオングオオオォォォォォ

P「小鳥さんの目がヤバイな」

律子「血走ってますね……これが生への執着とうやつですかね」

あずさ「うふふ~パイクスピークを思い出すわぁー♪」

P「ここはほんとうに未舗装道路なんですかね……」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 01:32:08.54 ID:Xmtn7mlYP

小鳥「この先連続ヘアピン!あずささあああぁぁぁぁん!やっぱりちゃんと減速してえええええ!!」

あずさ「あらあらーでも減速したら貴音ちゃんのタイムを上回れないわね~」グオオオオオォォォ

あずさ「困ったわねぇ……」グオングオングオンゴオオオオォォォ

P「おいおいあずささん貴音の時と比べて明らかにオーバースピードだぞ!」

律子「あのヘアピンあの速度で曲がる気ですか!?無理ですよ!アレじゃ崖下ドボンですよ!」

伊織「既に雪歩が現実から逃げ出したわ……」

雪歩「はふぅ」チーン

小鳥「ピヨオオオォォォォ!私は鳥になりたいピヨオオオオォォォ!!」

あずさ「そうだわ、アレを試してみましょう」グッガコン ヴウウウゥゥゥ

P「うわっなんだあれは!?」

伊織「ひぃ、車が真横向いて滑ってるわよ!」

律子「最早あれは車の挙動とは言えませんよ……」

あずさ「やったぁ、できたわぁ~神岡ターン、一回やってみたかったの~♪」グオオオオオォォォォ




50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 01:38:02.63 ID:Xmtn7mlYP

律子「神岡ターンとは車をスライドさせる時にバックギアに入れて車の滑りを調整しながら走ることらしいです」

P「前向かって走りたい時にバックギアに入れるとかもう訳が分からないな……」

伊織「ほら雪歩起きなさい!ちゃんとあずさ曲がれたわよ!」

雪歩「う、うぅーん……スリルドライブ……」

律子「雪歩はしばらく起きられそうにないわね……」

P「貴音の時に気絶しなかっただけ優秀だろう」

伊織「そうね……寧ろ褒めてあげたいわ」


小鳥「最終コーナーを曲がって……フィニッシュピヨオオオォ!!」バンザイ

あずさ「あ、小鳥さんまだ手を離したら危ないですよー?」グオオオオォォォン

小鳥「え?まだ何が……」

あずさ「勝利のドーナッツです♪」グオオオオオォォォォォ

P「うわぁ車が円を描いて回ってる」

律子「後輪の後が丁度ドーナッツみたいになってるんですね」

小鳥「ぎやあああああぁぁぁぁぁぁぁん!」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 01:47:40.86 ID:Xmtn7mlYP

律子「結果が出ました。あずささんのタイムは……なんと驚愕の6分58秒7!」

P「すごいな貴音より5秒も早いのか……」

伊織「小鳥は……ダメね、ちょっとカメラではお見せできない状況になってるわ」


貴音「流石ですねあずさ、やはり7分を割ってきましたか……」

あずさ「あら貴音ちゃん。貴女もとてもいい走りをしてたけど、まだコーナーに突っ込む時に迷いがあるわね~」

貴音「面妖な……やはりまだ私は自分のぱぁとなぁを信頼できていないのかもしれません……」

あずさ「きっとすぐに迷いはなくなるわ。私もこうなるまでにかなり時間がかかったもの~」

貴音「……三浦あずさ、いつか必ず貴女の記録を破って見せます」グッ

あずさ「いつでも挑戦をお受けするわ~♪」グッ


律子「感動の握手シーンも終わりましたし、早速次の会場に移動しましょう」

P「次は流石にエクストリーム・スポーツは勘弁してくれよ……?」

雪歩「ふみゅぅ……あ、あれ?私は一体……」

伊織「やっと起きたわね。私達無事に次のステージに行けるのよ」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 02:01:21.78 ID:Xmtn7mlYP

P「……やっぱり俺下るのに22分かかったなぁ」

律子「もう次元が違いますから気にしないでください」

伊織「でも二人にこんな特技があったなんて正直驚きだったわ」

雪歩「ですぅ。あずささんが運転しているところなんて今まで見たことなかったし……」

あずさ「一本道ならいいけど、町中は曲がるところがいっぱいあるから運転しないことにしているの」

P「でも、高速道路とかでかっ飛ばしたくなったりはしないのか?」

貴音「いえ、他の方に迷惑をかけてしまいます故、その様なことは一切」

律子「アイドルやってる以上、あんまりハメを外すわけにも行かないしねぇ」

小鳥「高木社長はレースクイーンとして出てもらうって言ってたのに……どうしてこんなことに……」

P「ははは、一杯食わされましたね小鳥さん」

伊織「レースクイーン、ねぇ……」

雪歩「はわわ、小鳥さん大胆ですぅ」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 02:08:41.57 ID:Xmtn7mlYP

P「さて、次の会場はここか」

あずさ「あら、また公道のようだけど……」

伊織「でも自動車レースって訳では無さそうね」

律子「今度は自転車レースらしいですよ、プロデューサー殿」

雪歩「あ、真ちゃんですね!」

律子「そういうことね」

貴音「それより貴方様、私少々小腹が空いてしまったのですが」

P「お前の小腹は割りと洒落にならないからなぁ……あ、実況席に小粒あんぱんがあったぞ」

貴音「少々量が足りませんが仕方がありませんね。これで急場を凌ぎましょう」

P「ふぅ、しかし今度は安心して見ていられそうだな」

雪歩「プロデューサー、麦茶ですぅ」

P「おぉ、ありがとう雪歩。一服入れたらみんなでチームの応援に行こう」

伊織「それがいいわね。雪歩、私にもお茶入れてもらえるかしら?」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 02:21:49.50 ID:Xmtn7mlYP

P「さてと。お茶も飲み終わったし行くとするか。このレースは個人競技じゃないんだな」

律子「はい。二人一組で行います。二人のうち先にゴールした方がチームのタイムになるみたいですね」

雪歩「うちのチームは真ちゃんと美希ちゃんみたいですぅ」

伊織「こっちは響と千早ね。持久力なら五分五分かしら?」

美希「ハニー!来てくれたのー!」

真「あっプロデューサー!お疲れ様です!」

P「ふたりとも元気だなぁ。結構長い距離漕ぐんだろ?」

真「はい。でもボクらちゃんと事前に練習してますし、大丈夫ですよ」

美希「美希も頑張るの!体力には結構自信があるの!」

貴音「これが自転車競技用のゆにふぉぅむ、なのですか?」

真「うん。基本的にこういう格好が多いな。おしりの部分にはシリコンが入ってるんだよ」

あずさ「だからこの硬いサドルに座ってても痛くならないのねぇ」

美希「ハニーなら触ってもいいよ?ほらー」フリフリ

P「あー、いや、遠慮しとくよ。地上波放送だし……」

美希「ぶー!のりが悪いの!」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 02:29:28.65 ID:Xmtn7mlYP

