1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 20:45:51.04 ID:MiuJdsoD0

時計の針の音が空気を震わせる。夜の二時、私にとってももっとも調子の良い時間帯。
それを時計ではなく肌で感じながら、呪文の最後の一節を唱えた。

「 汝三大の言霊を纏う七天、
  抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

>>2「――聞き届けた」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 20:52:28.78 ID:tSU86zHy0

チンコ



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 20:55:11.26 ID:MiuJdsoD0

orz ちくわ大明神以上の難易度だよっ!

ちんこのクラス
>>35



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 20:56:18.71 ID:hj2TTl/q0

ワインオープナー




41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 21:02:48.89 ID:MiuJdsoD0

ちんこ「求めに応じ、参上した。ワインオープナーのサーヴァント、ちんこだ」

凛「……馬鹿にしてんの?」

ちんこの眼は澄み渡っていた。冗談を言う風ではない。これは本気で狂っているのだと直感した。
自分の頭がおかしくなったのか、世界がおかしいのか。答えは簡単、こいつが狂ってるに決まってる。何その変態的な名前。ありえない。

反射的にガンド打ちの構えを取り、魔術刻印を起動し……

ちんこ「ははっ。最近は暴力系ヒロインが流行ってるもんなあ」

目の前の変態は次の瞬間、私の指先に顔を近づけ、妙にすべすべした手で私の指を撫でていた。
何これ、魔力が流れ落ちるような……。

ちんこ「これがワインオープナーのスキル、ワインオープン。なかなか良質な美酒(マナ)ですね」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 21:07:46.75 ID:MiuJdsoD0

わけのわからないサーヴァントだったが、物腰は柔らかだった。柔らかいちんこ……卑猥だ。死ねばいいのに。
どうしようもない押し問答の末、こいつが本当にワインオープナーのサーヴァントちんこであることを認めた。認めさせられた。

古代の王にはマンコ・カパックとかもう完全にあうあうな奴もいたそうだし、ちんこが人名でも受け入れるしかない。死ねばいいのに。

オープナー「お嬢様、お加減が優れないようですが……召喚の魔力切れでしたら、気付けにブランデーなどはいかがでしょう」

この調子なので、喧嘩にすらならず、私は持て余した激情を羽根布団にぶつけ、寝室は酷い有様になっていった。



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 21:12:42.39 ID:MiuJdsoD0

紅茶にブランデーを混ぜたものを飲んだら、思いのほか気持ちよく眠れた。
しかしちんこの作った液体を飲むとかそれだけで18禁な文面ではないだろうか。卑猥だ。死ねばいいのに。

妙に心地よい朝を、軽いワインと共に迎えた私は、体調的には万全だ。
精神的には崖っぷちだが、身体を動かして忘れてしまえばいい。予定通り、街を歩いて他のマスターを探すとしよう。

凛「とにかく、アンタが誰だろうと遠坂に敗北は許されないわ」

オープナー「ええ。私の主には勝利の美酒を約束しています」

凛「ああもう、そうところがムカつくんだけど……。まあいいわ! 今日は街を案内するからついてきなさい」



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 21:16:35.64 ID:MiuJdsoD0

深山町と新都の間を歩き回るうちに、いつの間にか日が暮れていた。
いまのところ目ぼしい発見は無い。流石にこの聖杯戦争、一日二日で簡単に見つかるような間抜けな魔術師はいないようだ。

オープナー「お嬢様、夜風はせっかくの酔いを冷ましてしまいます。そろそろ帰られては」
凛「ええ。最後に>>60を見たら帰るわ。……あとそのお嬢様って言い方キモい」

そう、あとまだ見て回ってない場所と言えば >>60 か



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 21:20:21.71 ID:tSU86zHy0

ラブホテル



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 21:27:33.45 ID:MiuJdsoD0

凛「ラブホテルにいきましょう」

オープナー「お嬢様……//」

うわっ、その身なりでクネクネ恥ずかしがるとは本気で気持ち悪い。何そのヘブン状態な表情。
1ミリくらいは良い奴かもしれないと認めてたけどやっぱりただの変態だ。名は起源を表すのだ。

