1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/24(金) 23:31:50.03 ID:1D8du5xF0

魔王「…勇者、居たのか」

勇者「ああ」

魔王「…しかし、お前、いいのか?仮にも魔王に手を貸すなど…む、そういえば貴様達の仲間はどうした?確か、武道家♂と商人♀と僧侶♀がいたはずだが…?」

勇者「…だよ」

魔王「…よく聞こえんぞ?」

勇者「あいつ等、付き合ってたんだよ…!三人で!武道家のやろうが二股かけてたんだよ!!」

魔王「あの筋肉バカが!?…だがこんな時期にバレては修羅場になるんじゃないか?」

勇者「俺もそう思ったさ!んで、商人か僧侶のどっちかを慰めてあわよくばとか思ったよ!…でも現実は違った…。あいつ等…3Pするんだとよ…!くそっ!」

魔王「おのれ、忌々しい…!一人くらいこっちに寄越せば良いものを!」

勇者「ちきしょう…ちきしょう!」

魔王「…よし…滅ぼすぞ!クリスマスを!」

勇者「おうよ!」

魔王「リア充どもに…裁きの鉄槌を下す!」

勇者「クリスマスなんて…滅ぼしてやる!」




8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/24(金) 23:38:24.87 ID:1D8du5xF0

勇者「…それで、魔王。具体的にはどうするんだ?」

魔王「うむ、そうだな…」

側近「…魔王様、私に作戦がございます」

勇者「お、側近ちゃん、久しぶり」

側近「お久しぶりです。勇者様」

勇者「魔王はいいよなー、こんなに可愛い娘が側近とか」

側近「恐縮です」

魔王「もちっと胸があればな」

側近「…セクハラですか。今度の魔王選挙で退陣に追い込みますよ?」

魔王「…ごめんなさい」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/24(金) 23:41:49.09 ID:1D8du5xF0

勇者「側近ちゃんは優秀だよな。俺達何度も苦しめられたしなー。…あ、今は俺一人か…ちきしょう…」

側近「大丈夫ですよ。勇者様。勇者様程の方ならば、すぐに彼女くらいできますよ」

勇者「そうか?まぁありがとう。なんだか少し勇気が沸いてきたよ。はは、情けないな、勇者が励まされるとか」

側近「そんなことありませんよ。勇者様も人間ですから。元気出してください」にこっ

魔王「おいおい、俺にもたまには笑いかけてくれよ」

側近「…魔王様へのスマイルは5万Gです」

魔王「…高っ!?薬草何個買えるんだよ!?タダにしてくれよ!」

側近「…クリスマス滅びる前に魔王様が滅びますか?」

魔王「ちょっとまって、何で俺がそんなこといわれなきゃいかんの?俺、魔王だよ?偉いよ?」

側近「先代から引き継いだだけのただの親の七光りのクセに何言ってるんですか?へタレのくせに。後、臭い」

魔王「へタレって…臭い!?…馬鹿な…朝晩風呂に入るほどの綺麗好きだぞ!俺は!!!」クンクン

側近「童貞臭い」

魔王「っ!?」

勇者「っ!?」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/24(金) 23:47:55.07 ID:1D8du5xF0

魔王「くそ…ちきしょう…!俺からそんな匂いが…!消せないじゃないか!」

勇者「…そうか、きっと俺からもそんな匂いが…!だからモテないのか…!」

側近「…ところで、クリスマスを滅ぼす話題はどうなったんですか?」

魔王「お前が出てきてからメチャクチャだよ!」

側近「豚の意見は聞いてません。話さないでください」

魔王「豚!?家畜扱い!?」

側近「生き物なだけ感謝してください。それともミトコンドリアのほうがいいですか?」

魔王「…豚でいいです…」

勇者「…で、具体的な案はあるの?側近ちゃん?」

側近「はい…まずは世界各地の教会を全て潰しましょう」

魔王「ほう、成程…たまにはいい意見を出すじゃないか」

側近「今までの魔王軍の作戦は”全て”私が立案し”全て”私が指揮していますが、もう一度言っていただけますか?」

魔王「…いつもありがとうございます、側近様…」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/24(金) 23:51:38.76 ID:1D8du5xF0

勇者「教会か…でも、教会ったらかなり重要な施設だぜ?国王軍も黙っちゃいないと思うぞ」

側近「そうですね…それにサンタさんもきっと手ごわいはずです」

魔王「…は?」

勇者「…え?」

側近「…?…ご存じないですか?サンタクロースですよ」

魔王「…いや、知ってるよそれくらいは。プレゼントくれるってじじいだろ?だがあれは…」

側近「…サンタさんにとってクリスマスが無くなるのは相当困るはず…かなりの抵抗が予想されます」

勇者「…あれ?側近ちゃん?」

側近「それに、一晩で世界中にプレゼントを渡すことが出来ることから考えて、かなりの勢力を持っていると思われます。注意しないと…」

魔王「…何言ってるんだ?お前?何でサンタクロースが抵抗するんだよ、それに勢力って」

勇者「…側近ちゃん、もしかして…サンタクロースの存在を信じてるの?」

側近「信じる?どういうことですか、勇者様?だって毎年、私にクリスマスプレゼントくれますよ?」

魔王「それ、お前の親だろ」

側近「…え?」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/24(金) 23:54:30.60 ID:1D8du5xF0

