SS速報VIP:前川みく「お別れの日……?」
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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 00:34:05.75 ID:ViKa6HW+0


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みく「ねえねえPチャン」

P「あー、なんだ? 手短に頼めるか」カタカタ

みく「なんか今日ずーっと忙しそうにゃ。かまってよー」

P「悪い、今日はずっと忙しいぞ。色々手続きがあってな」カタカタ

みく「むー……」

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 00:38:53.25 ID:ViKa6HW+0

みく「そもそも、ずーっと何の手続きしてるの」

P「うーん……移籍、かねえ」カタカタ

みく「え? い、移籍……?」

P「いや、まあ……移籍と言えばいいのか、何と言っていいのか……」カタカタ


ガチャ


晶葉「やあP、どの程度まとまった?」



3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 00:44:29.65 ID:ViKa6HW+0

P「あ、ああ晶葉か。うーん、こんな作業やったことないからなあ……俺より適任いるんじゃあないか?」カタカタ

晶葉「この私の助手と見込んでのことだ。こんな事はPにしか頼めないんだよ」

みく「え、あの、Pチャン?」

P「ん?」カタカタ

みく「移籍って、まさか……」

P「ああいや、たぶんみくが考えていることとは違うと思う」カタカタ

晶葉「移籍? なあP、何の話だ?」



5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 00:50:12.47 ID:ViKa6HW+0

P「いや、こんな状況どう説明しろってんだ……。一番近い状況は移籍じゃあないかと思ってな」カタカタ

晶葉「『移籍』、か……。それならまだ良かったんだろうがな」

みく「いい加減教えてほしいにゃ。Pチャン達何やってるの?」

晶葉「なあP。こういう事は、早めに伝えておくべきなのかもしれないぞ」

P「ううむ……」カタ・・・

みく「Pチャン?」



6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 00:54:13.92 ID:ViKa6HW+0

P「なあ、みく」

みく「にゃ?」

P「ドラマ、順調か?」

みく「ああ、あの『シンデレラプロジェクト』の? うん、今のところ快調にゃ」

P「そうか。……アーニャとは仲良くやってるか?」

みく「もっちろん! ドラマでも一緒で嬉しいにゃ!」



7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 00:56:38.51 ID:ViKa6HW+0

P「そりゃ何よりだ。……『あーにゃんみくにゃん』、だったな」

みく「うん! でもそれだけじゃにゃいよ? みく達はずっと――」





P「お前達は、あーにゃんみくにゃんだ」





みく「え、Pチャン……?」



8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:00:00.68 ID:ViKa6HW+0

みく「何言ってるのPチャン? みくとあーにゃんは『にゃんにゃんにゃん』で一緒になって……」

P「ああ、そうだな」

みく「もー、物忘れ? みく達のあにゃんともずーっと一緒で――」

P「のあにゃん、か……」

みく「あの、Pチャン?」

P「のあさんな――」



10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:00:35.11 ID:ViKa6HW+0






P「もう、お別れなんだ」








11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:03:28.95 ID:ViKa6HW+0

みく「P、チャン…………?」

P「どう説明していいのか、自分でも悩んでてな」

みく「嘘、だよね?」

P「遠くに行く、というか……いや、それならまだよかったのかもしれない」

みく「ねえPチャン」

P「とにかく、事態が複雑すぎて――」

みく「Pチャン!!」



12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:07:21.38 ID:ViKa6HW+0

みく「何を言ってるの!? のあにゃんはいなくならないにゃ!」

P「みく」

みく「のあにゃんはこの事務所のアイドルで! みくやあーにゃんの大事な友達なの!」

P「おい」

みく「お別れなんて意味がわかんない!! のあにゃん何か失敗した!?」

P「なあ、みく」

みく「そんなワケない!! だってのあにゃんはすごいアイドルなんだから!!」

P「みく!」

みく「うるさいうるさーいっ!! その書類早く見せて!!」ガバッ



13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:10:42.71 ID:ViKa6HW+0

みく「なに、これ…………」

P「見ても分かるワケないだろう……俺だって困ってる」

みく「数字や記号……見たこと無い言葉がいっぱい……」

P「はあ……何度も言ってるが、どこから説明したらいいのか……」

