1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:16:59.91 ID:YiKPI3oP0
戦士「外に出してだぁ?」ヌプヌプ
女勇者「今日は危ない日なの!妊娠しちゃう!」ヌプヌプ
戦士「そうかぁ、妊娠はまずいわなぁ」ヌプヌプ
女勇者「そ、そうでしょ?だから外に……」ヌプヌプ
戦士「わかったわかった、外に出してやるよ、俺も鬼ではないからな」ヌプヌプ
女勇者「ううう……」ヌプヌプ
戦士「あ」ビュルビュル!
女勇者「……え?えっ!?えっ!?」
戦士「ふぅ……」
女勇者「出てる……中で出てりゅ……出さないって言ったのに……」ヒクヒク
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:21:15.54 ID:YiKPI3oP0
女勇者「う……ぐす……」
戦士「んだよ、いつまで泣いてんだよ」
女勇者「嘘つき……」
戦士「うるせぇ!」ドガッ!
女勇者「あうっ!」
戦士「こんな蹴りで悲鳴あげてるようなゴミが!調子に乗るんじゃねぇ、よ!」ドガッ!ガスッ!
女勇者「あっ!ぎゃっ!」
戦士「ったく……おら、さっさと出発するぞ、世界を救うのは勇者の使命なんだろ?」
女勇者「うぐ……」ヒクヒク
戦士「ちっ、すーぐ悶えやがって、そんなんでよく勇者だと名乗れるな」
荒野
ヒュウウウウウ…
戦士「…………」ザッザッザッ
女勇者「…………」フラフラ
戦士「おい!早く歩け!おいてくぞ!」
女勇者「…………」
戦士「おいおい、置いていかれていいのかな?ん?」ニタニタ
女勇者「…………」
戦士「あ、そうでしたね、光の精霊に選ばれた勇者様なら魔物なんて楽に倒せますもんね」ニタニタ
女勇者「…………」
魔物「きしゃー!」
女勇者「!?」
魔物「がるるるる……」
女勇者「…………」チャキッ
魔物「きしゃー!」バッ!
女勇者「やー!」ブンッ!
バキッ!
女勇者「がっ!」ドサッ
魔物「きしゃー!」ジリジリ
女勇者「あ……あ……」
魔物「ぐおーーー!」バッ!
女勇者「……!」
戦士「よっと」ズバッ!
魔物「」ドクドク
戦士「おやおや勇者様、どうしたんですか?そんな所で寝ると風邪をひきますよ?」ニタニタ
女勇者「…………」
戦士「起きれますかな?」スッ
女勇者「……どうも」グイッ
戦士「…………」ニヤ
女勇者「!?」
どさっ!
女勇者「いや!離して!こんな所で何する気!?」ジタバタ
戦士「命の恩人に対して礼をしようって気にはならねぇのかよ、とんだ勇者だな」
女勇者「だからってこんな所で……!」
戦士「こんな所だからいいんだろうが!」グッ!
女勇者「やめて!服破かないで!」
ビリリリリッ!
女勇者「いやぁぁぁぁぁ!」
戦士「かぁー!荒野のど真ん中でするのも格別だなぁー!お前もそう思うだろ?」ヌプヌプ
女勇者「誰か来たら……」ヌプヌプ
戦士「ばーかwこんな所に人が来るかよ!来るとしたら魔物くらいだろーが!w」ヌプヌプ
魔物「きしゃー!」
女勇者「ひっ!?」
戦士「ちっ、いいとこだってのに、おい、お前がちょっくら倒してこい!」
女勇者「え……」
戦士「え?じゃねぇよ勇者だろ?それとも尻穴に……」
女勇者「わ、わかった」キュポンッ
戦士「早く戻ってこいよ、縮んじまう」
魔物「きしゃー!」
女勇者(服はボロボロで鎧は外れかかってる……こんな格好で……)
魔物「きしゃー!」バッ
女勇者「きゃあ!」
魔物「きしゃー!」ドガッバキッ
女勇者「あああ!ああー!」
戦士「せいっ!」ズバッ
魔物「ぎゃっ!」
戦士「ったく、お前はホントに使えない奴だな」
女勇者「う……うう……」ヒクヒク
戦士「萎えちまったじゃねぇか、お前のせいなんだからお前がしゃぶって元に戻せ」ポロンッ
女勇者「…………」
戦士「早くくわえろよ」
女勇者「魔物の……血がついて……」
戦士「舐めとりゃいいだろが!しゃぶれって言ってんだろ!」グイッ
女勇者「うっ!んぷっ……!」
戦士「あー、いいわー」グイグイ
女勇者「うううーーーっ!」ポロポロ
荒野を歩く2人。
戦士「…………」ザッザッザッ
女勇者「…………」トボトボ
戦士「おい、早く歩けよ、これじゃあいつまで経っても次の村へ着けねえじゃねーか」
女勇者「あ、あの、戦士さん……」
戦士「戦士様、だろ?」
女勇者「戦士さま……あの、服を貸して頂けませんでしょうか……」
戦士「何でだよ」
女勇者「私の服は……ビリビリで……」
戦士「鎧着てるじゃねぇか」
女勇者「こ、これだと下半身が丸出しで……」モジモジ
戦士「…………」ザッザッザッ
女勇者へ近づいていく戦士。
女勇者「……!?」ビクビク
戦士「…………」チャキンッ
女勇者「!!?」ビクゥッ
ずぼっ!
女勇者「あうぅっ!?」
戦士「こっちの方がする時楽じゃねーか」ズボズボ
女勇者「や、ら、らめて……」ピクンピクン
戦士「ん?感じてんのか?お前はホントに俺に突かれるのが好きなんだなぁ」ズボズボ
女勇者「い、たい……そんなの入れない、で……」ピクンピクン
戦士「斬れる方を入れてやろうか?」チャキッ
女勇者「イヤァァァ!」ビクゥッ!
戦士「そうされたくなかったら黙って歩け!この虫けらが!」
戦士「…………」ザッザッザッ
女勇者(何で……何でこうなっちゃんだろ……)
女勇者(ううん……私が悪いんだ……私が……)
1年前
王様「おう、そなたが先代の勇者の娘の女勇者か」
女勇者「はい!」
王様「そなたの父は惜しくも魔王によって殺されてしまったが娘のそなたが魔王を倒してくれると信じているぞ」
女勇者「はい!必ずや魔王を倒して世界に平和をもたらしてみせます!」
女勇者(……と王様に言ったはいいものの私自力では魔物1匹倒せない程弱いんだよなぁ)
女勇者(そうだ!酒場で旅の仲間を募ろう!そして皆で魔王を倒すんだ!)