凛「何勘違いしてるのか知らないけど、ラブホテルって魔術師が簡易工房に使うことがあるのよ。
一般人の精にも僅かに魔力が混じってるし、ラブホテル全体から吸い上げれば結構馬鹿にならないの。分かった?」

オープナー「ええ。私のミルクだけでは不満なので、ホテルのミルクを啜りたい、と。
お嬢様は子供ですねえ。ワインはそんなものよりもっと高級な悦びを与えてくれますよ?」

凛「死ねばいいのに!」

完膚なきまでに変態だった。やっぱりはずれだ、これ。



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 21:37:20.51 ID:MiuJdsoD0

凛「まさか本当に魔力が見つかるとは思わなかったわ」

オープナー「この香り……ざっと30年以上は醸造されてきたものですね。
チェリーボーイが魔術に至り、サーヴァントとお楽しみなのでしょうか」

凛「黙れ変態紳士」

魔力を感じるのはこの扉の中から……。
一個人が保有しうる魔力量ではない。このラブホテルの精気を集め続けたとしても、一週間やそこらではここまでの量にはならないだろう。

凛「これはヤバいわ。こんなに強力な魔術師と、相手のフィールドで戦ったら勝ち目が無い。それに……」

非常に高度な結界が張り巡らされており、はっきりいって私にこの扉は開けられない。

オープナー「お嬢様、それはお嬢様らしくない。弾けたシャンパンに無理やり蓋をするが如き愚行です」

凛「日本語でしゃべってくれる?」

オープナー「私、開けるのは大の得意でございます。酒は色恋に通じるもの、ラブホテルの扉を開けるなど、ワインの栓を開けるのとそう変わりありません」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 21:43:34.89 ID:MiuJdsoD0

そういうとワインオープナーは多重結界に守られたドアノブに手を伸ばす。
流れるような、洗練された動作。魔力の糸を一本ずつ丁寧に外していく。解呪のお手本のような鮮やかさ。
加えて周囲のオドに働きかけて、同時進行で魔力の流通を作り直している。

オープナー「ワインを開ける瞬間とはもっとも鮮烈な一瞬。空気と触れた瞬間に起こる酸化反応が味を決めるのでございます」

こいつ、その場で相手の工房を盗んでいるのだ。なんて高度な技術。しかもなんかエッチい手つき。

オープナー「さあお嬢様、召し上がれ」

そういってオープナーは扉を開けた。


キャスター「ひゃ、ああ、んッ! そ、いちろー、しゃまぁ」

葛木「……」


扉を閉めた。

オープナー「巨根でしたね」

凛「……」

どうしようか>>70



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 21:45:43.23 ID:cnbw2ngu0

キャスターを襲う



73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 21:55:03.08 ID:MiuJdsoD0

落ち着け、落ちつくんだ遠坂凛。
倫理の葛木先生って最初はちょっと硬過ぎて怖いとすら思ったけど、三年間学校に通ううちに渋みが分かってきたとか、
授業の最初と最後に無理して笑ってくれてるのがちょっと可愛いとか
綾子と恋人作り競争の話をしたとき一瞬脳裏によぎった二人目だったとか

そういったことはこの際さっぱり忘れるんだ。

凛「やるわよ」

オープナー「私たち主従の絆を見せつけてヤる、と?」

凛「減らず口はもう十分よ。目の前には敵サーヴァントとマスター。魔力的には満ち足りてるけど、体力的には消耗しているはず。仕留めるわ」

再度扉を開ける。

全裸の葛木先生が物凄い勢いで突進してくる。咄嗟に後方へ飛びのく。ワインオープナーは私の動きに合わせてスペースを開けてくれていた。
魔力で強化された指先が眼前を走っていった。危なかった。仰天してつい後ろに退いてしまったのは無意識の動作。後ろのオープナーにぶつかるかも、とは考えなかった。

