1: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 22:06:47.45 ID:j3Qh/fZw.net

理亞「あ、あなたは?」

??「私ですか? 私の名前は、そう。神聖にして賢良……」

??「ホーリーグッド。スクールアイドル仮面、ホーリーグッドと。そう呼んでください」

理亞「ホ、ホーリーグッド……スクールアイドル仮面!?」

理亞(この仮面の人の佇まい、ただ者じゃない……このオーラ。もしかしたら姉様と互角!?)

理亞「あの! 私と一緒にスクールアイドルをしませんか!?」

H.グッド「ふっ。私の力が必要ならば応えましょう……」

H.グッド「行きましょうか。あなたの胸に誓った場所へ」バサッ



6: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 22:16:56.93 ID:j3Qh/fZw.net





聖良「ふぅ。久しぶりに練習した」

聖良「さっそくホーリーグッドの紹介動画も撮るなんて。理亞もはしゃいじゃってますね」クスッ

聖良「どれ。ちょっとネットの反響でも見ておきましょうか」

聖良「……おお」

聖良「炎上してる……」



10: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 22:26:24.68 ID:j3Qh/fZw.net

聖良「わっ。ツイッターにもすごいリプが」

聖良「……何ででしょう。変装は完璧だったはずなのに正体がバレるなんて」

聖良「火消しをはからないと。ちゃんと公式で宣言しましょうか。えっと」

聖良「私、鹿角聖良とホーリーグッドさんは別人です。彼女は超絶に格好いいひとですね――っと」

聖良「よし。これで次第に落ち着くでしょう。送信っ!」


聖良「……余計に炎上しちゃいました」



13: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 22:35:23.00 ID:j3Qh/fZw.net

聖良「何でこの人たちはこう、ホーリーグッド=鹿角聖良を前提に話をするんでしょうね。決めつけは良くないですよ」

聖良「さて。どうしましょう、これ」

理亞「ねえさま……」

聖良「あ、理亞」

理亞「あの。ホーリーグッドの紹介動画をUPしたら、姉様の変装だって炎上しちゃって」

理亞「みんな、未だにJKのフリしてる恥ずかしいコスプレのイタい女だって言ってて」

聖良「何ですかそれ傷つくんですけど」



15: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 22:44:34.74 ID:j3Qh/fZw.net

理亞「なんとか誤解を解きたいんだけど、誰も信じてくれなくて」

理亞「ルビィからも『甘えすぎでしょ』とか連絡きちゃったし……」

聖良「ルビィさんには何て返信を?」

理亞「怖いからまだ……」

聖良「ふむ。何とかしないとですね……」

聖良「火消しの方法。つまり、注目度を下げてしまえばいいわけか」

聖良「――ふっ。なるほど」ニヤッ

理亞「何かいい手があるの?」

聖良「木を隠すなら森ですよ。任せておきなさい」



18: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 22:52:52.11 ID:j3Qh/fZw.net

――――
――

H.グッド「理亞。今日はあなたに新メンバーを紹介します」

理亞「新メンバー?」

??「――天知る地知る人が知る。このわたくしの存在感を!」

??「スクールアイドル仮面、ダイヤモンドバスター参上! レッツモーフィンですわ!」

理亞「も、もう1人のスクールアイドル仮面……!?」

D.バスター「理亞さん。わたくしが来たからにはもう安心ですわ」

H.グッド「彼女の存在感があれば、みんなそっちに注目して次第に沈静化していくはず」

H.グッド「我ながら完璧な作戦です」

理亞「確かにこの存在感はすごい……あの黒澤ダイヤに匹敵する!」

D.バスター「さあ。やるからには全力ですわ。覚悟はおあり?」



24: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:01:45.81 ID:j3Qh/fZw.net





~ラッキーピエロ~

H.グッド「どうやらさらに炎上したみたいです」

D.バスター「おかしいですわね……」


ね、ねえ。なにあのテーブル…
しっ。見ちゃダメ!