酒場
戦士「初めまして、私は戦士、微力ながら貴女の力となりましょう」ペコリ
女勇者「こちらこそよろしく!(いい人そうだな)」
僧侶「私は僧侶!回復魔法が使えるので回復はまかせて下さい!」
女勇者「え!?回復魔法を!?すごい!天才じゃん!」
僧侶「え?回復魔法なんてちょっと訓練すれば誰でも使えますけど……」
女勇者「え……」
戦士「僧侶、女勇者様は剣で戦うお方なのだろう、失礼な事を言うな!」
僧侶「ご、ごめんなさい……」
戦士「お前はいつもいつも考えが足りないんだから……」
女勇者「うん?2人は知り合いなのかい?」
戦士「はい、昔からの腐れ縁ですね」
僧侶「お互いのアソコも見合った仲です!」
女勇者「えええ!?」
戦士「このバカッ!」ポコッ
僧侶「痛い!もう、痛いよ!」
戦士「お前が馬鹿な事を言うからだ!」
女勇者(小さい頃からの幼馴染って所か、微笑ましいなぁ)
女勇者(うーん、あれから旅の仲間の募集をかけてるけど目ぼしい人は来ないなぁ)
女勇者(お父さんが死んでから魔王に挑戦しようって人が減っちゃったからなぁ……)
女勇者(仕方ない、ひとまず3人で出発しようかな)
僧侶「女勇者様!新しい旅の仲間はできましたか?」テテテ
女勇者「ううん、全然できない、仕方ないからひとまず3人で出発しようか」
僧侶「そうですね!早く魔王を倒さなければなりませんから!」
戦士「…………」
女勇者「どうしたの戦士君?」
戦士「いえ、それでは行きましょうか」
戦士(いくら勇者様がいるとはいえ3人か……まあ勇者様が判断するなら大丈夫だろう)
荒野
戦士「…………」ザッザッザッ
僧侶「…………」ザッザッザッ
女勇者「ひぃ、ひぃ、ひぃ」ヨロヨロ
僧侶「どうしたんですか勇者様?」
女勇者「つ、疲れた……」ゼェゼェ
僧侶「え?もうですか?」
女勇者「うん……」ゼェゼェ
戦士「……ここで少し休憩にしましょうか」
女勇者「さんせーい!」ドサッ
僧侶(まだ出発したばかりなのに……)
戦士「…………」
女勇者「足いたーい」
魔物「きしゃー!」
女勇者「ひぃ!?」
僧侶「魔物!出発してから初遭遇ですね!」
戦士「よし!いっちょ揉んでやるか!といってもこの辺にいるのは雑魚で……」
魔物「きしゃー!」ドガッ!
女勇者「ぎゃっ!」
僧侶「勇者様!?」
戦士「せいっ!」ズバッ!
魔物「ぎゃ……」
僧侶「大丈夫ですか勇者様!?」
女勇者「痛いよぉー、回復魔法つかってぇ」
僧侶「わ、分かりました!」パァァ
戦士「…………」
夜
戦士「今日はここで野宿ですね」
僧侶「ふぅ、疲れたぁ(ホントは疲れてないけど……)」
女勇者「えー?外じゃーん!」
戦士「そうですけど……」
僧侶「そ、外って星を見ながら眠れるから楽しいよね!戦士君!ねっ!」
戦士「ああ、そうだな、昔はよく屋根の上で星を見ながら寝たな」
僧侶「ふふ、戦士君たまに屋根から落ちて……」
きゃっきゃっ
女勇者(……正直こういう2人だけの世界出されるの鬱陶しいなぁ)
女勇者「すぴー」
僧侶「よくお休みのようですね」
戦士「ああ、だいぶお疲れのようだったからな」
僧侶「そうだね……」
戦士「……なあ、勇者様の実力なんだが……」
僧侶「やめようよ……」
戦士「しかしな、てっきり俺と僧侶よりずっと強い方だと思っていたんだが……」
僧侶「ま、まだ本調子じゃないかもしれないじゃん」
戦士「そう信じたいが……あんな雑魚魔物に苦戦している所を見るとどうしても、な……」
僧侶「……とりあえず今日はもう寝よう、また明日考えようよ」
戦士「周囲の魔物が弱いうちに話しあった方がいいと思うが」
僧侶「お話はまた明日、寝よ?ね?ね?」
戦士「うむ、まあ時間が無いわけではないしな、おやすみ僧侶」
僧侶「おやすみ戦士君」チュッ
女勇者「…………」
朝
僧侶「おはようございます勇者様!」ニコッ
女勇者「おはよう!僧侶ちゃんは朝から可愛いね!」
僧侶「えへへ、照れちゃいますぅ」
戦士「おはようざいます勇者様」
女勇者「おはよう戦士君!今日も頼りにしてるよ!」ニコッ
戦士「まかせて下さい」
女勇者「じゃあ出発しようか!」
僧侶「らじゃー!」テヘペロ
戦士「…………」ザッザッザッ
僧侶「…………」ザッザッザッ
女勇者「…………」ザッザッザッ
魔物「きしゃー!」
女勇者「きゃあ!」
戦士「ていやっ!」ズバッ!
魔物「ぎゃっ!」
僧侶「戦士君だいぶ強くなったね!」
戦士「ああ、魔物と戦いまくっているからな」
女勇者「…………」
僧侶「ゆ、勇者様も腕があがりましたね!」
女勇者「え、えへへ……」
戦士「…………」
僧侶「…………」
女勇者「…………」
女勇者「あ、あのさ……私っていない方がいいんじゃ……」
僧侶「何を言っているんですか勇者様!勇者様あっての旅じゃないですか!」
戦士「そうですよ勇者様」
女勇者「でも私弱いし……初歩的な回復魔法も使えないし……」
女勇者「いつも2人の足引っ張ってるし……私がいない方が2人の旅が楽になるんじゃ……」
僧侶「そんな事ないですよ!勇者様に助けられていますよ!」
僧侶「ねっ!戦士君!」
戦士「…………」
僧侶「せ、戦士君?」
戦士「確かに俺は勇者様が煩わしいと思う時がある」
僧侶「戦士君!?」
女勇者「そ、そうだよね……そう思うよね……あ、あはは……」
僧侶「ちょっと戦士君!何でそんなひどい事を言うの!?」
戦士「勇者様が足を引っ張っているのは事実だ、変にかばうと勇者様に失礼だろう」
僧侶「だからって……!」
女勇者「いいの僧侶ちゃん……事実だから……」
僧侶「勇者様……」
戦士「しかし勇者様、貴女は光の精霊に選ばれた勇者様だ」
戦士「選ばれたのならば貴女には魔王を倒せる何かがある……私はそう信じています」
女勇者「でも……私なんかに……」
戦士「剣を構えて下さい勇者様」
女勇者「へ?」
戦士「微力ながら私が貴女の剣の師となって貴女を鍛えましょう」
女勇者「戦士君……」
ギィン!キキィン!
女勇者「てーい!」
戦士「踏み込みが甘い!」
僧侶「がんばれ勇者さまー!」
女勇者「ぜぇ……ぜぇ……疲れた……休憩にしようよ……」
戦士「まだ駄目です」
女勇者「だって疲れたもーん!休憩!勇者権限できゅーけーい!」
戦士「…………」
僧侶「た、たくさん頑張りましたもんね!勇者様水です!」
女勇者「ふー、ありがとう僧侶ちゃん」ゴクゴク
夜
女勇者「すぴー」
戦士「…………」
僧侶「どうしたの戦士君、暗い顔して」
戦士「勇者様の事なんだが……」
僧侶「剣の鍛錬頑張っているね、勇者様」
戦士「……どうも危機感が薄いみたいだ」
戦士「いつも俺と僧侶が魔物と戦っているせいか剣の腕を上げようって意識が低いのかもしれん」
僧侶「そんな事言っちゃ駄目だよ……勇者様だって頑張っているんだから……」
戦士「頑張っている、か……」
僧侶「戦士君……私、こんな事でしか助けになれないけど……」チュッ
戦士「僧侶……ん……」チュ、レロレロ
女勇者「…………」
港町に到着した一行。
戦士「なかなか大きな町ですな」
女勇者「今日は野宿せずに済みそうだね!」
僧侶「…………」ハァハァ
戦士「どうした僧侶……凄い熱じゃないか!」
僧侶「ご、ごめんなさい勇者様……こんな時に体調なんて崩しちゃって……」ハァハァ
女勇者「そんな事ないよ!早く宿で休ませてあげよう!」
戦士「そうですな」
宿
僧侶「…………」ハァハァ
戦士(勇者様が珍しく前線で戦って回復魔法をたくさん使ったからな……その疲れが出たか……)
コンコン
女勇者「誰だろ?はーい!」
ガチャッ
宿屋の主人「失礼します、お連れの方の具合はどうですかな?」
戦士「少し休ませれば大丈夫だと思います」
宿屋の主人「それはよかった……あの、勇者様の一行とお見受けしますが」
女勇者「はい!私は勇者です!魔王を倒すために旅をしている最中なのです!」
宿屋の主人「やはりそうでしたか……あの、勇者様のお連れの方にお話しがあるのですが……」
女勇者(え?私じゃなくて?)