入れ替わりにオープナーが前に出る。扉の中と外とで、葛木とオープナーが睨みあう。
くっ、変態紳士と全裸イケメンか……。見たくない光景だ。



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 22:03:07.18 ID:MiuJdsoD0

葛木先生の拳が奔る。
全身が一体となってうねり、力を蓄えることと移動が同時に行われている。

それは中国の拷問、蟇盆を思わせた。蠢く大量の毒蛇の中に、人を投げ入れる処刑法。
その指先一本一本が猛毒の蛇。恐ろしいまでの速さと柔軟さで猛攻が行われている。

それをオープナーの手はしなやかに受け流す。回して、捻って、引いて、時に押し返す。衝撃は空へ逃げていく。
葛木先生が蛇だというなら、オープナーは毒抜きする飼育員だ。一歩間違えば死、しかし完全に相手より優位にいるのも確か。


その演武のような情景に見入り……全裸の先生の下に目がいって思わず視線を逸らす。
だめだ、援護どこの話じゃない。しかも部屋の中の匂いが出てきて……。

相手のサーヴァントも同じ状況で困惑しているのかと思ったが、違った。
葛木先生を見ている。凝視している。眼を見開いて、しかもなんかはぁはぁ言いながら見てる。……ああ、こいつもオープナーの同類か。
やっぱりサーヴァントには変態しかいないのか。



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 22:10:40.84 ID:MiuJdsoD0

オープナーは只管に引いていく。すべての攻撃を完璧にいなし、しかし反撃は一切しない。
まさか私に被害で出ない場所まで葛木先生を誘導しているというのか。

サーヴァントがここまでやっている以上、私がただ立っているわけにはいかない。
部屋の中には変態キャスター。流石に英霊だけあって、保有魔力は私の遥か上をいく。
しかしこの部屋は既にオープナーの支配下だ。何らかの影響を受けて弱体化していることは間違いない。

一端鼻をつまんで、しかしそれではガンド打ちができないと気付いて手を離す。
私は部屋に入り、挨拶代わりにガンドを一発放った。渾身の一撃、体の奥から絞り出した魔力を指先で一点に集約する。
なかなか自信のある一撃だったが、しかし。

キャスターが詠唱破棄で作った魔力壁すら貫けなかった。




82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 22:16:52.97 ID:MiuJdsoD0

「この、小娘……! 人の恋路を邪魔する奴はなんとやらって知ってる!?」

キャスターの反撃は私の想像以上。明らかに三小節以上ある魔術を、凄まじいまでの詠唱短縮で放つ。
それは光の槍。光である以上、反応することなど叶わない。
瞳の中にその情報が入ると同時、槍は着弾し、私は…… 私は…… なんともない?

「せっかく、初めて自分の意思で恋ができたと思ったのに! 宗一郎様ったら終始無言で、私床下手なのかしらって不安になってきて」

唖然とする私に第二撃、第三劇。すべて的を外れている。

「そりゃあそうよね! 気持ち良かったら捨てないわよね! どうせ私はクズよ、で、でも宗一郎さまの苗字も葛(クズ)……きゃっ//」

このサーヴァント、酔っている。それはもうへべれけに。前後不覚に。
もはや疑いようがない。これがオープナーの再構成した結界の力……!



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 22:24:46.63 ID:MiuJdsoD0

乱射される魔力を避けるために一端部屋の外に出て数分。
聞いてるこっちが恥ずかしくなるような独り言は止み、次いでベッドに倒れ込む音がした。
急性アルコール中毒による失神だろう。あのワインオープナーは、葛木先生とキャスターを同時に相手にして圧倒しているわけだ。

廊下で戦うオープナーは、未だに防戦一方。だが葛木は急速に疲弊している。
オープナーの一挙手一投足が葛木の歯車をずらすのだ。

そもそも『蛇』は、対象の内側に衝撃を流す技。円の動きで力を増し、その力を瞬時に消耗していくことで行われる。
だがオープナーは一切の攻撃を受けず、またこのところは距離を取ることもしない。

膨大なエネルギーは体内に残留し、だんだんと葛木自身を侵蝕している……。

オープナー「硬いワインは瓶にうつし、空気と混ぜ合わせて柔らかくするが宜しいのです、お嬢様」

その上私に笑顔を向ける余裕まであるとは、こいついったい……!




