597: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 00:45:46.45 ID:bilrHKoo


絹旗最愛「初めに比べて綺麗に終わりました……か?」

一方通行「……」

絹旗最愛「超電磁砲の態度がさらにでかくなったのはこのせいだったんですね」

一方通行「……」

絹旗最愛「超感動に沈んでるんですか? 何か言ったらどうですか」

一方通行「手をかせ」

サワ

絹旗最愛「!!」

絹旗最愛(ま、まさか、手を握るつもりでは……)

絹旗最愛(キター ようやくキター 変な汗かいてないですよね)



一方通行「手相を見てやる」


絹旗最愛「なぜ! なぜそこで手相! まるで意味が分からない! 超唐突に超意味不明です!」

一方通行「最近ちっと勉強しててなァ」

絹旗最愛「そんなこと聞いてません! 超返してください! わたしの甘い期待を返して!」




601: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/10(日) 03:04:51.52 ID:jQKm7wso


絹旗最愛「壺ですか? 宗教? もう騙されませんよ! 悪い相が出てるからはらってやるとか言って連絡先を聞き出すつもりですね!」

一方通行「ンなわけねェだろ」

絹旗最愛「てか宗教に超ハマっちゃっていいんですか、科学サイドの第一位のあなたが」

一方通行「だから違ェって……そンなこと言ったら魔術サイドはどっぷりつかってンだろォが」

絹旗最愛「たしかシスターも上条当麻に壺を売るために近づいたんですよね」

一方通行「どォしてそうなンだよ! ……飯をたかるため、だったらありえるけどよ」

絹旗最愛「上条当麻の金欠は10万3000冊の魔道書を高値で売りつけられたから、とか」

一方通行「金欠じゃすまねェだろ」

絹旗最愛「女教皇みずからの色仕掛けで勧誘されているとも聞きます」

一方通行「知るかァ! キリスト教はセーフなンだよ!」


絹旗最愛「わたしは手相に全然詳しくないんですけど、一方通行は占いとかスピリチュアルなものが好きなんですか? 第一位のくせに」

一方通行「これが生命線でこれが感情線、これが知能線ってぐらいは知ってンだろ?」

絹旗最愛「まあそれくらいは」

一方通行「他にも線やら丘やらたくさンあるらしいンだけどよ……ン?」

クルッ

絹旗最愛「手の甲も何かあるんですか?」


一方通行「何だこの爪は」

絹旗最愛「ネイルですよ、かわいくないですか?」

一方通行「俺が聞きてェのはこれだ」


|\|


絹旗最愛「窒素のN! です!」



602: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/10(日) 03:05:31.17 ID:jQKm7wso


一方通行「全部の爪にするこたねェだろ! ……ン、薬指のやつだけちがくねェか」

↓\↑

絹旗最愛「! あ、これはっ」

一方通行「端が矢印みたくなってンぞ」


絹旗最愛「……矢印が両端にあるのがミソです。 てか全然手相見てないじゃないですか! わたしの手を見たり触ったりしたいだけじゃないですか」

一方通行「なんかふにゃふにゃしてンな……この爪といい、オマエほンとにバドミントンやってのんか?」

絹旗最愛「やってますよ! 運動できる方ですから! 持久走なんて4分を切りますからね」

一方通行「速すぎねェか? 1500mだろ? 嘘ついてンじゃねェか」

絹旗最愛「いや1000mです」

一方通行「そォいうことか、1500mなら5分台? 女子ならまァ速いンじゃねェか」

絹旗最愛「一方通行はどのくらいですか」

一方通行「全盛期なら2秒ぐらいか? 今は……5分台くらいかもな」

絹旗最愛「全盛期超早っ、人間を超えてますよ……でも今はちょっと見栄をはりましたね! 超目が泳いでます! 6分の壁!」

一方通行「さ、最近は計ってねェからな」

絹旗最愛「わたしが鍛え直してあげますよ」

一方通行「あとオマエの手湿ってンな」

絹旗最愛「! 湿ってるとか超言わないでください! 潤いがあるとかもちもちしてるとか言ってください! 気にしてるんですから」

一方通行「俺なンて冬はカサカサしてつれェからな、うらやましい」

絹旗最愛「わたしだって困ってるんですよ! バドミントンで汗まみれになるとグリップが超滑って滑って」

一方通行「そンな汗かくのか?」

絹旗最愛「テレビ見てないんですか? オグシオが首の汗をぬぐっては投げぬぐっては投げ……汗まみれの女子がみたいならバドミントンがおすすめですよ!」

一方通行「はァ、そォですか」

絹旗最愛「ふむ……一方通行は汗フェチではない、と」

一方通行「俺のフェチズムを調べてどォすンだよ」



603: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/10(日) 03:06:11.68 ID:jQKm7wso


ジーッ

絹旗最愛「何かわかりました?」

一方通行「まずはオマエの性格を当ててやろう」

絹旗最愛「え? それ意味なくないですか? だってもうわかってませんか?」

一方通行「感情線が急カーブを描き中指にはいりこンでいる」

絹旗最愛「はぁ」

一方通行「知能線が短く一直線の相」

絹旗最愛「馬鹿にされてる気がします」

一方通行「ずばり、テメェは気が利かない女だ」

絹旗最愛「きーっ、これまた腹が立つことを言いますね! 手相にかこつけてわたしへの不満が言いたいだけですよね! 直接言えばいいじゃないですか! どこが不満なんですか? どこが気が利かないっていうんですか!」

一方通行「そォだな……飲みもン買ってきてやったのにその分の金を返してくンねェとことか」

絹旗最愛「超わざとです!」

一方通行「なお悪いだろォが! 年下の奴に金返せなンて言えねェしよ」

絹旗最愛「恥を忍んで一方通行が借金を申し込んできます。次第に財政的にすっかりわたしに依存してまう……社会的にも身体的にも支配下におくわけです。これは一方的な搾取……一方通行だけに」

一方通行「よくわかンねェけど、なにやら恐ろしい計画を建ててンのはわかった」

絹旗最愛「ほかは?」

一方通行「俺のシルバーのネックレス借りパクしただろ? ……ハッ、それももしや」

絹旗最愛「わざとです」

一方通行「……もォ驚かねェぞ。抜きハートの奴、結構気に入ってたのに」

絹旗最愛「その顔でハートってどういうセンスしてんですか」

一方通行「顔の印象を中和しつつ、シルバーでシャープなストイックさを」

絹旗最愛「正直超似合ってなかったんです! わたしがもらったほうがましです」

一方通行「10032号がな、三下にもらったってつって自慢してきてなァ……腹がたって俺も似た奴を買っちまった」



604: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/10(日) 03:06:48.00 ID:jQKm7wso


絹旗最愛「いやその理屈はおかしいんですが……わたしに買ってくれたんじゃないんですね」

一方通行「だからなンだ」

絹旗最愛「超似合ってるって言ってくれたじゃないですか」

一方通行「まァな」

絹旗最愛「ムー」

一方通行「なァに怒ってンだ」

絹旗最愛「素直に渡せなくてまわりくどい方法をとった……そんな一方通行に萌えてたわたしはどうすればいいんですか」

一方通行「さ、さァ」

絹旗最愛「三下のお下がりなんてまっぴらなんです!」

一方通行「言わせておけば……、オマエだってチョコくれなかったじゃねェか」

絹旗最愛「チョコ?」

一方通行「聖人が死ンだ日だ」

絹旗最愛「バレンタインって普通に言いましょうよ。超期待してたんですか?」

一方通行「今年は豊作でなァ……オマエもくれるかもな、っと甘い期待をしていたわけだが、チョコだけに」

一方通行「? 頭指さしてどォした?」

絹旗最愛「脳内ですよね」

一方通行「現実なンだな、これが」

一方通行「打ち止めはマーブルチョコ」

一方通行「オリジナルはゴディバ」

一方通行「黄泉川と芳川からも何かもらった」

一方通行「謎のホワイトチョコはたぶン番外個体から」

一方通行「結標がくれたのは驚いた」

一方通行「土御門も……いや、妹が作りすぎたとか」



605: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/10(日) 03:07:15.43 ID:jQKm7wso


一方通行「頭がお花畑の奴にももらったな……ありゃ手作りかもしンねェ」

一方通行「あとは……しゃけ弁のお姉さんチロルチョコくれた」

絹旗最愛「なぁんだ、超普通にもらってるんじゃないですか」

一方通行「2月14日またいでたから、前にもらえンのか後ろにもらえンのか、とか考えてたのによ」

絹旗最愛「いわゆる、渡し損ないというやつです」

一方通行「恥ずかしィーってか」

絹旗最愛「勘違いさせると超めんどうですから」

一方通行「余計なこと考えやがって」

絹旗最愛「だって! どうせ一方通行のことですから全然チョコなんかもらえるわけなくて、そんな中で超美少女・絹旗最愛が超美味なチョコレートケーキを渡す……これは超惚れますね」

一方通行「チョコレートケーキか……自分で作ったのか」

絹旗最愛「さすがに湯煎で湯を注ぐなんて真似はしませんでしたけどね、ココアを間違えたりとか牛乳入れて固まらせたりとかサバが混入したりとか……超色々あって逆に重くて渡せないというか」

一方通行「なるほど」

絹旗最愛「どうすればよかったんでしょうか」

一方通行「……2段階方式ってのはどォだ?」

絹旗最愛「2段階方式?」

一方通行「まずはコンビニで適当に買ったチョコを渡す」

絹旗最愛「次に本命のを渡す、というわけですか……考えましたね」

一方通行「1個目で反応を見るわけだ。何個めか?みてェにチョコの話題に持ってきやすいンじゃねェか」

絹旗最愛「なるほど」

一方通行「こいつチョコくれンののかなァ、でもねだるのもアレだしなァ、用意してなかったら気まずいしなァ、どォしよォかなァ、ってもらってても話題に出せねェときもある」

絹旗最愛「まるで実体験のような感想ですね」



606: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/10(日) 03:08:15.79 ID:jQKm7wso

一方通行「チッ」

絹旗最愛「第一位のくせに超女々しいです」

一方通行「意外と期待してたンだろォな……クソッ」

絹旗最愛「わたしも素直にあげればよかったです」

一方通行「そォだそォだ」

絹旗最愛「他の人にちゃんとホワイトデーにお返しましたか?」

一方通行「えっ」

絹旗最愛「えっ」

一方通行「そォか、もらったら返さねェといけねェな」

絹旗最愛「あったりまえじゃないですか! あーあ、これは来年は超不作確定です」

一方通行「慣れねェことは駄目だな」

絹旗最愛「チョコの流れも一方通行にしてしまったわけですね」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「わたしの作ったチョコレートケーキも窒素装甲のごとくわたしの身から数センチと離れることがなかったのでした」

一方通行「自分で食ったのか」

絹旗最愛「そうです、あ、でも、はまづ、ゲフンゲフン」

一方通行「?」

絹旗最愛「わたしが自分で全部食べました」キリッ

一方通行「気に食わねェな、他の奴に分けたっていいじゃねェか」

絹旗最愛「窒素装甲ってたとえは無理がありましたね……これではわたしが体にチョコ塗りたくってるみたいです」

一方通行「わたしを食べてェーってか」

絹旗最愛「そのノリの良さがキモいです」

一方通行「気ィ使ってやってンだよ!」

絹旗最愛「超油っぽくなりそう」

一方通行「あンま現実的じゃねェな」



607: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/10(日) 03:08:57.51 ID:jQKm7wso


絹旗最愛「超ヌルヌルしそうです」

一方通行「うえェ」

絹旗最愛「あー、でも、チョコレートエステって聞いたことあります」

一方通行「なンだそれ」

絹旗最愛「パックみたいにして顔に塗るんです」

一方通行「うえェ……女って美容とか健康とか言うと、キチガイみてェなことしだすよな」

絹旗最愛「一方通行にはわからないでしょうね」

一方通行「ケッ」

絹旗最愛「だってあなたの肌は女性より肌理が細かくて超綺麗ですから」

サワサワ

一方通行「!」

一方通行「顔触ンじゃねェ」

絹旗最愛「ケア無しでこれですからね……努力が虚しくなります」

一方通行「別にオマエだってよォ、その、なンだ」

絹旗最愛「なんですか」

一方通行「悪かねェ」

絹旗最愛「ち、窒素が紫外線を遮断してくれたのかもしれませんね」ドキ

一方通行「さァな」

絹旗最愛「一回小麦色になってみたいです」

一方通行「ケバくなりそォだな」

絹旗最愛「健康的だと思うんですけど……ケバいの苦手ですか」

一方通行「ケバいのは色気づいてる証拠だからなァ、ガキみてェな無垢さがねェ」



608: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/10(日) 03:09:47.67 ID:jQKm7wso

絹旗最愛「まーたロリコンですか」

一方通行「打ち止めが黒くなって帰ってきたらどォすりゃいいンだろォな」

絹旗最愛「一方通行の白さを分けてあげればいいじゃないですか」

一方通行「できるならそォすンぞ」

絹旗最愛「褐色の一方通行……エキゾチックな香りがします」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「アフリカの荒野で棍棒持って襲いかかってきそうですよね」

一方通行「全然わかンねェ」

絹旗最愛「わかりませんか。埃っぽい砂地で腰にトラ柄の皮を巻いただけのひょろひょろの一方通行が岩陰からぬっと」

一方通行「オマエのアフリカ観に問題があるのはわかった」

絹旗最愛「逆に一方通行にチョコを塗ればいいと思い始めました」

一方通行「はァ?」

絹旗最愛「あんなところやこんなところもヌルヌルに超塗りたくってやります」

一方通行「うえェ」

絹旗最愛「心配は無用! わたしが全部綺麗に舐めとってあげます! あんなとことやこんなところも!」

一方通行「ゴクリ ハッ、や、やめろ、キタネェだろォが」

絹旗最愛「難点は確実に太ることですね」

一方通行「いやそこじゃねェだろ」

絹旗最愛「前回も、後悔を打ち消ようにバドに励んだんですが、逆に肩周りが逞しくなってしまいまして」

一方通行「筋肉つけた方がやせるぞ、基礎代謝上がるから」

絹旗最愛「減量のプロである一方通行が言うなら、超そうなんでしょう」

一方通行「スポンサーついてねェぞ」

絹旗最愛「わたしが一方通行のスポンサーです」



609: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/10(日) 03:11:58.31 ID:jQKm7wso

一方通行「オマエ、スポンサーって意味わかってンのか」

絹旗最愛「一方通行が見事なもやしっぷりを維持するために資金を提供します」

一方通行「搾取してンじゃねェか」

絹旗最愛「プラスかマイナスかなんて超些細なことです」

一方通行「一番大事だろ、生活かかってンだぞ」

絹旗最愛「一方通行に許された糖分摂取の機会は一年に一回、2月14日にわたしのチョコを食べるときだけ……わたしの体をむさぼるように舐め尽くす一方通行……生チョコの甘いようでほろ苦い濃厚な香りが鼻をつく……そして超ヌルヌル」

一方通行「オマエの妄想にはついていけねェ」

絹旗最愛「次回はそれくらいお腹をすかしてきて欲しいですね」

一方通行「くれンのか?」

絹旗最愛「あげます」

一方通行「そォか」

絹旗最愛「嬉しいですか」

一方通行「ああ、思ってたよりな」

絹旗最愛「チョコ、好きなんですか」

一方通行「コーヒーに合うから、か」

絹旗最愛「なるほど、その辺も考えときます」

一方通行「ヌルヌルは勘弁な」

絹旗最愛「今からわくわくしてきました。どんなのにしようかって」

一方通行「そりゃ良かった」

絹旗最愛「一方通行はわくわくしませんか? どんなのがもらえるかなって」

一方通行「べ、別に、俺はなンでもいい」

絹旗最愛「超素直じゃないですね」




617: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/11(月) 03:00:00.09 ID:qx4ULZQo


一方通行「ただ、ひとにものもらえるってのはいいな」

絹旗最愛「バレンタインはほんとはチョコあげるための日じゃないんでしょうけど、きっかけになってくれます。何かあげたいけど、いつ、何をあげればいいかわからないときに」

一方通行「そォかもな」

絹旗最愛「今度は頑張ります」

一方通行「ケッ」

絹旗最愛「ところで本命はもらったんですか」

一方通行「は?」

絹旗最愛「本命はもらったんですか?」

一方通行「そンなもンは知らねェ」

ジトー

絹旗最愛「もらったんですか?」

一方通行「るせェな! 義理とか本命とかいちいち気にしてられっか」

絹旗最愛「超怪しい……」

一方通行「わざわざ言わねェだろ、渡すときこれは義理でこれは本命ですとか」

絹旗最愛「貰う前にだいたいわかってますからね。……」

ジトー

一方通行「なンだ、言いたいことあるなら言え」

絹旗最愛「じゃあもっと前に本命もらったことありますか」

一方通行「チョコもらうなんて生ぬるゥいイベントが俺にあったと思うか?」

絹旗最愛「はぁ」



618: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/11(月) 03:00:48.82 ID:qx4ULZQo


一方通行「そもそも禁書本編は時間進むのおせェからな、2月14日まで行くのか?」

絹旗最愛「さぁ」

一方通行「三下は番外編で山ほどチョコを貰ったらしいが」

絹旗最愛「まぁ一方通行には超無理ですよね」

一方通行「そンな欲しくねェよ」

絹旗最愛「上条当麻は何個貰ったんですか」

一方通行「約10000個?」

絹旗最愛「超多いです! どっかの倉庫まるごと買い占めたみたいですね」

一方通行「さァな」

絹旗最愛「本命ですってもらったらどうしますか」

一方通行「冷やかしを疑うところから始めンな」

絹旗最愛「罰ゲームでおまえ一方通行にあげてこいよ、的な?」

一方通行「命知らずって奴だ」

絹旗最愛「ほんとに本命だったらどうしますか」

一方通行「どォすンだろな……見ず知らずでも知り合いでもいきなり貰ったらまずビビる」

絹旗最愛「受け取るか受け取らないか決めないといけませんからね」

一方通行「もらってみねェとわかンねェな」

絹旗最愛「あげてもいいですよ」

一方通行「は?」

絹旗最愛「本命あげてもいいですよ」

一方通行「それはわかる……が、何が言いてえンだ」

絹旗最愛「そのままです」

一方通行「な、なンだァ? 本命ってのは、その、アレだ、本命ってことだろ?」

絹旗最愛「そうです、その本命です」



619: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/11(月) 03:01:48.47 ID:qx4ULZQo


一方通行「やっぱオマエ、俺のこと……」

絹旗最愛「超勘違いしないで欲しいですね。わたしは生まれてこの方一度も本命チョコを貰ったことのない一方通行にチャンスをあげようと」

一方通行「つまり、本命っぽいチョコっつうことか? 見た目だけ」

絹旗最愛「いや、本命は本命です」

一方通行「ダメだ、何言ってンだこいつ」

絹旗最愛「わたしの提案はですね、一方通行に選択権をあげようってことなんです」

一方通行「どォいうことだ」

絹旗最愛「一方通行がわたしから本命のチョコが欲しいなと思ったら本命のチョコを上げます」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「いやいやここは義理チョコです、と思ったら義理のチョコをあげます」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「わたしのチョコ、義理と本命、どっちがいいですか」

一方通行「いや、だから、そりゃオマエが決めることだろ」

絹旗最愛「わたしは一方通行が言った通りにします」

一方通行「ンなこと言われても……両方ってのはどォだ」

絹旗最愛「駄目です! 二つに一つ!」

絹旗最愛「義理用と本命用を二つ作って、一方通行にあげなかった方は、はまづ、違う人にあげることにします」

一方通行「なンだそりゃ」

絹旗最愛「いいから早く選んでください」

一方通行「なら……」

絹旗最愛「ゴクリ」



620: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/11(月) 03:02:43.23 ID:qx4ULZQo

一方通行「本命じゃねェか」

絹旗最愛「ほう」

一方通行「材料費とか上がンだろ。高ェ方がうめェはずだ」

絹旗最愛「チッ」

絹旗最愛「じゃあ中身はまったく同じで。ホワイトチョコで入れる文字が違うだけにします」

一方通行「なら……」

絹旗最愛「ゴクリ」

一方通行「義理じゃねェか」

絹旗最愛「」

一方通行「画数多いし」

絹旗最愛「……」

絹旗最愛「じゃあ義理をひらがなにします。ぎりで」

一方通行「なら……」

絹旗最愛「……」

一方通行「やっぱぎりじゃねえか。子どもが一生懸命書いたみたいでかわいいじゃねェか」

絹旗最愛「チッ」

絹旗最愛「じゃあ本命もひらがなにします。ほんめいで」

一方通行「ぎりの方がかわいいなァ」

絹旗最愛「……」

一方通行「でも無理やり細く書いたほんめいも悪くねェな」

絹旗最愛「結局どっちなんですか」

一方通行「どっちでもいいわ」



621: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/11(月) 03:03:51.10 ID:qx4ULZQo

ガタッ

絹旗最愛「きーっ、わたしからもらうチョコが義理だろうが本命だろうが超どうでもいいいって言うんですか!」

一方通行「だから文字だけ入れかえたって意味ねェだろォが!」

絹旗最愛「だったらほんめいでいいじゃないですか!」

一方通行「るせェ! ぎりだっていいとこあンだよ!」

絹旗最愛「じゃあ英語にします。えーと英語だと義理は……dutyですか?」

一方通行「だから文字だけ変えたって意味ねェっつってンだろォが」

絹旗最愛「本命はloveですかね」

一方通行「聞いてンのか」

絹旗最愛「わたしはですね、一方通行が純粋に本命と義理とどっちが欲しいかを知りたいんです! わたしから! チョコに関係なく!」

一方通行「チョコ渡すのにチョコ関係なくなってどォすンだよ!」

絹旗最愛「こめる気持ちが違います」

一方通行「もォついてけねェ、もっとわかりやすくしてくれ」

絹旗最愛「チッ」

絹旗最愛「じゃあ何を変えろって言うんですか」

一方通行「包装とかメッセージカードとかあるだろォが」

絹旗最愛「あ、そうだ、わたしのお勧め映画DVD付きとかどうですか」

一方通行「セットじゃねェンだ」

絹旗最愛「じゃあお勧めリストはどうですか?」


一方通行「リストか」

絹旗最愛「……わたしにとってはおすすめ映画リストこそがわたし自身なんです」

一方通行「どォいうことだ?」



622: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/11(月) 03:04:35.13 ID:qx4ULZQo

絹旗最愛「リストの映画を全部見れば、わたしがどんな人か超よく分かるはずです」

一方通行「ほォ」

絹旗最愛「性格、趣味趣向、価値観、人生観、主義、目標、希望、憧れ、理想、内面、意志、信念」

一方通行「……」

絹旗最愛「秘密、悩み、過去、立場、人間関係、自意識、罪悪感、劣等感、夢、幻想」

一方通行「かもな」

絹旗最愛「手相なんかよりもずっとわかると思いますけど」

一方通行「かもしれねェ」

絹旗最愛「欲しくないですか」

一方通行「でも見ンのめンどくせェ」

絹旗最愛「そう言わずに」

一方通行「何個ぐらいあンだ?」

絹旗最愛「100はありますね」

一方通行「うげェ」

絹旗最愛「普通に面白いのもちらほら入ってますから、そういうのから見ていけばいいと思いますよ」

一方通行「見終わるまで何年かかンだ」

絹旗最愛「10年ぐらいかかるんじゃないですか。わたしだってそれくらいかかったわけですから」

一方通行「気の長ェ話だ」

絹旗最愛「見たら感想を教えてください。ちゃんと見れてるかテストしてあげますから」

一方通行「オマエは学校の先生か」

絹旗最愛「演出の意図とかちゃんとわかるようになるまで何回でも見てもらいます」

一方通行「マジで終わンねェじゃねェか」

絹旗最愛「そうです! 人間ひとりを理解するのも超大変なことなんです! 一方通行の一生を費やしたところでわたしが理解できるかどうかは超怪しいところです」

一方通行「め、めンどくせェ」



623: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/11(月) 03:05:19.61 ID:qx4ULZQo


絹旗最愛「試問に無事合格したら、そうですね、スタンプでも押して上げますから、スタンプコンプリート目指して頑張ってください」

一方通行「気が遠くなンぞ」

絹旗最愛「とある最愛の超映画目録(フィルムリスト)ってことです」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「超激レアにして門外不出! 超未来の映画評論家たるわたし・絹旗最愛のオススメ映画目録を手に入るのはこの機会だけです!」

一方通行「なンだ他の奴には教えてねェのか」

絹旗最愛「教えないに決まってます! わたしの裸写真をばらまくようなものです! 見えるひとにしか見えないでしょうが」

一方通行「……」

絹旗最愛「本命と義理、どっちがいいですか」

一方通行「……本命をくれ」

絹旗最愛「ドキ し、仕方ありませんね。一方通行が欲しいというなら超本命のチョコをあげましょう」

一方通行「期待してンぞ」

絹旗最愛「チョコ本体とわたしの腕は変わらないので超過度な期待をされても困りますが」

一方通行「オマエからもらえりゃなンでもいい」

絹旗最愛「……なんですか、ここに来て急にデレたんですか」

一方通行「ハッ そォいうつもりじゃねェぞ! 違ェからな」

絹旗最愛「どう違うって言うんですか」

一方通行「本命がどォとか味や形は関係ねェってことだ」

絹旗最愛「カカオ100%でもいいんですか?」

一方通行「カフェイン中毒で死ぬからやめろ」



624: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/11(月) 03:07:01.27 ID:qx4ULZQo


絹旗最愛「わたしから本命もらえて嬉しいですか?」

一方通行「俺からすればオマエが本命渡したくて仕方ねェように見えたぞ」

絹旗最愛「わたしからすれば一方通行が本命貰いたくて超うずうずしてるように見えました」

一方通行「いやそりゃねェだろ……。宣伝文句まで言ってたじゃねェか」

絹旗最愛「やっぱわたしの裸写真が超決め手だったんでしょうか」

一方通行「なンでそォなンだよ!」

絹旗最愛「現物はありませんしあげませんからね! 一方通行のズリネタにされるのが目に見えてますから」

一方通行「しねェよ!」




636: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/12(火) 03:31:25.54 ID:00e8XG2o


絹旗最愛「いいや絶対します」

一方通行「しねェ」

絹旗最愛「結構ハードですよ? 自分で開いて見せちゃってるレベルです」

一方通行「な、なに言ってンだ」

絹旗最愛「わたしにとっては映画はそういうものなんです」

一方通行「ほォ」

絹旗最愛「それでも欲しいですか? 映画目録」

一方通行「くれ」

絹旗最愛「ドキ い、一応モザイクは入れておきますけどね……一方通行に見られたくない部分もありますから」

一方通行「……モザイクって余計エロくなンぞ」

絹旗最愛「……写真じゃないですからね」

一方通行「わかってンだよ」

絹旗最愛「いい機会ですから、映画、特に超B級映画について講義してあげましょう」

一方通行「聴講してやる」

絹旗最愛「もともとはアメリカでできた言葉で、ビーピクチャーっていうんですけど、二本立てのうちの前座を指したんですが、単に早撮り低予算の映画を指すようになりました」

絹旗最愛「超予算使ってコケた映画とはちょっと違います。マ○オはどっちかっていうとこっちですね」

絹旗最愛「特定の層の受け狙いが多いです。ホラーとかSFとか。『ジョーズ』や『ターミネータ』の1作目はそれが大化けした例です。まぁ、『スターウォーズ』がありましたから、SFはそんなマイナーな感じはしないかもしれません」

絹旗最愛「逆に一般受けを狙わなくて良い分、新しい才能を試す場を提供したとも言えます。ロナルド・レーガンとかロバート・デニーロもこういうところから表に出て行ったみたいです」



637: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/12(火) 03:32:40.03 ID:00e8XG2o


絹旗最愛「タランティーノはB級映画マニアで有名ですよね。斬新な発想は紋切り型の超大作からは生まれません!」

絹旗最愛「あと、ロジャー・コーマンって知ってますか? B級映画ばっかり撮ってた人なんですけど。あっ、『デスレース2000』って映画知りませんか? 『ロッキー』でブレイクする前のシルヴェスター・スタローンが出てるんです。マシンガン・ジョーって言って文字通りマシンガンを乱射する超頭の悪そうな役なんですけど、まあそれよりですね、レースはレースなんですけど、ルールがとち狂ってまして、市民をひき殺した数だけポイントが溜まってそれも競うんですね。12歳以下の子どもは70点の高得点なんですけど、75歳以上の老人は空前絶後の100点! 一方通行が聞いたらキレだしそうですね。カーアクションはもちろん、ガンガン人をひき殺したり、お約束の巨乳の姉ちゃんのお色気シーンがあったり、シルベスター・スタローンがフランケンシュタインにボコボコにされたり、見所満載です! ロゴがしょぼいとかいろいろ粗があるというか粗だらけですけどこれは面白い! 超オススメですね」

参考 ttp://blog.livedoor.jp/textsite/archives/18271239.html

一方通行「長ェ! ぶっとンでて面白そォだけどよ」

絹旗最愛「エクスプロイテーション映画についても触れないといけませんね」

一方通行「エクス……搾取?」

絹旗最愛「その通り! 観客から金を巻き上げる映画です。ヒットした映画のパクリとか宗教映画とか。アメリカではブラック・エクスプロイテーションなんて言って、色んなジャンルの『黒人版』を作って黒人観客を集めるためだけの映画があったらしいですよ」

絹旗最愛「映画は総合芸術です。監督、脚本、カメラ、演出、照明、制作、役者、宣伝、美術、音響などなど多くの人が関わりますし、B級映画でもそこそこお金がかかります。だからもとを取るためだけの作品があっても超仕方ないです。その必死さが面白い時もあります」

絹旗最愛「あとやっぱりポルノは外せないです。超安定ですから。ピンク映画とかブルーフィルムとか聞いたこと有りますよね?」

絹旗最愛「あ、『ディープスロート』って聞いたことないですか? 不感症に悩んでいた奥様が医者にかかると、のどの奥に×××××があることが判明して、その医者の超マグナムをひたすらくわえる超アホな内容なんですが。1970年代のアメリカの映画なんですけど、超売れました。効率で言ったら歴代最高かも知れないです。映画での性表現の大きな転換点となりました」

絹旗最愛「日本だと日活ロマンポルノって言ってですね、1970年代に潰れかけた日活が苦し紛れで始めた奴なんですけど、結構良いんですね。普通のピンク映画より予算が多かったみたいですし、タイトルがそれっぽくてカラミがあれば、あとは何でもいいみたいな感じもあって。あとアレは演技なんですね、あくまで」

参考 Wikipedia


絹旗最愛「1980年代後半からはAVの台頭、1990年代からはインターネットが普及しはじめましたから、いわゆるピンク映画は超少なくなりました」

絹旗最愛「入るの客も若い人ってよりはホームレスが暖をとってるみたいです。ここはピンクじゃないですけど、そういう人がたまに来ますから、追い返すのもわたしの仕事です」

一方通行「長ェ! 俺もそのうちだったわけだ」

絹旗最愛「どっちにしろ映画なんて全然ちゃんと見てないですけどね。わたし目当てに変わっただけです」

一方通行「はィはィ」

絹旗最愛「一方通行はポルノ映像業界に興味ないんですか?」

一方通行「ねェよ、てかオマエがあり過ぎンだよ」

絹旗最愛「ネットでタダで本番が見れれば、そりゃポルノ映画なんて超廃れてしまいます」

一方通行「腹立ててるわけか」

絹旗最愛「映画自体を否定されてる気がしてちょっと悲しいです」

一方通行「わかンねェとはいわねェが……ポルノ映画だぞ?」

絹旗最愛「一方通行はポルノ映画見たことありますか?」



638: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/12(火) 03:33:36.40 ID:00e8XG2o


一方通行「ねェよ! いや……一回」

絹旗最愛「えっ」

一方通行「『えっ』じゃねェよ、オマエが見せたンだろォが」

絹旗最愛「! あっ、あれですか」

一方通行「そうそう、あれだ」

絹旗最愛「なんでしたっけ、女教師が……どうとか」

一方通行「『女教師団地妻・昼下がりの放課後の情事』」

絹旗最愛「覚えすぎです」

一方通行「昼下がりで放課後はねェだろォと思ったのを思い出したンだ」

絹旗最愛「超言い訳ですね」

一方通行「嘘は言ってねェ」

絹旗最愛「女優さん綺麗でしたからね」

一方通行「ババアだ」

絹旗最愛「一方通行の鼻息が聞こえてきましたよ」

一方通行「ねェよ」

絹旗最愛「ブラウスのボタンを外して、形の良い胸があらわになったとき、ちょっとピクッとしましたよね」

一方通行「してねェ」

絹旗最愛「女教師団地妻が強引にせまる男子生徒の胸の中で切なげなため息を漏らしたとき、ゴクリとつばを飲む音が」

一方通行「聞こえねェよ」

絹旗最愛「何ですか、何とも思わなかったんですか」

一方通行「そォいうわけじゃねェけど、所詮演技じゃねェか」



639: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/12(火) 03:34:53.98 ID:00e8XG2o


絹旗最愛「だぁー。これだから素人はいけません。演技だからこそ良いんです!」

一方通行「意味わかンねェな」

絹旗最愛「一方通行はやっぱりハメ撮りとか好きなんですか?」

一方通行「なンでそォなンだよ!」

絹旗最愛「駄目ですよ、わたしはハメ撮りなんて絶対許しませんから」

一方通行「いや……はァ」

絹旗最愛「そういう演技なら良いですけど」

一方通行「良いのかよ」

絹旗最愛「役者として幅が広がります。わたしは監督としても役者としても超一流を目指しています!」

一方通行「俺はごめンだ」

絹旗最愛「残念ですね、一方通行は役者として見所があると思ってましたから」

一方通行「そォか? やったことねェけど」

絹旗最愛「その容姿で存在感はありますし、喋り方も特徴的です。超悪人面だから主役は出来ないかもしれないですけど、主人公のライバルで、負けた後改心するみたいな役だったら超熱いです!」

一方通行「本編まンまだろォが」

絹旗最愛「でもアクションシーンに不安が残りますね……なにせもやしですから」

一方通行「くっ」

絹旗最愛「ホラーとかスプラッターの悪役はちょっとベタ過ぎて面白みに欠けます」

一方通行「同感だな、俺も飽きた」

絹旗最愛「ちょっと狂って頭のおかしくなった役をやらせてもいいかもしれませんね。……」

絹旗最愛「『アキレスと亀』って知ってますか?」

一方通行「パラドックスだろ? アキレスはいつまで経っても亀に追いつけねェってやつ」



640: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/12(火) 03:35:24.17 ID:00e8XG2o


絹旗最愛「北野武の映画なんですけど、彼自身が演じてるんですが、自分の作品が売れなくて狂ってく画家の話なんです」

一方通行「亀が成功で、画家がアキレスってわけか」

絹旗最愛「寄り添ってくれる奥さんがいるんです。狂ってく画家に奥さんも追いてかれそうになるんですが、結局画家は成功しなくて、最後の出口は夫婦愛しかないっていうオチなんですね」

一方通行「亀が画家で、妻がアキレスって見方もできるわけか」

絹旗最愛「飲み込みがいいですね! 本当に妻は画家に追いついたのか、本当に夫婦愛なんてあるのか……どっちにしろ売れない、認められてないっていう状況は変わらないわけですから」

参考 ttp://www.eiga-kawaraban.com/08/08090203.html
一方通行「知ってっか、あのパラドクスは今の数学なら簡単に論破できンだ」

絹旗最愛「アキレスは亀に追いつけるわけですか?」

一方通行「無限に数を足しても有限になることもあンだ」

絹旗最愛「???」

一方通行「アキレスが亀がいた位置に到達するまでの時間を足してきゃいいわけだろ? それは有限の数に収束すンだ」

絹旗最愛「うー頭が痛いです、わたし文系なので」

一方通行「ハッ、まァまだ高一だしなァ」

絹旗最愛「超調子こいてますね」

一方通行「たまにはいいだろォが」

一方通行「しかし俺が北野? どこに目ェ付けてンだ」

絹旗最愛「見た目だけが重要ではないんです。そしてわたしは妻役をやります!」

一方通行「なンでそォなンだ」

絹旗最愛「役として面白そうだからです」

一方通行「意味わかンねェな。尽くすタイプ、とかか?」

絹旗最愛「超違います! わたしだったら超ボコボコに殴って普通に働せますよ!」

一方通行「怖ェ」

絹旗最愛「でもなんか面白そうじゃないですか?」



641: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/12(火) 03:35:54.13 ID:00e8XG2o


一方通行「ほンと撮るつもりか?」

絹旗最愛「さぁ」

一方通行「なンだ」

絹旗最愛「同じものやってもつまりませんから。いつか何か頼むかもしれませんが」

一方通行「ほォう」

絹旗最愛「ポルノスターとしての一方通行はどうでしょうか」

一方通行「どォもこうもねェよ」

絹旗最愛「白いもやしのポルノスターって見たことないですね」

一方通行「俺はごめンだ」

絹旗最愛「ゲイポルノの方がいいかもしれませんね」

一方通行「よくねェよ!」

絹旗最愛「もちろん受けです。ネコでもいいですけど」

一方通行「やめろ!」

一方通行「話は戻るけどよ、結局、女教師団地妻はどこが見所なンだ」

絹旗最愛「さ、さぁ」

一方通行「ハァ? ちゃんと映画見ろとか言ってたくせに」

絹旗最愛「言いました」

一方通行「オマエろくにタイトルも覚えてなかったじゃねェか」

絹旗最愛「わたしに言われても困ります! あれは超事故でした」

一方通行「事故?」



642: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/12(火) 03:36:37.50 ID:00e8XG2o


