1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 00:39:49.50 ID:gFwg5nKAO

咲「……えっ!?」

和「どうしました?」

咲「いや、えっと……。その……うぅ……」モジモジ

和「……?」

咲「あの……今、何て言ったの……?」

和「月が綺麗ですね、と言いましたけど」

咲「そ、そうなんだ……///」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 00:46:49.33 ID:gFwg5nKAO

……

咲「つきがきれいですね?」

照「うん。夏目漱石って人がね、I love youをそう訳したんだよ」

咲「へ~、なんで?」

照「日本人の奥ゆかしさを表現……って感じかな?夏目漱石がロマンチストだった、ということもあるのかも」

咲「ふ~ん。つきがきれいですね、かあ……」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 00:51:37.75 ID:gFwg5nKAO

照「同じようにね、二葉亭四迷って人は『わたし、死んでもいいわ』って訳したらしいよ」

咲「え~!?死んじゃダメだよ~」

照「ふふっ、そうだね。でもそれくらい愛してるってことだよ」

咲「なるほどー。お姉ちゃんは物知りだねっ!」

照「それほどでもないよ。……咲にもいつか、そういう風に言ってくれる人が見つかるといいね」ナデナデ

咲「うんっ!」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 00:58:00.08 ID:gFwg5nKAO

……

咲(えっと、えーっと……)

咲(月が綺麗=I love youってことだよね?)

咲(や、やっぱりこれって……そういうこと、なんだよね?)

咲(の、和ちゃんが私を……///)

咲(きゅっ、急過ぎるよ!た、確かに二人きりの帰り道で良い雰囲気だなあとは思ってたけど……///)

和「咲さん?」

咲「ひゃいっ!?」ビクッ



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 01:05:31.17 ID:gFwg5nKAO

和「大丈夫ですか?何だか顔が赤いですけど……」

咲「だ、だだだ大丈夫だよっ!」

和「そうですか……?声も何だか震えてますよ?」

咲「き、気のせいだよ!」

和「う~ん……」

咲(うう~、気恥ずかしくて和ちゃんの顔を見れないよぉ……///)



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 01:10:50.85 ID:gFwg5nKAO

和「……」

咲(でも、ずっとこうしてちゃダメだよね……うん)

和「……」

咲(和ちゃんはその……私にこ、告白してくれたわけなんだから)

和「……」

咲(そう、早くへ、返事をしなきゃ失礼だよね……)



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 01:13:51.07 ID:gFwg5nKAO

和「咲さん」

咲(私の和ちゃんへの返事……和ちゃんへの想い……)

和「咲さん?」

咲(和ちゃんは勇気を出して言ってくれたんだから、私もしっかりと伝えなきゃ!)

和「咲さんっ!」

咲「わあっ!?」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 01:19:17.40 ID:gFwg5nKAO

和「もう、さっきから立ち止まってどうしたんですか?」

咲「えっ、あれ……?」

咲(考えてるうちに立ち止まっちゃってたんだ……)

和「咲さん、やっぱりちょっと変ですよ?」

咲「ご、ごめん……」

和「あっ、もしかして……咲さん、ちょっと失礼します」スッ

咲「へっ?」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 01:24:30.84 ID:gFwg5nKAO

コツンッ

咲「わっ、わわわわ!?」

和「う~ん……」

咲(の、和ちゃんの額と私の額がくっついて……!)

和「熱はなさそうですね……」

咲(ち、近いよ和ちゃん!///)

和「でも、ひょっとしたら風邪を引き始めてるのかもしれません。最近寒いですし……」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 01:30:55.44 ID:gFwg5nKAO

咲「か、風邪なんて引いてないよ?」

咲(顔が赤いのは和ちゃんのせいだし……///)

和「いえ、酷くなってはいけません。急いで帰りましょう」グイッ

咲「あ……」

咲(和ちゃん、手を……///)

和「咲さん、寒くないですか?私の上着とマフラー貸しましょうか?」

咲「う、ううんっ!そこまでしなくても平気だよ!」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 01:35:44.18 ID:gFwg5nKAO

和「そうですか……」

咲「……」

咲(和ちゃん、やっぱり優しいなあ)

咲(……あったかい)ギュッ

和「咲さん、もうすぐ着きますよ……咲さん?」

咲(……うん、和ちゃんに伝えなきゃ。私の気持ちを……)



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 01:41:45.92 ID:gFwg5nKAO

咲「和ちゃんっ!」

和「はい?どうかしましたか?」

咲「あ、あの……あの、ね?」モジモジ

和「……?」

咲(和ちゃんは『月が綺麗ですね』って言ってくれたんだから、私は言うべきなのはやっぱりアレだよね……?)

和「咲さん、あの」

咲「和ちゃん、私……わたし、死んでもいいよっ!」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 01:50:40.16 ID:gFwg5nKAO

和「……へ?」

咲「……///」

和「咲、さん……?」

咲(言っちゃった言っちゃった!は、恥ずかしいよお……///)

咲(和ちゃん、聞こえてたよね?えへへ、これで私と和ちゃんは恋人ど――――)

和「な、何言ってるんですか!」

咲「……えっ?」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 01:58:53.17 ID:gFwg5nKAO

和「死んでもいい、なんて冗談でも言ったらダメです!そんな悲しいこと、言わないで下さい……!」

咲「えっ、あれ?」

和「や、やっぱり咲さんは体調が悪いんですよ。だからいきなりそんなことを……早く帰って休みましょう!」

咲「ま、待って和ちゃん、ちが……」

和「ほらほら、帰りましょう!」グイグイ

咲「……あれー?」ズルズル



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 02:04:34.50 ID:gFwg5nKAO

……

咲「はあ……」ドサッ

咲「……う~」ゴロゴロ

咲「和ちゃん、ひょっとして普通に月が綺麗だったからああ言っただけなのかな……?」

咲「そうだとしたら、私って……」

咲「…………」

咲「うううぅ~~~~っ!///」バタバタ

咲(か、勘違いしちゃった挙げ句自分から告白って……は、恥ずかしいなんてレベルじゃないよおっ!///)バタバタ



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 02:09:53.14 ID:gFwg5nKAO

……

和「はあ……」ドサッ

和「咲さん、何でいきなりあんなことを……体調が悪いからってことにして帰したけど、やっぱり変……」

和「いえ、咲さんの言動がおかしくなったのはその前から……一体何が原因で……」

和「…………」

和「……あっ!?そ、そういえばっ!」ガバッ



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 02:13:10.77 ID:gFwg5nKAO

……

咲「はあ……何だか疲れちゃったなあ」

咲「和ちゃん……」

ブブブー

咲「ひゃっ!?あっ、メールか」

咲「誰からだろ……えっと……」

咲「…………」

咲「……えへへへ///」パタパタ


From:和ちゃん
Sub:言い直させて下さい

咲さん、月が綺麗ですね


おしまい


元スレ
和「月が綺麗ですね」咲「えっ?」