90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 22:31:06.82 ID:MiuJdsoD0

長い戦いだった。一撃も受けることなく、殺人機械はオーバーフローを起こして敗れた。
オープナーは自身の服を見て、血の跡に嫌な顔をした。最後葛木が壁を殴った時に、先生自身が流した血だ。

オープナー「血の赤は美しすぎる。それは赤ワインとは対極にありながら近すぎた」

何だが良く分からないことを言いながらオープナーは倒れた葛木先生を背負って私のもとに戻ってきた。
どうしてお姫様だっこなのよ。あんた地味に顔面偏差値高いのもあって、ちょっと洒落にならないホモ臭さよ。

オープナー「さて、いかがなさいますかお嬢様」

何がなんだが分からない。イカ臭い空間、全裸の先生。尋常ならざる色気と酒臭を漂わせるキャスター。
一つ一つの要素が異常すぎて脳の処理が追いつかない。

えーと、次にやるべきことは…… >>95



95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 22:35:14.35 ID:unjb2WAb0

オープナーに町中で虐殺させて魔力補充



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 22:42:39.34 ID:MiuJdsoD0

凛「え、えーと……」

考えをまとめるために目を瞑る。余計に周囲の匂いが気になる。
頭がくらっときて、貧血かな、と思ったら令呪が熱くて。

オープナー「が……ふっ!」

眼を開けたら、オープナーが歪な剣に貫かれていた。
不気味な色彩は紫を基調とし、けれど言葉で言い表せぬほどの細かな異色と共に輝きを放つ。
破戒すべき全ての符。戦闘力は最弱の宝具。しかしある一点にのみ最強の力を発揮する。

キャスター「やっぱり小娘ねぇー。いくら強力な結界といっても、キャスターのわりゃしが何のてーこーも無く酔いつぶれるとぉでもー?」

酔っている。アルコールだけではなく、背徳的な悦びに酔っている。
ワインオープナーが苦しみ、呼応して私の令呪が痛む。



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 22:47:31.15 ID:MiuJdsoD0

キャスター「駄目よ。宗一郎様は抱えたままでいなさい。落としたら殺すわよ」

オープナー「う、ぐぐぐ……! ぁ!」

ほどなくして、ワインオープナーは私のサーヴァントではなくなった。
それは望んでいた結果だったはずなのに。 なんだろう、この寂しさは。

これまでなら、「それは年代物のワインを呑み終わった後の寂寥感に近い。ワインは時と共にあり、それは時を呑むもの」
とかそんな感じのキザっぽい台詞が返ってくるのにな。

キャスター「宗一郎様の回復が優先ね。小憎たらしいけど、今日は見逃してあげるわ」

転移魔術の陣が浮かびあがり、発光を伴って展開する。
それを私は、黙って見守っていることしかできなかった。



104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 22:53:23.42 ID:MiuJdsoD0

気づいたら、家の中に帰っていた。どう歩いてきたのか覚えがない。
虚ろな目をして一人でラブホを後にする私はさぞ滑稽だったろうと想像したが、笑いも怒りも浮かんでこなかった。

拳を握りしめる。

「油断、なのかな。ハズレだと思ってたのが妙に強かったから、それでぼーっとしちゃったのかな」

自分の頭を叩く。

「やっぱり私は、肝心なところで抜けてるな」

キャスターは結界で弱っていたのだから、私がちゃんとキャスターを始末していればこんなことにはならなかった。
ワインオープナーにミスはない。全部私が悪かった。

もう一度頭を叩く。痛かった。涙が出るくらい痛かった。
それですっきりしたことにして、涙を拭った私は >>108 をすることに決めた。




108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 22:54:26.36 ID:cHLmMtll0

ちんこ復活



113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 23:00:07.91 ID:MiuJdsoD0

凛「ちんこ復活しかないわね。キャスターと葛木先生、ちんこを倒してサーヴァントを取り戻す!」

まるで実現できそうにないのは分かっていた。でも言葉にすれば元気が出る。遠坂凛はそうやって生きてきた。
――常に余裕をもって優雅たれ。

父の代から保管されていたワインを開けて、ラッパ飲みする。
頭の揺れが激しすぎて痛いくらいだが、まあ多少痛いくらいでちょうどいい。
キャスターとの戦いで、傷を負うことは避けられないだろうから。