絹旗最愛「わたしはニモが見たかったんです! 一方通行と一緒にまったり見ようかなと思ったらアレですよ! こっそり人払いを頼んどいたんです!」 

一方通行「で、でもオマエが間違えたンじゃねェのか」

絹旗最愛「券確認したらやっぱり合ってるんです! てかここはピンクはやりませんから! とんでもない映写のミスです」

一方通行「あのババア……」

絹旗最愛「とんでもないエロババアです」

一方通行「でもさっさと言えばいいじゃねェか」

絹旗最愛「嫌です! 超映画通を自称するわたしがピンク映画ごときに逃げだしたなんて超赤っ恥です」

一方通行「逃げるってわけじゃねェだろ」

絹旗最愛「負けと言ってもいいです」

一方通行「わかンねェ」

絹旗最愛「わからなくて結構です」

一方通行「じゃあ、あれか、ホントは逃げ出したいけど頑張ってエロ映画見てたってわけか」

絹旗最愛「いや……まぁそうです」

一方通行「顔真っ赤にしてか」

絹旗最愛「してません」

一方通行「なンだ、ちっとはかわいいとこあンじゃねェか」

絹旗最愛「ドキ か、かわいくなんてありません! 超悪趣味です!」

一方通行「ガキだァ」

絹旗最愛「違いますよ! 普段だったらあんな作品全然いけますけど、ニモですよ、ニモ。この落差がですね」

一方通行「はィはィ」

絹旗最愛「何ですかその態度!」


絹旗最愛「……だって、しょうがないじゃないですか、あれは結構初期でしたから」



643: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/12(火) 03:37:26.36 ID:00e8XG2o


一方通行「初期?」

絹旗最愛「一方通行が来だしてからあんま時間たってなかったじゃないですか」

一方通行「そォか?」

絹旗最愛「そうです」

一方通行「よく思い出せねェ」

絹旗最愛「来はするんですけど全然映画見てないし超つまんなそうだったから、ニモだったらいいかなと思ったんです」

一方通行「……」

絹旗最愛「そしたら、『いけません、校長先生が、いや、旦那が見てます、あっ』とか言い出すんですよ! 超勘弁してください!」

一方通行「……ちっとはかわいいとこあンじゃねェか」

絹旗最愛「は?」

一方通行「い、いや何でもねェ」

絹旗最愛「何でもなくないです! わたしのことかわいいって言いましたよね」

一方通行「言ってねェ」

絹旗最愛「言いましたよね」

一方通行「言ってねェ」

絹旗最愛「超言いました!」

一方通行「言ってねェ」

絹旗最愛「てか2回目です!」

一方通行「いや1回だけだ」

絹旗最愛「え、あっちは認めるんですか」

一方通行「あっちもこっちもねェ。一回だけだ」



644: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/12(火) 03:39:34.57 ID:00e8XG2o


絹旗最愛「超かたくなですね……。まぁいいです。一方通行がわたしをかわいいと思っていることは明らかになりました」

一方通行「なってねェ」

絹旗最愛「言ったじゃないですか」

一方通行「AV見て顔赤くしてるときだけだ」

絹旗最愛「何ですかそれ」

一方通行「今は何ともねェ」

絹旗最愛「超素直じゃありませんね……」

……

絹旗最愛「あの、いい加減手放してくれませんか? 手相は見終わったんですよね」

一方通行「……」

絹旗最愛「なんか手首握られてて、こう、血液が流れなくて苦しいんですが」

一方通行「チッ、ばれたか」

絹旗最愛「な、なんですか? わたしを罠にはめようとか」

一方通行「そォいうンじゃねェが……バレちまったか」

絹旗最愛「何ですか、言ってください」

一方通行「手相は口実だ。本当の目的は……」

スッ

絹旗最愛(ま、まさか、わたし手をつなぎたかったのに、言い出せなかったとか)


一方通行「オマエの脈を測ることだ」


絹旗最愛「なぜ! どうしてそこで脈なんですか! 脈なんか測ってどうすんですか! 超意味不明! また余計な期待を……ウッ」




651: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/13(水) 03:01:49.13 ID:Ivt2arko


絹旗最愛「脈なんて測ってどうすんですか」

一方通行「脈拍の変動を検知することでオマエの心理状態を推測する」

絹旗最愛「はぁ」

一方通行「つまり俺はオマエの『ドキ』をすべて把握していたってわけだ。手相を見始めてからだけだが」

絹旗最愛「超理論ですね」

一方通行「一覧にするとこォなる」


とある絹旗の心理動揺(ハートビート)

(絹旗最愛の肌について)
一方通行「悪かねェ」
絹旗最愛「ち、窒素が紫外線を遮断してくれたのかもしれませんね」ドキ


一方通行「……本命をくれ」
絹旗最愛「ドキ し、仕方ありませんね。一方通行が欲しいというなら超本命のチョコをあげましょう」


絹旗最愛「それでも欲しいですか? 映画目録」
一方通行「くれ」
絹旗最愛「ドキ い、一応モザイクは入れておきますけどね……一方通行に見られたくない部分もありますから」


一方通行「なンだ、ちっとはかわいいとこあンじゃねェか」
絹旗最愛「ドキ か、かわいくなんてありません! 超悪趣味です!」


絹旗最愛「……」

一方通行「どォだ」

絹旗最愛「どうと言われても」

一方通行「俺が褒めた時と本命をくれと言ったときにオマエがドキッとしていたことがわかる」

絹旗最愛「わかってどうすんですか」



652: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/13(水) 03:03:02.86 ID:Ivt2arko


一方通行「そりゃ、おま……言わせンじゃねェよ」

絹旗最愛「それこそわたしに言わせんじゃないですよ」

一方通行「……オマエ俺のこと好きなンじゃね?」

絹旗最愛「いや別に」

一方通行「! 確かにドキッとしてねェ」

絹旗最愛「超卑怯なやり口でわたしの気持ちを知ろうだなんて、そんな一方通行は超好きじゃないですね。……」

バッ
ニギ

一方通行「何すンだ」

絹旗最愛「わたしだけドキがばれるなんて不公平ですから、わたしも一方通行の脈を測ります」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「いいですよね!」

一方通行「なンつうか、ちっちぇえくせにあったけェ手だな……まァいいけどよ」

絹旗最愛「ここに指を当てれば……!」

一方通行「手相は見ねェのか」

絹旗最愛「見ません! なぜなら一方通行の手相なんて超わかりきってるからです!」

一方通行「?」

絹旗最愛「超鈍感の相! これに決まっています」

一方通行「そンな相はねェ! ……と思う」

絹旗最愛「どうしても見て欲しいって言うなら見てあげますが」

絹旗最愛「感情線は超鈍い……カーブを描き」

絹旗最愛「知能線は超鈍い……肌色をしていて」

絹旗最愛「生命線は超鈍い……光を放っています」

一方通行「超鈍いっていいたいだけだろォが」

絹旗最愛「そして指は長くて細くて超綺麗です!」



653: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/13(水) 03:04:36.91 ID:Ivt2arko


サワサワ

一方通行「手つきがやらしいンですが」

絹旗最愛「超そそりますね」

一方通行「そンな目で俺の手をみンな」

絹旗最愛「あんなところやこんなところをまさぐられるのはこの手なんですから……よく鑑定しておく必要があります」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「女が胸とふとももだって言うなら男は背中と手です」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「まぁ一方通行の手の鑑賞会はこれくらいにして脈を測りますか」

……

一方通行「なンか言えよ」

絹旗最愛「腹パン」

一方通行「」ドキ

絹旗最愛 クスクス

一方通行「トラウマなンだよォ!」


絹旗最愛「絹旗最愛」

一方通行「」シーン

絹旗最愛「チッ」


絹旗最愛「窒素通行」

一方通行「」シーン

絹旗最愛「……」



655: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/13(水) 03:06:54.50 ID:Ivt2arko

絹旗最愛「上条当麻」

一方通行「」ドキ

絹旗最愛「いや、そこは違うでしょう」

一方通行「うるせェ、いきなり三下のフルネーム出されるとドキッとしちまうンだよ」

絹旗最愛「チッ」

一方通行「絹旗最愛」

絹旗最愛「」ドキ

一方通行「は?」

絹旗最愛「いきなりフルネームで呼ばれるとびっくりしますよね」

一方通行「そォいや下の名前呼ンだのははじめてかもしンねェな」

絹旗最愛「そうでしたっけ! わたしは超全然気にかけてなかったですけど! まったく! 一ミリも!」



絹旗最愛「『オマエ俺のこと超好きなンじゃね』」

一方通行「」ドキ

絹旗最愛「超ドキってしましたね!」

一方通行「し、してねェ」

絹旗最愛「しらばっくれても無駄です! 『オマエ俺のこと超好きなンじゃね』」

一方通行「やめろォォ」

絹旗最愛「超勘違い超カッコ悪いです! 一方通行みたいな根暗もやしが言うには10万3000年は早いですね!」

一方通行「クソッタレが……っかしいなァ、俺は確信していたンだが……クソッ」

絹旗最愛「……言うタイミングがいけませんでした」



656: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/13(水) 03:07:51.65 ID:Ivt2arko


一方通行「パンチラ」

絹旗最愛「」ドキ

一方通行「だっせェよな」

絹旗最愛「だっさくないです! 超かわいい奴です!」

一方通行「いやそっちの話はしてねェ」

絹旗最愛「じゃあそっちはどうだって言うんですか」

一方通行「だからもォ言ったじゃねェか……悪かねェって」

絹旗最愛「どう悪くないんですか」

一方通行「も、もォ、やめだ、その話は!」ドキ

絹旗最愛(あれ、結構効いてますね……)


絹旗最愛「ロリコン」

一方通行「」シーン

絹旗最愛「もやし」

一方通行「」シーン

絹旗最愛「超もやし」

一方通行「」トクン

絹旗最愛「あれ、脈が弱く……」

一方通行「気にしてンだよ……」

絹旗最愛「生命力が弱るほど気にしていたなんて……超すみませんでした」


一方通行「ピンクジャージ」

絹旗最愛「?」

一方通行「の旦那ってなンつったか」

絹旗最愛「」ドキ



657: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/13(水) 03:09:29.17 ID:Ivt2arko

一方通行「ン? ドキッとした」

絹旗最愛「してません!」

一方通行「あいつよく考えたら第3の主人公みてェな奴じゃなかったか?」

絹旗最愛「はまづらなんてわたし知りません! あっ」

一方通行「はまづらっつうのか」

絹旗最愛「ばかづらです」

一方通行「いや、はまづらだろ、聞いたことあンぞ」

絹旗最愛「チッ」

一方通行「なンだァ、オマエ前にあいつと何かあったのか?」

絹旗最愛「な、何にもないです!」

一方通行「怪しいぜェ」

絹旗最愛「……何かあったら一方通行はわたしのこと嫌いになっちゃうんですか」

一方通行「は? 意味がわかンねェ」

絹旗最愛「なんでもないです! なんでもないんです! うわあああああああ」




680: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:11:08.11 ID:HIkIMIQo


一方通行「意味わかンねェ」

絹旗最愛「一応言っておきますけど、何もありませんでしたから! 何なら確かめてもらってもいいです」

一方通行「はァ?」

絹旗最愛「のぞき込めばわかるかも……いやでも超恥ずかしいです……か?」

一方通行「どこを?」

絹旗最愛「うわああああああああああああ、もういいんです! 何もなかったんです! うわああああああ」

一方通行(……?)

……

絹旗最愛「ぴらっ」

一方通行「」シーン

絹旗最愛「……」

一方通行「どォした」

絹旗最愛「まるで無反応というのは悲しいです……流れからしても」

一方通行「反応のしようがねェ」

絹旗最愛「ドキっとしときましょうよ、超お約束ですよ」

一方通行「さっき中身見ちまったからなァ」

絹旗最愛「あー……てか中身って言い方はやめてください」

一方通行「そもそもそンな丈を短くすンのは感心しねェな」

絹旗最愛「まーた説教ですか」

一方通行「さらに『ぴらっ』ときた……あきれちまう」

絹旗最愛「そんな言い方ないでしょう」

一方通行「オマエ外でもそンなことしてンのか」

絹旗最愛「してません! 超心外です!」



681: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:12:34.94 ID:HIkIMIQo


一方通行「だろ? そォ思われたくねェなら、はしたねェ真似すンな」

絹旗最愛「……本音を言うと一方通行に構って欲しいだけです、たぶん」

一方通行「……っとここまでは建前だ」

絹旗最愛「?」

一方通行「例えばオマエが普段からロングスカートを履いていたすンぞ? 袴でもいい。それをここまでたくし上げる……と、

スッ

一方通行「どォだ?」

絹旗最愛「エ、エロいです」モゾ

一方通行「だろ? 大事なのは緩急なンだ……オマエみたいに攻め攻めじゃ効率が悪ィ」

絹旗最愛「なるほど……」

一方通行「本音を言うと飽きたァ」

絹旗最愛「ううう、言い方ひどいです」

一方通行「意味もなく他人に見せすぎだ」

絹旗最愛「……あれですか! 他の奴にわたしのふとももを見せたくないってやつですか。独占欲ですか?」


一方通行「だって意味ねェじゃねェか、無関係なヤツらに見せつけたってよ……」

絹旗最愛「それこそ独占欲です!」


一方通行「オマエは常にバーゲンセール状態なンだよな……大安売りって奴だ……ンなことしねェでも買う奴はいるだろォが」

絹旗最愛「はぁ」

一方通行「パンチラもバーゲンセールじゃねェか」

絹旗最愛「そんなことないです」

一方通行「外でもパンチラしまくってンじゃねェか」

絹旗最愛「してません! ……最近は」



682: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:13:29.01 ID:HIkIMIQo


一方通行「俺は心配だなァ」

絹旗最愛「独占欲ですね! わたしの超かわいい下着をひとに見られるのが嫌だと」

一方通行「街中でパンチラしてたら俺は引くぜェ……ちょっとヤバい人みてェじゃねェか」

絹旗最愛「だからしてませんって。わたしがそんな間抜けに見えますか? 超ガードしてます」

一方通行「さっきの大胆な見せっぷりを考えると……」

絹旗最愛「だからあれは超想定外だったんです! 外であんな状況になりますか!」

一方通行「でもよォ」

絹旗最愛「心配は無用! わたしは超デキる女・絹旗最愛ですから」

一方通行「階段で見えねェのか」

絹旗最愛「見えないんですこれが! 角度超計算してますから!

一方通行「ほンとか?」

絹旗最愛「説明しましょう!」


<とある科学の角度演算(セーフティアングル)>


絹旗最愛「ほとんどのエスカレーターや階段は30度くらいです。そしてスカートの丈が32cmのときは、パンチラ可能な高さは階段と平行に なります。計算するとそうなるんです」

絹旗最愛「わたしの股下は、残念ですけど、せいぜい数十cm! 子ども相手でもない限りはパンチラしないというわけです!」

参考:ttp://www.hirax.net/dekirukana2/miniskirt/

一方通行「なるほど、考えたな」

一方通行「だが、もっと急な階段もあるはずだ」

絹旗最愛「もっともな疑問です。建築基準法によれば住宅階段は最大56度まで可能です。まぁここまで行くと梯子状態なわけですが。そのとき ワンピースの裾の形状のポイントになります」

絹旗最愛「もこっとふとももを包み込むように、裾が丸まっています! つまり肝心のパンツは影になって見えにくいのです!」

絹旗最愛「明るいところでは見えてしまう危険性がありますが、このキラキラのバッグです」

ズイ

一方通行「隠すのか?」



683: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:13:58.79 ID:HIkIMIQo

絹旗最愛「そんな超ダサいことはしません! そっとおしりの脇に当てておくんです……見上げるとピカッと光る! まぶしい!」

一方通行「めくらましってわけか」

絹旗最愛「その通り! 暗いところではあえてそのままにしておきます。なぜなら暗くて急な階段といえば屋根裏に登っている時ぐらいで しょうから、いい感じになっているに違いありません! 真っ暗な闇の向こうにあるはずのモノ……逆にそそるはずです」