戦士「僧侶は今寝ているので、私1人でよろしければ」
宿屋の主人「では少し2人きりでお話がしたいのですが……」
戦士「分かりました、勇者様、僧侶の世話をお願いします」
女勇者「分かった!まかせといて!」
バタンッ
女勇者「…………」
僧侶「…………」ハァハァ
女勇者「僧侶ちゃん、何かして欲しい事ある?」
僧侶「……ジュース」ハァハァ
女勇者「ジュース?ジュースが飲みたいの?」
僧侶「はい……」ハァハァ
女勇者「わかった、今買ってくるから待っててね」タタタ
バタンッ
僧侶「…………」ハァハァ
商店街
女勇者「ぶどうジュースください」
売り子「あいよ」
「きゃああああああああ!!」
「うわああああああああ!!」
女勇者「何!?一体何の騒ぎ!?」
「魔物だぁああああああ!!」
「魔物の群れが襲ってきたぞおおおおおお!!」
女勇者「えええ!?」
人型魔物「きしゃー!」
女勇者「わぁぁ!?」
「ぎゃあああああああああ!!」
「うわあああああああああ!!」
女勇者「み、皆襲われてる!助けなきゃ!」チャキッ
人型魔物「がるるるる」
女勇者「…………」ブルブル
人型魔物「がああああ!」
女勇者「無理無理無理ぃー!私には無理ぃー!」ダッ!
女「いやぁーーーー!」
人型魔物「げへへへへ!」
女勇者(魔物が……女の人を犯している!?)
女勇者(そうだ!宿には僧侶ちゃんが!)ダッ!
人型魔物「きしゃー!」
女勇者「どいてー!」ドンッ!
人型魔物「きっ!」ヨロッ
女勇者(戦って倒すのは無理!隙を見て逃げ続けよう!)ハァハァ
女勇者(よし!宿についた!僧侶ちゃん!無事でいて!)
ガチャッ
人型魔物「ひっひっひっ」ヌプヌプ
僧侶「い、いや……やめて……」ヌプヌプ
女勇者「!!?」
女勇者(お、遅かった……僧侶ちゃんが……)ガクリ
人型魔物「お、いい女がいるじゃねーか」スタスタ
人型魔物「犯そうぜ、ひひ、いい声で鳴きそうだ」スタスタ
女勇者「ひっ!?」
人型魔物「おら!逃げんじゃねぇ!」ガシッ
人型魔物「しっかり押さえてろよ、まずは俺から」ペロペロ
女勇者「いや!やめて!助けて誰かーーー!」ジタバタ
戦士「せいっ!」ズバッ!
人型魔物「ぎゃっ!?」
女勇者「戦士君!?」
戦士「今助けます勇者さ……ま……!?」
僧侶「…………」ヌプヌプ
人型魔物「ひひひ、また中で出してやるからな」ビュルビュル
戦士「うわぁああああああああああ!!」
女勇者「戦士君危ない!」
ドガッ!
戦士「ぐっ!?」バタッ
人型魔物「てめぇ!よくも同胞を殺しやがったなぁ!」ガシッ
僧侶「あ……あ……」ヌプヌプ
戦士「僧侶!くそ!離せ!離せこのクズどもがぁ!」グググ
人型魔物「こいつはいいや!てめーの女が犯される所を間近で見学させてやるよ!」ダンッ!
戦士「ぐぅ……!(何て力だこいつ!動けん!)」
僧侶「見ないで……見ないで戦士くん……」ヌプヌプ
戦士「勇者様!僧侶を助けて下さい!お願いします勇者様!」
女勇者「あ……あ……」ブルブル
戦士「勇者様!」
女勇者「うわぁああああああ!」ダッ!タタタ
戦士「勇者様!?」
人型魔物「ひゃはは!お仲間は逃げちまったみたいだなぁ!」
戦士「勇者……さま……」
人型魔物「お、面白そうな事やってるな」スタスタ
人型魔物「俺達も混ぜろよ」スタスタ
戦士「やめろ……」
僧侶「イヤ……イヤ……」
戦士「やめろぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!」
勇者は町を逃げ続けた。
辺りには殺された人間の血が広がり女達の悲痛の声が轟いていた。
「いやぁあああああああ!」
「やめて!誰か助けて!」
女勇者(犯されるのは嫌!犯されるのは嫌!)タタタ
人型魔物「おっと」ガスッ!
女勇者「ぐっ!?」ドサッ
人型魔物「おーっと、いい女だなぁ、ちょっくら犯すか」
女勇者「いや……いや……」ブルブル
宿屋の主人「せいっ!」ズバッ!
人型魔物「ぎゃっ!?」
宿屋の主人「さ、立って」
女勇者「あなたは……宿の……」
宿屋の主人「勇者様、勇者は魔物に背を向けて逃げてはいけません、貴女の父上はそんな人ではなかった」
女勇者「え!?父を知っているんですか!?」
宿屋の主人「はい、私はかつて貴女の父……先代の勇者と共に魔王を倒す旅をしていましたから」
女勇者「そうだったんですか……父と……」
女勇者「そうだ!早く宿に戻ってください!僧侶ちゃんが!僧侶ちゃんと戦士君が!」
宿屋の主人「何かあったみたいですね、私も宿が心配です、一緒に行きましょう!」
女勇者「はい!」
2人が宿についた頃には、魔物達はもう町から引き揚げていた。
女勇者「僧侶ちゃん!戦士くん!」
宿の部屋に飛び込んだ勇者が見たもの、それは
僧侶「」
戦士「う……う……」
白い液体と赤い液体にまみれた僧侶と
僧侶にすがり付いて泣く戦士の姿だった。
僧侶の亡骸は町の墓地に埋葬された。
町にはまだ絶望した表情の女達がふらふらと彷徨っていた。
勇者と戦士は僧侶の墓をじっと眺めていた。
戦士「…………」
女勇者「……ごめんなさい」
女勇者「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
戦士「…………」
女勇者「私が逃げたから!私が逃げたから僧侶ちゃんは……!」ポロポロ
戦士「そうですね」
女勇者「え……」
戦士「貴女のせいで……僧侶は……僧侶は……」
女勇者「…………」
戦士「責任を取れぇぇえええええええ!!!」ドガッ!
女勇者「戦士君!?痛い!やめて!」
戦士「うるせぇ!この役立たずが!」ドガッ!バキッ!
女勇者「ひぐっ!痛い!やめて殴らないでぇ!」
戦士は僧侶の墓前で勇者を殴り続けた。
戦士「ぜぇ……ぜぇ……」
女勇者「う……うう……」ピクピク
戦士「……この町を出ましょう、もうここには居たくない……」
女勇者「ひゃい……」ピクピク
戦士と勇者は町を出て旅を再開した。
勇者の地獄の日々の始まりであった。
戦士「おらぁ!」バキッ!