27: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:06:19.70 ID:j3Qh/fZw.net

H.グッド「完璧な作戦だと思ったんですけど。まさかあなたの正体も即バレするなんて」

D.バスター「存在感があり過ぎるというのも困りものですわ」

D.バスター「ルビィにもバレてしまって。『今すぐ家に帰って』と連絡が」

H.グッド「帰るんですか?」

D.バスター「怖いので後にしますわ」

D.バスター「で。どうするんですの? いっそ解散してしまって、無かったことにした方がいい気もしますが」

H.グッド「ダメです。正規のメンバーが見つかるまでは。じゃないと理亞が悲しむでしょう」

D.バスター「あなたも大概過保護ですわよね」

H.グッド「解散はダメ。現状維持も炎上が続くのみ。となると……」

D.バスター「となると?」

H.グッド「倍プッシュです……!」



30: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:11:37.85 ID:j3Qh/fZw.net

――――
――

H.グッド「理亞。あなたに新メンバーを紹介します」

理亞「え。また?」

??「水平線の彼方から、海を渡って今日もびしょ濡れ!」

??「スクールアイドル仮面、おさかなかなん! ――私とハグ、しよ?」

理亞「わっ、濡れたまま部室に入ってこないで!?」

H.グッド「そしてもう1人」

理亞「まだいるの!?」

??「イタリアナイズのアメリカンハーフ! そして特技は日本民謡!」

??「マスクド・スクーゥアイドゥ、シャイニーマリー! ――今夜もシャイニー☆」

D.バスター「スクールアイドル仮面、全員集合ですわ」

理亞「よく分からないけどリズム感と歌唱力がすごそう! すごい!」



33: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:15:17.99 ID:j3Qh/fZw.net





~ラッキーピエロ~

H.グッド「えー。そして今度も炎上したわけですが」

D.バスター「こんな簡単に見破られるなんて予想外ですわ」

魚かなん「ファンって鋭いんだね。びっくりだよ」

S.マリー「このシャイニーマリーの正体を見破るなんて大したものデース」


うわっ。変な人達が倍増した!?
しっ。見ちゃダメ!



34: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:18:48.95 ID:j3Qh/fZw.net

魚かなん「なんでバレたんだろうね。あ、ダイヤモンドバスター、ポテト1個ちょうだい」

D.バスター「どうぞ。しかしおさかなかなんさん、よくここまで来れましたわね?」

魚かなん「海は繋がってるからねー」

H.グッド「シャイニーマリーも確かイタリアにいたんですよね?」

S.マリー「空は繋がってるもの。世界中ジェットでひとっ飛び♪」

D.バスター「ちなみにわたくしは新幹線ですわ。東京-函館直通は便利ですわね」

H.グッド「みなさんで陸海空ですね」

魚かなん「ホーリーグッドも良かったらうちまでおいでよ。連れてってあげるから」

H.グッド「外洋まで遠泳はちょっと……それより今は炎上の方をなんとかしないと」



36: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:26:23.16 ID:j3Qh/fZw.net

S.マリー「炎上と言えば、その関連でルビィから連絡が来たの。『早くイタリア行きなよ』って」

魚かなん「私にも来たよ。『日本の海がそんなに恋しい?』って」

D.バスター「なんと返事したのですか?」

S.マリー「怖いからしてなーい」

魚かなん「見なかったことにしてあるよ」

H.グッド「それで理亞がルビィさんに怒られているそうなので、ちゃんと返事してもらえませんか?」



39: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:31:13.49 ID:j3Qh/fZw.net

D.バスター「理亞さんは、我々の正体にはまだ?」

H.グッド「ええ。気付く気配がありません」

魚かなん「純粋な子だねえ。ネットの人たちは私たちの言うこと信じてくれないのに」

S.マリー「信じるも何も事実を指摘されてるだけだしね」

H.グッド「と言いますかその辺りがなかなかな由々しい事態でして」

H.グッド「ラブライブへのエントリー。5人中4人が在籍高校と年齢不詳のため棄却されたみたいで」

魚かなん「え。ダメなの?」



40: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:36:34.19 ID:j3Qh/fZw.net

S.マリー「それに対して理亞はなんて?」

H.グッド「運営への説得を続けてます。謎のスクールアイドル仮面なんだから謎なのは仕方ないでしょ、と」

魚かなん「理亞ちゃんはロマンが分かるね」

S.マリー「謎だと思ってるの、あの子だけみたいだけどね」

D.バスター「で。どうしますの、ホーリーグッドさん。スクールアイドル仮面の統括はあなたですわ」

H.グッド「そうですね……早急に理亞とスクールアイドルを始めてくれる正規メンバーを集めましょう」

H.グッド「私たちが理亞のもとを離れることが出来れば、エントリーも問題ないはずです」

魚かなん「ん。じゃあ、みんなで勧誘しようか」

「「おー!」」



43: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:40:40.20 ID:j3Qh/fZw.net

