1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 00:43:27.13 ID:4hUjNqAB0
『都心では記録的な豪雪となり、都内の交通網は停止している状況です』
弟「交通網ってなんか嫌な響きだよなー」
姉「なんでだよ」
弟「なんか通信簿、みたいな感じで」
姉「言いたいことは分かるけど、難しいな、それ」
弟「って、そんなことはどうでもいいじゃん!雪だよ雪!」
姉「そうだな、雪だな」
弟「姉ちゃん、雪だるま作ろうぜ!」
姉「えー」
弟「えーじゃないしー作ろうよー」
姉「やだよ、寒いし。炬燵ぬくいし」
弟「かーちゃんが言ってた、炬燵にずっと入ってると豚になるって」
姉「いいよ、豚になっても……」
弟「やーい豚、豚豚」
姉「……」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 00:45:41.50 ID:4hUjNqAB0
弟「とんこつラーメン~」
姉「うっさい」
弟「夏は付き合ってくれたじゃん、セミ取り」
姉「そうだったっけ」
弟「そうだよ、忘れたの?」
姉「んー、忘れるわけないけど」
弟「じゃあ雪だるまも作ろう」
姉「あとちょっとしたらね」
弟「姉ちゃん何してんの?」
姉「んー、知恵の輪……」
弟「何それ……」
姉「知らねーの?知恵の輪。あーダメダメ、弟は知恵が無いから意味無いよ」
弟「姉ちゃんには知恵あんのか」
姉「……」カチャカチャッ
弟「無視すんなよー」
姉「あーもうちょっとで取れそうだったのに、弟が邪魔するから」
弟「俺のせいかよ!」
姉「そうだよー、あー残念」
弟「ご、ごめん……」
姉「お、おおう、ごめん、嘘だよ嘘。弟は悪くない、悪いのは私だった」
弟「そうだったのか、悪いのは姉ちゃんだったか」
姉「ああ、頭悪いから知恵の輪出来ないのかもな……」
弟「知恵ってなんか頭痛くなりそうだもんな」
姉「そうだな……」
弟「知恵なんて使わない雪だるまを作ろう!」
姉「そこに至るか」
弟「寒いけどさー、雪なんて降ったの今年初めてだし!」
姉「そういや雪かきしないと晩飯の鍋肉食えないとか言ってたっけ」
弟「言ってた!だから雪かきついでに雪だるま!」
姉「でも炬燵ぬくいし……」
弟「炬燵ダメ!」
姉「ぎゃー何をするだー」
弟「出てよー」
姉「私は暑いのは平気だけど寒いのは、寒いんだよ」
弟「寒くても暑いよ!」
姉「暑苦しい」
弟「俺が温める!」
姉「心強いな」
弟「そうだろう」
姉「で、誰がその台詞言ってたんだ?」
弟「な、なんで分かった、ゴロゴロコミックの……」
姉「へぇ、そんな漫画あるんだ……」
弟「うん、読む?」
姉「いいわ……」
弟「そっか」
姉「じゃあトランプやろう」
弟「トランプー?」
姉「二人で出来るのといえば……スピードか」
弟「スピードか、とーちゃんとやったな」
姉「だろうな、なんかよくわからんけど子供にスピード教えるのが好きなんだよな、お父さんは」
弟「不思議だなー」
姉「もしかしたらスピード考えたのお父さんかもな」
弟「なるほど!」
姉「まぁいいや、じゃあ勝ったら雪だるま作り手伝ってあげるよ」
弟「よし!じゃあ早速用意してくる!」
姉「待て待て待て、何勝手に勝った気になってやがる!」
弟「え、でも俺超強いよ」
姉「その自信はどこから来るんだよ」
弟「クラスで4番目だし」
姉「なんでいつもオマエは4番目なんだよ……」
弟「知らん!」
姉「そうだよな……」
弟「早くやろ。えっと、分けてー……」
姉「手際良いな」
弟「てぎわ?」
姉「なんでもない、始めよう」
弟「いっせーの」
姉「せっ!」
弟「あ、ずるい!あ、待って、あ、くっ……あ、ああ!」
姉「ほらほら、早く早く」
弟「あ、うぅ……あっ、そこは……ああ、もう!」
姉「はっはっは!」
弟「出せない……」
姉「いっせーの、せっ!」
1時間後。
弟「勝った!」
姉「とうとう負けた」
弟「姉ちゃん強くて凄い」
姉「私はクラスで8位だったからな」
弟「俺より下じゃん」
姉「なんとも言えん」
弟「でも姉ちゃんはすげーや、スピードマスターだ」
姉「そんなマスター嬉しくないな……それにスピードってあんまり友達居ない奴の遊びだし……」
弟「え、そうなの?」
姉「いや、うん、違うかもしれない」
弟「どっち?」
姉「知らね、自分で考えな」
弟「ケチー」
姉「歳はね、重ねていくとケチになるんだよ」
弟「ジャンバーオーケー」
姉「マフラーオーケー」
弟「手袋オーケー」
姉「長靴オーケー……長靴って……」
弟「よーし、やろうー」
姉「おう」
弟「それじゃあ、俺は身体を作るから、姉ちゃんは頭作ってくれ」
姉「ういうい」
弟「よーし、作り方分かる?」