一方通行「はァ」

一方通行「吹き抜けとか渡り廊下で見上げられたらどうすンだ」

絹旗最愛「それも角度が急ですから、バッグでしのげると思います」

絹旗最愛「一番大事なのは周囲に気を配ることです! 自分を外から観察するイメージを持てば、おのずとパンチラスポットを避けること できます」

一方通行「能力みてェだな」

絹旗最愛「『鉄壁防御(パンチラガード)』とでもいいましょうか」

一方通行「窒素装甲と鉄壁防御のデュアルスキルか……レベル5も驚きだぜ」

絹旗最愛「フン」

一方通行「だが鉄壁防御には致命的な穴がある」

絹旗最愛「!」

一方通行「オマエの計算にはいくつか仮定が入り込ンでるはずだ……腰から下着の一番下までは何cmだ」

絹旗最愛「たしか25cmと仮定したはずです」

一方通行「それは平均だろ? オマエはもっと短いはずだ。よってスカートが32cmより短くてもいける……そう考えるだろォな。オマエの 性格なら」

絹旗最愛「鋭いですね……実は32cmより短くしてあります」

一方通行「何cmだ」

絹旗最愛「さ、30cmです」

一方通行「中学の頃からずっとか?」

絹旗最愛「そうです! ちゃんと30cmになるように計算してサイズ選んでます」

一方通行「それが命取りだったな……背が伸びたンならパンチラ可能な高さも上がるに決まってンだろォが」

絹旗最愛「そんなの当たり前です。でも上がってもせいぜい数cmです。……残念ですけど。だから気にしません」



684: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:15:40.68 ID:HIkIMIQo

一方通行「甘ェな……ケツの周りはきちンと測ってンのか」

絹旗最愛「! スカートははかりますけど、ワンピースは……」

一方通行「ケツがデカくなれば、パンツの面積が広がる。ここで注意しなきゃいけねェのは、パンチラ可能なラインの『角度』が変化する ことだ」

絹旗最愛「で、でも、それもわずかな誤差で」

一方通行「甘ェ! 角度の変化がわずかでも遠くから見れば、その変化はでかい」

絹旗最愛「じゃ、じゃあ」

一方通行「遠くからかがめば見えるかもしれねェ」

絹旗最愛「な、何当たり前のこと言ってんですか!」

一方通行「程度の問題だ……20mか10mか? それとも5mか? 5mだったらやべェよな」

絹旗最愛「……」ドキ

一方通行「まァ、こンな机上の空論こね回しても意味ねェ。実際見えなきゃいいンだ」

絹旗最愛「……」

一方通行「結局俺が言いてェのは、オマエのふとももが最近ムチムチしてきたンじゃねェかってこと……って俺は何言ってンだ」

絹旗最愛「」ガタッ

一方通行「ちげェぞ! ちげェからな!」

絹旗最愛「シミュレーションの必要があるようです!」
<とある女子の実地検証(パンチラモデル)>

絹旗最愛「まず靴を脱ぎます」

絹旗最愛「座席に上に乗ります」ギィ

絹旗最愛「一方通行は5歩分離れてください。歩幅は一定に!」

絹旗最愛「そして床に伏せてください」

絹旗最愛「わたしは一方通行に背中を向けます」

絹旗最愛「一方通行はわたしの腰あたりを見上げます」

絹旗最愛「そしてゆっくりとわたしに向かってにじり寄ってください」

絹旗最愛「もしパンツが見えたら……何て合図にしますか?」



685: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:16:18.02 ID:HIkIMIQo

一方通行「いやいや、見えたらまずいだろォ」

絹旗最愛「たしかに」

一方通行「見えないときにオーライって言うのはどォだ」

絹旗最愛「やってみましょう」

オーライ
オーライ
オーライ
……

絹旗最愛「なんでやめちゃうんですか、もっと真剣に」

一方通行「それがだなァ……」

絹旗最愛「! も、もしかしてもう見えたとか!」

一方通行「そォじゃねェ」

絹旗最愛「超ありえないです! あってはならないことです! 今まで常にパンチラしながら生きてたなんて……死ぬしかない」

一方通行「いや、だからな」

絹旗最愛「一方通行を殺して死ぬしかない」

一方通行「どォしてそォなンだよ! やめろ! パンツより軽い命なンてねェンだよ!」



絹旗最愛「じゃあなんだっていうんですか」

一方通行「……車庫入れでオーライっつうだろ?」

絹旗最愛「いいますね」

一方通行「そンときは車運転してる奴に合図を送ってるわけだ」

絹旗最愛「結局何が言いたいんですか」

一方通行「虚しさに耐えられねェ」

一方通行「……俺一人でオーライ言ってるだけみたいじゃねェか」



686: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:17:13.56 ID:HIkIMIQo


絹旗最愛「要は寂しいってことじゃないですか……。わかりましたよ!」

絹旗最愛「わたしが後ろ振り向きながらオーライって言いますから、一方通行は近づきつつ、見えそうになったら手でも上げてください」

絹旗最愛「いいですか」

一方通行「オーケイ」

絹旗最愛「オーライ」ブンブン

一方通行「腕振り過ぎだろ……」

オーライ
オーライ
オーライ

絹旗最愛「ふぅ」

一方通行「何一息ついてンだ。そもそも高さが足りねェ」

絹旗最愛「そうですね……とりあえず一方通行はもっと姿勢を低く」

一方通行「こォか?」

絹旗最愛「……すっごいパンツ見たい人みたいになってますよ。超ローアングラーみたいな」

一方通行「オマエの言うとおりやってやってンだろォが!」

絹旗最愛「くっ、高さが足りない……一方通行なんか乗るもの持ってきてください」

一方通行「乗るものつったって、実際階段行ったほうが早いンじゃねェか」

絹旗最愛「いいから!」

一方通行「クソッ」


~~~~~~~

一方通行「お、おィ、ほンとに大丈夫かァ……そンな盛っちまって」

絹旗最愛「安定してるって言ってたじゃないですか」

一方通行「荷重ベクトルは確かに揃ってンだが……」

絹旗最愛「わたしのバランス感覚を舐めないで欲しいですね! 感じます……わたしを包む窒素の流れを……」



687: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:17:50.45 ID:HIkIMIQo


一方通行(毛布積み上げてるからな……足が食い込んでバランスをとりやすいはずだ、が……)

一方通行「おィ、戻って来い」

絹旗最愛「ハッ……10歩、いや15歩からスタートしてください」

オーライ
オーライ
オーライ

一方通行(結構たけェ)

絹旗最愛「オーライ」ブンブン

スッ[一方通行が静かに挙手したってことなんだよ]

絹旗最愛「!」

絹旗最愛「うわっ」グラ

一方通行「!」ガバ

絹旗最愛「ストップストップ! 勝手に前にでないでください!」

一方通行「腕の振り過ぎで落ちるかと思ったンだ」

絹旗最愛「も、もう……超焦ったじゃないですか」ソッ

一方通行(手で押さえてやがる……ゴクリ)

絹旗最愛「再開していいですか」

一方通行「いいぜェ」



688: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:18:21.63 ID:HIkIMIQo


オ、オーライ
オーライ
オーライ…

スッ

絹旗最愛「!」

絹旗最愛「うわっ」グラ

一方通行「!」ガバ

絹旗最愛「超ストップ! だから勝手に前にでないでください!」

一方通行「危ねェだろォが」

絹旗最愛「今度は何だっていうんですか」

一方通行「いや、かなりきわどくなってきたことを伝えくてな」

絹旗最愛「そ、そうですか……」ソッ

…オ、オーライ
オーライ
オーラ…

一方通行「どォした」

絹旗最愛「一方通行の眉のシワが凄いです」

一方通行「いよいよきわでェンだよ」

絹旗最愛「そ、そうですか」

一方通行「もう腕振らない方がいいかもしンねェ……動くと見えちまう」

絹旗最愛「……」ソッ



689: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:19:06.73 ID:HIkIMIQo


……

絹旗最愛「ど、どうですか」

一方通行「この辺だな……これ以上は厳しい」

絹旗最愛「思ったより伸びないですね……」

一方通行「だろ?」

絹旗最愛「うーん……」

ガタッ

絹旗最愛「! うわっ」グラ

一方通行「あぶねェ!」ダッ

一方通行(座席がイカれたのか! チィ、オンボロ映画館ってことを忘れてたァ)

絹旗最愛「~っ」

グラァ~
ブンブンブン

絹旗最愛「……ふぅ。さすが超バランス感覚です! 見ましたか一方通行!」

一方通行「……」

絹旗最愛「?」

一方通行 スッ

絹旗最愛「!」

一方通行「見えたァ」

絹旗最愛「そっちの見えたじゃないです! ……ってほんとですか」

一方通行「あァ」

絹旗最愛「」



690: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:20:00.38 ID:HIkIMIQo


一方通行「そンな前屈みになりゃ見えるに決まってンだろ!」

絹旗最愛「だ、だって超しょうがないじゃないですか! バランスを取るためには」

一方通行「スカートの下からむっちりとした太ももに挟まれてチラッと白い布が、こりゃたまンねェ……って俺は何言ってンだ」

絹旗最愛「」

一方通行「ちげェ! ちげェからな! ……いやちがくねェか」

一方通行「その、アレだ」

絹旗最愛「……なんですか」

一方通行「正直興奮した」

絹旗最愛「超最低です! 一方通行のなんか超最低スケベ野郎です!」

一方通行「わりィ」

絹旗最愛「ううう……」

ガタッバキッ

絹旗最愛「あっ」

一方通行「!」ダッ

ドサッ

絹旗最愛「これは……」

一方通行「ふゥ」

絹旗最愛「よく間に合いましたね」

一方通行「可能性の高い落下地点は一応計算しといた」

絹旗最愛「ありがとうございます」

一方通行「怪我させるわけにはいかねェ」

絹旗最愛「超ちょっとかっこいいかもしれないです……」

一方通行「! こ、今度からこンな危ないことすンじゃねェぞ!」



691: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:20:34.09 ID:HIkIMIQo

絹旗最愛「すいません」

一方通行「俺の監督責任でもあるしな」

絹旗最愛「いわゆるお姫様抱っこですね……超近いです」

一方通行「あァ? 軽いからなんとかなったけどよォ……ン?」

絹旗最愛「?」

一方通行「……」

絹旗最愛「どうしたんですか?」

一方通行「いや……」

絹旗最愛「!」

一方通行「丸見えだァ」

絹旗最愛「うわああああああああああああああああ」グイ

一方通行「裾伸びンぞ」

絹旗最愛「もっと早く言ってください!」

一方通行「そォしてるとなンつうか……わかった、スカート履き忘れたみたいに見えンだ」

絹旗最愛「た、確かに……今までが超恥ずかしくなってきました」

一方通行「な、言ったじゃねェか」

絹旗最愛「もうわかりました! 裾長くしますから! 早く降ろして!」



692: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:21:21.71 ID:HIkIMIQo

……

絹旗最愛「ううう……もう超最悪です……消えてなくなってしまいたいです」

一方通行「そンな落ち込むなって」ポム

絹旗最愛「一方通行に慰められる筋合いはありません! 見たくせに! 超見たくせに!」

一方通行「しょうがねェだろ」

絹旗最愛「ううううう……もう嫌です……なんでこんなことに」

一方通行「こォやって俺を誘惑する計画なンだろ」

絹旗最愛「違います! 超違います……いや、ちがくない……? いや違います!」

一方通行「じゃあどォしてこンなバーゲンセールなンだよ!」

絹旗最愛「知りませんよ……一方通行の前ではどうも調子が狂ってしまうんですが、特に今日は……もう」

一方通行「……」

絹旗最愛「でも超興奮したんですよね」

一方通行「くっ……したけどよ、ありゃ別にオマエじゃなくてもいいンだ、パンチラそのものが良かっただけで」

絹旗最愛「最近ムチムチしてきたわたしの太ももにもこっそり超ムラムラしてるくせに」

一方通行「! き、聞いてたのかァ」


絹旗最愛「超余裕で聞こえました」

一方通行「くっ……わりィか! しょうがねェだろ! 太ももそのものが良いだけだァ」

絹旗最愛「どんな屁理屈ですか」

一方通行「……いや」

絹旗最愛「?」

一方通行「ガキだと思ってたオマエがいつの間にか、こう……な、なンつうか、その、どォ言っていいかよくわかンねェけど」

絹旗最愛「……ガキが好きなんじゃないんですか?」



693: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/21(木) 02:22:13.32 ID:HIkIMIQo


一方通行「だから俺はロリコンじゃねェっつってンだろ! 否定はしねェけど、ガキはそォいう対象じゃねェンだよ、そォいう目では見たくねェ。奴らはもっと神聖な何かなンだ」

絹旗最愛「要は本当は女子高生好きの一方通行が最近わたしにムラムラしてるってことですか?」

一方通行「……そォかもしンねェ」

絹旗最愛「……」

一方通行「わりィ」

絹旗最愛「いや別に悪く無いですけど……そんなこと告白されても……反応に超困るじゃないですか。どうしろってんですか」

一方通行「それこそ俺に聞いてどォすンだ」

絹旗最愛「たぶん、一方通行にパンツを見られようが何されようがそんなに嫌じゃないんですよね」

一方通行「えっ」

絹旗最愛「な、何されようがは余計でした」

絹旗最愛「自分の自己評価が下がるのが嫌なんです。超できる女・絹旗最愛のはずなのに……これじゃあまるでドジっ子じゃないですか。自信無くしちゃいます」

一方通行「その通りじゃねェか」

絹旗最愛「だからそれは本当のわたしじゃないんです! それとも、そっちが本当のわたしなんですか?」

一方通行「だからなンで俺に聞くンだよ!」




701: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/24(日) 01:52:29.32 ID:uRuDuu2o


絹旗最愛「椅子壊しちゃったんですけど、どうしましょう」

一方通行「あァ? ンなもンほっとけ、ババアがどォにかすンだろ」

絹旗最愛「わたしが守ってきた映画館を自分で壊してしまうなんて」

一方通行「オマエ、バイト代でも貰えばいいンじゃねェか」

一方通行「勝手にブッ壊れる方が悪ィンだよ、そのせいでオマエが怪我しそォになったじゃねェか……ババアの管理責任だァ」

絹旗最愛「はぁ」

一方通行「こういう時日本人は弱気だから困ンだよなァ……俺はロシアとか行ったとき一番心に残ったのは絶対ェ自分から謝ンなってことだ。外人はすぐ調子に乗るからなァ。電車乗ってる時な、俺がボルシチ食ってたら向かい側の奴が文句付けてきてよォ、」

絹旗最愛「いや、打ち止め助けに行ったんですよね……?」


絹旗最愛「わたしに足りなかったものって何なんですかね? レベル5になれなかった理由」

一方通行「話飛ぶな」

絹旗最愛「やっぱりパンチラしてるからいけないんですかね?」

一方通行「たしかにいつもバーゲンセールやってるレベル5ってのもダセェ」

絹旗最愛「やっぱそこですかね?」

一方通行「……ボトムスがパンツ派だったらレベル5になれたとでも思ってンのか」

絹旗最愛「一方通行が第一位ならわたしも第6位ぐらいにはなれたんじゃないですか?」

一方通行「俺を舐めすぎじゃねェか。一時期天使だったンだぜ」

絹旗最愛「そんなこと言ったらわたしなんて常に超・天使のようなかわいさです」

一方通行「まァ才能だな」

絹旗最愛「くっ……一番聞きたくない言葉です」

一方通行「俺がカンヌならオマエはそこら辺のC級映画ってとこだろ」

絹旗最愛「自覚あるC級……超つまんねーです」

一方通行「真面目に答えてやると、俺の真似に余計なリソース割き過ぎたな」



702: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/24(日) 01:53:33.41 ID:uRuDuu2o


絹旗最愛「でもわたしはあの計画のおかげでレベル4に……おかげって言ってもまったく感謝してませんが」

一方通行「時間はかかってももともとレベル4になる素質はあったはずだ。大気系の能力なのに体表数cmのオート防御っつうのはどォ考えても筋が悪い」

絹旗最愛「ふむ」

一方通行「窒素にこだわるにしても、もっと範囲が広くねェとな」

絹旗最愛「そりゃ超無茶です」

一方通行「問題は空気中の窒素は安定でエネルギーを取り出すのは難しいっつうことだな……原子核レベルで操作できるなら別かもしンねェが、それこそ幻想って奴だ」

絹旗最愛「圧縮と解放じゃ駄目なんですか?」

一方通行「それももちろンアリだが……やっぱり酸欠・窒息を狙うとこだろォ」

絹旗最愛「広範囲で窒素分子の分布を変えられたら……ってことですか」

一方通行「そンな感じだな」

絹旗最愛「まるで一方通行を倒すための能力みたいですね!」

一方通行「そンな甘くねェ。窒素が濃いところ避けりゃいいンだ」

絹旗最愛「それも超甘いですね! 窒素が薄いところは逆に酸素が濃いってことですから、火でも付ければいいんです!」

一方通行「なるほどな……そりゃ厄介かもしンねェ。大規模な爆発も俺の弱点だ」

絹旗最愛「フッ」

一方通行「なンてな、オマエに向かって突っ込めば終わりだろォが。俺の音速にオマエのガード無しで耐えられるわけがねェ」

絹旗最愛「じゃあガード有りで」

一方通行「おいおい、そりゃセコいぞ」

絹旗最愛「一方通行の存在自体が超せこいですからね! 超もやしのくせに第一位なんて」

一方通行「いや、第一位だからもやしになったっつうか……わかった、体質だァ!」


絹旗最愛「超チート化した超天使・絹旗最愛の能力は超シンプル! ただ窒素を操るのみ! しかしその凶悪なまでの応用範囲に一方通行は苦戦を強いられることになります」

一方通行「なンか語り始めたな」

絹旗最愛「今日は超残念ながら映像は無いですけど、スクリーンに光景を思い浮かべながら聞いてくださいね」



703: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/24(日) 01:55:14.39 ID:uRuDuu2o


「対峙する二人のレベル5。学園都市外れの広大な研究施設跡地は白い霧が深く立ち込めています。相手の実力を知るわたし窒素装甲は先手を打って奇襲をかけます。一方通行の周囲の大気塊をすべて窒素に置き換えたのです」

「超ありふれているがゆえに窒素は一方通行の反射の盲点を付き、一時的な酸欠状態に追い込むことに成功します。目眩と激しい吐き気に襲われ、白い顔をさらに青白くした一方通行は荒い息を立て涎を垂らし、力の入らない細い足がガクガクとふるえます。膨大な窒素の壁に阻まれてわたしに有効打を与えることができません。」

「追い詰められた一方通行はわたし本体に向けて特攻を仕掛けます。ベクトル操作による加速により音速に達した一方通行は一気に距離をつめます」

「ついに一方通行は濃い霧の中、視界にはっきりと窒素装甲を捉えます。近づくに連れてより鮮明になるその姿。なんと窒素装甲は絹旗最愛という名の超美少女だったのです。一方通行は深く心奪われてその場に立ち止まってしまいます」

「逆にわたしは一方通行にゆっくりと歩み寄ります。一切の躊躇いを見せないまま。ただ立ち尽くす一方通行の首に腕を絡め、その唇をおもむろに奪います」

一方通行「またそれかァ!」

絹旗最愛「いいじゃないですか! 気に入ってるんです」

絹旗最愛「一方通行の体表を濃厚な窒素で多い、激しく舌を絡ませます。二人の下には霧と唾液が混ざり合った液体がぽたぽたと垂れます。一方通行は苦しみ悶えついに黒翼を出現させます。言葉にならないノイズが響きます」

絹旗最愛「しかしわたしはこの時を待っていたのです。間髪を入れず天使化し、無色透明の窒素の羽をはやします。一方通行の羽は徐々に白くなり頭にはうっすらと天使の輪が現れます。完全に覚醒したら勝ち目はありません。わたしは窒素の翼で自分ごと一方通行をくるみます。くるんだ窒素を気相から液相に変換し一気に大気を冷却します」

絹旗最愛「周囲のたっぷりと水分を含んだ大気が一瞬にして凝結し、二人は氷塊の中に氷漬けになります。体温は急激に低下し、一切の生命活動は停止し仮死状態に陥ります」

絹旗最愛「このようにして二人のレベル5は不動化し、戦闘は終結します」

絹旗最愛「なんてどうですか」

一方通行「色々言いてェことはあるが……一回目よりはマシだな」

一方通行「オマエの能力の強度はどンくらいの設定なンだ? 窒素化の速度と範囲どォなってンだ」

絹旗最愛「速度はコンマ秒くらいで、範囲は本気だすと半径5kmの球っていう設定です。あと遠隔操作も可能です」

一方通行「強すぎだろ……俺でも勝てる気がしねェ」

一方通行「あと液体窒素化ってのはセコいだろ、温度あやつってンじゃねェか」

絹旗最愛「うーん」

一方通行「! いや、イケるかもしれねェ」

一方通行「気体は外部から仕事を加えるとその分熱を持つンだ。つまり圧縮すると温度が上がり、膨張すると温度が下がる」

一方通行「急激に膨張させられンなら水蒸気を凍結させられるかもな」

絹旗最愛「へぇー」



704: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/24(日) 01:55:55.84 ID:uRuDuu2o


一方通行「でも納得いかねェな、能力がチートすぎる」

絹旗最愛「超負けずぎらいなんですね」

一方通行「だって『僕が考えた能力!』みてェのに負けるなンて悔しいだろ」

絹旗最愛「超大人気ないです! 第一位の有名税みたいなもんです」

絹旗最愛「この話の続きも考えたんです」

「わたしは薄れゆく意識の中で最後の力を振り絞り、圧縮した窒素の力を利用して氷塊を吹き飛ばします。氷塊ははるばる14000kmの空の旅を経て、南極の海に着水します」

一方通行「どォしてそォなンだよ! 飛ンでる間に絶対溶ける!」

絹旗最愛「なんなら北極でもいいです!」

一方通行「そォいう問題じゃねェだろ……空気の摩擦とかあンだろォが」

「南極の海に浮かぶ厚い氷に氷塊は深く埋まり、永遠に溶けない、そして誰にも見つけられない二人のタイムカプセルとなります」

「遠く離れた学園都市では尚も暗部の抗争が続くも、二人は行方不明扱いとなりいつしか忘れ去られます。ときどき伝説めいた噂話が聞かれるだけで……」

「~70万年後~」

一方通行「時間飛びすぎだろォ!」

絹旗最愛「いいんです! 予算の無い映画はこれくらいざっくり超大味でないと駄目です!」

「人類のとどまるところを知らない欲望は地球の環境を破壊し続けついに人類自らの首を絞めることとなります。地球温暖化は海面の上昇を持たらし、核兵器は生物のいない不毛の地を作ります。人類は滅亡しました」

一方通行「えっ、学園都市は?」

絹旗最愛「結局海の藻屑に消えました」

一方通行「三下は?」

絹旗最愛「老衰です」

一方通行「打ち止めは?」

絹旗最愛「一方通行の後を追うように夭折しました」

一方通行「皆死ンじまったのか……ウッ」

絹旗最愛「大丈夫です! ここからは楽しい話しかありません!」



705: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/24(日) 01:56:58.12 ID:uRuDuu2o


「悠久の時が流れ、人類による爪跡も次第に癒えます。氷期と間氷期を何度も繰り返し、ついに地球全土が常夏の楽園となる時代が到来します」

「ある日気づくとわたし達は海に浮かんでいます。ついに氷塊が解け、また生が始まったのです。海面には氷の欠片が浮かんでいますが、暖かく太陽のおかげで少しも寒くないので奇妙に感じます」

「二人は抱き合うようにして広い海を流されてさ迷います。敵同士だった二人も氷塊が溶けるように打ち解けあっていきます。あまりに広く果ての見えない青い海は少しの不安をもたらしますが、その不安はあくまで希望に裏打ちされています。いつか訪れる安息に疑いはないのです」

一方通行「……」

「イルカを手懐けその背中に乗ったわたしたちは北西に向かい、エメラルドグリーンの海に浮かぶ小さな島を見つけます。珊瑚礁にイルカを乗り付け、競い合うように浅い浜辺を駆け上がりヤシの樹の下で……」

一方通行「海とか島の描写はいいンだよ! テンポ悪ィぞ!」

「まさに超楽園。新世紀のアダムとイブであるわたしたちはこの島をエデンの園して暮らし始めます。ヤシ、マンゴー、バナナ、パイナップル、パパイヤ、ザクロ、ココナッツ……手に入らない果実はありません」

「数年経ってわたしたちはすっかり島の暮らしに慣れます。その代わりに自分たちの服に違和感を覚え始めます。既製品の洋服……しかもレベル5のわたしはパンツ派なので暑いのです」

一方通行「ずっと同じ服きてンのか」

「わたしたちは麻の繊維から衣類を自作することにします。わたしはワンピースを作ってみました。その素朴ながらあまり可憐な姿に一方通行は出会った頃と同じように心奪われてしまいます」

「そのときです! 海からの南風が吹いたのは! わたしのワンピースの裾はめくれ、念のため身につけていた下着があらわになります」

「日頃からの思いが弾け、一方通行はわたしを砂浜に押し倒してしまいます。そして……ついに一方通行は禁断の果実を食べてしまったのです! わたしという名の青い果実を!」

一方通行「」

「アダムとイブは知恵の実を食べたことで原罪を負い、神によってエデンの園を追放されてしまいました。しかしもはや神はいません……神は死んだのですから」

「それからもわたしは日に焼けて褐色になった一方通行と超幸せに暮らし、子供をたくさんもうけましたとさ」



706: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/24(日) 01:57:51.99 ID:uRuDuu2o

絹旗最愛「こんな感じです! 超大作! 涙の超感動作!」

一方通行「こいつ頭おかしいンじゃねェか」

絹旗最愛「タイトルは『超・新約聖書』でどうでしょう!」

一方通行「キリスト教に喧嘩売りすぎだろ……魔術の奴らにブッ殺されてもしらねェぞ」

絹旗最愛「感想は?」

一方通行「南の島に行ってみたくはなった」

絹旗最愛「褐色になれますよ」

一方通行「その前に皮膚ガンになりそォだな……」

絹旗最愛「白内障が先かもしれませんね」

一方通行「クッ」




728: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:24:19.02 ID:T.hdWy2o


一方通行「でもよォ」

絹旗最愛「まだ何かあるんですか?」

一方通行「皆死ンだままってのは悲しすぎねェか」

絹旗最愛「仕方ありませんね。超どんでん返しを用意してあげましょう!」


「というのは一方通行の妄想だったのです」


一方通行「夢オチか! C級どころじゃねェぞ」

絹旗最愛「いや、妄想は子だくさんの所だけです。禁断の果実を食べてしまったのは超現実です!」

一方通行「えっ」

ガタッ

絹旗最愛「なんでそんな嫌そうな顔するんですか! わたしとの絡みがそんな嫌ですか!」

一方通行「そォいうわけじゃねェけどよ……真昼間に砂浜で脱ぐなンて恥ずかしいじゃねェか」

絹旗最愛「超女々しいですね……じゃあ夜の砂浜なんてどうですか! 月明かりに砂が淡く輝く……超ロマンチックです!」

一方通行「でも実際は砂がじゃりじゃりすンだろ?」

絹旗最愛「じゃ、じゃあ洞窟にある樹の枝で組んだ天蓋付きのベッドはどうですか」

一方通行「だから俺はふとん派だっつってンだろ!」

絹旗最愛「そこがキレ所ですか! 超調子に乗りやがって……ムカつきます!」

……

一方通行「ハアハア……わかった、砂浜でいい」

絹旗最愛「ハアハア……それでですね、やっぱり昼が良いんです、暑さのあまり一方通行が理性を失うって感じで」

一方通行「勝手にしろ」



729: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:26:33.50 ID:T.hdWy2o


「日に焼けた砂浜は熱くてわたしは暴れて抵抗するんですが、そこに波がそっと寄せきます。わたしの体が半分くらい海水に浸って、また波は引いていきます。抵抗をやめおとなしくなるわたし。濡れて透けて張り付いた麻のワンピース……捲れ上がった裾」

一方通行「……」

「しかし! 一方通行も野獣ではありません。落ち着きを取り戻し、わたしの上に優しく覆いかぶさります。見つめ合う二人は唇を寄せ合い……」

一方通行「ゴクリ」

絹旗最愛「ちょうどここら辺です、一方通行の妄想が挿入されるのは! 男はちょっと好きになった子の結婚まで妄想すると言いますから」

一方通行「ど、どンでん返しはどォなった? これじゃ皆死ンだままじゃねェか」

絹旗最愛「あなたはやっぱり超せっかちですね! この次です」

「超いい感じになっている二人! しかし実は二人きりでは無かったのです! ちょうど同時刻、島の反対側には日本から派遣された南の島探検隊が到着していたのです!」

「探検隊が見たのは砂浜でむつびあう男女。隊員はカメラのシャッターを切ってしまいます。慌てて中断するわたしたち。隊員からの質問にも日本語が分からないふりをして白を切ろうとしますがついに身元が割れ日本へ送還されてしまいます」

「帰ってきた学園都市では既に15年もの歳月が経過していました。わたしたちは軽い浦島太郎気分になります。既に暗部の抗争は終結し、学園都市には平和が戻っていました。わたしたちが送還されたのはわたしたちを待つ多くの人たちの希望によるものでした。しかし……」

一方通行「70万年はどォなった」

絹旗最愛「一方通行の超壮大な勘違いだったのです」

一方通行「なンだそりゃ……」

「南の島で天使のような少女を押し倒している一方通行の写真は広く出まわってしまい、一方通行は激しいバッシングの的になり、すっかり精神病んでしまいます。それ以来一方通行はわたしを押し倒すことができなくなり、逆に押し倒されるままの超マグロとなってしまったのでした! めでたし、めでたし!」

一方通行「ふざけンな! めでたくねェし、投げやりすぎンぞ!」

絹旗最愛「なんですか! この超ハッピーエンドに文句があるって言うんですか!」


一方通行「よくよく考えたら、俺いなくなったら打ち止めとネットワークは利用され放題じゃねェか」

絹旗最愛「た、確かに……ひとりよがりだったかもしれません」

絹旗最愛「シナリオをさらに修正しましょう」

一方通行「修正でどォにかなるとは思えねェ……が、もっとシリアスな感じで頼む」

絹旗最愛「これでどうですか!」



730: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:27:23.60 ID:T.hdWy2o

「わたしの中を開いて、柔らかく瑞々しい果肉に喰らいつく一方通行。ふと頭の中に幸せな未来図が浮かびます。しかし波打ち際の熱愛は闖入者によって中断されます! そうです! 学園都市・暗部の追手がやってきたのです!」

一方通行「なンだと……」

「行為の真っ最中だったわたしたちは慌てふためき、まったく抵抗できないまま、黒い屈強な男たちに捕獲されてしまいます」

「学園都市へ連行されてきたわたしたちは既に3年の時が経っていたことを知ることになります」

一方通行「15年はどォなったンだ」

「15年も一方通行の勘違いだったのです! 3年経った学園都市は様変わりしていました。学園都市の暗部はついに学生たちの日常に滲み出し、今や血で血を洗う暴力が蔓延していたのです」

「知恵の実を食べ、エデンの園を追われたアダムとイブのごとく、またわたしたちは引き離され、暗部に沈められ、この手を血に染め、穢れていきます。しかし! 天国に最も近い地上の楽園を知っているわたしたちは決して諦めないのです。身を犠牲にして学園都市の平和を掴みとり結ばれようとします。ついに打ち止めを救い出すも仆れる一方通行。アレイスターを逆さまのまま銅像に塗り込め、力尽きるわたし。しかし、その体には子種が宿っていました。ひとり赤ん坊は外の世界に這い出ます。すべてを失った学園都市の未来はどうなるのか? 託された宿命の重みにも負けず逞しく育っていくことを願って……」

絹旗最愛「こんな感じでどうですか」

一方通行「俺もオマエも死ンじまったじゃねェか」

絹旗最愛「天国で超幸せになっているはずです」

一方通行「ウッ」

絹旗最愛「作っておいてなんですが、超B級臭です」

一方通行「なンか俺ももうどォでもよくなってきた」

絹旗最愛「早っ、飽きるのが超早過ぎる……わたしの脚本が何が足りないと言うのか」

一方通行「果実とかどォでもいいわ」

絹旗最愛「ウッ」

一方通行「それより俺は南の島に行くってアイデアにとりつかれちまった」

絹旗最愛「はぁ」

一方通行「よくよく考えれば俺に能力あれば地球上どこだって行き放題じゃねェか、酸素マスクさえ持ってれば」

絹旗最愛「確かに……マリアナ海溝の底だって行けますよね」

一方通行「おっ、よくわかってンな! 火山にだって飛び込める」

絹旗最愛「夢が広がりますね。K2東壁にめり込んだりとか」

一方通行「いや、めり込む必要はねェだろ……」



731: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:28:21.70 ID:T.hdWy2o


絹旗最愛「シロナガスクジラの腹の中とか見てきてくださいよ」

一方通行「いいな、それ。濾されてくるか」

絹旗最愛「戦場カメラマンならぬ探検カメラマン一方通行……これは売れる!」

<とある辺境の超写真家(フォトグラファー)>

一方通行「深海ってどォなってンだろォな」

絹旗最愛「そうだ、北極行きましょうよ、オーロラが見たいです」

一方通行「北極かァ……セイウチと氷風呂ってのも悪くないかもな」

絹旗最愛「そこで一方通行と白熊が取っ組み合いを始めるわけですよ! 両方白くて見分けがつかないけど、よく見たら片方は超細いみたいな」

一方通行「熊と比べンな!」

絹旗最愛「わたしも一緒に連れていってくれますか?」

一方通行「ハァ? ……まァ別にいいンじゃねェか」

絹旗最愛「鎌倉つくって一緒にオーロラ見ましょうよ」

一方通行「あ? あァ……まァ別に鎌倉なンてなくても寒くねェけどな」

絹旗最愛「知ってますか? オーロラって降ってきた電子が大気の分子と衝突することで光るんですよ。窒素分子はピンク色だそうです」

一方通行「へェー」

絹旗最愛「いつか一緒に行けたらいいですね」

一方通行「あ? あァ……まァいいけどよォ」

……

一方通行(ン……? 何だこの空気は……)


絹旗最愛「一方通行の能力は凄いですね」

一方通行「! そ、そりゃ一位だからな」

絹旗最愛「超羨ましいです……結局わたしなんて窒素を体にまとうだけなんですから。レベル5なんてとても」

一方通行「育成がいい加減なンだよなァ……身体能力高い奴にみんな野球やらせるみてェな乱暴さだ」

絹旗最愛「ほとんどモルモットでしたから」



732: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:29:03.60 ID:T.hdWy2o


一方通行「仕方ねェな……俺が直々に指導してやってもいい」

絹旗最愛「おっ」

一方通行「俺にも責任があるかかもしれねェしな」

<一方通行のベクトル教室 ~白日の八月計画~>

絹旗最愛「はい! はい!」

一方通行「なンだ」

絹旗最愛「数学の宿題教えてください!」

一方通行「チッ……ベクトルのとこだけだぞ」

「そこは2だ」

「嘘だー……ほんとです」

「そこは2/3と3/5と1/12だ」

「ま、待ってください」

「θは24度」

「ネタバレはやめてください!」

「記述問題か……めンどくせェから答えはa=2/3な。証明は勝手にやれ」

「くっ」

一方通行「どォだ。わかったかァ?」

絹旗最愛「超役に立たない教室ですね! 一方通行が勝手に答えばらしてくだけじゃないですか!」


一方通行「わかっちまうンだからしょうがねェだろ」

絹旗最愛「……一方通行ってほんとは頭いいんじゃないですか」

一方通行「あったりめェだ!」

絹旗最愛「何が苦手なんですか……わかりました! 国語ですね! 人の気持ちのベクトルは読めないんでしょう!」



733: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:29:38.66 ID:T.hdWy2o

一方通行「うるせェ! まだ計画は終わってねェ……むしろこれから本番だ」

絹旗最愛「ゴクリ」

一方通行「化学も苦手なンだ……構造式とかめンどォでな」

絹旗最愛「早く!」

一方通行「重要なのはベクトルの感覚だァ。一本一本のベクトルの感覚が明確につかめれば合成も分解も思うがままだ」

絹旗最愛「ふむ」

一方通行「手のひら出せ」

絹旗最愛「はい」

一方通行「俺が指でベクトルを入力するからその通りにもう片方の手も動かせ」

絹旗最愛「はい」

一方通行「一回タップしたときはそのまま上に上げろ。2回タップしたときはそのまま下な」

絹旗最愛「ベクトルは平面ってことですか」

一方通行「まずはな。相対的でいいから大きさも意識すンだぞ」

絹旗最愛「……」

一方通行「センスあンじゃねェか」

絹旗最愛「すごい馬鹿っぽいですんけど」

一方通行「うるせェ、基礎ってのは馬鹿らしく感じるもンだ」

絹旗最愛「くすぐったい……一方通行の指使いが超いやらしいです」

一方通行「黙れ! 次は空間ベクトルな」

ニギ

絹旗最愛「! まーた脈ですか!」

一方通行「今度は手首を三次元的に動かすから、そォだな……顔の動きに変換しろ」

絹旗最愛「……」

一方通行「顔の向きを変えるだけじゃダメだァ、体を動かしてもいいから、鼻の先に意識を集中してその点をベクトルの先に持ってくンだ」



734: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:30:28.53 ID:T.hdWy2o

絹旗最愛「首が痛いです」

一方通行「うるせェ! だまってやれェ! 相対的な動きの大きさを一定にすることを心がけろ!」

絹旗最愛「ううう」

一方通行「様になってきたな」

絹旗最愛「超馬鹿っぽいです、鳥ですか、キツツキですか」

一方通行「文句言うンじゃねェ! 俺が直接指導してやってンだ」

絹旗最愛「くっ」

一方通行「よォやく仕上げだ。仕上げっつても入門編のだが……。何か細長い布持ってねえか」

絹旗最愛「一方通行の来てるシャツでいいんじゃないんですか」

一方通行「目隠しできりゃいいンだ」

絹旗最愛「め、目隠しプレイですか……一方通行の趣味でしょうか」

一方通行「目に頼らずに感覚を掴むためだ」

絹旗最愛「体に教え込むってわけですか」

一方通行「だからなンかねェかって聞いてンだよ!」

絹旗最愛「一方通行のベルトでどうでしょう」

一方通行「仕方ねェ」

スルスル

ギュ

絹旗最愛「見えないです」

一方通行「そのためにしてンだ」

絹旗最愛「意外と太いベルトしてるんですね」

一方通行「……ウエストが太く見えンじゃねェかと思って」

絹旗最愛「超最悪な嫌味ですね……」

ドキドキ



735: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:31:37.38 ID:T.hdWy2o


一方通行「オマエ、ドキドキしてねェか」

絹旗最愛「め、目隠しプレイに興奮してるわけじゃないですからね!」

一方通行「だからプレイじゃねェンだよ!」

絹旗最愛「でも……一方通行の前で目隠しですよ。こっそりわたしのふとももにムラムラしているあの一方通行ですよ! きわどいワンピースを着てるんですよ! しかも手首をしっかり握られてるなんて……間違いなく襲われます!これは恐怖でドキドキしてるんです! 決して目隠しに興奮してるわけじゃないんです!」

一方通行「なァにが言いてンだ」

絹旗最愛「あっ、ベルトもしてないんですね……今ごろファスナーをおろして舌なめずりというところでしょうか……」

一方通行「おろしてねェよ」

絹旗最愛「そうですよね、ウエスト余ってるから下ろさなくてもすぐ脱げるんですよね……いやもう脱いでますか?」

一方通行「だからなンでそォなンだよ!」

絹旗最愛「見ないでください! いやらしい目でふとももを舐め回すように見ないでください!」
モジモジ

一方通行「や、やめろォ! そォやって下手に恥ずかしがったり隠したりするとかえって……ゴクリ」

絹旗最愛「うわあああああああああああああ、見てるじゃないですか! もう我慢できません! 何か隠すもの……そうだ!」

ガッ

一方通行「やめろォ! 何すンだ」

ドサ

一方通行「グハッ」

絹旗最愛「脱げ! 脱ぐんです! そのシャツを脱ぐんです!」

一方通行「やめろォォォ!」

……


絹旗最愛「とりあえずこれを腰に巻いとけば安心ですね」

一方通行「背中がいてェ」



736: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:32:17.72 ID:T.hdWy2o

絹旗最愛「夏だって言うのにまだ下にそんな着てるんですか?」

一方通行「ちっとは頭使え……俺は寒がりなンだよ」

絹旗最愛「いや、気を使ったんですけどね」

一方通行「冬に身ぐるみ剥がされたときはほンと三日三晩寝込ンだンだ」

絹旗最愛「……一方通行、気をつけた方がいいですよ」

一方通行「?」

絹旗最愛「なかなかローライズになってます」

一方通行「おっとあぶねェ」グッ

絹旗最愛「一方通行にもパンチラの機会が回ってきましたね」

一方通行「そンな機会要らねェよ……てか需要ねェだろ」

絹旗最愛「確かにそうです。もうわたしは一方通行のパンチラ程度では我慢できませんから」

一方通行「おィ」

絹旗最愛「実を言うとヘソチラと腹筋チラはさっき堪能してしまいました」

一方通行「寒気がする」

絹旗最愛「マッチョじゃなわけじゃなくて、単に脂肪が少ないがために割れている弱々しく柔らかそうな腹筋……指でつんつんしたいです」

一方通行「うわァァ、さみィィ、鳥肌が」

絹旗最愛「露骨にキモがりますね」

一方通行「だって、そンな目で見られるなンてよ」

