SS速報VIP:二宮飛鳥「空の雲凍って降り注いだ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419130019/



1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 11:47:09.99 ID:n1w79CBI0


シンシンシンシン……ビュオッ!

346プロダクション事務所:中庭


タブレット「日本全国を襲った寒波は現在……三河湾に……ルの日野茜氏が出国したとの……追って降雪情報をお送……朝のニュー……」


橘ありす「うぅ……くしっ」ズシャズシャ


二宮飛鳥「歩きながら見るのは、褒められたことじゃないね」ズシャズシャ


ありす「朝早く行こうと思ったら、ニュース見そびれちゃったんです……ダメですか?」


飛鳥「善いことさ。誰もが持ってたはずのナニカを、君は持っているんだろうね」


ありす「はぁ。それにつけても、足がとられますね……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419130019




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 11:48:52.77 ID:n1w79CBI0
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 11:53:36.03 ID:n1w79CBI0



飛鳥「そうだね。こうも積もってなければ、ふっ、晶葉のウサちゃんシャンクで移動が出来るんだけど」


ありす「何です、それ」


飛鳥「セグウェイ……いや、簡易バイクみたいなものだよ。事務所が広いから、移動手段として重宝してるんだ」


飛鳥「少し前までは、カブが使われてたらしいけどね」


ありす「そうですか。……あ、見えてきましたね」



4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 11:54:56.80 ID:n1w79CBI0


346プロダクション事務所x塔y階:事務室前廊下


ありす「もう皆、来ているんでしょうか」


飛鳥「レッスンルームまでの中継ポイントに丁度いいからといって、この天気だからね」


飛鳥「Pやちひろさん達ならともかく、あまり期待は出来ないね」


ありす「……そうですか」シュン


飛鳥(遊び相手がいないのは、堪えるものがあるのかな)


飛鳥(……人のことは言えないか)