女勇者「ひぐぅ!痛い!もうやめて戦士君!」
戦士「おやおや、勇者様ともあろうお方がこの程度の鍛錬で音を上げるはずがないでしょう、さ、立って下さいよ」
女勇者「ううう……(一方的に私を傷つけてるだけじゃない……ひどいよ……)」
訓練という名目で勇者は戦士の一方的な暴力に晒された。
やがて訓練以外の時でも戦士は暴力を振るうようになり、暴力はやがて……
女勇者「やめて!お願い!それだけはやめて!」
戦士「…………」
女勇者「殴っていいから!いっぱい殴っていいから!それだけはやめて!」
戦士「……分かりました」ニコッ
女勇者「…………」ホッ
戦士「殴りながら犯します」ミチチィ~
女勇者「いやぁああああああああああああああ!!!」
女勇者「う……ううう……」グスグス
戦士「へぇ、勇者様処女だったんですか」
女勇者「うう……」
戦士「どうでしたか?初めての男の味は?」
女勇者「ひどい……こんなのってひどすぎるよぉぉぉ!」
戦士「こんなの……?このこんなのを……」
戦士「僧侶にたくさん味わせてたのはてめぇだろうがよぉぉおおおおおお!!!」ドガッ!
女勇者「ぎゃっ!」
戦士「てめぇは!まだ!反省!して!ねえ、の!かぁ!」ドガッ!バキッ!ガスッ!
女勇者「あぐぅ!や、やめて!痛い!痛いよぉぉ!!」
戦士「へへへ、役立たずを蹴っていたらまた興奮しちまった」ズイッ
女勇者「いや……もうやめて……いやぁあああああ!!」
女勇者(どうして……こうなっちゃったんだろ……)
戦士「…………」ザッザッザッ
女勇者(……罰なんだ、これは私に与えられた罰なんだ……)
女勇者(ごめんね……ごめんね僧侶ちゃん……)
勇者と戦士は旅の仲間を追加する事なく2人で旅を続けた。
魔王の元へ近づくにつれ魔物はどんどん強くなり、戦士は何度も死にかけた。
戦士「ぐ……ぅぅ……」ゼェゼェ
女勇者「薬草……使って……」
戦士「……ああ」
女勇者「…………」
戦士が死にかけるたび勇者は甲斐甲斐しく彼を世話した。
勇者の世話になっている時だけは戦士は勇者にひどい事をしなかった。
だが戦士が元気になると……
戦士「おら、もっと舌を使えよ」
女勇者「ん……ぐ……」ジュポジュポ
戦士「あせぇよ!もっと奥までくわえろやぁ!」グイッ!
女勇者「あぐぐ~!」
魔王の元へ近づくにつれて戦士の勇者への暴行は加速していった。
勇者「ひぃ……ひぃ……」
勇者は耐え続け、そしてついに2人は魔王城へと到達した。
魔王城
女勇者「ここに……魔王が……」
戦士「……いくぞ」
女勇者「は、はい」
魔物「きしゃー!」
戦士「おらぁ!」ズバッ!
魔王配下の魔物達が2人の行く手を阻んだ。
だが何度も死にかけその度に腕をあげた戦士を止められる程ではなく
やがて2人は魔王の元へと到達した。
魔王「よくぞ来たな勇者、褒めてやろう」
女勇者「魔王……!」
戦士「…………」
女勇者(こいつを倒せば……!こいつを倒せば旅が終わってこの地獄の日々から解放される!)チャキッ
魔王「ふ……」ニヤリ
魔王「…………」ユラリ
魔王が立ち上がったかと思うと
女勇者「!?」
黒い霧へと姿を変え、戦士の体へと入り込んだ。
戦士「ぐっ……!?」
戦士「…………」チャキンッ
女勇者「!?」
戦士は勇者に向けて剣を構えた。
女勇者「ちょ、ちょっと……こんな時までやめてよ……今は魔王を!魔王を探して倒さないと!」
戦士「ふふふ、私ならここにいるぞ」
女勇者「!?」
女勇者「え?戦士さ……くん、変な冗談はやめてよ!」
戦士「くはははは!その顔だ!やはりいきなり仲間に剣を向けられた時の勇者の顔は格別だな!」
女勇者「あなた……まさか本当に魔王……!?」
戦士「そうだ、今お前の目の前にいるのが魔王だ、といっても肉体はお前の仲間のものだがなぁ!」ニタニタ
女勇者(そんな……魔王に戦士の体を乗っ取られたっていうの!?)
戦士「そら!もう戦いは始まっているぞ!」ブンッ!
女勇者「きゃあ!」ギィンッ!
戦士「ほらどうした!反撃して来ないのか!?」ギィンッ!ガギィンッ!
女勇者「う、ううう……」
戦士「できないよなぁ!なんせ今まで共に旅をしてきた大切な仲間だもんなぁ!」ニタニタ
女勇者(そう、戦士君は今まで一緒に旅をしてきた大切な……)
女勇者「…………」
戦士「前の勇者もそうであった!私が奴の仲間の体に入った途端に何もできなくなった!」
女勇者(お父さん!?)
戦士「傑作だったぞぉ!やめろ、やめろと必死に呼びかけながら仲間によってなぶり殺しにされていく姿はなぁ!」ケラケラ
女勇者(お父さん……こいつがお父さんを……!)
勇者は戦士に向かって剣を構えた。
戦士「んんん~?この体に剣を突き刺せるかなぁ?仲間を殺せるかなぁ?」ケラケラ
戦士の体に入った魔王は剣を床に突き刺して小馬鹿にするように踊っている。
女勇者「…………」
『殴りながら犯します』
『へぇ、勇者様処女だったんですか、どうでしたか?初めての男の味は?』
『こんな蹴りで悲鳴あげてるようなゴミが!調子に乗るんじゃねぇ、よ!』
女勇者「できるよ」
ザクッ!
戦士「……え?」
女勇者「…………」
勇者の剣が戦士の胸を貫いた。
戦士「ば、馬鹿な……!貴様、仲間を!勇者の癖に仲間を……!」
勇者は戦士の体から剣を抜くと
女勇者「あぁあああああああああ!!」ザシュッ!
戦士「ぐはぁぁ!」
女勇者「うぁあああああああああ!!」ザシュッ!バシュッ!
戦士の体に何度も太刀を浴びせた。
戦士「が……こ、こんな……こんな事で魔王の私……が……」
戦士の目から邪悪な色が消え、勇者は剣を止めた。
戦士「…………」ピクピク
女勇者「ぜぇ……ぜぇ……ざまぁみろ」
女勇者「ざまぁみろ!ざまぁみろ!あはっ!あはははははははは!あっはーーー!」
戦士「…………」ピクッ
戦士は最後の力を振り絞ると
戦士「…………」
女勇者(微笑ん……だ?)
女勇者「……え」
戦士「…………」
女勇者「……戦士君?」
女勇者「戦士君!?嘘!何で……何で戦士君!」
女勇者「……あ」
女勇者「あぁぁああああああああああぁぁああああああああああああああ!!!」
勇者の泣き声が部屋中に轟いた。
勇者は戦士の亡き骸を埋葬してやると故郷への帰路についた。
魔王が死んだ事で魔物は大地から消え失せたが野生の猛獣がたびたび勇者に襲いかかった。
だが勇者がそれらに傷を負わされる事は少なかった。
その後故郷に帰り着いた勇者は結婚し子供と一緒に幸せに暮らした。
魔王を倒す旅をした3人の名は英雄として人々の間でいつまでも語り継がれたという。
おしまい。
元スレ
女勇者「う……ぐす……」
戦士「んだよ、いつまで泣いてんだよ」
女勇者「嘘つき……」
戦士「うるせぇ!」ドガッ!
女勇者「あうっ!」
戦士「こんな蹴りで悲鳴あげてるようなゴミが!調子に乗るんじゃねぇ、よ!」ドガッ!ガスッ!