~函館聖泉女子高等学院、校門前~

H.グッド「よろしくお願いしまーす」ピラッ

生徒1「え。あの。……聖良先輩、ですよね。何を……?」

H.グッド「誰のことですか? 私はスクールアイドル仮面のホーリーグッドですが?」

生徒1「は、はぁ」

魚かなん「スクールアイドルしませんかー?」ピラッ

生徒2「ひえっ。あ、あの。いいです……」

魚かなん「え、いいの? じゃあ向こうで詳しい話を」

生徒2「ち、ちちち違います結構です失礼しますっ」タタタタッ

S.マリー「思いっきり避けられてるね」

D.バスター「なぜでしょうか……」

H.グッド「こんなに親しみやすい格好なんですけどね」



44: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:42:54.68 ID:j3Qh/fZw.net

理亞「あれ、みんな。何やってるの?」

S.マリー「見ての通りビラ配り、勧誘デース」

理亞「勧誘って。みんながいるのに?」

H.グッド「……理亞。私たちは、そろそろここを去らないといけないんです」

理亞「え――な、なんで!?」

理亞「確かに動画は炎上しっぱなしだけど知名度は凄いし、エントリーだって実力を見せつけていけばきっと……!」

H.グッド「私たちスクールアイドル仮面は困っているスクールアイドルの味方です」

H.グッド「あなたを甘やかすためにここへ来たわけじゃない」

理亞「!」

S.マリー「うわ。よく言う」

魚かなん「今の時点でめちゃくちゃ甘やかしてるのにね」

D.バスター「恥を知りなさい、恥を」

H.グッド「ちょっと黙っててもらえませんか?」



45: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:44:59.69 ID:j3Qh/fZw.net