飛鳥「ボクの私物で良ければ、知恵の輪やトランプくらいはあるよ」



5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 11:59:12.94 ID:n1w79CBI0



ありす「どういうことですか?」


飛鳥「これ以上は、無粋だよ。さて、先に入るといい」ガチャ


ありす「ありがとうございます。……でも、すみません。私が開けるべきところを」


飛鳥「堅苦しいのは、好きじゃ無いね」


飛鳥「善意を受け取ることは、最大限の感謝のひとつなんだ。どうか入って、まず暖を取ってほしい」


ありす「……いつか、倍にしてお返ししますから」


飛鳥「楽しみにしてるよ。じゃあ、どんどんありすに信用を預けないとね」クスッ


ありす「何の話なんです?失礼します……えっ!?」


飛鳥「どうかしたのかい」


ありす「あ、あれ、あれ……!」



6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:01:22.38 ID:n1w79CBI0


346プロダクション事務所x塔y階:事務室


南条光「751、752、753……もうすこしっ、ふぬぬぬぬ……!」プラーン


ありす「ミノムシの光さんが、腹筋してるんです!」


飛鳥「吊るされた男(ハングドマン)の正位置……修行、努力か」


ありす「あんなの身を結ばないというか、見てて辛いです!」


飛鳥「確かに、リンゴのように赤い顔をしてるね。リンゴ可愛や可愛やリンゴ……」


ありす「何の話ですか!?おろしましょうよ」


光「780……781……どぁぁっ782、783、784……!」フゥ、フゥッ


飛鳥「そうだね。事務所と光を繋ぐ、へその緒を絶とうか!」シュルシュルドサッ


ありす「……光さんは?」


光「809、810……」フッ、フッ、


飛鳥「この通り、抱えられながら腹筋してるよ。頭に血がすっかり登り切って、まったく周りが見えてないみたいだ」オットット


光「813、814、815、816……」フッ、フッ、



7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:03:21.59 ID:n1w79CBI0


ありす「どうしましょうか」


飛鳥「とりあえずソファに置いておこう。この調子なら、千回目くらいには元に戻るよ」


ありす「わかるんですか?」


飛鳥「理解るさ。光のセカイにおける絶対不変の定数を覗けたわけでは無いけれど」


飛鳥「例えば犬の次の行動が如く、推測は出来るんだ」


ありす「はぁ。そうですか」


ありす「……いいなぁ」ボソッ


飛鳥「これからのことを考えよう。ありすはPから、どう連絡を受けているんだい?」


ありす「あ、はい。レッスン室に行くなら、一旦休憩室で待機してろって、昨日のメールに」


飛鳥「やはり同じか……光を休憩室に運んだら、一緒に光で遊ぶかい?」


ありす「光さんは、オモチャじゃないです……。寒いから、お茶を淹れて来ますね」



8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:06:11.50 ID:n1w79CBI0

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:08:01.29 ID:n1w79CBI0


飛鳥「ふぅん、そう。光の分は、ボクのに合わせておいてくれ」


ありす「わかりました。飛鳥さんだから、コーヒーとか?」


飛鳥「ありすの趣味に任せるよ。緑茶で無ければ、温かい限り何でもね」ファサァ


ありす「じゃあ、任せてください。休憩室で落ちあいましょう」スタスタ


飛鳥「火傷に気をつけてね」


ありす「私だって、そこまでドジじゃないですから」


ガチャ、バタン


光「913、914、915、916……」


飛鳥「……毎度、凄い集中力だね。ボクが眼中にないか」ツンツン


飛鳥「トランプ、何処にしまったかな」ガサガサ



10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:12:45.79 ID:n1w79CBI0


……………………………………………

346プロダクション事務所x塔y階:給湯室

ありす「近いのは嬉しいですね。足場よし、と」ギシギシ


ありす「……ていっ」ピョンッ、パシッ


ありす「……ナイス着地」ドヤァ


ありす「もう少し、せめて5センチくらいは、背が欲しいな……土台があっても、足りないなんて……」ハァ


ありす「でも、私の見立ては、間違ってませんでしたね。インスタントは」


インスタントコーヒー「空っぽですまない」


ありす「……むぅ。Pさんの力を借りますか」スッスッ




11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:13:54.19 ID:n1w79CBI0


ありすsタブレット:SNSアプリ「ありす及びPトークルーム」


<=//[:ALICEさんが入室しました


ALICE:Pさん、おはようございます。今見てますか?


ありす(少し厳しいかな。朝早いし)


ティロンッ

<=//[:頭文字Pさんが入室しました


ありす(やったぁ)ガッツポ


頭文字P:おはよう


頭文字P:どうした


ALICE:給湯室のコーヒーが切れてるんです。私物の紅茶を借りていいですか?


頭文字P:了解


頭文字P:他に切れている物は無いか


ALICE:えっと、ホワイトココアが切れてます。あと、塩が足りないです。

それとは違いますけど、文章がまとまってから送信してください。目に五月蝿いです


頭文字P:了解。連絡ありがとう


<=//[:頭文字Pさんが退室しました



12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:16:05.40 ID:n1w79CBI0


ありす「……もう。そっけなさすぎます」


ありす「でも、これでお茶が淹れられますね……あっ!」


ありす「場所聞くの忘れちゃった……私って、時々こうだから……はぁ」


ありす「冷蔵庫の中とかかな……」バタンッ


ありす「あ、これは……ふふっ、二人とも喜んでくれるかな……」



13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:19:59.50 ID:n1w79CBI0


346プロダクション事務所x塔地下2階:廊下

ガタガタ、ゴトッ、ゴソッ!