女勇者「あっ!ぎゃっ!」
戦士「ったく……おら、さっさと出発するぞ、世界を救うのは勇者の使命なんだろ?」
女勇者「うぐ……」ヒクヒク
戦士「ちっ、すーぐ悶えやがって、そんなんでよく勇者だと名乗れるな」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:23:04.19 ID:YiKPI3oP0
荒野
ヒュウウウウウ…
戦士「…………」ザッザッザッ
女勇者「…………」フラフラ
戦士「おい!早く歩け!おいてくぞ!」
女勇者「…………」
戦士「おいおい、置いていかれていいのかな?ん?」ニタニタ
女勇者「…………」
戦士「あ、そうでしたね、光の精霊に選ばれた勇者様なら魔物なんて楽に倒せますもんね」ニタニタ
女勇者「…………」
魔物「きしゃー!」
女勇者「!?」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:24:14.90 ID:YiKPI3oP0
魔物「がるるるる……」
女勇者「…………」チャキッ
魔物「きしゃー!」バッ!
女勇者「やー!」ブンッ!
バキッ!
女勇者「がっ!」ドサッ
魔物「きしゃー!」ジリジリ
女勇者「あ……あ……」
魔物「ぐおーーー!」バッ!
女勇者「……!」
戦士「よっと」ズバッ!
魔物「」ドクドク
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:25:12.34 ID:YiKPI3oP0
戦士「おやおや勇者様、どうしたんですか?そんな所で寝ると風邪をひきますよ?」ニタニタ
女勇者「…………」
戦士「起きれますかな?」スッ
女勇者「……どうも」グイッ
戦士「…………」ニヤ
女勇者「!?」
どさっ!
女勇者「いや!離して!こんな所で何する気!?」ジタバタ
戦士「命の恩人に対して礼をしようって気にはならねぇのかよ、とんだ勇者だな」
女勇者「だからってこんな所で……!」
戦士「こんな所だからいいんだろうが!」グッ!
女勇者「やめて!服破かないで!」
ビリリリリッ!
女勇者「いやぁぁぁぁぁ!」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:30:09.41 ID:YiKPI3oP0
戦士「かぁー!荒野のど真ん中でするのも格別だなぁー!お前もそう思うだろ?」ヌプヌプ
女勇者「誰か来たら……」ヌプヌプ
戦士「ばーかwこんな所に人が来るかよ!来るとしたら魔物くらいだろーが!w」ヌプヌプ
魔物「きしゃー!」
女勇者「ひっ!?」
戦士「ちっ、いいとこだってのに、おい、お前がちょっくら倒してこい!」
女勇者「え……」
戦士「え?じゃねぇよ勇者だろ?それとも尻穴に……」
女勇者「わ、わかった」キュポンッ
戦士「早く戻ってこいよ、縮んじまう」
魔物「きしゃー!」
女勇者(服はボロボロで鎧は外れかかってる……こんな格好で……)
魔物「きしゃー!」バッ
女勇者「きゃあ!」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:31:03.09 ID:YiKPI3oP0
魔物「きしゃー!」ドガッバキッ
女勇者「あああ!ああー!」
戦士「せいっ!」ズバッ
魔物「ぎゃっ!」
戦士「ったく、お前はホントに使えない奴だな」
女勇者「う……うう……」ヒクヒク
戦士「萎えちまったじゃねぇか、お前のせいなんだからお前がしゃぶって元に戻せ」ポロンッ
女勇者「…………」
戦士「早くくわえろよ」
女勇者「魔物の……血がついて……」
戦士「舐めとりゃいいだろが!しゃぶれって言ってんだろ!」グイッ
女勇者「うっ!んぷっ……!」
戦士「あー、いいわー」グイグイ
女勇者「うううーーーっ!」ポロポロ
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:32:11.00 ID:YiKPI3oP0
荒野を歩く2人。
戦士「…………」ザッザッザッ
女勇者「…………」トボトボ
戦士「おい、早く歩けよ、これじゃあいつまで経っても次の村へ着けねえじゃねーか」
女勇者「あ、あの、戦士さん……」
戦士「戦士様、だろ?」
女勇者「戦士さま……あの、服を貸して頂けませんでしょうか……」
戦士「何でだよ」
女勇者「私の服は……ビリビリで……」
戦士「鎧着てるじゃねぇか」
女勇者「こ、これだと下半身が丸出しで……」モジモジ
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:33:38.27 ID:YiKPI3oP0
戦士「…………」ザッザッザッ
女勇者へ近づいていく戦士。
女勇者「……!?」ビクビク
戦士「…………」チャキンッ
女勇者「!!?」ビクゥッ
ずぼっ!
女勇者「あうぅっ!?」
戦士「こっちの方がする時楽じゃねーか」ズボズボ
女勇者「や、ら、らめて……」ピクンピクン
戦士「ん?感じてんのか?お前はホントに俺に突かれるのが好きなんだなぁ」ズボズボ
女勇者「い、たい……そんなの入れない、で……」ピクンピクン
戦士「斬れる方を入れてやろうか?」チャキッ
女勇者「イヤァァァ!」ビクゥッ!
戦士「そうされたくなかったら黙って歩け!この虫けらが!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:35:10.83 ID:YiKPI3oP0
戦士「…………」ザッザッザッ
女勇者(何で……何でこうなっちゃんだろ……)
女勇者(ううん……私が悪いんだ……私が……)
1年前
王様「おう、そなたが先代の勇者の娘の女勇者か」
女勇者「はい!」
王様「そなたの父は惜しくも魔王によって殺されてしまったが娘のそなたが魔王を倒してくれると信じているぞ」
女勇者「はい!必ずや魔王を倒して世界に平和をもたらしてみせます!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:39:15.17 ID:YiKPI3oP0
女勇者(……と王様に言ったはいいものの私自力では魔物1匹倒せない程弱いんだよなぁ)
女勇者(そうだ!酒場で旅の仲間を募ろう!そして皆で魔王を倒すんだ!)
酒場
戦士「初めまして、私は戦士、微力ながら貴女の力となりましょう」ペコリ
女勇者「こちらこそよろしく!(いい人そうだな)」
僧侶「私は僧侶!回復魔法が使えるので回復はまかせて下さい!」
女勇者「え!?回復魔法を!?すごい!天才じゃん!」
僧侶「え?回復魔法なんてちょっと訓練すれば誰でも使えますけど……」
女勇者「え……」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:40:07.24 ID:YiKPI3oP0
戦士「僧侶、女勇者様は剣で戦うお方なのだろう、失礼な事を言うな!」
僧侶「ご、ごめんなさい……」
戦士「お前はいつもいつも考えが足りないんだから……」
女勇者「うん?2人は知り合いなのかい?」
戦士「はい、昔からの腐れ縁ですね」
僧侶「お互いのアソコも見合った仲です!」
女勇者「えええ!?」
戦士「このバカッ!」ポコッ
僧侶「痛い!もう、痛いよ!」
戦士「お前が馬鹿な事を言うからだ!」
女勇者(小さい頃からの幼馴染って所か、微笑ましいなぁ)
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:41:40.76 ID:YiKPI3oP0
女勇者(うーん、あれから旅の仲間の募集をかけてるけど目ぼしい人は来ないなぁ)
女勇者(お父さんが死んでから魔王に挑戦しようって人が減っちゃったからなぁ……)
女勇者(仕方ない、ひとまず3人で出発しようかな)
僧侶「女勇者様!新しい旅の仲間はできましたか?」テテテ
女勇者「ううん、全然できない、仕方ないからひとまず3人で出発しようか」
僧侶「そうですね!早く魔王を倒さなければなりませんから!」
戦士「…………」
女勇者「どうしたの戦士君?」
戦士「いえ、それでは行きましょうか」
戦士(いくら勇者様がいるとはいえ3人か……まあ勇者様が判断するなら大丈夫だろう)
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:42:43.06 ID:YiKPI3oP0
荒野
戦士「…………」ザッザッザッ
僧侶「…………」ザッザッザッ
女勇者「ひぃ、ひぃ、ひぃ」ヨロヨロ
僧侶「どうしたんですか勇者様?」
女勇者「つ、疲れた……」ゼェゼェ
僧侶「え?もうですか?」
女勇者「うん……」ゼェゼェ
戦士「……ここで少し休憩にしましょうか」
女勇者「さんせーい!」ドサッ
僧侶(まだ出発したばかりなのに……)
戦士「…………」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:44:06.09 ID:YiKPI3oP0
女勇者「足いたーい」
魔物「きしゃー!」
女勇者「ひぃ!?」
僧侶「魔物!出発してから初遭遇ですね!」
戦士「よし!いっちょ揉んでやるか!といってもこの辺にいるのは雑魚で……」
魔物「きしゃー!」ドガッ!