絹旗最愛「わたしをそんな目で散々見といて何なんですか!」

一方通行「見てねェ」

絹旗最愛「超見まくりでした」

一方通行「いやちげェンだな、これが。そォいう体の一部を切り取ってきたフェチズムじゃなくてよォ、俺はあくまでオマエの顔に重ね合わせてだな……まァ、ちっと難しいか」

絹旗最愛「要はわたしが好きってことですか?」

一方通行「そォなンのかもな」



737: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:35:19.33 ID:T.hdWy2o


絹旗最愛「そ、そんな投げやりなコクり方がありますか!」

一方通行「コクる? よく知らねェがそンなつもりは毛頭ねェ」

絹旗最愛「んー? ソフトコアとハードコアってことですか?」

一方通行「ン?」

絹旗最愛「話が通じませんね」

一方通行「さっさと続きやンぞ」

絹旗最愛「はいはい」

一方通行「目隠しすンぞ」

絹旗最愛「は、はいゴクリ」

一方通行「俺の手首の誘導に乗って、俺が設定したポイントに鼻の先を持っていけ……そォだな、俺のこっちの親指をポイントにするか」

絹旗最愛「やです」

一方通行「はァ!? ふざけてンじゃねェ」

絹旗最愛「モチベーションが湧きません! もっと魅力的な課題にしてください!」

一方通行「馬の鼻面ににんじん釣り下げろってか」

絹旗最愛「わたしの唇の先を一方通行の唇に持って行くのはどうですか?」

一方通行「ブフォ そォいう考えはなかった」

絹旗最愛「それならわたし超やる気出ます!」

一方通行「俺が嫌だ」

絹旗最愛「わたしとじゃ嫌ですか?」

一方通行「ちげェ! ……ハッ ち、ちげェとかちがくねェとかの問題じゃねェ。慣れないうちはアブネェンだ」

絹旗最愛「勢い余って初めてなのに濃厚なくちづけになってしまうってことですか」

一方通行「どォしてそォなンだよ! オマエが突っ込んできて俺の鼻に当たったりしたらあぶねェだろ」



738: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:36:22.74 ID:T.hdWy2o


絹旗最愛「なるほど……とりあえず突っ込むのはダメってことですね」

一方通行「真面目にやる気があンのか! まずは指だ指」

絹旗最愛「おしゃぶりが好きなんですか」

一方通行「さっさとやれ!」

絹旗最愛「いたっ、目が目が」

一方通行「ベルトあるからそンな痛くねェだろ」

絹旗最愛「いたっ、鼻が」

一方通行「ぶたづらだぞクケケケ」

絹旗最愛「……ん」

一方通行「三回目か。相当筋良いな……」

絹旗最愛「チュッ」

一方通行「何やってンだ」

絹旗最愛「チュパチュパ」

一方通行「ゴクリ……じゃねェ、きたねえからやめろ!」

絹旗最愛「目隠しておしゃぶりさせるのが好きなんですか」

一方通行「お、おィ」

絹旗最愛「逃がしませんよ」

ニギ

絹旗最愛「レロレロ」

一方通行「や、やめろ!」

絹旗最愛「超筋が良いでしょう」

一方通行「ゴクリ」

絹旗最愛「他にして欲しいところ、無いですか」

ドキドキ



739: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/29(金) 00:37:20.60 ID:T.hdWy2o


絹旗最愛「な、なんちゃって!」

一方通行「は、反則だァ」

絹旗最愛「相当ドキドキしたみたいですね」

一方通行「オマエこそ……頬染めて涎垂らして……きたねェぞ」

絹旗最愛「す、すいませんジュル」

一方通行「あと髪の毛食ってンぞ……ほら」スッ

絹旗最愛「! ど、どうも……ありがとう、です」

……

絹旗最愛「……相当いやらしいベクトル教室になってますよ」

一方通行「俺も驚いてるところだ……こりゃ生徒の責任だろ」

絹旗最愛「先生の責任です! 生徒に目隠しさせて無理やりいやらしい課題をやらせて」

一方通行「オマエ喜ンでやってンだろ」

絹旗最愛「そんなことないです」

一方通行「そォかァ?」

絹旗最愛「でも最後までちゃんとやり抜きます」

一方通行「言ったなァ」

絹旗最愛「言いました!」

一方通行「仕方ねェ……続行だ」

ドキドキ

一方通行(クソッ……また何やら空気がおかしい……)

一方通行(何がいけなかったつうンだ)

一方通行(アホみてェに口を半開きにしやがって……クソックソッ)




763: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:08:29.16 ID:fDatV6wo


絹旗最愛「次は何ですか!」

一方通行「ど、どォすっかな」

絹旗最愛「いきなり超ハードなところはやめてください、まだ心の準備が……ちゃんとパンツ履いてますよね?」

一方通行「だから脱がねェよ!」

一方通行「ところで……なンかオマエ食いたいもンあるか?」

絹旗最愛「一方通行が食べたいです」

一方通行「……棒状のモノがいいンだが」

絹旗最愛「一方通行だって棒状じゃないですか」

一方通行「っ……その先端をポイントに設定すればやる気がでンじゃえェか」

絹旗最愛「なるほど、ポッキーゲームというわけですね」

一方通行「ポッキーは駄目だ」

絹旗最愛「?」

一方通行「細くてとンがってるからなァ、初心者には危険過ぎる」

絹旗最愛「えー大丈夫ですよ」

一方通行「ダメだダメだ、まだオマエの感覚は粗いからなァ。鼻ン穴にぶっ刺さっても知らねェぞ」

絹旗最愛「うっ、確かにそれは超嫌です」

一方通行「ある程度太くて、先端が尖っていなくて、それでいてそれなりの堅さがねェとな」

絹旗最愛「……」

一方通行「ポイントが不安定じゃァ意味がねェからなァ」

絹旗最愛「太くて先っぽが丸くて堅い棒ですか」

一方通行「そォだ」

絹旗最愛「超セクハラです」

一方通行「……ヤベェ、言い方がまずかった」

絹旗最愛「目隠し、さらに両腕を拘束して遠回しに命令おねだりとは……わたしを超試してるんですね」



764: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:09:43.34 ID:fDatV6wo


一方通行「はァ」

絹旗最愛「勘違いしないでくださいね! わたしは決してこの状況に興奮しているわけではないですからね!」

一方通行「……」

絹旗最愛「何か言ったらどうですか! わたしひとりだけ興奮してるみたいじゃないですか。いや、してないですけどね」 

一方通行「……」

絹旗最愛「ハッ これが超放置プレイですか! くっ」

一方通行「……ひょっとしてオマエこォいうの好きなのか?」

絹旗最愛「! さらに言葉責めですか……『ほンとは好きなンだろォ? アアン!? オマエのここは超正直だぜェ』……どこが超正直だって言うんですか!」

一方通行「ンなこと誰も言ってねェよ!」

絹旗最愛「パーソナルリアリティです」

一方通行「ぶっちゃけオマエMだろ」

絹旗最愛「超違います」

一方通行「目隠ししてから様子が変じゃねェか」

絹旗最愛「変じゃないです」

一方通行「どォ見ても変だろォが。一人で勝手なことベラベラ喋りやがって」

絹旗最愛「はしゃぎ気味なのは認めます」

一方通行「Mだな」

絹旗最愛「でも痛いのは嫌です。だからMじゃないです」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「窒素装甲は超痛くない優しい能力なんです! 拳銃でもびくともしません。 まぁでも、強力な銃火器だと完全に勢いは殺しきれなくて、例えばマシンガンの包囲射撃食らうと、マットです巻きにされてバンバン殴られるてるみたいで、痛くないんですけど衝撃が伝わってきて……なんていうか……息ができなくて気持ちよくなってきて……もし一方通行の鉄骨を雨のように超打ち込まれたら……ゴクリ……ハッ」


一方通行「立派なMじゃねェか!」

絹旗最愛「ち、違いますよ! これは強者の余裕というか」

一方通行「このどMがァ」



765: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:10:21.70 ID:fDatV6wo

絹旗最愛「くっ……超僅かにその傾向があるのは認めますが、どMなんて言葉で言って欲しく無いです」

一方通行「じゃあなンだって言うンだ」

絹旗最愛「一方通行に拘束奉仕させられて心の打たれ弱いところがうずいてるだけです」

一方通行「まンまじゃねェか!」

絹旗最愛「あーもう超焦らすのはやめてください! 一方通行の棒でもなんでも咥えますから、早く始めましょうよ!」

ガタッ

一方通行「ちくわだァ」

絹旗最愛「えっ」

一方通行「ゴボウのちくわにする」

絹旗最愛「おでんですか?」

一方通行「もォオマエの妄想癖には付き合ってらンねェンだよ! ババアにちくわもらってくる」

ダッ

絹旗最愛「一方通行! 待って、目隠しが」

絹旗最愛「ほんとの超放置プレイですか……」

絹旗最愛「……」

絹旗最愛「このシャツはまだあったかいです」

……

一方通行「もらってきたぜェ」

絹旗最愛「いい匂い……いくつあるんですか?」

一方通行「生徒は余計な質問すンじゃねェ! さっさとやンぞ!」

絹旗最愛「は、はい」

一方通行「でもうまそォなおでンだ……汁吸ってンな……何で持ちゃァいいか。箸だと安定しねェかもなァ」

絹旗最愛「一方通行の口です」



766: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:11:11.85 ID:fDatV6wo


一方通行「えっ」

絹旗最愛「反対側を咥えてください」

一方通行「マジか」

絹旗最愛「さもないと授業放棄して立ち歩いて学級崩壊させます!」

一方通行「チッ、仕方ねェ、その代わり半分以上喰うことは認めねェ。合図したら止まれよ」

モグ

絹旗最愛「それじゃあちくわゲームになりませんよ」

フガフガ

絹旗最愛「いや、何言ってるかわかんないんですけど」

フガフガ

絹旗最愛「早くしろ? 冷めちまう? わかりましたよ!」

……

一方通行「よォやく安定してきたな」

絹旗最愛「顔が一方通行の汁で超べたべたです」

一方通行「黙れェ! オマエが集中切らすきらいけねェンだァ!」

絹旗最愛「ビクッ だ、だって、もうおでんでお腹いっぱいだし、一方通行ちょっと怖いです」

一方通行「うるせェ、動くンじゃねェ」

フキフキ

絹旗最愛「あ……」

一方通行「し、仕上げにもォいっちょ行っとくか」

一方通行「あれ、もォ無ェ」

絹旗最愛「飴と鞭ですね」

一方通行「うるせェ!」

絹旗最愛「厳しくされた後だと、ちょっと優しくされるだけで嬉しくなります」



767: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:11:43.52 ID:fDatV6wo

一方通行「知らねェな」

絹旗最愛「いよいよ次はおでん無しですね」

一方通行「仕方ねェな……いやいや、そりゃまずいだろ」

絹旗最愛「わたしはこのために超頑張ってきたんですよ」

一方通行「なンだァ、そンなに俺とブチュっとやりてェのか」

絹旗最愛「超読めてませんね……わたしが一方通行を倒すシナリオを忘れたんですか?」

一方通行「?」

絹旗最愛「窒素装甲が一方通行に勝利する必要十分条件は、ずばりわたしが一方通行の唇を奪うことだったはずです!」
一方通行「だから十分でもねェし必要でもねェよ!」

絹旗最愛「さすがの一方通行も超油断していたようですね、教え子に寝首を掻かれるなんて思わなかったんでしょう」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「じゃあ課題は唇を唇へ……でいいですか?」

一方通行「駄目だァ」

ガタッ

絹旗最愛「そんなに嫌ですか! わたしとちゅっとやるのが!」

一方通行「今のオマエじゃあ駄目だ」

絹旗最愛「? ど、どういうことですか?」

一方通行「唇と唇をつけるってのは難しいンだ。今のオマエじゃァ鼻と鼻をぶつけるのが関の山だ」

絹旗最愛「くっ……じゃあほっぺはどうですか? 一方通行のほっぺにちゅっとやるのは」

一方通行「だ、駄目だ、オマエの動きを監督できねェだろ」

絹旗最愛「まぶたはどうですか?」

一方通行「ま、まぶたァ? ダメに決まってンだろ、見えねェじゃねェか」

絹旗最愛「おでこは?」

一方通行「ダメだダメだ、テメェのきったねェつばがついちまう」

絹旗最愛「汚くないです! 超綺麗! しかもおでん味」



768: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:12:28.42 ID:fDatV6wo

一方通行「やめろォ、吐き気がするぜェ」

絹旗最愛「チッ 一周回ってポッキーゲームはどうですか」

一方通行「どこをどォ回ってきたンだよ……まァもう行けるかもな」

一方通行「でもポッキーがねェ」

絹旗最愛「もらってきてくださいよ」

一方通行「めンどくせェ」

絹旗最愛「いいから! 目隠しとる方が超めんどうです」

一方通行「チッ なンで俺が……」
……

一方通行「始めンぞ」

絹旗最愛「ちょっと待ってください、一方通行ってポッキーゲームやったことありますか」

一方通行「はァ? 両端から食ってくだけだろ」

絹旗最愛「無いんですね」

一方通行「まァな」

絹旗最愛「ちゃんとグリコの公式ルールがあるんですよ」

一方通行「ほォ」

絹旗最愛「先に口を離したら負け、そして負けた方は罰ゲームとして相手にキスしないといけないんです!」

一方通行「結局全部キスすることになンじゃねェか!」

絹旗最愛「くっ」

一方通行「嘘ルール教えンじゃねェ」

絹旗最愛「バレてしまいましたか。でも負けた方が罰ゲームっていうのは本当です。てかそれが超普通です」

一方通行「ほォ」

絹旗最愛「わたしが勝ったら一方通行の唇を奪うことにします!」

一方通行「せけェ……オマエは食い続けりゃ俺の唇にぶつかるだろォ」

絹旗最愛「ポッキーも食べられて一石二鳥です」



769: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:13:11.83 ID:fDatV6wo

一方通行「そンな俺とキスしてェか」

絹旗最愛「わたしは一切負ける気はないので、罰ゲームはいらないですね!」

一方通行「クソッ……」

一方通行「!!」
ガタッ

絹旗最愛「ど、どうしたんですか」

一方通行「逆転の発想だ。オマエが負けたくなるよォな罰ゲームを考えりゃいいンだ」
絹旗最愛「! さすがに一筋縄ではいきませんね……」

一方通行「ってことで、俺とキスよりやりてェことはねェか」

絹旗最愛「な、なんでそうなるんですか……キスより先のこと、ですか?」

一方通行「……別にそォは言ってねェ」

絹旗最愛「『キスじゃ満足できねェンだろォ? おィ、何が欲しいンだァ? その超かわいい口できちンと言わねェとしてやンねェぞォ』……ってことですね!」

一方通行「俺の口真似をやめろォ! 全然似てねェンだよ!」

絹旗最愛「ちょっと時間をください」

ウーン

一方通行「そこまで考え込むかァ?」

絹旗最愛「案はいっぱいあるんですけど、これっていうのが無くて」

一方通行「まず案を言ってみろよ」

絹旗最愛「嫌ですよ! それこそ、こんな恥ずかしいことを口で言わせようなんて……超いやらしいです」

一方通行「そりゃオマエの頭ン中がいやらしいンだろ」

絹旗最愛「しかも一方通行も超やりたがるようなことにしないといけませんからね。……ウーン」

絹旗最愛「ってことで、わたしとキスよりやりたいこと、無いですか?」

一方通行「なンで出した質問がそのまま戻ってくンだよ」

絹旗最愛「だってわたしがやりたいったのに一方通行に嫌だって言われたら超嫌じゃないですか」

一方通行「アレ、オマエが負けた時の罰ゲームを考えてンだよな、俺……よくわかンなくなってきたぞ」

絹旗最愛「水着デートはどうですか」



770: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:13:40.85 ID:fDatV6wo


一方通行「ハァ?」

絹旗最愛「一方通行は白いもやしっぷりを白日の太陽のもと晒すことになります」

一方通行「俺の罰ゲームじゃねェか」

絹旗最愛「わたしはやや起伏に乏しい体型を晒すことになります」

一方通行「ンなもン別にいいじゃねェか」

絹旗最愛「それこそ一方通行だっていいじゃないですか、腹筋割れてるんですから」

一方通行「嫌だ」

絹旗最愛「一方通行はブーメランパンツで超もっこりして来てくださいね」

一方通行「ゼッテェ嫌だ」

絹旗最愛「ほら、嫌だって言うじゃないですか」

一方通行「ただの嫌がらせだろ」

絹旗最愛「ウォーターワールドっていう屋外プールに行きたいんです」

一方通行「ほォ」

絹旗最愛「8月いっぱいで閉まっちゃうんですよ」

一方通行「行ってくりゃいいじゃねェか」

絹旗最愛「一方通行の超貧相な肉体を大衆の前で晒してみたいんです」

一方通行「そっちがメインかよ」

一方通行「てか、『どこか』で俺達似たようなとこ行った気がすンだが」

絹旗最愛「? いつの話ですか」

一方通行「気がするだけだ」

絹旗最愛「超ありえないです、わたしとあなたが映画館の外で会ったことなんてないですから」

一方通行「確かに」

絹旗最愛「あのファミレスの時だけです、一方通行が外に連れていってくれたのは」

絹旗最愛「どっちがどっちででどっちがどっちだか覚えてますか?」



771: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:14:23.78 ID:fDatV6wo

一方通行「何を言ってるかわからねェ」

絹旗最愛「わたしは国旗の話をしてるんです!」

一方通行「! グ、グルジアが何だったか……コロンビアがエクレア?」

絹旗最愛「『星がベネズエラでコンドルがエクアドル』、です! もう忘れないでくださいね」

一方通行「わかったわかった」

一方通行「でもオマエの罰ゲームになンねェだろ」

絹旗最愛「考えが超浅いですね! 水着デートは一緒に水着を選ぶところから始まるんです。『超ダメだダメだァ、俺以外の奴にオマエのそんな超あられもない姿は超見せられねェ』みたいな」

一方通行「だからどこが罰ゲームなンだよ」

絹旗最愛「一方通行とデートなんて罰ゲーム以外の何事でも無いです」

一方通行「もっと早く言えよォ!」

絹旗最愛「超手間と時間が掛かりますからね……どんな服を来ていくかとか、水着ですからお手入れがいりますし、プールだって一方通行はすぐ飽きるでしょうから、場をどうつなごうかとか、泳げない振りでもしてみるか、いや、一方通行が泳げないかもしれないませんね……とか」

一方通行「必要がなかったからな、そもそも泳いだことがねェ」

絹旗最愛「やっぱり泳げないんじゃないですか」

一方通行「いきなり泳げるかもしれねェだろ」

絹旗最愛「まさか、一方通行に超天才スイマーの素質が無い限りは」


絹旗最愛「水泳選手の体つき見たこと無いんですか? 超ムチムチのマッチョですよ? 一方通行の超正反対ですよ?」

一方通行「クッ」

絹旗最愛「超混んでるでしょうからね、一方通行の手をとって練習させてあげるスペースなんて無いはずです」

絹旗最愛「パラソルの下で白いデッキチェアに腰を降ろし、メロンソーダをチュウチュウ吸う一方通行。あまり似合ってないサングラスの下の瞳はすっかり不機嫌になっているに違いありません」

絹旗最愛「わたしは間が持たなくて縮こまって俯いています。照りつける日差しの中、気まずい時間だけが流れていきます。黒い影がプールサイドに焼き付いてしまいそうです」

絹旗最愛「ほら、罰ゲームの様相を呈してきました」

一方通行「俺はそンな態度悪くねェ」



772: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:15:20.55 ID:fDatV6wo


絹旗最愛「いやいや、映画館だと映画見てればいいですからね、意外と気にならないものです」

絹旗最愛「わたしがおずおずとウォータースライダーに行きたいと言いますと、一方通行は『アァ? 超めンどくせェ、勝手に行って来いィ』と跳ねつけます。ますますうつむくわたし」

絹旗最愛「一方通行は大あくびをすると露骨に寝始めます。わたしはもう涙目です」

一方通行「俺が嫌なやつ過ぎる」

絹旗最愛「気疲れで消耗したわたしもうつらうつらします。ふと一方通行が起きたような気配がして目をやるとと一方通行はそのままの姿勢で寝ています。わたしはがっかりします」

絹旗最愛「しかしもう一度目をやって一方通行の姿勢に違和感を覚えます。寝ているにしてはぎこちないのです」

絹旗最愛「なんと一方通行は寝たフリをして、テーブルの下からわたしのお尻を舐め回すように見ていたのです! 不機嫌と寝不足を装うの全て計算のうち! 確かに心なしかブーメランパンツのもっこり具合が増しています」

絹旗最愛「一方通行のいやらしい視線はわたしの真夏の思い出に超深い傷を残していくのでした」

絹旗最愛「ほーら罰ゲームじゃないですか」

一方通行「まーた妄想じゃねェか」

絹旗最愛「いや、実際こんな感じだと思いますよ、絶対一方通行が黙りこんだりしてムードを悪くするんです」

一方通行「ンなことはねェ」

絹旗最愛「超鈍感ですから」

一方通行「俺は逆だと思うぜェ……オマエが勝手に遊びまわって勝手に疲れて勝手に寝始める、とか」

絹旗最愛「うっ……その可能性はあります」

一方通行「まァ、それはそれでいいのかもしれねェけどな」

絹旗最愛「超色々なパターンがありえます、それを全部演算するなんて一方通行の脳でも無理でしょう」

一方通行「だなァ」

絹旗最愛「正直、胃が超キリキリします」

一方通行「そこまでか」

絹旗最愛「だってわたしは水着選ばないといけませんから! 一方通行はブーメランパンツ一択ですけど」

一方通行「前もって一緒に選ぶンだろ?」

絹旗最愛「わかってませんね! それは一方通行の好みを正確に調査するためです! 本命は自分で買うんです! すると……超想像してみてくださいよ! いい意味で斜め上の水着を来たわたしがお待たせーって出てくるんですよ!」



773: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:15:50.24 ID:fDatV6wo


一方通行「なかなか考えるな」

絹旗最愛「一方通行はいやらしい目線どころか照れに照れて全くわたしの方を見ようとしないはずです」

絹旗最愛「人ごみの中はぐれそうになる二人。一方通行はとっさにわたしの手を強く握って引き寄せます。今日はじめて一方通行わたしをしっかりと見ることになります。年と外見相応のあどけなさに潜む、一方通行の目を引こうと少しだけ背伸びした日焼けの跡」

絹旗最愛「いやーこれは惚れますね」

一方通行「自分で自分に惚れてンじゃねェか」

絹旗最愛「こういうこと自分で言っちゃうのも罰ゲームの内です」

一方通行「?」

絹旗最愛「……わたしから誘ってる時点で罰ゲームみたいなものです」

一方通行「……」

絹旗最愛「本当は一方通行から誘って欲しかったって言ったらどうしますか」

一方通行「それは……」

絹旗最愛「今回を逃したら今年はもう間に合いませんよね」

一方通行「かもなァ」

絹旗最愛「どんな水着が好きですか」

一方通行「オマエに似合うのは何だろォな」

絹旗最愛「ワンピースですか」

一方通行「いやァ‥…」

絹旗最愛「マイクロビキニ?」

一方通行「きめェ」

絹旗最愛「貝殻の水着?」

一方通行「ねェよ」

絹旗最愛「一方通行には見えない窒素の水着なんてどうですか」

一方通行「裸の王様か」

絹旗最愛「じゃあ……ビキニですか」

一方通行「いやァ……」



774: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:16:51.40 ID:fDatV6wo

絹旗最愛「超はっきりしませんね」

一方通行「実物見てみねェとな」

絹旗最愛「実物見たいってことですか」

一方通行「オマエとプール行ってみてェとは思った。少しだけな」

絹旗最愛「気を使って言ってくれてるんですか」

一方通行「ちげェよ。何が起こるかわかンなくてちっとは面白いンじゃねェかと」

絹旗最愛「つまり、一方通行はわたしと水着デートしたいってことですか」

一方通行「まァ……そォなるな」

絹旗最愛「いやらしい意味で」

一方通行「何でだよ! てか水着そのものがいやらしいじゃねェか、オマエがパンツ丸出しみたいなもンだぞ」

絹旗最愛「プールだとなぜか許されるんです! 一気に距離を縮める装置になっているんです」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「無理やり加速させるんですから、危険が伴いますけど……うっかりぶちゅっと行って行くところまで行ってしまうかもしれません」

一方通行「さァな」

絹旗最愛「結局わたしとしては一方通行をドキっとさせたいんじゃないですかね」

一方通行「だから俺に聞くな」

絹旗最愛「絶対ドキっとします、いやさせて見せます」

一方通行「めンどくせェ」

絹旗最愛「最後にもう一度確認しますけど、一方通行はわたしと水着デートしたいってことで良いですね?」

一方通行「あァ、わかったよしてやンよ! ほら、誘導尋問に乗ってやったぞ、これでいいンだろ」


絹旗最愛「フフフ……」

一方通行「?」

絹旗最愛「掛かりましたね、一方通行!!」

バーン

一方通行「!?」



775: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/02(火) 00:18:32.82 ID:fDatV6wo

絹旗最愛「今ごろ一方通行はわたしと水着で超イチャイチャしたい……超そう思いつめているに違いありません」

一方通行「どォしてそォなンだよ!」

絹旗最愛「すなわち! このポッキーゲームは一方通行にとって絶対に負けられない戦いになったわけです!」

絹旗最愛「一方通行は死ぬ気でポッキーに喰らいつくはずです」

絹旗最愛「わたしの誘って欲しかったという言葉も効いているはずです!」

一方通行「なンだと……」

絹旗最愛「あとは超簡単です。わたしはただ食べ進むだけでいいんです。そうすれば確実に一方通行の唇を奪うことが出来ます」

一方通行「図りやがったなァ!」

絹旗最愛「……念のため言っておきますけど、水着デートならそれはそれで全力で行きますから。超かわいい水着で悩殺!……とは行かなくても絶対超楽しいデートにしてみせます!」

一方通行「お、おゥ」

絹旗最愛「来年は一方通行から誘ってくださいね」

一方通行「ら、来年?」

絹旗最愛「は、早く準備してください、わたしはもう超OKですよ!」

一方通行「……」


絹旗最愛「?」

一方通行「……オマエ目隠し慣れてきたンじゃねェか」

絹旗最愛「ずっと付けたまんまでしたね」

一方通行「絹旗さンみたいな痴女にはお似合いですかねェ?」

絹旗最愛「相手に目隠しして喜んでる変態に言われたくないです」

一方通行「……」

絹旗最愛「……ゴクリ」

一方通行「始めンぞ」

絹旗最愛「はい」




789: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:01:38.97 ID:e9hl9SQo


一方通行「ところでよォ」

絹旗最愛「いったい何ですか、こんなときに」

一方通行「やっぱり俺泳げる気がしてきたンだけど」

絹旗最愛「なんで今その話を掘り返す必要があるんですか!」

一方通行「ある物理学者が水泳の教本読んだだけで初めて水に入ったのに泳げたって話を思い出してな……じゃあ俺にもできンだろって気がしてきた」

絹旗最愛「へぇー」

絹旗最愛「でもわたしは信じませんね! ろくに運動のしたことのない頭でっかちの超見栄っ張りに決まっています」

一方通行「いやに手厳しいじゃねェか」

絹旗最愛「身体技法の習得には理論も大事ですが、もっと超大事なのは反復練習……つまり超根性です!」

一方通行「うげェ、オマエ脳筋の体育会系か」

絹旗最愛「そうです! バリバリの超体育会系です! 『一方通行オマエなんか超面白いことやれよ、そうだ、全裸でクロールやれよ! 超練習になるんじゃね? 全裸! 全裸! クロール!』」

一方通行「ついてけねェ」

絹旗最愛「一方通行が頭でっかちのもやしなんてことは今さらどうでもいいんです! 早く始めましょうよ!」

一方通行「まァ確かに反復練習は大事だな」

一方通行「今回はちくわとはわけが違う。より精密なベクトル感覚が必要だ」

一方通行「でもだからって甘くはしねェ。正確にポッキーの端点を捉えられるまで何回でもやる。反復練習ってことだ」

絹旗最愛「やれます」

一方通行「じゃあ、行くぜェ」

絹旗最愛「いたっ」

絹旗最愛「鼻がっ」

絹旗最愛「顔に超刺さるっ」

絹旗最愛「見ました、今、超おしかったですよ」

絹旗最愛「くっ」

絹旗最愛「!……パク」



790: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:02:30.24 ID:e9hl9SQo

<とある科学の意思疎通(テレパシー)>

一方通行(合格だァ)

絹旗最愛(もう目隠しとっていいですか?)

一方通行(エッ)

一方通行(ま、まァいいけどよ)

絹旗最愛(あれ、はずれないです、あれ)

一方通行(仕方ねェな……あれ)

絹旗最愛(ど、どうしましょう)

一方通行(チッ、クソッ、クソッ)

絹旗最愛(そんな揺らさないでください! ポッキーが折れる! 超折れる!)

一方通行(とれねェ……今は諦めろ)

絹旗最愛(超ずるいです! 超至近距離からわたしの顔を見ているんでしょう!)

一方通行(ま、まァな)

絹旗最愛(どうですか)

一方通行(どォって言われてもな)

絹旗最愛(こ、ここからは一方通行も目を閉じてくださいね! 超不公平ですから!)

……

ポリ

ボリボリボリ

……

ポリ

ポリポリ

!!

……ドキドキ

ガバッ



791: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:03:06.72 ID:e9hl9SQo

絹旗最愛「……は、はい! しょ、勝負ありです! わたしの超勝利です!」

一方通行「な、なンか、触ったぞォ、むにゅっとしたぞォ!」

絹旗最愛「……超奇遇ですね。わたしもです」

一方通行「ゴクリ」

絹旗最愛「超不思議ですね。一体何が起きたというのか……一方通行わかりますか?」

一方通行「ニアミスしたに決まってンだろ!」

絹旗最愛「いいえ! はっきり接触しました」

一方通行「チィ、わかった、ぶつかっちまった、不幸な事故は起きちまった!」

一方通行「だから引き分けだな、うン」

絹旗最愛「いいえ! 接触したのち先に現場を離れたのは一方通行でした!」

一方通行「ちィ」

絹旗最愛「ポッキゲームの罰ゲームとして、一方通行は唇をわたしに明け渡すべきです」

絹旗最愛「超不十分なんです! 衝突ではなく接触です! あんな超軽いちゅっでは一方通行は倒しきれていません……も、もっと濃厚でないと……追い討ちをかける必要があります!」

ズイ

一方通行「オマエ……マジでやる気か」

絹旗最愛「超マジです! この超絶好機を逃す手はありません!」

一方通行「ホ、ホントにやンのか」

絹旗最愛「一方通行ったら声が超かすれてますよ」

一方通行「オマエこそ声が震えてンじゃねェか」

絹旗最愛「っ、ほ、ほら逃げないでください! ちゃんとこっち向いて、んーしてください」

一方通行「くっ」

絹旗最愛「い、行きますよ」

ソーッ

一方通行「嫌だァ、やっぱ俺は嫌だァ」

ガタッ



792: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:04:11.22 ID:e9hl9SQo

絹旗最愛「なんでそんな超嫌がるんですか! わたしからキスしてあげようって言ってるんですよ! 一方通行は超バカです! アホです! 超鈍感です!」

絹旗最愛「せっかくここまで超頑張ってきたのに……もう超やる気がなくなりました。もう一方通行の授業なんて受けたくないです。帰ります」

一方通行「……」

絹旗最愛「……」

一方通行「帰ンねェのか」

絹旗最愛「前が見えないです」

一方通行「アホか。仕方ねェ、動くなよ」

一方通行「あれ、マジでとれねェ」

絹旗最愛「どう責任とってくれるんですか! 一生とれなかったら……わたしは一方通行無しでは生きられない体になってしまいます」

一方通行「クソッ、仕方ねェな……」

一方通行「フンッ、フンッ」

絹旗最愛「痛い痛い超痛い」

ズボ

一方通行「ふゥ……取れたな」

絹旗最愛「ほっ、超久しぶりに一方通行を見ました」

一方通行「目ェ大丈夫か」

絹旗最愛「はい、大丈夫です……けど」

絹旗最愛「どうしてこうなるんですか! 超ごっつい首輪みたいになっちゃったじゃないですか! せめて逆に引っ張ってくださいよ!」

一方通行「すまン、髪の毛引っ張るといけねェと思って」

絹旗最愛「一方通行の趣味が透けて見えますね。余った端っこもリードみたいで、その……犬の首輪みたいっていうか……」

一方通行「気に入ったか」

絹旗最愛「超最悪です! あと言っておきますけど、わたし今超怒ってるんですからね」

スタスタ

一方通行「お、おィ、待てェ」グイ

絹旗最愛「だからリードを掴まないでください! 帰りませんよ! 離れたところで頭を冷やしたいんです」



793: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:05:00.98 ID:e9hl9SQo


一方通行「そ、そォか」

絹旗最愛「ふん」

ドサ

……

一方通行「お、おィ」

絹旗最愛「今更いいって言っても遅いですからね! 頼んだってしてあげませんよ! 一方通行なんて超嫌いですから」

一方通行「……」

一方通行「お、おィ」

絹旗最愛「今度は謝るつもりですか? 余計に超みじめになるからやめてください! わたしが超キスしたがってたみたいですから」

一方通行「……」

一方通行「おィ」

絹旗最愛「なんですか今度は」

一方通行「こっちに来い」

絹旗最愛「いやです」

一方通行「いいから来い」

絹旗最愛「はぁ」

一方通行「オマエはもうベクトルを極めたつもりで調子にのっているよォだが、俺に言わせりゃまだまだだ」

絹旗最愛「はぁ」

一方通行「オマエの間違った認識を正してやるため、ここは本当のベクトル操作ってもンを見せてやろうと思う」

絹旗最愛「?」

一方通行「俺直々に手本を示してやるって言ってンだ」

絹旗最愛「? というと?」



794: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:05:42.88 ID:e9hl9SQo


一方通行「交代すンだよ。俺との実力差をわからせてやる」

絹旗最愛「ふむ……まぁいいですけど」

一方通行「目瞑るからオマエは俺の手首を掴んでベクトルを入力しろ」

ニギ

絹旗最愛「ほいっ」

一方通行「ふン」

絹旗最愛「そりゃっ」

一方通行「ふン」

絹旗最愛「せいっ」

一方通行「ほっ」

絹旗最愛「……超驚きですね」

一方通行「わかったかァ」

絹旗最愛「これが学園都市最強のレベル5第一位の実力……」

一方通行「オマエとは格が違ェンだ」


絹旗最愛「手に吸いつくような操作感……目をつぶっているとは思えません」

絹旗最愛「ほいっ、ほいっ、それそれそれ、えいっ、なんだか楽しくなってきましたよ!」

一方通行「動かしすぎだァ! 俺の体力も考えろォ」

絹旗最愛「前世はクレーンかUFOキャッチャーだったんじゃないですか?」

一方通行「なンでそォなンだよ!」


一方通行「試し運転はもォ十分だろ。ポッキーでもなンでも好きにポイントを設定しろォ。どこだって寸分違わず捉えてやる」

ドスドスドスドス

一方通行「いてェ、いてェ、やめろォ! 頭が変形しちまう!」

絹旗最愛「一方通行なんて椅子の背もたれがお似合いなんです! 思う存分いちゃつくといいですよ!」

一方通行「だからポイントがずれてンだよ! 顔がめり込むだろォが!」



795: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:06:19.01 ID:e9hl9SQo


絹旗最愛「次はこうです!」

一方通行「! 速度ベクトルがでけェな……こ、怖ェ」

絹旗最愛「さっさと動くんです! このポンコツクレーンが!」

一方通行「チィ」

クイ
ビシィー

一方通行「いってェ! 殴ンじゃねェ!」

絹旗最愛「殴ってません! 相手の動きを利用した超・窒素張り手です!」

クイ
ビシィ-

一方通行「超いてェ」

絹旗最愛「次はこうです!」

一方通行「? 下へのベクトルだと……」

クイ
バキ

一方通行「グハッ」

絹旗最愛「相手の動きを利用した超・窒素アッパーです!」

一方通行「……くぁwwせでd……ハッ 意識が飛ぶとこだったぜェ」

絹旗最愛「利き手じゃないんですから、耐えましょうよ!」

絹旗最愛「最後はこうです!」

一方通行「また下だと……」

クイ
グサ

絹旗最愛「また超詰まらぬものを刺してしまいました」

一方通行「は、鼻がァ」

絹旗最愛「そのポッキーちゃんと食べるんですよ。あーん」

一方通行「クソっ……ポリどンだけ俺を痛めつけりゃ気が済むンだ」



796: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:07:56.52 ID:e9hl9SQo

絹旗最愛「Mに目覚めてしまったようですね」

一方通行「なンでだよ! 三下と打ち止め以来だぜこンな俺を痛め付けたのは」

絹旗最愛「わたしもSに目覚めてしまいそうです」

一方通行「勘弁してくれ」

絹旗最愛「ドメスティックバイオレンスという奴です」

一方通行「やめろォ!」

絹旗最愛「……さっきのはこれでチャラにしてあげましょう」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「本当の恐怖はこれからです」

一方通行「ゴクリ」

絹旗最愛「超歯食いしばってください最強、わたしの窒素装甲はちっとばっか響きますよ!」

一方通行「なンか聞いたことあンぞ……てか言うのおせェよ! 殴る前に言え!」

絹旗最愛「今や一方通行の唇はわたしの思いのまま。操り人形です。好きな所にちゅっちゅさせ放題です」

一方通行「……」

絹旗最愛「ちゅっちゅさせ放題です」

一方通行「きめェこと2回言うンじゃねェ」

ドキドキ

絹旗最愛「ハッ……はじめからこのつもりだったんですね」

一方通行「ち、ちげェ、俺は純粋に手本を見せてやろォと思っただけでな」

絹旗最愛「またまたー……」

ドキドキ

一方通行「ど、どォすンだよ、この空気」

絹旗最愛「今やわたしは一方通行の唇をあんな所やこんな所にちゅっとさせる権限を持っているのです」

一方通行「もォいいそれはァ!」



797: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:09:00.85 ID:e9hl9SQo

絹旗最愛「ど、どうしましょう」

一方通行「ど、どォってオマエに権限があンだろ」

絹旗最愛「うわああああああああああ、もうヤケです!」

クイ

一方通行「……」

絹旗最愛「店員さん、このクレーン超ぶっこわれてます!」

一方通行「い、今動くとこだァ」

クイ

絹旗最愛「手前で止まりやがって……店員さん、このクレーン脱がしていいですか!」

一方通行「クレーンは脱げねェよ!」

絹旗最愛「だったら進んでください!」

クイ…クイ…

一方通行「な、なンだァ、いつになったらつくンだよォ!」

絹旗最愛「い、今は超精密作業中なんです! 黙っててください」

クイ…クイ…

絹旗最愛「キスする寸前みたいな一方通行の顔がやばいです! 悪人面なのに頬を染めて唇突き出してるなんて超キモイです!」

一方通行「うるせェ! じろじろ見ンなァ」

絹旗最愛「うわっ、一方通行のしるが飛んできました」

一方通行「しるって言うンじゃねェ!」

絹旗最愛「……ちょ、超近いんだから気をつけてくださいよ、もう」

一方通行「えっ」

クイ…クイ…

一方通行「ゴクリ」

絹旗最愛「ゴクリ」



798: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:09:54.90 ID:e9hl9SQo

チュ

一方通行「!」

絹旗最愛(どこだかわかりますか?)

一方通行(ち、ちけェ)

絹旗最愛(ヒントは顔です! 顔の中心線上にあるもの!)

一方通行(わ、わかンねェ)

絹旗最愛(一方通行の唇超柔らかくて湿ってます……)

一方通行(うるせェ! 早くどこだか教えろォ!)

絹旗最愛(なんと鼻の頭です)

一方通行(ちィっ、逃げやがったなァ!)

絹旗最愛(やっぱり期待してたんじゃないですか! 超ツンデレです!)

一方通行(まァ俺に勝つにはまだまだ早ェってことだ)

絹旗最愛(……何年ですか?)

一方通行(はァ?)

絹旗最愛(……何ヶ月たったら勝てるんですか? もう待てません)

一方通行(は、はァ、知らねェよ、ンなもン)

絹旗最愛(チィ)

クイ…クイ…

一方通行(な、何しやがる、下はやべェ……が仕方ねェ!)

チュ

一方通行「!」

絹旗最愛(どうですか)

一方通行(あ、あっぶねェ、何しやがる……オマエの唇に行かされると思ったじゃねェか)

絹旗最愛(行きたかったですか)

一方通行(でも逃げは逃げだなァ……オマエの唇が俺の鼻の頭に当たってるだけじゃねェか)



799: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:10:34.60 ID:e9hl9SQo


絹旗最愛(なーに言ってるんですか! 超ドキドキしてましたよ)

一方通行(や、やわらけェ……ハッ)

絹旗最愛(ほ、ほーら、超喜んでるじゃないですか!)

一方通行(仕方ねェだろ、事実は事実なンだ!)

チュッチュッ

一方通行(! や、やめろォ!)

絹旗最愛(こ、これでどうですか! わたしがその気になれば一方通行の唇でこうすることもできるんですよ!)

一方通行(うるせェ、俺はまだ負けちゃいねェ! できるもンならやってみやがれェ)

絹旗最愛(くっ)

絹旗最愛(ま、まぁ今日はこれくらいにしといてあげます! 一方通行を超追い詰めましたからね。近い将来勝利できるに違いありません)