モバP「いっ……くしっ。冷え込みすぎるな」


モバP「ありすが来てるってことは、飛鳥と光も来てると考えるべきかな……」ピッ


モバP「塩よし、ココアよし、コーヒーよし。それに、ダンボールと……重っ」ズシッ


モバP「パワーローダー……なんて、大げさ過ぎるか」


ちひろ「あ、Pさんいたいた!おはようございます!」トットットットッ


モバP「おはようございます。どうかなさいました?」




14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:28:41.87 ID:n1w79CBI0


ちひろ「昨日、スケジュール票が更新されたんですよ!それの更新をお願いしたくって」


モバP「それはどうも。ただ、昨日の夜にメール貰ってますよ?」


ちひろ「あれっ?……あ、そうでした!すみません、先走っちゃって!」


モバP「いや、ちひろさんのお陰で忘れずにすみました。今更新します」ピポパポ


Psスマホ「キュッキュッキュピニャア!キュッキュッキュピニャア!」


ちひろ「重そうな荷物ですね……ご愁傷様です。でも、一声かけてくれたら、私が取りましたよ?」


モバP「大丈夫です。急ぎの用は無いですし、備蓄室はもっと冷えますから」


ちひろ「うわぁ、難儀な……。あ、じゃ、お互いお仕事頑張りましょうね!」タッタッタッタッ!


モバP「はい!……って、そんなに急いで、何処へ行くんです?」


ちひろ「愛海ちゃんたちに、除雪車の応援が来たって伝えにですー!」タッタッタッタッタッタッタッタッ!


モバP「……朝っぱらから、元気でいいなー……」



15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:30:10.77 ID:n1w79CBI0


スマホ「更新したよーー!!」


モバP「おあつらえ向きに、よしよし……」


モバP「……おおー。アイドルだけじゃなく、プロデューサーの予定までまとめてあるのか」スッスッ


モバP「ピンチヒッターを頼みやすくなるし、これは便利だ」スッスッ


モバP「CuPは仙台にまゆ……さんと出張。一週間は音信不通なのは、いつものことか」


モバP「PaPさんは茜及びヘレンさんと一緒に……木星?」


モバP「……また俺一人でお留守番か 」


モバP「っていうか、もう何人か回してくれるって話は何処にいったんだろ。……ふわぁ……」トボトボ


チーンッ


モバP「お、サンキューエレベーター」




16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:34:21.78 ID:n1w79CBI0


346プロダクション事務所x塔y階:休憩室


ガチャ

ありす「すみません、コーヒー切れてたので、紅茶にしました……。あの、飛鳥さん?」


飛鳥「白と黒は、絶対に交わらないんだ。フフッ、さみしいね……」ペラッ


光「たとえそうであったとしたって……!アタシは、絶対に降参しないぜ!レイズ!」


ありす「あ、腹筋済ませたんですか」


飛鳥「そうかい。ならば、不粋なコトバは必要無いね……!」


ありす「……あの、飛鳥さん、光さん。返事してください」ブンブン


飛鳥(何があろうと揺るがない。もはや妄執や狂騒の域に達した、真白に煌めく鼓動……光のそれに勝る意思を、ボクは持っているんだろうか)


飛鳥(……あるさ。きっと、絶対に!例えこの指が折れようと……今という時を、生き抜くために!)ドロドロドロドロドロー!


飛鳥(来たね、JOKER(キリフダ)……勝ったッ!)


ありす「光さーん、カバンについてる苺、借りちゃいますよー……?」



17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:36:13.93 ID:n1w79CBI0


飛鳥(これで、フルハウスの条件は全てクリアされた)


飛鳥(しかし……光の手の内が読めない)


光「…………」ズゴゴゴゴ


飛鳥(迂闊だった……光はそもそも、芝居慣れしているんだ。このボクが、プレッシャーされてるとでも言うのか!)


光『その通りだよ、飛鳥!ポーカーは、理想並べて叶うほど甘くないんだ!』ピキィン!


飛鳥(とでも、言いたそうな圧力が……肌にピリついてる!)ピキィンピキィン!


ありす「あのー……お茶があがりましたよ」


飛鳥(退くべきか、進むべきか。それが問題だ……この勝負は捨てて、次に賭けるか?)


飛鳥(……ボクは……イヤだ!)