律子「響ー、千早ー、調子はどう?」

響「はいさーい!自分絶好調さー!」

千早「私も概ね良好です。自転車もちゃんとメンテナンスが済んでますし準備万端です」

伊織「ふたりとも頑張りなさいよ!今うちのチーム負けるなんて絶対に有り得ないんだから!」

響「わかってるぞ伊織!自分絶対負けないぞ!」

千早「ええ。大船に乗ったつもりでいて頂戴」

P「ふたりとも自信満々だなぁ」

あずさ「好敵手っていうのはまさにこの事ね~」

千早「全長10kmのアップダウンの緩いコースですから無理する事もないでしょうし……」

P「そうだな。体を壊さない程度に頑張ってくれよ」

律子「プロデューサー殿、敵陣挨拶もそろそろにして、実況席に戻りましょう」

P「よし、じゃあ4人とも頑張ってくれ!」

千響真美「はい(なのー/さい)!」



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 02:38:09.12 ID:Xmtn7mlYP

律子「さて、いよいよ第3ステージ開始です。10kmサイクリング」

P「自転車といえば真というイメージだけど、響もスポーツに関しては引けをとらないだろうな」

律子「そうですね。千早と美希も、肺活量やダンスの持続力で言えばかなり踏ん張りが効きそうですよ」

伊織「自転車競技は基本的にチームプレイだから、結構戦略的にも深いのよね」

P「ん、そうなのか?まあチームといっても二人だが」

伊織「二人だからこそ。どちらかが発射台でどちらかがスプリンターってことになるわ」

律子「発射台とスプリンターってどういうこと?」

伊織「スプリンターはゴール前で全力漕ぎで敵のチームを引き離す要員のことよ」

伊織「発射台っていうのはそのスプリンターの体力消耗を極力抑える人ね」

小鳥「本来は発射台になった人は先頭集団からスプリンターを誘導して先手を取る役目でもあるけど」

小鳥「今回は集団を作るほどの人は居ないからこの二人に当たる人がそれぞれ一人ずつって訳ね」

伊織「その通りよ。どのタイミングで発射するのかしら」

P「ふむふむ。長距離になるとそういう戦い方になるのか」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 02:47:03.36 ID:Xmtn7mlYP

真「美希、それじゃあ作戦通りに行こう!」

美希「了解なの!じゃあ真君に最初のペース作りは任せるの」

真「オッケー!多分中間地点までは動きがないと思うからそれまで逃げは無いから安心して!」

美希「はーい、なの!」

響「勝負は後半からさー、できれば逃げ切りでかっこ良く決めたいぞ」

千早「そうね。でもやはり無理はいけないし、そこは様子を見て柔軟にいきましょう」

響「はいさい!頼りにしてるぞ!千早!」

千早「……ふふっ」

アナウンス「On your mark... ピッ」


P「始まったなぁサイクリングレース。両チームともゆっくりと加速してるな」

律子「やはり途中までは体力を温存するんですねーきっと」

あずさ「真ちゃん、美希ちゃん、がんばって~」

伊織「響ー!千早ー!ファイトー!」



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 02:53:44.81 ID:Xmtn7mlYP

P「……あれ?なんだか全員で一列になって走りはじめたぞ」

律子「ありゃ、本当だ。これだと今先頭にいる白組が不利じゃ……」

伊織「いえ、多分両チームで先頭を交換しあって全体的に体力を温存する策ね」

小鳥「自転車競技だと、集団の先頭はいろんなチームの人が交代で担うのは暗黙の了解なのよ」

貴音「その様なるうるがあるのですね……真不思議な競技です」

あずさ「でもみんなで助け合うなんて素敵なスポーツだわ~」

P「なんか自転車競技って平和なんだな」

律子「ですねー。紳士的な感じがします」

伊織(最後のスプリント合戦を見てから同じことがいえるかしらね……)

小鳥「サイクリングウェアって太ももと胸が強調されて素敵だわぁ~……」

雪歩「小鳥さんだけなんだか着眼点が違いますぅ……」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 03:03:58.01 ID:Xmtn7mlYP

P「……貴音、お前その薄皮あんぱん何個目だ?」

貴音「そんなことは些細な問題です、貴方様」

あずさ(些細とはいえない量の空き袋が溜まってるわね~……)

雪歩「四条さん、お茶をいれておきました~」

貴音「これは雪歩、面目ありません」

伊織「結構早く見えるけどどのぐらいの速度出てるのかしらね」

律子「時速25km強ぐらいね。このペースをキープするのは大変でしょうねー」

P「特に真以外の3人はそんなに自転車に造詣が深いわけでもないだろうしなぁ」

小鳥「みんな頑張ってるわねぇ」ズズズ

あずさ「スポーツ自転車、私もフィットネスの為に買ってみようかしら~」

小鳥「!」ガタッ

あずさ「でもサイクリングウェアはちょっとはずかしいわねぇ……」

小鳥「ぶー!」

律子「自分で着てみたらどうです?小鳥さんも」



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 03:13:35.82 ID:Xmtn7mlYP

P「6kmを過ぎたな……そろそろ動きが出てくる頃じゃないか?」

律子「そうですね。っと、噂をすれば影ですね。両チームが分裂しました」

伊織「いよいよ佳境ね。始まるわ、壮絶なスプリント合戦が……」

雪歩「真ちゃーん!がんばってー!」

あずさ「ここからが本番なのね……!」

貴音「千早、響、負けてはなりません……!」


響(残り3キロで勝負をしかけるぞ……!)

響(千早もまだまだ行けそうだし、向こうも様子を窺ってるはず)

響(なら、先手必勝さー!先に動いて心理的に優位に立つぞ!)チラッ

千早(……!仕掛けるのね我那覇さん!)

響(……出るぞ!)グッグッグッグッ……

千早(……勝負っ!)

真美希「!」




69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 03:21:39.42 ID:Xmtn7mlYP

P「むっ!紅組が動いたぞ!」

伊織「先手を取って逃げ切るつもりね」

律子「敵に真が居る分の技術的な不利を心理面でカバーするつもりかしら……」

あずさ「でもやっぱり白組の二人も反応したわねぇ」

雪歩「でもちょっとだけ差が出ちゃいました……真ちゃん……!」

貴音「この差をキープできるかが勝負の分かれ目ですね……」


響「よしっ、紅組に少しアドバンテージを取ったぞ!」

千早「我那覇さん、このまま逃げ切るつもり?」

響「距離をキープしつつ向こうの追走を残り1kmで振り切るぞ!」

千早「わかったわ!」

真「敵に遅れを取ったな……美希、大丈夫?」

美希「足に疲労が溜まってきたけどまだまだいけるの!」

真「敵よりも長く勝負に出なきゃいけない……残り1.5kmからダッシュかな」

美希「ぐぬぬ……敵さん手強いの!」



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 03:28:47.61 ID:Xmtn7mlYP

P「残り2kmを切ったぞ……」

律子「未だに距離は開いたままですね。このまま逃げ切れるといいんだけど」

伊織「もっとグングン離しなさーい!」

貴音「油断は禁物ですよ、響!」

雪歩「真ちゃん……!美希ちゃん……!」

あずさ「追われる身もかなリプレッシャーがあるはずよ……頑張って!」

小鳥「うーん」

小鳥(真ちゃん、美希ちゃんのこと引っ張っちゃってるけど大丈夫かしら?)

小鳥(負けたくない一心であのまま引っ張りきって自分が飛び出しちゃうとか……?)

小鳥(……まさか!?)