一方通行(ホッ)


絹旗最愛(……ちょっと伸びがつらいですね)

絹旗最愛(あっ)ズル

ズルルル

一方通行(!?)

ブチョォ

!!

……

バッ

ハアハア



800: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:11:18.24 ID:e9hl9SQo

絹旗最愛「や、やりました!」

絹旗最愛「ついに窒素装甲は一方通行を倒しました! 大勝利! 超大金星です! レベル5とレベル4との間にそびえる圧倒的な壁を崩すことに成功しました!」

絹旗最愛「わたしと親しくなってすっかり超油断していた一方通行は唇を奪われて窒息してしまったのです!」

絹旗最愛「参りましたか、一方通行!!」

一方通行「オマエがずるって椅子の上で滑ってたまたま……なっちまっただけじゃねェか!」

絹旗最愛「だ、だから何だって言うんですか! それも計算のうちです!」

一方通行「メチャメチャうろたえてたじゃねェか!」

絹旗最愛「一方通行だって顔真っ赤ですよ!」

一方通行「俺は認めねェ! こンなンで俺が負けるわけがねェ!」

絹旗最愛「超負けず嫌いですね!」

絹旗最愛「一方通行を倒すには超十分だったはずです! ……ちょ、超濃厚な衝突でしたから」

一方通行「ぐっ……確かに、かなり、その、ぶちゅっとなっちまったが、持続時間が足りねェ! ちょっと苦しくなっちまったが、この程度の酸素不足じゃ俺は倒せねェンだよォ!」

絹旗最愛「なんですか、その言い方! ……も、もっとして欲しかったんですか?」

一方通行「ち、ちげェ!」

絹旗最愛「とりあえず勝ちは勝ちなんです! わたしが一方通行の唇を奪ったことは事実なんです!」

一方通行「くっ……だが俺は完全に負けたわけじゃねェ! 例えて言えばワンラウンド目にちょっとフラっとしちまっただけだ! 負けてンのはこのラウンドだけだァ」

絹旗最愛「も、もっとラウンドを重ねたいってことですか?」

一方通行「だからちげェよ!」

絹旗最愛「ともかく! やった! 超やりました! 苦節約半年……ようやく一方通行の唇を奪うことに成功しました! 超嬉しいです!」

一方通行「そ、そォか」

絹旗最愛「! ち、違いますからね! 一方通行とキスできて超嬉しいなんて思ってませんから! 窒素装甲で一方通行を倒したことが嬉しいんです!」

ジーッ

絹旗最愛「な、なんですか」



801: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/06(土) 01:11:51.95 ID:e9hl9SQo


一方通行「……すげェ唇てらてらしてンぞ」

絹旗最愛「! フキ」

絹旗最愛「濃厚な一方通行のしるがついてました」

一方通行「俺なんてオマエの唇がずるずる顔の上滑ったンだぜ? もォベトベトだァ」

絹旗最愛「そ、そうですよね……一方通行の顔をわたしのしるまみれにしてしまって超恥ずかしいです」

一方通行「だからしるって言うのをやめろォ!」

絹旗最愛「いくらおいしいからってペロペロしたりしないでくださいね!」

一方通行「しねェよ! 早くティッシュよこせェ!」




816: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 00:44:02.86 ID:KbnVVYIo


絹旗最愛「ついにしちゃいましたね」

一方通行「?」

絹旗最愛「ついにキスしちゃいましたね」

一方通行「何回繰り返せば気が済むンだ」

絹旗最愛「余韻を楽しんでいるんですよ。いや、一方通行に勝利した、という意味でですよ」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「一方通行は何とも思わないんですか?」

一方通行「そォ言うわけじゃねェが」

絹旗最愛「ついに一方通行がわたしに手を出してしまったとも言えます」

一方通行「言わねェ」

絹旗最愛「超言います! 客観的に見ればですよ、一方通行が女を映画館に連れ込んでろくに映画も見ずにパンツを見て、さんざんイチャイチャしたあげく、目隠しプレイを強要して、さらに唇まで奪ってしまった、ということになります」

一方通行「どこが客観的なンだよ!」

絹旗最愛「さすがは超プレイボーイなだけあります!」

一方通行「それは皮肉って奴かァ」

絹旗最愛「キスなどパンを喰うようなもの! いちいち覚えてられないって言うんですね!」

一方通行「ンなわけねェだろ! あと俺はコメ派なンだよ!」

一方通行「まァたまァに声掛けられたりするけどな」

絹旗最愛「!? 誰にですか」
一方通行「いや、3人くらいで歩いてるメスどもによォ。『あァ~、一方通行だァ~』みてェに」

絹旗最愛「は、はぁ」

一方通行「どいつもこいつも『色白くてカワイイ~』とか馬鹿みてェなことしかいわねェし」

絹旗最愛「それでどうなるんですか」

一方通行「いやどォにもならねェ。たまに写メされるぐらい」



817: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 00:44:59.01 ID:KbnVVYIo

絹旗最愛「超有名人ですからね。一部の人にとっては」

一方通行「情報だけが一人歩きしてるけどなァ。やってねェことまでやったことにされちまう。街中で超電磁砲とよく対決してるってそりゃ三下だァ」

絹旗最愛「超モテるんですね」

一方通行「凶悪なツラしたウサギか何かだと思ってンだろ。見世物じゃねェってンだ」

絹旗最愛「かっこいいかそうでもないかだったら……かっこいい方に入ると思いますよ、あなたは。もやしかもやしでないかだったら完全にもやしですけど」

一方通行「おっ……い、いやァ完全なチビに言われたくねェなァ」

絹旗最愛「……」ギロ

一方通行「! ま、まァこれから伸びる可能性もあンだろ、うンうン」

絹旗最愛「……チビとのキスじゃドキドキしませんか」

一方通行「はァ?」

絹旗最愛「っ、どうしてもうそんな超ケロっとしてられるんですか! わたしたち、しちゃったったんですよ! 一方通行はファーストキッスをわたしに奪われてしまったんですよ! ファーストキッスを!!」

一方通行「キッスって言うンじゃねェ! あとファーストとは限ンねェだろ」

絹旗最愛「じゃあ何度目なんですか? 数え切れないんですか」

一方通行「いやァ、逆に数えられねェって言うか」

絹旗最愛「ゼロってことですね! この超ヘタレが!」

一方通行「くっ」

絹旗最愛「で、どうなんですか? チビガキ相手じゃぐっときませんか」

一方通行「なンかすっきりしちまってよォ」

絹旗最愛「一方通行ってば超早いんですね、キャッ」

一方通行「それは拾ってやンねェ! ……なンつうか清々しい気分でさえある」

絹旗最愛「でも超ベトベトの濃厚な奴でしたよね、一方通行の汁」

一方通行「黙れェ! まァ……ほンとに悪い気分じゃねェンだ」

絹旗最愛「もしですよ、もしわたしの身長がこれから伸びなかったら……一方通行はどう思いますか」

一方通行「? まだ高校生じゃねェか」

絹旗最愛「女子の身長の伸びっていつがピークだか知ってますか」



818: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 00:45:26.71 ID:KbnVVYIo

一方通行「! やべェ、やっちまった」

絹旗最愛「小学生高学年から中学1,2年までです。ちょうどわたしが戦闘に明け暮れていたころですけど」

一方通行「それに気づかねェとは……俺は伸びンのはこれからだろォと思ってずっと軽口叩いてたンだ」

一方通行「今まで悪かった、すまねェ」

絹旗最愛「だから謝る必要はないんです! 超ループしてます! わたしは一切気にしてません!」

一方通行「じゃァ睨むんじゃねェよ! 気にしてンのか、してねェのかはっきりしろォ!」

絹旗最愛「わたしが気にしてるのは、いつまだたってもわたしの身長がこのままだったら一方通行はどう思うかってことです」

一方通行「それそンな重要なのか」

絹旗最愛「超重要なんです! わたしにとっては」

一方通行「今と何にも変わンねェと思うぞ。俺はオマエが俺のことを細身だ細身だって言うから言い返してるだけでなァ」

絹旗最愛「もやしです! もやし! 勝手にすりかえないでください!」

一方通行「くっ」

絹旗最愛「じゃあガキとのキスだとドキドキしませんか」

一方通行「何言ってンだ。ガキとキスできるなンて最高じゃねェか。ババアのガサガサのくっせェ口なんて見たくもねェ」

絹旗最愛「超引きます! 超ロリコン! いやもう犯罪者予備軍です!」

一方通行「だから実際にするわけじゃねェンだよ。あのつやつやしてぷっくらした唇はなンつうか神聖にして不可侵であるというか……」

一方通行「崇める対象なンだ」

絹旗最愛「うはぁ超キモ」

一方通行「ウッ自分でもそう思うけどよ」

絹旗最愛「じゃあわたし相手だとどうなんですか」

一方通行「だからもォ言っただろォ」

絹旗最愛「もう一度お願いします」

一方通行「……悪くねェ」

絹旗最愛「はい、来ましたー! 『……超悪くねェキリッ』 超カッコつけです!」



819: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 00:46:10.81 ID:KbnVVYIo


一方通行「何て言やァ良いかわかンねェンだよ、ほンと」

一方通行「あったけェけど、落ち着いてて、でもなンかソワソワする」

絹旗最愛「ゴクリ」

一方通行「こォいうのなンて言うンだ」

絹旗最愛「! さ、さぁ」

一方通行「あれか、もしかしてこれが、いわゆる、好」

ガタッ

絹旗最愛「ストップ! 超ストップ!」

一方通行「?」

絹旗最愛「いきなりすぎです! 超びっくりしました」

絹旗最愛「もっとゆっくり行きましょうよ。……心臓がもたないです」

一方通行「どォゆっくりしろってンだ」

絹旗最愛「そうですね……。ずばりわたしは一方通行の好みなんですか!」

一方通行「……そンなこと聞いてどォすンだ」

絹旗最愛「うっ……聞いちゃったので答えてくれますか」

一方通行「うるせェ奴は好みじゃねェし、超とかつけやがって日本語のきたねェ奴も嫌いだァ」

絹旗最愛「日本語については一方通行の方がよっぽど……あとわたし一応丁寧語でしゃべってるんですけど」

一方通行「ウッセェな! 自分にねェもンを求めてンだよ! まァ黙ってりゃ……それなりだと思うぜ」

絹旗最愛「チビな女子高生が好きなんですか」

一方通行「三下のいた高校の教師がいただろォ? 酒・タバコやってる奴はくせェから嫌いなンだが、それと似たような感じがすンだよなァ」

絹旗最愛「ロリババアってことですか」

一方通行「ロ、ロリババア!? なンだそりゃ……この世で一番綺麗なもンと一番きたねェもンをくっつけたみてェな概念は……でもそれにちけェのかもしンねェなァ、ぱっと見たは丸っきりガキなのによく見ると体つきは、特にふともものあたりは、なンつうか、その、食い違う二つの印象のバランスがだなァ」

絹旗最愛「……」ジトー

一方通行「な、なンだよ、俺だってこォいうこと言うのは気がひけンだけどよォ、オマエが言えって言うから」



820: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 00:46:41.89 ID:KbnVVYIo


絹旗最愛「完全にカラダ目当てじゃないですか!」

一方通行「ち、ちげェよ! 今振り返って分析してみるとそォなっちまったってだけで」

絹旗最愛「つまりわたしは一方通行にとってはロリの神聖さとババアのエロさのおいしいとこどりで、カラダ的な意味では完全に超好みだって言うことですか!」

一方通行「どォしてそォな……いやそォかもしれねェ」

絹旗最愛「!!」

一方通行「お、俺がそう思ってたわけじゃねェぞ! ただ言われてみるとだなァ」

絹旗最愛「……つ、つまりまとめると、一方通行はカラダ目当ての超好みの女を映画館に連れ込んでろくに映画も見ずにパンツを見て、さんざんイチャイチャしたあげく、目隠しプレイを強要して、さらに唇まで奪い、濃厚な汁を出して超すっきりしているということになります!!」

一方通行「どォしてそォなンだよ!!」

絹旗最愛「超まんまじゃないですか!」

一方通行「そォじゃねェだろ、全然ちげェ」

絹旗最愛「?」

一方通行「そこは『女』じゃなくて、オマエじゃねェか」

絹旗最愛「っ……よくそんな超恥ずかしいこと言えますね」

一方通行「ち、ちげェぞ、オマエが超好みだって言ってンじゃねェぞ、いや少なくともさっきまではそォは思ってなかったンだが、映画館って時点でオマエしかありえねェじゃねェか」

絹旗最愛「オマエオマエってそろそろ止めませんか」

一方通行「はァ?」

絹旗最愛「わたしはちゃんと一方通行って呼んでます」

一方通行「……絹旗」

絹旗最愛「わたしあだ名が無いんですよね。みんな絹旗、絹旗って呼ぶんです」

絹旗最愛「何か考えてくれますか」

一方通行「なンつうか、オマエってあだ名付けづらいよなァ」

絹旗最愛「まーた、オマエって言いました」

一方通行「チビ要素が強すぎるし……なンつうかつけづらいよな」

絹旗最愛「なんですか、その目は哀れみですか! わたしがちょっと超かわいそうな人みたいじゃないですか」



821: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 00:47:39.01 ID:KbnVVYIo


一方通行「無理にあだ名なンて付けてもらわなくてもいいと思うぜェ」

絹旗最愛「超ムカつきます……ハッ」

絹旗最愛「その……ここは思い切って下の名前で呼んでみるのはどうでしょう」

一方通行「……さ、最愛」

絹旗最愛「っ」

一方通行「最愛はなかなか筋の良い生徒だったぜェ」

一方通行「俺には及ばないにしてもあの短時間であそこまでベクトルを掴むとはなァ……最愛はおしィ奴だなァ」

絹旗最愛「ど、どうも」

一方通行「昔にオマ、最愛に稽古をつけてやれればなァ……あのババアと並ンでアイテムのエースになれたかもなァ」

絹旗最愛「超高評価でありがとう御座います」

一方通行「さ、最愛は何か得たもンはあったか」

絹旗最愛「そうですね、二人のベクトル感覚を摺りあわせていくという意味で、バドのダブルスに活かせるのではないかと思いました」

絹旗最愛「あ、あと一方通行の唇を得ました」

一方通行「最愛はよっぽど俺の唇が好きなンだなァ」

絹旗最愛「いやいやー」

アハハハハ

……

一方通行「だ、だめだァ! もう無理だァ! なンか距離感が変だぞ!」

絹旗最愛「ここが踏ん張りどころです!」

一方通行「最愛は最愛って呼ンで欲しいのかァ」

絹旗最愛「っ……超甘ったるいです」

一方通行「ここはひとつ……モアイで手を打たねェか」

絹旗最愛「打ちません! 次言ったらぶち殺しますよ!」

一方通行「おっかねェなァ、じゃあ絹旗で」

絹旗最愛「まぁそれくらいにしておきましょう」



822: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 00:50:38.99 ID:KbnVVYIo


一方通行「フゥ」

絹旗最愛「あの……ベクトル教室の続きとか続編ってもう無いんですか」

一方通行「今ンとこは考えてねェな。なンだァ、もっとやりてェのか」

絹旗最愛「結構楽しかったんです」

一方通行「ほーゥ、どォすっかなァ……こっから先は相当厳しいぜェ」

絹旗最愛「やってみなきゃわからないです」

一方通行「そォだな。考えとくか」

絹旗最愛「講座名は……一方通行の夜のベクトル教室なんてどうですか」

一方通行「ン? 夜?」

絹旗最愛「大人のベクトル教室でも、ベッドの上のベクトル教室でもいいですけど」

一方通行「やめろォ! スッゲェいかがわしいぞ!」

絹旗最愛「一方通行はそのたくましく屹立したベクトルをあてがうと、直線ベクトルでわたしを貫き、その口調とは裏腹に繊細な回転ベクトルをわたしの中に入力していきます……そして動きを止め、もどかしさに狂いそうになるわたしにこう言うのです。『今度は最愛の番だァ。その超いやらしい腰使ってベクトルを入力しやがれェクケケケケ』 わたしは恥ずかしさに悶えつつも次第にその腰の運動ベクトルを激しく」

一方通行「官能小説か!」

絹旗最愛「……だって、しちゃいましたから」

一方通行「はァ?」

絹旗最愛「キスですよ、キス!」

一方通行「どンだけ引っ張るつもりなンだよ!」

絹旗最愛「だって超重大事じゃないですか! ろくに手をつないでこともないのに一気にキスまで来ちゃいましたよ」

絹旗最愛「次回の授業ではキスを越えた何かを……カラダに教え込んでくれるんじゃないですか?」

一方通行「な、なンでそォなンだよ! 専門外だァ、専門外!」

絹旗最愛「チッ」

一方通行「……あと手首なら散々握り合ったじゃねェか」

絹旗最愛「その言い方超エロいです! 散々愛を確かめ合ったみたいです」

一方通行「……手首は握ったじゃねェか」



823: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 00:51:05.56 ID:KbnVVYIo


絹旗最愛「そうですね、一方通行の汗がべったりと」

一方通行「だから汁って言うンじゃねェ」

絹旗最愛「今のは汗なんです!」

一方通行「漢字じゃわかンねェよ」

……

絹旗最愛「その……ついにしちゃったわけですけど」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「一方通行は……わたしのファーストキッスだったことについてはどう考えますか」

一方通行「なンだ、オマエもしたことねェンじゃねェか」

絹旗最愛「おかしいですか」

一方通行「下手にやったら、馬鹿にされるンじゃねェかと思ってた」

絹旗最愛「下手もうまいも無かったじゃないですか、さっきのは」

一方通行「まァな」

絹旗最愛「どう考えますか」

一方通行「ちょっとわりィなァとは思うけどよォ、オマエの方がわりィンだぜ、さっさと他の奴としとかねェのがわりィンだ」

絹旗最愛「オマエ」

一方通行「き、絹旗の方がわりィンだぜ」

絹旗最愛「いや、別に悪いとか思ってないですけど」

一方通行「ン? どォいうことだ?」

絹旗最愛「一方通行が相手で別に悪いとか思ってないですけど」

一方通行「そ、そりゃどォいう」

絹旗最愛「そのままです」

一方通行「そォか」

絹旗最愛「それだけですか?」

一方通行「ン?」



824: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 00:52:23.03 ID:KbnVVYIo


絹旗最愛「もっと他に感想があるんじゃないですか」

一方通行「いや、とりあえず、あンなンで悪かったなァとは思ってンだ……ノーカンでも良いンじゃねェか」

絹旗最愛「あれのぶちゅ具合をノーカンとは……超責任逃れです」

一方通行「いや、オマエの中での話だ」

絹旗最愛「だから言ったじゃないですか! わたしは別に一方通行でも良かったって」

一方通行「お、おゥ」

絹旗最愛「一方通行はどう思ってるんですか? わたしが相手で」

一方通行「そりゃ俺だって……別に不満はねェ」

絹旗最愛「『不満はない』……まぁいいでしょう。ここから膨らませていきます」

一方通行「?」

絹旗最愛「ファーストキッスの相手がわたしで不満はない、それはつまり、一方通行はわたしのことが……?」

一方通行「?」

絹旗最愛「す?」

一方通行「スイミングスクール?」

絹旗最愛「違う! 超違います! わたしのことがスイミングスクールってどういう日本語ですか!」

一方通行「いやァ、来年の夏に泳げなかったらやっぱ恥ずかしいよなァと思ってな、今のうちに行ってみようかなンて思ってたらつい」

絹旗最愛「『俺泳げるかも』とか言ってたの何なんですか? 強がりですか? 超カッコつけですか?」

一方通行「知り合いに習うって手もあるが、打ち止めか、いやあいつはもう頼ンでも来てくンねェかもしれねェなァ……三下にまだプールは無理だろォし、グループの奴らには頼みたくねェし、じゃあ黄泉川か」

絹旗最愛「ダメです! 一切練習しないできてください! 一方通行なんか流れるプールで溺れるくらいでちょうどいいんです!」

一方通行「恥かくじゃねェか」

絹旗最愛「一方通行と一緒にプールに行く時点で大恥ですからそんなの気にしません」

一方通行「俺にもメンツってもンが」

絹旗最愛「そんなメンツなんてボコボコにしてやります! プールに落とされるたびにわたしを求めて泣き叫ぶ……一方通行はそのくらいの超ダメっぷりがお似合いです」

一方通行「落とすンじゃねェ!」



825: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 00:53:41.37 ID:KbnVVYIo


絹旗最愛「さっき出た二つの問題はこれで一気に解決することに気づいたんですよ! 一方通行が飽きて不機嫌になるという展開ならとりあえず深めのプールに突き落とす! 不機嫌とか言ってる場合じゃなく、一方通行はわたしに助けを求めます……これで仲直りです」

一方通行「直ンねェよ! オマエが落としたンだろォが」

絹旗最愛「次にわたしがはしゃぎ過ぎて疲れてしまうという問題ですが、今度は一方通行を流れるプールに突き落とします! いくら泳いでもプールサイドに辿りつけず、疲労困憊の一方通行……わたしはその間にしばらく仮眠をとって悠々助けに行きます。これで体力が逆転します」

一方通行「ひでェよォ」

絹旗最愛「ということで一方通行が泳ぎを教わっていいのはこのわたしだけです! わかりましたか!」

一方通行「へェへェ」

絹旗最愛「わたしは結構泳ぎも得意なんですよ! 体型による抵抗が少ないからかもしれませんけど」

一方通行「いや脂肪あったほうが浮くンじゃねェか」

絹旗最愛「うっ……まぁともかくですね! メニューはまず全裸でエアクロールからです!」

一方通行「絶対意味ねェだろ! 脱がしたいだけじゃねェか」


絹旗最愛「話が超脱線してしまいました」

絹旗最愛「初めての相手がわたしで超満足、それはつまり、一方通行はわたしのことが……す?」

一方通行「酢ダコ?」

絹旗最愛「さっき自分で言い掛けてた奴です! それを今思いっきり叫べばいいんですよ!」

一方通行「覚えてねェ」

絹旗最愛「あったかいけど、落ち着いてて、でもなぜか……ムラムラするでしたっけ?」

一方通行「ソワソワだ!」

絹旗最愛「はい、思い出しましたね! つまりこれは?」

一方通行「駄目だ、全然思い出せねェ」

絹旗最愛「ボケが始まってるんじゃないですか! 髪も白いし一時期杖着いてたらしいですし」

一方通行「俺は並列処理は苦手なンだよ、オマエがストップとか言って止めちまうのがいけねェンだ」

一方通行「ヒントをくれ」

絹旗最愛「すから始まる2文字の言葉です……たぶん」



826: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 00:54:24.29 ID:KbnVVYIo


一方通行「なンだ、たった2文字じゃねェか、適当に言えば当たンだろ」

絹旗最愛「適当じゃダメなんです! 真剣に!」

一方通行「すあ、すい、すう、すえ、すお」

絹旗最愛「チッ 無いです」

一方通行「すか、すき、すく、すけ、すこ」

絹旗最愛「……あります」

一方通行「あァ、俺がオマエのこと好きかもしンねェって奴か」

絹旗最愛「! そ、そうです」

一方通行「結局どォなンだ?」

絹旗最愛「なんでわたしに聞くんですか」

一方通行「いやァ客観的に見りゃ、こンな奴好きになるわけねェだろォと思ってな……チビのくせに気の荒い脳筋でババくせェ髪型した映画狂の痴女でしかもどMで超超汚ねェ日本語を喋るガキによォ」

絹旗最愛「どこが客観的なんですか! 一方通行の主観が超入ってます!」

一方通行「よォくオマエ自身を見つめ直すンだな」

絹旗最愛「だからオマエってやめてください」

一方通行「いやァやっぱ絹旗っつうのはなンか変なンだよな……水臭ェって言うか……そンな遠くねえよなァ」

絹旗最愛「! ちょ、ちょっと変なデレ方しないでください! 心臓に悪いです!」

一方通行「さ、最愛」

絹旗最愛「っ」ドキ

一方通行「これは近すぎンだよなァ」

一方通行「やっぱはオマエはオマエしかねェ気がする」

一方通行「もしくはモアイだな」

絹旗最愛「……」

一方通行「あァ? どォした? ……マ、マジギレかァ?」

絹旗最愛「ハッ な、何でも無いです」



828: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 01:23:31.84 ID:KbnVVYIo

一方通行「そもそも好きっつうのがよくわかンねェンだよな」

絹旗最愛「えらく古典的なこと言い出しましたね……『好き』がわからないってキャラですか?」

一方通行「だっておかしいじゃねェか、ハンバーグが好きですってのと、『せ、先輩のことが好きでェす!!』ってのじゃァ全然意味が違ェ」

絹旗最愛「それはわかるんですね、てか、先輩って何ですか」

一方通行「例えばの話だ。打ち止めが好きなドラマでこンなシーンがあったンだけどよォ、俺には全く良さがわからなかった」

一方通行「確かに男の方はカッケェよなァ。もっともこいつも外面だけで三下の足元にも及ばねェわけだが」

絹旗最愛「あ、うん、はいそうですね」

一方通行「打ち止めもそのイケメン目当て見てたみたいだけどよォ、あいつは三下の良さを理解してるからなァ、オリジナルと同じDNAだけあって。だから見ンの許してやったンだ」

絹旗最愛「超オヤジ臭いです」

一方通行「問題は女の方なンだよなァ。なンでババアに制服きせンだよ、ふざけンな、制服がかわいそォだろうが。ただでさえ高校生はババア化しかけてンのに、もォ上がってンじゃねェかみてェなクソババアを起用しやがる……誰に需要があるってンだ」

絹旗最愛「あなたには無いんでしょうね」

一方通行「おまけに好きだァ、とかコクるとか意味わかンねェ」

一方通行「そりゃァ俺はオマエのこと好きだ」

絹旗最愛「!」

一方通行「か、勘違いすンなよ、ハンバーグ的な意味でってことだが」

絹旗最愛「た、食べちゃいたいくらい好きってことですか」

一方通行「なンでそォなンだよ! 嫌いじゃねェってぐらいの意味だァ」

一方通行「でも先輩的な意味ではよくわかンねェンだ」

絹旗最愛「……つまり一方通行がわたしのことを好きになりかけてるということですか?」

一方通行「そォかもしンねェ」

絹旗最愛「そ、それは超困りましたねアハハ……」

一方通行「いやァわりィなァアハハ……」

……

絹旗最愛「な、何か言ってくださいよ、間が持ちません」

スッ



829: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 01:24:05.91 ID:KbnVVYIo

絹旗最愛(えっ……わたしの手に手を重ねてきました……つ、つまり、これは)

絹旗最愛(ゴクリ)

一方通行「ケケケケケ ドキドキしてやがる」

絹旗最愛「!?」

一方通行「知ってるかァ? 脈ってのなァ、手の甲側でもとれンだよォォ!」

絹旗最愛「なん、だと……」

一方通行「親指の付け根にある腱の間でくぼンでるとこ……解剖学的嗅ぎタバコ入れっつってなァ、脈の拍動に触れることができンだ」

グリグリ

絹旗最愛「や、やめてください! グリグリしないでください!」

一方通行「クケケケケ オマエ実は相当ドキドキしてンな」

絹旗最愛「!!」

一方通行「おォ、また、ドキっとしたなァ……図星ですかァ、絹旗さンよォ」

絹旗最愛「そこは最愛ちゃんって言ってください!」

一方通行「は、はァ?」

絹旗最愛「図りましたね……一方通行! 好きがよくわからないとか超天然なことを言ってわたしをほっこりさせておいて、裏ではこんな超下劣な策略を立てていたとは」

一方通行「そ、そこまで言うかァ」

絹旗最愛「言います」

一方通行「……正直、オマエが照れてンのはわかるようになってきたンだ……反対の手で髪いじりだすだろォ」

絹旗最愛「! 言われてみれば……よくわたしのこと見るようになったんですね」

一方通行「これでも鈍感って言うかァ」

絹旗最愛「まさに超鈍感じゃないですか」

一方通行「そォか……俺ら、しちまったンだなァ」

絹旗最愛「何で今それを言うんですか」カアア

一方通行「おっ、脈はやくなったぞォ」



830: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 01:25:07.15 ID:KbnVVYIo

絹旗最愛「……超調子こいた一方通行のせいでわたしのプライドは超傷つけられました」

絹旗最愛「わたしの方が一方通行よりドキドキしてるなんて……あってはならないことです!」
ガタッ

絹旗最愛「もう手加減なしです! 手段も問いません! 一方通行の心臓を鷲掴みにしてバクバクさせてやります!」

絹旗最愛「超覚悟はできてますね」

一方通行「や、やべェ」

絹旗最愛「わたしも講座を開くことにします!」

<絹旗最愛の超・鉄壁防御教室!>

一方通行「さっき講師が思いっきし失敗したじゃねェか」

絹旗最愛「あれは超想定外だったんです!」

絹旗最愛「これでもう一方通行はわたしの顔をドキドキすることなしに見るなんてことは不可能になります! 声を聞くのも! 思い描くのも! 心臓を超鷲掴みにしてやります!」

バサッ

一方通行「!?」

絹旗最愛「フフフ一方通行の超大好きなわたしのふとももが帰ってきましたよ! ……」


一方通行「いや俺のシャツ、床に落ちてンだけどよォ……」

一方通行「!」

一方通行「だからモジモジすンじゃねェ! そンなンだったらちゃんとシャツ腰に巻いてろ」

絹旗最愛「だ、ダメです! もう後には引けません!」

一方通行「だったらちゃんと立て! 裾を引っ張って内股になってンじゃねェ!」

絹旗最愛「だって超丈短くて……スースーします」

一方通行「ゴクリ」

絹旗最愛「今ドキっとしましたね! ムラムラしましたね!」

一方通行「し、してねェ」

絹旗最愛「いーえ、しました! ……み、見えてないですよね」

一方通行「オマエも相当できあがってンじゃねェか!」



831: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/08(月) 01:25:53.27 ID:KbnVVYIo


絹旗最愛「黙りなさい! もうわたしが講師で一方通行が生徒なんです! 私語は慎むこと!」

一方通行「くっ」

絹旗最愛「この講義の目的はパンチラするかしないかの超瀬戸際、超波打ち際でいかにじゃれ合うかを学ぶことにあります!」

絹旗最愛「そのため、生徒は講師のワンピースの裾で実地訓練を行う必要があるのです!」

絹旗最愛「挑戦には失敗がつきもの……ですが、自分の欲望に負けて失敗しまくってはいけません!」

絹旗最愛「欲望と自制心……膨らみ続ける二つの相反する心理……その張り詰めたシーソゲームのダイナミズムがいつしか講師と生徒の関係性にゆらぎをもたらし…‥」

絹旗最愛「生徒は講師を押し倒し、講師は生徒の下になって超いけない関係に発展していくことになるでしょう」

一方通行「なンでだよォ! 何やる気なンだ、俺は怖ェ! 怖ェェェ」




854: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:46:24.61 ID:U0b9I96o


パンパン

絹旗最愛「はい、皆さん、超速やかに席についてください」

一方通行「俺もォ座ってンだが」

絹旗最愛「今日から皆さんのクラスを担当させていただくことになりました、絹旗最愛です」

絹旗最愛「遠慮しないで最愛先生って呼んでくださいね!」

一方通行「呼ばねェよ」

絹旗最愛「チッ そうですね……そこに座ってる白いもやしの君! 先生が相手をしてあげましょう!」

一方通行「俺しかいねェよ! さっさと始めろォ!」

絹旗最愛「超ノリが悪いですね」

一方通行「何すンのかさっさと言ってくれ」

絹旗最愛「鉄壁防御について、また、パンチラという現象について、理論はさきほど述べました」

絹旗最愛「しかしながらあの理論が成り立つのはマクロの世界だけです。つまり、遠目にパンチラするかどうかの予測しかできないのです」

絹旗最愛「ではミクロの世界ではどうなのか。肌と肌が触れ合い、お互いの吐息や鼓動をはっきりと感じるような、限りなくゼロに近い距離ではどのような法則が成り立つのか」

絹旗最愛「パンチラ現象の中でも超難しい分野です。なぜなら情熱の滾りによって観測結果に大きな幅を生じたり、それはつまり濃厚絡み合いによって服が思わぬはだけた方をしたりする、ということですが、また、超激しい時には一気に観測不能、つまりいつの間にかパンツが脱げた状態になってしまうことすらありうるからです」

絹旗最愛「近年は観測すらしようとしない超無粋者が増えているとききます。パンチラするかしないかという極限状態を体験せずに、そそくさとスカートを捲り上げて行為を始めてしまう……超嘆かわしいことです」

絹旗最愛「今日の授業では自分たちの体を動かしてミクロの世界でのパンチラを探るというテーマに正面からぶつかって行こうと思います」

一方通行「なンか講演みたいじゃねェか」

絹旗最愛「前口上は終わりです。早速実技に移りたいと思います!」

絹旗最愛「内容は至って超シンプル! 二人で隣同士寄り添って座り、わたしは一方通行の手をふとももの間へと誘い、一方通行はわたしの裾つまんで欲望のままに超扇情的なラインを動かします! 果たして一方通行は理性を保つことができるのか? そしてわたしはこの恥辱に耐え切ることができるのか? 肝心のパンチラの観測結果はいかに! 絹旗最愛の超・鉄壁防御教室、始まりますよ!!」

一方通行「誰に向かって宣伝してンだよ! てか恥辱ってやっぱ恥ずかしいンじゃねェか!」

絹旗最愛「でも恥じらいがある方が超ドキドキしますよね? てかしてますよね?」

一方通行「! ぐっ、しまったァ」



855: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:46:55.37 ID:U0b9I96o

絹旗最愛「一方通行の貞操教育でついにわたしも恥じらいに目覚めてしまったのです! 超残念でしたね! 何を隠そう、今死ぬほど恥ずかしいんです」

一方通行「開き直りやがったなァ……クソッ」

絹旗最愛「もう一つ、一方通行の教えは緩急をつけて露出しろとのことでした……一方通行のシャツでふとももを覆っていたのはすべてはこの時のための布石! どうですか! 超エロいですか!」

ピラッピラッ

一方通行「ぐぐぐぐ……クソッタレがァ!」

絹旗最愛「超効いてますね……っ」

一方通行「だから恥ずかしいンならやめろォ! くゥ、やめろォ!」

絹旗最愛「わたしの魅力に超取り乱す一方通行……これです! わたしが見たかったのはこれなんです!」

一方通行「クソックソックソッ、こいつに……するなンてどォかしてンじゃねェか、俺は」

絹旗最愛「大丈夫です! まだティッシュはいっぱい残ってますから。鼻血でもいやらしい粘液でもばんばん出してくださいね!」

一方通行「出さねェよ! クソッ」

……

「肘ついてもっと乗り出して!」

「腰が捻じれるゥ、背中いてェ」

「手は……こっちです」

「お、おゥ」

……

絹旗最愛「準備完了ですね!」

一方通行「……」

絹旗最愛「どうしました?」

一方通行「……顔近くねェか」

絹旗最愛「しょうがないんです! 体勢的にこうなるしかないんです!」

一方通行「近い方の俺の手でつまめばいいじゃねェか」

絹旗最愛「駄目です! それだと一方通行の手が影になって見にくくなりますし、だいいち、一方通行の腕がわたしの体にべったりくっついちゃうじゃないですか!」

一方通行「でも、これじゃァ……顔が間近で向き合っちまう」



856: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:48:17.85 ID:U0b9I96o

絹旗最愛「いいんです! 近いことにはちゃんと意味があるんです! 観測点を揃えるんです! わたしからは見えないところで一方通行が勝手にパンチラを楽しんでいた……こんなことは合ってはならないんです!」

一方通行「でもこっからだとオマエの顔が見放題だぜェ……ほらァめくっちまうぞォ、めくっちまうぞォ、ア? ア? 恥ずかしいンだろォ?」

絹旗最愛「っ……」

一方通行「じゃ、冗談に決まってンだろォが」

絹旗最愛「顔近づけてこないでください」

一方通行「おォっとバランスが崩れちまったァとか言ってまたぶちゅっとしちまうかもなァクケケケケ」

絹旗最愛「っ……」

一方通行「何か言い返せよ……調子が狂っちまう」

絹旗最愛「まずは軽く上下に動かしてみましょう。軽くですよ軽く!」

スッ スッ

一方通行「……」

絹旗最愛「っ……」

ギュ[絹旗最愛が一方通行の手首を掴んだんだよ!]

一方通行「やめンのか」

絹旗最愛「つ、続けてください」

スッ スッ
スッ スッ

絹旗最愛「っ……」

一方通行「言っていいか」

絹旗最愛「……なんでしょう」

一方通行「すっげェバカっぽい」

絹旗最愛「うう」

一方通行「やめだやめだァ」

絹旗最愛「……わたしの講座は?」

一方通行「一旦授業は中断ってことにすンだ」



857: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:48:52.81 ID:U0b9I96o

絹旗最愛「はぁ」

一方通行「しばらく考えてみてどォしてもやるってなら付き合ってやる」

絹旗最愛「つまんなかったですか」

一方通行「……もう痛々しくて見てらンねェ」

ダッ

一方通行「おい! 待てェ!」

ガシ

絹旗最愛「うわああああああああああああああ、もう帰ります! 超帰るんです! 帰って死にます! ありがとうございました!」

一方通行「止まれェ! 首しまっちまうぞォ! ほンとに死ンじまうぞォ!」

絹旗最愛「くっ」

一方通行「止まったか……ハアハア」

絹旗最愛「うう……ハアハア」

一方通行「……とりあえず座れェ。膝にこれ掛けとけ」パサッ

絹旗最愛「はい……」

……

絹旗最愛「……何がいけなかったんですかね」

一方通行「そォ落ち込むな」

絹旗最愛「はぁ」

一方通行「涙目になってンのに続けられるわけねェだろ」

絹旗最愛「アイデア自体は良かったと思うんですが」

一方通行「そンな俺に汚ェパンツ見せてェか」

絹旗最愛「違いますよ。わたしは、ただ……」

一方通行「まるで、どォしてもパンチラしなきゃなンねェみてェな狂気を感じたぜェ」

絹旗最愛「そういうわけじゃないです」

一方通行「パンチラヒロインの頃の読者サービスの癖が抜けてねェンじゃねェか」



858: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:49:44.57 ID:U0b9I96o


絹旗最愛「! し、知ってるんですか」

一方通行「知らねェよ! 言ってみただけだったンだが……オマエ」ジトー

絹旗最愛「あ、あの頃は鉄壁防御が不完全だったもので、自然とサービスになってしまったというか」

一方通行「ほォら、言わンこっちゃねェ」

絹旗最愛「勘違いしないでください! 最近は本当に減ったんです! 不思議と見えないってクラスで超評判になるくらい」

一方通行「尚更おかしいじゃねェか。今日はもう2回やってンだぞ?」

絹旗最愛「だから今日は超変なんです! 一方通行の前だと調子が……うう」

一方通行「そンでもって今度は裾をまくれときた。俺のこと誘ってンのか」

絹旗最愛「誘っていたとしたらどうするんですか」

一方通行「……どォもしねェけど」

絹旗最愛「超ヘタレですね」

一方通行「ドキドキする前に腹立つンだよなァ、俺のことナメてンのか」

絹旗最愛「でも一方通行はわたしのパンツが大好きだって言ってました」

一方通行「言ってねェよ! 言ってはねェけど……まァそのアレだ、わ、悪くはねェ」

絹旗最愛「わたしがパンツが大好きなのに、わたしのパンチラには超文句を垂れる……」

絹旗最愛「つまりパンツの見え方が気に入らないってわけですね! どんだけわがままなんですか!」

一方通行「どォしてそォなンだよ!」

絹旗最愛「体位が気に食わないなら最初から言ってください! こうですか? それともこう?」ピラッピラッ

一方通行「やめろっつってンだろ!」

絹旗最愛「そ、それとももっと超いやらしい体位が好きなんですか」

一方通行「体位っつうのをやめろ!」

一方通行「わざとパンツ見せンじゃねェって言いてェンだよ! ンなもンに釣られるわけねェだろ」

絹旗最愛「わざとじゃないです!」



859: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:50:28.81 ID:U0b9I96o


一方通行「まくれっつっといて何言ってンだ」

絹旗最愛「その、ギリギリを追求しようと思って」

一方通行「ダメだダメだァ、今日のオマエの調子じゃァ、確実にパンチラする、何かドジってよ。……自分だってわかってンだろ」

絹旗最愛「ううう」

絹旗最愛「わたしは、ただ、一方通行をドキドキさせたいと思っただけなんです」

一方通行「……」

絹旗最愛「途中までは……いい感じでしたよね」

一方通行「……正直、俺はオマエのことゴニョゴニョと思っちまった」

絹旗最愛「はい?」

一方通行「な、なンでもねェ」

絹旗最愛「んー?」ジトー

一方通行「や、やめろォ、見ンじゃねェ」

絹旗最愛「可愛いので許してあげます」

一方通行「可愛い、か……ハッ」

絹旗最愛「んー?」

一方通行「……クソッ」

絹旗最愛「よ、よくわかりませんけど、超期待通りの反応が得られたようですね!」

一方通行「チッ」

一方通行「まァ、その後はやり過ぎってことだ」

絹旗最愛「なるほど、わかってきました」

一方通行「? 何がだ」

絹旗最愛「わたしは超焦ってたんですね……ようやく思い出しました」

一方通行「?」

絹旗最愛「最近の一方通行は立ち直り掛けているように見えます。……そろそろ何か決まったんじゃないですか」



860: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:51:07.84 ID:U0b9I96o

一方通行「コンビニのバイトだっつってンだろ」

絹旗最愛「それ結構前の話ですよね……今日はじめて聞きましたけど」