ありす「ケーキだって、切りましたよ……?」




18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:40:09.12 ID:n1w79CBI0


光「ありすちゃんのケーキ!そっ……それは本当か!?」ガバッ


ありす「私のじゃなくって、Pさんが用意してたものですけどね」


飛鳥「その他所見が、隙になる……フルハウスだ!」バァン!


光「なにっ!?……こっちは、ノーペアだぁぁ!」ガクッ


ありす「威張ることじゃないですよね、それ!?」


飛鳥「ハッタリだけで勝とうとするなんて、なかなか強かだね……うん、楽しいゲームだったよ」


光「レナさんが、そういうものだって教えくれたんだ!それよりケーキ、ケーキ♪」


ありす「急かさなくたって、たくさんあるから大丈夫ですよ」コトッコトッコトッ


ありす「ところで、どうしてポーカーしてたんですか?」


飛鳥「戦いに理由を求めてはいけないよ。いただきます」ゴクッ


光「したいからするんじゃ、ダメかなぁ?いただきまーすっ!」



19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:43:48.70 ID:n1w79CBI0


飛鳥「ン……結構なお点前で」


ありす「ジンジャーとカモミールのミルクティーです。前飲んでみたとき、すごく温かくって 」


光「ありすちゃんって、こんな難しそうなのも作れるんだ……カッコいいな!」


ありす「そんな……。タブレットが詳しいだけです」


飛鳥「ふぅん。なら、そのタブレットを可愛がって、褒めてあげるといいだろうね」


ありす「褒める、ですか?」


光「雨の日も風の日も一緒の……うん、確かに、タブレットはありすちゃんのバディみたいなものだな!」パクパク


ありす「そんなもの、ですか。タブレットがバディ……」


ありす「……ふふ……」テレテレ


飛鳥「光、どうしたんだい?カップが進んでないみたいだけど」



20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:46:05.16 ID:n1w79CBI0


光「バナナとシナモンのケーキを、先に食べてるだけだって」


飛鳥「それにしては、飲み方がスロー過ぎる」


飛鳥「……まさか、ミルクが苦手なのかい?」


光「しょんなっ!?……おほんっ、そんなワケないだろ?」


ありす「……苦手と言ってくれたら、ミルクは抜きましたよ?」シュン……


飛鳥「泣かせた泣かせた。ヒーローが無実のティーンを泣かせた」


光「飛鳥ぁっ!?……うっ、ごめんなさい!でも、アタシはちゃんと飲むよ!」ゴクッゴクッ


飛鳥「苦手なら、辞めたっていいんじゃないかい?」


光「いや、もっと背が欲しいって言うか……」←身長140cm


ありす「……心中お察しします」←141cm


飛鳥「もう一声欲しいとは、まあ確かに思うけどね」←154cm


光「あ、あわれまないでくれーっ!?」



21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:58:26.35 ID:n1w79CBI0


……………………………………………

チーンッ

346プロダクション事務所x塔:y階廊下

モバP「よっこいせっ。……よし、休憩室と給湯室まで、もう少し……っ!」ンションショ


モバP「……あれ、電気が点いてる。使われてるのかな」


346プロダクション事務所x塔y階:給湯室


ピトッ

モバP「……ケトルがまだ暖かい。奴らまだ遠くに行ってませんねデカ長」


モバP「……ココア、ホントに切れてるな。ゴミは回収して、茶葉はゴミに入れて……」ガサガサ


モバP「……あ。紅茶の場所聞いてなかったのに」


モバP「見つけられたってことなら、良かった……あれ」


まな板「クリームまみれだよぉ」


包丁「私、汚れちゃった……」


モバP「……水に浸けておいてあるのはいいが、慌てん坊の橘ありすめ……」


モバP「……洗ったら行くか。ぱっぱと済ませないと」ザーッ!