やっぱりちょっともったいない気がしたので、残りはオンザロックでゆっくり楽しんだ。



119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 23:07:16.73 ID:MiuJdsoD0

さてキャスターを倒すのに、独力では心もとない。
何しろ相手の所在地すら分からない。ラブホに留まるわけないし、葛木先生がどこに住んでるかも知らない。
キャスターの居場所を探す途中でキャスターに出会って負けるなんて馬鹿らしい死に方はまっぴらごめんだ。

仲間が必要だ。
私が知る他の参加者候補を頭に浮かべる。

まず魔術師……ワカメは除外。桜には令呪が現れてないことを確認した。でも間桐臓硯なら参加している可能性もある。でも仲間になりたくない。
そして大本命のアインツベルンは、前回雇った魔術師に裏切られている。今更仲間など必要とはしないだろう。
あとは……駄目だ。思いつかない。思いつくなら初めからラブホテルなんていってない。

凛「私、ちんこ以外の仲間って一人いないのかー……はぁ」

どうしようか>>125



125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 23:11:18.53 ID:+SMNNuca0

ちんこをあきらめる



131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 23:16:01.24 ID:MiuJdsoD0

凛「よし諦めよう。キモかったし」

ちんこを諦める。それは即ち聖杯戦争を諦めるということ。
短い間の、ちんことの思い出が脳裏を走馬灯のように駆け巡る。

凛「……ろくな思い出無かったな」

教会の世話になるのは癪だ。また麻婆の形をしたマグマを食べさせられるかもしれないし。
屋敷の結界を強化しよう。そう呟いて遠坂凛は聖杯戦争から身を退いた。



140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 23:24:19.09 ID:MiuJdsoD0

インタールード

見なければ良かったのだ。

ネコさんの宅配の手伝いで竜桐寺に行った俺は、そこでこの世のものとは思えない状況に出くわした。
四人。ひとりは女で、俺の数百倍の技量を誇る魔術師。もう一人は紳士服の男で、見慣れない格闘技を扱っていた。
そして残りの一組は、小柄な少女と、山のような大男だった。

闘いなんて括りではない。あれは戦争だ。大男の一撃ごとに寺は地獄へと変貌していく。
空気が割れる。世界が壊れる。耳を裂く轟音と共に進撃する黒い大男。

オープナー「黒酒は神前に供えるもの。寺に自ら参るのも正しいといえば正しいのですが、いささかこれは……」

それを、軽い口調でわけのわからないことを言いながら、細身の紳士が相手していた。
かするだけで骨が折れるだろうそれに、自ら手を伸ばし、筋肉を撫でて退く。その繰り返し。
たったそれだけで狂戦士の手元は大きく狂い、その肩の少女が落ちそうになる。



146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 23:28:58.84 ID:MiuJdsoD0

キャスター「くっ、何をやっているの変態! 私の神殿が滅茶苦茶だわ!」

後方からの援護射撃もまったく意味をなさず。純粋な魔力塊を、これまた純粋な肉の壁で受け止める。
狂戦士の攻撃はすべて外れ、紳士に反撃の余裕は無く、女の魔術はまるで効かない。千日手の様相を呈していた。

何かしなければならない。だが何をすればいいか分からない。
そもそもどちらが正義なのか、正義とは何なのか。

分からない分からない分からない。ただ時間が過ぎていき、慣れ親しんだ境内が壊れていく。
このままじゃいけない。

だから―― >>150



150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 23:30:19.08 ID:BafXesE40

魔術で立ち向かう



155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 23:34:32.02 ID:MiuJdsoD0

手に持っているものは……配達するための酒。
だが発泡酒の瓶は丈夫にできている。強化すれば武器になるはずだ。

背中に神経を通すイメージ。焼けた鉄。剣の挿入。
それは苦しく、鞘に収める安心感。回路を整えるのに迷っている暇は無い。

「トレース、オン!」

今日に限って驚くほどスムーズにそれは成った。
どれほど強化できたかは分からない。だが発泡酒を手に、俺は雄叫びを挙げる黒い嵐へと飛びかかっていった。




167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/29(日) 23:59:03.16 ID:MiuJdsoD0