絹旗最愛「まだ、わたしに言ってないこと、あるんじゃないですか」

一方通行「! オマ……鋭いな」

絹旗最愛「いわゆる女の勘です」

一方通行「確定するまで言わねェつもりだったンだが……研究室づとめになるかもしンねェ」

絹旗最愛「づとめって正社員ってことですか?」

一方通行「社員じゃねェけど、まァ正式の所属することになる」

絹旗最愛「ほう、どこですか?」

一方通行「大脳生理なンちゃら研究所って結構デカいとこだ」

絹旗最愛「すごいですね。よく一気にそんなとこ入れましたね」

一方通行「まァ、芳、知り合いに紹介して貰ってな。面接した奴も俺のこと知ってるらしかったしよォ」

絹旗最愛「へー」

一方通行「すっげェクマした変な髪型のババアだったが、驚いたのは急に脱ぎ始めてよォ、理由なンだったかわかるかァ? 暑いだってよ! 意味わかンよな」

絹旗最愛「……そりゃ良かったですね」

一方通行「つ、冷てェなァ」

絹旗最愛「一方通行のババアは当てになりませんからね」

一方通行「20代後半のババアだった」

絹旗最愛「いつかあなた、袋叩きにあって死ぬんじゃないですかね」

一方通行「えっ」

絹旗最愛「でも確定っぽいですね」

一方通行「まァな。給料もでねェ下っ端からスタートでしかも大学も出てねェが……俺にできねェわけがねェ、なンたって第一位の頭脳だからな」

絹旗最愛「ついに一方通行がクズニート卒業ですか。超おめでとうございます」

一方通行「クズは余計だ、ってかニートじゃなくてフリーターだっつってンだろ」

絹旗最愛「これから忙しくなりますね」



861: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:51:50.84 ID:U0b9I96o


一方通行「そォだな。朝から晩までネズミの脳味噌クチュクチュしねェといけねェらしい」

絹旗最愛「映画館来てるヒマなんて無くなっちゃいますね」

一方通行「研究の競争が激しい分野で論文前には泊まり込むとか……ン?」

絹旗最愛「べ、別に来て欲しいなんて言ってないですよ。一方通行なんて居なくても映画を見ていれば、さびしくなんて」

一方通行「……嘘つけェ」

絹旗最愛「超本当です。……」

一方通行「そォは見えねェ面してっけどなァ……今日は随分と涙もろいじゃねェか」

絹旗最愛「うううヒック」

一方通行「いらねェ心配勝手にしやがってったく……オマエ思ったよりめンどくせェ奴だな」

絹旗最愛「思っても言わないでください」

一方通行「言うほど思ってねェよ。俺も麻痺してンのかもしれねェ」

絹旗最愛「……」

一方通行「今度の2月に映画目録くれンだろ? それまでだって来ねェわけにはいかねェだろ」

絹旗最愛「でも忙しいんだったら無理しなくても」

一方通行「黙れ! 俺が来るっつったら来るンだ、口挟むンじゃねェ!」

絹旗最愛「はぁ」

一方通行「俺は俺のやりてェようにやってるだけだ」

絹旗最愛「……しょうがないから来てやってるっていうのは超嘘なんですね」

一方通行「っるせェな! こまけェことぐちぐち言うンじゃねェよ!」

絹旗最愛「すいませんクス」

一方通行「い、忙しい中でわざわざこの俺が来てやるンだから感謝しろよォ」

絹旗最愛「もう、わかりましたよ」

……

一方通行「パンツ見せりゃァ俺がパンツ目当てに通ってくンじゃねェかって思ってたわけか」

絹旗最愛「そういう風に言わないでください! 超必死みたいで情けなくなります」



862: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:52:32.38 ID:U0b9I96o

一方通行「……」

絹旗最愛「贅沢に慣れてしまったんです」

一方通行「?」

絹旗最愛「いつもそばで一緒に見るだけ、はじまる前と終わった後にちょこっと話すだけ」

絹旗最愛「でもそれがないともう駄目なんです、無理です」

一方通行「随分とおセンチな寂しがり屋じゃねェか、絹は、最愛ちゃンよォ」

絹旗最愛「さ、最愛……ちゃんゴクリ」

一方通行「オマエが言えっつったンだろ! クソッ」

絹旗最愛「わたしの言っていること、わかりますか?」

一方通行「贅沢しちまってるって感覚はすげェわかる」

絹旗最愛「そりゃそうですよね、わたしのパンチラが見れるだけでも超贅沢なのに、パンチラの体位まで文句つけてくるなんて」

一方通行「どォしてそォなンだよ! 俺は真面目に言ってンだ」

一方通行「三下に負けてよォ、絶対能力進化が頓挫しちまって、まァあンなもン嘘っぱちだったンだろォが、目的を失った10日後には打ち止めにあってンだぜ……まさに生きる理由じゃねェか、どんだけ贅沢なンだって話だ」

絹旗最愛「裏の主人公ですから」

一方通行「主人公補正って奴だろォな。でも俺は今でもその贅沢を手放すつもりは全く無い」

一方通行「それと同じだァ。俺がここに来なくなるなんてありえねェ」

絹旗最愛「嬉しいです」

一方通行「だからオマエのために行ってやってンじゃねェよ! 俺自身の贅沢だ」

絹旗最愛「まーたまた」

一方通行「クソが! 俺が来なくなると勝手に思い込ンで、寂しくて半べそかきながらパンツ見せてくるクソメンドくせェ奴のくせに調子乗ってンじゃねェ!」

絹旗最愛「だ、だって一方通行来ないここなんて……想像するだけで超無理です、死にます! だから無意識のうちに超必死になってもしょうがないと思うんです」

一方通行「し、知るかァ」
絹旗最愛「わたしは一方通行無しではろくに映画も見れない、贅沢の味をねっとりと覚えこんだ体になってしまったんです! 超責任とってくださいね!」

一方通行「どォしろっつうンだよ! 体体言うンじゃねェ!」



863: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:53:18.50 ID:U0b9I96o


絹旗最愛「いや、だから、これからもここに来てください」

一方通行「ま、まァいいけどよォ」

絹旗最愛「平日はもう無理ですよね……ど、土曜日とかどうですか」

一方通行「ン? 空いてるけどよォ」

絹旗最愛「毎月土曜日でどうですか」

一方通行「随分すくねェな」

絹旗最愛「多いと大変でしょう」

一方通行「ンなことわかンねェよ、もっと入れてもいいだろ」

絹旗最愛「もっとわたしに会いたいってことですか」

一方通行「ち、ちげェよ! 映画が見てェンだ」

絹旗最愛「超嘘つきです」

一方通行「チィ」

絹旗最愛「はっきりしときませんか」

一方通行「だからもォ言っただろォが……ここでは気ィ抜けンだよ!」

絹旗最愛「じゃあひとりで見てればいいじゃないですか」

一方通行「テメェ……」

絹旗最愛「わたしはちゃんと言いました」

一方通行「……聞いてもいねェのに評論家気取りの解説をぶちやがる。人が気持ちよく寝てンのに無理やり起こす。暇なときは俺の悪口しか言わねェ。俺相手に真正面からこンな構ってくる奴が今いるか? 来ちまうのもしょうがねェだろ!」

絹旗最愛「一方通行も超寂しがり屋ですからね」

一方通行「るっせェな! 能力見りゃわかンだろ……反射してンだぞ?」

絹旗最愛「わたしも窒素をまとっています」

一方通行「それは他人信用できねェって裏返しなンだよな。だから余計に……」

絹旗最愛「寂しがるというわけですね。なるほど、一方通行の性格を能力で説明できるって仮説がわかってきました」



864: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:54:20.15 ID:U0b9I96o

一方通行「だろ? 俺らそっくりじゃねェか」

絹旗最愛「わたしが暗闇の五月計画で生き残ったのもそのせいですか」

一方通行「かもなァ……今ここで俺らが話してンのも偶然じゃァ無いのかもしれねェ」

絹旗最愛「う、運命ですか?」

一方通行「さ、さァな」

絹旗最愛「超ロマンチックです。一方通行もなかなかキザですね」

一方通行「ちィ……まァ言ったぜ」

絹旗最愛「じゃあ隔週にしてあげましょう」

一方通行「めンどくさくなンなァ」

絹旗最愛「どこまでツンデレなんですか」

一方通行「ツ、ツンデレ?」


絹旗最愛「わたし、結構きわどいところまで喋ったと思うんですが」

一方通行「どォいうことだ」

絹旗最愛「超鈍感な一方通行にもそろそろわかってもいいんじゃないですか」

一方通行「俺が何をわかってねェンだ」

絹旗最愛「そういうこと聞いちゃう時点で超鈍感ですね」

一方通行「意味わかンねェ」

絹旗最愛「わたしが一方通行のことをどう思ってるかってことですよ!」

一方通行「ンなもンわかってンだよ! 俺がいねェと寂しィーつって泣き出すンだろ」

絹旗最愛「超腹の立つ答え方ですね……」

一方通行「おっ、あってンだな」

絹旗最愛「こ、こっちにはわたしへの一方通行の超不器用な愛がやんわりと伝わってきましたよ!」

一方通行「あ、愛!? ンなこと伝えたつもりはねェ」



865: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/11/11(木) 23:58:19.06 ID:U0b9I96o

絹旗最愛「いやー伝わってしまったものは伝わったんです」

一方通行「マジか」

絹旗最愛「割とマジです」

一方通行「やべェ、じゃあ俺はオマエのこと好きを通り越して愛してるってことになンのか」

絹旗最愛「あ、愛してる!? ちょ、ちょっと待ってください、超先走りすぎです!」

一方通行「そォか ホッ」

絹旗最愛「くっ、またわたしの方がドキドキしているだと……」

一方通行「ざまァねェな」

絹旗最愛「く、悔しいー! 超悔しいです!」


<とある一室のモニター前>
『なんだこいつら……』

『結局イチャイチャしてるだけって訳よ』

『引くわ、何よりこんな奴に順位で負けてた自分に引く』

『元祖綺麗なお姉さん・○野、頑張ってー』

『お姉さん無理だわ、こいつらキモすぎるもん』

『大丈夫だよ、むぎの。本当はうらやましくて仕方がない、そんなむぎのをわたしは応援してる』

『ねえ、浜○? 理上くんのお母さん真っ二つにしていい? いいよね? さすがにいいよね?』

『○野やめて! わたしに続く第2の犠牲者を出さないで! どうしてもっていうなら、わ、わたしをもう一度』

『なんでテメェが頬染めてんだよ!』

『(向こうがうるせぇ……うん、理上がいるから俺は寂しくないんだ!)』




874: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/15(月) 01:46:28.71 ID:T9GTJ4Qo


……

一方通行「おい」

絹旗最愛「なんですか」

一方通行「……映画はどォなったンだ」

絹旗最愛「超暗転中です」

一方通行「いつまで暗転し続けンだよ!」

絹旗最愛「知りませんよ! 編集の段階で超良くないことが起きたに違いありません。何者かがわたしが丹誠込めて作った映画を目茶目茶にしたんです」

一方通行「ひとのせいにすンじゃねェよ」

絹旗最愛「他の関係者に対するインタビューはほんとはもっといっぱいしたんです。一方通行の人となりが自然と浮き上がってくるような、そんな仕上がりになるはずだったんです」

一方通行「ろくな人となりじゃねェけどな」

絹旗最愛「他にもですね、一方通行の能力に関する超詳細かつ斬新な研究を加えまして、その副産物として超・ディープキス仮説が生まれたんですけども」

一方通行「俺にはその過程が全く想像できねェ」

絹旗最愛「さらに、その結果掴んだ一方通行の能力をイメージしてコスプレという名の模擬戦を撮影しました」

一方通行「! コスプレだと……」

絹旗最愛「対戦相手は同じくレベル5、第4位の原子崩しこと麦野にやってもらいまして」

一方通行「俺役は誰か? まさか……」

絹旗最愛「わたしです」

一方通行「ふざけンな!」

絹旗最愛「ふざけてないです! 真っ白なウィッグに真紅のカラコン、一方通行から予め奪っておいたあの白黒の変な服もサイズを変えて作り直しました」

一方通行「ンなところに力注いでどォすンだよ! そもそも人選を間違えてンだよ!」

絹旗最愛「ウィッグにカラコンに衣装、それに超顔芸! これで体格差など超余裕でカバーできます! しました!」

一方通行「顔芸って言うンじゃねェ! 本人は必死なンだ」

絹旗最愛「超面白ェじゃねェかァ。超愉快に素敵に超ビビらせてやるよォ」



875: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/15(月) 01:47:27.86 ID:T9GTJ4Qo

一方通行「だから全然似てねェンだよ! 語尾伸ばすぎだァ! 俺のしゃべりはそこまで汚くねェ。ちゃンと読ンでンのか!」

絹旗最愛「いいんです! 超オーバーにやるくらいでちょうどいいんです」

一方通行「顔もそれこそただの顔芸、変顔じゃねェか! クシャミでもしてェのか」

絹旗最愛「超グハァ」

一方通行「っ」

絹旗最愛「上条当麻にぶん殴られてるときの顔です。……笑いましたね!」

一方通行「ちィ、クソッ……っ……なンて顔だ」

絹旗最愛「超ブホァ」

一方通行「なンで自分で自分の顔殴ってンだよ……っ……クソっ」

絹旗最愛「麦野戦では初めからばんばんビームを跳ね返して優勢に立ちますが、粘る麦野の凄まじい身体能力にビビって、思わずと足の太さを見比べてしまう……やっぱ超筋肉あンな、あれ、俺の方が超細いンじゃね、と思って顔あげると、麦野が超・スーパー麦のん化している……リアルに超修羅場と化したのでした」

一方通行「ババアは気がみじけェからな。てかビームってどォすンだ」

絹旗最愛「超本格派です。CGに頼らず、フレンダが何かを爆発させて超迫力のある映像が撮れたのです。はまづ、カメラさえ逃げ惑うという超リアリティー……すごくないですか」

一方通行「単純にあぶねェだろ!」

絹旗最愛「死闘の末、ついに覚醒して翼を生やした一方通行……もちろん、フィニッシュはこれです。そのふざけた幻想を……超ぶち[ピーーー]!!」

一方通行「なンで俺がそげぶしてンだよ! 俺の能力研究したンじゃねェのか」

絹旗最愛「特典映像として、先ほどお見せした上条当麻との操車場での再現映像もあります」

一方通行「! それは気になンな……三下は出たのか?」

絹旗最愛「本当はインタビュー知たときに本人に頼もうと思ったんですが、操車場まで行けないし、もう人を殴りたくない、ということで代役を探すことになりました」

一方通行「まァそォなンだろォな」

絹旗最愛「上条当麻のコスプレのポイントは髪をツンツンさせることにあります。広く希望者を募り、髪の長さを第一基準として検討して行きました」

一方通行「で、誰になったンだ?」

絹旗最愛「超電磁砲です」

一方通行「どォしてそォなンだよ! まず性別を揃えろよ!」

絹旗最愛「わたしも少し髪の長さが長いのではないかと難色を示したのですが、本人の超熱意に負けまして」

一方通行「だから問題はそこじゃねェ」



876: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/15(月) 01:48:07.47 ID:T9GTJ4Qo

絹旗最愛「髪は黒く染めてハードジェルで立たせました。ちょっと長いので若干ビジュアル系になってしまいましたが、本人は長台詞を完璧に暗記するなど演技には問題はありませんでした」

一方通行「あいつバカなンじゃねェか」

一方通行「てかアイツ自身の役回りはどォすンだよ」

絹旗最愛「仕方ないので滝壷さんの髪を茶色に明るくして、常盤台中学の制服を着てもらいました」

一方通行「どンだけ計画性がねェンだよ!」

絹旗最愛「当時滝壺さんのお腹の中には既に理上くんがいたということが後からわかりましたので、見かけ上は中学生の妊婦だったというわけです」

一方通行「ンなことはどォでもいいわ!」

絹旗最愛「実際の撮影が始まると、超電磁砲は結構強く殴ってくるんですよね。いや、怪我とかしないんですけど、超地味に痛いというか……こう底知れぬ悪意を感じるような痛さなんです。うろたえる一方通行を演じていたわたしも段々腹が立ってきて、最強と最弱のくだりを得意げに言われたところで頂点に達して、思わずクロスカウンターを入れてしまいました」

一方通行「勝手に何やってンだよ! そンなことできりゃ俺は負けてねェぞ……クソッ」

絹旗最愛「ここからが超修羅場でしたね……ブチ切れた超電磁砲とのリアル・キャットファイトが始まりました。暴言の端々からわたしを見下して調子に乗ってるのが伺えました、チビ、低レベル、幼児体型、パンチラ要員……火に油に注ぐように激しくなっていく戦闘……」

一方通行「あきれるぜ」

絹旗最愛「ちょうどその頃フレンダの爆破も制御が効かなくなりあたり一面まるで火のようになっていたのです……こちらもまるで火に油を注いでしまったかのように」

一方通行「何やってンだよ! シャレになってねェぞ」

絹旗最愛「迅速な消火作業におかげでしょうか、いつの間にか火は消し止められていました。スタッフが帰ってしまった後も、わたしと超電磁砲は真夜中の操車場で戦闘を続けました」

一方通行「真夜中に男のコスプレしたきめェ女二人が取っ組み合いの喧嘩をしてる……こりゃ出くわしたくねェな」

絹旗最愛「キモくないです、ちょっとイタいだけです!」

一方通行「どっちでもいいンだよ! 結局どォなったンだ」

絹旗最愛「もつれにもつれて結局二人とも寝てしまって、朝起きると駅員さんみたいな人が超キレてて、超説教されてしまいました。君たちはこんな格好して何でここに寝てるんだって」

一方通行「それくらいで済ンで良かったじゃねェか。下手したら大惨事だぜ」

絹旗最愛「勝負はつきませんでしが、判定なら……わたし、つまり一方通行の判定勝ちだったと思いますよ!」

一方通行「取っ組み合いに判定なンかあンのか」

絹旗最愛「超電磁砲の超電磁砲という名の投石を、拾った板切れを使った超・窒素スマッシュで打ち返したりとか、終始優勢だったと思います」
一方通行「なンで自分の能力設定に戻ってンだよ! 役はどォした! しかもしょっぺェ」

絹旗最愛「過去にifは無いと言いますが、一方通行が勝っていたらどうなっていたんでしょうね」



877: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/15(月) 01:48:51.54 ID:T9GTJ4Qo


一方通行「ンなもン考えたこともねェけどな……俺はあそこで三下に負けることに決まってたンだ」

絹旗最愛「超物分りがいいんですね」

一方通行「でもさっきから俺が三下をクロスカウンターでぶっ倒す絵が頭に浮かンで離れねェ……クソっ、カッケェじゃねェか……なンで俺はボクシング習っとかなかったンだ」

絹旗最愛「どんなifですか! ひどい妄想です。WBCの超・減量級チャンピオンになっちゃいますよ」

一方通行「そンな階級はねェよ!」

一方通行「オマエもバカなことしてンだな」

絹旗最愛「バカとは何ですか、わたしは一方通行の勝った世界を見せてあげたんですよ」

一方通行「いや、何にも映ってないンだけど」スッ

絹旗最愛「わたしだって見りゃわかりますよ!」

一方通行「じゃあ何が言いてェンだ」

絹旗最愛「ちょっとは嬉しくないんですか」

一方通行「どこに嬉しくなる要素があるってンだ」

絹旗最愛「くっ……映像さえあれば、映像さえあれば、わたしの一方通行の超完全な模倣(コピー)ぶりに感動するはずですよ……超ドガァ」

一方通行「っ……やめろォ! ……っ」バンバン

絹旗最愛「おっとジュルリ」

一方通行「! 何やってンだ、俺のシャツに垂らしやがって」

絹旗最愛「わたしのです」

一方通行「なンでだよ! 誰もやるなんて行ってねェよ」

絹旗最愛「もうわたしのなんです! 身につけてから30分は経ちましたから」

一方通行「30分とか関係ねェ」

絹旗最愛「だって返せるわけじゃないですか。わたしの肌、よりよってわたしのふとももを長いこと包んでいたんですよ。しかも興奮してねっとりと汗をかいてしまいましたから、染み込んで湿っているかもしれません。こんなもの一方通行に返したらどんな使い方をするか……想像したくもないです! 超エロイ使い方をされるに決まっています!」

一方通行「しねェよ! もともと俺のシャツじゃねェか!」

絹旗最愛「というわけでもうこのシャツはわたしのものです! どんな使い方をしようがわたしの超勝手です」

一方通行「俺のもン盗りてェだけだろ」



878: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/15(月) 01:49:33.23 ID:T9GTJ4Qo

絹旗最愛「顔を埋めて一方通行の匂いを嗅いだり、生まれたままの姿になって身につけて素肌に一方通行を感じてみたり、あんな所にあてがってすりつけて激しい一方通行を想像してみたり、何やろうが超自由なんです!」

一方通行「オマエの使い方の方がよっぽど問題あンじゃねェか!」

絹旗最愛「返した方がいいですか」スル

一方通行「! いや、いい、テメェのきたねェ唾液がついた服なンざ帰り際に返してくれ」

絹旗最愛「はぁ」

……

一方通行「おい」

絹旗最愛「なんですか」

一方通行「腹減らねェか? このまま映画止まってンなら飯でもどォだ」

絹旗最愛「さっきちくわいっぱい食べたじゃないですか。もう忘れましたか」

一方通行「あ、あァ、そォだったな」

絹旗最愛「カレー」

一方通行「ン、カレーが食いてェか?」

絹旗最愛「違いますよ、カレーに福神漬ってよくついてくるじゃないですか」

一方通行「まァ、そォだな」

絹旗最愛「一方通行は福神漬みたいなものなんですよ」

一方通行「はァ?」

絹旗最愛「カレーが映画だとしたらです。メインはあくまでカレーなんですけど、福神漬があるとちょっと変化が付くじゃないですか」

一方通行「あァ、そのことなンだけどな」

絹旗最愛「別に無くてもいいんです。無くてもいんですけど、もう明日からは福神漬ありませんよって言われたら超寂しいじゃないですか、焦りません?」

一方通行「なるほどな、俺も前行きつけだったファミレスのコーヒーおかわりがなくなっちまったよ、目の前が真っ暗になったもンだ」

絹旗最愛「だから一方通行はわたしにとってせいぜいカレーに付いてくる福神漬に過ぎないんです。勘違いしないでくださいね!」



879: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/15(月) 01:51:33.49 ID:T9GTJ4Qo


一方通行「いや、だから、それなンだけどな」

絹旗最愛「ちくわごぼうのごぼう、サラダのアスパラガス、焼きそばのもやし、おやつのポッキーと言ってもいいです」

一方通行「チョイスに悪意を感じる」

絹旗最愛「余ってるからポッキーでも食べますか」

一方通行「そォすっか」

絹旗最愛「またポッキーゲームしますか?」

一方通行「普通に食べよォぜ……俺はもう疲れた」

ポリポリ

絹旗最愛「あと思ったんですけど、やっぱりわたしはキャラとしてアイデンティティを超失いかけるてると思うんですよ」

一方通行「アイデンティティ? チビじゃねェか」

絹旗最愛「チビも高校生になってしまいました。超だって超いつまで超続けられるか超わかりません、超年取っても超超言っている超わたしなんて超想像したくないです」

一方通行「俺は逆に超超言ってねェオマエは想像できねェけどな」

絹旗最愛「おまけに窒素装甲を失いました」

一方通行「……そりゃオマエだけじゃねェよ」

絹旗最愛「さっきも鼻の頭にキスされてしまいました。窒素装甲がない今、わたしの全身は一方通行の唇に対して超無防備になってしまったのです。超おぞましいことです」

一方通行「なンでそォいう話になンだ」

絹旗最愛「もちろん唇も無防備です。一方通行がムラムラしたら奪われてしまうに違いありません」

一方通行「いや、だから……したじゃねェか」

絹旗最愛「あれはわたしからしたんです! わたしからした場合は一方通行に対する勝利としてカウントされます。一方通行からするのは……それはただのキスです」

一方通行「ただの……ってのはどォいうことだ」

絹旗最愛「超ムラムラしてるか……ただの愛情表現かどっちかです」



880: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/15(月) 01:52:16.88 ID:T9GTJ4Qo


一方通行「な、なンでそォなンだよ、ずりィぞ」

絹旗最愛「だって一方通行がわたしに勝つなんていくらでもやり方があるじゃないですか」

一方通行「そりゃそォだけどよ……」

絹旗最愛「窒素に愛着はありますけどね、一方通行のベクトルと同じで」

一方通行「それはよくわかる」

絹旗最愛「パンチラもひょっとしたらわたしのアイデンティティだったんじゃないかって気がしてきたんですよ」

一方通行「天性の痴女じゃねェか」

絹旗最愛「超ちょっと響きがかっこいいんですけど!」

一方通行「褒めてねェよ!」

絹旗最愛「超大事なときこそ、パンチラにすがりたい気持ちがあったのかもしれません」

一方通行「どンだけパンチラ語ってンだよ」

絹旗最愛「しないプロでもあり、するプロでもあるんです」

一方通行「両方ねェよ」

絹旗最愛「パンチラで飯を食っていく……絶対領域の魔術師です」

一方通行「だからねェっつってンだろ!」

絹旗最愛「あと、もう一つ、あのような講座を開こうとしてしまった原因を考えたんですけど」

一方通行「まだ引きずってンのか」

絹旗最愛「……雰囲気が超壊れてしまいましたから、反省してるんです」

一方通行「そンな気にすンじゃねェよ」

絹旗最愛「他人事みたいに言わないでください! あなたにも責任があるんですよ」

一方通行「意味わかンねェ」



881: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/15(月) 01:53:44.39 ID:T9GTJ4Qo


絹旗最愛「何をすればいいのかわからない、というか、何か超したいんだけどそれが何なのかよくわからない、というか、その気持をどこへもって行っていけばいいか、わからなくてですね、我慢できなくて……」

一方通行「もっとわかりやすく言ってくれ」

絹旗最愛「パンチラすれば、一方通行から、その、何かしてくれるんじゃないか、という超虫の良い考えだったのかもしれません」

一方通行「???」

絹旗最愛「わたしはもうやりたいようにやります。もう『一方通行から』なんてことは考えません。超屈辱です、なんでわたしがもやしごときに……」ブツブツ

一方通行「おーい」

絹旗最愛「全部一方通行が超鈍感かつ超ヘタレで超ワガママなのがいけないんですからね!」

一方通行「福神漬の話なんだけどよォ」

絹旗最愛「なんで今福神漬の話をしようとするんですか! くっ……わたしがせっかく超覚悟を決めたというのに」

一方通行「良いから聞けェ」

絹旗最愛「はいはい」

一方通行「前々から思ってたンだけどよォ、カレーに福神漬ってのは邪道だじゃねェか? 味が死ンじまう。ただの歯ごたえ役になりさがっちまう」

絹旗最愛「はぁ」

一方通行「やっぱ白いご飯と食べンのが一番だ。オマエ今度食べてみ。福神漬を見直すこと間違いねェぞ。しょっぱい端っこにちょろっとみりんの甘みが付いてきてよォ、ポリポリとまンねェぞ」

絹旗最愛「要は俺をポリポリ食べてくれェってことですか」

一方通行「ちっげェよ! 全然話聞いてねェだろ!」

絹旗最愛「まぁそうかもしれませんね……カレーは最高ですが、そろそろ福神漬単体を超むさぼりつくすのも良いかもしれません」

一方通行「なンか不吉な感じが……」

バキッバキッ

一方通行「! 何してンだ」

絹旗最愛「ポッキー折ってるんですけど」

一方通行「普通に食えよ」

絹旗最愛「ポッキーを一方通行の細い体になぞらえてるんです。ふんっふんっ」ボキッボキッ



882: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/15(月) 01:54:39.42 ID:T9GTJ4Qo

一方通行「やめろォ、いてェ、いてェ」

パクッ
モッシャモッシャ

絹旗最愛「あふれられーたをたへてしまひました」

一方通行「食ってから言え」

絹旗最愛「一方通行なんて所詮はポッキー、ボキボキに折ってポリポリ食べてしまいました、そうです、本物は一方通行は今ごろわたしの中ですっかり溶けてしまっているはず、そうです、ここにいる一方通行はただの抜け殻、そうです、ただのもやしの抜け殻……」

一方通行「何やってンだ、宗教か? 魔術か? 何なンだこの不吉な感触はァ……未だかつてこれほどのものは感じたことがねェ……」

絹旗最愛「パーソナルリアリティを超強化しました」

一方通行「?」

絹旗最愛「わたしの思いのままに行動すれば、わたしの思いのままに結果が起こると信じています」

一方通行「……」




890: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/17(水) 01:08:11.61 ID:UmYRZTAo

……

スッ

一方通行「!」ビクッ

絹旗最愛「何で逃げるんですか」

一方通行「昔取った杵柄だな……俺はオマエが何か仕掛けて来る気配を読ンだンだ」

絹旗最愛「き、きねづか? なんだか知りませんけど超間違った使い方なのは超間違いないです」

一方通行「これだからゆとりは……。餅をつく杵の柄のことだ。餅つく動作みてェによ、身につけた技術ってもンはよ、後々になっても通用すンだ」

絹旗最愛「あなただってゆとりですよ、たぶん」

一方通行「細かいこと言うンじゃねェ」

……

絹旗最愛「あの」

一方通行「なンだ」

絹旗最愛「……て、て、手を繋ぎませんか?」

一方通行「掌に超高圧の窒素を貯めて、相手の腕を内部から破裂させる、だろ?」

絹旗最愛「だろ?じゃありませんよ! いいから繋ぎましょうよ」

一方通行「し、仕方ねェな」スッ

ガバァッ

一方通行「!?」

絹旗最愛「掛かりましたね! 恥ずかしいけどどうしても手を繋ぎたいという臆病な積極性に一方通行が超萌えている隙を利用した腕刈り……超決まりました!」

一方通行「なン、だと……」

絹旗最愛「もう一方通行の右腕はわたしのものです!」

一方通行「くっ、仕方ねェ……腕の一本ぐらいくれてやるよォォ! ……」

絹旗最愛「……超言ってみたかったんですか」

一方通行「い、いいじゃねェか! 三下なンて生えてきたンだぞ」

ギュ

一方通行「! ……」

絹旗最愛「か細い腕ですね」

一方通行「なンかくっついちまってるぞ」

絹旗最愛「おや、わたしの胸の感触を超お楽しみですか」

一方通行「なンでそォいうこと言うンだよ! せっかく触れないでやったのによォ」

絹旗最愛「だからそういう無駄な気配りに腹がたつんです! あと超触れてます!」

一方通行「話題に触れるの触れるの方だ!」

絹旗最愛「……ふとももには超触れてますけど」

一方通行「! お、おっとわりィ。……」プルプル

絹旗最愛「超プルプルしてるんですけど。無理しなくて置いていいでいいですよ」

ギュ

一方通行「腹の肉に前腕が食い込んじまってるぞ」

絹旗最愛「腹の肉とか言わないでください! わたし太ってないですから! ……まぁ一方通行には敵いませんけど」

一方通行「勝っても全然嬉しくねェけどな……なンでそンな締め付けンだ」

絹旗最愛「一方通行のか細い右腕を外の世界と紫外線から守ってあげたいんです」

一方通行「だから嬉しくねェよ!」

絹旗最愛「ガチで腕相撲したらわたしが勝つんじゃないんですかね」

一方通行「はァ? 調子乗ンじゃねェぞ、オマエだってどォせ二の腕プニプニさせてンだろ」スッ

絹旗最愛「! や、やめてくださいっ!」

一方通行「あ、あァ……わりィ」

絹旗最愛「! べ、別にいいんですよ、ただ、ちょっと急だったので、ほら、触りますか、良い意味で超プニプニですよ、ほーら」

一方通行「いや、いいわ」

絹旗最愛(くぅ……超やらかしました)




891: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/17(水) 01:09:36.42 ID:UmYRZTAo

……

一方通行「いつまでこォやってりゃいいンだ」

絹旗最愛「疲れますか」

一方通行「いやあちィ……オマエがべっとり腕にくっついてるからよォ。俺があちィなンて滅多にねェンだが」

絹旗最愛「ちくわとごぼうの関係ですよ」

一方通行「穴と棒の関係ってことか?」

絹旗最愛「……わ、わたしは一方通行のゴボウのような腕をわたしが包みこんで温めるという意味で言ったんですけど」

一方通行「……やらかしたか」

絹旗最愛「一方通行って意外と超エロいっていうか超下品なんですね」

一方通行「お上品な一位って柄でもねェ……あとオマエの方がよっぽどじゃねェか」

絹旗最愛「状況を考えて欲しいんですけどね」

一方通行「ン? あァ……」

ギュ

スリスリ

一方通行「す、擦り寄ってくンじゃねェ……あちィ」

絹旗最愛「嫌ですか?」

一方通行「いや、あちィっつってンだろ」

絹旗最愛「脱げばいいじゃないですか。手伝ってあげますよ」

一方通行「俺を脱がす策略だったのか……やるじゃねェか。クソッ、これ以上脱いだら」

絹旗最愛「! これ以上脱いだら?」

一方通行「いや、何でもねェ」

絹旗最愛「ついに超終わりが見えてきたようですね。一方通行を超こつこつと一枚一枚脱がしていく作業に」

一方通行「なンて意味のねェ作業なンだ……。オマエがそのつもりなら、俺もオマエを脱がしちまうぞォ、下からベロォッてよォ。俺は気が短ェからなァキキキキ」

絹旗最愛「も、もうっ……一方通行の超スケベです」

一方通行「なンでしンなりしてンだよ! クソッ、俺がアホみてェじゃねェか」

ポム

一方通行「ン……?」

絹旗最愛「ちょっと失礼しますよ」

スリスリ

一方通行「顔擦り付けてくンじゃねェ……なンか湿ってねェか」

絹旗最愛「汗です」

一方通行「なンだ、オマエだって暑いンじゃねェか。俺も汗かいちまってるかもしれねェなァ」

絹旗最愛「……」

一方通行「なンか言えよ」

ポム

一方通行「どォした」

絹旗最愛「休憩です」

……

(動かねェ……全く動く気配がねェ)

(あちィ……クソッなンでこンなあちィンだ)

(締め付けすぎだろォ……あと寄りかかりすぎ、重いンだよ、チクショウ)

(映画も止まったまンまだし、どォしろってンだ)

(寝ちまったのかもな。まァ今日は色々あったから疲れてンのだろォし……)

スル

(! わずかに緩まったか)

(……ち、ちげェ、俺の腕つたって手が降りてきてンンだ)

サワ

(! つなげっつてンのか……クソ、わかンねェ、もォどォにでもなっちまえ)

ギュ

……




892: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/17(水) 01:10:27.14 ID:UmYRZTAo

……

カクン

一方通行「!」パッ

絹旗最愛「あっ……超ウトウトしてました」

一方通行「だらしねェな。いつもは俺が寝てると文句言うくせによォ」

絹旗最愛「たまにはいいじゃないですか」

一方通行「……オ、オマエさっき俺と手をつなごうと」

絹旗最愛「あっ、超ヨダレ垂らしちゃってました」

一方通行「! 何すンだよ! 俺の残りすくねェ大切な服を!」

絹旗最愛「わたしの超汚いヨダレがついてしまって超申し訳ないです。早く脱いだほうがいいんじゃないですか」

一方通行「その手には乗らねェなァ」

絹旗最愛「チッ」

一方通行「ケケケケ ……」

絹旗最愛「……」

一方通行「なンか言えよ」

絹旗最愛「そんなわたしとの沈黙が超苦痛ですか」

一方通行「無性にしゃべりてェンだ」

絹旗最愛「最愛って超変な名前だと思いませんか」

一方通行「はァ? 今更何言ってンだ」

絹旗最愛「話題を提供してるんですよ」

一方通行「禁書は全員変じゃねェか」

絹旗最愛「なんで最愛なんて名前を付けたんでしょうね」

一方通行「! ……皮肉なもンだ」

絹旗最愛「たまに超羨ましくなるんです。普段は同じ寮に居ても、休みには帰る家があって、そこで家族が待っていてくれている友達に」

一方通行「わりィな」

絹旗最愛「家に帰るとお父さんとお母さんがご馳走を用意してくれてるんしょうか、よく帰ってきたね、最愛って。わたしには超ありえないですが」

一方通行「まァ、俺は作る側なンだがな」

絹旗最愛「両親は超恨んでますけど、最愛という名前には最愛の我が子という意味が込められていると信じています」

一方通行「さァ、俺は何も言えねェ」

絹旗最愛「でも、わたしが帰ってくるといつでもわたしのことを名前で読んでくれる人……しかも最愛という意味を込めて」

一方通行「ゴクリ」

絹旗最愛「そういう人や場所をつねにわたしは探している……近頃ようやく気づきました」

一方通行「……し、仕方ねェ、お、俺が」

絹旗最愛「形からいいんです、いきなり内容は求めません、わたしはわたしのことをいつでも最愛と呼んでくれる人を超募集中です」

一方通行「だ、誰かよさそォな奴はいたか」

絹旗最愛「……わ、わたしは一方通行なんかでもいいかな……いや一方通行が良いです……」

一方通行「っ」

絹旗最愛「と思ってるんですが、どうですか」

一方通行「……な、何言ってンのか自分でわかってンのか」

絹旗最愛「正気でこんなこと言えますか! とにかくわたしは一方通行に最愛って呼んで欲しいんです! 超呼んで欲しいんです! いつも! 常に! 必ず! 超呼んで欲しいんです!!」

ギュウウウ

一方通行「いってェ! 血流止まって腕が壊死しちまう」

絹旗最愛「じゃあ早く答えてくださいよ!」

一方通行「っるせェな……腕を緩めろ! あとポッキーよこせェ!」

絹旗最愛「ポ、ポッキー?」

一方通行「グダグダ言うンじゃねェ! さっさとよこしやがれ」

絹旗最愛「???」

ポリポリ




893: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/17(水) 01:11:19.91 ID:UmYRZTAo

一方通行「あっめェな……これ何味だァ?」

絹旗最愛「チョコですよ。超見ればわかるじゃないですか」

一方通行「そォか、こンな甘かったか」

ポリポリ

絹旗最愛「あの……」

一方通行「今食ってンだよ! 見りゃわかンだろォ! 話しかけンじゃねェ!」

絹旗最愛「うう……」ウルウル

一方通行(やっべェ)ボリボリ

一方通行「ふいおわっはへェ」

絹旗最愛「超食い終わってないです! 口ん中物入れて喋らないでください」
ゴクン

一方通行「食い終わったぜェ」

絹旗最愛「……なんで今ポッキーなんですか」

一方通行「いいぜェ、呼ンでやる」

絹旗最愛「えっ」

一方通行「オマエのこといつも最愛って呼ンでやンよ! クソがッ!!」

絹旗最愛「いきなりオマエじゃないですか!」

グギイッ

一方通行「いってェ! 腕がとれるゥ、とれるゥ、わかったわかった」

絹旗最愛「じゃあちゃんと一回言ってみてください」

……

一方通行「さ、……最愛」

……

絹旗最愛「ほう……じゃあ次に俺の最愛の最愛と言ってみてください」

一方通行「お、おィ、それって」

絹旗最愛「言うんです!」

一方通行「お、俺の最愛の最愛」

絹旗最愛「ふむ……じゃあ次に俺の最愛の最愛を最愛に最愛してるって言ってください!」

一方通行「俺の最愛の最愛を最愛に最愛してるゥ」

絹旗最愛「……絹旗最愛が最愛に最愛してる最愛の一方通行はその俺の最愛の最愛だけを最愛だけに最愛に超最愛してるって言ってください!!」

一方通行「なげェよ!」

絹旗最愛「言え! 超言うんです!」

一方通行「絹旗最愛が最愛に最愛してる最愛の一方通行はその俺の最愛の最愛だけを最愛だけに最愛に超最愛してる……ぜェ」

絹旗最愛「……ゴクリ」

一方通行「満足か」

絹旗最愛「ま、まだです!」

絹旗最愛「今度は、『おィー最愛ー飯で来たぜェー冷めねェうちに下降りてこォい』って言ってください」

一方通行「いや俺ンちアパートなンだけど」

絹旗最愛「そんなこと聞いてません! ほら!」

一方通行「おィー最愛ー飯で来たぜェー冷めねェうちに下降りてこォい」

絹旗最愛「超わかりましたー! 一方通行、今日は何ですかー?」

一方通行「えっ……ち、ちくわごぼうだァー、汁の染みとおったうめェちくわごぼうが盛りだくさんだァー」

絹旗最愛「超美味しそうですー! 机の上片付けてすぐ行きますねー」

一方通行「はやくしろよォー、はやくしねェとオマ」

グキ

一方通行「ぐっ……さ、最愛の分もくっちまうぞォー」

……

絹旗最愛「こ、こんなもんですかね」

一方通行「三文芝居打たせやがって……肩の関節がァ」

ギュ




894: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/17(水) 01:12:16.23 ID:UmYRZTAo

一方通行「いってェ! なンなンですかァ、きぬは……ハアハア  あっぶねェ、さ、最愛さンは俺のひ弱な肩関節を破壊するつもりなンですか」

絹旗最愛「ちょ、超良かったです……」

スリスリ

一方通行「擦り寄ってくンのは百歩譲って許す……けど頼むから手加減してくれェ……脱臼しちまう」

絹旗最愛「超良いです、わたし超幸せです……」

一方通行「……」




906: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/22(月) 02:12:27.33 ID:6dvqGL.o


絹旗最愛「と見せかけて」

一方通行「!」

絹旗最愛「いや、別に、特に無いんですけどね」

一方通行「ビビらせンな」

絹旗最愛「思わず超本心をつぶやいてしまいました」

一方通行「本心ねェ……」

絹旗最愛「わたしの眼には中年オヤジと化した一方通行の背中がはっきり超見えました」

一方通行「頭おかしいンじゃねェか」

絹旗最愛「おっさん化した一方通行、髪にも白い物がまじり、腹回りも気になってきた……いや、髪はもともと白いわけですし、一方通行の腹回りは永遠のもやし……中年太りごときに負けるはずがないです」

絹旗最愛「うーん、超ハゲってことにしましょうか」

一方通行「全然イメージ固まってねェじゃねェか!! あとハゲねェ! 俺はぜってェハゲねェンだよ! 見ろォ、ふっさふさだァ!」

絹旗最愛「超見苦しいです」

一方通行「うるせェ! 俺がハゲたらイメージが台無しじゃねェか! せっかくロン毛になってンだからよォ、不吉なこと言うンじゃねェ」

絹旗最愛「ここまで見苦しいとかえって超清々しいものがあります」

一方通行「カエル顔の医者じゃねェンだからよ」

絹旗最愛「わたしのパパが超はげていてもわたしは超まったく気にしません」