モバP「……俺の分、残ってるかな」



22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 12:59:45.48 ID:n1w79CBI0


……………………………………………

346プロダクション事務所x塔y階:休憩室


ありす「そうだ。どうして吊るされてて、おまけに腹筋してたんですか?」


飛鳥「大方、麗奈のイタズラに引っかかったんだろう。光は警戒が薄いからね」


光「バレてたかー……うん、そんな感じ!」


ありす「秘密にすることなんです?」


飛鳥「聞くタイミングには、恵まれていなかったね」クスッ


光「朝イチで来たら、足を取られちゃってさ。いやー不覚不覚」


光「で、降りられなかったし、ついでに腹筋とかしちゃおっかなーって」


ありす「その発想がわかんないです」


飛鳥「特訓好きが、変わらない様で何よりだよ」



23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:03:22.05 ID:n1w79CBI0


光「で、夢中になり過ぎちゃって……気づいたらソファにいて、びっくりしたよ!」


飛鳥「ん、世の中不思議なこともあるものだね」


光「飛鳥が運んでくれたんだろ?本当にありがとねっ」


飛鳥「フ……台車のお陰さ」


ありす「それにしても。一千回も腹筋をしてるんですか?」


光「うん!いつ何時何があっても、臨機応変に動くためには特訓が必要だからな!」シュバババッ


飛鳥「発声に役立つしね。ボクもそのタフさとストイックさを見習いたいものだよ」ピラッ


光「飛鳥っ!?な、何すんの!?」




24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:09:16.02 ID:n1w79CBI0


飛鳥「へぇ、いい鍛え方、という奴なのかな」コンコンコショコショ


光「あははははっ!ちょ、飛鳥、くすぐったぁ……指つめた、くて、んひゃ、んふっ、ん……はぁっ」


ありす「何をやって……そんなに凄い腹筋なんですか?」


飛鳥「タブレットを通さずね。キミの目で、確かめるんだ」


ありす「はぁ。……光さん、失礼しますね」


光「あっ、ちょ、あんま、まり見ないでぇっ、あひゃはひはぁっ!?んっ、んっ……」


ありす(……すごい。しっかり詰まってます。音がよく膨らむわけです)