晶葉「…………」

みく「ねえ……これとのあにゃんに何の関係があるっていうの……?」

P「えっと……」

みく「ねえ……ねえってば」



14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:18:42.49 ID:ViKa6HW+0

晶葉「ログを整理していたんだ」

P「晶葉……」

みく「ログ……?」

晶葉「あまりにも特殊なコード故に、メモリーのバックアップをとれない。そんなケースは私も初めて見たが」

みく「コード? メモリー? バックアップ……? ねえ、何のことなの……?」

晶葉「彼女の記憶さ。のあのな」

みく「晶葉チャン……?」

晶葉「もう、大体分かってきたと思う」

みく「わかんない……みくにはわかんないよ……」

晶葉「なら、はっきりと言ってしまおう」



15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:26:01.05 ID:ViKa6HW+0

晶葉「高峯のあは機械だと」





みく「……っ。意味が、分からない……」

晶葉「正式名称は特になし。初めて形になった試作機であることから便宜上『NO.A』と呼称」

みく「そんなの、分かんない……」

晶葉「開発者は私の恩師でもある高峯教授。私は実験への協力を任された」

みく「分かんない」

晶葉「ずばり『極限まで人間に近付いた人工知能』の試験。その為には多くの人と触れ合うことが必要だった」

みく「分かんない」

晶葉「私の知る限り、最も適した道がアイドルだった」



みく「――やめて!!!」



16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:37:49.56 ID:ViKa6HW+0

みく「なんで晶葉チャンそんな酷いこというの!? のあにゃんは人間でしょ!!」

晶葉「……」

みく「作り物なワケないの!!」

P「なあ、みく……」

みく「だって! だって!」



17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:38:52.52 ID:ViKa6HW+0

みく「のあにゃんはみくの大事な友達で! あーにゃんと一緒に歌って踊って!」

みく「猫チャンの素晴らしさをみんなで広めて、時々何するか分かんなくて……」

みく「何、言ってるか、分かん、グスッ、なくて、でも、すごく、優しくて……グスッ」

みく「それで……それで……」

みく「ずっと……ぐすっ……一緒に……」


みく「……生きてるもん」


みく「だって、だって…………。のあにゃん、すっごく楽しそうだったもん!!」

みく「のあにゃんは生きてるもん! 人間だもん!!」



18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:41:56.27 ID:ViKa6HW+0

みく「ぐしゅっ……」

みく「うう……うわあああ……」

みく「うわあああああああ……!」

晶葉「…………」

晶葉「……P」

P「いいのか?」

晶葉「ああ、どうせもう最後なんだ」



19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:43:31.41 ID:ViKa6HW+0

P「誰にも気付かれないように、するのが正解だと思ったんだがな……」


カタカタッ



ウィーン・・・





みく「ぐすっ……ひっく……」


「……みく」



20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:47:18.04 ID:ViKa6HW+0

みく「……のあ、にゃん」

のあ「分かって。沈黙が最も正しいことだってある」

みく「ウソ、だよね……?」

のあ「…………」

みく「ねえ……ねえってば……」

のあ「…………」

のあ「……………………偽りよ」

みく「…………!」



のあ「……私は、偽り」



21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:51:26.12 ID:ViKa6HW+0

みく「のあ、チャン……?」

のあ「どうしたの、のあにゃんでしょう?」

みく「ウソ、だもんね」

のあ「そう……私という人間は嘘」

みく「違う! それがウソなんでしょ!?」

のあ「…………」フルフル

みく「違うよね!! のあチャンは人間でしょ!?」



22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:53:29.18 ID:ViKa6HW+0



ギュッ


みく「だって……のあにゃんあったかいもん……」

のあ「熱は生物だけのものじゃないわ」

みく「違うもん……」

のあ「みく……」

みく「落ち着くもん……あったかいのあチャン、好きだもん……」



23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 01:55:42.73 ID:ViKa6HW+0

のあ「…………」

のあ「みく、放して」

みく「…………」

のあ「一度、放して」

みく「…………」


パッ


みく「……認めたくないよ」



25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:01:04.32 ID:ViKa6HW+0

のあ「私はまだ未完成……」

みく「そんなこと、ないよ」