姉「少なくとも弟よりは作ったことあるよ……」
弟「頼もしいな!」
姉「姉ちゃんだからな……寒い、冷たい、炬燵ぅ……」
弟「やっぱり頼もしくない……」
姉「……姉ちゃんだからな」
弟「うん……」
姉「よっ、ほっ……」
弟「段々大きくなるぞー」
姉「どれくらいの作るの?」
弟「姉ちゃんより大きいくらい」
姉「頭のせられないだろ……」
弟「大丈夫だよ、姉ちゃんと二人で持てばいけるかもしれない」
姉「いけるかなぁ」
弟「いけるいける」
姉「とりあえず作るわ……」
数分後。
弟「でっけー!姉ちゃんのでっけぇーーー!」
姉「お前の小さいな……」
弟「姉ちゃんが身体になっちゃったね」
姉「そうだな、それで丁度いいかもしれない」
弟「んじゃ持つよー」
姉「おう」
弟「よっ……」
姉「よっこいしょっと……重い!ちゃんと持て!」
弟「も、持ってるよ!?」
姉「え、ええ!?マジかよ」
弟「ぐごごご……」
姉「っこいしょぉ……」
弟「は~……すげぇー」
姉「疲れた……」
弟「でけぇーーー!!」
姉「でっけぇなぁ」
弟「目と口つけよ!」
姉「何にすんの?」
弟「そこらへんの木とか」
姉「木か、マジ雪だるまだな」
弟「マジ雪だるま!」
姉「マジ雪だるま!」
弟「あ、そうだ」
姉「ん?」
弟「姉ちゃんここで待ってて」
姉「おう」
弟「これ!」
姉「みかん!?」
弟「これ鼻にしよ」
姉「なるほど、かつ冷凍みかんが出来ると」
弟「そう!」
姉「やるじゃん」
弟「へへ」
姉「よし、完成だな」
弟「完成!」
姉「写真とっとこ」
弟「おうおう!」
姉「よし!」
弟「おう!」
姉「疲れたから寝る」
弟「えー」
姉「えーじゃない、これで終わり」
弟「雪合戦とか……」
姉「するほど雪残ってないし」
弟「明日も雪降れ!」
姉「もう勘弁しろ!」
もうちょっと続けようと思ったけど、急に眠気きたのでおしまい
元スレ
弟「とんこつラーメン~」
姉「うっさい」
弟「夏は付き合ってくれたじゃん、セミ取り」
姉「そうだったっけ」
弟「そうだよ、忘れたの?」
姉「んー、忘れるわけないけど」
弟「じゃあ雪だるまも作ろう」
姉「あとちょっとしたらね」
弟「姉ちゃん何してんの?」
姉「んー、知恵の輪……」
弟「何それ……」
姉「知らねーの?知恵の輪。あーダメダメ、弟は知恵が無いから意味無いよ」
弟「姉ちゃんには知恵あんのか」
姉「……」カチャカチャッ
弟「無視すんなよー」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 00:48:45.67 ID:4hUjNqAB0
姉「あーもうちょっとで取れそうだったのに、弟が邪魔するから」
弟「俺のせいかよ!」
姉「そうだよー、あー残念」
弟「ご、ごめん……」
姉「お、おおう、ごめん、嘘だよ嘘。弟は悪くない、悪いのは私だった」
弟「そうだったのか、悪いのは姉ちゃんだったか」
姉「ああ、頭悪いから知恵の輪出来ないのかもな……」
弟「知恵ってなんか頭痛くなりそうだもんな」
姉「そうだな……」
弟「知恵なんて使わない雪だるまを作ろう!」
姉「そこに至るか」
弟「寒いけどさー、雪なんて降ったの今年初めてだし!」
姉「そういや雪かきしないと晩飯の鍋肉食えないとか言ってたっけ」
弟「言ってた!だから雪かきついでに雪だるま!」
姉「でも炬燵ぬくいし……」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 00:50:51.34 ID:4hUjNqAB0
弟「炬燵ダメ!」
姉「ぎゃー何をするだー」
弟「出てよー」
姉「私は暑いのは平気だけど寒いのは、寒いんだよ」
弟「寒くても暑いよ!」
姉「暑苦しい」
弟「俺が温める!」
姉「心強いな」
弟「そうだろう」
姉「で、誰がその台詞言ってたんだ?」
弟「な、なんで分かった、ゴロゴロコミックの……」
姉「へぇ、そんな漫画あるんだ……」
弟「うん、読む?」
姉「いいわ……」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 00:53:12.55 ID:4hUjNqAB0
弟「そっか」
姉「じゃあトランプやろう」
弟「トランプー?」
姉「二人で出来るのといえば……スピードか」
弟「スピードか、とーちゃんとやったな」
姉「だろうな、なんかよくわからんけど子供にスピード教えるのが好きなんだよな、お父さんは」
弟「不思議だなー」
姉「もしかしたらスピード考えたのお父さんかもな」
弟「なるほど!」
姉「まぁいいや、じゃあ勝ったら雪だるま作り手伝ってあげるよ」
弟「よし!じゃあ早速用意してくる!」
姉「待て待て待て、何勝手に勝った気になってやがる!」
弟「え、でも俺超強いよ」