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 03:35:35.73 ID:Xmtn7mlYP

真「残り1.5km……未だ!」ググッ

美希「ファイトー!」グググッ

千早「……!我那覇さん!」

響「白組はやっぱり少し早めに追い上げに来たかー」

響「少しペースを上げて敵の消耗を狙うぞ」

千早「了解!」

真「やっぱり速度を上げてきたな……なかなか距離が縮まない」

真「……いや、こちらにとっては好都合かな!美希、じゃあ行くよ!」

美希「準備OK、なの!」


真「ボクが極限まで美希を引っ張って……美希を後ろから飛び出させる!」

真「うおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

響「……んな!?もしかして真がこのまま押し切る気なのか!?」

千早「我那覇さん!」

響「す、少し早いけど仕方がないさー……」

響「翔び出せ千早ー!」



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 03:43:40.87 ID:Xmtn7mlYP

千早「後は任せて!我那覇さん!」グイグイグイッ

真「……甘いな!美希!頼んだ!」

美希「真くんアシスト確かに受け取ったのー!」グイグイグイッ

響「んなー!?このペースから更に加速して美希が飛び出してったぞ!?」

真「ふふふ……ボクが温存していたのは美希の瞬発力だよ!」

真「美希は長い時間の高速走行には弱いけど、1kmぐらいのフルスピードならピカイチ!」

真「千早が響に押し上げられて一人になった直後に美希のMAXパワーを出しきればこの勝負勝てる!」

響「甘いぞ真!」

真「な!?」

響「千早は自分のプライドにかけて目標に何があってもしがみつくタイプさー!」

響「それに肺活量が大きい千早には"息苦しさ"っていう苦痛が軽いんだぞ!」

響「まだいける、と思える心理状態こそがこの試合の鍵……!」

真響「勝負はまだまだこれからだぁー!!」



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 03:55:47.44 ID:Xmtn7mlYP

P「うおおおぉぉぉぉ!両方ともスプリンターが予想外だ!」

律子「瞬発力と精神力で勝負をつける気なのね……!」

雪歩「し、信じられないぐらいの速度ですぅ!」

伊織「運動慣れしてる二人が引っ張って、最後に特性を生かして瞬間的な勝負に出たわけね……」

あずさ「千早ちゃんと美希ちゃんの距離差は2車身……追いつけるわ!」

貴音「追い上げる美希を千早が押さえつけられるかどうかで勝負が決まりますね……!」

小鳥「ふたりともよく作戦を練っていたものねぇ……まさかこんな接戦になるとは」


千早(あと500m強を逃げ切らないといけない)

千早(だけどもうこれ以上早くクランクは回りそうもない……!)

千早(距離差は少しずつだけど縮まってきてる、ゴールまで持つかどうか微妙だわ)

千早(何か、何か美希を牽制する方法は……)

美希(もう少し……もう少しなの……!)

美希(このまま行けばギリギリかもしれないけど、行けるの!)

美希(お願い……美希に力を貸して……!)



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 04:01:16.69 ID:Xmtn7mlYP

千早(……くっ、もう1車身差!)

千早(美希の呼吸が聞こえる……逃げ切れない!)

千早(もはやここまで……ん?)

美希「ハニィ、ハニィ……!」

千早(プロ、デューサー……?)

千早(プロデューサー……なんだろ、今、すごく悔しい感じがした)

千早(美希がプロデューサーの為に頑張ってるとしたら)

千早(私は、律子のために頑張ってる。でも……)

千早(……プロデューサー)

千早(私だって……美希に負けないぐらい……大切な……)

千早「……ゥーサー」

美希(え……?)

千早「プロデューサアアァァァッ!!」

美希「な……!?」



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 04:07:58.09 ID:Xmtn7mlYP

千早「はぁっ!はぁっ!はぁっ!負けないっ!」グッグッ

美希「……!あ、しまったの!」


P「な、なんだ、一瞬美希の動きが鈍ったぞ!?」

律子「お、おぉ!千早がわずかに差を広げた!」

伊織「タイヤ差……だけどこ子に来て開いた差はかなりのプレッシャーになるはず!」

あずさ「でもなんで今ミキちゃんが一瞬減速を……?」

貴音「……もしや!」

雪歩「み、美希ちゃん!がんばれー!がんばれー!」

小鳥「どうも何かあったみたいね、美希ちゃんに」

小鳥「今一瞬速度が遅れた時、顔を上げて千早ちゃんのこと、見たわよね」

あずさ「千早ちゃんは……いいえ、千早ちゃんはきっと本心を言ったんだわ」

雪歩「ほ、本心?」

あずさ「そう、美希ちゃんの心を乱すような本心を。たった一言」

あずさ「だって千早ちゃんは、人の大切な心を利用して勝負に勝とうなんて、絶対にしないもの」



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 04:13:29.48 ID:Xmtn7mlYP

千早「はぁっはぁっはぁっ……!」

美希「美希だって……美希だって負けないの……!」

千早美希(その気持ちは、絶対に負けたくない!)

美希「はぁっ、はぁっ、は、ハニィッ!」


P「美希がまた距離を詰め始めた……!」

伊織「で、でもこれは……!」

律子「間に合わないわ!」


千早美希(絶対に!)


小鳥「……ゴール!ゴールです!」

雪歩「見た目じゃどっちが速いかわからなかったですけど……!」

伊織「また写真判定ね……でも軍配は多分」

あずさ「ふたりとも負けられなかったのよね?うふふ……」

貴音「面妖な……ですがなんと暖かく、そしてさわやかな戦いだったのでしょう」

P「写真でたぞー!」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 04:20:58.12 ID:Xmtn7mlYP

P「写真判定の結果……勝者は千早だ!」

伊織「タイヤ半分差ねぇ……」

雪歩「ひゃ~……私達以上の接戦でしたぁ!」

律子「そうねぇ。でもこの様子だとまたタイム差は無しね……」

あずさ「まあまあ、いいじゃないですか~」

貴音「真に良い試合を見せていただきました」

小鳥「本当ですよー。私なんだか感動しちゃいました!」

P「しかしすごいなぁうちの事務所は……俺もみんなを見習って頑張らないとな!」

あずさ「あらあら。でもプロデューサーさんはまずは女の子の気持ちのお勉強を頑張ったほうがいいかもしれませんね~♪」

貴音「全く、罪作りなお方です……」

P「……?」



81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 04:26:27.84 ID:Xmtn7mlYP

美希「はぁ、はぁ、はぁ……」

千早「はぁ、はぁ、はぁ……」

美希「……なんだか美希、この試合は負けられないなって思ったんだ」

千早「私も……なぜかはわからないけど、でも……負けちゃいけないって思ったわ」

美希「美希、千早さんに負けちゃったけど……でも、負けてないってわかった気がするの」

千早「私は美希の思いが伝わって来なかったら……きっと競り負けてたと思うわ」

千早美希「……ふふ!」

真「ふぅ、ふぅ、おつかれ!ふたりとも!」

響「はぁ、はぁ、おつかれさまだぞ!」

美希「あはは、真君も響も汗が滝みたいになってるの!」

千早「でもそういう美希だってすごい汗よ」

真「み、水も滴る、いい女だよ!」

美希「本当はそれ、いい男、なの」

真「わ、わかってるよ!」



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 04:32:01.59 ID:Xmtn7mlYP

響「二人の分のポカリももらってきたぞ!はい!」

美希「ありがとうなの!」

千早「ありがとう、我那覇さん」

真「あーあ、負けちゃったなぁ……」

響「ふふん、自分の作戦が成功したさー!」

千早「でもとてもいいレースだったと思うわ」

美希「同感なの!」

真「うんうん、なんてったって楽しかったもんね!」

響「そうそう!みんなで本気出し合ってスポーツできるなんて幸せさー」


P「さて、良い感じで試合もまとまったしそろそろちょっと休憩にするか」

貴音「お昼休みですね!この辺にらぁめん屋はないでしょうか」

伊織「さっき車でお店の前通過したわよね?」

雪歩「あ、じゃあ私も一緒に行きたいですぅ!」

あずさ「それじゃあ私もご一緒しようかしら~」

律子「じゃ、みんなで行きましょうか!午後も頑張らないといけないしね!」



113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 13:41:36.47 ID:Xmtn7mlYP