25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:12:18.70 ID:n1w79CBI0


ありす「……光さん。失礼ついでに、失礼させてください」ツンツン


光「ひ、卑怯だぞっ!?一人に寄ってたかってー!ひゃんッ」こちょこちょ

ガチャッ


モバP「おはよう、俺の分のケーキは残ってるかー……って?」


飛鳥「」


ありす「」


光「」オヘソーオヘソーオヘソー



26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:19:57.76 ID:n1w79CBI0


飛鳥「や、やあ。いい天気だね。晴朗なれど波高しと言うか」アセアセ


ありす「え、えっと、その、これは勉強と言いますか。はい!光さんの腹筋を勉強して、私も鍛え方を学ぼうかなって!」アセアセ


光「……ほれみろぉ」


モバP「……フケツ」ジロッ


ありす「ちちち違うんです!そんな不浄なことはしてないというか!身の潔白は何処までもクリーンだから、つまり弁護士と朝青龍でして!」


飛鳥「何を言っているんだい?それに、まだそこまで慌てる展開じゃあわわないさあわわ」エクステフサファサファッサファサ


光「P!飛鳥とありすちゃんは何も悪くないんだ!ダメってわかってても止められなかった、弱いアタシがいけないんだ!」


飛鳥「油に燃えたぎるダイナマイト投げこまないで欲しいな、光」


モバP「……箱を、事務室に置いて来るから。邪魔をして悪かった。下で待ってる」スタスタ


ありす「違います!チャンスです!汚名挽回、じゃなく返上のチャンスをください!Pさーん!」ダッ



27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:22:54.42 ID:n1w79CBI0


……………………………………………

十数分後

346プロダクション事務所:中庭

ありす「……だから、あれはただの事故で、本当に悪意のあってしたことでも無くてですね。あの、ちゃんと聞いてますか?」シカシカカユウマ


モバP「わかったわかった。直接触れると低温火傷を起こすから、ハンカチに包んで使ってくれ」ワシャワシャポイ


飛鳥「匣の中身は、ホッカイロだったんだね。……さっきはごめんね、光」ホカホカ


光「大丈夫だって!ちょっとくすぐったかったけど、特訓だと思えば何でもないさっ」ビシッ


飛鳥「何の特訓なんだい?」


光「そりゃ、いつ改造手術されてもいいようにとか、第1話で事務所が壊滅しても生き延びられるようにとかさー」


ありす「縁起でもないですよ、それ」


飛鳥「なるほど。備えあればなんとやら、なワケだね」



28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:25:34.61 ID:n1w79CBI0


ありす「それにしても、箱一杯もカイロがあったんですね」


モバP「もしもの時に、例えば帰宅困難者を受け入れたりしたいのだとさ」


光「ふーん……なんか、秘密基地みたいだな!」


ありす「一般に開かれてるし、秘密じゃないと思いますけど」


光「うーん、それはそうだけど……」


光「例えばさ、社食のお蕎麦屋さんからVTOLが飛び立したら、ナイスな展開じゃないか?」


ありす「よくわかんないです」


飛鳥「ふふっ。無いと理解っていても、そういうメルヒェンなのは嫌いになれないね」


光「おおっ!わかってくれるんだな!?こんなに大きいと、地下に色々あるかもって思っちゃうよねっ!?」


飛鳥「非現実的なのに、信じた存在があったのはボクも同じなんだ。ある種のシンパシィ、なのかな……フフ……」ファサァ……


ありす「何て言ってるんですか?」


モバP「いつかわかる。……いや、わかっちゃいけない気がするな」


ありす「そんなことですか……」



29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:28:14.00 ID:n1w79CBI0


ビュオッ!


ありす「うっ、凍みますね……」ゾクッ


モバP「本当にな。……あ、こら!光、先走りすぎるな!」


光「急いだ方がいいんだろ?先を行く、理屈に変わりはないさっ!」ポスポスポスポスッ


飛鳥「放っておいたら、飛ばされそうだね」


モバP「急かしてない!マフラーひとつで、冷えないのか」


ありす「さっきまで運動してたから、あったまってるんです。多分」



30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:30:21.59 ID:n1w79CBI0


モバP「そう。……飛鳥は寒くないのか。ダメージドって、見てるだけでも冷えそうだ」


飛鳥「問題ないよ。動けば暖かくなると証明されたし、人で暖をとる手段もあるからね」トストストストスッ!


モバP「飛鳥まで、走っちゃって!?」


ありす「……何で二人とも、あんなに元気なんですか?私より子どもになっちゃったみたいです」


モバP「雪が珍しいのだろうし、もともと子供っぽい性だと思うが」


モバP「飛鳥なんか、月夜に踊り出して、近所迷惑になったことも何度かあってだな……おーい、二人ともー!転ぶなー!?」


飛鳥「湯たんぽ確保……っと」


光「わわっ。離せー!」ジタバタ


飛鳥「君の赤マフラーは余っているんだ。その分くらいは、分けてもらうよ?」キュッキュッ


光「うー、いいけどさー……髪まで必要なのか?」



31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:33:42.78 ID:n1w79CBI0


飛鳥「無意味に意味を見出してこそが、高等生物のレゾン・デートルだろう?」


光「何それ?」


飛鳥「光はあったかいってことさ」


モバP「きゃつらは、男子小学生のような真似を……ありす、どうした?」


ありす「……別に。二人の裾が濡れちゃったのが、心配なだけです」ムスー


モバP(構ってもらう人がいないと、目に見えてむくれるな……)


モバP「雪降ってるのに、暴れたりするからだな。……ありす、動くな!」ガバッ


ありす「えっ?ーーうわぁっ!?」バサッ




32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:35:33.23 ID:n1w79CBI0


モバP「暴れたら落ちる。前屈みになって、風をいなすんだ」トストストストス!