女勇者「ぎゃっ!」
僧侶「勇者様!?」
戦士「せいっ!」ズバッ!
魔物「ぎゃ……」
僧侶「大丈夫ですか勇者様!?」
女勇者「痛いよぉー、回復魔法つかってぇ」
僧侶「わ、分かりました!」パァァ
戦士「…………」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:48:50.55 ID:YiKPI3oP0
夜
戦士「今日はここで野宿ですね」
僧侶「ふぅ、疲れたぁ(ホントは疲れてないけど……)」
女勇者「えー?外じゃーん!」
戦士「そうですけど……」
僧侶「そ、外って星を見ながら眠れるから楽しいよね!戦士君!ねっ!」
戦士「ああ、そうだな、昔はよく屋根の上で星を見ながら寝たな」
僧侶「ふふ、戦士君たまに屋根から落ちて……」
きゃっきゃっ
女勇者(……正直こういう2人だけの世界出されるの鬱陶しいなぁ)
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:50:05.48 ID:YiKPI3oP0
女勇者「すぴー」
僧侶「よくお休みのようですね」
戦士「ああ、だいぶお疲れのようだったからな」
僧侶「そうだね……」
戦士「……なあ、勇者様の実力なんだが……」
僧侶「やめようよ……」
戦士「しかしな、てっきり俺と僧侶よりずっと強い方だと思っていたんだが……」
僧侶「ま、まだ本調子じゃないかもしれないじゃん」
戦士「そう信じたいが……あんな雑魚魔物に苦戦している所を見るとどうしても、な……」
僧侶「……とりあえず今日はもう寝よう、また明日考えようよ」
戦士「周囲の魔物が弱いうちに話しあった方がいいと思うが」
僧侶「お話はまた明日、寝よ?ね?ね?」
戦士「うむ、まあ時間が無いわけではないしな、おやすみ僧侶」
僧侶「おやすみ戦士君」チュッ
女勇者「…………」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:51:19.00 ID:YiKPI3oP0
朝
僧侶「おはようございます勇者様!」ニコッ
女勇者「おはよう!僧侶ちゃんは朝から可愛いね!」
僧侶「えへへ、照れちゃいますぅ」
戦士「おはようざいます勇者様」
女勇者「おはよう戦士君!今日も頼りにしてるよ!」ニコッ
戦士「まかせて下さい」
女勇者「じゃあ出発しようか!」
僧侶「らじゃー!」テヘペロ
戦士「…………」ザッザッザッ
僧侶「…………」ザッザッザッ
女勇者「…………」ザッザッザッ
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:53:02.09 ID:YiKPI3oP0
魔物「きしゃー!」
女勇者「きゃあ!」
戦士「ていやっ!」ズバッ!
魔物「ぎゃっ!」
僧侶「戦士君だいぶ強くなったね!」
戦士「ああ、魔物と戦いまくっているからな」
女勇者「…………」
僧侶「ゆ、勇者様も腕があがりましたね!」
女勇者「え、えへへ……」
戦士「…………」
僧侶「…………」
女勇者「…………」
女勇者「あ、あのさ……私っていない方がいいんじゃ……」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:54:07.67 ID:YiKPI3oP0
僧侶「何を言っているんですか勇者様!勇者様あっての旅じゃないですか!」
戦士「そうですよ勇者様」
女勇者「でも私弱いし……初歩的な回復魔法も使えないし……」
女勇者「いつも2人の足引っ張ってるし……私がいない方が2人の旅が楽になるんじゃ……」
僧侶「そんな事ないですよ!勇者様に助けられていますよ!」
僧侶「ねっ!戦士君!」
戦士「…………」
僧侶「せ、戦士君?」
戦士「確かに俺は勇者様が煩わしいと思う時がある」
僧侶「戦士君!?」
女勇者「そ、そうだよね……そう思うよね……あ、あはは……」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 21:59:17.34 ID:YiKPI3oP0
僧侶「ちょっと戦士君!何でそんなひどい事を言うの!?」
戦士「勇者様が足を引っ張っているのは事実だ、変にかばうと勇者様に失礼だろう」
僧侶「だからって……!」
女勇者「いいの僧侶ちゃん……事実だから……」
僧侶「勇者様……」
戦士「しかし勇者様、貴女は光の精霊に選ばれた勇者様だ」
戦士「選ばれたのならば貴女には魔王を倒せる何かがある……私はそう信じています」
女勇者「でも……私なんかに……」
戦士「剣を構えて下さい勇者様」
女勇者「へ?」
戦士「微力ながら私が貴女の剣の師となって貴女を鍛えましょう」
女勇者「戦士君……」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:01:02.02 ID:YiKPI3oP0
ギィン!キキィン!
女勇者「てーい!」
戦士「踏み込みが甘い!」
僧侶「がんばれ勇者さまー!」
女勇者「ぜぇ……ぜぇ……疲れた……休憩にしようよ……」
戦士「まだ駄目です」
女勇者「だって疲れたもーん!休憩!勇者権限できゅーけーい!」
戦士「…………」
僧侶「た、たくさん頑張りましたもんね!勇者様水です!」
女勇者「ふー、ありがとう僧侶ちゃん」ゴクゴク
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:02:04.59 ID:YiKPI3oP0
夜
女勇者「すぴー」
戦士「…………」
僧侶「どうしたの戦士君、暗い顔して」
戦士「勇者様の事なんだが……」
僧侶「剣の鍛錬頑張っているね、勇者様」
戦士「……どうも危機感が薄いみたいだ」
戦士「いつも俺と僧侶が魔物と戦っているせいか剣の腕を上げようって意識が低いのかもしれん」
僧侶「そんな事言っちゃ駄目だよ……勇者様だって頑張っているんだから……」
戦士「頑張っている、か……」
僧侶「戦士君……私、こんな事でしか助けになれないけど……」チュッ
戦士「僧侶……ん……」チュ、レロレロ
女勇者「…………」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:03:15.02 ID:YiKPI3oP0
港町に到着した一行。
戦士「なかなか大きな町ですな」
女勇者「今日は野宿せずに済みそうだね!」
僧侶「…………」ハァハァ
戦士「どうした僧侶……凄い熱じゃないか!」
僧侶「ご、ごめんなさい勇者様……こんな時に体調なんて崩しちゃって……」ハァハァ
女勇者「そんな事ないよ!早く宿で休ませてあげよう!」
戦士「そうですな」
宿
僧侶「…………」ハァハァ
戦士(勇者様が珍しく前線で戦って回復魔法をたくさん使ったからな……その疲れが出たか……)
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:04:08.00 ID:YiKPI3oP0
コンコン
女勇者「誰だろ?はーい!」
ガチャッ
宿屋の主人「失礼します、お連れの方の具合はどうですかな?」
戦士「少し休ませれば大丈夫だと思います」
宿屋の主人「それはよかった……あの、勇者様の一行とお見受けしますが」
女勇者「はい!私は勇者です!魔王を倒すために旅をしている最中なのです!」
宿屋の主人「やはりそうでしたか……あの、勇者様のお連れの方にお話しがあるのですが……」
女勇者(え?私じゃなくて?)