あずさ「ごちそうさまでしたー、プロデューサーさん」

貴音「麺の腰がもう少々欲しいとこではありますが、シンプルであっさりしたスープはやみつきになりますね」

P「食わせど食わせどなお貴音の腹満たされず ぢつと財布見る」

律子「本当によく食べるのねー……プロデューサー殿、ご愁傷様です」

美希「冷やし中華美味しかったのー」

真「激しい運動の後はあっさりした物がいいよね、やっぱり」

響「食後のあんみつ氷も最高だったぞー!」

千早「久々にかき氷を食べたけど、やはり暑い季節には堪らないわね」

伊織「でも暑い季節に冷房の効いた部屋でラーメンを食べるのも贅沢よねー」

雪歩「冷たい麦茶にあったかいおうどんやおそばもいいと思います~」

小鳥「私は夏でも週一であったかいきつねうどんを食べてるわ!」

P「これ経費で落ちないかなー……番組で編集して使ったりしてくれないだろうか」

律子「わ、私も出しますからそう落ち込まないで下さいプロデューサー殿……」



115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 13:55:46.74 ID:Xmtn7mlYP

P「はぁ……気を取り直して次の会場に移動するか」

律子「今度はそう遠くないみたいですね。次は亜美VS真美、双子対決ですよ」

伊織「へぇ。あの二人なのね。ちゃんと決着付くのかしら?」

雪歩「トリック合戦でもするんですか?」

真「とりあえず最終決戦意外は全部スポーツって聞いてたけど、どうだろ?」

美希「卓球とかだったらファーストサーブ以降延々とどちらかが倒れるまでリレーが続きそうなの」

P「いや、多分またマイナースポーツなんじゃないかって予感がするぞ……」

P「実は今から行く場所、以前行ったことあるんだ」

あずさ「となると、少なくともスポーツセンターや体育館ではないということかしら?」

貴音「よく分かりませんが、また今回も接戦になるのでしょう」

P「正直あんまりアイドルをこういう団体に貸し出すのもかなりどうかと思うんだけどなぁ」

雪歩「どういうことですかぁ?」

千早「ま、まさか、公序良俗上良くないような団体ですか?」

P「いや、まぁそういう訳じゃないけど……」



117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 14:14:27.20 ID:Xmtn7mlYP

P「ほら、見えてきたぞ」

真「えーっと……競艇場?」

千早「競馬と競艇、つまり公営ギャンブルですね」

伊織「私は競馬というより乗馬のつもりでやってたんだけど」

雪歩「競艇ってなんですか?」

あずさ「トラックを周回して着順を競うモーターボートレースよ、雪歩ちゃん」

美希「モーターボートって中学生で操縦できるの?なら美希もやってみたいの!」

響「自分水上バイク免許取ったけど、16歳以上じゃないと取れないはずだぞ?」

P「うーん、車と一緒で私有地ならOKとかあるのかもしれないな」

律子「プロデューサー殿、その心配は無用ですよ?」

貴音「律子嬢、それはどういう意味でしょうか」

律子「私達がこれから行くのはあの競艇場の少し先にある"漕艇場"です」

美希「ソーテージョー?沖縄弁かなにかかな?」

響「自分そんなウチナーグチはしらないぞ」



118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 14:29:59.83 ID:Xmtn7mlYP

P「あ、本当だ。カーナビにも競艇場と同じ敷地内に漕艇場っていうのが書いてあるな」

律子「漕艇、つまり船を漕ぐ競技ってことね。まあいずれにせよマイナースポーツねー」

雪歩「あ、私知ってるかも知れません。昔ドラマでやってましたぁ」

あずさ「オリーブオイルの人が主演だったやつよね、私も見たことあります~」

真「オリーブオイルの人って……」

美希「あ、亜美と真美がいるの」

小鳥「ふたりともなんかスクール水着みたいなのを着てるけど……何かしらあれ?」

亜美「あ、兄ちゃん達だ!」

真美「おぉ、午前組さんの到着だね→!」

P「二人共こんなスポーツやってたのか。俺はてっきり競艇だとばかり……」

亜美「寧ろモーターボートは亜美達の敵であります!」

真美「そ→そ→!奴らが引き起こす波が真美たちのボートをひっくり返すぐらいだし!」

千早「凄く幅の狭いボートなのね……これの上でバランスを取るなんてすごいわ」

真美「最初のうちはひっくり返りまくったよ→」

亜美「ま、通過儀礼みたいなもんだね!みんな一度は経験する!」



119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 14:40:30.54 ID:Xmtn7mlYP

貴音「二人共何やら面妖な水着を着ているようですが……」

美希「なんだか昭和のモノクロ海水浴写真みたいな丈なの!」

亜美「これはローイングスーツっていうんだよ→。確かに丈の長い水着みたいなもんだね!」

真美「でも我々がかぶるのはあのビニールの帽子じゃなくて只のスポーツキャップだよん!」

小鳥「これもなかなかに魅力的な格好だわ~、焦げ茶色の肌だと尚よし!」

伊織「へぇー。ボートのイスがスライドするようになってるのね」

響「公園のボートとはぜんぜん違うんだなー。靴が板に縛り付けてあるぞ」

律子「底板も随分薄いわねー。重さも自転車とどっこいどっこいね」

亜美「中学校が近くだから、うちには漕艇部っていう部活があるんだ→」

真美「真美も亜美も漕艇部員なのだ!」





120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 14:45:09.59 ID:Xmtn7mlYP

あずさ「軽い分バランスを取るのは難しそうねぇ」

真美「あずさお姉ちゃんもあとで乗ってみたらいいんじゃない?大変だぞ→!」

真「あ、ボクもやってみようかな。バランス感覚には自信があるんだ」

亜美「ふっふっふ、その発言は沈フラグですぞまこちん!」

小鳥「チンフラグ!?」

P「多分沈没する、の”ちん”だと思いますよ、小鳥さん」

律子「雑談はこの辺までにしてそろそろ時間も押してるし、二人共そろそろ準備よろしくね」

亜美「了解であります!律っちゃん!」


P「さて、俺らも実況席に移動しようか」

貴音「また薄皮アンパンはあるでしょうか」

千早「四条さんのお腹は一体どうなってるのかしら」

響「自分も貴音が満腹って言ってるの聞いたこと無いぞ……」

雪歩「あ、私麦茶の用意しますね」

あずさ「私も手伝うわ~」



125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 15:03:04.32 ID:Xmtn7mlYP

律子「第4ステージは漕艇レース、宿命の双子対決です」

P「陸の上ではふざけ合ってたが今はもう真剣そのものだな」

律子「二人共気合十分って感じね。日差しが強いけどちゃんと水分補給はしたかしら?」

P「ボートの中にペットボトルを持ち込んでたような……あ、一口飲んで中身を捨てだしたぞ」

律子「二人のスペックは疑う余地もなく互角ですから少しでも軽くしておく寸法でしょう」

小鳥(アナウンス)「第ニレーン、双海亜美」

亜美「はいっ!」

小鳥(アナウンス)「第三レーン、双海真美」

真美「はいっ!」

小鳥(アナウンス)「765プロアイドル紅白対抗試合、第4レース発艇15秒前」

亜美「負けないよっ!」

真美「真美だって負けないよっ!」

小鳥(アナウンス)「アテンション」スッ

P「オールを後ろに構えた……ぐらぐらしてるぞ?」

律子「よくあの格好をキープしていられますね……私には転覆しそうに見えます」



126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 15:16:19.51 ID:Xmtn7mlYP