ありす「お、下ろしてくださ……おろしっ」


飛鳥「やぁ、お疲れ様。二人が隣に立ってくれると言うなら心強いね」


モバP「勝手に先走られちゃ、追うしかないでしょうが。……よいしょっ」


ありす「か、肩車なんて……やめてくださいよ、もう」ゼェハァ


モバP「すまなかった。今度埋め合わせる」


光「いいなあ。視点高くなって、何か見えたりした?」


ありす「それがしがみ付いてるので必死だったから……あ、でも、遠くにビルが見えました」


光「どんなビルだった!?聞かせて聞かせて!」ズイッ


飛鳥「光、今は一連托生なんだ。引っ張らないで欲しいな」グイッ




33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:40:08.99 ID:n1w79CBI0


モバP「少し間違ってないか?」


ありす「あんまり差は無かったです。ただ少しだけ、空が近いだけで」


光「大違いだよ、それ!……そうだ、どうしてPは、ありすちゃんを運んで来たの?」


ありす「私、貨物じゃ無いんですけど」


モバP「飛鳥先輩と光先輩が寒そうだと、可愛い後輩殿心配してたそうでな。マフラーを貸しておやり」


ありす「Pさん?一体何をうぐっ」


モバP(頼む。今の二人の手綱は、俺一人じゃ握りきれそうにない。ありすの助けが、どうしても必要だ)ヒソヒソ


ありす(私の、ですか?)コソコソ


モバP(ありすのだ)


飛鳥「何を話してるんだい?」


ありす「何でもないです。光さん、マフラー減ってますし、共有しませんか?」フフン


モバP(言っちゃいけないだろうが、煽てて育てるものだな……)



34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:45:11.57 ID:n1w79CBI0


光「えっ、大丈夫だよ?アタシの分はあるし、子どもは風の子だから」


飛鳥「善意は素直に受け取るんだ。ほら、今だけがその時だよ」ガシッ


ありす「何から何まで、今日はありがとうございますね。飛鳥さん」キュッキュッ


光「またぁ!?離せー!やめろアスッカー!」


ありす「……これでよし、と。光さん、ペースを守ってくださいね」


光「わかった……でも、ありすちゃんの髪まで巻き込まれてるけど、いいの?」


ありす「いいんです。……えへへ」


モバP(……かなりヤキモチ焼きなんだな……)


飛鳥「P、こういうのに見覚えがあるんだけれど、どうにか言い表してくれないかな」


モバP「じゃあ、お言葉に甘えて。……フキノトウの下に住む……」


ありす 光「ちっちゃくない(です)!140cmはある(ます)!」バァーン!


モバP「……すまん」キーン


飛鳥「……耳元は、シゲキテキ過ぎたかな……」キーン


その後四人はレッスンルームに到着し、暖房をつけてトレーナーたちを待った。

しかし、運悪くも降雪状況は悪化し、トレーナーたちの到着は大いに遅れることとなった。

到着するまでの間、四人は飽きるまで自主練とポーカーを満喫した。

後日「雪山の最終決戦」ごっこをやり過ぎて、こじらせた光と飛鳥の看病のために、Pとありすは奔走するハメになったのだが、それは話の本筋ではない。



おわり




35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:51:16.22 ID:n1w79CBI0


近頃、本当に寒いですね。
本筋に関係しないので割愛しましたが、
二宮飛鳥「メビウスの輪から抜け出せなくて」

橘ありす「波間さすらう難破船のように」
と世界観が共通してます。

PVの346プロって、大学みたいにどでかいですね。

拙い作品に最後まで付き合っていただいて、本当にありがとうございました。






36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/21(日) 13:52:12.13 ID:n1w79CBI0


おまけ 嘘次回予告

ありす「新たなアイドルのデビューに驚かされたのに、もっと驚いたのは、961さんと876さんと私たちが共同戦線を張っちゃったことです」


ありす「挙句に、一つのエレベーターに愛さんと茜さんが一緒になれば、菜々さんの香りに圧倒されてしまいます。それは、しまったことでした」


ありす「次回、シンデレラガールズ『千葉から来た者』。見なきゃ何にもわかりません」



元スレ
SS速報VIP:二宮飛鳥「空の雲凍って降り注いだ」