戦士「僧侶は今寝ているので、私1人でよろしければ」
宿屋の主人「では少し2人きりでお話がしたいのですが……」
戦士「分かりました、勇者様、僧侶の世話をお願いします」
女勇者「分かった!まかせといて!」
バタンッ
女勇者「…………」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:07:37.28 ID:YiKPI3oP0
僧侶「…………」ハァハァ
女勇者「僧侶ちゃん、何かして欲しい事ある?」
僧侶「……ジュース」ハァハァ
女勇者「ジュース?ジュースが飲みたいの?」
僧侶「はい……」ハァハァ
女勇者「わかった、今買ってくるから待っててね」タタタ
バタンッ
僧侶「…………」ハァハァ
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:08:31.39 ID:YiKPI3oP0
商店街
女勇者「ぶどうジュースください」
売り子「あいよ」
「きゃああああああああ!!」
「うわああああああああ!!」
女勇者「何!?一体何の騒ぎ!?」
「魔物だぁああああああ!!」
「魔物の群れが襲ってきたぞおおおおおお!!」
女勇者「えええ!?」
人型魔物「きしゃー!」
女勇者「わぁぁ!?」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:09:32.34 ID:YiKPI3oP0
「ぎゃあああああああああ!!」
「うわあああああああああ!!」
女勇者「み、皆襲われてる!助けなきゃ!」チャキッ
人型魔物「がるるるる」
女勇者「…………」ブルブル
人型魔物「がああああ!」
女勇者「無理無理無理ぃー!私には無理ぃー!」ダッ!
女「いやぁーーーー!」
人型魔物「げへへへへ!」
女勇者(魔物が……女の人を犯している!?)
女勇者(そうだ!宿には僧侶ちゃんが!)ダッ!
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:10:14.72 ID:YiKPI3oP0
人型魔物「きしゃー!」
女勇者「どいてー!」ドンッ!
人型魔物「きっ!」ヨロッ
女勇者(戦って倒すのは無理!隙を見て逃げ続けよう!)ハァハァ
女勇者(よし!宿についた!僧侶ちゃん!無事でいて!)
ガチャッ
人型魔物「ひっひっひっ」ヌプヌプ
僧侶「い、いや……やめて……」ヌプヌプ
女勇者「!!?」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:11:07.81 ID:YiKPI3oP0
女勇者(お、遅かった……僧侶ちゃんが……)ガクリ
人型魔物「お、いい女がいるじゃねーか」スタスタ
人型魔物「犯そうぜ、ひひ、いい声で鳴きそうだ」スタスタ
女勇者「ひっ!?」
人型魔物「おら!逃げんじゃねぇ!」ガシッ
人型魔物「しっかり押さえてろよ、まずは俺から」ペロペロ
女勇者「いや!やめて!助けて誰かーーー!」ジタバタ
戦士「せいっ!」ズバッ!
人型魔物「ぎゃっ!?」
女勇者「戦士君!?」
戦士「今助けます勇者さ……ま……!?」
僧侶「…………」ヌプヌプ
人型魔物「ひひひ、また中で出してやるからな」ビュルビュル
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:15:06.05 ID:YiKPI3oP0
戦士「うわぁああああああああああ!!」
女勇者「戦士君危ない!」
ドガッ!
戦士「ぐっ!?」バタッ
人型魔物「てめぇ!よくも同胞を殺しやがったなぁ!」ガシッ
僧侶「あ……あ……」ヌプヌプ
戦士「僧侶!くそ!離せ!離せこのクズどもがぁ!」グググ
人型魔物「こいつはいいや!てめーの女が犯される所を間近で見学させてやるよ!」ダンッ!
戦士「ぐぅ……!(何て力だこいつ!動けん!)」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:16:11.06 ID:YiKPI3oP0
僧侶「見ないで……見ないで戦士くん……」ヌプヌプ
戦士「勇者様!僧侶を助けて下さい!お願いします勇者様!」
女勇者「あ……あ……」ブルブル
戦士「勇者様!」
女勇者「うわぁああああああ!」ダッ!タタタ
戦士「勇者様!?」
人型魔物「ひゃはは!お仲間は逃げちまったみたいだなぁ!」
戦士「勇者……さま……」
人型魔物「お、面白そうな事やってるな」スタスタ
人型魔物「俺達も混ぜろよ」スタスタ
戦士「やめろ……」
僧侶「イヤ……イヤ……」
戦士「やめろぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:17:04.77 ID:YiKPI3oP0
勇者は町を逃げ続けた。
辺りには殺された人間の血が広がり女達の悲痛の声が轟いていた。
「いやぁあああああああ!」
「やめて!誰か助けて!」
女勇者(犯されるのは嫌!犯されるのは嫌!)タタタ
人型魔物「おっと」ガスッ!
女勇者「ぐっ!?」ドサッ
人型魔物「おーっと、いい女だなぁ、ちょっくら犯すか」
女勇者「いや……いや……」ブルブル
宿屋の主人「せいっ!」ズバッ!
人型魔物「ぎゃっ!?」
宿屋の主人「さ、立って」
女勇者「あなたは……宿の……」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:18:05.32 ID:YiKPI3oP0
宿屋の主人「勇者様、勇者は魔物に背を向けて逃げてはいけません、貴女の父上はそんな人ではなかった」
女勇者「え!?父を知っているんですか!?」
宿屋の主人「はい、私はかつて貴女の父……先代の勇者と共に魔王を倒す旅をしていましたから」
女勇者「そうだったんですか……父と……」
女勇者「そうだ!早く宿に戻ってください!僧侶ちゃんが!僧侶ちゃんと戦士君が!」
宿屋の主人「何かあったみたいですね、私も宿が心配です、一緒に行きましょう!」
女勇者「はい!」
2人が宿についた頃には、魔物達はもう町から引き揚げていた。
女勇者「僧侶ちゃん!戦士くん!」
宿の部屋に飛び込んだ勇者が見たもの、それは
僧侶「」
戦士「う……う……」
白い液体と赤い液体にまみれた僧侶と
僧侶にすがり付いて泣く戦士の姿だった。
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:19:04.26 ID:YiKPI3oP0
僧侶の亡骸は町の墓地に埋葬された。
町にはまだ絶望した表情の女達がふらふらと彷徨っていた。
勇者と戦士は僧侶の墓をじっと眺めていた。
戦士「…………」
女勇者「……ごめんなさい」
女勇者「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
戦士「…………」
女勇者「私が逃げたから!私が逃げたから僧侶ちゃんは……!」ポロポロ
戦士「そうですね」
女勇者「え……」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:23:46.91 ID:YiKPI3oP0
戦士「貴女のせいで……僧侶は……僧侶は……」
女勇者「…………」
戦士「責任を取れぇぇえええええええ!!!」ドガッ!
女勇者「戦士君!?痛い!やめて!」
戦士「うるせぇ!この役立たずが!」ドガッ!バキッ!
女勇者「ひぐっ!痛い!やめて殴らないでぇ!」
戦士は僧侶の墓前で勇者を殴り続けた。
戦士「ぜぇ……ぜぇ……」
女勇者「う……うう……」ピクピク
戦士「……この町を出ましょう、もうここには居たくない……」
女勇者「ひゃい……」ピクピク
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:25:02.49 ID:YiKPI3oP0
戦士と勇者は町を出て旅を再開した。
勇者の地獄の日々の始まりであった。
戦士「おらぁ!」バキッ!