小鳥(アナウンス)「ロウ!」ピッ

亜美「……!」グッガコグッガコ

真美「……!」グッガコグッガコ


P「両艇とも遅れを取らずスタート、レート40でパドル中とのことだ」

律子「一分間に40回漕ぐペースと言うことですね」

響「二人共全然差がつかないさー」

貴音「まるでレーンを挟んで鏡と鏡が向き合っているようですね」

千早「さすがは双子といったところなのかしら」

真「さすがに何処かで差が出てくるんだろうけど、まだわからないね」

美希「ちゃんと1kmの間に決着が着くのかな?」



128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 15:25:57.36 ID:Xmtn7mlYP

あずさ「二人共全然ペースが乱れないなんてすごいわ~」

美希「うーん、この実況席からじゃまだちょっと良く見えないなー」

千早「サイクリングレースの時のようなけん制のし合いをしてるわけでも無さそうね」

真「純粋に二人のステータスが限りなく等しいんだろうなぁ」

響「そうなると、ちょっとしたミスが命取りになりかねないぞ」

貴音「これは目が離せません」モグモグ

伊織「一体その羊羹はどこからでてきたのかしら……」

貴音「伊織もひとついかがですか?とても美味ですよ」

伊織「い、いやいいわ。さっきあんみつ氷食べたばっかりだし……」

雪歩「四条さん、お茶ですぅ。羊羹なので緑茶にしてみましたぁ」

貴音「これはかたじけないことです。……やはり羊羹にはお茶ですね」





129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 15:36:26.36 ID:Xmtn7mlYP

真美(……スタートからずっと視界の端にオールが見える)

真美(と言うことはつまり亜美とはずっと横並びか若干リードしてるって感じかなー)

真美(2000mレースじゃないから別に500からスパートかけても死にはしないだろうけど……うーん)

真美(早めに勝負を仕掛けても多分亜美はちゃんと反応するだろうから様子を見ながらかな)

亜美(オールの見え方からして今のところ五分五分ってところかなー)

亜美(真美のレートも落ちてないし、このまま500は過ぎちゃうよねきっと)

亜美(真美は多分亜美の出方を伺いながら漕いでると思うんだよねー)

亜美(……どうしようか、もうここまで来るとタイミングの問題だし、700手間でスパートかけようかな)

亜美真美(問題は、向こうが反応した時に競り負けたらまずいってことだよねー……先に出たら自滅するかも)


真「レースが全然動かないな……」

伊織「恐ろしいほどにシンクロしたまんまだわ」

千早「見た目ではわからないけどきっとお互いを伺い合って出るに出られないんじゃないかしら」





131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 15:49:31.46 ID:Xmtn7mlYP

P「500メートルを通過してそろそろこの実況席の前を通過するな」

律子「ですね。でもこのままだと多分同着ゴールになりかねませんね」

P「うーん、両チームの秒数差が5秒しかないからなぁ、今」

律子「まあそれだけ上手に力が配分されたってことでもありますけど……」


亜美(……残り400まで来たけどやっぱりペースも速度も大差なし)

亜美(実は結構余力があるし、レート上げてそろそろ前に出せてもらっちゃおうかな!)

亜美(この試合は先手必勝とみた!ボートは後ろ向きで漕ぐから相手との距離がわからないしね!)

亜美「……しょっ!」ガコッガコッガコッ

真美「!亜美が勝負に出た!」


P「おぉ、レースが動いた!先に仕掛けたのは亜美だ!」

律子「亜美より慎重派な所のある真美の不意をついた形ですね。見事に1艇身離されました」

P「いや、真美もペースを上げたぞ。しかも亜美よりもレートが高い……追いついてきたぞ!」

律子「逃げきれるかしら……、でも真美の背中が見える分亜美は有利なはずです!」



132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 15:58:26.31 ID:Xmtn7mlYP

亜美(や、やばい!思ったよりも真美のペースが速いYO!)

亜美(このままだと逃げ切りどころか向こうに艇身差で負けちゃう……!)

真美(行けるぞ→!亜美のオールを捉えた!)

真美(このままペースを維持して亜美を押さえ込めば……)

真美(……みんなの声が聞こえる)

P「実況席の前まで来たぞ!」

律子「亜美ー!もうちょっとだからラストスパートよ!ラストスパート!」

真「いいぞいいぞ真美ー!その調子でぶっちぎれー!」

雪歩「がんばってー!もう少しですぅ!」

千早「ココが踏ん張りどころよ亜美ー!」

P「真美!負けるんじゃないぞ!真美ー!」

真美(あ……兄ちゃ)フッ

真美「……あっ!?」

亜美「ま、真美が腹切った*!チャンス!」

*ハラキリ:ボート競技中にオールを手放すなどして進行方向後方にオールを取られること。グリップが腹に刺さるととても痛い



135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 16:22:32.73 ID:Xmtn7mlYP

真美「……ぐっ!持ち直さないと!」ザー

真美「スパートでハラキリなんて痛すぎる……!急がないと!」

亜美「この勝負貰ったあああぁぁぁぁ!」


P「真美がどんどん離されていく……」

律子「あの距離でのミスは痛いですね、流石に回復が難しいですよ」


亜美「イージーオール!」

小鳥(アナウンス)「一着、第二レーン双海亜美」プワンッ

真美「お、遅れを取りすぎた……!」

小鳥(アナウンス)「二着、第三レーン双海真美」プワンッ

小鳥(アナウンス)「一着3分44秒9、二着3分50秒2、記録差5秒3」

律子「これで最終戦までに両チーム秒差なしって事になりましたね」

P「そうだなー。でもまあいいんじゃないか?最終戦はスポーツじゃないって聞いてるし」

律子「ですね。しかしまぁあそこで真美のミスが無かったらどうなっていたことやら……」



138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 16:35:24.08 ID:Xmtn7mlYP

P「接戦だったなぁ。さて、二人の様子を見てこよう。真美が心配だ」

律子「真美はああ見えて責任感が強い子ですからね。アフターケアはおねがいしますよ、プロデューサー殿」

P「ああ、わかってる」


律子「お疲れ二人共ー。ホント先の見えないレースだったわ」

亜美「おう律っちゃん殿!無事に勝利を勝ち取ったであります!」

真美「恥ずかしながら帰って参りました次第であります!」

P「よくそんなフレーズ知ってるなぁ真美、お前何歳だ」

亜美「ま→今回は勝ったって言っても亜美の運勝ちみたいなところがあるからな→」

律子「そうね、実力に関してはホント五分五分って感じね。さすが亜美と真美ってところかしら」

真美「あーあ、やっちゃったな→。あずさお姉ちゃんのタイムをパーにしちゃったよ……」

P「気にすることはないさ、真美。今回は運が味方しなかった、ただそれだけだよ」

真美「でもさ、兄ちゃん……」

P「それにこれで紅白で点差なしの最終決戦、テレビ的にはこんなに美味しい話はないよ」



140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 16:44:39.82 ID:Xmtn7mlYP