のあ「コミュニケーションは難しく、語彙の選択が未熟……」

のあ「表情のコントロールが正常に機能していない……」

のあ「総合的なチェックが必要」

みく「違う……違うよ」





26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:06:30.96 ID:ViKa6HW+0

みく「人間って、完成とかそういうのじゃないよ……みくだってダメダメだもん」

のあ「……そんなことは」

みく「ねえ……チェックとか必要ないよ」

みく「みんな違うし、みんな欠点を抱えてるの。だから……のあチャンもそういうヒトでいいの」

みく「みんな一緒だよ……『ちょっと変わった人』。だからアイドルとして輝けるの」

のあ「…………でも、私は」

みく「のあチャンは人間だよ。人間で、みんなのアイドルで、みくの友達だよ」



27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:09:35.16 ID:ViKa6HW+0

のあ「みく……」

みく「ね、どっか行っちゃやだよ。お別れなんて必要ないもん」

のあ「みく……」

みく「ずっと、ここにいようよ。どこも直す所なんてないもん」

のあ「…………」

みく「いや、だ……。いやだよ……」



28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:12:40.69 ID:ViKa6HW+0

のあ「みく、顔をあげて」

みく「いや……。アイドルは笑顔じゃなきゃいけないの……泣いてるみくは、顔をあげちゃダメなの」

のあ「みく」

みく「うう……ぐすっ」

のあ「私は、微笑むことは出来ても……笑えはしなかった」

みく「ぐすっ……ひっく……」

のあ「アイドル失格よ。どちらにせよ、ここは出なきゃならない」

みく「ぐすっ……みくには分かるもん……のあチャンは笑ってるもん……」



29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:15:28.77 ID:ViKa6HW+0

のあ「みく」

みく「のあ、チャン……?」



ツウ・・・



みく「ねえ、それ……」

のあ「泣くことはできたわ」



30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:19:27.19 ID:ViKa6HW+0

P「おい、ありゃどういうことだ……?」

晶葉「分からん……あんな機能は無いはず……!」





みく「あ、あはは……のあチャン泣いてる……。ほらやっぱり人間だ……」

のあ「ええ、一歩近付くことができた。……だから」

みく「のあチャン……泣けるのは人間だけだよ」


のあ「…………笑えるようになったら、また戻ってくるわ」


みく「ねえ……のあチャン……」



31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:22:17.33 ID:ViKa6HW+0

のあ「P、再開して」

P「え!? え、あーっと……」

晶葉「うむむ……」

のあ「早く……」



のあ「…………――――」



ウィーン・・・



みく「のあチャン……」




――――――――

――――



32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:23:44.70 ID:ViKa6HW+0



チュンチュン


チュンチュン・・・



みく「…………」ボーッ



みく「え、夢……?」


みく「うわ、枕びしょ濡れだ……」



33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:26:38.02 ID:ViKa6HW+0


――――


P「ふぁあ……ねみ」

ちひろ「ほら、シャンとする!」

P「なんでこんな早朝から出勤なんです……?」

ちひろ「仕方ないでしょ、ドラマの方の反響が凄くてもう時間がカケラもないんです」

P「こんなんじゃまともに働けもしないですって……ふぁあ」




PPP...



34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:29:54.56 ID:ViKa6HW+0

P「あ、電話……? みくからだ」

ちひろ「こんな朝から連絡?」

P「はい、もしもし」


みく『あ、Pチャン?』

P「おうどうした、こんな時間に」

みく『あのね、ちょっとどうしても今言いたくなって……』

P「おう、何か大事な話っぽいな……わかった、言ってみろ」

みく『ひとつお願いなんだけど……』





みく『今からでも、のあにゃん何とかドラマに出せない?』









35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:31:28.71 ID:ViKa6HW+0

おしまい

思いつきの分際でシリアスぶった話なんてやるもんじゃねえな!!!!! うんこちんちん!!!!!
このあとがきさえなきゃ最高のSSだったな!!!! ありがとうございましたァッ!!!!



38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 02:38:14.74 ID:C9lTx3mYo

自分で最高とか言い切るところ、嫌いじゃないぜ!

年取ったみくにゃんがのあにゃんを直して再会か、全部ドッキリEDを予想していたけど裏切られた乙乙


元スレ
SS速報VIP:前川みく「お別れの日……?」