姉「その自信はどこから来るんだよ」
弟「クラスで4番目だし」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 00:55:03.16 ID:4hUjNqAB0
姉「なんでいつもオマエは4番目なんだよ……」
弟「知らん!」
姉「そうだよな……」
弟「早くやろ。えっと、分けてー……」
姉「手際良いな」
弟「てぎわ?」
姉「なんでもない、始めよう」
弟「いっせーの」
姉「せっ!」
弟「あ、ずるい!あ、待って、あ、くっ……あ、ああ!」
姉「ほらほら、早く早く」
弟「あ、うぅ……あっ、そこは……ああ、もう!」
姉「はっはっは!」
弟「出せない……」
姉「いっせーの、せっ!」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 00:56:54.01 ID:4hUjNqAB0
1時間後。
弟「勝った!」
姉「とうとう負けた」
弟「姉ちゃん強くて凄い」
姉「私はクラスで8位だったからな」
弟「俺より下じゃん」
姉「なんとも言えん」
弟「でも姉ちゃんはすげーや、スピードマスターだ」
姉「そんなマスター嬉しくないな……それにスピードってあんまり友達居ない奴の遊びだし……」
弟「え、そうなの?」
姉「いや、うん、違うかもしれない」
弟「どっち?」
姉「知らね、自分で考えな」
弟「ケチー」
姉「歳はね、重ねていくとケチになるんだよ」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:00:18.99 ID:4hUjNqAB0
弟「ジャンバーオーケー」
姉「マフラーオーケー」
弟「手袋オーケー」
姉「長靴オーケー……長靴って……」
弟「よーし、やろうー」
姉「おう」
弟「それじゃあ、俺は身体を作るから、姉ちゃんは頭作ってくれ」
姉「ういうい」
弟「よーし、作り方分かる?」
姉「少なくとも弟よりは作ったことあるよ……」
弟「頼もしいな!」
姉「姉ちゃんだからな……寒い、冷たい、炬燵ぅ……」
弟「やっぱり頼もしくない……」
姉「……姉ちゃんだからな」
弟「うん……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:03:34.82 ID:4hUjNqAB0
姉「よっ、ほっ……」
弟「段々大きくなるぞー」
姉「どれくらいの作るの?」
弟「姉ちゃんより大きいくらい」
姉「頭のせられないだろ……」
弟「大丈夫だよ、姉ちゃんと二人で持てばいけるかもしれない」
姉「いけるかなぁ」
弟「いけるいける」
姉「とりあえず作るわ……」
数分後。
弟「でっけー!姉ちゃんのでっけぇーーー!」
姉「お前の小さいな……」
弟「姉ちゃんが身体になっちゃったね」
姉「そうだな、それで丁度いいかもしれない」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:13:47.67 ID:4hUjNqAB0
弟「んじゃ持つよー」
姉「おう」
弟「よっ……」
姉「よっこいしょっと……重い!ちゃんと持て!」
弟「も、持ってるよ!?」
姉「え、ええ!?マジかよ」
弟「ぐごごご……」
姉「っこいしょぉ……」
弟「は~……すげぇー」
姉「疲れた……」
弟「でけぇーーー!!」
姉「でっけぇなぁ」
弟「目と口つけよ!」
姉「何にすんの?」
弟「そこらへんの木とか」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:24:55.86 ID:4hUjNqAB0
姉「木か、マジ雪だるまだな」
弟「マジ雪だるま!」
姉「マジ雪だるま!」
弟「あ、そうだ」
姉「ん?」
弟「姉ちゃんここで待ってて」
姉「おう」
弟「これ!」
姉「みかん!?」
弟「これ鼻にしよ」
姉「なるほど、かつ冷凍みかんが出来ると」
弟「そう!」
姉「やるじゃん」
弟「へへ」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:33:09.20 ID:4hUjNqAB0
姉「よし、完成だな」
弟「完成!」
姉「写真とっとこ」
弟「おうおう!」
姉「よし!」
弟「おう!」
姉「疲れたから寝る」
弟「えー」
姉「えーじゃない、これで終わり」
弟「雪合戦とか……」
姉「するほど雪残ってないし」
弟「明日も雪降れ!」
姉「もう勘弁しろ!」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:35:15.45 ID:4hUjNqAB0
もうちょっと続けようと思ったけど、急に眠気きたのでおしまい
弟「姉ちゃん、雪だるま作ろうぜ!」姉「えー」