P「これも真美のお陰なんだからそんなに落ち込むなって」

P「真美が全力で頑張ったってみんなわかってるさ。勿論俺もな」

真美「兄ちゃん……!」

P「とにかくみんなの競技が怪我もなく終わってよかったよかった!」

雪歩「真美ちゃん亜美ちゃん、お疲れ様!はいこれ、タオルですぅ」

あずさ「水分補給をわすれちゃだめよ?冷たいポカリをどうぞ~♪」

貴音「塩分摂取も大切です。おにぎりはいかがですか?」

美希「亜美も真美もお疲れなの!でも美希もちょっと観戦疲れたかなーって思うな!おにぎりちょうだい!」

千早「どうなることかとハラハラしたけど、とても良い試合だったと思うわ」

真「最後の真美の回復もすごかったよねー。よく転覆しなかったなぁ」

伊織「さて、そろそろ移動しましょ。春香とやよいが待ってるわ」

響「これからみんなでスタジオ入りだぞー!収録が終わったら焼肉さー!」

小鳥「うふふ、みんなでご飯なんて久しぶりねぇ」

P「さあみんな乗った乗った!いよいよ最終ステージだ!」

皆「おぉー!」




143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 17:01:06.98 ID:Xmtn7mlYP

P「最終ステージは……あれ、いつものスタジオだな」

美希「でも司会席にいるのは春香とやよいなの」

千早「そうね。私の席に高槻さん、美希の席に春香が座ってるわ」

律子「そして左右に置かれた流しとガス台、つまりこれは……」

響「お料理対決ってことかー?」

貴音「そのようですね。しかしこの料理対決になぜタイム差が……?」

律子「元々タイム差をお金に換算してリード中のチームがボーナス食材を購入出来る予定だったらしいわ」

雪歩「でもタイム差無しって事はボーナス食材なしってことですか?」

P「今もらった資料によると、両チーム+5秒っていうことにして食材を選んでもらう事にしたらしいぞ」

伊織「なるほど。指定された金額内でお料理対決って事ね」

真「二人共家庭的なイメージがあるし、アイディア勝負になりそうだね!」

あずさ「節約や時短で参考になりそうだし、小鳥さんあとで録画DVDダビングしてくださいね~」

小鳥「勿論OKですよあずささん!」

P「普通にスタッフさんに言えばくれるんじゃないですかね?」



145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 17:12:00.32 ID:Xmtn7mlYP

春香「あ、みんな来てくれたんだ!」

やよい「なんだか自分がアンカーだなんて緊張しちゃいます!」

P「そんなに緊張しなくてもいいんだぞ。別にやよいが負けたら人類滅亡なんてこともないしな」

春香「そもそもプロデューサーさんチームはやよいじゃなくて私なんですけど!」

P「ごめんごめん、わかってるよ。でも春香のほうが生放送慣れしてるからな」

やよい「私は律子さんチームですから、プロデューサーは春香さんを応援してあげて下さい!」

P「そうだな。春香はお菓子作りが得意だし、みんなのお墨付きだからな。期待してるぞ!」

春香「今日は家庭料理がテーマですから頑張っちゃいますよー!」

やよい「私もいつもお家でお料理してるので自信あります!」

律子「やよいは料理の看板番組持ってるぐらいだしね。コスパも抜群でしょうし向かうところ敵なしね!」

千早「私はたまに春香にお料理を教わってるけど、ドジさえしなければかなり上手だと思うわ」

真「ドジさえしなければっていうのがかなりハードルを高めにしているような……」



147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 17:28:21.58 ID:Xmtn7mlYP

P「やって参りました、最終ステージ、家庭料理対決!」

律子「このステージでは紅組高槻やよい、白組天海春香、両者それぞれに制限内で料理を作ってもらいます」

P「他のアイドルには別室に待機してもらっている。出てくる2種類の料理、どちらら自チームの料理かは予想して点数をつけるんだ」

律子「それぞれ連想される野菜はあると思うけど、その辺も考慮して点数を付けないといけないなかなか奥が深い対決です」

P「審査する側も一筋縄にはいかない難しい対決ですね。それでは課題は……っと」

律子「えーっと……1時間以内に12人前、5000円以下で出来る料理対決、です!」

P「12人前!?この会場のアイドルと俺らの分ってことか……結構大変だなこれは」

律子「時間短縮と節約術が求めらます。いつも大人数をさばいているやよいにちょっと分があるかも知れません」

P「ただ春香は小分けにして配る事に慣れているから、品数で勝負に出てくるかもしれないな」

律子「なお、食材は既に前の机に並んでおります。すべての食材の価格は一般的なスーパーで売られてる値段です」

P「……ちなみに貴音の”一人前”は一般的に定義される”一人前”、でいいのか?」

律子「大丈夫です。足りないでしょうがそこは我慢して貰わないと流石に……」



149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 17:43:07.55 ID:Xmtn7mlYP

春香「12人前なんて初めてですけど、全力でがんばりますよー!」

やよい「うっうー!頑張って美味しい物を作ります!」

律子「では制限時間は1時間、よーい……スタート!」

P「二人一斉に席を離れて食材選びを始めたな」

律子「ここでの食材選びが後ほど大きく影響するでしょうから慎重に選んで欲しいところですね」

P「ちなみに途中で追加はできるのか?」

律子「はい。所持金の許す限り追加は自由です」

P「なるほど。おっと、二人共お米を量ってる……春香もやよいも一升ずつだな」

律子「お米は日本で最もメジャーな主食ですから。ちなみにお米は1升750円です」

P「手際よく米を研いで炊飯開始。すごいなぁあの炊飯器……高校の部活合宿の時以来だあのでかさは」

律子「二人共再び机に戻り食材選びです。すごいですね。やよいのキャベツの選び方」

P「手首を小刻みに動かすだけで身の詰まりを判断して良し悪しをチェックしてるな……もう5つ選び終えたぞ」

律子「やはり料理は誰かに食べてもらうもの。ちゃんと食材選びの手を抜かないやよいは本当にいい子ですね」

P「やよいはいい子だなぁ……」



151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 17:57:46.14 ID:Xmtn7mlYP

律子「春香は白菜を手に取りましたね。やはりちゃんと身の詰まりを確認しています」

P「ごぼうに大根も、そして……おお、豪快にもやしを購入した!」

律子「先ほどやよいもごっそり買っていってました。やはり節約料理には欠かせませんね」

P「精肉コーナーに移動しました。やよいは特売価格のソーセージを買っているようだ」

律子「一方の春香は……あら?精肉コーナーを通過して魚のコーナーへ移動しました。これは……鮭ですね」

P「俺には読めてきたぞ。二人が作ろうとしているものが」

律子「私も大体わかりました。まあ多分これだけではないでしょうけど」

P「二人共寸胴鍋を火にかけました。やはり最初は汁物だな」

律子「やよいは中で具材を炒めているようですが春香はそのまま水とダシを投入……すこしダシが少なめですが」

P「春香なりになにか考えているんだろう。どうやら春香は石狩汁、やよいはポトフを作っているとみた」

律子「そのようですね。やよいは高い豚ブロックを使わずにソーセージに的を絞ったようです」

P「ソーセージは油をねりこんでるからコクが出てスープが美味しくなる。あと食感が良いよな」

律子「ポトフの材料はほぼ出揃ったようですね。嵩を増すためにもやしを使うんですかね」

P「だな。春香ももやしを石狩汁に使うようだ。春香はどうやら入れる鮭を塩ジャケにして味噌とダシを減らすつもりらしいな」



155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 18:14:12.74 ID:Xmtn7mlYP