側近「だ、だって…だって!毎年靴下にプレゼント入ってますし…!」

魔王「ぶはは!お、お前何歳だよ!?1647歳だろ!?まだサンタクロース信じてるのかよ!!は、腹いてぇー!」

側近「な、なな…」

勇者「…側近ちゃん、夢を壊すようで悪いけど、サンタクロースは想像上の人物なんだよ…」

側近「で、でも…そ、そんな…」

魔王「お前、マジで馬鹿だなぁ今時の魔族の子供らはサンタとか信じてねーよ!」

側近「…う、うぅ…ぐすっ…」

魔王「え」

側近「う、うわぁーん…」

勇者「…あーあ、魔王、側近ちゃん、泣かしたー」

魔王「え、ちょ、俺のせい?嘘だろ?てか勇者もサンタいないとか言ったじゃん」

側近「…ぐすぐすっ…魔王、巨大ミキサーに閉じ込められて粉みじんになれ」

魔王「なんでそんな恐ろしいこと言うの!?」




28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/24(金) 23:57:57.07 ID:1D8du5xF0

勇者「ほら、やっぱり魔王のせいだって、謝れよー」

魔王「くっ…勇者、覚えていろよ!…お、おい、側近、俺が悪かった!だから泣くなって!」

側近「…ぐすん……もう…サンタさんからプレゼント、貰えない…ずっと貰えない…ぐすっ…」

魔王「いや、お前の親父から貰えるだろ?」

側近「あんな臭いおっさんから貰ったってうれしくない」

魔王「ひどっ!お前の親父さん泣いてるぞ!?」

勇者「…っていうか、プレゼントが欲しいならクリスマス滅ぼした駄目なんじゃ…」

側近「…ぐす」

魔王「…あー、もう、じゃあ俺が買ってやるよ!」

側近「…え?」

勇者「…え?」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/24(金) 23:58:38.60 ID:1D8du5xF0

勇者「おい、魔王、お前今なんて言った?」

魔王「だから、こいつにプレゼント買ってやるって言ったんだよ!…まったく、側近、それでいいんだろ?毎年買ってやるから」

側近「…毎年?」

魔王「そうだ」

側近「ずっと?」

魔王「ああ」

側近「…死ぬまで?」

魔王「死ぬまで!?え、ちょ、俺の小遣いで足りるか!?…てか強欲だなお前、死ぬまでとか…俺らどんだけ長生きだと思ってんだよ」

側近「…嘘なんですか?」

魔王「…くっ…ええい、男に二言は無い!わかったよ!死ぬまで買ってやるよ!」

側近「…そうですか…………魔王様」

魔王「…な、なんだよ…まだなんかあるのかよ?」

側近「…あ、ありがとう、ございます」にこっ

魔王「お、おうよ」


勇者「…あれ?」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 00:00:34.62 ID:/pYsb7gg0

勇者「え、ちょっと待てって」

魔王「ん?なんだ勇者」

勇者「いや、そのなんていうか…おかしくね?」

側近「何がですか?」ぎゅっ

勇者「いや待てよ!何で側近ちゃん、魔王の手、握ってるんだよ!?」

魔王「ん?ああ、こいつは昔から、泣いた後は何故か俺の手を握るんだよ」

勇者「なんだよその突然の幼馴染的な要素は!?」

側近「幼馴染的なというか、私と魔王様は幼馴染ですよ」

勇者「ええー…うわー……マジ?」

魔王「ああ、本当だが?それがどうかしたのか?」

勇者「どうしたもなにも、こんなに可愛い娘が幼馴染とか都市伝説だろ…」

魔王「そうなのか?しかし、側近が泣くのも久しぶりだな」
側近「わ、忘れてください…今のは不覚でした」ぎゅっ
魔王「俺の手を握るクセも治ってないんだな、はっはっは」
側近「こ、これはっ」

勇者「…あれ?この流れ、ヤバくない?」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 00:01:15.24 ID:/pYsb7gg0

魔王「さて、話を戻すか。クリスマスを滅ぼす方法だったな。えーと、教会を滅ぼすんだったかな?」

側近「まずは下見が必要ですね」

魔王「そうだな、じゃあ明日辺り、見に行くか。護衛は何人がいいかな…」

側近「あまり大勢で動くと目立ちます。ここは少数精鋭で行くべきです」

魔王「そうだな、じゃあ二人で行くか」

側近「そうですね」

勇者「うぉぉい!!!それデートだよ!!!ただのデートだよ!!ちっきしょぅぅぅぅう!!」ダダダッ

魔王「おい、勇者、どこへ行くんだ!?…まったく、なんなんだ一体」

側近「…勇者様ですから、仕方がありませんよ」

魔王「そうだな、じゃあまた明日な」

側近「はいっ」


―――後日、魔王から童貞の匂いはしなくなっていたという。(勇者談)   完


元スレ
魔王「クリスマス滅ぼす」 勇者「手伝おう」