一方通行「パ、パパァ? ンなもン知らねェよ」

絹旗最愛「いやだから本当のパパです」

一方通行「だから知らねェっての」

絹旗最愛「でも恋人がハゲは超無理ですね」

一方通行「うるせェよ! オマ……の意見なンて誰も聞いてねェ! あと俺ははげねェ!」

ゴキ

絹旗最愛「オマ……って何ですか」

一方通行「グッハァ、今変な音したぞォ! 俺の肩が音を立てて壊れかけてンぞ! 俺が野球選手だったらどォすンだよ!」

絹旗最愛「なんで今一方通行が野球選手である可能性を考慮しないといけないんですか! ボクシングと言い、超夢見がちです! 超身体コンプレックスが透けて見えます!」



907: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/22(月) 02:13:29.71 ID:6dvqGL.o

一方通行「いや、ババアのガキの同学年のエースが肩痛めててよォ、なンかチューブ引っ張たりして頑張ってンだぞ? それ見てると身につまされるっつうかよォ……」

絹旗最愛「そんな話はこの際超どうでもいいです! ババアなんてどうでもいいんです! ましてやそのガキのエースなんて」

一方通行「いや、だからババアのガキはエースじゃねェンだ。知ってるか? 強豪校のレギュラー争いっつうのは熾烈なンだぜェ? 地方から野球留学してきたやつでもよォ、そこで自分の限界を思い知るっつうか、まァそもそもポジションがちげェンだが」

絹旗最愛「ますますどうでもいいです! 一方通行の超知ったか高校野球トークなんて」

一方通行「俺は真面目に応援してンだ」

絹旗最愛「なんで最愛って呼んでくれないんですか。呼んでくれるって言ったじゃないですか」

一方通行「それはだなァ……」

絹旗最愛「……」クイクイ

一方通行「やめろ! ビビらせンじゃねェ! 肩が怖がってンだろ」

一方通行「やっぱ二人しかいねェのにわざわざ名前で呼ぶ必要もねェンじゃねェか」

絹旗最愛「わたしは一方通行って呼んでるのにってさっき言ったじゃないですか」

一方通行「……やっぱオマエはオマエが一番しっくりくンだ」

絹旗最愛「一方通行の二人称はいつも誰でもオマエです」

一方通行「だから、アレだ、俺が『オマエ』って言ったとき一番オマエが『オマエ』らしいっつうか」

絹旗最愛「?」

一方通行「俺がオマエに『オマエ』ってベクトルを出すのと、違う二人称に『オマエ』ってベクトル出すのじゃあ、角度が少しずれンだよ。てかずれてきてるように感じてンだ」

絹旗最愛「もっとわかりやすく言ってください」

一方通行「俺からでる『オマエ』って呼びかけのベクトルはよォ、スカラー倍すればほとンどの他人を貫くわけだァ、それぞれ俺からの距離は異なるけどよォ」

一方通行「オマエはいつの間にか随分前の方に出てきててよォ、『オマエ』ベクトルの単位ベクトルはオマエになりつつあったわけだ」

一方通行「でも今日オマエが最愛って呼べ呼べ言うから、そのせいかどォかは知らねェが、あれェちょっと角度違ェなァと思った。オマエへのベクトルをスカラー倍しても他の『オマエ』に一致しねェぞってな」

絹旗最愛「ううう、超全くわかりません」

一方通行「簡単に言やァ……オマエへの『オマエ』は、その、ちっと他のと違ェンだ」

絹旗最愛「ほう」

一方通行「もっと言っちまェば、そのオマエと最愛ってのはそンな変わンねェ、いやオマエの方がちけェンじゃねェかって気がする……」



908: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/22(月) 02:14:47.77 ID:6dvqGL.o

一方通行「俺は何言ってンだろォな」

絹旗最愛「超わかりました!」

絹旗最愛「おまえとあなたの関係ってことですね!?」

一方通行「はァ?」

絹旗最愛「超照れないでいいです。一方通行にとってわたしは超長年連れ添った奥さんばりに超愛しい存在ということですね!」

一方通行「どォしてそォなンだよ!」

絹旗最愛「……だって、わたし専用の『オマエ』が用意されてるってことでいいんですよね」

一方通行「ン? 確かにそォなるな……やっべェ」

絹旗最愛「どうですか」

一方通行「いや、わかンねェけど……その可能性は否定できねェな」

絹旗最愛「ほう……ちなみにわたしはあなたのこと超たまにあなたと呼ぶんですがお気付きですか」
一方通行「ン……まァな」

絹旗最愛「超・あ・な・た」

一方通行「気色悪りィな」

絹旗最愛「そこはお・ま・えでしょうが」

一方通行「正直言うと名前で呼ぶなんて恥ずかしいじゃねェか」

絹旗最愛「ここまで話を膨らませておきながら! さっさと白状しておけば良かったものを」

一方通行「だってよォ……何かわざとらしくねェか」

絹旗最愛「わざとでも良いから言って欲しい時があるんです」

一方通行「ンなもンわかンねェよ」

絹旗最愛「仕方ありませんね……じゃあさっきの『オマ……』を最愛に置き換えてくださいね」

一方通行「覚えてねェ」

絹旗最愛「……『超うるせェよ! オマ……の意見なンて超誰も聞いてねェ! あと俺ははげねェ!』」

一方通行「……うるせェよ! 最愛の意見なンて誰も聞いてねェ! あと俺ははげねェ!」

ギュ

一方通行「っ……あれ痛くねェ」



909: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/22(月) 02:15:56.37 ID:6dvqGL.o


絹旗最愛「超良いです」スリスリ

一方通行「くっついてくンな」

絹旗最愛「超恋人みたいじゃないですか」

一方通行「だァから嫌だったンだ」

絹旗最愛「嫌ですか?」

一方通行「恥ずかしいじゃねェか」

絹旗最愛「あなたは超シャイなんですね」

一方通行「シャイって言うなァ」

絹旗最愛「じゃあですよ、わたしとあなたが人ごみで待ち合わせをしていて、あなたが先にわたしを見つけた。なんて声を掛けますか」

一方通行「人混みで待ち合わせなンかしたことねェじゃねェか。ここガラガラだし」

絹旗最愛「将来的な話をしてるんです! オマエですか? おおい、オマエーって言いますか」

一方通行「それこそ古い夫婦みてェじゃねェか」

絹旗最愛「おおィ、最愛ーって叫べますか」

一方通行「ハードルたけェな」

絹旗最愛「超シャイボーイじゃないですか」

一方通行「俺には他人を下の名前で呼ぶよォな社交性は備わってねェンだよ」

絹旗最愛「一方通行の反社会的な性格はこの際関係ありませんよ、だってわたしとあなただけの話じゃありませんか」

一方通行「でも他の奴が聞いたら変な勘違いされンじゃねェか? 俺だぞ、俺。この俺が最愛ィーとか言ってンだぞ? オマエが俺の何か見てェじゃねェか」

絹旗最愛「超恋人みたいですよね」

一方通行「くっ」

絹旗最愛「そんな嫌ですか」

一方通行「別に他人に力いっぱい宣言しなくてもいいだろォが、最愛と俺は恋人ですよォ、なンて」

絹旗最愛「!……わ、わたしはどっちかと言えばして欲しいです」

一方通行「俺はぜってェ嫌だ! カップルに見せつけられるってくらい胸糞わりィことはそうそう無ェ」



910: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/22(月) 02:18:13.62 ID:6dvqGL.o

絹旗最愛「なるほど……超見解の相違ですね」

絹旗最愛「二人きりの時はオマエの方がしっくりくるし、他人がいるところでは名前で呼びたくない、と」

一方通行「でもオマエが呼ンで欲しいっつうのに呼ばねェのもなわりィからなァ」

一方通行「……どォだ?」

一方通行「呼べそうなときは呼ンでみる。そンだけでオマエが喜ぶっつうなら努力する。それで勘弁してくれ」

絹旗最愛「……」

一方通行「あとそンとき、ぜってェイジるンじゃねェぞ! さっと流せよ!」

絹旗最愛「超シャイですね」

一方通行「そォ言えば、俺の本名は一方通行じゃねェって知ってるか」

絹旗最愛「知ってますよ、二つ名みたいなものですよね」

一方通行「俺の本名は苗字2文字で名前3文字で日本人らしく、ありふれた名前……ということらしいが」

一方通行「教えてやろうか」

絹旗最愛「! そ、それはどういう……ひょっとしてあれですか、その、愛の」

一方通行「愛は関係ねェよ! 気まぐれだ」

絹旗最愛「教えてください」

一方通行「あンま期待すンなよ」

ゴニョゴニョ

絹旗最愛「超普通の日本人ですね」

一方通行「普通って言うな! 期待すンなっつっただろォが」

絹旗最愛「その見た目からして、何ていうかもっと北欧っぽい名前だと思ってました。フランツ・ベッケンバウアーみたいな」

一方通行「どォして俺が皇帝なンだよ! しかも北欧じゃねェ!」

絹旗最愛「でも超良かったです、安心しました」

一方通行「ン?」

絹旗最愛「打ち止めから吹きこまれた『アクセラ最愛』という悪魔の響きが耳を離れなかったもので」

一方通行「なンだそりゃァ」



911: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/22(月) 02:18:59.82 ID:6dvqGL.o

絹旗最愛「べ、別にたいしたことじゃないです」

一方通行「アセロラ栽培?」

絹旗最愛「超違います! 超やめてください! 忘れさせてください!」

一方通行「打ち止めって……オマエ打ち止めと面識あンのか」

絹旗最愛「超インタビューしましたから」

一方通行「!!」

絹旗最愛「当たり前じゃないですか、一方通行関係で打ち止めを外す人なんて誰もいませんよ」

一方通行「そ、そりゃそォだよな、アハハハ」

絹旗最愛「途端に超挙動不審になりましたね」

一方通行「あ、あいつ俺のこと何て言ってた」

絹旗最愛「それは映画を見てのお楽しみです。まあ、今日中は無理でしょうが」

一方通行「教えてくれよォ! あいつの俺のことなンて言ってンだよォ」

絹旗最愛「キモっ。そのなりふり構わない超必死っぷりがキモいです」

一方通行「さ、最愛……さン、どォか教えてください」

絹旗最愛「そこまで言いますか……」

絹旗最愛「超申し訳ないって言ってました」

一方通行「はァ? アイツが?」

絹旗最愛「学校から早めに帰ってくると、一方通行が鼻歌を歌いながら干した洗濯物を取り込んでいる……平日の真昼間からなにしてるんだろう、ひょっとしたら自分が世話をかけてるせいで一方通行が前に進めていないんじゃないかって」

一方通行「……アホか」

絹旗最愛「本当はまだ大好きなのにどうしていいかわからなくてつらく当たってしまうって、そう言って大泣きしましたよ。撮ってたのは超秘密ですよ!」

一方通行「……いや、俺がしっかりすりゃいいンだ。心配かけちまったンだな」

絹旗最愛「それに加えて、『あいつの鼻歌が超電磁砲のonly my railgunの原型をわずかに留めるレベルの絶妙な下手さでムカつくンだよってミサカミサカはいつも内心キレてる』、『人の下着勝手に触ってんじゃねえ、キモもやしロリコンクズニートがってミサカミサカはついつい手が出てみたり』、ということもつらく当たってしまう原因じゃないかって言ってました」

一方通行「……あンま好かれてねェな」

絹旗最愛「上条当麻には抱かれても良いっって言ってましたね」

一方通行「抱かれるゥ!? お父さンはそンなこと許さねェよ! 三下はかっけェけどよ、超電磁砲がいンじゃねェか、オリジナルのおまけじゃねェンだ! 大事にしてもらえねェだろ」



912: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/22(月) 02:19:52.99 ID:6dvqGL.o

絹旗最愛「ロリの愛人です」

一方通行「ダメだダメだァ! ンなことは俺がぜってェ許さねェ……三下と言えどもなァ」

絹旗最愛「一方通行は絶対嫌だって言ってました」

一方通行「あ、うン……そっか」

絹旗最愛「家に帰ったらそれとなく言ってあげてくださいね。俺はちゃんと前に進んでるからなって。たとえ年上の先輩に敬語を使わない超クソガキでも、繊細なところはあるんですから」

一方通行「オマエら……仲悪いのな」

絹旗最愛「一方通行がくさいって話題になったんですけど」

一方通行「やめろ! やめてくれェ! 俺の心が折れちまう」

絹旗最愛「いやいやわたしは全然臭いと思ってなかったんですけど、どういう臭いかって聞いたら口篭るンですよね……顔なんか赤らめちゃって……『……し、してるんでしょってミサカミサカは大人の推理をしてみたり』」

絹旗最愛「今日の一方通行の話を聞いて超ぴんときましたよ。あれはイカ臭い、だったんですね!」

一方通行「」

絹旗最愛「映画館に行くたびにイカ臭くなって帰ってくる一方通行……敏感な超マセガキはネットワークを介して情報を集めるでしょう……そしてわたしとほぼ二人きりであっていることがすぐにわかる……ちょうどその頃一方通行はイカ臭くなって心持ちテカテカしながら帰ってくる……いやーこれは超勘違いしちゃいますよね」

一方通行「そ、そォか……近寄ンなっつうのはそォいうことか」

絹旗最愛「中学生は超マセガキと言えども、身近なひとの話には抵抗があるはずです……一方通行の超不潔!って」

一方通行「濡れ衣だァ」

絹旗最愛「わたしと一方通行は映画館で逢引して超性的なことをしている……打ち止めの中ではそうなっていたのです!」

一方通行「してねェ! してねェよ!」

絹旗最愛「しましたよ! というか今しています! わたしの唇を奪って、今度は強引にわたしの股に手を伸ばそうと」

一方通行「ちげェだろ! オマエが勝手に俺の腕」

一方通行「……さ、最愛が勝手に俺の腕を抱えてるだけじゃねェか!」

絹旗最愛「っ、ど、どうしてここで言い直すんですか! そういう関係に発展したいという一方通行の超欲望の現れですか!」

一方通行「打ち止めはまだそォ思い込ンでンのか」

絹旗最愛「いや、あえなく見破られまして……『アクセラ最愛』とか超散々に馬鹿にされました」



913: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/22(月) 02:20:42.86 ID:6dvqGL.o


一方通行「アクセル? 災害?」

絹旗最愛「だからもういいんです! 忘れさせてください!」

ズル

絹旗最愛「あら」

一方通行「見えてンぞ」

絹旗最愛「一方通行的にはどうですか? 突如スカートに切れ目が入りふとももがちらりと見える」

一方通行「そンなスカートは普通ねェよ! さっさとどォにかしろ」

絹旗最愛「一方通行が性的という言葉に超興奮したせいでシャツがずれちゃったんですよ」

一方通行「ンなことはねェ」

ズルリ

絹旗最愛「あら」

一方通行「あー俺のシャツがァまた床に」

絹旗最愛「ふとももが超丸見えです」

一方通行「初期状態に戻っただけだろォが」

絹旗最愛「いいえ、一方通行の腕がわたしの急所超迫っています」

一方通行「だからオマエが俺の腕を勝手に抱いてンじゃねェか」

絹旗最愛「見方を変えれば、一方通行がわたしのパンツの中に手を入れようとしているのを、わたしが超必死で阻止しているようにも見れます」

一方通行「それより、手の置き場がねェ」

絹旗最愛「生ふとももはまだ超駄目ですからね、血迷ってべたべた撫で回したりしてはいけません」

一方通行「いや、しねェけど、手の置き場が」

絹旗最愛「生は超駄目ですからね!」

一方通行「っるせェよ!」

絹旗最愛「じゃあ、これで……どうですか」



914: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/22(月) 02:21:42.22 ID:6dvqGL.o

スルッ

一方通行「股開くんじゃねェ!」

絹旗最愛「だ、だって一方通行の手の置き場を確保するためにですね……あっ、左右のふとももに触っちゃダメですからね、重力を受けてちょっと横に広がっている柔らかてすべすべしたふとももに触っちゃダメですからね、あと裾の中にいきなり手を突っ込むのも駄目ですからね!」

一方通行「しつけェよ!」

絹旗最愛「安定しないなら裾につかまったらどうですか」
一方通行「どォすっかな」

絹旗最愛「そうだ、授業再開しましょうか」

一方通行「あァ?」

絹旗最愛「パンチラ講座です」

一方通行「またか」

絹旗最愛「今度は大丈夫ですよ! 一方通行の腕を抱いてあげてますからね、わたしがついてます、怖がらなくてもいいですよ。女の子の体は怖くないですよー」

一方通行「気持ち悪い言い方すンな! あと俺はビビってねェ」

絹旗最愛「超ビビッてますよ、超力入ってます。ぶらぶらー、はい力を抜いて」

一方通行「お、結構気持ち良いな」

絹旗最愛「……」

一方通行「……オマエは大丈夫なのか」

絹旗最愛「今度は大丈夫です。超良い感じにドキドキしてます……ほら感じませんか、わたしの胸の鼓動」
ギュッ

一方通行「だ、だから無い胸押し付けてくンな」

絹旗最愛「超失礼ですよ」

一方通行「事実を述べたまでじゃねェか」

ギュッ

絹旗最愛「何言ってんですかー、超意識してるくせに」

一方通行「やめてくれ、あちィンだよ」



915: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/22(月) 02:23:50.63 ID:6dvqGL.o

絹旗最愛「わたしはわたしのやりたいようにやるんです。もう焦りも遠慮も、一方通行にどう思われようとも構いません。わたしはわたしの超やりたいようにやります」

一方通行「だからなンだ」

絹旗最愛「わたしは一方通行がやめてくれって言ってもやめてあげません」

一方通行「……」

絹旗最愛「と言うより……も、もう我慢出来ないんです! 一方通行の超ヘタレ!」

一方通行「そ、そりゃどォいう」

絹旗最愛「どうもこうもありません!」




926: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/27(土) 01:23:47.21 ID:RhnphvAo


絹旗最愛「絹旗最愛の超・鉄壁防御教室を再開します!」

絹旗最愛「ほら、どうぞ」

一方通行「あ? あァ……」

スル

絹旗最愛「はい! ついに一方通行がわたしの絶対領域という名の未踏の洞窟への一歩を踏み出しました! 超踏み出してしまいました! 薄暗く湿った濃厚な瘴気もとい窒素がただよう魔の洞窟へと! 超・冒険家一方通行のファーストキャリアです!!」

一方通行「うるせェ! 手元が狂うだろォが」

クイ

一方通行「あれ、まくれねェ」

絹旗最愛「割とタイトですからね」

一方通行「ケツの下敷きになってる布が動かねェからどォしようもねェ。前に出て、浅く腰掛けてくれねェか」

絹旗最愛「こ、こうですか? 一方通行も前に来てください」

一方通行「こォか? 背中がスースーすンな」

絹旗最愛「超します」

一方通行「これならスムーズに動かせそォだ」

絹旗最愛「嬉しそうですね」

一方通行「嬉しかねェよ! 操作性が上がれば事故も減るだろォが」

ポム

一方通行「今寄っかかってくンな」

絹旗最愛「先生は超楽していいんです」

一方通行「背もたれねェから、オマエの体重がモロにかかンだよ」

絹旗最愛「一方通行の体幹も鍛えられて超・一石二鳥じゃないですか」

一方通行「くそ、腹筋と背筋がァ」

絹旗最愛「なんで映画館の手すりって隣の人と共有なんですかね」



927: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/27(土) 01:24:42.68 ID:RhnphvAo


一方通行「オマエがわかンねェなら俺にわかるわけねェだろ」

絹旗最愛「やっぱり、気になる人と手を重ね合うためなんでしょうか」

一方通行「さァな」

絹旗最愛「そう言えば一方通行から隣に座ってきたんですよ」

一方通行「アレ、そォだったか」

絹旗最愛「今や直に体重を掛け合う中です」ドーン

一方通行「! 強い外力のベクトルを感じるぞォ! 合力の角度がかせげねェ……倒れる!」

絹旗最愛「どんだけひ弱なんですか! 腹筋割れてるのに」

一方通行「それは関係ねェ」

絹旗最愛「わたしの方が小さいのに」

一方通行「俺も座高は低いンだぞ! いや、ンなことはどォでもいいが、確かに小さェな……寄りかかってっとますます小さく見えンぞ」

絹旗最愛「まあ別に良いですけど」

一方通行「……」

絹旗最愛「? 超こっち見て、どうかしましたか?」

一方通行「なンでもねェ……が髪の毛ボサボサになっちまうぞ」

絹旗最愛「私語はこれくらいにして、集中しましょう! これじゃあ日が暮れたって終わりませんよ!」

一方通行「もォ暮れてンじゃねェか?」

絹旗最愛「もうそんな時間ですか」

……

スル

絹旗最愛「……」

一方通行「なァ」

絹旗最愛「! また超私語ですか」

一方通行「いや、なンで俺こンなことしてンだろォな、と改めて思った」



928: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/27(土) 01:25:24.49 ID:RhnphvAo


絹旗最愛「馬鹿らしいですか」

一方通行「そォは思わねェ。また俺の杵柄が言ってンだ。……今度はやべェぞ、死ぬぞォってな」

絹旗最愛「ほう」

一方通行「すっげェ不吉な感触……あの時だってここまでじゃねェ」

絹旗最愛「超・絶対領域ですから。何人にも侵されざる聖なる領域とも言うそうですが」

一方通行「オマエはどォも思わねェのか」

絹旗最愛「一方通行の腕に超しがみついてれば大丈夫です」

ギュ

一方通行「あ、あちィ」

スリスリ

絹旗最愛「んー」

一方通行「あっちィ!」

絹旗最愛「不吉だなんて、わたしがいれば超大丈夫ですよ!」

一方通行「いや、そもそもオマエが原因の気がすンだが……」

絹旗最愛「集中ですよ! 超集中!」

一方通行「ちィ……クソッ、できるかってンだ」
……

スルスル

絹旗最愛「ストップ!」

一方通行「お、おゥ」

絹旗最愛「はい! ここが超ポイントですね! ふとももの根元が柔らかくせり出してくるのがわかりますか?」

ツンツン

絹旗最愛「ここです、ここ。下のほうが膨らみ始めてますよね」

ツンツン

一方通行「あ、あァ」



929: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/27(土) 01:26:02.18 ID:RhnphvAo


絹旗最愛「ここです、ここのポイントです」ツンツン

一方通行「はァ」

絹旗最愛「……ここです」ツンツン

一方通行「……」

絹旗最愛「霜降りです」

一方通行「はァ?」
絹旗最愛「おいしそうですか」

一方通行「霜降りはうめェと思うが、自分のふとももが霜降りっつうのはまずいンじゃねェか」

絹旗最愛「?」

一方通行「筋肉の間に細切れに脂肪が入り込む……落ちにくいやつがな」

絹旗最愛「超最悪じゃないですか! もっと早く言ってくださいよ」

絹旗最愛「新しいたとえを考えないといけません。なんかないですか」

一方通行「カモシカのようなふともも、っていわねェか」

絹旗最愛「食べ物がいいです。食べちゃいたいって感じの」

一方通行「肉まんとかどォだ」

絹旗最愛「もっと言うと、舐めたくなる感じがいいんですけど」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「グミ……いや、柏餅なんてどうですか? 柏餅のようなふともも!」

一方通行「勝手にしろォ!」

絹旗最愛「葉っぱがスカートで、確かな質量を持ってはみ出す白い柏餅……色合いが鮮やかです。甘噛みでもいいですし、がぶっといくの もありです……まずは舌先でその超滑らかな感触を味わうのもいいかもしれません……うっすらとした塩味がそそりますね。そして中は超・あまーい」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「一方通行は葉っぱごと頂きますか? それとも葉っぱ脱がして食べますか?」

一方通行「葉っぱは脱がすもンじゃねェ」
絹旗最愛「ですよねー。スカートは脱がさないままの方がウエストが細く見えて」

一方通行「葉っぱに脱がすって言葉はおかしいって言いてェンだよ!」

絹旗最愛「葉っぱとって食べるんですか?」



930: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/27(土) 01:26:50.07 ID:RhnphvAo

一方通行「そォだな……後で葉だけ食っちまうこともあるが」

絹旗最愛「後でスカート単体でお召し上がりというわけですか……残り香が良いんですか? それともあせとしるの塩気?」

一方通行「オマエわざとやってンな……」

絹旗最愛「というわけでここから先はは肉付きがよくなって超・柏餅なのです」ツンツン

一方通行「もォツンツンはいらねェよ!」

……
スルスル

絹旗最愛「ストップ!」

絹旗最愛「さきほどの柏餅のちょっと上の方を見てください。ここすじが通ってるのがわかりますか?」ツンツン

一方通行「……あァ?」

絹旗最愛「これが奥のほうに行くと足の付根のすじになるんですけど」ツーッ

一方通行「へェー」

絹旗最愛「聞いてないでしょう」

一方通行「いや、だってよォ」

絹旗最愛「ちゃんと見てください!」

一方通行「こンな捲れちまって……見れるわけねェだろォが! なンだァ、じっくり見て欲しいのかァ、アア!?」

絹旗最愛「なんで超逆ギレ気味なんですか! 超チラ見してるくせに!」

一方通行「くっ……仕方ねェ」ジーッ

絹旗最愛「ど、どうですか?」

一方通行「さ、さァな」

絹旗最愛「さあなって事はないでしょう。超正直に言っていいんですよ」

一方通行「勘弁してくれ」

絹旗最愛「んー?」

ツンツン

絹旗最愛「ここです、ここ」



931: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/27(土) 01:31:19.71 ID:RhnphvAo


一方通行「くっ」

絹旗最愛「一方通行、ちゃんとわかりましたか?」

一方通行「勘弁してくれ」

絹旗最愛「超勘弁してあげません。生徒が理解するまで教える……それがわたしの教師としてのモットーなのです」

一方通行「今更まともなこと言ってンじゃねェ」

絹旗最愛「個人的には超スースーします」

一方通行「か、風邪ひくぞォ、そろそろやめたらどォだ」

絹旗最愛「やめてあげません」

一方通行「くっ」

絹旗最愛「それに上半身は超あったかいので大丈夫です」ギュ

一方通行「ちィ……頭があっちィ、これはやべェ、クソッ」

ジリジリ

一方通行「……」

絹旗最愛「超きわどい世界に入ってきましたね……どれどれ」

ズイ

一方通行「動くな! てか自分の股覗き込ンでンじゃねェ!」

絹旗最愛「暗くて見づらいですが……あとちょっとですね」

一方通行「そのちょっとが問題なンだろォが」

絹旗最愛「あと1cm! 行ってみましょう」

ジリジリ

絹旗最愛「どれどれ」ソー

一方通行「ゆっくりだぞ、ゆっくり動け」

絹旗最愛「うーん……超きわどい!」

一方通行「ゴクリ」

絹旗最愛「あと5mm! 5mm行ってみましょう!」

一方通行「やってやる」

ジリジリ

一方通行「ちょうど5mmのはずだ」

絹旗最愛「どれどれ」

一方通行「……」




932: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/27(土) 01:32:50.66 ID:RhnphvAo


絹旗最愛「……実はもう見えてたりしませんか?」

一方通行「ンなわけねェだろ!」

絹旗最愛「だって……もう完全に見る角度の問題ですもん」

一方通行「……」

絹旗最愛「あ、あと2mmだけ。2mm行ってみましょう」

ジリ

一方通行「……」

絹旗最愛「止まっちゃってどうしたんですか。ま、まさか見えたんですか」

一方通行「いや」

一方通行「……ここらでやめとかねェか」

絹旗最愛「超チキンです」

一方通行「足パタパタすンな」

絹旗最愛「一方通行こそ手が震えています」

ジリジリ

一方通行「くっ……ハアハア」

絹旗最愛「……息荒いですよ」

一方通行「疲労が溜まってきたが……待ってろォ、打ち止め、今助けてやる!……ハッ 俺は何言ってンだ」

絹旗最愛「打ち止めがどこに居るって言うんですか! 超産んだ覚えはありません!」

一方通行「ンなことはわかってるわ!」

ジリジリ

絹旗最愛「っ……」ギュ

一方通行「力入れンな、手元が狂う」

絹旗最愛「だって一方通行もう超ガン見してるじゃないですか」

一方通行「仕方ねェだろォが……精密な作業が要求されてンだ」

絹旗最愛「鼻息がフーフー超髪にかかるんですけど! 超興奮してますね」

一方通行「神経使って疲れてンだよ!」

絹旗最愛「超恥ずかしいです」

一方通行「何も履いてねェみたいだ」

絹旗最愛「うう、超恥ずかしいー」スリスリ

一方通行「! だから動くンじゃねェ! 手元が狂うしよォ、ふ、ふとももが生き物みてェに形を変えてよォ、なンつうか」

絹旗最愛「超そそる」

一方通行「……チッ」

絹旗最愛「えっ」

一方通行「わりィ」

絹旗最愛「あ、謝らなくてもいいですけど……一方通行の超エッチです」

一方通行「エッチとか言うンじゃねェ!」

絹旗最愛「超そそりますか」

一方通行「もォ勘弁してくれ」

絹旗最愛「また『勘弁してくれ』……超便利な言葉を見つけてしまいましたね……にしても、その、恥ずかしいです」グリグリ

一方通行「ゴリゴリいってェ! オマエはどこに行こうとしてンだよ! 頭を俺の体にめり込ませる気か!」

ジリ




933: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/27(土) 01:33:35.44 ID:RhnphvAo

絹旗最愛「……いよいよ見えるか見えないかのポイントです」

絹旗最愛「どうしますか?」

一方通行「どうしますかって言われてもよォ」

絹旗最愛「み、見たいですか?」

一方通行「知るか!」

絹旗最愛「わたし今悟りつつあるんですけど、やっぱりパンチラって恥ずかしいんですよね」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「わたしが昔パンチラしたときは、見せてやった、超サービスしてやったと強がったものですが」

絹旗最愛「今、一方通行の手によってゆっくりとパンチラしつつある身からすると、瞬間瞬間の超恥ずかしさが超累積していくんです」

絹旗最愛「恥らいまで含めてパンチラだとすれば……わたしは今まさに一生に一度の超・パンチラを経験しようとしているかもしれません」

一方通行「アホか」

絹旗最愛「一方通行だって関係ありますよ! 誰にも見られてなきゃパンチラなんて大したことありません。よりによって一方通行にしかもねっとりと視姦されつつ、超スローでパンチラさせられる……これは、その、超たまりません」

一方通行「最後おかしいぞ! 結局パンチラしてェンじゃねェか!」

絹旗最愛「黙りなさい! 先生の性癖に文句をつけるなんて超生意気です! あとパンチラするかしないかは一方通行が決めるんですよ!」

一方通行「ンなもン決まってンだろ! させねェよ!」

絹旗最愛「超・ご褒美と超・おしおき、があってもですか」

一方通行「!?」

絹旗最愛「万が一、一方通行が見たいという湧き上がる欲望に耐えぬくことができたら……超ご褒美をあげます」

絹旗最愛「逆に、本能に任せて裾をまくり上げ荒々しく鉄壁防御をぶち破ってしまったなら……超お仕置きです」
一方通行「お仕置きなンていらねェ」

絹旗最愛「世の中にはお仕置きのほうが好きな人もいるのです」

一方通行「そりゃオマエじゃねェか」

絹旗最愛「聞こえませんね! その内容は……どうしましょうか」

絹旗最愛「一方通行のことだから99%見てしまうに決まっていますし……ご褒美はわたしの唇にキス、でどうでしょうか。その、ほ、ほとんどありえないわけですから!」

一方通行「……褒美じゃねェって言うのはだめか?」

絹旗最愛「口答えは許しません」



934: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/27(土) 01:34:29.38 ID:RhnphvAo

一方通行「クソがァ」

絹旗最愛「お仕置きは……そうですね、一方通行がわたしへの態度をはっきりさせるというのはどうでしょう」

一方通行「はァ?」

絹旗最愛「告白するんです」

一方通行「告白するもンがねェ」

絹旗最愛「チッ……じゃあ、ついにわたしに一方通行が手を出してしまったという事実が確定するって言うのはどうでしょう」

一方通行「なンでだよ」

絹旗最愛「さすがにこの体勢でめくってパンツ見たら超アウトだと思うんですけど」

一方通行「でも、直接どォこォしたわけじゃねェンだしよォ」

絹旗最愛「直接どうこうしないと満足できない、と」

一方通行「そォも言ってねェ」

絹旗最愛「……じゃ、じゃあ、めくりながらわたしにキスするのはどうですか? これならはっきり手を出したと言えるはずです」

一方通行「確かにそりゃアウトかもしれねェ……てか結局褒美と罰が同じになってンじゃねェか!」

絹旗最愛「意味合いが違うんです! もし理性的な一方通行なら……チューぐらいさせてあげてもいいかなと思うし、というかするべきです、本能的な一方通行ならそろそろ、その……き、既成事実が欲しいです」

一方通行「き、既成事実?」

絹旗最愛「はい! もう内容は決定です! 全部一方通行が超鈍感かつ超ヘタレなのがいけないんです!」ドーン

一方通行「ぐっ 衝撃がァ! てか動くな! 見えちまうだろォが」

一方通行「てかもうチューしたじゃねェか」

絹旗最愛「あなたはチューとか言わないでください! 超キモイです」

絹旗最愛「一方通行からわたしにするって言うのが大事なんです」

一方通行「なンなンだ、そのこだわりは」

絹旗最愛「チューで飽き足らないと言うのなら……じゃあ、ご褒美はそのままですけど、お仕置きは……一方通行の好きにしていいですよ」
一方通行「普通逆だろ!」

絹旗最愛「わたしを好きにしていいです」

一方通行「はァ」

絹旗最愛「窒素装甲をぶち破っても構いません」



935: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/27(土) 01:36:22.68 ID:RhnphvAo

一方通行「……」

絹旗最愛「黒翼でめちゃくちゃにしてもいいです」

一方通行「ンな使い方しねェよ!」

絹旗最愛「一方通行なら良いです」

一方通行「そ、そりゃどォいう」

絹旗最愛「超そのままです」スリスリ

一方通行「俺がビビってるとはなァ……クソっ、悪い予感しかしねェ」




944: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:22:57.20 ID:alYgUzUo


絹旗最愛「捲るにしてもいきなり捲ってはいけません。この授業で大事なのはいかに超きわどい領域で動き続けるかということにあります」

絹旗最愛「細かく裾を前後に動かして時間を稼いで見てください」

一方通行「時間を稼ぐ?」

絹旗最愛「わたしを焦らしてくださいって言ってるんです!」

一方通行「もォ意味わかンねェよ!」

絹旗最愛「そんなんじゃ超落ちこぼれ決定です」

一方通行「やりゃいいンだろ、やりゃ」

スッ

絹旗最愛「っ……」ギュ 一方通行「あっちィ……」

……
スッ
スッスッ
スッ
スッ

絹旗最愛「うう……」ギュウ

一方通行「もォいいだろ、俺捲ンねェンだし、そンな絞めつけられちゃァ手も動かせねェ」

絹旗最愛「……」

一方通行「俺らなンでこンなことしてンだろォな」絹旗最愛「……」

一方通行「つまンねェとかじゃねェ、純粋に不思議な気分だ」

絹旗最愛「どんな気分ですかそれ」

一方通行「まるで俺自身がベクトルになっちまったみてェだ」

絹旗最愛「はあ? 超意味わかんないんですけど」

一方通行「ベクトルの語源て知ってるか?」絹旗最愛「さあ」

一方通行「ラテン語のvehere(運ぶ)を名詞にしたvector(運び屋)なンだとよ」

絹旗最愛「それがどうかしましたか」

一方通行「有向線分とベクトルの違いはわかるか?」

絹旗最愛「ゆ、有向線分?」

一方通行「ベクトルには位置って情報が落ちてンだ。今どこに居るのかもわからねェくせに、運ぶ先だけはわかってやがる」

絹旗最愛「はあ」

一方通行「こォいう風によォ、ベクトルは情報の量を減らすンだ。ベクターイメージって知ってるか? ベクターっつうのはベクトルのことだが、線の集まりとして画像を表現すンだ。他にラスターイメージってのがあンだが、これはピクセルの集まりとして画像を表現する。ベクターイメージの方がファイルサイズは小せェンだ。その分細かけェ描写は苦手なンだが、まァ俺としては簡略化して余計な情報をオミットすることでよ、物事は見やすくなると思うンだが」

絹旗最愛「結局何が言いたいんですか」

一方通行「ベクトルは情報を減らすっつうことだ」

絹旗最愛「はあ」

一方通行「俺の能力は物のベクトルを見ることができる、いや見るっつうのは正しくねェな、視界の外でも感じ取れるし、力学的なベクトルだけじゃねェ、電磁力はもちろん、他の能力者たちの意味わかンねェ能力のベクトルもわかる」

一方通行「俺の周囲がベクトル場みてェに感じ取れる……ベクトル場は知ってンだろ?」

絹旗最愛「いや、ちょっと、その、……わかんないです」

一方通行「ほら、磁石の磁力線とか見たことあンだろ? 線がうにょうにょしてる奴。あンな感じだ」

絹旗最愛「あっ、それならわかります」

一方通行「一番調子が良かったときは、触れなくてもそのベクトルを操作することができたンだ。あああそこのベクトルうぜェから逆向けとこォ、みてェな」

絹旗最愛「すごいですね」

一方通行「なァにまだまだ、俺の能力が本領発揮するのはもっと上のレベルなンだ」

一方通行「周囲のあらゆるベクトルが手に取るように分かる……これはつまり次の瞬間何が起こるか分かるっつうことだ。近似すれば未来予知ができる」

一方通行「さらにそのベクトルが操作できれば、未来を俺の思い通りに動かせる。起こりうる無数の未来から俺の好きな未来を選択できる……これが俺の能力の本来の姿ってわけだ」

絹旗最愛「ほう……超すごいです」

一方通行「ベクトルとして物事をとらえれることで莫大な演算量を軽減できるってのがポイントだな」

絹旗最愛「ふむ、授業みたいになってきましたね」

絹旗最愛「今も未来を計算してるんですか」

一方通行「今はそンなことできねェし、別にしたいとも思わねェがな……いつもいつもわかりやすいっつうのは逆に何もわかってねェよォなもンだからな」

絹旗最愛「もったいないですよ」

一方通行「まァ今でも自転車とかにはぜってェぶつかンねェな。あンな連続で滑らかで微分可能な軌道も予測できないなンてアホだアホ」

絹旗最愛「なんか超しょぼいです」

一方通行「っるせェな!」




945: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:24:29.53 ID:alYgUzUo

絹旗最愛「でもバドミントン選手としては超有望そうじゃないですか。軌道予測できれば」

一方通行「あの、羽ついてる奴、向きによっちゃ空気の乱流のせいで不規則な動きすンだろ?」

絹旗最愛「シャトルですね」

一方通行「ありゃ難しいぜ……まァやりがいがあるっちゃあるかもしれねェが」

絹旗最愛「わたしの未来の行動はわからないんですか」

一方通行「ンなもンわかったら苦労しねェ。人を人として見ちまったらわかるわけねェだろ。……まァやべェってのはここらへンの予測不可能性のせいかもしンねェな」

絹旗最愛「話は終わりですか?」

一方通行「おっとまだ途中だったな」

絹旗最愛「まだ続くんですかー」

一方通行「うーンと、そォだな……多様体の話をしねェといけねェか」

絹旗最愛「???」

一方通行「現代数学では、ベクトル場は多様体上の接ベクトル束の切断として定義されるから……」

絹旗最愛「あ、あの……ちょっとわかる気がしないんですが」

一方通行「多様体っつうのは局所的に座標を描き込むことができる球みたいなもンを想像すりゃいいンだ」

一方通行「あれだ、地球は丸いだろ」

絹旗最愛「らしいですね」

一方通行「じゃあ、なンで俺達の地面は平らなンだ?」

絹旗最愛「そりゃ……地球は超でかいですから」

一方通行「そォだ。つまり局所的に考えりゃ平面の地図が掛ける……この地図が座標系ってわけだ。局所座標系って言うンだが」

一方通行「この局所座標系をつなげていくことで地球全体を記述することができる」

絹旗最愛「はあ」

一方通行「世界地図があるじゃねェかって言うかもしれねェが、端っこだと縮尺おかしくなったりしてるだろォ? 多様体として考えればそォいう奇妙なことは無くなる」

一方通行「オマエとここにいると映画館が局所座標系みたいに思えてくンだ」

絹旗最愛「というと?」

一方通行「地球の上に張り付いてたはずなのによォ、いつの間にか俺たちを乗せた網目がどっかにふわふわ飛んでっちまってるみてェな、浮翌遊感がする」

絹旗最愛「空飛ぶ映画館ですか。確かに今飛んでるぞって言われても嘘とは言い切れませんね」

一方通行「地面に戻す写像がぶっこわれちまったみてェな……そンな感じがする」

絹旗最愛「……」

一方通行「でよ、俺らがその局所座標系の上に居るわけだが、こォしてると……ベクトルになっちまったみたいじゃねェか」

絹旗最愛「こうしてるとって……パンツめくってるとってことですか」

一方通行「パンツはめくってねェ! あとめくってるとってわけでもねェ。こォやって、その、座ってるとだな」

絹旗最愛「寄り添って座ってると、ってことですか」

一方通行「まァ、そォだな……。もォ位置とか関係ねェじゃねェか、どこ座ろォが、隣り合ってンのは変わンねェンだから……ベクトルみてェじゃねェか」

一方通行「多様体の点ごとに定義されるベクトル空間を俯瞰してみたのが、大雑把に言えばベクトル場なンだが、俺らもそォいうベクトル場の矢印の一つなンだなァとか思ったりもする」

一方通行「映画館ン中居る分にはこのベクトル一本しか見えねェけどな」

絹旗最愛「やっぱりよくわかんないです」

一方通行「そォか、まァ俺自身よくわかってねェからな」

絹旗最愛「そもそもわたしベクトルって嫌いなんですよね」

一方通行「おい」

絹旗最愛「だってベクトルっていつも一方通行じゃないですか。ちなみにこれは一方通行ではなく一方通行と読むんですけど」

一方通行「口で言ったらわかンねェだろ!」