律子「春香が鍋を離れて動き始めましたね。また食材を選びに行ったようです」

P「鶏挽き肉とニンジン、そして豆腐を手にとったな。何を作る気だ?」

律子「ニンジンともやしを細かく刻んでいますね……豆腐は袋に入れて揉み潰しています」

Pは「鶏挽き肉に卵と小麦粉を混ぜて、成る程。つくね団子じゃないかな、これは」

律子「あー。あれを串焼きにするわけですね。おお、すごい勢いで竹串に刺してゆきます」

P「一人二本ずつ24本……なんかこうやって見ると壮観だな」

律子「すごい量ですからね。っと、オーブンに入れました。あとは焼き上がりを待つだけですね」

P「おっと、やよいが動き出したぞ」

律子「手にとったのはエリンギと舞茸。これをバターしょうゆで炒めるみたいですよ」

P「何かの箸休めかな?……っと、違うみたいだな。あれは……魚?」

律子「小麦粉をまぶした鱈の切り身ですね。ソレを一緒に炒め始めました」

P「威勢盛りつけてるなー。ほほう。鱈とキノコを分けて盛りつけてるな」

律子「別に盛った鱈の上に柚子を絞ってかけてますね。なるほど。ベースは一緒でも味自体は別になるわけですね」



157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 18:28:43.76 ID:Xmtn7mlYP

P「残った時間で春香はきんぴらを作っているようだが、あれは人参の皮だな」

律子「そうですね。わりと節約メニューでは見かける方法ですね。石狩汁で余ったゴボウと合わせて良い箸休めが出来ました」

P「いい奥さんになりそうだなぁ。是非週末は春香のきんぴらが食べたい」

律子「お酒に合う料理を研究してくれそうですよね」

P「……おや?動きがなかったと思ったやよいが再び動き出したな」

律子「普通の鍋を火にかけてますね。コンソメと油抜きしたツナ缶、みじん切りしたタマネギ3個、そしてこちらもまた人参。すりおろしてます」

P「随分煮詰めてるみたいだけど何を作ってるんだ?……お、炊飯が終わったみたいだ」

律子「おっとやよいが鍋を持って移動し始めた……そして鍋の中身を炊飯器に投入しました!」

P「なるほど。後から煮詰めたスープと具材を混ぜてなんちゃってピラフを作ったんだな。ほら、バター一欠片入れただろ」

律子「最初に下ごしらえするのは大変ですからね……と、ここで一時間経過です!終了!」


春香「ふぅー、なんとか全部作り終わりましたよ!今回はドジしませんでした!」

やよい「うっうー!洋風混ぜご飯が間に合わないかと思いましたけど、なんとかなりましたぁ~!」





159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 18:47:44.74 ID:Xmtn7mlYP

P「さて、判定と行くか。じゃあまずは別室の子達に食べてもらおう」

律子「勿論当人たちはこれが自分のチームの料理かどうかわかりません」

P「ちなみに点数は5点満点。2つの料理を食べた後で判定してもらうぞ」

石狩汁とつくね団子定食

真「石狩汁、見た目よりも味が濃いね。かといって濃すぎるわけじゃない。ご飯にちょうどいいや」

雪歩「とてもよくダシが効いてます。お野菜にもよく味がしみてて美味しいですぅ!」

亜美「あんまり白菜すきじゃないけど、これなら食べられるYO!」

美希「鮭の身がぽろぽろ崩れちゃうのが難点かなーってだと思ったけど、逆にお野菜に絡み付いて良い感じなの!」

千早「このひき肉のお団子でご飯が進むわ。肉自体に味がついているからタレをこぼす心配もないわね」

伊織「それにこのお団子、ちょっとお豆腐が混ぜてあるわね。いいじゃない!ヘルシーで」

あずさ「もやしが細かくして入ってるわねぇ。軟骨を連想させてお酒にも合いそうだわ~」

貴音「この素朴なきんぴらがお箸を休ませてくれません。面妖な……!」

響「ごま油と醤油のバランスが絶妙だぞ!これは美味しいさー!」

真美「全体的にご飯とバランスが取れてるよね。うーん、和風だからやよいっちのイメージだけど……どっちかな?」



162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 18:59:05.50 ID:Xmtn7mlYP

春香「実は最初に石狩汁を作った時鮭の身が崩れちゃって失敗したって思ったんですけど……」

春香「逆にそれがアクセントになるとは思いませんでした。とっても嬉しいです!」

P「春香はこれからクッキーだけじゃなくてきんぴらも作ってきてくれ。切実に」

ポトフとピラフ バター醤油の箸休め

貴音「何で証拠の混ぜご飯は……お米はモチモチしているのに風味は洋風です、面妖な!」ハフハフ

千早「ピラフというより四条さんの言うとおり混ぜご飯ね。コンソメとツナのコンビネーションが病みつきになりそうだわ」

真美「この赤いのは人参かな?彩りが綺麗だよね→」

真「このウィンナーがはいったポトフ、ボク大好きなんだよね。パリッジュワッ!おいしいぃぃ!」

雪歩「ソーセージもカットしてあるのとそのままのとが混ざってるのもポイントですぅ」

あずさ「食感も楽しめてダシも取りやすいものねー、勉強になるわぁ~」

伊織「ふんふん。キャベツもよく煮えてるし、人参も柔らかくコンソメの風味がよく染みてるわね」

美希「このバターしょうゆのキノコがおいしいの!塩分控えめのピラフとちょうどいいバランスになってると思うな!」

亜美「柑橘系の酸味がさっぱりさせてくれるよねー。こってりかと思いきやこれまた意外!」

響「味のベースは同じなのにこのひと手間でこんなに変わるんだなぁ、美味しいぞ!」



165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 19:12:15.56 ID:Xmtn7mlYP

やよい「うっうー!今回は、実はできるだけお肉を使わないことを目標にしてみました!」

やよい「皆さんロケ弁だといっつもお肉に偏りがちですし……あと、ウィンナーポトフは私も大好きなんです!」

律子「なるべく包丁を入れる回数が少ない野菜大きめ料理にポトフを選んだ点もポイントが高いわよね」

P「よし、それじゃあ運命の採点だ。どっちが自分のチームの料理か考えつつ、点数を付けてくれ」


響「うーん、正直どっちがどっちかわからないぞ!それにどっちも美味しかったさー……!」

貴音「この料理に優越を着けるのは真に難しいことです……うーむ」

亜美「さっきの真美じゃないけど和風はやよいっちってイメージあるんだけどなんかひっかかるな→」

真美「どっちももやしを使ってたし……もう最終的には好みで決めちゃって良いかな→」

千早「二つの料理に敬意を評して私は思ったままの評価をつけるわ」

伊織「それが一番いい気がするわ。自分のチームだから贔屓するってのもなんだか気が乗らないし」

あずさ「どっちがよかったかしら……お酒に合うのは最初だけど、ランチなら後のほうがいいわねぇ……」

真「ポトフと石狩汁ならポトフなんだけど、つくねとピラフならつくえなんだよねー……」

雪歩「迷っちゃいますぅ……2つともよくバランスが取れてたし……」

美希「あのきんぴらはおにぎりにしたらいいとおもうな!でもピラフおにぎりも捨てがたいの!」



170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 19:30:15.59 ID:Xmtn7mlYP

P「さて、それぞれが付けた点数に俺と律子、そして小鳥さんの評価を足して合計点を出すぞ」

律子「私達も貴方達と同じ5点満点、勿論チーム隔てなく料理単体を評価したものよ」

P「それでは小鳥さん、発表をお願いします!」

小鳥「はい!それでは結果発表です!最終ステージ、家庭料理対決!やよいちゃんVS春香ちゃん、合計点数は……!」

春香「き、緊張するー!」

やよい「うー……!何点ぐらいでしょうか……!」


小鳥「53対52!!やよいちゃんの勝利です!!」

やよい「や、やりましたぁーー!!」

春香「えぇー!1点差ですかぁ!?」

P「いやー、最後の最後まで接戦だったなぁ」

律子「まさかここまでいい勝負になるとは思っていませんでしたね」

春香「プ、プロデューサーさぁん……」

P「ドンマイ春香。でも1点差だよ。それに俺の中では春香の料理が一番だったよ」

春香「プロデューサーさぁん……!」

小鳥「では、コメントを一部抜粋してお伝えいたしますね」



172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 19:45:58.50 ID:Xmtn7mlYP