背後からの一撃。瓶に罅が入る。
狂戦士が振り返り、それだけで凄まじい風圧が俺を吹き飛ばす。

そして俺は優しく抱きとめられていた。

「発泡酒ですか。その年で嗜むにはちと早すぎませんか? ジャパニーズの肝臓にはよろしくないかと」

なんか変な動きで腰を撫でまわされながら地面に降りる。
その時にはもう手の中の瓶は消えていた。

「さあさあ勇者様。ここにございますはローモルトビール。大した品ではありませんが、私の手にかかればこの通り」

変態紳士が瓶を開ける。

なんだ。この香り。けして高級ではないのに、何故かそそる。僅かな果実の匂いが荒れ果てた戦場に伝播する。
口の中に涎が溜まる。なんだ、なんなんだ一体。

イリヤ「何やってるのよバーサーカー!」
バーサーカー「■■■――ッ♪」

オープナー「ヘラクレス様といえば、ケンタウロスの酒を望んで争いを起こしたことでも有名ですな。
この発泡酒、そう値の張るものではありませんが、かの英雄に飲んでもらえるとは身に余る光栄でしょう」

何だ。この宴もたけなわな空気は。
先ほどまでの死のにおいはどこへいったんだ。

――「正義の味方はね、自分が助けた人しか救えないんだ」

オープナー「血による解決では自分しか救えない。そんなことより、酒を飲みましょう?」



173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/30(月) 00:12:57.14 ID:N9vHZNiq0

竜洞寺は奇妙な宴会場と化していた。
変態紳士がどこからともなく取り出したグラスに、配達されるはずだった酒が注がれる。
日本酒には似合わないグラスだったが、不思議と情緒があった。

戦いの中心をなしていたバーサーカーが酒を楽しんでいる以上、戦いの続けようがなかった。
一方の女魔術師は気づいた時には酔いに酔いまくって夢現。どこからともなく現れた葛木先生を交え、宴会は続く。

オープナー「つまりマダムは、戦いなど望んでいないのではありませんか?」

キャスター「そ、そんなこと…… らって私は、宗一郎さまにせーはいを」

オープナー「なら先日部屋で乱れてらしゃったマダムこそ聖杯です。
愛を注がれながら紅潮したあなたは、そう赤と白双方で混醸された葡萄酒を宿すグラス」

なんだかわからないが、この男は口先三寸で戦いを止めさせて、今ここにいる全員を救おうとしている。
これは、俺が、切嗣が望んでいた姿なのかもしれない。

イリヤ「ねえ、切嗣の話を聞かせてよ。切嗣はどんな風に生きて……ううん、どんな風に死んだの?」

士郎「ああ、切嗣は……」

月は昇り、いよいよ宴は盛り上がる。杯は月を写し、光の中で人は願いを叶える。
聖杯などというものがあるのなら、それはこの器なのかもしれず。



175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/30(月) 00:19:49.30 ID:N9vHZNiq0

インタールードアウト

凛「それで帰ってきたっていうの?」

オープナー「ええ。お嬢様にはしっかりと栓をしておかないと、酸化してしまいますでしょう?」

その笑顔はやっぱり憎たらしく、でもやっぱり愛嬌があった。
いくらか汚れた紳士服には、アルコールの匂いが染みついていて。
碌な奴ではないし、その与太話もまるで信じられなかったが、どういうわけか今の私は機嫌が良い。

機嫌がいいので、先日の残りの赤ワインに氷を浮かべてあげたら、子供を諭すような調子を説教をくらった。


わりとキリがいいところだし、このあたりで区切るよー。 あと正直言って続きを書きたいとはあんまり思わない。



176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/30(月) 00:20:09.80 ID:eKPGF3q50

乙乙



177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/30(月) 00:21:15.17 ID:DANoofVF0

ですよねー
おつ


元スレ
凛「>>2……? 聞いたことの無い英霊ね」