1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 14:31:44.11 ID:RzQtQJCE0

P「ほぉらやよい、これがなんだかわかるかい?」

やよい「え……こ、これはー……」

P「一万円だ」ペラッ

やよい「!!!!」

P「フフ……どうだやよい、一万円札だぞぉ」

ペラペラ……

やよい「い、いちまんえん」

P「なぁやよい……100円玉って、知ってるな……?」

やよい「はい……私のとっておきのへそくり……」

P「それの100個分の強さだ」

やよい「!!!!!!」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 14:36:19.24 ID:RzQtQJCE0

やよい「あ、あぅぅぅ……ひゃ、ひゃっこ」

P「ああそうだ、100個だ……わかるかな、その凄さが……」

やよい「家が建ちます!!!!!!!!!」

P「そぉだ……家も建つ……シルバニアファミリーの大きな家がな……」

やよい「大きな家……家……」

P「これを君にあげよう」

やよい「!!!!!???!?」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 14:40:40.76 ID:RzQtQJCE0

やよい「……受け取れません」

P「どうしてだい……?」

やよい「だって私、そんな、あっあっ」

P「フフ……」ペラペラ

やよい「一万円札さんが私のほっぺを、あっあっ」

P「どうだ……気持ちいいだろう……」ペラペラ

やよい「フシギな気持ちです……」

P「ご褒美だよ……」

やよい「ゴホウビ……?」

P「あぁそうだ……いつも頑張ってるやよいへの、ご褒美……」ペラペラ

やよい「ゴホウビ……あっあっ」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 14:44:54.82 ID:RzQtQJCE0

やよい「でも……こんな大金、国が動きますよ……」

P「フフフ。やよいはおおげさだなぁ……」

やよい「……」

P「……」

やよい「……」

P「うっうー!」

やよい「!」ピクン

P「ハイ、ターッチ!」

やよい「えっへへー、いぇーいっ!」

パチンッ

やよい「一万円札さんが私の手に!!!!!!!!!!!!」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 14:49:51.29 ID:RzQtQJCE0

やよい「あ、ああ、あ……!」

P「どうだ、やよい……一万円札を持ってみた感想は……」

やよい「重いです!!!!!!!!」

P「そうだろう、そうだろう。なんて言ったって、100円玉100個分だからな……」

やよい「……」ゴクリン

P「……」

やよい「プロデューサー」

P「どうしたんだい……」

やよい「なんだか、肩がこってきました……これって……」プルプル

P「それが一万円札の重みさ……」

やよい「あわわわわわわ」プルプルプルプル



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 14:55:23.17 ID:RzQtQJCE0

P「さて、やよい」

やよい「はい……」

P「これが見えるかい?」ペラーリ

やよい「プロデューサーの手の中に諭吉さんがひぃふぅみぃえっと七人います!!!!!」

P「この諭吉さん達はね、家族なんだ」

やよい「家族……?」

P「そう。いまやよいが持っている、その長女諭吉ちゃんのね……」

やよい「!!!!!!!」

P「それは、やよい」

やよい「これは、私……?」

P「そう、君の手のなかにいる一万円札は、もう一人のやよいなんだよ」

やよい「もう一人のボク……?」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 15:00:08.46 ID:RzQtQJCE0

P「かわいそうに、もう一人のやよいはひとりぼっちになってしまった」

やよい「わ、私が持っているから」

P「そう……」

やよい「お返しします!!!!!!」

P「それはいけない」

やよい「どうして……」

P「やよいの手のひらは、やよいの家だからさ……」

やよい「え……?」

P「だってそうだろう。今や高槻家は、やよいが支えていると言っても過言ではない」

やよい「……」

P「やよいの頑張りに、やよいの手に、高槻家の未来がかかっているとしたら……するとどうだ……?」

やよい「私の手が私の家に見えてきました……大きな家……」

P「これがメンタリズムだ……」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 15:04:21.04 ID:RzQtQJCE0

P「ほぉら……まずはかすみちゃん」

ペラ……

やよい「カスミ……」

P「そして長介くん……」

ペラ……

やよい「チョウスケ……」

P「しっかり持っておくんだぞ」

やよい「はい……大事な家族……」

P「そして浩司くん、浩太郎くん、こうぞうくん」

ペラ……ペラ……ペラ……

やよい「あっあっあっ……そんな、急に」

P「そして……お父さんと、お母さん」

ペラ……ペラ……

やよい「高槻家勢ぞろいですっ! うっうー!」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 15:08:02.17 ID:RzQtQJCE0