女勇者「ひぐぅ!痛い!もうやめて戦士君!」
戦士「おやおや、勇者様ともあろうお方がこの程度の鍛錬で音を上げるはずがないでしょう、さ、立って下さいよ」
女勇者「ううう……(一方的に私を傷つけてるだけじゃない……ひどいよ……)」
訓練という名目で勇者は戦士の一方的な暴力に晒された。
やがて訓練以外の時でも戦士は暴力を振るうようになり、暴力はやがて……
女勇者「やめて!お願い!それだけはやめて!」
戦士「…………」
女勇者「殴っていいから!いっぱい殴っていいから!それだけはやめて!」
戦士「……分かりました」ニコッ
女勇者「…………」ホッ
戦士「殴りながら犯します」ミチチィ~
女勇者「いやぁああああああああああああああ!!!」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:26:02.04 ID:YiKPI3oP0
女勇者「う……ううう……」グスグス
戦士「へぇ、勇者様処女だったんですか」
女勇者「うう……」
戦士「どうでしたか?初めての男の味は?」
女勇者「ひどい……こんなのってひどすぎるよぉぉぉ!」
戦士「こんなの……?このこんなのを……」
戦士「僧侶にたくさん味わせてたのはてめぇだろうがよぉぉおおおおおお!!!」ドガッ!
女勇者「ぎゃっ!」
戦士「てめぇは!まだ!反省!して!ねえ、の!かぁ!」ドガッ!バキッ!ガスッ!
女勇者「あぐぅ!や、やめて!痛い!痛いよぉぉ!!」
戦士「へへへ、役立たずを蹴っていたらまた興奮しちまった」ズイッ
女勇者「いや……もうやめて……いやぁあああああ!!」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:27:01.94 ID:YiKPI3oP0
女勇者(どうして……こうなっちゃったんだろ……)
戦士「…………」ザッザッザッ
女勇者(……罰なんだ、これは私に与えられた罰なんだ……)
女勇者(ごめんね……ごめんね僧侶ちゃん……)
勇者と戦士は旅の仲間を追加する事なく2人で旅を続けた。
魔王の元へ近づくにつれ魔物はどんどん強くなり、戦士は何度も死にかけた。
戦士「ぐ……ぅぅ……」ゼェゼェ
女勇者「薬草……使って……」
戦士「……ああ」
女勇者「…………」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:28:01.23 ID:YiKPI3oP0
戦士が死にかけるたび勇者は甲斐甲斐しく彼を世話した。
勇者の世話になっている時だけは戦士は勇者にひどい事をしなかった。
だが戦士が元気になると……
戦士「おら、もっと舌を使えよ」
女勇者「ん……ぐ……」ジュポジュポ
戦士「あせぇよ!もっと奥までくわえろやぁ!」グイッ!
女勇者「あぐぐ~!」
魔王の元へ近づくにつれて戦士の勇者への暴行は加速していった。
勇者「ひぃ……ひぃ……」
勇者は耐え続け、そしてついに2人は魔王城へと到達した。
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:32:23.95 ID:YiKPI3oP0
魔王城
女勇者「ここに……魔王が……」
戦士「……いくぞ」
女勇者「は、はい」
魔物「きしゃー!」
戦士「おらぁ!」ズバッ!
魔王配下の魔物達が2人の行く手を阻んだ。
だが何度も死にかけその度に腕をあげた戦士を止められる程ではなく
やがて2人は魔王の元へと到達した。
魔王「よくぞ来たな勇者、褒めてやろう」
女勇者「魔王……!」
戦士「…………」
女勇者(こいつを倒せば……!こいつを倒せば旅が終わってこの地獄の日々から解放される!)チャキッ
魔王「ふ……」ニヤリ
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:33:30.07 ID:YiKPI3oP0
魔王「…………」ユラリ
魔王が立ち上がったかと思うと
女勇者「!?」
黒い霧へと姿を変え、戦士の体へと入り込んだ。
戦士「ぐっ……!?」
戦士「…………」チャキンッ
女勇者「!?」
戦士は勇者に向けて剣を構えた。
女勇者「ちょ、ちょっと……こんな時までやめてよ……今は魔王を!魔王を探して倒さないと!」
戦士「ふふふ、私ならここにいるぞ」
女勇者「!?」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:34:28.39 ID:YiKPI3oP0
女勇者「え?戦士さ……くん、変な冗談はやめてよ!」
戦士「くはははは!その顔だ!やはりいきなり仲間に剣を向けられた時の勇者の顔は格別だな!」
女勇者「あなた……まさか本当に魔王……!?」
戦士「そうだ、今お前の目の前にいるのが魔王だ、といっても肉体はお前の仲間のものだがなぁ!」ニタニタ
女勇者(そんな……魔王に戦士の体を乗っ取られたっていうの!?)
戦士「そら!もう戦いは始まっているぞ!」ブンッ!
女勇者「きゃあ!」ギィンッ!
戦士「ほらどうした!反撃して来ないのか!?」ギィンッ!ガギィンッ!
女勇者「う、ううう……」
戦士「できないよなぁ!なんせ今まで共に旅をしてきた大切な仲間だもんなぁ!」ニタニタ
女勇者(そう、戦士君は今まで一緒に旅をしてきた大切な……)
女勇者「…………」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:35:31.68 ID:YiKPI3oP0
戦士「前の勇者もそうであった!私が奴の仲間の体に入った途端に何もできなくなった!」
女勇者(お父さん!?)
戦士「傑作だったぞぉ!やめろ、やめろと必死に呼びかけながら仲間によってなぶり殺しにされていく姿はなぁ!」ケラケラ
女勇者(お父さん……こいつがお父さんを……!)
勇者は戦士に向かって剣を構えた。
戦士「んんん~?この体に剣を突き刺せるかなぁ?仲間を殺せるかなぁ?」ケラケラ
戦士の体に入った魔王は剣を床に突き刺して小馬鹿にするように踊っている。
女勇者「…………」
『殴りながら犯します』
『へぇ、勇者様処女だったんですか、どうでしたか?初めての男の味は?』
『こんな蹴りで悲鳴あげてるようなゴミが!調子に乗るんじゃねぇ、よ!』
女勇者「できるよ」
ザクッ!
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:36:31.75 ID:YiKPI3oP0
戦士「……え?」
女勇者「…………」
勇者の剣が戦士の胸を貫いた。
戦士「ば、馬鹿な……!貴様、仲間を!勇者の癖に仲間を……!」
勇者は戦士の体から剣を抜くと
女勇者「あぁあああああああああ!!」ザシュッ!
戦士「ぐはぁぁ!」
女勇者「うぁあああああああああ!!」ザシュッ!バシュッ!
戦士の体に何度も太刀を浴びせた。
戦士「が……こ、こんな……こんな事で魔王の私……が……」
戦士の目から邪悪な色が消え、勇者は剣を止めた。
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/14(水) 22:38:57.08 ID:YiKPI3oP0
戦士「…………」ピクピク
女勇者「ぜぇ……ぜぇ……ざまぁみろ」
女勇者「ざまぁみろ!ざまぁみろ!あはっ!あはははははははは!あっはーーー!」
戦士「…………」ピクッ
戦士は最後の力を振り絞ると
戦士「…………」
女勇者(微笑ん……だ?)
女勇者「……え」
戦士「…………」
女勇者「……戦士君?」
女勇者「戦士君!?嘘!何で……何で戦士君!」
女勇者「……あ」
女勇者「あぁぁああああああああああぁぁああああああああああああああ!!!」
勇者の泣き声が部屋中に轟いた。
103: ◆TU2imyK31H1o 2013/08/14(水) 22:40:25.76 ID:YiKPI3oP0
勇者は戦士の亡き骸を埋葬してやると故郷への帰路についた。
魔王が死んだ事で魔物は大地から消え失せたが野生の猛獣がたびたび勇者に襲いかかった。
だが勇者がそれらに傷を負わされる事は少なかった。
その後故郷に帰り着いた勇者は結婚し子供と一緒に幸せに暮らした。
魔王を倒す旅をした3人の名は英雄として人々の間でいつまでも語り継がれたという。
おしまい。
女勇者「中はイヤ!外に出して!」ヌプヌプ