小鳥「やよいちゃんへのコメントです」

小鳥「ポトフの煮込み方が絶妙。野菜は救っても崩れず、口の中ではとろけた。感動した」

小鳥「ピラフの作りやすさは極めて実用的で、尚且つ美味しいので自分でも真似してみたい」

小鳥「かわいい。料理を含めてペロペロしたい」

小鳥「全体的な味の濃度のバランスは秀でていたが、ピラフ、ポトフとコンソメがダブってしまった点だけが気になった」

やよい「やっぱり気になっちゃいますよねー、本当は避けたかったんですけど、洋風で手短にやろうとおもったらこうなってしまいました……」

千早「何も落ち込むことはないと思うわ!高槻さん!素敵!」


小鳥「では春香ちゃんへのコメントです」

小鳥「味噌とダシを減らすために塩ジャケを使う着眼点が素晴らしい。鮭の風味がいいアクセント」

小鳥「肉団子はヘルシーで尚且つ簡単に作れ、味のバランスに優れている。非の打ち所がない」

小鳥「きんぴらが最高。嫁に来て欲しい」

小鳥「鮭の身が煮崩れてしまった点は残念。ダシ用と具材用、分けて揃えるという手もアリでは?」

春香「は、はぅ!よよよ嫁って……」



177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 19:57:55.31 ID:Xmtn7mlYP

小鳥「というわけで優勝は……紅組でーすっ!」パンパカパーン

律子「ふふん!私の勝ちですよ!プロデューサー殿!」

亜美「イエーイ!律っちゃんイエーイ!」

貴音「勝利、なんと甘美な響でしょう!」

響「え?今自分のこと呼んだか貴音ー?」

伊織「このスーパーアイドル伊織ちゃんがいるんだから当然の結果ね!」

千早「やったわね!高槻さん!」

やよい「はいー!すっごく嬉しいですぅ!うっうー!」


P「しかしまぁ、今日一日どこに行っても接戦だったな」

春香「あの、ぷ、プロデューサーさん……」

P「ん、どうした春香?」

春香「えっと……あの、さっきのその……コメントは……誰が……」

P「……知らないなー。俺は知らないなー」

春香「も、もうプロデューサーさんてば!教えて下さいよー!」

P「知ーらなーいなー」



179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 20:10:31.24 ID:Xmtn7mlYP

美希「ハニー!負けちゃったのー!」

P「おわっ美希……負けたのになんか嬉しそうだな?」

美希「今日はハニーと同じチームになれてとっても嬉しかったの!」

P「俺も美希と一緒に戦えてよかったと思ってるよ」

真「今日はお疲れ様でした!いやー、僕らこうもバランスがいいなんて思ってもいませんでした」

P「ああ。絶妙過ぎるチーム分けだったな。だがお陰で今日一日めちゃくちゃ楽しかったぞ!」

あずさ「本当ですねー。久々に一日中ドキドキワクワクしっぱなしでした~」

P「あずささんのドライビングテクニックには驚いたの一言では済まされないぐらい驚きましたよ」

雪歩「みんなが頑張ってる姿を見て私ももっとがんばろうって思えましたぁ!」

P「そうだな。今日は敵だったとは言えみんな事務所の仲間だ。切磋琢磨してどんどんレベルアップだ!」

春香「またこうやってみんなでいろんなレースや対決ができたら、面白いですよね!」

P「こうやって無茶できたのもみんなが頑張った結果だし、きっとまたできるよ。そう遠くない未来にね」

春香「プロデューサーさんのその言葉、信じてますからね!」

P「おうさ」



182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 20:26:01.43 ID:Xmtn7mlYP

律子「さてさて、プロデューサー殿~?さっき響が言ってたみんなで焼肉なんですけど……負けたチームのリーダーが払うってことでどうです?」

P「ハハハーヤキニクナンテシラナイナーシラナイヨリッチャンボクシラナイ」

律子「ま、全額出せとは流石に言いませんけど、みんなに何か一皿好きなものおごるってことで!」

響「よっしゃー!お肉いっぱい食べるさー!」

亜美「兄ちゃん亜美の上カルビ二人前シクヨロ→☆」

真美「真美は牛タンでいいよ→!勿論二人前だかんね!」

美希「じゃあ美希はビビンバにするのー!」

あずさ「お酒一杯じゃダメかしら~?」

真「ボクはなににしよっかなー、やっぱりホルモンかな?」

雪歩「私はえーっと……お、お店に行ってから決めますぅ!」

春香「じゃあ私豚トロにしよーっと!プロデューサーさんごちそうさまです!」

千早「塩カルビがあるならそれにしようかしら……」

貴音「一皿だけとはいけずなお方です……一皿……一皿……面妖な、面妖な……!」

伊織「一番たっかいのを頼んでやろうかしら!ふふん!」

やよい「私は……えっと、えっと……お、お肉ならなんでもいいですぅ~!うっうー!」



185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 20:39:39.63 ID:Xmtn7mlYP

P「分かった分かった……よし、じゃあ移動するからみんな車に移動しろー」

律子「ま、今日一日お疲れ様でした、プロデューサー殿」

P「ああ、お疲れ律子。こっちが適当に店はいるから後からついてきてくれ」

律子「了解です。それじゃあまた後ほど」

春香「あの、プロデューサーさん?」

P「ああ、春香か。どうした?焼肉嫌か?嫌なんだな?そうだろ?」

春香「いや、焼肉は嬉しいですけど」

P「なーんだ……」

春香「これ、食べて下さい。疲れたときは甘いモノですから。じゃあ私、先駐車場行ってますね!」

P「……キャラメルか」



ワイワイキャッキャ

P「はぁ……働けど働けど尚我が暮らし楽にならざり ぢっと娘達をみつめる」

P「……まあいっかなって思える」


おわぢ



193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 20:56:57.17 ID:Xmtn7mlYP

一つ大切な事を忘れていた

あずささん誕生日おめでとうございます 今日はカフェに行けましたか?



195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 21:09:21.42 ID:Xmtn7mlYP

あずさ「あの……プロデューサーさん?」

P「あ、おはようございますあずささん。今日はあずささん誕生日でしたよね?」

あずさ「えっ、覚えてて下さったんですね!」

P「はい。特にしてあげられることもありませんけど……とりあえずおめでとうございます」

あずさ「ありがとうございます~!うふふ、なんだか嬉しくなっちゃいました~」

P「そうだ、今日俺午後からは暇なんで何処かに行きませんか?」

あずさ「……えっ!?い、いいんですか?そんな……」

P「別にいいですよ。なんなら他にもちょっとぐらいならオプションを付けたって構いません」

あずさ「オプション、ですか?じゃあ……そうですね、一つお願いしちゃおうかしら~」

P「俺の出来る範囲でおねがいしますよ?」


あずさ「午後のお出かけの間だけ……私のこと、あずさって呼んで下さい」

P「……え?」

あずさ「ねぇ、いいですよね?”Pさん”?うふふ……」


おまけ終わり


元スレ
P「765プロアイドル紅白対抗試合?」