P「さてやよい」

やよい「はーいっ! えっへへー、なんですか、プロデューサー!」

P「晴れて君の手に揃った高槻家」

やよい「いぇーい!」

P「その金額を……教えてあげよう」

やよい「あー! もー、プロデューサーっ、家族に値段なんてつけられませんよっ!」

P「八万円だ」

やよい「はちまんえん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 15:11:15.82 ID:RzQtQJCE0

P「……」

やよい「……あ、あ、あ……」

P「……100円玉……800個さ」

やよい「あわわわわあわわわわわあわわ」

プルプル

やよい「震えが止まりませせせせせせ」

プルプル

P「フフフ……それで好きなものを買うといい……」

やよい「ステーキ」

P「余裕さ」

やよい「ウィンナー」

P「シャウエッセンが買える」

プルプル

やよい「あわわわわわあわわわわあわ」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 15:14:59.49 ID:RzQtQJCE0

やよい「……」ブルブル

P「フフ…………ん?」

やよい「はちまんえん……はちまんえん」

ブルブルブルブル


P「なんだ……?」


ハラ……ユミ……

    パラ……パラ……


P「……天井から埃が……?」

やよい「はちまんえん……」ブルブル


ゴゴゴゴ……


P「……揺れている……!?」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 15:20:36.37 ID:RzQtQJCE0

 
テクテク

春香「あはは! それでそのとき、美希ったらね、こんなこと言い出したの」

『寝ながら食べても、ミキはお肉つかないよ~。ついたとしても、それは胸にいくからシンパイないの!』

千早「ふふっ、美希ったら……」

春香「おっかしいよねぇ~あは、アハハハ!」

千早「そうね、そんなこと起こりえないっていうのに……ウフフッ」

春香「あっ、千早ちゃんっ! ほら、事務所が見えてきたよ」

千早「そうね、見えてきたわね」

春香「よーし! 事務所に向かって競争だー!」

千早「あ、ま、待って春香! もう……」

春香「えへへっ、つかまえてごらんな


ゴゴゴゴ……!!!


春香「崩れていく……!!!」

千早「私達の事務所が……!!!!」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 15:38:12.36 ID:RzQtQJCE0

──こうして、私達の765プロは、崩壊してしまいました。
大切な事務所……大切な仲間達との、たったひとつの居場所……。
それが崩れていく様を、私と千早ちゃんはただ呆然と眺めていることしかできませんでした。

幸いなことに、死者はひとりもいません。
けれど、私のお気に入りだった机も、壁に貼られた習字も
亜美と真美の背が伸びる度に少しずつ刻んでいった、あの思い出の柱も……。
すべてはもう、無くなってしまいました。

皆さんは、『タコマナローズ橋の事故』というものをご存知でしょうか。
共振という現象が招いたとされている、有名な事故のことです。

タコマナローズ橋は1940年11月、予想に満たない強風の影響で落橋してしまいました。
それを引き起こしたとされるのが、『共振』です。

共振……。
私はよくわからないんですけど、あらゆるモノには、ちょっと苦手な振動数というものがあるらしいのです。
その振動数でなんやかんやすると、そのモノはいつもよりブルブル震えやすくなってしまうらしくて……。
どうやら今回の事故も、その『共振』によって招かれたものという見方が強いらしいです。

……事務所の中で一体何があったのかは、私にはわかりません。
何かが震えた……でもそれが何かということは、まだ判明していないのです。
風かもしれない。社長の貧乏ゆすりかもしれない。それとももっと別の──?



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 15:42:13.30 ID:RzQtQJCE0

 
……でも、そんなことは関係ありませんね。


私達は、元気です。
そして──生きています。

確かに事務所は無くなってしまったけれど、
思い出の形は崩れてしまったけれど……
心に残った思い出が消えることは、決してないのですから──!


事務所が無くなったって、そんなことは関係ない。
だって、私達みんな──


春香「仲間……だもんげ!」


END



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 15:46:57.28 ID:RzQtQJCE0

なんでこんなものを書いたのだろう



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/20(木) 15:51:22.12 ID:Ro+MHnQX0

俺もなんでこんなんで大笑いしてるんだろう


元スレ
P「やよいに一万円札持たせたらなんかすごいことになった」