H.グッド「あなたにはヒーローは必要ないの、理亞。だってあなたの道を拓くのはヒーローなんかじゃない」

H.グッド「もうそこに――その胸にあるものだけで、それだけで十分なのだから」

理亞「……ホーリーグッド」

魚かなん「でもこれ勝手に首突っ込んで理亞ちゃんを期待させただけだよね?」

S.マリー「理亞が甘えたわけじゃないのにね。かわいそうに」

D.バスター「恥を知りなさい、恥を」

H.グッド「だから黙っててもらえませんか?」



46: 名無しで叶える物語 2019/02/15(金) 23:48:15.99 ID:j3Qh/fZw.net

H.グッド「まあ、とは言っても。ビラ配りは効率が悪すぎますね。紙1枚ではスクールアイドルの魅力は語れない」

理亞「……それは感じてたけど。でも、ひとりで出来ることって限られるし」

S.マリー「ノンノン。今はちゃんと頭数がいるでしょ?」

魚かなん「それじゃあやろっか。ビラ配りも上手くいかないしね」

理亞「やるって何を」

D.バスター「スクールアイドルがやることなんて、決まっていますわ」

H.グッド「さあ――ライブの時間です!」

理亞「ラ、ライブ!? そんないきなり……!」



47: 名無しで叶える物語 2019/02/16(土) 00:39:29.18 ID:WjJUHuhE.net

H.グッド「……理亞。あなたがスクールアイドルになったきっかけは、何でしたか」

H.グッド「姉がやりたいと言ったから? ……いいえ、違う。あなた自身が夢を見たはず」

H.グッド「煌めくステージに。湧き上がる歓声に。自分のすべてを込めて歌い踊る、あのA-RISEに憧れた」

理亞「……!」

H.グッド「次はあなたの番ですよ、理亞。見せつけてやりなさい。――今度はあなたが、憧れになるんです」

H.グッド「あなたなら出来る」

理亞「……ホーリーグッド。いや――」

理亞「まさか」

H.グッド「ふふ。……あなたがセンターです。いいですね?」

理亞「……うん。いつでも」

理亞「いつでもいけるよ」



50: 名無しで叶える物語 2019/02/16(土) 01:11:11.48 ID:WjJUHuhE.net

S.マリー「まったくもう。勝手に決めてくれちゃって」

魚かなん「まあいいんじゃない? ヒーローなんて、陰で活躍するくらいがちょうどいいよ」

D.バスター「そもそも我々はもう引退した身ですものね」

理亞「でもライブってどこでするの」

H.グッド「ここでいいでしょう。みんな通るわけだし」

S.マリー「これからみんな足止めして、全員遅刻させてやりマース!」

魚かなん「久しぶりのライブだね!」

D.バスター「決勝の延長戦やったの、ついこの間ですわよ」



51: 名無しで叶える物語 2019/02/16(土) 01:12:36.12 ID:WjJUHuhE.net

H.グッド「さあ理亞。――かましてやりなさい」

理亞「うん。……スゥ」


理亞「What's up 聖女――!!」

「えっ。な、なになに……?」ザワザワ

理亞「……っ」ニッ

理亞「今日はみんなにスクールアイドルの魅力を教えてあげる!」

理亞「拍手はいらない、コールもいらない! ただ一緒に――私と一緒に歌おう!!」

理亞「Are you ready――?」







52: 名無しで叶える物語 2019/02/16(土) 01:13:24.84 ID:WjJUHuhE.net

理亞「さて、と。今日もビラ配り頑張ろう」

理亞「スクールアイドル仮面はいなくなっちゃったけど。……うん、きっと大丈夫」

理亞「よしっ。スクールアイドル部です、一緒にスクールアイドルしませんか?」ピラッ

「あ、あのっ。それ、1枚くださいっ!」

理亞「あ――うん。どうぞ」

理亞「昨日、いてくれたよね。ありがとう」ニコッ



53: 名無しで叶える物語 2019/02/16(土) 01:14:09.27 ID:WjJUHuhE.net

~ラッキーピエロ~

聖良「みなさん。どうもありがとうございました」

ダイヤ「いきなり呼び出されて何事かと思いましたが。ひと段落して良かったですわ」

鞠莉「それに、こっちはこっちで楽しんだしね」

果南「うん。またみんなで歌えるなんて思ってなかった」


あれ。今日は普通の格好してる…
しっ。見ちゃダメ!



54: 名無しで叶える物語 2019/02/16(土) 01:14:50.39 ID:WjJUHuhE.net

果南「ところで良かったの? まだ入部希望者、ちゃんと決まってないのに仮面脱いじゃって」

聖良「ええ。もう大丈夫でしょう、きっと」

鞠莉「あのあと職員室に連行されても頑なに脱がなかったのに、脱ぐとなるとあっさりね」

ダイヤ「スクールアイドル仮面も役目を終えたということですか。あの恥ずかしい格好ともおさらばですわね」

果南「またそんなこと言って。ダイヤってばノリノリだったくせに」

ダイヤ「そ、そんなことありませんわ! 聖良さんが着ろというから仕方なく!」ポリポリ



55: 名無しで叶える物語 2019/02/16(土) 01:15:28.05 ID:WjJUHuhE.net

鞠莉「……ねえ。またマスクド・スクールアイドル、条件が揃えばやってみたいって言ったら、どう?」

聖良「え、またあれを?」

ダイヤ「条件、とは?」

鞠莉「次のラブライブ。Aqoursか理亞たちか。もしも、どちらかが優勝したら」

鞠莉「また決勝の延長戦……やってみたいと思わない?」ニヤッ

果南「まさか。ラブライブ優勝チーム対スクールアイドル仮面ってこと!?」

聖良「私たちで彼女たちと、勝負を……?」

ダイヤ「また無茶なことを思いつきますわね、あなたは……お2人は海外でしょうに」



56: 名無しで叶える物語 2019/02/16(土) 01:16:03.89 ID:WjJUHuhE.net

鞠莉「ダメ?」

果南「いやー。ダメかって言われたら、ねぇ?」ニッ

ダイヤ「答えるまでもありませんわ」クスッ

聖良「ふふ、ふふふふ――」

「「あはははははは!!」」


ひぃっ、笑い声が!?
しっ。見ちゃダメ!


おしまい


元スレ
理亞「今日もビラ配りがんばらなきゃ」??「それ。1枚いただけますか?」