一方通行「ベクトル二本にすりゃいいじゃねェか」

絹旗最愛「それじゃすれ違いみたいじゃないですか」

一方通行「確かに」

絹旗最愛「両向きのベクトルってないんですか」

一方通行「そりゃベクトルじゃねェだろ」

一方通行「……いやあるかもしンねェ」

絹旗最愛「! 本当ですか」

一方通行「座標軸を変えりゃいいンだよ。プラマイだけ固定して座標軸を反転させる……これで一本のベクトルはあたかも両向きのベクトルのようになる。A点から見りゃA→Bだし、B点からみりゃA←B」

絹旗最愛「もうちょっとわかりやすく」

一方通行「プラスのベクトルを二点間で共有する感じじゃねェか」

絹旗最愛「いいですね、それ……超いいです」

絹旗最愛「わたしたちもそんなベクトルで結ばれているそう考えてるんですね、一方通行は」

一方通行「さァな……」

一方通行「そンで、オマエの裾を前後に動かすとかいう馬鹿みてェなことしてると、座標系の次元まで抜け落ちていくというか、4次元の時空間から、自分自身が一次元のベクトルに収束していく感覚ってか、ンー」

絹旗最愛「また意味が分からない……結局が何が言いたいんですか」

一方通行「いや、だから、俺らはベクトルみてェだってことなンだが」




946: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:25:20.98 ID:alYgUzUo

絹旗最愛「だからそれが超・意味不明なんですよ! いや、まあ、超ちょっとわからなくもないですが、普通の分かりやすい言葉で言ってくださいよ、その、あるじゃないですか、すから始まる」

一方通行「スカラー?」 

絹旗最愛「違う! 超違う!」

一方通行「普通に言えたら苦労しねェよ、俺だってわかンねェンだから」 

絹旗最愛「チッ」

一方通行「俺自身がベクトルそのものだと感じたのは初めてなンだ。余計な情報が削られていくっつうか、なンてンだろォな、時間の流れだとか、場所とか、」

絹旗最愛「このまま時間が止まってしまえばいいのにってことですか」

一方通行「ンー、いやわかンねェ」

絹旗最愛「はあ」

一方通行「俺の名前とかも無くなっちまってよ……別に俺とオマエでなくてもいいンじゃねェかってぐらい単純化されていくっつうか」

絹旗最愛「男女の仲ってことですか」

一方通行「どォしてそォなン……いや、そォなのかなァ……」

絹旗最愛「超・ハードコアな仲とも言いますが」 

一方通行「いわねェよ!」

絹旗最愛「言います! ハードコアってエロいものが見れれば、結局役者が誰とかはどうでもよくなるじゃないですか」

一方通行「好きな女優ぐらい覚えンだろ」

絹旗最愛「好きな女優の体を覚えているだけです! 一方通行がわたしの体が超好みで忘れられないとかいうレベルの話です」

一方通行「俺はそこまでのつもりはねェンだが」

絹旗最愛「わたしは割とあります」

一方通行「!」

絹旗最愛「プラトニックラブなどありえません! あるってなら、まずは……そのふざけた幻想を超ぶち[ピーーー]!」

一方通行「そこにそげぶ使っちまうのか」

絹旗最愛「結局のところ、行くところまで行くとあるのは求め合う2つの肉体……そうは思いませんか」

一方通行「オマエのボキャブラリーはどうなってンだ」

絹旗最愛「最中にいくら超興奮して超お猿さん状態になっていても、最愛という言葉だけは落として欲しくないんです。だから今のうちから超刷り込みをしているわけですよ……一方通行に」

一方通行「お、俺に!?」

絹旗最愛「だって、一方通行自身がベクトル化ってことは、下半身の脈打つベクトルに一体化してその矢印の先でわたしに超狙いを定めている……そういうことですよね」

一方通行「どォしてそォなンだよ!」

絹旗最愛「一方通行の説明が超わかりにくいのがいけないんです! もっとわかりやすく、はっきりとした言葉でわたしにもちゃんとわかるように言って欲しいんです」

一方通行「一つ言えるのは……場所という情報が落ちたっつう意味で、その、俺らのベクトルはどっか別の所にも持ってけるンじゃねェかというか、」

一方通行「映画館の外でもこのベクトルは変わンねェンじゃねェかと思う」

絹旗最愛「……それって映画館の外でもわたしと一緒に居たいってことですか」

一方通行「……そォなるな」

絹旗最愛「どこでも、ですか」

一方通行「そォなる……と思う」

ギュ

絹旗最愛「超デレましたね」

一方通行「るせェな」

絹旗最愛「もっと言えば、普通にデートしたいってことですよね」

一方通行「そォなンのか」

絹旗最愛「超なりますよ! わかりやすくっていうのはこういうことなんですよ」

一方通行「そ、そォか」

絹旗最愛「一方通行はわたしと超普通に超デートしたい……もっと詳しく教えてくれませんか」

一方通行「……普通に飯食ったり買い物したり、とか……」

絹旗最愛「……」

一方通行「その後映画行ってもいいけどよォ」

絹旗最愛「それって、単発じゃなくて、その、定期的にってことですよね」

一方通行「オマ最愛によりゃァ、2週にいっぺンだな」

絹旗最愛「オマ最愛てなんですか」

絹旗最愛「いや、そうじゃなくてですね、その、それっていわゆる……付き合うってことですよね」

一方通行「そォなのか?」

絹旗最愛「超そうです! 映画館の外で会うって言うのはそういうことですよ」

一方通行「マジか」

絹旗最愛「超マジです」

一方通行「やらかしたか」

絹旗最愛「失言こそ超・本音と言います」

一方通行「……言わなかったことにしてくれねェか」

絹旗最愛「してあげません」

一方通行「クソッ」

絹旗最愛「超わかりやすい超わたしにも分かる言葉で言い直してください。さっきのです」

一方通行「……」

一方通行「つ、付き合ってくれねェか」

絹旗最愛「カァット! わたしの名前が抜けています! ワンモア!」

一方通行「さ、最愛……俺と付き合ってくれねェか」




947: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:26:27.20 ID:alYgUzUo

ギュウウ

絹旗最愛「キャー、わたし絹旗最愛は学園都市最強・超第一位一方通行から付き合ってくれって超告白されてしまいしたよ! たった今!」

一方通行「っるせェな! オマエが言えっつたから言っただけだ、あと動くな、その格好で動くンじゃねェ!」

絹旗最愛「でも本心ですよね」

一方通行「反応がおおげさすぎンだよ」

旗最愛「わたしの中では超一大事です」

一方通行「俺としてはオマエとちょろっと外出てもいいかなァと思っただけなンだがなァ……。映画無しでもここまで話が持てば気まずいってこともねェだろォし、楽しいっつうか退屈しねェンじゃねェかと思ったンだ」

絹旗最愛「超ノロケですね! キャー」

一方通行「キャーキャーうるせェぞ!」

絹旗最愛「超嬉しいです」グリグリ

一方通行「ほ、ほンと軽い気持ちで言ったンだ、だから、そンな期待されても困るっつうか」

絹旗最愛「わかってますよ。水着デートの話のとき言ったじゃないですか。一方通行はそんな期待してません」

一方通行「ウッ」

絹旗最愛「一方通行から言ってくれたことが超嬉しいんです」

一方通行「なンだァ、オマ最愛は俺と付き合いてェのか」

絹旗最愛「付き合ってもいいですよ」

一方通行「おっ」

絹旗最愛「だって一方通行……わたしのこと好きなんですよね」

一方通行「そォは言ってねェ」

絹旗最愛「超嘘つきです」

一方通行「無責任には言えねェみたいだからな」

絹旗最愛「くっ……超しぶといです……」

一方通行「なンだ、この重苦しい空気は……クソッ。こォなりゃヤケだ」

ピラ

一方通行「あァ、こりゃ向こうからは丸見えだなァ」

絹旗最愛「! きゅ、急に何するんですか! つまんで持ち上げない出ください! 超スースーします! うううう」ギュウウ

一方通行「……」

グリグリ

一方通行「髪の毛すごいことになってンぞ。顔が隠れちまってンじゃねェか」

サッ

絹旗最愛「あ、どうも、ありがとうございます」

一方通行「……」

絹旗最愛「顔に何かついてますか? は、鼻ですか、鼻から何かが」

一方通行「こっち向いて顔を見せろ」

絹旗最愛「は、はい」

一方通行「もっと上向け」

絹旗最愛「はい」

一方通行「……」

絹旗最愛「どうしたんですか」

グイ

絹旗最愛「! ちょ、ちょっと」

チュ




948: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:27:29.75 ID:alYgUzUo

絹旗最愛「な、なにするんですか! 超フライングです! まだわたしはご褒美をあげるなんてまだ」

絹旗最愛「!」

チュ

……

絹旗最愛「……なんで2回もするんですか」
一方通行「わりィな」

絹旗最愛「わりィな、じゃないですよ! 超いきなり、キ、キスしてくるなんて、いったいどういうつもりなんですか!」

一方通行「ふとオマエ、いや、最愛の顔を見てみたら……謎の運動ベクトルが突き上げてきて、その、思わず」

絹旗最愛「なんでもベクトルのせいにしないでください!」

一方通行「っるせェな! 本当にそォなンだから仕方ねェだろ!」

絹旗最愛「2回もするなんて、わたしのことが好きを通り越して大好きなんですね!」

一方通行「ンなことはねェ」

絹旗最愛「じゃあムラムラを通り越して超ムラムラしているんですか」

一方通行「そォもならねェよ!」

絹旗最愛「じゃあ、普通に好きで普通にムラムラしてるんですか」

一方通行「……」絹旗最愛「超図星ですね!」

一方通行「……いやァ、2回目はゴタゴタうるせェ口だなァ塞いじまェと思って」

絹旗最愛「ゴタゴタうるさいってことはないでしょう! これは超事件ですよ!」

絹旗最愛「ついに一方通行自らわたしの唇を求め、しかも2回も奪っていったわけですから……しかも荒々しくもしょっとこなれた感じで浅からず深からず適度なしめりけとぬくもり……その、ちょっと、その……」

一方通行「……」

絹旗最愛「どうしてくれるんですか! わたしをこんな気持ちにして!」

一方通行「わりィ」

絹旗最愛「だから謝らなくてもいいんですよ! わたしが言いたいのはですね……」

ズイ

絹旗最愛「! ちょ、ちょ、ストップ! 超ストップ!」

……

絹旗最愛「……今、またしようとしましたよね! またわたしと唇と唇を重ね合わせようとしましたよね!」

一方通行「き、気のせいじゃねェか」

絹旗最愛「とぼけないでください」

一方通行「……いや、その、また謎のベクトルが俺を」

絹旗最愛「だから謎のベクトルはいいんです!」

一方通行「だから本当なンだよ」

絹旗最愛「あーわかりましたよ! そのベクトルがわたしへの一方通行の気持ちなんですよ!」

一方通行「なるほど」

絹旗最愛「わたしにキスしたいという欲求のベクトル……それはわたしへの好きという気持ちのベクトルとムラムラするという情欲のベクトルとの合成ベクトル……そうに違いありません」

一方通行「なるほどな……オマエもベクトルの概念がわかってきたみたいじゃねェか」

絹旗最愛「なんで完全に上から目線なんですか! 一方通行はついに一線を超えてしまったんですよ! まったく、授業プランが滅茶苦茶になってしまいました」

一方通行「わりィな」

一方通行「!」

一方通行「わ、わりィ……」スッ

絹旗最愛「? 何で2回言うんですか? しかも向こう向いて……もうわたしの唇はいいんですか?」

絹旗最愛「いや、何かおかしい……ハッ まさか」

絹旗最愛「み、見たんですね! 超見たんですね!」




949: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:28:27.70 ID:alYgUzUo

一方通行「うるせェな! 見えちまったンだよ? オマエがガタガタ騒いでる間に俺の手がずれちまったンだよ!」

絹旗最愛「何いってんですか! 一方通行がわたしに勝手にキスなんてしてくるからいけないんです!」

一方通行「るせェな! したくなっちまったもンはしょォがねェだろ!」

絹旗最愛「唐突すぎるんです! もうちょっとムードを作ってからですね、『最愛……お、俺はオマエのことが好きだァ』と掠れた声で言いながら」

一方通行「なンでオマエの妄想に付き合わなきゃいけねェンだよ!」

絹旗最愛「で、どうでした?」

一方通行「は?」

絹旗最愛「その、今のパンチラ、ですけど」

一方通行「なンでオマエはいちいちパンチラに感想を求めてくンだよ!」

絹旗最愛「いいじゃないですか。で……ど、どうでした?」

一方通行「……な、なかなかエロかったァ」

絹旗最愛「エロいとは! ついに一方通行がわたしことを超エロいって言いましたよ!」

一方通行「オマ最愛のこととは言ってねェ! ただ、さっきのオマエのそこら辺はなンつうか、その、エ、エロかったって俺は何言ってンだチクショウ!」

絹旗最愛「わたし本体の方がもっとエロいです」

一方通行「知らねェよ、てか本体ってなンだよ」

絹旗最愛「にしてもエロいですって、一方通行がわたしのこと超エロいって、ちょっと反応に困ってしますね」

一方通行「ケッ」

絹旗最愛「いや、本当に超困ってるんですけどね……どう反応すればいいんですか」

一方通行「わりィ」

絹旗最愛「ど、どうして欲しいですか」

一方通行「知らねェよ! もォ終わりだ終わり! さっさと授業終わりにしろ!」

絹旗最愛「まぁ成果は超十分ですから、これぐらいにしておき」

ズルッ

絹旗最愛「!」

一方通行「!」

ズルズル

絹旗最愛「ぎゃあああああああああああああ」

一方通行「や、やべェ」

絹旗最愛「早くその手を離して! 超離しなさい!」

一方通行「お、おゥ」

パサッ

……

絹旗最愛「見ましたか」

一方通行「丸見えだった」

絹旗最愛「超最悪です! なんでこんなことに」

一方通行「オマエがケツから滑り落ちンのがいけねェンだ」

絹旗最愛「浅く腰掛けろって言ったのは一方通行です」

一方通行「関係ねェな」

絹旗最愛「それよりも何ですか! 何でわざわざさらにまくりあげるんですか」

一方通行「いやァ、引っ張り上げてやろうと思ってつい」

絹旗最愛「つい、じゃないですよ! ワンピースの裾引っ張ったところで捲れるだけじゃないですか! ますますパンツ見えちゃうじゃないですか!」

一方通行「反射的にやっちまったンだよ! ケツ打ったらいてェだろ? そンな思いはさせたくねェってな」

絹旗最愛「一方通行に超丸見えされるよりはマシです」

一方通行「かつてないダイナミックなパンチラ……いやパンモロか」

絹旗最愛「どうでしたか」




950: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:29:13.82 ID:alYgUzUo

一方通行「パンモロはエロくねェ」

絹旗最愛「エロいとかエロくないとか聞いてないです! その、言うことあるんじゃないですか」

一方通行「ごめンな。悪気はなかったンだ」

絹旗最愛「ほう……超素直ですね。しかし許してあげても心の傷は消えないのです」

一方通行「パンツ上の縁まで見えるなンて滅多にねェぞ」

絹旗最愛「モロを通り越してるじゃないですか」

一方通行「打ち止めの下着よりローライズなンじゃねェか」

絹旗最愛「詳しく描写しないでくださいよ……わたしもうスカートとか履けないかもしれないです、超トラウマです」

一方通行「悪かったつってンだろ」

絹旗最愛「しかもエロくないってどういうことなんですか。完全に見せ損じゃないですか。……パンチラで食っていく自信を超喪失してしまいました。プロ失格です」

一方通行「だからンなプロはねェンだよ!」

一方通行「まァでもそォ気を落とすンじゃねェ……なかなかいいヘソしてたぜ」

絹旗最愛「へ、へそ!? ヘソチラですか! ワンピースでヘソチラってどういうことですか! 超ありえないです! やっぱり一方通行が悪いんですよ、あんなに捲り上げるから」

一方通行「だから悪気はねェっつってンだろ! オマエの滑り落ちたのがわりィンだ」

絹旗最愛「もう許せません! わたしのパンツどころかヘソまで盗み見るとは……一方通行もわたしに何か『チラ』を超提供するべきです!」

ガバッ

一方通行「や、やめろォ!」

絹旗最愛「アニメであんなに脱いでたくせに!」

一方通行「風呂ぐらい入ったっていいだろォが!」

絹旗最愛「おっパンチラしましたね! ボクサーパンツとはなかなか……さあ次はその下にある何かをチラしましょうか」

一方通行「や、やめろォ! やめてくれェ!」

絹旗最愛「おっヘソチラですね! 皮が薄くて皺が細かい……これもなかなか……じゃあ次はあばらチラしますか!」

一方通行「勘弁してくれ」

絹旗最愛「勘弁してあげません」

一方通行「クソッ、俺第一位だったはずなのに……クソッ!」

……

ハアハア

絹旗最愛「ま、まあこの辺にしておきましょう」

一方通行「ちょっと寒ィンだけど」

絹旗最愛「ついに後2枚……この下は黒のタンクトップですか……肩周りの筋肉が浮き出てて、これもなかなか……」

一方通行「勝手に見てンじゃねェ」

絹旗最愛「わたしに超トラウマを植えつけておいて何ですかその態度は」

一方通行「俺のほうがトラウマになりそォだ! あ、あぶねェじゃねェか……あやうく下が脱げちまうとこだった」

絹旗最愛「そもそもの原因は一方通行が急にわたしに、その、キ、キスという名の愛情表現をですね、そのせいでわたしは体から力が抜けて、踏ん張りが効かない状態に」

一方通行「そォか……俺はやっちまったのか」

絹旗最愛「ようやく自覚しましたか」

一方通行「どォすりゃいいンだ」

絹旗最愛「超・お仕置きです」

一方通行「何だっけか」

絹旗最愛「一方通行がわたしへの態度をはっきりさせるんです。後戻りできないところまで!」

一方通行「具体的に何すりゃいいンだ」

絹旗最愛「一方通行が自分の欲望に忠実にわたしにやりたいことをそのままやればいいんです」

一方通行「……それってお仕置きじゃなくね」

絹旗最愛「超ループし始めましたね。まぁ、やってみてください」

……

一方通行「ゴクリ」

絹旗最愛「んー」




951: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:30:07.84 ID:alYgUzUo

一方通行「しねェよ! してやンねェ」

絹旗最愛「……」

一方通行「……」

チュ

絹旗最愛「したじゃないですか」

一方通行「してやったンだよ」

絹旗最愛「超上手ですね」

一方通行「第一位にできねェもンはねェ」

絹旗最愛「キス魔の第一位ですか」

一方通行「オマエに言われたくねェ」

絹旗最愛「実質4回目の一方通行からのキス……わたしのこと超好きなんですね」

一方通行「しつけェよ」

絹旗最愛「……ムー」

一方通行「チッ……勘弁してくれ」

絹旗最愛「何をですか」

一方通行「勘弁してくれ」

絹旗最愛「まあ今のはご褒美なんですけどね。一方通行がわざとじゃないのはわたしにも分かります。むしろキスしてくれて超嬉しかったです」

一方通行「っクソが」

絹旗最愛「でも第一位ですから当然結果も要求されてしかるべきですが、超ご覧の有様です。やはりお仕置きが必要です」

一方通行「なンでそォなンだよ」

絹旗最愛「超お仕置きです。どうぞ。わたしを好きにしてください」

……

一方通行「クソッ」

絹旗最愛「難しく考えることはないです。一方通行の好きなようにすればいいです」

一方通行「でもよ」

絹旗最愛「わたしなら超構いません。一方通行なら……何されても嫌じゃないですから」

一方通行「ぐっ……クソがァァ! この俺がァ! この俺がァァァァ! ……クソッ」

絹旗最愛「超苦しいですか」

一方通行「オマエのことまだ舐めてたのかもしンねェな……クソだ」

絹旗最愛「超クソクソ言い過ぎです」

一方通行「実際クソなンだからしょォがねェ」

絹旗最愛「超ギブですか? ギブならお仕置きのお仕置きで今度こそ一方通行を完全に沈黙させますが」

一方通行「俺を見くンびンじゃねェ、この三下がァ! チィ……クソッ」

絹旗最愛「いきなり超ハードコアなことをしろと言ってるわけではないので……普通でいいですよ、普通で」

一方通行「そォか……じゃあこれにすっか」

絹旗最愛「そォかって何ですか! 今まで超エロいことばかり考えてたっていうんですか!」

一方通行「い、いやァ、オマエが既成事実がどォたらとか言ってたから」

絹旗最愛「超覚えてるじゃないですか! 何を考えてたというんですか……超白状するべきです」

一方通行「か、勘弁してくれェ」

絹旗最愛「な、何ですかその反応! よっぽどいやらしいことを考えてたに違いません。例えば一方通行のはちきれんばかりの腰のベクトルをわたしに」

一方通行「ベクトルをいやらしい意味で使うのはやめろ! 俺のベクトルを汚すンじゃねェ」

絹旗最愛「超白状するべきです!」

一方通行「っるせェな! ほらやンぞ! いいからこっち来い」

絹旗最愛「えっ、やるって、その、ちょ、ちょっと待ってください、まだ心の準備が」

一方通行「勘違いすンじゃねェ! 別にあぶねェことはしねェよ。一旦手はずしてこっちに来い」

絹旗最愛「はあ」




952: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:30:38.98 ID:alYgUzUo

スタ

絹旗最愛「こっちに来いとは……どういうことですか」

一方通行「ここ座れよ」

絹旗最愛「こ、こうですか?」

一方通行「逆に決まってンだろ! 向きあってどォすンだ。背中向けて俺の膝の上座れ」

絹旗最愛「はい」

ギシ

絹旗最愛「いつもよりちょっと背が高くなった気がしますね」

一方通行「もっとこっちに来い、それだとまた落ちンぞ」

ジトー

一方通行「何もしねェよ、俺を信用しろ」

絹旗最愛「はあ」

……

一方通行「どォだ、座り心地は」

絹旗最愛「良いです」

一方通行「遠慮すンな、もっとよっかかってもいいンだぜ」

絹旗最愛「じゃあ遠慮無く」

ドサッ

一方通行「いってェ! 俺の体が壊れちまうだろォが。もっと優しくしてくれ」

絹旗最愛「んー」

一方通行「伸びすンのは構わねェけど……顔ちけェぞ」

絹旗最愛「おっと……顔の高さは同じくらい、いやちょっとわたしの方が高いんじゃないですか」

一方通行「十分低い」

絹旗最愛「ひどいです」

ポム

絹旗最愛「!」

一方通行「! あァ、わりィ、ここに手ェ置くのが癖なンだ、嫌だったら違うとこに」

絹旗最愛「嫌じゃないです。……わたしの手、一方通行の手の上にのせていいですか」

一方通行「……いいぜェ」

……

絹旗最愛「何ですかこの座り心地の良さは……どんな椅子よりもふかふかで超気持ちいいです……どういうカラクリなんですか」

一方通行「さァな、俺はただ、かかる力が均等になるよォに微調整してるだけだ」

絹旗最愛「超良いです……もう一方通行、椅子になっちゃえばいいんじゃないですか。超高値で売れますよ」

一方通行「勘弁してくれ。でも慣れてるっつうのもあるかもしンねェな……昔はよくこうしたもンだ」

絹旗最愛「打ち止めですか」

一方通行「まァな……昔はすげェ可愛かったンだぜ、こォしてテレビで見せてやるとはしゃいではしゃいで仕方なかった」

一方通行「でも最近は……してねェな」

絹旗最愛「してあげればいいじゃないですか。喜びますよ」

一方通行「あいつがかァ?」

絹旗最愛「はい」

一方通行「俺にはそォは思えねェけどなァ……あいつもデカくなったから乗せられるかどォか」

一方通行「そォいや、オマエとあいつってどっちが背たけェンだ」

絹旗最愛「うっ、超痛いところをつきますね。……着実に追いつかれてつつありますが、まだ抜かれていない、つまり……わたしの方が超高いです!」

一方通行「でもあいつもこの夏休みで結構伸びたって言ってたぜ」




953: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:31:24.91 ID:alYgUzUo

絹旗最愛「そ、そんな……ますます超馬鹿にされます……先輩としての威厳が……」

一方通行「そォか、あいつも今こォやったらこンな感じなのか……よく育ったもンだ」

絹旗最愛「十分低いんじゃなかったんですか」

一方通行「オマエはな」

絹旗最愛「ウッ」

一方通行「オマエはオマエだ。いいじゃねェか」

絹旗最愛「重くないですか」

一方通行「ちょォど良いンじゃねェか。こンくらいの重さがいいンだ」

絹旗最愛「超あったかいです」

一方通行「また暑くなってきたなァ」

絹旗最愛「脱げばいいじゃないですか」

一方通行「嫌だ」

絹旗最愛「こんな風に映画を見るのもいいかもしれないですね」

一方通行「だろォ?」

絹旗最愛「これで終わりですか」

一方通行「そォだ。俺は俺のやりてェよォにやったつもりだ」

絹旗最愛「わかりました。お仕置きは終わり! 超・合格ということにしてあげましょう」

一方通行「そりゃどォも」

絹旗最愛「まとめておきましょう。この授業でわかったことは、……一方通行にパンツを見せるとなぜかキスしてくるということでしょうか」

一方通行「どォしてそォなンだよ!」

絹旗最愛「ミクロのパンチラとは超不思議なものです」

一方通行「不思議で片付けちまっていいのか」

絹旗最愛「最後に何か質問ありませんか」

一方通行「ねェよ。てか俺は何か学んだっつうより失った気がしてならねェ」

……

絹旗最愛「フフフ……」

一方通行「なンだ急に気味が悪ィ……俺の上に座ったのが嬉しくて気でもおかしくなったンじゃねェか」

絹旗最愛「一方通行てば全然危機感無いんですね」

一方通行「?」

絹旗最愛「もうあなたはわたしの術中にあるんですよ、第一位さん」

一方通行「なン、だと……」

クルッ

一方通行「! 回転しただと」

絹旗最愛「一方通行、超覚悟!」

ガバッ
ギュウウ

一方通行「ぐっ」

絹旗最愛「どうですか、窒素装甲の力は」

一方通行「い、いきなり何しやがる」

絹旗最愛「一方通行の体の自由を奪っているんです」




954: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:33:06.93 ID:alYgUzUo

一方通行「俺の上に乗って抱きついてるだけじゃねェか」

絹旗最愛「んー」ギュウ

一方通行「や、やめろォ、あっちィだろォが!」

絹旗最愛「脱がしてあげますよ」

一方通行「やめろォ、オマエどォしたンだ、熱でも」

スリスリ

一方通行「や、やめろォ、変なところすり付けくンじゃねェ」

絹旗最愛「やめてあげません」

一方通行「クソッ、やめろ、オマエ……」

絹旗最愛「おや、一方通行、黙ってしまってどうかしましたか」

一方通行「……オマエ、こォいうのは良くねェぞ」

絹旗最愛「知りませんね、わたしはわたしのやりたいようにやっているだけです」

一方通行「ちィ」

ギシギシ

一方通行「! ばっ、やめろォ!」

絹旗最愛「一方通行てば超照れちゃって超かわいいです」

一方通行「い、椅子が壊れたらどォすンだ」

絹旗最愛「えー椅子のせいにしちゃうんですか? 超ヘタレです」

一方通行「クッソ……この俺が、この俺が」

絹旗最愛「ん……ん……」グリグリ

一方通行「変な声出しやがって、クソガキがァ……勘弁してくれ」

……

一方通行「……どォした」

絹旗最愛「暑くてちょっと休憩です」

ポム

一方通行「どォしちまったンだ一体……ちっとは頭を冷やしたらどォだ」ナデナデ

絹旗最愛「っ……その程度でわたしの意志は揺らぎません! 最後にこれでも食らうが良いです!」

絹旗最愛「一方通行の首に腕を絡め、膝を立てて下から伸び上がり覆いかぶさるように一方通行の顔に顔を近づけ、そして目を閉じ、顔を少し右に傾け、一方通行の吐息を頼りに唇を突き出し」

一方通行「こ、これは……」

絹旗最愛「これでも一方通行がわたしのことが好きじゃないってなら……そのふざけた幻想を超ぶち殺してやります!!」

ブッチュウウ

……

……

……

プハー




955: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:33:35.03 ID:alYgUzUo

絹旗最愛「どうですか!」

一方通行「ゲホッゲホッ」

絹旗最愛「どうだっていうんですか!」

一方通行「ゴホゴホゴホゲホッ」

絹旗最愛「何か言ってくださいよ!!」

一方通行「ゲッホゴッホゼエゼエゲホゴホ」

絹旗最愛「ちょっと……大丈夫ですか? だ、大丈夫ですか、一方通行、ほんとうに窒息してしまったとか」

一方通行「ンなわけねェだゴホッ、いや気管に入っちまってゴホ」

絹旗最愛「背中さすってあげましょうか」

一方通行「大丈夫だ、ゲホッ、オマエがいけねェンだぞ、おおいかぶさってくるからよォ、オマエのヨダレが俺の気管に」

絹旗最愛「オマエ」

一方通行「最愛がわりィンだぞ」

絹旗最愛「超大量の唾液を流しこめば本当に窒息させられるかもしれませんね」

一方通行「勘弁してくれ」

絹旗最愛「超寸止めで生かしてあげましたけど……どうでした、苦しかったですか」

一方通行「すっげェ苦しかった」

絹旗最愛「2勝目ですね! 窒素装甲は一方通行から2回目の勝利をあげました! どうですか、第一位、同じ相手、しかも格下に2回負けるのは超悔しいでしょう」

一方通行「いや格下じゃねェよ、悔しいけどよ……大したもンだ」

絹旗最愛「! 完全に負けを認めますか」

一方通行「あァ。オマ……いや、最愛には敵わねェな。俺の負けだ。一方通行は窒素装甲に負けたァ」

絹旗最愛「本気ですか」

一方通行「あァ。俺は第一位だしよォ、悔しくねェわけじゃねェが……最愛には参った、降参だ」

絹旗最愛「やりました! ついにわたしの夢がかないました! 超嬉しいです」ギュウウ

一方通行「おい、勘弁してくれ、苦しいだろォが」

絹旗最愛「超嬉しいです……涙でそう」スリスリ 

一方通行「……」

絹旗最愛「わたし一方通行に勝ったんですよ! 超自慢できます!」

一方通行「あァ大したもンだ……ほンと大したもンだ」

絹旗最愛「超嬉しいです……」 

一方通行「せいぜい喜ンどけ」

絹旗最愛「もっともこれで終わりだと思わないことですね……これから何勝も何十勝も何百勝もするつもりなんですから……一つ一つ勝ち星を重ねていって」

一方通行「欲張ンなァ」

絹旗最愛「相手は一方通行ですからね! 何勝したって超満足するつもりはないです」

一方通行「いやァ大したもンだ」

絹旗最愛「ちょっと恥ずかしかったですけど」

一方通行「痴女どころか超・痴女だったな」

絹旗最愛「上手いこと言ったつもりですか。わたしの口癖取らないでくださいよ! もう」

アハハハ

……

絹旗最愛「一方通行ってわたしのことどう思ってるんですか」




956: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:34:33.19 ID:alYgUzUo

一方通行「大したもンだ」

絹旗最愛「他には?」

一方通行「オマエは俺が守ってやる。大船に乗ったつもりでいい」

絹旗最愛「まぁ今乗ってますけど……どういうことですか?」

一方通行「暗部でやっちまったことは消えねェ。オマエだってどこで恨みを買ってるかわかンねェだろ? 御礼参りっつうのは忘れた頃に来るもンだ」

絹旗最愛「……今までわたしに付いていてくれたのはそのためですか」

一方通行「まァ、オマエにはビーム出すクソババアをはじめとしたちょっと勘違いした仲間たちがいるからなァ……知らず知らずのうちに守られてるかもしれねェけど」

絹旗最愛「麦野……」

一方通行「出来のいい弟子を死なすのは惜しいからな。オマエは俺が守ってやる」

絹旗最愛「そ、それはどうも……超ありがとうございます」

一方通行「……実を言うと、俺が雇われた研究所は能力を復活させようとかふざけた連中を牽制するためにある」

絹旗最愛「! そ、それじゃ、危ないじゃないですか、今や一方通行はただのモヤシなのに」

一方通行「モヤシって言うな! 力じゃねェ……頭使うンだ、頭」

絹旗最愛「?」

一方通行「魔術を混ぜ込ンだ『幻想』じゃねェ、本物の科学って奴をやンだよ」

絹旗最愛「ほう」

一方通行「俺は認知機能の研究を担当する……ネズミくンに教育してやンだよ、ベクトルをどう認知するかをなァ」

一方通行「他のレベル5も動き出してるはずだ。麦野とか垣根とか……御坂はボケてるが」

一方通行「三下は……三下もどォすンだろォな……薬の実験台とかかな……」

絹旗最愛「超かわいそうですプププ」

一方通行「まァあいつは象徴なンだ。幻想殺しの象徴……実現させるのは俺らだ」

一方通行「オマエはそンなめンどくせェこと考えなくていい。ただ思う存分今を満喫ていくれりゃァいい」

絹旗最愛「駄目ですね。わたしにも一方通行の仕事の話を教えてくれないと嫌です」

一方通行「めンどくせェ」

絹旗最愛「わたしはそういうとこ厳しいですから。割と束縛する方です」

一方通行「束縛ゥ?」

絹旗最愛「……一方通行はわたしのことどう思ってるんですか」

一方通行「そりゃ、まァ、その……」

絹旗最愛「超鈍感な一方通行でももうわかりますよね。わたしが何て言って欲しいか」

一方通行「お、俺は……オマエ、最愛のことが……好」

ヴーヴーヴー

一方通行「……」

絹旗最愛「出ていいですよ」

一方通行「ン、こりゃアラームだ……ン?」

一方通行「! やっべ、もォこンな時間か、急いで帰って飯作ンねェと」

絹旗最愛「ええっ、このタイミングで帰るって言うんですか!」

一方通行「わりィな、打ち止めが餓死しちまう」

絹旗最愛「まだ映画も終わってないし、まだ……言ってもらっていないし……その」

一方通行「わりィ」

絹旗最愛「嫌です」




957: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:36:01.52 ID:alYgUzUo

一方通行「ごめンな」絹旗最愛「嫌ったら超嫌です」

一方通行「これだけはやンねェといけねェンだ。ここでサボっちまったら……今まで俺が生きてきた意味がなくなっちまう」

絹旗最愛「うわああん、超嫌です! まだ帰っちゃ駄目です! わたし、もっと一方通行と一緒に居たいんです! まだ帰っちゃ嫌です! うわあああん」

一方通行「ごめンな」ナデナデ

絹旗最愛「うう……もっと一緒に居たいです」

一方通行「……」ギュッ

絹旗最愛「そんなことしないでください! そんな慰めいらないです」

一方通行「どォすればいいかわかンなくてよォ」

絹旗最愛「そんなことされたら……もうわたし一人で帰れないです。寂しくて」

一方通行「わりィな」ギュウ

絹旗最愛「だからやめてください! 今の超幸せから一人取り残されるなんて絶対無理です! 超無理です」

一方通行「こりゃァ困ったなァ……帰ンねェわけにもいかねェし、こンなオマエを置いていくわけもいかねェ。連れて帰るわけにもいかねェし」

ガバッ

絹旗最愛「それです!!」

一方通行「うォい、びっくりさせンな」

絹旗最愛「わたしも一方通行の家に行けばいいんですよ! これで全てが超解決です!」

一方通行「えーそりゃまずいだろ、もォ遅いぜェ、オマエ寮帰ンなきゃいけねェだろ」

絹旗最愛「超大丈夫です! 帰らなきゃいいんです! まだ休み中だから寮監も緩いですし、フレンダが何とかしてくれるはずです!」

一方通行「俺ンち泊まるつもりか?」

絹旗最愛「だめですか?」

一方通行「駄目とは言ってねェが……来ても面白くもなンともねェぞ。狭いし」

絹旗最愛「そんなことどうでもいいです」

一方通行「それに……打ち止めいンだぞ」

絹旗最愛「打ち止めが居たらできないことをわたしにするつもりなんですね! キャー一方通行に超襲われるー」

一方通行「なンでだよ! オマエら気まずくねェか」



958: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:36:27.33 ID:alYgUzUo


絹旗最愛「上下関係を超叩き込む良い機会です」

一方通行「俺は不安だなァ……ぜってェ騒ぐンじゃねェぞ、夜騒ぐとご近所さンに迷惑だからなァ」

絹旗最愛「OKなんですね?」

一方通行「念のため確認しとくが……こォいうのって法律とか条例に引っ掛かンねェよな」

絹旗最愛「超ビビってんですか! わたしはもうあなたの大好きなロリっ子じゃありませんよ!」

一方通行「そ、そォだよな、俺の心配し過ぎか」

絹旗最愛「まぁ一方通行がわたしに手を出してしまった場合は別ですが」

一方通行「」

絹旗最愛「わたしは18才未満ですけど……まあ超・真摯な交際関係と言い張れば……」

一方通行「やめろ! ろくでもねェこと考えてンじゃねェ!」

絹旗最愛「何言ってるんですかー、本当は超期待してるくせに」

一方通行「ンなことはねェ」

絹旗最愛「さっきよりも超激しくギシギシしましょうね!」

一方通行「っるせェよ! てかご近所さんに迷惑だろォが」

絹旗最愛「おっ、する気なんですね」

一方通行「……あと打ち止めいンだぞ」

絹旗最愛「ガキに大人の行為を見せつけてやりましょう」

一方通行「あと俺ンちにはベッドねェからな。ふとンしかねェ」

絹旗最愛「んなことどうでもいいですよ! な、なんですか、実は超ヤる気なんですか」

一方通行「さァな、さっさと降りろ、帰ンぞ」

絹旗最愛「えーでもぉー」モジモジ

一方通行「今更何モジモジしてンだよ! きめェ」

絹旗最愛「男の人にほいほいついて行って、そのまま部屋上がっちゃうなんて……超ちょっと恥ずかしいっていうか超ちょっと罪悪感っていうか」

一方通行「うざってェな! ほンと今更何言ってやがる……帰りにDVDでもレンタルして見よォぜ! ほらこれでいいンだろ?」

絹旗最愛「じゃあ仕方ないですね! DVDを見に行くなら仕方ないです! さっきみたいにして一緒に見ましょうね」

一方通行「あァ? 飯食い終わったらな」

絹旗最愛「あと言い忘れてたんですけど」

一方通行「まァだあンのか、悪いけど俺は急いでンだ」




959: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:37:09.94 ID:alYgUzUo


絹旗最愛「わたし、一方通行のこと好きです」

一方通行「」

絹旗最愛「大好きです」

一方通行「そ、そォか」

絹旗最愛「意外ですか?」

一方通行「いや全然……だけどなンで今言うンだ」

絹旗最愛「ずっと前から好きでした」

一方通行「お、おゥ」

絹旗最愛「一方通行、超大好きですよ」

チュ

絹旗最愛「はい、軽く3勝目です! 一方通行が超ボケーッとしてるからいけないんです」

一方通行「……」

絹旗最愛「早く帰りましょう! 打ち止めが待ってるんですよね」

一方通行「お、おゥ」

……

絹旗最愛「超準備できました! 帰りましょう」

一方通行「オマエの下半身はどォなっちまったンだ……てか俺の服を返してくれ、何枚も使ってンじゃねェ」

絹旗最愛「駄目です! さすがに外も肌寒くなっているはずですし、もうこんな丈のワンピースでは恥ずかしくて外を歩けません! 一方通行のせいですよ! 一方通行が散々パンチラさせるから」

一方通行「ちげェと思うンだがな……あと俺も寒いってのは考えてくれねェのか」

ピト

絹旗最愛「どうですか? これで寒くないですね!」ギュウ

一方通行「また腕か。……気に入ってンだな」

絹旗最愛「ほら置いていきますよ」グイ

一方通行「いってェ! 肩がァ!」

絹旗最愛「バドで超鍛えましょうね!」



960: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:37:37.81 ID:alYgUzUo

一方通行「てか、オマエ、もしかしてこのまま外出るつもりか」

絹旗最愛「? 何かまずいですか?」

一方通行「いやァ……恥ずかしいじゃねェか」

絹旗最愛「えー超ノリが悪いです」

一方通行「いや、ほンと無理なンだ……こンなンで外歩いたら俺は点になっちまう」

絹旗最愛「超シャイですね……わかりました、でも映画館を出るまではこのままで居ましょうね」

一方通行「ところで、俺もオマ、いや、最愛のこと好……」

絹旗最愛「超ストップです。便乗はいけません」

一方通行「そォいうつもりはねェ、俺だって言い掛けてたンだ」

絹旗最愛「でも駄目です。その言いそびれた感触をずっと味わうと良いです」
一方通行「ひっでェ」

絹旗最愛「いつかちゃんと言ってくれればいいです。一方通行の気持ち、わたしはもうわかってますから」

一方通行「ちィ……敵わねェな」
絹旗最愛「わたしは一方通行と違って超鈍感ではないんですよ!」

……

絹旗最愛「あと言い忘れてましたけど」

一方通行「ン?」

絹旗最愛「『なぜかいつもシャケ弁を買ってく綺麗なお姉さん』って麦野のことですから」

一方通行「えっ? えっ?」

絹旗最愛「超本人ni
裏とりましたから。超残念でしたね!!」

一方通行「えっ? 麦野? ババア? えっ?」

絹旗最愛「ほら、さっさと帰りますよ! 一方通行」グイ

一方通行「クッソ、だから引っ張ンな! 俺はまだ肩できてねェンだぞ!! ったく……」

スタスタ

絹旗最愛「今夜の晩ご飯は何ですか?」

一方通行「あァ、打ち止めの大好きな豚汁にしよォかと……」



961: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 01:45:08.17 ID:alYgUzUo

終わり! 最初のほうちょっと詰め過ぎたね……
てか「超本人に」ね

拙いSSだったけど
ここまで読んでくれた人ありがとう
レスしてくれた人もありがとう
色々やれなかったことはあるけれどこれはこれで終わり
何か書いていってくれると嬉しいんだよ



964: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 02:05:54.37 ID:xaDMkYDO

超ニヤニヤした
>>1乙



968: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 03:53:38.85 ID:mwx1Wgwo

二人の掛け合いだけでここまで魅せるなんて…
>>1乙!

しかしこのあとの打ち止めと最愛の一方通行を巡るやりとりも見たかった…っ!



969: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/29(月) 04:25:05.48 ID:junzHoAO

乙!

この焦らし感がたまんなかったよ



元スレ
SS速報VIP:絹旗「その幻想を超ぶち殺す!」一方通行「!……懐かしィなァ」